特許第6353909号(P6353909)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ イドーシア ファーマシューティカルズ リミテッドの特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6353909
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】抗菌性2H−インダゾール誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 231/56 20060101AFI20180625BHJP
   C07D 403/10 20060101ALI20180625BHJP
   C07D 405/10 20060101ALI20180625BHJP
   A61K 31/416 20060101ALI20180625BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20180625BHJP
   A61K 31/4192 20060101ALI20180625BHJP
   C07D 403/06 20060101ALI20180625BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20180625BHJP
   A61K 31/675 20060101ALI20180625BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20180625BHJP
   C07D 401/06 20060101ALI20180625BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20180625BHJP
   C07D 409/06 20060101ALI20180625BHJP
   C07D 405/06 20060101ALI20180625BHJP
   C07D 413/10 20060101ALI20180625BHJP
   A61K 31/422 20060101ALI20180625BHJP
   C07F 9/6503 20060101ALI20180625BHJP
【FI】
   C07D231/56 ZCSP
   C07D403/10
   C07D405/10
   A61K31/416
   A61K31/5377
   A61K31/4192
   C07D403/06
   A61K31/506
   A61K31/675
   A61K31/454
   C07D401/06
   A61P31/04
   C07D409/06
   C07D405/06
   C07D413/10
   A61K31/422
   C07F9/6503
【請求項の数】17
【全頁数】143
(21)【出願番号】特願2016-542426(P2016-542426)
(86)(22)【出願日】2014年9月12日
(65)【公表番号】特表2016-530327(P2016-530327A)
(43)【公表日】2016年9月29日
(86)【国際出願番号】IB2014064458
(87)【国際公開番号】WO2015036964
(87)【国際公開日】20150319
【審査請求日】2017年8月18日
(31)【優先権主張番号】PCT/IB2013/058537
(32)【優先日】2013年9月13日
(33)【優先権主張国】IB
(73)【特許権者】
【識別番号】517248845
【氏名又は名称】イドーシア ファーマシューティカルズ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】IDORSIA PHARMACEUTICALS LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100090398
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 美千栄
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【弁理士】
【氏名又は名称】布施 行夫
(72)【発明者】
【氏名】ジャン−クリストフ ゴーヴァン
(72)【発明者】
【氏名】アゼリー ミッレ
(72)【発明者】
【氏名】エティエンヌ オシャラ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン−フィリップ スリヴェット
【審査官】 三木 寛
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/137099(WO,A1)
【文献】 特表2013−507434(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/120397(WO,A1)
【文献】 Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2012年,Vol.22,p.6832-6838
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 231/56
C07D 401/06
C07D 403/06
C07D 403/10
C07D 405/06
C07D 405/10
C07D 409/06
C07D 413/10
C07F 9/6503
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物又はその化合物の塩:
【化1】
式中、
は、H又はハロゲンを表し;
は、(C−C)アルキニルオキシ又は基Mを表し;
は、H又はハロゲンを表し;
Mは、下記の基M、M、M及びMの1つである:
【化2】
(式中、Aは、結合、CHCH、CH=CH又はC≡Cを表し;
1Aは、H又はハロゲンを表し;
2Aは、H、(C−C)アルコキシ又はハロゲンを表し;
3Aは、H、(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ジヒドロキシ(C−C)アルコキ
シ、(C−C)チオアルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、2−ヒドロキシアセタミド、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1−アミノシクロプロピル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−(ヒドロキシ(C−C)アルキル)オキセタン−3−イル、3−アミノオキセタン−3−イル、3−(ジ(C−C)アルキルアミノ)オキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、モルフォリン−4−イル(C−C)アルコキシ、モルフォリン−4−イル−(C−C)アルキル、オキサゾール−2−イル又は[1,2,3]トリアゾール−2−イルを表し;
1Bは、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−アミノオキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、ジヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、(ジメチルアミノ)メチル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−(1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロパ−1−イル、1−((ホスフォノオキシ)メチル)シクロプロピル、1−(((ジメチルグリシル)オキシ)メチル)シクロプロピル、1−メチル−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル、1−アミノシクロプロピル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−アミノメチル−シクロプロパ−1−イル、1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル、3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル、3−ヒドロキシメチル−オキセタン−3−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)アゼチジン−3−イル、1−(2−アミノアセチル)アゼチジン−3−イル、1−グリシルアゼチジン−3−イル、1−(2−アミノ−2−メチルプロパノイル)アゼチジン−3−イル、3−(2−アミノアセタミド)シクロペンチル、トランス−(シス−3,4−ジヒドロキシ)−シクロペンタ−1−イル、3−ヒドロキシメチルビシクロ[1,1,1]ペンタン−1−イル、ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(2−アミノアセチル)ピペリジン−4−イル、4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、5−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル、(1s,3r)−(1−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルメチルを表し;
1Cは、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−(1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロパ−1−イル、1−メチル−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル、1−アミノシクロプロピル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル又は2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピルを表す。)。
【請求項2】
式ICEの化合物である、請求項1に記載の式Iの化合物又はその化合物の塩:
【化3】
式中、
は、H又はハロゲンを表し;
は、基Mを表し;
は、H又はハロゲンを表し;
Mは、下記の基M、M、M及びMの1つである:
【化4】
(式中、Aは、結合、CH=CH又はC≡Cを表し;
1Aは、H又はハロゲンを表し;
2Aは、H又はハロゲンを表し;
3Aは、H、(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)チオアルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、2−ヒドロキシアセタミ
ド、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1−アミノシクロプロピル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−(ヒドロキシ(C−C)アルキル)オキセタン−3−イル、3−アミノオキセタン−3−イル、3−(ジ(C−C)アルキルアミノ)オキセタン−3−イル、モルフォリン−4−イル−(C−C)アルキル又は[1,2,3]トリアゾール−2−イルを表し;
1Bは、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−アミノオキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1,2−ジヒドロキシエチル、1,2−ジヒドロキシ−2−メチルエチル、アミノ(C−C)アルキル、(ジメチルアミノ)メチル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−(1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロパ−1−イル、1−((ホスフォノオキシ)メチル)シクロプロピル、1−(((ジメチルグリシル)オキシ)メチル)シクロプロピル、1−メチル−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル、1−アミノシクロプロピル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−アミノメチル−シクロプロパ−1−イル、1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル、3−ヒドロキシメチル−オキセタン−3−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)アゼチジン−3−イル、1−(2−アミノアセチル)アゼチジン−3−イル、1−グリシルアゼチジン−3−イル、1−(2−アミノ−2−メチルプロパノイル)アゼチジン−3−イル、3−(2−アミノアセタミド)シクロペンチル、トランス−(シス−3,4−ジヒドロキシ)−シクロペンタ−1−イル、3−ヒドロキシメチルビシクロ[1,1,1]ペンタン−1−イル、ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(2−アミノアセチル)ピペリジン−4−イル、4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、5−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル、(1s,3r)−(1−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルメチルを表し;
1Cはトランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イルを表す。)。
【請求項3】
式Iの化合物である、請求項1に記載の式Iの化合物又はその化合物の塩:
【化5】
式中、
は、H又はハロゲンを表し;
は、(C−C)アルキニルオキシ又は基Mを表し;
は、H又はハロゲンを表し;
Mは、下記の基M及びMの1つである:
【化6】
(式中、Aは、結合、CHCH、CH=CH又はC≡Cを表し;
1Aは、H又はハロゲンを表し;
2Aは、H、(C−C)アルコキシ又はハロゲンを表し;
3Aは、H、(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)チオアルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−(ヒドロキシ(C−C)アルキル)オキセタン−3−イル、3−アミノオキセタン−3−イル、3−(ジ(C−C)アルキルアミノ)オキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、モルフォリン−4−イル(C−C)アルコキシ、モルフォリン−4−イル−(C−C)アルキル、オキサゾール−2−イル又は[1,2,3]トリアゾール−2−イルを表し;
1Bは、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル又は4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルを表す。)。
【請求項4】
が、H又はフッ素を表し、Rが、H又はフッ素を表し、R1A(存在する場合)が、H又はフッ素を表し、R2A(存在する場合)が、H又はフッ素を表す;請求項1〜3の1項に記載の式Iの化合物又はその化合物の塩。
【請求項5】
が基Mを表す;請求項1〜4の1項に記載の式Iの化合物又はその化合物の塩。
【請求項6】
Aが結合を表す;請求項5に記載の式Iの化合物又はその化合物の塩。
【請求項7】
AがC≡Cを表す;請求項5に記載の式Iの化合物又はその化合物の塩。
【請求項8】
1Aが、H又はフッ素を表し、R2AがHを表し、R3Aが、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、2−ヒドロキシアセタミド、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1−アミノシクロプロピル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルを表す;請求項7に記載の式Iの化合物又はその化合物の塩。
【請求項9】
が基Mを表す;請求項1〜4の1項に記載の式Iの化合物又はその化合物の塩。
【請求項10】
1Bが、1,2−ジヒドロキシエチル、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、(ジメチルアミノ)メチル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−(1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロパ−1−イル、1−メチル−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル、1−アミノシクロプロピル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル、3−ヒドロキシメチル−オキセタン−3−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)アゼチジン−3−イル、1−(2−アミノアセチル)アゼチジン−3−イル、1−グリシルアゼチジン−3−イル、1−(2−アミノ−2−メチルプロパノイル)アゼチジン−3−イル、3−(2−アミノアセタミド)シクロペンチル、トランス−(シス−3,4−ジヒドロキシ)−シクロペンタ−1−イル、3−ヒドロキシメチルビシクロ[1,1,1]ペンタン−1−イル、ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル、4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、5−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル、(1s,3r)−(1−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルメチルを表す;請求項9に記載の式Iの化合物又はその化合物の塩。
【請求項11】
が基Mを表す;請求項1〜4の1項に記載の式Iの化合物又はその化合物の塩。
【請求項12】
1Cがトランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イルを表す;請求項11に記載の式Iの化合物又はその化合物の塩。
【請求項13】
下記から選択される、請求項1に記載の式Iの化合物又はその化合物の塩:
(R)−4−[5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−4−[5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−[6−フルオロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−[4−フルオロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−[6−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−[4−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−モルフォリン−4−イルメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド;
(R)−4−[5−(2−フルオロ−4−メチルスルファニル−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−{5−[4−(3−アミノ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−[5−(4−ジメチルアミノ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−ヒドロキシチエタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(4−フルオロ−5−((4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−((E)−スチリル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド;
(R)−4−{4−フルオロ−5−[4−((1S,2S)−2−ヒドロキシメチル−シクロプロピル)−ブタ−1,3−ジイニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−[5−(4−アミノ−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−{5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−[5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−[4−フルオロ−5−(4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−(5−(5−アミノ−5−メチルヘキサ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−{5−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(2R)−4−{5−[4−((R)−1,2−ジヒドロキシ−エチル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスル
フォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−{4−フルオロ−5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−{5−[4−(3−ジメチルアミノ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−{6−フルオロ−5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−ブタ−1,3−ジイニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−[5−(5−ヒドロキシ−5−メチル−ヘキサ−1,3−ジイニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−((R)−1−ヒドロキシエチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−((S)−1−ヒドロキシエチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−[5−(2−フルオロ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−{4−フルオロ−5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−ブタ−1,3−ジイニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−[5−(2−フルオロ−4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
4−(6−フルオロ−5−((4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(3−(ヒドロキシメチル)オキセタン−3−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)エ
チニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−{5−[4−(3−モルフォリン−4−イル−プロポキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−{5−[4−(2−モルフォリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−ブタンアミド;
(R)−4−{5−[2−フルオロ−4−(2−モルフォリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−(5−ブタ−2−イニルオキシ−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−(5−フェネチル−インダゾール−2−イル)−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−オキサゾール−2−イル−フェニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド;
(R)−4−(5−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシアセタミド)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((R)−5,6−ジヒドロキシ−5−メチルヘキサ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(2−ヒドロキシアセタミド)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((3−アミノオキセタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(4−(2−ヒドロキシアセタミド)フェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((4−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;(R)−4−(6−フルオロ−5−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(4−フルオロ−5−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((S)−5,6−ジヒドロキシヘキサ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスル
フォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−(ヒドロキシメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2−フルオロフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−4−(5−(ピリミジン−5−イルエチニル)−2H−インダゾール−2−イル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(4−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)エチニル)フェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(((2S,5S)−5−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
リン酸二水素 (R)−(1−(4−((2−(4−(ヒドロキシアミノ)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−4−オキソブチル)−2H−インダゾール−5−イル)エチニル)フェニル)シクロプロピル)メチル;
(R)−(1−(4−((2−(4−(ヒドロキシアミノ)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−4−オキソブチル)−2H−インダゾール−5−イル)エチニル)フェニル)シクロプロピル)メチル ジメチルグリシネート;
(R)−4−(5−(((1S,3R,4S)−3,4−ジヒドロキシシクロペンチル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((1−アミノシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(5−((1S,3R)−1−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)ペンタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)−1−メチルシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−(ヒドロキシメチル)オキセタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1R,2S)−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((3−(2−アミノアセタミド)シクロペンチル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(((1R,2R)−2−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(((1R,2R)−2−(アミノメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−
メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(((1R,2R)−1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(5−(ジメチルアミノ)ペンタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−4−(5−(ピペリジン−4−イルブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(((1R,2R)−2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(5−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)ペンタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(2−ヒドロキシアセチル)アゼチジン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(6−アミノ−6−メチルヘプタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((1−グリシルピペリジン−4−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((1−グリシルアゼチジン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((1−(2−アミノ−2−メチルプロパノイル)アゼチジン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド。
【請求項14】
医薬として使用するための、請求項1〜13の1項に定義する式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項15】
有効成分としての請求項1〜13の1項に定義する式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩と、少なくとも1種の治療上不活性な賦形剤とを含む医薬組成物。
【請求項16】
細菌感染症の予防又は治療において使用するための、請求項1〜13の1項に定義する式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項17】
グラム陰性細菌感染症の予防又は治療において使用するための、請求項16に記載の化合物又は薬学的に許容される塩。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗菌性2H−インダゾール誘導体、それらを含有する医薬組成物、及び細菌感染症の治療のための医薬の製造におけるこれらの化合物の使用に関する。これらの化合物は、特にグラム陰性好気性及び嫌気性菌等の多様なヒト及び動物の病原体に対して有用な抗菌剤である。本発明の化合物は、任意で、細菌感染に有効な1又は2種以上の治療薬と組み合わせて、当該治療薬と同時に又は逐次に用いることができる。
【背景技術】
【0002】
抗生剤の広範な使用は、微生物に対して選択的進化圧を与え、遺伝子ベースの耐性機構を生じさせてきた。現代の医療及び社会経済的挙動は、例えば人工関節内に病原菌が緩やかに増殖する状況を作り出したり、また例えば免疫障害を有する患者などの長期間に渡る保有宿主を支援するなどして、耐性獲得の問題を悪化させている。
【0003】
病院内では、主な感染症の原因である、Staphylococcus aureus、Streptococcus pneumonia、Enterococcus spp.、Klebsiella pneumoniae等のEnterobacteriacea、Acinetobacter baumannii及びPseudomonas
aeruginosaの益々多数の株が多剤耐性となっていることから、その治療が不可能ではなくとも困難となっている。これは、特にグラム陰性生物に当てはまる。当該分野では、数十年に渡って新規な薬剤が承認されておらず、また開発パイプラインが全くないように思われるため、厄介な状況になりつつある。
【0004】
従って、耐性グラム陰性細菌、特に第3世代のセファロスポリン及びカルバペネムに耐性のKlebsiella pneumonia並びに多剤耐性のPseudomonas aeruginosa及びAcinetobacter baumanniiに対処できる新規な抗菌性化合物が、医学上大いに必要とされている。既存の種類の抗菌剤に対する交差耐性の問題に対処する方法の一つとして、新たな標的の阻害がある。これに関しては、リポ多糖(グラム陰性細菌外膜の主構成成分)の生合成における必須酵素であるLpxCが注目されており、最近ではLpxC阻害剤に関する特許出願が幾つか公開されている。
【0005】
例えば、WO2011/045703には、式(A1)の抗菌性化合物が記載されている。
【0006】
【化1】
【0007】
式中、Rは、(C−C)アルキルであり;Rは、H又は(C−C)アルキルであり;Xは、CH、O、NH、S又はSOであり;Aは、任意に置換されたフェニル又は6員のヘテロアリール基であり;Lは、存在しないか、又はS、SH、OH、−(CH−O−(CH−、−(CH−O−(CH−O−(CH−、−S−(CH−若しくは−(CH−S−であり;Dは、存在しないか、又は(C−C)アルキル鎖が任意で付加された炭素環又は複素環部分を含む、任意に置換された基であり;Tは、存在しないか、又は−(CH−、−(CH−O−若しくは−O−(CH−C(O)−(CH−であり;Gは、存在しないか、又は任意に置換された炭素環又は複素環基であり;n及びpは、それぞれ0〜3の整数であり、そしてzは、1〜3の整数である。
【0008】
WO2011/073845及びWO2012/120397には、式(A1)に類似した構造式の抗菌性化合物が記載されているが、式(A1)の基Aに対応する基は、それぞれピリジン−2−オン又はフルオロピリジン−2−オン残基を表している。
【0009】
WO2012/137094には、式(A2)及び(A3)の抗菌性化合物が記載されている。
【0010】
【化2】
【0011】
式中、Rは、(C−C)アルキルであり;Rは、H又は(C−C)アルキルであり;Rは、H、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、シアノ、(C−C)ハロアルコキシ、(C−C)ハロアルキル、ハロゲン又はヒドロキシであり;Lは、結合、−(CH−、−(CHO(CH−、−(CHNR(CH−、−(CHSONR(CH−、−(CHCONR(CH−又は−(CHNRCO(CH−であり;R及びRは、独立に、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル又はホルミルであり;nは、0、1、2、3又は4であり;pは、0、1、2、3又は4であり;Rは、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキル−NR−(C−C)アルキル、(C−C)アルキルチオ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルチオカルボニル、(C−C12)アリール、(C−C12)アリールオキシ、(C−C12)アリールチオ、(C−C12)アリール−NR−、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキルオキシ、(C−C)シクロアルキルチオ、(C−C)シクロアルキル−NR−、(C−C12)ヘテロアリール、(C−C12)ヘテロアリールオキシ、(C−C12)ヘテロアリールチオ、(C−C12)ヘテロアリール−NR−、(C−C13)ヘテロシクリル、(C−C13)ヘテロシクリルオキシ、(C−C13)ヘテロシクリルチオ、(C−C13)複素環−NR−、ヒドロキシ(C−C10)アルキル、メルカプト(C−C)アルキル、(NR)アルキル、又は(NR)カルボニルであり;Rは、存在しないか、又は(C
−C12)アリール、(C−C12)アリール(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C12)ヘテロアリール、(C−C12)ヘテロアリール(C−C)アルキル、(C−C13)ヘテロシクリル若しくは(C−C13)ヘテロシクリル(C−C)アルキルである。
【0012】
WO2012/137099には、式(A4)の抗菌性化合物が記載されている。
【0013】
【化3】
【0014】
式中、Rは(C−C)アルキルであり;Rは、H又は(C−C)アルキルであり;Rは、H又は(C−C)アルキルであり;XはN又はCRであり;Yは、N又はCRであり;Rは、H又は(C−C)アルキルであり;Lは、結合、(C−C)アルケニレン、(C−C)アルキレン、(C−C)アルキニレン、−(CHO(CH−、−(CHS(CH−、−(CHNR(CH−、−(CHSONR(CH−、−(CHNRSO(CH−、−(CHCONR(CH−又は−(CHNRCO(CH−であり;R及びRは、独立に、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル又はホルミルであり;nは、0、1、2、3又は4であり;pは、0、1、2、3又は4であり;Rは、(C−C)アルケニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルキル−NR−(C−C)アルキル、(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルキルチオ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルチオカルボニル、(C−C)アルキニル、(C−C12)アリール、(C−C12)アリールオキシ、(C−C12)アリールチオ、(C−C12)アリール−NR−、シアノ、シアノ(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルケニル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキルオキシ、(C−C)シクロアルキルチオ、(C−C)シクロアルキル−NR−(C−C12)ヘテロアリール、(C−C12)ヘテロアリールオキシ、(C−C12)ヘテロアリールチオ、(C−C12)ヘテロアリール−NR−、(C−C13)ヘテロシクリル、(C−C13)ヘテロシクリルオキシ、(C−C13)ヘテロシクリルチオ、(C−C13)ヘテロシクリル−NR−、ヒドロキシ(C−C10)アルキル、メルカプト(C−C)アルキル、(NR)アルキル又は(NR)カルボニルであり;Rは、存在しないか、又は(C−C12)アリール、(C−C12)アリール(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、(C−C12)ヘテロアリール(C−C12)ヘテロアリール(C−C)アルキル、(C−C13)ヘテロシクリル若しくは(C−C
)ヘテロシクリル(C−C)アルキルである。
【発明の概要】
【0015】
本発明は、新規な抗菌性2H−インダゾール誘導体、すなわち下記の式Iの化合物を提供する。
【0016】
以下に、本発明の種々の態様を記載する:
1) 本発明は、式Iの化合物、及び式Iの化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0017】
【化4】
【0018】
式中、
は、H又はハロゲンを表し;
は、(C−C)アルキニルオキシ又は基Mを表し;
は、H又はハロゲンを表し;
Mは、下記の基M、M、M及びMの1つである:
【0019】
【化5】
【0020】
(式中、Aは、結合、CHCH、CH=CH又はC≡Cを表し;
1Aは、H又はハロゲンを表し;
2Aは、H、(C−C)アルコキシ又はハロゲンを表し;
3Aは、H、(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ジヒドロキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)チオアルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、2−ヒドロキシアセタミド、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1−アミノシクロプロピル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−(ヒドロキシ(C−C)アルキル)オキセタン−3−イル、3−アミノオキセタン−3−イル、3−(ジ(C−C)アルキルアミノ)オキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、モルフォリン−4−イル(C−C)アルコキシ、モルフォリン−4−イル−(C−C)アルキル、オキサゾール−2−イル又は[1,2,3]トリアゾール−2−イルを表し;
1Bは、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−アミノオキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、ジヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、(ジメチルアミノ)メチル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−(1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロパ−1−イル、1−((ホスフォノオキシ)メチル)シクロプロピル、1−(((ジメチルグリシル)オキシ)メチル)シクロプロピル、1−メチル−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル、1−アミノシクロプロピル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−アミノメチル−シクロプロパ−1−イル、1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル、3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル、3−ヒドロキシメチル−オキセタン−3−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)アゼチジン−3−イル、1−(2−アミノアセチル)アゼチジン−3−イル、1−グリシルアゼチジン−3−イル、1−(2−アミノ−2−メチルプロパノイル)アゼチジン−3−イル、3−(2−アミノアセタミド)シクロペンチル、トランス−(シス−3,4
−ジヒドロキシ)−シクロペンタ−1−イル、3−ヒドロキシメチルビシクロ[1,1,1]ペンタン−1−イル、ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(2−アミノアセチル)ピペリジン−4−イル、4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、5−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル、(1s,3r)−(1−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルメチルを表し;
1Cは、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−(1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロパ−1−イル、1−メチル−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル、1−アミノシクロプロピル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル又は2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピルを表す。)。
【0021】
以下の段落では、本発明の化合物の種々の化学的部分の定義をしており、特段の定義によってより広い又はより狭い定義が与えられない限り、当該定義は、本明細書及び請求項を通じて、一律に適用されることを意図している。
【0022】
「アルキル」という用語は、単独の場合も、又は組み合わされて使用されている場合も、1〜4個の炭素原子を含む、直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味する。「(C−C)アルキル」(x及びyは、それぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味する。例えば、(C−C)アルキル基は1〜3個の炭素原子を含む。アルキル基の代表的な例としては、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル及びtert−ブチルが挙げられる。好ましくはメチル及びエチルである。最も好ましくはメチルである。
【0023】
「ジアルキルアミノ」という用語は、単独の場合も、又は組み合わされて使用されている場合も、各水素原子が前記部分で定義したアルキル基で置き換えられたアミノ基を意味し、当該アルキル基は同一であっても異なっていてもよい。「(ジ(C−C)アルキルアミノ」(x及びyは、それぞれ整数である。)という用語は、各アルキル基が、独立に、x〜y個の炭素原子を含む、前記部分で定義したジアルキルアミノ基を意味する。例えば、ジ(C−C)アルキルアミノ基は、各アルキル基が、独立に、1〜3個の炭素原子を含む、前記部分で定義したジアルキルアミノ基である。ジアルキルアミノ基の代表的な例としては、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチル−アミノ及びN−イソ−プロピル−N−メチル−アミノが挙げられる。好ましくは、ジメチルアミノ及びジエチルアミノである。最も好ましくは、ジメチルアミノである。
【0024】
「ヒドロキシアルキル」という用語は、単独の場合も、又は組み合わされて使用されている場合も、1個の水素原子がヒドロキシ基で置き換えられた、前記部分で定義したアルキル基を意味する。「ヒドロキシ(C−C)アルキル」(x及びyはそれぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、前記部分で定義したヒドロキシアルキル基を意味する。例えば、ヒドロキシ(C−C)アルキル基は、1〜4個の炭素原子を含む、前記部分で定義したヒドロキシアルキル基である。ヒドロキシアルキル基の代表的な例としては、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル及び3−ヒドロキシプロピルが挙げられる。好ましくは、ヒドロキシメチル及び2−ヒドロキシエチルである。最も好ましくは、ヒドロキシメチルである。
【0025】
「ジヒドロキシアルキル」という用語は、単独の場合も、又は組み合わされて使用されている場合も、2〜4個の炭素原子を含み、異なる2個の炭素原子に結合した2個の水素原子がヒドロキシ基で置き換えられた、アルキル基を意味する。例えば、「ジヒドロキシ(C−C)アルキル」は、2〜4個の炭素原子を含み、異なる2個の炭素原子に結合
した2個の水素原子がヒドロキシ基で置き換えられた、アルキル基を意味する。好ましいジヒドロキシ(C−C)アルキル基は、1,2−ジヒドロキシエチル及び1,2−ジヒドロキシ−2−メチルエチルである。
【0026】
「アミノアルキル」という用語は、単独の場合も、又は組み合わされて使用されている場合も、1個の水素原子がアミノ基で置き換えられた、前記部分で定義したアルキル基を意味する。「アミノ(C−C)アルキル」(x及びyはそれぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、前記部分で定義したアミノアルキル基を意味する。例えば、アミノ(C−C)アルキル基は、1〜4個の炭素原子を含む、前記部分で定義したアミノアルキル基である。アミノ(C−C)アルキル基の代表的な例としては、アミノメチル、2−アミノエチル、2−アミノプロピル及び3−アミノプロピルが挙げられる。好ましくは、2−アミノプロピル及び2−アミノ−2−メチルプロピルである。最も好ましくは、2−アミノプロピルである。
【0027】
「アルコキシ」という用語は、単独の場合も、又は組み合わされて使用されている場合も、1〜4個の炭素原子を含む、直鎖又は分岐鎖アルコキシ基を意味する。「(C−C)アルコキシ」(x及びyはそれぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、前記部分で定義したアルコキシ基を意味する。例えば、(C−C)アルコキシ基は、1〜3個の炭素原子を含む。アルコキシ基の代表的な例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ及びイソ−プロポキシが挙げられる。好ましくは、メトキシ及びエトキシである。最も好ましくはメトキシである。
【0028】
「ヒドロキシアルコキシ」という用語は、単独の場合も、又は組み合わされて使用されている場合も、1個の水素原子がヒドロキシ基で置き換えられた、前記部分で定義したアルコキシ基を意味する。例えば、「ヒドロキシ(C−C)アルコキシ」は、1〜4個の炭素原子を含み、1個の水素原子がヒドロキシ基で置き換えられた、アルコキシ基を意味する。好ましいヒドロキシ(C−C)アルコキシ基は、2−ヒドロキシエトキシである。
【0029】
「ジヒドロキシアルコキシ」という用語は、単独の場合も、又は組み合わされて使用されている場合も、3〜4個の炭素原子を含み、異なる2個の炭素原子に結合した2個の水素原子がヒドロキシ基で置き換えられた、アルコキシ基を意味する。例えば、「ジヒドロキシ(C−C)アルコキシ」は、3〜4個の炭素原子を含み、異なる2個の炭素原子に結合した2個の水素原子がヒドロキシ基で置き換えられた、アルコキシ基を意味する。好ましいジヒドロキシ(C−C)アルコキシ基は、2,3−ジヒドロキシプロポキシである。
【0030】
「アルコキシアルコキシ」という用語は、単独の場合も、又は組み合わされて使用されている場合も、2〜4個の炭素原子を含み、1個の水素原子が、1〜4個の炭素原子を含むアルコキシ基で置き換えられた、アルコキシ基を意味する。例えば、「(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ」は、2〜3個の炭素原子を含み、1個の水素原子が1〜3個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルコキシ基で置き換えられた、直鎖又は分岐鎖アルコキシ基を意味する。好ましい(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ基は2−メトキシエトキシである。
【0031】
「チオアルコキシ」という用語は、単独の場合も、又は組み合わされて使用されている場合も、1〜4個の炭素原子を含み、酸素原子が硫黄原子で置き換えられた、直鎖又は分岐鎖アルコキシ基を意味する。「(C−C)チオアルコキシ」(x及びyはそれぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、前記部分で定義したチオアルコキシ基を意味する。例えば、(C−C)チオアルコキシ基は、1〜3個の炭素原子
を含む。チオアルコキシ基の代表的な例としては、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ及びイソ−プロピルチオが挙げられる。好ましくは、メチルチオ及びエチルチオである。最も好ましくはメチルチオである。
【0032】
「アルキニルオキシ」という用語は、単独の場合も、又は組み合わされて使用されている場合も、2〜5個の炭素原子を含む、直鎖又は分岐鎖アルキニルオキシ基を意味する。「(C−C)アルキニルオキシ」(x及びyはそれぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、前記部分で定義したアルキニルオキシ基を意味する。例えば、(C−C)アルキニルオキシ基は、3〜4個の炭素原子を含む。アルキニルオキシ基の代表的な例としては、プロパ−2−イン−1−イルオキシ、ブタ−2−イン−1−イルオキシ及びブタ−3−イン−1−イルオキシが挙げられる。好ましくは、ブタ−2−イン−1−イルオキシ及びブタ−3−イン−1−イルオキシである。
【0033】
「3−(ヒドロキシ(C−C)アルキル)オキセタン−3−イル」という用語は、オキセタン環の3位の炭素に結合した水素が前記部分で定義したヒドロキシ(C−C)アルキル基で置き換えられた、オキセタン−3−イル基を意味する。3−(ヒドロキシ(C−C)アルキル)オキセタン−3−イル基の例は、3−ヒドロキシメチル−オキセタン−3−イル及び3−(2−ヒドロキシエチル)−オキセタン−3−イルである。最も好ましい3−(ヒドロキシ(C−C)アルキル)オキセタン−3−イル基は3−ヒドロキシメチル−オキセタン−3−イルである。
【0034】
「3−(ジ(C−C)アルキルアミノ)オキセタン−3−イル」という用語は、オキセタン環の3位の炭素に結合した水素が前記部分で定義したジ(C−C)アルキルアミノ基で置き換えられた、オキセタン−3−イル基を意味する。3−(ジ(C−C)アルキルアミノ)オキセタン−3−イル基の例は、3−ジメチルアミノ−オキセタン−3−イル及び3−ジエチルアミノ−オキセタン−3−イルである。最も好ましい3−(ジ(C−C)アルキルアミノ)オキセタン−3−イル基は3−ジメチルアミノ−オキセタン−3−イルである。
【0035】
「モルフォリン−4−イル−(C−C)アルコキシ」という用語は、水素原子のうち1個がモルフォリン−4−イル基で置き換えられた、前記部分で定義した(C−C)アルコキシ基を意味する。モルフォリン−4−イル−(C−C)アルコキシ基の例は、2−モルフォリン−4−イル−エトキシ及び3−モルフォリン−4−イル−プロポキシである。
【0036】
「モルフォリン−4−イル−(C−C)アルキル」という用語は、水素原子のうち1個がモルフォリン−4−イル基で置き換えられた、前記部分で定義した(C−C)アルキル基を意味する。モルフォリン−4−イル−(C−C)アルキル基の例は、モルフォリン−4−イルメチル及び2−モルフォリン−4−イル−エチルである。最も好ましいモルフォリノ(C−C)アルキル基はモルフォリン−4−イルメチルである。
【0037】
「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を、好ましくはフッ素又は塩素を、そして最も好ましくはフッ素を意味する。
【0038】
「キノロン耐性」という用語は、本明細書において用いられる場合、シプロフロキサシンによる最小阻害濃度が少なくとも16mg/lである菌株を意味する(当該最小阻害濃度は、「Methods for Dilution Antimicrobial Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically」、Approved standard、第7版、Clinical and Laboratory Standards Institut
e (CLSI) Document M7−A7、Wayne、PA、USA(2006)に記載の標準法により測定される。)。
【0039】
「多剤耐性」という用語は、本明細書において用いられる場合、3つの異なる抗生物質カテゴリーから選択される少なくとも3種の抗生物質化合物に対して、それぞれの臨床的ブレイクポイントを超える最小阻害濃度(MIC)を示す菌株を意味し、当該3種の異なる抗生物質カテゴリーは、ペニシリン、ペニシリンとベータ−ラクタマーゼ阻害剤の組み合わせ、セファロスポリン、カルバペネム、モノバクタム、フルオロキノロン、アミノグリコシド、ホスホン酸、テトラサイクリン及びポリミキシンから選択される。臨床的ブレイクポイントは、臨床・検査標準協会(ウェイン、PA、アメリカ合衆国)発行の入手可能な最新のリストに基づいて定義される。したがって、臨床的ブレイクポイントとはMICの値であり、その値により、ある時間において、対応する抗生物質又は抗生物質の組み合わせによる処理に対して細菌が感受性あるいは耐性のいずれを示すかが判断される。
【0040】
「薬学的に許容される塩」という用語は、対象化合物の所望の生物活性を保持し、かつ最小の望ましくない毒性作用を示す塩を意味する。そのような塩としては、対象化合物中の塩基性基及び/又は酸性基の存在に応じた、無機又は有機の酸及び/又は塩基付加塩が挙げられる。参考としては、例えば、「Handbook of Pharmaceutical Salts.Properties、Selection and Use.」、P.Heinrich Stahl、Camille G.Wermuth(Eds.)、Wiley−VCH(2008);及び「Pharmaceutical Salts and Co−crystals」、Johan Wouters and Luc Quere(Eds.)、RSC Publishing(2012)を参照されたい。
【0041】
本明細書において、波線によって中断された結合は、記載されたラジカルの、分子の残りの部分への結合点を示す。例えば、下記のラジカル
【0042】
【化6】
【0043】
(式中、Aは結合を表し、R1A、R2A及びR3AのそれぞれはHを表す。)は、フェニル基である。
【0044】
さらに、本明細書で使用される「室温」という用語は、25℃の温度を意味する。
【0045】
温度に関して使用されていない場合には、数値「X」の前に付される「約」という用語は、本出願において、X−10%XからX+10%Xの間、好ましくはX−5%XからX+5%Xの間を表す。温度の特定の場合には、温度「Y」の前に付される「約」の用語は、本出願において、Y−10℃からY+10℃の間、好ましくはY−5℃からY+5℃の間を表す。
【0046】
2) 本発明は特に、式Iの化合物でもある、式Iの化合物、及び式Iの化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0047】
【化7】
【0048】
式中、
は、H又はハロゲンを表し;
は、(C−C)アルキニルオキシ又は基Mを表し;
は、H又はハロゲンを表し;
Mは、下記の基M及びMの1つである:
【0049】
【化8】
【0050】
(式中、Aは、結合、CHCH、CH=CH又はC≡Cを表し;
1Aは、H又はハロゲンを表し;
2Aは、H、(C−C)アルコキシ又はハロゲンを表し;
3Aは、H、(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)チオアルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−(ヒドロキシ(C−C)アルキル)オキセタン−3−イル、3−アミノオキセタン−3−イル、3−(ジ(C−C)アルキルアミノ)オキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、モルフォリン−4−イル(C−C)アルコキシ、モルフォリン−4−イル−(C−C
)アルキル、オキサゾール−2−イル又は[1,2,3]トリアゾール−2−イルを表し;
1Bは、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル又は4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルを表す。)。
【0051】
3) 本発明は特に、式ICEの化合物でもある、態様1)に従う式Iの化合物、及び式ICEの化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0052】
【化9】
【0053】
式中、
は、H又はハロゲンを表し;
は、基Mを表し;
は、H又はハロゲンを表し;
Mは、下記の基M、M、M及びMの1つである:
【0054】
【化10】
【0055】
(式中、Aは、結合、CH=CH又はC≡Cを表し;
1Aは、H又はハロゲンを表し;
2Aは、H又はハロゲンを表し;
3Aは、H、(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)チオアルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、ジ(C−C)アルキルアミノ、2−ヒドロキシアセタミド、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1−アミノシクロプロピル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−(ヒドロキシ(C−C)アルキル)オキセタン−3−イル、3−アミノオキセタン−3−イル、3−(ジ(C−C)アルキルアミノ)オキセタン−3−イル、モルフォリン−4−イル−(C−C)アルキル又は[1,2,3]トリアゾール−2−イルを表し;
1Bは、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−アミノオキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1,2−ジヒドロキシエチル、1,2−ジヒドロキシ−2−メチルエチル、アミノ(C−C)アルキル、(ジメチルアミノ)メチル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−(1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロパ−1−イル、1−((ホスフォノオキシ)メチル)シクロプロピル、1−(((ジメチルグリシル)オキシ)メチル)シクロプロピル、1−メチル−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル、1−アミノシクロプロピル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−アミノメチル−シクロプロパ−1−イル、1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル、3−ヒドロキシメチル−オキセタン−3−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)アゼチジン−3−イル、1−(2−アミノアセチル)アゼチジン−3−イル、1−グリシルアゼチジン−3−イル、1−(2−アミノ−2−メチルプロパノイル)アゼチジン−3−イル、3−(2−アミノアセタミド)シクロペンチル、トランス−(シス−3,4−ジヒドロキシ)−シクロペンタ−1−イル、3−ヒドロキシメチルビシクロ[1,1,1]ペンタン−1−イル、ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(2−アミノアセチル)ピペリジン−4−イル、4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、5−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル、
(1s,3r)−(1−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルメチルを表し;
1Cは、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イルを表す。)。
【0056】
4) 本発明は特に、式ICEPの化合物でもある、態様3)に従う式ICEの化合物、及び式ICEPの化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0057】
【化11】
【0058】
式中、
は、H又はハロゲンを表し;
は、基Mを表し;
は、H又はハロゲンを表し;
Mは、下記の基M及びMの1つである:
【0059】
【化12】
【0060】
(式中、Aは、結合、CH=CH又はC≡Cを表し;
1Aは、H又はハロゲンを表し;
2Aは、H又はハロゲンを表し;
3Aは、H、(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)チオアルコキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、ジ(C−C)アルキル
アミノ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−(ヒドロキシ(C−C)アルキル)オキセタン−3−イル、3−アミノオキセタン−3−イル、3−(ジ(C−C)アルキルアミノ)オキセタン−3−イル、モルフォリン−4−イル−(C−C)アルキル又は[1,2,3]トリアゾール−2−イルを表し;
1Bは、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル又は4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルを表す。)。
【0061】
5) 特に、態様1)〜4)の1つに従う式Iの化合物は、Rが、H又はフッ素を表し、Rが、H又はフッ素を表し、R1A(存在する場合)が、H又はフッ素を表し、R2A(存在する場合)が、H又はフッ素を表すような化合物である。
【0062】
6) 本発明の主態様の1つによれば、態様1)〜5)の1つに定義する式Iの化合物は、Rが、基Mを表すような化合物である。
【0063】
7) 態様6)の副態様の1つは、Aが結合を表す、態様6)に定義する式Iの化合物に関する。
【0064】
8) 好ましくは、態様7)に従う式Iの化合物は、R1AがH又はハロゲンを表し、R2AがH又は(C−C)アルコキシを表し、R3Aが(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、ジヒドロキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)チオアルコキシ又は[1,2,3]トリアゾール−2−イルを表すような化合物である。
【0065】
9) 態様8)に従う式Iの化合物は、特に、R1AがH又はハロゲンを表し、R2AがHを表し、R3Aが(C−C)アルコキシ、(C−C)チオアルコキシ又は[1,2,3]トリアゾール−2−イル)を表すような化合物である。
【0066】
10) より好ましくは、態様7)に従う式Iの化合物は、R1AがH又はフッ素を表し、R2AがH又はメトキシを表し、R3Aがメトキシ、2−ヒドロキシエトキシ、2−メトキシエトキシ、2,3−ジヒドロキシプロポキシ、メチルチオ又は[1,2,3]トリアゾール−2−イルを表すような化合物である。
【0067】
11) 態様10)に従う式Iの化合物は、特に、R1AがH又はフッ素を表し、R2AがHを表し、R3Aがメトキシ、メチルチオ又は[1,2,3]トリアゾール−2−イル)を表すような化合物である。
【0068】
12) 態様6)の別の副態様は、AがCH=CHを表す、態様6)に定義する式Iの化合物に関する。
【0069】
13) 好ましくは、態様12)に従う式Iの化合物は、R1AがHを表し、R2AがHを表し、R3AがH、ヒドロキシ(C−C)アルキル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルを表すような化合物である。
【0070】
14) 特に、態様12)に従う式Iの化合物は、R1AがHを表し、R2AがHを表し、R3AがHを表すような化合物である。
【0071】
15) 態様6)のなお別の副態様は、AがC≡Cを表す、態様4)に定義する式Iの化合物に関する。
【0072】
16) 好ましくは、態様15)に従う式Iの化合物は、R1AがH又はハロゲンを表し、R2AがH又はハロゲンを表し、R3Aが(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)チオアルコキシ、アミノ、2−ヒドロキシアセタミド、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1−アミノシクロプロピル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−(ヒドロキシ(C−C)アルキル)オキセタン−3−イル、3−アミノオキセタン−3−イル、モルフォリン−4−イル−(C−C)アルキル又は[1,2,3]トリアゾール−2−イルを表すような化合物である。
【0073】
17) 特に、態様16)に従う式Iの化合物は、R1AがH又はハロゲンを表し、R2AがH又はハロゲンを表し、R3Aが(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)チオアルコキシ、アミノ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−(ヒドロキシ(C−C)アルキル)オキセタン−3−イル、3−アミノオキセタン−3−イル、モルフォリン−4−イル−(C−C)アルキル又は[1,2,3]トリアゾール−2−イルを表すような化合物である。
【0074】
18) より好ましくは、態様15)に従う式Iの化合物は、R1AがH又はフッ素を表し、R2AがHを表し、R3Aがヒドロキシ(C−C)アルコキシ、2−ヒドロキシアセタミド、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1−アミノシクロプロピル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルを表すような化合物である。
【0075】
19) 特に、態様18)に従う式Iの化合物は、R1AがH又はフッ素を表し、R2AがHを表し、R3Aがヒドロキシ(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルを表すような化合物である。
【0076】
20) さらにより好ましくは、態様15)に従う式Iの化合物は、R1AがHを表し、R2AがHを表し、R3Aがヒドロキシ(C−C)アルキル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イル(そして特に、R1AがHを表し、R2AがHを表し、R3Aが1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロパン−2−イル、1,2−ジヒドロキシエチル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)を表すような化合物である。
【0077】
21) 特に、態様20)に従う式Iの化合物は、R1AがHを表し、R2AがHを表し、R3Aがヒドロキシ(C−C)アルキル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルを表すような化合物である。
【0078】
22) 本発明の別の主態様によれば、態様1)〜5)の1つに定義する式Iの化合物
は、Rが基Mを表すような化合物である。
【0079】
23) 好ましくは、態様22)に従う式Iの化合物は、R1Bが1,2−ジヒドロキシエチル、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、(ジメチルアミノ)メチル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−(1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロパ−1−イル、1−メチル−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル、1−アミノシクロプロピル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル、3−ヒドロキシメチル−オキセタン−3−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)アゼチジン−3−イル、1−(2−アミノアセチル)アゼチジン−3−イル、1−グリシルアゼチジン−3−イル、1−(2−アミノ−2−メチルプロパノイル)アゼチジン−3−イル、3−(2−アミノアセタミド)シクロペンチル、トランス−(シス−3,4−ジヒドロキシ)−シクロペンタ−1−イル、3−ヒドロキシメチルビシクロ[1,1,1]ペンタン−1−イル、ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル、4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、5−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル、(1s,3r)−(1−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルメチルを表すような化合物である。
【0080】
24) 特に、態様23)に従う式Iの化合物は、R1Bが、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル又はトランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イルを表すような化合物である。
【0081】
25) より好ましくは、態様22)に従う式Iの化合物は、R1Bが、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、アミノ(C−C)アルキル、(ジメチルアミノ)メチル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−(1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロパ−1−イル、1−メチル−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル、3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル、3−ヒドロキシメチル−オキセタン−3−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)アゼチジン−3−イル、1−(2−アミノアセチル)アゼチジン−3−イル、1−グリシルアゼチジン−3−イル、トランス−(シス−3,4−ジヒドロキシ)−シクロペンタ−1−イル、3−ヒドロキシメチルビシクロ[1,1,1]ペンタン−1−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル、5−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルメチルを表すような化合物である。
【0082】
26) 特に、態様25)に従う式Iの化合物は、R1Bが3−ヒドロキシチエタン−3−イル、アミノ(C−C)アルキル又はトランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イルを表すような化合物である。
【0083】
27) さらにより好ましくは、態様22)に従う式Iの化合物は、R1Bが3−ヒドロキシチエタン−3−イル、2−アミノプロパン−2−イル、(ジメチルアミノ)メチル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−(1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロパ−1−イル、1−メチル−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル、トランス−2−
ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、1−(2−アミノアセチル)アゼチジン−3−イル、1−グリシルアゼチジン−3−イル、トランス−(シス−3,4−ジヒドロキシ)−シクロペンタ−1−イル又は3−ヒドロキシメチルビシクロ[1,1,1]ペンタン−1−イルを表すような化合物である。
【0084】
28) 特に、態様27)に従う式Iの化合物は、R1Bが3−ヒドロキシチエタン−3−イル、2−アミノプロパン−2−イル又はトランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イルを表すような化合物である。
【0085】
29) 本発明のさらなる主態様によれば、態様1)又は3)に定義する式Iの化合物は、Rが基Mを表すような化合物である。
【0086】
30) 好ましくは、態様29)に従う式Iの化合物は、R1Cが1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−(1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロパ−1−イル、1−メチル−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル又は2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピルを表すような化合物である。
【0087】
31) 特に、態様29)に従う式Iの化合物は、R1Cがトランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イルを表すような化合物である。
【0088】
32) 本発明のなおさらなる主態様によれば、態様1)又は3)に定義する式Iの化合物は、Rが基Mを表すような化合物である。
【0089】
33) 本発明のなおさらなる主態様によれば、態様1)又は2)に定義する式Iの化合物は、Rが(C−C)アルキニルオキシを表すような化合物である。
【0090】
34) 好ましくは、態様33)に従う式Iの化合物は、Rがブタ−2−イン−1−イルオキシを表すような化合物である。
【0091】
35) 本発明の主変形例の1つによれば、態様1)〜4)の1つに従う式Iの化合物は、RがHを表し、RがHを表すような化合物である。
【0092】
36) 本発明の別の主変形例によれば、態様1)〜4)の1つに従う式Iの化合物は、Rがフッ素を表し、RがHを表すような化合物である。
【0093】
37) 本発明のなお別の主変形例によれば、態様1)〜4)の1つに従う式Iの化合物は、RがHを表し、Rがフッ素を表すような化合物である。
【0094】
38) 好ましい態様において、態様1)に従う式Iの化合物は:
− Rが、H又はハロゲンを表し;
− Rが、基Mを表し;
− Rが、H又はハロゲンを表し;
− Mが下記の基M、M及びMの1つであるような化合物である:
【0095】
【化13】
【0096】
(式中、Aは結合又はC≡Cを表し;
1Aは、H又はハロゲンを表し;
2Aは、H又はハロゲンを表し;
3Aは、(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)チオアルコキシ、アミノ、2−ヒドロキシアセタミド、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1−アミノシクロプロピル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−(ヒドロキシ(C−C)アルキル)オキセタン−3−イル、3−アミノオキセタン−3−イル、モルフォリン−4−イル−(C−C)アルキル又は[1,2,3]トリアゾール−2−イルを表し;
1Bは、1,2−ジヒドロキシエチル、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、(ジメチルアミノ)メチル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−(1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロパ−1−イル、1−メチル−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル、1−アミノシクロプロピル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル、3−ヒドロキシメチル−オキセタン−3−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)アゼチジン−3−イル、1−(2−アミノアセチル)アゼチジン−3−イル、1−グリシルアゼチジン−3−イル、1−(2−アミノ−2−メチルプロパノイル)アゼチジン−3−イル、3−(2−アミノアセタミド)シクロペンチル、トランス−(シス−3,4−ジヒドロキシ)−シクロペンタ−1−イル、3−ヒドロキシメチルビシクロ[1,1,1]ペンタン−1−イル、ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル、4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、5−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル、(1s,3r)−(1−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルメチルを表し;
1Cは、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−(1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロパ−1−イル、1−メチル−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル又は2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピルを表す。)。
【0097】
39) 特に、態様38)に従う式Iの化合物は:
− RがH又はハロゲンを表し;
− Rが基Mを表し;
− RがH又はハロゲンを表し;
− Mが、下記の基M及びMの1つである、態様2)に定義する式Iの化合物である:
【0098】
【化14】
【0099】
(式中、Aは、結合又はC≡Cを表し;
1Aは、H又はハロゲンを表し;
2Aは、H又はハロゲンを表し;
3Aは、(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、(C−C)チオアルコキシ、アミノ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−(ヒドロキシ(C−C)アルキル)オキセタン−3−イル、3−アミノオキセタン−3−イル、モルフォリン−4−イル−(C−C)アルキル又は[1,2,3]トリアゾール−2−イルを表し;
1Bは、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル又は4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルを表す。)。
【0100】
40) より好ましい態様において、態様1)に従う式Iの化合物は:
− Rが、H又はフッ素を表し;
− Rが、基Mを表し;
− Rが、H又はフッ素を表し;
− Mが、下記の基M、M及びMの1つであるような化合物である:
【0101】
【化15】
【0102】
(式中、Aは、C≡Cを表し;
1Aは、H又はフッ素を表し;
2Aは、Hを表し;
3Aは、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、2−ヒドロキシアセタミド、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1−アミノシクロプロピル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルを表し;
1Bは、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、(ジメチルアミノ)メチル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−(1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロパ−1−イル、1−メチル−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル、1−(2−ヒドロキシアセチル)アゼチジン−3−イル、1−(2−アミノアセチル)アゼチジン−3−イル、1−グリシルアゼチジン−3−イル、トランス−(シス−3,4−ジヒドロキシ)−シクロペンタ−1−イル、3−ヒドロキシメチルビシクロ[1,1,1]ペンタン−1−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル、5−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルメチルを表し;
1Cは、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−(1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロパ−1−イル、1−メチル−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル又は2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピルを表す。)。
【0103】
41) 特に、態様40)に従う式Iの化合物は:
− Rが、H又はフッ素を表し;
− Rが、基Mを表し;
− Rが、H又はフッ素を表し;
− Mが、下記の基M及びMの1つである、態様2)に定義する式Iの化合物である:
【0104】
【化16】
【0105】
(式中、Aは、C≡Cを表し;
1Aは、H又はフッ素を表し;
2Aは、Hを表し;
3Aは、ヒドロキシ(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルを表し、
1Bは、3−ヒドロキシオキセタン−3−イル、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル又はトランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イルを表す。)。
【0106】
42) さらにより好ましい態様において、態様1)に従う式Iの化合物は:
− Rが、H又はフッ素を表し;
− Rが、基Mを表し;
− Rが、Hを表し;
− Mが、下記の基M、M及びMの1つであるような化合物である:
【0107】
【化17】
【0108】
(式中、Aは、C≡Cを表し;
1Aは、Hを表し;
2Aは、Hを表し;
3Aは、ヒドロキシ(C−C)アルキル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1,2−ジヒドロキシエチル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イル(特に、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロパン−2−イル、1,2−ジヒドロキシエチル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)を表し;
1Bは、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、アミノ(C−C)アルキル、(ジメチルアミノ)メチル、1−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、トランス−2−(1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロパ−1−イル、1−メチル−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル、1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル、1−(2−アミノアセチル)アゼチジン−3−イル、1−グリシルアゼチジン−3−イル、トランス−(シス−3,4−ジヒドロキシ)−シクロペンタ−1−イル又は3−ヒドロキシメチルビシクロ[1,1,1]ペンタン−1−イルを表し;
1Cは、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イルを表す。)。
【0109】
43) 特に、態様42)に従う式Iの化合物は:
− Rが、H又はフッ素を表し;
− Rが、基Mを表し;
− Rが、Hを表し;
− Mが、下記の基M及びMの1つである、態様2)に定義する式Iの化合物である:
【0110】
【化18】
【0111】
(式中、Aは、C≡Cを表し;
1Aは、Hを表し;
2Aは、Hを表し;
3Aは、ヒドロキシ(C−C)アルキル、トランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イル又は3−ヒドロキシオキセタン−3−イルを表し;
1Bは、3−ヒドロキシチエタン−3−イル、アミノ(C−C)アルキル又はトランス−2−ヒドロキシメチル−シクロプロパ−1−イルを表す。)。
【0112】
44) 本発明の別の態様は、態様1)〜43)の1つに定義する式Iの化合物、及び同位体標識された、特にH(デューテリウム)標識された、態様1)〜43)の1つに定義する式Iの化合物に関し、当該同位体標識された化合物は、1又は2以上の原子が、同じ原子番号を有するが、自然において通常見出される原子量と異なる原子量を有する原子によってそれぞれ置き換えられていることを除いては、態様1)〜43)の1つに定義する式Iの化合物と同一である。従って、同位体標識された、特にH(デューテリウム)標識された式Iの化合物、及びその塩(特に、薬学的に許容される塩)は、本発明の範囲に含まれる。水素をより重い同位体H(デューテリウム)に置換することにより代謝安定性が増大するため、例えば、in−vivoでの半減期が長くなり、必要用量を減らすことができ、又は安全性プロファイルが改善される。本発明の変形例の1つにおいては、式Iの化合物は、同位体標識されていないか、又は、それらは、1若しくは2以上のデューテリウム原子によってのみ標識されている。同位体標識された式Iの化合物は、適切な試薬又は出発物質の適宜な同位体種を用いることを除いては、下記の方法と同様に製造してもよい。
【0113】
45) 特に好ましい化合物は、態様1)又は2)に定義する式Iの下記の化合物である:
(R)−4−[5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−4−[5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−[6−フルオロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−[4−フルオロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−[6−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−[4−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−モルフォリン−4−イルメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド;
(R)−4−[5−(2−フルオロ−4−メチルスルファニル−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−{5−[4−(3−アミノ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−[5−(4−ジメチルアミノ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−ヒドロキシチエタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(4−フルオロ−5−((4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−((E)−スチリル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド;
(R)−4−{4−フルオロ−5−[4−((1S,2S)−2−ヒドロキシメチル−シクロプロピル)−ブタ−1,3−ジイニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−[5−(4−アミノ−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−{5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−[5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−[4−フルオロ−5−(4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−(5−(5−アミノ−5−メチルヘキサ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−{5−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(2R)−4−{5−[4−((R)−1,2−ジヒドロキシ−エチル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−{4−フルオロ−5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−{5−[4−(3−ジメチルアミノ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−{6−フルオロ−5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−ブタ−1,3−ジイニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−[5−(5−ヒドロキシ−5−メチル−ヘキサ−1,3−ジイニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−((R)−1−ヒドロキシエチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−((S)−1−ヒドロキシエチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−[5−(2−フルオロ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−{4−フルオロ−5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−ブタ−1,3−ジイニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−[5−(2−フルオロ−4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
4−(6−フルオロ−5−((4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メ
チルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(3−(ヒドロキシメチル)オキセタン−3−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
及びそれらの塩(特に、薬学的に許容される塩)。
【0114】
46) さらなる好ましい化合物は、態様1)又は2)に定義する式Iの下記の化合物である:
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−{5−[4−(3−モルフォリン−4−イル−プロポキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−{5−[4−(2−モルフォリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−ブタンアミド;
(R)−4−{5−[2−フルオロ−4−(2−モルフォリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−4−(5−ブタ−2−イニルオキシ−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−(5−フェネチル−インダゾール−2−イル)−ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−オキサゾール−2−イル−フェニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド;
(R)−4−(5−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
及びそれらの塩(特に、薬学的に許容される塩)。
【0115】
47) また、特に好ましい化合物は、態様1)に定義する式Iの下記の化合物である:
(R)−4−(5−((3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシアセタミド)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((R)−5,6−ジヒドロキシ−5−メチルヘキサ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(2−ヒドロキシアセタミド)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((3−アミノオキセタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(4−(2−ヒドロキシアセタミド)フェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((4−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;(R)−4−(6−フルオロ−5−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(4−フルオロ−5−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((S)−5,6−ジヒドロキシヘキサ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−(ヒドロキシメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2−フルオロフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−4−(5−(ピリミジン−5−イルエチニル)−2H−インダゾール−2−イル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(4−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)エチニル)フェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(((2S,5S)−5−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
りん酸二水素 (R)−(1−(4−((2−(4−(ヒドロキシアミノ)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−4−オキソブチル)−2H−インダゾール−5−イル)エチニル)フェニル)シクロプロピル)メチル((R)−(1−(4−((2−(4−(ヒドロキシアミノ)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−4−オキソブチル)−2H−インダゾール−5−イル)エチニル)フェニル)シクロプロピル)メチル;
(R)−(1−(4−((2−(4−(ヒドロキシアミノ)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−4−オキソブチル)−2H−インダゾール−5−イル)エチニル)フェニル)シクロプロピル)メチル ジメチルグリシネート;
(R)−4−(5−(((1S,3R,4S)−3,4−ジヒドロキシシクロペンチル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((1−アミノシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフ
ォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(5−((1S,3R)−1−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)ペンタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)−1−メチルシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−(ヒドロキシメチル)オキセタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1R,2S)−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((3−(2−アミノアセタミド)シクロペンチル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(((1R,2R)−2−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(((1R,2R)−2−(アミノメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(((1R,2R)−1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(5−(ジメチルアミノ)ペンタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−4−(5−(ピペリジン−4−イルブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(((1R,2R)−2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(5−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)ペンタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(2−ヒドロキシアセチル)アゼチジン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−(6−アミノ−6−メチルヘプタ−1,3−ジイン−1−イル)−2
H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((1−グリシルピペリジン−4−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((1−グリシルアゼチジン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
(R)−4−(5−((1−(2−アミノ−2−メチルプロパノイル)アゼチジン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド;
及びそれらの塩(特に、薬学的に許容される塩)。
【0116】
48) 本発明はさらに、態様45)に挙げた化合物、態様46)に挙げた化合物及び態様47)に挙げた化合物からなる群より選択される、態様1)に定義する式Iの化合物に関する。特に、本発明はまた、態様45)に挙げた化合物、態様46)に挙げた化合物及び態様47)に挙げた化合物からなる群より選択される式Iの化合物の群であって、さらに態様2)〜43)の1つに該当する当該化合物の群、及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。本発明はさらに、態様45)に挙げた化合物、態様46)に挙げた化合物及び態様47)に挙げた化合物からなる群より選択される、式Iのいずれかの個別の化合物、及びそのような個別の化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0117】
本発明、すなわち、上記態様1)〜48)の1つに従う式Iの化合物は、特にグラム陰性生物に対して抗菌活性を示し、従って、哺乳類、特にヒトにおける細菌感染症の治療に適切である。当該化合物は、獣医学用途、例えば家畜及びペットにおける感染症の治療などにも用いうる。更に、本化合物は、無機及び有機素材、特にすべてのタイプの有機素材、例えばポリマー、滑沢剤、塗料、繊維、皮革、紙及び木材の保存のための物質を構成するものであってもよい。
【0118】
従って、本化合物は、発酵性又は非発酵性のグラム陰性細菌により引き起こされる感染障害、とりわけ感受性及び多剤耐性グラム陰性細菌により引き起こされるものの治療又は予防に使用することができる。そのようなグラム陰性細菌の例としては、Acinetobacter baumannii又はAcinetobacter haemolyticus等のAcinetobacter spp.、Actinobacillus actinomycetemcomitans、Achromobacter xylosoxidans又はAchromobacter faecalis等のAchromobacter spp.、Aeromonas hydrophila等のAeromonas spp.、Bacteroides fragilis、Bacteroides theataioatamicron、Bacteroides distasonis、Bacteroides ovatus又はBacteroides vulgatus等のBacteroides spp.、Bartonella hensenae、Bordetella pertussis等のBordetella spp.、Borrelia Burgdorferi等のBorrelia spp.、Brucella melitensis等のBrucella spp.、Burkholderia cepacia、Burkholderia pseudomallei又はBurkholderia mallei等のBurkholderia spp.、Campylobacter jejuni、Campylobacter fetus又はCampylobacter coli等のCampylobacter spp.、Cedecea、Chlamydia pneumoniae、Chlamydia t
rachomatis等のChlamydia spp.、Citrobacter diversus(koseri)又はCitrobacter freundii等のCitrobacter spp.、Coxiella burnetii、Edwarsiella tarda等のEdwardsiella spp.、Ehrlichia
chafeensis、Eikenella corrodens、Enterobacter cloacae、Enterobacter aerogenes、Enterobacter agglomerans等のEnterobacter spp.、Escherichia coli、Francisella tularensis、Fusobacterium spp.、Haemophilus influenzae(ベータ−ラクタマーゼ陽性及び陰性)又はHaemophilus ducreyi等のHaemophilus spp.、Helicobacter pylori、Kingella kingae、Klebsiella oxytoca、Klebsiella pneumoniae(現在入手可能なセファロスポリン、セファマイシン、カルバペネム、ベータ−ラクタム及びベータ−ラクタム/ベータ−ラクタマーゼ阻害剤の組み合わせに対する耐性を付与する、基質拡張型ベータ−ラクタマーゼ(以下、「ESBL」)、カルバペネマーゼ(KPC)、セフォタキシマーゼ−Munich(cefotaximase−Munich)(CTX−M)、メタロ−ベータ−ラクタマーゼ及びAmpC−型ベータ−ラクタマーゼをコードする細菌を含む。)、Klebsiella rhinoscleromatis又はKlebsiella ozaenae等のKlebsiella spp.、Legionella pneumophila、Mannheimia haemolyticus、Moraxella catarrhalis(ベータ−ラクタマーゼ陽性及び陰性)、Morganella morganii、Neisseria gonorrhoeae又はNeisseria meningitidis等のNeisseria spp.、Pasteurella multocida等のPasteurella spp.、Plesiomonas shigelloides、Porphyromonas asaccharolytica等のPorphyromonas spp.、Prevotella corporis、Prevotella intermedia又はPrevotella endodontalis等のPrevotella spp.、Proteus mirabilis、Proteus vulgaris、Proteus penneri又はProteus myxofaciens等のProteus spp.、Porphyromonas asaccharolytica、Plesiomonas shigelloides、Providencia stuartii、Providencia rettgeri又はProvidencia alcalifaciens等のProvidencia spp.、Pseudomonas aeruginosa(セフタジジム、セフピロム及びセフェピム耐性P.aeruginosa、カルバペネム耐性P.aeruginosa又はキノロン耐性P.aeruginosaを含む。)又はPseudomonas fluorescens等のPseudomonas spp.、Ricketsia prowazekii、Salmonella typhi又はSalmonella paratyphi等のSalmonella spp.、Serratia marcescens、Shigella flexneri、Shigella boydii、Shigella sonnei又はShigella dysenteriae等のShigella spp.、Streptobacillus moniliformis、Stenotrophomonas maltophilia、Treponema spp.、Vibrio cholerae、Vibrio parahaemolyticus、Vibrio vulnificus、Vibrio alginolyticus等のVibrio spp.、Yersinia enterocolitica、Yersinia pestis又はYersinia pseudotuberculosis等のYersinia spp.が挙げられる。
【0119】
従って、本発明に従う式Iの化合物は、発酵性又は非発酵性のグラム陰性細菌により引き起こされる種々の感染症、特に、下記の感染症の治療に有用である:院内感染肺炎(Legionella pneumophila、Haemophilus influenzae又はChlamydia pneumoniaによる感染に関わるもの);尿路感染症;全身感染症(菌血症及び敗血症);皮膚軟組織感染(熱傷患者を含む。);外科感染症;腹腔内感染症;肺感染症(嚢胞性線維症の患者における該疾患を含む。);Helicobacter pylori(及び、それに伴う消化性潰瘍、胃発がん等の消化器系合併症の緩和);内膜炎;糖尿病性足感染症;骨髄炎;Haemophilus influenzae又はMoraxella catarrhalisによる感染に関連した中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、扁桃炎及び乳突炎;Actinobacillus haemolyticumによる感染に関連した咽頭炎、リウマチ熱及び糸球体腎炎;Chlamydia trachormatis、Haemophilus ducreyi、Treponema pallidum、ureaplasma urealyticum又はNeisseria gonorrheaeによる感染に関連した性感染症;Borrelia recurrentisによる感染に関連した全身性熱性症候群;Borrelia burgdorferiによる感染に関連したライム病;Chlamydia trachomatis、Neisseria gonorrhoeae又はH.influenzaeによる感染に関連した結膜炎、角膜炎、及び涙嚢炎;Campylobacter jejuniによる感染に関連した胃腸炎;Bordetella pertussisによる感染に関連した持続性の咳及びBacteroides spp.による感染に関連したガス壊疽。本発明の方法に従って治療又は予防されうる他の細菌感染症及びそのような感染症に関連した障害としては、J.P.Sanfordら、「The Sanford Guide to Antimicrobial Therapy」26th Edition、(Antimicrobial Therapy、Inc.、1996)が参照される。
【0120】
上記した感染症及び病原体のリストは、単なる例として解釈されるものであり、限定を意図するものでは全くない。
【0121】
従って、本発明に従う式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩は、医薬の製造のために使用してもよく、細菌感染症の予防又は治療、特に、グラム陰性菌、とりわけ多剤耐性グラム陰性菌による細菌感染症の予防又は治療に適する。
【0122】
従って、本発明に従う式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩は、特に医薬の製造のために使用してもよく、Acinetobacter baumannii、Burkholderia spp.(例えば、Burkholderia cepacia)、Citrobacter spp.、Enterobacter aerogenes、Enterobacter cloacae、Escherichia coli、Klebsiella oxytoca、Klebsiella pneumoniae、Serratia marcescens、Stenotrophomonas maltophilia及びPseudomonas aeruginosaからなる群より選択されるグラム陰性細菌により引き起こされる細菌感染症の予防又は治療(特に、Acinetobacter baumannii菌、Escherichia coli菌、Klebsiella pneumoniae菌又はPseudomonas aeruginosa菌により引き起こされる細菌感染症の予防又は治療、とりわけキノロン耐性Acinetobacter baumannii菌又はキノロン耐性Klebsiella pneumoniae菌により引き起こされる細菌感染症の予防又は治療)に適する。
【0123】
本発明に従う式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩は、特に医薬の製造のために
使用してもよく、Citrobacter spp.、Enterobacter aerogenes、Enterobacter cloacae、Escherichia
coli、Klebsiella oxytoca、Klebsiella pneumoniae、Serratia marcescens、Stenotrophomonas maltophilia及びPseudomonas aeruginosa菌からなる群より選択されるグラム陰性細菌により引き起こされる細菌感染症の(特に、Klebsiella pneumoniae及びPseudomonas aeruginosa菌からなる群より選択されるグラム陰性細菌により引き起こされる細菌感染症の、とりわけPseudomonas aeruginosa菌により引き起こされる細菌感染症の)予防又は治療に適する。
【0124】
本発明に従う式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩は、特に医薬の製造のために使用してもよく、尿路感染症、(菌血症及び敗血症等の)全身感染症、皮膚軟組織感染(熱傷患者を含む。)、外科感染症、腹腔内感染症及び肺感染症(嚢胞性線維症の患者における該疾患を含む。)から選択される細菌感染症の予防又は治療に適する。
【0125】
従って、本発明に従う式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩は、特に医薬の製造のために使用してもよく、尿路感染症、腹腔内感染症及び肺感染症(嚢胞性線維症の患者における該疾患を含む。)から選択される細菌感染症の予防又は治療に適し、とりわけ尿路感染症及び腹腔内感染症から選択される細菌感染症の予防又は治療に適する。
【0126】
さらに、本発明に従う式Iの化合物は、固有の抗菌特性を示し、また、他の抗菌剤のグラム陰性菌の外膜に対する透過性を改善する能力を有する。本化合物を別の抗菌剤と組み合わせて使用すると、用量が減ったり治療期間が短縮したりすることによって副作用が減少する、感染症からの回復が早くなり入院期間が減少する、コントロールされる病原体のスペクトルが広がる、抗生物質に対する耐性獲得の機会が減少する等、更なる利点が得られるかもしれない。本発明に従う式Iの化合物と組み合わせて使用するための抗菌剤は、(アンピシリン、ピペラシリン、ペニシリンG、アモピシリン又はチカルシリン等の)ペニシリン抗生物質、(セフトリアクソン、セフタジジム(efatazidime)、フェピム、セフォタキシム等の)セファロスポリン抗生物質、(ミペネム又はメロペネム等の)カルバペネム抗生物質、(アズトレオナム等の)モノバクタム抗生物質、(シプロフロキサシン、モキシフロキサシン又はフロキサシン等の)フルオロキノロン抗生物質、(エリスロマイシン又はアジスロマイシン等の)マクロライド抗生物質、(アミカシン、ゲンタマイシン又はトブラマイシン等の)アミノグリコシド抗生物質、(バンコマイシン又はテイコプラニン等の)グリコペプチド抗生物質、(テトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン又はチゲサイクリン)等のテトラサイクリン抗生物質並びにリネゾリド、クリンダマイシン、テラバンシン、ダプトマイシン、ノボビオシン、リファンピシン及びポリミキシンからなる群より選択される。好ましくは、本発明に従う式Iの化合物と組み合わせて使用するための抗菌剤は、バンコマイシン、チゲサイクリン及びリファンピシンからなる群より選択される。
【0127】
従って、本発明の一側面は、細菌感染症(特に、グラム陰性細菌、とりわけ多剤耐性グラム陰性細菌によりもたらされる前記の感染症の1つ)の予防又は治療のための医薬の製造のための、態様1)〜48)の1つに従う式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用に関する。本発明の別の側面は、細菌感染症(特に、グラム陰性細菌、とりわけ多剤耐性グラム陰性細菌によりもたらされる前記の感染症の1つ)の予防又は治療のための、態様1)〜48)の1つに従う式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩に関する。本発明のなお別の側面は、医薬としての、態様1)〜48)の1つに従う式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩に関する。本発明のなおさらなる側面は、有効成分としての態様1)〜48)の1つに従う式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩と、少なくと
も1種の治療上不活性な賦形剤とを含む医薬組成物に関する。
【0128】
ヒトと同様、細菌感染症は、式Iの化合物(又はこれらの薬学的に許容される塩)を用いて、豚、反芻動物、馬、犬、猫及び家禽のような他の種においても治療し得る。
【0129】
本発明はまた、式I、I、ICE又はICEPの化合物の薬理学的に許容される塩及び組成物及び製剤に関する。
【0130】
本明細書における式I、I、ICE又はICEPの化合物に対するいかなる言及も、適宜かつ好都合に、そのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)にも言及しているものと解される。
【0131】
本発明の医薬組成物は、有効成分としての式Iの化合物(又はこれらの薬学的に許容される塩)の少なくとも一種と、任意に担体及び/又は希釈剤及び/又はアジュバントとを含み、さらに追加の公知の抗生物質を含んでいてもよい。
【0132】
式Iの化合物及びそれらの薬学的に許容される塩は、医薬として、たとえば経腸又は非経口投与のための医薬組成物の形態で使用することができる。
【0133】
医薬組成物の製造は、いずれの当業者にもよく知られた方法により(例えば、Remington、The Science and Practice of Pharmacy、21st Edition(2005)、Part 5、「Pharmaceutical Manufacturing」[Lippincott Williams&Wilkinsより出版]参照。)、上記の式Iの化合物又はこれらの薬学的に許容される塩を、任意にその他の治療的に有益な物質と組み合わせて、適切な無毒の不活性な治療上許容される固体又は液体の担体材料及び必要に応じて、通常の薬学的アジュバントと共に、製剤投与形態とすることにより遂行することができる。
【0134】
本発明の別の側面は、薬学的に活性な量の、態様1)〜48)の1つに従う式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を患者に投与することを含む、当該患者におけるグラム陰性細菌感染症の予防又は治療方法に関する。従って、本発明は、薬学的に活性な量の、態様1)〜48)の1つに従う式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を患者に投与することを含む、当該患者におけるグラム陰性細菌によりもたらされる細菌感染症の予防又は治療方法(特に、Acinetobacter baumannii菌、Escherichia coli菌、Klebsiella pneumoniae菌又はPseudomonas aeruginosa菌により引き起こされる細菌感染症の予防又は治療方法、とりわけキノロン耐性Acinetobacter baumanniiキノロン耐性菌又はKlebsiella pneumoniaeキノロン耐性菌により引き起こされる細菌感染症の予防又は治療方法)を提供する。
【0135】
さらに、本発明の式Iの化合物は、例えば外科器具、カテーテル及び人工移植物から病原菌及び細菌を除去するか、又は部屋若しくは領域を無菌にするための、清浄目的に使用することもできる。その目的のために、式Iの化合物を、溶液中又はスプレー製剤中に含有させることができる。
【0136】
従って、本発明は、態様1)に定義する式Iの化合物、又はその従属関係に応じて態様2)〜48)のいずれか1つの特徴によりさらに限定されるそのような化合物;それらの薬学的に許容される塩に関する。さらに、本発明は、特に、細菌感染症の予防又は治療のための、とりわけ、グラム陰性細菌により引き起こされる細菌感染症の予防又は治療のための(特に、Acinetobacter baumannii菌、Escherich
ia coli菌、Klebsiella pneumoniae菌又はPseudomonas aeruginosa菌により引き起こされる細菌感染症の予防又は治療のための、とりわけキノロン耐性Acinetobacter baumanniiキノロン耐性菌又はKlebsiella pneumoniaeキノロン耐性菌により引き起こされる細菌感染症の予防又は治療のための)、そのような化合物の医薬としての使用に関する。
【0137】
従って、態様1)に従う式Iの化合物に関して特に下記の態様が可能であり、意図されており、そして個々の形態としてここに具体的に開示される:
1、2+1、3+1、4+3+1、5+1、5+2+1、5+3+1、5+4+3+1、6+1、6+2+1、6+3+1、6+4+3+1、6+5+1、6+5+2+1、6+5+3+1、6+5+4+3+1、7+6+1、7+6+2+1、7+6+3+1、7+6+4+3+1、7+6+5+1、7+6+5+2+1、7+6+5+3+1、7+6+5+4+3+1、8+7+6+1、8+7+6+2+1、8+7+6+3+1、8+7+6+4+3+1、8+7+6+5+1、8+7+6+5+2+1、8+7+6+5+3+1、8+7+6+5+4+3+1、9+8+7+6+1、9+8+7+6+2+1、9+8+7+6+3+1、9+8+7+6+4+3+1、9+8+7+6+5+1、9+8+7+6+5+2+1、9+8+7+6+5+3+1、9+8+7+6+5+4+3+1、10+7+6+1、10+7+6+2+1、10+7+6+3+1、10+7+6+4+3+1、10+7+6+5+1、10+7+6+5+2+1、10+7+6+5+3+1、10+7+6+5+4+3+1、11+10+7+6+1、11+10+7+6+2+1、11+10+7+6+3+1、11+10+7+6+4+3+1、11+10+7+6+5+1、11+10+7+6+5+2+1、11+10+7+6+5+3+1、11+10+7+6+5+4+3+1、12+6+1、12+6+2+1、12+6+3+1、12+6+4+3+1、12+6+5+1、12+6+5+2+1、12+6+5+3+1、12+6+5+4+3+1、13+12+6+1、13+12+6+2+1、13+12+6+3+1、13+12+6+4+3+1、13+12+6+5+1、13+12+6+5+2+1、13+12+6+5+3+1、13+12+6+5+4+3+1、14+12+6+1、14+12+6+2+1、14+12+6+3+1、14+12+6+4+3+1、14+12+6+5+1、14+12+6+5+2+1、14+12+6+5+3+1、14+12+6+5+4+3+1、15+6+1、15+6+2+1、15+6+3+1、15+6+4+3+1、15+6+5+1、15+6+5+2+1、15+6+5+3+1、15+6+5+4+3+1、16+15+6+1、16+15+6+2+1、16+15+6+3+1、16+15+6+4+3+1、16+15+6+5+1、16+15+6+5+2+1、16+15+6+5+3+1、16+15+6+5+4+3+1、17+16+15+6+1、17+16+15+6+2+1、17+16+15+6+3+1、17+16+15+6+4+3+1、17+16+15+6+5+1、17+16+15+6+5+2+1、17+16+15+6+5+3+1、17+16+15+6+5+4+3+1、
18+15+6+1、18+15+6+2+1、18+15+6+3+1、18+15+6+4+3+1、18+15+6+5+1、18+15+6+5+2+1、18+15+6+5+3+1、18+15+6+5+4+3+1、19+18+15+6+1、19+18+15+6+2+1、19+18+15+6+3+1、19+18+15+6+4+3+1、19+18+15+6+5+1、19+18+15+6+5+2+1、19+18+15+6+5+3+1、19+18+15+6+5+4+3+1、20+15+6+1、20+15+6+2+1、20+15+6+3+1、20+15+6+4+3+1、20+15+6+5+1、20+15+6+5+2+1、20+15+6+5+3+1、20+15+6+5+4+3+1、21+20+15+6+1、21+20+15+6+2+1、21+20+15+6+3+1、21+20+15+6+4+3+1、21+20+15+6+5+1、21+20+15+6+5+2+1、21+20+15+6+5
+3+1、21+20+15+6+5+4+3+1、22+1、22+2+1、22+3+1、22+4+3+1、22+5+1、22+5+2+1、22+5+3+1、22+5+4+3+1、23+22+1、23+22+2+1、23+22+3+1、23+22+4+3+1、23+22+5+1、23+22+5+2+1、23+22+5+3+1、23+22+5+4+3+1、24+23+22+1、24+23+22+2+1、24+23+22+3+1、24+23+22+4+3+1、24+23+22+5+1、24+23+22+5+2+1、24+23+22+5+3+1、24+23+22+5+4+3+1、25+22+1、25+22+2+1、25+22+3+1、25+22+4+3+1、25+22+5+1、25+22+5+2+1、25+22+5+3+1、25+22+5+4+3+1、26+25+22+1、26+25+22+2+1、26+25+22+3+1、26+25+22+4+3+1、26+25+22+5+1、26+25+22+5+2+1、26+25+22+5+3+1、26+25+22+5+4+3+1、27+22+1、27+22+2+1、27+22+3+1、27+22+4+3+1、27+22+5+1、27+22+5+2+1、27+22+5+3+1、27+22+5+4+3+1、28+27+22+1、28+27+22+2+1、28+27+22+3+1、28+27+22+4+3+1、28+27+22+5+1、28+27+22+5+2+1、28+27+22+5+3+1、28+27+22+5+4+3+1、29+1、29+3+1、30+29+1、30+29+3+1、31+29+1、31+29+3+1、32+1、32+3+1、33+1、33+2+1、34+33+1、34+33+2+1、35+1、35+2+1、35+3+1、35+4+3+1、36+1、36+2+1、36+3+1、36+4+3+1、37+1、37+2+1、37+3+1、37+4+3+1、38+1、39+38+1、40+1、41+40+1、42+1、43+42+1、44+1、44+2+1、45+1、45+2+1、46+1、46+2+1、47+1、48+38+1、48+39+38+1、48+40+1、48+41+40+1、48+42+1及び48+43+42+1。
【0138】
上記の表中、数字は上記の番号に応じた態様を意味し、「+」は他の態様への従属関係を表す。種々の態様は読点により個々に分けられている。換言すると、例えば「6+2+1」は、態様6)であって、態様2)に従属し、態様1)に従属することを意味し、すなわち、態様「6+2+1」は、態様2)及び6)の特徴によりさらに限定された態様1)に相当する。同様に、「13+12+6+1」は、態様12)及び6)に(必要であれば変更を加えて)従属し、また態様1)に従属する態様13)を意味し、すなわち、態様「13+12+6+1」は、態様6)の特徴によりさらに限定され、また態様12)及び13)の特徴によりさらに限定された、態様1)に相当する。
【0139】
式Iの化合物は、下記の手順を用いて、本発明に従って製造することができる。
【0140】
式Iの化合物の製造
略語
明細書及び実施例を通して以下の略語が使われる:
Ac アセチル
AcOH 酢酸
aq. 水溶液
Boc tert−ブトキシカルボニル
Bs 4−ブロモベンゼンスルフォニル(ブロシレート)
BuLi n−ブチルリチウム
CC シリカゲルのカラムクロマトグラフィー
Cipro シプロフロキサシン
conc. 濃縮した
Cy シクロヘキシル
DAD ダイオードアレイ検出
dba ジベンジリデンアセトン
DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCM ジクロロメタン
DEA ジエチルアミン
DIBAH 水素化ジイソブチルアルミニウム
DME 1,2−ジメトキシエタン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
dppf 1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EA 酢酸エチル
EDC N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド
塩酸塩
ee 鏡像体過剰率
ELSD 蒸発光散乱検出器
ESI 電子スプレーイオン化
eq. 当量
Et エチル
EtOH エタノール
EtO ジエチルエーテル
HATU O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
Hept ヘプタン
Hex ヘキサン
HOBT ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
IT 内部温度
LC 液体クロマトグラフィー
Me メチル
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
MS 質量分析法
Ms メチルスルホニル(メシル)
NBS N−ブロモスクシンイミド
Nf ノナフルオロブタンスルフォニル
NMR 核磁気共鳴
Ns 4−ニトロベンゼンスルフォニル(ノシレート)
org. 有機
Pd/C パラジウム炭素
PE 石油エーテル
%w/w 重量百分率
PEPPSI(登録商標)−IPr [1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン](3−クロロピリジル)パラジウム(II)ジクロリドPh フェニル
PPTS パラ−トルエンスルフォン酸ピリジニウム塩
prep−HPLC 分取用高圧液体クロマトグラフィー
Pyr ピリジン
Q−Phos 1,2,3,4,5−ペンタフェニル−1’−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン
quant. 定量的収率
rt 室温
sat. 飽和した
SK−CC01−A 2’−(ジメチルアミノ)−2−ビフェニリル−パラジウム(II)クロリドジノルボルニルホスフィン錯体
S−Phos 2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル
TBAF テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド
TBDMS tert−ブチルジメチルシリル
TBDPS tert−ブチルジフェニルシリル
tBu tert−ブチル
TEA トリエチルアミン
Tf トリフルオロメタンスルホニル(トリフリル)
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
THP テトラヒドロピラニル
TLC 薄層クロマトグラフィー
TMS トリメチルシリル
TMSE 2−(トリメチルシリル)エチル
保持時間
Ts パラ−トルエンスルホニル。
【0141】
一般的反応技術:
一般的反応技術1(ヒドロキサム酸保護基の除去):
ヒドロキサム酸エステル誘導体(CONHOR)の保護基Rは、下記の通りに除去される:
− Rが、THP、(2−メチルプロポキシ)エチル、メトキシメチル、tBu、COOtBu又はCOtBuである場合:DCM、ジオキサン、エーテル若しくはMeOH等の有機溶媒中、0℃からrtの間における、例えば、TFA若しくはHClによる酸性処理により、又は、EtOH中、rtから80℃の間におけるピリジニウム パラ−トルエンスルホネートによる処理により;
− Rがトリチルである場合:MeOH又はDCM等の有機溶媒中、クエン酸又はHCl等の希釈酸による処理により;
− Rがベンジルである場合:一般的反応技術5を用いた水素添加により;
− RがTMSEである場合:0℃におけるMeCN中のBF.エテレート錯体、0℃から+40℃の間におけるTHF中のTBAF若しくは0℃から+40℃の間におけるMeCN若しくは水中のHF等のフッ化物アニオン源を用い、又はTHF/MeOH中AcOH又はMeOH中HCl等の酸性条件を用いることにより;
− Rがアリルである場合:KCO又はジメドン、モルホリン若しくは水素化トリブチルスズ等のスカベンジャーの存在下、MeOH等の溶媒中、Pd(PPhによる処理により;
− RがCOMeである場合:MeOH等の溶媒中、希釈NaOH又はNaCOによる処理により。
【0142】
ヒドロキサム酸保護基を除くさらなる一般的な方法は、Protecting groups in Organic Synthesis、3rd Ed(1999)、23−147;T.W.Greene、P.G.M.Wuts;(出版元:John Wiley and Sons、Inc.、New York、N.Y.)に記載されている。
【0143】
一般的反応技術2(アミドカップリング):
カルボン酸を、DCC、EDC、HOBT、n−プロピルホスホン酸環状無水物、HAT
U又は炭酸ジ−(N−スクシンイミジル)等の活性化剤の存在下、DCM、MeCN又はDMF等の乾燥非プロトン性溶媒中、−20℃から+60℃の間にてヒドロキシアミン誘導体と反応させる(Comprehensive Organic Synthesis、B.M.Trost、I.Fleming、Eds;Pergamon Press:New York(1991)、vol.6、p.381中のG.ベンゾ参照。)。あるいは、まずカルボン酸を、ニート又はDCM等の溶媒中の塩化オキサリル又は塩化チオニルと、−20℃から60℃の間にて反応させることにより、その対応する酸クロリドに変換することにより活性化することができる。さらなる活性化剤は、Comprehensive Organic Transformations.A guide to Functional Group Preparations;2nd Edition、R.C.Larock、Wiley−VC;New York、Chichester、Weinheim、Brisbane、Singapore、Toronto、1999、nitlriles,carboxylic acids and derivativesの項、p.1941−1949中に見出すことができる。
【0144】
一般的反応技術3(Suzukiカップリング):
芳香族ハライド(典型的には臭化物)を、パラジウム触媒とKCO3、CsCO、KPO、tBuONa又はtBuOK等の塩基の存在下、20から120℃の間にて、トルエン、THF、ジオキサン、DME又はDMF等の溶媒中で、通常、水(20〜50%)の存在下で、必要なボロン酸誘導体又はそのボロン酸エステル等価物(例えば、ピナコールエステル)と反応させる。典型的なパラジウム触媒の例は、Pd(PPh等のトリアリールホスフィンパラジウム錯体である。これらの触媒は、Pd(OAc)又はPd(dba)等の通常のパラジウム源及びトリアルキルホスフィン(例えば、PCy又はP(tBu))、ジアルキルホスフィノビフェニル(例えば、S−Phos)又はフェロセニルホスフィン(例えば、Q−Phos)等のリガンドから、in situで製造することもできる。あるいは、パラダサイクル(例えば、SK−CC01−A)又はN−複素環状カルベン錯体(例えば、PEPPSI(登録商標)−IPr)をベースとした市販のプレ触媒を用いることもできる。反応は、対応する芳香族トリフレートを用いて行うこともできる。反応のさらなる変法は、Miyaura and Suzuki、Chem.Rev.(1995)、95、2457−2483、Bellinaら、Synthesis(2004)、2419−2440、Mauger and Mignani、Aldrichimica Acta(2006)、39、17−24、Kantchevら、Aldrichimica Acta(2006)、39、97−111、Fu、Acc.Chem.Res.(2008)、41、1555−1564並びにこれらで引用する参考文献に記載されている。
【0145】
一般的反応技術4(Sonogashiraカップリング):
DMF等の溶媒中、20℃から100℃の間にて、触媒量のパラジウム塩、TEA等の有機塩基及び触媒量の銅誘導体(通常、ヨウ化銅)を用いて、アルキン誘導体を対応するブロモ誘導体と反応させる(Metal−Catalyzed Reactions、Diederich、F.、Stang、P.J.、Eds.;Wiley−VCH、New
York(1998)中のSonogashira、K.参照。)。
【0146】
一般的反応技術5(二重結合の水素添加):
MeOH、EA又はTHF等の溶媒に溶解した不飽和誘導体は、Pd/C又はPtO等の貴金属触媒上又はラネーNi上で水素添加される。反応の終わりに、触媒をろ去し、ろ液を減圧下で濃縮する。あるいは、還元は、Pd/C及び、水素源としてギ酸アンモニウムを用いた触媒移動水素化によって行うことができる。
【0147】
一般的反応技術6:エステルの酸への変換:
エステル側鎖が直鎖アルキルである場合には、加水分解は、通常、LiOH、KOH又はNaOH等のアルカリ性水酸化物での処理により、水−ジオキサン又は水−THF混合物中、0℃から80℃の間にて行われる。エステル側鎖がtBuである場合には、対応する酸の遊離はまた、ニートTFA若しくは希釈TFA、又はエーテル又はTHF等の有機溶媒中のHCl中で行うこともできる。エステル側鎖がアリル基である場合には、反応は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)の存在下で、モルホリン、ジメドン又は水素化トリブチルスズ等のアリルカチオンスカベンジャーの存在下、0℃から50℃の間にて、THF等の溶媒中で行われる。エステル側鎖がベンジルである場合には、反応は、水素下、Pd/C等の貴金属触媒の存在下、MeOH、THF又はEA等の溶媒中で行われる。他の酸保護基を導入するさらなる方策、及びそれらを除去する一般的な方法は、protecting groups in Organic Synthesis 3rd Ed;1999、369−441;T.W.Greene、P.G.M. Wuts;(出版元:John Wiley and Sons、Inc.、New York、N.Y.)に記載されている。
【0148】
一般的反応技術7(アルコールの活性化):
アルコールを、TEA等の塩基の存在下、Pyr、THF又はDCM等の乾燥非プロトン性溶媒中、−30℃から+50℃の間にて、MsCl、TfCl、BsCl、NfCl、NsCl又はTsClと反応させる。トリフレート又はメシレートの場合には、TfO又はMsOを用いることもできる。
【0149】
一般的反応技術8(ヨード、クロロ又はブロモ誘導体の形成):
一般的反応技術7を用いて得られたスルホネートは、MeCN又はDMF中、40℃から120℃の間の温度にて、NaI又はNaBr等のナトリウムハロゲン化物と反応させることができ、対応するハロゲン化誘導体を与える。あるいは、対応するブロミド又はクロリドはまた、対応するアルコール誘導体をPBr又はPClとそれぞれ反応させることにより得ることができる。
【0150】
一般的製造方法:
式Iの化合物の製造
式Iの化合物は、下記の方法により、実施例に記載された方法により、又は類似の方法により製造することができる。最適な反応条件は、使用される具体的な反応物質又は溶媒により変わるが、そのような条件は、当業者によるルーティンの最適化手順により決定することができる。
【0151】
以下のセクションに、式Iの化合物を製造するための一般的な方法を記載する。特に示さない限り、包括的な基、R、R、R、M、M、M、M、M、A、R1A、R2A、R3A、R1B及びR1Cは、式Iに対して定義した通りである。以下の記載を通じて繰り返し使用される一般的合成方法は、「一般的反応技術」と題した上記のセクションにおいて言及され、記載されている。場合によっては、特定の包括的な基は、下記の手順及びスキームに図示した構成に適合しないかもしれず、従って、保護基の使用が必要になる。保護基の使用は、当該技術分野においてよく知られている(例えば、「Protective Groups in Organic Synthesis」、T.W.Greene、P.G.M.Wuts、Wiley−Interscience、1999参照)。
【0152】
式Iの化合物は、式IIの化合物
【0153】
【化19】
【0154】
(式中、R、R及びRは、式Iにおける場合と同じ意味を有し、PGは、THP、TMSE、ベンジル、トリチル、(2−メチルプロポキシ)エチル、メトキシメチル、アリル、tBu、アセチル、COOtBu又はCOtBuを表す。)を、一般的反応技術1を用いて脱保護することにより得ることができる。反応はラセミ体物質を用いて行うこともでき、キラルHPLC分離により(R)エナンチオマーを得ることができる。
【0155】
このようにして得られた式Iの化合物は、必要に応じ、それらの塩、そして特にそれらの薬学的に許容される塩に標準的な方法を用いて変換してもよい。
【0156】
さらに、式Iの化合物がエナンチオマーの混合物の形態で得られる場合には常に、エナンチオマーは、当業者に知られた方法、例えばジアステレオマー塩の形成及び分離、又はRegis Whelk−O1(R,R)(10μm)カラム、Daicel ChiralCel OD−H(5−10μm)カラム、又はDaicel ChiralPak
IA(10μm)若しくはAD−H(5μm)カラム等のキラル固定相のHPLCを用いて分離することができる。キラルHPLCの典型的な条件は、0.8から150mL/分の流速における、溶出液A(EtOH。TEA又はジエチルアミン等のアミンの存在下又は非存在下で)及び溶出液B(Hex)の無勾配混合物である。
【0157】
式IIの化合物の製造
式IIの化合物は、下記の方法により得ることができる:
a) 式IIIの化合物
【0158】
【化20】
【0159】
(式中、R、R及びRは、それぞれ式Iにおける場合と同じ意味を有する。)を、式IVの化合物、
【0160】
【化21】
【0161】
(式中、PGは、式IIにおける場合と同じ意味を有する。)と、一般的反応技術2を用いて反応させる(この反応は式IIIのラセミ体化合物を用いて行うこともでき、次いで、反応生成物のキラルHPLC分離により(R)−エナンチオマーを得ることができる。);又は、
b) 式Va又はVbのボロン誘導体
【0162】
【化22】
【0163】
(式中、R1A、R2A、R3A及びR1Cは、それぞれ式Iにおける場合と同じ意味を有し、Aは、結合又はCH=CHを表し、D及びDは、H、メチル又はエチルを表すか、又はD及びDは、一緒に、CHC(Me)CH又はC(Me)C(M
e)を表す。)を、式VIの化合物
【0164】
【化23】
【0165】
(式中、R及びRは、それぞれ式Iにおける場合と同じ意味を有し、Xは、臭素又はヨウ素等のハロゲンを表し、PGは、式IIにおける場合と同じ意味を有する。)と、一般的反応技術3を用いて反応させる(この反応は式VIのラセミ体化合物を用いて行うこともでき、次いで、反応生成物のキラルHPLC分離により(R)−エナンチオマーを得ることができる。);又は、
c) 式VIIの化合物
【0166】
【化24】
【0167】
(式中、R1A、R2A及びR3Aは、それぞれ式Iにおける場合と同じ意味を有する。)を、Xがヨウ素を表す、上記のセクションb)において定義する式VIの化合物と、一般的反応技術4を用いて反応させる(この反応は式VIのラセミ体化合物を用いて行うこともでき、次いで、反応生成物のキラルHPLC分離により(R)−エナンチオマーを得ることができる。);又は、
d) 式VIIIの化合物
【0168】
【化25】
【0169】
(式中、R1A、R2A及びR3Aは、それぞれ式Iにおける場合と同じ意味を有し、Xは、臭素又はヨウ素(好ましくはヨウ素)を表す。)を、式VIaの化合物
【0170】
【化26】
【0171】
(式中、R及びRは、それぞれ式Iにおける場合と同じ意味を有し、Xはエチニルを表し、PGは、式IIにおける場合と同じ意味を有する。)と、一般的反応技術4を用いて反応させる(この反応は式VIaのラセミ体化合物を用いて行うこともでき、次いで、反応生成物のキラルHPLC分離により(R)−エナンチオマーを得ることができる。);又は、
e) 式IXの化合物
【0172】
【化27】
【0173】
(式中、R1Bは、式Iにおける場合と同じ意味を有し、Xは、ヨウ素又は臭素(好ましくはヨウ素)を表す。)を、上記のセクションb)において定義する式VIaの化合
物と、一般的反応技術4を用いて反応させる(この反応は式VIaのラセミ体化合物を用いて行うこともでき、次いで、反応生成物のキラルHPLC分離により(R)−エナンチオマーを得ることができる。);又は、
f) 式Xの化合物
【0174】
【化28】
【0175】
(式中、R、R、R1A、R2A及びR3Aは、それぞれ式Iにおける場合と同じ意味を有し、PGは、式IIにおける場合と同じ意味を有する。)を、一般的反応技術5を用いて水素添加する(この反応は式Xのラセミ体化合物を用いて行うこともでき、次いで、反応生成物のキラルHPLC分離により(R)−エナンチオマーを得ることができる。)。
【0176】
式III、IV、Va、Vb、VI、VIa、VII、VIII、IX及びXの合成中間体の製造:
式IIIの化合物
式IIIの化合物は、下記のスキーム1に要約する通りに製造することができる。
【0177】
【化29】
【0178】
スキーム1において、R、R及びRは、それぞれ式Iにおける場合と同じ意味を有し、Xは、ヨウ素又は臭素等のハロゲンを表し、Rは、(C−C)アルキル、アリル又はベンジルを表す。反応はラセミ体物質を用いて行うこともでき、適宜ないずれかの工程においてキラルHPLC分離することにより(R)−エナンチオマーを得ることができる。
【0179】
式I−1の誘導体は、一般的反応技術3(Xは、臭素又はヨウ素を表す。)を用いて、式Va又はVbのボロン酸又はエステル誘導体と、又は、一般的反応技術4(Xはヨウ素を表す。)を用いて、式VIIのアルキン誘導体と反応させることができ(スキーム1)、式I−2の誘導体を与える。あるいは、後者は、式I−3のインダゾール誘導体を式I−4のブロモ誘導体と反応させることにより、(副生成物として得られる異性体1H−インダゾール−1−イル誘導体の分離後に)得ることもできる。式I−2の化合物は、一般的反応技術6を用いて、式IIIのカルボン酸誘導体に変換することができる。
【0180】
式IVの化合物:
式IVの化合物は、市販されているか(PG=THP、tBu、COOtBu又はアリル)、又は、WO2010/060785(PG=(2−メチルプロポキシ)エチル)又はMarmer and Maerker、J.Org.Chem.(1972)、37、3520−3523(PG=COtBu)に従って製造することができる。
【0181】
式Vaの化合物:
Aが結合であり、D及びDが、それぞれH又は(C−C)アルキルを表す式Vaの化合物は、市販されているか、又は、トリ((C−C)アルキル)ボレート及び対応する市販のブロモ誘導体を出発物質として、Slevelandら、Org.Process Res.Dev.(2012)、16、1121−1130に従い、(任意で、次いで酸性加水分解により)製造することができる。Aが結合を表し、D及びDが、一緒にCHC(Me)CH又はC(Me)C(Me)を表す式Vaの化合物は、市販されているか、又は、ビス(ピナコラート)ジボラン又は5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン(どちらも市販)を対応する市販の式VIIIのブロモ誘導体とともに出発物質として、WO2012/093809に従って製造することができる。AがCH=CHであり、D及びDがそれぞれHを表す式Vaの化合物は、市販されているか、又は、カテコールボランを適宜なアルキン誘導体と反応させ、次いで酸性加水分解することにより、Pernerら、Biorg.Med.Chem.Lett.(2005)、15、2803−2807に従って製造することができる。
【0182】
式Vbの化合物:
及びDがそれぞれH又は(C−C)アルキルを表す式Vbの化合物は、XcがHを表す式VIIの化合物を適宜な4−ハロ−フェニルボロン酸又はボロン酸エステルと、WO2010/100475又はWO03/050132に記載の通りに反応させることにより製造することができる。
【0183】
式VI及びVIaの化合物:
式VI及びVIaの化合物は、下記のスキーム2に要約する通りに製造することができる。
【0184】
【化30】
【0185】
スキーム2において、R及びRは、それぞれ式Iにおける場合と同じ意味を有し、Rは、(C−C)アルキル、アリル又はベンジルを表し、Xは(ヨウ素又は臭素等の)ハロゲン又はエチニルを表し、PGは、式IIにおける場合と同じ意味を有する。反応はラセミ体物質を用いて行うこともでき、適宜のいずれかの工程においてキラルHPLC分離することにより(R)−エナンチオマーを得ることができる。
【0186】
式II−1の誘導体は、一般的反応技術6を用いて、式II−2のカルボン酸誘導体に変換することができ(スキーム2)、さらに、一般的反応技術2を用いて、式IVの化合物と反応させることができ、式VI(X=ハロゲン)又はVIa(X=エチニル)の
化合物を与える。
【0187】
式VIIの化合物:
式VIIの化合物は、市販されているか、又は、下記のスキーム3に要約する通りに製造することができる。
【0188】
【化31】
【0189】
スキーム3において、R1A、R2A及びR3Aは、それぞれ式Iにおける場合と同じ意味を有し、Xは、ヨウ素又は臭素等のハロゲンを表す。
【0190】
が臭素を表す式VIIIの誘導体は、CuI及びトランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサンジアミンの存在下、NaIとの反応により、Xがヨウ素を表す対応する誘導体に変換することができる(スキーム3)。Xがヨウ素を表す、得られる式VIIIの化合物は、CuI及びPdCl(PPhの存在下、トリメチルシリルアセチレン(III−1)と反応させることができ、次いで、MeOH等の適宜なアルコール性溶媒中において、KCO等の無機塩基で処理することにより、又は、THF中において、TBAFで処理することにより、式VIIの誘導体を与える。
【0191】
式IXの化合物:
がヨウ素を表す式IXの化合物は、KOH等の無機塩基の存在下、ヨウ素を用いて、XがHであろう対応する化合物をヨウ素化することにより製造することができる。
【0192】
式Xの化合物:
式Xの化合物は、「式IIの化合物の製造」と題されたセクションのサブセクションb)に記載の方法と同様に製造することができる。
【0193】
中間体及び出発物質の他の合成:
が臭素を表す式I−1の化合物は、下記のスキーム4に要約する通りに製造することができる。
【0194】
【化32】
【0195】
スキーム4において、R及びRは、式Iにおける場合と同じ意味を有し、Rは、(
−C)アルキル、アリル又はベンジルを表し、Yは、I、OH又はOSOR’を表し、R’は、Me、CF又はトリルを表す。
【0196】
式IV−1の化合物は、NBSと反応させることができ(スキーム4)、式IV−2の誘導体を与える。後者は、AcOHの存在下、NaNOと、WO2012/037410に記載の通りに反応させることができ、式IV−3のインダゾール誘導体を与える。式IV−3の化合物は、NaHの存在下、1,3−ジオキソラン−2−オン(IV−4)と反応させることができ、異性体である2−(1H−インダゾール−1−イル)エタノール誘導体の分離後、式IV−5の化合物を与える。あるいは、後者の化合物は、亜リン酸トリアルキルの存在下、式IV−10の化合物をエタノールアミンと反応させることにより得ることができる。式IV−5の化合物は、一般的反応技術7及び8を用いて、それぞれ式IV−6及びIV−7の誘導体に連続的に変換することができる。式IV−7の化合物は、NaHの存在下、式IV−8の(C−C)アルキル 2−(メチルスルフォニル)アセテート誘導体と反応させ、次いでNaHの存在下、MeIを用いてアルキル化するか、又は、NaHの存在下、式IV−9の2−(メチルスルフォニル)プロパノエート誘導体と直接反応させることができ、Xが臭素を表す式I−1の化合物を与える。Rがtert−ブチルである式I−1の化合物は、亜リン酸トリアルキルの存在下、式IV−10の化合物を式IV−11のアミンと反応させることにより得ることもできる。最終的に、後者は、CuI及びトランス−N,N−ジメチルシクロヘキサンジアミンの存在下、NaIとの反応により、Xがヨウ素を表す式I−1の化合物に変換することができる。
【0197】
がエチニル基を表す式II−1の化合物は、CuI及びトランス−N,N−ジメチルシクロヘキサンジアミンの存在下、NaIとの反応により、Xが臭素を表す式I−1の化合物から製造することができる。Xがヨウ素を表す、得られる式I−1の化合物は、CuI及びPdCl(PPhの存在下、トリメチルシリルアセチレンと反応させ、次いで、MeOH等の適宜なアルコール性溶媒中において、KCO等の無機塩基で処理するか、又はTHF中において、TBAFで処理することができる。
【0198】
式III−1、IV−1、IV−4、IV−8、IV−9及びIV−10の化合物は、市販されているか、又は、当業者に既知の標準的な方法により製造することができる。
【0199】
式IV−11の化合物は、DMF中、rtから80℃の範囲の温度にて、アジ化ナトリウムで求核置換し、次いで、Pd/C等の触媒の存在下、MeOH、EA又はそれらの混合物等の溶媒中、水素を用いてアジドを還元することにより、RがtBuを表す式I−4の化合物から製造することができる。あるいは、THF等の水性溶媒中、rtから60℃の間の温度にて、PPhを用いて、アジドを対応する式IV−11のアミンに還元することができる。キラルアミンは、式I−4のキラルブロミドから、又は、キラルHPLC技術を用いたラセミ体アジド中間体若しくはラセミ体アミンの分離により得ることができる。RがtBuを表す式I−4の化合物は、RがEtを表す式I−4の化合物に対してWO2011/073845に記載の方法と同様に製造することができる。
【0200】
が臭素を表す式VIIIの化合物は、市販されているか、又は、当業者に既知の標準的な方法により製造することができる。Xがヨウ素を表す式VIIIの化合物は、ジオキサン等の溶媒中、rtから100℃の間の範囲の温度にて又はマイクロ波オーヴン中150℃にて、銅(I)塩及びトランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサ−1,2−ジアミン等のリガンドの存在下、NaIとの反応により、対応する臭素誘導体から得ることができる。
【0201】
本発明の特定の態様を下記の実施例に記載するが、それらは、本発明をさらに詳細に説明するためのものであり、発明の範囲をいかなる意味においても限定するものではない。
【実施例】
【0202】
温度はすべて℃で示す。特に断らない限り、反応はrtで行われる。
【0203】
分析TLCによる定性分析は、0.2mmプレート:Merck、Silica gel 60F254で行った。溶出はEA、Hept、DCM、MeOH又はそれらの混合物で行う。検出は、UVで、又はKMnO(3g)、KCO(20g)、5%NaOH(3mL)及びHO(300mL)の溶液を用いて、その後に加熱することにより行った。
【0204】
CCは、Brunschwig 60Aシリカゲル(0.032〜0.63mm)を用いて、又はISCO CombiFlashシステム及び充填済みSiOカートリッジを用いて行い;溶出は、Hept−EA又はDCM−MeOH混合物のいずれかにより、適宜な勾配を用いて行った。化合物が酸性官能基を含む場合には、1%のAcOHを溶出液に添加した。化合物が塩基性官能基を含む場合には、25%のNHOH水溶液を溶出液に添加した。
【0205】
化合物は、H−NMR(300MHz)(Varian Oxford);又はH−NMR(400MHz)(Bruker Advance 400)によって特徴を明らかにした。化学シフトδは、使用する溶媒に対するppmで示してある;多重度:s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、p=五重項、hex=六重項、hep=七重項、m=多重項、br=広域;結合定数JはHzで示してある。あるいは、化合物は、LC−MSによって(DAD及びELSDを備えたAgilent 1100 Binary Pumpを用いたSciex API 2000、又はAgilent 1200 Binary Pump、DAD及びELSDを備えたAgilent quadrupole MS6140);TLCによって(Merck製TLC−プレート、Silica gel 60F254);又は融点によって特徴を明らかにした。
【0206】
分析用LC−MSデータは、下記の各条件を用いて得たものである。
MS1データ:
− カラム:Zorbax SB−Aq、3.5μm、4.6x50mm;
− 注入量:1μL;
− カラムオーブン温度:40℃;
− 検出:UV210nm、ELSD及びMS;
− MSイオン化モード:ESI+;
− 溶出液:A:HO+0.04%TFA;及びB:MeCN;
− 流速:4.5mL/min;
− 勾配:5%Bから95%Bへ(0.0min〜1.0min)、95%B(1.0min〜1.45min)。
【0207】
MS2データ:
− カラム:Acquity UPLC Column Manager内で60℃に温度制御されたWaters製Acquity UPLC BEH C18 1.7μm 2.1x50mm;
− ポンプ:Waters Acquity Binary、Solvent Manager;
− MS:Waters SQ Detector;
− DAD:Acquity UPLC PDA Detector;
− ELSD:Acquity UPLC ELSD;
− 溶出液:A:HO+0.05%TFA;及びB:MeCN+0.045%TFA;
− 溶出方法:2.0minに渡り勾配:2%Bから98%Bへ;
− 流速:1.0mL/min;
− 検出:UV214nm及びELSD。
【0208】
各試験化合物の[M+H]ピークに対応して記載する小数部分の桁数は、実際に用いたLC−MS装置の精度に依存する。
【0209】
分取用HPLCによる精製は、Gilson 215オートサンプラー、Gilson
333/334ポンプ、Dionex MSQ Plus検出システム及びDionex UVD340U(又はDionex DAD−3000)UV検出器を備えたGilsonHPLCシステムにて、下記の各条件を用いて行った:
方法1:
− カラム:Waters Atlantis T3 OBD、10μm、30x75mm;
− 流速:75mL/min;
− 溶出液:A:HO+0.1%HCOOH;B:MeCN+0.1%HCOOH;
− 勾配:90%Aから5%Aへ(0.0min〜4.0min)、5%A(4.0min〜6.0min)。
【0210】
方法2:
− カラム:Waters XBridge C18、10μm、30x75mm;
− 流速:75mL/min;
− 溶出液:A:HO+0.1%HCOOH;B:MeCN+0.1%HCOOH;
− 勾配:70%Aから5%Aへ(0.0min〜3.5min)、5%A(3.5min〜6.0min)。
【0211】
方法3:
− カラム:Waters XBridge C18、10μm、30x75mm;
− 流速:75mL/min;
− 溶出液:A:HO+0.5%NHOH溶液(25%);B:MeCN;
− 勾配:90%Aから5%Aへ(0.0min〜4.0min)、5%A(4.0min〜6.0min)。
【0212】
さらに、半分取キラルHPLCは、下記の各条件を用いて行った。
【0213】
半分取キラルHPLC法A:
半分取キラルHPLCは、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す溶出液混合物、流速及び検出条件を用い、Daicel ChiralPak AS−Hカラム(20x250mm、5μM)にて行う。保持時間は、同様の溶出液混合物を用い、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す流速にて、Daicel ChiralPak AS−Hカラム(4.6x250mm、5μM)における分析サンプルの溶出により得る。
【0214】
半分取キラルHPLC法B:
半分取キラルHPLCは、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す溶出液混合物、流速及び検出条件を用い、Daicel ChiralPak AY−Hカラム(20x250mm、5μM)にて行う。保持時間は、同様の溶出液混合物を用い、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す流速にて、Daicel ChiralPak AY−Hカラム(4.6x250mm、5μM)における分析サンプルの溶出により得る。
【0215】
半分取キラルHPLC法C:
半分取キラルHPLCは、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す溶出液混合物、流速及び検出条件を用い、Daicel ChiralCel OD−Hカラム(20x250mm;5μM)にて行う。保持時間は、同様の溶出液混合物を用い、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す流速にて、Daicel ChiralCel OD−Hカラム(4.6x250mm;5μM)における分析サンプルの溶出により得る。
【0216】
半分取キラルHPLC法D:
半分取キラルHPLCは、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す溶出液混合物、流速及び検出条件を用い、Daicel ChiralCel OJ−Hカラム(20x250mm;5μM)にて行う。保持時間は、同様の溶出液混合物を用い、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す流速にて、Daicel ChiralCel OJ−Hカラム(4.6x250mm;5μM)における分析サンプルの溶出により得る。
【0217】
半分取キラルHPLC法E:
半分取キラルHPLCは、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す溶出液混合物、流速及び検出条件を用い、Daicel ChiralCel AD−Hカラム(20x250mm;5μM)にて行う。保持時間は、同様の溶出液混合物を用い、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す流速にて、Daicel ChiralCel AD−Hカラム(20x250mm;5μM)における分析サンプルの溶出により得る。
【0218】
半分取キラルHPLC法F:
半分取キラルHPLCは、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す溶出液混合物、流速及び検出条件を用い、Daicel ChiralPak IAカラム(20x250mm;5μM)にて行う。保持時間は、同様の溶出液混合物を用い、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す流速にて、Daicel ChiralPak IAカラム(4.6x250mm;5μM)における分析サンプルの溶出により得る。
【0219】
半分取キラルHPLC法G:
半分取キラルHPLCは、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す溶出液混合物、流速及び検出条件を用い、Daicel ChiralPak ASVカラム(20x250mm;5μM)にて行う。
【0220】
製造:
製造A:(RS)−4−(5−ブロモ−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
A.i. 2−(5−ブロモ−2H−インダゾール−2−イル)エタノール:
変法I:
5−ブロモ−1H−インダゾール(10g;市販)をDMF(330mL)中に溶解したものを0℃に冷却し、NaH(鉱物油中60%;2.41g)で少しずつ処理する。反応混合物をrtに到達させ、rtにてさらに1h撹拌し、炭酸エチレン(17.9g)で処理し、80℃にて3h加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、10% NaHSO水溶液(150mL)で希釈し、EA(2x50mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(brine)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮し、CC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を黄色のオイル(5.4g;収率44%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:8.33(d、J=0.9Hz、1H);7.95(dd、J=0.9、1.9Hz、1H);7.57(td、J=0.9、9.1Hz、1H);7.29(dd、J=1.9、9.1Hz、1H);4.94(t、J=5.4Hz、1H);4.44(t、J=5.4Hz、2H);3.85(q、J=5.4Hz、2H)。MS1(ESI、m/z):243.0[M+H](COb
r);t=0.65min.
変法II:
5−ブロモ−2−ニトロベンゾアルデヒド(4.89g;21.3mmol)をMeOH(53.9mL)中に溶解したものに、エタノールアミン(1.3mL、21.5mmol)を添加した。混合物を還流下、1h撹拌した。冷却後、溶媒を蒸発乾固させた。残渣をP(OEt)(36.5mL)中に取り、混合物を150℃に加熱した油浴中に20min浸漬した。冷却及び濃縮乾固後、残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題のインダゾールを黄色の固体(2.12g;収率41%)として得た。NMRデータは、変法Iの生成物について示したものと同一である。
【0221】
A.ii. 3−(5−ブロモ−2H−インダゾール−2−イル)エチル メタンスルホネート:
中間体A.i(5.37g)をDCM(80mL)及びTEA(4.5mL)中に溶解したものを0℃に冷却し、MsCl(1.94mL)で処理した。反応混合物を0℃にて30min撹拌し、rtに到達させ、飽和NaCO水溶液(50mL)で処理した。有機層を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮し、CC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を黄色のオイル(3.3g、収率47%)として得た。MS1(ESI、m/z):320.9[M+H](C1011BrS));tR=0.76min。
【0222】
A.iii. 5−ブロモ−2−(3−ヨードエチル)−2H−インダゾール:
中間体A.ii(3.3g)を2−ブタノン(42mL)中に溶解したものに、NaI(2.89mg、19.3mmol)を添加した。反応混合物を80℃にて2h撹拌した。反応混合物を水(15mL)及びEA(25mL)で希釈した。水層をEA(4x10mL)で抽出した。有機層を合わせたものをNaSOの飽和溶液(25mL)及び塩水(15mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮して、所望の化合物を黄色の固体(3.22g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:8.41(d、J=0.9Hz、1H);7.99(dd、J=0.9、1.9Hz、1H);7.59(td、J=0.9、9.1Hz、1H);7.31(dd、J=1.9、9.1Hz、1);4.76(t、J=5.4Hz、2H);3.73(t、J=6.4Hz、2H)。MS1(ESI、m/z):350.84[M+H](CBrI));tR=0.86min。
【0223】
A.iv. (RS)−エチル 4−(5−ブロモ−2H−インダゾール−2−イル)−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート:
NaH(0.556g;13.9mmol)をDMF(15mL)中に懸濁したものに、0℃にて、エチル メチルスルフォニル アセテート(3mL;25mmol)をゆっくりと添加した。反応をrtまで温まるようにし、30min撹拌した。中間体A.iii(3.21g;9.17mmol)をDMF(53mL)中に溶解したものを滴下し、反応混合物をrtにて一晩撹拌した。20%NaHSO水溶液(25mL)を添加し、混合物をEA(3x40mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(25mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濃縮乾固した。粗生成物(6.33g)をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を過剰分のエチルメチルスルフォニル アセテートが混入した黄色のオイル(4.68g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:8.37(d、J=0.9Hz、1H);7.96(dd、J=0.9、1.9Hz、1H);7.57(td、J=0.9、9.1Hz、1H);7.30(dd、J=1.9、9.1Hz、1H);4.56(t、J=5.9Hz、2H);4.27(m、1H);3.96−4.08(m、2H);3.11(s、3H);2.55−2.63(m、2H);1.14(t、J=6.9Hz、3H)。
【0224】
A.v. (RS)−エチル 4−(5−ブロモ−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート:
変法I:
中間体A.iv(4.68g;12mmol)をDMF(67.1mL)中に溶解したものに、rtにて、CsCO(4.96g;15.2mmol)を添加し、混合物を15min撹拌した。CHI(3mL;48.1mmol)を添加し、混合物を一晩撹拌した。次いで、CsCO(1.96g、6.02mmol)及びCHI(0.751mL;12mmol)をさらに添加し、反応混合物を一晩撹拌した。水(20mL)及びEA(40mL)を添加した。2層を分離した。水層をEA(4x35mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(20mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を黄色のオイル(2.91g、収率60%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:8.41(s、1H);7.96(m、1H);7.57(d、J=9.1Hz、1H);7.30(dd、J=1.9、9.1Hz、1H);4.58−4.69(m、1H);4.42−4.54(m、1H);3.88−4.05(m、2H);3.10(s、3H)、2.78−2.89(m、1H);2.44(重複m、1H);1.58(s、3H);1.12(t、J=7.1Hz、3H)。
【0225】
変法II:
中間体A.iii(0.537g;1.53mmol)及びエチル 2−(メチルスルフォニル)プロパノエート(0.303g;1.68mmol)をDMF(3mL)中に溶解したものに、CsCO(0.997g;3.06mmol)を添加した。反応液を80℃にて2h撹拌した。水(30mL)を添加し、2層をEA(40mL)で希釈した。水層をEA(30mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(0.171g、収率28%)として得た。NMRデータは、変法Iの生成物について示したものと同一である。
【0226】
A.vi. (RS)−4−(5−ブロモ−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体A.v(2.91g;7.23mmol)をTHF−MeOH−HO(2−2−1、81mL)中に溶解した氷冷溶液に、LiOH.HO(1.19g;16mmol)を添加した。反応混合物をrtにて一晩撹拌した。溶媒を真空蒸発させて、残渣を一定の重量になるまで乾燥した。得られた固体をDMF(70mL)中に取り、そしてHOBT.HO(1.96g、14.5mmol)、TEA(3.2mL;23mmol)、NH−OTHP(1.72g、14.7mmol)及びEDC(2.72g、14.2mmol)を連続的に加えた。次いで、懸濁液を60℃にて2h撹拌した。EDC(0.699g、3.65mmol)、NH−OTHP(0.86g、7.36mmol)をさらに添加し、反応混合物を60℃にて一晩加熱した。反応混合物を濃縮乾固した。水(50mL)及びEA(70mL)を添加した。有機層を水(15mL)、飽和NaHCO(15mL)及び塩水(20mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(DCM−MeOH)で精製して、表題化合物を黄色がかったオイル(2.17g、収率63%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.3(br.s、1H);8.39(m、1H);7.92−7.96(m、1H);7.55−7.60(m、1H);7.30(dd、J=1.9、9.1Hz、1H);4.89−4.95(m、1H);4.49−4.59(m、1H);4.32−4.43(m、1H);3.95−4.16(m、1H);3.47−3.53(m、1H);3.05(s、1.5H);3.03(s、1.5H);2.76−2.86(m、1H);2.34−2.46(m、1H);1.61−1.7
1(m、3H);1.46−1.58(m、3H);1.51(s、1.5H);1.48(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):474.05[M+H](C1824BrS));tR=0.80min.
製造B: (RS)−4−(5−ブロモ−6−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
B.i. 2−(5−ブロモ−6−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)エタノール:
5−ブロモ−4−フルオロ−2−ニトロベンゾアルデヒド(2.0g;8.06mmol;市販)をMeOH(5mL)中に溶解したものに、エタノールアミン(0.61mL)を添加した。混合物を還流下、1h撹拌した。冷却後、溶媒を蒸発乾固させた。残渣をP(OEt)(14mL)中に取り、混合物を150℃に加熱した油浴中に20min浸漬した。冷却及び濃縮乾固後、残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題のインダゾールを黄色の固体(1.17g、収率56%)として得た。H NMR(CDCl)δ:7.95(s、1H);7.90(d、J=6.7Hz、1H);7.38(d、J=6.7Hz、1H);4.49−4.53(m、2H);4.09−4.15(m、2H)。MS1(ESI、m/z):258.97[M+H](CObrF));tR=0.64min。
【0227】
B.ii. (RS)−4−(5−ブロモ−6−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体B.i(1.3g、5.02mmol)を出発物質として、製造A、工程A.ii〜A.vと同様に進めて、表題化合物を無色のフォームとして得た(1.2g、収率:メシレート形成について95%、ヨージド形成について96%、アルキル化について93%(変法I)及び86%(変法II)、けん化について60%及びTHPO−NHとのアミドカップリングについて95%)。H NMR(d−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.4(br.s、0.5H);11.3(br.s、0.5H);8.44(br.s、1H);8.16(d、J=7.1Hz、1H);7.54−7.60(m、1H);4.92−4.96(m、0.5H);4.87−4.91(m、0.5H);4.47−4.59(m、1H);4.30−4.43(m、1H);3.97−4.16(m、1H);3.72(m、0.5H);3.45−3.55(m、1H);3.05(s、1.5H);3.03(s、1.5H);2.76−2.86(m、1H);2.34−2.46(m、1H);1.61−1.71(m、2H);1.46−1.58(m、2H);1.51(s、1.5H);1.49(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):492.04[M+H](C1823BrFS));tR=0.81min。
【0228】
製造C: (R)−エチル 4−(5−ブロモ−4−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート:
NaH(鉱物油中60%、0.21g、5.12mmol)をDMF(3.2mL)中に懸濁した氷冷懸濁液に、5−ブロモ−4−フルオロ−1H−インダゾール(1g;4.65mmol)をDMF(3.7mL)中に溶解したものをゆっくりと添加し、ITを6℃未満に保った。反応混合物を0℃にて1h撹拌し;次いで、(R)−エチル 4−ブロモ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート(1.67g;5.81mmol;WO2012/137099に記載されるように製造した。)のDMF(1.8mL)中の溶液を添加し、ITを3℃未満に保った。混合物をrtに温め、3h撹拌した。反応混合物をNaHSO水溶液(15%,5mL)、水(50mL)及びEA(25mL)で希釈した。2相を分離し、水層をEA(2x25mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA勾
配)で精製して、最初に1−インダゾール位置異性体(0.9g、収率46%)を、次いで、表題の位置異性体(0.8g、収率39%)を得たが、これには、依然として20%の1−インダゾール位置異性体が混入していた。H NMR(d−DMSO)δ:8.68(s、1H);7.35−7.45(m、2H);4.65(m、1H);4.49(m、1H);3.85−4.06(m、2H);3.10(s、3H);2.86(m、1H);2.47(DMSOと重複;m、1H);1.60(s、3H);1.11(t、J=7.1Hz、3H)。MS1(ESI、m/z):423.01[M+H](C1518BrFS));tR=0.86min。
【0229】
製造D: 2−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン:
ビス(ピナコラート)ジボロン(1.15g;4.5mmol)、Pd(dppf)Cl(0.248g;0.3mmol)及びKOAc(1.27g;13mmol)の混合物を、窒素で15minフラッシュし、4−ブロモ−3−フルオロチオアニソール(1g;4.3mmol;市販)をジオキサン(17mL)中に溶解したもので処理した。反応混合物を還流下、3h加熱した。冷却後、反応混合物をろ過し、ろ液を濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を黄色のオイル(0.84g、収率73%)として得た。H NMR(CDCl)δ:7.61(dd、J=6.5、7.9Hz、1H);6.98(dd、J=1.7、7.9Hz、1H);6.87(dd、J=1.7、10.2Hz、1H);2.47(s、3H);1.34(s、12H).MS1(ESI、m/z):269.2[M+H](C1318BFS);tR=0.96min。
【0230】
製造E: (2RS)−4−(5−エチニル−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
E.i. (RS)−4−(5−ヨード−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 エチルエステル:
マイクロ波バイアル中に、中間体A.v(0.592g;1.47mmol)を1,4−ジオキサン(2.4mL)中に溶解したもの、トランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.026mL:0.165mmol;0.11eq.)、NaI(0.445g、2.94mmol)、そしてCuI(0.029g、0.149mmol)を添加した。反応混合物を180℃にて20minマイクロ波処理した。水(10mL)及びEA(30mL)を添加した。水層をEA(30mL)で1回抽出した。有機層を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(0.55g;収率74%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:8.37(br.s、1H);8.14(br.s、1H);7.43(br.s、2H);4.56−4.68(m、1H);4.40−4.52(m、1H);3.89−4.04(m、2H);3.10(s、3H);2.76−2.89(m、1H);2.39−2.45(重複m、1H);1.57(s、3H);1.12(t、J=7.1Hz、3H)。MS1(ESI、m/z):451.0[M+H](C1519IS);tR=0.85min。
【0231】
E.ii. (RS)−エチル 2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−4−(5−((トリメチルシリル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)ブタノエート:CuI(0.04g、0.22mmol)及びPdCl(PPh(0.08g、0.11mmol)を二口丸底フラスコ内に導入した。窒素で30minフラッシュした後、中間体E.i(0.5g;1.11mmol)を脱気THF(8mL)中に溶解したものを、次いで、トリメチルシリルアセチレン(0.17mL;1.22mmol)を添
加した。脱気TEA(0.39mL、2.78mmol)を滴下し、反応を50℃にて2h進行させた。混合物を濃縮乾固し、残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を茶色の粘性物(0.43g、収率93%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:8.46(s、1H);7.91(s、1H);7.58(d、J=8.9Hz、1H);7.21(dd、J=1.2、8.9Hz、1H);4.58−4.71(m、1H);4.42−4.55(m、1H);3.84−4.07(m、2H);3.12(s、3H);2.79−2.92(m、1H);2.39−2.53(重複m、1H);1.61(s、3H);1.11(t、J=7.2Hz、3H);0.24(s、9H)。MS(ESI、m/z):421.2[M+H](C2028SSi);tR=0.96min。
【0232】
E.iii. (RS)−エチル 4−(5−エチニル−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート:
中間体E.ii(0.2g;0.48mmol)をTHF(1mL)中に溶解したものに、TBAF(THF中1M;0.37mL)を添加した。混合物をrtにて2h撹拌した。溶媒を真空除去し、残渣をCC(Hept−EA勾配)で精製して、表題化合物をピンク色がかった粘性物(0.1g、収率61%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:8.46(s、1H);7.92(s、1H);7.59(d、J=8.9Hz、1H);7.24(dd、J=1.2、8.9Hz、1H);4.59−4.71(m、1H);4.42−4.55(m、1H);4.04(s、1H);3.86−4.07(重複m、2H);3.11(s、3H);2.78−2.92(m、1H);2.39−2.54(重複m、1H);1.60(s、3H);1.12(t、J=7.1Hz、3H)。MS(ESI、m/z):349.1[M+H](C1720S);tR=0.80min。
【0233】
E.iv. (2RS)−4−(5−エチニル−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体E.iii(0.1g;0.28mmol)を出発物質として、製造A、工程A.vi(けん化及びTHPO−NHとのアミドカップリング)と同様に進めて、表題アミドを生成色のフォーム(0.087g;2工程後の収率75%、)として得た。H NMR(d−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.4(s、1H);8.44(br.s、1H);7.91(s、1H);7.56−7.62(m、1H);7.23(dd、J=1.2、8.9Hz、1H);4.90−4.97(m、1H);4.48−4.61(m、1H);4.31−4.45(m、1H);4.03−4.14(重複m、1H);4.03(s、1H);3.46−3.56(m、1H);3.06(s、3x0.5H);3.04(s、3x0.5H);2.76−2.90(m、1H);2.34−2.48(重複m、1H);1.62−1.72(m、3H);1.47−1.58(m、6H)。MS(ESI、m/z):420.2[M+H](C2025S);tR=0.77min。
【0234】
製造F: (R)−エチル 4−(5−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート:
F.i. 5−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2H−インダゾール:
5−ブロモ−1H−インダゾール(9.1g、46.2mmol)、2−フルオロ−4−メトキシフェニルボロン酸(8.24g、48.5mmol)、KCO(21g、152mmol)及びPd(PPh(3.2g、2.77mmol)の混合物を、窒素で15minフラッシュした。ジオキサン(255mL)及び水(70mL)を添加した。混合物を90℃にて23h加熱した。冷却後、水(100mL)及びEA(80mL
)を添加し、2層を分離した。水層をEA(2x100mL)で抽出し、有機層を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濃縮乾固した。残渣をDCM(30mL)中で粉砕し、表題化合物を白色の固体(4.08g、収率36%)として得た。ろ液を濃縮し、残渣をCC(Hept−EA勾配)で精製して、更に表題化合物を明黄色の固体(3.65g、収率33%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:13.0(br.s、1H);8.09(br.s、1H);7.83(br.s、1H);7.55−7.60(m、1H);7.41−7.49(m、2H);6.83−6.95(m、2H);3.79(s、3H)。MS1(ESI、m/z):434.2[M+H](C1411OF);tR=0.84min。
【0235】
F.ii. (R)−エチル 4−(5−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート:
中間体F.i(4.07g;15.1mmol)及び(R)−エチル 4−ブロモ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート(5.22g;18.2mmol、WO2012/137099に記載されるように製造した。)を出発物質として、製造Cと同様に進めて、表題化合物を無色の粘性物(2.03g、収率30%)として得た。残渣をCC(Hept−EA勾配)で精製した。H NMR(d−DMSO)δ:8.46(s、1H);7.79(s、1H);7.66(d、J=8.8Hz、1H);7.47(t、J=8.8Hz、1H);7.34−7.40(m、1H);6.97−6.85(m、2H);4.60−4.71(m、1H);4.44−4.57(m、1H);3.92−4.08(m、2H);3.82(s、3H);3.13(s、3H);2.81−2.93(m、1H);2.37−2.53(重複m、1H);1.62(s、3H);1.15(t、J=7.1Hz、3H)。MS1(ESI、m/z):449.1[M+H](C2225FS);tR=0.90min。
【0236】
e.e.は、ChiralPak IA(4.6x250mm、5μM)カラムを用いて、1.4mL/minの流速にて(210nmにおけるUV検出)、Hept−EtOH 1−9で溶出して、キラルHPLCにより決定した。rac−エチル 4−ブロモ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエートから同様にして製造したラセミ体について得られた保持時間は、それぞれ5.6min及び10.8minであった。表題の(R)−エナンチオマーは、2番目に溶出する化合物であった。e.e.は>99%であった。
【0237】
製造G: 3−(ヨードエチニル)オキセタン−3−オール:
3−エチニルオキセタン−3−オール(1.097g;11.2mmol;市販)をMeOH(50mL)及び1M KOH水溶液(28mL)中に溶解したものに、ヨウ素(3.549g;14mmol)を添加した。反応混合物をrtにて2h撹拌した。水(150mL)及びDCM(500mL)を添加した。水層をEA(500mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮して、所望の化合物を薄黄色の固体(2.21g、収率88%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:4.60(d、J=6.5Hz、2H);4.45(d、J=6.5Hz、2H)。
【0238】
製造H: (R)−4−(5−ヨード−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−N−[(RS)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)オキシ]−ブタンアミド:
H.i. (R)−4−(5−ブロモ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 エチルエステル:
5−ブロモ−1H−インダゾール(2g;10.2mmol)を出発物質として、製造Cと同様に進めて、表題の(R)−エナンチオマーを、CC(DCM−EA)による精製の
後にオレンジ色の粘性物(1.71g、収率42%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:8.42(s、1H);7.97(d、J=1.2Hz、1H);7.59(d、J=9.1Hz、1H);7.32(dd、J=9.1、1.8Hz、1H);4.57−4.70(m、1H);4.42−4.55(m、1H);3.86−4.08(m、2H);3.12(s、3H);2.71−2.91(m、1H);2.40−2.55(重複m、1H);1.60(s、3H);1.13(t、J=7.1Hz、3H)。MS(ESI、m/z):403.0[M+H+](C1519BrS);tR=0.83min。
【0239】
H.ii. (R)−4−(5−ヨード−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 エチルエステル:
中間体H.i(1.57g;3.91mmol)を出発物質として、製造E、工程E.iと同様に進めて、表題のヨージドを黄色の粘性物(1.32g、収率75%)として得た。MS1(ESI、m/z):451.0[M+H](C1519IS);tR=0.85min。
【0240】
H.iii. (R)−4−(5−ヨード−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−N−[(RS)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)オキシ]−ブタンアミド:
中間体H.ii(1g;2.22mmol)を出発物質として、製造A、工程A.vi(けん化及びTHPO−NHとのアミドカップリング)と同様に進めて、表題化合物をオレンジ色の濃いオイル(0.833g;2工程後の収率75%、)として得た。H NMR(d−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.3(br.s、1H);8.35(s、1H);8.14(d、J=0.6Hz、1H);7.39−7.46(m、2H);4.91(m、1H);4.52(m、1H);4.37(m、1H);4.05(br.s、1H);3.49(m、1H);3.04(s、3x0.5H);3.02(s、3x0.5H);2.82(m、1H);2.41(重複m、1H);1.60−1.71(m、3H);1.45−1.57(m、3H);1.49(s、3x0.5H);1.47(s、3x0.5H)。MS1(ESI、m/z):522.1[M+H](C1824IS);tR=0.81min。
【0241】
製造I: (R)−4−(5−ヨード−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(2−(トリメチルシリル)エトキシ)ブタンアミド:
中間体H.ii(0.326g;0.72mmol)を出発物質として、製造A、工程A.vi(けん化及びO−(2−トリメチルシリルエチル)ヒドロキシアミン 塩酸塩(市販)とのアミドカップリング)と同様に進めて、表題化合物をオレンジ色の濃いオイル(0.36g;2工程後の収率90%、)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.38(s、1H);8.40(s、1H);8.15(s、1H);7.43−7.48(m、2H);4.52−4.61(m、1H);4.34−4.43(m、1H);3.77−3.84(m、2H);3.06(s、3H);2.82−2.90(m、1H);2.35−2.42(m、1H);1.53(s、3H);0.91−0.97(m、2H);0.02(s、9H)。MS1(ESI、m/z):538.1[M+H](C1828ISSi);tR=0.81min。
【0242】
製造J: (2R)−4−(5−エチニル−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.502g;0.96mmol)及びトリメチルシリルアセチレン(0.151mL、1.1eq.)を出発物質として、製造E、工程E.ii及びE.ii
iと同様に進めて、表題化合物を、CC(DCM−MeOH)による精製の後に、生成色のフォームとして得た(0.3g;収率:Sonogashiraカップリングについて97%;シリル開裂について76%)。H NMR(d−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.42(br.s、1H);8.45(s、1H);7.92(s、1H);7.61(d、J=8.9Hz、1H);7.24(dd、J=1.1、8.9Hz、1H);4.90−4.97(m、1H);4.50−4.62(m、1H);4.34−4.46(m、1H);4.04(s、1H);3.98−4.15(重複m、1H);3.46−3.57(m、1H);3.08(s、1.5H);3.05(s、1.5H);2.72−2.91(m、1H);2.34−2.53(重複m、1H);1.63−1.74(m、3H);1.46−1.59(重複m、3H);1.53(s、1.5H);1.50(s、1.5H)。MS(ESI、m/z):420.0[M+H](C2025S));tR=0.77min。
【0243】
製造K: (2R)−4−(4−フルオロ−5−ヨード−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−((RS)−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
K.i. (R)−エチル 4−(4−フルオロ−5−ヨード−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート:
製造Cの化合物(0.49g;1.16mmol)を1,4−ジオキサン(1.9mL)中に溶解したものに、トランス−N−N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.07mL、0.47mmol)、NaI(0.35g、2.4mmol)及びCuI(0.045g、0.23mmol)を添加した。反応混合物に、マイクロ波を180℃にて20min照射した。水(20mL)及びEA(30mL)を添加した。水層をEA(2x20mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(10mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、そして濃縮乾固した。粗生成物をCC(Hept−EA)で精製して、表題生成物を黄色がかった固体(0.21g)として得た。1H NMR(d−DMSO)δ:8.62(s、1H);7.43−7.51(m、1H);7.30(d、J=9.1Hz、1H);4.57−4.70(m、1H);4.50(m、1H);3.82−4.04(m、2H);3.10(s、3H);2.79−2.92(m、1H);2.42−2.55(重複m、1H);1.59(s、3H);1.11(t、J=7.3Hz、3H)。MS1(ESI、m/z):469.01[M+H](C1518FIS));tR=0.87min。
【0244】
K.ii. (2S)−4−(4−フルオロ−5−ヨード−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−((RS)−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体K.i(0.197g、0.42mmol)を出発物質として、製造A、工程A.vi(けん化及びTHPO−NHとのアミドカップリング)と同様に進めて、表題のアミドをベージュ色のフォーム(0.197g;2工程後の収率86%)として得た。
NMR(d−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.3(br.s、1H);8.58(s、1H);7.44−7.50(m、1H);7.27−7.33(m、1H);4.90−4.94(m、0.5H);4.85−4.88(m、0.5H);4.49−4.60(m、1H);4.33−4.46(m、1H);3.96−4.13(m、1H);3.41−3.54(m、1H);3.05(s、1.5H);3.03(s、1.5H);2.76−2.91(m、1H);2.34−2.44(m、1H);1.61−1.71(m、2H);1.42−1.58(m、5H)。MS1(ESI、m/z):540.1[M+H](C1823FIS);tR=0.84min。
【0245】
製造L: 3−(4−ヨードフェニル)オキセタン−3−アミン 塩酸塩:
L.i. N−(3−(4−ヨードフェニル)オキセタン−3−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド:
BuLi(ヘキサン中1.1M、11.4mL)を、−78℃にて、1,4−ヨードベンゼン(4.36g)をTHF(50mL)中に溶解したものに滴下した。1h撹拌した後、2−メチル−N−オキセタン−3−イリデンプロパン−2−スルフィンアミド(1.64g;市販)をTHF(10mL)中に溶解したものを、−78℃にて、30minに渡って滴下した。反応混合物を徐々にrtまで温めた。1h後、飽和NHClを添加し、水層をEAで抽出した。有機層を合わせたものを飽和NaHCO及び塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(EA−Hept)で精製して、表題化合物を無色のオイル(0.751g、収率21%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:7.77(d、J=8.4Hz、2H);7.30(d、J=8.4Hz、2H);6.35(s、1H);4.98(d、J=6.3Hz、1H);4.90−4.94(m、1H);4.85−4.88(m、1H);4.67(d、J=6.3Hz、1H);1.11(s、9H)。MS1(ESI、m/z):379.97[M+H](C1318NOIS);tR=0.78min。
【0246】
L.ii. 3−(4−ヨードフェニル)オキセタン−3−アミン 塩酸塩:
中間体L.i(0.751g、1.98mmol)をDCM(20mL)中に溶解したものに、HClをジオキサン中に溶解した4M溶液(1.06mL)を添加した。rtにて30min撹拌した後、固体をろ過し、Hex(3mL)で洗浄し、表題化合物を白色の固体(0.624g、収率100%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:9.14−9.30(m、3H);7.82−7.90(m、2H);7.34−7.40(d、J=8.5Hz、2H);4.80−5.00(m、4H)。MS1(ESI、m/z):299.89[M+Na](C10NOI);tR=0.50min。
【0247】
製造M: 3−(4−ヨードフェニル)−N,N−ジメチルオキセタン−3−アミン:製造Lの化合物(0.2g;0.642mmol)をDCM(8mL)中に溶解したものに、ホルムアルデヒド水溶液(37%;0.15mL;1.93mmol)、NaBH(OAc)(0.816g;3.85mmol)及び硫酸ナトリウム(0.03g)を添加した。反応混合物をrtにて2h撹拌した。水(15mL)及びDCM(25mL)を添加した。水層をDCM(15mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。表題化合物を明黄色の固体(0.188g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:7.73(d、J=8.4Hz、2H);6.96(d、J=8.4Hz、2H);4.63−4.67(m、4H);1.87(s、6H)。MS1(ESI、m/z): 304.1[M+H](C1114NOI);tR=0.54min。
【0248】
製造N: ((1S,2S)−2−(ブロモエチニル)シクロプロピル)メチル アセテート:
N.i.a ((1S,2S)−2−(2,2−ジブロモビニル)シクロプロピル)メチル アセテート及びN.i.b. rac−[(1S,2S)−2−(2,2−ジブロモ−ビニル)−シクロプロピル]−メタノール:
CBr(30.0g、88.9mmol)を、−20℃に冷却したDCM(60mL)中に溶解したものに、PPh(45.8g、175mmol)をDCM(100mL)中に溶解したものを45minに渡って滴下した。混合物をこの温度で30min攪拌し、次いで、−78℃に冷却した。((1S,2S)−2−ホルミルシクロプロピル)メチル アセテート(6.18g、43.5mmol、WO2012/154204に記載されるように製造した。)をDCM(80mL)中に溶解したものを、ITを−70℃未満に保ちながら、45minに渡って滴下した。混合物をこの温度で30min攪拌し、1hに渡ってrtまで温まるようにした。溶媒を真空除去し、残渣をCC(EA−He
pt)で精製して、表題のアセテートを透明なオイル(4.84g、収率37%)として、次いで表題のアルコールを透明なオイル(2.2g、収率20%)として得た。
【0249】
中間体N.i.aについて:H NMR(CDCl)δ:5.84(d、J=9.0Hz、1H);3.97(m、2H);2.07(s、3H);1.61(m、1H);1.33(m、1H);0.78−0.92(m、2H)。MS1(ESI、m/z):295.0[M+H](C10Br);tR=0.87min。
【0250】
中間体N.i.bについて:H NMR(CDCl)δ:5.86(d、J=9.0Hz、1H);3.47−3.61(m、2H);1.61−1.53(m、1H);1.43(m、1H);1.22−1.34(m、1H);0.74−0.89(m、2H)。
【0251】
N.ii. ((1S,2S)−2−(ブロモエチニル)シクロプロピル)メチル
アセテート:
中間体N.i.a(0.5g;1.68mmol)をTHF(9.5mL)中に溶解したものに、テトラブチルアンモニウムフルオリド 三水和物(2.98g;9.35mmol)を添加した。反応混合物を60℃にて4h加熱した。反応混合物をrtに冷却し、ジエチルエーテル(50mL)で希釈した。有機相を水(20mL)及び塩水(20mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濃縮乾固した。残渣をCC(EA−Hept)で精製して、表題化合物を黄色のオイル(0.24g、収率68%)として得た。H NMR(CDCl)δ:3.97(dd、J=6.5、11.7Hz、1H);3.84(dd、J=7.5、11.7Hz、1H);2.06(s、3H);1.50(m、1H);1.25(m、1H);0.97(m、1H);0.76(m、1H)。
【0252】
製造O: (R)−4−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 tert−ブチルエステル:
O.i. (RS)−4−ブロモ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 tert−ブチルエステル:
エチル 2−(メチルスルフォニル)プロパノエート(87.8g、0.422mol)をDMF(0.6L)中に懸濁した氷冷懸濁液を入れた二口丸底フラスコに、NaH(60%のオイル分散体、21.6g、0.54mol)を少しずつ添加し、混合物をこの温度で5min、そしてrtにて25min攪拌した。1,2−ジブロモエタン(0.111L、1.28mol)をゆっくりと添加し、反応混合物を70℃にて19h撹拌した。反応混合物を水(600mL)とEA(600mL)の間で分画し、水層をEA(3x200mL)で3回抽出した。有機層を合わせたものを塩水(250mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA勾配)で精製して、表題化合物を無色のオイル(80.8g、収率60%)として得た。H NMR(CDCl)δ:3.49(m、1H);3.37(m、1H);3.03(s、3H);2.73(m、1H);2.50(m、1H);1.59(s、3H);1.51(s、9H)。
【0253】
O.ii. (R)−4−ブロモ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 tert−ブチルエステル:
中間体O.i(4g)を半分取キラルHPLC法A(Hept−EtOH 9−1;流速:16mL/min;220nMでのUV検出)にて分離した;それぞれの保持時間(流速:0.8mL/min)は、9.3及び10.7minであった。表題の(R)−エナンチオマーを、2番目に溶出する化合物として特定し、無色のオイル(1.68g)として得た。
【0254】
O.iii. (R)−4−アジド−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 tert−ブチルエステル:
中間体O.ii(1.59g;5.04mmol)及びNaN(0.83g;12.6mmol)をDMF(45mL)中に混合したものを、80℃にて2.5h加熱した。水(150mL)とEA(50mL)を添加し、相を分離した。水層をEA(2x30mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(15mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固し、表題のアジドを無色のオイル(1.4g、収率100%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:3.58(m、1H);3.29(重複m、1H);3.08(s、3H);2.42(m、DMSOと重複、1H);1.98(m、1H);1.44(s、9H);1.43(s、3H)。
【0255】
分析用試料を、0.8mL/minの流速で、移動相としてHept/EtOH/DEA 9:1:0.005及び210nMにおけるUV検出を用いて、Daicel ChiralPak AS−Hカラム(4.6x250mm、5μM)上で溶出した。ラセミ体試料のそれぞれの保持時間は、10.6及び12.1minであった。表題の(R)−エナンチオマーは、2番目に溶出する化合物であった(e.e.:98.4%)。
【0256】
O.iv. (R)−4−アミノ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 tert−ブチルエステル:
中間体O.iii(1.39g;5.01mmol)をTHF(50.1mL)中に溶解したものに、PPh(1.99g;7.52mmol)を添加した。反応混合物を60℃にて30min加熱した後、水(10.4mL)を添加した。混合物を60℃にて1.5h撹拌した。揮発物を減圧下で除き、水性残渣を、DCM−MeOH(9:1;25mL)及び水(10mL)で希釈した。相を分離し、水層をDCM−MeOH(9:1;2x15mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。残渣をCC(DCM−MeOH、NHOH水溶液の勾配を含む。)で精製して、表題化合物を白色の固体(1.25g、収率99%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:3.06(s、3H);2.63−2.75(m、1H);2.40−2.53(m、DMSOと重複、1H);2.16−2.28(m、1H);1.74−1.85(m、1H);1.44(s、9H);1.40(s、3H)。MS1(ESI、m/z):252.1[M+H](C1021NOS);tR=0.47min。
【0257】
O.v. (R)−4−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 tert−ブチルエステル:
5−ブロモ−4−フルオロ−2−ニトロベンゾアルデヒド(0.6g;2.42mmol;市販)及び中間体O.iv(0.64g;2.54mmol)を出発物質として、製造A、工程A.i、変法IIと同様に進めて、表題化合物を、CC(Hept−EA勾配)による精製の後に、黄色がかったオイル(1.1g、収率100%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:8.51(s、1H);8.17(d、J=7.1Hz、1H);7.59(d、J=10.1Hz、1H);4.56−4.68(m、1H);4.37−4.50(m、1H);3.13(s、3H);2.70−2.84(m、1H);2.38−2.58(m、DMSOと重複、1H);1.55(s、3H);1.39(s、9H)。MS(ESI、m/z):450.9[M+H](C1722BrFS);tR=0.91min。
【0258】
製造P: rac−tert−ブチル−((1R,2R)−2−ヨードエチニル−シクロプロピルメトキシ)−ジメチル−シラン:
P.i. rac−tert−ブチル−[(1S,2S)−2−(2,2−ジブロモ−ビニル)−シクロプロピルメトキシ]−ジメチル−シラン:
中間体N.i.b(1.52g、5.96mmol)をTHF(14mL)中に混合したものに、イミダゾール(0.823g、12.1mmol)及びTBDMS−Cl(1.4g、9.3mmol)を添加した。混合物をrtにて1h撹拌した。水(50mL)及びEA(40mL)を添加し、2層をデカントした。有機層をEA(2x30mL)で抽出し、飽和NaHCO水溶液(50mL)、塩水(50mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固し、粗生成物を得た。粗製物をCC(Hept−EA勾配)で精製して、表題化合物を無色のオイル(1.56g、収率71%)として得た。H NMR(CDCl)δ:5.83(d、J=9.2Hz、1H);3.58(d、J=5.5Hz、3H);1.55(m、1H);1.19(m、1H);0.87(s、9H);0.87(重複m、1H);0.69(m、1H);0.04(s、6H)。
【0259】
P.ii. Rac−tert−ブチル−((1R,2R)−2−ヨードエチニル−シクロプロピルメトキシ)−ジメチル−シラン:
中間体P.i(1.56g、4.22mmol)を−74℃に冷却したTHF(20mL)中に溶解したものに、ITを−70℃未満に保ちながら、BuLi(ヘキサン中1.97M;4.29mL;8.45mmol)を、25minに渡って滴下した。1h撹拌した後、溶液を0℃に温め、ヨウ素(1.76g、6.97mmol)をTHF(14.2mL)中に溶解した溶液を47minに渡って滴下した。反応混合物をrtにて18h撹拌した。反応混合物を飽和Na水溶液(50mL)でクエンチした。2相を分離した。水層をDCM(2x150mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO上で乾燥し、濃縮乾固し、所望の化合物を黄色のオイル(1.61g、定量的収率)として得た。H NMR(CDCl)δ:3.58(d、J=4.7Hz、2H);1.24−1.44(m、2H);0.86(s、9H);0.86(重複m、1H);0.78(重複m、1H);0.04(s、6H)。
【0260】
製造Q: (4−エチニル−3−フルオロフェニル)メタノール:
(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)メタノール(0.510g;2.0mmol;市販)及びトリメチルシリルアセチレン(0.31mL、1.1eq.)を出発物質として、製造E、工程E.ii及びE.iiiと同様に進めて、表題化合物を、CC(DCM−MeOH)による精製の後に、無色のオイル(0.23g;収率:Sonogashiraカップリングについて96%及びシリル開裂について79%)として得た。H NMR δ(d−DMSO):7.51(t、J=7.7Hz、1H);7.18−7.24(m、1H);7.12−7.17(m、1H);5.42(t、J=5.8Hz、1H);4.53(d、J=5.8Hz、2H);4.45(s、1H)。
【0261】
製造R: (R)−4−(5−エチニル−6−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−N−[(R)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)オキシ]−ブタンアミド:
R.i. (R)−4−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸:
製造Oの化合物(0.586g、1.3mmol)をHClの4Nジオキサン溶液(7mL)と混合したものに、水(0.26mL)を添加した。得られた混合物をrtにて16h撹拌した。混合物を濃縮乾固し、ジエチルエーテルと共蒸発させ(3x15mL)、表題の酸をベージュ色の固体(0.52g;定量的収率)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:8.50(s、1H);8.17(d、J=7.1Hz、1H);7.59(d、J=10.0Hz、1H);4.57−4.70(m、1H);4.41−4.53(m、1H);3.13(s、3H);2.71−2.83(m、1H);2.38−2.56(重複m、1H);1.56(s、3H)。MS1(ESI、m/z):395.01[M+H](C1314BrFS);tR=0.73min。
【0262】
R.ii. (R)−4−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−N−[(RS)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)オキシ]−ブタンアミド:
中間体R.i(0.52g、0.56mmol)をDMF(12mL)中に溶解したものに、HOBT(0.411g、3.04mmol)、TEA(0.64mL、4.63mmol)、THP−ONH(0.387g、3.3mmol)及びEDC(0.583g、3.04mmol)を連続的に添加した。次いで、懸濁液をrtにて一晩撹拌した。水(50mL)及びEA(50mL)を添加した。有機層を水(50mL)、NaHSO水溶液(5%w/w、30mL)、飽和NaHCO(50mL)及び塩水(20mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固し、表題化合物を黄色の粘性物(0.43g、収率66%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ(異性体の混合物):11.41(br.s、1H);8.46(s、1H);8.18(d、J=7.1Hz、1H);7.59(d、J=10.2Hz、1H);4.96(br.s、0.5H);4.91(br.s、0.5H);4.48−4.63(m、1H);4.31−4.45(m、1H);3.97−4.16(m、1H);3.40−3.57(m、1H);3.07(s、1.5H);3.05(s、1.5H);2.75−2.91(m、1H);2.34−2.58(重複m、1H);1.63−1.77(m、3H);1.53(s、1.5H);1.38−1.62(重複m、3H);1.51(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):491.9[M+H](C1823BrFS);tR=0.81min。
【0263】
R.iii. (R)−4−(5−エチニル−6−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−N−[(RS)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)オキシ]−ブタンアミド:
7mLフラスコ中に、中間体R.ii(0.42g;0.85mmol)、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0.037g;0.07mmol)、フッ化セシウム(0.258g;1.71mmol)、脱気ジオキサン(0.77mL)及びエチニルトリ−n−ブチルスズ(0.52mL;1.71mmol)を順次に導入した。溶液を80℃にて2.5h撹拌した。混合物を濃縮乾固し、CC(Hept−EA勾配)で精製して、表題化合物を黄色がかったフォーム(0.106g、収率28%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ(異性体の混合物):11.37−11.45(m、1H);8.50(br.s、1H);8.05(d、J=7.1Hz、1H);7.40−7.49(m、1H);4.90−4.97(m、1H);4.48−4.62(m、1H);4.31−4.45(重複m、1H);4.33(s、1H);3.98−4.15(m、1H);3.47−3.57(m、1H);3.07(s、1.5H);3.05(s、1.5H);2.73−2.92(m、1H);2.34−2.54(重複m、1H);1.62−1.74(m、3H);1.46−1.60(重複m、3H);1.54(s、1.5H);1.52(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):438.0[M+H](C2024FS);tR=0.79min。
【0264】
製造S: 3−(ヨードエチニル)チエタン−3−オール:
S.i. 3−((トリメチルシリル)エチニル)チエタン−3−オール:
−78℃に冷却した、TMS−アセチレン(2.1mL;14.8mmol)をTHF(33mL)中に溶解したものに、BuLi(1.97M;8.5mL;16.7mmol)を、ITを−68℃未満に保ちながら、20minに渡って滴下した。反応混合物を同じ温度で5min攪拌し、次いで、−20℃まで温まるようにし、再び−76℃に冷却した。次いで、3−チエタノン(1.02g;11.3mmol、市販)をTHF(4.2mL)中に溶解したものを、10minに渡って滴下し(−69℃未満のIT)、反応混合物を80min撹拌した後、rtまで温めた。反応混合物を塩水(30mL)の添加によりクエンチし、EA(2x40mL)で2回抽出した。有機層を合わせたものをMgS
上で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、茶色の固体(1.91g、収率91%)を得た。H NMR(CDCl)δ:3.50(s、4H);2.67(br.s、1H);0.19(s、9H)。
【0265】
S.ii. 3−エチニルチエタン−3−オール:
中間体S.i(1.91g、10.3mmol)を出発物質として、製造E、工程E.iiiと同様に進めて、表題のアルキンを黄色がかったオイル(1.07g;収率91%)として得た。H NMR(CDCl)δ:3.44−3.58(m、4H);2.71(br.s、1H);2.64(s、1H)。
【0266】
S.iii. 3−(ヨードエチニル)チエタン−3−オール:
中間体S.ii(1.07g;9.38mmol)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題化合物を茶色の固体(1.83g;収率81%)として得た。H NMR(CDCl)δ:3.43−3.57(m、4H);2.71(br.s、1H)。
【0267】
製造T: (1−(4−エチニルフェニル)シクロプロピル)メタノール:
(1−(4−ヨードフェニル)シクロプロピル)メタノール(0.660g;2.4mmol;市販)及びTMS−アセチレン(0.51mL;1.5eq.)を出発物質として、製造E、工程E.ii及びE.iii(Sonogashiraカップリング:収率96%;シリル開裂:収率39%)と同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、黄色がかった針状物(0.167g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ : 7.37(d、J=8.2Hz、2H)、7.29(d、J=8.2Hz、2H)、4.68(t、J=5.7Hz、1H)、4.08(s、1H)、3.53(d、J=5.6Hz、2H)、0.81−0.92(m、2H)、0.67−0.79(m、2H)。
【0268】
製造U: ((1S,2S)−2−(ブロモエチニル)シクロプロピル)メチル アセテート及び((1R,2R)−2−(ブロモエチニル)シクロプロピル)メチル アセテート:
製造Nのラセミ体生成物を(1.75g)を、半分取キラルHPLC法B(Hept−EtOH 9−1;流速:20mL/min、223nMでのUV検出)により分離した;それぞれの保持時間(流速:0.8mL/min)は、5.9及び8.7minであった。表題のエナンチオマーを透明なオイル(それぞれ0.64g)として得た。
【0269】
最初に溶出するエナンチオマー、(1S,2S)−配置:H NMR(CDCl)δ:3.97(dd、J=6.5、11.7Hz、1H);3.84(dd、J=7.5、11.7Hz、1H);2.06(s、3H);1.50(m、1H);1.25(m、1H);0.97(m、1H);0.76(m、1H)。[α]=+96°(c=1.03;MeOH)。
【0270】
2番目に溶出するエナンチオマー、(1R,2R)−配置:H NMR(CDCl)δ:3.97(dd、J=6.5、11.7Hz、1H);3.84(dd、J=7.5、11.7Hz、1H);2.06(s、3H);1.50(m、1H);1.25(m、1H);0.97(m、1H);0.76(m、1H)。[α]=−94°(c=1.01;MeOH)。
【0271】
これらの化合物の各絶対配置は、TsudaらによるChem.Pharm.Bull.(2003)、51、448−451に記載されるように、2番目に溶出するエナンチオマーを対応する(S)及び(R)α−メトキシ−α−トリフルオロメチルフェニルアセチルエステルへと変換し、続いてそれらをNMRスペクトル分析することにより求めた。
【0272】
製造V: tert−ブチル(4−ヨード−2−メチルブタ−3−イン−2−イル)カーバメート:
tert−ブチル(2−メチルブタ−3−イン−2−イル)カーバメート(1.02g;5.6mmol;市販)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題化合物を黄色の固体(1.49g;収率86%)として得た。H NMR(CDCl)δ:4.64(s、1H);1.55(s、6H);1.46(s、9H)。
【0273】
製造W: ((1R,2R)−2−(4−ヨードフェニル)シクロプロピル)メタノール及び((1S,2S)−2−(4−ヨードフェニル)シクロプロピル)メタノール:
Rac−(トランス−2−(4−ヨードフェニル)シクロプロピル)メタノール(0.956g;WO2005/103032に記載されるように製造した。)を、半分取キラルHPLC法F(Hept−EtOH 3−1;流速:16mL/min、210nMでのUV検出)により分離した;それぞれの保持時間(流速:0.8mL/min)は、5.7及び7.1minであった。表題のエナンチオマーを白色の粉末(それぞれ0.45g)として得た。
【0274】
最初に溶出するエナンチオマー、(1R,2R)−配置:H NMR(CDCl)δ:7.54(d、J=8.0Hz、2H);6.86(d、J=8.0Hz、2H);4.56(br.s、1H);3.43(m、1H);3.32(m、1H);1.73(m、1H);1.23(m、1H);0.75−0.90(m、2H)。[α]=−61°(c=1.04、MeOH)。
【0275】
2番目に溶出するエナンチオマー、(1S,2S)−配置:H NMR(CDCl)δ:7.54(d、J=8.0Hz、2H);6.86(d、J=8.0Hz、2H);4.56(br.s、1H);3.43(m、1H);3.32(m、1H);1.73(m、1H);1.23(m、1H);0.75−0.90(m、2H)。[α]=+62°(c=1.04、MeOH)。
【0276】
これらの化合物の各絶対配置は、TsudaらによるChem.Pharm.Bull.(2003)、51、448−451に記載されるように、2番目に溶出するエナンチオマーを対応する(S)及び(R)α−メトキシ−α−トリフルオロメチルフェニルアセチルエステルへと変換し、続いてそれらをNMRスペクトル分析することにより求めた。
【0277】
製造X: (3−(4−ヨードフェニル)オキセタン−3−イル)メタノール:
(3−(4−ブロモフェニル)オキセタン−3−イル)メタノール(0.24g;0.98mmol;市販)を出発物質として、製造E、工程E.iと同様に進めて、表題のヨージドを、CC(Hept−EA)による精製の後に、生成色の固体(0.27g、収率94%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:7.69(d、J=7.1Hz、2H);6.96(d、J=7.1Hz、2H);5.10(t、J=5.6Hz、1H);4.60.4.73(m、4H);3.69(d、J=5.3Hz、2H)。
【0278】
製造Y: N−(2−フルオロ−4−ヨードフェニル)−2−ヒドロキシアセタミド:2−((4−ブロモ−2−フルオロフェニル)アミノ)−2−オキソエチル アセテート(1.0g;3.45mmol;市販)を出発物質として、製造E、工程E.iと同様に進めて、表題のヨージドを対応するアセテートとの混合物の状態で得た。混合物をMeOH(20mL)中に溶解し、KCO(2.5g;17.2mmol)を添加した。反応混合物をrtにて10min撹拌した。EA(100mL)及び水(60mL)を添加した。水相をEA(100mL)で抽出した。有機相を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過した。ろ液を濃縮乾固し、表題化合物を茶色の固体(0.8g
;収率79%)として得た。H NMR(300MHz、d−DMSO)δ:7.66−7.78(m、2H);7.51−7.57(m、1H);5.85(t、J=5.9Hz、1H);4.02(d、J=5.9Hz、2H)。
【0279】
製造Z: (RS)−1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−4−ヨード−2−メチルブタ−3−イン−2−オール:
(RS)−2−メチルブタ−3−イン−1,2−ジオール(1.031g;10.3mmol;Tetrahedron Lett.(2009)、50(26)、3534−3537中のKnight及びQingによる報告の通りに製造。)及びTBDPS−Cl(3.95mL;15.4mmol)を出発物質として、順次、製造P、工程P.i.(触媒量のDMAPを添加;収率90%)及び製造G(収率100%)と同様に進めて、表題化合物をCC(DCM)による精製の後に、無色のオイル(0.77g)として得た。H NMR(300 MHz、d−DMSO)δ:7.62−7.71(m、4H);7.36−7.50(m、6H);5.52(s、1H);3.56(d、J=8.6Hz、1H);3.43(d、J=8.6Hz、1H);1.39(s、3H);1.02(s、9H)。
【0280】
製造AA: Tert−ブチル(3−(ヨードエチニル)オキセタン−3−イル)カーバメート:
AA.i. Tert−ブチル(3−((トリメチルシリル)エチニル)オキセタン−3−イル)カーバメート:
3−((トリメチルシリル)エチニル)オキセタン−3−アミン 塩酸塩(0.123g;0.6mmol;市販)をDCM(3mL)中に溶解したものに、TEA(0.18mL;1.29mmol)及びBocO(0.272g;1.25mmol)を添加した。反応混合物をrtにて6h撹拌した。再びBocO(0.272g;1.25mmol)を添加し、反応を一晩撹拌した。反応混合物をDCM(5mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(5mL)を添加した。相を分離し、水層をDCM(2x5mL)で2回抽出した。有機層を合わせたものを塩水(5mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、ろ液を濃縮乾固して、表題化合物を、若干量のBocOが混入した白色の粘性物(0.312g)として得た。H NMR(CDCl)δ:4.72−4.81(m、4H);3.05(br.s、1H);1.47(s、9H);0.18(s、9H)。
【0281】
AA.ii. Tert−ブチル(3−エチニルオキセタン−3−イル)カーバメート:
中間体AA.i(0.211g;0.783mmol)をMeOH(1.6mL)中に溶解したものに、KCO(0.162g;1.17mmol)を添加した。混合物をrtにて30min撹拌した。水(5mL)を添加した。混合物をDCM(2x10mL)で2回抽出し、有機層をMgSO上で乾燥し、ろ過し、ろ液を濃縮乾固した。粗製物をCC(PE−EA)で精製して、表題化合物を白色の固体(0.173g)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:5.02(br.s、1H);4.84(d、J=6.2Hz、2H);4.73(d、J=6.2Hz、2H);2.57(s、1H);1.47(s、9H)。
【0282】
AA.iii. Tert−ブチル(3−(ヨードエチニル)オキセタン−3−イル)カーバメート:
中間体AA.ii(粗製物;0.154g;0.783mmol)を出発物質として、製造P、工程P.iiと同様に進めて、表題化合物を黄色のオイル(0.234g;収率92%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:5.02(br.s、1H);4.81−4.85(m、2H);4.70−4.75(m、2H);1.4
7(s、9H)。
【0283】
製造AB: 2−オキソ−2−((4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)エチル アセテート:
AB.i. 2−((4−ヨードフェニル)アミノ)−2−オキソエチル アセテート:
4−ヨードアニリン(2.15g;9.82mmol;市販)をDCM(25mL)中に溶解したものに、アセトキシアセチルクロリド(1.16mL;10.8mmol)を15minに渡って滴下した。混合物をrtにて1.5h撹拌した。水(30mL)を添加した。有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固し、表題化合物を明紫色の固体(3.12g、収率100%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:10.18(s、1H);7.66(d、J=8.8Hz、2H);7.42(d、J=8.8Hz、2H);4.64(s、2H);2.12(s、3H)。MS1(ESI、m/z):318.8[M+H](C1010NOI);tR=0.76min。
【0284】
AB.ii. 2−オキソ−2−((4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)エチル アセテート:
中間体AB.i(1.0g;3.15mmol)を出発物質として、製造Dと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、茶色のオイル(0.43g;収率43%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:10.20(s、1H);7.57−7.64(m、4H);4.63−4.68(m、2H);2.13(s、3H);1.29(s、12H)。MS1(ESI、m/z):320.0[M+H](C1622NOB);tR=0.82min。
【0285】
製造AC: 2−(3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エタン−1−オール:
AC.i. エチル 2−(3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)アセテート:
エチル 2−(4−ブロモ−3−フルオロフェノキシ)アセテート(1.0g;3.61mmol;市販)を出発物質として、製造Dと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、黄色のオイル(0.816g、収率70%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:7.53−7.57(m、1H);6.75−6.81(m、2H);4.86(s、2H);4.17(q、J=7.1Hz、2H);1.28(s、12H);1.21(t、J=7.1Hz、3H)。MS1(ESI、m/z):324.9[M+H](C1622NOBF);tR=0.93min。
【0286】
AC.ii. 2−(3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エタン−1−オール:
NaBH(0.14g;3.76mmol)を、中間体AC.i(0.81g;2.5mmol)の氷冷エタノール(4.5mL)溶液に少しずつ添加した。混合物を2h撹拌した。アセトン(0.37mL)、EA(5mL)及び水(10mL)をrtにて順次に添加した。減圧下で溶媒を留去した。EA(20mL)を得られた残渣に加えた。有機相を水(10mL)及び塩水(10mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、次いで、濃縮乾固した。残渣をCC(DCM−MeOH勾配)で精製して、表題化合物を無色のオイル(0.48g;収率68%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:7.52−7.57(m、1H);6.79(dd、J=2.3、8.4Hz、1H);6.74(dd、J=2.2、11.5Hz、1H);4.90(t、J=5.5Hz、1H);4.00−4.05(m、2H);3.68−3.73(m、
2H);1.28(s、12H)。
【0287】
製造AD: ((1−(ブロモエチニル)シクロプロピル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン:
(ジブロモメチル)トリフェニルホスホニウムブロミド(8.527g;16.6mmol、Fuerstら、J.Org.Chem.(2013)、78(17)、8748−8758に記載されるように製造した。)及びTHF(40mL)の混合物に、tBuOKの溶液(1M THF溶液;16.6mL;16.6mmol)を添加した。溶液をrtにて3min撹拌し、次いで、0℃に冷却した。1−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルバルデヒド(2.2g;6.62mmol;WO2010/135536に記載されるように製造した。)をTHF(23mL)中に溶解したものを滴下した。反応を0℃にて40min撹拌した。反応混合物を−78℃に冷却し、tBuOK(1M THF溶液;29.1mL;29.1mmol)を素早く添加し、−78℃にて30min撹拌した。反応混合物を塩水(150mL)でクエンチした。水層をEtO(3x150mL)で抽出した。有機相を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept/EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(2.052g、収率75%)として得た。
NMR(500MHz、d−DMSO)δ:7.59−7.70(m、4H);7.37−7.53(m、6H);3.56(s、2H);1.01(s、9H);0.82−0.89(m、2H);0.71−0.76(m、2H)。
【0288】
製造AE: ((3−(ブロモエチニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン:
AE.i. ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1,3−ジイルジメタノール:
ジメチル ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1,3−ジカルボキシレート(1.74g;9.45mmol;市販)をTHF(12mL)中に溶解した0℃に冷却した溶液に、ITを15℃未満に保ちながら、LiAlH(THF中2.4M;5.29mL;12.7mmol)を45minに渡って滴下した。懸濁液をrtにて3h撹拌した。粗製混合物を、0℃に冷却し、順次、水(0.48mL)、15%NaOH溶液(0.48mL)及び水(1.44mL)により注意深くクエンチした。混合物をrtにて35min撹拌した。次いで、THF(17mL)及びMgSOを添加し、混合物をrtにて10min撹拌した後、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(1.2g;収率99%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:4.40(t、J=5.5Hz、2H);3.35(d、J=5.6Hz、4H);1.46(s、6H)。
【0289】
AE.ii. (3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メタノール:
NaH(鉱物油中60%;0.23g;5.67mmol)をTHF(4.5mL)中に懸濁したものに、ITを27℃未満に保ちながら、rtにて、中間体AE.i(0.66g;5.16mmol)をTHF(3.3mL)中に溶解したものをゆっくりと添加した。1h撹拌した後、TBDPS−Cl(1.36mL;5.16mmol)をTHF(2.8mL)中に溶解したものを15minに渡って滴下した。溶液を4h撹拌し、次いで、EtO(20mL)で希釈した。有機相を塩水(2x20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(0.49g;収率26%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:7.56−7.64(m、4H);7.39−7.50(m、6H);4.43(t、J=5.6Hz、1H);3.64(s、2H);3.36(d、J=5.5Hz、2H);1.49(s、6H);1.01(s、9H)。
【0290】
AE.iii. 3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルバルデヒド:
中間体AE.ii(1.09g;2.98mmol)をDCM(6.9mL)中に溶解したものに、−10℃に冷却したDIPEA(1.59mL;9.31mmol)を15minに渡って添加した。次いで、Pyr.SO錯体(45%;1.44g;4.07mmol)をDMSO(4.03mL)中に溶解したものを、10minに渡って滴下した。反応混合物を0℃にて1.5h、そしてrtにて1h撹拌した。反応混合物を水(35mL)とDCM(20mL)の間で分画した。2層を分離し、水層をDCM(15mL)で抽出した。有機層を合わせたものをNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をトルエン(2x10mL)で共蒸発させ、次いで、CC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(0.94g、収率87%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:9.53(s、1H);7.57−7.62(m、4H);7.41−7.49(m、6H);3.68(s、2H);1.86(s、6H);1.01(s、9H)。
【0291】
AE.iv. Tert−ブチル((3−(2,2−ジブロモビニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メトキシ)ジフェニルシラン:
中間体AE.iii(0.94g;2.58mmol)を出発物質として、製造N、工程N.iと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、黄色のオイル(1.2g;収率89%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:7.57−7.61(m、4H);7.41−7.49(m、6H);6.74(s、1H);3.64(s、2H);1.90(s、6H);1.01(s、9H)。
【0292】
AE.v. ((3−(ブロモエチニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン:
中間体AE.iv(0.45g;0.86mmol)を−78℃に冷却したTHF(2mL)中に溶解したものを、tBuOKの溶液(1M;3.8mL;3.8mmol)で処理した。反応混合物を−78℃にて30min撹拌し、次いで、塩水(8mL)で希釈し、rtに到達させた。EtO(15mL)を添加した。水相をEtO(15mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(10mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固して、表題化合物を黄色のオイル(0.37g、収率97%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:7.55−7.60(m、4H);7.41−7.49(m、6H);3.60(s、2H);1.91(s、6H);1.00(s、9H)。
【0293】
製造AF: (S)−2−(4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン:
3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノール(0.5g;2.1mmol;市販)、(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル 4−メチルベンゼンスルホネート(0.6g;2.1mmol;市販)及びKCO(0.58g;4.2mmol)をDMF(4mL)中に懸濁したものを、100℃にて一晩撹拌した。混合物をrtに冷却し、水(40mL)で希釈した。混合物をEA(3x20mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(15mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を黄色のオイルとして得たが、これは自然に結晶化した(0.38g;収率51%)。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:7.52−7.58(m、1H);6.75−6.83(m、2H);4.37−4.44(m、1H);4.06−4.11(m、2H);3.99−4.04
(m、1H);3.74(dd、J=6.4、8.4Hz、1H);1.35(s、3H);1.31(s、3H);1.28(s、12H)。MS1(ESI、m/z):353.1[M+H](C1826BF);tR=0.95min。
【0294】
製造AG: (4−(((1S,2S)−2−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)シクロプロピル)エチニル)フェニル)ボロン酸:
AG.i. (1S,2S)−2−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)シクロプロパン−1−カルバルデヒド:
ジエチル トランス−1,2−シクロプロパン−1,2−ジカルボキシレート(24.96g;130mmol;市販)を出発物質として、順次、製造AE、工程AE.i〜AE.iii(還元:収率100%;シリル保護:収率67%;及びSwern酸化:収率76%)と同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、無色のオイルとして得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:9.07(s、0.5H)、9.06(s、0.5H);7.65−7.69(m、4H);7.40−7.49(m、6H);3.76−3.81(m、1H);3.64−3.69(m、1H);1.83−1.89(m、1H);1.73−1.80(m、1H);1.25−1.30(m、1H);1.10−1.15(m、1H);1.06−1.08(m、9H)。
【0295】
AG.ii. Tert−ブチル(((1S,2S)−2−エチニルシクロプロピル)メトキシ)ジフェニルシラン:
中間体AG.i(1.890g;5.58mmol)及びKCO(1.543g;11.2mmol)をMeOH(50mL)中に懸濁したものを、ジメチル 1−ジアゾ−2−オキソプロピルホスホネート(1.180g;6.14mmol;市販)で滴下処理した。反応混合物をrtにて24h撹拌した後、濃縮乾固した。残渣をDCM(50mL)中に溶解し、水(40mL)及び塩水で洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、ろ過し、ろ液を濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(1.65g;収率88%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:7.65−7.70(m、4H);7.39−7.47(m、6H);3.65−3.73(m、1H);3.58−3.64(m、1H);1.79−1.85(m、1H);1.39−1.47(m、1H);1.20−1.27(m、1H);1.04−1.10(m、9H);0.84−0.89(m、1H);0.78−0.84(m、1H)。
【0296】
AG.iii. (4−(((1S,2S)−2−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)シクロプロピル)エチニル)フェニル)ボロン酸:
4−ヨードフェニルボロン酸(1.214g;4.9mmol;市販)及びPd(PPh(0.085g;0.0735mmol)をピロリジン(10.1mL;123mmol)中に混合したものを、脱気した。混合物を0℃に冷却し、中間体AG.ii(1.64g;4.9mmol)で処理した。反応液をrtにて一晩撹拌し、濃縮乾固した。残渣を水(80mL)及びEA(100mL)で希釈した。水相を1N HClでpH=3に酸性化し、EA(100mL)で抽出した。有機層を水(80mL)及び塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、ろ液を濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を黄色のフォーム(1.1g;収率49%)として得た。
NMR(500MHz、CDCl)δ:8.11−8.18(m、2H);7.68−7.74(m、4H);7.49−7.55(m、2H);7.39−7.49(m、6H);3.63−3.82(m、2H);1.53−1.60(m、1H);1.44−1.52(m、1H);1.09(s、9H);0.91−1.04(m、2H)。
【0297】
製造AH: tert−ブチル((3R,6S)−6−(ブロモエチニル)テトラヒド
ロ−2H−ピラン−3−イル)カーバメート:
tert−ブチル((3R,6S)−6−ホルミルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)カーバメート(3.1g;13.6mmol、Surivetら、J.Med.Chem.(2013)、56、7396−7415に記載されるように製造した。)を出発物質として、順次、製造N、工程N.i(収率68%)及び製造AE、工程AE.v(収率97%)と同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、白色の固体(2.7g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:6.84(d、J=7.6Hz、1H);4.13(dd、J=2.7、10.1Hz、1H);3.76(dd、J=3.0、10.5Hz、1H);3.59−3.63(m、1H);3.00−3.05(m、1H);1.87−1.93(m、1H);1.80−1.86(m、1H);1.75−1.79(m、1H);1.52−1.61(m、1H);1.38(s、9H)。
【0298】
製造AI: ジ−tert−ブチル((1−(4−エチニルフェニル)シクロプロピル)メチル)ホスフェート:
製造Tの化合物(0.051g;0.3mmol)をTHF(1.8mL)中に溶解したものに、0℃にて、テトラゾール(MeCN中0.45M;0.12mL;1.38mmol)及びジ−tert−ブチルジイソプロピルホスホラミダイト(0.36mL;1.14mmol;市販)を添加した。反応混合物を0℃にて一晩撹拌した。テトラゾール(MeCN中0.45M;0.04mL;0.46mmol)及びジ−tert−ブチルジイソプロピルホスホラミダイト(0.12mL;0.38mmol)を添加し、撹拌をrtにて一晩継続した。テトラゾール(MeCN中0.45M;0.08mL;0.92mmol)及びジ−tert−ブチルジイソプロピルホスホラミダイト(0.24mL;0.76mmol)を0℃にて添加し、混合物を40℃にて2日間撹拌した。次いで、テトラゾール(MeCN中0.45M;0.04mL;0.46mmol)及びジ−tert−ブチルジイソプロピルホスホラミダイト(0.12mL;0.38mmol)を0℃にて添加し、反応混合物を40℃にて週末に渡って撹拌した。混合物を0℃に冷却し、H(35%;3.2mL)を、30minに渡ってゆっくりと添加した。反応を0℃にて30min撹拌した。水(5mL)を添加した。水層をEA(2x15mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(10mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、ろ液を濃縮乾固した。残渣のCC(Hept−EA)による精製の後に、表題化合物を白色の固体(0.067g;収率62%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:7.39−7.43(m、2H);7.29−7.32(m、2H);4.02(d、J=5.5Hz、2H);3.04(s、1H);1.40(s、18H);0.98−1.01(m、2H);0.91−0.94(m、2H)。
【0299】
製造AJ: (1−(4−エチニルフェニル)シクロプロピル)メチル ジメチルグリシネート:
製造Tの化合物(0.20g;1.18mmol)をDCM(13mL)中に溶解したものに、N,N−ジメチルグリシン(0.13g;1.18mmol)、EDC(0.31g;1.6mmol)及びDMAP(0.19g;1.53mmol)を添加した。反応をrtにて27h撹拌した。NaHCOの水溶液(5%;5mL)を反応混合物に加えた。水層をDCM(2x20mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(DCM−MeOH)で精製して、表題化合物を黄色のオイル(0.23g;収率76%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:7.37−7.41(m、2H);7.26−7.30(m、2H);4.21(s、2H);4.13(s、1H);3.10(s、2H);2.17(s、6H);0.97−1.01(m、2H);0.90−0.94(m、2H)。MS(ESI、m/z):258.07[M+H](C1619NO);tR=0.63min。
【0300】
製造AK: (3aR,5S,6aS)−5−(ブロモエチニル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−4H−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール:
(3aR,5S,6aS)−5−(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−4H−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール(2.06g;6.32mmol;WO2013/170030に記載されるように製造した。)を出発物質として、製造AE、工程AE.vと同様に進めて、表題化合物を黄色のオイル(1.37g、収率88%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:4.60−4.63(m、2H);2.85−2.93(m、1H);2.12−2.17(m、2H);1.51−1.60(重複m、2H);1.41(s、3H);1.26(s、3H)。
【0301】
製造AL: tert−ブチル(1−(ヨードエチニル)シクロプロピル)カーバメート:
tert−ブチル 1−エチニルシクロプロピルカーバメート(0.855g;4.88mmol;市販)を出発物質として、製造G(収率91%)と同様に進めて、表題化合物を黄色の固体(1.36g)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:4.85−5.16(br.s、1H);1.49(s、9H);1.18−1.24(m、2H);1.05−1.11(m、2H)。
【0302】
製造AM: (1S,3R)−3−(ヒドロキシメチル)−1−(3−ヨードプロパ−2−イン−1−イル)シクロブタン−1−オール:
AM.i. (1S,3R)−3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1−(3−(トリメチルシリル)プロパ−2−イン−1−イル)シクロブタン−1−オール:
3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)シクロブタン−1−オン(2g;3.54mmol;WO2006/063281に記載されるように製造した。)を乾燥THF(5.9mL)中に溶解したものに、rtにて、窒素雰囲気下、トリメチル(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)プロパ−1−イン−1−イル)シラン(1.27g;5.32mmol;市販)を乾燥THF(5.9mL)中に溶解したものを、次いで、ZnEt(トルエン中15%;0.73mL;1.06mmol)を添加した。反応をrtにて4h撹拌した。水(10mL)、次いで、HCl水溶液(6M;0.3mL)を注意深く添加し、反応混合物を15min撹拌した。混合物をEA(3x15mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(15mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残渣をCC(Hept.−EA)で精製して、くすんだ(dirty)所望の生成物を無色のオイル(2g;定量的収率)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:7.59−7.63(m、4H);7.41−7.49(m、6H);5.09(s、1H);3.62(d、J=6.8Hz、2H);2.31(s、2H);1.88−1.99(m、3H);1.22−1.31(m、2H);1.00(s、9H);0.07(s、9H)。MS1(ESI、m/z):451.0[M+H](C2738Si=1.14min。
【0303】
AM.ii. (1S,3R)−3−(ヒドロキシメチル)−1−(3−ヨードプロパ−2−イン−1−イル)シクロブタン−1−オール:
中間体AM.i(粗製物;2g;1.77mmol)を出発物質として、製造E、工程E.iii(収率72%)及び製造G(収率48%)と同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、黄色のオイル(0.4g)として得たが、これは結晶化した。H NMR(500MHz、CDCl)δ:3.69(d、J=5.5Hz、2H);2.71(s、2H);2.29−2.35(m、2H);2.15(m、1H);1.89−1.95(m、2H)。MS1(ESI、m/z):266.95[
M+H](C11I);tR=0.52min。
【0304】
製造AN: (((1S,2S)−2−(ブロモエチニル)−2−メチルシクロプロピル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン:
AN.i. ((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)−1−メチルシクロプロピル)メチル アセテート:
((1R,2R)−2−ホルミル−1−メチルシクロプロピル)メチル アセテート(0.925g;5.92mmol、WO2012/154204に記載されるように製造した。)をMeOH(10mL)中に溶解したものに、0℃にて、NaBH(0.297g;7.7mmol)を少しずつ添加した。反応液を0℃にて80min、次いで、rtにて30min撹拌した。水(10mL)及びDCM(40mL)を添加し、相を分離した。水層をDCM−MeOH 9−1(2x15mL)で抽出し、有機層を合わせたものをNaSO上で乾燥し、ろ過し、ろ液を濃縮乾固し、表題化合物を無色のオイル(0.968g;定量的収率)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:3.89(d、J=11.3Hz、1H);3.82(d、J=11.3Hz、1H);3.74−3.80(m、1H);3.49−3.56(m、1H);2.08(s、3H);1.19(s、3H);1.09−1.15(m、1H);0.70−0.76(m、1H);0.27−0.31(m、1H)。
【0305】
AN.ii. ((1R,2R)−2−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1−メチルシクロプロピル)メチル アセテート:
中間体AN.i(0.94g;5.92mmol)及びTBDPSCl(1.6mL;6.03mmol)を出発物質として、製造P、工程P.iと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、無色のオイル(2.29g;収率97%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:7.66−7.70(m、4H);7.35−7.45(m、6H);3.84(s、2H);3.82−3.88(重複m、1H);3.46−3.55(m、1H);2.07(s、3H);1.14(s、3H);1.05(s、9H)、1.03−1.11(重複m、1H);0.59−0.65(m、1H);0.14−0.19(m、1H)。MS1(ESI、m/z):397.01[M+H](C2432Si);tR=1.13min。
【0306】
AN.iii. ((1R,2R)−2−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1−メチルシクロプロピル)メタノール:
中間体AN.ii(2.29g;5.77mmol)をMeOH(50mL)中に溶解したものに、KCO(1.59g;11.5mmol)を添加した。懸濁液をrtにて4h撹拌した。反応混合物をろ過し、固形物をDCMで洗浄した。ろ液を減圧下で蒸発させた。残渣を水(30mL)とDCM(40mL)の間で分画した。水層をDCM−MeOH 9−1(40mL)及びEA−MeOH 9−1(40mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(1.59g;収率78%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:7.66−7.72(m、4H);7.36−7.45(m、6H);3.86(dd、J=5.8、11.1Hz、1H);3.49(dd、J=8.7、11.1Hz、1H);3.38(d、J=11.0Hz、1H);3.30(d、J=11.0Hz、1H);1.16(s、3H);1.05(s、9H);0.95−1.02(m、1H);0.55(dd、J=4.8、9.0Hz、1H);0.12−0.16(m、1H)。
【0307】
AN.iv. (((1R,2R)−2−(ブロモエチニル)−2−メチルシクロプロピル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン:
中間体AN.iii(1.59g;4.5mmol)を出発物質として、製造AE、工程
AE.iii(収率92%)、製造N、工程N.i(収率85%)及び製造AE、工程AE.v(収率98%)と同様に進めて、表題化合物を黄色のオイル(1.48g)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:7.65−7.72(m、4H);7.36−7.46(m、6H);3.79(dd、J=5.6、11.5Hz、1H);3.49(dd、J=8.4、11.5Hz、1H);1.43−1.51(m、1H);1.25(s、3H);1.05(s、9H);1.02(dd、J=4.7、9.1Hz、1H);0.37(dd、J=4.7、6.4Hz、1H)。
【0308】
製造AO: tert−ブチル((3−(ヨードエチニル)オキセタン−3−イル)メトキシ)ジフェニルシラン:
AO.i. 3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)オキセタン−3−カルバルデヒド:
オキセタン−3,3−ジイルジメタノール(5g;42.3mmol;市販)を出発物質として、順次、製造AE、工程AE.i(収率95%)及びAE.ii(収率90%)と同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、無色のオイル(12.87g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:9.82(s、1H);7.59−7.62(m、4H);7.44−7.50(m、6H);4.66(d、J=6.3Hz、2H);4.43(d、J=6.3Hz、2H);4.15(s、2H);0.98(s、9H)。
【0309】
AO.ii. Tert−ブチル((3−(ヨードエチニル)オキセタン−3−イル)メトキシ)ジフェニルシラン:
中間体AO.i(2g;5.64mmol)を出発物質として、順次、製造AG、工程AG.ii(収率87%)及び製造G(収率41%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、無色のオイル(0.94g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:7.64−7.72(m、4H);7.42−7.54(m、6H);4.58(d、J=5.8Hz、2H);4.48(d、J=5.8Hz、2H);3.90(s、2H);1.03(s、9H)。
【0310】
製造AP: ((1S,2S)−2−(ブロモエチニル)−1−メチルシクロプロピル)メチル アセテート:
AP.i. (R,E)−3−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2−メチルアリル アセテート:
(R,E)−3−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2−メチルプロパ−2−エン−1−オール(1.4g;8.1mmol;Smith IIIら、Tetrahedron(2009)、65(33)、6470−6488に報告された通りに製造。)をTHF(48mL)中に溶解したものに、TEA(2.8mL;20.1mmol)を添加した。次いで、AcCl(1.2mL;16.5mmol)を、0℃にて10minに渡って滴下した。反応混合物を0℃にて2h撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ(80mL)、EA(3x50mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO上で乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で除いた。粗生成物をCC(PE−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(1.64g;収率94%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:5.48−5.51(m、1H);4.79−4.84(m、1H);4.44−4.52(m、2H);4.07−4.11(m、1H);3.55(t、J=8.0Hz、1H);2.09(s、3H);1.75(d、J=1.3Hz、3H);1.43(s、3H);1.40(s、3H)。
【0311】
AP.ii. ((1S,2S)−2−((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−1−メチルシクロプロピル)メチル アセテート:
中間体AP.i(1.64g;7.65mmol)をトルエン(102mL)中に溶解し
た、−25℃に冷却し、機械的に撹拌した溶液に、ITを−20℃未満に保ちながら、ZnEt(トルエン中15%;34.5mL;38.3mmol)を20minに渡って滴下した。次いで、ITを−20℃未満に保ちながら、ジヨードメタン(6.5mL;79.9mmol)を10minに渡って滴下した。反応混合物を−20℃にて2h撹拌し、次いで、ゆっくりとrtまで温め、そして一晩撹拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(33mL)でクエンチし、EtO(4x30mL)で抽出した。有機層を合わせたものを飽和Na水溶液(30mL)、水(30mL)及び塩水(30mL)で洗浄し、次いで、MgSO上で乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧下で蒸発させた後、黄色のオイル(22.4g)を得た。粗生成物をCC(PE−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(1.4g;収率80%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:4.09(dd、J=5.9、7.9Hz、1H);3.89(d、J=11.3Hz、1H);3.77(d、J=11.3Hz、1H);3.70−3.76(重複m、1H);3.61−3.66(m、1H);2.07(s、3H);1.45(s、3H);1.36(s、3H);1.13(s、3H);0.85−0.95(m、2H);0.56(t、J=5.0Hz、1H)。
【0312】
AP.iii. ((1S,2S)−2−((R)−1,2−ジヒドロキシエチル)−1−メチルシクロプロピル)メチル アセテート:
中間体AP.ii(1.4g;6.1mmol)をAcOH(80%;14mL)中に混合したものを、rtにて23h撹拌した。混合物を飽和NaHCO水溶液(100mL;pH6−7)に加え、水層をDCM(3x60mL)で抽出した。有機層を合わせたものを水(10mL)及び塩水(20mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をシクロヘキサンと共蒸発させた。粗製物をCC(DCM−MeOH)で精製して、表題化合物を無色のオイル(1g:収率87%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:3.89(d、J=11.3Hz、1H);3.74(d、J=11.3Hz、1H);3.68(dd、J=3.4、11.2Hz、1H);3.57(dd、J=7.4、11.2Hz、1H);3.33−3.39(m、1H);2.07(s、3H);1.16(s、3H);0.89(td、J=5.7、9.0Hz、1H);0.80(dd、J=4.9、8.8Hz、1H);0.48(t、J=5.3Hz、1H)。
【0313】
AP.iv. ((1S,2S)−2−ホルミル−1−メチルシクロプロピル)メチル
アセテート:
中間体AP.iii(1g;5.3mmol)をTHF(16.5mL)、水(3.4mL)及び飽和NaHCO水溶液(1.6mL)中に溶解した、0℃に冷却した溶液に、NaIO(1.48g;6.9mmol)を添加した。反応混合物を0℃にて30min撹拌し、次いで、ろ過し、EtOで洗浄した。水層をEtO(3x40mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。表題化合物を無色のオイル(0.81g;収率98%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:9.47(d、J=4.7Hz、1H);4.00(d、J=11.4Hz、1H);3.85(d、J=11.4Hz、1H);2.09(s、3H);1.92−1.97(m、1H);1.39(t、J=5.3Hz、1H);1.32(s、3H);1.21(dd、J=5.0、8.3Hz、1H)。
【0314】
AP.v. ((1S,2S)−2−(ブロモエチニル)−1−メチルシクロプロピル)メチル アセテート:
中間体AP.iv(0.81g;5.19mmol)を出発物質として、順次、製造N、工程N.i(収率81%)及びN.ii(収率62%)と同様に進めて、表題化合物をCC(PE/TBME)による精製の後に、無色のオイル(0.6g)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:3.89(d、J=11.4Hz、1H);3
.80(d、J=11.4Hz、1H);2.07(s、3H);1.39(dd、J=5.5、8.9Hz、1H);1.27(s、3H);0.94(dd、J=4.8、8.9Hz、1H);0.65(t、J=5.1Hz、1H)。
【0315】
製造AQ: tert−ブチル(2−((3−(ヨードエチニル)シクロペンチル)アミノ)−2−オキソエチル)カーバメート:
AQ.i. メチル 3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセタミド)シクロペンタン−1−カルボキシレート:
メチル 3−アミノシクロペンタン カルボキシレート 塩酸塩(0.87g;4.58mmol;市販)をDMF(17mL)中に溶解したものに、HOBT(1.29g;9.26mmol)、TEA(2.2mL;15.8mmol);Boc−Gly−OH(0.845g;4.82mmol;市販)及びEDC(1.58g;8.14mmol)を連続的に添加した。反応混合物をDMF(6mL)で希釈し、懸濁液をrtにて3日間撹拌した。反応混合物を真空濃縮して、水(20mL)とEA(40mL)の間で分画した。有機層を水(20mL)、NaHSO水溶液(15%;20mL)、飽和NaHCO水溶液(20mL)、そして塩水(20mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過した。ろ液を濃縮乾固し、表題化合物を無色のオイル(1.41g;定量的収率)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:7.78(d、J=7.3Hz、1H);6.86(t、J=6.0Hz、1H);3.60(s、3H);3.47(d、J=6.1Hz、2H);2.76−2.85(m、1H);2.08−2.16(m、1H);1.77−1.87(m、3H);1.54−1.62(m、1H);1.41−1.48(m、1H);1.33−1.39(重複m、1H);1.37(s、9H)。MS1(ESI、m/z):301.05[M+H](C1424);tR=0.67min。
【0316】
AQ.ii. Tert−ブチル(2−((3−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル)アミノ)−2−オキソエチル)カーバメート:
中間体AQ.i(1.38g;4.58mmol)をTHF(9mL)中に溶解したものに、ITを5℃未満に保ちながら、DIBAH(トルエン中1M;19mL)を0℃にて1.5hに渡って添加した。反応混合物をrtにて一晩撹拌した。水(11mL)を10minに渡ってゆっくりと添加することにより、反応混合物をクェンチした。2h撹拌した後、混合物をセライトベッドを通してろ過し、ろ液を減圧下で蒸発させた。粗製物をCC(DCM−MeOH)で精製して、表題化合物を白色のフォーム(0.604g;収率48%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:7.68(d、J=7.4Hz、1H);6.82(t、J=5.9Hz、1H);4.50(t、J=5.2Hz、1H);3.91−4.06(m、1H);3.46(d、J=6.1Hz、2H);3.28−3.32(m、2H);1.90−2.02(m、2H);1.72−1.81(m、1H);1.56−1.64(m、1H);1.31−1.44(重複m、2H);1.37(s、9H);1.01−1.11(m、1H)。MS1(ESI、m/z):273.07[M+H](C1324);tR=0.56min。
【0317】
AQ.iii. Tert−ブチル(2−((3−ホルミルシクロペンチル)アミノ)−2−オキソエチル)カーバメート:
中間体AQ.ii(0.604g;2.22mmol)を出発物質として、製造AE、工程AE.iiiと同様に進めて、表題化合物をCC(DCM−MeOH)による精製の後に、黄色のオイル(0.483g;収率81%)として得た。MS1(ESI、m/z):271.09[M+H](C1322);tR=0.59min。
【0318】
AQ.iv. Tert−ブチル(2−((3−(ヨードエチニル)シクロペンチル)
アミノ)−2−オキソエチル)カーバメート:
中間体AQ.iii(0.483g;1.79mmol)を出発物質として、順次、製造AG、工程AG.ii(収率87%)及び製造G(収率90%)と同様に進めて、表題化合物をCC(DCM−MeOH)による精製の後に、黄色のフォーム(0.55g;シス−トランス 1−1混合物)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:6.13−6.20(m、0.5H);6.01−6.08(m、0.5H);5.08(br.s、1H);4.26−4.41(m、1H);3.75(d、J=5.3Hz、1H);3.72(d、J=5.9Hz、1H);2.88−3.00(m、1H);2.26−2.33(m、0.5H);2.16−2.24(m、0.5H);1.99−2.12(m、0.5H);1.90−1.98(m、0.5H);1.67−1.88(m、2H);1.54−1.66(重複m、1H);1.36−1.49(重複m、1H);1.47(s、4.5H);1.45(s、4.5H)。MS1(ESI、m/z):392.88[M+H](C1421I);tR=0.80min。
【0319】
製造AR: (S)−4−((1R,2R)−2−(ブロモエチニル)シクロプロピル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン:
(1R,2R)−2−((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)シクロプロパン−1−カルバルデヒド(1g;5.88mmol;Mohapatraら、Tetrahedron Lett.(2012)、53(49)、6718−6720に記載されるように製造した。)を出発物質として、製造N、工程N.i(収率79%)及び製造AE、工程AE.v(収率92%)と同様に進めて、表題化合物をCC(PE−TBME)による精製の後に、黄色のオイル(1.05g)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:4.08−4.13(m、1H);3.72−3.77(m、1H);3.63−3.68(m、1H);1.41(s、3H);1.20−1.35(重複m、2H);1.32(s、3H);0.83−1.00(m、2H)。
【0320】
製造AS: tert−ブチル(((1R,2R)−2−(ヨードエチニル)シクロプロピル)メチル)カーバメート:
tert−ブチル(((1R,2R)−2−ホルミルシクロプロピル)メチル)カーバメート(0.56g;2.81mmol;市販)を出発物質として、順次、製造AG、工程AG.ii(定量的収率)及び製造G(収率87%)と同様に進めて、表題化合物を黄色のオイル(0.746g)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:4.64(br.s、1H);3.08−3.17(m、1H);2.90−2.97(m、1H);1.44(s、9H);1.30−1.38(m、1H);1.24−1.30(m、1H);0.90−0.95(m、1H);0.68−0.74(m、1H)。
【0321】
製造AT: ((1−(ブロモエチニル)シクロブチル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン:
シクロブタン−1,1−ジイルジメタノール(3.03g;24.8mmol;市販)を出発物質として、順次、製造AE、工程AE.ii(収率98%)及びAE.iii(収率86%)、製造N、工程N.i(収率93%)及び製造AE、工程AE.v(定量的収率)と同様に進めて、表題化合物を無色のオイル(4.79g)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:7.70−7.74(m、4H);7.40−7.48(m、6H);3.67(s、2H);2.18−2.29(m、4H);2.00−2.08(m、1H);1.86−1.95(m、1H);1.11(s、9H)。
【0322】
製造AU: (((1R,2R)−2−(ブロモエチニル)−2−フルオロシクロプロピル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン:
AU.i. ((1R,2R)−2−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1−フルオロシクロプロピル)メタノール:
エチル(1R,2R)−2−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1−フルオロシクロプロパン−1−カルボキシレート(0.5g;1.25mmol;Sakagamiら、Bioorg.Med.Chem.(2008)、16(8)、4359−4366に記載されるように製造した。)をTHF(9mL)中に溶解した、−78℃に冷却した溶液に、LiBH(THF中2M;2.2mL;4.4mmol)を滴下した。反応混合物をrtに到達させ、rtにて24h撹拌した。MeOH(2mL)を注意深く添加し、反応混合物を20min撹拌し、濃縮乾固し、水(10mL)とDCM(15mL)の間で分画した。水層をDCM(2x10mL)で抽出した。有機層を合わせたものをNaSO上で乾燥し、ろ過した。ろ液を濃縮乾固した後、表題化合物を無色のオイル(0.429g;収率96%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:7.66−7.72(m、4H);7.36−7.45(m、6H);3.89(ddd、J=1.6、6.0、11.0Hz、1H);3.80−3.83(m、1H);3.70−3.78(m、2H);1.74(t、J=6.4Hz、1H);1.24−1.33(m、1H);1.05(s、9H);0.79−0.88(m、2H)。MS1(ESI、m/z):358.95[M+H](C2127FSi);tR=1.01min。
【0323】
AU.ii. (((1R,2R)−2−(ブロモエチニル)−2−フルオロシクロプロピル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン:
中間体AU.i(2.04g;5.7mmol)を出発物質として、順次、製造AE、工程AE.iii(収率83%)、製造N、工程N.i(収率17%)及び製造AE、工程AE.v(収率99%)と同様に進めて、表題化合物を茶色のオイル(0.351g)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:7.66−7.70(m、4H);7.36−7.45(m、6H);3.84(ddd、J=1.6、5.8、11.3Hz、1H);3.71(ddd、J=1.1、8.0、11.3Hz、1H);1.56−1.64(m、1H);1.14−1.20(m、1H);1.06(s、9H);0.98−1.04(m、1H)。
【0324】
製造AV: 3−ヨード−N,N−ジメチルプロパ−2−イン−1−アミン:
N,N−ジメチルプロパ−2−イン−1−アミン(1g;12mmol;市販)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題化合物を黄色の固体(0.746g;収率56%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:3.45(s、2H);2.33(s、6H)。
【0325】
製造AW: tert−ブチル 4−(ヨードエチニル)ピペリジン−1−カルボキシレート:
tert−ブチル 4−エチニルピペリジン−1−カルボキシレート(0.952g;4.55mmol;市販)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題化合物を黄色の固体(1.51g;収率99%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:3.62−3.74(m、2H);3.14−3.23(m、2H);2.70−2.78(m、1H);1.72−1.80(m、2H);1.55−1.63(m、2H);1.45(s、9H)。MS1(ESI、m/z):335.85[M+H](C1218NOI);tR=0.93min。
【0326】
製造AX: ((1R,2R)−2−(ブロモエチニル)−1−フルオロシクロプロピル)メチル アセテート:
AX.i. ((1R,2R)−2−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1−フルオロシクロプロピル)メチル アセテート:
中間体AU.i(2.12g;5.91mmol)を出発物質として、製造AP、工程AP.iと同様に進めて、粗生成物を黄色のオイル(2.3g)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:7.66−7.71(m、4H);7.36−7.45(m、6H);4.27−4.35(m、2H);3.90(ddd、J=1.6、5.8、11.0Hz、1H);3.69(ddd、J=1.2、8.3、11.0Hz、1H);2.11(s、3H);1.31−1.40(m、1H);1.06(s、9H);0.80−0.94(m、2H)。MS1(ESI、m/z):400.98[M+H](C1218NO);tR=1.09min。
【0327】
AX.ii. ((1R,2R)−1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メチル アセテート:
中間体AX.i(2.16g;5.39mmol)をTHF(10mL)中に溶解したものに、TBAF(THF中1M;7mL)を添加した。反応混合物をrtにて1h撹拌した。反応混合物を真空濃縮して、CC(DCM−MeOH)で精製して、表題アルコールを黄色のオイル(0.726g;収率83%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:4.27−4.41(m、2H);3.94(m、1H);3.64(m、1H);2.13(s、3H);1.51(m、1H);1.41(m、1H);0.98−1.06(m、2H)。
【0328】
AX.iii. ((1R,2R)−2−(ブロモエチニル)−1−フルオロシクロプロピル)メチル アセテート:
中間体AX.ii(0.725g;4.46mmol)を出発物質として、順次、製造AE、工程AE.iii(収率100%)、製造N、工程N.i(収率52%)及び製造AE、工程AE.v(収率57%)と同様に進めて、表題化合物を無色のオイル(0.351g)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:6.21(dd、J=1.3、8.8Hz、1H);4.32−4.38(m、2H);2.14(s、3H);1.90−1.98(m、1H);1.22−1.35(m、2H)。
【0329】
製造AY: 2−ヒドロキシ−1−(4−(ヨードエチニル)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オン:
AY.i. 1−(4−エチニルピペリジン−1−イル)−2−ヒドロキシエタン−1−オン:
4−エチニルピペリジン 塩酸塩(0.720g;4.94mmol;市販)をMeCN(9.5mL)及びDMF(4.5mL)中に溶解したものに、TEA(3mL;21.5mmol)、EDC(1.17g;5.97mmol)、HOBT(0.935g、6.71mmol)及びグリコール酸(0.425g;5.54mmol)を添加した。反応混合物をrtにて20h撹拌した。溶媒を減圧下で除いた。残渣を水(15mL)及びEA(15mL)で希釈した。2相を分離し、水層をEA(3x15mL)で抽出した。有機層を合わせたものをNaHCO(30mL)及び塩水(30mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濃縮乾固した。残渣をCC(DCM−MeOH)で精製して、表題化合物を白色の固体(0.569g)として得た。H NMR(300 MHz、DMSO−d)δ:4.44(t、J=5.4Hz、1H);4.05(d、J=5.3Hz、2H);3.80(m、1H);3.47(m、1H);3.05−3.18(m、2H);2.95(d、J=2.4Hz、1H);2.65(m、1H);1.66−1.81(m、2H);1.31−1.53(m、2H)。
【0330】
AY.ii. 2−ヒドロキシ−1−(4−(ヨードエチニル)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オン:
中間体AY.i(0.255g;1.52mmol;市販)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題化合物を黄色の固体(0.400g;収率90%)として得た。MS
1(ESI、m/z):293.84[M+H](C12NOI);tR=0.63min。
【0331】
製造AZ: 3−(3−ヨードプロパ−2−イン−1−イル)オキセタン−3−オール:
ZnBr(1.08g、4.80mmol)及びMgチューニング(tuning)(5.85g)を入れたフラスコを、真空下、撹拌しながら、150℃にて2h加熱し、次いでrtに冷却した。EtO(90mL)及び数滴の1,2−ジブロモエタンを添加した。次いで、EtO(70mL)中の臭化プロパルギル(9mL;118.78mmol)を滴下した。混合物を同じ温度で1h攪拌した。別のフラスコに、3−オキセタノン(3.15g;43.71mmol)及びTHF(420mL)を導入した。目盛り付き付加漏斗にカニュレーションしたGrignard試薬溶液(127mL;65.56mmol)を滴下した。溶液を同じ温度で1h攪拌し、飽和NHCl水溶液及びHex(100mL)で希釈した。2層を分離し、水層をHex(100mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。このようにして得られた粗製中間体(4.33g;38.63mmol)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題化合物を黄色の固体(3.01g;収率33%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:4.51(d、J=7.4Hz、2H);4.66(d、J=7.1Hz、2H);2.98(s、2H);2.55(s、1H)。
【0332】
製造BA: 2−ヒドロキシ−1−(3−(ヨードエチニル)アゼチジン−1−イル)エタン−1−オン:
BA.i. 3−エチニルアゼチジン 塩酸塩:
tert−ブチル 3−エチニルアゼチジン−1−カルボキシレート(1.34g;7.37mmol)をHClの4Nジオキサン溶液(19mL)中に溶解したものをrtにて1.5h撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、表題化合物を白色の固体(0.865g;定量的収率)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:10.09(br.s、1H);9.80(br.s、1H);4.13−4.28(m、4H);3.77(m、1H);2.42(d、J=2.4Hz、1H)。
【0333】
BA.ii. 2−ヒドロキシ−1−(3−(ヨードエチニル)アゼチジン−1−イル)エタン−1−オン:
中間体BA.i(0.865g;7.37mmol)を出発物質として、製造AYと同様に進めて、表題化合物を茶色の固体(0.142g;収率31%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:4.26−4.38(m、2H);4.07−4.18(m、2H);3.97−4.06(m、2H);3.67(m、1H);3.02(br.s、1H)。MS1(ESI、m/z):265.86[M+H](CNOI);tR=0.71min。
【0334】
製造BB: tert−ブチル(5−ヨード−2−メチルペンタ−4−イン−2−イル)カーバメート:
tert−ブチル(2−メチル−4−オキソブタン−2−イル)カーバメート(0.51g;2.57mmol)を出発物質として、順次、製造AG、工程AG.ii(収率93%)及び製造G(収率96%)と同様に進めて、表題化合物を粗製の黄色がかったオイル(0.74g)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:4.59(s、1H);2.80(s、2H);1.48(s、9H);1.35(s、6H)。
【0335】
製造BC: tert−ブチル(2−(4−(ヨードエチニル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カーバメート:
tert−ブチル(2−(4−エチニルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カ
ーバメート(1.14g;4.29mmol、WO03/051797に記載されるように製造した。)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題化合物を粗製の黄色がかったオイル(1.56g;収率93%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:6.70(m、1H);3.80(m、1H);3.74−3.76(m、2H);3.55(m、1H);3.15(m、1H);3.03(m、1H);2.80(m、1H);1.68−1.80(m、2H);1.38−1.50(m、2H);1.37(s、9H)。MS1(ESI、m/z):392.87[M+H](C1421I);tR=0.82min。
【0336】
製造BD: tert−ブチル(2−(3−(ブロモエチニル)アゼチジン−1−イル)−2−オキソエチル)カーバメート:
BD.i. Tert−ブチル(2−(3−エチニルアゼチジン−1−イル)−2−オキソエチル)カーバメート:
中間体BA.i(0.406g;3.45mmol)及びBoc−Gly−OH(0.641g;3.66mmol)を出発物質として、製造AY、工程AY.iと同様に進めて、表題化合物を黄色がかったオイルとして得たが、これは自然に結晶化した(0.535g;収率65%)。H NMR(500MHz、CDCl)δ:5.24(s、1H);4.36(t、J=8.5Hz、1H);4.29(t、J=9.1Hz、1H);4.13(m、1H);4.05(dd、J=6.4、9.3Hz、1H);3.71−3.75(m、2H);3.45(m、1H);2.33(d、J=2.5Hz、1H);1.44(s、9H)。MS1(ESI、m/z):239.13[M+H](C1218);tR=0.63min。
【0337】
BD.ii. Tert−ブチル(2−(3−(ブロモエチニル)アゼチジン−1−イル)−2−オキソエチル)カーバメート:
中間体BD.i(0.206g;0.87mmol)及びNBS(0.185g;1.04mmol)をアセトン(3.4mL)中に溶解した、撹拌した溶液に、AgNO(0.15g;0.09mmol)を添加した。混合物をrtにて2h撹拌した。ろ過し、そして溶媒を減圧下で蒸発させた後、粗製物(0.44g)をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を白色の固体(0.214g;収率78%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:5.24(br.s、1H);4.34(t、J=8.5Hz、1H);4.27(t、J=9.2Hz、1H);4.14(m、1H);4.04(dd、J=6.3、9.3Hz、1H);3.72(t、J=5.2Hz、2H);3.47(m、1H);1.44(s、9H)。MS1(ESI、m/z):318.89[M+H](C1217Br);tR=0.73min。
【0338】
製造BE: tert−ブチル(1−(3−(ヨードエチニル)アゼチジン−1−イル)−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート:
BE.i. Tert−ブチル(1−(3−エチニルアゼチジン−1−イル)−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート:
中間体BA.i(0.235g;2mmol)及び2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチルプロパン酸(0.429g;2.11mmol)を出発物質として、製造AY、工程AY.iと同様に進めて、表題化合物を白色の固体(0.29g;収率54%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:4.93(br.s、1H);3.94−4.60(m、4H);3.32−3.40(m、1H);2.29(d、J=2.4Hz、1H);1.58(s、3H);1.40−1.52(m、12H)。MS1(ESI、m/z):267.1[M+H](C1422);tR=0.67min。
【0339】
BE.ii. Tert−ブチル(1−(3−(ヨードエチニル)アゼチジン−1−イ
ル)−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート:
中間体BE.i(0.288g;1.05mmol)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題化合物を白色の固体(0.367g;収率88%)として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ:4.84−5.01(br.s、1H);3.94−4.55(m、4H);3.46−3.53(m、1H);1.40−1.51(m、15H)。MS1(ESI、m/z):392.7[M+H](C1421I);tR=0.76min。
【0340】
参照実施例:
参照実施例1: (RS)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−{5−[4−(3−モルフォリン−4−イル−プロポキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−ブタンアミド ギ酸塩:
製造Aの化合物(0.088g;0.19mmol)及び4−[3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]プロピル]モルフォリン(0.068g;0.19mmol;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.ii(Suzukiカップリング:収率33%;PPTS/MeOHの代わりにTFA水溶液(50%、0.5mL)を用いた脱保護:収率39%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、生成色のフォーム(0.013g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.61(br.s、1H);9.24(br.s、1H);8.41(s、1H);7.86(s、1H);7.58−7.67(m、3H);7.52(dd、J=1.7、9.1Hz、1H);7.02(d、J=8.8Hz、2H);4.48−4.60(m、1H);4.29−4.40(m、1H);4.06−4.13(m、2H);3.94−4.03(m、2H);3.57−3.69(m、2H);3.35−3.52(m、4H);3.05−3.17(重複m、2H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);2.08−2.19(m、2H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):531.2[M+H](C2736S);tR=0.55min。
【0341】
参照実施例2: (RS)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−{5−[4−(2−モルフォリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−ブタンアミドギ酸塩:
製造Aの化合物(0.087g、0.18mmol)及び4−[2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]エチル]モルフォリン(0.064g、0.19mmol;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、生成色のフォーム(0.025g;Suzukiカップリング:収率35%;PPTS/MeOHの代わりにTFA水溶液(50%、0.5mL)を用いた脱保護:収率77%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.96(br.s、1H);9.25(br.s、1H);8.42(s、1H);7.87(s、1H);7.62−7.68(m、3H);7.52(dd、J=1.7、9.1Hz、1H);7.09(d、J=8.8Hz、2H);4.48−4.60(m、1H);4.29−4.40(m、3H);3.33−3.77(m、8H);3.05−3.17(重複m、2H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):517.2[M+H](C2634S);tR=0.53min。
【0342】
参照実施例3: (RS)−4−{5−[2−フルオロ−4−(2−モルフォリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミドギ酸塩:
製造Aの化合物(0.097g、0.2mmol)及び4−[2−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]エチル]−モルフォリン(0.075g、0.21mmol;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、生成色のフォーム(0.025g;Suzukiカップリング:収率63%;PPTS/MeOHの代わりにTFA水溶液(50%、0.5mL)を用いた脱保護:収率42%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.96(br.s、1H);9.28(br.s、1H);8.42(s、1H);7.78(s、1H);7.66(d、J=8.9Hz、1H);7.51(t、J=8.9Hz、1H);7.33−7.38(m、1H);6.91−7.06(m、2H);4.48−4.61(m、1H);4.31−4.45(m、3H);3.35−3.82(m、8H);3.06−3.18(重複m、2H);3.05(s、3H);2.78−2.89(m、1H);2.35−2.45(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):535.1[M+H](C2633FS);tR=0.55min。
【0343】
参照実施例4: (RS)−4−(5−ブタ−2−イニルオキシ−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
RE4.i. Rac−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール−5−オール:
1H−インダゾール−5−オール(2.0g;市販)をTHF(20mL)及びDCM(20mL)中に溶解したものに、DCM(4mL)中の3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(1.4mL)及びMsOH(0.1mL)を添加した。反応混合物をrtにて一晩撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、10%NaHSO水溶液で洗浄した。水層をDCMで抽出した。有機層を合わせたものをMgSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。CC(DCM−MeOH)による精製の後に、表題化合物を依然として未知の化合物が混入した、純粋でない赤みがかったオイル(2.74g、収率84%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:9.11(s、1H);8.15(s、1H);7.42−7.46(m、1H);6.78−6.87(m、2H);5.61(dd、J=2.5、9.5Hz、1H);3.89−3.97(m、1H);3.61−3.74(m、1H);1.86−2.04(m、2H);1.63−1.80(m、2H);1.50−1.60(m、2H)。
【0344】
RE4.ii. (RS)−5−ブタ−2−イニルオキシ−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−2H−インダゾール及び(RS)−5−ブタ−2−イニルオキシ−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール:
中間体RE4.i(2.7g、12.6mmol)、KCO(2.1g、15.3mmol)及び1−ブロモ−2−ブチン(1.1mL、12.6mmol)をアセトン(10mL)中に懸濁したものを、一晩還流した。反応混合物をろ過し、ろ液を減圧下で蒸発させ、CC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を黄色のオイル(1.95g、収率57%)として得た。MS1(ESI、m/z):271.1[M+H](C1618);tR=0.87min。
【0345】
RE4.iii. 5−ブタ−2−イニルオキシ−1H−インダゾール:
中間体RE4.ii(1.95g)をDCM(56mL)及びTFA(14mL)中に溶解したものをrtにて2h撹拌した。反応混合物を蒸発乾固させ、残渣をDCM中に取り、(pHを7に調整するために)飽和NaHCO水溶液で洗浄した。水層をDCMで抽出した。有機層を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を茶色のオイル(2.20g)として得た。MS1(ESI、m/z):187.3[M+H](C11
10O);tR=0.73min。
【0346】
RE4.iv. 2−(5−ブタ−2−イニルオキシ−インダゾール−1−イル)−エタノール:
中間体RE4.iii(2.25g)及び炭酸エチレン(2.13g)を出発物質として、製造A、工程A.i、変法Iと同様に進めて、CC(Hept−EA)による精製の後に、表題化合物を、1−インダゾール位置異性体との1−1混合物の状態で得た(茶色のオイル;1.11g;収率40%)。MS1(ESI、m/z):231.2[M+H](C1314);tR=0.66min及び0.69min(2種の位置異性体)。
【0347】
RE4.v. メタンスルホン酸 2−(5−ブタ−2−イニルオキシ−インダゾール−2−イル)−エチルエステル:
中間体RE4.iv(1.11g)及びMsCl(0.49mL)を出発物質として、製造A、工程A.iiと同様に進めて、CC(Hept−EA)による精製の後に、表題化合物を、いくらかの1−インダゾール誘導体との混合物の状態で得た(黄色のオイル;0.37g;収率25%)。MS1(ESI、m/z):308.9[M+H](C1416S);tR=0.76min。
【0348】
RE4.vi. 5−ブタ−2−イニルオキシ−2−(2−ヨード−エチル)−2H−インダゾール:
中間体RE4.v(0.37g)及びNaI(0.32g)を出発物質として、製造A、工程A.iiiと同様に進めて、CC(Hept−EA)による精製の後に、表題化合物を、いくらかの1−インダゾール誘導体との混合物の状態で得た(黄色のオイル;0.24g;収率58%)。MS1(ESI、m/z):340.8[M+H](C1313OI);tR=0.85min。
【0349】
RE4.vii. (RS)−4−(5−ブタ−2−イニルオキシ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタン酸 エチルエステル:
中間体RE4.vi(0.24g)及び2−(メチルスルフォニル)−プロパン酸 エチルエステル(0.14g;市販)を出発物質として、製造A、工程A.vと同様に進めて、CC(Hept−EA)による精製の後に、表題化合物を、いくらかの1−インダゾール誘導体との混合物の状態で得た(黄色のオイル;0.137g;収率50%)。MS1(ESI、m/z):393.2[M+H](C1924S);tR=0.82min。
【0350】
RE4.viii. (RS)−4−(5−ブタ−2−イニルオキシ−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体RE4.vii(0.137g)を出発物質として、順次、製造A、工程A.vi(収率35%)及び実施例1、工程1.ii(収率62%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、無色の固体(0.03g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(br.s、1H);9.24(s、1H);8.23(s、1H);7.50(d、J=9.3Hz、1H);7.04(d、J=2.3Hz、1H);6.90(dd、J=2.4Hz、1H);4.67−4.71(m、2H);4.40−4.52(m、1H);4.22−4.33(m、1H);3.04(s、3H);2.74−2.85(m、1H);2.30−2.40(m、1H);1.82(t、J=2.3Hz、3H);1.48(s、3H)。MS1(ESI、m/z):380.0[M+H](C1721S);tR=0.66min。
【0351】
参照実施例5: (RS)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−(5−フェネチル−インダゾール−2−イル)−ブタンアミド:
RE5.i. (RS)−(E)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−5−(5−スチリル−2H−インダゾール−2−イル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
製造Aの化合物(0.107g、0.205mmol)及びトランス−2−フェニルビニルボロン酸(0.035g;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.iと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、白色のフォーム(0.086g、収率85%)として得た。MS1(ESI、m/z):498.2[M+H](C2631S);tR=0.90min。
【0352】
RE5.ii. (RS)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−5−(5−フェネチル−2H−インダゾール−2−イル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体RE5.i(0.102g)及び10%Pd/C(0.030g)をEtOH(2mL)とTHF(3mL)中に懸濁したものを、水素雰囲気下でrtにて14h撹拌した。触媒をろ過し、EA(2x)で十分に洗浄し、ろ液を減圧下で蒸発させ、表題化合物を灰色の粘性物(0.095g;収率93%)として得た。MS1(ESI、m/z):500.2[M+H](C2633S);tR=0.90min。
【0353】
RE5.iii. (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−(5−フェネチル−インダゾール−2−イル)−ブタンアミド:
中間体RE5.ii(0.095g)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、無色の固体(0.031g、収率41%)として得た。MS1(ESI、m/z):416.1[M+H](C2125S);tR=0.78min。
【0354】
参照実施例6: (RS)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−オキサゾール−2−イル−フェニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミドギ酸塩:
製造Aの化合物(0.090g、0.19mmol)及び2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)オキサゾール(0.055g;0.21mmol;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.ii(Suzukiカップリング:収率32%;脱保護:収率27%)と同様に進めて、表題化合物を生成色の固体(0.009g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.24(s、1H);8.49(s、1H);8.00−8.11(m、3H);7.81−7.88(m、2H);7.60−7.73(m、2H);7.38(s、1H);4.48−4.60(m、1H);4.30−4.44(m、1H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):455.2[M+H](C2222S);tR=0.73min。
【0355】
参照実施例7: (RS)−4−(5−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Aの化合物(0.090g、0.2mmol)及び(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ボロン酸(0.045g;0.26mmol;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.ii(Suzukiカップリング:収率45%;脱保護:収率51%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、生成色の固体(0.017g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.02
(s、1H);9.24(s、1H);8.46(s、1H);7.82(s、1H)、7.66(d、J=8.9Hz、1H);7.38(m、1H);6.99−7.21(m、3H);4.48−4.60(m、1H);4.30−4.44(m、1H);3.86(s、3H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):436.1[M+H](C2022FS);tR=0.73min。
【0356】
本発明の化合物の実施例:
実施例1: (R)−4−[5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
1.i. (RS)−4−(5−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
2−フルオロ−4−メトキシフェニルボロン酸(0.8g、4.61mmol)、Pd(PPh(0.203g、0.176mmol)、NaCO(1.63g、15.1mmol)の混合物を、N下で15minフラッシュした。製造Aの化合物(1.47g、3.1mmol)をDME(21.1mL)及び水(8.6mL)中に溶解したものを添加した。混合物をrtにて5min撹拌し、次いで、90℃にて一晩加熱した。水(40mL)及びEA(40mL)を添加した。2層を分離し、水層をEA(5x10mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題生成物を白色のフォーム(1.15g、収率72%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.4(br.s、1H);8.45(s、1H);7.80(br.s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.45(t、J=8.9Hz、1H);7.35(d、J=8.9Hz、1H);6.83−6.94(m、2H);4.89−4.97(m、1H);4.48−4.60(m、1H);4.30−4.45(m、1H);3.79(s、3H);3.51(m、1H);3.09−3.17(m、1H);3.06(s、1.5H);3.04(s、1.5H);2.77−2.93(m、1H);2.46(重複m、1H);1.64−1.76(m、2H);1.47−1.57(m、2H);1.52(s、1.5H);1.49(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):520.2[M+H](C2530FS);tR=0.87min。
【0357】
1.ii. Rac−4−[5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体1.i(1.15g、2.22mmol)をEtOH(22.1mL)中に溶解したものに、PPTS(0.35g、1.38mmol)を添加した。反応混合物を75℃にて一晩撹拌した。水(50mL)を添加し、混合物をrtにて1.5h撹拌した。沈殿した固形物をろ過し、水で洗浄した。後者を分取用HPLC(方法2)で精製し、表題生成物を白色の固体(0.42g、収率44%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:9.25(br.s、1H);8.43(s、1H);7.77(br.s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.45(t、J=8.9Hz、1H);7.35(d、J=8.9Hz、1H);6.83−6.94(m、2H);4.48−4.60(m、1H);4.29−4.41(m、1H);3.79(s、3H);3.05(s、3H);2.78−2.89(m、1H);2.38−2.48(m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):436.1[M+H](C2022FS);tR=0.88min。
【0358】
1.iii. (R)−4−[5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
変法I:
中間体1.ii(0.265g)を、半分取キラルHPLC法C(Hept−EtOH−TFA 1−1−0.002;流速:20mL/min;210nMでのUV検出)により分離した;分析用試料のそれぞれの保持時間(流速:0.8mL/min)は、6.7及び8.7minであった。2番目に溶出する化合物として特定された表題の(R)−エナンチオマーをベージュ色の固体(0.089g)として得た。MS1(ESI、m/z):436.1[M+H](C2022FS);tR=0.88min。
【0359】
変法II:
製造Fの化合物(2g、4.46mmol)を出発物質として、順次、製造A、工程A.vi(収率82%)及び実施例1、工程1.ii(収率92%)と同様に進めて、脱保護工程の間に生成した固形物をろ過した後、表題化合物を白色の固体(1.36g)として得た。MSデータは、変法Iについて得られたものと同等であった。変法Iに対して言及した分析用キラルHPLC条件を用いて決定したe.e.は>99%であった。
【0360】
実施例2: (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−4−[5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチル−ブタンアミド:
2.i. (RS)−2−メチルスルフォニル−4−[5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチル−ブタン酸 エチルエステル:
中間体A.v(0.171g、0.425mmol)及び4−メトキシベンゼン ボロン酸(0.101g;0.65mmol;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.iと同様に進めて、CC(溶出液:勾配を伴うHept−EA混合物)による精製の後に、表題化合物を無色のオイル(0.156g、収率86%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:8.39(d、J=0.9Hz、1H);7.96(dd、J=0.9、1.9Hz、1H);7.57(td、J=0.9、9.1Hz、1H);7.30(dd、J=1.9、9.1Hz、1);4.63(m、1H);4.47(m、1H);3.88−4.02(m、2H);3.1(s、3H);2.84(m、1H);2.44(m、1H);1.58(s、3H);1.12(t、J=7.1Hz、3H)。MS1(ESI、m/z):431.1[M+H](C2226S);tR=0.88min。
【0361】
2.ii. (RS)−4−(5−(4−メトキシフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体2.i(0.157g;0.364mmol)をTHF−MeOH−HO混合物(2−2−1;5mL)中に溶解したものに、LiOH(0.059g;0.79mmol)を一度に加えた。反応混合物をrtにて1h撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させた。残渣を水中に取り、分取用HPLC(方法2)により直接精製し、所望の生成物をベージュ色の固体(0.056g、0.14mmol)として得た。後者は、DCM(2mL)中に取った。TEA(0.06mL、0.427mmol)、THPO−NH(0.034g、0.291mmol)、EDC(0.053g、0.277mmol)及びHOBT.HO(0.038g、0.279mmol)を添加した。混合物をrtにて一晩撹拌した。混合物を濃縮乾固した。残渣をDCM(20mL)中に取った。有機層を飽和NaHCO(10mL)及び塩水(20mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をCC(溶出液:勾配を伴うDCM−MeOH混合物)で精製して、所望の生成物を無色のオイル(0.08g)として得た。MS1(ESI、m/z):502.12[M+H](C2531S);tR=0.85min。
【0362】
2.iii. (RS)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−4−[5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチル−ブタンアミド:
中間体2.ii(0.08g;0.159mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、白色の固体(0.041g;収率62%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(br.s、1H);9.27(br.s、1H);8.41(s、1H);7.86(s、1H);7.56−7.67(m、3H);7.52(dd、J=1.5、9.1Hz、1H);7.00(d、J=8.8Hz、2H);4.47−4.59(m、1H);4.29−4.44(m、1H);3.77(s、3H);3.06(s、3H);2.79−2.90(m、1H);2.35−2.40(m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):418.07[M+H](C2023S);tR=0.65min。
【0363】
2.iv. (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−4−[5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチル−ブタンアミド:
中間体2.iii(0.08g)を、半分取キラルHPLC法D(MeCN−EtOH−TFA 3−17−0.02;流速:16mL/min;257nMでのUV検出)により分離した;それぞれの保持時間(流速:0.8mL/min)は、11.2及び13.3minであった。2番目に溶出する化合物として特定された表題の(R)−エナンチオマーをベージュ色の固体(0.017g)として得た。MS2(ESI、m/z):418.1[M+H](C2023S);tR=0.85min。
【0364】
実施例3: (R)−4−[6−フルオロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
3.i. (R)−4−[6−フルオロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタン酸 tert−ブチルエステル:
製造Oの化合物(0.1g、0.22mmol)及び4−メトキシフェニルボロン酸(0.025g、0.17mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.iと同様に進めて、表題化合物をCC(溶出液:勾配を伴うHept−EA混合物)による精製の後に、ベージュ色の粘性物(0.089g;収率84%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:8.48(s、1H);7.75(d、J=8.0Hz、1H);7.37−7.48(m、3H);7.01(d、J=8.7Hz、2H);4.59(m、1H);4.42(m、1H);3.78(s、3H);2.74(m、1H);2.43(m、DMSOと重複、1H);1.53(s、3H);1.39(m、9H)。MS1(ESI、m/z):477.1[M+H](C2429FS);tR=0.96min。
【0365】
3.ii. (R)−4−[6−フルオロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタン酸:
HClの4Nジオキサン溶液(1.1mL)中に溶解した中間体3.i(0.08g、0.18mmol)に、水(0.04mL)を添加した。得られた混合物をrtにて一晩撹拌した。反応混合物を濃縮乾固した。粗製残渣をEtO(4mL)と2回共蒸発させ、表題の酸を生成色の固体(0.08g;定量的収率)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:8.50(s、1H);7.77(d、J=7.9Hz、1H);7.40−7.50(m、3H);7.03(d、J=8.7Hz、2H);4.38−4.70(m、2H);3.80(s、3H);3.14(s、3H);2.68−2.86(m、1H);2.39−2.58(重複m、1H);1.57(s、3H)。MS1(E
SI、m/z):421.0[M+H](C2021FS);tR=0.79min。
【0366】
3.iii. (R)−4−[6−フルオロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体3.ii(0.072g、0.17mmol)を出発物質として、順次、実施例2、工程ii(THPO−NH及びEDCを用いたカップリング反応のみ;収率100%)及び実施例1、工程1.ii(収率56%)と同様に進めて、表題化合物を白色の固体(0.04g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(d、J=1.7Hz、1H);9.24(d、J=1.7Hz、1H);8.46(s、1H);7.75(d、J=8.0Hz、1H);7.39−7.48(m、3H);7.01(d、J=8.8Hz、2H);4.46−4.57(m、1H);4.26−4.38(m、1H);3.78(s、3H);3.05(s、3H);2.78−2.89(m、1H);2.33−2.46(m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):436.1[M+H](C2530FS);tR=0.74min。
【0367】
実施例4: (R)−4−[4−フルオロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Cの化合物(0.11g、0.26mmol)及び4−メトキシフェニルボロン酸(0.049g、0.32mmol)を出発物質として、順次、実施例1、工程1.i(収率61%)、実施例2、工程2.ii(収率90%)及び実施例1、工程1.ii(収率80%)と同様に進めて、分取用HPLC(方法1)による精製の後に、表題化合物を白色の固体(0.043g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.24(s、1H);8.62(s、1H);7.50(d、J=8.8Hz、2H);7.38(t、J=8.7Hz、1H);7.03(d、J=8.8Hz、2H);4.50−4.61(m、1H);4.30−4.43(m、1H);3.78(s、3H);3.06(s、3H);2.80−2.90(m、1H);2.35−2.45(重複m、1H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):436.2[M+H](C2530FS);tR=0.75min。
【0368】
実施例5: (R)−4−[6−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
5.i. (RS)−5−(6−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Bの化合物(0.3g、0.61mmol)及び2−フルオロ−4−メトキシフェニルボロン酸(0.137g、0.79mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.ii(Suzukiカップリング:収率70%、脱保護:収率49%)と同様に進めて、表題化合物を白色のフォーム(0.095g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.24(s、1H);8.48(s、1H);7.73(d、J=7.5Hz、1H);7.43(d、J=11.4Hz、1H);7.35(t、J=8.8Hz、1H);6.84−6.95(m、2H);4.48−4.59(m、1H);4.28−4.39(m、1H);3.81(s、3H);3.05(s、3H);2.77−2.89(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):454.1[M+H](C2021S);tR=0.75min。
【0369】
5.ii. (R)−4−[6−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体5.i(0.095g)を、半分取キラルHPLC法C(Hept−EtOH−TFA 1−1−0.002;流速:23mL/min;210nMでのUV検出)により分離した;それぞれの保持時間(流速:1.2mL/min)は、4.4及び6.9minであった。2番目に溶出する化合物として特定された表題の(R)−エナンチオマーを白色の固体(0.031g)として得た。MS2(ESI、m/z):454.3[M+H](C2021S);tR=0.9min。
【0370】
実施例6: (R)−4−[4−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Cの化合物(0.16g;0.38mmol)及び(2−フルオロ−4−メトキシ)フェニルボロン酸(0.085g、0.49mmol)を出発物質として、順次、実施例1、工程1.i(収率66%)、実施例2、工程2.ii(収率96%)及び実施例1、工程1.ii(収率74%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、白色の固体(0.069g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.23(s、1H);8.65(s、1H);7.51(d、J=8.8Hz、1H);7.38(t、J=8.7Hz、1H);7.18−7.24(m、1H);6.85−6.95(m、2H);4.50−4.62(m、1H);4.31−4.43(m、1H);3.81(s、3H);3.07(s、3H);2.79−2.92(m、1H);2.35−2.45(重複m、1H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):454.1[M+H](C2021S);tR=0.77min。
【0371】
実施例7: (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−モルフォリン−4−イルメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド フォルメート(formate):
7.i. (R)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−モルフォリン−4−イルメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−[(RS)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)オキシ]−ブタンアミド:
CuI(0.01g;0.04mmol)、PdCl(PPh(0.01g、0.02mmol)、製造Hの化合物(0.1g;0.19mmol)及び4−(4−エチニルベンジル)モルフォリン(0.05g;0.23mmol;WO2008/154642に記載されるように製造した。)を、二口丸フラスコ内に導入した。雰囲気を窒素で30minフラッシュし、次いで、脱気THF(1.3mL)及び脱気TEA(0.07mL、0.48mmol)を添加した。懸濁液を、窒素雰囲気下で、50℃にて45min撹拌した。濃縮乾固した後、残渣をCC(DCM−MeOH+NHOH勾配)で精製して、表題化合物を、若干量のビス−アルキン残渣が混入した黄色のフォーム(0.1g;収率91%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ(異性体の混合物):11.39−11.48(m、1H);8.45−8.49(m、1H);7.98(s、1H);7.65(d、J=9.0Hz、1H);7.47−7.54(m、2H);7.32−7.39(m、3H);4.92−5.00(m、1H);4.51−4.64(m、1H);4.32−4.47(m、1H);3.98−4.18(m、1H);3.44−3.65(重複m、5H);3.49(s、2H);3.08(s、1.5H);3.06(s、1.5H);2.77−2.95(m、1H);2.30−2.59(重複m、5H);1.65−1.74(m、3H);1.55(s、1.5H);1.49−1.59(重複m、3H);1.53(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):595.2[M+H](C3138S);tR=0.66min。
【0372】
7.ii. (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−モルフォリン−4−イルメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド フォルメ−ト:
中間体7.i(0.1g、0.16mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、黄色がかったフォーム(0.085g;収率92%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.94(br.s、1H);9.24(br.s、1H);8.50(s、1H);8.11(br.s、1H);7.99(s、1H);7.59−7.65(m、3H);7.47−7.55(m、2H);7.32(m、1H);4.55(m、1H);4.26−4.42(m、2H);3.84−4.08(m、2H);3.05−3.68(多重m、5H);3.15(s、2H);3.05(s、3H);2.85(m、1H);2.46(m、1H);1.60(s、3H)。MS1(ESI、m/z):511.2[M+H](C2630S);tR=0.57min。
【0373】
実施例8: (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.103g、0.19mmol)及び(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ボロン酸(0.043g、0.21mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.ii(Suzukiカップリング:収率41%;脱保護:収率11%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、白色のフォーム(0.011g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.24(s、1H);8.47(s、1H);7.98(s、1H);7.79(d、J=8.2Hz、2H);7.69(d、J=9.0Hz、1H);7.55(dd、J=1.5、9.0Hz、1H);7.42(d、J=8.2Hz、2H);4.49−4.60(m、1H);4.29−4.41(m、1H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):472.1[M+H](C2020S);tR=0.81min。
【0374】
実施例9: (R)−4−[5−(2−フルオロ−4−メチルスルファニル−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.1g、0.192mmol)及び製造Dの化合物(0.062g、0.23mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.ii(Suzukiカップリング:収率59%;脱保護:収率51%)と同様に進めて、表題化合物を、ジエチルエーテル中での粉砕による精製の後に、白色の固体(0.024g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.24(s、1H);8.47(s、1H);7.83(s、1H);7.66(d、J=8.4Hz、1H);7.38(dd、J=1.4、7.5Hz、1H);7.13−7.23(m、2H);4.48−4.60(m、1H);4.30−4.41(m、1H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):452.2[M+H](C0H22FS);tR=0.81min。
【0375】
実施例10: (R)−4−{5−[4−(3−アミノ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド トルエン−4−スルホネート:
製造Lの化合物(0.072g;0.23mmol)及び製造Jの化合物(0.081g;0.2mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率69%)及び実施例1、工程1.ii(収率44%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、黄色がかった固体(0.04g)として得た。H NMR(d−DMSO δ: 9.24(br.s、1H);8.49(s、1H);8.11(s、1H);7.99(s、1H);7.61(m、5H);7.45(d、J=8.0Hz、2H);7.33(dd、J=1.2、8.9Hz、1H);7.08(d、J=8.0Hz、2H);4.76−4.85(m、4H);4.55(m、1H);4.34(m、1H);3.25(br.s、3H);2.84(m、1H);2.48(m、DMSOと重複、1H);2.26(s、3H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):483.1[M+H](C2426S);tR=0.54min。
【0376】
実施例11: (R)−4−[5−(4−ジメチルアミノ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
11.i. (R)−4−[5−(4−ジメチルアミノ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチルスルフォニル−2−メチル−N−(2−トリメチルシラニル−エトキシ)−ブタンアミド:
製造Iの化合物(0.103g、0.192mmol)及び[4−(ジメチルアミノ)フェニル]ボロン酸(0.038g;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.iと同様に進めて、表題化合物を黄色がかったオイル(0.095g;収率94%)として得た。MS1(ESI、m/z):531.1[M+H](C2638SSi);tR=0.76min。
【0377】
11.ii. (R)−4−[5−(4−ジメチルアミノ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:中間体11.i(0.095g、0.18mmol)をMeCN(3mL)中に溶解した氷冷溶液を、BF.OEt(0.205mL)で処理し、混合物を0℃にて30min撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を分取用HPLC(方法2)で精製して、表題化合物を生成色の固体(0.033g;収率45%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.24(s、1H);8.36(s、1H);7.79(s、1H);7.61(d、J=8.1Hz、1H);7.47−7.53(m、3H);6.79(d、J=8.9Hz、2H);4.45−4.57(m、1H);4.38−4.27(m、1H);3.05(s、3H);2.91(s、6H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):431.2[M+H](C2126S);tR=0.56min。
【0378】
実施例12: (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド:
中間体H.i(0.11g、0.27mmol)及び2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−2H−1,2,3−トリアゾール(0.077g;0.28mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例1、工程1.i(収率76%)、製造A、工程A.vi(収率78%)及び実施例1、工程1.ii(収率82%)と同様に進めて、表題化合物を生成色の固体(0.052g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.24(s、1H);8.47(s、1H);8.11(s、2H);8.01−8.09(m、3H);7.85−7.89(m、2H);7.67−7.71(m、1H);7.58−7.63(m、1H);4.48−4.60(m、1H);4.29−4.40(m、
1H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):455.1[M+H](C2122S);tR=0.75min。
【0379】
実施例13: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−ヒドロキシチエタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
13.i. (R)−4−(5−((3−ヒドロキシチエタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.103g、0.246mmol)及び製造Sの化合物(0.063g、0.26mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題化合物をCC(DCM−MeOH)による精製の後に、黄色の粘性物(0.123g;収率94%)として得た。H NMR(300MHz、d−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.38−11.44(m、1H);8.52(s、1H);8.10(s、1H);7.61−7.68(m、1H);7.29−7.37(m、1H);6.80(s、1H);4.91−4.98(m、1H);4.5−4.64(m、1H);4.33−4.48(m、1H);3.99−4.16(m、1H);3.44−3.57(m、3H);3.38(d、J=10.3Hz、2H)、3.08(s、1.5H);3.05(s、1.5H);2.78−2.92(m、1H);2.36−2.55(重複m、1H);1.63−1.74(m、3H);1.48−1.60(重複m、3H);1.54(s、1.5H);1.52(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):532.00[M+H](C2529);tR=0.82min。
【0380】
13.ii. (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−ヒドロキシチエタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
中間体13.i(0.123g;0.23mmol)を水(0.42mL)及びTFA(0.68mL)中に溶解したものをrtにて15min撹拌した。反応混合物を分取用HPLC(方法1)で精製して、表題化合物を生成色の固体(0.012g;収率11%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.02(s、1H);9.25(s、1H);8.54(s、1H);8.10(s、1H);7.65(d、J=8.9Hz、1H);7.33(d、J=9.2Hz、1H);6.80(s、1H);4.50−4.63(m、1H);4.30−4.43(m、1H);3.50(d、J=9.4Hz、2H);3.38(d、J=9.4Hz、2H);3.07(s、3H);2.79−2.91(m、1H);2.35−2.55(重複m、1H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):448.0[M+H](C2021);tR=0.70min。
【0381】
実施例14: (R)−4−(4−フルオロ−5−((4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
2−(4−エチニルフェニル)プロパン−2−オール(0.028g;0.17mmol;WO2006/099972に記載されるように製造した。)及び製造Kの化合物(0.086g;0.16mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率64%)及び実施例1、工程1.ii(収率35%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、オレンジ色の固体(0.016g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.02(br.s、1H);9.25(br.s、1H);8.74(s、1H);7.45−7.56(m、5H);7.29−7
.38(m、1H);5.10(s、1H);4.52−4.65(m、1H);4.33−4.44(s、1H);3.08(s、3H);2.82−2.94(m、1H);2.40−2.60(重複m、1H);1.54(s、3H);1.44(s、6H)。MS1(ESI、m/z):488.0[M+H](C2426FS);tR=0.75min。
【0382】
実施例15: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
15.i. 4−(ヨードエチニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール:
4−エチニルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(1.17g;9.33mmol;市販)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題のヨージドをCC(Hept−EA)による精製の後に、黄色がかった固体(1.57g、収率67%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:5.64(s、1H);3.64−3.74(m、2H);3.40−3.51(m、2H);1.68−1.79(m、2H);1.51−1.62(m、2H)。
【0383】
15.ii. (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.100g;0.24mmol)及び中間体15.i(0.078g;0.31mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.i(収率74%)及び実施例1、工程1.ii(収率62%)と同様に進めて、表題化合物を、分取用HPLC(方法1)による精製の後に、オレンジ色の固体(0.048g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.02(s、1H);9.25(s、1H);8.52(s、1H)、8.07(s、1H);7.64(d、J=9.1Hz、1H);7.30(d、J=9.1Hz、1H);5.86−5.91(m、1H);4.50−4.63(m、1H);4.29−4.42(m、1H);3.69−3.82(m、2H);3.46−3.57(m、2H);3.07(s、3H);2.78−2.92(m、1H);2.34−2.55(重複m、1H);1.79−1.90(m、2H);1.61−1.74(m、2H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):459.9[M+H](C2225S);tR=0.64min。
【0384】
実施例16: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Tの化合物(0.032g、0.19mmol)及び製造Hの化合物(0.097g;0.19mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率69%)及び実施例1、工程1.ii(収率44%)と同様に進めて、表題化合物をベージュ色の固体(0.048g)として得た。H NMR(d−DMSO δ:11.03(br.s、1H);9.26(s、1H);8.49(s、1H);7.97(s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.45(d、J=8.2Hz、2H);7.29−7.36(m、3H);4.66−4.75(m、1H);4.49−4.62(m、1H);4.29−4.42(m、1H);3.56(d、J=4.0Hz、2H);3.08(s、3H);2.80−2.92(m、1H);2.34−2.57(重複m、1H);1.54(s、3H);0.84−0.93(m、2H);0.73−0.82(m、2H)。MS1(ESI、m/z):482.0[M+H](C2527S);tR=0.74min。
【0385】
実施例17: (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−
[5−((E)−スチリル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド:
17.i. (RS)−(E)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−5−(5−スチリル−2H−インダゾール−2−イル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.107g、0.205mmol)及びトランス−2−フェニルビニルボロン酸(0.035g;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.iと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、白色のフォーム(0.086g、収率85%)として得た。MS1(ESI、m/z):498.2[M+H](C2631S);tR=0.90min。
【0386】
17.ii. (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−((E)−スチリル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド:
中間体17.i(0.086g、0.17mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.ii1と同様に進めて、表題化合物を、MeCNを用いた、次いでジエチルエーテルを用いた粉砕による精製の後に、白色の固体(0.018g;収率25%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.96(br.s、1H);9.28(br.s、1H);8.42(s、1H);7.78(s、1H);7.66(d、J=8.9Hz、1H);7.51(t、J=8.9Hz、1H);7.33−7.38(m、1H);6.91−7.06(m、2H);4.48−4.61(m、1H);4.31−4.45(m、3H);3.35−3.82(m、8H);3.06−3.18(重複m、2H);3.05(s、3H);2.78−2.89(m、1H);2.35−2.45(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):414.1[M+H](C2123S);tR=0.78min。
【0387】
実施例18: (R)−4−{4−フルオロ−5−[4−((1S,2S)−2−ヒドロキシメチル−シクロプロピル)−ブタ−1,3−ジイニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
18.i. 4−(4−フルオロ−5−((トリメチルシリル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−メチルスルフォニル−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
製造Kの化合物(0.52g、0.96mmol)及びトリメチルシリルアセチレン(0.16mL、1.12mmol)を出発物質として、製造E、工程E.iiと同様に進めて、表題化合物をオレンジ色の固体(0.5g;収率100%)として得た。MS1(ESI、m/z):510.0[M+H](C2332FSSi);tR=0.95min。
【0388】
18.ii. (R)−4−(5−エチニル−4−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−N−[(RS)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)オキシ]−ブタンアミド:
中間体18.i(0.5g;0.96mmol)をMeOH(3.4mL)中に溶解したものをKCO(0.240g、1.73mmol)で処理した。混合物をrtにて45min撹拌した。反応混合物をDCM(30mL)で希釈し、水(20mL)を添加した。2層を分離した。水層をDCM(2x15mL)で2回、次いで、DCM−MeOH
9−1(2x15mL)で2回抽出した。有機層を合わせたものを塩水(30mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固し、所望の生成物を黄色がかった固体(0.260g;収率62%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ(ジアステレオマーの混合物):11.40(br.s、1H);8.70(s、1H);7.47(d、J=8.8Hz、1H);7.25(dd、J=6.8、8.8Hz、1H);4.88−4.97(m、1H);4.52−4.64(m、1H);4.35−4.49(重複m、1H);4.38(s、1H);3.96−4.14(m、1H);3.4
5−3.56(m、1H);3.08(s、1.5H);3.05(s、1.5H);2.79−2.93(m、1H);2.36−2.55(重複m、1H);1.62−1.72(m、3H);1.48−1.60(重複m、3H);1.53(s、1.5H);1.52(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):438.0[M+H](C2024FS);tR=0.80min。
【0389】
18.iii. (R)−4−(5−{4−[(1S,2S)−2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−シクロプロピル]−ブタ−1,3−ジイニル}−4−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−N−[(RS)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)オキシ]−ブタンアミド:
中間体18.ii(0.130g、0.30mmol)及び製造Pの化合物(0.135g、0.4mmol)を出発物質として、製造E、工程E.iiと同様に進めて、表題化合物をCC(勾配DCM−MeOH)による精製の後に、茶色がかった粘性物(0.167g、収率87%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ(ジアステレオマーの混合物):11.37−11.44(m、1H);8.69−8.81(m、1H);7.44−7.68(m、1H);7.22−7.42(m、1H);4.86−4.97(m、1H);4.51−4.67(m、1H);4.33−4.50(m、1H);3.97−4.16(m、1H);3.43−3.57(m、1H);3.24−3.31(重複m、2H);3.01−3.09(m、3H);2.81−2.93(m、1H);2.35−2.53(重複m、1H);1.41−1.73(m、12H);0.94−1.03(m、1H);0.76−0.93(m、9H);0.00−0.10(m、6H)。MS1(ESI、m/z):646.0[M+H](C3244FSSi);tR=1.10min。
【0390】
18.iv. (R)−4−{4−フルオロ−5−[4−((1S,2S)−2−ヒドロキシメチル−シクロプロピル)−ブタ−1,3−ジイニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体18.iii(0.168g、0.26mmol)を水(0.91mL)及びTFA(0.91mL)中に溶解したものをrtにて30min撹拌した。反応混合物を分取用HPLC(方法1)で精製して、表題化合物を茶色の固体(0.022g、収率19%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ(ジアステレオマーの混合物):11.01(s、1H);9.24(br.s、1H);8.74(s、1H);7.47(d、J=8.8Hz、1H);7.22−7.31(m、1H);4.49−4.63(m、1H);4.31−4.44(m、1H);3.20−3.47(m、3H);3.07(s、3H);2.80−2.93(m、1H);2.32−2.58(重複m、1H);1.39−1.56(重複m、2H);1.52(s、3H);0.84−0.99(m、2H)。MS1(ESI、m/z):448.0[M+H](C2122FS);tR=0.70min。
【0391】
実施例19: (R)−4−[5−(4−アミノ−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
19.i. (R)−4−(5−ヨード−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(2−(トリメチルシリル)エトキシ)ブタンアミド:
4−エチニルアニリン(0.039g、0.33mmol;市販)及び製造Iの化合物(0.153g、0.28mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題のアルキンをCC(DCM−MeOH)による精製の後に、茶色のオイル(0.144g;収率97%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.3(s、1H);8.46(s、1H);7.86(s、1H);7.60(d、J=8.9Hz、1H);7.27(d、J=8.9Hz、1H);7.20(d、J=8.5Hz
、2H);6.57(d、J=8.5Hz、2H);5.54(br.s、2H);4.49−4.64(m、1H);4.31−4.45(m、1H);3.80−3.86(m、2H);3.07(s、3H);2.81−2.90(m、1H);2.33−2.47(m、1H);1.55(s、3H);0.91−0.99(m、2H);0.03(s、9H)。MS1(ESI、m/z):527.2[M+H+](C2634SSi);tR=0.95min。
【0392】
19.ii. (R)−4−[5−(4−アミノ−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2 メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:中間体19.i(0.144g、0.28mmol)をMeCN(5mL)中に溶解した氷冷溶液を、BF.OEt(0.31mL)で処理し、混合物を0℃にて30min撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を分取用HPLC(方法2)で精製して、表題化合物をベージュ色の固体(0.063g、収率54%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:9.32(br.s、1H);8.41(s、1H);7.82(s、1H);7.24(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);7.17(d、J=8.6Hz、2H);6.54(d、J=8.6Hz、2H);5.48(br.s、2H);4.47−4.59(m、1H);4.26−4.38(m、3H);3.05(s、3H);2.77−2.89(m、1H);2.32−2.44(m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):427.1[M+H](C2122S);tR=0.61min。
【0393】
実施例20: (R)−N−ヒドロキシ−4−{5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
20.i. 3−(4−ヨードフェニル)オキセタン−3−オール:
1,4−ジヨードベンゼン(0.800g、2.43mmol)をTHF(8mL)中に溶解したものを、BuLi(Hex中1.68M;2.23mL)で−78℃にて処理した。この温度で30min攪拌した後、この溶液を、3−オキセタノン(0.24g、3.34mmol)をTHF(3mL)中に懸濁したもので処理した。反応混合物をrtに到達させ、一晩さらに撹拌した。反応混合物を10%NaHSO水溶液(4mL)で処理し、水及びEAで希釈した。水層をEAで抽出した。有機層を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題のアルコールを無色の固体(0.2g;収率55%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:7.73(d、J=8.5Hz、2H);7.39(d、J=8.5Hz、2H);6.39(s、1H);4.73(d、J=6.8Hz、2H);4.60(d、J=6.8Hz、2H)。
【0394】
20.ii. 3−(4−エチニルフェニル)オキセタン−3−オール:
中間体20.i(0.2g;0.73mmol)を出発物質として、製造E、工程E.iiと同様に進めて、中間体3−(4−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)オキセタン−3−オールを、CC(Hept−EA)による精製の後に、明茶色の固体(0.17g;収率94%)として得た。後者をMeOH(3mL)中に溶解し、KCO(0.182g)で処理し、rtにてさらに90min撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水で洗浄した。水層をDCMで抽出した。有機層を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮し、最終的なアルキンを茶色のオイル(0.13g;収率100%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:7.56−7.61(m、2H);7.45−7.51(m、2H);6.40(s、1H);4.75(d、J=6.8Hz、2H);4.63(d、J=6.8Hz、2H);4.13(s、1H)。
【0395】
20.iii. (RS)−4−((2R)−5−((4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体20.ii(0.239g、1.37mmol)及び製造Hの化合物(0.550g;1.05mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題化合物を黄色がかったフォーム(0.481g;収率80%)として得た。MS1(ESI、m/z):568.3[M+H](C2933S);tR=0.79min。
【0396】
20.iv. (R)−N−ヒドロキシ−4−{5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体20.iii(0.477g;0.84mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、茶色がかったフォーム(0.17g、収率42%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:8.48(br.s、1H);7.97(br.s、1H);7.51−7.66(m、6H);7.32(dd、J=1.3、8.8Hz、1H);6.41(br.s、1H);4.77(d、J=6.6Hz、2H);4.66(d、J=6.6Hz、2H);4.44−4.62(m、1H);4.29−4.41(m、1H);3.05(s、3H);2.79−2.88(m、1H);2.35−2.45(m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):484.0[M+H](C2527S);tR=0.67min。
【0397】
実施例21: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
21.i. (RS)−エチル 4−(5−((4−(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート:
(4−エチニルフェニル)メタノール(0.031g;市販)及び中間体E.i(0.097g;0.2mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題化合物を、CC(Hept−EA)による精製の後に、黄色がかった固体(0.093g、収率95%)として得た。MS1(ESI、m/z):455.2[M+H](C2426S);tR=0.83min。
【0398】
21.ii. (RS)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
中間体21.i(0.090g)を出発物質として、順次、製造A、工程A.vi(収率100%)及び実施例1、工程1.ii(収率52%)と同様に進めて、表題化合物を、分取用HPLC(方法1)による精製の後に、黄色の固体(0.044g)として得た。MS1(ESI、m/z):442.1[M+H](C2223S);tR=0.67min。
【0399】
21.iii. (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
中間体21.ii(0.04g)を、半分取キラルHPLC法C(Hept−EtOH−TFA 1−3−0.0025;流速:20mL/min;278nMでのUV検出)に
より分離した;それぞれの保持時間(流速:1mL/min)は、4.2及び5.4minであった。2番目に溶出する化合物として特定された表題の(R)−エナンチオマーをベージュ色の固体(0.089g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(br.s、1H);9.23(br.s、1H);8.47(s、1H);7.96(s、1H);7.62(d、J=8.9Hz、1H);7.49(d、J=8.4Hz、2H);7.34(d、J=8.4Hz、2H);7.31(重複m、1H);5.24(t、J=5.8Hz、1H);4.51(d、J=5.8Hz、2H);4.50−4.60(重複m、1H);4.29−4.41(m、1H);3.05(s、3H);2.78−2.89(m、1H);2.33−2.45(m、1H);1.50(s、3H)。MS2(ESI、m/z):436.1[M+H](C2022FS);tR=0.88min。
【0400】
実施例22: (R)−4−[5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
22.i. (RS)−4−[5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−2−メタンスルフォニル−2−メチル−酪酸 エチルエステル:
(4−エチニルフェニル)−2−フルオロ−メタノール(0.034g;WO2011/021209に従って製造)及び中間体E.i(0.097g)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、茶色の粘性物(0.089g、収率87%)として得た。MS1(ESI、m/z):473.2[M+H](C2425FS);tR=0.85min。
【0401】
22.ii. (R)−4−[5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体22.i(0.085mg)を出発物質として、順次、実施例21、工程21.ii及び21.iii(けん化及びアミドカップリング:収率89%;脱保護:収率66%)と同様に進めて、表題化合物をエナンチオマーの混合物として得た。ラセミ化合物を、半分取キラルHPLC法C(Hept−EtOH−TFA 1−9−0.01;流速:20mL/min;277nMでのUV検出)により分離した;それぞれの保持時間(流速:1mL/min)は、4.0及び5.6minであった。2番目に溶出する化合物として特定された表題の(R)−エナンチオマーを白色の固体(0.01g;キラル分離:収率44%)として集めた。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(br.s、1H);9.23(br.s、1H);8.49(s、1H);7.98(s、1H);7.63(d、J=8.9Hz、1H);7.49(t、J=7.8Hz、1H);7.29−7.39(m、3H);5.32(t、J=5.8Hz、1H);4.55(d、J=5.8Hz、2H);4.50−4.60(重複m、1H);4.29−4.41(m、1H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.33−2.45(m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):460.2[M+H](C2222FS);tR=0.70min。
【0402】
実施例23: (R)−4−[4−フルオロ−5−(4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド トリフルオロ−酢酸塩:
23.i. (RS)−4−(4−フルオロ−5−((4−(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
(4−エチニルフェニル)メタノール(0.021g;市販)及び製造Cの化合物(0.080g)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、茶色がかった固体(0.098g、収率100%)として得た。MS1(ESI、m/z):544.3[M+H](C2730FS);tR=0.81min。
【0403】
23.ii. (R)−4−[4−フルオロ−5−(4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド トリフルオロ−酢酸塩:
中間体23.i(0.091g)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、得られる粗生成物をエーテルで粉砕し、ラセミ体を得た。ラセミ体を、半分取キラルHPLC法E(Hept−EtOH−TFA 1−1−0.01;流速:23mL/min;220nMでのUV検出)により分離した;それぞれの保持時間(流速:1.4mL/min)は、8.7及び11.6minであった。2番目に溶出する化合物として特定された表題の(R)−エナンチオマーをベージュ色の固体(0.012g;収率38%)として回収した。H NMR(d−DMSO)δ:10.9(br.s、1H);9.23(br.s、1H);8.72(s、1H);7.45−7.53(m、3H);7.28−7.39(m、3H);4.47−4.53(m、3H);4.44−4.22(m、1H);3.92(br.s、2H);3.05(s、3H);2.78−2.92(m、1H);2.35−2.45(m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):460.1[M+H](C2222FS);tR=0.53min。
【0404】
実施例24: (R)−4−(5−(5−アミノ−5−メチルヘキサ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
中間体A.vi(0.090g;0.19mmol)及び2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)オキサゾール(0.055g;0.21mmol;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.ii(Suzukiカップリング:収率32%;脱保護:収率27%)と同様に進めて、表題化合物を、生成色の固体(0.009g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.24(s、1H);8.49(s、1H);8.00−8.11(m、3H);7.81−7.88(m、2H);7.60−7.73(m、2H);7.38(s、1H);4.48−4.60(m、1H);4.30−4.44(m、1H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):455.2[M+H](C2222S);tR=0.73min。
【0405】
実施例25: (R)−N−ヒドロキシ−4−{5−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.081g;0.155mmol)及び2−(4−ヨードフェニル)エタノール(0.025g;0.174mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率68%)及び実施例1、工程1.ii(収率84%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.037g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:8.47(s、1H);7.95(s、1H);7.62(d、J=8.8Hz、1H);7.44(d、J=8.2Hz、2H);7.31(d、J=8.8Hz、1H);7.26(d、J=8.2Hz、2H);4.63(t、J=5.2Hz、1H);4.48−4.58(m、1H);4.27−4.41(m、1H);3.60(q、J=6.7Hz、2H);3.0
6(s、3H);2.75−2.90(m、1H);2.74(t、J=7.0Hz、2H);2.33−2.43(m、1H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):456.1[M+H](C2325S);tR=0.59min。
【0406】
実施例26: (2R)−4−{5−[4−((R)−1,2−ジヒドロキシ−エチル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.082g;0.195mmol)及び(R)−1−(4−ヨードフェニル)−1,2−エタンジオール(0.058g、0.22mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率50%)及び実施例1、工程1.ii(収率37%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.017g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:8.47(s、1H);7.96(s、1H);7.63(d、J=8.8Hz、1H);7.48(d、J=8.2Hz、2H);7.37(d、J=8.2Hz、2H);7.32(d、J=8.8Hz、1H);5.29(br.s、1H);4.71(br.s、1H);4.48−4.61(m、2H);4.28−4.42(m、1H);3.39−3.47(m、2H);3.06(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.32−2.51(重複m、1H);1.52(s、3 H)。MS1(ESI、m/z):472.15[M+H](C2325S);tR=0.61min。
【0407】
実施例27: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.1g、0.19mmol)及び2−(4−エチニルフェニル)プロパン−2−オール(0.034g、0.21mmol;WO2006/099972に記載されるように製造した。)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率79%)及び実施例1、工程1.ii(収率32%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.022g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.03(s、1H);9.26(s、1H);8.49(s、1H);7.98(s、1H);7.65(d、J=9.1Hz、1H);7.44−7.55(m、4H);7.33(dd、J=9.1、1.0Hz、1H);5.08(br.s、1H);4.49−4.63(m、1H);4.28−4.42(m、1H);3.08(s、3H);2.79−2.93(m、1H);2.33−2.54(重複m、1H);1.54(s、3H);1.44(s、6H)。MS1(ESI、m/z):470.2[M+H](C2427S);tR=0.72min。
【0408】
実施例28: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−ヒドロキシオキセタン−3−イル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.148g、0.35mmol)及び製造Gの化合物(0.090g、0.40mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.i(収率54%)及び実施例1、工程1.ii(収率60%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.049g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:9.27(br.s、1H);8.51(s、1H);8.07(s、1H);7.62(d、J=8.9Hz、1H);7.29(dd、J=1.4、8.9Hz、1H);6.71(br.s、1H);4.70(d、J=6.7Hz、2H);4.54(d、J=6.7Hz、2H);4.54(重複m、1H);4.34(m、1H);3.04(s、3H);2.82(m、1H);2.39(重複m、1H);1.54(s、3H)。MS1(ESI、m/z):431.7[M+H+](C20
21S);tR=0.63min。
【0409】
実施例29: (R)−4−{4−フルオロ−5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体20.ii(0.04g、0.2mmol)及び製造Kの化合物(0.1g;0.185mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率57%)及び実施例1、工程1.ii(収率64%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、黄色がかったフォーム(0.032g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(br.s、1H);9.22(br.s、1H);8.73(s、1H);7.46−7.70(m、5H);7.33(m、1H);6.43(br.s、1H);4.73−4.79(m、2H);4.61−4.68(m、2H);4.55(m、1H);4.37(m、1H);3.05(s、3H);2.79−2.88(m、1H);2.35−2.45(m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):502.1[M+H](C2424FS);tR=0.69min。
【0410】
実施例30: (R)−4−{5−[4−(3−ジメチルアミノ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド トルエン−4−スルホン酸塩:
製造Jの化合物(0.1g、0.248mmol)及び製造Mの化合物(0.085g、0.28mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率44%)及び実施例1、工程1.ii(収率39%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.030g)として得た。MS1(ESI、m/z):511.1[M+H](C3338);tR=0.45min。
【0411】
実施例31: (R)−4−{6−フルオロ−5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−ブタ−1,3−ジイニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Rの化合物(0.1g、0.23mmol)及び製造Gの化合物(0.056g、0.25mmol)を出発物質として、順次、製造E、工程E.ii(収率47%)及び実施例1、工程1.iii(収率27%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、オレンジ色のフォーム(0.012g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:9.15−9.33(m、1H);8.59(s、1H);8.21(d、J=7.0Hz、1H);7.51(d、J=10.9Hz、1H);6.77(s、1H);4.73(d、J=6.6Hz、2H);4.56(d、J=6.6Hz、2H);4.49−4.62(重複m、1H);4.28−4.41(m、1H);3.06(s、3H);2.77−2.92(m、1H);2.32−2.57(重複m、1H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):449.9[M+H](C2020FS);tR=0.64min。
【0412】
実施例32: (R)−N−ヒドロキシ−4−[5−(5−ヒドロキシ−5−メチル−ヘキサ−1,3−ジイニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.248mmol)及び4−ヨード−2−メチルブタ−3−イン−2−オール(0.060g;0.28mmol;Rajender Reddyら、Tetrahedron Lett.(2010)、51、2170−2173において報告された通りに製造。)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率93%)及び実施例1、工程1.ii収率(66%)と同様に進めて、表題化合物を分取用
HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.063g)として得た。H NMR(d−DMSO):8.49(s、1H);8.01(s、1H);7.61(d、J=8.9Hz、1H);7.27(d、J=8.9Hz、1H);4.46−4.61(m、1H);4.28−4.40(m、1H);2.76−2.90(m、3H);2.31−2.50(m、DMSOと重複、1H);1.49(s、3H);1.40(s、6H)。MS1(ESI、m/z):418.1[M+H](C2023S);tR=0.68min。
【0413】
実施例33: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−((R)−1−ヒドロキシエチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g、0.24mmol)及び(R)−1−(4−ヨードフェニル)エタン−1−オール(0.082g;0.33mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率73%)及び実施例1、工程1.ii(収率71%)と同様に進めて、表題化合物を水からろ過により回収したベージュ色の固体(0.055g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.01(s、1H);9.24(s、1H);8.47(s、1H);7.96(s、1H);7.62(d J=8.9Hz、1H);7.44−7.51(m、2H);7.34−7.40(m、2H);7.31(dd、J=1.3、8.9Hz、1H);5.14−5.25(m、1H);4.72(q、J=6.4Hz、1H);4.48−4.60(m、1H);4.27−4.40(m、1H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.32−2.52(重複m、1H);1.52(s、3H);1.31(d、J=6.4Hz、3H)。MS1(ESI、m/z):456.1[M+H](C2325S);tR=0.70min。
【0414】
実施例34: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−((S)−1−ヒドロキシエチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g、0.24mmol)及び(S)−1−(4−ヨードフェニル)エタン−1−オール(0.082g;0.33mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率54%)及び実施例1、工程1.ii(収率79%)と同様に進めて、表題化合物を水からろ過により回収したベージュ色の固体(0.043g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.01(s、1H);9.24(s、1H);8.47(s、1H);7.96(s、1H);7.62(d、J=8.9Hz、1H);7.44−7.51(m、2H);7.34−7.40(m、2H);7.31(dd、J=1.3、8.9Hz、1H);5.14−5.25(m、1H);4.72(q、J=6.4Hz、1H);4.48−4.60(m、1H);4.27−4.40(m、1H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.32−2.52(重複m、1H);1.52(s、3H);1.31(d、J=6.4Hz、3H)。MS1(ESI、m/z):456.1[M+H](C2325S);tR=0.70min。
【0415】
実施例35: (R)−4−[5−(2−フルオロ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.10g;0.19mmol)及び2−フルオロ−4−トリフルオロメトキシフェニルボロン酸(0.052g;0.23mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例1、工程1.i(収率83%)及び工程1.ii(収率75%)と同様に進めて、表題化合物を、水からろ過により回収した生成色の固体(0.056g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.04(br.s、1H);9.27(
br.s、1H);8.52(s、1H);7.90(s、1H);7.66−7.74(m、2H);7.46−7.53(m、1H);7.38−7.45(m、1H);7.30−7.37(m、1H);4.51−4.64(m、1H);4.32−4.45(m、1H);3.08(s、3H);2.80−2.94(m、1H);2.36−2.56(重複m、1H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):490.1[M+H](C2019S);tR=0.82min。
【0416】
実施例36: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド フォルメート:
36.i. ((1S,2S)−2−((2−((R)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−4−オキソ−4−((((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)アミノ)ブチル)−2H−インダゾール−5−イル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)シクロプロピル)メチル アセテート:
製造Jの化合物(0.254g;0.605mmol)及び製造Uの右旋性化合物(0.177g;0.81mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、黄色がかったオイル(0.077g、収率23%)として得た。MS1(ESI、m/z):555.97[M+H](C2833S);tR=0.90min。
【0417】
36.ii. (R)−4−(5−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体36.i(0.124g;0.223mmol)をMeOH(1mL)中に溶解したものに、KCO(0.062g;0.447mmol)を添加した。懸濁液をrtにて30min撹拌した。反応混合物をDCM(10mL)で希釈し、15%NaHSO水溶液(8mL)で洗浄した。水層をDCM/MeOH(9/1、4x10mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、所望の生成物を黄色のオイル(0.108g)として得た。MS1(ESI、m/z):513.91[M+H](C2631S);tR=0.80min。
【0418】
36.iii. (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル) ブタンアミド フォルメート:
中間体36.ii(0.108g;0.24mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.052g、収率57%)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.98(s、1H);9.22(br.s、1H);8.46(br.s、1H);8.11(br.s、1H);7.97(br.s、1H);7.23(d、J=8.8Hz、1H);7.58(d、J=8.8Hz、1H);4.65(m、1H);4.52(m、1H);4.32(m、1H);3.40(m、1H);3.25(重複m、1H);3.04(s、3H);2.81(m、1H);2.38(重複m、1H);1.49(s、3H);1.34−1.45(m、2H);0.79−0.97(m、2H)。MS1(ESI、m/z):429.94[M+H](C2123S);tR=0.68min。
【0419】
実施例37: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1R,2R)−2−(ヒド
ロキシメチル)シクロプロピル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル) ブタンアミド フォルメート:
製造Jの化合物(0.252g;0.602mmol)及び製造Uの左旋性化合物(0.177g;0.81mmol)を出発物質として、実施例36、工程36.i〜36.iii(Sonogashiraカップリング:収率10%;アセテート開裂及び脱保護:収率63%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.056g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.98(s、1H);9.22(br.s、1H);8.46(br.s、1H);8.11(br.s、1H);7.97(br.s、1H);7.23(d、J=8.8Hz、1H);7.58(d、J=8.8Hz、1H);4.65(m、1H);4.52(m、1H);4.32(m、1H);3.23−3.40(m、2H);3.04(s、3H);2.81(m、1H);2.38(重複m、1H);1.49(s、3H);1.34−1.45(m、2H);0.79−0.97(m、2H)。MS1(ESI、m/z):429.95[M+H](C2123S);tR=0.68min。
【0420】
実施例38: (R)−4−{4−フルオロ−5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−ブタ−1,3−ジイニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体36.i(0.130g;0.30mmol)及び製造Gの化合物(0.073g;0.32mmol)を出発物質として、順次、製造E、工程E.ii(収率50%)及び実施例1、工程1.ii(収率45%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.030g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.01(s、1H);9.24(br.s、1H);8.79(s、1H);7.47−7.54(m、1H);7.28−7.37(m、1H);6.77(br.s、1H);4.73(d、J=6.3Hz、2H);4.56(d、J=6.3Hz、2H);4.52−4.61(重複m、1H);4.32−4.46(m、1H);3.07(s、3H);2.80−2.94(m、1H);2.33−2.57(重複m、1H);1.53(s、3H)。MS(ESI、m/z):449.86[M+H](C2020FS);tR=0.65min。
【0421】
実施例39: (R)−4−[5−(2−フルオロ−4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.1g;0.19mmol)及び製造Qの化合物(0.037g;0.21mmol;WO2006/099972に記載されるように製造した。)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率79%)及び実施例1、工程1.ii(収率32%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.022g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.03(br.s、1H);9.26(s、1H);8.51(s、1H);8.01(s、1H);7.66(d、J=8.8Hz、1H);7.58(t、J=7.8Hz、1H);7.31−7.36(m、1H);7.17−7.27(m、2H);5.36−5.43(m、1H);4.49−4.63(m、3H);4.30−4.42(m、1H);3.08(s、3H)、2.79−2.92(m、1H);2.34−2.56(重複m、1H);1.54(s、3H)。MS1(ESI、m/z):460.0[M+H](C2222FS);tR=0.69min。
【0422】
実施例40: 4−(6−フルオロ−5−((4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−
メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Rの化合物(0.1g、0.18mmol)及び中間体20.ii(0.042g、0.24mmol)を出発物質として、順次、製造E、工程E.ii(収率67%)及び実施例1、工程1.iii(収率76%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、黄色がかったフォーム(0.046g)として得た。
NMR(d−DMSO)δ:11.03(s、1H);9.25(s、1H);8.56(s、1H);8.12(d、J=7.2Hz、1H);7.67(d、J=7.6Hz、2H);7.60(d、J=7.6Hz、2H);7.50(d、J=10.9Hz、1H);6.46(s、1H);4.79(d、J=6.0Hz、2H);4.68(d、J=6.0Hz、2H);4.49−4.62(m、1H);4.28−4.41(m、1H);3.07(s、3H);2.79−2.92(m、1H);2.34−2.55(重複m、1H);1.54(s、3H)。MS1(ESI、m/z):501.9[M+H](C2424FS);tR=0.68min。
【0423】
実施例41: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.106g;0.253mmol)及び、製造Wの最初に溶出するエナンチオマー(0.079g;0.288mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率90%)及び実施例1、工程1.ii(収率38%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.041g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.23(s、1H);8.46(s、1H);7.93(s、1H);7.61(d、J=8.8Hz、1H);7.39(d、J=7.0Hz、2H);7.30(d、J=9.1Hz、1H);7.09(d、J=7.9Hz、2H);4.46−4.63(重複m、2H);4.26−4.40(m、1H);3.40−3.53(m、1H);3.26−3.38(重複m、1H);3.05(s、3H);2.75−2.88(m、1H);2.30−2.51(重複m、1H);1.75−1.86(m、1H);1.51(s、3H);1.22−1.35(m、1H);0.80−0.95(m、2H)。MS1(ESI、m/z):481.95[M+H](C2527S);tR=0.62min。
【0424】
実施例42: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.106g;0.253mmol)及び、製造Wの2番目に溶出するエナンチオマー(0.079g;0.288mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率71%)及び実施例1、工程1.ii(収率46%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.041g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.0(s、1H)、9.23(s、1H)、8.46(s、1H)、7.93(s、1H)、7.61(d、J=8.8Hz、1H)、7.39(d、J=7.0Hz、2H)、7.30(d、J=9.1Hz、1H)、7.09(d、J=7.9Hz、2H)、4.46−4.63(重複m、2H)、4.26−4.40(m、1H)、3.40−3.53(m、1H)、3.26−3.38(重複m、1H)、3.05(s、3H)、2.75−2.88(m、1H)、2.30−2.51(重複m、1H)、1.75−1.86(m、1H)、1.51(s、3H)、1.22−1.35(m、1H)、0.80−0.95(m、2H)。MS1(ESI、m/z):481.95[M+H](C2527S);tR=0.62min。
【0425】
実施例43: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(3−(ヒドロキシメチル)オキセタン−3−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.100g;0.24mmol)及び製造Xの化合物(0.079g;0.27mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率72%)及び実施例1、工程1.ii(収率53%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、黄色がかった固体(0.041g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.03(s、1H);9.26(s、1H);8.50(s、1H);7.99(s、1H);7.63(s、1H);7.53(d、J=8.1Hz、2H);7.35(s、1H);7.20(d、J=8.1Hz、2H);5.08−5.20(m、1H);4.72(br.s、4H);4.47−4.65(s、1H);4.29−4.42(m、1H);3.68−3.76(m、2H);3.07(s、3H);2.79−2.93(m、1H);2.36−2.55(重複m、1H);1.54(s、3H)。MS1(ESI、m/z):497.8[M+H](C2527S);tR=0.66min。
【0426】
実施例44: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.100g;0.24mmol)及び2−(4−ヨードフェノキシ)エタノール(0.06g;0.28mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率39%)及び実施例1、工程1.ii(収率67%)と同様に進めて、表題化合物を、反応混合物からの沈殿及び水による洗浄の後にベージュ色の固体(0.041g)として得た。H NMR(d−DMSO)δ:11.03(s、1H);9.24(s、1H);8.45(s、1H);7.92(s、1H);7.62(d、J=8.0Hz、1H);7.45(d、J=8.2Hz、2H);7.30(dd、J=0.9、8.0Hz、1H);6.96(d、J=8.1Hz、2H);4.84(m、1H);4.54(m、1H);4.34(m、1H);3.96−4.04(m、2H);3.66−3.74(m、2H);3.05(s、3H);2.83(m、1H);2.39(重複m、1H);1.51(s、3H)。MS1(ESI、m/z):471.9[M+H](C2325S);tR=0.66min。
【0427】
実施例45: (R)−4−(5−((3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシアセタミド)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.100g;0.24mmol)及び製造Yの化合物(0.084g;0.29mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率42%)及び実施例1、工程1.ii(収率64%)と同様に進めて、表題化合物を、水からのろ過及びEtO中での粉砕の後に、オレンジ色の固体(0.029g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.06(s、1H);9.44(s、1H);9.29(s、1H);8.52(s、1H);8.08(t、J=8.3Hz、1H);8.01(s、1H);7.66(d、J=8.9Hz、1H);7.52(d、J=11.5Hz、1H);7.40(d、J=8.5Hz、1H);7.35(d、J=8.9Hz、1H);5.91(t、J=5.9Hz、1H);4.54−4.61(m、1H);4.32−4.40(m、1H);4.07(d、J=5.6Hz、2H);3.08(s、3H);2.83−2.90(m、1H);2.35−2.46(m、1H);1.54(s、3H)。MS1(ESI、m/z):502.9[M+H](C2323FS);tR=0.67min。
【0428】
実施例46: (R)−4−(5−((R)−5,6−ジヒドロキシ−5−メチルヘキ
サ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
46.i. (2R)−4−(5−((R)−6−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−5−ヒドロキシ−5−メチルヘキサ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.100g;0.24mmol)及び製造Zの化合物(0.133g;0.29mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題化合物をCC(DCM−MeOH)による精製の後に、オレンジ色のフォーム(0.103g、収率57%)として得た。H NMR(300MHz、d−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.43(s、0.5H);11.40(s、0.5H);8.50(br.s、1H);8.06(br.s、1H);7.40−7.72(m、11H);7.26−7.32(m、1H);5.77(s、1H);5.75(s、1H);4.89−4.98(m、1H);4.50−4.64(m、1H);4.33−4.47(m、1H);3.62−3.68(m、1H);3.47−3.57(m、2H);3.08(s、1.5H);3.05(s、1.5H);2.78−2.93(m、1H);2.32−2.53(重複m、1H);1.63−1.75(m、3H);1.51(s、3H);1.41−1.60(重複m、6H);1.04(s、9H)。MS1(ESI、m/z):755.9[M+H](C4149SSi);tR=1.06min。
【0429】
46.ii. (2R)−4−(5−((R)−5,6−ジヒドロキシ−5−メチルヘキサ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体46.i(0.1g;0.13mmol)をMeOH(2mL)中に溶解した撹拌した溶液に、フッ化アンモニウム(0.04g:1.06mmol)を、還流下にて6.5h添加した。得られた混合物を濃縮乾固した。残渣をCC(DCM−MeOH)で精製して、表題化合物を黄色がかったフォーム(0.064g;収率93%)として得た。H NMR(300MHz、d−dmso)δ:11.34−11.42(m、1H);8.46(s、1H);8.01(s、1H);7.60(d、J=8.9Hz、1H);7.22−7.29(m、1H);5.72(s、1H);5.52(s、1H);5.00−5.07(m、1H);4.87−4.95(m、1H);4.47−4.60(m、1H);4.30−4.44(m、1H);3.95−4.13(m、1H);3.22−3.54(重複m、2H);3.04(s、1.5H);3.02(s、1.5H);2.74−2.88(m、1H);2.32−2.52(重複m、1H);1.61−1.71(m、3H);1.44−1.57(m、6H);1.32(s、3H)。MS(ESI、m/z):518.2[M+H](C2531S);tR=0.71min。
【0430】
46.iii. (R)−4−(5−((R)−5,6−ジヒドロキシ−5−メチルヘキサ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
中間体46.ii(0.06g;0.116mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、オレンジ色の固体(0.025g;収率49%)として得た。H NMR(400MHz、d−DMSO)δ:8.53(s、1H);8.05(s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.29(d、J=9.3Hz、1H);5.50−5.76(m、1H);4.99−5.27(m、1H);4.50−4.62(m、1H);4.29−4.41(m、1H);3.28−3.44(重複m、2H);3.07(s
、3H);2.78−2.89(m、1H);2.32−2.43(m、1H);1.51(s、3H);1.36(s、3H)。MS1(ESI、m/z):434.2[M+H](C2023S);tR=0.59min。
【0431】
実施例47: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(2−ヒドロキシアセタミド)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.100g;0.24mmol)及び2−ヒドロキシ−N−(4−ヨードフェニル)アセタミド(0.069g;0.25mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率51%)及び実施例1、工程1.ii(収率73%)と同様に進めて、表題化合物を、水からのろ過の後にベージュ色の固体(0.0411g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.06(s、1H);9.88(s、1H);9.29(s、1H);8.50(s、1H);7.97(s、1H);7.79(d、J=8.3Hz、2H);7.65(d、J=8.9Hz、1H);7.50(d、J=8.3Hz、2H);7.33(d、J=8.9Hz、1H);5.62−5.76(m、1H);4.52−4.61(m、1H);4.31−4.40(m、1H);4.02(d、J=4.1Hz、2H);3.08(s、3H);2.82−2.90(m、1H);2.35−2.45(m、1H);1.54(s、3H)。MS1(ESI、m/z):484.9[M+H](C2324S);tR=0.64min。
【0432】
実施例48: (R)−4−(5−((3−アミノオキセタン−3−イル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド フォルメート:
製造Jの化合物(0.124g;0.296mmol)及び製造AAの化合物(0.177g;0.57mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(定量的収率)及び実施例13、工程13.ii(収率4%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、黄色の固体(0.005g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.00(br.s、1H);9.32(br.s、1H);8.54(s、1H);8.18(s、1H);8.07(s、1H);7.65(d、J=8.9Hz、1H);7.31(d、J=8.9Hz、1H);4.67(d、J=5.8Hz、2H);4.54−4.63(m、1H);4.46(d、J=5.8Hz、2H);4.33−4.41(m、1H);3.08(s、3H);2.82−2.92(m、1H);2.33−2.60(重複m、1H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):471.91[M+H](C2124S);tR=0.49min。
【0433】
実施例49: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(4−(2−ヒドロキシアセタミド)フェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.124g;0.296mmol)及び製造ABの化合物(0.0735g;0.23mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.i(収率39%)及び1.ii(収率38%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、白色の固体(0.012g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:10.95−11.15(m、1H);9.75(s、1H);9.30(br.s、1H);8.46(br.s、1H);7.94(dd、J=0.8、1.4Hz、1H);7.80(d、J=8.7Hz、2H);7.68(m、1H);7.65(d、J=8.7Hz、2H);7.58(dd、J=1.7、9.0Hz、1H);5.69(t、J=6.1Hz、1H);4.52−4.60(m、1H);4.33−4.40(m、1H);4.02(d、J=5.9Hz、2H);3.09(s
、3H);2.83−2.91(m、1H);2.39−2.46(m、1H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):460.9[M+H](C2124S);tR=0.57min。
【0434】
実施例50: (R)−4−(5−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.1g;0.192mmol)及び製造ACの化合物(0.065g;0.23mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.i(収率77%)及び1.ii(収率51%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.034g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:10.95−11.18(m、1H);9.16−9.41(m、1H);8.47(s、1H);7.80(s、1H);7.67(d、J=9.0Hz、1H);7.47(t、J=8.9Hz、1H);7.38(d、J=9.0Hz、1H);6.85−6.99(m、2H);4.92(t、J=5.4Hz、1H);4.52−4.61(m、1H);4.33−4.42(m、1H);4.06(t、J=4.7Hz、2H);3.74(q、J=4.9Hz、2H);3.09(s、3H);2.82−2.91(m、1H);2.38−2.46(m、1H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):465.9[M+H](C2124FS);tR=0.64min。
【0435】
実施例51: (R)−4−(5−((4−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.105g;0.25mmol)及び(S)−1−(4−ヨードフェニル)−1,2−エタンジオール(0.0743g;0.281mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率70%)及び実施例1、工程1.ii(収率31%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、黄色の固体(0.026g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.28(s、1H);8.50(s、1H);7.99(s、1H);7.65(d、J=8.8Hz、1H);7.50(d、J=8.2Hz、2H);7.39(d、J=8.2Hz、2H);7.34(d、J=8.8Hz、1H);5.34(d、J=4.3Hz、1H);4.76(t、J=6.1Hz、1H);4.53−4.61(m、2H);4.32−4.40(m、2H);3.39−3.48(m、1H);3.08(s、3H);2.85(m、1H);2.35−2.45(m、1H);1.54(s、3H)。MS1(ESI、m/z):471.93[M+H](C2325S);tR=0.60min。
【0436】
実施例52: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.1g;0.192mmol)及び2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.064g;0.23mmol;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.i(収率57%)及び1.ii(収率29%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.013g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.06(s、1H);9.29(s、1H);8.44(s、1H);7.89(s、1H);7.65−7.68(m、1H);7.62(d、J=8.7Hz、2H);7.55(dd、J=1.6、9.0Hz、1H);7.03(d、J=8.7Hz、2H);4.51−4.60(m、1H);4.32
−4.40(m、1H);4.11−4.17(m、2H);3.66−3.71(m、2H);3.33(重複s、3H);3.09(s、3H);2.82−2.91(m、1H);2.38−2.46(m、1H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):462.0[M+H](C2227S);tR=0.71min。
【0437】
実施例53: (R)−4−(6−フルオロ−5−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Rの化合物(0.1g;0.229mmol)及び製造Uの(1S,2S)−配置化合物(0.0546g;0.251mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(定量的収率)、実施例36、工程36.ii(収率99%)及び実施例1、工程1.ii(収率66%)と同様に進めて、表題化合物を、水からのろ過及びEtO中での粉砕の後に、茶色の固体(0.065g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.03(s、1H);9.19−9.37(m、1H);8.55(s、1H);8.13(d、J=7.1Hz、1H);7.48(d、J=10.7Hz、1H);4.50−4.58(m、1H);4.29−4.38(m、1H);3.41−3.46(m、1H);3.23−3.29(m、1H);3.07(s、3H);2.80−2.88(m、1H);2.34−2.42(m、1H);1.52(s、3H);1.42−1.49(m、2H);0.93−0.98(m、1H);0.85−0.91(m、1H)。MS1(ESI、m/z):447.9[M+H](C2122FS);tR=0.69min。
【0438】
実施例54: (R)−4−(4−フルオロ−5−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
中間体18.ii(0.2g;0.459mmol)及び製造Uの(1S,2S)−配置化合物を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i及び実施例36、工程36.ii(2工程に渡る収率91%)及び実施例1、工程1.ii(収率29%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、ベージュ色のフォーム(0.054g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.05(br.s、1H);9.28(br.s、1H);8.75(s、1H);7.47(d、J=8.9Hz、1H);7.24−7.29(m、1H);4.71(s、1H);4.53−4.60(m、1H);4.33−4.41(m、1H);3.39−3.45(m、1H);3.22−3.34(m、1H);3.07(s、3H);2.82−2.89(m、1H);2.35−2.44(m、1H);1.52(s、3H);1.41−1.48(m、2H);0.92−0.97(m、1H);0.85−0.90(m、1H)。MS1(ESI、m/z):447.97[M+H](C2122FS);tR=0.70min。
【0439】
実施例55: (R)−4−(5−((S)−5,6−ジヒドロキシヘキサ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び(S)−4−ヨードブタ−3−イン−1,2−ジオール(0.061g;0.286mmol;Wangら、J.Org.Chem.(2001)、66、2146−2148において報告された通りに製造。)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i及び実施例13、工程13.ii、と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、茶色のフォーム(0.0213g;2工程に渡る収率20%)として得た。H NMR(500M
Hz、d−DMSO)δ:11.04(s、1H);9.22−9.34(m、1H);8.53(d、J=0.7Hz、1H);8.04−8.08(m、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.30(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.52−4.62(m、1H);4.32−4.40(m、1H);4.35(t、J=6.1Hz、1H);3.47(d、J=6.1Hz、2H);3.08(s、3H);2.81−2.89(m、1H);2.35−2.44(m、1H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):419.8[M+H](C1921S);tR=0.55min。
【0440】
実施例56: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造ADの化合物(0.112g;0.262mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率70%)、実施例46、工程46.ii(収率87%)及び実施例1、工程1.ii(収率59%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、白色のフォーム(0.035g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.04(s、1H);9.28(s、1H);8.51(s、1H);7.99−8.02(m、1H);7.62(d、J=8.9Hz、1H);7.27(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);5.03(t、J=6.1Hz、1H);4.52−4.60(m、1H);4.32−4.39(m、1H);3.40(d、J=6.1Hz、2H);3.07(s、3H);2.81−2.88(m、1H);2.36−2.43(m、1H);1.52(s、3H);0.91−0.95(m、2H);0.86−0.90(m、2H)。MS1(ESI、m/z):430.0[M+H](C2123S);tR=0.68min。
【0441】
実施例57: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−(ヒドロキシメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:製造Jの化合物(0.07g;0.167mmol)及び製造AEの化合物(0.077g;0.167mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率86%)及び実施例13、工程13.ii(収率47%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、生成色の固体(0.03g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.04(s、1H);9.28(s、1H);8.52(s、1H);8.04(s、1H);7.63(d、J=8.9Hz、1H);7.28(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.59(t、J=5.6Hz、1H);4.52−4.61(重複m、1H);4.32−4.40(m、1H);3.35(d、J=5.6Hz、2H);3.07(s、3H);2.80−2.89(m、1H);2.36−2.43(m、1H);1.98(s、6H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):456.0[M+H](C2325S);tR=0.72min。
【0442】
実施例58: (R)−4−(5−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2−フルオロフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.12g;0.23mmol)及び製造AFの化合物(0.097g;0.276mmol)を出発物質として、順次、実施例1、工程1.i(収率80%)及び実施例13、工程13.ii(収率50%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、白色のフォーム(0.044g)として得た。
NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.06(s、1H);9.30(s
、1H);8.47(s、1H);7.80(s、1H);7.67(d、J=9.0Hz、1H);7.47(t、J=8.9Hz、1H);7.39(dt、J=1.6、8.9Hz、1H);6.87−6.95(m、2H);4.86−5.14(m、1H);4.50−4.82(重複m、1H);4.50−4.63(m、1H);4.31−4.43(m、1H);4.07(dd、J=4.1、10.0Hz、1H);3.94(dd、J=6.2、10.0Hz、1H);3.78−3.85(m、1H);3.46(d、J=5.7Hz、2H);3.09(s、3H);2.82−2.91(m、1H);2.38−2.46(m、1H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):496.0[M+H](C2226FS);tR=0.59min。
【0443】
実施例59: (R)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−4−(5−(ピリミジン−5−イルエチニル)−2H−インダゾール−2−イル)ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.11g;0.211mmol)及び5−エチニルピリミジン(0.025g;0.232mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率71%)及び実施例1、工程1.ii(収率77%)と同様に進めて、表題化合物を、水からのろ過後に黄色の固体(0.045g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.06(d、J=1.3Hz、1H);9.29(d、J=1.7Hz、1H);9.20(s、1H);9.03(s、2H);8.57(s、1H);8.10(s、1H);7.70(d、J=8.9Hz、1H);7.40(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.55−4.63(m、1H);4.33−4.43(m、1H);3.09(s、3H);2.87(m、1H);2.38−2.45(m、1H);1.55(s、3H)。MS1(ESI、m/z):413.9[M+H](C1919S);tR=0.67min。
【0444】
実施例60: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(4−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)エチニル)フェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Cの化合物(0.1g;0.248mmol)及び製造AGの化合物(0.118g;0.26mmol)を出発物質として、順次、実施例1、工程1.i(収率48%)、実施例2、工程2.ii(けん化:収率94%;THPO−NH及びアミドカップリング:収率77%)及び実施例13、工程13.ii(収率36%)と同様に進めて、表題化合物を、分取用HPLC(方法2)による精製の後に、生成色の固体(0.013g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.06(s、1H);9.30(s、1H);8.49(s、1H);8.00(s、1H);7.65−7.74(m、3H);7.59(dd、J=1.7、9.1Hz、1H);7.44(d、J=8.4Hz、2H);4.64−4.79(m、1H);4.53−4.61(m、1H);4.33−4.42(m、1H);3.46(dd、J=5.4、11.5Hz、1H);3.29(dd、J=6.4、11.5Hz、1H);3.09(s、3H);2.83−2.91(m、1H);2.39−2.46(m、1H);1.53(s、3H);1.36−1.48(m、2H);0.81−0.94(m、2H)。MS1(ESI、m/z):482.0[M+H](C2527S);tR=0.72min。
【0445】
実施例61: (R)−4−(5−(((2S,5S)−5−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造AHの化合物(0.087g;0.29mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率84%)及び実施例13、工程13.ii(収率67%)と同様に進めて、表題化合物を分取用
HPLC(方法3)による精製の後に、生成色の固体(0.058g)として得た。
NMR(500MHz、d−DMSO)δ:8.54(d、J=0.6Hz、1H);8.09(s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.31(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.53−4.61(m、1H);4.30−4.41(重複m、1H);4.33(dd、J=2.7、9.9Hz、1H);3.77−3.84(m、1H);3.07(s、3H);3.03(dd、J=9.1、10.8Hz、1H);2.81−2.89(m、1H);2.68−2.75(m、1H);2.36−2.44(m、1H);1.88−1.99(m、2H);1.57−1.67(m、1H);1.52(s、3H);1.24−1.35(m、1H)。MS1(ESI、m/z):459.0[M+H](C2226S);tR=0.54min。
【0446】
実施例62: リン酸二水素 (R)−(1−(4−((2−(4−(ヒドロキシアミノ)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−4−オキソブチル)−2H−インダゾール−5−イル)エチニル)フェニル)シクロプロピル)メチル:
62.i. (R)−ジ−tert−ブチル((1−(4−((2−(3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−4−オキソ−4−((((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)アミノ)ブチル)−2H−インダゾール−5−イル)エチニル)フェニル)シクロプロピル)メチル)ホスフェート:
製造Hの化合物(0.16g;0.3mmol)及び製造AIの化合物(0.067g;0.184mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.i、と同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、黄色のオイル(0.06g;収率43%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.47(s、0.5H);11.44(s、0.5H);8.48(s、0.5H);8.47(s、0.5H);7.98(s、1H);7.59−7.68(m、1H);7.48(d、J=8.2Hz、2H);7.31−7.38(重複m、1H);7.36(d、J=8.2Hz、2H);4.94−4.98(m、1H);4.53−4.62(m、1H);4.34−4.46(m、1H);3.96−4.16(m、3H);3.49−3.57(m、1H);3.08(s、1.5H);3.06(s、1.5H);2.79−2.91(m、1H);2.39−2.59(重複m、1H);1.65−1.74(m、3H);1.47−1.60(m、6H);1.35(s、18H);0.99−1.04(m、2H);0.92−0.97(m、2H)。MS1(ESI、m/z):757.9[M+H](C3852PS);tR=0.99min。
【0447】
62.ii. リン酸二水素 (R)−(1−(4−((2−(4−(ヒドロキシアミノ)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−4−オキソブチル)−2H−インダゾール−5−イル)エチニル)フェニル)シクロプロピル)メチル:
中間体62.i(0.058g;0.077mmol)をDCM(1.9mL)中に溶解したものに、TFA(0.87mL;11mmol)を添加した。反応をrtにて20min撹拌し、濃縮乾固した。残渣を分取用HPLC(方法1)で精製して、表題化合物を白色の固体(0.005g;収率11%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.05(s、1H);9.29(br.s、1H);8.49(s、1H);7.98(s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.46(d、J=8.2Hz、2H);7.31−7.35(m、3H);4.51−4.64(m、1H);4.31−4.45(m、1H);3.95(d、J=5.3Hz、2H);3.07(s、3H);2.82−2.91(m、1H);2.35−2.60(重複m、1H);1.53(s、3H);0.98−1.03(m、2H);0.89−0.95(m、2H)。MS1(ESI、m/z):561.91[M+H](C2528PS);tR=0.64min。
【0448】
実施例63: (R)−(1−(4−((2−(4−(ヒドロキシアミノ)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−4−オキソブチル)−2H−インダゾール−5−イル)エチニル)フェニル)シクロプロピル)メチル ジメチルグリシネート 塩酸塩:
製造Hの化合物(0.25g;0.48mmol)及び製造AJの化合物(0.122g;0.48mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率43%)及び実施例13、工程13.ii(収率14%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製及び希釈HCl溶液からの凍結乾燥の後に、白色の固体(0.017g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.00−11.13(br.s、1H);10.01−10.17(br.s、1H);8.50(s、1H);7.97(s、1H);7.65(d、J=8.9Hz、1H);7.49(d、J=8.2Hz、2H);7.36(d、J=8.2Hz、2H);7.32(dd、J=1.2、8.9Hz、1H);4.53−4.61(m、1H);4.38(s、2H);4.32−4.38(重複m、1H);4.19(d、J=2.1Hz、2H);3.07(s、3H);2.82−2.90(m、1H);2.80(s、6H);2.38−2.50(重複m、1H);1.53(s、3H);1.05−1.09(m、2H);0.98−1.02(m、2H)。MS1(ESI、m/z):567.02[M+H](C2934S);tR=0.66min。
【0449】
実施例64: (R)−4−(5−(((1S,3R,4S)−3,4−ジヒドロキシシクロペンチル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.24mmol)及び製造AKの化合物(0.066g;0.27mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率91%)及び実施例13、工程13.ii(収率30%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.029g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.04(s、1H);9.28(br.s、1H);8.51(d、J=0.6Hz、1H);8.00−8.02(m、1H);7.61−7.64(m、1H);7.27(dd、J=1.4、8.7Hz、1H);4.53−4.60(m、1H);4.32−4.39(m、1H);3.94−3.98(m、2H);3.13−3.21(m、1H);3.07(s、3H);2.82−2.89(m、1H);2.37−2.44(m、1H);1.90−1.97(m、2H);1.75−1.82(m、2H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):459.99[M+H](C2225S);tR=0.62min。
【0450】
実施例65: (R)−4−(5−((1−アミノシクロプロピル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.11g;0.262mmol)及び製造ALの化合物(0.0926g;0.302mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率46%)及び実施例13、工程13.ii(収率47%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.023g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:10.72−11.35(m、1H);9.11−9.53(m、1H);8.51(d、J=0.7Hz、1H);8.01(s、1H);7.62(d、J=8.9Hz、1H);7.27(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.52−4.61(m、1H);4.32−4.40(m、1H);3.07(s、3H);2.81−2.89(m、1H);2.36−2.45(m、1H);1.52(s、3H);0.98−1.02(m、2H);0.88−0.92(m、2H)。MS1(ESI、m/z):415.0[M+H](C2022S);tR=0.52min。
【0451】
実施例66: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(5−((1S,3R)−1−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)ペンタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造AMの化合物(0.0856g;0.322mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率64%)及び実施例1、工程1.ii(収率34%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、黄色のフォーム(0.023g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:10.95−11.12(m、1H);9.22−9.34(m、1H);8.51(s、1H);8.03−8.04(m、1H);7.62(d、J=8.9Hz、1H);7.29(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);5.24(s、1H);4.53−4.60(m、1H);4.49(t、J=5.3Hz、1H);4.32−4.40(m、1H);3.37(t、J=5.7Hz、2H);3.07(s、3H);2.81−2.89(m、1H);2.63(s、2H);2.36−2.44(m、1H);2.04−2.11(m、2H);1.92−2.00(m、1H);1.70−1.77(m、2H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):474.0[M+H](C2327S);tR=0.62min。
【0452】
実施例67: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)−1−メチルシクロプロピル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造ANの化合物(0.122g;0.286mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率91%)及び実施例13、工程13.ii(収率40%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、生成色の固体(0.037g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.04(s、1H);9.28(s、1H);8.50(d、J=0.6Hz、1H);8.00−8.01(m、1H);7.60−7.63(m、1H);7.27(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.69(t、J=5.4Hz、1H);4.52−4.61(m、1H);4.32−4.41(m、1H);3.59−3.65(m、1H);3.23−3.31(m、1H);3.07(s、3H);2.81−2.89(m、1H);2.36−2.44(m、1H);1.52(s、3H);1.40−1.48(m、1H);1.32(s、3H);1.11(dd、J=4.4、9.3Hz、1H);0.63(dd、J=4.6、6.6Hz、1H)。MS1(ESI、m/z):444.0[M+H](C2225S);tR=0.70min。
【0453】
実施例68: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−(ヒドロキシメチル)オキセタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
68.i. (R)−4−(5−((3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)オキセタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造AOの化合物(0.129g;0.271mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題化合物をCC(DCM−MeOH)による精製の後に、黄色のオイル(0.064g;収率35%)として得た。MS1(ESI、m/z):768.01[M+H](C42
49SSi);tR=1.10min。
【0454】
68.ii. (R)−4−(5−((3−(ヒドロキシメチル)オキセタン−3−イル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体68.i(0.64g;0.836mmol)をTHF(1mL)中に溶解した撹拌した溶液に、TBAF.3HO(0.109g;0.334mmol)を添加した。混合物をrtにて3h撹拌し、次いで、濃縮乾固した。残渣をCC(DCM−MeOH)で精製して、表題化合物を黄色のオイル(0.026g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.45(s、1H);8.51(s、1H);8.07(s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.31(d、J=9.0Hz、1H);5.48(t、J=5.9Hz、1H);4.91−4.98(m、1H);4.61(d、J=5.7Hz、2H);4.51−4.62(重複m、1H);4.53(d、J=5.7Hz、2H);4.35−4.46(m、1H);4.04−4.15(m、1H);3.73(d、J=5.8Hz、2H);3.49−3.55(m、1H);3.08(s、1.5H);3.06(s、1.5H);2.79−2.90(m、1H);2.34−2.45(m、1H);1.65−1.77(m、3H);1.47−1.63(重複m、3H);1.53(s、1.5H);1.50(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):530.0[M+H](C2631S);tR=0.75min。
【0455】
68.iii. (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−(ヒドロキシメチル)オキセタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
中間体68.ii(0.026g;0.0498mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.019g;収率86%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.00(s、1H);9.28(s、1H);8.53(s、1H);8.06(s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.31(d、J=8.9Hz、1H);5.48(t、J=5.9Hz、1H);4.61(d、J=5.7Hz、1H);4.55−4.60(重複m、1H);4.53(d、J=5.7Hz、2H);4.33−4.42(m、1H);3.73(d、J=5.9Hz、2H);3.08(s、3H);2.81−2.89(m、1H);2.35−2.45(m、1H);2.08(s、1H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):445.96[M+H](C2123S);tR=0.63min。
【0456】
実施例69: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1R,2S)−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造APの化合物(0.066g;0.286mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i及び実施例36、工程36.ii(2工程に渡る収率79%)及び実施例1、工程1.ii(収率82%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、黄色のフォーム(0.07g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:10.95−11.12(m、1H);9.22−9.36(m、1H);8.50(s、1H);8.02(s、1H);7.61(d、J=8.9Hz、1H);7.28(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.75(t、J=5.8Hz、1H);4.52−4.60(m、1H);4.31−4.40(m、1H);3.31(dd、
J=6.0、11.3Hz、1H);3.23(dd、J=5.6、11.2Hz、1H);3.07(s、3H);2.81−2.90(m、1H);2.36−2.44(m、1H);1.57(dd、J=5.3、8.7Hz、1H);1.52(s、3H);1.20(s、3H);1.05(dd、J=4.1、8.7Hz、1H);0.63−0.66(m、1H)。MS1(ESI、m/z):444.0[M+H](C2225S);tR=0.70min。
【0457】
実施例70: (R)−4−(5−((3−(2−アミノアセタミド)シクロペンチル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.08g;0.191mmol)及び製造AQの化合物(0.097g;0.248mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率57%)及び実施例13、工程13.ii(収率28%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、ベージュ色のフォーム(0.014g)として得た。MS1(ESI、m/z):499.9[M+H](C2429S);tR=0.58min。
【0458】
実施例71: (R)−4−(5−(((1R,2R)−2−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.08g;0.191mmol)及び製造ARの化合物(0.14g;0.286mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率84%)及び実施例13、工程13.ii(収率41%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、白色の固体(0.029g)として得た。
NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.03(s、1H);9.27(s、1H);8.49(d、J=0.6Hz、1H);7.99−8.00(m、1H);7.61(dt、J=0.9、9.0Hz、1H);7.25(dd、J=1.5、9.0Hz、1H);4.70(d、J=5.1Hz、1H);4.61(t、J=5.8Hz、1H);4.52−4.59(m、1H);4.31−4.38(m、1H);3.33−3.37(重複m、2H);3.26−3.31(m、1H);3.06(s、3H);2.80−2.88(m、1H);2.35−2.43(m、1H);1.51(s、3H);1.48(dt、J=4.9、8.5Hz、1H);1.33−1.39(m、1H);0.92−0.96(m、1H);0.81−0.85(m、1H)。MS1(ESI、m/z):460.0[M+H](C2225S);tR=0.61min。
【0459】
実施例72: (R)−4−(5−(((1R,2R)−2−(アミノメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造ASの化合物(0.14g;0.286mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率23%)及び実施例13、工程13.ii(収率59%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、白色の固体(0.013g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:8.49(s、1H);7.99−8.00(m、1H);7.61(d、J=8.9Hz、1H);7.26(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.50−4.61(m、1H);4.32−4.41(m、1H);3.06(s、3H);2.77−2.90(m、1H);2.58−2.69(m、1H);2.46−2.55(重複m、1H);2.33−2.44(m、1H);1.47−1.51(重複m、1H);1.50(s、3H);1.33−1.41(m、1
H);0.85−0.98(m、2H)。MS1(ESI、m/z):429.0[M+H](C2124S);tR=0.55min。
【0460】
実施例73: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
73.i. (2R)−4−(5−((1−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)シクロブチル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造ATの化合物(0.11g;0.253mmol)を出発物質として、実施例37、工程37.iと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA/MeOH)による精製の後に、ピンク色のフォーム(0.16g;収率87%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.45(s、0.5H);11.43(s、0.5H);8.50(d、J=0.4Hz、0.5H);8.49(d、J=0.4Hz、0.5H);8.03−8.04(m、1H);7.66−7.69(m、4H);7.61−7.65(m、1H);7.44−7.49(m、6H);7.28(dd、J=1.5、9.0Hz、1H);4.96(s、0.5H);4.92(s、0.5H);4.53−4.61(m、1H)、4.36−4.45(m、1H);4.08−4.15(m、0.5H);4.02−4.08(m、0.5H);3.75(s、2H);3.49−3.56(m、1H);3.08(s、1.5H);3.05(s、1.5H);2.79−2.90(m、1H);2.38−2.46(m、1H);2.14−2.25(m、4H);1.95−2.02(m、1H);1.86−1.93(m、1H);1.63−1.73(m、3H);1.54(s、1.5H);1.52(s、1.5H);1.49−1.59(重複m、3H);1.05(s、9H)。MS1(ESI、m/z):765.86[M+H](C4351SSi);tR=1.15min。
【0461】
73.ii. (2R)−4−(5−((1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体73.i(0.15g;0.2mmol)をTHF(0.4mL)中に溶解した撹拌した溶液に、TBAF(1M;1mL;1mmol)を添加した。混合物をrtにて6h撹拌し、次いで、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA/MeOH)で精製して、表題化合物を生成色のフォーム(0.1g;収率99%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.45(s、0.5H);11.43(s、0.5H);8.49(s、0.5H);8.48(s、0.5H);8.02(s、1H);7.61−7.64(m、1H);7.28(dd、J=1.4、8.8Hz、1H);5.17(t、J=5.8Hz、1H);4.96(s、0.5H);4.93(s、0.5H);4.52−4.61(m、1H);4.35−4.45(m、1H);4.08−4.15(m、0.5H);3.99−4.07(m、0.5H);3.49−3.57(重複m、1H);3.49(d、J=5.8Hz、2H);3.08(s、1.5H);3.05(s、1.5H);2.78−2.90(m、1H);2.37−2.45(m、1H);2.11−2.17(m、4H);1.84−1.98(m、2H);1.64−1.73(m、3H);1.48−1.60(重複m、3H)、1.53(s、1.5H)、1.51(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):528.05[M+H](C2733S);tR=0.84min。
【0462】
73.iii. (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(ヒドロキシメチル)
シクロブチル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
中間体73.ii(0.1g;0.131mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、生成色の固体(0.056g;収率97%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:10.99−11.08(m、1H);9.28(s、1H);8.52(s、1H);8.02−8.03(m、1H);7.63(d、J=8.9Hz、1H);7.29(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);5.18(t、J=5.8Hz、1H);4.52−4.61(m、1H);4.32−4.41(m、1H);3.50(d、J=5.8Hz、2H);3.08(s、3H);2.81−2.90(m、1H);2.37−2.45(m、1H);2.12−2.18(m、4H);1.85−2.02(m、2H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):444[M+H](C2225S);tR=0.72min。
【0463】
実施例74: (R)−4−(5−(((1R,2R)−1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造AUの化合物(0.12g;0.279mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率87%)、実施例73、工程73.ii(収率84%)及び実施例1、工程1.ii(収率80%)と同様に進めて、水中での沈殿の後に、表題化合物をベージュ色の固体(0.06g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.05(d、J=1.0Hz、1H);9.28(d、J=1.5Hz、1H);8.56(s、1H);8.12(s、1H);7.66(d、J=8.9Hz、1H);7.33(dd、J=1.4、8.9Hz、1H);4.91(t、J=4.6Hz、1H);4.54−4.62(m、1H);4.34−4.41(m、1H);3.66−3.72(m、1H);3.35−3.41(m、1H);3.08(s、3H);2.82−2.90(m、1H);2.37−2.44(m、1H);1.64−1.71(m、1H);1.53(s、3H);1.38−1.44(m、1H);1.23−1.31(m、1H)。MS1(ESI、m/z):448.0[M+H](C2122FS);tR=0.69min。
【0464】
実施例75: (R)−4−(5−(5−(ジメチルアミノ)ペンタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造AVの化合物(0.075g;0.358mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(定量的収率)及び実施例1、工程1.ii(収率41%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.042g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.02(m、1H);9.29(m、1H);8.53(s、1H);8.07(m、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.31(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.57(m、1H);4.37(m、1H);3.48(s、2H);3.08(s、3H);2.86(m、1H);2.40(m、1H);2.23(s、6H);1.53(s、3H).MS1(ESI、m/z):458.0[M+H](C2024S);tR=0.51min。
【0465】
実施例76: (R)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−4−(5−(ピペリジン−4−イルブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾ
ール−2−イル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.08g;0.191mmol)及び製造AWの化合物(0.096g;0.286mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率79%)及び実施例13、工程13.ii(収率66%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.042g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:8.51(d、J=0.4Hz、1H);8.03(m、1H);7.62(d、J=8.9Hz、1H);7.29(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.56(m、1H);4.38(m、1H);3.07(s、3H);2.88−2.93(m、2H);2.84(m、1H);2.74(m、1H);2.54−2.60(m、2H);2.39(m、1H);1.75−1.82(m、2H);1.44−1.56(重複m、2H);1.51(s、3H)。MS1(ESI、m/z):443.0[M+H](C2226S);tR=0.55min。
【0466】
実施例77: (R)−4−(5−(((1R,2R)−2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造AXの化合物(0.084g;0.358mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率88%)及び実施例1、工程1.ii(収率45%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.040g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.04(d、J=1.0Hz、1H);9.28(d、J=1.4Hz、1H);8.52(d、J=0.5Hz、1H);8.04(m、1H);7.63(d、J=8.9Hz、1H);7.29(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);5.25(t、J=6.1Hz、1H);4.57(m、1H);4.36(m、1H);3.59−3.74(m、2H);3.07(s、3H);2.85(m、1H);2.40(m、1H);1.96(m、1H);1.52(s、3H);1.32−1.43(m、2H)。MS1(ESI、m/z):448.0[M+H](C2122FS);tR=0.55min。
【0467】
実施例78: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造AYの化合物(0.110g;0.374mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率100%)及び実施例1、工程1.ii(収率35%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、白色の固体(0.044g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.05(br.s、1H);9.30(br.s、1H);8.52(d、J=0.6Hz、1H);8.04(s、1H);7.63(d、J=8.9Hz、1H);7.29(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.56(重複m、1H);4.53(t、J=5.5Hz、1H);4.36(m、1H);4.09(dd、J=2.4、5.3Hz、2H);3.88(m、1H);3.53(m、1H);3.11−3.22(m、2H);3.07(s、3H);2.95(m、1H);2.84(m、1H);2.40(m、1H);1.79−1.90(m、2H);1.45−1.62(重複m、2H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):501.0[M+H](C2428S);tR=0.67min。
【0468】
実施例79: (R)−4−(5−((4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル)
エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル) ブタンアミド フォルメート:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及びtert−ブチル(1−(4−ヨードフェニル)シクロプロピル)カーバメート(0.100g;0.27mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率42%)及び実施例13、工程13.ii(収率35%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、白色の固体(0.044g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:8.51(d、J=0.5Hz、1H);7.99(m、1H);7.66(d、J=8.9Hz、1H);7.54(d、J=8.5Hz、2H);7.39(d、J=8.5Hz、2H);7.34(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.58(m、1H);4.37(m、1H);3.08(s、3H);2.88(m、1H);2.41(m、1H);1.54(s、3H);1.17−1.22(m、2H);1.11−1.17(m、2H)。MS1(ESI、m/z):467.0[M+H](C2426S);tR=0.57min。
【0469】
実施例80: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(5−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)ペンタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.082g;0.195mmol)及び製造AZの化合物(0.080g;0.332mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率81%)及び実施例1、工程1.ii(収率67%)と同様に進めて、表題化合物をCC(DCM−MeOH勾配)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.046g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.04(s、1H);9.28(s、1H);8.52(s、1H);8.05(s、1H);7.63(d、J=8.9Hz、1H);7.30(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);6.08(s、1H);4.57(m、1H);4.45−4.48(m、2H);4.41−4.44(m、2H);4.36(m、1H);3.07(s、3H);2.86(重複m、1H);2.87(s、2H);2.40(m、1H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):446.0[M+H](C2123S);tR=0.62min。
【0470】
実施例81: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(2−ヒドロキシアセチル)アゼチジン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.07g;0.167mmol)及び製造BAの化合物(0.088g;0.334mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率100%)及び実施例1、工程1.ii(収率12%)と同様に進めて、表題化合物をCC(DCM−MeOH勾配)による精製の後に、黄色がかった固体(0.01g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:11.04(d、J=1.0Hz、1H);9.28(d、J=1.4Hz、1H);8.53(s、1H);8.07(s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.30(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);5.01(t、J=6.1Hz、1H);4.58(m、1H);4.48(m、1H);4.37(m、1H);4.17−4.22(m、2H);3.92(d、J=6.0Hz、2H);3.86(m、1H);3.75(m、1H);3.07(s、3H);2.86(m、1H);2.41(m、1H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):473.0[M+H](C2224S);tR=0.61min。
【0471】
実施例82: (R)−4−(5−(6−アミノ−6−メチルヘプタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(
メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.085g;0.203mmol)及び製造BBの化合物(0.124g;0.384mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率74%)及び実施例13、工程13.ii(収率53%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、白色の固体(0.03g)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:8.51(d、J=0.6Hz、1H);8.04(m、1H);7.63(d、J=8.9Hz、1H);7.29(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.51−4.61(m、1H);4.37(m、1H);3.07(s、3H);2.84(m、1H);2.48(s、2H);2.39(m、1H);1.52(s、3H);1.14(s、6H)。MS1(ESI、m/z):431.0[M+H](C2426S);tR=0.55min。
【0472】
実施例83: (R)−4−(5−((1−グリシルピペリジン−4−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド フォルメート:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造BCの化合物(0.094g;0.239mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率53%)及び実施例13、工程13.ii(収率11%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、白色の固体(0.013g)として得た。MS1(ESI、m/z):500.0[M+H](C2429S);tR=0.57min。
【0473】
実施例84: (R)−4−(5−((1−グリシルアゼチジン−3−イル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.09g;0.215mmol)及び製造BDの化合物(0.074g;0.232mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i及び実施例13、工程13.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.037g;2工程に渡る収率37%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:8.52(s、1H);8.06(s、1H);7.63(d、J=8.9Hz、1H);7.29(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.55(m、1H);4.32−4.43(m、2H);4.11−4.21(m、2H);3.84(m、1H);3.75(m、1H);3.09−3.19(m、2H);3.07(s、3H);2.83(m、1H);2.38(m、1H);1.51(s、3H)。MS1(ESI、m/z):472.0[M+H](C2225S);tR=0.53min。
【0474】
実施例85: (R)−4−(5−((1−(2−アミノ−2−メチルプロパノイル)アゼチジン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.098g;0.233mmol)及び製造BEの化合物(0.178g;0.455mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i及び実施例13、工程13.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.031g;2工程に渡る収率27%)として得た。H NMR(500MHz、d−DMSO)δ:9.21(br.s、1H);8.52(s、1H);8.06(d、J=1.0Hz、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.30(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.74(m、1H);4.56(m、1H);4.45(m、1H);4.38(m、1H);4.13(m、1H);3.80(m、1H);3.68(m、1H);3.07(s、3H);2.83(m、1H);2.39(m、1H);1.51(s、3H);1.19(s、
6H)。MS1(ESI、m/z):500.0[M+H](C2429S);tR=0.55min。
【0475】
さらに、参照実施例1〜7のラセミ体混合物は、例えばキラルHPLCを用いて、それらのエナンチオマーに分離することができる。従って、下記のさらなる発明化合物又は塩が得られるであろう:
− (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−{5−[4−(3 モルフォリン−4−イル−プロポキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−ブタンアミド フォルメート;
− (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−{5−[4−(2−モルフォリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−ブタンアミド フォルメート;
− (R)−4−{5−[2−フルオロ−4−(2−モルフォリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド フォルメート;
− (R)−4−(5−ブタ−2−イニルオキシ−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
− (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−(5−フェネチル−インダゾール−2−イル)−ブタンアミド;
− (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−オキサゾール−2−イル−フェニル)−インダゾール−2−イル]− ブタンアミド フォルメート;及び
− (R)−4−(5−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド。
【0476】
発明化合物の薬理学的特性
In vitroアッセイ
細菌増殖の最小阻害濃度
実験方法:
最小阻害濃度(MICs;mg/L)は、「Methods for Dilution
Antimicrobial Susceptibility Tests for Bacteria that grow Aerobically」Approved standard、7th ed.、Clinical and Laboratory
Standards Institute(CLSI)Document M7−A7、Wayne、PA、USA、(2006)中の記載に従って、ミクロ希釈法によりカチオン調整Mueller−Hinton Broth中で測定した。
【0477】
結果:
実施例62の化合物以外の全実施例化合物を、数種のグラム陽性及び特にグラム陰性菌に対して試験した。典型的な抗菌試験の結果を下記の表1に示す(MICsはmg/Lで表す。)。K.pneumoniae A−651及びAcinetobacter baumannii T6474は、多剤耐性株(特に、キノロン耐性)であり、一方、E.coli ATCC25922及びP.aeruginosa ATCC27853は、キノロン感受性株である。
【0478】
【表1】
【0479】
【表2】
【0480】
【表3】
【0481】
実施例62及び63の化合物は、アルカリホスファターゼ又はエステラーゼの非存在下、アルカリホスファターゼの存在下、そしてエステラーゼの存在下において、野生株E.coli A−1261に対して試験した。対応する抗菌試験の結果を下記の表2に示す(MICはmg/Lで表す。)。
【0482】
【表4】