特許第6353068号(P6353068)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6353068-D2D信号伝送用の資源割当方法と装置 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6353068
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】D2D信号伝送用の資源割当方法と装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20180625BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20180625BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20180625BHJP
   H04W 28/24 20090101ALI20180625BHJP
【FI】
   H04W72/04
   H04W92/18
   H04W72/02
   H04W28/24
【請求項の数】20
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-554381(P2016-554381)
(86)(22)【出願日】2015年3月16日
(65)【公表番号】特表2017-513290(P2017-513290A)
(43)【公表日】2017年5月25日
(86)【国際出願番号】CN2015074296
(87)【国際公開番号】WO2015139592
(87)【国際公開日】20150924
【審査請求日】2016年8月26日
(31)【優先権主張番号】201410101192.5
(32)【優先日】2014年3月18日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511134469
【氏名又は名称】チャイナ アカデミー オブ テレコミュニケーションズ テクノロジー
(74)【代理人】
【識別番号】100116872
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 和子
(72)【発明者】
【氏名】ゼン アーリン
(72)【発明者】
【氏名】チャオ ヤーリー
(72)【発明者】
【氏名】フー ジン
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/014326(WO,A1)
【文献】 Shailesh PATIL, et. al.,Study on LTE Device to Device Proximity Services; Radio Aspects,3GPP TSG RAN meeting #63 RP-140416,2014年 3月 4日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局は、
UEに使用される資源割当方式を確定し、設定情報を前記UEに送信することを含み、
前記資源割当方式は、ネットワークスケジューリング方式とUE自主的資源選択方式を
含み、
前記設定情報は、前記UEの前記ネットワークスケジューリング方式及び/又は前記U
E自主的資源選択方式を使用する資源確定を許可するか否かの指示情報、各資源割当方式
に対応するD2Dサービスのプライオリティ及び/又は遅延であるQoS情報、UEの前記UE自主的資源選択方式を使用する
資源確定のための資源割当情報の少なくとも一つを含むことを特徴とするD2D信号伝送
用の資源割当方法。
【請求項2】
更に、
前記基地局は、
前記UEから報告される、資源割当方式に対するサポート力とUEの資源リクエスト情
報を予め受信し、
前記UEから報告されるサポート力に基づいて、前記UEに使用される資源割当方式を
確定することを特徴とする請求項1に記載の資源割当方法。
【請求項3】
前記基地局は、設定情報を前記UEに送信することにおいて、
前記基地局は、前記設定情報を放送又は専用シグナリングを介して前記UEに送信する
こと含むことを特徴とする請求項1に記載の資源割当方法。
【請求項4】
前記基地局は、前記UE自主的資源選択方式を使用する資源確定を前記UEに通知する
場合に、前記基地局から前記UEに送信する設定情報には、前記資源割当情報を含むこと
が必要とし、或は
前記基地局は、前記ネットワークスケジューリング方式を使用する資源確定を前記指示
情報により前記UEに指示する場合に、更に、前記UEの資源選択のための資源プール情
報を前記UEに通知することを特徴とする請求項1に記載の資源割当方法。
【請求項5】
前記ネットワークスケジューリング方式は、UEが資源プールから自主的に資源を選択
してD2D信号を送信するものであり、
前記UE自主的資源選択方式は、UEが資源割当情報により指示された資源を介してD
2D信号を送信するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
資源割当方法。
【請求項6】
UEは、
基地局から送信される、前記UEのネットワークスケジューリング方式及び/又はUE
自主的資源選択方式を使用する資源確定を許可するか否かの指示情報、各資源割当方式に
対応するD2Dサービスのプライオリティ及び/又は遅延であるQoS情報、UEの前記UE自主的資源選択方式を使用する資
源確定のための資源割当情報の少なくとも一つを含む設定情報を受信し、
前記設定情報に基づいて、使用する資源割当方式を確定することを特徴とするD2D信
号伝送用の資源確定方法。
【請求項7】
更に、
前記UEは、
資源割当方式に対するサポート力とUEの資源リクエスト情報を前記基地局に予め報告
することを特徴とする請求項6に記載の資源確定方法。
【請求項8】
使用する資源割当方式の確定時に、
前記UEが受信した前記設定情報における前記指示情報により、UEの使用すべき資源
割当方式が指示され、しかも前記UEが当該資源割当方式をサポートすると、前記UEは
、前記指示情報により指示された資源割当方式を使用して資源を確定し、或は
前記UEが受信した前記設定情報には、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQ
oS情報が含まれると、前記UEは、現在のD2D信号送信に必要なQoSに基づいて、
資源割当方式を選択し、或は
前記UEが受信した前記設定情報には、前記資源割当情報が含まれると、前記UEは、
前記UE自主的資源選択方式の使用を確定し、前記資源割当情報に基づいて資源を確定
することを特徴とする請求項6に記載の資源確定方法。
【請求項9】
前記設定情報は、前記基地局から放送又は専用シグナリングを介して前記UEに送信さ
れることを特徴とする請求項6に記載の資源確定方法。
【請求項10】
前記ネットワークスケジューリング方式は、UEが資源プールから自主的に資源を選択
してD2D信号を送信するものであり、
前記UE自主的資源選択方式は、前記UEが資源割当情報により指示された資源を介し
てD2D信号を送信するものであることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に記
載の資源確定方法。
【請求項11】
UEに使用される資源割当方式を確定するための確定モジュールと、
設定情報を前記UEに送信するための送信モジュールとを含み、
前記資源割当方式は、ネットワークスケジューリング方式とUE自主的資源選択方式を
含み、
前記設定情報は、前記UEの前記ネットワークスケジューリング方式及び/又は前記U
E自主的資源選択方式を使用する資源確定を許可するか否かの指示情報、各資源割当方式
に対応するD2Dサービスのプライオリティ及び/又は遅延であるQoS情報、UEの前記UE自主的資源選択方式を使用する
資源確定のための資源割当情報の少なくとも一つを含む
ことを特徴とするD2D信号伝送用の資源割当装置。
【請求項12】
更に、
前記UEから報告される、資源割当方式に対するサポート力とUEの資源リクエスト情
報を予め受信するための受信モジュールを含み、
前記確定モジュールは、
前記UEから報告されるサポート力に基づいて、前記UEに使用される資源割当方式を
確定することを特徴とする請求項11に記載の資源割当装置。
【請求項13】
前記送信モジュールは、
前記設定情報を放送又は専用シグナリングを介して前記UEに送信することを特徴とす
る請求項11に記載の資源割当装置。
【請求項14】
前記UE自主的資源選択方式を使用する資源確定を前記UEに通知すべき場合に、
前記送信モジュールから前記UEに送信する設定情報には、前記資源割当情報のみを含
み、或は
前記ネットワークスケジューリング方式を使用する資源確定を前記指示情報により前記
UEに指示すべき場合に、前記送信モジュールは、更に、前記UEの資源選択のための資
源プール情報を前記UEに通知することを特徴とする請求項11に記載の資源割当装置。
【請求項15】
前記ネットワークスケジューリング方式は、UEが資源プールから自主的に資源を選択
してD2D信号を送信するものであり、
前記UE自主的資源選択方式は、UEが資源割当情報により指示された資源を介してD
2D信号を送信するものであることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記
載の資源割当装置。
【請求項16】
UEに設置されるD2D信号伝送用の資源確定装置において、
基地局から送信される、前記UEのネットワークスケジューリング方式及び/又はUE
自主的資源選択方式を使用する資源確定を許可するか否かの指示情報、各資源割当方式に
対応するD2Dサービスのプライオリティ及び/又は遅延であるQoS情報、UEの前記UE自主的資源選択方式を使用する資
源確定のための資源割当情報の少なくとも一つを含む設定情報を受信するための受信モジ
ュールと、
前記設定情報に基づいて、使用する資源割当方式を確定するための確定モジュールとを
含むことを特徴とする資源確定装置。
【請求項17】
前記UEの資源割当方式に対するサポート力とUEの資源リクエスト情報を前記基地局
に予め報告するための報告モジュールを更に含むことを特徴とする請求項16に記載の資
源確定装置。
【請求項18】
使用する資源割当方式の確定時に、
前記受信モジュールで受信した前記設定情報における前記指示情報により、UEの使用
すべき資源割当方式が指示され、しかも前記UEが当該資源割当方式をサポートすると、
前記確定モジュールは、前記指示情報により指示された資源割当方式を使用する資源確
定を確定し、或は
前記受信モジュールで受信した前記設定情報には、各資源割当方式に対応するD2Dサ
ービスのQoS情報が含まれると、前記確定モジュールは、現在のD2D信号送信に必要
なQoSに基づいて、資源割当方式選択を確定し、或は
前記受信モジュールで受信した前記設定情報には、前記資源割当情報が含まれると、前
記確定モジュールは、前記UE自主的資源選択方式の使用を確定し、前記資源割当情報に
基づいて資源を確定することを特徴とする請求項16に記載の資源確定装置。
【請求項19】
前記設定情報は、前記基地局から放送又は専用シグナリングを介して前記UEに送信さ
れることを特徴とする請求項16に記載の資源確定装置。
【請求項20】
前記ネットワークスケジューリング方式は、UEが資源プールから自主的に資源を選択
してD2D信号を送信するものであり、
前記UE自主的資源選択方式は、前記UEが資源割当情報により指示された資源を介し
てD2D信号を送信するものであることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか一項
に記載の資源確定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2014年3月18日に中国特許庁に提出された中国特許出願201410101192.5であり、発明の名称「D2D信号伝送用の資源割当方法と装置」)の優先権を主張し、その全ての内容が援用により本願に取り込まれる。
【0002】
本発明は、コンピュータ分野に関し、具体的にD2D(Device to Device)信号伝送用の資源割当方法と装置並びに確定方法と装置に関する。
【背景技術】
【0003】
(1)従来の移動通信システム
LTE(Long Term Evolution)システムにおいて、通常ネットワーク集中制御方式が使用される。即ち、図1に示すように、ユーザ機器又は端末UE(User Equipment)の上り/下りデータの送受信は、いずれもネットワークの制御で行われ(例えば、eNodeB(LTE基地局)を介してコアネットワークと通信する)、UE同士の通信についても、転送や制御がネットワークにより行われる。従って、UE同士の直接的な通信リンクが存在せず、UEの自発的な上りデータ送信も許可されない。
【0004】
(2)D2D近接サービス
今後の移動通信システムの発展において、ユーザのリクエストを更に満足し、やり取り情報の効率を向上させるために、D2D直接通信メカニズムが導入されている。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、D2D近接サービスは、移動機器同士のD2D Discovery(端末間直接発見)及びD2D Communication(直接通信)のメカニズムを含む。具体的に、以下である。
ProSe Discovery(近接サービス発見):
UEは、E−UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)を使用して、その近くに別の一つのUEが存在することを確認する。例えば、D2D UEは、当該サービスを使用して、近くのタクシーを探したり、その近くにいる友達を探したりする。
ProSe Communication(近接サービス通信):
互いに近接する2つのUEの間で直接的にリンクを確立する(図2に示す)ことにより、元々ネットワークを介して伝送する通信リンクを、ローカルでの直接通信リンクに変化し、大量の帯域幅とネットワーク効率を節約する。又は、互いに近接する2つのUEは、直接リンク通信を使用して、安定して高速な、低価格である通信サービスを取得することができる。近接サービス通信は、通常、ネットワーク側で制御される又はその補助で行われる。場合によって、eNBは、近接サービス通信を行うUEに動的に資源を割り当てることがある。図2に示すシグナリングリンクは、機器と機器との間で直接的に通信を行うリンク(D2Dリンク)及び機器とネットワークノードとの間で通信を行うリンク(D2N)を含む。
【0005】
近接サービス発見(ProSe Discovery)と近接サービス通信(ProSe Communication)の無線資源割当方式として、資源プール割当方式が使用される。即ち、ProSe Discovery又はProSe Communicationの無線資源を必要とするUEは、資源プールで一定のルールに従って無線資源を選択する。ProSe DiscoveryとProSe Communicationは、いずれも非専用の無線資源を使用する可能性があり、LTEセルラーネットワーク通信と無線資源を共有する。
【0006】
D2D Discoveryの場合に、UEは、UE自主的資源選択方式とネットワークスケジューリング方式の2種類の方式を使用して送信資源を確定する。UE自主的資源選択方式は、UEが1つの資源プールから自主的に1つの資源を選択して伝送を行う。ネットワークスケジューリング方式は、UEが基地局から割り当てられた1つの資源で伝送を行う。
【0007】
以上記載したUE自主的資源選択方式とネットワークスケジューリング方式は、それぞれ利点と不備を有する。例えば、UE自主的資源選択方式は、UEがモニタリング結果に基づいて自主的に資源を選択することを必要とすることがあるが、ユーザ数が比較的多く又は干渉が比較的強いとき、UEの待機又は復帰時間が長くなることがあり、サービスの品質に影響を与える。一方、ネットワークスケジューリング方式は、ネットワークにおける制御シグナリングのコストが増加する可能性がある。よって、UE自主的資源選択方式とネットワークスケジューリング方式は、それぞれ適用するシチュエーションがあり、実際のリクエストに応じて資源割当方式をフレキシブルに切り替えないと、D2D通信に悪い影響を与える。
【0008】
類似的に、D2D Communicationの場合に、同様に異なる資源割当方式が存在する(D2D Communicationの場合に、その資源割当方式は、同様に上記のUE自主的資源選択方式とネットワークスケジューリング方式を使用できる)。しかも、現在、資源割当方式をフレキシブルに切り替える効果的な方式がない。
【0009】
しかし、現在、UEがどのように異なる資源割当方式の間で効率的に切り替えることは、いまだ提案されていない。
【発明の概要】
【0010】
本発明の実施例は、関連技術において資源割当方式のフレキシブルな切り替えが実現できないという技術問題を解決するために、D2D信号伝送の資源割当方式の効率的な切り替えを実現可能にして、UEの現在状況に適用する資源割当方式の使用に寄与し、D2D及び一般のセルラーネットワークの通信性能を向上させるD2D信号伝送用の資源割当と確定方法を提案する。
【0011】
本願の技術案は、次のように実現される。
【0012】
本願の一つの方面は、D2D信号伝送用の資源割当方法を提供する。当該資源割当方法において、基地局は、UEに使用される資源割当方式を確定し、設定情報をUEに送信することを含み、前記資源割当方式がネットワークスケジューリング方式とUE自主的資源選択方式を含み、前記設定情報は、UEのネットワークスケジューリング方式及び/又はUE自主的資源選択方式を使用する資源確定を許可するか否かの指示情報、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報、UEのUE自主的資源選択方式を使用する資源確定のための資源割当情報の少なくとも一つを含む。
【0013】
当該資源割当方法において、更に、基地局は、UEから報告される、資源割当方式に対するサポート力とUEの資源リクエスト情報を予め受信し、UEから報告されるサポート力に基づいて、UEに使用される資源割当方式を確定する。
【0014】
ここで、基地局は、設定情報をUEに送信することに、基地局は、設定情報を放送又は専用シグナリングを介してUEに送信することを含む。
【0015】
ここで、基地局から、UE自主的資源選択方式を使用する資源確定をUEに通知する場合に、基地局からUEに送信する設定情報には、資源割当情報のみを含む。
【0016】
また、基地局は、ネットワークスケジューリング方式を使用する資源確定を指示情報によりUEに指示する場合に、更に、UEの資源選択のための資源プール情報をUEに通知する。
【0017】
ここで、前記ネットワークスケジューリング方式は、UEが資源プールから自主的に資源を選択してD2D信号を送信するものであり、前記UE自主的資源選択方式は、UEが資源割当情報により指示された資源を介してD2D信号を送信するものである。
【0018】
本願の別の方面は、D2D信号伝送用の資源確定方法を提供する。当該資源確定方法において、UEは、基地局から送信される、UEのネットワークスケジューリング方式及び/又はUE自主的資源選択方式を使用する資源確定を許可するか否かの指示情報、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報、UEのUE自主的資源選択方式を使用する資源確定のための資源割当情報の少なくとも一つを含む設定情報を受信することと、UEは、設定情報に基づいて、使用する資源割当方式を確定することとを含む。
【0019】
当該方法において、更に、UEは、資源割当方式に対するサポート力とUEの資源リクエスト情報を基地局に予め報告する。
【0020】
ここで、使用する資源割当方式の確定時に、UEが受信した設定情報における指示情報により、UEの使用すべき資源割当方式が指示され、しかもUEが当該資源割当方式をサポートすると、UEは、指示情報により指示された資源割当方式を使用して資源を確定する。
【0021】
又は、使用する資源割当方式の確定時に、UEが受信した設定情報には、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報が含まれると、UEは、現在のD2D信号送信に必要なQoSに基づいて、資源割当方式を選択する。
【0022】
しかも、使用する資源割当方式の確定時に、UEが受信した設定情報には、資源割当情報が含まれると、UEは、UE自主的資源選択方式の使用を確定し、資源割当情報に基づいて資源を確定する。
【0023】
ここで、設定情報は、基地局から放送又は専用シグナリングを介してUEに送信される。
【0024】
ここで、前記ネットワークスケジューリング方式は、UEが資源プールから自主的に資源を選択してD2D信号を送信するものであり、UE自主的資源選択方式は、UEが資源割当情報により指示された資源を介してD2D信号を送信するものである。
【0025】
本願の別の方面は、D2D信号伝送用の資源割当装置を提供する。当該装置は、確定モジュールと、送信モジュールとを含む。確定モジュールは、UEに使用される資源割当方式を確定する。ここで、資源割当方式は、ネットワークスケジューリング方式とUE自主的資源選択方式を含む。送信モジュールは、設定情報をUEに送信する。ここで、設定情報は、UEのネットワークスケジューリング方式及び/又はUE自主的資源選択方式を使用する資源確定を許可するか否かの指示情報、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報、UEのUE自主的資源選択方式を使用する資源確定のための資源割当情報の少なくとも一つを含む。
【0026】
ここで、当該装置は、更に、UEから報告される、資源割当方式に対するサポート力とUEの資源リクエスト情報を予め受信するための受信モジュールを含み、確定モジュールは、UEから報告されるサポート力に基づいて、UEに使用される資源割当方式を確定する。
【0027】
又は、前記送信モジュールは、設定情報を放送又は専用シグナリングを介してUEに送信する。
【0028】
又は、UE自主的資源選択方式を使用する資源確定をUEに通知すべき場合に、送信モジュールからUEに送信する設定情報には、資源割当情報のみを含む。
【0029】
また、ネットワークスケジューリング方式を使用する資源確定を指示情報によりUEに指示すべき場合に、送信モジュールは、更に、UEの資源選択のための資源プール情報をUEに通知する。
【0030】
ここで、前記ネットワークスケジューリング方式は、UEが資源プールから自主的に資源を選択してD2D信号を送信するものであり、前記UE自主的資源選択方式は、UEが資源割当情報により指示された資源を介してD2D信号を送信するものである。
【0031】
本願の別の方面は、UEに設置されるD2D信号伝送用の資源確定装置を提供する。当該資源確定装置は、受信モジュールと確定モジュールとを含む。受信モジュールは、基地局から送信される設定情報を受信する。ここで、設定情報は、UEのネットワークスケジューリング方式及び/又はUE自主的資源選択方式を使用する資源確定を許可するか否かの指示情報、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報、UEのUE自主的資源選択方式を使用する資源確定のための資源割当情報の少なくとも一つを含む。確定モジュールは、設定情報に基づいて、使用する資源割当方式を確定する。
【0032】
当該装置において、UEの資源割当方式に対するサポート力とUEの資源リクエスト情報を基地局に予め報告するための報告モジュールを更に含む。
【0033】
ここで、使用する資源割当方式の確定時に、受信モジュールで受信した設定情報における指示情報により、UEの使用すべき資源割当方式が指示され、しかもUEが当該資源割当方式をサポートすると、確定モジュールは、指示情報により指示された資源割当方式を使用する資源確定を確定する。
【0034】
また、使用する資源割当方式の確定時に、受信モジュールで受信した設定情報には、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報が含まれると、確定モジュールは、現在のD2D信号送信に必要なQoSに基づいた資源割当方式選択を確定する。
【0035】
また、使用する資源割当方式の確定時に、受信モジュールで受信した設定情報には、資源割当情報が含まれると、確定モジュールは、UE自主的資源選択方式の使用を確定し、資源割当情報に基づいて資源を確定する。
【0036】
または、設定情報は、基地局から放送又は専用シグナリングを介してUEに送信される。
【0037】
ここで、前記ネットワークスケジューリング方式は、UEが資源プールから自主的に資源を選択してD2D信号を送信するものであり、UE自主的資源選択方式は、UEが資源割当情報により指示された資源を介してD2D信号を送信するものである。
【発明の効果】
【0038】
本願において、基地局は、設定情報をUEに送信して、現在使用される資源割当方式を明確に指示する。よって、UEは、基地局からの設定情報に基づいて、異なる資源割当方式を効率的に切り替える。これは、UEに使用される資源割当方式が現在の実際状況に応じてフレキシブルに変更することに寄与し、資源利用率を効果的に向上させ、D2D通信の性能を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
使用される図面を簡単に紹介する。以下に記載する図面は、本発明の一部の実施例に過ぎないことが明らかである。当業者にとって、創造性のある作業を付することなく、これらの図面から他の図面を得られる。
【0040】
図1】背景技術のLTEシステムにおけるUE同士の通信模式図である。
図2】背景技術のD2D近接サービスにおけるUE同士の通信模式図である。
図3】本願実施例のD2D信号伝送用の資源割当方法のフローチャートである。
図4】本願実施例のD2D信号伝送用の資源確定方法のフローチャートである。
図5】本願実施例のD2D信号伝送用の資源割当装置のブロック図である。
図6】本願実施例のD2D信号伝送用の資源確定装置のブロック図である。
図7】本願の技術案により実現できるコンピュータの構造のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、本願実施例の図面と組み合わせ、本願実施例の技術案を明確且つ全体的に記載する。記載する実施例が本願の一部の実施例に過ぎず、ずべての実施例ではないことは明らかである。当業者が本願の実施例に基づき成し得た他の実施例の全ては、本願による保護範囲に属するものである。
【0042】
本願の一つの方面は、D2D信号伝送用の資源割当方法を提供する。図3に示すように、当該D2D信号伝送用の資源割当方法は、以下を含む。ステップS301において、基地局は、UEに使用される資源割当方式を確定する。ここで、資源割当方式は、ネットワークスケジューリング方式とUE自主的資源選択方式を含む。ステップS303において、基地局は、設定情報をUEに送信する。ここで、設定情報は、UEのネットワークスケジューリング方式及び/又はUE自主的資源選択方式を使用する資源確定を許可するか否かの指示情報、各資源割当方式に対応するD2Dサービス(本明細書において、D2Dサービスは、D2D発見サービス及びD2D通信サービスを含む)のサービス品質QoS(Quality of Service)情報、UEのUE自主的資源選択方式を使用する資源確定のための資源割当情報の少なくとも一つを含む。
【0043】
一つの実施例において、当該方法は、更に以下を含む。即ち、基地局は、UEから報告される、資源割当方式に対するサポート力とUEの資源リクエスト情報を予め受信する。それから、基地局は、UEから報告される当該サポート力に基づいて、UEに使用される資源割当方式を確定する。
【0044】
一つの実施例において、基地局から、UEの資源確定方式がUE自主的資源選択方式であることをUEに通知する場合に、基地局からUEに送信する設定情報には、資源割当情報のみを含む。
【0045】
また、基地局は、ネットワークスケジューリング方式を使用する資源確定を指示情報によりUEに指示する場合に、更に、UEの資源選択のための資源プール情報をUEに通知する。
【0046】
または、基地局は、設定情報をUEに送信する方式が放送又は専用シグナリングである。
【0047】
また、前記ネットワークスケジューリング方式は、UEが資源プールから自主的に資源を選択してD2D信号(本明細書において、D2D信号は、D2D発見信号及び/又はD2D通信信号などを含む)を送信するものであり、前記UE自主的資源選択方式は、UEが資源割当情報により指示された資源を介してD2D信号を送信するものである。
【0048】
本願の別の方面は、D2D信号伝送用の資源確定方法を提供する。図4に示すように、当該D2D信号伝送用の資源確定方法は、以下を含む。ステップS401において、UEは、基地局から送信される設定情報を受信する。ここで、設定情報は、UEのネットワークスケジューリング方式及び/又はUE自主的資源選択方式を使用する資源確定を許可するか否かの指示情報、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報、UEのUE自主的資源選択方式を使用する資源確定のための資源割当情報の少なくとも一つを含む。ステップS403において、UEは、前記設定情報に基づいて、使用する資源割当方式を確定する。
【0049】
一つの実施例において、当該D2D信号伝送用の資源確定方法は、更に以下を含む。即ち、UEは、基地局の当該UEに適する資源割当方式の確定のために、資源割当方式に対するサポート力とUEの資源リクエスト情報を基地局に予め報告する。
【0050】
また、一つの実施例において、使用する資源割当方式の確定時に、UEが受信した設定情報における指示情報により、UEの使用すべき資源割当方式が指示され、しかもUEが当該資源割当方式をサポートすると、UEは、指示情報により指示された資源割当方式を使用して資源を確定する。
【0051】
別の実施例において、使用する資源割当方式の確定時に、UEが受信した設定情報には、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報が含まれると、UEは、現在のD2D信号送信に必要なQoSに基づいて、資源割当方式を選択する。
【0052】
別の実施例において、使用する資源割当方式の確定時に、UEが受信した設定情報には、資源割当情報が含まれると、UEは、UE自主的資源選択方式の使用を確定し、資源割当情報に基づいて資源を確定する。
【0053】
ここで、設定情報は、基地局から放送又は専用シグナリングを介してUEに送信される。
【0054】
ここで、前記ネットワークスケジューリング方式は、UEが資源プールから自主的に資源を選択してD2D信号を送信するものであり、前記UE自主的資源選択方式は、UEが資源割当情報により指示された資源を介してD2D信号を送信するものである。
【0055】
以上の記載から分かるように、本願は、資源割当方式の切り替えについて解決案を提供しており、実際の応用時に、以下のステップに従って実現される。
1)UEは、D2D信号伝送用の資源割当方式サポート力を基地局に報告する。
2)基地局は、シグナリングを介して設定情報をUEに提供する。当該設定情報は、明確な方式指示、又は異なる方式に適用するQoS関連パラメータ、又はある方式での資源割当情報を含む。
3)UEは、これらの設定情報を受信した後に、これらの情報に基づいて、既定のルールに従って資源割当方式をそれぞれ選択する。
【0056】
本願の具体的な改良案は、以下である。UEは、D2D信号伝送用の資源割当方式サポート力、即ちUEがどの種類の資源割当方式をサポートするかを基地局に報告する。基地局は、シグナリングを介して設定情報をUEに提供する(放送又は専用シグナリングを介して当該設定情報を伝送する)。当該設定情報は、UEのUE自主的資源選択方式、ネットワークスケジューリング方式の資源割当方式の使用を許可するか否かの指示情報、及び/又は、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報、及び/又は、UEの具体的なネットワークスケジューリング方式での資源割当情報などの少なくとも一つを含む。UEは、これらの設定情報を受信した後に、これらの情報に基づいて、所定のルールに従って資源割当方式を選択する。当該所定のルールは、以下を含む。(1)基地局から明確な方式指示を受信し、当該方式をサポートする場合に、指示される資源割当方式を使用する。(2)各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報を受信すると、送信されるD2D信号に必要なQoSリクエストに基づいて資源割当方式を選択する。例えば、設定情報に遅延閾値が含まれる場合に、UEは、現在D2D信号のリクエスト遅延が当該閾値より低いと判断し、ネットワークスケジューリング方式を選択するが、逆であると、UE自主的資源選択方式を選択する。(3)基地局から割り当てられたネットワークスケジューリング方式の資源割当情報を受信すると、ネットワークスケジューリング方式の選択を暗に指示するとみなす。
【0057】
本願の上記技術案を更によく理解するために、以下、D2D発見信号の送信を例とし、本願の技術案を詳細に説明する。なお、以下に記載する方式は、ほかのD2D信号(例えばD2D通信信号など)の伝送にも同様に適用する。
【0058】
実施例1:D2D発見の資源割当に関するUE自主的資源選択方式とネットワークスケジューリング方式
UE自主的資源選択方式において、発信UEは、積極的に当該資源プールから必要な資源を選択してD2D発見信号を送信する。ここで、当該資源プールは、ネットワークシグナリングで配置される。当該方式において、典型的な資源選択方法は、搬送波モニタリングを介して実現される。具体的に、UEは、まず、配置される資源プールをモニタリングし、アイドル資源を発見すると、当該アイドル資源の使用を選択するが、逆であると、待機して、引き続きモニタリングする。
ネットワークスケジューリング方式において、基地局は、発信UEに対し、専用のD2D送信資源を半静的に割り当てる(例えば、送信UEに必要な資源を、UE要求−eNB応答の方式で割り当てる。)。
以上2種類の方式は、それぞれの優位と不利に差異が存在する。詳しくは、表1を参照する。
【表1】
表1から分かるように、ユーザ数が比較的多い場合に、UE自主的資源選択方式を使用すると、アイドル資源を発見できるまでに長く待機する可能性があり、一部の業務のQoSリクエスト(例えば遅延などの指標)が満たされない。従って、基地局は、実際のユーザ数に基づいて、現在のシチュエーションに適用する資源割当方式を確定して、設定情報を介してUEに送信する。
【0059】
実施例2:設定情報の提供及びUE方式選択
設定情報の提供:
基地局から提供できる設定情報の一つは、QoSパラメータ関連指標である。例えば、基地局は、遅延閾値TdをUEに配置する。UEは、D2D通信リクエストがあると、現在業務に対応するQoSリクエストに基づいて判断し、遅延リクエスト>Tdの場合に、現在業務の遅延リクエストが高くないことを表し、資源割当UE自主的資源選択方式を選択して、D2D伝送を行う。遅延リクエスト<Tdの場合に、ネットワークスケジューリング方式を選択する(即ち、UEからネットワーク側にリクエストを送信し、専用チャネル資源を要求する)。
UE方式選択:
基地局から提供できるもう一つの設定情報は、UEのUE自主的資源選択方式又はネットワークスケジューリング方式の使用を許可するか否かである。例えば、基地局は、現在活躍するD2D UEの数に応じて、ネットワークに新規にアクセスするUEに対し、UE自主的資源選択方式又はネットワークスケジューリング方式を使用するかを判断する。UEの数が比較的少ない場合に、UE自主的資源選択方式を使用してエアインタフェースのシグナリングコストを低減させるが、逆であると、プライオリティの高いユーザに対し、ネットワークスケジューリング方式の使用を配置して衝突や遅延を減少させる。
UE方式選択:
基地局は、暗に指示してもよい。例えば、ルールを定義することが実現でき、基地局からUEにネットワークスケジューリング方式での資源を割り当てた場合に、自動的にネットワークスケジューリング方式を使用し、UE自主的資源選択方式などの使用を許可しない。
ここで、上記ネットワーク指示情報は、放送又は専用シグナリング方式で提供される。
【0060】
実施例3:アイドル状態UEの関連フロー
上記の実施例は、主に接続状態のUEを考慮したものである。アイドル状態にあるUEの場合に、通常UE自主的資源選択方式が使用される。UE自主的資源選択方式は、システムメッセージを介して候補の資源プールを通知することができ、UEが接続状態にならなくてもよいからである。アイドル状態UEに対し、上記の方法を拡張して使用することができる。例えば、実施例2のQoS関連設定情報と結び付けて、アイドル状態UEは、現在業務の遅延リクエストが高すぎてUE自主的資源選択方式による資源割当に適しないと判断すると、RRC(無線資源制御プロトコル)接続確立過程を起動させ、接続状態に入り、再び資源割当方式選択フローを行う。必要があれば、接続状態で資源割当ネットワークスケジューリング方式を選択する。
【0061】
本願の実施例は、D2D信号伝送用の資源割当装置を提供する。図5に示すように、本願の実施例のD2D信号伝送用の資源割当装置は、確定モジュール51と、送信モジュール52とを含む。確定モジュール51は、UEに使用される資源割当方式を確定する。ここで、資源割当方式は、ネットワークスケジューリング方式とUE自主的資源選択方式を含む。送信モジュール52は、設定情報をUEに送信する。ここで、設定情報は、UEのネットワークスケジューリング方式及び/又はUE自主的資源選択方式を使用する資源確定を許可するか否かの指示情報、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報、UEのUE自主的資源選択方式を使用する資源確定のための資源割当情報の少なくとも一つを含む。
【0062】
ここで、当該装置は、更に、UEから報告される、資源割当方式に対するサポート力とUEの資源リクエスト情報を予め受信するための受信モジュール(図示せず)を含み、確定モジュール51は、UEから報告されるサポート力に基づいて、UEに使用される資源割当方式を確定する。
【0063】
又は、前記送信モジュール52は、設定情報を放送又は専用シグナリングを介してUEに送信する。
【0064】
又は、UE自主的資源選択方式を使用する資源確定をUEに通知すべき場合に、送信モジュール52からUEに送信する設定情報には、資源割当情報のみを含む。
【0065】
また、ネットワークスケジューリング方式を使用する資源確定を指示情報によりUEに指示すべき場合に、送信モジュール52は、更に、UEの資源選択のための資源プール情報をUEに通知する。
【0066】
ここで、前記ネットワークスケジューリング方式は、UEが資源プールから自主的に資源を選択してD2D信号を送信するものであり、前記UE自主的資源選択方式は、UEが資源割当情報により指示された資源を介してD2D信号を送信するものである。
【0067】
本願の実施例は、UEに設置されるD2D信号伝送用の資源確定装置を提供する。図6に示すように、本願の実施例のD2D信号伝送用の資源確定装置は、受信モジュール61と確定モジュール62とを含む。受信モジュール61は、基地局から送信される設定情報を受信する。ここで、設定情報は、UEのネットワークスケジューリング方式及び/又はUE自主的資源選択方式を使用した資源確定を許可するか否かの指示情報、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報、UEのUE自主的資源選択方式を使用する資源確定のための資源割当情報の少なくとも一つを含む。確定モジュール62は、設定情報に基づいて、使用する資源割当方式を確定する。
【0068】
当該装置において、UEの資源割当方式に対するサポート力とUEの資源リクエスト情報を基地局に予め報告するための報告モジュール(図示せず)を更に含む。
【0069】
ここで、使用する資源割当方式の確定時に、受信モジュール61で受信した設定情報における指示情報により、UEの使用すべき資源割当方式が指示され、しかもUEが当該資源割当方式をサポートすると、確定モジュール62は、指示情報により指示された資源割当方式を使用する資源確定を確定する。
【0070】
また、使用する資源割当方式の確定時に、受信モジュール61で受信した設定情報には、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報が含まれると、確定モジュール62は、現在のD2D信号送信に必要なQoSに基づいた資源割当方式選択を確定する。
【0071】
また、使用する資源割当方式の確定時に、受信モジュール61で受信した設定情報には、資源割当情報が含まれると、確定モジュール62は、UE自主的資源選択方式の使用を確定し、資源割当情報に基づいて資源を確定する。
【0072】
または、設定情報は、基地局から放送又は専用シグナリングを介してUEに送信される。
【0073】
ここで、前記ネットワークスケジューリング方式は、UEが資源プールから自主的に資源を選択してD2D信号を送信するものであり、UE自主的資源選択方式は、UEが資源割当情報により指示された資源を介してD2D信号を送信するものである。
【0074】
以上の記載をまとめると、上記の技術案に基づいて、基地局は、設定情報をUEに送信して、現在使用される資源割当方式を明確に指示する。よって、UEは、基地局からの設定情報に基づいて、異なる資源割当方式を効率的に切り替える。これは、UEに使用される資源割当方式が現在の実際状況に応じてフレキシブルに変更することに寄与し、資源利用率を効果的に向上させ、D2D通信の性能を向上させる。
【0075】
以上、具体的な実施例とともに本願の基本的原理を記載した。しかし、当業者にとって、本願の方法と装置の全て又はあらゆるステップ又は部材は、あらゆる計算装置(プロセッサ、記憶媒体などを含む)又は計算装置のネットワークにおいて、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせで実現できることが理解できる。これは、当業者が本願の説明を読んだ上で自分の基本的プログラミングノウハウで実現できることである。
【0076】
従って、本願の目的は、あらゆる計算装置で1つ又は一群のプログラムを実行することにより実現することができる。前記計算装置は、公知の汎用装置であってもよい。従って、本願の目的は、前記方法又は装置を実現するプログラムコードを含むプログラムプロダクトを提供するのみで実現可能である。即ち、このようなプログラムプロダクトも本願を構成し、このようなプログラムプロダクトを記憶する記憶媒体も本願を構成する。明らかに、前記記憶媒体は、あらゆる公知の記憶媒体又は将来開発されるあらゆる記憶媒体である。
【0077】
本願の別の実施例により、記憶媒体(当該記憶媒体は、ROM、RAM、ハードディスク、リムーバブルメモリなどである)が提供される。当該記憶媒体には、資源割当用のコンピュータプログラムが組み込まれる。当該コンピュータプログラムは、以下のステップ、即ち、UEに使用される資源割当方式を確定することと、設定情報を前記UEに送信することを実行するために配置されるコードセグメントを有する。ここで、前記資源割当方式はネットワークスケジューリング方式とUE自主的資源選択方式を含む。前記設定情報は、前記UEの前記ネットワークスケジューリング方式及び/又は前記UE自主的資源選択方式を使用する資源確定を許可するか否かの指示情報、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報、UEの前記UE自主的資源選択方式を使用する資源確定のための資源割当情報の少なくとも一つを含む。
【0078】
本願の別の実施例により、記憶媒体(当該記憶媒体は、ROM、RAM、ハードディスク、リムーバブルメモリなどである)が提供される。当該記憶媒体には、資源確定ステップ用のコンピュータプログラムが組み込まれる。当該コンピュータプログラムは、以下のステップ、即ち、基地局から送信される設定情報を受信することと、前記設定情報に基づいて、使用する資源割当方式を確定することを実行するために配置されるコードセグメントを有する。ここで、前記設定情報は、前記UEのネットワークスケジューリング方式及び/又はUE自主的資源選択方式を使用する資源確定を許可するか否かの指示情報、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報、UEの前記UE自主的資源選択方式を使用する資源確定のための資源割当情報の少なくとも一つを含む。
【0079】
本願の別の実施例により、コンピュータプログラムが提供される。当該コンピュータプログラムは、以下の資源割当ステップ、即ち、UEに使用される資源割当方式を確定することと、設定情報を前記UEに送信することを実行するために配置されるコードセグメントを有する。ここで、前記資源割当方式はネットワークスケジューリング方式とUE自主的資源選択方式を含む。前記設定情報は、前記UEの前記ネットワークスケジューリング方式及び/又は前記UE自主的資源選択方式を使用する資源確定を許可するか否かの指示情報、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報、UEの前記UE自主的資源選択方式を使用する資源確定のための資源割当情報の少なくとも一つを含む。
【0080】
本願の別の実施例により、コンピュータプログラムが提供される。当該コンピュータプログラムは、以下の資源確定ステップ、即ち、基地局から送信される設定情報を受信することと、前記設定情報に基づいて、使用する資源割当方式を確定することを実行するために配置されるコードセグメントを有する。ここで、前記設定情報は、前記UEのネットワークスケジューリング方式及び/又はUE自主的資源選択方式を使用する資源確定を許可するか否かの指示情報、各資源割当方式に対応するD2DサービスのQoS情報、UEの前記UE自主的資源選択方式を使用する資源確定のための資源割当情報の少なくとも一つを含む。
【0081】
ソフトウェア及び/又はファームウェアで本願の実施例を実現する場合に、記憶媒体又はネットワークから、専用ハードウェア構造を有するコンピュータ、例えば図7に示す汎用コンピュータ700に、当該ソフトウェアを構成するプログラムをインストールする。当該コンピュータは、各種類のプログラムがインストールされる場合に、各種類の機能を実行することができる。
【0082】
図7において、中央処理モジュール(CPU)701は、リードオンリーメモリ(ROM)702に格納されるプログラム又は記憶部708からランダムアクセスメモリ(RAM)703にロードされるプログラムに基づき、各種類の処理を実行する。RAM703において、CPU701による各種類の処理などの実行に必要とするデータを必要に応じて記憶する。CPU701、ROM702、RAM703は、バス704により相互に接続される。入力/出力インタフェース705もバス704に接続される。
【0083】
下記部品、即ち、キーボードやマウスなどを含む入力部706と、例えば陰極線管(CRT)や液晶ディスプレイ(LCD)などのディスプレイと、スピーカなどを含む出力部707と、ハードディスクなどを含む記憶部708と、例えばLANカードなどのネットワークインタフェースカードやモデムなどを含む通信部709は、入力/出力インタフェース705に接続される。通信部709は、インターネットのようなネットワークを介して通信処理を実行する。
【0084】
必要に応じて、ドライバ710も入力/出力インタフェース705に接続される。例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブルメディア711は、必要に応じてドライバ710に取り付けられ、その中から読み出されるコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部708にインストールされる。
【0085】
上記一連の処理をソフトウェアにより実現する場合に、インターネットのようなネットワーク又はリムーバブルメディア711のような記憶媒体から、ソフトウェアを構成するプログラムをインストールする。
【0086】
当業者にとって、このような記憶媒体は、図7に示すリムーバブルメディア711に限定されないことがわかる。このようなリムーバブルメディア711は、プログラムが格納され、装置から分離し配布され、ユーザにプログラムを提供する。リムーバブルメディア711の例は、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク)、光ディスク(光ディスクリードオンリーメモリ(CD‐ROM)とデジタル多目的ディスク(DVD)を含む)、光磁気ディスク(ミニディスク(MD)(登録商標)を含む)及び半導体メモリを含む。又は、記憶媒体は、ROM702、記憶部708に含まれるハードディスクなどであってもよい。その中にプログラムが記憶され、それらを含む装置と一緒にユーザに配布される。
【0087】
更に、本願の装置と方法において、明らかに、各部品又は各ステップは、分解及び/又は組み換えることができる。これらの分解及び/又は組み換えは、本願の同等な技術案とみなされるべきである。しかも、上記一連の処理を実行するステップは、説明の順番で時間順で自然に実行されてもよいが、必ず時間順に実行されるとは限らない。一部のステップは、並行又は互いに独立に実行されてもよい。
【0088】
本願及びその利点を詳細に説明したが、添付する特許請求の範囲により限定される本願の精神と範囲から逸脱しない場合に様々な変更、代替及び変換を行うことができる。しかも、本願の「含む」、「有する」といった用語又はその他の同一意味の表現は、非排他的に含むことを意味とし、一連の要素を含む過程、方法、物又は装置は、その要素のみならず、明確に列挙されない他の要素も、又は、このような過程、方法、物又は装置に固有の要素も含むものである。特に他の限定がない場合に、「1つの…を含む」という表現により限定される要素は、上記要素を含む過程、方法、物又は装置において他の同様要素が存在することが除外されない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7