特許第6352126号(P6352126)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6352126広告表示装置、広告表示方法、及び広告表示プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6352126
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】広告表示装置、広告表示方法、及び広告表示プログラム
(51)【国際特許分類】
   G09F 19/00 20060101AFI20180625BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20180625BHJP
   G09G 5/377 20060101ALI20180625BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20180625BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20180625BHJP
   H04N 5/66 20060101ALI20180625BHJP
   H04N 21/238 20110101ALI20180625BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20180625BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20180625BHJP
【FI】
   G09F19/00 Z
   G09G5/00 510B
   G09G5/00 530M
   G09G5/36 520M
   G09G5/36 510M
   G09G5/36 520P
   G06Q30/02 380
   H04N5/66 D
   H04N21/238
   H04N21/24
   G06F13/00 540P
【請求項の数】26
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2014-188782(P2014-188782)
(22)【出願日】2014年9月17日
(65)【公開番号】特開2016-61885(P2016-61885A)
(43)【公開日】2016年4月25日
【審査請求日】2016年9月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】特許業務法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】深澤 倫和
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 辰顕
【審査官】 瀬川 勝久
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−010460(JP,A)
【文献】 特開2011−171903(JP,A)
【文献】 特開2012−048639(JP,A)
【文献】 特開2014−066776(JP,A)
【文献】 特開2009−169611(JP,A)
【文献】 特開2012−010117(JP,A)
【文献】 特開2009−124510(JP,A)
【文献】 特開2009−152807(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 19/00−27/00
G06Q 30/02
G06F 13/00
G09G 5/00−5/42
H04N 7/10−7/56
H04N 21/00−21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得手段と、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得手段と、
前記動画において、連続する所定数以上のフレームに亘って画像変化量が所定の第一閾値以下となる広告領域、及び前記広告領域を有するフレームが連続する広告表示期間を検出する広告位置検出手段と、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳手段と、
を備えたことを特徴とする広告表示装置。
【請求項2】
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得手段と、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得手段と、
前記動画において、フレーム間における画像変化量及び画像変化方向に基づき、連続する所定数以上のフレームに亘って、当該フレーム内の複数の特徴部の画像変化方向が略同一であり、かつ、その画像変化量も略同一となる、画像の変化が小さいシーンが継続する広告表示期間、及び当該シーンにおいて広告を表示させる広告領域を検出する広告位置検出手段と、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳手段と、
を備えたことを特徴とする広告表示装置。
【請求項3】
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得手段と、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得手段と、
前記動画において、フレーム間における画像変化量及び画像変化方向に基づき、連続する所定数以上のフレームに亘って画像の変化が小さいシーンが継続する広告表示期間、及び当該シーンにおいて広告を表示させる広告領域を検出する広告位置検出手段と、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳手段と、を備え、
前記広告位置検出手段は、キーフレームから複数の差分フレームにおいて、複数の特徴部を検出し、所定数以上の連続するフレームに亘って前記複数の特徴部の動きベクトルの方向及び大きさが略同一である場合、及び、所定数以上の連続するフレームに亘って前記複数の特徴部の動きベクトルの方向が所定の定点に対して径方向に移動する場合に、当該連続するフレームを前記広告表示期間として検出する
ことを特徴とする広告表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の広告表示装置において、
前記広告位置検出手段は、第1のキーフレームFkから連続する第1の差分フレームFk(1)〜Fk(n)において、第1の広告領域を検出し、第1の広告領域から続く第2のキーフレームFk+1、及び第2のキーフレームFk+1に連続する第2の差分フレームFk+1(1)〜Fk+1(m)において、第1の広告領域とは異なる位置の第2の広告領域を検出した場合、前記第1のキーフレームFkから前記第2の差分フレームFk+1(m)までを前記広告表示期間として検出する
ことを特徴とする広告表示装置。
【請求項5】
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得手段と、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得手段と、
前記動画において、連続する所定数以上のフレームに亘って画像変化量が所定の第一閾値以下となる広告領域、及び前記広告領域を有するフレームが連続する広告表示期間を検出する広告位置検出手段と、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳手段と、を備え、
前記広告重畳手段は、前記広告表示期間において時間経過とともに前記広告領域が移動する場合に、当該広告領域の移動方向に前記広告領域に重畳させる前記広告を移動させることを特徴とする広告表示装置。
【請求項6】
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得手段と、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得手段と、
前記動画において、フレーム間における画像変化量及び画像変化方向に基づき、連続する所定数以上のフレームに亘って画像の変化が小さいシーンが継続する広告表示期間、及び当該シーンにおいて広告を表示させる広告領域を検出する広告位置検出手段と、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳手段と、を備え
前記広告重畳手段は、前記広告表示期間において時間経過とともに前記広告領域が移動する場合に、当該広告領域の移動方向に前記広告領域に重畳させる前記広告を移動させる
ことを特徴とする広告表示装置。
【請求項7】
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得手段と、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得手段と、
前記動画において、連続する所定数以上のフレームに亘って画像変化量が所定の第一閾値以下となる広告領域、及び前記広告領域を有するフレームが連続する広告表示期間を検出する広告位置検出手段と、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳手段と、を備え
前記広告取得手段は、前記広告と、当該広告の表示時間とを取得し、
前記広告位置検出手段は、前記表示時間以上の前記広告表示期間を検出する
ことを特徴とする広告表示装置。
【請求項8】
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得手段と、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得手段と、
前記動画において、フレーム間における画像変化量及び画像変化方向に基づき、連続する所定数以上のフレームに亘って画像の変化が小さいシーンが継続する広告表示期間、及び当該シーンにおいて広告を表示させる広告領域を検出する広告位置検出手段と、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳手段と、を備え、
前記広告取得手段は、前記広告と、当該広告の表示時間とを取得し、
前記広告位置検出手段は、前記表示時間以上の前記広告表示期間を検出する
ことを特徴とする広告表示装置。
【請求項9】
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得手段と、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得手段と、
前記動画において、連続する所定数以上のフレームに亘って画像変化量が所定の第一閾値以下となる広告領域、及び前記画像変化量が所定の第一閾値以下となるフレームが連続する広告表示期間を検出する広告位置検出手段と、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳手段と、を備え
前記広告取得手段は、前記広告と、当該広告の表示サイズとを取得し、
前記広告位置検出手段は、前記表示サイズ以上の前記広告領域を検出する
ことを特徴とする広告表示装置。
【請求項10】
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得手段と、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得手段と、
前記動画において、フレーム間における画像変化量及び画像変化方向に基づき、連続する所定数以上のフレームに亘って画像の変化が小さいシーンが継続する広告表示期間、及び当該シーンにおいて広告を表示させる広告領域を検出する広告位置検出手段と、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳手段と、を備え、
前記広告取得手段は、前記広告と、当該広告の表示サイズとを取得し、
前記広告位置検出手段は、前記表示サイズ以上の前記広告領域を検出する
ことを特徴とする広告表示装置。
【請求項11】
複数のフレームからなる動画、及び前記動画の種別を示す動画種別データを取得する動画取得手段と、
前記動画に重畳させて表示する広告、及び前記広告の属性を示す広告属性データを取得する広告取得手段と、
前記動画において、連続する所定数以上のフレームに亘って画像変化量が所定の第一閾値以下となる広告領域、及び前記画像変化量が所定の第一閾値以下となる前記広告領域を有するフレームが連続する広告表示期間を検出する広告位置検出手段と、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳手段と、を備え、
前記広告位置検出手段は、さらに、前記動画の前記広告表示期間において、前記画像変化量が所定の第二閾値以上となる特徴領域を検出し、
前記広告重畳手段は、前記動画種別データ及び前記広告属性データに基づいて判定された前記動画と関連性が高い前記広告を、検出された前記広告領域のうち、前記特徴領域に最も近い領域に前記広告を重畳させ、前記動画との関連性が低い前記広告を、検出された前記広告領域のうち、前記特徴領域から最も離れた領域に前記広告を重畳させる
ことを特徴とする広告表示装置。
【請求項12】
複数のフレームからなる動画、及び前記動画の種別を示す動画種別データを取得する動画取得手段と、
前記動画に重畳させて表示する広告、及び前記広告の属性を示す広告属性データを取得する広告取得手段と、
前記動画において、フレーム間における画像変化量及び画像変化方向に基づき、連続する所定数以上のフレームに亘って画像の変化が小さいシーンが継続する広告表示期間、及び当該シーンにおいて広告を表示させる広告領域を検出する広告位置検出手段と、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳手段と、を備え、
前記広告位置検出手段は、さらに、前記動画の前記広告表示期間において、前記画像変化量が所定の第二閾値以上となる特徴領域を検出し、
前記広告重畳手段は、前記動画種別データ及び前記広告属性データに基づいて判定された前記動画と関連性が高い前記広告を、検出された前記広告領域のうち、前記特徴領域に最も近い領域に前記広告を重畳させ、前記動画との関連性が低い前記広告を、検出された前記広告領域のうち、前記特徴領域から最も離れた領域に前記広告を重畳させる
ことを特徴とする広告表示装置。
【請求項13】
請求項1から請求項6、請求項11、及び請求項12のいずれか1項に記載の広告表示装置において、
前記広告取得手段は、複数の前記広告のうち、前記広告表示期間の長さ以下の表示時間の前記広告を取得する
ことを特徴とする広告表示装置。
【請求項14】
請求項1から請求項6、及び、請求項11から請求項13のいずれか1項に記載の広告表示装置において、
前記広告取得手段は、複数の前記広告のうち、検出された前記広告領域に対応した表示サイズの前記広告を取得する
ことを特徴とする広告表示装置。
【請求項15】
コンピュータにより広告が重畳された動画を表示させる広告表示方法であって、
前記コンピュータは、
複数のフレームからなる動画を取得し、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得し、
前記動画において、連続する所定数以上のフレームに亘って画像変化量が所定の第一閾値以下となる広告領域、及び前記広告領域を有するフレームが連続する広告表示期間を検出し、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる
ことを特徴とする広告表示方法。
【請求項16】
コンピュータにより広告が重畳された動画を表示させる広告表示方法であって、
前記コンピュータは、
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得ステップと、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得ステップと
前記動画において、フレーム間における画像変化量及び画像変化方向に基づき、連続する所定数以上のフレームに亘って、当該フレーム内の複数の特徴部の画像変化方向が略同一であり、かつ、その画像変化量も略同一となる、画像の変化が小さいシーンが継続する広告表示期間、及び当該シーンにおいて広告を表示させる広告領域を検出する広告位置検出ステップと
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳ステップと、を実施する
ことを特徴とする広告表示方法。
【請求項17】
コンピュータにより広告が重畳された動画を表示させる広告表示方法であって、
前記コンピュータは、
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得ステップと、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得ステップと、
前記動画において、フレーム間における画像変化量及び画像変化方向に基づき、連続する所定数以上のフレームに亘って画像の変化が小さいシーンが継続する広告表示期間、及び当該シーンにおいて広告を表示させる広告領域を検出する広告位置検出ステップと、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳ステップと、を備え、
前記広告位置検出ステップでは、キーフレームから複数の差分フレームにおいて、複数の特徴部を検出し、所定数以上の連続するフレームに亘って前記複数の特徴部の動きベクトルの方向及び大きさが略同一である場合、及び、所定数以上の連続するフレームに亘って前記複数の特徴部の動きベクトルの方向が所定の定点に対して径方向に移動する場合に、当該連続するフレームを前記広告表示期間として検出する
ことを特徴とする広告表示方法。
【請求項18】
コンピュータにより広告が重畳された動画を表示させる広告表示方法であって、
前記コンピュータは、
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得ステップと、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得ステップと、
前記動画において、連続する所定数以上のフレームに亘って画像変化量が所定の第一閾値以下となる広告領域、及び前記広告領域を有するフレームが連続する広告表示期間を検出する広告位置検出ステップと、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳ステップと、を実施し、
前記広告重畳ステップでは、前記広告表示期間において時間経過とともに前記広告領域が移動する場合に、当該広告領域の移動方向に前記広告領域に重畳させる前記広告を移動させる
ことを特徴とする広告表示方法。
【請求項19】
コンピュータにより広告が重畳された動画を表示させる広告表示方法であって、
前記コンピュータは、
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得ステップと、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得ステップと、
前記動画において、フレーム間における画像変化量及び画像変化方向に基づき、連続する所定数以上のフレームに亘って画像の変化が小さいシーンが継続する広告表示期間、及び当該シーンにおいて広告を表示させる広告領域を検出する広告位置検出ステップと、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳ステップと、を実施し
前記広告重畳ステップでは、前記広告表示期間において時間経過とともに前記広告領域が移動する場合に、当該広告領域の移動方向に前記広告領域に重畳させる前記広告を移動させる
ことを特徴とする広告表示方法。
【請求項20】
コンピュータにより広告が重畳された動画を表示させる広告表示方法であって、
前記コンピュータは、
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得ステップと、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得ステップと、
前記動画において、連続する所定数以上のフレームに亘って画像変化量が所定の第一閾値以下となる広告領域、及び前記広告領域を有するフレームが連続する広告表示期間を検出する広告位置検出ステップと、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳ステップと、を実施し、
前記広告取得ステップでは、前記広告と、当該広告の表示時間とを取得し、
前記広告位置検出ステップでは、前記表示時間以上の前記広告表示期間を検出する
ことを特徴とする広告表示方法。
【請求項21】
コンピュータにより広告が重畳された動画を表示させる広告表示方法であって、
前記コンピュータは、
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得ステップと、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得ステップと、
前記動画において、フレーム間における画像変化量及び画像変化方向に基づき、連続する所定数以上のフレームに亘って画像の変化が小さいシーンが継続する広告表示期間、及び当該シーンにおいて広告を表示させる広告領域を検出する広告位置検出ステップと、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳ステップと、を実施し、
前記広告取得ステップでは、前記広告と、当該広告の表示時間とを取得し、
前記広告位置検出ステップでは、前記表示時間以上の前記広告表示期間を検出する
ことを特徴とする広告表示方法。
【請求項22】
コンピュータにより広告が重畳された動画を表示させる広告表示方法であって、
前記コンピュータは、
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得ステップと、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得ステップと、
前記動画において、連続する所定数以上のフレームに亘って画像変化量が所定の第一閾値以下となる広告領域、及び前記広告領域を有するフレームが連続する広告表示期間を検出する広告位置検出ステップと、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳ステップと、を実施し、
前記広告取得ステップでは、前記広告と、当該広告の表示サイズとを取得し、
前記広告位置検出ステップは、前記表示サイズ以上の前記広告領域を検出する
ことを特徴とする広告表示方法。
【請求項23】
コンピュータにより広告が重畳された動画を表示させる広告表示方法であって、
前記コンピュータは、
複数のフレームからなる動画を取得する動画取得ステップと、
前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得ステップと、
前記動画において、フレーム間における画像変化量及び画像変化方向に基づき、連続する所定数以上のフレームに亘って画像の変化が小さいシーンが継続する広告表示期間、及び当該シーンにおいて広告を表示させる広告領域を検出する広告位置検出ステップと、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳ステップと、を実施し、
前記広告取得ステップでは、前記広告と、当該広告の表示サイズとを取得し、
前記広告位置検出ステップは、前記表示サイズ以上の前記広告領域を検出する
ことを特徴とする広告表示方法。
【請求項24】
コンピュータにより広告が重畳された動画を表示させる広告表示方法であって、
前記コンピュータは、
複数のフレームからなる動画、及び前記動画の種別を示す動画種別データを取得する動画取得ステップと、
前記動画に重畳させて表示する広告、及び前記広告の属性を示す広告属性データを取得する広告取得ステップと、
前記動画において、連続する所定数以上のフレームに亘って画像変化量が所定の第一閾値以下となる広告領域、及び前記画像変化量が所定の第一閾値以下となる前記広告領域を有するフレームが連続する広告表示期間を検出する広告位置検出ステップと、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳ステップと、を備え、
前記広告位置検出ステップでは、さらに、前記動画の前記広告表示期間において、前記画像変化量が所定の第二閾値以上となる特徴領域を検出し、
前記広告重畳ステップでは、前記動画種別データ及び前記広告属性データに基づいて判定された前記動画と関連性が高い前記広告を、検出された前記広告領域のうち、前記特徴領域に最も近い領域に前記広告を重畳させ、前記動画との関連性が低い前記広告を、検出された前記広告領域のうち、前記特徴領域から最も離れた領域に前記広告を重畳させる
ことを特徴とする広告表示方法。
【請求項25】
コンピュータにより広告が重畳された動画を表示させる広告表示方法であって、
前記コンピュータは、
複数のフレームからなる動画、及び前記動画の種別を示す動画種別データを取得する動画取得ステップと、
前記動画に重畳させて表示する広告、及び前記広告の属性を示す広告属性データを取得する広告取得ステップと、
前記動画において、フレーム間における画像変化量及び画像変化方向に基づき、連続する所定数以上のフレームに亘って画像の変化が小さいシーンが継続する広告表示期間、及び当該シーンにおいて広告を表示させる広告領域を検出する広告位置検出ステップと、
前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳ステップと、を備え、
前記広告位置検出ステップでは、さらに、前記動画の前記広告表示期間において、前記画像変化量が所定の第二閾値以上となる特徴領域を検出し、
前記広告重畳ステップでは、前記動画種別データ及び前記広告属性データに基づいて判定された前記動画と関連性が高い前記広告を、検出された前記広告領域のうち、前記特徴領域に最も近い領域に前記広告を重畳させ、前記動画との関連性が低い前記広告を、検出された前記広告領域のうち、前記特徴領域から最も離れた領域に前記広告を重畳させる
ことを特徴とする広告表示方法。
【請求項26】
コンピュータにより読み込み実行される広告表示プログラムであって、
前記コンピュータを、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の広告表示装置として機能させる
ことを特徴とする広告表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画内に広告を表示させる広告表示装置、広告表示方法、及び広告表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、再生されている動画内に他の情報を表示させる装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の装置では、テレビジョン映像のうち、動きが少ない領域にオブジェクト情報を重ね合せて表示させることで、オブジェクト情報の表示による映像視聴の妨害を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−124510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載の装置では、動きが少ない領域にオブジェクト情報を表示させることで、映像視聴が妨げられないような情報表示を行える。しかしながら、情報として広告を表示させる場合、当該広告を単に映像内の動きが少ない領域に表示させただけでは、十分な広告効果が得られない場合がある。例えば、映像内の動きが少ない領域に、僅かな時間だけ広告を表示させても、十分な広告効果は得られない。
【0005】
本発明は、動画視聴の妨げとならず、かつ、効果的に動画内に広告を表示可能な広告表示装置、広告表示方法、及び広告表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の広告表示装置は、複数のフレームからなる動画を取得する動画取得手段と、前記動画に重畳させて表示する広告を取得する広告取得手段と、前記動画において、連続する所定数以上のフレームに亘って画像変化量が所定の第一閾値以下となる広告領域、及び前記広告領域を有するフレームが連続する広告表示期間を検出する広告位置検出手段と、前記動画の前記広告表示期間の前記広告領域に対して前記広告を重畳させる広告重畳手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、所定数以上の連続するフレーム間において画像変化量が第一閾値以下となる領域(広告領域)と、その広告領域が検出される広告表示期間を検出する。この広告領域は、例えば、風景部分等の動画における動きが少ない領域となる。このような動きが少ない広告領域が、所定数以上の連続するフレームに亘って設けられているので、その連続するフレームの再生期間を広告表示期間とすることで、広告表示において十分な時間を設けることができる。また、広告領域への広告表示を行うことで、動画視聴の妨げとなることがなく、かつ、動きが少ないシーンに広告を表示させることで、広告への注目度を向上させることができ、広告効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第一実施形態の広告表示システムの概略構成を示すブロック図。
図2】第一実施形態の広告表示処理を示すフローチャート。
図3】第一実施形態における広告表示期間及び広告領域の検出方法を説明するための図。
図4】第一実施形態における広告の重畳位置を示す図。
図5】第二実施形態における広告表示処理を示すフローチャート
図6】第三実施形態における広告表示システムの概略構成を示すブロック図。
図7】第三実施形態における広告表示処理を示すフローチャート。
図8】第三実施形態におけるパンシーンの検出を説明するための図。
図9】第三実施形態におけるフォローパンシーンの検出を説明するための図。
図10】変形例1における広告の重畳位置を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態について、図面に基づいて説明する。
[全体構成]
図1は、本発明の第一実施形態に係る広告表示システムの概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の広告表示システム1は、端末装置10と、サーバ装置20と、を備え、これらの端末装置10及びサーバ装置20がネットワーク(例えばインターネット等のWAN(Wide Area Network))を介して通信可能に接続されている。
この広告表示システム1では、サーバ装置20は、端末装置10から受信した動画要求に基づき、要求対象の動画と、当該動画に重畳させて表示する広告とを端末装置10に送信する。この際、サーバ装置20は、動画における動きが少ないシーンで広告が表示されるように、動画における広告を表示させる期間及び位置を指定する広告指定データを同時に送信する。端末装置10は、広告指定データに基づいて、広告を表示させる。
以下、上記のような処理を実施するための具体的な構成及び方法を説明する。
【0010】
[端末装置の構成]
端末装置10は、コンピュータであり、図1に示すように、端末通信部11、入力操作部12、端末記憶部13、端末制御部14、及びディスプレイ15を備えている。
【0011】
端末通信部11は、例えばLAN等を介してネットワークに接続されており、ネットワーク上の他の機器と通信する。
入力操作部12は、ユーザ操作による操作信号を端末制御部14に出力する。入力操作部としては、例えば、ディスプレイ15と一体に設けられたタッチパネルや、キーボード、マウス等の入力装置等を例示できる。
【0012】
端末記憶部13は、例えばメモリ、ハードディスク等のデータ記録装置により構成されている。端末記憶部13には、端末装置10を制御するための各種プログラム等が記憶される。
端末制御部14は、CPU(Central Processing Unit)等の演算回路、RAM(Random Access Memory)等の記憶回路により構成され、端末装置10の各部を制御する。端末制御部14は、端末記憶部13等に記憶されているプログラムの中から所定のアプリケーション等のプログラム(ソフトウェア)をRAMに展開し、RAMに展開されたプログラムとの協働で、データ取得手段141、再生手段142(本発明の広告重畳手段)として機能する。
データ取得手段141は、サーバ装置20から動画と、当該動画に重畳させる広告と、動画における広告を表示させる広告表示期間、及び広告を表示させる位置を示した広告指定データとを取得する。
再生手段142は、取得した動画に、取得した広告を重畳させて表示(再生)させる。
なお、再生手段142のより詳細な処理については、後述する。
【0013】
[サーバ装置の構成]
本実施形態のサーバ装置20は、図1に示すように、コンピュータであり、サーバ通信部21と、サーバ記憶部22(記憶手段)と、サーバ制御部23と、等を含んで構成されている。
サーバ通信部21は、例えばLAN等を介してネットワークに接続されており、ネットワーク上の他の機器と通信する。
【0014】
サーバ記憶部22は、例えばメモリ、ハードディスク等により構成されたデータ記録装置である。
このサーバ記憶部22は、検索装置を制御するための各種プログラムや各種データを記憶する。また、サーバ記憶部22は、動画データベース221、及び広告データベース222等を有する。また、サーバ記憶部22には、端末装置10を操作する各ユーザを識別するユーザデータが記憶されている。ユーザデータには、ユーザを識別する識別データや、ユーザ属性データ(例えばユーザの性別や年齢、居所や嗜好性等)等が記録されている。
【0015】
[動画データベース]
動画データベース221は、複数の動画が記憶されている。これらの動画には、当該動画を識別するためのIDや名称等である識別データや、動画の種類や分野等を示す動画種別データ等が関連付けられて記録されている。なお、動画には、広告が表示可能な期間である広告表示期間、及び当該広告表示期間において広告を表示させる広告領域等が関連付けられていてもよい。
【0016】
[広告データベース]
広告データベース222は、端末装置10に配信する複数の広告が記憶されている。これらの広告には、当該広告を識別する広告ID、当該広告の最小表示サイズ、当該広告の表示時間、及び当該広告のカテゴリや配信先であるユーザの属性(例えば、性別や年齢、居所等)を記録した広告属性データ等が、関連付けられて記録されている。
【0017】
[サーバ制御部の構成]
サーバ制御部23は、CPU等の演算回路、RAM等の記憶回路により構成され、サーバ記憶部22等に記憶されているプログラム(ソフトウェア)をRAMに展開し、RAMに展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。そして、サーバ制御部23は、上記各種処理を実行することで、図1に示すように、動画取得手段231、広告取得手段232、領域検出手段233(本発明の広告位置検出手段)、及び表示指示生成手段234等として機能する。
【0018】
動画取得手段231は、動画DB221から、端末装置10に送信する動画を選択する。送信する動画は、例えば、端末装置10から送信された動画要求に基づいて選択される。
広告取得手段232は、広告DB222から、動画上に表示する広告データを取得する。取得する広告としては、例えば、端末装置10から送信されたユーザIDに対応したユーザ属性データに基づいて選択されるものであってもよく、端末装置10にて再生させる動画の動画種別データに基づいて選択されるものであってもよい。
【0019】
領域検出手段233は、動画取得手段231により取得された動画を解析し、動画内で広告を表示させる広告表示期間、及び当該広告表示期間における広告領域(広告を表示させる領域)を検出する。領域検出手段233による、広告表示期間及び広告領域の検出方法については後に詳述する。
表示指示生成手段234は、動画取得手段231により取得された動画、広告取得手段232により取得された広告、領域検出手段233により検出された広告表示期間、及び広告領域等を含み、動画に重畳させる広告と、当該広告の表示期間及び位置とを指定する広告指定データを生成し、端末装置10に送信する。
【0020】
[広告表示処理]
次に、上述のような広告表示システム1における広告表示処理について、図面に基づいて説明する。
図2には、広告表示処理の一例を示すフローチャートである。
端末装置10において、ユーザにより入力操作部12が操作され、動画の表示指示が入力されると、データ取得手段141は、表示対象の動画の送信を要求する動画要求を生成し、サーバ装置20に送信する(ステップS11)。
【0021】
サーバ装置20は、端末装置10から送信された動画要求を受信すると(ステップS21)、動画取得手段231は、端末装置10からの動画要求に応じて、動画DB221から表示対象の動画を選択し、取得する(ステップS22)。このステップS22では、動画取得手段231は、例えば、動画要求に含まれる動画の識別データと、動画DB221に記憶されている動画の識別データとを参照して、動画DB221から動画を選択する。
【0022】
また、広告取得手段232は、広告DB222から広告データを取得する(ステップS23)。広告取得手段232は、広告データとともに、当該広告の表示サイズや表示時間を同時に取得する。なお、広告取得手段232は、動画要求に応じて取得された動画の種別や、端末装置10のユーザの属性に基づいて、表示対象の広告を選択してもよい。
【0023】
次に、領域検出手段233は、動画取得手段231により取得された動画を解析し、連続する所定数以上のフレームに亘って画像変化量が所定の第一閾値以下となる広告領域、及び当該広告領域が存在するフレームの再生期間である広告表示期間を検出する(ステップS24)。
ここで、広告領域は、広告表示期間において画像の変化量が第一閾値以下であり、他の領域に比べて動画における動きが少ない領域となる。つまり、この広告領域は、動画における背景部分(例えば風景等)となる可能性が高く、他の領域に比べて、広告を表示した際に動画の視聴の妨げになる可能性が低いので、広告の表示に適した領域となる。
【0024】
本実施形態では、領域検出手段233は、広告取得手段232によって取得された表示対象の広告の表示サイズ以上の広告領域で、かつ、広告の表示時間以上の広告表示期間を検出する。
【0025】
図3は、領域検出手段233による広告領域の検出、広告表示期間の検出方法を説明するための図である。
具体的には、領域検出手段233は、図3に示すように、動画におけるキーフレームFkを検出し、当該キーフレームFkから連続する複数の差分フレームFk(m)(1≦m≦n)に対して、キーフレームFkからの画像変化量(例えば画素値の変化量)が所定の第一閾値以下となる領域を広告候補領域A1として検出する。そして、これらの各差分フレームFk(m)の広告候補領域A1において、広告の表示時間に対応したフレーム数以上で互いに重なり合い、かつ広告の表示サイズ以上となる領域を、広告領域A2として検出する。さらに、動画再生時間における広告領域A2が検出された連続するフレームの再生期間を広告表示期間Tとして検出する。
【0026】
ここで、領域検出手段233は、キーフレームFkの次に挿入されるキーフレームFk+1と、当該キーフレームFk+1から連続する複数の差分フレームFk+1(m)についても同様に広告領域及び広告表示期間を検出する。領域検出手段233は、検出した広告領域が、キーフレームFkの広告領域A2と一致する場合、差分フレームFk(m)に係る広告表示期間Tに、差分フレームFk+1(m)に係る広告表示期間を加算して、実際の広告表示期間としてもよい。
なお、領域検出手段233は、キーフレームFk+1における、キーフレームFkからの画像変化量が所定の第一閾値以下となる領域が広告領域A2と一致する場合は、上記のように差分フレームFk(m)に係る広告表示期間Tに、差分フレームFk+1(m)に係る広告表示期間を加算するために、差分フレームFk(m)とともに差分フレームFk+1(m)についても、広告領域及び広告表示期間を検出するようにしてもよい。
【0027】
なお、広告がリサイズ可能な場合や、表示される可能性がある広告が複数存在する場合は、表示対象の広告における最大の表示サイズより大きい領域を、広告領域A2として検出する。
また、領域検出手段233は、広告表示期間T及び広告領域A2が、表示対象の動画に関連付けられて動画DB221に記憶されている場合は、広告表示期間T及び広告領域A2の検出処理を実行せずに、動画DB221から取得してもよい。
【0028】
次に、領域検出手段233は、動画を解析し、広告表示期間Tにおいて、画像変化量が所定の第二閾値以上となる特徴領域A4(図4参照)を検出する(ステップS25)。この特徴領域は、画像変化量が、他の領域と比べて大きい領域であり、通常、視聴者の視線が最も集中する領域である。
具体的には、領域検出手段233は、広告表示期間内の全差分フレームにおいて画像変化量が大きい特徴候補領域A3が互いに重なり合う領域を特徴領域A4としてもよく、広告表示期間内の各差分フレームにおいて検出された画像変化量が大きい特徴候補領域A3を加算した領域(延べ領域)を特徴領域A4としてもよい。図3に示す例では、前者の例を示す。
【0029】
次に、表示指示生成手段234は、広告領域A2における広告の重畳位置を設定する(ステップS26)。
図4は、広告の重畳位置の一例を示す図である。図4に示す例では、表示指示生成手段234は、広告領域A2における、特徴領域A4に最も近い位置に広告の重畳位置P1を設定している。このように、広告の重畳位置P1を特徴領域A4に近い位置に設定することにより、特徴領域A4からの重畳位置P1への視線の移動距離を小さくでき、広告を効果的に視認させることができる。
【0030】
次に、表示指示生成手段234は、領域検出手段233によって検出された広告表示期間T、広告領域A2、及びステップS26で設定した重畳位置P1を含む広告指定データを生成する(ステップS27)。
そして、表示指示生成手段234は、生成した広告指定データと、動画取得手段231により取得された動画と、広告取得手段232により取得された広告と、を端末装置10に送信する(ステップS28)。
【0031】
端末装置10のデータ取得手段141は、動画、広告、及び広告指定データを受信する(ステップS12)。
再生手段142は、受信された広告指定データに基づいて動画を再生する(ステップS13)。すなわち、再生手段142は、動画の再生時間が、広告表示期間Tになると、広告領域A2の重畳位置P1に広告を重畳させて表示させる。また、例えば、広告をリサイズしたり、移動させたりする場合、再生手段142は、広告領域A2に収まるように、広告のサイズや重畳位置を設定する。
【0032】
[第一実施形態の作用効果]
本実施形態では、領域検出手段233は、所定数以上の連続するフレーム間において画像変化量が第一閾値以下となる、動画における動きが少ない広告領域A2と、広告領域A2に対応する広告表示期間Tとを検出する。本実施形態では、広告領域A2が所定数以上の連続するフレームに亘って設けられており、その連続するフレームの再生期間を広告表示期間Tとすることで、広告表示において十分な時間を設けることができる。また、動きが少ない広告領域A2への広告表示を行うことで、動画視聴の妨げとなることがなく、かつ、動きが少ないシーンに広告を表示させることで、広告への注目度を向上させることができ、広告効果を向上させることができる。
【0033】
本実施形態では、広告取得手段232、広告DB222から、広告と、当該広告の表示時間を取得し、領域検出手段233は、上記表示時間以上の広告表示期間を検出する。これにより、例えば、広告として、アニメーション広告等の比較的長い表示時間を要する広告であっても、アニメーション広告が途中で中断されることがなく、広告効果を高めることができる。
【0034】
また、本実施形態では、広告取得手段232、広告DB222から、広告と、当該広告の表示サイズを取得し、領域検出手段233は、広告取得手段232によって取得された表示サイズ以上の広告領域を検出する。これにより、表示対象の広告を表示させるのに十分なサイズの広告領域を、より確実に検出することができる。
【0035】
本実施形態では、領域検出手段233は、動画の広告表示期間において特徴領域A4を検出し、表示指示生成手段234は、広告の重畳位置P1を特徴領域A4に近い位置に設定する。このように、特徴領域A4に最も近い領域に広告を重畳させることにより、特徴領域A4から重畳位置P1への視線の移動距離を小さくでき、広告の視認性を向上させることができ、広告効果を向上させることができる。
【0036】
[第二実施形態]
上記第一実施形態では、表示対象の動画に対して、表示対象の広告を選択した後、当該広告の表示時間や表示サイズに基づいて、動画における広告領域及び広告表示期間を検出する構成を例示した。これに対して、第二実施形態では、表示対象の動画に対して広告領域及び広告表示期間を検出し、当該広告領域及び広告表示期間に対して、表示可能な広告を表示対象の広告として選択し、取得する。表示対象の広告が取得されたら、以降、第一実施形態と同様に、サーバ装置20は、広告の重畳位置を設定した後、端末装置10に表示させる。
本実施形態は、上記第一実施形態と同様の構成を有するものであり、図1に示す第一実施形態のシステム構成と同様となる。
【0037】
図5は、本実施形態における広告表示方法を示すフローチャートである。なお、第一実施形態と同様の処理については、同符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
本実施形態の広告表示システムにおいて、サーバ装置20では、ステップS11により端末装置10から送信された動画要求をステップS21により受信すると、ステップS22の処理を実施して、動画取得手段231により表示対象の動画を取得する。
この後、本実施形態では、領域検出手段233は、当該動画における広告表示期間T及び広告領域A2を検出する(ステップS31)。
このステップS31では、領域検出手段233は、所定サイズ以上で、かつ、連続する所定数以上のフレームに亘って画像変化量が所定の閾値以下となる領域を広告領域A2として検出する。また、領域検出手段233は、この広告領域A2が検出される期間を広告表示期間Tとして検出する。
なお、上記所定サイズは、例えば、広告DB222に記録される広告の表示サイズにおける最小サイズを設定することができる。また、所定数以上のフレームに対応する期間としては、広告DBに記録される広告の表示時間における最小時間を設定できる。また、広告DBに記録された広告の表示サイズ、表示時間に限定されず、予め設定された表示サイズ、表示時間(例えば5秒等)を用いてもよい。
【0038】
また、領域検出手段233は、検出した広告表示期間における各フレームの特徴領域A4を検出する(ステップS32)。このステップS32は、第一実施形態におけるステップS25と同様の処理を実施すればよい。
この後、広告取得手段232は、ステップS31により検出された広告表示期間の長さ、広告領域のサイズに基づいて、広告DB222から広告を取得する(ステップS33)。具体的には、広告取得手段232は、例えば、広告領域A2以下のサイズで、かつ、広告表示期間Tの時間以下の表示時間を有する広告を抽出する。そして、抽出された広告から、動画の種別や、端末装置10のユーザの属性に基づいて、表示させる広告を選択する。
この後の処理は、第一実施形態と同様である。
【0039】
[第二実施形態の作用効果]
本実施形態では、広告取得手段232は、複数の広告と、各広告の表示時間、表示サイズとを取得し、これらの広告から、領域検出手段233により、検出された広告表示期間T、及び広告領域A2に対応した広告を選択する。このような構成では、動画から検出された広告表示期間Tに収まる表示時間で、かつ広告領域A2に治まる表示サイズを有する広告を、表示対象の広告として選択することができ、動きが少ないシーンの間で広告を表示させることができる。
【0040】
また、広告を選択した後、その広告の表示時間や表示サイズに対応した広告表示期間T、広告領域A2を検出する場合では、動画によっては、表示時間、表示サイズに対応した広告表示期間T、広告領域A2を検出できない場合がある。この場合、広告を選択し直す等の処理により、適切な広告を選択し直すことが可能となるが、処理時間が長くなる。一方、本実施形態では、動画における広告表示期間T、広告領域A2を先に検出して、対応する広告を選択することで、効率よく適切な広告を選択でき、動画に広告を重畳させることができる。
【0041】
[第三実施形態]
上記第一及び第二実施形態では、動画における広告領域A2及び広告表示期間Tを検出する構成を例示した。これに対して、第三実施形態では、動画に対して動きが少ない(画像の変化が小さい)シーンを検出し、当該シーンに対して広告を表示させる点で、上記各実施形態と相違する。
図6は、第三実施形態における広告表示システムの概略構成を示すブロック図である。なお、以降の説明にあたり、上記実施形態と同一の構成については、同符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
【0042】
本実施形態の広告表示システム1Aは、図6に示すように、サーバ制御部23は、サーバ記憶部22に記憶されたプログラムを読み込み実行することにより、第一実施形態における領域検出手段233に代えて広告シーン検出手段233A(本発明の広告位置検出手段)として機能する。
この広告シーン検出手段233Aは、動画の各フレーム画像における動きベクトル(画像変化量及び画像変化方向)を検出し、当該動きベクトルに基づいて、動画における画像変化量が小さいシーンが継続する期間を広告表示期間として検出する。
動画における画像変化が小さいシーンとしては、例えば、連続する所定数以上のフレームにおいて、静止画像が連続するシーン、画像が所定方向(例えば一方向)に移動しているのみのシーン、画像の拡大又は縮小のみを行っているシーン等が挙げられる。
【0043】
図7は、本実施形態における広告表示処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、図7に示すように、第一実施形態に示した広告表示処理のステップS24の処理の代わりに、広告シーン検出手段233Aは、動きベクトルに基づいた画像変化が小さい広告対象シーンの検出を行う(ステップS41)。
具体的には、広告シーン検出手段233Aは、キーフレーム及びそれに続く差分フレームにおいて、例えば各フレームにおける画像エッジ部等の画像における特徴部のフレーム間の動きベクトルを算出する。
【0044】
以下、一例として、一方向に画像が動いているシーン(いわゆる、パンやティルト等のシーン)の検出方法について説明する。
図8は、パンやティルト等のシーンの検出方法を説明する図である。
広告シーン検出手段233Aは、キーフレームFkと、そのキーフレームFkに連続する複数の差分フレームFk(m)(1≦m≦n)において、複数の特徴部Bを検出し、当該特徴部Bの動きベクトルvを算出する。ここで、これらのベクトルvの方向及び大きさが略同一である場合、広告シーン検出手段233Aは、連続する2つのフレーム間が、一方向に画像が動いている候補シーンであると判定する。そして、その当該候補シーンが連続するフレーム数が、広告の表示時間に対応したフレーム数以上である場合に、これらの連続する候補シーンを、広告対象シーンとして検出する。また、広告シーン検出手段233Aは、動画における広告対象シーンが再生される期間を広告表示期間Tとして検出する。
【0045】
なお、図8では、パンやティルト等の一方向に画像が動いているシーンを例示したが、広告シーン検出手段233Aは、例えば、複数の特徴部Bが所定の定点に対して径方向に離れる動きベクトルvが算出された場合は拡大シーン、径方向に近づく動きベクトルvが算出された場合は、縮小シーンであると判定し、候補シーンとして挙げ、広告の表示時間に対応したフレーム数以上連続する場合に、広告対象シーンとして検出する。
このようなパンやティルト、拡大、縮小等のシーンが検出された場合、広告シーン検出手段233Aは、例えば画像の角部や、辺近傍(例えば、上部や下部)等の予め設定された領域を広告領域A2とすればよい。
【0046】
図9は、フォローパンのシーンの検出方法を説明する図である。
また、所定の対象物を中心として、その周囲が所定方向に動く場合(いわゆる、フォローパン)では、広告シーン検出手段233Aは、図9に示すように、複数のフレームに亘って、動きベクトルvが0(若しくは所定値以下)となる領域(対象物領域A5)、複数のフレームに亘って動きベクトルvが所定方向に、所定の大きさで連続する領域(パン領域A6)を検出する。
そして、広告シーン検出手段233Aは、このようなフォローパンのシーンを検出すると当該シーンを候補シーンとして検出し、さらに、広告の表示時間に対応したフレーム数以上、パン領域における動きベクトルvが略同一方向、略同一大きさである場合に、広告対象シーンとして検出する。
この場合、広告シーン検出手段233Aは、例えば、広告対象シーンの全フレームにおいて、対象物領域A5と重ならない領域を広告領域A2として検出する。図9に示す例では、対象物領域A5が定位置であるため、パン領域A6が広告領域A2となる。
【0047】
この後、広告シーン検出手段233Aは、特徴領域A4を検出する(ステップS42)。
ここで、広告シーン検出手段233Aは、パンやティルト、拡大、縮小等のシーンでは、例えば画面中央部等の予め設定された領域を特徴領域A4として設定する。
一方、フォローパンのシーンでは、広告シーン検出手段233Aは、対象物領域A5を特徴領域A4として設定する。
以降の処理は、第一実施形態と同様である。
【0048】
なお、本実施形態では、第一実施形態と同様、ステップS23において表示対象の広告を取得した後、当該広告に表示時間に基づいて、広告対象シーンを選択する例を示したがこれに限定されない。例えば第二実施形態と同様、広告シーン検出手段233Aにより広告対象シーンを検出した後、当該広告対象シーンの長さに対応した表示時間の広告を選択してもよい。
また、フォローパンを検出した際には、上記第一実施形態と同様、広告領域A2が広告の表示サイズ以上である場合に、広告対象シーンとして検出してもよい。
【0049】
[第三実施形態の作用効果]
本実施形態では、広告シーン検出手段233Aは、動画における連続する複数フレーム間における画像の動きベクトルに基づいて、パンやティルト、拡大、縮小、フォローパン等の変化が小さいシーンを候補シーンとして検出し、当該候補シーンのフレーム数が、広告の表示時間に対応したフレーム数以上であれば、当該候補シーンを広告対象シーンとして検出する。そして、表示指示生成手段234は、検出した広告対象シーンに対して、広告を重畳させる広告指令データを生成する。
このようにして検出された変化が小さい広告対象シーンは、視聴者の興味度が低いシーンである可能性が高い。したがって、広告対象シーンに対して、広告を重畳させることにより、上記実施形態と同様、視聴者の動画の視聴の妨げとならないように広告表示を行うことができる。また、広告対象シーンとして、広告の表示時間以上となるシーンを検出しているので、十分な広告表示時間を確保でき、広告効果の向上を図れる。
【0050】
[変形例]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で、以下に示される変形をも含むものである。
[変形例1]
上記実施形態において、表示指示生成手段234が、広告領域A2において、特徴領域A4に最も近い位置に重畳位置P1を設定する構成を例示したが、本発明はこれに限定されない。
図10は、広告の重畳位置の他の例を示す図である。図10に示す例では、表示指示生成手段234は、広告領域A2における、特徴領域A4から最も遠い位置に広告の重畳位置P2を設定している。この場合、広告を表示しつつ、視聴者の目線が集中する特徴領域A4から遠い位置に広告を表示させることで、当該広告が視聴者の動画視聴の妨げとなることを抑制できる。
【0051】
また、表示指示生成手段234は、広告の重畳位置P1及び重畳位置P2を、所定の条件に従って切り替えてもよい。
例えば、表示指示生成手段234は、動画種別データと広告の広告属性データとが類似する分野に関するものである場合、動画と広告との関連性が高いと判定し、図4に示すように、重畳位置P1を設定する。また、動画種別データと広告の広告属性データとが類似していない場合は、関連性が低いと判定し、図10に示すように、重畳位置P2を設定する。このような構成では、関連性の高い広告をより視認しやすくでき、広告効果を向上できる。一方、関連性の低い広告を特徴領域A4の近くに表示することによる視聴の妨害をより確実に抑制できる。
なお、動画と広告との関連性は、動画データベースや広告データベースに記憶された各種データを用いて検出してもよく、予め関連性の有無を検出して記憶しておいてもよい。
さらに、表示指示生成手段234は、端末装置10から送信される重畳位置の選択指令に基づいて、広告の重畳位置P1及び重畳位置P2を切り替えてもよい。すなわち、ユーザにより適宜重畳位置を切り替えることもできる。
【0052】
[変形例2]
上記各実施形態では、広告表示期間における広告領域に、広告を重畳させて表示させる構成を例示したが、さらに、広告の表示開始から所定の期間において、広告の周辺部を明滅させたり、広告の重畳位置を搖動させたり、表示サイズを徐々に大きくしたり等の、広告が表示されたことを強調する強調表示を実施してもよい。これにより、広告の表示開始をより確実に報知でき、広告効果の向上を図ることができる。
【0053】
[変形例3]
上記各実施形態では、1つの広告領域を検出する構成を例示したが、同時に複数の広告領域を検出してもよい。この場合、2つ以上の広告を表示させることも可能となる。また、各広告領域に対する広告表示期間がそれぞれ異なっていてもよい。
【0054】
[変形例4]
上記第一及び第二実施形態では、各フレームにおける画像変化量が第一閾値以下となる領域を検出し、当該領域が重なり合う領域を広告領域A2として検出したが、これに限定されない。例えば、連続するフレームに亘って、画像変化量が第一閾値以下となる領域が変化する場合等では、広告領域A2の位置を変化させてもよい。
例えば、画像における変化が少ない領域が、時間経過とともに、画面左から画面右方向に徐々に移動していく場合、広告領域A2の位置も、画面左から画面右方向に徐々に移動させてもよい。この場合、広告表示位置も、同様に、画面左から画面右方向に徐々に移動して表示されることになる。
【0055】
また、例えば、キーフレームFkから連続する差分フレームFk(1)〜Fk(n)において、第一の広告領域A2が検出され、差分フレームFk(n)に続くキーフレームFk+1から連続する差分フレームFk+1(1)〜Fk+1(m)において、第一の広告領域A2とは異なる位置に、第二の広告領域A2が検出された場合、キーフレームFkから、差分フレームFk+1(m)までの時間を広告表示期間Tとして検出してもよい。この場合、動画再生中において、広告表示期間Tにおいて、キーフレームFk+1の切替タイミングで、広告の表示位置が第一の広告領域A2から第二の広告領域A2に切り替わる。
この際、キーフレームFkから差分フレームFk(n)までの第一再生時間が、広告の表示時間に満たない場合でも、キーフレームFk+1から差分フレームFk+1(m)までの第二再生時間と第一再生時間とを加算した時間が、広告の表示時間以上となっていれば、広告表示に十分な時間を確保することができる。
【0056】
[変形例5]
上記各実施形態において、個人の操作履歴に基づいて、表示対象の広告を選択してもよい。例えば、端末装置10において表示されている広告が消去された場合、端末装置10は、消去された広告のカテゴリや重畳位置等のデータを取得して、サーバ装置20に送信し、サーバ装置20は、サーバ記憶部22にユーザ属性データの嗜好性を示すデータとして記憶する。そして、サーバ装置20は、表示対象の広告を選択する際に、当該ユーザ属性データを参照する。例えば、広告取得手段232は、所定数以上の消去履歴が存在するカテゴリの広告を選択せずに、他のカテゴリの広告を選択する。
また、例えば、表示指示生成手段234は、所定数以上の消去履歴が存在する位置以外に、広告を重畳させてもよい。
このように、ユーザの嗜好性に応じて広告を表示させることにより、広告を表示させることによる動画視聴の妨げとなることを抑制でき、広告効果を向上させることができる。
【0057】
[変形例6]
本発明では、端末装置10及びサーバ装置20により広告表示装置である広告表示システム1が構成されるが、端末制御部14及びサーバ制御部23の各手段(各機能構成)がいずれの端末制御部14及びサーバ制御部23に備えられていてもよい。第二及び第三実施形態の広告表示システム1,1Aにおいても、同様である。このような構成であっても、上記各実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
例えば、上記第一実施形態では、サーバ装置20のサーバ制御部23が本発明の広告位置検出手段に相当する領域検出手段233として機能する例を示したが、端末装置10の端末制御部14が、本発明の広告位置検出手段として機能してもよい。この場合、例えば、端末装置10に動画及び表示対象の広告が送信されると、端末装置10の広告位置検出手段が、動画再生に先立って、所定時間先までの動画をデコードし、上記実施形態のように、広告領域A2や、広告表示期間T、特徴領域A4を検出する。また、この場合、表示指示生成手段234は不要となり、再生手段142は、動画再生とともに、再生時間が広告表示期間Tになると、広告領域A2に広告を表示させる。
【0058】
また、上記実施形態では、広告表示システム1,1Aを、本発明の広告表示プログラムを実行させ、本発明の広告表示装置として機能させる例を示したが、例えば、端末装置10単体、又は、サーバ装置20単体を、本発明の広告表示装置として機能させることもできる。
例えば、端末装置10単体により、本発明の広告表示装置を構成する場合、データ取得手段141が、本発明における動画取得手段及び広告取得手段として機能し、さらに、上記のように、端末装置10の端末制御部14を本発明の広告位置検出手段として機能させ、再生手段を広告重畳手段として機能させればよい。
また、サーバ装置20単体により、本発明の広告表示装置を構成する場合、表示指示生成手段234の代わりに、広告重畳手段として、広告表示期間Tにおいて広告領域A2に広告を重畳させた動画を生成し、当該生成された動画を端末装置10に送信する機能構成を設ければよい。
【0059】
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
【符号の説明】
【0060】
1,1A…広告表示システム(広告表示装置)、10…端末装置、13…端末記憶部、14…端末制御部、15…ディスプレイ、20…サーバ装置、22…サーバ記憶部、23…サーバ制御部、141…データ取得手段、142…再生手段、221…動画データベース、222…広告データベース、231…動画取得手段、232…広告取得手段、233…領域検出手段(広告位置検出手段)、233A…広告シーン検出手段(広告位置検出手段)、234…表示指示生成手段、A2…広告領域、A4…特徴領域、A5…対象物領域、A6…パン領域、P1…重畳位置、P2…重畳位置、T…広告表示期間。
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