(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6352118
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】サンプリング装置
(51)【国際特許分類】
G01N 1/04 20060101AFI20180625BHJP
B02B 7/00 20060101ALI20180625BHJP
【FI】
G01N1/04 A
B02B7/00 J
B02B7/00 C
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-178383(P2014-178383)
(22)【出願日】2014年9月2日
(65)【公開番号】特開2016-53476(P2016-53476A)
(43)【公開日】2016年4月14日
【審査請求日】2017年8月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000132792
【氏名又は名称】株式会社タイガーカワシマ
(74)【代理人】
【識別番号】110002608
【氏名又は名称】特許業務法人オーパス国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100091694
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 守
(72)【発明者】
【氏名】川島 誠蔵
(72)【発明者】
【氏名】増渕 敏雄
【審査官】
山口 剛
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭61−057833(JP,U)
【文献】
実開昭57−149436(JP,U)
【文献】
特表2006−522937(JP,A)
【文献】
特開2000−055792(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 1/00 − 1/44
B02B 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サンプリング対象物の流路から分岐してサンプリング装置へと供給する供給管と、この供給管から供給されるサンプリング用試料を充填するための複数のサンプル容器と、このサンプル容器を位置決め状態で載置するターンテーブルと、このターンテーブルを間欠的に回転させて前記サンプル容器を順次、前記供給管下部の待機位置へと搬送するカム板と、このカム板を回転するカム駆動手段とを備え、前記カム板に前記ターンテーブルと係合して該ターンテーブルを等間隔毎に間欠的に回転させる第1の作動片と、前記供給管へのサンプリング用試料の供給を制御するための開閉手段と係合してサンプル容器内に定量の試料を充填する第2の作動片を形成したことを特徴とするサンプリング装置。
【請求項2】
前記サンプル容器の数に対応する係合アームを有する受けカムを前記ターンテーブルに固定し、前記カム板の回転によって前記第1の作動片と前記係合アームとを係合させて前記ターンテーブルを間欠的に回転させことを特徴とする請求項1に記載のサンプリング装置。
【請求項3】
前記供給管の前記開閉手段として揺動自在に支持した切り替えレバーを備え、切り替えレバーの位置を規定するストッパとを設け、このストッパで保持した切り替えレバーの一端に前記第2の作動片を係合させ、切り替えレバーを傾動させて前記切り替えレバーの他端に連結したワイヤを押し下げることによって、供給管へのサンプリング用試料の供給路を開放してサンプル容器内に試料を充填するとともに、この切り替えレバーと前記第2の作動片との係合解除時に前記切り替えレバーをストッパに係合させたことを特徴とする請求項1又は2に記載のサンプリング装置。
【請求項4】
前記サンプリング装置が穀粒を袋詰めする穀粒処理装置に付帯して備えられ、袋詰めする穀粒の一部を試料として前記サンプル容器に充填させたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のサンプリング装置。
【請求項5】
前記穀粒処理装置として袋詰めされる穀粒の重量を計測する計量器を備え、この計量器によって袋に充填される穀粒の重量を予め設定し、その設定重量に達した際、穀粒処理装置からの前記計量器上の袋への穀粒の供給を停止するように構成し、
前記計量器からの信号によって前記サンプリング装置のカム板を回転するカム駆動手段を起動するように制御するとともに、穀粒のサンプリング工程時において前記カム駆動手段を停止させる第1のスイッチと、このカム駆動手段の停止時間を設定するタイマー手段と、このタイマー手段で設定した前記カム駆動手段の停止時間の経過後、前記カム駆動手段の回転を再開させ、前記第1の作動片と前記係合アームとの係合により前記ターンテーブルを間欠的に回転させた後、前記カム駆動手段を停止させる第2のスイッチを設けるとともに、前記前記カム板には前記第1のスイッチ及び第2のスイッチと係合するスイッチ動作片を設けたことを特徴とする請求項4に記載のサンプリング装置。
【請求項6】
前記第1のスイッチと前記スイッチ動作片との係合時において前記切り替えレバーと前記第2の作動片とが係合し、前記タイマー手段の設定時間内において切り替えレバーに連結したワイヤを押し下げることによって、前記サンプル容器内に定量の穀粒が充填され、サンプル容器内への穀粒の充填が完了した後、前記カム駆動手段が再び回転して前記切り替えレバーと前記第2の作動片との係合が解除されるとともに、カム板の回転と連動して前記第1の作動片と係合アームとの係合により、前記ターンテーブルが間欠的に回転させた後、前記第2のスイッチとスイッチ動作片との係合によって前記カム駆動手段を停止するように制御したことを特徴とする請求項5に記載のサンプリング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サンプリング用の試料を採取するサンプリング装置、特に、袋詰めされる米穀等が確実に等級検査用のサンプルとして採取することを可能とするサンプリング装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば米穀等などを梱包・輸送するためにフレキシブルコンテナバッグと呼ばれる袋状体に米穀を詰めて流通させていた。このような、フレキシブルコンテナバッグに穀粒を袋詰めする装置として本願出願人は、特許文献1などにおいて粒体処理装置を提案している。この粒体処理装置は、選別機などにより選別された穀粒(整粒)を貯蔵する供給ホッパーと、この供給ホッパー内の穀粒を揚穀する揚穀手段を内蔵する揚穀筒体と、前記揚穀手段によって揚穀される穀粒をフレキシブルコンテナバッグ内に落下供給するための排出管と、フレキシブルコンテナバッグ内に供給される穀粒の重量を計測する計量器とを備え、フレキシブルコンテナバッグ内に供給される穀粒の重量が予め設定した重量に達した際、排出管からの穀粒の供給を停止することによって予め設定した重量毎にフレキシブルコンテナバッグに米穀を袋詰めすることができるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−105080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、生産された米穀は、その米穀がどの等級であるかを明確とするために、品位等の検査を受けることが義務付けられている。従来、この種の袋詰めされた米穀において内部の米殻を検査用のサンプル用の試料として採取する場合、先の尖った細い管状の器具をフレキシブルコンテナバッグの外側から突き刺して袋詰めされた米穀の一部を試料として採取し、これを検査することによって袋詰めされた米穀の等級を決定していた。このため、サンプル用の試料を採取する際、フレキシブルコンテナバッグに孔を明ける必要があり、少量ではあるがフレキシブルコンテナバッグにあいた孔から米穀がこぼれ落ちる危険があるばかりでなく、フレキシブルコンテナバッグにあいた孔から害虫、雑菌などが侵入する虞れもあるため衛生面においても問題があった。
【0005】
このため、従来の特許文献1に示す粒体処理装置を用いて所定量の米穀を袋詰める際、この袋詰め工程とは別に、別途、少量のサンプル品を容器などに充填し、これを小さい袋に詰めてフレキシブルコンテナバッグと紐付けするなどして出荷し、この小分けしたサンプルを検査することで袋詰めされた米穀の等級などを検査することも考えられる。しかし、このような方法では、袋詰め工程とは別工程でサンプルとなる試料を採取するための工程が増えるばかりでなく、一旦、袋詰め作業を停止する必要があるため、作業効率の低下を招く。さらには、フレキシブルコンテナバッグに袋詰めされた米穀のサンプルとして小分けされた米穀がフレキシブルコンテナバッグに袋詰めされた米穀と同じである保障もないため、例えば、サンプルとして採取した小袋内の米穀を、袋詰めされた米穀より等級の高い米穀にすり替えるなどの不正があるとの疑念も受けかねるため、米穀を袋詰めする際、袋詰めされる米穀の一部がサンプルの試料として確実に採取される方法が望まれていた。
【0006】
そこで本発明は、上記課題に着目してなされたものであり、袋詰め工程と並行してサンプル用の試料の採取が可能であるとともに、袋詰め工程とサンプル用の試料の採取とが並列的に処理されるとともに袋詰め工程時において袋詰めされる米穀がサンプル用の試料として確実に採取されるサンプリング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のサンプリング装置は、サンプリング対象物の流路から分岐してサンプリング装置へと供給する供給管と、この供給管から供給されるサンプリング用試料を充填するための複数のサンプル容器と、このサンプル容器を位置決め状態で載置するターンテーブルと、このターンテーブルを間欠的に回転させて前記サンプル容器を順次、前記供給管下部の待機位置へと搬送するカム板と、このカム板を回転するカム駆動手段とを備え、前記カム板に前記ターンテーブルと係合して該ターンテーブルを等間隔毎に間欠的に回転させる第1の作動片と、前記供給管へのサンプリング用試料の供給を制御するための開閉手段と係合してサンプル容器内に定量の試料を充填する第2の作動片を形成したことを特徴とする。
【0008】
また、本発明のサンプリング装置は、前記サンプル容器の数に対応する係合アームを有する受けカムを前記ターンテーブルに固定し、前記カム板の回転によって前記第1の作動片と前記係合アームとを係合させて前記ターンテーブルを間欠的に回転させことを特徴とする。
【0009】
また、本発明のサンプリング装置は、前記供給管の前記開閉手段として揺動自在に支持した切り替えレバーを備え、切り替えレバーの位置を規定するストッパとを設け、このストッパで保持した切り替えレバーの一端に前記第2の作動片を係合させ、切り替えレバーを傾動させて前記切り替えレバーの他端に連結したワイヤを押し下げることによって、供給管へのサンプリング用試料の供給路を開放してサンプル容器内に試料を充填するとともに、この切り替えレバーと前記第2の作動片との係合解除時に前記切り替えレバーをストッパに係合させたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明のサンプリング装置は、前記サンプリング装置が穀粒を袋詰めする穀粒処理装置に付帯して備えられ、袋詰めする穀粒の一部を試料として前記サンプル容器に充填させたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明のサンプリング装置は、前記穀粒処理装置として袋詰めされる穀粒の重量を計測する計量器を備え、この計量器によって袋に充填される穀粒の重量を予め設定し、その設定重量に達した際、穀粒処理装置からの前記計量器上の袋への穀粒の供給を停止するように構成し、前記計量器からの信号によって前記サンプリング装置のカム板を回転するカム駆動手段を起動するように制御するとともに、穀粒のサンプリング工程時において前記カム駆動手段を停止させる第1のスイッチと、このカム駆動手段の停止時間を設定するタイマー手段と、このタイマー手段で設定した前記カム駆動手段の停止時間の経過後、前記カム駆動手段の回転を再開させ、前記第1の作動片と前記係合アームとの係合により前記ターンテーブルを間欠的に回転させた後、前記カム駆動手段を停止させる第2のスイッチを設けるとともに、前記前記カム板には前記第1のスイッチ及び第2のスイッチと係合するスイッチ動作片を設けたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明のサンプリング装置は、前記第1のスイッチと前記スイッチ動作片との係合時において前記切り替えレバーと前記第2の作動片とが係合し、前記タイマー手段の設定時間内において切り替えレバーに連結したワイヤを押し下げることによって、前記サンプル容器内に定量の穀粒が充填され、サンプル容器内への穀粒の充填が完了した後、前記カム駆動手段が再び回転して前記切り替えレバーと前記第2の作動片との係合が解除されるとともに、カム板の回転と連動して前記第1の作動片と係合アームとの係合により、前記ターンテーブルが間欠的に回転させた後、前記第2のスイッチとスイッチ動作片との係合によって前記カム駆動手段を停止するように制御したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明のサンプリング装置によれば、サンプリング対象物の流路から分岐してサンプリング用の試料が確実にサンプル容器に一定量、充填され、サンプリングの採取作業を自動化することができる。
【0014】
また、穀粒処理装置にサンプリング装置を付設させ、穀粒処理装置による袋詰め工程と並行してサンプル用試料の採取が可能となる。さらに、従来のようにフレキシブルコンテナバッグに器具を差し込んでサンプル用に穀粒を採取することなく、極めて効率的にサンプル用試料を採取することができるとともに、穀粒処理装置の袋詰め工程と並行してサンプル用の試料を採取するが可能となる袋詰め作業の効率化を図ることができる。しかも、穀粒処理装置の袋詰め工程と並行してサンプル用の試料を採取することで、袋詰めされる穀粒と同種の穀粒が確実にサンプル用の試料として採取できるため、等級検査などにおいても信頼性も高いサンプル装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の第1実施例を示すサンプリング装置を示す斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施例を示すターンテーブルの平面図である。
【
図3】本発明の第1実施例を示すサンプリング装置を正面方向から見た概略説明図である。
【
図4】本発明の第1実施例を示すカム板と受けカムとの係合状態を示す斜視図である。
【
図5】本発明の第1実施例を示す穀粒処理装置の概略説明図である。
【
図6】本発明の第2実施例を示すサンプリング装置の概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して本発明の一実施例について説明する。
【実施例1】
【0017】
なお、本実施例において、穀粒処理装置に付設するサンプリング装置に適用した場合を例として説明する。この穀粒処理装置の構成は特に限定されるものではないが、一例として例えば本願出願人が自ら出願した特開2014−105080号公報(特許文献1)に示す穀粒処理装置100に本発明のサンプリング装置1を付帯させた場合を例として説明する。ここで穀粒処理装置100の詳細な説明については省略するが、
図5に示すように、穀粒処理装置100は、揚穀手段101を内蔵する竪型の揚穀筒体103と、選別機等から排出された穀粒を受け入れるために揚穀筒体103の下部に設けられた供給ホッパー104と、揚穀筒体103の一側面に設けた貯留用ホッパー105と、揚穀筒体103の上部に設けられ、揚穀手段101によって揚穀された穀粒をフレキシブルコンテナバッグHに排出する排出管106とで構成されている。
【0018】
また、排出管106は二股状の管路107及び108に分岐されており、一方の分岐管路107は、フレキシブルコンテナバッグHに穀粒を送出し、他方の分岐管路108は前記貯留用ホッパー105に穀粒を送出している。また、排出管106内には揚穀された穀粒を管路107又は108に切り替えるための切り替えシャッター110が内蔵され、フレキシブルコンテナバッグH内の穀粒に重量を計測する計量器115からの信号によって、予め定められた所定量(例えば、1t)に達した際、切替シャッター110によって分岐管路107を閉じて分岐管路108を開放するように制御している。
【0019】
本発明におけるサンプリング装置1は、
図1に示すように、複数のサンプル容器2(本実施例においては6個)を載置するターンテーブル3を備えており、このターンテーブル3がカム板4と、カム板4と回転駆動するカム駆動手段としての電動モータ6によって間欠的に回転するように制御されている。
【0020】
前記サンプル容器2は例えばカップ状の容器であって、前記ターンテーブル3には
図2に示すようにサンプル容器2を位置決めする凹部7が形成され、サンプル容器2は前記凹部7によってターンテーブル3に対して等間隔毎に円環状に並んで位置決めされ、その位置決めされた一部のサンプル容器2に臨んで試料(米殻)を供給するための供給管9が配置される。
【0021】
また、前記ターンテーブル3は箱型のケーシング8の上面に軸3aによって回転自在に支持されており、そのターンテーブル3の裏面には前記各サンプル容器2に対応して複数(本実施例においては6個)の放射状の係合アーム10が等間隔毎に配置した受けカム11が固定されている。
【0022】
図3に示すように、前記ケーシング8の内部には、前記カム板4と、このカム板4を駆動する電動モータ6が収納されており、カム板4は前記ケーシング8の上面に配置した水平な前記ターンテーブル3に対して直交するように電動モータ6の駆動軸(図示せず)に固定されている。また、カム板4は全体として円盤状をなし、その外周面から第1の作動片12が外方に延出するように一体形成されている。さらに、カム板4の平板部には、その外周縁に沿うように前記電動モータ6の軸心方向に突出する第2の作動片13が一体形成されている。そして、前記電動モータ6によって前記カム板4の回転と連動して前記第1の作動片12は前記受けカム11の係合アーム10と係合して前記ターンテーブル3を回転駆動し、第2の作動片13は前記供給管9の開閉手段である切り替えレバー15と係合し、この切り替えレバー15に連結した前記ワイヤ20を押し下げる。
【0023】
前記切り替えレバー15はケーシング8に揺動自在に軸支され、この切り替えレバー15の一端に前記ワイヤ20が連結され、切り替えレバー15の他端側は第2の作動片13と係合するようにほぼ水平状態でストッパ17によって保持されている。また、前記切り替えレバー15の一端には、切り替えレバー15を一方向(時計方向)に回転付勢する復帰用のバネ16が連結され、このバネ16による付勢力に抗して切り替えレバー15はストッパ17によって保持される。なお、前記ワイヤ20は前記穀粒処理装置100において袋詰めする米穀の流路を開閉する図示しない開閉機構に連結され、前記カム板4の回転に連動して第2の作動片13と切り替えレバー15とが係合する際、切り替えレバー15が回転して前記ワイヤ20を押し下げることによって、穀粒処理装置100の流路の一部を開放し、袋詰めされる米穀の一部が供給管9内に送出され、供給管9からサンプル容器2内にサンプル用試料となる米穀が供給される。なお、フレキシブルコンテナバッグH内に充填する穀粒の一部を試料として採取するという観点においては、前記切り替えレバー15で開閉する穀粒の流路は分岐管路107側の流路である方が望ましいが、貯留用ホッパー105に還流する分岐管路108側の流路を切り替えレバー15によって制御する構成であってもよい。
【0024】
以上のように構成される本実施例は、穀粒処理装置100によってフレキシブルコンテナバッグHに米穀が充填され、その袋詰め工程と並行してサンプリング装置1のカム板4が電動モータ6によって時計方向に回転しており、このカム板4の回転によって、まず、第2の作動片13が切り替えレバー15と当接する。この時、ターンテーブル3上のサンプル容器2の一つが供給管9の下部に位置(待機位置)している。この状態で第2の作動片13と切り替えレバー15が係合し、さらにカム板4の回転に連動して切り替えレバー15が第2の作動片13によって反時計方向に回転して切り替えレバー15が傾いてワイヤ20を押し下げる。これにより、穀粒処理装置100に組み付けた開閉機構(図示しない)により、穀粒処理装置100における米穀の流路が一部、開放され、その流路から分岐した供給管9に袋詰めされる米穀の一部が試料として供給され、これが待機位置に配置された前記サンプル容器2内に充填される。
【0025】
この供給管9からのサンプル用の米穀の供給は第2の作動片13が切り替えレバー15に係合している間、継続しており、カム板4の回転に伴って第2の作動片13が切り替えレバー15から外れると、切り替えレバー15が復帰用のバネ16によって回転する。これにより、前記ワイヤ20を介して穀粒処理装置100における米穀の流路が閉じてサンプル容器2内へのサンプル用穀粒の供給は停止され、一定量の米殻がサンプル容器2内に充填されることになる。このようにしてサンプル容器2内にフレキシブルコンテナバッグH内に充填される米穀がサンプル用の試料として採取され、サンプル容器2内に充填される。この後、カム板4の回転により第1の作動片12が受けカム11の係合アーム10と係合してターンテーブル3が回転して次のサンプル容器2が供給管9下部の待機位置まで回転搬送される。以後、同様な動作でカム板4の回転に連動してサンプル容器2への試料となる米穀の充填と、充填後の待機位置への次のサンプル容器2の搬送が繰り返され、穀粒処理装置100による袋詰め工程と並行してサンプル用試料の採取が可能となる。
【0026】
このように本実施例においては、穀粒処理装置100に付設したサンプリング装置1によって、穀粒処理装置100の袋詰め工程と並行してサンプル用穀粒をサンプル容器2に充填して、これを袋詰めされる米穀のサンプル用の試料としてフレキシブルコンテナバッグHとともに加えておけば、従来のようにフレキシブルコンテナバッグHに器具を差し込んでサンプル用の米穀を回収することなく、極めて効率的にサンプル用試料を採取することができる。また、穀粒処理装置100の袋詰め工程と並行してサンプル用試料を回収することによって、穀粒処理装置100の袋詰め工程を止めて試料を採取するといった非効率な作業も不要であるため、効率的な袋詰め作業も可能となる。
【実施例2】
【0027】
本実施例においては、前記穀粒処理装置100において、フレキシブルコンテナバッグH内に充填される穀粒の重量を計測する計量器115からの信号によって電動モータ6を起動するように制御している。
【0028】
また、前記サンプル容器2への穀粒の充填時に前記電動モータ6を停止させる第1のスイッチ120と、この電動モータ6の停止時間を設定するタイマー手段121と、前記サンプル容器2への穀粒の充填、その後の次の空のサンプル容器2を待機場所まで回転搬送する一連のサンプリング工程終了後において前記電動モータ6を停止させる第2のスイッチ125と、この第1のスイッチ120及び第2のスイッチ125と係合するように前記カム板4に設けたスイッチ動作片126を備えている。
【0029】
以上のように構成される本実施例においては、第2のスイッチ125とカム板4に設けたスイッチ動作片126とが係合している状態で電動モータ6が停止しており、この第2のスイッチ125とスイッチ動作片126との係合位置が始点位置となる。そして、穀粒処理装置100の袋詰め工程において予め設定されたタイミングで計量器115から電動モータ6を起動する信号が出力され、電動モータ6が起動する。これにより、まず、カム板4が回転して前記第2のスイッチ125と前記スイッチ動作片126との係合が解除され、カム板4の回転と連動して前記切り替えレバー15と前記第2の作動片13とが係合する。この切り替えレバー15と第2の作動片13との係合によって切り替えレバー15が傾いてワイヤ20を押し下げた状態において前記第1のスイッチ120と前記スイッチ動作片126とが係合し、切り替えレバー15に連結したワイヤ20を押し下げた状態のまま、電動モータ6が停止する。これにより、穀粒処理装置100における米穀の流路が一部、開放され、その流路から分岐した供給管9に袋詰めされる米穀の一部が試料として供給され、電動モータ6の停止時において待機位置のサンプル容器2内に米穀が充填される。この電動モータ6の停止時間は前記タイマー手段121で設定され、サンプル容器2内に所定の米穀が充填されると、電動モータ6が再び回転するように電動モータ6の停止時間が設定される。
【0030】
そして、前記タイマー手段121で設定した電動モータ6の停止時間が経過すると、前記電動モータ6は再び回転し、まず、前記切り替えレバー15と前記第2の作動片13との係合が解除される。これにより、サンプル容器2内への米穀の供給も停止する。この後、カム板4の回転により、このカム板4の前記第1の作動片12と係合アーム10とが係合して前記ターンテーブル3が間欠的に回転し、次の空のサンプル容器2が待機位置まで回転搬送される。
【0031】
このように、サンプル容器2内への米穀の充填及び待機位置への次の空のサンプル容器2の回転搬送という一連のサンプル工程が終了すると、カム板4の回転と連動してカム板4に形成するスイッチ動作片126が第2のスイッチ125と係合して再び前記始点位置で前記電動モータ6が停止する。そして、穀粒処理装置100の袋詰め工程が終了し、計量器115上のフレキシブルコンテナバッグHを交換して再び袋詰め工程を開始するタイミングで前記計量器115からの信号によって電動モータ6を起動し、以後、前記サンプリング工程を繰り返す。
【0032】
以上のように、本実施例においては、穀粒処理装置100の袋詰め工程のタイミングで計量器115からの信号によって電動モータ6が回転し、サンプリング工程が開始する。すなわち、前記実施例では、電動モータ6の回転速度を穀粒処理装置100の袋詰め工程時に合わせて設定する、あるいは、穀粒処理装置100の袋詰め工程終了後、計量器115上のフレキシブルコンテナバッグHの交換時において、手動操作によって電動モータ6を回転させることによって穀粒処理装置100の袋詰め工程とサンプリング工程を同期させることが可能となるが、本実施例においては、計量器115からの信号によって電動モータ6を回転させるように制御することによって、確実に穀粒処理装置100の袋詰め工程のタイミングで袋詰めする米穀のサンプリングが可能となり、サンプリング工程を自動化することが可能となる。
【0033】
さらに、切り替えレバー15と第2の作動片13とが係合して供給管9からサンプル容器2内に充填されるタイミングで第1のスイッチ120とスイッチ動作片126とが係合し、タイマー手段121に設定した時間の間、電動モータ6を停止させるように制御することによって、前記サンプル容器2内に定量の穀粒を充填することができるとともに、サンプル容器2内に充填する穀粒の量もタイマー手段121による電動モータ6の停止る時間を任意に設定することができる。
【0034】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は前記各実施例に限定されることなく、種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例においては、米穀などの穀粒をサンプリング対象としたが、各種の食品や加工食品などサンプリング装置としも適用可能であり、サンプリング対象は特に限定されるものではない。また、各作動片の係合を含めたカム板あるいは受けカムの形状など細部の構成についても前記実施例に限定されるものではない。また、前記各実施例において、切り替えレバー15を復帰させる手段としてバネ16を設けた例を示したがトーションバネや切り替えレバー15の重さのバランスなどによって切り替えレバー15を復帰させてもよく、また、ワイヤ20を介して米穀の流路を開閉する穀粒処理装置100側の開閉機構(図示しない)において自動で戻るバネ機構を採用すれば、ワイヤ20を介して切り替えレバー15の引っ張り力が加わるので切り替えレバー15に連結するバネ16は不要となるため、バネ16は必ずしも必要な構成ではない。
【符号の説明】
【0035】
1 サンプリング装置
2 サンプル容器
3 ターンテーブル
4 カム板
6 電動モータ(カム駆動手段)
9 供給管
10 係合アーム
11 受けカム
12 第1の作動片
13 第2の作動片
15 切り替えレバー(開閉手段)
20 ワイヤ
100 穀粒処理装置
115 計量器
120 第1のスイッチ
121 タイマー手段
125 第2のスイッチ
126 スイッチ動作片