特許第6355912号(P6355912)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6355912吐出組立体、及び吐出器を組み立てるとともに流体を吐出する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6355912
(24)【登録日】2018年6月22日
(45)【発行日】2018年7月11日
(54)【発明の名称】吐出組立体、及び吐出器を組み立てるとともに流体を吐出する方法
(51)【国際特許分類】
   B05C 5/00 20060101AFI20180702BHJP
   B05C 7/02 20060101ALI20180702BHJP
【FI】
   B05C5/00 A
   B05C5/00 101
   B05C7/02
【請求項の数】5
【外国語出願】
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-229886(P2013-229886)
(22)【出願日】2013年11月6日
(65)【公開番号】特開2014-91123(P2014-91123A)
(43)【公開日】2014年5月19日
【審査請求日】2016年10月25日
(31)【優先権主張番号】13/669,641
(32)【優先日】2012年11月6日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391019120
【氏名又は名称】ノードソン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NORDSON CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100154162
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 浩輔
(72)【発明者】
【氏名】マチュー イー.パッパラルド
【審査官】 清水 晋治
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−537714(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第01795145(EP,A1)
【文献】 米国特許第04753536(US,A)
【文献】 米国特許第06311869(US,B1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0128454(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0199607(US,A1)
【文献】 国際公開第2007/026169(WO,A1)
【文献】 国際公開第2007/091071(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0235546(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0089173(US,A1)
【文献】 特開2010−022421(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05C 5/00−21/00
B05D 1/00−7/26
A61C 1/00−5/00
5/40−5/68
5/90−7/36
19/00−19/10
A61G 15/14−15/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を吐出する吐出組立体であって、
前記流体の少なくとも1つの成分を保持するチャンバを有する容器と、
入口端と出口端とを有するノズルと、
前記ノズルの前記入口端に配置される第1の接続部材と、
前記チャンバと連通し、前記容器と協働する第2の接続部材であって、前記第1の接続部材と前記第2の接続部材とは互いに取り外し可能に連結して、前記チャンバから前記ノズルの前記入口端内への流路を形成することが可能である第2の接続部材と、
前記ノズルの前記入口端を前記容器に選択的に連結するように動作可能な連結部材と、を有し、
前記連結部材は、さらに、前記容器の支持構造体に沿って摺動するように担持される摺動部材を有し、
該摺動部材は、ロック位置とロック解除位置との間で摺動可能であり、
前記ノズルは、前記摺動部材が前記ロック解除位置にある場合に前記容器から分離することができ、
前記支持構造体は、さらに、前記容器から延在しT字形状の断面を有する直立のレールを有し
前記摺動部材は、前記レールに沿っての前記摺動部材の移動をガイドするように前記レールと係合するフランジを有する吐出組立体。
【請求項2】
請求項1に記載の吐出組立体であって、
前記第1の接続部材は、前記ノズルの前記入口端と前記第2の接続部材との間配置される単一のインサートの一部である吐出組立体。
【請求項3】
請求項1に記載の吐出組立体であって、
前記摺動部材はU字形状であって開端および閉端を有し、
前記開端は、前記ロック位置にある場合に前記ノズルの前記入口端を受容して前記入口端と連結する吐出組立体。
【請求項4】
請求項3に記載の吐出組立体であって、
前記ノズルの前記入口端は、フランジを有し、前記U字形状の前記摺動部材は、前記ロック位置において前記ノズルの前記入口端に前記U字形状の前記摺動部材を連結する前記フランジを収納する窪みを有する吐出組立体。
【請求項5】
請求項に記載の吐出組立体であって、
前記第1の接続部材と前記第2の接続部材とはそれぞれ、摩擦嵌合によってともに連結可能な大きさである吐出組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包括的には、吐出組立体、及び吐出器を組み立てるとともに流体を吐出する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
吐出分野では、吐出直前に2つ以上の流体成分を混合して混合流体を生成することが一般的である。例えば、第1の液体接着剤成分及び第2の液体接着剤成分等の第1の流体及び第2の流体を混合して、ワークピース又は基材上に塗布される硬化型液体接着剤を生成することができる。第1の液体接着剤成分及び第2の液体接着剤成分は、適した容器の別個のチャンバ内にそれぞれ別個に収容される。容器の一タイプが、デュアルチャンバカートリッジとして知られている。ノズルがカートリッジの成分出口に取り付けられており、第1の液体成分及び第2の液体成分をノズル内に推進させるようにその第1の液体成分及び第2の液体成分に圧力が印加される。静的混合器がまたノズル内に位置決めされる。したがって、第1の液体成分及び第2の液体成分はノズル内の静的混合器を通って進み、十分に混合された接着剤がノズルチップすなわち塗布用出口からワークピース又は基材上に吐出される。この特定の例では吐出される或る硬化型液体接着剤が生成されるが、任意の数及びタイプの流体成分を同様に混合して、エンドユーザーによって使用される、任意の多様な望ましい特性を有する混合流体をつくり出すことができる。
【0003】
2つ以上の流体成分は、塗布に必要な流体比に応じて等量又は不等量で混合ノズルに方向付けることができる。多くの場合、カートリッジ出口は並列形態である。並列形態により、流体成分を同様に並列接触させる流体断面がもたらされる。そのため、流体成分は比較的未混合状態のままとなり、これにより、混合流体の有益な特性が大幅に低減する可能性がある。例えば、混合が不適切な液体接着剤は、効果的に硬化せず、使用の際に接着剤の部分的な又は全体的な不具合を引き起こす可能性がある。別の関連する課題は、ノズルとデュアルチャンバカートリッジとの間で行われる機械的な流体接続に関する。単一の流体のみを吐出するように構成されている吐出器に関して同様の課題が存在し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この接続は、行うのが迅速かつ容易であること、また、複数の流体を混合し、次にそれらの流体を吐出する場合に、流体成分の分離を維持し、次にノズルの入口端において予混合する間、依然として機械的に堅固であることを確実にする改善が望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
包括的には、例示的な一実施形態では、本発明は、流体を吐出する吐出組立体を提供する。流体は、単一の流体であっても、2つ以上の流体成分の混合物を含む流体であってもよい。吐出組立体は、少なくとも1つの流体成分を保持するチャンバを有する容器を含む。入口端及び出口端を有するノズルが設けられる。第1の接続部材がノズルの入口端に位置決めされる。第2の接続部材が容器に付随しており、チャンバと連通する。第1の接続部材及び第2の接続部材は、チャンバからノズルの入口端にかけて流路を確立するように互いに取外し可能に連結することが可能である。連結部材は選択的に、ノズルの入口端を容器に連結する。
【0006】
別の例示的な実施形態では、第1の流体成分及び第2の流体成分の混合物を吐出する吐出組立体が提供される。吐出組立体は包括的には、機械的な流体接続を達成するように固有のやり方でノズルと連結される容器を含む。より具体的には、容器は第1のチャンバ及び第2のチャンバを有する。第1のチャンバ及び第2のチャンバは、第1の流体成分及び第2の流体成分をそれぞれ保持するようになっている。ノズルは入口端及び出口端を有する。第1の接続部材及び第2の接続部材がノズルの入口端に概ね位置付けられる。別の嵌合対の接続部材、すなわち第3の接続部材及び第4の接続部材が容器に付随しており、それぞれ、第1のチャンバ及び第2のチャンバと連通する。第1の接続部材及び第2の接続部材はそれぞれ、第1のチャンバ及び第2のチャンバからノズルの入口端にかけて流路を確立するように第3の接続部材及び第4の接続部材に取り外し可能に連結されることが可能である。しっかりとした機械的な連結を行うため、連結部材が設けられており、この連結部材はノズルの入口端を容器に選択的に連結する。
【0007】
本発明の種々の実施形態を達成する更なる特徴部も提供することができる。例えば、前記第1の接続部材及び前記第2の接続部材は、前記ノズルの前記入口端と前記第3の接続部材及び前記第4の接続部材との間に概ね位置決めされる単一のインサートの一部であることができる。この部材は、例えば、前記ノズルの前記入口端内に少なくとも部分的に配置されることが可能なインサートの形態の別個の部品とすることができるか、又は、前記ノズルの一体部品として形成することもできる。前記連結部材は、前記容器の支持構造体に沿って摺動するように担持される摺動部材を更に含むことができる。前記摺動部材は、ロック位置とロック解除位置との間で摺動可能である。前記ノズルは、前記摺動部材が前記ロック解除位置にある場合に前記容器から分離することができる。前記摺動部材は、開端及び閉端を有するU字状部材を含み、前記開端は、前記ロック位置にある場合に前記ノズルの前記入口端を収納するとともに前記入口端に連結することができる。前記ノズルの前記入口端は、フランジを有することができ、それから、前記U字形状摺動部材は、前記ロック位置において前記ノズルの前記入口端に前記U字形状摺動部材を連結する前記フランジを収納する窪みを有することができる。前記支持構造体はより具体的には、前記容器から延びるとともに概ねT字形状の断面を有する直立レールを有することができる。この場合、前記摺動連結部材は、前記レールに沿っての前記摺動連結部材の移動をガイドするように前記レールと係合するフランジを有する。それぞれの接続部材に関して、前記第1の接続部材及び前記第2の接続部材は、前記第3の接続部材及び前記第4の接続部材と、各対のこれらの接続部材のうちの一方が各対のこれらの接続部材のうちの他方を収納することによって、摩擦係合することができる。ノズルは、前記第1の流体成分と前記第2の流体成分との混合流体成分を前記出口端から吐出する前に前記第1の流体成分及び前記第2の流体成分を混合する少なくとも1つの静的混合器部材を備えることができる。
【0008】
包括的には、本発明は、吐出器を組み立てる方法を提供する。本方法は、ノズルの入口端に付随している第1の接続部材を、チャンバ内の流体を保持するように構成されている容器の第2の接続部材に流体的に接続するステップと、前記ノズルを前記容器に連結するようにロック解除位置からロック位置に連結部材を摺動させるステップとを含む。
【0009】
別の態様では、本発明は、少なくとも2つの流体成分を混合するとともに吐出するように構成される吐出器を組み立てる方法を提供する。本方法は包括的には、ノズルに付随している第1の接続部材及び第2の接続部材を、第1の流体成分及び第2の流体成分をそれぞれの第1のチャンバ及び第2のチャンバ内に保持する容器に位置付けられている第3の接続部材及び第4の接続部材に流体的に接続することを含む。連結部材を、ノズルを容器に連結するようにロック解除位置からロック位置に移動させる。次に、第1の流体成分及び第2の流体成分を、第1のチャンバ及び第2のチャンバから、第1の接続部材、第2の接続部材、第3の接続部材及び第4の接続部材を通してノズル内に方向付ける。第1の流体成分及び第2の流体成分をノズル内で混合し、次に、その混合物をノズルから出るように方向付ける。
【0010】
本方法は、本明細書に記載されている種々の特徴部の使用を伴う更なるステップを含むことができる。例えば、連結部材を移動させることは、容器の支持構造体に沿って連結部材を摺動させることを更に含むことができる。U字状摺動連結部材の場合、開端がノズルの入口端の上を摺動してロック位置にする。前記第1の接続部材及び前記第2の接続部材を前記第3の接続部材及び前記第4の接続部材に流体的に接続することは、前記第1の接続部材を前記第3の接続部材に摩擦嵌合することと、前記第2の接続部材を前記第4の接続部材に摩擦嵌合することとを更に含む。
【0011】
本発明の種々の更なる利点及び特徴は、添付の図面と併せて以下の例示的な実施形態の詳細な記載を検討すれば、より容易に明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の例示的な実施形態に従って構成される吐出組立体の組立て形態の斜視図である。
図2図1に示されている吐出組立体の分解した部品の斜視図である。
図3図1の3−3の線に沿った断面図である。
図4】流体をデュアルチャンバカートリッジからノズル内に方向付けるのに使用されるインサートの斜視図である。
図5】吐出組立体の摺動連結部材をロック解除位置で示す拡大斜視図である。
図6】摺動連結部材をロック位置で示す、図5と同様の斜視図である。
図7図1の7−7の線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1及び図2は、本発明の例示的な一実施形態に従って構成される吐出組立体10を示す。この実施形態は、2つの流体成分を混合し、次に吐出するように設計されているが、混合せずに単一の流体成分のみを吐出することが所望される場合、組立体に変更を行うことができることが当業者によって理解されるであろう。吐出組立体10は一般的に、機械的な流体接続セクション16においてノズル14と連結される容器12を含む(図1)。容器12は、この実施形態では、第1のチャンバ18及び第2のチャンバ20を有するデュアルチャンバカートリッジである。第1のチャンバ18は、図示のように、第2のチャンバ20よりも小さい容積を有する。しかしながら、チャンバ18、20は、用途ニーズに従って選択される任意の所望のサイズ比、形状比及び容積比を有することができることが理解されるであろう。容器12は、本明細書に図示及び記載されている特定の構成以外の任意の適した構成により構成することができる。構成材料は、プラスチック、又は用途ニーズ及び流体成分に適切な他の材料を含むことができる。ノズル14は、図2に最良に示されているように、入口端22及び出口端24を有する。
【0014】
インサート26(図2)は、容器12とノズル14の入口端22との間に概ね位置決めされている。インサート26は、スタブ又は突出しているチューブの形態の第1の接続部材28及び第2の接続部材30を有し、第1の接続部材28及び第2の接続部材30は、容器12から延出する、突出しているスタブ又はチューブの形態のそれぞれの第3の接続部材32及び第4の接続部材34と嵌合するとともに第3の接続部材32及び第4の接続部材34との流体連通を提供する。第3の接続スタブ32は第1のチャンバ18と連通し、その一方、第4の接続スタブ34は第2のチャンバ20と連通する。したがって、第3の接続スタブ32及び第4の接続スタブ34は効果的には、それぞれの第1のチャンバ18及び第2のチャンバ20の流体出口である。以下の記載から理解されるように、第1の接続スタブ28は、摩擦嵌合によって第3の接続スタブ32内に収納され、同様に、第2の接続スタブ30は、同様に摩擦嵌合によって第4の接続スタブ34内に収納される。同様に以下で記載されるように、この接続により、第1の流体成分38及び第2の流体成分40(図3)が、第1のチャンバ18及び第2のチャンバ20から接続スタブ28、30、32、34を通ってノズル14の入口端22にそれぞれ方向付けられることが可能になる。「流体」という用語は流動状の流れ特性を示す任意の材料を包含する。接続部材28、30、32、34の他の形態及び設計を代わりに用いることができる。例えば、容器12の接続部材32、34は、第1の接続スタブ28及び第2の接続スタブ30が内部に摩擦嵌合する、突出しているスタブ又はチューブではなく、代わりに単にそれぞれのポートとすることができる。または、逆の構成を用いることができる、すなわち、第3の接続スタブ32及び第4の接続スタブ34を摩擦収容するポートをインサート26内に設けることができるか又はノズル14の入口端22内に直に形成することができる。
【0015】
連結部材42がU字形状摺動部材の形態で設けられ、容器12の出口端46に強固に接続されるとともに出口端46から延びる直立レール44に沿って摺動する。U字形状摺動部材42は、図1に示されている位置まで直立レール44に沿って移動し、ノズル14を容器12に機械的に連結する、すなわち概ねロックすると同時に第1のチャンバ18及び第2のチャンバ20とノズル14の入口端22との間に流体連通を提供する。
【0016】
図3は、吐出組立体10を断面図で示し、一方図4は、インサート26を斜視図でより良く示す。したがって、図3及び図4の検討に基づき、第1の流体成分38は、第1のチャンバ18の出口46を通って、また、ともに連結される第1の接続スタブ28及び第3の接続スタブ32を通って、入口端22の内部セクション48に流れ込むことが理解されるであろう。第1の流体成分38は次に、ノズル14の主経路50に流れ込み、主経路50において、静的混合器部材52によって第2の流体成分40と混合される。第1の流体成分38は、インサート26の内部傾斜スロット54を通って流れる。第2の流体成分40は、第2のチャンバ20の出口56から、ともに連結される第2の接続スタブ30及び第4の接続スタブ34を通って、ノズル14の入口端22の別の内部セクション58内に方向付けられる。第2の流体成分40は、インサート26の直立部分60を通過して主経路50に流れ込み、第1の流体成分38と混合される。流体の流れは、本発明の譲受人に譲渡された、2012年10月23日に出願された同時係属中の特許出願第61/717,335号において、より十分に記載されており、この特許出願の開示は本明細書に引用することにより本明細書の一部をなす。
【0017】
図5図7は、容器12とノズル14との間の機械的な連結を最良に示す。U字形状摺動部材42は、直立レール44に収められ、U字形状摺動部材42の後端すなわち閉端66と係合する一対のランプ部材62、64によって、一方向に摺動してレール44から外れることを防止される。摺動部材42は、第4の接続スタブ34(図2を参照)によって、逆方向に摺動して容器12から外れることを防止される。摺動部材42は、レール44の水平セクション70を収納するスロット68を閉端66内に更に有する(図6を参照)。摺動部材42内の垂直スロット72が、図5及び図6に最良に示されているようにレール44の垂直セクション74を収納する。レール44は、容器12の直立接続スタブ32、34の周囲に又は直立接続スタブ32、34とともに成形される(図2を参照)。インサート26が、第1の接続スタブ28及び第2の接続スタブ30を第3の接続スタブ32及び第4の接続スタブ34と摩擦係合するとともに第1の接続スタブ28及び第2の接続スタブ30を第3の接続スタブ32及び第4の接続スタブ34に挿入することによって、接続スタブ32、34に連結された後、ユーザーは、摺動連結部材42を、図5に示されている位置から図6に示されている位置に摺動させる。この目的から、指グリップ75、77が摺動部材42に設けられる。摺動部材42の開端79がノズル14の入口端22を収納し、このプロセスではインサート26及び接続部材28、30、32、34と同様にノズル14の入口端22を通すことが理解されるであろう。
【0018】
図7に最良に示されているように、摺動連結部材42は、ノズル14の入口端22から外側に延びるフランジ80を収納する窪み76を内壁78に沿って有する。窪み76とフランジ80との係合により、摺動連結部材42がノズル14の入口端22に機械的に連結される。摺動連結部材42は、摺動連結部材42の内部フランジ82がレール44の水平セクション70の真下に当接すると容器12に機械的に連結される。このように、フランジ82及びレール44の相互作用は、摺動のガイドと、摺動連結部材42及び取り付けられたノズル14の双方が容器12から係脱するのを防止する機械的連結との双方として働く。第1の流体成分38及び第2の流体成分40は、図6及び図7に示されているようにして接続されると、既知のように、第1のチャンバ18及び第2のチャンバ20(図3)内の空気圧及び/又はそれぞれのピストン部材(図示せず)の使用によって等、任意の適した手段によってチャンバ18、20から推進させ、図3に示されているようにして、第1の流体成分38及び第2の流体成分40をノズル14の入口端22を通して主通路50へと方向付けるようにすることができる。流体成分38、40は、静的混合器部材52によって混合され、最終的に、混合物として出口端24(図1及び図2)を通って放出される。
【0019】
本発明を種々の実施形態の好ましい記載によって例示し、またこれらの実施形態をかなり詳細に記載したが、添付の特許請求の範囲の範囲をそのような詳細に限定するか又はいかようにも制限する意図はない。付加的な利点及び変更が当業者には容易に明らかであろう。本発明の種々の特徴は、ユーザーのニーズ及び選好に応じて単独で又は任意の組合せにおいて用いることができる。本明細書は、本発明を現在既知であるものとして実施する好ましい方法とともに本発明を記載している。しかしながら、本発明自体は添付の特許請求の範囲によってのみ規定されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7