特許第6351110号(P6351110)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6351110車両セキュリティ用装置、車両セキュリティ方法及び車両セキュリティ用品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6351110
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】車両セキュリティ用装置、車両セキュリティ方法及び車両セキュリティ用品
(51)【国際特許分類】
   B60R 25/24 20130101AFI20180625BHJP
   B60L 3/00 20060101ALI20180625BHJP
   B60L 15/20 20060101ALI20180625BHJP
   B60R 25/04 20130101ALI20180625BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20180625BHJP
   E05B 77/44 20140101ALI20180625BHJP
   E05B 81/72 20140101ALI20180625BHJP
   E05B 83/00 20140101ALI20180625BHJP
【FI】
   B60R25/24
   B60L3/00 H
   B60L15/20 J
   B60R25/04
   E05B49/00 J
   E05B77/44
   E05B81/72
   E05B83/00 H
【請求項の数】13
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-540227(P2014-540227)
(86)(22)【出願日】2012年11月7日
(65)【公表番号】特表2015-502881(P2015-502881A)
(43)【公表日】2015年1月29日
(86)【国際出願番号】US2012063979
(87)【国際公開番号】WO2013070793
(87)【国際公開日】20130516
【審査請求日】2015年9月25日
【審判番号】不服2017-6422(P2017-6422/J1)
【審判請求日】2017年5月2日
(31)【優先権主張番号】61/557,176
(32)【優先日】2011年11月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514022545
【氏名又は名称】ゴゴロ インク
(74)【代理人】
【識別番号】100124039
【弁理士】
【氏名又は名称】立花 顕治
(74)【代理人】
【識別番号】100179213
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 未知子
(74)【代理人】
【識別番号】100170542
【弁理士】
【氏名又は名称】桝田 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100150072
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 賢司
(72)【発明者】
【氏名】ウー イーツォン
(72)【発明者】
【氏名】ルーク ホクサム ホレース
(72)【発明者】
【氏名】ハン フアンシェン
(72)【発明者】
【氏名】テイラー マシュー ホワイティング
【合議体】
【審判長】 氏原 康宏
【審判官】 中田 善邦
【審判官】 一ノ瀬 覚
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−329816(JP,A)
【文献】 特開2006−273142(JP,A)
【文献】 特開2006−76546(JP,A)
【文献】 特開2007−191891(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 25/00-40
B60L 3/00,15/00
E05B 49/00,77/00-83/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用セキュリティシステムであって、
前記車両は電動二輪車であり、
少なくとも1つの制御部と、
前記制御部に接続された少なくとも1つの通信モジュールと、
を備え、
前記制御部は、
前記通信モジュールを介して受信される外部機器の認証に関する無線受信情報を受信し、
前記外部機器が認証されたことを前記受信した無線受信情報が示す場合に、前記車両の車輪の転がりを許可し、
前記外部機器が認証されないことを前記受信した無線受信情報が示す場合に、前記車両の2個の車輪のいずれか又は全部の第1の方向における回転を検出したときは、前記回転が検出されなくなるまで前記回転が検出された車輪を前記第1の方向とは反対の第2の方向において回転させる信号を前記車両のモータに送信するように構成される、
車両用セキュリティシステム。
【請求項2】
前記制御部は、
前記車両の駆動系又はモータと操作可能に接続された移動センサから移動検出信号を受信することで前記第1の方向における前記車輪の回転を検出するように構成される請求項1に記載の車両用セキュリティシステム。
【請求項3】
前記制御部は、
前記車両の位置に関するGPSデータ用いることで前記車両の移動を検出するように構成された移動センサからの移動検出信号を受信することで前記第1の方向における前記車輪の回転を検出するように構成される請求項1に記載の車両用セキュリティシステム。
【請求項4】
前記制御部と操作可能に接続される移動センサをさらに備えた請求項3に記載の車両用セキュリティシステム。
【請求項5】
前記外部機器はキーフォブである請求項1に記載の車両用セキュリティシステム。
【請求項6】
前記外部機器はモバイル機器である請求項1に記載の車両用セキュリティシステム。
【請求項7】
前記制御部は、
前記外部機器に送信するチャレンジ鍵を生成し、
前記チャレンジ鍵を前記外部機器に送信し、
前記チャレンジ鍵の送信に対する前記外部機器からの応答を受信し、ここで、当該応答は前記受信情報の一部として応答コードを含んでおり、
秘密鍵および前記応答コードを入力として用いた秘密アルゴリズムからの出力を生成し、ここで、前記秘密アルゴリズム及び前記秘密鍵は、前記車両用セキュリティシステム及び1以上の承認済み外部機器に対してのみ既知となるように構成されており、
前記秘密アルゴリズムからの前記出力と前記応答コードを比較することで、前記外部機器が認証されていることを前記受信情報が示すかどうかを決定するように構成されており、
前記制御部は、少なくとも前記比較に基づいて前記外部機器が認証されていることを前記受信情報が示すかどうかを決定するように構成される請求項1に記載の車両用セキュリティシステム。
【請求項8】
前記制御部は前記車両のモータに接続される請求項1に記載の車両用セキュリティシステム。
【請求項9】
前記制御部は、
移動センサからの移動検出信号を受信することで前記第1の方向における前記2個の車輪のいずれか又は全部の回転を検出するように構成される、請求項1に記載の車両用セキュリティシステム。
【請求項10】
前記移動センサは、
前記制御部と操作可能に接続されており、前記移動センサの加速度計を介して前記第1の方向における前記車両の移動を検出するように構成される請求項に記載の車両用セキュリティシステム。
【請求項11】
車両用セキュリティシステムを操作する方法であって、
前記車両は電動二輪車であり、
外部機器の認証に関する無線受信情報を受信する工程と、
前記外部機器が前記車両用セキュリティシステムによって無線認証されたことを前記受信した無線受信情報が示す場合に、前記車両の車輪の転がりを許可する工程と、
前記外部機器が前記車両用セキュリティシステムによって無線認証されないことを前記受信した無線受信情報が示す場合に前記車両の2個の車輪のいずれか又は全部の第1の方向における回転を検出したときは、前記回転が検出されなくなるまで前記回転が検出された車輪を前記第1の方向とは反対の第2の方向に回転させる信号を前記車両のモータに送信する工程と、
を備える、
車両用セキュリティシステムを操作する方法。
【請求項12】
モータと、
前記モータと操作可能に接続される2個の車輪と、
前記モータと操作可能に接続されるモータ制御部と、
前記モータ制御部と操作可能に接続される1以上の駆動制御と、
を備え、
前記モータ制御部は車両用セキュリティシステムを備え、
前記車両は電動二輪車であり、
前記車両用セキュリティシステムは、
外部機器の認証に関する無線受信情報を受信し、
前記外部機器が前記車両用セキュリティシステムによって無線認証されたことを前記受信した無線受信情報が示す場合に、前記車両の車輪の転がりを許可し、
前記外部機器が前記車両用セキュリティシステムによって無線認証されないことを前記受信した無線受信情報が示す場合に、第1の方向における前記2個の車輪のいずれか又は全部の回転を検出したときは、前記回転が検出されなくなるまで前記回転が検出された車輪を前記第1の方向とは反対の第2の方向において回転させる信号を前記車両のモータに送信するように構成されている
車両。
【請求項13】
前記車両用セキュリティシステムは、前記2個の車輪のいずれか又は全部の回転によって生じる前記モータの回転または位相変化を検出することで前記第1の方向における前記2個の車輪のいずれか又は全部の回転を検出するように構成される請求項12に記載の車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、概して車両のセキュリティに関し、特に車両の盗難防止に関する。
【背景技術】
【0002】
ポータブル電力蓄積機器のための多種多様な使用や用途が存在する。
【0003】
1つの応用としては、輸送分野におけるものである。ハイブリッドおよび全電化型の車両は、ますます一般的になっている。その種の車両は、伝統的な内燃機関付きの車両を超える多くの利点を達成することができる。例えばハイブリッドまたは電化型の車両は、より高い燃料経済性を達成でき、排気管汚染が殆どないか、ゼロであることさえある。特に、全電化型の車両は、排気管汚染をゼロにできるだけでなく、全汚染がより低いことにも関連付けできる。例えば電力は、再生可能源(例えば、太陽光、水力)から生成することができる。例えば、大気汚染をまったくもたらさない発電所(例えば、原子力発電所)において電力を生成することもできる。例えば、内燃機関より高い効率を有するか、及び/又は個別の車両への使用には大きすぎるか、費用が掛かりすぎるか、または高価すぎる公害制御または除去システム(例えば、産業用空気清浄機)を採用している比較的「クリーン燃焼」する燃料(例えば、天然ガス)を燃焼させる発電所においても電力を生成することができる。
【0004】
燃焼機関付きスクーター及び/又は自動二輪車等の個人用運搬車両は、多くの場所、例えばアジアの多くの大都市等に遍在する。その種のスクーター及び/又は自動二輪車は、比較的、特に自動車やトラックと比べたとき、高価でない傾向を有する。また、多数の燃焼機関付きスクーター及び/又は自動二輪車を伴う都市は、非常に人口が密集する傾向があり、かつ高レベルの大気汚染にも悩まされている。新しいうちは、多くの燃焼機関付きスクーター及び/又は自動二輪車も比較的低公害源の個人用運搬手段である。例えば、その種のスクーター及び/又は自動二輪車は、より大型の車両より高い燃費を有することができる。一部のスクーター及び/又は自動二輪車は、基本的な汚染制御装置(例えば、触媒コンバータ)を備えていることさえある。残念ながら、スクーター及び/又は自動二輪車が、メンテナンスが行なわれないで使用されるか、及び/又はスクーター及び/又は自動二輪車が、例えば意図的または非意図的な触媒コンバータの取り外しによって改造されるとすぐに工場指定の排出物質レベルを超えてしまう。スクーター及び/又は自動二輪車の所有者または運転者は、大抵、財源が乏しいか、または自分の車両のメンテナンスについての意欲を欠いている。
【0005】
大気汚染が、多様な疾病(例えば、多様なレポートは、大気汚染と肺気腫、喘息、肺炎、嚢胞性繊維症をはじめ、多様な心循環系疾患の関連性を指摘している)を発症させるかまたは悪化させることに関連付けされ、人間の健康に負の影響を有することは知られている。その種の疾病は、多数の命を奪い、無数の人々の生活の質の深刻な低下をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、ハイブリッドまたは全電化型の車両の使用は、これらの負の環境効果を減少させる補助となり得る。しかしながら電動スクーターまたは自動二輪車等の電化型の車両の所有者または賃貸人は、それらがより高い価値を有し、より高価な構成要素を有することから、しばしば自分たちの車両の盗難またはセキュリティ破壊を経験することがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
車両用セキュリティシステムは、少なくとも1つの制御部と、前記制御部に接続された少なくとも1つの通信モジュールと、を備え、前記制御部は、前記車両が前記車両の操作を許可する状態にあるかどうかを示す情報を受信し、前記車両が前記車両の操作を許可する状態にあるかどうかの情報を受信したときに、前記車両が前記車両の操作を許可する状態にあるかどうかを示す受信情報に基づいて、前記車両の1以上の車輪が転がることを許可するかどうかを決定するように構成されるものとして要約してもよい。
【0008】
前記車両用セキュリティシステムにおいて、前記制御部は、前記車両が前記車両の操作を許可する状態にあるかどうかを示す前記受信情報が、前記車両が前記車両の操作を許可する状態にないことを示す場合に、前記車輪の回転を防止するように構成されてもよい。
【0009】
前記車両用セキュリティシステムにおいて、前記制御部は、第1の方向における前記車輪の回転を検出し、前記第1の方向における前記車輪の回転を検出しなくなるまで前記車輪のうちの少なくとも1つを前記第1の方向とは反対の第2の方向において回転させる信号を前記車両のモータに送信することで前記車輪の転がりを防止するように構成されてもよい。
【0010】
前記車両用セキュリティシステムにおいて、前記制御部は、前記車両の駆動系又はモータと操作可能に接続された移動センサから移動検出信号を受信することで前記第1の方向における前記車輪の移動を検出するように構成されてもよい。
【0011】
前記車両用セキュリティシステムにおいて、前記制御部は、前記車両の位置に関するGPSデータ用いることで移動を検出するように構成された移動センサからの移動検出信号を受信することで前記第1の方向における前記車輪の移動を検出するように構成されてもよい。
【0012】
前記車両用セキュリティシステムにおいて、前記制御部と操作可能に接続される移動センサをさらに備えてもよい。前記車両が前記車両の操作を許可する状態にあるかどうかを示す前記受信情報は、前記車両のイグニッションに鍵が存在するか否かを示す受信情報であり、前記制御部は、前記受信情報が前記イグニッション内に鍵が存在しないことを示す場合に、前記車輪の転がりを防止するように構成されてもよい。前記車両が前記車両の操作を許可する状態にあるかどうかを示す前記受信情報は、前記通信モジュールを介して受信される外部機器の認証に関する無線受信情報であり、前記制御部は、前記外部機器が認証されたことを前記受信情報が示す場合に、前記車輪の転がりを許可し、前記外部機器が認証されない又は検出されないことを前記受信情報が示す場合に、前記車輪の転がりを防止するように構成されてもよい。前記外部機器はキーフォブであってもよい。前記外部機器はモバイル機器であってもよい。
【0013】
前記車両用セキュリティシステムにおいて、前記制御部は、前記外部機器に送信するチャレンジ鍵を生成し、前記チャレンジ鍵を前記外部機器に送信し、前記チャレンジ鍵の送信に対する前記外部機器からの応答を受信し、ここで、当該応答は前記受信情報の一部として応答コードを含んでおり、秘密鍵および前記応答コードを入力として用いた秘密アルゴリズムからの出力を生成し、ここで、前記秘密アルゴリズム及び前記秘密鍵は、前記車両用セキュリティシステム及び1以上の承認済み外部機器に対してのみ既知となるように構成されており、前記秘密アルゴリズムからの前記出力と前記応答コードを比較することで、前記外部機器が認証されていることを前記受信情報が示すかどうかを決定するように構成されており、前記制御部は、少なくとも前記比較に基づいて前記外部機器が認証されていることを前記受信情報が示すかどうかを決定するように構成されてもよい。前記制御部は前記車両のモータに接続されてもよい。前記車両は電動二輪車であってもよい。
【0014】
前記車両用セキュリティシステムにおいて、前記制御部は、移動センサからの移動検出信号を受信することで第1の方向における前記車両の移動を検出し、前記第1の方向における前記車両の移動を前記移動センサから検出しなくなるまで前記車輪のうちの少なくとも1つを前記第1の方向とは反対の方向における前記車両の移動に関連した第2の方向において回転させる信号を前記車両のモータに送信することで前記車輪の転がりを防止するように構成されてもよい。前記移動センサは、前記制御部と操作可能に接続されており、前記移動センサの加速度計を介して前記第1の方向における移動を検出するように構成されてもよい。
【0015】
車両用セキュリティシステムを操作する方法は、前記車両が前記車両の操作を許可する状態にあるかどうかを示す情報を受信する工程と、前記車両が前記車両の操作を許可する状態にあるかどうかを示す受信情報が、前記車両が前記車両の操作を許可する状態にないことを示す場合に、前記車両の1以上の車輪の回転を防止する工程と、を備える。前記車両の操作を許可する状態は、前記車両のイグニッションに鍵が存在する状態であってもよい。前記車両の操作を許可する状態は、承認済み外部機器が前記車両用セキュリティシステムによって無線認証されている状態であってもよい。
【0016】
前記車両の車輪の転がりを防止する工程は、第1の方向における前記車輪の回転を検出する工程と、前記第1の方向における前記車輪の回転を前記制御部が検出しなくなるまで、前記車輪のうちの少なくとも1つを前記第1の方向とは反対の第2の方向に回転させる信号を前記車両のモータに送信する工程と、を備えてもよい。
【0017】
車両は、モータと、前記モータと操作可能に接続される少なくとも2つの車輪と、前記モータと操作可能に接続されるモータ制御部と、前記モータ制御部と操作可能に接続される1以上の駆動制御と、を備え、前記モータ制御部は車両用セキュリティシステムを備え、前記車両用セキュリティシステムは、車両が前記車両の操作を許可する状態にあるかどうかを示す情報を受信し、前記車両が前記車両の操作を許可する状態にあるかどうかの情報を受信したときに、前記車両が前記車両の操作を許可する状態にあるかどうかを示す受信情報に基づいて、前記車両の1以上の車輪が転がることを許可するかどうかを決定するように構成されものとして要約できる。
【0018】
車両の車両用セキュリティシステムは、第1の方向における1以上の前記車輪の回転を検出し、前記第1の方向における前記1以上の車輪の回転を検出しなくなるまで、少なくとも1つの前記車輪を前記第1の方向とは反対の第2の方向において回転させる信号を前記車両のモータに送信することで前記車輪の転がりを防止するように構成されてもよい。
【0019】
図面においては、同じ参照番号が類似の要素または操作を識別する。図面内の要素のサイズおよび相対的な位置は、必ずしも縮尺どおりに描かれていない。例えば、多様な要素の形状および角度は縮尺どおりに描かれてなく、これらの要素のいくつかは、図の見やすさを向上させるために任意に拡大および配置が行なわれている。さらに、描かれている要素の特定の形状は、特定の要素の実際の形状に関するいかなる情報も伝えることを意図されているのでなく、図における認識の容易性のためにのみ選択されている。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1A】1つの限定されない図示した実施形態に係る、車両用セキュリティシステムによって第1の方向における転がりが防止されている車両の斜視図である。
図1B】1つの限定されない図示した実施形態に係る、車両用セキュリティシステムによって第2の方向における転がりが防止されている図1Aの車両の斜視図である。
図2】1つの限定されない図示した実施形態に係る、図1Aおよび図1Bの車両の車両用セキュリティシステムのブロック図である。
図3】1つの限定されない図示した実施形態に係る、図2の車両用セキュリティシステムのモータ制御部の概略図である。
図4】1つの限定されない図示した実施形態に係る、図2の車両用セキュリティシステムを操作させる上位概念の方法を示したフローチャートである。
図5】1つの限定されない図示した実施形態に係る、車両の1以上の車輪の回転の検出を含む図2の車両用セキュリティシステムを操作させる図4の方法に有用な下位概念の方法を示したフローチャートである。
図6】1つの限定されない図示した実施形態に係る、車両のイグニッション内に鍵が存在するか否かを示す情報の受信を含む図2の車両用セキュリティシステムを操作させる図4の方法に有用な下位概念の方法を示したフローチャートである。
図7】1つの限定されない図示した実施形態に係る、承認済み外部機器が無線経由で認証されたか否かを示す情報の受信を含む図2の車両用セキュリティシステムを操作させる図4の方法に有用な下位概念の方法を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下の説明においては、開示されている多様な実施形態の完全な理解を提供するために特定の具体的な詳細が示される。しかしながら、関連する技術分野の当業者は、これらの特定の詳細のうちの1つまたは複数を伴うことなく、あるいはこのほかの方法、構成要素、材料等を用いてこれらの実施形態が実施できることを認識することになるであろう。そのほかの点においては、実施形態の記述が不必要に不明瞭化されることを回避するために周知の構造、すなわち自販装置、バッテリ、ロックメカニズム、無線テクノロジ、スーパーキャパシタまたはウルトラキャパシタ、限定ではないが変圧器、整流器、DC/DC電力コンバータ、スイッチモード電力コンバータを含む電力コンバータ、制御部、および通信システムならびに構造およびネットワークに関連付けされる周知の構造についての詳細な図示または説明を行なっていない。
【0022】
文脈から異なる解釈が必要となる場合を除き、明細書およびそれに続く特許請求の範囲全体を通じて、用語「備える」及びその変化形は、「少なくとも備える」といった非限定的な意味として解釈されるものとする。
【0023】
この明細書全体を通じて「1つの実施形態」または「実施形態」と言う場合は、その実施形態に関連して述べられる特定の特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態の中に含まれることを意味する。従って、この明細書全体を通して随所に出てくる「1つの実施形態においては」または「実施形態においては」という言い回しが、すべて同一の実施形態を参照している必要はない。
【0024】
第1、第2、第3といった序数の使用は、必ずしもランク付けされた順序の意味を含意してなく、むしろ作用または構造の複数の例の間の区別のみを意味することができる。
【0025】
ここに提供されている表題および開示の要約は便宜だけのためのものであり、実施形態の範囲または意味の解釈ではない。
【0026】
図1Aは、1つの限定されない図示した実施形態に係る、車両用セキュリティシステムによって第1の方向における転がりが防止されている車両108の斜視図を示している。
【0027】
図1Aは、電動スクーターまたは自動二輪車を示しているが、車両108は、自動二輪車、自動車、トラック、飛行機、列車、トラクタ、実用車、整備用車両、電動玩具等を含む、少なくとも2つの車輪を伴う任意の動力付きの車両または動力付きの機器とすることができる。車両108は、車両の操作を許可しない状態(すなわち、「ロック状態」)にその車両があるときに前進方向112への車両の移動を検知するセキュリティシステム(図2に示す)を有する。このロック状態は、限定されないが、鍵がイグニッション内にあることが検出されないとき、ユーザによって車両が「ロック」状態にマニュアルで切り替えられているとき、キーフォブまたはモバイル機器等の承認済み無線外部機器が車両用セキュリティシステムによって(即時的に、または特定の時間期間にわたって、またはそのほか)検出されていないときを含む多数のファクタを含むことができるか、またはトリガすることができる。
【0028】
移動の検出は、例えば、前進方向112への車両の移動に関連付けされる第1の方向における少なくとも1つの車輪110の回転の検出によることができる。例えば、車両108の前輪及び/又は後輪の移動は、窃盗者が車両108を持ち上げた結果として前輪または後輪だけが転がった場合にも車両の移動が検出されるように個別に検出することができる。しかしながら、検出は、車両用セキュリティシステムの加速度計、およびグローバル・ポジショニング・システム(GPS)データ等の使用を含め、車両用セキュリティシステムのほかの移動センサを介することもできる。例えば、移動センサは、車両の位置に関するGPSデータ用いることで移動を検出するように構成できる。前進方向112への移動を検出すると(例えば、第1の方向における少なくとも1つの車輪110の回転の検出による)、車両用セキュリティシステムが、第1の方向とは反対の第2の方向で車輪110の回転(第1の方向における少なくとも1つの車輪110の回転を相殺する)を、車両用セキュリティシステムが第1の方向における少なくとも1つの車輪110の回転を検出しなくなるまで生じさせる。加速度計またはGPSデータを使用するもの等の移動センサが車両用セキュリティシステムによって使用されて前進方向112への車両108の移動が検出される実施形態においては、車両用セキュリティシステムが、第1の方向とは反対の第2の方向で少なくとも1つの車輪110の回転(第1の方向における車輪の回転を相殺する)を、車両用セキュリティシステムが移動センサにより前進方向への移動を検出しなくなるまで生じさせる。この態様においては、車両がロック状態にあるとき、少なくとも1つの車輪110が第1の方向に回転することが防止される。従って、車両用セキュリティシステムは、車両108がロック状態にあるとき、前進方向112における車両108の転がりを妨げてその車両の盗難を回避する。従って、車両用セキュリティシステムはまた、下り坂または車両108の不慮の追突に起因する意図しない車両の前進方向への転がりも防止する。
【0029】
図1Bは、1つの限定されない図示した実施形態に係る、車両108の車両用セキュリティシステムによって第2の方向における転がりが防止されている図1Aの車両108の斜視図を示している。
【0030】
図2Bに示されているとおり、車両用セキュリティシステムによる検出は、車両108の後退方向移動116とすることができる。例えば、後退方向移動116の検出は、車両用セキュリティシステムによる前進方向112への車両108の移動に関連付けされる第1の方向とは反対の第2の方向における少なくとも1つの車輪110の回転の検出とすることができる。しかしながら、移動の検出は、車両用セキュリティシステムの加速度計等の使用を含め、車両用セキュリティシステムのほかの移動センサを介することもできる。後退方向移動116を検出すると(例えば、第1の方向とは反対の第2の方向における少なくとも1つの車輪110の回転の検出による)、車両用セキュリティシステムが、第2の方向とは反対の第1の方向で少なくとも1つの車輪110の回転(第2の方向における車輪の回転を相殺する)を、車両用セキュリティシステムが第2の方向における少なくとも1つの車輪110の回転を検出しなくなるまで生じさせる。加速度計を使用するもの等の移動センサが車両用セキュリティシステムによって使用されて車両108の後退方向移動116が検出される実施形態においては、車両用セキュリティシステムが、第2の方向とは反対の第1の方向で少なくとも1つの車輪110の回転(第2の方向における車輪の回転を相殺する)を、車両用セキュリティシステムが移動センサにより前進方向への移動を検出しなくなるまで生じさせる。この態様においては車両108がロック状態にあるとき、少なくとも1つの車輪110の第2の方向における回転もまた防止され、従って、車両用セキュリティシステムは、車両108がロック状態にあるとき、後退方向116および前進方向112の両方における車両108の転がりを妨げてその車両の盗難を回避する。従って、車両用セキュリティシステムはまた、下り坂または車両108の不慮の追突に起因する意図しない車両の後退方向への転がりも防止する。
【0031】
図2は、1つの限定されない図示した実施形態に係る、図1Aおよび図1Bの車両108の車両用セキュリティシステム200のブロック図を示している。
【0032】
ここには、鍵センサ202、移動センサ204、モータ制御部206、手動制御208、モータ212、駆動系214、および外部機器216が示されている。モータ制御部206は、鍵センサ202からの入力226、移動センサ204からの入力222、および手動制御208からの入力228を有する。モータ212はモータ制御部206からの入力218を有し、駆動系214はモータ212からの入力220を有する。移動センサ204もまた、駆動系214からの入力224を有する。また、外部機器216は、無線信号230を介してモータ制御部206との操作可能な無線通信を行う無線機器である。車両用セキュリティシステム200内の構成要素間の1以上の接続は、論理的または物理的な接続とすることができ、車両用セキュリティシステム200の構成要素間の通信は、アナログ、デジタル、有線、または無線信号の任意の操作可能な組み合わせを介することができる。
【0033】
モータ制御部206は、第1の方向および第2の方向のうちの1つまたは複数におけるモータ212の操作を、手動制御208、鍵センサ202、移動センサ204、及び/又は外部機器216から受信した入力に基づいて制御するように構成される。モータ212は、モータ制御部206から受信した入力に従ってモータ212が動いている方向に対応させて車両108の1以上の車輪(例えば、図1Aおよび図1Bに示されている少なくとも1つの車輪110)を回転するために駆動系214を動かすように構成される。駆動系214は、例えばモータから1以上の車輪へ動力を伝達する構成要素(例えば、トランスミッションまたはそのほかの機械的な構成要素)を含むことができる。
【0034】
移動センサ204は、前進及び/又は後退方向における車両108の移動を検出するように構成される。1つの実施形態においては、移動の検出が、例えば車両の前進方向の移動に関連付けされる第1の方向における少なくとも1つの車輪の回転の検出によることができる。また、車両108の前輪及び/又は後輪の移動は、窃盗者が車両108を持ち上げた結果として前輪または後輪だけが転がった場合にも車両の移動が検出されるように個別に検出することができる。少なくとも1つの車輪の回転の検出は、駆動系214からの入力224を介することができる。入力224は、機械的または電子的とすることができる。例えば、駆動系214が、駆動系214のトランスミッション内のギアのセットに接続された、車両108のスピードメータ、タコメータ、またはオドメータの独立した駆動ケーブルまたは共有駆動ケーブルを含み、車両の少なくとも1つの車輪が回転するときにギアが駆動ケーブルの可撓性シャフト内側のマンドレルを回すようにできる。例えば、駆動ケーブルを、入力ライン224として移動センサ204に接続できる。従って、マンドレルの回転の方向が、対応する少なくとも1つの車輪の回転の方向を移動センサ204に伝達する。ほかの実施形態においては、駆動ケーブルおよび車輪または車軸と操作可能に接続されたギアアセンブリ(図示せず)を介して駆動ケーブルを少なくとも1つの車輪または車軸(前輪または後輪のいずれかのそれを含む)の回転によって直接駆動することができる。さらにほかの実施形態においては、機械的または電気的車輪回転検出システムを、1以上のほかの車輪または車軸、または駆動系214と操作可能に接続されていない車輪または車軸(前輪または後輪のいずれかのそれを含む)と直接接続してそれによって直接駆動することができる。
【0035】
周波数または振幅が駆動系214の駆動シャフトまたは車軸の回転の方向に対応する一連の電子パルスを引き渡す駆動系214のトランスミッション内に搭載される電気的回転センサを使用するシステムを含む、車両の車輪の回転移動の方向を機械的または電気的に、または電子的に検出するための任意の方法またはシステムを使用することができる。また、車輪の回転の検出は、機械的及び/又は電子的にモータ212の回転または位相変化を検出する移動センサ204によって行うこともできる。モータ212の回転または位相変化は、車輪およびモータと機械的に接続されている駆動系214によって、またはいくつかの実施形態においては、モータ212の回転軸または電気子に直接接続されている車輪によって生じさせることができる。従って、モータ212の回転が車輪の回転を生じさせ、またその逆に車輪の回転がモータ212の回転または位相変化を生じさせることができる。モータ212の回転運動または位相変化及び/又はそれの方向を機械的、電気的、または電子的に検出する任意の方法またはシステムを使用することができる。例えば、モータ212及び/又は駆動系214と直接または間接的に電子的及び/又は機械的に接続されている移動センサ204は、モータ212の回転または位相変化によって生じる磁界内の変化または擾乱の検出、またはモータ212の回転または位相変化によって生じる電流の検出を直接または間接的に行うことができる。検出されるモータ212の回転または位相変化によって生じた磁界内の擾乱の特性、及び/又はモータ212の回転または位相変化によって生じた電流の特性(例えば、電流の方向)は、車輪の回転の方向に対応し、移動センサ204に対してそれを示す。モータ212と電子的及び/又は機械的に直接接続された移動センサ204は、移動センサ204とモータ212の間の別の接続ライン(図示せず)によって図2内に表すことができる。
【0036】
ほかの実施形態においては、車両108がロック状態に入ると、移動センサ204内の、または移動センサ204の入力に接続され、モータ212に接続された電子的または機械的スイッチ(図示せず)を、電子的または機械的にモータ制御部206または手動制御208によって1つの状態にセットできる。その後このスイッチを、モータ212の回転または位相変化によって生じる別の状態に機械的または電子的に切り替えることができる。
【0037】
また、それ以外に、少なくとも1つの車輪(前輪または後輪を含む)に接続された1以上の磁石の磁界を、その少なくとも1つの車輪が回転するときに検知するセンサを使用するシステムを含めることもできる。しかしながら、移動センサ204による検出は、1以上の加速度計、車両の位置に関するGPSデータによって移動を検出するように構成されて車両の移動及び/又は移動の方向を検出するセンサ等を含む移動センサ204のそのほかのセンサを介することができる。前進または後退移動の検出時(例えば、第1の方向または第2の方向における少なくとも1つの車輪の回転の検出による)に、移動センサ204は、現在の方向をモータ制御部206に伝達する。
【0038】
車両108がロック状態にある場合には、モータ制御部206が入力218を介してモータ212に、モータ制御部206が移動センサ204による車両の移動に関する移動センサからの入力を受信しなくなるまで、または車両108の前進または後退移動がなくなったことが移動センサ204からモータ制御部206に伝達されるまで、少なくとも1つの車輪を移動センサによって検出された方向とは逆に回転する(少なくとも1つの車輪の回転を相殺する)(すなわち、トルクを印加する)駆動系214を操作させる(異なる駆動系を有する多様な実施形態における前輪、後輪、及び/又は全輪へのトルクの印加を含む)信号を送信できる。例えば、入力220は、駆動系214に車両108の少なくとも1つの車輪を適切な方向に回転させるモータ212と駆動系の間における機械的な入力または機械的な接続とすることができる。
【0039】
モータ制御部206は、車両がロック状態かどうかに関する情報を、鍵センサ202、手動制御208、及び/又は外部機器216のうちの1つまたは複数から受信するように構成されている。例えば、鍵センサ202は、車両108のイグニッションまたはそのほかのキー・ホール内に配置された物理的なキーによって、またはそれ以外の車両108内に存在する物理的なキーの検出によって生じる電気信号を検出できる。鍵センサ202は、その後、入力226を介してこれを制御部に伝達し、車両108がロック状態にないことを示すことができる。鍵センサ202は、それに加えて、またはそれに代えて、入力226を介してキーの不在をモータ制御部206に伝達し、車両108がロック状態にあることを示すことができる。キー等によって操作されるか、又は有効化スイッチまたはボタンといった車両108の多様な手動制御208もまた、入力228を介してモータ制御部206に車両108がロック状態かどうかを示すべく使用できる。
【0040】
限定ではないがカードキー、アクセスカード、クレジットカード、アクセス制御キーフォブ、モバイルコンピューティング機器、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、バッテリ充電器、そのほかのアクセス制御機器等を含む無線外部機器216を使用し、無線信号230を介した通信により車両108がロック状態かどうかを示すこと、及び/又は外部機器216及び/又はモータ制御部206の認証情報を伝達することができる。外部機器216は、通信サブシステム(図示せず)、例えば近距離(ブルートゥース(Bluetooth、登録商標)、近距離無線通信(NFC)、無線周波数識別(RFID)構成要素およびプロトコルを介する)またはより長い距離の無線通信(例えば、無線LAN、衛星、またはセルラネットワークを介する)を可能にする構成要素を含む通信サブシステムを含むことができる。外部機器216の通信サブシステムは、それを行ってモータ制御部206と通信するための1以上のモデムまたは1以上のイーサネット(登録商標)またはそのほかのタイプの通信カードまたは構成要素を含むことができる。また、モータ制御部がアンロック状態にあることを承認するか、または示すか、または車両108をアンロック状態にする無線信号230が(即時的に、または所定期間に)不在の場合は、モータ制御部206に、車両108がロック状態にあることを自動的に決定させる。
【0041】
いくつかの実施形態においては、無線信号230が承認済み機器から受信されたことを保証するために、外部機器216から受信した信号230がモータ制御部206によって認証できるコードを含むことができる。例えば、このコードは、その種のセキュリティを提供する「ホッピング」コードまたは「ローリング」コード等の時間依存コードとすることができる。40bitのローリング・コードの場合においては、40bitが240(約1兆)の可能コードを提供する。しかしながら、それに代えてほかのbit長のコードを使用することもできる。外部機器216のメモリ(例えば、ROM312)は、現在の40bitコードを保持できる。外部機器216は、その後、車両108がアンロック状態かどうかをモータ制御部206が決定できるように、その40bitコードをモータ制御部206に送信する。モータ制御部206もまた、現在の40bitコードを保持している。モータ制御部206は、期待したとおりの40bitコードを受信すれば、車両108がアンロック状態にあると決定する。モータ制御部206は、期待したとおりの40bitコードを受信しないと、車両108がロック状態にあると決定する。いくつかの実施形態においてモータ制御部206は、モータ制御部206が、期待したとおりの40bitコードを受信しないか、または決定済みの時間期間にわたって承認済みまたは認証済み無線信号230を受信できない場合に、車両108がロック状態にあると決定する。
【0042】
外部機器216およびモータ制御部206は、両方ともに同一の擬似乱数発生器(例えば、外部機器216およびモータ制御部206のそれぞれのプロセッサによって実装される)を使用して40bitコードを生成する。モータ制御部206は、有効なコードを外部機器216から受信すると、同一の擬似乱数発生器を使用してこの受信した有効なコードに関して次となるコードを生成し、外部機器216と無線通信を行ってそれに対し、同一の擬似乱数発生器を使用して同様に次のコードを生成することを指示し、外部機器216はそれを次の使用のために保存する。このようにして外部機器216およびモータ制御部206が同期される。いくつかの実施形態においては、モータ制御部206は、期待しているコードを受信した場合に車両108がアンロック状態にあるとの決定だけを行う。
【0043】
いくつかの実施形態においては、モータ制御部206が、擬似乱数列内の次の256の可能な有効コードのうちのいずれでも受け入れることができる。この方法においては、何らかの理由でモータ制御部206および外部機器216の同期が256またはそれより少ない数のローリング・コードで外れた場合に、それでもなおモータ制御部206が外部機器216からの送信を受け入れ、受信した有効なコードに関して次となるコードを生成する。
【0044】
いくつかの実施形態においては、モータ制御部206および外部機器216が共通の秘密鍵またはコードを保存し、外部機器216の認証のための共通の秘密アルゴリズムを使用する。共通の秘密アルゴリズムは、例えばハッシュ関数またはそのほかの、秘密鍵および少なくとも1つのほかの鍵またはコードを入力として採用し、その秘密鍵および異なる入力に基づいて異なる出力を生成するアルゴリズムとすることが可能である。共通の秘密アルゴリズムは、モータ制御部206および外部機器216のそれぞれのプロセッサによって、モータ制御部206および外部機器216それぞれのコンピュータ読取可能媒体上、またはモータ制御部206および外部機器216のそれぞれの構成済みハードウエアまたはファームウエア構成要素上に保存された命令を使用して実行することができる。共通の秘密アルゴリズムおよび共通の秘密鍵またはコードは、最初にエンコードし、プログラムし、またはモータ制御部206および外部機器216内に、それらが取出可能でないか、またはそのほかの形で知られることから保護されるように安全な態様でインストールすることができる。認証プロセスの間に、共通の秘密アルゴリズムおよび共通の秘密鍵またはコードがモータ制御部206と外部機器216の間において伝達されることはない。
【0045】
外部機器216から無線信号230(これは、モータ制御部206から受信される無線信号またはビーコンに応答して送信されたとすることができる)を介して認証ビーコンまたは要求を受信すると、それに応答してモータ制御部206は、チャレンジ鍵を生成し、このチャレンジ鍵を外部機器216に送信する。外部機器216は、チャレンジ鍵の受信に応答して、秘密アルゴリズムおよび共通の秘密鍵を使用して応答値を生成し、この応答値をモータ制御部206に送信する。その後モータ制御部206は、生成済みのチャレンジ鍵および秘密鍵を秘密アルゴリズムへの入力として使用し、秘密アルゴリズムから出力値を生成することによってその応答値を検証する。モータ制御部206は、続いて、秘密アルゴリズムからのこの出力値と外部機器216から受信した応答値を比較する。モータ制御部206によって秘密アルゴリズムから生成された出力値と外部機器216から受信された応答値が一致する場合には、外部機器216が認証され、モータ制御部206は、車両108はアンロック状態であると決定するといった、それに応じたアクションをとることができる。モータ制御部206によって秘密アルゴリズムから生成された出力値と外部機器216から受信された応答値が一致しない場合には、外部機器216が認証されず、モータ制御部206は、何らのアクションもとらないか、またはそのほかの、車両108はロック状態であると決定するといった、それに応じたアクションをとることができる。いくつかの実施形態においては、とるべき特定のアクション(例えば、車両108はロック状態であるとの決定または車両108はアンロック状態であるとの決定)を、認証情報とともに外部機器216からロックまたはアンロック・コマンドとして送信できる。
【0046】
モータ制御部206が車両108はロック状態にないと決定した場合には、モータ制御部206は、車輪の移動を相殺する目的で移動センサ204から送信されて受信される入力を無視する。また、いくつかの実施形態においては、移動センサ204が、車両108がアンロック状態にない限り操作しないように構成される。
【0047】
図3は、1つの限定されない図示した実施形態に係る、図2の車両用セキュリティシステム200のモータ制御部206の概略図である。
【0048】
モータ制御部206は、制御部310、通信サブシステム306、および電力インターフェース420を含む。
【0049】
制御部310は、例えばマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはそのほかの、多様なセンサから信号を受信し、論理操作を遂行し、多様な構成要素に信号を送信する能力を有する制御部である。通常、制御部310は、マイクロプロセッサ(例えば、INTEL(インテル)、AMD、ATOM(アトム))の形式をとることができる。モータ制御部206は、また、1以上の非一過性のプロセッサまたはコンピュータ読取可能記憶媒体、例えば読出し専用メモリ(ROM)312、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)314、およびその他の記憶媒体316(例えば、フラッシュ・メモリまたはEEPROM等のソリッド・ステート・ストレージ媒体、またはハードディスク等の回転型ストレージ媒体)と接続されることもある。非一過性のプロセッサまたはコンピュータ読取可能記憶媒体312、314、316は、制御部310の一部である任意の非一過性のストレージ媒体(例えば、レジスタ)のほかに備わるとすることができる。モータ制御部206は、多様な構成要素を互いに接続する1以上のバス318(1つのみ図示)、例えば1以上の電力バス、命令・バス、データ・バス等を含むことができる。示されているとおり、制御部は、手動制御208からの入力228、移動センサからの入力222、および鍵センサ202からの入力226(図2に示す)を含む。
【0050】
図示されているように、ROM312またはそのほかの非一過性のプロセッサまたはコンピュータ読取可能記憶媒体312、314、316のうちのいずれかは、命令、及び/又は変数もしくはパラメータのためのデータまたは値を保存している。これらのデータのセットは、多様な形式、例えばルックアップテーブル、データベース内のレコードのセット等の形式をとることができる。命令およびデータまたは値のセットは、制御部310によって実行可能である。命令およびデータまたは値のセットの実行は、制御部310に特定の操作を遂行させて、手動制御208からの入力228、移動センサからの入力222、及び/又は鍵センサ202からの入力226(図2に示す)を介して受信された入力に基づいて車両がロック状態かどうかを決定する。命令およびデータまたは値のセットの実行は、また、制御部310に外部機器の認証を遂行させる特定の操作を遂行させ、モータ制御部206に1以上の方向において車両108のモータを駆動する制御信号を生成させる。また、その種の操作は、例えば擬似乱数を実装して前述したローリング・コードを生成する操作を含むことができる。ここではモータ制御部206の特定の操作を述べたが、以下においても多様なフローチャート(図4〜7)を参照して説明する。
【0051】
制御部310は、命令、データ等の非持続的な保存のためにRAM314を従来的な態様で使用することができる。制御部310は、情報、例えば、車両の車輪の現在の回転方向に関する情報、移動センサ入力、車両の現在検知されている移動の方向に関する情報、車両のプロファイル情報、車両の仕様、モータの情報及び/又はモータの仕様、セキュリティ・コード、信用証明書、セキュリティ証明書、パスワード、そのほかの車両の情報等のログまたは保持に記憶装置316を使用できる。命令は、ポータブル電子ストレージ・機器の収集、充電、および分配マシンに埋め込まれているものを含む、この中で述べている外部機器等の遠隔システムからの入力に応答してモータ制御部206の操作を制御するべく制御部310によって実行可能である。
【0052】
制御部310は、また、モータ制御部206の通信サブシステム306を介して外部機器の構成要素及び/又は多様なセンサから信号を受信することもできる。この情報は、その種の構成要素及び/又は外部機器の真正、権限レベル、操作、ステータス、または状態を示すか、または特徴記述する情報を含むことができる。
【0053】
通信サブシステム306は、図2の外部機器216及び/又はそのほかの外部機器の多様な構成要素との通信(例えば、セキュリティ・コードの受信等)を容易にし、また、モータ制御部206と外部機器216の間において認証目的のためにデータ交換ができるようにする1以上の通信モジュールまたは構成要素を含むことができる。通信サブシステム306は、有線及び/又は無線通信を提供できる。通信サブシステム306は、1以上のポート、無線受信機、無線送信機または無線トランシーバを含み、多様なリモート構成要素またはシステムへの無線信号路を提供できる。通信サブシステム306は、例えば近距離無線通信(例えば、Bluetooth、近距離無線通信(NFC)、無線周波数識別(RFID)構成要素およびプロトコルを介するもの)、またはより長い距離の無線通信(例えば、無線LAN、衛星、またはセルラネットワークにわたるもの)を可能にすることができる構成要素を含むこと、およびそれを行なうための1以上のモデムまたは1以上のイーサネットまたはそのほかのタイプの通信カードまたは構成要素を含むことができる。リモート通信サブシステム306は、パケット交換タイプの通信プロトコル(TCP/IP)、イーサネット、またはそのほかのネットワークプロトコルを含むネットワークトラフィックの取り扱いに適した1以上のブリッジまたはルータを含むことができる。
【0054】
図4は、1つの限定されない図示した実施形態に係る、図2の車両用セキュリティシステム200を操作させる上位概念の方法400を示している。
【0055】
車両用セキュリティシステム200は、402において、車両がその車両の操作を許可する状態にあるかどうかを示す情報を受信する。
【0056】
車両用セキュリティシステム200は、404において、受信した車両がその車両の操作を許可する状態にあるかどうかを示す情報が、車両がその車両の操作を許可する状態にないことを示す場合に、その車両の1以上の車輪の転がりを防止する。
【0057】
図5は、1つの限定されない図示した実施形態に係る、車両の1以上の車輪の回転の検出を含む図2の車両用セキュリティシステム200を操作させる図4の方法400に有用な下位概念の方法500を示している。
【0058】
502において車両用セキュリティシステム200は、1以上の車輪の第1の方向における移動を検出する。
【0059】
504において車両用セキュリティシステム200は、第1の方向とは反対の第2の方向において1以上の車輪のうちの少なくとも1つを、少なくとも1つの制御部が第1の方向における1以上の車輪の移動を検出しなくなるまで回転させる信号を車両のモータに送信する。
【0060】
図6は、1つの限定されない図示した実施形態に係る、車両のイグニッション内に鍵が存在するか否かを示す情報の受信を含む図2の車両用セキュリティシステム200を操作させる図4の方法に有用な下位概念の方法600を示している。
【0061】
602において車両用セキュリティシステム200は、車両のイグニッション内に鍵が存在するか否かを示す情報を受信する。
【0062】
604において車両用セキュリティシステム200は、受信情報がイグニッション内に鍵が存在しないことを示す場合に1以上の車輪の転がりを防止する。
【0063】
図7は、1つの限定されない図示した実施形態に係る、承認済み外部機器が無線経由で認証されたか否かを示す情報の受信を含む図2の車両用セキュリティシステム200を操作させる図4の方法に有用な下位概念の方法700を示している。
【0064】
702において車両用セキュリティシステム200は、承認済み外部機器が無線経由で車両用セキュリティシステムによって認証されたか否かを示す情報を受信する。
【0065】
704において車両用セキュリティシステム200は、外部機器が認証されたことを受信情報が示す場合に1以上の車輪の転がりを許可し、外部機器が認証されなかったことまたは外部機器が検出されないことを受信情報が示す場合には1以上の車輪の転がりを防止する。
【0066】
この中で述べた多様な方法は、追加の操作を含むこと、いくつかの操作を省略すること、及び/又は多様なフローチャート内に示されている順序とは異なる順序で操作を遂行することができる。
【0067】
以上、ブロック図、概略図、および例の使用を通じて機器及び/又はプロセスの多様な実施形態を詳細に示してきた。その種のブロック図、概略図、および例が1以上の機能及び/又は操作を含む限りにおいて、当業者は、その種のブロック図、フローチャート、または例の中の各機能及び/又は操作が、広汎多様なハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア、または実質的に任意のこれらの組み合せによって個別に、及び/又は集合的に実装可能であることを理解することになるであろう。1つの実施形態においては、本発明の内容が1以上のマイクロコントローラを介して実装されることがある。しかしながら、当業者は認識することになろうが、この中に開示されている実施形態は、全体として、または部分的に、標準的な集積回路(例えば、特定用途向け集積回路またはASIC)において、1以上のコンピュータによって実行される1以上のコンピュータプログラムとして(例えば、1以上のコンピュータ・システム上で動作する1以上のプログラムとして)、1つまたは複数制御部(例えば、マイクロコントローラ)によって実行される1以上のプログラムとして、1以上のプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)によって実行される1以上のプログラムとして、ファームウエアとして、または実質的に任意のこれらの組み合せとして等しく実装が可能であり、かつ回路の設計及び/又はソフトウエア及び/又はファームウエアのためのコードの記述は、この開示の教示に照らせば当業者の熟練の範囲内である。
【0068】
ロジックがソフトウエアとして実装され、メモリ内に保存される場合には、ロジックまたは情報を、任意のプロセッサ関連のシステムまたは方法によって、またはそれとともに使用するために任意の非一過性コンピュータ読取可能媒体に保存することは可能である。この開示に関して、メモリは、コンピュータプログラム及び/又はプロセッサプログラムを永続的に含むか、または保存する非一過性のコンピュータ読取可能媒体またはプロセッサ読取可能記憶媒体であり、電子、磁気、光、またはそのほかの物理的な機器または手段とする。ロジック及び/又は情報は、コンピュータ系のシステム、プロセッサを含むシステム、またはそのほかの、命令実行システム、装置、または機器から命令をフェッチし、かつロジック及び/又は情報に関連付けされた命令を実行することが可能なシステム等の命令実行システム、装置、または機器によって使用するため、またはそれとともに使用するために任意のコンピュータ読取可能媒体内において具体化することが可能である。
【0069】
この明細書に関して、「コンピュータ読取可能媒体」は、命令実行システム、装置、または機器によって使用するため、またはそれとともに使用するためのロジック及び/又は情報に関連付けされたプログラムを保存できる任意の物理要素とすることが可能である。コンピュータ読取可能媒体は、例えば限定ではないが、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置、もしくは機器とすることが可能である。より具体的なコンピュータ読取可能媒体の例(網羅的でないリスト)は、ポータブルコンピュータディスケット(磁気、コンパクト・フラッシュ・カード、セキュア・デジタル、またはこれらの類)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EPROM、EEPROM、またはフラッシュ・メモリ)、ポータブルコンパクトディスク読出し専用メモリ(CDROM)、およびデジタルテープを含むことになるであろう。
【0070】
上で述べた多様な実施形態は、追加の実施形態を提供するべく組み合わせることが可能である。この中の特定の教示および定義と矛盾しない限りにおいて、この明細書の中で参照され、及び/又は出願データ・シートの中にリストされている、限定ではないが、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR SECURITY OF VEHICLES」と題されて2011年11月8日に出願された米国特許仮出願第61/557,176号(代理人整理番号:170178.409P1)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR COLLECTION,CHARGING AND DISTRIBUTING POWER STORAGE DEVICES,SUCH AS BATTERIES」と題されて2012年7月26日に出願された米国特許出願第13/559,314号(代理人整理番号:170178.401)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR REDISTRIBUTING POWER STORAGE DEVICES,SUCH AS BATTERIES,BETWEEN COLLECTION,CHARGING AND DISTRIBUTION MACHINES」と題されて2012年7月26日に出願された米国特許出願第13/559,091号(代理人整理番号:170178.402)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR AUTHENTICATION,SECURITY AND CONTROL OF POWER STORAGE DEVICES SUCH AS BATTERIES」と題されて2012年7月26日に出願された米国特許出願第13/559,038号(代理人整理番号:170178.403)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR AUTHENTICATION,SECURITY AND CONTROL OF POWER STORAGE DEVICES,SUCH AS BATTERIES,BASED ON USER PROFILES」と題されて2012年7月26日に出願された米国特許出願第13/559,010号(代理人整理番号:170178.404)、「THERMAL MANAGEMENT OF COMPONENTS IN ELECTRIC MOTOR DRIVE VEHICLES」と題されて2012年7月26日に出願された米国特許出願第13/559,259号(代理人整理番号:170178.406)、「DYNAMICALLY LIMITING VEHICLE OPERATION FOR BEST EFFORT ECONOMY」と題されて2012年7月26日に出願された米国特許出願第13/559,264号(代理人整理番号:170178.407)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR PHYSICAL SECURITY OF POWER STORAGE DEVICES IN VEHICLES」と題されて2012年7月26日に出願された米国特許出願第13/559,054号(代理人整理番号:170178.408)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR A POWER STORAGE DEVICE COMPARTMENT」と題されて2012年7月26日に出願された米国特許出願第13/559,125号(代理人整理番号:170178.412)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR PROVIDING VEHICLE DIAGNOSTIC DATA」と題されて2012年7月26日に出願された米国特許出願第13/559,390号(代理人整理番号:170178.417)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR PROVIDING LOCATIONS OF POWER STORAGE DEVICE COLLECTION,CHARGING AND DISTRIBUTION MACHINES」と題されて2012年7月26日に出願された米国特許出願第13/559,333号(代理人整理番号:170178.418)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR PROVIDING INFORMATION REGARDING AVAILABILITY OF POWER STORAGE DEVICES AT A POWER STORAGE DEVICE COLLECTION,CHARGING AND DISTRIBUTION MACHINE」と題されて2012年7月26日に出願された米国特許出願第13/559,343号(代理人整理番号:170178.419)、「APPARATUS,METHOD AND ARTICLE FOR RESERVING POWER STORAGE DEVICES AT RESERVING POWER STORAGE DEVICE COLLECTION,CHARGING AND DISTRIBUTION MACHINES」と題されて2012年7月26日に出願された米国特許出願第13/559,064号(代理人整理番号:170178.423)、「DETECTIBLE INDICATION OF AN ELECTRIC MOTOR VEHICLE STANDBY MODE」と題されて2012年10月5日に出願された米国特許出願第13/646,320号(代理人整理番号:170178.405)、「ELECTRIC DEVICES」と題されて2012年10月12日に出願された米国特許出願第13/650,498号(代理人整理番号:170178.414)、「DRIVE ASSEMBLY FOR ELECTRIC DEVICE」と題されて2012年10月12日に出願された米国特許出願第13/650,392号(代理人整理番号:170178.413)、「ELECTRIC DEVICE DRIVE ASSEMBLY AND COOLING SYSTEM FOR ELECTRIC DEVICE DRIVE」と題されて2012年10月12日に出願された米国特許出願第13/650,395号(代理人整理番号:170178.415)、「ELECTRIC DEVICE DRIVE ASSEMBLY AND COOLING SYSTEM FOR ELECTRIC DEVICE DRIVE」と題されて2012年7月26日に出願された米国特許出願第13/559,054号(代理人整理番号:170178.408)、および「ELECTRIC DEVICE DRIVE ASSEMBLY AND COOLING SYSTEM FOR ELECTRIC DEVICE DRIVE」と題されて2012年7月26日に出願された米国特許出願第13/559,125号(代理人整理番号:170178.412)を含むすべての米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願および非特許文献は、その全体が参照によってこれに援用される。実施形態の態様は、多様な特許、出願、および文献のシステム、回路、およびコンセプトを採用してさらにその先の実施形態を提供するべく必要があれば修正が可能である。
【0071】
概して、全電化型のスクーター及び/又は自動二輪車等の個人用運搬車両の物理的なセキュリティという点において、およびその環境において考察したが、これにおける教示は、そのほかの車両環境をはじめ、非車両環境を含む多種多様なそのほかの環境に適用可能である。
【0072】
上で説明した図示した実施形態の記述は、開示の要約に述べられていることも含め、それが網羅的であること、もしくは開示されている厳密な形に実施形態を限定することは意図されていない。この中には説明目的のために特定の実施形態および例が説明されているが、多様な等価の修正は、関連する技術分野の当業者によって認識されることになるとおり、開示の趣旨および範囲からの逸脱なしに可能である。
【0073】
上記の詳細な説明に照らせば、それらの、およびそのほかの変更をこれらの実施形態に対して行なうことは可能である。概して言えば、以下の特許請求の範囲においては、使用されている用語が、特許請求の範囲を明細書の中に開示された特定の実施形態に限定するものと解釈されるべきでなく、むしろ特許請求の範囲は、特許請求の範囲に与えられた全ての均等の範囲とともにすべての可能な実施形態を含むものと解釈されるべきである。従って、特許請求の範囲は本開示によって限定されない。
【符号の説明】
【0074】
108 車両
110 車輪
112 前進方向
116 後退方向移動、後退方向
200 車両用セキュリティシステム
202 鍵センサ
204 移動センサ
206 モータ制御部
208 手動制御
212 モータ
214 駆動系
216 外部機器
218 入力
220 入力
222 入力
224 入力ライン、入力
226 入力
228 入力
230 無線信号
306 通信サブシステム
310 制御部
312 ROM
314 RAM
316 その他の記憶装置
318 バス
400 方法
420 電力インターフェース
500 方法
600 方法
700 方法
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7