特許第6353870号(P6353870)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6353870着脱用つまみ部分付きゴム手袋、及び、着脱用つまみ部分付きゴム手袋製造方法。
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6353870
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】着脱用つまみ部分付きゴム手袋、及び、着脱用つまみ部分付きゴム手袋製造方法。
(51)【国際特許分類】
   A41D 19/015 20060101AFI20180625BHJP
   A41D 19/00 20060101ALI20180625BHJP
   A41D 19/04 20060101ALI20180625BHJP
【FI】
   A41D19/015 610Z
   A41D19/00 P
   A41D19/04 B
【請求項の数】2
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2016-114786(P2016-114786)
(22)【出願日】2016年5月23日
(65)【公開番号】特開2017-210707(P2017-210707A)
(43)【公開日】2017年11月30日
【審査請求日】2017年1月17日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516170923
【氏名又は名称】浅野 洋一
(74)【代理人】
【識別番号】100166589
【弁理士】
【氏名又は名称】植村 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】浅野 洋一
【審査官】 米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第05579539(US,A)
【文献】 国際公開第2013/172063(WO,A1)
【文献】 特表2013−532778(JP,A)
【文献】 特開昭49−057083(JP,A)
【文献】 特開昭58−003823(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3140762(JP,U)
【文献】 特開2016−075014(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 19/00−19/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴム手袋を形成する際において、
ゴム手袋形成の元となる人の手の形をした立体形状の型(3)の一部に、つまみ部分の元の形となる突起部分(4)を設け、
その人の手の形をした立体形状の型(3)を、ゴム手袋の素材となる柔らかく溶か
した状態の天然ゴム等の中に指先側から浸漬したのち、袖口側から引き上げ、
こうして形成されたゴム手袋(1)を乾燥させて、裏返しながら脱型させるか、脱
型後に裏返しにすることによって、ゴム手袋の形成の際につまみ部分(2)を設け、
このつまみ部分を押し出して、つまみ部分(2)とした着脱用つまみ部分付きゴム
手袋製造方法。
【請求項2】
表裏を裏返して形成されたゴム手袋であって、
当該ゴム手袋の一部に、突起型のつまみ部分が形成されており、
当該つまみ部分は、前記表裏を裏返した際に内部側に位置していたものが押し出されることによって形成されている
ゴム手袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、着脱用つまみ部分付きゴム手袋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ゴム等の伸縮性のある素材で出来た密着性の高いゴム手袋を手に着脱する場合、手袋の手首側の端を引っ張るなどして着脱を行っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これは次のような欠点があった。
(イ)密着性の高いゴム手袋の場合、ゴム手袋自体が手に着脱しにくい。
(ロ)ゴム手袋を手から外す際に手袋表面の汚れが腕や手に付着しまう可能性が高い。
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ゴム手袋を形成する際において、ゴム手袋形成の元となる人の手の形をした立体形状の型(3)の一部に、つまみ部分の元の形となる突起部分(4)を設ける。
その人の手の形をした立体形状の型(3)を、ゴム手袋の素材となる柔らかく溶かした状態の天然ゴム等の中に指先側から浸漬したのち、袖口側から引き上げる。
こうして形成されたゴム手袋(1)を乾燥させて、裏返しながら脱型させるか、脱型後に裏返しにすることによって、ゴム手袋の形成の際につまみ部分(2)を設ける。
このつまみ部分(2)を押し出して、着脱用つまみ部分付きゴム手袋とする。
ないしはゴム手袋形成の際に、その元となる人の手の形をした立体形状の型(5)の一部に、つまみ部分の元の形となる窪み部分(6)を設け、同様の手順によりゴム手袋を形成後、型から脱型させる。こうして形成されたゴム手袋(1)の窪み部分を押し出して、つまみ部分(2)としてもよい。
あるいは、人の手の形をした立体形状の型(3)や、人の手の形をした立体形状の型(5)に、スプレー法によってゴム手袋の素材を直接吹き付けて、ゴム手袋を製作。乾燥後に脱型させて、同様の手順により、つまみ部分(2)を設けたゴム手袋を形成する。
本発明は、以上の構成よりなる着脱用つまみ部分付きゴム手袋である。
【発明の効果】
【0006】
ゴム手袋の表面の一部につまみ部分を設けることにより、つまみ部分を引っ張りながらゴム手袋の着脱を行った場合、着脱そのものが容易となり、また手袋表面の汚れが腕や手に付着する心配もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の斜視図である。
図2】本発明の正面図である。
図3】本発明の左側面図である。
図4】本発明を製作するための人の手の形をした立体形状の型(3)を正面右側から見た時の斜視図である。
図5】本発明を製作するための人の手の形をした立体形状の型(3)の右側面図である。
図6】本発明を製作するための人の手の形をした立体形状の型(3)の、図4に示す点1A、2A、3Aを通った時の右側面側から見た断面図である。
図7】本発明を製作するための人の手の形をした立体形状の型(3)の、図4に示す点1B、2Bを水平方向に通り、正面を上にした時の断面図である。
図8】本発明を製作するための人の手の形をした立体形状の型(5)を正面右側から見た時の斜視図である。
図9】本発明を製作するための人の手の形をした立体形状の型(5)の右側面図である。
図10】本発明を製作するための人の手の形をした立体形状の型(5)の、図8に示す点1C、2C、3Cを通った時の右側面側から見た断面図である。
図11】本発明を製作するための人の手の形をした立体形状の型(5)の図8に示す点1D、2Dを水平方向に通り、正面を上にした時の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
ゴム手袋を形成する際において、ゴム手袋形成の元となる人の手の形をした立体形状の型(3)の一部に、つまみ部分の元の形となる突起部分(4)を設ける。
その人の手の形をした立体形状の型(3)を、ゴム手袋の素材となる柔らかく溶かした状態の天然ゴム等の素材の中に指先側から浸漬したのち、袖口側から引き上げる。
こうして形成されたゴム手袋(1)を乾燥させて、裏返しながら脱型させるか、脱型後に裏返しにすることによって、ゴム手袋の形成の際につまみ部分(2)を設ける。
このつまみ部分(2)を押し出して、着脱用つまみ部分付きゴム手袋とする。
ないしはゴム手袋形成の際に、その元となる人の手の形をした立体形状の型(5)の一部に、つまみ部分の元の形となる窪み部分(6)を設け、同様の手順によりゴム手袋を形成後、型から脱型させる。こうして形成されたゴム手袋(1)の窪み部分を押し出して、つまみ部分(2)としてもよい。
あるいは、人の手の形をした立体形状の型(3)や、人の手の形をした立体形状の型(5)に、スプレー法によってゴム手袋の素材を直接吹き付けて、ゴム手袋を製作。乾燥後に脱型させて、同様の手順により、つまみ部分(2)を設けたゴム手袋を形成する。
これにより伸縮性のある素材で出来た密着性の高いゴム手袋でも、つまみ部分(2)をつまむことにより着脱がより容易となり、手袋表面の汚れが腕や手に付着する心配もなくなる。
また、図1から図11は左手用を表しているが、右手用も同様の構成である。
尚、ゴム製の手袋だけでなく合成樹脂製などから出来ている手袋も一般的にはこのように呼ばれていることから、本発明ではゴム製、合成樹脂製等の素材を問わずゴム手袋と総称することとする。
本発明は、以上のような構造である。
【実施例】
【0009】
本発明の実施例について説明する。図1に基づいて説明すると、手にゴム手袋を装着しようとする場合、ゴム手袋の袖口側の縁のあたりを、もう片方の手で引き上げながらゴム手袋の中に手を入れてゆく。ゴム手袋を装着しようとする手が、手首のあたりまで入った時点で、今回設けられたつまみ部分(2)を反対側の手で引っ張りながら装着してゆくことにより、より簡単にゴム手袋を装着することが可能となった。
【0010】
着脱用つまみ部分付きゴム手袋(1)を装着した状態で作業を行った後にゴム手袋(1)を手から外す場合、多くの場合においてゴム手袋(1)の表面に汚れの付着や、医療現場においては血液等の感染物質が付着しているケースが想定される。この様な場合に、つまみ部分(2)を指先側に向かって引っ張りながらゴム手袋(1)を手から外すことにより、ゴム手袋を手首付近まで確実に外すことが可能となった。さらにつまみ部分(2)を指先側に向けて引っ張ることにより、ゴム手袋(1)が手首付近で裏返しの状態となり、そのままつまみ部分(2)を引っ張ることにより、腕や手に手袋表面の汚れが一切付着することなく、ゴム手袋を手から外すことが可能となった。
【符号の説明】
【0011】
(1) 形成されたゴム手袋
(2) つまみ部分
(3) 人の手の形をした立体形状の型
(4) つまみ部分の元の形となる突起部分
(5) 人の手の形をした立体形状の型
(6) つまみ部分の元の形となる窪み部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11