特許第6353902号(P6353902)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6353902
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】ウインドーステー
(51)【国際特許分類】
   E05D 15/46 20060101AFI20180625BHJP
   E05C 17/34 20060101ALI20180625BHJP
   F16C 11/04 20060101ALI20180625BHJP
   F16B 5/04 20060101ALI20180625BHJP
   F16B 19/08 20060101ALI20180625BHJP
【FI】
   E05D15/46
   E05C17/34
   F16C11/04 P
   F16B5/04 C
   F16B19/08 C
【請求項の数】29
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-527972(P2016-527972)
(86)(22)【出願日】2014年7月15日
(65)【公表番号】特表2016-532027(P2016-532027A)
(43)【公表日】2016年10月13日
(86)【国際出願番号】NZ2014000144
(87)【国際公開番号】WO2015009166
(87)【国際公開日】20150122
【審査請求日】2017年1月13日
(31)【優先権主張番号】613427
(32)【優先日】2013年7月19日
(33)【優先権主張国】NZ
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】505138978
【氏名又は名称】エイエスエスエイ・アブロイ・ニュージーランド・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】マグレガー,ダンカン・ダフ
(72)【発明者】
【氏名】ブラウンリー,スーザン・マートル
【審査官】 波多江 進
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−144745(JP,A)
【文献】 特開昭53−140585(JP,A)
【文献】 特開昭57−165572(JP,A)
【文献】 特開平02−167974(JP,A)
【文献】 特開昭57−077775(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3164480(JP,U)
【文献】 米国特許第04938086(US,A)
【文献】 豪国特許出願公告第671139(AU,B2)
【文献】 英国特許出願公開第02083544(GB,A)
【文献】 英国特許出願公開第02092220(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05C 1/00 − 21/02
E05D 15/00 − 15/58
F16C 11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リベット摩擦ピボットジョイントを有しているウインドーステーであって、
a.内側と、外側と、第1開口と、内側上の第1開口を包囲している窪みとを有する第1要素と;
b.内側と、外側と、第2開口とを有する第2要素と;
c.リベット頭部と、リベットシャフトと、リベットテールとを有するリベットであって、
i)前記リベット頭部は前記第2要素の外側と噛合しており;
ii)前記リベット頭部の裏側は凹形領域を有し;
iii)前記リベットシャフトは前記第1および第2開口を貫通しており;
iv)前記リベットテールは締めつけて前記第1要素の前記外側と噛合している、
リベットと;
d.前記第1要素の内側と、前記第2要素の内側との間に位置する第1ワッシャであり、少なくとも部分的に前記窪み内に位置している第1ワッシャと;
e.前記リベット頭部と前記第2要素の外側との間に位置する第2ワッシャであって、少なくとも部分的に前記リベット頭部の裏側の前記凹形領域に存在する第2ワッシャとを備えており、
前記リベット、第1ワッシャおよび第2ワッシャにより、前記第1要素と前記第2要素との間に摩擦ピボットジョイントを設けている、
ウインドーステー。
【請求項2】
前記窪みは、前記第1ワッシャの突き出しを制限するのに役立つ、請求項1に記載のウインドーステー。
【請求項3】
前記リベット頭部の裏側の前記凹形領域が前記第2ワッシャの突き出しを制限するのに役立つ、前記請求項のいずれかに記載のウインドーステー。
【請求項4】
前記第2開口は、保持面(1つまたはそれ以上)と前記リベットシャフトとの間にワッシャを使用することなく、前記第2要素の少なくとも実質的に全厚にわたって前記リベットシャフトに対して寄り掛かり保持する1つ以上の保持面を画定している、前記請求項のいずれかに記載のウインドーステー。
【請求項5】
前記1つ以上の保持面は、前記第2要素の前記全厚にわたって前記リベットシャフトに対して寄り掛かり保持する、請求項4に記載のウインドーステー。
【請求項6】
前記第2開口は、単一の円筒状保持面を画定している平面開口である、請求項4または5に記載のウインドーステー。
【請求項7】
前記第2開口は、座ぐり、皿穴などのない平面開口である、請求項4〜6のいずれか1項に記載のウインドーステー。
【請求項8】
第2要素上に塗膜を有し、且つ前記塗膜は前記1つ以上の保持面を被覆している、請求項4〜7のいずれか1項に記載のウインドーステー。
【請求項9】
前記塗膜は粉末塗膜である、請求項8に記載のウインドーステー。
【請求項10】
前記リベットは、半管状リベットである、前記請求項のいずれかに記載のウインドーステー。
【請求項11】
前記リベットは、前記第2要素が前記第1要素と相対的に回転するとき、前記第1要素に対して固定したままである、前記請求項のいずれかに記載のウインドーステー。
【請求項12】
前記締め付けたリベットテールは、前記第1開口と噛合して前記第1要素と相対的に前記リベットが回転するのを防止する、前記請求項のいずれかに記載のウインドーステー。
【請求項13】
前記第1開口は非円形状である、請求項12に記載のウインドーステー。
【請求項14】
前記第1開口は多角形状である、請求項13に記載のウインドーステー。
【請求項15】
前記第1ワッシャは丸みを帯びた断面を有するものである、前記請求項のいずれかに記載のウインドーステー。
【請求項16】
前記第1ワッシャは実質的に卵形の断面を有するものである、前記請求項のいずれかに記載のウインドーステー。
【請求項17】
前記第2ワッシャは丸みを帯びた断面を有するものである、前記請求項のいずれかに記載のウインドーステー。
【請求項18】
前記第2ワッシャは実質的に卵形の断面を有するものである、前記請求項のいずれかに記載のウインドーステー。
【請求項19】
前記第1要素はフレームプレートまたはサッシプレートである、前記請求項のいずれかに記載のウインドーステー。
【請求項20】
前記第2要素はアームである、前記請求項のいずれかに記載のウインドーステー。
【請求項21】
前記第1ワッシャは前記リベットシャフトと平行な寸法において前記第2ワッシャより厚いものである、前記請求項のいずれかに記載のウインドーステー。
【請求項22】
リベット摩擦ピボットジョイントを有するウインドーステーであって、
a.内側と、外側と、第1開口とを有する第1要素と;
b.内側と、外側と、第2開口とを有する第2要素と;
c.リベット頭部と、リベットシャフトと、リベットテールとを有するリベットであって、前記リベットシャフトが前記第1および第2開口を貫通し、前記リベット頭部およびリベットテールがそれぞれ前記第2および第1要素の外側と噛合している、リベットと;
d.前記第1要素の内側と前記第2要素の内側との間に位置する第1ワッシャと;
e.前記リベット頭部と、前記第2要素の外側との間に位置している第2ワッシャと、を備えており、
前記第2開口は、保持面(単一または複数)と、前記リベットシャフトとの間にワッシャを使用することなく、少なくとも実質的に前記第2要素の全厚にわたって前記リベットシャフトに対して寄り掛かり保持する1つ以上の保持面を画定し;
前記リベット、第1ワッシャおよび第2ワッシャにより、前記第1要素と前記第2要素との間に摩擦ピボットジョイントを設け、
前記リベット頭部の裏側は凹形領域を有し、前記第2ワッシャは少なくとも部分的に前記リベット頭部の裏側の前記凹形領域内に存在している、
ウインドーステー。
【請求項23】
前記1つ以上の保持面は、前記第2要素の全厚にわたって前記リベットシャフトに対して寄り掛かり保持する、請求項22に記載のウインドーステー。
【請求項24】
前記第2開口は、単一の円筒状保持面を画定する平面開口である、請求項22または23に記載のウインドーステー。
【請求項25】
前記第2開口は、座ぐり、皿穴などがない平面開口である、請求項22、23または24に記載のウインドーステー。
【請求項26】
前記第2要素上に塗膜を有し、前記塗膜は前記1つ以上の保持面を被覆する、請求項22〜25のいずれか1項に記載のウインドーステー。
【請求項27】
前記塗膜は、粉末塗膜である、請求項26に記載のウインドーステー。
【請求項28】
前記第1要素は、内側上に前記第1開口を包囲する窪みを有し、前記第1ワッシャは少なくとも部分的に窪み内に存在している、請求項22〜27のいずれか1項に記載のウインドーステー。
【請求項29】
前記リベット頭部の裏側の前記凹形領域は、前記第2ワッシャの突き出しを制限するのに役立つものである、請求項22〜28に記載のウインドーステー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウインドーステーに関する。
【背景技術】
【0002】
ウインドーステーは、住宅環境および商業環境において使用して、窓サッシを開くことができるようにしながら、窓サッシを窓枠に固定している。既知のウインドーステーは、ウインドーステーの要素の間に摩擦ジョイントを使用して、サッシの重量を保持し、窓を閉めたときに窓サッシが窓枠に対してシールすることに寄与している。典型的な一体型摩擦ウインドーステーの機能には、窓サッシの重量を支持すること、窓サッシを所望の開口位置に保持すること、適切なウエザーシールを設けて水および空気の侵入を防止すること(シール圧縮、ステー引き込み耐性または耐候性としても知られている)および所望の場合には十分な通風などが挙げられる。
【0003】
ウインドーステーは、図1図3に示す一般的な構成の4バーステーでもよい。このステーは、窓枠への取り付け用フレームプレート部1と、窓サッシへの取り付け用サッシプレート部2とを備えている。2つのアーム部3、4は、フレームプレート部およびサッシプレート部を接合し、旋回して窓の開閉ができるようになっている。
【0004】
4バーステーは、一体型摩擦ウインドーステーの最も一般的な形態であるが、5バーおよび6バーステーも存在している。
【0005】
典型的なステーは、ピボット点5、6、7、8で摩擦ジョイントを備えている。ジョイント設計により、ステープレート部(すなわち、フレームプレート部またはサッシプレート部)とステーアーム部を一緒に締め付け(「クリンチング」としても知られている)、それらの間に摩擦力を生じさせることにより、必要とする一体型ジョイント摩擦が生じる。ほとんどの摩擦ステーでは、ジョイントファスナーとしてのリベットと、ワッシャを使用してジョイント内の磨耗と摩擦を制御する。ジョイントにおける摩擦力は、ステーの性能にとって極めて重要である。これにより、ウインドーステーが、操作力要件(すなわち、窓を開閉するのに必要とされる許容できる力)を満たしながら所望の開放位置で窓サッシの重量を支持することができる。また、閉めたときに、窓サッシを窓枠に対してシールするステー形状とするのにも役立つ。
【0006】
既存のジョイント設計を図4(摩擦ジョイントの断面図)に示す。アーム部10を、ワッシャ13、14の間で締め付けた状態でリベット12でプレート部11に取り付ける。
【0007】
アーム部10は両側に座ぐり加工してあり、ワッシャ13、14を嵌め込むための空洞を設けてある。アーム部10の座ぐり加工は、アーム部を作成した後のさらなる製造工程である。通常、座ぐり加工は、高価で、時間がかかり、且つ直径、深さおよび半径が正確でなければならない機械加工プロセスである。座ぐり加工した窪み15、16は締め付けしたときにワッシャが突き出さないように停止できる寸法である。このワッシャの突き出しは、圧縮ワッシャの一般的な特性であり、ジョイントの一体性を維持するために防止しなければならない。ワッシャ13、14は、通常側面が直線的であり、厚さが均一であり、2つ使用するときには、通常直径と厚さが同じである。
【0008】
また、既存のジョイント設計では、ワッシャ13(所定の場所に押し込んであるか、またはワッシャを加工してある)の一部分をリベットシャフト17とアーム部10との間に位置させて保持面を形成することも必要である。ワッシャ13は、図示するように曲面周囲に強制的に設けてもよいが、組み立て前は、一般的にはワッシャ14と同じである。ワッシャ13(典型的にはナイロンまたは同様な材料)は、リベットとアーム部(典型的にはアルミニウム)の2つの金属面を分離する。経時的にワッシャは磨耗し、これによりジョイント内に空間が形成される。
【0009】
住宅の設計においては、窓を大きく設けるのが最近の傾向である。建築基準法の変更により、二重窓を使用して建物の熱効率を向上させることが多くなった。これらの2つの要因により、より重く且つより大きな窓を設置することとなった。サイズと重量が増加すると、開いた窓を支持し且つ保持するのに現在使用されている一体型摩擦ウインドーステーに対する負荷が大きくなる。
【0010】
これにより、取っ手の力で窓を開閉するための顧客要件を満足すること、操作力および規定強度の風の場合でもサッシを所定の位置に維持するための国内または国際基準に適合する必要性を満足することについての新たな困難が出てくる。窓サッシの重量とサイズの増加とともに、ステー機能を維持するのに必要とされる摩擦および負荷保持能力が増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本明細書におけるいずれかの先行技術に言及したときは、このような先行技術が通常の一般知識の一部分を構成していることを認めることではない。
【0012】
本発明の目的は、向上した摩擦ピボットジョイントおよび/または向上したウインドーステーを提供すること、または少なくとも有用な選択を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一態様によれば、リベット摩擦ピボットジョイントを有しているウインドーステーであって、内側と、外側と、第1開口と、内側上の第1開口を包囲している窪みとを有する第1要素と;内側と、外側と、第2開口とを有する第2要素と;リベット頭部とリベットシャフトと、リベットテールとを有するリベットであって、リベット頭部は第2要素の外側と噛合しており、リベット頭部の裏側は凹面領域を有し、リベットシャフトは第1および第2開口を貫通しており、リベットテールは締めつけて第1要素の外側と噛合している、リベットと;第1要素の内側と、第2要素の内側との間に位置する第1ワッシャであり、少なくとも部分的に窪み内に位置している第1ワッシャと;リベット頭部と第2要素の外側との間に位置する第2ワッシャであって、少なくとも部分的にリベット頭部の裏側の凹形領域に存在する第2ワッシャとを備えており、リベット、第1ワッシャおよび第2ワッシャにより、第1要素と第2要素との間に摩擦ピボットジョイントを設けている、ウインドーステーが提供される。
【0014】
好ましくは、窪みは、第1ワッシャの突き出しを制限するのに役立つものである。
【0015】
好ましくは、リベット頭部の裏側の凹形領域が第2ワッシャの突き出しを制限するのに役立つものである。
【0016】
また、第2開口は、1つ以上の保持面とリベットシャフトとの間にワッシャを使用することなく、第2要素の少なくとも実質的に全厚にわたってリベットシャフトに対して寄り掛かり保持する1つ以上の保持面を画定している。
【0017】
更に、1つ以上の保持面は、第2要素の全厚にわたってリベットシャフトに対して寄り掛かり保持している。
【0018】
好ましくは、第2開口は、単一の円筒状保持面を画定している平面開口である。好ましくは、第2開口は、座ぐり、皿穴などのない平面開口である。
【0019】
好ましくは、ウインドーステーは第2要素上に塗膜を有し、且つ塗膜は1つ以上の保持面を被覆している。好ましくは、塗膜は粉末塗膜である。
【0020】
好ましくは、リベットは、半管状リベットである
【0021】
好ましくは、リベットは、第2要素が第1要素と相対的に回転するとき、第1要素に対して固定したままである。
【0022】
好ましくは、第1開口は非円形状であり、締め付けたリベットテールは、第1開口と噛合して第1要素と相対的にリベットが回転するのを防止する。好ましくは、第1開口は多角形状である。
【0023】
好ましくは、第1ワッシャは丸みを帯びた断面を有するものである。好ましくは、第1ワッシャは実質的に卵形の断面を有するものである。
【0024】
好ましくは、第2ワッシャは丸みを帯びた断面を有するものである。好ましくは、第2ワッシャは実質的に卵形の断面を有するものである。
【0025】
好ましくは、第1要素はフレームプレートまたはサッシプレートである。
【0026】
好ましくは、第2要素はアームである。
【0027】
好ましくは、第1ワッシャはリベットシャフトと平行な寸法において第2ワッシャより厚いものである。
【0028】
本発明の第2の態様によれば、リベット摩擦ピボットジョイントを有するウインドーステーであって、内側と、外側と、第1開口とを有する第1要素と;内側と、外側と、第2開口とを有する第2要素と;リベット頭部とリベットシャフトと、リベットテールとを有するリベットであって、リベットシャフトが第1および第2開口を貫通し、リベット頭部およびテールがそれぞれ第2および第1要素の外側と噛合している、リベットと;第1要素の内側と第2要素の内側との間に位置する第1ワッシャと;リベット頭部と、第2要素の外側との間に位置している第2ワッシャと、を備えており、第2開口は、1つ以上の保持面と、リベットシャフトとの間にワッシャを使用することなく、少なくとも実質的に第2要素の全厚にわたってリベットシャフトに対して寄り掛かり保持する1つ以上の保持面を画定し;リベット、第1ワッシャおよび第2ワッシャにより、第1要素と第2要素との間に摩擦ピボットジョイントを設けている、ウインドーステーが提供される。
【0029】
好ましくは、1つ以上の保持面は、第2要素の全厚にわたってリベットシャフトに対して寄り掛かり保持する。
【0030】
好ましくは、第2開口は、単一の円筒状保持面を画定する平面開口である。好ましくは、第2開口は、座ぐり、皿穴などがない平面開口である。
【0031】
好ましくは、ウインドーステーは第2要素上に塗膜を有し、塗膜は1つ以上の保持面を被覆している。好ましくは、塗膜は、粉末塗膜である。
【0032】
好ましくは、第1要素は、内側上に第1開口を包囲する窪みを有し、第1ワッシャは少なくとも部分的に窪み内に存在している。
【0033】
好ましくは、リベット頭部の裏側は凹面であり、第2ワッシャは少なくとも部分的にリベット頭部の裏側の凹形領域内に存在している。
【0034】
好ましくは、窪みは、第1ワッシャの突き出しを制限するのに役立つものである。
【0035】
好ましくは、リベット頭部の裏側の凹形領域は、第2ワッシャの突き出しを制限するのに役立つものである。
【0036】
好ましくは、リベットは、半管状リベットである。
【0037】
好ましくは、リベットは、第2要素が第1要素と相対的に回転するときに、第1要素に対して固定したままである。
【0038】
好ましくは、第1開口は、非円形状であり、締め付けたリベットテールは、第1開口と噛合して第1要素と相対的にリベットが回転するのを防止するようになっている。第1開口は、多角形状である。
【0039】
好ましくは、第1ワッシャは、丸みを帯びた断面を有するものである。好ましくは、第1ワッシャは、実質的に卵形の断面を有するもである。
【0040】
好ましくは、第2ワッシャは、丸みを帯びた断面を有するものである。好ましくは、第2ワッシャは、実質的に卵形の断面を有するものである。
【0041】
好ましくは、第1ワッシャは、リベットシャフトと平行な寸法において第2ワッシャより厚いものである。
【0042】
本発明のさらなる態様によれば、リベット摩擦ピボットジョイントを有するウインドーステーであって、内側と、外側と、第1開口とを有する第1要素と;内側と、外側と、第2開口とを有する第2要素と;リベット頭部とリベットシャフトと、リベットテールとを有するリベットであって、リベットシャフトが第1および第2開口を貫通し、リベット頭部およびリベットテールがそれぞれ第2および第1要素の外側と噛合している、リベットと;第1要素の内側と第2要素の内側との間に位置する第1ワッシャと;リベット頭部と、第2要素の外側との間に位置している第2ワッシャと、を備えており、第1ワッシャは、リベットシャフトに平行な寸法において第2ワッシャよりも厚いものであり;リベット、第1ワッシャおよび第2ワッシャにより、第1要素と第2要素との間に摩擦ピボットジョイントを設けている、ウインドーステーが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
本発明を、添付図面を参照して、ほんの一例として説明する。
【0044】
図1】開放位置における先行技術の4バーウインドーステーを示す。
図2図1に示すステーを反対側からみた図である。
図3図1に示すステーの閉じた位置を示す。
図4】先行技術の摩擦ジョイントの断面図である。
図5】一実施態様による摩擦ジョイントの断面図である。
図6図5の摩擦ジョイントのステーのアーム部とリベットをより詳細に示した図である。
図7図5の摩擦ジョイントの締め付け前のリベットである。
図8】リベット頭部の一部分の断面図である。
図9図5のリベットジョイントにおけるプレート部である。
図10】第1ワッシャを示す。
図10A】第1ワッシャのさらなる実施態様を示す。
図11】第2ワッシャを示す。
図11A】第2ワッシャのさらなる実施態様である。
図12】開放位置における、図5の摩擦ジョイントを組み込んだ4バーウインドーステーを示す。
図13】閉鎖位置における、図12のステーを示す図である。
図14】閉鎖位置における、図12のステーを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
図5は、一実施態様による摩擦ジョイント100の断面図である。
摩擦ジョイントは、アーム部101をプレート部(サッシプレート部またはフレームプレート部)102に接合する。ジョイントにより、アーム部が軸103を中心として旋回する。ジョイントは、アーム部101およびプレート部102、 第1ワッシャ105および第2ワッシャ106における開口と噛合しているリベット104で実質的に構成している。
【0046】
リベット104は、頭部107、シャフト108および尾部109を有する。頭部107は摩擦ジョイントの第1側上に位置しており、尾部109は摩擦ジョイントの他側に締め付けてある(「固定している」とも称する)。図5に示すように、リベット尾部109は、実質的に管状で、尾部を外側に締め付けてプレート部102と噛合できるようにしてもよい。リベット104は、中実シャフトと管状尾部(「半管状」リベットと称することもある)とを有していてもよい。図示した実施態様によれば、尾部109は、プレート部102上に直接しっかり固定してある。プレート部102における開口110は円形状でよいが、ある実施態様によれば、非円形状、多角形状または異形状でもよく、尾部109は開口110と噛合してリベット104がプレート部102と相対して回転しないようにしている。尾部109は、締め付け中は開口の側面に対して変形する。
【0047】
リベット頭部107は、アーム部101の外側または表面112と噛合しているが、第2ワッシャ106によりそれとは分離している。図5図7および図8に示すように、リベット頭部107の裏側または内側113は、一般的に凹面形状である。これにより、アーム部101とリベット頭部104との間に、リベット頭部104がリベットシャンク108により近い内部におけるよりも外部が一般的に狭くなっている領域を形成する。この形状は、第2ワッシャ106が外側(すなわち、リベットシャンク108から離れる方向)に突き出さないようにするのに役立つ。
【0048】
プレート部102は、機械加工、プレスまたはスタンピングしてその内表面116上に窪みまたは座ぐり115を形成する。これにより、アーム部101とプレート部102との間に、リベットシャンク108により近い内部において外部におけるよりも一般的に狭い領域を形成する。この形状は、第1ワッシャ105が外側(すなわち、リベットシャンク108から離れる方向)に突き出さないようにするのに役立つ。さらに、プレート部102は、その外表面上を成形して窪み117を設け、締め付けリベット尾部119がプレート部102の外表面118の下に位置する。
【0049】
アーム部101における開口の円筒壁は、円筒状保持面120を形成する。保持面120は、リベットシャフト108上に乗っている。前のジョイントとは異なり、アーム部101とリベットシャフト108との間にはワッシャは設けられていない。組み立て前に、アーム部に粉末塗膜層を適用することにより一定量の耐磨耗性を付与する。図6に示すように、粉末塗膜121により、開口の内部を含むアーム部101全体を被覆することにより、保持面120を形成する。ポリマー粉末塗膜により、この部分において、ステーの寿命が十分になると予想される耐磨耗性を付与する。
【0050】
さらに、円筒状保持面120は、好ましくはアーム部101の全厚に延びている。図4に示すように、前のステーは、一般的に、アーム部101に加工した開口(例えば、座ぐりなどを有する)を使用して、アーム部の厚さの部分のみがリベットシャフト108に対して寄り掛かり保持している。これに対して、図5および図6は、座ぐりまたは他の構成なしで平面開口を有し、円筒状保持面120をアーム部の全幅により設けている。この構成は、製造するのに顕著に安価であるが、摩擦ジョイントに対しても重要である。この保持面120の程度およびリベットシャフトへの近接(すなわち、ワッシャが介在しない)により、ピボットジョイントのねじれに対して優れた耐性を付与する。換言すれば、この配置により、アーム部101の平面をリベット104および軸103に対して横方向に保つ。さらに、ステーの寿命とともに磨滅するワッシャが介在してない。このことは、ねじれに対する抵抗を保持し、ジョイントがゆるみにくいことを意味する。
【0051】
図5に示す配置は、単純であることと、製造が容易である点で好ましい。しかしながら、他の実施態様によれば、段付きリベット表面を使用して、複数の保持面を画定してもよい。この場合、2つ以上の保持面は、好ましくは一緒にアーム部101の実質的に全幅にわたって延びている。
【0052】
図9は、開口110、内側窪み115および外側窪み117を示すプレート部102の断面図である。
【0053】
図10は、第1ワッシャ105を示し、ワッシャの一部分を切除して断面を示している。図11は、第2ワッシャ106を示し、ワッシャの一部分を切除して断面を示している。各場合において、物理的ワッシャは完全リングを構成している。
【0054】
図10および図11は、第1および第2ワッシャが、少なくともそれらの側縁125上に有していてもよい丸みを帯びた断面を示す。内縁126に示すワッシャも丸みを帯びている。しかしながら、好ましくは、ワッシャは、断面が円形ではなく実質的に卵形または楕円形(図10および図11に示すように)をしている。
【0055】
この形状により、リベット頭部、アーム部およびプレート部の必要な分離ができるだけでなく、ワッシャの突き出しにも役立つ。組み立てジョイントにおいて圧縮すると、ワッシャは図5に示すように変形するであろう。しかしながら、側面が四角形のワッシャよりも突き出しが少ない傾向がある。しかしながら、数多くの用途において、図10Aおよび図11Aに示すような四角形または長方形断面のワッシャが好適な場合もある。
【0056】
ワッシャが厚くなるほど、ジョイントにおける摩擦が増加する。ワッシャ材料はわずかに弾力性があるので、ジョイントを一緒に保つリベットにより加えられる力に対して外方向に押す傾向がある。ワッシャが厚いほど、摩擦が大きくなり、磨耗による経時的な摩擦変化が少ない。これは、ワッシャの厚さが大きいときの磨耗では、より薄いワッシャにおけるよりも厚さ損失%がよりも小さいからである。さらに、リベットを締め付けるとき、締め付け力により、開口を包囲している領域においてプレート部が多少変形することがある。この変形は、ワッシャが厚くなるほどより容易に吸収でき、変形はジョイントの全体的性能に影響がない。さらに、締め付け力、リベット尾部により近いワッシャにおいてより大きい程度に吸収されるので、ワッシャの厚さはその位置においてより大きいことが望ましい。全てのこれらの理由により、本出願人のジョイントは、好ましくは異なる厚さの2つのワッシャを備えており、厚い方のワッシャが好ましくはジョイントのリベット尾部側に位置、すなわち、アーム部とプレート部との間に位置しており、薄い方のワッシャがリベット頭部の間に位置していることが好ましい。
【0057】
図12〜14は、4リベット摩擦ピボットジョイント100を組み込んだ4つのバーステーを示す。しかしながら、他の種類のウインドーステーでは同様のリベットジョイントを用いており、本発明は4バーステーには限定されない。例えば、5および6バーステーも知られている。
【0058】
本発明を、実施態様を説明することにより示し、実施態様を詳細に説明したが、本発明はこのような詳細により添付の特許請求の範囲を制限または限定されない。さらなる利点および修正が、当業者には容易に明らかであろう。したがって、より広い態様において、本発明は具体的詳細、代表的装置および方法、図示および説明した実例には限定されない。したがって、本出願人の一般的な発明概念の精神または範囲から逸脱することなく、このような詳細から逸脱してもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図10A
図11
図11A
図12
図13
図14