【文献】
Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2012年,Vol.22,p.6832-6838
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【実施例】
【0202】
温度はすべて℃で示す。特に断らない限り、反応はrtで行われる。
【0203】
分析TLCによる定性分析は、0.2mmプレート:Merck、Silica gel 60F
254で行った。溶出はEA、Hept、DCM、MeOH又はそれらの混合物で行う。検出は、UVで、又はKMnO
4(3g)、K
2CO
3(20g)、5%NaOH(3mL)及びH
2O(300mL)の溶液を用いて、その後に加熱することにより行った。
【0204】
CCは、Brunschwig 60Aシリカゲル(0.032〜0.63mm)を用いて、又はISCO CombiFlashシステム及び充填済みSiO
2カートリッジを用いて行い;溶出は、Hept−EA又はDCM−MeOH混合物のいずれかにより、適宜な勾配を用いて行った。化合物が酸性官能基を含む場合には、1%のAcOHを溶出液に添加した。化合物が塩基性官能基を含む場合には、25%のNH
4OH水溶液を溶出液に添加した。
【0205】
化合物は、
1H−NMR(300MHz)(Varian Oxford);又は
1H−NMR(400MHz)(Bruker Advance 400)によって特徴を明らかにした。化学シフトδは、使用する溶媒に対するppmで示してある;多重度:s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、p=五重項、hex=六重項、hep=七重項、m=多重項、br=広域;結合定数JはHzで示してある。あるいは、化合物は、LC−MSによって(DAD及びELSDを備えたAgilent 1100 Binary Pumpを用いたSciex API 2000、又はAgilent 1200 Binary Pump、DAD及びELSDを備えたAgilent quadrupole MS6140);TLCによって(Merck製TLC−プレート、Silica gel 60F
254);又は融点によって特徴を明らかにした。
【0206】
分析用LC−MSデータは、下記の各条件を用いて得たものである。
MS1データ:
− カラム:Zorbax SB−Aq、3.5μm、4.6x50mm;
− 注入量:1μL;
− カラムオーブン温度:40℃;
− 検出:UV210nm、ELSD及びMS;
− MSイオン化モード:ESI+;
− 溶出液:A:H
2O+0.04%TFA;及びB:MeCN;
− 流速:4.5mL/min;
− 勾配:5%Bから95%Bへ(0.0min〜1.0min)、95%B(1.0min〜1.45min)。
【0207】
MS2データ:
− カラム:Acquity UPLC Column Manager内で60℃に温度制御されたWaters製Acquity UPLC BEH C18 1.7μm 2.1x50mm;
− ポンプ:Waters Acquity Binary、Solvent Manager;
− MS:Waters SQ Detector;
− DAD:Acquity UPLC PDA Detector;
− ELSD:Acquity UPLC ELSD;
− 溶出液:A:H
2O+0.05%TFA;及びB:MeCN+0.045%TFA;
− 溶出方法:2.0minに渡り勾配:2%Bから98%Bへ;
− 流速:1.0mL/min;
− 検出:UV214nm及びELSD。
【0208】
各試験化合物の[M+H
+]ピークに対応して記載する小数部分の桁数は、実際に用いたLC−MS装置の精度に依存する。
【0209】
分取用HPLCによる精製は、Gilson 215オートサンプラー、Gilson
333/334ポンプ、Dionex MSQ Plus検出システム及びDionex UVD340U(又はDionex DAD−3000)UV検出器を備えたGilsonHPLCシステムにて、下記の各条件を用いて行った:
方法1:
− カラム:Waters Atlantis T3 OBD、10μm、30x75mm;
− 流速:75mL/min;
− 溶出液:A:H
2O+0.1%HCOOH;B:MeCN+0.1%HCOOH;
− 勾配:90%Aから5%Aへ(0.0min〜4.0min)、5%A(4.0min〜6.0min)。
【0210】
方法2:
− カラム:Waters XBridge C18、10μm、30x75mm;
− 流速:75mL/min;
− 溶出液:A:H
2O+0.1%HCOOH;B:MeCN+0.1%HCOOH;
− 勾配:70%Aから5%Aへ(0.0min〜3.5min)、5%A(3.5min〜6.0min)。
【0211】
方法3:
− カラム:Waters XBridge C18、10μm、30x75mm;
− 流速:75mL/min;
− 溶出液:A:H
2O+0.5%NH
4OH溶液(25%);B:MeCN;
− 勾配:90%Aから5%Aへ(0.0min〜4.0min)、5%A(4.0min〜6.0min)。
【0212】
さらに、半分取キラルHPLCは、下記の各条件を用いて行った。
【0213】
半分取キラルHPLC法A:
半分取キラルHPLCは、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す溶出液混合物、流速及び検出条件を用い、Daicel ChiralPak AS−Hカラム(20x250mm、5μM)にて行う。保持時間は、同様の溶出液混合物を用い、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す流速にて、Daicel ChiralPak AS−Hカラム(4.6x250mm、5μM)における分析サンプルの溶出により得る。
【0214】
半分取キラルHPLC法B:
半分取キラルHPLCは、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す溶出液混合物、流速及び検出条件を用い、Daicel ChiralPak AY−Hカラム(20x250mm、5μM)にて行う。保持時間は、同様の溶出液混合物を用い、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す流速にて、Daicel ChiralPak AY−Hカラム(4.6x250mm、5μM)における分析サンプルの溶出により得る。
【0215】
半分取キラルHPLC法C:
半分取キラルHPLCは、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す溶出液混合物、流速及び検出条件を用い、Daicel ChiralCel OD−Hカラム(20x250mm;5μM)にて行う。保持時間は、同様の溶出液混合物を用い、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す流速にて、Daicel ChiralCel OD−Hカラム(4.6x250mm;5μM)における分析サンプルの溶出により得る。
【0216】
半分取キラルHPLC法D:
半分取キラルHPLCは、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す溶出液混合物、流速及び検出条件を用い、Daicel ChiralCel OJ−Hカラム(20x250mm;5μM)にて行う。保持時間は、同様の溶出液混合物を用い、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す流速にて、Daicel ChiralCel OJ−Hカラム(4.6x250mm;5μM)における分析サンプルの溶出により得る。
【0217】
半分取キラルHPLC法E:
半分取キラルHPLCは、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す溶出液混合物、流速及び検出条件を用い、Daicel ChiralCel AD−Hカラム(20x250mm;5μM)にて行う。保持時間は、同様の溶出液混合物を用い、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す流速にて、Daicel ChiralCel AD−Hカラム(20x250mm;5μM)における分析サンプルの溶出により得る。
【0218】
半分取キラルHPLC法F:
半分取キラルHPLCは、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す溶出液混合物、流速及び検出条件を用い、Daicel ChiralPak IAカラム(20x250mm;5μM)にて行う。保持時間は、同様の溶出液混合物を用い、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す流速にて、Daicel ChiralPak IAカラム(4.6x250mm;5μM)における分析サンプルの溶出により得る。
【0219】
半分取キラルHPLC法G:
半分取キラルHPLCは、対応する実験プロトコルにおいて括弧内に示す溶出液混合物、流速及び検出条件を用い、Daicel ChiralPak ASVカラム(20x250mm;5μM)にて行う。
【0220】
製造:
製造A:(RS)−4−(5−ブロモ−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
A.i. 2−(5−ブロモ−2H−インダゾール−2−イル)エタノール:
変法I:
5−ブロモ−1H−インダゾール(10g;市販)をDMF(330mL)中に溶解したものを0℃に冷却し、NaH(鉱物油中60%;2.41g)で少しずつ処理する。反応混合物をrtに到達させ、rtにてさらに1h撹拌し、炭酸エチレン(17.9g)で処理し、80℃にて3h加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、10% NaHSO
4水溶液(150mL)で希釈し、EA(2x50mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(brine)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮し、CC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を黄色のオイル(5.4g;収率44%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.33(d、J=0.9Hz、1H);7.95(dd、J=0.9、1.9Hz、1H);7.57(td、J=0.9、9.1Hz、1H);7.29(dd、J=1.9、9.1Hz、1H);4.94(t、J=5.4Hz、1H);4.44(t、J=5.4Hz、2H);3.85(q、J=5.4Hz、2H)。MS1(ESI、m/z):243.0[M+H
+](C
9H
9N
2Ob
r);t
R=0.65min.
変法II:
5−ブロモ−2−ニトロベンゾアルデヒド(4.89g;21.3mmol)をMeOH(53.9mL)中に溶解したものに、エタノールアミン(1.3mL、21.5mmol)を添加した。混合物を還流下、1h撹拌した。冷却後、溶媒を蒸発乾固させた。残渣をP(OEt)
3(36.5mL)中に取り、混合物を150℃に加熱した油浴中に20min浸漬した。冷却及び濃縮乾固後、残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題のインダゾールを黄色の固体(2.12g;収率41%)として得た。NMRデータは、変法Iの生成物について示したものと同一である。
【0221】
A.ii. 3−(5−ブロモ−2H−インダゾール−2−イル)エチル メタンスルホネート:
中間体A.i(5.37g)をDCM(80mL)及びTEA(4.5mL)中に溶解したものを0℃に冷却し、MsCl(1.94mL)で処理した。反応混合物を0℃にて30min撹拌し、rtに到達させ、飽和Na
2CO
3水溶液(50mL)で処理した。有機層を飽和NaHCO
3水溶液で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮し、CC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を黄色のオイル(3.3g、収率47%)として得た。MS1(ESI、m/z):320.9[M+H
+](C
10H
11N
2O
3BrS));tR=0.76min。
【0222】
A.iii. 5−ブロモ−2−(3−ヨードエチル)−2H−インダゾール:
中間体A.ii(3.3g)を2−ブタノン(42mL)中に溶解したものに、NaI(2.89mg、19.3mmol)を添加した。反応混合物を80℃にて2h撹拌した。反応混合物を水(15mL)及びEA(25mL)で希釈した。水層をEA(4x10mL)で抽出した。有機層を合わせたものをNa
2SO
3の飽和溶液(25mL)及び塩水(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮して、所望の化合物を黄色の固体(3.22g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.41(d、J=0.9Hz、1H);7.99(dd、J=0.9、1.9Hz、1H);7.59(td、J=0.9、9.1Hz、1H);7.31(dd、J=1.9、9.1Hz、1);4.76(t、J=5.4Hz、2H);3.73(t、J=6.4Hz、2H)。MS1(ESI、m/z):350.84[M+H
+](C
9H
9N
2BrI));tR=0.86min。
【0223】
A.iv. (RS)−エチル 4−(5−ブロモ−2H−インダゾール−2−イル)−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート:
NaH(0.556g;13.9mmol)をDMF(15mL)中に懸濁したものに、0℃にて、エチル メチルスルフォニル アセテート(3mL;25mmol)をゆっくりと添加した。反応をrtまで温まるようにし、30min撹拌した。中間体A.iii(3.21g;9.17mmol)をDMF(53mL)中に溶解したものを滴下し、反応混合物をrtにて一晩撹拌した。20%NaHSO
4水溶液(25mL)を添加し、混合物をEA(3x40mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(25mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、濃縮乾固した。粗生成物(6.33g)をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を過剰分のエチルメチルスルフォニル アセテートが混入した黄色のオイル(4.68g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.37(d、J=0.9Hz、1H);7.96(dd、J=0.9、1.9Hz、1H);7.57(td、J=0.9、9.1Hz、1H);7.30(dd、J=1.9、9.1Hz、1H);4.56(t、J=5.9Hz、2H);4.27(m、1H);3.96−4.08(m、2H);3.11(s、3H);2.55−2.63(m、2H);1.14(t、J=6.9Hz、3H)。
【0224】
A.v. (RS)−エチル 4−(5−ブロモ−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート:
変法I:
中間体A.iv(4.68g;12mmol)をDMF(67.1mL)中に溶解したものに、rtにて、Cs
2CO
3(4.96g;15.2mmol)を添加し、混合物を15min撹拌した。CH
3I(3mL;48.1mmol)を添加し、混合物を一晩撹拌した。次いで、Cs
2CO
3(1.96g、6.02mmol)及びCH
3I(0.751mL;12mmol)をさらに添加し、反応混合物を一晩撹拌した。水(20mL)及びEA(40mL)を添加した。2層を分離した。水層をEA(4x35mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(20mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を黄色のオイル(2.91g、収率60%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.41(s、1H);7.96(m、1H);7.57(d、J=9.1Hz、1H);7.30(dd、J=1.9、9.1Hz、1H);4.58−4.69(m、1H);4.42−4.54(m、1H);3.88−4.05(m、2H);3.10(s、3H)、2.78−2.89(m、1H);2.44(重複m、1H);1.58(s、3H);1.12(t、J=7.1Hz、3H)。
【0225】
変法II:
中間体A.iii(0.537g;1.53mmol)及びエチル 2−(メチルスルフォニル)プロパノエート(0.303g;1.68mmol)をDMF(3mL)中に溶解したものに、Cs
2CO
3(0.997g;3.06mmol)を添加した。反応液を80℃にて2h撹拌した。水(30mL)を添加し、2層をEA(40mL)で希釈した。水層をEA(30mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(0.171g、収率28%)として得た。NMRデータは、変法Iの生成物について示したものと同一である。
【0226】
A.vi. (RS)−4−(5−ブロモ−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体A.v(2.91g;7.23mmol)をTHF−MeOH−H
2O(2−2−1、81mL)中に溶解した氷冷溶液に、LiOH.H
2O(1.19g;16mmol)を添加した。反応混合物をrtにて一晩撹拌した。溶媒を真空蒸発させて、残渣を一定の重量になるまで乾燥した。得られた固体をDMF(70mL)中に取り、そしてHOBT.H
2O(1.96g、14.5mmol)、TEA(3.2mL;23mmol)、NH
2−OTHP(1.72g、14.7mmol)及びEDC(2.72g、14.2mmol)を連続的に加えた。次いで、懸濁液を60℃にて2h撹拌した。EDC(0.699g、3.65mmol)、NH
2−OTHP(0.86g、7.36mmol)をさらに添加し、反応混合物を60℃にて一晩加熱した。反応混合物を濃縮乾固した。水(50mL)及びEA(70mL)を添加した。有機層を水(15mL)、飽和NaHCO
3(15mL)及び塩水(20mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(DCM−MeOH)で精製して、表題化合物を黄色がかったオイル(2.17g、収率63%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.3(br.s、1H);8.39(m、1H);7.92−7.96(m、1H);7.55−7.60(m、1H);7.30(dd、J=1.9、9.1Hz、1H);4.89−4.95(m、1H);4.49−4.59(m、1H);4.32−4.43(m、1H);3.95−4.16(m、1H);3.47−3.53(m、1H);3.05(s、1.5H);3.03(s、1.5H);2.76−2.86(m、1H);2.34−2.46(m、1H);1.61−1.7
1(m、3H);1.46−1.58(m、3H);1.51(s、1.5H);1.48(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):474.05[M+H
+](C
18H
24N
3O
5BrS));tR=0.80min.
製造B: (RS)−4−(5−ブロモ−6−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
B.i. 2−(5−ブロモ−6−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)エタノール:
5−ブロモ−4−フルオロ−2−ニトロベンゾアルデヒド(2.0g;8.06mmol;市販)をMeOH(5mL)中に溶解したものに、エタノールアミン(0.61mL)を添加した。混合物を還流下、1h撹拌した。冷却後、溶媒を蒸発乾固させた。残渣をP(OEt)
3(14mL)中に取り、混合物を150℃に加熱した油浴中に20min浸漬した。冷却及び濃縮乾固後、残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題のインダゾールを黄色の固体(1.17g、収率56%)として得た。
1H NMR(CDCl
3)δ:7.95(s、1H);7.90(d、J=6.7Hz、1H);7.38(d、J=6.7Hz、1H);4.49−4.53(m、2H);4.09−4.15(m、2H)。MS1(ESI、m/z):258.97[M+H
+](C
9H
8N
2ObrF));tR=0.64min。
【0227】
B.ii. (RS)−4−(5−ブロモ−6−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体B.i(1.3g、5.02mmol)を出発物質として、製造A、工程A.ii〜A.vと同様に進めて、表題化合物を無色のフォームとして得た(1.2g、収率:メシレート形成について95%、ヨージド形成について96%、アルキル化について93%(変法I)及び86%(変法II)、けん化について60%及びTHPO−NH
2とのアミドカップリングについて95%)。
1H NMR(d
6−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.4(br.s、0.5H);11.3(br.s、0.5H);8.44(br.s、1H);8.16(d、J=7.1Hz、1H);7.54−7.60(m、1H);4.92−4.96(m、0.5H);4.87−4.91(m、0.5H);4.47−4.59(m、1H);4.30−4.43(m、1H);3.97−4.16(m、1H);3.72(m、0.5H);3.45−3.55(m、1H);3.05(s、1.5H);3.03(s、1.5H);2.76−2.86(m、1H);2.34−2.46(m、1H);1.61−1.71(m、2H);1.46−1.58(m、2H);1.51(s、1.5H);1.49(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):492.04[M+H
+](C
18H
23N
3O
5BrFS));tR=0.81min。
【0228】
製造C: (R)−エチル 4−(5−ブロモ−4−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート:
NaH(鉱物油中60%、0.21g、5.12mmol)をDMF(3.2mL)中に懸濁した氷冷懸濁液に、5−ブロモ−4−フルオロ−1H−インダゾール(1g;4.65mmol)をDMF(3.7mL)中に溶解したものをゆっくりと添加し、ITを6℃未満に保った。反応混合物を0℃にて1h撹拌し;次いで、(R)−エチル 4−ブロモ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート(1.67g;5.81mmol;WO2012/137099に記載されるように製造した。)のDMF(1.8mL)中の溶液を添加し、ITを3℃未満に保った。混合物をrtに温め、3h撹拌した。反応混合物をNaHSO
4水溶液(15%,5mL)、水(50mL)及びEA(25mL)で希釈した。2相を分離し、水層をEA(2x25mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA勾
配)で精製して、最初に1−インダゾール位置異性体(0.9g、収率46%)を、次いで、表題の位置異性体(0.8g、収率39%)を得たが、これには、依然として20%の1−インダゾール位置異性体が混入していた。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.68(s、1H);7.35−7.45(m、2H);4.65(m、1H);4.49(m、1H);3.85−4.06(m、2H);3.10(s、3H);2.86(m、1H);2.47(DMSOと重複;m、1H);1.60(s、3H);1.11(t、J=7.1Hz、3H)。MS1(ESI、m/z):423.01[M+H
+](C
15H
18N
2O
4BrFS));tR=0.86min。
【0229】
製造D: 2−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン:
ビス(ピナコラート)ジボロン(1.15g;4.5mmol)、Pd(dppf)Cl
2(0.248g;0.3mmol)及びKOAc(1.27g;13mmol)の混合物を、窒素で15minフラッシュし、4−ブロモ−3−フルオロチオアニソール(1g;4.3mmol;市販)をジオキサン(17mL)中に溶解したもので処理した。反応混合物を還流下、3h加熱した。冷却後、反応混合物をろ過し、ろ液を濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を黄色のオイル(0.84g、収率73%)として得た。
1H NMR(CDCl
3)δ:7.61(dd、J=6.5、7.9Hz、1H);6.98(dd、J=1.7、7.9Hz、1H);6.87(dd、J=1.7、10.2Hz、1H);2.47(s、3H);1.34(s、12H).MS1(ESI、m/z):269.2[M+H
+](C
13H
18O
2BFS);tR=0.96min。
【0230】
製造E: (2RS)−4−(5−エチニル−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
E.i. (RS)−4−(5−ヨード−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 エチルエステル:
マイクロ波バイアル中に、中間体A.v(0.592g;1.47mmol)を1,4−ジオキサン(2.4mL)中に溶解したもの、トランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.026mL:0.165mmol;0.11eq.)、NaI(0.445g、2.94mmol)、そしてCuI(0.029g、0.149mmol)を添加した。反応混合物を180℃にて20minマイクロ波処理した。水(10mL)及びEA(30mL)を添加した。水層をEA(30mL)で1回抽出した。有機層を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(0.55g;収率74%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.37(br.s、1H);8.14(br.s、1H);7.43(br.s、2H);4.56−4.68(m、1H);4.40−4.52(m、1H);3.89−4.04(m、2H);3.10(s、3H);2.76−2.89(m、1H);2.39−2.45(重複m、1H);1.57(s、3H);1.12(t、J=7.1Hz、3H)。MS1(ESI、m/z):451.0[M+H
+](C
15H
19N
2O
4IS);tR=0.85min。
【0231】
E.ii. (RS)−エチル 2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−4−(5−((トリメチルシリル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)ブタノエート:CuI(0.04g、0.22mmol)及びPdCl
2(PPh
3)
2(0.08g、0.11mmol)を二口丸底フラスコ内に導入した。窒素で30minフラッシュした後、中間体E.i(0.5g;1.11mmol)を脱気THF(8mL)中に溶解したものを、次いで、トリメチルシリルアセチレン(0.17mL;1.22mmol)を添
加した。脱気TEA(0.39mL、2.78mmol)を滴下し、反応を50℃にて2h進行させた。混合物を濃縮乾固し、残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を茶色の粘性物(0.43g、収率93%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.46(s、1H);7.91(s、1H);7.58(d、J=8.9Hz、1H);7.21(dd、J=1.2、8.9Hz、1H);4.58−4.71(m、1H);4.42−4.55(m、1H);3.84−4.07(m、2H);3.12(s、3H);2.79−2.92(m、1H);2.39−2.53(重複m、1H);1.61(s、3H);1.11(t、J=7.2Hz、3H);0.24(s、9H)。MS(ESI、m/z):421.2[M+H
+](C
20H
28N
2O
4SSi);tR=0.96min。
【0232】
E.iii. (RS)−エチル 4−(5−エチニル−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート:
中間体E.ii(0.2g;0.48mmol)をTHF(1mL)中に溶解したものに、TBAF(THF中1M;0.37mL)を添加した。混合物をrtにて2h撹拌した。溶媒を真空除去し、残渣をCC(Hept−EA勾配)で精製して、表題化合物をピンク色がかった粘性物(0.1g、収率61%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.46(s、1H);7.92(s、1H);7.59(d、J=8.9Hz、1H);7.24(dd、J=1.2、8.9Hz、1H);4.59−4.71(m、1H);4.42−4.55(m、1H);4.04(s、1H);3.86−4.07(重複m、2H);3.11(s、3H);2.78−2.92(m、1H);2.39−2.54(重複m、1H);1.60(s、3H);1.12(t、J=7.1Hz、3H)。MS(ESI、m/z):349.1[M+H
+](C
17H
20N
2O
4S);tR=0.80min。
【0233】
E.iv. (2RS)−4−(5−エチニル−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体E.iii(0.1g;0.28mmol)を出発物質として、製造A、工程A.vi(けん化及びTHPO−NH
2とのアミドカップリング)と同様に進めて、表題アミドを生成色のフォーム(0.087g;2工程後の収率75%、)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.4(s、1H);8.44(br.s、1H);7.91(s、1H);7.56−7.62(m、1H);7.23(dd、J=1.2、8.9Hz、1H);4.90−4.97(m、1H);4.48−4.61(m、1H);4.31−4.45(m、1H);4.03−4.14(重複m、1H);4.03(s、1H);3.46−3.56(m、1H);3.06(s、3x0.5H);3.04(s、3x0.5H);2.76−2.90(m、1H);2.34−2.48(重複m、1H);1.62−1.72(m、3H);1.47−1.58(m、6H)。MS(ESI、m/z):420.2[M+H
+](C
20H
25N
3O
5S);tR=0.77min。
【0234】
製造F: (R)−エチル 4−(5−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート:
F.i. 5−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2H−インダゾール:
5−ブロモ−1H−インダゾール(9.1g、46.2mmol)、2−フルオロ−4−メトキシフェニルボロン酸(8.24g、48.5mmol)、K
2CO
3(21g、152mmol)及びPd(PPh
3)
4(3.2g、2.77mmol)の混合物を、窒素で15minフラッシュした。ジオキサン(255mL)及び水(70mL)を添加した。混合物を90℃にて23h加熱した。冷却後、水(100mL)及びEA(80mL
)を添加し、2層を分離した。水層をEA(2x100mL)で抽出し、有機層を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、濃縮乾固した。残渣をDCM(30mL)中で粉砕し、表題化合物を白色の固体(4.08g、収率36%)として得た。ろ液を濃縮し、残渣をCC(Hept−EA勾配)で精製して、更に表題化合物を明黄色の固体(3.65g、収率33%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:13.0(br.s、1H);8.09(br.s、1H);7.83(br.s、1H);7.55−7.60(m、1H);7.41−7.49(m、2H);6.83−6.95(m、2H);3.79(s、3H)。MS1(ESI、m/z):434.2[M+H
+](C
14H
11N
2OF);tR=0.84min。
【0235】
F.ii. (R)−エチル 4−(5−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート:
中間体F.i(4.07g;15.1mmol)及び(R)−エチル 4−ブロモ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート(5.22g;18.2mmol、WO2012/137099に記載されるように製造した。)を出発物質として、製造Cと同様に進めて、表題化合物を無色の粘性物(2.03g、収率30%)として得た。残渣をCC(Hept−EA勾配)で精製した。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.46(s、1H);7.79(s、1H);7.66(d、J=8.8Hz、1H);7.47(t、J=8.8Hz、1H);7.34−7.40(m、1H);6.97−6.85(m、2H);4.60−4.71(m、1H);4.44−4.57(m、1H);3.92−4.08(m、2H);3.82(s、3H);3.13(s、3H);2.81−2.93(m、1H);2.37−2.53(重複m、1H);1.62(s、3H);1.15(t、J=7.1Hz、3H)。MS1(ESI、m/z):449.1[M+H
+](C
22H
25N
2O
5FS);tR=0.90min。
【0236】
e.e.は、ChiralPak IA(4.6x250mm、5μM)カラムを用いて、1.4mL/minの流速にて(210nmにおけるUV検出)、Hept−EtOH 1−9で溶出して、キラルHPLCにより決定した。rac−エチル 4−ブロモ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエートから同様にして製造したラセミ体について得られた保持時間は、それぞれ5.6min及び10.8minであった。表題の(R)−エナンチオマーは、2番目に溶出する化合物であった。e.e.は>99%であった。
【0237】
製造G: 3−(ヨードエチニル)オキセタン−3−オール:
3−エチニルオキセタン−3−オール(1.097g;11.2mmol;市販)をMeOH(50mL)及び1M KOH水溶液(28mL)中に溶解したものに、ヨウ素(3.549g;14mmol)を添加した。反応混合物をrtにて2h撹拌した。水(150mL)及びDCM(500mL)を添加した。水層をEA(500mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮して、所望の化合物を薄黄色の固体(2.21g、収率88%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:4.60(d、J=6.5Hz、2H);4.45(d、J=6.5Hz、2H)。
【0238】
製造H: (R)−4−(5−ヨード−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−N−[(RS)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)オキシ]−ブタンアミド:
H.i. (R)−4−(5−ブロモ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 エチルエステル:
5−ブロモ−1H−インダゾール(2g;10.2mmol)を出発物質として、製造Cと同様に進めて、表題の(R)−エナンチオマーを、CC(DCM−EA)による精製の
後にオレンジ色の粘性物(1.71g、収率42%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.42(s、1H);7.97(d、J=1.2Hz、1H);7.59(d、J=9.1Hz、1H);7.32(dd、J=9.1、1.8Hz、1H);4.57−4.70(m、1H);4.42−4.55(m、1H);3.86−4.08(m、2H);3.12(s、3H);2.71−2.91(m、1H);2.40−2.55(重複m、1H);1.60(s、3H);1.13(t、J=7.1Hz、3H)。MS(ESI、m/z):403.0[M+H+](C
15H
19N
2O
4BrS);tR=0.83min。
【0239】
H.ii. (R)−4−(5−ヨード−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 エチルエステル:
中間体H.i(1.57g;3.91mmol)を出発物質として、製造E、工程E.iと同様に進めて、表題のヨージドを黄色の粘性物(1.32g、収率75%)として得た。MS1(ESI、m/z):451.0[M+H
+](C
15H
19N
2O
4IS);tR=0.85min。
【0240】
H.iii. (R)−4−(5−ヨード−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−N−[(RS)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)オキシ]−ブタンアミド:
中間体H.ii(1g;2.22mmol)を出発物質として、製造A、工程A.vi(けん化及びTHPO−NH
2とのアミドカップリング)と同様に進めて、表題化合物をオレンジ色の濃いオイル(0.833g;2工程後の収率75%、)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.3(br.s、1H);8.35(s、1H);8.14(d、J=0.6Hz、1H);7.39−7.46(m、2H);4.91(m、1H);4.52(m、1H);4.37(m、1H);4.05(br.s、1H);3.49(m、1H);3.04(s、3x0.5H);3.02(s、3x0.5H);2.82(m、1H);2.41(重複m、1H);1.60−1.71(m、3H);1.45−1.57(m、3H);1.49(s、3x0.5H);1.47(s、3x0.5H)。MS1(ESI、m/z):522.1[M+H
+](C
18H
24N
3O
5IS);tR=0.81min。
【0241】
製造I: (R)−4−(5−ヨード−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(2−(トリメチルシリル)エトキシ)ブタンアミド:
中間体H.ii(0.326g;0.72mmol)を出発物質として、製造A、工程A.vi(けん化及びO−(2−トリメチルシリルエチル)ヒドロキシアミン 塩酸塩(市販)とのアミドカップリング)と同様に進めて、表題化合物をオレンジ色の濃いオイル(0.36g;2工程後の収率90%、)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.38(s、1H);8.40(s、1H);8.15(s、1H);7.43−7.48(m、2H);4.52−4.61(m、1H);4.34−4.43(m、1H);3.77−3.84(m、2H);3.06(s、3H);2.82−2.90(m、1H);2.35−2.42(m、1H);1.53(s、3H);0.91−0.97(m、2H);0.02(s、9H)。MS1(ESI、m/z):538.1[M+H
+](C
18H
28N
3O
4ISSi);tR=0.81min。
【0242】
製造J: (2R)−4−(5−エチニル−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.502g;0.96mmol)及びトリメチルシリルアセチレン(0.151mL、1.1eq.)を出発物質として、製造E、工程E.ii及びE.ii
iと同様に進めて、表題化合物を、CC(DCM−MeOH)による精製の後に、生成色のフォームとして得た(0.3g;収率:Sonogashiraカップリングについて97%;シリル開裂について76%)。
1H NMR(d
6−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.42(br.s、1H);8.45(s、1H);7.92(s、1H);7.61(d、J=8.9Hz、1H);7.24(dd、J=1.1、8.9Hz、1H);4.90−4.97(m、1H);4.50−4.62(m、1H);4.34−4.46(m、1H);4.04(s、1H);3.98−4.15(重複m、1H);3.46−3.57(m、1H);3.08(s、1.5H);3.05(s、1.5H);2.72−2.91(m、1H);2.34−2.53(重複m、1H);1.63−1.74(m、3H);1.46−1.59(重複m、3H);1.53(s、1.5H);1.50(s、1.5H)。MS(ESI、m/z):420.0[M+H
+](C
20H
25N
3O
5S));tR=0.77min。
【0243】
製造K: (2R)−4−(4−フルオロ−5−ヨード−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−((RS)−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
K.i. (R)−エチル 4−(4−フルオロ−5−ヨード−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート:
製造Cの化合物(0.49g;1.16mmol)を1,4−ジオキサン(1.9mL)中に溶解したものに、トランス−N−N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.07mL、0.47mmol)、NaI(0.35g、2.4mmol)及びCuI(0.045g、0.23mmol)を添加した。反応混合物に、マイクロ波を180℃にて20min照射した。水(20mL)及びEA(30mL)を添加した。水層をEA(2x20mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(10mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして濃縮乾固した。粗生成物をCC(Hept−EA)で精製して、表題生成物を黄色がかった固体(0.21g)として得た。1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.62(s、1H);7.43−7.51(m、1H);7.30(d、J=9.1Hz、1H);4.57−4.70(m、1H);4.50(m、1H);3.82−4.04(m、2H);3.10(s、3H);2.79−2.92(m、1H);2.42−2.55(重複m、1H);1.59(s、3H);1.11(t、J=7.3Hz、3H)。MS1(ESI、m/z):469.01[M+H
+](C
15H
18N
2O
4FIS));tR=0.87min。
【0244】
K.ii. (2S)−4−(4−フルオロ−5−ヨード−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−((RS)−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体K.i(0.197g、0.42mmol)を出発物質として、製造A、工程A.vi(けん化及びTHPO−NH
2とのアミドカップリング)と同様に進めて、表題のアミドをベージュ色のフォーム(0.197g;2工程後の収率86%)として得た。
1H
NMR(d
6−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.3(br.s、1H);8.58(s、1H);7.44−7.50(m、1H);7.27−7.33(m、1H);4.90−4.94(m、0.5H);4.85−4.88(m、0.5H);4.49−4.60(m、1H);4.33−4.46(m、1H);3.96−4.13(m、1H);3.41−3.54(m、1H);3.05(s、1.5H);3.03(s、1.5H);2.76−2.91(m、1H);2.34−2.44(m、1H);1.61−1.71(m、2H);1.42−1.58(m、5H)。MS1(ESI、m/z):540.1[M+H
+](C
18H
23N
3O
5FIS);tR=0.84min。
【0245】
製造L: 3−(4−ヨードフェニル)オキセタン−3−アミン 塩酸塩:
L.i. N−(3−(4−ヨードフェニル)オキセタン−3−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド:
BuLi(ヘキサン中1.1M、11.4mL)を、−78℃にて、1,4−ヨードベンゼン(4.36g)をTHF(50mL)中に溶解したものに滴下した。1h撹拌した後、2−メチル−N−オキセタン−3−イリデンプロパン−2−スルフィンアミド(1.64g;市販)をTHF(10mL)中に溶解したものを、−78℃にて、30minに渡って滴下した。反応混合物を徐々にrtまで温めた。1h後、飽和NH
4Clを添加し、水層をEAで抽出した。有機層を合わせたものを飽和NaHCO
3及び塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(EA−Hept)で精製して、表題化合物を無色のオイル(0.751g、収率21%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:7.77(d、J=8.4Hz、2H);7.30(d、J=8.4Hz、2H);6.35(s、1H);4.98(d、J=6.3Hz、1H);4.90−4.94(m、1H);4.85−4.88(m、1H);4.67(d、J=6.3Hz、1H);1.11(s、9H)。MS1(ESI、m/z):379.97[M+H
+](C
13H
18NO
2IS);tR=0.78min。
【0246】
L.ii. 3−(4−ヨードフェニル)オキセタン−3−アミン 塩酸塩:
中間体L.i(0.751g、1.98mmol)をDCM(20mL)中に溶解したものに、HClをジオキサン中に溶解した4M溶液(1.06mL)を添加した。rtにて30min撹拌した後、固体をろ過し、Hex(3mL)で洗浄し、表題化合物を白色の固体(0.624g、収率100%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:9.14−9.30(m、3H);7.82−7.90(m、2H);7.34−7.40(d、J=8.5Hz、2H);4.80−5.00(m、4H)。MS1(ESI、m/z):299.89[M+Na
+](C
9H
10NOI);tR=0.50min。
【0247】
製造M: 3−(4−ヨードフェニル)−N,N−ジメチルオキセタン−3−アミン:製造Lの化合物(0.2g;0.642mmol)をDCM(8mL)中に溶解したものに、ホルムアルデヒド水溶液(37%;0.15mL;1.93mmol)、NaBH(OAc)
3(0.816g;3.85mmol)及び硫酸ナトリウム(0.03g)を添加した。反応混合物をrtにて2h撹拌した。水(15mL)及びDCM(25mL)を添加した。水層をDCM(15mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。表題化合物を明黄色の固体(0.188g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:7.73(d、J=8.4Hz、2H);6.96(d、J=8.4Hz、2H);4.63−4.67(m、4H);1.87(s、6H)。MS1(ESI、m/z): 304.1[M+H
+](C
11H
14NOI);tR=0.54min。
【0248】
製造N: ((1S
*,2S
*)−2−(ブロモエチニル)シクロプロピル)メチル アセテート:
N.i.a ((1S
*,2S
*)−2−(2,2−ジブロモビニル)シクロプロピル)メチル アセテート及びN.i.b. rac−[(1S
*,2S
*)−2−(2,2−ジブロモ−ビニル)−シクロプロピル]−メタノール:
CBr
4(30.0g、88.9mmol)を、−20℃に冷却したDCM(60mL)中に溶解したものに、PPh
3(45.8g、175mmol)をDCM(100mL)中に溶解したものを45minに渡って滴下した。混合物をこの温度で30min攪拌し、次いで、−78℃に冷却した。((1S
*,2S
*)−2−ホルミルシクロプロピル)メチル アセテート(6.18g、43.5mmol、WO2012/154204に記載されるように製造した。)をDCM(80mL)中に溶解したものを、ITを−70℃未満に保ちながら、45minに渡って滴下した。混合物をこの温度で30min攪拌し、1hに渡ってrtまで温まるようにした。溶媒を真空除去し、残渣をCC(EA−He
pt)で精製して、表題のアセテートを透明なオイル(4.84g、収率37%)として、次いで表題のアルコールを透明なオイル(2.2g、収率20%)として得た。
【0249】
中間体N.i.aについて:
1H NMR(CDCl
3)δ:5.84(d、J=9.0Hz、1H);3.97(m、2H);2.07(s、3H);1.61(m、1H);1.33(m、1H);0.78−0.92(m、2H)。MS1(ESI、m/z):295.0[M+H
+](C
8H
10O
2Br
2);tR=0.87min。
【0250】
中間体N.i.bについて:
1H NMR(CDCl
3)δ:5.86(d、J=9.0Hz、1H);3.47−3.61(m、2H);1.61−1.53(m、1H);1.43(m、1H);1.22−1.34(m、1H);0.74−0.89(m、2H)。
【0251】
N.ii. ((1S
*,2S
*)−2−(ブロモエチニル)シクロプロピル)メチル
アセテート:
中間体N.i.a(0.5g;1.68mmol)をTHF(9.5mL)中に溶解したものに、テトラブチルアンモニウムフルオリド 三水和物(2.98g;9.35mmol)を添加した。反応混合物を60℃にて4h加熱した。反応混合物をrtに冷却し、ジエチルエーテル(50mL)で希釈した。有機相を水(20mL)及び塩水(20mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、濃縮乾固した。残渣をCC(EA−Hept)で精製して、表題化合物を黄色のオイル(0.24g、収率68%)として得た。
1H NMR(CDCl
3)δ:3.97(dd、J=6.5、11.7Hz、1H);3.84(dd、J=7.5、11.7Hz、1H);2.06(s、3H);1.50(m、1H);1.25(m、1H);0.97(m、1H);0.76(m、1H)。
【0252】
製造O: (R)−4−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 tert−ブチルエステル:
O.i. (RS)−4−ブロモ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 tert−ブチルエステル:
エチル 2−(メチルスルフォニル)プロパノエート(87.8g、0.422mol)をDMF(0.6L)中に懸濁した氷冷懸濁液を入れた二口丸底フラスコに、NaH(60%のオイル分散体、21.6g、0.54mol)を少しずつ添加し、混合物をこの温度で5min、そしてrtにて25min攪拌した。1,2−ジブロモエタン(0.111L、1.28mol)をゆっくりと添加し、反応混合物を70℃にて19h撹拌した。反応混合物を水(600mL)とEA(600mL)の間で分画し、水層をEA(3x200mL)で3回抽出した。有機層を合わせたものを塩水(250mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA勾配)で精製して、表題化合物を無色のオイル(80.8g、収率60%)として得た。
1H NMR(CDCl
3)δ:3.49(m、1H);3.37(m、1H);3.03(s、3H);2.73(m、1H);2.50(m、1H);1.59(s、3H);1.51(s、9H)。
【0253】
O.ii. (R)−4−ブロモ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 tert−ブチルエステル:
中間体O.i(4g)を半分取キラルHPLC法A(Hept−EtOH 9−1;流速:16mL/min;220nMでのUV検出)にて分離した;それぞれの保持時間(流速:0.8mL/min)は、9.3及び10.7minであった。表題の(R)−エナンチオマーを、2番目に溶出する化合物として特定し、無色のオイル(1.68g)として得た。
【0254】
O.iii. (R)−4−アジド−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 tert−ブチルエステル:
中間体O.ii(1.59g;5.04mmol)及びNaN
3(0.83g;12.6mmol)をDMF(45mL)中に混合したものを、80℃にて2.5h加熱した。水(150mL)とEA(50mL)を添加し、相を分離した。水層をEA(2x30mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固し、表題のアジドを無色のオイル(1.4g、収率100%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:3.58(m、1H);3.29(重複m、1H);3.08(s、3H);2.42(m、DMSOと重複、1H);1.98(m、1H);1.44(s、9H);1.43(s、3H)。
【0255】
分析用試料を、0.8mL/minの流速で、移動相としてHept/EtOH/DEA 9:1:0.005及び210nMにおけるUV検出を用いて、Daicel ChiralPak AS−Hカラム(4.6x250mm、5μM)上で溶出した。ラセミ体試料のそれぞれの保持時間は、10.6及び12.1minであった。表題の(R)−エナンチオマーは、2番目に溶出する化合物であった(e.e.:98.4%)。
【0256】
O.iv. (R)−4−アミノ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 tert−ブチルエステル:
中間体O.iii(1.39g;5.01mmol)をTHF(50.1mL)中に溶解したものに、PPh
3(1.99g;7.52mmol)を添加した。反応混合物を60℃にて30min加熱した後、水(10.4mL)を添加した。混合物を60℃にて1.5h撹拌した。揮発物を減圧下で除き、水性残渣を、DCM−MeOH(9:1;25mL)及び水(10mL)で希釈した。相を分離し、水層をDCM−MeOH(9:1;2x15mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。残渣をCC(DCM−MeOH、NH
4OH水溶液の勾配を含む。)で精製して、表題化合物を白色の固体(1.25g、収率99%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:3.06(s、3H);2.63−2.75(m、1H);2.40−2.53(m、DMSOと重複、1H);2.16−2.28(m、1H);1.74−1.85(m、1H);1.44(s、9H);1.40(s、3H)。MS1(ESI、m/z):252.1[M+H
+](C
10H
21NO
4S);tR=0.47min。
【0257】
O.v. (R)−4−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸 tert−ブチルエステル:
5−ブロモ−4−フルオロ−2−ニトロベンゾアルデヒド(0.6g;2.42mmol;市販)及び中間体O.iv(0.64g;2.54mmol)を出発物質として、製造A、工程A.i、変法IIと同様に進めて、表題化合物を、CC(Hept−EA勾配)による精製の後に、黄色がかったオイル(1.1g、収率100%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.51(s、1H);8.17(d、J=7.1Hz、1H);7.59(d、J=10.1Hz、1H);4.56−4.68(m、1H);4.37−4.50(m、1H);3.13(s、3H);2.70−2.84(m、1H);2.38−2.58(m、DMSOと重複、1H);1.55(s、3H);1.39(s、9H)。MS(ESI、m/z):450.9[M+H
+](C
17H
22N
2O
4BrFS);tR=0.91min。
【0258】
製造P: rac−tert−ブチル−((1R
*,2R
*)−2−ヨードエチニル−シクロプロピルメトキシ)−ジメチル−シラン:
P.i. rac−tert−ブチル−[(1S
*,2S
*)−2−(2,2−ジブロモ−ビニル)−シクロプロピルメトキシ]−ジメチル−シラン:
中間体N.i.b(1.52g、5.96mmol)をTHF(14mL)中に混合したものに、イミダゾール(0.823g、12.1mmol)及びTBDMS−Cl(1.4g、9.3mmol)を添加した。混合物をrtにて1h撹拌した。水(50mL)及びEA(40mL)を添加し、2層をデカントした。有機層をEA(2x30mL)で抽出し、飽和NaHCO
3水溶液(50mL)、塩水(50mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固し、粗生成物を得た。粗製物をCC(Hept−EA勾配)で精製して、表題化合物を無色のオイル(1.56g、収率71%)として得た。
1H NMR(CDCl
3)δ:5.83(d、J=9.2Hz、1H);3.58(d、J=5.5Hz、3H);1.55(m、1H);1.19(m、1H);0.87(s、9H);0.87(重複m、1H);0.69(m、1H);0.04(s、6H)。
【0259】
P.ii. Rac−tert−ブチル−((1R
*,2R
*)−2−ヨードエチニル−シクロプロピルメトキシ)−ジメチル−シラン:
中間体P.i(1.56g、4.22mmol)を−74℃に冷却したTHF(20mL)中に溶解したものに、ITを−70℃未満に保ちながら、BuLi(ヘキサン中1.97M;4.29mL;8.45mmol)を、25minに渡って滴下した。1h撹拌した後、溶液を0℃に温め、ヨウ素(1.76g、6.97mmol)をTHF(14.2mL)中に溶解した溶液を47minに渡って滴下した。反応混合物をrtにて18h撹拌した。反応混合物を飽和Na
2S
2O
3水溶液(50mL)でクエンチした。2相を分離した。水層をDCM(2x150mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMg
2SO
4上で乾燥し、濃縮乾固し、所望の化合物を黄色のオイル(1.61g、定量的収率)として得た。
1H NMR(CDCl
3)δ:3.58(d、J=4.7Hz、2H);1.24−1.44(m、2H);0.86(s、9H);0.86(重複m、1H);0.78(重複m、1H);0.04(s、6H)。
【0260】
製造Q: (4−エチニル−3−フルオロフェニル)メタノール:
(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)メタノール(0.510g;2.0mmol;市販)及びトリメチルシリルアセチレン(0.31mL、1.1eq.)を出発物質として、製造E、工程E.ii及びE.iiiと同様に進めて、表題化合物を、CC(DCM−MeOH)による精製の後に、無色のオイル(0.23g;収率:Sonogashiraカップリングについて96%及びシリル開裂について79%)として得た。
1H NMR δ(d
6−DMSO):7.51(t、J=7.7Hz、1H);7.18−7.24(m、1H);7.12−7.17(m、1H);5.42(t、J=5.8Hz、1H);4.53(d、J=5.8Hz、2H);4.45(s、1H)。
【0261】
製造R: (R)−4−(5−エチニル−6−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−N−[(R)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)オキシ]−ブタンアミド:
R.i. (R)−4−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−酪酸:
製造Oの化合物(0.586g、1.3mmol)をHClの4Nジオキサン溶液(7mL)と混合したものに、水(0.26mL)を添加した。得られた混合物をrtにて16h撹拌した。混合物を濃縮乾固し、ジエチルエーテルと共蒸発させ(3x15mL)、表題の酸をベージュ色の固体(0.52g;定量的収率)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.50(s、1H);8.17(d、J=7.1Hz、1H);7.59(d、J=10.0Hz、1H);4.57−4.70(m、1H);4.41−4.53(m、1H);3.13(s、3H);2.71−2.83(m、1H);2.38−2.56(重複m、1H);1.56(s、3H)。MS1(ESI、m/z):395.01[M+H
+](C
13H
14N
2O
4BrFS);tR=0.73min。
【0262】
R.ii. (R)−4−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−N−[(RS)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)オキシ]−ブタンアミド:
中間体R.i(0.52g、0.56mmol)をDMF(12mL)中に溶解したものに、HOBT(0.411g、3.04mmol)、TEA(0.64mL、4.63mmol)、THP−ONH
2(0.387g、3.3mmol)及びEDC(0.583g、3.04mmol)を連続的に添加した。次いで、懸濁液をrtにて一晩撹拌した。水(50mL)及びEA(50mL)を添加した。有機層を水(50mL)、NaHSO
4水溶液(5%w/w、30mL)、飽和NaHCO
3(50mL)及び塩水(20mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固し、表題化合物を黄色の粘性物(0.43g、収率66%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ(異性体の混合物):11.41(br.s、1H);8.46(s、1H);8.18(d、J=7.1Hz、1H);7.59(d、J=10.2Hz、1H);4.96(br.s、0.5H);4.91(br.s、0.5H);4.48−4.63(m、1H);4.31−4.45(m、1H);3.97−4.16(m、1H);3.40−3.57(m、1H);3.07(s、1.5H);3.05(s、1.5H);2.75−2.91(m、1H);2.34−2.58(重複m、1H);1.63−1.77(m、3H);1.53(s、1.5H);1.38−1.62(重複m、3H);1.51(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):491.9[M+H
+](C
18H
23N
3O
5BrFS);tR=0.81min。
【0263】
R.iii. (R)−4−(5−エチニル−6−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−N−[(RS)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)オキシ]−ブタンアミド:
7mLフラスコ中に、中間体R.ii(0.42g;0.85mmol)、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0.037g;0.07mmol)、フッ化セシウム(0.258g;1.71mmol)、脱気ジオキサン(0.77mL)及びエチニルトリ−n−ブチルスズ(0.52mL;1.71mmol)を順次に導入した。溶液を80℃にて2.5h撹拌した。混合物を濃縮乾固し、CC(Hept−EA勾配)で精製して、表題化合物を黄色がかったフォーム(0.106g、収率28%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ(異性体の混合物):11.37−11.45(m、1H);8.50(br.s、1H);8.05(d、J=7.1Hz、1H);7.40−7.49(m、1H);4.90−4.97(m、1H);4.48−4.62(m、1H);4.31−4.45(重複m、1H);4.33(s、1H);3.98−4.15(m、1H);3.47−3.57(m、1H);3.07(s、1.5H);3.05(s、1.5H);2.73−2.92(m、1H);2.34−2.54(重複m、1H);1.62−1.74(m、3H);1.46−1.60(重複m、3H);1.54(s、1.5H);1.52(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):438.0[M+H
+](C
20H
24N
3O
5FS);tR=0.79min。
【0264】
製造S: 3−(ヨードエチニル)チエタン−3−オール:
S.i. 3−((トリメチルシリル)エチニル)チエタン−3−オール:
−78℃に冷却した、TMS−アセチレン(2.1mL;14.8mmol)をTHF(33mL)中に溶解したものに、BuLi(1.97M;8.5mL;16.7mmol)を、ITを−68℃未満に保ちながら、20minに渡って滴下した。反応混合物を同じ温度で5min攪拌し、次いで、−20℃まで温まるようにし、再び−76℃に冷却した。次いで、3−チエタノン(1.02g;11.3mmol、市販)をTHF(4.2mL)中に溶解したものを、10minに渡って滴下し(−69℃未満のIT)、反応混合物を80min撹拌した後、rtまで温めた。反応混合物を塩水(30mL)の添加によりクエンチし、EA(2x40mL)で2回抽出した。有機層を合わせたものをMgS
O
4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、茶色の固体(1.91g、収率91%)を得た。
1H NMR(CDCl
3)δ:3.50(s、4H);2.67(br.s、1H);0.19(s、9H)。
【0265】
S.ii. 3−エチニルチエタン−3−オール:
中間体S.i(1.91g、10.3mmol)を出発物質として、製造E、工程E.iiiと同様に進めて、表題のアルキンを黄色がかったオイル(1.07g;収率91%)として得た。
1H NMR(CDCl
3)δ:3.44−3.58(m、4H);2.71(br.s、1H);2.64(s、1H)。
【0266】
S.iii. 3−(ヨードエチニル)チエタン−3−オール:
中間体S.ii(1.07g;9.38mmol)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題化合物を茶色の固体(1.83g;収率81%)として得た。
1H NMR(CDCl
3)δ:3.43−3.57(m、4H);2.71(br.s、1H)。
【0267】
製造T: (1−(4−エチニルフェニル)シクロプロピル)メタノール:
(1−(4−ヨードフェニル)シクロプロピル)メタノール(0.660g;2.4mmol;市販)及びTMS−アセチレン(0.51mL;1.5eq.)を出発物質として、製造E、工程E.ii及びE.iii(Sonogashiraカップリング:収率96%;シリル開裂:収率39%)と同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、黄色がかった針状物(0.167g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ : 7.37(d、J=8.2Hz、2H)、7.29(d、J=8.2Hz、2H)、4.68(t、J=5.7Hz、1H)、4.08(s、1H)、3.53(d、J=5.6Hz、2H)、0.81−0.92(m、2H)、0.67−0.79(m、2H)。
【0268】
製造U: ((1S,2S)−2−(ブロモエチニル)シクロプロピル)メチル アセテート及び((1R,2R)−2−(ブロモエチニル)シクロプロピル)メチル アセテート:
製造Nのラセミ体生成物を(1.75g)を、半分取キラルHPLC法B(Hept−EtOH 9−1;流速:20mL/min、223nMでのUV検出)により分離した;それぞれの保持時間(流速:0.8mL/min)は、5.9及び8.7minであった。表題のエナンチオマーを透明なオイル(それぞれ0.64g)として得た。
【0269】
最初に溶出するエナンチオマー、(1S,2S)−配置:
1H NMR(CDCl
3)δ:3.97(dd、J=6.5、11.7Hz、1H);3.84(dd、J=7.5、11.7Hz、1H);2.06(s、3H);1.50(m、1H);1.25(m、1H);0.97(m、1H);0.76(m、1H)。[α]
D=+96°(c=1.03;MeOH)。
【0270】
2番目に溶出するエナンチオマー、(1R,2R)−配置:
1H NMR(CDCl
3)δ:3.97(dd、J=6.5、11.7Hz、1H);3.84(dd、J=7.5、11.7Hz、1H);2.06(s、3H);1.50(m、1H);1.25(m、1H);0.97(m、1H);0.76(m、1H)。[α]
D=−94°(c=1.01;MeOH)。
【0271】
これらの化合物の各絶対配置は、TsudaらによるChem.Pharm.Bull.(2003)、51、448−451に記載されるように、2番目に溶出するエナンチオマーを対応する(S)及び(R)α−メトキシ−α−トリフルオロメチルフェニルアセチルエステルへと変換し、続いてそれらをNMRスペクトル分析することにより求めた。
【0272】
製造V: tert−ブチル(4−ヨード−2−メチルブタ−3−イン−2−イル)カーバメート:
tert−ブチル(2−メチルブタ−3−イン−2−イル)カーバメート(1.02g;5.6mmol;市販)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題化合物を黄色の固体(1.49g;収率86%)として得た。
1H NMR(CDCl
3)δ:4.64(s、1H);1.55(s、6H);1.46(s、9H)。
【0273】
製造W: ((1R,2R)−2−(4−ヨードフェニル)シクロプロピル)メタノール及び((1S,2S)−2−(4−ヨードフェニル)シクロプロピル)メタノール:
Rac−(トランス−2−(4−ヨードフェニル)シクロプロピル)メタノール(0.956g;WO2005/103032に記載されるように製造した。)を、半分取キラルHPLC法F(Hept−EtOH 3−1;流速:16mL/min、210nMでのUV検出)により分離した;それぞれの保持時間(流速:0.8mL/min)は、5.7及び7.1minであった。表題のエナンチオマーを白色の粉末(それぞれ0.45g)として得た。
【0274】
最初に溶出するエナンチオマー、(1R,2R)−配置:
1H NMR(CDCl
3)δ:7.54(d、J=8.0Hz、2H);6.86(d、J=8.0Hz、2H);4.56(br.s、1H);3.43(m、1H);3.32(m、1H);1.73(m、1H);1.23(m、1H);0.75−0.90(m、2H)。[α]
D=−61°(c=1.04、MeOH)。
【0275】
2番目に溶出するエナンチオマー、(1S,2S)−配置:
1H NMR(CDCl
3)δ:7.54(d、J=8.0Hz、2H);6.86(d、J=8.0Hz、2H);4.56(br.s、1H);3.43(m、1H);3.32(m、1H);1.73(m、1H);1.23(m、1H);0.75−0.90(m、2H)。[α]
D=+62°(c=1.04、MeOH)。
【0276】
これらの化合物の各絶対配置は、TsudaらによるChem.Pharm.Bull.(2003)、51、448−451に記載されるように、2番目に溶出するエナンチオマーを対応する(S)及び(R)α−メトキシ−α−トリフルオロメチルフェニルアセチルエステルへと変換し、続いてそれらをNMRスペクトル分析することにより求めた。
【0277】
製造X: (3−(4−ヨードフェニル)オキセタン−3−イル)メタノール:
(3−(4−ブロモフェニル)オキセタン−3−イル)メタノール(0.24g;0.98mmol;市販)を出発物質として、製造E、工程E.iと同様に進めて、表題のヨージドを、CC(Hept−EA)による精製の後に、生成色の固体(0.27g、収率94%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:7.69(d、J=7.1Hz、2H);6.96(d、J=7.1Hz、2H);5.10(t、J=5.6Hz、1H);4.60.4.73(m、4H);3.69(d、J=5.3Hz、2H)。
【0278】
製造Y: N−(2−フルオロ−4−ヨードフェニル)−2−ヒドロキシアセタミド:2−((4−ブロモ−2−フルオロフェニル)アミノ)−2−オキソエチル アセテート(1.0g;3.45mmol;市販)を出発物質として、製造E、工程E.iと同様に進めて、表題のヨージドを対応するアセテートとの混合物の状態で得た。混合物をMeOH(20mL)中に溶解し、K
2CO
3(2.5g;17.2mmol)を添加した。反応混合物をrtにて10min撹拌した。EA(100mL)及び水(60mL)を添加した。水相をEA(100mL)で抽出した。有機相を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過した。ろ液を濃縮乾固し、表題化合物を茶色の固体(0.8g
;収率79%)として得た。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ:7.66−7.78(m、2H);7.51−7.57(m、1H);5.85(t、J=5.9Hz、1H);4.02(d、J=5.9Hz、2H)。
【0279】
製造Z: (RS)−1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−4−ヨード−2−メチルブタ−3−イン−2−オール:
(RS)−2−メチルブタ−3−イン−1,2−ジオール(1.031g;10.3mmol;Tetrahedron Lett.(2009)、50(26)、3534−3537中のKnight及びQingによる報告の通りに製造。)及びTBDPS−Cl(3.95mL;15.4mmol)を出発物質として、順次、製造P、工程P.i.(触媒量のDMAPを添加;収率90%)及び製造G(収率100%)と同様に進めて、表題化合物をCC(DCM)による精製の後に、無色のオイル(0.77g)として得た。
1H NMR(300 MHz、d
6−DMSO)δ:7.62−7.71(m、4H);7.36−7.50(m、6H);5.52(s、1H);3.56(d、J=8.6Hz、1H);3.43(d、J=8.6Hz、1H);1.39(s、3H);1.02(s、9H)。
【0280】
製造AA: Tert−ブチル(3−(ヨードエチニル)オキセタン−3−イル)カーバメート:
AA.i. Tert−ブチル(3−((トリメチルシリル)エチニル)オキセタン−3−イル)カーバメート:
3−((トリメチルシリル)エチニル)オキセタン−3−アミン 塩酸塩(0.123g;0.6mmol;市販)をDCM(3mL)中に溶解したものに、TEA(0.18mL;1.29mmol)及びBoc
2O(0.272g;1.25mmol)を添加した。反応混合物をrtにて6h撹拌した。再びBoc
2O(0.272g;1.25mmol)を添加し、反応を一晩撹拌した。反応混合物をDCM(5mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(5mL)を添加した。相を分離し、水層をDCM(2x5mL)で2回抽出した。有機層を合わせたものを塩水(5mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、ろ液を濃縮乾固して、表題化合物を、若干量のBoc
2Oが混入した白色の粘性物(0.312g)として得た。
1H NMR(CDCl
3)δ:4.72−4.81(m、4H);3.05(br.s、1H);1.47(s、9H);0.18(s、9H)。
【0281】
AA.ii. Tert−ブチル(3−エチニルオキセタン−3−イル)カーバメート:
中間体AA.i(0.211g;0.783mmol)をMeOH(1.6mL)中に溶解したものに、K
2CO
3(0.162g;1.17mmol)を添加した。混合物をrtにて30min撹拌した。水(5mL)を添加した。混合物をDCM(2x10mL)で2回抽出し、有機層をMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、ろ液を濃縮乾固した。粗製物をCC(PE−EA)で精製して、表題化合物を白色の固体(0.173g)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:5.02(br.s、1H);4.84(d、J=6.2Hz、2H);4.73(d、J=6.2Hz、2H);2.57(s、1H);1.47(s、9H)。
【0282】
AA.iii. Tert−ブチル(3−(ヨードエチニル)オキセタン−3−イル)カーバメート:
中間体AA.ii(粗製物;0.154g;0.783mmol)を出発物質として、製造P、工程P.iiと同様に進めて、表題化合物を黄色のオイル(0.234g;収率92%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:5.02(br.s、1H);4.81−4.85(m、2H);4.70−4.75(m、2H);1.4
7(s、9H)。
【0283】
製造AB: 2−オキソ−2−((4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)エチル アセテート:
AB.i. 2−((4−ヨードフェニル)アミノ)−2−オキソエチル アセテート:
4−ヨードアニリン(2.15g;9.82mmol;市販)をDCM(25mL)中に溶解したものに、アセトキシアセチルクロリド(1.16mL;10.8mmol)を15minに渡って滴下した。混合物をrtにて1.5h撹拌した。水(30mL)を添加した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固し、表題化合物を明紫色の固体(3.12g、収率100%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:10.18(s、1H);7.66(d、J=8.8Hz、2H);7.42(d、J=8.8Hz、2H);4.64(s、2H);2.12(s、3H)。MS1(ESI、m/z):318.8[M+H
+](C
10H
10NO
3I);tR=0.76min。
【0284】
AB.ii. 2−オキソ−2−((4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アミノ)エチル アセテート:
中間体AB.i(1.0g;3.15mmol)を出発物質として、製造Dと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、茶色のオイル(0.43g;収率43%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:10.20(s、1H);7.57−7.64(m、4H);4.63−4.68(m、2H);2.13(s、3H);1.29(s、12H)。MS1(ESI、m/z):320.0[M+H
+](C
16H
22NO
5B);tR=0.82min。
【0285】
製造AC: 2−(3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エタン−1−オール:
AC.i. エチル 2−(3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)アセテート:
エチル 2−(4−ブロモ−3−フルオロフェノキシ)アセテート(1.0g;3.61mmol;市販)を出発物質として、製造Dと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、黄色のオイル(0.816g、収率70%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:7.53−7.57(m、1H);6.75−6.81(m、2H);4.86(s、2H);4.17(q、J=7.1Hz、2H);1.28(s、12H);1.21(t、J=7.1Hz、3H)。MS1(ESI、m/z):324.9[M+H
+](C
16H
22NO
5BF);tR=0.93min。
【0286】
AC.ii. 2−(3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エタン−1−オール:
NaBH
4(0.14g;3.76mmol)を、中間体AC.i(0.81g;2.5mmol)の氷冷エタノール(4.5mL)溶液に少しずつ添加した。混合物を2h撹拌した。アセトン(0.37mL)、EA(5mL)及び水(10mL)をrtにて順次に添加した。減圧下で溶媒を留去した。EA(20mL)を得られた残渣に加えた。有機相を水(10mL)及び塩水(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、次いで、濃縮乾固した。残渣をCC(DCM−MeOH勾配)で精製して、表題化合物を無色のオイル(0.48g;収率68%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:7.52−7.57(m、1H);6.79(dd、J=2.3、8.4Hz、1H);6.74(dd、J=2.2、11.5Hz、1H);4.90(t、J=5.5Hz、1H);4.00−4.05(m、2H);3.68−3.73(m、
2H);1.28(s、12H)。
【0287】
製造AD: ((1−(ブロモエチニル)シクロプロピル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン:
(ジブロモメチル)トリフェニルホスホニウムブロミド(8.527g;16.6mmol、Fuerstら、J.Org.Chem.(2013)、78(17)、8748−8758に記載されるように製造した。)及びTHF(40mL)の混合物に、tBuOKの溶液(1M THF溶液;16.6mL;16.6mmol)を添加した。溶液をrtにて3min撹拌し、次いで、0℃に冷却した。1−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルバルデヒド(2.2g;6.62mmol;WO2010/135536に記載されるように製造した。)をTHF(23mL)中に溶解したものを滴下した。反応を0℃にて40min撹拌した。反応混合物を−78℃に冷却し、tBuOK(1M THF溶液;29.1mL;29.1mmol)を素早く添加し、−78℃にて30min撹拌した。反応混合物を塩水(150mL)でクエンチした。水層をEt
2O(3x150mL)で抽出した。有機相を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept/EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(2.052g、収率75%)として得た。
1H
NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:7.59−7.70(m、4H);7.37−7.53(m、6H);3.56(s、2H);1.01(s、9H);0.82−0.89(m、2H);0.71−0.76(m、2H)。
【0288】
製造AE: ((3−(ブロモエチニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン:
AE.i. ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1,3−ジイルジメタノール:
ジメチル ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1,3−ジカルボキシレート(1.74g;9.45mmol;市販)をTHF(12mL)中に溶解した0℃に冷却した溶液に、ITを15℃未満に保ちながら、LiAlH
4(THF中2.4M;5.29mL;12.7mmol)を45minに渡って滴下した。懸濁液をrtにて3h撹拌した。粗製混合物を、0℃に冷却し、順次、水(0.48mL)、15%NaOH溶液(0.48mL)及び水(1.44mL)により注意深くクエンチした。混合物をrtにて35min撹拌した。次いで、THF(17mL)及びMgSO
4を添加し、混合物をrtにて10min撹拌した後、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(1.2g;収率99%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:4.40(t、J=5.5Hz、2H);3.35(d、J=5.6Hz、4H);1.46(s、6H)。
【0289】
AE.ii. (3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メタノール:
NaH(鉱物油中60%;0.23g;5.67mmol)をTHF(4.5mL)中に懸濁したものに、ITを27℃未満に保ちながら、rtにて、中間体AE.i(0.66g;5.16mmol)をTHF(3.3mL)中に溶解したものをゆっくりと添加した。1h撹拌した後、TBDPS−Cl(1.36mL;5.16mmol)をTHF(2.8mL)中に溶解したものを15minに渡って滴下した。溶液を4h撹拌し、次いで、Et
2O(20mL)で希釈した。有機相を塩水(2x20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(0.49g;収率26%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:7.56−7.64(m、4H);7.39−7.50(m、6H);4.43(t、J=5.6Hz、1H);3.64(s、2H);3.36(d、J=5.5Hz、2H);1.49(s、6H);1.01(s、9H)。
【0290】
AE.iii. 3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルバルデヒド:
中間体AE.ii(1.09g;2.98mmol)をDCM(6.9mL)中に溶解したものに、−10℃に冷却したDIPEA(1.59mL;9.31mmol)を15minに渡って添加した。次いで、Pyr.SO
3錯体(45%;1.44g;4.07mmol)をDMSO(4.03mL)中に溶解したものを、10minに渡って滴下した。反応混合物を0℃にて1.5h、そしてrtにて1h撹拌した。反応混合物を水(35mL)とDCM(20mL)の間で分画した。2層を分離し、水層をDCM(15mL)で抽出した。有機層を合わせたものをNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をトルエン(2x10mL)で共蒸発させ、次いで、CC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(0.94g、収率87%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:9.53(s、1H);7.57−7.62(m、4H);7.41−7.49(m、6H);3.68(s、2H);1.86(s、6H);1.01(s、9H)。
【0291】
AE.iv. Tert−ブチル((3−(2,2−ジブロモビニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メトキシ)ジフェニルシラン:
中間体AE.iii(0.94g;2.58mmol)を出発物質として、製造N、工程N.iと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、黄色のオイル(1.2g;収率89%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:7.57−7.61(m、4H);7.41−7.49(m、6H);6.74(s、1H);3.64(s、2H);1.90(s、6H);1.01(s、9H)。
【0292】
AE.v. ((3−(ブロモエチニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン:
中間体AE.iv(0.45g;0.86mmol)を−78℃に冷却したTHF(2mL)中に溶解したものを、tBuOKの溶液(1M;3.8mL;3.8mmol)で処理した。反応混合物を−78℃にて30min撹拌し、次いで、塩水(8mL)で希釈し、rtに到達させた。Et
2O(15mL)を添加した。水相をEt
2O(15mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固して、表題化合物を黄色のオイル(0.37g、収率97%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:7.55−7.60(m、4H);7.41−7.49(m、6H);3.60(s、2H);1.91(s、6H);1.00(s、9H)。
【0293】
製造AF: (S)−2−(4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2−フルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン:
3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノール(0.5g;2.1mmol;市販)、(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル 4−メチルベンゼンスルホネート(0.6g;2.1mmol;市販)及びK
2CO
3(0.58g;4.2mmol)をDMF(4mL)中に懸濁したものを、100℃にて一晩撹拌した。混合物をrtに冷却し、水(40mL)で希釈した。混合物をEA(3x20mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を黄色のオイルとして得たが、これは自然に結晶化した(0.38g;収率51%)。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:7.52−7.58(m、1H);6.75−6.83(m、2H);4.37−4.44(m、1H);4.06−4.11(m、2H);3.99−4.04
(m、1H);3.74(dd、J=6.4、8.4Hz、1H);1.35(s、3H);1.31(s、3H);1.28(s、12H)。MS1(ESI、m/z):353.1[M+H
+](C
18H
26O
5BF);tR=0.95min。
【0294】
製造AG: (4−(((1S
*,2S
*)−2−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)シクロプロピル)エチニル)フェニル)ボロン酸:
AG.i. (1S
*,2S
*)−2−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)シクロプロパン−1−カルバルデヒド:
ジエチル トランス−1,2−シクロプロパン−1,2−ジカルボキシレート(24.96g;130mmol;市販)を出発物質として、順次、製造AE、工程AE.i〜AE.iii(還元:収率100%;シリル保護:収率67%;及びSwern酸化:収率76%)と同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、無色のオイルとして得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:9.07(s、0.5H)、9.06(s、0.5H);7.65−7.69(m、4H);7.40−7.49(m、6H);3.76−3.81(m、1H);3.64−3.69(m、1H);1.83−1.89(m、1H);1.73−1.80(m、1H);1.25−1.30(m、1H);1.10−1.15(m、1H);1.06−1.08(m、9H)。
【0295】
AG.ii. Tert−ブチル(((1S
*,2S
*)−2−エチニルシクロプロピル)メトキシ)ジフェニルシラン:
中間体AG.i(1.890g;5.58mmol)及びK
2CO
3(1.543g;11.2mmol)をMeOH(50mL)中に懸濁したものを、ジメチル 1−ジアゾ−2−オキソプロピルホスホネート(1.180g;6.14mmol;市販)で滴下処理した。反応混合物をrtにて24h撹拌した後、濃縮乾固した。残渣をDCM(50mL)中に溶解し、水(40mL)及び塩水で洗浄した。有機層をMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、ろ液を濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(1.65g;収率88%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:7.65−7.70(m、4H);7.39−7.47(m、6H);3.65−3.73(m、1H);3.58−3.64(m、1H);1.79−1.85(m、1H);1.39−1.47(m、1H);1.20−1.27(m、1H);1.04−1.10(m、9H);0.84−0.89(m、1H);0.78−0.84(m、1H)。
【0296】
AG.iii. (4−(((1S
*,2S
*)−2−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)シクロプロピル)エチニル)フェニル)ボロン酸:
4−ヨードフェニルボロン酸(1.214g;4.9mmol;市販)及びPd(PPh
3)
4(0.085g;0.0735mmol)をピロリジン(10.1mL;123mmol)中に混合したものを、脱気した。混合物を0℃に冷却し、中間体AG.ii(1.64g;4.9mmol)で処理した。反応液をrtにて一晩撹拌し、濃縮乾固した。残渣を水(80mL)及びEA(100mL)で希釈した。水相を1N HClでpH=3に酸性化し、EA(100mL)で抽出した。有機層を水(80mL)及び塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、ろ液を濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を黄色のフォーム(1.1g;収率49%)として得た。
1H
NMR(500MHz、CDCl
3)δ:8.11−8.18(m、2H);7.68−7.74(m、4H);7.49−7.55(m、2H);7.39−7.49(m、6H);3.63−3.82(m、2H);1.53−1.60(m、1H);1.44−1.52(m、1H);1.09(s、9H);0.91−1.04(m、2H)。
【0297】
製造AH: tert−ブチル((3R,6S)−6−(ブロモエチニル)テトラヒド
ロ−2H−ピラン−3−イル)カーバメート:
tert−ブチル((3R,6S)−6−ホルミルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)カーバメート(3.1g;13.6mmol、Surivetら、J.Med.Chem.(2013)、56、7396−7415に記載されるように製造した。)を出発物質として、順次、製造N、工程N.i(収率68%)及び製造AE、工程AE.v(収率97%)と同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、白色の固体(2.7g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:6.84(d、J=7.6Hz、1H);4.13(dd、J=2.7、10.1Hz、1H);3.76(dd、J=3.0、10.5Hz、1H);3.59−3.63(m、1H);3.00−3.05(m、1H);1.87−1.93(m、1H);1.80−1.86(m、1H);1.75−1.79(m、1H);1.52−1.61(m、1H);1.38(s、9H)。
【0298】
製造AI: ジ−tert−ブチル((1−(4−エチニルフェニル)シクロプロピル)メチル)ホスフェート:
製造Tの化合物(0.051g;0.3mmol)をTHF(1.8mL)中に溶解したものに、0℃にて、テトラゾール(MeCN中0.45M;0.12mL;1.38mmol)及びジ−tert−ブチルジイソプロピルホスホラミダイト(0.36mL;1.14mmol;市販)を添加した。反応混合物を0℃にて一晩撹拌した。テトラゾール(MeCN中0.45M;0.04mL;0.46mmol)及びジ−tert−ブチルジイソプロピルホスホラミダイト(0.12mL;0.38mmol)を添加し、撹拌をrtにて一晩継続した。テトラゾール(MeCN中0.45M;0.08mL;0.92mmol)及びジ−tert−ブチルジイソプロピルホスホラミダイト(0.24mL;0.76mmol)を0℃にて添加し、混合物を40℃にて2日間撹拌した。次いで、テトラゾール(MeCN中0.45M;0.04mL;0.46mmol)及びジ−tert−ブチルジイソプロピルホスホラミダイト(0.12mL;0.38mmol)を0℃にて添加し、反応混合物を40℃にて週末に渡って撹拌した。混合物を0℃に冷却し、H
2O
2(35%;3.2mL)を、30minに渡ってゆっくりと添加した。反応を0℃にて30min撹拌した。水(5mL)を添加した。水層をEA(2x15mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(10mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、ろ液を濃縮乾固した。残渣のCC(Hept−EA)による精製の後に、表題化合物を白色の固体(0.067g;収率62%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:7.39−7.43(m、2H);7.29−7.32(m、2H);4.02(d、J=5.5Hz、2H);3.04(s、1H);1.40(s、18H);0.98−1.01(m、2H);0.91−0.94(m、2H)。
【0299】
製造AJ: (1−(4−エチニルフェニル)シクロプロピル)メチル ジメチルグリシネート:
製造Tの化合物(0.20g;1.18mmol)をDCM(13mL)中に溶解したものに、N,N−ジメチルグリシン(0.13g;1.18mmol)、EDC(0.31g;1.6mmol)及びDMAP(0.19g;1.53mmol)を添加した。反応をrtにて27h撹拌した。NaHCO
3の水溶液(5%;5mL)を反応混合物に加えた。水層をDCM(2x20mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をCC(DCM−MeOH)で精製して、表題化合物を黄色のオイル(0.23g;収率76%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:7.37−7.41(m、2H);7.26−7.30(m、2H);4.21(s、2H);4.13(s、1H);3.10(s、2H);2.17(s、6H);0.97−1.01(m、2H);0.90−0.94(m、2H)。MS(ESI、m/z):258.07[M+H
+](C
16H
19NO
2);tR=0.63min。
【0300】
製造AK: (3aR,5S,6aS)−5−(ブロモエチニル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−4H−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール:
(3aR,5S,6aS)−5−(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−4H−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール(2.06g;6.32mmol;WO2013/170030に記載されるように製造した。)を出発物質として、製造AE、工程AE.vと同様に進めて、表題化合物を黄色のオイル(1.37g、収率88%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:4.60−4.63(m、2H);2.85−2.93(m、1H);2.12−2.17(m、2H);1.51−1.60(重複m、2H);1.41(s、3H);1.26(s、3H)。
【0301】
製造AL: tert−ブチル(1−(ヨードエチニル)シクロプロピル)カーバメート:
tert−ブチル 1−エチニルシクロプロピルカーバメート(0.855g;4.88mmol;市販)を出発物質として、製造G(収率91%)と同様に進めて、表題化合物を黄色の固体(1.36g)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:4.85−5.16(br.s、1H);1.49(s、9H);1.18−1.24(m、2H);1.05−1.11(m、2H)。
【0302】
製造AM: (1S,3R)−3−(ヒドロキシメチル)−1−(3−ヨードプロパ−2−イン−1−イル)シクロブタン−1−オール:
AM.i. (1S,3R)−3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1−(3−(トリメチルシリル)プロパ−2−イン−1−イル)シクロブタン−1−オール:
3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)シクロブタン−1−オン(2g;3.54mmol;WO2006/063281に記載されるように製造した。)を乾燥THF(5.9mL)中に溶解したものに、rtにて、窒素雰囲気下、トリメチル(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)プロパ−1−イン−1−イル)シラン(1.27g;5.32mmol;市販)を乾燥THF(5.9mL)中に溶解したものを、次いで、ZnEt
2(トルエン中15%;0.73mL;1.06mmol)を添加した。反応をrtにて4h撹拌した。水(10mL)、次いで、HCl水溶液(6M;0.3mL)を注意深く添加し、反応混合物を15min撹拌した。混合物をEA(3x15mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残渣をCC(Hept.−EA)で精製して、くすんだ(dirty)所望の生成物を無色のオイル(2g;定量的収率)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:7.59−7.63(m、4H);7.41−7.49(m、6H);5.09(s、1H);3.62(d、J=6.8Hz、2H);2.31(s、2H);1.88−1.99(m、3H);1.22−1.31(m、2H);1.00(s、9H);0.07(s、9H)。MS1(ESI、m/z):451.0[M+H
+](C
27H
38O
2Si
2)
;t
R=1.14min。
【0303】
AM.ii. (1S,3R)−3−(ヒドロキシメチル)−1−(3−ヨードプロパ−2−イン−1−イル)シクロブタン−1−オール:
中間体AM.i(粗製物;2g;1.77mmol)を出発物質として、製造E、工程E.iii(収率72%)及び製造G(収率48%)と同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、黄色のオイル(0.4g)として得たが、これは結晶化した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:3.69(d、J=5.5Hz、2H);2.71(s、2H);2.29−2.35(m、2H);2.15(m、1H);1.89−1.95(m、2H)。MS1(ESI、m/z):266.95[
M+H
+](C
8H
11O
2I);tR=0.52min。
【0304】
製造AN: (((1S,2S)−2−(ブロモエチニル)−2−メチルシクロプロピル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン:
AN.i. ((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)−1−メチルシクロプロピル)メチル アセテート:
((1R,2R)−2−ホルミル−1−メチルシクロプロピル)メチル アセテート(0.925g;5.92mmol、WO2012/154204に記載されるように製造した。)をMeOH(10mL)中に溶解したものに、0℃にて、NaBH
4(0.297g;7.7mmol)を少しずつ添加した。反応液を0℃にて80min、次いで、rtにて30min撹拌した。水(10mL)及びDCM(40mL)を添加し、相を分離した。水層をDCM−MeOH 9−1(2x15mL)で抽出し、有機層を合わせたものをNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、ろ液を濃縮乾固し、表題化合物を無色のオイル(0.968g;定量的収率)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:3.89(d、J=11.3Hz、1H);3.82(d、J=11.3Hz、1H);3.74−3.80(m、1H);3.49−3.56(m、1H);2.08(s、3H);1.19(s、3H);1.09−1.15(m、1H);0.70−0.76(m、1H);0.27−0.31(m、1H)。
【0305】
AN.ii. ((1R,2R)−2−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1−メチルシクロプロピル)メチル アセテート:
中間体AN.i(0.94g;5.92mmol)及びTBDPSCl(1.6mL;6.03mmol)を出発物質として、製造P、工程P.iと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、無色のオイル(2.29g;収率97%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:7.66−7.70(m、4H);7.35−7.45(m、6H);3.84(s、2H);3.82−3.88(重複m、1H);3.46−3.55(m、1H);2.07(s、3H);1.14(s、3H);1.05(s、9H)、1.03−1.11(重複m、1H);0.59−0.65(m、1H);0.14−0.19(m、1H)。MS1(ESI、m/z):397.01[M+H
+](C
24H
32O
3Si);tR=1.13min。
【0306】
AN.iii. ((1R,2R)−2−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1−メチルシクロプロピル)メタノール:
中間体AN.ii(2.29g;5.77mmol)をMeOH(50mL)中に溶解したものに、K
2CO
3(1.59g;11.5mmol)を添加した。懸濁液をrtにて4h撹拌した。反応混合物をろ過し、固形物をDCMで洗浄した。ろ液を減圧下で蒸発させた。残渣を水(30mL)とDCM(40mL)の間で分画した。水層をDCM−MeOH 9−1(40mL)及びEA−MeOH 9−1(40mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(1.59g;収率78%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:7.66−7.72(m、4H);7.36−7.45(m、6H);3.86(dd、J=5.8、11.1Hz、1H);3.49(dd、J=8.7、11.1Hz、1H);3.38(d、J=11.0Hz、1H);3.30(d、J=11.0Hz、1H);1.16(s、3H);1.05(s、9H);0.95−1.02(m、1H);0.55(dd、J=4.8、9.0Hz、1H);0.12−0.16(m、1H)。
【0307】
AN.iv. (((1R,2R)−2−(ブロモエチニル)−2−メチルシクロプロピル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン:
中間体AN.iii(1.59g;4.5mmol)を出発物質として、製造AE、工程
AE.iii(収率92%)、製造N、工程N.i(収率85%)及び製造AE、工程AE.v(収率98%)と同様に進めて、表題化合物を黄色のオイル(1.48g)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:7.65−7.72(m、4H);7.36−7.46(m、6H);3.79(dd、J=5.6、11.5Hz、1H);3.49(dd、J=8.4、11.5Hz、1H);1.43−1.51(m、1H);1.25(s、3H);1.05(s、9H);1.02(dd、J=4.7、9.1Hz、1H);0.37(dd、J=4.7、6.4Hz、1H)。
【0308】
製造AO: tert−ブチル((3−(ヨードエチニル)オキセタン−3−イル)メトキシ)ジフェニルシラン:
AO.i. 3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)オキセタン−3−カルバルデヒド:
オキセタン−3,3−ジイルジメタノール(5g;42.3mmol;市販)を出発物質として、順次、製造AE、工程AE.i(収率95%)及びAE.ii(収率90%)と同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、無色のオイル(12.87g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:9.82(s、1H);7.59−7.62(m、4H);7.44−7.50(m、6H);4.66(d、J=6.3Hz、2H);4.43(d、J=6.3Hz、2H);4.15(s、2H);0.98(s、9H)。
【0309】
AO.ii. Tert−ブチル((3−(ヨードエチニル)オキセタン−3−イル)メトキシ)ジフェニルシラン:
中間体AO.i(2g;5.64mmol)を出発物質として、順次、製造AG、工程AG.ii(収率87%)及び製造G(収率41%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、無色のオイル(0.94g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:7.64−7.72(m、4H);7.42−7.54(m、6H);4.58(d、J=5.8Hz、2H);4.48(d、J=5.8Hz、2H);3.90(s、2H);1.03(s、9H)。
【0310】
製造AP: ((1S,2S)−2−(ブロモエチニル)−1−メチルシクロプロピル)メチル アセテート:
AP.i. (R,E)−3−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2−メチルアリル アセテート:
(R,E)−3−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2−メチルプロパ−2−エン−1−オール(1.4g;8.1mmol;Smith IIIら、Tetrahedron(2009)、65(33)、6470−6488に報告された通りに製造。)をTHF(48mL)中に溶解したものに、TEA(2.8mL;20.1mmol)を添加した。次いで、AcCl(1.2mL;16.5mmol)を、0℃にて10minに渡って滴下した。反応混合物を0℃にて2h撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ(80mL)、EA(3x50mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧下で除いた。粗生成物をCC(PE−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(1.64g;収率94%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:5.48−5.51(m、1H);4.79−4.84(m、1H);4.44−4.52(m、2H);4.07−4.11(m、1H);3.55(t、J=8.0Hz、1H);2.09(s、3H);1.75(d、J=1.3Hz、3H);1.43(s、3H);1.40(s、3H)。
【0311】
AP.ii. ((1S,2S)−2−((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−1−メチルシクロプロピル)メチル アセテート:
中間体AP.i(1.64g;7.65mmol)をトルエン(102mL)中に溶解し
た、−25℃に冷却し、機械的に撹拌した溶液に、ITを−20℃未満に保ちながら、ZnEt
2(トルエン中15%;34.5mL;38.3mmol)を20minに渡って滴下した。次いで、ITを−20℃未満に保ちながら、ジヨードメタン(6.5mL;79.9mmol)を10minに渡って滴下した。反応混合物を−20℃にて2h撹拌し、次いで、ゆっくりとrtまで温め、そして一晩撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(33mL)でクエンチし、Et
2O(4x30mL)で抽出した。有機層を合わせたものを飽和Na
2S
2O
3水溶液(30mL)、水(30mL)及び塩水(30mL)で洗浄し、次いで、MgSO
4上で乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧下で蒸発させた後、黄色のオイル(22.4g)を得た。粗生成物をCC(PE−EA)で精製して、表題化合物を無色のオイル(1.4g;収率80%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:4.09(dd、J=5.9、7.9Hz、1H);3.89(d、J=11.3Hz、1H);3.77(d、J=11.3Hz、1H);3.70−3.76(重複m、1H);3.61−3.66(m、1H);2.07(s、3H);1.45(s、3H);1.36(s、3H);1.13(s、3H);0.85−0.95(m、2H);0.56(t、J=5.0Hz、1H)。
【0312】
AP.iii. ((1S,2S)−2−((R)−1,2−ジヒドロキシエチル)−1−メチルシクロプロピル)メチル アセテート:
中間体AP.ii(1.4g;6.1mmol)をAcOH(80%;14mL)中に混合したものを、rtにて23h撹拌した。混合物を飽和NaHCO
3水溶液(100mL;pH6−7)に加え、水層をDCM(3x60mL)で抽出した。有機層を合わせたものを水(10mL)及び塩水(20mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をシクロヘキサンと共蒸発させた。粗製物をCC(DCM−MeOH)で精製して、表題化合物を無色のオイル(1g:収率87%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:3.89(d、J=11.3Hz、1H);3.74(d、J=11.3Hz、1H);3.68(dd、J=3.4、11.2Hz、1H);3.57(dd、J=7.4、11.2Hz、1H);3.33−3.39(m、1H);2.07(s、3H);1.16(s、3H);0.89(td、J=5.7、9.0Hz、1H);0.80(dd、J=4.9、8.8Hz、1H);0.48(t、J=5.3Hz、1H)。
【0313】
AP.iv. ((1S,2S)−2−ホルミル−1−メチルシクロプロピル)メチル
アセテート:
中間体AP.iii(1g;5.3mmol)をTHF(16.5mL)、水(3.4mL)及び飽和NaHCO
3水溶液(1.6mL)中に溶解した、0℃に冷却した溶液に、NaIO
4(1.48g;6.9mmol)を添加した。反応混合物を0℃にて30min撹拌し、次いで、ろ過し、Et
2Oで洗浄した。水層をEt
2O(3x40mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。表題化合物を無色のオイル(0.81g;収率98%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:9.47(d、J=4.7Hz、1H);4.00(d、J=11.4Hz、1H);3.85(d、J=11.4Hz、1H);2.09(s、3H);1.92−1.97(m、1H);1.39(t、J=5.3Hz、1H);1.32(s、3H);1.21(dd、J=5.0、8.3Hz、1H)。
【0314】
AP.v. ((1S,2S)−2−(ブロモエチニル)−1−メチルシクロプロピル)メチル アセテート:
中間体AP.iv(0.81g;5.19mmol)を出発物質として、順次、製造N、工程N.i(収率81%)及びN.ii(収率62%)と同様に進めて、表題化合物をCC(PE/TBME)による精製の後に、無色のオイル(0.6g)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:3.89(d、J=11.4Hz、1H);3
.80(d、J=11.4Hz、1H);2.07(s、3H);1.39(dd、J=5.5、8.9Hz、1H);1.27(s、3H);0.94(dd、J=4.8、8.9Hz、1H);0.65(t、J=5.1Hz、1H)。
【0315】
製造AQ: tert−ブチル(2−((3−(ヨードエチニル)シクロペンチル)アミノ)−2−オキソエチル)カーバメート:
AQ.i. メチル 3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセタミド)シクロペンタン−1−カルボキシレート:
メチル 3−アミノシクロペンタン カルボキシレート 塩酸塩(0.87g;4.58mmol;市販)をDMF(17mL)中に溶解したものに、HOBT(1.29g;9.26mmol)、TEA(2.2mL;15.8mmol);Boc−Gly−OH(0.845g;4.82mmol;市販)及びEDC(1.58g;8.14mmol)を連続的に添加した。反応混合物をDMF(6mL)で希釈し、懸濁液をrtにて3日間撹拌した。反応混合物を真空濃縮して、水(20mL)とEA(40mL)の間で分画した。有機層を水(20mL)、NaHSO
4水溶液(15%;20mL)、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)、そして塩水(20mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過した。ろ液を濃縮乾固し、表題化合物を無色のオイル(1.41g;定量的収率)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:7.78(d、J=7.3Hz、1H);6.86(t、J=6.0Hz、1H);3.60(s、3H);3.47(d、J=6.1Hz、2H);2.76−2.85(m、1H);2.08−2.16(m、1H);1.77−1.87(m、3H);1.54−1.62(m、1H);1.41−1.48(m、1H);1.33−1.39(重複m、1H);1.37(s、9H)。MS1(ESI、m/z):301.05[M+H
+](C
14H
24N
2O
5);tR=0.67min。
【0316】
AQ.ii. Tert−ブチル(2−((3−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル)アミノ)−2−オキソエチル)カーバメート:
中間体AQ.i(1.38g;4.58mmol)をTHF(9mL)中に溶解したものに、ITを5℃未満に保ちながら、DIBAH(トルエン中1M;19mL)を0℃にて1.5hに渡って添加した。反応混合物をrtにて一晩撹拌した。水(11mL)を10minに渡ってゆっくりと添加することにより、反応混合物をクェンチした。2h撹拌した後、混合物をセライトベッドを通してろ過し、ろ液を減圧下で蒸発させた。粗製物をCC(DCM−MeOH)で精製して、表題化合物を白色のフォーム(0.604g;収率48%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:7.68(d、J=7.4Hz、1H);6.82(t、J=5.9Hz、1H);4.50(t、J=5.2Hz、1H);3.91−4.06(m、1H);3.46(d、J=6.1Hz、2H);3.28−3.32(m、2H);1.90−2.02(m、2H);1.72−1.81(m、1H);1.56−1.64(m、1H);1.31−1.44(重複m、2H);1.37(s、9H);1.01−1.11(m、1H)。MS1(ESI、m/z):273.07[M+H
+](C
13H
24N
2O
4);tR=0.56min。
【0317】
AQ.iii. Tert−ブチル(2−((3−ホルミルシクロペンチル)アミノ)−2−オキソエチル)カーバメート:
中間体AQ.ii(0.604g;2.22mmol)を出発物質として、製造AE、工程AE.iiiと同様に進めて、表題化合物をCC(DCM−MeOH)による精製の後に、黄色のオイル(0.483g;収率81%)として得た。MS1(ESI、m/z):271.09[M+H
+](C
13H
22N
2O
4);tR=0.59min。
【0318】
AQ.iv. Tert−ブチル(2−((3−(ヨードエチニル)シクロペンチル)
アミノ)−2−オキソエチル)カーバメート:
中間体AQ.iii(0.483g;1.79mmol)を出発物質として、順次、製造AG、工程AG.ii(収率87%)及び製造G(収率90%)と同様に進めて、表題化合物をCC(DCM−MeOH)による精製の後に、黄色のフォーム(0.55g;シス−トランス 1−1混合物)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:6.13−6.20(m、0.5H);6.01−6.08(m、0.5H);5.08(br.s、1H);4.26−4.41(m、1H);3.75(d、J=5.3Hz、1H);3.72(d、J=5.9Hz、1H);2.88−3.00(m、1H);2.26−2.33(m、0.5H);2.16−2.24(m、0.5H);1.99−2.12(m、0.5H);1.90−1.98(m、0.5H);1.67−1.88(m、2H);1.54−1.66(重複m、1H);1.36−1.49(重複m、1H);1.47(s、4.5H);1.45(s、4.5H)。MS1(ESI、m/z):392.88[M+H
+](C
14H
21N
2O
3I);tR=0.80min。
【0319】
製造AR: (S)−4−((1R,2R)−2−(ブロモエチニル)シクロプロピル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン:
(1R,2R)−2−((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)シクロプロパン−1−カルバルデヒド(1g;5.88mmol;Mohapatraら、Tetrahedron Lett.(2012)、53(49)、6718−6720に記載されるように製造した。)を出発物質として、製造N、工程N.i(収率79%)及び製造AE、工程AE.v(収率92%)と同様に進めて、表題化合物をCC(PE−TBME)による精製の後に、黄色のオイル(1.05g)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:4.08−4.13(m、1H);3.72−3.77(m、1H);3.63−3.68(m、1H);1.41(s、3H);1.20−1.35(重複m、2H);1.32(s、3H);0.83−1.00(m、2H)。
【0320】
製造AS: tert−ブチル(((1R,2R)−2−(ヨードエチニル)シクロプロピル)メチル)カーバメート:
tert−ブチル(((1R,2R)−2−ホルミルシクロプロピル)メチル)カーバメート(0.56g;2.81mmol;市販)を出発物質として、順次、製造AG、工程AG.ii(定量的収率)及び製造G(収率87%)と同様に進めて、表題化合物を黄色のオイル(0.746g)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:4.64(br.s、1H);3.08−3.17(m、1H);2.90−2.97(m、1H);1.44(s、9H);1.30−1.38(m、1H);1.24−1.30(m、1H);0.90−0.95(m、1H);0.68−0.74(m、1H)。
【0321】
製造AT: ((1−(ブロモエチニル)シクロブチル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン:
シクロブタン−1,1−ジイルジメタノール(3.03g;24.8mmol;市販)を出発物質として、順次、製造AE、工程AE.ii(収率98%)及びAE.iii(収率86%)、製造N、工程N.i(収率93%)及び製造AE、工程AE.v(定量的収率)と同様に進めて、表題化合物を無色のオイル(4.79g)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:7.70−7.74(m、4H);7.40−7.48(m、6H);3.67(s、2H);2.18−2.29(m、4H);2.00−2.08(m、1H);1.86−1.95(m、1H);1.11(s、9H)。
【0322】
製造AU: (((1R,2R)−2−(ブロモエチニル)−2−フルオロシクロプロピル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン:
AU.i. ((1R,2R)−2−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1−フルオロシクロプロピル)メタノール:
エチル(1R,2R)−2−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1−フルオロシクロプロパン−1−カルボキシレート(0.5g;1.25mmol;Sakagamiら、Bioorg.Med.Chem.(2008)、16(8)、4359−4366に記載されるように製造した。)をTHF(9mL)中に溶解した、−78℃に冷却した溶液に、LiBH
4(THF中2M;2.2mL;4.4mmol)を滴下した。反応混合物をrtに到達させ、rtにて24h撹拌した。MeOH(2mL)を注意深く添加し、反応混合物を20min撹拌し、濃縮乾固し、水(10mL)とDCM(15mL)の間で分画した。水層をDCM(2x10mL)で抽出した。有機層を合わせたものをNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過した。ろ液を濃縮乾固した後、表題化合物を無色のオイル(0.429g;収率96%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:7.66−7.72(m、4H);7.36−7.45(m、6H);3.89(ddd、J=1.6、6.0、11.0Hz、1H);3.80−3.83(m、1H);3.70−3.78(m、2H);1.74(t、J=6.4Hz、1H);1.24−1.33(m、1H);1.05(s、9H);0.79−0.88(m、2H)。MS1(ESI、m/z):358.95[M+H
+](C
21H
27O
2FSi);tR=1.01min。
【0323】
AU.ii. (((1R,2R)−2−(ブロモエチニル)−2−フルオロシクロプロピル)メトキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン:
中間体AU.i(2.04g;5.7mmol)を出発物質として、順次、製造AE、工程AE.iii(収率83%)、製造N、工程N.i(収率17%)及び製造AE、工程AE.v(収率99%)と同様に進めて、表題化合物を茶色のオイル(0.351g)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:7.66−7.70(m、4H);7.36−7.45(m、6H);3.84(ddd、J=1.6、5.8、11.3Hz、1H);3.71(ddd、J=1.1、8.0、11.3Hz、1H);1.56−1.64(m、1H);1.14−1.20(m、1H);1.06(s、9H);0.98−1.04(m、1H)。
【0324】
製造AV: 3−ヨード−N,N−ジメチルプロパ−2−イン−1−アミン:
N,N−ジメチルプロパ−2−イン−1−アミン(1g;12mmol;市販)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題化合物を黄色の固体(0.746g;収率56%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:3.45(s、2H);2.33(s、6H)。
【0325】
製造AW: tert−ブチル 4−(ヨードエチニル)ピペリジン−1−カルボキシレート:
tert−ブチル 4−エチニルピペリジン−1−カルボキシレート(0.952g;4.55mmol;市販)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題化合物を黄色の固体(1.51g;収率99%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:3.62−3.74(m、2H);3.14−3.23(m、2H);2.70−2.78(m、1H);1.72−1.80(m、2H);1.55−1.63(m、2H);1.45(s、9H)。MS1(ESI、m/z):335.85[M+H
+](C
12H
18NO
2I);tR=0.93min。
【0326】
製造AX: ((1R,2R)−2−(ブロモエチニル)−1−フルオロシクロプロピル)メチル アセテート:
AX.i. ((1R,2R)−2−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−1−フルオロシクロプロピル)メチル アセテート:
中間体AU.i(2.12g;5.91mmol)を出発物質として、製造AP、工程AP.iと同様に進めて、粗生成物を黄色のオイル(2.3g)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:7.66−7.71(m、4H);7.36−7.45(m、6H);4.27−4.35(m、2H);3.90(ddd、J=1.6、5.8、11.0Hz、1H);3.69(ddd、J=1.2、8.3、11.0Hz、1H);2.11(s、3H);1.31−1.40(m、1H);1.06(s、9H);0.80−0.94(m、2H)。MS1(ESI、m/z):400.98[M+H
+](C
12H
18NO
2);tR=1.09min。
【0327】
AX.ii. ((1R,2R)−1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メチル アセテート:
中間体AX.i(2.16g;5.39mmol)をTHF(10mL)中に溶解したものに、TBAF(THF中1M;7mL)を添加した。反応混合物をrtにて1h撹拌した。反応混合物を真空濃縮して、CC(DCM−MeOH)で精製して、表題アルコールを黄色のオイル(0.726g;収率83%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:4.27−4.41(m、2H);3.94(m、1H);3.64(m、1H);2.13(s、3H);1.51(m、1H);1.41(m、1H);0.98−1.06(m、2H)。
【0328】
AX.iii. ((1R,2R)−2−(ブロモエチニル)−1−フルオロシクロプロピル)メチル アセテート:
中間体AX.ii(0.725g;4.46mmol)を出発物質として、順次、製造AE、工程AE.iii(収率100%)、製造N、工程N.i(収率52%)及び製造AE、工程AE.v(収率57%)と同様に進めて、表題化合物を無色のオイル(0.351g)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:6.21(dd、J=1.3、8.8Hz、1H);4.32−4.38(m、2H);2.14(s、3H);1.90−1.98(m、1H);1.22−1.35(m、2H)。
【0329】
製造AY: 2−ヒドロキシ−1−(4−(ヨードエチニル)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オン:
AY.i. 1−(4−エチニルピペリジン−1−イル)−2−ヒドロキシエタン−1−オン:
4−エチニルピペリジン 塩酸塩(0.720g;4.94mmol;市販)をMeCN(9.5mL)及びDMF(4.5mL)中に溶解したものに、TEA(3mL;21.5mmol)、EDC(1.17g;5.97mmol)、HOBT(0.935g、6.71mmol)及びグリコール酸(0.425g;5.54mmol)を添加した。反応混合物をrtにて20h撹拌した。溶媒を減圧下で除いた。残渣を水(15mL)及びEA(15mL)で希釈した。2相を分離し、水層をEA(3x15mL)で抽出した。有機層を合わせたものをNaHCO
3(30mL)及び塩水(30mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、濃縮乾固した。残渣をCC(DCM−MeOH)で精製して、表題化合物を白色の固体(0.569g)として得た。
1H NMR(300 MHz、DMSO−d
6)δ:4.44(t、J=5.4Hz、1H);4.05(d、J=5.3Hz、2H);3.80(m、1H);3.47(m、1H);3.05−3.18(m、2H);2.95(d、J=2.4Hz、1H);2.65(m、1H);1.66−1.81(m、2H);1.31−1.53(m、2H)。
【0330】
AY.ii. 2−ヒドロキシ−1−(4−(ヨードエチニル)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オン:
中間体AY.i(0.255g;1.52mmol;市販)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題化合物を黄色の固体(0.400g;収率90%)として得た。MS
1(ESI、m/z):293.84[M+H
+](C
9H
12NO
2I);tR=0.63min。
【0331】
製造AZ: 3−(3−ヨードプロパ−2−イン−1−イル)オキセタン−3−オール:
ZnBr
2(1.08g、4.80mmol)及びMgチューニング(tuning)(5.85g)を入れたフラスコを、真空下、撹拌しながら、150℃にて2h加熱し、次いでrtに冷却した。Et
2O(90mL)及び数滴の1,2−ジブロモエタンを添加した。次いで、Et
2O(70mL)中の臭化プロパルギル(9mL;118.78mmol)を滴下した。混合物を同じ温度で1h攪拌した。別のフラスコに、3−オキセタノン(3.15g;43.71mmol)及びTHF(420mL)を導入した。目盛り付き付加漏斗にカニュレーションしたGrignard試薬溶液(127mL;65.56mmol)を滴下した。溶液を同じ温度で1h攪拌し、飽和NH
4Cl水溶液及びHex(100mL)で希釈した。2層を分離し、水層をHex(100mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。このようにして得られた粗製中間体(4.33g;38.63mmol)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題化合物を黄色の固体(3.01g;収率33%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:4.51(d、J=7.4Hz、2H);4.66(d、J=7.1Hz、2H);2.98(s、2H);2.55(s、1H)。
【0332】
製造BA: 2−ヒドロキシ−1−(3−(ヨードエチニル)アゼチジン−1−イル)エタン−1−オン:
BA.i. 3−エチニルアゼチジン 塩酸塩:
tert−ブチル 3−エチニルアゼチジン−1−カルボキシレート(1.34g;7.37mmol)をHClの4Nジオキサン溶液(19mL)中に溶解したものをrtにて1.5h撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、表題化合物を白色の固体(0.865g;定量的収率)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:10.09(br.s、1H);9.80(br.s、1H);4.13−4.28(m、4H);3.77(m、1H);2.42(d、J=2.4Hz、1H)。
【0333】
BA.ii. 2−ヒドロキシ−1−(3−(ヨードエチニル)アゼチジン−1−イル)エタン−1−オン:
中間体BA.i(0.865g;7.37mmol)を出発物質として、製造AYと同様に進めて、表題化合物を茶色の固体(0.142g;収率31%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:4.26−4.38(m、2H);4.07−4.18(m、2H);3.97−4.06(m、2H);3.67(m、1H);3.02(br.s、1H)。MS1(ESI、m/z):265.86[M+H
+](C
7H
8NO
2I);tR=0.71min。
【0334】
製造BB: tert−ブチル(5−ヨード−2−メチルペンタ−4−イン−2−イル)カーバメート:
tert−ブチル(2−メチル−4−オキソブタン−2−イル)カーバメート(0.51g;2.57mmol)を出発物質として、順次、製造AG、工程AG.ii(収率93%)及び製造G(収率96%)と同様に進めて、表題化合物を粗製の黄色がかったオイル(0.74g)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:4.59(s、1H);2.80(s、2H);1.48(s、9H);1.35(s、6H)。
【0335】
製造BC: tert−ブチル(2−(4−(ヨードエチニル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カーバメート:
tert−ブチル(2−(4−エチニルピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カ
ーバメート(1.14g;4.29mmol、WO03/051797に記載されるように製造した。)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題化合物を粗製の黄色がかったオイル(1.56g;収率93%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:6.70(m、1H);3.80(m、1H);3.74−3.76(m、2H);3.55(m、1H);3.15(m、1H);3.03(m、1H);2.80(m、1H);1.68−1.80(m、2H);1.38−1.50(m、2H);1.37(s、9H)。MS1(ESI、m/z):392.87[M+H
+](C
14H
21N
2O
3I);tR=0.82min。
【0336】
製造BD: tert−ブチル(2−(3−(ブロモエチニル)アゼチジン−1−イル)−2−オキソエチル)カーバメート:
BD.i. Tert−ブチル(2−(3−エチニルアゼチジン−1−イル)−2−オキソエチル)カーバメート:
中間体BA.i(0.406g;3.45mmol)及びBoc−Gly−OH(0.641g;3.66mmol)を出発物質として、製造AY、工程AY.iと同様に進めて、表題化合物を黄色がかったオイルとして得たが、これは自然に結晶化した(0.535g;収率65%)。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:5.24(s、1H);4.36(t、J=8.5Hz、1H);4.29(t、J=9.1Hz、1H);4.13(m、1H);4.05(dd、J=6.4、9.3Hz、1H);3.71−3.75(m、2H);3.45(m、1H);2.33(d、J=2.5Hz、1H);1.44(s、9H)。MS1(ESI、m/z):239.13[M+H
+](C
12H
18N
2O
3);tR=0.63min。
【0337】
BD.ii. Tert−ブチル(2−(3−(ブロモエチニル)アゼチジン−1−イル)−2−オキソエチル)カーバメート:
中間体BD.i(0.206g;0.87mmol)及びNBS(0.185g;1.04mmol)をアセトン(3.4mL)中に溶解した、撹拌した溶液に、AgNO
3(0.15g;0.09mmol)を添加した。混合物をrtにて2h撹拌した。ろ過し、そして溶媒を減圧下で蒸発させた後、粗製物(0.44g)をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を白色の固体(0.214g;収率78%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:5.24(br.s、1H);4.34(t、J=8.5Hz、1H);4.27(t、J=9.2Hz、1H);4.14(m、1H);4.04(dd、J=6.3、9.3Hz、1H);3.72(t、J=5.2Hz、2H);3.47(m、1H);1.44(s、9H)。MS1(ESI、m/z):318.89[M+H
+](C
12H
17N
2O
3Br);tR=0.73min。
【0338】
製造BE: tert−ブチル(1−(3−(ヨードエチニル)アゼチジン−1−イル)−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート:
BE.i. Tert−ブチル(1−(3−エチニルアゼチジン−1−イル)−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート:
中間体BA.i(0.235g;2mmol)及び2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチルプロパン酸(0.429g;2.11mmol)を出発物質として、製造AY、工程AY.iと同様に進めて、表題化合物を白色の固体(0.29g;収率54%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:4.93(br.s、1H);3.94−4.60(m、4H);3.32−3.40(m、1H);2.29(d、J=2.4Hz、1H);1.58(s、3H);1.40−1.52(m、12H)。MS1(ESI、m/z):267.1[M+H
+](C
14H
22N
2O
3);tR=0.67min。
【0339】
BE.ii. Tert−ブチル(1−(3−(ヨードエチニル)アゼチジン−1−イ
ル)−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)カーバメート:
中間体BE.i(0.288g;1.05mmol)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題化合物を白色の固体(0.367g;収率88%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ:4.84−5.01(br.s、1H);3.94−4.55(m、4H);3.46−3.53(m、1H);1.40−1.51(m、15H)。MS1(ESI、m/z):392.7[M+H
+](C
14H
21N
2O
3I);tR=0.76min。
【0340】
参照実施例:
参照実施例1: (RS)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−{5−[4−(3−モルフォリン−4−イル−プロポキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−ブタンアミド ギ酸塩:
製造Aの化合物(0.088g;0.19mmol)及び4−[3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]プロピル]モルフォリン(0.068g;0.19mmol;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.ii(Suzukiカップリング:収率33%;PPTS/MeOHの代わりにTFA水溶液(50%、0.5mL)を用いた脱保護:収率39%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、生成色のフォーム(0.013g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.61(br.s、1H);9.24(br.s、1H);8.41(s、1H);7.86(s、1H);7.58−7.67(m、3H);7.52(dd、J=1.7、9.1Hz、1H);7.02(d、J=8.8Hz、2H);4.48−4.60(m、1H);4.29−4.40(m、1H);4.06−4.13(m、2H);3.94−4.03(m、2H);3.57−3.69(m、2H);3.35−3.52(m、4H);3.05−3.17(重複m、2H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);2.08−2.19(m、2H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):531.2[M+H
+](C
27H
36N
4O
8S);tR=0.55min。
【0341】
参照実施例2: (RS)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−{5−[4−(2−モルフォリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−ブタンアミドギ酸塩:
製造Aの化合物(0.087g、0.18mmol)及び4−[2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]エチル]モルフォリン(0.064g、0.19mmol;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、生成色のフォーム(0.025g;Suzukiカップリング:収率35%;PPTS/MeOHの代わりにTFA水溶液(50%、0.5mL)を用いた脱保護:収率77%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.96(br.s、1H);9.25(br.s、1H);8.42(s、1H);7.87(s、1H);7.62−7.68(m、3H);7.52(dd、J=1.7、9.1Hz、1H);7.09(d、J=8.8Hz、2H);4.48−4.60(m、1H);4.29−4.40(m、3H);3.33−3.77(m、8H);3.05−3.17(重複m、2H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):517.2[M+H
+](C
26H
34N
4O
8S);tR=0.53min。
【0342】
参照実施例3: (RS)−4−{5−[2−フルオロ−4−(2−モルフォリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミドギ酸塩:
製造Aの化合物(0.097g、0.2mmol)及び4−[2−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]エチル]−モルフォリン(0.075g、0.21mmol;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、生成色のフォーム(0.025g;Suzukiカップリング:収率63%;PPTS/MeOHの代わりにTFA水溶液(50%、0.5mL)を用いた脱保護:収率42%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.96(br.s、1H);9.28(br.s、1H);8.42(s、1H);7.78(s、1H);7.66(d、J=8.9Hz、1H);7.51(t、J=8.9Hz、1H);7.33−7.38(m、1H);6.91−7.06(m、2H);4.48−4.61(m、1H);4.31−4.45(m、3H);3.35−3.82(m、8H);3.06−3.18(重複m、2H);3.05(s、3H);2.78−2.89(m、1H);2.35−2.45(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):535.1[M+H
+](C
26H
33N
4O
8FS);tR=0.55min。
【0343】
参照実施例4: (RS)−4−(5−ブタ−2−イニルオキシ−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
RE4.i. Rac−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール−5−オール:
1H−インダゾール−5−オール(2.0g;市販)をTHF(20mL)及びDCM(20mL)中に溶解したものに、DCM(4mL)中の3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(1.4mL)及びMsOH(0.1mL)を添加した。反応混合物をrtにて一晩撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、10%NaHSO
4水溶液で洗浄した。水層をDCMで抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。CC(DCM−MeOH)による精製の後に、表題化合物を依然として未知の化合物が混入した、純粋でない赤みがかったオイル(2.74g、収率84%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:9.11(s、1H);8.15(s、1H);7.42−7.46(m、1H);6.78−6.87(m、2H);5.61(dd、J=2.5、9.5Hz、1H);3.89−3.97(m、1H);3.61−3.74(m、1H);1.86−2.04(m、2H);1.63−1.80(m、2H);1.50−1.60(m、2H)。
【0344】
RE4.ii. (RS)−5−ブタ−2−イニルオキシ−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−2H−インダゾール及び(RS)−5−ブタ−2−イニルオキシ−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール:
中間体RE4.i(2.7g、12.6mmol)、K
2CO
3(2.1g、15.3mmol)及び1−ブロモ−2−ブチン(1.1mL、12.6mmol)をアセトン(10mL)中に懸濁したものを、一晩還流した。反応混合物をろ過し、ろ液を減圧下で蒸発させ、CC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を黄色のオイル(1.95g、収率57%)として得た。MS1(ESI、m/z):271.1[M+H
+](C
16H
18N
2O
2);tR=0.87min。
【0345】
RE4.iii. 5−ブタ−2−イニルオキシ−1H−インダゾール:
中間体RE4.ii(1.95g)をDCM(56mL)及びTFA(14mL)中に溶解したものをrtにて2h撹拌した。反応混合物を蒸発乾固させ、残渣をDCM中に取り、(pHを7に調整するために)飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。水層をDCMで抽出した。有機層を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題化合物を茶色のオイル(2.20g)として得た。MS1(ESI、m/z):187.3[M+H
+](C
11H
10N
2O);tR=0.73min。
【0346】
RE4.iv. 2−(5−ブタ−2−イニルオキシ−インダゾール−1−イル)−エタノール:
中間体RE4.iii(2.25g)及び炭酸エチレン(2.13g)を出発物質として、製造A、工程A.i、変法Iと同様に進めて、CC(Hept−EA)による精製の後に、表題化合物を、1−インダゾール位置異性体との1−1混合物の状態で得た(茶色のオイル;1.11g;収率40%)。MS1(ESI、m/z):231.2[M+H
+](C
13H
14N
2O
2);tR=0.66min及び0.69min(2種の位置異性体)。
【0347】
RE4.v. メタンスルホン酸 2−(5−ブタ−2−イニルオキシ−インダゾール−2−イル)−エチルエステル:
中間体RE4.iv(1.11g)及びMsCl(0.49mL)を出発物質として、製造A、工程A.iiと同様に進めて、CC(Hept−EA)による精製の後に、表題化合物を、いくらかの1−インダゾール誘導体との混合物の状態で得た(黄色のオイル;0.37g;収率25%)。MS1(ESI、m/z):308.9[M+H
+](C
14H
16N
2O
4S);tR=0.76min。
【0348】
RE4.vi. 5−ブタ−2−イニルオキシ−2−(2−ヨード−エチル)−2H−インダゾール:
中間体RE4.v(0.37g)及びNaI(0.32g)を出発物質として、製造A、工程A.iiiと同様に進めて、CC(Hept−EA)による精製の後に、表題化合物を、いくらかの1−インダゾール誘導体との混合物の状態で得た(黄色のオイル;0.24g;収率58%)。MS1(ESI、m/z):340.8[M+H
+](C
13H
13N
2OI);tR=0.85min。
【0349】
RE4.vii. (RS)−4−(5−ブタ−2−イニルオキシ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタン酸 エチルエステル:
中間体RE4.vi(0.24g)及び2−(メチルスルフォニル)−プロパン酸 エチルエステル(0.14g;市販)を出発物質として、製造A、工程A.vと同様に進めて、CC(Hept−EA)による精製の後に、表題化合物を、いくらかの1−インダゾール誘導体との混合物の状態で得た(黄色のオイル;0.137g;収率50%)。MS1(ESI、m/z):393.2[M+H
+](C
19H
24N
2O
5S);tR=0.82min。
【0350】
RE4.viii. (RS)−4−(5−ブタ−2−イニルオキシ−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体RE4.vii(0.137g)を出発物質として、順次、製造A、工程A.vi(収率35%)及び実施例1、工程1.ii(収率62%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、無色の固体(0.03g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(br.s、1H);9.24(s、1H);8.23(s、1H);7.50(d、J=9.3Hz、1H);7.04(d、J=2.3Hz、1H);6.90(dd、J=2.4Hz、1H);4.67−4.71(m、2H);4.40−4.52(m、1H);4.22−4.33(m、1H);3.04(s、3H);2.74−2.85(m、1H);2.30−2.40(m、1H);1.82(t、J=2.3Hz、3H);1.48(s、3H)。MS1(ESI、m/z):380.0[M+H
+](C
17H
21N
3O
5S);tR=0.66min。
【0351】
参照実施例5: (RS)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−(5−フェネチル−インダゾール−2−イル)−ブタンアミド:
RE5.i. (RS)−(E)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−5−(5−スチリル−2H−インダゾール−2−イル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
製造Aの化合物(0.107g、0.205mmol)及びトランス−2−フェニルビニルボロン酸(0.035g;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.iと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、白色のフォーム(0.086g、収率85%)として得た。MS1(ESI、m/z):498.2[M+H
+](C
26H
31N
3O
5S);tR=0.90min。
【0352】
RE5.ii. (RS)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−5−(5−フェネチル−2H−インダゾール−2−イル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体RE5.i(0.102g)及び10%Pd/C(0.030g)をEtOH(2mL)とTHF(3mL)中に懸濁したものを、水素雰囲気下でrtにて14h撹拌した。触媒をろ過し、EA(2x)で十分に洗浄し、ろ液を減圧下で蒸発させ、表題化合物を灰色の粘性物(0.095g;収率93%)として得た。MS1(ESI、m/z):500.2[M+H
+](C
26H
33N
3O
5S);tR=0.90min。
【0353】
RE5.iii. (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−(5−フェネチル−インダゾール−2−イル)−ブタンアミド:
中間体RE5.ii(0.095g)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、無色の固体(0.031g、収率41%)として得た。MS1(ESI、m/z):416.1[M+H
+](C
21H
25N
3O
4S);tR=0.78min。
【0354】
参照実施例6: (RS)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−オキサゾール−2−イル−フェニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミドギ酸塩:
製造Aの化合物(0.090g、0.19mmol)及び2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)オキサゾール(0.055g;0.21mmol;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.ii(Suzukiカップリング:収率32%;脱保護:収率27%)と同様に進めて、表題化合物を生成色の固体(0.009g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.24(s、1H);8.49(s、1H);8.00−8.11(m、3H);7.81−7.88(m、2H);7.60−7.73(m、2H);7.38(s、1H);4.48−4.60(m、1H);4.30−4.44(m、1H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):455.2[M+H
+](C
22H
22N
4O
5S);tR=0.73min。
【0355】
参照実施例7: (RS)−4−(5−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Aの化合物(0.090g、0.2mmol)及び(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ボロン酸(0.045g;0.26mmol;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.ii(Suzukiカップリング:収率45%;脱保護:収率51%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、生成色の固体(0.017g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.02
(s、1H);9.24(s、1H);8.46(s、1H);7.82(s、1H)、7.66(d、J=8.9Hz、1H);7.38(m、1H);6.99−7.21(m、3H);4.48−4.60(m、1H);4.30−4.44(m、1H);3.86(s、3H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):436.1[M+H
+](C
20H
22N
3O
5FS);tR=0.73min。
【0356】
本発明の化合物の実施例:
実施例1: (R)−4−[5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
1.i. (RS)−4−(5−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
2−フルオロ−4−メトキシフェニルボロン酸(0.8g、4.61mmol)、Pd(PPh
3)
4(0.203g、0.176mmol)、Na
2CO
3(1.63g、15.1mmol)の混合物を、N
2下で15minフラッシュした。製造Aの化合物(1.47g、3.1mmol)をDME(21.1mL)及び水(8.6mL)中に溶解したものを添加した。混合物をrtにて5min撹拌し、次いで、90℃にて一晩加熱した。水(40mL)及びEA(40mL)を添加した。2層を分離し、水層をEA(5x10mL)で抽出した。有機層を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題生成物を白色のフォーム(1.15g、収率72%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.4(br.s、1H);8.45(s、1H);7.80(br.s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.45(t、J=8.9Hz、1H);7.35(d、J=8.9Hz、1H);6.83−6.94(m、2H);4.89−4.97(m、1H);4.48−4.60(m、1H);4.30−4.45(m、1H);3.79(s、3H);3.51(m、1H);3.09−3.17(m、1H);3.06(s、1.5H);3.04(s、1.5H);2.77−2.93(m、1H);2.46(重複m、1H);1.64−1.76(m、2H);1.47−1.57(m、2H);1.52(s、1.5H);1.49(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):520.2[M+H
+](C
25H
30N
3O
6FS);tR=0.87min。
【0357】
1.ii. Rac−4−[5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体1.i(1.15g、2.22mmol)をEtOH(22.1mL)中に溶解したものに、PPTS(0.35g、1.38mmol)を添加した。反応混合物を75℃にて一晩撹拌した。水(50mL)を添加し、混合物をrtにて1.5h撹拌した。沈殿した固形物をろ過し、水で洗浄した。後者を分取用HPLC(方法2)で精製し、表題生成物を白色の固体(0.42g、収率44%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:9.25(br.s、1H);8.43(s、1H);7.77(br.s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.45(t、J=8.9Hz、1H);7.35(d、J=8.9Hz、1H);6.83−6.94(m、2H);4.48−4.60(m、1H);4.29−4.41(m、1H);3.79(s、3H);3.05(s、3H);2.78−2.89(m、1H);2.38−2.48(m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):436.1[M+H
+](C
20H
22N
3O
5FS);tR=0.88min。
【0358】
1.iii. (R)−4−[5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
変法I:
中間体1.ii(0.265g)を、半分取キラルHPLC法C(Hept−EtOH−TFA 1−1−0.002;流速:20mL/min;210nMでのUV検出)により分離した;分析用試料のそれぞれの保持時間(流速:0.8mL/min)は、6.7及び8.7minであった。2番目に溶出する化合物として特定された表題の(R)−エナンチオマーをベージュ色の固体(0.089g)として得た。MS1(ESI、m/z):436.1[M+H
+](C
20H
22N
3O
5FS);tR=0.88min。
【0359】
変法II:
製造Fの化合物(2g、4.46mmol)を出発物質として、順次、製造A、工程A.vi(収率82%)及び実施例1、工程1.ii(収率92%)と同様に進めて、脱保護工程の間に生成した固形物をろ過した後、表題化合物を白色の固体(1.36g)として得た。MSデータは、変法Iについて得られたものと同等であった。変法Iに対して言及した分析用キラルHPLC条件を用いて決定したe.e.は>99%であった。
【0360】
実施例2: (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−4−[5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチル−ブタンアミド:
2.i. (RS)−2−メチルスルフォニル−4−[5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチル−ブタン酸 エチルエステル:
中間体A.v(0.171g、0.425mmol)及び4−メトキシベンゼン ボロン酸(0.101g;0.65mmol;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.iと同様に進めて、CC(溶出液:勾配を伴うHept−EA混合物)による精製の後に、表題化合物を無色のオイル(0.156g、収率86%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.39(d、J=0.9Hz、1H);7.96(dd、J=0.9、1.9Hz、1H);7.57(td、J=0.9、9.1Hz、1H);7.30(dd、J=1.9、9.1Hz、1);4.63(m、1H);4.47(m、1H);3.88−4.02(m、2H);3.1(s、3H);2.84(m、1H);2.44(m、1H);1.58(s、3H);1.12(t、J=7.1Hz、3H)。MS1(ESI、m/z):431.1[M+H
+](C
22H
26N
2O
5S);tR=0.88min。
【0361】
2.ii. (RS)−4−(5−(4−メトキシフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体2.i(0.157g;0.364mmol)をTHF−MeOH−H
2O混合物(2−2−1;5mL)中に溶解したものに、LiOH(0.059g;0.79mmol)を一度に加えた。反応混合物をrtにて1h撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させた。残渣を水中に取り、分取用HPLC(方法2)により直接精製し、所望の生成物をベージュ色の固体(0.056g、0.14mmol)として得た。後者は、DCM(2mL)中に取った。TEA(0.06mL、0.427mmol)、THPO−NH
2(0.034g、0.291mmol)、EDC(0.053g、0.277mmol)及びHOBT.H
2O(0.038g、0.279mmol)を添加した。混合物をrtにて一晩撹拌した。混合物を濃縮乾固した。残渣をDCM(20mL)中に取った。有機層を飽和NaHCO
3(10mL)及び塩水(20mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をCC(溶出液:勾配を伴うDCM−MeOH混合物)で精製して、所望の生成物を無色のオイル(0.08g)として得た。MS1(ESI、m/z):502.12[M+H
+](C
25H
31N
3O
6S);tR=0.85min。
【0362】
2.iii. (RS)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−4−[5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチル−ブタンアミド:
中間体2.ii(0.08g;0.159mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、白色の固体(0.041g;収率62%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(br.s、1H);9.27(br.s、1H);8.41(s、1H);7.86(s、1H);7.56−7.67(m、3H);7.52(dd、J=1.5、9.1Hz、1H);7.00(d、J=8.8Hz、2H);4.47−4.59(m、1H);4.29−4.44(m、1H);3.77(s、3H);3.06(s、3H);2.79−2.90(m、1H);2.35−2.40(m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):418.07[M+H
+](C
20H
23N
3O
5S);tR=0.65min。
【0363】
2.iv. (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−4−[5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチル−ブタンアミド:
中間体2.iii(0.08g)を、半分取キラルHPLC法D(MeCN−EtOH−TFA 3−17−0.02;流速:16mL/min;257nMでのUV検出)により分離した;それぞれの保持時間(流速:0.8mL/min)は、11.2及び13.3minであった。2番目に溶出する化合物として特定された表題の(R)−エナンチオマーをベージュ色の固体(0.017g)として得た。MS2(ESI、m/z):418.1[M+H
+](C
20H
23N
3O
5S);tR=0.85min。
【0364】
実施例3: (R)−4−[6−フルオロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
3.i. (R)−4−[6−フルオロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタン酸 tert−ブチルエステル:
製造Oの化合物(0.1g、0.22mmol)及び4−メトキシフェニルボロン酸(0.025g、0.17mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.iと同様に進めて、表題化合物をCC(溶出液:勾配を伴うHept−EA混合物)による精製の後に、ベージュ色の粘性物(0.089g;収率84%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.48(s、1H);7.75(d、J=8.0Hz、1H);7.37−7.48(m、3H);7.01(d、J=8.7Hz、2H);4.59(m、1H);4.42(m、1H);3.78(s、3H);2.74(m、1H);2.43(m、DMSOと重複、1H);1.53(s、3H);1.39(m、9H)。MS1(ESI、m/z):477.1[M+H
+](C
24H
29N
2O
5FS);tR=0.96min。
【0365】
3.ii. (R)−4−[6−フルオロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタン酸:
HClの4Nジオキサン溶液(1.1mL)中に溶解した中間体3.i(0.08g、0.18mmol)に、水(0.04mL)を添加した。得られた混合物をrtにて一晩撹拌した。反応混合物を濃縮乾固した。粗製残渣をEt
2O(4mL)と2回共蒸発させ、表題の酸を生成色の固体(0.08g;定量的収率)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.50(s、1H);7.77(d、J=7.9Hz、1H);7.40−7.50(m、3H);7.03(d、J=8.7Hz、2H);4.38−4.70(m、2H);3.80(s、3H);3.14(s、3H);2.68−2.86(m、1H);2.39−2.58(重複m、1H);1.57(s、3H)。MS1(E
SI、m/z):421.0[M+H
+](C
20H
21N
2O
5FS);tR=0.79min。
【0366】
3.iii. (R)−4−[6−フルオロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体3.ii(0.072g、0.17mmol)を出発物質として、順次、実施例2、工程ii(THPO−NH
2及びEDCを用いたカップリング反応のみ;収率100%)及び実施例1、工程1.ii(収率56%)と同様に進めて、表題化合物を白色の固体(0.04g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(d、J=1.7Hz、1H);9.24(d、J=1.7Hz、1H);8.46(s、1H);7.75(d、J=8.0Hz、1H);7.39−7.48(m、3H);7.01(d、J=8.8Hz、2H);4.46−4.57(m、1H);4.26−4.38(m、1H);3.78(s、3H);3.05(s、3H);2.78−2.89(m、1H);2.33−2.46(m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):436.1[M+H
+](C
25H
30N
3O
6FS);tR=0.74min。
【0367】
実施例4: (R)−4−[4−フルオロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Cの化合物(0.11g、0.26mmol)及び4−メトキシフェニルボロン酸(0.049g、0.32mmol)を出発物質として、順次、実施例1、工程1.i(収率61%)、実施例2、工程2.ii(収率90%)及び実施例1、工程1.ii(収率80%)と同様に進めて、分取用HPLC(方法1)による精製の後に、表題化合物を白色の固体(0.043g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.24(s、1H);8.62(s、1H);7.50(d、J=8.8Hz、2H);7.38(t、J=8.7Hz、1H);7.03(d、J=8.8Hz、2H);4.50−4.61(m、1H);4.30−4.43(m、1H);3.78(s、3H);3.06(s、3H);2.80−2.90(m、1H);2.35−2.45(重複m、1H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):436.2[M+H
+](C
25H
30N
3O
6FS);tR=0.75min。
【0368】
実施例5: (R)−4−[6−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
5.i. (RS)−5−(6−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Bの化合物(0.3g、0.61mmol)及び2−フルオロ−4−メトキシフェニルボロン酸(0.137g、0.79mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.ii(Suzukiカップリング:収率70%、脱保護:収率49%)と同様に進めて、表題化合物を白色のフォーム(0.095g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.24(s、1H);8.48(s、1H);7.73(d、J=7.5Hz、1H);7.43(d、J=11.4Hz、1H);7.35(t、J=8.8Hz、1H);6.84−6.95(m、2H);4.48−4.59(m、1H);4.28−4.39(m、1H);3.81(s、3H);3.05(s、3H);2.77−2.89(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):454.1[M+H
+](C
20H
21N
3O
5F
2S);tR=0.75min。
【0369】
5.ii. (R)−4−[6−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体5.i(0.095g)を、半分取キラルHPLC法C(Hept−EtOH−TFA 1−1−0.002;流速:23mL/min;210nMでのUV検出)により分離した;それぞれの保持時間(流速:1.2mL/min)は、4.4及び6.9minであった。2番目に溶出する化合物として特定された表題の(R)−エナンチオマーを白色の固体(0.031g)として得た。MS2(ESI、m/z):454.3[M+H
+](C
20H
21N
3O
5F
2S);tR=0.9min。
【0370】
実施例6: (R)−4−[4−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Cの化合物(0.16g;0.38mmol)及び(2−フルオロ−4−メトキシ)フェニルボロン酸(0.085g、0.49mmol)を出発物質として、順次、実施例1、工程1.i(収率66%)、実施例2、工程2.ii(収率96%)及び実施例1、工程1.ii(収率74%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、白色の固体(0.069g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.23(s、1H);8.65(s、1H);7.51(d、J=8.8Hz、1H);7.38(t、J=8.7Hz、1H);7.18−7.24(m、1H);6.85−6.95(m、2H);4.50−4.62(m、1H);4.31−4.43(m、1H);3.81(s、3H);3.07(s、3H);2.79−2.92(m、1H);2.35−2.45(重複m、1H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):454.1[M+H
+](C
20H
21N
3O
5F
2S);tR=0.77min。
【0371】
実施例7: (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−モルフォリン−4−イルメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド フォルメート(formate):
7.i. (R)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−モルフォリン−4−イルメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−[(RS)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)オキシ]−ブタンアミド:
CuI(0.01g;0.04mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(0.01g、0.02mmol)、製造Hの化合物(0.1g;0.19mmol)及び4−(4−エチニルベンジル)モルフォリン(0.05g;0.23mmol;WO2008/154642に記載されるように製造した。)を、二口丸フラスコ内に導入した。雰囲気を窒素で30minフラッシュし、次いで、脱気THF(1.3mL)及び脱気TEA(0.07mL、0.48mmol)を添加した。懸濁液を、窒素雰囲気下で、50℃にて45min撹拌した。濃縮乾固した後、残渣をCC(DCM−MeOH+NH
4OH勾配)で精製して、表題化合物を、若干量のビス−アルキン残渣が混入した黄色のフォーム(0.1g;収率91%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ(異性体の混合物):11.39−11.48(m、1H);8.45−8.49(m、1H);7.98(s、1H);7.65(d、J=9.0Hz、1H);7.47−7.54(m、2H);7.32−7.39(m、3H);4.92−5.00(m、1H);4.51−4.64(m、1H);4.32−4.47(m、1H);3.98−4.18(m、1H);3.44−3.65(重複m、5H);3.49(s、2H);3.08(s、1.5H);3.06(s、1.5H);2.77−2.95(m、1H);2.30−2.59(重複m、5H);1.65−1.74(m、3H);1.55(s、1.5H);1.49−1.59(重複m、3H);1.53(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):595.2[M+H
+](C
31H
38N
4O
6S);tR=0.66min。
【0372】
7.ii. (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−モルフォリン−4−イルメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド フォルメ−ト:
中間体7.i(0.1g、0.16mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、黄色がかったフォーム(0.085g;収率92%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.94(br.s、1H);9.24(br.s、1H);8.50(s、1H);8.11(br.s、1H);7.99(s、1H);7.59−7.65(m、3H);7.47−7.55(m、2H);7.32(m、1H);4.55(m、1H);4.26−4.42(m、2H);3.84−4.08(m、2H);3.05−3.68(多重m、5H);3.15(s、2H);3.05(s、3H);2.85(m、1H);2.46(m、1H);1.60(s、3H)。MS1(ESI、m/z):511.2[M+H
+](C
26H
30N
4O
5S);tR=0.57min。
【0373】
実施例8: (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.103g、0.19mmol)及び(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ボロン酸(0.043g、0.21mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.ii(Suzukiカップリング:収率41%;脱保護:収率11%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、白色のフォーム(0.011g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.24(s、1H);8.47(s、1H);7.98(s、1H);7.79(d、J=8.2Hz、2H);7.69(d、J=9.0Hz、1H);7.55(dd、J=1.5、9.0Hz、1H);7.42(d、J=8.2Hz、2H);4.49−4.60(m、1H);4.29−4.41(m、1H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):472.1[M+H
+](C
20H
20N
3O
5F
3S);tR=0.81min。
【0374】
実施例9: (R)−4−[5−(2−フルオロ−4−メチルスルファニル−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.1g、0.192mmol)及び製造Dの化合物(0.062g、0.23mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.ii(Suzukiカップリング:収率59%;脱保護:収率51%)と同様に進めて、表題化合物を、ジエチルエーテル中での粉砕による精製の後に、白色の固体(0.024g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.24(s、1H);8.47(s、1H);7.83(s、1H);7.66(d、J=8.4Hz、1H);7.38(dd、J=1.4、7.5Hz、1H);7.13−7.23(m、2H);4.48−4.60(m、1H);4.30−4.41(m、1H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):452.2[M+H
+](C
20H
22N
3O
4FS
2);tR=0.81min。
【0375】
実施例10: (R)−4−{5−[4−(3−アミノ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド トルエン−4−スルホネート:
製造Lの化合物(0.072g;0.23mmol)及び製造Jの化合物(0.081g;0.2mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率69%)及び実施例1、工程1.ii(収率44%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、黄色がかった固体(0.04g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO δ: 9.24(br.s、1H);8.49(s、1H);8.11(s、1H);7.99(s、1H);7.61(m、5H);7.45(d、J=8.0Hz、2H);7.33(dd、J=1.2、8.9Hz、1H);7.08(d、J=8.0Hz、2H);4.76−4.85(m、4H);4.55(m、1H);4.34(m、1H);3.25(br.s、3H);2.84(m、1H);2.48(m、DMSOと重複、1H);2.26(s、3H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):483.1[M+H
+](C
24H
26N
4O
5S);tR=0.54min。
【0376】
実施例11: (R)−4−[5−(4−ジメチルアミノ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
11.i. (R)−4−[5−(4−ジメチルアミノ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチルスルフォニル−2−メチル−N−(2−トリメチルシラニル−エトキシ)−ブタンアミド:
製造Iの化合物(0.103g、0.192mmol)及び[4−(ジメチルアミノ)フェニル]ボロン酸(0.038g;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.iと同様に進めて、表題化合物を黄色がかったオイル(0.095g;収率94%)として得た。MS1(ESI、m/z):531.1[M+H
+](C
26H
38N
4O
4SSi);tR=0.76min。
【0377】
11.ii. (R)−4−[5−(4−ジメチルアミノ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:中間体11.i(0.095g、0.18mmol)をMeCN(3mL)中に溶解した氷冷溶液を、BF
3.OEt
2(0.205mL)で処理し、混合物を0℃にて30min撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を分取用HPLC(方法2)で精製して、表題化合物を生成色の固体(0.033g;収率45%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.24(s、1H);8.36(s、1H);7.79(s、1H);7.61(d、J=8.1Hz、1H);7.47−7.53(m、3H);6.79(d、J=8.9Hz、2H);4.45−4.57(m、1H);4.38−4.27(m、1H);3.05(s、3H);2.91(s、6H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):431.2[M+H
+](C
21H
26N
4O
4S);tR=0.56min。
【0378】
実施例12: (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド:
中間体H.i(0.11g、0.27mmol)及び2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−2H−1,2,3−トリアゾール(0.077g;0.28mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例1、工程1.i(収率76%)、製造A、工程A.vi(収率78%)及び実施例1、工程1.ii(収率82%)と同様に進めて、表題化合物を生成色の固体(0.052g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.24(s、1H);8.47(s、1H);8.11(s、2H);8.01−8.09(m、3H);7.85−7.89(m、2H);7.67−7.71(m、1H);7.58−7.63(m、1H);4.48−4.60(m、1H);4.29−4.40(m、
1H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):455.1[M+H
+](C
21H
22N
6O
4S);tR=0.75min。
【0379】
実施例13: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−ヒドロキシチエタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
13.i. (R)−4−(5−((3−ヒドロキシチエタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.103g、0.246mmol)及び製造Sの化合物(0.063g、0.26mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題化合物をCC(DCM−MeOH)による精製の後に、黄色の粘性物(0.123g;収率94%)として得た。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.38−11.44(m、1H);8.52(s、1H);8.10(s、1H);7.61−7.68(m、1H);7.29−7.37(m、1H);6.80(s、1H);4.91−4.98(m、1H);4.5−4.64(m、1H);4.33−4.48(m、1H);3.99−4.16(m、1H);3.44−3.57(m、3H);3.38(d、J=10.3Hz、2H)、3.08(s、1.5H);3.05(s、1.5H);2.78−2.92(m、1H);2.36−2.55(重複m、1H);1.63−1.74(m、3H);1.48−1.60(重複m、3H);1.54(s、1.5H);1.52(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):532.00[M+H
+](C
25H
29N
3O
6S
2);tR=0.82min。
【0380】
13.ii. (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−ヒドロキシチエタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
中間体13.i(0.123g;0.23mmol)を水(0.42mL)及びTFA(0.68mL)中に溶解したものをrtにて15min撹拌した。反応混合物を分取用HPLC(方法1)で精製して、表題化合物を生成色の固体(0.012g;収率11%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.02(s、1H);9.25(s、1H);8.54(s、1H);8.10(s、1H);7.65(d、J=8.9Hz、1H);7.33(d、J=9.2Hz、1H);6.80(s、1H);4.50−4.63(m、1H);4.30−4.43(m、1H);3.50(d、J=9.4Hz、2H);3.38(d、J=9.4Hz、2H);3.07(s、3H);2.79−2.91(m、1H);2.35−2.55(重複m、1H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):448.0[M+H
+](C
20H
21N
3O
5S
2);tR=0.70min。
【0381】
実施例14: (R)−4−(4−フルオロ−5−((4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
2−(4−エチニルフェニル)プロパン−2−オール(0.028g;0.17mmol;WO2006/099972に記載されるように製造した。)及び製造Kの化合物(0.086g;0.16mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率64%)及び実施例1、工程1.ii(収率35%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、オレンジ色の固体(0.016g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.02(br.s、1H);9.25(br.s、1H);8.74(s、1H);7.45−7.56(m、5H);7.29−7
.38(m、1H);5.10(s、1H);4.52−4.65(m、1H);4.33−4.44(s、1H);3.08(s、3H);2.82−2.94(m、1H);2.40−2.60(重複m、1H);1.54(s、3H);1.44(s、6H)。MS1(ESI、m/z):488.0[M+H
+](C
24H
26N
3O
5FS);tR=0.75min。
【0382】
実施例15: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
15.i. 4−(ヨードエチニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール:
4−エチニルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(1.17g;9.33mmol;市販)を出発物質として、製造Gと同様に進めて、表題のヨージドをCC(Hept−EA)による精製の後に、黄色がかった固体(1.57g、収率67%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:5.64(s、1H);3.64−3.74(m、2H);3.40−3.51(m、2H);1.68−1.79(m、2H);1.51−1.62(m、2H)。
【0383】
15.ii. (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.100g;0.24mmol)及び中間体15.i(0.078g;0.31mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.i(収率74%)及び実施例1、工程1.ii(収率62%)と同様に進めて、表題化合物を、分取用HPLC(方法1)による精製の後に、オレンジ色の固体(0.048g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.02(s、1H);9.25(s、1H);8.52(s、1H)、8.07(s、1H);7.64(d、J=9.1Hz、1H);7.30(d、J=9.1Hz、1H);5.86−5.91(m、1H);4.50−4.63(m、1H);4.29−4.42(m、1H);3.69−3.82(m、2H);3.46−3.57(m、2H);3.07(s、3H);2.78−2.92(m、1H);2.34−2.55(重複m、1H);1.79−1.90(m、2H);1.61−1.74(m、2H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):459.9[M+H
+](C
22H
25N
3O
6S);tR=0.64min。
【0384】
実施例16: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Tの化合物(0.032g、0.19mmol)及び製造Hの化合物(0.097g;0.19mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率69%)及び実施例1、工程1.ii(収率44%)と同様に進めて、表題化合物をベージュ色の固体(0.048g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO δ:11.03(br.s、1H);9.26(s、1H);8.49(s、1H);7.97(s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.45(d、J=8.2Hz、2H);7.29−7.36(m、3H);4.66−4.75(m、1H);4.49−4.62(m、1H);4.29−4.42(m、1H);3.56(d、J=4.0Hz、2H);3.08(s、3H);2.80−2.92(m、1H);2.34−2.57(重複m、1H);1.54(s、3H);0.84−0.93(m、2H);0.73−0.82(m、2H)。MS1(ESI、m/z):482.0[M+H
+](C
25H
27N
3O
5S);tR=0.74min。
【0385】
実施例17: (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−
[5−((E)−スチリル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド:
17.i. (RS)−(E)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−5−(5−スチリル−2H−インダゾール−2−イル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.107g、0.205mmol)及びトランス−2−フェニルビニルボロン酸(0.035g;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.iと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、白色のフォーム(0.086g、収率85%)として得た。MS1(ESI、m/z):498.2[M+H
+](C
26H
31N
3O
5S);tR=0.90min。
【0386】
17.ii. (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−((E)−スチリル)−インダゾール−2−イル]−ブタンアミド:
中間体17.i(0.086g、0.17mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.ii1と同様に進めて、表題化合物を、MeCNを用いた、次いでジエチルエーテルを用いた粉砕による精製の後に、白色の固体(0.018g;収率25%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.96(br.s、1H);9.28(br.s、1H);8.42(s、1H);7.78(s、1H);7.66(d、J=8.9Hz、1H);7.51(t、J=8.9Hz、1H);7.33−7.38(m、1H);6.91−7.06(m、2H);4.48−4.61(m、1H);4.31−4.45(m、3H);3.35−3.82(m、8H);3.06−3.18(重複m、2H);3.05(s、3H);2.78−2.89(m、1H);2.35−2.45(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):414.1[M+H
+](C
21H
23N
3O
4S);tR=0.78min。
【0387】
実施例18: (R)−4−{4−フルオロ−5−[4−((1S
*,2S
*)−2−ヒドロキシメチル−シクロプロピル)−ブタ−1,3−ジイニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
18.i. 4−(4−フルオロ−5−((トリメチルシリル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−メチルスルフォニル−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
製造Kの化合物(0.52g、0.96mmol)及びトリメチルシリルアセチレン(0.16mL、1.12mmol)を出発物質として、製造E、工程E.iiと同様に進めて、表題化合物をオレンジ色の固体(0.5g;収率100%)として得た。MS1(ESI、m/z):510.0[M+H
+](C
23H
32N
3O
5FSSi);tR=0.95min。
【0388】
18.ii. (R)−4−(5−エチニル−4−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−N−[(RS)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)オキシ]−ブタンアミド:
中間体18.i(0.5g;0.96mmol)をMeOH(3.4mL)中に溶解したものをK
2CO
3(0.240g、1.73mmol)で処理した。混合物をrtにて45min撹拌した。反応混合物をDCM(30mL)で希釈し、水(20mL)を添加した。2層を分離した。水層をDCM(2x15mL)で2回、次いで、DCM−MeOH
9−1(2x15mL)で2回抽出した。有機層を合わせたものを塩水(30mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固し、所望の生成物を黄色がかった固体(0.260g;収率62%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ(ジアステレオマーの混合物):11.40(br.s、1H);8.70(s、1H);7.47(d、J=8.8Hz、1H);7.25(dd、J=6.8、8.8Hz、1H);4.88−4.97(m、1H);4.52−4.64(m、1H);4.35−4.49(重複m、1H);4.38(s、1H);3.96−4.14(m、1H);3.4
5−3.56(m、1H);3.08(s、1.5H);3.05(s、1.5H);2.79−2.93(m、1H);2.36−2.55(重複m、1H);1.62−1.72(m、3H);1.48−1.60(重複m、3H);1.53(s、1.5H);1.52(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):438.0[M+H
+](C
20H
24N
3O
5FS);tR=0.80min。
【0389】
18.iii. (R)−4−(5−{4−[(1S
*,2S
*)−2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−シクロプロピル]−ブタ−1,3−ジイニル}−4−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチルスルフォニル−2−メチル−N−[(RS)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)オキシ]−ブタンアミド:
中間体18.ii(0.130g、0.30mmol)及び製造Pの化合物(0.135g、0.4mmol)を出発物質として、製造E、工程E.iiと同様に進めて、表題化合物をCC(勾配DCM−MeOH)による精製の後に、茶色がかった粘性物(0.167g、収率87%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ(ジアステレオマーの混合物):11.37−11.44(m、1H);8.69−8.81(m、1H);7.44−7.68(m、1H);7.22−7.42(m、1H);4.86−4.97(m、1H);4.51−4.67(m、1H);4.33−4.50(m、1H);3.97−4.16(m、1H);3.43−3.57(m、1H);3.24−3.31(重複m、2H);3.01−3.09(m、3H);2.81−2.93(m、1H);2.35−2.53(重複m、1H);1.41−1.73(m、12H);0.94−1.03(m、1H);0.76−0.93(m、9H);0.00−0.10(m、6H)。MS1(ESI、m/z):646.0[M+H
+](C
32H
44N
3O
6FSSi);tR=1.10min。
【0390】
18.iv. (R)−4−{4−フルオロ−5−[4−((1S
*,2S
*)−2−ヒドロキシメチル−シクロプロピル)−ブタ−1,3−ジイニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体18.iii(0.168g、0.26mmol)を水(0.91mL)及びTFA(0.91mL)中に溶解したものをrtにて30min撹拌した。反応混合物を分取用HPLC(方法1)で精製して、表題化合物を茶色の固体(0.022g、収率19%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ(ジアステレオマーの混合物):11.01(s、1H);9.24(br.s、1H);8.74(s、1H);7.47(d、J=8.8Hz、1H);7.22−7.31(m、1H);4.49−4.63(m、1H);4.31−4.44(m、1H);3.20−3.47(m、3H);3.07(s、3H);2.80−2.93(m、1H);2.32−2.58(重複m、1H);1.39−1.56(重複m、2H);1.52(s、3H);0.84−0.99(m、2H)。MS1(ESI、m/z):448.0[M+H
+](C
21H
22N
3O
5FS);tR=0.70min。
【0391】
実施例19: (R)−4−[5−(4−アミノ−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
19.i. (R)−4−(5−ヨード−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(2−(トリメチルシリル)エトキシ)ブタンアミド:
4−エチニルアニリン(0.039g、0.33mmol;市販)及び製造Iの化合物(0.153g、0.28mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題のアルキンをCC(DCM−MeOH)による精製の後に、茶色のオイル(0.144g;収率97%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.3(s、1H);8.46(s、1H);7.86(s、1H);7.60(d、J=8.9Hz、1H);7.27(d、J=8.9Hz、1H);7.20(d、J=8.5Hz
、2H);6.57(d、J=8.5Hz、2H);5.54(br.s、2H);4.49−4.64(m、1H);4.31−4.45(m、1H);3.80−3.86(m、2H);3.07(s、3H);2.81−2.90(m、1H);2.33−2.47(m、1H);1.55(s、3H);0.91−0.99(m、2H);0.03(s、9H)。MS1(ESI、m/z):527.2[M+H+](C
26H
34N
4O
4SSi);tR=0.95min。
【0392】
19.ii. (R)−4−[5−(4−アミノ−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2 メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:中間体19.i(0.144g、0.28mmol)をMeCN(5mL)中に溶解した氷冷溶液を、BF
3.OEt
2(0.31mL)で処理し、混合物を0℃にて30min撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を分取用HPLC(方法2)で精製して、表題化合物をベージュ色の固体(0.063g、収率54%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:9.32(br.s、1H);8.41(s、1H);7.82(s、1H);7.24(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);7.17(d、J=8.6Hz、2H);6.54(d、J=8.6Hz、2H);5.48(br.s、2H);4.47−4.59(m、1H);4.26−4.38(m、3H);3.05(s、3H);2.77−2.89(m、1H);2.32−2.44(m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):427.1[M+H
+](C
21H
22N
4O
4S);tR=0.61min。
【0393】
実施例20: (R)−N−ヒドロキシ−4−{5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
20.i. 3−(4−ヨードフェニル)オキセタン−3−オール:
1,4−ジヨードベンゼン(0.800g、2.43mmol)をTHF(8mL)中に溶解したものを、BuLi(Hex中1.68M;2.23mL)で−78℃にて処理した。この温度で30min攪拌した後、この溶液を、3−オキセタノン(0.24g、3.34mmol)をTHF(3mL)中に懸濁したもので処理した。反応混合物をrtに到達させ、一晩さらに撹拌した。反応混合物を10%NaHSO
4水溶液(4mL)で処理し、水及びEAで希釈した。水層をEAで抽出した。有機層を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をCC(Hept−EA)で精製して、表題のアルコールを無色の固体(0.2g;収率55%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:7.73(d、J=8.5Hz、2H);7.39(d、J=8.5Hz、2H);6.39(s、1H);4.73(d、J=6.8Hz、2H);4.60(d、J=6.8Hz、2H)。
【0394】
20.ii. 3−(4−エチニルフェニル)オキセタン−3−オール:
中間体20.i(0.2g;0.73mmol)を出発物質として、製造E、工程E.iiと同様に進めて、中間体3−(4−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)オキセタン−3−オールを、CC(Hept−EA)による精製の後に、明茶色の固体(0.17g;収率94%)として得た。後者をMeOH(3mL)中に溶解し、K
2CO
3(0.182g)で処理し、rtにてさらに90min撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水で洗浄した。水層をDCMで抽出した。有機層を合わせたものを塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮し、最終的なアルキンを茶色のオイル(0.13g;収率100%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:7.56−7.61(m、2H);7.45−7.51(m、2H);6.40(s、1H);4.75(d、J=6.8Hz、2H);4.63(d、J=6.8Hz、2H);4.13(s、1H)。
【0395】
20.iii. (RS)−4−((2R)−5−((4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体20.ii(0.239g、1.37mmol)及び製造Hの化合物(0.550g;1.05mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題化合物を黄色がかったフォーム(0.481g;収率80%)として得た。MS1(ESI、m/z):568.3[M+H
+](C
29H
33N
3O
7S);tR=0.79min。
【0396】
20.iv. (R)−N−ヒドロキシ−4−{5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体20.iii(0.477g;0.84mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、茶色がかったフォーム(0.17g、収率42%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.48(br.s、1H);7.97(br.s、1H);7.51−7.66(m、6H);7.32(dd、J=1.3、8.8Hz、1H);6.41(br.s、1H);4.77(d、J=6.6Hz、2H);4.66(d、J=6.6Hz、2H);4.44−4.62(m、1H);4.29−4.41(m、1H);3.05(s、3H);2.79−2.88(m、1H);2.35−2.45(m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):484.0[M+H
+](C
25H
27N
3O
8S);tR=0.67min。
【0397】
実施例21: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
21.i. (RS)−エチル 4−(5−((4−(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタノエート:
(4−エチニルフェニル)メタノール(0.031g;市販)及び中間体E.i(0.097g;0.2mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題化合物を、CC(Hept−EA)による精製の後に、黄色がかった固体(0.093g、収率95%)として得た。MS1(ESI、m/z):455.2[M+H
+](C
24H
26N
2O
5S);tR=0.83min。
【0398】
21.ii. (RS)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
中間体21.i(0.090g)を出発物質として、順次、製造A、工程A.vi(収率100%)及び実施例1、工程1.ii(収率52%)と同様に進めて、表題化合物を、分取用HPLC(方法1)による精製の後に、黄色の固体(0.044g)として得た。MS1(ESI、m/z):442.1[M+H
+](C
22H
23N
3O
5S);tR=0.67min。
【0399】
21.iii. (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
中間体21.ii(0.04g)を、半分取キラルHPLC法C(Hept−EtOH−TFA 1−3−0.0025;流速:20mL/min;278nMでのUV検出)に
より分離した;それぞれの保持時間(流速:1mL/min)は、4.2及び5.4minであった。2番目に溶出する化合物として特定された表題の(R)−エナンチオマーをベージュ色の固体(0.089g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(br.s、1H);9.23(br.s、1H);8.47(s、1H);7.96(s、1H);7.62(d、J=8.9Hz、1H);7.49(d、J=8.4Hz、2H);7.34(d、J=8.4Hz、2H);7.31(重複m、1H);5.24(t、J=5.8Hz、1H);4.51(d、J=5.8Hz、2H);4.50−4.60(重複m、1H);4.29−4.41(m、1H);3.05(s、3H);2.78−2.89(m、1H);2.33−2.45(m、1H);1.50(s、3H)。MS2(ESI、m/z):436.1[M+H
+](C
20H
22N
3O
5FS);tR=0.88min。
【0400】
実施例22: (R)−4−[5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
22.i. (RS)−4−[5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−2−メタンスルフォニル−2−メチル−酪酸 エチルエステル:
(4−エチニルフェニル)−2−フルオロ−メタノール(0.034g;WO2011/021209に従って製造)及び中間体E.i(0.097g)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、茶色の粘性物(0.089g、収率87%)として得た。MS1(ESI、m/z):473.2[M+H
+](C
24H
25N
2O
5FS);tR=0.85min。
【0401】
22.ii. (R)−4−[5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体22.i(0.085mg)を出発物質として、順次、実施例21、工程21.ii及び21.iii(けん化及びアミドカップリング:収率89%;脱保護:収率66%)と同様に進めて、表題化合物をエナンチオマーの混合物として得た。ラセミ化合物を、半分取キラルHPLC法C(Hept−EtOH−TFA 1−9−0.01;流速:20mL/min;277nMでのUV検出)により分離した;それぞれの保持時間(流速:1mL/min)は、4.0及び5.6minであった。2番目に溶出する化合物として特定された表題の(R)−エナンチオマーを白色の固体(0.01g;キラル分離:収率44%)として集めた。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(br.s、1H);9.23(br.s、1H);8.49(s、1H);7.98(s、1H);7.63(d、J=8.9Hz、1H);7.49(t、J=7.8Hz、1H);7.29−7.39(m、3H);5.32(t、J=5.8Hz、1H);4.55(d、J=5.8Hz、2H);4.50−4.60(重複m、1H);4.29−4.41(m、1H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.33−2.45(m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):460.2[M+H
+](C
22H
22N
3O
5FS);tR=0.70min。
【0402】
実施例23: (R)−4−[4−フルオロ−5−(4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド トリフルオロ−酢酸塩:
23.i. (RS)−4−(4−フルオロ−5−((4−(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
(4−エチニルフェニル)メタノール(0.021g;市販)及び製造Cの化合物(0.080g)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、茶色がかった固体(0.098g、収率100%)として得た。MS1(ESI、m/z):544.3[M+H
+](C
27H
30N
3O
6FS);tR=0.81min。
【0403】
23.ii. (R)−4−[4−フルオロ−5−(4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド トリフルオロ−酢酸塩:
中間体23.i(0.091g)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、得られる粗生成物をエーテルで粉砕し、ラセミ体を得た。ラセミ体を、半分取キラルHPLC法E(Hept−EtOH−TFA 1−1−0.01;流速:23mL/min;220nMでのUV検出)により分離した;それぞれの保持時間(流速:1.4mL/min)は、8.7及び11.6minであった。2番目に溶出する化合物として特定された表題の(R)−エナンチオマーをベージュ色の固体(0.012g;収率38%)として回収した。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:10.9(br.s、1H);9.23(br.s、1H);8.72(s、1H);7.45−7.53(m、3H);7.28−7.39(m、3H);4.47−4.53(m、3H);4.44−4.22(m、1H);3.92(br.s、2H);3.05(s、3H);2.78−2.92(m、1H);2.35−2.45(m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):460.1[M+H
+](C
22H
22N
3O
5FS);tR=0.53min。
【0404】
実施例24: (R)−4−(5−(5−アミノ−5−メチルヘキサ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
中間体A.vi(0.090g;0.19mmol)及び2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)オキサゾール(0.055g;0.21mmol;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.i及び1.ii(Suzukiカップリング:収率32%;脱保護:収率27%)と同様に進めて、表題化合物を、生成色の固体(0.009g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.24(s、1H);8.49(s、1H);8.00−8.11(m、3H);7.81−7.88(m、2H);7.60−7.73(m、2H);7.38(s、1H);4.48−4.60(m、1H);4.30−4.44(m、1H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.35−2.44(重複m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):455.2[M+H
+](C
22H
22N
4O
5S);tR=0.73min。
【0405】
実施例25: (R)−N−ヒドロキシ−4−{5−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.081g;0.155mmol)及び2−(4−ヨードフェニル)エタノール(0.025g;0.174mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率68%)及び実施例1、工程1.ii(収率84%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.037g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.47(s、1H);7.95(s、1H);7.62(d、J=8.8Hz、1H);7.44(d、J=8.2Hz、2H);7.31(d、J=8.8Hz、1H);7.26(d、J=8.2Hz、2H);4.63(t、J=5.2Hz、1H);4.48−4.58(m、1H);4.27−4.41(m、1H);3.60(q、J=6.7Hz、2H);3.0
6(s、3H);2.75−2.90(m、1H);2.74(t、J=7.0Hz、2H);2.33−2.43(m、1H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):456.1[M+H
+](C
23H
25N
3O
5S);tR=0.59min。
【0406】
実施例26: (2R)−4−{5−[4−((R)−1,2−ジヒドロキシ−エチル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.082g;0.195mmol)及び(R)−1−(4−ヨードフェニル)−1,2−エタンジオール(0.058g、0.22mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率50%)及び実施例1、工程1.ii(収率37%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.017g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:8.47(s、1H);7.96(s、1H);7.63(d、J=8.8Hz、1H);7.48(d、J=8.2Hz、2H);7.37(d、J=8.2Hz、2H);7.32(d、J=8.8Hz、1H);5.29(br.s、1H);4.71(br.s、1H);4.48−4.61(m、2H);4.28−4.42(m、1H);3.39−3.47(m、2H);3.06(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.32−2.51(重複m、1H);1.52(s、3 H)。MS1(ESI、m/z):472.15[M+H
+](C
23H
25N
3O
6S);tR=0.61min。
【0407】
実施例27: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.1g、0.19mmol)及び2−(4−エチニルフェニル)プロパン−2−オール(0.034g、0.21mmol;WO2006/099972に記載されるように製造した。)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率79%)及び実施例1、工程1.ii(収率32%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.022g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.03(s、1H);9.26(s、1H);8.49(s、1H);7.98(s、1H);7.65(d、J=9.1Hz、1H);7.44−7.55(m、4H);7.33(dd、J=9.1、1.0Hz、1H);5.08(br.s、1H);4.49−4.63(m、1H);4.28−4.42(m、1H);3.08(s、3H);2.79−2.93(m、1H);2.33−2.54(重複m、1H);1.54(s、3H);1.44(s、6H)。MS1(ESI、m/z):470.2[M+H
+](C
24H
27N
3O
5S);tR=0.72min。
【0408】
実施例28: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−ヒドロキシオキセタン−3−イル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.148g、0.35mmol)及び製造Gの化合物(0.090g、0.40mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.i(収率54%)及び実施例1、工程1.ii(収率60%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.049g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:9.27(br.s、1H);8.51(s、1H);8.07(s、1H);7.62(d、J=8.9Hz、1H);7.29(dd、J=1.4、8.9Hz、1H);6.71(br.s、1H);4.70(d、J=6.7Hz、2H);4.54(d、J=6.7Hz、2H);4.54(重複m、1H);4.34(m、1H);3.04(s、3H);2.82(m、1H);2.39(重複m、1H);1.54(s、3H)。MS1(ESI、m/z):431.7[M+H+](C
20H
21N
3O
6S);tR=0.63min。
【0409】
実施例29: (R)−4−{4−フルオロ−5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体20.ii(0.04g、0.2mmol)及び製造Kの化合物(0.1g;0.185mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率57%)及び実施例1、工程1.ii(収率64%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、黄色がかったフォーム(0.032g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(br.s、1H);9.22(br.s、1H);8.73(s、1H);7.46−7.70(m、5H);7.33(m、1H);6.43(br.s、1H);4.73−4.79(m、2H);4.61−4.68(m、2H);4.55(m、1H);4.37(m、1H);3.05(s、3H);2.79−2.88(m、1H);2.35−2.45(m、1H);1.50(s、3H)。MS1(ESI、m/z):502.1[M+H
+](C
24H
24N
3O
6FS);tR=0.69min。
【0410】
実施例30: (R)−4−{5−[4−(3−ジメチルアミノ−オキセタン−3−イル)−フェニルエチニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド トルエン−4−スルホン酸塩:
製造Jの化合物(0.1g、0.248mmol)及び製造Mの化合物(0.085g、0.28mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率44%)及び実施例1、工程1.ii(収率39%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.030g)として得た。MS1(ESI、m/z):511.1[M+H
+](C
33H
38N
4O
8S
2);tR=0.45min。
【0411】
実施例31: (R)−4−{6−フルオロ−5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−ブタ−1,3−ジイニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Rの化合物(0.1g、0.23mmol)及び製造Gの化合物(0.056g、0.25mmol)を出発物質として、順次、製造E、工程E.ii(収率47%)及び実施例1、工程1.iii(収率27%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、オレンジ色のフォーム(0.012g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:9.15−9.33(m、1H);8.59(s、1H);8.21(d、J=7.0Hz、1H);7.51(d、J=10.9Hz、1H);6.77(s、1H);4.73(d、J=6.6Hz、2H);4.56(d、J=6.6Hz、2H);4.49−4.62(重複m、1H);4.28−4.41(m、1H);3.06(s、3H);2.77−2.92(m、1H);2.32−2.57(重複m、1H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):449.9[M+H
+](C
20H
20N
3O
6FS);tR=0.64min。
【0412】
実施例32: (R)−N−ヒドロキシ−4−[5−(5−ヒドロキシ−5−メチル−ヘキサ−1,3−ジイニル)−インダゾール−2−イル]−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.248mmol)及び4−ヨード−2−メチルブタ−3−イン−2−オール(0.060g;0.28mmol;Rajender Reddyら、Tetrahedron Lett.(2010)、51、2170−2173において報告された通りに製造。)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率93%)及び実施例1、工程1.ii収率(66%)と同様に進めて、表題化合物を分取用
HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.063g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO):8.49(s、1H);8.01(s、1H);7.61(d、J=8.9Hz、1H);7.27(d、J=8.9Hz、1H);4.46−4.61(m、1H);4.28−4.40(m、1H);2.76−2.90(m、3H);2.31−2.50(m、DMSOと重複、1H);1.49(s、3H);1.40(s、6H)。MS1(ESI、m/z):418.1[M+H
+](C
20H
23N
3O
5S);tR=0.68min。
【0413】
実施例33: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−((R)−1−ヒドロキシエチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g、0.24mmol)及び(R)−1−(4−ヨードフェニル)エタン−1−オール(0.082g;0.33mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率73%)及び実施例1、工程1.ii(収率71%)と同様に進めて、表題化合物を水からろ過により回収したベージュ色の固体(0.055g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.01(s、1H);9.24(s、1H);8.47(s、1H);7.96(s、1H);7.62(d J=8.9Hz、1H);7.44−7.51(m、2H);7.34−7.40(m、2H);7.31(dd、J=1.3、8.9Hz、1H);5.14−5.25(m、1H);4.72(q、J=6.4Hz、1H);4.48−4.60(m、1H);4.27−4.40(m、1H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.32−2.52(重複m、1H);1.52(s、3H);1.31(d、J=6.4Hz、3H)。MS1(ESI、m/z):456.1[M+H
+](C
23H
25N
3O
5S);tR=0.70min。
【0414】
実施例34: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−((S)−1−ヒドロキシエチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g、0.24mmol)及び(S)−1−(4−ヨードフェニル)エタン−1−オール(0.082g;0.33mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率54%)及び実施例1、工程1.ii(収率79%)と同様に進めて、表題化合物を水からろ過により回収したベージュ色の固体(0.043g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.01(s、1H);9.24(s、1H);8.47(s、1H);7.96(s、1H);7.62(d、J=8.9Hz、1H);7.44−7.51(m、2H);7.34−7.40(m、2H);7.31(dd、J=1.3、8.9Hz、1H);5.14−5.25(m、1H);4.72(q、J=6.4Hz、1H);4.48−4.60(m、1H);4.27−4.40(m、1H);3.05(s、3H);2.78−2.90(m、1H);2.32−2.52(重複m、1H);1.52(s、3H);1.31(d、J=6.4Hz、3H)。MS1(ESI、m/z):456.1[M+H
+](C
23H
25N
3O
5S);tR=0.70min。
【0415】
実施例35: (R)−4−[5−(2−フルオロ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.10g;0.19mmol)及び2−フルオロ−4−トリフルオロメトキシフェニルボロン酸(0.052g;0.23mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例1、工程1.i(収率83%)及び工程1.ii(収率75%)と同様に進めて、表題化合物を、水からろ過により回収した生成色の固体(0.056g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.04(br.s、1H);9.27(
br.s、1H);8.52(s、1H);7.90(s、1H);7.66−7.74(m、2H);7.46−7.53(m、1H);7.38−7.45(m、1H);7.30−7.37(m、1H);4.51−4.64(m、1H);4.32−4.45(m、1H);3.08(s、3H);2.80−2.94(m、1H);2.36−2.56(重複m、1H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):490.1[M+H
+](C
20H
19N
3O
5F
4S);tR=0.82min。
【0416】
実施例36: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド フォルメート:
36.i. ((1S,2S)−2−((2−((R)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−4−オキソ−4−((((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)アミノ)ブチル)−2H−インダゾール−5−イル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)シクロプロピル)メチル アセテート:
製造Jの化合物(0.254g;0.605mmol)及び製造Uの右旋性化合物(0.177g;0.81mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、黄色がかったオイル(0.077g、収率23%)として得た。MS1(ESI、m/z):555.97[M+H
+](C
28H
33N
3O
7S);tR=0.90min。
【0417】
36.ii. (R)−4−(5−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体36.i(0.124g;0.223mmol)をMeOH(1mL)中に溶解したものに、K
2CO
3(0.062g;0.447mmol)を添加した。懸濁液をrtにて30min撹拌した。反応混合物をDCM(10mL)で希釈し、15%NaHSO
4水溶液(8mL)で洗浄した。水層をDCM/MeOH(9/1、4x10mL)で抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、所望の生成物を黄色のオイル(0.108g)として得た。MS1(ESI、m/z):513.91[M+H
+](C
26H
31N
3O
6S);tR=0.80min。
【0418】
36.iii. (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル) ブタンアミド フォルメート:
中間体36.ii(0.108g;0.24mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.052g、収率57%)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.98(s、1H);9.22(br.s、1H);8.46(br.s、1H);8.11(br.s、1H);7.97(br.s、1H);7.23(d、J=8.8Hz、1H);7.58(d、J=8.8Hz、1H);4.65(m、1H);4.52(m、1H);4.32(m、1H);3.40(m、1H);3.25(重複m、1H);3.04(s、3H);2.81(m、1H);2.38(重複m、1H);1.49(s、3H);1.34−1.45(m、2H);0.79−0.97(m、2H)。MS1(ESI、m/z):429.94[M+H
+](C
21H
23N
3O
5S);tR=0.68min。
【0419】
実施例37: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1R,2R)−2−(ヒド
ロキシメチル)シクロプロピル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル) ブタンアミド フォルメート:
製造Jの化合物(0.252g;0.602mmol)及び製造Uの左旋性化合物(0.177g;0.81mmol)を出発物質として、実施例36、工程36.i〜36.iii(Sonogashiraカップリング:収率10%;アセテート開裂及び脱保護:収率63%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.056g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.98(s、1H);9.22(br.s、1H);8.46(br.s、1H);8.11(br.s、1H);7.97(br.s、1H);7.23(d、J=8.8Hz、1H);7.58(d、J=8.8Hz、1H);4.65(m、1H);4.52(m、1H);4.32(m、1H);3.23−3.40(m、2H);3.04(s、3H);2.81(m、1H);2.38(重複m、1H);1.49(s、3H);1.34−1.45(m、2H);0.79−0.97(m、2H)。MS1(ESI、m/z):429.95[M+H
+](C
21H
23N
3O
5S);tR=0.68min。
【0420】
実施例38: (R)−4−{4−フルオロ−5−[4−(3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル)−ブタ−1,3−ジイニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
中間体36.i(0.130g;0.30mmol)及び製造Gの化合物(0.073g;0.32mmol)を出発物質として、順次、製造E、工程E.ii(収率50%)及び実施例1、工程1.ii(収率45%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.030g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.01(s、1H);9.24(br.s、1H);8.79(s、1H);7.47−7.54(m、1H);7.28−7.37(m、1H);6.77(br.s、1H);4.73(d、J=6.3Hz、2H);4.56(d、J=6.3Hz、2H);4.52−4.61(重複m、1H);4.32−4.46(m、1H);3.07(s、3H);2.80−2.94(m、1H);2.33−2.57(重複m、1H);1.53(s、3H)。MS(ESI、m/z):449.86[M+H
+](C
20H
20N
3O
6FS);tR=0.65min。
【0421】
実施例39: (R)−4−[5−(2−フルオロ−4−ヒドロキシメチル−フェニルエチニル)−インダゾール−2−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.1g;0.19mmol)及び製造Qの化合物(0.037g;0.21mmol;WO2006/099972に記載されるように製造した。)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率79%)及び実施例1、工程1.ii(収率32%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.022g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.03(br.s、1H);9.26(s、1H);8.51(s、1H);8.01(s、1H);7.66(d、J=8.8Hz、1H);7.58(t、J=7.8Hz、1H);7.31−7.36(m、1H);7.17−7.27(m、2H);5.36−5.43(m、1H);4.49−4.63(m、3H);4.30−4.42(m、1H);3.08(s、3H)、2.79−2.92(m、1H);2.34−2.56(重複m、1H);1.54(s、3H)。MS1(ESI、m/z):460.0[M+H
+](C
22H
22N
3O
5FS);tR=0.69min。
【0422】
実施例40: 4−(6−フルオロ−5−((4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−
メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Rの化合物(0.1g、0.18mmol)及び中間体20.ii(0.042g、0.24mmol)を出発物質として、順次、製造E、工程E.ii(収率67%)及び実施例1、工程1.iii(収率76%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、黄色がかったフォーム(0.046g)として得た。
1H
NMR(d
6−DMSO)δ:11.03(s、1H);9.25(s、1H);8.56(s、1H);8.12(d、J=7.2Hz、1H);7.67(d、J=7.6Hz、2H);7.60(d、J=7.6Hz、2H);7.50(d、J=10.9Hz、1H);6.46(s、1H);4.79(d、J=6.0Hz、2H);4.68(d、J=6.0Hz、2H);4.49−4.62(m、1H);4.28−4.41(m、1H);3.07(s、3H);2.79−2.92(m、1H);2.34−2.55(重複m、1H);1.54(s、3H)。MS1(ESI、m/z):501.9[M+H
+](C
24H
24N
3O
6FS);tR=0.68min。
【0423】
実施例41: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.106g;0.253mmol)及び、製造Wの最初に溶出するエナンチオマー(0.079g;0.288mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率90%)及び実施例1、工程1.ii(収率38%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.041g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.23(s、1H);8.46(s、1H);7.93(s、1H);7.61(d、J=8.8Hz、1H);7.39(d、J=7.0Hz、2H);7.30(d、J=9.1Hz、1H);7.09(d、J=7.9Hz、2H);4.46−4.63(重複m、2H);4.26−4.40(m、1H);3.40−3.53(m、1H);3.26−3.38(重複m、1H);3.05(s、3H);2.75−2.88(m、1H);2.30−2.51(重複m、1H);1.75−1.86(m、1H);1.51(s、3H);1.22−1.35(m、1H);0.80−0.95(m、2H)。MS1(ESI、m/z):481.95[M+H
+](C
25H
27N
3O
5S);tR=0.62min。
【0424】
実施例42: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.106g;0.253mmol)及び、製造Wの2番目に溶出するエナンチオマー(0.079g;0.288mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率71%)及び実施例1、工程1.ii(収率46%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.041g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H)、9.23(s、1H)、8.46(s、1H)、7.93(s、1H)、7.61(d、J=8.8Hz、1H)、7.39(d、J=7.0Hz、2H)、7.30(d、J=9.1Hz、1H)、7.09(d、J=7.9Hz、2H)、4.46−4.63(重複m、2H)、4.26−4.40(m、1H)、3.40−3.53(m、1H)、3.26−3.38(重複m、1H)、3.05(s、3H)、2.75−2.88(m、1H)、2.30−2.51(重複m、1H)、1.75−1.86(m、1H)、1.51(s、3H)、1.22−1.35(m、1H)、0.80−0.95(m、2H)。MS1(ESI、m/z):481.95[M+H
+](C
25H
27N
3O
5S);tR=0.62min。
【0425】
実施例43: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(3−(ヒドロキシメチル)オキセタン−3−イル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.100g;0.24mmol)及び製造Xの化合物(0.079g;0.27mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率72%)及び実施例1、工程1.ii(収率53%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、黄色がかった固体(0.041g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.03(s、1H);9.26(s、1H);8.50(s、1H);7.99(s、1H);7.63(s、1H);7.53(d、J=8.1Hz、2H);7.35(s、1H);7.20(d、J=8.1Hz、2H);5.08−5.20(m、1H);4.72(br.s、4H);4.47−4.65(s、1H);4.29−4.42(m、1H);3.68−3.76(m、2H);3.07(s、3H);2.79−2.93(m、1H);2.36−2.55(重複m、1H);1.54(s、3H)。MS1(ESI、m/z):497.8[M+H
+](C
25H
27N
3O
6S);tR=0.66min。
【0426】
実施例44: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.100g;0.24mmol)及び2−(4−ヨードフェノキシ)エタノール(0.06g;0.28mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率39%)及び実施例1、工程1.ii(収率67%)と同様に進めて、表題化合物を、反応混合物からの沈殿及び水による洗浄の後にベージュ色の固体(0.041g)として得た。
1H NMR(d
6−DMSO)δ:11.03(s、1H);9.24(s、1H);8.45(s、1H);7.92(s、1H);7.62(d、J=8.0Hz、1H);7.45(d、J=8.2Hz、2H);7.30(dd、J=0.9、8.0Hz、1H);6.96(d、J=8.1Hz、2H);4.84(m、1H);4.54(m、1H);4.34(m、1H);3.96−4.04(m、2H);3.66−3.74(m、2H);3.05(s、3H);2.83(m、1H);2.39(重複m、1H);1.51(s、3H)。MS1(ESI、m/z):471.9[M+H
+](C
23H
25N
3O
6S);tR=0.66min。
【0427】
実施例45: (R)−4−(5−((3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシアセタミド)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.100g;0.24mmol)及び製造Yの化合物(0.084g;0.29mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率42%)及び実施例1、工程1.ii(収率64%)と同様に進めて、表題化合物を、水からのろ過及びEt
2O中での粉砕の後に、オレンジ色の固体(0.029g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.06(s、1H);9.44(s、1H);9.29(s、1H);8.52(s、1H);8.08(t、J=8.3Hz、1H);8.01(s、1H);7.66(d、J=8.9Hz、1H);7.52(d、J=11.5Hz、1H);7.40(d、J=8.5Hz、1H);7.35(d、J=8.9Hz、1H);5.91(t、J=5.9Hz、1H);4.54−4.61(m、1H);4.32−4.40(m、1H);4.07(d、J=5.6Hz、2H);3.08(s、3H);2.83−2.90(m、1H);2.35−2.46(m、1H);1.54(s、3H)。MS1(ESI、m/z):502.9[M+H
+](C
23H
23N
4O
6FS);tR=0.67min。
【0428】
実施例46: (R)−4−(5−((R)−5,6−ジヒドロキシ−5−メチルヘキ
サ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
46.i. (2R)−4−(5−((R)−6−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−5−ヒドロキシ−5−メチルヘキサ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.100g;0.24mmol)及び製造Zの化合物(0.133g;0.29mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題化合物をCC(DCM−MeOH)による精製の後に、オレンジ色のフォーム(0.103g、収率57%)として得た。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ(立体異性体の混合物):11.43(s、0.5H);11.40(s、0.5H);8.50(br.s、1H);8.06(br.s、1H);7.40−7.72(m、11H);7.26−7.32(m、1H);5.77(s、1H);5.75(s、1H);4.89−4.98(m、1H);4.50−4.64(m、1H);4.33−4.47(m、1H);3.62−3.68(m、1H);3.47−3.57(m、2H);3.08(s、1.5H);3.05(s、1.5H);2.78−2.93(m、1H);2.32−2.53(重複m、1H);1.63−1.75(m、3H);1.51(s、3H);1.41−1.60(重複m、6H);1.04(s、9H)。MS1(ESI、m/z):755.9[M+H
+](C
41H
49N
3O
7SSi);tR=1.06min。
【0429】
46.ii. (2R)−4−(5−((R)−5,6−ジヒドロキシ−5−メチルヘキサ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体46.i(0.1g;0.13mmol)をMeOH(2mL)中に溶解した撹拌した溶液に、フッ化アンモニウム(0.04g:1.06mmol)を、還流下にて6.5h添加した。得られた混合物を濃縮乾固した。残渣をCC(DCM−MeOH)で精製して、表題化合物を黄色がかったフォーム(0.064g;収率93%)として得た。
1H NMR(300MHz、d
6−dmso)δ:11.34−11.42(m、1H);8.46(s、1H);8.01(s、1H);7.60(d、J=8.9Hz、1H);7.22−7.29(m、1H);5.72(s、1H);5.52(s、1H);5.00−5.07(m、1H);4.87−4.95(m、1H);4.47−4.60(m、1H);4.30−4.44(m、1H);3.95−4.13(m、1H);3.22−3.54(重複m、2H);3.04(s、1.5H);3.02(s、1.5H);2.74−2.88(m、1H);2.32−2.52(重複m、1H);1.61−1.71(m、3H);1.44−1.57(m、6H);1.32(s、3H)。MS(ESI、m/z):518.2[M+H
+](C
25H
31N
3O
7S);tR=0.71min。
【0430】
46.iii. (R)−4−(5−((R)−5,6−ジヒドロキシ−5−メチルヘキサ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
中間体46.ii(0.06g;0.116mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、オレンジ色の固体(0.025g;収率49%)として得た。
1H NMR(400MHz、d
6−DMSO)δ:8.53(s、1H);8.05(s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.29(d、J=9.3Hz、1H);5.50−5.76(m、1H);4.99−5.27(m、1H);4.50−4.62(m、1H);4.29−4.41(m、1H);3.28−3.44(重複m、2H);3.07(s
、3H);2.78−2.89(m、1H);2.32−2.43(m、1H);1.51(s、3H);1.36(s、3H)。MS1(ESI、m/z):434.2[M+H
+](C
20H
23N
3O
6S);tR=0.59min。
【0431】
実施例47: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((4−(2−ヒドロキシアセタミド)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.100g;0.24mmol)及び2−ヒドロキシ−N−(4−ヨードフェニル)アセタミド(0.069g;0.25mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率51%)及び実施例1、工程1.ii(収率73%)と同様に進めて、表題化合物を、水からのろ過の後にベージュ色の固体(0.0411g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.06(s、1H);9.88(s、1H);9.29(s、1H);8.50(s、1H);7.97(s、1H);7.79(d、J=8.3Hz、2H);7.65(d、J=8.9Hz、1H);7.50(d、J=8.3Hz、2H);7.33(d、J=8.9Hz、1H);5.62−5.76(m、1H);4.52−4.61(m、1H);4.31−4.40(m、1H);4.02(d、J=4.1Hz、2H);3.08(s、3H);2.82−2.90(m、1H);2.35−2.45(m、1H);1.54(s、3H)。MS1(ESI、m/z):484.9[M+H
+](C
23H
24N
4O
6S);tR=0.64min。
【0432】
実施例48: (R)−4−(5−((3−アミノオキセタン−3−イル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド フォルメート:
製造Jの化合物(0.124g;0.296mmol)及び製造AAの化合物(0.177g;0.57mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(定量的収率)及び実施例13、工程13.ii(収率4%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、黄色の固体(0.005g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.00(br.s、1H);9.32(br.s、1H);8.54(s、1H);8.18(s、1H);8.07(s、1H);7.65(d、J=8.9Hz、1H);7.31(d、J=8.9Hz、1H);4.67(d、J=5.8Hz、2H);4.54−4.63(m、1H);4.46(d、J=5.8Hz、2H);4.33−4.41(m、1H);3.08(s、3H);2.82−2.92(m、1H);2.33−2.60(重複m、1H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):471.91[M+H
+](C
21H
24N
4O
7S);tR=0.49min。
【0433】
実施例49: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(4−(2−ヒドロキシアセタミド)フェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.124g;0.296mmol)及び製造ABの化合物(0.0735g;0.23mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.i(収率39%)及び1.ii(収率38%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、白色の固体(0.012g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:10.95−11.15(m、1H);9.75(s、1H);9.30(br.s、1H);8.46(br.s、1H);7.94(dd、J=0.8、1.4Hz、1H);7.80(d、J=8.7Hz、2H);7.68(m、1H);7.65(d、J=8.7Hz、2H);7.58(dd、J=1.7、9.0Hz、1H);5.69(t、J=6.1Hz、1H);4.52−4.60(m、1H);4.33−4.40(m、1H);4.02(d、J=5.9Hz、2H);3.09(s
、3H);2.83−2.91(m、1H);2.39−2.46(m、1H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):460.9[M+H
+](C
21H
24N
4O
6S);tR=0.57min。
【0434】
実施例50: (R)−4−(5−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.1g;0.192mmol)及び製造ACの化合物(0.065g;0.23mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.i(収率77%)及び1.ii(収率51%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.034g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:10.95−11.18(m、1H);9.16−9.41(m、1H);8.47(s、1H);7.80(s、1H);7.67(d、J=9.0Hz、1H);7.47(t、J=8.9Hz、1H);7.38(d、J=9.0Hz、1H);6.85−6.99(m、2H);4.92(t、J=5.4Hz、1H);4.52−4.61(m、1H);4.33−4.42(m、1H);4.06(t、J=4.7Hz、2H);3.74(q、J=4.9Hz、2H);3.09(s、3H);2.82−2.91(m、1H);2.38−2.46(m、1H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):465.9[M+H
+](C
21H
24N
3O
6FS);tR=0.64min。
【0435】
実施例51: (R)−4−(5−((4−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)フェニル)エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.105g;0.25mmol)及び(S)−1−(4−ヨードフェニル)−1,2−エタンジオール(0.0743g;0.281mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率70%)及び実施例1、工程1.ii(収率31%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、黄色の固体(0.026g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.0(s、1H);9.28(s、1H);8.50(s、1H);7.99(s、1H);7.65(d、J=8.8Hz、1H);7.50(d、J=8.2Hz、2H);7.39(d、J=8.2Hz、2H);7.34(d、J=8.8Hz、1H);5.34(d、J=4.3Hz、1H);4.76(t、J=6.1Hz、1H);4.53−4.61(m、2H);4.32−4.40(m、2H);3.39−3.48(m、1H);3.08(s、3H);2.85(m、1H);2.35−2.45(m、1H);1.54(s、3H)。MS1(ESI、m/z):471.93[M+H
+](C
23H
25N
3O
6S);tR=0.60min。
【0436】
実施例52: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.1g;0.192mmol)及び2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.064g;0.23mmol;市販)を出発物質として、実施例1、工程1.i(収率57%)及び1.ii(収率29%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.013g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.06(s、1H);9.29(s、1H);8.44(s、1H);7.89(s、1H);7.65−7.68(m、1H);7.62(d、J=8.7Hz、2H);7.55(dd、J=1.6、9.0Hz、1H);7.03(d、J=8.7Hz、2H);4.51−4.60(m、1H);4.32
−4.40(m、1H);4.11−4.17(m、2H);3.66−3.71(m、2H);3.33(重複s、3H);3.09(s、3H);2.82−2.91(m、1H);2.38−2.46(m、1H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):462.0[M+H
+](C
22H
27N
3O
6S);tR=0.71min。
【0437】
実施例53: (R)−4−(6−フルオロ−5−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Rの化合物(0.1g;0.229mmol)及び製造Uの(1S,2S)−配置化合物(0.0546g;0.251mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(定量的収率)、実施例36、工程36.ii(収率99%)及び実施例1、工程1.ii(収率66%)と同様に進めて、表題化合物を、水からのろ過及びEt
2O中での粉砕の後に、茶色の固体(0.065g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.03(s、1H);9.19−9.37(m、1H);8.55(s、1H);8.13(d、J=7.1Hz、1H);7.48(d、J=10.7Hz、1H);4.50−4.58(m、1H);4.29−4.38(m、1H);3.41−3.46(m、1H);3.23−3.29(m、1H);3.07(s、3H);2.80−2.88(m、1H);2.34−2.42(m、1H);1.52(s、3H);1.42−1.49(m、2H);0.93−0.98(m、1H);0.85−0.91(m、1H)。MS1(ESI、m/z):447.9[M+H
+](C
21H
22N
3O
5FS);tR=0.69min。
【0438】
実施例54: (R)−4−(4−フルオロ−5−(((1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
中間体18.ii(0.2g;0.459mmol)及び製造Uの(1S,2S)−配置化合物を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i及び実施例36、工程36.ii(2工程に渡る収率91%)及び実施例1、工程1.ii(収率29%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製の後に、ベージュ色のフォーム(0.054g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.05(br.s、1H);9.28(br.s、1H);8.75(s、1H);7.47(d、J=8.9Hz、1H);7.24−7.29(m、1H);4.71(s、1H);4.53−4.60(m、1H);4.33−4.41(m、1H);3.39−3.45(m、1H);3.22−3.34(m、1H);3.07(s、3H);2.82−2.89(m、1H);2.35−2.44(m、1H);1.52(s、3H);1.41−1.48(m、2H);0.92−0.97(m、1H);0.85−0.90(m、1H)。MS1(ESI、m/z):447.97[M+H
+](C
21H
22N
3O
5FS);tR=0.70min。
【0439】
実施例55: (R)−4−(5−((S)−5,6−ジヒドロキシヘキサ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び(S)−4−ヨードブタ−3−イン−1,2−ジオール(0.061g;0.286mmol;Wangら、J.Org.Chem.(2001)、66、2146−2148において報告された通りに製造。)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i及び実施例13、工程13.ii、と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、茶色のフォーム(0.0213g;2工程に渡る収率20%)として得た。
1H NMR(500M
Hz、d
6−DMSO)δ:11.04(s、1H);9.22−9.34(m、1H);8.53(d、J=0.7Hz、1H);8.04−8.08(m、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.30(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.52−4.62(m、1H);4.32−4.40(m、1H);4.35(t、J=6.1Hz、1H);3.47(d、J=6.1Hz、2H);3.08(s、3H);2.81−2.89(m、1H);2.35−2.44(m、1H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):419.8[M+H
+](C
19H
21N
3O
6S);tR=0.55min。
【0440】
実施例56: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造ADの化合物(0.112g;0.262mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率70%)、実施例46、工程46.ii(収率87%)及び実施例1、工程1.ii(収率59%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、白色のフォーム(0.035g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.04(s、1H);9.28(s、1H);8.51(s、1H);7.99−8.02(m、1H);7.62(d、J=8.9Hz、1H);7.27(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);5.03(t、J=6.1Hz、1H);4.52−4.60(m、1H);4.32−4.39(m、1H);3.40(d、J=6.1Hz、2H);3.07(s、3H);2.81−2.88(m、1H);2.36−2.43(m、1H);1.52(s、3H);0.91−0.95(m、2H);0.86−0.90(m、2H)。MS1(ESI、m/z):430.0[M+H
+](C
21H
23N
3O
5S);tR=0.68min。
【0441】
実施例57: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−(ヒドロキシメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:製造Jの化合物(0.07g;0.167mmol)及び製造AEの化合物(0.077g;0.167mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率86%)及び実施例13、工程13.ii(収率47%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、生成色の固体(0.03g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.04(s、1H);9.28(s、1H);8.52(s、1H);8.04(s、1H);7.63(d、J=8.9Hz、1H);7.28(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.59(t、J=5.6Hz、1H);4.52−4.61(重複m、1H);4.32−4.40(m、1H);3.35(d、J=5.6Hz、2H);3.07(s、3H);2.80−2.89(m、1H);2.36−2.43(m、1H);1.98(s、6H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):456.0[M+H
+](C
23H
25N
3O
5S);tR=0.72min。
【0442】
実施例58: (R)−4−(5−(4−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2−フルオロフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.12g;0.23mmol)及び製造AFの化合物(0.097g;0.276mmol)を出発物質として、順次、実施例1、工程1.i(収率80%)及び実施例13、工程13.ii(収率50%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、白色のフォーム(0.044g)として得た。
1H
NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.06(s、1H);9.30(s
、1H);8.47(s、1H);7.80(s、1H);7.67(d、J=9.0Hz、1H);7.47(t、J=8.9Hz、1H);7.39(dt、J=1.6、8.9Hz、1H);6.87−6.95(m、2H);4.86−5.14(m、1H);4.50−4.82(重複m、1H);4.50−4.63(m、1H);4.31−4.43(m、1H);4.07(dd、J=4.1、10.0Hz、1H);3.94(dd、J=6.2、10.0Hz、1H);3.78−3.85(m、1H);3.46(d、J=5.7Hz、2H);3.09(s、3H);2.82−2.91(m、1H);2.38−2.46(m、1H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):496.0[M+H
+](C
22H
26N
3O
7FS);tR=0.59min。
【0443】
実施例59: (R)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−4−(5−(ピリミジン−5−イルエチニル)−2H−インダゾール−2−イル)ブタンアミド:
製造Hの化合物(0.11g;0.211mmol)及び5−エチニルピリミジン(0.025g;0.232mmol;市販)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率71%)及び実施例1、工程1.ii(収率77%)と同様に進めて、表題化合物を、水からのろ過後に黄色の固体(0.045g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.06(d、J=1.3Hz、1H);9.29(d、J=1.7Hz、1H);9.20(s、1H);9.03(s、2H);8.57(s、1H);8.10(s、1H);7.70(d、J=8.9Hz、1H);7.40(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.55−4.63(m、1H);4.33−4.43(m、1H);3.09(s、3H);2.87(m、1H);2.38−2.45(m、1H);1.55(s、3H)。MS1(ESI、m/z):413.9[M+H
+](C
19H
19N
5O
4S);tR=0.67min。
【0444】
実施例60: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(4−(((1S
*,2S
*)−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)エチニル)フェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Cの化合物(0.1g;0.248mmol)及び製造AGの化合物(0.118g;0.26mmol)を出発物質として、順次、実施例1、工程1.i(収率48%)、実施例2、工程2.ii(けん化:収率94%;THPO−NH
2及びアミドカップリング:収率77%)及び実施例13、工程13.ii(収率36%)と同様に進めて、表題化合物を、分取用HPLC(方法2)による精製の後に、生成色の固体(0.013g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.06(s、1H);9.30(s、1H);8.49(s、1H);8.00(s、1H);7.65−7.74(m、3H);7.59(dd、J=1.7、9.1Hz、1H);7.44(d、J=8.4Hz、2H);4.64−4.79(m、1H);4.53−4.61(m、1H);4.33−4.42(m、1H);3.46(dd、J=5.4、11.5Hz、1H);3.29(dd、J=6.4、11.5Hz、1H);3.09(s、3H);2.83−2.91(m、1H);2.39−2.46(m、1H);1.53(s、3H);1.36−1.48(m、2H);0.81−0.94(m、2H)。MS1(ESI、m/z):482.0[M+H
+](C
25H
27N
3O
5S);tR=0.72min。
【0445】
実施例61: (R)−4−(5−(((2S
*,5S
*)−5−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造AHの化合物(0.087g;0.29mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率84%)及び実施例13、工程13.ii(収率67%)と同様に進めて、表題化合物を分取用
HPLC(方法3)による精製の後に、生成色の固体(0.058g)として得た。
1H
NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:8.54(d、J=0.6Hz、1H);8.09(s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.31(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.53−4.61(m、1H);4.30−4.41(重複m、1H);4.33(dd、J=2.7、9.9Hz、1H);3.77−3.84(m、1H);3.07(s、3H);3.03(dd、J=9.1、10.8Hz、1H);2.81−2.89(m、1H);2.68−2.75(m、1H);2.36−2.44(m、1H);1.88−1.99(m、2H);1.57−1.67(m、1H);1.52(s、3H);1.24−1.35(m、1H)。MS1(ESI、m/z):459.0[M+H
+](C
22H
26N
4O
5S);tR=0.54min。
【0446】
実施例62: リン酸二水素 (R)−(1−(4−((2−(4−(ヒドロキシアミノ)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−4−オキソブチル)−2H−インダゾール−5−イル)エチニル)フェニル)シクロプロピル)メチル:
62.i. (R)−ジ−tert−ブチル((1−(4−((2−(3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−4−オキソ−4−((((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)アミノ)ブチル)−2H−インダゾール−5−イル)エチニル)フェニル)シクロプロピル)メチル)ホスフェート:
製造Hの化合物(0.16g;0.3mmol)及び製造AIの化合物(0.067g;0.184mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.i、と同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA)による精製の後に、黄色のオイル(0.06g;収率43%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.47(s、0.5H);11.44(s、0.5H);8.48(s、0.5H);8.47(s、0.5H);7.98(s、1H);7.59−7.68(m、1H);7.48(d、J=8.2Hz、2H);7.31−7.38(重複m、1H);7.36(d、J=8.2Hz、2H);4.94−4.98(m、1H);4.53−4.62(m、1H);4.34−4.46(m、1H);3.96−4.16(m、3H);3.49−3.57(m、1H);3.08(s、1.5H);3.06(s、1.5H);2.79−2.91(m、1H);2.39−2.59(重複m、1H);1.65−1.74(m、3H);1.47−1.60(m、6H);1.35(s、18H);0.99−1.04(m、2H);0.92−0.97(m、2H)。MS1(ESI、m/z):757.9[M+H
+](C
38H
52N
3O
9PS);tR=0.99min。
【0447】
62.ii. リン酸二水素 (R)−(1−(4−((2−(4−(ヒドロキシアミノ)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−4−オキソブチル)−2H−インダゾール−5−イル)エチニル)フェニル)シクロプロピル)メチル:
中間体62.i(0.058g;0.077mmol)をDCM(1.9mL)中に溶解したものに、TFA(0.87mL;11mmol)を添加した。反応をrtにて20min撹拌し、濃縮乾固した。残渣を分取用HPLC(方法1)で精製して、表題化合物を白色の固体(0.005g;収率11%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.05(s、1H);9.29(br.s、1H);8.49(s、1H);7.98(s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.46(d、J=8.2Hz、2H);7.31−7.35(m、3H);4.51−4.64(m、1H);4.31−4.45(m、1H);3.95(d、J=5.3Hz、2H);3.07(s、3H);2.82−2.91(m、1H);2.35−2.60(重複m、1H);1.53(s、3H);0.98−1.03(m、2H);0.89−0.95(m、2H)。MS1(ESI、m/z):561.91[M+H
+](C
25H
28N
3O
8PS);tR=0.64min。
【0448】
実施例63: (R)−(1−(4−((2−(4−(ヒドロキシアミノ)−3−メチル−3−(メチルスルフォニル)−4−オキソブチル)−2H−インダゾール−5−イル)エチニル)フェニル)シクロプロピル)メチル ジメチルグリシネート 塩酸塩:
製造Hの化合物(0.25g;0.48mmol)及び製造AJの化合物(0.122g;0.48mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率43%)及び実施例13、工程13.ii(収率14%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法1)による精製及び希釈HCl溶液からの凍結乾燥の後に、白色の固体(0.017g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.00−11.13(br.s、1H);10.01−10.17(br.s、1H);8.50(s、1H);7.97(s、1H);7.65(d、J=8.9Hz、1H);7.49(d、J=8.2Hz、2H);7.36(d、J=8.2Hz、2H);7.32(dd、J=1.2、8.9Hz、1H);4.53−4.61(m、1H);4.38(s、2H);4.32−4.38(重複m、1H);4.19(d、J=2.1Hz、2H);3.07(s、3H);2.82−2.90(m、1H);2.80(s、6H);2.38−2.50(重複m、1H);1.53(s、3H);1.05−1.09(m、2H);0.98−1.02(m、2H)。MS1(ESI、m/z):567.02[M+H
+](C
29H
34N
4O
6S);tR=0.66min。
【0449】
実施例64: (R)−4−(5−(((1S,3R,4S)−3,4−ジヒドロキシシクロペンチル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.24mmol)及び製造AKの化合物(0.066g;0.27mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率91%)及び実施例13、工程13.ii(収率30%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.029g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.04(s、1H);9.28(br.s、1H);8.51(d、J=0.6Hz、1H);8.00−8.02(m、1H);7.61−7.64(m、1H);7.27(dd、J=1.4、8.7Hz、1H);4.53−4.60(m、1H);4.32−4.39(m、1H);3.94−3.98(m、2H);3.13−3.21(m、1H);3.07(s、3H);2.82−2.89(m、1H);2.37−2.44(m、1H);1.90−1.97(m、2H);1.75−1.82(m、2H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):459.99[M+H
+](C
22H
25N
3O
6S);tR=0.62min。
【0450】
実施例65: (R)−4−(5−((1−アミノシクロプロピル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.11g;0.262mmol)及び製造ALの化合物(0.0926g;0.302mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率46%)及び実施例13、工程13.ii(収率47%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.023g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:10.72−11.35(m、1H);9.11−9.53(m、1H);8.51(d、J=0.7Hz、1H);8.01(s、1H);7.62(d、J=8.9Hz、1H);7.27(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.52−4.61(m、1H);4.32−4.40(m、1H);3.07(s、3H);2.81−2.89(m、1H);2.36−2.45(m、1H);1.52(s、3H);0.98−1.02(m、2H);0.88−0.92(m、2H)。MS1(ESI、m/z):415.0[M+H
+](C
20H
22N
4O
4S);tR=0.52min。
【0451】
実施例66: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(5−((1S,3R)−1−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)ペンタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造AMの化合物(0.0856g;0.322mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率64%)及び実施例1、工程1.ii(収率34%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、黄色のフォーム(0.023g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:10.95−11.12(m、1H);9.22−9.34(m、1H);8.51(s、1H);8.03−8.04(m、1H);7.62(d、J=8.9Hz、1H);7.29(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);5.24(s、1H);4.53−4.60(m、1H);4.49(t、J=5.3Hz、1H);4.32−4.40(m、1H);3.37(t、J=5.7Hz、2H);3.07(s、3H);2.81−2.89(m、1H);2.63(s、2H);2.36−2.44(m、1H);2.04−2.11(m、2H);1.92−2.00(m、1H);1.70−1.77(m、2H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):474.0[M+H
+](C
23H
27N
3O
6S);tR=0.62min。
【0452】
実施例67: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)−1−メチルシクロプロピル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造ANの化合物(0.122g;0.286mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率91%)及び実施例13、工程13.ii(収率40%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、生成色の固体(0.037g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.04(s、1H);9.28(s、1H);8.50(d、J=0.6Hz、1H);8.00−8.01(m、1H);7.60−7.63(m、1H);7.27(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.69(t、J=5.4Hz、1H);4.52−4.61(m、1H);4.32−4.41(m、1H);3.59−3.65(m、1H);3.23−3.31(m、1H);3.07(s、3H);2.81−2.89(m、1H);2.36−2.44(m、1H);1.52(s、3H);1.40−1.48(m、1H);1.32(s、3H);1.11(dd、J=4.4、9.3Hz、1H);0.63(dd、J=4.6、6.6Hz、1H)。MS1(ESI、m/z):444.0[M+H
+](C
22H
25N
3O
5S);tR=0.70min。
【0453】
実施例68: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−(ヒドロキシメチル)オキセタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
68.i. (R)−4−(5−((3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)オキセタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造AOの化合物(0.129g;0.271mmol)を出発物質として、実施例7、工程7.iと同様に進めて、表題化合物をCC(DCM−MeOH)による精製の後に、黄色のオイル(0.064g;収率35%)として得た。MS1(ESI、m/z):768.01[M+H
+](C
42
H
49N
3O
7SSi);tR=1.10min。
【0454】
68.ii. (R)−4−(5−((3−(ヒドロキシメチル)オキセタン−3−イル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体68.i(0.64g;0.836mmol)をTHF(1mL)中に溶解した撹拌した溶液に、TBAF.3H
2O(0.109g;0.334mmol)を添加した。混合物をrtにて3h撹拌し、次いで、濃縮乾固した。残渣をCC(DCM−MeOH)で精製して、表題化合物を黄色のオイル(0.026g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.45(s、1H);8.51(s、1H);8.07(s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.31(d、J=9.0Hz、1H);5.48(t、J=5.9Hz、1H);4.91−4.98(m、1H);4.61(d、J=5.7Hz、2H);4.51−4.62(重複m、1H);4.53(d、J=5.7Hz、2H);4.35−4.46(m、1H);4.04−4.15(m、1H);3.73(d、J=5.8Hz、2H);3.49−3.55(m、1H);3.08(s、1.5H);3.06(s、1.5H);2.79−2.90(m、1H);2.34−2.45(m、1H);1.65−1.77(m、3H);1.47−1.63(重複m、3H);1.53(s、1.5H);1.50(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):530.0[M+H
+](C
26H
31N
3O
7S);tR=0.75min。
【0455】
68.iii. (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((3−(ヒドロキシメチル)オキセタン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
中間体68.ii(0.026g;0.0498mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.019g;収率86%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.00(s、1H);9.28(s、1H);8.53(s、1H);8.06(s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.31(d、J=8.9Hz、1H);5.48(t、J=5.9Hz、1H);4.61(d、J=5.7Hz、1H);4.55−4.60(重複m、1H);4.53(d、J=5.7Hz、2H);4.33−4.42(m、1H);3.73(d、J=5.9Hz、2H);3.08(s、3H);2.81−2.89(m、1H);2.35−2.45(m、1H);2.08(s、1H);1.53(s、3H)。MS1(ESI、m/z):445.96[M+H
+](C
21H
23N
3O
6S);tR=0.63min。
【0456】
実施例69: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(((1R,2S)−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルシクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造APの化合物(0.066g;0.286mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i及び実施例36、工程36.ii(2工程に渡る収率79%)及び実施例1、工程1.ii(収率82%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、黄色のフォーム(0.07g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:10.95−11.12(m、1H);9.22−9.36(m、1H);8.50(s、1H);8.02(s、1H);7.61(d、J=8.9Hz、1H);7.28(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.75(t、J=5.8Hz、1H);4.52−4.60(m、1H);4.31−4.40(m、1H);3.31(dd、
J=6.0、11.3Hz、1H);3.23(dd、J=5.6、11.2Hz、1H);3.07(s、3H);2.81−2.90(m、1H);2.36−2.44(m、1H);1.57(dd、J=5.3、8.7Hz、1H);1.52(s、3H);1.20(s、3H);1.05(dd、J=4.1、8.7Hz、1H);0.63−0.66(m、1H)。MS1(ESI、m/z):444.0[M+H
+](C
22H
25N
3O
5S);tR=0.70min。
【0457】
実施例70: (R)−4−(5−((3−(2−アミノアセタミド)シクロペンチル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.08g;0.191mmol)及び製造AQの化合物(0.097g;0.248mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率57%)及び実施例13、工程13.ii(収率28%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、ベージュ色のフォーム(0.014g)として得た。MS1(ESI、m/z):499.9[M+H
+](C
24H
29N
5O
5S);tR=0.58min。
【0458】
実施例71: (R)−4−(5−(((1R,2R)−2−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.08g;0.191mmol)及び製造ARの化合物(0.14g;0.286mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率84%)及び実施例13、工程13.ii(収率41%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、白色の固体(0.029g)として得た。
1H
NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.03(s、1H);9.27(s、1H);8.49(d、J=0.6Hz、1H);7.99−8.00(m、1H);7.61(dt、J=0.9、9.0Hz、1H);7.25(dd、J=1.5、9.0Hz、1H);4.70(d、J=5.1Hz、1H);4.61(t、J=5.8Hz、1H);4.52−4.59(m、1H);4.31−4.38(m、1H);3.33−3.37(重複m、2H);3.26−3.31(m、1H);3.06(s、3H);2.80−2.88(m、1H);2.35−2.43(m、1H);1.51(s、3H);1.48(dt、J=4.9、8.5Hz、1H);1.33−1.39(m、1H);0.92−0.96(m、1H);0.81−0.85(m、1H)。MS1(ESI、m/z):460.0[M+H
+](C
22H
25N
3O
6S);tR=0.61min。
【0459】
実施例72: (R)−4−(5−(((1R,2R)−2−(アミノメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造ASの化合物(0.14g;0.286mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率23%)及び実施例13、工程13.ii(収率59%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、白色の固体(0.013g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:8.49(s、1H);7.99−8.00(m、1H);7.61(d、J=8.9Hz、1H);7.26(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.50−4.61(m、1H);4.32−4.41(m、1H);3.06(s、3H);2.77−2.90(m、1H);2.58−2.69(m、1H);2.46−2.55(重複m、1H);2.33−2.44(m、1H);1.47−1.51(重複m、1H);1.50(s、3H);1.33−1.41(m、1
H);0.85−0.98(m、2H)。MS1(ESI、m/z):429.0[M+H
+](C
21H
24N
4O
4S);tR=0.55min。
【0460】
実施例73: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
73.i. (2R)−4−(5−((1−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)シクロブチル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造ATの化合物(0.11g;0.253mmol)を出発物質として、実施例37、工程37.iと同様に進めて、表題化合物をCC(Hept−EA/MeOH)による精製の後に、ピンク色のフォーム(0.16g;収率87%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.45(s、0.5H);11.43(s、0.5H);8.50(d、J=0.4Hz、0.5H);8.49(d、J=0.4Hz、0.5H);8.03−8.04(m、1H);7.66−7.69(m、4H);7.61−7.65(m、1H);7.44−7.49(m、6H);7.28(dd、J=1.5、9.0Hz、1H);4.96(s、0.5H);4.92(s、0.5H);4.53−4.61(m、1H)、4.36−4.45(m、1H);4.08−4.15(m、0.5H);4.02−4.08(m、0.5H);3.75(s、2H);3.49−3.56(m、1H);3.08(s、1.5H);3.05(s、1.5H);2.79−2.90(m、1H);2.38−2.46(m、1H);2.14−2.25(m、4H);1.95−2.02(m、1H);1.86−1.93(m、1H);1.63−1.73(m、3H);1.54(s、1.5H);1.52(s、1.5H);1.49−1.59(重複m、3H);1.05(s、9H)。MS1(ESI、m/z):765.86[M+H
+](C
43H
51N
3O
6SSi);tR=1.15min。
【0461】
73.ii. (2R)−4−(5−((1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−N−(((RS)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ブタンアミド:
中間体73.i(0.15g;0.2mmol)をTHF(0.4mL)中に溶解した撹拌した溶液に、TBAF(1M;1mL;1mmol)を添加した。混合物をrtにて6h撹拌し、次いで、濃縮乾固した。残渣をCC(Hept−EA/MeOH)で精製して、表題化合物を生成色のフォーム(0.1g;収率99%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.45(s、0.5H);11.43(s、0.5H);8.49(s、0.5H);8.48(s、0.5H);8.02(s、1H);7.61−7.64(m、1H);7.28(dd、J=1.4、8.8Hz、1H);5.17(t、J=5.8Hz、1H);4.96(s、0.5H);4.93(s、0.5H);4.52−4.61(m、1H);4.35−4.45(m、1H);4.08−4.15(m、0.5H);3.99−4.07(m、0.5H);3.49−3.57(重複m、1H);3.49(d、J=5.8Hz、2H);3.08(s、1.5H);3.05(s、1.5H);2.78−2.90(m、1H);2.37−2.45(m、1H);2.11−2.17(m、4H);1.84−1.98(m、2H);1.64−1.73(m、3H);1.48−1.60(重複m、3H)、1.53(s、1.5H)、1.51(s、1.5H)。MS1(ESI、m/z):528.05[M+H
+](C
27H
33N
3O
6S);tR=0.84min。
【0462】
73.iii. (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(ヒドロキシメチル)
シクロブチル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
中間体73.ii(0.1g;0.131mmol)を出発物質として、実施例1、工程1.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、生成色の固体(0.056g;収率97%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:10.99−11.08(m、1H);9.28(s、1H);8.52(s、1H);8.02−8.03(m、1H);7.63(d、J=8.9Hz、1H);7.29(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);5.18(t、J=5.8Hz、1H);4.52−4.61(m、1H);4.32−4.41(m、1H);3.50(d、J=5.8Hz、2H);3.08(s、3H);2.81−2.90(m、1H);2.37−2.45(m、1H);2.12−2.18(m、4H);1.85−2.02(m、2H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):444[M+H
+](C
22H
25N
3O
5S);tR=0.72min。
【0463】
実施例74: (R)−4−(5−(((1R,2R)−1−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造AUの化合物(0.12g;0.279mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率87%)、実施例73、工程73.ii(収率84%)及び実施例1、工程1.ii(収率80%)と同様に進めて、水中での沈殿の後に、表題化合物をベージュ色の固体(0.06g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.05(d、J=1.0Hz、1H);9.28(d、J=1.5Hz、1H);8.56(s、1H);8.12(s、1H);7.66(d、J=8.9Hz、1H);7.33(dd、J=1.4、8.9Hz、1H);4.91(t、J=4.6Hz、1H);4.54−4.62(m、1H);4.34−4.41(m、1H);3.66−3.72(m、1H);3.35−3.41(m、1H);3.08(s、3H);2.82−2.90(m、1H);2.37−2.44(m、1H);1.64−1.71(m、1H);1.53(s、3H);1.38−1.44(m、1H);1.23−1.31(m、1H)。MS1(ESI、m/z):448.0[M+H
+](C
21H
22N
3O
5FS);tR=0.69min。
【0464】
実施例75: (R)−4−(5−(5−(ジメチルアミノ)ペンタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造AVの化合物(0.075g;0.358mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(定量的収率)及び実施例1、工程1.ii(収率41%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.042g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.02(m、1H);9.29(m、1H);8.53(s、1H);8.07(m、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.31(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.57(m、1H);4.37(m、1H);3.48(s、2H);3.08(s、3H);2.86(m、1H);2.40(m、1H);2.23(s、6H);1.53(s、3H).MS1(ESI、m/z):458.0[M+H
+](C
20H
24N
4O
4S);tR=0.51min。
【0465】
実施例76: (R)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)−4−(5−(ピペリジン−4−イルブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾ
ール−2−イル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.08g;0.191mmol)及び製造AWの化合物(0.096g;0.286mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率79%)及び実施例13、工程13.ii(収率66%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.042g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:8.51(d、J=0.4Hz、1H);8.03(m、1H);7.62(d、J=8.9Hz、1H);7.29(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.56(m、1H);4.38(m、1H);3.07(s、3H);2.88−2.93(m、2H);2.84(m、1H);2.74(m、1H);2.54−2.60(m、2H);2.39(m、1H);1.75−1.82(m、2H);1.44−1.56(重複m、2H);1.51(s、3H)。MS1(ESI、m/z):443.0[M+H
+](C
22H
26N
4O
4S);tR=0.55min。
【0466】
実施例77: (R)−4−(5−(((1R,2R)−2−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造AXの化合物(0.084g;0.358mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率88%)及び実施例1、工程1.ii(収率45%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.040g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.04(d、J=1.0Hz、1H);9.28(d、J=1.4Hz、1H);8.52(d、J=0.5Hz、1H);8.04(m、1H);7.63(d、J=8.9Hz、1H);7.29(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);5.25(t、J=6.1Hz、1H);4.57(m、1H);4.36(m、1H);3.59−3.74(m、2H);3.07(s、3H);2.85(m、1H);2.40(m、1H);1.96(m、1H);1.52(s、3H);1.32−1.43(m、2H)。MS1(ESI、m/z):448.0[M+H
+](C
21H
22N
3O
5FS);tR=0.55min。
【0467】
実施例78: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造AYの化合物(0.110g;0.374mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率100%)及び実施例1、工程1.ii(収率35%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、白色の固体(0.044g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.05(br.s、1H);9.30(br.s、1H);8.52(d、J=0.6Hz、1H);8.04(s、1H);7.63(d、J=8.9Hz、1H);7.29(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.56(重複m、1H);4.53(t、J=5.5Hz、1H);4.36(m、1H);4.09(dd、J=2.4、5.3Hz、2H);3.88(m、1H);3.53(m、1H);3.11−3.22(m、2H);3.07(s、3H);2.95(m、1H);2.84(m、1H);2.40(m、1H);1.79−1.90(m、2H);1.45−1.62(重複m、2H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):501.0[M+H
+](C
24H
28N
4O
6S);tR=0.67min。
【0468】
実施例79: (R)−4−(5−((4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル)
エチニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル) ブタンアミド フォルメート:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及びtert−ブチル(1−(4−ヨードフェニル)シクロプロピル)カーバメート(0.100g;0.27mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率42%)及び実施例13、工程13.ii(収率35%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法2)による精製の後に、白色の固体(0.044g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:8.51(d、J=0.5Hz、1H);7.99(m、1H);7.66(d、J=8.9Hz、1H);7.54(d、J=8.5Hz、2H);7.39(d、J=8.5Hz、2H);7.34(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.58(m、1H);4.37(m、1H);3.08(s、3H);2.88(m、1H);2.41(m、1H);1.54(s、3H);1.17−1.22(m、2H);1.11−1.17(m、2H)。MS1(ESI、m/z):467.0[M+H
+](C
24H
26N
4O
4S);tR=0.57min。
【0469】
実施例80: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−(5−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)ペンタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.082g;0.195mmol)及び製造AZの化合物(0.080g;0.332mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率81%)及び実施例1、工程1.ii(収率67%)と同様に進めて、表題化合物をCC(DCM−MeOH勾配)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.046g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.04(s、1H);9.28(s、1H);8.52(s、1H);8.05(s、1H);7.63(d、J=8.9Hz、1H);7.30(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);6.08(s、1H);4.57(m、1H);4.45−4.48(m、2H);4.41−4.44(m、2H);4.36(m、1H);3.07(s、3H);2.86(重複m、1H);2.87(s、2H);2.40(m、1H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):446.0[M+H
+](C
21H
23N
3O
6S);tR=0.62min。
【0470】
実施例81: (R)−N−ヒドロキシ−4−(5−((1−(2−ヒドロキシアセチル)アゼチジン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.07g;0.167mmol)及び製造BAの化合物(0.088g;0.334mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率100%)及び実施例1、工程1.ii(収率12%)と同様に進めて、表題化合物をCC(DCM−MeOH勾配)による精製の後に、黄色がかった固体(0.01g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:11.04(d、J=1.0Hz、1H);9.28(d、J=1.4Hz、1H);8.53(s、1H);8.07(s、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.30(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);5.01(t、J=6.1Hz、1H);4.58(m、1H);4.48(m、1H);4.37(m、1H);4.17−4.22(m、2H);3.92(d、J=6.0Hz、2H);3.86(m、1H);3.75(m、1H);3.07(s、3H);2.86(m、1H);2.41(m、1H);1.52(s、3H)。MS1(ESI、m/z):473.0[M+H
+](C
22H
24N
4O
6S);tR=0.61min。
【0471】
実施例82: (R)−4−(5−(6−アミノ−6−メチルヘプタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(
メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.085g;0.203mmol)及び製造BBの化合物(0.124g;0.384mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i(収率74%)及び実施例13、工程13.ii(収率53%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、白色の固体(0.03g)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:8.51(d、J=0.6Hz、1H);8.04(m、1H);7.63(d、J=8.9Hz、1H);7.29(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.51−4.61(m、1H);4.37(m、1H);3.07(s、3H);2.84(m、1H);2.48(s、2H);2.39(m、1H);1.52(s、3H);1.14(s、6H)。MS1(ESI、m/z):431.0[M+H
+](C
24H
26N
4O
4S);tR=0.55min。
【0472】
実施例83: (R)−4−(5−((1−グリシルピペリジン−4−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド フォルメート:
製造Jの化合物(0.1g;0.238mmol)及び製造BCの化合物(0.094g;0.239mmol)を出発物質として、順次、実施例7、工程7.i(収率53%)及び実施例13、工程13.ii(収率11%)と同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、白色の固体(0.013g)として得た。MS1(ESI、m/z):500.0[M+H
+](C
24H
29N
5O
5S);tR=0.57min。
【0473】
実施例84: (R)−4−(5−((1−グリシルアゼチジン−3−イル) ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.09g;0.215mmol)及び製造BDの化合物(0.074g;0.232mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i及び実施例13、工程13.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.037g;2工程に渡る収率37%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:8.52(s、1H);8.06(s、1H);7.63(d、J=8.9Hz、1H);7.29(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.55(m、1H);4.32−4.43(m、2H);4.11−4.21(m、2H);3.84(m、1H);3.75(m、1H);3.09−3.19(m、2H);3.07(s、3H);2.83(m、1H);2.38(m、1H);1.51(s、3H)。MS1(ESI、m/z):472.0[M+H
+](C
22H
25N
5O
5S);tR=0.53min。
【0474】
実施例85: (R)−4−(5−((1−(2−アミノ−2−メチルプロパノイル)アゼチジン−3−イル)ブタ−1,3−ジイン−1−イル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド:
製造Jの化合物(0.098g;0.233mmol)及び製造BEの化合物(0.178g;0.455mmol)を出発物質として、順次、実施例37、工程37.i及び実施例13、工程13.iiと同様に進めて、表題化合物を分取用HPLC(方法3)による精製の後に、ベージュ色の固体(0.031g;2工程に渡る収率27%)として得た。
1H NMR(500MHz、d
6−DMSO)δ:9.21(br.s、1H);8.52(s、1H);8.06(d、J=1.0Hz、1H);7.64(d、J=8.9Hz、1H);7.30(dd、J=1.5、8.9Hz、1H);4.74(m、1H);4.56(m、1H);4.45(m、1H);4.38(m、1H);4.13(m、1H);3.80(m、1H);3.68(m、1H);3.07(s、3H);2.83(m、1H);2.39(m、1H);1.51(s、3H);1.19(s、
6H)。MS1(ESI、m/z):500.0[M+H
+](C
24H
29N
5O
5S);tR=0.55min。
【0475】
さらに、参照実施例1〜7のラセミ体混合物は、例えばキラルHPLCを用いて、それらのエナンチオマーに分離することができる。従って、下記のさらなる発明化合物又は塩が得られるであろう:
− (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−{5−[4−(3 モルフォリン−4−イル−プロポキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−ブタンアミド フォルメート;
− (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−{5−[4−(2−モルフォリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−ブタンアミド フォルメート;
− (R)−4−{5−[2−フルオロ−4−(2−モルフォリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−インダゾール−2−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド フォルメート;
− (R)−4−(5−ブタ−2−イニルオキシ−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−ブタンアミド;
− (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−(5−フェネチル−インダゾール−2−イル)−ブタンアミド;
− (R)−N−ヒドロキシ−2−メチルスルフォニル−2−メチル−4−[5−(4−オキサゾール−2−イル−フェニル)−インダゾール−2−イル]− ブタンアミド フォルメート;及び
− (R)−4−(5−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−2H−インダゾール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルフォニル)ブタンアミド。
【0476】
発明化合物の薬理学的特性
In vitroアッセイ
細菌増殖の最小阻害濃度
実験方法:
最小阻害濃度(MICs;mg/L)は、「Methods for Dilution
Antimicrobial Susceptibility Tests for Bacteria that grow Aerobically」Approved standard、7
th ed.、Clinical and Laboratory
Standards Institute(CLSI)Document M7−A7、Wayne、PA、USA、(2006)中の記載に従って、ミクロ希釈法によりカチオン調整Mueller−Hinton Broth中で測定した。
【0477】
結果:
実施例62の化合物以外の全実施例化合物を、数種のグラム陽性及び特にグラム陰性菌に対して試験した。典型的な抗菌試験の結果を下記の表1に示す(MICsはmg/Lで表す。)。K.pneumoniae A−651及びAcinetobacter baumannii T6474は、多剤耐性株(特に、キノロン耐性)であり、一方、E.coli ATCC25922及びP.aeruginosa ATCC27853は、キノロン感受性株である。
【0478】
【表1】
【0479】
【表2】
【0480】
【表3】
【0481】
実施例62及び63の化合物は、アルカリホスファターゼ又はエステラーゼの非存在下、アルカリホスファターゼの存在下、そしてエステラーゼの存在下において、野生株E.coli A−1261に対して試験した。対応する抗菌試験の結果を下記の表2に示す(MICはmg/Lで表す。)。
【0482】
【表4】