【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://www.au.kddi.com/information/topic/mobile/20150116−01.html(掲載日:平成27年1月16日)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記取得部は、前記クレジットカードの利用履歴として、利用額が確定済みの確定履歴と利用額が未確定の未確定履歴と前記クレジットカードが利用されたタイミングを示す第1時間情報とを取得し、
前記未確定履歴を前記第1画面に表示するか否かを判定する判定部、を更に備え、
前記表示制御部は、前記判定部が表示すると判定すると、前記第1画面において、前記未確定履歴のうち前記第1時間情報が前記請求期間内である未確定履歴を前記確定履歴とともに表示する、
請求項2に記載の表示装置。
クレジットカードの請求額を表示する第1画面と、前記クレジットカード及びプリペイドカードの利用額を表示する第2画面とを切り替え可能に表示する表示方法であって、
前記クレジットカードが利用されたタイミングを示す第1時間情報、前記クレジットカードの利用に対する決済処理が行われたタイミングを示す第2時間情報、及び前記クレジットカードの利用額を含む前記クレジットカードの利用履歴と、前記プリペイドカードの利用履歴と、前記クレジットカードの利用に対する請求を行う請求期間と、前記利用額を表示する前記利用履歴の集計期間とを取得するステップと、
取得した前記クレジットカードの利用履歴のうち前記第2時間情報が前記請求期間内である利用履歴の前記利用額に基づいて、前記第1画面を表示するステップと、
取得した前記クレジットカードの利用履歴のうち前記第1時間情報が前記集計期間内である利用履歴の前記利用額、及び前記集計期間内の前記プリペイドカードの利用履歴に基づいて、前記第2画面を表示するステップと、
を含む表示方法。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[電子通貨管理システムSの概要]
初めに、
図1を参照して、電子通貨管理システムSの概要について説明する。
図1に示すように、電子通貨管理システムSは、ユーザの携帯電話(以下、「ユーザ端末12」と呼ぶ)と、ユーザ端末12がアクセス可能な電子通貨管理装置10とを含んで構成される。電子通貨管理システムSにおいて、ユーザは、クレジットカード及びプリペイドカード(以下、両者を総称して「カード11」と呼ぶ)を所有しており、電子通貨管理装置10は、カード11の利用状況を、ユーザ端末12において確認可能にする。
【0016】
ここで、ユーザは、カード11の利用状況として、例えば、1ヶ月間のカード11の利用額の合計や、クレジットカードの翌月の請求額の確認を望む。電子通貨管理装置10では、カード11の利用履歴のうちユーザが確認を望む利用状況に合った履歴を取得し、ユーザ端末12に提供する。具体的には、ユーザが1ヵ月間のカード11の利用額の合計を望む場合には、電子通貨管理装置10は、月初から月末までを期間(以下、「集計期間」と呼ぶ)としてカード11の利用履歴を取得し、ユーザが翌月の請求額の確認を望む場合には、電子通貨管理装置10は、クレジットカードの前月の請求締日の翌日から当月の請求締日までを期間(以下、「請求期間」と呼ぶ)としてカード11の利用履歴を取得し、ユーザ端末12に対して提供する。
これにより、ユーザは、自身が望むカード11の利用状況を適切に確認することができる。以下、電子通貨管理システムSを実現するための具体的な構成の一例について説明する。
【0017】
[電子通貨管理システムSのシステム構成]
図2は、電子通貨管理システムSのシステム構成の一例を示す図である。
図2に示すように、電子通貨管理システムSは、ユーザ機器1と、ユーザ機器1がアクセス可能な電子通貨管理装置10と、を含んで構成される。電子通貨管理装置10は、カード管理サーバ2と、キャリアサーバ3と、ポイント管理サーバ4と、を含んで構成される。
【0018】
ユーザ機器1は、電子通貨管理システムSが提供するサービスを利用する各ユーザが用いる機器であり、カード11と、ユーザ端末12と、を含む。
【0019】
カード11は、国際ブランドの決済NW50を利用して決済を行うカードであり、クレジットカード決済により利用額を後払いすることができるクレジットカード、又は予めチャージしておいた金額に基づいて利用額の決済を行うことができるプリペイドカード、又は、チャージ額を後払いするポストペイ型カードである。なお、カード11として、これらの決済方式の何れかを選択可能な統合型のカードを用いることとしてもよい。
【0020】
ユーザ端末12は、通信キャリアが提供する通信NWを介して通信(通話)を行う通信装置であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC等である。ユーザ端末12には、所定のアプリケーションプログラムがインストールされており、当該プログラムに基づき実行されるアプリケーションを介して、ユーザ端末12からカード11の管理をすることができる。
【0021】
カード管理サーバ2は、カード11の利用履歴として、プリペイド方式の決済に対応する利用履歴と、クレジットカード決済方式に対応する利用履歴とをユーザ毎に管理するサーバである。ここで、
図3(A)及び
図3(B)にカード管理サーバ2に記憶される各種情報の一例を示す。
図3(A)は、プリペイド方式の決済に伴いカード管理サーバ2に記憶される情報の一例を示し、
図3(B)は、クレジットカード決済方式に伴いカード管理サーバ2に記憶される情報の一例を示す。
【0022】
図3(A)に示すように、カード管理サーバ2では、管理番号に関連付けてプリペイドカード番号、残高、及び利用履歴等の各種情報を記憶する。また、
図3(B)に示すように、カード管理サーバ2では、管理番号に関連付けてクレジットカード番号、請求締日及び利用履歴等の各種情報を記憶する。以下、プリペイドカード番号及びクレジットカード番号の双方を示すとき、単に「カード番号」と呼ぶ。
【0023】
カード番号は、カード11に設定された概ね16桁の英数字からなる番号であり、カード11を識別するための識別情報である。管理番号は、カード番号に対して一意に対応する番号であり、他サーバと連携する際にカード番号に代えてカード11を識別するために用いられる。残高は、カード11に設定されたプリペイドカード番号によって指定される口座にチャージされた金額の残高を示す情報である。請求締日は、クレジットカードの利用額を合計する期日であり、請求期間を特定するために用いられる。利用履歴は、カード11を用いた買い物の履歴であり、カード11を利用した利用日、購入対象の商品/サービス、利用額、購入場所(店舗名)等を含む。
【0024】
ここで、クレジットカードを用いた決済では、利用枠の確保を行った後に、店舗が売上処理を行うことで決済が行われる。利用枠を確保してから決済処理が行われるまでには、所定日数のずれが生じることが一般的であるため、クレジットカードを利用したタイミングでの金額は、決済処理が行われたタイミングの金額と異なることがある。
そこで、クレジットカードの利用履歴としては、
図3(B)に示すように、クレジットカードを利用した利用日、利用額の暫定的な値である暫定額、店舗において売上処理が行われた処理日、及び利用額の確定的な値である確定額が含まれる。
【0025】
図2に戻り、キャリアサーバ3は、通信キャリアが用いるサーバであり、ユーザ端末12の利用に関する利用履歴を管理する。ユーザ端末12の利用とは、例えばユーザ端末12を用いたコンテンツ又は商品購入の決済及び通信料金に伴う利用を含む。キャリアサーバ3は、ユーザ端末12の利用履歴に基づいて請求額を算出し、ユーザに対して請求する。
【0026】
また、キャリアサーバ3は、電子通貨管理システムSにおけるサービスをユーザ端末12に提供する入口(ポータル)として機能する。例えば、キャリアサーバ3は、ユーザ端末12からの要求に応じて、カード11に関する情報(例えば、プリペイドカードのチャージ金額の残高、及びクレジットカードの所定期間内の請求額等)をカード管理サーバ2から取得し、ユーザ端末12に通知する。同様に、キャリアサーバ3は、ユーザIDに関連付けられたポイントをポイント管理サーバ4から取得し、ユーザ端末12にポイントの残数を通知する。
【0027】
ここで、
図3(C)にキャリアサーバ3において管理される各種情報の一例を示す。
図3(C)に示すように、キャリアサーバ3では、ユーザIDに関連付けて、ユーザ端末12の電話番号、請求額、利用履歴、契約ID、及び契約者名等の各種情報を記憶する。
ユーザIDは、ユーザ端末12又は当該ユーザ端末12を用いるユーザを識別する識別情報である。電話番号は、通信端末であるユーザ端末12に設定された電話番号である。
【0028】
また、請求額は、ユーザ端末12の利用に伴いユーザに対して請求する金額であり、例えば、通信料金、ユーザ端末12で利用したコンテンツの利用料金を含む。なお、通信キャリアによっては、携帯電話だけでなく、固定電話やケーブルテレビ等の複合的なサービスをユーザに提供することがあるため、請求額には、ユーザIDが示すユーザに対して提供しているサービスに関する料金を含めることとしてもよい。利用履歴は、ユーザ端末12の利用した決済に関する履歴であり、請求が発生した利用態様の種別(例えば、コンテンツの利用料金、通信料金等)や日時を含む。
【0029】
また、契約IDは、通信キャリアと結んだ契約を識別する識別情報であり、契約者が、当該契約を行ったことを示す情報である。通信キャリアでは、通信料金を同一人又は家族の範囲でまとめて請求することがある。契約ID及び契約者名は、通信料金の請求をまとめる範囲、及びまとめた通信料金を請求する対象を判別するための情報である。
なお、図示しないものの、キャリアサーバ3は、ユーザIDに関連付けて、ユーザ端末12の契約期限、契約日時等の契約に関する情報、また、ユーザ端末12の利用に応じた請求額の支払いが済んでいる/遅延しているといった通信料金の支払いに関する情報を記憶することとしてもよい。
【0030】
図2に戻り、ポイント管理サーバ4は、カード管理サーバ2が管理するカード11の利用履歴、及びキャリアサーバ3が管理するユーザ端末12の利用履歴を取得し、当該利用履歴に基づきユーザに付与するポイントを管理する。具体的には、ポイント管理サーバ4は、カード11の利用(例えば、カードを用いた買い物)に基づき付与されるポイントと、ユーザ端末12の利用(例えば、コンテンツの購入や通信料金の支払い)に基づき付与されるポイントとを統合して、ユーザに関連付けて管理する。
ここで、
図4(A)及び
図4(B)にポイント管理サーバ4において管理される各種情報の一例を示す。
【0031】
図4(A)に示すように、ポイント管理サーバ4では、管理番号及びユーザIDに関連付けて、日時、利用履歴、確定ポイント、仮ポイント、及び合計ポイント等の各種情報を記憶する。ユーザIDは、ユーザ端末12を用いるユーザを識別する識別情報であり、キャリアサーバ3と連携する際に用いられる。管理番号は、カード番号に一意に対応する番号であり、カード管理サーバ2と連携する際に用いられる。日時は、カード11やユーザ端末12の利用に伴いポイントが付与された日時、又は付与されたポイントが利用された日時である。また、利用履歴は、ポイントの付与に関する履歴、又はポイントの利用に関する履歴を示す。
【0032】
また、確定ポイント及び仮ポイントは、カード管理サーバ2から取得したカード11の利用履歴、及びキャリアサーバ3から取得した請求額に基づき、対応するユーザに対して付与したポイント数、又は当該ユーザが利用したポイント数を示す情報である。確定ポイントは、確定額に基づいて付与したポイント、又はユーザが利用したポイントであり、仮ポイントは、暫定額に基づいて付与したポイントである。また、合計ポイントは、ユーザに付与したポイントの合計数であり、確定ポイントの合計数、仮ポイントの合計数、及び確定ポイントと仮ポイントとの合計数を示す。
図4(A)に示す例の場合、ユーザID「TARO97」には、カード11及びユーザ端末12の利用に伴い確定ポイントが合計で「880P」付与され、仮ポイントが合計で「170P」付与され、確定ポイントと仮ポイントとを併せて「1050P」付与されている。
【0033】
また、
図4(B)に示すように、ポイント管理サーバ4では、利用額や請求額に基づいて付与するポイントを算出するためのポイント付与レートを、利用形態に関連付けて記憶する。利用形態としては、カード11の利用又はユーザ端末12の利用が考えられるが、これら以外にも、カード11を利用した店舗が通常店であるか、ポイント優遇店であるか等に応じて、レートを異ならせることとしてもよい。カード11を利用した店舗を示す情報は、カード管理サーバ2から利用履歴を受信することで、取得することができる。
【0034】
なお、ポイント管理サーバ4では、ユーザ端末12を用いたサービスの提供者との契約が解除された場合に、ポイントを利用できない状態に変更してもよい。例えば、通信キャリアが、ユーザ端末12を用いた通信サービスを提供し、通信料金に応じたポイントをユーザ端末12のユーザに付与しているとする。この場合において、ポイント管理サーバ4は、ユーザ端末12のユーザが通信キャリアとの契約を解除した旨の情報をキャリアサーバ3から取得すると、ユーザ端末12に関連付けて記憶しているポイントを削除することとしてもよい。また、ポイント管理サーバ4は、ユーザ端末12のユーザが通信キャリアとの契約を解除した旨の情報を取得すると、ポイントを利用できない旨を示すフラグを付加した状態でポイント残高を記憶してもよい。この場合には、ポイント管理サーバ4は、契約を解除してから所定期間以内に契約を再開したという通知を受けた場合に、上記のフラグを変更することにより、ポイントを利用できるようにしてもよい。
【0035】
以上の構成の電子通貨管理システムSでは、カード管理サーバ2と、キャリアサーバ3と、ポイント管理サーバ4とを連携しつつ、ユーザ端末12に対してユーザの決済に関する情報を提供する。具体的には、電子通貨管理システムSでは、カード番号及びユーザIDの双方に対して管理番号を関連付け、この管理番号を用いてカード11の利用とユーザ端末12の利用とを紐づけることで、カード11に関する情報、ユーザ端末12に関する情報、及び付与されたポイントに関する情報を統合し、管理する。そして、ユーザ端末12から要求があった場合には、統合した情報を用いて決済情報を提供することで、ユーザが望むカード11の利用状況を適切に提供することができる。
【0036】
[電子通貨管理システムSの動作]
以上、電子通貨管理システムSの構成について説明した。続いて、
図5〜
図8を参照して、電子通貨管理システムSの基本的な動作について説明する。
【0037】
[カード11利用時の動作]
初めに、
図5を参照して、カード11を用いて決済を行う際の動作について説明する。なお、カード11は、現実の店舗やインターネット上の仮想店舗で用いることができる。
ステップS11において、カード11の利用に伴い、国際ブランドが提供する決済NW50には、カード11のカード番号及び商品購入に関する情報が通知される。例えば、現実の店舗で商品を購入する場合、カードリーダーを介してカード11を読み取ることで、カード11の情報が決済NW50に通知され、仮想店舗で商品を購入する場合、ユーザ端末12から所定の情報が送信されることで、カード11の情報が決済NW50に通知される。なお、商品購入に関する情報とは、例えば、購入日時、利用額、購入した商品、購入した店舗等の情報である。
【0038】
決済NW50において所定の決済処理が行われる際には、ステップS12において、決済NW50からカード管理サーバ2に対してカード番号及び商品購入に関する情報が通知される。カード管理サーバ2は、
図3(A)及び
図3(B)に示すように、クレジットカード番号、及びプリペイドカード番号の夫々に関連付けて各種情報を管理しており、決済を行ったカード番号と、商品又はサービスの購入に関する情報を受信すると、受信したカード番号に関連する決済方式に対応する利用履歴に、当該情報に対応する利用履歴を追加する。
【0039】
例えば、プリペイドカードが用いられた場合、ステップS13Aにおいて、カード管理サーバ2は、受信したプリペイドカード番号に関連付けられている残高から購入額を減算するとともに、利用履歴を追加する。
また、クレジットカードが用いられた場合、ステップS13Bにおいて、カード管理サーバ2は、受信したクレジットカード番号の利用履歴を更新する。具体的には、カード管理サーバ2は、店舗から利用枠の確保の要求を受け付けると、利用履歴として当該要求を受け付けたタイミング(
図3(B)における利用日)とともに暫定額を追加する。また、カード管理サーバ2は、店舗から売上処理を受け付けると、利用履歴として当該処理を受け付けたタイミング(
図3(B)における処理日)とともに確定額を追加する。
【0040】
続いて、ステップS15において、カード管理サーバ2は、ポイント管理サーバ4に対して、ステップS14で特定した管理番号とともに商品購入に関する情報を通知する。ポイント管理サーバ4では、取得した商品購入に関する情報に基づいて、管理番号に対応するユーザIDに関連付けられたポイントを更新する。
【0041】
[ユーザ端末12利用時の動作]
続いて、
図6を参照して、ユーザ端末12を用いて決済を行う際の動作について説明する。通信キャリアでは、ユーザ端末12の通信料金と併せてサービスの利用料金を請求する所謂キャリア決済という決済方法が知られている。
図6は、キャリア決済が行われる場合の動作例を示す。
ユーザ端末12において有料のサービスを利用し、当該サービスの決済をキャリア決済で行うことをユーザが望むと、ステップS21において、ユーザ端末12は、ユーザ端末12の利用に関する情報をユーザIDに関連付けてキャリアサーバ3に対して通知する。なお、ユーザ端末12の利用に関する情報とは、例えば、サービスを利用した日時、サービスの利用料金や利用したサービス等の情報である。
【0042】
キャリアサーバ3は、
図3(C)に示すように、ユーザIDに関連付けて各種情報を管理しており、キャリア決済を行ったユーザIDと、ユーザ端末12の利用に関する情報とを受信すると、受信したユーザIDに対応する利用履歴に、当該情報に対応する利用履歴を追加する。例えば、ステップS22において、キャリアサーバ3は、受信したユーザIDに関連付けられている請求額にサービスの利用料金を加算するとともに、利用したサービス名や利用日時を利用履歴に追加する。
【0043】
続いて、ステップS23において、キャリアサーバ3は、ポイント管理サーバ4に対して、ユーザIDとともにユーザ端末12の利用に関する情報を通知する。ポイント管理サーバ4では、取得した情報に基づいて、ユーザIDに関連付けられたポイントを更新する。
【0044】
[ポイント付与時の動作]
続いて、
図7を参照して、ユーザに対してポイントを付与する際の動作について説明する。上述したように、本実施形態の電子通貨管理システムSでは、カード11(プリペイドカード及びクレジットカード)を用いた商品等の購入に応じてポイントを付与するとともに、ユーザ端末12の利用に応じてもポイントを付与する。
【0045】
カード11を用いた商品の購入に応じてポイントを付与する場合、ステップS31において、ポイント管理サーバ4は、カード管理サーバ2から管理番号とともに商品購入に関する情報を取得する。すると、ステップS32において、ポイント管理サーバ4は、商品を購入した店舗に応じたレートを特定し、当該レートに基づいて利用額に応じたポイントを算出する。なお、このステップS31、ステップS32の処理は、ユーザがカード11を用いて商品を購入する度に行われる。
【0046】
ここで、上述したようにクレジットカードの利用に応じて付与するポイントには、確定ポイントと仮ポイントとが含まれる。この点、ポイント管理サーバ4は、クレジットカードの利用履歴として暫定額のみが設定されている場合には、当該暫定額に基づいて仮ポイントを算出する。他方、クレジットカードの利用履歴として確定額が設定されている場合には、ポイント管理サーバ4は、確定額に基づいて確定ポイントを算出する。
【0047】
利用額に応じたポイントを算出すると、ステップS35において、ポイント管理サーバ4は、管理番号に対応するユーザIDに関連付けて記憶しているポイントに、算出したポイントを加算する。
なお、暫定額(未確定の利用額)に応じた仮ポイントを付与した後に利用額が確定した場合には、ポイント管理サーバ4は、利用額が確定する前に付与していた仮ポイントを削除するとともに、確定額に応じた確定ポイントをユーザに対して付与する。
【0048】
また、ユーザ端末12の利用に応じてポイントを付与する場合、ステップS33において、ポイント管理サーバ4は、キャリアサーバ3からユーザIDとともに請求額を取得する。すると、ステップS34において、ポイント管理サーバ4は、予め定められたレートに基づいて請求額に応じたポイントを算出する。なお、このステップS33、ステップS34の処理は、請求額が確定したタイミング(例えば、月末)に行われる。
請求額に応じたポイントを算出すると、ステップS35において、ポイント管理サーバ4は、ユーザIDに関連付けて記憶しているポイントに、算出したポイントを加算する。
【0049】
[ユーザに対してサービスを提供する際の動作]
続いて、
図8を参照して、電子通貨管理システムSを利用するユーザに対して当該ユーザ固有のサービスを提供する際の動作について説明する。
【0050】
ステップS41において、ユーザ端末12がユーザIDを伴いキャリアサーバ3にアクセスすると、ステップS42において、キャリアサーバ3は、ユーザIDをポイント管理サーバ4に対して通知する。ステップS43において、ポイント管理サーバ4が通知されたユーザIDに応じたサービスに関する情報を取得し、キャリアサーバ3に通知すると、ステップS44において、当該サービスは、キャリアサーバ3からユーザ端末12に対して提供される。
【0051】
なお、ユーザIDに応じたサービスとは、例えば、当該ユーザが所有するカード11の利用履歴を確認可能にするサービスである。詳しくは後述するが、ポイント管理サーバ4は、プリペイドカードの利用履歴、及びクレジットカードの利用履歴を夫々個別に確認可能にするとともに、プリペイドカード及びクレジットカードの双方を統合した利用履歴を確認可能にする。
【0052】
[実施形態]
本発明の表示装置は、以上説明した電子通貨管理システムSにおいて好適に利用される。以下、本発明の表示装置を実現するための実施形態の一例について説明する。
【0053】
[電子通貨管理システムSの構成]
初めに、
図9を参照して、電子通貨管理システムSの構成について説明する。
図9に示すように、電子通貨管理システムSは、ユーザ毎の決済情報を管理する電子通貨管理装置10、及びユーザに対して決済情報を表示するユーザ端末12を含んで構成される。なお、電子通貨管理装置10は、カード管理サーバ2、キャリアサーバ3及びポイント管理サーバ4のうちの何れか一のサーバにより実現されることとしてもよく、また、カード管理サーバ2、キャリアサーバ3及びポイント管理サーバ4が協働することにより実現されることとしてもよい。
【0054】
電子通貨管理装置10は、ポイント記憶部71と、カード情報記憶部72と、を含む。
【0055】
ポイント記憶部71は、サービスを利用するユーザを識別する識別情報(ユーザIDや管理番号)に関連付けて、当該ユーザに付与又は当該ユーザが利用したポイント、及びポイントが付与又は利用された時間情報を記憶する。具体的には、ポイント記憶部71は、プリペイドカードの利用によりユーザに付与されたポイント、クレジットカードの利用によりユーザに付与されたポイント、プリペイドカード及びクレトカードの何れも利用しない取引に基づいてユーザに付与されたポイント、及びユーザが利用したポイントを記憶する。
ポイント記憶部71に記憶される情報は、上述したポイント管理サーバ4に記憶される情報(
図4(A))に相当する。
【0056】
なお、プリペイドカード及びクレジットカードの何れも利用しない取引に応じて付与されるポイントとは、例えば、上述のユーザ端末12の利用したキャリア決済等に応じて付与されるポイントの他、ユーザIDに紐づけられた任意の取引に応じて付与されるポイントを含むこととしてよく、また、来店ポイント等の定期的に(一日一回)無料で付与されるポイントを含むこととしてもよい。
また、クレジットカードの利用では金額が確定するまでに時間がかかることから、ポイント記憶部71は、クレジットカードの利用によりユーザに付与されたポイントとして、請求額のうちの確定額に基づいて付与される確定ポイントと、請求額のうちの暫定額に基づいて付与される仮ポイントと、を記憶することとしてもよい。
【0057】
カード情報記憶部72は、サービスを利用するユーザを識別する識別情報に関連付けて、プリペイドカードのチャージ残高及び利用履歴、並びにクレジットカードの請求締日(又は請求期間)及び利用履歴を記憶する。なお、プリペイドカード及びクレジットカードの利用履歴とは、カード11を利用した利用日、購入対象の商品/サービス、利用額、購入場所(店舗名)等を含み、また、クレジットカードの利用履歴とは、利用額が確定しているか否か、利用額が確定した日(処理日)を含む。
カード情報記憶部72に記憶される情報は、上述したカード管理サーバ2に記憶される情報(
図3(A)及び(B))に相当する。なお、
図3(A)及び(B)において、カード11の情報は、管理番号に基づいて管理されているが、この管理番号は、
図4(A)に示すようにユーザIDに対応付けられているため、カード管理サーバ2は、ユーザを識別する識別情報(ユーザID)に関連付けてカード11に関する情報を記憶しているといえる。
【0058】
図9に戻り、ユーザ端末12は、本発明の表示装置に相当し、表示部91と、記憶部92と、制御部93と、を含んで構成される。
表示部91は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により構成され、制御部93の制御に基づいて、ユーザが用いるカード11の種別に応じた決済情報を表示する。表示部91には、タッチパネル911が設けられており、ユーザの操作を受け付ける。
【0059】
記憶部92は、ROM及びRAM等のメモリ又はハードディスク等の記憶媒体である。記憶部92は、制御部93を動作させるためのプログラム及び制御部93が動作する際に生成されるデータを記憶する。
制御部93は、例えばCPUであり、記憶部92に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部931、表示制御部932及び判定部933として機能する。
【0060】
取得部931は、ユーザ端末12のユーザに対応付けて記憶されている情報を取得する。具体的には、取得部931は、ユーザが所有するプリペイドカード及びクレジットカードの夫々の利用履歴と、クレジットカードの利用に対する請求を行う請求期間と、プリペイドカード及びクレジットカードの利用額を集計する利用履歴の集計期間とを取得する。
上述したように、プリペイドカード及びクレジットカードの利用履歴とは、カード11を利用した利用日、購入対象の商品/サービス、利用額、購入場所等を含む。また、クレジットカードの利用履歴とは、クレジットカードを利用した利用日(第1時間情報)に加え、クレジットカードの利用に対する決済処理が行われた処理日(第2時間情報)と、利用額が確定済みの確定履歴と、利用額が未確定の未確定履歴とを含む。
【0061】
クレジットカードの請求期間は、電子通貨管理装置10のカード情報記憶部72に記憶される請求締日に基づいて取得することができる。取得部931は、例えば、前月の請求締日の翌日から当月の請求締日までを請求期間として取得する。また、プリペイドカード及びクレジットカードの集計期間は、例えば、ユーザが利用したカード11の利用額を集計する1ヶ月等の期間であり、ユーザの操作に基づいて取得する。
【0062】
ユーザが把握することを望むカード11の利用状況として、例えば、クレジットカードの翌月の請求額や、1ヶ月等の所定期間のカード11の利用額の合計が考えられる。1ヶ月間のカード11の利用額の合計は、月初から月末までの期間であるのに対して、翌月の請求額は、請求締日に基づいて定まるため、月途中から翌月途中までの期間となる。そのため、請求期間と集計期間とは異なる期間となり、例えば、カード11の翌月の請求額(請求期間)と当月の利用額の合計(集計期間)とをユーザに対して提供する場合、対象とする期間が異なることになる。ユーザ端末12では、請求期間又は集計期間に基づいて表示を制御することで、ユーザが望むカード11の利用状況を表示部91に表示する。
【0063】
表示制御部932は、取得部931が取得した各種情報に基づいて、カード11の決済情報を表示する表示画面を、表示部91に表示する。具体的には、表示制御部932は、プリペイドカードの決済情報を表示する表示画面200、クレジットカードの決済情報を表示する表示画面220(第1画面)、又はプリペイドカード及びクレジットカード双方の決済情報を表示する表示画面240(第2画面)を、表示部91に表示する。
ここで、表示部91に表示される表示画面の一例を
図10に示す。
図10(A)は、表示画面200の一例であり、
図10(B)は、表示画面220の一例であり、
図10(C)は、表示画面240の一例である。
【0064】
図10(A)に示すように、表示画面200は、プリペイドカードにチャージされている金額の残高を示すカード残高表示201と、ユーザに付与されたポイント数を示すポイント数表示202とを含む。また、
図10(B)に示すように、表示画面220は、クレジットカードの利用に伴う翌月の請求予定額を示す請求額表示221と、過去の請求額の履歴を示す過去請求額表示222と、ユーザが所有するポイント数を示すポイント数表示223とを含む。
【0065】
図10(A)及び
図10(B)に示すように、プリペイドカードの決済情報を表示する表示画面200と、クレジットカードの決済情報を表示する表示画面220とでは、カード残高表示201と請求額表示221との表示は異なるものの、ユーザが所有するポイント数を示すポイント数表示202、223は共通する。即ち、ユーザが所有するポイント数(ユーザに付与されたポイントの合計からユーザが利用したポイントの合計を減算したポイント数)は、双方の表示画面において表示される。
ポイントは、プリペイドカードのチャージ残高のように決済に利用することができ、支払いに割り当てることができるため、所有するポイントを、ポイントが付与されるきっかけとなった決済種別に関わらず統合して表示することで、ユーザにとってみれば、決済に利用できる額(ポイント数)を一元的に把握することができ、好適である。
【0066】
なお、プリペイドカード又はクレジットカードの決済情報とともに表示するポイント数は、確定ポイントの合計数であってもよく、確定ポイントと仮ポイントとの合計数であってもよく、確定ポイントの合計数と仮ポイントの合計数の夫々であってもよい。
図10に示す例の場合、ポイント数表示202、223は、確定ポイントの合計数を示している。
【0067】
また、
図10(C)に示すように、表示画面240は、期間選択部241と、利用額表示242と、履歴表示243とを含む。
期間選択部241は、カード11の利用額を集計する集計期間を選択するための操作部である。取得部931は、期間選択部241を介してユーザが選択した期間を集計期間として取得する。利用額表示242は、集計期間におけるカード11の合計利用額を示す。利用額表示242は、カード11(プリペイドカード及びクレジットカード双方)の合計利用額の表示に加え、同一の集計期間におけるプリペイドカードの合計利用額の表示、及び当該集計期間におけるクレジットカードの合計利用額を示す利用額表示242Aを含む。また、履歴表示243は、集計期間におけるカード11の利用履歴、例えば、利用日、利用場所、利用されたカード種別、利用額、購入商品等を示す。
【0068】
表示制御部932は、取得部931が取得したクレジットカードの利用履歴のうち、請求期間内の利用履歴に基づいて
図10(B)に示す表示画面220を表示し、取得部931が取得したクレジットカード及びプリペイドカードの夫々の利用履歴のうち、集計期間内の利用履歴に基づいて
図10(C)に示す表示画面240を表示する。
具体的には、表示制御部932は、請求期間が前月の21日から当月の20日までである場合には、当該期間内のクレジットカードの利用額の合計を請求額表示221とする表示画面220を表示する。また、表示制御部932は、集計期間が1ヶ月である場合には、当該月の月初から月末までのクレジットカード及びプリペイドカードの利用額の合計を利用額表示242とする表示画面240を表示する。
【0069】
このように表示画面220,240では、利用額を合計する期間が異なるため、
図10(A)及び
図10(B)に示すように、請求額表示221と利用額表示242Aとが異なることになる。
ユーザにとってみれば、翌月支払わなければならない金額を請求額表示221から把握できるとともに、例えば1ヶ月間に利用した金額を利用額表示242,242Aから把握できるため、カード11の利用状況を様々な観点から把握することができ、好適である。
【0070】
ここで、クレジットカードを用いた決済では、クレジットカードを利用したタイミングと決済処理が行われたタイミングとで、所定日数のずれが生じることが一般的である。翌月支払わなければならない金額は、決済処理が行われたタイミングに基づき算出する必要がある一方で、1ヶ月間に利用した金額は、クレジットカードを利用したタイミングに基づいて算出することが好ましい。
【0071】
そこで、表示制御部932は、クレジットカードの利用履歴のうち、決済処理が行われた処理日が請求期間内である利用履歴の利用額を合計したものを、請求額表示221として表示画面220を表示する。また、表示制御部932は、クレジットカードの利用履歴のうち、クレジットカードを利用した利用日が集計期間内である利用履歴の利用額、及び当該集計期間内のプリペイドカードの利用履歴の利用額を合計したものを、利用額表示242として表示画面240を表示する。
ユーザにとってみれば、クレジットカードの利用日と処理日とがずれた場合であっても、翌月支払わなければならない金額と1ヶ月間に利用した金額とを適切に把握することができ、好適である。
【0072】
ところで、表示画面240は、集計期間内におけるカード11の利用額の合計を表示するものであり、家計簿的に用いることができる。このような表示画面240では、クレジットカードの利用日と利用額とを把握可能にすることが重要であり、利用額が確定しているか未確定であるかは重要度が下がる。
そこで、表示制御部932は、表示画面240を表示する場合、利用額が確定しているか否かに関わらず、集計期間内のクレジットカード及びプリペイドカードの合計利用額を表示することとしてもよい。このとき、表示制御部932は、履歴表示243については、クレジットカードの利用履歴のうちの確定履歴と未確定履歴とを区別して表示することとしてもよい。
【0073】
他方、表示画面220では、翌月支払わなければならない金額を把握可能にするため、利用額が確定しているか未確定であるかが重要である。そのため、表示制御部932は、基本的にはクレジットカードの利用履歴のうちの未確定履歴を用いることなく表示画面220を表示するが、一定の条件のもと、未確定履歴を用いて表示画面220を表示することとしてもよい。
【0074】
また、表示制御部932は、表示画面200,220,240を、ユーザから受け付けた操作入力に応じて切り替え可能に表示する。
ここで、
図11に、ユーザから受け付けた操作入力に応じて、表示画面200,220,240を切り替える際の動作例を示す。本実施形態では表示部91にタッチパネル911を設けているため、表示制御部932は、ユーザのスライド操作に基づいて、表示画面200,220,240を切り替える。
【0075】
一例として、表示部91に表示画面200が表示されている状況で、ユーザが右方向へのスライド操作を行うと、表示制御部932は、表示部91の表示を表示画面200から表示画面220に切り替え、左方向へのスライド操作を行うと、表示制御部932は、表示部91の表示を表示画面200から表示画面240に切り替える。また、表示部91に表示画面220が表示されている状況で、ユーザが右方向へのスライド操作を行うと、表示制御部932は、表示部91の表示を表示画面220から表示画面240に切り替え、左方向へのスライド操作を行うと、表示制御部932は、表示部91の表示を表示画面220から表示画面200に切り替える。また、表示部91に表示画面240が表示されている状況で、ユーザが右方向へのスライド操作を行うと、表示制御部932は、表示部91の表示を表示画面240から表示画面200に切り替え、左方向へのスライド操作を行うと、表示制御部932は、表示部91の表示を表示画面240から表示画面220に切り替える。
【0076】
図9に戻り、判定部933は、クレジットカードの利用履歴のうちの未確定履歴を表示画面220に表示するか否かを判定する。ここで、判定部933による判定方法は任意であり、一例として、判定部933は、ユーザの指示に基づいて当該判定を行うことができる。
また、他の例として、判定部933は、判定対象の未確定履歴の利用日が請求期間の所定範囲内であるか否かに基づいて判定を行うこととしてもよい。クレジットカードの利用日が請求締日まで十分な時間がある場合、未だ決済処理が行われていないとしても、請求締日までに決済処理が行われる可能性がある。このような場合に、判定部933は、今は未確定であったとしても請求締日までに確定する可能性があるとして、当該未確定履歴を表示画面220に表示すると判定する。
【0077】
なお、判定条件に用いる所定範囲は、任意に設定することができる。一例として、ユーザの選択に応じて所定範囲を設定することとしてもよい。
また、利用日と処理日との間隔は、クレジットカードが利用された店舗において売上処理が行われるタイミングに基づいて決まる。そこで、例えば、クレジットカードが利用された店舗毎に所定範囲を設定することとしてもよい。具体的には、クレジットカードの過去の履歴から、店毎にクレジットカードが利用されてから売上処理が行われるまでの間隔や、売上処理が行われるタイミング(例えば、毎月19日に売上処理を行う等)を特定することで、店舗毎に所定範囲を設定する。
【0078】
判定部933による判定は、ユーザ端末12側で行うこととしてもよく、また、電子通貨管理装置10側で行うこととしてもよい。即ち、判定部933は、ユーザ端末12が備えることとしてもよく、また、電子通貨管理装置10が備えることとしてもよい。
表示制御部932は、判定部933が未確定履歴を表示すると判定すると、当該未確定履歴を用いて表示画面220を表示する。このとき、表示制御部932は、確定履歴と未確定履歴とを異なる態様で表示することとしてもよい。一例として、表示制御部932は、翌月の請求予定額に含まれる暫定額をユーザが把握可能に請求額表示221を表示することとしてもよい。
【0079】
[ユーザ端末12の処理]
続いて、ユーザ端末12における処理の流れについて説明する。
図12は、ユーザ端末12の処理の流れを示すフローチャートである。
初めに、ステップS101において、ユーザ端末12の表示制御部932は、表示対象の画面が、プリペイド画面(表示画面200)であるか否かを判定する。この判定がYESの場合、ステップS102において、取得部931は、電子通貨管理装置10から、プリペイドカードのチャージ残高及びユーザが現在所有しているポイントの残数を取得する。続いて、ステップS103において、表示制御部932は、取得した情報に基づいて、プリペイドカードの決済情報を表示する表示画面200を生成し、表示部91に表示する。
【0080】
他方、ステップS101においてNOの場合、ステップS104において、表示制御部932は、表示対象の画面が、クレジット画面(表示画面220)であるか否かを判定する。この判定がYESの場合、ステップS105において、取得部931は、電子通貨管理装置10から、請求締日を取得し、請求期間をセットする。続いて、ステップS106において、取得部931は、電子通貨管理装置10から、セットした請求期間に請求する利用額の合計、過去に請求した請求額、及びポイントを取得する。続いて、ステップS107において、表示制御部932は、取得した情報に基づいて、クレジットカードの決済情報を表示する表示画面220を生成し、表示部91に表示する。
【0081】
他方、ステップS104においてNOの場合、ステップS108において、取得部931は、表示対象月を取得し、集計期間としてセットする。なお、表示対象月は、期間選択部241に基づいて取得され、初期状態では今月である。続いて、ステップS109において、取得部931は、電子通貨管理装置10から、集計期間におけるプリペイドカード及びクレジットカードの利用履歴を取得する。続いて、ステップS110において、表示制御部932は、カード11の利用履歴を表示する表示画面240を生成し、表示部91に表示する。
【0082】
[ユーザ端末12の効果]
以上説明したユーザ端末12によれば、カード11の利用履歴のうち、請求期間内のクレジットカードの利用履歴に基づいて表示画面220を表示し、集計期間内のクレジットカード及びプリペイドカードの利用履歴に基づいて表示画面240を表示する。
ユーザにとってみれば、表示画面220からクレジットカードの翌月の請求額を把握することができ、また、表示画面240から1ヵ月間のカード11の利用額の合計を把握することができる。そのため、ユーザ端末12によれば、ユーザが望むカード11の利用状況を適切に表示することができる。
【0083】
また、ユーザ端末12では、表示画面220に表示する利用履歴については、クレジットカードの処理日が請求期間内であるか否かに基づいて特定し、表示画面240に表示する利用履歴については、クレジットカードの利用日が集計期間内であるか否かに基づいて特定する。
これにより、クレジットカードの利用日と処理日とがずれた場合であっても、翌月支払わなければならない金額と1ヶ月間に利用した金額とを適切に表示することができる。
【0084】
また、ユーザ端末12では、表示画面240を表示する場合、クレジットカードの利用額が確定しているか否かに関わらず、期間内に利用されたカード11の利用額の合計を表示する。カード11の利用状況を家計簿的に把握する場合、利用額が確定しているか否かは関係ないため、ユーザが望むカード11の利用状況を適切に表示することができ、好適である。
【0085】
また、ユーザ端末12では、表示画面220を表示する場合には、基本的にはクレジットカードの利用履歴のうちの未確定履歴を用いることなく表示画面220を表示する。これにより、表示画面220において翌月に支払わなければならない金額のみを正確に把握することができ、好適である。
一方で、ユーザ端末12では、表示画面220についても、判定部933の判定のもと未確定履歴を表示することがある。例えば、未だ未確定であっても、請求締日までに確定する可能性が高い利用額については、表示画面220に対して表示することで、ユーザは、翌月に支払わなければならない金額を正確に把握することができ、好適である。
【0086】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。