特許6354639IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

岩盤等に掘削されたボーリング孔内に挿入され、その後拡張されてボーリング孔内の止水等を行うためのパッカーに関する。詳しくは、本発明は、パッカー挿入ロッドや加圧流体供給用チューブから分離され、単独でボーリング孔内に残置され、その後、ボーリング孔内から引き上げて回収することができるように改良されたパッカーに関する。また、本発明は、このパッカーをボーリング孔内に挿入して残置する方法と、ボーリング孔内からパッカーを回収する方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

地下水調査を目的として掘削したボーリング孔の孔底からの大量の湧水があり、この湧水が邪魔をし、試験装置をボーリング孔内に挿入することができないことがある。このような場合、孔底からの湧水を止水する必要がある。 しかし、既存のパッカーでは、止水できたとしても、ボーリング孔内には、長尺の管やパッカーゴム拡張のためのチューブが存在するため、ボーリング孔内に試験装置を挿入することができない。 試験を実施するためには、ボーリング孔内でパッカーを拡張した状態で長尺の管やチューブを切り離す必要があるが、このようなことを可能とするパッカーは提案されていない。 本発明は、ボーリング孔内でパッカーゴムを拡張した状態で残置できるパッカーと、その挿入・回収方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明のパッカーは、ボーリング孔内に挿入されるパッカーであって、加圧流体がパッカーゴム内周側の加圧流体室に供給されることによって拡径するパッカーゴムを有するパッカーにおいて、挿入方向の後端側が筒状部となっており、該筒状部の内周面に、パッカー挿入ロッド先端の雄ネジが螺合する第1の雌ネジと、パッカー回収ロッド先端の雄ネジが螺合する第2の雌ネジとが設けられており、該パッカーの後部に、該加圧流体室に・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明のパッカーは、パッカー挿入ロッドの先端に取り付けられてボーリング孔内に挿入される。このパッカーには第1の継手部材及び第2の継手部材よりなる継手装置が設けられており、第2の継手部材が第1の継手部材に着脱可能となっている。第2の継手部材には加圧流体供給用チューブが連結される。 第2の継手部材を第1の継手部材に押し込むと、両者が連結される。第2の継手部材の外周部にはスリーブが設けられており、このスリーブを前進させると、第1及び第2の継手部材の連結が解除され、第2の継手部材を第1の継手部材から分離することができる。 第1の継手部材内には弁が設けられており、この弁は第1の継手部材と第2の継手部材とを連結すると開となり、分離すると閉となる。 従って、パッカーをパッカー挿入ロッド先端に取り付けてボーリング孔内に挿入し、加圧流体を供給すると、パッカーゴムが膨張する。次いで、切離ロッドをパッカー挿入ロッド内に差し込んで前記スリーブを押して前進させると、第2の継手部材が第1の継手部材から分離され、弁が閉となり、パッカーゴムは膨張状態に維持される。 第2の継手部材をボーリング孔から引き上げた後、パッカー挿入ロッドを回してパッカーから切り離し、引き上げることにより、パッカーがボーリング孔内に残置される。 なお、本発明の好ましい態様では、パッカー挿入ロッド先端に左ネジよりなる雄ネジを設け、パッカーに左ネジよりなる第1の雌ネジを設けておき、これら左ネジ同士の螺合によりパッカーとパッカー挿入ロッドとが連結される。パッカー挿入ロッドの後端に右ネジよりなる雌ネジを設け、先端に右ネジよりなる雄ネジを有した中継ロッドの該雄ネジを該パッカー挿入ロッドの雌ネジに螺合させ、複数本の中継ロッドを同様に右ネジよりなる雌ネジの雄ネジとの螺合により所要本数連結して挿入ロッド連結体としておく。 この挿入ロッド連結体を右回し(ボーリング孔深さ方向に向って時計方向回し)すると、中継ロッド同士及び中継ロッドとパッカー挿入ロッドの螺合は維持され、パッカー挿入ロッドとパッカーとの螺合は解除される。 ボーリング孔内に残置されたパッカーを回収するには、管状のパッカー回収ロッドと、その後端側に連結された中継ロッドとの連結体をボーリング孔内に挿入し、パッカー回収ロッドの先端の雄ネジをパッカーの第2の雌ネジに螺合させる。 次いで、先端に第2の継手部材を取り付けた管状のパッカー収縮ロッドをパッカー回収ロッド内に挿入する。パッカー収縮ロッドの後端に中継ロッドを次々に連結し、第2の継手部材が第1の継手部材に当接するまで下降させる。次いで第2の継手部材を第1の継手部材に押し込んで両者を連結する。そうすると、第1の継手部材内の弁が開弁し、パッカーゴムの収縮力によってパッカー内の加圧流体が押し出され、パッカーゴムが収縮する。そこで、パッカー収縮ロッド及びパッカー回収ロッドを引き上げ、パッカーをボーリング孔から引き上げることができる。 なお、パッカー回収ロッドの外周面にガイドを設けておき、該ガイドをボーリング孔の内周面に沿わせることにより、パッカー回収ロッドをボーリング孔と同軸状とし、パッカー回収ロッドの先端の雄ネジをパッカーの第2の雌ネジに容易に螺合させることができる。 また、パッカー収縮ロッドの外周面にガイドを設けておき、このガイドをパッカー回収ロッドの内周面に沿わせることにより、パッカー収縮ロッドをパッカー回収ロッドと同軸状とし、パッカー収縮ロッドの先端(下端)を、第2の継手部材のスリーブに確実に当接させることができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】(a)図は実施の形態に係るパッカーの長手方向の断面図、(b)図は(a)図のパッカーの先端側の拡大図である。

【図2】(a)図はコネクタを連結した状態におけるパッカーの後端側の断面図、(b)図は非連結状態のコネクタの側面図である。

【図3】パッカーのボーリング孔内への挿入状態を示す断面図である。

【図4】(a)図はボーリング孔に挿入されたパッカーの後端付近の断面図、(b)図はパッカー挿入ロッドの管軸方向の断面図である。

【図5】ボーリング孔内において拡張されたパッカーからコネクタボディを分離する状態におけるパッカー後端付近の断面図である。

【図6】コネクタ切離ロッド連結体の管軸方向の断面図である。

【図7】ボーリング孔内に残置された状態におけるパッカーの断面図である。

【図8】ボーリング孔からパッカーを抜き出す方法を示す断面図である。

【図9】ボーリング孔からパッカーを抜き出す方法を示す断面図である。

【図10】ボーリング孔からパッカーを抜き出す方法を示す断面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 パッカー   2 パッカー主管   5 パッカー後管   5b 筒状体   5c 第1の雌ネジ   5d 第2の雌ネジ   6 パッカーゴム   8 加圧流体室   20 コネクタ(継手装置)   21 コネクタステム(第1の継手部材)   22 コネクタボディ(第2の継手部材)   22a ボディ・スリーブ   25 加圧流体供給用チューブ   30 パッカー挿入ロッド   31 中継ロッド   40 コネクタボディ切離ロッド   41 スクリーンロッド   41a 長孔   42 中継ロッド   50 パッカー回収ロッド   51 中継ロッド   60 パッカー収縮ロッド   61 中継ロッド

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