(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6355189
(24)【登録日】2018年6月22日
(45)【発行日】2018年7月11日
(54)【発明の名称】ウイングルーフの取付方法
(51)【国際特許分類】
B60J 7/08 20060101AFI20180702BHJP
B62D 33/04 20060101ALI20180702BHJP
【FI】
B60J7/08 P
B62D33/04 C
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-54916(P2014-54916)
(22)【出願日】2014年3月18日
(65)【公開番号】特開2015-174634(P2015-174634A)
(43)【公開日】2015年10月5日
【審査請求日】2017年3月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】310013141
【氏名又は名称】東邦車輛株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫
(74)【代理人】
【識別番号】100104145
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 嘉夫
(74)【代理人】
【識別番号】100135035
【弁理士】
【氏名又は名称】田上 明夫
(74)【代理人】
【識別番号】100131266
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼ 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀和
(72)【発明者】
【氏名】喜多 智之
(72)【発明者】
【氏名】藤原 功雄
【審査官】
菅 和幸
(56)【参考文献】
【文献】
実開平04−039119(JP,U)
【文献】
実開平01−096328(JP,U)
【文献】
特開2006−123770(JP,A)
【文献】
米国特許第03879017(US,A)
【文献】
米国特許第02757041(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 7/08
B62D 33/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウイング車両のウイングルーフの端部に設けた断面C字状溝部を有するウイングルーフレールをセンターレールにヒンジ部材を介して回動自在に取り付けるウイングルーフの取付方法において、
固定ナットを、前記ウイングルーフレールのC字状溝部の長手方向に延びる開放部位から該C字状溝部内に挿入して、該C字状溝部内でその締付孔が前記開放部位に臨むように、前記ウイングルーフレールの長手方向に沿う軸周りに回転させて配置し、その後、前記固定ナットと前記ヒンジ部材とを締付具により固定して、前記ウイングルーフレールを前記ヒンジ部材に固定することを特徴とするウイングルーフの取付方法。
【請求項2】
前記ウイングルーフレールのC字状溝部内の開放部位と対向する対向面に、前記C字状溝部内での前記固定ナットの回転方向を限定する傾斜面を形成することを特徴とする請求項1に記載のウイングルーフの取付方法。
【請求項3】
前記固定ナットの回転方向を、前記ウイングルーフレールのC字状溝部の延びる方向と直交する断面視で時計周り方向又は反時計周り方向のいずれか一方向にすることを特徴とする請求項1または2に記載のウイングルーフの取付方法。
【請求項4】
前記固定ナットを、略矩形状のベース板と、該ベース板の一面で長手方向両端部に一体的に固着される複数のナット部材とから構成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のウイングルーフの取付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウイング車両におけるウイングルーフの端部をセンターレールにヒンジ部材を介して回動自在に取り付けるウイングルーフの取付方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1に示すように、一般に、ウイング車両1には荷箱2が搭載されている。該ウイング車両1の荷箱2は、荷箱2の前後方向(長手方向)の左右一対に設けられた断面L字形状のウイングルーフ3、3と、前壁4と、後扉壁5とを備えている。各ウイングルーフ3は、天井壁部6と、該天井壁部6に対して直交して接合される側壁部7とから構成される。前壁4と後扉壁5との左右方向中央位置の頂部にはセンターレール10が前後方向に沿って延びる。また、各ウイングルーフ3、3の天井壁部6の端部にヒンジ部材11(
図3参照)がそれぞれ取り付けられる。そして、各ヒンジ部材11を、センターレール10に前後方向に沿って間隔を置いて複数固着された板状部材12(
図3参照)の両端部に回動自在に連結することで、各ウイングルーフ3、3がセンターレール10に対してヒンジ部材11を介して回動自在に構成される。
【0003】
そこで、特許文献1にはヒンジ部材をウイングルーフに取り付ける従来技術が開示されている。特許文献1の開示内容を説明すると、ヒンジ部材をウイングルーフレールに取り付ける際には、ウイングルーフレールのC字状溝部に、ボルトが挿着された複数のスライド部材を、その端部から順次挿入して、C字状溝部の開放部位から突出された各ボルトにヒンジ部材を固定することで、ヒンジ部材をウイングルーフレールに取り付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−93387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に係る発明では、ウイングルーフレールにヒンジ部材を固定する際、ウイングルーフレールの端部から、ボルトが挿着されたスライド部材を順次挿入するために、組付工程時には全てのスライド部材を予めセットしておく必要があり、作業に時間を要する。しかも、隣接するスライド部材の間に、新たにスライド部材を追加して配置したい場合には、追加するスライド部材をウイングルーフレールの端部から挿入して、再び全てのスライド部材の位置決めを行った後、各スライド部材に各ヒンジ部材をそれぞれ固定する必要があり、作業効率を向上させるように改善する必要がある。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、作業効率を向上させるウイングルーフの取付方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、ウイング車両のウイングルーフの端部に設けた断面C字状溝部を有するウイングルーフレールをセンターレールにヒンジ部材を介して回動自在に取り付けるウイングルーフの取付方法において、固定ナットを
、前記ウイングルーフレールのC字状溝部
の長手方向に延びる開放部位から
該C字状溝部内に挿入して、該C字状溝部内でその締付孔が前記開放部位に臨むように、
前記ウイングルーフレールの長手方向に沿う軸周りに回転させて配置し、その後、前記固定ナットと前記ヒンジ部材とを締付具により固定して、前記ウイングルーフレールを前記ヒンジ部材に固定することを特徴とするものである。
請求項1の発明では、固定ナットをウイングルーフレールのC字状溝部の端部から挿入せずに、C字状溝部
の長手方向に延びる開放部位からその内部に挿入することで、C字状溝部内に配置することができるので、この固定ナットを用いてヒンジ部材をウイングルーフに固定できると共に、ウイングルーフをヒンジ部材を介してセンターレールに回動自在に取り付けることができ、その作業効率が大幅に向上する。
【0008】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記ウイングルーフレールのC字状溝部内の開放部位と対向する対向面に、前記C字状溝部内での前記固定ナットの回転方向を限定する傾斜面を形成することを特徴とするものである。
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した発明において、前記固定ナットの回転方向を、前記ウイングルーフレールのC字状溝部の延びる方向と直交する断面視で時計周り方向又は反時計周り方向のいずれか一方向にすることを特徴とするものである。
請求項2及び3の発明では、固定ナットの、ウイングルーフレールのC字状溝部内での回転方向を一方向だけに限定することで、C字状溝部の内部空間の大きさを最小限にすることができ、作業効率をさらに向上させることができる。
【0009】
請求項4に記載した発明は、請求項1〜3のいずれかに記載した発明において、前記固定ナットを、略矩形状のベース板と、該ベース板の一面で長手方向両端部に一体的に固着される複数のナット部材とから構成することを特徴とするものである。
請求項4の発明では、固定ナットに複数のナット部材を備えているので、作業効率をさらに向上させることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、固定ナットをウイングルーフレールのC字状溝部の開放部位から挿入して、C字状溝部内でその締付孔が開放部位に臨むように回転させて配置し、固定ナットとヒンジ部材とを締付具により固定することで、ヒンジ部材をウイングルーフレールに固定することができるので、従来よりも作業効率が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態に係るウイングルーフの取付方法が採用されたウイング車両の概略斜視図である。
【
図3】
図3は、ウイングルーフがヒンジ部材を介してセンターレールに取り付けられた状態の拡大図である。
【
図5】
図5は、固定ナットをウイングルーフレールのC字状溝部の開放部位から挿入する様子を示す斜視図である。
【
図6】
図6は、固定ナットをウイングルーフレールのC字状溝部内で回転させる様子を段階的に示す図である。
【
図7】
図7は、ヒンジ部材の他の実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態を
図1〜
図7に基づいて詳細に説明する。
図1及び
図3に示すように、ウイング車両1の荷箱2は、該荷箱2の前後方向の左右一対に設けられた断面略L字形状のウイングルーフ3、3と、前壁4と、後扉壁5とを備えている。各ウイングルーフ3は、天井壁部6と、該天井壁部6に対して直交して接合される側壁部7とから構成される。センターレール10が前壁4と後扉壁5との左右方向中央位置の頂部に前後方向に沿って設けられる。該センターレール10には前後方向に沿って間隔を置いて複数の板状部材12が固着される。また、左右一対のウイングルーフ3、3の天井壁部6の端部にヒンジ部材11が固定される。そして、各ヒンジ部材11を板状部材12の両端部に回動自在に連結することで、各ウイングルーフ3、3がセンターレール10に対してヒンジ部材11を介して回動自在となる。
【0013】
以下に、本発明の実施の形態を
図2〜
図6に基づいて詳しく説明する。
図3に示すように、センターレール10は断面ロ字状に形成されている(
図3では左右方向(幅方向)片側だけが図示される)。なお、センターレール10の断面形状は特に限定されることなく、他の形状、例えば断面I字状に形成してもよい。センターレール10の上方には、板状部材12が左右方向にセンターレール10を跨るように固着されている。板状部材12は、センターレール10の上方に前後方向に沿って間隔を置いて、複数固着されている。板状部材12の左右方向両端部には、連結ピン13が挿通される挿通孔12aがそれぞれ設けられる。該挿通孔12aはセンターレール10の延びる方向と同方向に延びる。該板状部材12の両端部に各ヒンジ部材11が回動自在に連結される。
【0014】
図4に示すように、ヒンジ部材11は、略矩形状の固定板15と、該固定板15の一面から長手方向に沿って間隔を置いて立設される各連結板16、16とから構成される。固定板15には、各連結板16、16の外側にウイングルーフ固定用の締付ボルト35、35(
図3参照)が挿通される挿通孔15a、15aがそれぞれ形成される。これら挿通孔15a、15a間の距離が、後述する固定ナット22の各ナット部材31、31間の距離に相当する。また、各連結板16、16間の距離が板状部材12の幅寸法に相当する。各連結板16、16の先端には、連結ピン13が挿通される挿通孔16a、16aがそれぞれ形成される。そして、
図3も参照して、ヒンジ部材11の各連結板16、16間に板状部材12の端部を配置して、それぞれの挿通孔16a、12aに連結ピン13を挿入することで、ヒンジ部材11が板状部材12の端部(連結ピン13)を支点に回動自在に連結される。
【0015】
以下に右側及び左側のウイングルーフ3、3の構成やヒンジ部材11との取付形態を説明するが、各ウイングルーフ3、3は左右対称で同じ構成及び同じ取付形態であるので、いずれか一方のウイングルーフ3の構成及びヒンジ部材11との取付形態のみを説明する。
図1及び
図2に示すように、ウイングルーフ3の天井壁部6及び側壁部7は、板状の発泡樹脂(スチレンボード)の表面と裏面とに金属製の薄板を貼り付けた矩形パネル状に形成されている。なお、ウイングルーフ3の材質については特に限定されることはなく、例えば発泡樹脂を使用せずにアルミ板のみで形成してもよい。天井壁部6のセンターレール10側の端部にウイングルーフレール20が挿着される。ウイングルーフレール20は、レール部材21と、該レール部材21内に長手方向に沿ってスライド自在に配置される固定ナット22とから構成される。
【0016】
図2及び
図3に示すように、ウイングルーフレール20のレール部材21には、ウイングルーフ3の天井壁部6の端部が挿着される断面コ字状の端部挿着部23と、該端部挿着部23と背中合わせに位置する断面C字状溝部24とがそれぞれ形成される。該レール部材21の端部挿着部23に、ウイングルーフ3の天井壁部6のセンターレール10側の端部が挿着される。レール部材21のC字状溝部24内には固定ナット22が長手方向に沿ってスライド自在に配置される。レール部材21のC字状溝部24の開放部位24aと対向する対向面には傾斜面24bが形成される。傾斜面24bは、C字状溝部24を構成する対向面の上下方向略中央部位から開放部位24a側に向かって斜め上方に延びるように形成される。該傾斜面24bの作用については後で詳述する。固定ナット22は、
図5も参照して、略矩形状のベース板30と、該ベース板30の一面でその長手方向両端部に一体的に接続される各ナット部材31とから構成される。ベース板30の長手方向両端部には貫通孔30a、30aがそれぞれ設けられている。各ナット部材31、31はその締付孔31a、31aがベース板30の各貫通孔30a、30aにそれぞれ一致するように、ベース板30の一面に一体的にそれぞれ接続される。
【0017】
次に、ウイングルーフレール20のレール部材21のC字状溝部24内に固定ナット22を挿入して、該固定ナット22の各ナット部材31と、各ヒンジ部材11の固定板15とを各締付ボルト35(締付具)により固定する方法を以下に詳しく説明する。
まず、
図5に示すように、固定ナット22を、ウイングルーフレール20(レール部材21)のC字状溝部24の開放部位24aから、固定ナット22の厚さ方向とC字状溝部24の開放部位24aの高さ方向とが一致するように挿入する。詳しくは、
図5及び
図6(a)に示すように、固定ナット22を各ナット部材31が上方を指向する向きで開放部位24aから略水平方向にC字状溝部24内に挿入する。すると、固定ナット22のベース板30が傾斜面24bに干渉することで、固定ナット22のベース板30の他面(ナット部材31側とは反対側の面)が開放部位24aから下方の下壁部39の上端に当接されて、該固定ナット22がやや斜め下方に傾斜された状態で開放部位24a内に収まるようになる。なお、固定ナット22を初めから開放部位24aに対してやや斜め下方に傾斜させた状態で挿入するようにしてもよい。
【0018】
次に、
図6(a)の状態から固定ナット22を、C字状溝部の延びる方向と直交する断面視にて、時計周り方向、又は反時計周り方向のいずれか一方向(
図6の矢視では時計周り方向)に回転させる。すると、
図6(b)に示すように、固定ナット22はそのベース板30の上部が開放部位24aの開口範囲を横切るように回転されて、
図6(c)に示すように、固定ナット22のベース板30全体がC字状溝部24内に配置された時点で、固定ナット22の各ナット部材31の頂面がレール部材21の開放部位24aとの対向面に設けた傾斜面24bに当接するようになり、固定ナット22が完全にC字状溝部24内に配置される。続いて、
図6(d)に示すように、さらに固定ナット22を同方向に回転させることで、固定ナット22の各ナット部材31、31の締付孔31a、31aが開放部位24aにそれぞれ臨む位置で、固定ナット22のベース板30の上部および下部が、開放部位24aから上下方向に位置する上壁部38及び下壁部39の内面に当接される。
【0019】
次に、ヒンジ部材11の固定板15にそれぞれ設けた挿通孔15a、15aに締付ボルト35、35をそれぞれ挿入すると共に、各締付ボルト35、35を固定ナット22の各ナット部材31、31の締付孔31a、31aに螺合することで、ヒンジ部材11と固定ナット22とを固定する。
なお、固定ナット22は、ウイングルーフレール20の長手方向に沿う所定位置に複数位置決めされて、各固定ナット22に対応するヒンジ部材11がそれぞれ固定される。
そして、ウイングルーフレール20に各固定ナット22を介して取り付けられたヒンジ部材11の各連結板16、16間に板状部材12の端部を配置して、各挿通孔16a、12aに連結ピン13を挿通することで、両者11、12を回動自在に連結する。この結果、ウイングルーフ3がセンターレール10に対してヒンジ部材11を介して回動自在に取り付けられるようになる。
【0020】
以上説明したように、本発明の実施の形態では、ウイングルーフレール20(レール部材21)のC字状溝部24内に長手方向に沿って複数の固定ナット22を位置決めする際、各固定ナット22をウイングルーフレール20の端部からC字状溝部24内に順次挿入して位置決めするのではなく、各固定ナット22をC字状溝部24の開放部位24aから挿入して、C字状溝部24内で固定ナット22の締付孔31a、31aが開放部位24aに臨むように回転させて配置することができる。これにより、
図5から解るように、隣接する固定ナット22の間にも支障なく新しい固定ナット22を追加して配置することができ、従来よりもその作業性が格段に向上する。
【0021】
また、本発明の実施の形態では、ウイングルーフレール20のC字状溝部24の開放部位24aと対向する対向面に傾斜面24bを形成しているので、固定ナット22をC字状溝部24の開放部位24aから挿入した後、この傾斜面24bにより固定ナット22の回転方向を時計周り方向又は反時計周り方向のいずれか一方向に限定することができ、ひいては、C字状溝部24内の大きさを最小限にすることができる。要するに、固定ナット22を時計周り方向、又は反時計周り方向のいずれか一方向に回転させる際、その回転軌跡がC字状溝部24の内部空間だけでなく、開放部位24aの開口範囲にも及ぶように構成しているためにC字状溝部24の内部空間の大きさを最小限にすることができるものである。しかも、固定ナット22の回転方向が一方向に限定されるので作業効率をさらに向上させることができる。
【0022】
なお、本実施の形態では、ヒンジ部材11は、略矩形状を呈し、長手方向両端部に挿通孔15a、15aを有する固定板15と、該固定板15の一面から長手方向に沿って間隔を置いて立設され、先端に挿通孔16a、16aを有する各連結板16、16とから構成されているが、この実施形態に限らず他の実施形態を採用してもよい。例えば、
図7に示すように、ヒンジ部材11を略矩形状の固定板15と、該固定板15の長手側端部から湾曲して延びる延設板17とから構成して、固定板15の長手側両端部にウイングルーフ固定用の挿通孔15a、15aをそれぞれ形成して、延設板17に板状部材12との連結用の、挿通孔18a、18aを有する円筒体18、18を間隔を置いて一体的に接続するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0023】
1 ウイング車両,2 荷箱,3 ウイングルーフ,10 センターレール,11 ヒンジ部材,20 ウイングルーフレール,21 レール部材,22 固定ナット,24 C字状溝部,24a 開放部位,24b 傾斜面,30 ベース板,30a 貫通孔,31 ナット部材,31a 締付孔,35 締付ボルト(締付具)