(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1通信装置は、前記記録媒体の識別情報を前記価値情報とした第3記録媒体を、当該第1通信装置内に第1挿入口より挿入して取込むことで受付可能であり、当該第3記録媒体の識別情報の読取りを行う第3処理を実行する読取手段と、
前記読取手段により前記第3記録媒体が受付けられた場合に、遊技者による当該第3記録媒体の認証操作を受付ける受付手段と、を有し、
前記第1挿入口と、前記第2挿入口とを異なる方向へと配置可能なことを特徴とする請求項1または2記載の遊技場用システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、POSには例えば特許文献1のようにリーダライタを設けて、上記記録媒体として一般カードや会員カードを受付け可能とし、例えば一般カードはフェリカ(FeliCa:登録商標)等によりリーダライタの上部に設けられた通信部に一般カードを載置する等して非接触にて情報を通信対象とするのに対して、会員カードは会員カードを読取部に取込んだ(カード挿入口から挿入された)上で磁気情報を読取るようにしている。
【0005】
ここで、非接触の読取りには問題が生ずる虞は少ないが、例えば景品交換した残りの獲得価値を返却する等、特に非接触にて情報を書込む場合、単に一般カードを載置するだけだと、書込む際に一般カードが移動した場合等に書込エラーが生ずる虞が多かった。また、書込み等の更新を行わず読取りだけを行う場合であっても、採用するICチップの種類によっては読取りに時間が掛かるものがあり、読取りの早いICチップの感覚で一般カード等が移動させられた場合には読取エラーとなる虞もある。
【0006】
しかしながら、新たに一般カードを挿入するためのカード挿入口を設け、挿入された一般カードを通信部に対して固定的に受付可能とすると、リーダライタ自体が大形化し、設置スペース的に問題が生ずるし、運用により上記書込エラーを軽減出来ると考える遊技場に対して、無用にコストの掛かるカードリーダを提供することになりかねず、汎用性が低く、この点での改良が切望されていた。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、記録媒体の情報を対象として安定的に通信処理可能とすると共に、汎用性に優れた交換処理用の交換装置を備えた遊技場用システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、遊技者所有の貨幣価値、及び遊技により獲得された遊技価値である獲得価値の内、少なくとも一方である有価価値を特定可能な価値情報が記録された記録媒体を
、載置、或いは近接させた場合に受付可能であり、
その状態にて前記価値情報の更新を可能とすることで当該記録媒体の価値情報を対象とした通信処理を行う第1通信手段を有する第1通信装置、
前記記録媒体を第2挿入口より挿入して取込むことで、当該前記記録媒体を固定的に受付可能であり、当該記録媒体の価値情報を対象とした通信処理を行う第2通信手段を有する第2通信装置、及び前記第1通信装置、及び前記第2通信装置と接続可能であり、当該通信装置にて通信対象となった価値情報により特定される獲得価値と、交換対象となる景品とを交換する景品交換に応じて、その景品交換に関わる情報を記録する交換処理を行う交換手段と、前記第1通信装置と接続する一方、前記第2通信装置とは接続しない第1接続と、前記第1通信装置と、前記第2通信装置との双方と接続する第2接続とのいずれの接続状況かを特定する接続特定手段と、前記接続特定手段により特定される接続状況が前記第1接続である場合に許容される前記第1通信手段による価値情報を対象とした少なくとも一部の通信処理を、前記接続状況が前記第2接続である場合に抑制する一方、前記第2通信手段により行われることは許容する抑制処理を行う抑制手段と、を有する交換装置を備えたものである(請求項1)。
【0009】
請求項1記載の遊技場用システムにおいて、
前記有価価値を示す有価価値情報を前記記録媒体の識別情報に対応付けて管理する管理手段を有する管理装置を備え、前記第1通信手段は、前記獲得価値を前記有価価値として、当該獲得価値が増減した場合に更新が必要となる第1価値情報を前記価値情報とした第1記録媒体の価値情報を更新することで前記通信処理を行う第1処理と、前記獲得価値を前記有価価値として、前記記録媒体の識別情報を前記価値情報とした第2記録媒体の識別情報を読取ることで前記通信処理を行う第2処理と、を実行可能であり、前記抑制手段は、前記第1処理を対象として前記抑制処理を行うようにしても良い(請求項2)。
【0011】
請求項
1または2記載の遊技場用システムにおいて、
前記第1通信装置は、前記記録媒体の識別情報を前記価値情報とした第3記録媒体を、当該第1通信装置内に第1挿入口より挿入して取込むことで受付可能であり、当該第3記録媒体の識別情報の読取りを行う第3処理を実行する読取手段と、前記読取手段により前記第3記録媒体が受付けられた場合に、遊技者による当該第3記録媒体の認証操作を受付ける受付手段と、を有し、前記第1挿入口と、前記第2挿入口とを異なる方向へと配置可能にしても良い(請求項
3)。
【0012】
請求項
1から
3のいずれか一項に記載の遊技場用システムにおいて、
前
記記録媒体は、前記第1通信手段、或いは前記第2通信手段により受付けられた場合に、少なくとも前記交換処理の終了前に前記価値情報が更新され、前記第2通信手段は、前
記記録媒体の受付中に所定の排出操作があった場合に、当該受付中
の記録媒体を排出して次
の記録媒体の受付けを待機する一方、前
記記録媒体の受付中に前記交換処理を終了するための終了操作があった場合も、当該受付中
の記録媒体を排出して次
の記録媒体の受付けを待機し、前記交換手段は、前記排出操作後に次
の記録媒体の受付けがあった場合には、その排出し
た記録媒体と、次に受付けた記録媒体の双方により特定される前記獲得価値を同一の交換処理にて処理する一方、前記終了操作に応じて受付中
の記録媒体が排出され、次
の記録媒体が受付けられた場合には、その双方
の記録媒体により特定される前記獲得価値を異なる交換処理にて処理するようにしても良い(請求項
4)。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、導入費用や設置場所等に余裕がある第2接続時には、エラーが生ずる通信処理を対象として抑制処理を行い、固定的に記録媒体を受付けることでエラーの頻度を軽減する一方、導入費用等に余裕がなく、第2接続が選択出来ない第1接続時には、第2通信装置を接続せずに第1通信装置にて通信処理を行えるので汎用性に優れ、更に、第2接続時には抑制処理により、同時に複数の記録媒体の受付けの防止や、安定的な通信処理を期待出来るようになる。
また、第2接続時に、第1通信装置に記録媒体を載置することにより受付けられ、記録媒体を固定的に受付けることでエラーの発生頻度の低い第2処理を抑制処理の対象から除外出来、抑制処理を行っても遊技場従業員の処理上の煩わしさを軽減出来る。
【0014】
請求項2の発明によれば、価値情報の更新が必要となる第1処理を抑制処理の対象とすることで、エラーの頻度をより軽減出来る
。
【0015】
請求項
3の発明によれば、第2接続時に、第1挿入口を遊技者に向けて遊技者からの記録媒体の挿入を促進する一方、第2挿入口を遊技場従業員側に向けて遊技者からの記録媒体の挿入を促進すると共に、遊技者側に第1通信装置を設けたとしても、抑制処理により載置による第1処理が抑制されるため、遊技者による記録媒体の移動を防止出来、このような場合でも安定的な更新処理を期待出来る。
【0016】
請求項
4の発明によれば、第1記録媒体の価値情報が交換処理の終了前に更新されるため、例えば価値情報の更新を条件として景品交換の対象となる獲得価値を交換装置に取込むような構成とすることも可能となり、この場合、例えば第1接続時であっても第1処理時にエラーが生じた場合のリスクを軽減出来る。また、複数の記録媒体の獲得価値を合計して一度の交換処理として景品交換する所謂合算処理を行う場合には排出操作により記録媒体を排出して次の記録媒体を受付ける一方、通常の交換処理では終了操作により次の記録媒体の受付待機状態となるので、記録媒体を固定的に受付けるべく第2通信装置を採用した場合でも、その操作負担を軽減出来る。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場内には、多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に1対1で対応する周辺機器として、遊技装置2及び情報表示装置3が設置されている。遊技機1は情報表示装置3に接続され、その情報表示装置3及び遊技装置2は、中継装置4に接続されている。この場合、2台の遊技機1、2台の遊技装置2及び2台の情報表示装置3は、1台の中継装置4で中継されている。中継装置4は、LAN5を介して管理装置6に接続されている。
【0019】
遊技場には景品交換装置(以下、POS)7(交換装置に相当)及び図示しない残高精算機も設置されており、LAN5を介して管理装置6と接続されている。POS7は後述するようにタッチパネル式の液晶表示器を備えており、付属する第1リーダライタ(以下、第1RW)8(第1通信装置に相当)或いは第2リーダライタ(以下、第2RW)9(第2通信装置に相当)により読取ったICカードからなる一般カード10(記録媒体、第1記録媒体に相当)或いは会員カード11(
図4参照。記録媒体、第3記録媒体に相当)に記録されている遊技価値に基づいて特定される有価価値に基づき景品交換処理を実行する。残高精算機は、一般カード10或いは会員カード11がカード挿入口に挿入されたときは、当該一般カード10或いは会員カード11に記録された入金残高(貨幣価値に相当)を返却口から返却すると共に一般カード10は回収し、会員カード11は返却する。
【0020】
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード12、モニタ13、図示しないプリンタ等が接続されている。管理装置6は、コンピュータ(管理手段に相当)がプログラムにしたがって作動し、遊技機1の稼動状況を示す遊技データ(アウト玉数、セーフ玉数、遊技機1で発生した大当たりの回数を示す大当たり回数、遊技機1で実行されたゲームの回数を示すスタート回数、遊技機1が稼動している時間を示す稼動時間等)を管理して表示する遊技情報表示サービス、遊技者が遊技により獲得した遊技媒体を一旦貯蓄して当日又は後日遊技に再利用できるようにする貯玉サービス等を行う。尚、管理装置6が管理する遊技データは例示したものに限定されない。尚、遊技場内には、所謂パチスロ機も含めて例えば数百台の遊技機1が設置されており、それぞれ管理装置6の管理対象となっている。
【0021】
遊技機1として
図1に示すCR(カードリーダ)パチンコ機は、盤面14に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル15、上部受皿16、下部受皿17を有すると共に、盤面14に、液晶表示部18、普図入賞口19、第1始動口20、第2始動口21、大入賞口22を有する。また、上部受皿16には遊技者が操作可能な図示しない貸出釦及び返却釦が設けられている。
【0022】
第1始動口20は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)で、第2始動口21は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。第1,第2始動口20,21への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を液晶表示部18において行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
【0023】
大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/360で、大当りがその後確変状態(確変)となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)66.6%である。大当りが発生すると15ラウンド(R)分だけ大入賞口を開放する。尚、1Rの上限入賞数は10個、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数または上限開放時間のいずれかが満たされた場合に1Rを終了する。
【0024】
確変中は大当り確率が1/31に向上すると共に、第2始動口21への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当りまで継続する為、大当り後に大当りでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当り(通常大当り)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となり、その後に通常状態となる。
【0025】
第2始動口21は普図入賞口19への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普
図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。また、開放時間は通常状態では0.3秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動口21の入賞率が高くなる。
【0026】
遊技機側からは遊技に伴って次の信号が出力される。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
【0027】
セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
【0028】
始動信号=遊技機1から出力される始動入賞により変動(作動)する液晶表示部(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)を特定可能な信号。図柄変動確定時に出力されるので信号入力に応じて図柄変動を特定するので、「始動信号数×1」をスタート回数として特定する。尚、第1,第2始動口20,21に入賞したことを示す信号としても良い。
【0029】
大当り信号=遊技機1から出力される大当り期間を特定可能な信号。大当り中にレベル出力される状態信号なので大当り信号入力中を大当り中として特定する。
特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号。第2始動口21の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定する。勿論、確変中に出力される信号としても良い。また、大当り信号と特別状態信号のいずれも入力していない期間を通常状態として特定する。
【0030】
遊技装置2は、遊技機1の遊技状態や遊技装置2の状態等を示す状態表示部23、紙幣(貨幣)の投入を受付ける紙幣投入口24、遊技者からの操作入力を受付けると共に遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当り確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部25、持玉及び貯玉を払出すための払出釦26、払出された玉が通過する払出ノズル27、一般カード10或いは会員カード11が挿入されるカード挿入口28を備えている。遊技装置2は、所謂各台計数機能付の遊技装置として構成されており、遊技機1の下部受皿17の下方に位置する着脱可能な計数受皿29等を備えている。また、遊技装置2は、カード挿入口28の内部に複数(例えば10枚)の一般カード10がストック可能なストック部を備えている。
【0031】
遊技装置2は、貨幣を受付ける(貨幣受付処理)と、遊技機1と遊技装置2との双方に入金額が残高に加算して表示され、残高がある状態で遊技機1の貸出釦を押下(貸出操作、付与操作)すると貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)が遊技機1から払出され(対価付与処理)、その対価分が残高から引落とされる。尚、貨幣は複数回分の対価付与処理の対応分(例えば1万円まで)を受付可能である。
計数玉を受付けた場合は計数玉を持玉として特定し、その持玉を払出釦26の押下に応じて払戻す払戻処理を可能とし、払戻した場合にはその対価分(例えば払戻した玉数と同数)の持玉を減算する。
【0032】
残高や持玉が残存する状態で遊技機1の返却釦を押下(発行操作を受付)すると残高や持玉を特定可能な一般カード10が発行され、その発行情報は管理装置6で管理される。尚、残高や持玉の一部を発行対象とする分割発行は説明簡略化のため不可としたが、可能としても良い。また、一般カード10を受付けた場合は、その残高や持玉を取込んで引継ぐ。
【0033】
会員カード11も受付可能で、会員カード11に対しても一般カード10同様に持玉や残高を対応付け可能である。但し、残高は一般カード10同様に会員カード11に書込まれるが、持玉は持玉情報が会員カード11には書込まれず、管理装置6にて会員カード11のIDである会員IDに対応付けて管理され、会員IDが対応付けられると貯玉として特定される。即ち、遊技者の獲得価値として会員IDに対応付けられた獲得価値が貯玉であり、未対応のものが持玉となる。貯玉は翌日以降も払戻処理や景品交換等を可能とするが、持玉は当日限り有効等、異なる有効期限が設けられる等の違いがある。尚、貯玉については、周知の通り当日に獲得した持玉を示す当日貯玉と、前日以前に貯玉処理された前日貯玉とに区分可能としても勿論良い。
【0034】
遊技装置2は中継装置4とのシリアル通信により貨幣受付処理や対価付与処理、残高や持玉、貸出玉数、払戻玉数、入金額、計数玉数や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額、及び一般カード10の受付や発行処理等の各種情報を特定可能であるが、これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)にて特定しても良い。尚、このような貸出処理上の通信については中継装置4を介さず、遊技機1と遊技装置2とで直接通信を行っても良い。
【0035】
情報表示装置3は、データ表示部30及び複数の操作スイッチ部31等を備える。データ表示部30には、遊技機1から入力される信号に基づき集計した遊技情報等、各種の情報が表示される。複数の操作スイッチ部31は、データ表示部30の表示内容を切替えたり、遊技者が遊技場の従業員を呼出したりするため等に操作される。
【0036】
図2及び
図3はPOS7及び第1RW8並びに第2RW9の斜視図である。POS7は、タッチパネル式の第1液晶表示部33及び第2液晶表示部34、各種操作を実行するための各種釦を含む操作部35、スキャナ36(
図4参照)等を有する。第1液晶表示部33は従業員用であり、第2液晶表示部34は遊技者用である。
【0037】
図4は、POS7の概略構成を示す機能ブロック図である。POS7は、CPU37a、ROM37b、RAM37c、I/O37dを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部37(交換手段、接続特定手段、抑制手段に相当)、当該制御部37と接続された周辺部を備えて構成されている。周辺部としては、管理装置6、第1RW8、第2RW9との間で各種の信号や各種の情報を送受信するI/F部38、各液晶表示部33,34、当該各液晶表示部33,34に表示されるタッチ釦や各種の釦を含む操作部35、スキャナ36等である。
【0038】
(POS7の読取対象)
POS7の読取対象となる記録媒体は、一般カード10、会員カード11、従業員が携帯する携帯端末39(
図4参照。記録媒体、第2記録媒体に相当)及びオペレータカード(図示せず)の4つであるが、読取対象は大きく3つに分類することができる。1つ目は会員カード11の磁気ストライプ(図示せず)、2つ目は携帯端末39やオペレータカードに内蔵されているフェリカチップ39a(
図4参照)、3つ目は一般カード10と会員カード11に内蔵されているマイフェア(Mifare:登録商標)チップ10a,11aの3つである。この内、POS7では、磁気ストライプ及びフェリカチップ39aは読取専用であるのに対して、マイフェアチップ10a,11aは読取対象に加えて書込対象でもある。つまり、磁気ストライプやフェリカチップ39aにはPOS7が読取専用とする会員IDや端末ID等のID(ICチップのIDや端末自体のID等、記録媒体の識別情報に相当)等のID(識別情報、価値情報に相当)が記録されているのに対して、マイフェアチップ10a,11aには遊技装置2での貸出機能に応じた残高(貨幣価値に相当)を示す残高情報(価値情報に相当)や遊技者が獲得した持玉(獲得価値に相当)を示す持玉情報(一般カード10のみの場合で価値情報、第1価値情報に相当)等が記録されているからである。尚、POS7では景品交換処理時に一般カード10或いは会員カード11に記録されている残高を処理することはないが、残高照会や残高をクリア可能とするために残高情報は持玉情報と同様に読書(通信)対象となる。また、ICチップの読書きの処理速度についてはフェリカチップの方がマイフェアチップよりも早く、その分コストも高いことから、フェリカチップは携帯端末39に用いられ、マイフェアチップはカードに用いられるのが一般的である。尚、会員カード11と同様に管理装置6では携帯端末39の端末IDに対応付けて貯玉や残高を管理している。この場合、会員IDと端末IDとを対応付けていずれを受付けても同じ貯玉や残高を利用可能としても良いし、ID別に貯玉や残高を対応付けて管理しても良い。
【0039】
(第1RW8について)
図5は第1RW8の斜視図である。第1RW8はPOS7と接続可能に設けられており、タッチパネル式の液晶表示部40(受付手段に相当)、携帯端末39、一般カード10或いは会員カード11、従業員承認用のオペレータカード等に内蔵されたICチップと非接触通信するICチップ通信部41(第1通信手段に相当)、会員カード11を取込んで固定的に受付可能な会員カード読取部42(読取手段に相当)等を有する。尚、固定的とは、内部に取込んだ一般カード10或いは会員カード11を位置決め状態とするという意味で、第1RW8のICチップ通信部41による非接触通信のように一般カード10或いは会員カード11が移動可能な非固定的と対比する概念である。
【0040】
ICチップ通信部41は、
図6に示すように第1RW8上に携帯端末39や一般カード10或いは会員カード11を載置、或いは近接させた状態、即ち、少なくとも載置した場合にそれらに内蔵されたICチップと非接触通信するものである。
会員カード読取部42は、カード挿入口43(第1挿入口に相当)に挿入された会員カード11の磁気ストライプから磁気情報を読取る(第3処理に相当)ものである。
液晶表示部40は各種情報を表示可能であるが、
図7に示すように暗証番号の入力が必要な場合には暗証番号の入力受付(認証操作に相当)も可能となっている。
【0041】
(第2RW9について)
図8は第2RW9を示す斜視図である。第2RW9はPOS7と接続可能に設けられており、カード通信部44(第2通信手段に相当)を備え、一般カード10或いは会員カード11をカード挿入口45(第2挿入口に相当)から受付可能である。カード通信部44は、カード挿入口45から挿入された一般カード10或いは会員カード11に内蔵されているマイフェアチップ10a,11aと非接触通信するものであり、主に一般カード10に記録されている持玉情報の読書きを行う。
【0042】
以上のようにPOS7には第1RW8及び第2RW9を接続可能であるが、POS7には遊技装置2にて発行されるレシートや景品のバーコードを読取るためのスキャナ36も接続されるので、合計3つの通信(読取)装置(第1RW8、第2RW9、スキャナ36)が接続可能であり、その場合には4つの通信(読取)手段(ICチップ通信部41、会員カード読取部42、カード通信部44、スキャナ36)が設けられることになる。
【0043】
(第1RW8及び第2RW9の設置)
第1RW8と第2RW9とは各々通信線を介してPOS7と接続して情報の送受信を行い、両者を設置する場合、例えば
図3に示すように第1RW8は遊技者に対してカード挿入口43を向ける一方、
図2に示すように第2RW9は従業員に対してカード挿入口45を向けて設置される。これは、第1RW8のカード挿入口43に対する会員カード11の挿入操作は遊技者による操作、携帯端末39、一般カード10或いは会員カード11の載置操作は従業員による操作を前提とし、第2RW9のカード挿入口45に対する一般カード10或いは会員カード11の挿入操作は従業員による操作を前提としているからである。
【0044】
(景品交換処理)
POS7は、一般カード10により特定される遊技価値(持玉数や貯玉数)と会員カード11により特定される遊技価値とを合算して景品交換処理を実行可能となっている。即ち、第1RW8や第2RW9は、一般カード10がICチップ通信部41やカード通信部44にて受付けられると、その一般カード10に記録されている持玉情報を読取ってPOS7に出力する。また、第1RW8は、会員カード11が会員カード読取部42にて受付けられると、遊技者からの暗証番号の入力を待機し、遊技者からの暗証番号の入力を受付けると、会員カード11を特定可能なカード情報及び当該受付けた暗証番号をPOS7に出力する。
【0045】
POS7は、第1RW8や第2RW9から持玉情報を入力すると、持玉情報により特定される一般カード10のIDと持玉数を管理装置6に送信し、管理装置6にて管理する持玉と整合が取れているかを確認し、取れている場合には第1液晶表示部33にその持玉数を表示して景品交換処理を可能とする。即ち、持玉は一般カード10の持玉情報により管理装置6に問合せるか否かに関わらず特定可能であるもの、管理装置6とPOS7とが接続状態にあるオンライン状態では、一般カード10と管理装置6との持玉が整合していることを条件として景品交換を行うことでセキュリティを保つ一方、オンライン状態ではないオフライン状態では一般カード10の持玉情報により管理装置6に問合せずとも持玉を特定可能としている。そして、POS7は、景品交換の終了時点で残った持玉数が予め設定される基準数(例えば30玉)よりも少なければ、その余り玉を取込み、従業員は、一般カード10を回収する。第1RW8からカード情報及び暗証番号を入力した場合は、当該カード情報及び暗証番号を管理装置6に送信し、その会員カード11に対応して記憶されている貯玉数を管理装置6から受信して第1液晶表示部33に表示して景品交換処理を可能とする。この場合、POS7は、景品交換処理を終了した時点で貯玉数が残っているときは、会員カード11の貯玉として管理装置6に記憶する。
【0046】
(カード排出)
POS7は、第1RWの会員カード読取部42、或いは第2RW9のカード通信部44に挿入された一般カード10或いは会員カード11を景品交換処理の終了操作に応じて排出するが、例えば持玉を合算して景品交換処理を行う場合には、別途操作(例えば合算操作)に応じて一般カード10或いは会員カード11を排出し、次の持玉が対応付けられた一般カード10或いは会員カード11を受付ける。
【0047】
(情報更新処理)
POS7は、第1RW8または第2RW9において一般カード10を受付けた場合、一般カード10のマイフェアチップ10aから持玉情報を読取り、一旦、持玉が0となるようにマイフェアチップ10aの持玉情報を書換える(第1処理に相当)。即ち、一般カード10の持玉を初期値とすることを条件にPOS7へと一般カード10の持玉を取込む。そして、景品交換処理にて返却する獲得価値(余り遊技価値)が生じた場合には、その持玉情報が返却分を示すように書換える(第1処理に相当)。一方、第1RW8または第2RW9において会員カード11や携帯端末39を受付けた場合、遊技場外への持出が前提となる会員カード11や携帯端末39等には残高情報は記録可能であるのに対して遊技者の貯玉を示す貯玉情報は記録することが条例等により禁止されているため、上述した通り、管理装置6にて端末ID等に対応付けて貯玉等を管理していることから、ICチップ通信部41にて携帯端末39から端末IDを読取った場合には(第2処理に相当)、その読取った端末IDに対応する貯玉情報等を管理装置6から受信して景品交換処理を行う。
【0048】
(持玉と貯玉の合算処理)
POS7は、一般カード10に記録されている持玉数と会員カード11による貯玉数との合算操作が行われた場合は、一般カード10から読取った持玉数と管理装置6から受信した貯玉数とを合算して第1液晶表示部33に表示して景品交換処理を可能とする。この場合、POS7は、景品交換処理を終了した時点で持玉数が残っているときは、会員カード11の貯玉として管理装置6に記憶し、従業員は、一般カード10を回収する。
【0049】
(持玉と持玉の合算処理)
POS7は、第2RW9のカード通信部44において一般カード10の受付中に次の一般カード10を受付けるべく排出操作があった場合は、当該受付中の一般カード10を排出して次の一般カード10の受付けを待機する一方、一般カード10の受付中に景品交換処理を終了するための終了操作があった場合も、当該受付中の一般カード10を排出して次の一般カード10の受付けを待機する。そして、POS7は、一般カード10の排出後に次の一般カード10の受付けがあった場合には、その排出した一般カード10と、次に受付けた一般カード10の双方により特定される持玉を合算して同一の景品交換処理にて処理する。一方、終了操作に応じて受付中の一般カード10を排出し、次の一般カード10を受付けた場合には、その双方の一般カード10により特定される持玉を異なる景品交換処理にて処理する。
【0050】
(第1RW8及び第2RW9の接続設定)
管理装置6での操作入力に応じて、第1RW8を接続するのに対して第2RW9を接続しない第1接続か、第1RW8と第2RW9との双方を接続する第2接続かをPOS単位で設定する。即ち、POS7毎に、第2RW9を接続しない第1接続方法(第1RW8単設)と第2RW9を接続する第2接続方法(第2RW9併設)とを選択する。管理者は、利用したい接続方法に合わせてPOS単位で設定を行い、第1RW8はPOS7と接続する一方、第2RW9は設定に応じて接続する。このように、本実施形態では操作入力に応じた設定処理により、第1接続と第2接続とのいずれの接続状況かを特定するようにしている。
【0051】
第1接続方法或いは第2接続方法に関わらず、会員カード11の磁気情報を第1RW8の会員カード読取部42により読取る。第1接続方法では第2RW9が接続されないため、携帯端末39に内蔵されたフェリカチップ39aと一般カード10或いは会員カード11に内蔵されたマイフェアチップ10a,11aのチップ情報をICチップ通信部41にて処理する。即ち、会員カード読取部42にて会員カード11の磁気情報を読取、当該会員の貯玉等を特定して景品交換処理を行う一方、ICチップ通信部41では、一般カード10或いは会員カード11のマイフェアチップ10a,11aへのチップ情報の読書きを可能とする。
【0052】
ところで、上述したように会員カード読取部42は磁気情報の読取機能だけが設けられる一方、ICチップ通信部41にはチップ情報を通信対象とする機能として読取機能だけでなく、書込機能も設けられるため、一般カード10或いは会員カード11を第1RW8に載置、或いは近接するだけで、チップ情報の書込みを行うことが出来る。この場合、一般カード10或いは会員カード11の第1RW8に対する載置操作、或いは近接操作は従業員が遊技者から預かって行うことが基本であるが、第1RW8は会員の暗証番号の入力の受付けを行うため、遊技者に向けて設けられており、ICチップ通信部41に対する操作を遊技者自身が勝手に行ってしまうことがある。このような場合、マイフェアチップ10a,11aの通信速度は比較的遅いことから、操作に慣れていない遊技者が一般カード10或いは会員カード11に対するチップ情報の書込中に書込みが終了したと誤認して、一般カード10或いは会員カード11をICチップ通信部41から移動させることが往々にあり、そのような場合に書込エラーが生ずる虞が多分に生じる。
【0053】
このような書込エラーを考慮した接続方法が、第2RW9を併せて設置する第2接続方法である。第2接続方法では、第1RW8に加えて第2RW9をPOS7と接続し、第1接続方法にて第1RW8が行う情報の読書きの一部を第2RW9が行う一方、第2RW9が行う情報の読書きの少なくとも一部を第1RW8にて抑制している。
【0054】
具体的には、一般カード10或いは会員カード11に内蔵されているマイフェアチップ10a,11aに対する読書きに関しては、第1RW8のICチップ通信部41ではなく第2RW9のカード読取部44にて処理するように、第1RW8のICチップ通信部41における読書きを抑制する。つまり、第2接続方法では、携帯端末39に対する読取りは第1RW8のICチップ通信部41にて処理し、一般カード10或いは会員カード11に対する読書きは第2RW9のカード読取部44にて処理する。
【0055】
このような第1RW8での抑制処理は、ICチップ通信部41での読書中における遊技者による一般カード10或いは会員カード11の移動防止のためが主な理由であるが、第2RW9のカード読取部44での読書中に第1RW8のICチップ通信部41にて他の一般カード10或いは会員カード11が載置、或いは近接された場合におけるPOS7側の処理負担を軽減することにも有効である。即ち、POS7では上述した通り一度の景品交換処理にて複数の一般カード10或いは会員カード11の持玉を合算して処理可能であるものの、同時に複数の一般カード10或いは会員カード11を受付けた場合には書込エラーを起こす場合があり、その処理負担を軽減するために上記の抑制処理は有効である。また、第1RW8のICチップ通信部41の処理が抑制されるため、上記のように処理中に遊技者が一般カード10或いは会員カード11を移動させることによる書込エラー防止も効果的に抑制出来る一方、携帯端末39やオペレータカード等の書込みを行わない場合には第1RW8上にそれらを載置するだけでチップ情報の読取りが可能となり、その利便性を損なうことはない。
【0056】
このように、POS7は、第1接続の場合、第2RW9が接続されないので、携帯端末39に内蔵されたフェリカチップ39aの読取りに加えて、一般カード10や会員カード11に内蔵されたマイフェアチップ10a,11aの第1RW8による読書きを許容する。
【0057】
一方、第2接続の場合、第2RW9が接続されるので、一般カード10や会員カード11に内蔵されたマイフェアチップ10a,11aの第2RW9による読書きを許容するが、第1RW8においては第2RW9にて許容した書込み(更新)の少なくとも一部であるマイフェアチップ10a,11aへの読書きを抑制する。
【0058】
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することが出来る。
POS7に対して第1RW8単設、或いは第1RW8に加えて第2RW9を併設して接続可能とし、第2RW9併設した場合には第1RW8単設の場合に許容していた一般カード10或いは会員カード11に対する読書きを抑制し、第2RW9に一般カード10或いは会員カード11に対する読書きを許容するようにしたので、導入費用や設置場所等に余裕がある第2接続時には、書込エラーが生ずる更新、即ち情報の書込処理を対象として抑制処理を行い、固定的に一般カード10或いは会員カード11を受付けることで書込エラーの頻度を軽減する一方、導入費用等に余裕がなく、第2接続が選択出来ない第1接続時には、第2RW9を接続せずに第1RW8にて読取りや書込みを行えるので汎用性に優れ、更に、第2接続時には抑制処理により、同時に複数の一般カード10の受付けの防止や、安定的な更新処理を期待出来るようになる。また、ICチップに書込み処理を行わない場合であっても、例えばマイフェアチップとフェリカチップとの読取速度を比較するとフェリカチップの方が早く、フェリカチップの読取りが完了する程度の時間にてマイフェアチップの読取りも完了したと誤認して記録媒体を移動させる場合等にも対応出来る場合もある。
【0059】
第2接続時には持玉の更新に応じて情報の書換えが必要な一般カード10の持玉の更新を抑制するようにしたので、書込エラーの頻度をより軽減出来る。
第1RW8のICチップ通信部41は一般カード10或いは会員カード11を載置、或いは近接により受付可能である一方、第2RW9のカード読取部44は一般カード10或いは会員カード11を筐体内に取込むことにより受付可能としたので、エラーの発生頻度の低い携帯端末39からIDの読取りを抑制処理の対象から除外出来、抑制処理を行っても従業員の処理上の煩わしさを軽減出来る。
【0060】
第1RW8のカード挿入口43と、第2RW9のカード挿入口45とを異なる方向へと配置可能としたので、第2接続時に、第1RW8のカード挿入口43を遊技者に向けて遊技者からの会員カード11の挿入を促進する一方、第2RW9のカード挿入口45を従業員側に向けて遊技者から預かった一般カード10或いは会員カード11の挿入を促進すると共に、遊技者側に第1RW8を設けたとしても、抑制処理により一般カード10或いは会員カード11の載置による読書処理が抑制されるため、遊技者による一般カード10或いは会員カード11の移動を防止出来、このような場合でも安定的な更新処理を期待出来る。
【0061】
一般カード10の持玉情報が景品交換処理の終了前に更新されるので、例えば第1接続時における持玉情報の書換時に書込エラーが生じた場合であってもリスクを軽減出来る。
複数の一般カード10の持玉を合計して一度の景品交換処理する合算処理を行う場合には排出操作により一般カード10を排出して次の一般カード10を受付ける一方、通常の景品交換処理では終了操作により次の一般カード10の受付待機状態となるので、一般カード10を固定的に受付けるべく第2RW9を採用した場合でも、その操作負担を軽減出来る。
【0062】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張したり、各変形例を上記実施形態と組合せたり、各変形例を組合せるようにしても良い。
第2RW9のカード読取部44について、カード挿入によりカードを固定した上で読書きを行う構成を例示したが、例えば、カードに対応する枠等を設け、その枠にカードを固定した上で読書きを行う等、カードの移動を防止すればどのような固定方法でも構わない。また、読取りや書込後はカードを排出することを例示したが、排出せずに第2RW9の筐体内に複数枚を貯留する構成としても良い。
【0063】
第1RW8のICチップ通信部41について、非接触の構成、即ち、少なくとも第2RW9のICチップ通信部41上に載置した場合に読書きを行う構成により非固定的に受付けることを例示したが、例えばICチップ通信部41にカードをスライドさせることで読取る等、非固定的であればどのような受付方法を採用しても良い。
【0064】
一般カード10について、持玉をカードへの書込みと管理装置6での記憶との双方にて記録する構成としたが、カードの持玉情報のみで管理するようにしても良い。即ち、管理装置6とPOS7または遊技装置2等の一般カード10を処理する端末装置とが通信不能(所謂オフライン)の場合も含み、管理装置6に問合せるか否かに関わらず持玉を特定可能であればどのような構成としても良い。
【0065】
読書対象として、磁気情報、フェリカチップ、マイフェアチップを例示したが、他のICチップや記録手段を採用した記録媒体を採用しても勿論良い。また、磁気情報やフェリカチップについて、読取専用としたが、書込みに対応しても勿論良い。また、書込み等の更新を行わず、紙を記録媒体としてバーコードを印字するような所謂レシートの読取りと同様に、ICチップの読取りのみを通信処理として実行する通信装置を対象としても良い。
【0066】
第2接続とした場合、ICチップ通信部41の一部の処理(マイフェアチップに関わる処理)を抑制するようにしたが、全ての処理を抑制しても良い。また、例えばマイフェアチップの内、一部の処理(例えば一般カード10の読取り)は抑制するが、残りの処理(例えば会員カード11の残高の読取り)は抑制しないようにしても良い。
【0067】
第1接続と第2接続とを管理装置6における設定操作にて接続状況を特定することを例示したが、例えば第1RW8と第2RW9との接続状況により直接的に特定したり、POS7における操作に応じて特定したりする等、どのような特定方法により第1接続と第2接続とのいずれの接続状況かを特定しても良い。また、POS6単位で接続状況の設定や特定を行うことを例示したが、遊技場単位、或いは複数のPOS6をグループ化し、そのグループ単位で設定や特定を行う等、その設定や特定単位はどのようにしても良い。尚、設定操作により接続状況を特定する等の場合、実際の接続状況に関わらず設定情報により接続状況を特定しても勿論良い。
【0068】
例示した設定値は予め設定されれば、遊技場管理者が任意に設定しても、管理装置6の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。
記録媒体としてカードを例示したが、有価価値を特定可能な情報を記録可能であれば例えばコイン等の他の記録媒体であっても良い。また、例えば会員管理を行わないシステムに対応すべく、会員カード読取部のない第1RWを採用しても良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用する等して間接的に特定しても良い。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。
【0069】
対象となる遊技機は遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機やスロットマシン等も採用できる。尚、所謂封入式等を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。また、封入式等の場合、有価価値を遊技に消費出来る状態とすることが遊技に使用可能な遊技価値を付与する対価付与処理となる。
【0070】
例示した処理はPOSだけでなく管理装置等、どのような機器により行っても良い。また、例えば貯玉の管理を管理装置ではなくPOSにて行っても良い。即ち、POSとして管理装置と交換装置とを兼用しても良い。更に変形例を含む例示した構成をどのように組合わせても良い。