【実施例】
【0258】
天然物の産生
下記の手順は、本発明においてペイロードとして有用な「天然物」の産生についての概要を述べる。「天然物」という用語は、産物が発酵工程によって産生されることを表すが、これらの産物が公知であり、または天然に見出すことができることを示唆しない。天然物は、接頭辞「NP」と共に下記で記述する。
【0259】
(実施例1)
[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#NP1);[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#NP2);[(2S,5S,6R)−6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−5−ヒドロキシ−4−メチリデンテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]酢酸(#NP3);[(2S,6S)−6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−4−メチリデンテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]酢酸(#NP4)の発酵、抽出および単離
【0260】
【化48】
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ステップ1:シュードモナス属種の番号2663(菌株FERM BP−3421)を使用した発酵:
シュードモナス属種の番号2663(菌株FERM BP−3421)は、産業技術総合研究所(日本、〒305−8566、茨城県つくば市東1−1−1、つくば中央第6、AIST)における産業技術総合研究所特許生物寄託センター(IPOD)から得た。生化学的(BBL Crystal Kit)および16S rRNA配列分析によって行われたそれに続く分類学的研究によって、FERM BP−3421がバークホルデリア属の種であったことが明らかになった。
【0261】
栄養寒天プレート上にFERM BP−3421野生型の冷凍培養物を希釈平板培養することによって単一のコロニー単離物を培養した。50mlの種培地(1%ポリペプトン、0.5%酵母抽出物、0.5%NaCl)を含有するいくつかの250mlのエルレンマイヤーフラスコに、寒天増殖培養物を接種し、振盪しながら30℃にて220rpmで18〜20時間インキュベートした。種培養を、2.5%(v/v)でバッフルを有さない2.8Lのフェルンバッハフラスコ当たり500mlの産生培地(1%可溶性デンプン、1%グリセリン、0.5%グルコース、1%HySoyダイズペプトン、0.5%コーンスティープリカー、0.2%硫酸アンモニウム、0.006%硫酸マグネシウム、6H
2O、0.2%CaCO
3、pH7.0)中に接種した。発酵物を25℃にて振盪しながら200rpmで72時間インキュベートした。
【0262】
ステップ2。発酵ブロスの抽出:実施例1のステップ1からの発酵の終わりに、50g/Lの湿ったDIAION HP−20樹脂を生成物発酵の上清に加え、混合物を100rpmで30分間振盪した。HP−20を遠心分離によって集め、次いで、周囲温度にて酢酸エチルで抽出した。より詳細には、実施例1のステップ1によって、13LのFERM BP−3421の発酵を、25℃にて72時間行った。全ブロスを、3800rpmで30分間遠心した。細胞を廃棄し、上清を事前洗浄した湿ったHP20樹脂(260gの乾重量)と混合した。このように得られた懸濁液を、振盪機上で周囲温度にて1時間振盪した。化合物が結合したHP20樹脂を酢酸エチル(毎回1L)で2回抽出し、酢酸エチル溶液をセライト上で濾過し、それに続いて減圧下での蒸発を行い、明るい色の粗抽出液(2.4g)を得た。
【0263】
ステップ3:[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#NP1);[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#NP2)の単離および特性決定:実施例1のステップ2からの粗抽出液を、1:1のアセトニトリル/ジメチルスルホキシドの混合物(全体で14mL)に溶解した。粘稠溶液を濾過し、次いで、分取HPLC(カラム:Waters C18DELTA PAK(WAT011801)、300×50mm、15μm、100A;移動相A:1:1のアセトニトリル/H
2O中の0.02%酢酸(vv);移動相B:3:1のアセトニトリル/H
2O中の0.02%酢酸(v/v)、および移動相C:アセトニトリル中の0.02%酢酸(v/v)、勾配:5分間100%A、18分に亘り0%Aから100%B、および2分に亘り100%Bから100%C、および2分間100%C、流量:50mL/分)によって精製した。13.5分および18.0分の保持時間を伴う画分を集め、フリーズドライし、#NP1(172.5mg)および#NP2(227.2mg)をそれぞれ白色の粉末として得た。14.8分および20.5分の保持時間を伴う画分をまた集め、フリーズドライし、2つの半精製した灰色がかった粉末IおよびIIを得た。
#NP1;HPLC(プロトコルN):保持時間=9.36分(純度92.5%);HRESIMS
(プロトコルO) m/z 536.2837 [M+H]
+;
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 12.20 (br s,
D
2O交換可能), 7.80 (d, J = 7.9, 1H, D
2O交換可能), 6.35 (dq, J = 6.0, 6.0, 1H), 6.32 (br d, J = 15.6, 1H),
6.10 (d, J = 11.2, 1H), 5.85 (dd, J = 11.8, 7.4, 1H), 5.58 (dd, J = 15.5, 5.8,
1H), 5.49 (br dd, J = 7.0, 7.0, 1H), 4.24 (m, 2H), 3.63 (m, 2H), 3.49 (ddd, J =
5.5, 5.5, 2.5, 1H), 3.24 (d, J = 6.0, 1H), 2.74 (d, J = 3.5, 1H), 2.57 (d, J =
3.5, 1H), 2.55 (dd, J = 16.4, 8.5, 1H), 2.46 (m, 1H), 2.28 (m, 1H), 2.18 (m, 1H),
1.97(s, 3H), 1.82 (m, 1H), 1.79 (m, 2H), 1.68 (s, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.56 (m),
1.23 (d, J = 6.4, 3H), 1.06 (d, J = 6.5, 3H), 0.93 (d, J = 7.0, 3H).
13C
NMR (100 MHz, DMSO-d
6) δ172.15, 169.66,
164.55, 142.76, 136.22, 133.88, 128.84, 123.73, 122.83, 79.90, 76.93, 74.88,
70.35, 68.10, 67.93, 57.36, 49.63, 46.39, 39.09, 35.21, 33.91, 31.71, 28.67,
21.02, 19.96, 17.79, 14.22, 12.41.
#NP2、HPLC(プロトコルN):保持時間=10.93分(純度90.4%);HRESIMS
(プロトコルO) m/z 520.2895 [M+H]
+;
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ12.13
(br s, 1H, D
2O交換可能), 7.80 (d, J = 7.9, 1H, D
2O交換可能), 6.35 (dq, J = 6.0, 6.0, 1H), 6.27 (br d, J = 15.8, 1H), 6.10 (d,
J = 11.2, 1H), 5.85 (dd, J = 11.8, 7.3, 1H), 5.57 (dd, J = 15.6, 5.8, 1H), 5.50
(br dd, J = 7.0, 7.0, 1H), 4.50 (ddd, J = 5.5, 5.5, 5.5, 1H), 4.29 (m, 1H),
3.63 (m, 2H), 3.48 (m, 1H), 2.61 (s, 2H), 2.58 (dd, J = 16.0, 8.5, 1H), 2.49
(m, 1H), 2.28 (m, 1H), 2.18 (m, 1H), 1.96 (s, 3H), 1.79 (m, 2H), 1.76 (m, 1H),
1.68 (s, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.63 (m, 1H), 1.40 (dd, J = 11.5, 7.2, 1H), 1.24
(d, J = 6.4, 3H), 1.06 (d, J = 6.4, 3H), 0.94 (d, J = 7.0, 3H).
13C
NMR (100 MHz, DMSO-d
6) 172.88, 169.64, 164.56, 142.75, 135.37,
133.74, 128.99, 126.57, 122.84, 79.97, 74.90, 70.36, 68.16, 68.11, 54.71,
52.25, 46.40, 39.08, 37.22, 36.46, 35.23, 31.72, 28.71, 21.01, 19.95, 17.78,
14.23, 12.40.
【0264】
ステップ4:[(2S,5S,6R)−6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−5−ヒドロキシ−4−メチリデンテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]酢酸(#NP3)の単離。
実施例1のステップ2において単離した半精製した粉末Iを、逆相HPLC(カラム:YMC−Pack−ODS−A、250×30mm、S−10μm、12nm:移動相A:水中の0.02%酢酸;移動相B:アセトニトリル中の0.02%酢酸:勾配系:23分に亘り30%〜100%B、および1分間100%Bで保持、流量:20mL/分)によってさらに精製し、#NP3(7.6mg)を白色の粉末として得た。
#NP3:HPLC(プロトコルN):保持時間=10.9分(純度94.2%);HRESIMS
(プロトコルO) m/z 520.2910 [M+H]
+;
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ7.76
(d, J = 7.9, 1H, D
2O交換可能), 6.35 (dq, J =
6.4, 6.4, 1H), 6.22 (br d, J = 15.8, 1H), 6.10 (d, J = 11.0, 1H), 5.85 (dd, J =
11.8, 7.4, 1H), 5.57 (dd, J = 15.5, 5.8, 1H), 5.48 (br dd, J = 7.0, 7.0, 1H),
5.04 (br s, 1H), 4.80 (br s, 1H), 4.18 (m, 1H), 3.88 (dd, J = 5.8, 5.8, 1H),
3.63 (m, 2H), 3.49 (ddd, J = 6.0, 6.0, 2.5, 1H), 2.37 (m, 2H), 2.33 (m, 1H),
2.27 (m, 1H), 2.23 (m, 1H), 2.17 (m, 1H), 1.97 (s, 3H), 1.79 (m, 2H), 1.68 (s,
3H), 1.65 (m, 1H), 1.24 (d, J = 6.4, 3H), 1.06 (d, J = 6.5, 3H), 0.94 (d, J =
7.0, 3H).
13C NMR (100 MHz, DMSO-d
6) δ172.35, 169.57, 164.50, 144.64, 142.64, 136.08, 133.77, 128.74,
125.24, 122.81, 108.88, 79.95, 76.97, 74.84, 72.37, 69.47, 68.02, 46.34, 38.09,
36.97, 35.17, 31.67, 28.70, 20.95, 19.91, 17.72, 14.20, 12.34.
【0265】
ステップ5:[(2S,6S)−6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−4−メチリデンテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]酢酸(#NP4)の単離。
実施例1のステップ2において単離した半精製した粉末IIを、逆相HPLC(カラム:YMC−Pack−ODS−A、250×30mm、S−10μm、12nm:移動相A:水中の0.02%酢酸;移動相B:アセトニトリル中の0.02%酢酸:勾配系:23分に亘り30%〜100%B、および100%Bを1分間保持、流量:20mL/分)によってさらに精製し、#NP4(12.2mg)を白色の粉末として得た。
#NP4:HPLC(プロトコルN):保持時間=12.7分(純度96.5%);HRESIMS
(プロトコルO) m/z 504.2959 [M+H]
+.
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ7.75 (d, J =
7.9, 1H, D
2O交換可能), 6.37 (dq, J = 7.5, 6.4,
1H), 6.23 (br d, J = 16.0, 1H), 6.10 (d, J = 11.8, 1H), 5.85 (dd, J = 11.8,
7.5, 1H), 5.53 (dd, J = 16.0, 5.6, 1H), 5.51 (dd, J = 6.5, 6.5, 1H), 4.80 (br
s, 1H), 4.76 (br s, 1H), 4.32 (ddd, J = 5.6, 5.5, 5.5, 1H), 4.13 (m, 1H), 3.63
(m, 2H), 3.49 (ddd, J = 6.0, 6.0, 2.5, 1H), 2.38 (m, 2H), 2.36 (dd, J = 11.5,
5.0, 1H), 2.32 (m, 1H), 2.29 (m, 1H), 2.18 (br dd, J = 11.9, 6.5, 1H), 2.13
(dd, J = 11.5, 5.9, 1H), 2.00 (dd, J = 10.5, 7.0, 1H), 1.97 (s, 3H), 1.79 (m,
2H), 1.67 (s, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.24 (d, J = 6.4, 3H), 1.05 (d, J = 6.3, 3H),
0.94 (d, J = 7.0, 3H).
13C NMR (100 MHz, DMSO-d
6) δ172.11, 169.61, 164.54, 142.69, 141.40, 135.72, 133.71, 129.01,
126.48, 122.83, 110.53, 79.94, 74.86, 71.99, 68.76, 68.06, 46.37, 38.97, 38.92,
38.70, 35.19, 31.70, 28.71, 20.97, 19.92, 17.74, 14.21, 12.36.
【0266】
(実施例2)
天然物類似体:(5R)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,5−アンヒドロ−1−(カルボキシメチル)−3−C−(クロロメチル)−2−デオキシペンチトール(#NP5);(6R)−6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1−デオキシ−4−C−(ヒドロキシメチル)ヘキサ−2−ウロピラノース(#NP6);(4−[(アセチルオキシ)メチル]−6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)酢酸(#NP7);[6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−4−(クロロメチル)−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]酢酸(#NP8);4−C−[(アセチルオキシ)メチル]−6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1−デオキシヘキサ−2−ウロピラノース(#NP9);6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−4−C−[({[6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−4−(クロロメチル)−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]アセチル}オキシ)メチル]−1−デオキシヘキサ−2−ウロピラノース(#NP10);(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−2,5−ジメチル−6−{(2E,4E)−3−メチル−5−[(2S)−4−メチル−6−オキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ペンタ−2,4−ジエン−1−イル}テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#NP11)の発酵、抽出および単離。
【0267】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:実施例1、ステップ2におけるように調製した粗固体抽出物(3.7g)を、メタノールに溶解し、メタノールを使用してSephadex LH20カラム上で分画し、15.0時間の期間自動化画分コレクターを使用して溶離液を15分間隔で集めた(全部で65画分を集めた)。これからの画分−19を、逆相HPLC(カラム:YMC−Pack−ODS−A、250×30mm、S−10um、12nm;移動相A:0.2%酢酸アンモニウム(W/v);移動相B:アセトニトリル中の0.02%酢酸;勾配:20分に亘り30%B〜60%B、5分に亘り100%Bへ、および4分間100%Bで保持、および2分に亘り100%B〜30%B;流量:20mL/分)によってさらに精製し、13の画分を得た。画分A(4.3〜6.4分)、B(10.8〜11.9分)、C(12.5〜13.5分)、D(13.5〜14.6分)、E(15.0〜16.1分)、F(16.5〜17.8分)、G(19.0〜19.8分)、H(19.8〜21.0分)、I(21.8〜23.0分)、J(23.3〜25.4分)、J1(25.4〜26.2分)、K(27.9〜28.5分)、L(28.7〜29.5分)
【0268】
ステップ2:(5R)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,5−アンヒドロ−1−(カルボキシメチル)−3−C−(クロロメチル)−2−デオキシペンチトール(#NP5):(6R)−6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1−デオキシ−4−C−(ヒドロキシメチル)ヘキサ−2−ウロピラノース(#NP6);(4−[(アセチルオキシ)メチル]−6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)酢酸(#NP7)の単離
実施例2のステップ1からの画分Dを、逆相HPLC(カラム、カラム:C18−Phenomenex;Luna、10μM;250×10mm;移動相A:水中の0.2%酢酸アンモニウム(W/v);移動相B:アセトニトリル中の0.02%酢酸;勾配:5分に亘り25%B〜35%B、17分に亘り45%Bに、2分に亘り70%Bに:流量:2.5mL/分)によってさらに精製し、13分、14分および15分で溶出した画分を集め、フリーズドライした。
13分で溶出した画分は、#NP5を生じさせた。収量:1.0mg:HRESIMS (プロトコルO) m/z 572.2614 (M+H)
+, m/z 594.2438 (M+Na)
+;
1H
NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ7.80 (d, J =
8.0, 1H), 6.36 (m, 1H), 6.23 (d, J = 15.8, 1H), 6.11 (dd, J = 1.3, 11.7, 1H),
5.86 (dd, J = 7.5, 11.6, 1H), 5.63 (dd, J = 5.6, 15.8, 4H), 5.47 (m, 1H), 4.21
(m, 1H), 4.10 (dd, J = 5.6, 8.3, 1H), 3.64 (m, 2H), 3.62 (d, J = 10.6, 1H),
3.49 (m, 1H), 3.42 (d, J = 10.6, 1H), 3.16 (d, J = 8.3, 1H), 2.68 (m, 1H), 2.57
(m, 1H), 2.30 (m, 1H), 2.19 (m, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.83 (m, 2H), 1.80 (m, 2H),
1.69 (s, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.24 (d, J = 6.5, 3H), 1.06 (d, J = 6.3, 3H), 0.95
(d, J = 7.3, 2H).
13C NMR (126 MHz, DMSO-d
6) δ173.3, 170,1, 165,0, 143.1, 135.6, 134.4, 128.5, 126.8, 123.2, 80.2,
75.1, 71.7, 71.3, 70.0, 68.6, 68.2, 50.4, 46.6, 39.9, 35.2, 35.0, 31.9, 29.0,
21.0, 20.1, 17.9, 14.4, 12.5.
【0269】
ステップ3:6R)−6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1−デオキシ−4−C−(ヒドロキシメチル)ヘキサ−2−ウロピラノース(#NP6)の単離:上記の実施例2のステップ2からの保持時間14.0分において集めた画分を、逆相HPLC(カラム:Chromolith:RP18e、100−10mm:移動相A:水中の0.2%酢酸アンモニウム(W/v);移動相B:アセトニトリル中の0.02%酢酸;勾配:20分に亘り25%B〜33%B;流量:2.5mL/分)を使用してさらに精製し、#NP6を得た。収量4.0mg、HRESIMS (プロトコルO) m/z 542.2948 (M+H)
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ7.77 (d, J =
8.0, 1H), 6.32 (m, 1H), 6.17 (d, J = 15.8, 1H), 6.05 (dd, J = 1.3, 11.6, 1H),
5.82 (dd, J = 7.5, 11.6, 1H), 5.57 (dd, J = 5.9, 15.8, 1H), 5.42 (m, 1H), 4.09
(m, 1H), 3.60 (m, 2H), 3.46 (m, 1H), 3.38 (d, J = 10.1, 1H), 3.28 (d, J = 10.1,
1H), 3.21 (br s, 1H), 3.17 (br s, 1H), 2.25 (m, 1H), 2.16 (m, 1H), 1.94 (s,
1H), 1.76 (m, 2H), 1.66 (s, 3H), 1.62 (m, 1H), 1.21 (d, J = 6.3, 3H), 1.17 (d,
J = 8.5, 3H), 1.02 (d, J = 6.3, 3H), 0.91 (d, J = 7.3, 3H).
13C NMR
(126 MHz, DMSO-d
6) δ 174.1, 165.2, 143.5,
135.9, 134.6, 128.9, 127.4, 123.6, 98.8, 80.0, 77.3, 75.5, 69.7, 69.4, 69.2,
68.8, 59.6, 47.0, 35.8, 32.6, 29.5, 26.5, 21.7, 20.7, 18.5, 14.9, 13.1.
【0270】
ステップ4:(4−[(アセチルオキシ)メチル]−6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)酢酸(#NP7)の単離:上記の実施例2のステップ2からの保持時間15.0分において集めた画分を、逆相HPLC(YMC−Pack−ODS−A;250×10mm、S−5um、12nm、移動相A:水中の0.2%酢酸アンモニウム(W/v);移動相B:アセトニトリル中の0.02%酢酸;勾配:20分に亘り30%B〜50%B、5分に亘り95%Bに:流量:2.5mL/分)を使用してさらに精製し、#NP7を得た。HRESIMS (プロトコルO) m/z 580.3112 (M+H)
+,
m/z 602.2928 (M+Na)
+;
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.80 (d, J = 8.0, 1H), 6.36 (m, 1H), 6.19 (d, J = 15.8, 1H), 6.11
(d, J = 11.6, 1H), 5.87 (dd, J = 7.5, 11.6, 1H), 5.49 (m, 1H), 5.48 (m, 1H),
4.41 (dd, J = 7.2, 12.8, 1H), 4.28 (d, J = 5.8, 1H), 3.79 (m, 2H), 3.65 (m,
1H), 3.64 (m, 1H), 3.49 (m, 1H), 2.60 (m, 1H), 2.56 (m, 1H), 2.29 (m, 1H), 2.19
(m, 1H), 2.02 (s, 3H), 1.97 (s, 3H), 1.80 (m, 2H), 1.67 (br s, 3H), 1.68-1.65
(br m, 2H), 1.51 (m, 1H), 1.45 (m, 1H), 1.40 (m, 1H), 1.24 (d, J = 6.5, 3H),
1.06 (d, J = 6.3, 3H), 0.94 (d, J = 7.3, 3H).
13C NMR (126 MHz,
DMSO-d
6) δ 173.4, 170.8, 170.1, 165.0,
143.2, 134,4, 134.2, 129.0, 128.9, 123.3, 80.3, 75.1, 68.3, 68.2, 68.0, 66.3,
71.1, 46.5, 39.4, 38.6, 35.4, 35.3, 31.8, 28.9, 21.1, 20.8, 20.0, 17.9, 14.4,
12.5.
【0271】
ステップ5:[6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−4−(クロロメチル)−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]酢酸(#NP8)、4−C−[(アセチルオキシ)メチル]−6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1−デオキシヘキサ−2−ウロピラノース(#NP9)、および6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−4−C−[({[6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−4−(クロロメチル)−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]アセチル}オキシ)メチル]−1−デオキシヘキサ−2−ウロピラノース(#NP10)の単離:
実施例2のステップ1からの画分Fを、逆相HPLC(C18−Phenomenex;Luna250×10mm、10uM;移動相A:水中の0.2%酢酸アンモニウム(W/v);移動相B:アセトニトリル中の0.02%酢酸;勾配:20分に亘り40%B〜45%B、5分に亘り95%Bに;流量:2.5mL/分)によってさらに精製した。8分、13分および28分で溶出した画分を集め、フリーズドライし、
#NP8(8.0分で溶出した画分):収量:1.0mg;HRESIMS (プロトコルO) m/z 556.2671 (M+H)
+, m/z 578.2489 (M+Na)
+;
1H
NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.80 (d, J =
8.0, 1H), 6.37 (m, 1H), 6.21 (d, J = 15.9, 1H), 6.11 (dd, J = 1.3, 11.6, 1H),
5.87 (dd, J = 7.5, 11.6, 1H), 5.50 (m, 1H), 5.48 (m, 1H), 4.39 (m, 1H), 4.30
(m, 1H), 3.65 (m, 2H), 3.50 (m, 1H), 3.48 (br s, 2H), 2.91 (dd, J = 8.9, 15.0,
1H), 2.60 (dd, J = 6.0, 15.0, 1H), 2.30 (m, 1H), 2.19 (m, 1H), 1.98 (s, 3H),
180 (m, 2H), 1.73 (m, 1H), 1.69 (br s, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.58 (m, 1H), 1.55
(m, 1H), 1.43 (br dd, J = 13.1, 10.4, 1H), 1.25 (d, J = 6.5, 3H), 1.07 (d, J =
6.3, 3H), 0.95 (d, J = 7.3, 3H).
13C NMR (126 MHz, DMSO-d
6)
δ 173.4, 170.1, 165.0, 143.2, 134.5, 134.2, 128.9 (x2),
123.2, 80.2, 75.2, 68.7, 68.5, 68.2, 66.5, 54.6, 46.5, 39.9, 38.7, 35.6, 35.4,
31.9, 28.9, 21.1, 20.1, 17.9, 14.4, 12.5.
#NP9(13分で溶出した画分):収量:1.0mg:HRESIMS (プロトコルO) m/z 584.3066 (M+H)
+, m/z 606.2887 (M+Na)
+;
1H
NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.80 (d, J =
7.9, 1H), 6.36 (m, 1H), 6.25 (d, J = 15.7, 1H), 6.11 (dd, J = 1.0, 11.6, 1H),
5.87 (dd, J = 7.5, 11.6, 1H), 5.63 (dd, J = 6.1, 15.8, 1H), 5.48 (m, 1H), 4.19
(dd, J = 6.1, 9.6, 1H), 3.97 (d, J = 10.0, 1H), 3.88 (d, J = 10.0, 1H), 3.65
(m, 2H), 3.50 (m, 1H), 3.17 (br s, 1H), 3.15 (br s, 1H), 2.30 (m, 1H), 2.19 (m,
1H), 2.00 (s, 3H), 1.98 (s, 3H), 1.80 (m, 2H), 1.70 (s, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.26
(br d, J = 1.6, 3H), 1.24 (br s, 3H), 1.06 (d, J = 6.2, 3H), 0.96 (d, J = 7.3,
3H).
13C NMR (126 MHz, DMSO-d
6) δ
170.4, 170.1, 165.0, 143.1, 136.1, 134.4, 128.9, 126.4, 123.2, 98.5, 80.4,
75.4, 75.2, 69.2 (x2), 69.0, 68.2, 60.7, 46.5, 35.4, 31.9, 28.9, 25.9, 21.1
(x2), 20.0, 17.9, 14.4, 12.6.
#NP10(23分で溶出した画分):収量:1.0mg、HRESIMS (プロトコルO) m/z 562.2582 (M+2Na)
2+, m/z 1101.5263 (M+Na)
+;
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.79 (d, J =
7.9, 2H), 6.37 (m, 2H), 6.27 (d, J = 16.2, 1H), 6.21 (d, J = 15.6, 1H), 6.12
(d, J = 11.6, 1H), 6.11 (d, J = 15.3, 1H), 5.88 (dd, J = 7.5, 11.6, 2H), 5.64
(dd, J = 6.2, 15.8, 1H), 5.54-5.48 (m, 3H), 4.40-4.31 (m, 2H), 4.20 (dd, J =
6.2, 9.4, 1H), 4.04 (m, 1H), 3.90 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.69-3.62 (m, 4H),
3.54-3.47 (m, 4H), 3.21 - 3.13 (m, 2H), 3.06 (dd, J = 8.7, 15.6, 1H), 2.73 (dd,
J = 5.3, 15.7, 1H), 2.31 (m, 2H), 2.20 (m, 2H), 1.99 (s, 6H), 1.84-1.79 (m,
5H), 1.72 (s, 3H), 1.69 (s, 3H), 1.68-1.64 (m, 2H), 1.62 (m, 1H), 1.55
(d, J = 13.8 Hz, 1H), 1.44 (m, 1H), 1.27 (brs, 3H), 1.26 (brs, 6H), 1.08 (m,
6H), 0.96 (m, 6H).
13C NMR (126 MHz, DMSO-d
6) δ 171.3, 170.0 (x2), 165.0 (x2), 143.2 (x2), 136.5, 134.6, 134.7,
134.4, 128.9 (x3), 126.6, 123.3 (x2), 98.4, 80.5 (x2), 75.4, 75.5 (x2), 69.5
(x2), 69.2, 68.6, 68.5 (x3), 66.5, 60.7, 54.8, 46.9 (x2), 40.0, 38.5, 35.9,
35.7 (x2), 32.3 (x2), 29.3, 29.2, 26.2, 21.5 (x2), 20.4 (x2), 18.2 (x2), 14.7
(x2), 12.9 (x2).
を得た。
【0272】
ステップ6:(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−2,5−ジメチル−6−{(2E,4E)−3−メチル−5−[(2S)−4−メチル−6−オキソ−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ペンタ−2,4−ジエン−1−イル}テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#NP11)の単離。
実施例2のステップ1からの画分Kを、逆相HPLC(C18−Phenomenex;Luna250×10mm、10uM;Phenomenex;Luna250×10mm、10uM;;移動相A:水中の0.2%酢酸アンモニウム(W/v);移動相B:アセトニトリル中の0.02%酢酸;勾配:15分に亘り40〜95%B、流量:2.5ml/分)によってさらに精製し、#NP11を得た。収量:2.0mg。HRESIMS (プロトコルO) m/z 460.2694 (M+H)
+,
m/z 482.2514 (M+Na)
+;
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)
δ ppm
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.82 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 6.37 (m, 1H), 6.38 (m, 1H), 6.13 (dd, J =
1.2, 11.6, 1H), 5.88 (dd, J = 7.5, 11.6, 1H), 5.78 (s, 1H), 5.68 (dd, J = 6.7,
15.8, 1H), 5.62 (t, J = 7.0, 1H), 4.97 (m, 1H), 3.67 (m, 1H), 3.66 (m, 1H),
3.52 (m, 1H), 2.47 (m, 1H), 2.44 (m, 1H), 2.33 (m, 1H), 2.23 (m, 1H), 2.00 (s,
3H), 1.97 (s, 3H), 1.82 (m, 2H), 1.74 (s, 3H), 1.67 (m, 1H), 1.26 (d, J = 6.5,
3H),1.08 (d, J = 6.3, 3H), 0.97 (d, J = 7.1, 3H).
13C NMR (126 MHz, DMSO-d
6)
δ 170.1, 165.0, 164.4, 159.0, 143.1, 137.6, 133.9,
131.2, 124.4, 123.2, 115.6, 80.2, 75.2, 77.2, 68.0, 46.5, 35.3, 34.5, 32.1,
28.9, 22.3, 21.0, 20.1, 17.9, 14.3, 12.4.
【0273】
(実施例3)
FERM BP−3421の分子の系統発生的特性決定
ステップ1:ゲノムDNAを、FERM BP−3421の純粋な培養物から単離し、ほぼ完全な16S rRNA遺伝子を、プライマー8FPL(5’AGAGTTTGATCCTGGCTCAG3’)(配列番号1)および1492RPL(5’GGTTACCTTGTTACGACTT3’)(配列番号2)を使用してPCR増幅した。PCR産物を、DNA Clean and Concentrator(商標)−25キット(Zymo Research)で精製し、直接配列決定し、下記の16S rRNAプライマー:8FPL、pC FWD(5’CTACGGGAGGCAGCAGTGGG3’)(配列番号3)、pC REV(5’CCCACTGCTGCCTCCCGTAG3’)(配列番号4)、pD FWD(5’CAGCAGCCGCGGTAATAC3’)(配列番号5)、pD REV(5’GTATTACCGCGGCTGCTG3’)(配列番号6)、pF FWD(5’CATGGCTGTCGTCAGCTCGT3’)(配列番号7)、pF REV(5’ACGAGCTGACGACAGCCATG3’)(配列番号8)および1492RPLを伴う二本鎖のカバー度を実現した。完全二本鎖16S rRNA配列(配列番号1)を、公共データベース(国立バイオテクノロジー情報センター)においてサーチし、バークホルデリア属の種としてのFERM BP−3421の分類学的系列を決定した。最も密接に関連するバークホルデリア属の種タイプ菌株の16S rRNA配列、およびFERM BP−3421と100%同一性を共有するバークホルデリア属の種NRRL B50319(菌株A396)の配列(US20110207604A1、Asolkarら、2011)は、GenBankから抽出した。ClustalX(バージョン1.81)を使用して複数の配列アラインメントを行い、標準的な樹状方法、例えば、TREECON(バージョン1.3b)によって、他のバークホルデリア属の種に対するFERM BP−3421の系統発生的位置を決定した。
FERM BP−3421(配列番号9)
AGAGTTTGATCCTGGCTCAGATTGAACGCTGGCGGCATGCCTTACACATGCAAGTCGAACGGCAGCACGGGTGCTTGCACCTGGTGGCGAGTGGCGAACGGGTGAGTAATACATCGGAACATGTCCTGTAGTGGGGGATAGCCCGGCGAAAGCCGGATTAATACCGCATACGATCTACGGATGAAAGCGGGGGATCTTCGGACCTCGCGCTATAGGGTTGGCCGATGGCTGATTAGCTAGTTGGTGGGGTAAAGGCCTACCAAGGCGACGATCAGTAGCTGGTCTGAGAGGACGATCAGCCACACTGGGACTGAGACACGGCCCAGACTCCTACGGGAGGCAGCAGTGGGGAATTTTGGACAATGGGGGAAACCCTGATCCAGCAATGCCGCGTGTGTGAAGAAGGCCTTCGGGTTGTAAAGCACTTTTGTCCGGAAAGAAATCCTTTGGGCTAATACCCCGGGGGGATGACGGTACCGGAAGAATAAGCACCGGCTAACTACGTGCCAGCAGCCGCGGTAATACGTAGGGTGCGAGCGTTAATCGGAATTACTGGGCGTAAAGCGTGCGCAGGCGGTTTGTTAAGACAGATGTGAAATCCCCGGGCTTAACCTGGGAACTGCATTTGTGACTGGCAAGCTAGAGTATGGCAGAGGGGGGTAGAATTCCACGTGTAGCAGTGAAATGCGTAGAGATGTGGAGGAATACCGATGGCGAAGGCAGCCCCCTGGGCCAATACTGACGCTCATGCACGAAAGCGTGGGGAGCAAACAGGATTAGATACCCTGGTAGTCCACGCCCTAAACGATGTCAACTAGTTGTTGGGGATTCATTTCCTTAGTAACGTAGCTAACGCGTGAAGTTGACCGCCTGGGGAGTACGGTCGCAAGATTAAAACTCAAAGGAATTGACGGGGACCCGCACAAGCGGTGGATGATGTGGATTAATTCGATGCAACGCGAAAAACCTTACCTACCCTTGACATGGTCGGAATCCTGAAGAGATTCGGGAGTGCTCGAAAGAGAACCGATACACAGGTGCTGCATGGCTGTCGTCAGCTCGTGTCGTGAGATGTTGGGTTAAGTCCCGCAACGAGCGCAACCCTTGTCCTTAGTTGCTACGCAAGAGCACTCTAAGGAGACTGCCGGTGACAAACCGGAGGAAGGTGGGGATGACGTCAAGTCCTCATGGCCCTTATGGGTAGGGCTTCACACGTCATACAATGGTCGGAACAGAGGGTTGCCAACCCGCGAGGGGGAGCTAATCCCAGAAAACCGATCGTAGTCCGGATTGCACTCTGCAACTCGAGTGCATGAAGCTGGAATCGCTAGTAATCGCGGATCAGCATGCCGCGGTGAATACGTTCCCGGGTCTTGTACACACCGCCCGTCACACCATGGGAGTGGGTTTTACCAGAAGTGGCTAGTCTAACCGCAAGGAGGACGGTCACCACGGTAGGATTCATGACTGGGGTGAAGTCGTAACAAGGTAACC
【0274】
図1は、他のバークホルデリア属の種に対するFERM BP−3421のほぼ完全な16S rRNA配列によって決定した系統発生的関係を例示する。近隣結合系統樹は、バークホルデリア・ピケッティ(Burkholderia pickettii)を起源にもったが、これらのそれぞれのノードにおいてブートストラップ値(100の複製および50%超に基づいた)を示す。スケールバーは、ヌクレオチド毎の0.02の置換を表す。
【0275】
(実施例4)
FERM BP−3421の操作された菌株#1による、[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#NP1);および[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#NP2)の発酵、抽出および単離
ステップ1:スプライソスタチン生合成遺伝子クラスターのためのゲノムマイニング:
FERM BP−3421のゲノムを、次世代技術を使用して配列決定した(454およびIllumina)。スプライソスタチンについての生合成遺伝子クラスター(
図2)を、ゲノムマイニングによってDNA配列から推測した(概説については、Challis GL、2008、J Med Chem、51: 2618〜2628を参照されたい)が、これによって本発明者らはtrans−アシルトランスフェラーゼ(AT)ポリケチドシンターゼ(PKS)/非リボソームペプチドシンテターゼ(NRPS)ハイブリッド経路を同定した(概説については、J Piel、2010、Nat Prod Rep、27:996〜1047およびその中の参照文献を参照されたい)。PKSおよびNRPS遺伝子ノックアウト変異体は、検出可能なスプライソスタチンの産生を示さなかったが、これはスプライソスタチン生合成におけるこれらの遺伝子の関与を確認する。本発明者らの知見は、Zhang Fら(2011、J Am Chem Soc、133: 2452〜62)によって報告されたものと一致しており、このJACS論文において紹介された遺伝子用語法をこの後で使用する。
【0276】
図2は、スプライソスタチンについての生合成遺伝子クラスター、およびチトクロムP450Fr9RおよびFe(II)/α−ケトグルタレート依存性ジオキシゲナーゼFr9Pによって触媒されるヒドロキシル化ステップを抜粋した、提唱されている生合成経路である。上部における矢印は、PKS−NRPS遺伝子のコードDNA配列を表す。補助的遺伝子は示さない。
【0277】
ステップ2:FERM BP−3421のジオキシゲナーゼ(fr9P)ノックアウト変異菌株(菌株#1)の生成
遺伝子置換えのポイントの上流および下流の2つの約700bp長のDNAフラグメントを、FERM BP−3421ゲノムDNAを、鋳型ならびにプライマー対P1_diox(TGG CGA ACA GAT CGA GTT TG)(配列番号10)およびP2_diox(
CTT GCG GAG AAC TGT GAA TGC GCA ATA GAA GCG CTG TCA TGG AAT G)(配列番号11)、およびP3_diox(
CCG AAA AGT GCC ACC TGA CGT CTA AGA TAA CTC GTG GAT ATT CGG CAA G)(配列番号12)およびP4_diox(AGA ATC CCG CGA TCC CAA C)(配列番号13)として使用して、PCR(Pfu Ultra(商標)ポリメラーゼ、Promega)によって増幅した。下線を引いた塩基は、テトラサイクリン抵抗性(tet)マーカーへの相同領域を表す。tetマーカーを、pEX18Tc(Schweizer HP、1998、Gene、212:77〜86)を鋳型ならびにプライマー対Ptet_f(TTG CGC ATT CAC AGT TCT C)(配列番号14)およびPtet_r(TCT TAG ACG TCA GGT GGC AC)(配列番号15)として使用して、PCRによって増幅した。3つのフラグメントを、SOE−PCR(Pfu Ultra(商標)ポリメラーゼ、Promegaを使用して)によって構築し、pEX100TのSmaI部位(Schweizer HP&Hoang TT、1995、Gene、158:15〜22)中に連結し、プラスミドpAE−PF12を生じさせた。pAE−PF12を、大腸菌(E.coli)S17.1からのコンジュゲーションによってFERM BP−3421中に移行させた。テトラサイクリン(25μg/ml)を、変異体の選択のために使用し、スクロース5%を、ベクター骨格の対抗選択のために使用し、ゲンタマイシン(10μg/ml)を、コンジュゲーション後の大腸菌(E.coli)の除去のために使用した。変異体を、プライマー対P1_diox/P4_diox、P1_diox/Ptet_r、およびTP1_pEX100T(GGA CGA ATC GAA CTC AGG AAC TTG)(配列番号16)/TP2_pEX100T(CGA AGA GCG ATT GAG GAA AAG G)(配列番号17)を使用して、3つの別々の反応においてコロニーPCR(RED Taq(登録商標)、Sigma)によって確認し、菌株#1を得た。
【0278】
ステップ3:操作された菌株#1を使用した発酵:操作された菌株#1を、テトラサイクリン(25mg/L)を含有する種培地(1%ポリペプトン、0.5%酵母抽出物、0.5%NaCl)中で30℃および220rpmにて約24時間培養した。テトラサイクリン(25mg/L)を含有する新鮮な種培地に第1の種培養を10%(v/v)で接種することによって第2の種培養を生じさせ、30℃にて振盪しながら220rpmで約24時間インキュベートした。850mlの種培養を使用して、30Lのバイオリアクター(BIOSTAT(登録商標)C plus、Sartorius BBI Systems)中に含有される29Lの産生培地(4%グリセリン、2%HySoyダイズペプトン、0.2%硫酸アンモニウム、0.01%硫酸マグネシウム、6H
2O、0.2%CaCO
3)を接種した。発酵を25℃にて5日間行った。最初の撹拌を344rpmに、最初の空気流を1.3slpmに設定し、DOは、増加する撹拌を伴って3%で制御した。
【0279】
ステップ4。発酵ブロスの抽出:実施例4のステップ3からの発酵の終わりに、1.5kgの湿ったDIAION HP−20樹脂を全ブロスに加え、混合物を一晩振盪した。HP−20を、50μm〜150μmのステンレス鋼ウェッジワイヤーメッシュを通す濾過によって集めた。化合物が結合したHP−20樹脂を酢酸エチルで4回抽出した(毎回3L、振盪しながら45分間)。次いで、樹脂を洗浄し(2Lのメタノールで1回、および大量の脱イオン水で3回)、上記と同じ手順に従って、水性濾液中にまだ残存する化合物の再捕捉のために再使用した。合わせた酢酸エチル抽出物からの溶媒を、減圧下での蒸発によって除去し、淡黄色の粉末(137g)を得た。
【0280】
ステップ5:[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#NP1);および[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#NP2)の単離:実施例4のステップ4からの1.7gの抽出物を2:1のDMF/ACNの混合溶媒(全体で22ml)に溶解し、濾過し、次いで、逆相HPLC(Waters ODS−A、50×300mm、15um、120A、移動相A:水中の0.02%AcOH、移動相B:アセトニトリル溶媒系中の0.02%AcOH、勾配:2分間50%B、18分に亘り75%Bに;2分間100%B、流量:50mL/分;5回の反復注射)によって精製した。13.5分および18.0分の保持時間を伴う画分を集め、フリーズドライし、それぞれ、#NP1(191mg)および#NP2(466mg)を白色の粉末として得た。
#NP1.;HPLC(プロトコルN):保持時間=9.38分(純度98.5%)
#NP2.;HPLC(プロトコルN):保持時間=10.97分(純度96.5%)
【0281】
(実施例5)
Ferm FERM BP−3421の操作された菌株#2による、[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#NP1)の発酵、抽出および単離
ステップ1:操作された菌株#2の生成:第一に、ベクターmini−CTX1中のtetマーカー(Hoang TTら、2000、Plasmid、43:59〜72)を、λ−Redが媒介する組換えによってpCR2.1(Invitrogen)からのneo(カナマイシンおよびネオマイシン抵抗性)によって再配置した(Datsenko KA&Wanner BL.、2000、Proc Natl Acad Sci U S A、97:6640〜5)。使用したプライマーは、P1_neo_pCR2.1(
GTT GGT TTG CGC ATT CAC AGT TCT CCG CAA GAA TTG ATT GCA AGG GCT GCT AAA GGA AG)(配列番号18)およびP2_neo_tet_CTX1_pCR2.1(
TCT TCC GCT TCC TCG CTC ACT GAC TCG CTG CGC TCG GTC ACG GAA ATG TTG AAT ACT CAT ACT C)(配列番号19)であった。下線を引いた配列は、λ−Redが媒介する組換えについての相同領域を表す。得られたベクターは、pAE−PF24と命名した。
【0282】
P
BAD/araCアラビノース誘発系は、pKD46を鋳型ならびにプライマー対P1_BADp_f(GC
T CTA GAC ATC GAT TTA TTA TGA CAA CTT GAC、XbaI部位は下線部分)(配列番号20)およびP2_BADp_r(CCC AAA AAA ACG GGT ATG G)(配列番号21)として使用して、PCR(Phusion(登録商標)Hot Startポリメラーゼ、Finnzymes)によって増幅した。スプライソスタチン生合成遺伝子クラスター中に含有されるチトクロムP450遺伝子(fr9R)をコードする遺伝子(推定上のRBSを含むが、プロモーターを含まない)を、FERM BP−3421からのゲノムDNA、ならびにプライマー対P3_P450_BAD_f(
CTA CTG TTT CTC CAT ACC CGT TTT TTT GGG GGG TTG TTG GTT TTT GAA ATT GC、SOE−PCRについての伸張部分は下線部分)(配列番号22)およびP4_P450_r(ATG GTG
AAG CTT AAG TCG ACA ACC GGC ATT CC、HindIII部位は下線部分)(配列番号23)を使用して、PCR(Phusion(登録商標)Hot Startポリメラーゼ、Finnzymes)によって増幅した。このように得られた2つのフラグメントを、SOE−PCR(Phusion(登録商標)Hot Startポリメラーゼ、Finnzymes)によって構築し、それに続きpAE−PF24のSpeIおよびHindIII部位中に連結し、pAE−PF29を生じさせた。pAE−PF29を、大腸菌(E.coli)S17.1からのコンジュゲーションで操作された菌株#1中に移行させた。カナマイシン(500μg/ml)を、変異体の選択のために使用し、ゲンタマイシン(10ug/ml)をコンジュゲーション後に大腸菌(E.coli)を除去するために使用した。変異体を、プライマーセットTP1_CTX1_マーカー(GCA TTC ACA GTT CTC CGC AAG)(配列番号24)およびTP2_CTX1_マーカー(CTC GCT CAC TGA CTC GCT G)(配列番号25)、およびT3_mini−CTX1_f(GCA ATT AAC CCT CAC TAA AGG)(配列番号26)およびMCS_mini−CTX1_r(CTA TAG GGC GAA TTG GGT AC)(配列番号27)を使用して、2つのコロニーPCR反応(RED Taq(登録商標)、Sigma)によって確認し、操作された菌株#2を得た。
【0283】
ステップ2:操作された菌株#2を使用した発酵:操作された菌株#2を、テトラサイクリン(25mg/L)を含有する種培地(1%ポリペプトン、0.5%酵母抽出物、0.5%NaCl)中で30℃および220rpmにて約24時間培養した。テトラサイクリン(25mg/L)を含有する新鮮な種培地に第1の種培養を10%(v/v)で接種することによって第2の種培養を生じさせ、30℃にて振盪しながら220rpmで約24時間インキュベートした。種培養を使用して、2.5%(v/v)でバッフルを有さない2.8Lのフェルンバッハフラスコ毎に550mlの産生培地(4%グリセリン、2%HySoyダイズペプトン、1.5%L−アラビノース、0.2%硫酸アンモニウム、0.01%硫酸マグネシウム、6H
2O、0.2%CaCO
3)を接種した。発酵物を25℃にて振盪しながら200rpmで4日間インキュベートした。
【0284】
ステップ3。発酵ブロスの抽出:実施例5のステップ2からの発酵の終わりに、100g/Lの湿ったDIAION HP−20樹脂を約6Lの生成物発酵に加え、混合物を3時間振盪した。HP−20を、50μm〜150μmのステンレス鋼ウェッジワイヤーメッシュを通す濾過によって集めた。化合物が結合したHP−20樹脂を、酢酸エチル(毎回2L)で3回抽出した。より詳細には、樹脂をカルボイに移行し、2Lの酢酸エチルを加え、1時間振盪し、50μm〜150μmのステンレス鋼ウェッジワイヤーメッシュを通して濾過することによって、それぞれの抽出を行った。合わせた酢酸エチル抽出物からの溶媒を減圧下での蒸発によって除去し、淡黄色の粗抽出液(17.25g)を得た。
【0285】
ステップ4:[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#NP1)の単離。実施例5のステップ3からの0.12gの抽出物を2:1のDMF/ACNの混合溶媒(全部で22ml)に溶解し、濾過し、次いで、逆相HPLC(YMC ODS−A、30×250mm、10um、120A、移動相A:水中の0.02%AcOH、移動相B:アセトニトリル中の0.02%AcOH、勾配:2分間30%B、18分に亘り100%Bに;2分間100%B、流量:20mL/分)によって精製した。15.0分の保持時間を伴う画分を集め、フリーズドライし、#NP1(73.6mg)を白色の粉末として得た。
#NP1;HPLC(プロトコルN):保持時間=9.36分(純度92.5%)
【0286】
(実施例6)
FERM BP−3421の操作された菌株#3による、(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,5S,7S)−7−ヒドロキシ−7−メチル−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#NP12);および[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#NP2)の発酵、抽出および単離
【0287】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:操作された菌株#3の生成:遺伝子置換えのポイントの上流および下流の2つの約700bp長のDNAフラグメントを、FERM BP−3421ゲノムDNAを鋳型ならびにプライマー対P1_P450(GCA TCC AAT CAC TTG AAC AGG)(配列番号28)およびP2_P450(
CTT GCG GAG AAC TGT GAA TGC GCA AGC CAT CAT TCT CGA CAT TTC C)(配列番号29)、およびP3_P450(
CCG AAA AGT GCC ACC TGA CGT CTA AGA AGA TTG TGA CGG TAC TGA AGC)(配列番号30)およびP4_P450(AGA GAA CGA TCG CTC CAC AG)(配列番号31)として使用して、PCR(Pfu Ultra(商標)ポリメラーゼ、Promega)によって増幅した。下線を引いた塩基は、テトラサイクリン抵抗性(tet)マーカーへの相同領域を表す。tetマーカーを、pEX18Tc(Schweizer HP、1998、Gene、212:77〜86)を鋳型ならびにプライマー対Ptet_f(TTG CGC ATT CAC AGT TCT C)(配列番号32)およびPtet_r(TCT TAG ACG TCA GGT GGC AC)(配列番号33)として使用して、PCRによって増幅した。3つのフラグメントを、SOE−PCR(Pfu Ultra(商標)ポリメラーゼ、Promegaを使用して)によって構築し、pEX100TのSmaI部位中に連結し(Schweizer HP&Hoang TT、1995、Gene、158:15〜22)、プラスミドpAE−PF11を生じさせた。大腸菌(E.coli)S17.1からのコンジュゲーションによって、pAE−PF11を、FERM BP−3421中に移行させた。テトラサイクリン(25μg/ml)を、変異体の選択のために使用し、スクロース5%を、ベクター骨格の対抗選択のために使用し、ゲンタマイシン(10μg/ml)を、コンジュゲーション後の大腸菌(E.coli)を除去するために使用した。変異体を、プライマー対P1_P450/Ptet_rおよびTP1_pEX100T(GGA CGA ATC GAA CTC AGG AAC TTG)(配列番号34)/TP2_pEX100T(CGA AGA GCG ATT GAG GAA AAG G)(配列番号35)を使用して、2つのコロニーPCR(RED Taq(登録商標)、Sigma)反応において確認し、菌株#3を得た。
【0288】
ステップ2:操作された菌株#3を使用した発酵:操作された菌株#3を、テトラサイクリン(25mg/L)を含有する種培地(1%ポリペプトン、0.5%酵母抽出物、0.5%NaCl)中で30℃および220rpmにて約24時間培養した。テトラサイクリン(25mg/L)を含有する新鮮な種培地に第1の種培養を10%(v/v)で接種することによって第2の種培養を生じさせ、30℃にて振盪しながら220rpmで約24時間インキュベートした。種培養を使用して、2.5%(v/v)でバッフルを有さない2.8Lのフェルンバッハフラスコ中に含有される400mlの産生培地(4%グリセリン、2%HySoyダイズペプトン、0.2%硫酸アンモニウム、0.01%硫酸マグネシウム、6H
2O、0.2%CaCO
3)を接種した。発酵物を25℃にて振盪しながら200rpmで5日間インキュベートした。
【0289】
ステップ3。発酵ブロスの抽出:実施例6のステップ2からの産生培養物を、4,200rpmで30分間遠心し、細胞を除去した。50gの湿ったDIAION HP−20樹脂を上清(12.5%w/v)に加え、混合物を200rpmで1時間振盪した。化合物が結合したHP−20を遠心分離によって集め、次いで、酢酸エチル(各抽出について250ml)で2回抽出した。合わせた抽出物をMgSO
4(これは次いで、ワットマン紙による濾過によって除去した)で乾燥した後、溶媒を減圧下での蒸発によって除去し、明るい色の粗抽出液を得た。
【0290】
ステップ4:[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#NP2)および(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,5S,7S)−7−ヒドロキシ−7−メチル−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#NP12)の単離:実施例6のステップ3からの粗抽出液の半分を、分取順相HPLC(カラム:Princeton SFC2−エチルピリジン、250×21.2mm、5μm;移動相A:ヘプタン;移動相B:エタノール(変性)。勾配:1.5分間5%B、8.5分に亘り100%Bに、2分間100%B、0.5分に亘り5%Bに、および2.5分間5%B、流量:27mL/分)によって精製した。6.58分および8.18分の保持時間を伴う画分を集め、フリーズドライし、それぞれ、#NP12(163mg、89%純粋、非常に明るい黄色がかった粉末として)、および#NP2(205mg、UVによって89%純粋)を得た。
#NP12:HPLC(プロトコルP):保持時間=12.65分(純度89%);LC/MS:m/z、474.2[M+H
+−H
2O]
+および514.2[M+Na
+]
+
#NP2:HPLC(プロトコルP):保持時間=12.46分(純度89%);LC/MS:m/z、520.2[M+H
+]
+
【0291】
ステップ5:(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,5S,7S)−7−ヒドロキシ−7−メチル−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#NP12)の単離:実施例6のステップ4からの6.58分の画分の2分の1を、逆相HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18、150×21.2mm、5μm;移動相A:水;移動相B:アセトニトリル、勾配:1.5分間20%B、8.5分に亘り70%Bに、2分に亘り100%Bに、0.5分に亘り20%Bに、流量:27mL/分)によって精製した。保持時間8.25分を伴う画分を集め、フリーズドライし、#NP12(28mg)を白色の粉末として得た。#NP12;HPLC(プロトコルN):保持時間=12.6分(純度98.5%);HRESIMS (プロトコルO) m/z 492.296 [M+H]
+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.78 (d, J =
8.0 Hz, 1H), 6.35 (m, 1H), 6.21 (d, J = 15.8, 1H), 6.11 (dd, J = 0.9, 11.7,
1H), 5.85 (dd, J = 11.6, 7.5 Hz, 1H), 5.53 (m, 1H), 5.49 (m, 1H), 5.41 (d, J =
1.6 Hz, OH), 4.64 (m, 1H), 3.65 (m, 1H), 3.64 (m, 1H), 3.49 (m, 1H), 2.45 (m,
2H), 2.30 (m, 1H), 2.20 (m, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.96 (m, 1H), 1.81 (m, 3H), 1.69
(s, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.31 (s, 3H), 1.25 (m, 1H), 1.25 (d, J = 6.3 Hz,
3H), 1.14 (m, 1H), 1.07 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.95 (d, J = 7.3 Hz, 3H).
13C
NMR (100 MHz, DMSO-d
6) δ 169.6, 164.6,
142.1, 134.1, 133.7, 128.2, 127.1, 122.6, 95.3, 79.5, 74.3, 67.6, 66.7, 54.5,
48.4, 46.1, 41.4, 37.5, 35.0, 31.1, 29.6, 28.5, 20.8, 19.5, 17.8, 13.9, 12.2.
【0292】
(実施例7)
バークホルデリア属の種MSMB43を使用した、[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#NP1);[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#NP2)の発酵、抽出および産生の確立
ステップ1:バークホルデリア属の種MSMB43を使用した発酵:バークホルデリア属の種(提唱されている名称「バークホルデリア・ハンプティドオエンシス(Burkholderia humptydooensis)」)であるMSMB43は、疾病予防管理センター(CDC)およびMenzies School of Health Researchから取得した。MSMB43を、凍結保存からの栄養寒天プレート上で培養し、30℃にて48時間インキュベートした。寒天増殖培養物を、10mlの種培地(1%ポリペプトン、0.5%酵母抽出物、0.5%NaCl)を含有する25×150mmの培養チューブ中に接種した。種培養を30℃にて振盪しながら220rpmで18〜20時間インキュベートした。種培養を、250mlのエルレンマイヤーフラスコ当たり50mlの産生培地(1%可溶性デンプン、1%グリセリン、0.5%グルコース、1%HySoyダイズペプトン、0.5%コーンスティープリカー、0.2%硫酸アンモニウム、0.006%硫酸マグネシウム、6H
2O、0.2%CaCO
3、pH7.0)中に2.5%(容量/容量)で接種した。発酵物を25℃にて振盪しながら200rpmで72時間インキュベートした。
【0293】
ステップ2:発酵物のLC−MS分析。
発酵物を遠心して、細胞をペレット化し、上清を0.22μmのポリフッ化ビニリデン膜を通して濾過した。各上清の一部をジメチルスルホキシド(10:1)と混合し、Acuity UPLC(Waters)機器:カラム:XBridge C18、4.6×150mm、3.5uM移動相A:水中の0.1%ギ酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸(v/v);勾配、12.0分に亘り5%〜100%B;3.0分間100%B(注入容量:5.0uL)を使用してLC−MSによって分析した。発酵の5日目に、MSMB43は、保持時間および質量スペクトルデータによって明らかなように、それぞれ、150mg/Lおよび50mg/Lの力価でNP1およびNP2を産生した。
NP1::m/z:535.9(M+H)
+、保持時間:13.31分
NP2:m/z:519.9(M+H)
+、保持時間:14.58分
【0294】
合成の実験手順
実験を一般に、酸素感受性もしくは水分感受性試薬または中間体を用いた場合は特に、不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)下で行った。適切な場合、無水溶媒を含めて市販の溶媒および試薬は一般に、それ以上精製することなく使用した(一般に、Aldrich Chemical Company、Milwaukee、WisconsinからのSure−Seal(商標)製品)。質量分析法データは、液体クロマトグラフィー質量分析法(LCMS)または大気圧化学イオン化(APCI)から報告する。核磁気共鳴(NMR)データについての化学シフトは、用いた重水素化溶媒からの残留ピークを参照した百万分率(ppm、δ)で表す。
【0295】
他の実施例または方法における手順を参照する合成について、反応プロトコル(反応の長さおよび温度)は変化し得る。一般に、反応に続いて、薄層クロマトグラフィー、LCMSまたはHPLCを行い、適当な場合、後処理に供した。精製は、実験毎に変化し得る。一般に、溶離液/勾配のために使用する溶媒および溶媒比は、適当な保持時間を実現するために選択した。他に特定しない限り、逆相HPLC画分を凍結乾燥/フリーズドライによって濃縮した。中間体および最終化合物は、(0℃)または室温にて密封したバイアルまたはフラスコ中で窒素下にて貯蔵した。
【0296】
化合物名は、ACD Labsソフトウェアで作成した。
【0297】
分析のために使用するHPLC条件
プロトコルA
AおよびA
B:カラム:Phenomenex Luna C18(2)、150×3.0mm、5μm;移動相A:水中の0.02%トリフルオロ酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.02%トリフルオロ酢酸(v/v);勾配:5%〜100%B(10分に亘り)
Aまたは(20分に亘り)
B;流量:0.75mL/分、温度:制御せず;検出:DAD、215nm、254nm;注入量、10μL;機器:HP1100。
【0298】
プロトコルB:カラム:Waters Sunfire C18、50×4.6mm、5μm;移動相A:水中の0.05%ギ酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.05%ギ酸(v/v);勾配:4分に亘り5%〜95%B、1分間95%Bで保持、流量:2.0mL/分、温度:室温;検出:DAD、215nm;注入量、4μL;機器:Waters LCおよびZQ質量分析計。
【0299】
プロトコルC:カラム:Waters Acquity UPLC HSS T3、C18、2.1×50mm、1.7μm;移動相A:水中の0.1%ギ酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸(v/v);勾配:0.1分に亘り5%B、2.5分に亘り5%〜95%B、0.35分に亘り95%B;流量:1.25mL/分、温度:60℃;検出:200〜450nm;MS(+)範囲100〜2000ダルトン;注入量:5μL;機器:Waters Acquity。
【0300】
プロトコルD:カラム:Waters Acquity UPLC HSS T3、C18、2.1×50mm、1.7μm;移動相A:水中の0.1%ギ酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸(v/v);勾配:0.1分に亘り5%B、1.5分に亘り5%〜95%B、0.35分に亘り95%B;流量:1.25mL/分、温度:60℃;検出:200〜450nm;MS(+)範囲100〜2000ダルトン;注入量:5μL;機器:Waters Acquity。
【0301】
プロトコルE:カラム:Phenomenex Luna C18(2)、150×3.0mm、5μm;移動相A:水中の0.02%トリフルオロ酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.02%トリフルオロ酢酸(v/v);勾配:23.5分に亘り0%〜100%B;流量:1.5mL/分、温度:制御せず;検出:DAD、210nm;注入量:10μL;機器:Agilent1100HPLC
【0302】
プロトコルF:カラム:Phenomenex Luna C18(2)、150×3.0mm、5μm;移動相A:水中の0.1%ギ酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸(v/v);勾配:1.5分に亘り5%B、8.5分に亘り5%〜100%B、次いで、1分間100%B;流量:0.75mL/分、温度:45℃;検出:DAD、215nm、254nm;MS(+)範囲150〜2000ダルトン;注入量:10μL;機器:Agilent1200LCMS。
【0303】
プロトコルG:カラム:Atlantis dC18、50×4.6mm、5μm;移動相A:水中の0.05%トリフルオロ酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.05%トリフルオロ酢酸(v/v);勾配:4.0分に亘り5%〜95%B、直線的;次いで、1分に亘り95%Bで保持、流量:2mL/分、温度:室温;検出:DAD、215nm;MS(+)範囲160〜1000ダルトン;注入量、4uL;機器:Waters996PDA。
【0304】
プロトコルH:カラム:Phenomenex Luna C18(2)、150×3.0mm、5μm;移動相A:水;移動相B:アセトニトリル;勾配:1.5分に亘り5%B、8.5分に亘り5%〜100%B、次いで、1分間100%B;流量:0.75mL/分、温度:25℃;検出:DAD、215nm、254nm;MS(+)範囲150〜2000ダルトン;注入量:10μL;機器:Agilent1200LCMS。
【0305】
プロトコルI:カラム:Xtimate C18、2.1×30mm、3m;移動相A:水中の0.1%トリフルオロ酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.1%トリフルオロ酢酸(v/v);勾配、0.9分に亘り0%〜60%B、0.6分に亘り60%B;0.5分間100%B;流量:1.2mL/分、検出:DAD、220nM;温度:25℃;注入量:1μL;機器:Agilent
【0306】
プロトコルJ:カラム:Xtimate C18、2.1×30mm、3μm;移動相A:水中の0.1%トリフルオロ酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.1%トリフルオロ酢酸(v/v);勾配:0.9分に亘り10%〜80%B、0.6分に亘り80%B;0.5分間100%B;流量:1.2mL/分、検出:DAD、220nM;温度:25℃;注入量:1μL;機器:Agilent。
【0307】
プロトコルK:カラム:Phenomenex Luna PFP、100×3mm、5μm;移動相A:水中の0.05%ギ酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.05%ギ酸(v/v);勾配:9分に亘り5%〜95%B、1分間95%Bで保持、流量:1.0mL/分、温度:室温;検出:DAD、215nm;注入量:4μL;機器:Waters LCおよびZQ質量分析計。
【0308】
プロトコルL:カラム:Phenomenex Gemini−NX、C18、4.6mm×50mm、110A、3μm、移動相A:水中の0.1%ギ酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸(v/v);勾配5%;0.0〜4.10分に亘り100%Bに;4.10〜4.50分は100%Bで保持;流量:1.25mL/分、温度:60℃;検出:200〜450nm;MS(+)範囲100〜2000ダルトン;注入量:5μL;機器:Waters Acquity。
【0309】
プロトコルM:カラム:Phenomenex Gemini−NX、4.6mm×50mm、C18、3μm、110A;移動相A:水中の0.1%ギ酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸(v/v);勾配:4.10分に亘り5%〜100%B、0.4分間100%Bで保持、次いで、0.5分に亘り100%〜5%B;流量:1.5mL/分、温度:60℃;検出:HP1100DAD(1315A)、200〜450nmのスキャン;1nm間隔;MS ESI(+/−)、100〜1200m/z、スキャン、0.5秒のスキャン時間、セントロイド;注入量:5μL;機器:HPLCポンプ、DAD検出器、Agilent Technologies、Wilmington、DEからのカラムオーブン;Waters Corporation、Milford、MAからのオートサンプラーおよびMS検出器;Varian medical devices、Palo Alto、CAからのELS検出器。
【0310】
プロトコルN:カラム:YMC ODS−A、4.6×150mm、5μm;移動相A:水中の0.01%トリフルオロ酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.01%トリフルオロ酢酸(v/v);勾配:15分に亘り10%〜100%B;流量:1.0mL/分、温度:制御せず;検出:DAD、230nm;注入量:5μL;機器:Agilent1100HPLC。
【0311】
プロトコルO:能動遮蔽型9.4Tesla超電導磁石(Magnex Scientific Ltd.、UK)、外部Bruker APOLLO ESI源、およびSynrad50W CO
2CWレーザーを備えたBruker(Billerica、MA)APEXII FTICR質量分析計を使用して、高分解能エレクトロスプレーイオン化質量スペクトル(HRESIMS)を得た。試料を、質量分析計中に1:1(v:v)の水:アセトニトリル(0.25%ギ酸)からなる担体溶媒と共に50μL/分の流量でフロー注入した。Bruker Xmassソフトウェアを、データ収集および分析のために使用した。HPチューニングミックスを使用して、質量スペクトルを外部較正した。
【0312】
プロトコルP:カラム:YMC ODS−A、4.6×150mm、5μm;移動相A:水中の0.01%トリフルオロ酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.01%トリフルオロ酢酸(v/v);勾配:19分に亘り10%〜100%B;流量:1.0mL/分、温度:制御せず;検出:DAD、230nm;注入量:5μL;機器:Agilent1100HPLC。
【0313】
プロトコルQ:カラム:カラム:Agilent Poroshell300SB−C8、75×2.1mm、2.6μm;移動相A:水中の0.1%ギ酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸(v/v);勾配:4分に亘り20%B〜45%B;流量:1.0mL/分、温度:60℃;検出:220nm;MS(+)範囲400〜2000Da;注入量:10μL;機器:Agilent1100LC、Waters MicromassZQ MS。MaxEnt1を使用して、デコンボリューションを行った。
【0314】
精製のために使用するHPLC条件
方法A:カラム:Phenomenex Gemini、C18、30×100mm、5μm;移動相A:水中の0.02%酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.02%酢酸(v/v);勾配:可変、15〜20分に亘りA中のBの増加する勾配;流量:20mL/分、温度:制御せず;検出:DAD、215nm、254nm;注入量:可変;機器:Gilson。
【0315】
方法B
*:カラム:YMC ODS−A、30×250mm、10μm;移動相A:水中の0.02%酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.02%酢酸(v/v);勾配:可変、15〜20分に亘りA中のBの増加する勾配;流量:20mL/分、温度:制御せず;検出:DAD、230nm;注入量:可変、0.5〜2mL;機器:Varian ProStarモデル330分取HPLC。
【0316】
方法C
*:カラム:Phenomenex Luna C18(2)、150×21.2mm、5μm;移動相A:水;移動相B:アセトニトリル;勾配:可変、10分に亘りA中のBの増加する勾配;流量:27mL/分、温度:室温;検出:DAD、210〜360nm;MS(+)範囲150〜2000ダルトン;機器:Waters Fraction Lynx LCMS。
【0317】
方法D
*:カラム:Waters Sunfire、C18、19×100mm、5μm;移動相A:水中の0.05%ギ酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.05%ギ酸(v/v);勾配:可変、10〜20分に亘りA中のBの増加する勾配;流量:25mL/分、検出:DAD、215nm、MS(+)範囲160〜1000ダルトン;機器:Waters FractionLynx。
【0318】
方法E:カラム:Waters Sunfire、C18、19×100mm、5μm;移動相A:水中の0.05%トリフルオロ酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.05%トリフルオロ酢酸(v/v);勾配:8.5分に亘り10〜50%B、0.5分に亘り50〜100%B、100%Bで1分間保持、流量:25mL/分、検出:DAD、215nm、MS(+)範囲160〜1000ダルトン;機器:Waters FractionLynx。
【0319】
方法F
*:カラム:Waters C18DELTA PAK(WAT011801)、300×50mm、15μm;移動相A:水中の0.02%酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.02%酢酸(v/v);勾配:可変、15〜20分に亘りA中のBの増加する勾配;流量:50mL/分、温度:制御せず;検出:DAD、230nm;注入量:可変、0.5〜5mL;機器:Varian ProStarモデル330分取HPLC。
【0320】
方法G
*:カラム:YMC ODS−A、50×300mm、12μm、120A、移動相A:水中の0.02%酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.02%酢酸(v/v);勾配:3分間40%B、20分に亘り40〜100%B、および3分間100%B、流量;20mL/分、温度:制御せず;検出:DAD、230nm;注入量:可変、0.5〜5mL;機器:Varian ProStarモデル330分取HPLC。
【0321】
方法H:カラム:Cromolith RP−18e100−10mm、移動相A:水中の0.02%酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.02%酢酸(v/v);勾配:30分に亘り20〜55%B、4分に亘り55〜100%B、2分に亘り100〜20%B、および2分間20%B、流量;2.5mL/分、温度:制御せず;検出:DAD、230nm;注入量:可変、0.025〜0.1mL;機器:Agilent1100分析用HPLC。
【0322】
方法I:カラム:C18セミ分取YMC−Pack ODS−A、250×10mm(S−5μm、12nm)、移動相A:水中の0.02%酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.02%酢酸(v/v);勾配:22分に亘り18〜25%B、1分に亘り25〜95%B、4分間95%B、1分に亘り95〜18%B、および6分間18%B、流量:2.5mL/分、温度:制御せず、検出:DAD、230nm、注入量:可変、0.025〜0.1mL、機器:Agilent1200分析用HPLC。
【0323】
方法J:カラム:C18セミ分取YMC−Pack ODS−A、250×10mm(S−5μm、12nm)、移動相A:水中の0.02%酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.02%酢酸(v/v);勾配:30分に亘り20〜30%B、1分に亘り30〜95%B、4分間95%B、2分に亘り95〜20%B、および6分間20%B、流量:2.5mL/分、温度:制御せず、検出:DAD、230nm、注入量:可変、0.025〜0.1mL、機器:Agilent1200分析用HPLC。
【0324】
方法K:カラム:Cromolith RP−18e、100−10mm、移動相A:水(v/v);移動相B:アセトニトリル(v/v);勾配:20分に亘り30〜65%B、1分に亘り65〜95%B、2分に亘り95〜30%B、流量;2.5mL/分、温度:制御せず;検出:DAD、230nm;注入量:可変、0.025〜0.1mL;機器:Agilent1200分析用HPLC。
【0325】
場合によって、これらに限定されないが、勾配、勾配長さおよび流量の変化などの、精製HPLC条件へのいくつかの軽微な変更を行った。これは、記号
*によって示す。
【0326】
一般手順
一般手順A:活性化N−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)エステルの調製。
【0327】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
酸のテトラヒドロフラン中0.1M溶液に、0℃でN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)(2.2当量)を、続いてN−ヒドロキシスクシンイミド(2.2当量)を加え、反応物を室温に加温し、撹拌した。反応の進行をLC−MS(またはHPLCもしくはTLC)によりモニターした;反応は通常1〜72時間内に完結した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を逆相クロマトグラフィーにより精製して、所望のN−ヒドロキシスクシンイミドエステルを得た。
【0328】
一般手順B:NHSエステルからのアミドの調製。
【0329】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドまたはN,N−ジメチルアセトアミドの何れか中のN−ヒドロキシスクシンイミドエステル(1当量)(0.1M)に、0℃でアミン(1から10当量)を加えた。反応の進行をLC−MS(またはHPLCもしくはTLC)によりモニターした;反応は通常1〜72時間内に完結した。反応混合物を真空で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィーにより精製して、所望のアミド生成物を得た。
【0330】
一般手順C:ペンタフルオロフェニル(PFP)エステルの調製
【0331】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
酸のテトラヒドロフラン中0.005M溶液に、0℃でDCC(1当量)を、続いてテトラヒドロフラン(0.3M)に溶解したペンタフルロフェノール(2から4当量)の溶液を加えた。反応物を室温に加温し、撹拌した。反応の進行をLC−MS(またはHPLCもしくはTLC)によりモニターした;反応は通常1〜48時間内に完結した。反応物を減圧下で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィーにより精製して、所望のペンタフルオロフェニル(PFP)エステルを得た。
【0332】
一般手順D:NHSエステルからのアミドの調製におけるライブラリプロトコル。アミン(1当量)をテトラヒドロフラン(1mL、0.04M)中に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(5当量)を、続いてメタノール(0.2mL)を加えた。次いで溶液全体を、テトラヒドロフラン(1mL、0.04M)中に溶解したN−ヒドロキシスクシンイミドエステル(1当量)の冷却溶液(0℃)に滴下添加した。反応物を(0℃)で30分間撹拌し、次いで室温に加温し、72時間まで撹拌した。反応の進行をLC−MS(またはHPLCもしくはTLC)によりモニターした;反応は通常1〜72時間内に完結した。溶媒を真空で除去し、残留物を逆相クロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物に関する画分を合わせ、凍結乾燥して、標的のアミドを得た。
【0333】
一般手順E:NHSエステルのインサイチュ生成によるアミドの調製。
【0334】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
酸(1当量)(0℃または室温)のテトラヒドロフランまたはN,N−ジメチルホルムアミドもしくはN,N−ジメチルアセトアミド中溶液(0.08M)に、DCC(2.2当量)を、続いてN−ヒドロキシスクシンイミド(2.2当量)を加え、反応物を0℃で撹拌するか室温に加温し、出発物の酸のほとんどが消費されたことをLC/MSによる分析が示すまで撹拌した。反応混合物を0℃に再度冷却し、アミン(1から20当量)を加え、室温に加温し、撹拌した。反応の進行をLC−MS(またはHPLCもしくはTLC)によりモニターした;反応は通常1〜72時間内に完結した。反応混合物を真空で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィーにより精製して、所望のアミドを得た。
【0335】
一般手順F:NHSエステルからのアミドの調製。アミン(またはアミン−酸塩)(1.0当量)およびN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(5当量)のメタノール(0.2mL)中混合物を、15分間撹拌し、得られた溶液をNHSエステル(1.0当量)のテトラヒドロフラン(1.0mL)中溶液に移した。NHS−エステル出発物のほとんどが消費されたことをLC/MSによる分析が示すまで、反応物を室温で更にアミン(1〜3当量)を加えて撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィーにより精製して、所望のアミド生成物を得た。
【0336】
(実施例A1)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート#B1の調製。
【0337】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート#B1の合成。#NP1(103mg、0.192mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(2mL、0.096M)中冷却(0℃)溶液に、DCC(87.1mg、0.422mmol、2.2当量)を加え、反応物を15分間撹拌した。N−ヒドロキシスクシンイミド(48.6mg、0.422mmol、2.2当量)を加え、反応物を(0℃)で15分間撹拌し、室温に加温し、72時間撹拌した。反応物を真空で濃縮し、残留物を中圧逆相C18クロマトグラフィー(濃度勾配:各相中に0.02%酢酸を含むアセトニトリル中5%から90%水)により精製した。所望の生成物に関する画分を凍結乾燥して、#B1を固体として得た。収量:66.6mg、0.103mmol、54%。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=8.170分(純度91%)。LCMS (プロトコルD): m/z 633.3 [M+H]
+,
保持時間= 0.81分.
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.78 (d, J=8.02
Hz, 1 H) 6.37 - 6.30 (m, 2 H) 6.09 (m, 1 H) 5.85 (dd, J=11.54, 7.43 Hz, 1 H)
5.59 (dd, J=16.04, 5.28 Hz, 1 H) 5.50 (t, J=7.04 Hz, 1 H) 5.07 (d, J=6.06 Hz, 1
H, D
2O交換可能) 4.34 - 4.25 (m, 2 H) 3.63 (d,
J=5.48 Hz, 2 H) 3.48 (td, J=7.09, 2.64 Hz, 1 H) 3.27 (d, J=5.28 Hz, 1 H) 2.97
(d, J=6.85 Hz, 2 H) 2.82 - 2.77 (m, 4 H) 2.59 (d, J=5.09 Hz, 1 H) 2.33 - 2.11
(m, 2 H) 1.96 (s, 3 H) 1.92 (d, J=8.22 Hz, 1 H) 1.82 - 1.77 (m, 2 H) 1.68 (s, 3
H) 1.66-1.6 (br. s., 1 H) 1.59 - 1.55 (m, 1 H) 1.23 (d, J=6.46 Hz, 3 H) 1.05
(d, J=6.26 Hz, 3 H) 0.93 (d, J=7.24 Hz, 3 H)
【0338】
(実施例A2)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−{2−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−2−オキソエチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B2)の調製。
【0339】
【化56】
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ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−{2−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−2−オキソエチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B2)の合成。#NP2(430mg、0.828mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(6mL、0.13M)中冷却(0℃)溶液に、DCC(376mg、1.82mmol、2.2当量)を、続いてN−ヒドロキシスクシンイミド(210mg、1.82mmol、2.2当量)を加えた。反応物を室温に加温した。18時間後、灰白色固体を濾過し、濾液を濃縮して、黄色残留物を得た。残留物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B2を白色固体として得た。収量:204mg、0.331mmol、40%。HPLC(プロトコルA
A):保持時間=9.463分(純度77%)。LCMS (プロトコルD): m/z 617.3 [M+H]
+
保持時間= 0.91分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.72 (d, J=7.81 Hz,
1 H) 6.32 - 6.21 (m, 2 H) 6.04 (m, 1 H) 5.85 (dd, J=11.48, 7.21 Hz, 1 H) 5.57
(dd, J=15.80, 4.90 Hz, 1 H) 5.47 (t, J=7.04 Hz, 1 H) 4.53 - 4.47 (m, 1 H) 4.32
- 4.25 (m, 1 H) 3.62-3.55 (m, 2 H) 3.45 - 3.41 (m, 1 H) 2.95 (d, J=6.60 Hz, 2
H) 2.74 (s, 3 H) 2.59 (dd, J= 16.00, 4.68 Hz, 2 H) 2.30 - 2.07 (m, 2 H) 1.91
(s, 3 H) 1.77 -1.65 (m, 4 H) 1.63 (br s, 4 H) 1.61- 1.57 (m, 1 H) 1.48 (dd, J=
13.27, 7.02 Hz, 1 H) 1.19 (d, J=6.24 Hz, 3 H) 1.050 (d, J=6.24 Hz, 3 H) 0.89
(d, J=7.41 Hz, 3 H)
【0340】
(実施例A3)
ペンタフルオロフェニル[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B3)の合成
【0341】
【化57】
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ステップ1。ペンタフルオロフェニル[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B3)の合成。#NP1(25mg、0.047mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(0.7mL、0.06M)中溶液に、DCC(9.7mg、0.047mmol、1当量)を、続いてペンタフルオロフェノール(17.3mg、0.094mmol、2当量)のテトラヒドロフラン(0.3mL、0.3M)中溶液を加えた。反応物を室温で18時間撹拌し、濾過し、濾過ケーキをアセトニトリルで濯いだ。合わせた濾液を真空で濃縮し、粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B3を白色固体として得た。収量:21.6mg、0.030mmol、65%。HPLC(プロトコルA
B):保持時間=15.617分(純度87%)。LCMS (プロトコルD): m/z 702.2 [M+H]
+
保持時間= 1.0分.
1H NMR
((400 MHz, DMSO-d
6) δ: 7.79 (d, J=7.8 Hz,
1H), 6.38 (t, J=6.2 Hz, 1H), 6.32 (d, J=16.4 Hz, 1H), 6.12 (dd, J=11.7, 1.2 Hz,
1H), 5.88 (dd, J=11.5, 7.6 Hz, 1H), 5.64 (dd, J=16.0, 5.1 Hz, 1H), 5.45 (t,
J=7.0 Hz, 1H), 5.10 (d, J=6.2 Hz, 1H), 4.43 (dd, J=7.0, 3.9 Hz, 1H), 4.32 (t,
J=4.7 Hz, 1H), 3.70-3.60 (m, 1H), 3.51-3.43 (m, 1H), 3.12 (d, J=6.6 Hz, 1H),
2.82 (d, J=5.1 Hz, 1H), 2.65 (d, J=5.1 Hz, 1H), 2.36-2.15 (m, 2 H), 2.02-1.91
(m, 3 H), 1.81 (br. s., 1H), 1.71 (s, 3 H), 1.68-1.59 (m, 4 H), 1.27 (d, J=6.2
Hz, 3 H), 1.06 (d, J=6.2 Hz, 3 H), 0.95 (d, J=7.4 Hz, 3 H)
【0342】
(実施例A4)
(2Z,4S)−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−4−ヒドロキシペンタ−2−エンアミド(#B5)の調製。
【0343】
【化58】
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ステップ1。[(3R,5S,7R,8R)−8−ヒドロキシ−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#B4)の合成。テトラヒドロフラン/水の1:1混合物(1.5mL、0.012M)に溶解した#NP1(10.2mg、0.019mmol、1当量)の溶液に、水酸化リチウム(6mg、0.25mmol、13当量)を加えた。反応物を室温で1.5時間撹拌し、溶媒を真空で除去した。粗製の残留物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B4を固体として得た。収量:2mg、0.004mmol、20%。HPLC(プロトコルA):保持時間=7.850分(純度93%)。LCMS (プロトコルD); m/z 494.1[M+H]
+ 保持時間= 0.68分.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)
δ 6.46 (d, J = 8.6 Hz, 1 H), 6.28 (d, J = 16 Hz, 1 H),
6.09 (dd, J = 11.9および5.3 Hz, 1 H), 5.73, (dd, J = 12.1および1.6 Hz, 1 H), 5.57 (dd, J = 15.6および5.9 Hz, 1
H), 5.39-5.32 (m, 1 H), 4.75-4.66 (m, 1 H), 4.50-4.41 (m, 1 H), 4.19-4.13 (m,
1H), 3.89-3.82 (m, 1 H), 3.68-3.59 (m, 1 H), 3.52-3.43 (m, 2 H), 2.99 (dd, J =
15.2および9.4 Hz, 1 H), 2.94 (d, J = 4.3 Hz, 1 H),
2.59-2.49 (m, 2 H), 2.36-2.25 (m, 1 H), 2.20-2.09 (m, 2 H), 1.94-1.79 (m, 2 H),
1.76-1.68 (m, 1 H), 1.66 (s, 3 H), 1.63 (d, J = 3.9 Hz, 1 H), 1.27 (d, J = 6.6
Hz, 3 H), 1.08 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.93 (d, J = 7.4 Hz, 3 H).
【0344】
ステップ2。(2Z,4S)−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−4−ヒドロキシペンタ−2−エンアミド(#B5)の合成。#NP1の代わりに#B4を用いた以外は、実施例A1における#B1の合成のための一般手順に従って調製した。粗製の反応物を真空で濃縮し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B5を固体として得た。収量:16.2mg、0.027mmol、64%。LCMS (プロトコルD): m/z 591.3[M+H]
+ 保持時間= 0.71分.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6,
多重線, JはHz単位) δ 7.78 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 6.35
(d, J = 15.6 Hz, 1 H), 5.97 (dd, J = 11.9および1.2 Hz, 1
H), 5.87 (dd, J = 11.7および7.1 Hz, 1 H), 5.61 (dd, J =
15.6および5.1 Hz, 1 H), 5.55-5.49 (m, 1 H), 5.22-5.14 (m,
1 H), 5.11 (d, J = 4.7 Hz, 1 H), 5.08 (d, J = 6.0 Hz, 1 H), 4.36-4.25 (m, 2 H),
3.69-3.60 (m, 2 H), 3.53-3.45 (m, 1 H), 3.31-3.27 (m, 1 H), 2.99 (d, J = 6.7
Hz, 2 H), 2.84-2.76 (m, 4 H), 2.61 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 2.34-2.26 (m, 1 H),
2.24-2.15 (m, 1 H), 1.95 (dd, J = 13.0および8.2 Hz, 1 H),
1.87-1.73 (m, 2 H), 1.72-1.62 (m, 4 H), 1.59 (dd, J = 13.0および3.6 Hz, 1 H), 1.11 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.4 Hz, 3 H),
0.95 (d, J = 7.3 Hz, 3 H).
【0345】
(実施例A5)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−ヒドラジニル−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B6)の調製。
【0346】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−ヒドラジニル−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B6)の合成。ヒドラジン(テトラヒドロフラン中1M溶液0.615mL、0.615mmol、5当量)を、ジクロロメタン(3mL、0.04M)に溶解した#B1(78mg、0.12mmol、1当量)の溶液に加え、室温で1時間撹拌し、次いで更にヒドラジン(テトラヒドロフラン中1M溶液0.615mL、0.615mmol、5当量)を加えた。1時間後、反応物を水で希釈し、ジクロロメタン(3×)で抽出し、有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。粗製の残留物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B6を固体として得た。収量:43mg、58%。HPLC(プロトコルA)保持時間=6.870分(純度=72%)。LCMS (プロトコルC): m/z 550.4 [M+H]
+,
保持時間= 1.15分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.99 (s, 1 H), 7.78 (d,
J = 8.2 Hz, 1 H), 6.42-6.25 (m, 2 H), 6.11 (dd, J = 11.5および1.4 Hz, 1 H), 5.86 (dd, J = 11.7および7.4 Hz, 1
H), 5.60 (dd, J = 16および5.9 Hz, 1 H), 5.55-5.49 (m , 1
H), 5.02 (d, J = 5.5 Hz, 1 H), 4.32-4.07 (m, 4 H), 3.70-3.60 (m, 2 H),
3.54-3.45 (m, 1 H), 3.22 (見かけt, J = 4.9 Hz, 1 H), 2.74
(d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.58 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.44 (dd, J = 14.2および8.4 Hz, 1 H), 2.35-2.25 (m, 1 H), 2.24-2.14 (m, 2 H), 1.97 (s, 3 H),
1.91-1.77 (m, 3 H), 1.70-1.60 (m, 4 H), 1.46 (dd, J = 12.9および3.5 Hz, 1 H), 1.25 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.6 Hz, 3 H),
0.95 (d, J = 7.4 Hz, 3 H).
【0347】
(実施例A6)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−ヒドラジニル−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B7)の調製。
【0348】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−ヒドラジニル−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B7)の合成。#NP2(140mg、0.269mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(4mL、0.07M)中溶液に、DCC(122mg、0.592mmol、2.2当量)を、続いてN−ヒドロキシスクシンイミド(68.1mg、0.592mmol、2.2当量)を加えた。18時間後、ヒドラジン(テトラヒドロフラン中1M溶液0.576mL、0.576mmol、2.1当量)を加えた。30分後、更にヒドラジン(テトラヒドロフラン中1M溶液1mL、1mmol、3.7当量)を加えた。10分後、反応物を真空で濃縮し、所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法C
*)により精製して、#B7を固体として得た。収量:78mg、0.145mmol、54%。HPLC(プロトコルF):m/z534.4[M+H]
+、保持時間=8.143分(純度100%)。
【0349】
(実施例A7)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−{2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−オキソエチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B8)および(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B9)および(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−{2−オキソ−2−[(4−スルファモイルベンジル)アミノ]エチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B10)および(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(4−アミノベンジル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B11)および(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(ピペラジン−1−イル)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート、酢酸塩(#B12)および(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート、酢酸塩(#B13)および(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−(ヒドロキシアミノ)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B14)の調製。
【0350】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1a。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−{2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−オキソエチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B8)の合成。一般手順Dに従って、2−アミノエタノール(2.0mg、0.033mmol、1.03当量)、テトラヒドロフラン(1mL)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.028mL、0.160mmol、5当量)、メタノール(0.2mL)および#B1(20mg、0.032mmol、1当量)から所望の粗製物を合成し、これを逆相クロマトグラフィー(方法D
*)により精製して、#B8を固体として得た。収量:17.6mg、0.031mmol、97%。HPLC(プロトコルB):m/z579.6[M+H]
+、保持時間=2.00分(純度100%)。
【0351】
ステップ1b。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B9)の合成。テトラヒドロフラン(1mL、0.024M)に溶解した#B1(15mg、0.024mmol、1当量)の溶液に、アンモニア(メタノール中7M溶液0.069mL、0.480mmol、20当量)を加えた。3.5時間撹拌した後、溶媒を真空で除去し、所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法C
*)により精製して、#B9を固体として得た。収量:6mg、0.012mmol、50%。HPLC(プロトコルF)m/z535.3[M+H]
+、保持時間=7.796分(純度100%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.78 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 7.30 (s, 1 H), 6.77 (s, 1 H), 6.40-6.28
(m, 2 H), 6.10 (d, J = 11.7 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.5および7.6 Hz, 1 H), 5.61 (dd, J = 15.8および5.7 Hz, 1
H), 5.54-5.47 (m, 1 H), 4.99 (d, J = 5.9 Hz, 1 H), 4.29-4.20 (m, 2 H),
3.69-3.61 (m, 2 H), 3.53-3.46 (m, 1 H), 3.23 (見かけt, J =
5.1 Hz, 1 H), 2.74 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.57 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.48-2.44
(m, 1 H), 2.36-2.25 (m, 1 H), 2.25-2.16 (m, 2 H), 1.97 (s, 3 H), 1.87-1.77 (m,
2 H), 1.69 (s, 3 H), 1.68-1.60 (m, 2 H), 1.49 (dd, J = 13.1および3.7 Hz, 1 H), 1.25 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H),
0.95 (d, J = 7.4 Hz, 3 H).
【0352】
ステップ1c。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−{2−オキソ−2−[(4−スルファモイルベンジル)アミノ]エチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B10)の合成。一般手順Dに従って、4−(アミノメチル)ベンゼンスルホンアミド、塩酸塩(9.2mg、0.041mmol、1当量)、テトラヒドロフラン(1mL)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.035mL、0.200mmol、5当量)、メタノール(0.2mL)および#B1(25mg、0.040mmol、1当量)から所望の粗製物を合成し、これを逆相クロマトグラフィー(方法D
*)により精製して、#B10を固体として得た。収量:15.5mg、0.022mmol、55%。HPLC(プロトコルB):m/z704.4[M+H]
+、保持時間=2.36分(純度100%)。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ: 8.58 (br. s., 1H), 7.80
(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.63 (d, J=8.6 Hz, 2 H), 7.45 (d, J=8.2 Hz, 2H), 6.42-6.32
(m, 2 H), 6.02-5.90 (m, 2 H), 5.67 (dd, J=15.8, 6.0 Hz, 1H), 5.53 (t, J=7.0 Hz,
1H), 4.62-4.54 (m, 1H), 4.46 (d, J=4.3 Hz, 1H), 4.42-4.32 (m, 2 H), 3.78-3.65
(m, 2 H), 3.58 (t, J=5.8 Hz, 1H), 3.43 (d, J=5.8 Hz, 1H), 2.92-2.81 (m, 2 H),
2.66 (d, J=5.1 Hz, 1H), 2.40 (m, 2 H), 2.24 (m, 1H), 2.02-2.02 (m, 3 H), 1.98
(s, 1H), 1.98-1.67 (m, 2 H), 1.90-1.85 (m, 1 H), 1.83-1.80 (m, 1 H), 1.77 (s, 2
H), 1.41-1.32 (m, 4 H), 1.13-0.98 (m, 3 H).
【0353】
ステップ1d。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(4−アミノベンジル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B11)の合成。一般手順Dに従って、4−(アミノメチル)アニリン(3.9mg、0.032mmol、1当量)、テトラヒドロフラン(1mL)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.011mL、0.064mmol、2当量)、メタノール(0.2mL)および#B1(20mg、0.032mmol、1当量)から所望の粗製物を合成し、これを逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B11を固体として得た。収量:17.6mg、0.027mmol、86%。HPLC(プロトコルA
A):保持時間=6.748分(純度91%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.14 (t, J=5.77 Hz, 1 H) 7.78 (d, J=8.02 Hz, 1 H) 6.90 - 6.84
(m, 2 H) 6.48 - 6.43 (m, 2 H) 6.39 - 6.30 (m, 1 H) 6.27 (s, 1 H) 6.09 (m,1 H)
5.88 - 5.80 (m, 1 H) 5.59 (dd, J=15.85, 5.48 Hz, 1 H) 5.51 (t, J=6.94 Hz, 1 H)
5.01 (d, J=5.28 Hz, 1 H) 4.89 (s, 2 H) 4.30 - 4.22 (m, 1 H) 4.12 - 3.99 (m, 1
H) 3.63 (d, J=5.87 Hz, 2 H) 3.49 (td, J=7.04, 2.54 Hz, 1 H) 3.22 (t, J=4.40 Hz,
1 H) 2.73 (d, J=5.09 Hz, 1 H) 2.59 - 2.50 (m, 2 H) 2.35 - 2.13 (m, 3 H) 1.96
(s, 3 H) 1.88 - 1.75 (m, 3 H) 1.69 (s, 3 H) 1.64 (td, J=4.89, 2.54 Hz, 1 H)
1.44 (dd, J=12.81, 3.62 Hz, 1 H) 1.23 (d, J=6.46 Hz, 3 H) 1.04 (d, J=6.46 Hz, 3
H) 0.93 (d, J=7.43 Hz, 3 H)
【0354】
ステップ1e。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(ピペラジン−1−イル)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート、酢酸塩(#B12)。テトラヒドロフラン(0.24mL、0.048M)に溶解した#B1(15.5mg、0.024mmol、1当量)の溶液に、ピペラジン(2.5mg、0.029mmol、1.2当量)を加えた。30分間撹拌した後、反応物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、溶媒を真空で除去した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B12を白色固体として得た。収量:8.2mg、0.012mmol、52%。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=6.795分(純度80%)。LCMS (プロトコルC): m/z 604.3 [M+H]
+,
保持時間= 1.01分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.79 (d, J = 8.2 Hz, 1
H), 6.41-6.28 (m, 2 H), 6.11 (d, J = 10.5 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.5および7.6 Hz, 1 H), 5.60 (dd, J = 16および5.1 Hz, 1
H), 5.55-5.48 (m, 1 H), 4.97 (d, J = 5.9 Hz, 1 H), 4.31-4.20 (m, 2 H), 3.70-3.60
(m, 2 H), 3.55-3.35 (m, 6 H), 3.27-3.22 (m, 1 H), 2.75 (d, J = 5.1 Hz, 1 H),
2.69-2.54 (m, 5 H), 2.36-2.13 (m, 4 H), 1.98 (s, 3 H), 1.88-1.76 (m, 3 H),
1.72-1.61 (m, 4 H), 1.58-1.51 (m, 1 H), 1.25 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 1.07 (d, J =
6.2 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.4 Hz, 3 H).
【0355】
ステップ1f。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート、酢酸塩(#B13)。テトラヒドロフラン(0.500mL、0.06M)に溶解した#B1(18.8mg、0.03mmol、1当量)の溶液に、1−メチルピペラジン(3.6mg、0.036mmol、1.2当量)を加えた。30分間撹拌した後、反応物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、溶媒を真空で除去した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B13を白色固体として得た。収量:11.6mg、0.017mmol、57%。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=6.422分(純度94%)。LCMS (プロトコルC): m/z 618.4 [M+H]
+,
保持時間= 0.97分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.79 (d, J = 7.8 Hz, 1
H), 6.42-6.27 (m, 2 H), 6.11 (d, J = 10.5 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.3および7.4 Hz, 1 H), 5.60 (dd, J = 15.8および5.3 Hz, 1
H), 5.55-5.48 (m, 1 H), 4.97 (d, J = 6.2 Hz, 1 H), 4.30-4.21 (m, 2 H),
3.70-3.61 (m, 2 H), 3.56-3.33 (m, 5 H), 3.25 (見かけt, J =
5.5 Hz, 1 H), 2.79-2.65 (m, 2 H), 2.60-2.53 (m, 2 H), 2.35-2.12 (m, 9 H), 1.98
(s, 3 H), 1.88-1.78 (m, 3 H), 1.72-1.61 (m, 4 H), 1.56 (dd, J = 12.9および3.5 Hz, 1 H), 1.25 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H),
0.95 (d, J = 7.4 Hz, 3 H).
【0356】
ステップ1g。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−(ヒドロキシアミノ)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B14)。テトラヒドロフラン(0.450mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.175mL)に溶解した#B1(30.7mg、0.049mmol、1当量)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(32mg、0.245mmol、5当量)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(10.6mg、0.152mmol、3当量)を加えた。30分間撹拌した後、反応物を水で希釈し、酢酸エチル(3×)で抽出し、合わせた有機物を水で再度洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B14を白色固体として得た。収量:11.8mg、0.021mmol、43%。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=7.189分(純度96%)。LCMS (プロトコルC): m/z 551.2 [M+H]
+,
保持時間= 1.18分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.42 (s, 1 H), 8.74
(s, 1 H) 7.80 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 6.43-6.29 (m, 2 H), 6.16-6.10 (m, 1 H),
5.88 (dd, J = 11.7および7.4 Hz, 1 H), 5.61 (dd, J = 16および5.5 Hz, 1 H), 5.57-5.51 (m, 1 H), 5.04 (d, J = 5.5 Hz, 1 H),
4.32-4.23 (m, 2 H), 3.72-3.62 (m, 2 H), 3.57-3.48 (m, 1 H), 3.27-3.21 (m, 1 H),
2.76 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.60 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.44-2.27 (m, 2 H),
2.26-2.11 (m, 2 H), 2.00 (s, 3 H), 1.92-1.80 (m, 3 H), 1.74-1.63 (m, 4 H), 1.49
(dd, J = 12.7および3.3 Hz, 1 H), 1.27 (d, J = 6.6 Hz, 3
H), 1.09 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.97 (d, J = 7.4 Hz, 3 H).
【0357】
(実施例A8)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B15)の調製。
【0358】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B15)の合成。テトラヒドロフラン(3mL、0.06M)に溶解した#B2(108mg、0.175mmol、1当量)の溶液に、アンモニア(メタノール中7M溶液0.500mL、3.5mmol、20当量)を加えた。1時間撹拌した後、溶媒を真空で除去し、所望の粗製物を中圧逆相C18クロマトグラフィー(濃度勾配:各相中0.02%酢酸を含むアセトニトリル中0%から90%水)により精製して、#B15を固体として得た。収量:23.9mg、0.045mmol、26%。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=8.231分(純度89%)。LCMS (プロトコルC): m/z 519.3 [M+H]
+,
保持時間= 1.41分.
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.80 (d, J = 7.8
Hz, 1 H), 7.33 (s, 1 H), 6.78 (s, 1 H), 6.42-6.33 (m, 1 H), 6.28 (d, J = 16 Hz,
1 H), 6.16-6.10 (m, 1 H), 5.88 (dd, J = 11.7および7.4 Hz,
1 H), 5.61 (dd, J = 15.8および5.7 Hz, 1 H), 5.56-5.50 (m,
1 H), 4.60-4.51 (m, 1 H), 4.38-4.27 (m, 1 H), 3.72-3.62 (m, 2 H), 3.56-3.48 (m,
1 H), 2.71-2.54 (m, 4 H), 2.38-2.27 (m, 1 H), 2.26-2.16 (m, 2 H), 2.00 (s, 3
H), 1.89-1.74 (m, 3 H), 1.71 (s, 3 H), 1.69-1.61 (m, 2 H), 1.39 (dd, J = 13.5および6.4 Hz, 1 H), 1.27 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 1.09 (d, J = 6.6 Hz, 3 H),
0.97 (d, J = 7.4 Hz, 3 H).
【0359】
(実施例A9)
[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#B16)および(2Z,4S)−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−{2−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−2−オキソエチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−4−ヒドロキシペンタ−2−エンアミド(#B17)の調製。
【0360】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#B16)の合成。テトラヒドロフラン/水の1:1混合物(3mL、0.016M)に溶解した#NP2(25mg、0.048mmol、1当量)の溶液に、水酸化リチウム(15mg、0.63mmol、13当量)を加えた。反応物を室温で1時間撹拌し、溶媒を真空で除去した。粗製の残留物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B16を固体として得た。収量:17mg、0.035mmol、74%。LCMS (プロトコルD); m/z 478.1 [M+H]
+,
保持時間= 0.75分.
1H NMR
(400 MHz, CDCl3-d) δ6.27 (d, J=8.98 Hz, 1 H) 6.09 (d,
J=15.61 Hz, 1 H) 6.00 (dd, J=12.10, 5.46 Hz, 1 H) 5.62 (dd, J=12.10, 1.17 Hz, 1
H) 5.40 (dd, J=15.61, 5.85 Hz, 2H) 5.25 (t, J=6.63 Hz, 1 H) 4.61 (t, J=6.63 Hz,
1 H) 4.48 - 4.32 (m, 2 H) 3.79- 3.73 (m, 1 H) 3.57 - 3.48 (m, 2 H) 3.42 - 3.33
(m, 2 H) 2.85 (dd, J=15.22, 8.98 Hz, 2 H) 2.52 - 2.44 (m, 2 H) 2.42 (d, J=5.07
Hz, 1 H) 2.25 - 2.00 (m, 1 H) 1.94 - 1.87 (m, 2 H) 1.80 - 1.74 (m, 2 H) 1.68 -
1.59 (m, 2 H) 1.55 (s, 3 H) 1.46 (dd, J=13.46, 3.71 Hz, 1 H) 1.27 (dd, J=13.66,
4.29 Hz, 1 H) 1.17 (d, J=6.63 Hz, 3 H) 0.98 (d, J=6.24 Hz, 3H) 0.83 (d, J=7.02
Hz, 3 H).
【0361】
ステップ2。(2Z,4S)−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−{2−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−2−オキソエチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−4−ヒドロキシペンタ−2−エンアミド(#B17)の合成。#NP1の代わりに#B16を用いた以外は、実施例A1における#B1の合成のための一般手順に従って調製した。粗製の反応物を真空で濃縮し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B17を固体として得た。収量:28mg、0.043mmol、43% LCMS (プロトコルD); m/z 575.1
[M+H]
+, 保持時間= 0.82分.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.76 (d, J
= 7.8 Hz, 1 H), 6.30 (d, J = 16 Hz, 1 H), 5.97 (d, J = 12.1 Hz, 1 H), 5.86 (dd,
J = 11.7および7.0 Hz, 1 H), 5.63 (dd, J = 16および5.1 Hz, 1 H), 5.56-5.48 (m, 1H), 5.22-5.06 (m, 2 H), 4.60-4.53 (m, 1
H), 4.39-4.30 (m, 1 H), 3.70-3.60 (m, 2H), 3.54-3.45 (m, 1 H), 3.03-2.98 (m, 2
H), 2.80 (s, 4 H), 2.70-2.60 (m, 2 H), 2.59 (s, 1 H), 2.37-2.13 (m, 3 H),
1.87-1.60 (m, 7 H), 1.54 (dd, J = 13.3および7 Hz, 1 H),
1.11 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.4 Hz, 3
H).
【0362】
(実施例A10)
4−{4−[(1E)−1−(2−{[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニリデン)エチル]フェノキシ}ブタン酸(#B18)および(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−{(2E)−2−[1−(4−{4−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−4−オキソブトキシ}フェニル)エチリデン]ヒドラジニル}−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B19)の調製。
【0363】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。4−{4−[(1E)−1−(2−{[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニリデン)エチル]フェノキシ}ブタン酸(#B18)の合成。#B7(35mg、0.066mmol、1当量)のエタノール(1mL、0.06M)中溶液に、4−(4−アセチルフェノキシ)ブタン酸(73.3mg、0.330mmol、5当量)を、続いて氷酢酸(0.250mL)を加え、反応物を37℃に加熱した。3.5時間後、反応物を濾過し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B18を白色固体として得た。収量:25.5mg、0.034mmol、52%。LCMS(プロトコルD);m/z737.38[M+H]
+、保持時間=0.88分。
【0364】
ステップ2。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−{(2E)−2−[1−(4−{4−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−4−オキソブトキシ}フェニル)エチリデン]ヒドラジニル}−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B19)の合成。テトラヒドロフラン(0.7mL、0.049M)に溶解した#B18(25mg、0.034mmol、1当量)の溶液に、DCC(15.5mg、0.075mmol、2.2当量)を、続いてN−ヒドロキシスクシンイミド(8.60mg、0.075mmol、2.2当量)を加えた。反応物を4時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、残留物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B19を白色固体として得た。収量:13mg、0.015mmol、46%。LCMS(プロトコルD);m/z835.8[M+H]
+、保持時間=0.92分。
【0365】
(実施例A11)
4−{4−[(1E)−1−(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニリデン)エチル]フェノキシ}ブタン酸(#B20)および(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−{(2E)−2−[1−(4−{4−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−4−オキソブトキシ}フェニル)エチリデン]ヒドラジニル}−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B21)の調製。
【0366】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。4−{4−[(1E)−1−(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニリデン)エチル]フェノキシ}ブタン酸(#B20)の合成。#B6(18.1mg、0.033mmol、1当量)のエタノール(0.500mL、0.06M)中溶液に、4−(4−アセチルフェノキシ)ブタン酸(36.7mg、0.165mmol、5当量)を、続いて氷酢酸(0.125mL)を加え、反応物を37℃に加熱した。1時間後、反応物を濾過し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B20を白色固体として得た。収量:24.9mg、0.028mmol、85%。LCMS(プロトコルC);m/z754.5[M+H]
+、保持時間=1.47分。
【0367】
ステップ2。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−{(2E)−2−[1−(4−{4−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−4−オキソブトキシ}フェニル)エチリデン]ヒドラジニル}−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B21)の合成。テトラヒドロフラン(0.550mL、0.05M)に溶解した#B20(21.3mg、0.028mmol、1当量)の溶液に、DCC(13.5mg、0.062mmol、2.2当量)を、続いてN−ヒドロキシスクシンイミド(7.3mg、0.062mmol、2.2当量)を加えた。反応物を5時間撹拌し、更にDCC(5mg、0.022mmol、0.8当量)を、続いてN−ヒドロキシスクシンイミド(5mg、0.042mmol、1.5当量)を加えた。18時間後、溶媒を真空で除去し、残留物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B21を白色固体として得た。収量:11mg、0.013mmol、47%。HPLC(プロトコルH):m/z851.3[M+H]
+、保持時間=9.074分(純度88%)。LCMS (プロトコルC); m/z 851.5 [M+H]
+,
保持時間= 1.58分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 10.42-10.25
(m, 1 H), 7.83-7.66 (m, 3 H), 7.02-6.92 (m, 2 H), 6.43-6.22 (m, 2 H), 6.1-6.05
(m, 1 H), 5.93-5.81 (m, 1 H), 5.68-5.37 (m, 2 H), 5.08-4.90 (m, 1 H), 4.52-4.25
(m, 3 H), 4.13-4.04 (m, 2 H), 3.71-3.55 (m, 2 H), 3.52-3.40 (m, 1 H), 2.94-2.55
(m, 9 H), 2.35-2.03 (m, 7 H), 1.98 (s, 3 H), 1.95-1.85 (m, 1 H), 1.84-1.73 (m,
2 H), 1.72-1.54 (m, 5 H), 1.30-1.20 (m, 3 H), 1.12-1.00 (m, 3 H), 0.98-0.87 (m,
3 H).
【0368】
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3S,5S,7S)−7−[2−(ヒドロキシアミノ)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B22)の調製。
【0369】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3S,5S,7S)−7−[2−(ヒドロキシアミノ)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B22)の合成。テトラヒドロフラン(1.8mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.600mL)に溶解した#B2(100.8mg、0.175mmol、1当量)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(114mg、0.875mmol、5当量)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(10.6mg、0.152mmol、3当量)を加えた。1時間撹拌した後、反応物を水で希釈し、酢酸エチル(3×)で抽出し、合わせた有機物を水で再度洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。所望の粗製物を中圧逆相C18クロマトグラフィー(濃度勾配:各相中0.02%酢酸を含むアセトニトリル中10%から100%水)により精製して、#B22を白色固体として得た。収量:68mg、0.127mmol、73%。LCMS (プロトコルC): m/z 535.4 [M+H]
+,
保持時間= 1.36分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.40 (s, 1H), 8.73 (d,
J = 2 Hz, 1 H), 7.79 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 6.41-6.32 (m, 1 H), 6.26 (d, J
= 15.6 Hz, 1 H), 6.12 (d, J = 11.3 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.5および7.6 Hz, 1 H), 5.59 (dd, J = 16および5.5 Hz, 1
H), 5.55-5.49 (m, 1 H), 4.56-4.49 (m, 1 H), 4.36-4.27 (m, 1 H), 3.70-3.61 (m, 2
H), 3.54-3.47 (m, 1 H), 2.65-2.60 (m, 2 H), 2.48-2.41 (m, 1 H), 2.36-2.17 (m, 2
H), 2.16-2.09 (m, 1 H), 1.98 (s, 3 H), 1.85-1.72 (m, 3 H), 1.72-1.61 (m, 6 H),
1.43-1.35 (m, 1 H), 1.25 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.95
(d, J = 7.4 Hz, 3 H).
【0370】
(実施例A12)
N−[3−(2−{2−[(ブロモアセチル)アミノ]エトキシ}エトキシ)プロパノイル]−D−バリル−N−(4−{[({4−[({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)メチル]フェニル}カルバモイル)オキシ]メチル}フェニル)−N
5−カルバモイル−D−オルニチンアミド(#B27)の調製。
【0371】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−N−[4−({[(4−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}フェニル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B23)の合成。tert−ブチル(4−アミノベンジル)カルバメート(75.4mg、0.339mmol、1.3当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL、0.16M)中溶液に、2,6−ジメチルピリジン(140mg、1.3mmol、5当量)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(169mg、1.3mmol、5当量)および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−オール(HOAt、71.1mg、0.522mmol、2当量)を加え、5分間撹拌した。全反応混合物をN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(200mg、0.261mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL、0.13M)中溶液に加え、反応物を50℃に5時間加熱し、真空で濃縮した。所望の粗製物を中圧逆相C18クロマトグラフィー(濃度勾配:各相中0.02%トリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル中10%から100%水)により精製して、#B23を固体として得た。収量:40mg、0.047mmol、18%。
【0372】
ステップ2。N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−N−{4−[({[4−(アミノメチル)フェニル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド、ジトリフルオロ酢酸塩(#B24)の合成。#B23(40mg、0.047mmol、1当量)のジクロロメタン(2mL、0.023M)中懸濁液に、ジクロロメタン/トリフルオロ酢酸の1:1溶液(2mL)を加えた。45分後、反応物を真空で濃縮してオレンジ色ゴム状物の#B24にし、これを更には精製せずに使用した。収量:46mg(定量的収率と仮定)。LCMS(プロトコルD):m/z750.4[M+H]
+、保持時間=0.73分。
【0373】
ステップ3。N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−D−バリル−N−(4−{[({4−[({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)メチル]フェニル}カルバモイル)オキシ]メチル}フェニル)−N
5−カルバモイル−D−オルニチンアミド(#B25)の合成。#B24(46mg、0.047mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(1mL、0.047M)中溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(12.8mg、0.017mmol、2.1当量)を加えた。次いで全混合物を#B1(29.7mg、0.047mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(1mL)中溶液に滴下添加した。18時間後、メタノール(0.4mL)を加えた。48時間後、反応物を真空で濃縮し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B25を白色固体として得た。収量:12.2mg、0.009mmol、20%。HPLC(プロトコルA
A):保持時間=9.140(純度=89%)。LCMS(プロトコルD):m/z1268.7[M+H]
+、保持時間=0.92分。
【0374】
ステップ4。D−バリル−N−(4−{[({4−[({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)メチル]フェニル}カルバモイル)オキシ]メチル}フェニル)−N
5−カルバモイル−D−オルニチンアミド(#B26)の合成。#B25(12mg、0.009mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.3mL、0.3M)中溶液に、ピペリジン(N,N−ジメチルホルムアミド1mL中原液0.050mLを0.2mL)を加えた。30分後、反応物を真空で濃縮し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製し、所望の生成物に関する画分を凍結乾燥して、#B26を固体として得た。収量:6.6mg、0.006mmol、70%。HPLC(プロトコルA
A):保持時間=6.957(純度=89%)。LCMS(プロトコルD):m/z1045.8[M+H]
+、保持時間=0.69分。
【0375】
ステップ5。N−[3−(2−{2−[(ブロモアセチル)アミノ]エトキシ}エトキシ)プロパノイル]−D−バリル−N−(4−{[({4−[({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)メチル]フェニル}カルバモイル)オキシ]メチル}フェニル)−N
5−カルバモイル−D−オルニチンアミド(#B27)の合成。#B26(6mg、0.006mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(0.6mL、0.01M)中溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(原液[N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.01mLをテトラヒドロフラン1mLに溶解することにより調製した]0.25mL、0.012mmol、2当量)を加え、室温で5分間撹拌した。全混合物を、2−ブロモ−N−[2−(2−{3−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−3−オキソプロポキシ}エトキシ)エチル]アセトアミド(2.4mg、0.006mmol、1当量)の冷却(0℃)溶液に滴下添加した。反応物を(0℃)で5分間撹拌し、次いで室温に加温した。16時間後、反応物を真空で濃縮し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B27を白色固体として得た。収量:1.4mg、0.001mmol、20%。LCMS(プロトコルD):m/z1348.7[M+Na]
+、保持時間=0.77分。
【0376】
(実施例A13)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[2−({4−[(3−{2−[(N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}グリシル)アミノ]フェニル}プロパノイル)スルファモイル]ベンジル}アミノ)−2−オキソエチル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B37)の調製
【0377】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。メチル(2E)−3−(2−{[N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル]アミノ}フェニル)プロパ−2−エノエート(#B28)の合成。N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシン(13.4g、77.1mmol、1当量)、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(22.1g、115.7mmol、1.5当量)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(11.4g、84.8mmol、1.1当量)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.9g、7.4mmol、0.10当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(350mL)中溶液に、室温でメチル(2E)−3−(2−アミノフェニル)プロパ−2−エノエート(15g、84.7mmol、1.1当量)を加えた。反応物を50℃に加温し、18時間撹拌した。反応物を水(400mL)で希釈し、クエン酸(200mL)で洗浄し、酢酸エチル(300mL×3)で抽出した。有機層をブライン(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を真空で濃縮した。粗生成物を石油エーテル:酢酸エチル8:1から1:1で溶出したシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、化合物#B28(20g、71%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.29 (br, 1H), 7.84 (d, 2H), 7.55(t, 1H), 7.40 (t, 1H), 7.22 (t,
1H), 6.41(d, 2H), 5.37 (br, 1H), 4.00 (d, 2H), 3.79 (s, 3H), 1.46 (s, 9H).
【0378】
ステップ2。メチル3−(2−{[N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル]アミノ}フェニル)プロパノエート(#B29)の合成。化合物#B28(20g、59.8mmol、1当量)およびPd/C(2.0g)の酢酸エチル(350mL)およびメタノール(300mL)中懸濁液を、数回真空で脱気しH
2でパージした。反応混合物をH
2(30Psi)下室温で9時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾過ケーキを酢酸エチル(100mL)で洗浄した。濾液を蒸発乾固して化合物#B29を油状物として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した:収量(20.75g、定量的と仮定)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 9.13 (br, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.22(d, 1H), 7.17 (m, 2H), 5.34 (br,
1H), 4.04 (d, 2H), 3.64 (s, 3H), 2.95 (t, 2H), 2.72(t, 2H),1.46 (s, 9H).
【0379】
ステップ3。3−(2−{[N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル]アミノ}−フェニル)プロパン酸(#B30)の合成。#B29(20.75g、59.8mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(200mL)中溶液に、水酸化ナトリウム(12.24g、0.306mmol)の水(155mL)中溶液を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物のpHをクエン酸によりpH5〜6に調節し、酢酸エチル(400mL×2)で抽出した。有機層をブライン(150mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮乾固して#B30を固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。収量:21.5g(定量的と仮定)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ7.29 (m, 1H), 7.23 (m, 3H), 3.90 (s, 2H), 2.91 (m, 2H), 2.66 (m,
2H), 1.49 (m, 9H). LCMS (プロトコルI): m/z 345
[M+Na]
+, 保持時間= 1.034分.
【0380】
ステップ4。3−[2−(グリシルアミノ)フェニル]プロパン酸(#B31)の合成。#B30(10g、31.1mmol、1当量)の酢酸エチル(100mL)中溶液に、HCl/ジオキサン(70mL)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌し、次いで濃縮乾固した。残留物をtert−ブチルメチルエーテル(50mL)から再結晶して、#B31を固体として得た(5.9g、26.5mmol、3ステップで85.5%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 10.06 (br, 1H), 8.31 (br, 3H), 7.41(d, 1H), 7.28 (m, 3H), 3.84 (s,
2H), 2.88(m, 2H), 2.52 (m, 2H).
【0381】
ステップ5。3−(2−{[N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)グリシル]アミノ}フェニル)プロパン酸(#B32)の合成。#B31(1.11g、4.98mmol、1当量)および重炭酸ナトリウム(528mg、7.47mmol、1.5当量)のテトラヒドロフラン(25mL)および水(10mL)中溶液に、9H−フルオレン−9−イルメチル{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(2.7g、5.98mmol、1.2当量)のテトラヒドロフラン(45mL)および1,2−ジメトキシエタン(10mL)中溶液を滴下添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物のpHをクエン酸によりpH5〜6に調節し、ジクロロメタン(100mL×2)で抽出した。有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮乾固した。粗生成物をジクロロメタン:メタノール100:1から10:1で溶出したシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、#B32(1.1g、1.97mmol、39.7%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6), δ9.31(s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.89 (d, 2H), 7.70 (d, 2H), 7.40 (m, 6H),
7.13 (m, 5H), 4.30 (m, 2H), 4.21 (m, 1H), 3.90 (m, 2H), 2.98 (m, 2H), 2.80 (m,
2H), 2.77 (m, 1H), 2.48 (m, 1H), 2.20 (m, 2H), 1.54(m, 2H), 1.42 (m, 2H), 1.25
(m, 2H). LCMS (プロトコルI): m/z 580.1 [M+Na]
+,
保持時間= 1.315分.
【0382】
ステップ6。9H−フルオレン−9−イルメチル{6−[(2−{[2−(3−{[(4−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}フェニル)スルホニル]アミノ}−3−オキソプロピル)フェニル]アミノ}−2−オキソエチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(#B33)の合成。#B32(900mg、1.62mmol、1当量)およびtert−ブチル(4−スルファモイルベンジル)カルバメート(787mg、2.59mmol、1.6当量)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(198mg、1.62mmol、1当量)、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(369mg、1.2mmol、0.7当量)のジクロロメタン(30mL)中混合物を、室温で3.5時間撹拌した。反応混合物のpHをクエン酸によりpH5〜6に調節し、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮乾固した。粗生成物をジクロロメタン:メタノール100:1から20:1で溶出したシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、#B33を固体として得た(800mg、0.972mmol、60.0%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6), δ12.09 (br, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.19 (m, 1H), 7.89 (m, 4H), 7.70 (m,
2H), 7.46 (m, 1H), 7.44 (m, 4H), 7.42 (m, 3H), 7.35 (m, 1H), 7.16 (m, 1H), 7.08
(m, 2H), 4.23 (m, 2H), 3.88 (m, 3H), 3.87 (m, 2H), 2.70 (m, 2H), 2.68 (m, 2H),
2.50 (m 2H), 2.17 (m, 2H), 1.53 (m, 2H), 1.51 (s, 9H), 1.25 (m, 4H). LCMS (プロトコルJ): m/z 726.1 [M-Boc]
+, 保持時間= 1.211分.
【0383】
ステップ7。9H−フルオレン−9−イルメチル(6−{[2−({2−[3−({[4−(アミノメチル)フェニル]スルホニル}アミノ)−3−オキソプロピル]フェニル}アミノ)−2−オキソエチル]アミノ}−6−オキソヘキシル)カルバメート(#B34)の合成。(#B33)(52.6mg、0.063mmol、1当量)のジクロロメタン(3mL、0.02M)中懸濁液にトリフルオロ酢酸(0.6mL)を加え、2時間撹拌し、次いで真空で濃縮した。残留物をアセトニトリル(3×)と共沸して、#B34(45.7mg、0.063mmol、定量的と仮定)を得、これを更には精製せずに次のステップにそのまま使用した。LCMS(プロトコルD):m/z726.3[M+H]
+、保持時間=0.73分。
【0384】
ステップ8。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(4−{[3−(2−{[N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)グリシル]アミノ}フェニル)プロパノイル]スルファモイル}ベンジル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B35)の合成。#B34(45.7mg、0.063mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(0.5mL、0.12M)中溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(24.4mg、0.189mmol、3当量)を加えた。全反応混合物を#B1(40mg、0.063mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(0.5mL)中冷却(0℃)溶液に加え、反応物を室温に加温した。1時間後、反応物を真空で濃縮して#B35(55mg、0.053mmol、70%)を得、これを更には精製せずに次のステップにそのまま使用した。LCMS(プロトコルD):m/z1243.6[M+H]
+、保持時間=0.95分。
【0385】
ステップ9。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(4−{[3−(2−{[N−(6−アミノヘキサノイル)グリシル]アミノ}フェニル)プロパノイル]スルファモイル}ベンジル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート、ギ酸塩(#B36)の合成。#B35(55mg、0.053mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド中溶液に、ピペリジン(原液[N,N−ジメチルホルムアミド1mLに0.05mLを溶解することにより調製した]0.2mL、0.106mmol、2当量)を加えた。30分後、反応物を真空で濃縮し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B36を白色固体として得た。収量:30mg、0.027mmol、52%。HPLC(プロトコルA
A):保持時間=7.143分(純度=92%)。LCMS (プロトコルD): m/z 1021.4 [M+H]
+
保持時間= 0.67分.
1H NMR
(DMSO-d
6) δ: 10.23-10.21 (b.s., 1 H D
2O交換可能) 8.36-8.31 (m, 1H), 8.25-8.20 (m, 1H), 7.76-7.68 (m, 1H), 7.53-7.42
(m, 3H), 7.14-7.02 (m, 3H), 6.99-6.93 (m, 1H), 6.35-6.21 (m, 2H), 6.08-6.01 (m,
1H), 5.82-5.76 (m, 1H), 5.61-5.52 (m, 1H), 5.50-5.42 (m, 1H), 4.28-4.16 (m,
4H), 3.82 (d, J=5.9 Hz, 2H), 3.57 (d, J=6.2 Hz, 2H), 3.49-3.42 (m, 1H),
3.21-3.18 (m, 1H), 2.74-2.66 (m, 3H), 2.62-2.49 (m, 3H), 2.31-2.11 (m, 6H),
1.91 (s, 3H), 1.84-1.69 (m, 3H), 1.64 (s, 3H), 1.60-1.41 (m, 6H), 1.32-1.22
(m., 2H), 1.18 (d, J=6.6 Hz, 3H), 0.99 (d, J=6.21 Hz, 3H) -0.88 (d, J=6.21 Hz,
3H)
【0386】
ステップ10。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[2−({4−[(3−{2−[(N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}グリシル)アミノ]フェニル}プロパノイル)スルファモイル]ベンジル}アミノ)−2−オキソエチル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B37)の合成。#B36(20mg、0.018mmol、1当量)のテトラヒドロフラン中溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(9.8mg、0.076mmol、4.2当量)およびメタノール(0.1mL)を加えた。全混合物を1−[(ブロモアセチル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン(4.2mg、0.018mmol、1当量)の冷却(0℃)溶液に加え、0℃で5分間撹拌し、次いで室温に加温した。18時間後、反応物を真空で濃縮し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B37を白色固体として得た。収量:3.8mg、0.003mmol、18%。HPLC(プロトコルA
A):保持時間=7.554および7.77分(純度91%)。LCMS (プロトコルD): m/z 1141.4 [M+H]
+
保持時間= 0.8分.
1H NMR
(400 MHz, メタノール-d
4) δ: 7.66 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.56-7.49 (m, 1H), 7.33-7.26 (m, 2 H),
7.03 (m , 3 H), 6.32-6.23 (m, 1H), 5.94-5.81 (m, 2H), 5.58 (dd, J=16.0, 8.0 Hz,
1 H), 5.47-5.39 (m, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.43-4.34 (m, 1H), 4.3 (m, 2 H), 3.88
(s, 2 H), 3.68 (s, 2H), 3.67-3.62 (m, 2 H), 3.61-3.55 (m, 1H), 3.52-3.44 (m,
1H), 3.36-3.32 (m, 1 H), 3.11 (t, J=16 Hz, 1 H), 2.8 (d, J=8.0, 1H), 2.78-2.72
(m, 2H), 2.68 (t, J=8.0, 2 H), 2.57 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 2.45-2.39 (m, 2 H),
2.36 (dd, J=16.0, 8.0 Hz, 1 H), 2.30 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 2.25 (t, J=8.0 Hz, 2
H), 2.20-2.09 (m, 1 H), 1.9 (s, 1H), 1.85-1.78 (m, 2 H), 1.75-1.71, (m, 1H), 1.68
(s, 3 H ), 1.64-1.54 (m, 3 H), 1.50-1.43 (m, 2 H), 1.27-1.35 (m, 2 H), 1.25 (d,
J=8.0 Hz, 3 H), 1.00 (d, J=8.0 Hz, 3 H), 1.05-0.87 (d, J=8.0 Hz, 3 H).
【0387】
(実施例A14)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペリジン−1−カルボキシレート(#B40)の調製。
【0388】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2Z,4S)−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−4−ヒドロキシペンタ−2−エンアミド(#B39)の合成。#B15(38mg、0.075mmol、1当量)の4:1テトラヒドロフラン:水(2.2mL)中溶液に、水酸化リチウム(15.6mg、0.652mmol、8.7当量)を加え、混合物を室温で12時間撹拌した。反応物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水層を酢酸エチル(3×)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B39を固体として得た。収量:16.7mg、0.035mol、47%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.76 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 7.31 (s, 1 H), 6.77 (s, 1 H), 6.27 (d, J
= 16.0 Hz, 1 H), 5.97 (d, J = 11 Hz, 1 H), 5.86 (dd, J = 11.7および7.0 Hz, 1 H), 5.59 (dd, J = 16.0および5.5 Hz, 1
H), 5.54-5.47 (m, 1 H), 5.22-5.12 (m, 1 H), 5.10 (d, J = 4.7 Hz, 1 H),
4.58-4.48 (m, 1 H), 4.35-4.25 (m, 1 H), 3.69-3.59 (m, 2 H), 3.54-3.46 (m, 1 H),
2.64-2.52 (m, 3 H), 2.37-2.14 (m, 3 H), 1.87-1.73 (m, 3 H), 1.72-1.60 (m, 6 H),
1.37 (dd, J = 13.3および6.2 Hz, 1 H), 1.11 (d, J = 6.2 Hz,
3 H), 1.06 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.4 Hz, 3 H). HPLC (プロトコルA
A) 保持時間= 7.15分 (純度 =100%). LCMS (プロトコルC): m/z 499.3 [M+Na]
+, 保持時間=
1.18分.
【0389】
ステップ2。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペリジン−1−カルボキシレート#B40の合成:#B39(106mg、0.222mmol、1当量)のジクロロメタン(3mL)中溶液に、トリエチルアミン(79mg、0.777mmol、3.5当量)、4−N,N’−ジメチルアミノピリジン(18.9mg、0.155mmol、0.7当量)およびビス(4−ニトロフェニル)カルボネート(207mg、0.666mmol、3当量)を加え、反応物を室温で2時間撹拌した。この混合物の5分の1にピペリジン(18.9mg、0.222mmol、1当量)を加え、混合物を室温で3.5時間撹拌し、真空で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(方法D
*)により精製して、#B40を得た。収量2.7mg、0.021mmol、9.5%。HPLC(プロトコルB)m/z588.4[M+H]
+、保持時間=2.82分(純度=100%)。
【0390】
(実施例A15)
N−[3−(2−{2−[(ブロモアセチル)アミノ]エトキシ}エトキシ)プロパノイル]−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B43)の調製。
【0391】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B41)の合成。#B7(56mg、0.1mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.6mL)中溶液に、N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(FMocValCitPABC−PNP、WO04010957、121mg、0.15mmol、1.5当量)、N,N’−ジイソプロピルエチルアミン(56mg、0.4mmol、4.0当量)、2,6−ジメチルピリジン(45mg、0.4mmol、4.0当量)および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−オール(14.3mg、0.105mmol、1.05当量)を加えた。50℃で1.5時間撹拌した後、反応混合物を真空で濃縮し、粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B41を固体として得た。収量:72mg、0.06mmol、59%。LCMS(プロトコルD):m/z1183.5[M+Na]
+、保持時間=0.95分。
【0392】
ステップ2。L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B42)の合成。#B41(50mg、0.043mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.7mL)中溶液に、ピペリジン(66mg、0.78mmol、20当量)を加え、混合物を20分間撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B42を得た。収量:31mg、0.033mmol、76%。LCMS(プロトコルD):m/z939.3[M+H]
+、保持時間=0.66分。
【0393】
ステップ3。N−[3−(2−{2−[(ブロモアセチル)アミノ]エトキシ}エトキシ)プロパノイル]−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B43)の合成。#B42(10mg、0.011mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.2mL)中溶液に、2−ブロモ−N−[2−(2−{3−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−3−オキソプロポキシ}エトキシ)エチル]アセトアミド(4.3mg、0.011mmol、1当量)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。反応物をジメチルスルホキシド(0.2mL)で希釈し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B43を固体として得た。収量:8.8mg、0.007mmol、66%。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=7.69分(純度=71%)。LCMS(プロトコルA):m/z1220.4[M+H]
+、保持時間=0.77分。
【0394】
(実施例A16)
N−(6−アミノヘキサノイル)−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B47)の調製。
【0395】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(#B44)の合成。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.8mL、22.12mmol、1.9当量)を、室温で6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサン酸(4.2g、11.80mmol、1当量)およびN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、5.6g、14.75mmol、1.25当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(50mL、0.24M)中溶液に加え、10分間撹拌した。次いでL−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(WO04010957より、5.6g、14.75mmol、1.25当量)を混合物に加えた。15時間後、ジクロロメタンを加えることにより反応混合物は沈殿し、濾過して、#B44を灰白色固体として得た。収量:6.9g、9.6mmol、82%。LCMS715.6(M+H)
+
【0396】
ステップ2。4−[(N
5−カルバモイル−N
2−{(3S)−3−[(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)アミノ]−4−メチルペンタ−1−エン−2−イル}−L−オルニチル)アミノ]ベンジル4−ニトロフェニルカルボネート(#B45)の合成。#B44(500mg、0.7mmol、1当量)および4−ニトロフェニルカルボネート(638mg、2.1mmol、3当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL、0.2M)中溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(365μL、2.1mmol、3当量)で処理した。反応物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、SiO
2上に吸着させ、シリカゲルクロマトグラフィー(濃度勾配:ジクロロメタン中0から25%メタノール)により精製して、#B45を固体として得た。収量:402mg、0.476mmol、68%。LCMS(プロトコルL):m/z880.7[M+H]
+保持時間3.39。
【0397】
ステップ3。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B46)の合成。化合物#B41の調製にて記載した手順を用いて、#B6(71mg、0.13mmol)および#B45(171mg、0.194mmol)から、標題化合物を収率10%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z1290.5[M+H]
+、保持時間=0.91分。
【0398】
ステップ4。N−(6−アミノヘキサノイル)−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B47)の合成。#B46(19mg、0.015mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.35mL)中溶液に、ピペリジン(25mg、0.3mmol、20当量)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。反応物をジメチルスルホキシド(0.7mL)で希釈し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B47を固体として得た。収量:3mg、0.0028mmol、18%。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=6.65、6.69分(純度=91%)。LCMS(プロトコルD):m/z1069.9[M+H]
+、保持時間=0.61分。
【0399】
(実施例A17)
N−(6−アミノヘキサノイル)−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B48)の調製。
【0400】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。一般手順Eにおいてと同様に、化合物#B9(113mg、0.217mmol)を粗製の#B7に変換した。LCMS(プロトコルD):m/z534.1[M+H]
+、保持時間=0.77分。粗製物を更には精製せずに次のステップに使用した。
【0401】
ステップ2。N−(6−アミノヘキサノイル)−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B48)の合成。粗製の#B7(60mg、0.11mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.8mL)中溶液に、2,6−ジメチルピリジン(48mg、0.448mmol、4当量)、N,N’−ジイソプロピルエチルアミン(57.9mg、0.448mmol、4当量)およびHOAt(15.2mg、0.112mmol、1当量)を加えた。反応物を50℃に加温し、1.5時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、ピペリジン(191mg、2.24mmol、20当量)をゆっくり加え、2.0時間撹拌した。反応物を真空で濃縮し、逆相クロマトグラフィー(方法C
*)により精製して、#B48を固体として得た。収量6.4mg、0.005mmol、5.2%。HPLC(プロトコルF):m/z1052.6[M+H]
+、保持時間=7.114分(純度100%)。
【0402】
(実施例A18)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B49)の調製。
【0403】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B49)の合成。#NP1(1.5g、純度約50%、2.8mmol、1.0当量)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、1.07g、4.5mmol、1.6当量)およびN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基、1.0mL)のN,N−ジメチルホルムアミド(7.0mL)中混合物を、周囲温度で40分間撹拌した。反応混合物を濾過し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法F
*)を用いて精製して、#B49を白色粉体として得た。収量:730.7mg、収率80%。HPLC(プロトコルN):保持時間=11.15分(純度92%)。HRESIMS (プロトコルO) m/z 654.313 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 8.84
(dd, J = 4.4, 1.2, 1H), 8.74 (dd, J = 8.3, 1.2, 1H), 7.77 (d, J = 8.2, 1H, D
2O交換可能), 7.66 (dd, J = 8.3, 4.4, 1H), 6.45 (br d, J = 15.8, 1H), 6.36
(ddq, J = 1.5, 6.5, 6.5, 1H), 6.09 (dd, J = 1.3, 11.7, 1H), 5.86 (dd, J = 11.7,
7.4, 1H), 5.62 (dd, J = 16.0, 5.0, 1H), 5.38 (br dd, J = 7.4, 7.4, 1H), 5.18
(d, J = 6.0, D
2O交換可能), 4.48 (m, 1H), 4.37
(dd, J = 4.0, 4.0, 1H), 3.61 (m, 1H), 3.54 (dq, 2.1, 6.5, 1H), 3.37 (ddd, J =
6.9, 6.9, 3.1, 1H), 3.34 (m, 2H), 3.26 (dd, J = 16.0, 9.7, 1H), 2.21 (m, 1H),
2.14 (m, 1H), 2.10 (dd, J = 12.7, 8.9, 1H), 1.99 (s, 3H), 1.74 (m, 2H), 1.68
(s, 3H), 1.59 (dd, J = 13.0, 3.3, 1H), 1.50 (m, 1H), 1.25 (d, J = 6.4, 3H),
0.95 (d, J = 6.5, 3H), 0.86 (d, J = 7.0, 3H).
【0404】
(実施例A19)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−2,5−ジメチル−6−[(2E,4E)−3−メチル−5−{(3S,5S,7S)−7−[2−オキソ−2−(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B50)の調製。
【0405】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−2,5−ジメチル−6−[(2E,4E)−3−メチル−5−{(3S,5S,7S)−7−[2−オキソ−2−(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B50)の合成。#NP2(284mg、純度92%、0.47mmol、1.0当量)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、220mg、0.58mmol、1.2当量)およびN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基、0.1mL)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中混合物を、周囲温度で60分間撹拌した。反応混合物を濾過し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法F
*)を用いて精製して、#B50を白色粉体として得た。収量:307.0mg、収率88%、HPLC(プロトコルN):保持時間=13.12分(純度94%)。HRESIMS (プロトコルO) m/z 638.320 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 8.83 (dd, J
= 4.4, 1.2, 1H), 8.73 (dd, J = 8.5, 1.2, 1H), 7.76 (d, J = 8.1, 1H, D
2O交換可能), 7.66 (dd, J = 8.5, 4.4, 1H), 6.39 (br d, J = 15.8, 1H), 6.36
(ddq, J = 1.5, 6.5, 6.5, 1H), 6.09 (dd, J = 1.5, 11.7, 1H), 5.87 (dd, J = 11.7,
7.5, 1H), 5.66 (dd, J = 16.1, 4.9, 1H), 5.44 (br dd, J = 7.1, 7.1, 1H), 4.71
(ddd, J = 4.4, 4.4, 4.4, 1H), 4.51 (m, 1H), 3.63 (m, 1H), 3.57 (dq, J = 2.3,
6.6, 1H), 3.41 (ddd, J = 6.9, 6.9, 3.1, 1H), 3.36 (dd, J = 16.0, 4.1, 1H), 3.33
(dd, J = 16.1, 10.0, 1H), 2.74 (d, J = 4.8, 1H), 2.70 (d, J = 4.8, 1H), 2.24
(m, 1H), 2.15 (m, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.85 (m, 1H), 1.83 (m, 1H), 1.70 (dd, J =
13.0, 7.5, 1H), 1.66 (dd, J = 13.5, 7.9, 1H), 1.52 (m, 1H), 1.25 (d, J =
6.8, 3H), 1.00 (d, J = 6.5, 3H), 0.89 (d, J = 7.5, 3H).
【0406】
(実施例A20)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−({2−[(ヨードアセチル)アミノ]エチル}アミノ)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B52)の調製。
【0407】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(2−アミノエチル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B51)の合成。#B49(50.5mg、純度92%、0.08mmol、1.0当量)および9H−フルオレン−9−イルメチル(2−アミノエチル)カルバメート(32.1mg、0.11mmol、1.4当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中溶液に、撹拌しながらN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基、20μL)を加えた。次いで得られた混合物を室温で10分間撹拌した。反応溶液にピペリジン(30μL、0.35mmol、4.4当量)をゆっくり加え、溶液を周囲温度で1時間撹拌した。次いで反応混合物を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B51を白色粉体として得た。収量:38.8mg、収率86%、HPLC(プロトコルN):保持時間=6.61分(純度97%)。LCMS(プロトコルM):m/z578.8[M+H]
+。
【0408】
ステップ2。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−({2−[(ヨードアセチル)アミノ]エチル}アミノ)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B52)の合成。ヨード酢酸(40.3mg、0.22mmol、7.3当量)およびN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、61.6mg、0.3mmol、10.0当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中溶液を、室温で10分間撹拌し、薄黄色溶液をN,N−ジメチルホルムアミド(0.2mL)中の#B51(21.1mg、純度85.0%、0.031mmol、1.0当量)に加えた。得られた溶液を室温で20分間撹拌した。次いで反応混合物を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B52を白色粉体として得た。収量:10.3mg、収率37%、HPLC(プロトコルN):保持時間=8.96分(純度37%)。LCMS (プロトコルM): m/z 746.3 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 8.22 (m, 1H
, D
2O交換可能), 7.91 (m, 1H , D
2O交換可能), 7.80 (d, J = 7.8, 1H, D
2O交換可能),
6.36 (dq, J = 6.0, 6.0, 1H), 6.29 (br d, J = 16.0, 1H), 6.11 (d, J = 11.7, 1H),
5.86 (dd, J = 11.7, 7.8, 1H), 5.60 (dd, J = 16.0, 5.5, 1H), 5.51 (br dd, J =
6.6, 6.6, 1H), 5.02 (d, J = 5.0, D
2O交換可能,
1H), 4.26 (m, 2H), 3.65 (m, 2H), 3.60 (s, 2H), 3.51 (br dd, J = 6.2, 6.2, 1H),
3.24 (m, 1H), 3.08 (br s, 4H), 2.76 (d, J = 5.1, 1H), 2.60 (d, J = 5.1, 1H),
2.51 (m, 1H), 2.47 (m, 1H), 2.28 (m, 1H), 2.18 (m, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.86 (m,
1H), 1.80 (m, 2H), 1.70 (s, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.49 (dd, J = 12.5, 2.7, 1H),
1.25 (d, J = 6.6, 3H), 1.07 (d, J = 6.5, 3H), 0.95 (d, J = 7.0, 3H).
【0409】
(実施例A21)
(2Z,4S)−4−ヒドロキシ−N−{(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−({2−[(ヨードアセチル)アミノ]エチル}アミノ)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}ペンタ−2−エンアミド(#B54)の調製。
【0410】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。[(3R,5S,7R,8R)−8−ヒドロキシ−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#B4)の合成。#NP1(192mg、純度約50%、0.18mmol、1.0当量)、炭酸カリウム(300mg、2.4mmol、13.5当量)およびメタノール(5mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸で中和し、濾過し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法G)を用いて精製して、#B4を白色粉体として得た。収量:50.2mg、HPLC(プロトコルN):保持時間=7.39分(純度96%)。LCMS(プロトコルM):m/z494.3[M+H]
+。
【0411】
ステップ2。(2Z,4S)−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(2−アミノエチル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−4−ヒドロキシペンタ−2−エンアミド(#B53)の合成。#B4(23.4mg、0.047mmol、1.0当量)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、34.0mg、0.09mmol、2.0当量)およびN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(20.0μL)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中溶液を、室温で30分間撹拌した。この溶液にエタン−1,2−ジアミン(80μl、1.3mmol、約30当量)を加え、得られた溶液を1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B53を白色粉体として得た。収量:31mg。HPLC(プロトコルN):保持時間=5.58分(純度50%)。LCMS(プロトコルM):m/z536.4[M+H]
+
【0412】
ステップ3。(2Z,4S)−4−ヒドロキシ−N−{(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−({2−[(ヨードアセチル)アミノ]エチル}アミノ)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}ペンタ−2−エンアミド(#B54)の合成。ヨード酢酸(35mg、0.18mmol、6当量)およびN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、49.8mg、0.24mmol、8当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中溶液を、室温で10分間撹拌し、次いでN,N−ジメチルホルムアミド(0.2mL)中の#B53(31.0mg、純度約50%、約0.03mmol、1.0当量)に加えた。得られた溶液を室温で0.5時間撹拌した。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、粗製の#B54を白色粉体として得た(23.0mg)。この物質を異なる濃度勾配系で再度精製して、#B54を白色粉体として得た。収量:15.9mg、収率27%、3ステップで。HPLC(プロトコルN):保持時間=7.10分(純度92%)。LCMS (プロトコルM) m/z 704.2 [M+H]
+.
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 8.22 (m, 1H
, D
2O交換可能), 7.91 (m, 1H , D
2O交換可能), 7.77 (d, J = 7.8, 1H, D
2O交換可能),
6.28 (br d, J = 16.0, 1H), 5.98 (d, J = 11.7, 1H), 5.86 (dd, J = 11.7, 7.0,
1H), 5.60 (dd, J = 16.0, 5.5, 1H), 5.51 (br dd, J = 6.6, 6.6, 1H), 5.16 (dq, J
= 6.2, 6.2, 1H), 5.11 (d, J = 3.9, 1H, D
2O交換可能), 5.03 (d, J = 4.5, D
2O交換可能,
1H), 4.26 (m, 2H), 3.65 (m, 2H), 3.60 (s, 2H), 3.51 (br dd, J = 6.5, 6.5, 1H),
3.25 (m, 1H), 3.08 (br s, 4H), 2.75 (d, J = 4.7, 1H), 2.60 (d, J = 4.7, 1H),
2.51 (m, 1H), 2.47 (m, 1H), 2.27 (m, 1H), 2.22 (m, 1H), 1.86 (m, 1H), 1.80 (m,
2H), 1.70 (s, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.49 (dd, J = 12.5, 2.3, 1H), 1.11 (d, J =
6.6, 3H), 1.07 (d, J = 6.0, 3H), 0.95 (d, J = 7.4, 3H).
【0413】
(実施例A22)
メチル[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B55)の調製。
【0414】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。メチル[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B55)の合成。#NP1(9.9mg、純度92%、0.018mmol、1.0当量)、炭酸カリウム(40mg、0.33mmol、18当量)およびヨードメタン(30μL、0.31mmol、17当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(500μL)中混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸で中和し、濾過し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B55を白色粉体として得た。収量:7.8mg、収率77%。HPLC(プロトコルN):保持時間=10.7分(純度94%)。LCMS (プロトコルM) m/z 550.5 [M+H]
+.
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.80
(d, J = 8.1, 1H, D
2O交換可能), 6.36 (ddq, J =
1.2, 6.8, 6.8, 1H), 6.28 (br d, J = 15.9, 1H), 6.11 (dd, J = 1.2, 11.7, 1H),
5.87 (dd, J = 11.7, 7.7, 1H), 5.58 (dd, J = 16.1, 5.0, 1H), 5.52 (br dd, J =
7.4, 7.4, 1H), 5.02 (d, J = 5.8, D
2O交換可能),
4.29 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 5.3, 5.3, 1H), 3.65 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.51 (ddd,
J = 7.0, 7.0, 2.5, 1H), 3.25 (dd, J = 5.8, 5.3, 1H), 2.76 (d, J = 5.0, 1H),
2.65 (dd, 15.4, 8.7, 1H), 2.58 (d, J = 5.0, 1H), 2.57 (dd, J = 15.4, 5.0), 2.30
(m, 1H), 2.21 (m, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.86 (dd, J = 13.2, 7.6, 1H), 1.69 (s,
3H), 1.66 (m, 1H), 1.53 (dd, 13.2, 3.9, 1H), 1.25 (d, J = 6.1, 3H), 1.07 (d, J
= 6.4, 3H), 0.95 (d, J = 7.4, 3H).
【0415】
(実施例A23)
[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−3,6−ジメチル−5−({(2Z,4S)−4−[(ピペリジン−1−イルカルボニル)オキシ]ペンタ−2−エノイル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#B60)および(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−({2−[(ヨードアセチル)アミノ]エチル}アミノ)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペリジン−1−カルボキシレート(#B62)の調製。
【0416】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。メチル[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−(1−エトキシエトキシ)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B56)の合成。#NP1(195mg、純度約50%、0.18mmol、1.0当量)および炭酸カリウム(200mg、1.6mmol、9当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(4.0mL)中混合物に、ヨードメタン(500μL、18当量)を加えた。得られた溶液を120分間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を水と酢酸エチル(各相10mL)との間で分配した。有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で蒸発させて、#B55をフィルムとして得た(191.2mg、純度約50%)。次に、粗製の#B55(191.0mg、0.18mmol、1.0当量)をピリジニウムp−トルエンスルホネート(PPTS、56.1mg、0.22mmol、1.2当量)と混合し、無水ジクロロメタン(2.0ml)中のエチルビニルエーテル(2.5ml、43mmol)を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で一部蒸発させ、次いで酢酸エチル(10mL)/重炭酸ナトリウム水溶液(飽和、10mL)の間で分配した。有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水し、次いで減圧下で蒸発させて、#B56(187.1mg)を得た。HPLC(プロトコルN):保持時間=13.2分(純度50%)。LCMS(プロトコルM):m/z549.5[M+H−CHCH
3OCH
2CH
3]
+。これを次の反応にそのまま使用した。
【0417】
ステップ2。メチル[(3R,5S,7R,8R)−8−(1−エトキシエトキシ)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B57)の合成。#B56(187.1mg、純度約50%、0.15mmol、1.0当量)、炭酸カリウム(120mg、0.98mmol、6.5当量)のメタノール(4ml)中懸濁液を、室温で1時間撹拌した。次いで反応混合物を濾過し、減圧下で蒸発乾固して#B57(171.5mg)を得、これを次の反応にそのまま使用した。HPLC(プロトコルN):保持時間=9.9分(純度50%)。LCMS(プロトコルM):m/z507.5[M+H−CHCH
3OCH
2CH
3]
+。
【0418】
ステップ3。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−(1−エトキシエトキシ)−7−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペリジン−1−カルボキシレート(#B58)の合成。#B57(171mg、純度50%、0.15mmol、1.0当量)、ビス(p−ニトロフェニル)カルボネート(320.1mg、1.0mmol、7当量)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(9.8mg、0.08mmol、0.5当量)およびN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基、150μL)のジクロロメタン(4.0mL)中溶液を、室温で6時間撹拌した。反応溶液にピペリジン(500μL、5.8mmol、38当量)をゆっくり加え、得られた黄色溶液を室温で15分間撹拌した。氷冷水(20mL)を加え、有機溶媒を減圧下で蒸発除去した。このように生成した沈殿物を濾取し、次いで真空乾固して#B58(347.0mg)を得、これを次の反応にそのまま使用した。HPLC(プロトコルN):保持時間=13.20分(純度25%)。LCMS(プロトコルM):m/z691.7[M+H]
+。
【0419】
ステップ4。[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−3,6−ジメチル−5−({(2Z,4S)−4−[(ピペリジン−1−イルカルボニル)オキシ]ペンタ−2−エノイル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−(1−エトキシエトキシ)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#B59)の合成。#B58(347mg、純度約25%、0.13mmol、1.0当量)のアセトニトリル(10ml)中溶液に、1M水酸化リチウム(1mL)および水(1mL)を加えた。得られた濁った溶液を室温で1時間撹拌し、これは徐々に透明になった。更に1M水酸化リチウム(1.0mL)を加え、溶液を更に2時間撹拌した。反応混合物をn−ブタノール(30mL)と水(30mL)との間で分配した。最上層をH
2O(20mL)で洗浄し、次いで減圧下で蒸発乾固して#B59(280.2mg)を得、これを次の反応にそのまま使用した。HPLC(プロトコルN):保持時間=7.43分(純度30%)。LCMS(プロトコルM):m/z677.4[M+H]
+。
【0420】
ステップ5。[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−3,6−ジメチル−5−({(2Z,4S)−4−[(ピペリジン−1−イルカルボニル)オキシ]ペンタ−2−エノイル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#B60)の合成。#B59(280.2mg、純度約30%、0.12mmol、1.0当量)およびピリジニウムp−トルエンスルホネート(PPTS、250.4mg、1mmol、8.0当量)のメタノール(5mL)中溶液を、室温で4時間撹拌し、次いで4℃で18時間放置した。次いで反応混合物を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B60を白色粉体として得た。収量:78.4mg、(収率40%、ステップ1〜5で)HPLC(プロトコルN):保持時間=10.84分(純度96.7%)。LCMS(プロトコルM):m/z605.4[M+H]
+。
【0421】
ステップ6。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(2−アミノエチル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペリジン−1−カルボキシレート(#B61)の合成。#B60(38.2mg、0.06mmol、1.0当量)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、40.1mg、0.1mmol、1.7当量)およびN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基、20.0μL)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中溶液を、室温で20分間撹拌した。この溶液に1,2−エチレンジアミン(120μL、2mmol、33当量)を加え、得られた溶液を20分間撹拌した。反応混合物を濾過し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B61を白色粉体として得た。収量:14.2mg、xx%)HPLC(プロトコルN):保持時間=7.86分(純度70%)。LCMS(プロトコルM):m/z647.8[M+H]
+。
【0422】
ステップ7。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−({2−[(ヨードアセチル)アミノ]エチル}アミノ)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペリジン−1−カルボキシレート(#B62)の合成。ヨード酢酸(20.3mg、0.1mmol、7当量)およびN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、31.6mg、0.15mmol、10当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中溶液を、室温で10分間撹拌し、次いでN,N−ジメチルホルムアミド(0.2ml)中の#B61(14.0mg、純度約70%、0.015mmol、1.0当量)を含むバイアルに加えた。得られた溶液を室温で30分間撹拌した。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B62を白色粉体として得た。収量:3.7mg、(11%、ステップ6〜7で)HPLC(プロトコルN):保持時間=10.48分(純度94%)。LCMS (プロトコルM): m/z 815.4 [M+H]
+,
837.4 [M+Na]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 8.22 (m, 1H , D
2O交換可能), 7.91 (m,
1H , D
2O交換可能), 7.78 (d, J = 7.8, 1H, D
2O交換可能), 6.29 (br d, J = 16.1, 1H), 6.22 (dq, J = 7.0, 7.0, 1H), 6.09 (d,
J = 11.7, 1H), 5.89 (dd, J = 11.3, 7.4, 1H), 5.61 (dd, J = 16.0, 5.1, 1H), 5.51
(br dd, J = 6.2, 6.2, 1H), 5.03 (d, J = 5.5, D
2O交換可能), 4.26 (m, 2H), 3.65 (m, 2H), 3.60 (s, 2H), 3.51 (br dd, J = 6.2,
6.2, 1H), 3.30 (m, 4H), 3.24 (dd, J = 5.0, 5.0, 1H), 3.12-3.08 (m, 4H), 3.00
(d, 1H), 2.80 (s, 4H), 2.75 (d, J = 5.1, 1H), 2.60 (d, J = 5.1, 1H), 2.49 (m, 2H),
2.28 (m, 1H), 2.21 (m, 1H), 1.89 (dd, J = 13.2, 8.6, 1H), 1.80 (m, 2H), 1.70
(s, 3H), 1.64 (m, 1H), 1.50 (dq, J = 13.2, 3.1, 1H), 1.52 (m, 2H), 1.42 (m,
4H), 1.25 (d, J = 6.2, 3H), 1.07 (d, J = 6.0, 3H), 0.95 (d, J = 7.4, 3H).
【0423】
(実施例A24)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B63)の調製。
【0424】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B63)の合成。#B49(43.2mg、純度92.1%、0.065mmol、1.0当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中溶液に、無溶媒でプロピルアミン(30μL、0.5mmol、7.0当量)を加えた。得られた溶液を10分間撹拌した。反応混合物をH
2Oと酢酸エチル(各10ml)との間で分配した。有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で蒸発させて、#B63を得た。収量:40.4mg、100%。HPLC(プロトコルN):保持時間=9.73分(純度89%)。HRESIMS (プロトコルO) m/z 577.3478 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.83 (t, J =
6.0, 1H, D
2O交換可能), 7.81 (d, J = 8.1, 1H, D
2O交換可能), 6.36 (ddq, J = 1.4, 6.5, 6.5, 1H), 6.28 (br d, J = 15.9, 1H),
6.11 (dd, J = 1.4, 11.7, 1H), 5.87 (dd, J = 11.7, 7.5, 1H), 5.59 (dd, J = 15.9,
5.4, 1H), 5.51 (br dd, J = 7.1, 7.1, 1H), 5.02 (d, J = 5.4, D
2O交換可能), 4.26 (dd, J = 5.0, 5.0, 1H), 4.24 (m, 1H), 3.65 (m, 1H), 3.64 (m,
1H), 3.49 (ddd, J = 7.0, 7.0, 2.6, 1H), 3.24 (dd, J = 5.0, 5.0, 1H), 3.01 (m,
1H), 2.96 (m, 1H), 2.75 (d, J = 5.2, 1H), 2.58 (d, J = 5.2, 1H), 2.52 (m, 1H),
2.29 (ddd, J = 15.5, 7.1, 7.1, 1H), 2.21 (m, 1H), 2.20 (dd, J = 14.0, 4.8, 1H),
1.98 (s, 3H), 1.83 (dd, J = 13.4, 5.0, 1H), 1.80 (m, 2H), 1.69 (s, 3H), 1.65
(m, 1H), 1.48 (dd, 12.7, 3.9, 1H), 1.38 (dq, J = 7.5, 7.5, 2H), 1.25 (d, J =
6.6, 3H), 1.07 (d, J = 6.8, 3H), 0.95 (d, J = 7.5, 3H), 0.82 (t, J = 7.5, 3H).
【0425】
(実施例A25)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−2,5−ジメチル−6−[(2E,4E)−3−メチル−5−{(3S,5S,7S)−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B64)の調製。
【0426】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−2,5−ジメチル−6−[(2E,4E)−3−メチル−5−{(3S,5S,7S)−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}ペンタ−2,4−ジエン−1−イル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B64)の合成。#NP2(28.7mg、純度91%、0.055mmol、1.0当量)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、24.8mg、0.065mmol、1.2当量)およびN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基、30μL)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中溶液を、室温で30分間撹拌した。この溶液に無溶媒でプロピルアミン(30μL、0.5mmol、7.0当量)を加え、得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B64を白色粉体として得た。収量:34.1mg、86%。HPLC(プロトコルN):保持時間=13.11分(純度100%)。LCMS (プロトコルM): m/z 561.6 [M+H]
+.
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.83
(t, J = 6.0, 1H, D
2O交換可能), 7.81 (d, J = 8.0,
1H, D
2O交換可能), 6.36 (ddq, J = 1.6, 7.4, 6.6,
1H), 6.24 (br d, J = 16.0, 1H), 6.10 (dd, J = 1.6, 12.0, 1H), 5.87 (dd, J =
11.8, 7.6, 1H), 5.58 (dd, J = 15.9, 5.4, 1H), 5.50 (br dd, J = 7.3, 7.3, 1H),
4.55 (ddd, J = 5.3, 5.3, 5.3, 1H), 4.29 (dddd, J = 9.5, 5.3, 5.3, 5.3, 1H),
3.65 (m, 1H), 3.64 (m, 1H), 3.48 (ddd, J = 7.1, 7.1, 2.6, 1H), 3.01 (m, 1H),
2.96 (m, 1H), 2.63 (d, J = 5.0, 1H), 2.61 (d, J = 5.0, 1H), 2.59 (dd, J = 14.2,
8.8, 1H), 2.31 (ddd, J = 16.1, 7.5, 7.0, 1H), 2.21 (dd, J = 14.1, 5.0, 1H),
2.19 (m, 1H), 1.96 (s, 3H), 1.81 (m, 1H), 1.79 (m, 1H), 1.77 (dd, J = 13.0,
4.0, 1H), 1.69 (s, 3H), 1.66 (m, 2H), 1.37 (dq, J = 7.5, 7.5, 2H), 1.36 (m,
1H), 1.25 (d, J = 6.6, 3H), 1.07 (d, J = 6.8, 3H), 0.95 (d, J = 7.5, 3H), 0.82
(t, J = 7.5, 3H).
【0427】
(実施例A26)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペリジン−1−カルボキシレート(#B66)の調製。
【0428】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(3R,4R,5R,7S)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−4−イルアセテート(#B64a)の合成。#B63(44.0mg、純度約90%、0.076mmol、1.0当量)のピリジン(0.5mL)中溶液に、無水酢酸(150μL、1.6mmol、21.0当量))を加えた。次いで得られた混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を氷冷水(10mL)に移し、20分間撹拌し、次いで酢酸エチル(30mL)と水(30mL)との間で分配した。有機層を水(3×20mL)で洗浄し、蒸発乾固した。残留物をジメチルスルホキシド(150μL)に溶解し、バチルス・ステアロサーモフィルス(Bucillus stearothermorphillus)(Sigma69509、0.5mg/mL、合計15mL)により生産されるエステラーゼを含む1Mトリス緩衝溶液(pH7.0)に溶液をゆっくり加えた。反応物を1時間撹拌し、次いで酢酸エチル(2×20mL)と水(20mL)との間で分配した。合わせた有機層を水(2×20mL)で洗浄し、次いで減圧下で蒸発させて、#B64aを灰白色粉体として得た。収量:44.9mg、(定量的と仮定)HPLC(プロトコルN):保持時間=9.51分(純度88%)。LCMS(プロトコルM):m/z577.6[M+H]
+。
【0429】
ステップ2。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−(アセチルオキシ)−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペリジン−1−カルボキシレート(#B65)の合成。#B64a(14.7mg、0.025mmol、1.0当量)、ビス(p−ニトロフェニル)カルボネート(38.4mg、0.13mmol、5当量)、p−ジメチルアミノピリジン(1.6mg、0.013mmol、0.5当量)およびN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基、30μL)のジクロロメタン(1mL)中溶液を、室温で16時間撹拌した。この反応溶液にピペリジン(60μL、0.7mmol、28当量)をゆっくり加え、溶液を室温で15分間撹拌した。氷冷水(10mL)を加え、有機溶媒を減圧下で蒸発除去した。沈殿物を濾取し、水で洗浄し、次いで減圧下で蒸発させて、#B65を得た。収量26.2mg、(定量的と仮定)HPLC(プロトコルN):保持時間=13.1分(純度45%)。LCMS(プロトコルM):m/z688.5[M+H]
+。
【0430】
ステップ3。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペリジン−1−カルボキシレート(#B66)の合成。#B65(26.1mg、純度約45%、0.017mmol、1.0当量)、炭酸カリウム(51mg、0.41mmol、24当量)のメタノール(1.5mL)中溶液を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を酢酸エチルと水(各相10mL)との間で分配した。有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で蒸発乾固し、次いでこれを逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B66を白色粉体として得た。収量:7.3mg、(ステップ1〜3で44%)。HPLC(プロトコルN):保持時間=11.44分(純度96.7%)。LCMS (プロトコルM): m/z 646.4 [M+H]
+.
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.83 (t, J =
5.6, 1H, D
2O交換可能), 7.79 (d, J = 8.0, 1H, D
2O交換可能), 6.28 (br d, J = 16.1, 1H), 6.22 (ddq, J = 1.4, 6.8, 6.8, 1H),
6.08 (dd, J = 1.4, 11.8, 1H), 5.88 (dd, J = 11.7, 7.4, 1H), 5.59 (dd, J = 15.7,
5.3, 1H), 5.51 (br dd, J = 7.0, 7.0, 1H), 5.02 (d, J = 5.3, D
2O交換可能), 4.27 (dd, J = 5.0, 5.0, 1H), 4.23 (m, 1H), 3.65 (m, 1H), 3.64 (m,
1H), 3.49 (ddd, J = 7.0, 7.0, 2.6, 1H), 3.30 (m, 4H), 3.24 (dd, J = 5.0, 5.0,
1H), 3.01 (m, 1H), 2.96 (m, 1H), 2.75 (d, J = 5.2, 1H), 2.58 (d, J = 5.2, 1H),
2.51 (m, 1H), 2.29 (m, 1H), 2.22 (m, 1H), 2.20 (dd, J = 14.0, 4.8, 1H), 1.82
(dd, J = 13.3, 8.2, 1H), 1.79 (m, 2H), 1.69 (s, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.51 (m,
2H), 1.49 (dd, 13.3, 5.0, 1H), 1.42 (m, 4H), 1.38 (dq, J = 7.5, 7.5, 2H), 1.25
(d, J = 6.5, 3H), 1.07 (d, J = 6.4, 3H), 0.95 (d, J = 7.4, 3H), 0.82 (t, J =
7.5, 3H).
【0431】
(実施例A27)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペリジン−1−カルボキシレート(#B67)および(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペリジン−1−カルボキシレート(#B67)の調製。
【0432】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペリジン−1−カルボキシレート(#B67)の合成。#B60(実施例A23、23.0mg、純度96.7%、0.038mmol、1.0当量)およびN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、13.1mg、0.06mmol、1.7当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.8mL)中混合物を、室温で20分間撹拌した。この溶液にN,N−ジメチルホルムアミド(0.2ml)中のN−ヒドロキシルスクシンイミド(34.5mg、0.3mmol、7.7当量)を加えた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B67を白色粉体として得た。収量:9.4mg、39%。HPLC(プロトコルN):保持時間=11.04分(純度100%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.78 (d, J = 8.0, 1H, D
2O交換可能),
6.35 (br d, J = 16.1, 1H), 6.22 (dq, J = 7.0, 7.0, 1H), 6.08 (d, J = 11.7, 1H),
5.89 (dd, J = 11.7, 7.4, 1H), 5.60 (dd, J = 16.0, 5.1, 1H), 5.52 (br dd, J =
7.0, 7.0, 1H), 5.08 (d, J = 6.2, D
2O交換可能),
4.29 (m, 2H), 3.65 (m, 2H), 3.49 (br dd, J = 7.0, 7.0, 1H), 3.29 (m, 5H), 3.00
(d, J = 6.6, 2H), 2.80 (s, 4H), 2.79 (d, J = 5.2, 1H), 2.60 (d, J = 5.2, 1H),
2.28 (m, 1H), 2.21 (m, 1H), 1.95 (dd, J = 13.2, 8.6, 1H), 1.81 (m, 2H), 1.69
(s, 3H), 1.64 (m, 1H), 1.58 (dq, J = 13.2, 3.1, 1H), 1.52 (m, 2H), 1.43 (m,
4H), 1.25 (d, J = 6.2, 3H), 1.07 (d, J = 6.2, 3H), 0.95 (d, J = 7.0, 3H).
【0433】
(実施例A28)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル2−メチルプロパノエート(#B71)の調製。
【0434】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−(1−エトキシエトキシ)−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B68)の合成。#B63(実施例A24、35.0mg、純度92%、0.06mmol、1.0当量)、ピリジニウムp−トルエンスルホネート(PPTS、7.1mg、0.028mmol、0.4当量)およびエチルビニルエーテル(0.5mL、8.6mmol、大過剰量)の無水ジクロロメタン(1.0mL)中溶液を、室温で2時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(10mL)/水(10mL)の間で分配した。有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水し、次いで減圧下で蒸発させて、#B68を得た。収量:36.1mg、HPLC(プロトコルN):保持時間=12.33分(純度90%)。LCMS(プロトコルM):m/z577.6[M+H−CHCH
3OCH
2CH
3]
+。
【0435】
ステップ2。(2Z,4S)−N−{(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−(1−エトキシエトキシ)−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}−4−ヒドロキシペンタ−2−エンアミド(#B69)の合成。#B68(36.1mg、0.05mmol、1.0当量)および炭酸カリウム(50mg、0.4mmol、8当量)のメタノール(1.0mL)中懸濁液を、室温で1時間撹拌した。次いで反応混合物を濾過し、減圧下で蒸発乾固して、#B69を得た。収量:33.4mg。HPLC(プロトコルN):保持時間=10.458および10.459分(純度87.6%)。LCMS(プロトコルM):m/z535.5[M+H−CHCH
3OCH
2CH
3]
+。
【0436】
ステップ3。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−(1−エトキシエトキシ)−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル2−メチルプロパノエート(#B70)の合成。#B69(33.0mg、0.049mmol、1.0当量)およびイソ酪酸無水物(100μL、0.75mmol、15当量)のピリジン(500μL)中溶液を、35℃で24時間撹拌した。次いで反応混合物を減圧下で蒸発させて、#B70を得た。収量:37.3mg、HPLC(プロトコルN):保持時間=14.06(純度88.3%)。LCMS(プロトコルM):m/z605.6[M+H−CHCH
3OCH
2CH
3]
+、
【0437】
ステップ4。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル2−メチルプロパノエート(#B71)の合成。#B70(17.8mg、0.023mmol、1.0当量)、ピリジニウムp−トルエンスルホネート(60mg、0.24mmol、10当量)の無水メタノール(2.0ml)中溶液を、室温で60分間撹拌した。次いで反応混合物を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B71を白色粉体として得た。収量:8mg、(ステップ1〜4で50%)。HPLC(プロトコルN):保持時間=11.50分(純度100%)。HRESIMS (プロトコルO) m/z 605.3798 (M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.83 (t, J =
6.0, 1H, D
2O交換可能), 7.81 (d, J = 8.1, 1H, D
2O交換可能), 6.35 (ddq, J = 1.3, 6.5, 6.5, 1H), 6.28 (br d, J = 15.9, 1H),
6.12 (dd, J = 1.3, 11.7, 1H), 5.86 (dd, J = 11.7, 7.5, 1H), 5.59 (dd, J = 15.9,
5.4, 1H), 5.51 (br dd, J = 7.1, 7.1, 1H), 5.02 (d, J = 5.4, D
2O交換可能), 4.26 (dd, J = 5.0, 5.0, 1H), 4.24 (m, 1H), 3.65 (m, 1H), 3.64 (m,
1H), 3.49 (ddd, J = 7.0, 7.0, 2.6, 1H), 3.24 (dd, J = 5.0, 5.0, 1H), 3.01 (m,
1H), 2.96 (m, 1H), 2.75 (d, J = 5.2, 1H), 2.58 (d, J = 5.2, 1H), 2.52 (m, 1H),
2.48 (七重線, J = 6.5, 1H), 2.29 (ddd, J = 15.5, 7.1, 7.1,
1H), 2.21 (m, 1H), 2.20 (dd, J = 14.0, 4.8, 1H), 1.83 (dd, J = 13.4, 5.0, 1H),
1.80 (m, 2H), 1.69 (s, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.48 (dd, 12.7, 3.9, 1H), 1.38 (dq, J
= 7.5, 7.5, 2H), 1.25 (d, J = 6.6, 3H), 1.07 (d, J = 6.8, 9H), 0.95 (d, J =
7.5, 3H), 0.82 (t, J = 7.5, 3H).
【0438】
(実施例A29)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B72)の調製。
【0439】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B72)の合成。#NP1(163.0mg、純度92%、0.27mmol、1.0当量)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBT、160.0mg、1mmol、4当量)および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド−HCl(EDC、195.0mg、1mol、4当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(4.0mL)中混合物を、0℃で30分間撹拌した。その後、この溶液に0℃でトリエチルアミン(50μL)およびピペリジン(180μL、2.1mmol、7.5当量)を加えた。得られた反応混合物を室温で3時間および0℃で16時間撹拌した。次いで反応混合物を酢酸エチル(2×20mL)と水(20mL)との間で分配した。合わせた有機層を水(2×10mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、次いで減圧下で蒸発させて、粗製の#B72を灰白色ガラス状物として得た(223.5mg、純度79.5%)。この物質の一部(33.1mg)を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B72を白色粉体として得た。収量:27.4mg、100%、HPLC(プロトコルN):保持時間=10.58分(純度98%)。LCMS (プロトコルM): m/z 603.7 [M+H]
+.
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.80 (d, J =
7.8, 1H, D
2O交換可能), 6.36 (dq, J = 6.0,
6.0, 1H), 6.31 (br d, J = 16.0, 1H), 6.11 (d, J = 11.7, 1H), 5.87 (dd, J =
11.7, 7.8, 1H), 5.60 (dd, J = 16.0, 5.5, 1H), 5.52 (br dd, J = 7.0, 7.0, 1H),
4.98 (d, J = 5.8, 1H, D
2O交換可能), 4.25 (m,
2H), 3.65 (m, 2H), 3.49 (br dd, J = 6.2, 6.2, 1H), 3.40 (m, 4H), 3.25 (dd, 5.8,
5.1, 1H), 3.08 (br s, 4H), 2.76 (d, J = 5.1, 1H), 2.68 (dd, J = 15.2, 7.0, 1H),
2.58 (d, J = 5.1, 1H), 2.50 (m, 1H), 2.29 (m, 1H), 2.20 (m, 1H), 1.98 (s, 3H),
1.86 (m, 1H), 1.80 (m, 2H), 1.70 (s, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.56 (m, 3H), 1.48 (m,
2H), 1.40 (m, 2H), 1.25 (d, J = 6.2, 3H), 1.07 (d, J = 6.2, 3H), 0.95 (d, J =
7.0, 3H).
【0440】
(実施例A30)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(trans−3−アミノシクロブチル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B73)の調製。
【0441】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(trans−3−アミノシクロブチル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B73)の合成。#NP1(50.2mg、純度94%、0.09mmol、1.0当量)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBT、65.5mg、0.43mmol、4.7当量)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド−HCl(EDC、70mg、0.37mmol、4当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(3.0mL)中混合物を、0℃で30分間撹拌した。その後、この溶液にN,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中のtrans−1,3−ジアミノシクロブタン(112mg、1.3mmol、14当量)およびトリエチルアミン(200μL)を0℃で加えた。得られた反応混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物を酢酸で中和し、濾過し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B73を無色ガラス状物として得た。収量:64.3mg、100%。HPLC(プロトコルN):保持時間=6.66分(純度85.2%)。LCMS (プロトコルM): m/z 604.6 [M+H]
+.
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 8.26 (d, J =
7.0, 1H, D
2O交換可能), 7.80 (d, J = 7.9, 1H, D
2O交換可能), 6.36 (dq, J = 6.0, 6.0, 1H), 6.28 (br d, J = 16.0, 1H),
6.11 (d, J = 11.3, 1H), 5.88 (dd, J = 11.7, 7.8, 1H), 5.60 (dd, J = 16.0, 5.8,
1H), 5.49 (br dd, J = 6.6, 6.6, 1H), 5.04 (m, 1H, D
2O交換可能), 4.37 (m, 1H), 4.27-4.21 (m, 2H), 3.65 (m, 3H), 3.50 (br dd, J =
5.5, 5.5, 1H), 3.26 (d, J = 4.3, 1H), 2.76 (d, J = 4.7, 1H), 2.58 (d, J = 4.7,
1H), 2.48 (m, 1H), 2.29 (m, 1H), 2.22-2.11 (m, 6H), 1.98(s, 3H), 1.82 (m, 1H),
1.80 (m, 2H), 1.70 (s, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.49 (dd, J = 12.5, 2.7, 1H), 1.25
(d, J = 6.2, 3H), 1.07 (d, J = 6.0, 3H), 0.95 (d, J = 7.4, 3H).
【0442】
(実施例A31)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−({trans−3−[(ヨードアセチル)アミノ]シクロブチル}アミノ)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B74)の調製。
【0443】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−({trans−3−[(ヨードアセチル)アミノ]シクロブチル}アミノ)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B74)の合成。ヨード酢酸(38.6mg、0.21mmol、5.9当量)およびN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、64.2mg、0.31mmol、9当量)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)中溶液を、室温で10分間撹拌した。得られた薄黄色溶液をN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の#B73(実施例A30、27.1mg、0.035mmol、1.0当量)にゆっくり加え、次いで室温で15分間撹拌した。生成物を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B74を白色粉体として得た。収量:14.2mg、41%。HPLC(プロトコルN):保持時間=9.61分(純度100%)。LCMS (プロトコルM); m/z 772.4 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 8.60 (d, J =
7.0, D
2O交換可能), 8.28 (d, J = 7.0, 1H, D
2O交換可能), 7.80 (d, J = 7.9, 1H, D
2O交換可能),
6.36 (dq, J = 6.0, 6.0, 1H), 6.29 (br d, J = 16.0, 1H), 6.11 (d, J = 11.7, 1H),
5.87 (dd, J = 11.7, 7.8, 1H), 5.60 (dd, J = 16.0, 5.8, 1H), 5.49 (br dd, J =
7.0, 7.0, 1H), 5.01 (d, J = 5.4, 1H, D
2O交換可能),
4.27-4.23 (m, 3H), 4.19 (m, 1H), 3.65 (m, 2H), 3.59 (s, 2H), 3.49 (br dd, J =
6.0, 6.0, 1H), 3.26 (dd, J = 5.1, 5.1, 1H), 2.76 (d, J = 5.1, 1H), 2.58 (d, J =
5.1, 1H), 2.53 (m, 1H), 2.32 (m, 1H), 2.22-2.11 (m, 6H), 1.98(s, 3H), 1.82 (m,
1H), 1.80 (m, 2H), 1.69 (s, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.52 (dd, J = 14.8, 2.7, 1H),
1.25 (d, J = 6.2, 3H), 1.07 (d, J = 6.0, 3H), 0.95 (d, J = 7.0, 3H).
【0444】
(実施例A32)
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−{4−[({[trans−3−({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)シクロブチル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B75)の調製。
【0445】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−{4−[({[trans−3−({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)シクロブチル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B75)の合成。N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−{4−[({[(4−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}オキシ)メチル]フェニル}−L−オルニチンアミド(MalCValCitPABA−PNP、欧州出願特許(1994)、EP624377、23.1mg、0.03mmol、1.3当量)および#B73(15.5mg、純度85%、0.022mmol、1.0当量)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(0.6ml)中溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基、30μL)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B75を白色粉体として得た。収量:12.6mg、28%。HPLC(プロトコルN):保持時間=9.3分(純度91%)。LCMS(プロトコルM):m/z1202.5[M+H]
+。
【0446】
(実施例A33)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(trans−4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B76)の調製。
【0447】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(trans−4−アミノシクロヘキシル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B76)の合成。#NP1(40.2mg、純度92%、0.07mmol、1.0当量)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBT、62.5mg、0.4mmol、5.8当量)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド−HCl(EDC、72.2mg、0.38mmol、5当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(3.0mL)中溶液を0℃で30分間撹拌した。その後、この溶液にN,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中のtrans−1,4−ジアミノシクロヘキサン(290.0mg、2.5mmol、30当量)およびトリエチルアミン(50μL)を0℃で加えた。次いで得られた混合物を室温で0.5時間および0℃で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸で中和し、濾過し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B76を白色粉体として得た。収量:48.2mg、100%。HPLC(プロトコルN):保持時間=7.16分(純度87.5%)。LCMS (プロトコルM): m/z 632.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.81 (d, J =
7.8, 1H, D
2O交換可能), 7.72 (d, J = 7.8, 1H, D
2O交換可能), 6.36 (dq, J = 6.0, 6.0, 1H), 6.28 (br d, J = 15.6, 1H), 6.11 (d,
J = 11.7, 1H), 5.87 (dd, J = 11.7, 7.8, 1H), 5.59 (dd, J = 16.0, 5.5, 1H), 5.49
(br dd, J = 6.6, 6.6, 1H), 5.02 (m, 1H, D
2O交換可能), 4.26 (m, 1H), 4.22 (m, H), 3.65 (m, 2H), 3.49 (br dd, J = 6.2,
6.2, 1H), 3.45-3.32 (m, 2H), 3.26 (d, J = 3.9, 1H), 2.75 (d, J = 5.1, 1H), 2.58
(d, J = 5.1, 1H), 2.46 (m, 1H), 2.29 (m, 1H), 2.22 (m, 1H), 2.16 (dd, J = 14.0,
4.7, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.83 (m, 1H), 1.81 (m, 2H), 1.79-1.72 (m, 4H), 1.70 (s,
3H), 1.65 (m, 1H), 1.46 (dd, J = 12.5, 3.0, 1H), 1.25 (d, J = 6.2, 3H),
1.16-1.10 (m, 4H), 1.07 (d, J = 6.0, 3H), 0.95 (d, J = 7.0, 3H).
【0448】
(実施例A34)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(5−アミノペンチル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B77)の調製。
【0449】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(5−アミノペンチル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B77)の合成。#NP1(30.5mg、純度92%、0.056mmol、1.0当量)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBT、38.0mg、0.24mmol、4.4当量)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド−HCl(EDC、54.0mg、0.28mmol、5当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(3.0mL)中溶液を、0℃で30分間撹拌した。その後、この溶液にトリエチルアミン(50μL)および1,5−ペンタンジアミン(50μL、0.5mmol、9当量)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸で中和し、濾過し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製した。保持時間22.0分のピークを集め、NH
4OHで中和し、凍結乾燥して、#B77を白色粉体として得た。収量23.1mg、収率68%。HPLC(プロトコルN):保持時間=7.67分(純度91%)。LCMS(プロトコルM):m/z620.6[M+H]
+。
【0450】
(実施例A35)
N−{[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}−2−メチルアラニン(#B79)の調製。
【0451】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−{[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}−2−メチルアラニン(#B78)の合成。#NP2(118.3mg、純度94.0%、0.2mmol、1.0当量)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、31.7mg、0.083mmol、0.4当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基、10μL)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)中混合物を、周囲温度で30分間撹拌した。その後、この溶液に1:1ピリジン/ジメチルスルホキシド(1.0mL)中のトリエチルアミン(100μL)および2−メチルアラニン(32.5mg、0.3mmol、1.3当量)を加えた。得られた懸濁液を周囲温度で2.0時間撹拌した。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B78を白色粉体として得た。収量:54.3mg、収率45%。HPLC(プロトコルN):保持時間=11.29分(純度94.1%)。LCMS(プロトコルM);m/z605.6[M+H]
+。
【0452】
ステップ2。N−{[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}−2−メチルアラニン(#B79)の合成。#B78(6.6mg、0.011mmol、1.0当量)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、6.0mg、0.016mmol、1.5当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基、3.0μL)のN,N−ジメチルホルムアミド(200μL)中溶液を、周囲温度で30分間撹拌した。この溶液にプロピルアミン(3.6μL、0.06mmol、5当量)を加え、得られた溶液を1時間撹拌した。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B79を白色粉体として得た。収量:4.9mg、収率70%。HPLC(プロトコルN):保持時間=12.31分(純度100%)。LCMS(プロトコルM):m/z646.7[M+H]
+;668.7[M+Na]
+。
【0453】
(実施例A36)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−(2−{[2−メチル−1−オキソ−1−(プロピルアミノ)プロパン−2−イル]アミノ}−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B81)の調製。
【0454】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}−2−メチルアラニン(#B80)の合成。#NP1(122.4mg、純度92.0%、0.22mmol、1.0当量)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、33.2mg、0.087mmol、0.4当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基、10μL)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)中混合物を、周囲温度で30分間撹拌した。その後、この溶液に1:1ピリジン/ジメチルスルホキシド(1.0mL)中のトリエチルアミン(100μL)および2−メチルアラニン(36.4mg、0.35mmol、1.2当量)を加えた。得られた懸濁液を周囲温度で2.0時間撹拌した。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B80を白色粉体として得た。収量:52.7mg、収率42%。HPLC(プロトコルN):保持時間=9.28分(純度90%)。LCMS(プロトコルM):m/z621.6[M+H]
+。
【0455】
ステップ2。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−(2−{[2−メチル−1−オキソ−1−(プロピルアミノ)プロパン−2−イル]アミノ}−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B81)の調製。#B80(6.0mg、純度90%、0.01mmol、1.0当量)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、5.1mg、0.013mmol、1.3当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基、3.0μL)のN,N−ジメチルホルムアミド(200μL)中溶液を、周囲温度で30分間撹拌した。この溶液にプロピルアミン(3.6μL、0.06mmol、6当量)を加え、得られた溶液を1時間撹拌した。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B81を白色粉体として得た。収量:4.7mg、収率87%。HPLC(プロトコルN):保持時間=10.95分(純度99%)。LCMS(プロトコルM):m/z662.7[M+H]
+。
【0456】
(実施例A37)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(4−{[({4−[(N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}グリシル)アミノ]ベンジル}オキシ)カルボニル]アミノ}ベンジル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B123)の調製
【0457】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:9H−フルオレン−9−イルメチル{2−[(4−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}フェニル)アミノ]−2−オキソエチル}カルバメート(#B118)の合成:Fmoc−グリシン(16g、54mmol、1.0当量)の乾燥DMF(160mL)中溶液に、0℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(14g、108mmol、2.0当量)およびN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムテトラフルオロボレート(16g、54mmol、1.0当量)を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌し、tert−ブチル[4−(グリシルアミノ)ベンジル]カルバメート(12g、54mmol、1.0当量)の乾燥DMF(50mL)中溶液を加えた。混合物を室温で終夜撹拌し、氷水(400mL)中に注ぎ入れ、EtOAc(400mL×2)で抽出した。有機層をブライン(200mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、真空で濃縮した。残留物をEtOAc(200mL)および石油エーテル(400mL)から再結晶して、#B118(18g、66.6%)を白色固体として得た。1H NMR (400Hz, DMSO-d
6): δ 9.93
(s, 1H), 7.91 (d, 2H), 7.75 (d, 2H), 7.61 (m, 1 H), 7.52 (d, 2H), 7.43 (m, 2H),
7.36 (m, 3H), 7.18 (d, 3 H), 4.32 (d, 2H), 4.26 (m, 1 H), 4.07 (d, 2H), 3.80
(d, 2H), 1.39 (s, 9H)
【0458】
ステップ2:tert−ブチル[4−(グリシルアミノ)ベンジル]カルバメート(#B119)の合成:#B118(7.0g、14.0mmol、1.0当量)のDMF(70mL)中溶液に、室温でピペリジン(4.7mL、47.5mmol、3.4当量)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、真空で蒸発させた。残留物を石油エーテル(100mL×2)で洗浄し、EtOAc(50mL)および石油エーテル(200mL)から再結晶して、#B119(3.3g、84.6%)を白色固体として得た
1H NMR (400Hz, CDCl
3): δ 9.37 (s, 1H), 7.57 (d, 2H), 7.25 (d, 2H), 4.80 (br, 1H), 4.27 (d,
2H), 3.47 (s, 2H), 1.45 (s, 9H)
【0459】
ステップ3:9H−フルオレン−9−イルメチル[6−({2−[(4−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}フェニル)アミノ]−2−オキソエチル}アミノ)−6−オキソヘキシル]カルバメート(#B120)の合成:6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサン酸(2.66g、7.53mmol、1.0当量)の乾燥DCM(50mL)中溶液に、0℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.93g、15.1mmol、2.0当量)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、2.86g、7.53mmol、1.0当量)を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌し、#B119(2.1g、7.53mmol、1.0当量)を一度に加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濾過し、固体をDCMで洗浄し、真空乾固して、#B120(4g、86.4%)を白色固体として得た。1H NMR (400Hz, DMSO-d
6): δ 9.91
(s, 1H), 8.11 (br, 1H), 7.90 (d, 2H), 7.69 (d, 2H), 7.51 (d, 2H), 7.41 (m, 2H),
7.33 (m, 3H), 7.17 (d, 2H), 4.28 (m, 3H), 4.06 (d, 2H), 3.86 (br, 2H), 2.97 (m,
2H), 2.15 (m, 2H), 1.51 (m, 2H), 1.38 (m, 12H); LCMS (プロトコルI): m/z 637.1 (M+Na]
+, 保持時間=
1.18分.
【0460】
ステップ4:9H−フルオレン−9−イルメチル{6−[(2−{[4−(アミノメチル)フェニル]アミノ}−2−オキソエチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメートトリフルオロ酢酸塩(#B121)の合成:#B120(1g、1.63mmol、1.0当量)の乾燥DCM(20mL)中懸濁液に、0℃でトリフルオロ酢酸(6mL、大過剰)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、真空で濃縮した。残留物を水(30mL)に懸濁し、凍結乾燥して、#B121(1.2g、100%)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400Hz, DMSO-d
6): δ10.08
(s, 1H), 8.15 (br, 4H), 7.90 (d, 2H), 7.69 (d, 2H), 7.63 (d, 2H), 7.41 (m, 8H),
4.30 (m, 3H), 3.98 (m, 3H), 3.87 (d, 2H), 2.97 (m, 2H), 2.17 (m, 2H), 1.51 (m,
2H), 1.40 (m, 2H), 1.26 (m, 2H): LCMS (プロトコルI):
m/z 537.1 (M+Na]
+, 保持時間= 1.10分.
【0461】
ステップ5:(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(4−{[N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)グリシル]アミノ}ベンジル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B122)の合成:#B121(32.7mg、0.044mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(1.0mL)およびメタノール(0.1mL)中溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(26.0mg、0.2mmol、4.5当量)を加えた。全反応混合物を#B1(28mg、0.044mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(1.0mL)中冷却(0℃)溶液に加え、反応物を室温に加温した。1時間後、反応物を真空で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B122(12.4mg、0.011mmol、27%)を得た:LCMS(プロトコルD):m/z1032.6[M+H]
+、保持時間=0.92分。
【0462】
ステップ6:(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(4−{[({4−[(N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}グリシル)アミノ]ベンジル}オキシ)カルボニル]アミノ}ベンジル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B123)の合成。#B122(12.4mg、0.012mmol、1当量)のジメチルホルムアミド(0.7mL、0.01M)中溶液に、ピペリジン(原液[ピペリジン100uLをDMF(1ml)に溶解することにより調製した]11uL、0.013mmol、1.1当量)を加えた。反応物を16時間撹拌し、次いでブロモ酢酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(2.8mg、0.012mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(0.5mL)中溶液を滴下添加した。反応物を16時間撹拌し、真空で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B123を固体として得た。収量:2.5mg、0.027mmol、22%。LCMS(プロトコルD):m/z932.2[M+H]
+保持時間=0.76分。
【0463】
(実施例A38)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−カルバムイミドアミド−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B124)および(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[2−(N’−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}カルバムイミドアミド)−2−オキソエチル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B125)の調製
【0464】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−カルバムイミドアミド−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B124)および(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[2−(N’−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}カルバムイミドアミド)−2−オキソエチル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B125)の合成:#NP1(135mg、純度約60%、約0.15mmol)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、72mg、0.19mmol、1.2当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF、1.0mL)中混合物に、0℃でN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(30uL、#当量)を加えた。周囲温度で10分間撹拌した後、混合物をグアニジン塩酸塩(400mg、4.1mmol、28当量)およびN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(100uL)の1:1メチルスルホキシド/水(3.0mL)中溶液に移した。得られた溶液を20分間撹拌し、逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、(#B124)および(#B125)を白色粉体として得た。
#B124:収量:55.6mg、収率38%、HPLC(プロトコルN):保持時間=8.01分(純度87%)。LCMS (プロトコルM): m/z 577.44 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.80 (d, J =
7.9, 1H, D
2O交換可能), 6.36 (dq, J = 6.0,
6.0, 1H), 6.27 (br d, J = 16.0, 1H), 6.11 (d, J = 11.3, 1H), 5.87 (dd, J =
11.3, 7.4, 1H), 5.60 (dd, J = 15.6, 5.5, 1H), 5.51 (br dd, J = 7.4, 7.4, 1H), 4.93
(d, J = 5.8, 1H, D
2O交換可能), 4.29 (m, 1H),
4.22 (m, 1H), 3.65 (m, 2H), 3.50 (br dd, J = 6.0, 6.0, 1H), 3.22 (dd, J = 4.7,
4.7, 1H), 2.73 (d, J = 5.1, 1H), 2.56 (d, J = 5.1, 1H), 2.46 (m, 1H), 2.32 (m,
2H), 2.20 (m, 1H), 1.98(s, 3H), 1.82 (m, 1H), 1.80 (m, 2H), 1.69 (s, 3H), 1.65
(m, 1H), 1.52 (dd, J = 13.2, 3.5, 1H), 1.25 (d, J = 6.2, 3H), 1.07 (d, J = 6.0,
3H), 0.95 (d, J = 7.4, 3H).
#B125:収量:49.0mg、収率36%、HPLC(プロトコルN):保持時間=10.14分(純度90%)。LCMS (プロトコルM): m/z 1094.76 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.78 (d, J =
7.9, 2H, D
2O交換可能), 6.36 (dq, J = 6.0,
6.0, 2H), 6.27 (br d, J = 16.0, 2H), 6.11 (d, J = 11.7, 2H), 5.87 (dd, J =
11.7, 7.8, 2H), 5.60 (dd, J = 16.0, 5.0, 2H), 5.49 (br dd, J = 6.7, 6.7, 2H),
5.01 (br s, 2H, D
2O交換可能), 4.32 (m, 2H), 4.25
(m, 2H), 3.65 (m, 4H), 3.49 (br dd, J = 6.6, 6.6, 2H), 3.28 (d, J = 4.3, 2H),
2.76 (d, J = 4.7, 2H), 2.59 (d, J = 4.7, 2H), 2.54 (m, 2H), 2.30 (m, 2H), 2.28
(m, 2H), 2.21 (m, 2H), 1.98(s, 6H), 1.83 (m, 2H), 1.80 (m, 4H), 1.69 (s, 6H),
1.65 (m, 2H), 1.52 (br d, J = 12.8, 2H), 1.25 (d, J = 6.2, 6H), 1.06 (d, J =
6.2, 6H), 0.94 (d, J = 7.0, 6H).
【0465】
例えば本願を通して記載している置換基を有する二量体化合物など、本明細書に開示した二量体化合物と同様の二量体化合物も本発明の範囲に含まれる。
【0466】
(実施例A39)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[N’−(ブロモアセチル)カルバムイミドアミド]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B126)の調製
【0467】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[N’−(ブロモアセチル)カルバムイミドアミド]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B126)の合成。#B124(24.0mg、0.042mmol、1.0当量)およびブロモ酢酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(24.1mg、0.092mmol、2.0当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(1ml)中溶液に、N,N’−ジイソプロピルエチルアミン(10uL)を加えた。得られた溶液を周囲温度で30分間撹拌し、逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B126を白色粉体として得た。収量:5.7mg、20%。HPLC(プロトコルN):保持時間=10.01分(純度99%)。LCMS (プロトコルM): m/z 697.35, 699.35 (1:1)
[M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 9.57(br s, 1H, D
2O交換可能), 9.41(br
s, 1H, D
2O交換可能), 9.24(br s, 1H, D
2O交換可能), 9.08 (br s, 1H, D
2O交換可能 ),
7.79 (d, J = 7.5, 1H, D
2O交換可能), 6.36
(dq, J = 6.0, 6.0, 1H), 6.26 (br d, J = 16.0, 1H), 6.11 (d, J = 11.7, 1H), 5.87
(dd, J = 11.3, 7.4, 1H), 5.60 (m, 1H), 5.49 (m, 1H), 4.35-4.28 (m, 2H), 3.65
(m, 2H), 3.50 (br dd, J = 6.0, 6.0, 1H), 3.41 (s, 2H), 3.26 (d, J = 4.7, 1H),
2.78 (d, J = 4.3, 1H), 2.61 (d, J = 4.3, 1H), 2.55 (m, 1H), 2.32 (m, 2H), 2.20
(m, 1H), 1.98(s, 3H), 1.85 (m, 1H), 1.80 (m, 2H), 1.69 (s, 3H), 1.65 (m, 1H),
1.53 (dd, J = 13.2, 3.5, 1H), 1.25 (d, J = 6.2, 3H), 1.07 (d, J = 6.2, 3H),
0.95 (d, J = 6.6, 3H).
【0468】
(実施例A40)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−{2−[{2−[(ヨードアセチル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)アミノ]−2−オキソエチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B128)の調製
【0469】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(メチル(2−(メチルアミノ)エチル)アミノ)]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B127)の合成:#B49(54.5mg、0.084mmol、1.0当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)中溶液に、N,N’−ジメチル−1,2−エチレンジアミン(120uL、1.1mmol、12当量)を加えた。反応混合物を周囲温度で5分間撹拌し、生成物を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、(#B127)を得た。収量:29.1mg、57%。HPLC(プロトコルN):保持時間=6.92分(純度76%)。LCMS(プロトコルM):m/z606.3[M+H]
+。
【0470】
ステップ2。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−{2−[{2−[(ヨードアセチル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)アミノ]−2−オキソエチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B128)の合成。ヨード酢酸(43.1mg、0.23mmol、4.8当量)およびN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、64.10mg、0.3mmol、6.3当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)中溶液を、周囲温度で10分間撹拌し、次いで(#B127)(29.1mg、純度76.0%、0.048mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.2ml)中溶液に移した。反応混合物を20分間撹拌し、逆相クロマトグラフィーにより精製して、(#B128)を白色粉体として得た。収量:12.2mg、54%。HPLC分析(プロトコルN):保持時間=9.57分(純度95.2%)。LCMS (プロトコルM): m/z 774.2 [M+H]
+.
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.80 (d, J =
7.4, 1H, D
2O交換可能), 6.36 (dq, J = 6.2,
6.2, 1H), 6.33 (br d, J = 15.5, 1H), 6.11 (d, J = 11.3, 1H), 5.86 (dd, J =
11.7, 7.8, 1H), 5.60 (dd, J = 16.0, 4.7, 1H), 5.52 (br dd, J = 6.6, 6.6, 1H),
4.98 (m, 1H, D
2O交換可能), 4.26 (m, 2H), 3.65
(m, 2H), 3.51 (br dd, J = 6.2, 6.2, 1H), 3.46-3.35 (m, 6H), 3.24 (m, 1H), 3.02
(s, 1.5H), 2.97 (s, 1.5H), 2.95 (s, 1.5H), 2.82 (s, 1.5H), 2.76 (m, 1H), 2.65
(m, 1H), 2.59 (m, 1H), 2.55 (m, 1H), 2.30 (m, 1H), 2.22 (m, 1H), 1.98 (s, 3H),
1.86 (m, 1H), 1.80 (m, 2H), 1.70 (s, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.49 (dd, J = 12.5,
2.7, 1H), 1.25 (d, J = 6.2, 3H), 1.07 (d, J = 6.2, 3H), 0.95 (d, J = 7.0, 3H).
【0471】
(実施例A41)
(2Z)−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−4−オキソペンタ−2−エンアミド(#B129)の調製。
【0472】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2Z)−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−4−オキソペンタ−2−エンアミド(#B129)の合成:#B39(60mg、0.13mmol、1当量)のジクロロメタン(2mL)中溶液に、0℃でデス−マーチンペルヨージナン(119mg、0.27mmol、2当量)を加え、氷浴を除去した。35分後、飽和重炭酸ナトリウムおよびジクロロメタンを加え、水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、溶媒を真空で除去した。粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B129を白色固体として得た。収量:19.04mg、0.04mmol、32%。LCMS (プロトコルD): m/z 475.3 [M+H]
+, 保持時間= 0.70分.
1H NMR (400 MHz,
DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ d, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.32 (s, 1 H), 6.77
(s, 1 H), 6.32 (s, 2 H), 6.27 (d, J = 16.0 Hz, 1 H), 5.60 (dd, J = 16.0および5.5 Hz, 1 H), 5.55-5.47 (m, 1 H), 4.58-4.50 (m, 1 H), 4.35-4.26 (m,
1 H), 3.69-3.59 (m, 2 H), 3.54-3.48 (m, 1 H), 2.65-2.51 (m, 3 H), 2.36-2.15 (m,
6 H), 1.88-1.73 (m, 3 H), 1.72-1.60 (m, 6 H), 1.37 (dd, J = 13.3および6.2 Hz, 1 H), 1.08 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 7.4 Hz, 3 H).
【0473】
(実施例A42)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルメチル[2−(メチルスルファニル)エチル]カルバメート(#B130)の調製。
【0474】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B131)の合成:#B9(119mg、0.22mmol、1当量)のジクロロメタン(3mL)中溶液に、0℃で2,6−ルチジン(104μL、0.89mmol、4当量)を、続いてtert−ブチル−ジメチルシリル−トリフルオロメタンスルホネート(160μL、067mmol、3当量)を滴下添加した。70分後、反応物を飽和重炭酸ナトリウムおよびジクロロメタンで希釈し、抽出し、溶媒分離管上で濾過し、溶媒を真空で除去した。所望の粗製物を水中0.02%酢酸(容量/容量)およびアセトニトリル中0.02%酢酸(容量/容量)(5%から100%)で溶出した逆相中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、#B131を白色固体として得た。収量:34mg、0.05mmol、23%。LCMS(プロトコルC):m/z671.3[M+Na]
+、保持時間=2.08分。
【0475】
ステップ2。(2Z,4S)−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−4−ヒドロキシペンタ−2−エンアミド(#B132)の合成。#B131(32mg、0.049mmol、1当量)の4:1テトラヒドロフラン:水(1mL)中溶液に、水酸化リチウム(11.7mg、0.49mmol、10当量)を加え、混合物を室温で21時間撹拌した。反応物を真空で濃縮し、残留物を酢酸エチルおよび水に溶解した。水層を酢酸エチル(3×)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。水中0.02%酢酸(容量/容量)およびアセトニトリル中0.02%酢酸(容量/容量)(10%から100%)で溶出した逆相中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、#B132を白色固体として得た。収量:11.3mg、0.019mol、38%。LCMS(プロトコルD):m/z629.3[M+Na]
+、保持時間=0.98分。
【0476】
ステップ3。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルメチル[2−(メチルスルファニル)エチル]カルバメート(#B133)の合成:#B132(63.2mg、0.104mmol、1当量)のジクロロメタン(1.8mL)中溶液に、トリエチルアミン(73μL、0.520mmol、5当量)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(8.9mg、0.073mmol、0.7当量)およびビス−(4−ニトロフェニル)−カルボネート(106mg、0.343mmol、3.3当量)を加え、反応物を室温で2.5時間撹拌した。この混合物の3分の1に、N−メチル−2−(メチルスルファニル)エタンアミン塩酸塩(24.6mg、0.174mmol、1.67当量)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出し、溶媒分離管上で濾過し、ジメチルスルホキシド(1mL)で希釈し、真空で濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B133を得た。収量:15.2mg、0.021mmol、20%。LCMS(プロトコルC):m/z760.76[M+Na]
+、保持時間=2.19分。
【0477】
ステップ4。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルメチル[2−(メチルスルファニル)エチル]カルバメート(#B130)の合成:0℃に冷却した#B133(15.2mg、0.021mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(0.4mL)中溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド(テトラヒドロフラン中1M、53μL、0.053mmol、2.5当量)を加え、10分後反応物を室温に加温した。1.5時間後、反応物を真空で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B130を得た。収量:8.5mg、0.014mmol、65%。LCMS (プロトコルD): m/z 646.3 [M+Na]
+,
保持時間= 0.79分.
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.77 (d, J =
8.2 Hz, 1 H), 7.31 (s, 1 H), 6.77 (s, 1 H), 6.32 (d, J = 16.0 Hz, 1 H),
6.26-6.18 (m, 1 H), 6.09 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 5.89 (dd, J = 11.5および7.0 Hz, 1 H), 5.60 (dd, J = 16.0および5.5 Hz, 1
H), 5.54-5.47 (m, 1 H), 5.00 (d, J = 5.5 Hz, 1 H), 4.29-4.21 (m, 2 H),
3.69-3.61 (m, 2 H), 3.54-3.47 (m, 1 H), 3.42-3.33 (m, 2 H), 3.26-3.21 (m, 1 H),
2.89-2.78 (m, 3 H), 2.74 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.64-2.56 (m, 3 H), 2.36-2.17
(m, 4 H), 2.07 (s, 3 H), 1.90-1.78 (m, 3 H), 1.72-1.61 (m, 4 H), 1.54-1.46 (m,
1 H), 1.26 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 7.0
Hz, 3 H).
【0478】
(実施例A43)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペリジン−1−カルボキシレート(#B134)の調製。
【0479】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペリジン−1−カルボキシレート(#B135)の合成:実施例A42のステップ3に記載した手順を用い、化合物#B133の調製にて記載した手順を用いて、#B132(63.2mg、0.104mmol、1.0当量)、トリエチルアミン(73μL、0.520mmol、5当量)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(8.9mg、0.073mmol、0.7当量)およびビス−(4−ニトロフェニル)−カルボネート(106mg、0.343mmol、3.3当量)ならびにピペリジン(14.8mg、0.174mmol、1.7当量)から、標題化合物を収率18%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z740.5[M+Na]
+、保持時間=1.13分。
【0480】
ステップ2。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペリジン−1−カルボキシレート(#B134)の合成:化合物#B130にて記載した手順を用いて、#B135(13.5mg、0.019mmol)およびテトラブチルアンモニウムフルオリド12.8mg(テトラヒドロフラン中1M、53μL、0.053mmol、2.5当量)から、標題化合物を収率76%で調製した。LCMS (プロトコルD): m/z 626.60 [M+Na]
+,
保持時間= 0.81分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.77 (d, J =
7.80 Hz, 1 H), 7.31 (s, 1 H), 6.77 (s, 1 H), 6.32 (d, J = 15.6 Hz, 1 H),
6.26-6.17 (m, 1 H), 6.09 (d, J = 11.7 Hz, 1 H), 5.89 (dd, J = 11.7および7.4 Hz, 1 H), 5.60 (dd, J = 16.0および5.5 Hz, 1
H), 5.54-5.47 (m, 1 H), 5.00 (d, J = 5.5 Hz, 1 H), 4.29-4.20 (m, 2 H),
3.69-3.61 (m, 2 H), 3.54-3.47 (m, 1 H), 3.27-3.21 (m, 1 H), 2.75 (d, J = 5.1
Hz, 1 H), 2.58 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.36-2.16 (m, 4 H), 1.88-1.78 (m, 3 H),
1.73-1.61 (m, 4 H), 1.57-1.38 (m, 7 H), 1.25 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 1.07 (d, J =
6.2 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 7.4 Hz, 3 H).
【0481】
(実施例A44)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペラジン−1−カルボキシレート、酢酸塩(#B136)の調製
【0482】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルピペラジン−1−カルボキシレート、酢酸塩(#B136)の合成:化合物#B133の調製にて記載した手順を用いて、37mg(0.078mmol)トリエチルアミン(39.7mg、0.39mmol、5当量)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(6.7mg、0.055mmol、0.7当量)、ビス−(4−ニトロフェニル)−カルボネート(84.7mg、0.273mmol、3.5当量)およびピペラジン(16.8mg、0.195mmol、2.5当量)から、標題化合物を収率27%で調製した。HPLC(プロトコルA
A):保持時間=6.318分(純度95%)。LCMS (プロトコルC): m/z 589.4 [M+H]
+
保持時間= 0.97分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ7.77 (d, J = 8.20 Hz, 1
H), 7.31 (s, 1 H), 6.77 (s, 1 H), 6.31-6.17 (m, 2 H), 6.09 (d, J = 11.7 Hz, 1
H), 5.89 (dd, J = 11.7および7.4 Hz, 1 H), 5.60 (dd, J =
15.6および5.5 Hz, 1 H), 5.55-5.45 (m, 1 H), 4.57-4.50 (m,
1 H), 4.35-4.25 (m, 1 H), 3.69-3.60 (m, 2 H), 3.54-3.46 (m, 2 H), 2.65-2.53 (m,
4 H) 2.36-2.14 (m, 4 H), 1.88 (s, 3 H), 1.85-1.73 (m, 3 H), 1.72-1.61 (m, 5 H),
1.41-1.33 (m, 1 H), 1.25 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.95
(d, J = 7.0 Hz, 3 H).
【0483】
(実施例A45)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル−4−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(#B137)の調製。
【0484】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル−4−メチルピペラジン−1−カルボキシレート、酢酸塩(#B137)の合成:化合物#B133の調製にて記載した手順を用いて、37mg(0.078mmol)トリエチルアミン(39.7mg、0.39mmol、5当量)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(6.7mg、0.055mmol、0.7当量)、ビス−(4−ニトロフェニル)−カルボネート(84.7mg、0.273mmol、3.5当量)および1−Me−ピペラジン(19.5mg、0.195mmol、2.5当量)から、標題化合物を収率27%で調製した。LCMS (プロトコルC): m/z 603.4 [M+H]
+
保持時間= 1.29分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.77 (d, J = 7.8 Hz, 1 H),
7.32 (s, 1 H), 6.77 (s, 1 H), 6.32-6.19 (m, 2 H), 6.10 (d, J = 11.7 Hz, 1 H),
5.89 (dd, J = 11.7および7.4 Hz, 1 H), 5.60 (dd, J = 16.0および5.9 Hz, 1 H), 5.55-5.47 (m, 1 H), 4.58-4.50 (m, 1 H), 4.35-4.26 (m,
1 H), 3.71-3.61 (m, 2 H), 3.55-3.47 (m, 2 H), 2.65-2.53 (m, 3 H), 2.36-2.14 (m,
8 H), 1.89 (s, 3 H), 1.85-1.74 (m, 3 H), 1.72-1.61 (m, 5 H), 1.42-1.33 (m, 1
H), 1.26 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 7.4 Hz,
3 H).
【0485】
(実施例A46)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,5S,7S)−7−{[(1H−イミダゾール−1−イルカルボニル)アミノ]メチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B138)および(2Z,4S)−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,5S,7S)−7−(アミノメチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−4−ヒドロキシペンタ−2−エンアミド、酢酸塩(#B139)および(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,5S,7S)−7−(アミノメチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート、酢酸塩(#B140)の調製。
【0486】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1a。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,5S,7S)−7−{[(1H−イミダゾール−1−イルカルボニル)アミノ]メチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B138)の合成:#B22(15.9mg、0.030mmol、1当量)のアセトニトリル(0.6mL)中溶液に、室温でカルボニルジイミダゾール(7.4mg、0.045mmol、1.5当量)を加え、反応物を10分間撹拌した。次いで反応物を60℃に5.5時間加熱し、室温に冷却した。水およびジクロロメタンを加え、水層を抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、溶媒を真空で除去した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B138を白色固体として得た。収量:3.4mg、0.0059mmol、20%。LCMS(プロトコルC):m/z585.4[M+H]
+、保持時間=1.40分。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=7.426分(純度83%)。
【0487】
ステップ1b。(2Z,4S)−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,5S,7S)−7−(アミノメチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−4−ヒドロキシペンタ−2−エンアミド、酢酸塩(#B139)の合成:#B22(35.2mg、0.066mmol、1当量)のアセトニトリル(2.2mL)中溶液に、室温でカルボニルジイミダゾール(16.2mg、0.099mmol、1.5当量)を加え、反応物を30分間撹拌した。次いで反応物を60℃に5時間加熱した。反応物を室温に冷却し、アセトニトリル(33mL)、水(17mL)および1N NaOH(17mL)の溶液に加え、室温で15分間撹拌した。反応物を水で希釈し、アセトニトリルを真空で除去した。水溶液をジクロロメタンで抽出し、酢酸(0.5mL)で中和し、真空で濃縮した。残留物をアセトニトリルに溶解し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B139を白色固体として得た。収量:7.7mg、0.015mmol、23%。LCMS (プロトコルC): m/z 449.3 [M+H]
+, 保持時間= 0.93分.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6,
多重線, JはHz単位) δ7.76 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 6.26 (d, J =
15.6 Hz, 1 H), 5.97 (d, J = 11.7 Hz, 1 H), 5.86 (dd, J = 11.7および7.0 Hz, 1 H), 5.67 (dd, J = 15.6および5.8 Hz, 1
H), 5.56-5.49 (m, 1 H), 5.21-5.13 (m, 1 H), 4.54-4.46 (m, 1 H), 3.79-3.71 (m, 1
H), 3.70-3.60 (m, 2 H), 3.54-3.46 (m, 1 H), 2.80 (dd, J = 12.9および7.4 Hz, 1 H), 2.62 (s, 2 H), 2.58-2.53 (m, 1 H), 2.37-2.14 (m, 2 H),
1.89-1.56 (m, 11 H), 1.44 (dd, J = 13.3および7.4 Hz, 1 H),
1.11 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 7.4 Hz, 3
H).
【0488】
ステップ1c。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,5S,7S)−7−(アミノメチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート、酢酸塩(#B140)の合成:#B22(50.8mg、0.095mmol、1当量)のアセトニトリル(3.1mL)中溶液に、室温でカルボニルジイミダゾール(23.4mg、0.143mmol、1.5当量)を加え、反応物を30分間撹拌した。次いで反応物を65℃に4時間加熱した。反応物を室温に冷却し、アセトニトリル(83mL)、水(6mL)および1N NaOH(6mL)の溶液に加え、室温で35分間撹拌した。反応物を酢酸(0.35mL)で中和し、真空で濃縮した。残留物をアセトニトリルに溶解し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B140を得た。収量:15mg、0.030mmol、32%。LCMS (プロトコルC): m/z 491.3 [M+H]
+, 保持時間= 1.13分. HPLC (プロトコルA
A) 保持時間= 6.969分 (純度 87%).
1H NMR (400 MHz,
DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.78 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 6.42-6.30 (m,
1 H), 6.26 (d, J = 16.0 Hz, 1 H), 6.11 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J =
11.5および7.4 Hz, 1 H), 5.67 (dd, J = 16.0および5.8 Hz, 1 H), 5.56-5.49 (m, 1 H), 4.54-4.46 (m, 1 H), 3.81-3.73 (m,
1 H), 3.69-3.61 (m, 2 H), 3.54-3.46 (m, 1 H), 2.80 (dd, J = 12.9および7.4 Hz, 1 H), 2.63 (s, 2 H), 2.58-2.53 (m, 1 H), 2.37-2.14 (m, 2 H),
1.98 (s, 3 H), 1.84-1.56 (m, 8 H), 1.44 (dd, J = 13.3および7.4 Hz, 1 H), 1.25 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.6 Hz, 3 H),
0.96 (d, J = 7.0 Hz, 3 H).
【0489】
(実施例A47)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−{2−[(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−2−オキソエチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B141)および(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−{2−[(cis−3−ヒドロキシシクロブチル)アミノ]−2−オキソエチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B142)および(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−(2−メチルヒドラジニル)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B143)および(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−(1−メチルヒドラジニル)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B144)および(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[2−(1,2−ジメチルヒドラジニル)−2−オキソエチル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B145)の調製。
【0490】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1a。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−{2−[(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−2−オキソエチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B141)の合成:テトラヒドロフラン(0.5mL)に溶解した#B1(19.7mg、0.031mmol、1当量)の溶液に、trans−4−アミノシクロヘキサノール(5.7mg、0.049mmol、1.6当量)を加えた。1.5時間撹拌した後、反応物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。溶媒を真空で除去した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B141を白色固体として得た。収量:11.8mg、0.019mmol、60%。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=7.408分(純度94%)。LCMS (プロトコルD): m/z 633.3 [M+H]
+, 保持時間= 0.73分.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 7.79 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 7.68 (d, J = 7.8 Hz, 1 H),
6.42-6.32 (m, 1 H), 6.28 (d, J = 16.0 Hz, 1 H), 6.11 (d, J = 11.5 Hz, 1 H),
5.87 (dd, J = 11.5および7.4 Hz, 1 H), 5.59 (dd, J = 16.0および5.5 Hz, 1 H), 5.54-5.45 (m, 1 H), 5.00 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 4.49
(d, J = 4.3 Hz, 1 H), 4.30-4.15 (m, 2 H), 3.70-3.60 (m, 2 H), 3.54-3.39 (m, 2
H), 3.26-3.20 (m, 1 H), 2.74 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.58 (d, J = 5.1 Hz, 1 H),
2.37-2.10 (m, 3 H), 1.98 (s, 3 H), 1.89-1.59 (m, 10 H), 1.51-1.41 (m, 1 H),
1.25 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.20-1.10 (m, 4 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.95
(d, J = 7.4 Hz, 3 H).
【0491】
ステップ1b。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−{2−[(cis−3−ヒドロキシシクロブチル)アミノ]−2−オキソエチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B142)の合成。#B1(16.2mg、0.026mmol、1当量)のテトラヒドロフラン/N,N−ジメチルホルムアミド(5:1、0.6mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(13.7μL、0.078mmol、3当量)およびtrans−3−アミノシクロブタノール塩酸塩(4.8mg、0.039mmol、1.5当量)(12:48pm)を加え、反応物を2時間撹拌した。更にN,N−ジメチルホルムアミド(100uL)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(13uL、0.078mmol、3当量)およびtrans−3−アミノシクロブタノール塩酸塩(3mg、0.024mmol、0.9当量)を加え、反応物を更に30分間撹拌した。反応物をジメチルスルホキシドで希釈し、真空で濃縮して、テトラヒドロフランを除去した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B142を白色固体として得た。収量:9.5mg、0.016mmol、61%。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=7.057分(純度91%)。LCMS (プロトコルD): m/z 627.1 [M+Na]
+,
保持時間= 0.72分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.03 (d, J = 7.8
Hz, 1 H), 7.79 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 6.42-6.32 (m, 1 H), 6.28 (d, J = 16.0 Hz,
1 H), 6.11 (d, J = 11.7 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.7および7.4
Hz, 1 H), 5.59 (dd, J = 16.0および5.5 Hz, 1 H), 5.55-5.48
(m, 1 H), 5.07-4.97 (m, 2 H), 4.30-4.17 (m, 2 H), 3.81-3.71 (m, 1 H), 3.70-3.59
(m, 3 H), 3.54-3.46 (m, 1 H), 3.27-3.20 (m, 1 H), 2.75 (d, J = 4.9 Hz, 1 H),
2.58 (d, J = 4.9 Hz, 1 H), 2.48-2.39 (m, 2 H), 2.36-2.13 (m, 3 H), 1.98 (s, 3
H), 1.89-1.61 (m, 9 H), 1.49-1.41 (m, 1 H), 1.25 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.07 (d,
J = 6.2 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.4 Hz, 3 H).
【0492】
ステップ1c。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−(2−メチルヒドラジニル)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B143)および(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−(1−メチルヒドラジニル)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B144)の合成:#B1(32.4mg、0.051mmol、1当量)のテトラヒドロフラン/N,N−ジメチルホルムアミド(2:1、0.75mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(71.8μL、0.408mmol、8当量)およびN−メチルヒドラジンスルフェート(22.1mg、0.15mmol、3当量)を加え、反応物を20分間撹拌した。更にN,N−ジメチルホルムアミド(250uL)を加えた。更に30分後、更にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(35uL、0.20mmol、4当量)およびN−メチルヒドラジンスルフェート(15mg、0.10mmol、2当量)を加え、反応物を45分間撹拌した。反応物を水および酢酸エチルで希釈し、水層を抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B143および#B144を白色固体として得た。
#B143収量:1.9mg、0.0034mmol、7%。LCMS (プロトコルD): m/z 564.2 [M+H]
+, 保持時間= 0.73分.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.31 (d, J = 5.9 Hz, 1 H), 7.81 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 6.41-6.32 (m,
1 H), 6.29 (d, J = 16.0 Hz, 1 H), 6.11 (d, J = 11.6 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J =
11.6および7.6 Hz, 1 H), 5.59 (dd, J = 16.0および5.6 Hz, 1 H), 5.54-5.48 (m, 1 H), 5.04 (d, J = 5.4 Hz, 1 H),
4.80-4.72 (m, 1 H), 4.29-4.20 (m, 2 H), 3.69-3.61 (m, 2 H), 3.53-3.46 (m, 1 H),
3.27-3.21 (m, 1 H), 2.75 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.58 (d, J = 5.1 Hz, 1 H),
2.45-2.13 (m, 7 H), 1.98 (s, 3 H), 1.89-1.74 (m, 3 H), 1.72-1.58 (m, 4 H),
1.53-1.45 (m, 1 H), 1.25 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.95
(d, J = 7.3 Hz, 3 H).
#B144収量:2.3mg、0.0040mmol、8%。LCMS (プロトコルD): m/z 564.2 [M+H]
+, 保持時間= 0.76分.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 7.81 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 6.41-6.27 (m, 2 H), 6.11 (d, J = 11.5
Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.5および7.3 Hz, 1 H), 5.60 (dd,
J = 16.1および5.9 Hz, 1 H), 5.56-5.48 (m, 1 H), 4.94 (d, J
= 6.4 Hz, 1 H), 4.67 (s, 1 H), 4.32-4.20 (m, 2 H), 3.69-3.62 (m, 2 H),
3.53-3.47 (m, 1 H), 3.26-3.21 (m, 1 H), 3.06 (dd, J = 154および7.3 Hz, 1 H), 2.98 (s, 2 H), 2.75 (d, J = 4.9 Hz, 1 H), 2.62-2.53
(m, 2 H), 2.35-2.13 (m, 3 H), 1.98 (s, 3 H), 1.89-1.74 (m, 3 H), 1.72-1.58 (m,
5 H), 1.25 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.3
Hz, 3 H).
【0493】
ステップ1d。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[2−(1,2−ジメチルヒドラジニル)−2−オキソエチル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B145)の合成:#B1(29.7mg、0.047mmol、1当量)のテトラヒドロフラン/N,N−ジメチルホルムアミド(1:1、1mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(116μL、0.658mmol、14当量)を、続いてN,N’−ジメチルヒドラジン二塩酸塩(31.3mg、0.235mmol、5当量)を加え、反応物を30分間撹拌した。反応物を水および酢酸エチルで希釈し、水層を抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B145を白色固体として得た。収量:2.2mg、0.0038mmol、8%。LCMS (プロトコルD): m/z 578.2 [M+H]
+, 保持時間= 0.82分.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)
δ 7.81 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 6.41-6.27 (m, 2 H), 6.11
(d, J = 11.7 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.7および7.6 Hz, 1
H), 5.60 (dd, J = 15.9および5.4 Hz, 1 H), 5.56-5.48 (m, 1
H), 4.94 (d, J = 6.6 Hz, 1 H), 4.79 (q, J = 5.7 Hz, 1 H), 4.32-4.19 (m, 2 H),
3.68-3.61 (m, 2 H), 3.53-3.47 (m, 1 H), 3.26-3.21 (m, 1 H), 3.01 (d, J = 15.2および7.3 Hz, 1 H), 2.93 (s, 3 H), 2.76-2.73 (m, 1 H), 2.60-2.53 (m, 2 H),
2.44 (d, J = 5.7 Hz, 3 H), 2.35-2.15 (m, 3 H), 1.98 (s, 3 H), 1.87-1.75 (m, 3
H), 1.72-1.56 (m, 5 H), 1.25 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.4 Hz, 3 H),
0.95 (d, J = 7.3 Hz, 3 H).
【0494】
(実施例A48)
N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−D−バリル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B146)の調製。
【0495】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−D−バリル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B146)の合成。#B47(10.4mg、0.009mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.3mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(6.3μL、0.036mmol、4当量)を、続いて1−[(ブロモアセチル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン(4.2mg、0.017mmol、1.9当量)を加え、15分間撹拌し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B146を白色固体として得た。収量:4.6mg、0.004mmol、43%。HPLC(プロトコルA
A):保持時間=7.597分(純度87%)。LCMS (プロトコルC): m/z 1188.6 [M+H]
+
保持時間= 1.37分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.99 (s, 1 H), 9.68 (s,
1 H), 9.12 (s, 1 H), 8.26-8.18 (m, 1 H), 8.11-8.04 (m, 1 H), 7.84-7.74 (m, 2
H), 7.64-7.54 (m, 2 H), 7.34-7.21 (m, 2 H), 6.41-6.27 (m, 2 H), 6.11 (d, J = 11.7
Hz, 1 H), 6.00-5.93 (m, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.7および7.4
Hz, 1 H), 5.65-5.47 (m, 2 H), 5.40 (s, 2 H), 5.04 (d, J = 5.5 Hz, 1 H),
5.02-4.96 (m, 2 H), 4.43-4.34 (m, 1 H), 4.30-4.16 (m, 3 H), 3.81 (s, 2 H),
3.69-3.60 (m, 2 H), 3.54-3.45 (m, 1 H), 3.26-3.20 (m, 1 H), 3.09-2.88 (m, 4 H),
2.77-2.73 (m, 1 H), 2.62-2.55 (m, 1 H), 2.36-2.07 (m, 5 H), 1.98 (s, 3 H),
1.84-1.76 (m, 1 H), 1.73-1.61 (m, 5 H), 1.54-1.33 (m, 5 H), 1.29-1.21 (m, 5 H),
1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.4 Hz, 3 H), 0.84 (dd, J = 11.3および6.6 Hz, 6 H).
【0496】
(実施例A49)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート、酢酸塩(#B147)の調製。
【0497】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B147)の合成:#B14(40mg、0.073mmol、1当量)のアセトニトリル(2.3mL)中溶液に、室温でCDI(29.8mg、0.182mmol、2.5当量)を加え、反応物を40分間撹拌した。次いで反応物を65℃に4時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物をアセトニトリル(63mL)、水(4.5mL)および1N NaOH(4.5mL)の溶液に加え、30分間撹拌した。酢酸(270uL)を加え、混合物を真空で濃縮した。得られた残留物をアセトニトリルに溶解し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B147を白色固体として得た。収量:5.1mg、0.0088mmol、12%。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=6.778分(純度89%)。LCMS (プロトコルC): m/z 507.2 [M+H]
+, 保持時間= 0.98分.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 7.77 (d, J = 7.4 Hz, 1 H), 6.41-6.24 (m, 2 H), 6.11
(d, J = 11.7 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.7および7.4 Hz, 1
H), 5.65 (dd, J = 16.0および6.2 Hz, 1 H), 5.56-5.48 (m, 1
H), 5.00-4.91 (m, 1 H), 4.27-4.20 (m, 1 H), 3.78-3.60 (m, 3 H), 3.55-3.46 (m, 1
H), 3.22-3.18 (m, 1 H), 2.80-2.71 (m, 2 H), 2.62-2.53 (m, 2 H), 2.33-2.15 (m, 3
H), 1.98 (s, 3 H), 1.89-1.77 (m, 5 H), 1.73-1.61 (m, 4 H), 1.48-1.41 (m, 1 H),
1.25 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.0 Hz, 3
H).
【0498】
(実施例A50)
メチル[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B148)の調製。
【0499】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。メチル[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B148)の合成:#NP2(204mg、0.393mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(4.5mL)中溶液に、室温で炭酸カリウム(272mg、1.96mmol、5当量)およびヨードメタン(740μL、11.8mmol、30当量)を加え、反応物を1.5時間撹拌した。反応物を濾過し、水(3×)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。LCMS(プロトコルD):m/z534.42[M+H]
+、保持時間=0.89分。粗製物を更には精製せずに次のステップに使用した。
【0500】
ステップ2。メチル[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B148)の合成。実施例A#50のステップ1からの粗製物のメタノール(3.5mL)中溶液に、室温で炭酸カリウム(136mg、0.056mmol、2.5当量)を加え、反応物を2時間撹拌した。反応物をメタノールを用いて濾過し、ジメチルスルホキシド(2mL)で希釈し、真空で濃縮した。水中0.02%酢酸(容量/容量)およびアセトニトリル中0.02%酢酸(容量/容量)(10%から90%)で溶出した逆相中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、#B148を白色固体として得た。収量:91.6mg、0.18mmol、48%。LCMS (プロトコルD): m/z 492.47 [M+H]
+,
保持時間= 0.80分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.76 (d, J = 7.8 Hz, 1
H), 6.25 (d, J = 16.0 Hz, 1 H), 5.97 (d, J = 11.9 Hz, 1 H), 5.87 (d, J = 11.9および7.0 Hz, 1 H), 5.65-5.48 (m, 2 H), 5.22-5.13 (m, 1 H), 5.10 (d, J =
4.7 Hz, 1 H), 4.56-4.48 (m, 1 H), 4.36-4.25 (m, 1 H), 3.69-3.61 (m, 2 H), 3.60
(s, 3 H), 3.55-3.46 (m, 1 H), 2.74-2.56 (m, 4 H), 2.38-2.13 (m, 2 H), 1.90-1.60
(m, 9 H), 1.44 (dd, J = 13.2および7.0 Hz, 1 H), 1.11 (d, J
= 6.2 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 7.0 Hz, 3H).
【0501】
(実施例A51)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル4−(メチルスルファニル)ブタノエート(#B149)の調製。
【0502】
【化106】
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ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル4−(メチルスルファニル)ブタノエート(#B149)の合成。#B148(12mg、0.024mmol、1当量)のジクロロメタン(0.5mL)中溶液に、4−(メチルチオ)ブタン酸(32.2mg、0.24mmol、10当量)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(2.9mg、0.023mmol、1当量)およびDIC(41.3μL、0.264mmol、11当量)を加え、反応物を1時間撹拌した。反応物をジメチルスルホキシド(0.8mL)で希釈し、真空で濃縮した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B149をゴム状物として得た。収量:9.7mg、0.016mmol、66%。LCMS (プロトコルD): m/z 608.2 [M+H]
+, 保持時間= 1.05分.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 7.79 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 6.44-6.32 (m, 1 H),
6.25 (d, J = 16.0 Hz, 1 H), 6.12 (d, J = 11.7 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.7および7.4 Hz, 1 H), 5.62-5.50 (m, 2 H), 4.57-4.48 (m, 1 H), 4.36-4.25 (m,
1 H), 3.70-3.62 (m, 2 H), 3.60 (s, 3 H), 3.55-3.47 (m, 1 H), 2.74-2.56 (m, 4
H), 2.48-2.43 (m, 2 H), 2.41-2.15 (m, 4 H), 2.02 (s, 3 H), 1.88-1.60 (m, 11 H),
1.44 (dd, J = 12.9および6.6 Hz, 1 H), 1.26 (d, J = 6.6 Hz,
3 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 7.4 Hz, 3H).
【0503】
(実施例A52)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{[(ブロモアセチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B150)の調製。
【0504】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{[(ブロモアセチル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B150)の合成:#B147(7mg、0.01mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.4mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(8.5μL、0.048mmol、4当量)および1−[(ブロモアセチル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン(4.2mg、0.018mmol、1.5当量)を加え、反応物を10分間撹拌した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B150を白色固体として得た。収量:2.9mg、0.005mmol、40%。LCMS (プロトコルD): m/z 649.2 [M+Na]
+,
保持時間= 0.81分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.42-8.32 (m, 1 H), δ 7.79 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 6.44-6.32 (m, 1 H), 6.28 (d, J = 16.0
Hz, 1 H), 6.11 (d, J = 11.3 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.3および7.4 Hz, 1 H), 5.61 (dd, J = 16.0および5.5 Hz, 1
H), 5.56-5.49 (m, 1 H), 5.02 (d, J = 5.9 Hz, 1 H), 4.33-4.26 (m, 1 H),
3.95-3.83 (m, 3 H), 3.72-3.59 (m, 2 H), 3.55-3.45 (m, 1 H), 3.40-3.32 (m, 1 H),
3.28-3.14 (m, 2 H), 2.77 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.61 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.31-2.12
(m, 2 H), 1.98 (s, 3 H), 1.88-1.75 (m, 3 H), 1.73-1.61 (m, 4 H), 1.51-1.41 (m,
1 H), 1.25 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.0
Hz, 3 H).
【0505】
(実施例A53)
N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−(4−{[({[(3R,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]メチル}カルバモイル)オキシ]メチル}フェニル)−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B151)の調製。
【0506】
【化108】
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ステップ1。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N−(4−{[({[(3R,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]メチル}カルバモイル)オキシ]メチル}フェニル)−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B152)の合成。#B140(10.7mg、0.022mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド中溶液に、室温で2,6−ルチジン(10.2μL、0.088mmol、4当量)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(15.5μL、0.088mmol、4当量)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(2.7mg、0.022mmol、1当量)および#B45(22.9mg、0.026mmol、1.2当量)を加え、反応物を40分間撹拌した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B152を白色固体として得た。収量:14.9mg、0.012mmol、55%。LCMS(プロトコルC):m/z1231.6[M+H]
+、保持時間=1.97分。
【0507】
ステップ2。N−(6−アミノヘキサノイル)−L−バリル−N−(4−{[({[(3R,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]メチル}カルバモイル)オキシ]メチル}フェニル)−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド、酢酸塩(#B153)の合成:化合物#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B152(14.9mg、0.012mmol、1.0当量)およびピペリジン20.4mg(0.24mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率86%で調製した。LCMS(プロトコルC):m/z1009.83[M+H]
+、保持時間=1.35分。
【0508】
ステップ3。N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−(4−{[({[(3R,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]メチル}カルバモイル)オキシ]メチル}フェニル)−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B151)の合成。化合物#B150の調製にて記載した手順を用いて、#B153(11mg、0.01mmol、1.0当量)および1−[(ブロモアセチル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン3.5mg(0.015mmol、1.5当量)ならびにN,N−ジイソプロピルエチルアミン5.2mg(0.04mmol、4.0当量)から、標題化合物を収率70%で調製した。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=8.413分(純度87%)。LCMS (プロトコルC): m/z 1151.5 [M+Na]
+,
保持時間= 1.61分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.96 (s, 1 H),
8.25-8.18 (m 1 H), 8.06 (d, J = 7.4 Hz, 1 H), 7.83-7.74 (m, 2 H), 7.62-7.54 (m,
2 H), 7.31-7.20 (m, 3 H), 6.41-6.31 (m, 1 H), 6.25 (d, J = 15.8 Hz, 1 H), 6.11
(d, J = 11.7 Hz, 1 H), 6.00-5.92 (m, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.7および7.4 Hz, 1 H), 5.61 (dd, J = 15.8および5.9 Hz, 1
H), 5.55-5.47 (m, 1 H), 5.39 (s, 2 H), 5.00-4.88 (m, 2 H), 4.59-4.49 (m, 1 H),
4.43-4.34 (m, 1 H), 4.24-4.15 (m, 2 H), 3.99-3.88 (m, 1 H), 3.81 (s, 2 H),
3.69-3.58 (m, 2 H), 3.53-3.36 (m, 2 H), 3.10-2.88 (m, 5 H), 2.63 (s, 2 H),
2.31-2.08 (m, 4 H), 2.02-1.92 (m, 4 H), 1.83-1.56 (m, 10 H), 1.55-1.29 (m, 7
H), 1.28-1.20 (m, 5 H), 1.05 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.94 (d, J = 7.4 Hz, 3 H),
0.85 (dd, J = 11.3および6.6 Hz, 6 H).
【0509】
(実施例A54)
N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−(4−{[({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]メチル}カルバモイル)オキシ]メチル}フェニル)−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B154)の調製。
【0510】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N−(4−{[({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]メチル}カルバモイル)オキシ]メチル}フェニル)−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B155)の合成。#B152の調製にて記載した手順を用いて、#B147(13mg、0.023mmol)、2,6−ルチジン9.9mg(0.092mmol、4当量)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン12.0mg(0.092mmol、4当量)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン2.8mg(0.023mmol、1当量)および#B45(22.9mg、0.026mmol、1.2当量)24.6mg(0.028mmol、4当量)から、標題化合物を収率41%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z1247.93[M+H]
+、保持時間=0.91分。
【0511】
ステップ2。N−(6−アミノヘキサノイル)−L−バリル−N−(4−{[({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]メチル}カルバモイル)オキシ]メチル}フェニル)−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド、酢酸塩(#B156)の合成。#B153の調製にて記載した手順を用いて、##B155(11.9mg、0.01mmol、1.0当量)およびピペリジン17.0mg(0.2mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率66%で調製した。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=7.001分(純度82%)。LCMS(プロトコルD):m/z1025.4[M+H]
+、保持時間=0.69分。
【0512】
ステップ3。N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−(4−{[({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]メチル}カルバモイル)オキシ]メチル}フェニル)−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B154)の合成。化合物#B150の調製にて記載した手順を用いて、#B156(6.1mg、0.006mmol、1.0当量)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン5.0mg(0.015mmol、7.0当量)および1−[(ブロモアセチル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン(3.5mg、0.015mmol、1.5当量)から、標題化合物を収率46%で調製した。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=7.669分(純度84%)。LCMS (プロトコルD): m/z 1151.5 [M+Na]
+,
保持時間= 0.79分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.99 (s, 1 H),
8.27-8.19 (m 1 H), 8.16-8.06 (m, 1 H), 7.89-7.73 (m, 2 H), 7.62-7.54 (m, 2 H),
7.31-7.20 (m, 3 H), 6.41-6.31 (m, 1 H), 6.27 (d, J = 16.4 Hz, 1 H), 6.11 (d, J
= 10.9 Hz, 1 H), 6.05-5.94 (m, 1 H), 5.86 (dd, J = 10.9および7.0 Hz, 1 H), 5.67-5.56 (m, 1 H), 5.55-5.47 (m, 1 H), 5.40 (s, 2 H),
5.02-4.88 (m, 3 H), 4.44-4.33 (m, 2 H), 4.30-4.23 (m, 1 H), 4.22-4.15 (m, 2 H),
3.96-3.84 (m, 1 H), 3.81 (s, 2 H), 3.69-3.58 (m, 2 H), 3.53-3.43 (m, 2 H),
3.10-2.89 (m, 5 H), 2.79-2.71 (m, 1 H), 2.61-2.56 (m, 1 H), 2.31-2.10 (m, 4 H),
2.04-1.91 (m, 4 H), 1.84-1.32 (m, 15 H), 1.30-1.18 (m, 4 H), 1.06 (d, J = 6.2
Hz, 3 H), 0.94 (d, J = 7.4 Hz, 3 H), 0.84 (dd, J = 10.9および6.6 Hz, 6 H).
【0513】
(実施例A55)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(2E)−2−{1−[4−({5−[(ブロモアセチル)アミノ]ペンチル}オキシ)フェニル]エチリデン}ヒドラジニル]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B157)の調製。
【0514】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。9H−フルオレン−9−イルメチル[5−(4−アセチルフェノキシ)ペンチル]カルバメート(#B158)の合成:(9H−フルオレン−9−イル)メチル5−ヒドロキシペンチルカルバメート(5g、15.4mmol、1当量)、1−(4−ヒドロキシフェニル)エタノン(2.1g、15.4mmol、1当量)およびトリフェニルホスフィン(4.53g、16.9mmol、1.1当量)のトルエン(50mL)中溶液に、DIAD(3.43g、16.9mmol、1.1当量)を0〜10℃で滴下添加した。溶液を室温で1時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。残留物を石油エーテル:酢酸エチル10:1から7:1で溶出したシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、逆相クロマトグラフィーにより更に精製して、#B158(3.6g、53%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.93 (d, 2 H), 7.76 (d, 2 H), 7.59 (d, 2 H), 7.42 (m, 2 H), 7.33
(m, 2 H), 6.92 (d, 2 H), 4.79 (m, 1 H), 4.43 (m, 2 H), 4.23 (m, 1 H), 4.04 (m,
2 H), 3.25 (m, 2 H), 2.55 (s, 3 H), 1.84 (m, 2 H), 1.58-1.52 (m, 4 H).
【0515】
ステップ2。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(2E)−2−(1−{4−[(5−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ペンチル)オキシ]フェニル}エチリデン)ヒドラジニル]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B159)の合成。化合物#B20の調製にて記載した手順を用いて、#B6(30.8mg、0.056mmol、1.0当量)および#B158(124.0mg、0.28mmol、5.0当量)から、標題化合物を収率33%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z975.4[M+H]
+、保持時間=1.05分。
【0516】
ステップ3。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(2E)−2−(1−{4−[(5−アミノペンチル)オキシ]フェニル}エチリデン)ヒドラジニル]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート、酢酸塩(#B160)の合成。#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B159(17.8mg、0.018mmol、1.0当量)およびピペリジン30.7mg(0.36mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率64%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z753.62[M+H]
+、保持時間=0.66分。
【0517】
ステップ4。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(2E)−2−{1−[4−({5−[(ブロモアセチル)アミノ]ペンチル}オキシ)フェニル]エチリデン}ヒドラジニル]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B157)の合成:化合物#B150の調製にて記載した手順を用いて、#B160(6.2mg、0.008mmol、1.0当量)および1−[(ブロモアセチル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン2.8mg(0.012mmol、1.5当量)ならびにN,N−ジイソプロピルエチルアミン4.2mg(0.032mmol、4.0当量)から、標題化合物を収率46%で調製した。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=8.668分(純度53%)。LCMS (プロトコルD): m/z 873.3 [M+H]
+, 保持時間= 0.88分.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6,
多重線, JはHz単位) δ 10.39-10.25 (m, 1 H), 8.30-8.20 (m, 1
H), 7.82-7.66 (m, 3 H), 6.99-6.90 (m, 2 H), 6.42-6.22 (m, 2 H), 6.16-6.06 (m, 1
H), 5.92-5.81 (m, 1 H), 5.68-5.34 (m, 3 H), 5.09-4.92 (m, 1 H), 4.51-4.25 (m, 3
H), 4.03-3.94 (m, 2 H), 3.82 (s, 2 H), 3.70-3.55 (m, 2 H), 3.50-3.40 (m, 1 H),
3.15-3.05 (m, 2 H), 2.90-2.71 (m, 2 H), 2.64-2.56 (m, 2 H), 2.30-2.10 (m, 5 H),
1.98 (s, 3 H), 1.94-1.84 (m, 1 H), 1.83-1.55 (m, 8 H), 1.53-1.33 (m, 4 H),
1.29-1.20 (m, 3 H), 1.12-1.00 (m, 3 H), 0.98-0.88 (m, 3 H).
【0518】
(実施例A56)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−({[N−(ブロモアセチル)−β−アラニル]アミノ}メチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B161)の調製
【0519】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。2,5−ジオキソピロリジン−1−イルN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−β−アラニネート(#B162)の合成。N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−β−アラニン(297mg、0.95mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(3.5mL)中溶液に、室温でN−ヒドロキシスクシンイミド(112mg、0.954mmol、1当量)およびN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(228mg、1.05mmol、1.1当量)を加え、反応物を4時間撹拌した。反応物を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、真空で濃縮した。所望の粗製物を水中0.02%酢酸(容量/容量)およびアセトニトリル中0.02%酢酸(容量/容量)(10%から95%)で溶出した逆相中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、#B162を白色固体として得た。収量:320mg、0.78mmol、82%。LCMS(プロトコルD):m/z431.0[M+Na]
+、保持時間=0.91分。
【0520】
ステップ2。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[({N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−β−アラニル}アミノ)メチル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B163)の合成。#B147(15.1mg、0.027mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(14.3μL、0.081mmol、3当量)および#B162(22.1mg、0.054mmol、2当量)を加え、反応物を30分間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、所望の#B163と未反応の#B162の混合物を得た。LCMS(プロトコルD):m/z800.4[M+H]
+、保持時間=0.97分。この物質を更には精製せずに次のステップに使用した。
【0521】
ステップ3。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[(β−アラニルアミノ)メチル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート、酢酸塩(#B164)の合成。化合物#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B163(15.7mg、0.02mmol、1.0当量)およびピペリジン34.1mg(0.4mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率63%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z578.41[M+H]
+、保持時間=0.62分。
【0522】
ステップ4。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−({[N−(ブロモアセチル)−β−アラニル]アミノ}メチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B161)の合成。化合物#B150の調製にて記載した手順を用いて、#B164(7.3mg、0.013mmol、1.0当量)および1−[(ブロモアセチル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン4.5mg(0.019mmol、1.5当量)ならびにN,N−ジイソプロピルエチルアミン6.8mg(0.052mmol、4.0当量)から、標題化合物を収率43%で調製した。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=6.564分(純度72%)。LCMS (プロトコルD): m/z 698.1 [M+H]
+, 保持時間= 0.79分.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 8.31-8.23 (m, 1 H), 8.02-7.93 (m, 1 H), δ 7.78 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 6.41-6.32 (m, 1 H), 6.28 (d, J = 15.8 Hz,
1 H), 6.11 (d, J = 11.7 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.7および7.4
Hz, 1 H), 5.61 (dd, J = 15.8および5.5 Hz, 1 H), 5.56-5.45
(m, 1 H), 5.00 (d, J = 6.2 Hz, 1 H), 4.31-4.24 (m, 1 H), 3.93-3.79 (m, 3 H),
3.72-3.59 (m, 2 H), 3.55-3.45 (m, 1 H), 3.27-3.08 (m, 3 H), 3.28-3.14 (m, 2 H),
2.77 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.61 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.36-2.14 (m, 4 H), 1.98
(s, 3 H), 1.88-1.75 (m, 3 H), 1.73-1.61 (m, 4 H), 1.51-1.41 (m, 1 H), 1.25 (d,
J = 6.6 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.0 Hz, 3 H).
【0523】
(実施例A57)
N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−{4−[({[4−({[(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル]オキシ}カルボニル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B165)の調製。
【0524】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N−{4−[({[4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B166)の合成。tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(32mg、0.17mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.9mL)中溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(90.8μL、0.52mmol、3当量)および4−N,N−ジメチルアミノピリジン(4.2mg、0.034mmol、0.2当量)を、続いて#B45(151mg、0.17mmol、1当量)を加え、反応物を30分間撹拌した。反応物をDMSO(2.5mL)で希釈し、水中0.02%酢酸(容量/容量)およびアセトニトリル中0.02%酢酸(容量/容量)(10%から95%)で溶出した逆相中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、#B166を白色固体として得た。収量:114mg、0.12mmol、71%。LCMS(プロトコルC):m/z927.5[M+H]
+、保持時間=1.89分。
【0525】
ステップ2。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−(4−{[(ピペラジン−1−イルカルボニル)オキシ]メチル}フェニル)−L−オルニチンアミド(#B167)の合成。2つの分離容器中、#B166(合計106mg、0.11mmol、1当量)のアセトニトリル(6mL)中懸濁液に、室温でTFA(800μL)を加え、反応物を1.5〜2時間撹拌した。反応物を真空で濃縮し、アセトニトリルで再度希釈し、真空で濃縮した(3×)。所望の粗製物を水中0.02%酢酸(容量/容量)およびアセトニトリル中0.02%酢酸(容量/容量)(10%から100%)で溶出した逆相中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、#B167を白色固体として得た。収量:62mg、0.066mmol、57%。LCMS(プロトコルD):m/z827.4[M+H]
+、保持時間=0.72分。
【0526】
ステップ3。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N−{4−[({[4−({[(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル]オキシ}カルボニル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B168)の合成。#B39(13.5mg、0.028mmol、1当量)のジクロロメタン(0.4mL)中溶液に、室温で4−N,N−ジメチルアミノピリジン(3.4mg、0.028mmol、1当量)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(24.7μL、0.14mmol、5当量)およびビス(4−ニトロフェニル)カルボネート(10.6mg、0.034mmol、1.2当量)を加え、反応物を6時間撹拌した。#B167(34.5mg、0.037mmol、1.3当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(12uL、0.07mmol、2.5当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(500uL)中溶液を加え、反応物を1時間撹拌した。反応物をDMSO(500ul)で希釈し、ジクロロメタンを真空で除去した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B168を白色固体として得た。収量:13mg、0.01mmol、35%。LCMS(プロトコルC):m/z1329.6[M+H]
+、保持時間=1.81分。
【0527】
ステップ4。N−(6−アミノヘキサノイル)−L−バリル−N−{4−[({[4−({[(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル]オキシ}カルボニル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド、酢酸塩(#B169)の合成。化合物#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B168(13mg、0.01mmol、1.0当量)およびピペリジン17.0mg(0.2mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率80%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z1107.5[M+H]
+、保持時間=0.69分。
【0528】
ステップ5。N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−{4−[({[4−({[(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル]オキシ}カルボニル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B165)の合成。化合物#B150の調製にて記載した手順を用いて、#B169(9.4mg、0.008mmol、1.0当量)および1−[(ブロモアセチル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン2.8mg(0.012mmol、1.5当量)ならびにN,N−ジイソプロピルエチルアミン4.2mg(0.032mmol、4.0当量)から、標題化合物を収率69%で調製した。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=7.741分(純度91%)。LCMS (プロトコルC): m/z 1229.4 [M+H]
+,
保持時間= 1.48分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.99 (s, 1 H),
8.27-8.19 (m 1 H), 8.13-8.04 (m, 1 H), 7.85-7.73 (m, 2 H), 7.64-7.55 (m, 2 H),
7.35-7.26 (m, 3 H), 6.77 (s, 1 H), 6.32-6.21 (m, 2 H), 6.10 (d, J = 12.1 Hz, 1
H), 6.01-5.85 (m, 2 H), 5.59 (dd, J = 16.0および5.5 Hz, 1
H), 5.55-5.47 (m, 1 H), 5.40 (s, 2 H), 5.02 (s, 2 H), 4.58-4.49 (m, 1 H),
4.45-4.25 (m, 2 H), 4.24-4.14 (m, 2 H), 3.81 (s, 2 H), 3.69-3.60 (m, 2 H),
3.53-3.45 (m, 2 H), 3.43-3.33 (m, 6 H), 3.10-2.89 (m, 4 H), 2.64-2.53 (m, 2 H),
2.38-2.09 (m, 5 H), 2.03-1.92 (m, 1 H), 1.87-1.56 (m, 11 H), 1.55-1.31 (m, 7
H), 1.30-1.19 (m, 5 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.0 Hz, 3 H),
0.84 (dd, J = 10.9および6.6 Hz, 6 H).
【0529】
(実施例A58)
N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−[4−({[(4−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ピペラジン−1−イル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B170)の調製。
【0530】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N−[4−({[(4−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ピペラジン−1−イル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B171)の合成:#B1(15mg、0.024mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.1mL)中溶液に、室温で#B167(28.2mg、0.03mol、1.25当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(16.8μL、0.096mmol、4当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL)中溶液を加え、反応物を1.5時間撹拌した。反応物をジメチルスルホキシドで希釈し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B171を白色固体として得た。収量:17.8mg、0.013mmol、55%。LCMS(プロトコルD):m/z1345.8[M+H]
+、保持時間=0.92分。
【0531】
ステップ2。N−(6−アミノヘキサノイル)−L−バリル−N−[4−({[(4−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ピペラジン−1−イル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B172)の合成:化合物#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B171(17.8mg、0.013mmol)およびピペリジン22.1mg(0.26mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率79%で調製した。LCMS(プロトコルC):m/z1122.6[M+H]
+、保持時間=1.23分。
【0532】
ステップ3。N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−[4−({[(4−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ピペラジン−1−イル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B170)の合成。化合物#B150の調製にて記載した手順を用いて、#B172(12.1mg、0.01mmol)および1−[(ブロモアセチル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン3.5mg(0.015mmol、1.5当量)ならびにN,N−ジイソプロピルエチルアミン5.2mg(0.04mmol、4.0当量)から、標題化合物を収率57%で調製した。HPLC(プロトコルA
A)保持時間=7.925分(純度81%)。LCMS (プロトコルC): m/z 1244.4 [M+H]
+,
保持時間= 1.45分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.99 (s, 1 H),
8.27-8.19 (m 1 H), 8.13-8.04 (m, 1 H), 7.85-7.73 (m, 2 H), 7.64-7.55 (m, 2 H),
7.35-7.26 (m, 2 H), 6.44-6.24 (m, 2 H), 6.10 (d, J = 11.7 Hz, 1 H), 6.03-5.93
(m, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.7および7.4 Hz, 1 H), 5.61 (dd,
J = 15.6および5.5 Hz, 1 H), 5.55-5.47 (m, 1 H), 5.40 (s, 2
H), 5.02 (s, 2 H), 4.98 (d, J = 5.9 Hz, 1 H), 4.43-4.33 (m, 2 H), 4.30-4.16 (m,
3 H), 3.81 (s, 2 H), 3.69-3.60 (m, 2 H), 3.55-3.34 (m, 6 H), 3.26-3.22 (m, 1
H), 3.09-2.89 (m, 4 H), 2.75 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.63-2.55 (m, 2 H),
2.31-2.09 (m, 4 H), 1.98 (s, 3 H), 1.92-1.78 (m, 3 H), 1.73-1.31 (m, 12 H),
1.30-1.19 (m, 5 H), 1.07 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.4 Hz, 3 H), 0.84
(dd, J = 10.9および6.6 Hz, 6 H).
【0533】
(実施例A59)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,5S,7S)−7−[(ブタノイルアミノ)メチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B173)の調製。
【0534】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,5S,7S)−7−[(ブタノイルアミノ)メチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B173)の合成。#B140(6.7mg、0.014mmol、1当量)のジクロロメタン(0.4mL)中溶液に、0℃で4−N,N−ジメチルアミノピリジン(0.4mg、0.003mmol、0.2当量)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(12.3μL、0.07mmol、5当量)および酪酸(6.8μL、0.074mmol、5.3当量)を加え、反応物を室温で2時間撹拌した。反応物にDCC(8mg、0.042mmol、3当量)を加え、反応物を45分間撹拌した。反応物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウムで希釈し、抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B173を白色固体として得た。収量:3.4mg、0.006mmol、43%。HPLC(プロトコルA
A):保持時間=8.927分(純度87%)。LCMS (プロトコルD): m/z 583.2 [M+Na]
+,
保持時間= 0.88分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.84-7.75 (m, 2 H),
6.42-6.32 (m, 1 H), 6.23 (d, J = 16.0 Hz, 1 H), 6.11 (d, J = 11.5 Hz, 1 H),
5.87 (dd, J = 11.5および7.4 Hz, 1 H), 5.65-5.45 (m, 3 H),
4.60-4.51 (m, 1 H), 3.96-3.85 (m, 1 H), 3.70-3.60 (m, 2 H), 3.54-3.46 (m, 1 H),
3.12-3.01 (m, 1 H), 2.63 (s, 2 H), 2.32-2.12 (m, 2 H), 2.09-2.01 (m, 2 H), 1.98
(s, 3 H), 1.75-1.56 (m, 7 H), 1.55-1.45 (m, 2 H), 1.41-1.33 (m, 1 H), 1.25 (d, J
= 6.6 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.4 Hz, 3 H), 0.88-0.80
(m, 3 H).
【0535】
(実施例A60)
組換え型Fr9Pを有する生体触媒による[(3R,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−5−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#B174)の調製
【0536】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。組換え型Fr9P酵素の大腸菌(Escherichia coli)中での生産および大腸菌(Escherichia coli)からの精製。コドン最適化Fr9P遺伝子(実施例4のステップ1にて記載した通り)を合成し、pGS−21a(GenScript)のNcoI−HindIII部位中に連結させてpAE−PF16を生成した。組換え型、His
6−GST標識Fr9Pタンパク質を、プラスミドpAE−PF16を用いる形質転換後、大腸菌(Escherichia coli)BL21(DE3)中で生産し、ここから精製した。培養液(アンピシリン(ampicillin)100mg/Lを含むTB培地(Terrific broth))0.5Lを含む2つの2.8−Lフェルンバッハフラスコを、LB培養液20mlで終夜それぞれ播種し、200rpm、25℃でインキュベートした。OD
600が約0.9に達した際、細胞を0.2mMのIPTGで誘発し、25℃および200rpmで再度インキュベートした。18〜20時間後、細胞を遠心分離により収集し、−80℃で凍結した。細胞ペレットを氷冷した溶解用緩衝液[10mMリン酸塩緩衝液pH7.4;500mM NaCl;20mMイミダゾール;10%グリセロール;リゾチーム1mg/ml;0.5%(容量/容量)トゥイーン20;20mMβ−メルカプトエタノール]約50mlに再度懸濁し、氷上で30分間インキュベートした。氷上で超音波処理した後、細胞溶解物を14,000rpmおよび4℃で45分間遠心分離した。上澄み液を新しいチューブに移し、14,000rpmおよび4℃で30分間再度遠心分離した。Ni−NTA樹脂スラリー液(Qiagen)5mlを、氷上にて小ビーカーに含まれる上澄み画分(透明溶解物)に加え、1時間穏やかに撹拌した。懸濁液をファルコンチューブに移し、3,000rpmおよび4℃で10分間遠心分離した。上澄み液を廃棄し、樹脂を氷冷した洗浄緩衝液[10mMリン酸塩緩衝液pH7.4;500mM NaCl;40mMイミダゾール;10%グリセロール;20mM β−ME]30mlでそれぞれ3回洗浄し、続いて3,000rpmおよび4℃で10分間遠心分離した。樹脂を使い捨てカラムに移し、洗浄緩衝液2.5mlでそれぞれ更に3回洗浄した。酵素を溶出緩衝液[10mMリン酸塩緩衝液pH7.4;500mM NaCl;250mMイミダゾール;10%グリセロール;20mM β−ME]3×2.5mlで溶出した。緩衝液をPD−10カラムを用いて50mM MOPSpH7.5に変換し、溶液をVivaspinカラムを用い30kDaの分子量をカットオフして濃縮した。貯蔵緩衝液は50mM MOPSpH7.5、2mMDTTおよび10%グリセロール(−80℃での貯蔵用)または50%グリセロール(−20℃での貯蔵用)を含んでいた。精製した酵素の収量は約25mg/L培養液であった。
【0537】
ステップ2。組換え型Fr9Pを用いる[(3R,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−5−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#B174)の合成。#NP2(1mg、0.4mM、1当量)の50mM MOPS緩衝液pH7.5中水溶液に、α−ケトグルタレート(最終濃度0.8mM、2当量)、アスコルビン酸ナトリウム(0.08mM、0.2当量)、NH
4Fe(II)SO
4(0.04mM、0.1当量)および実施例#A60のステップ1からの組換え型Fr9P(1.2μM、0.003当量)を加えた。室温で2時間インキュベーションした後、反応物を酢酸でpHを約4〜5に酸性化し、等容量の酢酸エチルで3回抽出した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をアセトニトリル0.25mlに再度懸濁し、濾過し、逆相クロマトグラフィー(方法H)により精製した。保持時間18.5分の画分を集め、水酸化アンモニウムで中和した後、これを減圧下で濃縮した。水性濃縮物を酢酸でpHを約4に酸性化し、等容量の酢酸エチルで2回抽出した。溶媒を減圧下で除去して、#B174を白色固体として得た。収量:0.2mg。HPLC(プロトコルP):保持時間=10.39分。HRESIMS m/z 536.286 [M+H]
+;
1H NMR (400 MHz,
DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 12.24 (brs, OH), 8.00 (d, J = 8.0 Hz,
1H), 6.37 (m, 1H), 6.23 (d, J = 15.9, 1H), 6.12 (dd, J = 0.7, 11.5, 1H), 5.88
(dd, J = 11.6, 7.5 Hz, 1H), 5.54 (m, 1H), 5.50 (m, 1H), 4.67 (m, 1H), 3.66 (m,
2H), 3.51 (m, 1H), 2.60 (m, 1H), 2.53 (m, 1H), 2.33 (m, 1H), 2.31 (m, 1H), 2.20
(m, 1H), 2.00 (s, 3H), 1.84 (m, 1H), 1.81 (m, 2H), 1.70 (s, 3H), 1.67 (m, 1H),
1.39 (m, 1H), 1.26 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.16 (m, 1H), 1.08 (d, J = 6.4
Hz, 3H), 0.96 (d, J = 7.2 Hz, 3H).
13C NMR (100 MHz, DMSO-d
6)
δ 171.7, 170.5, 165.0, 142.7, 134.4, 133.3, 128.5,
127.3, 122.6, 95.3, 79.9, 74.8, 67.9, 67.2, 46.7, 46.1, 38.9, 37.7, 35.0, 31.5,
28.7, 20.8, 19.7, 17.6, 14.2, 12.2.
【0538】
(実施例A61)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルメチル[2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチル]カルバメート(#B175)の調製。
【0539】
【化116】
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ステップ1。N−メチル−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エタンアミン、トリフルオロ酢酸塩(#B176)の合成。tert−ブチルメチル[2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチル]カルバメート(Angew.Chem.Int.Ed.2007、46、6469)(90mg、0.3mmol、1当量)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、室温でTFA(1mL)を加え、反応物を1時間撹拌した。反応物を真空で濃縮し、アセトニトリル(3×)と共沸して、#B176を油状物として得た。LCMS(プロトコルD):m/z201.1[M+H]
+、保持時間=0.43分。粗製物を更には精製せずに次のステップに使用した。
【0540】
ステップ2。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルメチル[2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチル]カルバメート(#B175)の合成:#B39(19.5mg、0.041mmol、1当量)のジクロロメタン(0.5mL)中溶液に、室温で4−N,N−ジメチルアミノピリジン(5mg、0.041mmol、1当量)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(21.7μL、0.123mmol、3当量)およびビス(4−ニトロフェニル)カルボネート(18.9mg、0.62mmol、1.5当量)を加え、反応物を2.5時間撹拌した。更にビス(4−ニトロフェニル)カルボネート(3.1mg、0.008mmol、0.2当量)を加え、反応物を更に1.5時間撹拌した。#B176(44.1mg、0.103mmol、2.5当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(54μL、0.31mmol、7.5当量)のジクロロメタン(0.4mL)中溶液を加え、反応物を1時間撹拌した。更に#B176(17mg、0.04mmol、1当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(44μL、0.25mmol、6当量)のジクロロメタン(0.2mL)中溶液を加え、反応物を更に15分間撹拌した。反応混合物をDMSO(1mL)で希釈し、ジクロロメタンを真空で除去した。所望の粗製物を水中0.02%酢酸(容量/容量)およびアセトニトリル中0.02%酢酸(容量/容量)(10%から100%)で溶出した逆相中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、#B175を白色固体として得た。収量:7.6mg、0.011mmol、26%。LCMS (プロトコルD): m/z 703.6 [M+H]
+, 保持時間= 0.91分.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6,
多重線, JはHz単位) δ 8.49-8.43 (m, 1 H), 7.87-7373 (m, 2 H),
7.32 (s, 1 H), 7.28-7.21 (m, 1 H), 6.78 (s, 1 H), 6.32 (d, J = 16.0 Hz, 1 H),
6.26 (d, J = 16.4 Hz, 1 H), 6.23-6.13 (m, 1 H), 6.11-5.98 (m, 1 H), 5.93-5.84
(m, 1 H), 5.76-5.67 (m, 1 H), 5.59 (dd, J = 15.9および5.6
Hz, 1 H)
【0541】
(実施例A#62)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[2−(2,2−ジメチルヒドラジニル)−2−オキソエチル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B177)の調製。
【0542】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[2−(2,2−ジメチルヒドラジニル)−2−オキソエチル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B177)の合成。テトラヒドロフラン(1mL)に溶解した#B1(26.8mg、0.042mmol、1当量)の溶液に、室温でN,N−ジメチルヒドラジン(16μL、0.21mmol、5当量)を加えた。40分間撹拌した後、更にN,N−ジメチルヒドラジン(6.4μL、0.084mmol、2当量)を加え、反応物を5分間撹拌した。反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。溶媒を真空で除去した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B177を白色固体として得た。収量:14.5mg、0.025mmol、60%。LCMS (プロトコルD): m/z 578.5 [M+H]
+, 保持時間= 0.72分.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)
δ 8.85 (s, 0.6 H), 8.33 (s, 0.4 H), 7.93-7.84 (m, 1 H),
6.40-6.27 (m, 2 H), 6.10 (d, J = 11.6 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.6および7.6 Hz, 1 H), 5.63-5.54 (m, 1 H), 5.53-5.46 (m, 1 H), 5.09 (d, J =
5.1 Hz, 0.6 H), 5.01 (d, J = 6.6 Hz, 0.4 H), 4.35-4.16 (m, 2 H), 3.68-3.60 (m,
2 H), 3.53-3.46 (m, 1 H), 3.27-3.21 (m, 1 H), 2.99-2.90 (m, 0.6 H), 2.76 (d, J
= 5.4 Hz, 1 H), 2.60-2.53 (m, 1 H), 2.47-2.38 (m, 6.4 H), 2.34-2.26 (m, 1 H),
2.25-2.15 (m, 1 H), 2.06 (dd, J = 14.2および4.9 Hz, 1 H),
1.98 (s, 3 H), 1.87-1.72 (m, 3 H), 1.71-1.58 (m, 4 H), 1.51-1.43 (m, 1 H), 1.24
(d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d, J = 7.3 Hz, 3 H).
【0543】
(実施例A#63)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−({trans−3−[(1H−イミダゾール−1−イルカルボニル)アミノ]シクロブチル}アミノ)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B178)の調製。
【0544】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−({trans−3−[(1H−イミダゾール−1−イルカルボニル)アミノ]シクロブチル}アミノ)−2−オキソエチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B178)の合成。#B73(15.3mg、0.025mmol、1当量)のジクロロメタン(0.5mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(8.8μL、0.05mmol、2当量)およびカルボニルジイミダゾール(4.9mg、0.03mmol、1.2当量)を加え、反応物を25分間撹拌した。反応物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、DMSO(0.8mL)で希釈し、濃縮して、ジクロロメタンを除去した。所望の粗製物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B178を白色固体として得た。収量:3.2mg、0.0045mmol、18%。LCMS (プロトコルD): m/z 698.6 [M+H]
+, 保持時間= 0.68分.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)
δ 8.67 (d, J = 6.9 Hz, 1 H), 8.37 (d, J = 7.1 Hz, 1 H),
8.24 (s, 1 H), 7.78 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 7.70-7.67 (m, 1 H), 7.02 (s, 1 H),
6.40-6.27 (m, 2 H), 6.10 (dd, 11.6および1.5 Hz, 1 H), 5.87
(dd, J = 11.6および7.3 Hz, 1 H), 5.60 (dd, J = 15.7および5.6 Hz, 1 H), 5.52-5.45 (m, 1 H), 5.01 (d, J = 5.4 Hz, 1 H),
4.43-4.34 (m, 1 H), 4.33-4.21 (m, 2 H), 3.67-3.54 (m, 2 H), 3.48-3.43 (m, 1 H),
3.30-3.26 (m, 1 H), 2.78 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.60-2.54 (m, 2 H), 2.39-2.13
(m, 7 H), 1.98 (s, 3 H), 1.83-1.74 (m, 3 H), 1.69 (s, 3 H), 1.65-1.53 (m, 3 H),
1.25 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.04 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.93 (d, J = 7.3 Hz, 3
H).
【0545】
(実施例A#64)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(テトラヒドロピリダジン−1(2H)−イル)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B179)の調製。
【0546】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(テトラヒドロピリダジン−1(2H)−イル)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B179)の合成。#B1(18.1mg、0.029mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(51.1μL、0.29mmol、10当量)およびヘキサヒドロピリダジン二塩酸塩(18.5mg、0.12mmol、4当量)を加え、反応物を30分間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B179を白色固体として得た。収量:10.7mg、0.018mmol、61%。LCMS (プロトコルD): m/z 604.6 [M+H]
+, 保持時間= 0.80分.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 7.79 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 6.42-6.27 (m, 2 H), 6.11
(d, J = 11.7 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.7および7.4 Hz, 1
H), 5.61 (dd, J = 16.0および5.9 Hz, 1 H), 5.55-5.47 (m, 1
H), 4.92 (d, J = 6.2 Hz, 1 H), 4.76 (見かけt, J = 7.0 Hz,
1 H), 4.34-4.18 (m, 2 H), 3.70-3.60 (m, 2 H), 3.54-3.40 (m, 3 H), 3.27-3.21 (m,
1 H), 3.03 (dd, J = 15.2および7.4 Hz, 1 H), 2.81-2.70 (m,
3 H), 2.55 (d, J = 5.5 Hz, 1 H), 2.33-2.15 (m, 2 H), 1.98 (s, 3 H), 1.85-1.74
(m, 3 H), 1.71-1.56 (m, 5 H), 1.55-1.48 (m, 4 H), 1.25 (d, J = 6.2 Hz, 3 H),
1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.4 Hz, 3 H).
【0547】
(実施例A#65)
N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−{4−[({[({[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)メチル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N−5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B180)の調製。
【0548】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−(9,9−ジメチル−3,7−ジオキソ−2,8−ジオキサ−4,6−ジアザデカ−1−イル)フェニル]−L−オルニチンアミド(#B181)の合成。tert−ブチルアミノメチルカルバメート塩酸塩(J.Org.Chem.、1980、45、1703、32.9mg、0.18mmol、1当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(47μL、0.27mmol、3当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中溶液を、0℃で#B45(161.5mg、0.18mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中溶液に滴下添加した。4−N,N−ジメチルアミノピリジン(2mg、0.016mmol、0.1当量)を加え、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物をtert−ブチルメチルエーテルで希釈し、濾過した。濾過ケーキを分取−HPLCにより精製して、#B181を白色固体として得た。収量:20mg、0.00023mmol、13%。
1H NMR (400 MHz, MeOD-d
4) δ 7.82 (d, 2 H), 7.67 (d, 2H), 7.58 (d, 2 H), 7.42 (m, 6 H), 5.04
(br, 3 H), 4.63 (s, 4 H), 4.52 (m, 5 H), 4.36 (m, 2 H), 3.20 (m, 4 H), 2.32 (m,
2 H), 2.10 (m, 1H), 1.90 (m, 1 H), 1.77 (m, 1 H), 1.65 (m, 4 H), 1.44 (m, 7 H),
1.35 (m, 3 H), 0.98 (m, 6 H).
【0549】
ステップ2。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N−[4−({[(アミノメチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミドトリフルオロ酢酸塩(#B182)の合成。#B181(20mg、0.00023mmol)に、予め冷却したトリフルオロ酢酸(1.3mL)を0℃で加え、反応物を10分間撹拌した。反応物を濃縮し、アセトニトリルに溶解し、再度3回濃縮して#B182をゴム状物として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した:収量:25mg、0.028mmol、100%。LCMS(プロトコルD):m/z787.6[M+H]
+、保持時間=0.75分。
【0550】
ステップ3。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N−{4−[({[({[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)メチル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B183)の合成。#NP2(14.5mg、0.028mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.4mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(19.7μL、0.11mmol、4当量)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(12mg、0.031mmol、1.1当量)を加えた。DMF(0.6mL)中の#B182(25.2mg、0.028mmol、1当量)を加え、反応物を45分間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B183を白色固体として得た。収量:9.8mg、0.0076mmol、27%。LCMS(プロトコルD):m/z1288.94[M+H]
+、保持時間=0.94分。
【0551】
ステップ4。N−(6−アミノヘキサノイル)−L−バリル−N−{4−[({[({[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)メチル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド酢酸塩(#B184)の合成。化合物#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B183(11.9mg、0.009mmol、1.0当量)およびピペリジン15.3mg(0.18mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率75%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z1066.8[M+H]
+、保持時間=0.73分。
【0552】
ステップ5。N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−{4−[({[({[(3S,5S,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)メチル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N−5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B180)の合成。化合物#B150の調製にて記載した手順を用いて、#B184(7.6mg、0.01mmol)および1−[(ブロモアセチル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン2.6mg(0.011mmol、1.5当量)ならびにN,N−ジイソプロピルエチルアミン3.7mg(0.028mmol、4.0当量)から、標題化合物を収率61%で調製した。LCMS (プロトコルD): m/z 1188.8 [M+H]
+,
保持時間= 0.81分.
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.98 (s, 1 H),
8.45-8.37 (m, 1 H), 8.27-8.20 (m, 1 H), 8.14-8.05 (m, 1 H), 7.85-7.73 (m, 2 H),
7.61-7.55 (m, 2 H), 7.30-7.24 (m, 2 H), 6.40-6.32 (m, 1 H), 6.25 (d, J = 16.1
Hz, 1 H), 6.10 (dd, J = 11.5および1.2 Hz, 1 H), 6.01-5.93
(m, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.7および7.6 Hz, 1 H), 5.60 (dd,
J = 15.6および5.4 Hz, 1 H), 5.56-5.49 (m, 1 H), 5.41 (s, 2
H), 5.02 (s, 2 H), 4.56-4.50 (m, 1 H), 4.42-4.23 (m, 3 H), 4.22-4.16 (m, 1 H),
3.81 (s, 2 H), 3.69-3.60 (m, 3 H), 3.52-3.45 (m, 2 H), 3.09-2.89 (m, 5 H),
2.66-2.53 (m, 3 H), 2.34-2.09 (m, 6 H), 2.01-1.92 (m, 4 H), 1.85-1.55 (m, 10
H), 1.54-1.31 (m, 7 H), 1.27-1.20 (m, 4 H), 1.06 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d,
J = 7.3 Hz, 3 H), 0.86 (d, J = 6.9 Hz, 3 H), 0.83 (d, J = 6.9 Hz, 3 H).
【0553】
(実施例A#66)
N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}−2−メチルヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B185)の調製。
【0554】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N−{4−[({[2−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチルヒドラジニル]カルボニル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B186)の合成。tert−ブチル1−メチルヒドラジンカルボキシレート(34.8mg、0.24mmol、1.3当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(64.4μL、0.37mmol、2当量)および4−N,N−ジメチルアミノピリジン(11.1mg、0.091mmol、0.5当量)を、続いて#B45(161mg、0.18mmol、1当量)を加え、反応物を撹拌した。4時間後、更にN,N−ジメチルホルムアミド(0.2mL)中のtert−ブチル1−メチルヒドラジンカルボキシレート(14mg、0.096mmol、0.5当量)を加え、反応物を1.5時間撹拌した。反応物をDMSO(1mL)で希釈し、水中0.02%酢酸(容量/容量)およびアセトニトリル中0.02%酢酸(容量/容量)(10%から100%)で溶出した逆相中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、#B186を白色固体として得た。収量:26.1mg、0.029mmol、16%。LCMS(プロトコルD):m/z887.6[M+H]
+、保持時間=0.92分。
【0555】
ステップ2。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−({[(2−メチルヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミドトリフルオロ酢酸塩(#B187)の合成。#B186(16.5mg、0.019mmol、1当量)に室温でトリフルオロ酢酸(1mL)を加え、反応物を20分間撹拌した。反応物を濃縮し、アセトニトリルに溶解し、再度3回濃縮して#B187をゴム状物として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。LCMS(プロトコルD):m/z809.6[M+Na]
+、保持時間=0.80分。
【0556】
ステップ3。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}−2−メチルヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B188)の合成。#NP1(8.7mg、0.016mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.2mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(11.3μL、0.064mmol、4当量)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(7.4mg、0.019mmol、1.2当量)を、続いて#B187(17.1mg、0.019mmol、1.2当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.7μL、0.032mmol、2当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.4mL)中溶液を加え、反応物を30分間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B188を白色固体として得た。収量:8.3mg、0.0064mmol、40%。LCMS(プロトコルD):m/z1304.9[M+H]
+、保持時間=0.93分。
【0557】
ステップ4。N−(6−アミノヘキサノイル)−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}−2−メチルヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド酢酸塩(#B189)の合成。化合物#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B188(8.3mg、0.006mmol、1.0当量)およびピペリジン10.2mg(0.12mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率80%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z1082.81[M+H]
+、保持時間=0.66分。
【0558】
ステップ5。N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}−2−メチルヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B185)の合成。化合物#B150の調製にて記載した手順を用いて、#B189(5.5mg、0.005mmol、1当量)、1−[(ブロモアセチル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン1.7mg(0.011mmol、1.5当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン2.6mg(0.02mmol、4.0当量)から、標題化合物を収率63%で調製した。LCMS (プロトコルD): m/z 1204.86 [M+H]
+,
保持時間= 0.77分.
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.01 (s, 1 H),
9.94-9.81 (m, 1 H), 8.28-8.20 (m, 1 H), 8.13-8.05 (m, 1 H), 7.86-7.76 (m, 2 H),
7.66-7.55 (m, 2 H), 7.37-7.25 (m, 2 H), 6.59-6.46 (m, 1 H), 6.40-6.29 (m, 2 H),
6.10 (dd, J = 11.6および1.5 Hz, 1 H), 6.01-5.95 (m, 1 H),
5.87 (dd, J = 11.6および7.6 Hz, 1 H), 5.65-5.57 (m, 1 H),
5.56-5.50 (m, 1 H), 5.41 (m, 2 H), 5.12-4.96 (m, 4 H), 4.42-4.33 (m, 1 H),
4.32-4.24 (m, 1 H), 4.23-4.16 (m, 2 H), 3.81 (s, 2 H), 3.69-3.60 (m, 2 H),
3.52-3.47 (m, 1 H), 3.07-2.89 (m, 5 H), 2.77-2.73 (m, 1 H), 2.60-2.54 (m, 1 H),
2.34-2.08 (m, 4 H), 2.01-1.92 (m, 4 H), 1.86-1.31 (m, 14 H), 1.27-1.20 (m, 4
H), 1.06 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 0.94 (d, J = 7.3 Hz, 3 H), 0.86 (d, J = 6.9 Hz,
3 H), 0.83 (d, J = 6.6 Hz, 3 H).
【0559】
(実施例A#67)
N−{7−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−7−オキソヘプタノイル}−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B190)の調製。
【0560】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B191)の合成。#B6(19.4mg、0.035mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(24.7μL、0.14mmol、4当量)、2,6−ルチジン(16.3μL、0.14mmol、4当量)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(4.3mg、0.035mmol、1当量)およびN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(40.6mg、0.053mmol、1.5当量)を加え、反応物を2.5時間撹拌した。更にN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(13.5mg、0.018mmol、0.5当量)を加え、反応物を更に1時間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B191を白色固体として得た。収量:9.4mg、0.0081mmol、23%。LCMS(プロトコルD):m/z1177.8[M+H]
+、保持時間=0.90分。
【0561】
ステップ2。L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド酢酸塩(#B192)の合成。化合物#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B191(9.4mg、0.008mmol、1.0当量)およびピペリジン13.6mg(0.16mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率56%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z955.8[M+H]
+、保持時間=0.65分。
【0562】
ステップ3。N−{7−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−7−オキソヘプタノイル}−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B190)の合成。#B192(4.5mg、0.004mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.3mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.5μL、0.02mmol、5当量)を、続いて1,1’−[(1,7−ジオキソヘプタン−1,7−ジイル)ビス(オキシ)]ジピロリジン−2,5−ジオン(J.Am.Chem.Soc.2006、128、2802においてと同様に調製した、8.9mg、0.025mmol、6.2当量)を加え、反応物を35分間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B190を白色固体として得た。収量:1.65mg、0.0014mmol、34%。LCMS (プロトコルD): m/z 1194.80 [M+H]
+,
保持時間= 0.75分.
1H NMR
(500 MHz, CD
3CN) δ 9.06 (s, 1 H), 8.17 (s, 1
H), 7.71-7.63 (m, 2 H), 7.35-7.25 (m, 2 H), 7.19 (d, J = 7.6 Hz, 1 H), 6.73 (d,
J = 6.6 Hz, 1 H), 6.47 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 6.41-6.30 (m, 2 H), 5.96-5.85 (m,
2 H), 5.67-5.50 (m, 2 H), 5.33-5.24 (m, 1 H), 5.08-4.99 (m, 2 H), 4.74 (s, 1
H), 4.57-4.48 (m, 1 H), 4.39-4.25 (m, 2 H), 4.15-4.08 (m, 1 H), 3.82-3.75 (m, 1
H), 3.67-3.59 (m, 1 H), 3.55-3.47 (m, 1 H), 3.35-3.20 (m, 2 H), 3.12-2.99 (m, 2
H), 2.82-2.73 (m, 5 H), 2.66-2.52 (m, 6 H), 2.46-2.38 (m, 2 H), 2.36-2.20 (m, 4
H), 1.98 (s, 3 H), 1.77-1.57 (m, 11 H), 1.53-1.36 (m, 6 H), 1.30 (d, J = 6.6
Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.00-0.91 (m, 9 H).
【0563】
(実施例A#68)
N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−[2−(3−{[(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル]オキシ}−3−オキソプロピル)フェニル]−L−アラニンアミド(#B193)の調製。
【0564】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサン酸(#B194)の合成。6−アミノヘキサン酸(14.2g、0.11mol、1当量))を、0℃で水(30mL)中のKOH(6.2g、0.11mol、1当量)に加えた。ブロモアセチルブロミド(26.1g、0.13mol、1.2当量)を滴下添加し、その間炭酸カリウム溶液(2.8N)を滴下添加してpH>7.8に調節した。添加後、溶液を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を0.5M HClにより酸性化してpHを1に調節し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物をジクロロメタン:メタノール50:1で溶出したシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、#B194(10.2g、38%)を白色固体として得た。
【0565】
ステップ2。ペンタフルオロフェニル6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノエート(#B195)の合成。#B194(8g、31.7mmol、1当量)のジクロロメタン(400mL)中溶液に、0℃でペンタフルオロフェニルトリフルオロアセテート(13.3g、45.7mmol、1.45当量)およびピリジン(10g、127mmol、4当量)を加えた。反応混合物を0℃で10分間撹拌した。反応混合物を0.5M HClで洗浄し、真空で濃縮した。残留物を酢酸エチル(PE中49.2%)で溶出したフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、#B195(9.5g、71.7%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.53 (br, 1 H), 3.89 (s, 2 H), 3.35 (m, 2 H), 2.70 (m, 2 H), 1.83
(m, 2 H), 1.64 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H).
【0566】
ステップ3。メチル(2E)−3−(2−{[N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニル]アミノ}フェニル)プロパ−2−エノエート(#B196)の合成。メチル(2E)−3−(2−アミノフェニル)プロパ−2−エノエート(14g、79.1mmol、1当量)、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニン(22.4g、119mmol、1.5当量)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(16.1g、119mmol、1.5当量)、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(22.8g、119mmol、1.5当量)および4−N,N−ジメチルアミノピリジン(1.93g、15.8mmol、0.2当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(600mL)中混合物を、50℃で3日間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(1500mL)および水(500mL)で希釈した。有機層を分離し、水(300mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮乾固した。残留物を石油エーテル:酢酸エチル20:1から5:1で溶出したシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、粗製の#B196(21g、76.4%)を黄色油状物として得、これを更には精製せずに使用した。
【0567】
ステップ4。メチル3−(2−{[N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニル]アミノ}フェニル)プロパノエート(#B197)の合成。粗製の#B196(21g、60.3mmol、1当量)のメタノール(1L)中溶液に、Pd/C(4g)を20℃で加え、反応混合物を水素(35psi)下室温で12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮乾固して、粗製の#B197(19g、90.5%)を黄色油状物として得、これを更には精製せずに使用した。
【0568】
ステップ5。3−(2−{[N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニル]アミノ}フェニル)プロパン酸(#B198)の合成。粗製の#B197(19g、54.2mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(150mL)中溶液に、0℃で水酸化ナトリウム(110mL、2M)を加え、反応物を50℃で3時間撹拌した。テトラヒドロフランを真空で除去し、得られた溶液を1M HClによりpH=3〜4に調節し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。抽出物をブライン(20mL×1)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮乾固して、粗製の#B198(16g、88.9%)を茶褐色油状物として得た。
【0569】
ステップ3。3−[2−(L−アラニルアミノ)フェニル]プロパン酸トリフルオロ酢酸塩(#B199)の合成。#B198(16g、47.5mmol、1当量)のジクロロメタン(150mL)中溶液に、0℃でTFA(100mL)を加え、反応物を25℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、残留物を更には精製せずに次のステップに直接使用した。
【0570】
ステップ4。3−[2−({N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−アラニル}アミノ)フェニル]プロパン酸(#B200)の合成。#B199(5g、21.1mmol、1当量)のアセトン(50mL)および水(100mL)中溶液に、0℃で重炭酸ナトリウム(5.30g、63.4mmol、3当量)を加えた。次いでアセトン(50mL)中の9H−フルオレン−9−イルメチルカルボノクロリデート(4.94g、19.1mmol、0.9当量)を0℃で滴下添加した。反応物を1M HClでpH=3〜4に調節し、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮し、残留物をメタノール:ジクロロメタン(1.5%〜2%)で溶出したシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して粗生成物を得、これを分取−HPLCにより更に精製して白色固体を得、これをSFC−分離により更に精製して、#B200(560mg、5.8%)を白色固体として得た。
1H NMR (400Hz, DMSO-
d6): δ 9.65 (s, 1H), 7.92 (d, 2H), 7.76 (m, 3H), 7.43-7.14 (m, 8H), 4.32
(m, 4H), 2.80 (m, 2H), 2.50 (m, 2H), 1.37 (m, 3H).
【0571】
ステップ5。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル3−[2−({N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−アラニル}アミノ)フェニル]プロパノエート(#B201)の合成。#B148(21.2mg、0.043mmol、1当量)のジクロロメタン(0.5mL)中溶液に、室温で4−N,N−ジメチルアミノピリジン(3.5mg、0.029mmol、0.67当量)、#B200(39.4mg、0.086mmol、2当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.3mL)中溶液およびN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)(23.2mg、0.107mmol、2.5当量)を加え、反応物を2.5時間撹拌した。更にDCC(23mg、0.107mmol、2.5当量)を加え、反応物を更に2時間撹拌した。反応物をDMSO(0.7mL)で希釈し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B201を白色固体として得た。収量:8.6mg、0.009mmol、21%。LCMS(プロトコルD):m/z954.57[M+Na]
+、保持時間=1.10分。
【0572】
ステップ6。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル3−[2−(L−アラニルアミノ)フェニル]プロパノエート酢酸塩(#B202)の合成。化合物#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B201(15.1mg、0.016mmol、1.0当量)およびピペリジン27.2mg(0.32mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率70%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z955.8[M+H]
+、保持時間=0.65分。
【0573】
ステップ7。N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−N−[2−(3−{[(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル]オキシ}−3−オキソプロピル)フェニル]−L−アラニンアミド(#B203)の合成。#B202(9mg、0.01mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.4mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(8.5μL、0.048mmol、4当量)を、続いて2,5−ジオキソピロリジン−1−イル−N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリネート(10.5mg、0.024mmol、2当量)を加え、反応物を20分間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B203を白色固体として得た。収量:7.4mg、0.007mmol、60%。LCMS(プロトコルD):m/z1031.9[M+H]
+、保持時間=1.11分。
【0574】
ステップ8。L−バリル−N−[2−(3−{[(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル]オキシ}−3−オキソプロピル)フェニル]−L−アラニンアミド酢酸塩(#B204)の合成。化合物#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B203(7.4mg、0.007mmol、1.0当量)およびピペリジン11.9mg(0.14mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率87%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z809.9[M+H]
+、保持時間=0.81分。
【0575】
ステップ9。N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−[2−(3−{[(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル]オキシ}−3−オキソプロピル)フェニル]−L−アラニンアミド(#B193)の合成。#B204(5.3mg、0.006mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.4mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(6.3μL、0.036mmol、6当量)を、続いて#B195(2.9mg、0.007mmol、1.2当量)を加え、反応物を10分間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B193を白色固体として得た。収量:4.1mg、0.004mmol、65%。LCMS (プロトコルD): m/z 1044.9 [M+H]
+,
保持時間= 0.95分.
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.42 (s, 1 H),
8.26-8.19 (m, 1 H), 8.14 (d, J = 6.9 Hz, 1 H), 7.85-7.77 (m, 2 H), 7.30-7.10
(m, 4 H), 6.42-6.33 (m, 1 H), 6.25 (d, J = 15.9 Hz, 1 H), 6.10 (dd, J = 11.7および1.2 Hz, 1 H), 5.83 (dd, J = 11.5および7.3 Hz, 1
H), 5.58 (dd, J = 15.9および5.1 Hz, 1 H), 5.56-5.50 (m, 1
H), 4.55-4.42 (m, 2 H), 4.34-4.26 (m, 1 H), 4.20 (dd, J = 8.8および6.9 Hz, 1 H), 3.81 (s, 2 H), 3.68-3.62 (m, 2 H), 3.60 (s, 3 H),
3.54-3.46 (m, 1 H), 3.07-2.99 (m, 2 H), 2.87-2.56 (m, 7 H), 2.35-2.08 (m, 5 H),
2.02-1.92 (m, 2 H), 1.88-1.61 (m, 8 H), 1.53-1.35 (m, 5 H), 1.33 (d, J = 7.1
Hz, 3 H), 1.28-1.19 (m, 4 H), 1.06 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.3 Hz, 3
H), 0.85 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.82 (d, J = 6.6 Hz, 3 H).
【0576】
(実施例A#69)
N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−{4−[({[2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}テトラヒドロピリダジン−1(2H)−イル]カルボニル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B205)の調製。
【0577】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−(4−{[(テトラヒドロピリダジン−1(2H)−イルカルボニル)オキシ]メチル}フェニル)−L−オルニチンアミド(#B206)の合成。ヘキサヒドロピリダジン二塩酸塩(11.1mg、0.07mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.4mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(49.3μL、0.28mmol、4当量)および4−N,N−ジメチルアミノピリジン(4.3mg、0.035mmol、0.5当量)を、続いて#B45(61.6mg、0.07mmol、1当量)を加え、反応物を30分間撹拌した。反応物を水中0.02%酢酸(容量/容量)およびアセトニトリル中0.02%酢酸(容量/容量)(5%から95%)で溶出した逆相中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、#B206を白色固体として得た。収量:19.8mg、0.024mmol、34%。LCMS(プロトコルD):m/z827.63[M+H]
+、保持時間=0.84分。
【0578】
ステップ2。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N−{4−[({[2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}テトラヒドロピリダジン−1(2H)−イル]カルボニル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B207)の合成。#NP1(15.5mg、0.029mmol、2当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.15mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(19.7μL、0.11mmol、8当量)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(11.3mg、0.029mmol、2.1当量)を、続いて#B206(11.4mg、0.014mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL)中溶液を加え、反応物を22時間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B207を白色固体として得た。収量:4.2mg、0.003mmol、22%。LCMS(プロトコルD):m/z1345.2[M+H]
+、保持時間=0.97分。
【0579】
ステップ3。N−(6−アミノヘキサノイル)−L−バリル−N−{4−[({[2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}テトラヒドロピリダジン−1(2H)−イル]カルボニル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド酢酸塩(#B208)の合成。化合物#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B207(9.8mg、0.007mmol、1.0当量)およびピペリジン11.9mg(0.14mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率67%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z1122.95[M+H]
+、保持時間=0.74分。
【0580】
ステップ4。N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−{4−[({[2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}テトラヒドロピリダジン−1(2H)−イル]カルボニル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B205)の合成。化合物#B150の調製にて記載した手順を用いて、#B208(5.6mg、0.005mmol、1当量)、1−[(ブロモアセチル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン1.7mg(0.007mmol、1.5当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン2.6mg(0.02mmol、4.0当量)から、標題化合物を収率52%で調製した。LCMS (プロトコルD): m/z 1244.9 [M+H]
+,
保持時間= 0.83分.
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.04 (br s, 1 H), 8.24
(br s, 1 H), 8.13 (br s, 1 H), 7.87-7.77 (m, 2 H), 7.65-7.55 (m, 2 H),
7.36-7.24 (m, 2 H), 6.88-6.77 (m, 1 H), 6.41-6.26 (m, 2 H), 6.10 (d, J = 11.5
Hz, 1 H), 6.04-5.95 (m, 1 H), 5.86 (dd, J = 11.5および7.3
Hz, 1 H), 5.66-5.48 (m, 2 H), 5.42 (br s, 1 H), 5.18-5.06 (m, 1 H), 5.05-4.94
(m, 1 H), 4.39-4.15 (m, 5 H), 4.11-3.98 (m, 1 H), 3.81 (s, 2 H), 3.68-3.60 (m,
2 H), 3.53-3.45 (m, 1 H), 3.28-3.20 (m, 2 H), 3.08-2.89 (m, 4 H), 2.85-2.72 (m,
2 H), 2.34-2.08 (m, 5 H), 2.02-1.92 (m, 4 H), 1.86-1.31 (m, 18 H), 1.28-1.20
(m, 4 H), 1.09-1.03 (m, 3 H), 0.94 (d, J = 7.3 Hz, 3 H), 0.85 (d, J = 6.6 Hz, 3
H), 0.82 (d, J = 6.6 Hz, 3 H).
【0581】
(実施例A#70)
(2Z,4S)−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−ヒドラジニル−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−4−ヒドロキシペンタ−2−エンアミド(#B209)の調製。
【0582】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2Z,4S)−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−ヒドラジニル−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−4−ヒドロキシペンタ−2−エンアミド(#B209)の合成。#B4(13.1mg、0.027mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(0.4mL)中溶液に、0℃でDCC(11.7mg、0.054mmol、2当量)を加え、反応物を10分間撹拌した。N−ヒドロキシスクシンイミド(6.3mg、0.054mmol、2当量)を加え、反応物を室温で5時間撹拌した。反応物をアセトニトリルで希釈し、濾過し、濃縮した。残留物をジクロロメタン(0.5mL)に溶解し、ヒドラジンの溶液(THF中1M、270μL、0.27mmol、10当量)を加えた。反応物を10分間撹拌し、ジメチルスルホキシドで希釈し、濃縮してジクロロメタンを除去し、濾過した。粗製の残留物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B209を固体として得た。収量:8.1mg、59%。LCMS (プロトコルD): m/z 508.6 [M+H]
+, 保持時間= 0.59分.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 9.00 (s, 1 H), 7.76 (d, J = 7.4 Hz, 1 H), 6.29 (d, J
= 15.8 Hz, 1 H) 5.98 (d, J = 11.3 Hz, 1 H), 5.86 (dd, J = 11.3および7.4 Hz, 1 H), 5.60 (dd, J = 15.8および5.5 Hz, 1
H), 5.56-5.48 (m, 1 H), 5.23-5.07 (m, 2 H), 5.06-4.98 (m, 1 H), 4.32-4.09 (m, 3
H), 3.70-3.59 (m, 2 H), 3.55-3.45 (m, 1 H), 3.25-3.19 (m, 1 H), 2.74 (d, J =
5.1 Hz, 1 H), 2.58 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.44 (dd, J = 14.4および8.6 Hz, 1 H), 2.36-2.14 (m, 3 H), 1.93-1.58 (m, 8 H), 1.50-1.42 (m,
1 H), 1.11 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 7.0
Hz, 3 H).
【0583】
(実施例A#71)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[(6S,9S)−19−ブロモ−6−メチル−2,5,8,11,18−ペンタオキソ−9−(プロパン−2−イル)−3,4,7,10,17−ペンタアザノナデカ−1−イル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B210)の調製。
【0584】
【化126】
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ステップ1。9H−フルオレン−9−イルメチル−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(#B211)の合成。6−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン酸(6g、16.9mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(250mL)中溶液に、0℃でN−ヒドロキシスクシンイミド(2.13g、18.5mmol、1.1当量)およびDCC(3.5g、18.59mmol、1.1当量)を加え、反応物を20℃で終夜撹拌した。反応混合物を−20℃に冷却し、濾過し、濃縮乾固した。残留物をMTBE(300mL)中で20分間撹拌し、再度濾過した。濾過ケーキを真空乾固して、#B211(5.6g、73%)を白色固体として得た。
【0585】
ステップ2。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリン(#B212)の合成。L−バリン(1.5g、12.8mmol、1当量)の水(60mL)およびテトラヒドロフラン(30mL)中溶液に、0℃でNaHCO
3(1.37g、16.3mmol、1.3当量)を加えた。次いで#B211(5.67g、12.6mmol、0.98当量)のジメトキシエタン(80mL)およびテトラヒドロフラン(80mL)中溶液を0〜10℃で滴下添加し、反応物を20℃で18時間撹拌した。反応混合物のpHをクエン酸の添加により4に調節し、反応混合物を濃縮した。酢酸エチル(450mL)およびメタノール(50mL)を加え、混合物を10分間撹拌した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮乾固した。残留物をジクロロメタン:メタノール100:1から8:1で溶出したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、#B212(2.6g、45%)を白色固体として得た。
【0586】
ステップ3。2,5−ジオキソピロリジン−1−イル−N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリネート(#B213)の合成。#B212(2g、4.42mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(60mL)中溶液に、0℃でN−ヒドロキシスクシンイミド(0.53g、4.65mmol、1.05当量)およびDCC(0.88g、4.65mmol、1.05当量)を加え、反応物を20℃で終夜撹拌した。反応混合物を−20℃に冷却し、濾過し、濃縮乾固した。残留物をMTBE(300mL)中で20分間撹拌し、濾過した。濾過ケーキを真空乾固して、#B213(1.9g、79%)を白色固体として得た。
【0587】
ステップ4。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−L−アラニン(#B214)の合成。L−アラニン(0.32g、3.6mmol、1.04当量)の水(15mL)およびテトラヒドロフラン(10mL)中溶液に、0℃でNaHCO
3(0.44g、5.19mmol、1.5当量)を加えた。次いで#B213(1.9g、3.46mmol、1当量)のジメトキシエタン(30mL)中溶液を0〜10℃で滴下添加し、反応物を20℃で18時間撹拌した。反応混合物のpHをクエン酸の添加により4に調節し、反応混合物を濃縮した。ジクロロメタン(400mL)およびメタノール(50mL)を加え、混合物を10分間撹拌した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮乾固した。残留物をジクロロメタン:メタノール100:1から8:1で溶出したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して残留物を得、これをメタノール/テトラヒドロフラン(3:1)で3回再結晶して、#B214(490mg、27%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO): 12.48 (b, 1
H), 8.21 (b, 1 H), 7.91 (d, 2 H), 7.77 (d, 1 H), 7.68 (m, 2 H), 7.41 (m, 2 H),
7.33 (m, 2 H), 7.31 (m, 1 H), 4.29 (m, 2 H), 4.18 (m, 3 H), 2.94 (m, 2 H), 2.16
(m, 2 H), 1.93 (m, 1 H), 1.47 (m, 2 H), 1.37 (m, 2 H), 1.25 (m, 3 H), 1.21 (m,
2 H), 0.86 (m, 6 H).
【0588】
ステップ5。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[(12S,15S)−1−(9H−フルオレン−9−イル)−15−メチル−3,10,13,16,19−ペンタオキソ−12−(プロパン−2−イル)−2−オキサ−4,11,14,17,18−ペンタアザイコサン−20−イル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B215)の合成。#B214(11.5mg、0.022mmol、1.2当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.2mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(12.7μL、0.072mmol、4当量)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(8.5mg、0.022mmol、1.2当量)を、続いて#B6(10mg、0.018mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中溶液を加え、反応物を35分間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B215を白色固体として得た。収量:14.6mg、0.014mmol、77%。LCMS(プロトコルD):m/z1056.0[M+H]
+、保持時間=0.94分。
【0589】
ステップ6。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−{2−[(2S)−2−({(2S)−2−[(6−アミノヘキサノイル)アミノ]−3−メチルブタノイル}アミノ)プロパノイル]ヒドラジニル}−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート、酢酸塩(#B216)の合成。化合物#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B215(20.8mg、0.02mmol、1.0当量)およびピペリジン34.1mg(0.4mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率85%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z833.9[M+H]
+、保持時間=0.65分。
【0590】
ステップ7。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[(6S,9S)−19−ブロモ−6−メチル−2,5,8,11,18−ペンタオキソ−9−(プロパン−2−イル)−3,4,7,10,17−ペンタアザノナデカ−1−イル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B210)の合成。化合物#B150の調製にて記載した手順を用いて、#B216(15.2mg、0.017mmol、1当量)、1−[(ブロモアセチル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン6.1mg(0.026mmol、1.5当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン8.9mg(0.068mmol、4.0当量)から、標題化合物を収率57%で調製した。LCMS (プロトコルD): m/z 975.68 [M+Na]
+,
保持時間= 0.76分.
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.93-9.80 (m, 2 H),
8.26-8.19 (m, 1 H), 8.14 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 7.98 (d, J = 7.6 Hz, 1 H),
7.85-7.73 (m, 2 H), 6.56 (br s, 1 H), 6.41-6.26 (m, 2 H), 6.11 (d, J = 11.5 Hz,
1 H), 5.86 (dd, J = 11.7および7.6 Hz, 1 H), 5.61 (dd, J =
15.9および5.6 Hz, 1 H), 5.56-5.48 (m, 1 H), 5.10-5.03 (m,
1 H), 4.39-4.13 (m, 4 H), 3.81 (s, 2 H), 3.69-3.60 (m, 2 H), 3.54-3.45 (m, 1
H), 3.25-3.19 (m, 1 H), 3.09-3.00 (m, 2 H), 2.74 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 2.58 (d,
J = 5.0, 1 H), 2.35-2.25 (m, 2 H), 2.24-2.05 (m, 3 H), 1.98 (s, 3 H), 1.96-1.75
(m, 4 H), 1.73-1.60 (m, 4 H), 1.55-1.33 (m, 5 H), 1.29-1.18 (m, 7 H), 1.07 (d,
J = 6.4 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.3 Hz, 3 H), 0.87-0.77 (m, 6 H).
【0591】
(実施例A#72)
(2R)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロピル−2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジンカルボキシレート(#B217)の調製。
【0592】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。メチル(2R)−2−(アセチルスルファニル)プロパノエート(#B218)の合成。チオ酢酸カリウム(3.9g、34.4mmol、1.2当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(60mL)中溶液に、室温でS−メチル−2−クロロプロパノエート(3.5g、28.7mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中溶液を加え、混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を水(150mL)中に注ぎ入れ、石油エーテル(100mL)で3回抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮して、#B218(4.4g、94.8%)を淡黄色油状物として得た。
【0593】
ステップ2。(2R)−2−スルファニルプロパン−1−オール(#B219)の合成。LAH(3.4g、89.5mmol、5当量)のテトラヒドロフラン(116mL)中懸濁液に、0℃で#B218(2.9g、17.9mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(29mL)中溶液を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を2N HCl(50mL)で注意深くクエンチした。混合物をジクロロメタン(100mL)で5回抽出し、抽出物を硫酸ナトリウムで脱水した。溶液を真空で濃縮して約150mLにし、溶液を更には精製せずに次のステップに直接使用した。
【0594】
ステップ3。(2R)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロパン−1−オール(#B220)の合成。アルドリチオール−2(5.9g、26.8mmol、1.5当量)および酢酸(1.07g、17.9mmol、1当量)のエタノール(120mL)中溶液に、0℃で#B219のTHF中溶液(150mL、約17.9mmol、1当量)を加え、混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を真空で濃縮し、残留物を石油エーテル:酢酸エチル(10:1から4:1)で溶出したシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して黄色油状物を得、これをSFCにより再度精製して、#B220(860mg、24%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (400Hz, CDCl
3): δ 8.50 (m, 1 H), 7.59 (m, 1 H), 7.40 (d, 1 H), 7.16 (m, 1 H), 5.98
(m, 1 H), 3.70 (m, 1 H), 3.41 (m, 1 H), 3.12 (m, 1 H), 1.31 (d, 3 H).
【0595】
ステップ4。4−ニトロフェニル−(2R)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロピルカルボネート(#B221)の合成。#B220(111mg、0.554mmol、1当量)のジクロロメタン(0.9mL)中溶液に、室温でピリジン(99.4μL、1.22mmol、2.2当量)を加え、続いて4−ニトロフェニルクロロホルメート(140mg、0.665mmol、1.2当量)のジクロロメタン(0.9mL)中溶液を滴下添加し、反応物を終夜撹拌した。反応物をジクロロメタンおよび水で希釈し、2回抽出し、ブラインで洗浄し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をジクロロメタンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、#B221をゴム状物として得た。収量:45mg、0.123mmol、22%。LCMS(プロトコルD):m/z367.2[M+H]
+、保持時間=0.99分。
【0596】
ステップ5。(2R)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロピル−2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジンカルボキシレート(#B217)の合成。#B6(9.8mg、0.018mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.1mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(12.7μL、0.072mmol、4当量)、2,6−ルチジン(8.4μL、0.072mmol、4当量)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(2.2mg、0.018mmol、1当量)を加え、#B221(10mg、0.027mmol、1.5当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.3mL)中溶液を加え、反応物を5.5時間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B217を白色固体として得た。収量:5.9mg、0.0076mmol、42%。LCMS (プロトコルD): m/z 777.51 [M+H]
+,
保持時間= 0.84分.
1H NMR
(500 MHz, CD
3CN) δ 8.45-8.38 (m, 1 H), 8.15
(br s, 1 H), 7.84-7.73 (m, 2 H), 7.35 (br s, 1 H), 7.16 (ddd, J = 7.3, 4.9,および1.2 Hz, 1 H), 6.48-6.28 (m, 3 H), 5.97-5.84 (m, 2 H), 5.63 (dd, J =
15.7および5.9 Hz, 1 H), 5.59-5.52 (m, 1 H), 4.40-4.26 (m,
2 H), 4.20-4.04 (m, 2 H), 3.83-3.75 (m, 1 H), 3.69-3.61 (m, 1 H), 3.56-3.49 (m,
1 H), 3.32 (d, J = 4.7 Hz, 1 H), 3.24 (br s, 1 H), 2.79 (d, J = 4.9 Hz, 1 H),
2.65-2.53 (m, 2 H), 2.47-2.38 (m, 1 H), 2.36-2.19 (m, 4 H), 1.97 (s, 3 H),
1.77-1.67 (m, 4 H), 1.66-1.58 (m, 1 H), 1.35-1.26 (m, 6 H), 1.07 (d, J = 6.4
Hz, 3 H), 0.98 (d, J = 7.3 Hz, 3 H).
【0597】
(実施例A#73)
N
2−アセチル−L−リシル−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−8−ヒドロキシ−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド、酢酸塩(#B222)の調製。
【0598】
【化128】
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ステップ1。N
2−アセチル−N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシン(#B223)の合成。N
6−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシン(22.5g、91.5mmol、1当量)およびK
2CO
3(63.1g、0.457mol、5当量)のテトラヒドロフラン/水(200mL/200mL)中混合物に、0℃で塩化アセチル(8.62g、0.109mol、1.2当量)を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を真空で濃縮して、テトラヒドロフランを除去し、水層を2M HClでpH=1に調節し、EtOAc(100mL)で3回抽出した。抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮して、#B223(23.1g、87.7%)を黄色油状物として得た。
【0599】
ステップ2。N
2−アセチル−L−リシン塩酸塩(#B224)の合成。#B223(23.1g、0.080mmol、1当量)の酢酸エチル(400mL)中溶液に、窒素下0℃で酢酸エチル(250mL)中のHCl(気体)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌し、濾過した。固体を酢酸エチルで洗浄し、真空乾固して、#B224(18.5g、>100%)を白色固体として得、これを更には精製せずに使用した。
【0600】
ステップ3。N
2−アセチル−N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシン(#B225)の合成。#B224(8g、35.6mmol、1当量)およびNaHCO
3(5.99g、71.3mmol、2当量)のアセトン/水(80mL/80mL)中混合物に、0℃でFmoc−Cl(9.41g、36.3mmol、1.02当量)のアセトン(80mL)中溶液を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を2N HClでpH=3〜4に調節し、酢酸エチル(100mL)で3回抽出した。抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮して、粗生成物(7g)を黄色油状物として得た。粗生成物にジクロロメタンおよびtert−ブチルメチルエーテル(100mL)を加え、懸濁液を30分間撹拌し、次いで濾過した。濾過ケーキを真空乾固して、#B225(3.25g、22.2%)を白色固体として得た。
【0601】
ステップ4。N
2−アセチル−N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(#B226)の合成。#B225(1.04g、2.54mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中混合物に、窒素下0℃でN−メチルモルホリン(769mg、7.61mmol、3当量)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド−HCl(632mg、3.30mmol、1.3当量)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(445mg、3.30mmol、1.3当量)およびL−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(WO04010957から、1.01g、2.66mmol、1.05当量)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をtert−ブチルメチルエーテル(300mL)中に注ぎ入れ、濾過した。固体をジクロロメタン(50mL)および水(50mL)で洗浄し、真空乾固して、#B226(1.87g、95.6%)を白色固体として得た。
【0602】
ステップ5。N
2−アセチル−N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(#B227)の合成。#B226(1.87g、2.43mmol、1当量)およびビス−(4−ニトロフェニル)カルボネート(2.21g、7.28mmol、3当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中混合物に、窒素下0℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(313mg、2.43mmol、1当量)を加え、混合物を室温で終夜撹拌した。混合物をtert−ブチルメチルエーテル(50mL)中に注ぎ入れ、濾過した。固体(1.95g)を分取HPLCにより精製して、#B227(580mg、25.7%)を白色固体として得た。
1H NMR (400Hz, DMSO-d
6): δ 10.1 (s, 1 H), 8.29 (d, 2 H), 8.00 (d, 1 H), 7.86 (d, 1 H), 7.65
(d, 2 H), 7.64 (d, 1 H), 7.61 (m, 4 H), 7.40 (m, 2 H), 7.38 (m, 4 H), 7.30 (m,
3 H), 6.01 (br, 1 H), 5.21 (s, 2 H), 4.35 (br, 1 H), 4.27-4.15 (m, 5 H), 2.96
(m, 4 H), 1.98 (m, 1 H), 1.82 (s, 3 H), 1.65 (br, 3 H), 1.43-1.24 (m, 7 H),
0.83 (m, 6 H).
【0603】
ステップ6。N
2−アセチル−N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−8−ヒドロキシ−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(#B228)の合成。#B209(8.1mg、0.016mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.4mL)中溶液に、室温で2,6−ルチジン(7.5μL、0.064mmol、4当量)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(11.3μL、0.064mmol、4当量)および4−N,N−ジメチルアミノピリジン(2mg、0.016mmol、1当量)を、続いて#B227(17.8mg、0.019mmol、1.2当量)を加え、反応物を5時間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B228を白色固体として得た。収量:5.5mg、0.004mmol、26%。LCMS(プロトコルD):m/z1306.1[M+H]
+、保持時間=0.81分。
【0604】
ステップ7。N
2−アセチル−L−リシル−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−8−ヒドロキシ−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド、酢酸塩(#B222)の合成。化合物#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B228(9.5mg、0.007mmol、1.0当量)およびピペリジン11.9mg(0.14mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率79%で調製した。LCMS (プロトコルD): m/z 1084.1 [M+H]
+,
保持時間= 0.58分.
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.10 (s, 1 H),
8.22-8.12 (m, 1 H), 8.03 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 7.87-7.74 (m, 2 H), 7.64-7.53
(m, 2 H), 7.34-7.18 (m, 2 H), 6.31 (d, J = 15.9 Hz, 1 H), 6.09-6.01 (m, 1 H),
5.98 (d, J = 11.8 Hz, 1 H), 5.86 (dd, J = 11.8および7.1
Hz, 1 H), 5.66-5.56 (m, 1 H), 5.55-5.49 (m, 1 H), 5.44 (br s, 1 H), 5.23-4.91
(m, 3 H), 4.43-4.33 (m, 1 H), 4.30-4.21 (m, 2 H), 4.20-4.12 (m, 1 H), 3.69-3.59
(m, 1 H), 3.53-3.45 (m, 1 H), 3.07-2.88 (m, 2 H), 2.76-2.71 (m, 1 H), 2.61-2.56
(m, 1 H), 2.35-2.14 (m, 4 H), 2.04-1.53 (m, 18 H), 1.52-1.18 (m, 10 H), 1.11
(d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.3 Hz, 3 H),
0.85 (d, J = 6.9 Hz, 3 H), 0.82 (d, J = 6.9 Hz, 3 H).
【0605】
(実施例A#74)
メチル[(3R,5S,7R,8R)−8−ヒドロキシ−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−メトキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B229)の調製。
【0606】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。メチル[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B230)の合成。#B55(66.8mg、0.122mmol、1当量)のジクロロメタン中溶液に、0℃で2,6−ルチジン(71.1μL、0.61mmol、5当量)を、続いてtert−ブチル(クロロ)ジメチルシラン(86.3μL、0.366mmol、3当量)を加え、反応物を室温に加温した。1時間後、反応物を0℃に冷却し、NaHCO
3水溶液でクエンチし、ジクロロメタンで3回抽出し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を水中0.02%酢酸(容量/容量)およびアセトニトリル中0.02%酢酸(容量/容量)(10%から100%)で溶出した逆相中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、#B230をゴム状物として得た。収量:68mg、0.001mmol、84%。LCMS(プロトコルD):m/z686.58[M+Na]
+、保持時間=1.16分。
【0607】
ステップ2。メチル[(3R,5S,7R,8R)−8−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B231)の合成。#B230(68mg、0.1mmol、1当量)のメタノール(1mL)中溶液に、室温でK
2CO
3(35.2mg、0.255mmol、2.5当量)を加え、反応物を1時間撹拌した。反応物を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物を水中0.02%酢酸(容量/容量)およびアセトニトリル中0.02%酢酸(容量/容量)(10%から100%)で溶出した逆相中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、#B231を白色固体として得た。収量:33.2mg、0.053mmol、52%。LCMS(プロトコルD):m/z622.55[M+H]
+、保持時間=1.09分。
【0608】
ステップ3。メチル[(3R,5S,7R,8R)−8−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−メトキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B232)の合成。#B231(24.7mg、0.04mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中溶液に、室温でMeI(37.5μL、0.6mmol、15当量)およびAg
2O(55.6mg、0.24mmol、6当量)を加え、反応物を暗所中23時間撹拌した。更にMeI(38μL、0.6mmol、15当量)およびAg
2O(55mg、0.24mmol、6当量)を加え、反応物を更に25時間撹拌した。反応物をセライト上で濾過し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B232を白色固体として得た。収量:9.4mg、0.015mmol、37%。LCMS(プロトコルD):m/z636.7[M+H]
+、保持時間=1.19分。
【0609】
ステップ4。メチル[(3R,5S,7R,8R)−8−ヒドロキシ−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−メトキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B229)の合成。#B232(12.6mg、0.02mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(0.4mL)中溶液に、0℃でテトラブチルアンモニウムフルオリド(テトラヒドロフラン中1M、20.7μL、0.02mmol、1当量)を加え、反応物を室温に加温し、1時間撹拌した。更にテトラブチルアンモニウムフルオリド(テトラヒドロフラン中1M、10.3uL、0.01mmol、0.5当量)を加え、反応物を45分間撹拌した。反応物を濃縮し、DMSOに溶解し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B229を白色固体として得た。収量:4.9mg、0.01mmol、47%。LCMS (プロトコルD): m/z 522.50 [M+H]
+,
保持時間= 0.79分.
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6) δ 7.75 (d, J = 8.0 Hz, 1
H), 6.28 (d, J = 15.8 Hz, 1 H), 6.16 (d, J = 11.7 Hz, 1 H), 5.75 (dd, J = 11.7および8.1 Hz, 1 H), 5.58 (dd, J = 15.8および5.1 Hz, 1
H), 5.55-5.47 (m, 1 H), 5.10-4.99 (m, 2 H), 4.31-4.21 (m, 2 H), 3.69-3.62 (m, 2
H), 3.60 (s, 3 H), 3.54-3.47 (m, 1 H), 3.28-3.22 (m, 1 H), 3.14 (s, 3 H), 2.76
(d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.69-2.55 (m, 3 H), 2.35-2.14 (m, 2 H), 1.90-1.75 (m, 3
H), 1.73-1.60 (m, 4 H), 1.57-1.48 (m, 1 H), 1.12 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.07 (d,
J = 6.4 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.3 Hz, 3 H).
【0610】
(実施例A#75)
N
2−アセチル−L−リシル−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド、酢酸塩(#B233)の調製。
【0611】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N
2−アセチル−N
6−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リシル−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B234)の合成。#B6(20.5mg、0.037mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.8mL)中溶液に、室温で2,6−ルチジン(17.3μL、0.148mmol、4当量)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(26μL、0.148mmol、4当量)および4−N,N−ジメチルアミノピリジン(4.5mg、0.037mmol、1当量)を、続いて#B227(45mg、0.048mmol、1.3当量)を加え、反応物を4時間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B234を白色固体として得た。収量:18.5mg、0.014mmol、37%。LCMS(プロトコルD):m/z1348.1[M+H]
+、保持時間=0.88分。
【0612】
ステップ2。N
2−アセチル−L−リシル−L−バリル−N−[4−({[(2−{[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}ヒドラジニル)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド、酢酸塩(#B233)の合成。#B234(18.5mg、0.014mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.7mL)中溶液に、室温でピペリジン(27.6μL、0.28mmol、20当量)を加え、反応物を20分間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して白色固体を得、これを逆相クロマトグラフィー(方法C、Phenomenex Luna PFP(2)カラム)により更に精製して、#B233を白色固体として得た。収量:8mg、0.07mmol、50%。LCMS (プロトコルD): m/z 1125.91 [M+H]
+,
保持時間= 0.63分.
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.11 (s, 1 H), 8.43
(s, 1 H), 8.19-8.11 (m, 1 H), 8.05 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 7.86-7.76 (m, 2 H),
7.64-7.53 (m, 2 H), 7.34-7.18 (m, 2 H), 6.42-6.27 (m, 2 H), 6.16-6.04 (m, 2 H),
5.86 (dd, J = 11.5および7.3 Hz, 1 H), 5.66-5.38 (m, 3 H),
5.12-4.89 (m, 3 H), 4.43-4.33 (m, 1 H), 4.32-4.22 (m, 2 H), 4.20-4.14 (m, 1 H),
3.68-3.59 (m, 1 H), 3.54-3.45 (m, 1 H), 3.07-2.86 (m, 2 H), 2.79-2.72 (m, 1 H),
2.71-2.65 (m, 1 H), 2.61-2.55 (m, 1 H), 2.34-2.14 (m, 4 H), 2.04-1.94 (m, 4 H),
1.92-1.75 (m, 7 H), 1.74-1.54 (m, 8 H), 1.53-1.19 (m, 12 H), 1.06 (d, J = 6.4
Hz, 3 H), 0.94 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 0.86 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 0.82 (d, J =
6.8 Hz, 3 H).
【0613】
(実施例A#76)
メチル[(3R,5S,7R,8R)−8−ヒドロキシ−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B235)の調製。
【0614】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。メチル[(3R,5S,7R,8R)−8−ヒドロキシ−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B235)の合成。#B55(60mg、0.11mmol、1当量)のメタノール(1mL)中溶液に、室温でK
2CO
3(37.7mg、0.273mmol、2.5当量)を加え、反応物を1時間撹拌した。反応物を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B235を白色固体として得た。収量:31.2mg、0.06mmol、56%。LCMS (プロトコルD): m/z 530.43 [M+Na]
+,
保持時間= 0.72分.
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6) δ 7.78 (d, J = 7.6 Hz, 1
H), 6.28 (d, J = 16.0 Hz, 1 H), 5.98 (d, J = 11.8 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.8および7.6 Hz, 1 H), 5.58 (dd, J = 16.0および5.2 Hz, 1
H), 5.55-5.49 (m, 1 H), 5.23-5.14 (m, 1 H), 5.10 (d, J = 4.7 Hz, 1 H), 5.02 (d,
J = 6.1 Hz, 1 H), 4.31-4.22 (m, 2 H), 3.69-3.62 (m, 2 H), 3.60 (s, 3 H),
3.54-3.47 (m, 1 H), 3.28-3.22 (m, 1 H), 2.76 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.69-2.55
(m, 3 H), 2.35-2.15 (m, 2 H), 1.90-1.73 (m, 3 H), 1.73-1.61 (m, 4 H), 1.57-1.49
(m, 1 H), 1.11 (d, J = 6.5 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.96 (d, J =
7.5 Hz, 3 H).
【0615】
(実施例A#77)
(2R)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロピル−[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B236)の調製。
【0616】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2R)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロピル−[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B236)の合成。#NP1(10.4mg、0.019mmol、1当量)および#B220(11.5mg、0.057mmol、3当量)のジクロロメタン(0.3mL)中溶液に、室温で4−N,N−ジメチルアミノピリジン(2.3mg、0.019mmol、1当量)およびN,N’−ジ−イソ−プロピルカルボジイミド(8.9μL、0.057mmol、3当量)を加え、反応物を75分間撹拌した。反応物を濃縮し、DMSOに溶解し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B236を白色固体として得た。収量:7.6mg、0.011mmol、55%。LCMS (プロトコルD): m/z 719.58 [M+H]
+,
保持時間= 0.94分.
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.46-8.40 (m, 1 H),
7.86-7.74 (m, 3 H), 7.27-7.20 (m, 1 H), 6.41-6.32 (m, 1 H), 6.27 (d, J = 16.1
Hz, 1 H), 6.10 (dd, J = 11.7および1.5 Hz, 1 H), 5.87 (dd,
J = 11.7および7.6 Hz, 1 H), 5.61 (dd, J = 16.1および5.9 Hz, 1 H), 5.52-5.45 (m, 1 H), 5.02 (d, J = 6.1 Hz, 1 H),
4.31-4.20 (m, 2 H), 4.18-4.06 (m, 2 H), 3.68-3.58 (m, 2 H), 3.52-3.44 (m, 1 H),
3.28-3.23 (m, 1 H), 2.76 (d, J = 4.9 Hz, 1 H), 2.70 (dd, J = 15.2および9.3 Hz, 1 H), 2.62-2.53 (m, 2 H), 2.34-2.14 (m, 2 H), 1.98 (s, 3 H),
1.86-1.72 (m, 4 H), 1.70-1.59 (m, 4 H), 1.29-1.21 (m, 6 H), 1.06 (d, J = 6.4
Hz, 3 H), 0.94 (d, J = 7.3 Hz, 3 H).
【0617】
(実施例A#78)
N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−{4−[({[({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)メチル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B237)の調製。
【0618】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N−{4−[({[({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)メチル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B238)の合成。#NP1(20.4mg、0.038mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.4mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(40.2μL、0.228mmol、6当量)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(19mg、0.049mmol、1.3当量)を、続いて#B182(34.2mg、0.038mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.7mL)中溶液を加え、反応物を45分間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B238を白色固体として得た。収量:16.1mg、0.012mmol、33%。LCMS(プロトコルD):m/z1305.3[M+H]
+、保持時間=0.92分。
【0619】
ステップ2。N−(6−アミノヘキサノイル)−L−バリル−N−{4−[({[({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)メチル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B239)の合成。化合物#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B238(16.1mg、0.012mmol、1.0当量)およびピペリジン20.4mg(0.24mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率88%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z1083.1[M+H]
+、保持時間=0.67分。
【0620】
ステップ3。N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノイル}−L−バリル−N−{4−[({[({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)メチル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B237)の合成。化合物#B150の調製にて記載した手順を用いて、#B239(11.5mg、0.011mmol)、1−[(ブロモアセチル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン4mg(0.017mmol、1.5当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン5.7mg(0.044mmol、4.0当量)から、標題化合物を収率62%で調製した。LCMS (プロトコルD): m/z 1203.2 [M+H]
+,
保持時間= 0.77分.
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.99 (s, 1 H),
8.45-8.37 (m, 1 H), 8.28-8.20 (m, 1 H), 8.15-8.05 (m, 1 H), 7.86-7.73 (m, 2 H),
7.62-7.54 (m, 2 H), 7.31-7.22 (m, 2 H), 6.41-6.33 (m, 1 H), 6.30 (d, J = 15.9
Hz, 1 H), 6.11 (dd, J = 11.6および1.5 Hz, 1 H), 6.02-5.94
(m, 1 H), 5.86 (dd, J = 11.6および7.6 Hz, 1 H), 5.60 (dd,
J = 15.9および5.6 Hz, 1 H), 5.56-5.48 (m, 1 H), 5.41 (s, 2
H), 5.04 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 4.95 (s, 2 H), 4.43-4.15 (m, 5 H), 3.81 (s, 2
H), 3.69-3.60 (m, 2 H), 3.53-3.45 (m, 1 H), 3.25-3.18 (m, 1 H), 3.09-2.88 (m, 4
H), 2.73 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 2.57 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 2.34-2.08 (m, 5 H),
2.03-1.91 (m, 4 H), 1.91-1.74 (m, 4 H), 1.73-1.30 (m, 12 H), 1.29-1.18 (m, 4
H), 1.06 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.94 (d, J = 7.3 Hz, 3 H), 0.86 (d, J = 6.6 Hz,
3 H), 0.83 (d, J = 6.9 Hz, 3 H).
【0621】
(実施例A#79)
メチル[(3R,5S,7R,8R)−8−メトキシ−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−メトキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B240)の調製。
【0622】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。メチル[(3R,5S,7R,8R)−8−メトキシ−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−メトキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B240)の合成。#B235(24.2mg、0.048mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中溶液に、室温でMeI(45μL、0.7mmol、15当量)およびAg
2O(66.7mg、0.29mmol、6当量)を加え、反応物を暗所中23時間撹拌した。更にMeI(45μL、0.7mmol、15当量)およびAg
2O(67mg、0.29mmol、6当量)を加え、反応物を更に24時間撹拌した。反応物をセライト上で濾過し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B240を白色固体として得た。収量:12.2mg、0.023mmol、48%。LCMS (プロトコルD): m/z 536.7 [M+H]
+, 保持時間= 0.90分.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)
δ 7.75 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 6.36 (d, J = 15.8 Hz, 1
H), 6.16 (d, J = 11.7 Hz, 1 H), 5.75 (dd, J = 11.7および8.1
Hz, 1 H), 5.62-5.50 (m, 2 H), 5.10-4.99 (m, 1 H), 4.58-4.51 (m, 1 H), 4.28-4.18
(m, 1 H), 3.70-3.62 (m, 2 H), 3.60 (s, 3 H), 3.55-3.47 (m, 1 H), 3.32 (s, 3 H),
3.14 (s, 3 H), 2.96-2.91 (m, 1 H), 2.70-2.63 (m, 2 H), 2.58-2.52 (m, 1 H),
2.35-2.16 (m, 2 H), 2.06-1.97 (m, 1 H), 1.88-1.75 (m, 2 H), 1.73-1.60 (m, 4 H),
1.18-1.09 (m, 4 H), 1.07 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 7.3 Hz, 3 H).
【0623】
(実施例A#80)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[(カルバモイルアミノ)メチル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B241)および(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−{[(プロピルカルバモイル)アミノ]メチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B242)の調製。
【0624】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−(イソシアナトメチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B243)の合成。#NP1(25.6mg、0.048mmol、1当量)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、室温でトリエチルアミン(7.3mg、0.072mmol、1.5当量)を、続いてジフェニルホスホリルアジド(11.7μL、0.053mmol、1.1当量)を加え、反応物を20時間撹拌した。反応物をジクロロメタンで希釈し、5%NaHCO
3(水溶液)で3回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮して、黄色油状物を得た。油状物をアセトニトリル(1mL)に溶解し、50℃に1時間加熱した。反応物を冷却して、#B243をアセトニトリル中溶液として得、これを更には精製せずに使用した。完全転化と仮定した。LCMS(プロトコルD):m/z533.6[M+H]
+、保持時間=0.88分。
【0625】
ステップ2。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[(カルバモイルアミノ)メチル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B241)の合成。#B243(12.8mg、0.024mmol、1当量)のアセトニトリル(0.5mL)中溶液に、室温でNH
3(メタノール中7M、34.3μL、0.24mmol、10当量)を加え、反応物を30分間撹拌した。反応物を濃縮し、DMSOで希釈し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B241を白色固体として得た。収量:6.7mg、0.012mmol、51%。LCMS (プロトコルD): m/z 550.6 [M+H]
+, 保持時間= 0.72分.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
δ 7.79 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 6.41-6.25 (m, 2 H), 6.11
(d, J = 11.7 Hz, 1 H), 6.02-5.94 (m, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.7および7.4 Hz, 1 H), 5.64 (dd, J = 16.0および5.9 Hz, 1
H), 5.57-5.50 (m, 1 H), 5.46 (br s, 1 H), 5.01 (d, J = 5.9 Hz, 1 H), 4.32-4.23
(m, 1 H), 3.88-3.77 (m, 1 H), 3.70-3.60 (m, 2 H), 3.55-3.46 (m, 1 H), 3.25-3.04
(m, 3 H), 2.75 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.60 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.35-2.13 (m, 2
H), 1.98 (s, 3 H), 1.88-1.59 (m, 8 H), 1.46-1.37 (m, 1 H), 1.25 (d, J = 6.2 Hz,
3 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.0 Hz, 3 H).
【0626】
ステップ3。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−{[(プロピルカルバモイル)アミノ]メチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B242)の合成。#B243(9mg、0.02mmol、1当量)のアセトニトリル(0.4mL)中溶液に、室温でn−プロピルアミン(7μL、0.085mmol、5当量)を加え、反応物を10分間撹拌した。反応物をDMSO(0.7ml)で希釈し、真空で濃縮し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B242を白色固体として得た。収量:8mg、0.014mmol、80%。LCMS (プロトコルD): m/z 592.7 [M+H]
+, 保持時間= 0.80分.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)
δ 7.80
〜 (d, J = 8.1
Hz, 1 H), 6.41-6.32 (m, 1 H), 6.28 (d, J = 16.0 Hz, 1 H), 6.11 (d, J = 11.7 Hz,
1 H), 6.00-5.93 (m, 1 H), 5.91-5.81 (m, 2 H), 5.62 (dd, J = 16.0および5.6 Hz, 1 H), 5.54-5.46 (m, 1 H), 5.02 (d, J = 5.6 Hz, 1 H),
4.31-4.25 (m, 1 H), 3.86-3.77 (m, 1 H), 3.69-3.59 (m, 2 H), 3.53-3.45 (m, 1 H),
3.26-3.08 (m, 3 H), 2.97-2.88 (m, 2 H), 2.75 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.60 (d, J =
5.1 Hz, 1 H), 2.35-2.15 (m, 2 H), 1.98 (s, 3 H), 1.88-1.75 (m, 3 H), 1.73-1.60
(m, 4 H), 1.44-1.30 (m, 3 H), 1.25 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.4 Hz, 3
H), 0.95 (d, J = 7.3 Hz, 3 H), 0.82 (見かけt, J = 7.3 Hz,
3 H).
【0627】
(実施例A#81)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−{[({[(2R)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロピル]オキシ}カルボニル)アミノ]メチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B244)の調製。
【0628】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−7−{[({[(2R)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロピル]オキシ}カルボニル)アミノ]メチル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B244)の合成。#B147(8.2mg、0.014mmol、1当量)のジクロロメタン(0.4mL)中溶液に、室温でトリエチルアミン(12.3μL、0.088mmol、6.3当量)を、続いてジクロロメタン(0.3mL)中の#B221(9.4mg、0.026mmol、1.9当量)を加え、反応物を30分間撹拌した。4−N,N−ジメチルアミノピリジン(1mg、0.008mmol、0.6当量)を加え、反応物を2時間撹拌した。反応物を濃縮し、DMSO(800uL)に溶解し、逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B244を白色固体として得た。収量:4mg、0.005mmol、40%。LCMS (プロトコルD): m/z 734.33 [M+H]
+,
保持時間= 0.91分.
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.46-8.40 (m, 1 H),
7.85-7.76 (m, 2 H), 7.36-7.29 (m, 1 H), 7.26-7.20 (m, 1 H), 6.41-6.32 (m, 1 H),
6.25 (d, J = 15.8 Hz, 1 H), 6.11 (d, J = 11.6 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.6および7.6 Hz, 1 H), 5.61 (dd, J = 15.8および6.0 Hz, 1
H), 5.50-5.43 (m, 1 H), 4.98 (d, J = 6.2 Hz, 1 H), 4.29-4.22 (m, 1 H),
4.10-4.03 (m, 1 H), 4.01-3.85 (m, 2 H), 3.67-3.57 (m, 2 H), 3.52-3.44 (m, 1 H),
3.28-3.21 (m, 1 H), 3.02-2.93 (m, 1 H), 2.76 (d, J = 5.1 Hz, 1 H), 2.57 (d, J =
5.1 Hz, 1 H), 2.34-2.13 (m, 2 H), 1.98 (s, 3 H), 1.85-1.53 (m, 9 H), 1.28-1.20
(m, 6 H), 1.05 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.93 (d, J = 7.3 Hz, 3 H).
【0629】
(実施例A#82)
N−(24−ブロモ−23−オキソ−4,7,10,13,16,19−ヘキサオキサ−22−アザテトラコサン−1−オイル)−L−バリル−N−{4−[({[2−({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)エチル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B245)の調製。
【0630】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。tert−ブチル1−ヒドロキシ−3,6,9,12,15,18−ヘキサオキサヘンイコサン−21−オエート(#B246)の合成。3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカン−1,17−ジオール(25g、88.7mmol、1当量)、tert−ブチルプロパ−2−エノエート(11.3g、88.7mmol、1当量)およびベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキシド(2.5mL)の混合物を、50℃で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチル:ジクロロメタン(4%〜10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、#B246(9.63g、25.7%)を黄色油状物として得た。
【0631】
ステップ2。tert−ブチル1−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}−3,6,9,12,15,18−ヘキサオキサヘンイコサン−21−オエート(#B247)の合成。#B246(9.63g、23.5mmol、1当量)およびトリエチルアミン(3.56g、35.2mmol、1.5当量)のジクロロメタン(150mL)中溶液に、0℃で4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(6.69g、35.2mmol、1.5当量)を加え、溶液を室温で終夜撹拌した。反応混合物をNaHCO
3水溶液(150mL)で洗浄し、水相を酢酸エチル(200mL×3)で再度抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮し、残留物をメタノール:ジクロロメタン(0.5%〜0.8%)で溶出するシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、#B247(9.21g、69.7%)を黄色油状物として得た。
【0632】
ステップ3。tert−ブチル1−アジド−3,6,9,12,15,18−ヘキサオキサヘンイコサン−21−オエート(#B248)の合成。#B247(13.0g、23.0mmol、1当量)のアセトン/水(150mL/150mL)中溶液に、アジ化ナトリウム(3.20g、49.2mmol、2.1当量)およびヨウ化ナトリウム(621mg、3.45mmol、0.15当量)を加え、反応物を還流状態で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(150mL×3)で抽出し、有機相を真空で濃縮した。残留物を酢酸エチル:石油エーテル(12〜35%)で溶出するシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、#B248(8.30g、83.1%)を黄色油状物として得た。
【0633】
ステップ4。tert−ブチル1−アミノ−3,6,9,12,15,18−ヘキサオキサヘンイコサン−21−オエート(#B249)の合成。#B248(8.30g、19.1mmol、1当量)およびPd/C(1.0g)のメタノール中懸濁液を、水素風船下室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮して、#B249(7.80g、100%)を黄色油状物として得、これを次のステップに直接使用した。
【0634】
ステップ5。tert−ブチル1−ブロモ−2−オキソ−6,9,12,15,18,21−ヘキサオキサ−3−アザテトラコサン−24−オエート(#B250)の合成。#B249(5.80g、14.1mmol、1当量)のジクロロメタン(300mL)中溶液に、0℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.50g、42.6mmol、3当量)およびブロモアセチルブロミド(4.24g、21.3mmol、1.5当量)を加え、反応物を0℃で15分間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、残留物をメタノール:ジクロロメタン(0.5〜0.8%)で溶出するシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、#B250(5.20g、69.3%)を黄色固体として得た。
【0635】
ステップ6。1−ブロモ−2−オキソ−6,9,12,15,18,21−ヘキサオキサ−3−アザテトラコサン−24−酸(#B251)の合成。#B250(5.20g、9.80mmol、1当量)のジクロロメタン(100mL)中溶液に、0℃でトリフルオロ酢酸(100mL)を加え、溶液を室温で3時間撹拌した。反応混合物を真空で濃縮して、#B251(6.00g、100%)を黄色油状物として得た。
【0636】
ステップ7。ペンタフルオロフェニル1−ブロモ−2−オキソ−6,9,12,15,18,21−ヘキサオキサ−3−アザテトラコサン−24−オエート(#B252)の合成。#B251(4.65g、9.80mmol、1当量)およびペンタフルオロフェニルトリフルオロアセテート(4.12g、14.7mmol、1.5当量)のジクロロメタン(150mL)中溶液に、0℃でピリジン(4.65g、9.80mmol、1.5当量)を滴下添加し、溶液を30分間撹拌した。反応混合物を2M HCl(150mL×2)で洗浄し、水相をジクロロメタン(150mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮し、残留物をメタノール:ジクロロメタン(1.5〜2%)で溶出するシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して黄色油状物を得、これを分取−HPLCにより更に精製して、#B252(1.20g、19.1%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.06 (br, 1 H), 3.89 (m, 4 H), 3.69-3.59 (m, 22 H), 3.58 (m, 2 H),
2.96 (m, 2 H).
【0637】
ステップ8。N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−N−{4−[({[2−({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)エチル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B253)の合成。#B51(18.5mg、0.032mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.8mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(22.5μL、0.128mmol、4当量)を、続いてN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(29.1mg、0.038mmol、1.2当量)を加え、反応物を70分間撹拌した。更にN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(4.9mg、0.006mmol、0.2当量)を加え、反応物を更に30分間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B253を白色固体として得た。収量:13.1mg、0.011mmol、34%。LCMS(プロトコルD):m/z1206.2[M+H]
+、保持時間=0.91分。
【0638】
ステップ9。L−バリル−N−{4−[({[2−({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)エチル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B254)の合成。化合物#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B253(13.1mg、0.011mmol、1.0当量)およびピペリジン18.7mg(0.22mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率76%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z984.0[M+H]
+、保持時間=0.67分。
【0639】
ステップ10。N−(24−ブロモ−23−オキソ−4,7,10,13,16,19−ヘキサオキサ−22−アザテトラコサン−1−オイル)−L−バリル−N−{4−[({[2−({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)エチル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B245)の合成。#B254(8.2mg、0.008mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.15mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.7μL、0.032mmol、4当量)を、続いてN,N−ジメチルホルムアミド(0.3mL)中の#B252(7.5mg、0.012mmol、1.5当量)を加え、反応物を室温で30分間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B245を白色固体として得た。収量:5.4mg、0.0038mmol、47%。LCMS (プロトコルD): m/z 1440.72 [M+H]
+,
保持時間= 0.75分.
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.98 (s, 1 H),
8.38-8.28 (m, 1 H), 8.17-8.07 (m, 1 H), 7.96-7.90 (m, 1 H), 7.90-7.84 (m, 1 H),
7.83-7.76 (m, 1 H), 7.64-7.54 (m, 2 H), 7.32-7.23 (m, 2 H), 7.21-7.12 (m, 1 H),
6.41-6.32 (m, 1 H), 6.28 (d, J = 15.8 Hz, 1 H), 6.11 (dd, J = 11.7および1.2 Hz, 1 H), 6.02-5.94 (m, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.7および7.6 Hz, 1 H), 5.60 (dd, J = 15.8および5.6 Hz, 1
H), 5.56-5.46 (m, 1 H), 5.41 (s, 2 H), 5.03 (d, J = 5.6 Hz, 1 H), 4.93 (s, 2
H), 4.41-4.34 (m, 1 H), 4.29-4.18 (m, 2 H), 3.85 (s, 2 H), 3.69-3.55 (m, 4 H),
3.54-3.45 (m, 22 H), 3.43-3.39 (m, 2 H), 3.27-3.19 (m, 2 H), 3.16-2.89 (m, 6
H), 2.74 (d, J = 5.2 Hz, 1 H), 2.58 (d, J = 5.2 Hz, 1 H), 2.42-2.14 (m, 5 H),
2.01-1.91 (m, 4 H), 1.88-1.75 (m, 3 H), 1.73-1.53 (m, 6 H), 1.52-1.30 (m, 4 H),
1.25 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 0.94 (d, J = 7.3 Hz, 3
H), 0.86 (d, J = 6.9 Hz, 3 H), 0.83 (d, J = 6.9 Hz, 3 H).
【0640】
(実施例A#83)
N−(24−ブロモ−23−オキソ−4,7,10,13,16,19−ヘキサオキサ−22−アザテトラコサン−1−オイル)−L−バリル−N−[2−(3−{[trans−4−({[(3R,5S,7R,8R)−8−ヒドロキシ−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)シクロヘキシル]オキシ}−3−オキソプロピル)フェニル]−L−アラニンアミド(#B255)の調製。
【0641】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。trans−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル(2E)−3−(2−ニトロフェニル)プロパ−2−エノエート(#B257)の合成。(2E)−3−(2−ニトロフェニル)プロパ−2−エン酸(8.26g、55.8mmol、1当量)のジクロロメタン(100mL)中溶液に、#B256(12g、55.8mmol、1当量)を、続いて1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド−HCl(10.9g、55.8mmol、1当量)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(680mg、5.58mmol、0.1当量)およびトリエチルアミン(23mL、167.7mmol、3当量)を加え、反応物を室温で17時間撹拌した。反応物を濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(4:1)で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、#B257(8.8g、40%)を白色固体として得た。
【0642】
ステップ2。trans−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル(2E)−3−(2−アミノフェニル)プロパ−2−エノエート(#B258)の合成。#B257(7.8g、20mmol、1当量)の酢酸エチル(150mL)中溶液に、SnCl
2二水和物(25g、0.11mol、5.5当量)を加え、反応物を16時間撹拌した。溶液のpHをNaHCO
3水溶液でpH=8〜9に調節し、濾過した。濾過ケーキを酢酸エチル/メタノールで3回洗浄し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(4:1)および酢酸エチル/メタノール(20:1)で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、#B258(850mg、12%)を黄色固体として得た。
【0643】
ステップ3。trans−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル3−(2−アミノフェニル)プロパノエート(#B259)の合成。#B258(800mg、2.2mmol、1当量)の酢酸エチル(10mL)中溶液に、室温でPd/C(1g)を加え、混合物を水素(35psi)下30分間撹拌した。反応物を濾過し、真空で濃縮して、粗製の#B259(500mg、63%)を白色固体として得、これを更には精製せずに使用した。
【0644】
ステップ4。N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−N−{2−[3−({trans−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}オキシ)−3−オキソプロピル]フェニル}−L−アラニンアミド(#B260)の合成。#B259(400mg、1.1mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中溶液に、室温でN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−L−アラニン(453mg、1.1mmol、1当量)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(12mg、0.1mmol、0.1当量)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(460mg、1.2mmol、1.1当量)を加え、反応物を3日間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ入れ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(20:1から10:1)で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、#B260(110mg、13%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 9.18 (s, 1 H), 7.77 (m, 3 H), 7.61 (d, 2 H), 7.40 (m, 4 H), 7.15
(m, 3 H), 6.77 (m, 1 H), 5.47 (d, 1 H), 4.73 (m, 2 H), 4.45 (m, 4 H), 4.24 (m,
1 H), 3.11 (q, 1 H), 2.85 (m, 2 H), 2.69 (m, 2 H), 2.17 (m, 2 H), 1.97 (m, 4
H), 1.65 (m, 1 H), 1.56 (m, 3 H), 1.43 (m, 11 H), 1.25 (m, 4 H), 0.98 (m, 6 H).
【0645】
ステップ5。N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−N−(2−{3−[(trans−4−アミノシクロヘキシル)オキシ]−3−オキソプロピル}フェニル)−L−アラニンアミドトリフルオロ酢酸塩(#B261)の合成。#B260(34.8mg、0.046mmol、1.0当量)に、予め冷却したトリフルオロ酢酸(0.8mL)を0℃で加え、反応物を10分間撹拌し、そのまま室温に加温した。反応物を濃縮し、アセトニトリルに溶解し、再度3回濃縮して、#B261をゴム状物として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。完全に転化したと仮定。LCMS(プロトコルD):m/z655.8[M+H]
+、保持時間=0.81分。
【0646】
ステップ6。N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−N−[2−(3−{[trans−4−({[(3R,5S,7R,8R)−8−ヒドロキシ−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)シクロヘキシル]オキシ}−3−オキソプロピル)フェニル]−L−アラニンアミド(#B262)の合成。#B4(14.1mg、0.029mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.2mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(30.6μL、0.17mmol、6当量)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(13.6mg、0.035mmol、1.2当量)を加え、反応物を5分間撹拌した。#B261(35.4mg、0.046mmol、1.6当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL)中溶液を加え、反応物を30分間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B262を白色固体として得た。収量:22.8mg、0.02mmol、70%。LCMS(プロトコルD):m/z1131.2[M+H]
+、保持時間=0.96分。
【0647】
ステップ7。L−バリル−N−[2−(3−{[trans−4−({[(3R,5S,7R,8R)−8−ヒドロキシ−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)シクロヘキシル]オキシ}−3−オキソプロピル)フェニル]−L−アラニンアミド(#B263)の合成。化合物#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B262(22.8mg、0.02mmol、1.0当量)およびピペリジン34.1mg(0.40mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率88%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z908.54[M+H]
+、保持時間=0.64分。
【0648】
ステップ8。N−(24−ブロモ−23−オキソ−4,7,10,13,16,19−ヘキサオキサ−22−アザテトラコサン−1−オイル)−L−バリル−N−[2−(3−{[trans−4−({[(3R,5S,7R,8R)−8−ヒドロキシ−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)シクロヘキシル]オキシ}−3−オキソプロピル)フェニル]−L−アラニンアミド(#B255)の合成。#B263(16.1mg、0.018mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.2mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(12.7μL、0.072mmol、4当量)を、続いてN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の#B252(9.4mg、0.034mmol、1.9当量)を加え、反応物を室温で15分間撹拌した。更にN,N−ジメチルホルムアミド(0.3mL)中の#B252(8.8mg、0.014mmol、0.75当量)を加え、反応物を更に15分間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B255を白色固体として得た。収量:14.4mg、0.011mmol、59%。LCMS (プロトコルD): m/z 1365.75 [M+H]
+,
保持時間= 0.78分.
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.40 (s, 1 H),
8.37-8.29 (m, 1 H), 8.15 (d, J = 7.1 Hz, 1 H), 7.87 (d, J = 8.8 Hz, 1 H),
7.82-7.74 (m, 2 H), 7.29-7.09 (m, 4 H), 6.28 (d, J = 15.9 Hz, 1 H), 5.98 (d, J
= 10.5 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.7および7.1 Hz, 1 H),
5.60 (dd, J = 15.9および5.6 Hz, 1 H), 5.54-5.46 (m, 1 H),
5.22-5.13 (m, 1 H), 5.11 (d, J = 4.7 Hz, 1 H), 5.02 (d, J = 5.1 Hz, 1 H),
4.61-4.52 (m, 1 H), 4.51-4.42 (m, 1 H), 4.30-4.17 (m, 3 H), 3.85 (s, 2 H),
3.69-3.37 (m, 25 H), 3.27-3.19 (m, 3 H), 2.88-2.72 (m, 3 H), 2.57 (d, J = 5.1
Hz, 1 H), 2.42-2.13 (m, 5 H), 2.01-1.91 (m, 2 H), 1.88-1.59 (m, 10 H),
1.53-1.43 (m, 1 H), 1.40-1.16 (m, 7 H), 1.11 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.06 (d, J =
6.4 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 7.3 Hz, 3 H), 0.86 (d, J = 6.9 Hz, 3 H), 0.83 (d, J
= 6.9 Hz, 3 H).
【0649】
(実施例A#84)
メチル[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−メトキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B265)およびメチル[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−メトキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B264)の調製。
【0650】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。メチル[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−メトキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B265)の合成。#NP1(32.9mg、0.061mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.7mL)中溶液に、室温でMeI(114μL、1.83mmol、30当量)およびAg
2O(170mg、0.73mmol、12当量)を加え、反応物を暗所中72時間撹拌した。反応物をセライト上で濾過し、N,N−ジメチルホルムアミド(0.8mL)で洗浄し、2部分に分けた。1部分をステップ2に使用し、一方他は逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B265を白色固体として得た。収量:4.66mg、0.008mmol、14%。LCMS (プロトコルD): m/z 564.39 [M+H]
+,
保持時間= 0.90分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.79 (d, J = 7.8 Hz, 1
H), 6.41-6.31 (m, 2 H), 6.11 (dd, J = 11.7および1.2 Hz, 1
H), 5.87 (dd, J = 11.7および7.8 Hz, 1 H), 5.63-5.51 (m, 2
H), 4.58-4.51 (m, 1 H), 4.28-4.18 (m, 1 H), 3.70-3.57 (m, 5 H), 3.55-3.47 (m, 1
H), 3.33 (s, 3 H), 2.96-2.91 (m, 1 H), 2.71-2.63 (m, 2 H), 2.37-2.15 (m, 2 H),
2.07-1.94 (m, 4 H), 1.88-1.75 (m, 2 H), 1.73-1.60 (m, 4 H), 1.25 (d, J = 6.2
Hz, 3 H), 1.19-1.11 (m, 1 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 7.0 Hz, 3
H).
【0651】
ステップ2。メチル[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−ヒドロキシペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−メトキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセテート(#B264)の合成。#B265(20mg、0.035mmol、1当量)のメタノール(0.6mL)中溶液に、室温でK
2CO
3(12.2mg、0.088mmol、2.5当量)を加え、反応物を45分間撹拌した。反応物を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B264を白色固体として得た。収量:4.2mg、0.008mmol、23%。LCMS (プロトコルD): m/z 522.40 [M+Na]
+,
保持時間= 0.81分.
1H NMR
(400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.76 (d, J = 7.8 Hz, 1
H), 6.36 (d, J = 14.4 Hz, 1 H), 5.98 (d, J = 11.7 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.7および7.0 Hz, 1 H), 5.63-5.50 (m, 2 H), 5.22-5.08 (m, 2 H), 4.58-4.52 (m,
1 H), 4.28-4.18 (m, 1 H), 3.70-3.57 (m, 5 H), 3.55-3.47 (m, 1 H), 3.32 (s, 3
H), 2.96-2.91 (m, 1 H), 2.71-2.63 (m, 2 H), 2.37-2.16 (m, 2 H), 2.06-1.96 (m, 1
H), 1.89-1.59 (m, 6 H), 1.20-1.02 (m, 7 H), 0.96 (d, J = 7.4 Hz, 3 H).
【0652】
(実施例A#85)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(4−カルバモイルベンジル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B266)の調製。
【0653】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(4−カルバモイルベンジル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B266)の合成。#B1(18.7mg、0.03mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(21.2μL、0.12mmol、2当量)および4−(アミノメチル)ベンズアミド塩酸塩(11.2mg、0.06mmol、2当量)を加え、反応物を1時間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B266を白色固体として得た。収量:15.4mg、0.023mmol、77%。LCMS (プロトコルD): m/z 668.37 [M+Na]
+,
保持時間= 0.71分.
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.50-8.43 (m, 1 H),
7.88 (s, 1 H), 7.82-7.74 (m, 3 H), 7.33-7.25 (m, 3 H), 6.41-6.27 (m, 2 H), 6.10
(d, J = 11.6 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.6および7.5 Hz, 1
H), 5.62 (dd, J = 15.8および5.5 Hz, 1 H), 5.50-5.43 (m, 1
H), 5.04 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 4.43-4.20 (m, 3 H), 3.68-3.59 (m, 2 H),
3.53-3.45 (m, 1 H), 3.29-3.23 (m, 1 H), 2.78 (d, J = 5.3 Hz, 1 H), 2.68-2.56
(m, 2 H), 2.35-2.13 (m, 3 H), 1.98 (s, 3 H), 1.90-1.72 (m, 4 H), 1.70 (s, 3 H),
1.66-1.58 (m, 1 H), 1.57-1.49 (m, 1 H), 1.25 (d, J = 6.5 Hz, 3 H), 1.04 (d, J =
6.2 Hz, 3 H) , 0.93 (d, J = 7.3 Hz, 3 H).
【0654】
(実施例A#86)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(4−カルバモイルフェニル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B267)の調製。
【0655】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(4−カルバモイルフェニル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B267)の合成。#NP1(12.4mg、0.023mmol、1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(20.2μL、0.12mmol、5当量)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(10.9mg、0.028mmol、1.2当量)を加え、反応物を5分間撹拌した。4−アミノベンズアミド(6.3mg、0.046mmol、2当量)を加え、反応物を1時間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B267を白色固体として得た。収量:4.5mg、0.007mmol、30%。LCMS (プロトコルD): m/z 654.37 [M+H]
+,
保持時間= 0.73分.
1H NMR
(500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.21 (s, 1 H),
7.88-7.75 (m, 3 H), 7.70-7.62 (m, 2 H), 7.23 (s, 1 H), 6.41-6.32 (m, 1 H), 6.26
(d, J = 16.1 Hz, 1 H), 6.10 (d, J = 11.6 Hz, 1 H), 5.87 (dd, J = 11.6および7.6 Hz, 1 H), 5.58 (dd, J = 16.1および5.3 Hz, 1
H), 5.43-5.34 (m, 1 H), 5.08 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 4.42-4.29 (m, 2 H),
3.70-3.59 (m, 2 H), 3.48-3.40 (m, 1 H), 3.30-3.26 (m, 1 H), 2.81-2.73 (m, 2 H),
2.62 (d, J = 5 Hz, 1 H), 2.31-2.12 (m, 2 H), 1.98 (s, 3 H), 1.96-1.88 (m, 1 H),
1.87-1.74 (m, 2 H), 1.68 (s, 3 H), 1.63-1.50 (m, 2 H), 1.25 (d, J = 6.5 Hz, 3
H), 1.06 (d, J = 6.2 Hz, 3 H) , 0.93 (d, J = 7.5 Hz, 3 H).
【0656】
(実施例A#87)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[(6S,9S)−19−ブロモ−6−メチル−2,5,8,11,18−ペンタオキソ−9−(プロパン−2−イル)−3,4,7,10,17−ペンタアザノナデカ−1−イル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B268)の調製。
【0657】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−(6−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル)−L−バリル−N−(4−{9−[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3,7−ジオキソ−2−オキサ−4,6,8−トリアザノナ−1−イル}フェニル)−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B269)の合成。#B243(19.7mg、0.037mmol、1当量)のアセトニトリル(1mL)中溶液に、N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)を加え、アセトニトリルを真空で除去した。この溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(32.6μL、0.19mmol、5当量)を、続いて#B182(40.5mg、0.045mmol、1.22当量)の溶液を加え、反応物を30分間撹拌した。更にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(32.6μL、0.19mmol、5当量)を加え、反応物を更に70分間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法A)により精製して、#B269を白色固体として得た。収量:12mg、0.009mmol、25%。LCMS(プロトコルD):m/z1320.4[M+H]
+、保持時間=0.91分。
【0658】
ステップ2。N−(6−アミノヘキサノイル)−L−バリル−N−(4−{9−[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3,7−ジオキソ−2−オキサ−4,6,8−トリアザノナ−1−イル}フェニル)−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド酢酸塩(#B270)の合成。化合物#B47の調製にて記載した手順を用いて、#B269(19.8mg、0.015mmol、1.0当量)およびピペリジン25.5mg(0.3mmol、20.0当量)から、標題化合物を収率69%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z1097.78[M+H]
+、保持時間=0.64分。
【0659】
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−7−[(6S,9S)−19−ブロモ−6−メチル−2,5,8,11,18−ペンタオキソ−9−(プロパン−2−イル)−3,4,7,10,17−ペンタアザノナデカ−1−イル]−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B268)の合成。化合物#B150の調製にて記載した手順を用いて、#B270(12mg、0.01mmol、1当量)、1−[(ブロモアセチル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン3.5mg(0.015mmol、1.5当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン5.2mg(0.04mmol、4.0当量)から、標題化合物を収率64%で調製した。LCMS(プロトコルD):m/z1217.43[M+H]
+、保持時間=0.75分。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.98 (s, 1 H), 8.27-8.20 (m, 1 H), 8.08 (d, J = 7.3 Hz, 1 H),
7.84-7.73 (m, 2 H), 7.62-7.54 (m, 2 H), 7.30-7.23 (m, 2 H), 6.65-6.57 (m, 1 H),
6.41-6.32 (m, 1 H), 6.29 (d, J = 15.9 Hz, 1 H), 6.16-6.07 (m, 2 H), 6.01-5.93
(m, 1 H), 5.86 (dd, J = 11.5および7.6 Hz, 1 H), 5.63 (dd,
J = 15.9および5.6 Hz, 1 H), 5.55-5.47 (m, 1 H), 5.41 (s, 2
H), 5.01 (d, J = 5.9 Hz, 1 H), 4.94 (s, 1 H), 4.43-4.16 (m, 4 H), 3.81 (s, 2
H), 3.69-3.59 (m, 2 H), 3.54-3.45 (m, 1 H), 3.26-3.10 (m, 3 H), 3.08-2.88 (m, 4
H), 2.74 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 2.60 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 2.35-2.09 (m, 6 H),
2.01-1.92 (m, 4 H), 1.87-1.75 (m, 4 H), 1.74-1.30 (m, 14 H), 1.29-1.19 (m, 4
H), 1.06 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.3 Hz, 3 H), 0.86 (d, J = 6.6 Hz,
3 H), 0.83 (d, J = 6.9 Hz, 3 H).
【0660】
(実施例#A88)
(2E)−4−アミノ−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]ペンタ−2−エンアミド(#B271)および(2Z)−4−アミノ−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]ペンタ−2−エンアミド(#B272)の調製
【0661】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2E)−4−アミノ−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]ペンタ−2−エンアミド(#B271)および(2Z)−4−アミノ−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]ペンタ−2−エンアミド(#B272)の合成:100mMリン酸ナトリウム緩衝液pH7.4(3.57ml)に、#B129(7mg、DMSO(0.23ml)中、1当量)、イソプロピルアミン(リン酸塩緩衝液pH3中で調製した1M溶液1.475ml、pH約7の溶液を得た、100当量)、ピリドキサールホスフェート(リン酸塩緩衝液pH7.4中50mM溶液0.295ml、1当量)およびATA−P2−B01酵素調製物(33mg、リン酸塩緩衝液pH7.4(0.33ml)中、Codexis、ロット#D11134、アセトフェノンとしてR−選択)を加えた。30℃、200rpmで19時間インキュベーションした後、pHを水酸化ナトリウムで約12に調節し、反応物を等容量の酢酸エチルで7回抽出した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をアセトニトリル/水1:1(0.25ml)に再度懸濁し、濾過し、逆相クロマトグラフィーにより合計10回(方法I)精製した。保持時間10および13分の画分を集め、水酸化アンモニウムで中和した後、凍結乾燥して、#B271および#B272をそれぞれ白色固体として得た。
#B271;(収量1.6mg)。HPLC(プロトコルP):保持時間=6.5分;HRESIMS
m/z 実測値 476.3124 [M+H]
+ (C
26H
42N
3O
5の予想値はm/z 476.3124);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.55 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 7.32 (br s, 1 H), 6.77 (br s, 1 H), 6.54
(dd, J = 15.6および6.2 Hz, 1 H), 6.27 (d, J = 16.0 Hz, 1
H), 6.21 (dd, J = 15.4および1.2 Hz, 1 H), 5.59 (dd, J =
16.0および5.5 Hz, 1 H), 5.51 (br t, J = 7.0 Hz,1 H), 4.54
(br q, J = 5.5 Hz, 1 H), 4.30 (m, 1 H), 3.69 (m, 1H), 3.64 (m, 1 H), 3.50 (m, 1
H), 3.42 (m, 1 H), 2.62 (m, 2 H), 2.58-2.52 (m, 1H), 2.34-2.27 (m, 2 H),
2.24-2.17 (m, 2 H), 1.85-1.73 (m, 4 H), 1.70 (s, 3 H), 1.64 (m, 2 H), 1.37 (dd,
J = 13.1および6.2 Hz, 1 H), 1.07 (d, J = 6.6 Hz, 3 H),
1.05 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 7.4 Hz, 3 H).
#B272(収量1.1mg)。HPLC(プロトコルP):保持時間=6.85分;HRESIMS
m/z 476.3131 [M+H]
+ (C
26H
42N
3O
5の予想値はm/z 476.3124);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.76 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 7.32 (br s, 1 H), 6.77 (br s, 1 H), 6.27
(d, J = 15.6 Hz, 1 H), 5.88 (br d, J = 11.7, 1 H), 5.73 (dd, J = 11.5および8.4 Hz, 1 H), 5.59 (dd, J = 16.0および5.5 Hz, 1
H), 5.51 (br t, J = 6.6 Hz,1 H), 4.54 (br q, J = 5.5 Hz, 1 H), 4.47 (m, J = 7.0
Hz, 1 H), 4.30 (m, 1 H), 3.65 (m, 2 H), 3.50 (m, 1 H), 2.62 (m, 2 H), 2.55 (m,
1H), 2.34-2.27 (m, 2 H), 2.24-2.18 (m, 2 H), 1.83-1.75 (m, 2 H), 1.70 (s, 3 H),
1.65 (m, 3 H), 1.38 (dd, J = 13.3および6.2 Hz, 1 H), 1.24
(br s, 1 H), 1.07 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.95 (d, J =
7.4 Hz, 3 H).
【0662】
(実施例#A89)
(2E)−4−アミノ−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]ペンタ−2−エンアミド(#B273)の調製
【0663】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2E)−4−アミノ−N−[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3S,5S,7S)−7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]ペンタ−2−エンアミド(#B273)の合成。#B129(2.9mg、DMSO(0.1ml)中、1当量)に、ピリドキサールホスフェート(リン酸塩緩衝液pH7.4中50mM溶液0.125ml、1当量)ならびに45℃、200rpmで1時間予めインキュベートしたイソプロピルアミン(リン酸塩緩衝液pH3中で調製した1M溶液0.625ml、pH約7の溶液を得た、100当量)、ATA−251酵素調製物(15mg、0.15mlリン酸塩緩衝液pH7.4中、Codexis、ロット#D11140、アセトフェノンとしてS−選択)および100mMリン酸ナトリウム緩衝液pH7.4(1.6ml)の混合物を加えた。37℃、200rpmで22時間インキュベーションした後、pHを水酸化ナトリウムで約12に調節し、反応物を等容量の酢酸エチルで7回抽出した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をアセトニトリル/水1:1(0.25ml)に再度懸濁し、濾過し、逆相クロマトグラフィーにより合計4回(方法J)精製した。保持時間9分の画分を集め、水酸化アンモニウムで中和した後、凍結乾燥して、#B273を白色固体として得た。収量:0.7mg。HPLC(プロトコルP):保持時間=6.6分;HRESIMS m/z 476.3126 [M+H]
+ (C
26H
42N
3O
5の予想値はm/z 476.3124);
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.57 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 7.33 (br s, 1 H), 6.78 (br s, 1 H), 6.54
(dd, J = 15.4および6.1 Hz, 1 H), 6.27 (d, J = 15.9 Hz, 1
H), 6.22 (br d, J = 15.4 Hz, 1 H), 5.59 (dd, J = 15.9および5.4 Hz, 1 H), 5.51 (br t, J = 7.1 Hz,1 H), 4.54 (q, J = 5.3 Hz, 1
H), , 4.30 (m, 1 H), 3.69 (m, 1H), 3.64 (dq, J = 6.8および2.2
Hz, 1 H), 3.49 (dt, J = 7および2.2 Hz, 1 H), 3.42 (m, 1
H), 2.62 (m, 2 H), 2.58-2.53 (m, 1H), 2.33-2.28 (m, 1 H), 2.23-2.18 (m, 2 H),
1.85-1.74 (m, 4 H), 1.70 (s, 3 H), 1.64 (m, 2 H), 1.37 (dd, J = 13.3および6.2 Hz, 1 H), 1.07 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 6.3 Hz, 3 H),
0.96 (d, J = 7.3 Hz, 3 H).
【0664】
(実施例#A90)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,5S)−7−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B274)の調製
【0665】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。[(3R,7S)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−5−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#B174)の合成。#NP2(4mg、0.4mM、1当量)の50mM MOPS緩衝液pH7.5中水溶液に、α−ケトグルタレート(最終濃度0.8mM、2当量)、アスコルビン酸ナトリウム(0.08mM、0.2当量)、NH
4Fe(II)SO
4(0.04mM、0.1当量)および実施例#A60のステップ1からの組換え型Fr9P(1.6μM、0.004当量)を加えた。室温で2時間インキュベーションした後、反応物を酢酸でpHを約4〜5に酸性化し、等容量の酢酸エチルで3回抽出した。溶媒を減圧下で蒸発させて#B174を得、これを更には精製せずに使用した。LCMSm/z536[M+H]
+。
【0666】
ステップ2。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,5S,7S)−7−ヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B274)の合成
DMF(0.05M)中の#B174(4.0mg;0.0075mmol)に0℃で。これにHATU(1.4当量)を加え、混合物を5分間撹拌した。DIPEA(1当量)を、続いてDMF中のプロピルアミン(1.5当量)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物をアセトニトリルで希釈し、逆相HPLC(プロトコルK)により精製した:保持時間=10.8分。;生成物を含む画分を直ちに凍結し、凍結乾燥して、#B274を白色固体として得た(2.4mg;収率60%)。LCMS m/z 577 [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.99 (dd, J = 5.5, 5.5 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.36 (m,
1H), 6.21 (d, J = 15.7 Hz, 1H), 6.11 (dd, J = 11.7, 0.9 Hz, 1H), 5.86 (dd, J =
11.6, 7.6 Hz, 1H), 5.53 (dd, 15.7, 6.0 Hz, 1H), 5.47 (m, 1H), 4.65 (m, 1H),
3.65 (m, 1H), 3.64 (m, 1H), 3.48 (m, 1H), 3.05 (m, 1H), 3.01 (m, 1H), 2.47 (m,
2H), 2.40 (m, 2H), 2.29 (m, 1H), 2.19 (m, 1H), 2.11 (m, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.80
(m, 3H), 1.68 (s, 3H), 1.64 (m, 1H), 1.41 (m, 2H), 1.29 (m, 1H), 1.25 (d, J =
6.4 Hz, 3H), 1.17 (m, 1H), 1.07 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.94 (d, J = 7.2 Hz, 3H),
0.84 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 3H).
13C NMR (100 MHz, DMSO-d
6)
δ 170.0, 169.7, 164.4, 142.6, 133.9, 133.6, 128.4,
127.3, 122.6, 95.9, 79.7, 74.7, 66.8, 67.7, 54.2, 49.2, 46.0, 45.5, 39.8, 39.7,
37.8, 35.0, 31.4, 28.5, 22.0, 19.5, 17.4, 13.9, 12.6, 12.0, 10.9.
【0667】
(実施例#A91)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4,7−ジヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B275)の調製
【0668】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。[(3R,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−5,8−ジヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]酢酸(#B276)の合成:#NP1(4mg、0.4mM、1当量)の50mM MOPS緩衝液pH7.5中水溶液に、α−ケトグルタレート(最終濃度0.8mM、2当量)、アスコルビン酸ナトリウム(0.08mM、0.2当量)、NH
4Fe(II)SO
4(0.04mM、0.1当量)および実施例#A60のステップ1からの組換え型Fr9P(1.2μM、0.003当量)を加えた。室温で1時間30分インキュベーションした後、反応物を酢酸でpHを約4〜5に酸性化し、等容量の酢酸エチルで3回抽出した。溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた粗製の#B276を更には精製せずに使用した。LCMSm/z552[M+H]
+。
【0669】
ステップ2。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(3R,4R,5R,7S)−4,7−ジヒドロキシ−7−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B275)の合成
DMF(0.05M)中の#B276(4.3mg;0.0080mmol)に、0℃でHATU(1.4当量)を加え、5分間撹拌した。DIPEA(1当量)を、続いてDMF中のプロピルアミン(1.5当量)を加え、反応物を室温で1時間撹拌した。更にHATU(0.7当量)、DIPEA(1当量)およびプロピルアミン(1当量)を加え、混合物を更に30分間撹拌した。粗生成物をアセトニトリルで希釈し、逆相HPLC(プロトコルK)により精製した:保持時間=8.60分。生成物を含む画分を直ちに凍結し、凍結乾燥して、#B275を白色固体として得た(2.3mg;収率49%)。LCMS m/z 593 [M+H]+ ;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6,
多重線, JはHz単位) δ 8.01 (dd, J = 5.6, 5.6 Hz, 1H), 7.81 (d,
J = 8.0 Hz, 1H), 6.36 (m, 1H), 6.24 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 6.11 (dd, J = 12.1
Hz, 1H), 5.88 (dd, J = 11.7, 7.7 Hz, 1H), 5.67 (dd, 16.1, 4.4 Hz, 1H), 5.44 (m,
1H), 4.55 (d, 8.7 Hz, 1H), 4.33 (m, 1H), 3.65 (m, 1H), 3.64 (m, 1H), 3.48 (m,
1H), 3.33 (m, 1H), 3.07 (m, 1H), 3.00 (m, 1H), 2.73 (m, 1H), 2.39 (m, 2H), 2.31
(m, 1H), 2.29 (m, 1H), 2.27 (m, 1H), 2.19 (m, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.80 (m, 2H),
1.69 (s, 3H), 1.64 (m, 1H), 1.49 (m, 1H), 1.41 (m, 2H), 1.25 (d, J = 6.3 Hz,
3H), 1.07 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 0.95 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 0.84 (m, 3H).
13C
NMR (100 MHz, DMSO-d
6) δ 170.4, 169.6,
164.7, 143.4, 135.5, 134.0, 128.9, 126.3, 123.4, 95.7, 80.6, 75.4, 71.4, 68.4
(x2), 56.7, 46.7, 46.2, 45.9, 41.3, 40.6, 35.6, 32.1, 29.1, 22.8, 21.4, 20.2,
18.1, 14.6, 12.8, 11.8.
【0670】
(実施例#A92)
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−{4−[({[trans−4−({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)シクロヘキシル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B277)の調製
【0671】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−{4−[({[trans−4−({[(3R,5S,7R,8R)−7−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−8−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]アセチル}アミノ)シクロヘキシル]カルバモイル}オキシ)メチル]フェニル}−N
5−カルバモイル−L−オルニチンアミド(#B277)の合成。N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N
5−カルバモイル−N−{4−[({[(4−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}オキシ)メチル]フェニル}−L−オルニチンアミド(MalCValCitPABC−PNP、Bioconjugate Chem.2002、13、855〜869においてと同様に調製した、16.5mg、0.022mmol、1.1当量)およびB76(11.9mg、純度83%、0.019mmol、1.0当量)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(1.5ml)中溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(30μL)を加えた。得られた混合物を周囲温度で0.5時間撹拌した。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B277を白色粉体として得た。収量:9.3mg、40%。HPLC(プロトコルN):保持時間=9.5分(純度94%)。LCMS(プロトコルM):m/z1229.5[M+H]
+。
【0672】
(実施例#A93)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(trans−4−{[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]アミノ}シクロヘキシル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B278)の調製
【0673】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(trans−4−{[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]アミノ}シクロヘキシル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B278)の合成。6−マレイミドヘキサン酸(24.2mg、0.11mmol、5当量)およびジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、49.5mg、0.24mmol、11当量)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中溶液を周囲温度で30分間撹拌した。N,N−ジメチルホルムアミド(0.5ml)中の#B76(13.0mg、純度83%、0.021mmol、1.0当量)を加え、得られた混合物を2時間撹拌した。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B278を白色粉体として得た。収量:8.6mg、49%。HPLC(プロトコルN):保持時間=9.6分(純度96%)。LCMS(プロトコルM):m/z824.4[M+H]
+。
【0674】
(実施例#A94)
(1S,5R)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,5−アンヒドロ−1−(カルボキシメチル)−3−C−(クロロメチル)−2−デオキシ−D−erythro−ペンチトール(#NP5)[PF−06739239]の調製
【0675】
【化149】
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ステップ1。(1S,5R)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,5−アンヒドロ−1−(カルボキシメチル)−3−C−(クロロメチル)−2−デオキシ−D−erythro−ペンチトール(#NP5)の合成。#NP1(101mg、純度約70%、約0.19mmol、1当量)の無水テトラヒドロフラン(1.0mL)中溶液を、塩化リチウム(61mg、1.4mmol、7当量)の無水酢酸(1.0mL)中溶液と0℃で混合した。得られた溶液を周囲温度で1.5時間撹拌した。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#NP5を白色粉体として得た。収量:54.6mg、約76%。HPLC(プロトコルN):保持時間=10.5分(純度96%)。LCMS (プロトコルM): m/z 572.5 [M+H]
+.
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 12.00 (br s,
D
2O交換可能), 7.80 (d, J = 8.2, 1H, D
2O交換可能), 6.36 (dq, J = 6.0, 6.0, 1H), 6.22 (br d, J = 15.6, 1H),
6.11 (d, J = 11.7, 1H), 5.87 (dd, J = 11.7, 7.4, 1H), 5.62 (dd, J = 15.6, 5.4,
1H), 5.47 (br dd, J = 7.0, 7.0, 1H), 5.02 (d, J = 7.0, 1H, D
2O交換可能), 4.78 (br s, 1H, D
2O交換可能),
4.27 (m, 1H), 4.09 (dd, 8.1, 6.3, 1H), 3.65 (m, 2H), 3.63 (d, J = 10.9, 1H),
3.50 (m, 1H), 3.46 (d, J = 10.9, 1H), 3.22 (dd, J = 8.6, 7.4, 1H), 2.97 (dd, J
= 15.6, 9.0, 1H), 2.60 (dd, J = 15.6, 5.5, 1H), 2.28 (m, 1H), 2.21 (m, 1H),
1.98 (s, 3H), 1.92 (dd, J = 14.7, 6.6, 1H), 1.80 (m, 3H), 1.70 (s, 3H), 1.65
(m, 2H), 1.25 (d, J = 6.6, 3H), 1.07 (d, J = 6.5, 3H), 0.95 (d, J = 7.0, 3H).
【0676】
(実施例#A95)
(1S,5R)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,5−アンヒドロ−3−C−(クロロメチル)−2−デオキシ−1−[2−オキソ−2−(ペンタフルオロフェノキシ)エチル]−D−erythro−ペンチトール(#B279)の調製
【0677】
【化150】
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ステップ1。(1S,5R)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,5−アンヒドロ−3−C−(クロロメチル)−2−デオキシ−1−[2−オキソ−2−(ペンタフルオロフェノキシ)エチル]−D−erythro−ペンチトール(#B279)の合成。#NP5(18.2mg、0.032mmol、1当量)およびHATU(16.8mg)の乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(200uL)中溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(20uL)を加え、溶液を周囲温度で5分間撹拌し、次いでN,N−ジメチルホルムアミド(150ul)中のペンタフルオロフェノール(25mg、0.13mmol、4当量)と混合した。反応混合物を20分間撹拌し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法B
*)を用いて精製して、#B279を白色粉体として得た。収量:15.1mg、74%。HPLC(プロトコルN):保持時間=14.8分(純度94%)。LCMS (プロトコルM): m/z 738.3 [M+H]
+.
1H
NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 多重線, JはHz単位) δ 7.80 (d, J =
7.8, 1H, D
2O交換可能), 6.36 (dq, J = 6.0,
6.0, 1H), 6.24 (br d, J = 15.6, 1H), 6.11 (d, J = 11.3, 1H), 5.87 (dd, J = 11.3,
7.4, 1H), 5.66 (dd, J = 15.9, 5.5, 1H), 5.44 (br dd, J = 6.6, 6.6, 1H), 5.16
(d, J = 7.0, 1H, D
2O交換可能), 4.97 (br s,
1H, D
2O交換可能), 4.46 (m, 1H), 4.16 (dd,
9.0, 5.8, 1H), 3.70-3.63 (m, 3H), 3.68 (d, J = 10.6, 1H), 3.51 (d, J = 10.9,
1H), 3.49 (m, 1H), 3.27 (dd, J = 9.0, 7.0, 1H), 3.10 (dd, J = 15.6, 4.3, 1H),
2.30 (m, 1H), 2.19 (m, 1H), 2.01 (dd, J = 15.1, 7.0, 1H), 1.97(s, 3H), 1.81 (m,
2H), 1.77 (d, J = 14.8, 1H), 1.70 (s, 3H), 1.64 (m, 1H), 1.25 (d, J = 6.4, 3H),
1.07 (d, J = 6.5, 3H), 0.95 (d, J = 7.0, 3H).
【0678】
(実施例#A96)
(1S,5R)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,5−アンヒドロ−1−[2−({2−[(ブロモアセチル)アミノ]エチル}アミノ)−2−オキソエチル]−3−C−(クロロメチル)−2−デオキシ−D−erythro−ペンチトール(#B280)の調製
【0679】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−{2−[(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)アミノ]−2−オキソエチル}−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B281)の合成。#NP1(122.1mg、純度約67%、0.22mmol、1.2当量)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、151mg、0.30mmol、1.7当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基、60uL)を加え、得られた溶液を周囲温度で10分間撹拌した。次いでN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中のN−フルオレニルメチルオキシカルボニル−1,2−ジアミノエタン臭化水素酸塩(73mg、0.2mmol、1当量)を加え、得られた溶液を10分間撹拌した。反応混合物を濾過し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法F
*)を用いて精製して、#B281を白色粉体として得た。収量:114.5mg、収率64%。HPLC(プロトコルN):保持時間=12.7分(純度99%)。ESIMS(正)m/z800.7[M+H]
+。
【0680】
ステップ2。(1S,5R)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,5−アンヒドロ−3−C−(クロロメチル)−2−デオキシ−1−{2−[(2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)アミノ]−2−オキソエチル}−D−erythro−ペンチトール(#B282)の合成。#B281(44.5mg、0.056mmol)の無水テトラヒドロフラン(0.4mL)中溶液を、塩化リチウム(30.0mg、0.71mmol)の乾燥酢酸(0.2mL)中溶液と混合した。反応物を周囲温度で1.5時間撹拌し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法F
*)を用いて精製して、#B282を白色粉体として得た。収量:48.0mg、収率100%。HPLC(プロトコルN):保持時間=16.0分(純度96%)。ESIMS(正)m/z836.7[M+H]
+。
【0681】
ステップ3。(1S,5R)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1−{2−[(2−アミノエチル)アミノ]−2−オキソエチル}−1,5−アンヒドロ−3−C−(クロロメチル)−2−デオキシ−D−erythro−ペンチトール(#B283)の合成。#B282(48mg、0.057mmol)のDMF(2mL)中溶液に、ピペリジン(20uL)を加えた。溶液を周囲温度で1時間撹拌し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法F
*)を用いて精製して、#B283を白色粉体として得た。収量:26.4mg、収率92%。HPLC(プロトコルN):保持時間=6.8分(純度91%)。ESIMS(正)m/z614.6[M+H]
+。
【0682】
ステップ4。(1S,5R)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,5−アンヒドロ−1−[2−({2−[(ブロモアセチル)アミノ]エチル}アミノ)−2−オキソエチル]−3−C−(クロロメチル)−2−デオキシ−D−erythro−ペンチトール(#B280)の合成。#B283(9.1mg、0.015mmol)および1−[(ブロモアセチル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン(6.2mg、0.024mmol)のDMF(0.5ml)中溶液に、N,N’−ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基、5.0uL)を加えた。得られた溶液を周囲温度で30分間撹拌し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法F
*)を用いて精製して、#B280を白色粉体として得た。収量:5.8mg、収率53%。HPLC(プロトコルN):保持時間=10.0分(純度99%)。ESIMS(正)m/z736.6[M+H]
+。
【0683】
(実施例#A97)
(1S,5R)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,5−アンヒドロ−3−C−(クロロメチル)−2−デオキシ−1−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−D−erythro−ペンチトール(#B284)の調製
【0684】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(1S,5R)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,5−アンヒドロ−3−C−(クロロメチル)−2−デオキシ−1−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−D−erythro−ペンチトール(#B284)の合成。#NP5(6.2mg、0.011mmol、1当量)および炭酸カリウム(20.0mg、0.14mmol、12当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中懸濁液に、ヨウ化メチル(20uL、0.32mmol、29当量)を加えた。得られた混合物を0℃で30分間撹拌した。固体を濾過により除去し、濾液を逆相クロマトグラフィー(方法F
*)を用いて精製して、#B284を白色粉体として得た。収量:5.6mg、収率90%。HPLC(プロトコルN):保持時間=12.7分(純度97%)。ESIMS(正)m/z586.4[M+H]
+。
【0685】
(実施例#A98)
(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(2S,4S,6S)−4−(クロロメチル)−4−ヒドロキシ−6−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B285)の調製
【0686】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。[(2S,4S,6S)−6−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−4−(クロロメチル)−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]酢酸(#NP8)の合成。#NP2(70.4mg、純度90%、0.19mmol、1当量)の無水テトラヒドロフラン(1.0mL)中溶液を、塩化リチウム(50mg、1.2mmol、6当量)の乾燥酢酸(1.0mL)中溶液と0℃で混合した。溶液を周囲温度で1.5時間次いで40℃で2時間撹拌した。反応物を逆相クロマトグラフィー(方法F
*)を用いて精製して、#NP8を白色粉体として得た。収量:52.0mg、収率72%。HPLC(プロトコルN):保持時間=11.4分(純度98%)。ESIMS(正)m/z556.2[M+H]
+。
【0687】
ステップ2。(2S,3Z)−5−({(2R,3R,5S,6S)−6−[(2E,4E)−5−{(2S,4S,6S)−4−(クロロメチル)−4−ヒドロキシ−6−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル]−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミノ)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B285)の合成。#NP8(5.0mg、0.009mmol、1当量)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、5.2mg、0.014mmol、1.5当量)およびジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基、5.0uL)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(0.5ml)中溶液を、周囲温度で10分間撹拌した。次いで無溶媒でプロピルアミン(5.0uL、0.08、9当量)を加え、溶液を1時間撹拌し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法F
*)を用いて精製して、#B285を白色粉体として得た。収量:4.2mg、収率90%。HPLC(プロトコルN):保持時間=11.8分(純度95%)。ESIMS(正)m/z597.4[M+H]
+。
【0688】
(実施例#A99)
(1S,5R)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,5−アンヒドロ−3−C−(クロロメチル)−2−デオキシ−1−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−D−erythro−ペンチトール(#B286)の調製
【0689】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(1S,5R)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,5−アンヒドロ−3−C−(クロロメチル)−2−デオキシ−1−[2−オキソ−2−(プロピルアミノ)エチル]−D−erythro−ペンチトール(#B286)の合成。#B63(18.4mg、0.032mmol、1当量)の無水テトラヒドロフラン(1.0ml)中溶液を、塩化ナトリウム(50.0mg)の乾燥酢酸(0.5mL)中懸濁液と混合した。次いで溶液を50℃で5時間撹拌し、逆相クロマトグラフィー(方法F
*)を用いて精製して、#B286を白色粉体として得た。収量:17.5mg、収率94%。HPLC(プロトコルN):保持時間=10.9分(純度97%)。ESIMS(正)m/z613.6[M+H]
+。
【0690】
(実施例#A100)
(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−{[trans−3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)シクロブチル]アミノ}−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B287)および(1S,5R)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,5−アンヒドロ−3−C−(クロロメチル)−2−デオキシ−1−(2−{[trans−3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)シクロブチル]アミノ}−2−オキソエチル)−D−erythro−ペンチトール(#B288)の調製
【0691】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1。(2S,3Z)−5−{[(2R,3R,5S,6S)−6−{(2E,4E)−5−[(3R,4R,5R,7S)−7−(2−{[trans−3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)シクロブチル]アミノ}−2−オキソエチル)−4−ヒドロキシ−1,6−ジオキサスピロ[2.5]オクタ−5−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン−1−イル}−2,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]アミノ}−5−オキソペンタ−3−エン−2−イルアセテート(#B287)の合成。#B73(32.5mg、0.05mmol、1当量)の1:2:3ジメチルスルホキシド/飽和重炭酸ナトリウム/水(合計6mL)中溶液に、N−メトキシカルボニルマレイミド(45mg、0.29mmol、6当量)を加えた。次いで懸濁液を℃で1時間撹拌した。生成物を酢酸エチル(10mL)で抽出した。有機層を無水塩化マグネシウムで脱水し、次いで減圧下で蒸発乾固した。残留物をジクロロメタン(2mL)に再度溶解し、トリエチルアミン(90uL)を加え、次いで40℃で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸で中和し、逆相クロマトグラフィー(方法F
*)を用いて精製して、#B287を白色粉体として得た。収量:4.3mg、収率11%。HPLC(プロトコルN):保持時間=10.1分(純度97%)。ESIMS(正)m/z684.4[M+H]
+。
【0692】
ステップ2。(1S,5R)−5−{(1E,3E)−5−[(2S,3S,5R,6R)−5−{[(2Z,4S)−4−(アセチルオキシ)ペンタ−2−エノイル]アミノ}−3,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルペンタ−1,3−ジエン−1−イル}−1,5−アンヒドロ−3−C−(クロロメチル)−2−デオキシ−1−(2−{[trans−3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)シクロブチル]アミノ}−2−オキソエチル)−D−erythro−ペンチトール(#B288)の合成。#B287(2.7mg)の無水テトラヒドロフラン(200uL)中溶液を、塩化リチウム(13mg)の乾燥酢酸(200uL)中溶液と0℃で混合した。溶液を周囲温度で0.5時間撹拌し、次いで逆相クロマトグラフィー(方法F
*)を用いて精製して、#B288を白色粉体として得た。収量:0.8mg、収率26%。HPLC(プロトコルN):保持時間=10.6分(純度92%)。ESIMS(正)m/z720.7[M+H]
+。
【0693】
コンジュゲーション手順
一般コンジュゲーション手順A:市販のHerceptin抗体(Genentech Inc)を、ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水(DPBS、Lonza)中に透析する。次いで、透析された抗体(5〜10mg/mL)を、反応性N−ヒドロキシスクシンイミドエステルを含有するPL(3〜12)当量のリンカー−ペイロード(ジメチルスルホキシド(DMSO)中10mM)と室温にて2時間50mMのホウ酸緩衝液、pH8.7中で反応させる。場合によって、50mMのホウ酸緩衝液、pH8.7を、ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水(DPBS、Lonza)と置換する。場合によって、リンカー−ペイロードの溶解性/反応性を改善するために、ジメチルアセトアミド(DMA)またはDMSOを加えて、最終反応混合物中の10〜15%(v/v)の総有機溶媒構成要素を達成する。次いで、反応混合物を、メーカーの指示に従ってGE Healthcare Sephadex G−25M緩衝液交換カラムを使用して、DPBS(pH7.4)中に緩衝液交換する。GE Superdex200カラムおよびDPBS(pH7.4)溶離液を伴うGE AKTA Explorerシステムを使用して、粗材料をサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって精製する。次いで、AKTAからのプールしたモノマー画分を濃縮し、メーカーの指示に従ってGE Healthcare Sephadex G−25M緩衝液交換カラムを使用して、10mMのコハク酸ナトリウム緩衝液、5.4%トレハロースpH5.1中に緩衝液交換する。純度のためのサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)、および薬物−抗体比(添加量)を計算する液体クロマトグラフィーエレクトロスプレーイオン化タンデム質量分析法(LC−ESI MS)によって、ADCをさらに特性決定する。タンパク質濃度を、UV分光光度計によって決定する。
【0694】
一般コンジュゲーション手順B:市販のHerceptin抗体(Genentech Inc)または治療用抗体を、50mMのリン酸緩衝液、pH6.8中に透析する。透析された抗体(5〜10mg/mL)を、反応性ペンタフルオロフェニルエステルを含有するPL(4〜12)当量のリンカー−ペイロード(ジメチルアセトアミド(DMA)またはジメチルスルホキシド(DMSO)中5〜30mM)と室温にて2〜20時間50mMのリン酸緩衝液、pH6.8中で反応させる。場合によって、リンカー−ペイロードの溶解性/反応性を改善するために、DMAまたはDMSOを加えて、最終反応混合物中の10〜15%(v/v)の総有機溶媒構成要素を達成する。次いで、反応混合物を、メーカーの指示に従ってGE Healthcare Sephadex G−25M緩衝液交換カラムを使用して、DPBS(pH7.4)中に緩衝液交換する。GE Superdex200カラムおよびDPBS(pH7.4)溶離液を伴うGE AKTA Explorerシステムを使用して、粗材料をサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって精製する。次いで、AKTAからのプールしたモノマー画分を濃縮し、メーカーの指示に従ってGE Healthcare Sephadex G−25M緩衝液交換カラムを使用して、10mMのコハク酸ナトリウム緩衝液、5.4%トレハロースpH5.1中に緩衝液交換する。純度のためのサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)、および薬物−抗体比(添加量)を計算する液体クロマトグラフィーエレクトロスプレーイオン化タンデム質量分析法(LC−ESI MS)によって、ADCをさらに特性決定する。タンパク質濃度を、UV分光光度計によって決定する。
【0695】
一般コンジュゲーション手順C:市販のHerceptin抗体(Genentech Inc)または治療用抗体を、ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水(DPBS、Lonza)中に透析する。透析された抗体を、y(1〜7)当量のトリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP、蒸留水中5mM)を加えることによって還元し、DPBS、5mMの2,2’,2’’,2’’’−(エタン−1,2−ジイルジニトリロ)四酢酸(EDTA)、pH7.0(緩衝液A)を使用して、15mg/mLの最終抗体濃度に希釈する。反応物を37℃にて2時間インキュベートし、次いで、室温に冷却する。PL(2〜15)当量のリンカー−ペイロード(ジメチルアセトアミド(DMA)またはジメチルスルホキシド(DMSO)中5〜10mM)を加えることによって、コンジュゲーションを行った。場合によって、リンカー−ペイロードの溶解性/反応性を改善するために、DMAまたはDMSOを加えて、最終反応混合物中の10〜15%(v/v)の総有機溶媒を達成し、緩衝液Aを加えて、10mg/mLの最終抗体濃度を達成する。次いで、反応物を室温にて2時間インキュベートする。それに続いて、反応混合物を、メーカーの指示に従ってGE Healthcare Sephadex G−25M緩衝液交換カラムを使用して、DPBS(pH7.4)中に緩衝液交換する。GE Superdex200カラムおよびDPBS(pH7.4)溶離液を伴うGE AKTA Explorerシステムを使用して、粗材料をサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって精製する。次いで、必要に応じて、AKTAからのプールしたモノマー画分を濃縮する。純度のためのサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)、および薬物−抗体比(添加量)を計算する液体クロマトグラフィーエレクトロスプレーイオン化タンデム質量分析法(LC−ESI MS)によって、ADCをさらに特性決定する。タンパク質濃度を、UV分光光度計によって決定する。
【0696】
一般コンジュゲーション手順D:治療用抗体を、ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水(DPBS、Lonza)中に透析する。透析された抗体を、y(1〜7)当量のトリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP、蒸留水中5mM)を加えることによって還元し、DPBS、5mMの2,2’,2’’,2’’’−(エタン−1,2−ジイルジニトリロ)四酢酸(EDTA)、pH7.0(緩衝液A)を使用して、15mg/mLの最終抗体濃度に希釈する。反応物を37℃にて2時間インキュベートし、次いで、室温に冷却する。PL(2〜15)当量のリンカー−ペイロード(ジメチルアセトアミド(DMA)中5〜10mM)を加えることによって、コンジュゲーションを行った。場合によって、リンカー−ペイロードの溶解性/反応性を改善するために、DMAまたはDMSOを加えて、最終反応混合物中の10〜15%(v/v)の総有機溶媒を達成し、20×ホウ酸緩衝液およびDPBSを加えて、50mMのホウ酸緩衝液、pH8.7中の10mg/mLの最終抗体濃度を達成する。反応物を37℃にて3時間または室温にて16時間インキュベートする。それに続いて、反応混合物を、メーカーの指示に従ってGE Healthcare Sephadex G−25M緩衝液交換カラムを使用して、DPBS(pH7.4)中に緩衝液交換する。GE Superdex200カラムおよびDPBS(pH7.4)溶離液を伴うGE AKTA Explorerシステムを使用して、粗材料をサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって精製する。次いで、必要に応じて、AKTAからのプールしたモノマー画分を濃縮する。純度のためのサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)、および薬物−抗体比(添加量)を計算する液体クロマトグラフィーエレクトロスプレーイオン化タンデム質量分析法(LC−ESI MS)によって、ADCをさらに特性決定する。タンパク質濃度を、UV分光光度計によって決定する。
【0697】
一般コンジュゲーション手順E:天然抗体に対して余分なシステイン残基を担持する治療用抗体を、ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水(DPBS、Lonza)中に透析する。透析された抗体を、100当量のトリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP、蒸留水中5mM)を加えることによって還元し、DPBS、5mMの2,2’,2’’,2’’’−(エタン−1,2−ジイルジニトリロ)四酢酸(EDTA)、pH7.0(緩衝液A)を使用して、15mg/mLの最終抗体濃度に希釈する。次いで、反応物を室温にて2時間インキュベートし、次いで、室温に冷却する。還元の後、Millipore Amicon Ultra、4mL、50KD、MWCO限外濾過装置を使用して、TCEPを反応混合物から除去する。反応混合物を最初の容量の10分の1に4回濃縮し、毎回緩衝液Aを使用して最初の容量に再希釈する。場合によって、それに続いて、反応混合物を、メーカーの指示に従ってGE Healthcare Sephadex G−25M緩衝液交換カラムを使用して、緩衝液A中に緩衝液交換する。代替法、例えば、タンジェンシャルフロー濾過(TFF)または透析はまた、特定の状況において有用である。還元に続いて、抗体の還元されたヒンジ/内部ジスルフィドを、緩衝液A中の1〜1.5mMのデヒドロアスコルベート(DHA)を室温にて一晩使用して再酸化させる。酸化の後、Millipore Amicon Ultra、4mL、50KD、MWCO限外濾過装置を使用して、DHAを反応混合物から除去する。反応混合物を最初の容量の10分の1に4回濃縮し、毎回50mMのホウ酸緩衝液、pH8.7を使用して最初の容量に再希釈する。場合によって、それに続いて、反応混合物を、メーカーの指示に従ってGE Healthcare Sephadex G−25M緩衝液交換カラムを使用して、50mMのホウ酸緩衝液、pH8.7中に緩衝液交換する。代替法、例えば、TFFまたは透析はまた、特定の状況において有用である。コンジュゲーションを、PL(3〜12)当量のリンカー−ペイロード(ジメチルアセトアミド(DMA)中10mM)を加えることによって行う。場合によって、リンカー−ペイロードの溶解性/反応性を改善するために、DMAまたはDMSOを加えて、最終反応混合物中の10〜15%(v/v)の総有機溶媒を達成し、20×ホウ酸緩衝液およびDPBSを加えて、50mMのホウ酸緩衝液、pH8.7中で5〜10mg/mLの最終抗体濃度を達成する。反応物を37℃にて3時間または室温にて16時間インキュベートする。それに続いて、反応混合物を、メーカーの指示に従ってGE Healthcare Sephadex G−25M緩衝液交換カラムを使用して、DPBS(pH7.4)中に緩衝液交換する。GE Superdex200カラムおよびDPBS(pH7.4)溶離液を伴うGE AKTA Explorerシステムを使用して、粗材料をサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって精製する。次いで、必要に応じて、AKTAからのプールしたモノマー画分を濃縮する。純度のためのサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)、および薬物−抗体比(添加量)を計算する液体クロマトグラフィーエレクトロスプレーイオン化タンデム質量分析法(LC−ESI MS)によって、ADCをさらに特性決定する。タンパク質濃度を、UV分光光度計によって決定する。
【0698】
一般コンジュゲーション手順F:天然抗体に対して余分なシステイン残基を担持する治療用抗体を、ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水(DPBS、Lonza)中に透析する。透析された抗体を、100当量のトリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP、蒸留水中5mM)を加えることによって還元し、DPBS、5mMの2,2’,2’’,2’’’−(エタン−1,2−ジイルジニトリロ)四酢酸(EDTA)、pH7.0(緩衝液A)を使用して、15mg/mLの最終抗体濃度に希釈する。次いで、反応物を室温にて2時間インキュベートし、次いで、室温に冷却する。還元の後、Millipore Amicon Ultra、4mL、50KD、MWCO限外濾過装置を使用して、TCEPを反応混合物から除去する。反応混合物を最初の容量の10分の1に4回濃縮し、毎回緩衝液Aを使用して最初の容量に再希釈する。場合によって、それに続いて、反応混合物を、メーカーの指示に従ってGE Healthcare Sephadex G−25M緩衝液交換カラムを使用して、緩衝液A中に緩衝液交換する。代替法、例えば、タンジェンシャルフロー濾過(TFF)または透析はまた、特定の状況において有用である。還元に続いて、抗体の還元されたヒンジ/内部ジスルフィドを、緩衝液A中で1〜1.5mMのデヒドロアスコルベート(DHA)を室温にて一晩使用して再酸化させる。酸化の後、Millipore Amicon Ultra、4mL、50KD、MWCO限外濾過装置を使用して、DHAを反応混合物から除去する。反応混合物を最初の容量の10分の1に4回濃縮し、毎回緩衝液Aを使用して最初の容量に再希釈する。場合によって、それに続いて、反応混合物を、メーカーの指示に従ってGE Healthcare Sephadex G−25M緩衝液交換カラムを使用して、緩衝液A中に緩衝液交換する。代替法、例えば、タンジェンシャルフロー濾過(TFF)または透析はまた、特定の状況において有用である。コンジュゲーションを、PL(2〜15)当量のリンカー−ペイロード(ジメチルアセトアミド(DMA)またはジメチルスルホキシド(DMSO)中5〜10mM)を加えることによって行う。場合によって、リンカー−ペイロードの溶解性/反応性を改善するために、DMAまたはDMSOを加えて、最終反応混合物中の10〜15%(v/v)の総有機溶媒を達成し、緩衝液Aを加えて、5〜10mg/mLの最終抗体濃度を達成する。反応物を室温にて1〜2時間インキュベートする。それに続いて、反応混合物を、メーカーの指示に従ってGE Healthcare Sephadex G−25M緩衝液交換カラムを使用して、DPBS(pH7.4)中に緩衝液交換する。GE Superdex200カラムおよびDPBS(pH7.4)溶離液を伴うGE AKTA Explorerシステムを使用して、粗材料をサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって精製する。次いで、必要に応じて、AKTAからのプールしたモノマー画分を濃縮する。純度のためのサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)、および薬物−抗体比(添加量)を計算する液体クロマトグラフィーエレクトロスプレーイオン化タンデム質量分析法(LC−ESI MS)によって、ADCをさらに特性決定する。タンパク質濃度を、UV分光光度計によって決定する。
【0699】
一般コンジュゲーション手順G:遠心限外濾過装置、例えば、Amicon Ultra 50k Ultracelフィルター(パート#UFC805096、GE)の上の部分において、コンジュゲーション反応を行う。L−システインの132mMのストック溶液を、ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水(DPBS、Lonza)、5mMの2,2’,2’’,2’’’−(エタン−1,2−ジイルジニトリロ)四酢酸(EDTA)、pH7.0(緩衝液A)中で調製する。この溶液(50uL)を、950uLの緩衝液A中の余分なシステイン残基(5mg)を担持するそれぞれの変異抗体の混合物に加える。反応混合物中の最終システイン濃度は、6.6mMである。反応物を室温にて1.5時間静置させた後、反応チューブを遠心して、材料を概ね100uLに濃縮する。混合物を緩衝液Aで1mLに希釈する。全てのシステイン還元体を除去するために、このプロセスを4回繰り返す。このように得られた材料を緩衝液Aで1mLに希釈し、16uLの5mMのマレイミドリンカー−ペイロードの溶液(ジメチルアセトアミド(DMA)(概ね5当量)中)で処置する。室温にて1.5時間静置した後、反応チューブを遠心して、材料を概ね100μLに濃縮する。混合物をDPBSで1mLに希釈する。それに続いて、反応混合物を、メーカーの指示に従ってGE Healthcare Sephadex G−25M緩衝液交換カラムを使用して、DPBS(pH7.4)中に緩衝液交換する。GE Superdex200カラムおよびDPBS(pH7.4)溶離液を伴うGE AKTA Explorerシステムを使用して、粗材料をサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって精製する。次いで、必要に応じて、AKTAからのプールしたモノマー画分を濃縮する。純度のためのサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)、および薬物−抗体比(添加量)を計算する液体クロマトグラフィーエレクトロスプレーイオン化タンデム質量分析法(LC−ESI MS)によって、ADCをさらに特性決定する。タンパク質濃度を、UV分光光度計によって決定する。
【0700】
一般コンジュゲーション手順H:トランスグルタミン酵素反応性グルタミン残基を担持する治療用抗体を、ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水(DPBS、Lonza)中に透析する。トランスグルタミナーゼが媒介するコンジュゲーションは、25mMのトリス緩衝液、pH8.0中に抗体を含有する0.5〜5.0mg/mLのトランスグルタミナーゼ反応性グルタミン、150mMのNaCl、0.31mMの還元型グルタチオンと、ペイロード(ジメチルアセトアミド(DMA)またはジメチルスルホキシド(DMSO)中5〜10mM)を担持する5.0〜20.0倍過剰なモル濃度のアミノアルキルリンカーおよび2%w/vのトランスグルタミナーゼ(Ajinomot Activa TI)とを混合することによって行う。次いで、反応物を室温にて4〜16時間インキュベートする。それに続いて、反応混合物を、メーカーの指示に従ってGE Healthcare Sephadex G−25M緩衝液交換カラムを使用して、DPBS(pH7.4)中に緩衝液交換する。GE Superdex200カラムおよびDPBS(pH7.4)溶離液を伴うGE AKTA Explorerシステムを使用して、粗材料をサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって精製する。次いで、必要に応じて、AKTAからのプールしたモノマー画分を濃縮する。純度のためのサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)、および薬物−抗体比(添加量)を計算する液体クロマトグラフィーエレクトロスプレーイオン化タンデム質量分析法(LC−ESI MS)によって、ADCをさらに特性決定する。タンパク質濃度を、UV分光光度計によって決定する。
【0701】
一般コンジュゲーション手順I:天然抗体に対して余分なシステイン残基を担持する治療用抗体変異体を、ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水(DPBS、Lonza)中に透析する。透析された抗体を、x(25〜100)当量のトリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP、蒸留水中5mM)を加えることによって還元し、DPBS、5mMの2,2’,2’’,2’’’−(エタン−1,2−ジイルジニトリロ)四酢酸(EDTA)、pH6.5〜7.4(緩衝液A)を使用して、15mg/mLの最終抗体濃度に希釈する。次いで、反応物を室温にて1〜2時間インキュベートし、次いで、室温に冷却する。還元の後、Millipore Amicon Ultra、4mL、50KD、MWCO限外濾過装置を使用して、TCEPを反応混合物から除去する。反応混合物を最初の容量の10分の1に4回濃縮し、毎回緩衝液Aを使用して最初の容量に再希釈する。場合によって、それに続いて、反応混合物を、メーカーの指示に従ってGE Healthcare Sephadex G−25M緩衝液交換カラムを使用して、緩衝液A中に緩衝液交換する。還元に続いて、抗体の還元されたヒンジ/内部ジスルフィドを、緩衝液A中で1mMのデヒドロアスコルベート(DHA)を使用して室温にて一晩再酸化させる。酸化の後、Millipore Amicon Ultra、4mL、50KD、MWCO限外濾過装置を使用して、DHAを反応混合物から除去する。反応混合物を最初の容量の10分の1に4回濃縮し、毎回緩衝液Aを使用して最初の容量に再希釈する。コンジュゲーションを、PL(2〜10)当量のリンカー−ペイロード(ジメチルアセトアミド(DMA)またはジメチルスルホキシド(DMSO)中5〜10mM)を加えることによって行う。場合によって、リンカー−ペイロードの溶解性/反応性を改善するために、DMAまたはDMSOを加えて、最終反応混合物中の10〜15%(v/v)の総有機溶媒を達成し、緩衝液Aを加えて、5〜10mg/mLの最終抗体濃度を達成する。反応物を室温にて1〜4時間インキュベートする。それに続いて、反応混合物を、メーカーの指示に従ってGE Healthcare Sephadex G−25M緩衝液交換カラムを使用して、DPBS(pH7.4)中に緩衝液交換する。GE Superdex200カラムおよびDPBS(pH7.4)溶離液を伴うGE AKTA Explorerシステムを使用して、粗材料をサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって精製する。次いで、必要に応じて、AKTAからのプールしたモノマー画分を濃縮する。純度のためのサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)、および薬物−抗体比(添加量)を計算する液体クロマトグラフィーエレクトロスプレーイオン化タンデム質量分析法(LC−ESI MS)によって、ADCをさらに特性決定する。タンパク質濃度を、UV分光光度計によって決定する。
【0702】
コンジュゲートの分析のために使用されるSECおよびHPLC−ESI MS条件:
プロトコル1:
プロトコル1(SEC):カラム:カラム:TSK−ゲルG3000SWxl、300×7.8mm、10μm;移動相:リン酸緩衝生理食塩水(PBS、1×)、2%アセトニトリルによってpH7.4;定組成;流量:1mL/分、温度:室温;注入量:5μL;機器:Agilent1100HPLC。
【0703】
プロトコル1b:カラム:Superdex200 5/150GL、5×150mm、13μm;移動相:リン酸緩衝生理食塩水(PBS、1×)、2%アセトニトリルによってpH7.4;定組成;流量:1mL/分、温度:室温;注入量:5μL;機器:Agilent1100HPLC。
【0704】
プロトコル2:プロトコル2(HPLC):カラム:カラム:Agilent Poroshell300SB−C8、75×2.1mm、2.6μm;移動相A:水中の0.1%ギ酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸(v/v);勾配:4分に亘り20%B〜45%B;流量:1.0mL/分、温度:60℃;検出:220nm;MS(+)範囲400〜2000Da;注入量:10μL;機器:Agilent1100LC、Waters MicromassZQ MS。MaxEnt1を使用してデコンボリューションを行った。試料を100倍過剰なトリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP)またはジチオスレイトール(DTT)で処置し、注射の前に室温にて15分間インキュベートした。
【0705】
プロトコル3:カラム:Aquity UPLC BEH200SEC、1.7um;移動相:450mMのNaCl;流量:0.5mL/分、温度:35C;注入量:10μL。
【0706】
トラスツズマブのインビトロおよびインビボでの研究
下記の研究について、トラスツズマブは、コンジュゲートした細胞毒性剤の非存在下で、同等の抗体濃度で、有意なインビトロでの効力またはインビボでの有効性を示さないことが留意される。
【0707】
インビトロの細胞アッセイ手順
標的を発現している(BT474(乳がん)、N87(胃がん)、HCC1954(乳がん)、MDA−MB−361−DYT2(乳がん))または発現していない(MDA−MB−468)細胞を、96ウェル細胞培養プレートに処置の前に24時間添加した。細胞を、3倍段階希釈した抗体薬物コンジュゲートまたは遊離化合物(すなわち、抗体は、薬物にコンジュゲートしていない)によって10の濃度にて2連で処置した。細胞生存率を、処置の96時間後にCellTiter96(登録商標)AQ
ueous One Solution細胞増殖MTSアッセイ(Promega、Madison WI)によって決定した。相対的細胞生存率を、未処置対照の百分率として決定した。IC
50値を、4パラメーターロジスティックモデル#203を使用してXLfit v4.2(IDBS、Guildford、Surry、UK)で計算した。結果を表4および9に示す。効力は、0.0002nmより上の範囲であった。他の細胞系における試験を、表9Aにおいて報告する。同様の手順および技術を用いた。
【0708】
インビボでのN87腫瘍異種移植片モデル(
図3および4)
抗体薬物コンジュゲートのインビボでの有効性研究を、N87細胞系を使用して標的を発現している異種移植片モデルで行った。有効性研究のために、50%matrigel中の750万個の腫瘍細胞を、腫瘍サイズが250〜350mm
3に達するまで6〜8週齢のヌードマウスに皮下インプラントする。投与をボーラスの尾静脈注射によって行う。処置に対する腫瘍反応によって、動物に、4日毎に4回処置する1〜10mg/kgの抗体薬物コンジュゲートを注射する。全ての実験動物を、体重の変化について毎週モニターする。腫瘍容積を、カリパス装置によって最初の50日間は週2回、その後は週1回測定し、下記の式で計算する。腫瘍容積=(長さ×幅
2)/2。これらの腫瘍容積が2500mm
3に達する前に、苦痛を与えないように動物を屠殺する。腫瘍サイズは、処置の第1週後に減少することが観察される。処置が中止した後、腫瘍の再増殖について動物を連続的にモニターし得る。
【0709】
N87マウス異種移植片インビボスクリーニングモデルにおけるADCの3、4および5ならびにADCの14および15の試験の結果を、
図3および4において示す。
【0710】
表1は、実施例#B82〜#B108についての調製の詳細を提供する。
【0711】
表2は、実施例#B82〜#B108についての特性決定データを提供する。
【0712】
表3は、ペイロード−リンカー#B109〜#B117の調製を提供する。
【0713】
表4は、天然物および合成類似体についてのインビトロでの細胞毒性データを示す。
【0714】
表5は、ペイロード−リンカー#B109〜#B117についての特性決定データを提供する。
【0715】
表6は、ADCの構造、およびこれらを調製するために使用されるペイロードリンカーを提供する。
【0716】
表7は、例示したADCの調製の一般方法を提供する。
【0717】
表8は、例示したADCについての分析データを提供する。
【0718】
表9は、表9:ADCについてのインビトロでの細胞毒性データを示す。
【0719】
表
【0720】
【表1-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0721】
【表1-2】
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【0722】
【表1-3】
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【0723】
【表1-4】
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【0724】
【表2-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0725】
【表2-2】
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【0726】
【表2-3】
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【0727】
【表2-4】
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【0728】
【表2-5】
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【0729】
【表3】
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【0730】
【表4-1】
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【0731】
【表4-2】
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【0732】
【表4-3】
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【0733】
【表5-1】
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【0734】
【表5-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0735】
【表6-1】
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【0736】
【表6-2】
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【0737】
【表6-3】
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【0738】
【表6-4】
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【0739】
【表6-5】
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【0740】
【表6-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0741】
【表6-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0742】
【表6-8】
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【0743】
【表6-9】
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【0744】
【表6-10】
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【0745】
【表6-11】
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【0746】
【表6-12】
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【0747】
【表7-1】
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【0748】
【表7-2】
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【0749】
【表7-3】
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【0750】
【表8-1】
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【0751】
【表8-2】
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【0752】
【表8-3】
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【0753】
【表8-4】
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【0754】
【表8-5】
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【0755】
【表9-1】
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【0756】
【表9-2】
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【0757】
【表9-3】
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【0758】
【表10】
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【0759】
【表11-1】
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【0760】
【表11-2】
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