(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6353346
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】揺動レバー及びテンショナユニット
(51)【国際特許分類】
F16H 7/08 20060101AFI20180625BHJP
【FI】
F16H7/08 B
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-225112(P2014-225112)
(22)【出願日】2014年11月5日
(65)【公開番号】特開2016-89953(P2016-89953A)
(43)【公開日】2016年5月23日
【審査請求日】2017年9月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003355
【氏名又は名称】株式会社椿本チエイン
(74)【代理人】
【識別番号】100153497
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 信男
(74)【代理人】
【識別番号】100092200
【弁理士】
【氏名又は名称】大城 重信
(74)【代理人】
【識別番号】100110515
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 益男
(74)【代理人】
【識別番号】100189083
【弁理士】
【氏名又は名称】重信 圭介
(72)【発明者】
【氏名】高木 康行
(72)【発明者】
【氏名】吉田 修
(72)【発明者】
【氏名】前田 宗裕
(72)【発明者】
【氏名】榑松 勇二
【審査官】
岡本 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−125506(JP,A)
【文献】
特開2014−134263(JP,A)
【文献】
特開2010−038208(JP,A)
【文献】
実開平04−119653(JP,U)
【文献】
実開昭59−195239(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行する無端伝動部材と摺接するガイド面と、揺動自在に支持されるボス部と、前記ガイド面と対向する側に設けられた押圧面とを有する揺動レバーであって、
前記押圧面の幅方向の両側部には、前記押圧面より突出したリップが設けられ、
前記リップの少なくとも一方は、幅方向に薄く形成された薄肉部を有することを特徴とする揺動レバー。
【請求項2】
前記薄肉部は、テンショナのストッパピンとの干渉を回避する逃げ溝を有することを特徴とする請求項1に記載の揺動レバー。
【請求項3】
前記押圧面の近傍に、前記リップより先にテンショナのテンショナボディと接触する突起部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の揺動レバー。
【請求項4】
テンショナと、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の揺動レバーとを備えたテンショナユニットであって、
前記テンショナは、一方が開放した円筒状のプランジャ収容穴を有するテンショナボディと、該プランジャ収容穴に摺動自在に挿入される円筒状のプランジャと、前記プランジャを突出方向に付勢する付勢手段とを備え、
前記プランジャには、プランジャピン穴が設けられ、
前記テンショナボディには、前記プランジャが押し戻された位置で前記プランジャピン穴の軸線と合致するボディピン孔が設けられ、
前記ボディピン孔が、前記プランジャ収容穴の開口側の側方に突出して設けられた先端凸部に設けられていることを特徴とするテンショナユニット。
【請求項5】
前記プランジャピン穴が、前記プランジャの中心軸と直交する直径線上に延びるように設けられていることを特徴とする請求項4に記載のテンショナユニット。
【請求項6】
前記プランジャが、突出端側に前記プランジャピン穴と直交する平行な2つの先端側面を有し、
前記プランジャピン穴が、前記先端側面の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のテンショナユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、
走行する無端伝動部材と摺接するガイド面と、揺動自在に支持されるボス部と、ガイド面と対向する側に設けられた押圧面とを有する揺動レバー
、及び、該揺動レバーとテンショナとを備えたテンショナユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、走行するチェーン等の無端伝動部材の張力を適正に保持するためテンショナ及び揺動レバーを用いることは慣用されており、例えば、エンジンルーム内のクランク軸とカム軸の夫々に設けたスプロケット間に無端懸回し、ローラチェーン等の伝動チェーンを走行案内シューによって摺動案内を行うタイミングシステムのチェーンガイド機構において、張力を適正に保持するためにテンショナによって走行案内シューを有する揺動レバーを付勢するものが公知である。
エンジンのタイミングシステムは、例えば、
図7に示すように、タイミングチェーンCHがエンジンルーム内のクランク軸に取り付けた駆動スプロケットS1とカム軸に取り付けた一対の従動スプロケットS2、S3との間に無端懸回されており、このタイミングチェーンCHが揺動レバー550と固定チェーンガイドG2とによってガイドされる。
固定チェーンガイドG2は、2つの取付軸B1、B2でエンジンルーム内に固定され、揺動レバー550は、タイミングチェーンCHの懸回平面内で揺動可能にエンジンルーム内に取り付けられている。
チェーンテンショナ500は、揺動レバー550を押圧することでタイミングチェーンCHの張力を適正に保持するとともに振動を抑制している。
【0003】
揺動レバー550を押圧するのに用いられる公知のテンショナ500は、例えば
図8に模式的に示すように、一方が開放した円筒状のプランジャ収容穴511を有するテンショナボディ510と、該プランジャ収容穴511に摺動自在に挿入される円筒状のプランジャ520と、プランジャ収容穴511からプランジャ520を突出方向に付勢するコイルばね530で構成された付勢手段を備えている。
プランジャ収容穴511にはオイルが供給され、オイルによりプランジャ520を突出方向に付勢するとともに、プランジャ520の往復動に伴ってプランジャ520とプランジャ収容穴511の間の僅かな隙間をオイルが流れ、その流路抵抗によってプランジャ520の往復動を減衰させるダンピング効果を得ている。
また、テンショナ500に押圧される公知の揺動レバー550は、
図7に示すように、走行するタイミングチェーンCHと摺接するガイド面551と、取付軸B0に揺動自在に支持されるボス部552と、ガイド面551と対向する側に設けられた押圧面553とを有している。
【0004】
このようなタイミングシステムにおいて、テンショナを組み付ける際、あるいは、メンテナンスのために取り外す際には、プランジャが押し戻された位置でテンショナボディから突出しないように固定する必要がある。
そのために、例えば、特許文献1に記載のように、テンショナボディ(テンショナ本体11)にボディピン孔(ピン貫通孔11b)を設け、ストッパピン(S)を挿入してプランジャ(12)に設けられた円環状ピン係止溝(12b)に係止することで固定するように構成されたものが公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−153194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術の場合、テンショナボディ(テンショナ本体11)にボディピン孔(ピン貫通孔11b)を設けているため、円環状ピン係止溝(12b)をプランジャ(12)の先端からある程度離れた位置に設ける必要があり、プランジャ(12)内部に設けられる空間の容積が制限されていた。
また、ストッパピン(S)が円環状ピン係止溝(12b)の深さ分しか係止されず、ストッパピン(S)に掛かる負荷が大きく、破損や脱落が発生して、プランジャ(12)が突然突出してしまう可能性があった。
【0007】
また、揺動レバーとして、プランジャの先端部が押圧面に当接した際に幅方向から位置決めするため、押圧面の幅方向の両側部に押圧面より突出したリップが設けられたものが公知である。
特に、プランジャ内部に油室を形成し、プランジャの側面から内部へのオイルを供給する場合、その供給孔の円周方向の位置が変化しないようにプランジャの回転を防止する必要があるが、テンショナ自体に回り止めの機構を持たず、プランジャの突出端側に平行な2つの先端側面を設け、揺動レバーのリップによって回り止めするものが公知である。
このようなリップは、プランジャが押し戻された位置にあるときには、テンショナボディのプランジャ突出側に当接あるいは極めて近接する。
このため、リップを有する揺動レバーを使用する際には、リップとストッパピンとの干渉を避けるために、テンショナボディにボディピン孔の位置をさらに遠ざける必要があり、さらプランジャ内部に設けられる空間の容積が制限されるという問題があった。
【0008】
本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡単な構成で、
テンショナのプランジャ内部に設けられる空間を制限することなく容積を大きくすることが可能であり、ストッパピンに掛かる負荷が大きくても、ストッパピンの破損や脱落を防止することが可能な、
揺動レバー及びテンショナユニットを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る揺動レバーは、走行する無端伝動部材と摺接するガイド面と、揺動自在に支持されるボス部と、前記ガイド面と対向する側に設けられた押圧面とを有する揺動レバーであって、前記押圧面の幅方向の両側部には、前記押圧面より突出したリップが設けられ、前記リップの少なくとも一方は、幅方向に薄く形成された薄肉部を有することにより、前記課題を解決するものである。
本発明に係るテンショナユニットは、テンショナと、前記揺動レバーとを備えたテンショナユニットであって、前記テンショナは、一方が開放した円筒状のプランジャ収容穴を有するテンショナボディと、該プランジャ収容穴に摺動自在に挿入される円筒状のプランジャと、前記プランジャを突出方向に付勢する付勢手段とを備えたテンショナであって、前記プランジャには、プランジャピン穴が設けられ、前記テンショナボディには、前記プランジャが押し戻された位置で前記プランジャピン穴の軸線と合致するボディピン孔が設けられ、前記ボディピン孔が、前記プランジャ収容穴の開口側の側方に突出して設けられた先端凸部に設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0012】
本請求項1に係る揺動レバーによれば、押圧面の幅方向の両側部には、押圧面より突出したリップが設けられ、リップの少なくとも一方は、幅方向に薄く形成された薄肉部を有することにより、ボディピン孔がプランジャ収容穴の開口側の側方に突出して設けられた先端凸部に設けられているテンショナを用いた場合でも、薄肉部を先端凸部とプランジャの間に位置させることで、先端凸部と干渉することなくリップの機能を発揮することができ、プランジャ内部に設けられる空間を制限することなく容積を大きくすることが可能であり、ストッパピンに掛かる負荷が大きくても、ストッパピンの破損や脱落を防止することが可能な、テンショナを使用することが可能となる。
本請求項2に記載の構成によれば、薄肉部は、テンショナのストッパピンとの干渉を回避する逃げ溝を有することにより、テンショナを組み付ける際、揺動レバーをテンショナから退避させる必要がなく、組み付けやメンテナンスの作業が容易となる。
さらに、メンテナンスのために取り外す際には、揺動レバーを押すことでプランジャをテンショナボディに押し込み、ストッパピンを挿入することが可能となり、作業性が向上する。
本請求項3に記載の構成によれば、押圧面の近傍に、リップより先にテンショナのテンショナボディと接触する突起部が設けられていることにより、入力が高いエンジンに対しても強度の弱い薄肉部がテンショナボディと接触して破損することを防止することができる。
本請求項4に係るテンショナユニットによれば、プランジャには、プランジャピン穴が設けられ、ボディピン孔が、プランジャ収容穴の開口側の側方に突出して設けられた先端凸部に設けられていることにより、プランジャの先端部に極めて近い位置にプランジャピン穴を設けることが可能であり、プランジャ内部に設けられる空間を制限することなく容積を大きくすることが可能である。
また、プランジャ内部に設けられる空間を制限することがないため、プランジャピン穴を深くすることが可能となり、ストッパピンに掛かる負荷が大きくてもストッパピンの破損や脱落を防止することができる。
本請求項5に記載の構成によれば、プランジャピン穴が、プランジャの中心軸と直交する直径線上に延びるように設けられていることにより、プランジャピン穴をさらに深くすることが可能となる。
また、プランジャの突出方向の力の中心となる中心軸と直交するため、ストッパピンにねじれ方向の負荷が発生することが抑制され、ストッパピンの破損や脱落をより確実に防止することができる。
本請求項6に記載の構成によれば、プランジャが、突出端側にプランジャピン穴と直交する平行な2つの先端側面を有し、プランジャピン穴が、先端側面の少なくとも一方に設けられていることにより、先端側面が揺動レバーのリップによって規制されることでプランジャの回転を防止することができる。
また、プランジャピン穴を平面に垂直に加工できるため、プランジャピン穴の位置や方向の精度を容易に向上することができ、ストッパピンの破損や脱落をさらに確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一実施形態に係る
テンショナユニットのテンショナの斜視図。
【
図2】本発明の一実施形態に係る
テンショナユニットのテンショナのプランジャの斜視図。
【
図3】本発明の一実施形態に係る揺動レバーの斜視図。
【
図5】本発明の一実施形態に係るテンショナユニットの斜視図。
【
図6】
図5のテンショナユニットの一部拡大正面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の揺動レバーは、走行する無端伝動部材と摺接するガイド面と、揺動自在に支持されるボス部と、前記ガイド面と対向する側に設けられた押圧面とを有する揺動レバーであって、前記押圧面の幅方向の両側部には、前記押圧面より突出したリップが設けられ、前記リップの少なくとも一方は、幅方向に薄く形成された薄肉部を有するものであって、簡単な構成で、プランジャ内部に設けられる空間を制限することなく容積を大きくすることが可能であり、ストッパピンに掛かる負荷が大きくても、ストッパピンの破損や脱落を防止することが可能なものであ
り、本発明のテンショナユニットは、テンショナと前記揺動レバーとを備え、テンショナは、一方が開放した円筒状のプランジャ収容穴を有するテンショナボディと、該プランジャ収容穴に摺動自在に挿入される円筒状のプランジャと、前記プランジャを突出方向に付勢する付勢手段とを備えたテンショナであって、前記プランジャには、プランジャピン穴が設けられ、前記テンショナボディには、前記プランジャが押し戻された位置で前記プランジャピン穴の軸線と合致するボディピン孔が設けられ、前記ボディピン孔が、前記プランジャ収容穴の開口側の側方に突出して設けられた先端凸部に設けられたものであれば、その具体的な構成はいかなるものであってもよい。
例えば、テンショナの内部の構造は、公知のいかなるものであってもよく、揺動レバーの材質等もいかなるものであってもよい。
【実施例1】
【0015】
本発明の第1実施形態に係る
テンショナユニットのテンショナ100及び揺動レバー150について図面に基づいて説明する。
テンショナ100は、
図1、
図2、
図5及び
図6に示すように、一方が開放した円筒状のプランジャ収容穴111を有するテンショナボディ110と、該プランジャ収容穴111に摺動自在に挿入される円筒状のプランジャ120と、例えば、プランジャ収容穴111内に収納されるコイルばね等の、プランジャ120を突出方向に付勢する付勢手段とを備えている。
【0016】
プランジャ120には、
図2に示すように、突出端側に平行な2つの先端側面122を有し、一方の先端側面122の中央にプランジャピン穴121が設けられている。
プランジャピン穴121は、先端側面122と直交する方向で、かつ、プランジャ120の中心軸と直交する直径線上に延びている。
なお、プランジャピン穴121の深さは、後述するストッパピン140によってプランジャ120が押し戻された位置でテンショナボディ110から突出しないように固定するために十分なものであればよく、反対側の先端側面122まで貫通していてもよい。
【0017】
本実施形態のテンショナ100は、プランジャ120の内部に油室を形成し、プランジャ120の側面から内部へのオイルを供給するものであり、プランジャ120の円筒面には供給孔123が設けられている。
また、先端側面122が後述する揺動レバー150のリップ154によって幅方向に挟まれることで、供給孔123の円周方向の位置が変化しないようにプランジャ120の回転が防止される。
【0018】
テンショナボディ110は、
図1などに示すように、プランジャ収容穴111の開口側の側方に突出して先端凸部112が設けられ、先端凸部112にプランジャ120が押し戻された位置でプランジャピン穴121の軸線と合致するボディピン孔113が設けられている。
テンショナ100を組み付ける際、あるいは、メンテナンスのために取り外す際には、
図1に示すように、ボディピン孔113を貫通してプランジャピン穴121にストッパピン140が挿入されることで、プランジャ120が押し戻された位置でテンショナボディ110から突出しないように固定される。
【0019】
揺動レバー150は、
図3乃至
図6に示すように、走行するチェーン(図示せず)と摺接するガイド面151と、揺動自在に支持されるボス部152と、ガイド面151と対向する側に設けられた押圧面153とを有している。
押圧面153の幅方向の両側部には、押圧面153より突出したリップ154が設けられ、リップ154の一方(図示の手前側)は、幅方向に薄く形成された薄肉部155を有している。
この薄肉部155は、
図5、
図6などに示すように、リップ154の、揺動レバー150が最もテンショナ100側に揺動した際に先端凸部112と干渉しない範囲に形成され、前述したテンショナ100のプランジャ120の先端側面122とテンショナボディ110の先端凸部112の間に円滑に進入可能な厚さで形成されている。
また、薄肉部155の端縁部には、ストッパピン140が挿入された状態のテンショナ100のストッパピン140との干渉を回避する逃げ溝156が設けられている。
【0020】
押圧面153のボス部152側に隣接して、揺動レバー150が最もテンショナ100側に揺動した際にリップ154より先にテンショナ100のテンショナボディ110と接触する突起部157が設けられている。
なお、突起部157は、テンショナボディ110と接触可能な押圧面153の近傍であれば、どの位置に設けられてもよい。
本実施形態においては、突起部157は揺動レバー150の幅全体にわたって形成されているため、テンショナボディ110と接触する際に十分な幅で接触し、面圧が低くなり耐久性も高くなる。
【0021】
以上説明した実施形態は、本発明に係る
揺動レバー及びテンショナユニットの具体例であるが、本発明に係る
揺動レバー及びテンショナユニットが、これに限定されるものではなく、各構成部材の形状、位置、寸法、配置関係等、様々な変形が可能である。
例えば、テンショナが開口側の側方の180°異なる両側方にボディピン孔を有する先端凸部を備え、プランジャピン穴を両側の先端側面を貫通する孔として、ストッパピンを両側の先端凸部のボディピン孔にまたがって挿入可能とし、それに対応して、揺動レバーの逃げ溝を有する薄肉部を、両側のリップに設けるようにしてもよい。
また、本発明の
揺動レバー及びテンショナユニットは、エンジンルーム内のクランク軸とカム軸の夫々に設けたスプロケット間に無端懸回したローラチェーン等の伝動チェーンを走行案内シューによって摺動案内を行うタイミングシステムに適用されるものであるが、これに限らず、チェーン、ベルト、ロープ等によるいかなる伝動機構に適用されてもよく、種々の産業分野において利用可能である。
【符号の説明】
【0022】
100、500 ・・・ チェーンテンショナ
110、510 ・・・ テンショナボディ
111、511 ・・・ プランジャ収容穴
112 ・・・ 先端凸部
113 ・・・ ボディピン孔
120、520 ・・・ プランジャ
121 ・・・ プランジャピン穴
122 ・・・ 先端側面
123 ・・・ 供給孔
530 ・・・ コイルばね(付勢手段)
140 ・・・ ストッパピン
150、550 ・・・ 揺動レバー
151、551 ・・・ ガイド面
152、552 ・・・ ボス部
153、553 ・・・ 押圧面
154 ・・・ リップ
155 ・・・ 薄肉部
156 ・・・ 逃げ溝
157 ・・・ 突起部
S1 ・・・駆動スプロケット
S2 ・・・従動スプロケット
S3 ・・・従動スプロケット
CH ・・・タイミングチェーン
G2 ・・・固定チェーンガイド
B0、B1、B2 ・・・取付軸