(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
搬入ステーションに対して、複数の方向から選択して搬入コンベアを接続可能に構成し、搬出ステーションに対して、複数の方向から選択して搬出コンベアを接続可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の液体充填装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の液体充填装置(いわゆる自動液体充填装置)では、直線状のラインに沿って、容器を搬送するとともに液体充填部やキャップ装着部が順に配設されているため、直線状に長い設置領域を要していた。
【0005】
本発明は上記課題を解決するもので、設置領域を小さくすることができる液体充填装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明は、液体を所定位置で容器に対して自動的に充填する液体充填装置であって、充填対象としての容器を、所定の縦軸心を中心として回転して搬送するよう構成し、回転搬送経路に充填ステーションを設け、容器が搬入される搬入ステーションと容器が搬出される搬出ステーションとが隣り合うように配置し、容器が角型であり、前記縦軸心に近い容器の角部を上下から把持して回転させる回転把持機構が設けられ
、容器への充填重量を計量する計量装置に設けられた載置台が、前記回転把持機構により把持する角部を除く領域を、下方から支持するように構成されていることを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、充填対象としての容器を回転して搬送するよう構成したため、容器を直線搬送経路に沿って搬送する場合と比較して、比較的小さい長さの設置範囲内に充填ステーションを良好に配設できる。また、搬入ステーションと搬出ステーションとを隣り合うように配置したことにより、回転搬送経路を小さい半径で設けた場合でも経路長さを長くとることができて、種々の装置を支障なく配設できる。また、この構成によれば、回転把持機構により縦軸心に近い容器の角部を上下から把持するので、例えば、回転把持機構により容器の中心部を上下から把持する構成とした場合などと比較して、回転把持機構を小型化することができ、ひいては液体充填装置の設置領域を小さくすることが可能となる。
また、この構成によれば、前記回転把持機構を前記載置台と干渉することなく配置できて、良好に計量できながら、液体充填装置の設置領域をより小さくすることができる。
【0008】
また、本発明は、搬入ステーションに対して、複数の方向から選択して搬入コンベアを接続可能に構成し、搬出ステーションに対して、複数の方向から選択して搬出コンベアを接続可能に構成したことを特徴とする。この構成により、搬入ステーションや搬出ステーションに対して、搬入コンベアや搬出コンベアの接続方向を複数の方向から選択して接続できるので、搬入コンベアや搬出コンベアの向きを変更できて選択可能なレイアウトが多くなる。
【0011】
また、本発明は、前記回転把持機構は、昇降装置と、回転駆動装置と、昇降装置による昇降動作を利用して把持動作を行わせる把持リンク機構と、を備えていることを特徴とする。この構成により、比較的簡単な構造で当該液体充填装置を構成できる。また、この場合に、前記昇降装置および前記回転駆動装置を、液体が排出される箇所の高さよりも上方に配設すると好ましい。この構成により、排出された液体が、前記昇降装置や前記回転駆動装置にかかるおそれを最小限に抑えることができる。
【0012】
また、本発明は、
液体を所定位置で容器に対して自動的に充填する液体充填装置であって、充填対象としての容器を、所定の縦軸心を中心として回転して搬送するよう構成し、回転搬送経路に充填ステーションを設け、容器が搬入される搬入ステーションと容器が搬出される搬出ステーションとが隣り合うように配置し、前記容器を上下から把持して回転させる回転把持機構が設けられ、前記回転搬送経路に、容器の開口部にキャップを自動的に装着するキャップ装着ステーションが設けられ、
キャップを装着するキャップ装着装置に、キャップを縦向きで収納するとともにキャップを周方向に回転させながら装着部近傍箇所まで搬送する収納搬送部と、この装着部近傍箇所のキャップの向きを縦向きから横向きに回動させて変更する回動装置と、横向きに変更されたキャップを装着箇所の上方まで移送する移送装置と、キャップを装着箇所の上方まで移送されたキャップを容器に装着する装着機と、が設けられ、前記収納搬送部におけるキャップを収納するとともに搬送する通路が、下方に傾斜しながら横方向に延び、端部で反対側に折り返す状態で配設されており、前記収納搬送部の上部が、前記収納搬送部の下部に対して着脱自在とされていることを特徴とする
。この構成によれば、キャップが縦向きで周方向に回転しながら搬送されるため、スライドさせて搬送させる方式と比べて、キャップが詰まるなどの不具合を防止できる。また、キャップを装着する従来の方法としては、キャップを厚み方向に重ねた状態で貯留部に溜め、最下部のキャップを送り出して装着する方法も用いられているが、この場合には、積み重ねられたキャップ同士が引っ掛かるなどして、キャップが貯留部において良好に落下せずに詰まったり、最下部のキャップの送り出し不良を招いたりすることがあった。これに対して、本発明では、キャップが周方向に回転しながら搬送されるため、キャップ同士が引っ掛かることが最小限に抑えられて詰まることや送り出し不良を招いたりすることを防止できる。
また、この構成により、キャップを収納するとともに搬送する通路を、単に下方に傾斜しながら横方向に延びる横方向に長い通路形状とした場合と比べて、比較的小さな領域に多数のキャップを収納できる。また、下流端のキャップにそれよりも上流側のキャップの重量が作用し難い構造となり、最下部(下流端)のキャップの送り出し不良をより生じ難くなる。また、前記収納搬送部のキャップの収納数が少なくなった場合には、前記収納搬送部の上部を下部から取り外して、前記上部にキャップを補充し、下部に取り付けることで、充填作業を中断することなく、キャップの補充作業を行うことができる。
【0013】
また、本発明のキャップの回動装置は、キャップを磁石で吸着して横向きに回動させることを特徴とする。この構成によれば、比較的簡単な構成でキャップの姿勢を良好に変更することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、充填対象としての容器を回転して搬送するよう構成したことにより、比較的小さい長さの設置範囲内に充填ステーションなどを良好に配設できる。また、搬入ステーションと搬出ステーションとを隣り合うように配置したことにより、回転搬送経路を小さい半径で設けた場合でも経路長さを長くとることができて、種々の装置を支障なく配設でき、ひいては、当該液体充填装置の設置領域をコンパクトにすることができる。また、搬入ステーションや搬出ステーションに対して、搬入コンベアや搬出コンベアの接続方向を複数の方向から選択して接続できるので、搬入コンベアや搬出コンベアの向きを変更できて選択可能なレイアウトが多くなり、利便性が向上する。
【0016】
また、本発明によれば、容器が角型であり、前記縦軸心に近い容器の角部を上下から把持して回転させる回転把持機構を設けることにより、回転把持機構を小型化することができ、ひいては液体充填装置の設置領域を小さくすることが可能となる。
【0017】
また、容器への充填重量を計量する計量装置に設けられた載置台により、前記回転把持機構により把持する角部を除く領域を、下方から支持するように構成することにより、前記回転把持機構を前記載置台と干渉することなく配置できて、良好に計量できながら、液体充填装置の設置領域をより小さくすることができる。
【0018】
また、本発明は、前記回転把持機構は、昇降装置と、回転装置と、昇降装置による昇降動作を利用して把持動作を行わせる把持リンク機構と、を備えることにより、当該液体充填装置を比較的簡単な構造とすることができ、ひいては製造コストの低減化を図ることができる。また、この場合に、前記昇降装置および前記回転駆動装置を、液体が排出される箇所の高さよりも上方に配設することにより、排出された液体が、前記昇降装置や前記回転駆動装置にかかるおそれを最小限に抑えることができ、ひいては、当該液体充填装置の信頼性を向上させることができる。
【0019】
また、キャップを装着するキャップ装着装置に、キャップを縦向きで収納するとともにキャップを周方向に回転させながら装着部近傍箇所まで搬送する収納搬送部と、この装着部近傍箇所のキャップの向きを縦向きから横向きに回動させて変更する回動装置とを設けることにより、キャップを送る際に詰まったり送り出し不良を招いたりするなどの不具合の発生を防止でき、これによっても当該液体充填装置の信頼性を向上させることができる。
【0020】
また、キャップを磁石で吸着して横向きに回動させることにより、比較的簡単な構成でキャップの姿勢を変更することができる。
【0021】
また、キャップ装着装置の前記収納搬送部におけるキャップを収納するとともに搬送する通路を、下方に傾斜しながら横方向に延び、端部で反対側に折り返す状態で配設することにより、比較的小さな領域に多数のキャップを収納でき、ひいては当該液体充填装置の設置領域を小さくすることができる。また、前記収納搬送部の上部を、前記収納搬送部の下部に対して着脱自在とすることにより、充填作業を中断することなく、キャップの補充作業を良好に行うことができて、作業能率が向上する。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態に係る液体充填装置を図面に基づき説明する。なお、以下においては、左右とは、
図1、
図2の紙面における左側から右側に向いた状態を正面とした
図4の紙面における左右の方向と同じ方向であるとして説明する。また、
図1、
図2の紙面における左側を前側(手前側)、右側を後側(奥側)として説明する。
【0024】
図1、
図2に示すように、本発明の実施の形態に係る液体充填装置1は、液体を容器Yに大流量で迅速に充填する予備充填ステーションS1と、この後に、液体を大流量と小流量とに切り換えながら正確に充填する本充填ステーションS2と、液体が充填された容器Yの充填用開口部にキャップCを自動的に装着するキャップ装着ステーションS3と、充填された容器Yが搬出される搬出ステーションS4とが設けられている。ここで、
図3に示すように、この実施の形態における、液体を充填する充填対象としての容器Yは、18リットル缶(いわゆる一斗缶)からなる角型の容器である。
【0025】
そして、所定の縦軸心Oを中心として容器Yを回転して搬送するよう構成されており、所定の縦軸心Oを中心として周方向に形成される回転搬送経路Kに、予備充填ステーションS1および本充填ステーションS2からなる充填ステーションと、キャップ装着ステーションS3と、搬出ステーションS4とが設けられている。予備充填ステーションS1は、容器Yが回転搬送経路K内に搬入される搬入ステーションとしても兼用され、搬出ステーションS4と隣り合う位置に配設されている。なお、当該液体充填装置1は、この実施の形態においては平面視略正方形状とされ、
図4〜
図6などにも示すように、外枠2として金属製の複数の縦枠2aや横枠2bが配設されているが、これに限るものではない。
【0026】
図1、
図2、
図4、
図5などに示すように、外枠2の正面に設けられた右側中央(上下方向の略中央)開口部における、搬入ステーションとしても兼用されている予備充填ステーションS1の近傍箇所(手前側箇所)は、容器Yが搬入される搬入口3とされている。この搬入口3と予備充填ステーションS1との間の領域の下方には、搬入コンベア4からの容器Yを受ける搬入補助コンベア5が配設されている。搬入コンベア4は、フリーローラコンベアなどからなり、この搬入コンベア4には、キャップCが取り外された容器Yが順次搬入される。また、
図1に示すように、搬入ステーションとしても兼用されている予備充填ステーションS1には、搬入補助コンベア5に続く位置に、予備充填ステーションS1に導入される容器Yの底面における左辺手前寄り部分を下方から受ける搬入容器第1受部18と、容器Yの底面における右辺部を下方から受ける搬入容器第2受部19とが設けられ、さらに、予備充填ステーションS1に搬入された容器Yの底部寄り奥側の面を受ける搬入容器第3受部20が設けられている。
【0027】
さらに、搬入補助コンベア5の両側部上方には、搬入コンベア4からの容器Yを搬入補助コンベア5上位置から予備充填ステーションS1位置まで良好に導くように、搬入ガイド6、7が配設されている。このようにして、搬入補助コンベア5上の位置(前搬入ステーションS5)を介して、搬入コンベア4に予備充填ステーションS1が接続されている。搬入補助コンベア5は、複数のローラが順次並べられたものが左右に分割されて配設されており、
図5に示すように、それぞれ予備充填ステーションS1側が少し下方となるように傾斜して配設され、搬入補助コンベア5上に載せられた容器Yは、自重により予備充填ステーションS1側に移動可能な状態で載置されている。
【0028】
図5、
図6に示すように、搬入口3の上方箇所には、搬入口3から搬入される容器Yの搬入補助コンベア5上の箇所(以下、前搬入ステーションS5とも称す)への移動規制と保持とを行う搬入規制部材15が上下に揺動可能な状態で配設されている。この搬入規制部材15は、前後方向に延びる金属板の前端部15aと後端部15bとを下方に屈曲させた形状とされており、横枠2bに固定された支持材13に設けられた揺動軸14(
図4、
図7などを参照)を中心として前端部15aと後端部15bとがそれぞれ上下に揺動可能な状態で支持されている。搬入規制部材15は、搬入口3上方の横枠2bに取り付けられた揺動エアシリンダ17により、揺動リンクを介して揺動され、前端部15a側が下方となる傾斜姿勢(
図5において仮想線で示す)と、後端部15b側が下方となる傾斜姿勢(
図5、
図6において実線で示す)とに、その姿勢が切り換えられる。そして、搬入規制部材15の前端部15a側が下方となる傾斜姿勢とされた場合には、容器Yが搬入規制部材15の前端部15aに当接して容器Yが搬入補助コンベア5上箇所である前搬入ステーションS5へ導入されることが規制される。一方、搬入規制部材15の後端部15b側が下方となる傾斜姿勢とされた場合には、容器Yが搬入規制部材15の後端部15bに当接して容器Yが予備充填ステーションS1へ導入されることが規制される。
【0029】
図1、
図2、
図4、
図7などに示すように、外枠2の正面に設けられた左側中央開口部における、搬出ステーションS4の近傍箇所(手前側箇所)は、容器Yが搬出される搬出口8とされている。この搬出口8と搬出ステーションS4との間の領域の下方には、容器Yが載せられた状態で順次搬出されるフリーローラコンベアなどからなる搬出コンベア9に容器Yを送り出し可能とされた搬出補助コンベア10が配設されている。また、搬出補助コンベア10の両側部上方には、搬出ステーションS4からの容器Yを搬出補助コンベア10上に良好に導くように、搬出ガイド11、12が配設されている。そして、この搬出補助コンベア10を介して、搬出ステーションS4に搬出コンベア9が接続されている。搬出補助コンベア10は複数のローラが順次並べられたもの(フリーローラコンベア)で構成されており、搬出補助コンベア10上に載せられた容器Yは、後述する搬出装置85により搬出コンベア9側に順次搬出される。
【0030】
また、
図8〜
図11などに示すように、本発明の実施の形態に係る液体充填装置1には、前記縦軸心Oを中心として容器Yを回転して搬送する回転把持機構50が設けられており、この回転把持機構50は、前記縦軸心Oに近い容器Yの角部Y1を上下から把持して回転させるよう構成されている。回転把持機構50は、縦軸心Oに沿って配設され、軸受52、53により昇降自在かつ回転自在に支持された駆動回転軸51と、平面視略八角形状(これに限るものではない)で、駆動回転軸51の下部に固定され、周方向90度毎に設けられた三つの角部に容器Yの前記角部Y1を下方および両側方から保持する下保持部55(55a、55b)がそれぞれ取り付けられ回転テーブル54(
図11参照)と、駆動回転軸51における回転テーブル54よりも上方箇所に回転自在かつ昇降自在に配設された昇降回転支持枠56と、昇降回転支持枠56の上部に設けられた枢支部56aを中心として回動可能に支持され、先端部で、容器Yの前記角部Y1の上面部を押さえて、容器Yを前記下保持部55と協働して把持する容器押さえアーム57と、容器押さえアーム57の基端部57bと駆動回転軸51に取付けられた取付枠58とに渡って連結する連結リンク59と、昇降回転支持枠56を下方に付勢する下方付勢ばね60と、軸心のずれを吸収するオルダム継手などの軸継手61を介して、駆動回転軸51を回転するエアシリンダからなる回転駆動装置64と、回転駆動装置64およびこの回転駆動装置64を保持する保持枠62を昇降するエアシリンダからなる昇降装置63と、などを備えている。なお、この実施の形態では、昇降回転支持枠56、容器押さえアーム57、連結リンク59、取付枠58により把持リンク機構が構成されている。また、縦枠2aの一部に取り付けられた取付枠25および支持枠26を介して、昇降回転支持枠56に下方から当接可能とされた下位置規制ローラ27が取り付けられ、昇降回転支持枠56は、その下面部が下位置規制ローラ27に当接する位置までしか下降しないよう構成されている。また、回転テーブル54の中心寄り箇所には、その先端部が位置調整可能な状態で上方に突出された当接ボルト65が取り付けられており、この当接ボルト65は、昇降回転支持枠56の下面部に当接可能な姿勢で配設されている。
【0031】
そして、外枠2の上端部に昇降装置63が取り付けられ、昇降装置63の昇降動作により、昇降装置63の昇降ロッド63aを介して下方に取り付けられた保持枠62より下方の部分である回転駆動装置64や駆動回転軸51、昇降回転支持枠56、回転テーブル54などが全体的に昇降されるよう構成されている。また、昇降装置63のすぐ下方に配設された回転駆動装置64により、駆動回転軸51(縦軸心O)を中心として、昇降回転支持枠56、回転テーブル54、容器押さえアーム57などが全体的に回転される。したがって、昇降装置63および回転駆動装置64は、液体が排出される箇所の高さよりも上方に配設されている。
【0032】
なお、
図8〜
図10に示すように、回転テーブル54の各下保持部55に対応して、この下保持部55の上方に容器押さえアーム57の先端部が位置するように配設されている(すなわち、容器押さえアーム57も周方向に対して90度間隔毎に三箇所に設けられている)。そして、容器押さえアーム57の先端部には、容器1の角部Y1の上面の鍔状部(エッジ部)に内側から当接して嵌り込むような略台形形状の把持補助材57aが取り付けられている。
【0033】
さらに、
図1、
図5、
図12、
図13などに示すように、駆動回転軸51の下端部には、半径方向に延びる引き込み用アーム31が取り付けられている。この引き込み用アーム31は、搬入補助コンベア5上に載せられた容器Yを予備充填ステーションS1側に移動させる引き込みレバー32を移動させる連結リンク33に接続されている。引き込みレバー32は、この引き込みレバー32を、横軸心を中心として回動可能に支持する支持ブラケット34が、奥行方向に移動自在な状態で支持されているとともに、容器Yの底面部における奥側の辺に下方から係合可能とされている。そして、駆動回転軸51の回動動作に伴って、引き込みレバー32が容器Yに係合して容器Yを前搬入ステーションS5から予備充填ステーションS1へ引き込むよう構成されている。なお、引き込みレバー32は、前搬入ステーションS5側から予備充填ステーションS1側へ移動する際には立設姿勢を維持して容器Yを予備充填ステーションS1に良好に引き込むが、予備充填ステーションS1側から前搬入ステーションS5側へ移動(後退)する際には傾倒(回動)可能とされ、容器Yに対して係合せず、容器Yを移動しないよう構成されている。
【0034】
図4、
図6に示すように、外枠2における搬入口3に臨む横枠2bの一部には、搬入されてくる容器Yが、キャップCが装着されるべき充填用の開口部が正しい位置となるようにセットされていることを確認する開口部位置確認装置35が取り付けられている。
図6に示すように、開口部位置確認装置35は、昇降自在とされて容器Yの上面部に当接可能とされた上面検知部36と、上面検知部36とともに昇降自在とされて、容器Yの充填用開口部に突入可能とされた開口部検知部37とを有している。そして、開口部検知部37の先端(下端)には昇降自在の検知端子を有しており、充填用の開口部が正しい位置となるように容器Yがセットされていない場合(誤セット状態の場合)には、開口部検知部37の先端部が容器Yの上面に当接することでこの誤セット状態が検知され、警報が発せられたり警告表示がされたりするとともに、搬入規制部材15の前端部15bが下方になった姿勢が維持されて、容器Yの前搬入ステーションS5側への移動が規制される。
【0035】
また、
図2、
図5などに示すように、予備充填ステーションS1の上方箇所には、容器Yに対して液体を大流量で充填する予備充填装置38が配設されている。そして、予備充填ステーションS1に容器Yが搬入されると、大流量で迅速に容器Yに液体が充填される。なお、この際には、計量されることなく、例えば、目標充填量よりも少ない量となるように、例えば所定時間だけ大流量で迅速に液体が充填される。
【0036】
また、
図1、
図5に示すように、本充填ステーションS2の下方箇所には計量装置40が配設され、
図2、
図5に示すように、本充填ステーションS2の上方箇所には本充填装置41が配設されている。そして、本充填ステーションS2では、液体が充填された容器Yの重量を測定しながら、充填量が目標重量に達するように大流量と小流量とに切り換えながら正確に充填されるよう構成されている。
【0037】
次に、回転把持機構50の把持動作などについて説明する。
図8は、昇降装置63により、駆動回転軸51や保持枠62などが下端位置まで下げられた状態を示す。この状態では、回転テーブル54の下保持部55が、容器Yの下面よりも下方に離れた状態とされている。また、容器押さえアーム57の支点となる枢支部56aよりも容器押さえアーム57の基端部57bが下方に位置するため、容器押さえアーム57の先端部(把持補助材57aが取り付けられている箇所)が上方に開いた状態とされている。
【0038】
この状態から、昇降装置63により、駆動回転軸51や保持枠62などが上昇されると、
図9に示すように、回転テーブル54の下保持部55が容器Yの下面に当接して容器Yが下保持部55により下方から支持される。また、駆動回転軸51の上昇に伴って容器押さえアーム57の基端部57bが上方に移動するため、容器押さえアーム57の先端部(把持補助材57aが取り付けられている箇所)が下方に閉じた状態となり、これにより、容器1の角部Y1が、容器押さえアーム57と回転テーブル54の下保持部55(
図11参照)とにより上下から把持される。なお、この際、当接ボルト65が昇降回転支持枠56の下面部に当接する。
【0039】
昇降装置63により、駆動回転軸51や保持枠62などがさらに上昇されると、
図10に示すように、容器押さえアーム57と回転テーブル54の下保持部55とにより容器Yが上下から把持された状態のまま上昇される。そして、この高さを維持した状態で、回転駆動装置64により、駆動回転軸51や回転テーブル54、容器押さえアーム57などが一体的に縦軸心Oを中心として平面視して左回りに90度回転される。この後、昇降装置63により、駆動回転軸51や回転テーブル54、保持枠62などが下降される。この結果、予備充填ステーションS1にあった容器Yは本備充填ステーションS2に搬送され、本備充填ステーションS2にあった容器Yはキャップ装着ステーションS3に搬送され、キャップ装着ステーションS3にあった容器Yは搬出ステーションS4に搬送される(
図1、
図2参照)。なお、この際、容器Yは、予備充填ステーションS1に般有された容器の底部寄り奥側の面を受ける搬入容器第3受部20や、後述するガイド枠42、44、挟持枠45などよりも上方の位置で、これらの搬入容器第3受部20やガイド枠42、44、挟持枠45などを乗り越えた高さで搬送される。
【0040】
ここで、本充填ステーションS2には、上述したように計量装置40が配設され、この計量装置40の計量部40a上に容器Yが載せられるが、
図1に示すように、容器Yは計量装置40上に底面全体が載せられずに、容器Yの前記角部Y1と、この角部Y1と反対側の対角線上の角部Y2とを除く中央寄り領域の箇所を、下方から支持する状態で載せられる。また、この容器Yの載置姿勢を良好に維持できるよう、計量装置40の計量部40a上には、「ハ」の字形状のガイド枠42が対となって取り付けられている。なお、充填時には、駆動回転軸51とともに回転テーブル54も下降されているため、回転テーブル54の下保持部55も容器Yから離反しており、容器Yは良好に計量されながら充填(本充填)される。
【0041】
また、キャップ装着ステーションS3にも、同様に容器Yを載せる載置台43が配設されているとともに、載置台43上に、「ハ」の字形状のガイド枠44と、側方から出退可能な挟持枠45とが対となって取り付けられており、容器Yは載置台43上に底面全体が載せられずに、容器Yの前記角部Y1と、この角部Y1と反対側の対角線上の角部Y2とを除く中央寄り領域の箇所が、下方から支持された状態で載せられて挟持される。しかし、この箇所(キャップ装着ステーションS3)では計量装置などは設けられておらず、単に載置台43上に載置されるだけである。
【0042】
図1、
図2、
図7などに示すように、キャップ装着ステーションS3には、充填済みの容器に対してキャップを装着するキャップ装着装置70が配設されている。
図14〜
図17に示すように、キャップ装着装置70は、多数のキャップCを縦向きで収納するとともにキャップCを周方向に回転させながら装着部近傍箇所まで搬送する収納搬送部71と、縦向きに搬送されてきたキャップCを縦向きから横向きに回動させて変更するとともに回動装置72と、横向きに変更されたキャップCを装着箇所の上方まで移送する移送装置77と、装着箇所の上方まで移送されたキャップCを容器Yに装着する装着機73とを備えている。
【0043】
ここで、
図14、
図15に示すように、収納搬送部71は、背面部71aと、この背面部71aからキャップCの厚み寸法に対応する空間を開けた状態で配置され、透明な材料で形成された前面部71bと、背面部71aと前面部71bとの間を左側または右側に傾斜しながら延び、端部で屈曲して反対側に延びる、いわゆるジグザグ状に転動用レール71cとを有する構成とされている。すなわち、収納搬送部71において、キャップCを収納するとともに搬送する通路が、下方に傾斜しながら横方向に延び、端部で反対側に折り返す状態で配設されており、キャップCは、転動用レール71c上を回転しながら回動装置72の近傍箇所まで搬送される。また、この収納搬送部71の上部(補充収納搬送部71g)は、収納搬送部71の下部(収納搬送部本体71f)に対して着脱自在とされている。これにより、収納搬送部71の下部(収納搬送部本体71f)に溜められたキャップCの数が少なくなった場合には、収納搬送部71の上部の補充収納搬送部71gを一時的に外して、補充収納搬送部71d内にキャップCを補充し、補充収納搬送部71dを収納搬送部71の下部(収納搬送部本体71f)に取り付けることで、キャップCの装着動作を含めた充填動作を中断することなく行えるよう構成されている。なお、補充収納搬送部71gの下端部片側には、収納搬送部本体71fへの通過用開口部を開閉可能な開閉体78も設けられており、キャップCの補充時には、一時的に、前記通過用開口部からキャップCが外部に出ないよう防止できるよう構成されている。
【0044】
図15、
図17に示すように、収納搬送部71の最下端のキャップCの配設箇所71hは、前面部71bおよび背面部71aが開口されている。また、
図17に示すように、前記回動装置72として、この最下端のキャップCを磁石で吸着した状態でキャップCを縦向きから横向きに変更する回動アーム74と、この回動アーム74を、リンク部を介して回動させる回動エアシリンダ72sとを有している。なお、回動アーム74の裏面には磁石が取り付けられて、回動アーム74に臨む箇所に移動されてきたキャップCが、回動アーム74に磁着される。また、回動アーム74には、収納搬送部71の最下端のキャップCが移動されている際に、この最下端位置に次のキャップCが侵入することを阻止する湾曲部74aが取り付けられており、回動アーム74が元の位置に戻った際に、次のキャップCが最下端の位置に移動して回動アーム74に吸着(磁着)されるよう構成されている。
【0045】
また、
図15、
図17に示すように、キャップ装着装置70の移送装置77には、回動装置と、回動装置72の回動アーム74により横向きにされたキャップCが載置されるキャップ載置部75と、このキャップ載置部75上に載置されたキャップCを、キャップ載置部75ごと、キャップCの装着箇所の上方箇所へ押し出すエアシリンダからなる出退部76とが設けられている。そして、この出退部76によりキャップ載置部75ごと押し出された箇所の上方に、エアシリンダや付勢ばねなどを有する装着機73が配設され、この装着機73は、キャップCを上方から吸着し(下端部裏面に磁石が取り付けられて磁着し)、その後、キャップ載置部75を後退させた状態で、下方に移動するとともに押圧して、容器Yの充填開口部にキャップCを装着するよう構成されている。
【0046】
また、
図7に示すように、搬出ステーションS4の上方箇所には、搬出されてきた容器YにキャップCが装着されていることを確認するキャップ装着状態確認装置80と、搬出ステーションS4に搬出されてきた容器Yを搬出コンベア9側へ搬出する搬出装置85とが設けられている。キャップ装着状態確認装置80は、昇降自在とされて容器Yの上面部に当接可能とされた上面検知部81と、上面検知部81とともに昇降自在とされて、搬出された容器YにキャップCが装着されていない場合に容器Yの充填用開口部に突入可能とされたキャップ検知部82とを有している。そして、キャップ検知部82の先端(下端)には、昇降自在の検知端子を有しており、キャップCが誤って装着されていない場合には、キャップ検知部82の先端部がキャップCに当接しないことでこの非装着状態が検知され、警報が発せられたり警告表示がされたりして、搬出装置85による容器Yの搬出コンベア9側への搬出動作が規制される。
【0047】
搬出装置85は、容器Yの後面上部に当接する姿勢と当接しない姿勢とに渡って切り換え自在とされた当接アーム86と、この当接アーム86を、搬出ステーションS4の上方箇所から搬出コンベア9の上方箇所に移動させる搬出エアシリンダ87とを有し、搬出ステーションS4の容器Yを搬出コンベア9側に搬出可能に構成されている。
【0048】
また、
図1、
図2などに示すように、外枠2における搬出ステーションS4の外側箇所には、各種の動作を指示する指示計90と、各種のエアシリンダや検知センサなどのシーケンス動作を行わせるエアシーケンス装置91とが取り付けられ、この実施の形態では、各種の動作が圧縮空気を用いたエアシーケンスにより行われるよう構成されており、例えば、充填する液体が引火性を有する場合などにも対応可能とされているが、これに限るものではない。また、各ステーションS1〜S5などには、容器Yの存在を検知する検知センサなどがそれぞれ設けられ、この実施の形態では検知センサがエアにより駆動される構成とされているが、これに限るものではない。
【0049】
また、
図4などに示すように、本発明の実施の形態に係る液体充填装置1においては、外枠2の四つ角となる脚部の下面には、回転可能な状態と回転しない状態とに切り替え可能な車部を有するキャスター95が取り付けられ、キャスター95に設けられた車部が回動可能な状態に切り替えることで、液体充填装置1全体を移動可能に構成されている。
【0050】
また、以上の実施の形態では、本発明の実施の形態に係る液体充填装置1においては、予備充填ステーションS1に接続される前搬入ステーションS5に配設される搬入補助コンベア5が容器Yを前後方向に流れる向きに配設し、搬入口3が前面に臨む位置にある場合を述べたが、これに限るものではなく、
図18、
図19に示すように、搬入補助コンベア5が右側面の前部寄り箇所に搬入口3を設けるとともに、容器Yが右側方から予備充填ステーションS1に流れる向きに搬入補助コンベア5を配設することも可能に構成されている。なお、これに対応して搬入規制部材15や引込みアーム31の位置も対応して変更される。また、この場合には、搬入コンベア4が液体充填装置1に対して右側方に延びるように配設される。
【0051】
また、以上の実施の形態では、本発明の実施の形態に係る液体充填装置1においては、搬出ステーションS4に続く位置に配設される搬出補助コンベア10が容器Yを前後方向に流れる向きに配設し、搬出口8が前面に臨む位置にある場合を述べたが、これに限るものではなく、
図19に示すように、搬出補助コンベア10が左側面の前部寄り箇所に搬出口8を設けるとともに、容器Yが、搬出補助コンベア10が設けられている箇所から左側方に流れる向きに搬出補助コンベア10を配設することも可能に構成されている。なお、これに対応して搬出装置85の位置も対応して変更される。また、この場合には、搬出コンベア9が液体充填装置1に対して左側方に延びるように配設される。
【0052】
上記構成において、搬入コンベア4から前搬入ステーションS5に容器Yが搬入されてくると、開口部位置確認装置35により容器Yの開口部が正しい位置となるようにセットされていることが確認され、この後、容器Yは引き込みアーム31などにより予備充填ステーションS1に搬入され、液体が大流量で所定時間充填される。次に、回転把持機構50の昇降装置63による下降動作が行われて、容器Yの角部Y1が容器押さえアーム57と下保持部55とにより上下から把持された後、回転駆動装置64による回転駆動動作が行われ、さらに、回転把持機構50の昇降装置63による上昇動作が行われて、容器Yが予備充填ステーションS1から本充填ステーションS2に搬送される。
【0053】
本充填ステーションS2に搬送された容器Yは、計量装置40によりその重量が測定された状態で大流量と小流量とに切り換えながら規定重量まで正確に充填される。そして、容器Yはキャップ装着ステーションS3に搬送されて、キャップCが装着され、この後、搬出ステーションS4に搬送されてキャップCが装着されていることが確認された後、搬出コンベア9上に搬出される。
【0054】
上記構成によれば、充填対象としての容器Yを回転して搬送するよう構成したため、容器Yを直線搬送経路に沿って搬送する場合と比較して、比較的小さい長さの設置範囲内に、予備充填ステーションS1、本充填ステーションS2、キャップ装着ステーションS3および搬出ステーションS4を良好に配設できる。また、搬入ステーションとしての予備充填ステーションS1と搬出ステーションS4とを隣り合うように配置したことにより、回転搬送経路Kを小さい半径で設けた場合でも経路長さを長くとることができて、種々の装置を支障なく配設できる。これにより、当該液体充填装置1の設置領域をコンパクトにしても支障をきたすことがなく、従来よりも狭い設置領域に対しても当該液体充填装置1を良好に設置することが可能となる。
【0055】
また、上記構成によれば、
図1、
図18、
図19に示すように、搬入ステーションとしての予備充填ステーションS1や搬出ステーションS4に対して、搬入コンベア4や搬出コンベア9の接続方向を複数の方向から選択して接続できるので、搬入コンベア4や搬出コンベア9の向きを変更できて選択可能なレイアウトが多くなり、利便性が向上する。
【0056】
また、上記構成によれば、回転把持機構50によって縦軸心Oに近い容器Yの角部Y1を上下から把持して回転させる構成としたので、例えば、回転把持機構により容器の中心部を上下から把持する構成とした場合などと比較して、回転把持機構50を小型化することができ、ひいては液体充填装置1の設置領域を小さくすることが可能となる。
【0057】
また、上記構成によれば、容器Yへの充填重量を計量する計量装置40の載置台43により、回転把持機構50により把持する角部Y1を除く領域を下方から支持するように構成したので、容器Yの角部Y1を把持する回転把持機構50を計量装置40の載置台43と干渉することなく配置できて、良好に計量できながら、液体充填装置1の設置領域をより小さくすることができる。
【0058】
また、上記構成によれば、昇降回転支持枠56、容器押さえアーム57、連結リンク59、取付枠58により回転把持機構50の把持リンク機構を構成し、昇降装置63による昇降動作を利用して把持動作を行わせるよう構成したので、比較的簡単な構造で当該液体充填装置1を構成でき、ひいては当該液体充填装置1の製造コストを低減することができる。また、この場合に、昇降装置63および回転駆動装置64を、液体が排出される箇所の高さよりも上方に配設しているため、排出された液体が、昇降装置63や回転駆動装置64にかかって故障するなどする可能性を最小限に抑えることができ、これにより信頼性が向上する。
【0059】
また、上記構成によれば、キャップCを装着するキャップ装着装置70に、キャップCを縦向きで収納するとともにキャップCを周方向に回転させながら装着部近傍箇所まで搬送する収納搬送部71と、この装着部近傍箇所のキャップCの向きを縦向きから横向きに変更する回動装置72とを設けている。この構成によれば、キャップCが縦向きで周方向に回転しながら搬送されるため、スライドさせて搬送させる方式と比べて、キャップCが途中の送り通路などで詰まるなどの不具合を防止できる。また、キャップCを装着する従来の方法としては、キャップCを厚み方向に重ねた状態で貯留部に溜め、最下部のキャップを送り出して装着する方法も用いられているが、この場合には、積み重ねられたキャップ同士が引っ掛かるなどして、キャップが貯留部において良好に落下せずに詰まったり、最下部のキャップの送り出し不良を招いたりすることがあった。これに対して、本発明の実施の形態では、キャップCが周方向に回転しながら搬送されるため、キャップC同士が引っ掛かることが最小限に抑えられて詰まることや送り出し不良を招いたりすることを防止でき、これによっても当該液体充填装置1の信頼性を向上させることができる。
【0060】
また、上記構成によれば、キャップCの回動装置72により、キャップCを磁石で吸着して横向きに回動させる構成としたので、比較的簡単な構成でキャップCの姿勢を良好に変更することができる。
【0061】
また、上記構成によれば、キャップ装着装置70の収納搬送部71におけるキャップCを収納するとともに搬送する通路が、下方に傾斜しながら横方向に延び、端部で反対側に折り返す状態で配設されている。この構成により、キャップCを収納するとともに搬送する通路を、単に下方に傾斜しながら横方向に延びる横方向に長い通路形状とした場合と比べて、比較的小さな領域に多数のキャップCを収納できる。また、下流端のキャップCにそれよりも上流側のキャップCの重量が作用し難い構造となり、最下部(下流端)のキャップCの送り出し不良をより生じ難くなる。また、収納搬送部71のキャップCの収納数が少なくなった場合には、収納搬送部71の上部を下部から取り外して、前記上部にキャップCを補充し、下部に取り付けることで、充填作業を中断することなく、キャップCの補充作業を行うことができ、作業能率が向上する。
【0062】
なお、上記実施の形態では、容器Yとして、18リットル缶(いわゆる一斗缶)からなる角型の容器である場合を述べたが、これに限るものではなく、他の容量の角型の容器に対しても対応可能であることはもちろんである。