特許第6356070号(P6356070)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6356070
(24)【登録日】2018年6月22日
(45)【発行日】2018年7月11日
(54)【発明の名称】新規なピラジン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 241/24 20060101AFI20180702BHJP
   A61K 31/4965 20060101ALI20180702BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20180702BHJP
   A61P 1/02 20060101ALI20180702BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20180702BHJP
   A61P 9/04 20060101ALI20180702BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20180702BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20180702BHJP
   A61P 13/12 20060101ALI20180702BHJP
   A61P 17/02 20060101ALI20180702BHJP
   A61P 19/00 20060101ALI20180702BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20180702BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20180702BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20180702BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20180702BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20180702BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20180702BHJP
   C07D 403/04 20060101ALI20180702BHJP
   C07D 405/12 20060101ALI20180702BHJP
   C07D 405/14 20060101ALI20180702BHJP
   C07D 409/14 20060101ALI20180702BHJP
   C07D 413/12 20060101ALI20180702BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20180702BHJP
   C07D 417/12 20060101ALI20180702BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20180702BHJP
【FI】
   C07D241/24CSP
   A61K31/4965
   A61K31/497
   A61P1/02
   A61P1/16
   A61P9/04
   A61P9/10
   A61P9/10 101
   A61P11/00
   A61P13/12
   A61P17/02
   A61P19/00
   A61P25/00
   A61P25/04
   A61P29/00
   A61P35/00
   C07D401/12
   C07D401/14
   C07D403/04
   C07D405/12
   C07D405/14
   C07D409/14
   C07D413/12
   C07D413/14
   C07D417/12
   C07D417/14
【請求項の数】16
【全頁数】102
(21)【出願番号】特願2014-537603(P2014-537603)
(86)(22)【出願日】2012年10月25日
(65)【公表番号】特表2014-534210(P2014-534210A)
(43)【公表日】2014年12月18日
(86)【国際出願番号】EP2012071093
(87)【国際公開番号】WO2013060751
(87)【国際公開日】20130502
【審査請求日】2015年10月23日
【審判番号】不服2017-7469(P2017-7469/J1)
【審判請求日】2017年5月24日
(31)【優先権主張番号】11187181.0
(32)【優先日】2011年10月28日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】591003013
【氏名又は名称】エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】特許業務法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】ビサンツ,カテリーナ
(72)【発明者】
【氏名】ドゥルワスル,バレディ
(72)【発明者】
【氏名】グレター,ウーヴェ
(72)【発明者】
【氏名】ハーズラ,アニンディア
(72)【発明者】
【氏名】ヘーバイゼン,パウル
(72)【発明者】
【氏名】レーヴァー,シュテファン
(72)【発明者】
【氏名】ロジャース−エバンス,マーク
【合議体】
【審判長】 佐藤 健史
【審判官】 守安 智
【審判官】 冨永 保
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−505788(JP,A)
【文献】 特表2009−541247(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D241/24、C07D401/04〜417/14、A61K31/4965〜497
REGISTRY(STN)、CAPLUS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化162】

[式中、
は、ハロフェニル又はシクロアルキルアルコキシであり;
は、シクロアルキル、アゼチジニル又はジフルオロアゼチジニルであり;
及びRの一方は、水素であり、そしてもう一方は、−(CR)−R又は−A−Rであるか;
あるいは、Rは、シクロアルキルであり、そしてR及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペリジニル又はピペリジニルアミンを形成し;
及びRは、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル、フェニルアルキル及びハロフェニルより独立して選択されるか;
あるいはR及びRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル又はオキセタニルを形成し;
は、シアノ、カルボキシ、5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、5−アミノ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、5−アルコキシ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、チアゾリル、アルキルチアゾリル、ピリジニル、アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノカルボニル、アルコキシカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、フェニル、フェニルアルキル、ピリジニルアルキル、ハロアルキルアミノカルボニル、5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル−アルキル、アミノカルボニルアルキル又はハロゲンであり;そして
Aは、シクロヘキシレン又はチオフェニレンであるが;
但し、Rが、アゼチジニル又はジフルオロアゼチジニルであり、そしてRが、ヒドロキシアルキル、チアゾリル、ピリジニル、2−([1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−アルキル、ピリジニルアルキル、ピラゾリルアルキル、2−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−アルキル、アミノカルボニル又はアルコキシカルボニルである場合、
及びRの一方は、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル、ハロフェニル又はフェニルアルキルであり、そしてもう一方は、水素又はアルキルであるか;
あるいは、R及びRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル又はオキセタニルを形成する]で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項2】
が、シクロアルキルアルコキシである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
が、シクロプロピルメトキシである、請求項1又は2記載の化合物。
【請求項4】
が、シクロアルキル又はジフルオロアゼチジニルである、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項5】
が、シクロプロピル又はジフルオロアゼチジニルである、請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物。
【請求項6】
及びRが、水素、アルキル、シルクロアルキル及びシクロアルキルアルキルより独立して選択される、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
【請求項7】
及びRが、水素、エチル、tert−ブチル、イソ−ブチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル及びシクロブチルメチルより独立して選択される、請求項1〜6のいずれか一項記載の化合物。
【請求項8】
及びRの一方が、エチル、tert−ブチル、イソ−ブチル、シクロプロピルメチル及びシクロブチルメチルから選択され、そしてもう一方が、水素又はエチルである、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物。
【請求項9】
が、シアノ、カルボキシ、5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、5−アミノ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、チアゾリル、アルキルチアゾリル、ピリジニル、アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、5−メチル−チアゾール−2−イル、アミノカルボニルアルキル又はフェニルアルキルである、請求項1〜8のいずれか一項記載の化合物。
【請求項10】
が、アルコキシアルキル、アミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、5−メチル−チアゾール−2−イル、アミノカルボニルアルキル、5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、ヒドロキシアルキル又はフェニルアルキルである、請求項1〜9のいずれか一項記載の化合物。
【請求項11】
が、メトキシカルボニル、アミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、5−メチル−チアゾール−2−イル、5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、アミノカルボニルメチル、ヒドロキシメチル、メトキシエチル又はフェニルエチルである、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物。
【請求項12】
下記:
6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸(シアノ−ジメチル−メチル)−アミド;
6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−シクロブチル]−アミド;
6−(3−クロロ−フェニル)−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
5−アゼチジン−1−イル−6−(3−クロロ−フェニル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸(1−メチル−1−チアゾール−2−イル−エチル)−アミド;
6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2,2−ジメチル−1−メチルカルバモイル−プロピル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−シクロブチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(3−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−シクロブチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−シクロブチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−1−メチル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2,2−ジメチル−1−メチルカルバモイル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−カルバモイル−フェニル−メチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−シクロプロピルメチル−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−シクロプロピルメチル−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−2−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−カルバモイル−フェニル−メチル)−アミド;
(S)−2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−3,3−ジメチル−酪酸メチルエステル;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2−シクロプロピル−1−メチルカルバモイル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2−シクロプロピル−1−ジメチルカルバモイル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−3−メチル−1−メチルカルバモイル−ブチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−ジメチルカルバモイル−3−メチル−ブチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−2−シクロプロピル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−3−メチル−ブチル)−アミド;
2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−2−エチル−酪酸メチルエステル;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2−シクロプロピル−1−メチルカルバモイル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2−シクロプロピル−1−ジメチルカルバモイル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−3−メチル−1−メチルカルバモイル−ブチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−ジメチルカルバモイル−3−メチル−ブチル)−アミド;
(S)−3−シクロプロピル−2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピオン酸メチルエステル;
(S)−3−シクロプロピル−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−プロピオン酸メチルエステル;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−2−フェニル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−2−フェニル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−2−シクロプロピル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[(R)−シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(R)−シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド;
(S)−2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−3,3−ジメチル−酪酸;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−エチル−1−メチルカルバモイル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((R)−1−ヒドロキシメチル−1,2−ジメチル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−1,2−ジメチル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−エチル−1−メチルカルバモイル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(4−メチル−チアゾール−2−イル)−エチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(4−メチル−チアゾール−2−イル)−エチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(R)−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−アミノ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−1−メチル−エチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−アミノ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−1−メチル−エチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−1−フェニル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−カルバモイル−(4−フルオロ−フェニル)−メチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−カルバモイル−(4−フルオロ−フェニル)−メチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−2−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
(S)−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−3−メチル−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチルカルバモイル)−ブチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−カルバモイル−(4−クロロ−フェニル)−メチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(4−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−ブチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1,1−ジメチル−3−ピリジン−4−イル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1,1−ジメチル−2−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−エチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1,1−ジメチル−3−ピリジン−4−イル−ブチル)−アミド;
1−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−シクロブタンカルボン酸メチルエステル;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−チアゾール−2−イル)−エチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−チアゾール−2−イル)−エチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイルメチル−2−メチル−プロピル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイルメチル−2−メチル−プロピル)−アミド;
(+)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
(−)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
2−シクロプロピル−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−プロピオン酸メチルエステル;
(+)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((1R,2S)−rel−2−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド;
(−)−5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸cis−2−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド;
(+)−5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸cis−2−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(3−カルバモイルメチル−オキセタン−3−イル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(3−カルバモイルメチル−オキセタン−3−イル)−アミド;
(+)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
(−)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−カルバモイル−2−メチル−プロピル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−シクロヘキシル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−ジメチルカルバモイル−2−メチル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−ジメチルカルバモイル−2−メチル−プロピル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−シクロヘキシル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(3−メトキシ−1,1−ジメチル−プロピル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(2−シクロブチル−1−メチルカルバモイル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(2−シクロブチル−1−ジメチルカルバモイル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(2−シクロブチル−1−メチルカルバモイル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(3−メトキシ−1,1−ジメチル−プロピル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−シクロブチルメチル−2−ヒドロキシ−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−カルバモイル−2−シクロブチル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1,1−ジメチル−3−フェニル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(2−シクロブチル−1−ジメチルカルバモイル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−カルバモイル−2−シクロブチル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−シクロブチルメチル−2−ヒドロキシ−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(2−カルバモイル−1,1−ジメチル−エチル)−アミド;及び
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(2−カルバモイル−1,1−ジメチル−エチル)−アミド
より選択される化合物。
【請求項13】
下記:
(S)−2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−3,3−ジメチル−酪酸メチルエステル;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−ジメチルカルバモイル−3−メチル−ブチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−2−シクロプロピル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−3−メチル−ブチル)−アミド;
2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−2−エチル−酪酸メチルエステル;
(S)−3−シクロプロピル−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−プロピオン酸メチルエステル;
(S)−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−チアゾール−2−イル)−エチル]−アミド;
(−)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
2−シクロプロピル−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−プロピオン酸メチルエステル;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(3−カルバモイルメチル−オキセタン−3−イル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−シクロヘキシル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(3−メトキシ−1,1−ジメチル−プロピル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−シクロブチルメチル−2−ヒドロキシ−エチル)−アミド;及び
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1,1−ジメチル−3−フェニル−プロピル)−アミド
より選択される、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか一項記載の化合物及び治療上不活性な担体を含む、医薬組成物。
【請求項15】
疼痛、アテローム性動脈硬化症、骨量の制御、炎症、虚血、再灌流傷害、全身性線維症、肝線維症、肺線維症、腎線維症、慢性移植腎症、鬱血性心不全、心筋梗塞、全身性硬化症、糸球体腎症、熱傷、火傷、肥厚性瘢痕、ケロイド、歯肉炎、発熱、肝硬変又は腫瘍の治療又は予防のための、請求項14記載の医薬組成物。
【請求項16】
疼痛、アテローム性動脈硬化症、骨量の制御、炎症、虚血、再灌流傷害、全身性線維症、肝線維症、肺線維症、腎線維症、慢性移植腎症、鬱血性心不全、心筋梗塞、全身性硬化症、糸球体腎症、熱傷、火傷、肥厚性瘢痕、ケロイド、歯肉炎、発熱、肝硬変又は腫瘍の治療又は予防用の医薬の製造のための、請求項1〜13のいずれか一項記載の化合物の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、哺乳動物の治療及び/又は予防に有用な有機化合物、特に、カンナビノイド受容体2の選択的アゴニストである化合物に関する。式(I)の化合物は、例えば、疼痛、特に慢性疼痛、アテローム性動脈硬化症、骨量の制御、炎症、虚血、再灌流傷害、全身性線維症、肝線維症、肺線維症、腎線維症、慢性移植腎症、鬱血性心不全、心筋梗塞、全身性硬化症、糸球体腎症、熱傷、火傷、肥厚性瘢痕、ケロイド、歯肉炎、発熱、肝硬変又は腫瘍の治療又は予防において特に有用である。
【0002】
本発明は、特に、式(I):
【化1】

[式中、
は、ハロフェニル又はシクロアルキルアルコキシであり;
は、シクロアルキル、アゼチジニル又はジフルオロアゼチジニルであり;
及びRの一方は、水素であり、そしてもう一方は、−(CR)−R又は−A−Rであるか;
あるいは、Rは、シクロアルキルであり、そしてR及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペリジニル又はピペリジニルアミンを形成し;
及びRは、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル、フェニルアルキル及びハロフェニルより独立して選択されるか;
あるいはR及びRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル又はオキセタニルを形成し;
は、シアノ、カルボキシ、5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、5−アミノ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、5−アルコキシ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、チアゾリル、アルキルチアゾリル、ピリジニル、アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノカルボニル、アルコキシカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、メタンスルホニル−アルキル、2−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−アルキル、2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、2−(2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−アルキル、2,4−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾール−3−オン−5−イル、2−(2,4−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾール−3−オン−5−イル)−アルキル、フェニル、フェニルアルキル、ピリジニルアルキル、ピラゾリル、ピラゾリルアルキル、[1,2,4]トリアゾール−1−イル、2−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−アルキル、アルキルアミノカルボニルアルキル、ヒドロキシアルキルアミノカルボニル、ヒドロキシアルキルアミノカルボニルアルキル、ハロアルキルアミノカルボニル、5−フェニル−2−メチル−オキサゾール−4−イル−アルキル、アミノカルボニルアルキル又はハロゲンであり;そして
Aは、シクロヘキシル又はチオフェニルであるが;
但し、Rが、アゼチジニル又はジフルオロアゼチジニルであり、そしてRが、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、チアゾリル、ピリジニル、2−([1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−アルキル、ピリジニルアルキル、ピラゾリルアルキル、2−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−アルキル、アミノカルボニル又はアルコキシカルボニルである場合、
及びRの一方は、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル、ハロフェニル又はフェニルアルキルであり、そしてもう一方は、水素又はアルキルであるか;
あるいは、R及びRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル又はオキセタニルを形成する]で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【背景技術】
【0003】
カンナビノイド受容体は、Gタンパク質結合受容体スーパーファミリーに属する細胞膜受容体のクラスの1つである。現在のところ、カンナビノイド受容体1(CB1)とカンナビノイド受容体2(CB2)と呼ばれる2種類のサブタイプが知られている。CB1受容体は、主に、中枢神経(すなわち、扁桃体、小脳、海馬)系で発現しており、末梢においては、その量はより少ない。CNR2遺伝子によりコードされるCB2は、大部分がマクロファージ及びT細胞のような免疫系の細胞(Ashton, J. C. et al. Curr Neuropharmacol 2007, 5(2), 73-80; Miller, A. M. et al. Br J Pharmacol 2008, 153(2), 299-308; Centonze, D., et al. Curr Pharm Des 2008, 14(23), 2370-42)及び消化管系(Wright, K. L. et al. Br J Pharmacol 2008, 153(2), 263-70)で、末梢的に発現している。CB2受容体はまた、脳内に広く分布しており、主に小膠細胞に見出されるが、神経細胞には見出されない(Cabral, G. A. et al. Br J Pharmacol 2008, 153(2): 240-51)。
【0004】
ここ十年間、CB2受容体アゴニストへの関心が着実に高まっているが(現在、30〜40の特許出願/年)、その理由は、いくつかの開発初期化合物が、慢性疼痛(Beltramo, M. Mini Rev Med Chem 2009, 9(1), 11-25)、アテローム性動脈硬化症(Mach, F. et al. J Neuroendocrinol 2008, 20 Suppl 1, 53-7)、骨量の制御(Bab, I. et al. Br J Pharmacol 2008, 153(2), 182-8)、神経炎症(Cabral, G. A. et al. J Leukoc Biol 2005, 78(6), 1192-7)、虚血/再灌流傷害(Pacher, P. et al. Br J Pharmacol 2008, 153(2), 252-62)、全身性線維症(Akhmetshina, A. et al. Arthritis Rheum 2009, 60(4), 1129-36; Garcia-Gonzalez, E. et al. Rheumatology (Oxford) 2009, 48(9), 1050-6)、肝線維症(Julien, B. et al. Gastroenterology 2005, 128(3), 742-55; Munoz-Luque, J. et al. J Pharmacol Exp Ther 2008, 324(2), 475-83)を含む、多数のヒトの疾患の前臨床モデルにおいて有益な効果を有することが示されたという事実によるものである。
【0005】
虚血/再灌流(I/R)傷害は、卒中、心筋梗塞、心肺バイパス法及び他の血管手術、及び臓器移植のような状態において生じる組織損傷の主要な原因であり、ならびに様々な病因の循環性ショックの過程を悪化させる末期臓器障害の主要機序でもある。これらの状態は全て、結果として組織の酸素化不良を生じさせる、正常な血液供給の崩壊を特徴とする。再酸素化、例えば、再灌流は、正常な組織の酸素化を回復するための最終的な治療法である。しかし、血液から酸素及び栄養が供給されなければ、血液循環が回復してもさらなる組織損傷を生じる状態をもたらす。再灌流傷害の損傷は、損傷した組織の炎症反応に一部起因する。新たに回復した血液によってその領域に運ばれた白血球は、組織損傷に応答して、多くの炎症性因子、例えば、インターロイキン及びフリーラジカルを放出する。回復した血流は、細胞内に酸素を再導入し、これが、細胞タンパク質、DNA及び細胞膜に損傷を与える。
【0006】
遠隔虚血プレコンディショニング(RIPC)は、虚血及び再灌流により生じる損傷に対して身体の内因性の防御能力を利用する戦略を表している。それは、1つの臓器又は組織の一過性の非致死的虚血及び再灌流によって、遠隔臓器又は組織において、その後の「致死的」な虚血再灌流傷害のエピソードに対する耐性が付与されるという興味深い現象である。1つの臓器又は組織の一過性の虚血及び再灌流によって防御が付与されるその実際の機序は、いくつかの仮説が提唱されているが、現在のところ分かっていない。
【0007】
体液性仮説は、遠隔臓器又は組織において生成された内因性物質(例えば、アデノシン、ブラジキニン、オピオイド、CGRP、内在性カンナビノイド、アンギオテンシンI、又はいくつかの他の未同定の体液性因子)が血流に侵入して、標的組織においてそのそれぞれの受容体を活性化し、それによって、虚血プレコンディショニングに関わる心臓保護の様々な細胞内経路を回復すると提唱している。
【0008】
最近のデータは、内在性カンナビノイド及びその受容体、特に、CB2がプレコンディショニングに関与し、炎症反応のダウンレギュレーションによる再灌流傷害の抑制に寄与しうることを示している(Pacher, P. et al. Br J Pharmacol 2008, 153(2), 252-62)。具体的には、CB2ツールアゴニストを使用する最近の研究によって、心臓(Defer, N. et al. Faseb J 2009, 23(7), 2120-30)、脳(Zhang, M. et al. J Cereb Blood Flow Metab 2007, 27(7), 1387-96)、肝臓(Batkai, S. et al. Faseb J 2007, 21(8), 1788-800)及び腎臓(Feizi, A. et al. Exp Toxicol Pathol 2008, 60(4-5), 405-10)におけるI/R傷害を低下させることについてこの概念の有効性が実証された。
【0009】
さらに、ここ数年にわたり、CB2が亜慢性と慢性の状況においても関心事となりうることを示す文献が増えている。CB1及びCB2の特異的アップレギュレーションは、筋線維芽細胞(線維症の進行の原因となる細胞)におけるCB2の関連発現による線維症を伴う慢性疾患の動物モデルにおいて関連性を有することが示された(Garcia-Gonzalez, E. et al. Rheumatology (Oxford) 2009, 48(9), 1050-6; Yang, Y. Y. et al. Liver Int 2009, 29(5), 678-85)。
【0010】
選択的CB2アゴニストによるCB2受容体の活性化は、実際に、びまん性全身性硬化症において抗線維化効果をもたらすことが示され(Garcia-Gonzalez, E. et al. Rheumatology (Oxford) 2009, 48(9), 1050-6)、そしてCB2受容体が、実験的な皮膚線維化(Akhmetshina, A. et al. Arthritis Rheum 2009, 60(4), 1129-36)及び肝臓の病態生理学(慢性肝疾患と関連する線維形成を含む)(Lotersztajn, S. et al. Gastroenterol Clin Biol 2007, 31(3), 255-8; Mallat, A. et al. Expert Opin Ther Targets 2007, 11(3), 403-9; Lotersztajn, S. et al. Br J Pharmacol 2008, 153(2), 286-9)において重要なターゲットとして浮上した。
【0011】
本発明の化合物は、CB2受容体に結合して該受容体を調節し、かつ、より低いCB1受容体活性を有する。
【0012】
本明細書において、用語「アルキル」は、単独で又は組み合わせで、1〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキル基、特に、1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキル基、そしてより特別には、1〜4個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を示す。直鎖及び分岐鎖C−Cアルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、異性体ペンチル、異性体ヘキシル、異性体ヘプチル及び異性体オクチル、特に、メチル、エチル、プロピル、ブチル及びペンチル、より特別には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、tert−ブチル及びイソペンチルである。アルキルの特別な例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル及びイソブチルである。
【0013】
用語「シクロアルキル」は、単独で又は組み合わせで、3〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル環、そして特に、3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル環を示す。シクロアルキルの例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチルである。特別なシクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルである。シクロプロピル及びシクロブチルは、特別な例である。
【0014】
用語「アルコキシ」は、単独で又は組み合わせで、式:アルキル−O−(式中、用語「アルキル」は、上記に与えられた意味を有する)の基、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ及びtert−ブトキシ、特に、メトキシ及びエトキシを示す。
【0015】
用語「シクロアルキルオキシ」又は「シクロアルコキシ」は、単独で又は組み合わせで、式:シクロアルキル−O−(式中、用語「シクロアルキル」は、上記に与えられた意味を有する)の基、例えば、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ又はシクロヘキシルオキシを示す。
【0016】
用語「フェニルオキシ」は、単独で又は組み合わせで、フェニル−O−基を示す。
【0017】
用語「オキシ」は、単独で又は組み合わせで、−O−基を示す。
【0018】
用語「ハロゲン」又は「ハロ」は、単独で又は組み合わせで、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素、特に、フッ素、塩素又は臭素、より特別には、フッ素及び塩素を示す。用語「ハロ」は、別の基と組み合わされて、少なくとも1個のハロゲンによる前記基の置換、特に1〜5個のハロゲン、特に1〜3個のハロゲンによる置換を示す。特別なハロゲンは、フッ素及び塩素である。
【0019】
用語「ハロアルキル」は、単独で又は組み合わせで、少なくとも1個のハロゲンにより置換されている、特に1〜5個のハロゲン、特に1〜3個のハロゲンにより置換されている、アルキル基を示す。特別な「ハロアルキル」は、トリフルオロメチルである。
【0020】
用語「ヒドロキシル」又は「ヒドロキシ」は、単独で又は組み合わせで、−OH基を示す。
【0021】
用語「カルボニル」は、単独で又は組み合わせで、−C(O)−基を示す。
【0022】
用語「カルボキシ」又は「カルボキシル」は、単独で又は組み合わせで、−COOH基を示す。
【0023】
用語「アミノ」は、単独で又は組み合わせで、第一級アミノ基(−NH)、第二級アミノ基(−NH−)、又は第三級アミノ基(−N−)を示す。
【0024】
用語「薬学的に許容しうる塩」は、遊離塩基又は遊離酸の生物学的効果及び特性を保持し、生物学的にも又はその他の点でも望ましくないことはない塩を指す。塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、特に塩酸のような無機酸と、及び、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、N−アセチルシステインのような有機酸と形成される。加えて、これらの塩は、遊離酸に無機塩基又は有機塩基を付加させることにより調製してもよい。無機塩基から誘導される塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム塩が含まれるが、これらに限定されない。有機塩基から誘導される塩としては、第一級、第二級及び第三級アミン、天然の置換アミンを含む置換アミン、環状アミン及び塩基性イオン交換樹脂、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、リシン、アルギニン、N−エチルピペリジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂の塩が含まれるが、これらに限定されない。式(I)の化合物はまた、両性イオンの形態で存在することができる。式(I)の化合物の特に好ましい薬学的に許容しうる塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸及びメタンスルホン酸の塩である。
【0025】
「薬学的に許容しうるエステル」は、式(I)の化合物が、インビボで親化合物に変換し戻すことができる誘導体を与えるように、官能基で誘導体化されていてもよいことを意味する。かかる化合物の例は、メトキシメチルエステル、メチルチオメチルエステル及びピバロイルオキシメチルエステルのような、生理学的に許容し得、かつ代謝的に不安定なエステル誘導体を包含する。加えて、インビボで式(I)の親化合物を生成することができる、代謝的に不安定なエステルと類似の、式(I)の化合物の任意の生理学的に許容しうる均等物は、本発明の範囲に含まれる。
【0026】
出発物質又は式(I)の化合物のうちの1つが、1つ以上の反応工程の反応条件下で安定でないか又は反応性である1つ以上の官能基を含有するのであれば、適切な保護基(例えば、"Protective Groups in Organic Chemistry" by T. W. Greene and P. G. M. Wutts, 3rd Ed., 1999, Wiley, New York に記載されるような保護基)を、当技術分野において周知の方法を適用して、重要な工程の前に導入することができる。そのような保護基は、文献に記載の標準的な方法を使用して、その合成の後の段階で除去することができる。保護基の例は、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、9−フルオレニルメチルカルバメート(Fmoc)、2−トリメチルシリルエチルカルバメート(Teoc)、カルボベンジルオキシ(Cbz)及びp−メトキシベンジルオキシカルボニル(Moz)である。
【0027】
式(I)の化合物は、いくつかの不斉中心を含有することができ、かつ光学的に純粋なエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、例えば、ラセミ体など、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性体のラセミ体又はジアステレオ異性体のラセミ体の混合物の形態で存在することができる。
【0028】
用語「不斉炭素原子」は、4個の異なる置換基を有する炭素原子を意味する。Cahn-Ingold-Prelog規則に従って、不斉炭素原子は、「R」又は「S」立体配置をとることができる。
【0029】
本発明は、特に
が、ハロフェニル又はシクロアルキルアルコキシであり;
が、シクロアルキル、アゼチジニル又はジフルオロアゼチジニルであり;
及びRの一方が、水素であり、そしてもう一方が、−(CR)−Rであるか;
あるいは、Rが、シクロアルキルであり、そしてR及びRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペリジニルを形成し;
及びRが、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル及びフェニルアルキルより独立して選択されるか;
あるいはR及びRが、それらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロアルキルを形成し;
が、シアノ、カルボキシ、5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、5−アミノ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、5−アルコキシ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、チアゾリル、アルキルチアゾリル、ピリジニル、アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノカルボニル、アルコキシカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、メタンスルホニル−アルキル、2−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−アルキル、2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、2−(2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−アルキル、2,4−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾール−3−オン−5−イル、2−(2,4−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾール−3−オン−5−イル)−アルキル、フェニル、フェニルアルキル、ピリジニルアルキル、ピラゾリル、ピラゾリルアルキル、[1,2,4]トリアゾール−1−イル、2−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−アルキル、アルキルアミノカルボニルアルキル、ヒドロキシアルキルアミノカルボニル又はヒドロキシアルキルアミノカルボニルアルキルであるが;
但し、Rが、アゼチジニル又はジフルオロアゼチジニルであり、そしてRが、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、チアゾリル、ピリジニル、2−([1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−アルキル、ピリジニルアルキル、ピラゾリルアルキル、2−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−アルキル、アミノカルボニル又はアルコキシカルボニルである場合、
及びRの一方が、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル又はフェニルアルキルであり、そしてもう一方が、水素又はアルキルである、
式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルに関する。
【0030】
本発明は、特に下記に関する:
が、シクロアルキルアルコキシである、式(I)の化合物;
が、シクロプロピルメトキシである、式(I)の化合物;
が、シクロアルキル又はジフルオロアゼチジニルである、式(I)の化合物;
が、シクロプロピル又はジフルオロアゼチジニルである、式(I)の化合物;
が、シクロアルキル、特にシクロプロピルであり、そしてR及びRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペリジニル又はピペリジニルアミンを形成する、式(I)の化合物;
及びRが、水素、アルキル及びシクロアルキルアルキルより独立して選択される、式(I)の化合物;
及びRが、水素、エチル、tert−ブチル、イソ−ブチル及びシクロプロピルメチルより独立して選択される、式(I)の化合物;
及びRが、水素、アルキル、シクロアルキル及びシクロアルキルアルキルより独立して選択される、式(I)の化合物;
及びRが、水素、エチル、tert−ブチル、イソ−ブチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル及びシクロブチルメチルより独立して選択される、式(I)の化合物;
及びRが、同時に共にアルキル、特に、同時に共にメチルである、式(I)の化合物;
及びRの一方が、アルキルであり、そしてもう一方が、シクロアルキル又はシクロアルキルアルキルである、式(I)の化合物;
及びRの一方が、メチルであり、そしてもう一方が、シクロプロピル又はシクロプロピルメチルである、式(I)の化合物;
及びRの一方が、エチル、tert−ブチル、イソ−ブチル及びシクロプロピルメチルより選択され、そしてもう一方が、水素又はエチルである、式(I)の化合物;
及びRの一方が、エチル、tert−ブチル、イソ−ブチル、シクロプロピルメチル及びシクロブチルメチルより選択され、そしてもう一方が、水素又はエチルである、式(I)の化合物。
【0031】
及びRが、それらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロブチル、シクロヘキシル又はオキセタニル、特にシクロブチル又はシクロヘキシルを形成する、式(I)の化合物;
が、シアノ、カルボキシ、5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、5−アミノ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、チアゾリル、アルキルチアゾリル、ピリジニル、アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、5−メチル−チアゾール−2−イル、アミノカルボニルアルキル又はフェニルアルキルである、式(I)の化合物;
が、アルコキシアルキル、アミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、5−メチル−チアゾール−2−イル、アミノカルボニルアルキル、5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、ヒドロキシアルキル又はフェニルアルキルである、式(I)の化合物;
が、メトキシカルボニル、アミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、5−メチル−チアゾール−2−イル、5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、アミノカルボニルメチル、ヒドロキシメチル、メトキシエチル又はフェニルエチルである、式(I)の化合物;
が、シアノ、カルボキシ、5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、5−アミノ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、チアゾリル、アルキルチアゾリル、ピリジニル、アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノカルボニル又はジアルキルアミノカルボニルである、式(I)の化合物;
が、シアノ、カルボキシ、5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、5−アミノ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、チアゾリル、メチルチアゾリル、ピリジニル、メチルアミノカルボニル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシプロピル、メトキシアルキル、アミノカルボニル又はジメチルアミノカルボニルである、式(I)の化合物;
が、アルコキシアルキル、アミノカルボニル又はジアルキルアミノカルボニルである、式(I)の化合物;
が、メトキシカルボニル、アミノカルボニル又はジメチルアミノカルボニルである、式(I)の化合物。
【0032】
下記より選択される式(I)の化合物:
6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸(シアノ−ジメチル−メチル)−アミド;
6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−シクロブチル]−アミド;
6−(3−クロロ−フェニル)−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
5−アゼチジン−1−イル−6−(3−クロロ−フェニル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸(1−メチル−1−チアゾール−2−イル−エチル)−アミド;
6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2,2−ジメチル−1−メチルカルバモイル−プロピル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−シクロブチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(3−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−シクロブチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−シクロブチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−1−メチル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2,2−ジメチル−1−メチルカルバモイル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−カルバモイル−フェニル−メチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−シクロプロピルメチル−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−シクロプロピルメチル−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−2−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−カルバモイル−フェニル−メチル)−アミド;
(S)−2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−3,3−ジメチル−酪酸メチルエステル;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2−シクロプロピル−1−メチルカルバモイル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2−シクロプロピル−1−ジメチルカルバモイル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−3−メチル−1−メチルカルバモイル−ブチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−ジメチルカルバモイル−3−メチル−ブチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−2−シクロプロピル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−3−メチル−ブチル)−アミド;
2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−2−エチル−酪酸メチルエステル;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2−シクロプロピル−1−メチルカルバモイル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2−シクロプロピル−1−ジメチルカルバモイル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−3−メチル−1−メチルカルバモイル−ブチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−ジメチルカルバモイル−3−メチル−ブチル)−アミド;
(S)−3−シクロプロピル−2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピオン酸メチルエステル;
(S)−3−シクロプロピル−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−プロピオン酸メチルエステル;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−2−フェニル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−2−フェニル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−2−シクロプロピル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[(R)−シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(R)−シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド;
(S)−2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−3,3−ジメチル−酪酸;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−エチル−1−メチルカルバモイル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((R)−1−ヒドロキシメチル−1,2−ジメチル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−1,2−ジメチル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−エチル−1−メチルカルバモイル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(4−メチル−チアゾール−2−イル)−エチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(4−メチル−チアゾール−2−イル)−エチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(R)−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−アミノ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−1−メチル−エチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−アミノ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−1−メチル−エチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−1−フェニル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;及び
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド。
【0033】
本発明はまた、特に下記より選択される式(I)の化合物に関する:
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−カルバモイル−(4−フルオロ−フェニル)−メチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−カルバモイル−(4−フルオロ−フェニル)−メチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−2−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
(S)−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−3−メチル−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチルカルバモイル)−ブチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−カルバモイル−(4−クロロ−フェニル)−メチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(4−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−ブチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1,1−ジメチル−3−ピリジン−4−イル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1,1−ジメチル−2−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−エチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1,1−ジメチル−3−ピリジン−4−イル−ブチル)−アミド;
1−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−シクロブタンカルボン酸メチルエステル;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−チアゾール−2−イル)−エチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−チアゾール−2−イル)−エチル]−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイルメチル−2−メチル−プロピル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイルメチル−2−メチル−プロピル)−アミド;
(+)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
(−)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
2−シクロプロピル−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−プロピオン酸メチルエステル;
(+)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((1R,2S)−rel−2−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド;
(−)−5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸 cis−2−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド;
(+)−5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸 cis−2−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(3−カルバモイルメチル−オキセタン−3−イル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(3−カルバモイルメチル−オキセタン−3−イル)−アミド;
(+)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
(−)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−カルバモイル−2−メチル−プロピル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−シクロヘキシル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−ジメチルカルバモイル−2−メチル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−ジメチルカルバモイル−2−メチル−プロピル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−シクロヘキシル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(3−メトキシ−1,1−ジメチル−プロピル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(2−シクロブチル−1−メチルカルバモイル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(2−シクロブチル−1−ジメチルカルバモイル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(2−シクロブチル−1−メチルカルバモイル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(3−メトキシ−1,1−ジメチル−プロピル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−シクロブチルメチル−2−ヒドロキシ−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−カルバモイル−2−シクロブチル−エチル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1,1−ジメチル−3−フェニル−プロピル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(2−シクロブチル−1−ジメチルカルバモイル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−カルバモイル−2−シクロブチル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−シクロブチルメチル−2−ヒドロキシ−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(2−カルバモイル−1,1−ジメチル−エチル)−アミド;及び
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(2−カルバモイル−1,1−ジメチル−エチル)−アミド。
【0034】
本発明は、特に下記より選択される式(I)の化合物に関する:
(S)−2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−3,3−ジメチル−酪酸メチルエステル;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−ジメチルカルバモイル−3−メチル−ブチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−2−シクロプロピル−エチル)−アミド;
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−3−メチル−ブチル)−アミド;
2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−2−エチル−酪酸メチルエステル;及び
(S)−3−シクロプロピル−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−プロピオン酸メチルエステル。
【0035】
本発明はまた、特に下記より選択される式(I)の化合物に関する:
(S)−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−チアゾール−2−イル)−エチル]−アミド;
(−)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド;
2−シクロプロピル−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−プロピオン酸メチルエステル;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(3−カルバモイルメチル−オキセタン−3−イル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−シクロヘキシル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(3−メトキシ−1,1−ジメチル−プロピル)−アミド;
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−シクロブチルメチル−2−ヒドロキシ−エチル)−アミド;及び
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1,1−ジメチル−3−フェニル−プロピル)−アミド。
【0036】
式(I)の化合物は、ある方法により調製することができ、該方法は、式(II):
【化2】

[式中、R及びRは、本明細書で先に定義されたとおりである]で示される化合物と、式(III):
【化3】

[式中、R及びRは、本明細書で先に定義されたとおりである]で示されるアミンとを、例えば、塩基性条件下でアミドカップリング剤を用いるような当技術分野において公知のアミドカップリング方法によって、カップリングすること、そして、所望であれば、得られた式(I)の化合物をその薬学的に許容しうる塩に変換することを含む。
【0037】
式(III)又は(II)の化合物は、アミドカップリング工程(IIからIへの)について記載されたカップリング手順を妨げるであろう官能基を含有する場合がある。このような場合、(III)又は(II)は、アミドカップリング手順を実施する前に、当技術分野において公知の方法により適切に保護される必要があること、および化合物は、式(I)の化合物を生成するために、当技術分野において公知の方法によってカップリング工程の後に、脱保護される必要があることが理解される。
【0038】
式(II)の化合物と式(III)のアミンとの反応のためのカップリング剤は、例えば、N,N’−カルボニルジイミダゾール(CDI)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)、1−[ビス(ジメチルアミノ)−メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム−3−オキシドヘキサフルオロホスファート(HATU)、1−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール(HOBT)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)、又はO−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウム−ヘキサフルオロ−ホスファート(HBTU)である。特別なカップリング剤は、TBTU及びHATUである。適切な塩基は、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、そして特にジイソプロピルエチルアミンを含む。当技術分野における公知の代替方法は、(II)から酸クロリドを調製すること、そして適切な塩基の存在下で式(III)のアミンとカップリングすることにより開始してもよい。
【0039】
一般構造(I)を有する化合物の合成は、例えば、下記のスキームに従って達成することができる。特記のない限り、R〜Rは、先に定義したとおりである。
【0040】
スキーム1による手順に従って、化合物(AA)(3,5−ジブロモ−2−ピラジンアミン、CAN 24241-18-7)を、化合物(I−a)[式中、Rは、ハロフェニルである(R1’は、ハロフェニルである)]の合成のための出発物質として使用することができる。
【0041】
【化4】
【0042】
化合物(AC)は、適切な触媒(特にパラジウム触媒、及びより特別にはテトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0))及び塩基(例えば、トリエチルアミン、リン酸カリウム、及び特に炭酸ナトリウム)の存在下、不活性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド、トルエン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、及び特にジメトキシエタン)中、室温〜溶媒混合物の沸点までの温度で、(AA)から、式(AB)の適切に置換されているアリール−金属種、特にアリールボロン酸又はアリールボロン酸エステルのカップリングにより調製することができる。
【0043】
一般式(AD)の化合物は、適切な塩基(例えば、第三級アミン塩基、特にトリエチルアミン)の存在下、適切な溶媒(例えば、アルコール、特にメタノール)中、一般式(AC)の化合物から、パラジウム(II)、特に酢酸パラジウム(II)触媒化のカルボニル化反応により得ることができる。
【0044】
一般式(AE)の化合物は、臭化物源(例えば、臭化水素酸、又はより特別にはトリメチルブロモシラン)の存在下、適切な溶媒(例えば、ハロゲン化炭化水素、より特別にはジブロモメタン)中、一般式(AD)の化合物から、ニトロソ化剤(例えば、金属亜硝酸又は有機亜硝酸、より特別にはイソアミル亜硝酸)との反応により得ることができる。
【0045】
当業者に周知の方法による一般式(AE)のエステルのけん化(例えば、テトラヒドロフラン/エタノール又は別の適切な溶媒中、0℃〜用いる溶媒の還流温度の間の温度で、LiOH、NaOH又KOH水溶液を用いる)は、一般式(AF)の酸を導く。
【0046】
化合物(AG)は、(AF)及び式(III)の対応するアミンから、適切なアミド結合形成反応により調製することができる。これらの反応は、当技術分野において公知である。例えば、N,N’−カルボニル−ジイミダゾール(CDI)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)、1−[ビス(ジメチルアミノ)−メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム−3−オキシドへキサフルオロホスファート(HATU)、1−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール(HOBT)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)及びO−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウム−ヘキサフルオロ−ホスファート(HBTU)のようなカップリング試薬を用いて、かかる変換を達成することができる。当技術分野において公知の代替方法は、(AF)から酸クロリドを調製すること、そして適切な塩基の存在下で式(III)のアミンとカップリングすることにより開始してもよい。好都合な方法は、例えば、不活性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド)中、室温で、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロペニルアミン及び塩基(例えば、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIEA))を使用するである。
【0047】
アミン(III)は、市販されているか、文献に記載されているか、当業者によって合成されることができるか、又は実験部分に記載されているように得ることができるかのいずれかである。
【0048】
化合物(I−a)[式中、Rは、シクロアルキルである]は、適切な触媒、特にパラジウム触媒(テトラキス−(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム、又は[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン](3−クロロピリジル)−パラジウム(II)ジクロリド、又は酢酸パラジウム(II)のような)の存在下、不活性溶媒(例えば、THF又はトルエン)中、室温〜溶媒の還流温度までの温度で、(AG)から、適切に置換されているシクロアルキル又はシクロアルケニル金属種、特にシクロプロピル金属種(シクロプロピル亜鉛(II)クロリド、又はシクロプロピルボロン酸又はシクロプロピルトリフルオロ−ホウ酸塩のような)と(AG)とのカップリングにより調製することができる。当業者は、シクロアルキル−又はシクロアルケニル−ボロン種のカップリングに関しては、反応を開始するためにリン酸カリウムのような適切な塩基の添加が必要であることを理解するであろう。当技術分野の熟練者がシクロアルケニル金属種(シクロアルケニルボロン酸エステルのような)とのカップリングを選択した場合、化合物(I−a)は、さらなる水素化工程[例えば、パラジウム触媒(例えば、パラジウム担持炭)の存在下、不活性溶媒(例えば、エタノール)中、適切な温度及び圧力(特に、周囲温度及び圧力)での水素ガスを用いた水素化による]の後でのみ得られるであろう。
【0049】
化合物(I−a)[式中、Rは、アゼチジニル又はジフルオロアゼチジニルである]は、塩基(特に、DBU又はトリエチルアミン)の存在下、不活性溶媒(特に、DMSO又はジオキサン)中、室温〜45℃の温度範囲で、(AG)から対応するアゼチジンとの反応により調製することができる。
【0050】
出発物質、式(III)の化合物のうちの一つが、1つ以上の反応工程の反応条件下で安定でないか又は反応性である1つ以上の官能基を含有している場合、適切な保護基(P)(例えば、T.W. Greene et al., Protective Groups in Organic Chemistry, John Wiley and Sons Inc. New York 1999, 3rd editionに記載されるような保護基)を、当技術分野において周知の方法を適用して、重要な工程の前に導入することができる。かかる保護基は、当技術分野において公知の標準的な方法を使用して、その合成の後の段階で除去することができる。
【0051】
式(III)の1つ以上の化合物がキラル中心を含有する場合、式(I−a)のピリジンは、ジアステレオマー又はエナンチオマーの混合物として得ることができ、これらを、当技術分野において周知の方法、例えば、(キラル)HPLC又は結晶化により分離することができる。ラセミ化合物は、例えば、結晶化によりジアステレオマー塩を介して、又はキラル吸着剤もしくはキラル溶離剤のいずれかを使用する特定のクロマトグラフィー法による対掌体の分離により、それらの対掌体に分離することができる。
【0052】
スキーム2による手順に従って、化合物(BA)(5−クロロ−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル、CAN 33332-25-1)を、化合物(I−b)[式中、Rは、アゼチジニル又はジフルオロアゼチジニルである(R2’は、アゼチジニル又はジフルオロアゼチジニルである)]の合成のための出発物質として使用することができる。(BA)は、市販されているか、又は文献に記載されているように当業者によって合成することができるかのいずれかである。
【0053】
化合物(BB)は、塩基(特に、トリエチルアミン)の存在下、不活性溶媒(特に、ジオキサン)中、室温〜45℃の範囲の温度で、(BA)から対応するアゼチジンと反応させることにより調製することができる。
【0054】
(BC)への化合物(BB)の変換は、適切な溶媒中の求電子芳香族臭素化により、特に、クロロホルム中のN−ブロモスクシンイミドを用いる臭素化により、高温(特に、60℃)で、又は文献で公知の他の条件を使用することにより、達成することができる。
【0055】
当業者に周知の方法による一般式(BC)のエステルのけん化(例えば、テトラヒドロフラン/エタノール又は別の適切な溶媒中、0℃〜用いる溶媒の還流温度の間の温度で、LiOH、NaOH又KOH水溶液を用いる)は、一般式(BD)の酸を導く。
【0056】
【化5】
【0057】
化合物(BD)は、塩基(例えば、水酸化カリウム)の存在下、不活性溶媒(例えば、DMSO)の有/無で、室温〜溶媒の還流温度の範囲の温度(特に、室温)で、適切に置換されている第一級又は第二級アルコール(BE)との反応により、化合物[式中、Rは、シクロアルキルアルコキシである(Rは、シクロアルキルアルキルである)]の場合の化合物(II−b)に変換することができる。
【0058】
代替的に、化合物(BD)は、適切な触媒(より特別には、パラジウム(II)クロリド−dppf(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン)錯体)及び塩基(特に、炭酸カリウム)の存在下、不活性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド)中、式(AB)の適切に置換されているアリール−金属種(特にアリールボロン酸又はアリールボロン酸エステル)をカップリングすることにより、化合物[式中、Rは、ハロフェニルである(R1’は、ハロフェニルである)]の場合の化合物(II−b)に変換することができる。
【0059】
化合物(II−b)は、例えば、塩基性条件下、アミドカップリング剤を用いるような当技術分野において公知のアミドカップリング方法により、式(II−b)の化合物と式(III)のアミンとのカップリングにより、さらに化合物(I−b)へと合成することができる。例えば、N,N’−カルボニル−ジイミダゾール(CDI)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)、1−[ビス(ジメチルアミノ)−メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム−3−オキシドへキサフルオロホスファート(HATU)、1−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール(HOBT)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)及びO−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウム−ヘキサフルオロ−ホスファート(HBTU)のようなカップリング試薬を用いて、かかる変換を達成することができる。好都合な方法は、例えば、不活性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド)中、室温で、O−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウム−ヘキサフルオロ−ホスファート(HBTU)及び塩基(例えば、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIEA))を使用することである。当技術分野において公知の代替方法は、(II−b)から酸クロリドを調製すること、そして適切な塩基の存在下で式(III)のアミンとカップリングすることにより開始してもよい。
【0060】
アミン(III)は、市販されているか、文献に記載されているか、当業者によって合成されることができるか、又は実験部分に記載されているように得ることができるかのいずれかである。
【0061】
出発物質、式(BE)又は(III)の化合物のうちの一つが、1つ以上の反応工程の反応条件下で安定でないか又は反応性である1つ以上の官能基を含有している場合、適切な保護基(P)(例えば、T.W. Greene et al., Protective Groups in Organic Chemistry, John Wiley and Sons Inc. New York 1999, 3rd editionに記載されるような保護基)を、当技術分野において周知の方法を適用して、重要な工程の前に導入することができる。かかる保護基は、当技術分野において公知の標準的な方法を使用して、その合成の後の段階で除去することができる。
【0062】
式(BE)又は(III)の1つ以上の化合物がキラル中心を含有する場合、式(I−b)のピリジンは、ジアステレオマー又はエナンチオマーの混合物として得ることができ、これらを、当技術分野において周知の方法、例えば、(キラル)HPLC又は結晶化により分離することができる。ラセミ化合物は、例えば、結晶化によりジアステレオマー塩を介して、又はキラル吸着剤もしくはキラル溶離剤のいずれかを使用する特定のクロマトグラフィー法による対掌体の分離により、それらの対掌体に分離することができる。
【0063】
スキーム3による手順に従って、化合物(AA)(3,5−ジブロモ−2−ピラジンアミン、CAN 24241-18-7)を、化合物(I−c)[式中、Rは、シクロアルキルアルコキシであり(R1’’は、シクロアルキルアルコキシであり)、そしてRは、シクロアルキルである(R2’’は、シクロアルキルである]の合成のための出発物質として使用することができる。
【0064】
化合物(AA)は、塩基(例えば、水素化ナトリウム)の存在下、不活性溶媒(例えば、DMF)の有/無で、室温〜溶媒の還流温度の範囲の温度(特に、室温)で、適切に置換されている第一級又は第二級アルコール(BE)との反応により、化合物[式中、Rは、シクロアルキルアルコキシである(R1’’は、シクロアルキルアルコキシであり、そしてRは、シクロアルキルアルキルである)]の場合の化合物(CB)に変換することができる。
【0065】
当業者に周知の方法による一般式(CB)の化合物のBoc保護[例えば、不活性溶媒(特に、ジクロロメタン)中、触媒量の塩基(特に、ジメチルアミノピリジン)の存在下、二炭酸ジ−tert−ブチルを用いる]は、過剰量の二炭酸ジ−tert−ブチルを反応において用いる場合、一般式(CC)の化合物を導く。
【0066】
【化6】
【0067】
一般式(CD)の化合物は、適切な塩基(例えば、第三級アミン塩基、特にトリエチルアミン)の存在下、適切な溶媒(例えば、アルコール、特にメタノール)中、一般式(CC)の化合物から、パラジウム(II)、特に酢酸パラジウム(II)触媒化のカルボニル化反応により得ることができる。
【0068】
当業者に周知の方法による一般式(CD)のBoc保護化合物の加溶媒分解(例えば、高温(特に、還流温度)でプロトン性溶媒(特に、メタノール)用いる)は、一般式(CE)の化合物を導く。
【0069】
一般式(CF)の化合物は、臭化物源(例えば、臭化水素酸、又はより特別にはトリメチルブロモシラン)の存在下、適切な溶媒(例えば、ハロゲン化炭化水素、より特別にはジブロモメタン)中、一般式(CE)の化合物から、ニトロソ化剤(例えば、金属亜硝酸又は有機亜硝酸、より特別には亜硝酸tert−ブチル)との反応により得ることができる。
【0070】
化合物(CH)[式中、Rは、シクロアルキルである(R2’’は、シクロアルキルである)]は、適切な触媒、特にパラジウム触媒(酢酸パラジウム(II)のような)の存在下、シクロヘキシルホスフィンの存在下、不活性溶媒(例えば、トルエン)中、室温〜溶媒の還流温度までの温度で、適切な塩基(リン酸カリウムのような)の存在下、(CF)から、適切に置換されているシクロアルキル又はシクロアルケニル金属種(CG)(特に、シクロプロピルボロン酸又はシクロプロピルトリフルオロ−ホウ酸塩)と(CF)とのカップリングにより調製することができる。当技術分野の熟練者がシクロアルケニル金属種(シクロアルケニルボロン酸エステルのような)とのカップリングを選択した場合、化合物(CH)は、さらなる水素化工程[例えば、パラジウム触媒(例えば、パラジウム担持炭)の存在下、不活性溶媒(例えば、エタノール)中、適切な温度及び圧力(特に、周囲温度及び圧力)での水素ガスを用いた水素化による]の後でのみ得られるであろう。
【0071】
当業者に周知の方法による一般式(CH)のエステルのけん化(例えば、テトラヒドロフラン/エタノール又は別の適切な溶媒中、0℃〜用いる溶媒の還流温度の間の温度で、LiOH、NaOH又KOH水溶液を用いる)は、一般式(II−c)の酸を導く。
【0072】
化合物(II−c)は、例えば、塩基性条件下、アミドカップリング剤を用いるような当技術分野において公知のアミドカップリング方法により、式(II−c)の化合物と式(III)のアミンとのカップリングにより、さらに化合物(I−c)へと合成することができる。例えば、N,N’−カルボニル−ジイミダゾール(CDI)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)、1−[ビス(ジメチルアミノ)−メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム−3−オキシドへキサフルオロホスファート(HATU)、1−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール(HOBT)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)、及びO−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウム−ヘキサフルオロ−ホスファート(HBTU)のようなカップリング試薬を用いて、かかる変換を達成することができる。好都合な方法は、例えば、不活性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド)中、室温で、O−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウム−ヘキサフルオロ−ホスファート(HBTU)及び塩基(例えば、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIEA))を使用することである。当技術分野において公知の代替方法は、(II−c)から酸クロリドを調製すること、そして適切な塩基の存在下で式(III)のアミンとカップリングすることにより開始してもよい。
【0073】
アミン(III)は、市販されているか、文献に記載されているか、当業者によって合成されることができるか、又は実験部分に記載されているように得ることができるかのいずれかである。
【0074】
出発物質、式(BE)、(CG)又は(III)の化合物のうちの一つが、1つ以上の反応工程の反応条件下で安定でないか又は反応性である1つ以上の官能基を含有している場合、適切な保護基(P)(例えば、T.W. Greene et al., Protective Groups in Organic Chemistry, John Wiley and Sons Inc. New York 1999, 3rd editionに記載されるような保護基)を、当技術分野において周知の方法を適用して、重要な工程の前に導入することができる。かかる保護基は、当技術分野において公知の標準的な方法を使用して、その合成の後の段階で除去することができる。
【0075】
式(BE)、(CG)又は(III)の化合物の1つ以上の化合物がキラル中心を含有する場合、式(I−b)のピリジンは、ジアステレオマー又はエナンチオマーの混合物として得ることができ、これらを、当技術分野において周知の方法、例えば、(キラル)HPLC又は結晶化により分離することができる。ラセミ化合物は、例えば、結晶化によりジアステレオマー塩を介して、又はキラル吸着剤もしくはキラル溶離剤のいずれかを使用する特定のクロマトグラフィー法による対掌体の分離により、それらの対掌体に分離することができる。
【0076】
本発明はさらに、式(I)の化合物を調製するための方法であって、式(A):
【化7】

で示される化合物と、式(NHR)の化合物、アミド結合形成カップリング剤及び塩基との反応[式中、R〜Rは、上記に定義されるとおりである]を含む、方法に関する。
【0077】
アミド結合形成カップリング剤の例は、N,N’−カルボニル−ジイミダゾール(CDI)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)、1−[ビス(ジメチルアミノ)−メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム−3−オキシドへキサフルオロホスファート(HATU)、1−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール(HOBT)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)及びO−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウム−ヘキサフルオロ−ホスファート(HBTU)である。
【0078】
適切な塩基の例は、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン又は4−(ジメチルアミノ)−ピリジンのような第三級アミン塩基である。
【0079】
反応温度は、例えば、室温である。
【0080】
好都合な方法は、不活性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド)中、室温で、例えば、HBTU及び塩基(例えば、N−メチルモルホリン)を使用することである。
【0081】
本発明はさらに、治療活性物質としての使用のための、式(I)の化合物に関する。
【0082】
本発明はさらに、式(I)の化合物及び治療上不活性な担体を含む医薬組成物に関する。
【0083】
疼痛、特に慢性疼痛、アテローム性動脈硬化症、骨量の制御、炎症、虚血、再灌流傷害、全身性線維症、肝線維症、肺線維症、腎線維症、慢性移植腎症、鬱血性心不全、心筋梗塞、全身性硬化症、糸球体腎症、熱傷、火傷、肥厚性瘢痕、ケロイド、歯肉炎、発熱、肝硬変又は腫瘍の治療又は予防のための式(I)の化合物の使用は、本発明のもう一つの目的である。
【0084】
慢性疼痛、特に慢性疼痛、アテローム性動脈硬化症、骨量の制御、炎症、虚血、再灌流傷害、全身性線維症、肝線維症、肺線維症、腎線維症、慢性移植腎症、鬱血性心不全、心筋梗塞、全身性硬化症、糸球体腎症、熱傷、火傷、肥厚性瘢痕、ケロイド、歯肉炎、発熱、肝硬変又は腫瘍の治療又は予防用の医薬の製造のための、式(I)の化合物の使用は、本発明のさらなる目的である。
【0085】
本発明はまた、疼痛、特に慢性疼痛、アテローム性動脈硬化症、骨量の制御、炎症、虚血、再灌流傷害、全身性線維症、肝線維症、肺線維症、腎線維症、慢性移植腎症、鬱血性心不全、心筋梗塞、全身性硬化症、糸球体腎症、熱傷、火傷、肥厚性瘢痕、ケロイド、歯肉炎、発熱、肝硬変又は腫瘍の治療又は予防のための、式(I)の化合物に関する。
【0086】
本発明は、特に、虚血、再灌流傷害、肝線維症又は腎線維症、特に、虚血又は再灌流傷害の治療又は予防のための、式(I)の化合物に関する。
【0087】
本発明はさらに、本発明の方法に従って製造される、式(I)の化合物に関する。
【0088】
疼痛、特に慢性疼痛、アテローム性動脈硬化症、骨量の制御、炎症、虚血、再灌流傷害、全身性線維症、肝線維症、肺線維症、腎線維症、慢性移植腎症、鬱血性心不全、心筋梗塞、全身性硬化症、糸球体腎症、熱傷、火傷、肥厚性瘢痕、ケロイド、歯肉炎、発熱、肝硬変又は腫瘍の治療又は予防のための方法であって、有効量の式(I)の化合物を投与することを含む方法もまた、本発明の1つの目的である。
【0089】
本発明の別の実施態様は、本発明の化合物及び治療上不活性な担体、希釈剤もしくは賦形剤を含有する医薬組成物又は医薬、ならびにかかる組成物及び医薬を製造するための本発明の化合物を使用する方法を提供する。一例として、式(I)の化合物は、周囲温度、適切なpH及び所望の純度で、生理学的に許容しうる担体、すなわち、ガレヌス投与剤形に用いられる用量及び濃度でレシピエントに非毒性である担体と混合することにより製剤化してもよい。製剤のpHは、主に、特定の用途及び化合物の濃度に依存するが、約3〜約8あたりの範囲が好ましい。一例として、式(I)の化合物は、酢酸緩衝液中、pH5で製剤化される。別の実施態様において、式(I)の化合物は無菌である。化合物は、例えば、固体又は非晶質組成物として、凍結乾燥製剤として、又は水溶液として保存してもよい。
【0090】
組成物は、医療実施基準(good medical practice)に合致するように製剤化、用量化及び投与される。この状況において考慮される要因としては、処置される特定の障害、処置される特定の哺乳類、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与計画及び医療従事者に公知の他の要因が含まれる。
【0091】
本発明の化合物は、経口、局所(口腔及び舌下を含む)、直腸、膣内、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、髄腔内及び硬膜外及び鼻腔内、ならびに局所処置が望まれる場合、病巣内投与を含む、任意の適切な手段により投与してもよい。非経口注入には、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内又は皮下投与が含まれる。
【0092】
本発明の化合物は、任意の簡便な投与剤形、例えば、錠剤、粉剤、カプセル剤、液剤、分散剤、懸濁剤、シロップ剤、スプレー剤、坐剤、ゲル剤、乳剤、パッチ剤などで投与してもよい。かかる組成物は、医薬調製で慣用の成分、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味料、増量剤及びさらなる活性剤を含有してもよい。
【0093】
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体又は賦形剤とを混合することにより調製される。適切な担体及び賦形剤は、当業者に周知であり、かつ例えば、Ansel, Howard C., et al., Ansel's Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems. Philadelphia: Lippincott, Williams & Wilkins, 2004; Gennaro, Alfonso R., et al. Remington: The Science and Practice of Pharmacy. Philadelphia: Lippincott, Williams & Wilkins, 2000; 及び Rowe, Raymond C. Handbook of Pharmaceutical Excipients. Chicago, Pharmaceutical Press, 2005 に詳述されている。製剤はまた、薬剤(すなわち、本発明の化合物又はその医薬組成物)の美しい体裁を提供するために、又は薬学的製品(すなわち、医薬)の製造を補助するために、1つ以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁剤、防腐剤、抗酸化剤、混濁剤(opaquing agent)、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味料、芳香剤、香味料、希釈剤及び他の公知の添加物を含んでもよい。
【0094】
本発明は、以降、実施例により説明されるが、これらは限定性を持つものではない。
【実施例】
【0095】
略語
MS=質量分析;EI=電子イオン化;ESI=エレクトロスプレー;NMRデータは、内部テトラメチルシランに対して百万分の一(δ)で報告され、かつサンプル溶媒(特に断りのない限り、d−DMSO)からの重水素ロックシグナルを基準とする;結合定数(J)は、ヘルツ(Hertz)単位である;mp=融点;bp=沸点;DIEA=N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン;DBU=1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン;DMF=ジメチルホルムアミド;DMSO=ジメチル−スルホキシド;dppf=1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン;HATU=2−(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−1,1,3,3−テトラメチルイソウロニウムヘキサフルオロホスファート(V);HBTU=O−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウム−ヘキサフルオロ−ホスファート;HPLC=LC=高速液体クロマトグラフィー;m−CPBA=メタ−クロロペルオキシ安息香酸;Rt=保持時間;TBTU=O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウム−テトラフルオロボラート;TEMPO=2,2,6,6−テトラ−メチルピペリジン 1−オキシルラジカル;TBME=メチルtert−ブチルエーテル;THF=テトラヒドロフラン;TFA=トリフルオロ酢酸;tlc=薄層クロマトグラフィー;CAN=CAS登録番号。
【0096】
実施例1
6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
a) 5−ブロモ−3−(3−クロロ−フェニル)−ピラジン−2−イルアミン
【化8】

3,5−ジブロモ−2−ピラジンアミン(CAN 24241-18-7;45.1g、0.178mol)を、ジメトキシエタン(450mL)に溶解した。この溶液に、4−クロロフェニルボロン酸(27.8g、0.178mol)、炭酸ナトリウム(37.7g、0.356mol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)(10.28g、0.009mol)を加えた。混合物を110℃で一晩撹拌し、その後、室温に冷ました。クエン酸溶液(10%、200mL)を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を重炭酸ナトリウム溶液(10%、300mL)及びブライン(200mL)で連続的に洗浄し;合わせ、チャコール(3.8g)で処理し、NaSOで乾燥させ、濾過の後、濃縮した。標記化合物(30.7g、61%)を、濃縮した溶液から結晶化により単離した;MS(EI):285(M+H)。
【0097】
b) 5−アミノ−6−(3−クロロ−フェニル)−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化9】

メタノール(30mL)中の5−ブロモ−3−(3−クロロ−フェニル)−ピラジン−2−イルアミン(5.1g、18mmol)の溶液に、PdCl・dppf・CHCl(0.51g、0.6mmol)及びトリエチルアミン(5mL)を加え、混合物を一酸化炭素70barの雰囲気下、110℃で20時間撹拌した。膨張そして冷却の後、クエン酸溶液(10%、150mL)及び酢酸エチル(300mL)を加え、固体を濾過により除去した。有機相を分離し、チャコールと一緒に1時間撹拌し、NaSOで乾燥させ、濾過の後、濃縮した。標記化合物(1.36g、27%)を、濃縮した溶液から結晶化により単離した;MS(EI):263.9(M+H)。
【0098】
c) 5−ブロモ−6−(3−クロロ−フェニル)−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化10】

5−アミノ−6−(3−クロロ−フェニル)−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(18.1g、61mmol)をジブロモメタン(190mL)に懸濁した。この懸濁液に、イソペンチル亜硝酸(8.8g、73mmol)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。ブロモトリメチルシラン(11.6g、73mmol)を1滴ずつ加え(発熱反応)、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。混合物を水(190mL)と酢酸エチルとに分配し、有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をクロマトグラフィー(シリカゲル、550g、1:1 n−ヘプタン中のジクロロメタン)により精製して、所望の生成物(11.3g、54%)を黄色の固体として得た;MS(EI):328.5(M+H)。
【0099】
d) 5−ブロモ−6−(3−クロロ−フェニル)−ピラジン−2−カルボン酸
【化11】

THF(170mL)中の5−ブロモ−6−(3−クロロ−フェニル)−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(11.3g、35mmol)の溶液に、水中の1M 水酸化リチウム(40mL)を加え、混合物を周囲温度で1.5時間撹拌した。クエン酸溶液(10%、90mL)を加え、有機層を分離し、減圧下で濃縮した。残留物をn−ヘプタンから再結晶化して、標記化合物(12.0g、定量)を白色の結晶質固体として得た;MS(ESI):312.5(M−H)。
【0100】
e) 5−ブロモ−6−(3−クロロ−フェニル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
【化12】

5−ブロモ−6−(3−クロロ−フェニル)−ピラジン−2−カルボン酸(0.200g、638μmol)を、ジクロロメタン(1mL)に懸濁し、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロペニルアミン(98.0mg、97.0μL、734μmol)を室温で滴下した。30分間の撹拌の後、褐色の溶液を、DMF(1mL)中のα,α,5−トリメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−メタンアミン塩酸塩(CAN 1240526-27-5;142mg、797μmol)及びエチルジイソプロピルアミン(206mg、264μL、1.59mmol)の溶液に一滴ずつ加え、反応混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を酢酸エチル及び1Mクエン酸溶液で抽出し;有機相をMgSOで乾燥させ;濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、20g、n−ヘプタン中の5%〜50%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物(126mg、45%)を白色の泡状物として得た;MS(EI):436.0(M+H)。
【0101】
f) 6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
【化13】

5−ブロモ−6−(3−クロロ−フェニル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド(0.100g、229μmol)、及びテトラキス−(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(13.2mg、11.4μmol)を、THF(2.5mL)に溶解した。シクロプロピル亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、1800μL、900μmol)を0℃で一滴ずつ加え、反応混合物を室温で1.5時間、そして還流温度で一晩撹拌した。混合物を水と酢酸エチルとに分配し、有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、10g、n−ヘプタン中の5%〜40%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物(24mg、26%)を白色の固体として得た;MS(EI):398.2(M+H)。副生成物として、6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸(シアノ−ジメチル−メチル)−アミド(実施例2)11mgを単離した。
【0102】
実施例2
6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸(シアノ−ジメチル−メチル)−アミド
【化14】

標記化合物を、副生成物として実施例1の調製の間に白色の固体(11mg、14%)として単離した;MS(EI):341.1(M+H)。
【0103】
実施例3
6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−シクロブチル]−アミド
a) 6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸
【化15】

5−ブロモ−6−(3−クロロ−フェニル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例1d、0.200g、638μmol)、及び[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン](3−クロロピリジル)−パラジウム(II)ジクロリド(22.2mg、31.9μmol)を、THF(5mL)及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(1mL)に溶解した。シクロプロピル亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、3.83mL、1.91mmol)を室温で一滴ずつ加え、反応混合物を還流温度で2時間撹拌した。さらなるシクロプロピル亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、1.91mL、957μmol)を加え、撹拌を還流温度でさらに2時間続けた。混合物を水と酢酸エチルとに分配し、有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を逆相クロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(52mg、30%)を明黄色の油状物として得た;MS(ESI):273.2(M−H)。
【0104】
b) 6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−シクロブチル]−アミド
【化16】

標記化合物を、実施例1eと同様にして、6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸及び1−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−シクロブタンアミン塩酸塩(CAN 1170897-128-5)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(43mg、58%);MS(EI):410.2(M+H)。
【0105】
実施例4
6−(3−クロロ−フェニル)−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
【化17】

5−ブロモ−6−(3−クロロ−フェニル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド(実施例1e、0.075g、172μmol)を、DMSO(1mL)中の3,3−ジフルオロアゼチジン塩酸塩(77.9mg、601μmol)及びDBU(91.5mg、89.8μL、601μmol)を含有する溶液に加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、酢酸エチル及び10%クエン酸で抽出した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を逆相クロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(8mg、10%)を無色の油状物として得た;MS(ESI):449.1(M+H)。
【0106】
実施例5
5−アゼチジン−1−イル−6−(3−クロロ−フェニル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
【化18】

標記化合物を、実施例4と同様にして、5−ブロモ−6−(3−クロロ−フェニル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド(実施例1e)及びアゼチジンを出発物質として使用して合成し、明黄色の油状物として単離した(29mg、41%);MS(EI):413.2(M+H)。
【0107】
実施例6
6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸(1−メチル−1−チアゾール−2−イル−エチル)−アミド
【化19】

6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸トリエチルアミン塩(1:1)(実施例3a、0.077g、205μmol)をDMF(770μL)に懸濁した。TBTU(78.9mg、246μmol)、DIEA(106mg、136μL)及びα,α−ジメチル−2−チアゾールメタンアミン塩酸塩(43.9mg、246μmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル及び水で抽出し;有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、10g、n−ヘプタン中の5%〜50%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物(48mg、59%)を白色の固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)94%、399.1042(M+H)。
【0108】
実施例7
6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド
【化20】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−ピラジン−2−カルボン酸(実施例3a)及び1−アミノ−ピペリジンを出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(29mg、40%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、357.1485(M+H)。
【0109】
実施例8
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2,2−ジメチル−1−メチルカルバモイル−プロピル)−アミド
a) 5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化21】

5−クロロ−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(CAN 33332-25-1;15g、86.92mmol)を、ジオキサン(100mL)に溶解した。この溶液に、3,3−ジフルオロアゼチジン塩酸塩(CAN 288315-03-7;13.51g、104.31mmol)及びトリエチルアミン(31.3mL、226mmol)を加えた。混合物を45℃で22時間撹拌し、その後、室温に冷ました。ブライン溶液(100mL)を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を重炭酸ナトリウム溶液(10%、300mL)及びブライン(200mL)で連続的に洗浄し;NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、200g、ヘキサン中の30%〜50%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物(15g、75.3%)を白色の固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)98.6%、230.4(M+H)。
【0110】
b) 6−ブロモ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化22】

クロロホルム(200mL)中の5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(16.5g、72.05mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(25.64g、151.34mmol)を60℃で少しずつ加え、混合物を60℃で20時間撹拌した。冷却後、水(400mL)を加え、有機相を分離し、有機相を水(200mL)、ブライン(200mL)で連続的に洗浄し;NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、200g、ヘキサン中の50%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物(17g、77.2%)を明黄色の固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)97.84%、308.0(M+H)。
【0111】
c) 6−ブロモ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸
【化23】

THF(20mL)及びHO(10mL)中の6−ブロモ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(6.0g、19.48mmol)の溶液に、水酸化リチウム(1.06g、25.32mmol)を加え、混合物を周囲温度で5時間撹拌した。溶媒を減圧下で濃縮し、残留物をHO(30mL)で希釈した。水相を塩酸(1M、pH約2〜3)で酸性化し、固体を分離した。固体をトルエン(25mL)でトリチュレートし、減圧下で乾燥させて、標記化合物(4.0g、70.17%)を白色の結晶質固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、294.2(M+H)。
【0112】
d) 6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸
【化24】

乾燥ジメチルスルホキシド(90mL)中のシクロプロピル−メタノール(4.96mL、61.21mmol)の溶液に、水酸化カリウム(5.89g、107.12mmol)を周囲温度で少しずつ加えた。この混合物に、ジメチルスルホキシド(10mL)中の6−ブロモ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(9.0g、30.61mmol)の溶液を加えた。反応混合物を周囲温度で3時間撹拌した。水(100mL)を加え、水溶液を塩酸水溶液(10%、pH約3〜4)で酸性化し、固体を濾過した。固体をトルエン(50mL)でトリチュレートし、減圧下で乾燥させて、標記化合物(8.0g、91.64%)を白色の結晶質固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、286.2(M+H)。
【0113】
e) 6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2,2−ジメチル−1−メチルカルバモイル−プロピル)−アミド
【化25】

6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、0.1g、35mmol)をDMF(3mL)に懸濁した。HBTU(266.14mg、0.7mmol)、DIEA(0.31mL、1.75mmol)及び(S)−2−アミノ−3,3,N−トリメチル−ブチルアミド(CAN 89226-12-0、52.82mg、0.42mmol)を加え、反応混合物を周囲温度で12時間撹拌した。混合物を酢酸エチル及び水で抽出し;有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を逆相分取HPLC(Gemini-NX-C18、5μ、30×100mm/アセトニトリル/水中の0.1%アンモニア)により精製して、所望の生成物(15mg、10.39%)を白色の固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)96.48%、412.6(M+H)。
【0114】
実施例9
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−シクロブチル]−アミド
【化26】

標記化合物を、実施例8eと同様にして、6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び1−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−シクロブタンアミン(CAN 1170897-128-5、64.42mg、0.42mmol)を出発物質として使用して合成し、オフホワイトの固体として単離した(25mg、16.95%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)99.10%、421.4(M+H)。
【0115】
実施例10
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(3−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−プロピル)−アミド
a) 5−ブロモ−3−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−イルアミン
【化27】

ジメチルスルホキシド(200mL)中のシクロプロピル−メタノール(16.47mL、205.62mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(油中60%、4.93g、205.62mmol)を0℃で加え、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。この懸濁液に、ジメチルスルホキシド(40mL)中の3,5−ジブロモ−ピラジン−2−イルアミン(20g、79.09mmol)を加え、混合物を周囲温度で12時間撹拌した。混合物を水(300mL)と酢酸エチルとに分配し、有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をクロマトグラフィー(シリカゲル、500g、ヘキサン中の10%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物(14g、72.52%)を黄色の固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)94.69%、244.0(M+H)。
【0116】
b) ジ−tert−ブチル[5−ブロモ−3−(シクロプロピルメトキシ)ピラジン−2−イル]イミドジカルボナート
【化28】

ジクロロメタン(200mL)中の5−ブロモ−3−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−イルアミン(30g、122.91mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(67.7mL、307.26mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(1.49g、12.29mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で18時間撹拌した。混合物を水(300mL)とジクロロメタンとに分配し、有機相を分離し、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をクロマトグラフィー(シリカゲル、600g、ヘキサン中の5%〜7%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物(45g、82.77%)を黄色の油状物として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)94.69%、445.0(M+H)。
【0117】
c) 5−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−6−(シクロプロピルメトキシ)ピラジン−2−カルボン酸メチル
【化29】

メタノール(200mL)中のジ−tert−ブチル[5−ブロモ−3−(シクロプロピルメトキシ)ピラジン−2−イル]イミドジカルボナート(20g、45.05mmol)の溶液に、PdCl・dppf・CHCl(4.04g、4.95mmol)及びトリエチルアミン(9.5mL、67.57mmol)を加え、混合物を一酸化炭素32barの雰囲気下、80℃で5時間撹拌した。膨張及び冷却の後、固体を濾過により除去した。有機相を分離し、ブライン(300mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をクロマトグラフィー(Combi-Flash、120g、ヘキサン中の15%〜20%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物(14g、73.68%)を黄色の半固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)96.14%、424.4(M+H)。
【0118】
d) 5−アミノ−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化30】

5−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−6−(シクロプロピルメトキシ)ピラジン−2−カルボン酸メチル(15g、35.46mmol)をメタノール(150mL)及び水(225mL)に懸濁し、混合物を100℃で12時間加熱した。冷却後、白色の固体が形成し、濾過し、減圧下で乾燥させて、標記化合物(5.7g、72.15%)をオフホワイトの固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)99.68%、224.2(M+H)。
【0119】
e) 5−ブロモ−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化31】

5−アミノ−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(10g、44.84mmol)をジブロモメタン(150mL)に懸濁した。この懸濁液に、トリメチルシリルブロミド(14.8mL、112.11mmol)を、続いて亜硝酸tert−ブチル(57.5mL、448.43mmol)を0℃で加え、混合物をその温度で3時間撹拌した。混合物を水(190mL)と酢酸エチルとに分配し、有機相をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をクロマトグラフィー(Combi-Flash、80g、ヘキサン中の20%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物(6.3g、46.6%)を白色の固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)90.68%、287.2(M+H)。
【0120】
f) 5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化32】

5−ブロモ−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(5g、17.42mmol)、第三リン酸カリウム(12.9g、60.98mmol)及び酢酸パラジウム(II)(389mg、1.74μmol)を、トルエン(45mL)及び水(5mL)に溶解し、反応混合物をアルゴンで15分間脱気した。シクロプロピルボロン酸(2.9g、34.84mmol)及びトリシクロヘキシルホスフィン(0.487g、1.74mmol)を加え、反応混合物を60℃で16時間撹拌した。混合物を水と酢酸エチルとに分配し、有機相をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をクロマトグラフィー(Combi-Flash、80g、ヘキサン中の10%〜15%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物(2.6g、60.11%)を白色の固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)98.87%、249.2(M+H)。
【0121】
g) 5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸
【化33】

THF(20mL)及びHO(10mL)中の5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(7g、28.23mmol)の溶液に、水酸化リチウム(1.54g、26.69mmol)を加え、混合物を周囲温度で4.5時間撹拌した。溶媒を減圧下で濃縮し、残留物をHO(20mL)で希釈した。水相を塩酸(1M、pH約2〜3)で酸性化し、固体を分離した。固体をトルエン(25mL)でトリチュレートし、減圧下で乾燥させて、標記化合物(5.3g、86.6%)を白色の結晶質固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)93.2%、233.2(M−H)。
【0122】
h) 5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(3−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−プロピル)−アミド
【化34】

標記化合物を、実施例8eと同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.43mmol)及び3−アミノ−3−メチル−1−ブタノール(CAN 42514-50-1;58.46mg、0.51mmol)を出発物質として使用して合成し、オフホワイトの固体として単離した(15mg、10.9%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、320.4(M+H)。
【0123】
実施例11
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−シクロブチル)−アミド
【化35】

標記化合物を、実施例8eと同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.43mmol)及び1−アミノ−シクロブタンメタノール(CAN 180205-34-9、66.02mg、0.64mmol)を出発物質として使用して合成し、オフホワイトの固体として単離した(50mg、36.86%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)97.56%、318.4(M+H)。
【0124】
実施例12
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−シクロブチル]−アミド
【化36】

標記化合物を、実施例8eと同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.43mmol)及び1−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−シクロブタンアミン(CAN 1170897-128-5、98.07mg、0.64mmol)を出発物質として使用して合成し、オフホワイトの固体として単離した(50mg、31.67%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)99.91%、370.0(M+H)。
【0125】
実施例13
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−1−メチル−プロピル)−アミド
【化37】

標記化合物を、実施例8eと同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.43mmol)及び2−アミノ−2−メチル−1−ブタノール(CAN 10196-30-2、64.74mg、0.64mmol)を出発物質として使用して合成し、オフホワイト色の固体として単離した(12mg、8.79%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、320.4(M+H)。
【0126】
実施例14
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2,2−ジメチル−1−メチルカルバモイル−プロピル)−アミド
【化38】

標記化合物を、実施例8eと同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.43mmol)及び(S)−2−アミノ−3,3,N−トリメチル−ブチルアミド(CAN 89226-12-0、106.7mg、0.64mmol)を出発物質として使用して合成し、オフホワイトの固体として単離した(45mg、29.4%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、361.4(M+H)。
【0127】
実施例15
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−カルバモイル−フェニル−メチル)−アミド
【化39】

5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.43mmol)をDMF(3mL)に懸濁した。TBTU(224.14mg、0.85mmol)、DIEA(0.31mL、2.24mmol)及び(αS)−α−アミノ−ベンゼンアセトアミド(CAN 6485-52-5、51.2mg、0.51mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間撹拌した。混合物を酢酸エチル及び水で抽出し;有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を逆相分取HPLC(Xbridge-C18、5μ、19×250mm/アセトニトリル/水中の0.1%アンモニア)により精製して、所望の生成物(15mg、9.58%)を白色の固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)93.20%、367.4(M+H)。
【0128】
実施例16
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−シクロプロピルメチル−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−アミド
a) (S)−メチル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−シクロプロピルプロパノアート
【化40】

DMF(100mL)中の(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−シクロプロピルプロパン酸(CAN 89483-06-7、6.792g、30mmol)とKCO(8.173g、59mmol)との混合物に、MeI(10.37g、73mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。濾過の後、濾液を濃縮して、標記化合物を黄色の油状物(6.44g、89%)として得た;MS(EI):=266.2[M+Na]
【0129】
b) (S)−tert−ブチル 1−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イルカルバマート
【化41】

THF(20mL)中の(S)−メチル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−シクロプロピルプロパノアート(0.972g、4mmol)の溶液に、ジエチルエーテル中のMeMgBrの溶液(3M、3.34mL、10mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を0℃で3時間撹拌した。次にそれを水でクエンチした。混合物を酢酸エチル(20mL)及びブライン(20mL)で希釈した。有機層をブライン(20mL)で再び洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、標記化合物を白色の固体(0.8g、82%)として得た;MS(EI):=266.2[M+Na]
【0130】
c) (S)−3−アミノ−4−シクロプロピル−2−メチル−ブタン−2−オール
【化42】

酢酸エチル中の(S)−tert−ブチル 1−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イルカルバマート(0.8g、3mmol)の溶液を、塩酸塩(10mL)と飽和させ、室温で1時間撹拌した。水(20mL)で希釈した後、層を分離し、水相を酢酸エチル(20mL)で洗浄した。次に、それを1N NaOHでpH=8〜9に調整し、塩化メチレン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、標記化合物を黄色の油状物(0.3g、64%)として得た;MS(EI):=144.2[M+Na]
【0131】
d) 6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−シクロプロピルメチル−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−アミド
【化43】

標記化合物を、実施例15と同様にして、6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び(S)−3−アミノ−4−シクロプロピル−2−メチル−ブタン−2−オール(60.21mg、0.42mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(50mg、34.72%)。LC−MS(UVピーク面積、ESI)96.42%、410.8(M+H)。
【0132】
実施例17
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−シクロプロピルメチル−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−アミド
【化44】

標記化合物を、実施例15と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.43mmol)及び(S)−3−アミノ−4−シクロプロピル−2−メチル−ブタン−2−オール(87.83mg、0.64mmol)を出発物質として使用して合成し、オフホワイトの固体として単離した(20mg、13.03%)。LC−MS(UVピーク面積、ESI)98.68%、360.8(M+H)。
【0133】
実施例18
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド
【化45】

標記化合物を、実施例15と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.43mmol)及び1−アミノ−ピペリジン(CAN 2213-43-6;76.9mg、0.51mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(17mg、12.57%);(UVピーク面積、ESI)100%、316.6(M+H)。
【0134】
実施例19
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド
【化46】

標記化合物を、実施例15と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.43mmol)及び2−アミノ−3,3−ジメチル−1−ブタノール(CAN 3907-02-6、74.8mg、0.64mmol)を出発物質として使用して合成し、明黄色の粘着性の固体として単離した(40mg、28.16%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)89.43%、334.2(M+H)。
【0135】
実施例20
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−2−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
a) (S)−tert−ブチル 1−アミノ−3−シクロプロピル−1−オキソプロパン−2−イルカルバマート
【化47】

アセトニトリル(200mL)中の(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−シクロプロピルプロパン酸(CAN 89483-06-7、10g、44mmol)、二炭酸ジ−tert−ブチル(CAN:24424-99-5、14.28g、66mmol)及びピリジン(2.4mL)の混合物を、室温で20分間撹拌した。アンモニア(10mL)を20分間滴下した。得られた反応混合物を4時間撹拌した。減圧下での大部分の溶媒の除去の間に、生成物が沈殿し、固体を濾別し、アセトニトリル(20mL)で洗浄した。固体を減圧下で乾燥させて、標記化合物(7.73g、78%)を白色の固体として得た;MS(EI):251.2[M+Na]
【0136】
b) (S)−tert−ブチル 1−シアノ−2−シクロプロピルエチルカルバマート
【化48】

塩化メチレン(50mL)中の(S)−tert−ブチル 1−アミノ−3−シクロプロピル−1−オキソプロパン−2−イルカルバマート(3.7g、16mmol)及びトリエチルアミン(6.55g、65mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸無水物(6.81g、32mmol)を0℃で滴下した。得られた混合物を室温に温まるにまかせ、4時間撹拌した。混合物を水(150mL)、クエン酸(150mL、5M)及びブライン(150mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、生成物(3.31g、97%)を黄色の固体として得た;MS(EI):233.1[M+Na]
【0137】
c) (S、Z)−tert−ブチル 1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ヒドロキシイミノ)プロパン−2−イルカルバマート
【化49】

炭酸カリウム(2.18g、16mmol)を水(8mL)に溶解し、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.1g、16mmol)を加えた。エタノール(24mL)中の(S)−tert−ブチル 1−シアノ−2−シクロプロピルエチルカルバマート(3.31g、16mmol)の溶液をそこに加え、得られた反応混合物を72時間撹拌した。溶媒の蒸発の後、残留物を酢酸エチル(20mL)に溶解し、次に濾過した。濾液を濃縮して、粗生成物を黄色の固体(3.61g、94%)として得た;MS(EI):244.2[M+H]
【0138】
d) (S)−tert−ブチル 2−シクロプロピル−1−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)エチルカルバマート
【化50】

DMF(5mL)中の酢酸(0.224g、4mmol)の溶液に、N,N’−カルボニルジイミダゾール(0.6g、4mmol)を加え、混合物を室温で0.5時間撹拌した。(S,Z)−tert−ブチル 1−アミノ−3−シクロプロピル−1−(ヒドロキシイミノ)プロパン−2−イルカルバマート(0.84g、3mmol)を加え、混合物を120℃に加熱し、4時間撹拌した。溶媒の蒸発の後、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、20g、石油エーテル中の10%酢酸エチルで溶離)により精製して、標記化合物(0.5g;54%)を黄色の固体として得た;MS(EI):290.1[M+Na]
【0139】
e) (S)−2−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチルアミン
【化51】

飽和塩酸(10mL)中の(S)−tert−ブチル 2−シクロプロピル−1−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)エチルカルバマート(0.5g、2mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。次に水(20mL)を加えた。水相を酢酸エチル(2×20mL)で洗浄し、2M 水酸化ナトリウム溶液でpH=9〜10に調整した。次にそれを酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、粗生成物を白色の固体(0.25g、80%)として得た;MS(EI):168.2[M+H]
【0140】
f) 6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−2−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
【化52】

標記化合物を、実施例15と同様にして、6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び(S)−2−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチルアミン(88.51mg、0.53mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(12mg、7.8%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)97.53%、435.51(M+H)。
【0141】
実施例21
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
【化53】

標記化合物を、実施例15と同様にして、6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及びβ−アミノ−シクロプロパンエタノール(CAN 776315-67-4、78.94mg、0.53mmol)を出発物質として使用して合成し、明褐色の固体として単離した(20mg、14.91%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)97.84%、368.9(M+H)。
【0142】
実施例22
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−カルバモイル−フェニル−メチル)−アミド
【化54】

標記化合物を、実施例15と同様にして、6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び(S)−2−アミノ−2−フェニル−アセトアミド(CAN 6485-52-5、52.6mg、0.53mmol)を出発物質として使用して合成し、明褐色の固体として単離した(25mg、17.07%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)98.31%、418.0(M+H)。
【0143】
実施例23
(S)−2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−3,3−ジメチル−酪酸メチルエステル
【化55】

標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g)及び3−メチル−L−バリンメチルエステル塩酸塩(1:1)(CAN 63038-27-7)を出発物質として使用して合成し、明黄色の油状物として単離した(98mg、91%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、362.2081(M+H)。
【0144】
実施例24
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2−シクロプロピル−1−メチルカルバモイル−エチル)−アミド
a) ((S)−2−シクロプロピル−1−メチルカルバモイル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化56】

(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−シクロプロピルプロパン酸(2.0g、8.72mmol)をDMF(30mL)と合わせて、白色の懸濁液を得た。室温でTBTU(3.08g、9.6mmol)及びDIEA(5.64g、7.47mL、43.6mmol)を、続いてメタンアミン塩酸塩(648mg、9.6mmol)を加えた。懸濁液を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮して明ピンク色の残留物8.7gを得て、これを酢酸エチル(150mL)及びメタノール(5mL)に懸濁した。氷水及び2N 水酸化ナトリウム溶液(35mL)を加え、混合物を1分間撹拌した。相を分離し、水相を酢酸エチル(70mL)で抽出し、有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(シリカゲル0.063〜0.200mm、100g、酢酸エチル/n−ヘプタン 3:1)により精製して、所望の生成物(1.2g、56%)を白色の固体として得た;MS(ESI):243.1707(M+H)。
【0145】
b) (S)−2−アミノ−3−シクロプロピル−N−メチル−プロピオンアミド塩酸塩(1:1)
【化57】

((S)−2−シクロプロピル−1−メチルカルバモイル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.15g、4.75mmol)をエタノール(10mL)に溶解した。ジオキサン中の4M−HClの溶液(4.75mL、19.0mmol)を室温で加え、混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をジエチルエーテル(10mL)と一緒に1時間撹拌した。沈殿物の濾過及び乾燥により、所望の生成物(0.79g、93%)を白色の固体として得た;MS(ESI):143.1173(M+H)。
【0146】
c) 5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2−シクロプロピル−1−メチルカルバモイル−エチル)−アミド
【化58】

標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g)及び(S)−2−アミノ−3−シクロプロピル−N−メチル−プロピオンアミド塩酸塩(1:1)(実施例24b)を出発物質として使用して合成し、明黄色の油状物として単離した(77mg、89%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、359.2081(M+H)。
【0147】
実施例25
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2−シクロプロピル−1−ジメチルカルバモイル−エチル)−アミド
a) ((S)−2−シクロプロピル−1−ジメチルカルバモイル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化59】

(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−シクロプロピルプロパン酸(2.0g、8.72mmol)をDMF(30mL)と合わせて、白色の懸濁液を得た。室温でTBTU(3.08g、9.6mmol)及びDIEA(5.64g、7.47mL、43.6mmol)を加え、続いてジメチルアミン塩酸塩(782mg、9.6mmol)を添加した。懸濁液を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮して、明ピンク色の残留物8.7gを得て、これを酢酸エチル(150mL)及びメタノール(5mL)に懸濁した。氷水及び2N 水酸化ナトリウム溶液(35mL)を加え、混合物を1分間撹拌した。相を分離し、水相を酢酸エチル(70mL)で抽出し、有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(シリカゲル0.063〜0.200mm、100g、酢酸エチル/n−ヘプタン 3:1)により精製して、所望の生成物(1.24g、56%)を白色の固体として得た;GC−MS(EI):256(M)。
【0148】
b) (S)−2−アミノ−3−シクロプロピル−N,N−ジメチル−プロピオンアミド塩酸塩(1:1)
【化60】

((S)−2−シクロプロピル−1−ジメチルカルバモイル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.20g、4.68mmol)をエタノール(10mL)に溶解した。ジオキサン中の4M HClの溶液(4.68mL、19.0mmol)を室温で加え、混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をジエチルエーテル(10mL)と一緒に1時間撹拌した。沈殿物の濾過及び乾燥により、所望の生成物(0.82g、91%)を白色の固体として得た;MS(ESI):157.1337(M+H)。
【0149】
c) 5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2−シクロプロピル−1−ジメチルカルバモイル−エチル)−アミド
【化61】

標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g)及び(S)−2−アミノ−3−シクロプロピル−N,N−ジメチル−プロピオンアミド塩酸塩(1:1)(実施例25b)を出発物質として使用して合成し、明黄色の油状物として単離した(80mg、86%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、373.2231(M+H)。
【0150】
実施例26
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−3−メチル−1−メチルカルバモイル−ブチル)−アミド
【化62】

標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g)及び(2S)−2−アミノ−N,4−ジメチル−ペンタンアミド一塩酸塩(CAN 99145-71-8)を出発物質として使用して合成し、オフホワイトの固体として単離した(67mg、87%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、361.2232(M+H)。
【0151】
実施例27
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−ジメチルカルバモイル−3−メチル−ブチル)−アミド
【化63】

標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g)及び(2S)−2−アミノ−N,N,4−トリメチル−ペンタンアミド塩酸塩(1:1)(CAN 207595-81-1)を出発物質として使用して合成し、黄色の固体として単離した(68mg、85%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、375.2387(M+H)。
【0152】
実施例28
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−2−シクロプロピル−エチル)−アミド
【化64】

標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g)及び(S)−α−アミノ−シクロプロパンプロパンアミド(CAN 156077-93-9)を出発物質として使用して合成し、明黄色の油状物として単離した(22mg、30%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、345.1929(M+H)。
【0153】
実施例29
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−3−メチル−ブチル)−アミド
【化65】

標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g)及び(2S)−2−アミノ−4−メチル−ペンタンアミド塩酸塩(1:1)(CAN 10466-61-2)を出発物質として使用して合成し、明黄色のガム状物として単離した(46mg、62%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、347.2081(M+H)。
【0154】
実施例30
2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−2−エチル−酪酸メチルエステル
【化66】

標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g)及び2−アミノ−2−エチル−ブタン酸メチルエステル塩酸塩(1:1)(CAN 92398-54-4)を出発物質として使用して合成し、黄色の油状物として単離した(86mg、93%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、362.2071(M+H)。
【0155】
実施例31
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2−シクロプロピル−1−メチルカルバモイル−エチル)−アミド
【化67】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d)及び(S)−2−アミノ−3−シクロプロピル−N−メチル−プロピオンアミド塩酸塩(1:1)(実施例24b)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(64mg、89%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、410.2001(M+H)。
【0156】
実施例32
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2−シクロプロピル−1−ジメチルカルバモイル−エチル)−アミド
【化68】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d)及び(S)−2−アミノ−3−シクロプロピル−N,N−ジメチル−プロピオンアミド塩酸塩(1:1)(実施例25b)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(63mg、85%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、424.2155(M+H)。
【0157】
実施例33
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−3−メチル−1−メチルカルバモイル−ブチル)−アミド
【化69】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d)及び(2S)−2−アミノ−N,4−ジメチル−ペンタンアミド一塩酸塩(CAN 99145-71-8)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(59mg、82%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、412.2155(M+H)。
【0158】
実施例34
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−ジメチルカルバモイル−3−メチル−ブチル)−アミド
【化70】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d)及び(2S)−2−アミノ−N,N,4−トリメチル−ペンタンアミド塩酸塩(1:1)(CAN 207595-81-1)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(63mg、85%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、426.2311(M+H)。
【0159】
実施例35
(S)−3−シクロプロピル−2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピオン酸メチルエステル
【化71】

標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g)及び(αS)−α−アミノ−シクロプロパンプロパン酸メチルエステル塩酸塩(1:1)(CAN 206438-31-5)を出発物質として使用して合成し、黄色の油状物として単離した(80mg、75%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、360.1920(M+H)。
【0160】
実施例36
(S)−3−シクロプロピル−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−プロピオン酸メチルエステル
【化72】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d)及び(αS)−α−アミノ−シクロプロパンプロパン酸メチルエステル塩酸塩(1:1)(CAN 206438-31-5)を出発物質として使用して合成し、明黄色の油状物として単離した(83mg、82%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、411.1836(M+H)。
【0161】
実施例37
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−2−フェニル−エチル)−アミド
【化73】

標記化合物を、実施例15と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.43mmol)及び(S)−2−アミノ−3−フェニル−プロピオンアミド塩酸塩(1:1)(CAN 5241-58-7、118.84mg、0.64mmol)を出発物質として使用して合成し、無色の粘着性の固体として単離した(60mg、37.03%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、381.4(M+H)。
【0162】
実施例38
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−2−フェニル−エチル)−アミド
【化74】

標記化合物を、実施例15と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び(S)−2−アミノ−3−フェニル−プロピオンアミド塩酸塩(1:1)(CAN 5241-58-7、87.84mg、0.53mmol)を出発物質として使用して合成し、無色の粘着性の固体として単離した(75mg、49.6%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、432.2(M+H)。
【0163】
実施例39
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−2−シクロプロピル−エチル)−アミド
【化75】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d)及び(S)−α−アミノ−シクロプロパンプロパンアミド(CAN 156077-93-9)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(40mg、57%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、396.1845(M+H)。
【0164】
実施例40
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[(SR)−シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド
a) 5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[(シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド
【化76】

標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g)及びα−シクロプロピル−5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−メタンアミン(CAN 1291557-80-6)を出発物質として使用して合成し、明黄色の固体として単離した(95mg、86%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、370.1876(M+H)。
【0165】
b) 5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[(SR)−(シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド
【化77】

5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[(シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド(実施例40a)のエナンチオマーを、キラルHPLC(ChiralPak AD、10% 2−プロパノール/n−ヘプタン)により分離した。(+)エナンチオマーを無色の粘性油状物として単離した;LC−MS(UVピーク面積/ESI)100%、370.1874(M+H);(+)エナンチオマー、α20(MeOH)=31.0°。
【0166】
実施例41
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[(RS)−シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド
【化78】

5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[(シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド(実施例40a)のエナンチオマーを、キラルHPLC(ChiralPak AD、10% 2−プロパノール/n−ヘプタン)により分離した。(−)エナンチオマーを無色の粘性油状物として単離した;LC−MS(UVピーク面積/ESI)100%、370.1874(M+H);(−)エナンチオマー、α20(MeOH)=−26.0°。
【0167】
実施例42
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(SR)−シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド
a) 6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド
【化79】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d)及びα−シクロプロピル−5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−メタンアミン(CAN 1291557-80-6)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(86mg、83%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、421.1792(M+H)。
【0168】
b) 6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(SR)−シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド
【化80】

6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド(実施例42a)のエナンチオマーを、キラルHPLC(ChiralPak AD、20%エタノール/n−ヘプタン)により分離した。(+)エナンチオマーを白色の固体として単離した;LC−MS(UVピーク面積/ESI)100%、421.1794(M+H);α20(MeOH)=+55.4°。
【0169】
実施例43
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(RS)−シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド
【化81】

6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(シクロプロピル−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−メチル]−アミド(実施例42a)のエナンチオマーを、キラルHPLC(ChiralPak AD、20%エタノール/n−ヘプタン)により分離した。(−)エナンチオマーを白色の固体として単離した;LC−MS(UVピーク面積/ESI)100%、421.1794(M+H);α20(MeOH)=−52.2°。
【0170】
実施例44
(S)−2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−3,3−ジメチル−酪酸
【化82】

THF(3mL)中の(S)−2−[(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−3,3−ジメチル−酪酸メチルエステル(58mg、160μmol)の溶液に、水(1mL)中の水酸化リチウム(30mg、715μmol)を加え、混合物を還流温度で3時間撹拌した。冷却後、混合物を水(10mL)に注ぎ、1N HCl(1mL)で酸性化し、TBMEで抽出した。有機相を合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、標記化合物(61mg、定量)を白色の固体として得た;LC−MS(UVピーク面積/ESI)100%、348.1920(M+H)。
【0171】
実施例45
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
【化83】

標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g)及びα,α,5−トリメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−メタンアミン塩酸塩(CAN 1240526-27-5)を出発物質として使用して合成し、明黄色の固体として単離した(64mg、84%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、358.1869(M+H)。
【0172】
実施例46
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド
【化84】

標記化合物を、実施例15と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.43mmol)及び(αS)−α−メチル−2−ピリジンメタンアミン塩酸塩(1:1)(100.0mg、0.64mmol)を出発物質として使用して合成し、オフホワイトの固体として単離した(15mg、13.03%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)97.58%、339.0(M+H)。
【0173】
実施例47
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド
a) (2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチル)−カルバミン酸(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチル−シクロヘキシルエステル
【化85】

α−(トリフルオロメチル)−2−ピリジンメタンアミン(CAN 503173-14-6、2.0g、11.4mmol)及びDIEA(2.94g、3.97mL、22.7mmol)を、氷冷却しながらTHF(20mL)と合わせて、明黄色の溶液を得た。THF(20mL)中のクロロギ酸(−)−メンチル(2.73g、12.5mmol)を0℃で30分間の間一滴ずつ加えた。反応混合物を0℃で4時間撹拌した。その後、混合物を酢酸エチル(50mL)に注ぎ、水(2×25mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(50mL)で逆抽出した。有機相を合わせ、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、標記化合物(4.1g、定量)を白色の固体として得て、これを更に精製しないで次の工程で使用した;MS:(EI)359.2(M+H)。
【0174】
b) ((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチル)−カルバミン酸(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチル−シクロヘキシルエステル
【化86】

標記化合物(1.42g)をキラルHPLC(ChiralPak AD、エタノール/n−ヘプタン)により単離した。(−)−エナンチオマーを単離した;MS:(EI)359.2(M+H)。
【0175】
c) (R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチルアミン
【化87】

((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチル)−カルバミン酸(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチル−シクロヘキシルエステル(1200mg、3.35mmol)を、ジクロロメタン(20mL)に溶解し、0℃に冷却した。この溶液に、0℃でTFA(4.44g、3mL、38.9mmol)を、次にトリフルオロメタンスルホン酸(1.69g、1000μL、11.3mmol)を加えた。黄色の反応混合物を0℃で8時間、そして室温で18時間撹拌した後、それを減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル(100mL)に注ぎ、1M NaOH(1×20mL)で抽出した。水相を酢酸エチル(100mL)で抽出し、有機相を合わせ、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。黄色の油状物の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、20g、n−ヘプタン中の0%〜100%酢酸エチル)により精製して、標記化合物(0.38g、65%)を無色の油状物として得た;LC−MS(ESI)177.0635(M+H);(−)エナンチオマー。
【0176】
d) 6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド
【化88】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d)及び(R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチルアミン(実施例47c)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(78mg、86%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、444.1447(M+H)。
【0177】
実施例48
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド
a) ((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチル)−カルバミン酸(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチル−シクロヘキシルエステル
【化89】

標記化合物(1.50g)をキラルHPLC(ChiralPak AD、エタノール/n−ヘプタン)により単離した。(+)−エナンチオマーを単離した;MS:(EI)359.2(M+H)。
【0178】
b) (S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチルアミン
【化90】

((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチル)−カルバミン酸(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチル−シクロヘキシルエステル(1200mg、3.35mmol)を、ジクロロメタン(20mL)に溶解し、0℃に冷却した。この溶液に、0℃でTFA(4.44g、3mL、38.9mmol)を、次にトリフルオロメタンスルホン酸(1.69g、1000μL、11.3mmol)を加えた。黄色の反応混合物を0℃で8時間、そして室温で23時間撹拌した後、それを減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル(100mL)に注ぎ、1M NaOH(1×20mL)で抽出した。水相を酢酸エチル(100mL)で抽出し、有機相を合わせ、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。黄色の油状物の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、20g、n−ヘプタン中の0%〜100%酢酸エチル)により精製して、標記化合物(0.37g、63%)を無色の油状物として得た;MS(EI)177.1(M+H);α20(MeOH)=+10.5°。
【0179】
c) 6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド
【化91】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d)及び(R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチルアミン(実施例48b)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(66mg、85%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、444.1448(M+H)。
【0180】
実施例49
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド
【化92】

標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g)及び(S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ピリジン−2−イル−エチルアミン(実施例48b)を出発物質として使用して合成し、明黄色のガム状物として単離した(71mg、85%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、393.1524(M+H)。
【0181】
実施例50
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−エチル−1−メチルカルバモイル−プロピル)−アミド
【化93】

標記化合物を、実施例15と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び2−アミノ−2−エチル−N−メチル−ブチルアミド塩酸塩(1:1)(61.6mg、0.53mmol)を出発物質として使用して合成し、無色の粘着性の固体として単離した(30mg、19.33%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)96.50%、412.4(M+H)。
【0182】
実施例51
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((R)−1−ヒドロキシメチル−1,2−ジメチル−プロピル)−アミド
【化94】

標記化合物を、実施例15と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g;100mg、0.42mmol)及び(2R)−2−アミノ−2,3−ジメチル−1−ブタノール(CAN 155158-75-1、107.06mg、0.64mmol)を出発物質として使用して合成し、オフホワイトの粘着性の固体として単離した(20mg、14.04%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、334.4(M+H)。
【0183】
実施例52
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−1,2−ジメチル−プロピル)−アミド
【化95】

標記化合物を、実施例15と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g;100mg、0.42mmol)及び(2S)−2−アミノ−2,3−ジメチル−1−ブタノール(CAN 956102-64-0、107.06mg、0.64mmol)を出発物質として使用して合成し、オフホワイトの粘着性の固体として単離した(25mg、16.04%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)90.02%、334.4(M+H)。
【0184】
実施例53
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−エチル−1−メチルカルバモイル−プロピル)−アミド
【化96】

標記化合物を、実施例15と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g;100mg、0.42mmol)及び2−アミノ−2−エチル−N−メチル−ブチルアミド(78.2mg、0.64mmol)を出発物質として使用して合成し、無色の粘着性の固体として単離した(12mg、9.44%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)97.47%、361.4(M+H)。
【0185】
実施例54
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(4−メチル−チアゾール−2−イル)−エチル]−アミド
【化97】

標記化合物を、実施例15と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g;100mg、0.42mmol)及びα,α,4−トリメチル−2−チアゾールメタンアミン(CAN 859466-62-9、78.2mg、0.64mmol)を出発物質として使用して合成し、無色の粘着性の固体として単離した(12mg、9.22%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)99.24%、373.4(M+H)。
【0186】
実施例55
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(4−メチル−チアゾール−2−イル)−エチル]−アミド
【化98】

標記化合物を、実施例15と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及びα,α,4−トリメチル−2−チアゾールメタンアミン(87.28mg、0.53mmol)を出発物質として使用して合成し、無色の粘着性の固体として単離した(20mg、13.47%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)97.93%、424.0(M+H)。
【0187】
実施例56
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(R)−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
【化99】

標記化合物を、実施例15と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び(αR)−α,5−ジメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−メタンアミン(CAN 1150339-59-5、66.7mg、0.52mmol)を出発物質として使用して合成し、オフホワイトの固体として単離した(55mg、39.78%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)95.17%、395.4(M+H)。
【0188】
実施例57
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−アミノ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−1−メチル−エチル]−アミド
a) [1−(5−アミノ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−1−メチル−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化100】

(Z)−[1−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−1−メチル−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(CAN 1251430-04-2、5.9g、27.2mmol)を、DMF(11.8mL)に溶解した。この溶液に、室温でピペリジン−1−カルボニトリル(3.29g、3.46mL)を加え、反応混合物を130℃で2.5時間撹拌した。冷却後、混合物を氷水(400mL)に加え、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。有機相を氷水で洗浄し、合わせ、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(シリカゲル、200g、1:1 酢酸エチル/n−ヘプタン)により精製して、標記化合物(5.0g、76%)を白色の固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)83%、243.1453(M+H)。
【0189】
b) 3−(1−アミノ−1−メチル−エチル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イルアミン塩酸塩(1:1)
【化101】

[1−(5−アミノ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−1−メチル−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.6g、6.6mmol)を、エタノール(30mL)に溶解した。ジオキサン中の4M HCl(6.6mL、26.4mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を減圧下に置き、乾燥させて、標記化合物(1.2g、定量)をオフホワイトの固体として得た;MS(ESI)143.0927(M+H)。
【0190】
c) 5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−アミノ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−1−メチル−エチル]−アミド
【化102】

標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g)及び3−(1−アミノ−1−メチル−エチル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イルアミン塩酸塩(1:1)(実施例57b)を出発物質として使用して合成し、オフホワイトの固体として単離した(57mg、75%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、359.1825(M+H)。
【0191】
実施例58
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−(5−アミノ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−1−メチル−エチル]−アミド
【化103】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d)及び3−(1−アミノ−1−メチル−エチル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イルアミン塩酸塩(1:1)(実施例57b)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(40mg、56%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、410.1744(M+H)。
【0192】
実施例59
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイル−1−フェニル−エチル)−アミド
【化104】

標記化合物を、実施例15と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び(S)−α−アミノ−α−メチル−ベンゼンアセトアミド(CAN 30358-55-5、88.42mg、0.52mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(85mg、56%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)94.87%、432.4(M+H)。
【0193】
実施例60
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
a) 2−アミノ−3−シクロプロピル−2−メチル−プロピオニトリル
【化105】

エタノール(10mL)中の1−シクロプロピル−プロパン−2−オン(CAN 4160-75-2;1.0g、10.2mmol)及びアンモニア水溶液(水中25%、10mL)の溶液に、塩化アンモニウム(1.63g、30.6mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌した。これに、シアン化カリウム(1g、15.30mmol)を少しずつ加え、反応混合物を周囲温度で12時間撹拌した。氷水(50mL)を加え、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機相を氷水で洗浄し、合わせ、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、標記化合物(0.8g、62.99%)を黄色の油状物として得た;NMR (400 MHz, DMSO) δ= 2.52 (bds, 2H); 1.6-1.5 (m, 1H); 1.49-1.4 (m, 1H); 1.39 (S, 3H); 0.85-0.75 (m, 1H); 0.49-0.44 (m, 2H); 0.16-0.14 (m, 2H).
【0194】
b) (1−シアノ−2−シクロプロピル−1−メチル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化106】

ジクロロメタン(20mL)中の2−アミノ−3−シクロプロピル−2−メチル−プロピオニトリル(1.0g、6.4mmol)及びトリエチルアミン(3.36mL、19.8mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(CAN 24424-99-5、2.38mL、9.47mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で12時間撹拌した。有機相を氷水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(シリカゲル、50g、1:9 酢酸エチル/n−ヘキサン)により精製して、標記化合物(1.2g、66%)を明黄色の液体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)83%、225.14(M+H)。
【0195】
c) [2−シクロプロピル−1−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−1−メチル−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化107】

重炭酸ナトリウム(247.52mg、2.94mmol)を水(2mL)に溶解し、ヒドロキシルアミン塩酸塩(204.747mg、2.94mmol)を加えた。エタノール(10mL)中の(1−シアノ−2−シクロプロピル−1−メチル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(600mg、2.69mmol)の溶液をそこに加え、得られた反応混合物を80℃で12時間加熱した。溶媒の蒸発の後、残留物を酢酸エチル(20mL)で溶解し、次に濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(シリカゲル、25g、3:7 酢酸エチル/n−ヘキサン)により精製して、標記化合物(450mg、66%)を白色の固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、258.4(M+H)。
【0196】
d) 2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化108】

無水酢酸(10mL)中の[2−シクロプロピル−1−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−1−メチル−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(300mg、1.16mmol)の溶液を、120℃に加熱し、4時間撹拌した。溶媒の蒸発の後、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、20g、石油エーテル中の20%酢酸エチルで溶離)により精製して、標記化合物(0.2g;61%)を無色の粘着性の液体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)90%、282.2(M+H)。
【0197】
e) 2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチルアミン
【化109】

メタノール(5mL)中の2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.2g、0.7mmol)の溶液に、塩酸(ジオキシン中4N、0.87mL、3.5mmol)を加え、反応混合物を周囲温度で4時間撹拌した。次に水(20mL)を加えた。水相を酢酸エチル(2×20mL)で洗浄し、2M 水酸化ナトリウム溶液でpH=9〜10に調整した。次にそれを酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮して、粗生成物を白色の固体(0.1g、78%)として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)80%、182.0(M+H)。
【0198】
f) 6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
【化110】

標記化合物を、実施例15と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチルアミン(86.42mg、0.52mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(60mg、38.2%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)98.77%、449.4(M+H)。
【0199】
実施例61
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
【化111】

標記化合物を、実施例15と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び1−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチルアミン(88.42mg、0.52mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(50mg、32.8%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)97.16%、435.2(M+H)。
【0200】
実施例62
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
【化112】

標記化合物を、実施例15と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.42mmol)及びα−シクロプロピル−α,5−ジメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−メタンアミン(CAN 1155536-64-3、106.88mg、0.64mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(12mg、7.3%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)83.46%、384.0(M+H)。
【0201】
実施例63
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−カルバモイル−(4−フルオロ−フェニル)−メチル]−アミド
【化113】

標記化合物を、実施例15と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.42mmol)及び(S)−2−アミノ−2−(4−フルオロ−フェニル)−アセトアミド(119.2mg、0.64mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(10mg、6.3%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)95.12%、384.8(M+H)。
【0202】
実施例64
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−カルバモイル−(4−フルオロ−フェニル)−メチル]−アミド
【化114】

標記化合物を、実施例15と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び(S)−2−アミノ−2−(4−フルオロ−フェニル)−アセトアミド(88.4mg、0.52mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(20mg、13.15%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)99.73%、436.0(M+H)
【0203】
実施例65
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−2−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
【化115】

5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.43mmol)をDME(3mL)に懸濁した。ジエトキシ−ホスホリルホルモニトリル(226.0mg、0.80mmol)、DIEA(0.63mL、4.2mmol)及び(S)−2−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1、2、4]オキサジアゾール−3−イル)−エチルアミン(実施例20e、82.2mg、0.64mmol)を加え、反応混合物をマイクロ波条件下、100℃で10分間加熱した。混合物を酢酸エチル及び水で抽出し;有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を逆相分取HPLC(Xterra-RP18、10μ、19×250mm/アセトニトリル/水中の10mM酢酸アンモニウム)により精製して、所望の生成物(20mg、11.72%)を白色の固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)96.20%、384.2(M+H)。
【0204】
実施例66
(S)−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル
【化116】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、300mg、1.05mmol)及びL−ロイシンメチルエステル塩酸塩(1:1)(CAN 7517-19-3、210mg、1.16mmol)を出発物質として使用して合成し、明黄色の固体として単離した(390mg、90%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、413.1997(M+H)
【0205】
実施例67
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−3−メチル−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチルカルバモイル)−ブチル]−アミド
【化117】
【0206】
a) (S)−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−4−メチル−ペンタン酸
【化118】

THF(18mL)及びHO(6mL)中の(S)−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−4−メチル−ペンタン酸メチルエステル(355mg、0.86mmol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(163mg、3.87mmol)を加え、混合物を還流温度で2時間撹拌した。混合物をHO(10mL)で希釈し、塩酸(1N、5mL)で酸性化し、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。有機相を合わせ、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、標記化合物(334mg、97%)を白色の固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、399.1842(M+H)
【0207】
b) 6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−3−メチル−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチルカルバモイル)−ブチル]−アミド
(S)−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−4−メチル−ペンタン酸(40mg、100μmol)を、DMF(2mL)に懸濁した。TBTU(35.5mg、110μmol)、DIEA(85.9μL、0.5mmol)及び2,2,2−トリフルオロ−エタンアミン塩酸塩(1:1)(CAN 373-88-6、15mg、135μmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し;酢酸エチル(3mL)及び2N NaOH溶液(2mL)を加えた後、ChemElut(10g)にて酢酸エチルで溶離した。濾液を減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、10g、n−ヘプタン中の0%〜100%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物(36mg、75%)を白色の固体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、480.2035(M+H)。
【0208】
実施例68
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[(S)−カルバモイル−(4−クロロ−フェニル)−メチル]−アミド
【化119】

標記化合物を、実施例15と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び(S)−2−アミノ−2−(4−クロロ−フェニル)−アセトアミド(67.3mg、0.52mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(20mg、12.6%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、452.2(M+H)
【0209】
実施例69
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(4−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−ブチル)−アミド
【化120】

5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.43mmol)をDMF(3mL)に懸濁した。向山試薬(CAN 878-23-9、233.8mg、0.85mmol)、DIEA(0.31mL、2.24mmol)及び4−アミノ−4−メチル−ペンタン−1−オール(CAN 85054-53-1、101.33mg、0.64mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間撹拌した。混合物を酢酸エチル及び水で抽出し;有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を逆相分取HPLC(Xterra-RP18、10μ、19×250mm/アセトニトリル/水中の10mM酢酸アンモニウム)により精製して、所望の生成物(100mg、70.26%)を無色の粘着性の液体として得た;LC−MS(UVピーク面積、ESI)96.12%、334.0(M+H)。
【0210】
実施例70
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1,1−ジメチル−3−ピリジン−4−イル−プロピル)−アミド
【化121】

標記化合物を、実施例69と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、50mg、0.21mmol)及び1,1−ジメチル−3−ピリジン−4−イル−プロピルアミン(55mg、0.32mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(60.0mg、74%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)94.93%、380.0(M+H)
【0211】
実施例71
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1,1−ジメチル−2−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−エチル]−アミド
【化122】

標記化合物を、実施例69と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、50mg、0.21mmol)及び1,1−ジメチル−2−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−エチルアミン(57.2mg、0.32mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(75mg、73.6%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)92.82%、446.8(M+H)
【0212】
実施例72
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1,1−ジメチル−3−ピリジン−4−イル−ブチル)−アミド
【化123】

標記化合物を、実施例69と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、10mg、0.043mmol)及び1,1−ジメチル−3−ピリジン−4−イル−ブチルアミン(12mg、0.064mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(10mg、59.38%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)99.2%、395.2(M+H)
【0213】
実施例73
1−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−シクロブタンカルボン酸メチルエステル
【化124】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び1−アミノ−シクロブタンカルボン酸メチルエステル塩酸塩(1:1)(CAN 92398-47-5、64mg、0.39mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(111mg、80%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、397.1683(M+H)
【0214】
実施例74
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−チアゾール−2−イル)−エチル]−アミド
【化125】

標記化合物を、実施例69と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.42mmol)及び1−メチル−1−(5−メチル−チアゾール−2−イル)−エチルアミン(100mg、0.64mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(29mg、18.3%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)94.85%、372.8(M+H)
【0215】
実施例75
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−メチル−1−(5−メチル−チアゾール−2−イル)−エチル]−アミド
【化126】

標記化合物を、実施例15と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び1−メチル−1−(5−メチル−チアゾール−2−イル)−エチルアミン(82.3mg、0.526mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(26mg、17.5%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)86.27%、423.8(M+H)
【0216】
実施例76
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイルメチル−2−メチル−プロピル)−アミド
【化127】

標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、50mg、0.21mmol)及び(3S)−3−アミノ−4−メチル−ペンタンアミド一塩酸塩(CAN 173336-51-1、39mg、0.24mmol)を出発物質として使用して合成し、明黄色の固体として単離した(55mg、74%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)98%、347.2082(M+H)
【0217】
実施例77
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((S)−1−カルバモイルメチル−2−メチル−プロピル)−アミド
【化128】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、50mg、0.21mmol)及び(3S)−3−アミノ−4−メチル−ペンタンアミド一塩酸塩(CAN 173336-51-1、39mg、0.24mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(52mg、74%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、398.1998(M+H)
【0218】
実施例78
(+)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
【化129】

標記化合物を、溶離剤としてヘプタン/5% 2−プロパノールを使用するChiralPak ADでの6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド(実施例60f)のキラルクロマトグラフィーにより、単離した。(+)−エナンチオマーを単離した。LC−MS(UVピーク面積/ESI)94%、449.2112(M+H)、α20(MeOH)=+36.8°。
【0219】
実施例79
(−)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
【化130】

標記化合物を、溶離剤としてヘプタン/5% 2−プロパノールを使用するChiralPak ADでの6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[2−シクロプロピル−1−メチル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド(実施例60f)のキラルクロマトグラフィーにより、単離した。(−)−エナンチオマーを単離した。LC−MS(UVピーク面積/ESI)96%、449.2113(M+H)、α20(MeOH)=−27.7°。
【0220】
実施例80
2−シクロプロピル−2−{[6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボニル]−アミノ}−プロピオン酸メチルエステル
【化131】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、200mg、0.70mmol)及びα−アミノ−α−メチル−シクロプロパン酢酸メチルエステル塩酸塩(1:1)(CAN 1333675-34-5、139mg、0.77mmol)を出発物質として使用して合成し、明黄色の油状物として単離した(256mg、89%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、411.1838(M+H)
【0221】
実施例81
(+)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸((1R,2S)−rel−2−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド
【化132】
【0222】
a) 6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1R,2S)−rel−2−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド
【化133】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び(1R,2S)−rel−2−アミノ−シクロヘキサンカルボキサミド(CAN 24717-01-9、55mg、0.39mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(122mg、85%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、410.1998(M+H)
【0223】
b)(+)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1R,2S)−rel−2−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド
標記化合物を、溶離剤としてヘプタン/20%エタノールを使用するChiralPak ADでの6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1R,2S)−rel−2−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド(実施例81a)のキラルクロマトグラフィーにより、単離した。(+)−エナンチオマーを単離した。LC−MS(UVピーク面積/ESI)100%、410.1996(M+H)、α20(MeOH)=+73.5°。
【0224】
実施例82
(−)−5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸 cis−2−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド
【化134】
【0225】
a)5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((1S,2R)−rel−2−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド
【化135】

標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、100mg、0.43mmol)及び(1R,2S)−rel−2−アミノ−シクロヘキサンカルボキサミド(CAN 24717-01-9、67mg、0.47mmol)を出発物質として使用して合成し、オフホワイトの固体として単離した(155mg、定量);LC−MS(UVピーク面積、ESI)97%、359.2078(M+H)
【0226】
b) (−)−5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸 cis−2−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド
標記化合物を、溶離剤としてヘプタン/20%エタノールを使用するChiralPak ADでの5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((1S,2R)−rel−2−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド(実施例82a)のキラルクロマトグラフィーにより、単離した。(−)−エナンチオマーを単離した。LC−MS(UVピーク面積/ESI)100%、359.2077(M+H)、α20(MeOH)=−60.6°。
【0227】
実施例83
(+)−5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸 cis−2−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド
【化136】

標記化合物を、溶離剤としてヘプタン/20%エタノールを使用するChiralPak ADでの5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸((1S,2R)−rel−2−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド(実施例82a)のキラルクロマトグラフィーにより、単離した。(+)−エナンチオマーを単離した。LC−MS(UVピーク面積/ESI)100%、359.2084(M+H)、α20(MeOH)=+57.8°。
【0228】
実施例84
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(3−カルバモイルメチル−オキセタン−3−イル)−アミド
【化137】
【0229】
a) 2−(3−アミノ−オキセタン−3−イル)−アセトアミド
【化138】

トルエン(8.0mL)中の3−アミノ−3−オキセタン酢酸エチルエステル(400mg、2.51mmol)の溶液に、水中の水酸化アンモニウム(25%、8.0mL、51.4mmol)を加えた。混合物を密閉した管中、室温で6日間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留水をトルエンとの共沸蒸留により除去した。残留物を高真空下、40℃で乾燥させて、所望の生成物(290mg、89%)を白色の固体として得た;GC−MS(ESI)、131.0817(M+H)。
【0230】
b) 5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(3−カルバモイルメチル−オキセタン−3−イル)−アミド
標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、50mg、0.21mmol)及び2−(3−アミノ−オキセタン−3−イル)−アセトアミド(31mg、0.24mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(30mg、41%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、347.1710(M+H)
【0231】
実施例85
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(3−カルバモイルメチル−オキセタン−3−イル)−アミド
【化139】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、50mg、0.18mmol)及び2−(3−アミノ−オキセタン−3−イル)−アセトアミド(実施例85a、25mg、0.19mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(37mg、53%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、398.1641(M+H)
【0232】
実施例86
(+)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
【化140】

標記化合物を、溶離剤としてヘプタン/15% 2−プロパノールを使用するChiralPak ADでの6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド(実施例61)のキラルクロマトグラフィーにより、単離した。(+)−エナンチオマーを単離した。LC−MS(UVピーク面積/ESI)100%、435.1945(M+H)、α20(MeOH)=+70.4°。
【0233】
実施例87
(−)−6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド
【化141】

標記化合物を、溶離剤としてヘプタン/15% 2−プロパノールを使用するChiralPak ADでの6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸[1−シクロプロピル−1−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−エチル]−アミド(実施例61)のキラルクロマトグラフィーにより、単離した。(−)−エナンチオマーを単離した。LC−MS(UVピーク面積/ESI)100%、435.1945(M+H)、α20(MeOH)=−68.8°。
【0234】
実施例88
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−カルバモイル−2−メチル−プロピル)−アミド
【化142】

標記化合物を、実施例69と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び2−アミノ−3−メチル−ブチルアミド(CAN 13474-14-1、61.2mg、0.52mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(40mg、49.73%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)97.95%、384.0(M+H)
【0235】
実施例89
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−カルバモイル−シクロヘキシル)−アミド
【化143】

標記化合物を、実施例69と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び1−アミノ−シクロヘキサンカルボン酸アミド塩酸塩(CAN 17704-77-7、74.73mg、0.52mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(100mg、69.9%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)95.07%、410.0(M+H)
【0236】
実施例90
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−シクロヘキシル)−アミド
【化144】

標記化合物を、実施例69と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び1−アミノ−シクロヘキサンカルボン酸アミド塩酸塩(CAN 17704-77-7、74.73mg、0.52mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(100mg、69.9%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)95.07%、410.0(M+H)
【0237】
実施例91
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−ジメチルカルバモイル−2−メチル−プロピル)−アミド
【化145】

標記化合物を、実施例69と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び2−アミノ−3,N,N−トリメチル−ブチルアミド塩酸塩(CAN 1257848-66-0、75.7mg、0.52mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(50.6mg、34.63%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)98.97%、412.0(M+H)
【0238】
実施例92
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−ジメチルカルバモイル−2−メチル−プロピル)−アミド
【化146】

標記化合物を、実施例69と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、80mg、0.34mmol)及び2−アミノ−3,N,N−トリメチル−ブチルアミド塩酸塩(CAN 1257848-66-0、40.1mg、0.27mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(35mg、28.4%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)93.77%、361.0(M+H)
【0239】
実施例93
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−アミド
【化147】

標記化合物を、実施例69と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び5−クロロ−チオフェン−2−イルアミン(CAN 63806-78-0、18.6mg、0.14mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(12mg、17.06%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)95.2%、401.2(M+H)
【0240】
実施例94
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−ヒドロキシメチル−シクロヘキシル)−アミド
【化148】

標記化合物を、実施例69と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、50mg、0.214mmol)及び(1−アミノ−シクロヘキシル)−メタノール塩酸塩(CAN 5460-68-4、22.8mg、0.17mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(46mg、62.32%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)96.49%、346.0(M+H)
【0241】
実施例95
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(3−メトキシ−1,1−ジメチル−プロピル)−アミド
【化149】

標記化合物を、実施例69と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、50mg、0.214mmol)及び3−メトキシ−1,1−ジメチル−プロピルアミン(CAN 889765-21-3、50mg、0.32mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(40mg、56.14%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)99.87%、333.8(M+H)
【0242】
実施例96
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(2−シクロブチル−1−メチルカルバモイル−エチル)−アミド
【化150】

標記化合物を、実施例69と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、50mg、0.17mmol)及び2−アミノ−3−シクロブチル−N−メチル−プロピオンアミド(34mg、01.7mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(12mg、16.15%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)99.07%、422.4(M+H)
【0243】
実施例97
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(2−シクロブチル−1−ジメチルカルバモイル−エチル)−アミド
【化151】

標記化合物を、実施例69と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、50mg、01.7mmol)及び2−アミノ−3−シクロブチル−N,N−ジメチル−プロピオンアミド(36.3mg、0.17mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(12mg、15.63%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)99.52%、438.2(M+H)
【0244】
実施例98
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(2−シクロブチル−1−メチルカルバモイル−エチル)−アミド
【化152】

標記化合物を、実施例69と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、50mg、0.21mmol)及び2−アミノ−3−シクロブチル−N−メチル−プロピオンアミド(41.2mg、0.32mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(20mg、25.16%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)99.32%、373.2(M+H)
【0245】
実施例99
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(3−メトキシ−1,1−ジメチル−プロピル)−アミド
【化153】

標記化合物を、実施例69と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、50mg、0.17mmol)及び3−メトキシ−1,1−ジメチル−プロピルアミン(CAN 889765-21-3、27.28mg、0.175mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(55.3mg、67.4%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)99.69%、385.2(M+H)
【0246】
実施例100
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−シクロブチルメチル−2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
【化154】

標記化合物を、実施例69と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、50mg、0.17mmol)及び2−アミノ−3−シクロブチル−プロパン−1−オール(27.2mg、0.17mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(35mg、50.32%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)99.21%、397.2(M+H)
【0247】
実施例101
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1−カルバモイル−2−シクロブチル−エチル)−アミド
【化155】

標記化合物を、実施例69と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、100mg、0.35mmol)及び2−アミノ−3−シクロブチル−プロピオンアミド(105.1mg、0.52mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(30mg、21%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)98.96%、410.4(M+H)
【0248】
実施例102
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(1,1−ジメチル−3−フェニル−プロピル)−アミド
【化156】

標記化合物を、実施例69と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、50mg、0.17mmol)及び1,1−ジメチル−3−フェニル−プロピルアミン(52.88mg、0.32mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(50mg、54.9%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)91.57%、431.0(M+H)
【0249】
実施例103
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(2−シクロブチル−1−ジメチルカルバモイル−エチル)−アミド
【化157】

標記化合物を、実施例69と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、50mg、0.21mmol)及び2−アミノ−3−シクロブチル−N,N−ジメチル−プロピオンアミド(54.48mg、0.32mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(20mg、24.3%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、387.2(M+H)
【0250】
実施例104
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−カルバモイル−2−シクロブチル−エチル)−アミド
【化158】

標記化合物を、実施例69と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、50mg、0.21mmol)及び2−アミノ−3−シクロブチル−プロピオンアミド(52.5mg、0.26mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(30mg、39.4%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)99.04%%、357.4(M−H)
【0251】
実施例105
5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(1−シクロブチルメチル−2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
【化159】

標記化合物を、実施例69と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、50mg、0.21mmol)及び2−アミノ−3−シクロブチル−プロパン−1−オール(38.7mg、0.3mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(30mg、41%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)99.69%、346.2(M+H)
【0252】
実施例106
(5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(2−カルバモイル−1,1−ジメチル−エチル)−アミド
【化160】

標記化合物を、実施例6と同様にして、5−シクロプロピル−6−シクロプロピルメトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(実施例10g、50mg、0.21mmol)及び3−アミノ−3−メチル−ブタンアミド塩酸塩(1:1)(CAN 173336-86-2、35.8mg、0.235mmol)を出発物質として使用して合成し、明黄色の固体として単離した(56mg、79%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、333.1926(M+H)
【0253】
実施例107
6−シクロプロピルメトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(2−カルバモイル−1,1−ジメチル−エチル)−アミド
【化161】

標記化合物を、実施例6と同様にして、6−シクロプロピル−メトキシ−5−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−ピラジン−2−カルボン酸(実施例8d、50mg、0.175mmol)及び3−アミノ−3−メチル−ブタンアミド塩酸塩(1:1)(CAN 173336-86-2、29.4mg、0.193mmol)を出発物質として使用して合成し、白色の固体として単離した(38mg、57%);LC−MS(UVピーク面積、ESI)100%、384.1849(M+H)
【0254】
実施例108
薬理学試験
式(I)の化合物の活性を決定するために下記の試験を行った:
【0255】
放射性リガンド結合アッセイ
カンナビノイドCB1受容体に対する本発明の化合物の親和性は、ヒトCNR1又はCNR2受容体を発現するヒト胎児腎臓(HEK)細胞の推奨量の膜調製物(PerkinElmer)を使用し、放射性リガンドとして、1.5nM又は2.6nMの[3H]−CP−55,940(Perkin Elmer)を併用して決定した。結合は、結合バッファー(CB1受容体の場合:50mM Tris、5mM MgCl、2.5mM EDTA、及び0.5%(wt/vol)BSA不含脂肪酸、pH7.4; CB2受容体の場合:50mM Tris、5mM MgCl、2.5mM EGTA、及び0.1%(wt/vol)BSA不含脂肪酸、pH7.4)中、総容量0.2mlで、30℃にて、振盪しながら1時間実施した。反応は、0.5%ポリエチレンイミンでコートした精密濾過プレート(UniFilter GF/Bフィルタープレート;Packard)に通して急速濾過することにより停止した。結合した放射能活性はKiとして、非線形回帰分析を使用して分析し(Activity Base, ID Business Solution, Limited)、[3H]CP55,940のKd値は、飽和実験から決定した。式(I)の化合物は、10μM未満、より特別には1nM〜3μM、そして最も特別には1nM〜100nMの親和性を有し、CB2受容体に対して優れた親和性を示す。
【0256】
式(I)の化合物は、上記アッセイ(Ki)において、特に0.5nM〜10μM、より特別には0.5nM〜3μM、そして最も特別には0.5nM〜100nMの活性を有する。
【0257】
cAMPアッセイ
ヒトCB1又はCB2受容体を発現するCHO細胞を、実験の17〜24時間前に、透明平底の黒色96ウェルプレート(Corning Costar #3904)において、10%ウシ胎仔血清を含有する1×HTを補充したDMEM(Invitrogen No. 31331)中に、50.000細胞/ウェルで播種し、加湿インキュベーター内にて、5% CO、37℃でインキュベートする。増殖培地を、1mM IBMXを含有するKrebs Ringer重炭酸バッファーに交換し、30℃で30分間インキュベートした。化合物を最終アッセイ容量100μLまで加え、30℃で30分間インキュベートした。cAMP−Nano−TRF検出キット(Roche Diagnostics)を使用して、50μLの溶解試薬(Tris、NaCl、1.5% Triton X100、2.5% NP40、10% NaN)及び50μLの検出液(20μM mAb Alexa700−cAMP 1:1、及び48μMルテニウム−2−AHA−cAMP)を加えてアッセイを停止し、室温で2時間振とうした。時間分解エネルギー転移は、励起源としてND:YAGレーザーを搭載したTRFリーダー(Evotec Technologies GmbH)により測定する。355nmでの励起と遅延100ns及びゲート100nsでの発光において、それぞれ730nm(帯域幅30nm)又は645nm(帯域幅75nm)で、総照射時間10秒でプレートを2回測定する。FRETシグナルは、下記のように計算される:FRET=T730−Alexa730−P(T645−B645)(但し、P=Ru730−B730/Ru645−B645であり、式中、T730は、730nMで測定される試験ウェルであり、T645は、645nmで測定される試験ウェルであり、B730及びB645は、それぞれ、730nm及び645nmでのバッファーコントロールである)。cAMP含量は、10μM〜0.13nMのcAMPに及ぶ標準曲線の関数から決定する。
【0258】
EC50値は、Activity Base分析(ID Business Solution, Limited)を用いて決定した。このアッセイから生成した多種多様なカンナビノイドアゴニストに対するEC50値は、科学文献の公表値と一致した。
【0259】
すべての化合物は、3uM未満のEC50を有するCB2アゴニストであり、かつCB1に対して対応するアッセイにおいて少なくとも10倍の選択性である。
【0260】
例えば、下記化合物は、上記の機能cAMPアッセイにおいて下記のヒトEC50値を示した(ND:未定):
【0261】
【表1】




【0262】
β−アレスチン転移アッセイ−PathHunter(商標)(DiscoveRx)
PathHunter(商標)β−アレスチンCHO−K1 CNR1細胞株(catalog number #93-0200C2)及びβ−アレスチンCHO−K1 CNR2細胞株(catalog number #93-0706C2)は、DiscoveRx Corporationから購入した。細胞株を、β−アレスチンに融合したβ−ガラクトシダーゼEAフラグメント及び標的受容体に融合したProLink相補的ペプチドを発現するように改変した。PathHunter(商標)タンパク質相補性アッセイ(DiscoveRx Corporation #93-0001)を製造業者のプロトコールに従って実施した。アッセイプレートに、384ウェルプレート(Corning Costar #3707、白色、透明底)の20μLの細胞プレーティング試薬2(Discoverx #93-0563R2A)中、7500個(CNR1)及び10000個(CNR2)の細胞を含有するように播種した。37℃(5% CO、95%相対湿度)で一晩インキュベートした後、5μLの試験化合物を加え(1%最終DMSO濃度)、インキュベーションを30℃で90分間続けた。次に、検出試薬(12μL)を加え、インキュベーションを室温で60分間続けた。次に、Victor 3Vリーダー(Perkin Elmer)を使用して、プレートの化学発光シグナルを分析した。
【0263】
実施例A
下記の成分を含有するフィルムコーティング錠は、常法により製造することができる。
【0264】
【表2】
【0265】
活性成分を篩にかけ、微結晶性セルロースと混合し、そして混合物をポリビニルピロリドンの水溶液と共に造粒する。次に顆粒をデンプングリコール酸ナトリウム及びステアリン酸マグネシウムと混合し、圧縮して、それぞれ120又は350mgの核を得る。上記のフィルムコートの水性溶液/懸濁液を核に塗布する。
【0266】
実施例B
下記の成分を含有するカプセル剤は、常法により製造することができる。
【0267】
【表3】
【0268】
成分を篩にかけ、混合し、そしてサイズ2のカプセルに充填する。
【0269】
実施例C
注射液は、下記の組成を有することができる:
【0270】
【表4】
【0271】
活性成分を、ポリエチレングリコール400と注射用水(一部)の混合物に溶解する。酢酸の添加により、pHを5.0に調整する。水の残量の添加により、容量を1.0mlに調整する。溶液を濾過し、適切な過剰量を使用してバイアルに充填し、滅菌する。