特許第6351812号(P6351812)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6351812決定装置、決定方法、及び決定プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6351812
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】決定装置、決定方法、及び決定プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20180625BHJP
   G06Q 10/06 20120101ALI20180625BHJP
   G06F 12/00 20060101ALI20180625BHJP
【FI】
   G06F17/30 120B
   G06Q10/06
   G06F17/30 414A
   G06F12/00 537A
【請求項の数】21
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2017-168922(P2017-168922)
(22)【出願日】2017年9月1日
【審査請求日】2017年10月31日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】日比野 哲也
(72)【発明者】
【氏名】小川 修司
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 禎士
(72)【発明者】
【氏名】谷口 博基
【審査官】 石田 信行
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−296159(JP,A)
【文献】 特開2017−058800(JP,A)
【文献】 関 亜紀子,コンテンツ循環における権利継承管理方式の提案,FIT2005 第4回情報科学技術フォーラム 一般講演論文集 第4分冊,社団法人 情報処理学会,2005年 8月22日,p.369−370
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
G06F 12/00
G06Q 10/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各データを所有する事業者が関連付けられた前記各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記リネージ情報に含まれる第2データが依存する第1データを所有する第1事業者であって、複数の第1事業者のうち、所定の閾値以上の事業者が許諾する場合、前記第2データの所定の利用を許可すると決定する決定部と、
を備えたことを特徴とする決定装置。
【請求項2】
各データを所有する事業者が関連付けられた前記各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記リネージ情報に含まれる第2データが依存する第1データを所有する第1事業者であって、複数の第1事業者のうち、許諾を行った第1事業者のデータ量が、所定の閾値以上である場合、前記第2データの所定の利用を許可すると決定する決定部と、
を備えたことを特徴とする決定装置。
【請求項3】
各データを所有する事業者が関連付けられた前記各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記リネージ情報に含まれる第1データに依存する第2データに対する許諾を行った前記第1データを所有する第1事業者であって、複数の第1事業者のうち、前記第1データの貢献度が、所定の閾値以上である場合、前記第2データの所定の利用を許可すると決定する決定部と、
を備えたことを特徴とする決定装置。
【請求項4】
各データを所有する事業者が関連付けられた前記各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記リネージ情報に含まれる第2データが依存する第1データを所有する第1事業者であって、複数の第1事業者のうち、前記第1データが所定の基準を満たさない第1事業者以外の第1事業者の許諾に関する情報に応じて、前記第2データの所定の利用の可否を決定する決定部と、
を備えたことを特徴とする決定装置。
【請求項5】
各データを所有する事業者が関連付けられた前記各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記リネージ情報に含まれる第1データに依存する第2データの所定の利用の可否を、複数の第1事業者の許諾に関する情報であって、前記第2データに対する影響度が所定の基準を満たさない第1事業者以外の第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する決定部と、
を備えたことを特徴とする決定装置。
【請求項6】
前記決定部は、
前記第1データを用いて生成された前記第2データの前記所定の利用の可否を、前記第1データを所有する第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の決定装置。
【請求項7】
前記決定部は、
複数の第1事業者の全てが許諾する場合、前記第2データの前記所定の利用を許可すると決定する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の決定装置。
【請求項8】
前記決定部は、
前記第2データが依存する前記第1データのうち、前記許諾を行った複数の第1事業者のデータ量の合計が、所定の閾値以上である場合、前記第2データの前記所定の利用を許可すると決定する
ことを特徴とする請求項に記載の決定装置。
【請求項9】
前記決定部は、
前記第2データに対する前記許諾を行った複数の第1事業者の前記第1データの貢献度の合計が、所定の閾値以上である場合、前記第2データの前記所定の利用を許可すると決定する
ことを特徴とする請求項に記載の決定装置。
【請求項10】
前記決定部は、
前記各データが管理される所定のプラットフォーム外における前記第2データの利用の可否を、前記許諾に関する情報に応じて決定する
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の決定装置。
【請求項11】
前記決定部は、
前記第2データを所有する第2事業者以外の第3事業者による前記第2データの前記所定の利用の可否を、前記許諾に関する情報に応じて決定する
ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の決定装置。
【請求項12】
コンピュータが実行する決定方法であって、
各データを所有する事業者が関連付けられた前記各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記リネージ情報に含まれる第2データが依存する第1データを所有する第1事業者であって、複数の第1事業者のうち、所定の閾値以上の事業者が許諾する場合、前記第2データの所定の利用を許可すると決定する決定工程と、
を含んだことを特徴とする決定方法。
【請求項13】
各データを所有する事業者が関連付けられた前記各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された前記リネージ情報に含まれる第2データが依存する第1データを所有する第1事業者であって、複数の第1事業者のうち、所定の閾値以上の事業者が許諾する場合、前記第2データの所定の利用を許可すると決定する決定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする決定プログラム。
【請求項14】
コンピュータが実行する決定方法であって、
各データを所有する事業者が関連付けられた前記各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記リネージ情報に含まれる第2データが依存する第1データを所有する第1事業者であって、複数の第1事業者のうち、許諾を行った第1事業者のデータ量が、所定の閾値以上である場合、前記第2データの所定の利用を許可すると決定する決定工程と、
を含んだことを特徴とする決定方法。
【請求項15】
各データを所有する事業者が関連付けられた前記各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された前記リネージ情報に含まれる第2データが依存する第1データを所有する第1事業者であって、複数の第1事業者のうち、許諾を行った第1事業者のデータ量が、所定の閾値以上である場合、前記第2データの所定の利用を許可すると決定する決定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする決定プログラム。
【請求項16】
コンピュータが実行する決定方法であって、
各データを所有する事業者が関連付けられた前記各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記リネージ情報に含まれる第1データに依存する第2データに対する許諾を行った前記第1データを所有する第1事業者であって、複数の第1事業者のうち、前記第1データの貢献度が、所定の閾値以上である場合、前記第2データの所定の利用を許可すると決定する決定工程と、
を含んだことを特徴とする決定方法。
【請求項17】
各データを所有する事業者が関連付けられた前記各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された前記リネージ情報に含まれる第1データに依存する第2データに対する許諾を行った前記第1データを所有する第1事業者であって、複数の第1事業者のうち、前記第1データの貢献度が、所定の閾値以上である場合、前記第2データの所定の利用を許可すると決定する決定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする決定プログラム。
【請求項18】
コンピュータが実行する決定方法であって、
各データを所有する事業者が関連付けられた前記各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記リネージ情報に含まれる第2データが依存する第1データを所有する第1事業者であって、複数の第1事業者のうち、前記第1データが所定の基準を満たさない第1事業者以外の第1事業者の許諾に関する情報に応じて、前記第2データの所定の利用の可否を決定する決定工程と、
を含んだことを特徴とする決定方法。
【請求項19】
各データを所有する事業者が関連付けられた前記各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された前記リネージ情報に含まれる第2データが依存する第1データを所有する第1事業者であって、複数の第1事業者のうち、前記第1データが所定の基準を満たさない第1事業者以外の第1事業者の許諾に関する情報に応じて、前記第2データの所定の利用の可否を決定する決定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする決定プログラム。
【請求項20】
コンピュータが実行する決定方法であって、
各データを所有する事業者が関連付けられた前記各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記リネージ情報に含まれる第1データに依存する第2データの所定の利用の可否を、複数の第1事業者の許諾に関する情報であって、前記第2データに対する影響度が所定の基準を満たさない第1事業者以外の第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する決定工程と、
を含んだことを特徴とする決定方法。
【請求項21】
各データを所有する事業者が関連付けられた前記各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された前記リネージ情報に含まれる第1データに依存する第2データの所定の利用の可否を、複数の第1事業者の許諾に関する情報であって、前記第2データに対する影響度が所定の基準を満たさない第1事業者以外の第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する決定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする決定プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決定装置、決定方法、及び決定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、種々の情報(データ)を管理する技術が提供されている。例えば、データの受信からデータ統合までのデータの流れを可視化し、どのようにデータが統合されるかを把握可能にする技術が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−169831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、データの依存関係を反映した適切なデータの利用許諾を行うことが難しい場合がある。例えば、他の事業者が所有するデータを用いて一の事業者が生成したデータを利用する場合、一の事業者の許諾のみで一の事業者が生成したデータを流用可能とした場合、他の事業者等の権利等が適切に保護されない場合がある。このように、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にすることが難しい場合がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にする決定装置、決定方法、及び決定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る決定装置は、各データを所有する事業者が関連付けられた前記各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記リネージ情報における前記各データのうち、第1データに依存する第2データの所定の利用の可否を、前記第1データを所有する第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する決定部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る決定処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る決定システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る決定装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る事業者情報記憶部の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るリネージ情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る許諾情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る決定処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係るプラットフォームの構成例を示す概念図である。
図9図9は、決定装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る決定装置、決定方法、及び決定プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る決定装置、決定方法、及び決定プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.決定処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る決定処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る決定処理の一例を示す図である。図1では、事業者が関連付けられた各データ間の依存関係を示す情報(リネージ情報)に基づいて、決定装置100(図3参照)がデータの利用可否を決定する場合を一例として説明する。以下では、依存される側のデータを第1データとし、第1データに依存する側のデータを第2データとする場合がある。例えば、第2データは第1データを基に生成される。なお、ここでいう第1データ及び第2データは、データの依存関係を説明するための相対的な概念であって、一のデータが他のデータに対する第1データとなり、一のデータが他のデータの第2データとなり得る場合がある。なお、ここでいうデータ間の依存関係とは、第1データが第2データが存在する基となるデータである場合のように、あるデータが他のデータの存在に影響を与える関係であってもよい。
【0011】
図1の例では、決定装置100は、第1データを用いて生成された第2データの利用の可否を、第1データを所有する第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する。以下では、第2データの生成の基となるデータ(第1データ)を「基データ」とする場合がある。図1の例では、事業者EDがデータDT4を所定のプラットフォーム(プラットフォームPF)外への持ち出しを要求する場合を示す。
【0012】
なお、ここでいうプラットフォームは、所定のサービス(以下、「プラットフォームサービス」とする)を提供するための環境のことであるものとする。図1の例に示すプラットフォームPFは、決定装置100を用いて種々のサービスを行うサービス事業者が提供する環境であってもよい。また、プラットフォームPFは、複数のクラウドサービス(以下、「クラウド」ともいう)に跨って提供されてもよい。なお、この点についての詳細は後述する。
【0013】
図1の例に示すプラットフォームPFは、各々がデータを所有する多数の所有者(事業者)が、自身のデータを他の事業者が利用可能にしたり、自身が他の事業者のデータを利用したりするためのプラットフォームサービスであるものとする。なお、各事業者は、プラットフォームサービスにおけるデータを、所定のインターフェース(Interface:IF)を介して、利用可能となるものとする。例えば、図1の例に示すプラットフォームPFに登録されたデータは、所定のアプリケーションプログラミングインタフェース(API:Application Programming Interface)や仮想機械(VM:virtual machine)等の種々のネットワークコンピューティング等に関する従来技術を適宜用いることにより利用可能となるものとする。例えば、事業者は、他の事業者のデータ等を所定のアプリケーションプログラミングインタフェースや仮想機械等を利用することにより、プラットフォームPF内において閲覧や利用が可能であってもよい。
【0014】
また、図1の例では、プラットフォームサービスを利用する各事業者は、プラットフォームPF内のデータのプラットフォームPF外の装置(事業者装置20等)へのダウンロード(保存)等は制限されるものとする。すなわち、図1の例では、プラットフォームPF外へのデータの持ち出しは、制限されているものとする。なお、プラットフォームPF内でのデータの利用については、ACL(アクセス制御リスト:Access Control List)等の種々の従来技術により制御されてもよいが、説明は省略する。
【0015】
上記のように「事業者*(*は任意の文字列)」と記載した場合、その事業者は事業者ID「*」により識別される事業者であることを示す。例えば、「事業者EA」と記載した場合、その事業者は事業者ID「EA」により識別される事業者である。また、「データDT*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのデータはデータID「DT*」により識別されるデータであることを示す。例えば、「データDT1」と記載した場合、そのデータはデータID「DT1」により識別されるデータである。
【0016】
以下では、決定装置100が事業者EDがデータDT4をプラットフォームPF外への持ち出しを要求した場合に、データDT4の基データを所有する事業者の許諾に応じて、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾するかどうかを決定する場合を説明する。なお、図1の例では、データDT4の基データを所有する全事業者が許諾した場合に、決定装置100が事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許可する場合を説明する。
【0017】
なお、図1の例では、データの所定の利用として、事業者EDによるデータDT4のプラットフォームPF外への持ち出しを一例として示すが、データの所定の利用は、プラットフォームPF外への持ち出しに限らず、プラットフォームPF内での利用等の種々の利用であってもよい。また、図1の例では、事業者EA、事業者EB、事業者EC、事業者ED等の多数の事業者がプラットフォームサービスを利用しているものとする。
【0018】
まず、図1の例では、事業者EAがデータDT1をプラットフォームPFに登録している。例えば、プラットフォームPFには、事業者EAが利用する事業者装置20−1(図2参照)からデータDT1が登録される。なお、事業者EAが登録するデータDT1は、どのようなデータ(情報)であってもよい。例えば、事業者EAが登録するデータDT1は、事業者EAが所有するデータであれば、どのようなデータであってもよい。例えば、事業者EAが登録するデータDT1は、事業者EAが自動車を販売する事業者である場合、自動車の販売データ等であってもよい。例えば、事業者EAが登録するデータDT1は、ユーザ(個人)を識別可能な情報が関連付けられた自動車の販売データや、ユーザのデモグラフィック属性(性別、年齢等)やサイコグラフィック属性に基づく統計的な自動車の販売データ等であってもよい。なお、以下では、ユーザを識別可能な情報が関連付けられたデータを「識別可能データ」とし、統計的なデータを「統計データ」とする場合がある。例えば、図1の例では、事業者EA〜ED等の各事業者は、事業者装置20を用いて、インターフェイスAPIを介してプラットフォームPFにおけるデータに対する処理を要求する。
【0019】
また、事業者EBがデータDT2をプラットフォームPFに登録している。例えば、プラットフォームPFには、事業者EBが利用する事業者装置20−2(図2参照)からデータDT2が登録される。また、事業者ECがデータDT3をプラットフォームPFに登録している。例えば、プラットフォームPFには、事業者EBが利用する事業者装置20−3(図2参照)からデータDT3が登録される。
【0020】
また、図1の例では、事業者EDは、データDT1〜DT3についての利用が許可されているものとする。そして、事業者EDは、プラットフォームPF内においてデータDT1〜DT3を用いてデータDT4を生成する。すなわち、図1の例では、データDT4は、依存関係DP1に示すように、データDT1を基データとするデータである。また、データDT4は、依存関係DP2に示すように、データDT2を基データとするデータである。また、データDT4は、依存関係DP3に示すように、データDT3を基データとするデータである。なお、決定装置100は、上記のような依存関係を示すリネージ情報をリネージ情報記憶部122(図5参照)に記憶してもよい。
【0021】
また、図1の例では、事業者EDは、生成したデータDT4をプラットフォームPFに登録しているものとする。例えば、データDT4は、データDT1〜DT3に基づいて生成されるモデルや識別可能データや統計データ等の種々のデータであってもよい。なお、データDT4は、データDT1〜DT3に基づいて生成されるデータであればどのようなデータであってもよい。
【0022】
ここで、図1の例では、事業者EDは、データDT4の利用要求を行う(ステップS11)。例えば、事業者EDの管理者M1は、事業者装置20−4にデータDT4をダウンロードする(持ち出す)ことを要求する。例えば、決定装置100は、事業者装置20−4からデータDT4をダウンロードする(持ち出す)ことを示す要求情報を取得する。
【0023】
事業者EDがデータDT4をプラットフォームPF外への持ち出しを要求したため、決定装置100は、データDT4の基データを所有する事業者の許諾に応じて、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾するかどうかを決定する。
【0024】
例えば、決定装置100は、データDT4の基データであるデータDT1を所有する事業者EAに、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾するかの確認を要求する。例えば、決定装置100は、データDT1を所有する事業者EAの事業者装置20−1に、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾するかの確認を要求する情報を送信する。
【0025】
図1の例では、事業者EAは、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾する(ステップS12−1)。例えば、決定装置100は、事業者EAの事業者装置20−1から、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾することを示す情報を取得する。
【0026】
例えば、決定装置100は、データDT4の基データであるデータDT2を所有する事業者EBに、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾するかの確認を要求する。例えば、決定装置100は、データDT2を所有する事業者EBの事業者装置20−2に、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾するかの確認を要求する情報を送信する。
【0027】
図1の例では、事業者EBは、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾する(ステップS12−2)。例えば、決定装置100は、事業者EBの事業者装置20−2から、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾することを示す情報を取得する。
【0028】
例えば、決定装置100は、データDT4の基データであるデータDT3を所有する事業者ECに、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾するかの確認を要求する。例えば、決定装置100は、データDT3を所有する事業者ECの事業者装置20−3に、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾するかの確認を要求する情報を送信する。
【0029】
図1の例では、事業者ECは、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾する(ステップS12−3)。例えば、決定装置100は、事業者ECの事業者装置20−3から、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾することを示す情報を取得する。
【0030】
このように、図1の例では、データDT4の基データを所有する事業者EA、事業者EB、事業者ECから、事業者EDによるデータDT4をプラットフォームPF外への持ち出しの許諾があるため、決定装置100は、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許可すると決定する。すなわち、決定装置100は、プラットフォームPFに登録されたデータに関する制御に関する決定を行う。そして、決定装置100は、事業者EDにデータDT4を提供するための処理を行う。例えば、決定装置100は、事業者EDにデータDT4の持ち出しを行わせるための処理を行う。また、以下、ステップS12−1〜S12−3を区別せずに説明する場合、ステップS12と総称する。
【0031】
例えば、決定装置100は、データDT4を保有するクラウドサーバ50(図2参照)に事業者EDの事業者装置20−4にデータDT4を送信するように指示する情報を送信する(ステップS13)。図1の例では、決定装置100から指示を受けたクラウドサーバ50−4(図4参照)は、保有するデータDT4を事業者EDの事業者装置20−4に送信する。また、例えば、決定装置100は、自身がデータDT4を保有している場合、データDT4を事業者装置20−4へ送信してもよい。
【0032】
これにより、事業者EDは、データDT4の持ち出しを完了する(ステップS14)。例えば、事業者EDの事業者装置20−4にデータDT4がダウンロードされる。
【0033】
なお、図1の例では、説明のために、ステップS11の要求後に基データを所有する事業者の許諾を確認する場合を示したが、ステップS12は、ステップS11よりも前に予め行われてもよい。
【0034】
上述したように、決定装置100は、生成される基となる基データがあるデータを事業者が利用する場合には、基データを所有する事業者の許諾に応じて利用の可否を決定する。したがって、決定装置100は、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にすることができる。これにより、各事業者が決定システム1におけるプラットフォームPFに自身のデータを登録し、他の事業者のデータを利用する場合、自身のデータがどのように利用されるかを把握可能になる。また、プラットフォームPFにデータを登録した各事業者は、プラットフォームPFに自身のデータを登録したデータ等の削除した場合等に、そのデータを基データとする他のデータの流用を制限することが可能になる。これにより、決定システム1は、事業者がプラットフォームPFにデータを登録する際の心理的な障壁を低減させることができる。したがって、決定システム1は、プラットフォームサービスの利用に参入する事業者を増大させることが可能となる。
【0035】
〔1−1.データ間の依存関係〕
なお、図1の例では、説明を簡単にするために、データ間の依存関係が直接の依存関係がある場合を示したが、データ間の依存関係は種々の態様であってもよい。また、決定装置100は、種々の態様の依存関係に応じて、決定処理を行ってもよい。
【0036】
例えば、決定装置100は、利用の要求の対象となったデータ(第2データ)の基データの基データ(以下、「再帰的基データ」)がある場合、その第2データの利用可否の決定に、再帰的基データを所有する事業者の許諾の有無を加味してもよい。例えば、第2データの利用要求があった場合、第1データ及び再帰的基データの全事業者の許諾が有る場合に、第2データの利用を許可してもよい。なお、再帰的基データには、依存するデータが無くなる、すなわち基データが無くなるまでデータを遡ったデータが含まれてもよいし、所定数の階層(例えば、3階層)まで遡ったデータが含まれてもよい。
【0037】
〔1−2.許可条件〕
なお、図1の例では、説明を簡単にするために、基データを所有する全事業者の許諾があった場合に、第2データの利用(持ち出し)が許可される場合を示したが、決定装置100は、種々の情報を適宜用いて、利用の可否を決定してもよい。例えば、決定装置100は、全第1事業者に限らず、一部の第1事業者の許諾が有る場合、第2データの所定の利用を許可すると決定してもよい。例えば、決定装置100は、複数の第1事業者のうち、所定の閾値以上の事業者が許諾する場合、第2データの所定の利用を許可すると決定する。図1の例では、決定装置100は、3つの事業者EA〜ECのうち、2つ以上の事業者が許諾する場合、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許可すると決定してもよい。
【0038】
〔1−2−1.割合に基づく可否〕
また、決定装置100は、許諾した第1事業者のデータが基データに占める割合に基づいて、利用の可否を決定してもよい。例えば、決定装置100は、第2データが依存する第1データのうち、許諾を行った第1事業者のデータ量が、所定の閾値以上である場合、第2データの所定の利用を許可すると決定してもよい。例えば、決定装置100は、第2データが依存する第1データのうち、許諾を行った複数の第1事業者のデータ量の合計が、所定の閾値以上である場合、記第2データの所定の利用を許可すると決定してもよい。
【0039】
例えば、決定装置100は、許諾を行った第1事業者のデータが基データ全体に占める割合が、所定の閾値以上である場合、第2データの所定の利用を許可すると決定してもよい。例えば、決定装置100は、許諾を行った第1事業者のデータが基データに占める割合が、閾値「70%」以上である場合、第2データの所定の利用を許可すると決定してもよい。
【0040】
図5の例では、決定装置100は、データDT4について、3つの事業者EA〜ECのうち、割合が「40%」である事業者EAと割合が「30%」である事業者EBの2つの事業者が許諾する場合、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許可すると決定してもよい。この場合、決定装置100は、許諾した事業者のデータの割合が「70(=40+30)%」となり閾値「70%」以上となるため、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許可すると決定してもよい。
【0041】
〔1−2−2.貢献度に基づく可否〕
また、決定装置100は、許諾した第1事業者のデータの貢献度に基づいて、利用の可否を決定してもよい。例えば、決定装置100は、第2データが依存する第1データのうち、許諾を行った第1事業者のデータの貢献度が、所定の閾値以上である場合、第2データの所定の利用を許可すると決定してもよい。また、例えば、決定装置100は、第2データに対する許諾を行った複数の第1事業者の第1データの貢献度の合計が、所定の閾値以上である場合、第2データの所定の利用を許可すると決定してもよい。なお、図5の例では、全基データの貢献度の合計が100になる場合を示すが、貢献度は適宜の値であってもよい。
【0042】
例えば、決定装置100は、第2データに対する許諾を行った第1事業者の第1データの貢献度が、所定の閾値以上である場合、第2データの前記所定の利用を許可すると決定する。例えば、決定装置100は、許諾を行った第1事業者のデータの貢献度の合計が、閾値「70」以上である場合、第2データの所定の利用を許可すると決定してもよい。
【0043】
図5の例では、決定装置100は、データDT4について、3つの事業者EA〜ECのうち、貢献度が「35」である事業者EAと貢献度が「35」である事業者EBの2つの事業者が許諾する場合、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許可すると決定してもよい。この場合、決定装置100は、許諾した事業者のデータの貢献度が「70(=35+35)」となり閾値「70」以上となるため、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許可すると決定してもよい。
【0044】
〔1−2−2−1.モデルの場合〕
また、第2データがモデルである場合、各基データ(第1データ)の貢献度は、モデルの精度に与える影響度に応じて決定されてもよい。この場合、モデルである第2データの生成における各基データ(第1データ)の貢献度は、モデルの精度に与える影響度に応じて決定されてもよい。この場合、貢献度とは、各説明変数の目的変数に対する重要度(寄与率)であってもよい。例えば、決定装置100は、モデルにおいて、重みが大きい素性に対応するデータ程、モデルへの寄与率(影響度)が大きいと決定してもよい。また、第2データとしてのモデルの生成は、種々の従来技術を適宜用いて行われてもよい。また、モデルは、SVM(Support Vector Machine)等の教師あり学習の機械学習に関する技術を用いて生成されてもよい。また、例えば、モデルの生成は、教師なし学習の機械学習に関する技術を用いて行われてもよい。例えば、モデルの生成は、深層学習(ディープラーニング)の技術を用いて行われてもよい。例えば、モデルの生成は、DNN(Deep Neural Network)やRNN(Recurrent Neural Network)やCNN(Convolutional Neural Network)等の種々のディープラーニングの技術を適宜用いて行われてもよい。なお、決定システム1においては、上述のようなモデルの寄与率の算出等の種々の従来技術を適宜用いて決定された各データの貢献度が用いられてもよい。
【0045】
〔1−2−2−2.データの価値〕
また、決定装置100は、各基データを所有する事業者の貢献度については種々の情報を適宜用いて、決定してもよい。例えば、決定装置100は、各基データの希少度が高い程、その基データの貢献度が高いと決定してもよい。例えば、決定装置100は、各基データが公開される範囲が狭い程、その基データの貢献度が高いと決定してもよい。
【0046】
〔1−3.除外対象〕
また、決定装置100は、第1事業者から条件を満たさない事業者(以下「除外事業者」ともいう)を除外して残った事業者(以下「許諾要事業者」ともいう)の許諾に応じて、利用の可否を決定してもよい。
【0047】
例えば、決定装置100は、複数の第1事業者のうち、第1データが所定の基準を満たさない第1事業者以外の第1事業者(許諾要事業者)の許諾に関する情報に応じて決定する。
【0048】
〔1−3−1.影響度が低い事業者〕
例えば、決定装置100は、第2データに対する影響度が所定の基準を満たさない第1事業者以外の第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定してもよい。例えば、決定装置100は、第2データに対する影響度が所定の基準を満たさない第1事業者を除外事業者とし、その除外事業者を除いた第1事業者(許諾要事業者)の許諾に関する情報に応じて、利用の可否を決定してもよい。
【0049】
例えば、決定装置100は、データが基データに占める割合が所定の閾値未満である事業者を除外事業者と決定してもよい。例えば、決定装置100は、第1事業者のデータが基データに占める割合が閾値「20%」未満である事業者を除外事業者と決定してもよい。
【0050】
図5の例では、決定装置100は、データDT55について、基データ(データDT11、DT21、DT4)全体に占める割合が閾値「20%」未満の「5%」であるデータDT4を所有する事業者EDを除外事業者と決定してもよい。この場合、決定装置100は、事業者EDを除く、データDT11を所有する事業者及びデータDT21を所有する事業者の2つの事業者の許諾に応じて、利用の可否を決定する。
【0051】
例えば、決定装置100は、データの貢献度が所定の閾値未満である事業者を除外事業者と決定してもよい。例えば、決定装置100は、第1事業者のデータの貢献度が閾値「10」未満である事業者を除外事業者と決定してもよい。
【0052】
図5の例では、決定装置100は、データDT55について、データの貢献度が閾値「10」未満の「5」であるデータDT21を所有する事業者を除外事業者と決定してもよい。この場合、決定装置100は、データDT21を所有する事業者を除く、データDT11を所有する事業者及びDT4を所有する事業者EDの2つの事業者の許諾に応じて、利用の可否を決定する。
【0053】
〔1−3−2.基データの種別に基づく除外〕
例えば、決定装置100は、基データの種別に応じて除外事業者を決定してもよい。例えば、決定装置100は、基データの種別が統計である場合、その基データを所有する事業者を除外事業者と決定してもよい。すなわち、決定装置100は、統計データである基データを所有する事業者を除外事業者とし、その除外事業者を除いた許諾要事業者の許諾に関する情報に応じて、利用の可否を決定してもよい。
【0054】
なお、上記は一例であり、決定装置100は、種々の情報を適宜用いて、除外事業者を決定してもよい。
【0055】
〔1−4.許可の対象〕
なお、図1の例では、データの所有者による自身のデータの持ち出しを許可の対象とする場合を示したが、決定装置100は、種々の許可の対象について決定処理を行ってもよい。
【0056】
例えば、決定装置100は、第2データを所有する第2事業者以外の事業者(以下、「第3事業者」とする)による第2データの所定の利用の可否を、第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定してもよい。例えば、第3事業者は、第1事業者以外の事業者であってもよい。例えば、決定装置100は、第3事業者がプラットフォームPF内において第2データの利用を要求した場合、その利用の可否を第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定してもよい。
【0057】
図1の例では、決定装置100は、事業者EA〜ED以外の第3事業者(事業者EX)がプラットフォームPF内においてデータDT4の利用を要求した場合、基データであるデータDT1〜DT3を所有する3つの事業者EA〜ECの許諾に応じて決定してもよい。例えば、決定装置100は、3つの事業者EA〜EC全員が許諾した場合、事業者EXがプラットフォームPF内においてデータDT4の利用することを許可すると決定してもよい。
【0058】
また、例えば、決定装置100は、このようなプラットフォームPF内におけるデータの利用可否に関する情報をACL等のアクセス制御の情報として用いてもよい。このように、決定システム1において、決定装置100の決定処理に基づくデータの利用可否を示す情報をACL等のアクセス制御の情報として用いてもよい。
【0059】
〔2.決定システムの構成〕
図2に示すように、決定システム1には、事業者装置20と、クラウドサーバ50と、決定装置100とが含まれる。事業者装置20と、クラウドサーバ50と、決定装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。図2は、実施形態に係る決定システムの構成例を示す図である。なお、決定システム1には、複数台の決定装置100が含まれてもよい。
【0060】
例えば、決定システム1には、事業者装置20−1、事業者装置20−2、事業者装置20−3、及び事業者装置20−4に限らず、5つ以上の事業者装置20が含まれてもよい。なお、事業者装置20−1、事業者装置20−2、事業者装置20−3、及び事業者装置20−4等を区別せずに説明する場合、事業者装置20と記載する場合がある。また、決定システム1には、クラウドサーバ50−1、クラウドサーバ50−2、クラウドサーバ50−3、及びクラウドサーバ50−4に限らず、5つ以上のクラウドサーバ50が含まれてもよい。なお、クラウドサーバ50−1、クラウドサーバ50−2、クラウドサーバ50−3、及びクラウドサーバ50−4等を区別せずに説明する場合、クラウドサーバ50と記載する場合がある。例えば、決定システム1におけるクラウドサーバ50は1つであってもよい。
【0061】
事業者装置20は、事業者(企業)によって利用される情報処理装置である。例えば、事業者装置20は、クラウドサーバ50にデータを格納(登録)したり、クラウドサーバ50に記憶されたデータを利用したりするために用いられる情報処理装置(コンピュータ)である。事業者装置20は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。以下では、事業者装置20を事業者と表記する場合がある。すなわち、以下では、事業者を事業者装置20と読み替えることもできる。
【0062】
例えば、事業者装置20−1は、事業者EAにおいて利用される情報処理装置である。例えば、事業者装置20−2は、事業者EBにおいて利用される情報処理装置である。例えば、事業者装置20−3は、事業者ECにおいて利用される情報処理装置である。例えば、事業者装置20−4は、事業者EDにおいて利用される情報処理装置である。図1の例では、事業者装置20−4が事業者EDの管理者M1によって利用される情報処理装置である場合を示す。例えば、事業者EDの管理者M1は、事業者装置20を用いて、決定装置100等、プラットフォームPFに対して種々の情報を送信したりする。また、事業者装置20は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。図1は、事業者装置20がノート型PCである場合を示す。
【0063】
決定装置100は、各データを所有する事業者が関連付けられた各データ間の依存関係を示すリネージ情報に基づいて、決定処理を行う情報処理装置(コンピュータ)である。例えば、決定装置100は、リネージ情報における各データのうち、第1データに依存する第2データの所定の利用の可否を、第1データを所有する第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する。例えば、決定装置100は、事業者装置20やクラウドサーバ50から種々の情報を取得する。例えば、決定装置100は、事業者装置20やクラウドサーバ50に種々の情報を送信する。なお、決定装置100は、リネージ情報記憶部122(図5参照)に示すようなリネージ情報や許諾情報記憶部123(図6参照)に示すような許諾情報を生成してもよいし、外部の情報処理装置から取得してもよい。
【0064】
クラウドサーバ50は、クラウドサービスを提供するサービス提供者が利用する情報処理装置である。例えば、クラウドサーバ50は、クラウドサービスにおける各種のデータを記憶する記憶手段を有する。例えば、クラウドサーバ50により提供されるクラウドサービスにおいては、上述のようなプラットフォームを構築可能であるものとする。図1の例では、クラウドサーバ50により提供されるクラウドサービス上に、プラットフォームPFが構築される。
【0065】
なお、決定システム1には、プラットフォームPF等の所望のプラットフォームが構築可能であれば、クラウドサーバに限らず、種々の運用形態のサーバが含まれてもよい。例えば、決定システム1には、事業者の施設内等に配置されるオンプレミスの運用形態によるサーバが含まれてもよい。なお、この場合であっても、オンプレミスの運用形態によるサーバからの情報の持ち出しには、同様の制限がかけられるものとする。すなわち、決定システム1におけるサーバは、プラットフォームPFに関する制限等を満たせば、設置位置はいずれの位置であってもよい。
【0066】
〔2−1.システム構成例〕
ここで、図8を用いて、実施形態に係る決定システム1の構成の一例を示す。図8は、実施形態に係るプラットフォームの構成例を示す概念図である。なお、図8の説明は、図1のプラットフォームPFの構成を抽象的に説明するものであり、図8に示すプラットフォームPFは、図2に示すクラウドサーバ50等により構成されてもよい。
【0067】
図8の例では、クラウドサーバ50−1により、Aクラウドサービス(以下、「Aクラウド」とする)が提供される。なお、Aクラウドを提供するクラウドサーバ50−1は、複数のサーバであってもよい。また、AクラウドにおけるプラットフォームPF1(Aプラットフォーム)のデータベースDB1には、データDT1等が格納される。図8の例では、事業者EAのデータDT1は、AクラウドのAプラットフォームが構築されたクラウドサーバ50−1に登録される。
【0068】
また、図8の例では、クラウドサーバ50−2により、Bクラウドサービス(以下、「Bクラウド」とする)が提供される。なお、Bクラウドを提供するクラウドサーバ50−2は、複数のサーバであってもよい。また、BクラウドにおけるプラットフォームPF2(Bプラットフォーム)のデータベースDB2には、データDT2等が格納される。図8の例では、事業者EBのデータDT2は、BクラウドのBプラットフォームが構築されたクラウドサーバ50−2に登録される。
【0069】
また、図8の例では、クラウドサーバ50−3により、Cクラウドサービス(以下、「Cクラウド」とする)が提供される。なお、Cクラウドを提供するクラウドサーバ50−3は、複数のサーバであってもよい。また、CクラウドにおけるプラットフォームPF3(Cプラットフォーム)のデータベースDB3には、データDT3等が格納される。図8の例では、事業者ECのデータDT3は、CクラウドのCプラットフォームが構築されたクラウドサーバ50−3に登録される。
【0070】
また、図8の例では、クラウドサーバ50−4により、Dクラウドサービス(以下、「Dクラウド」とする)が提供される。なお、Dクラウドを提供するクラウドサーバ50−4は、複数のサーバであってもよい。また、DクラウドにおけるプラットフォームPF4(Dプラットフォーム)のデータベースDB4には、データDT4等が格納される。図8の例では、事業者EDのデータDT4は、DクラウドのDプラットフォームが構築されたクラウドサーバ50−4に登録される。
【0071】
このように、図8の例では、プラットフォームPFは、A〜Dクラウドの各々に構築されたプラットフォームPF1〜PF4により実現される。この場合、例えば、Aクラウドを利用する事業者(例えば事業者EA)は、Aクラウドに構築されたAプラットフォームにデータを登録することにより、プラットフォームPFにデータを登録する。また、例えば、Bクラウドを利用する事業者(例えば事業者EB)は、Bクラウドに構築されたBプラットフォームにデータを登録することにより、プラットフォームPFにデータを登録する。このように、図8に示すプラットフォームPFでは、異なるクラウドサービスを利用する事業者間においてもデータを相互利用が可能になる。
【0072】
例えば、決定システム1においては、各事業者は、各クラウドに配置されたデータを、いずれのクラウドからアクセス可能であってもよい。例えば、定システム1においては、各事業者は、インターフェイスAPIを利用することにより、一のクラウド(例えばAクラウド)に配置されたデータを、他のクラウド(例えばBクラウド)からアクセス可能であってもよい。
【0073】
また、決定システム1においては、各クラウド間におけるデータの共有は、メタデータを用いて行われてもよい。例えば、決定システム1においては、各クラウドのプラットフォームは、実データではなくメタデータを共有することにより、いずれのクラウドからでも事業者がプラットフォームPF内のデータにアクセス可能にしてもよい。
【0074】
また、図8の例では、決定装置100は、プラットフォームPFに含まれるプラットフォームPF1〜PF4の各々にアクセス可能であってもよい。図8の例では、決定装置100は、プラットフォームPF1〜PF4の各々が構築されたクラウドサーバ50−1〜50−4の各々にアクセス可能であってもよい。例えば、決定装置100は、所定のクラウドサーバ50にアクセスすること等により、プラットフォームPF内のデータに関する制御が可能である。
【0075】
〔2−2.システム構成〕
なお、図2図8に示した構成は一例であり、決定システム1やプラットフォームPFは種々の構成であってもよい。
【0076】
〔2−2−1.プラットフォーム〕
図8の例では、複数のクラウドサーバ50に跨ってプラットフォームPFが構築される場合を一例として示したが、プラットフォームPFは、1つのクラウドサーバ50に構築されてもよい。例えば、決定システム1においては、プラットフォームPFは、Aクラウドを提供するクラウドサーバ50−1に構築されてもよい。
【0077】
〔2−2−2.決定装置〕
例えば、決定システム1における決定装置100は、クラウドサーバ50と一体であってもよい。この場合、決定装置100を用いてプラットフォームサービスを行うサービス事業者がクラウドサービスを提供してもよい。例えば、決定システム1においては、クラウドサービスを提供するサービス提供者が、プラットフォームサービスを提供するサービス提供者であってもよい。図8の例では、決定装置100は、Aクラウドを提供するクラウドサーバ50−1と一体であってもよい。
【0078】
このように、決定システム1の構成は、上述のような決定処理やデータに関する制御が可能であればどのような構成であってもよい。
【0079】
〔3.決定装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る決定装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る決定装置の構成例を示す図である。図3に示すように、決定装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0080】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、所定のネットワークN(図2参照)と有線または無線で接続され、事業者装置20との間で情報の送受信を行う。
【0081】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図3に示すように、事業者情報記憶部121とリネージ情報記憶部122と許諾情報記憶部123とを有する。また、図示することを省略するが、記憶部120には、各データがどのように利用されたかを示す履歴情報(ログ)が記憶されてもよい。例えば、記憶部120には、プラットフォームPF内の各データの登録に関する情報や各データがどの事業者にどのように利用されたかを示すログが記憶されてもよい。
【0082】
(事業者情報記憶部121)
実施形態に係る事業者情報記憶部121は、事業者に関する各種情報を記憶する。例えば、事業者情報記憶部121は、プラットフォームサービスを利用する事業者に関する情報を記憶する。図4は、実施形態に係る事業者情報記憶部の一例を示す図である。図4に示すように、事業者情報記憶部121は、事業者に関する情報として、「事業者ID」、「業種」、「登録情報」といった項目が含まれる。
【0083】
「事業者ID」は、事業者を識別するための識別情報を示す。「業種」は、対応する事業者IDにより識別される事業者の業種を示す。なお、図4の例では業種を「A業種」等の抽象的な符号で図示するが、「業種」は、「食品」、「化粧品」、「自動車」等の具体的な情報であってもよい。また、「登録情報」は、対応する事業者IDにより識別される事業者が登録したデータを示す。例えば、「登録情報」は、事業者がプラットフォームPFに登録したデータを示す。
【0084】
例えば、図4に示す例において、事業者ID「EA」により識別される事業者(事業者EA)は、業種が「A業種」であることを示す。また、事業者EAは、データDT1をプラットフォームPFに登録したことを示す。例えば、事業者EAは、データDT1をクラウドサーバ50−1に登録したことを示す。
【0085】
なお、事業者情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、事業者情報記憶部121は、対応する事業者IDにより識別される事業者の名称等が記憶されてもよい。例えば、事業者情報記憶部121は、事業者の従業員数や売上高等の事業規模に関する情報を記憶してもよい。
【0086】
(リネージ情報記憶部122)
実施形態に係るリネージ情報記憶部122は、データに関するリネージ情報を記憶する。例えば、リネージ情報記憶部122は、データの依存関係等の各種情報を記憶する。図5は、実施形態に係るリネージ情報記憶部の一例を示す図である。図5に示すように、リネージ情報記憶部122は、「データID」、「所有者」、「基データ情報」といった項目を有する。
【0087】
「データID」は、データを識別するための識別情報を示す。「所有者」は、データIDにより識別されるデータの所有者を示す。「基データ情報」は、データIDにより識別されるデータが依存するデータ(基データ)に関する種々の情報を示す。例えば、「基データ情報」は、対応するデータIDにより識別されるデータの生成に用いられた基データに関する種々の情報を示す。
【0088】
「基データ情報」には、「提供元」、「割合(%)」、「貢献度」といった項目を有する。「提供元」は、データIDにより識別されるデータが依存するデータを示す。例えば、「提供元」は、対応するデータを生成するために用いられた基データを示す。
【0089】
「割合(%)」は、全基データにおける各データの割合を示す。例えば、「割合(%)」は、全基データにおける各データのデータ量の割合を示す。
【0090】
「貢献度」は、全基データにおける各データの貢献度を示す。例えば、「貢献度」は、基データが生成されたデータに与えた影響度(寄与率)等を示す。
【0091】
例えば、図5に示す例では、データID「DT1」により識別されるデータ(データDT1)は、所有者が事業者EAであることを示す。また、データDT1は、提供元が「−」であり、データDT1の生成に用いられた基データはないことを示す。
【0092】
例えば、図5に示す例では、データID「DT4」により識別されるデータ(データDT4)は、所有者が事業者EDであることを示す。また、データDT4は、提供元が「DT1」、「DT2」、「DT3」であり、データDT4の生成に用いられた基データはデータDT1、DT2、DT3であることを示す。
【0093】
また、データDT4について、全基データにおけるデータDT1の割合は「40」(%)であり、貢献度は「35」であることを示す。また、データDT4について、全基データにおけるデータDT2の割合は「30」(%)であり、貢献度は「35」であることを示す。また、データDT4について、全基データにおけるデータDT3の割合は「30」(%)であり、貢献度は「30」であることを示す。
【0094】
なお、リネージ情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、リネージ情報記憶部122は、「提供先」として、対応するデータが依存されるデータ、すなわち対応するデータを用いて生成されるデータを示す情報を記憶してもよい。また、例えば、リネージ情報記憶部122は、各データIDに対応付けて、データIDにより識別されるデータが記憶されるクラウドサーバ50を示す情報を記憶してもよい。例えば、リネージ情報記憶部122は、データに関する種々の日時を示す情報を記憶してもよい。例えば、リネージ情報記憶部122は、データが登録された日時や生成された日時や公開された日時等を示す情報を記憶してもよい。
【0095】
(許諾情報記憶部123)
実施形態に係る許諾情報記憶部123は、データの利用許諾に関する各種情報を記憶する。例えば、許諾情報記憶部123は、データの依存関係等の各種情報を記憶する。図6は、実施形態に係る許諾情報記憶部の一例を示す図である。図6に示すように、許諾情報記憶部123は、「データID」、「基データ所有者」、「基データ」、「許諾情報#1」、「許諾情報#2」といった項目を有する。
【0096】
「データID」は、データを識別するための識別情報を示す。「基データ所有者」は、基データの所有者を示す。「基データ」は、基データを識別する情報(データID)を示す。「許諾情報#1」、「許諾情報#2」は、各種の対象に対する許諾情報を示す。なお、「許諾情報#1」、「許諾情報#2」に限らず、許諾の対象に応じて、「許諾情報#3」、「許諾情報#4」等の多数の対象に対する許諾情報が記憶される。
【0097】
「許諾情報#1」、「許諾情報#2」等には、「許諾」、「対象」、「可否」といった項目が含まれる。「許諾」は、各基データ所有者の許諾有無を示す。また、「対象」は、許諾の対象を示す。また、「可否」は、対応する対象についてのデータの利用可否を示す。
【0098】
例えば、図6に示す例では、データID「DT4」により識別されるデータ(データDT4)は、基データ所有者が3つの事業者EA、事業者EB、事業者ECであることを示す。また、データDT4は、基データがデータDT1、DT2、DT3であることを示す。
【0099】
また、データDT4は、「許諾情報#1」に示すように、対象「事業者ED(持ち出し)」について、事業者EA、事業者EB、事業者ECの許諾が「有」であることを示す。すなわち、図6の例では、データDT4は、対象「事業者ED(持ち出し)」について、全基データ所有者の許諾が有る場合を示す。また、データDT4は、「許諾情報#1」に示すように、対象「事業者ED(持ち出し)」についての可否が「可」であることを示す。すなわち、図6の例では、事業者EDがデータDT4を持ち出しが許可されている場合を示す。
【0100】
例えば、図6に示す例では、データID「DT55」により識別されるデータ(データDT55)は、基データ所有者が3つの事業者EY、事業者EX、事業者EDであることを示す。また、データDT55は、基データがデータDT11、DT21、DT4であることを示す。
【0101】
また、データDT55は、「許諾情報#1」に示すように、対象「事業者EV(利用)」について、事業者EYの許諾が「有」であることを示す。また、データDT55は、対象「事業者EV(利用)」について、事業者EXの許諾が「無」であることを示す。すなわち、図6の例では、データDT55は、対象「事業者EV(利用)」について、基データ所有者のうち、事業者EXが許諾していない場合を示す。
【0102】
また、データDT55は、対象「事業者EV(利用)」について、事業者EDの許諾が「不要」であることを示す。すなわち、図6の例では、データDT55は、対象「事業者EV(利用)」について、基データ所有者のうち、事業者EDについては許諾が不要であることを示す。
【0103】
また、データDT55は、「許諾情報#1」に示すように、対象「事業者EV(利用)」についての可否が「不可」であることを示す。すなわち、図6の例では、事業者EVがデータDT55の利用を許可されていない場合を示す。
【0104】
なお、許諾情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0105】
(制御部130)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPUやMPU等によって、決定装置100内部の記憶部120などの記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、インストールされている管理アプリケーション等の種々のプログラムが含まれる。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0106】
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、決定部132と、送信部133とを有し、以下に説明する管理処理の機能や作用を実現または実行する。例えば、制御部130は、決定処理を行うために用いる情報を管理する管理処理を行う。
【0107】
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、事業者装置20やクラウドサーバ50から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、事業者がデータの利用要求していることを示す情報を取得する。例えば、取得部131は、事業者がデータの利用要求していることを示す情報を事業者装置20やクラウドサーバ50から取得する。
【0108】
また、例えば、取得部131は、事業者情報記憶部121やリネージ情報記憶部122や許諾情報記憶部123等を含む記憶部120から各種情報を取得する。取得部131は、各データを所有する事業者が関連付けられた各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する。
【0109】
図1の例では、取得部131は、プラットフォームPFのインターフェイスAPIを介して事業者EDの事業者装置20からデータDT4を持ち出す利用要求を取得する。また、例えば、取得部131は、データDT4を保有するクラウドサーバ50−4から、事業者EDがデータDT4を持ち出す利用要求を行ったことを示す情報を取得してもよい。
【0110】
例えば、取得部131は、事業者装置20−4からデータDT4をダウンロードする(持ち出す)ことを示す要求情報を取得する。例えば、取得部131は、事業者EAの事業者装置20−1から、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾することを示す情報を取得する。例えば、取得部131は、事業者EBの事業者装置20−2から、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾することを示す情報を取得する。例えば、取得部131は、事業者ECの事業者装置20−3から、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾することを示す情報を取得する。
【0111】
(決定部132)
決定部132は、各種情報を決定する。例えば、決定部132は、事業者情報記憶部121やリネージ情報記憶部122や許諾情報記憶部123等を含む記憶部120に記憶された各種情報を用いて、種々の決定を行う。
【0112】
例えば、決定部132は、取得部131により取得されたリネージ情報における各データのうち、第1データに依存する第2データの所定の利用の可否を、第1データを所有する第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する。
また、決定部132は、第1データを用いて生成された第2データの所定の利用の可否を、第1データを所有する第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する。
【0113】
また、決定部132は、第2データの所定の利用の可否を、複数の第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する。また、決定部132は、複数の第1事業者の全てが許諾する場合、第2データの所定の利用を許可すると決定する。また、決定部132は、複数の第1事業者のうち、所定の閾値以上の事業者が許諾する場合、第2データの所定の利用を許可すると決定する。
【0114】
また、決定部132は、第2データが依存する第1データのうち、許諾を行った第1事業者のデータ量が、所定の閾値以上である場合、第2データの所定の利用を許可すると決定する。また、決定部132は、第2データが依存する第1データのうち、許諾を行った複数の第1事業者のデータ量の合計が、所定の閾値以上である場合、記第2データの所定の利用を許可すると決定する。また、決定部132は、第2データに対する許諾を行った第1事業者の第1データの貢献度が、所定の閾値以上である場合、第2データの所定の利用を許可すると決定する。また、決定部132は、第2データに対する許諾を行った複数の第1事業者の第1データの貢献度の合計が、所定の閾値以上である場合、第2データの所定の利用を許可すると決定する。
【0115】
また、決定部132は、複数の第1事業者のうち、第1データが所定の基準を満たさない第1事業者以外の第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する。また、決定部132は、第2データに対する影響度が所定の基準を満たさない第1事業者以外の第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する。
【0116】
また、決定部132は、各データが管理される所定のプラットフォーム外における第2データの利用の可否を、許諾に関する情報に応じて決定する。また、決定部132は、第2データを所有する第2事業者以外の第3事業者による第2データの所定の利用の可否を、許諾に関する情報に応じて決定する。
【0117】
図1の例では、事業者EDがデータDT4をプラットフォームPF外への持ち出しを要求したため、決定部132は、データDT4の基データを所有する事業者の許諾に応じて、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾するかどうかを決定する。図1の例では、データDT4の基データを所有する事業者EA、事業者EB、事業者ECから、事業者EDによるデータDT4をプラットフォームPF外への持ち出しの許諾があるため、決定部132は、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許可すると決定する。そして、決定部132は、事業者EDにデータDT4を提供するための処理を行う。
【0118】
(送信部133)
送信部133は、各種情報を送信する。送信部133は、外部の情報処理装置へ種々の情報を送信する。例えば、送信部133は、事業者装置20やクラウドサーバ50に各種情報を送信する。例えば、送信部133は、事業者装置20にデータの利用の可否を示す情報を提供する。
【0119】
例えば、送信部133は、データDT1を所有する事業者EAの事業者装置20−1に、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾するかの確認を要求する情報を送信する。例えば、送信部133は、データDT2を所有する事業者EBの事業者装置20−2に、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾するかの確認を要求する情報を送信する。例えば、送信部133は、データDT3を所有する事業者ECの事業者装置20−3に、事業者EDによるデータDT4の持ち出しを許諾するかの確認を要求する情報を送信する。
【0120】
例えば、送信部133は、決定部132の決定に応じて外部装置へ種々の情報を送信する。例えば、送信部133は、決定部132によりある事業者(事業者EP)についてあるデータ(データDT100)の利用の持ち出しを許可すると決定された場合、事業者EPの事業者装置20にデータDT100を送信する。例えば、送信部133は、決定部132によりある事業者(事業者EP)についてあるデータ(データDT100)の利用の持ち出しを許可すると決定された場合、データDT100を保有するクラウドサーバ50に事業者EPの事業者装置20にデータDT100を送信するように指示する情報を送信する。
【0121】
例えば、送信部133は、データDT4を保有するクラウドサーバ50(図2参照)に事業者EDの事業者装置20−4にデータDT4を送信するように指示する情報を送信する。図1の例では、送信部133から指示を受けたクラウドサーバ50−4(図4参照)は、保有するデータDT4を事業者EDの事業者装置20−4に送信する。また、例えば、送信部133は、自身がデータDT4を保有している場合、データDT4を事業者装置20−4へ送信してもよい。
【0122】
〔4.決定処理のフロー〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る決定装置100による決定処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る決定処理の一例を示すフローチャートである。
【0123】
図7に示すように、決定装置100は、所有する事業者が関連付けられた各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する(ステップS101)。例えば、決定装置100は、図5に示すリネージ情報記憶部122からリネージ情報を取得する。
【0124】
そして、決定装置100は、各データのうち、第1データに依存する第2データの所定の利用の可否を、第1データを所有する第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する(ステップS102)。図1の例では、決定装置100は、事業者EDによるデータDT4のプラットフォームPF外への持ち出しの可否を、データDT4の基データであるデータDT1〜DT3の所有者である3つの事業者EA〜ECの許諾に応じて決定する。
【0125】
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る決定装置100は、取得部131と、決定部132とを有する。取得部131は、各データを所有する事業者が関連付けられた各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する。決定部132は、取得部131により取得されたリネージ情報における各データのうち、第1データに依存する第2データの所定の利用の可否を、第1データを所有する第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する。
【0126】
このように、実施形態に係る決定装置100は、リネージ情報における各データのうち、第1データに依存する第2データの所定の利用の可否を、第1データを所有する第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定することにより、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にすることができる。
【0127】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部132は、第1データを用いて生成された第2データの所定の利用の可否を、第1データを所有する第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する。
【0128】
このように、実施形態に係る決定装置100は、第1データを用いて生成された第2データの所定の利用の可否を、第1データを所有する第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定することにより、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にすることができる。
【0129】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部132は、第2データの所定の利用の可否を、複数の第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する。
【0130】
このように、実施形態に係る決定装置100は、第2データの所定の利用の可否を、複数の第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定することにより、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にすることができる。
【0131】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部132は、複数の第1事業者の全てが許諾する場合、第2データの所定の利用を許可すると決定する。
【0132】
このように、実施形態に係る決定装置100は、複数の第1事業者の全てが許諾する場合、第2データの所定の利用を許可すると決定することにより、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にすることができる。
【0133】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部132は、複数の第1事業者のうち、所定の閾値以上の事業者が許諾する場合、第2データの所定の利用を許可すると決定する。
【0134】
このように、実施形態に係る決定装置100は、複数の第1事業者のうち、所定の閾値以上の事業者が許諾する場合、第2データの所定の利用を許可すると決定することにより、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にすることができる。
【0135】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部132は、第2データが依存する第1データのうち、許諾を行った第1事業者のデータ量が、所定の閾値以上である場合、第2データの所定の利用を許可すると決定する。
【0136】
このように、実施形態に係る決定装置100は、第2データが依存する第1データのうち、許諾を行った第1事業者のデータ量が、所定の閾値以上である場合、第2データの所定の利用を許可すると決定することにより、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にすることができる。
【0137】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部132は、第2データが依存する第1データのうち、許諾を行った複数の第1事業者のデータ量の合計が、所定の閾値以上である場合、記第2データの所定の利用を許可すると決定する。
【0138】
このように、実施形態に係る決定装置100は、第2データが依存する第1データのうち、許諾を行った複数の第1事業者のデータ量の合計が、所定の閾値以上である場合、記第2データの所定の利用を許可すると決定することにより、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にすることができる。
【0139】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部132は、第2データに対する許諾を行った第1事業者の第1データの貢献度が、所定の閾値以上である場合、第2データの所定の利用を許可すると決定する。
【0140】
このように、実施形態に係る決定装置100は、第2データに対する許諾を行った第1事業者の第1データの貢献度が、所定の閾値以上である場合、第2データの所定の利用を許可すると決定することにより、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にすることができる。
【0141】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部132は、第2データに対する許諾を行った複数の第1事業者の第1データの貢献度の合計が、所定の閾値以上である場合、第2データの所定の利用を許可すると決定する。
【0142】
このように、実施形態に係る決定装置100は、第2データが依存する第1データのうち、許諾を行った複数の第1事業者のデータ量の合計が、所定の閾値以上である場合、記第2データの所定の利用を許可すると決定することにより、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にすることができる。
【0143】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部132は、複数の第1事業者のうち、第1データが所定の基準を満たさない第1事業者以外の第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する。
【0144】
このように、実施形態に係る決定装置100は、複数の第1事業者のうち、第1データが所定の基準を満たさない第1事業者以外の第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定することにより、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にすることができる。
【0145】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部132は、第2データに対する影響度が所定の基準を満たさない第1事業者以外の第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する。
【0146】
このように、実施形態に係る決定装置100は、第2データに対する影響度が所定の基準を満たさない第1事業者以外の第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定することにより、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にすることができる。
【0147】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部132は、各データが管理される所定のプラットフォーム外における第2データの利用の可否を、許諾に関する情報に応じて決定する。
【0148】
このように、実施形態に係る決定装置100は、各データが管理される所定のプラットフォーム外における第2データの利用の可否を、許諾に関する情報に応じて決定することにより、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にすることができる。
【0149】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部132は、第2データを所有する第2事業者以外の第3事業者による第2データの所定の利用の可否を、許諾に関する情報に応じて決定する。
【0150】
このように、実施形態に係る決定装置100は、第2データを所有する第2事業者以外の第3事業者による第2データの所定の利用の可否を、許諾に関する情報に応じて決定することにより、データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にすることができる。
【0151】
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る決定装置100は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図9は、決定装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0152】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0153】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定のネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定のネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0154】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0155】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0156】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る決定装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定のネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0157】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0158】
〔7.その他〕
また、上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0159】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0160】
また、上述してきた各実施形態に記載された各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0161】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0162】
1 決定システム
100 決定装置
121 事業者情報記憶部
122 リネージ情報記憶部
123 許諾情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 決定部
133 送信部
20 事業者装置
50 クラウドサーバ
PF プラットフォーム
N ネットワーク
【要約】
【課題】データの依存関係を反映した適切なデータの利用を可能にする。
【解決手段】本願に係る決定装置は、取得部と、決定部とを有する。取得部は、各データを所有する事業者が関連付けられた各データ間の依存関係を示すリネージ情報を取得する。決定部は、取得部により取得されたリネージ情報における各データのうち、第1データに依存する第2データの所定の利用の可否を、第1データを所有する第1事業者の許諾に関する情報に応じて決定する。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9