特許第6351769号(P6351769)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6351769
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】レンズモジュール
(51)【国際特許分類】
   G02B 7/02 20060101AFI20180625BHJP
【FI】
   G02B7/02 B
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-9826(P2017-9826)
(22)【出願日】2017年1月23日
(65)【公開番号】特開2018-72795(P2018-72795A)
(43)【公開日】2018年5月10日
【審査請求日】2017年1月23日
(31)【優先権主張番号】201621164349.X
(32)【優先日】2016年10月25日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515342457
【氏名又は名称】エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】AAC TECHNOLOGIES PTE.LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100128347
【弁理士】
【氏名又は名称】西内 盛二
(72)【発明者】
【氏名】萬 佳
【審査官】 井亀 諭
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭59−202415(JP,A)
【文献】 特開2014−130381(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0075013(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0251790(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通光孔が設けられた第1の筒壁、前記第1の筒壁から折り曲げ、延伸する第2の筒壁及び前記第1の筒壁と前記第2の筒壁によって形成された収容空間を有するレンズ鏡筒と、物体側から像側への方向において順に前記収容空間内に収容された第1のレンズと第2のレンズを有するレンズ群とを備え、前記第1のレンズの光軸が、前記通光孔の軸線に重なり合わせているレンズモジュールであって、
前記第1のレンズは、第1の斜面を有する下表面を備え、前記第2のレンズは、第2の斜面を有する第1の表面を備え、前記第1の斜面と前記第2の斜面は、環状に分布し、且つ、前記第1の斜面と前記第2の斜面のそれぞれに互いに嵌合するネジ山が設けられ、前記第1の斜面と前記第2の斜面は、前記第1のレンズ及び前記第2のレンズは光軸が共通するように、ネジ山により接続され、
前記下表面は、それぞれ前記第1の斜面の両端に接続された第1の延伸面と第2の延伸面を更に有し、前記第1の延伸面は、前記第2の延伸面よりも光軸から離れ、前記第1の表面は、それぞれ前記第2の斜面の両端に接続された第1の荷重面と第2の荷重面を有し、前記第1の荷重面は、前記第2の荷重面よりも光軸から離れ、且つ、前記第1の延伸面、前記第2の延伸面、前記第1の荷重面及び前記第2の荷重面は、光軸に垂直することを特徴とするレンズモジュール。
【請求項2】
前記第1の斜面は、前記第1の延伸面から像側へ傾斜延伸し、前記第2の斜面は、前記第1の荷重面から像側へ傾斜延伸していることを特徴とする請求項に記載のレンズモジュール。
【請求項3】
前記第1の斜面は、前記第1の延伸面から物体側へ傾斜延伸し、前記第2の斜面は、前記第1の荷重面から物体側へ傾斜延伸していることを特徴とする請求項に記載のレンズモジュール。
【請求項4】
前記第1の荷重面は、前記第1の延伸面に当接し、前記第2の荷重面は、前記第2の延伸面に当接していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレンズモジュール。
【請求項5】
前記第1の斜面と前記第2の斜面は、前記光軸を中心としていることを特徴とする請求項1に記載のレンズモジュール。
【請求項6】
前記第1のレンズは、前記下表面に対向設置された上表面、及び前記上表面と前記下表面を接続する第1の側面を更に有し、前記上表面は、前記第1の筒壁における前記収容空間に向かう表面に当接し、前記第1の側面は、前記第2の筒壁における前記収容空間に向かう表面に当接していることを特徴とする請求項1に記載のレンズモジュール。
【請求項7】
前記第2のレンズは、前記第1の表面に対向設置された第2の表面、及び前記第1の表面と前記第2の表面を接続する第2の側面を更に有し、前記第2の側面は、前記第2の筒壁における前記収容空間に向かう表面に当接していることを特徴とする請求項1に記載のレンズモジュール。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズモジュールに関し、特に一種のレンズモジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
科学技術が絶えずに発展していることに伴い、電子デバイスが絶えずにスマート化へ進化しており、デジタルカメラの他、携帯型電子デバイス、例えば、タブレットPC、携帯電話等にも、レンズモジュールが配置されるようになっている。人々の使用ニーズを満たすために、レンズモジュールにより撮影された物体の画像の品質に対しても、高く求められている。しかしながら、撮影された物体の画像品質は、レンズモジュール内における各レンズの光軸の同軸度に大きく関係している。
【0003】
関連技術におけるレンズモジュールは、通光孔が設けられたレンズ鏡筒と、前記レンズ鏡筒内に設けられたレンズ群とを備え、レンズ群は、少なくとも2つの光学レンズを有し、通光孔の幾何学的中心を通る直線及びこれらの光学レンズの光軸が重なり合わせるべきであり、即ち、高い同軸度を保障する必要がある。また、複数の光学レンズ同士間の接続も非常に高い安定性を有する必要がある。しかしながら、生産製造過程中に、光学レンズ間は、一般的に凸凹接合又は当接後、接着剤により接続され、これは、接続手段が単一であるだけでなく、光学レンズ間が高い同軸度と安定性を有すると保証することが困難である。
【0004】
従って、新型のレンズモジュールを提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、同軸度が良好で、安定性が高いレンズモジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の技術案は、下記のとおりである。
通光孔が設けられた第1の筒壁、前記第1の筒壁から折り曲げ、延伸する第2の筒壁及び前記第1の筒壁と前記第2の筒壁によって形成された収容空間を有するレンズ鏡筒と、物体側から像側への方向において順に前記収容空間内に収容された第1のレンズと第2のレンズを有するレンズ群とを備え、前記第1のレンズの光軸が、前記通光孔の軸線に重なり合わせているレンズモジュールであって、
前記第1のレンズは、第1の斜面を有する下表面を備え、前記第2のレンズは、第2の斜面を有する第1の表面を備え、前記第1の斜面と前記第2の斜面は、環状に分布し、且つ、前記第1の斜面と前記第2の斜面のそれぞれに互いに嵌合するネジ山が設けられ、前記第1の斜面と前記第2の斜面は、前記第1のレンズ及び前記第2のレンズは光軸が共通するように、ネジ山により接続されている。
【0007】
好ましくは、前記下表面は、それぞれ前記第1の斜面の両端に接続された第1の延伸面と第2の延伸面を更に有し、前記第1の延伸面は、前記第2の延伸面よりも光軸から離れ、前記第1の表面は、それぞれ前記第2の斜面の両端に接続された第1の荷重面と第2の荷重面を有し、前記第1の荷重面は、前記第2の荷重面よりも光軸から離れ、且つ、前記第1の延伸面、前記第2の延伸面、前記第1の荷重面及び前記第2の荷重面は、光軸に垂直する。
【0008】
好ましくは、前記第1の斜面は、前記第1の延伸面から像側へ傾斜延伸し、前記第2の斜面は、前記第1の荷重面から像側へ傾斜延伸している。
【0009】
好ましくは、前記第1の斜面は、前記第1の延伸面から物体側へ傾斜延伸し、前記第2の斜面は、前記第1の荷重面から物体側へ傾斜延伸している。
【0010】
好ましくは、前記第1の荷重面は、前記第1の延伸面に当接し、前記第2の荷重面は、前記第2の延伸面に当接している。
【0011】
好ましくは、前記第1の斜面と前記第2の斜面は、前記光軸を中心としている。
【0012】
好ましくは、前記第1のレンズは、前記下表面に対向設置された上表面、及び前記上表面と前記下表面を接続する第1の側面を更に有し、前記上表面は、前記第1の筒壁における前記収容空間に向かう表面に当接し、前記第1の側面は、前記第2の筒壁における前記収容空間に向かう表面に当接している。
【0013】
好ましくは、前記第2のレンズは、前記第1の表面に対向設置された第2の表面、及び前記第1の表面と前記第2の表面を接続する第2の側面を更に有し、前記第2の側面は、前記第2の筒壁における前記収容空間に向かう表面に当接している。
【発明の効果】
【0014】
関連技術に比べ、本発明により提供されたレンズモジュールは、以下の有益な効果を有する。前記レンズ群は、第1のレンズと第2のレンズを有し、前記第1のレンズは、第1の斜面を有する下表面、前記下表面に対向設置された上表面、及び前記上表面と前記下表面を接続する第1の側面を備え、前記上表面は、前記第1の筒壁における前記収容空間に向かう表面に当接し、前記第1の側面は、前記第2の筒壁における前記収容空間に向かう表面に当接しており、これにより、前記第1のレンズの光軸が、前記通光孔の軸線に重なり合わせるようになる。前記第2のレンズは、第2の斜面を有し、前記第1の斜面と前記第2の斜面は、環状に分布し、且つ、前記第1の斜面と前記第2の斜面のそれぞれに互いに嵌合するネジ山が設けられ、前記第1の斜面と前記第2の斜面は、前記第1のレンズ及び前記第2のレンズは光軸が共通するように、ネジ山により接続され、これにより、前記レンズモジュールが高い同軸度と安定性を有すると保障することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明により提供されたレンズモジュールの実施例1の構成を示す模式図である。
図2図1に示すレンズモジュールにおける第1のレンズの構成を示す模式図である。
図3図1に示すレンズモジュールにおける第2のレンズの構成を示す模式図である。
図4】本発明により提供されたレンズモジュールの実施例2の構成を示す模式図である。
図5図4に示すレンズモジュールにおける第1のレンズの構成を示す模式図である。
図6図4に示すレンズモジュールにおける第2のレンズの構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術案について明確に、完全に説明する。当然ながら、説明する実施例は、本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明に係る実施例に基づき、当業者は、創造的労力を要せず、得られた全ての他の実施例が何れも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【0017】
<実施例1>
図1に示すように、前記レンズモジュール100は、レンズ鏡筒1、及び前記レンズ鏡筒1内に設けられ、前記レンズ鏡筒1に接続されたレンズ群2を備える。
【0018】
前記レンズ鏡筒1は、通光孔111が設けられた第1の筒壁11、前記第1の筒壁11から折り曲げ、延伸する第2の筒壁13、及び前記第1の筒壁11と前記第2の筒壁13により形成された収容空間15を備える。
【0019】
前記レンズ群2は、物体側から像側への方向において順に前記収容空間15内に収容された第1のレンズ3と第2のレンズ4を有し、且つ、前記第1のレンズ3と前記第2のレンズ4の光軸は、前記通光孔111の軸線に重なり合わせている。
【0020】
図2に示すように、前記第1のレンズ3は、前記第2のレンズ4に向かう下表面31、前記下表面31に対向する上表面33、及び前記下表面31と前記上表面33を接続する第1の側面35を有する。前記上表面33と前記第1の側面35は、円弧面により接続され、前記上表面33は、前記第1の筒壁11における前記収容空間15に向かう表面に当接し、前記第1の側面35は、前記第2の筒壁13における前記収容空間15に向かう表面に当接している。前記上表面33と前記第1の側面35がそれぞれ前記第1の筒壁11と前記第2の筒壁13に当接することにより、前記第1のレンズ3の光軸は、前記通光孔111の軸線に重なり合わせている。
【0021】
前記下表面31は、環状に分布し、ネジ山が設けられた第1の斜面311、それぞれ前記第1の斜面311の両端に接続された外へ水平延伸する第1の延伸面312と光軸へ水平延伸する第2の延伸面313、前記第2の延伸面313から通光孔111へ折り曲げ、延伸する第3の延伸面314、及び前記第3の延伸面314に接続された第1の光学面315を有する。前記第1の斜面311は、前記第1の延伸面312から像側へ傾斜延伸している。
【0022】
前記上表面33は、順に接続された第1の平面331、第2の平面333、第3の平面335及び第2の光学面337を有する。前記第1の平面331と前記第2の平面333は、円弧面により接続され、前記第1の平面331と前記第3の平面335は、それぞれ前記第1の筒壁11と間隔を隔てて設けられ、前記第2の平面333は、前記第1の筒壁11における前記収容空間15に向かう表面に当接し、前記通光孔111は、前記第2の光学面337を露出させるための十分な直径を有する。
【0023】
図3に示すように、前記第2のレンズ4は、前記第1のレンズ3に向かう第1の表面41、前記第1の表面41に対向する第2の表面43、及び前記第1の表面41と前記第2の表面43を接続する第2の側面45を有する。前記第1の表面41と前記第2の側面45は、円弧面により接続され、前記第2の側面45は、前記第2の筒壁13における前記収容空間15に向かう表面に当接している。
【0024】
前記第1の表面41は、環状に分布し、ネジ山が設けられた第2の斜面411、それぞれ前記第2の斜面411の両端に接続された外へ水平延伸する第1の荷重面412と光軸へ水平延伸する第2の荷重面413、前記第1の荷重面412から、通光孔111から離れる方向へ折り曲げ、延伸する第3の荷重面415、前記第3の荷重面415から外へ水平延伸する第4の荷重面416、前記第2の荷重面413から、通光孔111から離れる方向へ折り曲げ、延伸する第5の荷重面417、及び前記第5の荷重面417に接続された第3の光学面418を有する。
【0025】
前記第1の荷重面412は、前記第1の延伸面312に当接し、且つ、光軸に垂直し、前記第2の荷重面413は、前記第2の延伸面313に当接し、且つ、光軸に垂直する。
【0026】
前記第2の斜面411は、前記第1の荷重面412から像側へ傾斜延伸し、且つ、前記第2の斜面411のネジ山は、前記第1の斜面311のネジ山に嵌合されており、これにより、前記第1の斜面311と前記第2の斜面411は、前記第1のレンズ3と前記第2のレンズ4は光軸が共通するように、ネジ山により接続されている。
【0027】
前記第4の荷重面416は、前記第1の延伸面312と間隔を隔てて設けられている。
【0028】
前記第2の表面43は、順に接続された第1の接続面431、第2の接続面433及び第4の光学面435を有する。前記第1の接続面431と前記第2の接続面433は、円弧面により接続されている。
【0029】
<実施例2>
図4に示すように、前記レンズモジュール200は、レンズ鏡筒5、及び前記レンズ鏡筒5内に設けられ、前記レンズ鏡筒5に接続されたレンズ群6を備える。
【0030】
前記レンズ鏡筒5は、通光孔511が設けられた第1の筒壁51、前記第1の筒壁51から折り曲げ、延伸する第2の筒壁53、及び前記第1の筒壁51と前記第2の筒壁53により囲まれて形成された収容空間55を備える。
【0031】
前記レンズ群6は、物体側から像側への方向において順に前記収容空間55内に収容された第1のレンズ7と第2のレンズ8を有し、且つ、前記第1のレンズ7と前記第2のレンズ8の光軸は、前記通光孔511の軸線に重なり合わせている。
【0032】
図5に示すように、前記第1のレンズ7は、前記第2のレンズ8に向かう下表面71、前記下表面71に対向する上表面73、及び前記下表面71と前記上表面73を接続する第1の側面75を有する。前記上表面73と前記第1の側面75は、円弧面により接続され、前記上表面73は、前記第1の筒壁51における前記収容空間55に向かう表面に当接し、前記第1の側面75は、前記第2の筒壁53における前記収容空間55に向かう表面に当接している。前記上表面73と前記第1の側面75がそれぞれ前記第1の筒壁51と前記第2の筒壁53に当接することにより、前記第1のレンズ7の光軸は、前記通光孔511の軸線に重なり合わせている。
【0033】
前記下表面71は、環状に分布し、ネジ山が設けられた第1の斜面711、それぞれ前記第1の斜面711の両端に接続され外へ水平延伸する第1の延伸面712と光軸へ水平延伸する第2の延伸面713、前記第2の延伸面713から光軸方向へ折り曲げ、延伸する第3の延伸面714、前記第3の延伸面714に接続された第1の光学面715、及び前記第1の延伸面712から外へ水平延伸する第4の延伸面716を有する。前記第1の延伸面712と前記第4の延伸面716は、円弧面により接続され、前記第1の延伸面712、前記第2の延伸面713及び前記第4の延伸面716は、光軸に垂直し、前記第1の斜面711は、前記第1の延伸面712から物体側へ傾斜延伸している。
【0034】
前記上表面73は、順に接続された第1の平面731、第2の平面733、第3の平面735及び第2の光学面737を有する。前記第1の平面731と前記第2の平面733は、円弧面により接続され、前記第1の平面731と前記第3の平面735は、それぞれ前記第1の筒壁51と間隔を隔てて設けられ、前記第2の平面733は、前記第1の筒壁51における前記収容空間55に向かう表面に当接し、前記通光孔511は、前記第2の光学面737を露出させるための十分な直径を有する。
【0035】
図6に示すように、前記第2のレンズ8は、前記第1のレンズ7に向かう第1の表面81、前記第1の表面81に対向する第2の表面83、及び前記第1の表面81と前記第2の表面83を接続する第2の側面85を有し、前記第2の側面85は、前記第2の筒壁53における前記収容空間55に向かう表面に当接している。
【0036】
前記第1の表面81は、環状に分布し、ネジ山が設けられた第2の斜面811、それぞれ前記第2の斜面811の両端に接続された外へ水平延伸する第1の荷重面812と通光孔511から離れる方向へ折り曲げ、延伸する第2の荷重面813、前記第1の荷重面812から外へ水平延伸する第3の荷重面814、前記第2の荷重面813から、通光孔511から離れる方向へ折り曲げ、延伸する第4の荷重面815、及び前記第4の荷重面815の他端に接続された第3の光学面816を有する。前記第1の荷重面812と前記第3の荷重面814は、円弧面により接続されている。
【0037】
前記第1の荷重面812は、前記第1の延伸面712に当接し、且つ、光軸に垂直し、前記第2の荷重面813は、前記第2の延伸面713に当接し、且つ、光軸に垂直する。
【0038】
前記第2の斜面811は、前記第1の荷重面812から物体側へ傾斜延伸し、且つ、前記第2の斜面811のネジ山は、前記第1の斜面711のネジ山に嵌合されており、これにより、前記第1の斜面711と前記第2の斜面811は、前記第1のレンズ7と前記第2のレンズ8は光軸が共通するように、ネジ山により接続されている。
【0039】
前記第3の荷重面814は、前記第4の延伸面716と間隔を隔てて設けられている。
【0040】
前記第2の表面83は、順に接続された第1の接続面831、第2の接続面833及び第4の光学面835を有する。前記第1の接続面831と前記第2の接続面833は、円弧により接続されている。
【0041】
前記実施例1と前記実施例2において、前記第1の斜面と前記第2の斜面は、前記光軸を中心としている。
【0042】
本発明により提供されたレンズモジュールは、次のような有益な効果を有する。前記レンズ群は、第1のレンズと第2のレンズを有し、前記第1のレンズは、第1の斜面を有する下表面、前記下表面に対向設置された上表面、及び前記上表面と前記下表面を接続する第1の側面を有し、前記上表面は、前記第1の筒壁における前記収容空間に向かう表面に当接し、前記第1の側面は、前記第2の筒壁における前記収容空間に向かう表面に当接することにより、前記第1のレンズの光軸は、前記通光孔の軸線に重なり合わせ、前記第2のレンズは、第2の斜面を有し、前記第1の斜面と前記第2の斜面は、環状に分布し、且つ、前記第1の斜面と前記第2の斜面のそれぞれに互いに嵌合するネジ山が設けられ、前記第1の斜面と前記第2の斜面は、前記第1のレンズ及び前記第2のレンズは光軸が共通するように、ネジ山により接続され、これにより、前記レンズモジュールは高い同軸度と安定性を有すると保障することができる。
【0043】
上述したのは、本発明の実施形態にすぎず、当業者は、本発明の創造的構想を逸脱しない前提で、改善を行うことができるが、これらは全て本発明の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6