(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
通常、ワークに対して切削加工を施すと、切削部が微小振動することがあるが、上記のように、切削速度を上げたり切削送り量を多くしたり、あるいは切り込み量を大きくしたりすると、ワークと切削用工具との接触抵抗が増し、さらに激しく微小振動することになる。そして、これらを過度に行うと、ワークにビビリが生じたり切削面の仕上がり具合が好ましくなかったりするといった不具合を生じる。そのため、工作機械においては、切削部の微小振動を何らかの方法で吸収し、すなわち振動減衰量を高め上記の不具合を解消することが求められている。
【0008】
一方、金属加工においては、工作機械として上記したATC等を備えない例えばフライス盤が用いられる場合がある。フライス盤は、マシニングセンタと同様に、本体、ベッド及びテーブルを備え、ワークは、テーブル上に固定支持される。そして、スピンドルに取付けられたフライス(切削用工具)によりワークが切削加工される。このようなフライス盤でも、上述したように、切削速度を上げたり切削送り量を多くしたり、あるいは切り込み量を大きくしたりすると、切削部の微小振動によるビビリや表面の仕上がり不具合等が生じるといった問題点は解消されていないのが実情である。
【0009】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、いずれの工作機械においても高い振動減衰性を有する工作機械用プレートを提供することを、その課題とする。また、その工作機械用プレートを用いた加工方法を提供することを、その課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の側面によって提供される工作機械用プレートは、ワークを固定支持するためのワーク固定用治具またはワークを支持するための支持部材と、前記ワークを加工するための加工部材とを備える工作機械において、前記支部部材と前記ワーク固定用治具または前記ワークとの間に介在されて用いられ
る工作機械用プレートであって、構成材料として、
重量比率が5〜30%であるエポキシ樹脂からなる熱硬化性樹脂と、
重量比率が40〜5%であり、粒径が1〜10mmのシリカ含有物である粗骨材
と、重量比率が10〜30%であり、粒径が0.3〜1mmのシリカサンドである細骨材と、重量比率が40〜5%であり、粒径が0.015〜0.1mmのガラスビーズ及び/またはフライアッシュである球形材と、重量比率が5〜30%であり、シリカ粉末である充填材とを含み、それらが混練され固化された成形物からな
り、前記成形物は、平板状に形成されており、前記成形物には、その厚み方向に貫通する複数の貫通孔が所定のピッチ間隔を有しながら形成されていることを特徴としている。
【0016】
本発明の工作機械用プレートにおいて、前記支持部材は、前記工作機械の本体に装着自在に設けられ、前記ワーク固定用治具または前記ワークを支持するためのパレットであるとよい。
【0017】
本発明の工作機械用プレートにおいて、前記支持部材は、前記工作機械の本体に一体的に設けられ、前記ワーク固定用治具または前記ワークを支持するためのテーブルであるとよい。
【0018】
本発明の第2の側面によって提供される工作機械用プレートを用いた加工方法は、本発明の第1の側面によって提供される工作機械用プレートを、前記支持部材と前記ワーク固定用治具または前記ワークとの間に介在し、前記加工部材によって前記ワークを加工することを特徴としている。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、工作機械用プレートは、熱硬化性樹脂、細骨材、細骨材、球形材及び充填剤等が混練され固化された成形物からなるので、熱硬化性樹脂の容積部分で外部からの振動を吸収することができ、工作機械用プレート全体として高い振動減衰性を有することができる。したがって、例えば切削速度を上げたり切削送り量を多くしたり、あるいはワークに対する切削工具の切り込み量を大きくしたりしても、ワークにビビリが生じたり切削面の仕上がり具合を悪化させたりすることを抑制することができる。それゆえ、結果的にワークの切削加工時間を短縮することができ、効率的に切削加工を行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施形態に係る工作機械用プレート(以下、単に「プレート」という)が適用される工作機械の概略斜視図である。
図2は、ワークとプレートとの位置関係を示す概略側面図である。ここでは、工作機械としてマシニングセンタを例にして説明する。
【0023】
マシニングセンタ1は、切削工具4によって自動的にワークW(
図2参照)を切削加工する装置であり、いわゆるコンピュータ数値制御(CNC:Computerized Numerical Control)によって例えば中ぐり、フライス削り、穴あけ及びねじ立て等といった多種類の切削加工を行い得る装置である。
【0024】
図1に示すマシニングセンタ1は、ワークWに対する切削工具4の切削方向が水平である横型とされ、立設された本体(コラム)2を備えている。本体2のワークWを臨む面には、ワークWを加工するために回転可能に支持されたスピンドル(主軸)3が備えられている。スピンドル3には、ワークWを直接加工する加工部材としての切削工具4が、後述するATC(Automatic Tool Changer:自動工具交換装置)によって必要に応じて交換され取付けられる。
【0025】
切削工具4は、上記多種類の切削加工に応じて、先端部分の形状が異なる多種類のものが準備されている。切削工具4は、その非使用時に本体2の側面に設けられた工具マガジン5に収納される。
図1に示すマシニングセンタ1では、工具マガジン5がチェーン式とされ、複数の切削工具4を周回状に格納している。いずれかの切削工具4は、使用時にATCを構成する中間アーム6及びATCアーム7によって工具マガジン5から取り出され、スピンドル3に取付けられてワークWの切削加工に用いられる。なお、工具マガジン5は、この構成に限るものではなく、
図1では、工具マガジン5に収納されている切削工具4を省略している。
【0026】
本体2の正面側下部にはベッド8が設けられ、ベッド8には、複数のレール12によってベッド8上を前後方向に移動可能とされる移動台9が設けられている。移動台9には、ワークWを固定支持するための後述するパレット14を回転させる回転台11が装着自在に設けられている。
【0027】
なお、
図1には示していないが、上記マシニングセンタ1には、移動台9や回転台11を左右方向に移動可能にする機構が設けられていてもよい。また、パレット14をマシニングセンタ1内に搬入及び搬出するためのAPC(Automatic Pallet Changer:自動パレット交換装置)が備えられていてもよく、CNC制御を行うNC装置や切削時に用いる切削油を貯蔵する貯蔵用タンク等が設けられていてもよい。さらに、本実施形態に適用されるマシニングセンタ1は、横型に限らず、スピンドル3の軸方向が鉛直方向である立型や、本体が門状に形成された門型等であってもよい。
【0028】
図3は、プレート3の取付け構成を示す組付図である。プレート13は、パレット14とワークWを固定するためのワーク固定用治具15との間に介在されて取付けられる。すなわち、プレート13は、パレット14の上面に重ね合わされ、プレート13の上面にワーク固定用治具15が重ね合わされ、それらが複数のボルト18によって固定される。
【0029】
パレット14は、所定の厚みを有する略正方体形状に形成されている。パレット14は、例えば鋳鉄製とされ、本体部16と、本体部16の下面に形成された、回転台11に取付けるための突状部17とによって構成されている。本体部16には、厚み方向に所定の深さを有しボルト18が螺合される複数の取付孔14aが形成されている。取付孔14aは、その内面側が螺刻されている。また、本体部16の4つの角部は、面取りが施された切欠き部14bとされている。
【0030】
ワーク固定用治具15は、ワークWを固定するためのものであり、平板部19と、その上面に一体的に設けられた中空の略直方体形状のワーク支持部20とによって構成されている。ワークWは、ワーク支持部20の側面に固定される複数のクランプ21及びボルト22によって同一側面上に強固に取付けられる。平板部19の周縁近傍には、厚み方向に貫通する複数の貫通孔15aが形成されている。また、平板部19の4つの角部は、面取りが施された切欠き部15bとされている。
【0031】
なお、ワーク固定用治具15は、上記の構成に限るものではなく、
図3には示していないが、ワーク支持部20の表面には、他のワークを取付けるためのボルト等が嵌合される孔等が形成されていてもよい。また、例えばワークWは、切削加工の形態に応じて、プレート13に直接的に固定支持されてもよい。
【0032】
本実施形態の特徴であるプレート13は、
図3に示すように、所定の厚みを有し平面視で略正方形の平板状に形成されており、その厚みはパレット14に比べ薄く形成されている。プレート13には、厚み方向に貫通し所定のピッチ間隔で碁盤の目状に形成された複数の貫通孔13aが形成されている。プレート13は、平面視の形状及び大きさがパレット14と略同様とされ、プレート13の4つの角部は、面取りが施された切欠き部13bとされている。
【0033】
本実施形態では、プレート13は、形状がパレット14の形状と同様とされ、かつ複数の貫通孔13aの位置もパレット14の取付孔14aの位置と同様とされている。また、ワーク固定用治具15の貫通孔15aの位置は、プレート13の周縁近傍に形成される貫通孔13aの位置と同様とされている。そのため、パレット14、プレート13、及びワーク固定用治具15を重ね合わせた場合、それらの周縁近傍に形成された貫通孔15a、貫通孔13a及び取付孔14aの位置が一致し、プレート13は、ボルト18によってパレット14及びワーク固定用治具15に挟み込まれた状態でそれらと一体的に取付けられる。
【0034】
プレート13は、構成材料として熱硬化性樹脂と、粗骨材と、粗骨材よりさらに粒径の小さい細骨材と、外形が球形状の球形材と、充填剤とを含み、それらが混練され固化された成形物からなる。
【0035】
熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂が用いられる。エポキシ樹脂は、それが用いられることにより、他の材料との接着効果を高めることができる。また、エポキシ樹脂は、一般に高価であることから、その接着効果を阻害しない範囲で骨材を用い、エポキシ樹脂の重量比率を極力下げることが望ましい。
【0036】
粗骨材としては、花崗岩やシリカ分を多く含むシリカ含有物が用いられる。この粗骨材の粒径は、例えば1〜10mmの範囲のものが用いられる。
【0037】
細骨材としては、海砂(乾燥海砂)の一種である例えばシリカサンドが用いられる。細骨材の粒径は、例えば0.3〜1mmの範囲のものが用いられる。
【0038】
上記のように、プレート13の内部に、粒径の異なる粗骨材及び細骨材を混在させるようにすれば、粗骨材同士の隙間に細骨材が入り込み、いわゆる石垣のような効果を発揮することができ、プレート13の強度が高まるといった利点がある。
【0039】
球形材としては、例えばガラスビーズやフライアッシュが用いられる。この場合、ガラスビーズ及びフライアッシュがともに用いられてもよく、ガラスビーズのみが用いられてもよく、あるいはフライアッシュのみが用いられてもよい。ガラスビーズやフライアッシュの粒径は、例えば15〜100μmの範囲のものが用いられる。ガラスビーズやフライアッシュは、各構成材料が混練される際にエポキシ樹脂や骨材の流動性を高めるものであり、例えば型枠の隅部にエポキシ樹脂等を十分に行き渡らせることができるものである。これにより、ガラスビーズやフライアッシュは、プレート13の寸法精度をより高めることができる。なお、球形材は、真球でなくてもよい。
【0040】
充填剤としては、例えばシリカ粉末が用いられる。シリカ粉末は、エポキシ樹脂の増量剤として機能するものである。シリカ粉末は、熱膨張係数が低いため熱変形しにくいといった利点があり、さらに優れた分散性を有するので、各材料を混合するときにその混合時間を短縮することができる。
【0041】
プレート13の重量比率としては、熱硬化性樹脂は5〜30%の範囲で用いられる。粗骨材は40〜5%の範囲で用いられる。細骨材は10〜30%の範囲で用いられる。球形材は40〜5%の範囲で用いられる。充填剤は5〜30%の範囲で用いられる。なお、球形材としては、ガラスビーズやフライアッシュが用いられるが、これらの重量比率が40〜5%の範囲で用いられればよい。例えば、球形材がガラスビーズのみの場合には、その重量比率が40〜5%の範囲で用いられればよく、あるいは球形材がフライアッシュのみの場合には、その重量比率が40〜5%の範囲で用いられればよい。
【0042】
なお、プレート13の構成材料としては、熱硬化性樹脂では上記エポキシ樹脂に代えて不飽和ポリエステル等が用いられてもよい。また、粗骨材及び細骨材では、上記材料に代えて例えば他の海砂、川砂、硅砂、又は砂岩等が用いられてもよい。粗骨材及び細骨材としては、作成後の強度を高くする場合には、例えばシリカ系の材料を多く含むものが好ましい。
【0043】
また、充填剤では、シリカ粉末に代えて、例えば比較的安価な炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、クレー、タルク又はカオリン等が用いられてもよい。また、必要に応じて他の構成材料が加えられてもよい。なお、上記のようにプレート13の構成材料に他の材料が用いられた場合であっても、プレート13の重量比率は上記した範囲で用いられる。
【0044】
上記のように、プレート13は、熱硬化性樹脂、粗骨材、細骨材、球形材及び充填剤等が混練された成形物からなり、プレート13の内部では、剛性が比較的高い粗骨材や細骨が混練された成形物からなり、プレート13の内部では、剛性が比較的高い粗骨材や細骨材の周囲を、剛性が比較的低い熱硬化性樹脂が覆うように構成される。そのため、粗骨材や細骨材の容積部分でプレート13の硬度を高めつつ、熱硬化性樹脂の容積部分で外部からの振動を吸収することができるので、プレート13全体として高い振動減衰性を有することができる。
【0045】
したがって、パレット14とワーク固定用治具15との間に、プレート13を挟み込むようにして固定した上で、ワークWを切削加工するようにすれば、例えば切削速度を上げたり切削送り量を多くしたり、あるいはワークWに対する切削工具4の切り込み量を大きくしたりしても、ワークWにビビリが生じたり切削面の仕上がり具合を悪化させたりすることを抑制することができる。
【0046】
それゆえ、ワークWの切削加工時間を短縮することができるので、効率的に切削加工を行うことができるとともに、ワークWの切削加工後の品質を悪化させることを防止することができる。また、ワークWの切削加工時間を短縮することができることから、結果的に切削工具4の使用時間が減るとともにビビリの発生を抑制し、切削工具4の寿命を延ばすことができる。
【0047】
マシニングセンタ1は、例えば回転台11とのチャック構造として、マシンニングセンタごとに固有の回転台11が設けられる場合があり、この場合、パレット14は、当該回転台11に応じた形状のチャック部材が備えられている。一方、マシニングセンタ1に装着されるパレット14は、例えばJIS(日本工業規格)や日本工作機械工業会等でその形状や大きさが規格化されており、取付孔14aの上面の位置は、各パレット14で統一化されている。
【0048】
したがって、例えばユーザが、異なるメーカの工作機械を所有する場合、メーカごとの工作機械に応じたチャック構造を有するパレット14を所有する必要がある。しかしながら、本実施形態のプレート13は、パレット14の上面が規格化されているため、パレット14やマシニングセンタ1の形状に依存することなく、共通的に用いることができる。そのため、プレート13は、いずれのパレット14に対しても互換性を有するので、コストの低減化を図ることができる。
【0049】
次に、プレート13の製作工程の一例について説明する。
【0050】
プレート13は、以下に示す工程を経て作成される。まず、プレート13の形状に応じた型枠を製作する。型枠の底面には、複数の貫通孔13aに相当する複数の棒状部材が立設されている。また、型枠の内表面及び棒状部材の表面には、脱型する際に成形物を型枠から外しやすくするための離型剤を塗布するとよい。なお、型枠の内表面は、プレート13のいわゆる面粗度を高めるためにより滑らかに形成されることが望ましい。
【0051】
次いで、それぞれ計量した粗骨材、細骨材、球形材及び充填材を所定のミキサに投入し混ぜ合わす。そして、熱硬化性樹脂が例えばエポキシ樹脂の場合、それぞれ計量した、主剤と硬化剤とを混合する。
【0052】
その後、混ぜ合わしたエポキシ樹脂以外の材料とエポキシ樹脂とを混合し、それを型枠に流し込みながら、型枠に振動を与える。この場合、振動条件としては、例えば振幅0.5〜5mm、周波数20〜60Hzを設定する。型枠への流し込みが終わっても振動は所定時間継続させ、十分に材料を型枠内に行き渡らせることが望ましい。所定時間経過後、振動を停止し固化させた後、脱型する。以上により、プレート13の成形物を作成することができる。
【0053】
上記の製作工程では、型枠の内表面が滑らかに形成され、例えばガラスビーズやフライアッシュがエポキン樹脂や骨材の流動性を高め、適切な振動が型枠に与えられるため、型枠の隅部にエポキシ樹脂等を十分に行き渡らせることができる。そのため、プレート13は、表面の形状が滑らかに形成され、例えば鋳鉄製の製品と比較して面粗度の高い製品とすることができる。そのため、パレット14やワーク固定用治具15との接合性を高めることができるので、プレート13の加工精度を維持することができる。
【0054】
図4は、プレートが用いられる工作機械の他の形態を示すものである。この図によると、プレート23は、例えばフライス盤のテーブル24上に直接的に配置されている。テーブル24は、上面に複数の凹溝25を有しており、凹溝25は、ワークWを固定するためのクランプ26をボルト27等によって取付けるためのものである。凹溝25は、所定の間隔を隔てて平行に配されている。
【0055】
プレート23には、その上面にワーク固定用治具15が配置され、ワーク固定用治具15は、平面部19の4つの角部上面が複数のクランプ26によって固定されている。
図4に示すプレート23は、ワーク固定用治具15の平面部19の形状に比べて、一回り大きく形成されている。なお、ワークは、
図4におけるワーク固定用治具15の本体部20の奥面側に取付けられている。
【0056】
この構成においても、
図4において図示しないワークが切削加工されるとき、プレート23において切削加工時の振動を吸収することができ、ワークにビビリが生じたり切削面の仕上がり具合が悪化したりすることを抑制することができる。このように、本実施形態のプレート23は、パレット14を用いることのない工作機械においても適用することができる。
【0057】
図5は、プレートが用いられる工作機械のさらに他の形態を示すものである。この図によると、プレートは、複数のブロック体28に分割されており、各ブロック体28がフライス盤のテーブル24上に直接的に配置されている。各ブロック体28には、その上面にワークWが配置され、ワークWは、略正方体形状に形成され、4つの角部上面が複数のクランプ26によって固定されている。
【0058】
この構成においても、ワークWが切削加工されるとき、プレートとしての各ブロック体28において切削加工時の振動を吸収することができ、ワークWにビビリが生じたり切削面の仕上がり具合が悪化したりすることを抑制することができる。なお、
図5に示すワークWを切削加工する場合、ワークWの加工面が平面状に広がっているため、切削工具(図略)は、上方から接近されることが望ましい。
【0059】
なお、本発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。例えば上記実施形態では、プレート13が適用される工作機械の一例としてマシニングセンタを挙げて説明したが、プレート13が適用される工作機械としてはこれに限るものではない。また、プレート13は、上記実施形態で説明したものに限らず、形状、大きさ及び数量等は、必要に応じて変更可能である。プレート13の構成材料は、必要に応じて変更可能である。