特許第6355606号(P6355606)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6355606ロードセンシング回路におけるバルブ構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6355606
(24)【登録日】2018年6月22日
(45)【発行日】2018年7月11日
(54)【発明の名称】ロードセンシング回路におけるバルブ構造
(51)【国際特許分類】
   F15B 11/00 20060101AFI20180702BHJP
【FI】
   F15B11/00 D
   F15B11/00 M
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-204834(P2015-204834)
(22)【出願日】2015年10月16日
(65)【公開番号】特開2017-75682(P2017-75682A)
(43)【公開日】2017年4月20日
【審査請求日】2018年2月6日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000000929
【氏名又は名称】KYB株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076163
【弁理士】
【氏名又は名称】嶋 宣之
(72)【発明者】
【氏名】松浦 明夫
【審査官】 北村 一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−218246(JP,A)
【文献】 特開2013−002241(JP,A)
【文献】 特開平11−315803(JP,A)
【文献】 特開昭58−146633(JP,A)
【文献】 特開平04−025603(JP,A)
【文献】 米国特許第05485724(US,A)
【文献】 特開2016−089995(JP,A)
【文献】 特開2017−075681(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F15B 11/00−11/22;21/14
F16K 17/00−17/168
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブブロックと、
スプールを有する一対のアンロード弁とを備え、
前記バルブブロックには、前記スプールが挿入される一対のスプール孔が形成され、
前記一対のスプール孔は、前記バルブブロックと他のバルブブロックとが連接する連接面とは異なる側面である上面のみに開口させるとともに、前記バルブブロックの上面から底面に向けて形成される
ことを特徴とするロードセンシング回路におけるバルブ構造。
【請求項2】
前記一対のスプール孔は、
前記バルブブロックの上面及び前記バルブブロックの底面に対して垂直方向に形成される
ことを特徴とする請求項1に記載されたロードセンシング回路におけるバルブ構造。
【請求項3】
一対のポンプに接続される一対のポンプ通路と、
前記一対のポンプ通路と前記一対のスプール孔とに連通する一対のポンプ吐出流体導入通路とを備え、
前記一対のポンプ吐出流体導入通路は、それぞれの長さが等しく形成される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のロードセンシング回路におけるバルブ構造。
【請求項4】
タンクに連通するタンク通路をさらに備え、
前記タンク通路は、前記一対のポンプ吐出流体導入通路よりも前記バルブブロックの底面側に形成される
ことを特徴とする請求項3に記載のロードセンシング回路におけるバルブ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数の回路系統を備えたロードセンシング回路におけるバルブ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示すように、可変容量型ポンプに、作業機系のアクチュエータを制御する制御弁を接続するとともに、これら可変容量型ポンプと前記制御弁との接続過程にアンロード弁を設けたロードセンシング回路は従来から知られているところである。
【0003】
このようなロードセンシング回路に対して、一対のアンロード弁のみを別のバルブブロックに組み入れたロードセンシング回路が従来から知られているが、この回路における一方のアンロード弁を示したのが図4である。
【0004】
バルブブロック1には、一対のアンロード弁を設けているが、これら両アンロード弁の構成を同一にするとともに、図4においては一方のアンロード弁A1のみを示し、他方のアンロード弁は省略している。
前記一方のアンロード弁A1は一方のポンプポートP1に接続し、前記他方のアンロード弁は他方のポンプポートに接続している。
【0005】
また、前記ポンプポートP1と前記他方のポンプポートを合流させるときには、一方のアンロード弁A1のみを機能させ、前記ポンプポートP1と前記他方のポンプポートとを分離するときには、一方のアンロード弁A1及び他方のアンロード弁を個別に機能させる。
したがって、前記一方のポンプポートP1と前記他方のポンプポートとを合流させたり、分離したりするタイプのロードセンシング回路では、前記一方のアンロード弁A1と前記他方のアンロード弁との2つのアンロード弁が必須要素になる。
【0006】
そして、バルブブロック1の側面にスプール孔2を形成するとともに、このスプール孔2に一方のアンロード弁A1のスプール3を組み入れている。
前記のようにスプール孔2に組み入れたスプール3は、その一端をポンプ圧導入室4に臨ませ、他端をロードセンシング圧力(以下「LS圧」という)を導くLS圧導入室5に臨ませている。そして、このLS圧導入室5は、カバー6によってふさがれている。
【0007】
前記ポンプ圧導入室4には、一方のポンプポートP1に連通するポンプ吐出流体導入通路7を介してポンプ圧が導かれる構成にしている。すなわち、前記スプール3には、バルブブロック1に形成した前記ポンプ吐出流体導入通路7に常時開口する連通孔8を形成するとともに、この連通孔8はスプール3の軸線に沿って形成したポンプ圧導入孔9を介して前記ポンプ圧導入室4に連通させている。
したがって、一方のポンプポートP1のポンプ圧は、ポンプ圧導入室4に常時導かれていることになる。
【0008】
また、LS圧導入室5に臨ませたスプール3の他端にはスプリング10のバネ力を作用させ、通常は、このバネ力の作用で、スプール3が図示のノーマル位置を保つようにしている。
このようにしたスプール3側の他端におけるバルブブロック1には、各アクチュエータのうちの最高負荷圧を導くLS圧導入通路11が形成されるとともに、このLS圧導入通路11は、スプール3の径方向に形成した連通孔12及びスプール3の軸線に沿って形成したLS圧導入孔13を介して前記LS圧導入室5に導かれる。
【0009】
また、前記スプール3には環状溝14を形成している。この環状溝14は、スプール3が図示のノーマル位置にあるとき、ポンプ吐出流体導入通路7との相対位置がずれて、ポンプ吐出流体導入通路7との連通が遮断される。
そして、ポンプ圧導入室4の圧力が、LS圧導入室5のLS圧とスプリング10のバネ力とを合計した力よりも大きくなったとき、スプール3がスプリング10のバネ力に抗して移動するとともに、それらの力がバランスした位置でスプール3は停止する。
【0010】
前記スプール3の移動位置においては、ポンプ吐出流体導入通路7が、前記環状溝14を介してタンク通路15に連通し、ポンプ吐出流体をタンク通路15にアンロードさせる。
なお、前記一方のアンロード弁A1がアンロードさせる流量は、環状溝14とポンプ吐出流体導入通路7とのラップ量によって決まる。言い換えると、スプール3の移動量に応じてアンロードされる流量が決まることになる。
また、前記他方のアンロード弁がアンロードさせる流量も、図示していない環状溝とポンプ吐出流体導入通路とのラップ量で決まる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2002−061602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
前記のようにバルブブロック1に前記一方のアンロード弁A1及び前記他方のアンロード弁を組み込む上で、前記バルブブロック1を左右対称にし、その両サイドから前記両アンロード弁を組み入れることが考えられる。
【0013】
このとき、バルブブロック1に一方のアンロード弁A1を組み入れるために、スプール孔2の開口が上向きになるように前記バルブブロック1を作業台に載せ、スプール孔3の上方から下方に向かって、一方のアンロード弁A1のスプール3をスプール孔2に挿入できるようにする。
【0014】
また、反対側のスプール孔に前記他方のアンロード弁のスプールを組み入れるときには、1を反転させて反対側のスプール孔の開口を上向きにし、スプール孔の上方から下方に向かって、他方のアンロード弁のスプールをスプール孔に挿入する。
【0015】
前記のようにバルブブロック1を左右対称にして、その両サイドからスプールを組み込もうとすると、反対側のスプール孔にスプールを組み込むとき、バルブブロック1を反転さなければならず、スプールを組み込む作業効率が悪くなるという問題が発生する。
【0016】
一方、前記両アンロード弁を、バルブブロック1の片側に集中させることも考えられる。しかし、これはバルブブロック1の通路が複雑になるという問題が発生するが、それは次の通りである。
【0017】
図4に示すように、ポンプ吐出流体導入通路7から流入した圧力流体は、スプール3に形成した環状溝14を介してタンク通路15に流出するが、このときの流体力を小さくするためには、圧力流体は高圧側から環状溝14に流れ込むようにしなければならない。
【0018】
したがって、環状溝14を基準に考えると、ポンプ吐出流体導入通路7とタンク通路15との相対位置が必然的に決まってしまう。
このような条件の中で、2つのアンロード弁をバルブブロック1の一方の面に集中させてしまうと、例えば反対側のポンプポートとの間での通路構成が複雑になってしまうという問題が発生する。
【0019】
いずれにしても、2つのアンロード弁を、1つのバルブブロックに組み込もうとしたとき、作業性が悪くなったり、あるいは通路が複雑になったりするという問題が発生していた。
この発明の目的は、通路構成を単純化でき、しかも、組み付け作業性も簡単なロードセンシング回路におけるバルブ構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
第1の発明は、バルブブロックとスプールを有する一対のアンロード弁とを備えている。前記バルブブロックには、前記スプールが挿入される一対のスプール孔が形成されている。そして、前記一対のスプール孔は、前記バルブブロックと他のバルブブロックとが連接する連接面とは異なる側面である上面のみに開口させている。このようにしたスプール孔は、前記バルブブロックの上面から底面に向けて形成されている。
【0021】
第2の発明は、前記一対のスプール孔が、前記の上面及び前記の底面に対して垂直方向に形成されている。
【0022】
第3の発明は、一対のポンプに接続される一対のポンプ通路と、前記一対のポンプ通路と前記一対のスプール孔とに連通する一対のポンプ吐出流体導入通路とを備えている。そして、前記一対のポンプ吐出流体導入通路は、それぞれの長さが等しく形成されている。
【0023】
第4の発明は、タンクに連通するタンク通路をさらに備えている。そして、前記タンク通路は、前記一対のポンプ吐出流体導入通路よりも前記バルブブロックの底面側に形成されている。
【発明の効果】
【0024】
第1の発明のバルブ構造によれば、アンロード弁は、同一平面上に開口したスプール孔に対して、バルブブロックを反転させることなく、スプールを同一方向から組み込むことができる。
【0025】
第2の発明のバルブ構造によれば、両スプール孔が平行に形成されるので、これらスプール孔の孔加工をするときの工具の方向を同一方向にセッティングできるし、スプールを挿入する方向も同じにできる
【0026】
第3の発明のバルブ構造によれば、前記ポンプポートとポンプ吐出流体導入通路とが干渉し合うことが無くなる。
【0027】
第4の発明のバルブ構造によれば、ポンプ吐出流体導入通路とタンク通路とが干渉し合うことが無くなる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】第1〜5バルブブロックを連接した状態の断面図である。
図2】アンロード弁を組み込んだ第2バルブブロックの断面図である。
図3】実施形態の回路図である。
図4】従来例として提示したアンロード弁を組み込んだバルブブロックの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1は、図3に示した回路図に相当するバルブ構造の断面図で、第1〜5バルブブロック31〜35を連接している。そして、複数のバルブブロック群におけるほぼ中央に第1バルブブロック31を位置させている。なお、第5バルブブロック35であって、第1バルブブロック31とは反対側の側面には、図示していない別のバルブブロックを連接している。したがって、これら図示していないバルブブロックを含めて、第1バルブブロック31がほぼ中央に位置することになる。
このようにした第1バルブブロック31には、回路切換弁V1のスプール36を摺動自在に設けている。なお、この回路切換弁V1は、オペレータが必要に応じて切り換えるものである。
【0030】
前記スプール36が、スプリング37のバネ力の作用で、図示の中立位置にあるとき、一方のポンプポートP1(図3参照)に連通するポンプ通路38と、他方のポンプポートP2(図3参照)に連通するポンプ通路39とを連通させる。
また、前記スプール36がスプリング37のバネ力に抗して図面右方向に移動すると、前記両ポンプ通路38,39の連通が遮断される。
【0031】
さらに、第2バルブブロック32は、図1に示すように、第1,3バルブブロック31,33に挟まれた状態で連接されている。
この第2バルブブロック32には、一対のアンロード弁A1,A2のスプール孔40,41を形成し、これらスプール孔40,41には、図2に示すように、アンロード弁A1,A2のスプール42,43を摺動自在に組み込んでいる。
【0032】
そして、これら一対のスプール孔40,41は、それにスプール42,43を組み入れたとき、当該スプール42,43の軸線が、第2バルブブロック32に連接する第1,3バルブブロック31,33との連接面とほぼ平行になり、しかも、第1バルブブロック31に組み込んだ回路切換弁V1のスプール36,第3〜5バルブブロック33〜35に組み入れた制御弁V2〜V4のスプール44〜46の軸線とほぼ直交する位置関係を保って配置されている。
【0033】
また、前記第2バルブブロック32に形成された一対のスプール孔40,41は、第2バルブブロック32と第1,第3〜5バルブブロック31、33〜35とが連接する連接面とは異なる側面となる上面のみに開口するとともに、この上面とは反対方向になる底面に向かって形成されている。
なお、この発明において、第2バルブブロック32に形成された一対のスプール孔40,41は、第2バルブブロック32の前記上面に開口されていればよく、それが前記上面に対して垂直である必要はない。
【0034】
ただし、この実施形態では、一対のスプール孔40,41は、前記上面に対して垂直に設けて、それらを平行にしている。このように一対のスプール孔40,41を前記上面に対して垂直にして互いに平行にしておけば、それらの孔加工をするときの工具の方向を同一方向にセッティングできる。
しかも、スプール42,43を挿入する方向も同じにできるので、それらを組み入れる作業工程で、第2バルブブロック32の位置を反転させる必要もなくなる。
【0035】
第2バルブブロック32に設けたアンロード弁A1,A2は、スプール42,43の一端をポンプ圧導入室47,48に臨ませ、他端を、ロードセンシング圧力(以下「LS圧」という)を導くLS圧導入室49,50に臨ませている。そして、このLS圧導入室49,50は、カバー51,52によってふさがれている。
【0036】
前記ポンプ圧導入室47,48には、一方のポンプポートP1に連通するポンプ吐出流体導入通路53と、他方のポンプポートP2に連通するポンプ吐出流体導入通路54からのポンプ圧が導かれる構成にしている。このポンプ吐出流体導入通路53,54は、第2バルブブロック32においてほぼ対称位置にあり、これらポンプ吐出流体導入通路53,54自体の長さもほぼ同じにしている。
したがって、ポンプ通路38及びポンプ吐出流体導入通路53と、ポンプ通路39及びポンプ吐出流体導入通路54とが、干渉し合うことがない。
【0037】
なお、図2に示したポンプ通路38,39は、それらを通過する流体の圧力損失がほぼ等しくなるように断面積もほぼ等しくしている。
【0038】
そして、前記スプール42,43には、第2バルブブロック32に形成した前記ポンプ吐出流体導入通路53,54に常時開口する連通孔55,56を形成するとともに、この連通孔55,56はスプール42,43の軸線に沿って形成したポンプ圧導入孔57,58を介して前記ポンプ圧導入室47,48に連通させている。
【0039】
したがって、一方のポンプポートP1及び他方のポンプポートP2のポンプ圧は、ポンプ吐出流体導入通路53,54及び連通孔55,56を経由して、ポンプ圧導入室47,48に常時導かれていることになる。
【0040】
また、LS圧導入室49,50に臨ませたスプール42,43の他端にはスプリング59,60のバネ力を作用させ、通常は、このバネ力の作用で、スプール42,43が図示のノーマル位置を保つようにしている。
【0041】
このようにしたスプール42,43側の他端における第2バルブブロック32には、図2に示すように、各アクチュエータの負荷のうち、最高圧を導くLS圧導入通路61,62が形成されるとともに、このLS圧導入通路61,62は、スプール42,43に形成した連通孔63,64及びスプール42,43の軸線に沿って形成したLS圧導入孔65,66を介して前記LS圧導入室49,50に導かれる。
【0042】
また、前記スプール42,43には環状溝67,68を形成している。この環状溝67,68は、スプール42,43が図示のノーマル位置にあるとき、ポンプ吐出流体導入通路53,54との相対位置がずれて、ポンプ吐出流体導入通路53,54との連通が遮断される。
【0043】
そして、ポンプ圧導入室47,48の圧力が、LS圧導入室49,50のLS圧とスプリング59,60のバネ力とを合計した力よりも大きくなったとき、スプール42,43がスプリング59,60のバネ力に抗して移動するとともに、それらの力がバランスした位置でスプール42,43は停止する。
【0044】
前記スプール42,43の移動位置においては、ポンプ吐出流体導入通路53,54が、前記環状溝67,68を介してタンク通路69に連通し、ポンプ吐出流体をタンク通路69にアンロードさせる。
また、前記タンク通路69は、図2に示すように、一対のポンプ吐出流体導入通路53,54に対して、前記スプール42,43の組み込み方向前方すなわち第2バルブブロック32の前記底面側に設け、これらポンプ吐出流体導入通路53,54と干渉し合わないようにしている。
【0045】
なお、前記アンロード弁A1,A2がアンロードさせる流量は、環状溝67,68とポンプ吐出流体導入通路53,54とのラップ量によって決まる。言い換えると、スプール42,43の移動量に応じてアンロードされる流量が決まることになる。
また、ポンプ吐出流体導入通路53,54から流入した圧力流体は、スプール42,43に形成した環状溝67,68に流れ込み、そこからタンク通路69に流出するので、流体力を小さくすることができる。
【0046】
さらに、第2バルブブロック32に形成したスプール孔40,41は、この第2バルブブロック32の同一平面に形成したので、アンロード弁A1,A2のスプール42,43を、この第2バルブブロック32に対して同一方向から組み込むことができる。したがって、アンロード弁A1,A2の組み込み作業時に、第2バルブブロック32を反転させたりしなくてもよくなる。
【0047】
しかも、前記ポンプ吐出流体導入通路53,54は、左右でほぼ対称位置にあるので、これらポンプ吐出流体導入通路53,54が互いに干渉することもない。
また、タンク通路69も、ポンプ吐出流体導入通路53,54と干渉しない位置であって、両アンロード弁A1,A2の環状溝67,68間に掛け渡される位置関係を保っているので、第2バルブブロック32における通路構成を単純化できる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
2つの回路系統を備えるとともに、それら2つの回路系統を連通させたり、あるいはその連通を遮断したりするロードセンシング回路のバルブ構造に最適である。
【符号の説明】
【0049】
P1,P2…ポンプポート、A1,A2…アンロード弁、31〜35…第1〜第5バルブブロック、38,39…ポンプ通路、40,41…スプール孔、42,43…スプール、44〜46…スプー…ル、53,54…ポンプ吐出流体導入通路、67,68…環状溝、69…タンク通路
図1
図2
図3
図4