(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
【0014】
≪語学学習装置≫
本実施形態に係る語学学習装置1について
図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る語学学習装置1の構成ブロック図である。なお、以下の説明においては、本実施形態に係る語学学習装置1を電子辞書装置に適用した場合を例に説明する。
【0015】
語学学習装置(電子辞書装置)1は、CPU(Central Processing Unit)2と、記憶装置3と、RAM(Random Access Memory)4と、表示部5dおよびタッチパネル5tを有するタッチパネル付表示部5と、入力部6と、を備えており、CPU2は各部(記憶装置3、RAM4、タッチパネル付表示部5、入力部6)と相互にデータ通信可能に接続されている。
【0016】
CPU2は、記憶装置3に記憶されたプログラム(後述する制御プログラム31)に応じて、各部の動作を制御する。
【0017】
記憶装置3は、例えばフラッシュROM(Read Only Memory)で構成され、各種機能を実現するためのプログラムや、データを記憶する。具体的には、記憶装置3には、制御プログラム31と、辞書データベース(辞書DB)32と、学習単語データベース(学習単語DB)33と、接辞データベース(接辞DB)34と、が記憶されている。
【0018】
制御プログラム31は、後述する単語表示処理(
図4を参照)をCPU2に実行させるためのプログラムである。
【0019】
辞書DB32は、語学学習装置1が電子辞書として機能する際に用いるデータベースであり、「単語」と、その単語の語義を含む詳細な「説明情報」と、その単語を用いた「例文」等とが、対応付けられて格納されている。
【0020】
学習単語DB33および接辞DB34は、語学学習装置1を用いて、単語を接辞(接頭辞、接尾辞)および語幹の各単語構成要素に分解し、単語構成要素が共通する単語をまとめて学習する際に用いるデータベースである。
【0021】
学習単語DB33に格納される学習単語データのデータ構造について、
図2を用いて説明する。
図2は、学習単語DB33の学習単語データの一例である。
【0022】
図2に示すように、学習単語データは、学習単語331と、語義情報332と、が対応付けられて、学習単語DB33に複数格納されている。また、学習単語DB33に格納されている学習単語データは、学習単語331の文字列が接頭辞が共通する範囲で昇順となるようにソートされている。
【0023】
ここで、学習単語331とは、本実施形態に係る語学学習装置1を用いた学習方法、即ち、単語を接辞および語幹の各単語構成要素に分解し、単語構成要素が共通する単語をまとめて学習する学習方法における学習対象の単語である。学習単語331は、接辞と語幹との区切りを示す区切りデータ(「/」,「//」)が付された文字列として、学習単語DB33に格納されている。なお、
図2においては、接頭辞と語幹との区切りを示す区切りデータを「/」で示し、接尾辞と語幹との区切りを示す区切りデータを「//」で示しているが、区切りデータはこれに限られるものではない。
【0024】
語義情報332は、学習単語331の簡単な語義が学習単語331と対応付けられて、学習単語DB33に格納されている。
【0025】
次に、接辞DB34に格納される接辞データのデータ構造について、
図3を用いて説明する。
図3は、接辞DB34の接辞データの一例であり、(a)は接頭辞データベース34aの接頭辞データの一例であり、(b)は接尾辞データベース34bの接尾辞データの一例である。
【0026】
接辞DB34は、接頭辞データが格納される接頭辞データベース(接頭辞DB)34aと、接尾辞データが格納される接尾辞データベース(接尾辞DB)34bと、を有している。
図3(a)に示すように、接頭辞DB34aには、接頭辞341aが文字列として複数格納されている。
図3(b)に示すように、接尾辞DB34bには、接尾辞341bが文字列として複数格納されている。
【0027】
図1に戻り、RAM4は、CPU2が実行するプログラム(制御プログラム31)や、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持する作業用メモリ領域を備えている。ここでは、RAM4は、表示データ41を有している。
【0028】
表示データ41には、タッチパネル付表示部5の表示部5dに表示させる表示データが、例えばビットマップパターンに展開されて記憶される。
【0029】
タッチパネル付表示部5は、画像を表示する表示部5dと、ポインティングデバイスとしてのタッチパネル5tと、から構成されている。
【0030】
CPU2は、RAM4に保持される表示データ41を表示信号として表示部5dに出力する。これにより、表示部5dは、表示データ41が表示される。
【0031】
タッチパネル5tは、例えばマルチタッチに対応した静電容量方式タッチパネルであり、表示部5dの前面に配置されている。タッチパネル5tは、ユーザによりタッチ操作を受け付け、タッチされた位置(タッチパネル付表示部5に触れた位置)および数や、フリック(タッチパネル付表示部5に触れて、スライドする。)を検知することができるようになっている。タッチパネル5tは、検知した信号をCPU2に出力するようになっている。なお、以下の説明において、使用者はタッチパネル5tを指で操作するものとして説明するが、スタイラス等を用いてもよい。
【0032】
入力部6は、使用者からの操作を受け付けるキー等によって構成され、操作されたキーに対応する信号をCPU2に出力するようになっている。
【0033】
≪単語表示処理≫
次に、本実施形態に係る語学学習装置1の動作について
図4から
図6を用いて説明する。
図4は、本実施形態に係る語学学習装置1の単語表示処理を示すフローチャートである。
【0034】
ステップS1において、CPU2は、学習単語DB33から、学習単語331を1単語特定して表示部5dに表示する。
まず、CPU2は、学習単語DB33から学習単語331を1単語特定する。この特定は、ランダムに1単語を特定してもよく、前回終了時に表示されていた学習単語331を特定してもよく、特定方法は限定されるものではない。そして、CPU2は、特定した学習単語331と、特定した学習単語331に対応する語義情報332とを表示する表示データ41を作成する。なお、学習単語DB33に格納されている学習単語331には区切りデータが含まれているが、この区切りデータを除いた文字列を学習単語として表示する表示データ41を作成する。そして、CPU2は、作成した表示データ41を表示信号として表示部5dに出力する。
【0035】
ステップS2において、CPU2は、タッチパネル付表示部5が使用者によりタッチされたか否かを判定する。タッチされた場合(S2・Yes)、CPU2の処理はステップS3に進む。タッチされていない場合(S2・No)、タッチされるまでステップS2で待機する。
【0036】
ステップS3において、CPU2は、タッチパネル5tからの信号(位置情報)と、表示データ41に基づいて、表示部5dに表示された学習単語の位置をタッチされたか否かを判定する。学習単語の位置をタッチされた場合(S3・Yes)、CPU2の処理はステップS3に進む。学習単語の位置をタッチされていない場合(S3・No)、CPU2の処理は、その他の処理に移行する。
【0037】
ステップS4において、CPU2は、タッチパネル5tからの信号に基づいて、タッチされた数が1点であるか否かを判定する。タッチされた数が1点である場合(S4・Yes)、CPU2の処理はステップS5に進む。タッチされた数が1点でない場合(S4・No)、CPU2の処理はステップS10に進む。
【0038】
ステップS5において、CPU2は、タッチパネル5tからの信号に基づいて、ステップS2のタッチに続けてフリック操作されたか否かを判定する。フリック操作された場合(S5・Yes)、CPU2の処理はステップS6に進む。フリック操作されていない場合(S5・No)、フリック操作されるまでステップS5で待機する。なお、図示は省略するが、フリック操作せずに使用者が指を離した場合、ステップS2に戻るようにしてもよい。
【0039】
ステップS6において、CPU2は、学習単語DB33からフリック操作の方向に応じた次の学習単語331を取得する。
即ち、上方向にフリック操作された場合、CPU2は、学習単語DB33からステップS1で特定した学習単語331の一つ上の学習単語331を取得する。例えば、
図2の例において、特定した学習単語331が「con/flict」の場合、一つ上の「con/film」を取得する。下方向にフリック操作された場合、CPU2は、学習単語DB33からステップS1で特定した学習単語331の一つ下の学習単語331を取得する。例えば、
図2の例において、特定した学習単語331が「con/flict」の場合、一つ下の「con/front」を取得する。
【0040】
ステップS7において、CPU2は、ステップS6で次の学習単語331を取得できたか否かを判定する(単語あり?)。次の学習単語331を取得できた場合(S7・Yes)、CPU2の処理はステップS8に進む。次の学習単語331を取得できなかった場合(S7・No)、CPU2の処理はステップS9に進む。
【0041】
ステップS8において、CPU2は、ステップS6で取得した学習単語331を表示部5dに表示する。
即ち、CPU2は、ステップS6で取得した学習単語331と、取得した学習単語331に対応する語義情報332とを表示する表示データ41を作成する。なお、学習単語DB33に格納されている学習単語331には区切りデータが含まれているが、この区切りデータを除いた文字列を学習単語として表示する表示データ41を作成する。そして、CPU2は、作成した表示データ41を表示信号として表示部5dに出力する。以上により、CPU2は単語表示処理を終了する。
【0042】
ステップS9において、CPU2は、「該当単語なし」の旨を表示部5dに表示する。
即ち、CPU2は、「該当単語なし」の旨の表示データ41を作成する。そして、CPU2は、作成した表示データ41を表示信号として表示部5dに出力する。以上により、CPU2は単語表示処理を終了する。
【0043】
ステップS10において、つまり、単語がタッチされ、かつ、複数点のタッチであれば、CPU2は、学習単語を接辞(接頭辞、接尾辞)と語幹の各単語構成要素に分割して表示部5dに表示する。
即ち、CPU2は、ステップS1で特定した学習単語331と、特定した学習単語331に対応する語義情報332とを表示する表示データ41を作成する。なお、学習単語DB33に格納されている学習単語331には区切りデータが含まれているが、この区切りデータを除いた文字列を学習単語として表示する表示データ41を作成する。また、CPU2は、学習単語DB33に格納されている学習単語331に付されている区切りデータに基づいて、接辞(接頭辞、接尾辞)と語幹とを識別可能に表示する表示データ41を作成する。例えば、接辞(接頭辞、接尾辞)と語幹とで、文字色を異ならせたり、文字の背景色(マーカー)を異ならせたり、接辞を囲む枠および語幹を囲む枠を表示させたりする。そして、CPU2は、作成した表示データ41を表示信号として表示部5dに出力する。
【0044】
ステップS11において、CPU2は、タッチパネル5tからの信号に基づいて、表示部5dに表示された学習単語の接辞の位置または学習単語の語幹の位置を、使用者によりタッチされたか否かを判定する。学習単語の接辞の位置または学習単語の語幹の位置をタッチされた場合(S11・Yes)、CPU2の処理はステップS12に進む。学習単語の接辞の位置または学習単語の語幹の位置をタッチされていない場合(S11・No)、CPU2の処理は、タッチされるまでステップS11で待機する。
【0045】
ステップS12において、CPU2は、タッチされた部分を識別表示して表示部5dに表示する。
即ち、表示部5dに表示された学習単語の接辞の位置をタッチされた場合、接辞の文字色を更に異ならせたり、接辞の文字の背景色(マーカー)を更に異ならせたり、接辞を囲む枠を表示させたりして、タッチされた部分を識別可能にする。表示部5dに表示された学習単語の語幹の位置をタッチされた場合も同様である。
【0046】
ステップS13において、CPU2は、タッチパネル5tからの信号に基づいて、ステップS11の再タッチに続けてフリック操作されたか否かを判定する。フリック操作された場合(S13・Yes)、CPU2の処理はステップS14に進む。フリック操作されていない場合(S13・No)、フリック操作されるまでステップS13で待機する。なお、図示は省略するが、フリック操作せずに使用者が指を離した場合、ステップS10に戻るようにしてもよい。
【0047】
ステップS14において、ステップS11でタッチされ、ステップS13でフリック操作された位置が、学習単語の接辞の位置であるか、学習単語の語幹の位置であるかを判定する。学習単語の接辞の位置の場合(S14・接辞)、CPU2の処理はステップS15に進む。学習単語の語幹の位置の場合(S14・語幹)、CPU2の処理はステップS16に進む。
【0048】
ステップS15において、CPU2は、接辞変更処理を実行する。詳細は
図5を用いて後述する。以上により、CPU2は単語表示処理を終了する。
【0049】
ステップS16において、CPU2は、語幹変更処理を実行する。詳細は
図6を用いて後述する。以上により、CPU2は単語表示処理を終了する。
【0050】
次に、ステップS15の接辞変更処理について、
図5を用いて説明する。
図5は、本実施形態に係る語学学習装置1の接辞変更処理を示すフローチャートである。
【0051】
ステップS21において、CPU2は、接辞DB34(接頭辞DB34a,接尾辞DB34b)からフリック操作の方向に応じた次の接辞(接頭辞341a,接尾辞341b)を取得する。
【0052】
即ち、ステップS11でタッチされた位置が学習単語の接頭辞の位置であり、ステップS13で上方向にフリック操作された場合、CPU2は、接辞DB34の接頭辞DB34aからステップS1で特定した学習単語331の接頭辞の一つ上の接頭辞341aを取得する。例えば、
図3(a)の例において、特定した学習単語331の接頭辞が「con」の場合、一つ上の「com」を取得する。ステップS11でタッチされた位置が学習単語の接頭辞の位置であり、ステップS13で下方向にフリック操作された場合、CPU2は、接辞DB34の接頭辞DB34aからステップS1で特定した学習単語331の接頭辞の一つ下の接頭辞341aを取得する。例えば、
図3(a)の例において、特定した学習単語331の接頭辞が「con」の場合、一つ下の「dis」を取得する。ステップS11でタッチされた位置が学習単語の接尾辞の位置であり、ステップS13で上方向にフリック操作された場合、CPU2は、接辞DB34の接尾辞DB34bからステップS1で特定した学習単語331の接尾辞の一つ上の接尾辞341bを取得する。例えば、
図3(b)の例において、特定した学習単語331の接尾辞が「ate」の場合、一つ上の「able」を取得する。ステップS11でタッチされた位置が学習単語の接尾辞の位置であり、ステップS13で下方向にフリック操作された場合、CPU2は、接辞DB34の接頭辞DB34aからステップS1で特定した学習単語331の接尾辞の一つ下の接尾辞341bを取得する。例えば、
図3(b)の例において、特定した学習単語331の接尾辞が「ful」の場合、一つ下の「fy」を取得する。
【0053】
ステップS22において、CPU2は、ステップS21で次の接辞(接頭辞341a,接尾辞341b)を取得できたか否かを判定する(接辞あり?)。次の接辞(接頭辞341a,接尾辞341b)を取得できた場合(S22・Yes)、CPU2の処理はステップS23に進む。次の接辞(接頭辞341a,接尾辞341b)を取得できなかった場合(S22・No)、CPU2の処理はステップS26に進む。
【0054】
ステップS23において、CPU2は、ステップS1で特定した学習単語331の文字列から、特定した学習単語331の接辞をステップS21で取得した接辞(接頭辞341a,接尾辞341b)に置換した文字列を生成する。なお、ステップS23で生成した文字列も、区切りデータが含まれている。
【0055】
ステップS24において、CPU2は、ステップS23で生成した文字列が、学習単語DB33の学習単語331に存在するか否かを判定する。存在する場合(S24・Yes)、CPU2の処理はステップS25に進む。存在しない場合(S24・No)、CPU2の処理はステップS21に戻る。
【0056】
なお、1回目以降のステップS21では、ステップS1で特定した学習単語331の接辞を基準として、フリック操作の方向に応じた次の接辞(接頭辞341a,接尾辞341b)を取得する。これに対し、ステップS24から戻る2回目以降のステップS21では、ステップS23で生成した文字列の接辞を基準として、フリック操作の方向に応じた次の接辞(接頭辞341a,接尾辞341b)を取得する。
【0057】
ステップS25において、CPU2は、ステップS24で存在を確認した学習単語331を表示部5dに表示する。
即ち、CPU2は、ステップS24で存在を確認した学習単語331と、存在を確認した学習単語331に対応する語義情報332とを表示する表示データ41を作成する。なお、学習単語DB33に格納されている学習単語331には区切りデータが含まれているが、この区切りデータを除いた文字列を学習単語として表示する表示データ41を作成する。そして、CPU2は、作成した表示データ41を表示信号として表示部5dに出力する。以上により、CPU2は
図5に示す接辞変更処理(即ち、
図4のステップS15)を終了する。
【0058】
一方、ステップS26において、CPU2は、「該当単語なし」の旨を表示部5dに表示する。
即ち、CPU2は、「該当単語なし」の旨の表示データ41を作成する。そして、CPU2は、作成した表示データ41を表示信号として表示部5dに出力する。以上により、CPU2は
図5に示す接辞変更処理(即ち、
図4のステップS15)を終了する。
【0059】
次に、ステップS16の語幹変更処理をについて、
図6を用いて説明する。
図6は、本実施形態に係る語学学習装置1の語幹変更処理を示すフローチャートである。
【0060】
ステップS31において、CPU2は、ステップS1で特定した学習単語331に接頭辞があるか否かを判定する。接頭辞がある場合(S31・Yes)、CPU2の処理はステップS32に進む。接頭辞がない場合(S31・No)、CPU2の処理はステップS37に進む。
【0061】
ステップS32において、CPU2は、学習単語DB33からフリック操作の方向に応じた次の学習単語331を取得する。
即ち、ステップS13で上方向にフリック操作された場合、CPU2は、学習単語DB33からステップS1で特定した学習単語331の一つ上の学習単語331を取得する。ステップS13で下方向にフリック操作された場合、CPU2は、学習単語DB33からステップS1で特定した学習単語331の一つ下の学習単語331を取得する。
【0062】
ステップS33において、CPU2は、ステップS32で次の学習単語331を取得できたか否かを判定する(単語あり?)。次の学習単語331を取得できた場合(S33・Yes)、CPU2の処理はステップS34に進む。次の学習単語331を取得できなかった場合(S33・No)、CPU2の処理はステップS36に進む。
【0063】
ステップS34において、CPU2は、ステップS1で特定した学習単語331の接頭辞と、ステップS32で取得した学習単語331の接頭辞が同じであるか否かを判定する。接頭辞が同じ場合(S34・Yes)、CPU2の処理はステップS35に進む。接頭辞が同じでない場合(S34・No)、CPU2の処理はステップS36に進む。
【0064】
ステップS35において、CPU2は、ステップS32で取得した学習単語331を表示部5dに表示する。
即ち、CPU2は、ステップS32で取得した学習単語331と、取得した学習単語331に対応する語義情報332とを表示する表示データ41を作成する。なお、学習単語DB33に格納されている学習単語331には区切りデータが含まれているが、この区切りデータを除いた文字列を学習単語として表示する表示データ41を作成する。そして、CPU2は、作成した表示データ41を表示信号として表示部5dに出力する。以上により、CPU2は
図6に示す語幹変更処理(即ち、
図4のステップS16)を終了する。
【0065】
ステップS36において、CPU2は、「該当単語なし」の旨を表示部5dに表示する。
即ち、CPU2は、「該当単語なし」の旨の表示データ41を作成する。そして、CPU2は、作成した表示データ41を表示信号として表示部5dに出力する。以上により、CPU2は
図6に示す語幹変更処理(即ち、
図4のステップS16)を終了する。
【0066】
一方、ステップS31で接頭辞がないと判断された場合には、ステップS37において、CPU2は、ステップS1で特定した学習単語331に接尾辞があるか否かを判定する。接尾辞がある場合(S37・Yes)、CPU2の処理はステップS38に進む。接尾辞がない場合(S37・No)、CPU2はNOP(何もしない)とする。ちなみに、学習単語DB33に格納されている学習単語331は、前述のように、単語を接辞(接頭辞、接尾辞)および語幹の各単語構成要素に分解し、単語構成要素が共通する単語をまとめて学習する学習方法における学習対象の単語であり、接辞(接頭辞、接尾辞)および語幹を有する単語であるため、基本的には、(S37・No)という状況は発生しない。
【0067】
ステップS38において、CPU2は、学習単語DB33からフリック操作の方向に応じた次の学習単語331を取得する。
即ち、前記したステップS13で上方向にフリック操作された場合、CPU2は、学習単語DB33からステップS1で特定した学習単語331の一つ上の学習単語331を取得する。同様に、ステップS13で下方向にフリック操作された場合、CPU2は、学習単語DB33からステップS1で特定した学習単語331の一つ下の学習単語331を取得する。
【0068】
ステップS39において、CPU2は、ステップS38で次の学習単語331を取得できたか否かを判定する(単語あり?)。次の学習単語331を取得できた場合(S39・Yes)、CPU2の処理はステップS40に進む。次の学習単語331を取得できなかった場合(S39・No)、CPU2の処理はステップS42に進む。
【0069】
ステップS40において、CPU2は、ステップS1で特定した学習単語331の接尾辞と、ステップS38で取得した学習単語331の接尾辞が同じであるか否かを判定する。接尾辞が同じ場合(S40・Yes)、CPU2の処理はステップS41に進む。接尾辞が同じでない場合(S40・No)、CPU2の処理はステップS38に戻る。
【0070】
なお、1回目以降のステップS38では、ステップS1で特定した学習単語331を基準として、フリック操作の方向に応じた次の学習単語331を取得する。これに対し、ステップS40から戻る2回目以降のステップS38では、前回のステップS38で取得した学習単語331を基準として、フリック操作の方向に応じた次の学習単語331を取得する。
【0071】
ステップS41において、CPU2は、ステップS38で取得した学習単語331を表示部5dに表示する。
即ち、CPU2は、ステップS38で取得した学習単語331と、取得した学習単語331に対応する語義情報332とを表示する表示データ41を作成する。なお、学習単語DB33に格納されている学習単語331には区切りデータが含まれているが、この区切りデータを除いた文字列を学習単語として表示する表示データ41を作成する。そして、CPU2は、作成した表示データ41を表示信号として表示部5dに出力する。以上により、CPU2は
図6に示す語幹変更処理(即ち、
図4のステップS16)を終了する。
【0072】
一方、ステップS42において、CPU2は、「該当単語なし」の旨を表示部5dに表示する。
即ち、CPU2は、「該当単語なし」の旨の表示データ41を作成する。そして、CPU2は、作成した表示データ41を表示信号として表示部5dに出力する。以上により、CPU2は
図6に示す語幹変更処理(即ち、
図4のステップS16)を終了する。
【0073】
<動作例>
次に、本実施形態に係る語学学習装置1の動作例について
図7から
図9を用いて説明する。
図7は、本実施形態に係る語学学習装置1の第1の動作例を説明する図である。なお、符号5d1から符号5d3は、本実施形態に係る語学学習装置1の表示部5dの表示例である。
【0074】
図7(a)の表示例5d1に示すように、学習単語「confront」およびその学習単語に対応する語義情報である「直面する」が表示部5dに表示されている(ステップS1)。
【0075】
そして、1本の指で、表示されている学習単語をタッチする。
図7(b)の表示例5d2に示すように、表示部5dに表示されている学習単語の位置を1本の指でタッチ(接触点T)して、下方向(矢印F)に指をスライドさせる(フリック操作)。CPU2の処理は、ステップS2・Yes、ステップS3・Yes、ステップS4・Yes、ステップS5・Yesと進み、CPU2は、学習単語DB33から学習単語「confront」の一つ下の学習単語、この例では「cooperate」を取得する(ステップS6)。
【0076】
そして、CPU2の処理は、ステップS7・Yesと進み、
図7(c)の表示例5d3に示すように、学習単語「cooperate」およびその学習単語に対応する語義情報である「協力する」が表示部5dに表示される(ステップS8)。
【0077】
図8は、本実施形態に係る語学学習装置1の第2の動作例を説明する図である。なお、符号5d4から符号5d9は、本実施形態に係る語学学習装置1の表示部5dの表示例である。
【0078】
図8(a)の表示例5d4に示すように、学習単語「confront」およびその学習単語に対応する語義情報である「直面する」が表示部5dに表示されている(ステップS1)。
【0079】
そして、2本の指で、表示されている学習単語をタッチする。
図8(b)の表示例5d5に示すように、表示部5dに表示されている学習単語が、接頭辞「con」と語幹「front」に分割して表示され、この例では接頭辞と語幹の文字の背景色が異なっている(ステップS10)。なお、
図8(b)では文字の背景色の違いをハッチングの斜線の向きで示している。
【0080】
そして、
図8(c)の表示例5d6に示すように、表示部5dに表示されている学習単語の接頭辞の位置を1本の指で再タッチ(接触点T)すると(ステップS11・Yes)、タッチされた接頭辞が識別表示される。この例では、接頭辞「con」に枠線が表示される(ステップS12)。そして、使用者が再タッチした指を上方向(矢印F)に指をスライドさせる(フリック操作)。CPU2の処理は、ステップS13・Yes、ステップS14・Yes、ステップS15と進み、CPU2は、接頭辞DB34aから接頭辞「con」の一つ上の接頭辞「com」を取得する(ステップS21)。そして、CPU2の処理は、ステップS22・Yesと進み、取得した接頭辞「com」で置換した「com/front」を生成する(ステップS23)。そして、CPU2は、生成した「com/front」が学習単語DB33に存在するか否かを判定する。ここでは、存在しないので(ステップS24・No)、CPU2の処理はステップS21に戻る。そして、CPU2は、接頭辞DB34aから接頭辞「com」の一つ上の接頭辞を取得して、以下繰り返す。
【0081】
そして、接頭辞DB34aから接頭辞「af」を取得する(ステップS21)。そして、CPU2の処理は、ステップS22・Yesと進み、取得した接頭辞「af」で置換した「af/front」を生成する(ステップS23)。そして、CPU2は、生成した「af/front」が学習単語DB33に存在するか否かを判定する。ここでは、「af/front」が学習単語DB33に存在するものとして(ステップS24・Yes)、CPU2の処理はステップS25に進む。
【0082】
そして、
図8(d)の表示例5d7に示すように、学習単語「affront」およびその学習単語に対応する語義情報である「怒らせる」が表示部5dに表示される(ステップS25)。
【0083】
一方、
図8(b)の表示例5d5に示す状態から、
図8(e)の表示例5d8に示すように、表示部5dに表示されている学習単語の語幹の位置を1本の指で再タッチ(接触点T)すると(ステップS11・Yes)、タッチされた語幹が識別表示される。この例では、語幹「front」に枠線が表示される(ステップS12)。そして、使用者が再タッチした指を上方向(矢印F)に指をスライドさせる(フリック操作)。CPU2の処理は、ステップS13・Yes、ステップS14・No、ステップS16、ステップS31・Yesと進み、CPU2は、学習単語DB33から学習単語「con/front」の一つ上の学習単語、この例では「co/flict」を取得する(ステップS32)。
【0084】
そして、CPU2の処理は、ステップS33・Yes、ステップS34・Yesと進み、
図8(f)の表示例5d9に示すように、学習単語「conflict」およびその学習単語に対応する語義情報である「衝突する」が表示部5dに表示される(ステップS35)。
【0085】
図9は、本実施形態に係る語学学習装置1の第3の動作例を説明する図である。なお、符号5d10から符号5d9は、本実施形態に係る語学学習装置1の表示部5dの表示例である。
【0086】
図9(a)の表示例5d10に示すように、学習単語「adaptable」およびその学習単語に対応する語義情報である「適合できる」が表示部5dに表示されている(ステップS1)。
【0087】
そして、2本の指で、表示されている学習単語をタッチする。
図9(b)の表示例5d11に示すように、表示部5dに表示されている学習単語が、語幹「adapt」と接尾辞「able」に分割して表示され、この例では語幹と接尾辞の文字の背景色が異なっている(ステップS10)。なお、
図9(b)では文字の背景色の違いをハッチングの斜線の向きで示している。
【0088】
そして、
図9(c)の表示例5d12に示すように、表示部5dに表示されている学習単語の接尾辞の位置を1本の指で再タッチ(接触点T)すると(ステップS11・Yes)、タッチされた接尾辞が識別表示される。この例では、接尾辞「able」に枠線が表示される(ステップS12)。そして、使用者が再タッチした指を下方向(矢印F)に指をスライドさせる(フリック操作)。CPU2の処理は、ステップS13・Yes、ステップS14・Yes、ステップS15と進み、CPU2は、接尾辞DB34bから接尾辞「able」の一つ下の接尾辞「ate」を取得する(ステップS21)。そして、CPU2の処理は、ステップS22・Yesと進み、取得した接尾辞「ate」で置換した「adapt//ate」を生成する(ステップS23)。そして、CPU2は、生成した「adapt//ate」が学習単語DB33に存在するか否かを判定する。ここでは、存在しないので(ステップS24・No)、CPU2の処理はステップS21に戻る。そして、CPU2は、接尾辞DB34bから接尾辞「ate」の一つ下の接頭辞を取得して、以下繰り返す。
【0089】
そして、接尾辞DB34bから接尾辞「er」を取得する(ステップS21)。そして、CPU2の処理は、ステップS22・Yesと進み、取得した接尾辞「er」で置換した「adapt//er」を生成する(ステップS23)。そして、CPU2は、生成した「adapt//er」が学習単語DB33に存在するか否かを判定する。ここでは、「adapt//er」が学習単語DB33に存在するものとして(ステップS24・Yes)、CPU2の処理はステップS25に進む。
【0090】
そして、
図9(d)の表示例5d13に示すように、学習単語「adapter」およびその学習単語に対応する語義情報である「適合するひと(もの)」が表示部5dに表示される(ステップS25)。
【0091】
一方、
図9(b)の表示例5d11に示す状態から、
図9(e)の表示例5d14に示すように、表示部5dに表示されている学習単語の語幹の位置を1本の指で再タッチ(接触点T)すると(ステップS11・Yes)、タッチされた語幹が識別表示される。この例では、語幹「adapt」に枠線が表示される(ステップS12)。そして、使用者が再タッチした指を下方向(矢印F)に指をスライドさせる(フリック操作)。CPU2の処理は、ステップS13・Yes、ステップS14・No、ステップS16、ステップS31・No、ステップS37・Yesと進み、CPU2は、学習単語DB33から学習単語「adapt//er」の一つ下の学習単語を取得して、接尾辞を比較し、接尾辞が一致するまで繰り返す(ステップS38からステップS40)。
【0092】
そして、CPU2は、学習単語DB33から学習単語「afford//able」を取得する(ステップS38)。CPU2の処理は、ステップS39・Yes、ステップS40・Yesと進む。
【0093】
そして、
図9(f)の表示例5d15に示すように、学習単語「affordable」およびその学習単語に対応する語義情報である「手が届く/手ごろな」が表示部5dに表示される(ステップS41)。
【0094】
<作用効果>
以上のように、本実施形態に係る語学学習装置1によれば、
図8(b)および
図9(b)に示すように、単語は接辞(接頭辞、接尾辞)および語幹の各単語構成要素に分けて表示され、直観的な操作により(
図8(c)、
図8(e)、
図9(c)、
図9(e)参照)、接辞または語幹が共通する他の単語が表示される(
図8(d)、
図8(f)、
図9(d)、
図9(f)参照)。これにより、接辞または語幹が共通する単語をまとめて効率よく学習することができ、使用者の学習意欲を向上させることができる。
【0095】
また、本実施形態に係る語学学習装置1によれば、単語構成要素が共通する次の単語を検索する検索処理に要する計算コストを抑えることができる。
【0096】
例えば、本実施形態に係る語学学習装置1は、接頭辞をフリックして語幹が共通する他の単語を表示させる場合、
図5のステップS21からステップS24のループに示すように、
図3に示す接辞DB34を参照して、接頭辞を置換した文字列を生成し、置換した文字列が学習単語DB33に存在するか否かを判定する。したがって、本実施形態に係る語学学習装置1では、最大でも接辞DB34のうちの接頭辞DB34aに登録されている接頭辞登録総数−1の検索で検索処理が完了する。なお、接尾辞をフリックして語幹が共通する他の単語を表示させる場合も同様である。
【0097】
ちなみに、接辞DB34を備えていない場合、学習単語DB33を参照して、語幹が共通する他の単語を検索することとなる。この場合、最大で学習単語DB33に登録されている学習単語登録総数−1の単語を検索対象とし、かつ、これらの単語に対して語幹の文字列が一致する単語をボイヤー−ムーア文字列検索アルゴリズム(BM法)等を用いて文字列検索することとなり、計算コストが多くなる。
【0098】
また、本実施形態に係る語学学習装置1は、接頭辞と語幹からなる学習単語において、語幹をフリックして接頭辞が共通する他の単語を表示させる場合、
図6のステップS32からステップS34に示すように、1回の検索で検索処理が完了する。
【0099】
また、本実施形態に係る語学学習装置1は、語幹と接尾辞からなる学習単語において、語幹をフリックして接尾辞が共通する他の単語を表示させる場合、
図6のステップS38からステップS40に示すように、最大で学習単語DB33に登録されている学習単語登録総数−1で検索処理が完了する。
【0100】
このように、本実施形態に係る本実施形態に係る語学学習装置1によれば、検索処理に要する計算コストを抑え、演算処理能力の低い演算処理装置(CPU2)を備える語学学習装置1であっても、レスポンスよく接辞または語幹が共通する他の単語を表示させることができ、使用者の学習意欲を高めることができる。
【0101】
また、語学学習装置1は、例えば、電子辞書装置などの携帯型情報表示装置として構成され、一般的には、内蔵されたバッテリにより駆動する。ここで、検索処理に要する計算コストが増加するほど、バッテリの消耗も増加し、駆動時間が短くなり、充電頻度が増加する。本実施形態に係る語学学習装置1は、検索処理に要する計算コストを抑えることにより、バッテリの消耗を抑制し、充電頻度を抑制する。これにより、語学学習装置1のバッテリ切れ等による使用者の学習意欲の減退を防止することができる。
【0102】
≪変形例≫
次に、変形例に係る語学学習装置1はについて
図10と
図11を用いて説明する。本実施形態に係る語学学習装置1は、
図4から
図6に示す単語表示処理のステップS8、ステップS25、ステップS35、ステップS41において、学習単語およびその語義情報を表示部5dに表示するようになっている。これに対し、変形例に係る語学学習装置1は、更に、辞書DB32を参照して、その単語を用いた「例文」や、その単語の語義を含む詳細な「説明情報」を表示部5dに表示することができるようになっている。その他の構成は、同様であり重複した説明を省略する。
【0103】
図10は、変形例に係る語学学習装置1の単語表示処理を示すフローチャートである。
【0104】
ステップS51において、CPU2は、単語表示処理を実行する。この単語表示処理は、
図4(および、サブフローの
図5、
図6)のフローチャートに示す本実施形態に係る語学学習装置1の単語表示処理と同様であり、説明を省略する。
【0105】
ステップS52において、CPU2は、例文表示が設定されているか否かを判定する。例文表示が設定されている場合(S52・Yes)、CPU2の処理はステップS53に進む。例文表示が設定されていない場合(S52・No)、CPU2の処理はステップS56に進む。
【0106】
ステップS53において、CPU2は、辞書DB32を参照して、ステップS51の処理で表示された学習単語を用いた「例文」を取得する。
【0107】
ステップS54において、CPU2は、ステップS53で「例文」を取得できたか否かを判定する(例文あり?)。「例文」を取得できた場合(S54・Yes)、CPU2の処理はステップS55に進む。「例文」を取得できなかった場合(S54・No)、CPU2の処理はステップS56に進む。
【0108】
ステップS55において、CPU2は、「例文」を表示部5dに追加表示する。
即ち、CPU2は、ステップS51で取得した学習単語331と、取得した学習単語331に対応する語義情報332と、ステップS53で取得した「例文」を表示する表示データ41を作成する。なお、学習単語DB33に格納されている学習単語331には区切りデータが含まれているが、この区切りデータを除いた文字列を学習単語として表示する表示データ41を作成する。そして、CPU2は、作成した表示データ41を表示信号として表示部5dに出力する。
【0109】
ステップS56において、CPU2は、辞書参照スイッチが操作されたかを判定する。ちなみに、辞書操作スイッチは、入力部6のキーとして割り当てられていてもよく、タッチパネル付表示部5に設けられたスイッチであってもよい。辞書参照スイッチが操作された場合(S56・Yes)、CPU2の処理はステップS57に進む。辞書参照スイッチが操作されなかった場合(S56・No)、CPU2は変形例に係る単語表示処理を終了する。
【0110】
ステップS57において、CPU2は、辞書DB32を参照して、ステップS51の処理で表示された学習単語の語義を含む詳細な「説明情報」を取得し、学習単語と「説明情報」を表示部5dに追加表示する。そして、CPU2は変形例に係る単語表示処理を終了する。
【0111】
<動作例>
次に、変形例に係る語学学習装置1の動作例について
図11を用いて説明する。
図11は、変形例に係る語学学習装置1の動作例を説明する図である。なお、符号5d16および符号5d17は、変形例に係る語学学習装置1の表示部5dの表示例である。
【0112】
図11(a)の表示例5d16に示すように、例文表示が設定されている場合には(S52・Yes)、CPU2は、辞書DB32を参照して例文を取得し(ステップS53)、学習単語と、学習単語DB33に格納されている語義情報と、辞書DB32に格納されている例文とを併せて表示する。また、表示例5d16には、辞書参照スイッチSW1も表示されている。
【0113】
そして、使用者が辞書参照スイッチSW1を操作すると(S56・Yes)、CPU2は、辞書DB32を参照して説明情報を取得し、
図11(b)の表示例5d17に示すように、学習単語と、辞書DB32に格納されている説明情報とを併せて表示する。
ちなみに、表示例5d17には、戻るスイッチSW2も表示されている。この戻るスイッチSW2を操作すると、
図11(a)の表示例5d16に戻るようになっている。
【0114】
<作用効果>
以上のように、変形例に係る語学学習装置1によれば、学習単語とともに例文も表示されるので、学習効果を高めることができる。また、辞書参照スイッチSW1を操作することで、より詳細な説明情報が表示されるので、学習効果を高めることができる。
【0115】
≪その他≫
なお、本実施形態に係る語学学習装置1は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
【0116】
本実施形態に係る語学学習装置1は、電子辞書装置に適用した場合を例に説明したが、これに限られるものではない。例えば、携帯型ゲーム機、スマートフォン、スレートデバイス(タブレット型端末)、ラップトップ型パーソナルコンピュータ(ノートPC)などの携帯型情報表示装置に適用してもよい。
【0117】
また、本実施形態に係る語学学習装置1は、英単語を学習するものとして説明したが、これに限られるものではなく、接辞(接頭辞、接尾辞)と語幹から構成される単語であれば、他の言語にも適用することができる。
【0118】
また、本実施形態に係る語学学習装置1のタッチパネル5tは、マルチタッチに対応した静電容量方式タッチパネルであるものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、シングルタッチの抵抗膜方式タッチパネルであってもよい。この場合、ステップS4の判定は、他の方法で判定すればよい。例えば、表示部5dに表示された学習単語の位置をダブルタップした場合に、CPU2の処理がステップS4からステップS10に進むようにしてもよい。
【0119】
また、フリック操作の向き(上方向、下方向)で、学習単語を送る向き(ステップS5)、接辞や語幹を送る向き(ステップS13)を決定するものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、タップやダブルタップで送る向きを決定するようにしてもよい。
【0120】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
表示手段と、
複数の単語を接辞と語幹に区別して記憶している単語記憶手段と、
前記表示手段に表示された前記単語記憶手段に記憶されている単語に対するユーザの操作を受け付ける受付手段と、
ユーザの操作の仕方に応じて、前記表示された単語の接辞または語幹を変化させた単語を前記表示手段に表示させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする語学学習装置。
【0121】
[2]
複数の接辞を記憶する接辞記憶手段を有し、
前記制御手段は、
前記表示手段に表示された単語の接辞を前記接辞記憶手段に記憶された他の接辞に置換した文字列を生成する文字列生成手段と、
前記文字列生成手段で生成された前記文字列が前記単語記憶手段に記憶された単語であるか判定する判定手段と、
前記判定手段が、前記文字列が前記単語記憶手段に記憶された単語であると判定した場合、該単語を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする[1]に記載の辞書機能を備えた電子機器。
【0122】
[3]
前記表示手段に表示された単語は、接辞と語幹が識別可能に表示される
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の語学学習装置。
【0123】
[4]
前記表示手段は、タッチパネル付表示手段であり、
前記表示手段に表示された単語の接辞の領域を操作されると、前記文字列生成手段が他の接辞に置換した文字列を生成する
ことを特徴とする[2][3]に記載の語学学習装置。
【0124】
[5]
表示部と、複数の単語を接辞と語幹に区別して記憶する単語記憶手段とを備えるコンピュータを、
前記表示部に表示された前記単語記憶手段に記憶されている単語に対するユーザの操作を受け付ける受付手段と、
ユーザの操作の仕方に応じて、前記表示された単語の接辞または語幹を変化させた単語を前記表示部に表示させる制御手段と、
して機能させるためのプログラム。