【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る注射ペンは、
回転推進装置及び薬剤瓶ケースを有し、該薬剤瓶ケースを介して薬剤瓶を回転推進装置の前端に装着させる注射ペンであって、
前記回転推進装置は、組立部材と、螺旋外管と、螺旋内管と、螺旋推進管と、螺合リングと、推進棒体と、逆回転防止リングと、注射操作部材を備え、
そのうち、組立部材は、前端を介して薬剤瓶ケースの後端に取り付けられ、その内部に内側板が形成され、該内側板の一側にワンウェイ環状歯部が形成され、該ワンウェイ環状歯部の内壁に一方向に傾く複数の歯が設けられ、更に、該内側板に非円形の案内穴が形成され、
前記螺旋外管は、組立部材の後端に取り付けられ、貫通穴前段及び、該貫通穴前段の後端に接する貫通穴後段を備え、該貫通穴後段の内壁に螺旋状溝が設けられ、該螺旋外管の前端に結合端部が設けられ、該螺旋外管の後段外周面に、軸方向へ延出しながら外周面の径方向に貫通穴後段と連通する長溝が形成され、該長溝が螺旋状溝の前端と後端とを連通して循環レールを構成し、該螺旋外管の後端に、後方へ延出する軸方向逆移動防止弾性片が設けられ、
前記螺旋内管は、管体と、該管体の前端に形成される前端部と、該管体と前端部との間に設けられる介在壁を備え、該管体の内部にガイド溝が形成され、該前端部の外周面に複数の逆転防止弾性片が設けられ、また、該螺旋内管は、螺旋外管の貫通穴前段に挿設され、該前端部が螺旋外管の前端から突出して組立部材の後管部に挿設され、該前端部の外周面にある逆転防止弾性片が、後管部にあるワンウェイ環状歯部の一方向に傾く歯に当接され、それにより、螺旋内管の回転を一方向に制限し、
前記螺旋推進管は、その内部を貫通する軸方向の中心穴を備え、前段の外周面にガイド凸部が設けられ、中段の外周面に案内突起が設けられ、後段の外周面に軸方向の溝部が形成されると共に、軸方向に沿って等間隔で配列する複数の逆行移動防止環状溝が形成され、該案内突起及び溝部は、螺旋推進管の径方向の相対する両側に位置し、該中心穴の壁に、一方向に傾く複数の歯を備える逆転防止環状歯部が設けられ、また、該螺旋推進管は、螺旋内管及び螺旋外管に挿設され、該ガイド凸部が螺旋内管のガイド溝に螺合され、該螺旋推進管の後段が螺旋内管の後端及び螺旋外管の後端を通って突出し、該案内突起が螺旋状溝と長溝からなる循環レールに移動して位置変換を行い、該螺旋推進管の案内突起が螺旋状溝に沿って推進したり、長溝に沿って直線後退したりし、該螺旋外管の後端の軸方向逆移動防止弾性片が螺旋推進管の溝部と逆行移動防止環状溝との間で位置変換を行い、
前記螺合リングは、螺旋内管の前端部に固定され、その内部にネジ穴が形成され、
前記推進棒体は、棒体を含み、該棒体の軸方向に非円形の棒穴が形成され、該棒体の断面が組立部材の非円形の案内穴に対応する形状を呈し、該棒体の前段に注射量制御段が形成され、該注射量制御段の外周面に推進ネジ山が形成され、該推進ネジ山の螺旋ピッチは、螺旋内管のガイド溝の螺旋ピッチよりも小さく、また、該推進棒体は、螺旋推進管に貫設され、該推進ネジ山を備える注射量制御段は、螺合リングのネジ穴に螺合され、該推進棒体が直線移動可能に組立部材の案内穴に貫設され、
前記逆回転防止リングは、環状部及び、該環状部の外周面に形成される複数の一方向に傾く逆回転防止弾性片を備え、また、該逆回転防止リングは、推進棒体の後方に位置すると共に、螺旋推進管の逆転防止環状歯部に組み合わされ、該逆回転防止弾性片がそれぞれ対応する逆転防止環状歯部の一方向に傾く歯に当接され、
前記注射操作部材は、押し棒及び蓋部材を備え、該押し棒は、軸方向に沿って直線移動可能に螺旋外管と該螺旋外管の内部にある螺旋推進管と推進棒体の棒穴に挿し込まれると共に、該螺旋推進管の内部にある逆回転防止リングが押し棒に環装固定され、該蓋部材は、螺旋外管の後端に位置するように押し棒の後端に取り付けられ、前記螺旋推進管の後端は、回転可能に蓋部材に取り付けられるものを提供する。
【0007】
かかる注射ペンにおいて、
前記螺旋内管における前端部の外径は管体の外径よりも小さく、該管体に管穴が形成され、該管穴の内壁にガイド溝が形成され、該前端部の外周面に複数の逆転防止弾性片が設けられ、該前端部に前管穴が形成され、前記介在壁に中管穴が形成され、該前管穴が介在壁の中管穴を介して管体の管穴と連通し、該前端部の前管穴の壁に、前方から後方へ延出するように複数の固定凹部が凹設され、
前記螺合リングの外周面に複数の固定突起が設けられ、該複数の固定突起がそれぞれ螺旋内管の前端部の固定凹部に対応するように位置決められることが好ましい。
【0008】
かかる注射ペンにおいて、
前記推進棒体の棒体の後端における棒穴の壁に複数の凹部が形成され、
前記逆回転防止リングにおける環状部の前端に複数のフックが設けられ、該複数のフックがそれぞれ推進棒体の棒穴の凹部に挿し込まれ、
前記螺旋推進管の後端に、後端へ延出すると共に前方に湾曲したフック部を設けられる掛止フックを備える連接端部が形成され、
前記押し棒の後端に、突出縁を備える取付端部が設けられ、
前記蓋部材は、蓋基部及び外蓋部を含み、該蓋基部に取付穴が形成され、該押し棒の後端の蓋基部と、螺旋推進管の後端の連接端部が蓋基部の取付穴に挿設され、該外蓋部が蓋基部の後端をカバーするように組み合わされることが好ましい。
【0009】
かかる注射ペンにおいて、
前記推進棒体における棒体の注射量制御段の前端に、複数の掛け穴が形成され、該掛け穴が棒体の外周面から径方向に向って棒穴と連通し、また、該棒体の前端に端部材が固定され、該端部材は、当接端部と、該当接端部の後端に形成される嵌合部と、該嵌合部に設けられる複数の掛け部を備え、該端部材は、嵌合部を介して棒体の前端に環装され、該掛け部は、棒体の棒穴の前段を通って掛け穴に係合されることにより、該端部材を組立部材の内側板の前方に位置させることが好ましい。
【0010】
かかる注射ペンにおいて、
前記螺旋内管における前端部の外径は管体の外径よりも小さく、該管体と前端部との間に介在壁が設けられ、該管体に管穴が形成され、該管穴の内壁にガイド溝が形成され、該前端部の外周面に複数の逆転防止弾性片が設けられ、該前端部に前管穴が形成され、該介在壁に中管穴が形成され、該前管穴が介在壁の中管穴を介して管体の管穴と連通し、該前管穴の壁に、前方から後方へ延出するように複数の固定凹部が凹設され、
前記螺合リングの外周面に複数の固定突起が設けられ、該複数の固定突起がそれぞれ螺旋内管の前端部の固定凹部に対応するように位置決められ、
前記推進棒体の棒体の後端における棒穴の壁に、複数の凹部が形成され、前記逆回転防止リングの環状部の前端に複数のフックが設けられ、該複数のフックがそれぞれ推進棒体の後端の棒穴の凹部に挿し込まれ、前記螺旋推進管の後端に、後端へ延出すると共に前方に湾曲するフック部が設けられた掛止フックを備える連接端部が形成され、前記注射操作部材の押し棒の後端に、突出縁を備える取付端部が設けられ、該蓋部材は、蓋基部及び外蓋部を含み、該蓋基部に取付穴が形成され、該押し棒の後端の蓋基部と、螺旋推進管後端の連接端部が蓋基部の取付穴に挿設され、該外蓋部が蓋基部の後端をカバーするように組み合わされ、
前記推進棒体の棒体の注射量制御段の前端に複数の掛け穴が形成され、該掛け穴は棒体の外周面から径方向に向って棒穴と連通し、また、該棒体の前端に端部材が固定され、該端部材は、当接端部と、該当接端部の後端に形成される嵌合部と、複数の嵌合部に設けられる掛け部を備え、該端部材が嵌合部を介して棒体の前端に環装され、該掛け部が棒体の棒穴前段を通って掛け穴に係合されることにより、該端部材を組立部材の内側板の前方に位置させることが好ましい。
【0011】
かかる注射ペンにおいて、
前記押し棒の本体の前段に複数の係合凹部が形成され、
前記螺旋内管の介在壁の後側面に小径環状部が後方に向かって凸設され、前記推進棒体の棒体の後段における、注射量制御段の近傍に、外周面から径方向に向って棒穴と連通する複数の貫通溝が形成され、該各貫通溝に弾性フックが設けられ、該弾性フックは、棒体の外周面に突出し、螺旋内管の小径環状部により押圧されて径方向に湾曲して棒穴に押込まれ、係合凹部に係合されることが好ましい。
【0012】
かかる注射ペンにおいて、
ペンケース及びペンキャップを含み、
そのうち、ペンケースは、軸方向に貫通する部材であり、組立部材の後端に取り付けるように螺旋外管の周囲に環装され、螺旋推進管の連接端部と、押し棒の後端の取付端部は、ペンケースの後端から突出して蓋部材に取り付けられ、
前記ペンキャップが着脱可能に薬剤瓶ケースに環装されることが好ましい。
【0013】
かかる注射ペンにおいて、
前記組立部材は、前管部と、後管部と、間隔部と、環装部を備え、該前管部は間隔部の前側に設けられ、該後管部は間隔部の後側に設けられ、該後管部の外径は前管部の外径よりも小さく、該環装部は、後管部の周囲に環状に設けるように間隔部の後側に後方へ向って延設され、該前管部に複数の第一フックが設けられ、該環装部の外周面に複数の突起が設けられ、該突起の後端面が傾斜状を呈し、該間隔部の後側面における、環装部と後管部との間に複数の第二フックが設けられ、該環装部に後方から前方に向かって保持凹部が凹設され、
前記薬剤瓶ケースは、結合部を備え、該結合部に複数の係合穴が形成され、該結合部が組立部材の前管部の周囲に環装され、該係合穴が前管部の第一フックに対応するように係合され、
前記ペンケースの前端は、組立部材の環装部の周囲に環装され、該ペンケースの前端に複数の凹部が形成され、該環装部の外周面にある複数の突起がペンケースの凹部に対応するように組み合わされ、
前記螺旋外管の結合端部の側壁に、複数の結合穴及び2つの保持凸部が形成され、該螺旋外管が組立部材の後端における、後管部と環装部との間に組み合わされ、該組立部材の第二フックが螺旋外管の結合穴に係合されると共に、該2つの保持凸部がそれぞれ対応する保持凹部に嵌め込まれることが好ましい。
【0014】
かかる注射ペンにおいて、
前記押し棒の本体の前段に複数の係合凹部が形成され、
前記螺旋内管における介在壁の後側面に小径環状部が後方に向かって凸設され、
前記推進棒体の棒体の後段における注射量制御段の近傍に、外周面から径方向に向って棒穴と連通する複数の貫通溝が形成され、該各貫通溝に弾性フックが設けられ、該弾性フックは、棒体の外周面から突出し、螺旋内管の小径環状部により押圧されて径方向に向って湾曲して棒穴の内部に押込まれ、係合凹部に係合されることが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る注射ペンは、螺旋内管のガイド溝が大きな螺旋ピッチを備えると共に、推進棒体の推進ネジ山が小さな螺旋ピッチを備えることから、使用者が注射操作部材を押圧した時の直線方向の力を回転力に変換すると共に、大きな螺旋ピッチの回転移動により生じた回転推進力を小さな螺旋ピッチの回転移動により移転推進力に変換して薬剤を送り出すので、省力化に優れる。
【0016】
また、本発明に係る注射ペンは、押し棒にある逆回転防止リングの逆回転防止弾性片が螺旋推進管の逆転防止環状歯部に当接し、押し棒及び螺旋推進管の回転方向を制限することにより、推進棒体が組立部材の非円形の案内穴により制限されて回転できなくなり、螺旋外管の後端の軸方向逆移動防止弾性片が螺旋推進管の溝部に位置すると共に(
図10の如く)、案内突起が長溝に位置することにより、螺旋推進管が注射操作部材と共に前方へ直線的に推進し、螺旋推進管の外周面にあるガイド凸部が螺旋内管のガイド溝に螺合されることにより、螺旋内管を順方向に回転させる。
そして、その螺旋推進管を前方へ推進させると、螺旋外管の螺旋状溝と螺旋推進管との構造により後退することが不可能となり、螺旋推進管の外周面にあるガイド凸部が螺旋内管のガイド溝に所定の案内距離(すなわち、ガイド溝の一周回した距離)まで移動し、螺旋内管が螺旋推進管の推進により順方向に一周回ることから、螺旋内管の前端内部の螺合リングも一周回るので、螺合リングが推進棒体に連動して前方へ直線的に所定の予定距離移動し、該推進棒体の前端が薬剤瓶3のピストンを押圧して前方へ移動することから、所定の薬剤を人体へ注射することができる。このように、本発明に係る注射ペンは、所定の注射量に設定する機能を備えるので、使用上の安全性に優れている。
【0017】
本発明に係る注射ペンは、薬剤瓶の薬剤を使い切るまで数回繰り返して使用することができる。、そして、薬剤瓶の薬剤を使い切った時、推進棒体の弾性フックは、螺旋内管の小径環状部に当接しながら径方向に湾曲して推進棒体の内部に伸び込まれると共に、押し棒の係合凹部に係合され、それにより、注射操作部材がロックされて後方へ引くことができなくなり、注射ペンの頻繁な使用を防げるので、注射ペンの使用上の安全性を向上させることができる。