特許第6351051号(P6351051)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6351051部材の固定方法及びその方法に使用する常温硬化型シリコン粘土
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6351051
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】部材の固定方法及びその方法に使用する常温硬化型シリコン粘土
(51)【国際特許分類】
   C09J 5/00 20060101AFI20180625BHJP
   A44C 27/00 20060101ALI20180625BHJP
   A47G 29/00 20060101ALI20180625BHJP
   C09J 183/04 20060101ALI20180625BHJP
【FI】
   C09J5/00
   A44C27/00
   A47G29/00 A
   C09J183/04
【請求項の数】6
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2017-106582(P2017-106582)
(22)【出願日】2017年5月30日
【審査請求日】2017年6月22日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516378622
【氏名又は名称】株式会社グルージュエル
(74)【代理人】
【識別番号】100065248
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100159385
【弁理士】
【氏名又は名称】甲斐 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100163407
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 裕輔
(74)【代理人】
【識別番号】100166936
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100174883
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 雅己
(72)【発明者】
【氏名】柴田 真由美
【審査官】 遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−154956(JP,A)
【文献】 特開2005−281413(JP,A)
【文献】 特開2004−075819(JP,A)
【文献】 特開平08−247132(JP,A)
【文献】 特開2003−028131(JP,A)
【文献】 特開2005−335760(JP,A)
【文献】 特開昭52−041034(JP,A)
【文献】 特開2010−235488(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09J 5/00
A44C 27/00
A47G 29/00
C09J 183/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
土台に部材を接着することにより固定する部材の固定方法であって、
土台が、シリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを常温で混合することで硬化する2液型の常温硬化型シリコン粘土の硬化物であり、
下記工程:
前記シリコン粘土Aとシリコン粘土Bの混合物を得る混合工程、
前記混合物に前記部材を埋め込む埋込工程、
前記混合物を部材が固定可能な硬さになるまで放置することで部材を土台に接着すると共に土台を形成する土台形成工程
を含み、
前記シリコン粘土A及びシリコン粘土Bが、下記要件(i)及び(ii):
(i)それぞれ、指の力により所定の形状に成形可能な軟らかさを有する
(ii)前記シリコン粘土A及びシリコン粘土Bの混合物が、混合から40〜60分以内において、指の力により所定の形状に成形可能な軟らかさを有する
を満たし、
前記シリコン粘土Aが、第1自己接着性シリコン、硬化促進剤、第1充填材及び第1柔軟剤を少なくとも含み、
前記シリコン粘土Bが、第2自己接着性シリコン、第2充填材及び第2柔軟剤を少なくとも含み、
前記硬化促進剤が、前記第1自己接着性シリコンと第2自己接着性シリコンを架橋硬化させる機能を有し、
前記シリコン粘土Aが、第1自己接着性シリコンを35〜55重量%、硬化促進剤を2.5〜4.5重量%、第1充填材を20〜40重量%及び第1柔軟剤を13〜18重量%含み、
前記シリコン粘土Bが、第2自己接着性シリコンを35〜55重量%、第2充填材を20〜40重量%及び第2柔軟剤を10〜30重量%含み、
前記硬化促進剤が、前記第1自己接着性シリコンの重量を1とすると、0.06〜0.1の量で前記シリコン粘土Aに含まれることを特徴とする部材の固定方法。
【請求項2】
前記シリコン粘土A及びシリコン粘土Bが、下記要件(iii):
(iii)前記混合物が、混合から50〜70分経過後、前記部材を固定可能な接着力と、土台の形状を維持可能な硬さを示す
を満たす請求項1に記載の部材の固定方法。
【請求項3】
前記第1充填材及び第2充填材が粉末シリカであり、第1柔軟剤及び第2柔軟剤がエラストマーパウダーである請求項1又は2に記載の部材の固定方法。
【請求項4】
前記シリコン粘土A及びシリコン粘土Bが、結着材としてセルロースを3〜6重量%と、苦味成分を0.5〜1.5重量%更に含む請求項1〜のいずれか1つに記載の部材の固定方法。
【請求項5】
前記土台が、支持体上に載置されている請求項1〜のいずれか1つに記載の部材の固定方法。
【請求項6】
請求項1〜のいずれか1つに記載の部材の固定方法に使用されるシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを常温で混合することで硬化する2液型の常温硬化型シリコン粘土であり、
前記シリコン粘土Aが、第1自己接着性シリコン、硬化促進剤及び第1充填材を少なくとも含み、
前記シリコン粘土Bが、第2自己接着性シリコン及び第2充填材を少なくとも含み、
前記硬化促進剤が、前記第1自己接着性シリコンと第2自己接着性シリコンを架橋硬化させる機能を有し、
前記シリコン粘土A及びシリコン粘土Bが、下記要件(i)及び(ii):
(i)それぞれ、指の力により所定の形状に成形可能な軟らかさを有する
(ii)前記シリコン粘土A及びシリコン粘土Bの混合物が、混合から40〜60分以内において、指の力により所定の形状に成形可能な軟らかさを有する
を満たし、
前記シリコン粘土Aが、第1自己接着性シリコン、硬化促進剤、第1充填材及び第1柔軟剤を少なくとも含み、
前記シリコン粘土Bが、第2自己接着性シリコン、第2充填材及び第2柔軟剤を少なくとも含み、
前記硬化促進剤が、前記第1自己接着性シリコンと第2自己接着性シリコンを架橋硬化させる機能を有し、
前記シリコン粘土Aが、第1自己接着性シリコンを35〜55重量%、硬化促進剤を2.5〜4.5重量%、第1充填材を20〜40重量%及び第1柔軟剤を13〜18重量%含み、
前記シリコン粘土Bが、第2自己接着性シリコンを35〜55重量%、第2充填材を20〜40重量%及び第2柔軟剤を10〜30重量%含み、
前記硬化促進剤が、前記第1自己接着性シリコンの重量を1とすると、0.06〜0.1の量で前記シリコン粘土Aに含まれることを特徴とする常温硬化型シリコン粘土。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部材の固定方法及びその方法に使用する常温硬化型シリコン粘土に関する。本発明の部材の固定方法は、例えば、玩具、アクセサリー、文具、教育、福祉、リハビリ、車両、家電、住宅等の種々の分野での部材の固定に好適に使用できる。
【背景技術】
【0002】
種々の分野において、部材の土台への固定には種々の方法が知られている。固定には、通常接着剤が使用され、接着剤には多くの種類がある。
例えば、特開2011−19724号公報(特許文献1)には、対象物(部材)の接着方法が記載され、部材を接着するためにホットメルト接着剤が使用されている。特許文献1では、ホットメルト接着剤として、ポリアミド系、ABS樹脂系、SAN樹脂系、ポリアセタール系、ポリカーボネート系、ポリエステル系の熱の供給により可逆的に軟化する接着が例示されている。
ホットメルト接着剤以外にも、ゴム系接着剤、アクリル系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、エポキシ接着剤等が知られており、これら接着剤は、通常、1液型や2液型で提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−19724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ホットメルト接着剤を使用して部材を固定するには、加熱装置が必要であり、固定作業が煩雑であるという課題があった。上記ホットメルト接着剤以外の接着剤では、長時間押圧が必要であったり、含まれる有機溶剤の蒸発が必要であったり、その取扱いに注意がいるという課題があった。特に、玩具、文具、教育等の分野において、取扱者が、小児の場合、注意が必要であった。また、福祉、リハビリ等の分野においては、取扱者が老人や障がい者であるが、これらの人たちでも容易に部材を固定しうる方法及びその方法に使用される接着剤の提供が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の発明者は、小児、老人、障がい者等の取扱者であっても、簡便に取り扱うことのできる接着剤を用いた部材の固定方法を検討してきた。検討の結果、発明者は、人体に対して悪影響の少ない原料を使用し、かつ混合により常温で硬化し、混合前及び混合後一定時間においては適度な軟らかさを有した2液型のシリコン接着剤を構成成分とする2液型のシリコン粘土をその固定方法に使用することが適切であるとの結論に達することで本発明に至った。
かくして本発明によれば、土台に部材を接着することにより固定する部材の固定方法であって、
土台が、シリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを常温で混合することで硬化する2液型の常温硬化型シリコン粘土の硬化物であり、
下記工程:
前記シリコン粘土Aとシリコン粘土Bの混合物を得る混合工程、
前記混合物に前記部材を埋め込む埋込工程、
前記混合物を部材が固定可能な硬さになるまで放置することで部材を土台に接着すると共に土台を形成する土台形成工程
を含み、
前記シリコン粘土A及びシリコン粘土Bが、下記要件(i)及び(ii):
(i)それぞれ、指の力により所定の形状に成形可能な軟らかさを有する
(ii)前記シリコン粘土A及びシリコン粘土Bの混合物が、混合から40〜60分以内において、指の力により所定の形状に成形可能な軟らかさを有する
を満たし、
前記シリコン粘土Aが、第1自己接着性シリコン、硬化促進剤、第1充填材及び第1柔軟剤を少なくとも含み、
前記シリコン粘土Bが、第2自己接着性シリコン、第2充填材及び第2柔軟剤を少なくとも含み、
前記硬化促進剤が、前記第1自己接着性シリコンと第2自己接着性シリコンを架橋硬化させる機能を有し、
前記シリコン粘土Aが、第1自己接着性シリコンを35〜55重量%、硬化促進剤を2.5〜4.5重量%、第1充填材を20〜40重量%及び第1柔軟剤を13〜18重量%含み、
前記シリコン粘土Bが、第2自己接着性シリコンを35〜55重量%、第2充填材を20〜40重量%及び第2柔軟剤を10〜30重量%含み、
前記硬化促進剤が、前記第1自己接着性シリコンの重量を1とすると、0.06〜0.1の量で前記シリコン粘土Aに含まれることを特徴とする部材の固定方法が提供される。
また、本発明によれば、上記固定方法に使用されるシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを常温で混合することで硬化する2液型の常温硬化型シリコン粘土であり、
前記シリコン粘土Aが、第1自己接着性シリコン、硬化促進剤及び第1充填材を少なくとも含み、
前記シリコン粘土Bが、第2自己接着性シリコン及び第2充填材を少なくとも含み、
前記硬化促進剤が、前記第1自己接着性シリコンと第2自己接着性シリコンを架橋硬化させる機能を有し、
前記シリコン粘土A及びシリコン粘土Bが、下記要件(i)及び(ii):
(i)それぞれ、指の力により所定の形状に成形可能な軟らかさを有する
(ii)前記シリコン粘土A及びシリコン粘土Bの混合物が、混合から40〜60分以内において、指の力により所定の形状に成形可能な軟らかさを有する
を満たし、
前記シリコン粘土Aが、第1自己接着性シリコン、硬化促進剤、第1充填材及び第1柔軟剤を少なくとも含み、
前記シリコン粘土Bが、第2自己接着性シリコン、第2充填材及び第2柔軟剤を少なくとも含み、
前記硬化促進剤が、前記第1自己接着性シリコンと第2自己接着性シリコンを架橋硬化させる機能を有し、
前記シリコン粘土Aが、第1自己接着性シリコンを35〜55重量%、硬化促進剤を2.5〜4.5重量%、第1充填材を20〜40重量%及び第1柔軟剤を13〜18重量%含み、
前記シリコン粘土Bが、第2自己接着性シリコンを35〜55重量%、第2充填材を20〜40重量%及び第2柔軟剤を10〜30重量%含み、
前記硬化促進剤が、前記第1自己接着性シリコンの重量を1とすると、0.06〜0.1の量で前記シリコン粘土Aに含まれることを特徴とする常温硬化型シリコン粘土が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、人体に対して悪影響の少ない原料を使用し、かつ混合により常温で硬化し、混合前及び混合後一定時間においては適度な軟らかさを有した2液型のシリコン接着剤を構成成分とする2液型のシリコン粘土を部材の固定に使用するため、小児のような取扱者であっても、安全にかつ簡便に部材を土台に固定できる。
以下のいずれかの場合、より安全にかつ簡便に部材を土台に固定できる。
(1)シリコン粘土A及びシリコン粘土Bが、下記要件(i)〜(iii):
(i)それぞれ、指の力により所定の形状に成形可能な軟らかさを有する
(ii)シリコン粘土A及びシリコン粘土Bの混合物が、混合から40〜60分以内において、指の力により所定の形状に成形可能な軟らかさを有する
(iii)混合物が、混合から50〜70分経過後、部材を固定可能な接着力と、土台の形状を維持可能な硬さを示す
を満たす。
(2)シリコン粘土Aが、第1自己接着性シリコン、硬化促進剤及び第1充填材を少なくとも含み、
シリコン粘土Bが、第2自己接着性シリコン及び第2充填材を少なくとも含み、
硬化促進剤が、第1自己接着性シリコンと第2自己接着性シリコンを架橋硬化させる機能を有する。
(3)シリコン粘土Aが第1柔軟剤を、シリコン粘土Bが第2柔軟剤を更に含み、
シリコン粘土Aが、第1自己接着性シリコンを35〜55重量%、硬化促進剤を2.5〜4.5重量%、第1充填材を20〜40重量%及び第1柔軟剤を13〜18重量%含み、
シリコン粘土Bが、第2自己接着性シリコンを35〜55重量%、第2充填材を20〜40重量%及び第2柔軟剤を10〜30重量%含み、
硬化促進剤が、第1自己接着性シリコンの重量を1とすると、0.06〜0.1の量でシリコン粘土Aに含まれる。
(4)第1充填材及び第2充填材が粉末シリカであり、第1柔軟剤及び第2柔軟剤がエラストマーパウダーである。
(5)シリコン粘土A及びシリコン粘土Bが、結着材としてセルロースを3〜6重量%と、苦味成分を0.5〜1.5重量%更に含む。
(6)土台が、支持体上に載置されている。
(7)2液型の常温硬化型シリコン粘土が、食品衛生法に適合する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明のシリコン粘土の教育分野への適用例である。
図2】本発明のシリコン粘土のストラップへの適用例である。
図3】本発明のシリコン粘土の絵画への適用例である。
図4】本発明のシリコン粘土の杖への適用例である。
図5】本発明のシリコン粘土の軟らかさの測定法を説明するための概略図である。
図6】本発明のシリコン粘土の接着力の測定法を説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明では、土台に部材を接着することにより固定する部材の固定方法が提供される。土台は、シリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを常温で混合することで硬化する2液型の常温硬化型シリコン粘土の硬化物から構成される。ここで、常温とは、約25℃をいう。2液型の常温硬化型シリコン粘土には、取扱いの安全性を向上させるために、食品衛生法に適合するものを使用することが好ましい。
部材は、土台に固定が望まれる物であれば特に限定されない。また、土台は、部材の固定が望まれる物であれば特に限定されない。部材及び土台としては、例えば、玩具、アクセサリー、文具、教育、福祉、リハビリ、車両、家電、住宅等の分野での部材及び土台が挙げられる。
部材は、支持体なしで土台のみに固定されていてもよく(態様i)、支持体上に設置された土台に固定されていてもよい(態様ii)。
【0009】
(態様i)
態様iには、部材と、それを固定する土台のみから構成される製品が含まれる。
主として装飾を意図する製品の具体例としては、例えば、玩具及びアクセサリーの分野では、ブローチトップ、ペンダントトップ、ストラップトップ、指輪、腕輪(ブレスレット)、冠等が挙げられる。これら製品は、それぞれの所望の形状にシリコン粘土を成形し硬化させた土台と、土台に固定された宝石(例えば、天然宝石や、合成ダイヤモンドのような合成宝石、ガラス製の人造宝石、樹脂製の模造宝石)とから構成される。ブローチトップは、安全ピンの端部を埋め込むことでブローチとして使用可能である。ペンダントトップは、鎖又は紐を通過させる穴を設けることで、ペンダントとして使用可能である。ブローチトップは、鎖又は紐を通過させる穴を設けることで、ペンダントとしても使用可能である。ストラップトップは、ストラップ紐を通過させる穴を設けることで、ストラップとして使用可能である。また、ブローチトップ及びペンダントトップは、ゴムを通過させる穴を設けることで、ヘアゴムとして、土台にピンの端部を埋め込むことで、ヘアピンとしても使用できる。
他の製品の具体例としては、平板状にシリコン粘土を成形し硬化させた土台と、土台に所望のパターンで固定させた宝石とから構成された絵画が挙げられる。絵画の場合、宝石以外にも、木片、樹脂片、金属片等も部材として使用できる。
上記ブローチトップ等及び絵画以外にも、動物型、人型、恐竜型、怪獣型等の形状にシリコン粘土を成形して硬化させた土台と、目、鼻、口、髪、爪等に相当する部材を土台に固定した塑像が挙げられる。
【0010】
文具の分野では、鉛筆、ノート、ホッチキス等の筆記用具にシリコン粘土を載置し硬化させることで、シリコン粘土の硬化物である土台を目印や装飾として使用可能である。
教育の分野では、上記絵画と同様の土台に、宝石、木片、樹脂片、金属片等から構成された数字やアルファベットの形状の部材や季節な花を部材として埋め込んだ製品が挙げられる。また、複数の部材をアルファベット等の形状になるように土台に埋め込むことも可能である。図1は、アルファベット形状になるように複数の部材(宝石)を土台に埋め込んだ例である。
福祉、リハビリ、車両、住宅等の分野では、階段のステップ部にシリコン粘土を載置し硬化させることや、ハンドル、手すり、杖等の部材に帯状のシリコン粘土を巻き硬化させること等で、シリコン粘土の硬化物である土台を滑り止めとして使用可能である。また、部材としての突起部をシリコン粘土で覆うことで、シリコン粘土の硬化物である土台を負傷の防止材として使用可能である。更に、杖に使用することで、杖の取り違えを防止することも可能となる。なお、これらの用途では、部材の大きさは、土台よりも大きいことになるが、本発明ではこの態様も許容される。
福祉及びリハビリの分野では、上記ブローチトップ等及び絵画の作製に別の意味を持たせることも可能である。細かい部材を指やピンセットを使用して土台に固定する作業を行うことで、失われた脳の機能を回復させたり、機能を維持したりすることが可能となる。ブローチトップ等及び絵画を時系列で比較することで、機能の回復程度を定性的に評価することも可能となる。
【0011】
(態様ii)
態様iiには、部材と、それを固定する土台と、土台を設置する支持体から構成される製品が含まれる。態様iiは、部材と支持体とを接着させるための接着剤として土台を使用するイメージである。
主として装飾を意図する製品の具体例としては、例えば、玩具及びアクセサリーの分野では、ブローチトップ、ペンダントトップ、ストラップトップ、指輪、腕輪(ブレスレット)、冠等が挙げられる。これら製品は、それぞれの所望の形状を備えた支持体と、支持体上に設置されたシリコン粘土の硬化物から構成された土台と、土台に固定された宝石とから構成される。ブローチトップは、安全ピンを備えた支持体を使用することでブローチとして使用可能である。ペンダントトップは、鎖又は紐を通過させる穴を有する支持体を使用することで、ペンダントとして使用可能である。ブローチトップは、鎖又は紐を通過させる穴を有する支持体を使用することで、ペンダントとしても使用可能である。ストラップトップは、ストラップ紐につながる連結具を接続する穴を有する支持体を使用することで、ストラップとして使用可能である。図2に、各種ストラップの作製例を示す。また、ブローチトップ及びペンダントトップは、ゴムを通過させる穴を有する支持体を使用することで、ヘアゴムとして、ピンを有する支持体を使用することで、ヘアピンとしても使用できる。
他の製品の具体例としては、平板状の支持体と、支持体上でシリコン粘土を硬化させた土台と、土台に所望のパターンで固定させた宝石とから構成された絵画が挙げられる。図3に絵画の作製例を示す。この図は、支持体上に描かれたアジサイの花の形状に土台を形成し、その土台状に複数の部材(宝石)を埋め込んだ例である。絵画の場合、宝石以外にも、木片、樹脂片、金属片等も部材として使用できる。
【0012】
文具の分野では、鉛筆、ノート、ホッチキス等の筆記用具としての支持体上に、シリコン粘土を載置し、更にその上に部材を載置した後、シリコン粘土を硬化させることで、部材を目印や装飾として使用可能である。
教育の分野では、上記絵画と同様の土台に、部材に木片、樹脂片、金属片等から構成された数字やアルファベットの形状の部材や季節な花を部材として埋め込んだ製品が挙げられる。
福祉、リハビリ、車両、住宅等の分野では、所望の部位に、シリコン粘土を載置し、更にその上に部材を載置した後、シリコン粘土を硬化させることで、部材を目印や装飾として使用可能である。杖のような支持体上に、シリコン粘土を載置し、更にその上に部材を載置した後、シリコン粘土を硬化させることで、部材を取り違え防止用の目印や装飾として使用可能である。図4(a)及びその要部拡大図である図4(b)に、杖に土台を形成し、その土台状に複数の部材(宝石)を目印等の作製を目的として埋め込んだ例を示す。
福祉及びリハビリの分野では、上記態様iと同様に、態様iiにおいても、ブローチトップ等及び絵画の作製に別の意味を持たせることも可能である。
更に、玩具、文具、教育、福祉、リハビリ、車両、家電、住宅等の全ての分野において、支持体と部材の固定に使用していたホットメルト接着剤等の接着剤に代えて、シリコン粘土を使用できる。
土台は、部材を固定可能な厚さを有していることが望まれる。そのような厚さとしては、5mm以上が挙げられる。
【0013】
2液型の常温硬化型シリコン粘土を構成するシリコン粘土A及びシリコン粘土Bは、下記要件(i)〜(iii):
(i)それぞれ、指の力により所定の形状に成形可能な軟らかさを有する
(ii)シリコン粘土A及びシリコン粘土Bの混合物が、混合から40〜60分以内において、指の力により所定の形状に成形可能な軟らかさを有する
(iii)混合物が、混合から50〜70分経過後、部材を固定可能な接着力と、土台の形状を維持可能な硬さを示す
を満たすことが好ましい。
要件(i)では、このような軟らかさを有することで、シリコン粘土A及びシリコン粘土Bを十分混合できるため、土台の硬さが不均一となることを防止できると共に、所定の形状の土台を容易に形成できる。
要件(ii)では、混合から40〜60分以内において、このような軟らかさを有することで、所定の形状の土台を容易に形成できる。
要件(iii)では、混合から50〜70分経過後において、部材が十分に固定され、かつ形状の維持された土台を形成できる。
【0014】
ここで、要件(i)と(ii)とにおける軟らかさ、及び要件(iii)における硬さは、実施例に記載の方法で測定できる。
具体的には、軟らかさは、434gの錘をシリコン粘土A、シリコン粘土B及び混合物に載せた場合、載せる前の高さを基準として、載せた後の高さの変動値が95〜85%の範囲と言い換えできる。この変動値は、93〜89%の範囲であることがより好ましく、91〜90%の範囲であることが更に好ましい。
要件(iii)における硬さは、ショアAでの値である。硬さは、35〜55の範囲であることが好ましく、37〜52の範囲であることがより好ましく、38〜50の範囲であることが更に好ましい。
要件(iii)における接着力は、実施例に記載の方法で測定できる。具体的には、接着力は、土台に固定した部材が錘による荷重に耐える力と言い換えできる。接着力は、120g以上がより好ましく、180g以上が更に好ましい。
【0015】
シリコン粘土Aは、第1自己接着性シリコン、硬化促進剤及び第1充填材を少なくとも含むことが好ましい。一方、シリコン粘土Bは、第2自己接着性シリコン及び第2充填材を少なくとも含むことが好ましい。ここで、硬化促進剤は、第1自己接着性シリコンと第2自己接着性シリコンを架橋硬化させる機能を有している。
第1自己接着性シリコンと第2自己接着性シリコンとしては、部材の固定方法に使用できさえすれば特に限定されない。例えば、ヌシル社からシリコン接着剤として市販されている、常温硬化型の2液プラチナ付加硬化型の接着剤が挙げられる。ヌシル社のシリコン接着剤では、第1自己接着性シリコンがSi−H結合を部分的に有し、第2自己接着性シリコンがSi−CH=CH結合を部分的に有している。架橋硬化は、Si−H結合とSi−CH=CH結合とが反応し、Si−CH−CH−Si結合となることで、第1自己接着性シリコンと第2自己接着性シリコンとを架橋させることにより行われる。この架橋硬化において、硬化促進剤には、プラチナを使用できる。
【0016】
第1充填材及び第2充填材は、シリコン粘土の粘性を調整するために使用されている。これら充填材としては、粉末シリカ、セルロース、片栗粉、コーンスターチ、小麦粉、タルク、クレー、マイカ、ガラス繊維、パルプ粉等が挙げられる。
シリコン粘土A及びシリコン粘土Bは、それぞれ第1柔軟剤及び第2柔軟剤を含んでいてもよい。第1柔軟剤及び第2柔軟剤は、シリコン粘土のべとつきを減じ、サラサラな触感を付与するために使用されている。これら柔軟剤としては、エラストマーパウダー等が挙げられる。エラストマーには、シリコーン系のポリマーが使用できる。
シリコン粘土Aは、第1自己接着性シリコンを30〜60重量%、硬化促進剤を2.0〜5.0重量%、第1充填材を10〜50重量%及び第1柔軟剤を10〜20重量%含むことが好ましい。第1自己接着性シリコンを35〜55重量%、硬化促進剤を2.5〜4.5重量%、第1充填材を20〜40重量%及び第1柔軟剤を13〜18重量%含むことがより好ましい。
【0017】
一方、シリコン粘土Bは、第2自己接着性シリコンを30〜60重量%、第2充填材を15〜45重量%及び第2柔軟剤を0〜35重量%含むことが好ましい。第2自己接着性シリコンを30〜60重量%、第2充填材を15〜45重量%及び第2柔軟剤を5〜35重量%含むことがより好ましい。第2自己接着性シリコンを35〜55重量%、第2充填材を20〜40重量%及び第2柔軟剤を10〜30重量%含むことが更に好ましい。柔軟剤は触感を改善するために両シリコン粘土に含まれている。そのため、その含有量は、用途に応じて適宜設定できる。例えば、玩具、福祉、リハビリ等の使用者に注意が必要な用途では、多めに含まれていることが好ましい。その以外の用途では、含有量は限定されず、含有量を減らすと自己接着性シリコンの含有量を多くすることができるので、粘土の接着強度を向上させることが可能となる。
また、硬化促進剤は、第1自己接着性シリコン又は第2自己接着性シリコンの重量を1とすると、0.03〜0.13の量でシリコン粘土Aに含まれることが好ましい。0.06〜0.1の量でシリコン粘土Aに含まれることがより好ましい。硬化促進剤の量は、硬化時間を制御するために調製できる。例えば、その量を多くすると所望形状に混合物を成形可能な時間及び硬化時間が短くなる傾向がある。そのため、用途に応じて硬化促進剤の量を増減すればよい。
【0018】
シリコン粘土A及びシリコン粘土Bは、結着材としてセルロースを3〜6重量%と、苦味成分を0.5〜1.5重量%更に含むことが好ましい。苦み成分は、小児のような取扱者が誤飲することを防ぐ役割を果たす。
シリコン粘土A及びシリコン粘土Bは、各成分を公知の方法により混合することで得られる。
固定方法は、以下の工程を含む。
・シリコン粘土Aとシリコン粘土Bの混合物を得る混合工程
・混合物に部材を埋め込む埋込工程
・混合物を部材が固定可能な硬さになるまで放置することで部材を土台に接着すると共に土台を形成する土台形成工程
上記3工程は、常温で行われ、必要に応じて、加熱してもよい。
混合工程において、シリコン粘土Aとシリコン粘土Bの混合は、特に限定されず、手で行っても、機械で行ってもよい。混合しつつ所望の形状に成形してもよい。
埋込工程において、部材は、混合物中に完全に埋め込んでもよく、一部だけ埋めこんでもよい。土台を支持体に載置する場合は、部材の埋込前に載置してもよく、埋込後に載置してもよい。
土台形成工程において、混合物は部材を固定可能な硬さとなる。部材が土台と接する面及び支持体が土台と接する面は、より固定を強固にするために、やすりのような粗面化手段を用いて、粗面化しておいてもよい。
【実施例】
【0019】
シリコン粘土A及びシリコン粘土Bそれぞれの軟らかさ、両粘土の混合物の軟らかさ、混合物の硬化後の硬さ及び接着力を以下の方法により測定した。
(軟らかさの測定)
シリコン粘土A及びシリコン粘土Bそれぞれの軟らかさ、混合から10分以内の混合物の軟らかさを以下の手順で測定した。
測定は、図5の概略図に示す方法で行った。具体的には、シリコン粘土A及びシリコン粘土Bから、幅約10mm×奥行約10mm×高さ約20mmの略直方体状の試験片1を手で成形した。試験片1を幅約20mm×奥行約20mm×高さ約40mmの略直方体状の透明の筒2に入れた。筒2内の試験片1の高さXcmを測定した。試験片1の上に434gの錘3を載置した。載置後、試験片1の高さYcmを測定した。軟らかさを以下の式により算出した。なお、混合物の軟らかさの測定は、混合から10分経過後(硬化前)に行った。
Y÷X×100
【0020】
(硬さの測定)
混合から24時間経過後の混合物の硬さを以下の手順で測定した。
硬さはショアA硬度であり、ぺパレス製作所社製アナログ硬度計JINGCHENGを用いて次の手順で測定した。即ち、シリコン粘土A及びシリコン粘土Bを混合しつつ板状に成形した。混合から24時間経過後の板状物において、2mm以上の厚みを有する任意の箇所3点に、硬度計を密着させ、密着後、直ちにショアA硬度を測定した。3点の測定値の中間値を硬度として採用した。
(接着力の測定)
混合から24時間経過後の混合物の接着力を以下の手順で測定した。
測定は、図6の概略図に示す方法で行った。具体的には、混合から10分以内に混合物から、幅約10mm×奥行約10mm×高さ約20mmの略直方体状の試験片1を手で成形した。試験片1の側面の中程に、高さ約15mm、底面積4mmの市販のプラスチック製の装飾部材4を約2mm深さとなるように埋め込んだ(埋込面ができるだけなめらかな装飾部材4を選択する。滑らかでない場合は、番手ができるだけ大きな紙やすりで鏡面仕上げを施す)。混合から部材4の埋込まで、約10分以内に行った。部材4が埋め込まれた試験片1を24時間放置して、混合物を硬化させた。部材4に錘3による荷重を加えた。荷重に耐えきれず部材4が剥離した時点の錘3の重さを接着力とした。
【0021】
実施例1
以下の組成のシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 45.0重量%
・硬化促進剤(スムースオン社製白金) 3.5重量%
・苦み成分(森村商事社製CITROFLEX2(SC−60)) 1.0重量%
・第1充填材(粉末シリカ:丸東社製シリカパウダーPL) 30.0重量%
・結着材(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 4.5重量%
・第1柔軟剤(エラストマーパウダー:東レダウコーニング社製EP5000) 16.0重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 45.0重量%
・苦み成分(森村商事社製CITROFLEX2(SC−60)) 1.0重量%
・第2充填材(粉末シリカ:丸東社製シリカパウダーPL) 30.0重量%
・結着材(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 4.5重量%
・第2柔軟剤(エラストマーパウダー:東レダウコーニング社製EP5000) 17.5重量%
【0022】
シリコン粘土A及びシリコン粘土Bを以下の方法により製造した。
容器内で、第1自己接着性シリコンに硬化促進剤及び苦み成分を添加し、添加後1分間混合した。撹拌機に、第1充填材、結着材及び第1柔軟剤をこの順でそれぞれ半量添加した。添加後、撹拌機内に容器内の混合物を添加した。次いで、撹拌機内に第1充填材、結着材及び第1柔軟剤をこの順でそれぞれの残りの半量を添加した。添加後、成分間のなじみを向上させるため30分間放置した。放置後、撹拌機のスイッチを入れ、8分間撹拌することによりシリコン粘土Aを得た。
容器内で、第2自己接着性シリコンに苦み成分を添加し、添加後1分間混合した。撹拌機に、第2充填材、結着材及び第2柔軟剤をこの順でそれぞれ半量添加した。添加後、撹拌機内に容器内の混合物を添加した。次いで、撹拌機内に第2充填材、結着材及び第2柔軟剤をこの順でそれぞれの残りの半量を添加した。添加後、成分間のなじみを向上させるため30分間放置した。放置後、撹拌機のスイッチを入れ、8分間撹拌することによりシリコン粘土Bを得た。
撹拌機には、フィリップス社製HR2365/01を用いた。
【0023】
シリコン粘土A及びシリコン粘土Bを、常温下で、手の力を用いて混合して混合物(シリコン粘土Aとシリコン粘土Bの重量比は1:1)を得た。得られた混合物を直径約20mm及び厚さ約20mmの円板状に手で成形した。成形後、高さ約40mm、底面積400mmの市販のプラスチック製の装飾部材を約2mm深さとなるように、土台に複数個埋め込んだ。なお、混合開始から、埋込終了までの所要時間は10分であり、埋込終了まで混合物は作業可能な軟らかさを有していた。
埋込終了後、24時間放置することで、混合物が硬化し、その結果、土台に部材が固定された装飾品を得ることができた。
上記装飾品の製造とは別に、シリコン粘土A及びシリコン粘土Bそれぞれの軟らかさ、両粘土の混合物の軟らかさ、混合物の硬化後の硬さ及び接着力を上記方法により測定した。結果を表1に示す。
【0024】
実施例2
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 60.7重量%
・硬化促進剤(スムースオン社製白金) 2.0重量%
・苦み成分(森村商事社製CITROFLEX2(SC−60)) 0.7重量%
・第1充填材(粉末シリカ:丸東社製シリカパウダーPL) 23.0重量%
・結着材(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 2.0重量%
・第1柔軟剤(エラストマーパウダー:東レダウコーニング社製EP5000) 11.6重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 61.0重量%
・苦み成分(森村商事社製CITROFLEX2(SC−60)) 0.7重量%
・第2充填材(粉末シリカ:丸東社製シリカパウダーPL) 21.9重量%
・結着材(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 3.7重量%
・第2柔軟剤(エラストマーパウダー:東レダウコーニング社製EP5000) 12.8重量%
実施例1と同様にして、装飾品を得ることができた。
実施例1と同様にして、シリコン粘土A及びシリコン粘土Bそれぞれの軟らかさ、両粘土の混合物の軟らかさ、混合物の硬化後の硬さ及び接着力を測定し、結果を表1に示す。
【0025】
実施例3
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 32.0重量%
・硬化促進剤(スムースオン社製白金) 2.5重量%
・苦み成分(森村商事社製CITROFLEX2(SC−60)) 0.7重量%
・第1充填材(粉末シリカ:丸東社製シリカパウダーPL) 49.8重量%
・結着材(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 2.9重量%
・第1柔軟剤(エラストマーパウダー:東レダウコーニング社製EP5000) 12.0重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 33.6重量%
・苦み成分(森村商事社製CITROFLEX2(SC−60)) 0.7重量%
・第2充填材(粉末シリカ:丸東社製シリカパウダーPL) 50.0重量%
・結着材(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 3.2重量%
・第2柔軟剤(エラストマーパウダー:東レダウコーニング社製EP5000) 12.5重量%
実施例1と同様にして、装飾品を得ることができた。
実施例1と同様にして、シリコン粘土A及びシリコン粘土Bそれぞれの軟らかさ、両粘土の混合物の軟らかさ、混合物の硬化後の硬さ及び接着力を測定し、結果を表1に示す。
【0026】
実施例4
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 53.4重量%
・第1充填材(粉末シリカ:丸東社製シリカパウダーPL) 46.5重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 53.4重量%
・第2充填材(粉末シリカ:丸東社製シリカパウダーPL) 46.5重量%
実施例1と同様にして、装飾品を得ることができた。
実施例1と同様にして、シリコン粘土A及びシリコン粘土Bそれぞれの軟らかさ、両粘土の混合物の軟らかさ、混合物の硬化後の硬さ及び接着力を測定し、結果を表1に示す。
【0027】
実施例5
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 40.0重量%
・第1充填材(粉末シリカ:丸東社製シリカパウダーPL) 60.0重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 40.0重量%
・第2充填材(粉末シリカ:丸東社製シリカパウダーPL) 60.0重量%
実施例1と同様にして、装飾品を得ることができた。
実施例1と同様にして、シリコン粘土A及びシリコン粘土Bそれぞれの軟らかさ、両粘土の混合物の軟らかさ、混合物の硬化後の硬さ及び接着力を測定し、結果を表1に示す。
【0028】
実施例6
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 80.0重量%
・第1充填材(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 20.0重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 80.0重量%
・第2充填材(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 20.0重量%
実施例1と同様にして、装飾品を得ることができた。
実施例1と同様にして、シリコン粘土A及びシリコン粘土Bそれぞれの軟らかさ、両粘土の混合物の軟らかさ、混合物の硬化後の硬さ及び接着力を測定し、結果を表1に示す。
【0029】
実施例7
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 78.0重量%
・第1充填材(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 22.0重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 78.0重量%
・第2充填材(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 22.0重量%
実施例1と同様にして、装飾品を得ることができた。
実施例1と同様にして、シリコン粘土A及びシリコン粘土Bそれぞれの軟らかさ、両粘土の混合物の軟らかさ、混合物の硬化後の硬さ及び接着力を測定し、結果を表1に示す。
【0030】
実施例8
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 43.4重量%
・第1充填材:2種(片栗粉:玉三社製片栗粉) 52.0重量%
(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 4.0重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 43.4重量%
・第2充填材:2種(片栗粉:玉三社製片栗粉) 52.0重量%
(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 4.0重量%
実施例1と同様にして、装飾品を得ることができた。
実施例1と同様にして、シリコン粘土A及びシリコン粘土Bそれぞれの軟らかさ、両粘土の混合物の軟らかさ、混合物の硬化後の硬さ及び接着力を測定し、結果を表1に示す。
【0031】
実施例9
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 56.5重量%
・第1充填材:2種(片栗粉:玉三社製片栗粉) 32.5重量%
(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 11.0重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 56.5重量%
・第2充填材:2種(片栗粉:玉三社製片栗粉) 32.5重量%
(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 11.0重量%
実施例1と同様にして、装飾品を得ることができた。
実施例1と同様にして、シリコン粘土A及びシリコン粘土Bそれぞれの軟らかさ、両粘土の混合物の軟らかさ、混合物の硬化後の硬さ及び接着力を測定し、結果を表1に示す。
【0032】
実施例10
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 34.0重量%
・第1充填材:2種(コーンスターチ:GABAN社製コーンスターチ) 62.0重量%
(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 3.4重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 34.0重量%
・第2充填材:2種(コーンスターチ:GABAN社製コーンスターチ) 62.0重量%
(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 3.4重量%
実施例1と同様にして、装飾品を得ることができた。
実施例1と同様にして、シリコン粘土A及びシリコン粘土Bそれぞれの軟らかさ、両粘土の混合物の軟らかさ、混合物の硬化後の硬さ及び接着力を測定し、結果を表1に示す。
【0033】
実施例11
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 51.5重量%
・第1充填材:2種(コーンスターチ:GABAN社製コーンスターチ) 39.1重量%
(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 9.4重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 51.5重量%
・第2充填材:2種(コーンスターチ:GABAN社製コーンスターチ) 39.1重量%
(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 9.4重量%
実施例1と同様にして、装飾品を得ることができた。
実施例1と同様にして、シリコン粘土A及びシリコン粘土Bそれぞれの軟らかさ、両粘土の混合物の軟らかさ、混合物の硬化後の硬さ及び接着力を測定し、結果を表1に示す。
【0034】
実施例12
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 50.0重量%
・第1充填材(小麦粉:日清社製薄力粉) 50.0重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 50.0重量%
・第2充填材(小麦粉:日清社製薄力粉) 50.0重量%
実施例1と同様にして、装飾品を得ることができた。
実施例1と同様にして、シリコン粘土A及びシリコン粘土Bそれぞれの軟らかさ、両粘土の混合物の軟らかさ、混合物の硬化後の硬さ及び接着力を測定し、結果を表1に示す。
【0035】
実施例13
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 45.4重量%
・第1充填材(小麦粉:日清社製薄力粉) 54.5重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 45.4重量%
・第2充填材(小麦粉:日清社製薄力粉) 54.5重量%
実施例1と同様にして、装飾品を得ることができた。
実施例1と同様にして、シリコン粘土A及びシリコン粘土Bそれぞれの軟らかさ、両粘土の混合物の軟らかさ、混合物の硬化後の硬さ及び接着力を測定し、結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
表1から、実施例1〜13の混合物は、所望の形状に成形可能な時間を有し、硬化後に部材を土台に接着できることが分かる。
【0038】
(調製例)
上記実施例1〜13以外のシリコン粘土A及びシリコン粘土Bの調製例を下記する。
調製例1
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 56.4重量%
・第1充填材(粉末シリカ:丸東社製シリカパウダーPL) 43.5重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 56.4重量%
・第2充填材(粉末シリカ:丸東社製シリカパウダーPL) 43.5重量%
調製例1のシリコン粘土A及びシリコン粘土Bは、実施例1と比べて、それぞれ、べたべたした粘土であった。
【0039】
調製例2
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 38.4重量%
・第1充填材(粉末シリカ:丸東社製シリカパウダーPL) 43.5重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 38.4重量%
・第2充填材(粉末シリカ:丸東社製シリカパウダーPL) 43.5重量%
調製例2のシリコン粘土A及びシリコン粘土Bは、実施例1と比べて、指の力で混合し難い粘土であった。
【0040】
調製例3
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 86.9重量%
・第1充填材(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 13.0重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 86.9重量%
・第2充填材(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 13.0重量%
調製例3のシリコン粘土A及びシリコン粘土Bは、実施例1と比べて、それぞれ、べたべたした粘土であった。
【0041】
調製例4
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 71.4重量%
・第1充填材(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 28.5重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 71.4重量%
・第2充填材(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 28.5重量%
調製例4のシリコン粘土A及びシリコン粘土Bは、実施例1と比べて、それぞれ、まとまり難い粘土であった。
【0042】
調製例5
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 55.5重量%
・第1充填材:2種(片栗粉:玉三社製片栗粉) 38.8重量%
(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 5.0重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 55.5重量%
・第2充填材:2種(片栗粉:玉三社製片栗粉) 38.8重量%
(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 5.0重量%
調製例5のシリコン粘土A及びシリコン粘土Bは、実施例1と比べて、それぞれ、べたべたした粘土であった。
【0043】
調製例6
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 51.2重量%
・第1充填材:2種(片栗粉:玉三社製片栗粉) 35.8重量%
(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 12.8重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 51.2重量%
・第2充填材:2種(片栗粉:玉三社製片栗粉) 35.8重量%
(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 12.8重量%
調製例6のシリコン粘土A及びシリコン粘土Bは、実施例1と比べて、それぞれ、まとまり難い粘土であった。
【0044】
調製例7
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 46.5重量%
・第1充填材:2種(コーンスターチ:GABAN社製コーンスターチ) 48.8重量%
(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 0.5重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 46.5重量%
・第2充填材:2種(コーンスターチ:GABAN社製コーンスターチ) 48.8重量%
(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 0.5重量%
調製例7のシリコン粘土A及びシリコン粘土Bは、実施例1と比べて、それぞれ、べたべたした粘土であった。
【0045】
調製例8
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 43.4重量%
・第1充填材:2種(コーンスターチ:GABAN社製コーンスターチ) 45.6重量%
(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 10.8重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 43.4重量%
・第2充填材:2種(コーンスターチ:GABAN社製コーンスターチ) 45.6重量%
(セルロース:日本製紙社製KCフロックW−100G) 10.8重量%
調製例8のシリコン粘土A及びシリコン粘土Bは、実施例1と比べて、それぞれ、まとまり難い粘土であった。
【0046】
調製例9
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 58.8重量%
・第1充填材(小麦粉:日清社製薄力粉) 41.1重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 58.8重量%
・第2充填材(小麦粉:日清社製薄力粉) 41.1重量%
調製例9のシリコン粘土A及びシリコン粘土Bは、実施例1と比べて、それぞれ、べたべたした粘土であった。
【0047】
調製例10
以下の組成に変更すること以外は実施例1と同様にしてシリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを用意した。
(シリコン粘土A)
・第1自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART A) 43.4重量%
・第1充填材(小麦粉:日清社製薄力粉) 56.5重量%
(シリコン粘土B)
・第2自己接着性シリコン(ヌシル社製R31−2186 PART B) 43.4重量%
・第2充填材(小麦粉:日清社製薄力粉) 56.5重量%
調製例10のシリコン粘土A及びシリコン粘土Bは、実施例1と比べて、指の力で混合し難い粘土であった。
【符号の説明】
【0048】
1 試験片、2 筒、3 錘、4 部材
【要約】
【課題】小児、老人、障がい者等の取扱者であっても、簡便に取り扱うことのできる接着剤を用いた部材の固定方法を提供することを課題とする。
【解決手段】土台に部材を接着することにより固定する部材の固定方法であって、土台が、シリコン粘土Aとシリコン粘土Bとを常温で混合することで硬化する2液型の常温硬化型シリコン粘土の硬化物であり、下記工程:前記シリコン粘土Aとシリコン粘土Bの混合物を得る混合工程、前記混合物に前記部材を埋め込む埋込工程、前記混合物を部材が固定可能な硬さになるまで放置することで部材を土台に接着すると共に土台を形成する土台形成工程を含むことを特徴とする部材の固定方法により上記課題を解決する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6