(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態は、切断またはマーキング作業パラメータおよび移動パラメータの統合に関する方法とシステムに関する。それぞれの接続手段を備える別々のコントローラを有するのではなく、工程関連制御、電源制御、および移動関連制御の両方を管理するコントローラが提供される。従来の技術では、工程関連コントローラと移動関連コントローラとの間で直列通信を使用し、これが、通信の遅延、工程の遅延、および/または所望の被加工物製造のサイクルタイムの増大につながる。さらに、従来の技術では、切断またはマーキング工程の各局面(例えば、各方向への移動、電力、点火制御、プラズマ制御、ガス制御等)のための複数のコントローラを備える従来の溶接コンポーネントを使用する。それゆえ、従来の技術には、切断またはマーキング工程、特にプラズマ切断またはマーキング工程を実行するために、複数のコントローラ間の複雑なデータ通信が含まれることが多い。工程関連制御、電源制御、および移動関連制御を統合して、切断またはマーキング作業を改良されたダイナミクスで直接制御し、その一方で、接続手段とデータ通信を最小限にする統合コントローラが提供される。本明細書に記載された統合制御は、フィードバック制御に関する応答時間を短縮するだけでなく、切断またはマーキング作業の品質を向上させる。
【0016】
「切断(cut、cutting)」または「マーキング(marking)」は、本明細書で使用されるかぎり、これらの単語の他の変化形を含め、被加工物を完全に切断すること、または被加工物に表面マーキング加工を行うことを指し、これには、限定的ではないが、プラズマ切断、プラズママーキング、レーザ切断、レーザマーキング、ウォータジェット切断、ウォータジェットマーキング、ルーティング、フライス加工、研削、または被加工物を切断またはマーキングできるあらゆる実践を含むことができる。さらに、本明細書に記載されている制御システムと方法は、アーク溶接、レーザ溶接、ロウ付け、はんだ、プラズマ切断、ウォータジェット切断、レーザ切断、およびその他に関するシステムおよび方法と、同様の制御方法を使用するその他のシステムまたは方法にも同様に適用され、その中で利用でき、これらも上述の発明の範囲の主題から逸脱しない。当業者であればこれらのシステムや方法の何れにも本明細書中の実施形態と説明を容易に組み込むことができる。
【0017】
「スクラップ」部分とは、本明細書で使用されるかぎり、切断またはマーキング作業が実行された後に被加工物に残る不要部分である。特に、切断作業は、被加工物の一部を分離し、スクラップエッジとスクラップエッジができ、これは、スクラップエッジと非スクラップエッジを含む所望の被加工物と対照的である。
【0018】
「所望の被加工物」とは、本明細書で使用されるかぎり、切断またはマーキング作業が実行された後に被加工物に残る部分である。特に、切断作業は、被加工物の一部を分離し、これによってスクラップエッジと非スクラップエッジができ、非スクラップエッジは所望の被加工物の縁である。ある実施形態において、所望の被加工物は、切断作業中に開始時間と終了時間を有して切断でき、開始時間と終了時間の間の切断作業は、切断速度と1つまたは複数の幾何学的座標(例えば、x軸、y軸、および/またはz軸)を含む。切断作業により所望の被加工物を製作中、切断作業によって被加工物の非スクラップエッジができる。その結果、切断作業中にスクラップエッジもできるが、スクラップ部分にできる。切断作業の開始時にはリードインが使用される。切断作業の終了時には、リードアウトが使用される。
【0019】
「フィードバック」とは、本明細書で使用されるかぎり、切断作業または、切断作業を実行するために、もしくは切断作業の実行に使用されるコンポーネント(例えば、位置コンポーネント、ガス制御部、電源、アークスタートコンポーネント、カメラ、画像装置、移動センサ、音声センサ、光センサ、電圧センサ、電流センサ、温度センサ、ガス流センサ、圧力センサ、およびその他)の状態またはパラメータを表すデータ(例えば、信号、データ部分、データパケット、アナログ信号、デジタル信号、およびその他)である。
【0020】
「リードイン」とは、本明細書で使用されるかぎり、手段が、所望の被加工物を実現するために被加工物に対して切断作業を実行する前に、切断速度まで加速できるようにするための追加の距離(および時間量)である。リードインはさらに、アークの発生とプレートの穿刺を可用部分の縁から離れた位置で行って、歪まないようにすることができる。ある実施形態において、リードインは、所望の被加工物の起点となる位置の前のスクラップ部分に実行される。
【0021】
「リードアウト」とは、本明細書で使用されるかぎり、手段が、所望の被加工物を実現するために被加工物に対して切断作業を実行した後に、切断速度から減速できるようにするための追加の距離(および時間量)である。リードアウトはさらに、アークを可用部分の縁から離れた位置で終了させ、歪まないようにすることができる。ある実施形態において、リードアウトは、所望の被加工物の終点となる位置の後のスクラップ部分に実行される。
【0022】
本明細書において使用されるかぎり、「x軸」とは、被加工物を支持する切断定盤の長手軸と一致する軸と定義される。本明細書において使用されるかぎり、「y軸」とは、被加工物を支持する切断定盤の横軸と一致する軸と定義される。本明細書において使用されるかぎり、「z軸」とは、被加工物および/または切断定盤からトーチまでの距離(例えば、高さ)と一致する軸と定義される。
【0023】
ここで、本発明を実行する最良の態様を、本特許出願の出願時点に出願人が知る最良の態様を例示する目的で説明する。例と図面は例示的であるにすぎず、特許請求項の範囲と主題により画定される本発明を限定しようとするものではない。ここで、図面を参照すると、示されているのは本発明の例示的な実施形態を示すことを目的としているのみであり、それを限定することは目的としていない。
図1〜3は、被加工物を切断またはマーキングするための自動式または半自動式システムに使用される切断システムを示す。当然のことながら、本願の主題の革新は、被加工物を完全に切断する、または被加工物の表面をマーキングする何れの切断システムにも使用できる。さらに、本願の主題の革新は、2D(例えば、xおよびy軸)または3D(x、y、およびz軸)空間の移動を制御するために幾何学的座標を利用する手段の移動を可能にするあらゆるシステムに使用でき、この手段は、切断作業またはマーキング作業を実行する。「切断作業」という用語は、本明細書で使用されるかぎり、被加工物を完全に切断すること、または被加工物の表面をマーキングすることと定義できる。
【0024】
図1は、プラズマ切断またはマーキング作業を実行する切断システム100の一例を示す。当然のことながら、本願の主題の革新は切断、マーキング、ルーティング加工、およびその他を実行する何れの適当な切断またはマーキングシステムにも利用でき、プラズマ切断は例としてのみ使用される。異なる構成のその他のプラズマアークトーチシステムも本発明に使用されてよい。例えば、当業者であれば、システム100において特定のコンポーネントを追加または除去しても、依然としてプラズマ作業での切断またはマーキング作業を実行でき、システム100のこのような変更は、本願の主題の革新の範囲内に含められるものとする。
【0025】
システム100は、とりわけ、プラズマ工程用の溶接コンポーネント102およびそのコントローラ、自動ガス制御コンポーネント104およびそのコントローラ、インパルス開始コンポーネントとそのコントローラ、入力コンポーネント110、手動ガス制御コンポーネントとそのコントローラ、第一の方向に移動させるための位置コンポーネントとそのコントローラ、第二の方向に移動させるための位置コンポーネントとそのコントローラ、第三の方向に移動させるための位置コンポーネントとそのコントローラ、ガスマニホルドアセンブリおよびそのコントローラを含むことができる。
【0026】
図のように、システム100は、接続されたトーチ114と共に使用される溶接コンポーネント102を含む。溶接コンポーネント102は筐体を含むことができ、これはプラズマアークを制御するための各種のコンポーネント、例えば電源、プラズマスタート回路、エアレギュレータ、入力および出力電気ガスコネクタ、コントローラ等を含む。トーチ114は、その中に電極およびノズルを利用するための電気または機械的コネクタを含む。パイロットアークと作動アークのために別々の電気経路が提供されてもよく、切替え要素が溶接コンポーネント102および/または別のコンポーネント(図示せず)の中に提供される。ガス導管もまた、トーチ114の中にあり、プラズマアークとなるガスをトーチ先端へと送る。システム100は、1つまたは複数の入力コンポーネント(ヒューマンマシンインタフェース(HMI)と呼ばれる110および112を含み、これらは少なくともユーザ入力を受け取り、および/または、ユーザ106とシステム100との間でデータを通信するように構成できる。システム100は、入力コンポーネント110と入力コンポーネント112を示しており、入力コンポーネント110はユーザ106とシステム100の1つまたは複数のコンポーネントとの間のデータ通信に利用でき、入力コンポーネント112はユーザ106とシステム100の1つまたは複数のコンポーネントとの間のデータ通信に利用できる。
図1は、入力コンポーネント110と入力コンポーネント112を示しているが、当然のことながら、システム100には何れの適当な数の入力コンポーネントも使用できる。各入力コンポーネント110および入力コンポーネント112の位置は単に例として示されており、物理的な位置は本願の主題の革新を限定しないものとする。ある実施形態において、入力コンポーネント110および/または入力コンポーネント112は、溶接コンポーネント102の上(図の入力コンポーネント110のとおり)、溶接コンポーネント102の付近の別の台の上(図の入力コンポーネント112のとおり)、システム100の他のコンポーネントの上、またはユーザ106が操作できる他のあらゆる場所に提供されてもよい。入力コンポーネント110および/または入力コンポーネント112は、システム100またはシステム100のコンポーネントとデータ通信するために、各種の電気およびガスコネクタをさらに含むことができる。例えば、入力コンポーネント110および/または入力コンポーネント112は、これらに限定されないが、とりわけ、タッチスクリーン、1つまたは複数のボタン、1つまたは複数のスイッチ、1つまたは複数のタッチスクリーン、マイクロフォンもしくは1つまたは複数の音声コマンドを受信するための機器、音声入力用マイクロフォン、ジェスチャ制御入力または移動入力用の1つまたは複数のカメラ、ジョイスティック、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、モニタ、キーボードとすることができる。
【0027】
図1および
図3に示されているシステム100は本明細書において開示されている発明的概念の態様を利用できる例であると理解するべきである。したがって、上の一般的な開示と説明は、開示されている要素を利用できるプラズマアークシステムの種類または大きさに関して、如何様にも限定しないと考えるべきである。
【0028】
ある実施形態において、切断システム100は、切断作業の自動化を容易にする支持手段108(
図3に示されている切断定盤またはマーキング定盤とも呼ぶ)に利用できる。例えば、支持手段108は、その上に被加工物を載せることのできる切断定盤とすることができる。特定の実施形態において、支持手段108は切断定盤とすることができ、ガントリを少なくともトーチ114と共に使用できる。支持手段108は、被加工物Wに関するトーチ114またはトーチ114に関する被加工物Wのうちの少なくとも一方を移動させるコンポーネントを含むことができる。ある実施形態において、位置コンポーネント(後で図示し、説明する)を、被加工物Wまたはトーチのうちの少なくとも一方を移動させて、所望の被加工物を実現するための切断作業を行うために利用できる。当然のことながら、1つまたは複数の位置コンポーネントを使って、切断またはマーキング作業を実行するための移動を提供することができる。例えば、位置コンポーネントは、x軸移動、y軸移動、またはz軸移動のうちの少なくとも1つを提供するために使用できる。例えば、限定ではないが、第一の位置コンポーネントをxおよびy軸の移動を提供するために使用でき、第二の位置コンポーネントをz軸の移動を提供するために使用できる。支持手段108とシステム100は例として示されており、当業者の健全な技術的判断により、何れの適当な支持手段108またはシステム100も選択でき、これも本願の主題の革新の実施形態の所期の範囲から逸脱しない。
【0029】
当然のことながら、図の入力コンポーネント110および/または入力コンポーネント112は、プラズマまたはマーキングシステム100を構成するコンポーネントのうちの少なくとも1つに使用できる。特に、入力コンポーネント110および/または入力コンポーネント112は、とりわけ、溶接コンポーネント102、自動ガス制御コンポーネント104、インパルス起動コンポーネント112、手動ガス制御コンポーネント(図示せず)のうちの少なくとも1つとデータのやり取りを行うHMIとすることができる。また別の実施形態において、システム100の各コンポーネント(例えば、溶接コンポーネント102、自動ガス制御コンポーネント104、インパルス起動コンポーネント、手動ガス制御コンポーネント、およびその他)は、それぞれのHMIを有することができる。当然のことながら、これらの各種の実施形態は、本願の主題の革新の範囲内に含められるものとする。
【0030】
図2は、切断またはマーキング動作を実行中の(
図1の)システム100の一部を示す。
図3は、切断作業またはマーキング作業のために被加工物を支持できる切断またはマーキング定盤300を有する切断システムを示している。切断定盤300は、切断システム100に使用できる。本願の主題の革新の範囲内の切断システム(例えば、少なくとも
図1〜3に示される)は、機械読取可能命令を介して切断作業を実行するための自動制御を提供するコンピュータ数値制御(CNC)切断システムとすることができる。当然のことながら、
図1の切断システム100、マーキングまたは切断作業を実行している
図2の図、または
図3に示される切断システムは、本願の主題の革新を限定するものではなく、あくまでも例として提供され、説明されている。
【0031】
本明細書で説明する切断システムは、所望の被加工物に非スクラップエッジを作る間に使用するべき1つまたは複数の幾何学的座標(例えば、x軸、y軸、およびz軸)と切断速度を含む、機械読取可能命令で自動切断作業を実行できる。被加工物および/またはトーチを移動させる1つまたは複数の位置コンポーネントがこのような命令を使用できる。例えば、位置コンポーネント(以下に、
図10においてより詳しく説明する)は、x軸、y軸、またはz軸のうちの少なくとも1つにおいて移動させる駆動手段とすることができる。
【0032】
図4は、切断またはマーキングシステム400を示している。システム400はコントローラ402(例えば、統合コントローラ)を含み、これは
図1〜3に示される切断またはマーキングシステムのための切断またはマーキング作業の性能を統合的に制御する。コントローラ402は、切断またはマーキングシステム502との電気通信を制御するために使用できる。例えば、コントローラ402は、切断またはマーキングシステムの各局面のための複数のコントローラではなく、
図1〜3に示される溶接コンポーネント102と利用できる。システム400はガントリ404を含むことができ、そこにコントローラ402を固定できる。手段406は、3次元(3D)空間内、例えばz軸、y軸、x軸に関して位置コンポーネント(以下に、
図10においてより詳しく説明する)を介して移動できる。被加工物は、切断定盤408により支持される。図のように、コントローラ402は、手段406の移動(例えば、z軸移動、x軸移動、および/またはy軸移動)、ガス源414からのガス選択と制御、電源410、および/または通信(例えば、とりわけ、コントローラ402と電源410との間の通信、コントローラ402とHMI412との間の通信)を制御できる。コントローラ402は、無線、有線、またはその組合せで、とりわけ、ネッワーク、サブネットワーク、電源410、HMI412、移動(例えば、z軸、x軸、y軸)を制御する駆動手段(例えば、位置コンポーネント)、ガス選択および制御、バルブ、トランスデューサ、スイッチ、外部ドライブインタフェース、手段406と通信できる。
【0033】
例えば、限定ではないが、手段406は、トーチ、ルーティングブレード、ツール、切断ツール、ブレード、ウェルダ、プラズマ切断またはマーキング作業に使用される手段、レーザ切断またはマーキング作業に使用される手段、ウォータジェット切断またはマーキング作業に使用される手段、その他とすることができる。電源410は、切断またはマーキング技術(例えば、とりわけ、プラズマ、ウォータジェット、レーザ、ルーティング)で切断作業を実行するための電力部分を供給できる。例えば、プラズマ切断技術では、電源410は、手段406の移動、プラズマ切断作業の制御、ガス供給の制御、手段406への電圧出力、手段406への電流出力、手段406への熱源出力、およびその他のうちの少なくとも1つのための電源を供給できる。
【0034】
コントローラ402は、電源制御、ガス選択および制御(プラズマ切断作業用)、高さ制御、および移動制御を統合する。コントローラ402は、材料の種類、材料の厚さ、および/または所望の被加工物の形状/輪郭(例えば、被加工物の所望の形状プロファイルまたは被加工物の輪郭)に基づいて、切断またはマーキング作業のための動作パラメータを設定するように構成できる。コントローラ402は、切断またはマーキング作業に関するパラメータ、例えば、これらに限定されないが、とりわけ、電流、手段406の高さ(例えば、トーチの高さ)、電圧、プラズマガス、および圧力(プラズマ切作業用)、シールドガスおよび圧力(プラズマ切断作業用)、水圧(ウォータジェット作業用)、水と研磨剤の混合物(ウォータジェット作業用)を管理できる。当然のことながら、例えば、これらに限定されないが、プラズマ、ウォータジェット、レーザ、フライス加工、研削、およびその他は、コントローラ402によって調整可能なそれぞれのパラメータを含むことができる。
【0035】
コントローラ402は、プロセス関連パラメータと移動関連パラメータの統合制御機能を有し、作業中の電流および/またはガスプロファイルの調整等、切断またはマーキング性能を改善するために移動に基づくアルゴリズムを利用できる。特に、切断またはマーキングされる所望の被加工物に基づいて、工程関連パラメータと移動関連パラメータをダイナミックに調整できる。
【0036】
コントローラ402は、ガントリ404に固定することができる。コントローラ402を手段406(トーチとも呼ぶ)の付近に固定することにより、コントローラ402と手段406との間のガス量が減り、これは応答性および/または所望の加工物を製作するためのサイクルタイムを改善する。コントローラ402は、1つまたは複数の決定論的通信プロトコル、例えば、これらに限定されないが、イーサネット、シリアルリアルタイム通信システム(Sercos)、コントローラエリアネットワーク(CAN)、ネットワーク、LAN、WLAN、無線ネットワーク、およびその他を利用できる。例えば、コントローラ402は、決定論的通信プロトコルを利用して、1つまたは複数の電源、例えば電源410への電源信号を制御できる。
【0037】
HMI412は、ユーザ入力を受け取るために利用できる。当然のことながら、HMI412は、ヒューマンマシンインタフェース(HMI)とすることができ、入力コンポーネントとも呼ばれる。HMI412は、切断またはマーキング作業を事項するためのパラメータに関連付けられたユーザ入力を受け取るように構成できる。HMI412は、コントローラ402と有線または無線通信できる。HMI412は、独立コンポーネント(図のとおり)とすることも、電源410に組み込むことも、コントローラ402に組み込むことも、これらの組合せとすることもできる。
【0038】
例えば、HMI412(例えば、入力コンポーネント)は、とりわけ、被加工物の厚さ、被加工物の材料の種類または切断速度、所望の被加工物の形状、所望の被加工物の幾何学的座標、所望の被加工物の輪郭のうちの少なくとも1つを受け取ることができる。ある実施形態において、HMI412(例えば、入力コンポーネント)は、ユーザ入力および/またはユーザ入力を表す電子信号を受け取ることができる。さらに、HMI412(例えば、入力コンポーネント)は、ユーザ入力および/またはユーザ入力を表す電子信号を通信できる。
【0039】
HMI412(例えば、入力コンポーネント)は、切断システム400にユーザ入力を表すデータを有線信号、無線信号、またはその組合せで通信できる。例えば、HMI412(例えば、入力コンポーネント)は、これらに限定されないが、ペンダント、コントローラ、おびその他とすることができる。このような例において、ペンダントまたはコントローラは、切断システム400と通信するための無線接続または有線接続とすることができる。当然のことながら、HMI412(例えば、入力コンポーネント)は、有線接続、無線接続、および/またはその組合せを介して切断システム400への、およびそこからのデータの送信および/または受信を行うことができる。
【0040】
ある実施形態において、プログラム、ネスト、機械読取可能命令セット、切断プロファイル、リードインプロファイル、リードアウトプロファイル、幾何学的座標、形状輪郭、所望の被加工物の輪郭、およびその他のうちの少なくとも1つを、コントローラ402に直接ダウンロードできる。例えば、通信ポートをコントローラ402に組み込み、データ通信を可能にできる。特定の実施形態において、通信ポートは、データをコントローラ402で直接受信できるようにするためのUSBポートとすることができる。他の実施形態において、通信ポートは、無線インタフェースデバイスとすることができ、それによってコントローラ402はネットワーク、とりわけ、無線ネットワークと通信できる。また別の実施形態において、通信ポートは、コントローラ402との通信を可能にする有線接続とすることができる。例えば、コントローラ402は、所望の被加工物の輪郭に関する機械読取可能命令をダウンロードできる。コントローラ402はさらに、例えばデータ源への通信ポートを介してデータをアップードすることができ、データ源は、これらに限定されないが、ネットワーク、ハードドライブ、ストレージデバイス、メモリ、およびその他とすることができる。
【0041】
例えば、所望の被加工物を実現するために、切断作業は特定のパターン、形状、または寸法で実行され、所望の被加工物は、1つまたは複数の幾何学的座標で定義される。さらに、切断作業完了時に所望の被加工物を実現するために、切断作業中に(例えば、起点から終点まで)維持されるべき切断速度が設定される。切削作業で所望の被加工物を実現するために、リードインおよびリードアウトが切削作業で使用される。切断作業は切断プロファイルを含むことができ、これは、所望の被加工物に関する1つまたは複数の幾何学的座標および切断作業を実行する切断速度として定義される。例えば、切断プロファイルは、切断作業の開始から切断作業の終了までの幾何学的座標を含むことができ、幾何学的座標はとりわけ、切断システム400の第一の移動の開始位置、切断システム400の最後の移動の終了位置、切断作業中に非スクラップエッジが作られる起点、最後の非スクラップエッジが作られる終点を定義する。切断プロファイルは、切断作業の開始位置から切断作業の終了位置までの移動を定義する。切断プロファイルは、起点と終点との間の切断速度を利用して所望の被加工物を作る。例えば、限定ではないが、切断プロファイルは、機械読取可能命令、プログラム部分、コンピュータコード部分、命令セット、プログラムへとコンパイル可能なデータ部分、およびその他とすることができる。さらに、コントローラ402は、切断プロファイルを作り、使用できる。
【0042】
コントローラ402は、1つまた複数の幾何学的座標を受け取り、作り、利用して移動させ、所望の被加工物を作製できる。所望の被加工物に関する1つまたは複数の幾何学座標は、x軸、y軸、および/またはz軸のうちの少なくとも1つに関することができる。コントローラ402は、とりわけ、ユーザ、コンピュータ、データベース、ネットワーク、サーバを介して1つまたは複数の座標を受け取るように構成できる。ある実施形態において、コントローラ402は切断プロファイルの一部を作るように構成できる。ある例において、ユーザが切断プロファイルを作ることができる。他の例において、切断プロファイルは、完成時に保存し、後に行われる切断作業で使用するためにアクセスできる。また別の例において、ユーザはコントローラ402を使って切断プロファイルにアクセスし、そのような切断プロファイルを所望の被加工物に合わせて編集できる。当然のことながら、切断プロファイル、機器学的座標、およびその他は、コントローラ402、ネットワーク、サーバ、インターネット、データベース、ハードドライブ、メモリ、外部ハードドライブ、コンピュータ、およびその他のうちの少なくとも1つを介して作り、受け取り、および/またはアクセスできる。
【0043】
コントローラ402はさらに、内部および/または外部ドライブを制御できる。コントローラ402は、内部ドライブを含むことができる。コントローラ402は、外部ドライブインタフェースをさらに含むことができる。コントローラ402は、決定論的通信プロトコル、例えばイーサネット、シリアルリアルタイム通信システム(Sercos)、コントローラエリアネットワーク(CAN)、ネットワーク、LAN、WLAN、無線ネットワーク、およびその他を介して外部ドライブを制御できる。
【0044】
少なくとも上記に基づき、コントローラ402は、改善されたサイクルタイム、改善された作業品質(例えば、複雑な形状または輪郭を持つ所望の被加工物の改良された切断品質)、および/または接続手段またはコネクタに関する簡素化されたシステム(例えば、複数のコントローラの統合およびコントローラ402との相互接続)を提供する。
【0045】
図5は、本願の主題の革新によるコントローラ402のある実施形態を示す。コントローラ402は、切断システム502またはマーキングシステムのための工程関連制御と移動関連制御を統合する統合コントローラとすることができる。当然のことながら、コントローラ402は単に例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【0046】
コントローラ402は、移動制御、ガス選択、ガス制御、高さ制御、および工程制御(例えば、
ガス、電流、電圧、移動速度、およびその他の順序付け)を管理するプロセッサ504を含むことができる。コントローラ402は、通信506(例えば、「通信」)、ガス制御508、内部ドライブおよび/またはドライブインタフェース510、および入力/出力512をさらに含む。例えば、入力/出力512は、フィードバック信号および/または制御信号(例えば、後述の機械読取可能命令)とすることができる
【0047】
ある実施形態において、コントローラ402は、1つまたは複数の電源を管理できる。例えば、各電源を特定の電源出力のために構成でき、コントローラ402は、所望の電力需要に基づいて、電源の1つまたは複数を利用できる。他の実施形態において、コントローラ402が特定の電流出力を望むことがあり、この場合、1つまたは複数の電源が特定の電流出力に到達するために利用される。例えば、第一の電源は100アンペアを提供でき、第二の電源は300アンペアを提供でき、コントローラ402は、100アンペアの需要には第一の電源を利用し、300アンペアの需要には第二の電源を利用できる。さらに、コントローラ402は第一の電源と第二の電源を組合せて使用することにより、400アンペアの需要を実現できる。
【0048】
ある実施形態において、作業は、レーザ作業、ウォータジェット作業、またはフライス加工作業のうちの少なくとも1つである。ある実施形態において、工程はプラズマ作業である。ある実施形態において、作業のための消耗材制御はガス選択であり、工程制御は、ガス、電流、または電圧のうちの少なくとも1つの順序付けを含む。ある実施形態において、工程制御は高さ制御と移動制御のシーケンスを含む。
【0049】
ある実施形態において、以下のようになされる。すなわち、高さ制御は、z軸内の移動を制御するドライブのための機械読取可能命令セットであり、消耗材制御は、作業のためのガス選択に関する圧力トランスデューサ、比例バルブ、またはソレノイドバルブのうちの少なくとも1つのための機械読取可能命令セットであり、移動制御は、被加工物に関するx軸内の移動、被加工物に関するy軸内の移動、移動速度、リードイン、またはリードアウトのうちの少なくとも1つを制御するドライブのための機械読取可能命令セットであり、作業のための工程制御は、作業に使用されるガス、作業のための電流、または作業の電圧のうちの少なくとも1つの順序付けのための機械読取可能命令セットである。
【0050】
ある実施形態において、パラメータは、被加工物の所望の形状プロファイル、または被加工物の輪郭である。ある実施形態において、パラメータは、被加工物の厚さ、被加工物の材料の種類、または切断速度のうちの少なくとも1つである。ある実施形態において、入力コンポーネントはさらに、コントローラにユーザ入力を無線で通信するように構成される。ある実施形態において、入力コンポーネントは電源に組み込まれる。ある実施形態において、コントローラはガントリに固定される。
【0051】
ある実施形態において、コントローラは以下、すなわち、z軸内の移動を制御するドライブ、圧力トランスデューサ、比例バルブ、ソレノイドバルブ、x軸内の移動を制御するドライブ、y軸内の移動を制御するドライブ、または作業の電源のうちの少なくとも1つからコントローラのためのデータを受け取る第一の通信コンポーネントまたは、z軸内の移動を制御するドライブ、圧力トランスデューサ、比例バルブ、ソレノイドバルブ、x軸内の移動を制御するドライブ、y軸内の移動を制御するドライブ、または作業の電源のうちの少なくとも1つにコントローラからデータを送信する第二の通信コンポーネントのうちの少なくとも一方をさらに含む。
【0052】
ある実施形態において、第一の通信コンポーネントまたは第二の通信コンポーネントのうちの少なくとも一方は、イーサネット、シリアルリアルタイム通信システム(Sercos)、コントローラエリアネットワーク(CAN)、ネットワーク、LAN、WLAN、または無線ネットワークのうちの少なくとも1つである。
【0053】
ある実施形態において、コントローラはさらに、高さ制御、消耗材制御、移動制御、または工程制御のうちの少なくとも1つのための更新された機械読取可能命令を生成するように構成され、更新された機械読取可能命令は、作業のダイナミックモニタリングに基づく。例えば、切断またはマーキング作業に関連付けられた設定、パラメータ、または可変値をモニタでき、これによって、切断またはマーキング作業の調整を可能にできる。一般に、フィードバック(例えば、フィードハック信号、データ部分、その他)を切断またはマーキング作業から受け取ることができ、その中でコントローラはダイナミックに調節して補償できる。例えば、フィードバックは状態または切断パラメータ、例えば、これらに限定されないが、とりわけ、電圧、x軸座標、y軸座標、z軸座標、電流、高さ、被加工物の測定値、移動速度、被加工物の厚さ、温度に関するものとすることができる。2013年11月14日に出願された譲受人の米国特許出願第14/079,799号明細書において開示されているフィードバックとモニタリングを切断またはマーキングシステムに利用可能であり、これを参照によって本願に援用する。
【0054】
ある実施形態において、コントローラは、プラズマ切断またはマーキング作業のためのフィードバックを受け取り、プラズマ切断またはマーキング作業の設定をダイナミックに調整し、この設定は電流、電圧、トーチの高さ、ガス供給部からのガス流、ガス供給部からの1種または複数のガスの順序のうちの少なくとも1つである。
【0055】
ある実施形態において、コントローラは、プラズマ切断またはマーキング作業に使用されるパイロットアークを起動するための1つの単極電圧パルスの送信を制御する第五の機械読取可能命令セットを生成する。ある実施形態において、システムは、プラズマ切断またはマーキング作業の他の電力部分を供給する少なくとも1つの電源を含むことができ、コントローラは、決定論的通信プロトコルで少なくとも1つの電源と通信する。ある実施形態において、入力コンポーネントはさらに、ユーザ入力を無線でコントローラに通信するように構成される。
【0056】
上述の例示的デバイスと要素を鑑み、開示された主題に従って実施される方法は、ここでは
図6のフローチャートおよび/または方法を参照するとよりよく理解されるであろう。方法および/またはフロー図は、一連のブロックとして示され、説明されており、特許請求されている主題はブロックの順序により限定されず、あるブロックは、本願で図示され、説明されているものとは異なる順序で、および/またはそれとは別のブロックと同時に行われてもよい。さらに、後述の方法および/またはフロー図を実行するために、例示されているブロックの全部が必要とはかぎらない。
【0057】
図6は、切断作業を実行するための統合コントローラを利用する方法600を示す。連続的に、以下の事柄は、統合コントローラを利用するフロー
図600である
図6の意思決定木のフロー
図600の中に示されているように行われる。ある実施形態において、統合コントローラは切断作業またはマーキング作業で使用できる。
【0058】
所望の被加工物の幾何学的座標に関するデータ部分をロードできる(参照ブロック602)。例えば、部品形状またはネストをロードできる。材料の種類および/または材料の厚さを選択できる(参照ブロック604)。例えば、ユーザは、HMIを介して材料の厚さおよび/または材料の種類を選択できる。その作業では穴と輪郭の何れが形成されるかを判断する(参照ブロック606)。その作業で輪郭が形成される場合、方法は参照ブロック608に進む。その作業で穴が形成される場合、方法は参照ブロック610に進む。
【0059】
以下は、所望の被加工物が輪郭である場合に関する。移動パラメータを設定できる(参照ブロック608)。例えば、techテーブルの輪郭(参照ブロック612)を使って、1つまたは複数の移動座標を供給または送信できる。切断パラメータを設定できる(参照ブロック614)。例えば、プラズマ作業に関するパラメータを設定できる。切断移動および切断作業パラメータを開始する(参照ブロック616)。ダイナミックモニタリングに基づいて、作業に対するダイナミック調整が可能となるようにルックアヘッドを構成できる。例えば、ダイナミックモニタリングに基づいて、パラメータ(例えば、切断パラメータ)を調整でき(参照ブロック614)、パラメータは移動および/または切断作業に関するもの(例えば、移動関連制御と工程関連制御)とすることができる。所望の被加工物のその他の特徴が実行されるかを判断する(参照ブロック618)。その他の特徴がなければ、部品または所望の被加工物が完成する(参照ブロック620)。その他の特徴があれば、方法は続き、作業が穴か輪郭かを判断する(参照ブロック606)。
【0060】
以下は、所望の被加工物が穴である場合に関する。移動パラメータを設定できる(参照ブロック610)。例えば、techテーブルの輪郭(参照ブロック622)を使って、1つまたは複数の移動座標を供給または送信できる。切断パラメータを設定できる(参照ブロック624)。例えば、プラズマ作業に関するパラメータを設定できる。切断移動および切断作業パラメータを開始する(参照ブロック626)。ダイナミックモニタリングに基づいて、作業に対するダイナミック調整が可能となるようにルックアヘッドを構成できる。例えば、ダイナミックモニタリングに基づいて、パラメータ(例えば、切断パラメータ)を調整でき(参照ブロック624)、パラメータは移動および/または切断作業に関するもの(例えば、移動関連制御と工程関連制御)とすることができる。所望の被加工物のその他の特徴が実行されるかを判断する(参照ブロック618)。その他の特徴がなければ、部品または所望の被加工物が完成する(参照ブロック620)。その他の特徴があれば、方法は続き、作業が穴か輪郭かを判断する(参照ブロック606)。
【0061】
図7は、形状切断システムとの従来の通信および接続を表すシステム700を示す。システム700は、相互に各種の接続手段を有する複数のコントローラを含み、これが切断またはマーキング作業の遅延と不正確さの原因となる。システム700は、プラズマ作業中のトーチ704の高さを制御する高さコントローラコンソール702(例えば、Inovaコンソール)、プラズマ作業を制御するためのプラズマコンソール706、x軸およびy軸移動のためのCNCコントローラ708、プラズマ電源710、インパルス起動コンソール712、自動ガスコンソール714(マニホルドアセンブリ、例えば、これらに限定されないが、5連マニホルド716および/または2連マニホルド718を使用してもよい)、自動ガスコンソール714により管理されるガス供給720(たとえば、とりわけ、酸素、H17、空気、窒素、アルゴンのうちの少なくとも1つ)、高さコントローラコンソール702を制御するリモートコンポーネント722(例えば、Inova Remote)と、x軸、y軸、またはz軸のうちの少なくとも1つ内の移動を制御する位置コンポーネント724(例えば、「ポジショナ」とも呼ぶ)を含む。当然のことながら、ある実施形態は、z軸内の移動(例えば、被加工物に向かう、またはそれから遠ざかる高さ移動)を制御する位置コンポーネント724と、x軸またはy軸への移動(例えば、水平および垂直移動)を制御する駆動コンポーネント725を含むことができる。トーチ704は、トーチハンドル726と、トーチベース728と、スターグラウンド734を含んでいてもよい被加工物732に対して切断またはマーキング作業を事項するトーチヘッド730を含むことができる。
【0062】
図8は、プラズマ切断システムのブロック
図800を示す。特に、線
図800は、
図7に示されるシステム700を表すことができる。線
図800は、複数の通信リンク上の複数のコントローラを利用する制御構成を示す。線
図800は、RS422 802とCAN通信804を含む。RS422 802は、CNCコントローラ806、CNC HMI807、高さコントローラ812(例えば、Inova高さコントローラ)、高さ制御HMI816(例えば、InovaリモートHMI)、プラズマコントローラ818(プラズマコンソール)、およびプラズマコンソールHMI819によって使用される。CAN通信804は、プラズマコントローラ818(プラズマコンソール)、プラズマコンソールHMI819、ガスコントローラ803、ガスコンソール820(ガスコンソールHMI)、電源822、マニホルドアセンブリ、例えば、これらに限定されないが、5連ガスバルブアセンブリ824、および2連バルブアセンブリ826によって使用される。CNCコントローラ806は、CNC HMI807を含むことができ、これは、CNCコントローラ806のためのデータおよび/または入力/出力を通信するように構成される。ガスコントローラ803は、ガスコンソールHMI802を含むことができ、これはガスコントローラ803のためのデータおよび/または入力/出力を通信するように構成される。プラズマコンソール818は、プラズマコンソールHMI819を含み、これはプラズマコンソール818のためのデータおよび/または入力/出力を通信するように構成される。高さ制御812は、高さ制御HMI816を含むことができ、これは高さ制御812のためのデータおよび/または入力/出力を通信するように構成される。当然のことながら、何れの適当なガスバルブアセンブリまたはマニホルドアセンブリも本発明に使用でき、5連ガスバルブアセンブリまたは2連ガスバルブアセンブリは、本願の主題の革新を限定するものではない。CNCコントローラ806は、例えばx軸移動808とy軸移動810を制御できる。高さコントローラ812(例えば、Inova高さコントローラ)は、例えばz軸移動814を制御できる。
【0063】
図9は、本願の主題の革新による切断システム900を示す。システム900は、プラズマ切断またはマーキング作業を制御するデータを通信および/または受信するコントローラ402を含むことができる。コントローラ402は、決定論的通信プロトコル902を介して1つまたは複数の電源と通信できる。例えば、決定論的通信プロトコル902は、とりわけ、イーサネット、CAN、Sercosとすることができる。さらに、コントローラ402は、切断またはマーキング作業を実行するために使用される1つまたは複数の電源を管理できる。例えば、コントローラ402は、電源904と電源906を制御できる。当然のことながら、何れの適当な数の電源があってもよく、例えば、電源904、電源906、電源N907等であり、Nは正の整数である。HMI908は、切断またはマーキング作業に関するユーザ入力を提供できるコントローラ402と通信できる。ある実施形態において、HMI908は、コントローラ402と無線で、または有線接続で通信できる。特に、当然のことながら、HMI908は以下、すなわちx軸移動を制御する位置コンポーネント、y軸移動を制御する位置コンポーネント、z軸移動を制御する位置コンポーネント、プラズマコンソール、CNC、高さ制御、プラズマ制御、ガス制御、または電源のうちの2つまたはそれ以上を制御するように構成されたコントローラ402、ガスバルブアセンブリ、電源、アークスタートコンポーネント、およびその他のうちの1つまたは複数のためのデータおよび/または入力/出力を通信するために使用できる。
【0064】
複数のコントローラを使用するのではなく、コントローラ402が工程制御と移動制御を含むことができる。コントローラ402は、x軸移動910、y軸移動912、z軸移動914、ガス制御916、バルブアセンブリまたはマニホルドアセンブリ、例えば、これらに限定されないが、5連ガスバルブアセンブリ918、および2連バルブアセンブリ920を含むことができる。さらに、コントローラ402は、切断またはマーキング作業に使用される1つまたは複数の電源に対する電源制御を行う。
【0065】
図10は、切断システムで切断作業を実行するためのコントローラ402からの機械読取可能命令を生成するシステム1000を示す。システム1000は、入力コンポーネント120(例えば、HMIとも呼ぶ)を含み、これは被加工物に対して実行される切断またはマーキング作業に関するユーザ入力を受け取ることができ、機械読取可能命令は、コントローラ402によって、以下、すなわち位置コンポーネント1006、ガス制御916、電源904、およびアークスタートコンポーへネント1008のうちの2つまたはそれ以上のために生成される。例えば、入力コンポーネント120は、作業(例えば、切断作業、マーキング作業、およびその他)を実行するためのパラメータに関連するユーザ入力を受け取るように構成される。パラメータは、これらに限定されないが、被加工物の所望の形状プロファイル、被加工物の輪郭、被加工物の穴の形状、被加工物の厚さ、被加工物の材料の種類、切断速度、波形、電圧、電流、トーチの高さ、およびその他とすることができる。入力コンポーネント120は、独立コンポーネント(図のとおり)とすることも、コントローラ402に組み込むことも、電源904に組み込むことも、ガス制御916に組み込むことも、アークスタートコンポーネント1008に組み込むことも、またはそれらの組合せとすることもできる。さらに、入力コンポーネント120は、有線接続、無線接続、またはその組合せを介してコントローラ402とデータを通信できる。当然のことながら、アークスタートコンポーネント1008は、独立コンポーネント(図示のとおり)とすることも、電源904に組み込むことも、またはその組合せとすることもできる。換言すれば、電源904は、アークスタートを提供するコンポーネントを含むことができる。アークスタートコンポーネント1008の使用は例にすぎず、何れの適当なアークスタート技術も、健全な技術判断力を持つ人物および/または当業者により選択され、使用されることができ、これも本願の主題の革新の範囲から逸脱しない。例えば、アークスタートは、高周波数、インパルススタート、ハイエンドシステム、接触式スタート、およびその他で行うことができる。
【0066】
コントローラ402は、被加工物に対して切断またはマーキング作業を実行するために、1つまたは複数の機械読取可能命令を生成できる。当然のことながら、1つまたは複数の機械読取可能命令は、これらに限定されないが、プログラム、データ部分、データパケット、コード部分、プログラム部分、実行可能ファイル、およびその他とすることができる。コントローラ402は、とりわけ、位置コンポーネント1006、ガス制御916、電源904、アークスタートコンポーネント1008のうちの少なくとも1つとデータを通信できる。コントローラ402からのデータ通信は、切断またはマーキング作業を実行するために各種のコンポーネント(例えば、とりわけ、位置コンポーネント1006、ガス制御916、電源904、アークスタートコンポーネント1008)により使用される機械読取可能命令を含むことができる。
【0067】
上述のように、コントローラ402は機械読取可能命令を生成することができ、これらは、被加工物に対する切断またはマーキング作業を実行するために通信される。コントローラ402は、位置コンポーネント1006でトーチのx軸移動を制御する第一の機械読取可能命令セット1010を生成できる。コントローラ402は、位置コンポーネント1006でトーチのy軸移動を制御する第二の機械読取可能命令セット1012を生成する。コントローラ402は、位置コンポーネント1006でトーチのz軸移動を制御する第三の機械読取可能命令セット1014を生成する。コントローラ402は、プラズマ切断またはマーキング作業のガス供給部からの(例えば、ガス制御916を介した)ガスの流れを制御する第四の機械読取可能命令セット1016を生成し、ガス制御916は、バルブアセンブリ、例えば、これに限定されないが、シールドガスのための5連ガスバルブアセンブリの管理、バルブアセンブリ、例えば、これに限定されないが、プラズマガスのための2連ガスバルブアセンブリの管理、およびシールドガスとプラズマガスの分散の順序およびプラズマガスの換気の管理を含む。当然のことながら、ガス制御916は、何れの適当な数のバルブアセンブリでも制御でき、2連バルブアセンブリおよび5連バルブアセンブリの制御は非限定的な例として使用される。コントローラ402は、プラズマ切断またはマーキング作業に使用されるパイロットアークを(アークスタートコンポーネント1008を介して)起動するための単独の単極高電圧パルスの送信を制御する第五の機械読取可能命令セット1020を生成する。コントローラ402は、1つまたは複数の電源904を制御する第六の機械読取可能命令セット1018を生成する。1つの電源904が示されているが、コントローラ402により生成される機械読取可能命令1018は何れの適当な数の電源も利用し、制御できる。
【0068】
コントローラ402は、第一の機械読取可能命令セット1010、第二の機械読取可能命令セット1012、第三の機械読取可能命令セット1014、第四の機械読取可能命令セット1016、第五の機械読取可能命令セット1020、または第六の機械読取可能命令セット1018のうちの少なくとも1つを通信して、少なくともユーザ入力に基づいて、トーチによりプラズマ切断またはマーキング作業を実行できる。
【0069】
当然のことながら、位置コンポーネント1006が示されているが、切断またはマーキング作業に使用されるトーチまたは手段を移動させるために、何れの適当な数の位置コンポーネントでも使用できる。位置コンポーネントは、所望の被加工物を実現するための切断作業を実行するためにトーチまたは手段を移動させることができる。ある実施形態において、移動の軸および/または移動の複数の軸を実行するために、何れの適当な数の位置コンポーネント1006があってもよい。特定の実施形態において、x軸移動を実行する第一の位置コンポーネント、y軸移動を実行する第二の位置コンポーネント、z軸移動を実行する第三の位置、およびその他があってもよい。他の実施形態において、位置コンポーネント1006は、x軸移動およびy軸移動を実行でき、第二の位置コンポーネントはz軸移動を実行できる。また別の実施形態において、位置コンポーネント1006は、x軸移動、y軸移動、およびz軸移動を実行できる。
【0070】
これに加えて、コントローラ402は、フィードバック信号を受信でき、コントローラ402はこれを、被加工物に対する切断またはマーキング作業に関するパラメータまたは設定をダイナミックに調整するために使用できる。例えば、位置コンポーネント1006、ガス制御916、電源904、またはアークスタートコンポーネント1008のうちの少なくとも1つの各々は、1つまたは複数のフィードバック信号を送信できる。例えば、限定ではないが、切断またはマーキング作業に使用されるコンポーネントのためのフィードバック信号は、コントローラ402に通信でき、コントローラ402はこのようなフィードバック信号を使って、切断またはマーキング作業を(例えば、とりわけ、パラメータ、設定の変化に基づいて)ダイナミックに調整する。さらに当然のことながら、コントローラ402は1つまたは複数のフィードバック信号を要求できる。他の実施形態において、1つまたは複数のフィードバック信号は、継続時間または切断もしくはマーキング作業で発生するイベントに基づいて、コントローラ402に周期的に通信できる。一般に、1つまたは複数のフィードバック信号はコントローラ402に通信されて、切断またはマーキング作業に関連するバラメータまたは設定をリアルタイムで調整できるようにする。
【0071】
例えば、位置制御コンポーネント1006は、少なくとも移動または位置、例えば、これらに限定されないが、x軸移動、y軸移動、またはz軸移動のうちの少なくとも1つに関する1つまたは複数のフィードバック信号1022を通信できる。他の実施形態において、位置制御コンポーネント1006は、移動の各軸に関するフィードバック信号を通信できる。1つまたは複数のフィードバック信号1022は、切断またはマーキング作業に使用されるトーチの(例えば、x軸、y軸、またはz軸内の)地点または位置に関するデータを含むことができる。コントローラ402は、1つまたは複数のフィードバック信号1022を受け取り、切断またはマーキング作業のダイナミック制御に使用できる。
【0072】
他の例において、ガス制御916は、切断またはマーキング作業を実行するためのガス供給の管理に関する1つまたは複数のフィードバック信号1024を通信できる。例えば、1つまたは複数のフィードバック信号1024は、とりわけ、バルブアセンブリ、ガスバルブアセンブリ、マニホルドアセンブリ、アセンブリ、2連バルブアセンブリ、5連バルブアセンブリ、ガスの供給、ガスの圧力レベル、ガスの流速、圧力トランスデューサ、ソレノイドバルブ、比例バルブ、ガスの温度、ガス供給の順序、ガスが供給される時間の長さ、供給されるガスの量に関するものとすることができる。コントローラ402は、1つまたは複数のフィードバック信号1024を受け取り、切断またはマーキング作業のダイナミック制御に使用できる。
【0073】
また別の例において、電源904は、1つまたは複数の電源に関する1つまたは複数のフィードバック信号1026を通信できる。例えば、1つまたは複数のフィードバック信号1026は、とりわけ、電圧、電流、電力出力、ワット数、故障状態、エラーコード、アラート、通知とすることができる。コントローラ402は、1つまたは複数のフィードバック信号1026を受け取り、切断またはマーキング作業のダイナミック制御に使用できる。
【0074】
また別の例において、アークスタートコンポーネント1008は、切断またはマーキング作業のためのアーク点火に関連するパラメータに関する1つまたは複数のフィードバック信号1028を通信できる。例えば、1つまたは複数のフィードバック信号1028は、とりわけ、波形、電圧、単極高電圧インパルス、アーク、アークのパラメータ、点火の持続時間に関するものとすることができる。コントローラ402は、1つまたは複数のフィードバック信号1028を受け取り、切断またはマーキング作業のダイナミック制御に使用できる。
【0075】
1つまたは複数のフィードバック信号1022、1024、1026、1028のうちうちの少なくとも1つを受信すると、コントローラ402は、このような1つまたは複数のフィードバック信号1022、1024、1026、1028の評価に基づいて、切断作業を調整するための追加の機械読取可能命令を生成できる。例えば、1つまたは複数のフィードバック信号1022、1024、1026、1028は、それぞれの閾値と比較でき、それぞれの閾値内になければ、追加の機械読取可能命令を、とりわけ、位置コンポーネント1006、ガス制御916、電源904、アークスタートコンポーネント1008うちの少なくとも1つに使用して、相応に補償できる。
【0076】
コントローラ402は、データの受信および/または送信を扱うための、第一の通信コンポーネント1002および第二の通信コンポーネント1004を含むことができる。当然のことながら、第一の通信コンポーネント1002は、コントローラ402に組み込むことも(図のとおり)、独立コンポーネントとすることも、またはその組合せとすることもできる。また当然のことながら、第二の通信コンポーネント1004は、コントローラ402に組み込むことも(図のとおり)、独立コンポーネントとすることも、またはその組合せとすることもできる。第一の通信コンポーネント1002は、コントローラ402のためのデータを受け取るように構成でき、このようなデータは、とりわけ、フィードバック信号、制御信号、アラート、通知、データパケット、ユーザ入力とすることができる。第二の通信コンポーネント1004は、コントローラ402からのデータを、とりわけ、位置コンポーネント1006、ガス制御916、電源904、アークスタートコンポーネント1008のうちの少なくとも1つに送信するように構成できる。当然のことながら、第一の通信コンポーネント1002は、コントローラ402のためのデータ受信を扱うように説明され、第二の通信コンポーネント1004は、コントローラ402からのデータの送信を扱うように説明されているが、本願の主題の革新には1つの通信コンポーネントを利用できる。一般に、コントローラ402は、データ送信および/またはデータ受信を扱うために何れの適当な数の通信コンポーネントを含むこともでき、このような例は本願の主題の革新を限定するものとはみなされない。
【0077】
図11は、切断またはマーキング作業を実行するために機械読取可能命令を生成する方法1100を示す。上述のように、切断作業という用語は、被加工物に対するマーキング作業を含むものとする。一般に、被加工物からスクラップ部分を除去する方法1100を利用できる。連続的に、以下の事柄は、
図11の決定木フロー
図1100に示されているように行われ、これは被加工物からスクラップを除去する作業、特に被加工物の切断またはマーキング作業の実行において使用される機械読取可能命令を生成するフロー
図1100である。
【0078】
被加工物の厚さ、切断作業のための被加工物の材料の種類、切断作業のための開始位置、および被加工物の所望の形状を受け取ることができる(参照ブロック1110)。切断作業のためのx軸移動制御、y軸移動制御、z軸移動制御、ガス制御、電源制御、およびアーク点火制御のうちの2つまたはそれ以上を含む機械読取可能命令を生成することができる(参照ブロック1120)。
【0079】
x軸移動制御、y軸移動制御、z軸移動制御に関連する機械読取可能命令を位置コンポーネントに通信できる(参照ブロック1130)。前述のように、位置コンポーネントは、所望の被加工物を実現するための切断作業を実行するためにトーチまたは手段を移動させることができる。ある実施形態において、移動の軸および/または移動の複数の軸を実行するために、何れの適当な数の位置コンポーネントがあってもよい。ある特定の実施形態において、x軸移動を実行するための第一の位置コンポーネント、y軸移動を実行するための第二の位置コンポーネント、z軸移動を実行するための第三の位置およびその他があってよい。他の実施形態において、位置コンポーネントはx軸移動とy軸移動を実行でき、第二の位置コンポーネントはz軸移動を実行できる。また別の実施形態において、位置コンポーネントはx軸移動、y軸移動、z軸移動を実行できる。
【0080】
ガス制御に関連付けられる機械読取可能命令を通信して、バルブまたはガス供給の順序のうちの少なくとも一方を制御できる(参照ブロック1140)。例えば、ガス供給は、切断またはマーキング作業を実行するために使用でき、供給順序は、生成される機械読取可能命令に基づくものとすることができる。他の実施形態において、電源制御に関連付けられる機械読取可能命令は、1つまた複数の電源に通信できる。また別の実施形態において、アーク点火制御に関連付けられる機械読取可能命令は、切断またはマーキング作業を実行するためにアークに点火するアークスタートコンポーネントに通信できる。
【0081】
生成された機械読取可能命令に基づいて、所望の形状を実現するために被加工物に対して切断作業を実行できる(参照ブロック1150)。ある実施形態において、機械読取可能命令はコントローラにより生成される。
【0082】
当然のことながら、方法、例えば、方法1100は、フィードバック信号(例えば、データ部分、電子信号、データパケット、デジタル信号、アナログ信号)を受信するステップを含むことができる。例えば、フィードバック信号は、位置コンポーネント、ガス制御、電源、アークスタートコンポーネント、バルブ、アセンブリ、バルブアセンブリ、マニホルドアセンブリ、2連バルブアセンブリ、5連バルブアセンブリ、圧力トランスデューサ、およびその他からとすることができる。前述のように、フィードバック信号は、切断作業に関する、または切断作業を実行するため、もしくは切断作業の実行に使用されるコンポーネント(例えば、位置コンポーネント、ガス制御、電源、アークスタートコンポーネント、カメラ、画像装置、移動センサ、音声センサ、光センサ、電圧センサ、電流センサ、温度センサ、ガス流センサ、圧力センサ、およびその他)の状態またはパラメータを表すデータ(例えば、信号、データ部分、データパケット、アナログ信号、デジタル信号、およびその他)である。
【0083】
ある実施形態において、コントローラがフィードバック信号を受信でき、コントローラは、上述のような2つまたはそれ以上の機械読取可能命令を生成する。
【0084】
本明細書で説明した実施形態は、上述のシステムと方法に関するものであるが、これらの実施形態は例示のためのであり、これらの実施形態の適用可能性を本明細書中に記載のこれらの説明だけに限定されることは意図されていない。本明細書で述べられている制御システムと方法は、アーク溶接、レーザ溶接、ロウ付け、はんだ、プラズマ切断、ウォータジェット切断、レーザ切断、および、同様の制御手段を利用する他のあらゆるシステムまたは方法に関するシステムおよび方法にも同等に適用可能であり、その中で使用でき、これらも上述の発明の範囲の主題から逸脱しない。当業者であれば、本明細書中の実施形態と説明をこれらのシステムと方法に容易に組み込むことができる。
【0085】
上述の例は単に本発明の各種の態様のいくつかの考えうる実施形態の例示にすぎず、当業者であれば、本明細書と添付の図面を見て、理解すれば、本発明の等価的な代替および/または改変を着想するであろう。特に、上述のコンポーネント(アセンブリ、デバイス、システム、回路、およびその他)により実行される各種の機能に関して、このようなコンポーネント(例えば、HMI、位置コンポーネント、コントローラ、ガス制御、電源、アークスタートコンポーネント、入力コンポーネント等)を説明するために使用される用語(「手段」の言及を含む)は、特に別段のことわりがないかぎり、本発明の例示的実施形態においてその機能を実行すると開示されている構造と構造的には同等でないとしても、記載されているコンポーネント(例えば、機能的に同等のもの)の明示された機能を実行する何れのコンポーネント、例えばハードウェア、ソフトウェア、またはその組合せにも対応するものとする。これに加えて、本発明の特定の特徴がいくつかの実施例のうちの1つのみに関して開示されていても、このような特徴は、いずれかの、または特定の用途にとって望ましく、有利であるように、他の実施例の1つまたは複数の他の特徴と組み合わせてもよい。また、「〜を含む(including、includes」、「〜を有する(having、has)、「〜を備える(with)」またはその他の変化形が詳細な説明および/または特許請求の範囲の中で使用されるかぎり、これらの用語は、「〜を含む(comprising)」の用語と同様に包括的であることが意図される。
【0086】
この文章による説明では、本発明を開示するために、また、何れかの装置またはシステムを製造および使用し、また組み込まれている何れかの方法を実行することを含め、当業者が本発明を実施できるようにするために、最良の態様を含む例を使用している。本発明の特許可能な範囲は特許請求の範囲により定義され、当業者が着想する他の例を含んでいてもよい。このようなその他の例も、これらが特許請求の範囲の文言と異ならない構造的要素を有していれば、またこれらが特許請求の範囲の文言とわずかな差しかない等価的な構造的要素を含んでいれば、特許請求の範囲内に含められることが意図される。
【0087】
本発明を実行するための最良の態様は、出願人が現時点で知る最良の態様を例示することを目的として記載されている。例は例示にすぎず、本発明を限定せず、これは特許請求の範囲と利点により画定される。本発明は、好ましい、または代替的な実施形態に関して説明されている。明らかに、本明細書を読み、理解すれば、改変や代替を着想するであろう。このような改変や代替も、これらが付属の特許請求項またはその等価物の範囲内にあるかぎり、これに含められることが意図される。