【実施例】
【0313】
式(I)のカチオン性脂質
以下の実施例は本発明を例示するためのものであり、限定するものと解釈されるべきではない。温度は摂氏度で与えられる。特に別の指定がなければ、すべての蒸発的濃縮は、好ましくは約15mmHg〜100mmHg(=20〜133mbar)で減圧下で行われる。最終生成物、中間体、および出発物質の構造は、例えば標準的な分析方法、例えば微量分析や分光特性、例えばMS、IR、またはNMRにより確認される。使用される略語は、当技術分野で慣用のものであり、そのうちのいくつかは以下に定義される。
【0314】
フラッシュカラム精製は、好ましくは均一組成または勾配組成の適切な溶離液を用いるシリカゲル上で行われる。
【0315】
HPLC分析は、特に別の指定がなければ、Waters Atlantis dC18カラム(4.6×150mm、3mm)で、勾配溶出(0.1%v/vのトリフルオロ酢酸で修飾した水中の0%〜95%のアセトニトリルを20分かけて1.4mL/分の流速で)行われる。
【0316】
1HNMRスペクトルは、Bruker Avance I I 400 MHzの分光計で記録した。すべての化学シフトはテトラメチルシランに対する百万分率(δ)で報告されている。以下の略語が信号パターンを示すために使用される:S=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、qはカルテット=、quin=クインテット、M=マルチプレット、br=ブロード。ES−MSデータは、Agilent 1 100液体クロマトグラフィー上に2重電子噴霧イオン化源を備えたWaters LTC Premier質量分析計を用いて記録した。スルファジメトキシン[Sigma、m/z=311.0814(M+1)]は、LockSpray(登録商標)を介して3回毎のスキャンで得られた基準として使用した。
【0317】
略語
C 摂氏
DCM ジクロロメタン
deg 度
DIEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EDC 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
ES−MS 電子噴霧質量分析
EtOAc 酢酸エチル
EtOAc エタノール
g グラム
h 時間
HATU 2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HOBt ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
kg キログラム
L リットル
LAH 水素化アルミニウムリチウム
LC 液体クロマトグラフィー
LCMS 液体クロマトグラフィーおよび質量分析
MeOH メタノール
MS 質量分析
mbar ミリバール
min 分
mL ミリリットル(複数可)
mm ミリメートル
μΜ マイクロモル
m/z 質量対電荷比
nm ナノメートル
nM ナノモル
N 規定
NaOEt ナトリウムエチロキシド
NMP N−メチルピロリドン
NMR 核磁気共鳴
Pd/C パラジウム担持活性炭
PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2 1,1−はビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体
psi 平方インチ当たりのポンド
ppm 百万分率
pTsOH p−トルエンスルホン酸
quin クイントプレット
rac ラセミ体
Rt 保持時間
TBAF フッ化テトラブチルアンモニウム
TBDPS tert−ブチルジフェニルシリルエーテル
TBTU O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
TCEP トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
THP テトラヒドロピラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
TMS−CN トリメチルシリルシアニド
TsOH トシル酸
【0318】
実施例1の合成:
中間体1a: 3,5−ビス((Z)−オクタデカ−9−エン−1−イルオキシ)ベンズアルデヒド
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0319】
DMF(40mL)を含有するフラスコに、3,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド(2g,14.2mmol),炭酸カリウム(5.88g,42.6mmol)およびオレイルメシレート(11.3g,32.6mmol)を加えた。生じた混合物を一晩攪拌しながら80℃に加熱した。反応物を冷却し、水と酢酸エチルを加えた。有機層を採取し、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。混合物を濾過し、減圧下で濾液を濃縮して粗物質を得て、これを、シリカ上でヘプタン/EtOAcを溶離液として用いて精製して、所望の生成物8.53gを得た。
TLC(シリカゲル,ヘプタン中10% EtOAc): Rf=0.56.
【0320】
実施例1の化合物: 1−(3,5−ビス((Z)−オクタデカ−9−エン−1−イルオキシ)フェニル)−N,N−ジメチルメタンアミン
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
中間体1a(4g,6.26mmol)をEtOH(25mL)中で攪拌し、塩酸ジメチルアミン(1.02g,12.5mmol)を加え、次にTEA(1.21mL,8.76mmol)とチタニウムテトライソプロポキシド(1.8mL,6.3mmol)を加えた。生じた混合物を室温で3時間攪拌し、水素化ホウ素ナトリウム(355mg,9.39mmol)を一回で加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。MeOH (8.94mL,62.6mmol)中の7Nアンモニアで反応をクエンチし、生じた白色スラリーをセライトによりDCM洗浄を用いて濾過した。濾液を減圧下で濃縮して粗物質を得て、これを、シリカ上でヘプタン中0〜50%のEtOAcで精製して、所望の生成物2.66gを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 6.46 (d, J = 2.0 Hz, 2 H), 6.36 (t, J = 2.5 Hz, 1 H), 5.41 - 5.31 (m, 4 H), 3.93 (t, J = 6.9 Hzm 4 H), 3.34 (s, 2 H), 2.24 (s, 6 H), 2.09 - 1.98 (m, 8 H), 1.81 - 1.69 (m, 4 H), 1.50 - 1.21 (m, 44 H), 0.89 (t, J = 7.0 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 668.8 (MH+).
【0321】
実施例2〜7は、実施例1の調製で使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0322】
実施例2: 1−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)−N,N−ジメチルメタンアミン
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 6.46 (d, J = 2.5 Hz, 2 H), 6.35 (t, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.44 - 5.30 (m, 8 H), 3.93 (t, J = 6.5 Hz, 4 H), 3.34 (s, 2 H), 2.78 (t, J = 6.2 Hz, 4 H), 2.24 (s, 6 H), 2.13 - 1.99 (m, 8 H), 1.81 - 1.71 (m, 4 H), 1.49 - 1.23 (m, 32 H), 0.90 (t, J = 6.8 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 664.9 (MH+).
【0323】
実施例3: 2,2’−((3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ベンジル)アザネジイル)ジエタノール
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 6.46 - 6.44 (m, 2 H), 6.38 - 6.34 (m, 1 H), 5.44 - 5.29 (m, 8 H), 3.92 (t, J = 6.5 Hz, 4 H), 3.69 - 3.63 (m, 6 H), 2.82 - 2.71 (m, 8 H), 2.12 - 2.00 (m, 8 H), 1.82 - 1.70 (m, 4 H), 1.51 - 1.22 (m, 32 H), 0.90 (t, J = 6.9 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 724.6 (MH+).
【0324】
実施例4: 1−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ベンジル)ピロリジン
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 6.52 - 6.47 (m, 2 H), 6.36 - 6.32 (m, 1 H), 5.47 - 5.26 (m, 8 H), 3.93 (t, J = 6.6 Hz, 4 H), 3.55 (s, 2 H), 2.83 - 2.74 (m, 4 H), 2.57 - 2.47 (m, 4 H), 2.14 - 2.00 (m, 8 H), 1.86 - 1.70 (m, 8 H), 1.52 - 1.21 (m, 32 H), 0.90 (t, J = 6.8 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 690.5 (MH+).
【0325】
実施例5: 1−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ベンジル)アゼチジン−3−オール
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 6.49 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 6.42 (t, J = 2.1 Hz, 1 H), 5.33 - 5.47 (m, 7H), 4.46 (tt, J = 6.7, 3.6 Hz, 1 H), 3.94 (t, J = 6.7 Hz, 4H), 3.76 - 3.85 (m, 4H), 3.59 (d, J = 10.3 Hz, 2H), 2.80 (t, J = 6.5 Hz, 4H), 2.00 - 2.12 (m, 8H), 1.78 (dtd, J = 7.8, 6.8, 5.8 Hz, 4H), 1.41 - 1.51 (m, 4H), 1.25 - 1.41 (m, 27H), 0.83 - 0.95 (m, J = 6.8, 6.8 Hz, 5H) ppm.
ES-MS m/z = 692.5 (MH+).
【0326】
実施例6: 2−((3,5−ビス((Z)−オクタデカ−9−エン−1−イルオキシ)ベンジル)(メチル)アミノ)酢酸エチル
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.50 (s, 2 H), 6.36 (s, 1 H), 5.39-5.32 (m, 4 H), 4.18 (q, J = 7.0 2 H), 3.92 (t, J = 6.5 Hz, 4 H), 3.60 (s, 2 H), 3.24 (s, 2 H), 2.40 (s, 3 H), 2.10-1.95 (m, 8 H), 1.80-1.60 (m, 4 H), 1.50-1.15 (m, 47 H), 0.88 (t, J = 7.0 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 740.9 (MH+).
【0327】
実施例7: 1−(3,5−ビス((Z)−オクタデカ−9−エン−1−イルオキシ)ベンジル)ピロリジン
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.53 (s, 2 H), 6.35 (s, 1 H), 5.38-5.30 (m, 4 H), 3.92 (t, J = 6.5 Hz, 4 H), 3.62 (s, br, 2 H), 2.62 (m, 4 H), 2.10-1.95 (m, 8 H), 1.90-1.80 (m, 4 H), 1.80-1.65 (m, 4 H), 1.50-1.20 (m, 43 H), 0.87 (t, J = 7.0 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 694.9 (MH+).
【0328】
実施例8: 2−((3,5−ビス((Z)−オクタデカ−9−エン−1−イルオキシ)ベンジル)(メチル)アミノ)酢酸
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
ジオキサン(7mL)中の実施例6からの化合物の溶液(160mg,0.22mmol)に、50% HCl液(6.57mL)を加えた。混合物を一晩加熱還流し、次に室温まで冷却した。揮発物を減圧下で除去し、生じた物質を、強陽イオン交換樹脂を使用し、次に、カラムクロマトグラフィーにより、シリカ上でDCM/MeOHを溶離液として用いて精製して、所望の生成物123mgを得た。
【0329】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.34 (s, br, 1 H), 6.57 (s, 2 H), 6.42 (s, 1 H), 5.38-5.30 (m, 4 H), 4.17 (s, 2 H), 3.87 (t, J = 6.5 Hz, 4 H), 3.51 (s, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.10-1.95 (m, 8 H), 1.80-1.60 (m, 4 H), 1.50-1.15 (m, 44 H), 0.87 (t, J = 7.0 Hz, 6 H) ppm.
13C NMR (100 MHz, CDCl
3) δ 168.6, 160.6, 132.3, 129.9, 129.7, 109.0, 101.8, 68.1, 60.0, 57.6, 41.1, 31.8, 29.7, 29.5, 29.5, 29.4, 29.4, 29.2, 29.2, 27.2, 26.0, 22.6, 14.1 ppm.
【0330】
実施例9の合成:
中間体9a: ((2−(3,5−ビス((Z)−オクタデカ−9−エン−1−イルオキシ)フェニル)−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
MePh(30mL)中の中間体1a(1g,1.56mmol)に、TBDPS保護されたグリセロール(0.52g,1.56mmol)とTsOH一水和物(0.03g,0.16mmol)とを加えた。混合物を一晩加熱還流し、次に室温まで冷却した。揮発物を減圧下で除去し、生じた物質を、シリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物を含有する混合物1.28gを得た。
TLC(シリカゲル,ヘプタン中10%酢酸エチル): Rf=0.45.
【0331】
中間体9b: (2−(3,5−ビス((Z)−オクタデカ−9−エン−1−イルオキシ)フェニル)−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の中間体9aの溶液(1.28g,1.34mmol)に、TBAF(9.9mL,THF中1.0M,9.93mmol)を加えた。生じた溶液を室温で一晩攪拌した。揮発物を減圧下で除去し、生じた物質を、シリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物638mg(67%)を得た。
TLC(シリカゲル,ヘプタン中50%酢酸エチル): Rf=0.65.
【0332】
中間体9c: (2−(3,5−ビス((Z)−オクタデカ−9−エン−1−イルオキシ)フェニル)−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルメタンスルホネート
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(20mL)中の中間体9bの溶液(638mg,0.895mmol)に、DIEA(0.78mL,4.5mmol)とMsCl(0.35mL,4.5mmol)とを加えた。生じた溶液を30分間攪拌した。揮発物を減圧下で除去し、生じた物質をさらに精製することなく使用した。
ES-MS m/z = 791.4 (MH+).
【0333】
実施例9の化合物: 1−((2−(3,5−ビス((Z)−オクタデカ−9−エン−1−イルオキシ)フェニル)−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)ピロリジン
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
中間体9cの溶液(708mg,0.895mmol)をピロリジン(3.0mL,36.2mmol)に溶解し、マイクロ波反応器中で140℃に加熱した。揮発物を減圧下で除去し、生じた物質を、シリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物292mgを得た。
【0334】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.62 (dd, J = 6.0 Hz, 2.5 Hz, 2 H), 6.44-6.42 (m, 1 H), 5.89 (s, 0.50 H), 5.75 (s, 0.50 H), 5.37-5.35 (m, 4 H), 4.42-4.33 (m, 1 H), 4.26-4.23 (m, 0.50 H), 4.12 (dd, J = 7.8 Hz, 6.8 Hz, 0.50 H), 3.93 (t, J = 6.3 Hz, 4 H), 3.80 (dd, J = 7.8 Hz, 6.8 Hz, 0.50 H), 3.71-3.67 (m, 0.50 H), 2.81-2.73 (m, 2 H), 2.65-2.57 (m, 4 H), 2.05-2.00 (m, 8 H), 1.81-1.73 (m, 8 H), 1.48-1.27 (m, 44 H), 0.89 (m, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 766.6 (MH+).
【0335】
実施例10と11は、実施例9の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0336】
実施例10: 1−(2−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)−1,3−ジオキソラン−4−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.59 - 6.65 (m, 2H), 6.44 (t, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.75 (s, 1 H), 5.32 - 5.44 (m, 6H), 4.32 - 4.42 (m, 1 H), 4.08 - 4.18 (m, 1 H), 3.94 (t, J = 6.5 Hz, 4H), 3.78 (dd, J = 8.0, 6.5 Hz, 1 H), 2.74 - 2.83 (m, 4H), 2.51 - 2.66 (m, 2H), 2.31 - 2.37 (m, 6H), 2.00 - 2.1 1 (m, 8H), 1.68 - 1.85 (m, 6H), 1.20 - 1.50 (m, 32H), 0.84 - 0.93 (m, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 736.5 (MH+).
【0337】
実施例11: 1−((2−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)ピペリジン
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.63 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 6.45 (t, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.74 (s, 1 H), 5.29 - 5.48 (m, 8H), 4.38 (t, J = 6.1 Hz, 1 H), 4.07 - 4.15 (m, 1 H), 3.96 (t, J = 6.6 Hz, 4H), 3.78 (dd, J = 8.1 , 6.6 Hz, 1 H), 2.80 (t, J = 6.3 Hz, 4H), 2.62 - 2.72 (m, 1 H), 2.50 - 2.62 (m, 4H), 2.40 - 2.50 (m, 2H), 2.08 (d, J = 7.1 Hz, 4H), 1.70 - 1.83 (m, 4H), 1.53 - 1.70 (m, 7H), 1.23 - 1.53 (m, 34H), 0.91 (t, J = 7.1 Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z 776.7 (MH+).
【0338】
実施例12: (2−(3,5−ビス((Z)−オクタデカ−9−エン−1−イルオキシ)フェニル)−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル2−(ジメチルアミノ)アセテート
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(30mL)中の中間体9bの溶液(2.42g,3.39mmol)に、N,N−ジメチルグリシン(0.38g,3.73mmol)、次にHATU(1.55g,4.07mmol)とピリジン(1.1mL,13mmol)とを加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。揮発物を減圧下で除去し、生じた物質を、シリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物1.14mgを得た。
【0339】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.60 (dt, J = 8.8 Hz, 2.0 Hz, 2 H), 6.44-6.41 (m, 1 H), 5.87 (s, 0.33 H), 5.73 (s, 0.33 H), 5.45 (s, 0.33 H), 5.36-5.30 (m, 4 H), 4.74 (m, 0.33 H), 3.91 (m, 0.33 H), 3.76 (m, 0.33 H), 4.50-4.06 (m, 4 H), 3.91 (t, J = 6.5 Hz, 4 H), 3.31 (s, 0.66 H), 3.22 (s, 0.66 H), 3.19 (s, 0.66 H), 2.38 (s, 2 H), 2.36 (s, 2 H), 2.34 (s, 2 H), 2.04-1.99 (m, 8 H), 1.78-1.71 (m, 4 H), 1.50-1.26 (m, 44 H), 0.87 (t, J = 7.0 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 798.5 (MH+).
【0340】
実施例13の合成:
中間体13a:(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)メタノール
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)とMeOH(5mL)中の中間体1a(1.5g,2.4mmol)に、水素化ホウ素ナトリウム(0.116g,3.07mmol)を加えた。生じた混合物を一晩攪拌し、次にMeOHと水でクエンチした。生じた物質を酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥した。この物質をデカントし、揮発物を減圧下で除去した。この物質をさらに精製することなく次の工程で使用した。
【0341】
実施例13の化合物: 3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ベンジル4−(ジメチルアミノ)ブタノエート
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(5mL)中の中間体13a(486mg,0.762mmol)に、4−ジメチルアミノブタン酸(100mg,0.762mmol)、次にDIEA(0.32mL,1.83mmol)、DMAP(50mg,0.41mmol)およびEDC(175mg,0.92mmol)を加えた。生じた混合物を室温で一晩攪拌し、直接シリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物319mg(56%)を得た。
【0342】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.48 - 6.45 (m, 2H), 6.41 - 6.38 (m, 1 H), 5.44 - 5.29 (m, 8 H), 5.04 (s, 2 H), 3.92 (t, J = 6.5 Hz, 4 H), 2.81 - 2.75 (m, 4 H), 2.41 (t, J = 7.5 Hz, 2 H), 2.29 (t, J = 7.3 Hz, 2 H), 2.21 (s, 6 H), 2.10 - 2.00 (m, 8 H), 1.87 - 1.71 (m, 6 H), 1.51 - 1.23 (m, 32 H), 0.90 (t, J = 6.8 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 750.7 (MH+).
【0343】
実施例14〜17 は、実施例13の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0344】
実施例14: 3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ベンジル3−(ジメチルアミノ)プロパノエート
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.49 - 6.46 (m, 2 H), 6.42 - 6.39 (m, 1 H), 5.44 - 5.29 (m, 8 H), 5.05 (s, 2 H), 3.93 (t, J = 6.8 Hz, 4 H), 2.82 - 2.75 (m, 4 H), 2.68 - 2.61 (m, 2 H), 2.59 - 2.52 (m, 2H), 2.25 (s, 6 H), 2.12 - 2.01 (m, 8 H), 1.82 - 1.71 (m, 4 H), 1.52 - 1.23 (m, 32 H), 0.90 (t, J = 6.8 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 736.8 (MH+).
【0345】
実施例15: 3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ベンジル2−(ジメチルアミノ)アセテート
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.51 - 6.46 (m, 2 H), 6.42 - 6.39 (m, 1 H), 5.46 - 5.29 (m, 8 H), 5.09 (s, 2 H), 3.92 (t, J = 6.5 Hz, 4 H), 3.23 (s, 2 H), 2.83 - 2.75 (m, 4 H), 2.37 (s, 6 H), 2.12 - 2.00 (m, 8 H), 1.83 - 1.70 (m, 4 H), 1.50 - 1.23 (m, 32 H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 722.4 (MH+).
【0346】
実施例16: 4−メチル−3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ベンジル3−(ジメチルアミノ)プロパノエート
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.51 (s, 2 H), 5.31 - 5.45 (m, 8 H), 5.07 (s, 2 H), 3.97 (t, J=6.6 Hz, 4 H), 2.80 (dd, J=6.3, 6.3 Hz, 4 H), 2.68 (t, J=7.1 Hz, 2 H), 2.54 (t, J=7.3 Hz, 2 H), 2.27 (s, 6 H), 2.04 - 2.13 (m, 1 1 H), 1.76 - 1.85 (m, 4 H), 1.46 - 1.53 (m, 4 H), 1.26 - 1.45 (m, 32 H), 0.92 (t, J=6.8 Hz, 5 H), 0.93 (br. s., 1 H) ppm.
ES-MS m/z = 750.5 (MH+).
【0347】
実施例17: 3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ベンジル3−(ジメチルアミノ)−2−メチルプロパノエート
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.40 (d, J = 2.0 Hz, 2 H), 6.34 - 6.29 (m, 1 H), 5.36 - 5.21 (m, 8 H), 4.98 (s, 2 H), 3.85 (t, J = 6.6 Hz, 4 H), 2.70 (t, J = 6.3 Hz, 4 H), 2.66 - 2.54 (m, 2 H), 2.14 (s, 6 H), 1.98 (q, J = 6.6 Hz, 8 H), 1.72 - 1.64 (m, 4 H), 1.42 - 1.34 (m, 4 H), 1.33 - 1.16 (m, 36 H), 1.10 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.85 - 0.79 (m, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 750.3 (MH+).
【0348】
実施例18の合成:
中間体18a: (9Z,12Z)−2−ヒドロキシエチルオクタデカ−9,12−ジエノエート
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
リノール酸(5.0g,17.83mmol)を攪拌しながら39.9mLのエチレングリコールに溶解した。この混合物に、EDC(5.136g,26.7mmol)とHOBt(4.10g,26.7mmol)、次にトリエチルアミン(7.45mL,53.5mmol)を加えた。反応物を室温で48時間攪拌し、TLCにより反応の完了についてチェックした。粗物質をジクロロメタン100mLで希釈し、水50mLと塩水50mLで洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。粗生成物をセライトに乾燥充填し、シリカゲルのクロマトグラフィーによりヘプタン中10〜40%勾配の酢酸エチルで精製した。生成物を透明の油状物として回収した(3.884g,67.1%)。
TLC(シリカゲル,ヘプタン中20%酢酸エチル): Rf=0.22.
【0349】
中間体18b: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−ホルミル−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
中間体18a(1.5g,4.62mmol),3,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド(0.319g,2.311mmol)およびトリフェニルホスフィン(1.273g,4.85mmol)を無水THF19mLに溶解した。DIAD(0.944mL,4.85mmol)を加え、反応物を室温で48時間攪拌した。反応混合物をセライトで直接濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィーによりヘプタン中10〜20%勾配の酢酸エチルで精製した。生成物を無色の油状物として回収した(1.077g,62.1%)。
【0350】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.92 (s, 1 H), 7.06 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 6.76 (t, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.31 - 5.43 (m, 8H), 4.43 - 4.49 (m, 4H), 4.20 - 4.26 (m, 4H), 2.78 (t, J = 6.4 Hz, 4H), 2.37 (t, J = 7.7 Hz, 4H), 2.01 - 2.11 (m, 8H), 1.58 - 1.71 (m, 5H), 1.24 - 1.42 (m, 30H), 0.90 (t, J = 6.8 Hz, 6H) ppm.
【0351】
中間体18c: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−(ヒドロキシメチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
中間体18b(465.2mg,0.619mmol)を、窒素下で無水エタノール4.1mLに溶解した。水素化ホウ素ナトリウム(46.9mg,1.239mmol)を一回で加え、室温で30分間攪拌した。TLCにより反応の完了について、反応物を追跡した。反応を酢酸でクエンチし、水10mLで希釈し、DCM30mL中に抽出した。生じた有機層を一緒にし、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。生成物を429mgの透明の油状物として回収した。
TLC(シリカゲル,ヘプタン中30%酢酸エチル): Rf=0.55
【0352】
実施例18の化合物: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−(((3−(ジメチルアミノ)プロパノイル)オキシ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
中間体18c(50mg,0.066mmol)とΝ,Ν−ジメチルアミノプロパン酸(10.20mg,0.066mmol)を、DCM 4mLに溶解した。HATU(37.9mg,0.100mmol)を加え、次にトリエチルアミン(9.25μL,0.066mmol)を加えた。反応物を室温で18時間攪拌し、LCMSにより追跡した。反応物をジクロロメタン100mLと水50Lで希釈した。有機層を分離し、次に塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲル上でメタノールとジクロロメタンを溶離液として用いて精製した。生成物をHPLC(Waters Sunfire C8カラム、水中5〜100%のアセトニトリル:イソプロパノール 1:1を用いる,0.1% TFAで修飾されている)によりさらに精製した。画分を含有する生成物を、ジクロロメタンと飽和重炭酸ナトリウム水溶液とで1時間分配した。ジクロロメタン層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、所望の化合物を得た。
【0353】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.54 (d, J=2.26 Hz, 2 H), 6.45 (t, J=2.26 Hz, 1 H), 5.28 - 5.49 (m, 8 H), 5.07 (s, 2 H), 4.35 - 4.48 (m, 4 H), 4.08 - 4.22 (m, 4 H), 2.79 (t, J=6.53 Hz, 4 H), 2.60 - 2.72 (m, 2 H), 2.49 - 2.60 (m, 2 H), 2.37 (t, J=7.65 Hz, 4 H), 2.27 (s, 6 H), 1.97 - 2.14 (m, 8 H), 1.56 - 1.74 (m, 4 H), 1.23 - 1.44 (m, 28 H), 0.85 - 0.97 (m, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 852.7 (MH+).
【0354】
実施例19〜23は、実施例18の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0355】
実施例19: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−(((3−(ジメチルアミノ)プロパノイル)オキシ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(プロパン−3,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.50 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 6.41 (t, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.33 - 5.44 (m, 8H), 5.07 (s, 2H), 4.27 (t, J = 6.4 Hz, 4H), 4.03 (t, J = 6.1 Hz, 4H), 2.73 - 2.78 (m, 4H), 2.64 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 2.29 - 2.37 (m, 10H), 2.12 (dd, J = 6.3, 6.3 Hz, 4H), 2.02 - 2.10 (m, 8H), 1.63 (dd, J = 7.3, 7.3 Hz, 5H), 1.25 - 1.41 (m, 32H), 0.91 (t, J = 6.8 Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 880.4 (MH+).
【0356】
実施例20: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−((2−(ジメチルアミノ)アセトキシ)メチル)−1.3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(プロパン−3,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.51 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 6.42 (t, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.27 - 5.47 (m, 8H), 5.11 (s, 2H), 4.27 (dd, J = 6.4, 6.4 Hz, 4H), 4.03 (dd, J = 6.1 , 6.1 Hz, 4H), 3.30 (s, 2H), 2.79 (dd, J = 6.4, 6.4 Hz, 4H), 2.44 (s, 6H), 2.32 (dd, J = 7.5, 7.5 Hz, 4H), 2.03 - 2.15 (m, 12H), 1.53 - 1.77 (m, 14H), 1.25 - 1.43 (m, 32H), 0.91 (t, J = 6.8 Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 866.4 (MH+).
【0357】
実施例21: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−((2−(ジメチルアミノ)アセトキシ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0358】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.48 (d, J = 2.3 Hz, 2 H), 6.40 (t, J = 2.1 Hz, 1 H), 5.43 - 5.32 (m, 8 H), 5.11 (s, 2 H), 4.17 - 4.10 (m, 4 H), 3.96 (dd, J = 5.6, 5.6 Hz, 4 H), 3.54 (s, 2 H), 3.20 - 3.27 (m, J = 7.3 Hz, 3 H), 2.81 (s, 22 H), 2.77 (dd, J = 6.7, 6.7 Hz, 4 H), 2.63 (s, 6 H), 2.30 (dd, J = 7.7, 7.7 Hz, 4 H), 2.01-2.08 (m, 8 H), 1.86 - 1.78 (m, 8 H), 1.66 - 1.58 (m, 5 H), 1.42 - 1.37 (m, 7 H), 1.37 - 1.23 (m, 36 H), 0.91 - 0.87 (m, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 894.5 (MH+).
【0359】
実施例22: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−(((3−(ジメチルアミノ)プロパノイル)オキシ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 6.48 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 6.40 (br. s, 1 H), 5.32 - 5.43 (m, 8H), 5.11 (s, 2H), 4.10 - 4.17 (m, 4H), 3.96 (t, J = 5.6 Hz, 4H), 3.54 (s, 2H), 3.23 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 2.77 (dd, J = 6.7, 6.7 Hz, 4H), 2.63 (s, 6H), 2.30 (dd, J = 7.7, 7.7 Hz, 4H), 2.02 - 2.07 (m, 8H), 1.79 - 1.88 (m, 8H), 1.58 - 1.68 (m, 5H), 1.23 - 1.39 (m, 38H), 0.89 (t, J = 6.5 Hz, 7H) ppm.
ES-MS m/z = 908.7 (MH+).
【0360】
実施例23: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−(((4−(ジメチルアミノ)ブタノイル)オキシ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.84 (s, 1 H), 6.74 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 5.21 - 5.35 (m, 8H), 5.07 (s, 2H), 4.31 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 4.03 - 4.08 (m, 4H), 2.69 (t, J = 6.1 Hz, 4H), 2.47 - 2.58 (m, 8H), 2.35 - 2.41 (m, 7H), 2.23 - 2.28 (m, 5H), 1.95 - 2.00 (m, 8H), 1.79 - 1.86 (m, 2H), 1.52 - 1.59 (m, 5H), 1.17 - 1.32 (m, 37H), 0.82 (t, J = 6.8 Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 866.4 (MH+).
【0361】
実施例24の合成:
中間体24a: (9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イル2,6−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)イソニコチネート
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(60mL)中のシトラジン酸の溶液(1.8g,11.6mmol)を室温で攪拌し、メシル酸リノレイル(16.0g,46.4mmol)と炭酸カリウム(8.02g,58.0mmol)とを加えた。混合物を一晩80℃に加熱し、次に室温まで冷却し、水(50mL)と酢酸エチル(100mL)とを加えた。有機相を採取し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、次に揮発物を減圧下で除去した。生じた粗物質をシリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物5.2gを得た。
【0362】
13C NMR (100 MHz, CDCl
3) δ 165.3, 163.5, 142.9, 130.2, 130.1 , 130.1 , 120.8, 127.9, 101.2, 66.6, 65.7, 31.6, 29.7, 29.7, 29.5, 29.4, 29.4, 29.3, 29.3, 29.1 , 28.6, 27.2, 26.1 , 26.0, 25.6, 22.6, 14.1 ppm.
【0363】
中間体24b: 2,6−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)イソニコチン酸
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
EtOH(15mL)中で中間体24a(3.06g,3.40mmol)を攪拌し、水酸化カリウム(329mg,5.10mmol)を加えた。濁った溶液は透明になり、水(10mL)とTHF(8mL)とを加えた。生じた混合物を室温で一晩攪拌し、次に揮発物を減圧下で除去した。生じた残渣をシリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物1.6gを得た。
ES-MS m/z = 652.4 (MH+).
【0364】
実施例24の化合物: 2−(ジメチルアミノ)エチル2,6−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)イソニコチネート
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0365】
DMF(15mL)中で中間体24b(311mg,0.477mmol)を攪拌し、HBTU(651mg,1.717mmol)、HOBt(120mg,0.444mmol)、およびDIEA(0.582mL,3.34mmol)を加えた。反応物を室温で一晩攪拌し、反応物を水(50mL)に注ぎ、生じた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を採取し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、次に、減圧下で濃縮した。生じた粗物質をシリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物207mgを得た。
【0366】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.85 (s, 2 H), 5.32-5.44 (m, 8H), 4.42 (t, J= 8Hz, 2H), 4.27 (t, J= 8Hz, 2H), 2.79 (t, J= 8Hz, 2H), 2.71 (t, J= 8Hz, 2H), 2.34 (s, 6H), 2.07(dd, J= 8Hz, 8H), 1.78 (q, J=8Hz, 4H), 1.27-1.48 (m, 32H), 0.91 (t, J=8Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 723.4 (MH+).
【0367】
実施例25: 3−(ジメチルアミノ)プロピル2,6−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)イソニコチネート
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
実施例25は、実施例24の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0368】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.84 (s, 2 H), 5.32-5.44 (m, 8H), 4.37 (t, J= 8Hz, 2H), 4.28 (t, J= 8Hz, 4H), 2.79 (t, J= 8Hz, 4H), 2.45 (t, J= 8Hz, 2H), 2.29 (s, 6H), 2.07 (dd, J= 8Hz, 8H), 1.97 (q, J= 5Hz, 2H), 1.78 (q, J=8Hz, 6H), 1.27-1.48 (m, 32H), 0.90(t, J=8Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 737.5 (MH+).
【0369】
実施例26の合成:
中間体26a: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−5−ホルミル−1,3−フェニレンビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
DCE(9mL)中の3,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド(500mg,3.62mmol)の溶液をマイクロ波バイアルに入れ、リノール酸(2.03g,7.24mmol)、DIEA(1.26mL,7.24mmol)、DMAP(442mg,3.62mmol)、およびEDC(1.74g,9.05mmol)を加えた。反応物をマイクロ波反応器中で80℃に20分加熱し、次に4℃で2日間保存した。揮発物を減圧下で除去し、生じた物質をシリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物1.44gを得た。
【0370】
13C NMR (100 MHz, CDCl
3) δ 190.2, 171.6, 151.7, 138., 130.3, 130.0, 128.1 , 127.9, 121.5, 1 19.9, 34.3, 31.5, 29.6, 29.4, 29.2, 29.1 , 29.1 , 27.2, 27.2, 25.6, 24.8, 22.6, 14.1 ppm.
【0371】
中間体26b: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−5−(ヒドロキシメチル)−1,3−フェニレンビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
中間体26a(1.44g,2.17mmol)をTHF(18mL)とEtOH(18mL)中で攪拌し、生じた溶液を氷浴中で冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(25mg,0.65mmol)を加え、反応物を0℃で1時間攪拌した。反応物を酢酸エチルで希釈し、水で2回洗浄した。生じた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、次に揮発物を減圧下で除去した。粗物質をシリカ上で、ヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用い、次にDCM/MeOHを用いて精製して所望の生成物850mgを得た。
【0372】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.01-6.97 (m, 2 H), 6.82-6.80 (m, 1 H), 5.45-5.30 (m, 8 H), 4.71 (s, 2 H), 2.82-2.75 (m, 4 H), 2.58-2.51 (m, 4 H), 2.12-2.01 (m, 8 H), 1.80-1.70 (m, 4 H), 1.45- 1.23 (m, 28 H), 0.93-0.86 (m, 6 H) ppm.
【0373】
実施例26の化合物: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−5−(((3−(ジメチルアミノ)プロパノイル)オキシ)メチル)−1,3−フェニレンビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(30mL)中の中間体26b(330mg,0.496mmol)に、3−ジメチルアミノプロピオン酸塩酸塩(114mg,0.744mmol)、EDC(143mg,0.744mmol)、DMAP(6mg,0.05mmol)、およびTEA(0.277mL,1.98mmol)を加えた。生じた混合物を室温で一晩攪拌し、次に、蟻酸で修飾したシリカゲル上で、ヘプタン/酢酸エチル、次にDCM/MeOHを溶離液として用いて直接精製して、所望の生成物428mgを蟻酸塩として得て、697mgを遊離塩基として得た。
【0374】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.41 (d, J=1.26 Hz, 0.5 H, formate), 6.99 (d, J=2.01 Hz, 2 H), 6.89 (t, J=2.13 Hz, 1 H), 5.26 - 5.48 (m, 8 H), 5.13 (s, 2 H), 2.93 (q, J=7.03 Hz, 2 H), 2.80 (t, J=6.80 Hz, 4 H), 2.67 - 2.77 (m, 2 H), 2.56 (t, J=7.53 Hz, 4 H), 2.45 (d, J=5.52 Hz, 6 H), 1.97 - 2.17 (m, 8 H), 1.75 (quin, J=7.47 Hz, 4 H), 1.23 - 1.50 (m, 28 H), 0.81 - 0.98 (m, 6 H) ppm. ES-MS m/z = 764.6 (MH+).
【0375】
実施例27: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−5−(((4−(ジメチルアミノ)ブタノイル)オキシ)メチル)−1,3−フェニレンビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
実施例27は、実施例26の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0376】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.97 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 6.87 (t, J = 2.1 Hz, 1 H), 5.27 - 5.48 (m, 8H), 5.10 (s, 2H), 2.78 (t, J = 6.5 Hz, 4H), 2.54 (t, J = 7.5 Hz, 4H), 2.41 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.27 - 2.35 (m, 2H), 2.22 (s, 6H), 2.00 - 2.12 (m, 8H), 1.82 (quin, J = 7.3 Hz, 2H), 1.74 (quin, J = 7.5 Hz, 4H), 1.23 - 1.46 (m, 28H), 0.89 (t, J = 7.0 Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 778.5 (MH+).
【0377】
実施例28の合成:
中間体28a: (2,6−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ピリジン−4−イル)メタノール
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
中間体24b(3.5g,3.89mmol)をTHF(50mL)中で攪拌し、溶液を氷浴中で冷却した。この溶液に、水素化リチウムアルミニウム(570mg,15mmol)をゆっくり加えた。添加後、反応物を室温まで加温し、一晩攪拌した。氷を注意深く加え、生じた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を採取し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、次に、減圧下で濃縮した。生じた粗物質をシリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物1.3gを得た。
【0378】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.27 (s, 2 H), 5.44-5.27 (m, 8 H), 4.63 (s, 2 H), 4.23 (t, J = 5.7 Hz, 4 H), 2.82-2.75 (m, 4 H), 2.10-2.02 (m, 8 H), 1.80-1.72 (m, 4 H), 1.47-1.23 (m, 32 H), 0.93-0.86 (m, 6 H) ppm.
【0379】
実施例28の化合物: (2,6−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ピリジン−4−イル)メチル3−(ジエチルアミノ)プロパノエート
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
中間体28a(334mg,0.523mmol)を、3−ジエチルアミノプロピオン酸塩酸塩(143mg,0.785mmol)を有するDCM(20mL)中で攪拌した。HATU(397mg,1.05mmol)を加え、反応物を室温で一晩攪拌した。揮発物を減圧下で除去し、粗物質をシリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物171mgを得た。
【0380】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.25 (s, 2 H), 5.32-5.44 (m, 8H), 5.04 (s, 2H), 4.24 (t, J= 8Hz, 4H), 2.78-2.87 (m, 6H), 2.55 (dd, J= 8Hz, 6H), 2.07 (dd, J= 8Hz, 8H), 1.78 (q, J=8Hz, 4H), 1.27- 1.48 (m, 32H), 1.05( t, J=8Hz, 6H), 0.91 (t, J=8Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 765.7 (MH+).
【0381】
実施例29: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−(5−(((3−(ジメチルアミノ)プロパノイル)オキシ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
実施例29は、中間体33aと実施例18の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0382】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.30 (s, 3H), 5.28 - 5.45 (m, 8H), 5.14 (s, 2H), 5.1 1 (s, 4H), 2.77 (t, J = 6.5 Hz, 4H), 2.61 - 2.70 (m, 2H), 2.51 - 2.59 (m, 2H), 2.37 (t, J = 7.5 Hz, 4H), 2.25 (s, 6H), 2.05 (q, J = 6.9 Hz, 8H), 1.59 - 1.73 (m, 6H), 1.22 - 1.43 (m, 26H), 0.89 (t, J = 7.0 Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 792.4 (MH+).
【0383】
実施例30〜31 は、実施例28の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0384】
実施例30: (2,6−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ピリジン−4−イル)メチル4−(ジメチルアミノ)ブタノエート
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.24 (s, 2 H), 5.46 - 5.33 (m, 8 H), 5.05 (s, 2 H), 4.24 (t, J = 6.7 Hz, 4 H), 2.81 - 2.72 (m, 7 H), 2.66 - 2.61 (m, 2 H), 2.34 (s, 6 H), 2.02-2.1 1 (m, 8 H), 1.80 - 1.72 (m, 4 H), 1.49 - 1.40 (m, J = 6.0, 13.8 Hz, 5 H), 1.40 - 1.25 (m, 32 H), 0.90 (t, J = 6.9 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 751.7 (MH+).
【0385】
実施例31: (2,6−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ピリジン−4−イル)メチル3−(ジメチルアミノ)プロパノエート
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.51 (d, J = 2.0 Hz, 2 H), 6.42 (t, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.44 - 5.30 (m, 8 H), 5.11 (s, 2 H), 4.27 (t, J = 6.4 Hz, 4 H), 4.03 (t, J = 6.1 Hz, 4 H), 3.30 (s, 2 H), 2.79 (t, J = 6.4 Hz, 4 H), 2.44 (s, 6 H), 2.32 (t, J = 7.5 Hz, 4 H), 2.17 - 2.10 (m, 4 H), 2.09 - 2.03 (m, 9 H), 1.68 - 1.57 (m, 10 H), 1.42 - 1.26 (m, 34 H), 0.91 (t, J = 6.8 Hz, 6 H).
ES-MS m/z = 737.5 (MH+).
【0386】
実施例32の合成:
中間体32a: (2,6−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ピリジン−4−イル)メチルメタンスルホネート
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
中間体28a(330mg,0.517mmol)を、TEA(0.290mL,2.07mmol)を有するDCM(30mL)中で攪拌し、生じた溶液を氷浴中で冷却した。MsCl(0.08mL,1.0mmol)を加え、生じた混合物を攪拌しながら室温に4時間加温した。反応物をHCl(30mL,水中1M)とDCM(50mL)とで処理し、有機層を採取した。この物質を硫酸ナトリウム上で乾燥し、揮発物を減圧下で除去して、360mgの物質を得て、これをさらに精製することなく使用した。
【0387】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.27-6.36 (s, 2 H), 5.32-5.44 (m, 10H), 5.14 (s, 1 H), 4.39-4.50 (m, 1 H), 4.17-4.30 (m, 5H), 3.41 (q, J= 7.03Hz, 1 H), 3.01-3.06 (m, 2H), 2.74-2.84 (m, 5H), 2.07 (q, J=6.86Hz, 10H), 1.70-1.87 (m, 5H), 1.66 (s, 2H), 1.24-1.55 (m, 34H), 0.91 (t, J=6.78Hz, 6H) ppm.
【0388】
実施例32の化合物: 1−(2,6−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ピリジン−4−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
中間体32a(360mg,0.503mmol)を、ジメチルアミン(3mL,2 M,11.9mmol)を有するDMF(3mL)中で攪拌し、混合物をマイクロ波反応器中で140℃に30分間加熱した。TLCで測定した時、すべての出発物質が反応するまで、この加熱を繰り返した。揮発物を減圧下で除去し、生じた粗物質を、シリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物123mgを得た。
【0389】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.27 (s, 2 H), 5.32-5.44 (m, 8H), 4.26 (t, J= 8Hz , 4H), 3.33 (s, 2H) 2.80 (t, J=8Hz, 4H), 2.26 (s, 6H), 2.07 (dd, J= 8Hz, 8H), 1.78 (q, J=5Hz, 4H), 1.27-1.48 (m, 32H), 0.92(t, J=8Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 665.5 (MH+).
【0390】
実施例33の合成:
中間体33a: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−(5−(ヒドロキシメチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
リノール酸(3.42g,12.19mmol)を、DCM(30mL)中でEDC(2.33g,12.2mmol)とともに攪拌した。いったん溶解されたら、DIEA(2.60mL,14.9mmol)とDMAP(145mg,1.19mmol)とを加えた。10分間攪拌後、ベンゼン−1,3,5−トリイルトリメタノール(1.0g,6.0mmol)を加え、生じた混合物を室温で3日間攪拌した。揮発物を減圧下で除去し、生じた粗物質を、シリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物1.36gを得た。
TLC(シリカゲル,ヘプタン中20%酢酸エチル): Rf=0.12.
【0391】
中間体33b: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−(5−ホルミル−1,3−フェニレン)ビス(メチレン)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
中間体33a(214mg,0.309mmol)をDCM (30mL)中で攪拌し、PDC(244mg,0.648mmol)を加えた。反応物を室温で一晩攪拌した。揮発物を減圧下で除去し、生じた粗物質を、シリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物210mgを得た。
TLC(シリカゲル,ヘプタン中20%酢酸エチル): Rf=0.44.
【0392】
実施例33の化合物: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−(5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
中間体33b(210mg,0.30mmol)をDCE(10mL)中で攪拌し、ジメチルアミン(0.53mL,THF中2.0 M,1.06mmol)を加えた。酢酸(0.017mL,0.304mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(129mg,0.608mmol)を加え、この物質を室温で一晩攪拌した。揮発物を減圧下で除去し、生じた粗物質を、シリカ上でヘプタン/酢酸エチル、次にDCM/MeOHを溶離液として用いて精製して、所望の生成物186mgを得た。
【0393】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.29 - 7.25 (m, 2 H), 7.25 - 7.22 (m, 1 H), 5.44 - 5.27 (m, 8 H), 5.10 (s, 4 H), 3.44 (s, 2 H), 2.81 - 2.74 (m, 4 H), 2.36 (t, J = 7.5 Hz, 4 H), 2.25 (s, 6 H), 2.10 - 2.01 (m, 8 H), 1.70 - 1.58 (m, 4 H), 1.42 - 1.21 (m, 28 H), 0.89 (t, J = 6.9 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 721.1 (MH+).
【0394】
実施例34〜36は、実施例33の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0395】
実施例34: (5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン)ジトリデカノエート
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.21 (s, 2H); 7.18 (s, 1 H), 5.03 (s, 4H); 3.42 (br s, 2H); 2.28 (t, J = 7.5 Hz, 4H); 2.22 (s, 6H); 1.61-1.53 (m, 4H); 1.27-1.15 (m, 36H); 0.81 (t, J = 6.8 Hz, 6H) ppm. ES-MS m/z = 588.5 (MH+).
【0396】
実施例35: (5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン)ビス(3−オクチルウンデカノエート)
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.26 (s, 2 H), 7.24 (s, 1 H), 5.10 (s, 4 H), 3.43 (s, 2 H), 2.29 (d, J = 7.4 Hz, 2 H), 2.25 (s, 6 H), 1.87 (m, 2 H), 1.31-1.25 (m, 58 H), 0.91-0.87 (m, 12 H) ppm.
ES-MS m/z = 756.6 (MH+).
【0397】
実施例36: (9Z,12Z)−3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(((3−オクチルウンデカノイル)オキシ)メチル)ベンジルオクタデカ−9,12−ジエノエート
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.28 - 7.25 (m, 2 H), 7.25 - 7.22 (m, 1 H), 5.44 - 5.29 (m, 4 H), 5.10 (s, 4 H), 3.43 (s, 2 H), 2.83 - 2.73 (m, 2 H), 2.36 (t, J = 7.5 Hz, 2 H), 2.29 (d, J = 6.8 Hz, 2 H), 2.25 (s, 6 H), 2.10 - 2.00 (m, 4 H), 1.92 - 1.80 (m, 1 H), 1.71 - 1.57 (m, 2 H), 1.43 - 1.17 (m, 42 H), 0.94 - 0.83 (m, 9 H) ppm.
ES-MS m/z = 736.6 (MH+).
【0398】
実施例37の合成:
中間体37a: 5−ホルミルイソフタル酸
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
THF(25mL)中の3−ホルミル−5−(メトキシカルボニル)安息香酸の溶液(1g,4.80mmol)に、LiOH(12.01ml,24.02mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。部分的加水分解が観察された。反応物をさらに16時間50℃に加熱した。反応物を酢酸エチル(50mL)と水(50mL)とで希釈し、pHを1N HClで中性に調整した。有機層を採取し、水(2x50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。揮発物を減圧下で除去し、生じた物質をさらに精製することなく使用した。
【0399】
中間体37b: ジ((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イル) 5−ホルミルイソフタレ−ト
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
中間体37a(700mg,0.36mmol)をDCM(15mL)中で攪拌し、オキサリルクロリド(3.16mL,36mmol)を一滴のDMFとともに加えた。生じた混合物を室温で一晩攪拌した。揮発物を減圧下で除去し、生じた残渣をTHF(10mL)に再溶解した。リノレイルアルコール(2.02g,7.57mmol)を加え、次にTEA(2.51mL,18.0mmol)を加え、生じた混合物を氷浴中で3時間攪拌した。反応物を酢酸エチル(50mL)と水(50mL)とで希釈した。有機層を採取し、水(2x50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。揮発物を減圧下で除去し、生じた粗物質を、シリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物350mgを得た。
【0400】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.66 (s, 1 H), 8.26 (s, 2 H), 5.25 - 5.53 (m, 8 H), 4.16 - 4.43 (m, 4 H), 3.47 - 3.67 (m, 1 H), 2.77 (t, J=5.68 Hz, 4 H), 2.05 (d, J=6.32 Hz, 7 H), 1.91 (br. s., 2 H), 1.65 - 1.85 (m, 4 H), 1.37 - 1.53 (m, 5 H), 1.09 - 1.37 (m, 28 H), 0.88 (t, J=6.19 Hz, 6 H) ppm.
【0401】
中間体37c: ジ((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イル) 5−(ヒドロキシメチル)イソフタレ−ト
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
THF(30mL)とEtOH(15mL)中の中間体37bの溶液(250mg,0.36mmol)に、水素化ホウ素ナトリウム(17.8mg,0.47mmol)を加えた。反応物を室温で30分間攪拌し、次に酢酸エチル(50mL)と水(50mL)で希釈した。有機層を採取し、水(2x50mL)で希釈し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。揮発物を減圧下で除去し、生じた粗物質を、シリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物260mgを得た。
【0402】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.60 (t, J=1.51 Hz, 1 H), 8.13 - 8.32 (m, 2 H), 5.22 - 5.46 (m, 8 H), 4.82 (d, J=5.77 Hz, 2 H), 4.34 (t, J=6.78 Hz, 4 H), 2.77 (t, J=6.53 Hz, 4 H), 1.93 - 2.13 (m, 9 H), 1.70 - 1.86 (m, 4 H), 1.20 - 1.49 (m, 32 H), 0.76 - 1.00 (m, 6 H) ppm.
【0403】
実施例37の化合物: ジ((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イル)5−(((3−(ジメチルアミノ)プロパノイル)オキシ)メチル)イソフタレ−ト
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(3mL)中の3−ジメチルアミノプロピオン酸の溶液(25mg,0.16mmol)に、EDC(31mg,0.16mmol)とDMAP(1.32mg,0.011mmol)、次にTEA(0.06mL,0.43mmol)を加えた。生じた溶液を室温で30分間攪拌し、中間体37c(75mg,0.11mmol)を加えた。反応物を16時間攪拌し、次にDCM(20mL)と水(20mL)で希釈した。有機層を採取し水(2x20mL)で洗浄し、次に、硫酸ナトリウム上で乾燥した 揮発物を減圧下で除去し、生じた粗物質を、シリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物41mgを得た。
【0404】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.63 (t, J = 1.6 Hz, 1 H), 8.20 (d, J = 1.8 Hz, 2 H), 5.47 - 5.26 (m, 8 H), 5.22 (s, 2 H), 4.35 (t, J = 6.8 Hz, 4 H), 2.89 - 2.74 (m, 6 H), 2.74 - 2.65 (m, J = 7.0 Hz, 2 H), 2.39 (s, 6 H), 2.12 - 1.95 (m, 8 H), 1.87 - 1.71 (m, 4 H), 1.49 - 1.19 (m, 33 H), 0.89 (t, J = 7.0 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 792.4 (MH+).
【0405】
実施例38の合成:
中間体38a: 4−(ビニルオキシ)ブチルメタンスルホネート
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(430mL)中の4−(ビニルオキシ)ブタン−1−オールの溶液(50g,430mmol)を氷浴中で冷却した。この溶液に、TEA(90mL,646mmol)、次にメタンスルホニルクロリド(36.9 ml,473mmol)を滴下して加えた。この添加の後半で、白色の沈殿が生じ、反応が完了すると、反応物は淡橙色になった。反応物を一晩攪拌し、氷を溶融させ、反応物を周囲温度にした。反応物を分液ロートに注ぎ、400mLの飽和重炭酸ナトリウム(水溶液)と400mLの酢酸エチルで希釈した。層を分離し、水層を300mLの酢酸エチルでさらに2回抽出した。酢酸エチル層を、200mLの飽和重炭酸ナトリウム次に水で洗浄し、次に酢酸エチル層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、所望の生成物84g(100%)を得た。
【0406】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.47 (dd, J = 6.8, 14.3 Hz, 1 H), 4.29 (t, J = 6.3 Hz, 2 H), 4.19 (dd, J = 2.0, 14.3 Hz, 1 H), 4.02 (dd, J = 2.0, 6.8 Hz, 1 H), 3.74 (t, J = 5.9 Hz, 2 H), 3.03 (s, 3 H), 1.96 - 1.85 (m, 2 H), 1.86 - 1.73 (m, 2 H) ppm.
【0407】
中間体38b: 3,5−ビス(4−(ビニルオキシ)ブトキシ)ベンズアルデヒド
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
中間体38a(84g,435mmol)をDMF(400mL)中で攪拌し、3,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド(27.3g,198mmol)を加え、次に炭酸カリウム(109mg,791mmol)を加えた。反応物を一晩80℃に加熱した。室温まで冷却後、反応物を酢酸エチル(600mL)と水(700mL)で希釈した。有機層を採取し、水層を酢酸エチル(300mL)で再度抽出した。有機層を一緒にし、水(4x300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、次に、揮発物を減圧下で除去した。生じた粗物質を、シリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物56gを得た。
ES-MS m/z = 335.1 (MH+).
【0408】
中間体38c: 1−(3,5−ビス(4−(ビニルオキシ)ブトキシ)フェニル)−N,N−ジメチルメタンアミン
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
中間体38b(37g,111mmol)を、DCM(400mL)中のジメチルアミン(116mL,THF中2M,332mmol)と酢酸(6.33mL,111mmol)とともに攪拌した。この混合物に、トリアセトキ水素化ホウ素ナトリウム(58.6g,277mmol)を加え、反応物を室温で一晩攪拌した。反応物に飽和重炭酸ナトリウム(800mL)と酢酸エチル(1000mL)を加えた。有機相を採取し、水相を酢酸エチル(500mL)で抽出した。一緒にした有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、揮発物を減圧下で除去した。生じた粗物質を、シリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物34gを得た。
ES-MS m/z = 364.9 (MH+).
【0409】
中間体38d: 4,4’−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−1−オール)
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸エチル(200mL)中の中間体38cの溶液(42g,116mmol)に、HCl(87mL,ジオキサン中4M,348mmol)を加えた。TLCにより測定して、反応が完了したら、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(500mL)を加え、固体炭酸カリウムの添加により、pHを10に調整した。酢酸エチル(600mL)を加え、有機層を採取した。水層を酢酸エチル(3x500mL)で抽出し、一緒にした有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥した。揮発物を減圧下でで除去して、35gの物質を得て、これをさらに精製することなく使用した。
【0410】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.50 (d, J = 2.2, Hz, 2 H), 6.37 (t, J = 2.3 Hz, 1 H), 4.01 (t, J = 6.1 Hz, 4 H), 3.79 - 3.68 (m, 6 H), 3.36 (s, 2 H), 2.26 (s, 6 H), 1.93 - 1.82 (m, 4 H), 1.82 - 1.67 (m, 4 H) ppm.
【0411】
実施例38の化合物: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(161mL)中の中間体36の溶液 (10g,32mmol)に、DMAP(392mg,3.21mmol)、DIEA (16.8mL,96mmol)、およびリノール酸(18.9g,67.4mmol)を加えた。EDC(14.8g,77mmol)を加え、この物質を室温で一晩攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(500mL)を加え、生じた混合物を酢酸エチル(3x600mL)で抽出した。一緒にした有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、次に揮発物を減圧下で除去した。生じた粗物質を、シリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の物質18.6gを得た。
【0412】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.50 (br s, 2 H), 6.36 (br s, 1 H), 5.28-5.45 (m, 8 H), 4.14 (t, J = 6.05 Hz, 4 H), 3.98 (t, J = 5.70 Hz, 4 H), 3.39 (br s, 2 H), 2.78 (t, J = 6.55 Hz, 4 H), 2.16-2.41 (m, 10 H), 1.98-2.12 (m, 8 H), 1.77-1.90 (m, 8 H), 1.52-1.71 (m, 4 H), 1.20-1.43 (m, 28 H), 0.90 (t, J = 6.85 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 836.7 (MH+).
【0413】
実施例39の合成:
中間体39a: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−ホルミル−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(プロパン−3,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
中間体39aは、リノール酸と1,3−プロパンジオールを出発物質として使用して、中間体18bの調製と同様の方法で調製することができる。
TLC(シリカゲル,ヘプタン中40%酢酸エチル): Rf=0.74.
【0414】
実施例39の化合物: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(プロパン−3,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
DCE(20mL)中の中間体39aの溶液(2.42g,3.11mmol)に、ジメチルアミン(3.25mL,THF中2.0M,6.5mmol)と酢酸(0.18mL,3.1mmol)、次にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.32g,6.21mmol)を加えた。反応物を室温で一晩攪拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、次にDCMを加えた。有機層を採取し、次に追加の飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。生じた水層をDCMで逆抽出し、一緒にした有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥した。揮発物を減圧下で除去した。生じた粗物質を、シリカ上でヘプタン/酢酸エチル、次にDCM/MeOHを溶離液として用いて精製して、所望の物質 1.4gを得た。
【0415】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.89 (t, J=8.00 Hz, 6 H) 1.21 - 1.43 (m, 28 H) 1.55 - 1.71 (m, 4 H) 1.98 - 2.14 (m, 12 H) 2.25 (s, 6 H) 2.30 (t, J=7.65 Hz, 4 H) 2.77 (t, J=8.00 Hz, 4 H) 3.35 (s, 2 H) 4.02 (t, J=6.15 Hz, 4 H) 4.25 (t, J=6.40 Hz, 4 H) 5.24 - 5.52 (m, 8 H) 6.35 (t, J=2.26 Hz, 1 H) 6.48 (d, J=2.26 Hz, 2 H) ppm.
ES-MS m/z = 809.2 (MH+).
【0416】
実施例40〜64は、実施例38、実施例39、および実施例52の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0417】
実施例40: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.88 (t, J=8.00 Hz, 6 H) 1.22 - 1.42 (m, 28 H) 1.56 - 1.71 (m, 4 H) 1.98 - 2.10 (m, 8 H) 2.23 (s, 6 H) 2.34 (t, J=7.53 Hz, 4 H) 2.76 (t, J=6.53 Hz, 4 H) 3.34 (s, 2 H) 4.08 - 4.20 (m, 4 H) 4.35 - 4.46 (m, 4 H) 5.26 - 5.44 (m, 8 H) 6.38 (t, J=2.26 Hz, 1 H) 6.51 (d, J=2.26 Hz, 2 H) ppm. ES-MS m/z = 781.3 (MH+).
【0418】
実施例41: ((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(オクタン−8,1−ジイル)ジヘキサノエート
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.90 (t, J=8.00 Hz, 6 H) 1.29 - 1.52 (m, 24 H) 1.63 (quin, J=7.45 Hz, 8 H) 1.71 - 1.82 (m, 4 H) 2.26 (s, 6 H) 2.30 (t, J=7.58 Hz, 4 H) 3.37 (s, 2 H) 3.93 (t, J=6.57 Hz, 4 H) 4.06 (t, J=6.69 Hz, 4 H) 6.35 (t, J=2.27 Hz, 1 H) 6.47 (d, J=2.27 Hz, 3 H) ppm.
ES-MS m/z = 620.2 (MH+).
【0419】
実施例42: ((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(オクタン−8,1−ジイル)ジオクタノエート
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.88 (t, J=8.00 Hz, 6 H) 1.19 - 1.50 (m, 32 H) 1.55 - 1.68 (m, 8 H) 1.71 - 1.85 (m, 4 H) 2.21 - 2.39 (m, 10 H) 3.40 (br. s., 2 H) 3.94 (t, J=6.44 Hz, 4 H) 4.07 (t, J=6.69 Hz, 4 H) 6.36 (t, J=2.27 Hz, 1 H) 6.49 (d, J=2.02 Hz, 2 H) ppm.
ES-MS m/z = 676.6 (MH+).
【0420】
実施例43: ((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(デカン−10,1−ジイル)ジオクタノエート
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.88 (t, J=8.00 Hz, 6 H) 1.21 - 1.50 (m, 40 H) 1.62 (quin, J=6.95 Hz, 8 H) 1.70 - 1.82 (m, 4 H) 2.25 (s, 6 H) 2.29 (t, J=7.58 Hz, 4 H) 3.35 (s, 2 H) 3.93 (t, J=6.57 Hz, 4 H) 4.06 (t, J=6.82 Hz, 4 H) 6.35 (t, J=2.27 Hz, 1 H) 6.46 (d, J=2.27 Hz, 2 H) ppm.
ES-MS m/z = 732.1 (MH+).
【0421】
実施例44: ((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(デカン−10,1−ジイル)ジヘキサノエート
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.89 (t, J=8.00 Hz, 6 H) 1.23 - 1.51 (m, 32 H) 1.57 - 1.69 (m, 8 H) 1.70 - 1.82 (m, 4 H) 2.24 - 2.39 (m, 10 H) 3.43 (br. s., 2 H) 3.94 (t, J=6.57 Hz, 4 H) 4.06 (t, J=6.69 Hz, 4 H) 6.37 (t, J=2.15 Hz, 1 H) 6.50 (d, J=1.52 Hz, 2 H) ppm.
ES-MS m/z = 676.6 (MH+).
【0422】
実施例45: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ヘキサン−6,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.90 (t, J=8.00 Hz, 6 H) 1.23 - 1.52 (m, 36 H) 1.65 (dt, J=14.59, 7.48 Hz, 8 H) 1.73 - 1.83 (m, 4 H) 1.99 - 2.1 1 (m, 8 H) 2.24 (s, 6 H) 2.30 (t, J=7.58 Hz, 4 H) 2.78 (t, J=6.57 Hz, 4 H) 3.39 (br. s, 2 H) 3.94 (t, J=6.44 Hz, 4 H) 4.08 (t, J=6.69 Hz, 4 H) 5.25 5.49 (m, 8 H) 6.35 (t, J=2.27 Hz, 1 H) 6.46 (d, J=2.27 Hz, 2 H) ppm.
ES-MS m/z = 892.8 (MH+).
【0423】
実施例46: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1.3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(オクタン−8,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.89 (t, J=8.00 Hz, 6 H) 1.23 - 1.51 (m, 44 H) 1.55 - 1.69 (m, 8 H) 1.71 - 1.82 (m, 4 H) 1.99 - 2.11 (m, 8 H) 2.24 (s, 6 H) 2.30 (t, J=7.58 Hz, 4 H) 2.78 (t, J=6.57 Hz, 4 H) 3.35 (s, 2 H) 3.93 (t, J=6.57 Hz, 4 H) 4.07 (t, J=6.69 Hz, 4 H) 5.28 - 5.45 (m, 8 H) 6.35 (t, J=2.27 Hz, 1 H) 6.46 (d, J=2.27 Hz, 2 H) ppm.
ES-MS m/z = 948.8 (MH+).
【0424】
実施例47: ((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ヘキサン−6,1−ジイル)ビス(デカノエート)
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.49 - 6.43 (m, 2 H), 6.37 - 6.32 (m, 1 H), 4.07 (t, J = 6.6 Hz, 4 H), 3.93 (t, J = 6.4 Hz, 4 H), 3.35 (s, 2 H), 2.29 (t, J = 7.6 Hz, 4 H), 2.25 (s, 6 H), 1.84 - 1.72 (m, 4 H), 1.72 - 1.55 (m, 8 H), 1.55 - 1.36 (m, 8 H), 1.36 - 1.16 (m, 24 H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 676.4 (MH+).
【0425】
実施例48: ((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ヘキサン−6,1−ジイル)ジオクタノエート
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 6.65 - 6.58 (m, 2 H), 6.44 - 6.39 (m, 1 H), 4.07 (t, J = 6.6 Hz, 4 H), 3.96 (t J = 6.3 Hz, 4 H), 3.72 (s, 2 H), 2.52 (s, 6 H), 2.29 (t, J = 7.5 Hz, 4 H), 1.84 - 1.73 (m, 4 H), 1.72 - 1.56 (m, 8 H), 1.55 - 1.36 (m, 8 H), 1.36 - 1.18 (m, 16 H), 0.91 - 0.84 (m, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 620.4 (MH+).
【0426】
実施例49: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−((3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.45 (d, J=2.01 Hz, 2H) 6.35 (t, J=1.00 Hz 1 H), 5.31-5.44 (m, 8 H), 4.1 1-4.19 (m, 5 H), 3.97 (t, J=1.00 Hz, 4 H), 3.65-3.76 (m, 2 H), 3.60 (s, 2 H), 2.79(t, J=1.00 Hz, 4 H), 2.32 (t, J=7.53 Hz, 4 H), 2.07 (q, J=6.78 Hz, 8 H), 1.80-1.89 (m, 8 H), 1.64 (d, J=16.81 Hz, 6 H), 1.24-43 (m, 31 H), 0.91 (t, J=1.00 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 864.6 (MH+).
【0427】
実施例50: (8Z,8’Z)−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ヘキサン−6,1−ジイル)ビス(ドデカ−8−エノエート)
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.48 (d, J = 2.0 Hz, 2 H), 6.35 (t, J = 2.2 Hz, 1 H), 5.43 - 5.25 (m, 4 H), 4.08 (t, J = 6.8 Hz, 4 H), 3.94 (t, J 6.4 Hz, 4 H), 3.38 (s, 2 H), 2.30 (t, J = 7.6 Hz, 4 H), 2.27 (s, 6 H), 2.07 - 1.90 (m, 8 H), 1.85 - 1.70 (m, 4 H), 1.71 - 1.55 (m, 8 H), 1.55 - 1.29 (m, 24 H), 0.90 (t, J = 7.4 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 728.5 (MH+).
【0428】
実施例51: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−2−メチル−1.3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.48 (s, 2 H), 5.32-5.44 (m, 8H), 4.17 (t, J= 8Hz, 4H), 4.01 (t, J= 8Hz, 4H), 3.37 (s, 2H), 2.79 (t, J= 8Hz, 4H), 2.32 (t, J= 8Hz, 4H), 2.25 (s, 6H), 2.10 (s, 3H), 2.08 (dd, J= 8Hz, 8H), 1.87 (q, J= 5Hz, 8H), 1.64 (m, 4H), 1.27-1.48 (m, 28H), 0.90(t, J=8Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 850.6 (MH+).
【0429】
実施例52の合成:
中間体52a: 8−ヒドロキシオクチルデカノエート
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
丸底フラスコ中で、オクタン−1,8−ジオール(21.90g,150mmol)、エチルデカノエート(10g,49.9mmol)、およびトシル酸三水和物(0.4g,2.103mmol)を混合した。フラスコを減圧下で(100mbar)ロータリーエバポレーターにのせ、100℃の油浴中でゆっくり回転させて、透明な溶融物を形成した。6時間後、圧力を10mbarに低下させ、反応を15分間維持した。次に反応物を150mLのヘプタンで希釈し、オクタン−ジオールが固化し始めるまで攪拌した。反応物を氷浴中に入れ、10分間攪拌し、次に濾過した。残渣を追加のヘプタン150mLで洗浄し、一緒にした濾液を分液ロートに移した。ヘプタン層を3×150mLの水で洗浄し、次に一緒にした水洗浄液をヘプタン100mLで逆抽出した。一緒にしたヘプタン抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、所望の生成物(ビス−アシル化生成物が混入している)を得て、これをさらに精製することなく使用した。
【0430】
あるいは、中間体52aは以下のように合成することができる。丸底フラスコ中で、オクタン−1,8−ジオール(58.5g,400mmol)をピリジン(100mL)に溶解した。生じた溶液に、塩化デカノイル(41.5mL,200mmol)を滴下して加えた。反応物を周囲温度で一晩攪拌した。反応物を減圧下で濃縮して、固体残渣を生成した。ヘプタン(300mL)を加え、生じた懸濁物を激しく30分間攪拌した。反応物を濾過し、残渣を500mLの追加のヘプタンで洗浄した。濾液を1N塩酸液(3×200mL)で洗浄し、一緒にした水層をヘプタン150mLで逆抽出した。一緒にしたヘプタン層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、所望の生成物(ビス−アシル化生成物が混入している)を得て、これをさらに精製することなく使用した。
ES-MS m/z = 301.6 (MH+).
【0431】
中間体52b: 8−((メチルスルホニル)オキシ)オクチルデカノエート
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
丸底フラスコ中で、中間体52a(62.7g,210mmolの中間体52a)とトリエチルアミン(32.2 ml,231mmol)とを、ジクロロメタン(無水,400 ml)中に取った。この溶液を氷水浴中で冷却し、メタンスルホニルクロリド(16.38 ml,210mmol)を5分間かけて滴下して加えた.反応物を氷水浴中で2時間攪拌し、次に冷却浴を除去し、反応物を周囲温度まで加温した。反応物を分液ロートに移し、1N塩酸液(3×200mL)で洗浄した。一緒にした水性洗浄液をジクロロメタン100mLで逆抽出し、一緒にしたジクロロメタン抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、所望の化合物(68%質量純度)を得て,これをさらに精製することなく使用した。
ES-MS m/z = 378.7 (MH+).
【0432】
中間体52c: ((5−ホルミル−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(オクタン−8,1−ジイル)ビス(デカノエート)
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
丸底フラスコ中で、中間体52b(78.0g,206mmol 中間体52b)、3,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド(12.5g,91mmol)、および炭酸セシウム(88g,272mmol)をDMF(500ml)中に取った。反応物を油浴中で周囲温度から80℃に加熱した。80℃で16時間後、反応物を周囲温度まで冷却し、分液ロートに移し、酢酸エチル500mL、ヘプタン500mL、および水1500mLで希釈した。反応物のすべてをセライトパッドで濾過し、これを酢酸エチル500mLとヘプタン500mLで洗浄した。濾液を層に分離し、水層を、濾過後に、セライト洗浄液で抽出し、次にヘプタン1000mLで抽出した。一緒にした有機物を水500mLで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、暗褐色の濾液を減圧下で濃縮した。この物質をシリカゲル上で酢酸エチルとヘプタンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
ES-MS m/z = 703.4 (MH+).
【0433】
実施例52の化合物: ((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(オクタン−8,1−ジイル)ビス(デカノエート)
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
丸底フラスコ中で、中間体52c(47.5g,67.6mmol)をジクロロメタン(300ml)中に取り、次にジメチルアミン(THF中2M,203ml,406mmol)と酢酸(3.87ml,67.6mmol)を加えた。生じた溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(35.8g,169mmol)を加えた。室温で16時間後、反応を飽和重炭酸ナトリウム水溶液300mLと水300mLとでクエンチし、生じた層を分離した。有機層を2×200mLの飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。一緒にした水層を2×300mLのジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上で、アセトンとヘプタンを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
【0434】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.88 (t, J=8.00 Hz, 6 H) 1.18 - 1.50 (m, 40 H) 1.56 - 1.70 (m, 8 H) 1.70 - 1.81 (m, 4 H) 2.24 (s, 6 H) 2.30 (t, J=7.53 Hz, 4 H) 3.34 (s, 2 H) 3.93 (t, J=6.53 Hz, 4 H) 4.06 (t, J=6.78 Hz, 4 H) 6.35 (t, J=2.26 Hz, 1 H) 6.46 (d, J=2.26 Hz, 2 H) ppm.
ES-MS m/z = 732.5 (MH+).
【0435】
実施例53: ((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(オクタン−8,1−ジイル)ジドデカノエート
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.83 - 0.97 (m, 6 H) 1.19 - 1.51 (m, 48 H) 1.56 - 1.68 (m, 8 H) 1.71 - 1.83 (m, 4 H) 2.24 (s, 6 H) 2.30 (t, J=7.53 Hz, 4 H) 3.34 (s, 2 H) 3.93 (t, J=6.53 Hz, 4 H) 4.06 (t, J=6.78 Hz, 4 H) 6.35 (t, J=2.26 Hz, 1 H) 6.46 (d, J=2.01 Hz, 2 H) ppm.
ES-MS m/z = 788.6 (MH+).
【0436】
実施例54: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(エタン−2,1−ジイル))ビス(オキシ))ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.59 (br s, 2 H), 6.44 (br s, 1 H), 5.27-5.44 (m, 8 H), 4.26 (t, J = 4.9 Hz, 4 H), 4.13 (t, J = 4.65 Hz, 4 H), 3.85 (t, J = 4.65 Hz, 4 H), 3.77 (t, J = 4.9 Hz, 4 H), 3.50 (br s, 2 H), 2.77 (t, J = 6.65 Hz, 4 H), 2.21-2.52 (m, 10 H), 1.96-2.12 (m, 8 H), 1.55-1.70 (m, 4 H), 1.19-1.45 (m, 28 H), 0.89 (t, J = 6.90 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 868.9 (MH+).
【0437】
実施例55: (9Z.9’Z.12Z.12’Z)−((5−((ジエチルアミノ)メチル)−2−メチル−1.3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.52 (s, 2 H), 5.32-5.44 (m, 8H), 4.16 (t, J= 8Hz, 4H), 4.00 (t, J= 8Hz, 4H), 3.52 (s, 2H), 2.79 (t, J= 8Hz, 4H), 2.54 (dd, J= 8Hz, 4H), 2.32 (t, J = 8Hz, 4H), 2.09 (s, 3H), 2.08 (dd, J= 8Hz, 8H), 1.87 (q, J= 5Hz, 8H), 1.64 (m, 4H), 1.27-1.48 (m, 28H), 1.06 (t, J=8Hz, 6H), , 0.91 (t, J=8Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 878.6 (MH+).
【0438】
実施例56: ((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(プロパン−3,1−ジイル)ビス(3−オクチルウンデカノエート)
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.48 (d, J=2.02 Hz, 2 H) 6.35 (t, J=2.27 Hz, 1 H) 4.25 (t, J=6.32 Hz, 4 H) 4.03 (t, J=6.19 Hz, 4 H) 3.35 (s, 2 H) 2.20 - 2.30 (m, 10 H) 2.10 (quin, J=6.25 Hz, 4 H) 1.84 (br. s., 2 H) 1.19 - 1.36 (m, 56 H) 0.81 - 0.97 (m, 12 H) ppm.
ES-MS m/z = 844.7 (MH+).
【0439】
実施例57: ジデシル8,8’−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ジオクタノエート
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.51 - 6.45 (m, 2 H), 6.38 - 6.33 (m, 1 H), 4.06 (t , J = 6.8 Hz, 4 H), 3.93 (t, J = 6.5 Hz, 4 H), 3.40 (s, 2 H), 2.30 (t, J = 7.5 Hz, 4 H), 2.28 (s, 6 H), 1.82 - 1.71 (m, 4 H), 1.70 - 1.56 (m, 8 H), 1.54 - 1.20 (m, 40 H), 0.93 - 0.84 (m, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 732.4 (MH+).
【0440】
実施例58: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((((5−((ジエチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(エタン−2,1−ジイル))ビス(オキシ))ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.54 (d, J = 2.3 Hz, 2 H), 6.37 (t, J = 2.25 Hz, 1 H), 5.25-5.46 (m, 8 H), 4.26 (t, J = 4.8 Hz, 4 H), 4.11 (t, J = 4.75 Hz, 4 H), 3.85 (t, J = 4.75 Hz, 4 H), 3.77 ((t, J = 4.9 Hz, 4 H), 3.48 (s, 2 H), 2.77 (t, J = 6.5 Hz, 4 H), 2.50 (q, J = 7.1 Hz, 4 H), 2.34 (t, J = 7.7 Hz, 4 H), 1.98-2.13 (m, 8 H), 1.55-1.70 (m, 4 H), 1.22-1.42 (m, 28 H), 1.03 (t, J = 7.2 Hz, 6 H), 0.89 (t, J = 6.9 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 896.8 (MH+).
【0441】
実施例59: ((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ヘキサン−6,1−ジイル)ジドデカノエート
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.48 (d, J=2.26 Hz, 2 H) 6.36 (t, J=2.51 Hz, 1 H) 4.08 (t, J=6.65 Hz, 4 H) 3.94 (t, J=6.40 Hz, 4 H) 3.43 (s, 2 H) 2.23-2.35 (m, 10 H) 2.03 (s, 1 H) 1.78 (ddt, J=14.05, 13.30, 7.53, 7.53 Hz, 4 H) 1.57-1.70(m, 8 H) 1.38-1.53 (m, 8 H) 1.22-1.34 (m, 33 H) 0.88 (t, J=6.02 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 732.6 (MH+).
【0442】
実施例60: (Z)−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル)ジオレエート
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.49 (br. s., 2 H), 6.36 (t, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.44 - 5.28 (m, 4 H), 4.15 (t, J = 5.8 Hz, 4 H), 3.98 (t, J = 5.8 Hz, 4 H), 3.36 (br. s., 2 H), 2.38 - 2.18 (m, 10 H), 2.10 - 1.95 (m, 8 H), 1.92 - 1.76 (m, 8 H), 1.71 - 1.56 (m, J = 7.3, 7.3 Hz, 4 H), 1.30 (d, J = 15.6 Hz, 40 H), 0.90 (t, J = 6.5 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 840.7 (MH+).
【0443】
実施例61: ((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル)ジテトラデカノエート
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.54 (br s, 2 H) 6.37 (br s, 1 H) 4.14 (t, J=6.30 Hz, 4 H) 3.98 (t, J=5.65 Hz, 4 H) 3.48 (br s, 2 H) 2.22-2.51 (m, 10 H) 1.73- 1.93 (m, 8 H) 1.62 (m, 4 H) 1.19- 1.49 (m, 40 H), 0.88 (t, J=6.9 Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 732.7 (MH+).
【0444】
実施例62: (9Z,9’Z,12Z,12’Z,15Z,15’Z)−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12,15−トリエノエート)
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.51 (d, J= 1.8 Hz, 2 H), 6.36 (t, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.55-5.18 (m, 12 H), 4.15 (t, J= 5.5 Hz, 4 H), 3.98 (t, J= 5.6 Hz, 4 H), 3.41 (br. s., 2 H), 2.82 (t, J= 6.0 Hz, 8 H), 2.39 -2.22 (m, 10 H), 2.17 - 2.00 (m, 8 H), 1.92- 1.74 (m, 9 H), 1.71 - 1.55 (m, 4 H), 1.45- 1.22 (m, 16 H), 0.99 (t, J= 7.5 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 833.0 (MH+).
【0445】
実施例63: (9Z,12Z)−4−(3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(4−(オレオイルオキシ)ブトキシ)フェノキシ)ブチルオクタデカ−9,12−ジエノエート
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.51 (s, 2 H), 6.37 (t, J =2.0 Hz, 1 H), 5.49 - 5.23 (m, 6 H), 4.15 (t, J = 6.5 Hz, 4 H), 3.99 (t, J = 5.6 Hz, 4 H), 3.42 (br. s., 2 H), 2.79 (t, J = 6.7 Hz, 2 H), 2.39 - 2.21 (m, 10 H), 2.18 - 1.95 (m, 8 H), 1.94 - 1.73 (m, 8 H), 1.73 - 1.55 (m, 4 H), 1.44 - 1.19 34 H), 0.95 - 0.86 (m, J = 4.0, 6.8, 6.8 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 838.7 (MH+).
【0446】
実施例64: (9Z,12Z,15Z)−4−(3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(4−((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエノイルオキシ)ブトキシ)フェノキシ)ブチルオクタデカ−9,12,15−トリエノエート
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.48 (d, J = 2.0 Hz, 2 H), 6.35 (t, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.48 - 5.27 (m, 10 H), 4.15 (t, J = 5.8 Hz, 4 H), 3.98 (t, J = 5.8 Hz, 4 H), 3.36 (s, 2 H), 2.90 - 2.73 (m, 6 H), 2.32 (t, J = 7.7 Hz, 4 H), 2.26 (s, 6 H), 2.16 - 2.00 (m, 8 H), 1.93 - 1.75 (m, 8 H), 1.64 (t, J = 7.3 Hz, 4 H), 1.44 - 1.22 (m, 22 H), 0.99 (t, J = 7.5 Hz, 3 H), 0.91 (t, J = 7.0 Hz, 3 H) ppm.
ES-MS m/z = 835.0 (MH+).
【0447】
実施例65の合成:
中間体65a: 5−(ヒドロキシメチル)イソフタル酸
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
THF(5mL)中のジエチル5−(ヒドロキシメチル)イソフタレ−トの溶液(509mg,2.02mmol)に、NaOH(5.04mL,水中1.0 M,5.04mmol)を加えた。反応物を室温で3日間攪拌した。揮発物を減圧下で除去し、生じた物質をさらに精製することなく使用した。
【0448】
中間体65b: 5−(ヒドロキシメチル)−N
1,N
3−ジ((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イル)イソフタルアミド
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
中間体65a(168mg,0.694mmol)をDCM(25mL)中で攪拌し、EDC(399mg,2.08mmol)とHOBt(319mg,2.08mmol)、次にTEA(0.481mL,3.47mmol)とを加えた。反応物を室温で5分間攪拌し、リノレイルアミン塩酸塩(419mg,1.39mmol)を加えた。反応物を室温で一晩攪拌し、次に、DCM(100mL)と水(100mL)とで希釈した。有機層を採取し、水(2×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。揮発物を減圧下で除去した。生じた粗物質を、シリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の物質150mgを得た。
ES-MS m/z = 691.4 (MH+).
【0449】
実施例65の化合物: 3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルカルバモイル)ベンジル3−(ジメチルアミノ)プロパノエート
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
実施例65は、中間体65bから、実施例37の調製に使用された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
【0450】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.11 (t, J = 1.5 Hz, 1 H), 7.89 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 6.43 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 5.25 - 5.48 (m, 8H), 5.19 (s, 2H), 3.33 - 3.53 (m, 4H), 2.77 (t, J = 6.5 Hz, 4H), 2.60 - 2.70 (m, 2H), 2.49 - 2.60 (m, 2H), 2.26 (s, 6H), 2.05 (q, J = 6.9 Hz, 8H), 1.55 - 1.71 (m, 4H), 1.18 - 1.47 (m, 32H), 0.89 (t, J = 7.0 Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 790.4 (MH+).
【0451】
実施例66: 3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルカルバモイル)ベンジル4−(ジメチルアミノ)ブタノエート
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
実施例66は、実施例65の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0452】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.11 (t, J = 1.6 Hz, 1 H), 7.88 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 6.50 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 5.20 - 5.48 (m, 8H), 5.15 (s, 2H), 3.31 - 3.55 (m, 4H), 2.66 - 2.85 (m, 4H), 2.41 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.28 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.20 (s, 6H), 2.04 (q, J = 6.9 Hz, 8H), 1.82 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 1.54 - 1.67 (m, 4H), 1.17 - 1.45 (m, 32H), 0.88 (t, J = 7.0 Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 804.5 (MH+).
【0453】
実施例67の合成:
中間体67a: 2−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)酢酸メチル
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(25mL)中のメチル−3−(3,5−ジヒドロキシフェニル)アセテートの溶液(1.0g,5.4mmol)に、メシル酸リノレイル(4.16g,12.1mmol)と炭酸カリウム(3.0g,21.6mmol)とを加えた。反応物を100℃に4時間加熱し、次に、反応物を室温まで冷却し、水(100mL)を加えた。反応混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機層を一緒にし、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、揮発物を減圧下で除去した。生じた粗物質を、シリカ上でn−ヘキサン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の3.3gを得た。ES-MS m/z = 680 (MH+).
【0454】
中間体67b: 2−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)エタノール
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
中間体67a(3.3g,4.8mmol)をTHF(50mL)中で攪拌し、氷浴中で冷却した。攪拌している反応物に、THF(3mL)中の水素化リチウムアルミニウムの溶液(370mg,97mmol)をゆっくり加えた。添加後、反応物を室温で3時間攪拌した。次にこの物質を再度氷浴中で冷却し、水(5mL)と酢酸エチル(5mL)とを加えた。10分後、生じたスラリーをセライトで濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、2.8gの物質を得て、これをさらに精製することなく使用した。
【0455】
実施例67の化合物: 3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェネチル3−(ジメチルアミノ)プロパノエート
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(3mL)中の中間体67b(75mg,0.12mmol)に、3−ジメチルアミノプロピオン酸塩酸塩(26mg,0.17mmol)とHATU (88mg,0.23mmol)、次にTEA(0.016mL,0.12mmol)を加えた。反応物を室温で一晩攪拌し、次に水(2mL)を加えた。混合物をDCM(3×5mL)で抽出し、一緒にした有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥した。揮発物を減圧下で除去し、生じた粗物質を、シリカ上でDCM/MeOHを溶離液として用いて精製して、所望の物質72mgを得た。
【0456】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.32 - 6.37 (m, 3H), 5.28 - 5.44 (m, 8H), 4.37 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.92 (t, J = 6.6 Hz, 4H), 3.36 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.86 - 2.92 (m, 8H), 2.75 - 2.81 (m, 6H), 2.06 (ddd, J = 6.7, 6.7, 6.7 Hz, 8H), 1.71 - 1.80 (m, 4H), 1.41 - 1.49 (m, 4H), 1.24 - 1.41 (m, 32H), 0.90 (t, J = 7.1 Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 750.5 (MH+).
【0457】
実施例68: 3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ベンジル(3−(ジメチルアミノ)プロピル)カーボネート
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
中間体13a(82.5mg,0.130mmol)を無水CDCl
3(2mL)に溶解し、4−ニトロフェニルカルボノクロリデート(28.7mg,0.142mmol)、次にピリジン(0.011mL,0.129mmol)を加えた。これを50℃で30分間攪拌した。次に、加熱を止め、反応物を室温で一晩攪拌させた。SMの完全な消費を示すTLCにより、反応をチェックした。中間体を濃縮し、DCM(3mL)に再溶解し、3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オール(66.8mg,0.648mmol)、次にDMAP(3.16mg,0.026mmol)を加えた。反応物を室温で72時間攪拌した。反応を水(2mL)でクエンチし、追加のDCM(3×5mL)中に抽出した。有機層を濃縮した。粗物質を、シリカ上でDCM中の0〜6% MeOHを溶離液として用いて精製して、所望の生成物47mgを得た。
【0458】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.51 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 6.42 (t, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.32 - 5.48 (m, 8H), 5.09 (s, 2H), 4.23 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.94 (t, J = 6.5 Hz, 4H), 2.80 (dd, J = 6.4, 6.4 Hz, 4H), 2.37 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.24 (s, 6H), 1.99 - 2.16 (m, 8H), 1.82 - 1.91 (m, 2H), 1.72 - 1.82 (m, 4H), 1.41 - 1.50 (m, 5H), 1.27 - 1.41 (m, 29H), 0.83 - 0.97 (m, J = 6.8, 6.8 Hz, 5H) ppm.
ES-MS m/z = 766.5 (MH+).
【0459】
実施例69: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−(5−((((3−(ジエチルアミノ)プロポキシ)カルボニル)オキシ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
実施例69は、中間体33aと実施例68について記載された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0460】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.33 (s, 2 H), 7.31 (s, 1 H), 5.25 - 5.45 (m, 8 H), 5.16 (s, 2 H), 5.11 (s, 4 H), 4.22 (t, J=6.5 Hz, 2 H), 2.73 - 2.82 (m, 4 H), 2.43 - 2.55 (m, 6 H), 2.37 (t, J=7.5 Hz, 4 H), 2.01 - 2.09 (m, 8 H), 1.83 (quin, J=6.5 Hz, 2 H), 1.57 - 1.71 (m, 5 H), 1.21 - 1.42 (m, 28 H), 1.01 (t, J=7.2 Hz, 6 H), 0.89 (t, J=6.8 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 850.6 (MH+).
【0461】
実施例70と71 は、実施例69の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0462】
実施例70: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−(5−((((2−(ジメチルアミノ)エトキシ)カルボニル)オキシ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.33 (s, 2 H), 7.30 (s, 1 H), 5.29 - 5.43 (m, 8 H), 5.16 (s, 2 H), 5.11 (s, 4 H), 4.25 (t, J=5.8 Hz, 2 H), 2.77 (t, J=6.5 Hz, 4 H), 2.60 (t, J=5.8 Hz, 2 H), 2.37 (t, J=7.7 Hz, 4 H), 2.29 (s, 6 H), 2.05 (q, J=6.8 Hz, 8 H), 1.52 - 1.75 (m, 4 H), 1.24 - 1.40 (m, 29 H), 0.88 (t, J=6.8 Hz, 5 H) ppm.
ES-MS m/z = 808.5 (MH+).
【0463】
実施例71: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−(5−((((3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)カルボニル)オキシ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.34 (s, 2 H), 7.32 (s, 1 H), 5.29 - 5.45 (m, 8 H), 5.17 (s, 2 H), 5.12 (s, 4 H), 4.24 (t, J=6.5 Hz, 2 H), 2.79 (t, J=6.5 Hz, 4 H), 2.34 - 2.41 (m, 6 H), 2.24 (s, 6 H), 2.06 (q, J=6.7 Hz, 8 H), 1.87 (quin, J=6.5 Hz, 2 H), 1.61 - 1.72 (m, 4 H), 1.25 - 1.42 (m, 29 H), 0.91 (t, J=7.0 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 822.6 (MH+).
【0464】
実施例72: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−5−((((2−(ジメチルアミノ)エトキシ)カルボニル)オキシ)メチル)−1,3−フェニレンビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
実施例72は、中間体26bと実施例68の合成で使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0465】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.01 (d, J=2.0 Hz, 2 H), 6.89 (t, J=2.1 Hz, 1 H), 5.30 - 5.46 (m, 8 H), 5.14 (s, 2 H), 4.26 (t, J=5.8 Hz, 2 H), 2.79 (t, J=6.4 Hz, 4 H), 2.61 (t, J=5.8 Hz, 2 H), 2.54 (t, J=7.5 Hz, 4 H), 2.29 (s, 6 H), 2.01 - 2.1 1 (m, 8 H), 1.74 (dt, J=14.7, 7.5 Hz, 4 H), 1.24 - 1.46 (m, 31 H), 0.90 (t, =7.0 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 780.4 (MH+).
【0466】
実施例73の合成
中間体73a: 4−ブロモ−3,5−ジメトキシ安息香酸メチル
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
アセトン(300mL)中の4−ブロモ−3,5−ジヒドロキシ安息香酸の溶液(28g,120.7mmol)に、硫酸ジメチル(53g,422.4mmol)と炭酸カリウム(58g,422.4mmol)とを加えた。反応物を還流して4時間維持し、次に周囲温度まで冷却した。反応物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をメタノールから再結晶して、所望の化合物を得た。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.82
【0467】
中間体73b: 3,5−ジメトキシ−4−(プロパ−1−エン−2−イル)安息香酸メチル
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(100mL)中の中間体73aの溶液(6.0g,21.9mmol)に、イソプロペニルトリブチルスタナン(7.98g,24.1mmol)、フッ化セシウム(6.66g,43.8mmol)、およびPd[(tert−ブチル)
3P]
4(225mg,0.44mmol)を加えた。反応物を100℃浴中で3時間加熱し、次に周囲温度まで冷却した。反応物を水で希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、シリカゲル上で酢酸エチルとヘキサンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.45
【0468】
中間体73c: 4−イソプロピル−3,5−ジメトキシ安息香酸メチル
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(200mL)中の中間体73bの溶液(4.0g,16.94mmol)に、10% Pd/C(4.0g)と蟻酸アンモニウム(21.35g,339.0mmol)とを加えた。反応物を90℃の加熱浴中で48時間加熱した。反応物を周囲温度まで冷却し、セライトで濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を水で希釈し、ジクロロメタン(2×100mL)で抽出し、一緒にしたDCM抽出物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、シリカゲル上で酢酸エチルとヘキサンとを溶離液として用いて精製して所望の化合物を得た。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.50
【0469】
中間体73d: 3,5−ジヒドロキシ−4−イソプロピル安息香酸メチル
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
氷水浴で冷却したジクロロメタン(200mL)中の中間体73cの溶液(2.0g,8.40mmol)に、3臭化ホウ素(42mL,DCM中1M,42mmol)とヨウ化テトラブチルアンモニウム(15.53g,42.01mmol)とを加えた。3時間後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液中に注いだ。反応物をジクロロメタン(2×100mL)で抽出し、一緒にしたDCM抽出物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、シリカゲル上で酢酸エチルとヘキサンとを溶離液として用いて精製して所望の化合物を得た。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.05
【0470】
中間体73e: 4−イソプロピル−3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)安息香酸メチル
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(60mL)中の中間体73dの溶液(1.4g,6.66mmol)に、メシル酸リノレイル(5.05g,14.66mmol)と炭酸カリウム(3.68g,26.66mmol)とを加えた。反応物を100℃の油浴中で2時間加熱し、次に周囲温度まで冷却した。反応物を水で希釈し、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、シリカゲル上で酢酸エチルとヘキサンとを溶離液として用いて精製して所望の化合物を得た。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.82
【0471】
中間体73f: (4−イソプロピル−3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−10−イルオキシ)フェニル)メタノール
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
氷水浴中で冷却したTHF(80mL)中の中間体73eの溶液(3.8g,5.38mmol)に、水素化リチウムアルミニウム(410mg,10.76mmol)を加えた。反応物を30分間攪拌し、次に水でクエンチした。反応物をセライトで濾過し、濾液を酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、残渣を、シリカゲル上で酢酸エチルとヘキサンとを溶離液として用いて精製して所望の生成物を得た。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.21
【0472】
実施例73の化合物: 3−(ジメチルアミノ)プロピル4−イソプロピル−3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ベンジル カーボネート
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
実施例73は、中間体73fから、実施例68の合成で使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0473】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.52 (s, 2 H), 5.50 - 5.25 (m, 8 H), 5.07 (s, 2 H), 4.21 (t, J = 6.5 Hz, 2 H), 3.93 (t, J = 6.4 Hz, 4 H), 3.63 (quin, J = 7.1 Hz, 1 H), 2.79 (t, J = 6.4 Hz, 4 H), 2.36 (t, J = 7.5 Hz, 2 H), 2.22 (s, 6 H), 2.06 (q, J = 6.8 Hz, 8 H), 1.92 - 1.71 (m, 6 H), 1.56 - 1.41 (m, 4 H), 1.41 - 1.20 (m, 34 H), 0.90 (t, J = 6.8 Hz, 3 H) ppm.
ES-MS m/z = 808.8 (MH+).
【0474】
実施例74の合成:
中間体74a: 4−ブロモ−3,5−ジヒドロキシ安息香酸メチル
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール中の4−ブロモ−3,5−ジヒドロキシ安息香酸の溶液(7.0g,30.2mmol)に、クロロトリメチルシラン(8.11g,75.4mmol)を加えた。反応物を3時間加熱還流し、次に、周囲温度まで冷却した。反応物を減圧下で濃縮し、残渣を水で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して所望の化合物を得て、これをさらに精製することなく使用した。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中30%酢酸エチル): Rf=0.33
【0475】
中間体74b: 4−ブロモ−3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)安息香酸メチル
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
中間体74bは、中間体74aから、中間体73eの合成で使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.70
【0476】
中間体74c: (4−ブロモ−3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)メタノール
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
ドライアイス/アセトン浴中で冷却したジクロロメタン(20mL)中の中間体74bの溶液(500mg,0.67mmol)に、DIBAL−H(トルエン中25%,0.96mL)を加えた。反応物を15分間攪拌し、次に飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。反応物をセライト上で濾過し、濾液をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。一緒にしたDCM抽出物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、シリカゲル上で酢酸エチルとヘキサンとを溶離液として用いて精製して所望の生成物を得た。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中20%酢酸エチル): Rf=0.49
【0477】
実施例74の化合物: 4−ブロモ−3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ベンジル(3−(ジメチルアミノ)プロピル) カーボネート
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
実施例74は、中間体74cから、実施例68の合成で使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0478】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.55 (s, 2 H), 5.44 - 5.30 (m, 8 H), 5.08 (s, 2 H), 4.22 (t, J = 6.7 Hz, 2 H), 4.02 (t, J = 6.5 Hz, 4 H), 2.78 (t, J = 6.3 Hz, 4 H), 2.35 (t, J = 7.4 Hz, 2 H), 2.22 (s, 6 H), 2.06 (q, J = 6.7 Hz, 8 H), 1.90 - 1.77 (m, 6 H), 1.55 - 1.46 (m, 4 H), 1.42 - 1.22 (m, 28 H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 844.4 (MH+), 臭素同位体パターンが観察された。
【0479】
実施例75の合成:
中間体75a: 4−クロロ−3,5−ジヒドロキシ安息香酸
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(25mL)中の3,5−ジヒドロキシ安息香酸の溶液(4g,26.0mmol)に、メタノール(10mL)中のN−クロロスクシンイミド(3.64g,27.3mmol)を1時間かけて加えた。反応物を冷水に注ぎ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して所望の化合物を得て、これをさらに精製することなく使用した。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.15
【0480】
実施例75の化合物: 4−クロロ−3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ベンジル(3−(ジメチルアミノ)プロピル)カーボネート
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
実施例75は、中間体75aから、実施例74の合成で使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0481】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.59 (d, J = 2.8 Hz, 1 H), 6.48 (d, J = 2.8 Hz, 1 H), 5.51 - 5.29 (m, 8 H), 5.26 (s, 2 H), 4.25 (t, J = 6.5 Hz, 2 H), 4.00 (t, J = 6.5 Hz, 2 H), 3.94 (t, J = 6.5 Hz, 2 H), 2.80 (t, J = 6.4 Hz, 4 H), 2.38 (t, J = 7.0 Hz, 2 H), 2.24 (s, 6 H), 2.07 (q, J = 6.7 Hz, 8 H), 1.91 - 1.75 (m, 6 H), 1.55 - 1.44 (m, 4 H), 1.44 - 1.24 (m, 30 H), 0.91 (t, J = 6.8 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 800.6 (MH+), 塩素同位体パターンが観察された。
【0482】
実施例76の合成:
中間体76a: 2−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ベンジル)イソインドリン−1,3−ジオン
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
中間体13a(120mg,0.188mmol)、イソインドリン−1,3−ジオン(34.6mg,0.235mmol)、およびトリフェニルホスフィン(64,2mg,0.245mmol)をTHF(1.5mL)に溶解した。次にDIAD(0.044mL,0.226mmol)を滴下して加えた。反応物を室温で16時間攪拌した。LCMSについて反応の完了をチェックした。反応物を濃縮し、次に水と塩水とで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、再濃縮した。所望の生成物はトリフェニルホスフィンオキシドとの混合物として得られて、144.0mgの物質を与えた。
【0483】
中間体76b:(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)メタンアミン
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
中間体76a(144mg,0.188mmol,混合物)をEtOH(3.7mL)中に溶解した。ヒドラジン(0.030mL,0.940mmol)を加え、反応物を50℃で4時間加熱した。LCMSにより、反応の完了を追跡した。反応物を濃縮し、DCM(10mL)中に懸濁した。反応物を濾過した。次に濾液を、DCMであらかじめ平衡化したBondElute SCXカラムにのせた。カラムを3CVのDCMで洗浄し、次に生成物をDCM+メタノール中5%の7Nアンモニアで溶出して、所望の生成物57mgを得た。
ES-MS m/z = 636.5 (MH+).
【0484】
実施例76の化合物: N−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ベンジル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミド
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
中間体76b(36.1mg,0.057mmol)、2−(ジメチルアミノ)酢酸塩酸塩(23.77mg,0.170mmol)、およびHATU(43.2mg,0.114mmol)を、DCM(4mL)に溶解した。次にトリエチルアミン(0.032mL,0.227mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌し、LCMSについてチェックした。反応物を水(2mL)でクエンチし、追加のDCM(3×5mL)で抽出した。反応物を、シリカゲルクロマトグラフィーによりDCM中0〜5%のメタノールで精製して、所望の生成物20mgを得た。
【0485】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.34 (br. s., 1 H), 6.43 (d, J = 2.0 Hz, 2 H), 6.40 - 6.33 (m, 1 H), 5.54 - 5.30 (m, 8 H), 4.40 (d, J = 6.1 Hz, 2 H), 3.94 (t, J = 6.6 Hz, 4 H), 3.01 (s, 2 H), 2.80 (t, J = 6.3 Hz, 4 H), 2.30 (s, 6 H), 2.13 - 1.98 (m, 8 H), 1.70 - 1.82 (m, J = 6.6 Hz, 4 H), 1.53 - 1.23 (m, 41 H), 0.91 (t, J = 7.1 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 721.5 (MH+).
【0486】
実施例77の合成:
中間体77a: ジエチル5−((ジメチルアミノ)メチル)イソフタレ−ト
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
丸底フラスコ中で、ジエチル5−(ヒドロキシメチル)イソフタレ−ト(15.53g,47.6mmol)とDIPEA(10.39mL,59.5mmol)とをクロロホルム(40mL)に取った。生じた懸濁物を1時間攪拌した。生じた懸濁物に、無水トルエンスルホン酸(10g,39.6mmol)を加え、反応物を周囲温度で攪拌した。20時間後、反応溶液をジメチルアミン(60ml,120mmol)に約30分かけて滴下して加えて、発熱反応を還流温度以下に制御した。反応物を周囲温度で3時間攪拌した。反応物を、ジクロロメタン(200mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)、および水(50mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。一緒にした有機物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×100mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,ジクロロメタン中0%〜10%メタノール)、次にフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,ジクロロメタン中0%〜100%酢酸エチル、酢酸エチル中0%〜10%メタノール)により精製して、所望の生成物7.3gを得た。
【0487】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.44 (t, J = 7.2 Hz, 6H); 2.29 (s, 6H); 3.55 (s, 2H); 4.43 (q, J = 7.1 Hz, 4H); 8.20 (d, J = 1.5 Hz, 2H); 8.61 (t, J = 1.5 Hz, 1 H) ppm.
【0488】
中間体77b: (5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ジメタノール
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
丸底フラスコ中で、LAH(2.480g,65.3mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)中に取り、反応物を周囲温度の水浴に入れた。THF(10mL)に溶解した中間体77a(7.3g,26.1mmol)を、10分間かけてLAH懸濁物に滴下して加えて、発熱反応を還流温度以下に維持した。生じた緑色の懸濁物を周囲温度で一晩攪拌すると、この時、色が暗灰色に変化した。反応物を追加のTHFで150mLに希釈し、水(2.5mL)を滴下して加えてクエンチし、温度を還流温度以下に維持した。周囲温度で15分間攪拌した。反応物をさらに2.5Mの水性NaOH(5mL)を5分間かけて滴下して加えてクエンチした。反応物を周囲温度で5分間攪拌し、水(7.5mL)を1分間かけて滴下して加えると、この時、懸濁物が白色になった。反応物を周囲温度で2時間攪拌し、次に、塩をセライトにより濾過して、酢酸エチルで洗浄した。濾液を採取し、減圧下で濃縮して、粘性の無色油状物を得た。この物質をジクロロメタン中に溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中0%〜50%メタノール)により精製した。生成物画分を採取し、溶媒を減圧下で除去して、無色の油状物を得た。この物質をジクロロメタン(100mL)中に溶解し、濾過した。残渣を酢酸エチルで洗浄すると、追加の沈殿物が得られた。溶媒を減圧下で除去し、この物質を酢酸エチル(100mL)に再溶解し、濾過し、溶媒を減圧下で除去して、所望の生成物4gを得た。
【0489】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.21 (s, 6H); 3.37 (s, 2H); 3.77 (br s, 2H); 4.56 (s, 4H); 7.16 (s, 2H); 7.21 (s, 1 H) ppm.
【0490】
中間体77c: 4−((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)−4−オキソブタン酸
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
ホウ珪酸ガラスバイアル中で、リノレイルアルコール(2g,7.51mmol)とDMAP(0.046g,0.375mmol)とを、クロロホルム(7mL)中で攪拌した。無水コハク酸(1.127g,11.26mmol)を加え、反応物を周囲温度で攪拌した。3日後、反応物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,ジクロロメタン中0〜10%メタノール)により直接精製し、こうして所望の生成物2.73gを得た。
【0491】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.91 (t, J = 7.0 Hz, 3H); 1.27-1.41 (m, 17H); 1.64 (m, 2H); 2.07 (dd, J = 7.0, 13.8 Hz, 4H); 2.62-2.73 (m, 4H); 2.79 (t, J = 6.7 Hz, 2H); 4.1 1 (t, J = 6.8 Hz, 2H); 5.32-5.44 (m, 4H) ppm.
【0492】
実施例77の化合物: O,O’−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン))ジ((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イル)ジスクシネート
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
ホウ珪酸ガラスバイアル中で、中間体77b(250mg,1.280mmol)をジクロロメタン(10mL)中で攪拌した。DIPEA(0.671ml,3.84mmol)、DMAP(15.64mg,0.128mmol)、EDC(736mg,3.84mmol)、および中間体77c(1032mg,2.82mmol)からの物質を、順次加えた。反応物を密封し、周囲温度で攪拌した。2日後、反応物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,ジクロロメタン中の1%蟻酸で平衡化されている、ジクロロメタン中0%〜10%メタノールで精製)により直接精製して、所望の生成物916mgを得た。
【0493】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.24 (s, 0.5H, formate); 7.55 (s, 2H); 7.41 (s, 1 H); 5.43-5.31 (m, 8H); 5.20 (s, 4H); 4.16 (s, 2H); 4.08 (t, J = 6.8Hz, 4H); 2.79 (t, J = 6.8 Hz, 4H); 2.75 (s, 6H); 2.75-2.66 (m, 8H); 2.06 (q, J = 6.6 Hz, 8H); 1.66-1.59 (m, 4H); 1.40-1.27 (m, 32H); 0.90 (t, J = 6.5Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 892.7 (MH+).
【0494】
実施例78: O,O’−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン))ビス(10−(オクタノイルオキシ)デシル)ジスクシネート
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
実施例78は、中間体18aと実施例77の合成で使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0495】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.37 (s, 1.6 H, formate); 7.42 (s, 2H); 7.38 (s, 1 H); 5.18 (s, 4H); 4.10-4.05 (m, 10H); 2.74-2.65 (m, 14H); 2.31 (t, J = 7.5Hz, 4H); 1.66-1.59 (m, 12H); 1.40-1.25 (m, 40H); 0.90 (t, J = 7.0Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 960.9 (MH+)
【0496】
実施例79の合成:
中間体79a: 8−(ノニルオキシ)−8−オキソオクタン酸
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
攪拌棒を取り付けた250mLの丸底フラスコ中で、スベリン酸(5g,28.7mmol)とEDC(6.60g,34.4mmol)とを、DCM(150mL)に溶解した。DIPEA(15.04ml,86mmol)、次にDMAP(1.403g,11.48mmol)を加え、混合物を室温で1時間攪拌後、1−ノナノール(5.01ml,28.7mmol)を加えた。混合物を室温で攪拌した。揮発物を減圧下で除去し、生じた物質を、シリカゲルクロマトグラフィーによりヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物1gを得た。
【0497】
実施例79の化合物: O’
1,O
1−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン))8−ジノニルジオクタンジオエート
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
実施例79は、実施例77について使用される方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0498】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.26 (s, 2 H), 7.23 (s, 1 H), 5.10 (s, 4 H), 4.05 (t, J = 6.8 Hz, 4 H), 3.44 (s, 2 H), 2.36 (t, J = 7.7 Hz, 4 H), 2.31-2.25 (m, 10 H), 1.69-1.58 (m, 12 H), 1.36-1.27 (m, 32 H), 0.88 (t, J = 7.0 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 760.4 (MH+).
【0499】
実施例80: O’
1,O
1−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン))9−ジオクチルジノナンジオエート
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
実施例80は、実施例79の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0500】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) 5 7.27 (s, 2 H), 7.24 (s, 1 H), 5.11 (s, 4 H), 4.07 (t, J = 6.8 Hz, 4 H), 3.44 (s, 2 H), 2.37 (t, J = 7.7 Hz, 4 H), 2.30 (t, J = 7.5 Hz, 4 H), 2.26 (s, 6 H), 1.67-1.59 (m, 12 H), 1.33-1.29 (m, 32 H), 0.90 (t, J = 8.0 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 760.4 (MH+).
【0501】
実施例81の合成:
中間体81a: 3−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)アクリル酸メチル
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
トリメチルホスホノアセテート(357mg,1.96mmol)を、氷浴中で攪拌しているTHF(10mL)中のNaHの懸濁物(78mg,1.96mmol)に加えた。10分後、実施例1aと類似の方法を使用して作成した出発アルデヒド(1g,1.63mmol)をTHF(5mL)に溶解し、ゆっくり加えた。反応物を1時間攪拌し、次に氷冷水(5mL)を加え、生じた混合物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。一緒にした有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。生じた物質をシリカゲルクロマトグラフィーによりヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物1.2gを得た。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.77.
【0502】
中間体81b: 3−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)プロパン−1−オール
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
THF(75mL)中の中間体81a(2.6g,3.7mmol)を氷浴中で冷却し、水素化リチウムアルミニウム(300mg,7.9mmol)を少しずつ加えた。反応物を冷却浴中で45分間攪拌し、次に氷冷水でクエンチした。生じた物質をセライトで濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。生じた物質をシリカゲルクロマトグラフィーによりヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物2.5gを得た。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.21
【0503】
実施例81の化合物: 3−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)プロピル3−(ジメチルアミノ)プロパノエート
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
実施例81は、中間体81bから、実施例13の合成について使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0504】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.34 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 6.32 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.27 - 5.47 (m, 8H), 4.16 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.93 (t, J = 6.5 Hz, 4H), 2.92 - 3.03 (m, 2H), 2.80 (dd, J = 6.4, 6.4 Hz, 4H), 2.61 - 2.69 (m, 4H), 2.58 (s, 6H), 2.07 (q, J = 6.9 Hz, 8H), 1.91 - 2.03 (m, 2H), 1.71 - 1.85 (m, J = 7.8 Hz, 4H), 1.42 - 1.52 (m, 4H), 1.23 - 1.41 (m, 29H), 0.91 (t, J = 6.8 Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 764.6 (MH+).
【0505】
実施例82の合成:
中間体82a: 4−((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエノイルオキシ)ブタン酸
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
中間体18aと同様の化学を使用して作成した出発アルコール、(9Z,12Z)−4−ヒドロキシブチルオクタデカ−9,12−ジエノエート(1.0g,2.8mmolをアセトン(25mL)中で攪拌し、氷浴中で冷却した。ジョーンズ試薬(Jones’ reagent)(2.27mL,2.5M,5.67mmol)を滴下して加え、氷浴を除去した。1時間攪拌後、MeOH(5mL)、次に酢酸エチル(220mL)を加えた。生じた混合物を1:1の水:塩水、次に塩水で洗浄した。生じた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、次に、揮発物を減圧下で除去した。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィーによりヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の物質672mgを得た。
【0506】
13C NMR (100 MHz, CDCl
3) δ 6.178.3, 173.8, 130.2, 130.0, 128.0, 127.9, 63.0, 34.2, 31.5, 30.4, 29.6, 29.3, 29.2, 29.1 , 27.2, 25.6, 24.9, 23.7, 22.5, 14.1 ppm.
【0507】
実施例82の化合物: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−(((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン−4,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
中間体82a(672mg,1.83mmol)をDCE(40mL)中で攪拌した。EDC(501mg,2.6mmol)を加え、次に中間体77b(170mg,0.87mmol)からの物質をDCE(10mL)中の溶液として加えた。TEA(0.485mL,3.48mmol)とDMAP(21mg,0.17mmol)とを加え、反応物を3日間室温で攪拌した。反応物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルクロマトグラフィーによりヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の物質359mgを得た。
【0508】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.31 - 7.28 (m, 2 H), 7.25 - 7.23 (m, 1 H), 5.44 - 5.28 (m, 8 H), 5.12 (s, 4 H), 4.1 1 (t, J = 6.4 Hz, 4 H), 2.81 - 2.73 (m, 4 H), 2.46 (t, J = 7.4 Hz, 4 H), 2.32 - 2.24 (m, 9 H), 2.09 - 1.94 (m, 12 H), 1.69 - 1.51 (m, 5 H), 1.42 - 1.22 (m, 28 H), 0.89 (t, J = 6.9 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 892.7 (MH+).
【0509】
実施例83〜88は、実施例82の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0510】
実施例83: (((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン))ビス(オキシ))ビス(8−オキソオクタン−8,1−ジイル)ビス(デカノエート)
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.28 - 7.25 (m, 2 H), 7.24 - 7.21 (m, 1 H), 5.10 (s, 4 H), 4.05 (t, J = 6.8 Hz, 4 H), 3.43 (s, 2 H), 2.36 (t, J = 7.6 Hz, 4 H), 2.29 (t, J = 7.6 Hz, 4 H), 2.25 (s, 6 H), 1.72 - 1.52 (m, 12 H), 1.42 - 1.14 (m, 36 H), 0.95 - 0.75 (m, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 788.4 (MH+).
【0511】
実施例84: (((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン−4,1−ジイル)ジオクタノエート
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
実施例84は、蟻酸塩として解析される。
【0512】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.33 (s, 1 H, formate); 7.54 (s, 2H); 7.39 (s, 1 H); 5.17 (s, 4H); 4.15 (s, 2H), 4.12 (t, J = 6.4Hz, 4H); 2.74 (s, 6H); 2.50 (t, J = 7.4Hz, 4H); 2.30 (t, J = 7.5Hz, 4H); 2.04-1.97 (m, 4H); 1.65-1.58 (m, 4H); 1.34-1.23 (m, 16H); 0.88 (t, J = 6.7Hz, 6H) ppm.
LCMS m/z = 620.2 (MH+).
【0513】
実施例85: (((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン))ビス(オキシ))ビス(6−オキソヘキサン−6,1−ジイル)ジオクタノエート
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.30 (s, 0.6H, formate); 7.54 (s, 2H); 7.40 (s, 1 H); 5.15 (s, 4H); 4.15 (s, 2H); 4.06 (t, J = 6.5Hz, 4H); 2.74 (s, 6H); 2.42 (t, J = 7.5 Hz, 4H); 2.29 (t, J = 7.5 Hz, 4H); 1.73-1.58 (m, 12H); 1.44-1.36 (m, 4H); 1.34-1.23 (m, 16H); 0.88 (t, J = 6.3Hz, 6H) ppm.
LCMS m/z = 676.2 (MH+).
【0514】
実施例86: (5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン)ビス(10−(オクタノイルオキシ)デカノエート)
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.50 (s, 2H); 7.38 (s, 1 H); 5.14 (s, 4H); 4.06 (t, J = 6.8Hz, 4H); 3.97 (s, 2H); 2.63 (s, 6H); 2.39 (t, J = 7.7Hz, 4H); 2.30 (t, J = 7.5Hz, 4H); 1.69-1.59 (m, 12H); 1.38-1.25 (m, 36H); 0.89 (t, J = 7.0, 6H) ppm.
LCMS m/z = 788.8 (MH+).
【0515】
実施例87: (5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン)ビス(8−(オクタノイルオキシ)オクタノエート)
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.52 (s, 2H); 7.38 (s, 1 H); 5.15 (s, 4H); 4.06 (t, J = 6.7Hz, 4H); 3.99 (s, 2H); 2.65 (s, 6H); 2.40 (t, J = 7.5Hz, 4H); 2.30 (t, J = 7.5Hs, 4H); 1.70-1.59 (m, 12H); 1.38-1.25 (m, 28H); 0.89 (t, J = 6.8Hz, 6H) ppm.
LCMS m/z = 732.8 (MH+).
【0516】
実施例88: (((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン))ビス(オキシ))ビス(6−オキソヘキサン−6,1−ジイル)ビス(デカノエート)
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.54 (s, 2H); 7.38 (s, 1 H); 5.15 (s, 4H); 4.07 (t, J = 6.7Hz, 4H); 4.02 (s, 2H); 2.66 (s, 6H); 2.42 (t, J = 7.5Hz, 4H); 2.30 (t, J = 7.7Hz, 4H); 1.74-1.58 (m, 12H); 1.45-1.37 (m, 4H); 1.35-1.22 (m, 24H); 0.89 (t, J = 7.0Hz, 6H) ppm.
LCMS m/z =732.8 (MH+).
【0517】
実施例89の合成:
中間体89a: ジメチル5,5’−((5−ホルミル−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ジペンタノエート
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
アセトン(35mL)中の3,5−ジヒドロキシベンズアルデヒドの溶液(1.0g,7.24mmol)に、メチル5−ブロモペンタノエート(3.53g,18.1mmol)を加えた。炭酸カリウム(3.0g,22mmol)を加え、反応物を油浴中で加熱還流した。一晩加熱後、反応物を室温まで冷却し、4日間攪拌した。揮発物を減圧下で除去し、この物質をDCMに再懸濁した。生じた混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して粗物質とし、これを、シリカゲルクロマトグラフィーによりヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物824mgを得た。
【0518】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.89 (s, 1 H), 6.99 (s, 2H), 6.68 (s, 1 H), 4.01 (m, 4H), 3.68 (s, 6H), 2.41 (m, 4H), 1.84 (m, 8H) ppm.
【0519】
中間体89b: 5,5’−((5−ホルミル−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ジペンタン酸
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
中間体89a(824mg,2.25mmol)をEtOH(15mL)中で攪拌した。水酸化カリウム(505mg,9.0mmol)と水(5mL)とを加え、反応物を室温で3時間攪拌した。次にこの物質を酢酸エチル(100mL)で希釈し、1M HCl(2×50mL)で洗浄した。生じた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、所望の物質710mgを得た。
【0520】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.90 (s, 1 H), 7.03 (s, 2H), 6.81 (s, 1 H), 4.02 (m, 4H), 2.29 (m, 4H), 1.6-1.8 (m, 8H) ppm.
【0521】
中間体89c: ジ((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イル) 5,5’−((5−ホルミル−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ジペンタノエート
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
中間体89b(710mg,2.1mmol)をDCM(20mL)中で攪拌した。リノレイルアルコール(1.40g,5.25mmol)を、DMAP(64mg,0.52mmol)およびパラトルエンスルホン酸一水和物(100mg,0.52mmol)とともに加えた。次にEDC(1.0g,5.25mmol)を加え、反応物を室温で48時間攪拌した。この物質を、シリカゲルクロマトグラフィーによりヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて直接精製して、所望の生成物と約30%のリノレイルアルコールを含む物質1.32gを得た。この物質を、さらに精製することなく使用した。
【0522】
実施例89の化合物: ジ((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イル)5,5’−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ジペンタノエート
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
実施例89は、中間体89cから、実施例33に記載された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0523】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.46 (d, J = 2.20 Hz, 2 H), 6.33 (t, J = 2.30 Hz, 1 H), 5.27-5.45 (m, 8 H), 4.07 (t, J = 6.80 Hz, 4 H), 3.88-4.01 (m, 4 H), 3.34 (s, 2 H), 2.78 (t, J = 6.65 Hz, 4 H), 2.33-2.44 (m, 4 H), 2.24 (s, 6 H), 1.98-2.13 (m, 8 H), 1.75-1.88 (m, 8 H), 1.55-1.70 (m, 4 H), 1.22-1.43 (m, 32 H), 0.90 (t, J = 6.90 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 864.5 (MH+).
【0524】
実施例90: ジドデシル6,6’−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ジヘキサノエート
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
実施例90は、実施例89を調製するために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0525】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.48 (br. s., 2 H) 6.35 (br. s., 1 H) 4.00 - 4.11 (m, 4 H) 3.94 (t, J=6.44 Hz, 4 H) 2.34 (t, J=7.45 Hz, 5 H) 2.27 (br. s., 3 H) 1.57 - 1.85 (m, 12 H) 1.40 - 1.57 (m, 4 H) 1.20 - 1.39 (m, 40 H) 0.80 - 0.98 (m, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 732.1 (MH+).
【0526】
実施例91の合成:
中間体91a: 2−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)エチル4−メチルベンゼンスルホネート
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(100mL)中の2−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)エタノールの懸濁物(10g,68.4mmol)に、ピリジン(25mL)を加えた。無水トルエンスルホン酸(26.8g,82mmol)を加え、反応物を室温で一晩攪拌した。揮発物を減圧下で除去し、生じた物質をシリカゲルクロマトグラフィーによりヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の物質8.92gを得た。
【0527】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.82-7.77 (m, 2 H), 7.38-7.32 (m, 2 H), 4.21-4.07 (m, 3 H), 4.05- 3.99 (m, 1 H), 3.55-3.49 (m, 1 H), 2.45 (s, 3 H), 1.97-1.83 (m, 2 H), 1.34 (s, 3 H), 1.29 (s, 3 H) ppm.
【0528】
中間体91b: 3,5−ビス(2−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)エトキシ)ベンズアルデヒド
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
中間体91a(8.92g,29.7mmol)を含有するフラスコに、3,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド(1.9g,13.8mmol)とDMF(50mL)とを加えた。炭酸カリウム(5.7g,41.3mmol)を加え、反応物を80℃に一晩加熱した。反応物を冷却し、水を加えた。生じた物質を酢酸エチルで抽出し、一緒にした有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥した。揮発物を減圧下で除去し、生じた残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーによりヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物1.9gを得た。
【0529】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.89 (s, 1 H), 7.02-6.99 (m, 2 H), 6.72-6.68 (m, 1 H), 4.36-4.26 (m, 2 H), 4.18-4.07 (m, 6 H), 3.68-3.62 (m, 2 H), 2.10-2.02 (m, 4 H), 1.43 (s, 3 H), 1.37 (s 3 H) ppm.
【0530】
中間体91c: 1−(3,5−ビス(2−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)エトキシ)フェニル)−N,N−ジメチルメタンアミン
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
中間体91b(1.4g,3.55mmol)をDCE(35mL)中で攪拌した。ジメチルアミン(7.10mL,THF中2M、14.2mmol)を加え、次に酢酸(0.20mL,3.6mmol)、次にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.88g,8.87mmol)を加えた。反応物にキャップをして、室温で一晩攪拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、生じた混合物を酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗物質1.34gを得て、これをさらに精製することなく使用した。
【0531】
中間体91d: 4,4’−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−1,2−ジオール)
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
中間体91c(1.34g,3.16mmol)をMeOH(20mL)中で攪拌した。濃縮した塩酸(0.19mL,6.33mmol)を加え、反応物を室温で一晩攪拌した。揮発物を減圧下で除去し、この物質をさらに精製することなく使用した。
ES-MS m/z = 344.2 (MH+).
【0532】
実施例91の化合物: 4,4’−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−1,2−ジイル)テトラオクタノエート
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
中間体91d(1.0g,2.63mmol)を、DMF(6mL)で溶解するまで攪拌した。DCM(6mL)を加え、次にピリジン(1.7mL,21mmol)とDMAP(0.096mg,0.79mmol)を加えた。オクタノイルクロリド(2.14g,13.16mmol)を、攪拌している反応物にゆっくり加え、生じた混合物を室温で3時間攪拌した。反応物を水と飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、生じた混合物をDCMと酢酸エチルとで抽出した。一緒にした有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、揮発物を減圧下で除去した。この物質を、DCM中の1%酢酸(容量)で前洗浄しておいたシリカゲルを使用して精製した。この化合物を酢酸エチル/ヘプタンで溶出し、生成物を含む画分を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。生じた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、次に、減圧下で濃縮した。生じた物質を2回目に、シリカ上でヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物1.65gを得た。
【0533】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.59 (br s, 2 H) 6.36 (br s, 1 H) 5.25 - 5.37 (m, 2 H) 4.35 (dd, J=12.05, 3.26 Hz, 2 H) 4.12 (dd, J=11.92, 6.15 Hz, 2 H) 3.91 - 4.09 (m, 4 H) 3.58 (br s, 2 H) 2.25 - 2.55 (m, 14 H) 2.01 - 2.13 (m, 4 H) 1.49 - 1.70 (m, 8 H) 1.13 - 1.39 (m, 32 H) 0.77 - 0.99 (m, 12 H) ppm.
ES-MS m/z = 848.6 (MH+).
【0534】
実施例92〜94は、実施例91の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0535】
実施例92: (R)−4−(3−((S)−3,4−ビス(オクタノイルオキシ)ブトキシ)−5−((ジメチルアミノ)メチル)フェノキシ)ブタン−1,2−ジイルジオクタノエート
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.74 - 0.97 (m, 12 H) 1.14 - 1.40 (m, 32 H) 1.51 - 1.71 (m, 8 H) 2.07 (q, J=5.94 Hz, 4 H) 2.21 - 2.46 (m, 14 H) 3.44 (s., 2 H) 3.89 - 4.07 (m, 4 H) 4.12 (dd, J=1 1.92, 6.15 Hz, 2 H) 4.34 (dd, J=12.05, 3.26 Hz, 2 H), 5.20 - 5.40 (m, 2 H) 6.32 (t, J=2.26 Hz, 1 H) 6.49 (d, J=2.01 Hz, 2 H ) ppm.
ES-MS m/z = 848.3 (MH+).
【0536】
実施例93: (S)−4−(3−((S)−3,4−ビス(オクタノイルオキシ)ブトキシ)−5−((ジメチルアミノ)メチル)フェノキシ)ブタン−1,2−ジイル ジオクタノエート
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.87 (m, 12 H) 1.14 - 1.38 (m, 32 H) 1.48 - 1.72 (m, 8 H) 2.07 (q, J=6.19 Hz, 4 H) 2.22 - 2.41 (m, 14 H) 3.44 (s., 2 H) 3.87 - 4.07 (m, 4 H) 4.12 (dd, J=11.92, 6.15 Hz, 2 H) 4.34 (dd, J=12.05, 3.26 Hz, 2 H) 5.20 - 5.40 (m, 2 H) 6.32 (t, J=2.26 Hz, 1 H) 6.49 (d, J=2.01 Hz, 2 H) ppm.
ES-MS m/z = 848.3 (MH+).
【0537】
実施例94: (R)−4−(3−((R)−3,4−ビス(オクタノイルオキシ)ブトキシ)−5−((ジメチルアミノ)メチル)フェノキシ)ブタン−1,2−ジイル ジオクタノエート
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.87 (m, 12 H) 1.12 - 1.40 (m, 32 H) 1.47 - 1.71 (m, 8 H) 2.07 (q, J=6.44 Hz, 4 H) 2.18 - 2.38 (m, 14 H) 3.47 (s, 2 H) 3.85 - 4.06 (m, 4 H) 4.12 (dd, J=1 1.92, 6.15 Hz, 2 H) 4.34 (dd, J=1 1.92, 3.39 Hz, 2 H) 5.20 - 5.40 (m, 2 H) 6.33 (t, J=2.26 Hz, 1 H) 6.49 (d, J=2.01 Hz, 2 H) ppm.
ES-MS m/z = 848.3 (MH+).
【0538】
実施例95の合成:
中間体95a: 3,4,5−トリス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)ベンズアルデヒド
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
3,4,5−トリヒドロキシベンズアルデヒド(600mg,3.89mmol)、LinOMs(4427mg,12.85mmol)、および炭酸カリウム(2690mg,19.47mmol)をDMF(30ml)中で混合し、80℃に一晩加熱した。反応混合物を氷水(100ml)に注ぎ、ジエチルエーテル(100ml×2)でクエンチした。有機相を採取し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、揮発物を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルのクロマトグラフィーによりヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の物質2.76gを得た。
【0539】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.84 (s, 1 H),7.72 (dd, J=5.77, 3.26Hz, 1 H), 7.50-7.58 (m, 1 H), 7.09 (s, 2H), 5.22-5.47 (m, 13H), 4.23 (t, J=6.02Hz, 1 H), 3.94-4.12 (m, 7H), 2.78 (t, J=6.40Hz, 7H), 2.06 (q, J=6.69Hz, 13H), 1.78-1.91 (m, 5H), 1.73-1.78 (m, 2H), 1.70 (dd, J=11.42, 5.40Hz, 1 H), 1.58 (s, 1 H), 1.42-1.55 (m, 8H) 1.22-1.42 (m, 51 H) 0.82-0.98 (m, 13H) ppm.
【0540】
実施例95の化合物: N,N−ジメチル−1−(3,4,5−トリス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)メタンアミン
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
実施例95は、中間体95aから、実施例33の調製で使用されるた方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0541】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.50 (s, 2 H), 5.44-5.29 (m, 12 H), 4.00-3.91 (m, 6 H), 3.32 (s, 2 H), 2.81-2.75 (m, 6 H), 2.24 (s, 6 H), 2.10-2.01 (m, 12 H), 1.85-1.65 (m, 8 H), 1.52-1.24 (m, 50 H), 0.92-0.86 (m, 9 H) ppm.
13C NMR (100 MHz, CDCl
3) δ 152.9, 137.5, 134.1 , 130.2, 130.1 , 130.1 , 128.0, 127.9, 107.3, 73.3, 69.0, 64.7, 45.4, 31.3, 30.3, 29.7, 29.7, 29.6, 29.6, 29.5, 29.4, 29.4, 29.3, 29.3, 27.3, 27.2, 27.2, 26.1 , 25.6, 22.6, 14.1 ppm.
【0542】
実施例96の合成:
中間体96a:4−ヒドロキシブチルデカノエート
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(80mL)中のブタンジオールの溶液(3.54g,39.3mmol)に、ピリジン(1.65mL,20.4mmol)とDMAP(0.38g,3.2mmol)とを加えた。塩化デカノイル(3.0g,15.7mmol)を加え、反応物を室温で1時間攪拌した。揮発物を減圧下で除去し、生じた物質を、シリカゲルクロマトグラフィーによりヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物3.3gを得た。
【0543】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.1 (m, 2H), 3.7 (m, 2H), 2.3 (m, 2H), 1.7 (m, 2H), 1.6 (m, 4H), 1.3 (m, 12H), 0.9 (m, 3H) ppm.
【0544】
中間体96b: 4−(デカノイルオキシ)ブタン酸
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
中間体96bは、中間体98aから、中間体84aの合成について使用された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
【0545】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.1 (m, 2H), 2.5 (m, 2H), 2.3 (m, 2H), 2.0 (m, 2H), 1.6 (m, 2H), 1.3 (m, 12H), 0.9 (m, 3H) ppm.
【0546】
中間体96c: 4−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−オキソブチルデカノエート
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
中間体98cは、中間体98bと1,3−プロパンジオールから、中間体18aの調製のために使用された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
【0547】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.3 (m, 2H), 4.1 (m, 2H), 3.7 (m, 2H), 2.4 (m, 2H), 2.3 (m, 2H), 2.0 (m, 2H), 1.9 (m, 3H), 1.6 (m, 2H), 1.3 (m, 12H), 0.9 (m, 3H) ppm.
【0548】
中間体96d: ((((5−ホルミル−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(プロパン−3,1−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン−4,1 −ジイル)ビス(デカノエート)
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
中間体96dは、中間体98cから、中間体18bの合成で使用された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
【0549】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ δ 9.9 (s, 1 H), 7.0 (s, 2H), 6.7 (s, 1 H), 4.3 (m, 4H), 4.1 (m, 8H), 2.4 (m, 4H), 2.3 (m, 4H), 2.2 (m, 4H), 2.0 (m, 4H), 1.6 (m, 4H), 1.3 (m, 24H), 0.9 (m, 6H) ppm.
【0550】
実施例96の化合物: ((((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(プロパン−3,1−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン−4,1−ジイル)ビス(デカノエート)
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
実施例96は、中間体96dから、実施例33の合成について使用された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
【0551】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.81 - 0.92 (m, 6 H) 1.18 - 1.37 (m, 24 H) 1.53 - 1.67 (m, 4 H) 1.96 (quin, J=6.90 Hz, 4 H) 2.09 (quin, J=6.27 Hz, 4 H) 2.23 (s, 6 H) 2.28 (t, J=7.53 Hz, 4 H) 2.40 (t, J=7.53 Hz, 4 H) 3.33 (s, 2 H) 4.02 (t, J=6.02 Hz, 4 H) 4.09 (t, J=6.00 Hz, 4 H) 4.26 (t, J=6.27 Hz, 4 H) 6.33 (t, J=2.26 Hz, 1 H) 6.47 (d, J=2.26 Hz, 2 H) ppm.
ES-MS m/z = 764.5 (MH+).
【0552】
実施例97の合成:
中間体97a: エチル3−オクチルウンデカ−2−エノエート
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
9−ヘプタデカノン(15g,59mmol)とトリエチルホスホノアセテート (13.2g,59mmol)の溶液を、THF(100mL)中で攪拌した。この溶液に、NaOEt(26.4mL,エタノール中21%,70.7mmol)を加え、生じた溶液を48時間加熱還流した。反応物を1M HClで酸性化し、次に酢酸エチルで希釈した。有機層を採取し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。生じた有機物質を硫酸ナトリウム上で乾燥し、揮発物を減圧下で除去して粗物質を得て、これを、シリカゲルクロマトグラフィーによりヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の生成物11.7gを得た。
【0553】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.62 (s, 1 H) 4.01 - 4.26 (m, 2 H) 2.49 - 2.68 (m, 2 H) 2.13 (m, 2 H) 1.44 (dd, J=7.33, 4.80 Hz, 4 H) 1.17 - 1.35 (m, 23 H) 0.83 - 0.98 (m, 6 H) ppm.
【0554】
中間体97b: エチル3−オクチルウンデカノエート
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
中間体97a(11.75g,36.2mmol)を、DCM(16.5mL)とMeOH(165mL)中で攪拌した。Pd/C(3.85g,10% Pd)を加え、水素を充填した風船を反応フラスコに取り付けた。反応物を室温で24時間攪拌した。反応物を窒素で脱気し、DCMとMeOHを用いてセライトで濾過した。濾液を採取し、揮発物を減圧下で除去して、10.6gの物質を得て、これをさらに精製することなく使用した。
【0555】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.13 (q, J=7.16 Hz, 2 H) 2.39 (t, J=7.45 Hz, 2 H) 2.22 (d, J=6.82 Hz, 2 H) 1.84 (br. s., 1 H) 1.56 (t, J=7.20 Hz, 2 H) 1.19 - 1.36 (m, 27 H) 0.81 - 0.95 (m, 6 H) ppm.
【0556】
中間体97c: 3−オクチルウンデカン酸
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
中間体97b(10.6g,32.5mmol)をMeOH(100mL)とDCM(10mL)中でNaOH(9.74mL,10M,97.4mmol)と混合した。反応物を一晩加熱還流した。塩酸を加えて、溶液を中和し、揮発物を減圧下で除去し、生じた物質を取ってDCMに戻した。有機物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、生じた水層をDCMで抽出した。一緒にした有機物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。この物質を、シリカゲルクロマトグラフィーによりヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製した。生じた物質を取ってDCM中に戻し、NH
2官能化カラムにのせた。カラムをDCM、次にDCM/MeOHで洗浄した。生成物を酸性メタノールで溶出し、溶出液を減圧下で濃縮した。残渣を取ってDCMに戻し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、所望の生成物6.5gを得た。
【0557】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.28 (d, J=7.07 Hz, 2 H) 1.86 (br. s., 1 H) 1.15 - 1.44 (m, 28 H) 0.82 - 0.97 (m, 6 H) ppm.
【0558】
中間体97d: 3,5−ビス(3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)プロポキシ)ベンズアルデヒド
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
3,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド(3g,22mmol)と2−(3−ブロモプロポキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(8.11mL,47.8mmol)の溶液をDMF(100mL)中で攪拌した。炭酸カリウム(15g,109mmol)を加え、反応物を80℃に一晩加熱した。反応物を塩水と酢酸エチル、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈した。生じた混合物を濾過し、有機層を採取し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、揮発物を減圧下で除去した。生じた物質を、シリカゲルクロマトグラフィーによりヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の物質3.8gを得た。
【0559】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.88 (s, 1 H) 6.84 - 7.12 (m, 2 H) 6.68 (t, J=2.40 Hz, 1 H) 4.52 - 4.76 (m, 1 H) 4.13 (t, J=6.32 Hz, 2 H) 3.78 - 4.05 (m, 2 H) 3.44 - 3.73 (m, 2 H) 1.97 - 2.27 (m, 2 H) 1.79 - 1.92 (m, 1 H) 1.67 - 1.79 (m, 1 H) 1.41 - 1.67 (m, 4 H) ppm.
【0560】
中間体97e: 3,5−ビス(3−ヒドロキシプロポキシ)ベンズアルデヒド
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
中間体97d(2.6g,6.15mmol)を、MeOH(40mL)とTHF(40mL)とHCl(24.6mL,水中1N、24.6mmol)中で攪拌した。反応物を室温で4時間攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、反応物を減圧下で濃縮した。生じた混合物をジクロロメタンで抽出し、一緒にした有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥した。揮発物を減圧下で除去し、生じた物質を、シリカゲルクロマトグラフィーによりヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の物質1.4gを得た。
【0561】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.90 (s, 1 H) 7.03 (d, J=2.27 Hz, 2 H) 6.73 (t, J=2.27 Hz, 1 H) 4.17 (t, J=6.06 Hz, 4 H) 3.88 (t, J=5.81 Hz, 4 H) 1.98 - 2.20 (m, 4 H) ppm.
【0562】
中間体97f: 3−(3−ホルミル−5−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェノキシ)プロピル3−オクチルドデカノエート
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
中間体97e(1.0g,3.93mmol)、中間体99cからの酸(1.41g,4.72mmol)、EDC(0.90g,4.7mmol)、DIEA(2.06mL,11.8mmol)、およびDMAP(0.48g,3.93mmol)をDCE(20mL)に溶解し、生じた溶液を2つの部分に分けた。各部分を、マイクロ波反応器中で、70℃で20分間加熱した。生じた混合物を一緒にし、シリカゲルクロマトグラフィーによりヘプタン/酢酸エチルを溶離液として用いて精製して、所望の物質680mgを得た。
【0563】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.90 (s, 1 H) 7.02 (ddd, J=7.83, 2.27, 1.26 Hz, 1 H) 6.72 (t, J=2.27 Hz, 1 H) 4.22 - 4.35 (m, 2 H) 4.13 - 4.22 (m, 2 H) 4.09 (t, J=6.06 Hz, 1 H) 3.88 (q, J=5.81 Hz, 2 H) 2.25 (d, J=6.82 Hz, 2 H) 1.99 - 2.19 (m, 4 H) 1.84 (br. s., 1 H) 1.14 - 1.38 (m, 30 H) 0.89 (td, J=6.95, 3.54 Hz, 6 H) ppm.
【0564】
中間体97g: (9Z,12Z)−3−(3−ホルミル−5−(3−((3−オクチルドデカノイル)オキシ)プロポキシ)フェノキシ)プロピルオクタデカ−9,12−ジエノエート
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
中間体97gは、中間体99fから、中間体18aを調製するために使用された条件を使用して調製することができる。
【0565】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.90 (s, 1 H) 7.01 (d, J=2.27 Hz, 2 H) 6.70 (t, J=2.27 Hz, 1 H) 5.28 - 5.44 (m, 4 H) 4.27 (t, J=6.32 Hz, 4 H) 4.02 - 4.17 (m, 4 H) 2.78 (t, J=6.44 Hz, 2 H) 2.32 (t, J=7.45 Hz, 2 H) 2.25 (d, J=6.82 Hz, 2 H) 2.14 (quin, J=6.19 Hz, 4 H) 1.98 - 2.09 (m, 4 H) 1.84 (br. s., 1 H) 1.58 - 1.70 (m, 2 H) 1.18 - 1.41 (m, 42 H) 0.77 - 0.99 (m, 9 H) ppm.
【0566】
実施例97の化合物: (9Z,12Z)−3−(3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(3−((3−オクチルウンデカノイル)オキシ)プロポキシ)フェノキシ)プロピルオクタデカ−9,12−ジエノエート
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
実施例97は、中間体97gから、実施例39を調製するために使用された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
【0567】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.49 (br. s., 2 H) 6.27 - 6.43 (m, 1 H) 5.29 - 5.46 (m, 4 H) 4.26 (t, J=6.32 Hz, 4 H) 4.03 (t, J=6.19 Hz, 4 H) 3.36 (br. s., 2 H) 2.78 (t, J=6.57 Hz, 2 H) 2.18 - 2.39 (m, 10 H) 1.96 - 2.18 (m, 8 H) 1.84 (br. s., 1 H) 1.48 - 1.73 (m, 4 H) 1.17 - 1.47 (m, 40 H) 0.74 - 1.03 (m, 9 H) ppm.
ES-MS m/z = 826.3 (MH+).
【0568】
実施例98の合成:
中間体98a: 1−(3−ヒドロキシプロピル)8−ノニルオクタンジオエート
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
中間体98aは、中間体79aから、中間体18aの調製のために使用された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
TLC(シリカ,DCM中5% MeOH): Rf=0.51.
【0569】
実施例98の化合物: O’1,O1−(((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(プロパン−3,1−ジイル))9−ジオクチルジノナンジオエート
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
実施例98は、中間体98aから、実施例33の調製について記載された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
【0570】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.47 (s, 2 H), 6.34 (s, 1 H), 4.25 (t, J = 6.3 Hz, 4 H), 4.07-4.01 (m, 8 H), 3.34 (s, 2 H), 2.29 (q, J = 7.2 Hz, 8 H), 2.24 (s, 6 H), 2.09 (quin, J = 6.2 Hz, 4 H), 1.65- 1.58 (m, 12 H), 1.31-1.28 (m, 32 H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 848.5 (MH+).
【0571】
実施例99の合成:
中間体99a: 10−ヒドロキシデシルオクタノエート
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
1,10−デカンジオールとオクタノイルクロリドから、中間体96aの調製で使用された条件と同様の条件を使用して調製される。
【0572】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.06 (t, J=6.65Hz, 2H), 3.64 (t, J=6.65Hz, 2H), 2.29 (t, J=7.65Hz, 2H), 1.50-1.70 (m, 5H), 1.18-1.41 (m, 19H), 0.88 (t, J=7.28Hz, 3H) ppm.
【0573】
中間体99b: 10−((メチルスルホニル)オキシ)デシルオクタノエート
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(40mL)中の中間体99a(3.34g,11.1mmol)とトリエチルアミン(6.2mL,44mmol)との混合物を氷浴中で攪拌し、MsCl(1.04mL,13.3mmol)を加えた。反応物を室温まで加温し、一晩攪拌した。次に反応物を氷水中に注いだ。生じた有機相を採取し、硫酸ナトリウム上で乾燥し,減圧下で濃縮して、4.2gの物質を得て、これをさらに精製することなく使用した。
【0574】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.23 (t, J=6.57Hz, 1 H), 4.06 (t, J=6.82Hz, 2H), 3.15 (s, 1 H), 3.01 (s, 1 H), 2.30 (t, J=7.58Hz, 2H), 1.75 (dd, J=8.08, 6.82Hz, 1 H), 1.62 (t, J=6.95Hz, 5H), 1.40(t, J=7.33Hz, 4H), 1.18-1.34 (m, 17H), 0.89 (t, J=7.10Hz, 3H) ppm.
【0575】
実施例99の化合物: ((5−((ジメチルアミノ)メチル)ベンゼン−1,2,3−トリイル)トリス(オキシ))トリス(デカン−10,1−ジイル)トリオクタノエート
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
次に、中間体99bから、実施例97dと実施例33の調製で使用された方法と同様の方法に従って、最終化合物が得られた。
【0576】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.51 (s, 2 H), 4.03 - 4.12 (m, 6 H), 3.89 - 4.03 (m, 6 H), 3.33 (s, 2 H), 2.31 (t, J=7.53 Hz, 6 H), 2.25 (s, 6 H), 1.69 - 1.87 (m, 6 H), 1.55 - 1.69 (m, 12 H), 1.42 - 1.55 (m, 6 H), 1.21 - 1.42 (m, 54 H), 0.82 - 0.96 (m, 9 H) ppm.
ES-MS m/z =1030.7 (MH+).
【0577】
実施例100: ((5−((ジエチルアミノ)メチル)ベンゼン−1,2,3−トリイル)トリス(オキシ))トリス(デカン−10,1−ジイル)トリオクタノエート
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
実施例100は、実施例99の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0578】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.55 (s, 2 H), 4.02 - 4.12 (m, 6 H), 3.90 - 4.02 (m, 6 H), 3.48 (s, 2 H), 2.53 (q, J=7.1 1 Hz, 4 H), 2.31 (t, J=7.53 Hz, 6 H), 1.69 - 1.87 (m, 6 H), 1.57 - 1.69 (m, 12 H), 1.41 - 1.54 (m, 6 H), 1.23 - 1.41 (m, 54 H), 1.05 (t, J=7.03 Hz, 6 H), 0.84 - 0.96 (m, 9 H) ppm.
ES-MS m/z =1058.7 (MH+).
【0579】
実施例101: 3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(((8−(オクタノイルオキシ)オクタノイル)オキシ)メチル)ベンジル3−オクチルウンデカノエート
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
実施例101は、中間体79aと同様に調製された酸である中間体77bと中間体97cとから、実施例77を調製するために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0580】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.27 (s, 2 H), 7.24 (s, 1 H), 5.11 (s, 4 H), 4.06 (t, J = 6.8 Hz, 2 H), 3.44 (s, 2 H), 2.37 (t, J = 7.5 Hz, 2 H), 2.32-2.29 (m, 4 H), 2.26 (s, 6 H), 1.88 (m, 1 H), 1.70- 1.59 (m, 6 H), 1.35-1.26 (m, 42 H), 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 9 H) ppm.
ES-MS m/z = 744.4 (MH+).
【0581】
実施例102の合成:
中間体102a: 2−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)酢酸メチル
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
ジメチルホルムアミド(100mL)中の炭酸カリウムの懸濁物(12.1g,88mmol)に、2−(3,5−ジヒドロキシフェニル)酢酸メチル(4.0g,22mmol)とメシル酸リノレイル(16.6g,48mmol)とを加えた。反応物を100℃浴中で4時間加熱し、次に周囲温度まで冷却した。水(100mL)を加え、反応物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。一緒にした有機層を、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、酢酸エチルとn−ヘキサンとを溶離液として用いて精製して所望の化合物を得た。
ES-MS m/z = 680 (MH+).
【0582】
中間体102b: 2−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)エタノール
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロフラン(50mL)中の水素化リチウムアルミニウムの懸濁物(671mg,17.6mmol)に、THF(38mL)中の中間体104aの溶液(6g,8.8mmol)をゆっくり加えた。次に、反応物を周囲温度で3時間攪拌し、ここで、反応物を0℃浴中で冷却し、水(5mL)と酢酸エチル (5mL)とでクエンチした。反応物を10分間攪拌し、次にセライトで濾過した。濾液を減圧下で濃縮して所望の化合物を得た。
ES-MS m/z = 652 (MH+).
【0583】
中間体102c: 2−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)アセトアルデヒド
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(86mL)中の中間体102bの溶液(5.3g,8.1mmol)に、デス・マーチン・ペルヨージナン (Dess-Martin Periodinane)(10.3g,24mmol)を加えた。反応物を周囲温度で2時間攪拌し、ここで、重炭酸ナトリウム水溶液の添加により、反応をクエンチした。反応物をジクロロメタンで抽出し、一緒にした有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより酢酸エチルとn−ヘキサンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
ES-MS m/z = 649 (MH+).
【0584】
実施例102の化合物: 2−(3.5−ビス((9Z.12Z)−オクタデカ−9.12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)−N.N−ジメチルエタンアミン
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(10mL)とテトラヒドロフラン(10mL)中の中間体102cの溶液(2.5g,3.8mmol)に、塩酸ジメチルアミン(627mg,5.7mmol)、次にトリエチルアミン(1.1mL,7.7mmol)およびチタン(IV)イソプロポキシド(2.1g,7.7mmol)を加えた。反応物を周囲温度で攪拌し、ここで水素化ホウ素ナトリウム(216mg,5.7mmol)を加えた。反応物を周囲温度でさらに10時間攪拌した。水(2mL)をゆっくり添加して、反応をクエンチし、生じた混合物をセライトで濾過した。残渣をテトラヒドロフランで洗浄し、一緒にした濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、0.1%水酸化アンモニウムを有するジクロロメタン中のメタノールを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
【0585】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.36 (d, J = 2.3Hz, 2H); 6.32 (t, J = 2.0Hz, 1 H); 5.44-5.32 (m, 8H), 3.93 (t, J = 6.5 Hz, 4H); 2.81-2.74 (m, 6H); 2.62-2.58 (m, 2H); 2.36 (s, 6H); 2.08 (t, J = 6.9Hz, 4H); 2.06 (t, J = 6.9Hz, 4H); 1.78 (quin, J = 7.0Hz, 4H); 1.48-1.27 (m, 32H), 0.90 (t, J = 7.0Hz, 6H).
ES-MS m/z = 678.7 (MH+).
【0586】
実施例103の合成:
中間体103a: 3−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)アクリル酸メチル
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
0℃浴で冷却したテトラヒドロフラン(50mL)中の水素化ナトリウムの懸濁物(60%分散物,18mmol)に、トリメチルホスホノアセテート(1.0g,18mmol)を加えた。反応物を10分間攪拌し、次に、実施例1aの条件と同様の条件を使用して調製されたテトラヒドロフラン(25mL)中のアルデヒドの溶液(7.5g,12mmol)をゆっくり加えた。反応物をさらに1時間攪拌し、次に氷水(5mL)を加えた。反応物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、一緒にした有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、酢酸エチルとn−ヘキサンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.77.
【0587】
中間体103b: 3−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)プロパン−1−オール
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
0℃浴で冷却したTHF(100mL)中の中間体103aの溶液(7.7g,11.1mmol)に、水素化リチウムアルミニウム(927mg,24mmol)を加えた。反応物を45分間攪拌し、次に氷水をゆっくり加えた。生じた混合物をセライトで濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、酢酸エチルとn−ヘキサンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
TLC (シリカ,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.21.
【0588】
中間体103c: 3−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)プロパナル
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロフラン(40mL)中の中間体105bの溶液(2.5g,3.8mmol)を、DMSO(8mL)中の2−ヨードオキシ安息香酸(2.3g,8.3mmol)の2回目の溶液に加えた。反応物を周囲温度で2時間攪拌した。反応物をエーテルで希釈し、セライトで濾過した。水を加え、反応物をジクロロメタンで抽出した。一緒にした有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより酢酸エチルとn−ヘキサンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.75.
【0589】
実施例103の化合物: 3−(3,5−ビス((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェニル)−N,N−ジメチルプロパン−1−アミン
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(40mL)中の中間体103cの溶液(2.0g,3.0mmol)に、塩酸ジメチルアミン(742mg,9.0mmol)、トリエチルアミン(913mg,9.0mmol)、およびチタン(IV)イソプロポキシド(2.5g,9.0mmol)を加えた。反応物を周囲温度で10時間攪拌し、ここで、水素化ホウ素ナトリウム(172mg,4.5mmol)を加えた。反応物を周囲温度でさらに10時間攪拌し、ここで水(2mL)を加えた。反応物をセライトで濾過し、残渣をテトラヒドロフランで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーによりメタノールとジクロロメタンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
【0590】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.26 (d, J=2.0 Hz, 2 H), 6.21 (t, J=2.3 Hz, 1 H), 5.22 - 5.35 (m, 8 H), 3.84 (t, J=6.7 Hz, 4 H), 2.71 (t, J=6.3 Hz, 4 H), 2.49 (t, J=7.8 Hz, 2 H), 2.22 (t, J=7.3 Hz, 2 H), 2.15 (s, 6 H), 1.98 (q, J=6.9 Hz, 8 H), 1.65 - 1.74 (m, J=7.0 Hz, 6 H), 1.33 - 1.42 (m, 5 H), 1.15 - 1.33 (m, 33 H), 0.82 (t, J=6.8 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 692.5 (MH+).
【0591】
実施例104の合成:
中間体104a: 2−(3−(ベンジルオキシ)プロピル)マロン酸ジエチル
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロフラン(40mL)中の水素化ナトリウムの懸濁物(1.05g,26mmol)に、マロン酸ジエチル(7g,44mmol)を加えた。ガスの蒸発が止まったら、((3−ブロモプロポキシ)メチル)ベンゼン(5g,22mmol)を加えた。反応混合物を90℃浴中で6時間加熱し、次に周囲温度まで冷却した。反応物をジエチルエーテル(100mL)で希釈し、水(100mL)で洗浄した.水層を分離し、ジエチルエーテル(2×100mL)で抽出した。一緒にした有機層を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、酢酸エチルとヘプタンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
【0592】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.31-7.38 (m, 4H), 7.25-7.31 (m, 1 H), 4.50 (s, 2H), 4.10-4.27 (m, 7H), 3.50 (t, =6.3 Hz, 2H), 3.32-3.41 (m, 2H), 1.93-2.08 (m, 2H), 1.60 - 1.73 (m, 2H), 1.20- 1.38 (m, 10H) ppm.
【0593】
中間体104b: 2−(3−(ベンジルオキシ)プロピル)プロパン−1,3−ジオール
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
0℃浴で冷却したテトラヒドロフラン(100mL)中の中間体104aの溶液(7g, 23mmol)に、水素化リチウムアルミニウム(2.58g,68mmol)を加えた。冷却浴を取り除き、混合物を周囲温度で一晩攪拌した。反応物に氷を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより酢酸エチルとヘプタンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
【0594】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.27-7.39 (m, 5H), 4.51 (s, 2H), 3.75-3.88 (m, 2H), 3.60-3.73 (m, 2H), 3.41-3.55 (m, 2H), 2.39 (t, =5.1 Hz, 2H), 1.76 (dt, J =7.2, 3.5 Hz, 1 H), 1.59-1.71 (m, 3H), 1.32-1.45 (m, 2H).
【0595】
中間体104c: 2−(3−(ベンジルオキシ)プロピル)プロパン−1,3−ジイルジヘキサノエート
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(30mL)中の中間体104b(600mg,2.7mmol)、ピリジン(466mg,5.9mmol)、および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(16mg,0.13mmol)の混合物に、塩化ヘキサノイル(792mg,5.9mmol)を加えた。反応物を周囲温度で1時間攪拌し、次に6M塩酸(20mL)中に注いだ。混合物をジエチルエーテル(2×40mL)で抽出した。一緒にした有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより酢酸エチルとヘプタンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
【0596】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.27-7.39 (m, 5H), 4.43 (s, 2H), 3.96-4.06 (m, 4H), 3.39-3.42 (t, 2H), 2.20-2.24(t, 4H), 1.94 (m, 1 H), 1.52-1.60 ( m, 8H), 1.39 (m, 2H), 1.17-1.26(m, 10H), 0.80- 0.85 (t, 6H) ppm.
【0597】
中間体104d: 2−(3−ヒドロキシプロピル)プロパン−1,3−ジイルジヘキサノエート
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
中間体104c(1g,2.4mmol)とパラジウム(炭素上10重量%,20 mg)をメタノール(10mL)中に取った。反応物を水素で54psiに加圧し、周囲温度で一晩攪拌した。圧力を解放させ、反応物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮して所望の化合物を得た。
【0598】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.06-4.14 (m, 4H), 3.66-3.70 (m, 2H), 2.03-2.06 (m, 1 H), 1.59- 1.69 (m, 6H), 1.46-1.48 (m, 2H), 1.29-1.36 (m, 10H), 0.89-0.93 (m, 6H) ppm.
【0599】
中間体104e: 5−(ヘキサノイルオキシ)−4−((ヘキサノイルオキシ)メチル)ペンタン酸
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
氷水浴中で冷却したアセトン(10mL)中の中間体104dの溶液(760mg,2.3mmol)に、ジョーンズ試薬(Jones’ reagent)(2M,1.8mmol)を加えた。反応物を周囲温度で2時間攪拌した。メタノール(1mL)を加え、反応物を5分間攪拌し、次に、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル (50mL)と水(540mL)中に取り、有機相を採取し、硫酸ナトリウム上で乾燥し,減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより酢酸エチルとヘプタンとを溶離液として用いて精製して、予測生成物を得た。
ES-MS m/z = 343 (M-H).
【0600】
中間体104f: 4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブチルメタンスルホネート
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
氷水浴中で冷却した、ジクロロメタン(50mL)中のTHP保護された1,4−ブタンジオール(9.2g,53mmol)とメタンスルホニルクロリド(7.26g,63mmol)に、トリエチルアミン(16.0g,158mmol)を加えた。冷却浴を取り除き、反応物を周囲温度で30分間攪拌した。反応物を水に注いだ。有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して所望の化合物を得た。
【0601】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.49-4.51 (m, 1 H), 4.22 (t, 2H), 3.69-3.80 (m, 2H), 3.33-3.47 (m, 2H), 2.95 (s, 3H), 1.44-1.83(m, 11 H) ppm.
【0602】
中間体104g: 4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブチル3−ヒドロキシ−4−メチル−5−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブトキシ)ベンゾエート
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
ジメチルホルムアミド(100mL)中の中間体104f(20.4g,81mmol)、3,5−ジヒドロキシ−4−メチル安息香酸(4.12g,25mmol)、および炭酸カリウム(13.55g,98mmol)の混合物を、80℃浴中で一晩加熱した。反応物を周囲温度まで冷却し、氷水(150mL)に注いだ。混合物をジエチルエーテル(2×150mL)で抽出し、一緒にした有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより酢酸エチルとヘプタンとを溶離液として用いて精製して所望の化合物を得た。
ES-MS m/z = 479 (M-H).
【0603】
中間体104h: 4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブチル4−メチル−3−((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)−5−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブトキシ)ベンゾエート
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
ジメチルホルムアミド(20mL)中の中間体104g(2.07g,4.3mmol)、メシル酸リノレイル(1.78g,5.2mmol)、および炭酸カリウム(2.38g,17.2mmol)の混合物を、80℃浴中で一晩加熱した。反応物を周囲温度まで冷却し、氷水に注いだ。混合物をジエチルエーテル(2×100mL)で抽出した。有機相を一緒にし、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより酢酸エチルとヘプタンとを溶離液として用いて精製して所望の化合物を得た。
【0604】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.20 (s, 2H), 5.34-5.42 (m, 4H), 4.60-4.63 (m, 2H), 4.36 (t, 2H), 4.00-4.08 (m, 4H), 3.83-3.86 (m, 4H), 3.47-3.51 (m, 4H), 2.80 (t, 2H), 2.16 (s, 3H), 2.06-2.08 (m, 5H), 1.73-1.84 (m, 14H), 1.51-1.60 (m, 20H), 1.29-1.37 (m, 18H), 0.90 (m, 4H) ppm.
【0605】
中間体104i: (4−メチル−3−((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)−5−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブトキシ)フェニル)メタノール
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
氷水浴中で冷却したテトラヒドロフラン(25mL)中の中間体104h(1.55g,2.1mmol)の溶液に、水素化リチウムアルミニウム(89mg,2.3mmol)を加えた。冷却浴を取り除き、反応物を一晩攪拌した。氷を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより酢酸エチルとヘプタンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
【0606】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.54 (s, 2H), 5.34-5.44 (m, 4H), 3.97-4.03 (m, 4H), 3.85-3.87 (m, 2H), 3.49-3.52 (m, 2H), 2.80 (t, 2H), 2.1 1 (s, 3H), 2.07-2.08 (m, 4H), 1.72-1.90 (m, 18H), 1.26- 1.35 (m, 16H), 0.91 (t, 4H) ppm.
【0607】
中間体104j: 4−メチル−3−((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)−5−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブトキシ)ベンジルメタンスルホネート
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
氷水浴中で冷却したジクロロメタン(20mL)中の中間体104i(580mg,1.0mmol)とメタンスルホニルクロリド(143mg,1.2mmol)の混合物に、トリエチルアミン(420mg,4.2mmol)を加えた。冷却浴を取り除き、反応物を周囲温度で30分間攪拌し、ここで、反応物を氷水にに注いだ。有機相を採取し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して所望の化合物を得て、これをさらに精製することなく使用した。
【0608】
中間体104k: N,N−ジメチル−1−(4−メチル−3−((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)−5−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブトキシ)フェニル)メタンアミン
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
中間体104j(660mg,1.0mmol)、ヨウ化ナトリウム(600mg,4.0mmol)、およびジメチルアミン(テトラヒドロフラン中2M,2mL)を、ジメチルホルムアミド(5mL)中に取った。反応物を密封し、マイクロ波を40分間照射して120℃に加熱した。反応物を周囲温度まで冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル(50mL)に取り、水(50mL)で洗浄した。有機相を採取し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーによりジクロロメタンとメタノールとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
ES-MS m/z = 586.3 (MH+).
【0609】
中間体104l: 4−(5−((ジメチルアミノ)メチル)−2−メチル−3−((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェノキシ)ブタン−1−オール
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(10mL)中の中間体104kの溶液(520mg,0.89mmol)に、塩酸(2M,2mL)を加えた。反応物を周囲温度で30分間攪拌し、次に減圧下で濃縮した。残渣をトルエン(3mL)中に取り、減圧下で濃縮して、所望の化合物を塩酸塩として得た。
ES-MS m/z = 502.3(MH+).
【0610】
実施例104の化合物: 2−(3−(4−(5−((ジメチルアミノ)メチル)−2−メチル−3−((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ)フェノキシ)ブトキシ)−3−オキソプロピル)プロパン−1,3−ジイルジヘキサノエート
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
中間体104eの溶液(250mg,0.73mmol)に、EDCI(167mg,0.871mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.190mL,1.1mmol)、および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(1.8mg,0.015mmol)を加えた。反応物を周囲温度で1時間攪拌し、次に実施例104lのアルコール(480mg,0.892mmol)を加えた。反応物を周囲温度で一晩攪拌し、次に減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりジクロロメタンと1%酢酸調整剤を有するメタノールとを用いて精製した。画分を含有する生成物を重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより酢酸エチルとヘプタンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
【0611】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.48 (s, 1 H), 6.47 (s, 1 H), 5.32-5.44 (m, 4H), 3.95-4.19 (m, 10H), 3.37 (s, 2H), 2.80 (t, J= 8Hz, 2H), 2.42 (t, J = 8Hz, 2H), 2.32 (t, J = 8Hz, 4H), 2.25 (s, 6H), 2.10 (s, 3H), 2.08 (dd, J= 8Hz, 4H), 1.86 (q, J= 5Hz, 4H), 1.64 (m, 4H), 1.27-1.48 (m, 24H), 0.91 (t, J=8Hz, 9H) ppm.
ES-MS m/z = 828.4 (MH+).
【0612】
実施例105の合成:
中間体105a: 8−デカンアミドオクタン酸
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(50mL)中の塩化デカノイル(3.73g,20mmol)とピリジン(3.10g,39mmol)の溶液に、8−アミノカプリル酸(3.27g,21mmol)を加えた。混合物を周囲温度で2時間攪拌した。混合物を水とジクロロメタンとで希釈し、水相を1N塩酸と重炭酸ナトリウム溶液でpH4〜6に調整した。有機相を分離し、水で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより酢酸エチルとヘプタンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
TLC(シリカ,DCM中5% MeOH): Rf=0.25.
【0613】
実施例105の化合物: (5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン)ビス(8−デカンアミドオクタノエート)
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
実施例105は、中間体105aから、実施例77の合成について記載された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
【0614】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.21 (s, 2 H), 7.18 (s, 1 H), 5.90 (t, J = 5.4 Hz, 2 H), 5.05 (s, 4 H), 3.38 (s, 2 H), 3.17 (q, J = 6.9 Hz, 4 H), 2.31 (t, J = 7.5 Hz, 4 H), 2.20 (s, 6 H), 2.11 (t, J = 7.7 Hz, 4 H), 1.62-1.53 (m, 8 H), 1.46-1.39 (m, 4 H), 1.27-1.21 (m, 36 H), 0.82 (t, J = 6.9 Hz, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 786.5 (MH+).
【0615】
実施例106の合成:
中間体106a: tert−ブチル6−(((ノニルオキシ)カルボニル)オキシ)ヘキサノエート
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(30mL)中の4−ニトロフェニルクロロ蟻酸(3.75g,19mmol)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.65g,5.3mmol)、およびピリジン(3.15g,40mmol)の溶液に、6−ヒドロキシヘキサン酸tert−ブチル(2.5g,13mmol)を加えた。反応物を周囲温度で一晩攪拌した。ノナノール(5.75g,40mmol)を加え、混合物を周囲温度で一晩攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより酢酸エチルとヘプタンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
TLC (シリカ,ヘプタン中20%酢酸エチル): Rf=0.58.
【0616】
中間体106b: 6−(((ノニルオキシ)カルボニル)オキシ)ヘキサン酸
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
トリフルオロ酢酸(3.0mL)中の中間体106aの溶液(2.42g,6.7mmol)を1分間回転し、次に減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(10mL)中に取り、減圧下で濃縮して所望の化合物を得た。
【0617】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.20 (s, br, 1 H), 4.18-4.13 (m, 4 H), 2.45 (t, J = 7.3 Hz, 2 H), 1.76-1.64 (m, 6 H), 1.50-1.27 (m, 14 H), 0.89 (m, 3 H) ppm.
【0618】
実施例106の化合物: (5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン)ビス(6−(((ノニルオキシ)カルボニル)オキシ)ヘキサノエート)
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
実施例106は、中間体106bから、実施例77の合成で使用された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
【0619】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.26 (s, 2 H), 7.23 (s, 1 H), 5.10 (s, 4 H), 4.12 (t, J = 6.7 Hz, 8 H), 3.43 (s, 2 H), 2.38 (t, J = 7.5 Hz, 4 H), 2.25 (s, 6 H), 1.73-1.62 (m, 12 H), 1.46-1.27 (m, 28 H), 0.88 (m, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 764.3 (MH+).
【0620】
実施例107の合成:
中間体107a: 4−((1,3−ビス(オクタノイルオキシ)プロパン−2−イル)オキシ)−4−オキソブタン酸
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(12mL)中の1,3−ジカピリリンの溶液(1.0g,2.9mmol)に、無水コハク酸(0.320g,3.2mmol)を加えた。反応物を密封し、140℃で、マイクロ波照射下で40分間加熱した。反応物を周囲温度まで冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をDCMに懸濁し、セライトで濾過した。濾液を減圧下で濃縮して所望の化合物を得た。
【0621】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 13.26 (s, br, 1 H), 5.32-5.26 (m, 1 H), 4.35-4.28 (m, 2 H), 4.23- 4.15 (m, 2 H), 2.70-2.65 (m, 4 H), 2.38-2.31 (m, 4 H), 1.70-1.55 (m, 4 H), 1.40-1.20 (m, 16 H), 0.91-0.88 (m, 6 H) ppm.
【0622】
実施例107の化合物: ビス(1,3−ビス(オクタノイルオキシ)プロパン−2−イル)O,O’−((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン))ジスクシネート
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
実施例107は、中間体107aから、実施例77の合成について記載された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
【0623】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.27 (s, 2 H), 7.23 (s, 1 H), 5.30-5.25 (m, 2 H), 5.13 (s, 4 H), 4.34-4.28 (m, 4 H), 4.21-4.13 (m, 4 H), 3.43 (s, 2 H), 2.70-2.67 (m, 8 H), 2.35-2.30 (m, 8 H), 2.25 (s, 6 H), 1.65-1.58 (m, 8 H), 1.32-1.27 (m, 32 H), 0.88 (m, 12 H) ppm.
ES-MS m/z = 1048.5 (MH+).
【0624】
実施例108の合成:
中間体108a: (9Z,12Z)−4−(3−ホルミル−5−(4−ヒドロキシブトキシ)フェノキシ)ブチルオクタデカ−9,12−ジエノエート
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(21mL)中のリノール酸の溶液(2.33g,8.3mmol)に、EDCI(2.41g,12.6mmol)、DIPEA(1.63g,12.6mmol)、およびDMAP(0.10g,0.84mmol)を加えた。実施例99eと同様の条件を使用して調製されたジオールを加え、反応物を密封し、80℃でマイクロ波照射下で20分間加熱した。反応物を周囲温度まで冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより酢酸エチルとヘプタンを溶離液として用い、次にメタノールとジクロロメタンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
【0625】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.90 (s, 1 H), 7.00 (d, J=2.3 Hz, 1 H), 6.69 (d, J=2.3 Hz, 1 H), 5.22- 5.47 (m, 4H), 4.15 (t, J=6.1 Hz, 2H), 3.97-4.10 (m, 2H), 2.77 (t, J=6.5 Hz, 2H), 2.31 (t, J=7.7 Hz, 2H), 1.97-2.14 (m, 4H), 1.72-1.97 (m, 5H), 1.46-1.70 (m, 4H), 1.23-1.45 (m, 15H), 0.89 (t, J=6.8 Hz, 3H) ppm.
【0626】
中間体108b: (9Z,12Z)−4−(3−(4−((Z)−ドデカ−8−エノイルオキシ)ブトキシ)−5−ホルミルフェノキシ)ブチルオクタデカ−9,12−ジエノエート
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(690μl)中のドデカ−8−エン酸の溶液(60.1mg,0.30mmol)に、EDCI(79mg,0.41mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(53mg,0.41mmol)、および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(3.4mg,0.03mmol)を加えた。中間体110a(150mg,0.28mmol)を加え、反応物を密封し、80℃でマイクロ波照射下で20分間加熱した。反応物を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより、酢酸エチルとヘプタンとを溶離液として用い、次にメタノールとジクロロメタンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
【0627】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.90 (s, 1 H), 7.00 (d, J=2.3 Hz, 2H), 6.69 (t, J=2.3 Hz, 1 H), 5.23- 5.45 (m, 6H), 4.15 (t, J=6.1 Hz, 4H), 4.03 (t, J=5.9 Hz, 4H), 2.77 (t, J=6.5 Hz, 2H), 2.31 (t, J=7.7 Hz, 4H), 1.94-2.12 (m, 8H), 1.75-1.94 (m, 8H), 1.51-1.72 (m, 6H), 1.21-1.45 (m, 23H), 0.79-1.02 (m, 6H) ppm.
【0628】
実施例108の化合物: (9Z,12Z)−4−(3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(4−((Z)−ドデカ−8−エノイルオキシ)ブトキシ)フェノキシ)ブチルオクタデカ−9,12−ジエノエート
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
実施例108は、中間体108bから、実施例33の合成で使用された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
【0629】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.48 (d, J=2.26 Hz, 2 H) 6.35 (t, J=1.00 Hz, 1 H) 5.37 (d, J=4.77 Hz, 5 H) 4.15 (s, 4 H) 3.98 (s, 4 H) 3.36 (s, 2 H) 2.74-2.83 (m, 2 H) 2.32 (t, J=7.53 Hz, 4 H) 2.25 (s, 6 H) 1.96-2.11 (m, 8 H) 1.77-1.91 (m, 8 H) 1.60 (s, 8 H) 1.27-1.43 (m, 23 H) 0.88-0.95 (m, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 754.5(MH+).
【0630】
実施例109: (9Z.12Z)−4−(3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(4−((3−オクチルウンデカノイル)オキシ)ブトキシ)フェノキシ)ブチルオクタデカ−9,12−ジエノエート
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
実施例109は、中間体97cと実施例108の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0631】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.49 (d, J=2.01 Hz, 2 H) 6.36 (t, J=4.30 Hz, 1 H) 5.37 (d, J=5.77 Hz, 4 H) 4.1 1-4.19 (m, 4 H) 3.98 (t, J=5.65 Hz, 4 H) 3.40 (s, 2 H) 2.79 (t, J=6.65 Hz, 2 H) 2.23- 2.34 (m, 10 H) 2.07 (d, J=7.78 Hz, 5 H) 1.79-1.90 (m, 9 H) 1.23-1.40 (m, 44 H) 0.86-0.94 (m, 9 H) ppm.
ES-MS m/z = 854.5 (MH+).
【0632】
実施例110の合成:
中間体110a: 2−(4−ヒドロキシブチル)プロパン−1,3−ジイルジオクタノエート
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
中間体110aは、中間体104dの合成で使用された条件と同様の条件を使用して調製することができる。この中間体は、さらに精製することなく次の工程で直接使用された。
【0633】
中間体110b: (((5−ホルミル−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル))ビス(プロパン−3,2,1−トリイル)テトラオクタノエート
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
中間体110bは、中間体110aから、中間体104fと中間体104gの合成で使用された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
【0634】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.87 (s, 1 H), 6.97 (s, 2H), 6.67 (s, 1 H), 3.96-4.11 (m, 12H), 2.29 (t, 8H), 2.00 (m, 2H), 1.76-1.82 (m, 4H), 1.58-1.61 (m, 12H), 1.41-1.45 (m, 4H), 1.25-1.27 (m, 34H), 0.87 (t, 12H) ppm.
【0635】
実施例110の化合物: (((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル))ビス(プロパン−3,2,1−トリイル)テトラオクタノエート
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
実施例110は、中間体110cから、実施例33の調製について記載された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
【0636】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.49-6.44 (m, 2 H), 6.35-6.31 (m, 1 H), 4.14-4.01 (m, 8 H), 3.97- 3.90 (m, 4 H), 3.35 (s, 2 H), 2.34-2.27 (m, 8 H), 2.25 (s, 6 H), 2.08-1.98 (m, 2 H), 1.82-1.71 (m, 4 H), 1.68-1.38 (m, 16 H), 1.36-1.19 (m, 32 H), 0.93-0.84 (m, 12 H) ppm.
ES-MS m/z = 932.6 (MH+).
【0637】
実施例111の合成:
中間体111a: 2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジイルジオクタノエート
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(50mL)中の塩化オクタノイルの溶液(12.3g,75mmol)に、DMAP(1.84,15mmol)とピリジン(11.9g,150mmol)とを加えた。混合物を周囲温度で5分間攪拌し、次に2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール(4.0g,38mmol)を加えた。反応物を周囲温度で一晩攪拌し、次に減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより酢酸エチルとヘプタンとを用いて精製して、所望の生成物を得た。
TLC(シリカ,ヘプタン中20%酢酸エチル): Rf=0.21.
【0638】
中間体111b: (((5−ホルミル−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(メチレン))ビス(プロパン−3,2,1−トリイル)テトラオクタノエート
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
中間体111bは、中間体111aから、中間体18bを調製するために使用された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
TLC (シリカ,ヘプタン中20%酢酸エチル): Rf=0.44.
【0639】
実施例111の化合物: (((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(メチレン))ビス(プロパン−3,2,1−トリイル)テトラオクタノエート
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
実施例111は、中間体111bから、実施例33を調製するために使用された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
【0640】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.51 (s, 2 H), 6.37 (s, 1 H), 4.25-4.22 (m, 8 H), 4.00-3.98 (m, 4 H), 3.52 (s, br, 2 H), 2.53-2.50 (m, 2 H), 2.34-2.30 (m, 14 H), 1.65-1.58 (m, 8 H), 1.31-1.25 (m, 32 H), 0.87 (m, 12 H) ppm.
ES-MS m/z = 848.4 (MH+).
【0641】
実施例112: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−(ピロリジン−1−イルメチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン4,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
実施例112は、中間体38bから、実施例38を調製するために使用された条件と同様の条件を使用して調製することができる。
【0642】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.52 (s, 2H), 6.35 (s, 1 H), 5.44-5.32 (m, 8H), 4.15 (t, J =5.6 Hz, 4H), 3.98 (t, J=5.1 Hz, 4H), 3.57 (s, 2H), 2.79 (t, J=6.4 Hz, 4H), 2.54 (br s, 4H), 2.32 (t, J=7.5 Hz, 4H), 2.07 (q, J=6.7 Hz, 8H), 1.79-1.90 (m, 12H), 1.68-1.59 (m, 5H), 1.42-1.27 (m, 27H), 0.91 (t, J=6.8 Hz, 6H) ppm.
ES-MS m/z = 862.8 (MH+).
【0643】
実施例113の合成:
中間体113a: メチル3−ヘキシルノナ−2−エノエート
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
氷水浴中で冷却したTHF(500mL)中の水素化ナトリウムの懸濁物(パラフィン油中60%,14.16g,335mmol)に、トリメチルホスホノアセテート(50.74g,278.8mmol)をゆっくり加えた。2時間後、トリデカン−7−オン(6.5g,32.8mmol)をゆっくり加え、反応物を周囲温度まで加温した。1時間後、反応物を加熱還流した。4日間後、反応物を冷却し、1N 塩酸(水性)を加えて、反応をクエンチした。反応物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。濃縮物を、シリカゲル上で酢酸エチル/ヘキサンを溶離液として用いて精製して、所望の生成物8.0gを得た。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.72.
【0644】
中間体113b: 3−ヘキシルノナ−2−エン−1−オール
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
氷水浴中で冷却したTHF(100mL)中の中間体113aの溶液(8.1g,31.9mmol)に、ジイソブチル水素化アルミニウム(トルエン中25%,54.4mL,95.6mmol)を加えた。30分後、反応物を周囲温度にした。6時間後、反応物を氷水浴中で冷却し、氷冷した水(50mL)と1N塩酸(水性,15mL)を用いてクエンチした。反応物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(2×60mL)と塩水(60mL)で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。濃縮物を、シリカゲル上で酢酸エチル/ヘキサンを溶離液として用いて精製して、所望の生成物6.8gを得た。
【0645】
TLC(シリカゲル,ヘキサン中20%酢酸エチル): Rf=0.29.
【0646】
中間体113c: 3−ヘキシルノナ−2−エナール
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
30℃に加温したDMSO(30mL)中のIBXの攪拌懸濁物(21.0g,75.12mmol)に、THF(100mL)中の中間体113bを加えた。反応物を25〜30℃で2時間維持した。反応物をジエチルエーテルで希釈し、ジエチルエーテル洗浄を用いてセライトで濾過した。濾液を水(2×200mL)と塩水(200mL)で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、所望の生成物6.0gを得て、これをさらに精製することなく使用した。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.50.
【0647】
中間体113d: 7−ヘキシルトリデカ−4,6−ジエン酸
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
氷水浴中で冷却したTHF(80mL)とHMPA(5mL)中の(3−カルボキシプロピル)トリフェニルホスホニウムブロミドの懸濁物(19.09g,44.6mmol)に、NaHMDS(THF中1.0M,111mL,111mmol)を加えた。THF(20mL)中の中間体113c(5.Og,22.3mmol)をゆっくり加え、反応物を30℃に加温した。16時間後、反応物を水200mLで希釈し、2N塩酸(水性)で酸性化した。反応物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。濃縮物を、シリカゲル上で酢酸エチル/ヘキサンを溶離液として用いて精製して、所望の生成物4.0gを得た。
TLC(シリカゲル,n-ヘキサン中30%酢酸エチル): Rf=0.21.
【0648】
中間体113e: 7−ヘキシルトリデカン酸
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
パーシェーカ容器中のメタノール(100mL)中の中間体113dの懸濁物(4.0g,13.6mmol)に、Pd/C(10% Pd/C,2.0g)を加えた。反応物をシェーカー装置上に置き、60psi水素ガスまで加圧した。2時間後、反応混合物をメタノール洗浄(2×50mL)を用いてセライトで濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、濃縮物を、シリカゲル上で酢酸エチル/n−ヘキサンを溶離液として用いて精製して、所望の生成物3.9gを得た。
TLC(シリカゲル,n-ヘキサン中30%酢酸エチル): Rf=0.21.
【0649】
実施例113の化合物: ((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル)ビス(7−ヘキシルトリデカノエート)
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
実施例113は、中間体38dと中間体113eから、実施例38を調製するために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0650】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.58 (br. s., 2 H), 6.38 (br. s., 1 H), 4.08 - 4.19 (m, 4 H), 3.93 - 4.08 (m, 4 H), 3.56 (br. s., 2 H), 2.41 (br. s., 6 H), 2.23 - 2.35 (m, 4 H), 1.75 - 1.93 (m, 8 H), 1.51 - 1.73 (m, 6 H), 1.13 - 1.41 (m, 52 H), 0.75 - 1.02 (m, 12 H) ppm.
13C NMR (101 MHz, CDCl
3) δ 174.03 (2C), 160.29 (2C), 107.85 (3C), 101.26, 67.46 (2C), 63.89 (3C), 44.26 (2C), 37.37 (2C), 34.40 (2C), 33.63 (4C), 33.51 (2C), 31.98 (4C), 29.85 (4C), 29.71 (2C), 26.66 (4C), 26.38 (2C), 25.84, 25.80, 25.48 (2C), 25.07 (2C), 22.74 (4C), 14.18 (4C) ppm.
【0651】
実施例114: ((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル)ビス(9−ペンチルテトラデカノエート)
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
実施例114は、中間体38dから、実施例113を調製するために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0652】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.49 (br. s., 2 H), 6.35 (s, 1 H), 4.09 - 4.23 (m, 4 H), 3.98 (t, J=5.56 Hz, 4 H), 3.38 (br. s, 2 H), 2.19 - 2.37 (m, 10 H), 1.75 - 1.94 (m, 8 H), 1.48 - 1.75 (m, 10 H), 1.14 - 1.39 (m, 48 H), 0.89 (t, J=7.07 Hz, 12 H) ppm.
ES-MS m/z = 872.9 (MH+).
【0653】
実施例115の合成:
中間体115a: 3−ヘプチルデカ−2−エナール
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
中間体115aは、実施例113の合成において中間体113cの調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.63.
【0654】
中間体115b: メチル5−ヘプチルドデカ−2,4−ジエノエート
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
氷水浴中で冷却したTHF(70mL)中の水素化ナトリウムの懸濁物(パラフィン中55%,3.5g,74.3mmol)に、トリメチルホスホノアセテート(9.6mL,59.5mmol)を加えた。10分後、THF(10mL)中の中間体115a(7.5g,29.7mmol)を加え、反応物を周囲温度まで加温した。2時間後、氷冷水(20mL)をゆっくり添加して、反応物をクエンチした。反応物を酢酸エチル (2×100mL)で抽出し、有機抽出物を水と塩水で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、所望の生成物8.0gを得た。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中10%酢酸エチル): Rf=0.75.
【0655】
中間体115c: メチル5−ヘプチルドデカノエート
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(350mL)中の中間体115bの溶液(8.0g,25.95mmol)に、パラジウム担持活性炭(10% Pd/C,1.0g)を加えた。風船により供給した1atmの水素下で、反応を行なった。14時間後、反応物をメタノール洗浄を用いてセライトで濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、所望の生成物7.7gを得た。
TLC(シリカゲル,ジクロロメタン中5%メタノール): Rf=0.63.
【0656】
中間体115d: 5−ヘプチルドデカン酸
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
5N 水酸化ナトリウム(水性,125mL)とメタノール(350mL)との混合物に、中間体115c(7.7g,24.7mmol)を加え、反応物を加熱還流した。16時間後、反応物を氷水浴中で冷却し、酸性になるまで濃塩酸を加えてクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×250mL)で抽出した。有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。濃縮物を、シリカゲル上で酢酸エチル/ヘキサンを溶離液として用いて精製して、所望の生成物7.0gを得た。
TLC(シリカゲル,ヘプタン中50%酢酸エチル): Rf=0.82.
【0657】
実施例115の化合物: ((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル)ビス(5−ヘプチルドデカノエート)
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
実施例115は、中間体38dと中間体115dから、実施例38を調製するために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0658】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.48 (d, J=1.76 Hz, 2 H), 6.35 (t, J=2.13 Hz, 1 H), 4.14 (t, J=5.90 Hz, 4 H), 3.97 (t, J=5.52 Hz, 4 H), 3.38 (br. s., 2 H), 2.19 - 2.36 (m, 10 H), 1.76 - 1.93 (m, 8 H), 1.60 (dt, J=15.31 , 7.65 Hz, 4 H), 1.15 - 1.40 (m, 54 H), 0.79 - 0.95 (m, 12 H) ppm.
ES-MS m/z = 873.0 (MH+).
【0659】
実施例116: ((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル)ビス(3−オクチルウンデカノエート)
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
実施例116は、中間体38dと中間体97cから、実施例38を調製するために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0660】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.63 - 6.82 (m, 2 H), 6.38 - 6.52 (m, 1 H), 4.09 - 4.23 (m, 4 H), 4.02 (t, J=5.56 Hz, 4 H), 2.49 - 2.84 (m, 6 H), 2.24 (d, J=7.07 Hz, 4 H), 1.75 - 1.98 (m, 10 H), 1.49 - 1.69 (m, 2 H), 1.16 - 1.39 (m, 56 H), 0.79 - 0.94 (m, 12 H) ppm.
ES-MS m/z = 872.3 (MH+).
【0661】
実施例117: (5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン)ビス(5−ヘプチルドデカノエート)
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
実施例117は、中間体77bと中間体115dから、実施例77を調製するために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0662】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.35 (br. s., 2 H), 7.29 (br. s., 1 H), 5.12 (s, 4 H), 3.62 (br. s., 2 2.35 (t, J=7.58 Hz, 10 H), 1.62 (dt, J=15.16, 7.58 Hz, 4 H), 1.14 - 1.43 (m, 54 H), 0.80 - 0.99 (m, 12 H) ppm.
ES-MS m/z = 756.7 (MH+).
【0663】
実施例118: (5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン)ビス(7−ヘキシルトリデカノエート)
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
実施例118は、中間体77bと中間体113eから、実施例77を調製するために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0664】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.30 (s, 2 H), 7.22 - 7.29 (m, 1 H), 5.11 (s, 4 H), 3.55 (br. s., 2 H), 2.23 - 2.46 (m, 10 H), 1.65 (quin, J=7.40 Hz, 4 H), 1.18 - 1.41 (m, 54 H), 0.79 - 0.94 (m, 12 H) ppm.
13C NMR (101 MHz, CDCl
3) δ 173.70 (2C), 136.83 (2C), 128.86 (3C), 127.01, 65.67 (2C), 63.60, 45.01 (2C), 37.38 (2C), 34.34 (2C), 33.63 (4C), 33.53 (2C), 31.97 (4C), 29.85 (4C), 29.70 (2C), 26.66 (4C), 26.40 (2C), 25.02 (2C), 22.74 (4C), 14.17 (4C) ppm.
【0665】
実施例119: (5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(メチレン)ビス(9−フェニルテトラデカノエート)
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
実施例119は、中間体77bから、実施例118を調製するために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0666】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.24 - 7.34 (m, 3 H), 5.11 (s, 4 H), 3.55 (br. s., 2 H), 2.23 - 2.43 (m, 10 H), 1.64 (quin, J=7.28 Hz, 4 H), 1.11 - 1.41 (m, 54 H), 0.88 (t, J=7.03 Hz, 12 H) ppm. ES-MS m/z = 756.5 (MH+).
【0667】
実施例120の合成:
中間体120a: 4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ブチルメタンスルホネート
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(100mL)中の4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタン−1−オールの溶液(10.Og,49.0mmol)に、トリエチルアミン(20.4mL,147mmol)とメタンスルホニルクロリド(4.93mL,63.7mmol)とを加えた。5時間後、反応物を水(150mL)でクエンチし、ジクロロメタン(2×150mL)で抽出した。一緒にしたDCM層を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して所望の化合物を得た。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中20%酢酸エチル): Rf=0.42
【0668】
中間体120b: 3,5−ビス(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ブトキシ)ベンズアルデヒド
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(50mL)中の3,5−ジヒドロキシベンズアルデヒドの溶液(2.5g,18.1mmol)に、炭酸カリウム(12.50g,90.5mmol)、次に中間体120a(12.76g,45.3mmol)を加えた。反応物を80℃に加熱し、24時間攪拌した。反応物を冷却し、水(200mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。一緒にした有機層を、塩水(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、じた残渣を、シリカゲル上で酢酸エチルとヘキサンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中30%酢酸エチルs): Rf=0.71
【0669】
中間体120c: 3−(3,5−ビス(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ブトキシ)フェニル)アクリレ酸メチル
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
氷水浴中で冷却したTHF(70mL)中のトリメチルホスホノアセテートの溶液(3.0mL,20.6mmol)に、水素化ナトリウム(898mg,55%分散物,20.6mmol)を加えた。反応物を30分間攪拌し、THF(30mL)中の中間体120bの溶液(7.0g,13.7mmol)を加えた。冷却浴を取り除き、反応をさらに90分間続けた。反応物を水(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を塩水(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、シリカゲル上で酢酸エチルとヘキサンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
ES-MS m/z = 567.5 (MH+).
【0670】
中間体120d: 3−(3,5−ビス(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ブトキシ)フェニル)プロパン−1−オール
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
氷水浴中で冷却したTHF(100mL)中の中間体120cの溶液 (7.0g,12.4mmol)に、水素化リチウムアルミニウム(1.88g,49.4mmol)を加え、反応物を3時間攪拌した。反応物を冷水でクエンチし、セライト上で濾過した。濾液を酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、一緒にした有機抽出物を塩水(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して所望の生成物を得て、これをさらに精製することなく使用した。
ES-MS m/z = 541.4 (MH+).
【0671】
中間体120e: 1−(3−(3,5−ビス(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ブトキシ)フェニル)プロピル)ピペリジン
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(25mL)中のトシル無水物の溶液(Ts
20,1.81g,5.55mmol)に、トリエチルアミン(1.03mL,7.40mmol)、次にDCM(15mL)中の中間体120dの溶液(2.0g,3.70mmol)を加えた。1時間後、ピペリジン(3.15g,18.50mmol)を加え、反応物を密封した。さらに15時間後、反応混合物を水(100mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×100mL)で抽出した.一緒にしたジクロロメタン抽出物を塩水(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。 濾液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲル上でメタノール:ジクロロメタンを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
ES-MS m/z = 608.3 (MH+).
【0672】
中間体120f: 4,4’−((5−(3−(ピペリジン−1−イル)プロピル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−1−オール)
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
ジエチルエーテル(10mL)中の中間体120eの溶液(1.3g,2.14mmol)に、ジオキサン(20mL)中の塩酸を加えた。2時間後、反応物を減圧下で濃縮し、ジエチルエーテルで洗浄した。残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して所望の化合物を得て、これをさらに精製することなく使用した。
ES-MS m/z = 380.1 (MH+).
【0673】
実施例120の化合物: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−(3−(ピペリジン−1−イル)プロピル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
実施例120は、中間体120fから、実施例38を調製するために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0674】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.33 (d, J=2.01 Hz, 2 H), 6.21 - 6.31 (m, 1 H), 5.22 - 5.51 (m, 8 H), 4.07 - 4.22 (m, 4 H), 3.95 (t, J=5.52 Hz, 4 H), 2.78 (t, J=6.65 Hz, 4 H), 2.56 (t, J=7.53 Hz, 2 H), 2.35 - 2.54 (m, 4 H), 2.26 - 2.35 (m, 4 H), 2.05 (q, J=6.61 Hz, 8 H), 1.77 - 1.98 (m, 10 H), 1.55 - 1.76 (m, 8 H), 1.42 - 1.55 (m, 2 H), 1.20 - 1.42 (m, 30 H), 0.85 - 0.99 (m, 6 H) ppm.
13C NMR (101 MHz, CDCl
3) δ 173.98 (2C), 160.07 (2C), 130.24 (2C), 130.07 (2C), 128.05 (2C), 127.91 (2C), 106.92 (3C), 98.74 (1C), 67.21 (2C), 63.91 (2C), 58.48, 54.34 (2C), 34.36 (2C), 34.02, 31.55 (2C), 29.63 (2C), 29.37 (2C), 29.21 (2C), 29.17 (2C), 29.15 (2C), 27.22 (4C), 25.90 (2C), 25.64 (2C), 25.47 (2C), 25.00 (2C), 24.21 (2C), 22.61 (2C), 14.12 (2C) ppm.
ES-MS m/z = 904.9 (MH+).
【0675】
実施例121: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
実施例121は、中間体120dから、実施例120を調製するために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0676】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.33 (d, J=2.02 Hz, 2 H) 6.25 - 6.31 (m, 1 H) 5.26 - 5.47 (m, 8 H) 4.07 - 4.22 (m, 4 H) 3.96 (t, J=5.56 Hz, 4 H) 2.78 (t, J=6.57 Hz, 4 H) 2.62 (t, J=7.33 Hz, 4 H) 2.52 (br. s., 6 H) 2.30 (t, J=7.58 Hz, 4 H) 2.05 (q, J=6.65 Hz, 10 H) 1.76 - 1.94 (m, 8 H) 1.55 - 1.70 (m, 4 H) 1.21 - 1.46 (m, 28 H) 0.81 - 0.98 (m, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 864.6 (MH+).
【0677】
実施例122: (9Z,9’Z,12Z,12’Z)−((5−(3−モルホリノプロピル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル)ビス(オクタデカ−9,12−ジエノエート)
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
実施例122は、中間体120dから、実施例120を調製するために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0678】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.33 (d, J=2.26 Hz, 2 H), 6.23 - 6.30 (m, 1 H), 5.23 - 5.48 (m, 8 H), 4.07 - 4.22 (m, 4 H), 3.95 (t, J=5.52 Hz, 4 H), 3.75 (br. s., 4 H), 2.78 (t, J=6.53 Hz, 4 H), 2.56 - 2.64 (m, 2 H), 2.35 - 2.51 (m, 4 H), 2.30 (t, J=7.65 Hz, 4 H), 2.05 (d, J=6.78 Hz, 8 H), 1.75 - 1.97 (m, 10 H), 1.53 - 1.72 (m, 6 H), 1.16 - 1.44 (m, 28 H), 0.79 - 1.01 (m, 6 H) ppm.
ES-MS m/z = 906.9 (MH+).
【0679】
実施例123: ((5−(((3−(ジメチルアミノ)プロパノイル)オキシ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(オクタン−8,1−ジイル)ビス(デカノエート)
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
実施例123は、実施例18と実施例52を調製するために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0680】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.47 (d, J = 2.2 Hz, 2H), 6.40 (t, J = 2.2 Hz, 1 H), 5.07 (s, 2H), 4.05 (t, J = 6.7 Hz, 4H), 3.92 (t, J = 6.5 Hz, 4H), 3.00 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.71 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.56 (s, 6H), 2.29 (t, J = 7.6 Hz, 4H), 2.07 (s, 2H), 1.76 (p, J = 6.7 Hz, 4H), 1.61 (td, J = 7.4, 7.0, 3.9 Hz, 8H), 1.43 (d, J = 7.9 Hz, 4H), 1.39 - 1.11 (m, 34H), 0.91 - 0.83 (m, 6H).
ES-MS m/z = 805.0 (MH+)
【0681】
実施例124: ((5−(((4−(ジメチルアミノ)ブタノイル)オキシ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(オクタン−8,1−ジイル)ビス(デカノエート)
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
実施例124は、実施例18と実施例52を調製するために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0682】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.46 (d, J = 2.2 Hz, 2H), 6.39 (t, J = 2.2 Hz, 1 H), 5.04 (s, 2H), 4.05 (t, J = 6.7 Hz, 4H), 3.92 (t, J = 6.5 Hz, 4H), 2.62 (s, 6H), 2.51 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.29 (t, J = 7.5 Hz, 4H), 1.95 (p, J = 7.0 Hz, 2H), 1.80 - 1.71 (m, 4H), 1.61 (dq, J = 7.2, 3.9 Hz, 8H), 1.44 (t, J = 7.7 Hz, 4H), 1.40 - 1.20 (m, 38H), 0.87 (t, J = 6.7 Hz, 6H).
ES-MS m/z = 819.0 (MH+)
【0683】
実施例125:
中間体125a: 2,2,3,3,9,9,10,10−オクタメチル−4,8−ジオキサ−3,9−ジシラウンデカン−6−オール
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
THF(40mL)中のグリセロール(5g,54.3mmol)、イミダゾール(8.1g,119mmol)、およびtert−ブチルクロロジメチルシラン(16.37g,109mmol)の懸濁物を、15時間攪拌した。反応物を水(300mL)でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機抽出物を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲル上で酢酸エチルとヘプタンを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
【0684】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.55 - 3.76 (m, 4 H), 2.47 (br. s., 1 H), 1.61 (br. s., 1 H), 0.79 - 1.06 (m, 18 H), -0.06 - 0.21 (m, 12 H) ppm.
【0685】
中間体125b: 6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2,2,3,3−テトラメチル−4,7,12−トリオキサ−3−シラテトラデカ−13−エン
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
ドライアイス/アセトン浴中で冷却したTHF(20mL)中の中間体38a(2g, 10.3mmol)と中間体125a(3.30g,10.3mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(0.618g,60%分散物,15.44mmol)を加えた。1時間後、冷却浴を取り除き、反応物を4日間周囲温度まで加温し、次に1時間還流した。混合物を周囲温度まで冷却し、水でクエンチした。反応物を酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上で酢酸エチルとヘプタンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
【0686】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.47 (dd, J=14.31 , 6.78 Hz, 1 H), 4.11 - 4.22 (m, 1 H), 3.98 (dt, J=7.03, 2.01 Hz, 1 H), 3.56 - 3.76 (m, 6 H), 3.42 - 3.56 (m, 2 H), 3.30 - 3.42 (m, 1 H), 1.60 - 1.81 (m, 4 H), 0.80 - 1.01 (m, 18 H), 0.00 - 0.12 (m, 12 H) ppm.
【0687】
中間体125c: 2−(4−(ビニルオキシ)ブトキシ)プロパン−1,3−ジオール
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の中間体125bの溶液(1.4g,3.34mmol)に、フッ化テトラブチルアンモニウム(10mL,THF中1M,10mmol)を加えた。2時間後、反応物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈し、水と塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、シリカゲル上で酢酸エチルとヘキサンとを溶離液として用いて精製して、所望の生成物を得た。
TLC(シリカゲル,ヘキサン中50%酢酸エチル): Rf=0.10.
【0688】
中間体125d: 2−(4−(ビニルオキシ)ブトキシ)プロパン−1,3−ジイルジオクタノエート
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
氷水浴中で冷却したジクロロメタン(10mL)中のオクタン酸(584mg,4.05mmol)、中間体125c(350mg,1.84mmol)、DMAP(22.5mg,0.184mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(713mg,5.52mmol)の溶液に、EDCI(846mg,4.42mmol)を加えた。反応物を周囲温度で一晩攪拌し、ここで、反応物を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲル上で酢酸エチルとヘプタンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
TLC(シリカゲル,ヘプタン中50%酢酸エチル): Rf=0.85
【0689】
中間体125e: 2−(4−ヒドロキシブトキシ)プロパン−1,3−ジイルジオクタノエート
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(10mL)中の中間体125dの溶液(520mg,1.18mmol)に、トリフルオロ酢酸(0.181mL,2.35mmol)を加えた。1時間後、反応物を減圧下で濃縮し、残渣を、シリカゲル上で酢酸エチルとヘプタンとを溶離液として用いて精製して、所望の化合物を得た。
【0690】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.23 (dd, J=11.54, 5.02 Hz, 2 H), 4.12 (dd, J=11.54, 5.52 Hz, 2 H), 3.71 (quin, J=5.14 Hz, 1 H), 3.64 (dt, J=15.43, 5.83 Hz, 4 H), 2.34 (t, J=7.00 Hz, 4 H), 1.56 - 1.73 (m, 8 H), 1.19 - 1.41 (m, 16 H), 0.81 - 1.01 (m, 6 H) ppm.
【0691】
実施例125の化合物: ((((5−((ジメチルアミノ)メチル)−1,3−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(ブタン−4,1−ジイル))ビス(オキシ))ビス(プロパン−3,2,1−トリイル)テトラオクタノエート
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
実施例125は、中間体125eから、実施例39または実施例52の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0692】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.49 (s, 2 H) 6.34 (t, J=2.01 Hz, 1 H) 4.17 - 4.26 (m, 4 H) 4.08 - 4.17 (m, 4 H) 3.95 (t, J=6.15 Hz, 4 H) 3.71 (quin, J=5.14 Hz, 2 H) 3.63 (t, J=6.27 Hz, 4 H) 3.42 (br. s., 2 H) 2.24 - 2.40 (m, 14 H) 1.79 - 1.90 (m, 4 H) 1.69 - 1.79 (m, 4 H) 1.62 (quin, J=7.34 Hz, 8 H) 1.21 - 1.38 (m, 32 H) 0.83 - 0.94 (m, 12 H) ppm.
ES-MS m/z = 964.7 (MH+).
【0693】
実施例126の合成:
中間体126a: 4,4−ビス(オクチルオキシ)ブタンニトリル
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
4,4−ジエトキシブタンニトリル(15g,95mmol)とオクタノール(37.3g,286mmol)との混合物に、ピリジニウムp−トルエンスルホネート(1.2g,4.77mmol)を加え、混合物を105℃に加熱した。72時間後、反応混合物を冷却し、シリカゲル上で酢酸エチル/ヘプタン溶離液として用いて精製して 予測生成物9.34gを得た。
【0694】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): 5 4.56 (t, J = 5.40 Hz, 1 H), 3.61 (dt, J = 9.16, 6.59 Hz, 2H), 3.44 (dt, J = 9.22, 6.68 Hz, 2H), 2.43 (t, J = 7.28 Hz, 2H), 1.95 (td, J = 7.34, 5.40 Hz, 2H), 1.50-1.66 (m, 4H), 1.17-1.44 (m, 20H), 0.80-0.95 (m, 6H) ppm.
【0695】
中間体126b: 4,4−ビス(オクチルオキシ)ブタン−1−オール
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
ドライアイス/アセトン浴中で冷却したジクロロメタン(60mL)中の中間体126a(5g,15.4mmol)の溶液に、DIBAL−H(トルエン中1.0M,15.4mL,15.4mmol)を加えた。15時間後、冷却浴を取り除き、反応物を周囲温度まで加温した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)と水(10mL)でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。DCM抽出物を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過した。濾液を濃縮し、残渣をメタノール(20mL)中に再溶解した。水素化ホウ素ナトリウム(0,581g,15.4mmol)を加えた。1時間後、反応物を水でクエンチし、反応物を減圧下で濃縮してメタノールを除去した。生じた混合物を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル抽出物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、シリカゲル上で酢酸エチルとヘプタンとを溶離液として用いて精製した。
【0696】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 4.34 - 4.46 (m, 2 H), 3.47 (dt, J=9.03, 6.53 Hz, 2 H), 3.28 - 3.41 (m, 6 H), 1.35 - 1.58 (m, 8 H), 1.13 - 1.35 (m, 18 H), 0.79 - 0.91 (m, 6 H) ppm.
【0697】
実施例126の化合物: 1−(3,5−ビス(4,4−ビス(オクチルオキシ)ブトキシ)フェニル)−N,N−ジメチルメタンアミン
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
実施例126は、中間体126bから、実施例39または実施例52の調製のために使用された方法と同様の方法を使用して調製することができる。
【0698】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.48 (d, J=2.01 Hz, 2 H), 6.35 (t, J=2.13 Hz, 1 H), 4.48 - 4.58 (m, 2 H), 3.96 (t, J=5.90 Hz, 4 H), 3.58 (dt, J=9.29, 6.65 Hz, 4 H), 3.33 - 3.49 (m, 6 H), 2.28 (s, 6 H) 1.73 - 1.92 (m, 8 H), 1.57 (quin, J=6.96 Hz, 8 H), 1.18 - 1.42 (m, 40 H), 0.79 - 0.97 (m, 12 H) ppm.
ES-MS m/z = 792.8 (MH+).
【0699】
脂質組成物
アルコールに溶解した等量の脂質とクエン酸緩衝液に溶解したsiRNAとを、衝突ジェット法により混合して、脂質ナノ粒子(LNP)を作成した。脂質溶液は、本発明のカチオン性脂質化合物、ヘルパー脂質(コレステロール)、任意の中性脂質(DSPC)、およびPEG(PEG)脂質を、8〜16mg/mLの濃度で含有し、アルコール中12mg/mlを目標とする。本発明の製剤中の各脂質成分の相対的モル比は、表4と5に報告される。siRNA対総脂質の比は、約0.05(w/w)である。LNP製剤が脂質成分を含む場合、そのモル比は、表の最初の4列に現れるように、これらが現れる順序で脂質のタイプに対応する。脂質の比は、カチオン性脂質について20〜70モルパーセントで目標40〜60であり、ヘルパー脂質のモルパーセントは20〜70の範囲で目標30〜50であり、中性脂質のモルパーセントは0〜30であり、PEG脂質のモルパーセントは1〜6の範囲で目標2〜5である。siRNA溶液の濃度は、0.7〜1.0mg/mLで、目標はクエン酸ナトリウム:塩化ナトリウム緩衝液(pH4〜6)中0.8〜0.9 mg/mLであり、目標4.5〜5.5である。LNPは、IDが0.25〜2.0mmの範囲の混合装置を使用して、流速10〜640mg/mLで衝突ジェット法により、エタノール中の等量の脂質溶液を、クエン酸緩衝液中に溶解したsiRNAと混合することにより作成される。混合されたLNP溶液を室温で0〜24時間維持した後、希釈工程を行う。次に、溶液を濃縮し、MWカットオフが30〜500KDの膜を使用して限外濾過法により、適切な緩衝液を用いて透析濾過を行う。最終生成物は無菌濾過され、4℃で保存される。
【0700】
siRNA
上記した脂質ナノ粒子で使用されるsiRNAは、標的mRNA配列に特異的な2本鎖siRNA配列から作成された。
1.FVII siRNA2本鎖配列
5’ UUu AAU UGA AAC cAA GAc Auu 3’ (配列番号1)
5’ uGu cuu GGu uuc AAu uAA Auu 3’ (配列番号2)
2. PLK1−424 siRNA2本鎖配列
5’ UAU UUA AgG AGG GUG AuC Uuu 3’ (配列番号3)
5’ AGA Uca cCC Ucc uuA AAU auu 3’ (配列番号4)
【0701】
これらの配列では、以下の略語が使用される:
A = アデノシン
U = ウリジン
G = グアノシン
C = シトシン
a = 2’−O−メチル−アデノシン
u = 2’−O−メチル−ウリジン
g = 2’−O−メチル−グアノシン
c = 2’−O−メチル−シトシン
【0702】
pKa測定
特に別の指定がなければ、本明細書で参照されたすべてのpKaは標準温度と圧力で測定された。また、特に別の指定がなければ、pKaへのすべての参照は、以下の方法を使用して測定されたpkaへの参照である。
【0703】
エタノール中の脂質の2mM溶液は、脂質を秤量し、次にエタノールに溶解することにより調製された。エタノール:メタノール 9:1中の蛍光プローブTNSの0.3mM溶液は、まずメタノール中でTNSの3mM溶液を作成し、次にエタノールで0.3mMに希釈することにより調製された。
【0704】
200mM 第二リン酸ナトリウムと100mMクエン酸を含有する水性緩衝液を調製した。この緩衝液を12の部分に分け、pHを、12N塩酸または6N NaOHにより、4.21〜4.33、4.86〜4.99、5.23〜5.37、5.46〜5.54、5.65〜5.74、5.82〜5.89、6.09〜6.18、6.21〜6.32、6.45〜6.52、6.66〜6.72、6.83〜6.87、7.19〜7.28に調整した。2mMの脂質溶液400μlと0.3mM TNS溶液800μlとを混合した。
【0705】
Hamilton Microlab Star高処理能力ハンドラーとHamiltonランコントロールソフトウェアSoftwareとを使用して、7.5μlのプローブ/脂質ミックスを、1mLの96ウェルプレート(モデルNUNC 260252, Nalgae Nunc International)中の緩衝液242.5μlに加えた。これを、12個すべての緩衝液について行なった。
【0706】
1mLの96ウェルプレート中で混合後、各プローブ/脂質/緩衝液混合物100μlを、250μlの黒い透明底の96ウェルプレート(モデルCOSTAR 3904, Corning)に移した。
【0707】
蛍光測定は、SpectraMax M5分光光度計で、SoftMax pro 5.2ソフトウェアと以下のパラメータを使用して行なわれる:
読み取りモード: 蛍光、トップリード
波長: Ex 322nm,Em 431nm,420nmで自動カットオフ
感度: Readings 6, PMT: Auto
自動混合: 前:オフ
自動較正: オン
アッセイプレートのタイプ: 96ウェル標準clrbtm
読まれるウェル: 全プレートを読む
設定時間: オフ
カラムWav.優先: カラム優先
キャリッジ速度: ノーマル
自動読み取り: オフ
【0708】
測定後、96ウェルプレート上の空のウェルのバックグラウンド蛍光値を、各プローブ/脂質/緩衝液混合物から差し引いた。次に蛍光強度の値を、最も低いpH値に正規化した。次に、正規化された蛍光強度対pHチャートを、Microsoft Excelソフトウェアでプロットした。 12個の点を、滑らかな線でつないだ。
【0709】
正規化された蛍光強度が0.5に等しい線上の点を見つけた。正規化された蛍光強度が0.5に対応するpHを見つけ、脂質のpKaと見なした。
この方法を使用して測定されたpKaは、約0.1 pKa単位まで正確である。
【0710】
多分散指数(PDI)の測定
特に別の指定がなければ、本明細書で参照されるすべてのPDIは、Malvern Zetasizer上の動的光散乱により測定される、完全に形成されたナノ粒子のPDIである。計数率が約200〜400kctsであるように、ナノ粒子試料をリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)中で希釈した。データは、強度測定値の加重平均として表4および5に示される。
【0711】
脂質ナノ粒子の粒径
特に別の指定がなければ、表4および5で参照されるすべての粒子サイズ測定値は、Malvern Zetasizer上の動的光散乱によって測定される、完全に形成されたナノ粒子のZ平均粒径である。 計数率が約200〜400kctsであるように、ナノ粒子試料をリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)中で希釈した。
【0712】
生物学的アッセイ
マウス第VII因子投与
雌のCD−1マウスをHarlan Labsから受容し、標準的な実験用固形飼料で水を自由に与えて維持した。動物は、投与の時点で約25gの重さであった。製剤化した第VII因子siRNAを、外側尾静脈を介して静脈内単回投与として投与した。注射の約48時間後、マウスにCO
2吸入させ、次に大静脈を介して放血させることより安楽死させた。血漿第VII因子活性の分析のために、0.105Mクエン酸ナトリウム抗凝固剤を含む試験管に、血液を採取した。
【0713】
第VII因子活性アッセイ
注射したマウスから採取した血漿を、Hyphen BiomedicalのBiophen FVIIキット(カタログ番号221304)を使用して、第VII因子の酵素活性を測定した。アッセイの標準曲線は、ビヒクル対照動物からプールした血漿アリコートを使用して作成した。全ての試料は、標準曲線の直線範囲内に収まるように希釈して、対照血漿に対する第VII因子活性を報告した。
【0714】
式(I)の脂質化合物と上記のFVII siRNA二本鎖配列とを含む脂質ナノ粒子を、第VII因子活性アッセイで試験した。このアッセイの結果は、0.3mg/kgおよび0.03mg/kgの用量での血漿第VII因子酵素活性のパーセントノックダウンとして、以下の表4に示されている。
【0715】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0716】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0717】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0718】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0719】
・
LS411N異種移植片アッセイ:
雌のNu/Nuマウス(6〜8週齢)に5×106個のLS411N細胞を皮下移植した。治療開始前に、腫瘍の増殖をキャリパー測定によって追跡した。150〜250mm3の皮下腫瘍を有するマウスを無作為化し、試験に登録した。ストックsiRNA製剤を、投与用にPBSで0.3m/mlに希釈した。異なる群に登録された動物に、3mg/kgのsiRNAの一日一回のボーラスIV注射を3日間投与した。最後の注射の24時間後に腫瘍を採取して、qRT−PCRにより、標的遺伝子制御を評価した。
【0720】
式(I)の脂質組成物と上記のPLK1−424 siRNA二本鎖配列とを含む脂質ナノ粒子を、LS411N異種移植片アッセイで試験した。このアッセイの結果は、3mg/kgの用量を1日1回で3日間投与した時、対照と比較して、PLK−1 mRNAのパーセントノックダウンとして、下記表5に示される。
【0721】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0722】
免疫化研究:
BALB/cを、DSPC、コレステロール、および本発明の様々な脂質(または、比較のために、カチオン性脂質1,2−ジリノレイルオキシ−N、N−ジメチル−3−アミノプロパンまたは「DLinDMA」)を含むリポソームで免疫した。リポソームは、呼吸器合胞体ウイルスのFタンパク質をコードする「vA317」自己複製RNAレプリコン0.1μgを被包した(WO2012/031043号を参照)。陰性対照として、マウスに「裸の」レプリコン1μgを投与した。投与は、0日目と21日目、または0日目と42日目に行なった。各投与の2週間後(2wp1、2wp2)に免疫応答を評価し、ある場合には、2回目の投与の4週間後(4wp2)にも評価した。4シリーズの実験を行い、各試験にそれ自体の裸の対照を含めた。全ての実験で、血清は2つのプールで評価し、抗RSV−F力価は、以下の表6に示される。
【0723】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0724】
mRNA転写プロトコール:
次の特徴からなるmRNA転写カセットを含有する環状プラスミドDNA鋳型を構築した:コンセンサスT7バクテリオファージDNA依存性RNAポリメラーゼプロモーター、5’非翻訳領域(UTR)、Kozak配列、読みとり枠、3’UTR、および120ヌクレオチド長のポリアデノシン(polyA120)テイル。プラスミドDNA鋳型を、大腸菌中で増殖させ、単離し、poly120テイルのすぐ接した3 ’で制限酵素消化により線状化した。プラスミドDNAは、T7RNAポリメラーゼ、リボヌクレオチド三リン酸、RNase阻害剤、ピロホスファターゼ酵素、ジチオスレイトール、スペルミジン、および酵素反応緩衝液と混合し、37℃で1時間インキュベートした。DNaseI酵素を加えてプラスミドDNA鋳型を消化し、37℃で0.5時間インキュベートした。塩化リチウムによる連続沈殿、70%エタノールでのペレットの洗浄、mRNAペレットの水への再懸濁、イソプロパノールおよび酢酸ナトリウムによる再沈殿、および70%エタノールでペレットの再洗浄により、mRNAを単離した。最終のmRNAペレットを水に再懸濁した。
【0725】
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【0726】
TEV−hレプチン−GAopt−2xhBG−120A (配列番号5)
配列の特徴:
タバコエッチ病ウイルス(TEV)5’UTR:14〜154
最適Kozak配列:155〜163
タンパク質受け入れ番号NP_000221のヒトレプチンをコードするアミノ酸1〜167、GeneArtにより最適化された配列コドン:164〜664
2つの停止コドン:665〜670
ヒトベータグロビン3’UTRの2つのコピー:689〜954
120ヌクレオチドのポリAテイル:961〜1080
【0727】
GGGAGACGCGUGUUAAAUAACAAAUCUCAACACAACAUAUACAAAACAAACGAAUCUCA AGCAAUCAAGCAUUCUACUUCUAUUGCAGCAAUUUAAAUCAUUUCUUUUAAAGCAAAAG CAAUUUUCUGAAAAUUUUCACCAUUUACGAACGAUAGCCGCCACCAUGCACUGGGGAA CCCUGUGCGGAUUCCUGUGGCUGUGGCCCUACCUGUUCUAUGUGCAAGCCGUGCCCA UCCAGAAGGUGCAGGACGACACCAAGACCCUGAUCAAGACCAUCGUGACCCGGAUCAA CGACAUCAGCCACACCCAGAGCGUGUCCAGCAAGCAGAAAGUGACCGGCCUGGACUUC AUCCCCGGCCUGCACCCUAUCCUGACCCUGUCCAAGAUGGACCAGACCCUGGCCGUG UACCAGCAGAUCCUGACCAGCAUGCCCAGCCGGAACGUGAUCCAGAUCAGCAACGACC UGGAAAACCUGCGGGACCUGCUGCACGUGCUGGCCUUCAGCAAGAGCUGCCAUCUGC CUUGGGCCAGCGGCCUGGAAACCCUGGAUUCUCUGGGCGGAGUGCUGGAAGCCAGCG GCUACUCUACAGAGGUGGUGGCCCUGAGCAGACUGCAGGGCAGCCUGCAGGAUAUGC UGUGGCAGCUGGAUCUGAGCCCCGGCUGCUAAUAGCGGACCGGCGAUAGAUGAAGCU CGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACU AAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAU UUAUUUUCAUUGCAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUU CCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUC UGCCUAAUAAAAAACAU U UAU U U UCAU UGCGGCCGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA (配列番号5)
【0728】
mRNAのパッケージング:
すべての機器および使い捨て用品は、RNase活性がないことが製造業者により認定されているか、またはRNaseZap試薬(LifeTechnologies)を使用することによってRNase無しにされていた。mRNAは、カチオン性脂質アミン対mRNAホスフェート(N/P)モル比が4:1で被包された。脂質(カチオン性脂質、DSPC、コレステロール、および脂質化PEG、またはステルス脂質)は、エタノールに溶解された。モル比は、40:10:38:2であった。混合物を短時間超音波処理し、次に穏やかに5分間撹拌し、次に、使用するまで37℃に維持した。Amicon Ultra-15遠心濃縮器を使用して、mRNAをpH5.8〜6.0のクエン酸緩衝液中に交換し、最終濃度を0.5mg/mlに調整し、使用するまで37℃に保持した。等量の、エタノール中の脂質、クエン酸緩衝液中のmRNA、およびクエン酸緩衝液単独を、使い捨てシリンジ中に引いた。脂質およびmRNAを含むシリンジから出ているチューブをTジャンクションに取り付け、クエン酸緩衝液のみを含むシリンジから出ているチューブを、活性攪拌プレート上で撹拌棒を含む回収容器の上で、Tジャンクションから出ているチューブと対にした。シリンジは、毎分1mlの流速で内容物を放出するように設定したシリンジポンプに入れた。
【0729】
ポンプを作動させ、脂質ナノ粒子中の採取したmRNAをSnakeSkin透析チューブ(10,000 MWCO、Thermo Scientific)に移した。試料を、RNAseを含まず発熱性物質を含まない1×リン酸緩衝化生理食塩水に対して、4℃で一晩透析した。
【0730】
mRNAの被包の測定:
脂質ナノ粒子中のmRNAの被包パーセントを、Quant-IT Ribogreen RNAアッセイキット(Life Technologies)を用いて測定した。LNP−mRNA懸濁物を、緩衝液(粒子外のmRNA)中で、及び緩衝液+トリトンX−100界面活性剤(全mRNA)中で測定した。算出された差は、粒子内部のmRNAであった。キットで提供されるRNAから1000ng/mlのストックを調製し、これを使用して、TEおよびTE+0.75%トリトンX−100中で標準曲線を作成した(0ng/ml、15.63〜1000ng/ml)。読み取り値が標準曲線(400〜2,000倍)の範囲内であるように、TE緩衝液、TE緩衝液+0.75%トリトンX−100中でLNP−mRNA試料を適切な希釈率で調製した。384ウェルプレート(Costar非処理#3573)中で、ウェル当たり0.04mlの標準物質(二重測定)または試料(三重測定)を加えた。Ribogreen試薬はTE緩衝液中で240倍希釈し、ウェル当たり0.06mlを加えた。ウェルの内容物を混合し、蛍光を測定した(励起=480nm、発光=520nm)。標準物質および試験試料からバックグラウンド値(RNAなし)を引き、標準曲線を用いて試料中のRNA濃度を測定した。サンプルの被包パーセントは、サンプル+トリトンと緩衝液単独中の試料との濃度差を、試料+トリトン濃度で割ることによって決定した。
【0731】
hLEPTIN
修飾された合成レプチンmRNAのマウス静脈内尾静脈注射
尾静脈注射の前に、マウスの体重を記録し、食事の重さを測定し、マウスを体重に応じてグループ化した。マウスを加熱ランプから約12インチで、加熱ランプ下で約2分間加温することによって、マウスを調製した。
【0732】
尾静脈注射手順のために、マウスを拘束器に入れ、その尾部を70%アルコールで洗浄した。1mlシリンジ(Becton Dickinson、カタログ#309659)に接続された27ゲージ針(Becton Dickinson、カタログ#305109)はベベルを上に向けて尾静脈に挿入し、シリンジプランジャ後方に引っ張って血液がシリンジ中へ引かれるのを確認した。修飾された合成レプチンmRNAの所望の容量を、適度な圧力と速度で手で注入した。次に針を引き抜いて、ガーゼで注射部位に圧力を加えることにより、出血を停止させた。
【0733】
1匹ずつ収容された8〜9週齢の雄のC57BL/6マウスを、in vivo試験のために使用した。ウリジンがシュードウリジンで置換されたFPLC精製された修飾合成レプチンmRNA(配列番号5)を、カチオン性脂質(N:Pモル比=8:1)中にパッケージングし、次に、平均群体重当たり10μgの用量で注射用食塩水で希釈した。
【0734】
0日目に、動物の体重を測定し、体重に応じて選別した。マウスに投与し、1〜7日目と9日目、11日目、および16日目のそれぞれに、食物摂取量(FI)を記録した。
【0735】
修飾された合成レプチンmRNAのマウス皮下注射
皮下注射の前に、マウスの体重を記録し、食事の重さを測定し、マウスを体重に応じてグループ化した。マウスを手で拘束し、作業面上に置いた。首筋を挟んで、持ち上げて下層の筋肉から離し、そのスペースに、1mlのシリンジに接続された25ゲージ針を挿入した。流体がシリンジ内に引かれないことを確実にするように、シリンジプランジャを後方に引っ張り、次にレプチンmRNAの所望の容量を、適度な圧力および速度で手で注入した。次に針を引き抜いて、マウスをケージに戻した。
【0736】
8〜9週齢の雄のC57BL/6マウスを、in vivo試験のために使用した。ウリジンがシュードウリジンで置換されたFPLC精製された修飾合成レプチンmRNA(配列番号5)(N:Pモル比=8:1)をカチオン性脂質中にパッケージし、次に、平均群体重あたり10μgの用量で注射用食塩水で希釈した。
【0737】
0日目に、動物の体重を測定し、体重に応じて選別した。0日目の午前9時にマウスに投与し、午前9時に血液を採取した。1日目と2日目のそれぞれにも、午前9時に血液を採取し、レプチンタンパク質レベルについて評価した。体重と食物摂取量も記録した。
【0738】
マウス血漿中のヒトレプチンをELISAによって測定した。 R&D Systems duosetから購入した抗体(カタログ番号DY398E、捕捉抗体についての部品番号840279、および検出抗体についての部品番号840280)を、PBSを用いて復元し、再度PBSを使用して力価を測定した。捕捉抗体を、白色Nunc(登録商標)マキシソープ384ウェルプレート(カタログ番号460372)上で30μl/ウェルで4μg/mlでコーティングした。室温で一晩インキュベーションした後、捕捉抗体を吸引し、プレートを90ul/ウェルのKPLミルクブロッカー(カタログ番号50−82−00)を用いて室温で2時間ブロックした。インキュベーションが完了した後、プレートを吸引し、600rpmで振盪しながら、組換え標準物質および試料を、30μl/ウェルで37℃で2時間プレートに加えた。試料/標準物質希釈物は、カゼイン試料希釈剤を用いて作成した。次に、Teknovaプレート洗浄溶液(カタログP1192)を使用して100μl/ウェルで、洗浄/吸引を3回行なった。次に検出抗体を、カゼイン検出抗体希釈液を用いて12.5ng/mlに希釈し、30μl/ウェルで室温で2時間加えた。このインキュベーション後、プレートを再度洗浄し、ポリ−ストレプトアビジン−HRP(カタログ番号21140)の溶液をHRP希釈緩衝液中1:1250希釈で各ウェルに加え(30μl/ウェル)、室温で30分間インキュベートした。最終の洗浄/吸引によりHRP溶液が除去され、化学発光基質を30μl/ウェル(カタログ番号1859678&1859679)で添加した。すぐにSpectramaxM5プレートリーダーを用いて、プレートを50msの積分時間で読み取った。ELISAのダイナミックレンジは、ヒトレプチンについて100〜2,000pg/ml(6.25から125pM)であった。このアッセイは、マウス、ラット、およびカニクイザル(cynomolgus monkey)の血漿に適用可能である。
【0739】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0740】
実施形態の列記
実施形態1. 本発明は、式(I):
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Lは、C
1-6アルキレン、C
2-6アルケニレン、C
2-6アルキニレン、−(CH
2)
r−C
3-7シクロアルキレン−(CH
2)
s−、−(CH
2)
s−C
3-7シクロアルケニレン−(CH
2)
s−、−(CH
2)
s−C
3-7シクロアルキニレン−(CH
2)
s−、
*−C
1-4アルキレン−L2−、
*−C
1-4アルキレン−L2−C
1-4アルキレン、
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
または、
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
*は、NR
1R
2基への構成成分の結合であり;
いずれかの方向で結合したL2は、−O−、−S−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)O−、−CONH−、S(O)
2NH−、NHCONH−、または−NHCSNH−であり;
各sは、独立に0、1、または2であり;
各tは、独立に0、1、2、3、または4であり;
uは、0、1、2、3、4、5、または6である)であり;
R
1およびR
2は、それぞれ独立に、任意に置換されたC
1-6アルキル、任意に置換されたC
2-6アルケニル、任意に置換されたC
2-6アルキニル、任意に置換されたC
3-7シクロアルキル−(CH
2)
s−、任意に置換されたC
3-7のシクロアルケニル−(CH
2)
s−、任意に置換されたC
3-7シクロアルキニル−(CH
2)
s−、または任意に置換されたフェニル−(CH
2)
s−であり;ここで、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、C
3-7シクロアルキル、C
3-7シクロアルケニル、C
3-7シクロアルキニル、およびフェニルは、それぞれ独立に、OH、C
1-3アルコキシ、COOH、およびCOO−C
1-4アルキルからなる群から選択される1つまたは2つの置換基により、任意に置換され;
R
1およびR
2は、一緒に結合されて、任意に置換された4〜12員の複素環を形成し、前記複素環は、OH,ハロ、C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、ジメチルアミノ、−COO−C
1-4アルキル、フェニル、ピペリジニル、およびモルホリニルからなる群から、それぞれ独立に選択される1〜3個の置換基で任意に置換され;
【0741】
R
3およびR
4は、それぞれ独立に:
(a)−Z
1−R
a、
(b)−Z
1−R
b−Z
2−R
a、
(c)−Z
1−R
b−Z
2−R
b−Z
3−R
a、
(d)−Z
1−R
b−Z
2−R
b−Z
3−R
b−Z
4−R
a、
(e)−R
b−Z
1−R
a、
(f)−R
b−Z
1−R
b−Z
2−R
a、
(g)−R
b−Z
1−R
b−Z
2−R
b−Z
3−R
a、
(h)−R
b−Z
1−R
b−Z
2−R
b−Z
3−R
b−Z
4−Ra、
(i)−Rc、
(j)−Z
1−R
b−Rc、または
(k)−R
b−Z
1−R
b−R
c
(式中、いずれかの方向で結合したZ
1、Z
2、Z
3、およびZ
4は、それぞれ独立に、−O−、−C(O)O−、−OC(O)O−、または−CONH−であり;
R
aは、C
2-22アルキル、C
2-22アルケニル、またはC
2-22アルキニルであり;
各R
bは、独立にC
1-20アルキレン、C
2-20アルケニレン、またはC
2-20アルキニレンであり;
R
cは、
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
である
(式中、Rは、C
5-22アルキル、C
5-22アルケニル、またはC
5-22アルキニルであり;
nは、0〜12であり;
m、p、およびqは、それぞれ独立に0、1、2、3、または4である))であり;
ただし、鎖(a)〜(h)は12〜30個の炭素原子を有し、鎖(i)〜(k)は12〜70個の炭素原子を有し;
Xは、CR
6またはNであり;そして
R
6は、H,ハロ、C
1-6アルキル、またはR
4である]の化合物;またはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0742】
実施形態2. XはCR
6である、実施形態1の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態3. R
6はH、クロロ、ブロモ、またはC
1-3アルキルである、実施形態2の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
実施形態4. R
6はHである、実施形態3の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態5. LはC
1-6アルキレン、*−C
1-4アルキレン−L2−、*−C
1-4アルキレン−L2−C
1-4アルキレン−、
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
である、実施形態4の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態6. R
1およびR
2は、それぞれ独立に、任意に置換されたC
1-6アルキルであるか、R
1およびR
2は、一緒に結合されて、任意に置換された4〜7員の複素環を形成する、実施形態5の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態7. Lは、メチレン,エチレン,もしくはプロピレンであるか,または、
Lは、
*−C
1-3アルキレン−OC(O)−であるか、または
Lは、
*−C
1-4アルキレン−L2−C
1-2アルキレン−である(ここで、いずれかの方向で結合したL2は、C(O)O−またはOC(O)Oである)、実施形態6の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態8. R
1およびR
2は、それぞれ独立に、任意に置換されたメチルまたは任意に置換されたエチルである、実施形態7の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
【0743】
実施形態9. 式(I)のL−NR
1R
2基は、以下
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、破線は式(I)への結合点を示す)からなる群から選択される、実施形態4の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態10. R
3およびR
4は、それぞれ独立に:
(a) −Z
1−R
a,
(b) −Z
1−R
b−Z
2−R
a,
(c) −Z
1−R
b−Z
2−R
b−Z
3−R
a,
(e) −R
b−Z
1−R
a,
(f) −R
b−Z
1−R
b−Z
2−R
a,
(g) −R
b−Z
1−R
b−Z
2−R
b−Z
3−R
a,
(i) −R
c,または
(j) −Z
l−R
b−R
cである、実施形態9の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態11. R
3およびR
4は、それぞれ独立に:
(a) −Z
1−R
a,
(b) −Z
1−R
b−Z
2−R
a,または
(f) −R
b−Z
l−R
b−Z
2−R
aである、実施形態10の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態12. R
3およびR
4は、それぞれ独立に(b) −Z
l−R
b−Z
2−R
aである、実施形態11の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態13. Z
1は−O−であり;R
bはC
1-10アルキレンであり;Z
2は−OC(O)−であり;および、R
aはC
5-18アルキルまたは1〜3個の2重結合を有するC
11-18アルケニルである、実施形態12の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態14. R
3およびR
4は、それぞれ独立に(i)−R
c(R
cは、c1またはc3であり;nは1または2であり;mは0または1であり;そして、pは1である)である、実施形態10の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態15. R
4=R
3である、実施形態1〜14のいずれか1つの化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態16. 以下の式:
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、実施形態1の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態17. 以下の式:
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、実施形態1の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態18. 実施形態1〜17のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む脂質組成物。
実施形態19. 生物活性薬物をさらに含む、実施形態18の脂質組成物。
実施形態20. 生物活性薬物はsiRNAである、実施形態19の脂質組成物。
実施形態21. ヘルパー脂質をさらに含む、実施形態20の脂質組成物。
実施形態22. 中性脂質をさらに含む、実施形態21の脂質組成物。
実施形態23. ステルス脂質をさらに含む、実施形態22の脂質組成物。
実施形態24. ヘルパー脂質はコレステロールであり、中性脂質はDSPCであり、そしてステルス脂質はPEG−DMG、S010またはS011である、実施形態23の脂質組成物。
実施形態25. 脂質ナノ粒子の形態である、実施形態24の脂質組成物。
実施形態26. 約44/約45/約9/約2のモル比の、式(I)の化合物/コレステロール/DSPC/S010またはS011を有する、実施形態25の脂質組成物。
実施形態27. 実施形態19〜26のいずれか1つの脂質組成物と、薬学的に許容される担体または賦形剤とを、含む医薬組成物。
実施形態28. 実施形態19〜26のいずれか1つの脂質組成物の治療有効量を、その治療の必要な患者に投与する工程を含む、疾患または状態の治療方法。
実施形態29. 実施形態27の医薬組成物の治療有効量を投与する工程を含む、疾患または状態の治療方法。
実施形態30. 生物活性薬物はmRNAである、実施形態19の脂質組成物。
実施形態31. ヘルパー脂質をさらに含む、実施形態30の脂質組成物。
実施形態32. 中性脂質をさらに含む、実施形態31の脂質組成物。
実施形態33. ステルス脂質をさらに含む、実施形態32の脂質組成物。
実施形態34. ヘルパー脂質はコレステロールであり、中性脂質はDSPCであり、そしてステルス脂質はPEG−DMG、S010、S011、またはS024である、実施形態33の脂質組成物。
実施形態35. 脂質ナノ粒子の形態である、実施形態34の脂質組成物。
実施形態36. 約40/約38/約10/約2のモル比の、式(I)の化合物/コレステロール/DSPC/S010、S011、またはS024を有する、実施形態35の脂質組成物。
実施形態37. 実施形態30〜36のいずれか1つの脂質組成物と、薬学的に許容される担体または賦形剤とを、含む医薬組成物。
実施形態38. 実施形態30〜36のいずれか1つの脂質組成物の治療有効量を、その治療の必要な患者に投与する工程を含む、疾患または状態の治療方法。
実施形態39. 実施形態37の医薬組成物の治療有効量を投与する工程を含む、疾患または状態の治療方法。
実施形態40. R
3およびR
4は、それぞれ独立に、(a)−Z
l−R
a−(ここで、Z
1は−O−、−OCO−、または−CONH−であり、および、R
aは、1〜3個の2重結合を有するC
12-18アルケニルである)である、実施形態11の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態41. R
1およびR
2はいずれもメチルであり、Lはメチレンである、実施形態13の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態42. R
3およびR
4は等しく;R
bはC
3-9アルキレンであり、R
aは、2つの2重結合を有するC
16-18アルケニルである、実施形態41の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態43. R
3およびR
4は等しく;R
bはC
3-9アルキレンであり、R
aはC
7-11アルキルである、実施形態41の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態44. R
aはC
2-22アルキルであるかまたはC
2-22アルケニルである、実施形態10および11の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態45. R
3およびR
4は、それぞれ独立に(a)−Z
l−R
a−(ここで、R
aはC
12-18アルケニルである)である、実施形態44の化合物;またはその薬学的に許容される塩。
実施形態46. R
3およびR
4は、それぞれ独立に(a)−Z
l−R
a−(ここで、R
aはC
16-18アルケニルである)である、実施形態45の化合物;またはその薬学的に許容される塩。