(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
機器に挿入した状態で、前記機器にプラグを挿入させたと認知させるモードと、前記機器に前記プラグが挿入されていないと認知させるモードと、を切替る切替モードを有し、切り替えモードのメカニカルシステムは、左音声信号部、右音声信号部、GND部、マイク信号部、絶縁部および操作部を有し、
前記左音声信号部、前記右音声信号部、前記GND部、前記マイク信号部、前記絶縁部のいずれか1つが伸縮性部材から形成され、前記操作部の操作により変形する、音響プラグ。
機器に挿入した状態で、前記機器にプラグを挿入させたと認知させるモードと、前記機器に前記プラグが挿入されていないと認知させるモードと、を切替る切替モードを有し、切り替えモードのメカニカルシステムは、左音声信号部、右音声信号部、GND部、マイク信号部、絶縁部および操作部を有し、
前記左音声信号部、前記右音声信号部、前記GND部、前記マイク信号部、前記絶縁部の少なくともいずれか1つが軸心をずらす機構を有し、前記操作部の回転操作により軸心がずらされる、音響プラグ。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以上のように、特許文献1の専用端子を設ける必要がない携帯情報端末用ディジタルカメラにおいては、容易にカメラをイヤホンジャックに接続することができる。
また、特許文献2のノイズキャンセリング機能を有する耳孔挿入型のイヤホン装置においては、装着感や音響性能を優れたものにすることができると記載されている。
【0009】
しかしながら、各種の機器におけるジャックは、小型化しており、当然音響プラグも小型化している。特に音響プラグが、イヤホン等と無線で通信するようになってきており、イヤホンケーブルが無い場合には、さらに小型化している。そのため、音響プラグを外すと紛失の可能性が高まる。
【0010】
本発明の目的は、プラグを挿入した状態で、プラグ挿入モードおよびプラグ非挿入モードを切り替え可能な音響プラグを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(1)
一局面に従う音響プラグは、機器に挿入した状態で、機器にプラグを挿入させたと認知させるモードと、機器にプラグが挿入されていないと認知させるモードと、を切替る切替モードを含むものである。
【0012】
この場合、音響プラグは、プラグが挿入されたと認知させるモードと、プラグが挿入されていないと認知させるモードとを切替ることができる。その結果、プラグを機器に挿入した状態で、機器にプラグを挿入していない状態であると認知させることができる。
【0013】
例えば、従来音楽を再生させる場合には、プラグを挿入し、通話によるマイクおよびスピーカとして機能させる場合に、プラグを取り外す必要があったが、プラグは、小型であるため、紛失する可能性が高いという問題があった。
しかしながら、本発明にかかる音響プラグは、プラグの挿入口(プラグジャック)に挿入させた状態で、プラグが挿入されていないと認知させることができるので、音響プラグの紛失を防止することができる。
【0014】
(2)
第2の発明にかかる音響プラグは、一局面に従う音響プラグにおいて、切替モードは、メカニカルシステムおよび電気的システムの少なくとも一方からなってもよい。
【0015】
この場合、切替モードは、メカニカルシステムおよび電気的システムの少なくとも一方からなるので、メカニカルシステムにおいては、機構的に確実に切替ることができ、電気的システムにおいては、容易に切替ることができる。
【0016】
(3)
第3の発明にかかる音響プラグは、第2の発明にかかる音響プラグにおいて、メカニカルシステムは、プラグの先端が軸心から偏芯形成されてもよい。
【0017】
この場合、プラグの先端が軸心から偏芯形成されているので、機器の挿入口の奥側に設けられたメカニカルな挿入認識部分に当該プラグを差し込んだ状態で、偏芯形成された部分が、当該挿入認識部分に接触させる場合と、当該挿入認識部分に接触させない場合とを容易に切替ることができる。
【0018】
(4)
第4の発明にかかる音響プラグは、第2または第3の発明にかかる音響プラグにおいて、メカニカルシステムは、プラグの先端に周方向に凹凸切替機構を設けてもよい。
【0019】
この場合、プラグの先端の周方向に、凹凸切替機構が設けられているので、機器の挿入口の奥側に設けられたメカニカルな挿入認識部分に当該プラグを差し込んだ状態で、凸状態に切替ることにより当該挿入認識部分に接触させる場合と、凹状態に切替ることにより当該挿入認識部分に接触させない場合とを容易に切替ることができる。
【0020】
(5)
第5の発明にかかる音響プラグは、第2から第4の発明にかかる音響プラグにおいて、メカニカルシステムは、プラグの先端部に軸方向に凹凸変化機構を設けてもよい。
【0021】
この場合、プラグの先端部に軸方向に凹凸変化機構が設けられているので、機器の挿入口の奥側に設けられたメカニカルな挿入認識部分に当該プラグを差し込んだ状態で、凸状態に変化させることにより当該挿入認識部分に接触させる場合と、凹状態に変化させることにより当該挿入認識部分に接触させない場合とを容易に切替ることができる。
【0022】
(6)
第6の発明にかかる音響プラグは、第2の発明から第5の発明にかかる音響プラグにおいて、メカニカルシステムは、プラグの軸方向にGND部とマイク信号部とが交互に配設されてもよい。
【0023】
この場合、プラグの軸方向に、GND部とマイク信号部とが交互に配設されているので、CTIAおよびOMTPの両方のタイプに対応することができる。
【0024】
(7)
第7の発明にかかる音響プラグは、第2の発明から第6の発明にかかる音響プラグにおいて、メカニカルシステムは、左音声信号部、右音声信号部、GND部、マイク信号部、絶縁部および操作部を有し、左音声信号部、右音声信号部、GND部、マイク信号部、絶縁部のいずれか1つが伸縮性部材から形成され、操作部の操作により変形してもよい。
【0025】
この場合、左音声信号部、右音声信号部、GND部、マイク信号部、絶縁部のいずれか1つが伸縮性部材から形成されるので、伸縮性部材が操作部により変形するため、音響プラグとジャックの内壁との摩擦を高めることができる。
その結果、操作部にアクセサリ等を取付けた場合、抜出防止を実現することができる。
【0026】
(8)
第8の発明にかかる音響プラグは、第2から第6の発明にかかる音響プラグにおいて、メカニカルシステムは、左音声信号部、右音声信号部、GND部、マイク信号部、絶縁部および操作部を有し、左音声信号部、右音声信号部、GND部、マイク信号部、絶縁部の少なくともいずれか1つが軸心をずらす機構を有し、操作部の回転操作により軸心がずらされてもよい。
【0027】
この場合、左音声信号部、右音声信号部、GND部、マイク信号部、絶縁部のいずれか1つが軸心をずらす機構を有するので、操作部の回転操作により軸心がずらされ、音響プラグとジャックの内壁との摩擦を高めることができる。
その結果、操作部にアクセサリ等を取付けた場合、抜出防止を実現することができる。
【0028】
(9)
第9の発明にかかる音響プラグは、第2の発明にかかる音響プラグにおいて、電気的システムは、プラグの先端部の一部に絶縁部を設けてもよい。
【0029】
この場合、プラグの先端部の一部に絶縁部が設けられているので、機器の挿入口の奥側に設けられた電気的な挿入認識部分に当該プラグを差し込んだ状態で、絶縁部を当該挿入認識部分に接触させる場合と、導通部を当該挿入認識部分に接触させない場合とを容易に切替ることができる。
【0030】
(10)
他の局面に従う音響プラグは、機器に挿入した状態で、機器にプラグを挿入させたと認知させるモードと、機器にプラグが挿入されていないと認知させるモードと、を切替る切替モードを有し、切り替えモードのメカニカルシステムは、左音声信号部、右音声信号部、GND部、マイク信号部、絶縁部および操作部を有し、左音声信号部、右音声信号部、GND部、マイク信号部、絶縁部のいずれか1つが伸縮性部材から形成され、操作部の操作により変形してもよい。
【0031】
この場合、左音声信号部、右音声信号部、GND部、マイク信号部、絶縁部のいずれか1つが伸縮性部材から形成されるので、伸縮性部材が操作部により変形するため、音響プラグとジャックの内壁との摩擦を高めることができる。
その結果、操作部にアクセサリ等を取付けた場合、抜出防止を実現することができる。
【0032】
(11)
さらに他の局面に従う音響プラグは、機器に挿入した状態で、機器にプラグを挿入させたと認知させるモードと、機器にプラグが挿入されていないと認知させるモードと、を切替る切替モードを有し、切り替えモードのメカニカルシステムは、左音声信号部、右音声信号部、GND部、マイク信号部、絶縁部および操作部を有し、左音声信号部、右音声信号部、GND部、マイク信号部、絶縁部の少なくともいずれか1つが軸心をずらす機構を有し、操作部の回転操作により軸心がずらされてもよい。
【0033】
この場合、左音声信号部、右音声信号部、GND部、マイク信号部、絶縁部のいずれか1つが軸心をずらす機構を有するので、操作部の回転操作により軸心がずらされ、音響プラグとジャックの内壁との摩擦を高めることができる。
その結果、操作部にアクセサリ等を取付けた場合、抜出防止を実現することができる。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明に係る実施の形態について図面を用いて説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0036】
(一実施の形態)
図1は、本実施の形態にかかる音響プラグ100の一例を示す模式的平面図である。
図2は、音響プラグ100の一部を示す模式的斜視図であり、
図3は、
図2の音響プラグ100の模式的側面図であり、
図4は、
図2の音響プラグ100の模式的平面図である。
【0037】
図1に示すように、音響プラグ100は、左音声信号部110、右音声信号部120、GND部130、マイク信号部140、向き表示部141、ツマミ部143、アクセサリ部142および絶縁部150を含む。
向き表示部141は、後述する音響プラグ100をジャック700に挿入した状態の向きを表示するものである。また、ツマミ部143は、音響プラグ100の軸を中心に回転させるものである。さらに、アクセサリ部142は、各種機器または装置を有するものである。
【0038】
次に、
図2から
図4においては、音響プラグ100の一部である左音声信号部110、右音声信号部120、GND部130、マイク信号部140および絶縁部150を抽出し、説明を行う。
【0039】
図2,〜,
図4に示すように、絶縁部150は、左音声信号部110および右音声信号部120の間、右音声信号部120およびGND部130の間、GND部130およびマイク信号部140の間に形成される。
【0040】
また、
図2,〜,
図4に示すように、左音声信号部110は、右音声信号部120、GND部130、マイク信号部140、および絶縁部150の軸心PJに対して、偏心して形成される。
すなわち、従来から形成されている湾曲面111、113との間に突出部112が形成され、軸心PJに対して、面114が形成されるよう、湾曲面111、113および突出部112と反対側に湾曲面111、113および突出部112が削りとられた状態である。
【0041】
次に、
図5および
図6は、
図1から
図4に示した音響プラグ100をジャック700に差し込んだ断面状態を示す模式的説明図である。
【0042】
図5および
図6に示すように、ジャック700は、端子ライン710,711,720,730,740が形成されている。また、端子ライン710および端子ライン711との間には、接点712が形成されている。
【0043】
図5に示すように、音響プラグ100がジャック700に挿入され、ツマミ部143が鉛直上方向に配設されている場合、端子ライン710が左音声信号部110により鉛直下方向に押され、端子ライン711との接点712が離間される。この場合、端子ライン710が左音声信号部110と接触される。
また、端子ライン720が右音声信号部120と接触され、端子ライン730がGND部130と接触され、端子ライン740がマイク信号部140と接触される。
【0044】
また、
図6に示すように、音響プラグ100がジャック700に挿入され、ツマミ部143が鉛直下方へ回転されて配設されている場合、左音声信号部110が偏心されているので、端子ライン710が左音声信号部110から離間し、端子ライン710および端子ライン711の接点712が接触される。
また、端子ライン720が右音声信号部120と接触され、端子ライン730がGND部130と接触され、端子ライン740がマイク信号部140と接触される。
【0045】
この場合、音響プラグ100をジャック700に挿入した状態であっても、
図6に示すように、左音声信号部110が端子ライン710と物理的に接触されていないため、端子ライン710および端子ライン711の接点712が接触され、端子ライン710,712とがショートしている。その結果、音響プラグ100が挿入されているにも関わらず、端子ライン710と接点712とがショートしているため、ジャック700は、音響プラグ100が挿入されていないと判定することができる。
【0046】
(他の例)
次に、
図1から
図6までの音響プラグ100の他の例について説明する。以下においては、
図2から
図4において説明したように、音響プラグ100の一部について説明を行う。
【0047】
図7、
図8および
図9は、
図2から
図4に示した音響プラグ100の他の例を示す模式図である。
図7は、音響プラグ100aの一例を示す模式的斜視図であり、
図8および
図9は、音響プラグ100aの凹凸機構113aを説明するための説明図である。
【0048】
以下、
図7に示すように、音響プラグ100aにおいて、
図2から
図4の音響プラグ100と異なる点について説明する。
【0049】
図7の音響プラグ100aは、左音声信号部110の代わりに、左音声信号部110aが形成されている。左音声信号部110aは、従来の左音声信号部110aに対して、凹凸部を有する凹凸機構113aが形成されている。
凹凸機構113aは、操作部145を矢印P1の方向に移動させることにより、凹凸機構113aは、矢印P2の方向に移動する。逆に、凹凸機構113aは、操作部145を矢印P1と逆の方向に移動させることにより、凹凸機構113aは、矢印P2と逆の方向に移動する。
【0050】
図8に示すように、凹凸機構113aが、矢印P2の方向に移動した場合、
図5で示したように、左音声信号部110aが端子ライン710に接触し、接点712が離間する。
また、
図9で示したように、凹凸機構113aが、矢印P2と逆方向に移動した場合、
図6で示したように、左音声信号部110aが端子ライン710と離間し、接点712が接触する。
【0051】
なお、操作部145は、ツマミ部143、アクセサリ部142と連設されていてもよく、別個に設けられてもよく、軸方向に伸縮させる場合のみでなく、回転させてもよい。
【0052】
(さらに他の例)
次いで、
図10および
図11は、音響プラグ100の他の例を示す模式図である。
図10および
図11は、音響プラグ100bの一例を示す模式的斜視図である。
【0053】
以下、
図10および
図11に示すように、音響プラグ100bにおいて、
図2から
図4の音響プラグ100,100aと異なる点について説明する。音響プラグ100bは、球状からなる左音声信号部110bを有する。
音響プラグ100bにおいては、操作部145を矢印P1の方向に移動させることにより、左音声信号部110bは、矢印P3の方向に移動する。逆に、左音声信号部110bは、操作部145を矢印P1と逆の方向に移動させることにより、左音声信号部110bは、矢印P3と逆の方向に移動する。
【0054】
また、
図10に示すように、左音声信号部110bが矢印P3の方向に移動した場合、
図6で示したように、左音声信号部110bが端子ライン710と離間し、接点712が接触し、左音声信号部110bが矢印P3と逆方向に移動した場合、
図5で示したように、左音声信号部110bが端子ライン710に接触し、接点712が離間する。
【0055】
(さらに他の例)
次いで、
図12、
図13および
図14は、音響プラグ100の他の例を示す模式図である。
図12は、音響プラグ100cの一例を示す模式的斜視図であり、
図13は、音響プラグ100cの模式的側面図である。
【0056】
図12および
図13に示すように、音響プラグ100cが、音響プラグ100,100a,100bと異なる点について説明する。
音響プラグ100cは、左音声信号部110cおよび右音声信号部120を有し、さらに複数のGND部130c、複数のマイク信号部140cおよび絶縁部150,150cを有する。
【0057】
図12および
図13に示すように、複数のGND部130cおよび複数のマイク信号部140cは、90度で分割して交互に配設される。また、一のGND部130cの全周囲に、マイク信号部140cが隣接配置される。また、一のマイク信号部140cの全周囲に、GND部130cが隣接配置される。また、GND部130cとマイク信号部140cとの間に絶縁部150cが設けられる。その結果、GND部130cとマイク信号部140cとが交互に配設される。
【0058】
その結果、GND部130cおよびマイク信号部140cとが交互配置されているため、CTIA(Cellular Telephone Industry Association)およびOMTP(Open Mobile Terminal Platform)のいずれのタイプであっても、接続することができる。
【0059】
続いて、
図14は、音響プラグ100dの模式的斜視図であり、
図15は、音響プラグ100dのA−A断面の模式的説明図であり、
図16は、音響プラグ100dのB−B断面の模式的説明図である。
【0060】
図14に示すように、音響プラグ100dは、左音声信号部110d、右音声信号部120を有し、さらに複数のGND部130d、複数のマイク信号部140d、絶縁部150,150dおよび樹脂部160dを有する。
【0061】
また、
図15に示すように、A−A断面においては、GND部130d、マイク信号部140d、複数の樹脂部160dが90度で分割して交互に配設される。
【0062】
さらに、
図16に示すように、B−B断面においては、マイク信号部140d、GND部130d、複数の樹脂部160dが90度で分割して交互に配設される。なお、
図15および
図16に示すように、軸方向にマイク信号部140dおよびGND部130dが交互に配設される。なお、GND部130dおよびマイク信号部140dの間には、絶縁部150dが配設される。
【0063】
その結果、GND部130dおよびマイク信号部140dとが交互配置されているため、CTIA(Cellular Telephone Industry Association)およびOMTP(Open Mobile Terminal Platform)のいずれのタイプであっても、接続することができ、さらに、GND部130dおよびマイク信号部140dが不要の場合に、複数の樹脂部160dが端子ライン730,740と接触し、電気的導通がなくなるため、マイク出力をカットすることができる。
【0064】
なお、
図12から
図16に示した音響プラグ100c,100dにおいて、左音声信号部110c,110dの代わりに、
図1から
図4に示した偏心した左音声信号部110を設けてもよい。
【0065】
(さらに他の例)
図17から
図19は、音響プラグ100のさらに他の例である。
図17は、音響プラグ100eの模式的平面図を示し、
図18は、音響プラグ100eの模式的側面図を示す。また、
図19は、音響プラグ100fの模式的平面図を示す。
【0066】
音響プラグ100eは、
図1に示した音響プラグ100に、さらに、挿入保護部170、アクセサリ部171、ツマミ部175および孔部180を含む。
この結果、音響プラグ100eは、ツマミ部175により回転させることができるとともに、挿入方向を容易に認識することができる。
また、音響プラグ100fは、キャラクターカバー固定用突起177が設けられている。その結果、キャラクターカバー固定用突起177に弾性体からなるキャラクターカバーを挿入し、固定することができる。
また、音響プラグ100fにおいては、挿入保護部170またはキャラクターカバー固定用突起177を多角形または楕円形、円形のいずれかで形成してもよい。その場合、キャラクターカバーを取り付けた場合、音響プラグ100fの方向を容易に確認することができる。
【0067】
(さらに他の例)
図20から
図22は、音響プラグ100のさらに他の例である。
図20は、音響プラグ100gの模式的平面図を示し、
図21は音響プラグ100gの状態変化時の模式的平面図を示し、
図22は、音響プラグ100gのさらに状態変化された場合の模式的平面図を示す。
【0068】
図20から
図22に示す音響プラグ100gは、伝導性伸縮素材からなる左音声信号部110gからなる。当該左音声信号部110gは、操作部145の操作により変形する。
【0069】
具体的には、
図20に示すように、ジャック700に音響プラグ100gが挿入された場合、左音声信号部110gは物理的に端子ライン710と接触せず、接点712が接触している状態となる。
次に、
図21に示すように、操作部145を矢印P1の方向に移動させた場合、伝導性伸縮素材からなる左音声信号部110gが変形し、端子ライン710と接触し、接点712が離間する。
【0070】
その結果、左音声信号部110gが端子ライン710と導通する。
さらに、
図22に示すように、操作部145をさらに矢印P1の方向に移動させた場合、伝導性伸縮素材からなる左音声信号部110gが変形し、ジャック700の穴部の内壁に接触し、音響プラグ100gとジャック700との摩擦が高まり、抜出し難くなる。
【0071】
なお、
図20、
図21または
図22に示す各状態を維持または保持することができるラッチ機構またはラッチ構造を別途設けてもよい。
【0072】
(さらに他の例)
図23から
図25は、音響プラグ100のさらに他の例である。
図23は、音響プラグ100hの模式的平面図を示し、
図24は音響プラグ100hの状態変化時の模式的平面図を示し、
図25は、音響プラグ100hのさらに状態変化された場合の模式的平面図を示す。
【0073】
図23から
図25に示す音響プラグ100hは、伝導性伸縮素材からなる右音声信号部120hからなる。当該右音声信号部120hは、操作部145の操作により変形する。
【0074】
具体的には、
図23に示すように、ジャック700に音響プラグ100hが挿入され、操作部145が矢印P1の方向に引き出される前においては、右音声信号部120hは、変形しない。
次に、
図24に示すように、ジャック700に音響プラグ100hが挿入され、操作部145が矢印P1の方向に引き出された場合、右音声信号部120hが軸から外周方向へ変形する。その結果、ジャック700の穴部の内壁に接触し、音響プラグ100hとジャック700との摩擦が高まり、抜出し難くなる。
【0075】
さらに、
図25に示すように、操作部145をさらに矢印P1の方向に移動させた場合、伝導性伸縮素材からなる右音声信号部120hが変形し、ジャック700の穴部の内壁に接触し、音響プラグ100hとジャック700との摩擦が高まり、さらに抜出し難くなる。
【0076】
なお、上記の説明においては、右音声信号部120hを伝導性伸縮素材からなることとしているが、これに限定されず、絶縁部150を非伝導伸縮素材から形成してもよく、GND部130およびマイク信号部140を伝導性伸縮素材から形成してもよい。
【0077】
また、
図23、
図24、または
図25に示す各状態を維持または保持することができるラッチ機構またはラッチ構造を別途設けてもよい。
【0078】
(さらに他の例)
図26および
図27は、音響プラグ100のさらに他の例である。
図26は、音響プラグ100jの模式的平面図を示し、
図27は音響プラグ100jの状態変化時の模式的平面図を示す。
【0079】
図26および
図27に示すように、音響プラグ100jは、右音声信号部120j、GND部130j、およびマイク信号部140jを含む。右音声信号部120j、GND部130j、およびマイク信号部140jは、操作部145を矢印R1の方向に回転させることにより、個々に異なる方向へ軸心を移動させる。
【0080】
具体的に、
図26および
図27に示すように、音響プラグ100jは、操作部145を矢印R1の方向に回転させることにより、右音声信号部120j、およびマイク信号部140jが鉛直上方向に移動し、GND部130jが鉛直下方向に移動する。
その結果、ジャック700の穴部の内壁に接触し、音響プラグ100jとジャック700との摩擦が高まり、抜出し難くなる。
【0081】
また、上記の説明においては、右音声信号部120j、GND部130j、およびマイク信号部140jの軸心が移動することとしたが、これに限定されず、右音声信号部120j、GND部130j、およびマイク信号部140jのうち1または2つの軸心を移動させることとしてもよく、鉛直上方向および鉛直下方向の代わりに、水平方向および鉛直方向としてもよい。
【0082】
また、操作部145について説明したが、これに限定されず、操作部145にケーブルまたはアクセサリ等を取付けてもよい。この場合、ケーブルまたはアクセサリ等を取付けた場合の落下防止構造を形成することができる。
さらに、操作部145を矢印R1の方向に回転させることしているが、これに限定されず、押し込みのノック式操作部であってもよい。
【0083】
さらに、上記の実施の形態においては、マイク信号部140,〜,140jとしたが、これに限定されず、ノイズキャンセラー用のマイク信号部をさらに設けてもよく、マイク信号部140,〜,140jを左右それぞれのマイク信号部に分割して配設してもよい。
【0084】
また、本実施の形態において音響プラグ100,100a,〜,100jについて説明を行ったが、これに限定されず、音響に関するプラグ以外のプラグに適用することもできる。
【0085】
また、
図26、または
図27に示す各状態を維持または保持することができるラッチ機構またはラッチ構造を別途設けてもよい。
【0086】
なお、
図5または
図6のように、左音声信号部110の回転により端子ライン710が左音声信号部110と接触または離間する構成とした場合、ユーザがツマミ部143を回転させた場合、左音声信号部110が回転する。端子ライン710が左音声信号部110と接触した状態から離間した状態へ変化することにより、ユーザは、回転に要する力の変化によってユーザが判別しやすいという効果がある。
また、左音声信号部110の端部に凹凸をつけて、左音声信号部110と接触した状態から離間した状態へ変化する際に、クリック感を生じるようにしてもよい。
【0087】
以上のように、本発明にかかる音響プラグ100,100a,〜,100jは、プラグが挿入されたと認知させるモードと、プラグが挿入されていないと認知させるモードとを切替ることができる。その結果、音響プラグ100を機器に挿入した状態で、機器に音響プラグ100を挿入していない状態であると認知させることができる。音響プラグ100は、ジャック700に挿入させた状態で、音響プラグ100が挿入されていないと認知させることができるので、音響プラグ100の紛失を防止することができる。
【0088】
また、音響プラグ100g,100hにおいては、伝導伸縮性部材を有するので、音響プラグ100g,100hとジャック700の内壁との摩擦を高めることができる。その結果、ジャック700からプラグ100g,100hの抜出防止を実現することができる。
また、音響プラグ100jは、軸心をずらす機構を有するので、同様に、抜出防止を実現することができる。
【0089】
本発明にかかる音響プラグは、
図5の状態が、挿入させたと認知させるモードに相当し、
図6の状態が、挿入されていないと認知させるモードに相当し、左音声信号部110が、切替モードに相当し、音響プラグ100,100a,〜,100jが音響プラグに相当し、左音声信号部110が、偏芯形成されたメカニカルシステムに相当し、凹凸機構113aが周方向の凹凸切替機構に相当し、左音声信号部110bが軸方向に凹凸変化機構に相当し、GND部130,130cがGND部に相当し、マイク信号部140,140c,140d,140jがマイク信号部に相当し、左音声信号部110,110a,110b,110c,110d,110gが左音声信号部に相当し、右音声信号部120,120j,120hが右音声信号部に相当し、絶縁部150,150c,150dが絶縁部に相当し、操作部145が操作部に相当し、左音声信号部110g,右音声信号部120hが伸縮性部材に相当し、右音声信号部120j,130j、マイク信号部140jが軸心をずらす機構に相当する。
【0090】
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。