(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
クラスタシステム内のノードAによって、前記クラスタシステムに加入することを要求するための外部ノードによって送信された要求メッセージを受信するステップであって、前記クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、前記ノードAは、前記クラスタシステム内の1つのノードであり、前記ノードAと前記クラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、前記双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信する、ステップと、
前記ノードAによって、前記ノードAに関する、前記クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、前記ノードAの各双方向近隣ノードに関する、前記クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかを、別々に決定するステップであって、少なくとも1つの外部ノードが、前記クラスタシステムに加入した場合、クラスタ面積のうちの前記1つのノードによって占有される空間面積が、削減され、前記クラスタ面積のうちの空間面積が、前記少なくとも1つの加入した外部ノードにそれぞれ割り当てられる、ステップと、
前記事前設定された関係が満たされた場合、ノードが前記クラスタシステム内に一様に分配されることを保証して、前記クラスタシステムにおけるノードの集中分配を回避するために、前記ノードAによって、前記外部ノードと前記双方向近隣関係を確立するステップとを含むことを特徴とするクラスタシステム自己組織化方法。
前記ノードAによって、前記外部ノードが前記クラスタシステム内の前記ノードAを除く前記別のノードと前記双方向近隣関係を確立した旨の通知メッセージを受信する前記ステップは、
前記ノードAによって、前記外部ノードが前記ノードAの前記双方向近隣ノードと前記双方向近隣関係を確立した旨の通知メッセージを受信するステップを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
前記ノードAによって、前記外部ノードが前記クラスタシステム内の前記ノードAを除く前記別のノードと前記双方向近隣関係を確立した旨の通知メッセージを受信する前記ステップは、
前記ノードAによって、前記外部ノードおよび/または前記ノードAの別の双方向近隣ノードを使用することによって、前記通知メッセージを受信するステップを含むことを特徴とする請求項6または7に記載の方法。
前記クラスタシステムが、ただ1つのノードを含む場合、2次元座標系が、前記1つのノードを原点として使用することによって確立され、前記2次元座標において、クラスタ面積が、前記クラスタシステムに割り当てられ、前記クラスタ面積全部が、前記1つのノードに割り当てられることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
ノードデバイスであって、前記ノードデバイスは、クラスタシステム内のノード上に配備されるように構成され、通信インターフェースと、メモリと、プロセッサと、通信バスとを備え、前記通信インターフェース、前記メモリ、および前記プロセッサは、前記通信バスを使用することによって通信し、
前記メモリは、プログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリ内に記憶された前記プログラムを実行するように構成され、
前記通信インターフェースは、前記クラスタシステムに加入することを要求するための外部ノードによって送信された要求メッセージを受信するように構成され、前記クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、前記要求メッセージを受信したノードは、ノードAであり、前記ノードAは、前記クラスタシステム内の1つのノードであり、前記ノードAと前記クラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、前記双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信し、
前記プロセッサは、前記ノードAに関する、前記クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、前記ノードAの各双方向近隣ノードに関する、前記クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかを、別々に決定するように構成され、前記クラスタシステムが、ただ1つのノードを含む場合、2次元座標系が、前記1つのノードを原点として使用することによって確立され、前記2次元座標において、クラスタ面積が、前記クラスタシステムに割り当てられ、前記クラスタ面積全部が、前記1つのノードに割り当てられ、少なくとも1つの外部ノードが、前記クラスタシステムに加入した場合、前記クラスタ面積のうちの前記1つのノードによって占有される空間面積が、削減され、前記クラスタ面積のうちの空間面積が、前記少なくとも1つの加入した外部ノードにそれぞれ割り当てられ、また前記プロセッサは、前記事前設定された関係が満たされた場合、ノードが前記クラスタシステム内に一様に分配されることを保証して、前記クラスタシステムにおけるノードの集中分配を回避するために、前記ノードAと前記外部ノードとの間の前記双方向近隣関係を確立するように構成される
ことを特徴とするノードデバイス。
ノードデバイスであって、前記ノードデバイスは、クラスタシステム外のノード上に配備されるように構成され、通信インターフェースと、メモリと、プロセッサと、通信バスとを備え、前記通信インターフェース、前記メモリ、および前記プロセッサは、前記通信バスを使用することによって通信し、
前記メモリは、プログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリ内に記憶された前記プログラムを実行するように構成され、
前記通信インターフェースは、前記クラスタシステムに加入することを要求するための要求メッセージを、前記クラスタシステム内のノードAに送信するように構成され、前記クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、前記ノードAは、前記クラスタシステム内の1つのノードであり、前記ノードAと前記クラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、前記双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信し、
前記プロセッサは、前記ノードAが、前記クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可した場合、前記ノードAと前記双方向近隣関係を確立するように構成される
ことを特徴とするノードデバイス。
クラスタシステムであって、前記クラスタシステムは、少なくとも2つのノードと、新たに追加されるノードBとを含み、ノードAは、前記少なくとも2つのノードのうちの1つのノードであり、前記新たに追加されるノードが前記クラスタシステムに加入するプロセスが、
前記ノードAによって、前記クラスタシステムに加入することを要求するための前記ノードBによって送信された要求メッセージを受信するステップであって、前記ノードAと前記クラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、前記双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信する、ステップと、
前記ノードAによって、前記ノードAに関する、前記クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、前記ノードAの各双方向近隣ノードに関する、前記クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかを、別々に決定するステップであって、前記クラスタシステムが、ただ1つのノードを含む場合、2次元座標系が、前記1つのノードを原点として使用することによって確立され、前記2次元座標において、クラスタ面積が、前記クラスタシステムに割り当てられ、前記クラスタ面積全部が、前記1つのノードに割り当てられ、少なくとも1つの外部ノードが、前記クラスタシステムに加入した場合、前記クラスタ面積のうちの前記1つのノードによって占有される空間面積が、削減され、前記クラスタ面積のうちの空間面積が、前記少なくとも1つの加入した外部ノードにそれぞれ割り当てられる、ステップと、
前記事前設定された関係が満たされた場合、ノードが前記クラスタシステム内に一様に分配されることを保証して、前記クラスタシステムにおけるノードの集中分配を回避するために、前記ノードAによって、前記ノードBと前記双方向近隣関係を確立するステップと
を含むことを特徴とするクラスタシステム。
【発明の概要】
【0006】
本発明の実施形態は、クラスタシステムのトポロジ構造の高いアベイラビリティを維持するために、クラスタシステム自己組織化方法、デバイス、およびクラスタシステムを提供する。
【0007】
第1の態様によれば、本発明の実施形態は、
クラスタシステム内のノードAによって、クラスタシステムに加入することを要求するための外部ノードによって送信された要求メッセージを受信するステップであって、クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、ノードAは、クラスタシステム内の1つのノードであり、ノードAとクラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信する、ステップと、
ノードAによって、ノードAに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、ノードAの双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかを、別々に決定するステップであって、クラスタシステムが、ただ1つのノードを含む場合、2次元座標系が、その1つのノードを原点として使用することによって確立され、2次元座標において、クラスタ面積が、クラスタシステムに割り当てられ、クラスタ面積全部が、その1つのノードに割り当てられ、少なくとも1つの外部ノードが、クラスタシステムに加入した場合、クラスタ面積のうちのその1つのノードによって占有される空間面積が、削減され、クラスタ面積のうちの空間面積が、少なくとも1つの加入した外部ノードにそれぞれ割り当てられる、ステップと、
事前設定された関係が満たされた場合、ノードがクラスタシステム内に一様に分配されることを保証して、クラスタシステムにおけるノードの集中分配を回避するために、ノードAによって、外部ノードと双方向近隣関係を確立するステップと
を含む、クラスタシステム自己組織化方法を提供する。
【0008】
任意選択で、方法は、
ノードAに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、ノードAの少なくとも1つの双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たさない場合、外部ノードが、別のノードを使用することによって、クラスタシステムに加入するように、ノードAによって、クラスタシステム内のノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報を、外部ノードに送信するステップ
をさらに含む。
【0009】
任意選択で、ノードAによって、クラスタシステム内のノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報を、外部ノードに送信するステップは、
少なくとも1つのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、少なくとも1つのノードの各双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たす場合、ノードAによって、クラスタシステム内のすべてのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に従って、少なくとも1つのノードについての情報を、外部ノードに送信するステップ
を含む。
【0010】
任意選択で、方法は、
ノードAによって、ノードAの双方向近隣ノードを使用することによって、外部ノードが、クラスタシステム内のノードAを除く別のノードを使用することによって、クラスタシステムに加入した旨のメッセージを獲得するステップ
をさらに含む。
【0011】
任意選択で、方法は、
ノードAによって、ノードAと双方向近隣関係を相互に有するノードについての情報を、外部ノードに送信するステップであって、その情報は、クラスタシステム内のノードAを除く別のノードと双方向近隣関係を確立するために、外部ノードによって使用される、ステップ
をさらに含む。
【0012】
任意選択で、方法は、
ノードAによって、外部ノードがクラスタシステム内のノードAを除く別のノードと双方向近隣関係を確立した旨の通知メッセージを受信するステップ
をさらに含む。
【0013】
任意選択で、ノードAによって、外部ノードがクラスタシステム内のノードAを除く別のノードと双方向近隣関係を確立した旨の通知メッセージを受信するステップは、
ノードAによって、外部ノードがノードAの双方向近隣ノードと双方向近隣関係を確立した旨の通知メッセージを受信するステップ
を含む。
【0014】
任意選択で、ノードAによって、外部ノードがクラスタシステム内のノードAを除く別のノードと双方向近隣関係を確立した旨の通知メッセージを受信するステップは、
ノードAによって、外部ノードおよび/またはノードAの別の双方向近隣ノードを使用することによって、通知メッセージを受信するステップ
を含む。
【0015】
任意選択で、ノードAによって、外部ノードと双方向近隣関係を確立するステップの後、方法は、
外部ノードがクラスタシステムに加入した旨のメッセージが、ノードAの双方向近隣ノードを使用することによって、クラスタシステム全体において共有されるように、ノードAによって、ノードAが外部ノードと双方向近隣関係を確立した旨のメッセージを、外部ノードを除くノードAの別の双方向近隣ノードに送信するステップ
をさらに含む。
【0016】
任意選択で、方法は、
ノードAによって、ノードAの双方向近隣ノードを使用することによって、別の新しいノードがクラスタシステムに加入した旨のメッセージを獲得するステップ
をさらに含む。
【0017】
第2の態様によれば、本発明の実施形態は、
外部ノードによって、クラスタシステムに加入することを要求するための要求メッセージを、クラスタシステム内のノードAに送信するステップであって、クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、ノードAは、クラスタシステム内の1つのノードであり、ノードAとクラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信する、ステップと、
ノードAが、クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可した場合、外部ノードによって、ノードAと双方向近隣関係を確立するステップと
を含む、クラスタシステム自己組織化方法を提供する。
【0018】
任意選択で、方法は、
ノードAが、クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可しない場合、外部ノードによって、ノードAによって送信された、クラスタシステム内のノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報を受信するステップと、
外部ノードによって、ノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報に従って、クラスタシステム内のノードAを除くノードのうちの1つと双方向近隣関係を確立するステップと
をさらに含む。
【0019】
任意選択で、外部ノードによって、ノードAによって送信された、クラスタシステム内のノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報を受信するステップは、
少なくとも1つのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、少なくとも1つのノードの各双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たす場合、外部ノードによって、ノードAによって送信された、少なくとも1つのノードについての情報を受信するステップ
を含み、
それに対応して、外部ノードによって、ノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報に従って、クラスタシステム内のノードAを除くノードのうちの1つと双方向近隣関係を確立するステップは、
少なくとも1つのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、少なくとも1つのノードの各双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たす場合、外部ノードによって、少なくとも1つのノードのいずれか1つと双方向近隣関係を確立するステップ
を含む。
【0020】
任意選択で、外部ノードについて、ノードAが、クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可した場合、方法は、
外部ノードによって、ノードAによって送信された、ノードAと双方向近隣関係を相互に有するノードについての情報を受信するステップと、
外部ノードによって、ノードAと双方向近隣関係を相互に有するノードについての情報に従って、ノードAの双方向近隣ノードと双方向近隣関係を確立するステップと
をさらに含む。
【0021】
任意選択で、ノードAの双方向近隣ノードと双方向近隣関係を確立するステップの後、方法は、
外部ノードによって、外部ノードがノードAの双方向近隣ノードと双方向近隣関係を確立した旨の情報を、ノードAに送信するステップ
をさらに含む。
【0022】
第3の態様によれば、本発明の実施形態は、クラスタシステム自己組織化装置を提供し、装置は、クラスタシステム内のノードA上に配備され、装置は、
クラスタシステムに加入することを要求するための外部ノードによって送信された要求メッセージを受信するように構成された受信モジュールであって、クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、ノードAは、クラスタシステム内の1つのノードであり、ノードAとクラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信する、受信モジュールと、
ノードAに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、ノードAの双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかを、別々に決定するように構成された決定モジュールであって、クラスタシステムが、ただ1つのノードを含む場合、2次元座標系が、その1つのノードを原点として使用することによって確立され、2次元座標において、クラスタ面積が、クラスタシステムに割り当てられ、クラスタ面積全部が、その1つのノードに割り当てられ、少なくとも1つの外部ノードが、クラスタシステムに加入した場合、クラスタ面積のうちのその1つのノードによって占有される空間面積が、削減され、クラスタ面積のうちの空間面積が、少なくとも1つの加入した外部ノードにそれぞれ割り当てられる、決定モジュールと、
事前設定された関係が満たされた場合、ノードがクラスタシステム内に一様に分配されることを保証して、クラスタシステムにおけるノードの集中分配を回避するために、ノードAと外部ノードとの間の双方向近隣関係を確立するように構成された近隣関係確立モジュールと
を含む。
【0023】
任意選択で、装置は、ノードAに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、ノードAの少なくとも1つの双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たさない場合、外部ノードが、別のノードを使用することによって、クラスタシステムに加入するように、クラスタシステム内のノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報を、外部ノードに送信するように構成された第1の送信モジュールをさらに含む。
【0024】
任意選択で、第1の送信モジュールが、
少なくとも1つのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、少なくとも1つのノードの各双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たす場合、クラスタシステム内のすべてのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に従って、少なくとも1つのノードについての情報を、外部ノードに送信する
ように特に構成される。
【0025】
任意選択で、受信モジュールは、
ノードAの双方向近隣ノードを使用することによって、外部ノードが、クラスタシステム内のノードAを除く別のノードを使用することによって、クラスタシステムに加入した旨のメッセージを獲得する
ようにさらに構成される。
【0026】
任意選択で、装置は、ノードAと双方向近隣関係を相互に有するノードについての情報を、外部ノードに送信するように構成された第2の送信モジュールであって、その情報は、クラスタシステム内のノードAを除く別のノードと双方向近隣関係を確立するために、外部ノードによって使用される、第2の送信モジュールをさらに含む。
【0027】
任意選択で、受信モジュールは、
外部ノードがクラスタシステム内のノードAを除く別のノードと双方向近隣関係を確立した旨の通知メッセージを受信する
ようにさらに構成される。
【0028】
任意選択で、受信モジュールは、
外部ノードがノードAの双方向近隣ノードと双方向近隣関係を確立した旨の通知メッセージを受信する
ように特に構成される。
【0029】
任意選択で、受信モジュールは、
外部ノードおよび/またはノードAの別の双方向近隣ノードを使用することによって、通知メッセージを受信する
ように特に構成される。
【0030】
任意選択で、装置は、外部ノードがクラスタシステムに加入した旨のメッセージが、ノードAの双方向近隣ノードを使用することによって、クラスタシステム全体において共有されるように、ノードAが外部ノードと双方向近隣関係を確立した旨のメッセージを、外部ノードを除くノードAの別の双方向近隣ノードに送信するように構成された第3の送信モジュールをさらに含む。
【0031】
任意選択で、受信モジュールは、
ノードAの双方向近隣ノードを使用することによって、別の新しいノードがクラスタシステムに加入した旨のメッセージを獲得する
ようにさらに構成される。
【0032】
第4の態様によれば、本発明の実施形態は、クラスタシステム自己組織化装置を提供し、装置は、外部ノード上に配備され、
クラスタシステムに加入することを要求するための要求メッセージを、クラスタシステム内のノードAに送信するように構成された送信モジュールであって、クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、ノードAは、クラスタシステム内の1つのノードであり、ノードAとクラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信する、送信モジュールと、
ノードAが、クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可した場合、外部ノードとノードAとの間の双方向近隣関係を確立するように構成された近隣関係確立モジュールと
を含む。
【0033】
任意選択で、装置は、ノードAが、クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可しない場合、ノードAによって送信された、クラスタシステム内のノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報を受信するように構成された第1の受信モジュールをさらに含み、
それに対応して、近隣関係確立モジュールは、ノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報に従って、外部ノードとクラスタシステム内のノードAを除くノードのうちの1つとの間の双方向近隣関係を確立するように特に構成される。
【0034】
任意選択で、第1の受信モジュールが、
少なくとも1つのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、少なくとも1つのノードの各双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たす場合、ノードAによって送信された、少なくとも1つのノードについての情報を受信する
ように特に構成され、
それに対応して、近隣関係確立モジュールは、
少なくとも1つのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、少なくとも1つのノードの各双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たす場合、外部ノードと少なくとも1つのノードのいずれか1つとの間の双方向近隣関係を確立する
ように特に構成される。
【0035】
任意選択で、装置は、ノードAが、クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可した場合、ノードAによって送信された、ノードAと双方向近隣関係を相互に有するノードについての情報を受信するように構成された第2の受信モジュールをさらに含み、
それに対応して、近隣関係確立モジュールは、
ノードAと双方向近隣関係を相互に有するノードについての情報に従って、外部ノードとノードAの双方向近隣ノードとの間の双方向近隣関係を確立する
ように特に構成される。
【0036】
任意選択で、送信モジュールが、
双方向近隣関係が外部ノードとノードAの双方向近隣ノードとの間に確立された旨の情報を、ノードAに送信する
ようにさらに構成される。
【0037】
第5の態様によれば、本発明の実施形態は、ノードデバイスを提供し、ノードデバイスは、クラスタシステム内のノード上に配備されるように構成され、通信インターフェースと、メモリと、プロセッサと、通信バスとを含み、通信インターフェース、メモリ、およびプロセッサは、通信バスを使用することによって通信し、
メモリは、プログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリ内に記憶されたプログラムを実行するように構成され、
通信インターフェースは、クラスタシステムに加入することを要求するための外部ノードによって送信された要求メッセージを受信するように構成され、クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、要求メッセージを受信したノードは、ノードAであり、ノードAは、クラスタシステム内の1つのノードであり、ノードAとクラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信し、
プロセッサは、ノードAに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、ノードAの各双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかを、別々に決定するように構成され、クラスタシステムが、ただ1つのノードを含む場合、2次元座標系が、その1つのノードを原点として使用することによって確立され、2次元座標において、クラスタ面積が、クラスタシステムに割り当てられ、クラスタ面積全部が、その1つのノードに割り当てられ、少なくとも1つの外部ノードが、クラスタシステムに加入した場合、クラスタ面積のうちのその1つのノードによって占有される空間面積が、削減され、クラスタ面積のうちの空間面積が、少なくとも1つの加入した外部ノードにそれぞれ割り当てられ、またプロセッサは、事前設定された関係が満たされた場合、ノードがクラスタシステム内に一様に分配されることを保証して、クラスタシステムにおけるノードの集中分配を回避するために、ノードAと外部ノードとの間の双方向近隣関係を確立するように構成される。
【0038】
第6の態様によれば、本発明の実施形態は、ノードデバイスを提供し、ノードデバイスは、クラスタシステム外のノード上に配備されるように構成され、通信インターフェースと、メモリと、プロセッサと、通信バスとを含み、通信インターフェース、メモリ、およびプロセッサは、通信バスを使用することによって通信し、
メモリは、プログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリ内に記憶されたプログラムを実行するように構成され、
通信インターフェースは、クラスタシステムに加入することを要求するための要求メッセージを、クラスタシステム内のノードAに送信するように構成され、クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、ノードAは、クラスタシステム内の1つのノードであり、ノードAとクラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信し、
プロセッサは、ノードAが、クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可した場合、ノードAと双方向近隣関係を確立するように構成される。
【0039】
第7の態様によれば、本発明の実施形態は、クラスタシステムを提供し、クラスタシステムは、少なくとも2つのノードと、新たに追加されるノードBとを含み、ノードAは、少なくとも2つのノードのうちの1つのノードであり、新たに追加されるノードがクラスタシステムに加入するプロセスが、
ノードAによって、クラスタシステムに加入することを要求するためのノードBによって送信された要求メッセージを受信するステップであって、ノードAとクラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信する、ステップと、
ノードAによって、ノードAに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、ノードAの各双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかを、別々に決定するステップであって、クラスタシステムが、ただ1つのノードを含む場合、2次元座標系が、その1つのノードを原点として使用することによって確立され、2次元座標において、クラスタ面積が、クラスタシステムに割り当てられ、クラスタ面積全部が、その1つのノードに割り当てられ、少なくとも1つの外部ノードが、クラスタシステムに加入した場合、クラスタ面積のうちのその1つのノードによって占有される空間面積が、削減され、クラスタ面積のうちの空間面積が、少なくとも1つの加入した外部ノードにそれぞれ割り当てられる、ステップと、
事前設定された関係が満たされた場合、ノードがクラスタシステム内に一様に分配されることを保証して、クラスタシステムにおけるノードの集中分配を回避するために、ノードAによって、ノードBと双方向近隣関係を確立するステップと
を含む。
【0040】
本発明では、クラスタシステム内のノードは、固定された双方向近隣関係を維持する。新しい外部ノードがクラスタシステムに加入する場合、外部ノードは、クラスタシステム内のいずれかのノードと双方向近隣関係を確立するが、それは、クラスタシステムのトポロジ構造の安定性を維持するために、クラスタシステムのトポロジ構造全体に影響することなく、クラスタシステムの局所的な近隣関係だけを変更する。加えて、ノード間の双方向近隣関係は、クラスタシステム全体におけるノード情報の高速拡散を容易にする。特に、クラスタ内のノードが故障している場合、ノード間の双方向近隣関係は、故障ノードの高速診断および検出を容易にする。したがって、本方法を使用することによって確立されるクラスタシステムは、相対的に高いアベイラビリティを維持し得る。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本発明の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下の記述は、本発明の実施形態における技術的解決策を、本発明の実施形態における添付の図面を参照しながら、明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態のいくつかであり、すべてというわけではない。当業者によって、本発明の実施形態に基づいて、創造的な努力なしに、獲得される他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に包含されるものとする。
【0043】
クラスタリング技術は、相対的に新しい技術である。クラスタリング技術を使用することによって、性能、信頼性、および柔軟性などの面において、相対的に低いコストで、相対的に高い利益が獲得され得る。
【0044】
クラスタシステムは、一般に、複数のノードを含み、ノード間の関連付けを維持し、クラスタシステムにおけるサービス情報の送信を容易にするために、何らかの近隣関係が、ノード間に確立される。
【0045】
図1は、先行技術における、クラスタ構造を組織化した状態の概略図である。
【0046】
図2は、先行技術における、クラスタ構造を組織化した別の状態の概略図である。
【0047】
図1および
図2に示されるように、クラスタシステム内のいずれのノードも、シードノードとして使用され得、クラスタシステム外のノードは、通常ノードである。クラスタ内またはクラスタ外のノードは、いずれかのシードノード(S_A、S_B、S_C、S_D)および別の通常ノード(O_A、O_B、O_C、O_D、O_E、O_F)を近隣ノードとして選択することがあり、異なる瞬間には、異なる近隣ノードを選択することがある。
【0048】
例えば、
図1に示されるように、第1の瞬間において、ノードO_Fは、ノードO_Fの近隣ノードとして、ノードS_BおよびノードO_Dを選択し、ノードO_Dは、ノードO_Dの近隣ノードとして、ノードS_CおよびノードO_Aを選択する。ノード間で確立される近隣関係は、単方向であり、独立した近隣関係である。例えば、ノードO_Dは、ノードO_Fの近隣ノードである。したがって、ノードO_Fは、ノードO_Fによって保有される情報を、ノードO_Dと共有することがある。しかしながら、ノードO_Fは、ノードO_Dの近隣ノードではない。したがって、ノードO_Dは、ノードO_Dによって保有される情報を、ノードO_Fと共有しない。単方向近隣関係がノード間で確立されることが理解できる。
【0049】
図2に示されるように、第2の瞬間において、ノードO_Fは、ノードO_Fの近隣ノードとして、ノードS_DおよびノードO_Dを選択し、ノードO_Dは、ノードO_Dの近隣ノードとして、ノードS_CおよびノードO_Aを選択する。第2の瞬間においてノードO_FおよびノードO_Dによって選択された近隣ノードは、第1の瞬間においてノードO_FおよびノードO_Dによって選択された近隣ノードとは異なること、すなわち、単一ノード間の近隣関係は、異なる瞬間には異なることが理解できる。
【0050】
クラスタシステム構造を組織化するための既存の方法には、以下の問題が存在することが理解できる。
【0051】
(1)ランダムな近隣関係:クラスタ内のノードは、そのノードの近隣ノードとして、1または複数のノードをランダムに選択し、近隣関係は、異なる瞬間には異なる。
【0052】
(2)単方向の近隣関係:近隣ノードのランダムな選択は、単方向のノード情報同期を引き起こす。
【0053】
クラスタシステムでは、クラスタ内のノードは、ランダムかつ単方向の近隣関係を有する。したがって、クラスタのトポロジ構造は、相対的に不安定であり、ノード情報送信スピードは、相対的に低く、クラスタ内のノードは、クラスタ内の別のノードの状態を高速診断または検出し得ず、それが、クラスタの高いアベイラビリティに大きく影響する。
【0054】
クラスタシステム構造が組織化される場合に引き起こされる、先行技術において存在する問題を解決するために、本発明の実施形態は、クラスタシステム自己組織化方法を提供する。この方法では、(
図1および
図2の通常ノードに対応する)外部ノードは、シードノードとして、クラスタシステム内のいずれかのノードをランダムに選択し、選択されたノードと双方向近隣関係を確立することがある。双方向近隣関係は、ノード間における情報の双方向同期のことを指す。例えば、ノードAは、ノードAの近隣ノードとして、ノードBを選択し、ノードBも、ノードBの近隣ノードとして、ノードAを選択する。クラスタシステムにおけるこの組織化構造は、クラスタシステムのトポロジ構造の安定性を容易にし、クラスタシステムにおけるノード情報の高速拡散を容易にする。特に、クラスタシステム内のいずれかのノードが、故障している場合、組織化構造は、クラスタシステムの高いアベイラビリティを維持するために、故障ノードの高速診断をサポートする。
【0055】
本発明のこの実施形態では、すべてのノードによって実行される方法のルールの一貫性を維持するために、同じエージェントが、クラスタシステム内のすべてのノード上に配備されることがある。
【0056】
図3は、本発明の実施形態による、クラスタシステム自己組織化方法のフローチャートである。この方法は、クラスタシステム内のいずれかのノードによって実行され、以下のステップを含む。
【0057】
ステップS11:クラスタシステム内のノードAは、クラスタシステムに加入することを要求するための外部ノードによって送信された要求メッセージを受信する。
【0058】
この実施形態では、クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、ノードAは、クラスタシステム内の1つのノードであり、ノードAとクラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信する。
【0059】
新しいノード(対応する外部ノード)が、クラスタシステムに加入する場合、外部ノードは、結合されるノードとして、クラスタシステム内のいずれかのノードを選択し、選択されたノードに要求メッセージを送信する。
【0060】
ステップS12:ノードAは、ノードAに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、ノードAの各双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかを、別々に決定する。
【0061】
クラスタシステムが、ただ1つのノードを含む場合、2次元座標系が、その1つのノードを原点として使用することによって確立され、2次元座標において、クラスタ面積が、クラスタシステムに割り当てられ、クラスタ面積全部が、その1つのノードに割り当てられ、少なくとも1つの外部ノードが、クラスタシステムに加入した場合、クラスタ面積のうちのその1つのノードによって占有される空間面積が、削減され、クラスタ面積のうちの空間面積が、少なくとも1つの加入した外部ノードにそれぞれ割り当てられる。
【0062】
図7は、すべてのノードがクラスタシステムに加入した場合に獲得される結果の概略図である。
図7に示されるように、クラスタシステムが、ノードAだけを含む場合、2次元座標系O−xyが、ノードAを原点として使用することによって確立され、2次元座標系O−xyにおいて、クラスタ面積が、クラスタシステムに割り当てられ、ここで、クラスタ面積は、恣意的に設定される仮想面積であり、クラスタシステム内のすべてのノード空間の間の空間アーキテクチャまたは空間レイアウトを表すために使用される。
図7の第1行の第1の下位図に示されるように、クラスタ面積を決定するための4つの座標点は、(0,0)、(0,4)、(4,0)、および(4,4)であり、クラスタ面積は、16である。クラスタシステムが、ノードAだけを含む場合、クラスタ面積全部が、ノードAに割り当てられる。
【0063】
外部ノードが、ノードAを使用することによって、クラスタシステムに加入した場合、ノードAは、ノードAに割り当てられた空間面積の一部を、外部ノードに割り当てる。
図7に示されるように、ノードBが、ノードAを使用することによって、クラスタシステムに加入した後、ノードAは、ノードAに割り当てられた空間面積の一部を、ノードBに割り当て、ここで、ノードAによってノードBに割り当てられる空間面積の比例関係は、実際の応用シナリオに従って設定されることがあり、例えば、ノードAに割り当てられた空間面積の1/2、1/3、...、または1/nが、新たに加入した外部ノードに割り当てられる。
【0064】
図7に示されるように、外部ノードCが、やはりノードAを使用することによって、クラスタシステムに加入した場合、ノードAは、ノードAに割り当てられた空間面積を近隣ノードBに割り当てられた空間面積と比較する。2つのノードの間の比が、事前設定された関係を満たす場合、ノードAは、ノードAを使用することによって、クラスタシステムに加入することを、ノードCに許可し、ノードAに現在割り当てられている空間面積の一部を、ノードCに割り当てる。この実施形態では、ノードAおよび近隣ノードに割り当てられた空間面積の間の比が、事前設定された関係を満たすかどうかは、その都度、ノードAによって外部ノードに割り当てられる空間面積に従って決定されることがある。一般的な原則は、外部ノードがクラスタシステムに加入した後、クラスタシステムにおけるネットワーク構造の安定性を保証するために、ノードAに割り当てられた空間が、ノードAの近隣ノードに割り当てられた空間面積よりも過度に小さくないことが保証されるというものである。
【0065】
例えば、
図7では、ノードAは、ノードAに割り当てられた空間面積の1/2を、ノードBに割り当てる。ノードCが、クラスタシステムに加入する場合、ノードAは、再び、ノードAに割り当てられた残りの空間面積の1/2を、ノードCに割り当てる。ノードDが、クラスタシステムに加入する場合、ノードAが、再び、ノードAに割り当てられた残りの空間面積の1/2を、ノードDに割り当てるならば、ノードAに割り当てられる空間面積は、ノードBに割り当てられた空間面積よりも過度に小さくなる。この場合、ノードDは、ノードBを使用することによって、クラスタシステムに加入する。
【0066】
図7では、その都度、領域の1/2が割り当てられる例が、説明のために使用される。実際の応用では、ノードAは、その都度、ノードAに割り当てられた空間面積の1/2、1/3、...、または1/nを割り当てることがある。本発明のこの実施形態では、実施例は、説明されていない。
【0067】
この実施形態では、クラスタシステムに加入することを外部ノードに許可するかどうかを決定する場合、ノードAは、ノードAに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、ノードAの双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかを決定する。
図7の第2行の第1の下位図に示されるように、ノードFが、ノードAを使用することによって、クラスタシステムに加入する場合、ノードAは、ノードAに割り当てられた空間面積の、ノードAの双方向近隣ノード(すなわち、ノードEおよびノードC)に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された比関係を満たすかどうか、例えば、1:1または2:1が満たされるかどうかを、別々に決定する。事前設定された比関係によれば、ノードAおよびノードCに割り当てられた空間面積の間の比関係は、指定された比を満たさない。したがって、ノードAは、ノードAを使用することによって、クラスタシステムに加入することを、ノードFに許可しない。クラスタシステムに加入するそのような方法では、すべてのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の間のバランスが、維持され、それは、クラスタシステムのトポロジ構造のバランスおよび安定性を維持するのに役立つ。
【0068】
ステップS13:事前設定された関係が満たされた場合、ノードAは、外部ノードと双方向近隣関係を確立する。
【0069】
クラスタシステムに加入することを、要求メッセージを送信した外部ノードに許可した場合、ノードAは、ノードがクラスタシステム内に一様に分配されることを保証して、クラスタシステムにおけるノードの集中分配を回避するように、外部ノードと双方向近隣関係を確立する。さらに、ノードAは、ノードAに割り当てられた空間面積を、事前設定された関係に従って、加入した外部ノードにさらに割り当てる。
【0070】
この実施形態では、クラスタシステム内のノードは、固定された双方向近隣関係を維持する。新しい外部ノードがクラスタシステムに加入する場合、外部ノードは、クラスタシステム内のいずれかのノードと双方向近隣関係を確立するが、それは、クラスタシステムのトポロジ構造の安定性を維持するために、クラスタシステムのトポロジ構造全体に影響することなく、クラスタシステムの局所的な近隣関係だけを変更する。加えて、ノード間の双方向近隣関係は、クラスタシステム全体におけるノード情報の高速拡散を容易にする。特に、クラスタ内のノードが故障している場合、ノード間の双方向近隣関係は、故障ノードの高速診断および検出を容易にする。したがって、本方法を使用することによって確立されるクラスタシステムは、相対的に高いアベイラビリティを維持し得る。
【0071】
この実施形態のクラスタシステム自己組織化方法は、クラウドコンピューティングサーバクラスタシステムに適用されることがある。具体的には、少なくとも2つのサーバが、クラウドコンピューティングサーバクラスタシステム内に配備される。クラスタシステム内のいずれのサーバも、クラスタシステムにおけるデータ送信を実施するために、クラスタシステム内の別のサーバと近隣関係を確立する。
【0072】
既存の方法では、クラウドコンピューティングサーバクラスタシステム内のいずれのサーバも、単方向近隣関係を確立するために、クラスタシステム内の少なくとも1つの別のサーバを選択し、すなわち、サーバが、サーバの近隣サーバとして、クラスタ内の少なくとも1つの別のサーバを選択した後、サーバは、サーバの近隣サーバに情報を送信することがあるが、サーバの近隣サーバは、近隣サーバについての情報をサーバに送信しない。加えて、サーバは、異なる瞬間に、近隣サーバを変更することがある。既存のクラウドコンピューティングサーバクラスタシステムでは、単方向近隣関係が、ノード間において確立され、サーバについての情報の送信は、単方向であり、それは、クラスタシステムにおけるサーバ情報の拡散に役立たないことが分かる。加えて、サーバは、異なる瞬間には、異なる近隣サーバを選択することがある。したがって、クラスタシステムのトポロジ構造は、不安定であり、それは、クラウドコンピューティングサーバクラスタシステムの高いアベイラビリティを維持するのに役立たない。
【0073】
クラウドコンピューティングサーバクラスタシステムの高いアベイラビリティを維持するために、本方法では、クラウドコンピューティングサーバクラスタシステム内に配備されたサーバが、サーバの近隣サーバと双方向近隣関係を確立する。サーバ、例えば、サーバAが、近隣サーバとして、クラスタ内の少なくとも1つのサーバを選択した後、サーバAは、サーバAの近隣サーバと双方向近隣関係を確立し、すなわち、サーバAとサーバAの双方向近隣サーバは、情報を相互に送信することがある。加えて、異なる瞬間において、サーバ間の双方向近隣関係は、変更されずに保たれる。
【0074】
さらに、クラウドコンピューティングサーバクラスタシステム外の外部サーバが、クラスタ内のサーバの1つに加入要求メッセージを送信した場合、メッセージを受信したサーバは、サーバによって事前記憶された空間面積の、サーバの双方向近隣サーバの空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかに従って、クラスタシステムに加入することを、外部サーバに許可するかどうかを決定する。事前設定された関係が満たされた場合、サーバは、クラスタシステムに加入することを、外部サーバに許可し、または事前設定された関係が満たされない場合、サーバは、外部サーバが、別のサーバを使用することによって、クラウドコンピューティングサーバクラスタシステムに加入するように、クラスタシステム内の別のサーバについての情報を、外部サーバに送信する。クラウドコンピューティングサーバクラスタシステム内のすべてのサーバは、上述のノードの概念に一致する。クラウドコンピューティングサーバクラスタシステム内のすべてのサーバに空間面積を割り当てるための方法は、実施形態1である
図7の方法と同じであり、詳細は、再びは説明されない。
【0075】
本発明では、クラウドコンピューティングサーバクラスタシステム内のサーバは、固定された双方向近隣関係を維持することが理解できる。新しい外部サーバがクラスタシステムに加入する場合、外部サーバは、クラスタシステム内のいずれかのサーバと双方向近隣関係を確立するが、それは、クラスタシステムのトポロジ構造の安定性を維持するために、クラスタシステムのトポロジ構造全体に影響することなく、クラスタシステムの局所的な近隣関係だけを変更する。加えて、サーバ間の双方向近隣関係は、クラスタシステム全体におけるサーバ情報の高速拡散を容易にする。特に、クラスタ内のサーバが故障している場合、サーバ間の双方向近隣関係は、故障サーバの高速診断および検出を容易にする。したがって、本方法を使用することによって確立されるクラスタシステムは、相対的に高いアベイラビリティを維持し得る。
【0076】
図4は、本発明の実施形態による、クラスタシステム自己組織化方法の別のフローチャートである。実施形態1に基づいて、本方法は、クラスタシステム内の双方向近隣関係情報に基づいた高速送信について、さらに詳細に説明する。この実施形態の方法は、クラスタシステム内のいずれかのノードによって実行され、以下のステップを含む。
【0077】
ステップS21:クラスタシステム内のノードAは、クラスタシステムに加入することを要求するための外部ノードによって送信された要求メッセージを受信する。
【0078】
クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、ノードAは、クラスタシステム内の1つのノードであり、ノードAとクラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信する。加えて、クラスタシステム内の他のノード間の近隣関係も、双方向近隣関係である。
【0079】
図5は、任意のノードがクラスタシステムに加入することを要求した場合に獲得される結果の概略図である。
【0080】
図5に示されるように、ノードBは、結合されるノードとして、クラスタシステム内のいずれかのノードをランダムに選択し、そのノードに、クラスタシステムに加入することを要求するための要求メッセージを送信し、ノードAは、ノードBによって送信された要求メッセージを受信する。
【0081】
ステップS22:ノードAは、ノードAに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、ノードAの近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかを、別々に決定し、事前設定された関係が満たされる場合、ステップS23が実行され、または事前設定された関係が満たされない場合、ステップS27が実行される。
【0082】
この実施形態では、クラスタシステムに加入することを外部ノードに許可するかどうかを決定するために、ノードAによって使用される方法は、実施形態1のものと同じであり、詳細は、再びは説明されない。
【0083】
図5に示されるように、ノードBによって送信された要求メッセージを受信した後、ノードAは、ノードAに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、双方向近隣ノードC、E、およびNの空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかを、例えば、nの値が1、2、または3...などの整数であるとして、n:1の関係が満たされるかどうかを決定する。事前設定された関係が満たされる場合、ノードAは、クラスタシステムに加入することを、外部ノードBに許可する。
【0084】
ステップS23:ノードAは、外部ノードと双方向近隣関係を確立する。
【0085】
図5に示されるように、ノードAが、ノードAに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、ノードAの双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすと決定した場合、ノードAは、ノードBと双方向近隣関係を確立する。
【0086】
ステップS24:ノードAは、ノードAと双方向近隣関係を相互に有するノードについての情報を、外部ノードに送信する。
【0087】
ノードAは、ノードAと双方向近隣関係を確立しているノードについての情報を、外部ノードに送信し、外部ノードは、受信された情報に従って、クラスタシステム内のノードAを除く別のノードと双方向近隣関係を確立する。好ましくは、外部ノードは、ノードAの双方向近隣ノードと双方向近隣関係を確立する。
【0088】
図5に示されるように、ノードAが、クラスタシステムに加入することを、ノードBに許可すると決定した後、ノードAは、情報共有を実施するために、ノードAの双方向近隣ノードC、E、およびNについての情報を、ノードBに送信する。
【0089】
ステップS25:ノードAは、ノードAが外部ノードと双方向近隣関係を確立した旨のメッセージを、外部ノードを除くノードAと双方向近隣関係を有する別のノードに送信する。
【0090】
この実施形態では、ノードAが、外部ノードと双方向近隣関係を確立した後、ノードAは、ノードAが外部ノードと双方向近隣関係を確立した旨のメッセージを、外部ノードを除くノードAと双方向近隣関係を有する別のノードに送信し、別のノードは、そのメッセージを、別のノードの双方向近隣ノードに送信することがあり、そうすることで、新しいノードがクラスタシステムに加入した旨のメッセージは、クラスタシステム全体に迅速に送信され得、それが、先行技術における、ノード間の単方向情報送信、および相対的に低い送信スピードという問題を克服する。
【0091】
図5に示されるように、ノードAが、ノードBと双方向近隣関係を確立した後、ノードAは、ノードAがノードBと双方向近隣関係を確立した旨の情報を、ノードAの双方向近隣ノード、すなわち、ノードC、ノードE、およびノードNに送信する。ノードC、ノードE、およびノードNは、それぞれ、ノードBがクラスタシステムに加入し、ノードAと双方向近隣関係を確立した旨の情報を、ノードC、ノードE、およびノードNの近隣ノードにさらに送信することがあり、その情報がシステム全体に送信されるまで、そうしたことが続けられる。
【0092】
ステップS26:ノードAは、外部ノードが、クラスタシステム内のノードAを除く別のノードと双方向近隣関係を確立した旨の通知メッセージを受信する。
【0093】
ノードAによって送信された、ノードAが双方向近隣関係をすでに有することを示す情報を受信した後、外部ノードは、受信されたメッセージに従って、クラスタシステム内のノードAを除く別のノードと双方向近隣関係を確立し、外部ノードが別のノードと近隣関係を確立した旨のメッセージを、ノードAに通知する。ノードAは、ノードAの双方向近隣ノードを使用することによって、そのメッセージを、システム全体に送信することがある。
【0094】
好ましくは、双方向接続が、外部ノードとノードAの双方向近隣ノードとの間に確立された後、外部ノードは、外部ノードがノードAの双方向近隣ノードと双方向近隣関係を確立した旨の情報を、ノードAに通知する。
【0095】
図6は、ノードBがクラスタシステムに加入した後に獲得される概略構造図である。
図6に示されるように、ノードBが、ノードAによって送信された、ノードAの双方向近隣ノードについての情報を受信した後、ノードBは、ノードAのすべての双方向近隣ノードと双方向近隣関係を確立し、すなわち、ノードBは、さらに、ノードC、ノードE、およびノードNと双方向近隣関係を確立する。
【0096】
加えて、ノードBが、ノードC、ノードE、およびノードNと双方向近隣関係を確立した後、ノードB、ノードC、ノードE、またはノードNのうちの少なくとも1つが、その情報を、ノードAおよびシステム内の別のノードに送信する。
【0097】
ステップS27:ノードAは、クラスタシステム内のノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報を、外部ノードに送信し、その情報は、別のノードを使用することによって、クラスタシステムに加入するために、外部ノードによって使用される。
【0098】
ノードAが、クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可しないと決定した場合、ノードAは、別のノードについての情報を、外部ノードに送信する。
【0099】
具体的には、ノードAが、クラスタシステム内のノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報を、外部ノードに送信することは、少なくとも1つのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、少なくとも1つのノードの双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たす場合、ノードAによって、クラスタシステム内のすべてのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に従って、少なくとも1つのノードについての情報を、外部ノードに送信することを含む。
【0100】
この実施形態では、ノードAを除く別のノードを使用することによって、クラスタシステムに加入するために、外部ノードによって使用される方法は、外部ノードが、ノードAを使用することによって、クラスタシステムに加入する上述の方法と同じであり、詳細は、再びは説明されない。
【0101】
加えて、クラスタシステム内のノード間の双方向近隣関係が確立されるので、ノードAは、外部ノードが、クラスタシステム内のノードAを除く別のノードを使用することによって、クラスタシステムに加入した旨のメッセージを、ノードAの相互的な近隣ノードであるノードを使用することによって、さらに獲得することがある。
【0102】
図5に示されるように、ノードBが、ノードGを使用することによって、クラスタシステムに加入した後、ノードGは、ノードEを使用することによって、ノードBについての情報を、ノードAに送信する。
【0103】
本発明のこの実施形態では、ノードAは、別の新しいノードがクラスタシステムに加入した旨のメッセージを、ノードAの相互的な近隣ノードであるノードを使用することによって、さらに獲得することがある。
【0104】
本発明のこの実施形態の方法では、新しいノードがクラスタシステムに加入した場合、クラスタシステムにおける局所的な関係変更を実施し、クラスタシステムの動的な無限拡大をサポートするために、局所的なノード間の近隣関係の変更に基づいて、クラスタ全体の近隣関係ネットワークが確立される。
【0105】
本発明のこの実施形態の方法では、ノードが故障している場合、またはクラスタから積極的に退出する場合、クラスタ全体のトポロジ構造の安定性を維持するために、局所的なノード間の近隣関係のみが変更される。
【0106】
本発明のこの実施形態の方法では、クラスタシステムにおける情報の高速拡散を容易にし、故障ノードの高速検出および診断をサポートするために、ノード間において、双方向近隣関係が確立される。
【0107】
図8は、本発明の実施形態による、クラスタシステム自己組織化方法のまた別のフローチャートである。この方法は、クラスタシステムに加入したい、クラスタシステム外にいるいずれかの外部ノードによって実行され、以下のステップを含む。
【0108】
ステップS31:外部ノードは、クラスタシステムに加入することを要求するための要求メッセージを、クラスタシステム内のノードAに送信する。
【0109】
クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、ノードAは、クラスタシステム内の1つのノードであり、ノードAとクラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信する。
【0110】
ステップS32:ノードAが、クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可した場合、外部ノードは、ノードAと双方向近隣関係を確立する。
【0111】
図9は、本発明の実施形態による、クラスタシステム自己組織化方法のさらに別のフローチャートである。この方法は、クラスタシステムに加入したい、クラスタシステム外にいるいずれかの外部ノードによって実行され、以下のステップを含む。
【0112】
ステップS41:外部ノードは、クラスタシステムに加入することを要求するための要求メッセージを、クラスタシステム内のノードAに送信する。
【0113】
クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、ノードAは、クラスタシステム内の1つのノードであり、ノードAとクラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信する。
【0114】
ステップS42:ノードAが、クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可した場合、外部ノードは、ノードAと双方向近隣関係を確立する。
【0115】
ステップS43:外部ノードは、ノードAによって送信された、ノードAと双方向近隣関係を相互に有するノードについての情報を受信する。
【0116】
ステップS44:外部ノードは、ノードAと双方向近隣関係を相互に有するノードについての情報に従って、ノードAの双方向近隣ノードと双方向近隣関係を確立する。
【0117】
ステップS45:外部ノードは、外部ノードがノードAの双方向近隣ノードと双方向近隣関係を確立した旨の情報を、ノードAに送信する。
【0118】
ステップS46:ノードAが、クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可しない場合、外部ノードは、ノードAによって送信された、クラスタシステム内のノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報を受信する。
【0119】
ステップS47:外部ノードは、ノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報に従って、クラスタシステム内のノードAを除くノードのうちの1つと双方向近隣関係を確立する。
【0120】
この実施形態では、外部ノードが、ノードAによって送信された、クラスタシステム内のノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報を受信することは、少なくとも1つのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、少なくとも1つのノードの各双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たす場合、外部ノードによって、ノードAによって送信された、少なくとも1つのノードについての情報を受信するステップを含む。
【0121】
それに対応して、外部ノードが、ノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報に従って、クラスタシステム内のノードAを除くノードのうちの1つと双方向近隣関係を確立することは、少なくとも1つのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、少なくとも1つのノードの各双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たす場合、外部ノードによって、いずれかのノードと双方向近隣関係を確立するステップを含む。
【0122】
この実施形態では、外部ノードがノードAを除く別のノードと双方向近隣関係を確立する方法は、ステップS41からステップS46で説明された方法と同じであり、詳細は、再びは説明されない。
【0123】
図10は、本発明の実施形態による、クラスタシステム自己組織化装置の概略構造図である。装置は、クラスタシステム内のすべてのノード上に配備される。
図10に示されるように、装置は、受信モジュール51と、決定モジュール52と、近隣関係確立モジュール53とを含む。
【0124】
受信モジュール51は、クラスタシステムに加入することを要求するための外部ノードによって送信された要求メッセージを受信するように構成され、クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、ノードAは、クラスタシステム内の1つのノードであり、ノードAとクラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信する。
【0125】
決定モジュール52は、ノードAに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、ノードAの双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかを、別々に決定するように構成され、クラスタシステムが、ただ1つのノードを含む場合、2次元座標系が、その1つのノードを原点として使用することによって確立され、2次元座標において、クラスタ面積が、クラスタシステムに割り当てられ、クラスタ面積全部が、その1つのノードに割り当てられ、少なくとも1つの外部ノードが、クラスタシステムに加入した場合、クラスタ面積のうちのその1つのノードによって占有される空間面積が、削減され、クラスタ面積のうちの空間面積が、少なくとも1つの加入した外部ノードにそれぞれ割り当てられる。
【0126】
近隣関係確立モジュール53は、事前設定された関係が満たされた場合、ノードがクラスタシステム内に一様に分配されることを保証して、クラスタシステムにおけるノードの集中分配を回避するために、ノードAと外部ノードとの間の双方向近隣関係を確立するように構成される。
【0127】
上述の実施形態では、クラスタシステム自己組織化装置は、ノードAに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、ノードAの少なくとも1つの双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たさない場合、外部ノードが、別のノードを使用することによって、クラスタシステムに加入するように、クラスタシステム内のノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報を、外部ノードに送信するように構成された第1の送信モジュールをさらに含む。
【0128】
上述の実施形態では、第1の送信モジュールは、
少なくとも1つのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、少なくとも1つのノードの各双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たす場合、クラスタシステム内のすべてのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に従って、少なくとも1つのノードについての情報を、外部ノードに送信する
ように特に構成される。
【0129】
上述の実施形態では、受信モジュール51は、
ノードAの双方向近隣ノードを使用することによって、外部ノードが、クラスタシステム内のノードAを除く別のノードを使用することによって、クラスタシステムに加入した旨のメッセージを獲得する
ようにさらに構成される。
【0130】
上述の実施形態では、クラスタシステム自己組織化装置は、ノードAと双方向近隣関係を相互に有するノードについての情報を、外部ノードに送信するように構成された第2の送信モジュールであって、その情報は、外部ノードによって、クラスタシステム内のノードAを除く別のノードと双方向近隣関係を確立するために使用される、第2の送信モジュールをさらに含む。
【0131】
上述の実施形態では、受信モジュール51は、
外部ノードがクラスタシステム内のノードAを除く別のノードと双方向近隣関係を確立した旨の通知メッセージを受信する
ようにさらに構成される。
【0132】
上述の実施形態では、受信モジュール51は、
外部ノードがノードAの双方向近隣ノードと双方向近隣関係を確立した旨の通知メッセージを受信する
ように特に構成される。
【0133】
上述の実施形態では、受信モジュール51は、
外部ノードおよび/またはノードAの別の双方向近隣ノードを使用することによって、通知メッセージを受信する
ように特に構成される。
【0134】
上述の実施形態では、クラスタシステム自己組織化装置は、外部ノードがクラスタシステムに加入した旨のメッセージが、ノードAの双方向近隣ノードを使用することによって、クラスタシステム全体において共有されるように、ノードAが外部ノードと双方向近隣関係を確立した旨のメッセージを、外部ノードを除くノードAの別の双方向近隣ノードに送信するように構成された第3の送信モジュールをさらに含む。
【0135】
上述の実施形態では、受信モジュール51は、
ノードAの双方向近隣ノードを使用することによって、別の新しいノードがクラスタシステムに加入した旨のメッセージを獲得する
ようにさらに構成される。
【0136】
図11は、本発明の実施形態による、クラスタシステム自己組織化装置の別の概略構造図である。装置は、外部ノード上に配備され、送信モジュール61と、近隣関係確立モジュール62とを含む。
【0137】
送信モジュール61は、クラスタシステムに加入することを要求するための要求メッセージを、クラスタシステム内のノードAに送信するように構成され、クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、ノードAは、クラスタシステム内の1つのノードであり、ノードAとクラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信する。
【0138】
近隣関係確立モジュール62は、ノードAが、クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可した場合、外部ノードとノードAとの間の双方向近隣関係を確立するように構成される。
【0139】
上述の実施形態では、クラスタシステム自己組織化装置は、ノードAが、クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可しない場合、ノードAによって送信された、クラスタシステム内のノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報を受信するように構成された第1の受信モジュールをさらに含む。
【0140】
それに対応して、近隣関係確立モジュール62は、ノードAを除く少なくとも1つのノードについての情報に従って、外部ノードとクラスタシステム内のノードAを除くノードのうちの1つとの間の双方向近隣関係を確立するように特に構成される。
【0141】
上述の実施形態では、第1の受信モジュールは、
少なくとも1つのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、少なくとも1つのノードの各双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たす場合、ノードAによって送信された、少なくとも1つのノードについての情報を受信する
ように特に構成される。
【0142】
それに対応して、近隣関係確立モジュール62は、
少なくとも1つのノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、少なくとも1つのノードの各双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たす場合、外部ノードと少なくとも1つのノードのうちのいずれか1つとの間の双方向近隣関係を確立する
ように特に構成される。
【0143】
上述の実施形態では、クラスタシステム自己組織化装置は、ノードAが、クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可した場合、ノードAによって送信された、ノードAと双方向近隣関係を相互に有するノードについての情報を受信するように構成された第2の受信モジュールをさらに含む。
【0144】
それに対応して、近隣関係確立モジュール62は、
ノードAと双方向近隣関係を相互に有するノードについての情報に従って、外部ノードとノードAの双方向近隣ノードとの間の双方向近隣関係を確立する
ように特に構成される。
【0145】
上述の実施形態では、送信モジュール61は、
外部ノードがノードAの双方向近隣ノードと双方向近隣関係を確立した旨の情報を、ノードAに送信する
ようにさらに構成される。
【0146】
図12は、本発明の実施形態による、ノードデバイスの概略構造図である。ノードデバイスは、クラスタシステム内のノード上に配備されるように構成される。ノードデバイス1200は、通信インターフェース1201と、メモリ1203と、プロセッサ1202とを含み、通信インターフェース1201、プロセッサ1202、およびメモリ1203は、バス1204を使用することによって相互に接続される。バス1204は、Peripheral Component Interconnect(周辺コンポーネント相互接続、略称、PCI)バス、またはExtended Industry Standard Architecture(拡張業界標準アーキテクチャ、略称、EISA)バスなどであり得る。バスは、アドレスバス、データバス、および制御バスなどに分類されることがある。表示の便宜上、バスは、
図12では、ただ1つの太線を使用することによって表されるが、しかしながら、それは、ただ1つのバスまたはただ1つのタイプのバスしか存在しないことを示していない。
【0147】
通信インターフェース1201は、送信エンドと通信するように構成される。メモリ1203は、プログラムを記憶するように構成される。具体的には、プログラムは、プログラムコードを含むことがあり、プログラムコードは、コンピュータ操作命令を含む。メモリ1203は、ランダムアクセスメモリ(random access memory、略称、RAM)を含むことがあり、または不揮発性メモリ(non−volatile memory)、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置を含むことがある。
【0148】
プロセッサ1202は、本発明の上述の方法の実施形態の方法を実施するために、1203内に記憶されたプログラムを実行する。
【0149】
通信インターフェース1201は、クラスタシステムに加入することを要求するための外部ノードによって送信された要求メッセージを受信するように構成され、クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、要求メッセージを受信するノードは、ノードAであり、ノードAは、クラスタシステム内の1つのノードであり、ノードAとクラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信する。
【0150】
プロセッサ1202は、ノードAに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、ノードAの双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかを、別々に決定するように構成され、クラスタシステムが、ただ1つのノードを含む場合、2次元座標系が、その1つのノードを原点として使用することによって確立され、2次元座標において、クラスタ面積が、クラスタシステムに割り当てられ、クラスタ面積全部が、その1つのノードに割り当てられ、少なくとも1つの外部ノードが、クラスタシステムに加入した場合、クラスタ面積のうちのその1つのノードによって占有される空間面積が、削減され、クラスタ面積のうちの空間面積が、少なくとも1つの加入した外部ノードにそれぞれ割り当てられ、またプロセッサ1202は、事前設定された関係が満たされた場合、ノードがクラスタシステム内に一様に分配されることを保証して、クラスタシステムにおけるノードの集中分配を回避するために、ノードAと外部ノードとの間の双方向近隣関係を確立するように構成される。
【0151】
上述のプロセッサ1202は、中央処理装置(Central Processing Unit、略称、CPU)、およびネットワークプロセッサ(Network Processor、略称、NP)などを含む、汎用プロセッサであり得、またはデジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、もしくは別のプログラム可能論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、もしくは個別ハードウェアコンポーネントであり得る。
【0152】
図13は、本発明の実施形態による、ノードデバイスの概略構造図である。ノードデバイスは、クラスタシステム外のノード上に配備されるように構成される。ノードデバイス1300は、通信インターフェース1301と、メモリ1303と、プロセッサ1302とを含み、通信インターフェース1301、プロセッサ1302、およびメモリ1303は、バス1304を使用することによって相互に接続される。バス1304は、Peripheral Component Interconnect(周辺コンポーネント相互接続、略称、PCI)バス、またはExtended Industry Standard Architecture(拡張業界標準アーキテクチャ、略称、EISA)バスなどであり得る。バスは、アドレスバス、データバス、および制御バスなどに分類されることがある。表示の便宜上、バスは、
図13では、ただ1つの太線を使用することによって表されるが、しかしながら、それは、ただ1つのバスまたはただ1つのタイプのバスしか存在しないことを示していない。
【0153】
通信インターフェース1301は、送信エンドと通信するように構成される。メモリ1303は、プログラムを記憶するように構成される。具体的には、プログラムは、プログラムコードを含むことがあり、プログラムコードは、コンピュータ操作命令を含む。メモリ1303は、ランダムアクセスメモリ(random access memory、略称、RAM)を含むことがあり、または不揮発性メモリ(non−volatile memory)、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置をさらに含むことがある。
【0154】
プロセッサ1302は、本発明の上述の方法の実施形態の方法を実施するために、1303内に記憶されたプログラムを実行する。
【0155】
通信インターフェース1301は、クラスタシステムに加入することを要求するための要求メッセージを、クラスタシステム内のノードAに送信するように構成され、クラスタシステムは、少なくとも2つのノードを含み、ノードAは、クラスタシステム内の1つのノードであり、ノードAとクラスタシステム内の少なくとも1つの別のノードとは、双方向近隣関係を相互に有し、双方向近隣関係を有する2つのノードは、情報を相互に送信し、
また通信インターフェース1301は、ノードAが、クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可した場合、ノードAと双方向近隣関係を確立するように構成される。
【0156】
上述のプロセッサ1302は、中央処理装置(Central Processing Unit、略称、CPU)、およびネットワークプロセッサ(Network Processor、略称、NP)などを含む、汎用プロセッサであり得、またはデジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、もしくは別のプログラム可能論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、もしくは個別ハードウェアコンポーネントであり得る。
【0157】
図14は、クラスタシステムの概略構造図である。
図14に示されるように、クラスタシステムは、少なくとも2つのホストを含み、
図12に示されるノードデバイスが、エージェントデバイスとして、各ホスト上に配備される。
【0158】
クラスタシステム内のホストは、エージェントデバイスを使用することによって、そのホストを除く少なくとも1つの別のホストと双方向近隣関係を確立し、双方向近隣関係を有する2つのホストは、エージェントデバイスを使用することによって、情報を相互に送信する。
【0159】
クラスタシステム内のいずれかのホストは、エージェントデバイスを使用することによって、クラスタシステムに加入することを要求するための外部ホストによって送信された要求メッセージをさらに受信する。
図13に示されるノードデバイスは、外部ホスト上に配備される。
【0160】
要求メッセージを受信したホストは、ホストのエージェントデバイスを使用することによって、そのホストに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、そのホストの双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかを、別々に決定し、クラスタシステムが、ただ1つのノードを含む場合、2次元座標系が、その1つのノードを原点として使用することによって確立され、2次元座標において、クラスタ面積が、クラスタシステムに割り当てられ、クラスタ面積全部が、その1つのノードに割り当てられ、少なくとも1つの外部ノードが、クラスタシステムに加入した場合、クラスタ面積のうちのその1つのノードによって占有される空間面積が、削減され、クラスタ面積のうちの空間面積が、少なくとも1つの加入した外部ノードにそれぞれ割り当てられ、また要求メッセージを受信したホストは、事前設定された関係が満たされた場合、ノードがクラスタシステム内に一様に分配されることを保証して、クラスタシステムにおけるノードの集中分配を回避するために、エージェントデバイスを使用することによって、外部ホストと双方向近隣関係を確立する。
【0161】
図15は、本発明の実施形態による、クラスタシステムの別の概略構造図である。
図15に示されるように、クラスタシステムは、複数のノードデバイスを含み、いずれのノードデバイスも、クラスタシステム内の別のノードデバイスと双方向近隣関係を確立する。各ノードがクラスタに加入した後、クラスタシステムは、ノードにノード番号を割り当て、クラスタシステム内に割り当てられる空間面積を新たに加入したノードに割り当てる。
図15に示されるように、ノード318(1024)は、ノード番号が318であり、クラスタシステムによってノード318に割り当てられた空間面積が、1024であることを示す。ノード318が、クラスタシステムに加入することを要求するための外部ノードによって送信された要求メッセージを受信した後、ノード318は、ノード318に関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積の、ノード318の双方向近隣ノードに関する、クラスタシステム内に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかを決定し、すなわち、ノード318は、ノード318に割り当てられた空間面積の、近隣ノード212、315、509、216、513に割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかを、例えば、1:1または2:1の関係が満たされるかどうかを決定する。ノード318(1024)に関する空間面積の、ノード509(2048)に関する空間面積に対する比は、指定された比例関係を満たさないので、ノード318は、クラスタシステムに加入することを、外部ノードに許可しない。この場合、ノード318は、外部ノードが加入要求メッセージをノード509に送信するように、ノード509についての情報を、外部ノードに送信することがある。クラスタシステムに加入することを要求するための外部ノードによって送信された要求メッセージを受信した後、ノード509は、ノード509に割り当てられた空間面積の、双方向近隣ノードに割り当てられた空間面積に対する比が、事前設定された比例関係を満たすと決定する。したがって、ノード509は、外部ノードと双方向近隣関係を確立する。外部ノードがクラスタシステムに加入した後、ノード509は、ノード509の空間面積の半分を新たに加入した外部ノードに割り当て、新たに加入した外部ノードも、外部ノードの番号と、ノード509によって割り当てられた面積とを記憶する。
【0162】
本発明のこの実施形態では、仮想空間面積が、クラスタシステム内のすべてのノードに割り当てられる。仮想空間面積に従って、クラスタシステム内のすべてのノードの分配状態が、反映され、ノードがクラスタシステム内に一様に分配されることを保証して、クラスタシステムにおけるノードの集中分配を回避するために、外部ノードがクラスタシステムに加入するかどうかは、ノードに割り当てられた空間面積に従って決定される。
【0163】
さらに、
図15に示されるクラスタシステム内のすべてのノードは、すべてのノードの近隣ノードと双方向近隣関係を確立する。各ノードは、各ノードの近隣ノードの現状態を維持および検出する。ノードの1つが故障している場合、クラスタシステム内における故障ノードの高速検出を実施するために、故障ノードの近隣ノードは、故障検出結果を同期させ、同時に、故障ノードの近隣関係を引き継ぐ。
【0164】
この実施形態のクラスタシステムは、特に、クラウドコンピューティングサーバクラスタシステムに適用されることがある。具体的には、少なくとも2つのサーバが、クラウドコンピューティングサーバクラスタシステム内に配備される。クラスタシステム内のいずれのサーバも、クラスタシステムにおけるデータ送信を実施するために、クラスタシステム内の別のサーバと近隣関係を確立する。
【0165】
既存の方法では、クラウドコンピューティングサーバクラスタシステム内のいずれのサーバも、単方向近隣関係を確立するために、クラスタシステム内の少なくとも1つの別のサーバを選択し、すなわち、サーバが、サーバの近隣サーバとして、クラスタシステム内の少なくとも1つの別のサーバを選択した後、サーバは、サーバの近隣サーバに情報を送信することがあるが、サーバの近隣サーバは、近隣サーバについての情報をサーバに送信しない。加えて、サーバは、異なる瞬間には、近隣サーバを変更することがある。既存のクラウドコンピューティングサーバクラスタシステムでは、単方向近隣関係が、ノード間において確立され、サーバについての情報の送信は、単方向であり、それは、クラスタシステムにおけるサーバ情報の拡散に役立たないことが理解できる。加えて、サーバは、異なる瞬間には、異なる近隣サーバを選択することがある。したがって、クラスタシステムのトポロジ構造は、不安定であり、それは、クラウドコンピューティングサーバクラスタシステムの高いアベイラビリティを維持するのに役立たない。
【0166】
クラウドコンピューティングサーバクラスタシステムの高いアベイラビリティを維持するために、本方法では、クラウドコンピューティングサーバクラスタシステム内に配備されたサーバが、サーバの近隣サーバと双方向近隣関係を確立する。サーバ、例えば、サーバAが、近隣サーバとして、クラスタ内の少なくとも1つのサーバを選択した後、サーバAは、サーバAの近隣サーバと双方向近隣関係を確立し、すなわち、サーバAとサーバAの双方向近隣サーバは、情報を相互に送信することがある。加えて、異なる瞬間において、サーバ間の双方向近隣関係は、変更されずに保たれる。
【0167】
さらに、クラウドコンピューティングサーバクラスタシステム外の外部サーバが、クラスタ内のサーバの1つに加入要求メッセージを送信した場合、メッセージを受信したサーバは、サーバによって事前記憶された空間面積の、サーバの双方向近隣サーバの空間面積に対する比が、事前設定された関係を満たすかどうかに従って、クラスタシステムに加入することを、外部サーバに許可するかどうかを決定する。事前設定された関係が満たされた場合、サーバは、クラスタシステムに加入することを、外部サーバに許可し、または事前設定された関係が満たされない場合、サーバは、外部サーバが、別のサーバを使用することによって、クラウドコンピューティングサーバクラスタシステムに加入するように、クラスタシステム内の別のサーバについての情報を、外部サーバに送信する。クラウドコンピューティングサーバクラスタシステム内のすべてのサーバの概念は、上述のノードの概念に一致する。クラウドコンピューティングサーバクラスタシステム内のすべてのサーバに空間面積を割り当てるための方法は、
図7の方法と同じであり、詳細は、再びは説明されない。
【0168】
本発明では、クラウドコンピューティングサーバクラスタシステム内のサーバは、固定された双方向近隣関係を維持することが理解できる。新しい外部サーバがクラスタシステムに加入する場合、外部サーバは、クラスタシステム内のいずれかのサーバと双方向近隣関係を確立するが、それは、クラスタシステムのトポロジ構造の安定性を維持するために、クラスタシステムのトポロジ構造全体に影響することなく、クラスタシステムの局所的な近隣関係だけを変更する。加えて、サーバ間の双方向近隣関係は、クラスタシステム全体におけるサーバ情報の高速拡散を容易にする。特に、クラスタ内のサーバが故障している場合、サーバ間の双方向近隣関係は、故障サーバの高速診断および検出を容易にする。したがって、本方法を使用することによって確立されるクラスタシステムは、相対的に高いアベイラビリティを維持し得る。
【0169】
当業者は、方法の実施形態のステップのすべてまたはいくつかが、関連ハードウェアに命令するプログラムによって実施されることがあることを理解することがある。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体内に記憶されることがある。プログラムが実行されるとき、方法の実施形態のステップが、実行される。上述の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶し得る任意の媒体を含む。
【0170】
最後に、上述の実施形態は、本発明の技術的解決策を説明するために意図されたにすぎず、本発明を限定するためには意図されていないことが留意されるべきである。本発明は、上述の実施形態を参照して、詳細に説明されたが、当業者は、彼らが、それでも、本発明の実施形態の技術的解決策の範囲から逸脱することなく、上述の実施形態において説明された技術的解決策に変更を施すことがあり、またはそれのいくつかもしくはすべての技術的特徴に等価な置換を施すことがあることを理解するべきである。