特許第6349213号(P6349213)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6349213表示制御プログラム、表示制御システム及び表示制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6349213
(24)【登録日】2018年6月8日
(45)【発行日】2018年6月27日
(54)【発明の名称】表示制御プログラム、表示制御システム及び表示制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20130101AFI20180618BHJP
   G06F 3/0484 20130101ALI20180618BHJP
【FI】
   G06F3/0488
   G06F3/0484
【請求項の数】7
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-192650(P2014-192650)
(22)【出願日】2014年9月22日
(65)【公開番号】特開2016-62561(P2016-62561A)
(43)【公開日】2016年4月25日
【審査請求日】2017年3月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100124084
【弁理士】
【氏名又は名称】黒岩 久人
(74)【代理人】
【識別番号】100145698
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 俊介
(72)【発明者】
【氏名】馬場 治
(72)【発明者】
【氏名】松本 健吾
(72)【発明者】
【氏名】三橋 浩
【審査官】 ▲高▼橋 徳浩
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−117962(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/040048(WO,A2)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0312083(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
H04M 1/00
H04M 99/00
G06F3/048−G06F3/0489
G06F3/14−G06F3/153
H04M1/24−H04M1/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末のロック画面を表示する表示制御プログラムであって、
前記携帯端末を、
前記ロック画面から、前記携帯端末のホーム画面への切り替えを受け付ける切替画像を表示させる第1レイヤと、
前記第1レイヤとは異なるプロセスで実行され、前記ロック画面に表示させるコンテンツを取得して表示させる第2レイヤと、
を前記携帯端末の表示部に重ねて表示させる表示制御部、及び、
前記表示部に重なって配置されているタッチパネルが検出した入力イベントを、前記第1レイヤ及び前記第2レイヤのそれぞれにおいて実行されているプロセスに通知するイベント通知部、
として機能させる、
表示制御プログラム。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記第2レイヤに関連付けられている前記コンテンツのネットワーク上のアドレスに基づいて、前記コンテンツを取得して前記第2レイヤに表示させる、
請求項1に記載の表示制御プログラム。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記第2レイヤにおいて実行される前記コンテンツに与えられる前記携帯端末におけるアクセス権限を、前記第1レイヤに与えられる権限よりも低いレベルの権限に設定する、
請求項1又は2に記載の表示制御プログラム。
【請求項4】
前記携帯端末を、複数のコンテンツから一のコンテンツを選択する選択部をさらに機能させ、
前記表示制御部は、選択部が選択したコンテンツを取得して前記第2レイヤに表示させる、
請求項1から3のいずれか1項に記載の表示制御プログラム。
【請求項5】
前記イベント通知部は、前記表示部において操作された位置を示す座標情報を含む前記入力イベントを前記第1レイヤ及び前記第2レイヤのそれぞれにおいて実行されているプロセスに通知することにより、当該プロセスに、当該座標情報に対応する処理を実行させる、
請求項1から4のいずれか1項に記載の表示制御プログラム。
【請求項6】
サーバと携帯端末とを備え、前記携帯端末のロック画面にコンテンツを表示させる表示制御システムであって、
前記サーバは、
前記ロック画面に表示されるコンテンツを登録する登録部と、
前記携帯端末において選択された前記コンテンツを当該携帯端末に配信する配信部とを有し、
前記携帯端末は、
前記サーバにおいて登録された複数のコンテンツから一のコンテンツを選択する選択部と、
前記ロック画面から前記携帯端末のホーム画面への切り替えを受け付ける切替画像を表示させる第1レイヤと、
前記第1レイヤとは異なるプロセスで実行され、前記ロック画面に表示させるコンテンツを取得して表示させる第2レイヤと、
を前記携帯端末の表示部に重ねて表示させる表示制御部と
前記表示部に重なって配置されているタッチパネルが検出した入力イベントを、前記第1レイヤ及び前記第2レイヤのそれぞれにおいて実行されているプロセスに通知するイベント通知部と、を有する、
表示制御システム。
【請求項7】
携帯端末にロック画面を表示させる表示制御方法であって、
前記ロック画面から、前記携帯端末のホーム画面への切り替えを受け付ける切替画像を表示させる第1レイヤと、
前記第1レイヤとは異なるプロセスで実行され、前記ロック画面に表示させるコンテンツを取得して表示させる第2レイヤと、
を前記携帯端末の表示部に重ねて表示させるステップと、
前記表示部に重なって配置されているタッチパネルが検出した入力イベントを、前記第1レイヤ及び前記第2レイヤのそれぞれにおいて実行されているプロセスに通知するステップと、
を備える表示制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御プログラム、表示制御システム及び表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン等の携帯端末では、ディスプレイが消灯している待機状態でユーザから操作を受け付けると、ユーザからの操作に基づく処理の実行を制限するロック画面が表示される(例えば、特許文献1参照)。このロック画面が表示されている場合、携帯端末は、ユーザからの操作に基づく処理の実行が制限されるロック状態となる。そして、携帯端末は、例えば、ロック状態を解除するためのタッチ操作をユーザから受け付けたことに応じて、ロック状態を解除し、メニュー画面等をディスプレイに表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−93699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ロック画面は、携帯端末を操作する際に初めに表示される画面であることから、デザイン性を高めることが求められている。また、ロック画面を表示させるためのアプリケーションは、ロック状態を解除したり、様々なリソースへのアクセス制限を解除したりすることから、当該アプリケーションに与えられるアクセス権限のレベルを高く設定する必要がある。
【0005】
デザイン性が高い画面をユーザが使用できるようにするためには、ユーザが所望するデザインを表示するためのアプリケーションを外部からダウンロードして、アプリケーションによってロック画面を表示することが考えられる。しかしながら、ロック画面を表示させるためのアプリケーションに与えられるアクセス権限のレベルが高いので、外部からダウンロードした画面データにマルウェアが組み込まれている場合、マルウェアにも高いレベルのアクセス権限が与えられてしまう。その結果、画面データに含まれるマルウェアが、外部ネットワークにアクセスしたり、電話帳を閲覧したりすることができるため、デザインの幅が広くなるものの、悪意を持った処理を実行することができるという問題が生じる。
【0006】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、セキュリティを確保しつつデザイン性が高いロック画面を提供することができる表示制御プログラム、表示制御システム及び表示制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に係る表示制御プログラムは、携帯端末のロック画面を表示する表示制御プログラムであって、前記携帯端末を、前記ロック画面から、前記携帯端末のホーム画面への切り替えを受け付ける切替画像を表示させる第1レイヤと、前記第1レイヤとは異なるプロセスで実行され、前記ロック画面に表示させるコンテンツを取得して表示させる第2レイヤと、を前記携帯端末の表示部に重ねて表示させる表示制御部として機能させる。
【0008】
前記表示制御部は、前記第2レイヤに関連付けられている前記コンテンツのネットワーク上のアドレスに基づいて、前記コンテンツを取得して前記第2レイヤに表示させてもよい。
前記表示制御部は、前記第2レイヤにおいて実行される前記コンテンツに与えられる前記携帯端末におけるアクセス権限を、前記第1レイヤに与えられる権限よりも低いレベルの権限に設定してもよい。
【0009】
前記表示制御プログラムは、前記携帯端末を、複数のコンテンツから一のコンテンツを選択する選択部をさらに機能させ、前記表示制御部は、選択部が選択したコンテンツを取得して前記第2レイヤに表示させてもよい。
【0010】
前記表示制御プログラムは、前記携帯端末を、前記表示部に重なって配置されているタッチパネルが検出した入力イベントを、前記第1レイヤ及び前記第2レイヤのそれぞれにおいて実行されているプロセスに通知するイベント通知部としてさらに機能させてもよい。
【0011】
本発明の第2の態様に係る表示制御システムは、サーバと携帯端末とを備え、前記携帯端末のロック画面にコンテンツを表示させる表示制御システムであって、前記サーバは、前記ロック画面に表示されるコンテンツを登録する登録部と、前記携帯端末において選択された前記コンテンツを当該携帯端末に配信する配信部とを有し、前記携帯端末は、前記サーバにおいて登録された複数のコンテンツから一のコンテンツを選択する選択部と、前記ロック画面から前記携帯端末のホーム画面への切り替えを受け付ける切替画像を表示させる第1レイヤと、前記第1レイヤとは異なるプロセスで実行され、前記ロック画面に表示させるコンテンツを取得して表示させる第2レイヤと、を前記携帯端末の表示部に重ねて表示させる表示制御部とを有する。
【0012】
本発明の第3の態様に係る表示制御方法は、携帯端末にロック画面を表示させる表示制御方法であって、前記ロック画面から、前記携帯端末のホーム画面への切り替えを受け付ける切替画像を表示させる第1レイヤと、前記第1レイヤとは異なるプロセスで実行され、前記ロック画面に表示させるコンテンツを取得して表示させる第2レイヤと、を前記携帯端末の表示部に重ねて表示させるステップ、を備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、セキュリティを確保しつつデザイン性が高いロック画面を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態に係る表示制御システムの概要を示す図である。
図2】本実施形態に係る携帯端末の機能構成図である。
図3】本実施形態に係る配信サーバの機能構成図である。
図4】本実施形態に係る携帯端末1が、ロック画面を表示するまでの処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本実施形態に係る表示制御システムSの概要を示す図である。
表示制御システムSは、携帯端末1と、配信サーバ2と、開発者端末3とを備え、携帯端末1のロック画面にコンテンツを表示させるシステムである。携帯端末1と、配信サーバ2と、開発者端末3とは、インターネット等の通信ネットワークを介して通信可能に接続されている。なお、図1には、携帯端末1と開発者端末3とをそれぞれ1台ずつ表示させているが、携帯端末1と開発者端末3とは、それぞれ複数台存在するものとする。
【0016】
携帯端末1は、例えば、スマートフォン等の携帯電話機である。携帯端末1は、例えば、所定時間にわたって使用されなかったり、携帯端末1の表示部11に画像を表示させない操作(ロック操作)が行われたりしたことによって、携帯端末1の表示部11に画像が表示されていない状態、すなわちスリープ状態となる。そして、携帯端末1は、このスリープ状態において、所定の操作が行われると、携帯端末1における操作を制限するロック状態を示すロック画面を表示させる。
【0017】
ここで、従来の携帯端末には、ロック画面を表示させるためのアプリケーションプログラム(以下、単にアプリケーションともいう。)が、ロック状態を解除したり、様々なリソースへのアクセスを行ったりすることから、アクセス権限のレベルが高く設定されているものがある。このような携帯端末に対して、第三者が当該アプリケーションを提供する場合、当該アプリケーションにおいて悪意を持った処理を実行するようにアプリケーションを作成することができるという問題が生じる。
【0018】
これに対して、携帯端末1において実行されるアプリケーションでは、ロック画面を構成する機能のうち、高レベルのアクセス権限が必要な機能と、高レベルのアクセス権限を必要としないデザイン等の機能とを異なるレイヤで表示させ、これらのレイヤを重ねて表示させることにより、セキュリティを確保しつつデザイン性が高いロック画面を提供している。
【0019】
具体的には、本実施形態に係る携帯端末1は、高レベルのアクセス権限が必要な機能として、携帯端末1のユーザに様々な情報を通知する通知領域に関する機能と、ロック画面10による携帯端末1のロックを解除する機能とに係る画面10Aを、第1レイヤに表示させる。また、携帯端末1は、ロック画面のデザインに係る画面10Bを、第1レイヤとは異なる第2レイヤに表示させる。ここで、第2レイヤにおいて実行されるアプリケーションには、第1レイヤに対応する機能に付与されるアクセス権限よりも低レベルのアクセス権限が付与される。
【0020】
また、本実施形態に係る携帯端末1は、図1に示すように、配信サーバ2から配信されるコンテンツを取得し、当該コンテンツに基づいてロック画面のデザインに係る画面10Bを第2レイヤに表示させる。ここで、配信サーバ2に登録されているコンテンツは、ロック画面のデザイン性を高めるために開発されるコンテンツである。このコンテンツは、例えば、通信ネットワークを介して、画像又は映像を取得したり、ニュース等のテキスト情報を取得したり、携帯端末1にインストールされているアプリケーションが取得する情報を表示させたりすることができるWebアプリケーションである。
【0021】
[携帯端末1の構成例]
続いて、表示制御システムSを構成する携帯端末1及び配信サーバ2の機能構成について説明する。
まず、携帯端末1の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る携帯端末1の機能構成図である。携帯端末1は、表示部11と、入力部12と、無線部13と、記憶部14と、制御部15とを備える。
【0022】
表示部11は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により構成される。表示部11は、制御部15の制御に応じて文字や図形等を表示する。
入力部12は、例えば、ボタンや、表示部11に重なって配置されているタッチパネル(接触センサ)等により構成されており、携帯端末1のユーザから操作入力を受け付ける。
【0023】
無線部13は、制御部15から出力された信号を変調してRF(Radio Frequency)信号を生成し、アンテナ(不図示)を介して当該RF信号を基地局(不図示)又は無線LAN等のアクセスポイント(不図示)に無線送信する。無線部13は、アンテナを介して基地局又はアクセスポイントから受信したRF信号を復調し、復調により得られた信号を制御部15に出力する。以下の説明において、携帯端末1は、無線部13を介して配信サーバ2と通信を行うものとする。
【0024】
記憶部14は、例えば、ROM及びRAM等により構成される。記憶部14は、携帯端末1を機能させるための各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部14は、携帯端末1の制御部15を、後述する選択部151、表示制御部152、及びイベント通知部153として機能させるためのアプリケーションプログラムとして、表示制御プログラムを記憶する。記憶部14は、外部メモリ等の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って記憶してもよく、通信ネットワーク4を介して外部機器からダウンロードされたプログラムを記憶してもよい。
【0025】
制御部15は、例えば、CPUにより構成される。制御部15は、記憶部14に記憶されている各種プログラムを実行することにより、携帯端末1に係る機能を統括的に制御する。制御部15は、選択部151と、表示制御部152と、イベント通知部153とを備える。
【0026】
選択部151は、複数のコンテンツから一のコンテンツを選択する。例えば、選択部151は、携帯端末1のユーザから、第1操作を受け付けたことに応じて、ロック画面の設定画面を表示部11に表示させる。そして、設定画面が表示部11に表示されている状態において、ロック画面において取得可能なコンテンツを示すコンテンツリストを要求する第2操作を受け付けると、配信サーバ2にコンテンツリストの要求を送信する。そして、選択部151は、コンテンツリストを配信サーバ2から受信すると、当該コンテンツリストを表示部11に表示させる。
【0027】
選択部151は、コンテンツリストに表示される複数のコンテンツから一のコンテンツを選択する操作を受け付けたことに応じて、当該複数のコンテンツから一のコンテンツを選択する。選択部151は、例えば、選択されたコンテンツを示す情報として、コンテンツの所在を示すネットワーク上のアドレスを、第2レイヤに表示されるコンテンツのアドレスとして、記憶部14に記憶させる。なお、本実施形態では、コンテンツは、配信サーバ2に格納されているものとし、コンテンツの所在を示すアドレスは、配信サーバ2に格納されているコンテンツのアドレスを示すものとするが、これに限らず、例えば、配信サーバ2とは異なる外部サーバのアドレスであってもよい。また、コンテンツが、配信サーバ2から外部サーバのアドレスを取得するものであってもよい。例えば、コンテンツが毎日異なる写真を表示するコンテンツである場合、配信サーバ2から写真の所在を示すアドレスを取得し、当該アドレスにアクセスしてもよい。
【0028】
なお、選択部151は、コンテンツリストから複数のコンテンツを選択する操作を受け付け、これらの複数のコンテンツを選択してもよい。例えば、第2レイヤの画面デザインとして、第2レイヤに複数の表示領域を設けておき、これらの表示領域に対応して、選択部151が、複数のコンテンツを選択してもよい。また、選択部151は、一の表示領域に対して交互に表示させる複数のコンテンツを受け付けたり、当該コンテンツの表示順序を受け付けたりしてもよい。
【0029】
表示制御部152は、ロック画面からホーム画面への切り替えを受け付ける切替画像を表示させる第1レイヤと、ロック画面に表示させるコンテンツ、すなわち、選択部151によって選択されたコンテンツを取得して表示させる第2レイヤとを携帯端末1の表示部11に重ねて表示させる。ここで、ホーム画面とは、例えば、携帯端末1にインストールされているアプリケーションやウィジェット等を実行するための画面をいう。
【0030】
具体的には、表示制御部152は、図1に示すように、第1レイヤを示す画面10Aに、ロック画面からホーム画面への切り替えを受け付ける切替画像としてロック解除領域を示す画像を表示させるとともに、通知領域を示す画像を表示させる。ここで、通知領域には、例えば、携帯端末1において設定されているメールアプリケーションがメールを受信したことや、SNSアプリケーションがメッセージを着信したことに関する情報が表示される。すなわち、表示制御部152は、第1レイヤにおいて、携帯端末1において実行されている他のアプリケーションの状態を監視する処理を実行する。
【0031】
ここで、本実施形態では、携帯端末1において実行されるアプリケーションに与えられるアクセス権限として、最もアクセス権限が低い「Web」、「Web」の次にアクセス権限が高い「Privileged」、最もアクセス権限が高い「Certified」の3つのアクセス権限が設けられている例を用いて説明を行う。なお、アプリケーションに与えられるアクセス権限としては、3段階のアクセス権限に限らず、2段階のアクセス権限や、4段階以上のアクセス権限であってもよい。
【0032】
「Web」は、他のアプリケーションを起動したり、携帯端末1のバッテリーの残量、照度、近接センサによる検出結果等を示す情報を取得したりすることができるアクセス権限である。「Privileged」は、「Web」が実行可能なアクセス権限に加えて、携帯端末1の電話帳を検索したり、携帯端末1の記憶部14に記憶されているファイルを取得・削除したりすることができるアクセス権限である。「Certified」は、「Privileged」が実行可能なアクセス権限に加えて、携帯端末1における各種機能のオン・オフを行ったり、時刻設定を行ったりすることができるアクセス権限である。
第1レイヤにおいて実行される機能には、最もアクセス権限が高い「Certified」が適用されている。
【0033】
また、表示制御部152は、記憶部14に記憶されている、第2レイヤ上に表示されるコンテンツのアドレスに基づいて、配信サーバ2からコンテンツを取得し、図1に示す第2レイヤを示す画面10Bに表示させる。このコンテンツのアドレスは、例えば、html5に準拠し、第2レイヤに画面を表示するためのhtml文書に含まれている、インラインフレーム(iframe)タグの内部に埋め込まれている。
【0034】
ここで、表示制御部152は、第1レイヤに対応する画像を生成する処理と、第2レイヤに対応する画像を生成する処理とを異なるプロセスで実行する。このようにすることで、携帯端末1を機能させる基本的な機能となるロック機能に係る処理を実行するプロセスと、主にデザインに係る処理を実行するプロセスとを分離して実行することができ、デザインに係る処理に不具合が生じた場合であっても、携帯端末1をフリーズさせずに動作させ続けることができる。
【0035】
また、表示制御部152は、第2レイヤにおいて実行されるコンテンツに与えられる携帯端末1におけるアクセス権限を、第1レイヤに与えられる権限よりも低いレベルに設定する。具体的には、表示制御部152は、第2レイヤにおいて実行されるコンテンツが備える機能のうち、第2レイヤに対応するアクセス権限で許可されている機能のみ実行を許可する。また、第1レイヤに対応するアクセス権限で許可され、第2レイヤに対応するアクセス権限で許可されていない機能については、当該機能を実行不可として拒絶する。例えば、表示制御部152は、第2レイヤにおいて実行される処理には、アクセス権限「Privileged」が適用することで、第2レイヤにおいて実行されるコンテンツのアクセス権限を、第1レイヤにおいて実行される機能よりも低い場合のみ設定する。なお、第2レイヤにおいて実行されるコンテンツに、第2レイヤに対応するアクセス権限で許可されていない機能が含まれている場合には、当該コンテンツを実行しないようにしてもよい。
【0036】
なお、表示制御部152は、選択部151が複数のコンテンツを選択した場合、選択された複数のコンテンツを実行して第2レイヤに表示させる。例えば、表示制御部152は、第2レイヤの画面デザインとして、第2レイヤに複数の表示領域が設けられている場合には、これらの表示領域に対応して、選択部151が選択した複数のコンテンツを表示させる。
【0037】
また、表示制御部152は、選択部151が一の表示領域に対して交互に表示させる複数のコンテンツを選択した場合には、これら複数のコンテンツを順番に表示させる。この際、表示制御部152は、選択部151が受け付けたコンテンツの表示順序に基づいてコンテンツを表示させてもよい。また、表示制御部152は、第2レイヤを複数のレイヤから構成されるものとし、それぞれのレイヤに対してコンテンツを表示させてもよい。この場合において、表示制御部152は、第2レイヤにおいて、最も新しく取得したコンテンツに対応するレイヤを最上位に表示させるようにしてもよい。また、表示制御部152は、第2レイヤに表示させるコンテンツについてサーバからの応答がないこと等によってフリーズした場合に、当該コンテンツとは異なるコンテンツに対応するレイヤを最上位に表示させてもよい。
【0038】
イベント通知部153は、表示部11に重なって配置されているタッチパネルが検出した操作イベントを取得する。そして、イベント通知部153は、第1レイヤ及び第2レイヤのそれぞれにおいて実行されているプロセスに当該操作イベントを通知する。例えば、操作イベントには、表示部11において操作された位置を示す座標情報が含まれており、操作イベントを通知されたプログラムは、当該座標情報に基づいて対応する処理を実行する。
【0039】
[配信サーバ2の構成例]
続いて、配信サーバ2の機能構成について説明する。配信サーバ2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを備える。
【0040】
通信部21は、有線によって外部機器との通信を行う。例えば、通信部21は、制御部23の制御に応じて、インターネット等の通信ネットワークや、携帯端末1の基地局等を介して携帯端末1との通信を行う。
【0041】
記憶部22は、例えば、ROM及びRAM等により構成される。記憶部22は、配信サーバ2を機能させるための各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部22は、配信サーバ2の制御部23を、後述する登録部231、リスト送信部232、及び配信部233として機能させるための配信プログラムを記憶する。記憶部22は、外部メモリ等の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って記憶してもよく、通信ネットワーク4を介して外部機器からダウンロードされたプログラムを記憶してもよい。また、記憶部22は、開発者端末3から登録された、ロック画面に表示されるコンテンツを記憶する。
【0042】
制御部23は、例えば、CPUにより構成される。制御部23は、記憶部22に記憶されている各種プログラムを実行することにより、配信サーバ2に係る機能を統括的に制御する。制御部23は、登録部231と、リスト送信部232と、配信部233とを備える。
【0043】
登録部231は、開発者端末3から、携帯端末1のロック画面に表示されるコンテンツの登録を受け付ける。登録部231は、登録を受け付けたコンテンツを記憶部22に記憶させる。なお、登録部231は、登録を受け付けたコンテンツについて、オペレータによる審査を行い、審査を通過したコンテンツに限定して記憶部22に記憶させてもよい。
【0044】
リスト送信部232は、携帯端末1からコンテンツリストの要求を受信したことに応じて、コンテンツリストを生成し、当該携帯端末1に送信する。
配信部233は、携帯端末1において登録されたコンテンツの取得要求を当該携帯端末1から受信すると、記憶部22に記憶されているコンテンツを取得し、当該携帯端末1に配信する。
【0045】
[ロック画面の表示に係るシーケンス]
続いて、携帯端末1がロック画面を表示するまでの処理の流れについて説明する。図4は、本実施形態に係る携帯端末1が、ロック画面を表示するまでの処理の流れを示すシーケンス図である。
【0046】
まず、配信サーバ2は、開発者端末3から受け付けたコンテンツを登録する(S1)。
続いて、携帯端末1は、ロック画面の設定画面が表示部11に表示されている状態において、第2操作を受け付けると、コンテンツリストの要求を配信サーバ2に送信する。
続いて、配信サーバ2のリスト送信部232は、携帯端末1からコンテンツリストの要求を受信したことに応じて、コンテンツリストを生成し、当該携帯端末1に送信する(S2)。
【0047】
続いて、選択部151は、受信したコンテンツリストに表示される複数のコンテンツから一のコンテンツを選択する操作を受け付けたことに応じて、当該複数のコンテンツから一のコンテンツを選択する(S3)。選択部151は、選択されたコンテンツのアドレスを、第2レイヤに表示されるコンテンツのアドレスとして、記憶部14に記憶させる。
【0048】
続いて、表示制御部152は、表示部11にロック画面を表示させるか否かを判定する(S4)。例えば、表示制御部152は、携帯端末1がスリープ状態である場合において、所定の操作が行われると、ロック画面を表示部11に表示させると判定する。そして、表示制御部152は、第1レイヤに係る画面を生成するとともに、第2レイヤに係る画面を生成する。表示制御部152は、第2レイヤに係る画面を生成する際に、S3において、記憶部14に記憶されたコンテンツのアドレスに基づいて、配信サーバ2にコンテンツの取得要求を送信する。
【0049】
なお、所定の操作が行われると、ロック画面を表示部11に表示させるものとしたが、これに限らない。例えば、表示制御部152は、携帯端末1のユーザからコンテンツを取得する時刻を受け付けておき、当該時刻になったことに応じて配信サーバ2にコンテンツの取得要求を送信してもよい。このようにすることで、例えば、コンテンツがニュースに係るコンテンツであり、コンテンツを取得する時刻が、ユーザが起床する時刻に設定されているとき、ユーザは、起床した際に最新のニュースを確認することができる。
【0050】
また、表示制御部152は、第2レイヤに表示されるコンテンツが複数存在する場合、複数のコンテンツのそれぞれについて、コンテンツを取得する時刻を受け付けてもよい。この場合、表示制御部152は、コンテンツが表示されている場合に入力部12が所定の操作を受け付けたことに応じて、取得タイミングを設定する画面を表示させてもよい。ここで、コンテンツを取得するタイミングは、時刻に限らず、曜日や日にち等に基づいて決定されてもよい。
【0051】
続いて、配信部233は、コンテンツの取得要求を携帯端末1から受信すると、記憶部22に記憶されているコンテンツを取得し(S5)、当該携帯端末1に配信する。
【0052】
続いて、表示制御部152は、第1レイヤに係る画面と第2レイヤに係る画面とを重ねてロック画面を生成する(S6)。そして、表示制御部152は、生成されたロック画面を表示部11に表示させる。ここで、表示制御部152は、取得したコンテンツが、第2レイヤに設定されているアクセス権限に対応しているか否かを判定し、アクセス権限に対応している場合に限定して当該コンテンツを第2レイヤに表示させたり、記憶部14に記憶させたりしてもよい。また、表示制御部152は、取得したコンテンツが、第2レイヤに設定されているアクセス権限に対応していない場合には、取得したコンテンツを破棄したり、コンテンツを表示できない旨を示すメッセージを第2レイヤに表示させたりしてもよい。
【0053】
[本実施形態における効果]
以上のとおり、携帯端末1において実行される表示制御プログラムは、携帯端末1において、第1レイヤに対応する画像を生成する処理と、第2レイヤに対応する画像を生成する処理とを異なるプロセスで実行させるので、第2レイヤにおいてデザインに係る処理に不具合が生じた場合であっても、携帯端末1をフリーズさせずに動作させ続けることができる。このようにすることで、携帯端末1において必要不可欠なロック画面を安定的に動作させることができる。
【0054】
また、デザインに係るコンテンツを、ロック画面の基本的な機能を実装する第1レイヤとは異なる第2レイヤで実行させることにより、アクセス権限を個別に設定することができる。これにより、例えば、第2レイヤにおいて表示されるコンテンツのアクセス権限を、ロック画面において必要とされるアクセス権限に比べて低く設定することで、悪意のある人物に攻撃されないようにし、セキュリティを高めることができる。また、デザインに係るコンテンツを、第2レイヤで実行させることができるので、当該コンテンツをデザインする開発者は、ロック画面に必要とされる通知領域やロック解除等の機能について意識することなく、容易にデザインすることができる。これにより、デザイン性が高いロック画面を提供することができる。また、表示制御プログラムは、第1レイヤと第2レイヤとを別プロセスで実行するので、コンテンツをデザインする開発者のスキルが不足していること等によって第2レイヤに表示されるコンテンツの負荷が高い場合であっても、第1レイヤ上の操作を問題なく行うことができる。よって、表示制御プログラムは、セキュリティと安定性を確保しつつデザイン性が高いロック画面を提供することができる。
【0055】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【符号の説明】
【0056】
1・・・携帯端末、
11・・・表示部、
12・・・入力部、
13・・・無線部、
14・・・記憶部、
15・・・制御部、
151・・・選択部、
152・・・表示制御部、
153・・・イベント通知部、
2・・・配信サーバ
21・・・通信部、
22・・・記憶部、
23・・・制御部、
231・・・登録部、
232・・・リスト送信部、
233・・・配信部、
3・・・開発者端末
図1
図2
図3
図4