特許第6353556号(P6353556)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6353556ナフチルアミド系化合物、その製造方法および使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6353556
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】ナフチルアミド系化合物、その製造方法および使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 231/56 20060101AFI20180625BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20180625BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20180625BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20180625BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20180625BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20180625BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20180625BHJP
   C07D 261/20 20060101ALI20180625BHJP
   C07D 491/048 20060101ALI20180625BHJP
   C07D 495/04 20060101ALI20180625BHJP
   A61K 31/416 20060101ALI20180625BHJP
   A61K 31/423 20060101ALI20180625BHJP
   A61K 31/4365 20060101ALI20180625BHJP
   A61K 31/4355 20060101ALI20180625BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20180625BHJP
【FI】
   C07D231/56 FCSP
   A61P19/02
   A61P29/00 101
   A61P35/00
   A61P27/02
   A61P17/06
   A61P43/00 111
   C07D261/20
   C07D491/048
   C07D495/04 105A
   C07D495/04 105Z
   A61K31/416
   A61K31/423
   A61K31/4365
   A61K31/4355
   A61K31/519
【請求項の数】10
【全頁数】62
(21)【出願番号】特願2016-570154(P2016-570154)
(86)(22)【出願日】2015年2月15日
(65)【公表番号】特表2017-507177(P2017-507177A)
(43)【公表日】2017年3月16日
(86)【国際出願番号】CN2015073121
(87)【国際公開番号】WO2015124101
(87)【国際公開日】20150827
【審査請求日】2016年9月7日
(31)【優先権主張番号】201410062209.0
(32)【優先日】2014年2月24日
(33)【優先権主張国】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】513299225
【氏名又は名称】上海 インスティテュート オブ マテリア メディカ、チャイニーズ アカデミー オブ サイエンシーズ
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI INSTITUTE OF MATERIA MEDICA, CHINESE ACADEMY OF SCIENCES
(74)【代理人】
【識別番号】100102842
【弁理士】
【氏名又は名称】葛和 清司
(72)【発明者】
【氏名】ダン,ウェンフウ
(72)【発明者】
【氏名】ディン,ジャン
(72)【発明者】
【氏名】リュウ,ヨントン
(72)【発明者】
【氏名】シエ,ファ
【審査官】 黒川 美陶
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−500347(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0032512(US,A1)
【文献】 特表2005−526804(JP,A)
【文献】 Lv, Yongcong et al.,ACS Medicinal Chemistry Letters,2014年,5(5),592-597
【文献】 Miduturu C. V. et al.,Chemistry & Biology,2011年,18,868-879
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】
で表されるナフチルアミド系化合物があって、
R1は、ナフタレン環における6位に位置し、前記化合物が一般式(II)
【化2】
で表され、
式中、
【化3】
は、ナフタレン環における1位に位置し、
R3は、水素、C1〜C6アルキル基、C3〜C6シクロアルキル基、置換または非置換のフェニル基ならびにN、OおよびSから選ばれる1〜5個のヘテロ原子を含有する置換または非置換の5〜10員のヘテロアリール基から選ばれ、置換の場合、前記置換基は1〜3個の置換基でよく、前記の置換基はそれぞれ独立にC1〜C3アルキル基、C1〜C3アルコキシ基、C1〜C3ハロアルキル基、C1〜C3ハロアルコキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、ニトロ基およびハロゲンから選ばれ、
R2は、ナフタレン環における1〜8位のR1および
【化4】
以外のいずれかに位置し、水素またはハロゲンであり、
Zは、C(R5)=CH、SまたはOであり、
Yは、NH、NMe、O、CH=C(R6)またCH=Nであり、
R5は、水素、ハロゲン、C1〜C3アルキル基およびC1〜C3アルコキシ基から、好ましくは水素、F、Cl、Br、メチル基およびメトキシ基から選ばれ、
R6は、水素、ピラゾリル基、C1〜C3アルキル基で置換されたピラゾリル基およびヒドロキシC1〜C3アルキル基で置換されたピラゾリル基から、好ましくは水素、ピラゾリル基、メチル基で置換されたピラゾリル基およびヒドロキシエチル基で置換されたピラゾリル基から選ばれる、
前記ナフチルアミド系化合物、その薬用塩、およびその水和物または溶媒和物。
【請求項2】
一般式(III)、(IV)、(V)または(VI)
【化5】
式中、
【化6】
は、ナフタレン環における1位に位置し、R2およびR3の定義は一般式(I)における記載の通りであり、R4は、水素、ハロゲン、C1〜C3アルキル基およびC1〜C3アルコキシ基から、好ましくは水素、F、Cl、Br、メチル基およびメトキシ基から選ばれ、
Vは、SまたはOであり、
Wは、NまたはC(R7)であり、
R7は、水素、ピラゾリル基、C1〜C3アルキル基で置換されたピラゾリル基およびヒドロキシC1〜C3アルキル基で置換されたピラゾリル基から、好ましくは水素、ピラゾリル基、メチル基で置換されたピラゾリル基およびヒドロキシエチル基で置換されたピラゾリル基から選ばれる、
で表される化合物である、請求項1に記載の化合物、その薬用塩、およびその水和物または溶媒和物。
【請求項3】
R1は、以下の構造
【化7】
のいずれかであり、式中、R4は、水素、ハロゲン、C1〜C3アルキル基およびC1〜C3アルコキシ基から選ばれる、請求項1に記載の化合物、その薬用塩、およびその水和物または溶媒和物。
【請求項4】
R3は、水素、C1〜C3アルキル基、C3〜C6シクロアルキル基、置換または非置換のフェニル基ならびにN、OおよびSから選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含有する置換または非置換の5〜6員のヘテロアリール基から選ばれ、置換の場合、前記置換基は1〜3個の置換基でよく、前記の置換基はそれぞれ独立にC1〜C3アルキル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、ニトロ基、F、ClおよびBrから選ばれ、
R2は、ナフタレン環における1〜8位のR1および
【化8】
以外のいずれかに位置し、水素、F、ClまたはBrであり、
およびR1は、以下の構造
【化9】
のいずれかであり、式中、R4は、水素、ハロゲン、C1〜C3アルキル基およびC1〜C3アルコキシ基から選ばれる、
請求項1に記載の化合物、その薬用塩、およびその水和物または溶媒和物。
【請求項5】
R1は、以下の構造
【化10】
式中、R4は、水素、F、Cl、Br、メチル基およびメトキシ基から選ばれる、
である、請求項1に記載の化合物、その薬用塩、およびその水和物または溶媒和物。
【請求項6】
以下の化合物
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
から選ばれる、請求項1に記載の化合物、その薬用塩、およびその水和物または溶媒和物。
【請求項7】
治療有効量の請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物、その薬用塩、その水和物および溶媒和物から選ばれる一種または複数種と、任意に薬学的に許容される担体とを含む、薬物組成物。
【請求項8】
異常の血管新生に関連する疾患を予防および/または処置する薬物の製造における、好ましくはタンパク質チロシンキナーゼ阻害剤、特にVEGFR−2阻害剤としての請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物、その薬用塩、その水和物および溶媒和物から選ばれる一種または複数種ならびに請求項7に記載の薬物組成物の使用。
【請求項9】
異常の血管新生に関連する疾患が、腫瘍、関節リウマチ、加齢黄斑変性および乾癬から選ばれる、請求項8に記載の使用。
【請求項10】
腫瘍が、肺癌、乳癌、結腸癌、前立腺癌、膵臓癌、胃癌、肝臓癌、卵巣癌、腎臓癌、神経膠細胞腫、黒色腫、膵腺癌、頭および頸部癌、膀胱癌、子宮頸癌、胆管癌、鼻咽頭癌、甲状腺癌、骨肉腫、滑膜肉腫、横紋筋肉腫、線維肉腫、平滑筋肉腫、骨髄腫およびリンパ腫を含む、請求項9に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬物化学および薬物治療学の分野に属し、具体的に、ナフチルアミド系化合物、その薬用塩、そのプロドラッグおよびその水和物または溶媒和物に関し、また、前記化合物の製造方法、前記化合物を含む薬物組成物およびタンパク質チロシンキナーゼ阻害剤、特にVEGFR−2阻害剤として異常の血管新生に関連する疾患を予防および/または処置する薬物の製造におけるその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
血管新生(Angiogenesis)、すなわち、すでに存在する血管から新しい血管が構築されることは、多くの生理的および病理的過程が発生する重要な機序である。正常の場合、血管新生が発生するのは、胚発生期、創傷治癒期および女性の生理周期だけである。病理的条件では、異常の血管新生が発生することがあり(Shibuya M. BMB. Rep. 2008; 41(4): 278-86.)、特に腫瘍の成長過程で栄養物質の供給と代謝物の排泄に新生血管が必要で、内皮の増殖と新しい血管の形成は固形腫瘍の増大を促進する。
【0003】
内皮細胞の増殖と遊走を調節する重要なシグナルシステムは、血管内皮増殖因子(VEGF)およびその受容体(VEGFR−1、VEGFR−2およびVEGFR−3)である。VEGFR−2は、比較的高い親和性とキナーゼ活性を有し、血管新生の直接の調節、マイトジェンシグナル伝達および通過性の増加に比較的重要な作用を果たす。血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)は、神経膠細胞腫、肺癌、乳癌、腎臓癌、卵巣癌、胃腸管癌を含む、多くのヒト固形腫瘍において高いレベルで発現される。
【0004】
VEGF/VEGFR−2シグナル経路は、腫瘍の血管形成に重要な役目を果たし、VEGF/VEGFR−2シグナル経路を遮断するか、または該経路に干渉することによって血管の新生を抑制することで、腫瘍の成長を抑える治療効果を実現することができる。そのため、多くの低分子VEGFR−2阻害剤が開発され、その一部は血管形成失調に関連する疾患、例えば炎症性疾患、網膜病変などの処置に使用される。本発明者は、新規な構造のナフチルアミド系化合物を設計および合成し、置換基を最適化することによって、酵素レベルでも細胞レベルでも優れた活性を有する低分子VEGFR−2阻害剤を見出した。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、VEGFR−2の結晶構造およびほかのチロシンキナーゼ阻害剤の構造活性相関に対する研究によって、一連の新規な構造の化合物を設計および合成し、分子および細胞のスクリーニングモデルでこれらの化合物に対してスクリーニングを行い、これらの化合物は分子レベルで顕著にVEGFR−2の酵素活性を抑制し、細胞レベルでVEGFによって誘導されるヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)の増殖にも顕著な抑制作用があることを見出した。
本発明の一つの目的は、下記式(I)
【化1】
で表される構造のナフチルアミド系化合物、その薬用塩、そのプロドラッグおよびその水和物または溶媒和物を提供することにある。
【0006】
本発明のもう一つの目的は、上記ナフチルアミド系化合物を製造する方法を提供することにある。
本発明のまたもう一つの目的は、治療有効量の上記ナフチルアミド系化合物、その薬用塩、そのプロドラッグおよびその水和物または溶媒和物から選ばれる一種または複数種を含む薬物組成物を提供することにある。
本発明のさらにもう一つの目的は、タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤、特にVEGFR−2阻害剤として異常の血管新生に関連する疾患を予防および/または処置する薬物の製造における、上記ナフチルアミド系化合物、その薬用塩、そのプロドラッグおよびその水和物または溶媒和物から選ばれる一種または複数種の使用に関する。
【0007】
具体的に、本発明は、一般式(I)
【化2】
で表されるナフチルアミド系化合物、その薬用塩、そのプロドラッグおよびその水和物または溶媒和物に関する。
【0008】
式中、
は、ナフタレン環における5〜8位のいずれに位置してもよく、かつN、O、SおよびPから選ばれる1〜5個のヘテロ原子を含有する置換または非置換の5〜16員の単環、二環または三環のヘテロアリール基であり、好ましくはN、OおよびSから選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含有する置換または非置換の5〜10員の単環または二環のヘテロアリール基であり、より好ましくは置換または非置換のピラゾリル基、フリル基、ピロリル基、ピリジル基、インダゾリル基(たとえば、1H−インダゾリル基、2H−インダゾリル基)、フロ[3,2−c]ピリジル基、チエノ[3,2−c]ピリジル基、チエノ[2,3−d]ピリミジニル基、ベンゾ[d]イソオキゾリル基、ベンゾ[d]イソチアゾリル基、インドリル基、キノリル基またはイソキノリル基であり、最も好ましくはインダゾリル基(たとえば、1H−インダゾリル基)、フロ[3,2−c]ピリジル基、チエノ[3,2−c]ピリジル基またはチエノ[2,3−d]ピリミジニル基、ベンゾ[d]イソオキゾリル基であり、置換の場合、前記置換基は1〜3個の置換基でよく、前記置換基はそれぞれ独立にアミノ基、C1〜C3アルキル基、C1〜C3アルコキシ基、ハロゲン、ピラゾリル基、C1〜C3アルキル基で置換されたピラゾリル基およびヒドロキシC1〜C3アルキル基で置換されたピラゾリル基から、好ましくはアミノ基、メチル基、メトキシ基、F、Cl、Br、ピラゾリル基、メチル基で置換されたピラゾリル基およびヒドロキシエチルで置換されたピラゾリル基から選ばれる。
【0009】
最も好適な実施形態において、Rは以下の構造
【化3】
であり、
【0010】
式中、Rは、水素、ハロゲン、C1〜C3アルキル基およびC1〜C3アルコキシ基から、好ましくは水素、F、Cl、Br、メチル基およびメトキシ基から選ばれ、
【化4】
は、ナフタレン環における1〜4位のいずれに位置してもよく、
は、水素、C1〜C6アルキル基、C3〜C6シクロアルキル基、置換または非置換のフェニル基ならびにN、OおよびSから選ばれる1〜5個のヘテロ原子を含有する置換または非置換の5〜10員のヘテロアリール基から、好ましくは水素、C1〜C3アルキル基、C3〜C6シクロアルキル基、置換または非置換のフェニル基ならびにN、OおよびSから選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含有する置換または非置換の5〜6員のヘテロアリール基から、より好ましくは水素、C1〜C3アルキル基、C3〜C6シクロアルキル基ならびに置換または非置換のフェニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、オキゾリル基、イソオキゾリル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、フリル基およびピロリル基から、最も好ましくは水素、C1〜C3アルキル基、C1〜C3ハロアルキル基、C1〜C3ハロアルコキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、ニトロ基およびハロゲンならびに置換または非置換のフェニル基、ピリジル基、オキゾリル基およびイソオキゾリル基から選ばれ、置換の場合、前記置換基は1〜3個の置換基でよく、前記の置換基はそれぞれ独立にC1〜C3アルキル基、C1〜C3アルコキシ基、C1〜C3ハロアルキル基、C1〜C3ハロアルコキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、ニトロ基およびハロゲンから、好ましくはC1〜C3アルキル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、ニトロ基、F、ClおよびBrから選ばれる。
【0011】
は、ナフタレン環における1〜8位のRおよび
【化5】
以外のいずれに位置してもよく、水素またはハロゲン、好ましくは水素、F、ClまたはBrである。
【0012】
好ましくは、一般式(I)で表されるナフチルアミド系化合物は、下記式(II)
【化6】
で表される化合物であり、
【0013】
式中、Rおよび
【化7】
の定義は、一般式(I)における記載の通りであり、
Zは、C(R)=CH、SまたはOであり、
Yは、NH、NMe、O、CH=C(R)またCH=Nであり、
は、水素、ハロゲン、C1〜C3アルキル基およびC1〜C3アルコキシ基から、好ましくは水素、F、Cl、Br、メチル基およびメトキシ基から選ばれ、Rは、水素、ピラゾリル基、C1〜C3アルキル基で置換されたピラゾリル基およびヒドロキシC1〜C3アルキル基で置換されたピラゾリル基から、好ましくは水素、ピラゾリル基、メチル基で置換されたピラゾリル基およびヒドロキシエチル基で置換されたピラゾリル基から選ばれる。
【0014】
好ましくは、一般式(I)で表されるナフチルアミド系化合物は、下記の一般式
【化8】
で表される化合物であり、
【0015】
式中、
【化9】
は、ナフタレン環における1位または2位に位置してもよく、RおよびRの定義は一般式(I)における記載の通りであり、Rは、水素、ハロゲン、C1〜C3アルキル基およびC1〜C3アルコキシ基から、好ましくは水素、F、Cl、Br、メチル基およびメトキシ基から選ばれ、
Vは、SまたはOであり、
Wは、NまたはC(R)であり、
は、水素、ピラゾリル基、C1〜C3アルキル基で置換されたピラゾリル基およびヒドロキシC1〜C3アルキル基で置換されたピラゾリル基から、好ましくは水素、ピラゾリル基、メチル基で置換されたピラゾリル基およびヒドロキシエチル基で置換されたピラゾリル基から選ばれる。
【0016】
好ましくは、本発明の一般式(I)で表されるナフチルアミド系化合物は、下記表1における化合物から選ばれる。
【0017】
【表1-1】
【0018】
【表1-2】
【0019】
【表1-3】
【0020】
【表1-4】
【0021】
【表1-5】
【0022】
【表1-6】
【0023】
本発明の化合物の薬用塩の製造は、化合物の遊離塩基を利用し、無機酸または有機酸と直接塩形成反応を行ってもよい。無機酸または有機酸は、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、フッ化水素酸、臭化水素酸、ギ酸、酢酸、ピクリン酸、クエン酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロスルホン酸、エタンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸から選ばれてもよい。
【0024】
また、本発明は、一般式(I)の構造を有するナフチルアミド系化合物の製造方法に関し、例えば、以下
【化10】
のような工程を含む。
【0025】
化合物1から、ヒドロキシ基をトリフルオロメタンスルホン酸エステルとし、さらにボロン酸エステルとし、ナフタレンカルボン酸エステルを加水分解した後、対応するアンモニア/アミンと縮合させてナフチルアミドボロネートを得、最後にさらにヘテロアリールハロリドとカップリング反応させて目的化合物を得る。
【0026】
具体的に、前記製造方法は、以下のような工程を含む。
1)化合物1とトリフルオロメタンスルホン酸無水物を塩基性条件で反応させて化合物2を生成する。
2)化合物2とビス(ピナコラト)ジボロンをパラジウム触媒の存在下でカップリング反応させてボロン酸エステル3を得る。
3)化合物3を水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムで加水分解させて化合物4を得る。
4)化合物4とアンモニア/アミンRNHをジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDC)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)またはN,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)などの縮合剤の作用下で縮合させて化合物5を得る。
5)化合物5と対応するヘテロアリールハロリドRXをパラジウム触媒の存在下でカップリング反応させて目的化合物(I)を得る。
ここで、R、R、Rの定義と好適な様態は前記の通りであり、Xはハロゲンであり、好ましくはBrまたはIである。
【0027】
本発明のナフチルアミド系化合物の製造方法は、反応条件が穏やかであり、原料が豊富で得られやすく、操作および後処理が簡単であるといった利点がある。
また、本発明は、治療有効量の式(I)で表されるナフチルアミド系化合物、その薬用塩、そのプロドラッグおよびその水和物または溶媒和物から選ばれる一種または複数種と、薬学的に許容される担体とを含む薬物組成物に関し、当該薬物組成物は、異常の血管新生に関連する疾患の予防および/または処置に使用することができる。前記薬物組成物は、異なる投与経路によって、色々な様態に製造することができる。
【0028】
また、本発明は、異常の血管新生に関連する疾患を予防および/または処置する薬物の製造における、好ましくはタンパク質チロシンキナーゼ阻害剤、特にVEGFR−2阻害剤としての上記式(I)で表されるナフチルアミド系化合物、その薬用塩、そのプロドラッグおよびその水和物または溶媒和物から選ばれる一種または複数種あるいは上記治療有効量の式(I)で表されるナフチルアミド系化合物、その薬用塩、そのプロドラッグおよびその水和物または溶媒和物から選ばれる一種または複数種を含む薬物組成物の使用に関する。
【0029】
ここで、前記異常の血管新生に関連する疾患は、腫瘍、関節リウマチ、加齢黄斑変性および乾癬から選ばれる。
前記腫瘍は、肺癌、乳癌、結腸癌、前立腺癌、膵臓癌、胃癌、肝臓癌、卵巣癌、腎臓癌、神経膠細胞腫、黒色腫、膵腺癌、頭および頸部癌、膀胱癌、子宮頸癌、胆管癌、鼻咽頭癌、甲状腺癌、骨肉腫、滑膜肉腫、横紋筋肉腫、線維肉腫、平滑筋肉腫、骨髄腫およびリンパ腫などを含む。
【0030】
具体的な実施形態
以下の実施例では、例を挙げて本発明をさらに説明する。これらの実施例は本発明を説明するためのものだけで、何らかに本発明を制限することがない。特に定義や説明がない限り、本明細書に用いられるすべての専門用語と科学用語は、当業者に知られている意味と同様である。
【0031】
実施例1:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−1)
【化11】
【0032】
工程1:6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−ナフタレンカルボン酸メチル
5gの6−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸を200mlのメタノールに溶解させ、撹拌しながら2.8mlのチオニルクロライドを滴下し、2時間加熱して還流させ、室温に冷却し、減圧で濃縮して黄褐色の固体の6−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸メチルを得、直接次の反応に投入した。2.5gの6−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸メチルを150mlの塩化メチレンに溶解させ、−78℃で撹拌しながら、6.5mlのジイソプロピルエチルアミン、3mlのトリフルオロメタンスルホン酸無水物を滴下し、この温度で1時間撹拌した後、100mlの飽和塩化アンモニウムを注ぎ、有機相を取り出し、水相を塩化メチレンで抽出し、有機相を合併し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=5:95)にかけ、黄褐色の固体の6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−ナフタレンカルボン酸メチルを得、重量が3.85gで、収率が93%であった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 3.97 (s, 3H), 7.74-7.81 (m, 2H), 8.27 (dd, J = 7.2, 1.2 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.94 (d, J = 9.3 Hz, 1H).
【0033】
工程2:6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸メチル
反応フラスコに3gの6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−ナフタレンカルボン酸メチル、2.74gのビス(ピナコラト)ジボロン、675mgの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド、498mgの1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、2.87gの酢酸カリウムおよび60mlのジオキサンを入れ、アルゴンガスの雰囲気において80℃に加熱して4時間撹拌し、室温に冷却し、水と酢酸エチルを入れ、分液し、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合併し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=5:95)にかけ、黄褐色の油状物の6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸メチルを得、重量が2.74gで、収率が98%であった。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 4.01 (s, 3H), 7.50 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.97 (dd, J = 8.7, 1.2 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.22 (dd, J = 7.5, 1.2 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.88 (d, J = 9.0 Hz, 1H).
【0034】
工程3:6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸
2.74gの6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸メチルを27mlのテトラヒドロフランと27mlの水に溶解させ、撹拌しながら1.11gの水酸化リチウムを入れ、室温で12時間撹拌し、2mol/Lの塩酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合併し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=3:97)にかけ、淡黄色の固体の6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸を得、重量が2.04gで、収率が78%であった。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.41 (s, 12H), 7.55 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.80 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.43-8.46 (m, 2H), 9.05 (d, J = 8.7 Hz, 1H).
【0035】
工程4:N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
80mgの6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸を8mlの塩化メチレンに溶解させ、0℃で撹拌しながら、順に39mgの4−ジメチルアミノピリジン、77mgの1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を入れ、15分間後、27μlのアニリンを入れ、室温に上げて一晩撹拌し、次の日に濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン)にかけ、灰白色の固体のN−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得、重量が52mgで、収率が52%であった。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 7.19 (m, 2H), 7.41 (m, 2H), 7.52 (m, 1H), 7.69-7.01 (m, 3H), 7.79 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.92 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H).
【0036】
工程5:4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミン
500mgの2−フルオロ−6−ヨードベンゾニトリルと1.3mlのヒドラジン水和物(85%)を10mlのn−ブタノールに溶解させ、110℃に加熱して6時間撹拌し、室温に冷却し、水と酢酸エチルを入れ、分液し、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合併し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して乾燥し、黄褐色の固体の4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミンを得、重量が502mgで、収率が96%であった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 5.05 (s, 2H), 6.90-6.96 (m, 1H), 7.29 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 11.80 (s, 1H).
【0037】
工程6:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−1)
反応フラスコに30mgのN−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド、17mgの4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミン、5mgのビス(トリフェニルホスフィノ)パラジウムジクロリド、18mgの炭酸ナトリウム、2mlのエタノール、1mlのトルエンおよび1mlの水を入れ、アルゴンガスの雰囲気において85℃に加熱して2時間撹拌し、室温に冷却し、水と酢酸エチルを入れ、分液し、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合併し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=3:97)にかけ、灰白色の固体のI−1を得、重量が14mgで、収率が56%であった。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.32 (s, 2H), 6.95 (t, J = 3.6 Hz, 1H), 7.14 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.34-7.37 (m, 2H), 7.39 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 7.68 (dd, J = 8.4, 7.2 Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.81 (dd, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 8.0, 2H), 8.14 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 10.64 (s, 1H), 11.84 (s, 1H).
【0038】
実施例2:
6−(4−アミノフロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−2)
【化12】
【0039】
工程1:3−ブロモフロ[3,2−c]ピリジン−4−アミン
ステンレス密封管に200mgの3−ブロモ−4−クロロフロ[3,2−c]ピリジン、3mlの濃アンモニア水、3mlのジオキサンを入れ、密封して150℃に加熱して3日間撹拌し、室温に冷却し、水と酢酸エチルを入れ、分液し、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合併し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して乾燥し、黄褐色の固体の3−ブロモフロ[3,2−c]ピリジン−4−アミンを得、重量が98mgで、収率が67%であった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 6.19 (s, 2H), 6.92 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H).
【0040】
工程2:6−(4−アミノフロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−2)
4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミンを3−ブロモフロ[3,2−c]ピリジン−4−アミンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、黄色の固体I−2を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 5.68 (s, 2H), 7.02 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.11-7.16 (m, 1H), 7.36-7.42 (m, 2H), 7.66-7.71 (m, 1H), 7.76 (dd, J = 9.0, 1.8 Hz, 1H), 7.82-7.85 (m, 3H), 7.92 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.13-8.19 (m, 3H), 8.34 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 10.62 (s, 1H).
【0041】
実施例3:
6−(4−アミノチエノ[3,2−c]ピリジン−3−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−3)
【化13】
4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミンを3−ブロモチエノ[3,2−c]ピリジン−4−アミンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、黄色の固体I−3を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 5.51 (s, 2H), 7.11-7.16 (m, 1H), 7.34-7.41 (m, 3H), 7.64 (s, 1H), 7.68-7.23 (m, 2H), 7.82-7.88 (m, 4H), 8.16-8.19 (m, 2H), 8.32 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 10.64 (s, 1H).
【0042】
実施例4:
6−(4−アミノチエノ[2,3−c]ピリミジン−5−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−4)
【化14】
【0043】
工程1:5−ブロモチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
ステンレス密封管に360mgの5−ブロモ−4−クロロチエノ[2,3−c]ピリミジン、20mlの濃アンモニア水を入れ、密封して90℃に加熱して24時間撹拌し、室温に冷却し、ろ過し、水で洗浄し、黄色の固体の5−ブロモチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを得、重量が272mgで、収率が82%であった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 6.99-7.65 (br s, 1H), 7.78 (s, 1H), 8.32 (s, 1H).
【0044】
工程2:6−(4−アミノチエノ[2,3−c]ピリミジン−5−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−4)
4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミンを5−ブロモチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−4を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 7.14 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.39-7.41 (m, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.67-7.31 (m, 2H), 7.82-7.85 (m, 3H), 8.16-8.19 (m, 2H), 8.33 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 10.62 (s, 1H).
【0045】
実施例5:
6−(4−アミノ−7−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−c]ピリジン−3−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−5)
【化15】
【0046】
工程1:2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノール
100mgの4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール、91mgの1,3−ジオキソラン−2−オンを2mlのジメチルホルムアミドに溶解させ、336mgの炭酸セシウムを入れ、140℃に加熱して0.5時間撹拌し、室温に冷却し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=30:70)にかけ、淡黄色の油状物の2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノールを得、重量が93mgで、収率が76%であった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 1.25 (s, 12H), 3.71 (q, J = 5.4 Hz, 2H), 4.15 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 4.87 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.88 (s, 1H).
【0047】
工程2:6−(4−アミノ−7−ヨードチエノ[3,2−c]ピリジン−3−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド
80mgの6−(4−アミノチエノ[3,2−c]ピリジン−3−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−3)を3mlのジメチルホルムアミドに溶解させ、氷浴で撹拌しながら50mgのN−ヨードスクシンイミドを入れ、室温で一晩撹拌し、次の日に濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=2:98)にかけ、黒色の固体の6−(4−アミノ−7−ヨードチエノ[3,2−c]ピリジン−3−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミドを得、重量が94mgで、収率が90%であった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 5.58 (s, 2H), 7.13 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.39 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.68-7.73 (m, 3H), 7.82-7.85 (m, 3H), 8.06 (s, 1H), 8.16-8.19 (m, 2H), 8.32 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 10.64 (s, 1H).
【0048】
工程3:6−(4−アミノ−7−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−c]ピリジン−3−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−5)
反応フラスコに26mgの6−(4−アミノ−7−ヨードチエノ[3,2−c]ピリジン−3−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド、24mgの2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノール、4mgのビス(トリフェニルホスフィノ)パラジウムジクロリド、13mgの炭酸ナトリウム、2mlのエタノール、1mlのトルエンおよび1mlの水を入れ、アルゴンガスの雰囲気において90℃に加熱して4時間撹拌し、室温に冷却し、水と酢酸エチルを入れ、分液し、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合併し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=5:95)にかけ、褐色の固体のI−5を得、重量が8mgで、収率が32%であった。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 3.81 (q, J = 5.2 Hz, 2H), 4.25 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 5.02 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 5.68 (s, 2H), 7.14 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.39 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 7.70-7.74 (m, 2H), 7.77 (s, 1H), 7.83-7.86 (m, 3H), 7.96 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.18-8.22 (m, 3H), 8.33 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 10.67 (s, 1H).
【0049】
実施例6:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(o−トリル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−6)
【化16】
【0050】
工程1:6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−N−(o−トリル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンをo−メチルアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、黄色の固体の6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−N−(o−トリル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 2.32 (s, 3H), 7.14-7.17 (m, 1H), 7.25-7.26 (m, 1H), 7.31-7.35 (m, 1H), 7.51-7.55 (m, 2H), 7.83 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.94 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.40 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H).
【0051】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(o−トリル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−6)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−N−(o−トリル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、黄褐色の固体I−6を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 2.36 (s, 3H), 4.33 (s, 2H), 6.94-6.96 (m, 1H), 7.20-7.22 (m, 1H), 7.25-7.32 (m, 2H), 7.35-7.36 (m, 2H), 7.54 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.69 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.42 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 10.12 (s, 1H), 11.84 (s, 1H).
【0052】
実施例7:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(m−トリル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−7)
【化17】
【0053】
工程1:6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−N−(m−トリル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンをm−メチルアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、黄褐色の固体の6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−N−(m−トリル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 2.39 (s, 3H), 6.99 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.27 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.42-7.50 (m, 2H), 7.56 (s, 1H), 7.69-7.75 (m, 2H), 7.90 (dd, J = 8.4, 0.9 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H).
【0054】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(m−トリル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−7)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−N−(m−トリル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、灰白色の固体I−7を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 2.34 (s, 3H), 4.32 (s, 2H), 6.93-6.97 (m, 2H), 7.26 (m, 1H), 7.34-7.35 (m, 2H), 7.60 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.67 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.75 (dd, J = 8.8, 1.6 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 10.57 (s, 1H), 11.84 (s, 1H).
【0055】
実施例8:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(p−トリル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−8)
【化18】
【0056】
工程1:6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−N−(p−トリル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンをp−メチルアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、黄色の固体の6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−N−(p−トリル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 2.36 (s, 3H), 7.21 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.49-7.53 (m, 1H), 7.57 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.64 (s, 1H), 7.78 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.92 (dd, J = 8.4, 0.8 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.41 (s, 1H).
【0057】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(p−トリル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−8)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−N−(p−トリル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、黄褐色の固体I−8を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 2.30 (s, 3H), 4.32 (s, 2H), 6.94 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.34-7.35 (m, 2H), 7.65-7.80 (m, 5H), 8.13 (s, 1H), 8.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 10.56 (s, 1H), 11.85 (s, 1H).
【0058】
実施例9:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−エチルフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−9)
【化19】
【0059】
工程1:N−(3−エチルフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンをm−エチルアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、黄褐色の固体のN−(3−エチルフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.28 (t, J = 7.6 Hz, 3H), 1.40 (s, 12H), 2.69 (q, J = 7.6 Hz, 2H), 7.04 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.32 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.49-7.53 (m, 2H), 7.57 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.78 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.92 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.35 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H).
【0060】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−エチルフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−9)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(3−エチルフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−9を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 1.21 (t, J = 7.6 Hz, 3H), 2.63 (q, J = 7.6, 2H), 4.32 (s, 2H), 6.94 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.27-7.31 (m, 1H), 7.33-7.36 (m, 2H), 7.62-7.69 (m, 2H), 7.73-7.80 (m, 3H), 8.13 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 10.58 (s, 1H), 11.84 (s, 1H).
【0061】
実施例10:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(2−フルオロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−10)
【化20】
【0062】
工程1:N−(2−フルオロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンを2−フルオロアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、黄色の固体のN−(2−フルオロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 7.12-7.16 (m, 2H), 7.24-7.26 (m, 1H), 7.53 (dd, J = 8.4, 7.2 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 7.93-7.95 (m, 2H), 8.04 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.59 (s, 1H).
【0063】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(2−フルオロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−10)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(2−フルオロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、灰白色の固体I−10を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.32 (s, 2H), 6.95 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 7.27-7.36 (m, 5H), 6.68 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.81-7.86 (m, 2H), 8.13 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 10.43 (s, 1H), 11.84 (s, 1H).
【0064】
実施例11:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−フルオロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−11)
【化21】
【0065】
工程1:N−(3−フルオロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンを3−フルオロアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、淡黄色の固体のN−(3−フルオロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 6.87-6.91 (m, 1H), 7.29-7.35 (m, 2H), 7.50-7.54 (m, 1H), 7.69-7.72 (m, 1H), 7.75-7.79 (m, 2H), 7.93 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H).
【0066】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−フルオロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−11)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(3−フルオロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、灰白色の固体I−11を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.32 (s, 2H), 6.94-7.00 (m, 2H), 7.35-7.36 (m, 2H), 7.40-7.45 (m, 1H), 7.58 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.67-7.71 (m, 1H), 7.76 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.82-7.86 (m, 2H), 8.14 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 10.86 (s, 1H), 11.85 (s, 1H).
【0067】
実施例12:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(4−フルオロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−12)
【化22】
【0068】
工程1:N−(4−フルオロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンを4−フルオロアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、灰白色の固体のN−(4−フルオロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 7.10 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 7.50-7.54 (m, 1H), 7.64-7.69 (m, 3H), 7.78 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.93 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H).
【0069】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(4−フルオロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−12)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(4−フルオロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、灰白色の固体I−12を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.31 (s, 2H), 6.93-6.96 (m, 1H), 7.24 (t, J = 9.0 Hz, 2H), 7.34-7.36 (m, 2H), 7.65-7.70 (m, 1H), 7.75 (dd, J = 8.7, 1.8 Hz, 1H), 7.80-7.88 (m, 3H), 8.13 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 10.68 (s, 1H), 11.83 (s, 1H).
【0070】
実施例13:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−13)
【化23】
【0071】
工程1:N−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンを2,4−ジフルオロアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、黄色の固体のN−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 6.92-7.03 (m, 2H), 7.54-7.57 (m, 1H), 7.83-7.84 (m, 2H), 7.96 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.55-8.58 (m, 1H).
【0072】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−13)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−13を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.32 (s, 2H), 6.95 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 7.18-7.22 (m, 1H), 7.35-7.36 (m, 2H), 7.39-7.44 (m, 1H), 7.68 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.75-7.80 (m, 2H), 7.85 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 10.44 (s, 1H), 11.85 (s, 1H).
【0073】
実施例14:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−14)
【化24】
【0074】
工程1:N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンを3,5−ジフルオロアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、灰白色の固体のN−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 6.61-6.66 (m, 1H), 7.31 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.49-7.53 (m, 1H), 7.75-7.77 (m, 2H), 7.94 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.28 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H).
【0075】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−14)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、淡黄色の固体I−14を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.32 (s, 2H), 6.95-7.02 (m, 2H), 7.35 (s, 2H), 7.57-7.59 (s, 2H), 7.69-7.85 (m, 3H), 8.15-8.31 (m, 3H), 11.02 (s, 1H), 11.85 (s, 1H).
【0076】
実施例15:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−クロロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−15)
【化25】
【0077】
工程1:N−(3−クロロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンを3−クロロアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、淡黄色の固体のN−(3−クロロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 7.16 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.30-7.34 (m, 1H), 7.50-7.54 (m, 2H), 7.70 (s, 1H), 7.77 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.93 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H).
【0078】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−クロロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−15)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(3−クロロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、灰白色の固体I−15を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.33 (s, 2H), 6.94 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 7.19-7.22 (m, 1H), 7.34-7.35 (m, 2H), 7.42 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.67-7.73 (m, 2H), 7.75 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.83 (dd, J = 6.8, 0.8 Hz, 1H), 8.06 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 10.83 (s, 1H), 11.85 (s, 1H).
【0079】
実施例16:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−ブロモフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−16)
【化26】
【0080】
工程1:N−(3−ブロモフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンを3−ブロモアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、淡黄色の固体のN−(3−ブロモフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 7.28 (m, 1H), 7.31-7.33 (m, 1H), 7.50-7.58 (m, 2H), 7.68 (s, 1H), 7.77 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.80-8.04 (m, 2H), 8.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H).
【0081】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−ブロモフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−16)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(3−ブロモフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、灰白色の固体I−16を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.32 (s, 2H), 6.94 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 7.32-7.38 (m, 4H), 7.66-7.70 (m, 1H), 7.74-7.76 (m, 2H), 7.83 (dd, J = 6.8, 0.8 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.19-8.21 (m, 2H), 8.30 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 10.82 (s, 1H), 11.85 (s, 1H).
【0082】
実施例17:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3,5−ジクロロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−17)
【化27】
【0083】
工程1:N−(3,5−ジクロロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンを3,5−ジクロロアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、白色の固体のN−(3,5−ジクロロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 7.18 (m, 1H), 7.49-7.54 (m, 1H), 7.67-7.76 (m, 4H), 7.93 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.41 (s, 1H).
【0084】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3,5−ジクロロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−17)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(3,5−ジクロロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、灰白色の固体I−17を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.32 (s, 2H), 6.95 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 7.35-7.36 (m, 2H), 7.39 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.70 (dd, J = 8.0, 7.2 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 7.2, 1.2 Hz, 1H), 7.93-7.94 (m, 2H), 8.15 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 10.99 (s, 1H), 11.85 (s, 1H).
【0085】
実施例18:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3,5−ジブロモフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−18)
【化28】
【0086】
工程1:N−(3,5−ジブロモフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンを3,5−ジブロモアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、灰白色の固体のN−(3,5−ジブロモフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 7.48 (s, 1H), 7.49-7.53 (m, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.75 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.87 (s, 2H), 7.94 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H).
【0087】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3,5−ジブロモフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−18)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(3,5−ジブロモフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−18を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.32 (s, 2H), 6.94 (m, 1H), 7.34-7.35 (m, 2H), 7.61 (s, 1H), 7.67-7.71 (m, 1H), 7.75-7.77 (m, 1H), 7.84 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.11-8.15 (m, 3H), 8.22 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 10.94 (s, 1H), 11.84 (s, 1H).
【0088】
実施例19:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−19)
【化29】
【0089】
工程1:6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンを3−トリフルオロメチルアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、黄色の固体の6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 7.44 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.49-7.54 (m, 2H), 7.78 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.89-7.94 (m, 2H), 8.00-8.04 (m, 2H), 8.32 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.41 (s, 1H).
【0090】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−19)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、灰白色の固体I−19を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.32 (s, 2H), 6.95 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 7.34-7.35 (m, 2H), 7.50 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.64 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.67-7.71 (m, 1H), 7.75 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.86 (dd, J = 7.2, 1.2 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 10.99 (s, 1H), 11.85 (s, 1H).
【0091】
実施例20:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−20)
【化30】
【0092】
工程1:N−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンを2−フルオロ−5−メチルアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、黄褐色の固体のN−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 2.41 (s, 3H), 6.91-6.93 (m, 1H), 7.00-7.04 (m, 1H), 7.51-7.55 (m, 1H), 7.81 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.87 (m, 1H), 7.94 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.41-8.42 (m, 2H).
【0093】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−20)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、灰白色の固体I−20を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 2.34 (s, 3H), 4.32 (s, 2H), 6.95 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 7.08-7.10 (m, 1H), 7.18-7.23 (m, 1H), 7.35-7.37 (m, 2H), 7.62 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.65-7.69 (m, 1H), 7.76 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 10.37 (s, 1H), 11.86 (s, 1H).
【0094】
実施例21:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−21)
【化31】
【0095】
工程1:N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンを4−フルオロ−3−メチルアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、灰白色の固体のN−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 2.32 (d, J = 0.6 Hz, 3H), 7.02 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 7.39-7.42 (m, 1H), 7.48-7.53 (m, 1H), 7.57-7.62 (m, 2H), 7.76 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.41 (s, 1H).
【0096】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−21)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、灰白色の固体I−21を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 2.27 (s, 3H), 4.32 (s, 2H), 6.94 (t, J = 3.6 Hz, 1H), 7.16 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 7.34-7.35 (m, 2H), 7.61-7.69 (m, 2H), 7.73-7.80 (m, 3H), 8.13 (s, 1H), 8.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 10.62 (s, 1H), 11.84 (s, 1H).
【0097】
実施例22:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(2−フルオロ−4−メチルフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−22)
【化32】
【0098】
工程1:N−(2−フルオロ−4−メチルフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンを2−フルオロ−4−メチルアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、灰白色の固体のN−(2−フルオロ−4−メチルフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 2.63 (s, 3H), 6.94-7.05 (m, 2H), 7.50-7.55 (m, 1H), 7.78-7.82 (m, 2H), 7.93 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.36-8.44 (m, 3H).
【0099】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(2−フルオロ−4−メチルフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−22)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(2−フルオロ−4−メチルフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−22を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 2.35 (s, 3H), 4.32 (s, 2H), 6.94 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 7.34-7.35 (m, 2H), 7.64-7.69 (m, 2H), 7.75 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 10.32 (s, 1H), 11.85 (s, 1H).
【0100】
実施例23:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−23)
【化33】
【0101】
工程1:N−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンを3−フルオロ−4−メチルアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、灰白色の固体のN−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 2.27 (d, J = 1.8 Hz, 3H), 7.17-7.18 (m, 2H), 7.48-7.53 (m, 1H), 7.61-7.66 (m, 2H), 7.76 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.92 (dd, J = 8.7, 1.5 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.41 (s, 1H).
【0102】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−23)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−23を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 2.23 (s, 3H), 4.32 (s, 2H), 6.94 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 7.28 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.34-7.35 (m, 2H), 7.46-7.48 (m, 1H), 7.68 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.74-7.81 (m, 3H), 8.13 (s, 1H), 8.19 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 10.75 (s, 1H), 11.85 (s, 1H).
【0103】
実施例24:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(5−メチルイソオキゾール−3−イル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−24)
【化34】
【0104】
工程1:N−(5−メチルイソオキゾール−3−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンを5−メチルイソオキゾールアミンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、白色の固体のN−(5−メチルイソオキゾール−3−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 2.47 (s, 3H), 6.95 (s, 1H), 7.50-7.54 (m, 1H), 7.82 (dd, J = 7.2, 1.2 Hz, 1H), 7.94 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 8.0, 1H), 8.35 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.50 (s, 1H).
【0105】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(5−メチルイソオキゾール−3−イル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−24)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(5−メチルイソオキゾール−3−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−24を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 2.46 (s, 3H), 4.32 (s, 2H), 6.87 (s, 1H), 6.95 (t, J = 3.6 Hz, 1H), 7.35-7.36 (m, 2H), 7.66 (dd, J = 8.0, 7.2 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 11.58 (s, 1H), 11.85 (s, 1H).
【0106】
実施例25:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−25)
【化35】
【0107】
工程1:N−(ピリジン−3−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンを3−アミノピリジンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、白色の固体のN−(ピリジン−3−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 7.35-7.39 (m, 1H), 7.51-7.56 (m, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.80-7.82 (m, 1H), 7.94 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.40-8.44 (m, 3H), 8.67 (d, J = 2.1 Hz, 1H).
【0108】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(ピリジン−3−イル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−25)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(ピリジン−3−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、淡黄色の固体I−25を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.32 (s, 2H), 6.95 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 7.35-7.36 (m, 2H), 7.43-7.47 (m, 1H), 7.68-7.72 (m, 1H), 7.76 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.87 (dd, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 8.15 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.28-8.30 (m, 1H), 8.33-8.36 (m, 2H), 8.98 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 10.87 (s, 1H), 11.85 (s, 1H).
【0109】
実施例26:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−エチル−1−ナフタレンカルボアミド(I−26)
【化36】
【0110】
工程1:N−エチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンをエチルアミン(2mol/Lのテトラヒドロフラン溶液)に変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、白色の固体のN−エチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.31 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.40 (s, 12H), 3.56-3.63 (m, 2H), 5.96 (m, 1H), 7.45 (dd, J = 8.4, 7.2 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 7.2, 1.2 Hz, 1H), 7.90 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H).
【0111】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−エチル−1−ナフタレンカルボアミド(I−26)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−エチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−26を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 1.20 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 3.40 (m, 2H), 4.30 (s, 2H), 6.92-6.94 (m, 1H), 7.34-7.35 (m, 2H), 7.58-7.64 (m, 2H), 7.71 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.10 (dd, J = 8.0, 2.0 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.60 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 11.83 (s, 1H).
【0112】
実施例27:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−シクロプロピル−1−ナフタレンカルボアミド(I−27)
【化37】
【0113】
工程1:N−シクロプロピル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンをシクロプロピルアミンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、白色の固体のN−シクロプロピル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 0.67-0.70 (m, 2H), 0.90-0.94 (m, 2H), 1.39 (s, 12H), 3.01-3.04 (m, 1H), 6.08 (s, 1H), 7.41-7.46 (m, 1H), 7.59-7.61 (m, 1H), 7.89-7.96 (m, 2H), 8.26 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H).
【0114】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−シクロプロピル−1−ナフタレンカルボアミド(I−27)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−シクロプロピル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、灰白色の固体I−27を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 0.61-0.63 (m, 2H), 0.74-0.76 (m, 2H), 2.97 (m, 1H), 4.30 (s, 2H), 6.93 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 7.34-7.35 (m, 2H), 7.58-7.60 (m, 2H), 7.71 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.09 (dd, J = 6.4, 2.4 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.64 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 11.84 (s, 1H).
【0115】
実施例28:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−5−フルオロ−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−28)
【化38】
【0116】
工程1:5−フルオロ−6−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸メチル
1gの6−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸メチルを10mlのアセトニトリルに溶解させ、1.92gの1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボレート)を入れ、85℃に加熱して24時間撹拌した。室温に冷却し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン)にかけ、黄色の固体の5−フルオロ−6−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸メチルを得、重量が593mgで、収率が54%であった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 3.92 (s, 3H), 7.40 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 7.59-7.64 (m, 1H), 7.98 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.43 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 10.34 (s, 1H).
【0117】
工程2:5−フルオロ−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−1−ナフタレンカルボン酸メチル
6−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸メチルを5−フルオロ−6−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸メチルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程1と同様で、淡黄色の油状物の5−フルオロ−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−1−ナフタレンカルボン酸メチルを得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 3.98 (s, 3H), 7.86-7.97 (m, 2H), 8.36 (dd, J = 7.2, 0.9 Hz, 1H), 8.47 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.75 (dd, J = 9.6, 0.6 Hz, 1H).
【0118】
工程3:5−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸メチル
6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−1−ナフタレンカルボン酸メチルを5−フルオロ−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−1−ナフタレンカルボン酸メチルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程2と同様で、白色の固体の5−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸メチルを得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.41 (s, 12H), 4.01 (s, 3H), 7.56 (dd, J = 8.4, 7.8 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 8.4, 6.0 Hz, 1H), 8.27 (dd, J = 7.5, 1.2 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.66 (dd, J = 8.7, 0.9 Hz, 1H).
【0119】
工程4:5−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸
6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸メチルを5−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸メチルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程3と同様で、白色の固体の5−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 1.35 (s, 12H), 7.70-7.78 (m, 2H), 8.28 (dd, J = 7.5, 1.2 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.66 (d, J = 9.0 Hz, 1H).
【0120】
工程5:5−フルオロ−N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸を5−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸に変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、黄色の固体の5−フルオロ−N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.41 (s, 12H), 7.20 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.41 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.53-7.58 (m, 1H), 7.68-7.72 (m, 3H), 7.77-7.83 (m, 2H), 8.09 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
【0121】
工程6:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−5−フルオロ−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−28)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを5−フルオロ−N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、褐色の固体I−28を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.19 (s, 2H), 6.94 (dd, J = 5.7, 2.1 Hz, 1H), 7.12-7.17 (m, 1H), 7.33-7.42 (m, 4H), 7.61-7.66 (m, 1H), 7.77-7.84 (m, 3H), 7.90-7.92 (m, 1H), 8.12 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 10.69 (s, 1H), 11.88 (s, 1H).
【0122】
実施例29:
6−(3−アミノ−1−メチル−1H−インダゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−29)
【化39】
【0123】
工程1:4−ヨード−1−メチル−1H−インダゾール−3−アミン
ヒドラジン水和物をメチルヒドラジンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程5と同様で、黄色の固体の4−ヨード−1−メチル−1H−インダゾール−3−アミンを得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 3.74 (s, 3H), 5.12 (s, 2H), 6.97 (dd, J = 8.4, 7.5 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
【0124】
工程2:6−(3−アミノ−1−メチル−1H−インダゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−29)
4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミンを4−ヨード−1−メチル−1H−インダゾール−3−アミンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、黄色の固体I−29を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 3.83 (s, 3H), 4.38 (s, 2H), 6.96 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.14 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.37-7.47 (m, 4H), 7.68-7.75 (m, 2H), 7.80-7.85 (m, 3H), 8.13 (s, 1H), 8.19 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 10.64 (s, 1H).
【0125】
実施例30:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−フェニル−2−ナフタレンカルボアミド(I−30)
【化40】
【0126】
工程1:6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−2−ナフタレンカルボン酸メチル
6−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸を6−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸に変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程1と同様で、黄色の固体の6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−2−ナフタレンカルボン酸メチルを得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 4.01 (s, 3H), 7.45 (dd, J = 9.0, 2.4 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 8.66 (s, 1H).
【0127】
工程2:6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボン酸メチル
6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−ナフタレンカルボン酸メチルを6−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−2−ナフタレンカルボン酸メチルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程2と同様で、白色の固体の6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボン酸メチルを得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 3.98 (s, 3H), 7.88-7.95 (m, 3H), 8.06 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.60 (s, 1H).
【0128】
工程3:6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボン酸
6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸メチルを6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボン酸メチルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程3と同様で、白色の固体の6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボン酸を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 1.34 (s, 12H), 7.78 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.98 (dd, J = 8.7, 1.5 Hz, 1H), 8.08-8.13 (m, 2H), 8.38 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 13.15 (s, 1H).
【0129】
工程4:N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボアミド
6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸を6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボン酸に変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、オレンジ色のゲル状物の−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.41 (s, 12H), 7.16-7.26 (m, 1H), 7.41 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.70 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.91-8.01 (m, 5H), 8.37 (s, 1H), 8.42 (s, 1H).
【0130】
工程5:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−フェニル−2−ナフタレンカルボアミド(I−30)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、黄色の固体I−30を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.33 (s, 2H), 6.96-6.98 (m, 1H), 7.13 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.35-7.42 (m, 4H), 7.76 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 8.07-8.17 (m, 3H), 8.22 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.67 (s, 1H), 10.48 (s, 1H), 11.86 (s, 1H).
【0131】
実施例31:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−5−フルオロ−N−フェニル−2−ナフタレンカルボアミド(I−31)
【化41】
【0132】
工程1:5−フルオロ−6−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸メチル
6−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸メチルを6−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸メチルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例28の工程1と同様で、黄色の固体の5−フルオロ−6−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸メチルを得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 3.90 (s, 3H), 7.35 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.94-7.98 (m, 2H), 8.58 (s, 1H), 10.58 (s, 1H).
【0133】
工程2:5−フルオロ−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−2−ナフタレンカルボン酸メチル
6−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸メチルを5−フルオロ−6−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸メチルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程1と同様で、黄色の固体の5−フルオロ−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−2−ナフタレンカルボン酸メチルを得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 4.02 (s, 3H), 7.48 (dd, J = 9.0, 6.9 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 9.0, 1.5 Hz, 1H), 8.19-8.26 (m, 2H), 8.66 (s, 1H).
【0134】
工程3:5−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボン酸メチル
6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−1−ナフタレンカルボン酸メチルを5−フルオロ−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−2−ナフタレンカルボン酸メチルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程2と同様で、黄色の固体の5−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボン酸メチルを得た。
【0135】
工程4:5−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボン酸
6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸メチルを5−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボン酸メチルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程3と同様で、白色の固体の5−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボン酸を得た。
【0136】
工程5:5−フルオロ−N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボアミド
6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸を5−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボン酸に変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、黄色の固体の5−フルオロ−N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボアミドを得た。
【0137】
工程6:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−5−フルオロ−N−フェニル−2−ナフタレンカルボアミド(I−31)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを5−フルオロ−N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、褐色の固体I−31を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.21 (s, 2H), 6.96 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.14 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.36-7.43 (m, 4H), 7.64 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 8.07 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.74 (s, 1H), 10.55 (s, 1H), 11.85 (s, 1H).
【0138】
実施例32:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−5−クロロ−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−32)
【化42】
【0139】
工程1:5−クロロ−6−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸メチル
1gの6−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸メチルと762mgのN−クロロスクシンイミドを100mlのテトラヒドロフランに溶解させ、室温で5時間撹拌し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=10:90)にかけ、白色の固体の5−クロロ−6−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸メチルを得、重量が1.17gで、収率が100%であった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 3.93 (s, 3H), 7.43 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 8.1, 7.2 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.57 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 10.73 (s, 1H).
【0140】
工程2:5−クロロ−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−1−ナフタレンカルボン酸メチル
6−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸メチルを5−クロロ−6−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸メチルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程1と同様で、淡黄色の固体の5−クロロ−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−1−ナフタレンカルボン酸メチルを得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 4.03 (s, 3H), 7.56 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 7.71-7.77 (m, 1H), 8.33 (dd, J = 7.2, 0.9 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 9.05 (d, J = 9.0 Hz, 1H).
【0141】
工程3:5−クロロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸メチル
6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−1−ナフタレンカルボン酸メチルを5−クロロ−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−1−ナフタレンカルボン酸メチルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程2と同様で、黄色の固体の5−クロロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸メチルを得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.43 (s, 12H), 4.00 (s, 3H), 7.60 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.23 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.66 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.80 (d, J = 8.7 Hz, 1H).
【0142】
工程4:5−クロロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸
6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸メチルを5−クロロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸メチルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程3と同様で、黄色の固体の5−クロロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸を得た。
【0143】
工程5:5−クロロ−N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸を5−クロロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボン酸に変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、黄色の固体の5−クロロ−N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
【0144】
工程6:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−5−フルオロ−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−32)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを5−クロロ−N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、褐色の固体I−32を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.01 (s, 2H), 6.84-6.86 (m, 1H), 7.14 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.35-7.42 (m, 4H), 7.63 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.82-7.89 (m, 3H), 7.92-7.94 (m, 1H), 8.25 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 10.72 (s, 1H), 11.80 (s, 1H).
【0145】
実施例33:
6−(3−アミノ−7−フルオロ−1H−インダゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−33)
【化43】
【0146】
工程1:7−フルオロ−4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミン
2−フルオロ−6−ヨードベンゾニトリルを2,3−ジフルオロ−6−ヨードベンゾニトリルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程5と同様で、黄色の固体の7−フルオロ−4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミンを得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 5.18 (s, 2H), 6.88 (dd, J = 11.1, 7.8 Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 8.1, 4.2 Hz, 1H), 12.33 (s, 1H).
【0147】
工程2:6−(3−アミノ−7−フルオロ−1H−インダゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−33)
4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミンを7−フルオロ−4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−33を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.43 (s, 2H), 6.88-6.92 (m, 1H), 7.11-7.24 (m, 2H), 7.36-7.42 (m, 2H), 7.65-7.74 (m, 2H), 7.80-7.85 (m, 3H), 8.11 (s, 1H), 8.18 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 10.62 (s, 1H), 12.34 (s, 1H).
【0148】
実施例34:
6−(3−アミノ−7−ブロモ−1H−インダゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−34)
【化44】
【0149】
工程1:7−ブロモ−4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミン
2−フルオロ−6−ヨードベンゾニトリルを3−ブロモ−2−フルオロ−6−ヨードベンゾニトリルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程5と同様で、黄色の固体の7−ブロモ−4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミンを得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 5.18 (s, 2H), 7.19 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 12.18 (s, 1H).
【0150】
工程2:6−(3−アミノ−7−ブロモ−1H−インダゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−34)
4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミンを7−ブロモ−4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−34を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.45 (s, 2H), 6.89 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.14 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.37-7.42 (m, 2H), 7.59 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.69-7.75 (m, 2H), 7.81-7.85 (m, 3H), 8.15 (s, 1H), 8.19 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 10.64 (s, 1H), 12.22 (s, 1H).
【0151】
実施例35:
6−(3−アミノ−7−メチル−1H−インダゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−35)
【化45】
【0152】
工程1:4−ヨード−7−メチル−1H−インダゾール−3−アミン
2−フルオロ−6−ヨードベンゾニトリルを2−フルオロ−6−ヨード−3−メチルベンゾニトリルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程5と同様で、黄色の固体の4−ヨード−7−メチル−1H−インダゾール−3−アミンを得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 2.33 (d, J = 0.9 Hz, 3H), 5.02 (s, 2H), 6.74 (dd, J = 7.5, 1.2 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 11.83 (s, 1H).
【0153】
工程2:6−(3−アミノ−7−メチル−1H−インダゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−35)
4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミンを4−ヨード−7−メチル−1H−インダゾール−3−アミンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−35を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 2.47 (s, 3H), 4.31 (s, 2H), 6.86 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.11-7.16 (m, 2H), 7.39 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.64-7.69 (m, 1H), 7.72 (dd, J = 8.4, 1.8 Hz, 1H), 7.78-7.80 (m, 1H), 7.84 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 8.10 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 10.63 (s, 1H), 11.88 (s, 1H).
【0154】
実施例36:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−メトキシフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−36)
【化46】
【0155】
工程1:N−(3−メトキシフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンをm−メトキシアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、褐色の固体のN−(3−メトキシフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
【0156】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−メトキシフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−36)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(3−メトキシフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−36を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 3.77 (s, 3H), 4.31 (s, 2H), 6.72 (dd, J = 8.1, 2.4 Hz, 1H), 6.94 (t, J = 3.9 Hz, 1H), 7.26-7.31 (m, 1H), 7.34-7.35 (m, 2H), 7.39 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.65-7.70 (m, 1H), 7.75 (dd, J = 8.7, 1.5 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 10.61 (s, 1H), 11.83 (s, 1H).
【0157】
実施例37:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−37)
【化47】
【0158】
工程1:N−(3−トリフルオロメトキシフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンをm−トリフルオロメトキシアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、褐色の固体のN−(3−トリフルオロメトキシフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm): 1.40 (s, 12H), 7.05 (dd, J = 8.4, 0.9 Hz, 1H), 7.38-7.43 (m, 1H), 7.49-7.55 (m, 2H), 7.75-7.79 (m, 3H), 7.93 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H).
【0159】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−37)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(3−トリフルオロメトキシフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−37を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.31 (s, 2H), 6.93-6.96 (m, 1H), 7.12-7.15 (m, 1H), 7.34-7.36 (m, 2H), 7.52 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.69 (dd, J = 8.1, 7.2 Hz, 1H), 7.74-7.77 (m, 2H), 7.86 (dd, J = 7.2, 0.9 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 8.14 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 10.92 (s, 1H), 11.83 (s, 1H).
【0160】
実施例38:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−ヒドロキシフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−38)
【化48】
【0161】
工程1:N−(3−ヒドロキシフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンをm−ヒドロキシアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、褐色の固体のN−(3−ヒドロキシフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
【0162】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−38)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(3−ヒドロキシフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−38を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 6.52-6.56 (m, 1H), 6.97 (dd, J = 4.2, 3.6 Hz, 1H), 7.12-7.20 (m, 2H), 7.37-7.38 (m, 2H), 7.42 (s, 1H), 7.63-7.69 (m, 1H), 7.72-7.77 (m, 2H), 8.12 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 10.51 (s, 1H).
【0163】
実施例39:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−ニトロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−39)
【化49】
【0164】
工程1:N−(3−ニトロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミド
アニリンをm−ニトロアニリンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程4と同様で、褐色の固体のN−(3−ニトロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドを得た。
【0165】
工程2:6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−ニトロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−39)
N−フェニル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドをN−(3−ニトロフェニル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−ナフタレンカルボアミドに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−39を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.33 (s, 2H), 6.95 (t, J = 3.9 Hz, 1H), 7.34-7.36 (m, 2H), 7.67-7.78 (m, 3H), 7.88 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 8.02 (dd, J = 8.1, 1.5 Hz, 1H), 8.15-8.18 (m, 2H), 8.23 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.35 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.91 (s, 1H), 11.12 (s, 1H), 11.84 (s, 1H).
【0166】
実施例40:
6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−アミノフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−40)
【化50】
20mgの6−(3−アミノ−1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−ニトロフェニル)−1−ナフタレンカルボアミド(I−39)を1mlのエタノールに溶解させ、25mgの塩化アンモニウムの0.5ml水溶液、13mgの鉄粉を入れ、70℃に加熱して0.5時間撹拌し、室温に冷却し、ろ過し、濃縮し、水と酢酸エチルを入れ、分液し、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合併し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して乾燥し、白色の固体のI−40を得、重量が13mgで、収率が72%であった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.31 (s, 2H), 5.16 (s, 2H), 6.34 (dd, J = 7.8, 0.9 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.93-7.01 (m, 2H), 7.21 (s, 1H), 7.34-7.35 (m, 2H), 7.63-7.68 (m, 1H), 7.72-7.75 (m, 2H), 8.11 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 10.33 (s, 1H), 11.84 (s, 1H).
【0167】
実施例41:
6−(3−アミノベンゾ[d]イソオキゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−41)
【化51】
【0168】
工程1:4−ヨードベンゾ[d]イソオキゾール−3−アミン
61mgのアセトヒドロキサム酸を1mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶解させ、撹拌しながらゆっくり91mgのカリウムt−ブトキシドを入れ、室温で0.5時間撹拌した後、さらにゆっくり100mgの2−フルオロ−6−ヨードベンゾニトリルを入れ、室温で12時間撹拌し、10mLの水を入れ、ろ過し、ケーキを水で洗浄し、加熱乾燥して白色の固体の4−ヨードベンゾ[d]イソオキゾール−3−アミンを得、重量が72mgで、収率が69%であった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 5.93 (s, 2H), 7.24-7.29 (m, 1H), 7.55 (dd, J = 8.4, 0.6 Hz, 1H), 7.69-7.71 (m, 1H).
【0169】
工程2:6−(3−アミノベンゾ[d]イソオキゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−41)
4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミンを4−ヨードベンゾ[d]イソオキゾール−3−アミンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−41を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 5.23 (s, 2H), 7.14 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.30 (dd, J = 7.2, 0.9 Hz, 1H), 7.37-7.42 (m, 2H), 7.59 (dd, J = 8.1, 0.6 Hz, 1H), 7.64-7.72 (m, 2H), 7.77 (dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 1H), 7.83-7.85 (m, 3H), 8.19-8.21 (m, 2H), 8.35 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 10.63 (s, 1H).
【0170】
実施例42:
6−(3−アミノ−7−フルオロベンゾ[d]イソオキゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−42)
【化52】
【0171】
工程1:7−フルオロ−4−ヨードベンゾ[d]イソオキゾール−3−アミン
2−フルオロ−6−ヨードベンゾニトリルを2,3−ジフルオロ−6−ヨードベンゾニトリルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例41の工程1と同様で、白色の固体の7−フルオロ−4−ヨードベンゾ[d]イソオキゾール−3−アミンを得た。
【0172】
工程2:6−(3−アミノ−7−フルオロベンゾ[d]イソオキゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−42)
4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミンを7−フルオロ−4−ヨードベンゾ[d]イソオキゾール−3−アミンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、黄色の固体I−42を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 5.41 (s, 2H), 7.11-7.16 (m, 1H), 7.26-7.30 (m, 1H), 7.39 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.58-7.76 (m, 3H), 7.82-7.85 (m, 3H), 8.18-8.20 (m, 2H), 8.35 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 10.63 (s, 1H).
【0173】
実施例43:
6−(3−アミノ−7−メチルベンゾ[d]イソオキゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−43)
【化53】
【0174】
工程1:4−ヨード−7−メチルベンゾ[d]イソオキゾール−3−アミン
2−フルオロ−6−ヨードベンゾニトリルを2−フルオロ−6−ヨード−3−メチルベンゾニトリルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例41の工程1と同様で、白色の固体の4−ヨード−7−メチルベンゾ[d]イソオキゾール−3−アミンを得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 2.35 (s, 3H), 5.91 (s, 2H), 7.09 (dd, J = 7.5, 0.9 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 7.2 Hz, 1H).
【0175】
工程2:6−(3−アミノ−7−メチルベンゾ[d]イソオキゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−43)
4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミンを4−ヨード−7−メチルベンゾ[d]イソオキゾール−3−アミンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−43を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 5.22 (s, 2H), 7.14 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.40 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 7.48 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.67-7.76 (m, 2H), 7.83-7.85 (m, 3H), 8.16-8.21 (m, 2H), 8.34 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 10.63 (s, 1H).
【0176】
実施例44:
6−(3−アミノ−7−メトキシベンゾ[d]イソオキゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−44)
【化54】
【0177】
工程1:4−ヨード−7−メトキシベンゾ[d]イソオキゾール−3−アミン
2−フルオロ−6−ヨードベンゾニトリルを2−フルオロ−6−ヨード−3−メトキシベンゾニトリルに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例41の工程1と同様で、白色の固体の4−ヨード−7−メトキシベンゾ[d]イソオキゾール−3−アミンを得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 3.91 (s, 3H), 5.91 (s, 2H), 6.91 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 8.1 Hz, 1H).
【0178】
工程2:6−(3−アミノ−7−メトキシベンゾ[d]イソオキゾール−4−イル)−N−フェニル−1−ナフタレンカルボアミド(I−44)
4−ヨード−1H−インダゾール−3−アミンを4−ヨード−7−メトキシベンゾ[d]イソオキゾール−3−アミンに変更し、ほかの必要な原料、試薬および製造方法は実施例1の工程6と同様で、白色の固体I−44を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 4.00 (s, 3H), 5.23 (s, 2H), 7.14 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.20-7.26 (m, 2H), 7.39 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.65-7.74 (m, 2H), 7.81-7.85 (m, 3H), 8.13 (s, 1H), 8.18 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 10.61 (s, 1H).
【0179】
実施例45:
化合物の分子レベルにおけるVEGFR−2の酵素活性に対する影響
1、実験方法
酵素反応の基質であるPoly(Glu,Tyr)4:1を無カリウムイオンのPBS(10mM リン酸ナトリウム緩衝液、150mM NaCl、pH7.2〜7.4)で20μg/mlに希釈し、125ml/ウェルでマイクロプレートを被覆し、37℃に置いて12〜16時間反応させた。ウェルの中の液体を捨てた後、プレートを洗浄し、200ml/ウェルのT−PBS(0.1% Tween−20を含有するPBS)でプレートを5分/回で3回洗浄した。37℃のオーブンでマイクロプレートを1〜2時間乾燥した。各ウェルに反応緩衝液(50mM HEPES、pH7.4、50mM MgCl、5mM MnCl、0.2mM NaVO、1mM DTT)で希釈したATP溶液50mLを最終濃度が5μMになるように入れた。薬物を1%DMSOで適切な濃度である10μl/ウェルに希釈し、さらに40μlの反応緩衝液で希釈したVEGFR−2チロシンキナーゼタンパク質を入れた。37℃のシェーカー(100rpm)に置いて1時間反応させた。T−PBSでプレートを3回洗浄した。(各実験でそれぞれ無酵素コントロールウェル3つおよび対応するDMSO濃度のコントロールウェルが設けられる)。第一抗体としてPY99(p−Tyr(PY99)、Cell Signaling Technology、抗体を5mg/ml BSA含有T−PBSで1:1000で希釈したもの)を100ml/ウェルで入れ、37℃のシェーカーで0.5時間反応させた。T−PBSでプレートを3回洗浄した。第二抗体として西洋ワサビペルオキシダーゼ標識ヒツジ抗マウスIgG(抗体を5mg/ml BSA含有T−PBSで1:2000で希釈したもの)を100ml/ウェルで入れ、37℃のシェーカーで0.5時間反応させた。T−PBSでプレートを3回洗浄した。2mg/mLのOPD呈色液(0.03% H含有0.1Mクエン酸−クエン酸ナトリウム緩衝液(pH=5.4)で希釈したもの)を100mL/ウェルで入れ、25℃で1〜10分間遮光反応させた。(OPDの溶解に超音波が必要で、呈色液は使用直前に調製する。)2M HSOを50mL/ウェルで入れて反応を中止し、波長調節可能なマイクロプレートリーダーSPECTRA MAX 190によって波長490nmで吸光度OD値を測定した。
【0180】
化合物の阻害率は、以下の公式で求めた。
【数1】
IC50値は阻害曲線によって4パラメーターフィッティングで計算した。
【0181】
2、実験結果
分子レベルの酵素活性テストでは、本発明のナフチルアミド系化合物は、濃度がナノモルレベルの場合、VEGFR−2チロシンキナーゼに対して優れた阻害効果を有し、一部の化合物のVEGFR−2に対する半数阻害濃度が1nM程度で、陽性コントロール化合物SU11248とABT869よりも強く、強力なVEGFR−2チロシンキナーゼ阻害剤であることがわかった。
【0182】
【表2】
【0183】
実施例46:
化合物の細胞レベルにおけるVEGFによって誘導されたヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)の増殖にに対する影響
1、実験方法
5〜15個前の倍増数にある初代HUVEC細胞を5000〜8000/ウェルで接種して96ウェルプレートで培養し、各ウェルに90μlで、一晩培養した後、血清を含まない基礎培地90μl/ウェルで細胞を24時間飢餓させ、飢餓後各ウェルにそれぞれ10μlの異なる濃度の化合物を入れ、5つの濃度を設け、各濃度に3つの重複ウェルを設け、薬物を入れてから2時間後VEGF成長刺激因子100ng/mLを添加した。48時間作用させた後、培養液を捨て、予め冷却しておいた10% TCAで4℃で1時間固定させ、蒸留水で5回洗浄し、空気中で自然乾燥した。その後、各ウェルに1%氷酢酸で調製した4mg/mlのスルホローダミンB(sulforodamine B、SRB)溶液100μlを入れ、室温で15分間染色させ、染色液を捨て、1%氷酢酸で5回洗浄し、空気中で自然乾燥した。最後に、各ウェルに150μlのTris−HCl溶液(10mM Tris、pH10.0)を入れ、マイクロプレートリーダーによって波長560nmで吸光度OD値を測定した。化合物のHUVEC細胞増殖に対する阻害率を検出し、化合物のVEGFによる増殖に対する阻害作用を反映させた。
【0184】
化合物の阻害率は、以下の公式で求めた。
【数2】
IC50値は阻害曲線によって4パラメーターフィッティングで計算した。
【0185】
2、実験結果
表3のデータから、本発明のナフチルアミド系化合物のうち、ほとんどの化合物のVEGFによって誘導されたヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)の増殖に対する半数阻害濃度は、いずれもナノモルレベルで、そのうちの化合物I−4、I−8、I−9、I−14およびI−21の細胞活性は、陽性コントロール化合物ABT869よりも強かったことがわかる。
【0186】
【表3】