特許第6351806号(P6351806)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6351806インセンティブ付与システム及びインセンティブ付与方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6351806
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】インセンティブ付与システム及びインセンティブ付与方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20180625BHJP
【FI】
   G06Q30/02 338
【請求項の数】4
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-139209(P2017-139209)
(22)【出願日】2017年7月18日
【審査請求日】2017年12月25日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000139012
【氏名又は名称】株式会社リクルートホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】弓場 央嗣
【審査官】 渡邉 加寿磨
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−197371(JP,A)
【文献】 特開2009−271675(JP,A)
【文献】 特許第6116729(JP,B1)
【文献】 特開2012−33051(JP,A)
【文献】 特開2010−224884(JP,A)
【文献】 特開2006−338638(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/199971(WO,A1)
【文献】 特開2009−75839(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G16H 10/00 − 80/00
G06K 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の場所に対応付けられ、かつ所定の時間ごとに内容が変更される複数の数字により構成されるキーコードを発行する発行部と、
前記発行された前記キーコードを、前記場所にあるディスプレイに表示させる表示制御部と、
前記発行部により発行された前記キーコード、及び当該キーコードが前記ディスプレイに表示された表示日時を、前記場所に対応する無線LANの中継機器の通信可能範囲を特定するための無線通信エリアID、及び前記ディスプレイを特定するためのディスプレイIDに対応付けて記憶させる記憶部と、
携帯端末において一文字ずつ個別に入力された、前記携帯端末を特定する情報及び前記キーコードを受信した場合に、前記携帯端末を特定する情報及び前記キーコードの送信を中継した前記無線LANの中継機器の設定情報に基づいて、前記無線通信エリアIDを特定し、当該無線通信エリアIDに対応付けて記憶されている前記キーコードのいずれかと、前記受信した前記キーコードとが一致し、かつ、当該一致した前記キーコードに対応付けて記憶されている前記表示日時が、前記キーコードを受信した日時に対応する場合に、前記一致した前記キーコードに対応付けて記憶されている前記ディスプレイIDに基づいて、前記場所を特定し、前記受信した前記携帯端末を特定する情報に基づいて、前記場所に訪れた顧客を特定する特定部と、
前記特定された前記場所により提供されるインセンティブを、前記特定された前記顧客に対して付与する付与部と、
を備えるインセンティブ付与システム。
【請求項2】
前記携帯端末を特定する情報は、前記携帯端末の電話番号である、請求項1記載のインセンティブ付与システム。
【請求項3】
前記インセンティブは、少なくとも、ポイント、クーポン及びカタログのいずれかである、請求項1又は2記載のインセンティブ付与システム。
【請求項4】
プロセッサにより実行されるインセンティブ付与方法であって、
所定の場所に対応付けられ、かつ所定の時間ごとに内容が変更される複数の数字により構成されるキーコードを発行する発行ステップと、
前記発行された前記キーコードを、前記場所にあるディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
前記発行ステップにおいて発行された前記キーコード、及び当該キーコードが前記ディスプレイに表示された表示日時を、前記場所に対応する無線LANの中継機器の通信可能範囲を特定するための無線通信エリアID、及び前記ディスプレイを特定するためのディスプレイIDに対応付けて記憶させる記憶ステップと、
携帯端末において一文字ずつ個別に入力された、前記携帯端末を特定する情報及び前記キーコードを受信した場合に、前記携帯端末を特定する情報及び前記キーコードの送信を中継した前記無線LANの中継機器の設定情報に基づいて、前記無線通信エリアIDを特定し、当該無線通信エリアIDに対応付けて記憶されている前記キーコードのいずれかと、前記受信した前記キーコードとが一致し、かつ、当該一致した前記キーコードに対応付けて記憶されている前記表示日時が、前記キーコードを受信した日時に対応する場合に、前記一致した前記キーコードに対応付けて記憶されている前記ディスプレイIDに基づいて、前記場所を特定し、前記受信した前記携帯端末を特定する情報に基づいて、前記場所に訪れた顧客を特定する特定ステップと、
前記特定された前記場所により提供されるインセンティブを、前記特定された前記顧客に対して付与する付与ステップと、
を含むインセンティブ付与方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インセンティブ付与システム及びインセンティブ付与方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ポイントやクーポン等のインセンティブを顧客に付与する際に、Felica(登録商標)等の非接触型ICカードを搭載した携帯端末を利用するシステムが開発されている。
【0003】
下記特許文献1には、非接触型ICカードチップを内蔵した携帯装置を利用してポイントやクーポン等のインセンティブを提供するシステムが開示されている。このシステムでは、携帯装置IDとICカードIDとの組み合わせを用いて携帯装置の認証を行い、認証が成功した場合に、携帯装置のユーザに対してポイントを加算している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−181652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のシステムでユーザがポイントを受け取るためには、非接触型ICカードを搭載した携帯装置を店舗に持参する必要がある。したがって、非接触型ICカードを搭載した携帯装置を店舗に持参し忘れると、ポイントを受け取ることができない。また、ポイントカードを発行してポイントを管理するようなシステムであっても、ポイントカードを店舗に持参し忘れると、ポイントを受け取ることができない。
【0006】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、非接触型ICカードを搭載した携帯端末又はポイントカードを利用することなく、顧客に対してインセンティブを付与することができるインセンティブ付与システム及びインセンティブ付与方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様であるインセンティブ付与システムは、所定の場所に対応付けられ、かつ所定の時間ごとに内容が変更される識別コードを発行する発行部と、前記発行された前記識別コードを、前記場所にあるディスプレイに表示させる表示制御部と、携帯端末を特定する情報及び前記識別コードを受信した場合に、当該受信した前記識別コードに基づいて、前記場所を特定し、前記受信した前記携帯端末を特定する情報に基づいて、前記場所に訪れた顧客を特定する特定部と、前記特定された前記場所により提供されるインセンティブを、前記特定された前記顧客に対して付与する付与部と、を備える。
【0008】
前記場所は、店舗単位に区画されることとしてもよい。
【0009】
前記発行部は、無線LANの中継機器単位に、前記識別コードを発行することとしてもよい。
【0010】
前記携帯端末を特定する情報は、前記携帯端末の電話番号であることとしてもよい。
【0011】
前記インセンティブは、少なくとも、ポイント、クーポン及びカタログのいずれかであることとしてもよい。
【0012】
本発明の一態様であるインセンティブ付与方法は、所定の場所に対応付けられ、かつ所定の時間ごとに内容が変更される識別コードを発行する発行ステップと、前記発行された前記識別コードを、前記場所にあるディスプレイに表示させる表示制御ステップと、携帯端末を特定する情報及び前記識別コードを受信した場合に、当該受信した前記識別コードに基づいて、前記場所を特定し、前記受信した前記携帯端末を特定する情報に基づいて、前記場所に訪れた顧客を特定する特定ステップと、前記特定された前記場所により提供されるインセンティブを、前記特定された前記顧客に対して付与する付与ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、非接触型ICカードを搭載した携帯端末又はポイントカードを利用することなく、顧客に対してインセンティブを付与することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態におけるインセンティブ付与システムの構成を例示する図である。
図2図1に示すサーバの構成を例示する図である。
図3図1に示す店舗ディスプレイに表示される画面の一例である。
図4図1に示す携帯端末に表示される画面の一例である。
図5図1に示す携帯端末に表示される画面の一例である。
図6図1に示す携帯端末に表示される画面の一例である。
図7図1に示す携帯端末に表示される画面の一例である。
図8図1に示すインセンティブ付与システムにおいて、店舗に来店した顧客にポイントを付与する際の手順を例示するシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係るインセンティブ付与システムの概略構成図である。同図に示すように、本実施形態におけるインセンティブ付与システム1は、例えば、サーバ2と、会員データベース3と、各店舗Sa、Sb、Scに配置される店舗ディスプレイDa、Db、Dcと、一つ以上の携帯端末4とを含む。店舗Sa、Sb、Sc及び店舗ディスプレイDa、Db、Dcは、以下において特に区別して説明する必要がない場合には、店舗S及び店舗ディスプレイDと記載する。
【0017】
サーバ2は、会員データベース3、店舗ディスプレイD及び携帯端末4とネットワークNを介して通信できるように構成される。
【0018】
ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0019】
ネットワークNには、一つ以上のWiFiのアクセスポイント(無線LANの中継機器)Naが含まれる。アクセスポイントNaは、自アクセスポイントの通信可能範囲(以下、「WiFiエリア」ともいう。)Rに在圏する店舗ディスプレイD及び携帯端末4と、サーバ2との間の通信を中継する。
【0020】
携帯端末4は、ポイント付与サービスの提供を受ける顧客が使用する携帯可能な端末装置である。本実施形態では、携帯端末4として、スマートフォンを用いて説明するが、これに限定されず、電話番号を割り当て可能なモバイル端末全般を携帯端末4として用いることができる。
【0021】
会員データベース3は、顧客に関する会員情報を記憶する。会員情報は、データ項目として、例えば、電話番号項目、氏名項目、住所項目、メールアドレス項目等を含む。電話番号項目は、顧客を特定するための識別情報として、顧客が使用する携帯端末4に割り当てられた電話番号を格納する。
【0022】
図2に示すように、サーバ2は、例えば、プロセッサ20と、通信インタフェース21と、記憶資源22とを備える。
【0023】
プロセッサ20は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット及び各種レジスタから構成され、記憶資源22に格納されているコンピュータプログラム220を実行することで、後述する各種機能を実現する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。
【0024】
通信インタフェース21は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース21は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。
【0025】
記憶資源22は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶資源22は、複数の物理デバイスを1つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、1つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。記憶資源22には、コンピュータプログラム220が記憶される。
【0026】
コンピュータプログラム220は、所定の処理を行うためのプログラムであり、サーバ2のメインプログラムの動作中に適宜呼び出されて実行される複数のソフトウェアモジュールを備える。このソフトウェアモジュールは、それぞれ特定の処理を実行するためにモジュール化されたサブプログラムであり、例えば、プロシージャ、サブルーチン、メソッド、関数及びデータ構造等を用いて作成される。
【0027】
コンピュータプログラム220は、例示的に、処理モジュール221を有する。処理モジュール221を実行することで実現する機能については後述する。
【0028】
記憶資源22には、コンピュータプログラム220のほか、認証処理サーバ2の処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等が格納される。ドライバプログラムとして、例えば、通信インタフェース21を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。
【0029】
記憶資源22に格納される各種データとして、例えば、キーコードデータベース222に登録されるキーコード情報がある。キーコード情報は、データ項目として、例えば、WiFiエリアID項目、店舗ID項目、店舗ディスプレイID項目、キーコード項目及びキーコード表示日時項目等を含む。
【0030】
WiFiエリアID項目は、WiFiエリアを特定するための識別情報を格納する。店舗ID項目は、店舗を特定するための識別情報を格納する。店舗ディスプレイID項目は、店舗ディスプレイを特定するための識別情報を格納する。キーコード項目及び表示日時項目は、キーコードが発行されるたびに追加されるデータ項目である。キーコード項目は、発行されたキーコードを格納し、キーコード表示日時項目は、発行されたキーコードが店舗ディスプレイに表示された日時を格納する。
【0031】
なお、前述したキーコード情報を格納するデータベースの構成及びキーコード情報に含まれるデータ項目の組み合わせは例示に過ぎず、データベースの構成やデータ項目の組み合わせについては、運用するシステムに合わせて適宜変更することができる。
【0032】
図2に示すサーバ2の処理モジュール221を実行することで実現する機能について、以下に説明する。本実施形態では、例示的に、インセンティブとして、顧客にポイントを付与する場合について説明する。
【0033】
処理モジュール221は、一つのアクセスポイントNaが形成するWiFiエリアR内の店舗S単位に、キーコード(識別コード)を発行する。処理モジュール221は、キーコードの内容を所定の時間ごとに変更して発行する。所定の時間は、例えば顧客の自宅等のように、店舗以外の場所からキーコードが入力され、誤ってポイントを付与することが起こらない範囲で適宜設定することが好ましい。
【0034】
なお、キーコードは、店舗単位に発行する必要はなく、所定の場所単位に発行することができればよい。例えば、店舗内に設けられた売り場やレジ等の単位に発行することとしてもよいし、アクセスポイント単位に発行することとしてもよい。
【0035】
処理モジュール221は、発行したキーコードを、店舗Sにある店舗ディスプレイDに表示させる。例えば、図1のA店舗Saにある店舗ディスプレイDaに、図3に例示するようなキーコード提示画面を表示させ、来店した顧客にキーコードを提示することとしてもよい。同図は、A店舗Saでは、現在、来店ポイントを付与するためのキーワードとして、“325”が提示されていることを示す。
【0036】
処理モジュール221は、発行したキーコードに関するキーコード情報を、キーコードデータベース222に登録する。キーコード情報には、前述したように、例えば、WiFiエリアID、店舗ID、店舗ディスプレイID、キーコード及びキーコード表示日時等が含まれる。
【0037】
処理モジュール221は、キーコード及び携帯端末4の電話番号を、その携帯端末4が在圏するアクセスポイントNaを介して受信する。
【0038】
ここで、図4及び図5を参照し、携帯端末4を所持する顧客が、店舗Sに来店し、キーコード及び電話番号を携帯端末4に入力してサーバ2に送信する際の手順の一例について説明する。
【0039】
最初に、顧客がA店舗Saに来店し、携帯端末4を操作してアクセスポイントNaによるWiFiスポットに接続する。続いて、顧客がブラウザを起動すると、携帯端末4のディスプレイに、図4に例示するポイント付与申請画面が表示される。
【0040】
続いて、顧客が、A店舗Saにある店舗ディスプレイDaを確認し、その時点で店舗ディスプレイDaに表示されている“325”を、キーコード入力欄41に入力する(図5参照)。続いて、顧客が、携帯端末4の電話番号を、電話番号入力欄42に入力し、“submit”ボタン43をタップする(図5参照)。これにより、携帯端末4が、キーコード及び電話番号をサーバ2に送信する。
【0041】
図2に示す処理モジュール221は、携帯端末4から受信したキーコードに基づいて、キーコードデータベース222のキーコード情報を参照し、顧客が来店した店舗を特定する。このとき、処理モジュール221は、キーコードの送信を中継したアクセスポイントNaの設定情報に基づいて、WiFiエリアを特定し、その特定したWiFiエリアの店舗に発行したキーコードと、携帯端末4から受信したキーコードとを比較して、店舗を特定する。
【0042】
処理モジュール221は、店舗を特定する際に、携帯端末4からキーコードを受信した日時と、キーコード情報のキーコード表示日時とを比較して、キーコードが店舗内で入力されたと判定できる場合に、店舗を特定することとしてもよい。これにより、店舗以外の場所からキーコードが入力され、誤ってポイントを付与してしまう事態を減らすことが可能となる。
【0043】
処理モジュール221は、店舗が特定できない場合に、エラーメッセージを携帯端末4に送信する。
【0044】
処理モジュール221は、携帯端末4から受信した電話番号に基づいて、会員データベース3の会員情報を参照し、店舗に来店した顧客を特定する。
【0045】
処理モジュール221は、特定した店舗により提供されるポイントを、特定した顧客に対して付与するポイント付与処理を実行する。
【0046】
ここで、図6及び図7を参照し、店舗に来店した顧客にポイントを付与する際の手順の一例について説明する。
【0047】
最初に、サーバ2において、来店した顧客が特定され、その顧客がA店舗Saに来店したことが特定されると、携帯端末4のディスプレイに、図6に例示するポイント付与ガイド画面が表示される。
【0048】
続いて、顧客が、携帯端末4のディスプレイに表示されたURL(Uniform Resource Locator)44を選択して接続を指示すると、ポイント付与要求メッセージがサーバ2に送信され、携帯端末4のディスプレイに、図7に例示するポイント獲得通知画面が表示される。同図のポイント獲得通知画面により、A店舗Saへの来店ポイントとして30ポイント獲得したことが、顧客に通知される。
【0049】
次に、図8を参照して、店舗Sに来店した顧客にポイントを付与する際の一連の手順について説明する。
【0050】
最初に、サーバ2の処理モジュール221は、定期的に、各店舗Sのキーコードを発行し、発行したキーコードを、対応する店舗Sの店舗ディスプレイDに表示させる(ステップS101)。このステップS101の処理は、この後も継続して実行される。
【0051】
続いて、店舗Sに来店した顧客の操作指示に従って、携帯端末4は、店舗Sに設けられたWiFiスポットに接続する(ステップS102)。
【0052】
続いて、携帯端末4は、顧客の操作指示に従ってブラウザを起動し、図4に示すポイント付与申請画面を表示する(ステップS103)。顧客は、店舗ディスプレイDに表示されているキーコード及び電話番号をポイント付与申請画面に入力することになる。
【0053】
続いて、携帯端末4は、ポイント付与申請画面の“submit”ボタン43に対するタップを検知する(ステップS104)と、ポイント付与申請画面に入力されたキーコード及び電話番号をサーバ2に送信する(ステップS105)。
【0054】
続いて、サーバ2の処理モジュール221は、携帯端末4から受信したキーコードに基づいて、キーコードデータベース222のキーコード情報を参照し、顧客が来店した店舗Sを特定する(ステップS106)。
【0055】
続いて、サーバ2の処理モジュール221は、携帯端末4から受信した電話番号に基づいて、会員データベース3の会員情報を参照し、店舗Sに来店した顧客を特定する(ステップS107)。
【0056】
続いて、サーバ2の処理モジュール221は、来店した店舗S及び顧客を特定した場合に、その特定した顧客に対し、その特定した店舗Sへの来店ポイントを付与するためのURL情報を携帯端末4に送信する(ステップS108)。
【0057】
続いて、携帯端末4は、図6に示すポイント付与ガイド画面を表示する(ステップS109)。
【0058】
続いて、携帯端末4は、URLへの接続指示を検知する(ステップS110)と、ポイント付与要求メッセージをサーバ2に送信する(ステップS111)。
【0059】
続いて、サーバ2の処理モジュール221は、携帯端末4の顧客に対し、店舗Sへの来店ポイントを付与するポイント付与処理を実行する(ステップS112)。
【0060】
続いて、サーバ2の処理モジュール221は、来店ポイントの付与に関する通知情報を携帯端末4に送信する(ステップS113)。
【0061】
続いて、携帯端末4は、図7に示すポイント獲得通知画面を表示する(ステップS114)。
【0062】
前述したように、実施形態におけるインセンティブ付与システム1によれば、所定の店舗Sに対応付けられ、かつ所定の時間ごとに内容が変更されるキーコードを発行し、その発行したキーコードを、店舗Sにある店舗ディスプレイDに表示させ、携帯端末の電話番号及びキーコードを受信した場合に、その受信したキーコードに基づいて店舗Sを特定し、受信した電話番号に基づいて店舗Sに来店した顧客を特定したうえで、店舗により提供されるポイントを顧客に対して付与することができる。
【0063】
したがって、実施形態におけるインセンティブ付与システム1によれば、店舗に来店した顧客は、その店舗に表示されているキーコードと自分の携帯端末の電話番号とを携帯端末から入力して送信することで、来店した店舗のポイントを受け取ることができる。それゆえ、非接触型ICカードを搭載した携帯端末又はポイントカードを利用することなく、顧客に対してポイントを付与することが可能となる。
【0064】
[変形例]
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、前述した各処理(ステップ)は処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、又は並列に実行することができる。
【0065】
また、前述した実施形態では、来店ポイントを付与する場合について説明しているが、来店ポイントに限らず、他のポイントを付与する場合にも適用することができる。例えば、店舗での購入額に応じたポイントを付与することとしてもよい。この場合、会計の際に、キーコードと電話番号に加え、支払金額を携帯端末4から入力することとし、その支払金額に対応するポイントを顧客に付与することとすればよい。
【0066】
また、前述した実施形態では、顧客に付与するインセンティブとして、ポイントを用いて説明しているが、インセンティブはこれに限定されない。例えばクーポン又はカタログをインセンティブとして顧客に付与する場合についても同様に適用することができる。
【0067】
インセンティブとしてカタログを付与する場合には、例えば、電子カタログや電子カタログのURLを顧客の携帯端末4に送信することとしてもよいし、顧客の住所宛てにカタログを郵送することとしてもよい。顧客の住所は、会員データベース3の会員情報から取得することができる。
【符号の説明】
【0068】
1…インセンティブ付与システム、2…サーバ、3…会員データベース、4…携帯端末、20…プロセッサ、21…通信インタフェース、22…記憶資源、220…コンピュータプログラム、221…処理モジュール、222…キーコードデータベース、N…ネットワーク、Na…アクセスポイント、R…WiFiエリア
【要約】      (修正有)
【課題】非接触型ICカードを搭載した携帯端末又はポイントカードを利用することなく、顧客に対してインセンティブを付与する方法を提供する。
【解決手段】インセンティブ付与システム1において、店舗Sa、Sb、Scに対応付けられ、かつ所定の時間ごとに内容が変更されるキーコードを発行し、発行したキーコードを、店舗にあるディスプレイDa、Db、Dcに表示させ、携帯端末4の電話番号及びキーコードを受信した場合に、受信したキーコードに基づいて店舗を特定し、受信した電話番号に基づいて店舗に訪れた顧客を特定し、特定した店舗により提供されるインセンティブ(ポイント)を、特定した顧客に対して付与する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8