【課題を解決するための手段】
【0016】
発明者らは、マウスおよびヒトの加齢した毛包幹細胞でDNAの損傷の蓄積を認め、XVII型コラーゲン(COL17A1)の発現が減少していること、DNA損傷を誘発することが知られている放射線照射によってもCOL17A1の分解によってマウスの毛包幹細胞におけるその発現が減少すること、さらに毛包幹細胞において特異的にCOL17A1を欠損させるマウスを作成し、これによって毛包や皮膚での加齢性変化を模倣できることを見出した。さらに、DNA損傷応答によって毛包幹細胞を含む基底膜上の角化細胞において誘発される好中球エラスターゼ(ELANE)が加齢やX線照射によるCOL17A1の分解に関与することを明らかにした。マウスの毛包および表皮の基底細胞にCOL17A1を強制発現すると、加齢による毛包幹細胞の変化を抑制して幹細胞が維持されるようになり、毛包や皮膚全体の変化が遅延することを確認した。以上のことから、毛包幹細胞など基底層の角化細胞が発現するCOL17A1は、加齢やX線照射に伴うDNA損傷に抗して毛包および皮膚の加齢変化を抑制していると考えられ、DNA損傷の修復を促進したり、DNA損傷を抑制したり、COL17A1の分解を抑制したり、発現を上げるなどしてCOL17A1を安定的に発現させることは、皮膚および毛包のアンチエイジング、脱毛および白毛化の抑制、育毛に役立つと考えられた。本発明は、これらの知見を基礎とするものであり、具体的には以下の事項に関する。
【0017】
[1]脱毛の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、XVII型コラーゲン発現を安定化する剤、好ましくはXVII型コラーゲンの分解抑制剤を含有することを特徴とする、組成物。
[2]白毛化の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、XVII型コラーゲン発現を安定化する剤、好ましくはXVII型コラーゲンの分解抑制剤を含有することを特徴とする、組成物。
[3]毛包のミニチュア化の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、XVII型コラーゲン発現を安定化する剤、好ましくはXVII型コラーゲンの分解抑制剤を含有することを特徴とする、組成物。
[4]脱毛症の治療または予防に用いるための組成物であって、XVII型コラーゲン発現を安定化する剤、好ましくはXVII型コラーゲンの分解抑制剤を含有することを特徴とする、組成物。
[5]脱毛症が、毛が次第に細くなっていく脱毛症、特に、老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症、および瘢痕性脱毛症から成る群より選択されるいずれかの脱毛症であることを特徴とする、[4]記載の組成物。
[6]XVII型コラーゲンの分解抑制剤が、好中球エラスターゼ(ELANE)の阻害剤である、[1]〜[5]のいずれか一項記載の組成物。
[7]好中球エラスターゼの阻害剤が、α1アンチトリプシン(α1−AT)、シベレスタットナトリウム水和物(Monosodium N-{2-[4-(2,2-dimethylpropanoyloxy)-phenylsulfonylamino]benzoyl}aminoacetate tetrahydrate;エラスポールとも呼ばれる)、ONO−6818(2-(5-Amino-6-oxo-2-phenylhydropyrimidinyl)-N-[2-(5-tert-butyl-1,3,4-oxadiazol-2-yl)-1-(methylethyl)-2-oxoethyl]acetamide)、デペレスタット(Depelestat;EPI-hNE4またはDX-890とも呼ばれる)から成る群から選択される化合物である、[6]記載の組成物。
[8]好中球エラスターゼの阻害剤がモノクローナル抗体またはその断片である、[6]記載の組成物。
[9]好中球エラスターゼの阻害剤がアンチセンスオリゴヌクレオチドである、[6]記載の組成物。
[10]好中球エラスターゼの阻害剤がsiRNAである、[6]記載の組成物。
[11]医薬組成物である、[1]〜[10]のいずれか一項記載の組成物。
[12]美容用組成物である、[1]〜[10]のいずれか一項記載の組成物。
[13]美容サプリメントである、[1]〜[10]のいずれか一項記載の組成物。
[14]経口剤である、[1]〜[13]のいずれか一項記載の組成物。
[15]注射剤である、[1]〜[13]のいずれか一項記載の組成物。
[16]外皮用剤である、[1]〜[13]のいずれか一項記載の組成物。
[17]哺乳動物における脱毛を抑制もしくは改善するための方法であって、XVII型コラーゲンの分解抑制剤または安定化剤を該哺乳動物に投与することを含む、方法。
[18]哺乳動物における白毛化を抑制もしくは改善するための方法であって、XVII型コラーゲンの分解抑制剤または安定化剤を該哺乳動物に投与することを含む、方法。
[19]哺乳動物における毛包のミニチュア化を抑制するための方法であって、XVII型コラーゲンの分解抑制剤や安定化剤を該哺乳動物に投与することを含む、方法。
[20]哺乳動物における脱毛症を治療または予防するための方法であって、XVII型コラーゲンの分解抑制剤または安定化剤を該哺乳動物に投与することを含む、方法。
[21]脱毛症が、毛が次第に細くなっていく脱毛症、特に、老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症、および瘢痕性脱毛症から成る群より選択されるいずれかの脱毛症であることを特徴とする、[20]記載の方法。
[22]哺乳動物における脱毛を抑制もしくは改善するための方法であって、XVII型コラーゲンの分解を抑制する工程を含む、方法。
[23]哺乳動物における白毛化を抑制もしくは改善するための方法であって、XVII型コラーゲンの分解を抑制する工程を含む、方法。
[24]哺乳動物における毛包のミニチュア化を抑制するための方法であって、XVII型コラーゲンの分解を抑制する工程を含む、方法。
[25]哺乳動物における脱毛症を治療または予防するための方法であって、XVII型コラーゲンの分解を抑制する工程を含む、方法。
[26]脱毛症が、毛が次第に細くなっていく脱毛症、特に、老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症、および瘢痕性脱毛症から成る群より選択されるいずれかの脱毛症であることを特徴とする、[25]記載の方法。
[27]脱毛の抑制もしくは改善に用いるための医薬の製造における、XVII型コラーゲン分解抑制剤の使用。
[28]白毛化の抑制もしくは改善に用いるための医薬の製造における、XVII型コラーゲン分解抑制剤の使用。
[29]毛包のミニチュア化の抑制に用いるための医薬の製造における、XVII型コラーゲン分解抑制剤の使用。
[30]脱毛症の治療または予防に用いるための医薬の製造における、XVII型コラーゲン分解抑制剤の使用。
[31]脱毛症が、毛が次第に細くなっていく脱毛症、特に、老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症、および瘢痕性脱毛症から成る群より選択されるいずれかの脱毛症から成る群より選択されるいずれかの脱毛症であることを特徴とする、[30]記載の使用。
[32]脱毛の抑制もしくは改善、白毛化の抑制もしくは改善、および/または毛包のミニチュア化の抑制に有効な物質をスクリーニングするための方法であって、i)in vitroで好中球エラスターゼと試験物質とを接触させる工程、ii)好中球エラスターゼ(ELANE)の活性を測定する工程、およびiii)該試験物質が好中球エラスターゼ(ELANE)の活性を低下させるか否かを決定する工程を含む、方法。
[33]好中球エラスターゼの活性を増強する工程を含む、脱毛促進方法。
[34]脱毛の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、好中球エラスターゼ阻害剤を含有することを特徴とする、組成物。
[35]白毛化の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、好中球エラスターゼ阻害剤を含有することを特徴とする、組成物。
[36]毛包のミニチュア化の抑制に用いるための組成物であって、好中球エラスターゼ阻害剤を含有することを特徴とする、組成物。
[37]脱毛症の治療または予防に用いるための組成物であって、好中球エラスターゼ阻害剤を含有することを特徴とする、組成物。
[38]脱毛症が、毛が次第に細くなっていく脱毛症、特に、老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症、および瘢痕性脱毛症から成る群より選択されるいずれかの脱毛症であることを特徴とする、[37]記載の組成物。
[39]毛が次第に細くなっていく脱毛症、特に、老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症、および瘢痕性脱毛症から成る群より選択されるいずれかの脱毛症の治療または予防に用いるための医薬組成物であって、XVII型コラーゲンタンパク質もしくはそれをコードする核酸、またはXVII型コラーゲンを安定化する剤もしくは安定的に発現させる剤を含有することを特徴とする、医薬組成物。
[40]毛が次第に細くなっていく脱毛症、特に、老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症、および瘢痕性脱毛症から成る群より選択されるいずれかの脱毛症の治療または予防のための方法であって、対象にXVII型コラーゲンタンパク質もしくはそれをコードする核酸、またはXVII型コラーゲンを安定化する剤もしくは安定的に発現させる剤を投与する工程を含む、方法。
[41]毛髪が次第に細くなる(毛包がミニチュア化する)過程を経る脱毛症(老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症、および瘢痕性脱毛症など)の治療または予防に用いるための医薬組成物であって、(i)毛包幹細胞もしくは角化細胞においてXVII型コラーゲン(COL17A1)の発現を上昇もしくは安定化させる化合物もしくは核酸、または(ii)XVII型コラーゲンを発現する細胞を増やす化合物もしくは核酸を含有することを特徴とする、医薬組成物。
[42]毛が次第に細く薄くなっていく脱毛症、特に、老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症、および瘢痕性脱毛症から成る群より選択されるいずれかの脱毛症の治療もしくは予防、ならびに/または白毛化の抑制に有用な化合物のスクリーニング方法であって、(i)in vitroで毛包幹細胞または角化細胞に化合物を接触させる工程、(ii)毛包幹細胞または角化細胞におけるXVII型コラーゲンの発現量の変化を調べる工程、および(iii)毛包幹細胞または角化細胞におけるXVII型コラーゲンの発現量を増加もしくは安定化させる化合物を同定する工程、を含むスクリーニング方法。
[43]脱毛の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、DNA損傷の修復を促進する剤もしくはDNA損傷を抑制する剤を含有することを特徴とする、組成物。
[44]白毛化の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、DNA損傷修復を促進する剤もしくはDNA損傷を抑制する剤を含有することを特徴とする、組成物。
[45]毛包のミニチュア化の抑制に用いるための組成物であって、DNA損傷修復を促進する剤もしくはDNA損傷を抑制する剤を含有することを特徴とする、組成物。
[46]脱毛症の治療または予防に用いるための組成物であって、DNA損傷修復を促進する剤もしくはDNA損傷を抑制する剤を含有することを特徴とする、組成物。
[47]脱毛症が、毛が次第に細くなっていく脱毛症、特に、老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症、および瘢痕性脱毛症から成る群より選択されるいずれかの脱毛症であることを特徴とする、[46]記載の組成物。
[48]DNA損傷修復を促進する剤もしくはDNA損傷を抑制する剤が、スギノリ(Gigartina tenella)抽出物、サルカンドラ グラブラ(Sarcandra glabra)抽出物、サラカ ディベス(Saraca dives)抽出物、クドラニア プベセンス(Cudrania pubescens)抽出物、タキソディウム ディスティチュム(Taxodium distichum)抽出物、ルビジア オクトバリス(Ludwigia octovalis)抽出物、ドイチャンタス トンキネンシス(Deutzianthus tonkinensis)抽出物、アルコルネア トレビオイデス(Alchornea trewioides)抽出物、ベルケミア ポリフィラ(Berchemia polyphylla)抽出物、グロチディオン プベルム(Glochidion puberum)抽出物、ササフラス ツム(Sassafras tzumu)抽出物、キナ抽出物、コンフリー抽出物、コーヒーノキ抽出物、カッコン抽出物、ゴボウ抽出物、オウレン抽出物、クララ抽出物、クロレラ抽出物、ラベンダー抽出物、メマツヨイグサ抽出物、バラ抽出物、アマチャヅル抽出物、エンメイソウ抽出物、オドリコソウ抽出物、カロット抽出物、シナノキ抽出物、ジユ抽出物、ハス抽出物、茶抽出物、およびオクラ抽出物からなる群から選択される一種または二種以上の抽出物であることを特徴とする[43]〜[47]のいずれか一項記載の組成物。
[49]哺乳動物における脱毛を抑制もしくは改善するための方法であって、DNA損傷の修復を促進する若しくはDNA損傷を抑制する工程、好ましくはDNA損傷修復を促進する剤もしくはDNA損傷を抑制する剤を哺乳動物に投与する工程を含む、方法。
[50]哺乳動物における白毛化を抑制もしくは改善するための方法であって、DNA損傷の修復を促進する若しくはDNA損傷を抑制する工程、好ましくはDNA損傷修復を促進する剤もしくはDNA損傷を抑制する剤を哺乳動物に投与する工程を含む、方法。
[51]哺乳動物における毛包のミニチュア化を抑制するための方法であって、DNA損傷の修復を促進する若しくはDNA損傷を抑制する工程、好ましくはDNA損傷修復を促進する剤もしくはDNA損傷を抑制する剤を哺乳動物に投与する工程を含む、方法。
[52]哺乳動物における脱毛症を治療または予防するための方法であって、DNA損傷の修復を促進する若しくはDNA損傷を抑制する工程、好ましくはDNA損傷修復を促進する剤もしくはDNA損傷を抑制する剤を哺乳動物に投与する工程を含む、方法。
[53]脱毛の抑制もしくは改善に用いるための医薬の製造における、DNA損傷修復促進剤もしくはDNA損傷抑制剤の使用。
[54]白毛化の抑制もしくは改善に用いるための医薬の製造における、DNA損傷修復促進剤もしくはDNA損傷抑制剤の使用。
[55]毛包のミニチュア化の抑制に用いるための医薬の製造における、DNA損傷修復促進剤もしくはDNA損傷抑制剤の使用。
[56]脱毛症の治療または予防に用いるための医薬の製造における、DNA損傷修復促進剤もしくはDNA損傷抑制剤の使用。
[57]毛が次第に細く薄くなっていく脱毛症、特に、老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症、および瘢痕性脱毛症から成る群より選択されるいずれかの脱毛症の治療もしくは予防、ならびに/または白毛化の抑制に有用な化合物のスクリーニング方法であって、(i)in vitroで毛包幹細胞または角化細胞に化合物を接触させる工程、(ii)毛包幹細胞または角化細胞におけるDNA損傷修復能の変化を調べる工程、および(iii)毛包幹細胞または角化細胞におけるDNA損傷修復能を増加させる化合物を同定する工程を含むスクリーニング方法。
[58]脱毛の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、MMP阻害剤を含有することを特徴とする、組成物。
[59]白毛化の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、MMP阻害剤を含有することを特徴とする、組成物。
[60]毛包のミニチュア化の抑制に用いるための組成物であって、MMP阻害剤を含有することを特徴とする、組成物。
[61]脱毛症の治療または予防に用いるための組成物であって、MMP阻害剤を含有することを特徴とする、組成物。
[62]脱毛症が、老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症、および瘢痕性脱毛症から成る群より選択されるいずれかの脱毛症であることを特徴とする、[61]記載の組成物。
[63]MMP阻害剤が、Marimastat、Batimastat、PD166793、Ro32-3555、WAY170523、UK370106、TIMP1、TIMP2、TIMP3、およびTIMP4から成る群から選択される化合物である、[58]〜[62]のいずれか一項記載の組成物。
[64]脱毛の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、NADPHオキシダーゼ阻害剤を含有することを特徴とする、組成物。
[65]白毛化の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、NADPHオキシダーゼ阻害剤を含有することを特徴とする、組成物。
[66]毛包のミニチュア化の抑制に用いるための組成物であって、NADPHオキシダーゼ阻害剤を含有することを特徴とする、組成物。
[67]脱毛症の治療または予防に用いるための組成物であって、NADPHオキシダーゼ阻害剤を含有することを特徴とする、組成物。
[68]脱毛症が、老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症、および瘢痕性脱毛症から成る群より選択されるいずれかの脱毛症であることを特徴とする、[67]記載の組成物。
[69]NADPHオキシダーゼ阻害剤が、アポシニン、AEBSF、GK-136901、ML171、VAS2870、VAS3947から成る群から選択される化合物である、[64]〜[68]のいずれか一項記載の組成物。
[70]脱毛の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、酸化防止剤を含有することを特徴とする、組成物。
[71]白毛化の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、酸化防止剤を含有することを特徴とする、組成物。
[72]毛包のミニチュア化の抑制に用いるための組成物であって、酸化防止剤を含有することを特徴とする、組成物。
[73]脱毛症の治療または予防に用いるための組成物であって、酸化防止剤を含有することを特徴とする、組成物。
[74]脱毛症が、老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症、および瘢痕性脱毛症から成る群より選択されるいずれかの脱毛症であることを特徴とする、[73]記載の組成物。
[75]酸化防止剤が、アスコルビン酸、エダラボン、α−トコフェロール、グルタチオン、カテキン、レスベラトロールから成る群から選択される化合物である、[70]〜[74]のいずれか一項記載の組成物。
[76]脱毛の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、ADAM阻害剤を含有することを特徴とする、組成物。
[77]白毛化の抑制もしくは改善に用いるための組成物であって、ADAM阻害剤を含有することを特徴とする、組成物。
[78]毛包のミニチュア化の抑制に用いるための組成物であって、ADAM阻害剤を含有することを特徴とする、組成物。
[79]脱毛症の治療または予防に用いるための組成物であって、ADAM阻害剤を含有することを特徴とする、組成物。
[80]脱毛症が、老人性脱毛症、男性型脱毛症、びまん性脱毛症、女性型脱毛症、薬物脱毛症、および瘢痕性脱毛症から成る群より選択されるいずれかの脱毛症であることを特徴とする、[79]記載の組成物。
[81]ADAM阻害剤が、TAPI-2、セコフェノール(Secophenol)、GI 254023X、エリスロロサミン(Erythrolosamine)、TIMP1、TIMP2、TIMP3、およびTIMP4から成る群から選択される化合物である、[76]〜[80]のいずれか一項記載の組成物。