【文献】
Research In Motion, UK Limited,Discussion on Protocol Stack Support in Small Cell eNB[online],3GPP TSG-RAN WG2#81 R2-130068,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_81/Docs/R2-130068.zip>,2013年 1月18日
【文献】
InterDigital Communications,Dual Connectivity for Small Cell Deployments[online],3GPP TSG-RAN WG2#81 R2-130515,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_81/Docs/R2-130515.zip>,2013年 1月19日
【文献】
3GPP TS 36.321 V11.1.0,2013年 1月 3日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/36_series/36.321/36321-b10.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の技術は、本発明の好ましい実施例を詳細に参照して説明し、その例は、添付図面に示す。本発明の分野において通常の技術を有する者であれば、本発明の思想または範囲から外れずに本発明に対して多様な修正と変更が可能であることを明確に理解することができる。したがって、本発明におけるこのような修正と変更が、添付された請求項及びこれの均等物の範囲内にある場合、これらは、本発明により包括されると理解しなければならない。
【0015】
以下、本発明の実施例に係る構成のような排水装置及び冷蔵庫に対する詳細な説明が添付図面を参照して提供される。
【0016】
本発明は、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)及び進化したパケットコア(EPC)に基づいて説明する。しかし、本発明は、このような通信システムに制限するものではなく、本発明の技術的思想が適用される全ての種類の通信システム及び方法に適用されることができる。
【0017】
本明細書で使われる技術的用語は、特定の実施例を説明するために使われたものであり、本発明を制限するものではないことを認識しなければならない。また、本明細書で使われる技術的用語は、特定的に他の意味で定義しない限り、本発明が属する技術分野において、通常の技術を有する者が一般的に理解する意味で理解しなければならず、過度に広くまたは過度に狭く解釈されてはならない。また、本明細書で使われる技術的な用語が本発明の思想を正確に表現することができない用語である場合、これらは、本発明の技術分野において、通常の技術を有する者が適切に理解することができる技術用語に代替されることができる。また、本発明で使われる一般的用語は、辞書的な定義または文脈に基づいて理解しなければならず、過度に広くまたは過度に狭く解釈されてはならない。
【0018】
単数で使用された表現は、明確に異なるように使われない限り、複数の意味を含む。本出願において、「なる」及び「含む」という用語は、本明細書に開示された要素またはステップを必ず全部含むと推論してはならず、前記要素またはステップのうち一部を含まない場合もあると解釈しなければならず、または、追加的な要素またはステップを含むと理解しなければならない。
【0019】
第1、第2などのように順序を示す序数を含んで本明細書で使われる用語は、多様な要素を記述するために使われることができるが、これらの要素が必ずこのような用語に制限されるものではない。前記用語は、一要素を他の要素と区別するために使われたものに過ぎない。例えば、第1の要素が第2の要素を指示するために使われることができ、同様に、第2の要素が第1の要素を指示するために使われることができる。
【0020】
一要素が他の要素に「連結されている」または「連関されている」場合、これは他の要素に直接的に連結または連関されることができるが、他の要素がその間に存在する場合もある。それに対し、一要素が他の要素に「直接的に連結されている」または「直接的に連関されている」場合、これらの間に他の要素が存在しないと理解しなければならない。
【0021】
以下、本発明の好ましい実施例は添付図面を参照して詳細に説明し、同じまたは類似の要素は図面での番号と関係なく同じ参照番号で表示され、これらに対する重複した説明は省略する。また、本発明を記述するにあたって、本発明が属する技術分野において、よく知られた技術を詳細に説明することが本発明の要旨を不明にすると判断される場合、これに対する詳細な説明は省略する。また、添付図面は、本発明の思想を容易に例示するためのものに過ぎず、したがって、これらの添付図面が本発明の思想を制限すると推論してはならない。本発明の思想は、添付図面とは異なる変更、均等物及び代替的要素にまで拡張されると理解しなければならない。
【0022】
添付図面には標本的なUE(ユーザ装置)を示し、前記UEは、端末、移動装備(mobile equipment:ME)、移動局(mobile station:MS)、ユーザ端末(user terminal:UT)、加入者基地局(subscriber station:SS)、無線装置(wireless device:WD)、携帯装備(handheld device:HD)、アクセス端末(access terminal:AT)などとも呼ばれる。また、前記UEは、ノートブック、携帯電話、PDA、スマートフォン、マルチメディア装置などのような携帯装備や、PCまたは車両装着装置のような非携帯装備で具現されることができる。
【0023】
図1は、本発明が適用される無線通信システムを示す。
【0024】
前記無線通信システムは、進化したUMTS地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)またはLTE/LTE−Aシステムとも呼ばれる。
【0025】
前記E−UTRANは、制御平面及びユーザ平面をユーザ装置(UE)10に提供する最小限一つの基地局(BS)20を含む。前記UE10は、固定されてもよいし、移動してもよく、移動局(MS)、ユーザ端末(UT)、加入者基地局(SS)、移動端末(MT)、無線装備などの他の用語で呼ばれることもある。前記BS20は、一般的に前記UE10と通信する固定された基地局であり、進化したnode−B(eNodeB)、基地局トランシーバシステム(BTS)、アクセスポイントなどのような他の用語で呼ばれることもある。
【0026】
前記BS20は、X2インターフェースにより相互接続される。また、前記BS20は、S1インターフェースにより進化したパケットコア(EPC)30に相互接続され、より特定的には、S1−MMEを介して移動性管理エンティティ(MME)に接続され、S1−Uを介してサービス提供ゲートウェイ(S−GW)に接続される。
【0027】
前記EPC30は、MME、S−GW、及びパケットデータネットワークゲートウェイ(P−GW)を含む。前記MMEは、UEの接続情報またはUEの容量情報を有しており、このような情報は、一般的にUEの移動性管理のために使われる。前記S−GWは、E−UTRANを終端点として有するゲートウェイである。前記P−GWは、PDNを終端点として有するゲートウェイである。
【0028】
前記UEと前記ネットワークとの間の無線インターフェースプロトコルのレイヤは、通信システムでよく知られた開放型システム相互接続(OSI)モデルの下位3個のレイヤに基づいて第1のレイヤ(L1)、第2のレイヤ(L2)及び第3のレイヤ(L3)に分類されることができる。このうち、第1のレイヤに属する物理(PHY)レイヤが物理チャネルを使用して情報転送サービスを提供し、第3のレイヤに属する無線リソース制御(RRC)レイヤが前記UEと前記ネットワークとの間の無線リソースを制御するように作動する。そのために、前記RRCレイヤは、前記UEと前記BSとの間でRRCメッセージを交換する。
【0029】
図2は、ユーザ平面に対する無線プロトコル構造を示す。
図3は制御平面に対する無線プロトコル構造を示す。
【0030】
前記ユーザ平面は、ユーザデータ送信のためのプロトコルスタックである。前記制御平面は、制御信号送信のためのプロトコルスタックである。
【0031】
図2及び
図3を参照すると、PHYレイヤは、物理チャネルを介して情報転送サービスを有する上位レイヤを提供する。前記PHYレイヤは、トランスポートチャネルを介して前記PHYレイヤの上位レイヤである媒体アクセス制御(MAC)レイヤに接続される。データは、前記トランスポートチャネルを介して前記MACレイヤと前記PHYレイヤとの間で送信される。前記トランスポートチャネルは、データが無線インターフェースを介してどのようにどのような特性を有して送信されるかによって分類される。
【0032】
互いに異なるPHYレイヤ、即ち、送信機のPHYレイヤと受信機のPHYレイヤとの間で、データは、物理チャネルを介して送信される。前記物理チャネルは、直交周波数分割多重化(OFDM)体系を使用して変調されることができ、無線リソースとして時間と周波数を活用することができる。
【0033】
前記MACレイヤの機能には、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング及び論理チャネルに属するMACサービスデータユニット(SDU)のトランスポートチャネル上の物理チャネルに提供されるトランスポートチャネル上での多重化/多重化解除が含まれる。前記MACレイヤは、前記論理チャネルを介して無線リンク制御(radio link control:RLC)レイヤにサービスを提供する。
【0034】
前記RLCレイヤの機能には、RLC SDU連結(concatenation)、分割(segmentation)、及び再組み立てが含まれる。無線ベアラ(RB)により要求される多様なサービス質(QoS)を保障するために、前記RLCレイヤは、3個の作動モード、即ち、透明モード(transparent mode:TM)、非認識モード(unacknowledged mode:UM)、及び認識モード(acknowledged mode:AM)を提供する。前記AM RLCは、自動反復要求(automatic repeat request:ARQ)を使用してエラー訂正を提供する。
【0035】
ユーザ平面内のパケットデータ収束プロトコル(packet data convergence protocol:PDCP)レイヤの機能には、ユーザデータ伝達、ヘッダ圧縮及び解読が含まれる。制御平面内のPDCPレイヤの機能には、制御平面データ伝達及び解読/完全性保護が含まれる。
【0036】
無線リソース制御(RRC)レイヤは、制御平面上でのみ定義される。前記RRCレイヤは、無線ベアラ(RB)の構成、再構成及び公表と関連して前記論理チャネル、トランスポートチャネル及び物理チャネルを制御する機能をする。RBは、前記UE及び前記ネットワークとの間でのデータ伝達に対する前記第1のレイヤ(即ち、PHYレイヤ)及び前記第2のレイヤ(即ち、前記MACレイヤ、前記RLCレイヤ及び前記PDCPレイヤ)により提供される論理経路である。
【0037】
RBの設定は、特定サービスを提供するための無線プロトコルレイヤとチャネル特性を特定する過程及びそれぞれの詳細なパラメータと作動を決定するための過程を意味する。前記RBは、二つの類型、即ち、信号送信RB(SRB)及びデータRB(DRB)に分類されることができる。前記SRBは、制御平面内でRRCメッセージを送信する経路として使われる。前記DRBは、ユーザ平面内でユーザデータを送信する経路として使われる。
【0038】
UEのRRCレイヤとネットワークのRRCレイヤとの間でRRC接続が確立されると、前記UEは、RRC接続状態(RRC接続モードともいう)になり、そうでない場合、前記UEは、RRCアイドル状態(RRCアイドルモードともいう)になる。
【0039】
データは、ダウンリンクトランスポートチャネルを介してネットワークからUEに送信される。ダウンリンクトランスポートチャネルの例には、ステム情報を送信するための放送チャネル(BCH)及びユーザトラフィックや制御メッセージを送信するためのダウンリンク−共有チャネル(SCH)が含まれる。前記ダウンリンクマルチキャストまたは放送サービスのユーザサービスまたは制御メッセージは、ダウンリンク−SCHまたは追加的なダウンリンクマルチキャストチャネル(MCH)上で送信することができる。データは、アップリンクトランスポートチャネルを介してUEからネットワークに送信される。アップリンクトランスポートチャネルの例には、初期制御メッセージを送信するためのランダムアクセスチャネル(RACH)及びユーザトラフィックや制御メッセージを送信するためのアップリンクSCHが含まれる。
【0040】
トランスポートチャネルの上位のチャネルに属し、トランスポートチャネル上にマッピングされた論理チャネルの例には、放送チャネル(BCCH)、ページング制御チャネル(PCCH)、共通制御チャネル(CCCH)、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)、マルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)などが含まれる。
【0041】
前記物理チャネルには、時間ドメインでの多様なOFDMシンボルと周波数ドメインでの多様な下位搬送波が含まれる。一つのサブフレームは、時間ドメイン内の多数のOFDMシンボルを含む。リソースブロックは、リソース割当単位であり、多数のOFDMシンボルと多数の下位搬送波を含む。また、各サブフレームは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、即ち、L1/L2制御チャネルのサブフレームに該当する特定のOFDMシンボル(例えば、第1のOFDMシンボル)の特定の下位搬送波を使用することができる。送信時間間隔(transmission time interval:TTI)は、下位フレーム送信の時間単位である。
【0042】
以下、UEのRRC状態及びRRC接続メカニズムが記述される。
【0043】
RRC状態は、UEのRRCレイヤがE−UTRANのRRCレイヤに論理的に接続されているかどうかを示す。前記二つのレイヤが相互間に接続されている場合、RRC接続状態と呼ばれ、前記二つのレイヤが相互間に接続されていない場合、RRCアイドル状態と呼ばれる。RRC接続状態にある場合、前記UEは、RRC接続をしており、したがって、前記E−UTRANは、セルユニット内のUEの存在を認識することができる。それによって、前記UEは、効率的に制御されることができる。それに対し、RRCアイドル状態にある場合、前記UEは、E−UTRANにより認識することができず、セルより広帯域単位である追跡領域ユニット内のコアネットワークにより管理される。即ち、RRCアイドル状態のUEに対し、UEの存在または不存在のみが広域ユニット内で認識されることができる。音声またはデータのような一般的な移動通信サービスを取得するためには、RRC接続状態への移動が必要である。
【0044】
ユーザがUEの電源をオンした初期に、前記UEは、まず、適切なセルを検索し、それ以後セル内にRRCアイドル状態に維持される。RRC接続を確立する必要がある場合にのみ、RRCアイドル状態にとどまる前記UEがRRC接続手順を介してE−UTRANとのRRC接続を確立し、以後RRC接続状態に移動する。RRCアイドル状態にあるUEがRRC接続を確立する必要がある場合の例は、多様であり、ユーザの電話連結試みによりアップリンクデータ送信が必要な場合やこれと類似の場合またはE−UTRANから受信したページングメッセージの応答として応答メッセージが送信される場合などである。
【0045】
非接続階層(NAS)レイヤは、RRCレイヤの上位レイヤに属し、セッション管理、移動性管理などのような動作を実行するようになる。
【0046】
以下、無線リンク失敗に対して記述する。
【0047】
UEは、前記UEが受信するサービスを提供するセルとの無線リンクの質を維持するために持続的に測定を実行する。前記UEは、サービングセルとの無線リンクの質の悪化により現状況で通信が不可能でないかどうかを決定する。サービスを提供するセルの質があまりにも低くて通信が不可能であると決定される場合、前記UEは、現在状況を無線リンク失敗と決定する。
【0048】
無線リンク失敗と決定される場合、前記UEは、現在のサービス提供セルとの通信を維持することをあきらめ、セル選択(または、セル再選択)過程を介して新しいセルを選択することで、前記新しいセルとのRRC接続再確立を試みる。
【0049】
図4は、3GPP LTE−Aに対してキャリアアグリゲーションを使用する広帯域システムの例を示す。
【0050】
図4を参照すると、各CCは、3GPP LTEの帯域幅である20MHzの帯域幅を有している。5個までのCCがアグリゲーションされることができるため、最大100MHzの帯域幅が設定されることができる。
【0051】
図5は、キャリアアグリゲーションが使われた時のDLレイヤ2の構造の例を示す。
図6は、キャリアアグリゲーションが使われた時のULレイヤ2の構造の例を示す。
【0052】
前記キャリアアグリゲーションは、L2のMACレイヤに影響を及ぼすことができる。例えば、前記キャリアアグリゲーションが多数のCCを使用し、各ハイブリッド自動反復要求(hybrid automatic repeat request:HARQ)エンティティが各CCを操作するため、キャリアアグリゲーションを使用する3GPP LTE−AのMACレイヤは、多数のHARQエンティティと関連した動作を実行するようになる。また、各HARQエンティティは、トランスポートブロックを独立的に処理する。したがって、前記キャリアアグリゲーションが使われると、多数のトランスポートブロックが多数のCCを介して同時に送信され、または受信されることができる。
【0053】
<バッファ状態報告(Buffer Status Reporting:BSR)>
【0054】
以下、バッファ状態報告(buffer status reporting:BSR)を記述する。これに対しては3GPP TS 36.321 V10.5.0(2012−03)の第5.4.5節を参照することができる。
【0055】
BSR手順は、サービスを提供するeNBにUEのULバッファ内の送信のために使用可能なデータの量に対する情報を提供するために使われる。
【0056】
つまり、前記サービスを提供するeNBは、アップリンク無線リソースを効率的に使用するために、各ユーザが送信することを希望するデータの類型とデータの量を知る必要がある。ダウンリンク無線リソースに対し、ダウンリンクを介して送信されるデータは、サービスを提供するeNBへの接続ゲートウェイから送信されるため、前記サービスを提供するeNBは、ダウンリンクを介して各ユーザに送信される必要があるデータの量を知ることができる。それに対し、アップリンク無線リソースに対しては、UEがサービスを提供するeNBにアップリンクを介して送信されるデータに対する情報を知らせない場合、前記サービスを提供するeNBは、各UEに対してどれほど多くのアップリンク無線リソースが必要であるかを知ることができない。したがって、サービスを提供するeNBがアップリンク無線リソースをUEに適切に割り当てるためには、サービスを提供するeNBに前記UEがアップリンク無線リソースをスケジューリングするための情報を提供することが要求される。
【0057】
それによって、サービスを提供するeNBに送信されるデータがある場合、UEは、前記サービスを提供するeNBに、前記UEがBSに送信するデータがあることを知らせ、前記BSは、前記情報に基づいてUEに適切なアップリンク無線リソースを割り当てる。このような手順は、バッファ状態報告(BSR)手順という。
【0058】
UEは、サービスを提供するeNBにBSRを送信するためにアップリンク無線リソースを必要とする。BSRがトリガされた時、前記UEがアップリンク無線リソースを割り当てた場合、前記UEは、前記割り当てられたアップリンク無線リソースを使用してサービスを提供するeNBに直ちにBSRを送信する。BSRがトリガされた時、前記UEが割り当てられたアップリンク無線リソースを有していない場合、前記UEは、サービスを提供するeNBからアップリンク無線リソースを受信するためのスケジューリング要求(SR)手順を開始する。
【0059】
BSR手順のために、前記UEは、中断されない全ての無線ベアラを考慮し、中断された無線ベアラを考慮することもできる。
【0060】
BSRは、事前定義された事件が一つでも発生する場合にトリガされる。発生した事件によって、BSRは、次の3種類に分類されることができる:正規(regular)BSR、パディング(padding)BSR及び周期的(periodic)BSR。
【0061】
アップリンクデータが、論理チャネルグループ(LCG)に属する論理チャネルに対して、RLC entityまたはPDCP entity内で送信可能になる場合、正規BSRはトリガされることができる。どのようなデータが送信可能であると見なされるかに対する定義は、3GPP TS 36.322 V9.1.0(2010−03)第4.5節及び3GPP TS 36.323 V9.0.0(2009−12)第4.5節に各々規定されている。前記正規BSRは、前記データがどのようなLCGに属する論理チャネルの優先権より高い優先権を有する論理チャネルに属し、これに対するデータ送信が既に可能な場合にトリガされることができる。また、前記正規BSRは、LCGに属するどのような論理チャネルに対しても送信可能なデータが存在しない時もトリガされることができる。
【0062】
パディングBSRは、アップリンクリソースが割り当てられ、パディングビットの個数がBSR MAC制御要素(CE)にサブヘッダを加えた大きさと同じ、それより大きい場合、トリガされることができる。
【0063】
正規BSRは、再送信BSRタイマが満了し、前記UEがLCGに属するいずれか一つの論理チャネルに対しても送信可能なデータを有している場合、トリガされることができる。
【0064】
周期的なBSRタイマが満了されると、周期的なBSRがトリガされることができる。
【0065】
図7は、バッファ状態報告の過程を例示する図面である。
【0066】
図7を参照すると、RRCレイヤ内に定義されたMAC−MainConfig信号送信を介して、eNodeB200は、各UE内の論理チャネルと連関されたBSR手順を制御する。前記RRCメッセージは、周期的BSRタイマ(periodicBSR−timer)及び/または再送信BSRタイマ(retxBSR−timer)内の情報を含む。また、前記RRCメッセージは、BSRのフォーマット及びデータ大きさと連関した設定情報を含む。
【0067】
前記UEは、いつでもBSRをトリガさせることができる。
【0068】
バッファ状態報告(BSR)は、下記のイベントのうち一つでも発生すると、トリガされるようになる。
【0069】
−ULデータが、LCGに属する論理チャネルに対して、RLCエンティティ内でまたはPDCPエンティティ内で送信可能になり(どのようなデータが送信可能になると見なされるかに対する定義は、[3]及び[4]に各々規定されている)、データがどのようなLCGに属する論理チャネルの優先順位より高い優先順位を有する論理チャネルに属し、これに対してデータが既に送信可能であり、またはLCGに属するどのような論理チャネルに対しても送信可能なデータが存在しない場合であって、この場合、前記BSRは、以下で「正規的なBSR」という。
【0070】
−ULリソースが割り当てられ、パディングビットの個数が前記バッファ状態報告MAC制御要素にその下位ヘッダを加えたものと同じ、またはそれより大きい場合であって、この場合、前記BSRは、以下で「パディングBSR」という。
【0071】
−retx(再送信)BSR−タイマが満了し、前記UEがLCGに属するどのような論理チャネルに対しても送信可能なデータを有する場合であって、この場合、前記BSRは、以下で「正規BSR」という。
【0072】
−periodic(周期的)BSR−タイマが満了する場合であって、この場合、前記BSRは、以下で「周期的BSR」という。
【0073】
BSRのトリガに基づいて、前記UEは、BSR報告を送信することができる。前記BSRは、RRC信号伝達により確立された設定情報を考慮して設定される。
【0074】
図8は、BSRのための媒体アクセス制御(medium access control:MAC)メッセージの構造を例示する図面である。
【0075】
MACプロトコルデータユニット(PDU)は、MACヘッダ710、ゼロまたはそれ以上のMAC制御要素(CE)721、722、ゼロまたはそれ以上のMACサービスデータユニット(SDU)723及び選択的にパディングビットを含む。前記MACヘッダ710と前記MAC SDU723の両方とも変更可能な大きさを有する。前記MAC SDU723は、MACレイヤの上位のレイヤ(例えば、RLCレイヤまたはRRCレイヤ)から提供されるデータブロックである。前記MAC CE721、722は、BSRのようなMACレイヤの制御情報を伝達するために使われる。
【0076】
前記MAC PDUヘッダ710は、一つまたはそれ以上の下位ヘッダを含む。各下位ヘッダは、MAC SDU、MAC CEまたはパディングビットのうち一つに該当する。
【0077】
前記下位ヘッダは、6個のヘッダフィールドR/R/E/LCID/F/Lを含むが、これはMAC PDUの最後の下位ヘッダ及び固定された大きさのMAC CEに対しては例外である。前記MAC PDUの最後の下位ヘッダと固定された大きさのMAC CEに対する下位ヘッダは、4個のヘッダフィールドR/R/E/LCIDのみを含む。パディングビットに該当する下位ヘッダは、4個のヘッダフィールドR/R/E/LCIDを含む。
【0078】
各フィールドに対する説明は、下記の通りである。
【0079】
−R(1ビット):予備のフィールド。
【0080】
−E(1ビット):拡張されたフィールド。これは次のフィールドにF及びLフィールドがあるかどうかを示す。
【0081】
−LCID(5ビット):論理チャネルIDフィールド。これはMAC CEの類型またはMAC SDUが属するようになる特定の論理チャネルを示す。
【0082】
−F(1ビット):フォーマットフィールド。これは次のLフィールドが7ビットまたは15ビットの大きさを有するかどうかを示す。
【0083】
−L(7または15ビット):長さフィールド。これはMAC下位ヘッダに該当するMAC CEまたはMAC SDUの長さを示す。
【0084】
前記F及びLフィールドは、固定大きさMAC CEに該当するMAC下位ヘッダに含まれない。
【0085】
図8に示すように、前記BSRは、MAC信号伝達の形態に送信され、UEにより設定された前記BSRは、MACヘッダ710のLCID(論理チャネルID)の設定値により識別される。例を挙げて説明すると、LCID値が11101に設定された場合、これは短いBSRフォーマットを有するBSR MAC CE720が送信されることを示し(
図9参照)、LCID値が11110に設定された場合、これは長いBSRフォーマットを有するBSR MAC CE720が送信されることを示す(
図10参照)。それによって、前記基地局は、MACヘッダのLCID値を介してMAC CEのBSRフォーマットを認識することができる。
【0086】
図9Aは、本発明が適用される短いBSR MAC制御要素を例示する図面である。
【0087】
図9Aを参照すると、短いBSR及び切断された(Truncated)BSRフォーマットは、一つのLCG IDフィールドと該当する一つのバッファの大きさフィールドを有する。ここで、LCG ID(前記論理チャネルグループID、810)フィールドは、UEバッファ状態が報告されている論理チャネルのグループを識別する。前記フィールドの長さは、2ビットである。前記バッファの大きさ820は、LCGの全ての論理チャネルにわたって送信可能な全体データの量を識別し、このフィールドの長さは、6ビットである。
【0088】
図9Bは、本発明が適用される長いBSR MAC制御要素を例示する図面である。
【0089】
前記長さが長いBSRは、どのような論理チャネルグループ識別子も無しでLCG ID0の論理チャネルグループ910からLCG ID3の論理チャネルグループ940の順序にバッファの量(大きさ)を含む。ここで、一つのLCGは、一つまたはそれ以上のRBを含み、前記LCGに対するバッファの大きさフィールド値は、前記RLCレイヤ及びLCGに含まれている全てのRBのPDCP内で送信可能なデータの総和になる。
【0090】
このとき、前記PDCP及びRLCレイヤ内で送信可能なデータは、下記の通り定義されることができる。
【0092】
MACバッファ状態報告を目的に、前記UEは、RLCレイヤ内の送信のために使用可能なデータとして下記を考慮しなければならない。
【0093】
−RLCデータPDUにまだ含まれていないRLC SDU、またはこれらの部分。
【0094】
−再送信(RLC AM)のために待機中であるRLCデータPDU、またはこれらの部分。
【0095】
さらに、状態PDUがトリガされ、状態禁止タイマが動作されない、または満了された場合、前記UEは、次の送信機会に送信される状態PDUの大きさを推定すべきであり、これをRLCレイヤで送信可能なデータとして見なすべきである。
【0097】
MACバッファ状態報告を目的に、前記UEは、下記に記述されたものだけでなく、PDCP制御PDUをPDCPレイヤ内で送信可能なデータとして考慮するようになる。
【0098】
どのようなPDUも下位のレイヤに報告されないSDUに対し:
【0099】
−前記SDUがPDCPにより処理されない場合、SDU自体、または
【0100】
−前記SDUがPDCPにより処理された場合、前記PDU。
【0101】
追加に、RLC AM上にマッピングされた無線ベアラに対し、前記PDCPエンティティが以前に再確立手順を実行した場合、前記UEは、PDCPレイヤ内での送信のために使用可能なデータとして下記を考慮しなければならない。
【0102】
該当するPDUがPDCP再確立する以前に下部レイヤにのみ提出されたSDUに対し、PDCP状態報告により成功的に伝達されたと示すSDUを除き、該当するPDUの伝達が下部レイヤにより確認されない最初のSDUから始めて、受信が行われた場合:
【0103】
−前記SDUがPDCPにより既に処理されない場合、前記SDU、または、
【0104】
前記PDUがPDCPにより処理された場合、前記PDU。
【0105】
ここで、前記UEは、送信されるデータの量に対して「設定され、または設定されないextendedBSR−Sizes」を考慮してバッファの大きさフィールド(6ビット)に挿入されなければならない値であるインデックスを決定する。
【0106】
前記バッファの大きさフィールドは、TTIに対する全てのMAC PDUが構築された以後に論理チャネルグループの全ての論理チャネルにわたって使用可能なデータの総量を識別する。データの量は、バイトの数で表示される。ここにはRLCレイヤ及びPDCPレイヤ内での送信のために使用可能な全てのデータを含むべきである。このフィールドの長さは、6ビットである。バッファの大きさフィールドにより取られる値を表1に示す。
【0108】
表1によると、BSRは、0〜150キロバイトまたは150キロバイト以上の範囲を有するバッファの大きさを報告することができる。
【0111】
第3世代または第4世代移動通信システムにおいて、マルチメディアコンテンツ、ストリーミングなどのような高容量サービス及び双方向サービスをサポートするために、セル容量を増加させるための試みが持続的に行われている。
【0112】
即ち、通信の発達及びマルチメディア技術の普及と共に多様な大容量送信技術が要求されるにつれて、無線容量を増加させるための方法には、より多い周波数リソースを割り当てる方法が含まれるが、制限された周波数リソースを有して多数のユーザにより多い周波数リソースを割り当てることは制限がある。
【0113】
高周波数帯域を使用してセル半径を縮小させるための接近方法がセル容量を増加させるために使われてきた。ピコセルやフェムトセルのような小型セルが採択される場合、既存セルラーシステムで使われる周波数より高い帯域が使われることができ、その結果、より多くの情報を送信することが可能になる。
【0114】
図10は、小型セルを採択する一つの標本的な概念を示す。
【0115】
爆発的な移動通信トラフィック、特に室内及び室外でのホットスポット配置のシナリオに対処するためには、低い電力ノードを使用する小型セルが有望であると見なされる。低い電力ノードは、一般的に自分のTx電力がマクロノード及びBSクラスより低いノードを意味し、例えば、ピコ及びフェムトeNBが両方とも適用可能である。E−UTRA及びE−UTRANに対する小型セル向上は、低い電力ノードを使用する室内及び室外のためのホットスポット領域での向上した性能のための追加的な機能性に焦点を合わせている。
【0116】
図10に示すように、小型セル向上は、マクロカバレッジを有する場合と有しない場合の両方とも、室外及び室内の小型セル配置の両方とも、及び理想的なバックホールと理想的でないバックホールの両方ともをターゲットとしている。スパース(sparse)でデンス(dense)な小型セル配置が両方とも考慮される。
【0117】
(A).マクロカバレッジを有する場合と有しない場合
【0118】
図10に示すように、小型セル向上は、既に配置されたセルラーネットワークの容量を高めるために、小型セルノードが一つまたはそれ以上のオーバーレイされたE−UTRANマクロ−セルレイヤのカバレッジ内で配置される配置シナリオをターゲットにすることができる。下記のような二つのシナリオが考慮される:
【0119】
−前記UEが同時に前記マクロセル及び前記小型セルの両方とものカバレッジ内にある場合。
【0120】
−前記UEが同時に前記マクロセル及び前記小型セルの両方とものカバレッジ内にない場合。
【0121】
また、
図10は、小型セルノードが一つまたはそれ以上のオーバーレイされたE−UTRANマクロ−セルレイヤのカバレッジ内に配置されないシナリオも示す。このシナリオも小型セル向上研究項目のターゲットとなる。
【0123】
小型セル向上は、室外及び室内の小型セル配置の両方ともをターゲットにすることができる。このような小型セルノードは、室内または室外に配置されることができ、二つのうち、どの場合にも室内または室外のUEにサービスを提供することができる。
【0124】
室内UEに対しては、低いUE速度(0−3km/h)のみがターゲットとなる。室外に対しては、低いUE速度だけでなく、(30km/h及びこれより高い速度までの)中間速度のUEもターゲットとなる。
【0125】
処理率と移動性/接続性の両方ともが低い移動性及び高い移動性の両方ともに対する性能尺度として使われる。セルエッジの性能(例えば、ユーザ処理率に対する5パーセントタイル(5百分位数)CDFポイント)及び(ネットワークとUEの両方ともの)電力効率も今後の研究に対する尺度として使われる。
【0126】
(C).理想的なバックホールと理想的でないバックホール
【0127】
理想的バックホール(即ち、光ファイバ、LOSマイクロウェイブを使用した専用点と点の連結のような非常に高い処理率と非常に低いレイテンシバックホール)及び理想的でないバックホール(即ち、xDSL、NLOSマイクロウェイブのようにマーケットで広く使われる一般的なバックホール及び中継のようなその他のバックホール)が全て研究されることができる。性能と費用との間の相互折衝が考慮されることができる。
【0128】
演算子入力に基づく理想的でないバックホールに対する範ちゅう分類が表2に示されている。
【0130】
演算子入力に基づく良好したバックホールから理想的なバックホールまでに対する範ちゅう分類が表3に示されている。
【0132】
小型セル間だけでなく、マクロと小型セルとの間のインターフェースに対して、本発明の開示は、実際類型のインターフェースが決定される以前に希望する改善効果を得るために、まず、どのような種類の情報がノード間で交換されることが必要であるか、または有利であるかを識別する。その後、小型セルと小型セルとの間だけでなく、マクロと小型セルとの間の方向が仮定されることができる場合、X2インターフェースが出発点として使われることができる。
【0133】
(D).スパースな場合及びデンスな場合
【0134】
小型セル向上は、スパースな場合及びデンスな場合の小型セル配置を考慮することができる。一部シナリオ(例えば、ホットスポット室内/室外場所等)で、単一または複数の小型セルノードが、例えば、ホットスポットを処理するために デンスでなく配置される。一方、一部シナリオ(例えば、デンスな都市、大型ショッピングモール等)では、多くの数の小型セルノードが密集に配置されて小型セルノードが担当する相対的に広域の地域に対して非常に大きいトラフィックをサポートする。小型セルレイヤのカバレッジは、一般的に互いに異なるホットスポット領域で不連続的である。各ホットスポット領域は、小型セルのグループ、即ち、小型セルクラスタが担当することができる。
【0135】
また、今後の円滑な拡大/拡張(例えば:スパースな場合からデンスな場合に、小領域のデンスな場合から大領域のデンスな場合に、または通常のデンスな場合から極度のデンスな場合に)が考慮されることができる。移動性/接続性性能に対して、スパースな配置とデンスな配置の両方とも同じ優先順位に考慮されることができる。
【0137】
同期化されたシナリオと同期化されないシナリオの両方ともが小型セルとマクロセルとの間だけでなく、小型セル間で考慮されることができる。例えば、干渉調整、キャリアアグリゲーション及びeNB COMP間動作のような特定の動作では、小型セル向上が小型セル検索/測定及び干渉/リソース管理側面で同期化された配置から利得を得ることができる。したがって、小型セルクラスタの時間同期化配置が研究において優先順位を有し、このような同期化を達成することができる手段が考慮される。
【0139】
小型セル向上は、マクロレイヤ及び小型セルレイヤに互いに異なる周波数帯域が各々別途に指定される配置シナリオに具現されることができ、このとき、
図10のF1及びF2は、互いに異なる周波数帯域の互いに異なる搬送波に該当する。
【0140】
小型セル向上は、現存のセルラー帯域及び今後の帯域の両方ともに適用されることができ、より多いスペクトラムを使用して帯域幅を広めるために、高周波数帯域、例えば、3.5GHz帯域に特別な焦点が合っている。
【0141】
小型セル向上は、最小限地域的には小型セル配置に対してのみ使われる周波数帯域の可能性も考慮することができる。
【0142】
マクロレイヤと小型セルレイヤとの間の共同−チャネル配置シナリオも考慮されることができる。
【0143】
今後の3GPP研究項目/作業項目において既存のものと重複することは避ける。
【0144】
スペクトラム構成の一部例は、下記の通りである。
【0145】
−帯域X及びYを有するマクロレイヤと帯域Xのみを有するマクロレイヤ、及び小型セルレイヤ上でのキャリアアグリゲーション
【0146】
−マクロレイヤと共同チャネルであるキャリアアグリゲーション帯域をサポートする小型セル
【0147】
−マクロレイヤと共同チャネルでないキャリアアグリゲーション帯域をサポートする小型セル
【0148】
可能性のある共同チャネル配置シナリオのうち、一つは、デンスな室外共同チャネル小型セル配置であって、低い移動性のUEと理想的でないバックホールを考慮した。全ての小型セルは、マクロカバレッジ内にある。
【0149】
小型セル向上は、マクロレイヤ及び小型セルレイヤのための周波数帯域に対するデュプレックス体系(FDD/TDD)と関係なくサポートされることができる。小型セル向上のための空気(Air)インターフェース及びソリューションは、帯域に独立的であり、小型セル当たりアグリゲーションされた帯域幅は、最小限3GPPリリース12に対しては100MHzを超えない。
【0151】
小型セル配置において、小さいカバレッジにより小型セルノード当たりユーザの数がそんなに多くないため、トラフィックが大きく変動する可能性がある。
【0152】
小型セル配置において、小型セルノード間にユーザ分配が大きく変動できる。また、このようなトラフィックは、ダウンリンクまたはアップリンク側に偏向されて非常に非対称的であると期待される。
【0153】
時間ドメイン及び空間ドメインで均一及び不均一なトラフィック負荷分布が考慮されることができる。非緩衝バッファ及び緩衝バッファトラフィックが両方とも含まれ、非緩衝バッファトラフィックが実際的な場合を証明するために優先順位を有する。より詳細な評価方法論が小型セル向上の今後物理レイヤ及び高いレイヤ研究項目で3GPP作業グループ水準に研究されることができる。
【0154】
CSG/hybridは、他のWI/SIで扱うことができる独立的な主題である。CSG/ハイブリッドで知ることができないソリューションや公開されたアクセス方式もCSG/ハイブリッドに適用されることができる。
【0156】
下位互換性、即ち、スモールセルノード/搬送波に接近するための過去の(プリリリース12)UEの可能性が小型セル配置において好ましい。
【0157】
下位互換されない特性を導入する場合は、十分なゲインが確保されることによって正当化されることができる。
【0159】
オペレータが配置されるシナリオ(即ち、オペレータが小型セルノードのセル計画及び設置/維持を実行する場合)は、小型セル向上に対してサポートされることができる。
【0160】
ユーザが配置されるシナリオ、例えば、組織のユーザにより事務用ビルに配置された小型セルノードが低い優先順位を有する小型セル向上のためにサポートされることができる。
【0161】
柔軟な設定をサポートするためのプラグアンドプレイ提供のような自動メカニズムと作動及び維持における低い費用がオペレータ及びユーザ配置シナリオの両方ともに対して考慮されることができ、このとき、これらの配置に対して無線計画の不在が発生する可能性を考慮しなければならない。
【0162】
オペレータ配置シナリオであるとしても、リリース10/11と比較してセル計画努力の減少が考慮されなければならない。
【0164】
小型セル向上のために、小型セルが3GPPリリース10/11メカニズムをサポートするという仮定の下に、最小限3GPPリリース10/11E−UTRANと同じ性能を有する同じ相互−RAT相互作業能力がサポートされなければならない。
【0166】
小型セル向上は、小型セルノードの個数が増加するにつれて、バックホールトラフィックを増加させるだけでなく、コアネットワークに対する信号処理負荷(例えば、移動性により引起こされた負荷)を最小化することができる。
【0168】
このような向上は、一般的なカバレッジ状況及び一般的端末の設定でセル容量、即ち、達成可能なユーザ処理率及びシステム処理率に重点をおくようになり、2RXアンテナを有する端末を含み、単一コンポーネントキャリアをサポートする。
【0170】
小型セル向上は、合理的なシステム複雑度が与えられる場合、ダウンリンク及びアップリンクの両方ともに対して一般的なユーザ処理率(例えば、50%及び、カバレッジが制限されたシナリオでは、5%ポイントのユーザ処理率のCDF)に重点をおきながら、相当増加されたユーザ処理率をサポートするようになる。実際の定量的要件は、物理及びより高いレイヤ向上に対する今後研究項目で決定されることができる。
【0171】
カバレッジ領域にわたった一貫したユーザ経験が非常に好ましい。小型セル向上は、ユーザ分布が動的に変化するシナリオでダウンリンク及びアップリンクの両方ともでユーザ処理率を適正に維持させるようになる。
【0172】
小型セル向上は、与えられたユーザ及び小型セル分布に対して一般的なトラフィック類型で合理的なシステム複雑度を考慮して単位面積(例えば、bps/km2)当たり可能な限り高い容量をターゲットにすることができる。
【0173】
前記小型セル向上は、システム性能を向上させる目的として、実際バックホール遅延の影響を評価してソリューションを提供することができる。例えば、VoLTE(例えば、MOSスコア)のサービス質及びサービス(ビデオストリーミング、ビデオコール等)に対する遅延/ジッタ(jitter)の効果のような他の側面も今後の研究で解決されることができる。
【0175】
小型セル向上は、配置シナリオで要求される移動性をサポートすることができる。
【0176】
小型セル向上は、高周波数帯域での今後スペクトラム(例えば、より使用が容易なスペクトラムとより広域の帯域幅)使用のために要求される移動性をサポートすることができる。
【0177】
小型セル向上は、記述された柔軟性カバレッジ条件のための移動性をサポートすることができる。
【0178】
マクロレイヤ上でサービスされているUE及び30km/hに達する目標移動速度のために、小型セルノードが発見される必要があり、小型セルノードに対して発生することができる移動性が適切な時点に低いUE電力消耗を介して、UEが小型セルレイヤのカバレッジ領域へ移動する状況で実行されなければならない。
【0179】
デンスに配置された小型セルノードにわたった移動性及び同じ周波数レイヤ上のマクロと小型セルとの間の移動性が30km/hに達する移動速度で良好した性能で目標になることができる。
【0180】
小型セル向上内で、より高い速度(例えば、50−80km/h)のための移動性向上、例えば、室外小型セル内の車両UEからのオフロード(offload)が今後の研究項目で研究されることができる。非常に高い移動性を有するユーザを除外するソリューションが考慮されることができる。
【0181】
小型セル内で高速UEを許容する利点が評価されることができ、例えば、UE処理率での利得、移動性の改善されたロバスト性、改善されたUE電力、及びどの速度までオフロードが有利であるか等である。例えば、UE速度を小型セル内でどのように推定するかといった他の主題は、小型セル向上の今後の研究項目で扱われることができる。
【0182】
リアルタイムサービスは、小型セル向上内でサポートされることができる。小型セルノード間での移動性及び小型セルとオーバーレイされたマクロノードとの間の移動性が品質に及ぼす影響(例えば、中断時間、パケット損失)は、3GPPリリース10/11E−UTRA/E−UTRANにより提供されることより小さい、または同じである。
【0183】
小型セル向上は、3GPPリリース10/11E−UTRA/E−UTRANと比較して小型セルノード間だけでなく、マクロセルノードと小型セルノードとの間の移動性中、C−平面/U−平面レイテンシ及びパケット損失を減らすことができる技術とメカニズムを考慮することができる。
【0184】
今後の技術研究項目下で考慮される移動性向上は、配置シナリオと関連することができる。他の研究項目/作業項目(例えば、HetNet移動性)で扱われていない今後の向上が考慮されることができ、重複した作業は避けるようになる。
【0186】
小型セル向上カバレッジは、アップリンク及びダウンリンクの両方ともに対して多様な配置シナリオをサポートするのに十分に柔軟である。
【0188】
E−UTRAN構造は、小型セル向上で目標にするシステム及び移動性性能を達成することができる。構造と関連した前記研究は、実際類型のインターフェースが決定される以前に好ましい改善を得るために、まず、ノード間の交換にどのような種類の情報が必要または有利であるかを識別するようになる。
【0190】
小型セル向上は、要求される性能を満たすべきである。追加的に、小型セル向上をサポートするための費用及び複雑度が最小化されるべきである。
【0191】
小型セル向上は、下記のような措置を介して低いネットワーク費用を許容することができる。
【0192】
−互いに異なるバックホールを目標にするソリューションを許容。
【0193】
−例えば、SON機能性、ドライブテストの最小化などを介して低費用配置、少ない動作及び維持作業を許容。
【0194】
−例えば、小型セルシナリオ内のRF要件の緩和などを考慮して低減された基地局の具現費用を許容。
【0195】
規定された全てのインターフェースがマルチベンダ装備の相互運用性のために開放されることに留意しなければならない。
【0196】
小型セル向上がUEの複雑度増加を低くし、長いUEバッテリ寿命(待機及び能動モード)を許容するように具現されるのが可能である。
【0197】
互いに異なるUEの容量がスモールセル向上のために、特にマクロ及び小型セルレイヤへの同時送信及びこれからの同時受信に対する可能性のようなUE RF複雑度に関連した特性に対して考慮されることができる。
【0198】
システム複雑度は、初期ステップでシステム及び相互運用性を安定化させ、端末及びネットワークの費用を減らすために最小化されるべきである。このような要件のために、下記のような事項を考慮しなければならない。
【0200】
−不要な強制的な特性が無いようにする。
【0201】
−必要なテスト場合の数を、例えば、適切なパラメータ範囲とグラニュラリティを有してプロトコルの状態の個数及び手順の個数を制限することによって減らす。
【0203】
小型セル向上は、合理的なシステム複雑度が与えられるという基盤下に、小型セル向上のトラフィック特性を考慮して可能な限り高い程度のネットワークエネルギー効率を目標にすることができる。また、ある活動的なユーザにもサービスを提供しない小型セルが増加する可能性を考慮して小型セルをアイドルモードに置くことがサポートされることができる。単位面積当たりユーザ処理率/容量とネットワークエネルギー効率を調和させて得ることができる利得が考慮されることができる。
【0204】
小型セルの短い範囲の送信経路を考慮する高いUEエネルギー効率が目標になることができる。これはUEエネルギー効率と関連して均衡達成のための努力、例えば、要求されるエネルギー/ULのためのビットの縮小、UE移動性測定、セル識別及び小型セル発見、最終ユーザ経験及びシステム性能などを意味する。
【0206】
小型セル向上領域の構造は、小型セル向上の配置シナリオに対してリリース10/11E−UTRA及びE−UTRANと同等な水準のセキュリティを有することができる。
【0207】
図11は、マクロセル及び小型セルの標本的な共存概念を示す。
【0208】
図11に示すように、従来のBSまたはeNodeB200のセルは、小型セル上のマクロセルと呼ばれる。それぞれの小型セルは、それぞれのBSまたはeNodeBにより作動される(300)。前記従来のBSまたはeNodeB200が周波数F1を使用して作動する場合、それぞれの小型セルはF1またはF2の周波数を使用して作動する。小型セルは、クラスタ内でグループ化することができる。小型セルの実際配置は、サービス提供者の政策によって多様であることを認識しなければならない。
【0209】
図12は、小型セル配置の第1のシナリオの一例を示す。
【0210】
図12に示すように、前記小型セルは、オーバーレイされたマクロセルの存在下で配置されることができる。即ち、前記小型セルは、マクロセルのカバレッジ内に配置されることができる。このような配置において、下記のような事項が考慮されることができる。
【0211】
−マクロセル及び小型セルの共同チャネル配置。
【0214】
−前記小型セルは、クラスタ内でデンスである。
【0215】
−クラスタ当たり小型セルの個数/密度、小型セル間での調整のためのバックホールリンク及び小型セル間での時間同期化などと関連した詳細事項が考慮されることができる。
【0216】
−理想的なバックホール及び理想的でないバックホールの両方ともが次のインターフェースに対して考慮されることができる。同じクラスタ内で小型セル間のインターフェース及び小型セルのクラスタと最小限一つのマクロeNodeB間のインターフェース。
【0217】
−理想的でないバックホールが全ての他のインターフェースで仮定される。
【0218】
ここで、前記理想的でないバックホール手段は、60msに達する遅延があることを意味する。
【0219】
図13Aは、小型セル配置の第2のシナリオの一例を示す。
【0220】
図13Aに示すように、前記小型セルは、室外に配置されることができる。このような配置では、下記のような事項が考慮されることができる。
【0221】
−小型セルがオーバーレイされたマクロネットワークの存在下で配置される。
【0222】
−マクロセル及び小型セルの別途の周波数配置。
【0225】
−前記小型セルは、クラスタ内でデンスである。
【0226】
−クラスタ当たり小型セルの個数/密度、小型セル間の調整のためのバックホールリンク、及び小型セル間の時間同期化と関連した詳細事項も考慮されることができる。
【0227】
−理想的なバックホール及び理想的でないバックホールの両方ともが次のインターフェースに対して考慮されることができる。同じクラスタ内で小型セル間のインターフェース及び小型セルのクラスタと最小限一つのマクロeNBとの間のインターフェース。
【0228】
−全ての他のインターフェースに対して理想的でないバックホールが仮定される。
【0229】
図13Bは、小型セル配置の第2のシナリオの他の例を示す。
【0230】
図13Bに示すように、小型セルは、室内に配置されることができる。このような配置において、下記のような事項が考慮される。
【0231】
−小型セルがオーバーレイされたマクロネットワークの存在下で配置される。
【0232】
−マクロセル及び小型セルの別途の周波数配置。
【0235】
−前記小型セルは、クラスタ内でデンスである。
【0236】
−クラスタ当たり小型セルの個数/密度、小型セル間の調整のためのバックホールリンク、及び小型セル間の時間同期化と関連した詳細事項も考慮されることができる。
【0237】
−室内ホットスポットシナリオのようなスパースシナリオも考慮されることができる。
【0238】
−理想的なバックホール及び理想的でないバックホールの両方ともが次のインターフェースに対して考慮されることができる。同じクラスタ内で小型セル間のインターフェース及び小型セルのクラスタと最小限一つのマクロeNBとの間のインターフェース
【0239】
−全ての他のインターフェースに対して理想的でないバックホールが仮定される。
【0240】
図14は、小型セル配置の第3のシナリオの一例を示す。
【0241】
図14に示すように、小型セルが室内に配置されることができる。このような配置において、下記のような事項が考慮される。
【0242】
−マクロセルカバレッジが存在しない。
【0245】
−前記小型セルは、クラスタ内でデンスである。
【0246】
−クラスタ当たり小型セルの個数/密度、小型セル間の調整のためのバックホールリンク、及び小型セル間の時間同期化と関連した詳細事項も考慮されることができる。
【0247】
−室内ホットスポットシナリオのようなスパースシナリオも考慮されることができる。
【0248】
−理想的なバックホール及び理想的でないバックホールの両方ともが次のインターフェースに対して考慮されることができる:同じクラスタ内で小型セル間のインターフェース。
【0249】
−全ての他のインターフェースに対して理想的でないバックホールが仮定される。
【0251】
図15に示すように、前記UE100は、マクロセル及び小型セルの両方ともに対する二重接続性を有する。ここで、前記接続性は、データ送信のためのeNodeBへの接続を意味する。前記UEが一つのマクロセル及び一つの小型セルの両方ともからサービスを受ける場合、前記UEは、二重接続性を有するものであって、即ち、マクロセルに対する一つの接続性と小型セルに対するもう一つの接続性を有するものであるということができる。前記UEが小型セルによりサービスを受ける場合、前記UEは、多重接続性を有するものであるということができる。
【0252】
前記マクロセルは、CeNodeB(または、CeNB)によりサービスを受け、前記小型セルまたは小型セルのグループは、UeNodeB(または、UeNB)によりサービスを受ける。前記CeNodeBは、制御平面の特定動作、例えば、RRC接続制御及び移動性、例えば、信号送信無線ベアラ(SRB)上での制御データの送信を管理する責任がある制御平面eNodeBを意味する。前記UeNodeBは、ユーザ平面の特定動作、例えば、データ無線ベアラ(DRB)上でのデータの送信を管理する責任があるユーザ平面eNodeBを意味する。
【0253】
UeNodeBの小型セルは、最善の努力(best effort:BE)類型のトラフィックを送信する責任があり、それに対し、CeNodeBのマクロセルは、VoIP、ストリーミングデータ、または信号送信データのような他の類型のトラフィックを送信する責任がある。
【0254】
eNodeB間の従来のX2インターフェースと類似のCeNodeBとUeNodeBとの間のX3インターフェースがあることに留意する必要がある。
【0255】
ここで、考慮される事項は、下記の通りである。
【0256】
−CeNB及びUeNBは、異なるノードである。
【0257】
−マクロセルは、CeNbによりサービスされ、小型セルまたは小型セルのグループは、UeNBによりサービスされる。
【0258】
−SRB上のデータ送信は、CeNB上で実行される。
【0259】
−CeNBとUeNBとの間にはeNB間の従来のX2インターフェースと類似のX3インターフェースがある。
【0260】
−RRC接続再設定は、CeNB内で管理されるため、CeNBは、DRB再設定に対する情報をX3インターフェースを介してUeNBに送ることができる。
【0261】
CeNB内にMACレイヤがあり、UeNB内にもう一つのMACレイヤがある時は、下記のような場合が可能である。
【0262】
−CeNB内のMACレイヤは、全てのSRB及び/またはゼロ、一つまたはそれ以上のDRBに設定されることができる。
【0263】
−UeNB内のMACレイヤは、ゼロまたは一つのSRB及び/または一つまたはそれ以上のDRBに設定されることができる。
【0264】
他の手段として、下記のような場合も可能である。
【0265】
−CeNB内のMACレイヤは、全てSRBで構成されることができる。
【0266】
−UeNB内のMACレイヤは、全てDRBで構成されることができる。
【0267】
図16は、UeNodeB内でPHYレイヤが終了する時、ユーザ平面に対する標本的なプロトコルスタックを示す。
【0268】
図16に示すように、前記UEと前記eNodeBとの間のL2プロトコル内のMACレイヤ、RLCレイヤ及びPDCPレイヤの終端点は、CeNodeB内にある。
【0269】
PHYレイヤの終端点は、UeNodeB内にあるため、MACレイヤ、RLCレイヤ及びPDCPレイヤの機能は、CeNodeB内で実行される。このような方式は、前記一部PHYレイヤ及び前記MACレイヤが密接に接続されるため、UeNodeBとCeNodeBとの間の密接な相互反応を要求する。
【0270】
例えば、UeNodeBは、TBの送受信に対する情報及びHARQフィードバックをX3インターフェースを介してCeNodeBに指示/伝達する必要がある。また、スケジューリングがMACレイヤ内で実行されるため、CeNodeBがUeNodeBに対するスケジューリングを管理する。
【0271】
つまり、UeNodeB内のDLデータ送信に対して、CeNodeBは、DLデータ(トランスポートブロック)をUeNodeBに伝達し、これは原則的に前記MACレイヤがトランスポートブロックを生成し、これをPHYレイヤに伝達するためである。また、UeNodeBは、UEから受信した該当フィードバック情報を前記CeNodeBに伝達し、これはHARQ再送信がMACレイヤ内で処理されるためである。
【0272】
ULデータ送信に対して、UE内のULデータの量に対する情報は、MACレイヤ内でのみ知られているため、CeNodeBは、UeNodeBにスケジューリング情報を指示する。前記スケジューリング情報は、どれほど多くの無線リソースがどのUEに対してスケジューリングされる必要があるかを含む。以後、UeNodeBは、前記UEをスケジューリングし、前記UEからTBを受信する。以後、UeNodeBは、前記TBをCeNodeBに伝達する。CeNodeBは、前記受信されたTBを解読し、その結果をUeNodeBに指示することで、UeNodeBで後続の送信が行われることができるようにする。
【0273】
図17は、UeNodeB内でMACレイヤが終了する時、ユーザ平面に対する標本的なプロトコルスタックを示す。
【0274】
前記MACレイヤにより提供される機能は、例えば、スケジューリングとHARQのように、iに特定するため、前記MACレイヤをUeNodeB内に位置させることが合理的である。UeNodeBが自分のUEをスケジューリングするためには、UEとCeNodeBitからのスケジューリング情報を知る必要がある。
【0275】
ULスケジューリングのために、前記UeNodeBは、前記UEにより報告されたBSRからDRB上のデータの量を知るようになる。
【0276】
FDLスケジューリングのためには、UeNodeBがCeNodeBを介してP−GWに接続されるため、CeNodeBは、UeNodeBがUEをスケジューリングするために必要とするDRBS上のデータを伝達する。
【0277】
UeNodeBがUEにデータを送信する場合、UeNodeBは、データ送信に対する情報をCeNodeBに指示する。例えば、UeNodeBは、データが成功裏に送信されたかどうかを指示する。前記UeNodeBがUEからデータを受信すると、UeNodeBは、前記データをCeNodeBに伝達する。
【0278】
前記MACレイヤは、UeNodeB内に位置しているため、MAC機能は、セル毎に別途に実行され、即ち、CeNodeB内のMACとは別途に、前記MACは、UeNodeBに対して下記の機能を遂行する。
【0279】
バッファ状態報告:UEと前記UeNodeBとの間にDRBのみが存在するという仮定の下に、前記UEは、DRB上のデータに対する情報を含むBSRを報告する。
【0280】
スケジューリング要求:DRB上のデータにより、正規BSRがUeNodeBにSRをトリガする。SRがトリガされると、前記UEは、UeNodeBにSRを送る。
【0281】
パワーヘッドルーム報告(Power Headroom Reporting):前記UEは、UeNodeB下のセルのパワーヘッドルームを前記UeNodeBに報告する。
【0282】
DRX:UEは、UeNodeBに特定的なDRXパラメータで設定されることができる。したがって、前記UEは、UeNodeBに特定的なパラメータとしてDRXを作動してUeNodeB上のPDCCHをモニタリングする。
【0283】
しかし、MACレイヤと前記RLCレイヤとの間の相互作用、例えば、eNodeB内の手順のような論理チャネル優先順位設定のような相互作用が依然として必要であるため、CeNodeBは、UeNodeBへの送信のために使用可能なDLデータに対する情報を伝達する必要がある。この情報を受信すると、UeNodeBは、UEに送られるMAC PDUを生成する。
【0284】
図18は、UeNodeB内でRLCレイヤが終了する時、ユーザ平面に対する標本的なプロトコルスタック及びインターフェースを示す。
【0285】
図18に示すように、MACレイヤ及び前記RLCレイヤは、UeNodeB内に位置する。前記MACレイヤがUeNodeB内にあるため、MAC機能は、UeNodeB内のMAC終端と同じである。
【0286】
従来のRLC動作は、既に無線ベアラに特定的であるため、一つのRLCレイヤがCeNodeB内のSRBにのみ対するものであり、もう一つのRLCレイヤは、UeNodeB内のDRBにのみ対するものである場合、大きい影響はない。
【0287】
また、RLCレイヤ及びMACレイヤが同じノード、即ち、UeNodeB内に位置するため、RLCとMACレイヤとの間の相互作用の観点で見ると、CeNodeBとUeNodeBとの間でどのような情報も交換される必要がない。
【0288】
しかし、UeNodeB内にはPDCPレイヤが存在しないため、CeNodeBとUeNodeBとの間でデータを伝達する必要は依然としてある。
【0289】
図19は、UeNodeB内でPDCPレイヤが終了する時、ユーザ平面に対する標本的なプロトコルスタック及びインターフェースを示す。
【0290】
図19に示すように、全てのL2レイヤがUeNodeB内に位置するため、前記UeNodeBは、S−GWに直接接続されてIPパケットがS−GWを介してP−GWにトランスポートされる。したがって、UeNodeBとCeNodeBとの間のデータ伝達が必要でない。即ち、UeNodeBがS−GWからDLデータを直接受信し、これを前記UEに送信する。UeNodeBは、前記UEからULデータを受信し、これをS−GWに直接送信する。
【0291】
PHYレイヤ及びMACレイヤは、同じノード内に位置すべきであり、RLCレイヤ及びPDCPレイヤは、無線ベアラに特定的であるため、このような方式がUeNodeBとCeNodeBとの間で交換される情報の量と関連して最も合理的な方式ではない。
【0292】
図20は、二重接続性をサポートするeNodeBsの無線プロトコルを示す。
【0293】
二重または多重の接続性に対し、前記UE100のMAC機能は、新しく定義される必要があり、その理由は、レイヤ2プロトコルの観点で、RLC機能と設定がベアラに特定的であり、それに対してMAC機能と設定はそうでないためである。
【0294】
二重または多重接続性をサポートするために、多様なプロトコル構造が研究され、このうち、有望な構造のうち一つが
図15に示す。このような構造で、UeNodeBに対するPDCPエンティティは、互いに異なるネットワークノード、即ち、CeNodeB内のPDCPに位置する。
【0295】
図20に示すように、CeNodeBは、PHYレイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCHレイヤ及びRRCレイヤを含み、それに対し、UeNodeBは、PHYレイヤ、MACレイヤ及びRLCレイヤを含む。前記RRCレイヤ及び前記PDCPレイヤは、CeNodeB内にのみ位置することに留意する必要がある。つまり、共通されたRRC及びPDCPレイヤがあり、接続性毎にRLC、MAC及びPHYレイヤのセットがある。それによって、SRB上のデータは、CeNodeB上で信号が伝達され、DRB上のデータは、DRB設定によってCeNodeBまたはUeNodeBのうち一つで信号が伝達される。即ち、前記CeNodeBは、SRB上のデータを制御すると共にDRB上のデータを伝達することができ、それに対し、前記UeNodeBは、DRB上のデータのみを伝達することができる。
【0296】
ここで、下記のような事項が考慮される。
【0297】
−CeNodeB及びUeNodeBは、互いに異なるノードである。
【0298】
−SRB上のデータの送信は、CeNodeB上で実行される。
【0299】
−DRB上のデータの送信は、CeNodeBまたはUeNodeBのうち一つにより実行される。DRB上でデータの経路がCeNodeB上であるかまたはUeNodeB上であるかは、eNodeB、MME、またはS−GWにより設定されることができる。
【0300】
−CeNodeBとUeNodeBとの間には従来のeNodeB間のX2インターフェースと類似のX3インターフェースがある。
【0301】
−RRC接続再設定は、CeNodeB内で管理されるため、前記CeNodeBは、DRB再設定に対する情報をX3インターフェースを介してUeNodeBに送る。
【0302】
図21は、二重接続性をサポートするUEの無線プロトコルを示す。
【0303】
図21に示すように、前記UeNodeBは、最善の努力(best effort:BE)DRBを送信する責任がある。前記CeNodeBは、SRB及びDRBを送信する責任がある。前記説明したように、UeNodeBに対するPDCPエンティティは、CeNodeB内に位置する。
【0304】
図21に示すように、前記UE100側には、CeNodeBのマクロセルに対する多数のMACエンティティ及びUeNodeBの小型セルが位置する。つまり、前記UE100は、各接続性に対してそれぞれのMACエンティティを設定する。それによって、前記UE100は、二重または多重接続性のための多数のMACエンティティを含む。ここで、
図21が二重接続性のための二つのPHYエンティティを図示しているが、一つのPHYエンティティのみが二重接続性を扱う。UeNodeBへの接続性のために、前記UE100は、BE−DRBを扱うPDCPエンティティ、RLCエンティティ及びMACエンティティを含むことができる。CeNodeBへの接続性のために、前記UE100は、SRB及びDRBを扱う多数のRLCエンティティ及び多数のPDCPエンティティを含むことができる。
【0305】
一方、前記CeNodeB及び前記UeNodeBは、各々、自分に対する無線リソースを保有しており、このような無線リソースを自分のためにスケジューリングするためのスケジューラを含む。ここで、各スケジューラ及び各接続性は一対一にマッピングされる。
【0306】
このような状態で、各スケジューラが自分の無線リソースをスケジューリングするため、各スケジューラは、スケジュールしなければならないデータの量を知る必要がある。
【0307】
しかし、既存のBSRメカニズムは、UEが一つのメッセージ内の論理チャネルグループ(LCG)当たりのデータの量を一つのeNodeBに報告することのみを許容している。これはバッファ状態に対する情報が二重接続性に属するeNodeB間で交換される必要があることを意味する。したがって、前記eNodeBがスケジューリングするのに遅延が発生する。
【0308】
したがって、本発明の開示は、アップリンクデータが送信可能になる場合、前記UEが各接続性に該当する各バッファ状態報告をトリガすることができるソリューションを提供する。
【0309】
このようなソリューションのために、本発明の開示は、一つの例示的技術を提供する。この技術によると、多数のセルに対する接続性を有するUEが多数のセルを有する多数のベアラ上の設定を受信する場合、前記UEは、受信された設定に基づいて前記多数のセルへの接続性と関連した前記多数のベアラを設定する。以後、アップリンクデータが無線ベアラ上で送信可能になる場合、前記UEは、アップリンクデータが送信可能になった無線ベアラに該当する接続性を識別し、無線ベアラ上のアップリンクデータに対する情報を含むバッファ状態報告をトリガし、これにより識別された接続性を介してバッファ状態報告を送信する。
【0310】
図22は、本発明の開示の一実施例に係る一つの標本的な方法を示す。
【0311】
図22を参照すると、二重接続性内でBSRトリガ及び報告がどのように実行されるかを例示している。
【0312】
(1)詳細に説明すると、前記UE100は、CeNodeB(または、マクロeNodeB)200及びUeNodeB(または、小さいeNodeB)300への二重接続性に対する設定を受信することができる。前記設定は、第1の接続性(接続性1)がCeNodeBに対するものであり、第2の接続性(接続性2)がUeNodeBに対するものであることを指示することができる。以後、前記UE100は、各接続性に対してそれぞれのMACエンティティを活性化(または、設定)することができる。
【0313】
(2)また、前記UE100は、多数のベアラに対する設定を受信することができる。前記設定は、第1の無線ベアラ(無線ベアラ1)が前記第1の接続性(接続性1)と関連または連関され、第2の無線ベアラ(無線ベアラ2)が前記第2の接続性(接続性2)と関連または連関されたものであることを示すことができる。以後、前記UE100は、各接続性に対する各MACエンティティを各無線ベアラと連関(または、相互連関)させることができる。
【0314】
(3)それ以後、前記UE100は、前記第1の無線ベアラ(無線ベアラ1)からのアップリンクデータの到着を探知することができる。つまり、前記UE100は、前記アップリンクデータが送信可能になったかどうかを検査することができ、これに該当するMACエンティティ、即ち、第1のMACエンティティと第2のMACエンティティのうち前記アップリンクデータが送信される第1のMACエンティティを認識することができる。そして、前記UE100は、前記第1のMACエンティティに対するバッファ状態報告(BSR)をトリガすることができる。ここで、前記UE100が前記第1のMACエンティティ、即ち、前記第1の接続性(接続性1)に対するどのようなULグラントも有していない場合、これはPUCCHまたはRA手順を使用して前記第1の接続性(接続性1)に対するスケジューリング要求をトリガする。
【0315】
(4)それ以後、前記UEは、前記第1のMACエンティティ、即ち、前記第1の無線ベアラ(無線ベアラ1)のデータに対する情報を含むBSRを送信することができる。
【0316】
(5)また、前記UE100は、前記第2の無線ベアラ(無線ベアラ2)からのアップリンクデータの到着を探知することができる。つまり、前記UE100は、前記アップリンクデータが送信可能になったかどうかを検査することができ、これに該当するMACエンティティ、即ち、第1のMACエンティティと第2のMACエンティティのうち前記アップリンクデータが送信される第2のMACエンティティを認識することができる。そして、前記UE100は、前記第2のMACエンティティに対するバッファ状態報告(BSR)をトリガすることができる。ここで、前記UE100が前記第2のMACエンティティ、即ち、前記第2の接続性(接続性2)に対するどのようなULグラントも有していない場合、これはPUCCHまたはRA手順を使用して前記第2の接続性(接続性2)に対するスケジューリング要求をトリガする。
【0317】
(6)その以後、前記UEは、前記第2のMACエンティティ、即ち、前記第2の無線ベアラ(無線ベアラ2)のデータに対する情報を含むBSRを送信することができる。
【0318】
このような状態で、一実施例によると、前記UEは、前記アップリンクデータが送信可能になる場合、各接続性に該当する各バッファ状態報告をトリガすることができる。したがって、前記一実施例は、既存BSRメカニズムでeNodeB間でBSRの交換に要求される遅延時間を減らすことができる。
【0319】
以下、本発明の開示の他の実施例を説明する。
【0321】
二重接続性をUEの観点で実現するために、各eNodeBに対する一つの接続性があると仮定すると、各eNodeBに対して一つのMACレイヤが必要になる。一つのeNodeBが一つまたはそれ以上のセルにサービスを提供し、同じeNodeBに属するセルが一つのMACレイヤ内で扱われることができるため、前記UEは、接続性当たり一つのMACレイヤを有するようになる。二重接続性のために、前記UEがマクロセル及び小型セルに対する一つまたはそれ以上の接続性に対して最小限一つの接続性を有していると仮定される。例えば、前記UEは、一つのマクロセル及び二つの小型セルからサービスを受ける。このような小型セルは、互いに異なるUeNodeBからサービスを受ける。このようになると、前記UEは、3個のMACレイヤを要求する3個の接続性を有するようになる。
【0322】
このような接続性管理は、CeNodeB、MMEまたはS−GWにより実行されることができる。下記の事項が接続性管理に含まれる。
【0324】
前記UEは、各接続性に対し、例えば、RRCメッセージにより接続性Idに設定されることができる。例えば、前記UEは、CeNodeBに対して接続性Id0に、UeNodeB1に対して接続性Id1に、また、UeNodeB2に対して接続性Id2に設定されることができる。前記接続性Idは、一般的に、例えば、接続性が追加され、または修正され、または除去された時、前記UEとeNodeBとの間の接続性を識別するために使われる。
【0326】
接続性のグループ化することによって、同じ接続性に属するセルに対する共通的設定が前記UEに提供されることができる。例えば、前記設定が接続性Idとして提供される場合、前記UEは、前記設定を前記接続性Idにより示される接続性に属するセルの設定に適用する。
【0328】
CeNodeBのための接続性に対する構成は、失敗した構成と見なされる。したがって、前記接続性が除去されると、基本的構成が除去された接続性に対して構成された無線ベアラを含む前記構成に適用される。例えば、前記UEは、無線ベアラA及びBに設定され、無線ベアラAは、CeNodeBに対して設定され(接続性1)、無線ベアラBは、UeNodeBに対して設定される(接続性2)。前記接続性2が除去される場合、前記UEは、前記無線ベアラBが接続性1に対して設定されることを考慮する。
【0330】
前記UEは、各接続性に対して接続性タイマを介して設定されることができる。前記UEが新しい接続性に設定されると、前記UEは、前記新しい接続性に対する接続性タイマを開始する。前記接続性が修正される場合、前記UEは、前記接続性タイマを再開する。前記接続性タイマが満了すると、前記UEは、前記接続性を解除する。
【0332】
前記eNodeB(例えば、CeNodeB)は、UEが一つ、一部または全ての接続性を活性化し、または非活性化するように命令することができる。新しい接続性がUEに追加されると、前記UEは、前記接続性が非活性化されたと見なす。前記eNodeBがPDCCH、MAC、RLC、PDCP、RRC信号伝達を介して接続性を活性化することをUEに要求すると、前記UEは、前記接続性を活性化する。活性化された接続性に対して、前記UEは、この接続性上へのデータ送信を使用することができる。前記eNodeBが前記接続性を非活性化することをUEに要求すると、このとき、前記UEは、前記接続性を非活性化する。非活性化された接続性に対し、前記UEは、この接続性上へのデータ送信を使用することができない。
【0333】
<バッファ状態報告(Buffer State Reporting:BSR)>
【0334】
各eNodeB内のスケジューラが自分の無線リソースをスケジューリングするため、各スケジューラは、スケジューリングしなければならないデータの量を知る必要がある。
【0335】
しかし、既存のBSRメカニズムは、UEが一つのメッセージ内の論理チャネルグループ(LCG)当たりデータの量を一つのeNodeBに報告することのみを許容している。これはバッファ状態に対する情報が二重接続性に属するeNodeB間で交換される必要があることを意味する。したがって、前記eNodeBがスケジューリングするのに遅延が発生する。
【0336】
したがって、BSR手順が接続性毎に実行されることが提案される。即ち、接続性に対して設定された無線ベアラが前記接続性に対するBSR手順のために考慮される。例えば、前記UEが2個の接続性(接続性1及び2)及び2個のセットの無線ベアラ(セットA及びB)を有すると仮定される。また、セットAは接続性1に対して使われ、セットBは接続性2に対して使われるとさらに仮定される。このような場合、接続性1に対する前記BSR手順は、セットA内の無線ベアラ上のデータに連関され、接続性2に対する前記BSR手順は、セットB内の無線ベアラ上のデータに連関される。したがって、
【0337】
−セットA内の無線ベアラ上のデータが到着すると、
【0338】
前記UEは、接続性1に対するBSRをトリガする。これは、前記UEが前記BSR(即ち、BSR MAC CE)を接続性1に従属するeNodeBに報告することを意味する。また、前記UEがULリソースを有していない場合、前記UEは、接続性1に対するSRをトリガする。これは前記UEがPUCCH上のSRを送り、または接続性1に従属するeNodeBにまたはその上にランダムアクセス手順を実行することを意味する。前記BSR MAC CEは、セットA内の無線ベアラのバッファ状態に対する情報のみを含む。
【0339】
−セットB内の無線ベアラ上のデータが到着すると、
【0340】
前記UEは、接続性2に対するBSRをトリガする。これは、前記UEが前記BSR(即ち、BSR MAC CE)を接続性2に従属するeNodeBに報告することを意味する。前記UEがULリソースを有していない場合、前記UEは、接続性2に対するSRをトリガする。これは、前記UEがPUCCH上のSRを送り、または 接続性2に従属するeNodeBにまたはその上にランダムアクセス手順を実行することを意味する。前記BSR MAC CEは、セットB内の無線ベアラのバッファ状態に対する情報のみを含む。
【0341】
また、周期的BSR−タイマ、retx(再送信)BSR−タイマなどを含むBSR設定は、接続性毎に設定されることができる。BSR設定に追加し、このようなタイマは、各接続性に対して動作することができる。
【0342】
eNodeBは、UEの(UL内の)データの総量を知ることを所望することができる。このような場合、eNodeBは、前記UEにUL内の全体データの量を報告するように命令を下すことができる。このような命令は、PDCCH、MAC、RLC、PDCP、またはRRC信号送信により信号が送信されることができる。また、eNodeBは、周期的タイマにより前記UEがUL内の全体データの量を報告するように設定することができる。全体データの量は、LCG当たりデータの量、論理チャネル当たりデータの量、接続性当たりデータの量等により指示されることができる。
【0343】
また、接続性が追加、除去または変更されると、前記UEは、前記接続性に対するデータの量を報告することができる。これは、接続性が追加、除去または変更された時、前記UEがBSRをトリガすることを意味する。このような場合、前記UEは、無線ベアラが変更されると設定されたeNodeBにBSRを送る。例えば、前記UEは、接続性1に対する二つの無線ベアラ(A及びB)を有している。前記UEが新しい接続性2に設定され、無線ベアラBが接続性2に対して設定される場合、前記UEは、接続性2に対するBSRをトリガし、前記BSRを無線ベアラB上のデータの量と共に接続性2の対象になるeNodeBに送る。また、前記UEは、接続性1に対するBSRをトリガし、これを無線ベアラA上のデータの量と共に接続性1の対象になるeNodeBに送る。
【0344】
接続性が除去されると、前記UEは、BSRをトリガし、これをCeNodeB(または、他のUeNodeB)に送ることで、除去された接続性に対して設定された無線ベアラのデータの量を指示する。
【0345】
接続性のために設定された無線ベアラ上のデータの量が指示される時、前記接続性を認識するための接続性idが指示されることができる。例えば、前記UEが接続性1に対するBSRを報告する時、前記UEは、BSRと共に接続性1に対して指定された接続性idも報告することができる。
【0346】
<論理チャネル優先順位(Logical Channel Prioritization:LCP)>
【0347】
UEが、LCP過程中、特定の接続性を有するeNodeBからULグラントを受信すると、無線ベアラ上の設定されたデータ及び/または接続性に対する制御情報のみが考慮される。例えば、前記UEが2個の接続性(AとB)を有し、無線ベアラ「a」が接続性Aに対して設定され、無線ベアラ「b」が接続性Bに対して設定された場合、前記UEが接続性Aに属するeNodeBからULグラントを受信すると、受信されたULグラントによりMAC PDUを生成するために無線ベアラ「a」に対する前記データが考慮される。即ち、LCP手順において、前記ULグラントは、前記ULグラントが指定された接続性に対して設定された無線ベアラ上のデータにのみ適用することができる。
【0348】
<電力ヘッドルーム報告(Power Headroom Reporting:PHR)>
【0349】
接続性毎にPHRを設定することがUEに提供される。また、PHR関連タイマが接続性毎に動作することができる。
【0350】
UEがPHRをトリガすると、これはPHR MAC CEを送る。前記PHR MAC CEは、同じ接続性に属するセルのPHを含む。
【0351】
前記接続性が追加、除去または修正されると、前記UEは、一つ、一部または全ての設定された接続性に対してPHRをトリガする。
【0352】
前記UEが接続性に対するPHを報告すると、前記UEは、前記接続性Idを示すことができる。
【0353】
<アップリンクタイミング配置の維持管理>
【0354】
接続性毎のアップリンクタイミング配置に対する設定が前記UEに提供されることができる。アップリンクタイミング配置に関連したタイマ(例えば、timeAlignmentTimer)は、接続性毎に作動することができる。
【0355】
CeNodeBのための接続性に対するtimeAlignmentTimerが満了すると、前記UEは、全ての接続性に対するtimeAlignmentTimerが満了されたと見なす。
【0356】
前記Timing Advance Commandが指示されると、前記接続性Idも指示される。以後、前記UEは、前記接続性Idにより指示された接続性のための前記タイミング高級命令を適用し、前記接続性Idにより指示された接続性のためのtimeAlignmentTimerを開始する。
【0357】
<ランダムアクセス過程(Random Access procedure)>
【0358】
また、前記ランダムアクセス過程は、接続性毎に実行されることができる。前記ランダムアクセス過程が2個またはそれ以上の接続性に対して同時に実行される必要がある場合、前記UEは、UeNodeBの接続性に対するCeNodeBの接続性に対して前記ランダムアクセス過程の優先順位を決定する。
【0359】
以上の記述のように、本発明の開示によって関連技術分野において、前記問題を解決するための方式または方法は、ハードウェアやソフトウェア、またはこれらの結合により具現されることができる。
【0360】
図23は、本発明の一実施例を具現するための無線通信システムを示すブロック図である。
【0361】
UE100は、プロセッサ101、メモリ102及び無線周波数(RF)ユニット103を含む。前記メモリ102は、前記プロセッサ101に連結され、前記プロセッサ101のために使われる各種情報を格納するように構成される。前記RFユニット103は、前記プロセッサ101に連結され、無線信号を送信及び/または受信するように構成される。前記プロセッサ101は、提案された機能過程及び/または方法を具現する。前記記述された実施例において、前記UEの動作は、前記プロセッサ101により具現されることができる。
【0362】
前記eNodeB(CeNodeB及びUeNodeB含む)200/300は、プロセッサ201/301、メモリ202/302及びRFユニット203/303を含む。前記メモリ202/302は、前記プロセッサ201/301に連結され、前記プロセッサ201/301のために使われる各種情報を格納するように構成される。前記RFユニット203/303は、前記プロセッサ201/301に連結され、無線信号を送信及び/または受信するように構成される。前記プロセッサ201/301は、提案された機能過程及び/または方法を具現する。前記記述された実施例において、前記eNodeBの動作は、前記プロセッサ201により具現されることができる。
【0363】
前記プロセッサは、特定用途向け集積回路(ASIC)、その他のチップセット、論理回路及び/またはデータプロセッサを含むことができる。前記メモリは、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/またはその他の格納装置を含むことができる。前記RFユニットは、無線信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。前記記述された実施例がソフトウェアで具現される場合、前記記述された体系は、前記機能を遂行するモジュール(過程または関数)を使用して具現されることができる。前記モジュールは、前記メモリに格納されて前記プロセッサにより実行されることができる。前記メモリは、前記プロセッサに内部に配置され、またはよく知られた多様な手段を使用して外部で連結されることができる。
【0364】
前記標本的なシステムにおいて、前記方法が一連のステップまたはブロックを使用する流れ図に基づいて説明されたが、本発明がこのようなステップの連続された過程に制限されるものではなく、ステップのうち一部は、残余ステップとは異なる連続過程に実行され、または残余ステップと同時に実行することができる。また、本発明の分野において、通常の技術を有する者であれば、流れ図に示すステップが排他的ではなく、他のステップを含むことができ、または流れ図の一つまたはそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であるということを認識することができる。