【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の見地によれば、このことは、固体状態光源と、前記光源により生成される熱量が前記キャリアに伝達されるように上部に前記固体状態光源が配されるキャリアとを有する照明装置により達成される。更に、カバー部材が前記キャリア上に配されており、これにより前記光源は前記キャリアと前記カバー部材の光透過部との間に配され、この結果、熱インターフェースが前記キャリアと前記カバー部材との間に存在すると共に前記熱インターフェースがここを介して前記光源から前記キャリアに伝達される熱の大半を伝達する。
【0007】
本発明によって、照明装置の所望の熱特性は、前記光源と前記カバーの外側との間の短い熱経路を有することにより達成されれることができ、前記熱は前記環境に放散されると認識されている。このことは、固体状態光源により伝達される熱が輸送されるキャリア上に配されている固体状態光源により実現される。前記キャリアから前記カバー部材への前記熱インターフェースは、前記照明装置の外側への短い熱経路を保証する。
【0008】
この改善された熱性能は、好ましくは、前記キャリアが第1の熱伝導率を有する熱伝導性材料と第2の熱伝導率を有する前記カバーとを有し、前記第1の熱伝導率は前記第2の熱伝導率よりも大きい場合に、実現される。
【0009】
このようにして、当該熱は前記固体状態光源の近傍において前記キャリアへと大部分が急速に輸送され、この後、前記熱は、前記熱インターフェースを介して前記カバー部材に、そして前記カバー部材の外側から前記環境へと輸送される。好ましくは、前記熱は、当該発光と実質的に同じ方向において環境に対して放射され、前記熱は、光と同じ側において前記照明装置を出ることを意味する。
【0010】
好ましい実施例において、前記第1の熱伝導率は100−300W/mKの範囲におけるものであって、好ましくは、160W/mKと240W/mKとの間におけるものであり、前記第2の熱伝導率は、0.2―10W/mKの範囲におけるものであり、好ましくは0.5W/mKと5W/mKとの間の範囲におけるものである。
【0011】
更なる実施例において、前記熱導電材料は、前記キャリア上の熱導電層として配される。このことは、例えば、前記キャリアが最もありふれている種類のキャリアであるプリント回路基板である場合である。この導電層は、例えば、銅のような金属層であっても良く、優れた電気伝導率を示す。従って、これは、前記固体状態光源を照明装置のドライバ部に電気的に接続するのに使用されることができる。
【0012】
当該熱性能は、熱インターフェース材料(前記カバー部材と前記キャリアとの間の空間を充填するように配されるTIM)によって更に改善されることができる。前記TIMは、前記カバー部材と前記プリント回路基板との間に挟まれていても良い。前記TIMは、前記プリント回路基板の前側及び後ろ側の一方又は両方に設けられることが可能である。前記TIMは、前記プリント回路基板及び前記カバー部材の表面の不規則性を充填することができ、即ち前記プリント回路基板と前記カバー部材との間の界面における空隙を充填することができる。前記TIMは、空気より高い熱伝導率を有し、これにより前記プリント回路基板と前記カバー部材との間の熱伝達を増大させる。
【0013】
本発明のこの見地において、この照明装置が、前記照明装置をソケットに機械的に及び電気的に接続するための前記キャリアに対して固定された位置を有する接続部材を更に有することが実現される。前記キャリアはそのエッジ側と比較して比較的大きい前部側を有しており、前記固体状態光源は前記キャリアの前記前側に配置される。前記カバー部材は、前記照明装置の外側の一部である外面を有すると共に、前記外面の反対側である内面であって、前記熱インターフェースが形成されるように前記キャリアの前記前側と熱的に接触している内面を有する。
【0014】
この実施例において、本発明は、例えば、従来の白熱型のランプと置き換わるのに適している照明装置(レトロフィット・ランプとも称される)を製造するのに利用される。
【0015】
更なる実施例において、第2の固体状態光源が前記前側の反対側にある前記キャリアの後ろ側に配され、第2のカバー部材が前記キャリア上に配置され、これにより前記第2の光源は、前記キャリアと前記第2のカバー部材の光透過部との間に配され、この結果、熱インターフェースが前記キャリアと前記第2のカバー部材との間に存在し、前記第2のカバー部材は、前記照明装置の前記外側の第2の部分である前記第2の外面と、前記第2の外面の反対側にある第2の内面であって、前記第2の熱インターフェースが形成されるように前記キャリアの前記後ろ側と熱的に接触している第2の内面とを有する。
【0016】
この実施例において、前記照明装置の前記前側及び前記後ろ側は、類似の仕方で構成されることができる。このことが使用される場合、前側及び後ろ側に対する両方の方向に光を発するレトロフィット・ランプが得られる。
【0017】
これらの実施例の前記熱性能は、前記キャリアの前記前側の少なくとも50%、好ましくは90%が、前記カバー部材の内面と熱的に接触している場合に、保証される。当該熱は、前記固体状態光源により放散され、前記キャリアを介して前記固体状態光源の前記周囲から拡散され、前記キャリアのより大きい部分が前記カバー部材と熱的に接触しているほど、前記キャリアから前記カバー部材への前記熱輸送は良好になる。
【0018】
本発明の第1の見地によれば、このこと及び他の目的は、熱伝導層を含む平面状のキャリアと、前記キャリアの前側に配される少なくとも1つの固体状態光源と、前記前側と前記前側の反対側である後ろ側とに熱的に接触している絶縁カバー部材であって、前記キャリアから前記照明装置外へ熱を伝達するカバー部材とを有する照明装置により達成される。前記カバー部材は、前記少なくとも1つの光源の前方において前記キャリア上に配されている光学構造体であって、前記少なくとも1つの固体状態光源により発される前記光を指向するように適応化されている光学構造体を有する。
【0019】
このような照明装置は、このことにより、前記プリント回路基板からの有効な熱伝達であって、少ない部分による簡潔な態様において、当該配置の外への熱伝達を提供することができる。前記カバー部材の前記プリント回路基板の両側との熱的接触により、前記光源により生成される熱の大半は、前記カバー部材により伝達されることができる。前記カバー部材は、前記プリント回路基板と直接的に接触していても良い。前記カバー部材は、前記プリント回路基板に面している内面を有することができる。前記内面は、前記プリント回路基板の前記前側及び後ろ側と直接的に接触していても良い。前記照明装置は、更に、前記少ない部分により費用効果的な製造過程を提供することができる。前記光学構造体は、所望の仕方において前記カバー部材を介して前記光源からの光を指向するように設計されることができる。前記光源及び前記プリント回路基板は、電力を変換する、光を生成する及び生成される当該熱を拡散する機能を一緒に提供することができる。前記カバー部材及びレンズは、前記光源からの光を操作する/指向する、前記プリント回路基板からの熱を伝達する、当該配置の電気的絶縁及び防火エンクロージャを提供することができる。前記カバー部材は、更に、保護目的を有することができ、前記プリント回路基板及び光源を外部の損傷から保護する。前記照明装置は、電気ソケットにおける使用のための口金内に配される、又は照明器具に組み込まれることができる。前記プリント回路基板は、2つの平坦な側、即ち前記前側及び前記後ろ側を有することができる。前記プリント回路基板は、更に平面であり得る。光源は、前記プリント回路基板の一方の側又は両側に配されることができる。前記カバー部材は、前記プリント回路基板の両側と熱的に接触するように配されることができる。前記カバー部材は、前記プリント回路基板の前記前側及び後ろ側の少なくとも半分のような、前記プリント回路基板のかなりの部分と熱的に接触するように配されることができる。前記カバー部材は、ガラス材料、プラスチック材料又はセラミック材料等により形成されることができる。カバー部材のための通常のプラスチック材料は、前記プリント回路基板からの熱伝達機能を提供するのに十分な熱特性を提供することができる。更に、前記カバー部材の熱特性を改善するために、前記カバー部材は熱プラスチック材料でできていても良い。前記プリント回路基板は、前記プリント回路基板の広域にわたって前記光源により生成される熱を拡散する熱拡散層を有することができる。前記熱拡散層は、例えば、銅層又はアルミニウム層でも良い。前記熱拡散層は、更に、前記プリント回路基板の前記前側から前記後ろ側まで熱を拡散するのに適している、及び前記プリント回路基板の前記後ろ側から前記前側まで熱を拡散するに適しているものであり得る。一実施例において、前記プリント回路基板は、複数の熱拡散層を有することができる。更に、一実施例において、前記プリント回路基板は、FR―4又はCEM―1材料の電気的な接続を備えるアルミニウム・シートメタルを有することができる。前記アルミニウム・シートメタルは、これにより前記熱拡散層及び電気的相互接続を形成することができる。
【0020】
一実施例において、前記カバー部材は、前記プリント回路基板及び前記少なくとも1つの固体状態光源を封入するように配されることができる。前記カバー部材は前記プリント回路基板を封入し、前記プリント回路基板の前記前側及び後ろ側の両方と接触している場合、前記カバー部材は、前記プリント回路基板を保持するために当該配置に必要な剛性を提供することができる。この場合、前記プリント回路基板は非常に薄く、例えば、0.2mmと同程度に薄い。前記カバー部材が、前記プリント回路基板の前記前側及び後ろ側の両方を封入しているので、前記プリント回路基板は如何なる仕方においても適所に保持されることができる。これにより、前記プリント回路基板は当該配置に安定性を提供する必要はなく、熱の拡散、光源の保持及び前記光源への電気的なトラックの提供に焦点を合わせられることが可能である。前記プリント回路基板を封入することによって、前記カバー部材は、前記プリント回路基板の大きな部分(例えば、前記プリント回路基板の外面の少なくとも90パーセント)と熱的に接触していることができる。前記カバー部材は、更に、前記プリント回路基板のエッジ表面と熱的に接触していることができる。前記エッジ面は、前記前側及び前記後ろ側と一緒に前記プリント回路基板の全外面を形成することができる。これにより前記プリント回路基板からの熱伝達が、改善されることができる。前記カバー部材は、内側及び外側を有することができ、前記内側は、前記プリント回路基板と接触しており、熱を前記内側から前記外側へ伝達するように適応化されている。
【0021】
前記カバー部材は、一実施例において、透明材料から形成されており、前記レンズは、前記カバー部材の組み込まれている部分として形成されることができる。前記カバー部材及び前記レンズは、単一部品としての同じ材料から形成されることもできる。これにより、前記レンズを含む前記カバー部材の材料は、熱伝達のための熱特性と前記光源からの光を指向する前記レンズの光学特性との両方を提供することができる。前記材料は、前記光学特性のために透明又は半透明であっても良い。前記カバー部材及びレンズは、1つの共通の部品において鋳造されることもできる。代替的には、前記カバー部材は、透明又は半透明の材料により形成される前記光学構造体とは別個の部分として、熱伝導性材料により形成されることもできる。前記レンズは、前記カバー部材の材料と異なる材料により形成されることができる。前記カバー部材の材料は、低い熱抵抗率を有する材料のような、良好な熱伝達特性を提供するように設計されることができる。前記カバー部材は、非透明であっても良い。前記レンズの異なる材料は、前記光源から前記光を導く際の良好な光学性能のために設計されることができる。しかしながら、前記レンズは、幾らかの熱伝導率を有することもでき、即ち前記プリント回路基板からの熱伝達に寄与することができる。前記レンズの内側面は、前記プリント回路基板と接触していても良く、前記プリント回路基板から前記レンズまでの熱伝達を最大化するように設計されることができる。このような内側面は、平坦であっても良い。
【0022】
一実施例において、前記カバー部材は、互いに取り付けられていると共にそれぞれ前記プリント回路基板の前記前側及び後ろ側と接触するように適応化されている第1の及び第2のカバー部分を有することができる。前記カバー部材は2つの部分におけるものであっても良く、これにより当該照明装置の製造及び前記アセンブリを容易にする。前記2つの部分は、前記2つの部分を互いに固定するために互いに嵌合する固定手段を有することができる。このような固定手段は、スナップ結合、接着剤、ネジ又は超音波溶接等であり得る。前記プリント回路基板は、アセンブリの際に前記2つのカバー部分間に挟まれていても良い。これにより前記第1のカバー部分は、前記プリント回路基板の前記前側と熱的に接触していることができ、前記第2のカバー部分は、前記プリント回路基板の前記後ろ側と熱的に接触していても良い。更に、前記第1のカバー部分は、前記カバー部材内部で前記プリント回路基板を位置合わせするために前記プリント回路基板の開口を通って延在するように適応化された突起を有することができる。前記カバー部材内部で前記プリント回路基板を位置合わせするために、前記カバー部材は、前記プリント回路基板の開口を通って延在する突起を有することができる。これにより前記カバー部材に対する前記プリント回路基板の位置が、固定されることができる。前記第1のカバー部分上の前記突起は、前記第2のカバー部分上の対応する手段と嵌合するように適応化されることができ、これにより前記2つの部分を互いに固定すると共にこれらの間に前記プリント回路基板を挟むことができる。
【0023】
更なる実施例において、前記少なくとも1つの固体状態光源は、互いまでの距離を有して配されている複数の固体状態光源、又は各サブグループ間で距離を有してサブグループ状において配されている複数の固体状態光源を有することができ、前記光学構造体は、分離されている固体状態光源の数又は固体状態光源の分離されたサブグループの数に等しい複数のレンズを有することができる。特定の量の光出力を供給する照明装置を提供するために、複数の光源が前記プリント回路基板上に配されることができる。前記複数のレンズは、1つの光源又は一緒に配されている光源のサブグループからの光を指向するように各々設計されていても良い。前記光源又は光源のサブグループを前記プリント回路基板上に拡散させることによって、前記光源により生成される熱は、更に、前記プリント回路基板の前記拡張領域に沿って拡散されることができる。このことは、前記プリント回路基板におけるより効率的な熱拡散のために、当該配置の熱拡散及び熱伝達機能を改善することができ、前記カバー部材によるより効率的な熱伝達を提供する。前記光源の数又は光源のサブグループの数に等しい複数のレンズを設けることによって、前記照明装置からの全光出力は、高度に制御可能であり得る。特定の光源又は光源のサブグループのためのレンズは、前記光源又はサブグループに対して特別に設計されることもでき、他の光源又はサブグループのための他のレンズと異なっていても良い。例えば、前記光出力は、前記全光出力が特定の目的のために最適化されるように各レンズによって特定の方向に指向されることができる。更に、各光源又はサブグループは、特定の光源又はサブグループに固有の光出力を供給するためにドライバ又はコントローラにより制御されることができる。
【0024】
一実施例において、前記照明装置は長手方向の軸を有することができ、前記プリント回路基板は前記長手方向の軸と平行な第1の平面内に延在することができる。前記照明装置は、更に、口金を有することができ、前記プリント回路基板は前記口金上に配される。前記口金は、電気ソケットに嵌入するように適応化されていても良い。前記口金内のプリント回路基板の配置は、前記長手方向の軸に沿って平面内に延在しており、照明装置に少ない部分を提供することができる。前記長手方向の軸は、前記口金の中心を通って延在することができる。これにより前記プリント回路基板上に配される前記少なくとも1つの光源は、前記長手方向の軸に対して垂直な主方向に光を発することができる。しかしながら、前記レンズは、前記長手方向の軸と実質的に平行な方向を含む複数の方向に光を指向することができる。前記カバー部材は、前記プリント回路基板を封入することができ、これにより前記プリント回路基板と同じ前記平面内に延在することができると共に、前記口金内に配されることもできる。前記カバー部材、前記光学構造体及び前記口金は、前記照明装置の全外面を提供することができ、一緒に前記プリント回路基板及び前記少なくとも1つの光源を封入する。
【0025】
代替的には、前記プリント回路基板は、前記長手方向の軸に対して垂直な平面内に延在することができる。これにより前記プリント回路基板は、スポットライト配置を提供する光源を備えて配されることができる。前記カバー部材は、前記長手方向の軸と平行にプリント回路基板を備える照明装置に対するものと同じ熱特性を提供するために、前記プリント回路基板の前記前側及び後ろ側の両方と接触しているように配されることができる。
【0026】
他の実施例において、前記カバー部材の第1のセクションは、前記第1の平面内に延在している前記プリント回路基板を封入し、前記カバー部材の第2のセクションは、前記第1の平面に対して角度を有する第2の平面内に延在している。前記カバー部材の更なる拡張は、前記照明装置の周囲にさらされている表面が大きくなるために前記カバー部材の熱伝達機能を改善することができる。前記カバー部材の前記第2のセクションは、前記長手方向の軸と平行に延在することができる。これにより前記カバー部材の2つのセクションは、前記長手方向の軸の方向から見られた場合、十字形の断面を形成することができる。代替的には、前記第2の平面は、前記第1の平面と同様に前記長手方向の軸に対して横断するものであっても良い。前記カバー部材の外面が反射面である又は反射コーティングを備えている場合、前記カバー部材の前記第2のセクションは、前記照明装置の光学性能を改善することができる。更に代替的には、スポットライト配置の場合、前記第2の平面は、前記長手方向の軸に平行であると共に前記第1の平面に対して角度を有していても良い。前記カバー部材は、第3及び第4のセクションのような、更に付加的なセクションを有することができる。前記セクションは、様々な形態を形成することができる。例えば、前記カバー部材の3つのセクションは、三角形を形成することができる。更に、前記プリント回路基板は第1のプリント回路基板であっても良く、前記照明装置は、前記カバー部材の前記第2のセクションにより封入される第2のプリント回路基板を更に有する。前記第2のプリント回路基板は、前記第1のプリント回路基板が延在している前記第1の平面に対して横方向である(transversal)前記第2の平面内に延在するように配されることができる。前記第2のプリント回路基板は、少なくとも1つの固体状態光源を備えることができる。前記カバー部材の前記第2のセクションは、前記第2のプリント回路基板上の前記光源に対応する光学構造体を備えることができる。前記第2のプリント回路基板と前記第2のプリント回路基板上の前記光源とを設けることによって、光は、付加的な方向において前記照明装置から発されることができる。前記照明装置の光学性能は、これにより改善されることができる。
【0027】
一実施例において、前記光学構造体は、非対称の光学特性を提供するように設計されることができる。前記光学構造体は、非対称性の態様において、前記少なくとも1つの固体状態光源からの光を指向するように設計されることができ、前記光度分布の非回転対称性を提供する。即ち円又はドーム形のレンズは、自身の光出力方向に沿って非一様な光出力を提供することができる。当該配置は、複数の光源及び複数のレンズを有し、前記レンズは、当該配置からの光出力全体が一様である又はそうでない場合には所望の仕方におけるものであるように非対称に設計されることができる。前記非対称のレンズは、隣接するレンズに向かって最小の量の光を指向するように設計されることができる。前記レンズは、内側キャビティを有することができ、前記内側キャビティは、前記レンズが前方に配される前記光源を囲んでいる。前記内側キャビティは、前記レンズの非対称の光度分布を提供するために形成されることができる。前記内側キャビティの形状により、前記レンズに到達する前記光源からの光の屈折は、所望の光度分布を提供することができる。代替的には、前記レンズの非対称性は、前記レンズの外面の設計により提供されることもできる。
【0028】
代替的な実施例において、前記プリント回路基板は、第1の前記前側及び後ろ側を有する第1のプリント回路基板であって、少なくとも1つの固体状態光源が前記第1の前側上に配されている、第1のプリント回路基板であっても良く、前記照明装置は、更に、第2の前記前側及び後ろ側を有する第2のプリント回路基板であって、少なくとも1つの固体状態光源が前記第2の前側に配されている第2のプリント回路基板を有することができ、前記第2のプリント回路基板は前記第1のプリント回路基板と平行に配されている。前記同じ口金内に板を保持している2つの平坦な光源を有する照明装置は、改善された熱抵抗を有する配置を提供することができる。即ち両方のプリント回路基板と熱的に接触している前記カバー部材の熱抵抗を、低下させることができる。前記カバー部材は、両方のプリント回路基板の前記前側及び後ろ側と熱的に接触していることができる。前記カバー部材は、前記第1のプリント回路基板及び前記第2のプリント回路基板の両方を封入することができる。前記プリント回路基板の各前側は、1つ以上の光源を備えていても良い。前記2つの前側は、反対方向に指向されることができる。前記前側上の前記光源からの熱は、対応する前記後ろ側にも拡散されることができ、これにより前記配置の熱的性能を増大させる。
【0029】
代替的な実施例において、前記プリント回路基板は、前記カバー部材の組み込まれている部分として形成されることができる。前記プリント回路基板は、前記カバー部材の内面の一部であっても良い。前記プリント回路基板の前記電気的な接続は、前記カバー部材の前記内面上に直接的にプリントされることができ、前記光源は、前記内面上に配されることができる。
【0030】
一実施例において、前記プリント回路基板及び前記カバー部材は、湾曲形状を有することができる。前記プリント回路基板は、半径を有する湾曲されている又は曲げられている平面内に延在することができる。前記カバー部材は、対応する形状を有すると共に、前記湾曲されているプリント回路基板の前記前側及び後ろ側と熱的に接触していることができる。可撓性の基板材料は、前記プリント回路基板を形成するために使用されることができる。このような形成された照明装置は、幾つかの実施例において当該配置の改善された光学性能を提供することができる。
【0031】
更に、前記プリント回路基板は第1のプリント回路基板であっても良く、前記照明装置は第2及び第3のプリント回路基板を有していても良く、3つの前記プリント回路基板は互いに対して角度を有して配されることができ、前記カバー部材は全てのプリント回路基板の前側及び後ろ側と熱的に接触していることができる。これにより当該熱特性を有する配置及び本発明のコンパクトな配置は、改善された光学性能を有する実施例において使用されることができる。前記3つのプリント回路基板が配されることもでき、各々が他の前記プリント回路基板の対応する縁と接触している長手方向のエッジを有している。このような長手方向のエッジは、前記照明装置の長手方向の軸と一致することができる。前記プリント回路基板は、前記照明装置の形状のような星を形成することができる。前記照明装置は、他の形状を形成していると共に他の光学性能を提供する更なるプリント回路基板を有することができ、このことは、特定のアプリケーションにおいて望まれ得る。
【0032】
他の実施例において、前記プリント回路基板は、互いに角度を有して延在している2つのプリント回路基板のセクションを形成しているバックルで留められている表面(a buckled surface)を有することもできる。この実施例において、「バックルで留められている」とは、前記2つのキャリア・セクションが僅かに異なって指向され、前記キャリアの角度が曲げられている形状を形成するような仕方において、前記キャリア・セクションが互いに結合されていることを意味する。両方のキャリア・セクションは、これにより異なる方向へ光を発することができる光源を備えていることができる。前記2つのキャリア・セクションは、前記照明装置の長手方向の軸と平行に配されるが、互いに対して角度を有していることができる。代替的には、両方のセクションは、前記長手方向の軸に対して垂直な軸と平行に配されることができる。
【0033】
他の実施例において、前記キャリアは、前記長手方向の軸と平行に位置決めされている二重螺旋形の表面である。この形状は、前記キャリアに接続されている前記固体状態光源が、今、前記長手方向の軸に対して単に垂直であるよりも他の方向に指向されているという有利な点を有する。前記二重螺旋形にされている表面は、この表面に対する法線が、前記照明装置の前記長手方向の軸に対して全体的に垂直ではないという特性を有することに留意されたい。このことは、より一様な光度分布を有する照明装置に至る。好ましくは、当該二重螺旋表面は、前記接続部材の方向を向いている第1の端部と、前記接続部材から外方を向いている第2の端部とを有し、前記第1の端部及び前記第2の端部における前記長手方向の軸に対して垂直な二重螺旋表面の対応する配向は、15°から360°の範囲内の角度だけ異なる。一様な光分布は、対応する配向が約90℃だけ異なる場合に実現されることができ、約45°の配向の違いさえも、許容可能な性能を与えることができる。
【0034】
前記第2の固体状態光源を有する前記実施例に関して、前記照明装置は、前記固体状態光源及び前記第2の固体状態光源に独立に電力を供給するための電気的な接続を有することができる。このことは、異なる光源、例えば、前記前側上の光源及び前記後ろ側上の光源が独立にアドレス指定されることができるという有利な点を有する。このことは、前記光源の独立なオン/オフへの切り替えに関するものであっても良いが、調光又は色変換の見地に関するものであっても良い。
【0035】
本発明は、添付の請求項において詳述されるフィーチャの全てのあり得る組合せに関することに留意されたい。