特許第6353103号(P6353103)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6353103ソーシャルネットワーク内で認証要求メッセージを送信するための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6353103
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】ソーシャルネットワーク内で認証要求メッセージを送信するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20120101AFI20180625BHJP
【FI】
   G06Q50/00 300
【請求項の数】20
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-40792(P2017-40792)
(22)【出願日】2017年3月3日
(62)【分割の表示】特願2015-84568(P2015-84568)の分割
【原出願日】2010年5月6日
(65)【公開番号】特開2017-107600(P2017-107600A)
(43)【公開日】2017年6月15日
【審査請求日】2017年3月29日
(31)【優先権主張番号】200910147250.7
(32)【優先日】2009年6月12日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510330264
【氏名又は名称】アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ALIBABA GROUP HOLDING LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】モー ジエンシアン
(72)【発明者】
【氏名】イエ ジュン
【審査官】 金木 陽一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−30361(JP,A)
【文献】 特開2003−233564(JP,A)
【文献】 特開2003−141381(JP,A)
【文献】 特開2007−328723(JP,A)
【文献】 特開2008−186284(JP,A)
【文献】 濱崎 雅弘ほか,ソーシャルマッチングのための紹介支援システムについての考察,知能と情報(日本知能情報ファジィ学会誌),2008年 8月,Vol. 20, No. 4,pp. 578-590
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/31
G06Q 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザと第2のユーザとの間で繋がりを確立するコンピュータ実行方法であって、
1つまたは複数のプロセッサを含むコンピューティングデバイスにおいて、および前記第1のユーザのユーザデバイスから、前記第2のユーザとの繋がりに対する要求を受信するステップを備え、
前記ユーザデバイスからの前記要求の受信は、前記コンピューティングデバイスに、
前記コンピューティングデバイスを使用して、ならびに前記要求に基づいて、ソーシャルネットワーク内で前記第1のユーザおよび前記第2のユーザとの直接の繋がりを有する第3のユーザを決定するステップであって、前記第3のユーザを決定する前記ステップは、
前記第1のユーザおよび前記第2のユーザとの直接の繋がりを有する1つまたは複数のユーザを決定するステップと、
前記1つまたは複数のユーザおよび前記第1のユーザの親密度に基づいて、前記1つまたは複数のユーザの中で、前記第3のユーザを決定するステップであって、前記親密度は、前記1つまたは複数のユーザおよび前記第1のユーザが前記ソーシャルネットワーク内で繋がりを有する期間、ならびに前記1つまたは複数のユーザおよび前記第1のユーザが前記ソーシャルネットワーク内で特定の期間の間にメッセージを交換する回数に基づいて計算される、ステップと
を含む、ステップを含む動作を実行させることを特徴とするコンピュータ実行方法。
【請求項2】
前記要求は、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザの識別情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ実行方法。
【請求項3】
前記第3のユーザに通知を提供するステップをさらに備え、前記通知は、前記第3のユーザと関連付けられた識別情報を使用して、前記第1のユーザが前記第2のユーザとの繋がりを要求することを示すために前記要求と関連付けられていることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ実行方法。
【請求項4】
前記通知の確認に応答して、前記コンピューティングデバイスにより、前記要求を修正して前記第3のユーザと関連付けられた識別情報を含む追加の要求を生成することによって、前記第2のユーザからの承認に対する前記追加の要求を提供するステップをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のコンピュータ実行方法。
【請求項5】
前記第2のユーザからの承認に応答して、前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間で確立されることになる前記繋がりをもたらすステップをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータ実行方法。
【請求項6】
前記追加の要求は、前記ソーシャルネットワーク内で前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間で共通なソーシャル属性情報をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のコンピュータ実行方法。
【請求項7】
前記追加の要求は、前記ソーシャルネットワーク内で前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間で共通な1つまたは複数のユーザ、および前記1つまたは複数のユーザの関係のカテゴリをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のコンピュータ実行方法。
【請求項8】
1つまたは複数のプロセッサと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な複数のコンポーネントを保持するメモリと
を備え、前記複数のコンポーネントは、
第1のユーザのユーザデバイスから、第2のユーザとの社会的繋がりの確立のための要求を受信するように構成された受信モジュールと、
前記要求に基づいて、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザとの特定の社会的繋がりを有する第3のユーザを決定するように構成された変更モジュールと
を含み、前記第3のユーザを決定することは、
前記第1のユーザおよび前記第2のユーザとの直接の繋がりを有する1つまたは複数のユーザを決定することと、
前記1つまたは複数のユーザおよび前記第1のユーザの親密度に基づいて、前記1つまたは複数のユーザの中で、前記第3のユーザを決定することであって、前記親密度は、前記1つまたは複数のユーザおよび前記第1のユーザがソーシャルネットワーク内で繋がりを有する期間、ならびに前記1つまたは複数のユーザおよび前記第1のユーザが前記ソーシャルネットワーク内で特定の期間の間にメッセージを交換する回数に基づいて計算される、ことと
を含み、
前記ユーザデバイスからの前記要求の受信は、前記変更モジュールに、前記第3のユーザを決定させる
ことを特徴とするシステム。
【請求項9】
前記要求は、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザの識別情報を含むことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記第3のユーザは、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザとの直接の繋がりを有することを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第3のユーザに通知を提供するように構成された第1の送信モジュールであって、前記通知は、前記第3のユーザと関連付けられた識別情報を使用して、前記第1のユーザが前記第2のユーザとの前記繋がりを要求することを示すために前記要求と関連付けられている、第1の送信モジュールと、
前記通知の確認に応答して、前記要求を修正して前記第3のユーザと関連付けられた識別情報を含む追加の要求を生成することによって、前記第2のユーザからの前記社会的繋がりの承認に対する前記追加の要求を提供するように構成された第2の送信モジュールと
をさらに備えたことを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記追加の要求は、前記ソーシャルネットワーク内で前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間で共通なソーシャル属性情報をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記追加の要求は、前記ソーシャルネットワーク内で前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間で共通な1つまたは複数のユーザ、および前記1つまたは複数のユーザの関係のカテゴリをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
コンピュータ実行可能命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるとき、前記1つまたは複数のプロセッサに、
第1のユーザのユーザデバイスから、第2のユーザとの繋がりに対する要求を受信することを含む動作を実行させ、
前記ユーザデバイスからの前記要求の受信は、前記1つまたは複数のプロセッサに、
前記要求に基づいて、ソーシャルネットワーク内で前記第1のユーザおよび前記第2のユーザとの繋がりを有する第3のユーザを決定することを含む動作を実行させ、前記第3のユーザを決定することは、
前記第1のユーザおよび前記第2のユーザとの直接の繋がりを有する1つまたは複数のユーザを決定することと、
前記第3のユーザおよび前記第1のユーザの親密度に基づいて、前記1つまたは複数のユーザの中で、前記第3のユーザを決定することであって、前記親密度は、前記第3のユーザおよび前記第1のユーザが前記ソーシャルネットワーク内で繋がりを有する期間、ならびに前記第3のユーザおよび前記第1のユーザが前記ソーシャルネットワーク内で特定の期間の間にメッセージを交換する回数に基づいて計算される、ことと
を含む、ことを特徴とする非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記要求は、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザの識別情報を含むことを特徴とする請求項14に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記動作は、
前記第3のユーザと関連付けられた識別情報を使用して、前記第1のユーザが前記第2のユーザとの前記繋がりを要求することを示す通知を提供することと、
前記通知の確認に応答して、前記第2のユーザからの前記繋がりの承認に対する追加の要求を提供することと
をさらに含む請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記動作は、前記第2のユーザの前記承認に応答して、前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間で確立されることになる前記繋がりをもたらすことをさらに含む請求項16に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記第2のユーザからの前記承認に対する前記追加の要求を提供することは、前記第3のユーザと関連付けられた識別情報を含む前記追加の要求を生成するように前記要求を修正することを含む請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記追加の要求は、前記ソーシャルネットワーク内で前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間で共通なソーシャル属性情報をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記追加の要求は、前記ソーシャルネットワーク内で前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間で共通な1つまたは複数のユーザ、および前記1つまたは複数のユーザの関係のカテゴリをさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連特許出願の相互参照)
本出願は、その内容全体が参照により組み込まれる2009年6月12日に出願された「METHOD AND APPARATUS FOR SENDING AUTHENTICATION REQUEST MESSAGE IN A SOCIAL NETWORK」という名称の中国特許出願第200910147250.7号からの優先権を主張する。
【0002】
本開示は、インターネット技術分野に関し、より詳細には、ソーシャルネットワーク内で認証要求メッセージを送信するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現在のインターネットベースの環境において、オンラインネチズンによって形成されたソーシャルネットワークが、個々の加入者間の繋がりを越えて徐々に発達して、1対多および多対多の関係を伴う。ソーシャルネットワークは、WEB2.0に基づくインスタントメッセージ(IM)システムおよびインターネットSNS(ソーシャルネットワークサービス)コミュニティなど、オンラインユーザーおよび彼らの関連ネットワークを含む。例えばIMアプリケーションを例に取ると、その加入者がそれぞれ末端のIM加入者に至るまで相互に通信して情報交換をする前に、IMアプリケーションは、通常、通信を行う関係者の方向づけを促進して、加入者がスパム情報および/または嫌がらせメッセージを送信するのを防ぐため、相互に通信しようとしている加入者間に、一定の双方向のソーシャルネットワーク関係を要求する。現在のIMソフトウェア技術では、ユーザーAが、ユーザーAのソーシャルネットワーク関係リスト上にないユーザーBとの連絡を開始するか、またはユーザーAがユーザーBと一定のソーシャルネットワーク関係の確立を要求すると、ユーザーAはサーバーシステムを介してユーザーBに認証要求メッセージを送信する。(認証要求メッセージは、テキスト記述およびユーザーAの識別情報を含む。識別情報は、その認証要求メッセージを送信する送信者の識別に使用される。テキスト記述は、ユーザーBとソーシャルネットワーク関係確立の要求を表現するために使用される)。ユーザーBは、認証要求メッセージに基づいて、ユーザーAとソーシャルネットワーク関係を確立するかどうかを判断する。ユーザーBが同意すると、ユーザーAとユーザーBとの間のソーシャルネットワーク関係が確立される。ユーザーBが同意しなければ、ユーザーAとユーザーBとの間のソーシャルネットワーク関係は確立できない。ユーザーBがユーザーAの要求を検証して初めて、ユーザーAは、ユーザーAのソーシャルネットワーク関係リストにユーザーBを見つけて、ユーザーBと連絡およびチャットを開始できる。
【0004】
ユーザーAが、ユーザーBと一定のソーシャルネットワーク関係を持つユーザーになることを要求する場合、ユーザーBは、ユーザーAの認証要求メッセージを通じて、ユーザーAとソーシャルネットワーク関係を確立するか否かを判断できるだけである。それ故、現在の技術では、ユーザーBが彼/彼女とのソーシャルネットワーク関係を確立する要求を検証する場合、ユーザーBは、決定を下すため、サーバーシステムによってユーザーBに転送された認証要求メッセージに含まれるユーザーAのテキスト記述内の情報だけを信頼できる。そのため、ユーザーBは、認証の低信頼性という問題に直面する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザーがソーシャルネットワーク関係を確立する要求を検証する際の低信頼性の問題を解決するために、本開示は、ソーシャルネットワーク内で認証要求メッセージを送信するための方法を提供する。その方法は、以下に記述する動作を含む。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ソーシャルネットワークサーバーは、第1クライアントから第2ユーザーとソーシャルネットワーク関係を確立するための第1認証要求メッセージを受信する。第1認証要求メッセージは、第1クライアントの識別情報を含む。
【0007】
ソーシャルネットワークサーバーは、第2認証要求メッセージを取得するために、第1クライアントの識別情報を第3クライアントの識別情報に変更し、そこで、第3クライアントは第1クライアントとソーシャルネットワーク関係を持ち、かつ、第2クライアントと直接的ソーシャルネットワーク関係も持つ。
【0008】
ソーシャルネットワークサーバーは、第2認証要求メッセージを第2クライアントに送信する。
【0009】
本開示は、ソーシャルネットワーク内で認証要求メッセージを送信するための装置も提供する。その装置は、以下で説明するコンポーネントを含む。
【0010】
受信モジュール‐受信モジュールは、第1クライアントによって、第2クライアントとのソーシャルネットワーク関係の確立を要求するために送信された第1認証要求メッセージを受信する。第1認証要求メッセージは、送信者を識別する第1クライアントの識別情報を含む。
【0011】
変更モジュール‐変更モジュールは、第2認証要求メッセージを取得するために、第1クライアントの識別情報を第3クライアントの識別情報に変更する。第3クライアントは、第1クライアントとソーシャルネットワーク関係を持ち、かつ、第2クライアントと直接的ソーシャルネットワーク関係も持つ。
【0012】
第1送信モジュール‐第1送信モジュールは、第2認証要求メッセージを第2クライアントに送信する。
【0013】
前述の実施態様から示されるように、第3クライアントの識別情報は、第2クライアントに送信された第2認証要求メッセージで、送信側の識別に使用されるため、第2クライアントは、新しいソーシャルネットワーク関係確立の要求を検証する場合に、複数のパラメータを信頼できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本開示の第1の例示的な実施形態に従った方法の流れ図を示す。
図2】本開示の第1の例示的な実施形態に従ったソーシャルネットワーク連鎖の概略図を示す。
図3】本開示の第2の例示的な実施形態に従った装置の構造図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示によって開示される第1の例示的な実施形態は、ソーシャルネットワーク内で認証要求メッセージを送信するための方法100である。方法100の流れ図を図1に示す。その方法は、以下に説明する動作を含む。
【0016】
101で、クライアントAは、クライアントEとソーシャルネットワーク関係を確立するため、ソーシャルネットワークサーバーを介して、認証要求メッセージをクライアントEに送信する。クライアントAによって送信された認証要求メッセージは、クライアントAの識別情報Aを含む。
【0017】
102で、ソーシャルネットワークサーバーは、認証要求メッセージの取得後、クライアントEと直接的ソーシャルネットワーク関係を持つクライアントは、クライアントB、クライアントC、およびクライアントDを含むと判断する。
【0018】
103で、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントAと直接的ソーシャルネットワーク関係を持つクライアントは、クライアントBおよびクライアントCを含むと判断する。
【0019】
104で、ソーシャルネットワークサーバーは、本規則に基づいて、クライアントBおよびクライアントCからクライアントBを選択して、クライアントBの識別情報Bを取得する。
【0020】
105で、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントAによって送信された認証要求メッセージに含まれている識別情報Aを、識別情報Bに変更する。
【0021】
106で、ソーシャルネットワークサーバーは、変更された識別情報を含む認証要求メッセージをクライアントEに送信する。
【0022】
ステップ101で、クライアントAおよびクライアントEは、IMシステムのクライアント、またはWeb2.0に基づくインターネットSNSのクライアントであり得る。IMツールの一例として、ユーザー1がクライアントAを使用して、ユーザー1のソーシャルネットワーク関係リスト上にないユーザー2と通信するか、またはユーザー1がユーザー2と一定のソーシャルネットワーク関係を確立することを要求すると、ユーザー1はまず、ユーザー2とソーシャルネットワーク関係を確立するという彼/彼女の要求を表現するため、クライアントAによって提供されたダイアログボックスにテキスト記述を入力する。その後、ユーザー1の識別情報と共に、ユーザー1によって入力されたテキスト記述は、クライアントAを通じてユーザー2に送信される認証要求メッセージの一部になる。ユーザー2は、クライアントEを通じてその認証要求メッセージを受信する。
【0023】
クライアントEは、ソーシャルネットワーク関係リストを持つ。例えば、以下に示す表1のソーシャルネットワーク関係リストには、3つのクライアント識別およびそれらの対応するソーシャルネットワーク関係のカテゴリがあり、クライアントB、クライアントCおよびクライアントDがクライアントEとソーシャルネットワーク関係を持ち、それらのソーシャルネットワーク関係のカテゴリが1であることを示している。例えば、ソーシャルネットワーク関係のカテゴリ1は、「良好な友人関係」を表す。もちろん、特定の必要性に応じて、クライアントEは、複数のソーシャルネットワーク関係リストを持つことも可能であり、それぞれが、様々なクライアント識別と様々なソーシャルネットワーク関係のカテゴリとの間の関連付けられた関係を表す。例えば、クライアントEは、以下に示すとおり、表1だけでなく表2も持つ。表2では、ソーシャルネットワーク関係のカテゴリは2で、「知り合い関係」を示す。ソーシャルネットワークの各クライアントは、クライアントEと同様のリストを格納しており、それは、この特定のクライアントとソーシャルネットワーク関係を持つクライアントのクライアント識別と、対応するソーシャルネットワーク関係のカテゴリを格納するために使用される。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
ユーザーの必要性に基づき、クライアントAは、ソーシャルネットワークサーバーを介して、表1に加わるために、認証要求メッセージをクライアントEに送信する。ユーザーの適用ニーズが異なる可能性があるため、クライアントAは、表2に加わるためにも、ソーシャルネットワークサーバーを介して、認証要求メッセージをクライアントEに送信できることを理解されたい。認証要求メッセージには、識別情報A、識別情報E、およびクライアントAを表1のソーシャルネットワーク関係リストに追加することをクライアントEに要求するテキスト記述を含む。識別情報Aは、送信側を識別するために使用される。テキスト記述は、例えば、「ソーシャルネットワーク関係リスト1への登録依頼」などにすることができる。識別情報Eは、受信側を識別するために使用される。この例では、クライアントEは、送信側、クライアントAの識別、および「ソーシャルネットワーク関係リスト1への登録依頼」というテキスト記述を含む認証要求メッセージを受信するであろう。
【0027】
クライアントEは、クライアントB、クライアントC、およびクライアントDと直接的ソーシャルネットワーク関係を持つ。クライアントBのソーシャルネットワーク関係リストがクライアント識別Hを含み、クライアントEのソーシャルネットワーク関係リストがクライアント識別Hを含んでいない場合、クライアントEとクライアントHは、直接的ソーシャルネットワーク関係ではないが、ソーシャルネットワーク関係を持つ。
【0028】
ソーシャルネットワークサーバーは、例えば、ソーシャルネットワーク内のサーバー1、サーバー2、またはサーバー3など、ソーシャルネットワーク内の任意のサーバーにインストール可能である。このサーバーは、クライアントAによりネットワークを介して送信された認証要求メッセージを受信できる必要がある。
【0029】
ステップ102では、クライアントAによって送信された認証要求メッセージの受信後、ソーシャルネットワークサーバーは、その認証要求メッセージを分析して、受信側の識別情報Eをその認証要求メッセージから取得する。ソーシャルネットワークサーバーのデータベースは、表1と同じ内容を持つ表1´を格納する。表1と同じ内容を持ち、ソーシャルネットワークサーバーに格納されている表1´に基づき、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントEと直接的ソーシャルネットワーク関係を持つクライアントがクライアントB、クライアントC、およびクライアントDであると判断する。このステップでは、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントEと直接的ソーシャルネットワーク関係を持つクライアントを取得するために検索することができ、それらはクライアントB、クライアントC,およびクライアントDである。さらに効率を高め、認証メッセージによって信頼されるパラメータを増やすために、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントEとソーシャルネットワーク関係を確立するためにクライアントAによって送信された認証要求メッセージの取得後、識別情報Aおよび識別情報Eも取得できる。識別情報Aを持つクライアントによって送信された認証要求メッセージの受信後、ソーシャルネットワークサーバーは、認証要求メッセージを分析して、その認証要求メッセージから識別情報Aおよび識別情報Eを取得する。識別情報Aおよび識別情報Eに基づき、ソーシャルネットワークサーバーは、複数のサーバーから、インデックス格納のためのキーワードが(A‐E)、“AE”、“(AE)”などである転置インデックスを格納するサーバーがサーバー1であると判断する。複数のサーバーを使用するのは、ソーシャルネットワーク内のユーザーが数百万の規模のためである。それ故、この例示的な実施形態は、転置インデックスを事前格納するために、分散サーバーを使用する。もちろん、事前格納する転置インデックスは、単に好ましい実施態様である。この例示的な実施形態は、識別情報AおよびEの取得後、転置インデックスも確立できる。
【0030】
転置インデックスは、通常、逆引き索引、埋め込みファイルまたは転置ファイルとも呼ばれ、全文検索において、ファイルまたはファイルの集合に格納される各単語(例えば、インデックス内のキーワードなど)の位置(インデックスフィールド値)のマッピングを格納するために一般に使用されるインデックス作成方法である。本例示的な実施形態における転置インデックスファイルは、相互に結合された識別情報Aおよび識別情報E(ここで、(A‐E)は相互に結合された識別情報Aおよび識別情報Eを表す)をインデックスキーとして使用する。キーが(A‐E)である場合、それは、インデックス値として、クライアントの共通のソーシャル属性情報、識別情報Aおよび識別情報Eを使用する。ソーシャル属性情報は、ソーシャルネットワーク内のクライアントと結合されたソーシャルネットワークユーザーの属性を示す。
【0031】
ソーシャル属性情報は、ユーザーがソーシャルネットワークに加わる際にユーザーによって登録可能であり、例えば、ユーザーがソーシャルネットワークを登録した場所、杭州市、および会社名、会社Aなどがある。ソーシャル属性情報は、ソーシャルネットワーク内での活動から生成される情報の可能性もあり、例えば、ワールドオブウォークラフト(World of Warcraft)のグループに所属などがある。ソーシャル属性情報は、例えば、ユーザーのログから、またはユーザー登録情報を格納するデータベースからも取得可能である。その後、共通のソーシャル属性情報が、異なるユーザーのソーシャル属性情報から取得可能である。前述の例では、インデックス値は、{“場所”→“杭州市”,“会社”→“会社A”,“性別”→“男”,“業種”→“電子機器”,“ゲーム名”→“ワールドオブウォークラフト”}であり得る。サーバー1に格納されている転置インデックスファイルを以下の表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】
ソーシャルネットワークサーバーは、(A‐E)を取得するため、認証要求メッセージから識別情報Aおよび識別情報Eを抽出する。ソーシャルネットワークサーバーはまた、インデックスキーワードが(A‐E)である転置インデックスを格納するサーバーとして、転置インデックスを格納するサーバー1、2、および3からサーバー1を識別する。あるいは、インデックスキーワードが(A‐E)、“AE”、または“(AE)”を含む転置インデックスを格納する唯一のサーバーがある可能性もあり、それがサーバー1である。ソーシャルネットワークサーバーは、その後、サーバー1からキーワードが(A‐E)であるインデックスレコード、およびクライアントAとクライアントEとの間の共通のソーシャル属性情報を抽出する。具体的に言うと、ソーシャルネットワークサーバーは、表3からキーワードが(A‐E)であるインデックスレコードおよび対応する値(クライアントAとクライアントEとの間の共通するソーシャル属性情報){“場所”→“杭州市”,“会社” →“会社A”,“性別” →“男”,“職業”→“販売”,“ゲーム名” →“ワールドオブウォークラフト”}を抽出する。
【0034】
さらに、効率を高め、認証要求によって信頼されるパラメータを増やすため、ソーシャルネットワークサーバーは、同様にして、サーバー1から、キーワードが(A‐E)であるインデックスレコードおよび、クライアントAとクライアントEとの間の関係連鎖情報を抽出できる。転置インデックスは、相互結合された識別情報Aおよび識別情報E(ここで(A‐E)は相互結合された識別情報Aおよび識別情報Eを表す)をインデックスキーとして、かつ、クライアントAとクライアントEとの間の関係連鎖情報をインデックス値として使用する。関係連鎖情報は、その2人のクライアント間に間接的なソーシャルネットワーク関係があることを示す。例えば、識別情報がAであるクライアントと、識別情報がBであるクライアントとの間に一定のソーシャルネットワーク関係があり、その関係のカテゴリは2である。クライアントBとクライアントEとの間に一定のソーシャルネットワーク関係があり、その関係カテゴリは1である。(A‐E)がキーであるインデックスの値は、{(A‐B,関係タイプ2),(B‐E,関係タイプ1)}である。同様に、クライアントAとクライアントCとの間に一定のソーシャルネットワーク関係があり、その関係カテゴリは2である。クライアントCとクライアントEとの間に一定のソーシャルネットワーク関係があり、その関係カテゴリは1である。(A‐E)がキーであるインデックスの別の値は、{(A‐C,関係タイプ2),(C‐E,関係タイプ1)}である。サーバー1に格納されている転置インデックスファイルを下記の表4に示す。
【0035】
【表4】
【0036】
代替として、識別情報Aおよび識別情報Eに基づき、ソーシャルネットワークサーバーは、転置インデックスを格納する複数のサーバーの中から、キーワードがAであるインデックスレコードを格納するサーバーとしてサーバー1を、キーワードがEであるインデックスレコードを格納するサーバーとしてサーバー2を識別する。もちろん、転置インデックスが唯一のサーバーに格納される場合には、かかる判断を行う必要がない。例えば、全インデックスレコードがソーシャルネットワークのサーバー1に格納される場合は、キーワードがAまたはEにかかわらず、インデックスレコードはサーバー1から抽出される。
【0037】
この例示的な実施形態では、ソーシャルネットワークサーバーは、サーバー1から、識別情報がAであるクライアントのソーシャル属性情報を抽出し、サーバー2から、識別情報がEであるクライアントのソーシャル属性情報を抽出し、さらに、識別情報がAであるクライアントと、識別情報がEであるクライアントとの間の共通のソーシャル属性情報を抽出する。
【0038】
この例示的な実施形態では、事前格納された転置インデックスは、各識別情報をインデックスキーとして、かつ、それぞれのクライアント識別のソーシャル属性情報を対応するインデックス値として使用する。例えば、識別情報Aがキーとして使用され、識別情報がAであるクライアントのソーシャル属性情報が、その対応する値として使用される。識別情報Eがキーとして使用され、識別情報がEであるクライアントのソーシャル属性情報が、その対応する値として使用される。
【0039】
キーが識別情報Aであるインデックスの値は、{“場所”→“杭州市”,“会社”→“会社A”,“性別”→“男”,“業種”→“電子機器”,“ゲーム名”→“ウォークラフトワールド”,“スポーツ”→“サッカー”,“職業”→“販売”,など}である。キーが識別情報Eであるインデックスの値は、{“場所”→“杭州市”,“会社”→“会社A”,“性別”→“男”,“業種”→“電子機器”,“ゲーム名”→“ウォークラフトワールド”,“スポーツ”→“卓球”,“職業”→“財務責任者”,など}である。ソーシャルネットワークサーバーは、その2つの値から共通の部分を見つけ、それは{“場所”→“杭州市”,“会社”→“会社A”,“性別”→“男”,“ゲーム名”→“ウォークラフトワールド”}である。
【0040】
ステップ103では、クライアントAによって送信された認証要求メッセージの受信後、ソーシャルネットワークサーバーは、その認証要求を分析して、送信側の識別情報Aをその認証要求メッセージから抽出し、ソーシャルネットワークサーバーに格納されているクライアントAのソーシャルネットワーク関係リスト(表5に示す)に基づき、クライアントBおよびクライアントCが、クライアントAと直接的ソーシャルネットワーク関係を持つと判断する。
【0041】
【表5】
【0042】
このステップで、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントAと直接的ソーシャルネットワーク関係を持つクライアントをデータベース内の事前格納された表5から見つけることができ、それは、クライアントBおよびクライアントCである。こうして、クライアントAおよびEと直接的ソーシャルネットワーク関係を持つクライアントは、クライアントBおよびクライアントCであると判断できる。図2に示すように、クライアントAとクライアントEはソーシャルネットワークの連鎖を持つ。
【0043】
好ましい実施形態として、クライアントBおよびクライアントCは、クライアントAと直接的ソーシャルネットワーク関係を持つ。同時に、クライアントBおよびクライアントCは、クライアントEとも直接的ソーシャルネットワーク関係を持つ。確かに、クライアントBおよびクライアントCが、クライアントAと直接的ソーシャルネットワーク関係の代わりにソーシャルネットワーク関係を持ちながら、クライアントBおよびクライアントCが、クライアントEと直接的ソーシャルネットワーク関係を持つことはあり得る。
【0044】
ステップ104では、ソーシャルネットワークサーバーは、親密度の総計が最高であるクライアントAとクライアントEとの間のソーシャルネットワーク連鎖を自動的に計算する。例えば、ソーシャルネットワーク連鎖クライアントA‐>クライアントB‐>クライアントEの親密度は、Y1+X1であり、別のソーシャルネットワーク連鎖クライアントA‐>クライアントC‐>クライアントEの親密度は、Y2+X2である。Y1+X1>Y2+X2の場合、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントBおよびクライアントCからクライアントBを選択して、クライアントBの識別情報Bを取得する。そうでない場合、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントCを選択する。この例示的な実施形態では、クライアントBを好ましい実施態様として選択する。このステップでは、クライアントBまたはクライアントCの選択に、親密度を使用する。確かに、ソーシャルネットワークサーバーは、親密度に頼ることなく、クライアントBおよびクライアントCのいずれか一方を選択することが可能である。
【0045】
代替として、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントBのソーシャルネットワーク関係リストおよびクライアントCのソーシャルネットワーク関係リストにあるクライアント識別数に基づいて、クライアントBとクライアントCとの間で選択する。例えば、クライアントBのソーシャルネットワーク関係リストにあるクライアント識別数が10であり得、一方、クライアントCのソーシャルネットワーク関係リストにあるクライアント識別数が100であり得る。クライアントBのソーシャルネットワーク関係リストにあるクライアント識別数がクライアントCより少ないため、クライアントBは、彼/彼女のソーシャルネットワーク関係者をより慎重に選択する可能性が高い。クライアントBがこうして選択される。確かに、クライアントEは、クライアントBのソーシャルネットワーク関係リストの1/10の割合を占めるのに対して、クライアントEは、クライアントCのソーシャルネットワーク関係リストの1/100の割合を占めるために、クライアントBがまた選択できる。確かに、ソーシャルネットワークサーバーは、例えば1/20などの閾値を設定できる。クライアントEはクライアントBのソーシャルネットワーク関係リストの1/10を占め、これは閾値の1/20よりも高い割合であり、一方、クライアントEはクライアントCのソーシャルネットワーク関係リストの1/100を占め、これは閾値の1/20よりも低い割合であるため、クライアントBが選択される。
【0046】
代替として、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントBとクライアントCとの間で、クライアントEとの新密度がより高い方を自動的に選択する。X1>X2である場合、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントBを選択し、そうでない場合は、クライアントCを選択する。例示目的のため、この例示的な実施形態は、クライアントBを好ましい実施態様として使用する。
【0047】
確かに、ステップ104に関して説明したように、クライアントBの選択に本規則を使用することに加えて、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントBおよびCの識別情報BおよびCを、それぞれ、クライアントAに送信することもできる。クライアントAがCを選択すると、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントAの選択に基づいてクライアントCを選択する。そうでなく、クライアントAがBを選択する場合、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントAの選択に基づいてクライアントBを選択する。
【0048】
親密度は、以下のように取得することができる。2人のクライアントがソーシャルネットワーク関係を持つ期間をN(例えば30日)、標準単位時間(例えば1日)当たりの対応する親密度の値をMとすると、親密度の時間加重値はN*Mである。さらに、標準単位時間内に一度情報交換をする2人のクライアントの親密度の値をPとすると、標準単位時間内に情報交換をする2人のクライアントの親密度の最大値はPmaxであり、このとき、Pmax<P*Y(Yは2人のクライアントが標準単位時間内に情報交換する最大回数とする)である。例えば、標準単位時間が1日であって、標準単位時間内に90インスタンスの情報交換があると仮定すると、Pmax=90Pである。従って、2人のクライアント間の親密度は、X1=N1*M1+Min(Y*P、Pmax)として計算可能である。
【0049】
ステップ105で、ソーシャルネットワークサーバーが、クライアントAによって送信された認証要求メッセージを受信すると、ソーシャルネットワークサーバーは、その認証要求メッセージ内で識別情報Aを検索し、それを識別情報Bに変更する。変更された認証要求メッセージは、識別情報Bおよび変更されたテキスト記述を含む。識別情報Bは、変更された認証要求メッセージの送信側を識別するために使用される。変更されたテキスト記述は、例えば、「クライアントAがソーシャル関係リスト1への登録を依頼する」などである。従って、変更された認証要求メッセージは、次の指示:送信側のクライアント識別=Bおよびテキスト記述=「クライアントAがソーシャル関係リスト1への登録を依頼する」を含む。
【0050】
ステップ106では、ソーシャルネットワークサーバーは、元々はクライアントAにより、クライアントEに対してクライアントAをソーシャルネットワーク関係リスト1に加えるように要求するために送信された認証要求メッセージ内の識別情報Bおよびテキスト記述を含め、変更された識別情報を含む認証要求メッセージをクライアントEに送信する。ソーシャルネットワークサーバーが、本規則に従って、クライアントBを選択すると、ソーシャルネットワークサーバーは、変更された識別情報を含む認証要求メッセージをまずクライアントBに送信できる。ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントBによって応答されたOK確認情報を受信すると、変更された識別情報を含む認証要求メッセージをクライアントEに送信する。そうでない場合、ソーシャルネットワークサーバーは、変更された識別情報を含む認証要求メッセージをクライアントEに送信しない。
【0051】
さらに、ステップ102で、ソーシャルネットワークサーバーが、クライアントAとクライアントEとの間で共通のソーシャル属性情報を抽出する場合、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントAによって送信された認証要求メッセージ内の受信した識別情報Aおよび識別情報Eに基づく相互結合(A‐E)、およびクライアントAとクライアントEとの間で共通のソーシャル属性情報を表3から取得する。ソーシャルネットワークサーバーによりクライアントEに送信された認証要求メッセージは、クライアントAとクライアントEとの間の共通のソーシャル属性情報を含む。ソーシャルネットワークサーバーは、抽出した{“場所”→“杭州市”,“会社”→“会社A”,“性別”→“男”,“職業”→“販売”,“ゲーム名”→“ワールドオブウォークラフト”}をクライアントEに送信する。{“場所”→“杭州市”,“会社”→“会社A”,“性別”→“男”,“職業”→“販売”,“ゲーム名”→“ワールドオブウォークラフト”}を通じて、クライアントAに結び付けられたユーザーとクライアントEに結び付けられたユーザーは、ソーシャルネットワーク内で共通の属性情報を持つことを示す。
【0052】
同時に、ソーシャルネットワークサーバーは、認証要求メッセージをクライアントEに転送する。その認証要求メッセージは、共通のソーシャル属性情報{“場所”→“杭州市”,“会社”→“会社A”,“性別”→“男”,“職業”→“販売”,“ゲーム名”→“ワールドオブウォークラフト”}を認証要求メッセージに入れて運ぶ。確かに、ソーシャルネットワークサーバーは、認証要求メッセージおよび共通のソーシャル属性情報を別々に、クライアントEに送信することができる。認証要求メッセージおよび共通のソーシャル属性情報は、識別情報がEであるクライアントが、受信した共通のソーシャル属性情報がどの認証要求メッセージに対応するかを知ることが可能になって、この共通のソーシャル属性情報に従って認証要求メッセージを認証できるように、それらが相互に結合された情報を運ぶ。クライアントEは、クライアントAとEとの間で共通の受信したソーシャル属性情報を表示するであろう。クライアントEは、ソーシャル関係認証メッセージボックスの形式を使用して、ソーシャル関係の確立を要求するためにクライアントAによって送信された認証要求メッセージを受信し、それをソーシャル関係認証メッセージボックスに表示できる。
【0053】
ステップ102で、ソーシャルネットワークサーバーが、クライアントAとクライアントEとの間のソーシャル関係連鎖情報を抽出する場合、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントAによって送信された認証要求メッセージ内の受信した識別情報Aおよび識別情報Eに基づく相互結合(A‐E)、およびクライアントAとクライアントEとの間のソーシャル関係連鎖情報を表4から取得する。ソーシャルネットワークサーバーによりクライアントEに送信された認証要求メッセージは、抽出された{(A‐B,関係タイプ2),(B‐E,関係タイプ1)};{(A‐C,関係タイプ2),(C‐E,関係タイプ1)}を含む。クライアントEは、クライアントAとクライアントEとの間の受信したソーシャル関係連鎖を表示する。クライアントEは、ソーシャル関係認証メッセージボックスの形式を使用して、ソーシャル関係の確立を要求するためにクライアントAによって送信された認証要求メッセージを受信し、それをソーシャル関係認証メッセージボックスに表示することができる。
【0054】
代替として、ステップ103で、クライアントBおよびクライアントCが、クライアントAと直接的ソーシャルネットワークを持つクライアントであると判断すると、ソーシャルネットワークサーバーは、クライアントBとクライアントCとの間で選択することなく、クライアントAによって送信された認証要求メッセージの識別情報Aを直接、識別情報Bおよび識別情報Cに変更できる。変更された認証要求メッセージは、次の指示:送信側識別=BおよびC、テキスト記述=「クライアントAがソーシャル関係リスト1への登録を依頼する」を含む。
【0055】
システムは、共通のソーシャル属性情報のいくつかの部分を自動的に判断して抽出することもできる。その数が、規定の第1閾値9をちょうど超えた10である場合、システムは自動的にユーザーAをユーザーBのソーシャルネットワーク関係リスト1に追加するであろう。その数が、規定の第2閾値4をちょうど超えた5である場合、システムは自動的にユーザーAをユーザーBのソーシャルネットワーク関係リスト2に追加するであろう。
【0056】
本開示によって提供される第2の例示的な実施形態は、ソーシャルネットワーク内で認証要求メッセージを送信するための装置200である。装置200の構造を図3に示す。装置200のコンポーネントについては、以下で説明する。
【0057】
受信モジュール201は、第1クライアントによって、第2クライアントとソーシャルネットワーク関係の確立を要求するために送信された第1認証要求メッセージを受信する。第1認証要求メッセージは、第1クライアントの識別情報を含む。
【0058】
変更モジュール202は、第2認証要求メッセージを取得するため、第1クライアントの識別情報を第3クライアントの識別情報に変更する。第3クライアントは、第1クライアントとソーシャルネットワーク関係を持ち、第2クライアントと直接的ソーシャルネットワーク関係も持つ。
【0059】
第1送信モジュール203は、第2認証要求メッセージを第2クライアントに送信する。
【0060】
さらに、装置200は、第2クライアントとの親密度に従って、第1クライアントとソーシャルネットワーク関係を持ち、かつ、第2クライアントと直接的ソーシャルネットワーク関係を持つクライアントから、第3クライアントを決定する決定モジュール204も含む。
【0061】
さらに、決定モジュール204は、第1クライアントとの親密度、および第2クライアントとの親密度に従って、第1クライアントと直接的ソーシャルネットワーク関係を持ち、かつ、第2クライアントと直接的ソーシャルネットワーク関係を持つクライアントからも、第3クライアントを決定する。
【0062】
さらに、決定モジュール204は、第1クライアントとソーシャルネットワーク関係を持つクライアントから、第2クライアントと最大の親密度を持つ第3クライアントも決定する。
【0063】
さらに、装置200は、第1クライアントとソーシャルネットワーク関係を持ち、かつ、第2クライアントと直接的ソーシャル関係を持つ全クライアントの識別情報を第1クライアントに送信する、第2送信モジュール205を含む。
【0064】
決定モジュール204は、第1クライアントの選択情報に従って、第3クライアントを決定するようにも構成されている。
【0065】
さらに、装置200は、第3クライアントに第2認証要求メッセージを送信する第3送信モジュール206を含む。
【0066】
第1送信モジュール203は、第3クライアントの応答確認メッセージの受信後、第2認証要求メッセージを第2クライアントに送信するようにも構成されている。
【0067】
当業者は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、本開示を様々な方法で変更または改変することが可能である。従って、本開示のいかなる改変および変形形態も本開示およびその相当物の請求の範囲に含まれる場合、本開示はかかる改変および変更を含む。
図1
図2
図3