(54)【発明の名称】ネットワークを通じるコンテンツ提供方法及び装置、コンテンツ受信方法及び装置及びネットワークを通じるデータバックアップ方法及び装置、バックアップデータ提供装置及びバックアップシステム
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
電子装置のプロセッサにより実行される際、コンテンツを提供する方法が前記電子装置で実行されるようにすうプログラムを有する非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記方法は、
原本コンテンツファイルを位置に保存し、前記位置に保存された前記原本コンテンツファイルについての接近権限を有するユーザを識別する情報を保存するステップと、
前記原本コンテンツファイルからのコンテンツ情報、前記位置に保存された前記原本コンテンツファイルに接近するための権限が付されたユーザを許容するための接近情報及び前記原本コンテンツファイルが保存された前記位置を識別するための位置情報を出力するステップと、
ユーザにより使われる外部装置から前記原本コンテンツファイルについての要請を受信し、前記要請は前記位置に保存された前記原本コンテンツファイルに接近するための権限が付されたユーザを許容するための前記接近情報及び前記位置情報に基づくステップと、
前記要請に対する応答として、前記原本コンテンツファイルについての要請及び前記位置に保存された前記原本コンテンツファイルに接近権限を有するユーザを識別する前記情報に基づき、前記原本コンテンツファイルを提供するか否かを決定するステップと、を含み、
前記接近情報は、メタデータに保存された暗号化された前記原本コンテンツファイルの前記位置情報を解読するための暗号化キー情報であり、
前記暗号化キー情報は、前記原本コンテンツファイルに接近するための権限が与えられた正当なユーザに提供され、前記正当なユーザは、前記暗号化キー情報を用いて前記原本コンテンツファイルの位置情報を識別する
ことを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施形態について具体的に説明する。
【0030】
図1は、本発明の一実施形態によるネットワークを通じるコンテンツ共有システムを概括的に示した参照図である。
【0031】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態によるコンテンツ共有システム100は、所定のネットワーク140を通じて互いに連結されたコンテンツ提供装置110、保存装置120及びコンテンツ受信装置130を備える。
【0032】
コンテンツ提供装置110及びコンテンツ受信装置130は、有無線形態の多様なネットワーク140を支援するPMP(Portable Multimedia Player)、UMパソコン(Ultra Mobile Personal Computer)、ノート型パソコン、携帯電話、デジタルカメラ及びパソコンなどの多様なデバイスになりうる。また、コンテンツ提供装置110、保存装置120及びコンテンツ受信装置130は、ホーム−ゲートウェイまたはホームサーバなどの制御装置に連結されたホームネットワークシステムを構成するクライアントデバイスのうち一つでありうる。例えば、コンテンツ提供装置110、保存装置120及びコンテンツ受信装置130は、家庭内の情報家電機器を制御するための標準案であるDLNA(Digital Living Network Alliance)によるネットワーク140を通じて互いに連結されて、コンテンツを共有するデバイスでありうる。
【0033】
また、ネットワーク140は、近距離ネットワーク、長距離ネットワークをいずれも含み、ブルートゥース、ワイファイ(Wi−Fi)、ワイブロ(WiBro)及びUWB(Ultra Wide Band)などの無線インターネット方式及びIEEE 1394、イーサネット(登録商標)などの有線インターネット方式などを含む。
【0034】
保存装置120は、原本コンテンツが保存されるネットワーク保存装置であって、一例として、NAS(Network Attached Storage)のようにネットワークを通じて接近可能な保存装置である。
図1では、原本コンテンツが保存される保存装置120をコンテンツ提供装置110と別個の装置と図示したが、保存装置120は、コンテンツ提供装置110の一構成要素として含まれうる。
【0035】
コンテンツ提供装置110は、保存装置120に保存された原本コンテンツの属性を変更し、変更されたコンテンツを生成する一方、保存装置120の位置情報をメタデータとして生成する。
【0036】
コンテンツ受信装置130は、コンテンツ提供装置110を通じて提供される、変更されたコンテンツ及びメタデータ情報から、原本コンテンツが保存された保存装置120の位置情報を抽出し、必要に応じて保存装置120に接近して原本コンテンツを受信する。
【0037】
図2は、
図1のコンテンツ提供装置の一実施形態を示したブロック図である。
【0038】
図2を参照すれば、本発明の一実施形態によるコンテンツ提供装置210は、原本コンテンツ変更部211、メタデータ生成部212及びコンテンツ提供部213を備える。
【0039】
原本コンテンツ変更部211は、
図1に図示されたように、ネットワークを通じて連結された所定の保存装置120に保存された原本コンテンツの属性を変更し、変更されたコンテンツを生成する。
【0040】
一例として、ブログのようなウェブページを通じてコンテンツをアップロードして共有しようとする場合、ウェブページで支援する添付ファイルの容量が制限されるか、またはアップロード時間が長くかかる場合が多い。したがって、原本コンテンツ変更部211は、ウェブ上にコンテンツを効率的に提供するために原本コンテンツの容量を低減させる役割を行う。他の例として、高解像度で撮影されたイメージをPMPや携帯電話のように制限された解像度を持つコンテンツ受信装置130にコンテンツを提供しようとする場合、原本コンテンツ変更部211は、コンテンツ受信装置130の保存容量または解像度を考慮して原本イメージをリサイジングして、変更されたイメージを生成する。
【0041】
図3は、
図2の原本コンテンツ変更部211で原本コンテンツの属性を変更する過程を説明するための参照図である。
【0042】
図3を参照すれば、例えば、原本コンテンツに該当する原本イメージ310の解像度が2592×1944とすれば、原本コンテンツ変更部211は、原本イメージ310をリサイジングして、1920×1980のイメージ311、1024×768のイメージ312、800×480のイメージ313及び400×240のイメージ314のように変更されたイメージを生成する。特定ウェブページでは、アップロードされるイメージの解像度を制限する場合があるため、コンテンツを提供しようとするウェブページで支援するイメージファイル解像度によって、原本コンテンツ変更部211は原本イメージを、
図3に例示されたように、好適な解像度に変更し、変更されたイメージを生成する。
【0043】
また、原本コンテンツ変更部211は、ネットワーク140を通じて連結されたコンテンツ受信装置130の保存容量が足りないか、または原本コンテンツに比べて支援される解像度が低い場合には、原本コンテンツをリサイジングして小容量のコンテンツを生成する。例えば、コンテンツ受信装置130が携帯電話であり、携帯電話のディスプレイは最大800×480の解像度を持つという時、原本コンテンツ変更部211は、原本イメージをリサイジングして携帯電話のディスプレイに最適化した800×480のイメージに変更できる。
【0044】
また、原本コンテンツ変更部211は、原本コンテンツがビデオであり、原本コンテンツビデオの符号化に利用されたコーデックをコンテンツ受信装置130で支援しない場合、原本ビデオに対するトランスコーディングを行って、コンテンツ受信装置130で支援するビデオコーデック形態の変更されたビデオを生成できる。
【0045】
一方、コンテンツ提供装置210は、前述したように、コンテンツ受信装置130の保存容量や解像度情報などから自動的にコンテンツの属性を変更させてもよく、ユーザーインターフェース(図示せず)を通じてユーザーが原本コンテンツの属性をどのように変更するか選択するようにすることができる。例えば、ユーザーインターフェースを通じて原本イメージの解像度情報及び変更可能な解像度情報を表示し、ユーザーの所望の解像度に原本イメージを変更するように選択できる。
【0046】
メタデータ生成部212は、原本コンテンツが保存された保存装置120の位置情報を含むメタデータを生成する。
【0047】
コンテンツ提供部213は、変更されたコンテンツ及びメタデータを、ネットワークを通じて連結されたデバイスに提供する。
【0048】
図4は、本発明の一実施形態によるメタデータを示した参照図である。
【0049】
図4を参照すれば、本発明の一実施形態によるメタデータはコンテンツメタデータ、デバイスメタデータ、ユーザーメタデータを含む。
【0050】
コンテンツメタデータは、コンテンツID、原本コンテンツ位置情報及び原本接近権限情報を含む。
【0051】
コンテンツIDは、ネットワークを通じて共有される多様なコンテンツを識別するための情報である。原本コンテンツ位置情報は、原本コンテンツが保存された保存装置120の位置情報であって、URL(Universal Resource Locator)形態でありうる。具体的に、原本コンテンツ位置情報は、プロトコル及び原本コンテンツが保存された経路を含み、“protocol://原本コンテンツが保存された保存装置の位置”形式で表現できる。例えば、保存装置120の位置が“http://www.samsung.com/private_contents”の場合、該当URL情報が原本コンテンツ位置情報としてメタデータに追加される。
【0052】
原本接近権限情報は、原本コンテンツが任意のユーザーにコンテンツが共有されることを防止するためのものであって、例えば、前述した原本コンテンツ位置情報を暗号化し、原本接近権限情報は、かかる暗号化した原本コンテンツ位置情報の解読のための暗号化キー情報でありうる。
【0053】
デバイスメタデータは、変更されたコンテンツが相異なるデバイスの間に伝送された場合、その伝送ヒストリー内訳に関する情報を意味する。例えば、変更されたコンテンツが第1デバイス(Device ID=1)から第2デバイス(Device ID=2)を経て第3デバイス(Device ID=3)に伝送された場合、第3デバイスに保存された変更されたコンテンツのデバイスメタデータは、コンテンツの移動経路を表す第1デバイス及び第2デバイスのID情報を含むことができる。このように、デバイスメタデータを通じてコンテンツ伝送経路及び不法コンテンツのフローを追跡できる。
【0054】
ユーザーメタデータは、編集ヒストリー及びアカウント情報を含む。編集ヒストリーは、変更されたコンテンツの編集事項についての情報を含む。例えば、リサイジングされたイメージコンテンツの場合、編集ヒストリーメタデータには、原本イメージのサイズ情報及び原本イメージから変更された事項に関する情報が含まれ、トランスコーディングされたビデオコンテンツの場合、編集ヒストリーメタデータには原本ビデオのコーデック情報などが含まれうる。アカウント情報は、コンテンツを提供するユーザーの識別情報を示す。例えば、特定ウェブ掲示板に提供されたコンテンツの場合ならば、アカウント情報は、ウェブ掲示板に該当コンテンツをアップロードしたユーザーのID情報でありうる。
【0055】
このように、本発明の一実施形態によるコンテンツ提供装置210は、変更されたコンテンツの原本コンテンツに関する位置情報をメタデータに含めることによって、ネットワークを通じて変更されたコンテンツを共有する他のデバイスで、メタデータの位置情報を利用して原本コンテンツへの接近を容易にすることができる。
【0056】
図5は、本発明の一実施形態によるコンテンツ受信装置の構成を示したブロック図である。
【0057】
図5を参照すれば、本発明の一実施形態によるコンテンツ受信装置500は、コンテンツ受信部510、付加情報抽出部520、入力部530及び制御部540を備える。
【0058】
コンテンツ受信部510は、ネットワークに接続された他のデバイスとのデータ通信を行う通信モジュールであって、ネットワークを通じて共有されるコンテンツを受信する。
【0059】
付加情報抽出部520は、受信されたコンテンツのメタデータから、前述した
図4に図示されたような、受信されたコンテンツの付加情報を抽出する。特に、本発明の一実施形態によれば、付加情報抽出部520は、受信されたコンテンツのメタデータから原本コンテンツの位置情報を抽出し、ユーザーは、必要に応じて入力部530を通じて原本コンテンツの受信如何を選択して、原本コンテンツの受信を可能にする。制御部540は、コンテンツ受信装置500の各構成要素の動作を制御する。
【0060】
図6A及び
図6Bは、本発明の一実施形態によって原本コンテンツの受信過程を説明するための参照図である。
図6A及び
図6Bでは、コンテンツ受信装置として、ネットワーク連結を支援する携帯電話600である場合を図示している。
【0061】
図6Aを参照すれば、ネットワーク連結を支援する携帯電話600で、Wi−Fiなどのネットワーク網を通じてコンテンツを提供する所定のウェブページに連結すれば、携帯電話600のディスプレイ部610にコンテンツリスト621ないし624が表示される。
図6Bを参照すれば、ユーザーが、所定の入力部630またはタッチ認識を支援する携帯電話600の場合、所望のコンテンツ領域のタッチを通じてコンテンツリスト621ないし624のうち一つのコンテンツを選択すれば、ディスプレイ部610を通じてユーザーに原本コンテンツの受信如何を問い合わせる情報625が表示され、ユーザーは、選択インターフェース626、627を通じて原本コンテンツの受信如何を選択する。
【0062】
ユーザーが原本コンテンツを受信すると選択した場合には、付加情報抽出部520から抽出された原本コンテンツの位置情報を利用して、コンテンツ受信部510は、原本コンテンツが保存された保存装置に原本コンテンツの伝送を要請する。保存装置は、原本コンテンツの伝送を要請した受信装置の原本接近権限如何を判断して、その判断結果によって原本コンテンツの伝送如何を判断する。
【0063】
原本コンテンツの接近権限を制限する方式では、前述したように、メタデータに保存された原本コンテンツ位置情報を暗号化し、原本接近権限情報として、正当なユーザーだけ解読できる暗号化キーを付与する方式がありうる。他の方式として、原本コンテンツを保存している保存装置側で、原本接近権限のあるユーザーIDまたはデバイスIDをリスト化して保存した後、原本接近要請時にリストに備えられたユーザーまたはデバイスからの要請であるかどうかによって原本接近要請を受諾して、選択的に原本コンテンツを提供させる。
【0064】
図7は、本発明の一実施形態によるコンテンツ提供方法を示したフローチャートである。
【0065】
図7を参照すれば、ステップ710で、原本コンテンツが所定の保存装置に保存される。前述したように、保存装置は、NASのようにネットワークを通じて接近可能な保存装置であることが望ましい。
【0066】
ステップ720で、コンテンツ提供装置210の原本コンテンツ変更部211は、原本コンテンツの属性を変更し、変更されたコンテンツを生成する。前述したように、ウェブページ上にコンテンツをアップロードする場合ならば、ウェブページで支援する添付ファイルのサイズを考慮して原本コンテンツの容量を縮める。また、コンテンツ提供装置210は、コンテンツ受信装置220の保存容量または解像度を考慮して、コンテンツ受信装置220で利用可能な形態で原本コンテンツを加工して、変更されたコンテンツを生成する。
【0067】
ステップ730で、メタデータ生成部212は、少なくとも原本コンテンツの位置情報を含むメタデータを生成する。位置情報は、原本コンテンツが保存された保存装置のネットワーク上の接近経路を示すものであって、前述したようにURL形態でありうる。
【0068】
ステップ740で、コンテンツ提供部213を通じて変更されたコンテンツ及びメタデータを、ネットワークを通じて連結された他のデバイスに提供する。
【0069】
図8は、本発明の一実施形態によるコンテンツ受信方法を示したフローチャートである。
【0070】
図8を参照すれば、ステップ810で、コンテンツ受信部510を通じて、ネットワークを通じて連結された他のデバイスから所定のコンテンツを提供される。
【0071】
ステップ820で、付加情報抽出部520は、コンテンツのメタデータから原本コンテンツの位置情報を抽出する。
【0072】
ステップ830で、コンテンツ受信部530は、抽出された原本コンテンツの位置情報を利用して、原本コンテンツが保存された保存装置に原本コンテンツの伝送を要請し、前記保存装置から原本コンテンツを受信される。
【0073】
図9は、本発明の一実施形態によるコンテンツ共有システムで、原本コンテンツが提供される過程を示したフローチャートである。
【0074】
図9を参照すれば、ネットワークを通じて接近可能な保存装置920に原本コンテンツが保存される(ステップ941)。また、原本コンテンツは、コンテンツ提供装置910に提供される(ステップ942)。付加的に、コンテンツ受信装置930の情報、例えば、コンテンツ受信装置930の保存容量や解像度情報がコンテンツ提供装置910に提供される(ステップ943)。
【0075】
コンテンツ提供装置910は、コンテンツ受信装置930の保存容量や解像度情報を考慮して、コンテンツ受信装置930で利用するのに適した形態に原本コンテンツを変更する(ステップ944)。例えば、イメージコンテンツの場合、コンテンツ受信装置930の保存容量及び解像度を考慮してリサイジングが行われ、ビデオコンテンツの場合、コンテンツ受信装置930で再生可能なコーデックを考慮してトランスコーディングが行われる。
【0076】
コンテンツ提供装置910は、原本コンテンツが保存された保存装置の位置情報を含むメタデータを生成する(ステップ945)。そして、コンテンツ提供装置910は、変更されたコンテンツ及びメタデータを、ネットワークを通じて連結されたコンテンツ受信装置930に提供する。
【0077】
コンテンツ受信装置930は、メタデータから、原本コンテンツが保存された保存装置の位置情報を抽出する(ステップ947)。そして、コンテンツ受信装置930は、保存装置920に原本コンテンツの提供を要請する(ステップ948)。保存装置920は、原本コンテンツ接近が許与されたユーザーIDまたはデバイスIDと、原本コンテンツを要請したコンテンツ受信装置930側のユーザーIDまたはデバイスIDとを比較して、原本接近権限のあるデバイスからの要請であるかどうかを判断する(ステップ949)。正当な接近権限のあるデバイスまたはユーザーならば、保存装置920は、原本コンテンツをコンテンツ受信装置930に提供する。
【0078】
このような本発明の一実施形態によれば、コンテンツのメタデータを利用して原本コンテンツへの接近便利性を高めることができる。
【0079】
図10は、本発明の他の実施形態によるネットワークを通じるコンテンツ共有システムを示したブロック図である。
【0080】
図10を参照すれば、本発明の他の実施形態によるコンテンツ共有システムは、所定のネットワーク1020を通じて互いに連結されたコンテンツ提供装置1010及びコンテンツ受信装置1030を備える。
【0081】
コンテンツ提供装置1010は、コンテンツ保存部1011、コンテンツ変更部1012、デバイス情報保存部1013及び通信部1014を備える。
【0082】
コンテンツ保存部1011は、コンテンツ受信装置1030に提供されるコンテンツデータを保存する。
【0083】
通信部1014は、コンテンツ受信装置1030からデバイスの状態情報を受信し、受信されたデバイスの状態情報はデバイス情報保存部1013に保存される。
【0084】
図11は、コンテンツ受信装置のデバイス状態情報の一例を示した図面である。
【0085】
図11を参照すれば、デバイス状態情報は、コンテンツ受信装置の解像度、保存容量、支援されるオーディオ/ビデオフォーマットなどの機器性能に関連した情報を含む。付加的に図示されたように、ユーザーがあらかじめ設定したユーザー設定情報がデバイス状態情報に含まれうる。例えば、ネットワークを通じて連結されたコンテンツ受信装置のうち、デバイス1の状態情報を説明すれば、デバイス1の解像度は640×480、保存容量は(残余容量)/(総保存容量)を示すものであって、現在総500GBの保存容量のうち120GBの残余容量があるということを示す。また、デバイス1の場合、DivX、MPEG−4、JPEGのコーデックを支援することを、デバイス状態情報から分かる。また、デバイス1の場合、ユーザーの設定によって受信されるコンテンツの属性が320×240、DivXコーデックが設定されていることが確認できる。かかるユーザー設定情報は、デバイス状態情報にあらかじめ保存されて伝送されてもよく、コンテンツ受信装置1030のユーザーインターフェース1033を通じてユーザーによってリアルタイムで設定された情報でもありうる。
【0086】
再び
図10を参照すれば、コンテンツ変更部1012は、デバイス情報保存部1013に保存されたデバイスの状態情報を利用して、現在コンテンツを受信しようとするデバイスの性能及びユーザー設定情報を獲得し、これを利用してコンテンツ保存部1011に保存されたコンテンツの属性を、コンテンツ受信装置1030に好適に変更する。例えば、前述した
図11のデバイス1が現在コンテンツを受信する装置であり、提供されるコンテンツが、800×600の解像度を持つH.264コーデックにエンコーディングされたビデオファイルであると仮定する。このような場合、コンテンツ変更部1012は、コンテンツ保存部1011に保存されたビデオファイルの解像度を、デバイス1の解像度による640×480またはユーザー設定による320×240に変更する一方、デバイス1で支援されないH.264コーデックを、デバイス1で支援されるDivX、MPEG4コーデックにトランスコーディングするか、またはユーザー設定によるDivXコーデックにトランスコーディングすることで、ビデオファイルの属性を変更する。コンテンツ変更部1012によって変更されたコンテンツは、通信部1014を通じて、ネットワーク1020を通じて連結されたコンテンツ受信装置1030に伝送される。また、前述した実施形態以外にも、コンテンツ変更部1012は、伝送しようとするコンテンツのサイズ及びコンテンツ受信装置1030の残余保存空間を考慮して、コンテンツ受信装置1030が受信できるように好適なフォーマットにコンテンツをリサイジングして、コンテンツの属性を変更できる。
【0087】
コンテンツ受信装置1030は、通信部1031、保存部1032、ユーザーインターフェース1033及び制御部1034を備える。
【0088】
ユーザーインターフェース1033は、コンテンツ提供装置1010から提供されるコンテンツのリストなどを表示し、ユーザーが受信しようとするコンテンツ及びコンテンツの属性を選択可能にする入力部に該当する。
【0089】
通信部1031は、ユーザーインターフェース1033によって選択されたコンテンツ情報及びコンテンツ受信装置1030のデバイス状態情報をコンテンツ提供装置1010に伝送する。保存部1032は、通信部1031を通じてコンテンツ提供装置から受信されたコンテンツを保存し、制御部1034はコンテンツ受信装置1030の各構成要素を制御する。
【0090】
図12Aないし
図12Dは、本発明の一実施形態によって、コンテンツ受信装置のデバイス状態情報によってコンテンツを受信する過程を説明するための参照図である。
図12Aないし
図12Dでは、コンテンツ受信装置として、ネットワーク連結を支援する移動通信端末機1200を図示している。また、
図12Aないし
図12Dでは、コンテンツとしてビデオコンテンツを受信する過程を例示した。
【0091】
図12Aを参照すれば、ネットワーク連結を支援する移動通信端末機1200で、Wi−Fi、3GSなどのネットワーク網を通じてコンテンツ提供装置に連結されれば、コンテンツ提供装置は、移動通信端末機1200のディスプレイ部1210にコンテンツリスト1211ないし1214を提供する。所定の入力部1230またはタッチ認識を支援する移動通信端末機1200の場合、所望のコンテンツ領域のタッチを通じて、ユーザーは、コンテンツリスト1211ないし1214のうち一つのコンテンツを選択する。
図12Bを参照すれば、ユーザーによってコンテンツが選択されれば、ディスプレイ部1210を通じてコンテンツの受信如何を問い合わせる入力窓1215が表示され、ユーザーは、入力部1230または選択インターフェース1216、1217を通じてコンテンツの受信如何を選択する。
【0092】
図12Cを参照すれば、ユーザーがコンテンツを受信すると選択した場合には、ディスプレイ部1210に受信しようとするコンテンツの解像度を選択する入力窓1221が表示される。ユーザーは、入力部1230または所望の解像度が表示された領域をタッチすることによって、受信するコンテンツの解像度を選択する。
【0093】
図12Dを参照すれば、ユーザーがコンテンツの解像度を選択した後、ディスプレイ部1210に、受信しようとするコンテンツのコーデックを選択する入力窓1222が表示される。ユーザーは、入力部1230または所望のコーデックが表示された領域をタッチすることによって、受信するコンテンツのコーデックを選択できる。
【0094】
図12Aないし
図12Dに例示されたように、コンテンツ受信装置側でユーザーの選択によって決定されたユーザー設定情報は、通信部を通じてコンテンツ提供装置に伝送され、コンテンツ提供装置は、前述したようにユーザー設定情報によってコンテンツの属性を変更して、コンテンツ受信装置に変更されたコンテンツを提供できる。またコンテンツ提供装置は、別途のユーザー設定がないか、またはユーザーが自動的にコンテンツ伝送を選択した場合に、コンテンツ受信装置の性能に好適にコンテンツの属性を変更し、変更されたコンテンツを提供できる。
【0095】
図13は、本発明の他の実施形態によるコンテンツ提供方法を示したフローチャートである。
【0096】
図13を参照すれば、ステップ1310で、コンテンツ提供装置1010は、コンテンツ受信装置1030のデバイス状態情報を獲得する。前述したように、デバイス状態情報は、コンテンツ受信装置1030で利用可能な解像度、残余容量、支援コーデックなどのデバイス性能に関する情報、及びユーザーによって設定されたコンテンツの解像度やコーデックなどの情報が含まれうる。
【0097】
ステップ1320で、コンテンツ提供装置1010は、コンテンツ受信装置1030のデバイスの状態情報を利用して、コンテンツ受信装置1030に提供されるコンテンツの属性を変更する。
【0098】
ステップ1330で、コンテンツ提供装置1010は、変更されたコンテンツをネットワークを通じてコンテンツ受信装置1030に提供する。
【0099】
図14は、本発明の他の実施形態によるコンテンツ受信方法を示したフローチャートである。
【0100】
図14を参照すれば、ステップ1410で、コンテンツ受信装置1030のユーザーインターフェース1033を通じて、コンテンツ提供装置1010で提供されるコンテンツのうち、受信しようとするコンテンツが選択される。
ステップ1420で、コンテンツ受信装置1030は、デバイス状態情報をコンテンツ提供装置1020に伝送する。
【0101】
ステップ1430で、コンテンツ提供装置1010は、受信されたデバイス状態情報を利用してコンテンツ受信装置1030に好適にコンテンツの属性を変更し、変更されたコンテンツを伝送すれば、コンテンツ受信装置1030は変更されたコンテンツを受信する。
【0102】
本発明の他の実施形態によれば、コンテンツ受信装置の性能またはユーザーの設定事項に適したコンテンツを提供することでコンテンツの互換性を向上させることができ、またユーザーのコンテンツ利用便利性を高めることができる。
【0103】
以下、本発明の実施形態によるバックアップ装置について具体的に説明する。以下の説明で保存装置とは、ハードディスク、メモリ、CD、DVD、ブルーレイ、HD−DVD、ホログラム記録媒体などの純粋な保存機能を持つデバイス以外に、パソコン、ノート型パソコン、ネットブック、カムコーダ、移動通信端末機、HMS(Home Media Server)、PVR(Personal Video Recording)のような、ネットワークを通じて連結された他の装置から伝送されたデータを保存できる機能を持つあらゆるデバイスを総称するものと定義する。
【0104】
図15は、本発明の一実施形態によるネットワークを通じるデータバックアップシステムを概括的に示した参照図である。
【0105】
図15を参照すれば、本発明の一実施形態によるデータバックアップシステム1500は、所定のネットワーク1540を通じて互いに連結されたデータ提供装置1510、第1保存装置1520及び第2保存装置1530を備える。図示されていないが、データバックアップシステム1500は、第1保存装置1520及び第2保存装置1530以外に他の複数の保存装置を備えることができる。
【0106】
データ提供装置1510は、有無線形態の多様なネットワーク1540を支援するPMP(Portable Multimedia Player)、UMパソコン(Ultra Mobile Personal Computer)、ネットブック、ノート型パソコン、携帯電話、デジタルカメラ、PVR、HMS及びパソコンなどの多様なデバイスになりうる。また、データ提供装置1510、第1保存装置1520及び第2保存装置1530は、ホームゲートウェイまたはホームサーバのような制御装置に連結されたホームネットワークシステムを構成するクライアントデバイスのうち一つでありうる。例えば、データ提供装置1510、第1保存装置1520及び第2保存装置1530は、家庭内の情報家電機器を制御するための標準案であるDLNA(Digital Living Network Alliance)によるネットワーク1540を通じて、互いに連結されてデータを共有するデバイスでありうる。
【0107】
ネットワーク1540は、近距離ネットワーク、長距離ネットワークをいずれも含み、ブルートゥース、ワイファイ、ワイブロ及び超広域などの無線インターネット方式、及びIEEE 1394、イーサネット(登録商標)などの有線インターネット方式などを含む。
【0108】
第1保存装置1520及び第2保存装置1530は、データ提供装置1510から提供されるデータを保存する装置であって、前述したように、ハードディスク、メモリ、NAS(Network Attached Storage)などの保存機能を持つデバイス以外に、パソコン、ノート型パソコン、ネットブック、カムコーダ、移動通信端末機、HMS、PVRのような、ネットワークを通じて連結された他の装置から伝送されたデータを保存できる付加機能を持つあらゆるデバイスでありうる。
【0109】
データ提供装置1510は、ネットワーク1540を通じて、データバックアップのために保存されたデータを保存装置1520、1530に伝送する。ネットワーク1540を通じて連結された保存装置1520、1530のうちいかなる保存装置にデータをバックアップするかは、データ提供装置1510によって選択されてもよく、データ提供装置1510で別途に保存しようとする保存装置を選択しなくても、ネットワーク1540の管理サーバで保存装置1520、1530の利用可能性如何を判断して、データを保存する保存装置を選択させてもよい。以下の説明では、第1保存装置1520へのデータバックアップ試み時に、第1保存装置1520が利用不可能な場合を中心に説明する。
【0110】
本発明の一実施形態によるデータバックアップシステム1500は、第1保存装置1520の利用が不可能な場合、例えば、第1保存装置の残余保存容量が保存しようとするデータより足りない場合のように、データ提供装置1510から伝送されたデータを第1保存装置1520に保存できない場合、ネットワーク1540を通じて連結された他の第2保存装置1530にデータを保存し、第1保存装置1520に保存されたデータの削除などによって今後に第1保存装置1520が利用可能になった場合、第2保存装置1530に保存されたデータを第1保存装置1520に再伝送して保存することを特徴とする。
【0111】
このようなデータバックアップ過程は、データ提供装置1510、ネットワーク1540の管理サーバ、第1保存装置1520及び第2保存装置1530それぞれによって制御されうる。以下では、データバックアップシステム1500を構成する各装置によって制御されるデータバックアップ過程の実施形態について具体的に説明する。
【0112】
図16は、本発明の一実施形態によるデータバックアップシステム200の構成を示した図面である。
図16では、ネットワークのサーバ1620によってデータバックアップ過程が制御される時のサーバ200のブロック図を図示した。また、
図16では、データ提供装置1610として移動通信端末機、保存装置1630ないし1650としてTV、パソコン、PVRが利用される場合を図示した。
【0113】
図16を参照すれば、サーバ1620は、通信部1621、バッファ1622及びバックアップ制御部1623を備える。通信部1621は、ネットワークを通じて連結されたデータ提供装置1610から提供されるバックアップデータを受信する。受信されたバックアップデータは、バッファ1622に臨時で保存されうる。バックアップ制御部1623は、ネットワークを通じて連結された保存装置1630ないし1650の利用如何を判断する。保存装置1630ないし1650の利用如何は、保存装置1630ないし1650からあらかじめ通知されるか、またはデータ提供装置1610でデータバックアップ要請がある場合、バックアップ制御部1623で通信部1621を通じて保存装置1630ないし1650の利用如何についての情報を要請して受信するように制御することによって判断されうる。
【0114】
サーバ1620のバックアップ制御部1623は、保存装置1630ないし1650の利用如何に基づいてバックアップデータを伝送する保存装置を選択する。
【0115】
もし、第1保存装置1650が中央保存装置であって、ネットワークを通じて伝送されるバックアップデータが保存されねばならないが、第1保存装置1650の容量不足により第1保存装置1650にバックアップデータを保存できない場合を仮定する。この場合、バックアップ制御部1623は、ネットワークを通じて利用可能な他の第2保存装置1640及び第3保存装置1650のうち一つを選択し、選択された保存装置にバッファ1622に保存されたバックアップデータを伝送するように、バッファ1622及び通信部1621を制御する。また、バックアップ制御部1623は、利用可能な複数の保存装置のうち一つを選択してバックアップデータを伝送するように制御する代わりに、利用可能な複数の保存装置の保存可能な残余容量に基づいてバックアップデータを分割し、分割されたバックアップデータを利用可能な複数の保存装置に分散保存させることができる。前述した例で、第2保存装置1640の残余容量が20GB、第3保存装置1650の残余容量が40GBであり、バックアップデータのサイズが60GBであるといえば、バックアップ制御部1623は、60GBのバックアップデータを20GB及び40GBに分割し、分割されたデータ単位を、第2保存装置1640及び第3保存装置1630に分散保存されるように制御できる。
【0116】
バックアップデータの保存が完了した後、バックアップ制御部1623は、第1保存装置1650との周期的な通信を通じて、第1保存装置1650のバックアップデータ保存が可能であるかどうかを周期的に確認する。今後、保存データの削除などによって第1保存装置1650の保存容量が確保された場合、バックアップ制御部1623は、バックアップデータが保存された第2保存装置1640または第3保存装置1630から、バックアップデータが第1保存装置1650に再伝送されて保存されるように制御する。第1保存装置1650に再伝送されて保存が完了すれば、第1保存装置1650の代わりに第2保存装置1640または第3保存装置1630に保存されたバックアップデータは削除されうる。
【0117】
図17は、本発明の一実施形態によるデータバックアップシステムのネットワークサーバによってデータバックアップが行われる過程を示したフローチャートである。
【0118】
図17を参照すれば、ステップ1750で、データ提供装置1710からサーバ1720にバックアップデータが提供される。サーバ1720は、ネットワークを通じて連結された第1保存装置1730及び第2保存装置1740に保存可能か否かの確認を要請するか、または図示されたステップ1751及び1753のように、第1保存装置1730の保存不可能を予めサーバ1720に通知するか、または第2保存装置1740の保存可能さ予めサーバ1720に通知する。
【0119】
ステップ1753で、サーバ1720は、保存装置1730の保存可能性に基づいてバックアップデータを保存する保存装置を選択する。図示された例では、第1保存装置1730にバックアップデータを保存できず、第2保存装置1740にバックアップデータを保存できる場合を仮定したことである。
【0120】
ステップ1754で、サーバ1720は、利用可能な第2保存装置1740にバックアップデータを伝送し、ステップ1755で、第2保存装置1740は伝送されたバックアップデータを保存する。
【0121】
第2保存装置1740へのバックアップデータの保存が完了した後、ステップ1756で、サーバ1720は、周期的に第1保存装置1730の保存可能か否かの確認を要請し、ステップ1757で、第1保存装置1730が保存データの削除などで容量が確保されてバックアップデータの保存が可能になった場合、保存可能事実をサーバ1720に通知する。
【0122】
第1保存装置1730が利用可能になった場合、ステップ1758で、サーバ1720は第2保存装置1740に、バックアップデータを第1保存装置1730に再伝送するように要請し、ステップ1759で、第2保存装置1740は第1保存装置1730にバックアップデータを再伝送する。ステップ1760で、第1保存装置1730は再伝送されたバックアップデータを保存し、ステップ1761で、第2保存装置1740は再伝送されたバックアップデータを削除する。
【0123】
図18は、本発明の他の実施形態によるデータバックアップシステムの構成を示した図面である。
図18では、データ提供装置1800によってデータバックアップ過程が制御される時の、データ提供装置1800のブロック図を図示した。
【0124】
図18を参照すれば、データ提供装置1800は、通信部1810、保存部1820及び制御部1830を備える。通信部1810は、ネットワーク1840を通じて、保存部1820に保存されたバックアップしようとするデータを他の保存装置1850ないし1870に伝送する。制御部1830は、ネットワークを通じて連結された保存装置1850ないし1870の利用如何を判断する。保存装置1850ないし1870の利用如何は、保存装置1850ないし1870からあらかじめ通知されるか、またはデータ提供装置1800の制御部1830で、通信部1810を通じて保存装置1850ないし1870の利用如何についての情報を要請して受信するように制御することによって判断されうる。
【0125】
データ提供装置1800の制御部1830は、保存装置1850ないし1870の利用如何に基づいてバックアップデータを伝送する保存装置を選択する。
【0126】
前述したように、第1保存装置1870が中央保存装置であって、ネットワークを通じて伝送されるバックアップデータを保存せねばならないが、第1保存装置1870の容量不足により第1保存装置1870にバックアップデータを保存できない場合を仮定する。この場合、前述した本発明の一実施形態と類似して、制御部1830は、ネットワーク1840を通じて利用可能な他の第2保存装置1860及び第3保存装置1870のうち一つを選択し、選択された保存装置に、保存部1820に保存されたバックアップデータを伝送するように保存部1820及び通信部1810を制御する。また、制御部1830は、利用可能な複数の保存装置のうち一つを選択してバックアップデータを伝送するように制御する代わりに、利用可能な複数の保存装置の保存可能な残余容量に基づいてバックアップデータを分割し、分割されたバックアップデータを利用可能な複数の保存装置に分散保存させることができる。
【0127】
バックアップデータの保存が完了した後、制御部1830は、第1保存装置1870との周期的な通信を通じて、第1保存装置1870のバックアップデータ保存が可能であるかどうかを周期的に確認する。今後、保存データの削除などによって第1保存装置1870の保存容量が確保された場合、制御部1830は、バックアップデータが保存された第2保存装置1860または第3保存装置1850から、バックアップデータが第1保存装置1870に再伝送されて保存されるように制御する。第1保存装置1870に再伝送されて保存が完了すれば、第1保存装置1870の代わりに、第2保存装置1860または第3保存装置1850に保存されたバックアップデータは削除されうる。
【0128】
図19は、本発明の他の実施形態によるデータバックアップシステムのデータ提供装置によってデータバックアップが行われる過程を示したフローチャートである。
【0129】
図19を参照すれば、ステップ1941で、データ提供装置1910は、第1保存装置1920にバックアップデータ保存要請をする。ステップ1942で、第1保存装置1920は、バックアップデータのサイズと保存可能な残余容量とを比較して保存可能か否かを確認する。ステップ1943で、残余容量の不足などによって保存が不可能な場合、第1保存装置1920は、データ提供装置1910に保存不可能を通知する。ステップ1944で、データ提供装置1910は、ネットワークを通じて連結された他の第2保存装置1930にバックアップデータの保存要請をする。ステップ1945で、第2保存装置1930は、バックアップデータのサイズと保存可能な残余容量とを比較して保存可能か否かを確認する。ステップ1946で、第2保存装置1930は、バックアップデータの保存が可能な場合に保存可能事実をデータ提供装置1910に通知する。ステップ1947で、データ提供装置1910は、バックアップデータを第2保存装置1930に伝送し、ステップ1948で、第2保存装置1930は、伝送されたバックアップデータを保存する。
【0130】
第2保存装置1930へのバックアップデータの保存が完了した後にも、ステップ1949で、データ提供装置1910は、周期的に第1保存装置1920の保存可能か否かの確認を要請し、ステップ1950で、第1保存装置1920が保存データ削除などによって容量が確保されてバックアップデータの保存が可能になった場合、その保存可能事実をデータ提供装置1910に通知する。
【0131】
第1保存装置1920が利用可能になった場合、ステップ1951で、データ提供装置1910は、第2保存装置1930にバックアップデータを第1保存装置1920に再伝送するように要請し、ステップ1952で、第2保存装置1930は、第1保存装置1920にバックアップデータを再伝送する。ステップ1953で、第1保存装置1920は、再伝送されたバックアップデータを保存し、ステップ1954で、第2保存装置1930は、再伝送されたバックアップデータを削除する。
【0132】
図20は、本発明のさらに他の実施形態によるデータバックアップシステムの構成を示した図面である。
図20では、保存装置2030、2040のうちいずれか一つによってデータバックアップ過程が制御される時の、保存装置2030、2040のブロック図を図示した。
【0133】
図20を参照すれば、第1保存装置2030は、第1通信部2031、第1保存部2032及び第1制御部2033を備える。第2保存装置2040は、第2通信部2041、第2保存部2042及び第2制御部2043を備える。以下では、第1保存装置2030へのデータバックアップが不可能であり、第2保存装置2040へのデータバックアップが可能な場合を仮定して、本発明のさらに他の実施形態について具体的に説明する。
【0134】
第1通信部2031は、ネットワーク2020を通じてデータ提供装置2010及び第2保存装置2040と通信を行う。もし、データ提供装置2010からデータバックアップ要請がある場合、第1制御部2033は、第1保存部2032の保存可能な残余容量と要請されたバックアップデータのサイズとを比較して、保存可能か否かを、第1通信部2031を通じてデータ提供装置2010に通知するように制御する。前述した仮定のように、第1保存部2032の容量不足によりバックアップデータの保存が不可能な場合、保存不可をデータ提供装置2010に通知する。
【0135】
第1保存装置2030へのバックアップデータ保存が不可能な場合、データ提供装置2010は、第2保存装置2040にバックアップデータ保存要請をする。第2保存装置2040の第2制御部2043は、第2保存部2042の保存可能な残余容量と要請されたバックアップデータのサイズとを比較して、保存可能か否かを、第2通信部2041を通じてデータ提供装置2010に通知するように制御する。前述した仮定のように、第2保存部2042は、バックアップデータの保存が可能な余裕容量を持っているので、保存可能事実がデータ提供装置2010に通知される。保存可能事実を通知されたデータ提供装置2010は、バックアップデータを第2通信部2041に伝送する。
【0136】
第2通信部2041を通じて伝送されたバックアップデータは、第2保存部2042に保存される。バックアップデータの保存が完了した後、第2制御部2043は、第1保存装置2030との周期的な通信を通じて、第1保存装置2030のバックアップデータ保存が可能かどうかを周期的に確認する。今後、保存データの削除などによって第1保存装置2030の保存容量が確保された場合、第2制御部2043は、第2保存部2042に保存されたバックアップデータが第1保存装置2030に再伝送されて保存されるように制御する。第1保存装置2030に再伝送されて保存が完了すれば、第2制御部2043は、第2保存部2042に保存されたバックアップデータを削除する。本発明のさらに他の実施形態のように、第2保存装置2040に保存されたバックアップデータが第1保存装置2030に再伝送されて保存された場合、第1保存装置2030の第1制御部2033または第2保存装置2040の第2制御部2043は、データ提供装置2010に再伝送事実を通知するように通信部を制御することによって、データ提供装置2010でバックアップデータの保存位置を確認可能にすることが望ましい。また、第1保存装置2030の第1制御部2033または第2保存装置2040の第2制御部2043は、各保存装置に保存されたデータのリストを、ネットワークを通じて連結された他の装置に提供することによって、同じデータがネットワーク上の相異なる保存装置に重複保存されることを防止することが望ましい。
【0137】
図21は、本発明のさらに他の実施形態によるデータバックアップシステムの保存装置によってデータバックアップが行われる過程を示したフローチャートである。
【0138】
図21を参照すれば、ステップ2141で、データ提供装置2110は、第1保存装置2120にバックアップデータ保存要請をする。ステップ2142で、第1保存装置2120は、バックアップデータのサイズと保存可能な残余容量とを比較して保存可能か否かを確認する。ステップ2143で、残余容量の不足などで保存が不可能な場合、第1保存装置2120は、データ提供装置2110に保存不可能を通知する。ステップ2144で、データ提供装置2110は、ネットワークを通じて連結された他の第2保存装置2130にバックアップデータの保存要請をする。ステップ2145で、第2保存装置2130は、バックアップデータのサイズと保存可能な残余容量とを比較して保存可能か否かを確認する。ステップ2146で、第2保存装置2130は、バックアップデータの保存が可能な場合、保存可能事実をデータ提供装置2110に通知する。ステップ2147で、データ提供装置2110は、バックアップデータを第2保存装置2130に伝送し、ステップ2148で、第2保存装置2130は伝送されたバックアップデータを保存する。
【0139】
第2保存装置2130へのバックアップデータの保存が完了した後にも、ステップ2149で、第2保存装置2130は、周期的に第1保存装置2120の保存可能か否かの確認を要請し、ステップ2150で、第1保存装置2120が、保存データ削除などによって容量が確保されてバックアップデータの保存が可能になった場合、その保存可能事実を第2保存装置2130に通知する。
【0140】
第1保存装置2120が利用可能になった場合、ステップ2151で、第2保存装置2130は、バックアップデータを第1保存装置2120に再伝送する。ステップ2153で、第1保存装置2120は、再伝送されたバックアップデータを保存し、ステップ2154で、第2保存装置2130は、再伝送されたバックアップデータを削除する。
【0141】
図22は、本発明の他の実施形態によるデータ提供装置の構成を示したブロック図である。
【0142】
図22を参照すれば、本発明の他の実施形態によるデータ提供装置2200は、通信部2210、保存部2220、データ変換部2230及び制御部2240を備える。通信部2210は、ネットワーク2250を通じて保存部2220に保存された、バックアップしようとするデータを他の保存装置2260ないし2280に伝送する。本発明の他の実施形態によるデータ提供装置2200が、ネットワーク2250を通じて連結された保存装置2260ないし2280にデータをバックアップする過程は、前述した
図18及び
図19の本発明の一実施形態によるデータ提供装置によって行われるデータバックアップ過程と類似しているので、具体的な説明は省略する。ただし、
図22に図示された本発明の他の実施形態によるデータ提供装置2200は、ネットワーク2250を通じて連結された保存装置2260ないし2280のうち一つまたは複数に分散されて、バックアップデータの保存が完了した時、データ変換部2230がバックアップデータの保存位置に対するメタデータを生成する一方、保存部820に保存された原本データを圧縮変換して保存部820に保存させる。例えば、データ提供装置2200がデジタルカメラであると仮定すれば、データ提供装置2200によって撮影された原本映像データのバックアップデータが保存装置2260ないし2280のうち一つまたは複数に分散されて保存が完了すれば、データ変換部2230は、原本映像データをサムネイルイメージに変換し、各サムネイルイメージを保存部2220に保存して原本映像データは削除する。また、データ変換部2230は、原本映像データが保存された保存装置のURLのような位置情報をメタデータとして生成して、サムネイルイメージと共に保存する。次いで、原本映像データが必要な場合、保存部2220に保存されたサムネイルイメージと、メタデータの原本映像データの位置情報とを利用して、原本映像データがバックアップされている保存装置から獲得できる。データ変換部2230は、前述したサムネイル形態に保存データを変換する以外に、多様な形態で原本データを圧縮変換することによって保存部2220の保存空間の効率的な利用を可能にする。
【0143】
一方、前述した本発明の実施形態は、コンピュータで実行されるプログラムで作成でき、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を利用して、前記プログラムを動作させる汎用ディジタルコンピュータで具現されうる。前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、マグネチック記録媒体(例えば、ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD−ROM、DVDなど)などの記録媒体を含む。
【0144】
これまで本発明についてその望ましい実施形態を中心に説明した。当業者は本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態で具現されるということを理解できるであろう。したがって、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は前述した説明ではなく特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にあるあらゆる差異点は本発明に含まれていると解釈されねばならない。