(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のGaN−HEMTおよび前記第2のGaN−HEMTは、ノーマリーオン型のトランジスタであり、前記第1のMOS−FETおよび前記第2のMOS−FETは、ノーマリーオフ型のトランジスタであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
前記第1のGaN−HEMTの前記第1のGaN主電極は、前記第3の導電パターン部を介して高電圧側端子に電気的に接続され、前記第2のMOS−FETの前記第4のMOS主電極は、前記第5の導電パターン部を介して低電圧側端子に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
前記第1のMOS−FETは前記第1のGaN−HEMTの上に配置され、前記第2のMOS−FETは前記第2のGaN−HEMTの上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
前記バイパスコンデンサは、前記第1のGaN−HEMT、前記第2のGaN−HEMT、前記第1のMOS−FETおよび前記第2のMOS−FETとともに樹脂封止されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
GaN−HEMTを電源回路に適用する場合、高速動作に伴って、電源回路の配線における寄生インダクタンスの影響が従来よりも格段に大きくなる。このため、電源回路の誤動作が引き起こされるおそれがある。
【0007】
そこで、本発明は、GaN−HEMTを有する電源回路の誤動作を抑制することができる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る半導体装置は、
絶縁基板と、
前記絶縁基板の上に形成された第1の導電パターン部と、
前記絶縁基板の上に形成された第2の導電パターン部と、
前記絶縁基板の上に形成された第3の導電パターン部と、
前記絶縁基板の上に形成された第4の導電パターン部と、
前記絶縁基板の上に形成された第5の導電パターン部と、
第1のGaN主電極、第2のGaN主電極および第1のGaNゲート電極を有し、前記第1の導電パターン部の上に配置された第1のGaN−HEMTと、
第1のMOS主電極、第2のMOS主電極および第1のMOSゲート電極を有し、前記第1のMOS主電極が前記第2のGaN主電極に電気的に接続された第1のMOS−FETと、
第3のGaN主電極、第4のGaN主電極および第2のGaNゲート電極を有し、前記第2の導電パターン部の上に配置された第2のGaN−HEMTと、
第3のMOS主電極、第4のMOS主電極および第2のMOSゲート電極を有し、前記第3のMOS主電極が前記第4のGaN主電極に電気的に接続された第2のMOS−FETと、
第1の電極および第2の電極を有するバイパスコンデンサと、を備え、
前記第1のGaN−HEMTの前記第1のGaN主電極は、前記第3の導電パターン部に電気的に接続され、前記第1のMOS−FETの前記第2のMOS主電極は、前記第4の導電パターン部に電気的に接続され、前記第2のGaN−HEMTの前記第3のGaN主電極は、前記第4の導電パターン部に電気的に接続され、前記第2のMOS−FETの前記第4のMOS主電極は、前記第5の導電パターン部に電気的に接続され、前記バイパスコンデンサの前記第1の電極は、前記第3の導電パターン部に電気的に接続され、前記第2の電極は、前記第5の導電パターン部に電気的に接続され、
前記第1のGaN−HEMTは、第1の辺と、前記第1の辺に対向する第2の辺とを有し、前記第2のGaN−HEMTは、第3の辺と、前記第3の辺に対向する第4の辺とを有し、
前記第1のGaN−HEMTの前記第1のGaN主電極は、前記第1の辺に沿って設けられ、前記第2のGaN−HEMTの前記第3のGaN主電極は、前記第3の辺に沿って設けられ、前記第1の辺に沿って延びる第1の仮想線と、前記第3の辺に沿って延びる第2の仮想線とが交わり、
前記第2のGaN−HEMTは、前記第3の辺と前記第4の辺を接続する第5の辺を有し、前記第5の導電パターン部は、前記第5の辺に対向する導電パターン辺を有し、
前記第2のGaN−HEMTの前記第2のGaNゲート電極は、接続部材を介して前記第5の導電パターン部に電気的に接続され、前記接続部材は、前記第5の辺および前記導電パターン辺に対して直交することを特徴とする。
【0009】
また、前記半導体装置において、
前記第1のGaN−HEMTおよび前記第2のGaN−HEMTは、ノーマリーオン型のトランジスタであり、前記第1のMOS−FETおよび前記第2のMOS−FETは、ノーマリーオフ型のトランジスタであるようにしてもよい。
【0010】
また、前記半導体装置において、
前記接続部材は、金属ワイヤーまたは接続子であるようにしてもよい。
【0011】
また、前記半導体装置において、
前記第1のGaN−HEMTの前記第1のGaN主電極は、前記第3の導電パターン部を介して高電圧側端子に電気的に接続され、前記第2のMOS−FETの前記第4のMOS主電極は、前記第5の導電パターン部を介して低電圧側端子に電気的に接続されているようにしてもよい。
【0012】
また、前記半導体装置において、
前記絶縁基板は、平面視して前記高電圧側端子と前記低電圧側端子が突き出る第1の基板辺と、前記第1の基板辺に対向する第2の基板辺とを有し、
前記第1のGaN−HEMTは、前記第1の仮想線が前記第1の基板辺に対して平行になるように配置され、前記第2のGaN−HEMTは、前記第2の仮想線が前記第1の基板辺に対して斜めになるように配置されているようにしてもよい。
【0013】
また、前記半導体装置において、
前記第1の仮想線と前記第2の仮想線が交わる角度は、30°以上、60°以下であるようにしてもよい。
【0014】
また、前記半導体装置において、
前記第1の仮想線と前記第2の仮想線が交わる角度は、45°であるようにしてもよい。
【0015】
また、前記半導体装置において、
前記第1のGaN−HEMTは、前記第1の辺と前記第2の辺を接続する第6の辺を有し、前記第4の導電パターン部は、前記第6の辺に対向する導電パターン辺を有し、
前記第1のGaN−HEMTの前記第1のGaNゲート電極は、接続部材を介して前記第4の導電パターン部に電気的に接続され、前記接続部材は、前記第6の辺および前記導電パターン辺に対して直交するようにしてもよい。
【0016】
また、前記半導体装置において、
前記第1のMOS−FETは前記第1のGaN−HEMTの上に配置され、前記第2のMOS−FETは前記第2のGaN−HEMTの上に配置されているようにしてもよい。
【0017】
また、前記半導体装置において、
前記バイパスコンデンサは、前記第1のGaN−HEMT、前記第2のGaN−HEMT、前記第1のMOS−FETおよび前記第2のMOS−FETとともに樹脂封止されているようにしてもよい。
【0018】
また、前記半導体装置において、
前記絶縁基板の上に形成された第6の導電パターン部と、
前記絶縁基板の上に形成された第7の導電パターン部と、
前記絶縁基板の上に形成された第8の導電パターン部と、
前記絶縁基板の上に形成された第9の導電パターン部と、
第5のGaN主電極、第6のGaN主電極および第3のGaNゲート電極を有し、前記第6の導電パターン部の上に配置された第3のGaN−HEMTと、
第5のMOS主電極、第6のMOS主電極および第3のMOSゲート電極を有し、前記第5のMOS主電極が前記第6のGaN主電極に電気的に接続された第3のMOS−FETと、
第7のGaN主電極、第8のGaN主電極および第4のGaNゲート電極を有し、前記第7の導電パターン部の上に配置された第4のGaN−HEMTと、
第7のMOS主電極、第8のMOS主電極および第4のMOSゲート電極を有し、前記第7のMOS主電極が前記第8のGaN主電極に電気的に接続された第4のMOS−FETと、
前記第3のGaN−HEMTの前記第5のGaN主電極は、前記第8の導電パターン部に電気的に接続され、前記第3のMOS−FETの前記第6のMOS主電極は、前記第9の導電パターン部に電気的に接続され、前記第4のGaN−HEMTの前記第7のGaN主電極は、前記第9の導電パターン部に電気的に接続され、前記第4のMOS−FETの前記第8のMOS主電極は、前記第5の導電パターン部に電気的に接続され、
前記第1のGaN−HEMTと前記第3のGaN−HEMTは、前記第5の導電パターン部を挟んで対称に配置され、前記第2のGaN−HEMTと前記第4のGaN−HEMTは、前記第5の導電パターン部を挟んで対称に配置されているようにしてもよい。
【0019】
また、前記半導体装置において、
第3の電極および第4の電極を有する別のバイパスコンデンサをさらに備え、
前記第3の電極は前記第8の導電パターン部に電気的に接続され、前記第4の電極は前記第5の導電パターン部に電気的に接続され、
前記バイパスコンデンサと前記別のバイパスコンデンサは、前記第5の導電パターン部を挟んで対称に配置されているようにしてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る半導体装置では、第1のGaN−HEMTの第1の辺に沿って延びる第1の仮想線と、第2のGaN−HEMTの第3の辺に沿って延びる第2の仮想線とが交わる。これにより、バイパスコンデンサ経路を短くすることができ、バイパスコンデンサ経路の寄生インダクタンスを低減することができる。これに加えて、本発明に係る半導体装置では、第2のGaN−HEMTの第2のGaNゲート電極と第5の導電パターン部とを電気的に接続する金属ワイヤーは、第2のGaN−HEMTの第5の辺および第5の導電パターン部の導電パターン辺に対して直交する。これにより、第2のGaNゲート電極が第5の導電パターン部に最短距離で接続され、当該金属ワイヤーを短くすることができる。よって、本発明によれば、GaN−HEMTを有する電源回路の誤動作を抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態に係る半導体装置について説明する。なお、各図において同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付す。
【0023】
まず、本発明の実施形態に係る半導体装置1の回路構成について、
図3を参照して説明する。
図3に示すように、半導体装置1は、第1のハーフブリッジ回路および第2のハーフブリッジ回路を有する。第1のハーフブリッジ回路は、縦続接続されたGaN−HEMT10およびMOS−FET15から構成されるハイサイドスイッチング部と、縦続接続されたGaN−HEMT20およびMOS−FET25から構成されるローサイドスイッチ部とを含む。第2のハーフブリッジ回路は、縦続接続されたGaN−HEMT30およびMOS−FET35から構成されるハイサイドスイッチング部と、縦続接続されたGaN−HEMT40およびMOS−FET45から構成されるローサイドスイッチ部とを含む。半導体装置1は、例えばDC/DCコンバータ、整流器、インバータとして機能する。
【0024】
図3に示すように、バイパスコンデンサ80は端子T1と端子T7との間に設けられ、バイパスコンデンサ90は端子T11と端子T7との間に設けられている。バイパスコンデンサ80は、GaN−HEMT10のドレイン電極とMOS−FET25のソース電極との間に設けられている。バイパスコンデンサ90は、GaN−HEMT30のドレイン電極とMOS−FET45のソース電極との間に設けられている。このようにバイパスコンデンサ80,90が設けられることで、ノードN1からバイパスコンデンサ80を経てノードN2に至る経路(バイパスコンデンサ経路P1)と、ノードN3からバイパスコンデンサ90を経てノードN4に至る経路(バイパスコンデンサ経路P2)とが形成されている。バイパスコンデンサ80,90は、半導体装置1の電源電圧の変動を回避したり、各種ノイズを除去するために設けられている。
【0025】
なお、バイパスコンデンサ80,90の静電容量は、例えば、当該バイパスコンデンサの耐圧がGaN−HEMT10,20,30,40の耐圧よりも大きい範囲内で、できるだけ大きい値とする。
【0026】
次に、半導体装置1の具体的構成について、
図1および
図2を参照して説明する。
【0027】
半導体装置1は、絶縁基板2と、GaN−HEMT10,20,30,40(第1、第2、第3および第4のGaN−HEMT)と、MOS−FET15,25,35,45(第1、第2、第3および第4のMOS−FET)と、バイパスコンデンサ80,90と、樹脂封止部95と、を備えている。
図1に示すように、半導体装置1は、左右対称に構成されており、一方の側に第1のハーフブリッジ回路が形成され、他方の側に第2のハーフブリッジ回路が形成されている。
【0028】
また、半導体装置1は、絶縁基板2上に形成された導電パターン部51,52,53,54,55,56,57,58,59(第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8および第9の導電パターン部)と、導電パターン部61,62,63,64と、をさらに備えている。導電パターン部51〜59,61〜64は、例えば、絶縁基板2上の銅箔をパターニングすることにより形成されたものである。各導電パターン部の詳しい説明は後述する。
【0029】
絶縁基板2は、絶縁材料からなり、例えば、放熱性の良いセラミック等の材料からなる。
図1に示すように、絶縁基板2は、基板辺2a(第1の基板辺)と、この基板辺2aに対向する基板辺2b(第2の基板辺)を有する。基板辺2a,2bは、平面視して半導体装置1の各種端子が突き出る辺である。すなわち、端子T1,T4,T7,T11,T14は平面視して基板辺2aから突き出ており、端子T2,T3,T5,T6,T12,T13,T15,T16は平面視して基板辺2bから突き出ている。なお、絶縁基板2の裏面には、ヒートシンク等の放熱体(図示せず)に接続される導電パターン部65が裏面を被覆するように形成されている(
図5参照)。
【0030】
GaN−HEMT10,20,30,40は、窒化ガリウム(GaN)系の半導体材料を用いた高電子移動度トランジスタである。GaN−HEMT10,20,30,40は、ゲート電圧が0Vの場合でもチャネルが存在し、電流が流れるタイプ(いわゆるノーマリーオン型)のトランジスタである。
【0031】
MOS−FET15,25,35,45は、MOS(Metal Oxide Semiconductor)構造を有する電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)である。MOS−FET15,25,35,45は、いわゆるノーマリーオフ型のトランジスタである。
【0032】
図1に示すように、バイパスコンデンサ80は電極81および電極82を有し、バイパスコンデンサ90は電極91および電極92を有する。バイパスコンデンサ80,90は、GaN−HEMT10,20,30,40、MOS−FET15,25,35,45等の電子部品とともに樹脂封止部95により樹脂封止されている。
【0033】
半導体装置1は、外部の装置(ドライバ等のICチップ、電源)と接続するための端子T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7,T11,T12,T13,T14,T15,T16をさらに備えている。これらの端子は、
図1および
図2において紙面から手前に飛び出すように設けられている。これらの端子のインナーリードおよび絶縁基板2の裏面以外の部分は、樹脂封止部95により樹脂封止されている。なお、
図2に示すように、半導体装置1には、取り付け用のネジを挿通させるための貫通孔H1,H2が設けられている。
【0034】
ここで、半導体装置1の各端子の詳細について説明する。
【0035】
端子T1,T11は、電源(図示せず)の高電圧側に接続される端子(高電圧側端子)である。一方、端子T7は、電源の低電圧側(グランド)に接続される端子(低電圧側端子)である。なお、半導体装置1の電源回路が整流器として機能する場合、端子T1および端子T11は出力側の負荷に接続される。
【0036】
端子T2,T12は、ハーフブリッジ回路のハイサイドスイッチに対するゲート信号を入力する端子である。端子T2はMOS−FET15のゲート電極18に電気的に接続され、端子T12はMOS−FET35のゲート電極38に電気的に接続される。端子T5,T15は、ハーフブリッジ回路のローサイドスイッチに対するゲート信号を入力する端子である。端子T5はMOS−FET25のゲート電極28に電気的に接続され、端子T15はMOS−FET45のゲート電極48に電気的に接続される。これらの端子T2,T5,T12,T15は、電源回路を駆動するドライバ(図示せず)に電気的に接続される。
【0037】
端子T3は、MOS−FET15とGaN−HEMT20間の電圧をモニタするための端子である。同様に、端子T13は、MOS−FET35とGaN−HEMT40間の電圧をモニタするための端子である。端子T4は、第1のハーフブリッジ回路の出力電圧を出力する端子である。同様に、端子T14は、第2のハーフブリッジ回路の出力電圧を出力する端子である。なお、半導体装置1の電源回路が整流器として機能する場合、端子T4と端子T14の間には入力側の交流電源が接続される。
【0038】
端子T6は、MOS−FET25と端子T7間の電圧をモニタするための端子である。同様に、端子T16は、MOS−FET45と端子T7間の電圧をモニタするための端子である。
【0039】
次に、GaN−HEMT10,20,30,40、およびMOS−FET15,25,35,45について詳しく説明する。
【0040】
GaN−HEMT10,20,30,40は、横型構造を有するN型の半導体デバイスであり、上面にドレイン電極、ソース電極およびゲート電極が設けられている。例えば、GaN−HEMT20は、
図4および
図5に示すように、ドレイン電極21(第3のGaN主電極)、ソース電極22(第4のGaN主電極)およびゲート電極23(第2のGaNゲート電極)を有する。同様に、GaN−HEMT10は、ドレイン電極11(第1のGaN主電極)、ソース電極(第2のGaN主電極、図示せず)、およびゲート電極13(第1のGaNゲート電極)を有する。GaN−HEMT30は、ドレイン電極31(第5のGaN主電極)、ソース電極(第6のGaN主電極、図示せず)、およびゲート電極33(第3のGaNゲート電極)を有する。GaN−HEMT40は、ドレイン電極41(第7のGaN主電極)、ソース電極(第8のGaN主電極、図示せず)、およびゲート電極43(第4のGaNゲート電極)を有する。
【0041】
なお、GaN−HEMT10,20,30,40は、縦型構造であってもよい。この場合、GaN−HEMT10を例に言えば、GaN−HEMT10の裏面に設けられたドレイン電極がはんだを介して導電パターン部51に接続され、導電パターン部51と導電パターン部53は連結され、一体の導電パターン部として構成される。GaN−HEMT20の場合も同様に、GaN−HEMT20の裏面に設けられたドレイン電極がはんだを介して導電パターン部52に接続され、導電パターン部52と導電パターン部55が連結される。
【0042】
MOS−FET15,25,35,45は、縦型構造を有するN型の半導体デバイスであり、上面にソース電極およびゲート電極が設けられ、下面にドレイン電極が設けられている。例えば、MOS−FET25は、
図4および
図5に示すように、ドレイン電極26(第3のMOS主電極)、ソース電極27(第4のMOS主電極)およびゲート電極28(第2のMOSゲート電極)を有する。同様に、MOS−FET15は、ドレイン電極(第1のMOS主電極、図示せず)、ソース電極17(第2のMOS主電極)およびゲート電極18(第1のMOSゲート電極)を有する。MOS−FET35は、ドレイン電極(第5のMOS主電極、図示せず)、ソース電極37(第6のMOS主電極)およびゲート電極38(第3のMOSゲート電極)を有する。MOS−FET45は、ドレイン電極(第7のMOS主電極、図示せず)、ソース電極47(第8のMOS主電極)およびゲート電極48(第4のMOSゲート電極)を有する。
【0043】
図5に示すように、MOS−FET25のドレイン電極26がGaN−HEMT20のソース電極22に電気的に接続されるように、MOS−FET25はGaN−HEMT20の上に配置されている。MOS−FET25と同様に、MOS−FET15,35,45はそれぞれ、GaN−HEMT10,30,40の上に配置されている。すなわち、MOS−FET15のドレイン電極はGaN−HEMT10のソース電極にはんだを介して電気的に接続され、MOS−FET35のドレイン電極はGaN−HEMT30のソース電極にはんだを介して電気的に接続され、MOS−FET45のドレイン電極はGaN−HEMT40のソース電極にはんだを介して電気的に接続されている。
【0044】
GaN−HEMT10のドレイン電極11は、金属ワイヤー3を介して導電パターン部53に電気的に接続されている。そして、ドレイン電極11は、導電パターン部53を介して高電圧側端子(端子T1)に電気的に接続されている。GaN−HEMT10のソース電極(図示せず)は、MOS−FET15のドレイン電極にはんだを介して接続されている。GaN−HEMT10のゲート電極13は、金属ワイヤー5を介して導電パターン部54に電気的に接続されている。そして、このゲート電極13は、導電パターン部54を介してMOS−FET15のソース電極17に電気的に接続されている。
【0045】
GaN−HEMT20のドレイン電極21は、金属ワイヤー3を介して導電パターン部54に電気的に接続されている。GaN−HEMT20のソース電極は、MOS−FET25のドレイン電極にはんだを介して接続されている。GaN−HEMT20のゲート電極23は、金属ワイヤー6を介して導電パターン部55に電気的に接続されている。そして、このゲート電極23は、導電パターン部55を介してMOS−FET25のソース電極27に電気的に接続されている。
【0046】
GaN−HEMT30のドレイン電極31は、金属ワイヤー3を介して導電パターン部58に電気的に接続されている。GaN−HEMT20のソース電極は、MOS−FET35のドレイン電極にはんだを介して接続されている。GaN−HEMT30のゲート電極33は、金属ワイヤー7を介して導電パターン部59に電気的に接続されている。そして、ゲート電極33は、導電パターン部59を介してMOS−FET35のソース電極37に電気的に接続されている。
【0047】
GaN−HEMT40のドレイン電極41は、金属ワイヤー3を介して導電パターン部59に電気的に接続されている。GaN−HEMT40のソース電極は、MOS−FET45のドレイン電極にはんだを介して接続されている。GaN−HEMT40のゲート電極43は、金属ワイヤー8を介して導電パターン部55に電気的に接続されている。そして、ゲート電極43は、導電パターン部55を介してMOS−FET45のソース電極47に電気的に接続されている。
【0048】
MOS−FET15のソース電極17は、金属ワイヤー3を介して導電パターン部54に電気的に接続されている。MOS−FET15のゲート電極18は、金属ワイヤー3を介して導電パターン部61に電気的に接続されている。
【0049】
MOS−FET25のソース電極27は、金属ワイヤー3を介して導電パターン部55に電気的に接続されている。このソース電極27は、導電パターン部55を介して低電圧側端子(端子T7)に電気的に接続されている。MOS−FET25のゲート電極28は、金属ワイヤー3を介して導電パターン部62に電気的に接続されている。
【0050】
MOS−FET35のソース電極37は、金属ワイヤー3を介して導電パターン部59に電気的に接続されている。MOS−FET35のゲート電極38は、金属ワイヤー3を介して導電パターン部63に電気的に接続されている。
【0051】
MOS−FET45のソース電極47は、金属ワイヤー3を介して導電パターン部55に電気的に接続されている。MOS−FET45のゲート電極48は、金属ワイヤー3を介して導電パターン部64に電気的に接続されている。
【0052】
なお、金属ワイヤー3は、アルミニウム線(Al線)であるが、他の金属材料からなるものであってもよい。金属ワイヤー5,6,7,8についても、本実施形態では、アルミニウム線(Al線)としているが、他の金属材料からなるものを用いてもよい。金属ワイヤー5,6,7,8の材料は、ゲート電極13,23,33,43の材料に合わせてもよい。
【0053】
なお、半導体スイッチング部と導電パターン部とを電気的に接続するために、金属ワイヤーに代えて、導電性の板材からなる接続子を用いてもよい。
【0054】
次に、
図1を参照して、半導体装置1の各導電パターン部について詳しく説明する。
【0055】
導電パターン部51,52,53,54,55,61,62は、第1のハーフブリッジ回路を構成するための導電パターン部である。導電パターン部55,56,57,58,59,63,64は、第2のハーフブリッジ回路を構成するための導電パターン部である。導電パターン部55は、第1のハーフブリッジ回路と第2のハーフブリッジ回路に共用される。また、
図1に示すように、導電パターン部55は左右対称な形状に形成されている。
【0056】
導電パターン部51は、GaN−HEMT10を実装するための導電パターン部である。同様に、導電パターン部52は、GaN−HEMT20を実装するための導電パターン部である。導電パターン部56は、GaN−HEMT30を実装するための導電パターン部である。導電パターン部57は、GaN−HEMT40を実装するための導電パターン部である。
【0057】
本実施形態では、導電パターン部51,52,56,57は、
図1に示すように、GaN−HEMT10,20,30,40の形状に合わせて平面視で略四角形状に形成されている。GaN−HEMT10は導電パターン部51の上に配置され、GaN−HEMT20は導電パターン部52の上に配置され、GaN−HEMT30は導電パターン部56の上に配置され、GaN−HEMT40は導電パターン部57の上に配置されている。
【0058】
導電パターン部53には、GaN−HEMT10のドレイン電極11が金属ワイヤー3を介して電気的に接続されるとともに、端子T1およびバイパスコンデンサ80の電極81がはんだを介して接続されている。同様に、導電パターン部58には、GaN−HEMT30のドレイン電極31が金属ワイヤー3を介して電気的に接続されるとともに、端子T11およびバイパスコンデンサ90の電極91がはんだを介して接続されている。
【0059】
導電パターン部54は、第1のハーフブリッジ回路のハイサイドスイッチ(GaN−HEMT10とMOS−FET15)とローサイドスイッチ(GaN−HEMT20とMOS−FET25)を電気的に接続する。また、導電パターン部54には、端子T3およびT4がはんだを介して電気的に接続されている。また、導電パターン部54には、GaN−HEMT10のゲート電極13に一端が接続された金属ワイヤー5の他端が接続されている。
【0060】
同様に、導電パターン部59は、第2のハーフブリッジ回路のハイサイドスイッチ(GaN−HEMT30とMOS−FET35)とローサイドスイッチ(GaN−HEMT40とMOS−FET45)を電気的に接続する。また、導電パターン部59には、端子T13および端子T14がはんだを介して電気的に接続されている。また、導電パターン部59には、GaN−HEMT30のゲート電極33に一端が接続された金属ワイヤー7の他端が接続されている。
【0061】
導電パターン部55には、バイパスコンデンサ80の電極82がはんだを介して電気的に接続され、MOS−FET25のソース電極27が金属ワイヤー3を介して電気的に接続される。さらに、導電パターン部55には、バイパスコンデンサ90の電極92がはんだを介して電気的に接続され、MOS−FET45のソース電極47が金属ワイヤー3を介して電気的に接続される。また、導電パターン部55には、端子T6,T7およびT16がはんだを介して電気的に接続されている。
【0062】
図1に示すように、導電パターン部55には、GaN−HEMT20のゲート電極23が金属ワイヤー6を介して電気的に接続され、GaN−HEMT40のゲート電極43が金属ワイヤー8介して電気的に接続されている。
【0063】
導電パターン部61は、MOS−FET15のゲート電極18と端子T2を電気的に接続するための導電パターン部である。この導電パターン部61には、ゲート電極18が金属ワイヤー3を介して電気的に接続されるとともに、端子T2がはんだを介して電気的に接続される。同様に、導電パターン部63は、MOS−FET35のゲート電極38と端子T12を電気的に接続するための導電パターン部である。この導電パターン部63には、ゲート電極38が金属ワイヤー3を介して電気的に接続されるとともに、端子T12がはんだを介して電気的に接続される。
【0064】
導電パターン部62は、MOS−FET25のゲート電極28と端子T5を電気的に接続するための導電パターン部である。この導電パターン部62には、ゲート電極28が金属ワイヤー3を介して電気的に接続されるとともに、端子T5がはんだを介して電気的に接続される。同様に、導電パターン部64は、MOS−FET45のゲート電極48と端子T15を電気的に接続するための導電パターン部である。この導電パターン部64には、ゲート電極48が金属ワイヤー3を介して電気的に接続されるとともに、端子T15がはんだを介して電気的に接続される。
【0065】
次に、GaN−HEMT10とGaN−HEMT20の配置関係について説明する。
【0066】
図4に示すように、GaN−HEMT10およびGaN−HEMT20は、平面視して略四角形状である。GaN−HEMT10は、辺S1(第1の辺)と、この辺S1に対向する辺S2(第2の辺)を有する。本実施形態では、辺S1と辺S2は略平行である。同様に、GaN−HEMT20は、辺S3(第3の辺)と、この辺S3に対向する辺S4(第4の辺)を有する。本実施形態では、辺S3と辺S4は略平行である。
【0067】
GaN−HEMT10のドレイン電極11は辺S1に沿って設けられている。また、MOS−FET15のソース電極17は辺S2に沿って設けられている。GaN−HEMT20のドレイン電極21は辺S3に沿って設けられている。また、MOS−FET25のソース電極27は辺S4に沿って設けられている。
【0068】
半導体装置1においては、
図4に示すように、辺S1に沿って延びる仮想線L1と、辺S3に沿って延びる仮想線L2とが交わる。換言すれば、仮想線L1と仮想線L2は平行ではない。これにより、GaN−HEMT10とGaN−HEMT20が平行配置される場合(すなわち、仮想線L1と仮想線L2が平行の場合)に比べてバイパスコンデンサ経路P1を短くすることができ、バイパスコンデンサ経路P1の寄生インダクタンスを低減することができる。
【0069】
なお、仮想線L1と仮想線L2が交わる角度θが大きいほどバイパスコンデンサ経路P1の長さが短くなり、寄生インダクタンスが抑制される。しかしながら、一方で、MOS−FET15のソース電極17およびGaN−HEMT20のドレイン電極21間の経路の長さが長くなるため、当該経路の寄生インダクタンスが大きくなってしまい、電源回路の誤動作の原因となる。このような事情を考慮すると、仮想線L1と仮想線L2が交わる角度θは、30°以上、135°以下であることが好ましく、30°以上、60°以下であることがさらに好ましい。本実施形態では、角度θは略45°である。
【0070】
本実施形態では、
図1に示すように、ハイサイドスイッチ側のGaN−HEMT10は、仮想線L1が絶縁基板2の基板辺2aに対して略平行になるように配置され、ローサイドスイッチ側のGaN−HEMT20は、仮想線L2が絶縁基板2の基板辺2aに対して斜めになるように配置されている。これにより、絶縁基板2の上側中央領域におけるスペースの確保が容易となる。すなわち、導電パターン部55のうち、MOS−FET25のソース電極27に接続された金属ワイヤー3が導電パターン部55に接続される領域の幅広化を図ることができる。その結果、バイパスコンデンサ経路P1の寄生インダクタンスを低減することができる。
【0071】
なお、本実施形態では、
図1に示すように、半導体装置1は左右対称の構成を有している。すなわち、GaN−HEMT10とGaN−HEMT20は、導電パターン部55を挟んで対称に配置され、GaN−HEMT20とGaN−HEMT40は、導電パターン部55を挟んで対称に配置されている。バイパスコンデンサ80とバイパスコンデンサ90も、導電パターン部55を挟んで対称に配置されている。そして、導電パターン部55が2つのハーフブリッジ回路で共用されている。このように半導体装置1が左右対称に構成されることで、導電パターン部55を幅広とすることができ、バイパスコンデンサ経路P1,P2の寄生インダクタンスをさらに低減することができる。
【0072】
図4に示すように、GaN−HEMT20は、辺S3と辺S4を接続する辺S5(第5の辺)を有する。導電パターン部55は、辺S5に対向する導電パターン辺55Sを有する。
【0073】
図4に示すように、GaN−HEMT20のゲート電極23は、金属ワイヤー6を介して導電パターン部55に電気的に接続されている。金属ワイヤー6は、GaN−HEMT20の辺S5、および導電パターン部55の導電パターン辺55Sに対して直交している。これにより、ゲート電極23が導電パターン部55に最短距離で接続され、金属ワイヤー6を短くすることができる。なお、本願において、「直交」の用語は、厳密に90°で交わる場合だけでなく、製造上の公差や誤差を許容する趣旨で、実質的に直交する場合も含む。
【0074】
本実施形態では、GaN−HEMT40のゲート電極43と導電パターン部55を電気的に接続する金属ワイヤー8についても、金属ワイヤー6と同様にして、長さが最短になるように構成されている。
【0075】
なお、金属ワイヤー5,6,7,8に代えて、接続子を用いる場合も同様である。例えば金属ワイヤー6に代えて接続子を用いる場合、GaN−HEMT20のゲート電極23は、接続子を介して導電パターン部55に電気的に接続され、この接続子はGaN−HEMT20の辺S5、および導電パターン部55の導電パターン辺55Sに対して直交する。したがって、一般的に言えば、金属ワイヤーや接続子等の接続部材は、GaN−HEMT20の辺S5、および導電パターン部55の導電パターン辺55Sに対して直交するように設けられる。
【0076】
以上説明したように、本実施形態の半導体装置1においては、GaN−HEMT10とGaN−HEMT20は仮想線L1と仮想線L2が交わるように絶縁基板2上に配置される。これにより、バイパスコンデンサ経路P1を短くすることができ、バイパスコンデンサ経路P1の寄生インダクタンスを低減することができる。さらに、半導体装置1では、GaN−HEMT20のゲート電極23と導電パターン部55を電気的に接続する金属ワイヤー6がGaN−HEMT20の辺S5および導電パターン部55の導電パターン辺55Sに略直交する。これにより、GaN−HEMT20のゲート電極23が導電パターン部55に金属ワイヤー6により最短距離で接続される。このようにして金属ワイヤー6を短くすることにより、金属ワイヤー6の寄生インダクタンスを抑制することができる。本実施形態では、バイパスコンデンサ経路P1の長さ、および金属ワイヤー6の長さの両方の短縮を図ることにより、GaN−HEMT20の誤動作を抑制できる。よって、本実施形態によれば、GaN−HEMTを有する電源回路の誤動作を抑制することができる。
【0077】
以上、本実施形態に係る半導体装置について説明した。なお、本発明に係る半導体装置は、上述したハーフブリッジ回路に限られず、縦続接続された半導体スイッチング素子を有するものであれば、フルブリッジ回路やプッシュプル回路等の他の構成の電源回路に適用することも可能である。
【0078】
なお、GaN−HEMT10についても、ゲート電極13は、導電パターン部54に金属ワイヤー5で電気的に接続され、この金属ワイヤー5は長さが最短になるように設けられていてもよい。すなわち、
図4に示すように、金属ワイヤー5は、辺S1および辺S2を接続する辺S6、および辺S6に対向する導電パターン辺54Sに直交するように設けられていてもよい。これにより、電源回路の誤動作をさらに抑制することができる。
【0079】
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではない。異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
【解決手段】実施形態の半導体装置1は、絶縁基板2と、前記絶縁基板の上に形成された導電パターン部51,52,53,54,55と、導電パターン部51の上に配置されたGaN−HEMT10と、導電パターン部52の上に配置されたGaN−HEMT20と、を備え、GaN−HEMT10の仮想線L1およびGaN−HEMT20の仮想線L2が交わり、GaN−HEMT20のGaNゲート電極23は金属ワイヤー6を介して導電パターン部55に電気的に接続され、金属ワイヤー6はGaN−HEMT20の辺S5および導電パターン部55の導電パターン辺55Sに対して直交する。