(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1軸方向駆動部が前記第1回転駆動部に対して第1軸方向距離を移動でき、前記第2軸方向駆動部が前記第2回転駆動部に対して第2軸方向距離を移動でき、前記第1軸方向距離が前記第2軸方向距離とは異なる、請求項1に記載の電源モジュール。
前記伝動アセンブリが、前記モータに分離可能に連結され得る伝動シャフトを含み、前記伝動シャフトが、前記伝動アセンブリから前記モータを動作可能に取り外すために移動できる、請求項1に記載の電源モジュール。
前記伝動アセンブリは、前記モータが前記第1回転駆動部と動作可能に係合する第1位置、及び前記モータが前記第2回転駆動部と動作可能に係合する第2位置に移動できる、伝動部材を含む、請求項1に記載の電源モジュール。
前記第1軸方向駆動部が前記第1回転駆動部に対して第1軸方向距離を移動でき、前記第2軸方向駆動部が前記第2回転駆動部に対して第2軸方向距離を移動でき、前記第1軸方向距離が前記第2軸方向距離とは異なる、請求項8に記載の電源モジュール。
前記伝動アセンブリは、前記モータが前記第1回転駆動部に動作可能に連結される第1位置、及び前記モータが前記第2回転駆動部に動作可能に連結される第2位置に移動できる、伝動部材を含む、請求項8に記載の電源モジュール。
前記伝動アセンブリは、前記モータが前記第1回転駆動部に動作可能に連結される第1位置、及び前記モータが前記第2回転駆動部に動作可能に連結される第2位置に移動できる、伝動部材を含む、請求項14に記載の外科用器具。
前記伝動部材が中立位置に移動でき、前記モータが、前記中立位置において前記第1回転駆動部及び前記第2回転駆動部から動作可能に取り外される、請求項19に記載の外科用器具。
前記伝動アセンブリが、前記モータに分離可能に連結され得る伝動シャフトを含み、前記伝動シャフトが、前記伝動アセンブリから前記モータを動作可能に取り外すために移動できる、請求項14に記載の外科用器具。
【発明を実施するための形態】
【0003】
ここで、本明細書に開示する装置及び方法の構造、機能、製造、及び用途の原理を総合的に理解するために、特定の例示的実施形態について記載する。これらの実施形態の1つ又は2つ以上の実施例が、添付の図面に示されている。当業者は、本明細書で具体的に説明され、添付図面に示される装置及び方法は、非限定的な例示的実施形態であること、並びに、本発明の様々な実施形態の範囲は、特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解するであろう。ある例示的実施形態との関連において図示又は記載される特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい。かかる修正及び変形は本発明の範囲内に含まれるものとする。
【0004】
本明細書の全体を通じて、「様々な実施形態」、「いくつかの実施形態」、「一実施形態」、又は「ある実施形態」などと言う場合、その実施形態との関連において述べられる特定の特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書の全体を通じた各所で、「様々な実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「一実施形態において」、又は「ある実施形態において」などの語句が出現するが、これらは必ずしもすべてが同じ実施形態を指すわけではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性が、1つ又は2つ以上の実施形態において任意の適切な方法で組み合わされてもよい。故に、一実施形態に関して図示又は説明される特定の特徴、構造、又は特性は、1つ又は2つ以上の他の実施形態の機構、構造、又は特徴と、全体として又は部分的に、制限なしに組み合わせることができる。かかる修正及び変形は本発明の範囲内に含まれるものとする。
【0005】
「近位」及び「遠位」という用語は、本明細書において、外科用器具のハンドル部分を操作する臨床医を基準にして用いられる。「近位」という用語は、臨床医に最も近い部分を指し、「遠位」という用語は、臨床医から離れた位置にある部分を指す。便宜上及び明確性のために、「垂直」、「水平」、「上」、「下」など空間的用語は、本明細書において図面に対して使用される場合があることは更に理解されるであろう。しかしながら、外科用器具は、多くの向き及び位置で使用されるものであり、これらの用語は、限定的及び/又は絶対的なものであることを意図するものではない。
【0006】
腹腔鏡下及び低侵襲の外科手術を実施するために様々な例示的装置及び方法が提供される。しかしながら、当業者は、本明細書に開示される様々な方法及び装置が、例えば、開腹外科手術含めて、多数の外科手術及び用途で用いられ得ることを容易に理解するであろう。この「発明を実施するための形態」を読むにつれ、当業者は、本明細書に開示される様々な器具は、例えば、自然孔を通して、又は組織に形成された切開孔若しくは穿刺穴を通してなど何らかの方法で体内に挿入され得ることを理解するであろう。これらの器具の作動部分、すなわちエンドエフェクタ部分は、患者の体内に直接に挿入できる、又は、外科用器具のエンドエフェクタ及び細長いシャフトを通過させることが可能な作業用チャンネルを有するアクセス装置を介して挿入され得る。
【0007】
図1を参照すると、電源モジュール10の一形態が図示されている。電源モジュール10は、例えば、外科用器具200(
図11を参照)など外科用器具に電力を供給するために使用でき、外科用器具200と一体であり得る。あるいは、電源モジュール10は、外科用器具200と着脱自在に連結され得る。
図2〜4に図示されるように、電源モジュール10は、ハウジング12と、モータアセンブリ13と、第1運動変換アセンブリ16と、第2運動変換アセンブリ18と、伝動アセンブリ20と、を含んでよい。少なくとも一形態において、モータアセンブリ13は、ハウジング12に装着され得、作動されて、伝動アセンブリ20によって第1運動変換アセンブリ16又は第2運動変換アセンブリ18に選択的に伝動され得る回転運動を生成し得るモータ14を含んでよい。
【0008】
主として
図2を参照すると、第1運動変換アセンブリ16は、第1軸方向駆動部24と動作可能に係合している第1回転駆動部22を含んでよい。第1回転駆動部22は、ハウジング12内に回転可能に固定され得、任意の方向に移動しないように機械的に拘束され得る。加えて、第2運動変換アセンブリ18は、第2軸方向駆動部28と動作可能に係合している第2回転駆動部26を含んでよい。第2回転駆動部26はまた、ハウジング12内に回転可能に固定され得、例えば、ハウジング12によって任意の方向に移動しないように機械的に拘束され得る。
【0009】
上記に加えて、主として
図3を参照すると、第2回転駆動部26は、モータ14によって画定される長手軸L−Lの周りを回転可能であり得る。
図3に図示されるように、長手軸L−Lは、第2回転駆動部26と同心円状に配置され得るモータ14を通って長手方向に延在してよい。第2回転駆動部22は、中空の円筒形状で構成されてよく、モータ14は、少なくとも部分的に第2回転駆動部22内に位置付けられ得る。特定の形態において、モータ14は、例えば約25,000RPMの最大回転数を有するブラシ付きDC駆動モータであってよい。他の構成において、モータには、ブラシレスモータ、コードレスモータ、同期モータ、ステッパモータ、又は任意の他の好適な電気モータを挙げることができる。
【0010】
上記に加えて、再び
図3を参照すると、第1回転駆動部22及び第2回転駆動部26は同心円状に配置され得、軸L−Lの周りを回転し得る。特定の状況において、第1回転駆動部22及び第2回転駆動部26は中空の円筒形状であってよく、モータ14は、少なくとも部分的に第2回転駆動部26内に位置付けられ得、次いで第2回転駆動部26は、少なくとも部分的に第1回転駆動部22内に位置付けられ得る。ハウジング12内でのモータ14、第1回転駆動部22、及び第2回転駆動部26の同心円状の配置は、電源モジュール10の寸法を低減してよい。
【0011】
主として
図3を参照すると、第1回転駆動部22は第1軸方向駆動部24と螺合し得、第2回転駆動部26は第2軸方向駆動部28と螺合し得る。例えば、第1回転駆動部22は、
図3に示されるように、外壁30と、内ネジ34を含んでよい内壁32と、を含んでよい。加えて、第1軸方向駆動部24は、長手軸L−L周りでの、例えば時計回り方向の第1回転駆動部22の回転が、例えばハウジング12に対して遠位方向に第1軸方向駆動部24を軸方向に移動させてよく、長手軸L−L周りでの反時計回りの第1回転駆動部22の回転が、例えばハウジング12に対して近位方向に第1軸方向駆動部24を軸方向に移動させてよいように、第1回転駆動部22の内ネジ34と動作可能に係合してよい第1歯竿36を含んでよい。
【0012】
上記に加えて、第2回転駆動部26は、
図2に示すように、内壁38と、外ネジ42を含んでよい外壁40と、を含んでよい。加えて、第2軸方向駆動部28は、長手軸L−L周りでの、例えば時計回り方向の第2回転駆動部26の回転が、例えばハウジング12に対して遠位方向に第2軸方向駆動部28を軸方向に移動させてよく、長手軸L−L周りでの、例えば反時計回りの第2回転駆動部26の回転が、例えばハウジング12に対して近位方向に第2軸方向駆動部28を軸方向に移動させてよいように、第2回転駆動部26の外ネジ42と動作可能に係合してよい第2歯竿44を含んでよい。
【0013】
上記のように、モータ14、第1回転駆動部22、及び第2回転駆動部26は、部分的にハウジング12内で同心円状に配置されて、電源モジュール10の寸法を低減し得る。
図5Aに示されるように、モータ14を収容するために、第2回転駆動部26の内壁38は、モータ14の外壁15の直径D1よりも大きい直径D2を有してよい。同様に、第2回転駆動部26を収容するために、第1回転駆動部22の内壁32は、
図5Bに示されるように、第2回転駆動部26の外壁40の直径D3よりも大きい直径D4を有してよい。
【0014】
図2を参照すると、ハウジング12は、第1内壁46を含んでよい第1チャンバ12Aと、第2内壁48を含んでよい第2チャンバ12Bと、を備えてよい。第1内壁46及び第2内壁48は、
図2に示されるように、それぞれ円筒形状、又は少なくとも実質的に円筒形状を備えてよい。加えて、第1内壁46は、第1内壁46の片側から第1内壁46の反対側まで延在し、長手軸LLを横断する内径D6(
図5Bを参照)を備えてよく、第2内壁48は、第2内壁48の片側から第2内壁48の反対側まで延在し、長手軸LLを横断する内径D7(
図5Aを参照)を備えてよい。
【0015】
再び
図2を参照すると、第1回転駆動部22は、ハウジング12の第1チャンバ12Aに収容され得、その中で回転可能に支持され得る。
図5Bに示されるように、第1回転駆動部22を収容するために、第1内壁46の内径D6は、第1回転駆動部22の外径D5よりも十分に大きくて、ハウジング12の第1チャンバ12A内で第1回転駆動部22が回転するために十分な間隙を提供してよい。例えば、直径D6は、直径D5よりも1〜3mm大きくてよい。特定の実施例において、チャンバ12Aの第1内壁46及び/又は第1回転駆動部22の外壁30は互いに接触していてよく、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)など摩擦低減材、又は他の摩擦低減材でそれぞれコーティングされてよい。特定の実施例において、第1回転駆動部22は、従来の軸受装置によってチャンバ12A内で回転可能に支持されてよい。第1チャンバ12Aの内壁46と第1回転駆動部22の外壁30との間の摩擦を低減するための他の手段は、本開示によって想到される。更に、
図2に示されるように、第1チャンバ12Aは、近位壁50と、遠位壁52と、を含んで、第1回転駆動部22が任意の方向に移動しないように機械的に拘束してよい。
図2に示されるように、近位壁50及び遠位壁52は、第1回転駆動部22の長さL2よりも若干大きくてよい距離L1によって分離されていて、第1回転駆動部22がチャンバ12A内で回転可能に支持されるために十分な間隙を与えてよい。加えて、壁50及び52の内側表面は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)など摩擦低減材又は他の好適な材料でコーティングされて、これらの表面と第1回転駆動部22との間の摩擦を低減し得る。
【0016】
主として
図2〜3を参照すると、第2回転駆動部26は、第2チャンバ12B内に収容され得るか、少なくとも部分的に収容され得、第2チャンバ12B内で回転可能に支持され得る。モータ14は、
図2に示されるように第2回転駆動部26内に固定され得るか、少なくとも部分的に固定され得、第2回転駆動部26は、モータ14の周りで回転可能に支持され得る。上記のように、第2回転駆動部26の内壁38の直径D2は、モータ14の外壁15の直径D1よりも大きくてよい。特定の実施例において、直径D2は、直径D1よりも十分に大きくて、モータ14に対して第2回転駆動部26が回転するために十分な間隙をもたらしてよい。例えば、直径D2は、直径D1よりも1〜3mm大きくてよい。特定の実施例において、モータ14の外壁15及び第2回転駆動部26の内壁38は互いに接触していてよく、第2回転駆動部26がモータ14に対して回転するときにモータ14の外壁15と第2回転駆動部26の内壁38との間の摩擦を低減してよい、摩擦低減材、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)でそれぞれコーティングされていてよい。特定の実施例において、第2回転駆動部26は、従来の軸受装置によって、モータ14に対して回転可能に支持されてよい。第2回転駆動部26の内壁38とモータ14の外壁15との間の摩擦を低減するための他の手段は、本開示によって想到される。
【0017】
特定の状況において、
図2に示されるように、モータアセンブリ13の少なくとも近位部分及び/又は第2回転駆動部26の近位部分は、第1回転駆動部22内へと延在してよく、その中に収容され得る。更に、第1軸方向駆動部24及び/又は第2軸方向駆動部28は、
図2に示されるように、第1回転駆動部22と第2回転駆動部26との間に延在し得るか、少なくとも部分的に延在し得て、電源モジュール10の寸法を低減してよい。加えて、第1軸方向駆動部24及び/又は第2軸方向駆動部28は、ハウジング12を通って移動可能に支持され得る。特定の状況において、第1軸方向駆動部24は、第1軸方向駆動部24の長さに沿って長手方向に延在してよく、第2チャンバ12Bの対向する壁を通って長手方向に延在する2個の対向する凹部56内で移動可能に支持されてよい、2個の横方向フランジ54を含んでよい。同様に、第2軸方向駆動部28は、第2軸方向駆動部28の長さに沿って長手方向に延在してよく、第2チャンバ12Bの対向する壁を通って長手方向に延在する2個の対向する凹部60内で移動可能に支持されてよい、2個の横方向フランジ58を含んでよい。
【0018】
上記のように、第1軸方向駆動部24が第1回転駆動部22の回転運動に反応して延出するか、後退するように、第1軸方向駆動部24は第1回転駆動部22と螺合し得る。第1回転駆動部22のネジ36のピッチ、角度、及び/又は間隙の数は、第1軸方向駆動部24の移動の方向、速度、規模、及び/又は時間を制御するように選択されてよい。同様に、第2軸方向駆動部28は、第2軸方向駆動部28が、第2回転駆動部26の回転運動に反応して延出するか、後退するように、第2回転駆動部26と螺合し得る。第2回転駆動部26のネジ42のピッチ、角度、及び/又は間隙の数は、第2軸方向駆動部28の移動の方向、速度、規模、及び/又は時間を制御するように選択されてよい。
【0019】
主として
図4を参照すると、モータアセンブリ13は、モータ14によって生成された回転運動を伝動アセンブリ20に伝動してよい。例えば、モータアセンブリ13は、モータ出力シャフト64に連結され得る、モータ連結具62を含んでよい。加えて、モータ連結具62は、モータ14によって生成された回転運動を伝動アセンブリ20に伝動するように構成されていてよい、伝動シャフト66に動作可能に連結され得る。例えば、
図4に示されるように、モータ連結具62は、長手軸LLの周りに配置されている近位環状壁68を含んでよい、中空の近位部分を含んでよい。複数の軸方向に延出するスプライン70は、環状壁68の周りに離間配置され得、長手軸LLに向かって内向きに突出してよい。加えて、伝動シャフト66の遠位部分72はまた、伝動シャフト66の遠位部分72の外壁の周りに離間配置されている、複数の軸方向に延出するスプライン74を含んでよい。スプライン74は、遠位部分72の外壁から外向きに、長手軸LLから離れる方向に突出してよい。特定の実施例において、モータ14は、伝動シャフト66を後退させることによって伝動アセンブリ20から動作可能に外し、それによって、モータ連結具62のスプライン70との嵌合係合(matting engagement)からスプライン74を解除し得る。かかる配置は、例えば、操作中にモータ10が停止する場合に電源モジュール10の手動操作を可能にするという点で、有利であり得る。
【0020】
使用する際、伝動シャフト66の遠位部分72は、モータ連結具62の中空の近位部分68内で受容されて、スプライン72及び74が嵌合係合しているときに、モータ14によって生成された回転運動が、モータ連結具62を通じて伝動シャフト66に伝動され得るように、スプライン72をスプライン74と嵌合係合させ得る。読者は、モータ出力シャフト64が伝動シャフトとして機能するように構成され、それによって、モータ連結具を不要にし得ることを理解するであろう。
【0021】
図3及び4を参照すると、伝動アセンブリ20は、モータ14によって生成された回転運動を伝動シャフト66から受け、かかる回転運動を第1回転駆動部22又は第2回転駆動部26に選択的に伝動するように構成されている伝動部材76を含んでよい。伝動部材76は、長手軸LLに沿って、例えば第1位置、中立位置、及び/又は第2位置まで選択的に移動可能であってよい。
図5に示されるように、第1位置では、伝動部材76は、モータ14によって生成された回転運動が第1回転駆動部22を回転させ、それによって、モータ14の回転方向に応じて第1軸方向駆動部24を近位方向又は遠位方向に移動させてよいように、第1回転駆動部22と動作可能に係合してよい。
図9に示されるように、第2位置では、伝動部材76は、モータ14によって生成された回転運動が第2回転駆動部26を回転させて、それによって、モータ14の回転方向に応じて第2軸方向駆動部28を近位方向又は遠位方向に移動させてよいように、第2回転駆動部26と動作可能に係合してよい。更に、
図8に示されるように、中立位置では、伝動部材76は、第1回転駆動部22又は第2回転駆動部26のいずれかとも動作可能に係合しなくてよい。中立位置は、伝動部材76が、例えば、第1位置から中立位置及び中立位置から第2位置へと遠位に摺動移動できるように、長手軸LLに沿って、第1位置と第2位置との間に位置し得る。伝動部材76はまた、例えば、第2位置から中立位置及び中立位置から第1位置へと近位に摺動自在に移動できる。伝動部材76を中立位置に配置することによって第1回転駆動部22及び第2回転駆動部26からモータ14を動作可能に外すことは、電源モジュール10の手動操作を可能にするという利点をもたらしてよい。例えば、モータ14が操作中に停止する場合、操作者は、伝動部材76を中立位置に移動し、第1回転駆動部22及び/又は第2回転駆動部26を初期位置に手動で移動してよい。
【0022】
図3及び4を参照すると、伝動部材76は、例えばその遠位部分に歯車アセンブリ78を備えてよい。歯車アセンブリ78は、遠位に面する歯車部分80と、近位に面する歯車部分82と、を含んでよい。加えて、第1回転駆動部22は、例えば、
図3に示されるように、その近位部分に環状壁84を含んでよい。環状壁84は、長手軸LLの周りに配置されてよく、そこから遠位方向に突出する歯車部分86を含んでよい。歯車部分86は、
図5に示されるように、伝動部材76が第1位置にあるときに、近位に面する歯車部分82と嵌合するように構成されていてよい。更に、第2回転駆動部26は、例えば、
図4に示されるように、その近位部分に環状壁88を含んでよい。環状壁88は、長手軸LLの周りに配置されてよく、
図4に示されるように、そこから近位方向に突出する歯車部分90を含んでよい。歯車部分90は、
図9に示されるように、伝動部材76が第2位置にあるときに、遠位に面する歯車部分80と嵌合するように構成されていてよい。
【0023】
上記のように、伝動部材76は、第1位置、中立位置、及び第2位置の間で選択的に軸方向に移動可能であり得る。これらの位置において伝動シャフト66との動作可能な係合を維持するために、伝動部材76は、実質的に円筒形状であり得、シャフト66から伝動部材76へと回転力を結合させ得るように伝動部材76との回転連結を可能にするように連動し得る伝動シャフト66を摺動自在に受けるように構成され得る、中空の内壁92(
図3を参照)を備えてよい。この配置により、伝動部材76は、伝動シャフト66と動作可能に係合したままで、第1位置、中立位置、及び第2位置の間を軸方向に摺動できる。
【0024】
図3〜5を参照すると、伝動部材76は、アクチュエータ96を作動させて、伝動部材76が第1位置、中立位置、及び第2位置の間を選択的に移動し得るように、コネクタ98を介してアクチュエータ96と動作可能に係合し得る。特定の状況において、アクチュエータ96は、
図3に示されるように、コネクタ98の近位部分と螺合し得る、回転ナット97を備えてよい。更に、コネクタ98は、コネクタ98が伝動部材76に軸方向運動を伝動できるようにして、第1位置、中立位置、及び第2位置の間で伝動部材76を移動させるようにしつつ、伝動部材76がコネクタ98に対して自由に回転できるように、伝動部材76と動作可能に連結してよい。例えば、コネクタ98は、
図5に示されるように、長手軸LLの周りに延在し、環状凹部104を備える環状壁102を備えてよい、中空の遠位部分100を含んでよい。加えて、伝動部材76は、
図3に示されるように、その近位部分から長手軸LLを離れる方向に突出し、長手軸LLの周りに延在する環状フランジ106を含んでよい。凹部104は、
図5に示されるように、その中に環状フランジ106を受容するように構成されてよい。環状フランジ106は、凹部104に対して回転してよく、したがって、伝動部材76は、コネクタ98に対して自由に回転できるようにする。しかしながら、環状フランジ106は、凹部104に対する軸方向運動を制約されてよく、これによりコネクタ98が伝動部材76に軸方向運動を伝動できてよい。
【0025】
上記に加えて、
図7及び8に示されるように、アクチュエータ96は、第1方向、例えば時計回り方向に回転して、アクチュエータ96と螺合しているコネクタ98を例えば遠位方向に移動させてよく、これによって、
図5に示されるように第1位置から、
図8に示されるように中立位置に伝動部材76を遠位に移動させてよい。その結果、歯車アセンブリ78の近位に面する歯車部分80は第1位置から中立位置へと遠位に移動して、
図8に示されるように、第1回転駆動部22の歯車部分86との嵌合係合から抜ける。加えて、
図8及び9を参照すると、アクチュエータ96は、第1方向に更に回転して、コネクタ98を遠位方向に更に移動させてよい。コネクタ98のかかる更なる移動は、
図8に示されるように中立位置から、
図9に示されるように第2位置への伝動部材76の更なる遠位移動をもたらしてよい。伝動部材76のかかる移動は、第2回転駆動部26の歯車部分90と嵌合係合するように遠位に面する歯車部分80を移動させる。
【0026】
第2位置から中立位置に伝動部材76を戻すために、第1方向とは反対の第2方向、例えば反時計回り方向にアクチュエータ96を回転できる。これにより、コネクタ98は近位方向に移動し、したがって、伝動部材76は中立位置へと近位に移動し、第2回転駆動部22の歯車部分90との嵌合係合から抜ける。加えて、第1位置に伝動部材76を戻すために、アクチュエータ96を第2方向に更に回転できる。これにより、コネクタ98は更に近位に移動し、したがって、伝動部材76は第2位置へと更に近位に移動し、第1回転駆動部22の歯車部分86と嵌合係合してよい。
【0027】
図5〜7を参照すると、上記で詳述したように、第1回転駆動部22は、ハウジング12のチャンバ12Aに収容され得る。特定の状況において、モータ14によって生成された回転運動に反応して第1回転駆動部22が回転するときに第1回転駆動部22とチャンバ12Aとの間の摩擦を最小化するために、第1回転駆動部22が軸方向に移動しないように機械的に拘束するチャンバ12Aの近位壁50及び遠位壁52は、第1回転駆動部22が回転するために十分な間隙をもたらすように十分に離間されていてよい。例えば、
図5に示されるように、遠位壁52と第1回転駆動部22との間に間隙距離Cが示されている。したがって、かかる状況において、第1回転駆動部22は、許されている間隙距離C内で近位壁50と遠位52との間を軸方向に若干移動できる。しかしながら、間隙距離Cは、第1回転駆動部22の歯車部分86が、操作中に伝動部材76との嵌合係合から意図せずして動かないように、あまり大きくなくてよい。
【0028】
上記に加えて、
図5に示されるように、ハウジング12とコネクタ98との間に付勢部材103、例えばコイルバネなどを位置付けてよい。付勢部材103は、コネクタ98に対して近位方向に付勢力を及ぼしてよく、この力は、伝動部材76に伝動されてよく、次いで、伝動部材76と第1位置で係合したときに、第1回転駆動部22に伝動されてよい。付勢部材103の付勢力は、伝動部材76が第1位置にあるとき、第1回転駆動部22の歯車部分86及び伝動部材76が操作中に確実に嵌合係合を維持するようにしてよい。かかる状況において、コネクタ98を正常に移動させ、次いで、伝動76を遠位に、例えば、
図8に示されるように、付勢部材を圧縮させてよい中立位置に移動させるためには、アクチュエータ98は、付勢部材103がコネクタ98に及ぼす付勢力に打ち勝つ必要がある。
【0029】
図5に示されるように、少なくとも一形態において、モータ14は、ハウジング12に取り付けられ得る。例えば、
図5に示されるように、モータ14の遠位部分107は、例えば、ネジ又は他の好適な機械的締結具110によって、チャンバ12Bの遠位部分108に固定連結されてよい。モータ14をハウジング12に固定する他の手段は、本開示によって想到される。加えて、第2回転駆動部26は、第2回転駆動部26が軸方向に移動しないように機械的に拘束する、チャンバ12Bの遠位部分108に回転可能に連結されてよい。例えば、遠位フランジ112は、
図5に示されるように、第2回転駆動部26の遠位部分の周りに延在し、そこから突出してよい。遠位フランジ112は、チャンバ12Bの遠位部分108内で回転可能に支持され、軸移動しないように機械的に拘束され得る。
【0030】
ここで
図11を参照すると、電源モジュール10と共に使用され得る例示的外科用器具200が示されている。少なくとも一形態において、外科用器具200は、ハンドル203と、シャフト204と、長手軸LLの周りをシャフト204に対して回転し得るエンドエフェクタ202と、を含んでよい。エンドエフェクタ202は、組織を把持、切断、及びステープリングするためのエンドカッターとして作用するように構成されている。しかしながら、様々な別の実施形態が、他の手術装置、例えば、把持器具、カッター、ステープラ、クリップアプライヤ、アクセス装置、薬剤/遺伝子治療送達装置、超音波、RF、及び/又はレーザーエネルギー装置などとして作用するように構成されているエンドエフェクタを含んでよいことは理解されるであろう。例えば、参照することにより開示全体が本明細書に援用される、「MANUALLY DRIVEN SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT」と題する、米国特許第8,322,455号を参照されたい。
【0031】
上記に加えて、
図11を更に参照すると、器具200のハンドル203は、エンドエフェクタ202を作動させるトリガ214を含んでよい。様々な手術作業を対象とするエンドエフェクタを有する器具が、様々な数若しくは種類のトリガ、又はエンドエフェクタを操作するための他の好適な制御部を有してよいことは理解されるであろう。エンドエフェクタ202は、シャフト204によってハンドル203に連結されている。当然のことながら、垂直、水平、右、左など空間に関する用語は、トリガ214がハンドル203の底部から鋭角をなして下方に延出する状態で、外科用器具200の長手軸がシャフト204の中心軸と同軸であると想定して、本明細書において図に関連させて用いられている。実際の診療においては、しかしながら、外科用器具200は様々な角度に方向付けられることができ、したがって、これらの空間に関する用語は、外科用器具200自体に対して用いられる。更に、近位は、ハンドル203の後方にいて、エンドエフェクタ202を遠位側に、つまり自身から遠ざけて置く臨床医の視野を示すために用いられる。
【0032】
図11を参照すると、外科用器具200のエンドエフェクタ202が閉鎖構成で示されており、ステープルカートリッジ250は細長いチャネル252内に位置付けられている。アンビル256の下面には、複数のステープル形成ポケット(stape forming pockets)が複数のステープル穴254に対応して配列されてよく、ステープルカートリッジ250の上面には上向きの孔を含む。ナイフバー258(
図12を参照)は、カートリッジ250を通って前進して、アンビル256とステープルカートリッジ250との間に捕捉された組織を切断し得る。ステープルカートリッジ250は、ステープル駆動部(図示なし)に載っている複数のステープル(図示なし)をステープル穴254内に保持できる成型されたカートリッジ本体260を含み得る。楔形スレッド(図示なし)は、I型梁262によって遠位に駆動され、交換式ステープルカートリッジ250の様々な構成要素を一緒に保持するカートリッジトレー(図示なし)上で摺動し得る。把持した組織をナイフ258が切断する間、楔型スレッドは、ステープル駆動部を上向きにカム駆動して、ステープルを押出してアンビル256と変形接触させ得る。例えば、参照することにより開示全体が本明細書に援用される、「DRIVE TRAIN CONTROL ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」と題し、2013年3月14日に出願された米国特許出願第13/803,130号を参照されたい。
【0033】
図11及び12を参照すると、細長いチャネル252は、近位スパイン部分218と、近位スパイン部分218に対して回転可能に支持され得る遠位スパイン部分216と、を含んでよい、スパインアセンブリ206によってハンドル203に連結され得る。細長いチャネル252は、遠位スパイン部分218に連結されてよく、アンビル256上で対応するアンビルピボットを枢動可能に受容してよい、アンビルカムスロットを含んでよい。加えて、クロージャスリーブ208はスパインアセンブリ206の上方で受容されてよい。また、アンビル256上のアンビルクロージャタブと係合する、遠位に存在するタブ210を含み、したがって、長手軸LLに沿って、スパインアセンブリ206に対してスリーブ208を軸方向に移動することによりアンビル256の開閉に影響を及ぼしてよい。更に、スリーブ208は、スリーブ208の回転が遠位スパイン部分218の回転に影響を及ぼし、次いで近位スパイン部分218に対してエンドエフェクタ202に影響を及ぼしてよいように、遠位スパイン部分218に回転可能に連結され得る。
【0034】
上記に加えて、スリーブ208は、
図12に示されるように、長手軸LLの周りに延在し、スリーブ208の近位部分から突出する環状フランジ220を含んでよい。更に、フランジ220は、搬送部材224に対して自由に回転してよく、搬送部材224を進退させることによってスリーブ208が長手軸LLに沿って遠位に前進してよい、及び近位に後退してよいように、ハンドル203内にある搬送部材224のスロット222で回転可能に支持されてよい。加えて、搬送部材224は、
図13に示されるように、第1軸方向駆動部26に連結されてよい。したがって、第1回転駆動部22が第1方向、例えば時計回り方向に回転すると、上記に詳述したように第1軸方向駆動部24を遠位に移動させる。これによって、搬送部材224、次いでスリーブ部材208を遠位に移動させてよい。その結果、スリーブ208のタブ210は、アンビル256上のクロージャタブと係合し、アンビル256にカム力を印加して、それによってエンドエフェクタ202を開放構成から閉鎖構成へと移行させよい。特定の状況において、付勢部材(図示なし)を使用して、アンビル256を開放構成に維持し得る。かかる状況において、スリーブ208が遠位に前進するときにタブ210によってアンビル256に印加されるカム力は、付勢部材の付勢力に打ち勝ってエンドエフェクタ202を閉鎖構成にする必要がある。また、かかる状況において、第1方向とは反対の第2方向に第1回転駆動部22を回転させることによってスリーブ208を近位に後退させると、アンビル256が解放され、それによって、付勢部材がアンビル256を開放構成に移動できてよい。読者は、他の配置を使用して、アンビル256が、第1軸方向駆動部24の軸方向運動に反応して、閉鎖構成と開放口生徒の間を移動させ得ることを理解するであろう。
【0035】
上記に更に詳述したように、第2軸方向駆動部28は、モータ14によって生成された回転運動に反応して、長手軸LLに沿って遠位に前進したり、近位に後退したりし得る。
図13及び14を参照すると、I型梁262は、第2軸方向駆動部28が遠位に前進するときに、I型梁262が遠位に前進して250からステープルを配備する、及び/又はアンビル256とステープルカートリッジ250との間で捕捉された組織を切断し得、第2軸方向駆動部28が近位に後退するときに近位に後退し得るように、第2軸方向駆動部28に動作可能に連結され得る。
【0036】
再び
図13を参照すると、第2軸方向駆動部28は、近位スプライン部分218内に摺動自在に配置され得る、発射駆動部226に連結され得る。加えて、I型梁262は、コネクタ部材228によって発射駆動部226に動作可能に連結され得る発射バー230の遠位部分に配置され得、発射バー230は、遠位スプライン部分216内に摺動自在に配置されてよい。更に、発射駆動部226は、コネクタ部材228の中空の近位部分内に受容され得る、先細の遠位部分227を備えてよい。例えば、先細の遠位部分227は、コネクタ部材228が発射駆動部226に対して長手軸LLの周りを回転し得るように、コネクタ227の中空の近位部分とスナップ係合するように設計され得る。更に、コネクタ部材228は、その遠位部分に、発射バー230の近位部分に配置された直立タブ229を機能的に受容するように構成されてよいスリット231を含んでよい。この例示的配置により、第2軸方向駆動部28からI型梁262に軸方向運動を伝動させることができる。例えば、第2軸方向駆動部28は、第1方向、例えば時計回り方向に第2回転駆動部26を回転させることによって、長手軸LLに沿って遠位に延出し得る。次いで、発射駆動部226、第2軸方向駆動部28の前進に反応して、コネクタ部材228、及び発射バー230は遠位に前進してよく、例えば、I型梁262にステープルカートリッジ250からステープルを配備させてよい、及び/又はアンビル256とステープルカートリッジ250との間で捕捉された組織を切断させてよい。加えて、第2軸方向駆動部28は、第1方向と反対側の第2方向、例えば反時計回り方向に第2回転駆動部26を回転させることによって、長手軸LLに沿って近位に後退し得る。次いで、発射駆動部226、コネクタ部材228、及び発射バー230は、第2軸方向駆動部28の後退に反応して、近位に後退してよく、I型梁262をデフォルト位置まで後退させてよい。
【0037】
主として
図13を参照すると、電源モジュール10は、外科用器具200のハンドル203と一体であってよい。例えば、
図13に示されるように、電源モジュール10は、長手軸LLに沿ってハンドル203の本体部分207内に配置され得る。特定の実施例において、
図13に示されるように、アクチュエータ96は、操作者によって回転させられて、アクチュエータ96を回転させ、次いで、上記のように、第1位置、中立位置、及び第2位置の間で伝動部材76を移動させ得る、回転ノブ234に動作可能に連結されてよい。更に、電池236(又は「電源」又は「電源函」)、例えばリチウムイオン電池は、モータ14に隣接するハンドル203のピストルグリップ部分238内に設けられてよく、電池は、制御回路240(
図14を参照)を介してモータ14に電力を供給できる。様々な実施形態によると、直列に接続されている多数の電池セルを電源として使用して、モータ14に電力を供給してよい。加えて、電源は交換可能及び/又は再充電可能であってよい。更に他の実施形態において、電源は、外科用スイートで使用可能な交流電源を備えてよい。
【0038】
図14を参照すると、制御回路240は、メモリ244と、マイクロプロセッサ246(「プロセッサ」)と、を概ね備えてよいマイクロコントローラ242を備えてよい。プロセッサ246は、モータ14の位置、回転方向、及び速度を制御するように構成され得る、モータ駆動部248に動作可能に連結されてよい。加えて、制御回路240は、例えば、第1回転駆動部22、第1軸方向駆動部24、第2回転駆動部26、第2軸方向駆動部28、I型梁262、スリーブ208、伝動部材76、及び/又はアンビル256の位置を検出してよい、様々なセンサに動作可能に連結されてよい。検出された位置は、プロセッサ246に伝達され得る。例えば、参照することにより開示全体が本明細書に援用される、「DRIVE TRAIN CONTROL ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」と題し、2013年3月14日に出願された米国特許出願第13/803,130号を参照されたい。
【0039】
特定の状況において、マイクロコントローラ242は、例えばTexas Instrumentsから入手可能なLM4F230H5QRであってよい。一実施形態において、Texas InstrumentsのLM4F230H5QRは、製品データシートから容易に確認可能な他の特徴の中でも、最大40MHz、256KBの単一サイクルフラッシュメモリ若しくは他の不揮発性メモリのオンチップメモリ7006と、40MHz超の性能を改善するためのプリフェッチバッファと、32KBの単一サイクルシリアルランダムアクセスメモリ(SRAM)と、StellarisWareソフトウェアを搭載した内部リードオンリメモリ(ROM)と、2KBの電気的消去可能なPROM(EEPROM)と、運動及びエネルギー用途に合計で16の最新PWM出力を備えた、2つのパルス幅変調(PWM)モジュールと、2つのアナログ直交エンコーダ入力部(QEI)と、12のアナログ入力チャネルを備えた、2つの12ビットアナログデジタル変換器(ADC)とを備えたARM Cortex−M4Fプロセッサコアである。他のマイクロコントローラが、制御回路240で容易に代用されてよい。したがって、本開示はこの状況に限定されるべきではない。
【0040】
特定の状況において、駆動部248は、Allegro Microsystems,Inc.から入手可能なA3941であってよい。A3941駆動部248は、ブラシ付きDCモータなどの誘導負荷に合わせて特別に設計された外部のNチャネルパワー金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)と共に使用されるフルブリッジコントローラである。駆動器248は、電池電圧が7Vに下がるまで完全な(>10V)ゲート駆動をもたらし、5.5Vに下がるまでA3941を低減ゲート駆動で動作させる、固有の電荷ポンプレギュレータを備える。ブートストラップコンデンサは、NチャネルMOSFETに必要な電池供給電圧よりも高い電圧をもたらすために使用されてよい。ハイサイド駆動用の内部電荷ポンプにより、DC(100%デューティサイクル)動作が可能となる。フルブリッジは、ダイオード又は同期整流を用いて高速又は低速減衰モードで駆動されることができる。低速減衰モードにおいて、電流の再循環は、ハイサイドのFETによっても、ローサイドのFETによっても可能である。電力FETは、抵抗器で調節可能なデッドタイムによって、シュートスルーから保護される。統合診断は、低電圧、温度過昇、及びパワーブリッジの異常を指示するものであり、ほとんどの短絡状態下でパワーMOSFETを保護するように構成されることができる。他のモータ駆動部が、モータ制御回路240で容易に代用されてよい。したがって、本開示はこの状況に限定されるべきではない。
【0041】
特定の状況において、電池236によって与えられる電圧極性により、電気モータ14を時計回り方向に動作させることができるが、電池236によって電気モータ14に加えられる電圧極性は、電気モータ14を反時計回り方向に動作させるために、逆転され得る。モータ14の回転方向は、伝動部材76が第1回転駆動部22と係合するときに第1軸方向駆動部24の軸方向運動の方向を決定してよく、伝動部材76が第2回転駆動部24と係合するときに第2軸方向駆動部28の軸方向運動の方向を決定してよい。
【0042】
図13及び14を参照すると、トリガ214は、非作動位置と作動位置との間を移動できる。加えて、トリガ214は、
図14に示されるように、電気回路272を介してマイクロコントローラ242に電気的に接続され得るスイッチ270に動作可能に連結され得る。スイッチ270は、トリガ214が作動位置と非作動位置の間を移動するとき、回路272を開閉するように移動し得る。例えば、スイッチ270は、トリガ214が作動位置にあるときはスイッチ270が回路272を閉じ、トリガ214が非作動位置にあるときはスイッチ270が回路272を開くように、トリガ214に機械的に連結され得る。いずれの場合においても、回路272の開閉は、上記のように、モータ14を作動させて、エンドエフェクタ202を開閉するようにマイクロコントローラ242に対して信号を送ってよい。
【0043】
特定の状況において、トリガ214は、付勢部材(図示なし)によって非作動位置に付勢されてよい。使用する際、外科用器具200の操作者はノブ234を回転させて、伝動部材76を中立位置から第1位置に移動させて、第1回転駆動部22と連結係合させてよい。次いで、操作者はトリガ214を作動させて、マイクロコントローラ242に、例えばスイッチ270を移動することにより回路272を閉じさせてよい、モータ14を作動させてエンドエフェクタ202を閉じさせてよい。トリガ214を解放すると、付勢部材の付勢力によってトリガ214が非作動位置に戻され、それによって、スイッチ270を移動させて回路272を開いてよい。操作者がトリガ214を2回目に作動させると、マイクロコントローラ242がモータを作動させて、第1方向とは反対の第2方向、例えば反時計回り方向に回転させ、エンドエフェクタ202を開かせてよい。
【0044】
本明細書に記載の他の形態と同様に、外科用器具200はまた、第1軸方向駆動部24の位置、第1軸方向駆動部24の移動方向、第2軸方向駆動部28の位置、及び/又は第2軸方向駆動部28の移動方向を検出するように構成されているセンサを含み得る。加えて、外科用器具200はまた、伝動部材76の位置を検出するように構成されているセンサを含み得る。かかる情報はすべてプロセッサ246に伝達され得、メモリ244に記憶されてよい。
【0045】
上記に加えて、操作者は、上記のように、アンビル256とカートリッジ250との間に所望の組織を捕捉するまで、エンドエフェクタ202の開閉を繰り返してよい。次いで、操作者は、ノブ234を回転させて、伝動部材76を第2位置へと移動し、第2回転駆動部26と連結係合させてよい。トリガ214を作動させると、プロセッサ246は、メモリ244で第1軸方向駆動部24、第2軸方向駆動部28、及び伝動部材76の位置を確認して、エンドエフェクタは閉じており、伝動部材76は第2位置にあると判断してよい。したがって、マイクロコントローラ242は、前記のように、モータ14を作動させて第1方向、例えば時計回り方向に回転させ、I型梁262を前進させて、捕捉した組織を固定し、切断してよい。トリガ214を2回目に作動させると、マイクロコントローラ242がモータを作動させて、第1方向とは反対の第2方向、例えば反時計回り方向に回転させ、I型梁262をデフォルト位置に後退させてよい。固定した組織を解放するためには、操作者が、トリガ214を作動させて、エンドエフェクタ202を開いてよい。回路272からの信号を受信すると、上記のように、マイクロコントローラ242は、メモリ244で第1軸方向駆動部24、第2軸方向駆動部28、及び伝動部材76の位置を確認してよい。これに反応して、マイクロコントローラ242は、上記のように、モータ14を作動させてエンドエフェクタ202を開いてよい。
【0046】
ここで
図15及び16を参照すると、ハンドル203’が示されている。ハンドル203’は、多くの点でハンドル203と類似しており、ハンドル203と類似の方法で外科用器具、例えば外科用器具200などと共に使用されるように構成されている。加えて、ハンドル203’は、多くの点で電源モジュール10と類似している電源モジュール10’を含む。しかしながら、電源10’は、ハンドル203’に着脱自在に連結可能である。したがって、電源モジュール10’は、多数の外科用器具で使用できる。例えば、外科手術の終了時に、操作者は、適切に廃棄し得る外科用器具200のハンドル203’から電源モジュール10’を取り外してよい。電源モジュール10’は、次いで、例えば再殺菌し、電源モジュール10’を新しい外科用器具200のハンドル203’に挿入することによって新しい外科用器具200で使用できる。
【0047】
図15に示されるように、電源モジュール10’は、ハンドル203’に分離可能に連結され得る。例えば、第1軸方向駆動部22は、発射駆動部226に分離可能に連結され得、第2軸方向駆動部28は、搬送部材224に分離可能に連結され得る。例えば、
図16に示されるように、あり継手274及び276は、それぞれ第1軸方向駆動部22を搬送部材224の近位部分に、及び第2軸方向駆動部28を発射駆動部226の近位部分に分離可能に連結してよい。更に、アクチュエータ96は、ノブ234とスナップ係合するように設計され得る。加えて、電源モジュール10’のモータ14及び駆動部248は、間に電気経路をもたらす適切な電気的接点を介して互いに分離可能に連結されてよい。更に、ハンドル203’は、電源モジュールの着脱、例えば、電源モジュール10’をハンドル203’と動作可能に係合させるために取り外して場所を空け得る、取り外し可能な外殻を含むように構成されてよい。
【0048】
特定の実施例において、外科用器具と共に使用される電源モジュールは、エンドエフェクタと、第1回転駆動部及び第1回転駆動部に動作可能に連結される第1軸方向駆動部を備える第1運動変換アセンブリを備える電源モジュールと、を含む。電源モジュールは、第2回転駆動部と、第2回転駆動部に動作可能に連結される第2軸方向駆動部と、を備える第2運動変換アセンブリを更に備える。電源モジュールは、少なくとも1つの回転運動を生成してエンドエフェクタを作動させるように構成されているモータと、モータを第1回転駆動部及び第2回転駆動部と選択的に係合させるように構成されている伝動アセンブリと、を更に備え、モータは、第1回転駆動部及び第2回転駆動部と同心円状に配置される。
【0049】
特定の実施例において、外科用器具と共に使用される電源モジュールは、エンドエフェクタと、第1回転駆動部及び第1回転駆動部に動作可能に連結される第1軸方向駆動部を備える第1運動変換アセンブリを備える電源モジュールと、を含む。電源モジュールは、第2回転駆動部と、第2回転駆動部に動作可能に連結される第2軸方向駆動部と、を備える第2運動変換アセンブリを更に備える。電源モジュールは、少なくとも1つの回転運動を生成してエンドエフェクタを作動させるように構成されているモータであって、作動軸を画定するモータと、モータを第1回転駆動部及び第2回転駆動部に選択的に動作可能に連結させるように構成されている伝動アセンブリと、を更に備え、第1回転駆動部は、モータが第1回転駆動部に動作可能に連結されているときに少なくとも1つの回転運動に反応して作動軸の周りを回転可能であり、第2回転駆動部は、モータが第2回転駆動部に動作可能に連結されているときに少なくとも1つの回転運動に反応して作動軸の周りを回転可能である。
【0050】
特定の実施例において、外科用器具は、シャフトと、シャフトから近位に延出するハウジングと、シャフトから遠位に延出するエンドエフェクタと、少なくとも部分的にハウジング内に位置付けられる電源モジュールと、を備える。電源モジュールは、第1回転駆動部と、第2回転駆動部と、少なくとも1つの回転運動を生成するように構成されているモータであって、作動軸を画定するモータと、モータを第1回転駆動部及び第2回転駆動部に選択的に動作可能に連結させるように構成されている伝動アセンブリと、を備え、第1回転駆動部は、モータが第1回転駆動部に動作可能に連結されているときに少なくとも1つの回転運動に反応して作動軸の周りを回転可能であり、第2回転駆動部は、モータが第2回転駆動部に動作可能に連結されているときに少なくとも1つの回転運動に反応して作動軸の周りを回転可能であり、モータは、作動軸に沿って延在する。
【0051】
読者は、例えば、電源モジュール10など本明細書に記載の電源モジュールの小型であるという本質が、外科的状況での使用に有利であり得ることを理解するであろう。これらの電源モジュールは、外科用器具、例えば外科用器具200などにおいて様々な機能を果たしてよい、複数の往復軸方向運動の電源であり得る。加えて、本明細書に記載の電源モジュール、例えば電源モジュール10’は、複数の外科用器具と共に使用可能であるという更なる利点を有してよい。電源モジュール10’を取り出し、再殺菌し、再利用できることは、有益な経費削減をもたらし得る。
【0052】
全体又は部分において、参照により本明細書に援用されるものとする任意の特許、公報又は他の開示物も、援用される文献が現行の定義、記載、又は本開示に記載されている他の開示物と矛盾しない範囲でのみ本明細書に援用されるものとする。したがって、必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載されている開示は、参照により本明細書に援用される任意の矛盾する文献に取って代わるものとする。参照により本明細書に援用されるものとするが、既存の定義、記載、又は本明細書に記載される他の開示文献と矛盾する任意の文献、又はそれらの部分は、援用文献と既存の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ援用するものとする。
【0053】
例示の設計を有するものとして本発明について記載してきたが、本発明は、本開示の趣旨及び範囲内で更に修正されてもよい。したがって、本出願は、その一般的原理を使用する本発明のあらゆる変形、使用法、又は適応を包含するものとする。更に、本出願は、かかる逸脱を、本発明が関連する分野において知られてきているか又は慣例になってきているものとして包含するものとする。
【0054】
〔実施の態様〕
(1) エンドエフェクタを含む外科用器具と共に使用される電源モジュールであって、
第1運動変換アセンブリであって、
第1回転駆動部と、
前記第1回転駆動部に動作可能に連結される第1軸方向駆動部と、を備える、第1運動変換アセンブリと、
第2運動変換アセンブリであって、
第2回転駆動部と、
前記第2回転駆動部に動作可能に連結される第2軸方向駆動部と、を備える、第2運動変換アセンブリと、
少なくとも1つの回転運動を生成して、前記エンドエフェクタを作動させるように構成されているモータと、
前記モータを前記第1回転駆動部及び前記第2回転駆動部と選択的に係合させるように構成されている伝動アセンブリと、を備え、前記モータが前記第1回転駆動部及び前記第2回転駆動部と同心円状に配置されている、電源モジュール。
(2) 前記第1軸方向駆動部が前記第1回転駆動部に対して第1軸方向距離を移動でき、前記第2軸方向駆動部が前記第2回転駆動部に対して第2軸方向距離を移動でき、前記第1軸方向距離が前記第2軸方向距離とは異なる、実施態様1に記載の電源モジュール。
(3) 前記モータが、少なくとも部分的に前記第2回転駆動部内に位置付けられる、実施態様1に記載の電源モジュール。
(4) 前記第2回転駆動部が、少なくとも部分的に前記第1回転駆動部内に位置付けられる、実施態様1に記載の電源モジュール。
(5) 前記伝動アセンブリが、前記モータに分離可能に連結され得る伝動シャフトを含み、前記伝動シャフトが、前記伝動アセンブリから前記モータを動作可能に取り外すために移動できる、実施態様1に記載の電源モジュール。
【0055】
(6) 前記第1軸方向駆動部及び前記第2軸方向駆動部が、前記第1回転駆動部と前記第2回転駆動部との間に部分的に延在する、実施態様1に記載の電源モジュール。
(7) 前記伝動アセンブリは、前記モータが前記第1回転駆動部と動作可能に係合する第1位置、及び前記モータが前記第2回転駆動部と動作可能に係合する第2位置に移動できる、伝動部材を含む、実施態様1に記載の電源モジュール。
(8) エンドエフェクタを含む外科用器具と共に使用される電源モジュールであって、
第1運動変換アセンブリであって、
第1回転駆動部と、
前記第1回転駆動部に動作可能に連結される第1軸方向駆動部と、を備える、第1運動変換アセンブリと、
第2運動変換アセンブリであって、
第2回転駆動部と、
前記第2回転駆動部に動作可能に連結される第2軸方向駆動部と、を備える、第2運動変換アセンブリと、
少なくとも1つの回転運動を生成して、前記エンドエフェクタを作動させるように構成されているモータであって、作動軸を画定する、モータと、
前記モータを前記第1回転駆動部及び前記第2回転駆動部に選択的に動作可能に連結するように構成されている伝動アセンブリと、を備え、前記第1回転駆動部は、前記モータが前記第1回転駆動部に動作可能に連結されているときに前記少なくとも1つの回転運動に反応して前記作動軸の周りを回転可能であり、前記第2回転駆動部は、前記モータが前記第2回転駆動部に動作可能に連結されているときに前記少なくとも1つの回転運動に反応して前記作動軸の周りを回転可能である、電源モジュール。
(9) 前記第1軸方向駆動部が前記第1回転駆動部に対して第1軸方向距離を移動でき、前記第2軸方向駆動部が前記第2回転駆動部に対して第2軸方向距離を移動でき、前記第1軸方向距離が前記第2軸方向距離とは異なる、実施態様8に記載の電源モジュール。
(10) 前記モータが、少なくとも部分的に前記第2回転駆動部内に位置付けられる、実施態様8に記載の電源モジュール。
【0056】
(11) 前記第2回転駆動部が、少なくとも部分的に前記第1回転駆動部内に位置付けられる、実施態様8に記載の電源モジュール。
(12) 前記第1軸方向駆動部及び前記第2軸方向駆動部が、前記第1回転駆動部と前記第2回転駆動部との間に部分的に延在する、実施態様8に記載の電源モジュール。
(13) 前記伝動アセンブリは、前記モータが前記第1回転駆動部に動作可能に連結される第1位置、及び前記モータが前記第2回転駆動部に動作可能に連結される第2位置に移動できる、伝動部材を含む、実施態様8に記載の電源モジュール。
(14) 外科用器具であって、
シャフトと、
前記シャフトから近位に延出するハウジングと、
前記シャフトから遠位に延出するエンドエフェクタと、
少なくとも部分的に前記ハウジング内に位置付けられる電源モジュールであって、
第1回転駆動部と、
第2回転駆動部と、
少なくとも1つの回転運動を生成するように構成されているモータであって、作動軸を画定する、モータと、
前記モータを前記第1回転駆動部及び前記第2回転駆動部に選択的に動作可能に連結するように構成されている伝動アセンブリと、を備える、電源モジュールとを備え、前記第1回転駆動部は、前記モータが前記第1回転駆動部に動作可能に連結されているときに前記少なくとも1つの回転運動に反応して前記作動軸の周りを回転可能であり、前記第2回転駆動部は、前記モータが前記第2回転駆動部に動作可能に連結されているときに前記少なくとも1つの回転運動に反応して前記作動軸の周りを回転可能であり、前記モータが前記作動軸に沿って延在する、外科用器具。
(15) 前記第1軸方向駆動部が前記第1回転駆動部に対して第1距離を移動でき、前記第2軸方向駆動部が前記第2回転駆動部に対して第2距離を移動でき、前記第1距離が前記第2距離とは異なる、実施態様14に記載の外科用器具。
【0057】
(16) 前記モータが、少なくとも部分的に前記第2回転駆動部内に位置付けられる、実施態様14に記載の外科用器具。
(17) 前記第2回転駆動部が、少なくとも部分的に前記第1回転駆動部内に位置付けられる、実施態様14に記載の外科用器具。
(18) 前記第1回転駆動部が前記第1軸方向駆動部と螺合しており、前記第2回転駆動部が前記第2軸方向駆動部と螺合している、実施態様14に記載の外科用器具。
(19) 前記伝動アセンブリは、前記モータが前記第1回転駆動部に動作可能に連結される第1位置、及び前記モータが前記第2回転駆動部に動作可能に連結される第2位置に移動できる、伝動部材を含む、実施態様14に記載の外科用器具。
(20) 前記伝動部材が中立位置に移動でき、前記モータが、前記中立位置において前記第1回転駆動部及び前記第2回転駆動部から動作可能に取り外される、実施態様19に記載の外科用器具。
【0058】
(21) 前記中立位置が、前記作動軸に沿って前記第1位置と前記第2位置との間に位置する、実施態様20に記載の外科用器具。
(22) 前記第1軸方向駆動部及び前記第2軸方向駆動部が、前記第1回転駆動部と前記第2回転駆動部との間に部分的に延在する、実施態様14に記載の外科用器具。
(23) 前記伝動アセンブリが、前記モータに分離可能に連結され得る伝動シャフトを含み、前記伝動シャフトが、前記伝動アセンブリから前記モータを動作可能に取り外すために移動できる、実施態様14に記載の外科用器具。