(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
所定の整列パターンで載置された多数の容器からなる容器群を、搬送方向の左右両側から一括して挟み込む整列ガイド手段と、前後両側から一括して挟み込む圧接ガイド手段とを備えたスイーパ装置であって、
前記整列ガイド手段は、
前記容器群の左右両側で、当該容器群を左右両側から一括して挟み込むように配設された搬送方向に長い一対の整列ガイド部材と、
前記各整列ガイド部材に連結されると共に、前記容器群の前後側で搬送方向と直交する方向に、長手方向を沿わせるように設けられて、当該各整列ガイド部材を駆動させる駆動シリンダーと、
前記駆動シリンダーのロッドの移動量を計測することで前記各整列ガイド部材の変位を検知する変位計と、
前記駆動シリンダーのロッドの作動を止めるブレーキ部と、
前記容器群毎に予め入力されたデータに基づいて、当該容器群を左右両側から挟み込むための前記各整列ガイド部材の駆動範囲を演算し出力する演算部と、
前記演算部から入力された前記駆動範囲の値に基づいて、前記駆動シリンダー、前記変位計及び前記ブレーキ部を制御し、前記容器群を整列状態のまま左右両側から挟み込むように前記一対の整列ガイド部材を駆動させる作動制御部と、を備え、
前記圧接ガイド手段は、
前記容器群の前後両側で、当該容器群を前後両側から一括して挟み込むように配設された搬送方向と直交する方向に長い一対の圧接ガイド部材と、
前記各圧接ガイド部材に連結されると共に、前記容器群の左右側で搬送方向に、長手方向を沿わせるように設けられて、当該各圧接ガイド部材を駆動させるエアシリンダーと、
前記一対の圧接ガイド部材のうち前側の圧接ガイド部材を作動させる第1作動エアのエア圧よりも、後側の圧接ガイド部材を作動させる第2作動エアのエア圧を高くなるように調節し、当該前後の圧接ガイド部材による前記容器群への前後からの押圧力が弾性的であり、かつ当該押圧力の圧力値の範囲が0.05MPa〜0.6MPaとなるように前記エアシリンダーへの作動圧力を調節可能とする調節部と、
を備えることを特徴とするスイーパ装置。
所定の整列パターンで載置された多数の容器からなる容器群を、スイーパ装置によって整列状態のまま周囲から一括して挟み込み、搬送装置上に送り出すバルクデパレタイザーであって、
前記スイーパ装置は、請求項1〜3のいずれかに記載のスイーパ装置であることを特徴とするバルクデパレタイザー。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図10に示すように、バルクデパレタイザーで搬送した容器群Yを、搬送先の搬送コンベアーCの最終端で、横一列毎に切り分け、一列状態で移送する工程を設ける場合がある。このような切り分け工程が存在する場合、容器群Yは切り分け工程の直前まで乱れなく整列されていなければならない。容器群Yの乱れが1本でも存在すると、切り分けの際に工程が停止し、手作業で並び直すといった煩雑な作業が必要となる。
【0008】
特許文献1のデパレタイザーは、容器群を整列状態のまま搬送する用途には適応できない。また、単に左右側から挟み込み、後方から押圧するだけの装置であり、前方にマグネットハンドが設けられていることからも、容器群を整列させるものではない。
【0009】
特許文献2の容器整列装置では、3つの整列バーで容器群を単に3方向から押圧するか、又は4つの整列バーで容器群を単に4方向から押圧するだけである。そのため適切な押圧状態とはならず、整然と並べられた容器群を押圧した際に乱れが生じる場合があり、容器群を再配列させることもできない。従って、この容器整列装置では、整列させた容器群を乱れなく搬送することはできず、切り分け工程に対応させることはできない。
【0010】
特許文献3の整列搬送装置には、容器群を4方向から囲む押圧部材の各々を押圧する、4つのエアシリンダーが設けられている。各エアシリンダーは押圧部材を押圧する方向に向けて長く配置されているため、各エアシリンダーを組み込む広いスペースが必要となる。そのため、装置が大型化してしまい、部品増加などによるコストの上昇を招くことや、広い設置スペースの確保が必要になるといった欠点が存在する。
【0011】
そこで本発明は従来技術の問題点に鑑み、容器群を整列状態で乱れなく搬送することで搬送先の切り分け工程に対応可能であり、かつ装置の大型化を招かないようにしたスイーパ装置及びバルクデパレタイザー
、スイーパ装置を用いた容器群の搬送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のスイーパ装置は、所定の整列パターンで載置された多数の容器からなる容器群を、搬送方向の左右両側から一括して挟み込む整列ガイド手段と、前後両側から一括して挟み込む圧接ガイド手段とを備えたスイーパ装置であって、前記整列ガイド手段は、前記容器群の左右両側で、当該容器群を左右両側から一括して挟み込むように配設された搬送方向に長い一対の整列ガイド部材と、前記各整列ガイド部材に連結されると共に、前記容器群の前後側で搬送方向と直交する方向に、長手方向を沿わせるように設けられて、当該各整列ガイド部材を駆動させる駆動シリンダーと、前記駆動シリンダーのロッドの移動量を計測することで前記各整列ガイド部材の変位を検知する変位計と、前記駆動シリンダーのロッドの作動を止めるブレーキ部と、前記容器群毎に予め入力されたデータに基づいて、当該容器群を左右両側から挟み込むための前記各整列ガイド部材の駆動範囲を演算し出力する演算部と、前記演算部から入力された前記駆動範囲の値に基づいて、前記駆動シリンダー、前記変位計及び前記ブレーキ部を制御し、前記容器群を整列状態のまま左右両側から挟み込むように前記一対の整列ガイド部材を駆動させる作動制御部と、
を備え、前記圧接ガイド手段は、前記容器群の前後両側で、当該容器群を前後両側から一括して挟み込むように配設された搬送方向と直交する方向に長い一対の圧接ガイド部材と、前記各圧接ガイド部材に連結されると共に、前記容器群の左右側で搬送方向に、長手方向を沿わせるように設けられて、当該各圧接ガイド部材を駆動させるエアシリンダーと、前記一対の圧接ガイド部材のうち前側の圧接ガイド部材を作動させる第1作動エアのエア圧よりも、後側の圧接ガイド部材を作動させる第2作動エアのエア圧を高くなるように調節し、当該前後の圧接ガイド部材による前記容器群への前後からの押圧力が弾性的であり、かつ当該押圧力の圧力値の範囲が0.05MPa〜0.6MPaとなるように前記エアシリンダーへの作動圧力を調節可能とする調節部と、を備えることを特徴とするものである。
【0013】
本発明のスイーパ装置における、所定の整列パターンで載置された容器群を左右両側から挟み込む整列ガイド手段には、一対の整列ガイド部材と、これを駆動させる駆動シリンダーと、一対の整列ガイド部材の変位を検知する変位計と、駆動シリンダーのロッドの作動を止めるブレーキ部と、各整列ガイド部材の駆動範囲を演算し出力する演算部と、演算部から入力された駆動範囲の値に基づいて、一対の整列ガイド部材を駆動させる作動制御部とを備えている。
【0014】
この整列ガイド手段により、容器群の品種毎に一対の整列ガイド部材の駆動範囲が設定され、その設定値に基づいて容器群が左右両側から挟み込まれるため、一対の整列ガイド部材の閉じ位置が品種毎に容器群に対してストレスのかからない適切なものとなる。そのため、所定の整列パターンで載置された容器群を、適切な位置で挟み込むことができる。このような整列ガイド手段と、前後両側から一括して挟み込む圧接ガイド手段とによって、品種が変更されても容器群の整列状態を保持したまま搬送することができる。
【0015】
品種が変更されても容器群の整列状態を保持したまま搬送できるため、容器群は搬送先の例えば搬送コンベアー上に乱れなく搬送され、一列毎の切り分けの際に工程を停止させることがない。これにより、切り分け工程に対応させることができる。更に、品種の切り替えに伴う型替作業で、ガイド部材の駆動範囲を従来では手動で調整していたが、これを自動で行うことが可能となる。これにより作業効率を向上させることができる。
【0016】
各整列ガイド部材に連結された駆動シリンダーは、容器群の前後側で搬送方向と直交する方向に、長手方向を沿わせるように設けられているため、駆動シリンダーを組み込む広いスペースは不要となり、装置が大型化せず、部品増加などによるコストの上昇を招かず、設置スペースの確保が容易となる。
【0017】
前記各整列ガイド部材が前端から後端までの寸法を可変自在に構成されていることが好ましい。各整列ガイド部材の前端から後端までの寸法を可変自在に構成すれば、整列ガイド部材を配設するためのスペースを小さくでき、それと共に圧接ガイド手段との干渉も防止でき、装置のコンパクト化が可能となる。
【0018】
前記各整列ガイド部材は、搬送方向に沿って並べられ、かつ互いに接近及び離間可能な前側の第1部材と後側の第2部材からなり、当該各部材の突き合わせられる内側に、前記容器群の噛み込みを規制する嵌合部分が形成されていることが好ましい。この場合、第1部材と第2部材間に容器群の一部が噛み込むことを防止でき、容器群を確実に保持することができる。
【0019】
前記圧接ガイド手段は、前記容器群の前後両側で、当該容器群を前後両側から一括して挟み込むように配設された搬送方向と直交する方向に長い一対の圧接ガイド部材と、前記各圧接ガイド部材に連結されると共に、前記容器群の左右側で搬送方向に、長手方向を沿わせるように設けられて、当該各圧接ガイド部材を駆動させるエアシリンダーと、前記一対の圧接ガイド部材
のうち前側の圧接ガイド部材を作動させる第1作動エアのエア圧よりも、後側の圧接ガイド部材を作動させる第2作動エアのエア圧を高くなるように調節し、当該前後の圧接ガイド部材による前記容器群への前後からの押圧力が弾性的であり、かつ当該押圧力の圧力値の範囲が0.05MPa〜0.6MPaとなるように前記エアシリンダーへの作動圧力を調節可能とする調節部と、を備え
る。
【0020】
容器群を前後両側から挟み込む圧接ガイド手段は、一対の圧接ガイド部材と、これを駆動させるエアシリンダーと、前記一対の圧接ガイド部材
のうち前側の圧接ガイド部材を作動させる第1作動エアのエア圧よりも、後側の圧接ガイド部材を作動させる第2作動エアのエア圧を高くなるように調節し、当該前後の圧接ガイド部材による前記容器群への前後からの押圧力が弾性的であり、かつ当該押圧力の圧力値の範囲が0.05MPa〜0.6MPaとなるように前記エアシリンダーへの作動圧力を調節可能とする調節部とを備えている。
【0021】
一対の圧接ガイド部材による容器群への前後からの押圧力を弾性的かつ
圧力値の範囲が0.05MPa〜0.6MPaとすることで、前後両側からの過度な押圧力による容器の変形を防止でき、移送中の容器が飛び出すことなどのトラブルを防ぐこともでき、それと共に整列ガイド手段とも相まって、容器群の高い保持性を維持することができる。
【0022】
本発明のバルクデパレタイザーは、所定の整列パターンで載置された多数の容器からなる容器群を、スイーパ装置によって整列状態のまま周囲から一括して挟み込み、搬送装置上に送り出すバルクデパレタイザーであって、当該スイーパ装置は、上記のスイーパ装置であることを特徴とするものである。
【0023】
本発明のバルクデパレタイザーが備えるスイーパ装置における整列ガイド手段は、一対の整列ガイド部材と、これを駆動させる駆動シリンダーと、各整列ガイド部材の変位を検知する変位計と、駆動シリンダーのロッドの作動を止めるブレーキ部と、各整列ガイド部材の駆動範囲を演算し出力する演算部と、演算部から入力された前記駆動範囲の値に基づいて、一対の整列ガイド部材を同時に駆動させる作動制御部とを備えている。
【0024】
この整列ガイド手段により、容器群の品種毎に一対の整列ガイド部材の駆動範囲が設定され、その設定値に基づいて容器群が左右両側から挟み込まれるため、整列ガイドの閉じ位置が品種毎に容器に対してストレスのかからない適切なものとなる。そのため、所定の整列パターンで載置された容器群を、適切な位置で挟み込むことができる。このような整列ガイド手段と、前後両側から一括して挟み込む圧接ガイド手段とによって、品種が変更されても容器群の整列状態を保持したまま搬送することができる。
【0025】
品種が変更されても容器群の整列状態を保持したまま搬送できるため、容器群は搬送先の例えば搬送コンベアー上に乱れなく搬送され、一列毎の切り分けの際に工程を停止させることがない。これにより、切り分け工程に対応させることができる。
【0026】
各整列ガイド部材に連結された駆動シリンダーは、容器群の前後側で搬送方向と直交する方向に、長手方向を沿わせるように設けられているため、駆動シリンダーを組み込む広いスペースは不要となり、装置が大型化せず、部品増加などによるコストの上昇を招かず、設置スペースの確保が容易となる。
本発明の
スイーパ装置を用いた容器群の搬送方法は、上記いずれかのスイーパ装置を用いた容器群の搬送方法であって、前記一対の整列ガイド部材によって、前記容器群を左右両側から一括して挟み込むと共に、前記一対の圧接ガイド部材によって、当該容器群を前後両側から一括して挟み込み、前記調節部によって、前記エアシリンダーへの作動圧力を、前記一対の圧接ガイド部材のうち前側の圧接ガイド部材を作動させる第1作動エアのエア圧よりも、後側の圧接ガイド部材を作動させる第2作動エアのエア圧を高くなるように調節し、当該前後の圧接ガイド部材による前記容器群への前後からの押圧力を弾性的とし、かつ当該押圧力の圧力値の範囲を0.05MPa〜0.6MPaとする、スイーパ装置を用いた容器群の搬送方法である。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、容器群を整列状態のまま搬送先に乱れなく移送できるため、一列毎の切り分けを行う切り分け工程に対応させることができる。駆動シリンダーを組み込むための広いスペースは不要となるため、装置の大型化を招くことがなく、部品増加などによるコストの上昇を招かず、設置スペースの確保が容易となる。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の一実施形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るバルクデパレタイザー1の模式図である。バルクデパレタイザー1は、所定の整列パターンで載置された容器群80を、スイーパ装置2によって整列状態のまま搬送方向の前後左右両側から一括して挟み込み、搬送コンベアー3(搬送装置)上に送り出すものである。バルクデパレタイザー1は、容器群80を搬送するスイーパ装置2と、このスイーパ装置2をパレット4と搬送コンベアー3間で昇降させる昇降装置5と、スイーパ装置2及び昇降装置5を制御するデパレタイザー制御盤6を備えている。
【0030】
スイーパ装置2は、パレット4上に載置された段積の容器群のうち最上段の容器群80を挟み込み、整列状態のまま搬送コンベアー3まで保持する。
図2はスイーパ装置2、及び容器群80の平面図である。
図2では配線、配管で連結された構成を模式的に表し、各部材間の連結構成を省略する。スイーパ装置2は、容器群80を左右両側から一括して挟み込む整列ガイド手段7と、前後両側から一括して挟み込む圧接ガイド手段8とを備えている。以下、スイーパ装置2による容器群80の搬送方向に沿う方向を前後方向(
図1及び
図2左右方向)とし、搬送方向に直交する方向を左右方向とする。
【0031】
整列ガイド手段7は、前後方向に長い一対の整列ガイド部材10、各整列ガイド部材10を駆動させる駆動シリンダー11と、各整列ガイド部材10の変位を検知する変位計12と、駆動シリンダー11のロッド11aの作動を止めるブレーキ部13と、各整列ガイド部材10の駆動範囲を演算する演算部14と、駆動シリンダー11、変位計12及びブレーキ部13を制御して、一対の整列ガイド部材10を同時に駆動させる第1作動制御部(作動制御部)15とで主に構成されている。
【0032】
スイーパ装置2には、各種の部材を配設するための平面視四方形状のフレーム17が設けられている。フレーム17は、容器群80の前後側で構成された前後フレーム17a、bと、容器群80の左右側で構成された左右フレーム17c、dとで構成されている。フレーム17には、整列ガイド手段7の各整列ガイド部材10及び駆動シリンダー11が配設されている。変位計12及びブレーキ部13は、駆動シリンダー11に一体的に設けられている。演算部14及び第1作動制御部15は、デパレタイザー制御盤6に設けられている。
【0033】
図3は
図2のA方向から見た側面図であり、整列ガイド手段7の駆動シリンダー11とその近傍を示している。
図4は
図2のB方向から見た側面図であり、整列ガイド手段7の整列ガイド部材10とその近傍を示している。
図5はスイーパ装置2の隅部分2aを内側から見た図である。
図2に示すように、本実施形態の整列ガイド手段7は、容器群80の前後両側で前後フレーム17a、bにそれぞれ2つずつ配設された4つの駆動シリンダー11と、容器群80の左右両側で左右フレーム17c、dにそれぞれ1つずつ配設された前後方向に長い一対の整列ガイド部材10を備えている。
【0034】
4つの駆動シリンダー11は互いに同種のエアシリンダーであり、各々のロッド11aは同じエア量の給排気によって同じストロークで作動する。前側の2つの駆動シリンダー11は、前フレーム17aの長手方向に、その長手方向を沿わせるように設置されており、後側の2つの駆動シリンダー11は、後フレーム17bの長手方向に、その長手方向を沿わせるように設置されている。前側の2つの駆動シリンダー11は、互いに左右対照となるように配設され、同様に後側の2つの駆動シリンダー11も、互いに左右対照となるように配設されている。
図3のように、各駆動シリンダー11には、作動エアの給気ポート20及び排気ポート21が設けられており、
図2に示す整列ガイド用電磁弁22を介して作動エアの給排気が行われる。
【0035】
一対の整列ガイド部材10は、容器群80を左右両側から一括して挟み込めるようになっている。
図4に示すように、各整列ガイド部材10は搬送方向に沿って並べられ、かつ互いに接近及び離間可能な前後の第1及び第2部材10a、10bからなる。これら各部材10a、10bの突き合わせられる内側には、段差状の嵌合部分101が形成されており、第1及び第2部材10a、10bが互いに接近すると嵌め合い可能となっている。この嵌合部分101により、第1部材10aと第2部材10b間への容器群80の噛み込みが規制されている。各部材10a、10bの内側に形成する嵌合部分は、嵌め合い可能な形状であれば限定されず、段差状の他、斜めにカットしたくさび状などであってもよい。
【0036】
第1及び第2部材10a、10bは、圧接ガイド手段8のエアシリンダー41又は、他の図示しないエアシリンダーによって、互いに前後方向に接近又は離間する。このようにして、各整列ガイド部材10は前端c1から後端c2までの寸法を可変自在に構成されている。
【0037】
各整列ガイド部材10を、容器群80を前後両側から挟む圧接ガイド手段8と連動させる図示しない連動機構が設けられており、圧接ガイド手段8の動きに対応して各整列ガイド部材10の前端c1から後端c2までの寸法が変動する。
【0038】
前後方向に長い各整列ガイド部材10の前後端c1、c2の各々には、前後に2つずつ配設された駆動シリンダー11のロッド11aが連結されている。各駆動シリンダー11のロッド11aが作動することで、容器群80の左右側の各整列ガイド部材10は左右方向で内外に往復動する。これにより、前後2つずつの駆動シリンダー11のロッド11aが作動することにより、一対の整列ガイド部材10は、容器群80を左右両側から挟み込むように内側に向かって駆動するか、又は挟み込んだ容器群80を離すように外側に向かって駆動する。
【0039】
前後の2つずつの駆動シリンダー11は、それぞれ左右対称に配設されており、各ロッド11aが同じストロークで作動することによって、一対の整列ガイド部材10は内側へ向けて同じ駆動範囲で駆動する。各駆動シリンダー11に設けられた変位計12はロッド11aの移動量を計測可能であり、これにより一対の整列ガイド部材10の変位が検知される。
【0040】
デパレタイザー制御盤6に設けられた演算部14は、容器群80毎に予め入力されたデータであるガイド閉寸法の値に基づいて、容器群80を左右両側から一括して挟み込むための各整列ガイド部材10の駆動範囲を演算する。ガイド閉寸法とは、容器群80を挟み込んだときの2つの整列ガイド部材10間の寸法である。
【0041】
演算部14で演算する基になるデータは、本実施形態ではガイド閉寸法としたが、容器の品種毎の固有の値に基づいたものであればよく、限定されない。デパレタイザー制御盤6の入力部に、容器群80毎のガイド閉寸法の値を入力すれば、当該制御盤6の演算部14はこのガイド閉寸法から一対の整列ガイド部材10の各々の駆動範囲を演算し、第1作動制御部15へ出力する。
【0042】
デパレタイザー制御盤6に設けられた第1作動制御部15は、各駆動シリンダー11に繋がる整列ガイド用電磁弁22、変位計12及びブレーキ部13に通信ケーブルで通信可能に接続されている。第1作動制御部15は、演算部14から入力された駆動範囲の値に基づいて、これら各部を制御し、容器群80を整列状態のまま左右両側から一括して挟み込むように一対の整列ガイド部材10を駆動させる。
【0043】
以上のように構成された整列ガイド手段7によって、容器群80の品種毎に一対の整列ガイド部材10の駆動範囲が設定され、その設定値に基づいて容器群80が左右両側から挟み込まれる。そのため、一対の整列ガイド部材10の閉じ位置が品種毎に容器群80に対してストレスのかからない適切なものとなる。これにより、所定の整列パターンで載置された容器群80を左右両側から適切な位置で挟み込むことができる。
【0044】
図2に示すように、圧接ガイド手段8は、一対の圧接ガイド部材40と、各圧接ガイド部材40を駆動させ、容器群80の左右両側に配設されたエアシリンダー41と、エアシリンダー41への作動圧力を調節する第1及び第2調節部(調節部)42、43と、これら第1及び第2調節部42、43を制御する第2作動制御部(他の作動制御部)44とで主に構成されている。一対の圧接ガイド部材40は、容器群80を前後両側から一括して挟み込めるようになっている。
【0045】
フレーム17には、各圧接ガイド部材40及び各エアシリンダー41が配設されている。各エアシリンダー41の前端には、前側の圧接ガイド部材40と接続するための接続部材25が固定されている。第1及び第2調節部42、43は、それぞれエアシリンダー41に送る作動エアの出入口となる第1及び第2ポート46、47と、これら第1及び第2ポート46、47の各々に導入する作動エアの配管に設けられた第1及び第2電磁弁48、49と、第1及び第2ポート46、47と第1及び第2電磁弁48、49との間に連結された第1及び第2圧力制御器57、58とからなる。第2作動制御部44は、デパレタイザー制御盤6に設けられている。
【0046】
本実施形態のエアシリンダー41は、第1及び第2ポート46、47の各々に作動エアを送ることによって作動する。第1及び第2ポート46、47へ送る作動エアのエア圧を、それぞれ第1及び第2圧力制御器57、58で調整することでエアシリンダー41の動きを制御できる。
【0047】
エアシリンダー41は、容器群80の左右両側で左右フレーム17c、17dにそれぞれ1つずつ前後方向に、その長手方向を沿わせるように配設されている。圧接ガイド部材40は、容器群80の前後両側で前後フレーム17a、17bにそれぞれ1つずつ左右方向に、その長手方向を沿わせるように配設されている。
【0048】
2つのエアシリンダー41は互いに同種のエアシリンダーである。左側のエアシリンダー41は、左フレーム17cの長手方向に、その長手方向を沿わせるように設置されており、右側のエアシリンダー41は、右フレーム17dの長手方向に、その長手方向を沿わせるように設置されている。
【0049】
前側の圧接ガイド部材40の左右端の各々には接続部材25を介してエアシリンダー41が連結されており、後側の圧接ガイド部材40の左右端の各々にはエアシリンダー41が連結されている。各エアシリンダー41が作動することで、容器群80の前後の各圧接ガイド部材40は前後方向で内外に往復動する。左右のエアシリンダー41が作動することにより、一対の圧接ガイド部材40は、容器群80を前後両側から挟み込むように内側に向かって駆動するか、又は挟み込んだ容器群80を離すように外側に向かって駆動する。
【0050】
各圧接ガイド部材40の動きは、第1調節部42及び第2調節部43で調節される。第1調節部42の第1圧力制御器57を制御することで、エアシリンダー41の第1ポート46への第1作動エアのエア圧が調整される。それと共に、第2調節部43の第2圧力制御器58を制御することで、エアシリンダー41の第2ポート47への第2作動エアのエア圧が調整される。第1及び第2圧力制御器57、58がデパレタイザー制御盤6で制御されるようにしてもよい。
【0051】
第1及び第2ポート46、47の両方に送られた第1及び第2作動エアのうち、第1及び第2圧力制御器57、58で設定したエア圧が低い方へエアシリンダー41が動き、第1作動エアと第2作動エアに差圧によって前後の圧接ガイド40の内側への押圧力が制御される。
【0052】
すなわち、左右のエアシリンダー41の各々に対応する第1及び第2圧力制御器57、58を、手動で設定するか、又は第2作動制御部44で圧力制御し、第1及び第2電磁弁48、49の作動指令を、第2作動制御部44で行うことで、各エアシリンダー41を作動させることができる。第1及び第2圧力制御器57、58を調節することで、左右のエアシリンダー41のエア圧が設定され、容器群80の前後に配設された各圧接ガイド部材40による前後両側からの押圧力が制御される。
【0053】
圧接ガイド手段8は、整列ガイド手段7とは異なり、容器群80を常に前後両側からスプリングで押圧したような状態を形成する。すなわち圧接ガイド手段8では、各圧接ガイド部材40が容器群80に当接したときに、容器を潰さずかつ押し戻されないような弾性的な押圧状態が形成される。第1及び第2調節部42、43の第1及び第2圧力制御器57、58を調節して、第1作動エアのエア圧と第2作動エアのエア圧を互いに異なるように調節し、一対の圧接ガイド部材40による容器群80への前後両側からの押圧力が弾性的かつ緩やかな状態となるようにする。
【0054】
より具体的には、エアシリンダー41の第2ポート47への第2作動エアのエア圧が、第1ポート46への第1作動エアのエア圧よりも高くなるように圧力差を設定する。スイーパ装置2で容器群80を保持し移送する際、容器群80が後方へ寄り、容器群80の前側と圧接ガイド部材40との間に隙間が生じる場合がある。第2作動エアのエア圧を第1作動エアのエア圧よりも高くすることで、容器群80は各圧接ガイド部材40によって常に弾性的かつ緩やかに押圧された状態となる。前後の圧接ガイド部材40によって容器群80を弾性的に押圧する圧力値の範囲は0.05MPa〜0.6MPaが好ましく、0.1MPa〜0.4MPaがより好ましい。これにより、搬送中の容器の損傷、ガイド内での容器の転倒、及び容器の配列の乱れを防止しながら、容器群80の前側と圧接ガイド部材40との間の隙間の形成を防ぐことができる。
【0055】
図5のように、整列ガイド手段7の駆動シリンダー11の下側に、圧接ガイド手段8の圧接ガイド部材40が配設されている。圧接ガイド手段8のエアシリンダー41の下側に、整列ガイド手段7の整列ガイド部材10が配設されている。駆動シリンダー11と整列ガイド部材10は、上下に伸びる第1アーム52で連結されている。エアシリンダー41と圧接ガイド部材40は、上下に伸びる第2アーム53及び連結板54で連結されている。
【0056】
駆動シリンダー11の内側斜め下側には、左右方向に長い支持部材55が設けられている。整列ガイド手段7及び圧接ガイド手段8の各部材間を連結する連結部材、その他必要に応じて設けられる部材の形状、配置及び連結方法は限定しない。このように、容器群80を4方向から取り囲むように、駆動シリンダー11、圧接ガイド部材40、エアシリンダー41、及び整列ガイド部材10が配設されているため、容器群80の周辺に無駄なスペースがなく、スイーパ装置2をコンパクト化できる
【0057】
図6は整列ガイド部材10と圧接ガイド部材40の動きを説明するための模式図である。同図では一対の整列ガイド部材10及び一対の圧接ガイド部材40の開状態と閉状態を表している。各整列ガイド部材10の前後の第1及び第2部材10a、10bは、各圧接ガイド部材40に連動して、互いに前後方向に接近又は離間する。一対の整列ガイド部材10は、一対の圧接ガイド部材40と連動する。前端c1から後端c2までの寸法を可変自在とされた各整列ガイド部材10は、前後端間寸法を変動させながら常に各圧接ガイド部材40の内側を動くようになっている。
【0058】
上述のように各整列ガイド部材10の前後の第1及び第2部材10a、10bの内側には嵌合部分101が形成され、第1及び第2部材10a、10bが互いに接近すると嵌め合うようになっている。
図7は第1及び第2部材10a、10bと、容器群80の一部を側方から見た説明図である。第1部材10aと第2部材10bが離間して開状態となると、隙間が形成されるが、段差状の嵌合部分101が存在するため、同図のように容器群80は常に嵌合部分101の内側に位置する。
【0059】
第1部材及び第2部材10a、10bからなる各整列ガイド部材10は、前後方向に沿って途切れる部分が存在せず、全ての容器群80と常時オーバーラップ状態となる。つまり、一対の整列ガイド部材10が閉状態又は開状態のいずれの場合であっても、容器群80における一対の整列ガイド部材10側に面する容器の全てが当該一対の整列ガイド部材10に当接する。これにより、第1部材10aと第2部材10b間に容器群80の一部の容器が噛み込むことを防止でき、容器群80を確実に保持することができる。
【0060】
また、このような構成によって、各整列ガイド部材10と各圧接ガイド部材40を上下方向で互いにずらす必要がなく、略同じ位置に配設できる。容器群80を左右方向から押圧する上下方向位置と、前後方向から押圧する上下方向位置が略一致し、容器群80を確実かつ安定した状態で保持することができる。それと共に4方向から同じ上下方向位置を押圧することで、容器の損傷、ガイド内での容器の転倒、及び容器の配列の乱れを防ぐことができる。
【0061】
整列ガイド部材10と圧接ガイド部材40によって容器群80を4方向から挟み込み、これを搬送コンベアー3上へ送り出す際の制御方法を説明する。
図8は整列ガイド手段7の制御方法を説明するブロック図であり、
図9は圧接ガイド手段8の制御方法を説明するブロック図である。
【0062】
デパレタイザー制御盤6の入力部に、容器群80毎のガイド閉寸法を入力し、同制御盤6に設けられた演算部14に、各整列ガイド部材10の左右方向から挟み込むための駆動範囲を演算させる。演算部14から出力された駆動範囲の値が第1作動制御部15に入力される。デパレタイザー制御盤6に容器群80の搬送を開始するための指令を入力すると、第1作動制御部15は、駆動シリンダー11に接続された整列ガイド用電磁弁22、変位計12及びブレーキ部13を制御する。これにより一対の整列ガイド部材10は、適切な駆動範囲で内側に駆動させられ、容器群80は左右両側から挟み込まれる。
【0063】
圧接ガイド手段8に関し、予め第1及び第2圧力制御器57、58を手動で調節して、容器群80が常に弾性的かつ緩やかに押圧されるように、エアシリンダー41の第2ポート47への第2作動エアのエア圧が第1ポート46への第1作動エアのエア圧よりも高くなるように圧力差を設定しておく。第1及び第2圧力制御器57、58の調節を、デパレタイザー制御盤6への入力によって電気的に行ってもよい。
【0064】
デパレタイザー制御盤6に容器群80の搬送を開始するための指令を入力すると、上記整列ガイド手段7と共に圧接ガイド手段8の制御が行われる。同指令の入力により、第2作動制御部44は第1及び第2電磁弁48、49へ指令を送り、当該両電磁弁48、49を開状態とする。第1及び第2ポート46、47を通じてエアシリンダー41に作動エアが送られる。エアシリンダー41の作動により前後の圧接ガイド部材40が駆動する。これら一対の圧接ガイド部材40によって、容器群80は、常に緩やかな弱い力で押圧された状態で前後両側から弾性的に挟み込まれる。
【0065】
このように、デパレタイザー制御盤6に容器群80の搬送を開始するための指令を入力すると、スイーパ装置2の整列ガイド部材10と圧接ガイド部材40の駆動が開始され、容器群80が左右両側及び前後両側から挟み込まれる。バルクデパレタイザー1の昇降装置5は、容器群80を保持したスイーパ装置2を昇降させ、搬送コンベアー3上へ移動させる。スイーパ装置2の搬送コンベアー3上への移動が検知されると、昇降装置5が停止し、第1及び第2作動制御部15、44から、スイーパ装置2の各手段7、8に信号が送られて整列ガイド部材10と圧接ガイド部材40が容器群80から後退し、搬送コンベアー3上への容器群80の移送が完了する。
【0066】
本実施形態のスイーパ装置2及びバルクデパレタイザー1では、容器群80を左右両側から挟み込む整列ガイド手段7が、一対の整列ガイド部材10と、これを駆動させる駆動シリンダー11と、各整列ガイド部材10の変位を検知する変位計12と、駆動シリンダー11の作動を止めるブレーキ部13と、各整列ガイド部材10の駆動範囲を演算し出力する演算部14と、演算部14から入力された駆動範囲の値に基づいて、一対の整列ガイド部材10を駆動させる第1作動制御部15とを備えている。
【0067】
整列ガイド手段7により、容器群80の品種毎に一対の整列ガイド部材10の駆動範囲が設定され、その設定値に基づいて容器群80が左右両側から挟み込まれるため、一対の整列ガイド部材10の閉じ位置が品種毎に容器群80に対してストレスのかからない適切なものとなる。そのため、所定の整列パターンで載置された容器群80を、適切な位置で挟み込むことができる。このような整列ガイド手段7と、前後両側から一括して挟み込む圧接ガイド手段8とによって、品種が変更されても容器群80の整列状態を保持したまま搬送することができる。
【0068】
品種が変更されても容器群80の整列状態を保持したまま搬送できるため、容器群80は搬送先の搬送コンベアー3上に乱れなく搬送され、一列毎の切り分けの際に工程を停止させることがない。これにより、切り分け工程に対応させることができる。更に、品種の切り替えに伴う型替作業で、ガイド部材の駆動範囲を従来では手動で調整していたが、これを自動で行うことが可能となる。これにより作業効率を向上させることができる。
【0069】
各整列ガイド部材10に連結された駆動シリンダー11は、容器群80の前後側で左右方向に、その長手方向を沿わせるように設けられているため、駆動シリンダー11を組み込む広いスペースは不要となり、装置が大型化せず、部品増加などによるコストの上昇を招かず、設置スペースの確保が容易となる。
【0070】
各整列ガイド部材10が、前端c1から後端c2までの寸法を可変自在に構成されているため、各整列ガイド部材10の配設スペースを小さくでき、それと共に圧接ガイド部材40との干渉も防止でき、装置のコンパクト化が可能となる。
【0071】
各整列ガイド部材10の第1部材10aと第2部材10bの突き合わせられる内側に、嵌合部分101が形成されているため、第1部材10aと第2部材10b間に容器群80の一部の容器が噛み込むことを防止できる。これにより、容器群80を確実に保持することができ、容器が倒れたりすることなどのトラブルが防止でき、安定した搬送が可能となる。
【0072】
容器群80を前後両側から挟み込む圧接ガイド手段8は、一対の圧接ガイド部材40と、これを駆動させるエアシリンダー41と、一対の圧接ガイド部材40による容器群80への前後からの押圧力が弾性的かつ緩やかな状態となるようにエアシリンダー41への作動圧力を調節可能とする調節部とを備えている。
【0073】
第2ポート47への第2作動エアのエア圧が第1ポート46の第1作動エアのエア圧よりも高くなるように圧力差が制御可能とされ、一対の圧接ガイド部材40による容器群80への前後からの押圧力が弾性的かつ緩やかな状態となっている。これにより、前後両側からの過度な押圧力による容器の変形を防止でき、移送中の容器が飛び出すことなどのトラブルを防ぐこともでき、それと共に整列ガイド手段7とも相まって、容器群80の高い保持性を維持することができる。
【0074】
容器群80は常に前後の各圧接ガイド部材40が閉じる方向に向かって弾性的かつ緩やかに押圧された状態となっている。容器群80を搬送中、容器群80が後方へ寄り、容器群80の前側と圧接ガイド部材40との間に隙間が生じるような場合があっても、搬送中の容器の損傷、ガイド内での容器の転倒、及び容器の配列の乱れを防止でき、容器群80の前側と圧接ガイド部材40との間の隙間の形成を防ぐことができる。
【0075】
本実施形態のスイーパ装置及びバルクデパレタイザーは例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。整列ガイド部材の形状、数、整列ガイド部材を駆動させる駆動シリンダーを設ける数、形態は限定しない。圧接ガイド部材の形状、数、圧接ガイド部材を駆動させるエアシリンダーを設ける数、態様は限定しない。整列ガイド手段と圧接ガイド手段を連動させる方法も限定せず、本実施形態のように同時に作動を開始させる場合の他、時間的に互いにずらすように連動させてもよい。容器群の整列パターンは千鳥状の他、正列状としてもよく、限定するものではない。上記で説明した構成及び部材は本発明の効果を損なわない限りにおいて変更可能であり、必要に応じて設けられる他の構成及び部材の形態も限定しない。