(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0105】
本技術をさらに詳細に説明する前に、技術が本明細書で説明する特定の例に限定されず、変更可能であることを理解すべきである。さらに、本開示において使用される技術用語は、本明細書で論じる特定の例のみを説明することを目的としており、限定を意図していないことを理解すべきである。
【0106】
以下の説明は、共通の特徴および機能を共有し得る複数の例に関して提供される。任意の1つの例の1以上の機能は、他の例の1以上の機能と組み合わせてもよいことを理解すべきである。さらに、単一の機能または例のうちの任意のものの機能の組み合わせは、追加の例を構築してもよい。
【0107】
治療システム
1つの形態では、本技術は、RPTデバイスのような呼吸器疾患を治療するための装置を含む。装置またはデバイスは、患者インターフェース3000に至る空気回路を介して患者1000に空気の流れを供給するための圧力発生器またはブロワを備えてもよい。
【0108】
治療法
1つの形態では、本技術は、患者1000の気道の入口に陽圧を適用するステップを含む、呼吸器疾患を治療するための方法を含む。
【0109】
OSAに対する経鼻CPAP
1つの形態では、本技術は、患者に経鼻持続気道陽圧を適用することにより、患者の閉塞型睡眠時無呼吸(OSA)を治療する方法を含む。
【0110】
本技術のある例では、陽圧での空気の供給は、1つまたは双方の鼻孔を介して患者の経鼻路に提供される。
【0111】
患者インターフェース3000
本技術の1つの態様にしたがった非侵襲性患者インターフェース3000は、以下の機能的側面を含む:密封形成構造3100、プレナムチャンバ3200、ポジショニングおよび安定化構造3300ならびに空気回路4170に接続するための接続ポート3600。いくつかの形態では、機能的側面は、1以上の物理的コンポーネントにより提供されてもよい。いくつかの形態では、1つの物理的コンポーネントは、1以上の機能的側面を提供してもよい。使用時に、密封形成構造3100は、空気の陽圧での気道への供給を促進するために、患者の気道への入口を囲むように構成される。
【0112】
呼吸装置
本技術の1つの態様にしたがったRPTデバイス4000を
図4aに示す。RPTデバイス4000は、機械的および含気性コンポーネント4100、電気コンポーネント4200を含み、1以上のアルゴリズム4300を実行するようにプログラミングされている。RPTデバイスは、2つの部分で形成されてもよい外部ハウジング4010、上部4012および下部4014を含んでもよい。さらに、外部ハウジング4010は、1以上のパネル4015を含んでもよい。RPTデバイス4000は、RPTデバイス4000の1以上の内部コンポーネントをサポートするシャーシ4016を含んでもよい。1つの形態では、含気性ブロック4020は、シャーシ4016によりサポートされるか、または、シャーシ4016の一部として形成される。RPTデバイス4000はハンドル4018を含んでもよい。
【0113】
本技術の例にしたがったRPTデバイス4000の含気性回路の概略図を
図4bに示す。RPTデバイス4000の含気性経路は、入口空気フィルタ4112、入口マフラー4122、陽圧で空気を供給可能な圧力発生器4140(好ましくはブロワ4142)、含気性ブロック4020および出口マフラー4124を含んでもよい。圧力センサ4272およびフローセンサ4274のような、1以上の変圧器4270は、含気性経路に含まれてもよい。
【0114】
含気性ブロック4020は、外部ハウジング4010内に位置する含気性経路の一部を含んでもよく、圧力発生器4140をハウジングしてもよい。
【0115】
RPTデバイス4000は、電力源4210、1以上の入力デバイス4220、中央制御装置4230、治療デバイス制御装置4240、圧力発生器4140、1以上の保護回路4250、メモリ4260、変圧器4270、データ通信インターフェース4280および1以上の出力デバイス4290を含んでもよい。電気コンポーネント4200は、単一のプリント回路板アセンブリ(PCBA)4202上にマウントされてもよい。代替的な形態では、RPTデバイス4000は、1より多いPCBA4202を含んでもよい。
【0116】
図7は、加湿器5000に接続可能な、RPTデバイス4000の先行技術の実施形態を示す。RPTデバイスはまた、外部ハウジング4010が、RPTデバイス4000の同等な機能を実行するコンポーネントとともに加湿器5000の同等な機能を実行するコンポーネントを包むように、加湿器5000と一体化してもよい。
【0117】
図8は、本技術の例にしたがった、RPTデバイス4000と加湿器5000とを含むこのような一体化されたデバイスの実施形態を示す。加湿器5000に対する後続の参照は一体化されたデバイス、特に、加湿器5000の同等な機能を実行するコンポーネントを指すことを理解すべきである。
【0118】
RPTデバイスの機械的および含気性コンポーネント4100
空気フィルタ4110
本技術の1つの形態にしたがったRPTデバイスは、1以上の空気フィルタ4110を含んでもよい。
【0119】
1つの形態では、入口空気フィルタ4112は、ブロワ4142の含気性経路上流の開始地点に位置する。
図4b参照。
【0120】
1つの形態では、出口空気フィルタ4114、例えば、抗細菌フィルタは、含気性ブロック4020の出口と患者インターフェース3000との間に位置する。
図4b参照。
【0121】
マフラー4120
本技術の1つの形態では、入口マフラー4122はブロワ4142の含気性経路上流に位置する。
図4b参照。
【0122】
本技術の1つの形態では、出口マフラー4124はブロワ4142と患者インターフェース3000との間の含気性経路上に位置する。
図4b参照。
【0123】
圧力発生器4140
本技術の好ましい形態では、陽圧での空気の流れを生成するための圧力発生器4140はブロワ4142である。例えば、ブロワは、渦巻きにハウジングされた1以上のインペラを伴うブラッシュレスDCモニター4144を含んでもよい。ブロワは、好ましくは、例えば、最大約120リットル/分まで、4cmH
2Oから約20cmH
2O、または、他の形態では最高30cmH
2Oの範囲の陽圧で、空気の供給を伝えることができてもよい。適切なブロワの例は、以下の特許または特許出願のうちのいずれか1つに記載されるようなブロワを含んでもよく、その内容の全てが本明細書に組み込まれている:米国特許番号第7,866,944号、米国特許番号第8,638,014号、米国特許番号第8,636,479号およびPCT特許出願公開番号WO2013/020167。
【0124】
圧力発生器4140は、治療デバイス制御装置4240の制御下にある。
【0125】
他の形態では、圧力発生器4140は、ピストン駆動ポンプ、高圧力源(例えば、圧縮された空気リザーバー)に接続された圧力レギュレータ、または、ベローズであってもよい。
【0126】
変圧器4270
変圧器は、RPTデバイスの内側、または、RPTデバイスの外側であってもよい。外側変圧器は、空気回路、例えば、患者インターフェースの一部に例えば位置し、または、空気回路、例えば、患者インターフェースの一部を形成してもよい。外側変圧器は、RPTデバイスにデータを送信または転送するドップラーレーダー動きセンサのような、非接触センサの形であってもよい。
【0127】
本技術の1つの形態では、1以上の変圧器4270は、圧力発生器4140の上流および/または下流のような、含気性経路に位置してもよい。1以上の変圧器4270は、含気性経路におけるそのポイントでの空気の流れのフローレート、圧力、温度または湿度のような特性を測定するように構築および配置される。
【0128】
本技術の1つの形態では、1以上の変圧器4270は、空気回路4170中のような、患者インターフェース3000に近接して位置する。
【0129】
本技術の別の形態では、1以上の変圧器4270は周囲の空気の特性を測定するように配置されてもよい。
【0130】
1つの形態では、変圧器4270からの信号がフィルタリングされてもよく、例えば、ローパスフィルタリング、ハイパスフィルタリングまたはバンドパスフィルタリングされてもよい。
【0131】
フロー変圧器4274
本技術にしたがったフローレート変圧器4274は、差圧変圧器、例えば、SENSIRION社からのSDP600シリーズの差圧変圧器に基づいてもよい。
【0132】
1つの形態では、フロー変圧器4274からの総フローQtのような、フローレートを表す信号が中央制御装置4230により受信される。
【0133】
圧力変換器4272
本技術にしたがった圧力変換器4272は、含気性経路と流体伝達するよう位置される。適切な圧力変換器の例は、HONEYWELL ASDXシリーズからのセンサである。代替的な適切な圧力変換器は、GENERAL ELECTRIC社によるNPAシリーズからのセンサである。
【0134】
1つの形態では、圧力変換器4272からの信号は、中央制御装置4230により受信される。
【0135】
モータースピード変圧器4276
本技術の1つの形態では、モータースピード変圧器4276は、モーター4144および/またはブロワ4142の回転速度を決定するように使用される。モータースピード変圧器4276からのモータースピード信号は、好ましくは、治療デバイス制御装置4240に提供される。モータースピード変圧器4276は、例えば、ホール効果センサのような、スピードセンサであってもよい。
【0136】
抗戻りバルブ4160
本技術の1つの形態では、抗戻りバルブは、加湿器5000と含気性ブロック4020の間に位置する。抗戻りバルブは、水が加湿器5000から、例えば、モーター4144に、上流に流れるリスクを減少させるように構成および配置される。
【0137】
空気回路4170
本技術の態様にしたがった空気回路4170は、含気性ブロック4020および患者インターフェース3000のような、2つのコンポーネント間を空気の流れが移動することができるよう使用されるように構成および配置される導管あるいはチューブである。
【0138】
特に、空気回路4170は、含気性ブロックの出口および患者インターフェースと流体伝達してもよい。空気回路は空気伝達チューブと呼ばれてもよい。いくつかのケースでは、吸気および呼気のための回路の別々の脚があってもよい。他の形態では、単脚が使用される。
【0139】
追加の酸素4180
本技術の1つの形態では、追加の酸素4180は、含気性ブロック4020の上流、空気回路4170および/または患者インターフェース3000のような、含気性経路における1以上のポイントに、伝達される。
【0140】
電力源4210
電力源(またはPSU)4210は、RPTデバイス4000の外部ハウジング4010の内側または外側に位置してもよい。
【0141】
本技術の1つの形態では、電力源4210は、RPTデバイス4000のみに電力を提供する。本技術の別の形態では、電力源4210は、RPTデバイス4000および加湿器5000の双方に電力を提供する。
【0142】
入力デバイス4220
本技術の1つの形態では、RPTデバイス4000は、人間がデバイスと相互作用できるように、ボタン、スイッチまたはダイアルの形で、1以上の入力デバイス4220を含む。ボタン、スイッチまたはダイアルは、タッチスクリーンを介してアクセス可能な、物理的なデバイスまたはソフトウェアデバイスであってもよい。1つの形態では、ボタン、スイッチまたはダイアルは、外部ハウジング4010に物理的に接続されてもよく、または、別の形態では、中央制御装置4230に電気接続された受信機とワイヤレス通信してもよい。
【0143】
1つの形態では、入力デバイス4220は、値および/またはメニューオプションを人間が選択することができるように構成ならびに配置されてもよい。
【0144】
中央制御装置4230
本技術の1つの形態では、中央制御装置4230は、RPTデバイス4000を制御するのに適した1つまたは複数のプロセッサである。
【0145】
適切なプロセッサは、x86 INTELプロセッサ、ARMホールディングスからのARM Cortex−Mプロセッサに基づくプロセッサ、例えば、ST MICROELECTRONIC社からのSTM32シリーズのマイクロ制御装置を含んでもよい。本技術のある代替的な形態では、32ビットRISC CPU、例えば、MICROELECTRONIC社からのSTR9シリーズのマイクロ制御装置、または、16ビットRISC CPU、例えば、TEXAS INSTRUMENTS社により製造される、MSP430ファミリーのマイクロ制御装置からのプロセッサが適切なものであってもよい。
【0146】
本技術の1つの形態では、中央制御装置4230は専用電子回路である。
【0147】
1つの形態では、中央制御装置4230は、特定用途向け集積回路である。別の形態では、中央制御装置4230は、離散電子コンポーネントを含む。
【0148】
中央制御装置4230は、1以上の変圧器4270および1以上の入力デバイス4220から入力信号を受け取るように構成されてもよい。
【0149】
中央制御装置4230は、出力デバイス4290、治療デバイス制御装置4240、データ通信インターフェース4280および加湿器制御装置5250のうちの1以上に出力信号を提供するように構成されてもよい。
【0150】
本技術のいくつかの形態では、中央制御装置4230は、1以上のアルゴリズム4300のような、本明細書に記載される1以上の方法を実現するように構成される。本技術のいくつかの形態では、中央制御装置4230は、RPTデバイス4000と一体化してもよい。しかし、本技術のいくつかの形態では、中央制御装置4230は、例えば、呼吸器治療の伝達を直接制御することなく、本明細書に記載される方法のいずれかを実行する目的のために、RPTデバイス4000のフロー発生コンポーネントから離散的に実現されてもよい。例えば、中央制御装置4230は、本明細書に記載される変圧器4270のいずれかからのような、記憶されたデータの解析により、人工呼吸器または他の呼吸器関連事象に対する制御設定を決定する目的のために、本明細書に記載される方法のいずれかを実行してもよい。
【0151】
クロック4232
好ましくは、RPTデバイス4000は、中央制御装置4230に接続されるクロック4232を含む。
【0152】
治療デバイス制御装置4240
本技術の1つの形態では、治療デバイス制御装置4240は、中央制御装置4230により実行されるアルゴリズム4300の一部を形成する制御モジュール4330である。
【0153】
本技術の1つの形態では、治療デバイス制御装置4240は、専用モーター制御集積回路である。例えば、1つの形態では、ONSEMI社により製造される、MC33035ブラッシュレスDCモーター制御装置が使用される。
【0154】
保護回路4250
本技術にしたがった1以上の保護回路4250は、電気保護回路、温度および/または圧力安全回路を含んでもよい。
【0155】
メモリ4260
本技術の1つの形態にしたがって、RPTデバイス4000は、メモリ4260、好ましくは、不揮発性メモリを含む。いくつかの形態では、メモリ4260は、バッテリー電源静的RAMを含んでもよい。いくつかの形態では、メモリ4260は、揮発性RAMを含んでもよい。
【0156】
好ましくは、メモリ4260は、PCBA4202に位置する。メモリ4260は、EEPROMまたはNANDフラッシュの形であってもよい。
【0157】
さらにまたは代替的に、RPTデバイス4000は、メモリ4260の取り外し可能な形態、例えば、セキュアデジタル(SD)標準規格にしたがって作製されたメモリカードを含む。
【0158】
本技術の1つの形態では、メモリ4260は、1以上のアルゴリズム4300のような、本明細書に記載される1以上の方法を表現するコンピュータプログラム命令がその上に記憶される、一時的でないコンピュータ読み取り可能記憶媒体として作動する。
【0159】
データ通信システム4280
本技術の1つの好ましい形態では、データ通信インターフェース4280が提供され、中央制御装置4230に接続される。データ通信インターフェース4280は、好ましくは、リモート外部通信ネットワーク4282および/またはローカル外部通信ネットワーク4284に接続可能である。好ましくは、リモート外部通信ネットワーク4282は、リモート外部デバイス4286に接続可能である。好ましくは、ローカル外部通信ネットワーク4284は、ローカル外部デバイス4288に接続可能である。
【0160】
1つの形態では、データ通信インターフェース4280は、中央制御装置4230の一部である。別の形態では、データ通信インターフェース4280は、中央制御装置4230とは別個であり、集積回路またはプロセッサを含んでもよい。
【0161】
1つの形態では、リモート外部通信ネットワーク4282は、インターネットである。データ通信インターフェース4280は、(イーサネット(登録商標)または光ファイバを介する)ワイヤード通信あるいはインターネットに接続するためのワイヤレスプロトコール(例えば、CDMA、GSM(登録商標)、LTE)を使用してもよい。
【0162】
1つの形態では、ローカル外部通信ネットワーク4284は、ブルートゥースのような、1以上の通信標準規格、または、消費者の赤外線プロトコールを利用する。
【0163】
1つの形態では、リモート外部デバイス4286は、1以上のコンピュータ、例えば、ネットワーク接続されたコンピュータのクラスターである。1つの形態では、リモート外部デバイス4286は、物理コンピュータよりむしろ、仮想コンピュータであってもよい。いずれのケースでも、このようなリモート外部デバイス4286は、臨床医のような適切に認可を受けた人間がアクセス可能であってもよい。
【0164】
好ましくは、ローカル外部デバイス4288は、パーソナルコンピュータ、移動体電話機、タブレットまたはリモートコントロールである。
【0165】
出力デバイス4290(光学ディスプレイ、アラームを含む)
本技術にしたがった出力デバイス4290は、視覚、聴覚および触角ユニットのうちの1以上の形態をとってもよい。視覚ディスプレイは、液晶ディスプレイ(LCD)または発光ダイオード(LED)ディスプレイであってもよい。
【0166】
ディスプレイドライバ4292
ディスプレイドライバ4292は、ディスプレイ4294上に表示することを意図したキャラクタ、シンボルまたは画像を入力として受け取り、それらを、こうしたキャラクタ、シンボルまたは画像をディスプレイ4294に表示させるコマンドに変換する。
【0167】
ディスプレイ4294
ディスプレイ4294は、ディスプレイドライバ4292から受け取ったコマンドに対応して、キャラクタ、シンボルまたは画像を視覚的に表示するように構成される。例えば、ディスプレイ4294は、8セグメントディスプレイであってもよく、この場合、ディスプレイドライバ4292が、数字「0」のような、各キャラクタまたはシンボルを、8のそれぞれのセグメントが特定のキャラクタまたはシンボルを表示するために作動されることになるか否かを示す、8論理信号に変換する。
【0168】
RPTデバイスアルゴリズム4300
前処理モジュール4310
本技術の1つの形態にしたがった前処理モジュール4310は、入力として、例えば、フロー変圧器4274または圧力変換器4272のような、変圧器4270から信号を受け取り、好ましくは、例えば、治療エンジンモジュール4320のような、別のモジュールに、入力として使用される1以上の出力値を計算するための1以上のプロセスステップを実行する。
【0169】
本技術の1つの形態では、出力値は、患者インターフェースまたはマスクの圧力Pm、呼吸フローQr、および意図しないリークフローQlを含む。
【0170】
本技術の様々な形態では、前処理モジュール4310は、以下のアルゴリズムのうちの1以上を含む:圧力補償アルゴリズム4312、ベントフローアルゴリズム4314(例えば、意図的なリーク)、リークフローアルゴリズム4316(例えば、意図しないリーク)および呼吸フローアルゴリズム4318。
【0171】
圧力補償4312
本技術の1つの形態では、圧力補償アルゴリズム4312は、入力として、含気性ブロックの出口に近接した含気性経路中の圧力を示す信号を受け取る。圧力補償アルゴリズム4312は、空気回路4170を通る圧力の低下を推定し、出力として、患者インターフェース3000における推定圧力Pmを提供する。
【0172】
ベントフロー4314
本技術の1つの形態では、ベントフロー計算アルゴリズム4314は、入力として、患者インターフェース3000における推定圧力Pmを受け取り、空気のベントフロー(Qv)を、患者インターフェース3000におけるベント3400から推定する。
【0173】
リークフロー4316
本技術の1つの形態では、リークフローアルゴリズム4316は、入力として、総フローQtおよびベントフローQvを受け取り、複数の呼吸サイクルを含むのに十分長い期間、例えば、約10秒にわたるQt〜Qvの平均を計算することにより、出力として、意図しないリーク、すなわち、リークフローQlの推定を提供する。
【0174】
1つの形態では、リークフローアルゴリズム4316は、入力として、患者インターフェース3000における、総フローQt、ベントフローQvおよび推定圧力Pmを受け取り、出力として、リークコンダクタンスを計算することと、リークコンダクタンスおよび圧力Pmの関数であるリークフローQlを決定することとによりリークフローQlを提供する。好ましくは、リークコンダクタンスは、ローパスフィルタリングされた非ベントフローQtQvと圧力Pmのローパスフィルタリングされた平方根の商として計算され、ローパスフィルタ時間定数は、複数の呼吸サイクルを含むのに十分長い値、例えば、約10秒を有する。
【0175】
呼吸フロー4318
本技術の1つの形態では、呼吸フローアルゴリズム4318は、入力として、総フローQt、ベントフローQvおよびリークフローQlを受け取り、ベントフローQvおよびリークフローQlを総フローQtから減算することにより、患者に対する空気の呼吸の流れQrを推定する。
【0176】
治療エンジンモジュール4320
本技術の1つの形態では、治療エンジンモジュール4320は、入力として、患者インターフェース3000における圧力Pmおよび患者に対する空気の呼吸の流れQrのうちの1以上を受け取り、出力として、1以上の治療パラメータを提供する。
【0177】
本技術の1つの形態では、治療パラメータはCPAP治療圧力Ptである。
【0178】
本技術の1つの形態では、治療パラメータは、圧力サポートのレベルおよび目標換気のうちの1以上である。
【0179】
本技術の様々な形態では、治療エンジンモジュール4320は、以下のアルゴリズムのうちの1以上を含む:相決定アルゴリズム4321、波形決定アルゴリズム4322、換気決定アルゴリズム4323、フロー制限決定アルゴリズム4324、無呼吸/低呼吸決定アルゴリズム4325、いびき決定アルゴリズム4326、開存性決定アルゴリズム4327および治療パラメータ決定アルゴリズム4328。
【0180】
相決定4321
本技術の1つの形態では、RPTデバイス4000は相を決定しない。
【0181】
本技術の別の形態では、RPTデバイス400は、相決定アルゴリズム4321を使用して、相を決定する。相決定アルゴリズム4321は、入力として、呼吸フローQrを示す信号を受け取り、出力として、患者1000の呼吸サイクルの相を提供する。
【0182】
いくつかの形態では、相出力は、吸気、吸気中期の停止および呼気のうちの1以上の値とともに離散変数を含んでもよい。例えば、相出力は、呼吸フローQrが、正のしきい値を超える正の値を有するときに、吸気の離散値を有するように決定されてもよく、相は、呼吸フローQrが負のしきい値より低い負の値を有するときに、呼気の離散値を有するように決定されてもよい。
【0183】
1つの形態では、相出力は、例えば、0〜1、または、0〜2Piで変化する、連続変数を含んでもよい。
【0184】
波形決定4322
本技術の1つの形態では、制御モジュール4330は、患者の呼吸サイクル全体を通しておおよそ持続的気道陽圧を提供するために圧力発生器4140を制御する。
【0185】
本技術の他の形態では、制御モジュール4330は、圧力対相の予め定められた波形にしたがって気道陽圧を提供するために圧力発生器4140を制御する。1つの形態では、波形は、相の全ての値に対して、おおよそ一定のレベルで維持される。1つの形態では、波形は、相のいくつかの値に対して、より高い値を有し、相の他の値にしたいしてより低い値を有する、方形波である。
【0186】
本技術のいくつかの形態では、波形決定アルゴリズム4322は、入力として、現在の患者の換気(Vent)を示す値を受け取り、出力として、圧力対相の波形を提供する。例えば、換気決定アルゴリズム4323は、入力として、呼吸フローQrを受け取ってもよく、患者の換気(Vent)を示す測定を決定してもよい。患者の換気(Vent)の現在の値は、呼吸フローQrのローパスフィルタリングされた絶対値の半数として決定されてもよい。
【0187】
換気決定4323
本技術の1つの形態では、換気決定アルゴリズム4323は、入力として、呼吸フローQrを受け取り、患者の換気(Vent)を示す測定を決定する。
【0188】
本技術のいくつかの形態では、換気決定アルゴリズム4323は、患者の換気(Vent)の現在の値を、呼吸フローQrのローパスフィルタリングされた絶対値の半数として決定する。
【0189】
吸気フロー制限の決定4324
本技術の1つの形態では、中央制御装置は、吸気フロー制限の検知のために1以上のアルゴリズム4324を実行する。
【0190】
1つの形態では、アルゴリズム4324は、入力として、呼吸フロー信号Qrを受け取り、出力として、呼吸の吸気部が吸気フロー制限を表す程度のメトリックを提供する。
【0191】
本技術の1つの形態では、各呼吸の吸気部はゼロ交差検知器により識別される。時間におけるポイントを表す、均等に間隔が開けられたポイントの数(例えば、65)は、各呼吸に対する吸気フロー時間曲線に沿って、補間器により補間される。ポイントにより記述される曲線は、その後、呼吸レートおよび深度を変化させる効果を除去するために、単位長(持続時間/期間)および単位面積を有するようにスケーラーによりスケーリングされる。スケーリングされた呼吸は、その後、
図6aに示す呼吸の吸気部と同様の、通常の妨害されていない呼吸を表す、予め記憶されたテンプレートを伴う比較器で比較される。このテンプレートからの吸気中の任意の時間における特定のしきい値(通常、1スケーリングされた単位)より多いものにより偏差される呼吸、例えば、呼吸、溜息、嚥下およびしゃっくりによるものは、テストエレメントにより決定されたものとして、拒絶される。拒絶されていないデータに関して、このような第1のスケーリングされたポイントの移動平均は、先行する複数の吸気事象に対して、中央制御装置4230により計算される。これは、第2のこのようなポイント等に対する同じ吸気事象にわたって繰り返される。したがって、例えば、65のスケーリングされたデータポイントは、中央制御装置4230により発生され、先行する複数の吸気事象、例えば、3事象の移動平均を表す。(例えば、65)ポイントの持続的に更新された値の移動平均は、ここより後では、Qs(t)として示される、「スケーリングされたフロー」と呼ばれる。代替的に、単一の吸気事象は、移動平均よりむしろ、利用できる。
【0192】
スケーリングされたフローから、部分閉塞の決定に関する2つの形状係数が、計算されてもよい。
【0193】
形状係数1は、中間(例えば、32)のスケーリングされたフローポイント対全(例えば、65)スケーリングされたフローポイントの平均の比である。この比が1を超える場合、呼吸は正常であるととられるだろう。比が1以下の場合、呼吸は閉塞であるととられるだろう。約1.17の比は、部分閉塞と閉塞していない呼吸との間のしきい値ととられ、典型的なユーザにおける適切な酸素負荷の維持を可能にする閉塞の程度に等しくなる。
【0194】
形状係数2は、単位スケーリングされたフローからのRMS偏差として計算され、中間(例えば、32)ポイントにわたってとられる。約0.2単位のRMS偏差は正常であるととられる。ゼロのRMS偏差は、総合的にフロー制限された呼吸であるととられる。RMS偏差がゼロに近づけば近づくほど、呼吸は、さらにフロー制限されたものであるととられるだろう。
【0195】
形状係数1および2は、代替として、または、組み合わせとして、使用されてもよい。本技術の1つの形態では、サンプリングされたポイント、呼吸および中間ポイントの数は、上述したものとは異なってもよい。さらに、しきい値は、記述したものとは他の値とすることができる。
【0196】
無呼吸および低呼吸の決定4325
本技術の1つの形態では、中央制御装置4230は、無呼吸および/または低呼吸の存在の決定のために1以上のアルゴリズム4325を実行する。
【0197】
好ましくは、1以上のアルゴリズム4325は、入力として、呼吸フロー信号Qrを受け取り、出力として、無呼吸または低呼吸が検知されたことを示すフラグを提供する。
【0198】
1つの形態では、無呼吸は、呼吸フローQrの関数が予め定められた時間期間の間、フローしきい値を下回ったときに、検知されたと言われるだろう。関数は、ピークフロー、比較的短期間の平均フロー、または、比較的短期間の平均フローとピークフローの中間のフローを、例えば、RMSフローを決定してもよい。フローしきい値は、比較的長期間のフローの測定であってもよい。
【0199】
1つの形態では、低呼吸は、呼吸フローQrの関数が予め定められた時間期間の間、第2のフローしきい値を下回ったときに、検知されたと言われるだろう。関数は、ピークフロー、比較的短期間の平均フロー、または、比較的短期間の平均フローとピークフローの中間のフローを、例えば、RMSフローを決定してもよい。第2のフローしきい値は、比較的長期間のフローの測定であってもよい。第2のフローしきい値は、無呼吸を検知するのに使用されるフローしきい値より大きい。
【0200】
いびきの決定4326
本技術の1つの形態では、中央制御装置4230は、いびきの検知のために1以上のいびきアルゴリズム4326を実行する。
【0201】
1つの形態では、いびきアルゴリズム4326は、入力として、呼吸フロー信号Qrを受け取り、出力として、いびきが存在する程度のメトリックを提供する。
【0202】
好ましくは、アルゴリズム4326は、30〜300Hzの範囲のフロー信号の強度を決定するステップを含む。さらに好ましくは、アルゴリズム4326は、呼吸フロー信号Qrをフィルタリングして、背景ノイズを、例えば、ブロワからのシステム中の空気の流れの音を低下させるステップを含む。
【0203】
気道開存性の決定4327
本技術の1つの形態では、中央制御装置4230は、気道開存性の決定のために1以上のアルゴリズム4327を実行する。
【0204】
1つの形態では、気道開存性アルゴリズム4327は、入力として、呼吸フロー信号Qrを受け取り、約0.75Hz〜約3Hzの周波数範囲にある信号のパワーを決定する。本周波数範囲中のピークの存在は、開いた気道を示すようにとられる。ピークの不在は、閉じた気道を示すようにとられる。
【0205】
1つの形態では、ピークが探索される周波数範囲は、治療圧力Ptにおける小さな強制振動の周波数である。1つの実現では、強制振動は、約1cmH20の振幅を有する、2Hzの周波数である。
【0206】
1つの形態では、気道開存性アルゴリズム4327は、入力として、呼吸フロー信号Qrを受け取り、心原性の信号の存在または不在を決定する。心原性の信号の不在は、閉じた気道を示すようにとられる。
【0207】
治療パラメータ決定4328の決定
本技術の1つの形態では、中央制御装置4230は、RPTデバイス4000により伝えられる目標治療圧力Ptの決定のために、1以上の治療パラメータ決定アルゴリズム4328を実行する。
【0208】
好ましくは、治療パラメータ決定アルゴリズム4328は、入力として、以下のうちの1以上を受け取る:
・呼吸相の測定
・波形
・換気の測定
・吸気フロー制限の測定
・無呼吸および/または低呼吸の存在の測定
・いびきの存在の測定
・気道の開存性の測定
【0209】
治療パラメータ決定アルゴリズム4328は、治療圧力Ptを、フロー制限、無呼吸、低呼吸、開存性およびいびきのうちの1以上の指数あるいは測定の関数として、決定する。1つの実現では、これらの測定は、複数の過去の呼吸の集積ではなくむしろ、単一の呼吸ベースで決定される。
【0210】
図4eは、アルゴリズム4328の1つの実現として、中央制御装置4230により実行される方法4500を示すフローチャートである。方法4500は、ステップ4520において開始し、そこで中央制御装置4230が無呼吸/低呼吸の存在の測定を第1のしきい値と比較し、無呼吸/低呼吸の存在の測定が、予め定められた時間期間の間、無呼吸/低呼吸が生じていることを示す、第1のしきい値を超過するか否かを決定する。そうである場合に、方法4500は、ステップ4540に進み、そうでない場合は、方法4500はステップ4530に進む。ステップ4540において、中央制御装置4230は、気道の開存性の測定と第2のしきい値を比較する。気道の開存性の測定が、気道が開存していることを示す、第2のしきい値を超過する場合に、検知された無呼吸/低呼吸は中央だと思われ、方法4500は、ステップ4560に進み、そうでない場合には、無呼吸/低呼吸は、閉塞だと思われ、方法4500はステップ4550に進む。
【0211】
ステップ4530において、中央制御装置4230は、フロー制限の測定と第3のしきい値を比較する。フロー制限の測定が、吸気フローが制限されていることを示す、第3のしきい値を超過する場合に、方法4500はステップ4550に進み、そうでない場合に、方法4500はステップ4560に進む。
【0212】
ステップ4550において、増加された治療圧力Ptが上限Pmaxを超過しない場合、中央制御装置4230は、予め定められた圧力漸増ΔPだけ治療圧力Ptを増加させる。1つの実現では、予め定められた圧力漸増ΔPおよび上限Pmaxは、それぞれ、1cmH20および20cmH20である。方法4500は、その後、ステップ4520に戻る。
【0213】
ステップ4560において、減少された治療圧力Ptが下限Pminを下回らない場合、中央制御装置4230は、漸減により治療圧力Ptを減少させる。方法4500は、その後、ステップ4520に戻る。1つの実現では、漸減は、Pt〜Pminの値に比例し、これにより、任意の検知された事象の不在下での下限PminへのPtの減少は、指数的である。代替的に、Ptの漸減は予め定めることができ、そのため、任意の検知された事象の不在下での下限PminへのPtの減少は、線形である。
【0214】
制御モジュール4330
本技術の1つの態様にしたがった制御モジュール4330は、入力として、目標治療圧力Ptを受け取り、その圧力を伝えるために圧力発生器4140を制御する。
【0215】
本技術の1つの態様にしたがった制御モジュール4330は、入力として、EPAP圧力およびIPAP圧力を受け取り、それらのそれぞれの圧力を伝えるために圧力発生器4140を制御する。
【0216】
故障状態の検知4340
本技術の1つの形態では、中央制御装置4230は、故障状態の検知のための1以上の方法を実行する。好ましくは、1以上の方法により検知される故障状態は、以下のうちの少なくとも1つを含む:
・電力の故障(電力がない、または、不十分な電力)
・変圧器の故障の検知
・コンポーネントの存在を検知する故障
・推奨範囲外の動作パラメータ(例えば、圧力、フロー、温度、PaO2)
・検知可能なアラーム信号を発生するテストアラームの故障
・故障状態の検知時に、対応するアルゴリズムは、以下のうちの1以上による故障の存在をシグナリングする:
・聴覚、視覚および/または運動的(例えば、振動)アラームの開始
・外部デバイスへのメッセージの送信
・インシデントのログ
【0217】
加湿器5000
加湿器の概要
本技術の1つの形態では、環境空気に対して、患者に伝えるための空気の絶対湿度を変化させるための加湿器5000が提供される。通常、加湿器5000は、絶対湿度を増加させ、患者の気道に伝わる前に、環境空気に対して、空気の流れの温度を増加させるように使用される。
【0218】
加湿器に関連することがある多数の性能要件および/または設計要件がある。加湿器の設計に関するいくつかの既知の性能要件および/または設計要件は、以下を含んでもよい:容積の減少および/または加湿器のフットプリント(例えば、ベッドサイドの配置に関するもの)、治療セッション全体に対して加湿を提供する能力、水の供給の効率的な使用、呼吸器装置に結合するための要件、加湿器による空気の流れに対する圧力低下の最小化、および/または、患者の気道の入口で陽圧を維持するための要件(例えば、このため、加湿器において陽圧を維持するための要件)。本技術の目的の1つは、少なくともいくつかの先の性能要件および/または設計要件に対処またはそれらを改善することである。
【0219】
加湿器5000の簡略図を
図5aに示す。1つの形態では、加湿器5000は、加湿器リザーバー5110、熱エレメント5240および1以上のセンサ5270を含んでもよい。加湿器5000は、空気回路4170を介して圧力発生器4140から空気の流れを受け取り、例えば、熱空気回路4171を介して、加湿された空気の流れを患者インターフェース3000(
図5aに示されていない)に伝えるように構成されてもよい。
【0220】
本技術の例にしたがった、加湿器5000の簡略化された概略を
図5bに示す。加湿器5000は、複数の機能を実行する離散制御装置または1つの制御装置であってもよい、熱空気回路制御装置5254、熱エレメント制御装置5252または中央加湿器制御装置5251のような、1以上の制御装置5250を含んでもよい。制御装置5250は、以下の1つ以上と電気通信してもよい:
図5bに示すような、1以上のセンサ5270、入力デバイス4220、出力デバイス4290、熱空気回路4171および熱エレメント5240。
【0221】
加湿器の機械的コンポーネント5100
ウォーターリザーバードック5130
図13〜
図16に示すように、加湿器5000は、ウォーターリザーバー5110を受け入れるためのウォーターリザーバードック5130を含んでもよい。
図14に示すように、ウォーターリザーバードック5130は、ウォーターリザーバー5110を受け入れるためにウォーターリザーバードック5130において形成されたキャビティ5160を含んでもよい。1つの形態では、ウォーターリザーバードック5130は、
図13〜
図16に示すように、加湿器5000と一体化していてもよい。ウォーターリザーバードック5130は、さらに、ウォーターリザーバー5110を含気性経路に接続してもよい。この配置では、リザーバードック5130は、空気の流れをウォーターリザーバー5110に伝えるためのドック空気出口5168、ウォーターリザーバー5110で加湿された空気の流れを受け取るためのドック空気入口5170、および、加湿された空気の流れを空気回路4170に伝達するための加湿器出口5172を含む。キャビティ5160は、リザーバー5110のリッドの少なくとも一部およびヒータープレート5120を含む底部をカバーするように構成された上部を含んでもよい。
【0222】
リザーバードック5130は、代替的な配置で加湿器5000に別個に提供されてもよいことを理解すべきである。このような配置では、リザーバードック5130を加湿器5000に接続するために、追加のインターフェースが使用されてもよい。
【0223】
別の配置では、ウォーターリザーバードック5130は、実質的に水平な面における開口部を含んでよく、これにより、ウォーターリザーバー5110がウォーターリザーバードック5130の上または下から挿入されてもよい。
【0224】
ウォーターリザーバー5110
図9〜
図12は、リザーバーベース5112、リザーバーリッド5114およびコンプライアント部5116を有する中間部5202を含む、ウォーターリザーバー5110の1つの形態を示す。液体の他の容量、例えば、100ミリリットル(mL)、200mL、250mL、500mL、またはそれより多くもしくは少なく利用されてもよいことを理解すべきであるが、リザーバー5110は、通常は数百ミリリットル、例えば、300mL、325mL、350mLまたは400mLの、所定の最大量の液体(例えば、水)を保持するように構成される。1つの形態では、リザーバー5110は、
図11および
図12に示すように、所定の最大量の液体を保持するために、複数の壁により形成されるキャビティを含んでもよい。
【0225】
1つの態様にしたがって、ウォーターリザーバー5110は、RPTデバイス4000からの空気の流れに湿度を加えるように構成される。ウォーターリザーバー5110は、リザーバー5110を通して、曲がった経路を空気の流れが移動することを促すことにより、そのようなことを行うように構成されてもよい。リザーバー5110は、さらに、リザーバー5110がその通常の作動の向きから離脱および/または回転しているとき、液体が開口部を通っておよび/またはそのサブコンポーネントの間に漏れない等、リザーバー5110から液体が排出しないように構成されている。加湿された空気5000により加湿されることになる空気の流れは通常圧縮されるので、リザーバー5110は、リークおよび/またはフローインピーダンスにより含気性圧力における損失を防ぐように構成されてもよい。
【0226】
ウォーターリザーバー5110は、リザーバー5110への空気の流れを受け取るための入口5118と、リザーバー5110からの空気の流れを伝えるための出口5122を含んでもよい。1つの形態では、リザーバー5110は、入口チューブ5124および/または出口チューブ5126を含んでもよい(例えば、
図10および
図12参照)。1つの構成では、入口5118および入口チューブ5124は、1つの入口コンポーネントとして一体化して形成され、出口5122および出口チューブ5126は、1つの出口コンポーネントとして一体化して形成される(
図10〜
図12、
図22〜
図29および
図47a〜
図52b参照)。他の構成では、入口チューブ5124および/または出口チューブ5126は、入口5118および/または出口5122にそれぞれ結合される別のチューブであってもよい(
図41a〜
図46参照)。ウォーターリザーバー5110は、空気がリザーバー5110を通して流れるために、空気の流れの加湿を増加させるように構成される。
【0227】
ウォーターリザーバーリッド5114
1つの形態では、ウォーターリザーバーリッド5114は、リザーバー5110が
図11に示すような開構成と、
図9および
図10に示すような閉構成との間で変換可能なように、ヒンジ5158によりベース5112に旋回可能に接続される。ウォーターリザーバー5110が閉構成にあるときに、コンプライアント部5116は、ベース5112およびリッド5114を密封し、リザーバー5110からの水の排出を防ぐために、ベース5112とリッド5114との間の密封係合とされる。ヒンジ5158は、リザーバーベース5112に位置する補完的なヒンジ陥凹部5159(
図12参照)に結合されてもよい。1つの形態では、リッド5114は、プラスチック性または熱可塑性ポリマー、例えば、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)またはポリカーボネート材料のような、生体適合性材料から構成されてもよい。
【0228】
本技術の別の態様は、ベース5112に対するリッド5114の旋回作用の動作に関する。リッド5114がヒンジ5158の周囲を回転するときに、回転の範囲は
図51aおよび
図51bに示すように定義されてもよい。1つの形態では、回転の範囲の2つの端は、ベース5112に関するリッド5114の閉鎖により定義されてもよく、2つの端のうちの1つは、回転ガイド5220により定義される完全に開いたポジションであってもよく、完全に開いたポジションにおいて回転ストップ5222に干渉することがある。
【0229】
別の態様にしたがって、リッド5114は、ユーザが、回転ストップ5222および回転ガイド5220よりさらにリッド5114を開こうと試みたときに、リッド5114がベース5112から外れるように構成されてもよい。
図51bおよび
図52bに示すように、完全に開いたポジションでは、回転ガイド5220は回転ストップ5222と接触してもよい。この形態では、ベース5112に関してリッド5114をさらに開く試みにより、回転ストップ5222がカンチレバーの旋回軸として動作し、ヒンジ5158においてリッド5114をベース5112から離れさせ、それにより、例えば、リザーバー5110に対する過剰な力の印加によるリザーバー5110に対するダメージを回避することができる。1つの形態では、ヒンジ5158は、ベース5112に関するリッド5114の1つの向きにおいて、別の向きよりも容易に外れやすくなるように構成されてもよい(例えば、それから、リザーバー5110は完全に開いたポジションになる)。これは、例えば、
図47aおよび
図47bに示すように、リッド5114におけるヒンジ5158に対するテーパリングの導入により達成されてもよい。
【0230】
コンプライアント部5116
1つの形態では、ウォーターリザーバー5110が使用中のときに、コンプライアント部5116は、リザーバーベース5112とリザーバーリッド5114との間の密封として動作してもよい。コンプライアント部5116はさらに、例えば、以下にさらに詳細に記述するように、リザーバー5110とヒータープレート5120との間の熱的接触を改善するために、他の機能を実行してもよい。
【0231】
コンプライアント部5116は、リザーバーリッド5114の一部またはリザーバーベース5112の一部として提供されてもよく、あるいは、例えば、中間部5202の一部として、双方とも関係なく、提供されてもよい。コンプライアント部5116は、これらに限定されないが、超音波溶接、摩擦接合、接着剤、または、中間コンポーネントの使用を含む、任意の数の手段により、リザーバーリッド5114またはリザーバーベース5112と係合してもよい。中間部5202は、(
図12に示すように)コンプライアント部5116およびキャリア5117を含んでもよい。
【0232】
コンプライアント部5116は、好ましくは、リザーバー5110で発生される力および/または圧力、例えば、ユーザ、リザーバードック5130ならびに/あるいはリザーバー5110を通って流れる空気の流れにより発生される力および/または圧力に抵抗できるように、十分に弾力のある構成を含む。コンプライアント部5116は、さらに、リッド5114および/またはベース5112に結合でき、その形に一致するようにコンプライアントする。1つの形態では、中間部のキャリア5117は、およそ2ミリの厚さ(例えば、1ミリ、1.5ミリ、2.5ミリまたは3ミリ)のナイロン材料から構成されてもよく、中間部5202のコンプライアント部を形成するためにキャリア5117にオーバーモールドするため、シリコーン材料が使用されてもよい。
【0233】
いくつかの配置では、コンプライアント部5116は、リッド5114および/またはベース5112に結合されもよく、ベース5112および/またはリッド5114は、その間に結合されたコンプライアント部5116と組み立てることができる2つの別個の部品として形成されてもよい。
【0234】
代替的な配置では、コンプライアント部5116は、例えば、オーバーモールドにより一体的に、リザーバーベース5112の壁および/またはリザーバーリッド5114の壁の中に位置してもよく、あるいは、サブアセンブリとして接続された別個のコンポーネントとして位置してもよい。このような配置では、コンプライアント部は、リザーバーベース5112とリザーバーリッド5114との間に位置しないが、リザーバーベース5112および/またはリザーバーリッド5114の中に位置する。1より多いコンプライアント部5116があってもよく、コンプライアント部は、リザーバー5110の動きにさらにコンプライアンスをもたらすために複数の部品で形成されてもよい。
【0235】
ウォーターリザーバーベース5112
1つの配置にしたがって、リザーバーベース5112は、加湿器5000のヒータープレート5120と熱的に結合するように構成された伝導部(例えば、ベースコンダクタプレート5152、例えば、
図12参照)を含む。伝導部は、ヒータープレート5120から、リザーバー5110中の液体の容積への熱伝達効率を改善する。ベースコンダクタプレート5152の全てまたは一部は、アルミニウムのような熱伝導材料(例えば、1ミリ、1.5ミリ、2.5ミリまたは3ミリのような、およそ2ミリの厚さ)または金属のような別の熱伝導材料からなってもよい。いくつかのケースでは、適切な熱伝導は、適切な厚さのより伝導性の低い材料により達成されてもよい。
【0236】
リザーバーベース5112はさらに、リザーバーベース5110が保持するように構成される所定の最大容量の液体を維持するための容器として構成されてもよい。1つの形態では、ベース5112は、以下でさらに詳細に記述するような、過剰充填防止機能のような、さらなる機能を含んでもよい。1つの形態では、リザーバーベース5112は、ベースコンダクタプレート5152とともに容器を形成してもよい、ベース上部ボディ5146およびベース底部プレート5148を含んでもよい(例えば、
図12参照)。
【0237】
ベース上部ボディ5146および/またはベース底部プレート5148は、液体の容量を維持するのに適した、プラスチック性または熱可塑性ポリマー、例えばABSまたはポリカーボネート材料のような、生体適合性材料から構成されてもよい。ベースコンダクタプレート5152は、ウォーターリザーバー5110、特にベース5112からの水の排出を防ぐために、ベース上部ボディ5146およびベース底部プレート5148の双方に一体化した、ならびに/あるいは、密封して接続された、密封エレメント5150(例えば、
図12参照)からなってもよい。例えば、密封エレメント5150は、ベースコンダクタプレート5152にオーバーモールドされてもよく、結果的に生じるコンポーネントは、ベース上部ボディ5146とベース底部プレート5148との間で固定されてもよい。
【0238】
図12に示すような1つの形態では、ベース5112は、ベース上部ボディ5146、ベース底部プレート5148およびベースコンダクタプレート5152を含んでもよい。しかし、リザーバーベース5112は、任意の数の部品で構成されてもよいことを正しく認識すべきである。リザーバーベース5112は、例えば、アルミニウムまたは金属のような別の熱伝導材料からなる単一の部品として構成されてもよい。別の配置では、リザーバーベース5112は、例えば、下部コンポーネントと上部コンポーネントの、2つの部品で構成されてもよい。このような配置では、下部コンポーネントは、熱伝導材料から構成され、ベースコンダクタプレート5152、密封エレメント5150およびベース底部プレート5148の役割を果してもよく、上部コンポーネントは、ベース上部ボディ5146と同等なものであってもよく、ポリカーボネート材料から構成されてもよい。
【0239】
1つの形態では、例えば、
図53および
図54に示すように、リザーバーベース5112はさらに、内側リップ5224および/または外側リップ5226を含んでもよい。1つの態様にしたがって、内側リップ5224および/または外側リップ5226は、例えば、中間部5202が圧縮されるときに、または、中間部5202が振動下にあるときに、中間部5202(例えば、コンプライアント部5116)とベース5112との間のインターフェースを通してのリザーバー5110からの液体の排出を防いでもよい。
【0240】
ウォーターリザーバー対加湿器の接続
使用中に、ウォーターリザーバー5110は、例えば、RPTデバイス4000により出力された空気の流れを受け取る。1つの形態では、例えば、スライドさせることによってウォーターリザーバーをウォーターリザーバードック5130に挿入することにより、ウォーターリザーバー5110は
図13〜
図16に示すように加湿器5000と取り外し可能に結合される。ウォーターリザーバー5110の入口5118は、RPTデバイス4000により出力される空気の流れを受け取り、空気の流れをウォーターリザーバー5110に向かわせるように構成される。空気がリザーバー5110を通って移動するときに、空気の流れに湿度(すなわち、水蒸気)が加えられ、加湿された空気の流れは出口チューブ5126を通してリザーバー出口5122までリザーバー5110に存在する。リザーバー出口5122は、加湿された空気の流れを患者1000に伝えるために、空気回路4170に接続可能である。
【0241】
図14〜
図16の両端矢印は、本配置において接続および非接続された加湿器5000とウォーターリザーバー5110との間の相対的な動き、すなわち、一般的に水平の運動の方向を示す。しかし、ウォーターリザーバー5110は、一般的に垂直方向での挿入、1以上の中間コンポーネント(例えば、チューブ)による接続のような、他の方法により加湿器5000に結合されてもよく、または、加湿器と一体化して形成される。
【0242】
示されていないが、代替的な配置では、ウォーターリザーバー5110は、スライドする動きを使用するのではなく、垂直方向からドックキャビティ5160に挿入されてもよい。このような配置では、加湿器5000のドックキャビティは、リッドまたは上部のような、移動可能なカバー部を含んでもよく、これらは、ウォーターリザーバー5110の挿入が可能なように少なくとも部分的に開き、挿入後、ドックキャビティ5160内にウォーターリザーバー5110を固定するために閉じられる。
【0243】
示した配置では(
図16参照)、リザーバー出口5122はリザーバードック空気入口5170に接続可能であり、リザーバードック空気入口5170を通して、加湿された空気の流れが加湿器出口5172に移動する。加湿器出口5172は、点線の両端矢印により
図13に示すように、空気回路4170に接続可能である(例えば、
図13参照)。このような配置の利点は、加湿器リザーバー5110をドックキャビティ5160から取り外すことができる一方、空気回路4170が加湿器出口5172に取り付けられたままであることである。このため、加湿器リザーバー5110の挿入および取り外しは、空気回路4170の接続から独立している。さらなる利点は、加湿器リザーバー5110に液体を充填するために、加湿器リザーバー5110がリザーバードック5130から取り外されなければならないことである。この形態では、リザーバー5110の入口5118および出口5122のいずれも露出しないが、リザーバー5110は動作構成で加湿器5000に挿入され、一方、リザーバー5110自体は、例えば、加湿器5000から容易に取り外すことができるように、患者1000がアクセス可能であり続ける。この配置は、以下にさらに記述するように、過剰充填を防ぐ機能を加湿器リザーバー5110が組み込んでいるため、ユーザが、水の所定の最大容量を超えてウォーターリザーバー5110を過剰充填する可能性を低下させることができる。なおさらに、ユーザは、リザーバー5110を液体で充填するためにウォーターリザーバー5110を取り外すよう促されるため、水が加湿器5000および/またはRPTデバイス4000上または中にこぼれる可能性が低下する。
【0244】
図16に示すように、リザーバー入口5118とドック5130との間の接続およびリザーバー出口5122とドック5130との間の接続を密封する助けとなるように、第1のドック密封5132および第2のドック密封5134が提供されてもよい。
【0245】
図15および
図16に示す配置では、ウォーターリザーバー5110は、ウォーターリザーバー5110をウォーターリザーバードック5130中に配置することにより、加湿器5000と接続される。この配置では、ドック内部キャビティ5160およびウォーターリザーバー5110の高さおよび形は、ウォーターリザーバー5110をウォーターリザーバードック5130に係合するために、コンプライアント部5116が、例えば、約1ミリ〜約5ミリの間、例えば、約2ミリ、約3ミリまたは約4ミリ、圧縮されるようなものである。このため、ドック5130に挿入されるウォーターリザーバー5110の一部の形は、ドックキャビティ5160の形を補完するものであり、コンプライアント部5116が圧縮されるときのウォーターリザーバー5110の高さは、ウォーターリザーバー5110がドックキャビティ5160に挿入可能であるように、ドックキャビティ5160の高さよりわずかに低い。
【0246】
コンプライアント部5116は、
図39に示すもののような断面の形で構成されてもよい。コンプライアント部5116を十分に圧縮し、ウォーターリザーバー5110とウォーターリザーバードック5130との間の相対的な運動(すなわち、スライドすること)が可能になるような圧縮力が必要とされる。例えば、ウォーターリザーバー5110がドックキャビティ5160に挿入可能なように、ハンドル陥凹部5154および5156で測定されるような、約10N〜約30Nの間、すなわち、約20Nの圧縮力または他の何らかの圧縮力が必要とされる。挿入中(または取り外し中)にウォーターリザーバー5110とドック内部キャビティ5160との間で達成される垂直ギャップは、この圧縮力がハンドル陥凹部において印加され、ウォーターリザーバー5110がリザーバードック5130に挿入されるときに、約1ミリ〜約5ミリの間、例えば、約2ミリ、3ミリまたは4ミリであってもよい。ウォーターリザーバー5110がリザーバードック5130に接続され、患者1000がもはや圧縮力を印加しなくなると、ウォーターリザーバー5110およびリザーバードック5130は、コンプライアント部5116における圧縮の量が低下するように配置されてもよい。圧縮の低下は、約0.5ミリ〜約2.5ミリの間、例えば、約1ミリ、1.5ミリまたは2ミリであってもよい。
【0247】
コンプライアント部5116は、シリコーン熱可塑性エラストマー(TPE)、TPEポリエステル、TPEポリウレタンまたは天然ゴムのような、エラストマー材料から構成されてもよい。コンプライアント部5116に使用する材料を選択する際に、コンプライアント部5116が曝露し得る保存および動作温度の範囲にわたって機械的緩和を経験しないものを選択することに利点があることがある。こうした要件に合致する、コンプライアント部5116のための材料の1例は、シリコーンであってもよい。
【0248】
図40に示すように、リザーバーラッチ5186は、リザーバーラッチ5186が係合するときに、リザーバーリッド5114とリッドベース5112を共に固定するように、ウォーターリザーバー5110に提供されてもよい。ラッチ5186は、リザーバーリッド5114およびリザーバーベース5112が、例えば、圧縮により、リッド5114とベース5112との間の密封係合にあるときに、コンプライアント部5116から離れるのを防ぎ、コンプライアント部5116を維持してもよい。1つの形態では、ラッチ5186は、ベース5112に対するリッド5114の相対的な運動を1つの方向のみに制限し、それにより、コンプライアント部5116のさらなる圧縮を可能にし、リッド5114とベース5112との分離を防ぐように構成されてもよい。これにより、ウォーターリザーバー5110のリザーバードック5130への挿入が可能になってもよく、および/または、本開示の他の箇所で記述するように、コンプライアント部5116がリザーバー5110とヒータープレート5120との間の熱的関与を支援できるようになる。
【0249】
リザーバーハンドル5154、5156
図13〜
図16は、リザーバーリッド5114の上に位置する上側のハンドル5154と、リザーバーベース5112上に位置する下側のハンドル5156を示す。これらのハンドルは、患者(またはユーザ)1000が、ウォーターリザーバー5110を握るまたは保持するのを支援するよう意図されている。示した配置では、ハンドル5154、5156は、ハンドル5154、5156によってリザーバー5110を保持することにより、患者1000が、コンプライアント部5116を圧縮し、リッド5114およびベース5112を互いに押し合わせる、リザーバー5110への力を加えるように、ヒンジ5158から離れて位置する。圧縮力はさらに、リザーバー5110への液体の輸送/リザーバー5110からの液体の再充填中等に、リザーバーベース5112とリザーバーリッド5114との間の密封係合にコンプライアント部5116を維持する助けとなり得る。ハンドル5154および5156はウォーターリザーバー5110の他のコンポーネントまたはエリアに配置されてもよいことを理解すべきである。
【0250】
図14に示すように、ハンドルグリップ5166は、ハンドル5154、5156のいずれかまたは双方の表面に提供されてもよい。ハンドルグリップ5166は、例えば、リザーバー5110の周辺エリアよりさらに高い摩擦材料、さらに高い摩擦生地および/または保持が容易な形からなることで、患者1000がリザーバー5110を保持するのを支援するように構成されてもよい。例えば、ハンドルグリップ5166は、シリコーンのようなエラストマー材料から構成されてもよいが、ウォーターリザーバー5110は主にポリカーボネート材料から構成されてもよい。さらにまたは代替的に、ハンドルグリップ5166は、指とハンドル5154、5156との間で滑る可能性を低下させるリブまたはリッジのような幾何学的な機能を含んでもよい。
【0251】
空気の流れ経路
本技術の1つの形態では、空気の流れは、入口5118と出口5122との間の曲がった経路でリザーバー5110中を移動するように導かれる。これは、患者1000に伝わる空気の流れが十分に加湿されないことがある、空気の流れの任意の「短い回路」を防ぐ。
【0252】
図17a〜
図17c、
図18a〜
図18cおよび
図19a〜
図19cは、入口5118を通って入り、出口5122を通って出るときの、リザーバー5110を通る空気の流れの例示的な経路を示す。図は、例示的な流れの経路を視覚的に示すために、図ごとに別の3つの直交図を時系列で配置する。この配置では、入口5118を通して受け取られた空気の流れは入口チューブ5124を通って通過し(
図17a〜
図17c)、ウォーターリザーバー5110の内部容積に至る(
図18a〜
図18c)。その後、空気の流れは出口チューブ5126を通って通過し、出口5122(
図19a〜
図19c)で、加湿された空気として、ウォーターリザーバー5110から出る。
図17a〜
図17c、
図18a〜
図18cおよび
図19a〜
図19cは、リッド5114およびベース5112を有するリザーバー5110を分解立体の向きで明確に図示し、ウォーターリザーバー5110の内部容積で生じる任意の空気の流れは点線で示す。示される点線の矢印は、例示的な空気の流れの一般的な方向を示すが、空気の流れの性質は、任意の空気の流れ経路が、直線的および直接の空気の流れ経路ではなく、空気の撹拌(例えば、乱れ)を含むことを意味することに留意されたい。
【0253】
本技術のいくつかの形態では、リザーバー5110は、
図42に示す整流装置5192のような、曲がった流れ経路の長さを増加させ、ならびに/あるいは、入口チューブ5124および/または出口チューブ5126への水の排出を防ぐように構成された、流れエレメントを含んでもよい。例えば、リザーバー5110は、
図41a、
図41b、
図42、
図43a、
図43bおよび
図44に示すような偏向部5198、あるいは、
図47aおよび
図47bに示すような偏向部5198およびフローダイレクター5195を含んでもよい。いくつかの配置では、整流装置5192はさらに、以下でさらに詳細に記述するように、位置付け部5196を含んでもよい。
【0254】
図41a、
図41b、
図42、
図43a、
図43bおよび
図44に示す配置では、偏向部5198は、入口チューブ内側端(または内側チューブ出口)5125を通って入口チューブ5124から出た直後に(すなわち、短い回路)、空気の流れが出口チューブ5126に入るのを防ぐように構成される。(例えば、
図41a、
図41b、
図42、
図43a、
図43bおよび
図44に示すような)配置のうちのいくつかでは、出口チューブ5126は、中間部5202の一部として形成され、リッド部5114と組み立てられるときにリザーバーの出口5122に接続されてもよい。中間部5202およびリッド部5114が
図41aに見られるように共に組み立てられたときに、偏向部5198は、例えば、隣接することにより、入口チューブ内側端5125の近くに位置してもよい。この配置では、偏向部5198は、入口チューブ内側端5125と出口チューブ内側端5127のベースとの間のカバーを形成する。このカバーは、湿度の取り込みを改善するために、カバーとリザーバー5110中の水の容積とにより生成されるチャネルで空気の流れを移動させるという点で、さらに利点があり得る。
【0255】
図47aおよび
図47bに示す配置では、リザーバー5110は、フローダイレクター5195および偏向部5198を含む。偏向部5198は、空気の流れの短い回路を防ぐように構成され、フローダイレクター5195はさらに、入口チューブ5124を出る空気の流れを、リザーバー5110中の液体の容積とおよそ平行な方向に向けるように構成される。これにより、空気の流れが、液体の容積の表円と垂直な方向で入口チューブ5124を出るときに生じ得る「吹き返し」の発生を改善できる。
【0256】
図22および
図23に示すように、リザーバー5110は、入口チューブ内側端5125付近または入口チューブ内側端5125と反対にある端壁5128を含んでもよい。リザーバー5110の内側端壁5128は、入口チューブ5124を出た空気が、出口チューブ内側端5127に達し、出口チューブ5126を通って出口5122から流れ出る前に、水面にわたって流れるように向けられる。
図24〜
図27は、リザーバー5110が、入口チューブ5124の内側端5125付近に配置されたターニングベーン5136を含んでもよい、流れエレメントの他の配置の例を示す。ターニングベーン5136は、
図26および
図27に示すように、入口チューブ5124の拡張として一体的に形成されてもよく、あるいは、ターニングベーン5136は、入口チューブ5124に隣接して位置するまたは入口チューブ5124に結合した別のコンポーネントであってもよい。ターニングベーン5136もまた
図26および
図27に示すようにプロファイルされてもよい。
【0257】
図17a〜
図17c、
図18a〜
図18cおよび
図19a〜
図19cに示す空気の流れの経路は、単に例示的なものであり、空気の流れがウォーターリザーバー5110を通って移動することがある多数の経路のうちの1つを示すこと、すなわち、空気の流れが入口5118を通ってウォーターリザーバー5110に入り、ウォーターリザーバー5110の容積内で、何らかの程度の撹拌を経験した後に出口5122から出ることを示すことを目的としている。当業者は、例えば、ウォーターリザーバー5110内の局所的な乱れ(渦)または圧力勾配を含む多数の要因が原因で、空気の流れを形成する粒子または分子がウォーターリザーバー5110内で単一の経路を通らないことがあることを理解するだろう。結果として、空気の流れの累積経路は、任意の数の経路を含んでもよく、空気の流れは、出口チューブ5126を介して出口5122から出る前にウォーターリザーバー5110内で様々な程度の「撹拌」を経験する。空気の流れの何らかの少ない部分が、リークとしてウォーターリザーバー5110から逃げることもあり得る。
【0258】
熱的接触/関与
上述したように、本技術の1つの態様にしたがって、加湿器のウォーターリザーバー5110およびヒータープレート5120は、熱的接触をし、または、熱的関与をする。例えば、熱伝導性または熱的接触抵抗にて測定された、2つのコンポーネント間の熱的接触の程度は、多数のパラメータにしたがって変化することがある。
【0259】
先行技術では、ウォーターリザーバーとヒータープレートとの間の接触圧力を増加させることにより、これらの間の熱的接触を改善するために、追加のコンポーネントが使用されている。1例は、米国特許第4,203,027号に記載されているような、ヒータープレートを加湿器ボディに接続するのに使用される、スプリングエレメントの使用であり、それにより、ヒータープレートをウォーターリザーバーに向けて押す。別の例は、WO2010/031126に記載されているような、圧縮可能なエラストマー密封がリッドに提供される、リッドを有する加湿器である。この例では、リッドが閉じられたポジションにあるときに、密封がウォーターリザーバーに対して係合し、ウォーターリザーバーをヒータープレートに対して押す。
【0260】
熱的接触の改善のための前圧縮
本技術では、例えば、ウォーターリザーバードック5130と係合しているウォーターリザーバー5110の前圧縮は、リッド5110とヒータープレート5120との間の熱的接触を改善する助けとなるように使用されてもよい。
【0261】
1つの配置では、ウォーターリザーバー5110は、ウォーターリザーバードック5130中に配置されているとき等、動作構成にあるときに、コンプライアント部5116が上述したように圧縮されるように構成されてもよい。リザーバー5110およびリザーバードック5130はさらに、ウォーターリザーバー5110のベース5112とヒータープレート5120との間の熱的接触を改善するために、コンプライアント部5116に対する反力がウォーターリザーバー5110のベース5112をヒータープレート5120に対して押すように構成されてもよい。
【0262】
そのため、コンプライアント部5116は、リザーバーベース5112および/またはリザーバーリッド5114を、ヒータープレート5120と垂直の方向に押すようにバイアスされたスプリングとして動作してもよい。リザーバー5110が、リザーバードック5130内に制限される等、外部に固定されているため、コンプライアント部5116の圧縮は、ヒータープレート5120との熱的関与の改善を促す力により反応する。
図20は、リッド5114、コンプライアント部5116およびベース5112に印加される分散された力あるいは圧力を、示された矢印によって示すことにより、この作用を示す。
【0263】
ウォーターリザーバー5110が加湿器5000に接続されるときに、コンプライアント部5116の圧縮に必要とされる力は、好ましくは、伝導部の表面に垂直であるのと同じ方向にある。方向は、さらに、好ましくは、熱的関与の方向と同じ方向であってもよい。この力は、接触ポイントおよび/または接触面においてウォーターリザーバードック5130により反応を受け、それにより、ウォーターリザーバー5110のベース5112とヒータープレート5120を共に押す。
【0264】
ウォーターリザーバー5110がウォーターリザーバードック5130に配置されているときに、圧縮力の大きさは、ヒータープレート5120での測定時に、約5Nと約15Nの間であってもよい。しかし、異なる構成のウォーターリザーバー5110は、異なる大きさの圧縮力を必要としてもよいことを理解すべきである。この力の大きさは、コンプライアント部5116、リッド5114、ベース5112またはリザーバードック5130のいずれかまたは全ての設計を変更することにより、変化してもよい。例えば、コンプライアント部5116が、より高いヤング率を有する材料から構成される場合に、それに応じて力の大きさを増加させる。
図20は垂直方向での力および圧力のみを示すことに留意すべきである。
【0265】
いくつかのケースでは、リザーバー5110中のコンプライアント 部5116の圧縮の量は、伝導部とヒータープレート5120との間の熱的関与のレベルを変化させるために使用されてもよい。
【0266】
熱的接触改善のための圧縮された空気の使用
別の態様にしたがって、ウォーターリザーバー5110が加湿器5000に接続されたときに、RPTデバイスから受け取る空気の流れは、リザーバー5110の内部等のチャンバへの圧力を増加させてもよい。チャンバの圧力増加は、リザーバー5110とヒータープレート5120との間の熱的関与(すなわち、熱的接触)のレベルを増加させるのに使用されてもよい。リザーバー5110は、さらに、チャンバにおける圧力のレベルを変化させることにより、リザーバー5110とヒータープレート5120との間の熱的接触のレベルを変化させてもよいように構成されてもよい。
【0267】
1つの形態では、コンプライアント部5116は、熱的接触の方向に拡大可能であるように構成されてもよく、リザーバー5110は、リザーバードック5130により同じ方向に制限されてもよい。この形態では、ヒータープレート5120とベース5112との間の熱的関与のレベルを改善するために、内部圧力がウォーターリザーバー5110のベース5112をヒータープレート5120に対して押す。
【0268】
図21は、リッド5114とベース5112に印加される分散された力あるいは圧力を、示された矢印によって示すことにより、この作用を示す。
図21は、垂直方向にある力および圧力のみを示し、この形態では、熱的関与は垂直方向に生じる。ウォーターリザーバー5110内の先の環境圧力の存在は、結果的に、熱的関与の方向での力になり、接触面にてウォーターリザーバードック5130により反応を受け、それにより、ウォーターリザーバー5110のベース5112とヒータープレート5120を共に熱的関与の方向に押す。この力の大きさは、20cmH
2O圧力においてヒータープレート5120での測定時に、約5N〜約15Nの間であってもよい。
【0269】
異なる構成のウォーターリザーバー5110が異なる大きさの力を必要とすることがあり、異なる大きさの力は、圧力が働く表面エリア、すなわち、表面に動作する有効圧力を変化させることにより達成されることを理解すべきである。このような変化は、例えば、圧力調整バルブにより達成されてもよい。
【0270】
別の配置では、ウォーターリザーバー5110の開かないコンプライアント部によって、上述したものと実質的に同じ作用が達成されてもよい。ウォーターリザーバー5110およびリザーバードック5130は、弾性または柔軟性が、運動の自由を可能にするエラストマー材料またはジョイント(例えば、スライドする接続あるいはウォーターリザーバーの柔軟なプラスチックの蛇腹セクションまたは柔軟部)により、熱伝達の方向に提供されるように、配置されてもよい。この構成では、リッド5114およびベース5112は、熱的接触の方向に互いに制約されない。リザーバー5110は、その後、圧力が増加した空気の流れによりリザーバー5110の内部に生成される圧力とバランスをとるように反応する力を生成させるために、別の方法で(例えば、ウォーターリザーバードックまたは同様のハウジングにより)、熱伝達方向に制約されてもよく、反力のうちのいくつかは、熱的接触を改善するためにヒータープレート5120において生じることがある。このような配置では、リッド5114のような、ウォーターリザーバー5110を再充填するための別の開口がリザーバー5110に導入されてもよく、これは、このような開口の周囲に対する別個の密封を含んでもよい。
【0271】
図34は、ベース5174、上部5176、コンプライアント部5178および再充填キャップ5180を含む、このような配置の例を示す。ベース、上部およびコンプライアント部は、リザーバーの再充填が再充填キャップ5180により適応される、別の配置で共に添付されてもよい。再充填キャップ5180は、加湿器リザーバー5110がリザーバードック5130と係合するときに、再充填キャップ5180にアクセス可能でないように、配置されてもよい。このような配置は、上述した利点を保存してもよく、すなわち、リザーバー5110は、リザーバードック5130と係合している間、再充填できない。さらに、コンプライアント部5178は、リザーバー内での垂直の長さの変化に適応できる、当該技術分野で知られている任意のメカニズムにより置換されてもよい。
【0272】
さらに別の代替的な配置では、空気の流れは、二次コンポーネントの圧力増加または膨張による、加湿器リザーバー5110とヒータープレート5120との間の熱的接触のレベルを改善するために使用されてもよい。二次コンポーネントは、加湿器リザーバー5110において働くチャンバ、ボディまたは表面であってもよく、これらは次に、熱的関与の方向に、ウォーターリザーバー5110およびヒータープレート5120を共に押す。同様に、二次コンポーネントは、熱的関与の方向に、ヒータープレート5120およびウォーターリザーバー5110を押すように、ヒータープレート5120において働いてもよい。
【0273】
二次コンポーネントは、リザーバー5110および/またはヒータープレート5120の外部に配置されてもよい。さらに、二次コンポーネントは、空気の流れの圧力が変化するにつれて、熱的接触に対する変化をさらにプロファイルするために、リザーバー5110および/またはヒータープレート5120と接触するエリアを変化させるように構成されてもよい。
【0274】
代替的な配置では、ウォーターリザーバードック5130は、意図したポジションにウォーターリザーバー5110を保持するために、維持メカニズム(例えば、ウォーターリザーバー5110周囲で閉まるリッド)を含んでもよい。このような配置では、リザーバードックリッドは、熱的接触のレベルを改善するために、コンプライアント部5116を圧縮および/または制限するように構成されてもよい。
【0275】
熱的接触のレベルはまた、先行技術で知られているような、負荷をかけられたまたははじかれたスプリングを使用して、さらに改善されてもよい。ヒータープレートは、加湿器リザーバー5110がリザーバードック5130と係合するときに、凸面ヒータープレートが平らになり、これにより、ヒータープレート5120をウォーターリザーバー5110に押す型締力を発生させるように、加湿器リザーバー5110に対して凸面型またはドーム型で構成されてもよい。同様に、ウォーターリザーバー5110のコンダクタプレート5152は、凸面型またはドーム型であってもよく、ウォーターリザーバー5110が、加湿器5000のドックキャビティ5160に係合するときに、ヒータープレートに対して平らになるよう構成されてもよい。
【0276】
熱的接触を改善する先の手段のうちのいずれか1つを互いに独立して使用してもよく、あるいは、加湿器リザーバーとヒータープレートとの間の熱的関与を達成または改善する先行技術の手段の組み合わせを含む、これらの任意の組み合わせを使用してもよい。
【0277】
リザーバーの入口/出口
上述したように、リザーバー入口5118は、空気の流れをリザーバー5110に受け入れるように構成され、リザーバー出口5122は、加湿された空気の流れを出力するように構成される。入口5118および/または出口5122は、好ましくは、さらに、リザーバー5110がその通常の動作の向きから外れるおよび/または回転するときに、リザーバー5110からの液体の排出を防ぐように構成される。なおさらに、入口5118および/または出口5122は、好ましくは、上述したような、空気の流れの短い回路を防ぐように構成される。1つの形態では、入口5118は、リザーバー5110中の液体の容積に衝突する空気の噴射により引き起こされることがある、液体の「吹き返し」または飛び散りを防ぐように構成されてもよい。
【0278】
図22に示すような1つの配置では、リザーバー入口5118は、入口に対する空気の流れの経路をリザーバー入口5110に提供するための入口チューブ5124を含み、リザーバー出口5122は、出口に対する流れの経路を、リザーバー5110からの加湿された空気の流れに提供するための出口チューブ5126を含む。
【0279】
図26および
図27に示すような1つの構成では、ターニングベーン5136の最下部が、出口チューブ5126の最下部より下に拡張するようにターニングベーン5136を構成することに利点がある。これはさらに、任意の水の「吹き返し」による入口チューブ5124への水の移入を防ぐことができる。
【0280】
ウォーターリザーバー5110は、好ましくは、出口チューブ5126または入口チューブ5124を通しての水の逆流からの傾き戻り保護を提供するように構成される。入口チューブ5124を通しての水の排出は、入口チューブ5124がRPTデバイス4000に水を導き入れ、水に対する曝露により電子コンポーネント(電気モーター、フローセンサまたはプリント回路板)にダメージを与えることから、特に望ましくないことがある。
【0281】
本技術の1つの配置では、リザーバー5110は、リザーバー5110がその動作している水平の向きから任意の方向に90度だけ回転するときに、水の所定の最大容積も、入口チューブ内側端5125に達することなく、リザーバー5110中に保存されることになるように、入口チューブ内側端5125を配置することにより、戻り保護を達成する。
【0282】
リザーバー5110の別の配置では、
図28および
図29において先に示したもののように、入口チューブ5124および出口チューブ5126の軸が、平面で見たときに交差してもよい。チューブのうちの1つが他のチューブの下を通過しているため、例えば、入口チューブ5124が出口チューブ5126の下を通過しているため、入口チューブ5124と出口チューブ5126は互いに接続していなくてもよい。
【0283】
この構成は、リザーバー5110がその作業の向きから離れて傾いたときに、水が、リザーバー5110から出るように、入口チューブ5124または出口チューブ5126の端より高く達していなければならないように、入口チューブ5124および出口チューブ5126を配置することにより、傾き戻り保護を改善してもよい。例えば、リザーバー5110は、水が入口チューブ内側端5125より下に達するように傾けられた場合、水は、
図29に示すようにリザーバー5110から出るように、入口5118の入口チューブ5124の外側端に達するより高く上昇したままでなければならない。
【0284】
交差した入口チューブおよび出口チューブにより生成される作用の簡略図を、
図35〜
図38に示す。内部表面は点線で示す。これらの図は、それぞれ入口チューブ5124および出口チューブ5126を含む入口5118ならびに出口5122を有する、ウォーターリザーバー5110の代替的な配置を示す。
図35および
図36は、(
図36に示すように)側面から見たときに、チューブの軸が交差する構成を示し、
図37および
図38は、(
図38に示すように)側面から見たときに、チューブの軸が実質的に平行である代替的な構成を示す。
図35〜
図38では、水の容積5182は、リザーバー5110の容積のおよそ半分を充填すると仮定され、水レベル5184は、水平に拡張した点線により示される。
【0285】
ウォーターリザーバー5110が
図35および
図36で示されるように向けられているときに、入口チューブ5124および出口チューブ5126の配置は、任意の水5182がウォーターリザーバー5110から出る場合に、水レベル5184が、入口チューブ5124の高いほうの端、または出口チューブ5126の高いほうの端よりも上昇することを必要とする。一方、
図37および
図38に示す配置では、水レベル5184が、単に、ウォーターリザーバー5110から出るために、入口チューブ5124または出口チューブ5126の低いほうの端と同じ高さまで上昇する必要がある。
【0286】
水レベル5184がウォーターリザーバー5110の向きの関数として変化するために、入口チューブ5124と出口チューブ5126を交差する本作用は、ウォーターリザーバー5110の形に合うように、入口チューブ5124および出口チューブ5126を再度方向付けることにより、必要な時に任意の向きに再生成されてもよい。いくつかの形態では、入口チューブ5124および出口チューブ5126は、互いに直交した多数の角度から見たときに交差していてもよい。
【0287】
図28および
図29ならびに
図35〜
図38に示す形態では、入口チューブ内側端5125および出口チューブ内側端5127は、キャビティ内に位置し、入口チューブの外側端および出口チューブの外側端5126は、入口5118および出口5122においてそれぞれキャビティの複数の壁のうちの1つに位置する。第1の軸(入口チューブ軸)は、入口チューブ内側端5125と入口5118の間に定義され、第2の軸(出口チューブ軸)は、出口チューブ内側端と出口5122の間に定義される。リザーバーが(例えば、通常の作動の向きに対しておよそ90度)傾けられるときに、第1の軸は、入口チューブ内側端5125と入口5118が異なる高さに位置付けられるような、第1の角度にあり、これにより、水の予め定められた最大容積が、入口チューブ5124を通る水の戻りを防ぐために、入口チューブ内側端5125または入口5118のうちの少なくとも1つより下になる。さらに、リザーバーが(例えば、通常の作動の向きに対しておよそ90度)傾けられるときに、第2の軸は、出口チューブ内側端5127と出口5122が異なる高さに位置付けられるような、第2の角度にあり、これにより、水の予め定められた最大容積が、出口チューブ5126を通る水の戻りを防ぐために、出口チューブ内側端5127または出口5122のうちの少なくとも1つより下になる。本作用はまた、加湿器5000ならびに/あるいはリザーバー5110の設計および/または傾き条件に合うように、設計リザーバーが他の任意の角度に傾けられて、生成されてもよい。
【0288】
取り外し可能な入口/出口チューブを有するリザーバー配置
現在の技術のまださらなる例では、リザーバー5110は、
図41a、
図41bおよび
図42に示すように構成されてもよい。この例では、リザーバー5110は、リッド部5114、中間部5202およびベース部5112を含む(明確さのためにベース部は
図41aおよび
図41bに示されていない)。リッド部5114および中間部5202は、互いにリリース可能に係合するように構成されてもよい。これらはさらに、入口5118、出口5122、入口チューブ5124および出口チューブ5126等が、互いにリリース可能に係合しながら、互いに係合するときに、多数の機能を含むように構成されてもよい。
図41bに示すように、例えば、リッド部5114は、入口5118、出口5122および入口チューブ5124を含んでもよく、中間部5202は、出口チューブ5126を含んでもよい。
【0289】
示されているように、中間部5202はまた、キャリア5117、整流装置5192および少なくとも1つのサポートスポーク5194を含んでもよい。サポートスポーク5194は、構造的なサポートのために、ならびに/あるいは、出口チューブ5126および/または整流装置5192を中間部に位置付けるために、提供されてもよい。整流装置5192は、リザーバー5110内の空気の流れによる湿度の取り込みを改善するためにリザーバー内の空気の流れの運動を促すように、入口チューブ内側端5125と出口チューブ内側端5127との間の直接的な空気の経路(または、上述したような短い回路)をブロックするように配置される。さらに、コンプライアント部5116は、示されているように、中間部5202と一体化してもよく、または、中間部とは別個のコンポーネントとして形成されてもよい。
【0290】
本配置の利点は、入口チューブ5124および/または出口チューブ5126等の、コンポーネントのうちのいくつかをリザーバーから分離することにより、リザーバー5110の洗浄可能性の改善であってもよい。本配置は、入口チューブ5124または出口チューブ5126のうちの少なくとも1つがリザーバー5110の内部容積に拡張するときに、このような機能がリザーバー5110の内部へのアクセスを妨害するかもしれないこのようなシチュエーションでは、特に利点がある。中間部5202が通常の作動の向きでリッド部5114と係合することは、
図41aおよび
図41bにおいて見ることができる。しかし、中間部5202がリッド部5114から分離可能であるため、入口チューブ5124および出口チューブ5126は、リッド部5114の内部へのアクセスを改善するように分離されてもよい。
【0291】
リザーバーの上部を構成するために2つの別個の部分5114、5202を使用することにより、ならびに/あるいは、リザーバー5110にリリース可能に係合するように入口チューブ5124および/または出口チューブ5126を構成することにより、小さいアクセス困難なエリアの数が減少し、これにより、リザーバー5110の洗浄可能性を改善してもよい。さらに、取り外し可能な入口チューブ5124および/または取り外し可能な出口チューブ5126は、それら自体が洗浄のためにさらに容易にアクセス可能でもあってもよい。
【0292】
(示されていない)現在の技術の別の例では、リッド部5114および中間部5202は各々、機能の部品を含んでもよく、これらを組み合わせて完全な機能を形成する。例えば、リッド部5114は、入口チューブ5124の一部および出口チューブ5126の一部を含んでもよく、中間部5202は、入口チューブ5124の別の一部および出口チューブ5126の別の一部を含んでもよい。当業者は、リザーバーが任意の数の分離可能な部分にさらに再分割されてもよく、入口チューブ5124および/または出口チューブ5126のような分離可能な機能が、分離可能な部分に対して任意の数の配置に位置してもよいことを理解するだろう。
【0293】
現在の配置の別の利点は、リザーバー5110の戻り性能(入口チューブ5124および/または出口チューブ5126を通しての液体の排出の防止)を改善することであってもよい。戻り性能は、リザーバー5110の内部容積を増加させることにより改善されてもよく、これは、入口チューブ5124および/または出口チューブ5126より上のボイドの導入により達成されてもよい。
【0294】
戻り性能を改善する別の方法は、入口チューブ内側端5125および/または出口チューブ内側端5127を、リザーバー5110の中心に近接するように、例えば、リザーバー容積の重心に近接するように、配置することである。この構成では、リザーバー5110がその作動の水平の向きから任意の方向に90度回転するときに、リザーバー5110に保存可能な最大水レベルは、入口チューブ内側端5125および/または出口チューブ内側端5127に達することなく、同じである。例では、単一のモールドされたコンポーネントにより、例えば、入口チューブ5124および/または出口チューブ5126を所望の配置で形成するために、水平および垂直なモールドツールを組み合わせることにより、入口チューブ5124および/または出口チューブ5126のこのような構成が提供されてもよい。リザーバー5110は注入モールドにより通常生成されるため、入口チューブ5124および/または出口チューブ5126をリッド5114の一部として形成することは、入口チューブ5124および/または出口チューブ5126より上のボイドの導入を禁じる。このような構成では、リッド5114の内部容積を含むモールドツールは、入口チューブ5124および/または出口チューブ5126により正しい位置にピン付けされ、このため、モールドは可能ではなく、または、複雑かつコストのかかるツールの配置を必要とする。このようなケースでは、入口チューブ5124と出口チューブ5126を分離する能力はさらに利点があり得る。
【0295】
リッド部5114、中間部5202およびベース部5112は任意の数の方法で構成されてもよいことが理解されるだろう。例えば、リッド部5114およびベース部5112の相対的なサイズは、変化してもよく、リッド部5114および/またはベース部5112はさらに複数の材料またはコンポーネントをその構成において含んでもよい。入口チューブ5124および出口チューブ5126のうちの1つ以上は、例えば、中間部の一部として、リッド部5114またはベース部5112に、取り外し可能にまたはリリース可能に結合されてもよい。中間部はまた、例えば、リッド部5114またはベース部5112に挿入されるように構成されることによって、リッド部5114および/またはベース部5112を最初に係合するように構成されてもよい。
【0296】
この配置の別の機能は、中間部5202に構造的な硬度を提供するために、サポートスポーク5194を使用することである。スポーク5194は、それ自体により、または、整流装置5192と組み合わせて、リッド部5114またはベース部5112からの中間部5202の離脱のためのハンドルを提供してもよい。これにより、リッド部5114またはベース部5112から中間部5202を分離するために、ユーザが整流装置5192および/またはスポーク5194を握ることができるため、ユーザビリティが改善され得る。サポートスポーク5194が
図43および
図44に示されているような例示的な配置に代替的に配置される、多数の他の構成が可能であることを理解すべきである。
【0297】
現在の技術の例では、
図43a、
図43bおよび
図44に見られるように、整流装置5192は、位置付け部5196および偏向部5198を含んでもよい位置付け部5196は、入口チューブ5124の垂直部の外側の周りに、すなわち、入口チューブ内側端5125に適合させることにより、入口チューブ5124に対して整流装置5192を正確に位置付けるのを支援するために、シリンダーの形であってもよい。いくつかの形態では、整流装置5192は、さらに、例えば、
図48bに示すような、整流装置5192と入口チューブ5124との間を密封するための整流装置密封5197を含んでもよい。整流装置5192はまた、整流装置5192の少なくともいくつかの部分がスポーク5194として働くことができるように、または、その逆もしかりであるように、スポーク5194と組み合わせて構成されてもよい。
【0298】
組み立てられたリッド5114の例示的な断面を
図45aおよび
図45bに示す。入口チューブ5124または位置付け部5196の直径は、例えば、円錐台形配置では、互いに漸増的に係合するように、その長さに沿って変化してもよい。入口チューブ5124および位置付け部5196はまた、
図45aおよび
図45bに示すように、突起/溝の組み合わせ5205のような、補完的な維持メカニズムを組み込んでもよい。
【0299】
図41a、
図41b、
図42、
図43a、
図43bおよび
図44に示す例示的な配置に対して、コンプライアント部5116が代替的な位置に位置してもよいことを理解すべきである。例えば、コンプライアント部5116は、リッド部5114の一部として、リザーバーベース部5112の一部として、または、リッド部5114、中間部5202およびベース5112のいずれかに一体化して形成されないそれ自体別個のコンポーネントとして、形成されてもよい。リッド部5114またはベース部5112を有するコンプライアント部5116を形成する例示的な1つの方法は、オーバーモールドされてもよく、または、化学的接着剤を使用してもよい。
【0300】
図46は、現在の技術の別の例の分解立体図を示す。この配置では、リザーバー5110は、リッド部5114、中間部5202およびベース部5112を含む(明確さのために
図46に示されていない)。中間部5202は、入口チューブ5124および出口チューブ5126とともに、リッド部5114と結合されるように構成された壁部5206を含む。代替的に、中間部5202は、ベース部5112と係合してもよく、入口チューブ5124および出口チューブ5126のうちの1つあるいは双方を含んでもよい。いくつかのケースでは、リッド部5114と結合するように構成された壁部5206は、入口チューブ5124および出口チューブ5126のうちの1つ以上と接続してもよい。
【0301】
この構成により、リザーバー5110の洗浄可能性を改善するために、入口チューブ5124および/または出口チューブ5126の取り外しが可能になる。さらに、この構成は、上述したように、リザーバー5110の内部容積を増加させることにより、5110の戻り性能を改善してもよい。
【0302】
いくつかのケースでは、入口チューブ5124および出口チューブ5126は、チューブ5124、5126のいずれかまたは双方のリザーバー5110からの取り外しが、リザーバー5110が維持することができる水の予め定められた最大容積に影響を与えないように配置されてもよい。このような構成により、リザーバー5110から任意の水を除去することなく、チューブ5124、5126の洗浄が可能になる。
【0303】
過剰充填の防止
いくつかの先行技術の加湿器ウォーターリザーバーでは、例えば、液体の予め定められた最大容積を超えたおよび上回った液体の容積によるウォーターリザーバー5110の過剰充填は、こぼれ防止機能の効果を低下させるかもしれない。例えば、リザーバー5110が、過剰充填されている間、その意図した向きから離れて回転した場合に、リザーバー5110中の過剰充填された液体は、リザーバー5110が液体の予め定められた最大容積でのみ充填されていた場合より小さい角度の傾きで入口5118に達することがある。結果として、いくつかの先行技術の加湿器ウォーターリザーバーは、このような過剰充填の発生を減少させるために水充填表示マークを含んでいたが、これにより、ユーザ(患者1000)が、例えば、表示マークを見ることができない、または、その意味に気づくことができないために、このリスクを回復する多少の助けにしかならないかもしれない。
【0304】
いくつかの先行技術の加湿器ウォーターリザーバーは、リザーバーがしきい値の容積を超過した液体(通常は水)の容積で充填されるときに、液体に対する排出経路として働くことができる、1以上のチューブを含む。このような先行技術の加湿器の1例はPCT特許公報WO2009/156921に記載されている。しかし、このような配置の1つの欠点は、リザーバーがこのしきい値の容積まで充填される場合に、リザーバーの任意の運動が、リザーバーからの(例えば、液体の容積の運動による)液体の排出につながることがあるということである。結果的に、こぼれることなく、このようなリザーバーを(患者のキッチンまたはトイレから)運ぶことは難しいかもしれず、使用中に(すなわち、リザーバーの1以上のチューブを通して)こぼれるリスクは高いかもしれない。結果的に、このような先行技術の加湿器ウォーターリザーバーは、リザーバーが充填される水の推奨される予め定められた最大容積を示す水充填表示マークを含むことが多く、水の推奨される予め定められた最大容積は、リザーバーの1以上のチューブをから水がこぼれ始めることがあるしきい値の容積を下回る(時には、かなり下回る)。いくつかのケースでは、このような先行技術の加湿器ウォーターリザーバーは、さらに、例えば、水が上流に位置するRPTデバイスに入り得る前に、リザーバーを回避する水を含むように構成された二次チャンバを含んでもよい。
【0305】
本技術の別の態様は、例えば、開構成および/または閉構成で、加湿器リザーバーを充填するときに、水の最大容積を上回ってリザーバーを充填するのを防ぐように構成された1以上の過剰充填保護機能を含むことである。
【0306】
図30aおよび
図30bに見られるような1つの配置では、過剰充填保護機能は、過剰充填を示すために、ウォーターリザーバー5110に少なくとも1つのオリフィス5138を含んでもよい。技術の本態様にしたがって、リザーバーリッド5114が開いた状態でウォーターリザーバー5110が充填されるときに、リザーバー5110の予め定められた最大容積を超えてリザーバー5110に導入される任意の水は、オリフィス5138からこぼれる。これにより、ユーザに、リザーバー5110が満量であることを示すとともに、このような過剰充填を防ぐ。利点として、水が、ウォーターリザーバーの全てのエリアからではなく、少なくとも1つのオリフィス5138のみを通してこぼれることにより、結果的に、ユーザが洗浄するためのオーバーフローしたこぼれが少なくなる。このため、少なくとも1つのオリフィスは、水の予め定められた最大容積を超えたときに水の排出経路を定義する。
図30aは、ベース5112の上側のフランジまたはリップ5224が開口全体の周囲径を伸ばさずにオリフィス5138を生成させる、開構成でのウォーターリザーバー5110を示す。
図30bは、少なくとも1つのオリフィス5138を示すベース5112の一部を示す。少なくとも1つのオリフィス5138は、1以上の開口部、孔、スリットまたはスロットの形であってもよく、あるいは、ウォーターリザーバー5110への流体の伝達およびウォーターリザーバー5110からの流体の伝達を可能にする他の何らかの形であってもよい。少なくとも1つのオリフィス5138は、ベースの5112の上側のリップまたはフランジ5224の周囲の1以上のポジションに形成されてもよい。
【0307】
代替的な配置では、過剰充填保護機能は、スロープのついたプロファイル5139を含んでもよい。
図30cおよび
図30dに示すように、リザーバーベース5112は、その側面のプロファイルが1以上の方向でのスロープのついたプロファイル5139を有するように、配置されてもよい。この配置はまた、リザーバーベース5112が水で充填されるときに過剰充填を示してもよい。この配置では、リザーバーリッド5114が開構成にあるときに、水が、リザーバーの全てのエリアからではなく、スロープのついたプロファイル5139のベースにおいてこぼれる。このため、スロープのついたプロファイルは、水の予め定められた最大容積を超えたときに水の排出経路を定義する。先の方法の利点は、過剰充填が、先行技術におけるよりも難しくなり、意図された過剰充填に対応して、さらに予測可能な位置でこぼれが発生することがあるという別の利点が提示される。
【0308】
上述したような、少なくとも1つのオリフィス5138およびスロープのついたプロファイル5139の例では、過剰充填保護機能は、入口チューブ5124および出口チューブ5126とは独立している。すなわち、水の排出経路は、入口チューブ5124および/または出口チューブ5126を介してこぼれるのではなく、少なくとも1つのオリフィス5138またはスロープのついたプロファイル5139により提供される。
【0309】
1つの形態では、ウォーターリザーバー5110が閉構成にあるときに、水が入口チューブ5124および/または出口チューブ5126に達する、したがって、チューブ5124、5126が水の排出経路を定義するために必要とされる水のしきい値の容積は、水の予め定められた最大容積より大きくてもよい。このような配置により、リザーバー5110を運んでいる間または使用中にリザーバー5110から水が排出するリスクを低下させることができる。
【0310】
いくつかのケースでは、リザーバー5110は、少なくとも1つの水充填表示マーク5140を(例えば、
図57aおよび
図57bに示すように、ベース5112上に)含んでもよい。水充填表示マーク5140は、リザーバー5110が充填されることになる水レベルを示すこと等により、リザーバー5110が含む水の予め定められた最大容積をユーザに示してもよい。(例えば、
図57aおよび
図57bに示すような)さらなる水充填表示マーク5140_a、5140_bは、リザーバー5110の充填のレベルを示してもよい。(
図57aおよび
図57bに示すような)1つの配置では、リザーバー5110はさらに、水の予め定められた最大容積が、示したような少なくとも1つのオリフィス5138(または、示されていないスロープのついたプロファイル5139)を介して排出されることなくリザーバー中に残る水の最大容積に実質的に一致するように構成されてもよい。このため、ユーザ(例えば、患者1000)が、水充填表示マーク5140を超えてリザーバー5110を充填しようとしたときに、ユーザは、少なくとも1つのオリフィス5138またはスロープのついたプロファイル5139を介して水を排出させるだろう。
【0311】
リザーバー5110はさらに、例えば、
図58aおよび
図58bに示すように、リザーバー5110が閉構成にあるときに、水が入口チューブ5124および/または出口チューブ5126に達するのに必要とされる水のしきい値の容積(水の線5141_2により示されている)が、水の予め定められた最大容積より大きい容積(水の線5141_1により示されている)であってもよいように、構成されてもよい。
図58bに示すように、水の予め定められた最大容積における水の線5141_1は、実質的に、水充填表示マーク5140より上に追加される任意の過剰な水の排出を可能にする少なくとも1つのオリフィス5138におけるベースまたは下側の端と一致してもよい。このような配置により、リザーバー5110が水の予め定められた最大容積を含む間に、患者1000が、リザーバー5110をより容易に運ぶことが可能になるとともに、加湿器5000を使用中に水がこぼれる/水の排出のリスクが低下する。
【0312】
代替的な例では、少なくとも1つのオリフィス5138あるいはスロープのついたプロファイル5139のベースまたは下側の端は、(水の線5141_1により示す)水の予め定められた最大容積を上回ってもよいが、(水の線5141_2により示す)水のしきい値の容積を下回ってもよい。好ましくは、少なくとも1つのオリフィス5138あるいはスロープのついたプロファイル5139のベースまたは下側の端は、(水の線5141_2により示す)水のしきい値の容積よりも、(水の線5141_1により示す)水の予め定められた最大容積の近くにあったほうがよい。
【0313】
本技術の別の態様は、ウォーターリザーバー5110が閉構成にあるときに、コンプライアント部5116がベース5112とリザーバーリッド5114とを密封するように係合させ、オリフィス5138またはスロープのついたプロファイル5139をブロックまたは密封し、ウォーターリザーバー5110への流体の伝達およびウォーターリザーバー5110からの流体の伝達を防ぐ。本機能の1つの配置を
図31aに示す。これは、リザーバーリッド5114が閉じられているときに(リッドはこの図で示していない)、コンプライアント部5116がオリフィス5138の外側のベース5112と密封するように係合し、もはや、オリフィス5138を通してウォーターリザーバー5110への液体または空気の伝達およびウォーターリザーバー5110からの液体または空気の伝達が可能ではないことを示す。同様に、
図31bに示すように、コンプライアント部5116は、スロープのついたプロファイルの端を囲むようにベース5112と係合し、スロープのついたプロファイル5139を通してウォーターリザーバー5110への液体または空気の伝達およびウォーターリザーバー5110からの液体または空気の伝達を防ぐ。
【0314】
本技術の別の態様にしたがって、過剰充填防止機能は、リザーバー5110が閉構成にあるときに、例えば、入口5118または出口5122を介してユーザがリザーバー5110を充填しようと試みているときに過剰充填を防ぐように構成されてもよい。
【0315】
(リザーバーベース5112がない状態で
図49に示されている)1つの形態では、過剰充填防止機能は、液体の予め定められた最大容積がリザーバー5110中にあるときに、リザーバー5110への液体のさらなる移入を防ぐように、1以上の空気ロックを形成してもよい。この形態では、入口5118または出口5122を介して、閉構成にあるリザーバー5110を充填するときに、1以上の空気ロックは、リザーバー5110中の液体の容積により置換されない、リザーバー5110中の空気の囲い込みを形成する。
図49に示す例では、ユーザが、リザーバー5110を水で充填している間、リザーバー5110に向きをつけているため、リザーバー5110は、入口5118に対する垂直と出口5122に対する垂直が垂直に向いている方向にある。水レベル5184は上昇し、
図49に示すレベルに達し、ここで、リザーバー5110中の空気の残りの容積はもはや入口チューブ5124または出口チューブ5126にアクセス可能ではなく、そのため、もはやリザーバー5110から逃げられない。したがって、リザーバー5110は、水の任意のさらなる容積をリザーバー5110の内部容積に受け入れることができない。さらなる水の追加は、リザーバーが入口5118または出口5122をそれぞれ通して再充填されていたかに依存して、入口チューブ5124または出口チューブ5126を充填し、その後、入口5118または出口5122からそれぞれオーバーフローさせる。これは、ユーザに、リザーバー5110が過剰充填されていることを示す。
【0316】
好ましくは、リザーバー5110への水の任意のさらなる移入が、1以上の空気ロックの形成により防止されているときのリザーバー5110中の水の容積は、実質的に、リザーバー5110中に維持される液体の予め定められた最大容積に等しい。いくつかのケースでは、内部容積への水のさらなる移入は空気ロックによって防止されているが、リザーバー5110は、入口チューブ5124および/または出口チューブ5126のさらなる充填が可能であってもよい。このようなケースでは、空気ロックが形成されるときのリザーバー5110中の液体の容積とともに入口チューブ5124および/または出口チューブ5126の容積は、共に追加されるときに、それらがリザーバー5110中に維持される液体の予め定められた最大容積に実質的に等しいように構成されてもよい。
【0317】
いくつかのケースでは、例えば、入口5118に対する垂直と出口5122に対する垂直は平行でなくてもよく、ユーザは、閉じている間に複数の向きのうちの1つにリザーバー5110を充填してもよい。このようなケースでは、リザーバー5110は、複数の向きのうちの1つまたはいくつかにおいて、適切な空気ロックが形成可能なように構成されてもよい。空気ロックは、入口チューブ5124および/または出口チューブ5126の単に閉塞により形成される必要はない。(示されていない)いくつかの形態では、1以上の空気ロックは、リザーバー5110の内部と外部との流体の伝達を可能にする任意のキャビティまたはポートの閉塞により形成されてもよい。さらに、閉塞は、リザーバー5110中の液体の容積により行われる必要はない。いくつかの形態では、液体の容積は、増加するにつれて、リザーバー中の密封(と、したがって空気ロック)を形成するために別のコンポーネントを変形または動かしてもよい。
【0318】
折り畳み可能な入口/出口チューブ
上述したように、特に入口チューブを通しての、リザーバー5110からの水の任意のこぼれは、望ましくないことがある。水のこぼれが発生することがある1つのシナリオは、リザーバー5110および/または加湿器5000が、そのユーザ(例えば、患者1000)により、その通常の作動の向きから離れて傾けられているときである。リザーバー5110および/または加湿器5000の傾きは、例えば、加湿器5000が動かされるおよび/または梱包されるために取り上げられているため、患者1000が治療を受けていない間に生じることがある。
【0319】
加湿器5000は、折り畳み可能な入口チューブおよび/または折り畳み可能な出口チューブのような、1以上の折り畳み可能なチューブを含んでもよい。折り畳み可能なチューブ5208は、(
図55aに示すような)開かれた状態および(
図55bに示すような)閉じられた状態のような複数の構成のうちの1つを仮定できてもよい。いくつかのケースでは、折り畳み可能なチューブは20%、40%、60%または80%のような(例えば、「完全に開かれた」断面エリアの割合により測定時)、それらの間の「開き」の様々な程度を仮定できてもよい。
【0320】
折り畳み可能なチューブは、軟部5210を含んでもよく、軟部5210は、
図55aおよび
図55bに示したような(軟部5210は点線の境界でマークした)折り畳み可能なチューブ5208を閉じるまたは開くための複数の状態の間で構成可能であってもよい。代替的にまたはさらに、折り畳み可能なチューブ5208は、軟部5210を位置付けるおよび/またはサポートするために硬部5212を含んでもよい。いくつかの形態では、硬部5212は、折り畳み可能なチューブ5208のおよそ半分(50%)(例えば、断面において)を構成してもよいが、30%、40%、60%、70%のような、他の分量も、折り畳み可能なチューブ5208の特定の構成にしたがって適切であってよい。
【0321】
1つの形態では、水の折り畳み可能なチューブへの衝突、リザーバーの5110の向きのような(したがって、折り畳み可能なチューブの向き)、イベントの発生時に、折り畳み可能なチューブは、開かれた状態のような、1つの状態に対してバイアスされてもよく、閉じられた状態のような、別の状態を仮定してもよい。別の形態では、折り畳み可能なチューブは閉じられた状態に対してバイアスされてもよく、圧力が増加した空気の流れにより働きかけられるときに、例えば、RPTデバイス4000のスイッチがオンであるときに、開かれた状態を仮定するようにさらに構成されてもよい。いくつかの形態では、折り畳み可能なチューブは、折り畳み可能なチューブが仮定している最新の状態に対してバイアスされてもよい。すなわち、圧力が増加したガスの流れが、折り畳み可能なチューブを開かれた状態にさせた場合に、折り畳み可能なチューブは閉じられた状態を強いられるまでその方法であり続けてもよい。
【0322】
折り畳み可能なチューブ5208は、多数の適切な配置のうちのいずれか1つで構成されてもよく、そのうちの1つは、軟部5210を硬部5212にオーバーモールドすることによりなされてもよい。他の配置では、軟部5210および硬部5212は、別個に構成されてもよく、スナップフィット等により、あるいは、1方向のパーマネントラッチまたは接着剤の使用により、共に留められてもよい。1つの形態では、折り畳み可能なチューブ5208の軟部5210は、折り畳み可能なチューブ5208の長さ全体にわたって拡張してもよく、このケースでは、軟部5210および硬部5212は、折り畳み可能なチューブ5208の外周において、または、外周の周りでジョイントされてもよい。別の形態では、軟部5210は、折り畳み可能なチューブ5208の長さ全体の一部にわたってのみ拡張してもよく、これにより、軟部5210および硬部5212は、折り畳み可能なチューブ5208の外周において、または、外周の周りでジョイントされてもよく、互いに隣接している。折り畳み可能なチューブの他の任意の数の配置(例えば、ジオメトリ、構成、成分)は、本開示で説明するものと同じ作用を達成するのに適していてもよい。
【0323】
図56aに示す本技術の例では、入口チューブ5124および出口チューブ5126を含む加湿器のリッド5114を示す。この例では、入口チューブ5124は、入口チューブ5124の上部に対する硬部5212と、入口チューブ5124の底部に対する軟部5210(
図56で影がつけられた部分)とを含む。したがって、1つの配置では、軟部5210は開構成に対してバイアスされてもよく、(例えば、リザーバー5110内からの)水の容積からの圧力が軟部5210の外部に働くときのみ折り畳まる。別の配置では、軟部5210は閉構成に対してバイアスされてもよく、リザーバーの入口5118からリザーバー5110に圧力が増加した空気の流れが伝えられたときのみ開く。
【0324】
折り畳み可能なチューブの使用は、折り畳み可能なチューブの容積がリザーバーの内部に効果的に加えられ、それにより、リザーバー中の水の容積の深度を下げるという点に利点があってもよい。これは、2つの成果を有することになってもよく、1つは、リザーバー中の水の容積が入口チューブおよび/または出口チューブの開口に達する可能性の低下、もう1つは、リザーバーのサイズをそれ以外の方法で可能なよりも小さくすることができることである。折り畳み可能なチューブの別の利点は、水が達したときに閉じられ、および/または、圧力が増加した空気の流れが達したときに、開かれることにより、1方向バルブとして働くことができてもよいことであってもよい。
【0325】
保持クリップ
リザーバーリッド5114は、いったん2つのメンバーが互いに係合すると、ウォーターリザーバー5110がウォーターリザーバードック5130に保持されることになる機能を含んでもよい。1つの配置では、保持機能は、
図32〜
図33に示すような、リザーバーリッド5114における突起またはクリップ5142であってもよい。
図32〜
図33は、ウォーターリザーバー5110およびウォーターリザーバードック5130を示す。ここで、リザーバーリッド5114における突起またはクリップ5142は、ウォーターリザーバー5110がウォーターリザーバードック5130に挿入されるときに、ウォーターリザーバードック5130における対応するドックロッキング陥凹部5144と取り外し可能に係合する。この接続は、ウォーターリザーバードック5130にウォーターリザーバー5110を固定する。
【0326】
上述したように、リザーバーのコンプライアント部5116は、ドック5130へのリザーバーの挿入を可能にするように圧縮される。コンプライアント部5116の圧縮により、リザーバー5110の一部をドック5130中にスライドすることが可能になり、ドックロッキング陥凹部5144に達するように、ドック5130の外側端表面下に最初に突起(またはクリップ)5142をスライドさせることを可能にする。挿入のためにリザーバーに印加される圧縮力は、その後、突起(またはクリップ)5142をドックロッキング陥凹部5144と係合し、リザーバー5110をドック5130内に固定することが可能になるように、リリースされてもよい。リザーバー5110がドック5130内に固定されるときに、コンプライアント部5116はもはや圧縮低下状態でなく、または、圧縮低下状態である。同様に、ウォーターリザーバードック5130からウォーターリザーバー5110を取り外せるように、コンプライアント部5116は、リッド突起5142をドックロッキング陥凹部5144から離脱するように圧縮されなければならない。
【0327】
図33に示すように、リッド突起5142はさらにテーパリングにより構成されてもよい。テーパリングは、挿入の方向から離れるように高さを増加させるように、突起5142とドック5130との間の干渉量を挿入中に漸増的に増加させるように、向けられてもよい。代替的な配置では、リッド突起5142は陥凹部であってもよく、ドックロッキング陥凹部5144は、対応する突起であってもよいことが当業者に明らかであろう。代替的に、当技術分野で知られている任意の数の保持機能のうちの1つは、上述したのと同じ成果を達成するために使用されてもよい。
【0328】
ヒータープレート5120
ヒータープレート5120は、ウォーターリザーバー5110に熱を伝達するために使用される。ヒータープレート5120は、リザーバードック5130の一部を形成してもよく、
図14に示したような加湿器5000のベースまたはベース付近に位置してもよい。ヒータープレート5120は、例えば、ニッケルクロム合金、ステンレス鋼および酸化アルミニウムから形成されてもよい。ヒータープレート5120は、例えば、PCT特許出願公開番号WO2012/171072に記載されているもののような、階層化された熱エレメントのような、熱エレメント5240を含んでもよく、この文書全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0329】
加湿器端キャップ5300
図59に示したような本技術の1つの例では、加湿器5000は、RPTデバイス4000から加湿器の出口5172に空気の流れを向かわせるように構成される加湿器端キャップ5300を含んでもよい。いくつかの配置では、加湿が必要ではなく、加湿器5000がRPTデバイス4000と一体化されたときに、加湿器5000は、加湿器リザーバー5000の代わりに端キャップを含んでもよい。
図59に示したように、加湿器端キャップ5300は、リザーバー5110と交換可能なウォーターリザーバードック5130に受け入れられるように構成されてもよい。
【0330】
1つの形態では、
図59および
図60に示すように、加湿器端キャップ5300は、(例えば、ドックの出口5168から)空気の流れを受け取るための端キャップ入口5310、空気の流れを(例えば、ドックの空気入口5170に)伝えるための端キャップ出口5320ならびにウォーターリザーバードック5130に/ウォーターリザーバードック5130から端キャップ5300をロックおよび/またはリリースするための端キャップラッチ5330を含んでもよい。
【0331】
端キャップ5300は、制御装置、例えば、中央制御装置4230または加湿器制御装置5250が、例えば、リザーバードック5130中のその存在(または不在)を検知できるための、識別エレメントを含んでもよい。リザーバードック5130は、端キャップ5300の存在(または不在)を検知するための、相補検知エレメントを含んでもよい。1つの形態では、加湿器制御装置5250の存在または不在の検知は、制御装置に以下のうちの1以上を実行させてもよい:ヒータープレート5120のスイッチのオフ/オン、ヒータープレート5120の電力出力の調整、熱空気回路4171のスイッチのオフ/オン、熱空気回路4171の電力出力の調整、圧力発生器4140と患者インターフェース3000との間の圧力低下推定の調整、加湿器5000の動作に関するユーザインターフェースエレメントのディスエーブル/イネーブル、あるいは、加湿器5000の動作に関するデータログ/データ報告のディスエーブル/イネーブル。1つの形態では、
図59および
図60に示すように、加湿器端キャップ5300は、端キャップマグネットホルダー5345のような、端キャップ5300に配置された識別エレメント(マグネット5340の形で示されている)を含んでもよい。識別エレメントは、検知エレメントを介して制御装置により加湿器端キャップ5300の検知のために使用されてもよく、例えば、検知エレメントは、RPTデバイス4000中のプリント回路板(PCB)のような、リザーバードック5130(示されていない)において、または、リザーバードック5130(示されていない)付近に、ホール効果センサを含んでもよい。
【0332】
識別エレメントを含む端キャップ5300の1つの利点は、端キャップ5300が使用される加湿器5000の電力消費の低下またはカスタマイズされた動作を可能にすることであってもよい。デフォルトではオン、端キャップ5300の関与により電源がオフになる、ヒータープレートを有するさらなる利点は、端キャップをインストールする単一のステップでは、ヒータープレート5120は動作停止され、および、ヒータープレートへのアクセスが防がれる。
【0333】
なおさらに、製造業者が、端キャップ5300を含むシステムではなく、リザーバー5110を伴う加湿器5000を含むさらなるシステムを生成してもよい場合に、製造業者(例えば、コスト)が、識別エレメントとして、端キャップ5300に識別エレメントを配置する利点であってもよく、追加のコスト(または時間)を、結合されることがあるいずれかのコンポーネント(すなわち、リザーバー5110または端キャップ5300)に課すことがある。
【0334】
加湿器の電気的および温熱コンポーネント5200
加湿器5000は、以下にリストするもののような、多数の電気的および/または温熱コンポーネントを含んでもよい。
【0335】
センサ5270
加湿器5000は、1以上のセンサ5270、例えば、空気圧力センサ、空気フローセンサ、温度センサおよび/または相対湿度センサを含んでもよい。センサは、センサが測定する特性を示す出力信号を生成してもよく、出力信号は、中央制御装置4230および/または加湿器制御装置5250のような、制御装置に伝達されてもよい。いくつかの形態では、出力信号を制御装置に伝達する間、センサは(例えば、空気回路4170または外部モジュールにある)加湿器5000の外側に位置してもよい。
【0336】
フローセンサ
フローセンサは、RPTデバイス4000に提供されるフローセンサ4274に加えて、または、このセンサの代わりに、加湿器5000に提供されてもよい。
【0337】
温度センサ
加湿器5000は、熱エレメント5240の温度および/またはリザーバー5110中の空気の流れの温度を測定するのに構成されてもよい温度センサを含んでもよい。いくつかの形態では、加湿器5000は、環境空気の温度を検知するための温度センサをさらに含んでもよい。
【0338】
湿度センサ
1つの形態では、加湿器5000は、環境空気の相対湿度を検知するための湿度センサを含んでもよい。湿度センサは、絶対湿度センサまたは相対湿度センサであってもよい。相対湿度センサが使用されるときに、絶対湿度の値は、空気の流れの相対湿度の測定値および温度に基づいて決定されてもよい。
【0339】
熱エレメント5240
熱エレメント5240は、電気的抵抗熱トラックのような、熱発生コンポーネントであってもよい。熱エレメント5240の1つの適切な例は、PCT特許出願公開番号WO2012/171072に記載されているもののような、階層化された熱エレメントであり、この文書全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0340】
熱空気回路4171
熱空気回路4171は、空気回路4170に加えて、または、空気回路4170の代わりに、使用されてもよい。加湿器5000からの出力である空気の流れの温度は、環境温度より高くてもよい。結果として、熱損失は、環境空気に対する空気の流れから生じることがあり、それにより、加湿された空気の流れの相対湿度が増加する。いくつかのケースでは、相対湿度が100%RHに、または、100%RH付近に増加する場合に凝結が生じることがある。
【0341】
1つの形態では、加湿器5000は、熱空気回路4171を含んでもよく、または、熱空気回路4171に接続されてもよい。熱空気回路4171の使用は、加湿器5000から患者インターフェース3000まで水が移動するときの空気の流れから、水の凝結を防ぐ、または、減少させてもよい。例えば、熱空気回路4171は、環境空気に対する熱損失を補償するために、空気の流れに熱を提供してもよい。
【0342】
熱空気回路4171は、1以上のセンサ、例えば、温度センサおよび/または湿度センサを含んでもよい。温度センサおよび/または湿度センサの使用は、例えば、熱空気回路4171の出口におけるような、熱空気回路4171における(絶対および/または相対)温度および/または湿度を決定するに役立つことがある。いくつかのケースでは、熱空気回路4171は、熱空気回路4171に熱の入力を提供するように構成された、熱エレメント5240、例えば、熱コイルを含んでもよい。
【0343】
加湿器制御装置5250
本技術の1つの配置にしたがって、加湿器5000は、
図5bにおいて示されているような加湿器制御装置5250を含んでもよい。1つの形態では、加湿器制御装置5250は、中央制御装置4230の一部であってもよい。別の形態では、加湿器制御装置5250は、別の制御装置であってもよく、中央制御装置4230と伝達してもよい。
【0344】
1つの形態では、加湿器制御装置5250は、例えば、リザーバー5110および/または加湿器5000における空気の流れ、水のような、特徴(例えば、温度、湿度、圧力および/またはフローレート)の測定値を入力として(例えば、センサ5270から)受け取ってもよい。加湿器制御装置5250は、加湿器アルゴリズムを実行または実現するように、ならびに/あるいは、1以上の出力信号を伝達するように、構成されてもよい。
【0345】
図5bにおいて示したように、加湿器制御装置は、複数の制御装置、例えば、中央加湿器制御装置5251、熱空気回路4171の温度を制御するように構成された熱空気回路制御装置5254、および/または、ホットプレートの温度を制御するように構成された熱エレメント制御装置5252を含んでもよい。熱空気回路制御装置5254は、熱空気回路4171の動作を制御するために1以上のセンサから入力を受け取ってもよい。例として、熱空気回路制御装置5254は、熱空気回路4171による熱出力を調整するために、加湿された空気の流れの温度および相対湿度をセンサ5270から受け取ってもよい。
【0346】
用語集
本技術の開示の目的のために、本技術のある形態では、以下の定義のうちの1以上が適用されてもよい。本技術の他の形態では、代替的な定義が適用されてもよい。
【0347】
一般的事項
空気:空気は、呼吸可能なガス、例えば、大気および追加の酸素を含むものとしてとられるだろう。
【0348】
経鼻持続気道陽圧(CPAP):CPAP治療は、 大気に関して持続的に陽である圧力で気道への入口に空気を供給する適用を意味するものとしてとられるだろう。
【0349】
RPTデバイスの態様
空気回路:上流コンポーネント(例えば、RPTデバイス)と下流コンポーネント(例えば、患者インターフェース)の間の空気の供給を伝えるのに使用されるように構成および配置された導管またはチューブである。特に、空気回路は、含気性ブロックの出口および患者インターフェースと流体伝達してもよい。空気回路は空気伝達チューブと呼ばれてもよい。いくつかのケースでは、吸気および呼気のための回路の別々の脚があってもよい。他の形態では、単脚が使用される。
【0350】
加湿器
ウォーターリザーバー:ウォーターリザーバー(一般的にウォータータブ、加湿器タブまたは加湿器リザーバーとも呼ばれる)は、空気の流れに湿度を加えるために使用される液体(例えば、水)のボディ/容量を含むように構成されたチャンバである。
【0351】
物質
シリコーンまたはシリコーンエラストマー:合成ゴム。本明細書では、シリコーンに対する参照は、液状シリコーンゴム(LSR)または圧縮成型シリコーンゴム(CMSR)に対する参照である。商業的に入手可能なLSRの一つの形態は、Dow Corning社により製造される、SILASTIC(本商標の下で販売されている製品の範囲に含まれる)である。LSRの別の製造業者はWacker社である。反対のことが明記されていない限り、LSRの好ましい形態は、ASTM D2240を使用して測定されたときに約35〜約45の範囲のショアA(またはタイプA)の圧入硬度を有する。
【0352】
ポリカーボネート:通常、透明な炭酸ビスフェノールAの熱可塑性ポリマー。
【0353】
他の所見
本特許文書の開示の一部は、著作権保護を受けている物質を含む。特許商標庁の特許ファイルまたは記録にある場合、著作権所有者は、任意の者による特許文書または特許開示の複写複製に異議を唱えることはできないが、それ以外のものに対しては何であれ、全ての著作権を保持できる。
【0354】
そうではないことが文脈から明らかでない限り、および、幅広い範囲の値が提供される場合、その範囲の上限値と下限値の間で、下限値の単位の10倍までの各媒介値ならびに述べられた範囲中の他の何らかの述べられたまたは媒介値が、技術内に含まれることが理解される。これらの媒介範囲の上限値および下限値は、媒介範囲に独立して含まれてもよく、さらに、技術内に含まれ、述べられた範囲中の任意の特に除外された限界値の対象となる。述べられた範囲が限界値の1つまたは双方を含む場合、これらの組み入れられた限界値のいずれかまたは双方を除外する範囲も、技術に含まれる。
【0355】
さらに、本明細書では、値または複数の値は、技術の一部として実現されるものとして述べられており、そうではないと述べられていない限り、このような値は近似されてもよく、このような値は、実用的な技術的実現が有効桁を許容または必要としてもよい範囲で、任意の適切な有効桁に利用されてもよいことが理解される。
【0356】
そうではないと規定されていない限り、本明細書で使用される全ての技術的および科学的用語は、本技術が属する当業者が一般的に理解するように、同じ意味を有する。本明細書で説明されるものと同様または均等な任意の方法ならびに物質は、本技術の実践またはテストで使用することもできるが、限定された数の例示的な方法および物質が、本明細書では説明される。
【0357】
特定の物質がコンポーネントを構築するのに好ましく使用されるものとして特定されるときに、同様の性質を持つ明白な代替物質が置換として使用されてもよい。さらに、反対のことが明記されていない限り、本明細書中の任意および全てのコンポーネントは、製造可能なものとして理解され、そのため、共にまたは別々に製造されてもよい。
【0358】
本明細書中および添付の特許請求の範囲中で使用されるように、単数形である「a」、「an」および「the」は、文脈からそうではないことが明らかではない限り、これらの複数形の均等物を含むことに留意されたい。
【0359】
本明細書で言及される出版物の主題である方法および/または物質を開示ならびに説明するために、これらの出版物は参照により組み込まれる。本明細書で論じた出版物は、単に、本出願の出願日以前のこれらの出版物の開示のため、提供される。先行技術の発明のため、このような出版物に先立つ権利を与えられない承認として構築されるものは本明細書中にはない。さらに、提供される出版物の日付は、実際の出版物の日付とは異なることがあり、個別に確認される必要があり得る。
【0360】
さらに、開示を解釈する際に、全ての用語は、文脈と一致する広く合理的な方法で解釈されるべきである。特に、用語である「含む」および「含んでいる」は、参照されるエレメント、コンポーネントまたはステップが存在する、利用される、あるいは、明確に参照されない他のエレメント、コンポーネントまたはステップと組み合わせられ得ることを示す、排他的でない方法でのエレメント、コンポーネント、またはステップのことを指すものとして解釈すべきである。
【0361】
詳細な説明で使用される主題の見出しは、読者の参照を容易にするためにのみ含まれ、開示全体または特許請求の範囲を通して見られる主題事項を制限するように使用されるべきではない。主題の見出しは、特許請求の範囲または特許請求の範囲の制限を構築するのに使用すべきではない。
【0362】
本明細書中の技術は、特定の例を参照して説明されてきたが、これらの例は単に技術の原則および適用を示すことを理解すべきである。いくつかの例では、技術用語およびシンボルは、技術を実践するのに必要とされない特定の詳細を示唆してもよい。例えば、用語である「第1の」および「第2の」が使用されてもよいが、そうではないと明記されていない限り、これらの用語は、任意の順序を示すことを意図しないが、別個のエレメント間を区別するのに利用されてもよい。さらに、方法におけるプロセスのステップは、順序で説明または例示されてもよいが、このような順序付けは必要とされない。当業者は、このような順序付けは変更されてもよく、および/または、これらの態様は、同時にまたは同期的にさえ行われてもよいことを認識するだろう。
【0363】
それゆえ、多数の変更は、例示的な例に対して行われてもよく、技術の精神および範囲から逸脱することなく、他の構成が考案されてもよいことを理解すべきである。
【0364】
最も実用的かつ好ましい例と現在考えられているものに関連して、本技術を説明してきたが、技術は、開示した例に限定されず、反対に、技術の精神および範囲内に含まれる様々な改良および均等な構成をカバーすることを意図していることを理解すべきである。また、先に説明した様々な例は、他の例に関連して実現されてもよく、例えば、1つの例の態様は、さらに他の例を実現するために別の例の態様と組み合わせてもよい。さらに、任意の所定のアセンブリの各個別の特徴またコンポーネントは、追加の例を構築してもよい。
【0365】
追加の技術例
例1 空気の流れを加湿するための装置は、ヒータープレート、空気の流れと流体伝達するチャンバ、およびヒータープレートと熱関与する伝導部を含むリザーバーを備え、装置は、チャンバ中の空気の流れの第1の圧力を変化させることにより、伝導部とヒータープレートとの間の熱関与のレベルを変化させるように構成される。
【0366】
例2 例1に記載の装置において、リザーバーはさらに入口および出口を含む。
【0367】
例3 例2に記載の装置において、熱関与は、伝導部の表面に実質的に垂直な第1の方向である。
【0368】
例4 例1〜3のいずれか1つに記載の装置において、装置はさらに、第1の圧力が変化するときに伝導部とヒータープレートとの間の力の大きさを第1の方向に変化させるように構成される。
【0369】
例5 例1〜4のいずれか1つに記載の装置において、チャンバはリザーバーの一部である。
【0370】
例6 例1〜5のいずれか1つに記載の装置において、チャンバはさらにコンプライアント部を備える。
【0371】
例7 例1〜6のいずれか1つに記載の装置において、装置はさらに、リザーバーを受け入れるように構成されたドックを備え、ドックはヒータープレートを含む。
【0372】
例8 例7に記載の装置において、ドックはさらに、上部と底部とを有するキャビティを含み、底部は底部に位置するヒータープレートを有し、キャビティは、キャビティにあるリザーバーの少なくとも一部を保持するように構成される。
【0373】
例9 例8に記載の装置において、コンプライアント部は、ドックのキャビティへのリザーバーの挿入を可能にするように圧縮される。
【0374】
例10 例8または9のいずれか1つに記載の装置において、キャビティの上部は、リザーバーのキャビティへの挿入を促進するために、開構成と閉構成との間で移動可能である。
【0375】
例11 例6〜10のいずれか1つに記載の装置において、コンプライアント部は、ヒータープレートと伝導部との間の熱関与のレベルを変化させるために第1の圧力を変化させるために、サイズを調整するように構成される。
【0376】
例12 例1〜11のいずれか1つに記載の装置において、リザーバーはさらに、ベースおよびリッドを含み、ベースは、液体の容量を保持するように構成され、伝導部を含む。
【0377】
例13 例12に記載の装置において、ベースおよびリッドは、共に旋回可能に結合される。
【0378】
例14 例12〜13のいずれか1つに記載の装置において、コンプライアント部は、ベースとリッドとの間に密封を形成する。
【0379】
例15 例12〜14のいずれか1つに記載の装置において、リザーバーはさらに、ベースとリッドを共に固定するためのラッチを含む。
【0380】
例16 例7〜15のいずれか1つに記載の装置において、リザーバーはさらに、リザーバーのドックへの結合を促進するための少なくとも1つのハンドルを含む。
【0381】
例17 例8〜16のいずれか1つに記載の装置において、リザーバーはさらに、ドックのキャビティにリザーバーを保持するために、ドック上の陥凹部と係合するように適合される保持クリップを含む。
【0382】
例18 例7〜17のいずれか1つに記載の装置において、リザーバーは、リザーバーがドックに結合されるときに、リザーバーの再充填を防ぐように構成される。
【0383】
例19 例18に記載の装置において、リザーバーの少なくとも一部は、リザーバーがドックに結合されるときに開くのが防がれる。
【0384】
例20 例18または19のいずれか1つに記載の装置において、リザーバーは、再充填キャップを含む。
【0385】
例21 例1〜20のいずれか1つに記載の装置において、装置はさらに、水の予め定められた最大容量を上回ってリザーバーが充填されるのを防ぐように構成された過剰充填保護エレメントを備える。
【0386】
例22 例21に記載の装置において、過剰充填保護エレメントは、リザーバーの壁に形成される少なくとも1つのオリフィスを含み、少なくとも1つのオリフィスは、水の予め定められた最大容量が超過しているときの水の排出経路を規定する。
【0387】
例23 例21に記載の装置において、過剰充填保護エレメントは、リザーバーの壁の側面のプロファイルにあるスロープのついたプロファイルを含み、スロープのついたプロファイルは、水の予め定められた最大容量が超過しているときの水の排出経路を規定する。
【0388】
例24 空気の流れを加湿するための加湿システム中のヒータープレートとリザーバーとの間の熱的接触を変化させる方法であって、方法は、ヒータープレートとリザーバーとの間の力を変化させるために、空気の流れと流体伝達する、リザーバー中の空気の流れの圧力を変化させることを含む。
【0389】
例25 空気の流れを加湿するための装置は、ヒータープレート、ならびに空気の流れを受け取る入口、、出口、およびヒータープレートと熱接触する伝導部を含むリザーバーを備え、装置は、リザーバー中の空気の流れの圧力を変化させることが、熱的接触の方向に、ヒータープレートと伝導部との間の力を変化させるように構成される。
【0390】
例26 例25に記載の装置において、装置はさらに、リザーバーと接続可能なドックを備える。
【0391】
例27 例26に記載の装置において、ドックは、熱的接触の方向に、リザーバーが開くのを制約するように構成される。
【0392】
例28 圧力をかけられた空気の流れを加湿するための液体の容量を含むように構成されたリザーバーであって、リザーバーは、伝導部を含む底部、入口および出口を含むリッド部ならびにコンプライアント部を備え、ここで、底部およびリッド部は、旋回可能に係合し、旋回可能に係合しながら、開構成および閉構成で構成可能であり、密封は、リザーバーが閉構成にあるときに底部およびリッド部を密封するように係合させる。
【0393】
例29 例28に記載の装置において、コンプライアント部は、出口チューブおよび整流装置を備え、整流装置は、入口チューブに接続するように構成される。
【0394】
例30 空気の流れを加湿するための装置は、ヒータープレートと、入口、出口、コンプライアント部、およびヒータープレートと熱接触する伝導部を含むリザーバーとを備え、装置は、コンプライアント部の高さを変化させることで、伝導部とヒータープレートとの間の熱的関与のレベルを変化させるように構成される。
【0395】
例31 例30に記載の装置において、装置は、熱関与が、伝導部の表面に実質的に垂直な第1の方向であるように構成される。
【0396】
例32 加湿器装置における熱的関与のレベルを変化させる方法であって、方法は、(i)リザーバーの伝導部とヒータープレートとを熱的に関与させることと、(ii)リザーバーのコンプライアント部の高さを変化させることで、伝導部とヒータープレートとの間の熱的関与のレベルを変化させることとを含む。
【0397】
例33 加湿器装置のためのウォーターリザーバーであって、リザーバーは、水の予め定められた最大容量を保持するように構成されるキャビティを形成する複数の壁と、入口内側端および入口外側端を含む、リザーバーへの空気の供給を受け入れるための入口チューブと、出口内側端および出口外側端を含む、リザーバーから空気の供給を伝えるための出口チューブとを備え、入口チューブおよび出口チューブは、リザーバーが水の予め定められた最大容量を含むときに、入口チューブの内側端または外側端のうちの少なくとも1つならびに出口チューブの内側端または外側端のうちの少なくとも1つが、リザーバーの向きにかかわらず、水の予め定められた最大容量を上回るように構成される。
【0398】
例34 加湿器装置のためのウォーターリザーバーであって、リザーバーは、リザーバーへの空気の供給を受け入れるための入口チューブと、リザーバーから空気の供給を伝えるための出口チューブとを備え、入口チューブまたは出口チューブのうちの少なくとも1つは、少なくとも2つの構成を仮定することができる。
【0399】
例35 例34に記載のウォーターリザーバーにおいて、少なくとも2つの構成は、開構成および閉構成を含む。
【0400】
例36 例35に記載のウォーターリザーバーにおいて、入口チューブまたは出口チューブのうちの少なくとも1つは、閉構成を形成するように折り畳み可能である。