(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2駆動部と前記第3駆動部は前記レンズバレルを前記イメージセンサーの像の移動方向に対して反対方向に移動させることを特徴とする、請求項1から3のうちいずれか一項に記載のカメラモジュール。
前記第1駆動部と前記第2駆動部は、50マイクロメートルから1000マイクロメートル離隔したことを特徴とする、請求項1から5のうちいずれか一項に記載のカメラモジュール。
前記第2駆動部と前記第3駆動部は、50マイクロメートルから1000マイクロメートル離隔したことを特徴とする、請求項1から6のうちいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【背景技術】
【0002】
現在、移動通信端末機とPDA及びMP3プレーヤーなどのIT機器をはじめとする自動車と内視鏡などの製作時、カメラモジュールが搭載されており、このようなカメラモジュールは既存の30万画素(VGA級)で技術が発達するにつれて高画素中心に発達すると共に、装着対象によって小型化及び薄型化が進められており、低価格の製作費用でオートーフォーカシング(AF)、光学ズーム(OPTICAL ZOOM)などの多様な付加機能が具現可能に変化されている。
【0003】
また、現在製作されるカメラモジュールはワイヤーボンディング方式(COB;Chip Of Board)、フリップチップ方式(COF;Chip Of Flexible)、及びチップスケールパッケージ方式(CSP;Chip Scale Pakage)により製作されるイメージセンサーモジュールが搭載されて製作されており、主に印刷回路基板(PCB)やフレキシブル印刷回路基板(FPCB)などの電気的連結手段を通じてメイン基板に接続される形態に構成される。
【0004】
しかしながら、最近、一般的な受動素子と同様に、メイン基板上に直接実装可能にすることによって、製造工程を簡素化させ、製作コストを低減させることができるカメラモジュールがユーザから求められている。
【0005】
このようなカメラモジュールは、主にCCDやCMOSなどのイメージセンサーがワイヤーボンディングまたはフリップチップ方式により基板に付着された状態で製作されており、前記イメージセンサーを通じて事物のイメージを集光させてカメラモジュール内・外のメモリ上にデータとして格納され、格納されたデータは電気的信号に変換されて機器内のLCDまたはPCモニタなどのディスプレイ媒体を通じて映像としてディスプレイされる。
【0006】
従来のカメラモジュールは、レンズを通じて入った映像信号を電気的信号に変換するイメージセンサーが底面に支持されるハウジングと、前記イメージセンサーに被写体の映像信号を集めるレンズ群と、前記レンズ群が内部に積層されるバレルの順次的な結合により構成される。
【0007】
この際、前記ハウジングの下部にはCCDまたはCMOSからなるイメージセンサーを駆動するための電気部品であるコンデンサと抵抗のチップ部品が付着された実装用基板(FPCB)が電気的に結合される。
【0008】
このように構成された従来のカメラモジュールは、実装用基板(FPCB)に多数の回路部品が実装された状態で基板とイメージセンサーとの間に異方導電性フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)を挿入し、熱と圧力を加えて通電するように接着固定し、その反対面に赤外線遮断フィルタ部を付着する。
【0009】
また、多数のレンズ群が内蔵されたバレルとハウジングがねじ結合により仮結合させた状態で、前述したように、予め組み立てられた実装用基板がハウジングの底面に別途の接着剤により接着固定される。
【0010】
一方、前記イメージセンサーが付着された実装用基板とバレルとが結合されたハウジングの接着固定後に前記バレルの前方に被写体(解像度チャート)を一定の距離にして焦点調整がなされるようになるが、前記カメラモジュールの焦点調整はハウジングにねじ結合されたバレルの回転による垂直移送量が調節されることによってレンズ群とイメージセンサーとの間の焦点調節がなされるようになる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
実施形態の説明において、各レンズ、ユニット、部、ホール、突起、溝、または層などが各レンズ、ユニット、部、ホール、突起、溝、または層などの“上(on)”に、または“の下(under)”に形成されるものと記載される場合において、“上(on)”と“の下(under)”は“直接(directly)”または“他の構成要素を介して(indirectly)”形成されるものを全て含む。また、各構成要素の上または下部に対する基準は図面を基準として説明する。図面での各構成要素のサイズは説明のために誇張することがあり、実際に適用されるサイズを意味するものではない。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係るカメラモジュールを示す図である。
図2は、レンズアセンブリ、赤外線遮断フィルタ部、及びセンサー部を含む光学系を示す図である。
図3は、レンズアセンブリを通じてセンサー部に入射される像が結ばれることを示す図である。
図4は、レンズアセンブリ、赤外線遮断フィルタ部、及びセンサー部を含む光学系のディストーションを示す図である。
図5は、手ブレによる像の移動及びその補正を示す図である。
【0018】
図1から
図5を参照すると、実施形態に係るカメラモジュールは、レンズバレル100、レンズアセンブリ200、第1弾性部材310、第2弾性部材320、第1ハウジング410、第2ハウジング420、赤外線遮断フィルタ部500、センサー部600、回路基板800、及び駆動部710、720、730、740を含む。
【0019】
前記レンズバレル100は、前記レンズアセンブリ200を収容する。前記レンズバレル100は、前記レンズアセンブリ200を収容するための収容溝を含むことができる。前記収容溝は、前記レンズアセンブリ200と対応する形状を有することができる。
【0020】
前記レンズバレル100は四角筒または円筒形状を有することができる。即ち、前記レンズバレル100の外郭は四角形状または円形状を有することができる。
【0021】
前記レンズバレル100は、前記第1ハウジング410と連結される。より詳しくは、前記レンズバレル100は前記第1ハウジング410に前記第1弾性部材310を通じて連結される。即ち、前記レンズバレル100は前記第1ハウジング410に、前記第1弾性部材310により流動可能に連結できる。
【0022】
また、前記レンズバレル100は、上方(物体側)にオープンされる入光溝を含むことができる。前記入光溝は前記レンズアセンブリ200を露出させる。前記入光溝を通じて、前記レンズアセンブリ200に映像が入射される。
【0023】
前記レンズアセンブリ200は、前記レンズバレル100内に配置される。より詳しくは、前記レンズアセンブリ200は前記収容溝内に配置される。前記レンズアセンブリ200は、前記収容溝に挿入される。前記レンズアセンブリ200は、円形の外郭形状を有することができる。より詳しくは、前記レンズアセンブリ200は、トップ側から見て円形状を有することができる。これとは異なり、前記レンズアセンブリ200は、トップ側から見て矩形を有することができる。
【0024】
前記レンズアセンブリ200は多数個のレンズ210、220、230、240を含む。例えば、前記レンズアセンブリ200は、第1レンズ210、第2レンズ220、第3レンズ230、及び第4レンズ240を含むことができる。前記第3レンズ230、前記第2レンズ220、及び前記第1レンズ210は順に積層できる。
【0025】
また、前記レンズ210、220、230、240の間には第1スペーサ及び第2スペーサが介在できる。前記第1スペーサ及び前記第2スペーサは前記レンズ210、220、230、240の間の間隔を互いに離隔させることができる。
【0026】
以上、前記レンズアセンブリ200は4個のレンズを含むと説明したが、これに限定されるものではない。即ち、前記レンズアセンブリ200は1つから3個のレンズを含むか、または5個以上のレンズを含むことができる。
【0027】
図2を参照すると、前記レンズアセンブリ200、前記赤外線遮断フィルタ部500、及び前記センサー部600は光学系を構成する。
【0028】
前記第1レンズ210、前記第2レンズ220、前記第3レンズ230、及び前記第4レンズ240は、物体側から上側に順に配置される。被写体映像を獲得するために被写体の映像情報に該当する光は、前記第1レンズ210、第2レンズ220、第3レンズ230、第4レンズ240、及び前記赤外線遮断フィルタ部500を通過して前記センサー部600に入射される。
【0029】
前記第1レンズ210は正(+)の屈折能(power)を有し、前記第2レンズ220は負(−)の屈折能を有し、前記第3レンズ230は正(+)の屈折能を有し、前記第4レンズ240は負(−)の屈折能を有することができる。また、前記第1レンズ210、前記第2レンズ220、前記第3レンズ230、及び前記第4レンズ240は、ガラスまたはプラスチックで形成できる。
【0030】
前記第1レンズ210の物体側面(R1)は凸形状を有し、前記第1レンズ210の上側面(R2)は凸または凹形状、または平面でありうる。また、前記第1レンズ210の物体側面(R1)は非球面または球面でありうる。前記第1レンズ210は光軸近くにおいて両凸形状のものが好ましい。
【0031】
前記第1レンズ210の上側面(R2)の曲率は、次の<数式1>を満たすことができる。
【0033】
より詳しくは、前記第1レンズ210の上側面(R2)の曲率は、次の<数式7>を満たすことができる。
【0035】
より詳しくは、前記第1レンズ210の上側面(R2)の曲率は0でありうる。
【0036】
即ち、前記第1レンズ210の上側面(R2)は非常に小さい曲率を有する。前記第1レンズ210の上側面(R2)は平面を含むことができる。前記第1レンズ210の上側面(R2)は平面またはほぼ平面に近い曲面でありうる。前記第1レンズ210の上側面(R2)は平面に近いので、実施形態に係る小型光学系の公差が減少できる。
【0037】
前記第2レンズ220は、メニスカス形状を有することができる。前記第2レンズ220の物体側面(R3)は凹形状を有し、前記第2レンズ220の上側面(R4)は凹形状でありうる。即ち、前記第2レンズ220は両凹形状を有することができる。また、前記第2レンズ220の物体側面(R3)及び上側面(R4)は球面または非球面でありうる。前記第2レンズ220は物体側に凹面が向かったメニスカス形状のものが好ましい。
【0038】
前記第3レンズ230は光軸の近くにおいて上側の面が凸面であり、正のパワーを有している。前記第3レンズ230の物体側の面は、例えば光軸の近くにおいて凹面でありうる。
【0039】
前記第3レンズ230の物体側面(R5)は凹形状を有し、前記第3レンズ230の上側面(R6)は凸形状を有することができる。また、前記第3レンズ230の物体側面(R5)及び上側面(R6)は球面または非球面でありうる。
【0040】
前記第3レンズ230の焦点距離は、次の<数式2>を満たすことができる。
【0042】
ここで、f3は前記第3レンズ230の有効焦点距離であり、Fは実施形態に係る小型光学系の全体焦点距離である。
【0043】
より詳しくは、前記第3レンズ230の焦点距離は、次の<数式4>を満たすことができる。
【0045】
前記第4レンズ240はメニスカス形状を有することができる。前記第4レンズ240の物体側面(R7)は凸形状を有し、前記第4レンズ240の上側面(R8)は凹形状を有することができる。また、前記第4レンズ240の物体側面(R7)及び上側面(R8)は非球面でありうる。
【0046】
また、前記第4レンズ240は、少なくとも1つ以上の非球面変曲点を含んで形成される。
【0047】
この際、前記第4レンズ240の物体側面(R7)に1つ以上の非球面変曲点が形成できる。また、前記第4レンズ240の上側面(R8)に1つ以上の非球面変曲点(CP)が形成できる。前記第4レンズ240に形成された前記非球面変曲点は受光素子70に入射される主光線の最大射出角を調節することができる。
【0048】
前記第4レンズ240の焦点距離は、次の<数式3>を満たすことができる。
【0049】
<数3>
−10<f4/F<−0.5
【0050】
ここで、f4は前記第4レンズ240の有効焦点距離であり、Fは実施形態に係る小型光学系の全体焦点距離である。
【0051】
より詳しくは、前記第4レンズ240の焦点距離は、次の<数式5>を満たすことができる。
【0053】
上面(R11)である前記受光素子70がCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサーの場合、各ピクセルで光量が確保される角度があり、前記角度が異なれば光量が確保されないので画面の周辺部が暗くなる現象(shading)が表れる。
【0054】
したがって、前記第4レンズ240の上側面(R8)に非球面変曲点を形成して主光線の最大射出角を調節することによって、画面の周辺部が暗くなる現象を防止することができる。
【0055】
前記光学系は、以下の<数式6>を満たすことができる。
【0057】
ここで、ttlは前記第1レンズ210の物体側面から上側面までの距離であり、Fは全体有効焦点距離である。
【0058】
前記光学系が前記のように設計される場合、前記光学系は負のディストーションを有することができる。即ち、
図3及び
図4に示すように、前記光学系は負のディストーションを有することができる。
【0059】
例えば、前記光学系において、フィールド高さ(field height)が0Fから1.0Fの場合、前記センサー部600の像のディストーションが0%から−2%でありうる。
【0060】
より詳しくは、前記光学系において、フィールド高さ(field height)が0.7Fから1.0Fの場合、前記センサー部600の像のディストーションが0%から−2%でありうる。
【0061】
これとは異なり、前記光学系において、フィールド高さ(field height)が0Fから1.0Fの場合、前記センサー部600の像のディストーションが−2%から−5%でありうる。
【0062】
より詳しくは、前記光学系において、フィールド高さ(field height)が0.7Fから1.0Fの場合、前記センサー部600の像のディストーションが−2%から−5%でありうる。
【0063】
前記第1弾性部材310は、前記第1ハウジング410内に配置される。前記第1弾性部材310は、前記第1ハウジング410に固定される。また、前記第1弾性部材310は、前記第1レンズ210バレル100に固定される。前記第1弾性部材310は、前記レンズバレル100を前記第1ハウジング410に、流動可能に固定させる。
【0064】
前記第1弾性部材310は、スプリングなどを含むことができる。より詳しくは、前記第1弾性部材310は、板型スプリングを含むことができる。
【0065】
前記第1ハウジング410は、前記レンズバレル100を収容する。前記第1ハウジング410は、前記レンズバレル100に前記第1弾性部材310を通じて連結される。
【0066】
前記第1ハウジング410は、プラスチックまたは金属で形成できる。前記第1ハウジング410は、四角の筒形状を有することができる。
【0067】
前記第2ハウジング420は、前記第1ハウジング410を収容する。即ち、前記第1ハウジング410は、前記第2ハウジング420内に配置される。前記第1ハウジング410及び前記第2ハウジング420は、前記第2弾性部材320により互いに連結される。
【0068】
前記第1ハウジング410は前記第2ハウジング420内に、前記第2弾性部材320により、流動可能に固定される。即ち、前記第1ハウジング410は浮遊状態で前記第2ハウジング420内に配置できる。
【0069】
前記第2ハウジング420は、前記回路基板800に固定される。前記第2ハウジング420は、前記回路基板800に締結できる。前記第2ハウジング420は、金属またはプラスチックで形成できる。
【0070】
前記第2弾性部材320は、前記第1ハウジング410及び前記第2ハウジング420に連結される。前記第2弾性部材320は、前記第1ハウジング410を前記第2ハウジング420に流動可能に固定させる。前記第2弾性部材320は、スプリングなどを含むことができる。より詳しくは、前記第2弾性部材320は、板型スプリングを含むことができる。
【0071】
前記赤外線遮断フィルタ部500は、前記第2ハウジング420内に配置される。前記赤外線遮断フィルタ部500は前記回路基板800に固定され、前記第2ハウジング420に固定できる。前記赤外線遮断フィルタ部500は、入射される赤外線をフィルタリングする。前記赤外線遮断フィルタ部500は、前記センサー部600に流入する過度な長波長の光を遮断することができる。
【0072】
前記赤外線遮断フィルタ部500は、光学ガラスにチタニウムオキサイド及びシリコンオキサイドが交互に蒸着されて形成できる。赤外線を遮断するために、前記チタニウムオキサイド及び前記シリコンオキサイドの厚さは適切に調節できる。
【0073】
前記センサー部600は、前記第2ハウジング420内に収容される。前記センサー部600は、CCDイメージセンサーまたはCMOSイメージセンサーを含む。また、前記センサー部600は前記イメージセンサーと連結される回路基板800をさらに含む。前記センサー部600は入射される映像を電気的な信号に変更させる。
【0074】
前記センサー部600は、前記回路基板800に固定される。前記センサー部600は、前記回路基板800に実装できる。前記センサー部600は、前記回路基板800に電気的に連結される。
【0075】
前記センサー部600の撮像領域のサイズは2.5mm×4.0mmでありうる。また、前記センサー部600の単位ピクセルの横及び縦サイズは2μm以下でありうる。
【0076】
前記回路基板800は、前記第2ハウジング420の底を覆うことができる。前記回路基板800は、前記第2ハウジング420に結合される。前記回路基板800は、印刷回路基板800(printed circuit board;PCB)でありうる。前記回路基板800は、前記センサー部600と電気的に連結できる。前記回路基板800は、前記センサー部600を駆動するための信号を印加することができる。また、前記回路基板800は、前記センサー部600からの信号の印加を受けることができる。
【0077】
前記回路基板800には前記センサー部600が実装される。より詳しくは、前記センサー部600は、前記回路基板800に固定できる。即ち、前記センサー部600は、前記回路基板800を通じて前記第2ハウジング420に固定できる。
【0078】
また、前記回路基板800は、前記駆動部710、720、730、740に電気的に連結できる。即ち、前記回路基板800を通じて前記駆動部710、720、730、740を駆動するための信号が前記駆動部710、720、730、740に印加できる。
【0079】
前記駆動部710、720、730、740は、前記第1ハウジング410に対して、前記レンズバレル100を駆動する。また、前記駆動部710、720、730、740は、前記第2ハウジング420に対して、前記第1ハウジング410を駆動する。
【0080】
前記駆動部710、720、730、740は磁気力により前記レンズバレル100及び前記第1ハウジング410を移動させることができる。前記駆動部710、720、730、740は、第1駆動部710、第2駆動部720、第3駆動部730、及び第4駆動部740を含むことができる。前記駆動部710、720、730、740は磁気力により前記レンズバレル100を前記ハウジング400に対して相対移動させることができる。この際、前記磁気力は前記レンズアセンブリ200の光軸OAに対して傾斜する方向に作用することができる。
【0081】
前記第1駆動部710は、前記レンズバレル100に付着される。前記第1駆動部710は、前記レンズバレル100に固定できる。前記第1駆動部710は、前記レンズバレル100の外側に配置できる。
【0082】
前記第1駆動部710は、コイルを含むことができる。前記第1駆動部710は前記回路基板800を通じて駆動信号の印加を受けることができる。前記第1駆動部710は電気的な信号により磁場を生成させることができる。
【0083】
前記第1駆動部710は基準水平面に対して傾斜する方向に前記第2駆動部720に引力または斥力を印加することができる。この際、前記第1駆動部710は前記基準水平面に対して、約+20゜から約+70゜の角度に、前記第2駆動部720に磁気力を印加することができる。より詳しくは、前記第1駆動部710は前記基準水平面(R)に対して、約+30゜から約+50゜の角度に、前記第2駆動部720に磁気力を印加することができる。
【0084】
前記第2駆動部720は、前記第1ハウジング410に付着される。より詳しくは、前記第2駆動部720は前記第1ハウジング410に固定できる。より詳しくは、前記第2駆動部720は前記第1ハウジング410の内側に固定できる。
【0085】
前記第2駆動部720は磁性体を含む。前記第2駆動部720は、プレート形状を有することができる。即ち、前記第2駆動部720は板型磁石でありうる。
【0086】
前記第1駆動部710及び前記第2駆動部720は互いに隣接する。前記第1駆動部710及び前記第2駆動部720は非常に小さい間隔で離隔できる。前記第1駆動部710及び前記第2駆動部720の間の間隔は約50μmから約1000μmでありうる。前記第1駆動部710及び前記第2駆動部720は互いに対向できる。これによって、前記第1駆動部710及び前記第2駆動部720の間に磁気力が発生できる。
【0087】
前記第1駆動部710及び前記第2駆動部720は、前記第1ハウジング410に対して、前記レンズバレル100を相対移動させる。より詳しくは、前記第1駆動部710及び前記第2駆動部720は、前記第1ハウジング410に対して、前記レンズアセンブリ200の光軸方向に、前記レンズバレル100を相対移動させることができる。
【0088】
前記第3駆動部730は、前記第1ハウジング410に付着される。より詳しくは、前記第3駆動部730は、前記第1ハウジング410に固定できる。より詳しくは、前記第3駆動部730は、前記第1ハウジング410の外側に固定できる。
【0089】
前記第3駆動部730は、磁性体を含む。前記第3駆動部730は、プレート形状を有することができる。即ち、前記第3駆動部730は、板型磁石でありうる。
【0090】
前記第4駆動部740は、前記第2ハウジング420に付着される。より詳しくは、前記第4駆動部740は、前記第2ハウジング420に固定される。前記第4駆動部740は、前記第2ハウジング420の内側に配置できる。
【0091】
前記第4駆動部740は、コイルを含むことができる。前記第4駆動部740は、前記回路基板800を通じて駆動信号の印加を受けることができる。前記第4駆動部740は電気的な信号により磁場を生成させることができる。
【0092】
前記第3駆動部730及び前記第4駆動部740は互いに隣接する。前記第3駆動部730及び前記第4駆動部740は、非常に小さい間隔で離隔できる。前記第3駆動部730及び前記第4駆動部740の間の間隔は約50μmから約1000μmでありうる。前記第3駆動部730及び前記第4駆動部740は、互いに対向できる。これによって、前記第3駆動部730及び前記第4駆動部740の間に磁気力が発生できる。
【0093】
前記第3駆動部730及び前記第4駆動部740は、前記第2ハウジング420に対して、前記第1ハウジング410を相対移動させる。より詳しくは、前記第3駆動部730及び前記第4駆動部740は、前記第2ハウジング420に対して、前記レンズアセンブリ200の光軸に対して水平方向に、前記第1ハウジング410を相対移動させることができる。
【0094】
結局、前記駆動部710、720、730、740は、前記レンズアセンブリ200を前記センサー部600に対して、前記光軸方向及び前記光軸に対して水平方向に相対移動させることができる。
【0095】
例えば、揺れにより被写体が水平方向に移動する場合、前記第3駆動部730及び前記第4駆動部740により前記第1ハウジング410がチルティングされるか、または水平移動することができる。これによって、前記レンズアセンブリ200及び前記センサー部600の間の水平相対位置が互いに調節できる。
【0096】
また、前記第1駆動部710及び前記第2駆動部720により前記レンズアセンブリ200及び前記センサー部600の間の焦点距離が調節できる。
【0097】
特に、前記光学系は負のディストーションを有するので、水平方向への揺れによる像の移動が最小化し、これに従う補正の誤差が減少できる。
【0098】
即ち、
図5に示すように、本実施形態に係るカメラモジュールは揺れにより前記センサー部600で像が移動する時、前記駆動部710、720、730、740は前記レンズバレル100を像の移動方向に対して反対方向に移動させる。例えば、前記駆動部710、720、730、740は、前記レンズバレル100を水平移動またはチルティングを通じて揺れによる像の移動を原位置させる。
【0099】
この際、前記光学系は負のディストーションを有するので、像の外郭部分で、前記レンズバレル100の移動に従う像の誤差が最小化できる。
【0100】
即ち、本実施形態に係るカメラモジュールの光学系は負のディストーションを有するので、光軸から遠ざかるほど、揺れによる像の移動距離が大きくなることを防止することができる。
【0101】
特に、本実施形態に係るカメラモジュールは、撮像領域の外郭部分の映像揺れを最小化し、揺れ補正効果を極大化することができる。
【0102】
図6は、本発明の他の実施形態に係るカメラモジュールを示す図である。本実施形態では、前述したカメラモジュールを参考する。即ち、先の実施形態でのカメラモジュールに対する説明は変更された部分を除いて、本実施形態に対する説明に本質的に結合できる。
【0103】
図6を参照すると、本実施形態に係るカメラモジュールは、第1ハウジング410が省略できる。また、弾性部材を通じて第2ハウジング420がレンズバレル100に直ぐ連結されることがある。この際、前記弾性部材はレンズアセンブリ200の光軸に対して傾斜する方向に、前記レンズバレル100及び前記第2ハウジング420を連結させることができる。
【0104】
また、前記レンズバレル100には第1駆動部710が付着される。前記第1駆動部710は磁性体を含むことができる。
【0105】
また、前記第2ハウジング420の内側には第4駆動部740が付着される。前記第4駆動部740は、コイルを含むことができる。
【0106】
また、前記回路基板800上には第5駆動部750が付着される。より詳しくは、前記第5駆動部750は、前記第1駆動部710及び前記回路基板800の間に介在できる。前記第5駆動部750は、コイルを含むことができる。
【0107】
また、前記第4駆動部740及び前記第5駆動部750は、前記回路基板800に電気的に連結できる。
【0108】
前記レンズバレル100は、前記第1駆動部710及び前記第4駆動部740の間の磁気力により前記光軸と直交する水平方向に駆動できる。また、前記レンズバレル100は、前記第1駆動部710及び前記第5駆動部750の間の磁気力により前記光軸方向に駆動できる。
【0109】
即ち、前記レンズバレル100は、前記第1駆動部710及び前記第4駆動部740により前記水平方向に駆動できる。また、前記第1駆動部710及び前記第5駆動部750により前記レンズバレル100は前記光軸方向に駆動できる。
【0110】
本実施形態に係るカメラモジュールは簡単な構造で、揺れ補正及び自動焦点調節を遂行することができる。
【0111】
図7は、本発明の更に他の実施形態に係るカメラモジュールを示す図である。本実施形態では前述したカメラモジュールを参考する。即ち、先の実施形態でのカメラモジュールに対する説明は変更された部分を除いて、本実施形態に対する説明に本質的に結合できる。
【0112】
図7を参照すると、本実施形態に係るカメラモジュールでは、第3駆動部730が省略され、第4駆動部740が第2駆動部720に隣接することができる。より詳しくは、前記第4駆動部740は第2駆動部720及び回路基板800の間に介在できる。
【0113】
これによって、第1ハウジング410は第2駆動部720及び第4駆動部740の間の斥力または引力により相対移動できる。より詳しくは、レンズバレル100は、第1駆動部710及び第2駆動部720の間の斥力または引力により駆動され、前記第1ハウジング410は前記第2駆動部720及び前記第4駆動部740の間の磁気力により駆動できる。即ち、前記第1駆動部710及び前記第4駆動部740は、前記第2駆動部720を互いに共有することができる。
【0114】
これによって、本実施形態に係るカメラモジュールは、第3駆動部730を省略し、必要とする部品を減らし、簡単な構造を有することができる。
【0115】
以上、実施形態に説明された特徴、構造、効果などは、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれ、必ず1つの実施形態のみに限定されるものではない。延いては、各実施形態で例示された特徴、構造、効果などは、実施形態が属する分野の通常の知識を有する者により他の実施形態に対しても組合または変形されて実施可能である。したがって、このような組合と変形に関連した内容は本発明の範囲に含まれることと解釈されるべきである。
【0116】
以上、本発明を好ましい実施形態をもとに説明したが、これは単なる例示であり、本発明を限定するのでない。本発明の本質的な特性を逸脱しない範囲内で、多様な変形及び応用が可能であることが同業者にとって明らかである。例えば、実施形態に具体的に表れた各構成要素は変形して実施することができ、このような変形及び応用にかかわる差異点も、特許請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。