特許第6355229号(P6355229)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6355229
(24)【登録日】2018年6月22日
(45)【発行日】2018年7月11日
(54)【発明の名称】脚体及びテーブル
(51)【国際特許分類】
   A47B 13/00 20060101AFI20180702BHJP
   A47B 13/06 20060101ALI20180702BHJP
   A47B 13/08 20060101ALI20180702BHJP
【FI】
   A47B13/00 Z
   A47B13/06
   A47B13/08 A
【請求項の数】4
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2014-17246(P2014-17246)
(22)【出願日】2014年1月31日
(65)【公開番号】特開2015-142679(P2015-142679A)
(43)【公開日】2015年8月6日
【審査請求日】2017年1月11日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 株式会社岡村製作所カタログmagnet(平成25年11月1日発行)に掲載、オカムラグランドフェア2013(平成25年11月6日〜8日開催)で公表、株式会社岡村製作所ウェブサイト:http://www.okamura.co.jp/catalog/sougou2013−2014/index.html#page=989(平成25年12月31日公表)に掲載、株式会社岡村製作所2014年新製品カタログ050〜051頁(平成26年1月1日発行)に掲載、株式会社岡村製作所ウェブサイト:http://www.okamura.co.jp/company/topics/index.php http://www.okamura.co.jp/company/topics/office/2014/magnet.php(平成26年1月31日公表)に掲載
(73)【特許権者】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(72)【発明者】
【氏名】北田 一彦
(72)【発明者】
【氏名】木曽 博紀
(72)【発明者】
【氏名】北川 博一
【審査官】 大谷 純
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭56−138508(JP,A)
【文献】 実公昭44−019314(JP,Y1)
【文献】 特開2000−333738(JP,A)
【文献】 特開2002−355125(JP,A)
【文献】 独国実用新案第9106111(DE,U1)
【文献】 独国特許出願公開第4440153(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 13/00−13/16
F16B 12/00−12/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状に形成された第一面部及び該第一面部と交差し板状に形成された第二面部を有し、床面から上方に延びる支柱と、
表面が前記第一面部の表面と面一となるように板状に形成された第一連結面部を有し、前記支柱の上端部から上下方向と交差する第一方向に延びる第一連結部と、
表面が前記第二面部の表面と面一となるように板状に形成された第二連結面部を有し、前記支柱の上端部から前記上下方向及び前記第一方向と交差する第二方向に延びる第二連結部と、
前記第一面部、前記第二面部、前記第一連結面部及び前記第二連結面部のそれぞれの裏面を支持する補強部とを備え、
前記第一面部の上端部と前記第一連結面部の端部とは互いに突き付けられるとともに、前記第二面部の上端部と前記第二連結面部の端部とは互いに突きつけられ
前記支柱は、
前記第二面部と交差し板状に形成された第三面部と、
前記第三面部及び前記第一面部と交差し板状に形成された第四面部とをさらに有するとともに、前記第一面部、前記第二面部、前記第三面部及び前記第四面部により角管状に形成され、
前記補強部は、角管状の前記支柱内に配置され、
前記第四面部の上端部は前記第一連結面部の下部を支持するとともに、前記第三面部の上端部は前記第二連結面部の下部を支持することを特徴とする脚体。
【請求項2】
前記第一面部の前記上端部及び前記第二面部の前記上端部は、それぞれ前記第一面部と前記第二面部との交差する角部から該角部と反対側の縁部に向かうにしたがって次第に下方に向かうように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の脚体。
【請求項3】
請求項1又は請求項に記載の複数の脚体と、
該脚体に支持された天板とを備えることを特徴とするテーブル。
【請求項4】
前記天板の前記第一方向に延びる端面は、前記第一連結面部の表面と面一とされ、
前記天板の前記第二方向に延びる端面は、前記第二連結面部の表面と面一とされていることを特徴とする請求項に記載のテーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脚体及びテーブルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、オフィスや公共施設等における空間には、床面から延びる脚部と、脚部に支持された天板とを有するテーブルが設置され(下記特許文献1から3参照)ている。利用者は、このようなテーブルを利用して作業や会議を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4420413号公報
【特許文献2】特開2000−245538号公報
【特許文献3】特開2013−102994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のテーブルにおいては、天板を支持する脚部は、板金どうしが組み付けられて成形されることがある。この場合には、板金どうしの接合部分においては、板金の端面が露出したり、溶接個所が目立って外観が良好でないという問題点がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、外観よく、強固に構成された脚体及びテーブルを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る脚体は、板状に形成された第一面部及び該第一面部と交差し板状に形成された第二面部を有し、床面から上方に延びる支柱と、表面が前記第一面部の表面と面一となるように板状に形成された第一連結面部を有し、前記支柱の上端部から上下方向と交差する第一方向に延びる第一連結部と、表面が前記第二面部の表面と面一となるように板状に形成された第二連結面部を有し、前記支柱の上端部から前記上下方向及び前記第一方向と交差する第二方向に延びる第二連結部と、前記第一面部、前記第二面部、前記第一連結面部及び前記第二連結面部のそれぞれの裏面を支持する補強部とを備え、前記第一面部の上端部と前記第一連結面部の端部とは互いに突き付けられるとともに、前記第二面部の上端部と前記第二連結面部の端部とは互いに突きつけられ、前記支柱は、前記第二面部と交差し板状に形成された第三面部と、前記第三面部及び前記第一面部と交差し板状に形成された第四面部とをさらに有するとともに、前記第一面部、前記第二面部、前記第三面部及び前記第四面部により角管状に形成され、前記補強部は、角管状の前記支柱内に配置され、前記第四面部の上端部は前記第一連結面部の下部を支持するとともに、前記第三面部の上端部は前記第二連結面部の下部を支持することを特徴とする。
【0007】
このように構成された脚体では、支柱と、支柱から第一方向に延びる第一連結部とは、第一面部の上端部と第一連結面部の端部とが突き付けられて連結されている。また、支柱と、支柱から第二方向に延びる第二連結部とは、第二面部の上端部と第二連結面部の端部とが突き付けられて連結されている。よって、支柱の第一面部の上端面、第二面部の上端面、第一連結面部の端面及び第二連結面部の端面が外部に露出することがない。したがって、支柱、第一連結部及び第二連結部を外観よく連結することができる。
また、支柱、第一連結部及び第二連結部の連結部分において、第一面部、第二面部、第一連結面部及び第二連結面部は、それぞれ裏面が補強部で支持されている。よって、支柱、第一連結部及び第二連結部を強固に連結することができる。
さらに、支柱は、第一面部、第二面部、第三面部及び第四面部の四枚の板状部材で第一連結部及び第二連結部を支持するため、強固な構造とすることができる。
また、支柱を角管状の部材で構成することができるため、支柱を容易に製造することができる。また、角管状に形成された支柱の内部に補強部を配置することで、支柱、第一連結部及び第二連結部を連結することができるため、簡易な構成連結することができる。
さらに、支柱の第三面部の上端部は第二連結面部の下部を支持するとともに、第四面部の上端部は第一連結面部の下部を支持する。これにより、支柱の第一面部及び第二面部のみならず、第三面部及び第四面部でもそれぞれ第二連結面部及び第一連結面部を支持している。よって、第一連結部及び第二連結部に作用する荷重を分散して支持することができる。
【0008】
また、本発明に係る脚体は、前記第一面部の前記上端部及び前記第二面部の前記上端部は、それぞれ前記第一面部と前記第二面部との交差する角部から該角部と反対側の縁部に向かうにしたがって次第に下方に向かうように形成されていることが好ましい。
【0009】
このように構成された脚体では、支柱の第一面部の上端部は、角部から第一面部の縁部に向かうにしたがって次第に下方に向かって傾斜するように形成されている。また、支柱の第二面部の上端部は、角部から第二面部の縁部に向かうにしたがって次第に下方に向かって傾斜するように形成されている。つまり、第一面部の上端部と第二面部の上端部とにより、支柱の上部は下向きV字状に形成されているため、支柱、第一連結部及び第二連結部はシャープな外観の印象を与えることができる。
【0014】
また、本発明に係るテーブルは、上記のいずれか一に記載の複数の脚体と、該脚体に支持された天板とを備えることを特徴とする。
【0015】
このように構成されたテーブルでは、テーブルを構成する脚体の支柱、第一連結部及び第二連結部が外観よく連結されているため、テーブル全体の外観も良好とすることができる。
また、支柱、第一連結部及び第二連結部が強固に連結されているため、天板を安定的に支持することができる。
【0016】
また、本発明に係るテーブルは、前記天板の前記第一方向に延びる端面は、前記第一連結面部の表面と面一とされ、前記天板の前記第二方向に延びる端面は、前記第二連結面部の表面と面一とされていることが好ましい。
【0017】
このように構成されたテーブルでは、天板の第一方向に延びる端面は、第一連結部の第一連結面部の表面及び支柱の第一面部の表面と面一とされている。また、天板の第二方向に延びる端面は、第二連結部の第二連結面部の表面及び支柱の第二面部の表面と面一とされている。つまり、支柱、第一連結部、第二連結部及び天板が、第一方向に延びる同一面状及び第二方向に延びる同一面状に納まっている。よって、第一方向に延びる面及び第二方向に延びる面において凹凸がないため、納まりを良好とすることができ、シャープなデザインとすることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る脚体及びテーブルによれば、外観よく、強固な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態におけるテーブルにおいて、引出しの収容された状態の斜視図である。
図2】本発明の実施形態におけるテーブルにおいて、引出しの引き出された状態の斜視図である。
図3】本発明の実施形態におけるテーブルを構成する脚体及び脚体周辺の斜視図である。
図4】本発明の実施形態におけるテーブルを構成する脚体の斜視図である。
図5】本発明の実施形態におけるテーブルを構成する脚体の上部の拡大斜視図である。
図6】本発明の実施形態におけるテーブルを構成する脚体の分解斜視図である。
図7】本発明の実施形態におけるテーブルの正面図である。
図8】本発明の実施形態の変形例1におけるテーブルを構成する脚体の斜視図である。
図9】本発明の実施形態の変形例1におけるテーブルを構成する脚体の分解斜視図である。
図10】本発明の実施形態の変形例2におけるテーブルを構成する脚体の分解斜視図である。
図11】本発明の実施形態の変形例2におけるテーブルを構成する脚体を図10とは異なる角度から見た分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるテーブルにおいて、引出しの収容された状態の斜視図である。図2は、本実施形態におけるテーブルにおいて、引出しの引き出された状態の斜視図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態のテーブル10は、オフィスや公共施設等における執務空間において作業を行うためのものである。テーブル10は、天板11と、脚体12と、引出し13とを備えている。なお、以下においては説明の便宜上、図1図3の矢印に示すように、前後左右方向を規定する。
【0021】
(天板)
天板11は、上面が作業面11aとされた板状部材である。この天板11は、平面視形状が正方形(矩形)とされており、作業面11aがコンセント等の設けられていない平面とされている。このような天板11は、上方から見て、4つの辺が各々前側、後側、左側、右側に向くように配置されている。なお、天板11の裏面(下面)側には、脚体12等をネジ止めするためのネジ穴が複数設けられている。また、天板11の裏面には、引出し13をスライド可能に支持するためのレールが固定されている。
【0022】
(脚体)
脚体12は、床面から上方に延び、天板11の角部4か所に設けられている
なお、以下の説明では、天板11の前側を向く辺と右側を向く辺とによって形成される角部に設けられた脚体12を第1脚体12aと称し、右側を向く辺と後側を向く辺とによって形成される角部に設けられた脚体12を第2脚体12bと称し、後側を向く辺と左側を向く辺とによって形成される角部に設けられた脚体12を第3脚体12cと称し、左側を向く辺と前側を向く辺とによって形成される角部に設けられた脚体12を第4脚体12dと称する。
【0023】
図3は、本実施形態におけるテーブル10を構成する第1脚体12a及び第1脚体12a周辺の斜視図である。図4は、本実施形態におけるテーブル10を構成する第1脚体12aの斜視図である。図5は、本実施形態におけるテーブル10を構成する第1脚体12aの上部の拡大斜視図である。図6は、本実施形態におけるテーブル10を構成する第1脚体12aの分解斜視図である。
図3図6に示すように、第1脚体12aは、床面から上方に延び角管状に形成された脚支柱50と、脚支柱50の内部に配置された脚補強材60(補強部)と、脚支柱50の上端部に設けられた連結材70とを有している。
【0024】
(脚支柱)
脚支柱50は、水平断面視矩形状に形成された角管状の部材である。脚支柱50は、それぞれ板状に形成された4枚の面部により構成されている。つまり、脚支柱50は、前側を向く第一面部51と、第一面部51の端部から該第一面部51と直交するように配置された第二面部52と、第二面部52の端部から該第二面部52と直交するように配置された第三面部53と、第一面部51及び第三面部53と直交するとともにこれら第一面部51と第三面部53とを連結する第四面部54とを有している。つまり、第二面部52は右側を向き、第三面部53は後側を向き、第四面部54は左側を向いている。
【0025】
第一面部51の上端部には、第一面部51と第二面部52との交差する角部50Kから角部50Kと反対側の縁部51Fに向かうにしたがって、次第に下方に向かうように第一傾斜部51Aが形成されている。
【0026】
第二面部52の上端部には、角部50Kから角部50Kと反対側の縁部52Fに向かうにしたがって、次第に下方に向かうように第二傾斜部52Aが形成されている。第二傾斜部52Aの上端部は、第一傾斜部51Aの上端部と連続している。
【0027】
第三面部53の上端部には、水平方向に延びる第一支持部53Bが形成されている。第一支持部53Bの第二面部52側の端部は、第二面部52の第二傾斜部52Aの下端部と連続している。
【0028】
第四面部54の上端部には、水平方向に延びる第二支持部54Bが形成されている。第二支持部54Bの第三面部53側の端部は、第三面部53の第一支持部53Bの端部と連続している。また、第二支持部54Bの第一面部51側の端部と、第一面部51の第一傾斜部51Aの下端部と連続している。
【0029】
(脚補強材)
脚補強材60は、それぞれ板状に形成された4枚の面部により構成されている。つまり、脚補強材60は、前側を向く第一補強面部61と、第一補強面部61の一端部から該第一補強面部61と直交するように配置された第二補強面部62と、第二補強面部62の端部から該第二補強面部62と直交するように配置された第三補強面部63と、第一補強面部61の他端部から該第一補強面部61と直交するように配置された第四補強面部64とを有している。つまり、第二補強面部62は右側を向き、第三補強面部63は後側を向き、第四補強面部64は左側を向いている。
【0030】
第三補強面部63の上部且つ第二補強面部62側と反対側には、第一補強面部61側と反対側に向かって延びる第一リブ63Rが形成されている。換言すると、第三補強面部63の上部且つ左端部には、後方に向かって延びる第一リブ63Rが形成されている。
【0031】
第四補強面部64の上部且つ第一補強面部61側と反対側には、第二補強面部62側と反対側に向かって延びる第二リブ64Rが形成されている。換言すると、第四補強面部64の上部且つ後端部には、左側に向かって延びる第二リブ64Rが形成されている。
【0032】
この脚補強材60は、脚支柱50の内部に配置されている。本実施形態では、脚支柱50の第一面部51の内面に沿って、脚補強材60の第一補強面部61が配置されている。また、脚支柱50の第二面部52の内面に沿って、脚補強材60の第二補強面部62が配置されている。脚支柱50の第三面部53の内面に沿って、脚補強材60の第三補強面部63が配置されている。脚支柱50の第四面部54の内面に沿って、脚補強材60の第四補強面部64が配置されている。
【0033】
このようにして、脚補強材60の第一補強面部61、第二補強面部62、第三補強面部63及び第四補強面部64は、それぞれ脚支柱50の第一面部51、第二面部52、第三面部53及び第四面部54のそれぞれの裏面を支持している。
【0034】
脚支柱50の第一支持部53Bは、脚補強材60の第一リブ63Rの下端部を支持している。また、脚支柱50の第二支持部54Bは、脚補強材60の第二リブ64Rの下端部を支持している。
なお、本実施形態では、脚補強材60は、鋼板を折り曲げて形成されている。
【0035】
(連結材)
連結材70は、天板11の下面に沿って配置され、平面視略矩形状に形成され天板11を支持する天板支持面部70Aを有している。天板支持面部70Aには、取付孔70Xが複数形成されている。
【0036】
連結材70は、天板支持面部70Aの4辺から下方に向かって屈曲形成された第一連結面部71(第一連結部)、第二連結面部72(第二連結部)、第三連結面部73及び第四連結面部74とを有している。
【0037】
第一連結面部71は、板状に形成され、天板支持面部70Aの前側の辺から下方に向かって屈曲形成されている。第一連結面部71は、左右方向(第一方向)に延びている。
【0038】
第一連結面部71の右端部には、右側から左側に向かうにしたがって、次第に下方に向かう第三傾斜部71Xが形成されている。つまり、第三傾斜部71Xは、第二面部52側から第四面部54側に向かうにしたがって、次第に下方に向かうように形成されている。
【0039】
第一連結面部71の下端部には、反対側に配置された第三連結面部73側に向かって屈曲形成された屈曲壁部71Aが形成されている。屈曲壁部71Aの端部には、上方に向かって屈曲形成された上向壁部71Bが形成されている。
【0040】
第二連結面部72は、板状に形成され、天板支持面部70Aの右側の辺から下方に向かって屈曲形成されている。第二連結面部72は、前後方向(第二方向)に延びている。
【0041】
第二連結面部72の前端部には、前側から後側に向かうにしたがって、次第に下方に向かう第四傾斜部72Xが形成されている。つまり、第四傾斜部72Xは、第一面部51側から第三面部53側に向かうにしたがって、次第に下方に向かうように形成されている。第四傾斜部72Xの上端部と第三傾斜部71Xの上端部とは、連続している。
【0042】
第二連結面部72の下端部には、反対側に配置された第四連結面部74側に向かって屈曲形成された屈曲壁部72Aが形成されている。屈曲壁部72Aの端部には、上方に向かって屈曲形成された上向壁部72Bが形成されている。
【0043】
第三連結面部73は、天板支持面部70Aの後側の辺から下方に向かって屈曲形成されている。
【0044】
第三連結面部73の下端部には、反対側に配置された第一連結面部71側に向かって屈曲形成された屈曲壁部73Aが形成されている。屈曲壁部73Aの端部には、上方に向かって屈曲形成された上向壁部73Bが形成されている。
【0045】
第四連結面部74は、天板支持面部70Aの左側の辺から下方に向かって屈曲形成されている。
【0046】
第四連結面部74の下端部には、反対側に配置された第二連結面部72側に向かって屈曲形成された屈曲壁部74Aが形成されている。屈曲壁部74Aの端部には、上方に向かって屈曲形成された上向壁部74Bが形成されている。
なお、本実施形態では、連結材70は、鋼板を折り曲げて形成されている。
【0047】
脚支柱50と連結材70とにおいて、脚支柱50の第一面部51の上端部と連結材70の第一連結面部71の脚支柱50側の端部とは、互いに突き付けられている。また、脚支柱50の第二面部52の上端部と連結材70の第二連結面部72の脚支柱50側の端部とは、互いに突き付けられている。
【0048】
本実施形態では、脚支柱50の第一傾斜部51Aと連結材70の第三傾斜部71Xとは、互いに突き付けられている。また、脚支柱50の第二傾斜部52Aと連結材70の第四傾斜部72Xとは、互いに突き付けられている。
【0049】
脚支柱50の第三面部53の上端部は、連結材70の第二連結面部72の下部を支持している。また、脚支柱50の第四面部54の上端部は、連結材70の第一連結面部71の下部を支持している。
【0050】
本実施形態では、脚支柱50の第一支持部53Bは、連結材70の第二連結面部72の下端部及び第二連結面部72の下端部に設けられた屈曲壁部72Aを支持している。また、脚支柱50の第二支持部54Bは、連結材70の第一連結面部71の下端部及び第一連結面部71の下端部に設けられた屈曲壁部71Aを支持している。
【0051】
脚支柱50の第一面部51の表面と、連結材70の第一連結面部71の表面と、天板11の左右方向に延びる端面(天板11の前側を向く端面)とは、面一とされている。また、脚支柱50の第二面部52の表面と、連結材70の第二連結面部72の表面と、天板11の前後方向に延びる端面(天板11の右側を向く端面)とは、面一とされている。
【0052】
脚補強材60と連結材70とにおいて、脚補強材60の第一補強面部61の上端部、第二補強面部62の上端部、第三補強面部63の上端部、第四補強面部64の上端部、第一リブ63Rの上端部及び第二リブ64Rの上端部は、連結材70の天板支持面部70Aの裏面を支持している。
【0053】
また、脚補強材60の第一補強面部61は、第一連結面部71の第二連結面部72側の端部を支持している。また、脚補強材60の第二補強面部62は、第二連結面部72の第一連結面部71側の端部を支持している。
【0054】
連結材70の上向壁部71Bと脚補強材60の第二リブ64Rとは当接している。また、連結材70の上向壁部72Bと脚補強材60の第一リブ63Rとは当接している。これにより、連結材70は、脚補強材60に対して位置決めされている。
【0055】
なお、上記の脚支柱50、脚補強材60及び連結材70において、部材どうしの接触部分は、適宜溶接やネジ等により接合されている。例えば、脚支柱50の第一支持部53B、連結材70の第二連結面部72の下端部及び脚補強材60の第一リブ63Rの接触部分は、互いに溶接により接合されている。
ただし、脚支柱50の第一傾斜部51Aと連結材70の第三傾斜部71Xとの接触箇所では、突き付けられているだけで溶接等の接合はされていない。また、脚支柱50の第二傾斜部52Aと連結材70の第四傾斜部72Xとの接触箇所でも、突き付けられているだけで溶接等の接合はされていない。
【0056】
上記のように構成された脚体12において、連結材70の天板支持面部70Aに形成された取付孔70Xの下方からネジ(不図示)が挿通され、天板11に螺合されている。これにより、天板11は脚体12に取り付けられている。
【0057】
第2脚体12b、第3脚体12c及び第4脚体12dは、第1脚体12aと向きが異なる。例えば、第2脚体12bの連結材70は、第一連結面部71が前後方向に延び、第二連結面部72が左右方向に延びるように、配置されている。第3脚体12cの連結材70は、第一連結面部71が左右方向に延び、第二連結面部72が前後方向に延びるように、配置されている。第4脚体12dの連結材70は、第一連結面部71が前後方向に延び、第二連結面部72が左右方向に延びるように、配置されている。他の構成については、第2脚体12b、第3脚体12c及び第4脚体12dは、第1脚体12aと同様の構成をしているため、ここでの詳細な説明を省略する。
【0058】
(引出し)
図7は、本実施形態におけるテーブル10の正面図である。
図1,2,7に示すように、第1引出し13aは、前面パネル16が右側を向いて配置される収容容器であり、天板11の下面に設置された不図示のレールによって、左右方向に移動可能に支持されている。この第1引出し13aは、物品を出し入れしないときは図1に示すように天板11の下側に収容された状態(以下、収容状態と称する)とされ、物品を出し入れするときは図2に示すように天板11の側方に引き出された状態とされる。
【0059】
このような第1引出し13aは、図7に示すように、隣り合う脚体12である第1脚体12aの第二連結面部72と第2脚体12bの第一連結面部71間において、第二連結面部72の端部と前面パネル16の端部16aとの間、及び第一連結面部71の端部と前面パネル16の端部16aとの間に、前後方向(水平方向)に隙間が生じないように配置されている。なお、ここで言う隙間が生じていないとは、第二連結面部72の端部と前面パネル16の端部16aどうし、及び第一連結面部71の端部と前面パネル16の端部16aどうしが、当接している場合に限定されるものではなく、第1引出し13aの出し入れを阻害しない程度に僅かに離間している場合も含むものである。具体的には、一般的な体型の作業者の下肢が入り込まないように、第二連結面部72の端部と前面パネル16の端部16aとが近接し、第一連結面部71の端部と前面パネル16の端部16aとが近接して配置されていることを意味している。
【0060】
また、第1引出し13aの収容状態において、第1引出し13aの前面は、第1脚体12aの第二面部52の表面、第1脚体12aの第二連結面部72の表面、第2脚体12bの第一面部51の表面及び第2脚体12bの第一連結面部71の表面と面一になっている。また、第1引出し13aの収容状態において、第1引出し13aの下面は、第1脚体12aの第二連結面部72の下面及び第2脚体12bの第一連結面部71の下面と面一となっている。このため、第1引出し13aが収容状態のときには、第1引出し13aと第1脚体12a及び第2脚体12bとが図7に示すように、一体的となる。
【0061】
第2引出し13bは、前面パネル16が後側を向いて配置される収容容器であり、天板11の下面に設置された不図示のレールによって、前後方向に移動可能に支持されている。この第2引出し13bも、物品を出し入れしないときは図1に示すように天板11の下側に収容された状態(収容状態)とされ、物品を出し入れするときは図2に示すように天板11の側方に引き出された状態とされる。
【0062】
このような第2引出し13bは、隣り合う脚体12である第2脚体12bの第二連結面部72と第3脚体12cの第一連結面部71間において、第二連結面部72の端部と前面パネル16の端部16aとの間、及び第一連結面部71の端部と前面パネル16の端部16aとの間に、左右方向(水平方向)に隙間が生じないように配置されている。なお、ここで言う隙間が生じていないとは、第二連結面部72の端部と前面パネル16の端部16aどうし、及び第一連結面部71の端部と前面パネル16の端部16aどうしが、当接している場合に限定されるものではなく、第2引出し13bの出し入れを阻害しない程度に僅かに離間している場合も含むものである。具体的には、一般的な体型の作業者の下肢が入り込まないように、第二連結面部72の端部と前面パネル16の端部16aとが近接し、第一連結面部71の端部と前面パネル16の端部16aとが近接して配置されていることを意味している。
【0063】
また、第2引出し13bの収容状態において、第2引出し13bの前面は、第2脚体12bの第二面部52の表面、第2脚体12bの第二連結面部72の表面、第3脚体12cの第一面部51の表面及び第3脚体12cの第一連結面部71の表面と面一になっている。また、第2引出し13bの収容状態において、第2引出し13bの下面は、第2脚体12bの第二連結面部72の下面及び第3脚体12cの第一連結面部71の下面と面一となっている。このため、第2引出し13bが収容状態のときには、第2引出し13bと第2脚体12b及び第3脚体12cとが、一体的となる。
【0064】
第3引出し13cは、前面パネル16が左側を向いて配置される収容容器であり、天板11の下面に設置された不図示のレールによって、左右方向に移動可能に支持されている。この第3引出し13cも、物品を出し入れしないときは図1に示すように天板11の下側に収容された状態(収容状態)とされ、物品を出し入れするときは図2に示すように天板11の側方に引き出された状態とされる。
【0065】
このような第3引出し13cは、隣り合う脚体12である第3脚体12cの第二連結面部72と第4脚体12dの第一連結面部71間において、第二連結面部72の端部と前面パネル16の端部16aとの間、及び第一連結面部71の端部と前面パネル16の端部16aとの間に、前後方向(水平方向)に隙間が生じないように配置されている。なお、ここで言う隙間が生じていないとは、第二連結面部72の端部と前面パネル16の端部16aどうし、及び第一連結面部71の端部と前面パネル16の端部16aどうしが、当接している場合に限定されるものではなく、第3引出し13cの出し入れを阻害しない程度に僅かに離間している場合も含むものである。具体的には、一般的な体型の作業者の下肢が入り込まないように、第二連結面部72の端部と前面パネル16の端部16aとが近接し、第一連結面部71の端部と前面パネル16の端部16aとが近接して配置されていることを意味している。
【0066】
また、第3引出し13cの収容状態において、第3引出し13cの前面は、第3脚体12cの第二面部52の表面、第3脚体12cの第二連結面部72の表面、第4脚体12dの第一面部51の表面及び第4脚体12dの第一連結面部71の表面と面一になっている。また、第3引出し13cの収容状態において、第3引出し13cの下面は、第3脚体12cの第二連結面部72の下面及び第4脚体12dの第一連結面部71の下面と面一となっている。このため、第3引出し13cが収容状態のときには、第3引出し13cと第3脚体12c及び第4脚体12dとが、一体的となる。
【0067】
第4引出し13dは、前面パネル16が前側を向いて配置される収容容器であり、天板11の下面に設置された不図示のレールによって、前後方向に移動可能に支持されている。この第4引出し13dも、物品を出し入れしないときは図1に示すように天板11の下側に収容された状態(収容状態)とされ、物品を出し入れするときは図2に示すように天板11の側方に引き出された状態とされる。
【0068】
このような第4引出し13dは、隣り合う脚体12である第4脚体12dの第二連結面部72と第1脚体12aの第一連結面部71間において、第二連結面部72の端部と前面パネル16の端部16aとの間、及び第一連結面部71の端部と前面パネル16の端部16aとの間に、左右方向(水平方向)に隙間が生じないように配置されている。なお、ここで言う隙間が生じていないとは、第二連結面部72の端部と前面パネル16の端部16aどうし、及び第一連結面部71の端部と前面パネル16の端部16aどうしが、当接している場合に限定されるものではなく、第4引出し13dの出し入れを阻害しない程度に僅かに離間している場合も含むものである。具体的には、一般的な体型の作業者の下肢が入り込まないように、第二連結面部72の端部と前面パネル16の端部16aとが近接し、第一連結面部71の端部と前面パネル16の端部16aとが近接して配置されていることを意味している。
【0069】
また、第4引出し13dの収容状態において、第4引出し13dの前面は、第4脚体12dの第二面部52の表面、第4脚体12dの第二連結面部72の表面、第1脚体12aの第一面部51の表面及び第1脚体12aの第一連結面部71の表面と面一になっている。また、第4引出し13dの収容状態において、第4引出し13dの下面は、第4脚体12dの第二連結面部72の下面及び第1脚体12aの第一連結面部71の下面と面一となっている。このため、第4引出し13dが収容状態のときには、第4引出し13dと第4脚体12d及び第1脚体12aとが、一体的となる。
【0070】
このように第1引出し13a、第2引出し13b、第3引出し13c及び第4引出し13dは、前面パネル16が向けられる向き及び引出す方向が異なる以外は同じ構成とされている。
【0071】
このように構成されたテーブルでは、脚支柱50の第一傾斜部51Aと、連結材70の第三傾斜部71Xとは互いに突き付けられている。また、脚支柱50の第二傾斜部52Aと、連結材70の第四傾斜部72Xとは互いに突き付けられている。よって、脚支柱50の第一面部51の上端面、第二面部52の上端面、第一連結面部71の端面及び第二連結面部72の端面が外部に露出することがない。したがって、脚支柱50と連結材70とを外観よく連結することができるとともに、天板11を安定的に支持することができる。
【0072】
また、脚支柱50と連結材70との接合部分において、脚支柱50の第一面部51、第二面部52、第一連結面部71及び第二連結面部72は、脚補強材60の第一補強面部61及び第二補強面部62に支持されている。よって、脚支柱50と連結材70とを強固に連結することができる。
【0073】
また、脚支柱50の第一面部51の第一傾斜部51Aは、角部50Kから縁部51Fに向かうにしたがって次第に下方に向かって傾斜するように形成されている。また、脚支柱50の第二面部52の第二傾斜部52Aは、角部50Kから縁部52Fに向かうにしたがって次第に下方に向かって傾斜するように形成されている。つまり、第一傾斜部51Aと第二傾斜部52Aとにより、脚支柱50の上部は下向きV字状に形成されているため、シャープな外観の印象を与えることができる。
【0074】
また、脚支柱50は、第一面部51の第一傾斜部51Aは第一連結面部71の第三傾斜部71Xを支持し、第二面部52の第二傾斜部52Aは第二連結面部72の第四傾斜部72Xを支持する。脚支柱50の第三面部53の第一支持部53Bは、第二連結面部72の下端部を支持する。また、脚支柱50の第四面部54の第二支持部54Bは、第一連結面部71の下端部を支持する。これにより、脚支柱50の第一面部51、第二面部52、第三面部53及び第四面部54は、第一連結面部71及び第二連結面部72を支持している。よって、第一連結面部71及び第二連結面部72に作用する荷重を分散して支持することができる。
【0075】
引出し13の前面と、引出し13に隣接配置された一の脚体12の第二面部52の表面と、一の脚体12の第二連結面部72の表面と、引出し13に隣接配置された他の脚体12の第一面部51の表面及び他の脚体12の第一連結面部71の表面とは、面一になっている。また、引出し13下面と、一の脚体12の第二連結面部72の下面と他の脚体12の第一連結面部71の下面とは、面一となっている。左右方向に延びる面及び前後方向に延びる面において凹凸がないため、納まりを良好とすることができ、シャープなデザインとすることができる。
【0076】
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
【0077】
(変形例1)
上記に示す実施形態の変形例1について説明する。
なお、この変形例1において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図8は、上記に示す実施形態の変形例1におけるテーブルを構成する脚体の斜視図である。図9は、上記に示す実施形態の変形例1におけるテーブルを構成する脚体の分解斜視図である。
【0078】
図8及び図9に示すように、テーブル110を構成する脚体112は、床面から上方に延び角管状に形成された脚支柱50と、脚支柱50の上端部に設けられた第一連結部材151(第一連結部)及び第二連結部材152(第二連結部)と、下部が脚支柱50の内部に配置された脚補強材160(補強部)とを備えている。
【0079】
(第一連結部材)
第一連結部材151は、天板11(図1参照)の下面を支持する第一天板支持面部170Aと、第一天板支持面部170Aから下方に向かって屈曲形成された第一連結面部171とを有している。
【0080】
第一天板支持面部170Aの端部には、斜め45度に傾斜する上傾斜部170Xが形成されている。
【0081】
第一連結面部171の端部には、脚支柱50の第一傾斜部51Aと突き付けられるように斜めに形成された第三傾斜部171Xが形成されている。
【0082】
第一連結面部171の下端部には、屈曲形成された屈曲壁部171Aが形成されている。屈曲壁部171Aの端部には、上方に向かって屈曲形成された上向壁部171Bが形成されている。
【0083】
(第二連結部材)
第二連結部材152は、天板11の下面を支持する第二天板支持面部170Bと、第二天板支持面部170Bから下方に向かって屈曲形成された第二連結面部172とを有している。
【0084】
第二天板支持面部170Bの端部には、斜め45度に傾斜する上傾斜部170Yが形成されている。
【0085】
第二連結面部172の端部には、脚支柱50の第二傾斜部52Aと突き付けられるように斜めに形成された第四傾斜部172Xが形成されている。
【0086】
第二連結面部172の下端部には、屈曲形成された屈曲壁部172Aが形成されている。屈曲壁部172Aの端部には、上方に向かって屈曲形成された上向壁部172Bが形成されている。
【0087】
(脚補強材)
脚補強材160は、角管状に形成された脚支柱50の内部に挿入される第一下補強面部161及び第二下補強面部162を有している。第一下補強面部161と第二下補強面部162とは、直交するように形成されている。
【0088】
第一下補強面部161の縁部には、脚支柱50の内部に向かうように屈曲された第一補強リブが161A形成されている。また、第二下補強面部162の縁部には、脚支柱50の内部に向かうように屈曲された第二補強リブ162Aが形成されている。
【0089】
また、脚補強材160は、第一下補強面部161の上端部から側方に延びる第一上補強面部163と、第二下補強面部162の上端部から側方に延びる第二上補強面部164とを有している。第一上補強面部163と第二上補強面部164とは、直交するように形成されている。
【0090】
第一下補強面部161と第一上補強面部163とは、面一に形成されている。また、第二下補強面部162と第二上補強面部164とは、面一に形成されている。
【0091】
第一上補強面部163の上端部には、脚支柱50の内部に向かうように屈曲された第一上リブ163Aが形成されている。第一上補強面部163の下端部には、脚支柱50の内部に向かうように屈曲された第一下リブ163Bが形成されている。
【0092】
第二上補強面部164の上端部には、脚支柱50の内部に向かうように屈曲された第二上リブ164Aが形成されている。第二上補強面部164の下端部には、脚支柱50の内部に向かうように屈曲された第二下リブ164Bが形成されている。
【0093】
これら第一上リブ163Aの表面と第二上リブ164Aの表面とは、面一になるように形成されている。
【0094】
上記のように構成された第一連結部材151、第二連結部材152及び脚補強材160において、脚補強材160の外側に、第一連結部材151及び第二連結部材152が配置されて組み付けられている。
【0095】
詳細には、脚補強材160の第一上リブ163Aは、第一連結部材151の第一天板支持面部170Aを支持している。脚補強材160の第二上リブ164Aは、第二連結部材152の第二天板支持面部170Bを支持している。
【0096】
また、脚補強材160の第一上補強面部163は、第一連結部材151の第一連結面部171を支持している。脚補強材160の第二上補強面部164は、第二連結部材152の第二連結面部172を支持している。
【0097】
また、第一連結部材151の屈曲壁部171Aは、脚補強材160の第一下リブ163Bを支持している。また、第二連結部材152の屈曲壁部172Aは、脚補強材160の第二下リブ164Bを支持している。
【0098】
第一連結部材151の上傾斜部170Xと第二連結部材152の上傾斜部170Yとは、互いに突きつけられている。このようにして、第一連結部材151、第二連結部材152及び脚補強材160は、適宜接合され組み付けられている。
【0099】
上記のように組み付けられた第一連結部材151、第二連結部材152及び脚補強材160は、脚補強材160の下部が脚支柱50内に配置されている。
【0100】
詳細には、脚補強材160の第一下補強面部161は、脚支柱50の第一面部51を支持している。また、脚補強材160の第二下補強面部162は、脚支柱50の第二面部52を支持している。
【0101】
また、脚補強材160の第一補強リブ161Aは、脚支柱50の第四面部54を支持している。また、脚補強材160の第二補強リブ162Aは、脚支柱50の第三面部53を支持している。
【0102】
また、脚支柱50の第一面部51の第一傾斜部51Aは、第一連結部材151の第三傾斜部171Xに突き付けられている。また、脚支柱50の第二面部52の第二傾斜部52Aは、第二連結部材152の第四傾斜部172Xに突き付けられている。
【0103】
また、脚支柱50の第四面部54は、第一連結部材151の第一連結面部171の下端部及び屈曲壁部171Aを支持している。また、脚支柱50の第三面部53は、第二連結部材152の第二連結面部172の下端部及び屈曲壁部172Aを支持している。
【0104】
上記のように構成されたテーブル110においても、脚支柱50の第一傾斜部51Aと第一連結部材151の第三傾斜部171Xとは、互いに突き付けられている。また、第二傾斜部52Aと第二連結部材152の第四傾斜部172Xとは、互いに突き付けられている。よって、脚支柱50の第一面部51の上端面、第二面部52の上端面、第一連結面部171の端面及び第二連結面部172の端面が外部に露出することがない。したがって、脚支柱50と第一連結部材151及び第二連結部材152とを外観よく連結することができるとともに、天板11を安定的に支持することができる。
【0105】
また、脚支柱50と第一連結部材151及び第二連結部材152との接合部分において、脚支柱50の第一面部51、第二面部52、第一連結部材151の第一連結面部171及び第二連結部材152の第二連結面部172のそれぞれの裏面は、脚補強材160の第一下補強面部161、第二下補強面部162、第一上補強面部163及び第二上補強面部164に支持されている。よって、脚支柱50と第一連結部材151及び第二連結部材152とを強固に連結することができる。
【0106】
(変形例2)
上記に示す実施形態の変形例2について説明する。
なお、この変形例2において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図10は、上記に示す実施形態の変形例2におけるテーブルを構成する脚体の分解斜視図である。図11は、上記に示す実施形態の変形例2におけるテーブルを構成する脚体を図10とは異なる角度から見た分解斜視図である。
【0107】
図10及び図11に示すように、テーブル210を構成する脚体212は、床面から上方に延び角管状に形成された脚支柱250と、脚支柱250の上端部に設けられた第一連結部材251(第一連結部)及び第二連結部材252(第二連結部)とを備えている。
【0108】
(脚支柱)
脚支柱250は、第一面部51と、第二面部52と、第三面部53と、第四面部54とを有している。さらに、脚支柱250は、第三面部53の第一支持部53B及び第四面部54の第二支持部54Bから上方に延びる支持部261とを有している。
【0109】
支持部261は、第三面部53の第一支持部53Bから上方に延びる第一支持壁部261Aと、第一支持壁部261Aの第四面部54側の端部から屈曲した第二支持壁部261Bと、第二支持壁部261Bの端部から屈曲した第三支持壁部261Cと、第三支持壁部261Cの端部から屈曲し第四面部54と同一平面上に形成された第四支持壁部261Dとを有している。
【0110】
(第一連結部材)
第一連結部材251は、天板11(図1参照)の下面を支持する第一天板支持面部270Aと、第一天板支持面部270Aの両端部から下方に向かって屈曲形成された第一連結面部271及び第一下向き壁部281とを有している。
【0111】
第一天板支持面部270Aの端部には、斜め45度に傾斜する上傾斜部270Xが形成されている。
【0112】
第一連結面部271の端部には、脚支柱250の第一傾斜部51Aと突き付けられるように斜めに形成された第三傾斜部271Xが形成されている。
【0113】
第一連結面部271の下端部には、屈曲形成された屈曲壁部271Aが形成されている。屈曲壁部271Aの端部には、上方に向かって屈曲形成された上向壁部271Bが形成されている。
【0114】
(第二連結部材)
第二連結部材252は、天板11の下面を支持する第二天板支持面部270Bと、第二天板支持面部270Bの両端部から下方に向かって屈曲形成された第二連結面部272及び第二下向き壁部282とを有している。
【0115】
第二天板支持面部270Bの端部には、斜め45度に傾斜する上傾斜部270Yが形成されている。
【0116】
第二連結面部272の端部には、脚支柱250の第二傾斜部52Aと突き付けられるように斜めに形成された第四傾斜部272Xが形成されている。
【0117】
第二連結面部272の下端部には、屈曲形成された屈曲壁部272Aが形成されている。屈曲壁部272Aの端部には、上方に向かって屈曲形成された上向壁部272Bが形成されている。
【0118】
上記のように構成された脚支柱250、第一連結部材251及び第二連結部材252において、第一連結部材251の上傾斜部270Xと第二連結部材252の上傾斜部270Yとは、互いに突きつけられている。
【0119】
また、脚支柱250の第一面部51の第一傾斜部51Aは、第一連結部材251の第三傾斜部271Xに突き付けられている。また、脚支柱50の第二面部52の第二傾斜部52Aは、第二連結部材252の第四傾斜部272Xに突き付けられている。
【0120】
また、脚支柱250の第四面部54の第二支持部54Bは、第一連結部材251の第一連結面部271の下端部及び屈曲壁部271Aを支持している。また、脚支柱250の第三面部53の第一支持部53Bは、第二連結部材252の第二連結面部272の下端部及び屈曲壁部272Aを支持している。
【0121】
また、脚支柱250の第一支持壁部261Aの上端部及び第二支持壁部261Bの上端部は、第二連結部材252の第二天板支持面部270Bの裏面を支持している。また、脚支柱250の第三支持壁部261Cの上端部及び第四支持壁部261Dの上端部は、第一連結部材251の第一天板支持面部270Aの裏面を支持している。
【0122】
また、第一連結部材251の第一下向き壁部281は、脚支柱250の第三支持壁部261Cの第三面部53側に沿って配置されている。また、第二連結部材252の第二下向き壁部282は、脚支柱250の第二支持壁部261Bの第四面部54側に沿って配置されている。
【0123】
上記のように構成されたテーブル210においても、脚支柱250の第一傾斜部51Aと、第一連結部材251の第三傾斜部271Xとは互いに突き付けられている。また、脚支柱250の第二傾斜部52Aと、第二連結部材252の第四傾斜部272Xとは互いに突き付けられている。よって、第一面部51の上端面、第二面部52の上端面、第一連結面部271の端面及び第二連結面部272の端面が外部に露出することがない。したがって、脚支柱50と第一連結部材251及び第二連結部材252とを外観よく連結することができるとともに、天板11を安定的に支持することができる。
【0124】
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
【符号の説明】
【0125】
10…テーブル
11…天板
12…脚部(脚体)
50…脚支柱(支柱)
50K…角部
51F,52F…縁部
51…第一面部
52…第二面部
53…第三面部
54…第四面部
60…脚補強部材(補強部)
71…第一連結面部(第一連結部)
72…第二連結面部(第二連結部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11