特許第6353170号(P6353170)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6353170パッケージング材料のチューブから出発して流動性食品用の複数のシールパックを成形するための成形組立体および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6353170
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】パッケージング材料のチューブから出発して流動性食品用の複数のシールパックを成形するための成形組立体および方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 51/30 20060101AFI20180625BHJP
   B65B 9/12 20060101ALI20180625BHJP
【FI】
   B65B51/30
   B65B9/12
【請求項の数】15
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-540099(P2017-540099)
(86)(22)【出願日】2016年2月2日
(65)【公表番号】特表2018-503569(P2018-503569A)
(43)【公表日】2018年2月8日
(86)【国際出願番号】EP2016052113
(87)【国際公開番号】WO2016124560
(87)【国際公開日】20160811
【審査請求日】2017年7月28日
(31)【優先権主張番号】15153730.5
(32)【優先日】2015年2月4日
(33)【優先権主張国】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】パオロ・フォンタナッツィ
(72)【発明者】
【氏名】マッシモ・プラデッリ
(72)【発明者】
【氏名】ファブリツィオ・リモンディ
【審査官】 新田 亮二
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第04073121(US,A)
【文献】 特開2014−162536(JP,A)
【文献】 特開2002−037206(JP,A)
【文献】 特開平11−059603(JP,A)
【文献】 米国特許第05001891(US,A)
【文献】 西独国特許出願公告第01032157(DE,B)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 51/30
B65B 9/12
B29C 65/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージング材料のチューブ(2)から出発して複数のシールパック(3)を成形するための成形組立体(10b)であって、エンドレスの第1の経路(Q)に沿って移動可能な第1の搬送手段(14b、15b、14b')を備え、
前記第1の経路(Q)は、前記第1の搬送手段(14b、15b、14b')の前進方向に従って進みながら、
- 前記チューブ(2)の前進方向(A)に対して平行な主延伸方向を有する第1の動作ブランチ(Q1)と、
- 第1の復帰ブランチ(Q2)と、を備え、前記第1の復帰ブランチ(Q2)は、前記動作ブランチ(Q1)のすぐ下流側に配置され、前記前進方向(A)に対して横断方向に延びる初期部分(35b)を備え、
前記第1の搬送手段(14b、15b、14b')は、
- 前記第1の動作ブランチ(Q1)に沿って前記パック(3)をシールするように適合されたシーリング要素(22b)または相手側シーリング要素(22a)の一方と、
- 前記動作ブランチ(Q1)に沿って、
使用時に前記チューブ(2)または前記成形済みパック(3)から分離される第1の休止位置と、
前記チューブ(2)または前記成形済みパック(3)を握持する第1の動作位置との間で移動可能である第1のハーフシェル(21b、21b')と、を順番に備え、
前記第1のハーフシェル(21b、21b')は、前記第1の動作ブランチ(Q1)の第1の部分(34b)に沿って、前記第1の動作位置に配置される、成形組立体(10b)において、
前記第1のハーフシェル(21b、21b')が、前記前進方向(A)に対して食い違い交差の位置で前記パック(3)を握持および搬送するために、前記初期部分(35b)に沿って前記第1の動作位置に使用時に保たれ、また、前記前進方向(A)に対して食い違い交差の位置で前記パック(3)を排出するために、前記第1の部分(34b)に対して反対側の前記初期部分(35b)の端部(36b)において、前記第1の動作位置から前記休止位置へと使用時に移動することを特徴とする成形組立体。
【請求項2】
前記初期部分(35b)は、前記経路(Q)に沿って第1の搬送手段(14b、15b、14b')の前進方向に従って進みながら、前記第1の部分(34b)のすぐ下流にかつ前記第1の部分(34b)に隣接して配置されることを特徴とする、請求項1に記載の成形組立体。
【請求項3】
前記第1の動作ブランチ(Q1)は、
- 前記第1のハーフシェル(21b)が前記第1の動作位置にある第2の部分(32b)と、
- 前記第1のハーフシェル(21b)が前記第1の動作位置にある第3の部分(33b)と、をさらに備え、
前記第3の部分(33b)は、前記第1の経路(Q)に沿って前記第1の搬送手段(14b、15b、14b')の前記前進方向に従って進みながら、前記第2の部分(32b)と前記第1の部分(34b)との間に介在することを特徴とする、請求項2に記載の成形組立体。
【請求項4】
シーリング要素(22b)または相手側シーリング要素(22a)の一方は、
- 前記パック(3)をシールするために、使用時に前記チューブ(2)に接触する第2の動作位置と、
- 使用時に前記チューブ(2)または前記成形済みパック(3)から分離される第2の休止位置との間で移動可能であり、
シーリング要素(22b)または相手側シーリング要素(22a)の一方は、使用時に、前記第2の部分(32b)および前記第1の部分(34b)に沿って前記第2の休止位置に配置され、
シーリング要素(22b)または相手側シーリング要素(22a)の一方は、使用時に、前記第3の部分(33b)に沿って前記第2の動作位置に配置されることを特徴とする、請求項3に記載の成形組立体。
【請求項5】
前記第1のハーフシェル(21b)は、
- メインウォール(28)と、
- 前記メインウォール(28)にヒンジ留めされた1対のフラップ(29)と、を備え、
前記成形組立体(10b)はフレーム(12b)を備え、
前記第1の搬送手段(14b、15b、14b')は、前記第1の経路(Q)に沿って前記フレーム(12b)に対して移動可能である第1の本体(40)と、
- 前記第1の本体(40)から突出し、前記第1のハーフシェル(21b、21b')の前記ウォール(28)を支持し、第2のカム従動子(46)を備える第2の本体(42)と、
- 前記前進方向(A)に対して横断方向に前記第2の本体(42)に対して移動可能であり、前記フラップ(29)に作動的に連結され、少なくとも1つの第3のカム従動子(47)を備える第3の本体(44)と、を備え、
前記成形組立体(10b)は、
- 前記チューブ(2)に向かってまたは前記チューブ(2)から離して前記ウォール(28)を移動させるために、前記第2のカム従動子(46)と共働する第2のカム表面(71b)と、
- 前記ウォール(28)に対して前記フラップ(29)を移動させるために、前記第3のカム従動子(47)と共働する第3のカム表面(72b)と、をさらに備えることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の成形組立体。
【請求項6】
前記第2のカム表面(71b)および前記第3のカム表面(72b)は、
- 前記前進方向(A)に対して平行に延び、前記第1の動作ブランチ(Q1)の前記第2の部分(32b)、第3の部分(33b)および前記第1の部分(34b)に沿って、それぞれの前記第1の動作位置に前記第1のハーフシェル(21b、21b')を保つように構成される主要部分(75)と、
- 前記第1の搬送手段(14b、15b、14b')の前進方向に従って進みながら、前記前進方向(A)からの距離を増しながら前記主要部分(75)のところで延び、前記復帰ブランチ(Q2)の前記初期部分(35b)に沿ってそれぞれの前記第1の動作位置に前記第1のハーフシェル(21b)を保つように、また前記初期部分(35b)の前記端部(36b)において前記第1の休止位置に前記第1のハーフシェル(21b、21b')を変位させるように構成される曲線状端部部分(76)と、を備えることを特徴とする、請求項5に記載の成形組立体。
【請求項7】
前記端部(36b)に配置され、前記端部(36b)において前記初期部分(35b)に正接し、前記第1のハーフシェル(21b)から排出された前記成形済みパック(3)を直接受容するように適合された排出コンベヤ(11)を備えることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の成形組立体。
【請求項8】
前記フレーム(12b)は少なくとも1つのトラック(13b)を画定し、
前記第1の本体(40)は、前記第1の経路(Q)に沿って前記トラック(13b)に接触しかつ前記トラック(13b)上で自己移動可能であり、
前記第2の本体(42)および第3の本体(44)は前記第1の経路(Q)に沿って前記第1の本体(40)によって駆動されることを特徴とする、請求項6または7に記載の成形組立体。
【請求項9】
パッケージング材料のチューブ(2)から出発して複数のシールパック(3)を製造するためのパッケージングユニット(1)であって、
- 請求項1から8のいずれか一項に記載の成形組立体(10b)と、
- 前記パック(3)をシールするために前記成形組立体(10b)と共働する付加的な成形組立体(10a)と、を備え、
前記付加的な成形組立体(10a)は、付加的なエンドレス経路(P)に沿って移動可能な付加的な搬送手段(14a、15a、14a')を備え、
前記付加的な経路(P)は、前記第1の搬送手段(14b、15b、14b')の前記前進方向に従って進みながら、
- 前記前進方向(A)に対して平行な主延伸方向を有する付加的な動作ブランチ(P1)と、
- 付加的な復帰ブランチ(P2)と、を備え、前記付加的な復帰ブランチ(P2)は、前記付加的な動作ブランチ(P1)のすぐ下流側に配置され、前記前進方向(A)に対して横断方向に延びる初期部分(35a)を備え、
前記付加的な搬送手段(14a、15a、14a')は、
- 前記付加的な動作ブランチ(P1)に沿って前記パック(3)をシールするために前記シーリング要素(22b)または相手側シーリング要素(22a)の一方と共働するように適合された、シーリング要素(22b)または相手側シーリング要素(22a)のもう一方と、
- 前記付加的な動作ブランチ(P1)に沿って、
使用時に前記チューブ(2)または前記成形済みパック(3)から分離される付加的な第1の休止位置と、
前記チューブ(2)または前記成形済みパック(3)を握持し、前記パック(3)の成形の間に前記パック(3)の形状を制御する上で前記第1のハーフシェル(21b)と共働する付加的な第1の動作位置と、の間で移動可能である第2のハーフシェル(21a、21a')と、を順番に備え、
前記第2のハーフシェル(21a、21a')は、前記付加的な動作ブランチ(P1)の付加的な第2の部分(32a)および付加的な第3の部分(33a)に沿って前記付加的な第1の動作位置に配置され、前記付加的な動作ブランチ(P1)の前記付加的な第2の部分(32a)および付加的な第3の部分(33b)は、前記動作ブランチ(Q1)の前記第2の部分(32b)および第3の部分(33b)に面し、それぞれそれらの反対側にあり、
前記第2のハーフシェル(21a、21a')は、前記付加的な動作ブランチ(P1)の付加的な第1の部分(34a)に沿って前記付加的な第1の休止位置に配置され、前記付加的な動作ブランチ(P1)の前記付加的な第1の部分(34a)は、前記動作ブランチ(Q1)の前記第1の部分(34b)に面し、その反対側にあり、
前記第1の部分(34a)は、前記第1の搬送手段(14a、14b)の前記前進方向に従って進みながら、前記初期部分(35a)に隣接し、前記初期分(35a)の上流側にある、パッケージングユニット(1)。
【請求項10】
パッケージング材料のチューブ(2)から出発して複数のシールパック(3)を成形するための方法であって、
i)前進方向(A)に沿って前記チューブ(2)を前進させるステップと、
ii)エンドレスの第1の経路(Q)に沿って第1の搬送手段(15a、15b、15a')を移動させるステップと、を備え、前記エンドレスの第1の経路(Q)は、
- 前記前進方向(A)に対して平行な主延伸方向を有する第1の動作ブランチ(Q1)と、
- 第1の復帰ブランチ(Q2)と、によって形成され、前記第1の復帰ブランチ(Q2)は、前記第1の動作ブランチ(Q1)のすぐ下流側に配置され、前記前進方向(A)に対して横断方向に延びる初期部分(35b)を備え、
前記第1の搬送手段(15a、15b、15a')は、
- 前記動作ブランチ(Q1)に沿って前記パック(3)をシールするように適合されたシーリング要素(22b)または相手側シーリング要素(22a)の一方と、
- 第1のハーフシェル(21b)と、を順番に備え、
前記ステップii)は、
iii)前記第1の動作ブランチ(Q1)に沿って、
- 前記チューブ(2)または前記成形済みパック(3)から分離される第1の休止位置と、
- 前記チューブ(2)または前記成形済みパック(3)を握持する第1の動作位置との間で前記第1のハーフシェル(21b、21b')を移動させるステップと、
iv)前記第1の動作ブランチ(Q1)の第1の部分(34b)に沿って、前記第1の動作位置に前記第1のハーフシェル(21b、21b')を配置するステップとを備える、方法において、
v)前記前進方向(A)に対して食い違い交差の位置で前記パック(3)を握持および搬送するために、前記第1の復帰ブランチ(Q2)の初期部分(35b)に沿って前記第1の動作位置に前記第1のハーフシェル(21b、21b')を保つステップと、
vi)前記前進方向(A)に対して食い違い交差の位置で前記パック(3)を排出するために、前記初期部分(35b)の端部(36b)において前記第1の動作位置から前記休止位置へと前記第1のハーフシェル(21b、21b')を移動させるステップと、を備えることを特徴とする方法。
【請求項11】
前記初期部分(35b)は、前記第1の経路(Q)に沿って前記第1の搬送手段(14b、15b、14b')の前進方向に従って進みながら、前記第1の部分(34b)のすぐ下流側にかつ前記第1の部分(34b)に隣接して配置されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ステップii)は、
vii)前記動作ブランチ(Q1)の第2の部分(32b)に沿って、前記第1の動作位置に前記第1のハーフシェル(21b)を配置するステップと、
viii)前記第1の動作ブランチ(Q1)の第3の部分(33b)に沿って、前記第1の動作位置に前記第1のハーフシェル(21b、21b')を配置するステップと、を備え、
前記第3の部分(33b)は、前記第1の経路(Q)に沿って前記第1の搬送手段(15a、15b、15a')の前進方向に従って進みながら、前記第2の部分(32b)と前記第1の部分(34b)との間に介在することを特徴とする、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
ix)シーリング要素(22b)または相手側シーリング要素(22a)の一方を
- 前記パック(3)をシールするために前記チューブ(2)に接触する第2の動作位置と、
- 前記チューブ(2)または前記成形済みパック(3)から分離される第2の休止位置との間で移動させるステップを備え、
前記ステップix)は、
x)前記第2の部分(32b)および前記第1の部分(34b)に沿って前記第2の休止位置にシーリング要素(22b)または相手側シーリング要素(22a)の一方を配置するステップと、
xi)前記第3の部分(33b)に沿って前記第2の動作位置にシーリング要素(22b)または相手側シーリング要素(22a)の一方を配置するステップと、を備えることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
xii)前記端部(36b)に配置され、前記端部(36b)において前記初期部分(35b)に正接する排出コンベヤ(11)上で、前記第1のハーフシェル(21b、21b')から前記成形済みパック(3)を直接排出するステップを備えることを特徴とする、請求項10から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
xiii)エンドレスの付加的な経路(P)に沿って付加的な成形組立体(10a)によって支持される付加的な搬送手段(14a、15a、14a')を移動させるステップを備え、前記エンドレスの付加的な経路(P)は、前記第1の搬送手段(14a、15a、14a')の前進方向に従って進みながら、
- 前記前進方向(A)に対して平行な主延伸方向を有する付加的な動作ブランチ(P1)と、
- 付加的な復帰ブランチ(P2)と、を備え、前記付加的な復帰ブランチ(P2)は、前記付加的な動作ブランチ(P1)のすぐ下流側に配置され、前記前進方向(A)に対して横断方向に延びる初期部分(35a)を備え、
前記付加的な搬送手段(14a、15a、14a')は、
- シーリング要素(22b)または相手側シーリング要素(22a)のもう一方と、
- 第2のハーフシェル(21a、21a')とを備え、
前記ステップxiii)は、
xiv)前記付加的な動作ブランチ(P1)に沿って、
- 前記チューブ(2)または前記成形済みパック(3)から分離される付加的な第1の休止位置と、
- 前記チューブ(2)または前記成形済みパック(3)を握持する付加的な第1の動作位置との間で前記第2のハーフシェル(21a)を移動させるステップを備え、
前記方法は、
xv)前記付加的な動作ブランチ(P1)の付加的な第1の部分(34a)に沿って前記付加的な第1の休止位置に前記第2のハーフシェル(21a)を配置するステップを備え、
前記付加的な動作ブランチ(P1)の前記付加的な第1の部分(34a)は、前記動作ブランチ(Q1)の前記第1の部分(34b)に面し、その反対側にあることを特徴とする、請求項10から14のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージング材料のチューブから出発して流動性食品用の複数のシールパックを成形するための成形組立体および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、フルーツジュース、UHT(超高温処理)ミルク、ワイン、トマトソースなど、多くの液体または流動性食品が、滅菌されたパッケージング材料から作られたパッケージに入れて販売されている。
【0003】
典型的な一例が、積層されたストリップパッケージング材料を折り曲げ、シールすることによって作られる、テトラブリックアセプティック(Tetra Brik Aseptic)(登録商標)として知られている液体または流動性食品用の平行六面体形状のパッケージである。このパッケージング材料は、熱融着プラスチック材料、たとえばポリエチレンの層で両面を被覆された、たとえば紙の基層を備える多層構造を有している。UHTミルクなど、長期保存製品用のアセプティックパッケージの場合、パッケージング材料はまた、酸素遮断性材料、たとえばアルミニウム箔の層を備え、その層は、熱融着プラスチック材料の層上に重ね合わされ、次いで、最終的に食品と接触するパッケージに内面を形成する熱融着プラスチック材料の別の層で被覆される。
【0004】
この種のパッケージは通常、全自動のパッケージングユニット上で製造され、そのパッケージングユニット上で、連続的なチューブが巻取りパッケージング材料から形成され、パッケージング材料のウェブはパッケージングユニット上で、たとえば、過酸化水素水などの化学的滅菌剤を適用することによって滅菌され、その化学的滅菌剤は、滅菌が完了すると、パッケージング材料の表面から除去され、たとえば加熱によって蒸発され、そのように滅菌されたウェブは次いで、閉じた滅菌環境で維持され、長手方向に折り曲げられシールされてチューブを形成し、そのチューブが、鉛直の前進方向に沿って供給される。
【0005】
成形操作を完了するために、チューブは、滅菌されたまたは滅菌処理された食品を充填され、シールされ、その後に、等しく離間した横断面に沿って切断される。
【0006】
縦シーリングバンドと、1対のトップおよびボトムの横シーリングバンドとを有するピローパックがそのようにして得られる。
【0007】
パッケージングユニットは、たとえば、特許文献1に記載されているように周知であり、これは、それぞれのエンドレス経路を画定する2つのチェーンコンベヤを備えるものである。
【0008】
より詳細には、第1のコンベヤは複数の第1のジョーを装着され、それら第1のジョーはそれぞれ、それぞれのシーリング要素とそれぞれの引抜き式切断要素とを備える。
【0009】
第2のコンベヤは複数の第2のジョーを装着され、それら第2のジョーはそれぞれ、関連する第1のジョーに関係付けられ、それぞれの相手側シーリング要素とそれぞれのシートとを備える。
【0010】
具体的には、シーリング要素は加熱要素であり、相手側シーリング要素は、必要とされる圧力でチューブを握持するのに必要な機械的支持をもたらすエラストマー材料から作られたものである。
【0011】
チェーンコンベヤの経路は、
- 実質的に互いに面し、互いに平行であり、間にパッケージング材料のチューブが供給され、第1のジョーがもう一方のコンベヤ上の第2のジョーと共働して、いくつかの連続する横断面でチューブを握持し、チューブをヒートシールし、パックを切断するようになっている、それぞれの動作ブランチと、
- 第1のジョーおよび第2のジョーがチューブから離間される、それぞれの復帰ブランチと、を含む。
【0012】
より詳細には、第1のジョーとそれに対応する第2のジョーは、チェーンコンベヤの前進方向に対して動作ブランチの下流側で復帰ブランチに沿って移動するとき、まず互いから離れて移動し、次いで互いに向かって移動する。
【0013】
各第1のジョーがそれに対応する第2のジョーと動作ブランチに沿って共働するとき、それぞれのシーリング要素はそれぞれの相手側シーリング要素と共働して、対応する横断区間においてチューブをヒートシールする。
【0014】
さらに、各第1のジョーがそれに対応する第2のジョーと共働するとき、それぞれの切断要素は、対応するシールパッケージを成形するために、横断区間におい成形済みシールパックを切断するように引き抜かれる。
【0015】
各第1のジョーおよび第2のジョーはまた、それぞれの成形ハーフシェルを備え、その成形ハーフシェルは、成形において関連するパックの容積を制御するために、関連するシーリング要素または相手側シーリング要素に対してヒンジ留めされたものである。
【0016】
各第1のジョーのハーフシェルおよびそれに対応する第2のジョーのハーフシェルは、
- チューブから分離される開位置と、
- 成形されるパックの容積を規定および制御するために、チューブに接触し、チューブのうちの2つの連続するシーリング区間の間の部分を折り曲げる閉位置と、の間で周期的に移動する。
【0017】
このようにして、各第1のジョーのシーリング要素が成形においてパックをシールするとき、同じ第1のジョーのハーフシェルおよびそれに対応する第2のジョーのハーフシェルが成形においてパックの容積を制御する。
【0018】
より具体的には、ハーフシェルは、それぞれの開位置へそれぞれのばねによってばね押しされ、それぞれのローラを有してもよく、それらのローラは、成形組立体が下方に移動するときに所定の位置に到達するまでに、それぞれの閉位置へハーフシェルを移動させるように設計されたそれぞれのカムと共働するものである。
【0019】
各ハーフシェルは、C字形状の横断面を有し、メインウォールと、メインウォールのそれぞれの両側の端縁部からパッケージング材料のチューブの軸に向かって突出する2つの平行な側方フラップとを一体的に備える。
【0020】
閉位置では、メインウォールは、チューブ軸の両側に位置し、互いに対して平行であり、チューブのそれぞれの第1の部分と共働する。
【0021】
閉位置では、一方のハーフシェルのフラップは、チューブのそれぞれの第2の部分と共働して、成形されるパックの容積を完全に制御し、関連するメインウォールの反対側では、もう一方のハーフシェル上の対応するフラップに面する。
【0022】
最後に、パッケージングユニットは、チューブのそれぞれの側に配置された1対の固定されたカム組立体を備える。
【0023】
このカム組立体は、第1のジョーおよび第2のジョーによって支持されるそれぞれのローラと、転動する方式で共働する。
【0024】
カム組立体の輪郭は、それぞれの復帰ブランチおよび動作ブランチに沿って第1のジョーおよび第2のジョーを移動させ、材料にかかる不所望な応力を防止するために、第1のジョーおよび第2のジョーによって予定された様々な位置の間の遷移を確実に最も平滑にするように設計される。
【0025】
カム組立体は、チューブの形成の完了後に、ハーフシェルがチューブの前進方向に対して平行に進行するとき、閉位置から開位置へとハーフシェルを変位させるように付形されている。
【0026】
このようにして、切断およびシールされたパックは、パッケージングユニットの下部領域にチューブの前進方向に沿って配置されたアウトレットコンベヤに向かって、重力の作用下で下降する。
【0027】
全体としては良好に機能するが、説明したタイプのパッケージングユニットは依然として、さらなる改善の余地を残している。
【0028】
具体的には、成形済みパックのパッケージング材料が、すぐ上流側の成形中のパックを成形するように予定されたパッケージング材料に粘着し、それによって2つの連続するパックの間に連絡橋を形成し得るというリスクが存在することを本出願人は見出している。
【0029】
その結果、重力の作用では、適切で反復可能でかつ正確なパックの分離を、したがってアウトレットコンベヤに向かうパックの輸送を保証できないというリスクが存在する。
【0030】
パックの分離の、したがってアウトレットコンベヤに向かう成形済みパックの輸送の反復性および正確さを改善する必要性が産業界で認識されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0031】
【特許文献1】欧州特許第0887265号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0032】
したがって、本発明の目的は、上で確認したニーズのうちの少なくとも1つを満たす、パッケージング材料のチューブから出発して流動性食品用の複数のシールパックを成形するための成形組立体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0033】
本発明によれば、請求項1に記載のパッケージング材料のチューブから出発して流動性食品用の複数のシールパックを成形するための成形組立体が提供される。
【0034】
本発明はまた、請求項10に記載の、パッケージング材料のチューブから出発して流動性食品用の複数のシールパックを成形するための方法に関する。
【0035】
本発明の実施形態の好ましい非限定的な一実施形態について、単に一例として、添付の図面を参照しながら説明することにする。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明による1対の成形組立体を備える複数のシールパッケージを成形するためのパッケージングユニットの正面図である。
図2】明確にするために一部を取り除いて、図1のパッケージングユニットの第1の構成要素を拡大図で示している。
図3】明確にするために一部を取り除いて、図1のパッケージングユニットのさらなる構成要素を拡大斜視図で示している。
図4】明確にするために一部を取り除いた、図1図3のパッケージングユニットの頂面図である。
図5】明確にするために一部を取り除いた、図1図4のパッケージングユニットの異なる動作位置の概略図である。
図6図1図5の成形組立体の拡大斜視図である。
図7図1図6のパッケージングユニットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
図1図7を参照すると、参照符号1は、シートパッケージング材料のチューブ2から、殺菌ミルクまたはフルーツジュースなどの流動性食品のシールパック3を製造するためのパッケージングユニットを全体として示している。
【0038】
このパッケージング材料は、多層構造(図示せず)を有し、熱融着プラスチック材料、たとえばポリエチレンの各層で両面を被覆された、繊維質材料、通常は紙の層を備えている。
【0039】
UHTミルクなど、長期保存製品用のアセプティックパッケージの場合、パッケージング材料はまた、気体および光遮断性材料、たとえばアルミニウム箔またはエチレンビニルアルコール(EVOH)フィルムの層を備え、その層は、熱融着プラスチック材料の層上に重ね合わされ、次いで、最終的に食品と接触するパッケージに内面を形成する熱融着プラスチック材料の別の層で被覆される。
【0040】
チューブ2は、既知の方式で、熱融着シート材料のウェブ(図示せず)を縦方向に折り曲げ、シールすることによって形成され、滅菌または滅菌処理された食品をパイプ(図示せず)によって充填されて包装され、軸Aを有する垂直経路に沿って、不図示の既知の方式で供給される。
【0041】
軸Aは図示の実施形態において鉛直である。
【0042】
以下を確認することも可能であり、すなわち、
- 方向Bは、軸Aに直交し、図示の実施形態において水平であり、
- 方向Cは、軸Aと方向Bの両方に直交し、図示の実施形態において水平である。
【0043】
さらに詳細には、ユニット1は、
- 軸Aに対してそれぞれ側方側に配列され、方向Bに沿って互いに対して離間されており、互いに離間されたいくつかのピローパック3を成形するように、チューブ2と相互作用するように適合された1対の成形組立体10a、10bと、
- 成形組立体10a、10bの下方に配列され、方向Bに沿って軸Aから食い違い交差にされ、成形組立体10bから排出された成形済みパック3を受容するように適合されたアウトレットコンベヤ11と、を備えている。
【0044】
成形組立体10a、10bは、チューブ2と相互作用してチューブ2を等しく離間した横断面においてヒートシールし、軸Aに対して横方向に横断シーリングバンドによってチューブ2に連結されたいくつかのピローパック3(図1)を成形する。
【0045】
さらに、成形組立体10a、10bは、ピローパック3を互いから分離するために、チューブ2と相互作用してそれぞれのシーリングバンドに沿ってピローパック3を切断する。
【0046】
アウトレットコンベヤ11は、不図示の折り曲げユニットに向かってパック3を搬送し、この折り曲げユニットにおいてパック3は、対応する不図示のパッケージへと折り曲げられる。
【0047】
成形組立体10aは実質的に、
- 互いに対して方向Cに沿って離間した複数の、図示の実施形態では2つのトラック13aを画定するフレーム12aと、
- 互いに対して連続しかつ近接する複数のキャリッジ14a'、15a、14aのグループと、を備えている。
【0048】
成形組立体10bは実質的に、
- 互いに対して方向Cに沿って離間した複数の、図示の実施形態では2つのトラック13bを画定するフレーム12bと、
- 互いに対して連続しかつ近接する複数のキャリッジ14b'、15b、14bのグループと、を備えている。
【0049】
各フレーム12a、12bは、
- 軸Aに対して平行であり、図示の実施形態では鉛直である各平面上に存在する、互いに反対側にある2つの卵形の平面状端部表面16a、16bと、
- 軸Aに直交する方向Bに沿って表面16a、16bの間に延びる曲線状連続表面17a、17bと、を備えている。
【0050】
さらに、各トラック13a、13bは(図3)、
- 軸Aに対して平行に延び、チューブ2に面する直線状部分18a、18bと、
- 軸Aに対して平行に延び、それぞれの部分18a、18bの反対側にある直線状部分19a、19bと、
- 各部分18a、18bと19a、19bとの間に挿入された1対の曲線状部分20a、20bと、を備えている。
【0051】
成形組立体10aの各キャリッジ14a、14a'は、成形組立体10bの対応するキャリッジ14b、14b'に関係付けられる。
【0052】
まったく同じ方式で、成形組立体10aの各キャリッジ15aは対応するキャリッジ15bに関係付けられる。
【0053】
対応するキャリッジ14a、14b(または14a'、14b')の各対と直前および直後のキャリッジ15a、15bの対は、関連するパック3を成形およびシールする。
【0054】
以下の本発明の説明では、対応するキャリッジ14a'、15b、14aの1つのグループおよび対応するキャリッジ14b'、15b、15aのそれぞれのグループについてのみ説明され、すべてのキャリッジ14a'、14b';15a、15b;14a、14bは互いに同一である。
【0055】
各キャリッジ14a'、14aおよび対応するキャリッジ14b'、14bは、それぞれのハーフシェル21a'、21a;21b'、21bを備えている。
【0056】
具体的には、ハーフシェル21a、21b;21a'、21b'はC字形状の横断面を有し、
- メインウォール28と、
- ウォール28のそれぞれの両側の縁部から軸Aに向かってウォール28から突出し、それぞれの軸を中心としてウォール28のそれぞれの両側の縁部にヒンジ留めされた1対の側方フラップ29と、を備えている(図2図4および図6)。
【0057】
キャリッジ15bは、シーリング要素22bと、引抜き式切断要素23bとを備えている。
【0058】
対応するキャリッジ15aは、相手側シーリング要素22aと、不図示のシートとを備えており、そのシートは、切断要素23bが引き抜かれるときに切断要素23bを受容するように適合されている。
【0059】
図示の実施形態では、シーリング要素22bは加熱要素である。相手側シーリング要素22aは、要求される圧力まで、チューブ2を握持するのに必要な機械的支持を与えるエラストマー材料から作られている。
【0060】
キャリッジ14a'、14b';14a、14bおよびキャリッジ15a、15bは、互いに対して独立に、それぞれのトラック13a、13b上で自己移動可能である。
【0061】
このようにして、成形組立体10aのハーフシェル21a'、21aおよび相手側シーリング要素22aは互いから独立に移動可能である。
【0062】
ハーフシェル21b';21bおよびシーリング要素22bは互いから独立に移動可能である。
【0063】
特に図1および図5を参照すると、ハーフシェル21a'、21b';21a、21b、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bは、環状のエンドレス経路P、Qに沿ってそれぞれのキャリッジ14a'、14b';14a、14b;15a、15bによって駆動される。
【0064】
具体的には、キャリッジ14a'、14b';15a、15b;14a、14bの前進方向に従って経路P、Qに沿って進んで、キャリッジ14a'、14b'は、キャリッジ15a、15bの上流側に配列され、キャリッジ15a、15bはキャリッジ14a、14bの上流側に配列される。
【0065】
経路P、Qは、キャリッジ14a'、14a;14b'、14b;15a、15b(図1に示す)の前進方向に沿って進んで、
- ハーフシェル21a'、21b';21a、21b、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bが軸Aに対して平行に下向きに移動し、チューブ2のそれぞれ両側に配置される動作ブランチP1、Q1と、
- ハーフシェル21a'、21b';21a、21b、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bが次に軸Aから離れて移動し、チューブ2の反対側で軸Aに対して平行に上向きに移動し、再び軸Aに向かって移動する復帰ブランチP2、Q2と、を備えている。
【0066】
さらに詳細には、ハーフシェル21a'、21b';21a、21b、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bは、それぞれのキャリッジ14a'、14b'、14a、14b;15a、15bが関連するトラック13a、13bのそれぞれの直線状部分18a、18bに沿って移動するとき、動作ブランチP1、Q1に沿って駆動される。
【0067】
相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bは、それぞれのキャリッジ15a、15bが関連するトラック13a、13bのそれぞれの直線状部分19a、19bおよび曲線状部分20a、20bに沿って移動するとき、復帰ブランチP2、Q2に沿って駆動される。
【0068】
経路P、Qのそれぞれの動作ブランチP1、Q1に沿ってそれぞれのキャリッジ14a'、14a、14b';14bによって駆動されるとき、ハーフシェル21a'、21b'は、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bの上に、またそれぞれのハーフシェル21a、21bの上に配置される。
【0069】
さらに、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bは、それぞれのハーフシェル21a、21bの上に配置される。
【0070】
経路P、Qのそれぞれの動作ブランチP1、Q1に沿ってそれぞれのキャリッジ14a'、14b';14a、14bによって駆動されるとき、ハーフシェル21a'、21b';21a、21b、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bは、方向B(図5)に対して平行に、
- それらがパック3の成形中にはチューブ2と、チューブ2の成形後は成形済みパック3と共働するそれぞれの閉位置と、
- それらがチューブ2から取り外されるそれぞれの開位置との間で、前後に周期的に移動される。
【0071】
換言すれば、ハーフシェル21a'、21b';21a、21bならびに相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bの、それぞれの開位置と閉位置との間における方向Bに沿った移動は、動作ブランチP1、Q1に沿った移動に重ね合わされる。
【0072】
ハーフシェル21a'、21b';21a、21bがともにそれぞれの閉位置にあるとき、それらは、実質的に平行六面体の空洞(図1図4および図5)を画定し、したがって成形中の関連するパック3の容積を制御する。
【0073】
具体的には、ハーフシェル21a'、21b';21a、21bがそれぞれの閉位置にあるとき、それぞれのウォール28は軸Aの両側に位置し、互いに対して平行であり、チューブ2と共働する。閉位置では、一方のハーフシェル21a'、21b';21a、21bのフラップ29は、チューブ2と共働して成形中のパック3の容積を完全に制御し、もう一方のハーフシェル21a'、21b';21a、21bのフラップ29に面し、それぞれのウォール28に対して実質的に直交する。
【0074】
それとは逆に、ハーフシェル21a'、21b';21a、21bがそれぞれの開位置にあるとき、ウォール28はチューブ2から分離され、ウォール29は関連するウォール28からそれる。
【0075】
相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bがそれぞれの閉位置にあるとき、それらは、パック3の横断シーリングバンドを形成するためにチューブをヒートシールする。
【0076】
それと同時に、成形済みパック3を互いから分離するために、切断要素23bが引き抜かれる。
【0077】
経路P、Qの動作ブランチP1、Q1に沿って、
- まず、ハーフシェル21a'、21b'がそれぞれの閉位置に到達し、
- 次いで、ハーフシェル21a、21bがそれぞれの閉位置に到達し、
- 最後に、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bがそれぞれの閉位置に到達する。
【0078】
さらに、ハーフシェル21a'、21b';21a、21bは、対応する相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bがそれぞれの閉位置に到達するまで、軸Aに対して平行な特定の長さにわたってそれぞれの閉位置に残留する。
【0079】
特に図1および図5を参照すると、経路P、Qの各動作ブランチP1、Q1は、キャリッジ14a'、14b';15a、15b;14a、15aの前進方向に従って進んで、
- ハーフシェル21a'、21b';21a、21bの両方、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bがそれぞれの開位置にあるそれぞれの初期部分31a、31bと、
- ハーフシェル21a、21bがそれぞれの閉位置にあり、ハーフシェル21a'、21b'、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bが依然としてそれぞれの開位置にあるそれぞれの部分30a、30bと、
- ハーフシェル21a、21bが依然としてそれぞれの閉位置にあり、ハーフシェル21a'、21b'がそれぞれの閉位置にあり、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bが依然としてそれぞれの開位置にあるそれぞれの部分32a、32bと、
- ハーフシェル21a、21bの両方、ハーフシェル21a'、21b'の両方、シーリング要素22bおよび相手側シーリング要素22aがそれぞれの閉位置にあるそれぞれの部分33a、33bと、
- ハーフシェル21aがそれぞれの開位置にあり、ハーフシェル21bがそれぞれの閉位置にあり、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bがそれぞれの開位置にあるそれぞれの最終部分34a、34bと、を備えている。
【0080】
部分30a、30bおよび部分31a、31bに沿って、チューブ2はハーフシェル21a、21bによって拘束される一方で、相手側シーリング要素22aとシーリング要素22bは依然としてそれぞれの開位置にある。したがって、ハーフシェル21a'、21b'は、パック3が相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bによってシールされる前にパック3の折り曲げを完了するために、ハーフシェル21a、21bに向かって関連する部分P1、Q1に沿って移動するように制御され得る。
【0081】
部分33a、33bに沿って、シーリング要素22bと相手側シーリング要素22aはそれぞれの閉位置に到達し、そこでそれらはチューブ2をヒートシールし、パック3の横断シーリングバンドを形成する。その一方で、ハーフシェル21a'、21b';21a、21bは、それぞれのパック3の容積を制御するために、成形中のそれぞれのパック3と共働し、切断要素23bは、横断シーリングバンドに沿って成形済みパック3を切断するように引き抜かれる。
【0082】
さらに、復帰ブランチP2は、キャリッジ14a、15aの前進方向に従って進んで、部分35aを備え、部分35aは部分34aに近接し、部分35aに沿ってハーフシェル21a'、21aと相手側シーリング要素22aがそれぞれの開位置にある。
【0083】
有利には、ハーフシェル21bは、軸Aに対して食い違い交差の位置でパック3を握持し、パック3を搬送するために、復帰ブランチQ2の部分35bに沿って閉位置にあり、軸Aに対して食い違い交差の位置でコンベヤ11上で成形済みパック3を排出するために、動作ブランチQ1の部分34bの反対側の部分35bの端部36において開位置に移動する。
【0084】
部分35bは、軸Aに沿って進んで、アウトレットコンベヤ11に重なり合う。
【0085】
部分35bは、成形済みパック3をコンベヤ11上で方向Bおよび同じコンベヤ11に正接する方向にスムーズに解放するように、端部36bにおいて、方向Bにまたコンベヤ11に正接する。
【0086】
キャリッジ14a'、14b';14a、14bは、
- 方向Cに対して平行に延びるモータ要素40と、
- 要素40の一方の側で横方向に突出し、要素40に堅固に固定されたアーム41と、
- ガイド43に沿って、アーム41に対して方向Bに沿って移動可能であるプレート42と、
- 方向Bに対して平行にガイド(不図示)に沿って、プレート42に対して移動可能であるプレート44と、を実質的に備えている(図2図4および図6)。
【0087】
モータ要素40は、両側の軸方向端部に1対のホイール39を設けられたバーを備え、ホイール39は、関連トラック13a、13bによって画定された関連するエンドレススロットの内側で転動する。
【0088】
図示の実施形態では、ホイール39は、方向Cに対して平行に、その関連する軸を中心として回転する。
【0089】
モータ要素40は、図示の実施形態では、磁場発生源55(図3および図6)に磁気的に結合されており、磁場発生源55は、キャリッジ14a'、14b'、14a、14bがトラック13a、13bに沿って自己移動可能となるように、それぞれの表面17a、17bによって固定位置で支持されている。
【0090】
プレート42は、その一方の側ではハーフシェル21a'、21b';21a、21bのウォール28に固定されており、もう一方の側では1対のローラ46(図4)を備えている。
【0091】
プレート44は、ローラ46の側ではローラ47を備え、ハーフシェル21a'、21b';21a、21bの側ではクロスバー48に固定されている。
【0092】
ローラ47が方向Cに沿ってローラ46の間に介在している。
【0093】
ローラ46およびローラ47は、方向Cに対して平行に、その関連する軸を中心として転動する。
【0094】
クロスバー48は、アーム41に対して平行であり、アーム41に対して傾斜した1対の両側スロット49(図4)を画定している。
【0095】
スロット49は、ハーフシェル21a'、21b';21a、21bのそれぞれのフラップ29に連結された関係するローラ50によってスライド可能に係合されている。
【0096】
キャリッジ15a、15bは、
- 方向Cに対して平行に延びるモータ要素60と、
- 要素60の一方の側で横方向に突出し、要素60に堅固に固定されたアーム61と、
- ガイド63に沿ってアーム61に対して、方向Bに沿って移動可能であり、軸Aの側、すなわちチューブ2の側で関連するシーリング要素22bまたは相手側シーリング要素22aを支持するプレート62と、を実質的に備えている(図2および図6)。
【0097】
モータ要素60は、その両側の軸方向端部に1対のホイール64を設けられたバーを備え、ホイール39は、関連するトラック13a、13bによって画定された関連するエンドレススロットの内側で転動する。
【0098】
図示の実施形態では、ホイール64は、方向Cに対して平行に、その関連する軸を中心として回転する。
【0099】
モータ要素60は、図示の実施形態では、磁場発生源55(図3および図6)に磁気的に結合されており、磁場発生源55は、キャリッジ15a、15bがトラック13a、13bに沿って自己移動可能となるように、それぞれの表面17a、17bによって固定位置で支持されている。
【0100】
プレート62は、その一方の側ではシーリング要素22bまたは相手側シーリング要素22aに固定されており、もう一方の側では1対のローラ65を備えている。
【0101】
ローラ46およびローラ47が方向Cに沿ってローラ65の間に介在している。
【0102】
各成形組立体10a、10bは、端部表面16bに対して端部表面16aの反対側に配置された関連するカム組立体70a、70bをさらに備えている(図2図4)。
【0103】
各カム組立体70a、70bは、
- 経路P、Qの動作ブランチP1、Q1に沿って移動するキャリッジ14a'、14b';14a、14bのローラ46と転動接触する1対のカム表面71a、71bと、
- 経路P、Qの動作ブランチP1、Q1に沿って移動するキャリッジ14a'、14b';14a、14bのローラ47と転動接触するカム表面72a、72bと、
- 経路P、Qの動作ブランチP1、Q1に沿って移動するキャリッジ15a、15bのローラ65と転動接触する1対のカム表面73と、を備えている。
【0104】
カム表面73は、経路P、Qの動作ブランチP1、Q1に対応して延びている。
【0105】
カム表面71a、71bおよびカム表面72a、72bは、経路P、Qの動作ブランチP1、Q1および復帰ブランチQ2の初期部分35bに対応して延びている(図6)。
【0106】
カム表面72a、72bは、カム表面71a、71bの間に介在している。
【0107】
カム表面71a、71bおよびカム表面72a、72bは、カム表面73の間に介在している。
【0108】
カム表面71a、72aおよびカム表面71b、72bは、軸Aから異なる距離で延び、ハーフシェル21a'、21b';21a、21bが、
- 動作ブランチP1、Q1のそれぞれの部分31a、31bに沿って依然としてそれぞれの開位置にあり、
- それぞれの動作ブランチP1、Q1のそれぞれの部分32a、32b;33a、33bに沿って、それぞれの閉位置に配置されるような方式で付形されている。
【0109】
さらに、カム表面71a、72aは、ハーフシェル21a'、21aが動作ブランチP1の部分34aに沿って開位置に配置されるような方式で付形されている。
【0110】
カム表面71b、72bは特に、
- 軸Aに対して平行にある長さを有し、動作ブランチQ1の部分34bに沿って、また復帰ブランチQ2の初期部分35bに沿ってハーフシェル21b'、21bを閉位置に保つように付形されたそれぞれの主要部分75と、
- 経路Qに沿ってキャリッジ15a、15bの前進方向に従って進んで、軸Aからの距離を増しながらそれぞれの主要部分75のところで延び、復帰ブランチQ2の初期部分35bに沿ってハーフシェル21bを閉位置に保つように、また初期部分35bの端部36bにおいてハーフシェル21bを開位置に変位させるように付形されたそれぞれの端部部分76と、を備えている(図3および図6)。
【0111】
コンベヤ11は、
- 端部36bにおいてハーフシェル21bによって排出されるパック3を、重力の作用下で受容するインレットステーション85と、
- ステーション85の反対にあり、不図示の折り曲げユニットに供給するアウトレットステーション(図示せず)と、
- インレットステーション85からアウトレットステーションへと方向Bに対して平行に延び、端部36bにおいて部分35bと正接する動作ブランチ87と、を備えている(図7)。
【0112】
図示の実施形態では、コンベヤ11はベルトコンベヤである。
【0113】
使用中、図1に矢印で示すように、チューブ2は軸Aに沿って前進され、キャリッジ14a'、15a、14a、および14b'、15b、14bは、トラック13a、13bに沿って互いに対して独立に前進する。
【0114】
具体的には、キャリッジ14a'、15a、14aおよび14b'、15b、14bは、それぞれの経路P、Qに沿ってトラック13a;13b上で自己移動可能である。
【0115】
ユニット1の動作について、以下では、キャリッジ14a'、14b、14aの1つのグループのみと、対応するキャリッジ15a'、15b、15aの1つのグループのみを参照して、また、それぞれのキャリッジ14a'、14b'、15a、15b;14a、14bによって支持されるハーフシェル21a'、21b'、シーリング要素22bおよび相手側シーリング要素22a、ならびにハーフシェル21a、21bを使用することによって成形される1つのパック3のみを参照して説明する。
【0116】
キャリッジ14a'、14b';15a、15b;14a、14bは、まず、それぞれの経路P、Qのそれぞれの復帰ブランチP2、Q2に沿って、次いでそれぞれの経路P、Qのそれぞれの動作ブランチP1、Q1に沿って移動する。
【0117】
キャリッジ14a'、14b';14a、14bが動作ブランチP1、Q1に沿って移動するとき、それぞれのハーフシェル21a'、21b';21a、21bは、方向Bに対して平行に、それぞれの開位置とそれぞれの閉位置との間で前後に移動する。
【0118】
まったく同じように、キャリッジ15a、15bが動作ブランチP1、Q1に沿って移動するとき、それぞれの相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bは、方向Bに対して平行に、それぞれの開位置とそれぞれの閉位置との間で前後に移動する。
【0119】
具体的には、動作ブランチP1、Q1に沿って、ハーフシェル21a'、21b'は、相手側シーリング要素21aおよびシーリング要素21bの上に配置され、これらは次いでハーフシェル21a、21bの上に配置される。
【0120】
部分31a、31bに沿って、ハーフシェル21a'、21b';21a、21b、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bが、それぞれの動作ブランチP1、Q1のそれぞれの部分31a、31bに沿ってそれぞれの開位置にある位置から出発して、ユニット1の動作についてこれから説明する。
【0121】
この状況では、ハーフシェル21a'、21b'、21a、21b、相手側シーリング要素22aおよび相手側シーリング要素22bは、チューブ2から分離される。さらに、ハーフシェル21a、21bのフラップ29は、後者から軸Aに向かって進んで、ウォール28からそれる。
【0122】
それぞれの動作ブランチP1、Q1の部分30a、30bに沿って、ハーフシェル21a、21bがそれぞれの閉位置にある一方で、ハーフシェル21a'、21b'、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bは依然としてそれぞれの開位置にある。
【0123】
それぞれの動作ブランチP1、Q1の部分32a、32bに沿って、ハーフシェル21a、21bは依然としてそれぞれの閉位置にあるのに対して、ハーフシェル21a'、21b'はそれぞれの閉位置に到達する。その一方で、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bは依然としてそれぞれの開位置にある。
【0124】
さらに、部分32a、32bに沿って、チューブ2は、シーリング要素22bおよび相手側シーリング要素22aが依然としてそれぞれの開位置にある状態で、ボトムの位置に配置されたハーフシェル21a、21bによって拘束され、トップの位置に配列されたハーフシェル21a'、21b'によってハーフシェル21a、21bに向かって移動される。
【0125】
したがって、ハーフシェル21a'、21bの作用は、パック3の折り曲げを完了する上で効果的である。
【0126】
それぞれの動作ブランチP1、Q1の部分33a、33bに沿って、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bは、ハーフシェル21a'、21b';21a、21bが依然としてそれぞれの閉位置に保たれている状態で閉位置にある。
【0127】
したがって、両側のハーフシェル21a'、21b';21a、21bのフラップ29は互いに面し、パック3を成形するように予定されたチューブ2の一部分を収容する平行六面体の空洞を画定する。
【0128】
チューブ2上に繰り返し印刷される画像に対して所望のエリアにパック3の横断シーリングバンドを形成するために、シーリング要素22bが作動されて、その所望のシーリングエリアでチューブ2をヒートシールする。
【0129】
横断シーリングバンドのシーリングの間、ハーフシェル21a'、21b';21a、21bはパック3の容積を制御する。
【0130】
さらに、パック3の横断シーリングバンドを切断するため、チューブ2の残りの部分からパック3を分離するために、切断要素23bがシートと係合するまで引き抜かれる。
【0131】
部分34a、34bに沿って、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bはそれぞれの開位置にあり、ハーフシェル21a'、21aは開位置にある一方で、ハーフシェル21b'、21bは依然として閉位置にある。
【0132】
結果として、成形されシールされ切断されたパック3がハーフシェル21bによって握持および保持される。
【0133】
トラック13bに沿ったキャリッジ14bのさらなる移動は、経路Q1の初期部分35bに沿ったハーフシェル21bの対応する移動を引き起こす。
【0134】
ハーフシェル21bがQ1の部分35bの端部36bに到達すると、ハーフシェル21bは、閉位置から開位置へと移動され、したがってコンベヤ11のインレットステーション85上で方向Bに正接する方向にパック3を解放し、このインレットステーション85はパック3を不図示の折り曲げユニットに供給する。
【0135】
それぞれの開位置と閉位置との間におけるハーフシェル21a'、21b';21a、21bの移動は、それぞれのカム表面71a、71b;72a、72b上でのキャリッジ14a、14bのローラ46、47の転動によって決定される。
【0136】
この移動については、キャリッジ14a、14bが動作ブランチP1、Q1のそれぞれの部分31a、31bに沿って移動するときの、ハーフシェル21a'、21b';21a、21bの開位置から出発して説明する。
【0137】
カム表面71a、71b上でのローラ46の転動移動により、プレート42は、それぞれのモータ要素40およびそれぞれのアーム41に対して、それぞれのガイド43に沿って軸Aおよびチューブ2に向かって移動する。
【0138】
その結果、プレート42は方向Bに対して平行に移動し、したがって、ウォール28がチューブ2に接触する位置までチューブ2に向かって、関連するすべてのハーフシェル21a'、12b';21a、21bを変位させることになる。
【0139】
次いで、関連するカム表面72a、72b上でのローラ47の転動移動は、軸Aに向かって、不図示のガイド上で、方向Bに対して平行な対応するプレート42に対して、関連するプレート44を移動させることになる。
【0140】
その結果、スロット49は軸Aに向かって移動して、チューブ2に向かって進んでウォール28に対してそれる位置から、ウォール28に直交し、チューブ2またはシール済みのパック3を握持する位置に到達するまで、ローラ50およびフラップ29を回転させる。
【0141】
この段階において、ハーフシェル21a'、21b';21a、21bはそれぞれの閉位置に配置される。
【0142】
それぞれの閉位置からそれぞれの開位置へのハーフシェル21a'、21b';21a、21bの移動は、まずそれぞれのプレート44がそれぞれのプレート42から離れて移動し、方向Bに対して平行なそれぞれの不図示のガイド上でスライドするという事実によって決定される。このようにして、フラップ29は、ウォール28から軸Aに向かって進んで、それぞれのウォール28からそれる位置にまで再び回転する。
【0143】
ハーフシェル21a'、21b';21a、21bの移動は、プレート42がチューブ2から離れて移動し、関連するアーム41に対して、関連するガイド43に沿って方向Bに対して平行にスライドするという事実によって完了される。
【0144】
それぞれの閉位置に向かうハーフシェル21a'、21b';21a、21bのこれらの移動は、プレート42およびプレート44に作用する不図示のばねによって容易化される。
【0145】
このようにして、すべてのハーフシェル21a'、21b'、21a、21bが、再びそれぞれの開位置に到達するまで、チューブ2から離れて移動される。
【0146】
それぞれの開位置と閉位置との間における相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bの移動は、それぞれのカム表面73上でのキャリッジ14a、14bのローラ65の転動によって決定される。
【0147】
その移動について、それぞれのキャリッジ15a、15bがそれぞれの動作ブランチP1、Q1に沿って移動するときの、相手側シーリング要素22aおよびシーリング要素22bの開位置から出発して説明する。
【0148】
それぞれのカム表面73上でのローラ65の転動により、プレート62は、パック3の横断シーリングバンドを形成するために、所望の位置でチューブ2と接触するまで、アーム61およびモータ要素60に対して、方向Bに対して平行にチューブ2に向かって、それぞれのガイド63に沿って移動する。
【0149】
この段階において、シーリング要素22bおよび相手側シーリング要素22aは、それぞれの閉位置に配置される。
【0150】
それぞれの閉位置からそれぞれの開位置へのシーリング要素22bおよび相手側シーリング要素22aの移動は、プレート62が、それぞれのガイド63に沿って方向Bに対して平行に、チューブ2の反対側で再び移動するという事実によって決定される。
【0151】
この移動は、プレート62に作用する不図示のばねによって容易化される。
【0152】
成形組立体10a、10bおよび本発明による方法の利点は上記の説明から明らかとなろう。
【0153】
ハーフシェル21bは、軸Aからそれる経路Qの部分Q2の部分34bに沿ってそれぞれの閉位置に維持され、パック3をコンベヤ11上に排出するように、端部36bにおいてそれぞれの開位置に変位される。
【0154】
このようにして、2つの連続する切断およびシールされたパック3の間に連絡橋が存在しても、ハーフシェル21bの移動によって、連続するシールされたパック3が分離され、したがって分離されたパック2がコンベヤ11に適切に搬送されることが確実となる。
【0155】
このようにして、既知の解決策に対し、パック3をコンベヤ11へと分離および供給する際のより高度な精度および反復性が達成されるが、これは実質的に重力の作用を利用している。
【0156】
明らかに、しかしながら、添付の特許請求の範囲で定義される範囲から逸脱することなく、本明細書で説明および図示した成形組立体10a、10bおよび方法に対して変更がなされ得る。
【0157】
具体的には、成形組立体10a、10bは、キャリッジ14a、14b;15a、15bの代わりに、特許文献1に示されているタイプのチェーンコンベヤを備え得る。
【符号の説明】
【0158】
2 チューブ
3 シールパック
10a 成形組立体
10b 成形組立体
14a キャリッジ
21a ハーフシェル
22a 相手側シーリング要素
22b シーリング要素
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7