(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の決定モジュールが、前記ユーザ端末が位置するグリッドのGTAを決定することは、前記ユーザ端末によって前記グリッドにおいて得られたネットワークスケジュールスループットに従って、前記GTAを決定することを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
前記プロセッサが、前記ユーザ端末が位置するグリッドのGTAを決定することは、前記命令を実行し、前記ユーザ端末によって前記グリッドにおいて得られたネットワークスケジュールスループットに従って、前記GTAを決定することを含む、請求項13から15のいずれか1項に記載の情報処理装置。
前記プロセッサが、少なくとも前記UTT及び前記GTAに従って、GAPエリアが前記グリッドに存在するか否かを決定することは、前記命令を実行し、前記グリッドにおける前記ユーザ端末のURT及び前記ユーザ端末の単一のサービスに関するリアルスループットSRTを決定することと、前記UTT、前記GTA、前記URT、及び前記SRTに従って、GAPエリアが前記グリッドに存在するか否かを決定することと、を含む、請求項13から16のいずれか1項に記載の情報処理装置。
前記プロセッサは、さらに、前記命令を実行し、事前設定された条件を満たし、かつ、GAPエリアが存在するグリッド数が事前設定された数に達するか否かを決定し、前記事前設定された条件を満たすグリッド数がキャリアの追加後に増加したか否かを決定し、前記事前設定された条件を満たし、かつ、GAPエリアが存在するグリッド数が前記事前設定された数に達すると決定した場合であって、前記事前設定された条件を満たすグリッド数が増加したと決定した場合に、前記追加されたキャリアが有効であると決定し、前記事前設定された条件は、GAPエリアが存在するグリッドのGTAがUTTに達することである、請求項23に記載の情報処理装置。
前記ネットワークサービスモデルは、少なくとも単一ユーザの同時サービス数を含み、前記N個のサービスの前記単一サービスエクスペリエンススループット及び前記ネットワークサービスモデルに従って、前記UTTを決定する前記段階は、
iを1からNの整数に設定し、かつ別個に、第iのサービスのデータ量及び前記第iのサービスの単一サービスエクスペリエンススループットに従って、前記第iのサービスの単一ターゲットデータ送信時間を計算する段階、前記第iのサービスの前記単一ターゲットデータ送信時間及び全てのサービスの合計ターゲットデータ送信時間に従って、前記第iのサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイトを計算する段階、及び前記N個のサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイトの合計を得る段階を実行する段階と、
iを1からNの整数に設定し続け、かつ別個に、前記第iのサービスの前記単一ターゲットデータ送信ウェイト及び前記第iのサービスの前記単一サービスエクスペリエンススループットに従って、前記第iのサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットを計算し、前記N個のサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットの合計を得る段階、及び前記N個のサービスの前記単一サービスインテグレーテッドスループットに従って、前記グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループットを得る段階を実行する段階と、
前記グリッドにおける前記合計サービスインテグレーテッドスループット及び前記ユーザ端末の前記同時サービス数に従って、前記ユーザ端末の前記UTTを得る段階と、
を含む、請求項26に記載の情報処理方法。
前記ユーザ端末が位置するグリッドのGTAを決定する前記段階は、前記ユーザ端末によって前記グリッドにおいて得られたネットワークスケジュールスループットに従って、前記GTAを決定する段階を含む、請求項25から27のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【発明の概要】
【0005】
本発明の複数の実施形態は、情報処理方法及び装置を提供し、これにより、適切なネットワークプランニング結果を得ることができる。
【0006】
本発明の第1の態様によれば、情報処理装置が提供される。情報処理装置は、 ユーザ端末のユーザターゲットスループットUTTを決定し、ユーザ端末が位置するグリッドのグリッドスループット能力GTAを決定するように構成される第1の決定モジュールと、 少なくともUTT及びGTAに従って、ギャップGAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定するように構成される第2の決定モジュールと、
を含む。
【0007】
第1の態様を参照すると、第1の可能な実装態様において、第1の決定モジュールがユーザ端末のUTTを決定するように構成されることは、サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、ユーザ端末のUTTを決定することを含む。
【0008】
第1の態様の第1の可能な実装態様を参照すると、第2の可能な実装態様において、第1の決定モジュールが、サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、ユーザ端末のUTTを決定するように特に構成されることは、特に、サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、N個のサービスの単一サービスエクスペリエンススループットを別個に決定すること、及び、N個のサービスの単一サービスエクスペリエンススループット及びネットワークサービスモデルに従って、UTTを決定することであり、Nは、ユーザ端末に対応するサービスの合計数である。
【0009】
第1の態様の第2の可能な実装態様を参照すると、第3の可能な実装態様において、ネットワークサービスモデルは、少なくとも単一ユーザの同時サービス数を含み、第1の決定モジュールが、N個のサービスの単一サービスエクスペリエンススループット及びネットワークサービスモデルに従って、UTTを決定するように特に構成されることは、 iを1からNの整数に設定し、かつ別個に、第iのサービスのデータ量及び第iのサービスの単一サービスエクスペリエンススループットに従って、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信時間を計算する段階、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信時間及び全てのサービスの合計ターゲットデータ送信時間に従って、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイトを計算する段階、及びN個のサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイトの合計を得る段階を実行することと、 iを1からNの整数に設定し続け、かつ別個に、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイト及び第iのサービスの単一サービスエクスペリエンススループットに従って、第iのサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットを計算し、N個のサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットの合計を得る段階、及びN個のサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットに従って、グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループットを得る段階を実行することと、 グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループット及びユーザ端末の同時サービス数に従って、ユーザ端末のUTTを得ることと、
を含む。
【0010】
第1の態様又は第1の態様の第1の可能な実装態様から第3の可能な実装態様のうち任意の可能な実装態様を参照すると、第4の可能な実装態様において、第1の決定モジュールが、ユーザ端末が位置するグリッドのGTAを決定するように構成されることは、ユーザ端末によってグリッドにおいて得られたネットワークスケジュールスループットに従って、GTAを決定することを含む。
【0011】
第1の態様又は第1の態様の第1の可能な実装態様から第4の可能な実装態様のうち任意の可能な実装態様を参照すると、第5の可能な実装態様において、第2の決定モジュールは、グリッドにおけるユーザ端末のユーザリアルスループットURT及びユーザ端末の単一サービスリアルスループットSRTを決定し、UTT、GTA、URT、及びSRTに従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定するように特に構成される。
【0012】
第1の態様又は第1の態様の第1の可能な実装態様から第5の可能な実装態様のうち任意の可能な実装態様を参照すると、第6の可能な実装態様において、装置は、グリッドに対応するタイプを決定し、GAPエリアがグリッドに存在すると決定した場合に、グリッドに対応するタイプに従って、GAPエリアを減少させるようにグリッドのGTAを高める方法を決定するように構成される処理モジュールをさらに含む。
【0013】
第1の態様の第6の可能な実装態様を参照すると、第7の可能な実装態様において、処理モジュールがグリッドに対応するタイプを決定するように構成されることは、特に、グリッドがカバレッジ制限タイプであることを決定することであり、 処理モジュールは、GAPエリアがグリッドに存在し、かつ、グリッドがカバレッジ制限タイプであると決定した場合に、インジケーション信号をネットワーク管理デバイスに送信するようにさらに構成され、インジケーション信号は、グリッドのGTAを高めるように新たな基地局がグリッドに追加されることを必要とすることを示すために用いられ、 カバレッジ制限タイプは、グリッドのチャネル品質が事前設定されたチャネル品質閾値より低いことを示す。
【0014】
第1の態様の第7の可能な実装態様を参照すると、第8の可能な実装態様において、処理モジュールが、グリッドがカバレッジ制限タイプであると決定するように特に構成されることは、特に、グリッドのRSCPが第1の事前設定されたRSCP閾値より低いか否かを決定し、グリッドのRSCPが第1の事前設定されたRSCP閾値より低い場合に、グリッドに対応するタイプがカバレッジ制限タイプであると決定することである。
【0015】
第1の態様の第6の可能な実装態様を参照すると、第9の可能な実装態様において、処理モジュールがグリッドに対応するタイプを決定するように構成されることは、特に、グリッドが容量制限タイプであると決定することであり、 処理モジュールは、GAPエリアがグリッドに存在し、かつ、グリッドが容量制限タイプであると決定した場合に、グリッドのGTAをキャリア拡張態様で高めることを決定するようにさらに構成され、 容量制限タイプは、グリッドのプライマリサービングセルにおける利用可能リソースが不十分である、又は、グリッドにおけるユーザ端末数が事前設定された数の閾値を超えることを示す。
【0016】
第1の態様の第9の可能な実装態様を参照すると、第10の可能な実装態様において、処理モジュールが、グリッドが容量制限タイプであると決定するように特に構成されることは、特に、グリッドのRSCPが第2の事前設定されたRSCP閾値より高いか否かを決定し、グリッドの現在受信されたパイロット信号レベルEcIoが事前設定されたEcIo閾値より高いか否かを決定すること、及び、グリッドのRSCPが事前設定されたRSCP閾値より高く、かつ、グリッドのEcIoが事前設定されたEcIo閾値より高い場合に、グリッドに対応するタイプが容量制限タイプであると決定することである。
【0017】
第1の態様の第9の可能な実装態様又は第10の可能な実装態様を参照すると、第11の可能な実装態様において、処理モジュールが、グリッドのGTAをキャリア拡張態様で高めることを決定するようにさらに構成されることは、特に、グリッドのプライマリサービングセルにおけるキャリア数を増加させることである。
【0018】
第1の態様の第11の可能な実装態様を参照すると、第12の可能な実装態様において、処理モジュールは、事前設定された条件を満たし、かつ、GAPエリアが存在するグリッド数が事前設定された数に達するか否かを決定し、事前設定された条件を満たすグリッド数がキャリアの追加後に増加したか否かを決定し、事前設定された条件を満たし、かつ、GAPエリアが存在するグリッド数が事前設定された数に達すると決定した場合であって、事前設定された条件を満たすグリッド数が増加したと決定した場合に、追加されたキャリアが有効であると決定するようにさらに構成され、事前設定された条件は、GAPエリアが存在するグリッドのGTAがUTTに達することである。
【0019】
本発明の第2の態様によれば、情報処理装置が提供される。情報処理装置は、 命令を格納するように構成されるメモリと、 命令を実行し、ユーザ端末のUTTを決定し、ユーザ端末が位置するグリッドのGTAを決定し、少なくともUTT及びGTAに従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定するように構成されるプロセッサと、
を含む。
【0020】
第2の態様を参照すると、第1の可能な実装態様において、プロセッサが、命令を実行し、ユーザ端末のUTTを決定するように構成されることは、命令を実行し、サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、ユーザ端末のUTTを決定することを含む。
【0021】
第2の態様の第1の可能な実装態様を参照すると、第2の可能な実装態様において、プロセッサが、命令を実行し、サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、ユーザ端末のUTTを決定するように特に構成されることは、命令を実行し、サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、N個のサービスの単一サービスエクスペリエンススループットを別個に決定し、N個のサービスの単一サービスエクスペリエンススループット及びネットワークサービスモデルに従って、UTTを決定することを含み、Nは、ユーザ端末に対応するサービスの合計数である。
【0022】
第2の態様の第2の可能な実装態様を参照すると、第3の可能な実装態様において、ネットワークサービスモデルは、少なくとも単一ユーザの同時サービス数を含み、プロセッサが、N個のサービスの単一サービスエクスペリエンススループット及びネットワークサービスモデルに従って、UTTを決定するように特に構成されることは、 命令を実行し、iを1からNの整数に設定し、かつ別個に、第iのサービスのデータ量及び第iのサービスの単一サービスエクスペリエンススループットに従って、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信時間を計算する段階、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信時間及び全てのサービスの合計ターゲットデータ送信時間に従って、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイトを計算する段階、及びN個のサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイトの合計を得る段階を実行することと、 iを1からNの整数に設定し続け、かつ別個に、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイト及び第iのサービスの単一サービスエクスペリエンススループットに従って、第iのサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットを計算する段階、及びN個のサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットに従って、グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループットを得る段階を実行することと、 グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループット及びユーザ端末の同時サービス数に従って、ユーザ端末のUTTを得ることと、
を含む。
【0023】
第2の態様又は第2の態様の第1の可能な実装態様から第2の態様の第3の可能な実装態様のうち任意の可能な実装態様を参照すると、第4の可能な実装態様において、プロセッサが、ユーザ端末が位置するグリッドのGTAを決定するように構成されることは、命令を実行し、ユーザ端末によってグリッドにおいて得られたネットワークスケジュールスループットに従って、GTAを決定することを含む。
【0024】
第2の態様又は第2の態様の第1の可能な実装態様から第2の態様の第4の可能な実装態様のうち任意の可能な実装態様を参照すると、第5の可能な実装態様において、プロセッサが、少なくともUTT及びGTAに従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定するように構成されることは、命令を実行し、グリッドにおけるユーザ端末のURT及びユーザ端末の単一サービスリアルスループットSRTを決定することと、UTT、GTA、URT、及びSRTに従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定することとを含む。
【0025】
第2の態様又は第2の態様の第1の可能な実装態様から第2の態様の第5の可能な実装態様のうち任意の可能な実装態様を参照すると、第6の可能な実装態様において、プロセッサは、命令を実行し、グリッドに対応するタイプを決定し、GAPエリアがグリッドに存在すると決定した場合に、グリッドに対応するタイプに従って、GAPエリアを減少させるようにグリッドのGTAを高める方法を決定するようにさらに構成される。
【0026】
第2の態様の第6の可能な実装態様を参照すると、第7の可能な実装態様において、プロセッサが、命令を実行し、グリッドに対応するタイプを決定するように構成されることは、特に、命令を実行し、グリッドがカバレッジ制限タイプであることを決定することであり、 プロセッサは、命令を実行し、GAPエリアがグリッドに存在し、かつ、グリッドがカバレッジ制限タイプであると決定した場合に、インジケーション信号をネットワーク管理デバイスに送信するようにさらに構成され、インジケーション信号は、グリッドのGTAを高めるように新たな基地局がグリッドに追加されることを必要とすることを示すために用いられ、 カバレッジ制限タイプは、グリッドのチャネル品質が事前設定されたチャネル品質閾値より低いことを示す。
【0027】
第2の態様の第7の可能な実装態様を参照すると、第8の可能な実装態様において、プロセッサが、命令を実行し、グリッドがカバレッジ制限タイプであると決定するように特に構成されることは、特に、命令を実行し、グリッドのRSCPが第1の事前設定されたRSCP閾値より低いか否かを決定すること、及び、グリッドのRSCPが第1の事前設定されたRSCP閾値より低い場合に、グリッドに対応するタイプがカバレッジ制限タイプであると決定することである。
【0028】
第2の態様の第6の可能な実装態様を参照すると、第9の可能な実装態様において、プロセッサが、命令を実行し、グリッドに対応するタイプを決定するように構成されることは、特に、命令を実行し、グリッドが容量制限タイプであると決定することであり、 プロセッサは、命令を実行し、GAPエリアがグリッドに存在し、かつ、グリッドが容量制限タイプであると決定した場合に、グリッドのGTAをキャリア拡張態様で高めることを決定するようにさらに構成され、 容量制限タイプは、グリッドのプライマリサービングセルにおける利用可能リソースが不十分である、又は、グリッドにおけるユーザ端末数が事前設定された数の閾値を超えることを示す。
【0029】
第2の態様の第9の可能な実装態様を参照すると、第10の可能な実装態様において、プロセッサが、命令を実行し、グリッドが容量制限タイプであると決定するように特に構成されることは、特に、命令を実行し、グリッドのRSCPが第2の事前設定されたRSCP閾値より高いか否かを決定し、グリッドの現在受信されたパイロット信号レベルEcIoが事前設定されたEcIo閾値より高いか否かを決定すること、及び、グリッドのRSCPが事前設定されたRSCP閾値より高く、かつ、グリッドのEcIoが事前設定されたEcIo閾値より高い場合に、グリッドに対応するタイプが容量制限タイプであると決定することである。
【0030】
第2の態様の第9の可能な実装態様又は第2の態様の第10の可能な実装態様を参照すると、第11の可能な実装態様において、プロセッサが、グリッドのGTAをキャリア拡張態様で高めることを決定するように特に構成されることは、特に、グリッドのプライマリサービングセルにおけるキャリア数を増加させることである。
【0031】
第2の態様の第11の可能な実装態様を参照すると、第12の可能な実装態様において、プロセッサは、命令を実行し、事前設定された条件を満たし、かつ、GAPエリアが存在するグリッド数が事前設定された数に達するか否かを決定し、事前設定された条件を満たすグリッド数がキャリアの追加後に増加したか否かを決定し、事前設定された条件を満たし、かつ、GAPエリアが存在するグリッド数が事前設定された数に達すると決定した場合であって、事前設定された条件を満たすグリッド数が増加したと決定した場合に、追加されたキャリアが有効であると決定するようにさらに構成され、事前設定された条件は、GAPエリアが存在するグリッドのGTAがUTTに達することである。
【0032】
本発明の第3の態様によれば、情報処理方法が提供される。情報処理方法は、 ユーザ端末のUTTを決定し、ユーザ端末が位置するグリッドのGTAを決定する段階と、 少なくともUTT及びGTAに従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定する段階と、
を含む。
【0033】
第3の態様を参照すると、第1の可能な実装態様において、ユーザ端末のUTTを決定する段階は、サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、ユーザ端末のUTTを決定する段階を含む。
【0034】
第3の態様の第1の可能な実装態様を参照すると、第2の可能な実装態様において、サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、ユーザ端末のUTTを決定する段階は、 サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、N個のサービスの単一サービスエクスペリエンススループットを別個に決定する段階であって、Nは、ユーザ端末に対応するサービスの合計数である、段階と、 N個のサービスの単一サービスエクスペリエンススループット及びネットワークサービスモデルに従って、UTTを決定する段階と、
を含む。
【0035】
第3の態様の第2の可能な実装態様を参照すると、第3の可能な実装態様において、ネットワークサービスモデルは、少なくとも単一ユーザの同時サービス数を含み、N個のサービスの単一サービスエクスペリエンススループット及びネットワークサービスモデルに従って、UTTを決定する段階は、 iを1からNの整数に設定し、かつ別個に、第iのサービスのデータ量及び第iのサービスの単一サービスエクスペリエンススループットに従って、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信時間を計算する段階、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信時間及び全てのサービスの合計ターゲットデータ送信時間に従って、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイトを計算する段階、及びN個のサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイトの合計を得る段階を実行する段階と、 iを1からNの整数に設定し続け、かつ別個に、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイト及び第iのサービスの単一サービスエクスペリエンススループットに従って、第iのサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットを計算し、N個のサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットの合計を得る段階、及び、N個のサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットに従って、グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループットを得る段階を実行する段階と、 グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループット及びユーザ端末の同時サービス数に従って、ユーザ端末のUTTを得る段階と、
を含む。
【0036】
第3の態様又は第3の態様の第1の可能な実装態様から第3の可能な実装態様のうち任意の可能な実装態様を参照すると、第4の可能な実装態様において、ユーザ端末が位置するグリッドのGTAを決定する段階は、ユーザ端末によってグリッドにおいて得られたネットワークスケジュールスループットに従って、GTAを決定する段階を含む。
【0037】
第3の態様又は第3の態様の第1の可能な実装態様から第4の可能な実装態様のうち任意の可能な実装態様を参照すると、第5の可能な実装態様において、少なくともUTT及びGTAに従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定する段階は、 グリッドにおけるユーザ端末のURT及びユーザ端末の単一サービスリアルスループットSRTを決定する段階と、 UTT、GTA、URT、及びSRTに従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定する段階と、
を含む。
【0038】
第3の態様又は第3の態様の第1の可能な実装態様から第5の可能な実装態様のうち任意の可能な実装態様を参照すると、第6の可能な実装態様において、方法は、グリッドに対応するタイプを決定する段階と、 GAPエリアがグリッドに存在すると決定した場合に、グリッドに対応するタイプに従って、GAPエリアを減少させるようにグリッドのGTAを高める方法を決定する段階と、
をさらに含む。
【0039】
第3の態様の第6の可能な実装態様を参照すると、第7の可能な実装態様において、グリッドに対応するタイプを決定する段階は、グリッドがカバレッジ制限タイプであることを決定する段階と、 GAPエリアがグリッドに存在し、かつ、グリッドがカバレッジ制限タイプであると決定した場合に、インジケーション信号をネットワーク管理デバイスに送信する段階と、
を含み、
インジケーション信号は、グリッドのGTAを高めるように新たな基地局がグリッドに追加されることを必要とすることを示すために用いられ、 カバレッジ制限タイプは、グリッドのチャネル品質が事前設定されたチャネル品質閾値より低いことを示す。
【0040】
第3の態様の第7の可能な実装態様を参照すると、第8の可能な実装態様において、グリッドがカバレッジ制限タイプであることを決定する段階は、 グリッドのRSCPが第1の事前設定されたRSCP閾値より低いか否かを決定する段階と、 グリッドのRSCPが第1の事前設定されたRSCP閾値より低い場合に、グリッドに対応するタイプがカバレッジ制限タイプであると決定する段階と、
を含む。
【0041】
第3の態様の第6の可能な実装態様を参照すると、第9の可能な実装態様において、グリッドに対応するタイプを決定する段階は、グリッドが容量制限タイプであると決定する段階と、 GAPエリアがグリッドに存在し、かつ、グリッドが容量制限タイプであると決定した場合に、グリッドのGTAをキャリア拡張態様で高めることを決定する段階と、
を含み、 容量制限タイプは、グリッドのプライマリサービングセルにおける利用可能リソースが不十分である、又は、グリッドにおけるユーザ端末数が事前設定された数の閾値を超えることを示す。
【0042】
第3の態様の第9の可能な実装態様を参照すると、第10の可能な実装態様において、グリッドが容量制限タイプであると決定する段階は、 グリッドのRSCPが第2の事前設定されたRSCP閾値より高いか否かを決定し、グリッドの現在受信されたパイロット信号レベルEcIoが事前設定されたEcIo閾値より高いか否かを決定する段階と、 グリッドのRSCPが事前設定されたRSCP閾値より高く、かつ、グリッドのEcIoが事前設定されたEcIo閾値より高い場合に、グリッドに対応するタイプが容量制限タイプであると決定する段階と、
を含む。
【0043】
第3の態様の第9の可能な実装態様又は第3の態様の第10の可能な実装態様を参照すると、第11の可能な実装態様において、グリッドのGTAをキャリア拡張態様で高める段階は、グリッドのプライマリサービングセルにおけるキャリア数を増加させる段階を含む。
【0044】
第3の態様の第11の可能な実装態様を参照すると、第12の可能な実装態様において、グリッドのプライマリサービングセルにおけるキャリア数を増加させる段階の後で、方法は、 事前設定された条件を満たし、かつ、GAPエリアが存在するグリッド数が事前設定された数に達するか否かを決定し、事前設定された条件を満たすグリッド数がキャリアの追加後に増加したか否かを決定する段階であって、事前設定された条件は、GAPエリアが存在するグリッドのGTAがUTTに達することである、段階と、 事前設定された条件を満たし、かつ、GAPエリアが存在するグリッド数が事前設定された数に達すると決定した場合であって、事前設定された条件を満たすグリッド数が増加したと決定した場合に、追加されたキャリアが有効であると決定する段階と、
をさらに含む。
【0045】
本発明の複数の実施形態によって提供される技術的解決手段において、ターゲットネットワークは、ユーザ端末のユーザターゲットスループット及びグリッドのグリッドスループット能力に従って包括的に計画され、ユーザエクスペリエンスは、ターゲット帯域幅スループットに定量化され、ネットワークプランニングは、ネットワークにおける異なるサービスの帯域幅要件に応じて実行される。ネットワークの実際のサービス機能に応じてネットワークプランニングを実行することは、端末ユーザのエクスペリエンスを十分に考慮しつつ、より適切なネットワークプランニング結果及びより改善されたユーザエクスペリエンスを実現可能である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
本発明の複数の実施形態に係る目的、技術的解決手段、および利点をより明確にするために、以下、本発明の複数の実施形態における技術的解決手段を、本発明の複数の実施形態における添付図面を参照しつつ、明確かつ完全に説明する。説明される複数の実施形態は、本発明の複数の実施形態のいくつかであって、全てではないことは明らかである。創造的な努力なしに、本発明の複数の実施形態に基づいて当業者によって得られる他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲内に属するものとする。
【0055】
本明細書で説明される複数の技術は、様々な通信システム、例えば、現在の2Gおよび3Gの通信システムならびに次世代通信システム、例えば、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile communications、GSM(登録商標)、コード分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)システム、ワイドバンドコード分割多重接続、周波数分割多重接続
(Frequency Division Multiple Addressing、FDMA)システム、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency−Division Multiple Access、OFDMA)システム、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、及び他の複数の通信システムに適用されてよい。
【0056】
さらに、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、本明細書において互換的に用いられてよい。本明細書における「及び/又は」という用語は、複数の関連オブジェクトを説明するための対応関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、次の3つの場合、すなわち、Aのみが存在すること、A及びBの両方が存在すること、ならびにBのみが存在することを表してよい。さらに、本明細書において、「/」という記号は、概して、関連オブジェクト間の「又は」という関係を示す。
【0057】
本発明の複数の実施形態の技術的解決手段は、基地局に関し、これは例えば、GSM(登録商標)又はCDMAにおけるベーストランシーバ基地局(BTS、Base Transceiver Station)であってよく、又は、WCDMA(登録商標)におけるNodeB(NodeB)であってよく、又は、LTEにおけるevolved NodeB(e−NodeB、evolved NodeB)であってよく、本発明の複数の実施形態に特に限定されない。
【0058】
本発明の複数の実施形態の技術的解決手段は、主に、グリッド(Grid)を対象として用いることによって実装されてよい。ネットワークプランニングが実行される場合、地球上の面は、複数のグリッドアレイに分割されてよく、これらは、サイズが等しく、互いに直接隣接する。各グリッドは、グリッドと称されてよく、各グリッドは、具体的な地理的位置エリアを一意に表してよい。分割スケールのサイズによれば、10m*10m、20m*20m、及び50m*50mのような複数のグリッドが存在する。複数の分割方法が存在するが、これらの全ては、先行技術において既存の方法であり、繰り返し説明されない。
【0059】
グリッドは、複数のセルによってカバーされてよい。グリッドをカバーする複数のセルにおいて、セルは、グリッドのプライマリセル、すなわち、グリッドのプライマリサービングセルである。グリッドには、ギャップ(GAP)エリアが存在することがあり、GAPエリアに位置する端末は、グリッドをカバーするいずれのセルの信号によっても、カバーされることが困難である。従って、本発明の複数の実施形態が解決する必要があるものは、いかにGAPエリアがグリッドに存在するか否かを適切に決定するか、及びさらに、GAPエリアがグリッドに存在する場合に、いかにグリッドを処理し、GAPエリアを可能な限り減少させ及び取り除き、信号カバレッジを改善するかということである。
【0060】
本発明の複数の実施形態において、ユーザ端末のリアルスループットRT(リアルスループット、real throughput)は、ユーザ端末が実際にサービスを実行する場合のリアルスループットを指す。リアルスループットは、統計的ヒエラルキに従って、URT(ユーザリアルスループット、user real throughput)及びSRT(サービスリアルスループット、service real throughput)に分類されてよい。ここで、URTは、ユーザレベルのリアルスループットであり、SRTは、サービスレベルのリアルスループットである。
【0061】
本発明の複数の実施形態において、GTA(グリッドスループット能力、grid throughput ability)は、ユーザ端末が複数の異なるグリッドに位置する場合に達することが可能なスループットであってよく、ネットワークの無線チャネル品質、電力消費、及びユーザ端末分布に従った計算を通して得ることができる、すなわち、ライブネットワークが単一ユーザに提供可能な帯域幅スループットである。
【0062】
本発明の複数の実施形態において、基地局は、GPS(グローバルポジショニングシステム、global positioning system)のような特定のポジショニング技術を用いることによって、ユーザ端末がMR(測定レポート、measurement report)を報告し、地理的位置をグリッドに標準化する場合に、ユーザ端末が位置する地理的位置を得ることができる。ここで、グリッドの位置は、MRポジショニング結果である。
【0063】
図1を参照すると、本発明の実施形態は、情報処理方法を提供する。ここで、当該方法は、基地局によって実行されてよい。方法の主な手順が、以下の通り説明される。
【0064】
段階101において、ユーザ端末のUTT(ユーザターゲットスループット、user target throughput)を決定し、ユーザ端末が位置するグリッドのGTAを決定する。
【0065】
任意に、本発明の本実施形態において、ユーザ端末のUTTを決定する段階は、サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、ユーザ端末のUTTを決定する段階を含んでよい。
【0066】
ユーザ端末が、特定のサービスを用いる場合、異なる主観的なユーザエクスペリエンスに対応して、ユーザエクスペリエンスレベルは分類されてよい。例えば、ユーザエクスペリエンスレベルは、3つのレベル、すなわち、極めて良好な(Excellent)、良好な(Good)、及び悪い(Bad)に分類されてよい。ユーザエクスペリエンスレベルは、サービスエクスペリエンスレベルと称されてもよく、これは、ユーザ端末が特定のサービスを用いる場合のサービス実行品質を示す。各サービスタイプに対応して、各サービスエクスペリエンスレベルは、対応するサービスエクスペリエンスベンチマークを有し、これは、具体的な評価指標、例えば、応答、表示遅延、ページ表示成功率、及びバッファ期間を含む。特定のサービスタイプのサービスエクスペリエンスレベルは、サービスに対応する評価指標に従って決定されてよい。詳細には、表1で説明される複数の例が参照されてよい。
【表1】
【0067】
本発明の本実施形態において、ネットワークサービスモデルは、ネットワークサービスについての説明を指す。ここで、説明は、複数のパラメータを用いることによってなされ、複数のパラメータは、サービスタイプ(ServiceType)、サービストラフィック(ServiceTraffic)、リアル送信時間(RealTransTime)、及び単一ユーザの同時サービス数(CoServiceNum)を含んでよい。
【0068】
ServiceTypeは、ウェブ、ストリーミング、ファイル転送プロトコル(FTP)、電子メール(Email)、ボイスオーバインターネットプロトコル(Voice over Internet Protocol、VoIP)、及びゲーム(Gaming)のような複数のサービスを含んでよい。VoIPは、IPネットワークにおける、カプセル化データパケットの形でデジタル化されたアナログ信号のリアルタイム転送を指す。ServiceTrafficは、前述されたサービスのような、ネットワークにおける様々なサービスのトラフィックである。同じユーザ端末によって実行された様々なサービスのトラフィックが合計された後で、単一ユーザのサービストラフィック(UserTraffic)が得られる。同じサービスのトラフィックが合計された後で、単一サービストラフィック(SingleServiceTraffic)が得られる。リアル送信時間は、実際にネットワークにおいて、各サービスの単一サービストラフィック送信に消費された時間を示す。同じユーザ端末のリアル送信時間が合計された後で、単一ユーザのリアル送信時間(UserRealTransTime)が得られる。同じサービスのリアル送信時間が合計された後で、単一サービスのリアル送信時間(ServiceRealTransTime)が得られる。CoServiceNumは、単一ユーザ端末が同時にかつ平均的に実行するサービスの数を示し、単一ユーザの同時サービス数と称されてよい。
【0069】
任意に、ネットワークサービスモデルは、ネットワークのユーザプレーンにおけるデータパケットキャプチャによって特定されてよい。キャプチャ態様は、例えば、外部プローブを用いることによって、すなわち、分析用にパケットをキャプチャすべく、ネットワークエレメント間のインタフェースにおいてデータアナライザを配置することによって、又は、内蔵プローブを用いることによって、すなわち、ネットワークエレメントにおいてデータアナライザの機能を実装することによって、実装されてよい。
【0070】
本発明の本実施形態において、ユーザ端末のUTTは、良好又は極めて良好なサービスエクスペリエンスレベルに達するために、ユーザエクスペリエンスによって要求される帯域幅要件を指してよい。ここで、帯域幅要件は、ターゲットネットワークプランニングにおける単一ユーザの帯域幅スループットである。サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、ユーザ端末のサービスエクスペリエンスレベルは前述の帯域幅要件に定量化されてよく、すなわち、ユーザ端末のUTTが得られる。MRポジショニング結果とマッチングさせることによって、グリッドレベルにおけるUTTの最も良好な粒度が特定されてよい。
【0071】
特に、最初に、N個のサービスの単一サービスエクスペリエンススループットが、サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って別個に決定され、次にUTTが、N個のサービスにおける各サービスの単一サービスエクスペリエンススループット及びネットワークサービスモデルに従って決定される。Nは、ユーザ端末に対応するサービスの合計数、すなわち、ユーザ端末の同時サービス数である。
【0072】
任意に、本発明の本実施形態において、UTTが、各サービスの単一サービスエクスペリエンススループット及びネットワークサービスモデルに従って決定されることは、iを1からNの整数に設定し、かつ別個に、第iのサービスのデータ量及び第iのサービスの単一サービスエクスペリエンススループットに従って、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信時間を計算する段階、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信時間及び全てのサービスの合計ターゲットデータ送信時間に従って、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイトを計算する段階、及びN個のサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイトの合計を得る段階を実行することと、iを1からNの整数に設定し続け、かつ別個に、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイト及び第iのサービスの単一サービスエクスペリエンススループットに従って、第iのサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットを計算し、N個のサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットの合計を得る段階、及びN個のサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットに従って、グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループットを得る段階を実行することと、グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループット及びユーザ端末の同時サービス数に従って、ユーザ端末のUTTを得ることと、を含んでよい。
【0073】
図2を参照すると、UTTを計算する処理が、詳細に説明される。
【0074】
段階1において、ネットワークサービスモデル及びサービスエクスペリエンスレベルに従ってマッピングを実行し、単一サービスエクスペリエンススループットベンチマーク(ServiceThroughputBenchmark)を得る。
【0075】
ユーザ端末のサービスエクスペリエンスレベルが3つのレベル、すなわち、極めて良好な(Excellent)、良好な(Good)、及び悪い(Bad)を含むことから、ネットワークサービスモデルの分析を通して、サービスエクスペリエンスレベルは、帯域幅要件に定量化されてよい。ここで、帯域幅要件は、単一サービスエクスペリエンススループットベンチマークである。
【0076】
ウェブ及びストリーミングサービスが、単一サービスエクスペリエンススループットベンチマークを計算する方法を説明する例として用いられる。
【0077】
単一サービスエクスペリエンススループットベンチマーク(ウェブ)=ウェブページサイズ/対応エクスペリエンス時間
【0078】
例えば、ウェブサービスでは、極めて良好なサービスエクスペリエンスレベルの場合、対応エクスペリエンス時間は3sである。これに対応して、良好なサービスエクスペリエンスレベルの場合、対応エクスペリエンス時間は5sである。
【0079】
単一サービスエクスペリエンススループットベンチマーク(ストリーミング)=ストリーミングサービスビットレート*K
【0080】
Kは、係数である。ストリーミングサービスでは、極めて良好なサービスエクスペリエンスレベルの場合、Kは1.3に設定され、良好なサービスエクスペリエンスレベルの場合、Kは1.1に設定される。
【0081】
多数のグローバルUMTS(ユニバーサルモバイル通信システム、Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークサービスに対する調査によれば、典型的な単一サービスエクスペリエンススループットベンチマークが、表2に示される。
【表2】
【0082】
段階2において、ネットワークサービスモデル及び単一サービスエクスペリエンススループットベンチマークに従って、UTTを計算する。具体的な計算段階は、以下の通りである。
【0083】
a.サービスタイプiのサービスの単一ターゲットデータ送信時間(ServiceTranTime)=サービスiのサービストラフィック/サービスiの単一サービスエクスペリエンススループットベンチマーク
【0084】
サービスiの単一ターゲットデータ送信時間の物理的意味は、サービスiに対応するトラフィックを送信し、良好又は極めて良好なサービスエクスペリエンスレベルを保証に必要な最小送信時間である。
【0085】
b.サービスiの単一ターゲットデータ送信ウェイト(ServiceTranTimeRatio)=サービスiの単一ターゲットデータ送信時間/SUM(サービスiの単一ターゲットデータ送信時間)。ここで、SUMは、全てのサービスのターゲットデータ送信時間を合計することを示す。
【0086】
すなわち、グリッドにおける各サービスの単一サービスインテグレーテッドスループットは、各サービスの単一ターゲットデータ送信ウェイト及びサービスの単一サービスエクスペリエンススループットに従って計算される。
【0087】
サービスiの単一ターゲットデータ送信ウェイトの物理的意味は、サービスiのデータ送信が同じ時分割において実行される確率である。
【0088】
c.グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループット(IntThroughput)=SUM(サービスiの単一ターゲットデータ送信ウェイト*サービスiの単一サービスエクスペリエンススループットベンチマーク)
【0089】
サービスiの単一ターゲットデータ送信ウェイト*サービスiの単一サービスエクスペリエンススループットベンチマークは、サービスiの単一サービスエクスペリエンススループットである。
【0090】
すなわち、グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループットは、グリッドにおける各サービスの単一サービスインテグレーテッドスループットに従って得られる。
【0091】
グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループットの物理的意味は、各サービスのデータ送信確率が包括的に考慮された後の、同じ時分割におけるマルチサービスインテグレーテッドスループットである。
【0092】
d.単一ユーザ端末のユーザターゲットスループットUTT=合計サービスインテグレーテッドスループット*単一ユーザの同時サービス数
【0093】
すなわち、ユーザ端末のUTTは、グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループット及びユーザ端末の単一ユーザの同時サービス数に従って得られる。
【0094】
UTTの物理的意味は、複数のサービスを同時に同じ時分割において実行可能な単一ユーザ端末に必要なスループットである。ここで、UTTは、単一ユーザの同時サービス数によって乗算された単一サービスに必要なスループットに従った計算を通して得られてよい。
【0095】
合計サービスインテグレーテッドスループットの計算の間、単一サービスエクスペリエンススループットベンチマーク及びネットワークサービスモデルに加えて、単一サービスの増加要因が用いられてよい。グリッドにおける複数の異なるサービスの増加要因は、IncreaseFactorと称されてよい。複数の異なるIncreaseFactorは、異なるサービストラフィックをもたらすことがあり、これにより、最終的なUTTの計算結果に影響を及ぼす。
【0096】
以下、前述の計算処理を、具体例(例えば、極めて良好なサービスエクスペリエンスレベルの場合)を用いることによって説明する。
【表3】
【0097】
例えば、ウェブサービスでは、極めて良好な単一サービスエクスペリエンススループットベンチマークの場合、ウェブサービスに対応するスループットは512kbpsであり、良好な単一サービスエクスペリエンススループットベンチマークの場合、ウェブサービスに対応するスループットは256kbpsである。ウェブサービスに対応するサービストラフィックは1306045.34であり、すなわち、表3のServiceTrafficは、単一サービスのサービストラフィック、すなわち、サービスiの単一サービストラフィックを指す。グリッドの全てのサービストラフィックにおいて、ウェブサービストラフィックによって占められるウェイト(ServiceTrafficRatio)は21.47%であり、ウェブサービスの単一ターゲットデータ送信時間は25509.07293であり、ウェブサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイトは61.73%である。
【0098】
例えば、720Pストリーミングサービスでは、極めて良好な単一サービスエクスペリエンススループットベンチマークの場合、720Pストリーミングサービスに対応するスループットは4096kbpsであり、良好な単一サービスエクスペリエンススループットベンチマークの場合、720Pストリーミングサービスに対応するスループットは2500kbpsである。720Pストリーミングサービスに対応するサービストラフィックは、45009458.95である。グリッドの全てのサービストラフィックにおいて、720Pストリーミングサービストラフィックによって占められるウェイトは73.99%であり、720Pストリーミングサービスの単一ターゲットデータ送信時間は10988.63755であり、720Pストリーミングサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイトは26.59%である。
【0099】
他の例では、表3に示されるユーザ端末の場合、同時サービス数は1.36である。
【0100】
表3に示されるように、サービス毎に、グリッドの全てのサービストラフィックにおいて、サービストラフィックによって占められるウェイトが考慮される。本発明の本実施形態において、UTTの計算の間、複数の異なる態様が、実際の状況に従って選択されてよい。すなわち、
図2に示されるように、単一ユーザのUTTが得られる前に、UTTを計算する具体的な方法が決定される必要がある。例えば、いくつかのユーザ端末では、メインサービスのみが保証されることが必要な可能性があり、従って、UTTの計算の間、メインサービスのみが考慮されてよく、他のユーザ端末では、重トラフィックのサービスが保証されることが必要な可能性があり、従って、UTTの計算の間、重トラフィックのサービスのみが考慮されてよい、等である。
【0101】
従って、本発明の本実施形態において、各サービスの単一ターゲットデータ送信ウェイト、各サービスの単一サービスエクスペリエンススループットベンチマーク、及び単一ユーザの同時サービス数のような、UTTの計算に用いられる複数のパラメータが得られた後で、UTTは、ネットワーク実行ステータスに従って、選択的に計算されてよい。概して、UTTを得る最終的な方法は、高優先度サービス保証方法、最大トラフィック保証方法、及びインテグレーテッドサービス保証方法を主に含む。
【0102】
高優先度サービス保証方法において、ライブネットワークにおけるメインサービス又はオペレータが展開するメインサービスが保証のために選択され、N個の高優先度サービスが、要件に従って選択されてよい。
【0103】
最大トラフィック保証方法において、ネットワークにおける最大トラフィックを必要とするサービスが主に保証され、特定の率が保証のために選択され、トップM%のネットワークトラフィックに寄与するサービスが、要件に従って、保証のために選択されてよい。
【0104】
インテグレーテッドサービス保証方法において、ネットワーク全体における全てのサービスの分布が、UTTを計算するために包括的に考慮される。
【0105】
(1)高優先度サービス保証方法(例えば、ウェブ及びストリーミングサービスのみが保証される)
【0106】
サービスのリアルServiceTranTimeの合計が、ネットワーク全体の89.51%という率を占め、いくつかのサービスのServiceTranTimeの相対率は、ウェブ:ストリーミング(240P):ストリーミング(360P):ストリーミング(480P):ストリーミング(720P)=61.73%:1.08%:0.02%:0.08%:26.59%であることが保証される。いくつかのサービスのみが保証される場合、これらの相対率は100%に変換される必要がある。すなわち、ウェブ:ストリーミング(240P):ストリーミング(360P):ストリーミング(480P):ストリーミング(720P)=68.97%:1.21%:0.03%:0.09%:29.71%であり、従って、UTT=(512*68.97%+300*1.21%+900*0.03%+2000*0.09%+4096*29.71%)*1.36=2142.86(kbps)である。
【0107】
極端な場合には、最高帯域幅要件のストリーミング(720P)サービスのみが保証され、従って、UTT=4096(kbps)である。
【0108】
(2)最大トラフィック保証方法(例えば、ネットワークトラフィックの90%を占めるトラフィックを必要とするサービスのみが保証される)
【0109】
ServiceTrafficRatioの分析によれば、ネットワークトラフィックの90%に寄与するサービスは、ウェブ及びストリーミング(720P)であり、これらのトラフィックの寄与が、それぞれ21.47%及び73.99%である。2つのサービスのServiceTranTime合計は、88.32%である。2つのサービスのServiceTranTimeの相対
率は、ウェブ:ストリーミング(720P)=61.73%:26.59%である。2つのサービスのみが保証される場合、これらの相対率は、100%に変換される必要があり、すなわち、ウェブ:ストリーミング(720P)=69.89%:30.11%であり、従って、UTT=(512*69.89%+4096*30.11%)*1.36=2163.84(kbps)である。
【0110】
(3)インテグレーテッドサービス保証方法 UTT=(512*61.73%+300*1.08%+900*0.02%+2000*0.08%+4096*26.59%+128*0.16%+300*1.93%+512*3.77%+600*0.04%+1000*1.47%+64*0.34%+800*2.48%+512*0.31%)*1.36=2002.28(kbps)
【0111】
本発明の本実施形態において、UTTを決定する段階に加えて、ユーザ端末が位置するグリッドのGTAが決定される必要がある。UTTを決定する段階及びGTAを決定する段階の順番は、限定されるものではなく、又は、これらの段階は、同時に実行されてよく、本発明の本実施形態に限定されるものではない。
【0112】
任意に、本発明の本実施形態において、GTAを決定する段階は、ユーザ端末によってグリッドにおいて得られたネットワークスケジュールスループットに従って、GTAを決定する段階を含んでよい。
【0113】
任意に、本発明の本実施形態において、GTAは、ネットワークのリソース消費、ユーザの数、及び無線チャネル品質統計に従って計算されてよい。全ての情報は、ネットワークエレメントのログ、例えば、コールドロップ統計、MR、及びPCHR(性能原理ツール)から得られてよい。
【0114】
図3を参照すると、
図3は、GTA計算の模式的なフローチャートである。
【0115】
各ユーザ端末の単一ユーザスケジューリング確率は、セルにおいてデータ送信を同時に実行するユーザ端末数に従って得られてよい。
【0116】
単一ユーザがスケジューリングされる場合のスループットVは、特定のグリッドに位置するユーザ端末がプライマリサービングセルによってカバーされる場合であって、プライマリサービングセルの全ての利用可能リソースが利用のためにそのユーザ端末に提供される場合に達することができるスループットを示す。Vは、主に、グリッドチャネル品質(GridCQI)及びグリッドにおける電力リソース及びコードリソースのようなプライマリサービングセルの利用可能リソースに関連する。データ送信を同時に実行するユーザの数がKである場合、各ユーザ端末がスケジューリングされる確率は1/Kである。統計的期間において、セルにおける単一ユーザ端末のGTAは、V*1/Kである。セルのGTAは、セルにおける全てのユーザのGTAに従って得られてよく、セルのGTAは、CellGTAによって示される。
【0117】
無線ネットワークにおいて、同じグリッドは、概して、複数のセルによってカバーされる。従って、グリッドのGTAの計算の間、複数のセルのCellGTAは、包括的に考慮される必要がある。一般的な方法は、複数のセルのCellGTAにおいて、重みづけ平均化が実行された後で、グリッドのGTAを得ることである。各セルのウェイトは、グリッドにおいて対応するセルによって占められるサービス期間率である。サービス期間率は、定期的なMR率、すなわち、CellMRratio、すなわち、
【数1】
によって測定されてよい。ここで、GTAは、グリッドのGTAであり、Hは、グリッドをカバーするセルの数であり、CellGTA_jは、第jのセルのGTAを示し、CellMRRatio_jは、第jのセルのMRratioを示す。セルでは、グリッドにおけるセルによって占められるサービス期間率は、グリッドにおけるセルによって実行されるサービスの期間の、グリッドにおけるグリッドの全てのセルによって実行されるサービスの期間の合計に対する比率を指す。
【0118】
段階102において、少なくともUTT及びGTAに従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定する。
【0119】
UTT及びGTAが決定された後で、GAPエリアがグリッドに存在するか否かが、少なくともUTT及びGTAに従って決定されてよい。
【0120】
本発明の本実施形態において、各グリッドは、UTT及びGTAに対応する。GTAがUTTより低いグリッドでは、GAPエリアが存在する、すなわち、グリッドのスループット性能が、ユーザサービスエクスペリエンスがターゲットサービスエクスペリエンスレベル、例えば、良好又は極めて良好なレベルに達することを保証できないと考えられる。
【0121】
本発明の本実施形態において、GAPエリアがグリッドに存在するか否かは、UTT及びGTAに従って決定され、又は、各グリッドのUTT、GTA、ならびにURT及びSRTに共に従って決定されてよい。すなわち、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定する段階は、グリッドにおけるユーザ端末のURT及びユーザ端末のSRTを決定する段階と、UTT、GTA、ならびにURT、及びSRTに従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定する段階と、を含んでよい。
【0122】
各グリッドのUTT、GTA、ならびにURT及びSRTに共に従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かが決定された場合、SRT及びURTは、最初に決定される必要がある。
【0123】
本発明の本実施形態において、URTは、単一ユーザ端末のリアル送信スループットであり、何のサービスをユーザ端末が実行するかを区別するものではないが、統計によって、ユーザレベルにおけるリアル送信スループットを示す。SRTは、単一サービスのリアル送信スループットであり、異なるサービス間の差異の統計に従って、サービスレベルにおけるリアル送信スループットを示す。
【0124】
本発明の本実施形態において、ネットワークサービスモデルが得られた後、各セル(Cell)のURT及びSRTが得られてよい。各グリッド(Grid)のURT及びSRTは、ネットワークサービスモデルをMRポジショニングの地理的位置情報と関連付けることによって、さらに得られてよい。URT及びSRTを計算する式は、以下の通りである。 URT=SUM(単一ユーザのサービストラフィック/SUM(単一ユーザのリアル送信時間)、及び SRT=SUM(サービスiの単一サービストラフィック)/SUM(サービスiの単一サービスリアル送信時間)
【0125】
すなわち、URTは、全てのユーザ端末のサービストラフィックを全てのユーザ端末のリアル送信時間で除算することによって得られる単一ユーザ端末のリアル送信スループットに等しく、URTも、単一ユーザ端末のリアル平均送信スループットに等しい。SRTは、全てのサービスのリアル送信時間によって除算された全てのサービスのサービストラフィックに等しく、SRTも、単一サービスのリアル平均送信スループットに等しい。単一サービスのリアル送信時間は、ServiceRealTransTimeによって示されてよい。
【0126】
UTT、GTA、URT、及びSRTを決定する段階の順番は、任意に調整されてよい。
【0127】
任意に、本発明の本実施形態において、パラメータUTT/URT(SRT)/GTAに共に従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定する可能な態様は、いくつかのパラメータを入力パラメータとして用いること、シミュレーションソフトウェアを用いることによってシミュレーションを実行すること、及び、得られたシミュレーション結果に従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定することである。例えば、シミュレーションの間、UTT、URT(SRT)、及びGTAは全て、グリッド分布態様に従って処理される。シミュレーション結果において、UTT、URT(SRT)、及びGTAに対応するエリアの形状、サイズ等は、ほぼ同じである。従って、サブエリアが存在する場合、3つのエリアにおいてサブエリアに対応する位置は同じであり、サブエリアは、3つのエリア全てにおいて穴として示され、GAPエリアがサブエリアに存在することを示す。
【0128】
3つの態様のパラメータは、この方法において用いられる必要があり、かつ、得られたシミュレーション結果が視覚的であり得ることから、この方法は、3イン1視覚的表示方法と称されてもよい。
【0129】
その3つは、1.ターゲットスループット−UTT、2.スループット能力−GTA、3.リアルスループット−URT及びSRTを指し、その1つは、同じ地理的位置、すなわち、同じグリッドを指す。
【0130】
3つのスループットの3イン1視覚的表示を通して、ライブネットワークにおけるユーザ端末のURT及びSRTの視覚的表示に加えて、GTAがライブネットワークにおいてUTTを満たさないエリアは、視覚的に見出されることができない。これにより、対応するプランニング最適化アクションを、適時的な態様でとることができる。
【0131】
例えば、
図4に示されるように、
図4は、3イン1視覚的表示方法を用いたシミュレーション結果の模式図である。
図4から明らかにわかるように、破線1が通過する部分に対応する全てのサブエリアは、3つのエリアにおける穴として示される。従って、GAPエリアは、破線1が通過する部分に存在すると決定されてよい。
【0132】
さらに、本発明の本実施形態において、GAPエリアが存在すると決定された場合に、グリッドのタイプに従って、対応する処理がグリッドにおいて実行される必要がある。
【0133】
本発明の本実施形態において、方法は、グリッドに対応するタイプを決定する段階と、GAPエリアがグリッドに存在すると決定した場合に、グリッドに対応するタイプに従って、GAPエリアを取り除くようにグリッドのGTAを高める方法を決定する段階と、をさらに含んでよい。
【0134】
任意に、本発明の本実施形態において、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定する段階と、グリッドに対応するタイプを決定する段階とは、2つの別個の段階である。2つの段階は、任意の順番で実行されてよく、本発明の本実施形態に限定されるものではない。任意に、具体的な実行の間、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定する段階が最初に選択されてよく、GAPエリアがグリッドに存在すると決定された場合に、グリッドに対応するタイプが決定される。このように、GAPエリアがグリッドに存在しないと決定された場合、グリッドは、再計画されてよく、これにより、オペレーションの段階を最小化し、オペレーション時間を減少させることができる。
【0135】
本発明の本実施形態において、主に、GAPエリアが存在する2つのタイプのグリッド、すなわち、カバレッジ制限タイプ及び容量制限タイプが存在する。
【0136】
任意に、本発明の実施形態において、グリッドに対応するタイプを決定する段階は、特に、グリッドがカバレッジ制限タイプであると決定する段階であってよい。従って、GAPエリアがグリッドに存在し、かつ、グリッドがカバレッジ制限タイプであると決定された場合、インジケーション信号がネットワーク管理デバイスに送信される。ここで、インジケーション信号は、グリッドのGTAを高めるように新たな基地局がグリッドに追加されることを必要とすることを示すために用いられ、カバレッジ制限タイプは、グリッドのチャネル品質が事前設定されたチャネル品質閾値より低いことを示す。
【0137】
本発明の本実施形態において、ネットワーク管理デバイスは、上位レベルのネットワーク管理デバイスであってよく、又は、提供されるヒューマンコンピュータインタラクションインタフェースであってよい。インジケーション信号は、ヒューマンコンピュータインタラクションインタフェースに送信され、オペレータに、グリッドのGTAを高めるように、新たな基地局がグリッドに追加される必要があることを通知する。これにより、対応するオペレーションが、グリッドにおいて実行可能となる。あるいは、ネットワーク管理デバイスは、そのネットワーク管理デバイスがインジケーション信号を受信可能である限り、他のデバイスであってもよい。ネットワーク管理デバイスが具体的に何のデバイスであるかは、本発明において限定されるものではない。
【0138】
任意に、本発明の他の実施形態において、グリッドに対応するタイプを決定する段階は、特に、グリッドが容量制限タイプであると決定する段階であってよい。従って、GAPエリアがグリッドに存在し、かつ、グリッドが容量制限タイプであると決定された場合、グリッドのGTAをキャリア拡張態様で高めることが決定される。ここで、容量制限タイプは、グリッドのプライマリサービングセルにおける利用可能リソースが不十分である、又は、グリッドにおけるユーザ端末数が事前設定された数の閾値を超えることを示す。
【0139】
GAPエリアがグリッドに存在する場合、複数の異なるタイプのグリッドでは、対応する複数の異なる改善方法が存在する。
【0141】
カバレッジ制限は、グリッドの過度に低いRSCPによって引き起こされる悪いGridCQI(グリッドチャネル品質)により、スケジューリングの間にデータ送信の大きなトランスポートブロックが選択不可能となること、及び、グリッドの悪いGTAをさらにもたらすことを示す。
【0142】
任意に、グリッドがカバレッジ制限タイプであるか否かを決定する方法は、グリッドのRSCPが第1の事前設定されたRSCP閾値より低いか否かを決定する段階と、グリッドのRSCPが第1の事前設定されたRSCP閾値より低い場合に、グリッドに対応するタイプがカバレッジ制限タイプであると決定する段階と、を含む。
【0143】
カバレッジ制限シナリオでは、新たな基地局を確立するプランニング方法は、ネットワークカバレッジを高め、GTAをさらに高めるために優先的に用いられてよい。
【0144】
図5を参照すると、本発明の実施形態は、新たな基地局を確立する方法を提供する。本発明の本実施形態において、新たなサイトを確立することは、新たな基地局を確立することを指す。
【0145】
最初に、新たなサイトを確立する方法を用いることによって、GTAが高められる必要があるグリッドを決定することが必要である。本発明の本実施形態において、新たなサイトを確立する方法を用いることによってGTAが高められる必要があるグリッドは、カバレッジ制限グリッドである、又は、キャリア拡張後もまだGTAがUTTより低いグリッドである。カバレッジ制限グリッドと、キャリア拡張後もまだGTAがUTTより低いグリッドとは、グリッドアグリゲーションエリアを形成する。
【0146】
(1)サイトがアグリゲーションエリアに追加可能であるか否かについての問題
【0147】
サイトがアグリゲーションエリアに追加可能であるか否かを決定するための条件が存在し、一般的な決定条件は、新たなサイトの位置とライブネットワークにおける既存の基地局の最小サイトとの間の距離が閾値より大きい必要があること、及び、グリッド数又は新たなサイトが解決するユーザの数もしくはサービストラフィックが、十分に大きい必要があることである。
【0148】
前述の決定条件が満たされる場合、サイトがアグリゲーションエリアに追加されることが決定され、アグリゲーションエリアにおいて、複数のサイトは、サイトが追加される必要がある複数のグリッドに対して1つずつ追加可能である。
【0149】
前述の決定条件が満たされない場合、サイトはアグリゲーションエリアに追加不可能であると決定され、結果及び各グリッドのGTAが出力されてよい。この場合、結果は、サイトの追加がない場合の結果であり、各グリッドのGTAは、各グリッドの元のGTAである。
【0150】
(2)グリッドのGTAがサイト追加後に更新される必要がある
【0151】
複数のサイトが1つずつアグリゲーションエリアに追加される場合、サイトが追加された後で、各新たなサイトによって吸収され得るユーザの数及びエアインタフェースチャネルの品質ステータスは、シミュレーションを通して得られてよい。すなわち、新たなサイトが追加された後に、データ送信をセルにおいて同時に実行するユーザの数、グリッドのチャネル品質(GridCQI)、及びグリッドの利用可能リソース(AvailSource)が、得られてよい。次に、グリッドのGTAが、計算されてよい。グリッドの新たなGTAが計算された後、グリッドのGTAは変化することから、グリッドのGTAは、更新される必要がある。グリッドの利用可能リソースは、概して、グリッドの利用可能な電力リソースを指す。
【0152】
(3)GTAが更新された後で、GTA>UTTの率がプランニングターゲットに達するか否かが決定されてよい。ここで、プランニングターゲットは、PlanningTargetRatioと称されてよい。
【0153】
プランニングコストは、異なるプランニングターゲットに従って変化する。一般的なプランニングターゲットは、GTA>UTTであるグリッドの特定の率を保証すること、又は、GTA>UTTであるユーザ端末の特定の率を保証すること、又は、GTA>UTTであるサービストラフィックの率を保証することを含む。
【0154】
PlanningTargetRatioの柔軟な設定及びGTAのシミュレーションを通して、追加されたサイト数は制御されてよく、ネットワーク構造の投資におけるリターンは、可能な限り保証されてよい。
【0155】
GTA>UTTの率がプランニングターゲットに達した場合、結果及び各グリッドのGTAが出力されてよい。この場合、出力結果は、サイト追加後の結果であり、各グリッドのGTAも、サイト追加後に更新されたGTAである。
【0156】
GTA>UTTの率がプランニングターゲットに達しない場合、GTA<UTTのグリッドは排除されてよく、グリッドはグリッドアグリゲーションエリアに組み込み直され、サイトがアグリゲーションエリアに追加可能であるか否かが再決定されてよい。
【0158】
容量制限は、プライマリサービングセルに利用可能リソース(AvailSoure)が少ないことからユーザ端末スループットが過度に低い、又は、ユーザ端末数が過度に大きく各ユーザ端末がスケジューリングされる確率が低く、グリッドの悪いGTAをもたらすことを示す。
【0159】
任意に、本発明の本実施形態において、グリッドが容量制限タイプであるか否かを決定する方法は、グリッドのRSCPが第2の事前設定されたRSCP閾値より高いか否かを決定し、グリッドのEcIoが事前設定されたEcIo閾値より高いか否かを決定する段階と、グリッドのRSCPが第2の事前設定されたRSCP閾値より高いと決定され、かつ、グリッドのEcIoが事前設定されたEcIo閾値より高いと決定された場合に、グリッドに対応するタイプが容量制限タイプであると決定する段階と、を含む。
【0160】
本発明の本実施形態において、第1の事前設定されたRSCP閾値及び第2のRSCP閾値は、等しくてよく、又は等しくなくてよい。
【0161】
容量制限シナリオでは、キャリア拡張のプランニング方法は、トラフィックを共有し、プライマリサービングセルのユーザスループットを高め、ユーザの数を同時に減少させるために優先的に用いられてよく、これにより、GTAを高めることができる。
【0162】
任意に、各オペレータの利用可能リソースは限定されていることから、キャリア拡張方法が選択された後に、セクタのキャリア拡張がキャリアの最大数に達した後のグリッドのGTAがまだUTTより低い場合に、新たな基地局を確立する方法を用いることによってグリッドの容量共有が計画されてよく、これにより、GTAを高めることができる。
【0164】
グリッドにおけるキャリア拡張は、本質的に、グリッドをカバーするセルにおけるキャリア拡張である。キャリア拡張が実行される候補のセルは、以下の2つの条件を満たす必要がある。
【0165】
a.セルが位置するセクタにおける現在のキャリアが十分に構成されていない、すなわち、冗長な利用可能周波数が存在し、CurrentCarrier<AllowedMaxCarrierである。CurrentCarrierは、セルにおける現在のキャリア数を示し、AllowedMaxCarrierは、セルの可能なキャリアの最大数を示す。
【0166】
任意に、グリッドのGTAをキャリア拡張態様で高める段階は、特に、グリッドのプライマリサービングセルのキャリア数を増加させる段階を指してよい。
【0167】
特に、グリッドのGTAをキャリア拡張態様で高める段階は、グリッドのプライマリサービングセルの現在のキャリア数がキャリアの可能最大数より小さいか否かを決定する段階と、グリッドのプライマリサービングセルの現在のキャリア数がキャリアの可能最大数より小さい場合に、グリッドのプライマリサービングセルにキャリアを追加する段階と、を含んでよい。グリッドをカバーする複数のセルが存在し、ここで、1つのセルは、グリッドにおいて主要な制御役を果たし、このセルは、グリッドのプライマリサービングセルと称される。
【0168】
b.セルによって絶対制御されるグリッドは、GAPエリアが存在するグリッドを含む。絶対制御は、MRratio>MRratioThresholdという条件によって決定される。ここで、MRratioは、セルがグリッドにおいてサービスを実行する場合に占められる期間の、グリッドの全てのセルがグリッドにおいてサービスを実行する場合に占められる合計期間に対する率を示す。MRratioThresholdは、構成されてよい。条件は主に、ハンドオーバエリアに位置するグリッドを排除するためのものである。ハンドオーバエリアに位置するグリッドでは、ユーザ端末は、サービスを実行する場合に、頻繁にハンドオーバされることがある。キャリアが特定のセルにのみ追加された場合、端末ユーザによって実際に得られるスループットゲインは不明である。パラメータが、拡張されたキャリアの数を制御するために用いられてよい。セルは、複数のグリッドをカバーしてよく、セルは、複数のグリッドにおいて制御役を果たしてよい。しかしながら、セルは、複数のグリッドの1つにおけるプライマリサービングセルに過ぎないことがあり、従って、セルは、グリッドにおいて絶対制御役を果たす。
【0169】
本発明の本実施形態において、キャリア拡張が実行された場合、概して、キャリア拡張が、グリッドのプライマリサービングセルにおいて最初に実行される。グリッドのプライマリサービングセルが前述された2つの条件を満たさない場合、グリッドの他のサービングセルがキャリア拡張のために選択される。
【0170】
キャリア拡張が実行された後、キャリア数が増加する。ユーザ端末数が変化しない場合、ユーザ端末は、より多くのキャリアに割り当てられてよく、各キャリアにおいてデータ送信を同時に実行するユーザ端末数は減少し、各キャリアにより多くの利用可能リソースが存在し、各ユーザ端末がスケジューリングされる確率が高くなり、従って、グリッドのGTAが高くなる。
【0171】
キャリア拡張が実行された後、グリッドのGTAは変化するので、グリッドのGTAは、再計算及び更新される必要がある。
【0172】
キャリア拡張が実行された後、追加されたキャリアが有効であるか否かが決定されてよい。
【0173】
追加されたキャリアが有効であるか否かを決定するために、方法は、以下の2つの条件が同時に満たされるか否かを決定する。
【0174】
1.以下の(1)及び(2)の少なくとも1つが満たされること。 (1)少なくともギャップが存在するGridThresholdグリッドのGTAが、UTTに達すること。ここで、GridThresholdは、事前設定された数である。 (2)GAPエリアが存在する少なくとも1つのグリッドのGTAエンハンスメント値がThroughputThresholdより大きいこと。ここで、ThroughputThresholdは、事前設定されたエンハンスメント値である。
【0175】
2.前回、条件1を満たしたグリッド数と比較して、キャリアが追加された後で、今回、条件1を満たすグリッド数が増加したこと。
【0176】
条件1の(1)が満たされる場合、任意に、グリッドのプライマリサービングセルにおけるキャリア数を増加させた後で、方法は、事前設定された条件を満たし、かつ、GAPエリアが存在するグリッド数が事前設定された数に達したか否かを決定し、キャリアが追加された後で、事前設定された条件を満たすグリッド数が増加したか否かを決定する段階と、事前設定された条件を満たし、かつ、GAPエリアが存在するグリッド数が事前設定された数に達すると決定した場合であって、事前設定された条件を満たすグリッド数が増加したと決定した場合に、追加されたキャリアが有効であると決定する段階と、をさらに含んでよい。ここで、事前設定された条件は、GAPエリアが存在するグリッドのGTAがUTTに達することである。
【0177】
キャリア拡張方法は、理論的に、詳細に上述される。以下、理解を容易ならしめるべく、具体例を用いることによって説明を行う。
【0178】
GridThresholdは、1に設定される。キャリアが追加された後、「GAPエリアが存在するグリッドのGTAがUTTに達すること」を満たすグリッド数が、OverGridThresholdNumである。キャリア拡張後、「ギャップが存在するグリッドのGTAエンハンスメント値がThroughputThresholdより大きいこと」を満たすグリッド数が、OverThroughputThresholdNumである。
【表4】
【0179】
表4に示される実施形態において、OverGridThresholdNumの最大値に対応する拡張キャリア数の最小値は3であり、OverThroughputThresholdNumの最大値に対応する拡張キャリア数の最小値は2である。そこで、max(3,2)=3であり、従って、拡張されたキャリアの最後の数は3である。
【表5】
【0180】
表5に示される実施形態において、OverGridThresholdNumの最大値に対応する拡張キャリア数の最小値が2であり、OverThroughputThresholdNumの最大値に対応する拡張キャリア数の最小値は2である。そこで、max(2,2)=2であり、従って、拡張されたキャリアの最後の数は2である。
【表6】
【0181】
表6に示される実施形態において、OverGridThresholdNumの最大値に対応する拡張キャリア数の最小値が1であり、OverThroughputThresholdNumの最大値に対応する拡張キャリア数の最小値は3である。そこで、max(1,3)=3であり、従って、拡張されたキャリアの最後の数は3である。
【0182】
GridThreshold及びThroughputThresholdの柔軟な設定を通して、拡張されたキャリアの最後の数が制御可能である。
【0183】
本発明の本実施形態において、複数の異なるタイプのグリッドでは、グリッドのGTAを高めるように、異なる処理態様が用いられてよい。これにより、処理方法は、グリッドの実際の状況により適合可能となり、グリッドのGTAをより効果的かつより適切に高めることができる。
【0184】
本発明の本実施形態によって提供される技術的解決手段において、ターゲットネットワークは、ユーザ端末のユーザターゲットスループット及びグリッドのグリッドスループット能力に従って包括的に計画され、ユーザエクスペリエンスは、ターゲット帯域幅スループットに定量化され、ネットワークプランニングは、ネットワークにおける異なるサービスの帯域幅要件に応じて実行される。ネットワークの実際のサービス機能に応じてネットワークプランニングを実行することは、端末ユーザのエクスペリエンスを十分に考慮しつつ、より適切なネットワークプランニング結果及びより改善されたユーザエクスペリエンスを実現可能である。
【0185】
図6Aを参照すると、同じ発明の概念に基づいて、本発明の実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、第1の決定モジュール601と、第2の決定モジュール602とを含んでよい。
【0186】
第1の決定モジュール601は、ユーザ端末のUTTを決定し、ユーザ端末が位置するグリッドのGTAを決定するように構成されてよい。
【0187】
第2の決定モジュール602は、少なくともUTT及びGTAに従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定するように構成されてよい。
【0188】
任意に、本発明の本実施形態において、第1の決定モジュール601が、ユーザ端末のUTTを決定するように構成されてよいことは、特に、サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、ユーザ端末のUTTを決定することである。
【0189】
任意に、本発明の本実施形態において、第1の決定モジュール601が、サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、ユーザ端末のUTTを決定するように特に構成されよいことは、特に、サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、N個のサービスの単一サービスエクスペリエンススループットを別個に決定すること、及び、N個のサービスの単一サービスエクスペリエンススループット及びネットワークサービスモデルに従って、UTTを決定することである。ここで、Nは、ユーザ端末に対応するサービスの合計数である。
【0190】
任意に、本発明の本実施形態において、ネットワークサービスモデルは、少なくとも単一ユーザの同時サービス数を含み、第1の決定モジュール601が、N個のサービスの単一サービスエクスペリエンススループット及びネットワークサービスモデルに従って、UTTを決定するように特に構成されてよいことは、特に、 iを1からNの整数に設定し、かつ別個、第iのサービスのデータ量及び第iのサービスの単一サービスエクスペリエンススループットに従って、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信時間を計算する段階、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信時間及び全てのサービスの合計ターゲットデータ送信時間に従って、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイトを計算する段階、及び、N個のサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイトの合計を得る段階を実行すること、 iを1からNの整数に設定し続け、かつ別個に、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイト及び第iのサービスの単一サービスエクスペリエンススループットに従って、第iのサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットを計算する段階、及びN個のサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットの合計を得る段階を実行すること、
N個のサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットに従って、グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループットを得ること、及び、 グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループット及びユーザ端末の同時サービス数に従って、ユーザ端末のUTTを得ることである。
【0191】
任意に、本発明の本実施形態において、第1の決定モジュール601が、ユーザ端末が位置するグリッドのGTAを決定するように構成されてよいことは、特に、ユーザ端末によってグリッドにおいて得られたネットワークスケジュールスループットに従って、GTAを決定することである。
【0192】
任意に、本発明の本実施形態において、第2の決定モジュール602は、グリッドにおけるユーザ端末のURT及びユーザ端末の単一サービスリアルスループットSRTを決定し、UTT、GTA、URT、及びSRTに従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定するように特に構成されてよい。
【0193】
任意に、
図6Bを参照すると、本発明の本実施形態において、装置は、処理モジュール603をさらに含んでよい。
【0194】
処理モジュール603は、グリッドに対応するタイプを決定し、GAPエリアがグリッドに存在すると決定した場合に、グリッドに対応するタイプに従って、GAPエリアを取り除くようにグリッドのGTAを高める方法を決定するように構成される。
【0195】
任意に、本発明の本実施形態において、処理モジュール603が、グリッドに対応するタイプを決定するように構成されることは、特に、グリッドがカバレッジ制限タイプであることを決定することであり、処理モジュールは、GAPエリアがグリッドに存在し、かつ、グリッドがカバレッジ制限タイプであると決定した場合に、インジケーション信号をネットワーク管理デバイスに送信するようにさらに構成されてよい。ここで、インジケーション信号は、グリッドのGTAを高めるように新たな基地局がグリッドに追加されることを必要とすることを示すために用いられ、カバレッジ制限タイプは、グリッドのチャネル品質が事前設定されたチャネル品質閾値より低いことを示す。
【0196】
任意に、本発明の本実施形態において、処理モジュール603が、グリッドがカバレッジ制限タイプであると決定するように特に構成されてよいことは、特に、グリッドのRSCPが第1の事前設定されたRSCP閾値より低いか否かを決定し、グリッドのRSCPが第1の事前設定されたRSCP閾値より低い場合に、グリッドに対応するタイプがカバレッジ制限タイプであると決定することである。
【0197】
任意に、本発明の本実施形態において、処理モジュール603が、グリッドに対応するタイプを決定するように構成されてよいことは、特に、グリッドが容量制限タイプであると決定することであり、処理モジュールは、GAPエリアがグリッドに存在し、かつ、グリッドが容量制限タイプであると決定した場合に、グリッドのGTAをキャリア拡張態様で高めることを決定するようにさらに構成されてよい。ここで、容量制限タイプは、グリッドのプライマリサービングセルにおける利用可能リソースが不十分である、又は、グリッドにおけるユーザ端末数が事前設定された数の閾値を超えることを示す。
【0198】
任意に、本発明の本実施形態において、処理モジュール603が、グリッドが容量制限タイプであると決定するように特に構成されることは、特に、グリッドのRSCPが第2の事前設定されたRSCP閾値より高いか否かを決定し、グリッドの現在受信されたパイロット信号レベルEcIoが事前設定されたEcIo閾値より高いか否かを決定すること、及び、グリッドのRSCPが事前設定されたRSCP閾値より高く、かつ、グリッドのEcIoが事前設定されたEcIo閾値より高い場合に、グリッドに対応するタイプが容量制限タイプであると決定することである。
【0199】
任意に、本発明の本実施形態において、処理モジュール603が、グリッドのGTAをキャリア拡張態様で高めることを決定するようにさらに構成されてよいことは、特に、グリッドのプライマリサービングセルにおけるキャリア数を増加させることである。
【0200】
任意に、本発明の本実施形態において、処理モジュール603は、事前設定された条件を満たし、かつ、GAPエリアが存在するグリッド数が事前設定された数に達するか否かを決定し、事前設定された条件を満たすグリッド数がキャリアの追加後に増加したか否かを決定し、事前設定された条件を満たし、かつ、GAPエリアが存在するグリッド数が事前設定された数に達すると決定した場合であって、事前設定された条件を満たすグリッド数が増加したと決定した場合に、追加されたキャリアが有効であると決定するようにさらに構成される。ここで、事前設定された条件は、GAPエリアが存在するグリッドのGTAがUTTに達することである。
【0201】
図7を参照すると、同じ発明の概念に基づいて、本発明の実施形態は、情報処理装置を提供する。装置は、バス730と、バス730に接続されるプロセッサ710及びメモリ720とを含む。メモリ720は、命令を格納するように構成される。プロセッサ710は、命令を実行し、ユーザ端末のUTTを決定し、ユーザ端末が位置するグリッドのGTAを決定し、少なくともUTT及びGTAに従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定するように構成される。
【0202】
任意に、本発明の本実施形態において、プロセッサ710が、ユーザ端末のUTTを決定するように構成されることは、特に、命令を実行すること、及び、サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、ユーザ端末のUTTを決定することである。
【0203】
任意に、本発明の本実施形態において、プロセッサ710が、命令を実行し、サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、ユーザ端末のUTTを決定するように特に構成されることは、特に、命令を実行し、サービスエクスペリエンスレベル及びネットワークサービスモデルに従って、N個のサービスの単一サービスエクスペリエンススループットを別個に決定すること、及び、N個のサービスの単一サービスエクスペリエンススループット及びネットワークサービスモデルに従って、UTTを決定することである。ここで、Nは、ユーザ端末に対応するサービスの合計数である。
【0204】
任意に、本発明の本実施形態において、ネットワークサービスモデルは、少なくとも単一ユーザの同時サービス数を含み、プロセッサ710が、命令を実行し、N個のサービスの単一サービスエクスペリエンススループット及びネットワークサービスモデルに従って、UTTを決定するように特に構成されることは、特に、 命令を実行し、iを1からNの整数に設定し、かつ別個に、第iのサービスのデータ量及び第iのサービスの単一サービスエクスペリエンススループットに従って、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信時間を計算する段階、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信時間及び全てのサービスの合計ターゲットデータ送信時間に従って、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイトを計算する段階、及びN個のサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイトの合計を得る段階を実行すること、 iを1からNの整数に設定し続け、かつ別個に、第iのサービスの単一ターゲットデータ送信ウェイト及び第iのサービスの単一サービスエクスペリエンススループットに従って、第iのサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットを計算し、N個のサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットの合計を得る段階、及び、N個のサービスの単一サービスインテグレーテッドスループットに従って、グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループットを得る段階を実行すること、及び、 グリッドにおける合計サービスインテグレーテッドスループット及びユーザ端末の同時サービス数に従って、ユーザ端末のUTTを得る段階である。
【0205】
任意に、本発明の本実施形態において、プロセッサ710が、ユーザ端末が位置するグリッドのGTAを決定するように構成されることは、特に、命令を実行し、ユーザ端末によってグリッドにおいて得られたネットワークスケジュールスループットに従って、GTAを決定することである。
【0206】
任意に、本発明の本実施形態において、プロセッサ710が、少なくともUTT及びGTAに従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定するように構成されることは、特に、命令を実行し、グリッドにおけるユーザ端末のURT及びユーザ端末の単一サービスリアルスループットSRTを決定すること、及び、UTT、GTA、URT、及びSRTに従って、GAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定することである。
【0207】
任意に、本発明の本実施形態において、プロセッサ710は、命令を実行し、グリッドに対応するタイプを決定し、GAPエリアがグリッドに存在すると決定した場合に、グリッドに対応するタイプに従って、GAPエリアを取り除くようにグリッドのGTAを高める方法を決定するようにさらに構成される。
【0208】
任意に、本発明の本実施形態において、プロセッサ710が、命令を実行し、グリッドに対応するタイプを決定するように構成されることは、特に、命令を実行し、グリッドがカバレッジ制限タイプであることを決定することであり、プロセッサ710は、命令を実行し、GAPエリアがグリッドに存在し、かつ、グリッドがカバレッジ制限タイプであると決定した場合に、インジケーション信号をネットワーク管理デバイスに送信するようにさらに構成されてよい。ここで、インジケーション信号は、グリッドのGTAを高めるように新たな基地局がグリッドに追加されることを必要とすることを示すために用いられ、カバレッジ制限タイプは、グリッドのチャネル品質が事前設定されたチャネル品質閾値より低いことを示す。
【0209】
任意に、本発明の本実施形態において、プロセッサ710が、命令を実行し、グリッドがカバレッジ制限タイプであると決定するように特に構成されることは、特に、命令を実行し、グリッドのRSCPが第1の事前設定されたRSCP閾値より低いか否かを決定すること、及び、グリッドのRSCPが第1の事前設定されたRSCP閾値より低い場合に、グリッドに対応するタイプがカバレッジ制限タイプであると決定することである。
【0210】
任意に、本発明の本実施形態において、プロセッサ710が、命令を実行し、グリッドに対応するタイプを決定するように構成されることは、特に、命令を実行し、グリッドが容量制限タイプであると決定することであり、プロセッサ710は、命令を実行し、GAPエリアがグリッドに存在し、かつ、グリッドが容量制限タイプであると決定した場合に、グリッドのGTAをキャリア拡張態様で高めることを決定するようにさらに構成される。ここで、容量制限タイプは、グリッドのプライマリサービングセルにおける利用可能リソースが不十分である、又は、グリッドにおけるユーザ端末数が事前設定された数の閾値を超えることを示す。
【0211】
任意に、本発明の本実施形態において、プロセッサ710が、命令を実行し、グリッドが容量制限タイプであると決定するように特に構成されることは、特に、命令を実行し、グリッドのRSCPが第2の事前設定されたRSCP閾値より高いか否かを決定し、グリッドの現在受信されたパイロット信号レベルEcIoが事前設定されたEcIo閾値より高いか否かを決定すること、及び、グリッドのRSCPが事前設定されたRSCP閾値より高く、かつ、グリッドのEcIoが事前設定されたEcIo閾値より高い場合に、グリッドに対応するタイプが容量制限タイプであると決定することである。
【0212】
任意に、本発明の本実施形態において、プロセッサ710が、グリッドのGTAをキャリア拡張態様で高めることを決定するように特に構成されることは、特に、グリッドのプライマリサービングセルにおけるキャリア数を増加させることである。
【0213】
任意に、本発明の本実施形態において、プロセッサ710は、命令を実行し、事前設定された条件を満たし、かつ、GAPエリアが存在するグリッド数が事前設定された数に達するか否かを決定し、事前設定された条件を満たすグリッド数がキャリアの追加後に増加したか否かを決定し、事前設定された条件を満たし、かつ、GAPエリアが存在するグリッド数が事前設定された数に達すると決定した場合であって、事前設定された条件を満たすグリッド数が増加したと決定した場合に、追加されたキャリアが有効であると決定するようにさらに構成される。ここで、事前設定された条件は、GAPエリアが存在するグリッドのGTAがUTTに達することである。
【0214】
本発明の本実施形態において、
図6A,B及び
図7の装置は、同じ装置であってよい。装置は、前述した方法に対応する。装置に含まれる各機能モジュールは、方法の各段階を実行可能であり、本明細書ではさらに説明されない。
【0215】
本発明の本実施形態において、装置は、特に、基地局側において一体化されてよい。
【0216】
本発明の本実施形態において、基地局(例えば、アクセスポイント)は、アクセスネットワークにおけるエアインタフェース上の1つ又は複数のセクタを介して無線端末と通信を行うデバイスであってよい。基地局は、受信された無線フレームとIPパケットとの間における相互変換を実行し、無線端末とアクセスネットワークの他の部分との間でルータとして機能するように構成されてよい。ここで、アクセスネットワークの他の部分は、インターネットプロトコル(IP)ネットワークを含んでよい。基地局は、エアインタフェースの属性管理をさらに調整してよい。例えば、基地局は、GSM(登録商標)又はCDMAではベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってよく、又は、WCDMA(登録商標)ではNodeB(NodeB)であってよく、又は、LTEでは、NodeB、eNB、もしくはe−NodeB、もしくはevolutional Node Bのようなevolved NodeBであってよく、これは本願に限定されるものではない。
【0217】
情報処理方法は、本発明の本実施形態において、ユーザ端末のユーザターゲットスループットUTTを決定し、ユーザ端末が位置するグリッドのグリッドスループット能力GTAを決定する段階と、少なくともUTT及びGTAに従って、ギャップGAPエリアがグリッドに存在するか否かを決定する段階と、GAPエリアがグリッドに存在すると決定した場合に、既存のGAPエリアのタイプに従って、GAPエリアにおいて対応する処理を実行する段階と、を含んでよい。
【0218】
本発明の本実施形態によって提供される技術的解決手段において、ターゲットネットワークは、ユーザ端末のユーザターゲットスループット及びグリッドのグリッドスループット能力に従って包括的に計画され、ユーザエクスペリエンスは、ターゲット帯域幅スループットに定量化され、ネットワークプランニングは、ネットワークにおける異なるサービスの帯域幅要件に応じて実行される。ネットワークの実際のサービス機能に応じてネットワークプランニングを実行することは、端末ユーザのエクスペリエンスを十分に考慮しつつ、より適切なネットワークプランニング結果及びより改善されたユーザエクスペリエンスを実現可能である。
【0219】
当業者によれば、便宜上及び説明を簡潔にする目的で、前述された複数の機能モジュールの分割は、説明のための例として解されることが明確に理解されよう。実際の適用において、前述された複数の機能は、複数の異なる機能モジュールに割り当てられ、要件に従って実装されてよい。すなわち、装置の内部構造は、上述された複数の機能の全てまたはいくつかを実装するように、複数の異なる機能モジュールに分割される。前述されたシステム、装置、及びユニットの詳細な動作処理については、前述した方法の実施形態における対応する処理が参照されてよく、詳細は、本明細書において改めて説明されない。
【0220】
本願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の態様で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、例示に過ぎない。例えば、モジュール又はユニットの分割は、論理的機能の分割に過ぎず、実際の実装では、他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、組み合わせられ又は一体化されて他のシステムを形成してよく、又は、いくつかの機能は、無視されもしくは実行されなくてよい。さらに、表示又は説明された相互連結もしくは直接連結又は通信接続は、いくつかのインタフェースを用いることによって実装されてよい。複数の装置間又は複数のユニット間における間接連結又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形で実装されてよい。
【0221】
複数の別個の部分として説明されるユニットは、物理的に別個であってもなくてもよい。複数のユニットとして表示される部分は、物理的ユニットであってもなくてもよく、又は、1つの場所に位置してもよく、複数のネットワークユニットにおいて分散されてもよい。複数のユニットのいくつか又は全ては、実施形態の解決手段の目的を実現させるべく、実際の必要性に従って選択されてよい。
【0222】
さらに、本願の複数の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されてよく、又は、複数のユニットの各々は、物理的に単独で存在してよく、又は、2つ又はそれより多くのユニットは、1つのユニットに一体化される。インテグレーテッドユニットは、ハードウェアの形で実装されてよく、又は、ソフトウェア機能ユニットの形で実装されてよい。
【0223】
インテグレーテッドユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実装され、別個の製品として販売又は使用される場合、インテグレーテッドユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。このような理解に基づいて、本質的に本願の技術的解決手段、又は先行技術に寄与する部分、又は複数の技術的解決手段の全てもしくはいくつかは、ソフトウェア製品の形で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、本願の複数の実施形態において説明された方法の複数の段階のうち全て又はいくつかを実行するようコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、もしくはネットワークデバイスであってよい)又はプロセッサ(processor)に命令するいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを格納可能な任意の媒体、例えば、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクを含む。
【0224】
前述の実施形態は、本願の技術的解決手段を詳細に説明するために用いられたに過ぎない。前述の実施形態の説明は、本発明の方法及び中心概念の理解を助けることを意図されているに過ぎず、本発明を限定するものと解釈されてはならない。本発明において開示された技術的範囲内にある、当業者によって容易に想到されるバリエーション又は置換はいずれも、本発明の保護範囲に属するものとする。