【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の目的は請求項1による伸縮式開創器ホルダによって達成される。さらなる有利な改良形態は従属請求項の主題である。
【0015】
本発明の一態様(任意選択で独立して特許請求され得る)によれば、伸縮式開創器ホルダであって、支持部であって、好ましくは伸縮式支持ロッド、より好ましくは内側パイプと、外側パイプと、自由に/個々に選択された支持ロッド長さを固定するためのロック機構とを有する支持部と、および開創器レバーであって、好ましくは開創器ロッドである開創器を解放可能に掴むか適合させるように適合された開創器受容部を遠位端に備え、及び、近位端で着脱可能な接続手段によって伸縮式支持ロッドに好ましくは緩やかに保持または支持された開創器レバーと、を備える伸縮式開創器ホルダが作製される。伸縮式支持ロッドは、手術台上に支持可能であり、作動機構を備え、作動機構によって、ロック機構を、支持ロッド長さが固定される(伸縮式支持ロッドの内側パイプおよび外側パイプが互いに移動不能に保持される)第1の位置から、支持ロッド長さが調整可能である(伸縮式ロッドの内側パイプおよび外側パイプがパイプの長手方向において互いに移動できる)第2の位置へ移行することができる。
【0016】
この実施形態では、本発明による開創器ホルダは、開創器が患者の胸骨に締結され、開創器受容部が開創器を掴む状態で患者に対して使用されるとき、実質的に直立した位置に保持される。このようにして開創器ホルダの確定された位置は、胸骨の支持力と、伸縮式支持ロッドの支持と、伸縮式支持ロッドのおよび開創器ロッドの長さとによって確立される。開創器ホルダの実質的に直立した位置とは、伸縮式ロッドがその結果実質的に垂直になっている位置のことを指す。換言すると、(長手方向に切断された)胸骨は、開創器の機能の慣習であるような方法で(知られている乳腺動脈開創器の方法で)開創器によって広げられ、またはてこの原理で開けられ、ここで開創器は、支持ロッドを長手方向に調整する(延ばす)ことによって開創器ロッドによって実質的に移動または回動される。従って開創器は、外科医にとって内乳腺動脈の最適な視界が確立されるまで、一方の側で(支持ロッドの側で)、対応する胸骨の半分と一緒に持ち上げられる。
【0017】
伸縮式支持ロッドの長さは、作動機構を使用してロック機構を解除し、作動機構を上げるか下げることによって伸縮式支持ロッドの長さを設定し、続いて作動機構を解放し、それによりロック機構が設定長さ(伸縮式支持ロッドの内側パイプおよび外側パイプの互いの位置)をロックすることによって、好ましくは変更可能である。ここに最初に示されるもっとも容易な事例では、伸縮式支持ロッドは手術台の表面に支持される。伸縮式ロッドが滑らないように凹部が手術台に設けられてもよい。
【0018】
任意選択で独立して特許請求され得る本発明の別の態様によれば、伸縮式支持ロッドは、関節/ヒンジ手段で手術台上に支持可能である。これは、伸縮式支持ロッドは手術台に対してきっちり垂直に配置されなくてもよく、その位置は別の形状に配置可能で、および患者の胸骨に対する開創器の支持状態に対して調整可能であることを意味する。本質的に、手術台の長手軸周りでの手術台に対する開創器ホルダのまたは伸縮式支持ロッドの回転は発生し、それにより伸縮式支持ロッドと開創器ロッドの間の接触点は、患者の方へ向かう方向および患者から離れる方向へ移動する。しかしながら、開創器が開創器ロッドによって保持されている間にさらに広げられる場合、胸骨は、ヒトのとりわけ肋骨の尾部側の対が頭部側の対よりも長くまた柔軟であるため、持ち上げる間、前額面に対して斜めに自動的に配置され、より詳細には尾部領域が頭部領域よりも高い状態に自動的に配置される。この高さの差は、胸骨の露出に応じて変化し、水平方向における開創器の回転をもたらす。従って伸縮式支持ロッドは、この方向における関節式の取付けか締結の特定程度の遊びのどちらかにより、少なくともある特定程度まで手術台の水平軸周りで回転することもでき、または回転は、対応する自由度を有する開創器ロッドによって吸収される。
【0019】
任意選択で独立して特許請求され得る本発明の別の態様によれば、伸縮式開創器ホルダの開創器ロッドは自由に伸縮する。自由に伸縮することはここでは、ロック機構が開創器ロッドに設けられず、従ってロッドはいつでも長さを自由に変えることができることを意味する。そのような伸縮式開創器ロッドは、伸縮式支持ロッドを実質的に非関節式に手術台に締結するために使用可能であり、および伸縮式支持ロッドが伸長されると、開創器ロッドもまた伸長され、その結果、患者は胸骨で持ち上げられず、胸骨の一方の側だけが開創器および開創器ホルダによって持ち上げられる。上記の水平面に対する開創器の自由な回転角度は、開創器ロッドの伸縮装置にも提供されてもよく、ここで自由に伸縮する開創器ロッドはねじれ力を吸収することも伝達することもできない。
【0020】
しかしながら、伸縮式開創器ロッドの代わりとして、またはそれに加えて、支持ロッドと開創器受容部の間の有効な開創器ロッド長さを変更できるような方法で、開創器ロッドと支持ロッドの間に着脱可能な接続手段を設計することも可能である。例えば、開創器ロッドは、開創器ロッドが支持ロッドに着脱可能に係合される/載ることができる接続手段の領域に、複数の長手方向に離間された作用点/係合点を含むことができる。加えて、接続手段は、その上に保持された開創器ロッドの長手方向の移動を可能にするように構成されてもよい。
【0021】
任意選択で独立して特許請求され得る本発明の別の態様によれば、作動機構は開創器ロッドとともに接続手段の領域に配置される。接続手段は開創器が広がる面に本質的に常に配置される。従って作動機構は同様にこの領域に配置され、その結果、常に無菌領域に配置される。従って外科医は最初に殺菌を再び実行する必要なく開創器ホルダを操作し得る。
【0022】
任意選択で独立して特許請求され得る本発明の別の態様によれば、伸縮式支持ロッドの内側パイプは手術台上に支持可能であり、伸縮式支持ロッドの外側パイプの一端は着脱可能な接続手段によって開創器ロッドに操作可能に接続され、作動機構は外側パイプの他端の領域に配置される。この場合、作動機構は上記の事例よりもわずかに低く配置されるが、無菌状態であると考えられ得る領域に依然として配置される。
【0023】
任意選択で独立して特許請求され得る本発明の別の態様によれば、開創器受容部は開創器を確実に掴むように適合され、または、開創器に適合される。このようにして開創器の力およびモーメントを開創器ホルダに伝達することは容易であり、その逆の伝達も容易である。
【0024】
任意選択で独立して特許請求され得る本発明の別の態様によれば、開創器受容部は実質的にU字形の凹部であり、その中に開創器のフレームを挿入可能であり、その結果、開創器のフレームは少なくとも2つの側で凹部の内壁と少なくとも部分的に接触する。拘束手段としての役割を果たす弾性的に予め負荷を与えられるタングの遠位端は、ロック用突起を備え、これは開創器フレームが挿入された後に開創器フレームに対して位置付けられ、それにより開創器フレームとの確実な嵌め合いを形成するように適合される。もっとも単純な事例では、U字形凹部は開創器構成要素/開創器フレームの3つの側に対して位置付けられ、ロック用突起は、開創器構成要素/開創器フレームが開創器受容部から滑り抜けることを防止するように開創器構成要素/開創器フレームの4番目の側に対して位置付けられる。把持された開創器構成要素は直角を成す必要はない。直角である場合は、把持された開創器構成要素は回転対称でない場合に有利であるに過ぎない。この事例では、非確動な接続が開創器と開創器受容部との間に確立されなければならない可能性があり、これは実行することが容易であるが、手術の間外科医によってそれを操作することをより複雑にする。
【0025】
本発明のさらなる態様によれば、タングは凹部の1つの側に回転可能に取り付けられ、ロック用突起を備えるタングの遠位端が凹部の方に押されるように弾性構成要素によって予め負荷を与えられる。これは以下の理由から有利な構成に一致する。すなわち、外科医は片手で開創器ロッドを掴み、および例えば同じ手の親指を使ってタングの近位端を押し、それによりタングの遠位端のロック用突起の、開創器構成要素の外方を向く側とのアンダーカット(undercut)を脱し、それにより開創器受容部から開創器を脱着することによって、開創器から開創器受容部を脱着することができるので、有利な構成に一致する。しかしながら、互いに鏡面対称状にふるまう2つの対向するタングも考えられる。開創器構成要素に挿入されその遠位端がU字形凹部から離れるように予め負荷を与えられるタングも同様に考えられる。
【0026】
本発明のさらなる態様によれば、弾性構成要素は圧縮ばねであり、これはタングの近位端を押す。この事例では、弾性構成要素はU字形凹部の底部の領域に配置可能である。この配置は2つのタングを含む開創器受容部にも適しており、ここでは各タングに1つの圧縮ばねをそれぞれ提供可能であり、または共有される圧縮ばねが提供されてもよい。
【0027】
本発明のさらなる態様によれば、タングの近位端は開創器受容部から開創器を解放するための作動用突起を含む。これは外科医がタングを感知することをより容易にし、同じくタングの近位端を押すことをより容易にする。従ってタングは、タングの近位端を収容するための凹部を外科医の親指または別の作動させるための指を受け入れるように構成しなくてもよいので、より小さい設計を有することができる。
【0028】
任意選択で独立して特許請求され得る本発明の別の態様によれば、開創器ロッドを伸縮式支持ロッドに接続する脱着可能な接続手段はヒンジジョイントであり、ヒンジジョイントは好ましくは回動要素として容易に取外し可能なコッタボルトを含む。そのようなヒンジジョイントは即時解放ジョイントの最も単純な形態であり、本発明による開創器ホルダにおいて、特に開創器ロッドが自由に伸縮する設計を有し、ひねり力を伝達しないとき、有利である。取外し可能なコッタボルトを使用する代わりに、クランプの態様で、完全に閉鎖されず開放されるように開創器ロッドの側面に支持用突起を設計する選択肢もあり、これは回動ピンに容易に弾性的に押し付け可能であり、同じ方法で回動ピンから容易に引くことができる。
【0029】
本発明のさらなる態様によれば、開創器ロッドを伸縮式ロッドに接続する脱着可能な接続手段はボール(ヘッド)ジョイントである。この態様によれば、ひねり力はボールジョイントによって伝達されないので、開創器ロッドはひねりに対して剛性であり得る。
【0030】
本発明のさらなる態様によれば、脱着可能な接続手段は少なくとも1つの、好ましくは複数の長手方向に離間されたアンダーカット/切欠き/溝等を開創器ロッドに含むことができ、それらは(単純な当接によって)支持ロッドの自由端部の保持用縁部またはクロスピン/回動ピンと選択的に協働し、それにより支持ロッド上の開創器ロッドの意図しない長手方向の移動を防止する。クランプ(パイプクリップ等)の形態の接続手段を提供する選択肢もあり、これは支持ロッドに回動可能および/または回転可能に保持され、任意選択的に開創器ロッドを摩擦係合式に保持する。
【0031】
任意選択で独立して特許請求され得る本発明のさらなる態様によれば、作動機構はリングであり、リングはロック機構を第1位置から第2位置へ移行するように伸縮式ロッドに対して移動可能である。リングが設けられるパイプに対してこのパイプの長手方向に移動可能なリングが、ロック機構を解除する、この目的のために有利である。しかしながら、作動機構は、様々な他の形態を取ることができ、それは例えば、ロック機構を解除するように押される作動ボタンまたはレバー、またはロック機構を解除するようにパイプの軸の周りまたは別の方向のどちらかに特定のパイプに対して回転されるリングまたは別の構成要素などである。支持ロッドはスピンドルロッドまたは歯付きラックとして設計されてもよく、ここでスピンドルの場合の作動機構は調整ねじであり、その回転によりスピンドル(内側パイプ)はスピンドルシリンダ(外側パイプ)に沿って移動される。歯付きラックが提供される場合、作動機構はクランク機構であることが考えられる。
【0032】
本発明のさらなる態様によれば、着脱可能な接続手段の反対側に配置される伸縮式支持ロッドの端部は、端部を上方から手術台レールに配置するための実質的にU字形の締結受容部を含む。最も単純な事例では、この締結受容部は、いかなる種類の確実な嵌め合いも密着した接触も形成することなく、手術台レールの上に単に配置される。このようにして伸縮式ロッドは全ての方向において手術台レールに対して十分に回転可能であり、従ってシステムの力およびモーメント状態に適合可能である。
【0033】
本発明のさらなる態様によれば、締結受容部の断面は、締結受容部が配置されるとき手術台レールの2つの側壁に少なくとも部分的に接触するように、手術台レールの断面にあわせて適合される。締結受容部はジョイント接続によって伸縮式ロッドに取り付けられる。手術台レールに対する伸縮式ロッドの回転は、余分な力が胸骨から開創器に、続いて開創器ホルダおよび手術台に、または反対の方向に伝達されないことを保証し、それにより患者の胸骨および周辺組織に損傷を与えることを確実に回避するために使用される。手術台に対する伸縮式ロッドの最も重要な回転は、手術台の長手軸周りでの回転である。他の方向の回転は、手術台への患者の不正確な配置、真直ぐでない胸骨の切断、および胸骨のさらなる拡張の結果として主に引き起こされる。しかしながら、これらの回転の大きさは、これらを様々な支持システムによって遊びを用いて吸収できるようなものである。さらに外科医は、上記の不注意による回転を最小化するような方法で患者の長手体軸に沿って伸縮式ロッドの支点の位置を適合させる選択肢を常に有する。
【0034】
本発明のさらなる態様によれば、伸縮式ロッドと締結受容部の間のジョイント接続は、伸縮式ロッドと締結受容部の間の回転運動が所定の角度範囲においてのみ可能であるように設計される。この角度範囲は、角度が制限されることなく伸縮式ロッドの長さの最大長さから最小長さまでの、またはその逆の変更が実行されることを許容するのに十分に広い。むしろこの角度の制限は、外科医が既に直接または間接的に締結受容部を手術台レールに締結したが開創器受容部を開創器にまだ締結していないとき、開創器受容部が傾いて非無菌領域に入ることを防止する働きをする。
【0035】
この状態において、開創器ホルダは、角度が制限されない場合、患者から離れる方向へ傾く可能性があり、それにより非無菌領域の中に傾く恐れがある。角度が制限される場合、ホルダは所定の角度だけ外方に傾くことができ、外科医が開創器ホルダを掴み作動する開創器ホルダの領域は無菌領域のままである。これはそのような開創器ホルダの使用者をさらにより安全にする。
【0036】
任意選択で独立して特許請求され得る本発明のさらに別の態様によれば、伸縮式開創器ホルダは少なくとも1つの締結機構を備え、この締結機構は締結レールを備え、手術台レールに着脱可能に締結可能であるように適合される。着脱可能な接続手段の反対側に位置する伸縮式支持ロッドの端部は締結受容部を含み、締結受容部は締結レール上に配置または押すことができる。開創器ホルダが手術台レールに支持されるか締結される場合、これらの手術台レールは手術台の全長に沿って連続的に設けられていないという問題がある。この理由は、とりわけ、手術台は患者および手術の多様な設定を可能にするように分割されていることである。さらに、手術台レールは一般的に無菌ドレープで覆われ、その結果見ることができない。開創器ホルダが手術台レールに沿って移動される場合、レール上に配置されたケーブル/配線/およびそれらの類似物をうっかり傷つける可能性がある。これらの問題を解決するように、本発明による伸縮式開創器ホルダは上記に記載した締結機構を含み、この締結機構は別個のユニットとして設計され、手術台レールに締結可能であり、(手術用ドレープの上におよびその結果として外科医に視認可能である)別個の締結レールを提供し、その上で伸縮式開創器ホルダの伸縮式支持ロッドを支持可能である。用語「押す(pushing on)」はここでは締結受容部を締結レール上でその長手方向に押すことを示す。
【0037】
本発明のさらなる態様によれば、別個の締結機構の締結レールは、実質的に円形の領域と別の領域とから構成された断面を有する。伸縮式支持ロッドの締結受容部は内壁と2つの側壁とを有する凹部を有し、凹部の断面は締結レールの断面に実質的に一致する。凹部の内壁は、締結受容部が押されるとき、締結レールと一緒に少なくとも1つのアンダーカットを形成し、アンダーカットは張力を伸縮式ロッドから締結レールへ伝達可能である。さらに凹部の側壁は、締結レールの断面領域の別の領域の横表面から離間しており、締結レールに対する伸縮式ロッドの回転が所定の角度範囲に制限されるような方法で方向付けられる。回転対称的構成要素と、回転対称でない別の構成要素、すなわち第1構成要素と同じ中心に関して少なくとも回転対称でない別の構成要素とから構成された締結レールの断面、および関連する締結受容部は、ある特定角度範囲内での締結レールに対する伸縮式ロッドの回転を許容する一方でそれを越える回転を防止するために使用される。このタイプの最も単純な組立て形態は鍵穴の形状であり、これは円形領域と、それに接続する、完全な回転対称でない円形セグメント領域とから構成される。
【0038】
本発明のさらなる態様によれば、締結受容部は伸縮式支持ロッドの一方の端部に配置される。このようにして伸縮式支持ロッドの下側パイプと締結受容部は一体部品として設計可能である。
【0039】
本発明のさらなる態様によれば、開創器ロッドは伸縮式ロッドの内側パイプに着脱可能に/緩やかに動作可能に接続され、作動機構は好ましくは伸縮式支持ロッドの内側パイプに設けられ、締結受容部は好ましくは伸縮式支持ロッドの外側パイプの側壁に設けられる。伸縮式支持ロッドの外側パイプの側面に配置される締結受容部は、手術台より上方のシステムの高さを上げることなく、伸縮式支持ロッドの長さを延ばすことを可能にする。手術台より上のシステムの高さが上がることは外科医を妨げる可能性があり、例えば視界または移動の自由度を制限する可能性がある。伸縮式支持ロッドがより長くなると、伸縮式開創器ホルダを使用して、伸縮式支持ロッドの長さを延ばすことによって、開創器ホルダが配置される胸骨の側が持ち上げられるときばかりでなく、伸縮式支持ロッドの長さを短くすることによって胸骨の反対側半分が同様に持ち上げられるとき、特に有利である。開創器は、全ケースにおいて、持ち上げられない胸骨の半分に支持され、肋骨は内側へ押し込むよりも外方に曲げることが著しく容易なので、これは容易に可能である。しかしながら、手術台より上方のシステムの高さが外科医を妨げるほど高くなることなく伸縮式支持ロッドの適切な長さを得るためには、伸縮式支持ロッドを手術台レールの下方に延ばすことが有利である。その後もなお伸縮式支持ロッドを手術台レールに締結できるように、締結受容部は伸縮式支持ロッドの側面に取り付けなければならない。
【0040】
本発明のさらなる態様によれば、伸縮式支持ロッドは少なくとも1つの別の中心パイプを含み、少なくとも1つの別の中心パイプは内側パイプと外側パイプの間に配置され、それらと一緒にマルチ伸縮式ロッドを形成する。このようにして、伸縮式ロッドが退縮されるときにその長さが増大されることなく、伸縮長さを延ばすことが可能である。
【0041】
本発明のさらなる有利性および特徴は添付の図面および例示的実施形態の詳細な記載から当業者に明らかになる。