(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0013】
図1は、本実施形態の頁めくり装置1の概略構成を示す斜視図である。なお、以下の説明においては本Bの頁Pを左から右へとめくる場合について説明する。
図1に示すように、頁めくり装置1は、本Bの頁Pをめくる頁めくり部3と、本Bを設置する保持台6と、めくり先位置で頁Pを保持するための頁保持部7とを備えている。なお、図では省略しているが、本Bの頁Pを撮像する撮像手段を有する情報処理端末(スマートフォンや、タブレットなど)を設置するスタンド部を別途備えている。
【0014】
頁めくり部3は、略直方体形状の収納ケース31と、モータなどの駆動手段によって回転駆動する駆動軸32と、駆動軸32を中心に揺動するアーム部34と、アーム部34の先端に取り付けられ、本Bの頁Pに対して吸着する吸着部35と、めくり元位置にある頁Pの上方に風を通過させ、めくり先位置にある頁Pに対して風を当てる送風部36と、各部を制御する図示しない制御部とを備えている。
【0015】
収納ケース31は、駆動軸32、アーム部34、吸着部35、及び送風部36を収納している。保持台6は、図示しないヒンジにより折り畳み自在な一対の保持板61、62を備えている。ここで、本Bの頁Pが左から右へとめくられる場合は、一対の保持板61、62のうち、左側に配置された一方の保持板61が卓上に沿うように置かれ、右側に置かれる他方の保持板62が一方の保持板61に対して所定の角度で起き上がるように傾斜して卓上に置かれる。一方の保持板61上には、本Bのめくり元位置となる頁Pが置かれ、他方の保持板62上には、本Bのめくり先位置となる頁Pが置かれることになる。
【0016】
これにより、保持台6は、めくり元位置にある頁Pよりもめくり先にある頁Pの方が本Bの綴じ目に対して起きる方向に傾斜するように本Bを保持することになる。なお、一対の保持板61、62がヒンジにより折り畳み自在となっているので、一対の保持板61、62のなす角度も調整することができ、めくり先位置にある頁Pの水平面に対する傾斜角度θが調整自在となっている。傾斜角度θとしては30〜45度内の範囲で調整することが好ましい。
【0017】
頁保持部7は、頁押さえ装置75と位置調整部76とからなる。頁押さえ装置75は、巻き込み部751と、引き込みローラ752と、押さえローラ753とを備えている。巻き込み部751は、頁Pがめくり元位置に戻らないようにめくり先位置に巻き込む。引き込みローラ752は、巻き込み部751と同軸上で回転し、吸着部35より搬送され、巻き込み部751によって巻き込まれた頁Pがめくり元位置に戻らないように、頁Pを引き込む。押さえローラ753は、頁Pをめくり先位置で押さえ込む。
【0018】
また、位置調整部76は、めくり先位置にめくられた頁Pの端部に、引き込みローラ752、及び押さえローラ753のロール面が乗るように、本Bの大きさに応じて、保持板62上における固定位置を調整するとともに保持板62に固定する。
【0019】
上記構成において、駆動軸32が回転するとアーム部34が駆動軸32を中心にして円弧を描くように頁Pのめくり元位置と、頁Pのめくり先位置との間を往復動作するようになっている。以下の説明においては、頁Pのめくり元位置からめくり先位置までの移動を往動とし、めくり先位置からめくり元位置までの移動を復動とする。
【0020】
めくり動作によってアーム部34が往動する際には、めくり元位置の頁Pを吸着部35によって吸着し、アーム部34の往動に追従して吸着された頁Pがめくり先位置へと移動することになる。
【0021】
頁押さえ装置75では、吸着部35より吸着された頁Pがめくり先位置へ搬送されてくると、巻き込み部751の羽根部の回転動作によって頁Pを巻き込み、巻き込んだ頁Pを、引き込みローラ752でさらに引き込んで、押さえローラ753でめくり先位置に確実に押さえ込んで留めるようになっている。
【0022】
また、アーム部34の復動時では、往動時と進行方向は逆であり、同経路で吸着部35は頁Pから分離した状態で移動し、最終的に頁Pのめくり元位置で新たな頁Pに吸着する。この往復動作を繰り返すことで頁Pのめくり動作が進行する。
【0023】
上述した頁めくり装置1においては、使用する本Bの判別が重要な項目であるが、日頃から本や紙を扱う人でなければ、その判別は安易ではない。例えば、頁Pの紙種においては「雑誌のようなやわらかい紙」、「文庫本のような普通紙」と取扱説明書に記載されていても、その場に、例に挙げられた本がなければ、手元にある本Bの頁Pが「やわらかい」、「普通」、「硬い」のいずれに該当するかを判断するのも、個人の感覚に依存するところが大きく、曖昧になりがちである。
【0024】
また、本サイズについても、日頃、A4、B4などの紙サイズを意識していない人にとって、手元にある本Bが「A5サイズより大きいのか、小さいのか?」ということも、意外とわかりにくい場合がある。
【0025】
特に、頁Pを吸着する吸着部35に粘着テープを用いる場合、粘着テープの粘着力が使用時間(頁数)に応じて低下してくる。したがって、粘着テープの粘着力が低下すると、頁Pをうまく吸着できず、頁Pがめくられなくなるため、適宜、ロール状の粘着テープの最外周を剥がして新しい面を出すか、粘着テープ自体を交換する必要がある。
【0026】
しかしながら、その粘着テープの粘着性や寿命は、頁Pの紙種/紙質などに因って大きく変わる。例えば、写真集のような光沢紙は、貼り付きやすいが紙や、インクの逆付着が少ない紙を使用しているため、粘着テープの劣化は遅い。これに対して、週刊マンガ誌のような再生紙は、剥がれやすく紙や、インクの付着が多い紙を使用しているため、粘着テープの劣化が早い。
【0027】
つまり、取扱説明書で「普通紙で約○○枚程度」と提示しても、どのような紙種/紙質の本を用いたかにによって粘着テープの寿命は左右されることがあるため、粘着テープの寿命の判断は難しい。さらに、頁Pがうまくめくれない場合、粘着テープの寿命以外にも、本の判別や製品の各ユニットのセッティングなどが原因である可能性がある。例えば、「頁がうまくめくれないから、粘着テープの寿命かな」と思って、新しいテープ面を使用しても、セッティングが悪ければうまくめくれないことがある。その場合、まだ使用できる粘着テープを無駄にしたことになってしまう。
【0028】
また、コールセンターなどへの問合せの際にも、ユーザがどのような本を使っているのかを、会話のみで共有することは容易ではなく、ユーザにとっても、オペレータにとっても負担となる可能性がある。例えば、オペレータが「お手持ちの本のサイズはB5より大きいですが?」と質問しても、ユーザにとっては「B5?B5ってどれくらいの大きさ?」というように伝わらないという問題が生じる。
【0029】
そこで、本実施形態では、頁めくり装置1に添付する本型の取扱説明書自体に、頁めくり装置1の使用において、本サイズや、頁Pの紙種、粘着テープの寿命などのユーザが判断する必要のある項目に対し、その判断基準となるように「標準指標」としての機能、「基準本」としての役割を付加することを特徴としている。
【0030】
図2は、本実施形態の頁めくり装置1に同梱される取扱説明書40の一例を示す模式図である。取扱説明書40は、異なる紙種からなる用紙を用いた頁で構成されている。図示の例では、少なくとも、普通紙50、薄紙51、厚紙52の3種類の用紙からなる。普通紙50、薄紙51、厚紙52は、それぞれ複数の頁を構成している。取扱説明書40には、例えば、「第1頁〜第10頁の紙は普通紙、第11頁〜第21頁の紙は薄紙に該当します。第22頁以降は厚紙に該当します。第22頁以上の厚紙より厚い場合にはページが正しくめくれない可能性があります。」などの説明が可能となる。
【0031】
ユーザは、これら異なる紙種からなる頁を見て、触って、普通紙50、薄紙51、厚紙52の違いを認識することができるので、取扱説明書40の記載内容をより正確に理解することができる。
【0032】
取扱説明書40の他の説明としては、例えば、「第1頁〜第10頁の普通紙に近い本の場合には、設定「頁紙種」を「普通紙」に設定し、第11頁〜第21頁の薄紙に近い本の場合には、「薄紙」に設定し、第22頁以降の厚紙に近い本の場合には、「厚紙」に設定して下さい。」とすることで、正しくセッティングすることができ、よりユーザの判断に依存する頁めくれの失敗を軽減することができる。
【0033】
また、特別な動作モードにおいて、実際に、当該取扱説明書40を頁めくり装置1に載置し、読み取りたい本Bの頁Pの紙種に近い用紙からなる頁を開き、実際に頁めくり動作、頁の撮影を実行してもよい。これにより、頁めくり装置1のセッティングが本Bに合った状態となっているかを確認することができる。ここで、セッティングは、めくり枚数(停止間隔)、紙種(例えば、厚紙/普通紙/薄紙、非対応など)、めくり間隔(速度)、頁めくり装置に対する配置、粘着テープの指定(例えば、強い粘着性/普通/弱い)、推奨事項、注意事項(例えば、「より厚い紙はページが正しくめくれない可能性があります」など)を含む。
【0034】
また、取扱説明書40の普通紙50で実際に読み取る動作を実行し、吸着部35の粘着テープの粘着性を確認し、粘着テープの寿命の判断基準を明確にすることができる。例えば、取扱説明書40に「取扱説明書の第1頁を見開きにしてセッティングして頁めくりを(テストモードで)実行してください。頁が△頁以上めくれない場合は、粘着テープの寿命です。」と記載しておくことで、ユーザは、粘着テープの寿命をより正しく認識することができる。
【0035】
図3は、本実施形態の頁めくり装置1に同梱される取扱説明書の他の例を示す模式図である。頁めくり装置1では、本Bの表紙の厚みによっては、頁めくりが不可能な場合がある。通常、このような制限は、取扱説明書40に記載するだけである。しかしながら、ユーザは、取扱説明書40の説明だけでは、読み取りたい本Bの表紙の厚さが制限されている厚さであるのかを判断しづらいという課題がある。表紙(裏表紙)が厚すぎる本を無理やりセッティングすると、本を保持台6に固定する固定部材などの破損に繋がる恐れがある。
【0036】
そこで、本実施形態では、例えば、頁めくり装置1で使用可能な表紙の厚みが3.0mm以下であった場合、
図3に示すように、約3.0mmの厚みになるような箇所まで色を変えた頁53を設けたり、目印となる頁(その頁だけ他の頁と色を変えるなど)を設けたりする。そして、取扱説明書40に、「○○色の部分より厚みのある表紙の本は使用できません。」、「○○色の頁を開き、それよりも高さのある表紙の本は載置しないでください。」などと説明を記載する。ユーザは、表紙の厚みを定規などで測ることなく、本Bと取扱説明書40とを並べるだけで、頁めくり装置1で使用できる厚さの表示であるか否かを判定することができる。なお、
図3に示す例以外にも、例えば、取扱説明書40の背表紙に印を入れるようにしてもよい。また、
図3に示す例は、
図2に示す例に組み込まれてもよい。
【0037】
また、
図2、
図3に示す例において、取扱説明書40のサイズを、頁めくり部3のセッティング位置が切り替わるB5サイズで作成してもよい。頁めくり部3のセッティング位置は、保持板61に設置される本Bのサイズに応じて左右に移動させることでより正確に頁めくりが可能となっている。このことは、取扱説明書40に記載されているが、前述したように、ユーザは、手持ちの本Bのサイズを知らない場合が多い。
【0038】
そこで、取扱説明書40のサイズを頁めくり部3のセッティング位置が切り替わるB5サイズで作成することで、取扱説明書40に「取扱説明書はB5サイズです。取扱説明書より小さい本は、○○のセッティングを行ってください。」、「取扱説明書40より頁閉じ部の長さが長いものは、△△のセッティングが推奨です。」などと記載しておけば、ユーザは、取扱説明書40のサイズを基準とすることで、例えば特殊サイズの本Bであっても、本Bのサイズに応じて正しくセッティングすることができ、また、取扱説明書40の説明も簡略化できる。
【0039】
また、コールセンターなどへの問合せの際にも、ユーザに事前に取扱説明書40と比較した本の説明を用意してもらうことで、ユーザとオペレータとの電話でのやりとり、負担を軽減できる。例えば、オペレータが「お手持ちの本のサイズはB5より大きいですが?」と質問した場合、ユーザは、手持ちの本Bと取扱説明書40(B5サイズ)とを比較すれば、手持ちの本BがB5サイズであるか、小さいか、大きいかを容易に説明することができる。同様にして、ユーザは、手持ちの本Bの頁が薄紙か、普通紙か、厚紙かを容易に説明することができる。
【0040】
図4は、本実施形態の頁めくり装置1に同梱される取扱説明書40によって提供される標準指標の一覧を示す概念図である。本実施形態によれば、頁めくり装置1に同梱する取扱説明書40を、異なる紙種の頁で構成することで紙種指標80として用いることができる。また、取扱説明書40を、頁めくり部3のセッティング位置が切り替わるB5サイズで作成することで、頁めくり装置1に適用可能な本サイズ指標81として用いることができる。
【0041】
また、取扱説明書40の一部を、頁めくり装置1で使用可能な表紙の厚みを明示するような構成とすることで、頁めくり装置1に適用可能な表紙厚み指標82として用いることができる。また、取扱説明書40を構成する普通紙50の頁で実際に読み取る動作を実行させることで、吸着部35の粘着テープの寿命指標83として用いることができる。さらに、頁めくり装置1に同梱される取扱説明書40に上述した指標80〜83を組み込むことで、これら指標80〜83をコールセンターへの問い合わせ指標84として用いることができる。
【0042】
上述した実施形態によれば、頁めくり装置1の動作条件を設定するための複数の標準指標を、当該取扱説明書40の頁の構成として取り込むようにしたので、頁めくり装置1を取り扱う際の判断基準とすべき標準指標を取扱説明書40で提供することができる。
【0043】
上述した実施形態によれば、取扱説明書40の頁として、普通紙50、薄紙51、厚紙52を綴じ合わせた頁を用いるようにしたので、頁めくり装置を取り扱う際の判断基準とすべき標準指標として、本の紙種を提示することができる。
【0044】
また、上述した実施形態によれば、複数の異なる紙種として、普通紙50、薄紙51、厚紙52からなる頁を、それぞれの紙種毎に複数の頁からなるようにしたので、実際に取扱説明書40を用いて頁めくり装置1による頁めくり動作を実行することで、該頁めくり動作から頁めくり装置1の動作を確認することができる。
【0045】
また、上述した実施形態によれば、複数の標準指標のうち少なくとも1つとして、当該取扱説明書40のサイズを、頁めくり装置1の各部の配置を切り替える必要性が生ずる本のサイズ(例えば、B5サイズ)としたので、取扱説明書40のサイズを基準とすることで、例えば特殊サイズの本Bであっても、本Bのサイズに応じて正しくセッティングすることができ、また、取扱説明書40の説明も簡略化できる。
【0046】
また、上述した実施形態によれば、複数の標準指標のうち少なくとも1つとして、取扱説明書40の複数の頁を所定の色にすることによって、頁めくり装置1に載置可能な本の表紙の厚みの上限(約3.0mm)を示すようにしたので、ユーザは、表紙の厚みを定規などで測ることなく、本Bと取扱説明書40とを並べるだけで、頁めくり装置1で使用できる厚さの表示であるか否かを判定することができる。
【0047】
また、上述した実施形態によれば、複数の標準指標のうち少なくとも1つとして、当該取扱説明書40の頁を頁めくり装置1によって実際にめくることで、頁めくり装置の各部の動作条件を示すようにしたので、該頁めくり動作から頁めくり装置1の動作を確認することができる。
【0048】
また、上述した実施形態によれば、当該取扱説明書の頁を頁めくり装置によって実際にめくる動作を実行することで、頁をめくる吸着部35の粘着テープの吸着性能を測定するようにしたので、粘着テープの寿命をより正しく認識することができる。
【0049】
また、上述した実施形態によれば、取扱説明書の頁の所定の位置に、標準指標である旨を示すマークを配置し、本の頁を撮影した撮影画像からマークが検出された場合、撮影画像を電子書籍データとして取得しないようにしたので、電子書籍データとして使用できないデータを無駄に保存することがなく、メモリ容量を圧迫することもない。
【0050】
また、上述した実施形態によれば、複数の標準指標を取り込んだ頁の特徴を参照するように、頁めくり装置の取扱方法を説明する文章を記載するようにしたので、ユーザは、取扱説明書40のみで頁めくり装置1の取扱方法を習得することができる。
【0051】
なお、上述した実施形態では、特別な動作モードにおいて、取扱説明書40を用いて実際に頁めくり動作、頁の撮影を実行するとしたが、これに限らず、取扱説明書40の用紙(頁)の所定の位置に「標準指標」である旨を示すマークを配置し、撮影画像に該マークが検出された場合、撮影画像を電子書籍データとして取得(格納)しないように動作を制御するようにしてもよい。
【0052】
また、上述した実施形態では、紙種として普通紙50、薄紙51、厚紙52を用いたが、これに限らず、あるいはこれに加えて、吸着部35の吸着性能に影響を及ぼすことが考えられる表面状態(ざらざらしている用紙、つるつるした用紙など)が異なる複数の用紙であってもよい。
【0053】
また、上述した実施形態では、紙種(普通紙/薄紙/厚紙)、本のサイズ、本の表紙の厚み、粘着ローラの寿命、頁めくり部3のセッティング位置に対する標準指標について説明したが、これに限らず、めくり枚数(停止間隔)、めくり間隔(速度)、粘着テープの粘着度(例えば、強い粘着性/普通/弱い)、推奨事項、注意事項などを含んでもよい。
【0054】
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0055】
(付記1)
付記1に記載の発明は、見開きの本の頁をめくる頁めくり装置の取扱説明書であって、前記頁めくり装置の動作条件を設定するための複数の標準指標を、当該取扱説明書の頁の構成として取り込んだことを特徴とする取扱説明書である。
【0056】
(付記2)
付記2に記載の発明は、前記複数の標準指標は、各々、複数の異なる紙種を綴じ合わせた頁であることを特徴とする付記1に記載の取扱説明書である。
【0057】
(付記3)
付記3に記載の発明は、前記複数の異なる紙種からなる頁は、それぞれの紙種毎に複数の頁からなることを特徴とする付記2に記載の取扱説明書である。
【0058】
(付記4)
付記4に記載の発明は、前記複数の標準指標のうち少なくとも1つは、前記頁めくり装置の各部の配置を切り替える必要性が生ずる本のサイズとした当該取扱説明書のサイズであることを特徴とする付記1に記載の取扱説明書である。
【0059】
(付記5)
付記5に記載の発明は、前記複数の標準指標のうち少なくとも1つは、前記頁めくり装置に載置可能な前記本の表紙の厚みに対応させて所定の色にした複数の頁であることを特徴とする付記1に記載の取扱説明書である。
【0060】
(付記6)
付記6に記載の発明は、前記複数の標準指標のうち少なくとも1つは、前記頁めくり装置によって実際に当該取扱説明書の頁をめくる動作を実行することで得られる、前記頁めくり装置の各部の動作条件を示す頁からなることを特徴とする付記2に記載の取扱説明書である。
【0061】
(付記7)
付記7に記載の発明は、前記動作条件は、頁をめくる吸着部の吸着性能であることを特徴とする付記6に記載の取扱説明書である。
【0062】
(付記8)
付記8に記載の発明は、前記複数の標準指標を取り込んだ当該取扱説明書の頁の所定の位置に、標準指標である旨を示すマークを配置し、前記本の頁を撮影した撮影画像から前記マークが検出された場合、前記撮影画像を電子書籍データとして取得しないことを特徴とする付記1乃至7のいずれかに記載の取扱説明書である。
【0063】
(付記9)
付記9に記載の発明は、前記複数の標準指標を取り込んだ頁の特徴に対応する前記頁めくり装置の取扱方法を説明する文章が記載された付記1乃至8のいずれかに記載の取扱説明書である。