【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、自動化された試薬ベースの生化学分析を行うためのシステム、方法、および装置に関する。
【0009】
したがって、本開示の側面では、単一部品容器が提供される。容器は、略円筒形上部分および先細下部分を有する本体であって、上部分は、開放端を有し、下部分は、端部が閉鎖されている、本体と、本体の外面上に形成される環状リングであって、本体の上下部分を分離する環状リングと、上部分の開放端を囲む穴縁であって、嵌合されたキャップとの相互係止係合のために適合される穴縁と、本体の上部分の内面に形成され、開放端と環状リングとの間に位置する、複数の縦方向に向けられた溝とを含む。種々の実施形態では、下部分の閉鎖端は、平坦または曲線状であり得る。上部分の内面上に配置される溝の数は、2、3、4、5、6、7、および8から成る群から選択される。穴縁は、上部分の外面から半径方向に延び得、その開放端に向かって先細になる。
【0010】
別の側面では、本開示は、単一部品の容器に固定可能なキャップを提供する。キャップは、本体の開放上端の内面の密閉係合のための外面であって、1つ以上の環状リングを含む外面を有する下部分と、長さ、内面、外面、および自動ピペッタとの係合のために構成される開放端を有し、さらに、上部分の長さの少なくとも一部に沿って延びて、その外面上に配置される、形状が凹状であり得る、1つ以上の陥凹を含む上部分と、上部分の内面上に配置される1つ以上の線形リブであって、各線形リブは、陥凹のうちの少なくとも1つの長さに対応する長さを有し、1つ以上の線形リブの各々は、少なくとも1つの線形リブが、キャップの外面上の少なくとも1つの陥凹の位置に直接対向するキャップの内面上に位置するように、陥凹のうちの少なくとも1つに対応する様式で、キャップの内面上に位置付けられる、線形リブと、上下部分の間に位置付けられ、そこから離れて半径方向に延びる、穴縁であって、容器の穴縁をしっかりと係合するためにキャップの下部分に向かって延びる、複数の係止アームを含む、穴縁とを含む。種々の実施形態では、線形リブの数は、1対1の関係で陥凹の数に対応し、キャップの外面上に配置されている陥凹の数は、2、3、4、5、6、7、および8から成る群から選択される。キャップの下部分は、容器の本体の内面の密閉係合のための1つ、2つ、または3つの環状リングを含み得る。
【0011】
ある実施形態では、係止アームは、容器の穴縁をしっかりと係合するためのスナップ嵌め取り付け部を備えている。係止アームの数は、1、2、3、4、5、6、7、および8から成る群から選択され得る。加えて、キャップの上部分の内面上に配置される線形リブの数は、2、3、4、5、6、7、および8から成る群から選択され得る。キャップの遠位部分はさらに、キャップの近位下部分からキャップの上部分を分離する底部を含み得る。ある実施形態では、底部は、穿刺するために切り込み線が入っている。線形リブのうちの少なくとも1つは、線形リブのうちの少なくとも1つがキャップの近位下部分からキャップの上部分を分離する底部に接近するにつれ、上部分の中心に向かって半径方向内向きに徐々に先細になるか、またはサイズが増大する(例えば、厚さまたは半径方向幾何学形状が増大する)、一部分を含む。
【0012】
別の側面では、本開示は、キャップ付き反応容器からのキャップの自動除去のための方法を提供する。本方法は、略円筒形上部分および先細下部分であって、開放端を有する上部分および端部が閉鎖されている下部分を有する、本体と、本体の外面上に形成される環状リングであって、本体の上下部分を分離する環状リングと、上部分の開放端を囲む穴縁であって、嵌合したキャップとの相互係止係合のために適合される穴縁と、本体の上部分の内面に形成され、開放端と環状リングとの間に位置する、複数の縦方向に向けられた溝とを備えている、単一部品容器、ならびに、本体の開放上端の内面の密閉係合のための外面であって、1つ以上の環状リングを含む外面を有する、下部分と、長さ、内面、外面、および自動ピペッタとの係合のために構成される開放端を有し、さらに、上部分の長さの少なくとも一部に沿って延びて、その外面上に配置される、1つ以上の陥凹を含む、上部分と、上部分の内面上に配置される1つ以上の線形リブであって、各線形リブは、陥凹のうちの少なくとも1つの長さに対応する長さを有し、1つ以上の線形リブの各々は、少なくとも1つの線形リブが、キャップの外面上の少なくとも1つの陥凹の位置に直接対向するキャップの内面上に位置するように、陥凹のうちの少なくとも1つに対応する様式で、キャップの内面上に位置付けられる、線形リブと、上下部分の間に位置付けられ、そこから離れて半径方向に延びる、穴縁であって、容器の穴縁をしっかりと係合するためにキャップの下部分に向かって延びる、複数の係止アームを含む、穴縁とを備えている、単一容器に固定可能なキャップを提供することを含む。キャップは、単一部品容器にしっかりと係合される。本方法はさらに、複数の係止アームのうちの少なくとも1つの内側部分を、容器スロットの周囲で画定される隆起環状突起部と接触させるという自動運動を行うことであって、該接触は、容器の穴縁から離して係止アームを押し、それによって、容器からキャップを係合解除する、ことと、キャップが容器から係合解除されている間に、容器から離してキャップを持ち上げるという自動運動を行い、それによって、キャップ付き反応容器からキャップを除去することとを含む。
【0013】
別の側面では、本開示は、自動プロセスで使用するためのマルチウェルトレイを提供する。マルチウェルトレイは、頂面を有する基部と、第1の表面を有する、カード挿入物であって、基部への取り外し可能な取り付けのために構成されている、カード挿入物であって、基部に取り付けられたとき、カード挿入物の第1の表面は、基部の頂面と実質的に平行であり、それと同一平面上にある、カード挿入物と、ウェルの複数の組とを含む。ウェルの各組は、基部の頂面の開口部内に配置される、第1のウェルであって、容器キャップを受け取るように構成されている、第1のウェルと、基部の頂面の開口部内に配置される、第2のウェルであって、容器を受け取るように構成されている、第2のウェルであって、容器キャップおよび容器は、互の確実な係合のために構成されている、第2のウェルと、カード挿入物の第1の表面の開口部内に配置される、第3のウェルであって、凍結乾燥された試薬を含む、第3のウェルとを含む。ウェルの各組のうちのウェルは、互に整列して配置され、第3のウェルは、破れやすいシールで密閉される。ある実施形態では、第3のウェルは、その底部で凍結乾燥された試薬を保持するための1つ以上の保持特徴を含み得る。
【0014】
別の側面では、本開示は、自動プロセスで使用するための試薬を含むマルチウェルトレイを提供する。マルチウェルトレイは、頂面を有する基部と、その中に配置された複数のウェルとを含む。ウェルの各々は、円筒または円錐壁、開放上端、および底部によって画定され得る。ウェルは、互に整列して配置され、破れやすいシールで密閉され得る。ある実施形態では、ウェルの各々は、その中で凍結乾燥された試薬を保持するように、少なくとも1つの保持特徴を含み得る。マルチウェルトレイはさらに、各ウェル内に配置される、底部に位置付けられる、または底部に隣接する、凍結乾燥された試薬を含み得る。例示的な保持特徴は、ウェル壁上に形成され、凍結乾燥された試薬の上方に位置付けられる、環状突起部、ウェル壁の長さに沿って形成され、凍結乾燥された試薬の上方に位置付けられる、らせんチャネル、ウェル壁に取り付けられ、凍結乾燥された試薬の上方に位置付けられる、先細リング、ウェル壁に取り付けられる毛細管挿入物、および開放上端で、またはそれより近位でウェル壁に取り付けられるカラーを含むが、それらに限定されない。カラーはさらに、ウェルの軸中心に向かった湾曲に沿って突出する、その底面上に形成された1つ以上の指部を含み得る。毛細管挿入物は、ウェルの底部に向かって先細になる開放上端と、開放上端とウェルの底部との間に形成される毛細管チャネルとを含み得る。ある実施形態では、凍結乾燥された試薬は、静電気力の使用を通して、底部に、またはそれに隣接して定位置で保たれる。
【0015】
種々の側面では、マルチウェルトレイのうちのいずれかはまた、その中に含まれた試薬を含む、マルチウェルトレイまたはカード挿入物に関する識別情報を含む、基部またはカード挿入物上に位置付けられた機械読み取り可能な印を含み得る。機械読み取り可能な印は、バーコード、2Dバーコード、または高周波識別(RFID)であり得る。加えて、マルチウェルトレイは、基部との係止係合のためにカード挿入物上に配置されている1つ以上の係止アームを含み得る。第1のウェルは、第1の側壁および底面によって画定され、容器キャップの下部分内の中空部分との摩擦係合のために、ウェルの底面の中心から基部の頂面に向かって延びる、突出部を含み得る。第1のウェルはまた、容器キャップをしっかりと係合するために第1の側壁から突出している複数のタブを含み得る。第2のウェルは、第2の側壁および第2の底部によって画定され得、第2の底部は、第2のウェルの内面から基部の外面まで延びる、貫通穴を含む。次いで、環状レッジが、貫通穴の円周で第2のウェル内に形成され得る。第2のウェルは、キャップの遠位部分をしっかりと係合するために第2の側壁から突出する、複数の脚部を含み得る。第3のウェルは、第3の側壁および第3の底部によって画定され、凸状溝、凹状溝、および第3の底部内に配置された十字パターンを備えている溝の組から成る群から選択される1つ以上の特徴を含み得る。第3の側壁は、その底部に向かって先細になる、円錐形であり得る。第3のウェルはまた、第3の壁からその中心に向かって半径方向に突出している複数の堅いガイドを含み得る。基部は、マルチウェルトレイが自動システムの中に配置されるときに、自動ピペッタが複数のウェルのうちのいずれかを正確に識別し、および/またはそれにアクセスすることができるように、部分的に索引付けされ得る。
【0016】
別の側面では、本開示は、自動プロセスで使用するためのウェルと連通するカートリッジを提供する。カートリッジは、頂面を有するケーシングと、ケーシング内に配置される流体チャンバであって、第1の開口部が、流体チャンバまで延びるか、または流体チャンバの少なくとも一部分を随意に形成する、少なくとも1つの側壁表面を有する、ケーシングの頂面内に提供される、流体チャンバと、流体チャンバに隣接し、かつそれと流体連通する、ケーシング内に配置された流体貯留部とを含む。ある実施形態では、カートリッジはまた、ケーシング内に配置され、流体チャンバに隣接する、油貯留部も含む。流体チャンバと流体貯留部との間の流体連通は、液体およびガス連通の両方であり得、同一または異なる手段によって提供され得る。カートリッジはまた、流体チャンバまで延びるか、または流体チャンバの少なくとも一部分を随意に形成する、少なくとも1つの側壁表面を有する、ケーシングの頂面内に提供される第2の開口部を含み得る。第1および第2の開口部の各々は、破れやすいシールで周囲大気への露出から密閉され得る。
【0017】
別の側面では、本開示は、自動プロセスで使用するためのカートリッジラックを提供する。カートリッジラックは、頂面と、第1および第2の対向端とを有するシャーシであって、本明細書で記載されるように1つ以上のマルチウェルトレイへの解放可能な取り付けのために構成されている、シャーシと、シャーシ上に配置されている、データを含む複数の機械読み取り可能な印と、シャーシの第1の端面上に配置されるハンドルとを含む。シャーシは、複数の(例えば、2つ以上、または最大5つ以上の)マルチウェルトレイへの解放可能な取り付けのために構成される。種々の実施形態では、シャーシは、ウェルと連通するカートリッジへの解放可能な取り付けのために構成される。上で議論されるように、カートリッジは、頂面を有するケーシングと、ケーシング内に配置される流体チャンバであって、第1の開口部が、流体チャンバまで延びるか、または流体チャンバの少なくとも一部分を随意に形成する、少なくとも1つの側壁表面を有する、ケーシングの頂面内に提供される、流体チャンバと、流体チャンバに隣接し、かつそれと流体連通する、ケーシング内に配置された流体貯留部とを含む。機械読み取り可能な印は、それに取り付けられたマルチウェルトレイに関する識別情報を含み得、バーコード、2Dバーコード、QRコード(登録商標)、またはRFIDの形態であり得る。機械読み取り可能な印は、直接接触接続、有線接続を通して、または無線で読み取り可能であり得る。
【0018】
別の側面では、本開示は、自動化された試薬ベースの分析を行うためのシステムを提供する。本システムは、マルチウェルトレイと、ウェルと連通するカートリッジと、ロボットアーム上に位置付けられる自動ピペッタとを含む。マルチウェルトレイは、複数のウェルを含み得、ウェルの各々は、凍結乾燥された試薬を含み、複数のウェルは、互に整列して配置され、破れやすいシールで密閉され、凍結乾燥された試薬は、標的特有の試薬を含む。ウェルと連通するカートリッジは、頂面を有するケーシングと、ケーシング内に配置される流体チャンバであって、第1の開口部が、流体チャンバまで延びるか、または流体チャンバの少なくとも一部分を随意に形成する、少なくとも1つの側壁表面を有する、ケーシングの頂面内に提供される、流体チャンバと、流体チャンバと流体連通する、ケーシング内に配置された流体貯留部と、流体チャンバ内に含まれる希釈剤とを含む。自動ピペッタは、カートリッジからの試薬の一部分の回収、および複数のウェルのうちの1つの中の試薬の一部分の分注を含む、回収および分注プロトコルを実行するように適合され、回収および分注プロトコルは、複数のウェルのそれぞれについて繰り返される。種々の実施形態では、マルチウェルトレイ、ウェルと連通するカートリッジ、および自動ピペッタは、自動生化学分析器等の筐体内に含まれる。
【0019】
別の側面では、本開示は、分子分析のための安定化された試薬を提供する方法を提供する。本方法は、流体分子分析試薬をウェルに導入することを含み、ウェルは、先細開口部と、毛細管チャネルを有する毛細管挿入物とを含み、先細開口部および毛細管チャネルは、流体連通している。その後、凍結乾燥された試薬を調製するように、流体分子分析試薬を凍結乾燥させるために好適な条件に、試薬を含むウェルをさらす。その後、再構成された試薬を調製するようにウェルの先細開口部に再構成溶液を導入することによって、凍結乾燥された試薬を再構成する。次いで、ウェルの先細開口部に導入される流体移送デバイスを使用して、再構成された試薬を引き出す。種々の実施形態では、流体移送デバイスは、ピペッタである。分子分析は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)分析であり得る。
本明細書は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
容器に固定可能なキャップであって、
容器開口部に挿入されるように構成されている下部分と、
その中に形成された開口部を有する上部分であって、上記開口部は、自動移送機構の一部分を受け取るように構成されている、上部分と、
上記キャップの上記下部分に向かって延びている複数の係止アームであって、上記複数の係止アームは、上記下部分が上記容器開口部に挿入されている場合に上記キャップを容器に固定するために、上記容器の一部分をしっかりと係合するために構成されている、複数の係止アームと、
上記開口部の内面上に配置されている複数の縦方向に延びている線形リブと
を備え、
各線形リブは、それに関連付けられている、
そのリブの遠位端に近接する拡大部分と、
上記上部分の外面上に配置されている陥凹であって、上記陥凹は、上記リブと長さが対応し、上記リブと反対側の上記外面上に配置されている、陥凹と
のうちの少なくとも1つを有する、キャップ。
(項目2)
上記下部分は、1つ以上の環状リブを画定する外面を有し、上記1つ以上の環状リブは、上記外面と容器開口部の内面との間の密閉係合を提供するように構成されている、項目1に記載のキャップ。
(項目3)
各線形リブの近位端は、勾配付きである、項目1または2のいずれかに記載のキャップ。
(項目4)
各線形リブは、そのリブの残り部分より大きい半径を有する拡大部分を含む、項目1〜3のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目5)
上記上部分に形成された上記開口部は、上の略円筒形部分、および下の内向き先細部分を画定する、項目1〜4のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目6)
各線形リブは、それに関連付けられている、そのリブの遠位端に近接する拡大部分を有し、各線形リブの上記拡大部分は、上記開口部の上記円筒形部分と上記開口部の上記内向き先細部分との間の移行部を横断している、項目5に記載のキャップ。
(項目7)
各線形リブは、それに関連付けられている陥凹を有し、上記線形リブおよび関連付けられた陥凹は、半径方向外向きに屈曲して、上記キャップの上記上部分の上記開口部に挿入される容器輸送機構の形状に適応するように構成されている、項目1〜6のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目8)
上記線形リブの各々は、そのリブの上記遠位端に近接する内向き先細部分を含む、項目1〜7のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目9)
上記下部分に形成された開口部と、上記下部分に形成された上記開口部から上記上部分に形成された上記開口部を分離する底壁とをさらに備えている、項目1〜8のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目10)
上記底壁は、その中に形成されている切り込み線を含み、上記切り込み線は、上記上部分に形成された上記開口部に挿入される物体によって上記底壁を穿刺することを促進するように構成されている、項目9に記載のキャップ。
(項目11)
上記係止アームは、上記容器の開口部を包囲する穴縁をしっかりと係合するために構成されているスナップ嵌め取り付け部を備えている、項目1〜10のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目12)
上記係止アームの各々は、上記キャップの中心線に対して半径方向に延びている環状フランジから軸方向に延び、上記下部分の外面と各係止アームの内面との間に間隙を画定し、上記下部分が容器開口部に挿入され、上記係止アームが容器開口部を包囲する穴縁をしっかりと係合する場合、上記間隙は、上記容器開口部を包囲する上記穴縁を受け取る、項目1〜11のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目13)
上記キャップの少なくとも一部分は、不透明材料から成る、項目1〜12のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目14)
上記不透明材料は、自己蛍光または光透過性が低いか、または全くない材料を含む、項目13に記載のキャップ。
(項目15)
上記キャップは、射出成形された一体プラスチック構造である、項目1〜14のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目16)
トレイのウェル内で支持されている容器と項目1〜15のいずれか1項に記載のキャップとの組み合わせであって、上記容器は、上記キャップによって係合されるように構成され、上記容器は、
その中に形成されている開口部を伴う略円筒形部分であって、上記略円筒形部分は、上記キャップの上記下部分を受け取り、上記下部分の外面と上記円筒形部分に形成された開口部の内面との間に密閉係合を提供するように構成されている、略円筒形部分と、
上記開口部を囲む半径方向に突出する穴縁であって、上記穴縁は、上記キャップの係止アームとの相互係止係合のために構成されている、穴縁と
を備えている、組み合わせ。
(項目17)
上記容器は、上記円筒形部分から延びている円錐部分をさらに備え、上記開口部は、上記円錐部分の中へ連続している、項目16に記載の組み合わせ。
(項目18)
上記容器は、半径方向に延びている環状リングをさらに備えている、項目16または17に記載の組み合わせ。
(項目19)
上記容器は、上記開口部の内面に形成されている複数の縦方向に向けられた溝をさらに備えている、項目16〜18のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目20)
上記キャップおよび上記容器は、各々、射出成形された一体プラスチック構造を備えている、項目16〜19のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目21)
容器と、上記容器と相互係止係合している別個のキャップとを備えているアセンブリであって、
上記容器は、
その中に形成された開口部を伴う略円筒形部分と、
上記開口部を囲む半径方向に突出する穴縁と
を備え、
上記キャップは、
上記容器の上記開口部に挿入されている下部分であって、上記下部分は、上記下部分の外面と上記開口部の内面との間に密閉係合を提供するように構成されている、下部分と、
その中に形成された開口部を有する上部分であって、上記開口部は、自動移送機構の一部分を受け取るように構成されている、上部分と、
上記キャップの上記下部分に向かって延びている複数の係止アームであって、上記複数の係止アームは、上記キャップを上記容器に固定するために、上記容器の上記穴縁と相互係止して係合されている、複数の係止アームと、
上記開口部の内面上に配置されている複数の縦方向に延びている線形リブと
を備え、
各リブは、それに関連付けられている、
そのリブの遠位端に近接する拡大部分と、
上記上部分の外面上に配置されている陥凹であって、上記陥凹は、上記リブと長さが対応し、上記リブと反対側の上記外面上に配置されている、陥凹と
のうちの少なくとも1つを備えている、アセンブリ。
(項目22)
上記キャップの上記下部分は、1つ以上の環状リブを画定する外面を有し、上記1つ以上の環状リブは、上記外面と上記容器開口部の上記内面との間の密閉係合を提供する、項目21に記載のアセンブリ。
(項目23)
上記線形リブの各々は、そのリブの上記遠位端に近接する内向き先細部分を含む、項目21または22のいずれかに記載のアセンブリ。
(項目24)
上記キャップは、下部分に形成された開口部と、上記下部分に形成された上記開口部から上記上部分に形成された上記開口部を分離する底壁とをさらに備えている、項目21〜23のいずれか1項に記載のアセンブリ。
(項目25)
上記底壁は、その中に形成されている切り込み線を含み、上記切り込み線は、上記上部分に形成された上記開口部に挿入される物体によって上記底壁を穿刺することを促進するように構成されている、項目24に記載のアセンブリ。
(項目26)
上記係止アームは、上記容器の上記開口部を包囲する上記穴縁をしっかりと係合するために構成されているスナップ嵌め取り付け部を備えている、項目21〜25のいずれか1項に記載のアセンブリ。
(項目27)
上記係止アームの各々は、上記キャップの中心線に対して半径方向に延びている環状フランジから軸方向に延び、上記下部分の上記外面と各係止アームの内面との間に間隙を画定し、上記容器開口部を包囲する上記穴縁は、上記間隙の中へ延びており、上記下部分は、上記容器開口部に挿入されている、項目21〜26のいずれか1項に記載のアセンブリ。
(項目28)
上記容器は、上記円筒形部分から延びている円錐部分をさらに備え、上記開口部は、上記円錐部分の中へ連続している、項目21〜27のいずれか1項に記載のアセンブリ。
(項目29)
上記容器は、上記容器の上記開口部の内面上に形成されている複数の縦方向に向けられた溝をさらに備えている、項目21〜28のいずれか1項に記載のアセンブリ。
(項目30)
上記キャップおよび上記容器は、各々、射出成形された一体プラスチック構造を備えている、項目21〜29のいずれか1項に記載のアセンブリ。
(項目31)
容器に固定可能なキャップであって、
容器開口部に挿入されるように構成されている下部分と、
その中に形成された開口部を有する上部分であって、上記開口部は、自動移送機構の一部分を受け取るように構成されている、上部分と、
上記キャップの上記下部分に向かって延び、上記下部分が上記容器開口部に挿入されている場合に上記キャップを容器に固定するために、上記容器の一部分をしっかりと係合するために構成されている、複数の係止アームと、
上記開口部の内面上に配置されている複数の縦方向に延びている線形リブと、
上記線形リブのうちの少なくとも1つに形成され、上記自動容器移送機構の一部分に係合するために構成されている戻り止めと
を備えている、キャップ。
(項目32)
上記戻り止めは、上記線形リブの一部分に形成された凹状陥凹を備えている、項目31に記載のキャップ。
(項目33)
上記戻り止めは、上記線形リブの一部分を通して、上記キャップの上記上部分の壁を通して形成された開口部を備えている、項目31または32のいずれかに記載のキャップ。(項目34)
各リブは、それに関連付けられている、そのリブの遠位端に近接する拡大部分を有し、上記開口部は、上記線形リブの上記拡大部分を通して形成されている、項目33に記載のキャップ。
(項目35)
正反対の場所に形成された2つの開口部を備えている、項目33に記載のキャップ。
(項目36)
各リブは、それに関連付けられている、
そのリブの遠位端に近接する拡大部分であって、上記戻り止めは、上記拡大部分に形成された凹状陥凹を備えている、拡大部分と、
上記上部分の外面上に配置された陥凹であって、上記陥凹は、上記リブと長さが対応し、上記リブと反対側の上記外面上に配置されている、陥凹と
のうちの少なくとも1つを有する、項目31〜35のいずれか1項に記載のキャップ。(項目37)
上記下部分は、1つ以上の環状リブを画定する外面を有し、上記1つ以上の環状リブは、上記外面と容器開口部の内面との間の密閉係合を提供するように構成されている、項目31〜36のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目38)
各リブの近位端は、勾配付きである、項目31〜37のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目39)
各リブは、そのリブの残りの部分より大きい半径を有する拡大部分を含む、項目31〜38のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目40)
上記上部分に形成された上記開口部は、上の略円筒形部分、および下の内向き先細部分を画定する、項目31〜39のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目41)
各リブは、そのリブの遠位端に近接する拡大部分を備え、各リブの上記拡大部分は、上記開口部の上記円筒形部分と上記開口部の上記内向き先細部分との間の移行部を横断している、項目31〜40のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目42)
各リブは、それに関連付けられている、上記上部分の外面上に配置された陥凹を有し、上記陥凹は、上記リブと長さが対応し、上記リブの反対側の上記外面上に配置され、上記リブおよび関連付けられた陥凹は、半径方向外向きに屈曲して、上記キャップの上記上部分に形成された上記開口部に挿入される容器輸送機構の形状に適応するように構成されている、項目31〜41のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目43)
上記線形リブの各々は、そのリブの上記遠位端に近接する内向き先細部分を含む、項目31〜42のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目44)
上記下部分に形成された開口部と、上記下部分に形成された上記開口部から上記上部分に形成された上記開口部を分離する底壁とをさらに備えている、項目31〜43のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目45)
上記底壁は、その中に形成されている切り込み線を含み、上記切り込み線は、上記上部分に形成された上記開口部に挿入される物体によって上記底壁を穿刺することを促進するように構成されている、項目44に記載のキャップ。
(項目46)
上記係止アームは、容器の開口部を包囲する穴縁をしっかりと係合するために構成されているスナップ嵌め取り付け部を備えている、項目31〜45のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目47)
上記係止アームの各々は、上記キャップの中心線に対して半径方向に延びている環状フランジから軸方向に延び、上記下部分の外面と各係止アームの内面との間に間隙を画定し、上記下部分が容器開口部に挿入され、上記係止アームが上記容器開口部を包囲する穴縁をしっかりと係合する場合、上記間隙は、上記容器開口部を包囲する上記穴縁を受け取る、項目31〜46のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目48)
上記キャップの少なくとも一部分は、不透明材料から成る、項目31〜47のいずれか1項に記載のキャップ。
(項目49)
上記不透明材料は、自己蛍光または光透過性が低いか、または全くない材料を含む、項目48に記載のキャップ。
(項目50)
上記キャップは、射出成形された一体プラスチック構造である、項目31〜49に記載のキャップ。
(項目51)
トレイのウェル内で支持されている容器および項目31〜50のいずれか1項に記載の上記キャップの組み合わせであって、上記容器は、上記キャップによって係合されるように構成され、上記容器は、
その中に形成されている開口部を伴う略円筒形部分であって、上記略円筒形部分は、上記キャップの上記下部分を受け取り、上記キャップの上記下部分の外面と、上記容器の上記円筒形部分に形成された上記開口部の内面との間に密閉係合を提供するように構成されている、略円筒形部分と、
上記開口部を囲む半径方向に突出する穴縁であって、上記キャップの上記係止アームとの相互係止係合のために構成されている、穴縁と
を備えている、組み合わせ。
(項目52)
上記容器は、上記円筒形部分から延びている円錐部分をさらに備え、上記開口部は、上記円錐部分の中へ連続している、項目51に記載の組み合わせ。
(項目53)
上記容器は、半径方向に延びている環状リングをさらに備えている、項目51または52のいずれかに記載の組み合わせ。
(項目54)
上記容器は、上記開口部の内面に形成されている複数の縦方向に向けられた溝をさらに備えている、項目51〜53のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目55)
上記キャップおよび上記容器は、各々、射出成形された一体プラスチック構造を備えている、項目51〜54のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目56)
キャップが相互係止して係合されている容器から上記キャップを分離するための装置であって、
上記容器は、横方向に突出する穴縁を伴う開口部であって、上記穴縁は、上記開口部を少なくとも部分的に包囲している、開口部と、上記穴縁に対して間隔を空けられた位置に配置されている横方向に延びているフランジとを含み、
上記キャップは、上記キャップを上記容器に固定するために、上記容器の上記穴縁と相互係止して係合されている1つ以上の係止アームを含み、
上記装置は、
上壁と、
キャップ除去ステーションと
を備え、上記キャップ除去ステーションは、
上記上壁を通して形成された開口部と、
上記開口部を包囲している隆起カラーであって、上記隆起カラーは、上記カラーの基部から上記カラーの先端まで上記上壁に対して突出し、上記隆起カラーは、上記隆起カラーの上記先端から上記隆起カラーの上記基部まで上記開口部から離れて角度付けられた外面を有する、隆起カラーと、
上記開口部を少なくとも部分的に包囲している2つ以上の弾力的なタブと
を備え、
上記弾力的なタブは、上記上壁の上記隆起カラーと反対の側に対して突出し、上記弾力的なタブは、上記弾力的なタブの遠位端の間の距離が上記開口部の幅より小さいように、内向きに角度付けられている、装置。
(項目57)
上記装置は、トレイを備え、上記装置は、上記上壁の周囲に延びている基部をさらに含み、上記基部は、支持を上記上壁と連携している、項目56に記載の装置。
(項目58)
上記開口部の周囲の等角度で間隔を空けられた位置に配置されている4つの弾力的なタブを備えている、項目56または57のいずれかに記載の装置。
(項目59)
上記開口部は、形状が円形である、項目56〜58のいずれか1項に記載の装置。
(項目60)
上記開口部は、形状が円形であり、上記隆起カラーは、形状が円形であり、上記開口部を囲んでいる、項目56〜59のいずれか1項に記載の装置。
(項目61)
上記隆起カラーは、上記開口部を囲んでいる、項目56〜60のいずれか1項に記載の装置。
(項目62)
複数のキャップ除去ステーションを備えている、項目56〜61のいずれか1項に記載の装置。
(項目63)
上記キャップ除去ステーションは、整列された行または列で配列される、項目56〜62のいずれか1項に記載の装置。
(項目64)
上記装置は、一体的に成形されたプラスチック部品を備えている、項目56〜63のいずれか1項に記載の装置。
(項目65)
キャップが相互係止して係合されている容器から上記キャップを分離する方法であって、上記容器は、横方向に突出する穴縁を伴う開口部であって、上記穴縁は、上記開口部を少なくとも部分的に包囲している、開口部と、上記穴縁に対して間隔を空けられた位置に配置されている横方向に延びているフランジとを含み、上記キャップは、上記キャップを上記容器に固定するために、上記容器の上記穴縁と相互係止して係合されている1つ以上の係止アームを含み、上記方法は、
(a)上記容器の上記横方向に延びているフランジが2つ以上の弾力的なタブに接触するように、上記相互係止されたキャップおよび容器を第1の方向へ移動させて、上記容器をキャップ除去ステーションの開口部の中へ移動させることであって、上記弾力的なタブは、上記開口部を少なくとも部分的に包囲し、上記弾力的なタブの遠位端の間の距離が上記開口部の幅より小さいように内向きに角度付けられている、ことと、
(b)上記開口部を通して上記容器を移動させ続け、それによって、上記容器の上記横方向に延びているフランジが上記弾力的なタブを外向きにたわませることを引き起こすことと、
(c)ステップ(b)の間に、上記キャップの上記係止アームを、上記開口部を包囲している隆起カラーの先端と接触させることであって、上記隆起カラーは、上記隆起カラーの上記先端から上記隆起カラーの基部まで上記開口部から離れて角度付けられた外面を有する、ことと、上記隆起カラーの上記角度付けられた外面に沿って上記係止アームを移動させ続け、それによって、上記係止アームを上記容器の上記穴縁との係止係合から外向きに押し出すこととを行うことと、
(d)上記係止アームが、上記隆起カラーの上記角度付けられた外面によって、上記穴縁との係合から押し出され、上記穴縁が上記隆起カラーの上記先端に接触するまで、ステップ(c)を継続することであって、上記容器の穴縁は、上記隆起カラーの上記先端と上記弾力的なタブの遠位端との間の距離に概ね対応する距離によって、上記容器の上記横方向に延びているフランジから間隔を空けられており、その結果、上記容器の上記穴縁が上記隆起カラーの上記先端に接触すると、上記横方向に延びているフランジが上記弾力的なタブの上記遠位端を通過し、上記弾力的なタブがそのたわんでいない位置に向かって戻り、そして、上記容器は、上記穴縁と上記容器の上記横方向に延びているフランジとの間に配置された上記キャップ除去ステーションの上記弾力的なタブと上記隆起カラーとによって、上記キャップ除去ステーション内で固定される、ことと、
(e)上記係止アームが上記容器の上記穴縁ともはや係合されなくなり、上記容器が上記キャップ除去ステーション内で固定されると、上記容器から上記キャップを分離するように、上記第1の方向とは反対側の第2の方向へ上記キャップを移動させることと
を含む、方法。
(項目66)
上記キャップ除去ステーションは、上記開口部の周囲の等角度で間隔を空けられた位置に配置されている4つの弾力的なタブを備えている、項目65に記載の方法。
(項目67)
上記開口部は、形状が円形である、項目65または66のいずれかに記載の方法。
(項目68)
上記開口部は、形状が円形であり、上記隆起カラーは、形状が円形であり、上記開口部を囲んでいる、項目65〜66のいずれか1項に記載の方法。
(項目69)
上記隆起カラーは、上記開口部を囲んでいる、項目65〜67のいずれか1項に記載の方法。
(項目70)
上記キャップは、上記キャップと係合されている自動容器輸送機構によって、上記第1および第2の方向に移動させられる、項目65〜69のいずれか1項に記載の方法。
(項目71)
流体チャンバと、
流体貯留部であって、上記流体チャンバおよび上記流体貯留部は、同一の液体を含み、上記流体貯留部は、上記流体チャンバより大きい容積を有する、流体貯留部と、
上記流体チャンバの開口部を覆う破れやすいシール、および上記流体貯留部の開口部を覆う破れやすいシールと、
上記流体貯留部と上記流体チャンバとの間の第1の開口部であって、上記第1の開口部は、上記流体貯留部および流体チャンバの下部分に近接して配置され、上記流体貯留部と上記流体チャンバとの間の液体連通を提供する、第1の開口部と、
上記流体貯留部と流体チャンバとの間の第2の開口部であって、上記第2の開口部は、上記流体貯留部および流体チャンバの最上部分に近接して配置され、上記流体貯留部と上記流体チャンバとの間の流体連通を提供する、第2の開口部と
を備えている、流体カートリッジ。
(項目72)
上記流体チャンバに隣接して配置されている油貯留部をさらに備えている、項目71に記載の流体カートリッジ。
(項目73)
上記破れやすいシールは、ホイルシールである、項目71または72のいずれかに記載の流体カートリッジ。
(項目74)
上記第1の開口部は、上記流体チャンバと上記流体貯留部との間に形成されているチャネルを備えている、項目71〜73のいずれか1項に記載の流体カートリッジ。
(項目75)
上記第2の開口部は、上記流体貯留部から上記流体チャンバを分離する壁におけるスロットを備えている、項目71〜74のいずれか1項に記載の流体カートリッジ。
(項目76)
上記液体は、凍結乾燥された試薬を再構成するための再構成溶液を含む、項目71〜75のいずれか1項に記載の流体カートリッジ。
(項目77)
上記カートリッジは、射出成形プラスチックで構築されている、項目71〜76のいずれか1項に記載の流体カートリッジ。
(項目78)
1つ以上の機械読み取り可能な標識をさらに備えている、項目71〜77のいずれか1項に記載の流体カートリッジ。
(項目79)
液体を移送する方法であって、
ロボットピペッタのプローブに取り付けられたピペット先端を用いて、流体カートリッジの流体チャンバを覆って配置された破れやすいシールを貫通し、上記流体チャンバに含まれた液体にアクセスすることと、
上記ロボットピペッタを用いて、上記流体チャンバからある量の液体を引き出すことと、
上記流体チャンバから上記ピペット先端を除去することと
を含み、
上記流体チャンバから除去される上記量の液体の一部分は、上記流体貯留部と上記流体チャンバとの間の第1の開口部を通って上記流体カートリッジの密閉された流体貯留部から上記流体チャンバに流入する液体によって置換され、上記第1の開口部は、上記流体貯留部および流体チャンバの下部分に近接して配置され、上記流体貯留部から上記流体チャンバに流入する上記量の液体に対応するある量空気が、上記ピペット先端によって上記破れやすいシールに形成された開口部を通って、上記流体貯留部と流体チャンバとの間の第2の開口部を通り上記流体貯留部の中へ移動し、上記第2の開口部は、上記流体貯留部および流体チャンバの最上部分に近接して配置されている、
方法。
(項目80)
上記流体貯留部は、上記流体チャンバより大きい容積を有する、項目79に記載の方法。
(項目81)
上記流体カートリッジは、上記流体チャンバに隣接して配置されている油貯留部をさらに含む、項目78または80のいずれかに記載の方法。
(項目82)
上記破れやすいシールは、ホイルシールである、項目79〜81のいずれか1項に記載の方法。
(項目83)
上記第1の開口部は、上記流体チャンバと上記流体貯留部との間に形成されたチャネルを備えている、項目79〜82のいずれか1項に記載の方法。
(項目84)
上記第2の開口部は、上記流体貯留部から上記流体チャンバを分離する壁におけるスロットを備えている、項目79〜83のいずれか1項に記載の方法。
(項目85)
上記液体は、凍結乾燥された試薬を再構成するための再構成溶液を含む、項目79〜84のいずれか1項に記載の方法。
(項目86)
凍結乾燥された試薬を再構成するために、上記凍結乾燥された試薬を含むウェルの中へ上記再構成溶液を分注することをさらに含む、項目85に記載の方法。
(項目87)
自動プロセスで使用するためのマルチウェルトレイであって、
基部と、
上記基部に取り外し可能に固定可能なカード挿入物と、
ウェルの1つ以上の組と
を備え、
各組は、
上記基部に形成され、容器キャップを受け取るように構成されている容器キャップウェルと、
上記基部に形成され、容器を受け取るように構成されている容器ウェルと、
上記カード挿入物に形成され、凍結乾燥された試薬を含む試薬ウェルと
を備えている、マルチウェルトレイ。
(項目88)
上記容器ウェルのうちの少なくとも1つの中に配置されている容器と、
上記容器キャップウェルのうちの少なくとも1つの中に配置されているキャップであって、上記キャップは、上記容器に係止して取り付けるために構成されている、キャップと
をさらに備えている、項目87に記載のマルチウェルトレイ。
(項目89)
ウェルの各組のうちの上記ウェルは、互に整列して配置されている、項目87または88のいずれかに記載のマルチウェルトレイ。
(項目90)
ウェルの各組のうちの上記試薬ウェルは、破れやすいシールで密閉されている、項目87〜89のいずれか1項に記載のマルチウェルトレイ。
(項目91)
上記基部と係止して係合するために、上記カード挿入部上に配置されている1つ以上の係止アームをさらに備えている、項目87〜90のいずれか1項に記載のマルチウェルトレイ。
(項目92)
ウェルの各組のうちの上記容器キャップウェルの底壁から延びている突出部をさらに備えている、項目87〜91のいずれか1項に記載のマルチウェルトレイ。
(項目93)
ウェルの各組のうちの上記容器キャップウェルの側壁から突出している複数のタブをさらに備えている、項目87〜92のいずれか1項に記載のマルチウェルトレイ。
(項目94)
上記容器ウェルの内面から延びている貫通穴をさらに備え、上記貫通穴は、上記貫通穴の周囲に環状レッジを画定する、項目87〜93のいずれか1項に記載のマルチウェルトレイ。
(項目95)
上記容器ウェルの側壁から突出する複数の脚部をさらに備えている、項目87〜94のいずれか1項に記載のマルチウェルトレイ。
(項目96)
上記試薬ウェルは、側壁および底壁によって画定され、上記容器ウェルは、複数の段差、凹状溝、凸状突起部、ならびに上記底壁の表面に形成された十字パターンを備えている溝および/または突起部の組から成る群から選択される1つ以上の特徴をさらに備えている、項目87〜95のいずれか1項に記載のマルチウェルトレイ。
(項目97)
上記試薬ウェルは、その側壁からその中心に向かって半径方向に突出している複数の堅いガイドをさらに備えている、項目87〜96のいずれか1項に記載のマルチウェルトレイ。
(項目98)
上記試薬ウェルは、先細リング挿入物、カラー、および指状カラーから成る群から選択される1つ以上の保持特徴をさらに備え、上記1つ以上の保持特徴は、上記ウェル内に配置され、上記ウェル内に上記凍結乾燥された試薬を保持するようにサイズ決定されている、項目87〜97のいずれか1項に記載のマルチウェルトレイ。
(項目99)
上記1つ以上の保持特徴は、それを通る開口部を画定し、上記開口部は、小さすぎて上記凍結乾燥された試薬が開口部を通過することを可能にしない、項目98に記載のマルチウェルトレイ。
(項目100)
上記試薬ウェルは、その内壁に形成された環状リングまたはねじ山をさらに備え、上記環状リングまたはねじ山は、上記ウェル内に上記凍結乾燥された試薬を保持するようにサイズ決定されている、項目87〜99に記載のマルチウェルトレイ。
(項目101)
上記試薬ウェルは、破れやすいホイルによって密閉されている、項目87〜100に記載のマルチウェルトレイ。
(項目102)
複数のマルチウェルトレイを保持するためのラックに解放可能に係合するために、上記基部の側面上に配置されている1つ以上の係止指部をさらに備えている、項目87〜101に記載のマルチウェルトレイ。
(項目103)
上記基部および上記カード挿入物は、プラスチックから形成されている、項目87〜102に記載のマルチウェルトレイ。
(項目104)
上記カード挿入物は、上記基部を形成する上記プラスチックより低い湿気に対する透過性を有するプラスチックで形成されている、項目103に記載のマルチウェルトレイ。
(項目105)
ウェルの複数の組を備え、少なくとも1つの試薬ウェルは、少なくとも1つの他の試薬ウェルに含まれる凍結乾燥された試薬とは異なる凍結乾燥された試薬を含む、項目87〜104に記載のマルチウェルトレイ。
(項目106)
上記試薬ウェルは、毛細管挿入物をさらに備え、上記凍結乾燥された試薬は、上記毛細管挿入物の毛細管チャネル内で保持されている、項目87〜105に記載のマルチウェルトレイ。
(項目107)
自動プロセスで使用するためのアセンブリであって、上記アセンブリは、
ラックであって、
頂面と、第1および第2の対向端とを有するシャーシであって、上記シャーシは、係止部材を含む、シャーシと、
上記シャーシ上に配置されている、データを含む複数の機械読み取り可能な印と、
上記シャーシの上記第1の端の面上に配置されているハンドルと
を備えている、ラックと、
上記ラックの上記シャーシ上で支持されている2つ以上のマルチウェルトレイであって、各マルチウェルトレイは、
係止特徴を含む基部と、
上記基部に取り外し可能に固定可能なカード挿入物と、
ウェルの1つ以上の組と
を備え、各組は、
上記基部に形成され、容器キャップを受け取るように構成されている容器キャップウェルと、
上記基部に形成され、容器を受け取るように構成されている容器ウェルと、
上記カード挿入物に形成され、凍結乾燥された試薬を含む試薬ウェルと
を備え、
上記ラックの上記係止部材は、上記マルチウェルトレイを上記ラックの上記シャーシに固定するために、上記各マルチウェルトレイの上記係止特徴と動作可能に係合されている、2つ以上のマルチウェルトレイと、
流体カートリッジであって、
液体チャンバおよび上記液体チャンバと流体連通している液体貯留部であって、上記液体チャンバおよび上記液体貯留部は、上記凍結乾燥された試薬を再構成するための再構成溶液を含む、液体チャンバおよび液体貯留部と、
上記流体カートリッジの上記液体チャンバおよび上記液体貯留部を覆う破れやすいシールと
を備えている、流体カートリッジと
を備えている、アセンブリ。
(項目108)
上記容器ウェルのうちの少なくとも1つの中に配置されている容器と、
上記容器キャップウェルのうちの少なくとも1つの中に配置されているキャップであって、上記キャップは、上記容器に係止して取り付けるために構成されている、キャップと
をさらに備えている、項目107に記載のアセンブリ。
(項目109)
上記ラックは、トレイを受け取るための複数の位置を備え、上記係止部材は、各位置の対向する側に配置され、トレイの対向する側に位置する可撓性係止指部によって係合されるように構成されている、項目107または108のいずれかに記載のアセンブリ。
(項目110)
トレイを受け取るための各位置に関連付けられている少なくとも1つの機械読み取り可能な印を含む、項目109に記載のアセンブリ。
(項目111)
上記機械読み取り可能な印は、(1)それに取り付けられた上記トレイ、および(2)上記カートリッジラックのうちの少なくとも1つに関する識別情報を備えている、項目107〜110のいずれか1項に記載のアセンブリ。
(項目112)
自動プロセスにおいて2つ以上のトレイを保持するためのラックであって、
頂面と、第1および第2の対向端とを有するシャーシであって、上記シャーシは、上記トレイをシャーシに解放可能に固定するために、上記トレイ上の協働係止特徴と係合するために構成されている係止部材を含む、シャーシと、
上記シャーシ上に配置されている、データを含む複数の機械読み取り可能な印と、
上記シャーシの上記第1の端の面上に配置されているハンドルと
を備えている、ラック。
(項目113)
上記ラックは、トレイを受け取るための複数の位置を備え、上記係止部材は、各位置の対向する側に配置され、トレイの対向する側に位置する可撓性係止指部によって係合されるように構成されている、項目112に記載のラック。
(項目114)
トレイを受け取るための各位置に関連付けられている少なくとも1つの機械読み取り可能な印を含む、項目113に記載のラック。
(項目115)
上記機械読み取り可能な印は、(1)それに取り付けられた上記トレイ、および(2)上記カートリッジラックのうちの少なくとも1つに関する識別情報を備えている、項目112〜114のいずれか1項に記載のラック。
(項目116)
自動プロセスで使用するためのカートリッジであって、
頂面を有する基部と、
上記基部に形成され、側壁、底壁、および上記基部の上記頂面における開放上端によって画定される1つ以上のウェルと、
上記ウェル内に配置されている凍結乾燥された試薬と、
上記凍結乾燥された試薬の上方で上記ウェル内に配置されている保持特徴と
を備え、
上記保持特徴は、それを通る開口部を提供し、上記開口部は、上記凍結乾燥された試薬のサイズより小さく、それによって、上記ウェル内に上記凍結乾燥された試薬を保持する、
カートリッジ。
(項目117)
上記保持特徴は、上記側壁上に形成され、上記凍結乾燥された試薬の上方に位置付けられている環状突起部を備えている、項目116に記載のカートリッジ。
(項目118)
上記保持特徴は、上記側壁の長さに沿って形成され、上記凍結乾燥された試薬の上方に位置付けられているらせんチャネルを備えている、項目116または117のいずれか1項に記載のカートリッジ。
(項目119)
上記保持特徴は、上記側壁に取り付けられ、上記凍結乾燥された試薬の上方に位置付けられている先細リングを備えている、項目116〜118のいずれか1項に記載のカートリッジ。
(項目120)
上記保持特徴は、上記開放上端で、またはそれより近位で、上記側壁に取り付けられたカラーを備えている、項目116〜119のいずれか1項に記載のカートリッジ。
(項目121)
上記カラーは、その下端から上記ウェルの中へ延びている1つ以上の指部を備え、上記1つ以上の指部の各々は、上記ウェルの軸中心に向かって延びている、項目120に記載のカートリッジ。
(項目122)
上記ウェルを取り囲む破れやすいシールをさらに備えている、項目116〜121のいずれか1項に記載のカートリッジ。
(項目123)
複数のウェルを備え、上記複数のウェルの各々は、保持特徴と、その中に配置されている凍結乾燥された試薬とを含み、上記ウェルは、互に整列して位置付けられている、項目116〜122のいずれか1項に記載のカートリッジ。
(項目124)
上記基部に形成された複数のウェルと、各ウェル内に配置された凍結乾燥された試薬とを備え、上記ウェルのうちの少なくとも2つの各々の中に含まれた上記凍結乾燥された試薬は、互に異なる、項目116〜123のいずれか1項に記載のカートリッジ。
(項目125)
複数の段差、凹状溝、凸状突起部、ならびに上記底壁の表面に形成された十字パターンを備えている溝および/または突起部の組から成る群から選択される1つ以上の特徴をさらに備えている、項目116〜124のいずれか1項に記載のカートリッジ。
(項目126)
自動プロセスで使用するための試薬を含むカートリッジであって、
頂面を有する基部と、
上記基部に形成され、側壁、底壁、および上記基部の上記頂面における開放上端によって画定される1つ以上のウェルと、
上記側壁と接触するか、またはその一部である毛細管挿入物であって、上記毛細管挿入物は、それを通って延びている毛細管チャネルを含む、毛細管挿入物と、
上記毛細管チャネル内に配置されている凍結乾燥された試薬と
を備えている、カートリッジ。
(項目127)
上記毛細管挿入物は、上記毛細管チャネルに向かって先細になる開放上端を備えている、項目126に記載のカートリッジ。
(項目128)
上記ウェルを取り囲む破れやすいシールをさらに備えている、項目126または127のいずれかに記載のカートリッジ。
(項目129)
上記基部に形成された複数のウェルと、毛細管挿入物の各々の毛細管チャネル内に配置された凍結乾燥された試薬を伴う関連付けられた毛細管挿入物とを備え、上記ウェルは、互に整列して位置付けられている、項目126〜128のいずれか1項に記載のカートリッジ。
(項目130)
上記基部に形成された複数のウェルと、毛細管挿入物の各々の毛細管チャネル内に配置された凍結乾燥された試薬を伴う関連付けられた毛細管挿入物とを備え、上記ウェルのうちの少なくとも2つの各々の中に含まれた上記凍結乾燥された試薬は、互に異なる、項目126〜128のいずれか1項に記載のカートリッジ。
(項目131)
自動プロセスで使用するために、カートリッジの中で安定化された試薬を提供する方法であって、上記方法は、
(a)上記カートリッジのウェル内に配置されているか、またはその一体的部品である毛細管挿入物の毛細管チャネルに液体試薬を導入することであって、上記液体試薬の少なくとも一部分は、上記毛細管チャネル内で保持される、ことと、
(b)上記液体試薬を凍結乾燥させるために好適な条件に、上記ウェルおよび上記毛細管チャネル内で保持された上記液体試薬をさらし、それによって、凍結乾燥された試薬を上記毛細管チャネル内で形成することであって、上記凍結乾燥された試薬は、再構成された試薬を形成するために、上記毛細管チャネルに再構成溶液を導入することによって再構成されることができる、ことと
を含む、方法。
(項目132)
上記毛細管挿入物は、上記毛細管チャネルに向かって先細である開放上端を備え、上記開放上端および上記毛細管チャネルは、流体連通しており、ステップ(a)は、上記開放上端に上記液体試薬を導入することを含む、項目131項に記載の方法。
(項目133)
(c)ステップ(b)後に、上記毛細管チャネルに再構成溶液を導入することによって、上記凍結乾燥された試薬を再構成し、それによって、上記毛細管チャネル内で再構成された試薬を調製することと、
(d)ステップ(c)後に、流体移送デバイスを使用して、上記毛細管チャネルから上記再構成された試薬を引き出すことと
をさらに含む、項目131または132のいずれかに記載の方法。
(項目134)
上記毛細管挿入物は、上記毛細管チャネルに向かって先細である開放上端を備え、上記開放上端および上記毛細管チャネルは、流体連通しており、ステップ(c)は、上記開放上端に上記再構成溶液を導入することを含む、項目131〜133のいずれか1項に記載の方法。
(項目135)
ステップ(d)は、上記毛細管チャネルから再構成された試薬を引き出すために、上記開放上端に流体移送デバイスのピペット先端を導入することを含む、項目134に記載の方法。
(項目136)
上記流体移送デバイスは、ピペット先端を備えている、項目131〜135のいずれか1項に記載の方法。
(項目137)
上記再構成された試薬は、ポリメラーゼ連鎖反応(P
CR)分析を行うために使用される、項目133に記載の方法。
(項目138)
試薬ウェルであって、
側壁、底壁、および開放上端と、
上記ウェル内に配置されている凍結乾燥された試薬と、
上記凍結乾燥された試薬の上方で上記ウェル内に配置されている保持特徴と
を備え、
上記保持特徴は、それを通る開口部を提供し、上記開口部は、上記凍結乾燥された試薬のサイズより小さく、それによって、上記ウェル内に上記凍結乾燥された試薬を保持する、試薬ウェル。
(項目139)
上記保持特徴は、上記側壁上に形成され、上記凍結乾燥された試薬の上方に位置付けられている環状突起部を備えている、項目138に記載の試薬ウェル。
(項目140)
上記保持特徴は、上記側壁の長さに沿って形成され、上記凍結乾燥された試薬の上方に位置付けられているらせんチャネルを備えている、項目138または139のいずれかに記載の試薬ウェル。
(項目141)
上記保持特徴は、上記側壁に取り付けられ、上記凍結乾燥された試薬の上方に位置付けられている先細リングを備えている、項目138〜140のいずれか1項に記載の試薬ウェル。
(項目142)
上記保持特徴は、上記開放上端で、またはそれより近位で、上記側壁に取り付けられたカラーを備えている、項目138〜141のいずれか1項に記載の試薬ウェル。
(項目143)
上記カラーは、その下端から上記ウェルの中へ延びている1つ以上の指部を備え、上記1つ以上の指部の各々は、上記ウェルの軸中心に向かって延びている、項目142に記載の試薬ウェル。
(項目144)
上記ウェルを取り囲む破れやすいシールをさらに備えている、項目138〜143のいずれか1項に記載の試薬ウェル。
(項目145)
複数の段差、凹状溝、凸状突起部、ならびに上記底壁の表面に形成された十字パターンを備えている溝および/または突起部の組から成る群から選択される1つ以上の特徴をさらに備えている、項目138〜144のいずれか1項に記載の試薬ウェル。
(項目146)
側壁、底壁、および開放上端と、
上記側壁と接触するか、またはその一部である毛細管挿入物であって、上記毛細管挿入物は、それを通って延びている毛細管チャネルを含む、毛細管挿入物と、
上記毛細管チャネル内に配置されている凍結乾燥された試薬と
を備えている、試薬ウェル。
(項目147)
上記毛細管挿入物は、上記毛細管チャネルに向かって先細である開放上端を備えている、項目146に記載の試薬ウェル。
(項目148)
上記ウェルを取り囲む破れやすいシールをさらに備えている、項目146または147のいずれかに記載の試薬ウェル。
(項目149)
自動プロセスで使用するために、カートリッジの中で安定化された試薬を提供する方法であって、上記方法は、
(a)試薬ウェル内に配置されているか、またはその一体的部品である毛細管挿入物の毛細管チャネルに液体試薬を導入することであって、上記液体試薬の少なくとも一部分は、上記毛細管チャネル内で保持される、ことと、
(b)上記液体試薬を凍結乾燥させるために好適な条件に、上記試薬ウェルおよび上記毛細管チャネル内で保持された上記液体試薬をさらし、それによって、凍結乾燥された試薬を上記毛細管チャネル内で形成することであって、上記凍結乾燥された試薬は、再構成された試薬を形成するために、上記毛細管チャネルに再構成溶液を導入することによって再構成されることができる、ことと
を含む、方法。
(項目150)
上記毛細管挿入物は、上記毛細管チャネルに向かって先細である開放上端を備え、上記開放上端および上記毛細管チャネルは、流体連通しており、ステップ(a)は、上記開放上端に上記液体試薬を導入することを含む、項目149に記載の方法。
(項目151)
(c)ステップ(b)後に、上記毛細管チャネルに再構成溶液を導入することによって、上記凍結乾燥された試薬を再構成し、それによって、上記毛細管チャネル内で再構成された試薬を調製することと、
(d)ステップ(c)後に、流体移送デバイスを使用して、上記毛細管チャネルから再構成された試薬を引き出すことと
をさらに含む、項目140または150のいずれかに記載の方法。
(項目152)
上記毛細管挿入物は、上記毛細管チャネルに向かって先細である開放上端を備え、上記開放上端および上記毛細管チャネルは、流体連通しており、ステップ(c)は、上記開放上端に上記再構成溶液を導入することを含む、項目151に記載の方法。
(項目153)
ステップ(d)は、上記毛細管チャネルから再構成された試薬を引き出すために、上記開放上端に流体移送デバイスのピペット先端を導入することを含む、項目152に記載の方法。
(項目154)
上記流体移送デバイスは、ピペット先端を備えている、項目149〜153のいずれか1項に記載の方法。
(項目155)
上記再構成された試薬は、ポリメラーゼ連鎖反応(P
CR)分析を行うために使用される、項目151に記載の方法。