特許第6353274号(P6353274)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6353274
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】電子デバイス用ガスケット
(51)【国際特許分類】
   H01G 9/20 20060101AFI20180625BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20180625BHJP
   H05B 33/04 20060101ALI20180625BHJP
【FI】
   H01G9/20 303C
   H01G9/20 303B
   H01G9/20 303A
   H05B33/14 A
   H05B33/04
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-106922(P2014-106922)
(22)【出願日】2014年5月23日
(65)【公開番号】特開2015-222785(P2015-222785A)
(43)【公開日】2015年12月10日
【審査請求日】2017年4月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004385
【氏名又は名称】NOK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100071205
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100179970
【弁理士】
【氏名又は名称】桐山 大
(72)【発明者】
【氏名】由井 元
(72)【発明者】
【氏名】山田 武司
【審査官】 菊地 リチャード平八郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−135384(JP,A)
【文献】 特開2006−236788(JP,A)
【文献】 特表2005−516369(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0143423(US,A1)
【文献】 特開2006−100068(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/144898(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0120520(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0266955(US,A1)
【文献】 特表2002−536805(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 9/20
H05B 33/04
H01M 2/08
H01L 51/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向配置される一対の基板の間に介装されるガスケット本体部と、このガスケット本体部の外周に連続して前記ガスケット本体部より厚肉に形成されるタブ部とを有する電子デバイス用ガスケットを用いて、封入物質を封入した状態で前記タブ部の内周に前記一対の基板を嵌め込み、それらの内面外周部に前記ガスケット本体部の厚み方向の両面を密接させて介装する工程と、
前記タブ部を前記ガスケット本体から切除する工程と、
を備えることを特徴とする電子デバイス用ガスケットの取り扱い方法。
【請求項2】
前記タブ部を前記ガスケット本体から切除する工程は、
前記タブ部を前記基板の厚さ方向へ引っ張り、前記ガスケット本体部と前記タブ部との間に形成された前記ガスケット本体部及び前記タブ部より薄肉の易切断部を切断する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子デバイス用ガスケットの取り扱い方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板間に電解質等の封入物質を介在させて封止した構造の電子デバイスの封止技術に係り、例えば色素増感型太陽電池の対向電極間の電解質や有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイの対向基板間の封入ガスの封止手段として適用可能なガスケットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
色素増感型太陽電池は、シリコン(Si)のpn接合型の太陽電池に比較して製造コストが安いという利点がある。この種の色素増感型太陽電池は、2枚の電極基板間に液状又はゲル状の電解質が封入された構造を有するため、この電解液を封止するUV硬化型接着剤やガスケットによる封止性能及び電解質に対する耐性の向上が、色素増感型太陽電池の信頼性や耐久性において重要である。
【0003】
詳しくは、色素増感型太陽電池は、図7にその基本構造の一例を示すように、互いに対向配置された一対の透明基板101,102を有し、この透明基板101,102間の外周部がシール材103で密閉され、一方の透明基板101における他方の透明基板102との対向面に透明な導電膜からなる透明電極104が形成されており、この透明電極104に光増感色素105bを吸着させた酸化チタン(TiO)粒子105aからなる多孔質半導体層105が設けられ、他方の透明基板102における一方の透明基板101との対向面に透明な導電膜及び触媒層からなる対向電極106が形成されており、前記多孔質半導体層105と対向電極106の間にシール材103によって画成された密閉隙間には、例えばヨウ素及びヨウ化物を含有する液状又はゲル状の電解質107が封入されている。
【0004】
この種の色素増感型太陽電池は、次のような動作によって発電するものである。まず透明基板101に太陽光などの光が当たると、光増感色素105bが光を吸収することにより励起状態となって電子eを放出し、放出された電子eは酸化チタン粒子105aを経て透明電極104へ移動し、さらに外部負荷Rを経由して、対向電極106に達する。一方、電子eを放出することにより酸化した光増感色素105bは、電解質107中のヨウ化物イオンIから電子eを受け取ることによって元の状態に戻り、これによってヨウ化物イオンIが酸化された三ヨウ化物イオンIは、対向電極106まで拡散してここで対向電極106から電子eを受け取ることによって還元され、ヨウ化物イオンIとなる。還元されたヨウ化物イオンIは、光増感色素105bによって再び酸化されることになる。そしてこのような酸化・還元の繰り返しによって外部負荷Rを電流が流れるのである。
【0005】
電解質107を封止するシール材103としては、従来、UV硬化型接着剤あるいは熱硬化型接着剤などの接着剤を用いること(下記の特許文献1参照)、及びゴム系材料からなるガスケットを用いること(下記の特許文献2参照)が知られている。
【0006】
しかしながら、シール材103が接着剤からなるものは、長期にわたって電解質107と接触することにより、膨潤したり劣化したりして封止性が低下するおそれがあり、その結果、電解質107が漏れたり、また、外部から透過した水蒸気によって電解質107が劣化したりすると、光電変換効率が低下するばかりか、色素増感型太陽電池の信頼性と耐久性が著しく低下するおそれがある。
【0007】
また、シール材103として、ゴム系材料からなるガスケットを用いる場合は、電解質107により膨潤したり劣化したりすることはないが、ゴム系材料は水蒸気の透過による電解質107の劣化を防止することができないおそれがある。このため、ラバーオンリーのガスケットにおいて水蒸気の低透過性を実現するには、このガスケットを可及的に薄肉化する必要がある。ところがガスケットを薄肉化することによって剛性が低下することから、ハンドリング性が悪く、装着の際の位置決め作業が困難になり、静電気によって基板にくっついてしまいやすく、装着過程でガスケットのシール面を傷つけてしまうおそれもある。
【0008】
また、ハンドリング性を向上させる技術としては、ゴム系材料からなるガスケットを補強用の合成樹脂フィルムに一体成形すること(下記の特許文献2参照)が知られている。しかしながらこの場合は、ゴム系材料のほかに合成樹脂フィルムが必要になることで、製造コストが上昇する問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−087684号公報
【特許文献2】特開2006−202681号公報
【特許文献3】特開平10−310163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、色素増感型太陽電池などの電子デバイスに用いられるガスケットの取り扱い方法において、装着作業性を向上させると共に、安定したシール性を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る電子デバイス用ガスケットの取り扱い方法は、互いに対向配置される一対の基板の間に介装されるガスケット本体部と、このガスケット本体部の外周に連続して前記ガスケット本体部より厚肉に形成さるタブ部とを有する電子デバイス用ガスケットを用いて、封入物質を封入した状態で前記タブ部の内周に前記一対の基板を嵌め込み、それらの内面外周部に前記ガスケット本体部の厚み方向の両面を密接させて介装する工程と、前記タブ部を前記ガスケット本体から切除する工程と、を備える。
【0012】
請求項1の発明によれば、装着作業に際して、タブ部を持ってこのタブ部を基板の外周に嵌め込むことによって、ガスケット本体部を容易に位置決め配置することができるのに加え、タブ部によってガスケット本体部が補強されるので、装着過程でのねじれや撓みの発生が抑えられ、しかも直接ガスケット本体部を持たなくてもよいので、ガスケット本体部の汚損や損傷を防止することができ、タブ部によってガスケット本体部が補強される結果、ガスケット本体部の薄肉化を図ることができる
【0015】
請求項の発明は、請求項1に記載の電子デバイス用ガスケットの取り扱い方法において、前記タブ部を前記ガスケット本体から切除する工程は、前記タブ部を前記基板の厚さ方向へ引っ張り、前記ガスケット本体部と前記タブ部との間に形成された前記ガスケット本体部及び前記タブ部より薄肉の易切断部を切断する。
【0016】
請求項2の発明によれば、ガスケット本体部を一対の基板の間へ装着した後で、易切断部においてタブ部をガスケット本体部から容易に切断除去することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、装着作業に際して、タブ部によってガスケット本体部の位置決め配置が容易になって作業性が向上し、装着過程でのねじれや撓みの発生が抑えられ、ガスケット本体部の汚損や損傷も防止されるので、安定したシール性を奏することができる。しかも、ガスケットが水蒸気の透過性を有する材料からなるものであっても、タブ部によってガスケット本体部の薄肉化が可能であることから、水蒸気の透過の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1一の実施の形態を示すもので、(A)は装着状態、(B)は未装着状態の断面図である。
図2一の実施の形態を示す装着過程の断面図である。
図3一の実施の形態を示すもので、(A)は図2の状態からタブ部を切断する位置を示す断面図、(B)は切除完了状態の断面図である。
図4二の実施の形態を示す未装着状態の断面図である。
図5三の実施の形態を示すもので、(A)は装着過程、(B)装着状態(タブ部を切除した状態)の断面図である。
図6較例を示す装着状態の断面図である。
図7】従来の電子デバイスとして色素増感型太陽電池の基本構造の一例を概略的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、電子デバイス用ガスケットを色素増感型太陽電池の封止手段として適用した好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
まず図1図3は、第一の実施の形態を示すもので、このうち図1(A)に概略的に示す電子デバイスとしての色素増感型太陽電池1において、参照符号11,12は基板で、互いに対向配置され、このうちの一方の基板11は、透明なガラス基板と、その内側面に形成された透明電極と、光増感色素を吸着させた多孔質半導体層からなるものであり、他方の基板12は、透明なガラス基板と、その内側面(一方の基板11との対向面)に形成された対向電極からなるものである。
【0021】
基板11,12の間には、ヨウ素及びヨウ化物を含有する液状又はゲル状の電解質などの封入物質13が封入されており、その周囲は、ガスケット2によって封止されている。
【0022】
詳しくは、ガスケット2は耐電解質性の高いゴム状弾性材料(ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料)によって成形されたラバーオンリー成形品であって、図1(B)に示す未装着状態では、薄肉のガスケット本体部21と、その外周に連続して形成されガスケット本体部21よりも十分に厚肉のタブ部22からなるものである。そしてこのガスケット2は、ガスケット本体部21が色素増感型太陽電池1における基板11,12の間の外周部に介装されて内周の封入物質13を封止するものであり、タブ部22は、基板11,12の外周に嵌め込み可能な大きさの額縁状に形成されており、装着後に切除されるものである。
【0023】
上記構成を備える第一の実施の形態のガスケット2は、色素増感型太陽電池1への装着に際して、まず図2に示すような状態に組み込む。そしてその過程では、タブ部22を持ってこれを例えばまず基板12の外周に遊嵌することによって、その内周側に連続したガスケット本体部21が基板12の内面外周部へ容易に位置決め配置されることになる。また、薄肉のガスケット本体部21が厚肉のタブ部22によって外周側から支持され補強されるので、装着過程でのガスケット本体部21のねじれや撓みの発生が抑えられる。しかも、直接ガスケット本体部21を持たなくてもよいので、ガスケット本体部21の汚損や損傷を防止することができる。それらの結果、ハンドリング性が良くなり、装着作業性を向上することができる。
【0024】
また、厚肉(例えば厚さt2が6mm程度)のタブ部22によってガスケット本体部21が外周側から支持され補強されるので、このガスケット本体部21を十分に薄肉(例えば厚さt1が50μm程度あるいはそれ以下)とすることができる。その結果、水蒸気の透過面積が小さくなり、外部からの水蒸気の透過による電解質等の封入物質13の劣化を有効に抑制することができる。
【0025】
しかもガスケット2は、電解質に対する耐性が高いゴム状弾性材料からなるため、UV硬化型接着剤などの接着剤からなるシール材のように膨潤したり劣化したりせず、長期にわたって漏れを防止することができる。
【0026】
このガスケット2は、ガスケット本体部21が基板11,12に密接することによって封入物質13が外部へ漏れるのを防止するものであり、色素増感型太陽電池1への装着後は、シール機能を有しないタブ部22は不要となるため、図3(A)に一点鎖線Cで示す位置でこれを切除し、図3(B)に示すように、シール機能を有するガスケット本体部21のみを残すことができる。
【0027】
図4は、装着後のタブ部22の切除を容易にできるようにした第二の実施の形態を示すものである。すなわち、第二の実施の形態によるガスケット2において、上述した第一の実施の形態と異なるところは、ガスケット本体部21とタブ部22との間に、ガスケット本体部21及びタブ部22より薄肉の易切断部23が形成された点にある。この易切断部23は、ガスケット本体部21を図1又は図3に示す基板11,12の間に位置決め配置した状態において、基板11,12の外周縁に沿って延びるように形成されている。
【0028】
上記構成のガスケット2によれば、第一の実施の形態と同様にして位置決めしてガスケット本体部21を基板11,12の間に挟持した後、タブ部22を基板11,12の厚さ方向へ引っ張ることによって易切断部23が切断され、このとき、ガラスからなる基板11,12には無理な力がかからないので、タブ部22を容易に切り離すことができる。
【0029】
そして、このガスケット2は合成樹脂フィルム等の補強材を用いないラバーオンリー成形品であることに加え、タブ部22及び易切断部23は、ガスケット2を成形するのに用いる金型のキャビティの外周のバリ溝及びこのバリ溝とキャビティの間の隙間を有効に利用して形成することができるため、低コストで製作することができる。
【0030】
図5、第三の実施の形態を示すもので、すなわちこの実施の形態によるガスケット2Aは、色素増感型太陽電池1の外部で水蒸気をシール対象とする二次シールとして用いたものである。
【0031】
詳しくは、色素増感型太陽電池1は、透明なガラス基板の内側面に形成された透明電極及び光増感色素を吸着させた多孔質半導体層からなる基板11と、透明なガラス基板の内側面に形成された対向電極及び触媒からなる基板12の間に電解質などの封入物質13を封入してガスケット2で密封したもので、すなわち先に説明した図1あるいは図3と同様の構成を備える。この色素増感型太陽電池1は、透明なガラス基板3,4間に挟持されると共に、周囲が第三の実施の形態としてのガスケット2Aによって封止されている。
【0032】
ガスケット2Aは水蒸気透過性の低いゴム状弾性材料によって成形されたラバーオンリー成形品であって、図5(A)に示すように、装着完了前の状態では基板3,4間の外周部に介装されるガスケット本体部21Aと、その外周に連続して形成されガスケット本体部21Aよりも厚肉のタブ部22Aからなり、タブ部22Aは、基板3,4の外周に嵌め込み可能な額縁状に形成されており、図5(B)に示すように、装着後に切除されるものである。
【実施例】
【0033】
図1に示すような形態のガスケット2において、ガスケット本体部21の厚さt1=50μm、タブ部22の厚さt2=6mm、ガスケット本体部21の幅w1=2mm、タブ部22の幅w2=5mm、1辺L1=51mmの正方形の額縁状のものを、耐電解質性の高いEPDM(エチレンプロピレンゴム)で製作し、基板への組み付けを試行したところ、作業者の熟練度にもよるが、ガスケット本体部21のみからなる従来例のガスケット(タブ部22なし。ガスケット本体部21の寸法は同じ)に比較して、組み付け作業時間がおおむね180秒から20秒程度へと短縮された。また、ガスケット本体部21の寸法は従来例と同じであるにも拘らず1000時間経過後の水蒸気透過量が20%低減し、ねじれや撓みが発生しにくいことによるシール安定性の向上が確認された。
【0034】
また、図5に示すような形態のガスケット2Aにおいて、ガスケット本体部21Aの厚さt11=50μm、タブ部22Aの厚さt12=6mm、ガスケット本体部21Aの幅w11=2mm、タブ部22Aの幅w12=5mm、1辺L2=71mmの正方形の額縁状のものを、水蒸気透過性の低いIIR(ブチルゴム)で製作し、基板への組み付けを試行したところ、作業者の熟練度にもよるが、ガスケット本体部21Aのみからなる従来例のガスケット(タブ部22なし。ガスケット本体部21の寸法は同じ)に比較して、組み付け作業時間がおおむね180秒から20秒程度へと短縮された。また、ガスケット本体部21Aの寸法は従来例と同じであるにも拘らず1000時間経過後の水蒸気透過量が20%低減し、ねじれや撓みが発生しにくいことによるシール安定性の向上が確認された。
【0035】
なお、図6に示す比較例のように、ガスケット2は、タブ部22をガスケット本体部21と同じ厚さに形成することも考えられるが、特にガスケットの厚さが50μm程度の薄肉の場合、タブ部22にはガスケット本体部21に対する補強機能はほとんどなく、装着過程で、タブ部22を基板の外周に嵌め込むことによる位置決めができず、ガスケット本体部21が静電気等によって基板に張り付いたりするのを防止することも困難である。
【0036】
また、上述の例は色素増感型太陽電池の封止手段として適用した場合を説明したが、他の電子デバイスの封止手段、例えば有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイの対向基板間の封入ガスの封止手段としても適用することができる。
【符号の説明】
【0037】
1 色素増感型太陽電池(電子デバイス)
11,12 基板
13 封入物質
2,2A ガスケット
21,21A ガスケット本体部
22,22A タブ部
23 易切断部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7