特許第6351233号(P6351233)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6351233
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】ディスプレイデバイス
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20180625BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20180625BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20180625BHJP
【FI】
   G09F9/00 350Z
   G02F1/13357
   G02F1/1333
【請求項の数】18
【外国語出願】
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2013-222949(P2013-222949)
(22)【出願日】2013年10月28日
(65)【公開番号】特開2014-89449(P2014-89449A)
(43)【公開日】2014年5月15日
【審査請求日】2016年10月19日
(31)【優先権主張番号】201210421261.1
(32)【優先日】2012年10月29日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】512116114
【氏名又は名称】北京京▲東▼方▲顯▼示技▲術▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ウリジバイエル・タン
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 春兵
【審査官】 村川 雄一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2012/0162880(US,A1)
【文献】 米国特許第06310526(US,B1)
【文献】 特開2008−116897(JP,A)
【文献】 特開2012−084414(JP,A)
【文献】 特開2001−277902(JP,A)
【文献】 特開平10−161551(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0261282(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F9/00
G02F1/133;1/1333;1/1334;
1/1339−1/1341;1/1347
B32B1/00−43/00
B29C45/00−45/24;45/46−45/63
B29C45/70−45/72;45/74−45/84
B44B1/00−11/04
B44C1/00−1/14;1/18−7/08
B44D2/00−7/00
B44F1/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイパネルと、前記ディスプレイパネルの背面にあるモジュールとを含む、ディスプレイデバイスであって、前記モジュールが、バックプレートとモールドフレームとを含み、前記モールドフレームが、前記バックプレートと前記ディスプレイパネルとの間に設けられる、ディスプレイデバイスにおいて、
磁気デバイスをさらに含み、前記ディスプレイパネルと前記モールドフレームが前記磁気デバイスによって互いに取り付けられたり互いに分離されたりし、
前記磁気デバイスが、前記ディスプレイパネルと前記モールドフレームとの間の引力を調整するための磁力調整可能部材を含み、前記磁力調整可能部材が、前記ディスプレイパネル上の対応する位置に形成される1つまたは複数の電磁コイルを含み、
前記電磁コイルの各々が、金属パターンの複数の層を含み、パッシベーション層が、金属パターンの2つの隣接する層の間に形成され、金属パターンの2つの隣接する層が、前記パッシベーション層に形成されるビアホールを通じて相互接続され、金属パターンの前記複数の層のうち、金属パターンの最初の層と金属パターンの最後の層が、それぞれリードを通じて電源の2つの電極に接続される、ディスプレイデバイス。
【請求項2】
前記磁気デバイスが、前記ディスプレイパネルに固定的に取り付けられて前記ディスプレイパネルと前記モールドフレームとの間に設けられる、1つまたは複数の磁石を含み、前記磁石が、前記ディスプレイパネルが前記磁石によって前記モールドフレームに固定的に取り付けられるように、前記磁石の発生させる磁界によって前記モールドフレームに引き付けられる、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
【請求項3】
前記モールドフレームが、前記磁石に対応する位置において、前記磁石の極性と反対の極性を有し、または、前記モールドフレームが、前記磁石に対応する前記位置において、前記磁石に引き付けられ得る金属板を備える、請求項2に記載のディスプレイデバイス。
【請求項4】
前記磁気デバイスが、前記モールドフレームに固定的に取り付けられて前記ディスプレイパネルと前記モールドフレームとの間に設けられる、1つまたは複数の磁石を含み、前記磁石が、前記ディスプレイパネルが前記磁石によって前記モールドフレームに固定的に取り付けられるように、前記磁石の発生させる磁界によって前記ディスプレイパネルに引き付けられる、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
【請求項5】
前記ディスプレイパネルが、前記磁石に対応する位置において、前記磁石の極性と反対の極性を有し、または、前記ディスプレイパネルが、前記磁石に対応する前記位置において、前記磁石に引き付けられ得る金属板を備える、請求項4に記載のディスプレイデバイス。
【請求項6】
前記電磁コイルの電源が入れられると、前記電磁コイルが磁力を発生させることによって、前記ディスプレイパネルと前記モールドフレームが互いに引き付けられ、
前記電磁コイルの電源が切られると、前記電磁コイルが磁力を発生させるのを停止することによって、前記ディスプレイパネルと前記モールドフレームが互いに分離される、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
【請求項7】
前記モールドフレームが、前記電磁コイルの電源が入れられている時に前記電磁コイルに対応する位置で発生する極性と反対の極性を有し、または、前記モールドフレームが、前記電磁コイルの電源が入れられている時に前記電磁コイルに対応する位置で発生する磁力によって引き付けられ得る金属板を備える、請求項6に記載のディスプレイデバイス。
【請求項8】
前記磁力調整可能部材が、前記磁石に対応する前記ディスプレイパネル上の位置に形成される1つまたは複数の電磁コイルを含み、
前記ディスプレイパネルを前記モールドフレームから分離させる時に、前記ディスプレイパネルと前記モールドフレームを互いに分離させる磁力を発生させるために前記電磁コイルの電源が入れられ、前記磁力が、前記ディスプレイパネルと前記モールドフレームを互いに引き付けさせる前記磁石の磁力よりも大きい、請求項2から5のいずれか一項に記載のディスプレイデバイス。
【請求項9】
前記磁力調整可能部材が、前記磁石に対応する前記ディスプレイパネル上の位置に形成される1つまたは複数の電磁コイルを含み、
前記ディスプレイデバイスの通常の動作の間、前記ディスプレイパネルと前記モールドフレームを互いに引き付けさせる磁力を発生させるために、前記電磁コイルの電源が入れられる、請求項2から5のいずれか一項に記載のディスプレイデバイス。
【請求項10】
前記磁石が、両面接着テープによって前記ディスプレイパネルに接着される、請求項2に記載のディスプレイデバイス。
【請求項11】
前記磁石が、両面接着テープによって前記モールドフレームに接着される、請求項4に記載のディスプレイデバイス。
【請求項12】
前記磁石が永久軟磁石である、請求項2から5のいずれか一項に記載のディスプレイデバイス。
【請求項13】
前記ディスプレイパネルが、互いに対向して配置された第1の基板と第2の基板とを含む液晶ディスプレイパネルであり、
金属パターンの前記複数の層が、前記第1の基板もしくは前記第2の基板、またはその両方に形成される、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
【請求項14】
前記第1の基板がアレイ基板であり、前記第2の基板がカラーフィルタ基板である、請求項13に記載のディスプレイデバイス。
【請求項15】
前記ディスプレイデバイスがさらに、前記ディスプレイパネルと前記モールドフレームとの間に位置する1つまたは複数の緩衝パッドを含む、請求項2から5のいずれか一項に記載のディスプレイデバイス。
【請求項16】
前記緩衝パッドが、前記ディスプレイパネルと前記モールドフレームとの間で前記磁石の表面に位置する、請求項15に記載のディスプレイデバイス。
【請求項17】
前記モジュールが、バックライトユニットをさらに含むバックライトモジュールであり、前記バックプレートが、前記バックライトユニットの外側に位置する、請求項13に記載のディスプレイデバイス。
【請求項18】
前記ディスプレイデバイスが有機発光ダイオードディスプレイデバイスであり、前記ディスプレイパネルが有機発光ダイオードディスプレイパネルである、請求項1から6のいずれか一項に記載のディスプレイデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はディスプレイ技術に関し、詳細には、ディスプレイデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、液晶ディスプレイ技術の分野では、液晶ディスプレイはフレームレスになる傾向がある。フレームレス液晶ディスプレイデバイスは、1)液晶ディスプレイデバイスの表示領域が実質的に広くなり、ウルトラワイドスクリーンが得られる、2)外観がシンプルかつ自然であり、装飾がほとんどなく、かつ高いレベルが示される、3)従来の液晶ディスプレイデバイスと比較して軽く薄いので、フレームレス液晶ディスプレイデバイスを使用するフラットパネルテレビが、家電機器から重要な装飾品へと徐々に変化している、および、4)特に動画が再生される時、フレームレス液晶ディスプレイデバイスを使用するフラットパネルテレビは視聴体験においてより広い視野を有し、フレームから出てくるような視覚的刺激が得られる、という利点を有する。
【0003】
上記の利点だけで、フレームレス液晶ディスプレイデバイスは、液晶ディスプレイ製品の主流になってきている。液晶ディスプレイデバイスは通常、ベゼル構造を通じて一緒に組み立てられた、液晶ディスプレイパネルとバックライトモジュールとを含む。液晶ディスプレイデバイスのフレームレス効果を得るために、ベゼル構造をなくす必要がある。ベゼル構造がなくされた後、フレームレスモードで液晶ディスプレイパネルとバックライトモジュールのモールドフレームとの間で固定された接続を実現し、そして液晶ディスプレイパネルとバックライトモジュールとの間で固定された接続を実現するために、液晶ディスプレイパネルとバックライトモジュールのモールドフレームは、両面接着剤を通じて一緒に接着される必要がある。しかしながら、欠陥により液晶ディスプレイデバイスを再加工する必要がある場合、液晶ディスプレイパネルが両面接着剤を通じてバックライトモジュールのモールドフレームと固定的に接続されているので、液晶ディスプレイパネルとバックライトモジュールを分解することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のことを考慮すると、従来技術では、今後の維持管理を容易にし、液晶ディスプレイデバイスのフレームレス効果を得ることができる技術が存在しない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、今後の維持管理を便利にする解決法を通じて、ディスプレイデバイスのフレームレス効果を得るためのディスプレイデバイスを提供する。
【0006】
上記の目的を実現するために、本発明は、ディスプレイパネルと、ディスプレイパネルの側面にあるモジュールとを含むディスプレイデバイスを提供し、モジュールは、バックプレートとモールドフレームとを含み、
モールドフレームは、バックプレートとディスプレイパネルとの間に設けられ、
ディスプレイデバイスはさらに磁気デバイスを含み、ディスプレイパネルとモールドフレームは、磁気デバイスによって、互いに取り付けられたり互いに分離されたりする。
【0007】
任意選択で、磁気デバイスは、ディスプレイパネルに固定的に取り付けられディスプレイパネルとモールドフレームとの間に設けられる、1つまたは複数の磁石を含み、磁石は、ディスプレイパネルが磁石によってモールドフレームへ固定的に取り付けられるように、磁石の生成する磁界によってモールドフレームに引き付けられる。
【0008】
任意選択で、磁石に対応するモールドフレーム上の位置における極性が、磁石の極性と反対であり、または、磁石に引き付けられ得る金属板が、磁石に対応するモールドフレーム上の位置に設けられる。
【0009】
任意選択で、磁気デバイスは、モールドフレームに固定的に取り付けられてディスプレイパネルとモールドフレームとの間に設けられる、1つまたは複数の磁石を含み、磁石は、ディスプレイパネルが磁石をよってモールドフレームへ固定的に取り付けられるように、磁石の生成する磁界によってディスプレイパネルに引き付けられる。
【0010】
任意選択で、磁石に対応するディスプレイパネル上の位置の極性が、磁石の極性と反対であり、または、磁石に引き付けられ得る金属板が、磁石に対応するディスプレイパネル上の位置に設けられる。
【0011】
任意選択で、磁気デバイスは、ディスプレイパネルとモールドフレームとの間の引力を調整するための磁力調整可能部材を含む。
【0012】
任意選択で、磁力調整可能部材は、ディスプレイパネル上の対応する位置に形成される電磁コイルを含み、
電磁コイルの電源が入れられると、電磁コイルが磁力を発生させることによって、ディスプレイパネルとモールドフレームが互いに引き付けられ、
電源コイルの電源が切られると、電磁コイルが磁力を発生させるのを停止することによって、ディスプレイパネルとモールドフレームが互いに分離される。
【0013】
任意選択で、モールドフレームは、電磁コイルに対応する位置で電磁コイルの電源が入れられている時に発生する極性と反対の極性を有し、または、モールドフレームは、電磁コイルに対応する位置で電磁コイルの電源が入れられている時に発生する磁力によって引き付けられ得る金属板を備える。
【0014】
任意選択で、磁気デバイスはさらに、ディスプレイパネルとモールドフレームとの間の引力を調整するための、磁力調整可能部材を含む。
【0015】
任意選択で、磁力調整可能部材は、磁石に対応するディスプレイパネル上の位置に形成される1つまたは複数の電磁コイルを含み、
モールドフレームからディスプレイパネルを分離させると、ディスプレイパネルとモールドフレームとの間の引力よりも大きな斥力を、ディスプレイパネルとモールドフレームとの間に生成するために、電磁コイルの電源が入れられる。
【0016】
任意選択で、磁力調整可能部材は、磁石に対応するディスプレイパネル上の位置に形成される1つまたは複数の電磁コイルを含み、
ディスプレイデバイスの通常の動作の間、ディスプレイパネルとモールドフレームを互いに引き付ける磁力を発生させるために、電磁コイルの電源が入れられる。
【0017】
任意選択で、磁石は、両面接着テープによってディスプレイパネルに接着される。
【0018】
任意選択で、磁石は、両面接着テープによってモールドフレームに接着される。
【0019】
任意選択で、磁石は永久軟磁石である。
【0020】
任意選択で、電磁コイルの各々は、金属パターンの複数の層を含み、パッシベーション層が、金属パターンの2つの隣接する層の間に形成され、金属パターンの2つの層が、パッシベーション層に形成されるビアホールを通じて相互接続され、金属パターンの複数の層の中で、金属パターンの最初の層と金属パターンの最後の層が、それぞれリード線を通じて電源の2つの電極に接続される。
【0021】
任意選択で、ディスプレイパネルは、互いに対向して配置された第1の基板および第2の基板を含む、液晶ディスプレイパネルであり、
金属パターンの複数の層が、第1の基板および/または第2の基板に形成される。
【0022】
任意選択で、第1の基板はアレイ基板であり、第2の基板はカラーフィルタ基板である。
【0023】
任意選択で、ディスプレイデバイスはさらに、ディスプレイパネルとモールドフレームとの間に位置する1つまたは複数の緩衝パッドを含む。
【0024】
任意選択で、緩衝パッドは磁石上に位置する。
【0025】
任意選択で、モジュールは、バックライトユニットをさらに含むバックライトモジュールであり、バックプレートがバックライトユニットの外側に位置する。
【0026】
任意選択で、ディスプレイデバイスは有機発光ダイオードディスプレイデバイスであり、ディスプレイパネルは有機発光ダイオードディスプレイパネルである。
【0027】
本発明は、以下の有利な効果を実現する。すなわち、本発明の実施形態によって提供されるディスプレイデバイスにおいて、ディスプレイパネルとモジュールのモールドフレームとが、磁気デバイスによって接着または分離するので、両面接着剤によって固定が行われた時に、ディスプレイパネルをモジュールから分離できないという問題が回避され、したがって、今後の維持管理を容易にしつつ、ディスプレイデバイスのフレームレス効果を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の第1の実施形態によって提供される、液晶ディスプレイデバイスの構造の断面図である。
図2a図1のある電磁コイルの構造の概略図である。
図2b図1の別の電磁コイルの構造の概略図である。
図3図2aおよび図2bの電磁コイルの等価的な概略図である。
図4】本発明の第5の実施形態によって提供される、ディスプレイデバイスの構造の断面図である。
図5】本発明の第9の実施形態によって提供される、液晶ディスプレイデバイスを製作するための方法のフローチャートである。
図6】本発明の第10の実施形態によって提供される、液晶ディスプレイデバイスを製作するための方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
当業者が、本発明の技術的な解決法をより理解できるようにするために、本発明によって提供されるディスプレイデバイスは、添付の図面に関連して以下で詳しく説明される。
【0030】
本発明は、ディスプレイパネルと、ディスプレイパネルの背面にあるモジュールとを含む、ディスプレイデバイスを提供し、モジュールは、バックプレートと、バックプレートとディスプレイパネルとの間に設けられるモールドフレームとを含む。ディスプレイデバイスはまた、磁気デバイスを含み、ディスプレイパネルとモールドフレームは、磁気デバイスによって互いに接着され、または互いに分離する。ディスプレイデバイスは、液晶ディスプレイデバイス、有機発光ダイオードディスプレイデバイス、プラズマディスプレイデバイスなどであってよい。
【0031】
本発明によって提供されるディスプレイデバイスでは、モジュールのモールドフレームへのディスプレイパネルの接着、またはモジュールのモールドフレームからのディスプレイパネルの分離が、磁気デバイスによって実現されるので、ディスプレイパネルとモジュールが両面接着剤によって固定的に接続されている時に、ディスプレイパネルをモジュールから分離できないという問題が回避され、したがって、今後の維持管理を容易にしつつ、ディスプレイデバイスのフレームレス効果を実現する。
【0032】
図1は、本発明の第1の実施形態によって提供される、液晶ディスプレイデバイスの構造の断面図である。図1に示されるように、液晶ディスプレイデバイスは、液晶ディスプレイパネル1と、液晶ディスプレイパネル1の背面にあるバックライトモジュール2とを含み、バックライトモジュール2は、バックライトユニットと、バックプレート5と、モールドフレーム6とを含み、バックプレート5は、バックライトユニットの外側に位置し、モールドフレーム6は、バックプレート5と液晶ディスプレイパネル1との間に設けられ、モールドフレーム6は、バックプレート5に固定的に接着され、液晶ディスプレイパネル1とモールドフレーム6は、磁気デバイスによって互いに接着され、または互いに分離する。
【0033】
言い換えると、液晶ディスプレイパネル1とモールドフレーム6との間の接着および分離は、磁気デバイスが発生させる磁力によって実現される。
【0034】
この実施形態では、バックライトユニットは、光源3と、導光板4とを含み得る。バックプレート5は、光源3と導光板4の外側に位置する。この実施形態では、説明のために、横タイプのバックライトユニットが例として採用される。この実施形態の光源3は、LED光源であり、導光板4の横に位置する。
【0035】
任意選択で、実際の適用形態では、バックライトユニットはまた、光源と拡散板とを含み得る、直接タイプのバックライトユニットであってよく、光源は拡散板の背面に位置し、これは本明細書では特に示されていない。
【0036】
バックプレート5は、光源3と導光板4の外側を包囲するので、光源3および導光板4は、バックプレート5の内部に位置する。
【0037】
モールドフレーム6は、バックプレート5と液晶ディスプレイパネル1との間で支持され、液晶ディスプレイパネル1およびバックライトモジュール2は、バックプレート5およびモールドフレーム6によって、液晶ディスプレイデバイスへと一緒に組み立てられる。
【0038】
任意選択で、液晶ディスプレイデバイスはさらに、導光板4とバックプレート5との間に位置する反射板7を含み得る。反射板7は主に、導光板4の背面から放射された光を、導光板4へと反射させる役割を果たす。複数の導光メッシュポイントが、導光板4の底面(すなわち、導光板の背面に対向する面)に設けられ、メッシュポイント間に間隙を有し、光源3から放出された光が、導光板4の側端を介して導光板4の底面に入射すると、光の一部のみが、導光板4の底面上の導光メッシュポイントによって拡散された後、均一な表面光源を形成し、次いで、導光板4の光出射面から、液晶ディスプレイパネル1へと放出され、光の別の部分は、導光メッシュポイントの間の間隙を通って、導光板4の背面から放射される。そして、反射板7は、導光板4の背面から放射された光の上記の別の部分を、導光板4へと反射し、それによって、光エネルギーの利用効率が向上し得る。
【0039】
任意選択で、液晶ディスプレイデバイスはさらに、液晶ディスプレイパネル1と導光板4との間に位置する、光学フィルム層8を含み得る。光学フィルム層8は、レンズシートと拡散フィルムとを含み得る。ここで、レンズシートは、光を集束させる役割を果たすことができ、これによって、製品の明るさを改善することができる。拡散フィルムは、光を均一に散乱させて、製品において光の均一な分布を改善することができ、拡散フィルムが保護シートとして使用されると、製品の表面におけるかすみが改善し得る。
【0040】
任意選択で、液晶ディスプレイデバイスはさらに、バックプレート5と導光板4との間に位置する、ヒートシンクブロック9を含み得る。ヒートシンクブロック9は通常、光源3と一緒に使用され、光源3は、通常の動作状態において熱を発生させ、光源3からの熱を時間内に放出できない場合、製品全体の性能が影響を受けるので、バックライトモジュールにおいて有害な現象が起こる。したがって、光源3が発生させた熱を動作状態において放出するために、ヒートシンクブロック9が追加で液晶ディスプレイデバイスに設けられ、これによって、バックライトモジュールにおいて起きる有害な現象が回避され得る。
【0041】
任意選択で、液晶ディスプレイデバイスはさらに、導光板4と光源3との間の相対的な位置を調整するための、導光板4とバックプレート5との間に設けられる補助接着テープ10を含み得る。具体的には、液晶ディスプレイデバイスが反射板7およびヒートシンクブロック9を含む場合、補助接着テープ10は、反射板7とヒートシンクブロック9との間に接着され得る。
【0042】
この実施形態では、好ましくは、磁気デバイスは1つまたは複数の磁石11を含む。1つまたは複数の磁石11は、液晶ディスプレイパネル1に固定的に接着され、液晶ディスプレイパネル1とモールドフレーム6との間に設けられ、磁石11の生成する磁力を通じてモールドフレーム6に引き付けられるので、液晶ディスプレイパネル1とモールドフレーム6は、1つまたは複数の磁石11を通じて互いに固定的に接着され得る。任意選択で、モールドフレーム6は磁石を備え、この磁石の極性は、それぞれの磁石11に対応するモールドフレーム6上の位置において、磁石11の極性と反対である。ここで、磁石11は、永久強磁性体であり得る永久磁石であり、同じ極性を有する。
【0043】
好ましくは、モールドフレーム6の表面上の、それぞれの磁石11に対応する位置における極性は、磁石11の極性と反対であり、好ましくは、少なくとも、それぞれの磁石11に面するモールドフレーム6の部分は、金属でできている。したがって、モールドフレーム6とそれぞれの磁石11との間の相互の引き付けが実現する。実際の製作においては、モールドフレーム6の表面上の磁石に対応する位置における極性が、磁石11の極性と反対になるように、モールドフレーム6の表面は、磁石11に対応する位置において磁化され得る。
【0044】
この実施形態では、磁気デバイスは、磁力を調整して液晶ディスプレイパネルをモールドフレームから分離するための、1つの磁力調整可能部材を少なくとも含み得る。
【0045】
好ましくは、磁力調整可能部材は、磁石11に対応する液晶ディスプレイパネル1上の位置に形成される、1つまたは複数の電磁コイル12を含んでよく、各電磁コイル12は、電源が入れられると磁石11の極性と反対の極性を有し、電磁コイル12とモールドフレーム6との間の斥力は、磁石11とモールドフレーム6との間の引力よりも大きいので、相互に引き付けている磁石11とモールドフレーム6を互いに分離するような、電磁コイル12とモールドフレーム6との間の相互の反発が得られる。ここで、液晶ディスプレイパネル1は、表示領域と、表示領域の周辺にある周辺領域、すなわち非表示領域とを含み、磁石11に対応する液晶ディスプレイパネル1上の位置は、周辺領域内にある。液晶ディスプレイパネル1は、互いに対向して配置されたアレイ基板13とカラーフィルタ基板14とを含んでよく、液晶層が、アレイ基板13とカラーフィルタ基板14との間に満たされ、スペーサパッドが、アレイ基板13とカラーフィルタ基板14との間で支持され、封止剤が、アレイ基板13とカラーフィルタ基板14との間に形成され、液晶層、スペーサパッド、および封止剤は具体的には示されない。そして、磁石11に対応する液晶ディスプレイパネル1上の位置は、磁石11に対応するアレイ基板13上の位置、および/または磁石11に対応するカラーフィルタ基板14上の位置を含む。つまり、電磁コイル12は、磁石11に対応するアレイ基板13上の位置に形成されてよく、または、電磁コイル12は、磁石11に対応するカラーフィルタ基板14上の位置に形成されてよく、または、電磁コイル12の各々は、磁石11に対応するアレイ基板13上の位置、および、磁石11に対応するカラーフィルタ基板14上の位置に、それぞれ形成され得る。ここで、磁石11に対応するアレイ基板13上の位置および磁石11に対応するカラーフィルタ基板14上の位置にそれぞれ、電磁コイル12を形成することは、電磁コイル12の一部分が、磁石11に対応するアレイ基板13上の位置に形成され、電磁コイル12の他の部分が、磁石11に対応するカラーフィルタ基板14上の位置に形成されることを指す。たとえば、電磁コイル12の一部分は、磁石11に対応するアレイ基板13の前面におけるある位置に形成され、電磁コイル12の他の部分は、磁石11に対応するカラーフィルタ
基板14の前面におけるある位置に形成されるので、電磁コイルの2つの部分は互いに対向するように配置される。ここで、アレイ基板の前面は、アレイ基板がカラーフィルタ基板とともに組み立てられた後の、液晶層に近いアレイ基板の面を指し、カラーフィルタ基板の前面は、カラーフィルタ基板がアレイ基板とともに組み立てられた後の、液晶層に近いカラーフィルタ基板の面を指す。それに対応して、アレイ基板の背面は、アレイ基板がカラーフィルタ基板とともに組み立てられた後の、液晶層から遠いアレイ基板の面を指し、カラーフィルタ基板の背面は、カラーフィルタ基板がアレイ基板とともに組み立てられた後の、液晶層から遠いカラーフィルタ基板の面を指す。この実施形態の図1では、1つだけの電磁コイル12が、1つの磁石11に対応するアレイ基板13上の位置に形成される例を採用することで、説明が行われる。加えて、この実施形態では、電磁コイル12および磁石11がすべてディスプレイパネルにおいて形成される例を採用して、説明が行われる。しかしながら、モールドフレーム上に磁石を配置しつつ、ディスプレイパネル上に電磁コイルを配置することによっても、本実施形態と同じ技術的な効果を得ることができる。
【0046】
図2aは、図1の電磁コイルの構造の概略図である。図2aに示されるように、電磁コイルは、金属パターン15の複数の層を含み、パッシベーション層16が、金属パターン15の2つの隣接する層の間に形成され、金属パターン15の2つの隣接する層が、パッシベーション層16に形成されるビアホール17を通じて相互接続され、金属パターン15の複数の層中の、金属パターン15の最初の層と金属パターン15の最後の層とが、リードによってそれぞれ電源の2つの電極と接続され、電磁コイルを形成する。具体的には、パッシベーション層16は、ビアホール17を備え、金属パターン15は、ビアホール17を満たすので、金属パターン15の2つの隣接する層は、ビアホール17を通じて接続される。図2を例にとると、金属パターン15の最上位層および金属パターン15の最下位層は、電磁コイルを形成するように、それぞれリードを通じて電源の2つの電極に接続され得る。さらに、パッシベーション層16は、金属パターン15の最上位層の上に形成され得る。さらに、パッシベーション層16は、金属パターン15の最下位層の下に形成され得る。好ましくは、図2aに示される電磁コイルの構造は、図2bに示される構造を形成するようにエッチングされ得る。図3は、図2aの電磁コイルの等価な概略図である。図3に示されるように、図2aの電磁コイルの複数層の金属パターンの構造は、図3の電磁コイルの構造と等価であってよく、電磁コイルは、電源が入れられると、磁石11の極性と反対の極性を有してよく、具体的には、電磁コイルの極性は、電磁コイルを流れる電流の方向を調整することによって調整され得るので、電磁コイルは、磁石11の極性と判定の極性を有する。ここで、電磁コイルの電流の方向は、アンペールの右手の法則に従って決定され得る。ここで、電磁コイルの層の数(つまり、電磁コイルの金属パターンの層の数)は事前に設定されてよく、セットの数は大きすぎても小さすぎてもいけない。大きすぎると、電磁コイルが磁石11に対応するアレイ基板13の前面における位置に形成される場合、または、電磁コイルが磁石11に対応するアレイ基板13の前面における位置に一部形成される場合、磁石11に対応するカラーフィルタ基板14の前面の位置に一部形成される場合、液晶セルの間隙が大きくなりすぎる。電磁コイルの層のセットの数
が少なすぎる場合、電磁コイルは開放されがちになる。したがって、電磁コイルの層の数を設定する際、上記の規則に従って、電磁コイルの層の数を、大きくまたは小さく設定しすぎることを避けなければならず、そして、適切かつ電磁コイルの機能を満たすことができる、電磁コイルの層の数が得られる。
【0047】
この実施形態では、任意選択で、磁石11は、両面接着テープを通じて、液晶ディスプレイパネル1に接着され得る。図1では、磁石11は、両面接着テープを通じて、アレイ基板の背面に接着される。両面接着テープによって磁石11を液晶ディスプレイパネル1に接着することで、磁石11と液晶ディスプレイパネル1との間のより堅固な接続を実現することができる。
【0048】
この実施形態では、好ましくは、磁石11は永久軟磁石である。永久軟磁石は、緩衝媒体として機能し得るので、液晶ディスプレイパネル1とモールドフレーム6との間に設けられる永久軟磁石は、緩衝機能を提供することができ、よって試験中に、ディスプレイパネル1とモールドフレーム6が相互に引き付ける時に液晶ディスプレイパネルが重度に衝撃を受けて損傷しその結果欠陥が発生するという現象を避けることができ、したがって、液晶ディスプレイデバイスの性能を改善することができる。
【0049】
任意選択で、液晶ディスプレイデバイスはさらに、液晶ディスプレイパネル1とモールドフレーム6との間に設けられる、緩衝パッド18を含み得る。好ましくは、緩衝パッド18は、モールドフレーム6、磁石11、またはこれら両方に接着され得る。緩衝パッド18は、緩衝機能を提供することができ、よって試験中に、ディスプレイパネル1とモールドフレーム6が相互に引き付ける時に液晶ディスプレイパネルが重度に衝撃を受けて損傷しその結果欠陥が発生するという現象を避けることができる。加えて、緩衝パッド18は、液晶ディスプレイデバイスの性能を改善するように、外部からの衝撃に耐える液晶ディスプレイパネルの能力を改善することができる。
【0050】
任意選択で、液晶ディスプレイデバイスはさらに、導光板4とモールドフレーム6との間に位置する、固定接着テープ19を含み得る。固定接着テープ19は、組み立てられた後の導光板4を押圧し、したがって導光板4を固定する機能を提供することができる。さらに、固定接着テープ19は、導光板の光が入射する面において、光の漏洩を防ぐ機能を提供することができる。
【0051】
任意選択で、液晶ディスプレイデバイスはさらに、液晶ディスプレイパネルの2つの面にそれぞれ位置する偏光子20を含んでよく、つまり、偏光子20は、カラーフィルタ基板の背面と、アレイ基板の背面とにそれぞれ位置する。
【0052】
液晶ディスプレイパネルおよびバックライトモジュールを互いに分離する必要がある場合、これらは、液晶ディスプレイパネルとモールドフレームとの間の磁界を変化させるだけで、互いに分離し得る。たとえば、第1の実施形態の液晶ディスプレイデバイスでは、動作状態において、電磁コイルは電源が入れられておらず、磁石11とモールドフレーム6は反対の極性を有するので、電磁コイルは磁界を生成せず、磁石11とモールドフレーム6は互いに引き付けるので、液晶ディスプレイパネル1は磁石11を通じてモールドフレーム6に固定的に接着される。液晶ディスプレイパネル1とモールドフレーム6を互いに分離する必要がある場合、磁石11とモールドフレーム6との間の引力よりも大きな斥力が電磁コイル12とモールドフレーム6との間に発生するように、電磁コイル12が磁石11の極性と反対の極性を有するように分離中は電磁コイル12の電源が入れられて、相互に引き付けている磁石11とモールドフレーム6は、電磁コイル12とモールドフレーム6との間の斥力の効果によって分離し、したがって液晶ディスプレイパネル1とバックライトモジュール2のモールドフレーム6とは、互いに分離する。加えて、磁界を発生させるように電磁コイルの電源が入れられる場合、磁界の方向は、電磁コイル12とモールドフレーム6を互いに反発させる方向でなければならず、したがって電磁コイル12の巻き方向は一貫性を保たなければならないので、電源が入れられた時の電磁コイル12を流れる電流の方向は一貫性を保ち、電磁コイル12は磁石11の極性と反対の極性を有する。
【0053】
任意選択で、動作状態では、電源が入れられた時の電磁コイル12はまた、磁石11の極性と同じ極性を有し得るので、電磁コイル12とモールドフレーム6との間に引力が発生し、これは、液晶ディスプレイパネル1とモールドフレーム6との間の引力を増強させるので、液晶ディスプレイパネル1とモールドフレーム6との間のより堅固な固定された接着が得られる。
【0054】
任意選択で、この実施形態では、磁石11に対応するアレイ基板上の位置と、磁石11に対応するカラーフィルタ基板上の位置の両方で、電磁コイル12が形成される場合、磁石11に対応するアレイ基板上の位置に形成される金属パターンと、磁石11に対応するカラーフィルタ基板上の位置に形成される金属パターンとを、接続することが必要である。具体的には、電磁コイル12は、磁石11に対応するアレイ基板の前面におけるある位置に一部形成され、磁石11に対応するカラーフィルタ基板の前面におけるある位置に一部形成され、アレイ基板中の電磁コイル12の構造における最上位層は、金属パターンで満たされるビアホールを備えたパッシベーション層であり、カラーフィルタ基板中の電磁コイル12の構造における最上位層は、金属パターンで満たされるビアホールを備えたパッシベーション層であり、カラーフィルタ基板中のビアホールは、アレイ基板中のビアホールに対応する。アレイ基板がカラーフィルタ基板とともに組み立てられる場合、アレイ基板中のビアホール中の金属パターンは、カラーフィルタ基板中のビアホール中の金属パターンと接触し、したがって、アレイ基板中の金属パターンと、カラーフィルタ基板中の金属パターンとの間の接続が得られる。この時点で、アレイ基板中の金属パターンの最下位層と、カラーフィルタ基板中の金属パターンの最下位層は、リードを通じて電源の2つの電極とそれぞれ接続されて、電磁コイル12を形成する。
【0055】
この実施形態によって提供される液晶ディスプレイデバイスでは、液晶ディスプレイパネル1とバックライトモジュール2のモールドフレーム6とが、磁気デバイスによって互いに接着され、または互いに分離されて、液晶ディスプレイパネルとバックライトモジュールが両面接着剤によって固定された時に、液晶ディスプレイパネルをバックライトモジュールから分離できないという問題が回避されるので、液晶ディスプレイデバイスのフレームレス効果を得ることができる。液晶ディスプレイパネル1とバックライトモジュール2を互いに分離する必要がある場合、液晶ディスプレイパネル1とモールドフレーム6との間の磁界の方向を変えることしか必要ではなく、液晶ディスプレイパネル1とバックライトモジュール2が両面接着剤によって固定された時に、液晶ディスプレイパネル1をバックライトモジュール2から分離できないという問題が回避されるので、欠陥を有する液晶ディスプレイデバイスを再加工することが容易であり、欠陥を有する液晶ディスプレイを分離不能であるために廃棄するという状況が発生することが防がれる。
【0056】
本発明の第2の実施形態は、
磁気デバイスが、液晶ディスプレイパネルとモールドフレームとの間の接着および分離を実現するために、磁界を調整するための磁力調整可能部材のみを含む
という点で第1の実施形態で提供されたものと異なる、液晶ディスプレイデバイスを提供する。
【0057】
好ましくは、磁力調整可能部材は、液晶ディスプレイパネル上の対応する位置に形成された電磁コイルを含み、電磁コイルの電源が入れられると、電磁コイルは磁界を発生させ、この磁界がさらに液晶ディスプレイパネルとモールドフレームを相互に引き付けさせる磁力をさらに発生させ、電磁コイルの電源が切られると、電磁コイルは磁界を発生させることを停止するので、液晶ディスプレイパネルとモールドフレームが互いに分離し得る。
【0058】
好ましくは、電磁コイルに対応するモールドフレーム上の位置における極性は、電磁コイルの電源が入れられた時に発生する極性と反対であり、または、電磁コイルの電源が入れられた時に発生する磁界によって引き付けられ得る金属板が、電磁コイルに対応するモールドフレーム上の位置に設けられる。
【0059】
電磁コイルの電源が入れられると、液晶ディスプレイパネルとモールドフレームは反対の極性を有するので互いに引き付け、したがって液晶ディスプレイパネルとモールドフレームとの間の固定された接着が実現することが理解され得る。液晶ディスプレイパネルとモールドフレームが互いに分離する必要がある場合、電磁コイルが磁界を発生させず極性を有さないように、電磁コイルへの電流の印加が停止され、そして、モールドフレームからの液晶ディスプレイパネルの分離を実現するために、液晶ディスプレイパネルとモールドフレームは互いに引き付けない。あるいは、この実施形態では、液晶ディスプレイパネルとモールドフレームが互いに分離する必要がある場合、動作状態の電流と逆方向の電流を電磁コイルに加えることができ、この時点で、電磁コイルは、動作状態の極性と反対の極性を有するので、液晶ディスプレイパネルとモールドフレームは、互いに容易に分離し得る。
【0060】
任意選択で、液晶ディスプレイデバイスはさらに、液晶ディスプレイパネルとモールドフレームとの間に設けられる、緩衝パッドを含み得る。好ましくは、緩衝パッドは、モールドフレームまたは液晶ディスプレイパネルに接着され得る。緩衝パッドは、緩衝機能を提供することができ、よって試験中に、ディスプレイパネル1とモールドフレーム6が相互に引き付ける時に液晶ディスプレイパネルが重度に衝撃を受けて損傷しその結果欠陥が発生するという現象を、避けることができる。加えて、緩衝パッド18は、液晶ディスプレイデバイスの性能を改善するように、外部からの衝撃に耐える液晶ディスプレイパネルの能力を改善することができる。
【0061】
この実施形態における液晶ディスプレイデバイスの他の構造および機能は、第1の実施形態における構造および機能と同じである。
【0062】
本発明の第3の実施形態は、
磁気デバイスの磁石が、モールドフレームに固定的に接続され、液晶ディスプレイパネルとモールドフレームとの間に設けられて、磁石が、磁石の生成する磁界を通じて液晶ディスプレイパネルを引き付けるので、液晶ディスプレイパネルが磁石を通じてモールドフレームに固定的に接着される
という点で第1の実施形態の液晶ディスプレイデバイスと異なる、液晶ディスプレイデバイスを提供する。
【0063】
好ましくは、液晶ディスプレイパネルの背面(液晶ディスプレイパネルの光が入射する面)は、磁石に対応する位置において、磁石の極性と反対の極性を有するので、液晶ディスプレイパネルと磁石との間の相互の引き付けが実現する。実際の製作においては、液晶ディスプレイパネルの背面が、磁石に対応する位置において磁石の極性と反対の極性を有するように、液晶ディスプレイパネルの背面が、磁石に対応する位置において磁化され得る。
【0064】
また、この実施形態では、磁気デバイスの電磁コイルは、電源が入れられている時は磁石の極性と同じ極性を有し、電磁コイルと磁石との間の斥力が、磁石と液晶ディスプレイパネルの背面との間の引力よりも大きいので、電磁コイルと磁石との間の相互の反発が得られ、相互に引き付けている磁石と液晶ディスプレイパネルを互いに分離し、そして、モールドフレームと液晶ディスプレイパネルを互いに分離する。
【0065】
この実施形態では、任意選択で、磁石は、両面接着テープを通じて、モールドフレームの表面に接着される。
【0066】
電磁コイルは、液晶ディスプレイデバイスが動作状態にある時は電源が入れられておらず、この時点では、電磁コイルは磁界を発生させず、磁石と液晶ディスプレイパネルの背面は反対の極性を有するので、磁石と液晶ディスプレイパネルの背面は相互に引き付け、したがって液晶ディスプレイパネルは磁石を通じてモールドフレームに固定的に接着される。液晶ディスプレイパネルとモールドフレームを互いに分離する必要がある場合、電磁コイルが磁石の極性と同じ極性を有するように電磁コイルの電源が入れられるので、磁石と液晶ディスプレイパネルの背面との間の引力よりも大きな斥力が、電磁コイルと磁石との間に発生し、そして、相互に引き付けている磁石と液晶ディスプレイパネルが、電磁コイルと磁石との間の斥力の効果で互いに分離し、そして、液晶ディスプレイパネルとバックライトモジュールのモールドフレームが互いに分離する。加えて、磁界を発生させるために電磁コイルの電源が入れられている時、磁界の方向は、電磁コイルと磁石を互いに反発させる方向でなければならないので、電磁コイルの巻き方向は一貫性を保たなければならず、したがって電源が入れられた時の電磁コイルを流れる電流の方向は一貫性を保ち、電磁コイルは磁石の極性と同じ極性を有する。
【0067】
任意選択で、動作状態では、電源が入れられると、電磁コイルはまた、磁石の極性と反対の極性を有し得るので、電磁コイルと磁石との間に引力が発生し、液晶ディスプレイパネルの背面とモールドフレームとの間の引力が増強し、したがって、液晶ディスプレイパネルとモールドフレームとの間のより堅固な固定された接着が実現する。
【0068】
この実施形態における液晶ディスプレイデバイスの他の構造および機能は、第1の実施形態における構造および機能と同じである。
【0069】
本発明の第4の実施形態は、
磁気デバイスの磁石が、モールドフレームと固定的に接着され、液晶ディスプレイパネルとモールドフレームとの間に設けられ、磁石が、磁石の生成する磁界を通じて液晶ディスプレイパネルを引き付けるので、液晶ディスプレイパネルが磁石を通じてモールドフレームと固定的に接着される
という点で第1の実施形態の液晶ディスプレイデバイスとは異なる、液晶ディスプレイデバイスを提供する。
【0070】
好ましくは、液晶ディスプレイパネルの背面(液晶ディスプレイパネルの光が入射する面)は、磁石に対応する位置に、磁石によって引き付けられ得る金属板を備えるので、液晶ディスプレイパネルと磁石との間の相互の引き付けが実現する。
【0071】
また、この実施形態では、磁気デバイスの電磁コイルは、電源が入れられている時は磁石の極性と同じ極性を有し、電磁コイルと磁石との間の斥力が、磁石と液晶ディスプレイパネルの背面との間の引力よりも大きいので、電磁コイルと磁石との間の相互の反発が得られ、相互に引き付けている磁石と液晶ディスプレイパネルを互いに分離し、そして、モールドフレームと液晶ディスプレイパネルを互いに分離する。
【0072】
この実施形態では、任意選択で、磁石は、両面接着テープを通じて、モールドフレームの表面に接着される。
【0073】
電磁コイルは、液晶ディスプレイデバイスが動作状態にある時は電源が入れられていない。この時点では、電磁コイルは磁界を発生させず、磁石と液晶ディスプレイパネルの背面は反対の極性を有するので、磁石と液晶ディスプレイパネルの背面は相互に引き付け、したがって液晶ディスプレイパネルは磁石を通じてモールドフレームに固定的に接着される。液晶ディスプレイパネルとモールドフレームを互いに分離する必要がある場合、電磁コイルが磁石の極性と同じ極性を有するように電磁コイルの電源が入れられ、電磁コイルと磁石との間の斥力が磁石と液晶ディスプレイパネルの背面との間の引力よりも大きく、そして、相互に引き付けている磁石と液晶ディスプレイパネルが、電磁コイルと磁石との間の斥力の効果で互いに分離するので、バックライトモジュールのモールドフレームからの液晶ディスプレイパネルの分離が実現する。加えて、磁界を発生させるために電磁コイルの電源が入れられている時、磁界の方向は、電磁コイルと磁石を互いに反発させる方向でなければならないので、電磁コイルの巻き方向は一貫性を保たなければならず、したがって電源が入れられた時の電磁コイルを流れる電流の方向は一貫性を保ち、電磁コイルは磁石の極性と同じ極性を有する。
【0074】
任意選択で、動作状態では、電源が入れられると、電磁コイルはまた、磁石の極性と反対の極性を有し得るので、電磁コイルと磁石との間に引力が発生し、液晶ディスプレイパネルの背面とモールドフレームとの間の引力が増強し、これによって、液晶ディスプレイパネルとモールドフレームとの間のより堅固な固定された接着が実現する。
【0075】
この実施形態における液晶ディスプレイデバイスの他の構造および機能は、第1の実施形態における構造および機能と同じである。
【0076】
この実施形態では、電磁コイルは、液晶ディスプレイパネルの背面にも設けられてよく、モールドフレームは、磁石に対応する位置に、磁石との相互の引き付けをもたらし得る金属板を備え、したがって、この実施形態と同じ技術的な効果を得ることができる。
【0077】
図4は、本発明の第5の実施形態によって提供されるディスプレイデバイスの構造の断面図である。図4に示されるように、ディスプレイデバイスは、ディスプレイパネル21と、ディスプレイパネル21の背面にあるモジュール22とを含み、モジュール22は、バックプレート23と、バックプレート23とディスプレイパネル21との間に設けられたモールドフレーム24とを含み、モールドフレーム24は、バックプレート23と固定的に接続され、ディスプレイパネル21とモールドフレーム24は、磁気デバイスを通じて互いに接着され、または互いに分離する。
【0078】
好ましくは、この実施形態では、ディスプレイデバイスは、有機発光ダイオード(略してOLED)ディスプレイデバイスであり、ディスプレイパネル21はOLEDディスプレイパネルである。
【0079】
この実施形態では、好ましくは、磁気デバイスは、ディスプレイパネル21に固定的に接着されディスプレイパネル21とモールドフレーム24との間に設けられた、1つまたは複数の磁石25を含み、1つまたは複数の磁石25は、磁石の磁界から発生する磁力を通じてモールドフレーム24を引き付けられて、ディスプレイパネル21が1つまたは複数の磁石25を通じてモールドフレーム24に固定的に接着される。任意選択で、モールドフレーム24は、磁石25に対応する位置に、磁石25の極性と反対の極性を有する他の磁石を備える。ここで、磁石25は、永久強磁性体であり得る永久磁石である。
【0080】
好ましくは、磁石25に対応するモールドフレーム24の面上の位置における極性は、磁石25の極性と反対であり、好ましくは、磁石25に対応するモールドフレーム24の少なくとも一部は、金属でできている。したがって、モールドフレーム24と磁石25との間の相互の引き付けが実現する。実際の製作においては、モールドフレーム24の表面上の磁石25に対応する位置における極性が、磁石25の極性と反対になるように、モールドフレーム24の表面は、磁石25に対応する位置において磁化され得る。
【0081】
この実施形態では、好ましくは、磁石25は、永久軟磁石である。永久軟磁石は、緩衝媒体として機能し得るので、ディスプレイパネル21とモールドフレーム24との間に設けられる永久軟磁石は、緩衝機能を提供することができ、よって試験中に、ディスプレイデバイスのディスプレイパネルが破壊し欠陥が発生するという現象を避けることができるので、ディスプレイデバイスの性能が改善する。
【0082】
この実施形態では、磁気デバイスは、ディスプレイパネルをモールドフレームから分離するように磁界を調整するための、少なくとも1つの磁力調整可能部材を含み得る。
【0083】
好ましくは、磁力調整可能部材は、磁石に対応するディスプレイパネル21上の位置に形成される電磁コイルを含んでよく、電磁コイルは、電源が入れられると、磁石の極性と反対の極性を有するので、電磁コイルとモールドフレームとの間の相互の反発が実現し、相互に引き付けている磁石とモールドフレームを互いに分離するために、電磁コイルとモールドフレームとの間の斥力は、磁石とモールドフレームとの間の引力よりも大きい。電磁コイルは、図には特に示されていない。
【0084】
任意選択で、ディスプレイデバイスはさらに、ディスプレイパネル21とモールドフレーム24との間に設けられる、緩衝パッド26を含み得る。好ましくは、緩衝パッド26は、モールドフレーム24、磁石25、またはモールドフレーム24と磁石25の両方に接着され得る。緩衝パッド26は、緩衝機能を提供することができ、これによって、試験中にディスプレイとモールドフレームが相互に引き付ける時にディスプレイパネルが重度に衝撃を受けて破壊し欠陥が発生するという現象を、避けることができる。加えて、緩衝パッド26は、外部に対するOLEDディスプレイパネルの耐衝撃性を改善することができるので、ディスプレイデバイスの性能が改善する。
【0085】
この実施形態によって提供されるディスプレイデバイスでは、ディスプレイパネルおよびモジュールのモールドフレームは、磁気デバイスを通じて互いに接着され、または互いに分離され、ディスプレイパネルとモジュールが両面接着剤によって固定されている時にディスプレイパネルをモジュールから分離できないという問題が回避されるので、ディスプレイパネルのフレームレス効果が実現し、今後の維持管理が容易になる。ディスプレイパネルとモジュールを互いに分離する必要がある場合、OLEDディスプレイパネルとモールドフレームとの間の磁界を変えことしか必要ではなく、ディスプレイパネルとモジュールが両面接着剤によって固定されている時にディスプレイパネルをモジュールから分離できないという問題が回避されるので、欠陥を有するディスプレイデバイスを再加工することが容易であり、欠陥を有するディスプレイデバイスを分離不能であるために廃棄するという状況が発生することが防がれる。
【0086】
本発明の第6の実施形態は、
磁気デバイスが、OLEDディスプレイパネルとモールドフレームとの間の接着および分離を実現するために、磁界を調整するための磁力調整可能デバイスのみを含む
という点で第5の実施形態のOLEDディスプレイデバイスと異なる、OLEDディスプレイデバイスを提供する。
【0087】
好ましくは、磁力調整可能部材は、OLEDディスプレイパネル上の対応する位置に形成された電磁コイルを含み、電磁コイルの電源が入れられると、電磁コイルは磁界を発生させ、この磁界がOLEDディスプレイパネルとモールドフレームとの間に引力をもたらす磁力をさらに発生させ、電磁コイルの電源が切られると、電磁コイルは、磁界を発生させることを停止して、OLEDディスプレイパネルをモールドフレームから分離する。
【0088】
好ましくは、電磁コイルがOLEDディスプレイパネル上に位置する場合、モールドフレームは、電磁コイルに対応する位置において、電源が入れられている時、電磁コイルの極性と反対の極性を有し、または、モールドフレームは、電磁コイルに対応する位置において、電磁コイルの電源が入れられている時に発生する磁力によって引き付けられ得る金属板を備える。
【0089】
したがって、電磁コイルの電源が入れられると、OLEDディスプレイパネルおよびモールドフレームは反対の極性を有するので互いに引き付け、したがって、OLEDディスプレイパネルとモールドフレームとの間の固定された接続が得られる。OLEDディスプレイパネルとモールドフレームを互いに分離する必要がある場合、電磁コイルが磁界を発生させず極性を有さないように、電磁コイルへの電流の印加が停止されるので、OLEDディスプレイパネルとモールドフレームは互いに引き付けず、これによって、OLEDディスプレイパネルとモールドフレームは互いに分離する。あるいは、この実施形態では、OLEDディスプレイパネルとモールドフレームを互いに分離する必要がある場合、動作状態の電流と逆方向の電流を電磁コイルに加えることができ、この時点で、電磁コイルは、動作状態の極性と反対の極性を有するので、OLEDディスプレイパネルとモールドフレームは、互いに容易に分離し得る。
【0090】
この実施形態におけるOLEDディスプレイデバイスの他の構造および機能は、第5の実施形態における構造および機能と同じである。
【0091】
本発明の第7の実施形態は、
磁気デバイスの磁石が、モールドフレームに固定的に接続され、OLEDディスプレイパネルとモールドフレームとの間に設けられて、磁石が、磁石の生成する磁界を通じてOLEDディスプレイパネルを引き付けるので、OLEDディスプレイパネルが磁石を通じてモールドフレームに固定的に接着される
という点で第5の実施形態のOLEDディスプレイデバイスと異なる、OLEDディスプレイデバイスを提供する。
【0092】
好ましくは、OLEDディスプレイパネルの背面(すなわち、モールドフレームに近い面)は、磁石に対応する位置において、磁石の極性と反対の極性を有するので、OLEDディスプレイパネルと磁石との間の相互の引き付けが実現する。実際の製作においては、磁石に対応するOLEDディスプレイパネルの背面上の位置の極性が磁石の極性と反対になるように、OLEDディスプレイパネルの背面が、磁石に対応する位置において磁化され得る。
【0093】
また、この実施形態では、磁石に相当する磁気デバイスの電磁コイルは、電源が入れられている時は磁石の極性と同じ極性を有し、OLEDディスプレイパネルの背面と磁石との間で電磁コイルが発生させる斥力が、磁石とOLEDディスプレイパネルの背面との間の引力よりも大きいので、電磁コイルと磁石との間の相互の反発が得られ、相互に引き付けている磁石とOLEDディスプレイパネルを互いに分離し、そして、モールドフレームをOLEDディスプレイパネルから分離する。
【0094】
この実施形態では、任意選択で、磁石は、両面接着テープを通じて、モールドフレームの表面に接着される。
【0095】
電磁コイルは、OLEDディスプレイデバイスが動作状態にある時は電源が入れられておらず、この時点では、電磁コイルは磁界を発生させず、磁石とOLEDディスプレイパネルの背面は反対の極性を有するので、磁石とOLEDディスプレイパネルの背面は相互に引き付け、したがってOLEDディスプレイパネルは磁石を通じてモールドフレームに固定的に接着される。OLEDディスプレイパネルとモールドフレームを互いに分離する必要がある場合、電磁コイルが磁石の極性と同じ極性を有するように電磁コイルの電源が入れられ、電磁コイルと磁石との間の斥力が、磁石とOLEDディスプレイパネルの背面との間の引力よりも大きく、そして、相互に引き付けている磁石とOLEDディスプレイパネルが、電磁コイルと磁石との間の斥力の効果で互いに分離するので、OLEDディスプレイパネルとバックライトモジュールのモールドフレームが互いに分離する。加えて、磁界を発生させるために電磁コイルの電源が入れられている時、磁界の方向は、電磁コイルと磁石を互いに反発させる方向でなければならないので、電磁コイルの巻き方向は一貫性を保たなければならず、したがって電源が入れられた時の電磁コイルを流れる電流の方向は一貫性を保ち、電磁コイルは磁石の極性と同じ極性を有する。
【0096】
任意選択で、動作状態では、電源が入れられると、電磁コイルはまた、磁石の極性と反対の極性を有し得るので、電磁コイルと磁石との間に引力が発生し、これによってOLEDディスプレイパネルの背面とモールドフレームとの間の引力が増強するので、OLEDディスプレイパネルとモールドフレームとの間のより堅固な固定された接着が実現する。
【0097】
この実施形態におけるOLEDディスプレイデバイスの他の構造および機能は、第5の実施形態における構造および機能と同じである。
【0098】
本発明の第8の実施形態は、
磁気デバイスの磁石が、モールドフレームと固定的に接着され、OLEDディスプレイパネルとモールドフレームとの間に設けられ、磁石が、磁石の生成する磁界を通じてOLEDディスプレイパネルを引き付けるので、OLEDディスプレイパネルが磁石を通じてモールドフレームと固定的に接着される
という点で第5の実施形態のOLEDディスプレイデバイスと異なる、OLEDディスプレイデバイスを提供する。
【0099】
好ましくは、OLEDディスプレイパネルの背面(すなわち、モールドフレームに近い面)は、磁石に対応する位置に、磁石によって引き付けられ得る金属板を備えるので、OLEDディスプレイパネルと磁石との間の相互の引き付けが実現する。
【0100】
また、この実施形態では、1つの磁石に相当する磁気デバイスの電磁コイルは、電源が入れられている時は磁石の極性と同じ極性を有し、電磁コイルと磁石との間の斥力が、磁石とOLEDディスプレイパネルの背面との間の引力よりも大きいので、電磁コイルと磁石との間の相互の反発が得られ、相互に引き付けている磁石とOLEDディスプレイパネルを互いに分離し、そして、モールドフレームをOLEDディスプレイパネルから分離する。
【0101】
この実施形態では、任意選択で、磁石は、両面接着テープを通じて、モールドフレームの表面に接着される。
【0102】
電磁コイルは、OLEDディスプレイデバイスが動作状態にある時は電源が入れられておらず、この時点では、電磁コイルは磁界を発生させず、磁石とOLEDディスプレイパネルの背面は反対の極性を有するので、磁石とOLEDディスプレイパネルの背面は相互に引き付け、したがってOLEDディスプレイパネルは磁石を通じてモールドフレームに固定的に接着される。OLEDディスプレイパネルとモールドフレームを互いに分離する必要がある場合、電磁コイルが磁石の極性と同じ極性を有するように電磁コイルの電源が入れられ、電磁コイルと磁石との間の斥力が、磁石とOLEDディスプレイパネルの背面との間の引力よりも大きく、そして、相互に引き付けている磁石とOLEDディスプレイパネルが、電磁コイルと磁石との間の斥力の効果で互いに分離し、そして、OLEDディスプレイパネルとバックライトモジュールのモールドフレームが互いに分離する。加えて、磁界を発生させるために電磁コイルの電源が入れられている時、磁界の方向は、電磁コイルと磁石を互いに反発させる方向でなければならないので、電磁コイルの巻き方向は一貫性を保たなければならず、したがって電源が入れられた時の電磁コイルを流れる電流の方向は一貫性を保ち、電磁コイルは磁石の極性と同じ極性を有する。
【0103】
任意選択で、動作状態では、電源が入れられると、電磁コイルはまた、磁石の極性と反対の極性を有し得るので、電磁コイルと磁石との間に引力が発生し、これによってOLEDディスプレイパネルの背面とモールドフレームとの間の引力が増強するので、OLEDディスプレイパネルとモールドフレームとの間のより堅固な固定された接着が実現する。
【0104】
この実施形態におけるOLEDディスプレイデバイスの他の構造および機能は、第5の実施形態におけるすべての構造および機能と同じである。
【0105】
この実施形態では、電磁コイルは、OLEDディスプレイパネルの背面にも設けられてよく、モールドフレームは、磁石に対応する位置に、磁石との相互の引き付けをもたらし得る金属板を備え、したがって、この実施形態と同じ技術的な効果を得ることができる。
【0106】
図5は、本発明の第9の実施形態によって提供される液晶ディスプレイデバイスを製作するためのフローチャートであり、図5に示されるように、方法は、以下のステップを含む。
【0107】
ステップ1で、液晶ディスプレイパネルとバックライトモジュールとを形成し、バックライトモジュールは、バックライトユニットと、バックプレートと、モールドフレームとを含み、バックプレートはバックライトユニットの外側に位置する。
【0108】
ここで、バックライトユニットは、光源と導光板とを含み得る。バックライトプレートは、光源と導光板の外側に位置する。
【0109】
ここで、液晶ディスプレイパネルは、互いに対向して配置されたアレイ基板とカラーフィルタ基板とを含み、そして、液晶ディスプレイパネルを形成するステップは、アレイ基板とカラーフィルタ基板とを組み立てるステップを含む。
【0110】
ステップ2で、モールドフレームがバックプレートと液晶ディスプレイパネルとの間に設けられるように、液晶ディスプレイパネルおよびバックライトモジュールが組み立てられ、液晶ディスプレイパネルとモールドフレームは、磁気デバイスを通じて互いに接着され、互いに分離する。
【0111】
好ましくは、磁気デバイスは、液晶ディスプレイパネルとバックライトモジュールとの間に設けられ液晶ディスプレイパネルに固定的に接着され得る、1つまたは複数の磁石を含む。
【0112】
好ましくは、液晶ディスプレイパネルは、磁石に対応する液晶ディスプレイパネル上の位置に形成される、1つまたは複数の電磁コイルを含んでよく、電磁コイルは、電源が入れられている時は磁石の極性と反対の極性を有し、電磁コイルとモールドフレームとの間の斥力は、磁石とモールドフレームとの間の引力よりも大きいので、相互に引き付けている磁石とモールドフレームは、互いに分離する。1つの磁石に対応する液晶ディスプレイパネル上の位置は、磁石に対応するアレイ基板上の位置、および/または磁石に対応するカラーフィルタ基板上の位置を含む。
【0113】
本発明によって提供される液晶ディスプレイデバイスを製作するための方法は、上記の第1の実施形態によって提供される液晶ディスプレイデバイスを製作するために使用され得る。
【0114】
この実施形態によって提供される液晶ディスプレイデバイスを製作するための方法によって製作される液晶ディスプレイデバイスでは、液晶ディスプレイパネルと、バックライトモジュール中のモールドフレームとが、磁気デバイスを通じて互いに接着され、または互いに分離し、液晶ディスプレイパネルとバックライトモジュールが両面接着剤によって固定されている時に液晶ディスプレイパネルをバックライトモジュールから分離できないという問題が回避され、液晶ディスプレイデバイスのフレームレス効果を実現し、今後の維持管理を容易にする。液晶ディスプレイパネルとバックライトモジュールを互いに分離する必要がある場合、液晶ディスプレイパネルとモールドフレームとの間の磁界を変えることしか必要ではなく、液晶ディスプレイパネルとバックライトモジュールが両面接着剤によって固定されている時に液晶ディスプレイパネルをバックライトモジュールから分離できないという問題が回避されるので、欠陥を有する液晶ディスプレイデバイスを再加工することが容易であり、したがって、欠陥を有する液晶ディスプレイデバイスを分離不能であるために廃棄するという状況が発生することが防がれる。
【0115】
図6は、本発明の第10の実施形態によって提供される、液晶ディスプレイデバイスを製作するための方法のフローチャートであり、図6に示されるように、方法は、
ステップ11として、アレイ基板とカラーフィルタ基板とを形成するステップを含み、アレイ基板とカラーフィルタ基板とを形成する時、アレイ基板上の所定の位置(すなわち、形成された磁石となる位置に対応するアレイ基板上の位置)に、かつ/または、上記の磁石に対応するカラーフィルタ基板上の所定の位置に、電磁コイルを形成する。
【0116】
以下では、1つの電磁コイルと、その1つの電磁コイルに対応する1つの磁石とが、例として説明される。
【0117】
任意選択で、磁石に対応するアレイ基板上の位置に電磁コイルを形成するステップは、
ステップ111で、交互の期間の数に従って、磁石に対応するアレイ基板上の位置に、金属パターンとパッシベーション層とを交互に形成するステップを含み、各々の交互の期間において、金属パターンの層はパッシベーション層の上に形成され、金属パターンの2つの隣接する層は、それらの層の間のパッシベーション層に形成されるビアホールを通じて相互接続される。
【0118】
たとえば、ステップ111は具体的には、
ステップ1111で、磁石に対応するアレイ基板上の位置にパッシベーション層を形成するステップと、パッシベーション層にビアホールを設けるステップと、ビアホールを設けられたパッシベーション層の上に金属パターンを形成するステップと、金属パターンの2つの隣接する層がビアホールを通じて相互接続されるように、金属パターンによってビアホールを満たすステップとを含む。
【0119】
具体的には、パッシベーション層と金属パターンは、パターニングプロセスを通じて形成されてよく、パターニングプロセスを使用してパッシベーション層を形成する時には、パッシベーション層のマスクプレートが必要であり、パターニングプロセスを使用して金属パターンを形成する時には、金属パターンのマスクプレートが必要である。ここで、パッシベーション層のマスクプレートは、元のアレイ基板のマスクプレート上で改善を行うことによって、すなわち、磁石に対応する元のアレイ基板のマスクプレートの周辺領域中の位置にパッシベーション層形成構造を追加することによって得られる、マスクプレートであってよく、パッシベーション層形成構造は、パッシベーション層を形成するために使用される。金属パターンマスクプレートは、元のアレイ基板のマスクプレート上で改善を行うことによって、すなわち、磁石に対応する元のアレイ基板のマスクプレートの周辺領域中の位置にコイル形成構造を追加することによって得られる、マスクプレートであってよく、コイル形成構造は、金属パターンを形成するために使用される。電磁コイル中の金属パターンおよびパッシベーション層は通常多層であるので、パッシベーション層のマスクプレートは、元のアレイ基板の複数のマスクプレート上で改善を行うことによって得られるマスクプレートを含んでよく、金属パターンのマスクプレートは、元のアレイ基板の複数のマスクプレート上で改善を行うことによって得られるマスクプレートを含んでよいことに留意されたい。あるいは、パッシベーション層のマスクプレートはまた、パッシベーション層を形成するために別個に追加されたマスクプレートであってよく、パッシベーション層形成構造は、磁石に対応するパッシベーション層のマスクプレート上の位置に形成され、パッシベーション層を形成するために使用される。金属パターンのマスクプレートはまた、金属パターンを形成するために別個に追加されたマスクプレートであってよく、コイル形成構造は、磁石に対応する金属パターンのマスクプレート上の位置に形成され、金属パターンを形成するために使用される。元のアレイ基板のマスクプレート上で改善を行うことによって得られる上記のマスクプレート構造は複雑であり、これは複数のプロセス欠陥をもたらすので、この実施形態では、構造が単純であるマスクプレートを追加で設け、これによって複数のプロセス欠陥を避けることが好ましい。
【0120】
ステップ1112で、ステップ1111をn-1回繰り返し、nは交互の期間の数である。
【0121】
さらに、ステップ1112の後、方法はさらに、パッシベーション層を形成するステップを含んでよく、得られた電磁コイルの概略図が、参照のために図2aまたは図2bに示される。
【0122】
ステップ112で、最初の交互の期間における金属パターンと、最後の交互の期間における金属パターンが、リードによって電源の2つの電極とそれぞれ接続され、電磁コイルを形成する。
【0123】
任意選択で、磁石に対応するカラーフィルタ基板上の位置に電磁コイルを形成するステップは、
ステップ113で、交互の期間の数に従って、磁石に対応するカラーフィルタ基板上の位置に、金属パターンとパッシベーション層とを交互に形成するステップを含み、各々の交互の期間において、金属パターンはパッシベーション層の上に形成され、金属パターンの2つの隣接する層はパッシベーション層に形成されるビアホールを通じて相互接続される。
【0124】
たとえば、ステップ113は具体的には、
ステップ1131で、磁石に対応するカラーフィルタ基板上の位置にパッシベーション層を形成するステップと、パッシベーション層にビアホールを設けるステップと、ビアホールを設けられたパッシベーション層の上に金属パターンを形成するステップと、金属パターンの2つの隣接する層がビアホールを通じて相互接続されるように、金属パターンによってビアホールを満たすステップとを含む。
【0125】
具体的には、パッシベーション層および金属パターンは、パターニングプロセスを通じて形成されてよく、パターニングプロセスを使用してパッシベーション層を形成する時には、パッシベーション層のマスクプレートが必要であり、パターニングプロセスを使用して金属パターンを形成する時には、金属パターンのマスクプレートが必要である。ここで、パッシベーション層のマスクプレートは、元のカラーフィルタ基板のマスクプレート上で改善を行うことによって、すなわち、磁石に対応する元のカラーフィルタ基板のマスクプレートの周辺領域中の位置にパッシベーション層形成構造を追加することによって得られる、マスクプレートであってよく、パッシベーション層形成構造は、パッシベーション層を形成するために使用される。金属パターンのマスクプレートは、元のカラーフィルタ基板のマスクプレート上で改善を行うことによって、すなわち、磁石に対応する元のカラーフィルタ基板のマスクプレートの周辺領域中の位置にコイル形成構造を追加することによって得られる、マスクプレートであってよく、コイル形成構造は、パッシベーション層および金属パターンを形成するために使用される。電磁コイル中の金属パターンおよびパッシベーション層は通常多層であるので、パッシベーション層のマスクプレートは、元のカラーフィルタ基板の複数のマスクプレート上で改善を行うことによって得られるマスクプレートを含んでよく、金属パターンマスクプレートは、元のカラーフィルタ基板の複数のマスクプレート上で改善を行うことによって得られるマスクプレートを含んでよいことに留意されたい。あるいは、パッシベーション層のマスクプレートはまた、パッシベーション層を形成するために別個に追加されたマスクプレートであってよく、パッシベーション層形成構造は、磁石に対応するパッシベーション層のマスクプレート上の位置に形成され、パッシベーション層を形成するために使用される。金属パターンのマスクプレートはまた、金属パターンを形成するために別個に追加されたマスクプレートであってよく、コイル形成構造は、磁石に対応する金属パターンのマスクプレート上の位置に形成され、金属パターンを形成するために使用される。元のカラーフィルタ基板のマスクプレート上で改善を行うことによって得られる上記のマスクプレート構造は複雑であり、これは複数のプロセス欠陥をもたらすので、この実施形態では、構造が単純であるマスクプレートを別に設け、これによって複数のプロセス欠陥を避けることが好ましい。
【0126】
ステップ1132において、ステップ1131をn-1回繰り返し、nは交互の期間の数である。
【0127】
さらに、ステップ1132の後、方法はさらに、パッシベーション層を形成するステップを含んでよく、得られた電磁コイルの概略図が、参照のために図2aまたは図2bに示される。
【0128】
ステップ114で、最初の交互の期間における金属パターンと、最後の交互の期間における金属パターンが、リードを通じて電源の2つの電極とそれぞれ接続され、電磁コイルを形成する。
【0129】
ステップ12で、アレイ基板とカラーフィルタ基板を組み立てて、液晶ディスプレイパネルを形成する。
【0130】
ステップ13で、モールドフレームの表面が極性を有するように、モールドフレームの表面を磁化する。好ましくは、磁石は、モールドフレーム上の所定の位置に設けられ、または、磁石によって引き付けられ得る金属板が、モールドフレーム上の所定の位置に設けられる。
【0131】
ステップ14で、液晶ディスプレイパネルとバックライトモジュールとの間に磁石を設け、この磁石は、液晶ディスプレイパネルに固定的に接着され、磁石の位置は、磁化されたモールドフレームの表面上の位置(または、磁石、または磁石によって引き付けられ得る金属板が設けられる位置)に面し、磁石の極性は、モールドフレームの表面上の極性と反対であり、液晶ディスプレイパネルおよびバックライトモジュールは磁石を通じて組み立てられ、磁石は、磁石の発生させる磁界を通じてモールドフレームを引き付けるので、液晶ディスプレイパネルは、磁石を通じてモールドフレームに固定的に接着される。バックライトモジュールは、光源と、導光板と、バックプレートと、モールドフレームとを含み、バックプレートは、光源および導光板の外側に位置する。
【0132】
具体的には、モールドフレームの表面は、磁石に対応する位置において、磁石の極性と反対の極性を有するので、モールドフレームと磁石との間の相互の引き付けが実現する。動作状態では電磁コイルは電源を入れられず、そして磁界を発生させず、磁石とモールドフレームは反対の極性を有するので、磁石とモールドフレームは互いに引き付け、したがって液晶ディスプレイパネルは磁石を通じてモールドフレームに固定的に接着される。液晶ディスプレイパネルとモールドフレームを互いに分離する必要がある場合、分離の間電磁コイルは電源を入れられるので、電源が入れられている時の電磁コイルは磁石の極性と反対の極性を有し、電磁コイルとモールドフレームとの間の斥力は、磁石とモールドフレームとの間の引力よりも大きく、そして、相互に引き付けている磁石とモールドフレームは、電磁コイルとモールドフレームとの間の斥力の効果によって互いに分離し、したがって、バックライトモジュールのモールドフレームからの液晶ディスプレイパネルの分離が実現する。
【0133】
この実施形態によって提供される液晶ディスプレイデバイスを製作するための方法によって製作される液晶ディスプレイデバイスでは、液晶ディスプレイパネルと、バックライトモジュール中のモールドフレームとが、磁気デバイスを通じて互いに接着され、または互いに分離し、液晶ディスプレイパネルとバックライトモジュールが両面接着剤によって固定されている時に液晶ディスプレイパネルをバックライトモジュールから分離できないという問題が回避され、液晶ディスプレイデバイスのフレームレス効果を実現し、今後の維持管理を容易にする。液晶ディスプレイパネルとバックライトモジュールを互いに分離する必要がある場合、液晶ディスプレイパネルとモールドフレームとの間の磁界を変えことしか必要ではなく、液晶ディスプレイパネルとバックライトモジュールが両面接着剤によって固定されている時に液晶ディスプレイパネルをバックライトモジュールから分離できないという問題が回避されるので、欠陥を有する液晶ディスプレイデバイスを容易に再加工でき、したがって、欠陥を有する液晶ディスプレイデバイスを分離不能であるために廃棄するという状況が発生することが防がれる。
【0134】
上記の実施形態では、液晶ディスプレイデバイスを製作するための方法を例として採用して説明が行われたが、これらの実施形態は、OLEDディスプレイデバイスにも適用可能である。
【0135】
上記の実施形態は、本発明の原理を説明するために使用される例示的な実施形態にすぎず、本発明はそれらに限定されないことが理解され得る。当業者は、本発明の趣旨および要旨から逸脱することなく、様々な変形および改善を行うことができ、そのような変形および改善は、本発明の保護範囲内にあると見なされるべきである。
【符号の説明】
【0136】
1 液晶ディスプレイパネル
2 バックライトモジュール
3 光源
4 導光板
5 バックプレート
6 モールドフレーム
7 反射板
8 光学フィルム層
9 ヒートシンクブロック
10 補助接着テープ
11 磁石
12 電磁コイル
13 アレイ基板
14 カラーフィルタ基板
15 金属パターン
16 パッシベーション層
17 ビアホール
18 緩衝パッド
19 固定接着テープ
20 偏光子
21 ディスプレイパネル
22 モジュール
23 バックプレート
24 モールドフレーム
25 磁石
26 緩衝パッド
図1
図2a
図2b
図3
図4
図5
図6