(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6356249
(24)【登録日】2018年6月22日
(45)【発行日】2018年7月11日
(54)【発明の名称】指紋センサ入力に基づいてユーザインタフェースを操作するためのデバイス、方法、及びグラフィカルユーザインタフェース
(51)【国際特許分類】
G06T 1/00 20060101AFI20180702BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20180702BHJP
G06F 21/32 20130101ALI20180702BHJP
【FI】
G06T1/00 400G
G06T7/00 530
G06F21/32
【請求項の数】45
【全頁数】225
(21)【出願番号】特願2016-540927(P2016-540927)
(86)(22)【出願日】2014年9月9日
(65)【公表番号】特表2017-500656(P2017-500656A)
(43)【公表日】2017年1月5日
(86)【国際出願番号】US2014054800
(87)【国際公開番号】WO2015057320
(87)【国際公開日】20150423
【審査請求日】2016年7月6日
(31)【優先権主張番号】61/875,669
(32)【優先日】2013年9月9日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/480,183
(32)【優先日】2014年9月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(72)【発明者】
【氏名】ハン, バイロン, ビー.
(72)【発明者】
【氏名】シェパード, マシュー, イー.
(72)【発明者】
【氏名】チャウドリ, イムラン
(72)【発明者】
【氏名】クリスティー, グレゴリー
(72)【発明者】
【氏名】コフマン, パトリック, エル.
(72)【発明者】
【氏名】フェデリギ, クレイグ, エム.
(72)【発明者】
【氏名】ギャンブル, マシュー, エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】ヒューズ, ブリタニー, ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ランゴウラント, ブレンダン, ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】マルチニアク, クレイグ, エー.
(72)【発明者】
【氏名】ピッチェル, ドナルド, ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】スキムフ, ダニエル, オー.
(72)【発明者】
【氏名】ウェイリー, アンドリュー, アール.
(72)【発明者】
【氏名】ホイットニー, クリストファー, アール.
(72)【発明者】
【氏名】ダスコーラ, ジョナサン, アール.
(72)【発明者】
【氏名】ヤング, ローレンス
【審査官】
新井 則和
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−012080(JP,A)
【文献】
特開2006−172180(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0093192(US,A1)
【文献】
特開2004−086866(JP,A)
【文献】
特開2008−250601(JP,A)
【文献】
特開2012−194661(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0273461(US,A1)
【文献】
特開2002−149171(JP,A)
【文献】
特開平07−146942(JP,A)
【文献】
特開2009−015543(JP,A)
【文献】
特表2002−515145(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 1/00
G06T 7/00
G06F 3/01
G06F 3/0488
H04M 1/00
G06F 21/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイと指紋センサとを有する電子デバイスにおいて、
前記指紋センサ上で指が検出されていない間に、指紋隆線を表す複数の線を含む指紋表現を含む指紋登録インタフェースを表示することと、
前記指紋表現を表示している間に、対応する指で実行された複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャを前記指紋センサ上で検出することと、
前記対応する指で実行された1つ以上の個別かつ別個の静止指ジェスチャに応じて、
前記指紋表現の外観を更新することで、前記指紋センサ上で前記指が検出されていない間に表示されていた指紋隆線を表す前記複数の線のうちの1つ以上の外観を変更し、
前記対応する指で実行された前記複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャから指紋情報を収集することと、
前記指紋情報を収集し、前記指紋表現の前記外観を更新した後に、
収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の規定の最小量を含むかどうかを、前記対応する指について収集された前記指紋情報に基づいて判定することと、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量を含むという判定に従って、前記対応する指の前記指紋を前記デバイスに登録することと、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量を含まないという判定に従って、ユーザに、前記指紋センサ上で、前記対応する指で1つ以上の追加静止指ジェスチャを実行するよう促すメッセージを前記指紋登録インタフェース内に表示することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャからの指紋情報が、単一の静止指ジェスチャの間に前記指紋センサによってキャプチャできる面積の少なくとも2倍の大きさである、前記対応する指の前記指紋の面積について収集されたものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記対応する指の前記指紋を前記デバイスに登録した後に、
制限付き動作を実行するための要求を受信し、前記指紋センサ上で指紋を検出することと、
前記制限付き動作を実行する前記要求を受信したことに応じて、
前記指紋が前記デバイスに登録されているという判定に従って、前記制限付き動作を実行することと、
前記指紋が前記デバイスに登録されていないという判定に従って、前記制限付き動作の実行を取り止めることと、
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザに1つ以上の追加指ジェスチャを実行するよう促す前記メッセージが、後続の指ジェスチャを、前記対応する指ジェスチャとは異なるやり方で実行するよう求める表示された命令を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザに1つ以上の追加指ジェスチャを実行するよう促す前記メッセージが、指紋情報が不十分であるか、又は収集されていない前記対応する指紋の1つ以上の部分又は位置の指示を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
対応する静止ジェスチャの際、前記対応する指が前記指紋センサ上にある間に、
指紋情報を収集することと、
前記指紋情報が収集された後に、前記デバイスにおいて、前記指紋情報が収集されたことを示す触覚フィードバックを提供することと、
を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記対応する指の前記指紋を前記デバイスに登録した後に、
それぞれの登録済みの指紋に対応する複数のエントリであって、前記対応する指の前記指紋に対応する対応エントリと、前記対応する指に加え、他の指の他の登録済みの指紋にも対応する1つ以上の他のエントリと、を含む、複数のエントリを有する指紋設定インタフェースを表示することと、
前記対応する指の前記指紋に対応する第2の指ジェスチャを前記指紋センサ上で検出することと、
前記第2の指ジェスチャを検出したことに応じて、前記対応する指の前記指紋に対応する前記対応エントリを強調表示することと、
を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記ディスプレイが前記指紋センサとして用いられる請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記指紋表現が三次元オブジェクトの表面の一部分を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
指紋隆線を表す前記複数の線のうちの前記1つ以上の前記外観を変更することは、指紋隆線を表す前記複数の線の一部に着色することを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記指紋登録インタフェースが複数の同心円を含み、
前記方法はさらに、
前記対応する指で実行された前記1つ以上の個別かつ別個の静止指ジェスチャに応じて、前記複数の同心円のうちの1つを既定のフィルで塗りつぶすことを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
指紋隆線を表す前記複数の線のうちの前記1つ以上が、前記対応する指紋の指紋部分に対応する複数の進度インジケータ部分を含み、
対応する指紋部分から指紋情報が収集されると、前記対応する指紋部分からの指紋情報が収集されたことを示すために、前記対応する進度インジケータ部分の外観が変更される、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の進度インジケータ部分の前記外観を変更した後に、前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量を含むという判定に従って、1つ以上の変更されていない進度インジケータ部分の前記外観を、前記複数の進度インジケータ部分の前記外観と一致するように変更することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
電子デバイスであって、
ディスプレイと、
指紋センサと、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
1つ以上のプログラムと、
を備え、前記1つ以上のプログラムが、前記メモリ内に記憶され、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成され、前記1つ以上のプログラムは、
前記指紋センサ上で指が検出されていない間に、指紋隆線を表す複数の線を含む指紋表現を含む指紋登録インタフェースを表示し、
前記指紋表現を表示している間に、対応する指で実行された複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャを前記指紋センサ上で検出し、
前記対応する指で実行された1つ以上の個別かつ別個の静止指ジェスチャに応じて、
前記指紋表現の外観を更新することで、前記指紋センサ上で前記指が検出されていない間に表示されていた指紋隆線を表す前記複数の線のうちの1つ以上の外観を変更し、
前記対応する指で実行された前記複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャから指紋情報を収集し、
前記指紋情報を収集し、前記指紋表現の前記外観を更新した後に、
収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の規定の最小量を含むかどうかを、前記対応する指について収集された前記指紋情報に基づいて判定し、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量を含むという判定に従って、前記対応する指の前記指紋を前記デバイスに登録し、及び
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量を含まないという判定に従って、ユーザに、前記指紋センサ上で、前記対応する指で1つ以上の追加静止指ジェスチャを実行するよう促すメッセージを前記指紋登録インタフェース内に表示する、
命令を含む、電子デバイス。
【請求項15】
ディスプレイと指紋センサとを有する電子デバイスによって実行されたときに、前記デバイスに、
前記指紋センサ上で指が検出されていない間に、指紋隆線を表す複数の線を含む指紋表現を含む指紋登録インタフェースを表示させ、
前記指紋表現を表示している間に、対応する指で実行された複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャを前記指紋センサ上で検出させ、
前記対応する指で実行された1つ以上の個別かつ別個の静止指ジェスチャに応じて、
前記指紋表現の外観を更新することで、前記指紋センサ上で前記指が検出されていない間に表示されていた指紋隆線を表す前記複数の線のうちの1つ以上の外観を変更し、
前記対応する指で実行された前記複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャから指紋情報を収集させ、
前記指紋情報を収集し、前記指紋表現の前記外観を更新した後に、
収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の規定の最小量を含むかどうかを、前記対応する指について収集された前記指紋情報に基づいて判定させ、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量を含むという判定に従って、前記対応する指の前記指紋を前記デバイスに登録させ、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量を含まないという判定に従って、ユーザに、前記指紋センサ上で、前記対応する指で1つ以上の追加静止指ジェスチャを実行するよう促すメッセージを前記指紋登録インタフェース内に表示させる、
命令を含む、コンピュータプログラム。
【請求項16】
前記複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャからの指紋情報が、単一の静止指ジェスチャの間に前記指紋センサによってキャプチャできる面積の少なくとも2倍の大きさである、前記対応する指の前記指紋の面積について収集されたものである、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
前記対応する指の前記指紋を前記デバイスに登録した後に、
制限付き動作を実行するための要求を受信し、前記指紋センサ上で指紋を検出させ、
前記制限付き動作を実行する前記要求を受信したことに応じて、
前記指紋が前記デバイスに登録されているという判定に従って、前記制限付き動作を実行させ、
前記指紋が前記デバイスに登録されていないという判定に従って、前記制限付き動作の実行を取り止めさせる、
命令をさらにを含む、請求項15または16に記載のコンピュータプログラム。
【請求項18】
前記ユーザに1つ以上の追加指ジェスチャを実行するよう促す前記メッセージが、後続の指ジェスチャを、前記対応する指ジェスチャとは異なるやり方で実行するよう求める表示された命令を含む、請求項15から17のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
前記ユーザに1つ以上の追加指ジェスチャを実行するよう促す前記メッセージが、指紋情報が不十分であるか、又は収集されていない前記対応する指紋の1つ以上の部分又は位置の指示を含む、請求項15から17のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項20】
対応する静止ジェスチャの際、前記対応する指が前記指紋センサ上にある間に、
指紋情報を収集させ、
前記指紋情報が収集された後に、前記デバイスにおいて、前記指紋情報が収集されたことを示す触覚フィードバックを提供させる、
命令をさらにを含む、請求項15から19のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項21】
前記対応する指の前記指紋を前記デバイスに登録した後に、
それぞれの登録済みの指紋に対応する複数のエントリであって、前記対応する指の前記指紋に対応する対応エントリと、前記対応する指に加え、他の指の他の登録済みの指紋にも対応する1つ以上の他のエントリと、を含む、複数のエントリを有する指紋設定インタフェースを表示させ、
前記対応する指の前記指紋に対応する第2の指ジェスチャを前記指紋センサ上で検出させ、
前記第2の指ジェスチャを検出したことに応じて、前記対応する指の前記指紋に対応する前記対応エントリを強調表示させる、
命令をさらにを含む、請求項15から20のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項22】
前記ディスプレイが前記指紋センサとして用いられる請求項15から21のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項23】
前記指紋表現が三次元オブジェクトの表面の一部分を含む、請求項15から22のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項24】
指紋隆線を表す前記複数の線のうちの前記1つ以上の前記外観を変更することは、指紋隆線を表す前記複数の線の一部に着色することを含む、請求項15から23のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項25】
前記指紋登録インタフェースが複数の同心円を含み、
前記コンピュータプログラムはさらに、
前記対応する指で実行された前記1つ以上の個別かつ別個の静止指ジェスチャに応じて、前記複数の同心円のうちの1つを既定のフィルで塗りつぶさせる命令を含む、請求項15から24のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項26】
指紋隆線を表す前記複数の線のうちの前記1つ以上が、前記対応する指紋の指紋部分に対応する複数の進度インジケータ部分を含み、
対応する指紋部分から指紋情報が収集されると、前記対応する指紋部分からの指紋情報が収集されたことを示すために、前記対応する進度インジケータ部分の外観が変更される、請求項15から25のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項27】
前記複数の進度インジケータ部分の前記外観を変更した後に、前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量を含むという判定に従って、1つ以上の変更されていない進度インジケータ部分の前記外観を、前記複数の進度インジケータ部分の前記外観と一致するように変更することを含む、請求項26に記載のコンピュータプログラム。
【請求項28】
収集された前記指紋情報が既定の度合いの係属性を伴う指紋画像を含むかどうかを、前記対応する指について収集された前記指紋情報に基づいて判定することと、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量および前記既定の度合いの係属性を伴う指紋画像を含むという判定に従って、前記対応する指の前記指紋を前記デバイスに登録することと、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量も前記既定の度合いの係属性を伴う指紋画像も含まないという判定に従って、ユーザに、前記指紋センサ上で、前記対応する指で前記1つ以上の追加静止指ジェスチャを実行するよう促す前記メッセージを前記指紋登録インタフェース内に表示することと、をさらに含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
収集された前記指紋情報が所定の質の指紋画像を含むかどうかを、前記対応する指について収集された前記指紋情報に基づいて判定することと、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量および所定の質の指紋画像を含むという判定に従って、前記対応する指の前記指紋を前記デバイスに登録することと、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量も所定の質の指紋画像も含まないという判定に従って、ユーザに、前記指紋センサ上で、前記対応する指で前記1つ以上の追加静止指ジェスチャを実行するよう促す前記メッセージを前記指紋登録インタフェース内に表示することと、をさらに含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
収集された前記指紋情報が既定の度合いの係属性を伴う指紋画像を含むかどうかを、前記対応する指について収集された前記指紋情報に基づいて判定させ、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量および前記既定の度合いの係属性を伴う指紋画像を含むという判定に従って、前記対応する指の前記指紋を前記デバイスに登録させ、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量も前記既定の度合いの係属性を伴う指紋画像も含まないという判定に従って、ユーザに、前記指紋センサ上で、前記対応する指で前記1つ以上の追加静止指ジェスチャを実行するよう促す前記メッセージを前記指紋登録インタフェース内に表示させる、
命令をさらに含む、請求項15から27のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項31】
収集された前記指紋情報が所定の質の指紋画像を含むかどうかを、前記対応する指について収集された前記指紋情報に基づいて判定させ、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量および所定の質の指紋画像を含むという判定に従って、前記対応する指の前記指紋を前記デバイスに登録させ、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量も所定の質の指紋画像も含まないという判定に従って、ユーザに、前記指紋センサ上で、前記対応する指で前記1つ以上の追加静止指ジェスチャを実行するよう促す前記メッセージを前記指紋登録インタフェース内に表示させる、
命令をさらに含む、請求項15から27のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項32】
前記複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャからの指紋情報が、単一の静止指ジェスチャの間に前記指紋センサによってキャプチャできる面積の少なくとも2倍の大きさである、前記対応する指の前記指紋の面積について収集されたものである、請求項14に記載の電子デバイス。
【請求項33】
前記1つ以上のプログラムはさらに、
前記対応する指の前記指紋を前記デバイスに登録した後に、
制限付き動作を実行するための要求を受信し、前記指紋センサ上で指紋を検出し、
前記制限付き動作を実行する前記要求を受信したことに応じて、
前記指紋が前記デバイスに登録されているという判定に従って、前記制限付き動作を実行し、
前記指紋が前記デバイスに登録されていないという判定に従って、前記制限付き動作の実行を取り止める、
命令を含む、請求項14又は32に記載の電子デバイス。
【請求項34】
前記ユーザに1つ以上の追加指ジェスチャを実行するよう促す前記メッセージが、後続の指ジェスチャを、前記対応する指ジェスチャとは異なるやり方で実行するよう求める表示された命令を含む、請求項14または32または33に記載の電子デバイス。
【請求項35】
前記ユーザに1つ以上の追加指ジェスチャを実行するよう促す前記メッセージが、指紋情報が不十分であるか、又は収集されていない前記対応する指紋の1つ以上の部分又は位置の指示を含む、請求項14または32または33に記載の電子デバイス。
【請求項36】
前記1つ以上のプログラムはさらに、
対応する静止ジェスチャの際、前記対応する指が前記指紋センサ上にある間に、
指紋情報を収集し、
前記指紋情報が収集された後に、前記デバイスにおいて、前記指紋情報が収集されたことを示す触覚フィードバックを提供する、
命令を含む、請求項14または請求項32から35のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項37】
前記1つ以上のプログラムはさらに、
前記対応する指の前記指紋を前記デバイスに登録した後に、
それぞれの登録済みの指紋に対応する複数のエントリであって、前記対応する指の前記指紋に対応する対応エントリと、前記対応する指に加え、他の指の他の登録済みの指紋にも対応する1つ以上の他のエントリと、を含む複数のエントリを有する指紋設定インタフェースを表示し、
前記対応する指の前記指紋に対応する第2の指ジェスチャを前記指紋センサ上で検出し、
前記第2の指ジェスチャを検出したことに応じて、前記対応する指の前記指紋に対応する前記対応エントリを強調表示する、
命令を含む、請求項14または請求項32から36のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項38】
前記指紋表現が三次元オブジェクトの表面の一部分を含む、請求項14または請求項32から37のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項39】
指紋隆線を表す前記複数の線のうちの前記1つ以上の前記外観を変更することは、指紋隆線を表す前記複数の線の一部に着色することを含む、請求項14または請求項32から38のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項40】
前記指紋登録インタフェースが複数の同心円を含み、
前記1つ以上のプログラムはさらに、
前記対応する指で実行された前記1つ以上の個別かつ別個の静止指ジェスチャに応じて、前記複数の同心円のうちの1つを既定のフィルで塗りつぶす命令を含む、請求項14または請求項32から39のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項41】
指紋隆線を表す前記複数の線のうちの前記1つ以上が、前記対応する指紋の指紋部分に対応する複数の進度インジケータ部分を含み、
対応する指紋部分から指紋情報が収集されると、前記対応する指紋部分からの指紋情報が収集されたことを示すために、前記対応する進度インジケータ部分の外観が変更される、請求項14または請求項32から40のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項42】
前記1つ以上のプログラムはさらに、
前記複数の進度インジケータ部分の前記外観を変更した後に、前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量を含むという判定に従って、1つ以上の変更されていない進度インジケータ部分の前記外観を、前記複数の進度インジケータ部分の前記外観と一致するように変更する命令を含む、請求項41に記載の電子デバイス。
【請求項43】
前記1つ以上のプログラムはさらに、
収集された前記指紋情報が既定の度合いの係属性を伴う指紋画像を含むかどうかを、前記対応する指について収集された前記指紋情報に基づいて判定し、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量および前記既定の度合いの係属性を伴う指紋画像を含むという判定に従って、前記対応する指の前記指紋を前記デバイスに登録し、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量も前記既定の度合いの係属性を伴う指紋画像も含まないという判定に従って、ユーザに、前記指紋センサ上で、前記対応する指で前記1つ以上の追加静止指ジェスチャを実行するよう促す前記メッセージを前記指紋登録インタフェース内に表示する、
命令を含む、請求項14または請求項32から42のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項44】
前記1つ以上のプログラムはさらに、
収集された前記指紋情報が所定の質の指紋画像を含むかどうかを、前記対応する指について収集された前記指紋情報に基づいて判定し、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量および所定の質の指紋画像を含むという判定に従って、前記対応する指の前記指紋を前記デバイスに登録し、
前記対応する指について収集された前記指紋情報が、重畳していない指紋の面積の前記規定の最小量も所定の質の指紋画像も含まないという判定に従って、ユーザに、前記指紋センサ上で、前記対応する指で前記1つ以上の追加静止指ジェスチャを実行するよう促す前記メッセージを前記指紋登録インタフェース内に表示する、
命令を含む、請求項14または請求項32から42のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項45】
前記ディスプレイが前記指紋センサとして用いられる請求項14または請求項32から44のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2013年9月9日に出願された米国特許仮出願第61/875,669号、及び2014年9月8日に出願された米国特許非仮出願第14/480,183号に対する優先権を主張するものであり、これらの各出願は、その全体が本明細書において参照により援用される。
【0002】
本願は、全体として、ユーザインタフェースを操作するための入力を検出する指紋センサを有する電子デバイスを含むがそれに限定されない、指紋センサを有する電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ及び他の電子計算デバイス用の入力デバイスとしてのタッチ感知面の使用は、近年では、著しく増大している。例示的なタッチ感知面としては、タッチパッド及びタッチスクリーンディスプレイが挙げられる。このような面は、ディスプレイ上のユーザインタフェースを操作するために幅広く使用されている。加えて、一部の電子デバイスは、ユーザを認証するための指紋センサを含む。
【0004】
例示的な操作としては、1つ以上のユーザインタフェースオブジェクトの位置及び/又はサイズを調節すること、あるいは、ボタンをアクティブにする、又はユーザインタフェースオブジェクトによって表されるファイル/アプリケーションを開くこと、並びに1つ以上のユーザインタフェースオブジェクトにメタデータを関連付けること、又は他の方式でユーザインタフェースを操作することが挙げられる。例示的なユーザインタフェースオブジェクトには、デジタルイメージ、映像、テキスト、アイコン、ボタンなどの制御要素、及びその他の図形が挙げられる。ユーザは、いくつかの状況において、ファイル管理プログラム(例えば、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.製のFinder)、イメージ管理アプリケーション(例えば、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.製のAperture(登録商標)又はiPhoto(登録商標)、デジタルコンテンツ(例えば、映像及びミュージック)管理アプリケーション(例えば、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.製のiTunes(登録商標)、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション(例えば、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.製のKeynote(登録商標)、文書作成アプリケーション(例えば、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.製のPages(登録商標))、ウェブサイト作成アプリケーション(例えば、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.製のiWeb(登録商標))、ディスクオーサリングアプリケーション(例えば、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.製のiDVD(登録商標))、又はスプレッドシートアプリケーション(例えば、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.製のNumbers(登録商標))におけるユーザインタフェースオブジェクト上のこのような操作で、実行する必要がある。
【0005】
しかし、これらの操作を実行するための方法は、煩雑かつ非効率的である。加えて、これらの方法は必要以上に時間がかかり、それによってエネルギーを浪費する。この後者の考慮事項は、バッテリ動作デバイスにおいては特に重要である。
【発明の概要】
【0006】
したがって、ユーザインタフェースを操作するための、より速く、より効率的な方法及びインタフェースを備える、電子デバイスが必要とされている。かかる方法及びインタフェースは、任意選択的に、ユーザインタフェースを操作するための従来の方法を補完する又は置き換わる。かかる方法及びインタフェースは、ユーザの認識的負担を軽減し、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作デバイスの場合、かかる方法及びインタフェースにより、節電し、バッテリの充電の間の時間を増やす。
【0007】
タッチ感知面を備える電子デバイス用のユーザインタフェースに関連付けられた、上記の欠陥及び他の問題点は、開示されるデバイスによって低減されるか、又は取り除かれる。いくつかの実施形態では、このデバイスは、デスクトップコンピュータである。いくつかの実施形態では、このデバイスは、ポータブル(例えば、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、又はハンドヘルドデバイス)である。いくつかの実施形態では、このデバイスは、タッチパッドを有する。いくつかの実施形態では、このデバイスは、タッチ感知ディスプレイ(「タッチスクリーン」又は「タッチスクリーンディスプレイ」としても知られる)を有する。いくつかの実施形態では、デバイスは指紋センサを有する。いくつかの実施形態では、このデバイスは、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)、1つ以上のプロセッサ、メモリ、及び複数の機能を実行するためにメモリに記憶された1つ以上のモジュール、プログラム、又は命令セットを有する。いくつかの実施形態では、ユーザは、タッチ感知面及び/又は指紋センサ上で、主として指接触及びジェスチャを通じてGUIと対話する。いくつかの実施形態では、機能は、画像編集、描画、プレゼンティング、ワードプロセッシング、ウェブサイト作成、ディスクオーサリング、スプレッドシートの作成、ゲームプレイ、電話をかけること、ビデオ会議、電子メール送信、インスタントメッセージング、トレーニングサポート、デジタル写真撮影、デジタルビデオ撮影、ウェブブラウジング、デジタル音楽の再生、及び/又はデジタルビデオの再生を任意選択的に、含む。これらの機能を実行するための実行可能命令は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体又は1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された他のコンピュータプログラム製品に、任意選択的に含まれる。
【0008】
デバイスを用いて指紋を登録するための、より高速で、より効率的な方法及びインタフェースを備える電子デバイスが必要とされている。かかる方法及びインタフェースは、デバイスを用いて指紋を登録するための従来の方法を補完する、又は置き換わることができる。かかる方法及びインタフェースは、ユーザの認識的負担を軽減し、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作デバイスの場合、かかる方法及びインタフェースにより、節電し、バッテリの充電の間の時間を増やす。
【0009】
いくつかの実施形態に係る方法は、ディスプレイ及び指紋センサを備える電子デバイスで実行される。方法は、指紋登録インタフェースを表示することと、指紋センサ上で、対応する指で行われる複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャを検出することと、対応する指で行われた複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャから指紋情報を収集することと、を含む。指紋情報を収集した後に、方法は、対応する指について収集された指紋情報に基づいて、収集された指紋情報が、デバイスを用いてその対応する指の指紋を登録するのに十分かを判定することを含む。対応する指について収集された指紋情報が、その対応する指の指紋を登録するのに十分であるとの判定に従って、方法は、デバイスを用いて、対応する指の指紋を登録することを含む。対応する指について収集された指紋情報が、その対応する指の指紋を登録するのに不十分であるとの判定に従って、方法は、指紋登録インタフェースにメッセージを表示して、ユーザに対して、その対応する指で1つ以上の更なる静止指ジェスチャを指紋センサ上で行うように促すことを含む。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、指紋登録インタフェースを表示するように構成されるディスプレイユニットと、指紋センサユニットと、ディスプレイユニット及び指紋センサユニットに連結された処理ユニットと、を備える。処理ユニットは、指紋センサユニット上にて、対応する指で行われた複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャを検出し、対応する指で行われた複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャから指紋情報を収集するように、構成される。指紋情報を収集した後に、処理ユニットはまた、その対応する指について収集された指紋情報に基づいて、収集された指紋情報が、デバイスを用いてその対応する指の指紋を登録するのに十分かを判定するように、構成される。対応する指について収集された指紋情報が、その対応する指紋を登録するのに十分であるとの判定に従って、処理ユニットは、デバイスを用いて、対応する指の指紋を登録するように、構成される。対応する指について収集された指紋情報が、その対応する指の指紋を登録するのに不十分であるとの判定に従って、処理ユニットは、指紋登録インタフェースに、ユーザにその対応する指で1つ以上の更なる静止指ジェスチャを指紋センサ上にて行うように促すメッセージの表示を有効化するように、構成される。
【0011】
このように、ディスプレイ及び指紋センサを備える電子デバイスは、デバイスを用いて指紋を登録するための、より高速で、より効率的な方法及びインタフェースを備えており、このようなデバイスの有効性、効率、ユーザ満足度を高める。そのような方法及びインタフェースは、デバイスを用いて指紋を登録するための従来の方法を補完する、又は置き換わることができる。
【0012】
指紋に基づく動作を実行するための、より高速で、より効率的な方法及びインタフェースを備える電子デバイスが必要とされている。このような方法及びインタフェースは、動作を実行するための従来の方法を補完する、又はそれらに置き換わることができる。かかる方法及びインタフェースは、ユーザの認識的負担を軽減し、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作デバイスの場合、かかる方法及びインタフェースにより、節電し、バッテリの充電の間の時間を増やす。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、方法は、指紋センサを備える電子デバイスで実行される。方法は、指紋センサを用いて第1の入力を検出することを含む。方法はまた、第1の入力を検出したことに応じて、第1の入力が指紋を含むかを判定することをも含む。方法は、第1の入力が指紋を含むとの判定に従って、指紋の識別情報にかかわらず、指紋の存在に基づいて第1の動作を行うことと、第1の入力の指紋が登録済みの指紋と一致するとの判定に従って、登録済みの指紋に基づいて第2の動作を条件付きに行うことと、を更に含む。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、第1の入力を検出するように構成される指紋センサユニットと、指紋センサユニットに連結された処理ユニットとを含む。処理ユニットは、第1の入力を検出したことに応じて、第1の入力が指紋を含むかを判定するように構成される。処理ユニットはまた、第1の入力が指紋を含むとの判定に従って、指紋の識別情報にかかわらず、指紋の存在に基づいて第1の動作を行うように、構成される。処理ユニットは、第1の入力の指紋が登録済みの指紋と一致するとの判定に従って、登録済みの指紋に基づいて第2の動作を条件付きに行うように、更に構成される。
【0015】
このように、指紋センサを備える電子デバイスは、指紋に基づく動作を実行するためのより高速で、より効率的な方法及びインタフェースを備えており、かかるデバイスの有効性、効率、ユーザ満足度を高める。かかる方法及びインタフェースは、指紋に基づく動作を実行するための従来の方法を補完する、又は置き換わることができる。
【0016】
パスワード、クレジットカード番号等、クレデンシャルフィールドにデータを追加し、編成済みクレデンシャルを明らかにするための、より速く、より効率的な方法及びインタフェースを備える、電子デバイスが必要とされている。かかる方法及びインタフェースは、クレデンシャルフィールドにデータを追加し、編成済みクレデンシャルを明らかにするための従来の方法を補完する、又は置き換わることができる。かかる方法及びインタフェースは、ユーザの認識的負担を軽減し、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作デバイスの場合、かかる方法及びインタフェースにより、節電し、バッテリの充電の間の時間を増やす。
【0017】
いくつかの実施形態に係る方法は、ディスプレイ及び指紋センサを備える電子デバイスで実行される。方法は、1つ以上のクレデンシャルのセットを記憶することと、1つ以上のクレデンシャルのセットの1つ以上のクレデンシャルに対応するフィールドを有するフォームを表示することと、1つ以上のクレデンシャルのセットの1つ以上のクレデンシャルでフォームを自動的に記入する、指紋センサ上の指入力を含む要求を受信することと、フォームを自動的に記入する要求を受信したことに応じて、指入力が、1つ以上のクレデンシャルのセットの使用が許可されたユーザに関連付けられた指紋を含むとの判定に従って、1つ以上のクレデンシャルでフォームを記入することと、指入力が1つ以上のクレデンシャルのセットを使用することを許可されたユーザに関連付けられていない指紋を含むとの判定に従って、1つ以上のクレデンシャルでフォームを記入することを取り止めることと、を含む。
【0018】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、1つ以上のクレデンシャルのセットの1つ以上のクレデンシャルに対応するフィールドを有するフォームを表示するように構成される、ディスプレイユニットと、1つ以上のクレデンシャルのセットを記憶するように構成される、クレデンシャルストレージユニットと、指紋センサユニットと、ディスプレイユニット、クレデンシャルストレージユニット、及び指紋センサユニットに連結された処理ユニットと、を備える。処理ユニットは、1つ以上のクレデンシャルのセットの1つ以上のクレデンシャルでフォームを自動的に記入する、指紋センサ上の指入力を含む要求を受信し、フォームを自動的に記入する要求を受け取ったことに応じて、指入力が、1つ以上のクレデンシャルのセットの使用が許可されたユーザに関連付けられた指紋を含むとの判定に従って、1つ以上のクレデンシャルでフォームを記入し、指入力が1つ以上のクレデンシャルのセットの使用が許可されたユーザに関連付けられていない指紋を含むとの判定に従って、1つ以上のクレデンシャルでフォームを記入することを取り止めるように、構成される。
【0019】
いくつかの実施形態に係る方法は、ディスプレイ及び指紋センサを備える電子デバイスで実行される。方法は、1つ以上のクレデンシャルのセットを記憶することと、1つ以上のクレデンシャルのセットを表示する要求を受信することと、1つ以上のクレデンシャルのセットを表示する要求を受信したことに応じて、1つ以上のクレデンシャルのセットの編成済みのバージョンを表示することと、1つ以上のクレデンシャルのセットの編成済みのバージョンを表示している間に、指紋センサ上で指紋を検出することと、指紋を検出したことに応じて、及び、指紋が、1つ以上のクレデンシャルのセットを明らかにすることを許可されたユーザに関連付けられたとの判定に従って、1つ以上のクレデンシャルのセットの未編成バージョンを表示することと、を含む。
【0020】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、ディスプレイユニットと、指紋センサユニットと、ディスプレイユニット、クレデンシャルストレージユニット、及び指紋センサユニットに連結された処理ユニットと、を備える。処理ユニットは、1つ以上のクレデンシャルのセットを表示する要求を受信し、1つ以上のクレデンシャルのセットを表示する要求を受信したことに応じて、1つ以上のクレデンシャルのセットの編成済みのバージョンの表示を有効化し、1つ以上のクレデンシャルのセットの編成済みのバージョンが表示されている間に指紋センサ上で指紋が検出されたことに応じて、及び、指紋が、1つ以上のクレデンシャルのセットの明らかにすることを許可されたユーザに関連付けられたとの判定に従って、1つ以上のクレデンシャルのセットの未編成バージョンの表示を有効化するように、構成される。
【0021】
このように、ディスプレイ及び指紋センサを備える電子デバイスは、自動的にクレデンシャルフィールドにデータを追加して編成済みのクレデンシャルを明らかにするための、より高速で、より効率的な方法及びインタフェースを備えており、このようなデバイスの有効性、効率、ユーザ満足度を高める。かかる方法及びインタフェースは、クレデンシャルフィールドにデータを追加し、編成されたクレデンシャルを明らかにするための従来の方法を補完する、又は置き換わることができる。
【0022】
保存されたクレデンシャルの自動使用を管理するための、より効率的かつセキュアな方法及びインタフェースを備える電子デバイスが、必要とされている。かかる方法及びインタフェースは、保存されたクレデンシャルの自動使用を管理するための従来の方法を補完する、又は置き換わることができる。
【0023】
いくつかの実施形態に係る方法は、ディスプレイ及び指紋センサを備える電子デバイスで実行される。方法は、デバイス上に、デバイスのユーザの、対応するクレデンシャルを記憶することと、ソフトウェアアプリケーションを実行しながら、(1)デバイスの指紋センサにて指紋を受け取ることと、(2)指紋を受け取ったことに応じて、及び、受け取られた指紋が登録済みの指紋のセットの少なくとも1つと一致するとの判定を含む、クレデンシャル使用基準が満たされているとの判定に従って、ソフトウェアアプリケーションにおいてユーザの対応するクレデンシャルを自動的に使用することを含むことと、を含む。方法はまた、指紋を受け取ったことに応じてユーザの対応するクレデンシャルを自動的に使用した後に、デバイスを用いて更なる指紋を登録させる要求を受信することと、デバイスを用いて追加の指紋を登録させる要求に応じて、登録済みの指紋のセットに更なる指紋を追加することと、登録済みの指紋のセットに更なる指紋を追加したことに応じて、登録された指紋が、対応するクレデンシャルの自動使用を許可するのに用いられないように防止することと、を含む。
【0024】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、デバイス上に、デバイスのユーザの、対応するクレデンシャルを記憶するように構成される、ストレージユニットと、ストレージユニットと連結される処理ユニットと、を備える。処理ユニットは、ソフトウェアアプリケーションを実行しながら、(1)デバイスの指紋センサにて指紋を受け取り、(2)指紋を受け取ったことに応じて、及び、受け取られた指紋が登録済みの指紋のセットの少なくとも1つと一致するとの判定を含む、クレデンシャル使用基準が満たされているとの判定に従って、ソフトウェアアプリケーションにおいてユーザの対応するクレデンシャルを自動的に使用することを含むように、構成される。処理ユニットは、指紋を受け取ったことに応じてユーザの対応するクレデンシャルを自動的に使用した後に、デバイスを用いて更なる指紋を登録させる要求を受信し、デバイスを用いて更なる指紋を登録させる要求に応じて、登録済みの指紋のセットに更なる指紋を追加し、登録済みの指紋のセットに更なる指紋を追加したことに応じて、登録された指紋が、対応するクレデンシャルの自動使用を許可するのに用いられないように防止するように、更に構成される。
【0025】
このように、ディスプレイ及び指紋センサを備える電子デバイスは、クレデンシャルの自動使用を管理するための、より効率的でセキュアな方法及びインタフェースを備えており、このようなデバイスの有効性、効率、ユーザ満足度を高める。かかる方法及びインタフェースは、クレデンシャルの自動使用を管理するための、従来の方法を補完する、又は置き換わることができる。
【0026】
編成済みの情報を明らかにするための、より速く、より効率的な方法及びインタフェースを備える、電子デバイスが必要とされている。かかる方法及びインタフェースは、デバイス上に情報を表示する従来の方法を補完する、又はこれらに置き換わることができる。かかる方法及びインタフェースは、ユーザの認識的負担を軽減し、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作デバイスの場合、かかる方法及びインタフェースにより、節電し、バッテリの充電の間の時間を増やす。
【0027】
いくつかの実施形態に係る方法は、ディスプレイ及び指紋センサを備える電子デバイスで実行される。方法は、ディスプレイ上に第1の情報の編成済みバージョンを表示することと、ディスプレイ上に第1の情報の編成済みバージョンを表示している間に、指紋センサ上で指入力を検出することと、を含む。方法は、指紋センサ上で指入力を検出したことに応じて、指入力が第1の情報を明らかにすることを許可された登録済みの指紋と一致する指紋を含むとの判定に従って、第1の情報の編成済みバージョンの表示を第1の情報の未編成バージョンと入れ替えることと、指入力が第1の情報を明らかにすることを許可された以前に登録済みの指紋と一致する指紋を含まないとの判定に従って、ディスプレイ上にて第1の情報の編成済みバージョンの表示を維持することと、を更に含む。
【0028】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、ディスプレイ上に第1の情報の編成済みバージョンを表示するように構成される、ディスプレイユニットと、指紋センサユニットと、ディスプレイユニット及び指紋センサユニットに連結された処理ユニットと、を備える。処理ユニットは、ディスプレイユニット上での第1の情報の編成済みバージョンの表示を有効化している間に、指紋センサ上の指入力を検出するように、構成される。処理ユニットは、指紋センサ上で指入力を検出したことに応じて、指入力が第1の情報を明らかにすることを許可された登録済みの指紋と一致する指紋を含むとの判定に従って、第1の情報の編成済みバージョンの表示を第1の情報の未編成バージョンと入れ替え、指入力が第1の情報を明らかにすることを許可された以前に登録済みの指紋と一致する指紋を含まないとの判定に従って、ディスプレイ上にて第1の情報の編成済みバージョンの表示を維持するように、更に構成される。
【0029】
このように、ディスプレイ及び指紋センサを備える電子デバイスは、編成済みの情報を明らかにするための、より高速で、より効率的な方法及びインタフェースを備えており、このようなデバイスの有効性、効率、ユーザ満足度を高める。かかる方法及びインタフェースは、デバイス上に情報を表示する従来の方法を補完する、又はこれらに置き換わることができる。
【0030】
かかる電子デバイスの様々なロック解除モードを提供するための、より高速、より効率的な方法及びインタフェースを備える電子デバイスが必要とされている。かかる方法及びインタフェースは、様々なロック解除モードを提供するための従来の方法を補完する、又は置き換わることができる。かかる方法及びインタフェースは、ユーザの認識的負担を軽減し、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作デバイスの場合、かかる方法及びインタフェースにより、節電し、バッテリの充電の間の時間を増やす。
【0031】
いくつかの実施形態によれば、方法は、指紋センサ及びディスプレイを備える電子デバイスで実行される。デバイスの動作モードが、電子デバイスの対応する機能セットへのアクセスがロックされるロック済みモードにある間、方法は、デバイスのロックの解除を開始させる要求に相当する第1の入力を指紋センサで検出することを含む。指紋センサで第1の入力を検出したことに応じて、方法は更に、第1の入力が、ロック解除基準、第1のロック解除失敗基準、又は第2のロック解除失敗基準のうちの1つを満たすかを判定することを更に含む。第1の入力がロック解除基準を満たすとの判定に従って、方法は、デバイスを、ロック済みモードから、電子デバイスの対応する機能セットがロック解除されるロック解除済みモードに移行させることを含む。第1の入力が第1のロック解除失敗基準を満たすとの判定に従って、方法は、デバイスをロック済みモードに維持して、デバイスが1つ以上のロック解除動作のうちの第1のセットにおけるロック解除動作を介するロック解除を有効化するようにロック解除設定を調整することと、第1の入力が第2のロック解除失敗基準を満たすとの判定に従って、デバイスをロック済みモードに維持して、デバイスが、ロック解除動作の第1のセットとは異なる1つ以上のロック解除動作の第2のセットにおけるロック解除動作を介するロック解除を有効化するようにロック解除設定を調整することと、を含む。
【0032】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、グラフィカルユーザインタフェースを表示するように構成されたディスプレイユニットと、指紋センサユニットと、ディスプレイユニット及び指紋センサユニットに連結された処理ユニットとを備える。デバイスの動作モードが、電子デバイスの対応する機能セットへのアクセスがロックされるロック済みモードにある時、指紋センサユニットは、デバイスのロック解除を開始させる要求に相当する第1の入力を検出する。指紋センサユニットで第1の入力を検出したことに応じて、処理ユニットは、第1の入力が、ロック解除基準、第1のロック解除失敗基準、又は第2のロック解除失敗基準のうちの1つを満たすかを判定するように、構成される。処理ユニットは、第1の入力がロック解除基準を満たすとの判定に従って、デバイスを、ロック済みモードから、電子デバイスの対応する機能セットがロック解除されるロック解除済みモードに移行させるように、更に構成される。処理ユニットは、第1の入力が第1のロック解除失敗基準を満たすとの判定に従って、デバイスをロック済みモードに維持して、デバイスが1つ以上のロック解除動作のうちの第1のセットにおけるロック解除動作を介するロック解除を有効化するようにロック解除設定を調整するように、更に構成される。処理ユニットは、第1の入力が第2のロック解除失敗基準を満たすとの判定に従って、デバイスをロック済みモードに維持して、デバイスが、ロック解除動作の第1のセットとは異なる1つ以上のロック解除動作の第2のセットにおけるロック解除動作を介するロック解除を有効化するようにロック解除設定を調整するように、更に構成される。
【0033】
このように、ディスプレイ及び指紋センサを備える電子デバイスは、様々なロック解除モードを提供するための、より高速で、より効率的な方法を備えており、このようなデバイスの有効性、効率、ユーザ満足度を高める。かかる方法及びインタフェースは、様々なロック解除モードを提供するための従来の方法を補完する、又は置き換わることができる。
【0034】
デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスをロック解除するための、より効率的かつセキュアな方法及びインタフェースを備える電子デバイスが必要とされている。かかる方法及びインタフェースは、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスをロック解除するための従来の方法を補完するか、それと置き換わってもよい。かかる方法及びインタフェースは、ユーザの認識的負担を軽減し、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作デバイスの場合、かかる方法及びインタフェースにより、節電し、バッテリの充電の間の時間を増やす。
【0035】
いくつかの実施形態に係る方法は、ディスプレイ及び指紋センサを備える電子デバイスで実行される。方法は、デバイスが、電子デバイスの対応する機能セットへのアクセスがロックされているロック済みモードにある間、ディスプレイ上に第1のユーザインタフェースを表示して第1の入力を検出することと、第1の入力を検出したことに応じて、ディスプレイ上に、制限基準に従ってアクセスが制限される限定アクセスモードにある第2のユーザインタフェースを表示することと、第2のユーザインタフェースを限定アクセスモードで表示している間に、指紋センサ上で第1の指紋を検出することと、第1の指紋がデバイスを用いて登録される複数の登録済みの指紋のうちの1つであるとの判定に従って、第2のユーザインタフェースを、そこへのアクセスが制限基準に従って制限されていない完全アクセスモードで表示し、デバイスを、ロック済みモードから、電子デバイスの対応する機能セットがロック解除されるロック解除済みモードに移行させることと、第1の指紋が複数の登録済みの指紋のうちの1つでないとの判定に従って、第2のユーザインタフェースの表示を限定アクセスモードで維持し、デバイスをロック済みモードに維持することと、を含む。
【0036】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、ディスプレイユニットと、指紋センサユニットと、ディスプレイユニット及び指紋センサユニットに連結された処理ユニットと、を含む。処理ユニットは、デバイスが、電子デバイスの対応する機能セットへのアクセスがロックされているロック済みモードにある間、ディスプレイユニット上に第1のユーザインタフェースの表示を有効化して第1の入力を検出し、第1の入力を検出したことに応じて、ディスプレイユニット上に、そのアクセスが制限基準に従って制限される限定アクセスモードにある第2のユーザインタフェースの表示を有効化し、限定アクセスモードにて第2のユーザインタフェースの表示を有効化している間に、指紋センサ上で第1の指紋を検出し、第1の指紋がデバイスを用いて登録される複数の登録済みの指紋のうちの1つであるとの判定に従って、第2のユーザインタフェースへのアクセスが制限基準に従って制限されない完全アクセスモードで第2のユーザインタフェースの表示を有効化し、デバイスを、ロック済みモードから、電子デバイスの特徴の対応するセットがロック解除されているロック解除済みモードに移行し、第1の指紋が複数の登録済みの指紋のうちの1つでないとの判定に従って、第2のユーザインタフェースの表示を限定アクセスモードで維持し、デバイスをロック済みモードで維持するように、構成される。
【0037】
このように、ディスプレイ及び指紋センサを備える電子デバイスは、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御してデバイスをロック解除するためのより効率的かつセキュアな方法及びインタフェースを備えており、このようなデバイスの有効性、効率、ユーザ満足度を高める。かかる方法及びインタフェースは、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスをロック解除するための従来の方法を補完するか、それと置き換わってもよい。
【0038】
コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスをロック解除するための、より効率的な方法及びインタフェースを備えた電子デバイスが必要とされている。かかる方法及びインタフェースは、ロック解除するための従来の方法を補完する、又はそれらに置き換わることができる。かかる方法及びインタフェースは、ユーザの認識的負担を軽減し、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作デバイスの場合、かかる方法及びインタフェースにより、節電し、バッテリの充電の間の時間を増やす。
【0039】
いくつかの実施形態に係る方法は、ディスプレイ及び指紋センサを備える電子デバイスで実行される。方法は、電子デバイスが、電子デバイス上での複数の様々なアプリケーションの機能へのアクセスが防止されるロック済みモードにある間、ディスプレイ上に、電子デバイス用のロック済みデバイスユーザインタフェースの1種である第1のユーザインタフェース、及び、複数の様々なアプリケーションにおける対応するアプリケーションについての限定アクセスユーザインタフェースを表示することと、指紋センサを用いて、デバイスの1つ以上の機能のロック解除を開始させる要求に相当する第1の入力を検出することと、を含む。方法は、指紋センサを用いて、デバイスの1つ以上の機能のロック解除を開始させる要求に相当する第1の入力の検出に応じて、第1のユーザインタフェースが電子デバイス用のロック済みデバイスユーザインタフェースであるとの判定に従って、デバイスを、ロック済みモードから、複数の様々なアプリケーションの機能がロック解除されているマルチアプリケーションロック解除済みモードに移行させることを更に含む。方法はまた、第1のユーザインタフェースが、対応するアプリケーションについての限定アクセスユーザインタフェースであるとの判定に従って、デバイスを、ロック済みモードから、対応するアプリケーションの1つ以上の以前にロック済み機能がロック解除されている、単一アプリケーションロック解除済みモードに移行させることと、複数の様々なアプリケーションにおける他のアプリケーションの1つ以上の以前にロック済み機能へのアクセスを引き続き防止することと、を含む。
【0040】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、第1のユーザインタフェースを表示するように構成される、ディスプレイユニットと、指紋センサユニットと、ディスプレイユニット及び指紋センサユニットに連結された処理ユニットと、を備える。処理ユニットは、電子デバイスが、電子デバイス上での複数の様々なアプリケーションの機能へのアクセスが防止されるロック済みモードにある間、ディスプレイユニット上に、電子デバイス用のロック済みデバイスユーザインタフェースの1つである第1のユーザインタフェースと、複数の様々なアプリケーションにおける対応するアプリケーションの限定アクセスユーザインタフェースとの表示を有効化し、指紋センサを用いて、デバイスの1つ以上の機能のロック解除を開始させる要求に相当する第1の入力を検出するように、構成される。処理ユニットは、指紋センサを用いて、デバイスの1つ以上の機能のロック解除を開始させる要求に相当する第1の入力の検出に応じて、第1のユーザインタフェースが電子デバイスのロック済みデバイスユーザインタフェースであるとの判定に従って、デバイスを、ロック済みモードから、複数の様々なアプリケーションの機能がロック解除されているマルチアプリケーションロック解除済みモードに移行させるように、更に構成される。処理ユニットはまた、第1のユーザインタフェースが、対応するアプリケーションについての限定アクセスユーザインタフェースであるとの判定に従って、デバイスを、ロック済みモードから、対応するアプリケーションの1つ以上の以前にロック済み機能がロック解除されている単一アプリケーションロック解除済みモードに移行させ、複数の様々なアプリケーションにおける他のアプリケーションの1つ以上の以前にロック済み機能へのアクセスを引き続き防止するように、構成される。
【0041】
このように、ディスプレイ及び指紋センサを備える電子デバイスは、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスをロック解除するための効率的な方法及びインタフェースを備え、このようなデバイスの有効性、効率、並びにユーザ満足度を高める。かかる方法及びインタフェースは、ロック解除するための従来の方法を補完する、又はそれらに置き換わることができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、指紋センサと、ディスプレイと、及び/又はタッチ感知面と、1つ以上のプロセッサと、メモリと、1つ以上のプログラムと、を含み、1つ以上のプログラムはメモリ内に記憶され、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成されており、1つ以上のプログラムは、上に記載のいずれの方法の動作を実行するための命令を含む。いくつかの実施形態によれば、指紋センサと、ディスプレイと、任意選択的に、タッチ感知面と、メモリと、メモリに記憶された1つ以上のプログラムを実行する1つ以上のプロセッサとを有する電子デバイス上のグラフィカルユーザインタフェースは、上述の方法のいずれかで表示される要素のうちの1つ以上を含み、これらの要素は上記の方法のうちのいずれかにおいて説明されているように、入力に応じて更新される。いくつかの実施形態に係るコンピュータ可読記憶媒体は、指紋センサと、任意選択的に、ディスプレイと、及び/又はタッチ感知面とを有する電子デバイスによって実行されると、電子デバイスに上記の方法のうちのいずれかの動作を実行させる命令を記憶している。いくつかの実施形態に係る電子デバイスは、指紋センサと、任意選択的に、ディスプレイ及び/又は1つ以上のタッチ感知面と、上に記載の任意の方法の動作を実行する手段と、を備える。いくつかの実施形態に係る、指紋センサと、任意選択的に、ディスプレイと、及び/又はタッチ感知面とを有する電子デバイス内で使用する情報処理装置は、上記の方法のうちのいずれかの動作を実行する手段を含む。
【0043】
このように、ディスプレイ及び指紋センサを備える電子デバイスは、指紋の配向に基づいてビーム形成パラメータを変更するための、より高速で、より効率的な方法及びインタフェースを備えており、かかるデバイスの有効性、効率、ユーザ満足度を高める。かかる方法及びインタフェースは、ビーム形成パラメータを変更するための従来の方法を補完する、又は置き換わることができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
説明される様々な実施形態のより良好な理解のために、以下の図面と併せて、以下の「実施形態の説明」を参照されたく、類似の参照番号は、それらの図の全体を通じて対応する部分を指す。
【0045】
【
図1A】いくつかの実施形態に係る、タッチ感知ディスプレイ及び指紋センサを備えるポータブル多機能デバイスを示すブロック図である。
【0046】
【
図1B】いくつかの実施形態に係る、イベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。
【0047】
【
図2】いくつかの実施形態に係る、タッチスクリーン及び指紋センサを有するポータブル多機能デバイスを示す。
【0048】
【
図3】いくつかの実施形態に係る、ディスプレイと指紋センサを含む複数のセンサと、及び任意選択的にタッチ感知面とを有する、例示的な多機能デバイスのブロック図である。
【0049】
【
図4A】いくつかの実施形態に係る、ポータブル多機能デバイスにおけるアプリケーションのメニュのための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0050】
【
図4B】いくつかの実施形態に係る、指紋センサ及びディスプレイとは別個のタッチ感知面を有する多機能デバイスのための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0051】
【
図4C】いくつかの実施形態に係る、指紋に関連付けられた2つの手の略図を示す。
【0052】
【
図4D】いくつかの実施形態に係る、指紋センサ上の指紋の様々なタイプの回転を示す。
【0053】
【
図5A】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5B】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5C】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5D】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5E】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5F】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5G】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5H】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5I】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5J】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5K】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5L】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5M】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5N】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5O】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5P】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5Q】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5R】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5S】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5T】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5U】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5V】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5W】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5X】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5Y】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5Z】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5AA】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5BB】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5CC】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5DD】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図5EE】いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0054】
【
図6A】いくつかの実施形態によるデバイスを用いて指紋を登録する方法を示すフロー図である。
【
図6B】いくつかの実施形態によるデバイスを用いて指紋を登録する方法を示すフロー図である。
【
図6C】いくつかの実施形態によるデバイスを用いて指紋を登録する方法を示すフロー図である。
【
図6D】いくつかの実施形態によるデバイスを用いて指紋を登録する方法を示すフロー図である。
【0055】
【
図7】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスの機能ブロック図である。
【0056】
【
図8A】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8B】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8C】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8D】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8E】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8F】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8G】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8H】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8I】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8J】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8K】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8L】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8M】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8N】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8O】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8P】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8Q】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8R】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8S】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8T】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8U】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8V】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図8W】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0057】
【
図9A】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行する方法を示すフロー図である。
【
図9B】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行する方法を示すフロー図である。
【0058】
【
図10】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスの機能ブロック図である。
【0059】
【
図11A】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づくユーザ認証に応じて、クレデンシャルフィールドにクレデンシャルを追加する及びクレデンシャルの未編成バージョンを表示するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11B】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づくユーザ認証に応じて、クレデンシャルフィールドにクレデンシャルを追加する及びクレデンシャルの未編成バージョンを表示するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11C】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づくユーザ認証に応じて、クレデンシャルフィールドにクレデンシャルを追加する及びクレデンシャルの未編成バージョンを表示するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11D】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づくユーザ認証に応じて、クレデンシャルフィールドにクレデンシャルを追加する及びクレデンシャルの未編成バージョンを表示するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0060】
【
図12A】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づくユーザ認証を用いてクレデンシャルフィールドへの自動データ追加を許可し、クレデンシャルの未編成バージョンの表示を許可するフロー図を示す。
【
図12B】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づくユーザ認証を用いてクレデンシャルフィールドへの自動データ追加を許可し、クレデンシャルの未編成バージョンの表示を許可するフロー図を示す。
【0061】
【
図13】一部の実施形態による、電子デバイスの機能ブロック図である。
【0062】
【
図14A】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づくユーザ認証に応じて、クレデンシャルの未編成バージョンを表示するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図14B】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づくユーザ認証に応じて、クレデンシャルの未編成バージョンを表示するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図14C】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づくユーザ認証に応じて、クレデンシャルの未編成バージョンを表示するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0063】
【
図15A】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づくユーザ認証を用いて、クレデンシャルの未編成バージョンの表示を許可する方法を示すフロー図である。
【
図15B】いくつかの実施形態に係る、指紋に基づくユーザ認証を用いて、クレデンシャルの未編成バージョンの表示を許可する方法を示すフロー図である。
【0064】
【
図16】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスの機能ブロック図である。
【0065】
【
図17A】いくつかの実施形態に係る、登録済みの指紋を通して保存されたクレデンシャルの自動使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図17B】いくつかの実施形態に係る、登録済みの指紋を通して保存されたクレデンシャルの自動使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図17C】いくつかの実施形態に係る、登録済みの指紋を通して保存されたクレデンシャルの自動使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図17D】いくつかの実施形態に係る、登録済みの指紋を通して保存されたクレデンシャルの自動使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図17E】いくつかの実施形態に係る、登録済みの指紋を通して保存されたクレデンシャルの自動使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図17F】いくつかの実施形態に係る、登録済みの指紋を通して保存されたクレデンシャルの自動使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図17G】いくつかの実施形態に係る、登録済みの指紋を通して保存されたクレデンシャルの自動使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図17H】いくつかの実施形態に係る、登録済みの指紋を通して保存されたクレデンシャルの自動使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図17I】いくつかの実施形態に係る、登録済みの指紋を通して保存されたクレデンシャルの自動使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図17J】いくつかの実施形態に係る、登録済みの指紋を通して保存されたクレデンシャルの自動使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0066】
【
図18A】いくつかの実施形態に係る、登録済みの指紋を通して保存されたクレデンシャルの自動使用を管理する方法を示すフロー図である。
【
図18B】いくつかの実施形態に係る、登録済みの指紋を通して保存されたクレデンシャルの自動使用を管理する方法を示すフロー図である。
【
図18C】いくつかの実施形態に係る、登録済みの指紋を通して保存されたクレデンシャルの自動使用を管理する方法を示すフロー図である。
【0067】
【
図19】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスの機能ブロック図である。
【0068】
【
図20A】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20B】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20C】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20D】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20E】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20F】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20G】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20H】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20I】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20J】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20K】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20L】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20M】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20N】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20O】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20P】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20Q】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20R】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20S】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図20T】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0069】
【
図21A】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにする方法を示すフロー図である。
【
図21B】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにする方法を示すフロー図である。
【
図21C】いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにする方法を示すフロー図である。
【0070】
【
図22】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスの機能ブロック図である。
【0071】
【
図23A】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23B】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23C】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23D】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23E】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23F】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23G】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23H】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23I】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23J】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23K】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23L】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23M】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23N】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23O】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23P】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23Q】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23R】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23S】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23T】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23U】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23V】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23W】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23X】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23Y】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23Z】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23AA】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23BB】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23CC】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23DD】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23EE】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図23FF】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0072】
【
図24A】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供する方法を示すフロー図である。
【
図24B】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供する方法を示すフロー図である。
【
図24C】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供する方法を示すフロー図である。
【
図24D】いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供する方法を示すフロー図である。
【0073】
【
図25】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスの機能ブロック図である。
【0074】
【
図26A】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26B】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26C】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26D】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26E】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26F】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26G】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26H】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26I】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26J】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26K】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26L】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26M】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26N】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26O】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26P】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26Q】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26R】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26S】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26T】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26U】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26V】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26W】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図26X】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0075】
【
図27A】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除する方法を示すフロー図である。
【
図27B】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除する方法を示すフロー図である。
【
図27C】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除する方法を示すフロー図である。
【
図27D】いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する及びデバイスのロックを解除する方法を示すフロー図である。
【0076】
【
図28】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスの機能ブロック図である。
【0077】
【
図29A】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29B】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29C】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29D】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29E】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29F】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29G】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29H】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29I】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29J】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29K】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29L】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29M】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29N】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29O】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29P】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29Q】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29R】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29S】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29T】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29U】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29V】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29W】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29X】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図29Y】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0078】
【
図30A】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除する方法を示すフロー図である。
【
図30B】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除する方法を示すフロー図である。
【
図30C】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除する方法を示すフロー図である。
【
図30D】いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除する方法を示すフロー図である。
【0079】
【
図31】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスの機能ブロック図である。
【0080】
本明細書に記載されているこれらの方法、デバイス、及びGUIは、タッチ感知面又は他の入力デバイス上の入力の代わりに、若しくは、それに加えて、指紋センサ上の入力に応答する。いくつかの実装において、個々の指紋隆線によって形成される指紋の特徴を検出するのに十分な高さの空間解像度を有するタッチ感知面が、指紋センサとして用いられる。個別のタッチ感知面がない指紋センサを使用する場合は、指紋の面積が指紋センサの面積以上の大きさである時でさえ、指紋センサは指紋センサ上の接触の移動を検出できるので、指紋センサは、はるかに小さいフォームファクタでタッチ感知面の機能の多くについて代用品として果たし得る。指紋センサが、個別のタッチ感知面に加えて用いられる場合、指紋センサは、接触の捻り動作を正確に検出し、指紋センサ上でジェスチャを実行する時に使用する指の異なる指紋を識別し、デバイスの現在のユーザを識別することによって、タッチ感知面を増強し得る。加えて、指紋センサが、個別のタッチスクリーンディスプレイに加えて用いられる場合は、指がディスプレイの一部分を覆い隠さない方が好都合である状況(例えば、地図、映像又はゲームを見ている間)では、指紋センサは、タッチ入力を検出し得る。タッチ感知面が指紋センサとして用いられている場合、タッチ感知面は、任意選択的に、タッチ感知面(又は、タッチ感知面の領域)を、ユーザの介入なしに、低解像度モードと高解像度モードとの間で自動的に切り替えるように定義し得る空間解像度設定を、任意選択的に有する。多くの状況において、低解像度モードは、高解像度モードより電力消費が少ない。指紋検出が必要でない時にタッチ感知面を低解像度モードで動作させ、タッチ感知面又はタッチ感知面の一領域を必要に応じて高解像度モードに切り替える有益性は、電力を節約する一方で、必要に応じて高解像度で指紋の特徴を感知して、デバイスを使用するユーザエクスペリエンスを高めることである。タッチ感知面が指紋センサとして使用される実装において、用語「指紋センサ」は、現在高解像度モードであるタッチ感知面、又はタッチ感知面の一領域を指す。
【0081】
1つ以上の指紋センサからの入力が電子デバイスのユーザインタフェースを操作する上で使用される直観的なユーザインタフェースを提供する、多くの様々な方法が、以下で説明されている。これらの方法のうちの(任意選択的に、互いに併用して)1つ以上を使用することが、ユーザに追加の情報又は機能を直観的に提供するユーザインタフェースを提供することを支援し、したがって、ユーザの認識的負担を低減し、ヒューマンマシンインタフェースを高める。そのようなヒューマン−マシンインタフェースの改善により、ユーザは、より速く、より効率的にデバイスを使用することが可能となる。バッテリ動作デバイスに関しては、これらの改善により、電力が節約され、バッテリを充電する間隔が増大する。説明を簡単にするために、これらの方法のうちの一部の例示的実施例を含む、システム、方法、及びユーザインタフェースが以下で説明されている。
・下記、
図5A〜
図5EEは、デバイスを用いて指紋を登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6A〜
図6Dは、デバイスを用いて指紋を登録する方法を示すフロー図である。
図5A〜
図5EEのユーザインタフェースは、
図6A〜
図6Dのプロセスを説明するために用いられる。
●
図8A〜
図8Wは、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図9A〜
図9Bは、指紋に基づく動作を実行する方法を示すフロー図である。
図8A〜
図8Wのユーザインタフェースを使用して、
図9A〜
図9Bのプロセスを示す。
●下記、
図11A〜
図11D及び
図14A〜
図14Cは、ユーザの指紋に基づく認証に応じて、クレデンシャルをクレデンシャルフィールドに追加し、クレデンシャルの未編成バージョンを表示するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図12A〜
図12B及び
図15A〜
図15Bは、ユーザの指紋に基づく認証を用いてクレデンシャルフィールドの自動追加を許可する及び/又は未編成のクレデンシャルの表示を許可する方法を示すフロー図である。
図11A〜
図11D及び
図14A〜
図14Cのユーザインタフェースを使用して、
図12A〜
図12B及び
図15A〜
図15Bのプロセスを示す。
●下記、
図17A〜
図17Jは、電子デバイス(例えば、デバイス100又は300)上に保存されたクレデンシャルの自動使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図18A〜
図18Cは、電子デバイス(例えば、デバイス100又は300)上に保存されたクレデンシャルの自動使用を管理する方法を示すフロー図である。
図17A〜
図17Jのユーザインタフェースを使用して、
図18A〜18Cのプロセスを示す。
●下記、
図20A〜
図20Tは、編成済みの情報を明らかにするための例示的なユーザインタフェースを示す。
図21A〜
図21Cは、編成済みの情報を明らかにする方法を示すフロー図である。
図20A〜
図20Tのユーザインタフェースを使用して、
図21A〜
図21Cにおけるプロセスを示す。
●下記、
図23A〜23FFは、電子デバイス上で様々なロック解除モードを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図24A〜
図24Dは、電子デバイス上に様々なロック解除モードを提供する方法を示すフロー図である。
図23A〜
図23FFのユーザインタフェースを使用して、
図24A〜
図24Dのプロセスを示す。
●下記、
図26A〜
図26Xは、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する並びにデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図27A〜
図27Dは、デバイス及びデバイス機能へのアクセスのロックを解除する方法を示すフロー図である。
図26A〜
図26Xにおけるユーザインタフェースを使用して、
図27A〜
図27Dにおけるプロセスを示す。
●下記、
図29A〜
図29Yは、コンテクキトに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図30A〜
図30Dは、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除する方法を示すフロー図である。
図29A〜
図29Yにおけるユーザインタフェースを使用して、
図30A〜
図30Dにおけるプロセスを示す。
例示的なデバイス
【0082】
ここで、添付図面に実施例が示される実施形態を、詳細に参照する。以下の詳細な説明では、説明されている様々な実施形態の完全な理解を提供するために数多くの具体的な詳細が記載されている。しかしながら、説明されている様々な実施形態は、これらの具体的な詳細を伴わずとも実践し得ることが、当業者には明らかであろう。他の例においては、周知の方法、手続き、構成要素、回路、及びネットワークは、実施形態の態様を不必要に不明瞭なものとしないよう、詳細には説明されていない。
【0083】
本明細書では、第1、第2などの用語は、一部の実施例で、様々な要素を説明するために使用されるが、これらの要素は、それらの用語によって限定されるべきではないことも理解されるであろう。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、説明されている様々な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の接触は、第2の接触と称することができ、同様に、第2の接触は、第1の接触と称し得る。第1の接触及び第2の接触は両方接触であるが、それらは同じ接触ではない。
【0084】
本明細書で説明される様々な実施形態の説明で使用される用語法は、特定の実施形態を説明することのみを目的とするものであって、限定することを意図するものではない。様々な記載の実施形態、及び添付の特許請求の範囲で使用される時に、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が別途明確に示さない限り、複数形をも含むことが意図されている。本明細書で使用される時に、用語「及び/又は」が、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のすべての可能な任意の組み合わせを指し、かつこれを含むことをもまた理解されたい。更に、用語「includes(含む)」、「including(含む)」、「comprises(備える)」、及び/又は「comprising(備える)」は、本明細書で使用される場合、記述される特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在若しくは追加を排除するものではないことが理解されるであろう。
【0085】
本明細書で使用される時、用語「if(〜の場合には)」は、任意選択的に、コンテキストに依存して「when(〜のとき)」、「upon(〜すると)」、「in response to determining(〜との判定に応じて)」、又は「in response to detecting(〜の検出に応じて)」を意味するものと解釈される。同様に、語句「if it is determined(〜と判定される場合には)」又は「if (a stated condition or event) is detected((記述される条件又はイベント)が検出される場合には)」は、任意選択的に、文脈に応じて「upon determining(〜と判定されると)」、又は「in response to determining(〜との判定に応じて)」、又は「upon detecting(the stated condition or event)((記述される条件又はイベント)が検出されると)」、又は「in response to detecting(the stated condition or event)((記述される条件又はイベント)の検出に応じて)」を意味するものと解釈される。
【0086】
電子デバイス、そのようなデバイス用のユーザインタフェース、及びそのようなデバイスを使用するための関連プロセスの、実施形態を説明する。いくつかの実施形態では、このデバイスは、PDA機能及び/又は音楽再生機能などの、他の機能をも含む、モバイル電話機などのポータブル通信デバイスである。ポータブル多機能デバイスの例示的な実施形態は、限定を伴わずに、California州CupertinoのApple Inc.のiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)デバイスを含む。タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を備えたラップトップ又はタブレットコンピュータなど他のポータブル電子デバイスも、任意選択的に、使用できる。また、いくつかの実施形態では、このデバイスはポータブル通信デバイスではなく、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を備えたデスクトップコンピュータであることを理解されたい。
【0087】
以下の論考では、ディスプレイ及びタッチ感知面を備える電子デバイスを説明する。しかし、この電子デバイスが、物理キーボード、マウス、及び/又はジョイスティックなどの1つ以上の他の物理ユーザインタフェースデバイスを任意選択的に含むことを理解されたい。
【0088】
そのデバイスは、一般的に、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、ビデオ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、トレーニングサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタル音楽再生アプリケーション、及び/又はデジタルビデオ再生アプリケーションのうちの1つ以上など、様々なアプリケーションをサポートする。
【0089】
このデバイス上で実行される様々なアプリケーションは、タッチ感知面などの、少なくとも1つの共通の物理ユーザインタフェースデバイスを、任意選択的に使用する。タッチ感知面の1つ以上の機能並びにデバイス上に表示される対応する情報は、1つのアプリケーションから次のアプリケーションへ、及び/又は対応するアプリケーションの中で、任意選択的に、調整、及び/又は変更される。この方式で、そのデバイスの共通の(タッチ感知面などの)物理アーキテクチャは、ユーザにとって直観的かつ透過的なユーザインタフェースを有する様々なアプリケーションを、任意選択的にサポートする。
【0090】
ここで、タッチ感知ディスプレイを備えるポータブルデバイスの実施形態に注意を向ける。
図1Aは、いくつかの実施形態に係る、タッチ感知ディスプレイ112を備えたポータブル多機能デバイス100を示すブロック図である。タッチ感知ディスプレイ112は、時に便宜上「タッチスクリーン」と称され、「タッチ感知ディスプレイシステム」として知られたり、称されたりすることもある。デバイス100は、メモリ102(任意選択的に、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む)、メモリコントローラ122、1つ以上の処理ユニット(CPU)120、周辺機器インタフェース118、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、入出力(I/O)サブシステム106、他の入力又は制御デバイス116、及び外部ポート124を含む。デバイス100は、1つ以上の光センサ164を、任意選択的に含む。デバイス100は、デバイス100(例えば、デバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112などのタッチ感知面)上の接触の強度を検出するための、1つ以上の強度センサ165を、任意選択的に含む。デバイス100は、デバイス100上に触知出力を生成する(例えば、デバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112又はデバイス300のタッチパッド355などの、タッチ感知面上に触知出力を生成する)ための、1つ以上の触知出力生成器167を、任意選択的に含む。これらの構成要素は、1つ以上の通信バス又は信号ライン103を介して、任意選択的に通信する。
【0091】
本明細書及び特許請求の範囲で使用されるとき、タッチ感知面上の接触の「強度」という用語は、タッチ感知面上の接触(例えば、指接触)の力又は圧力(単位面積当りの力)、あるいはタッチ感知面上の接触の力又は圧力の代替物(代用物)を指す。接触の強度は、少なくとも4つの異なる数値を含み、より典型的には、数百以上の異なる数値(例えば、少なくとも256)を含む、数値の範囲を有する。接触の強度は、様々な方法及び様々なセンサ、又はセンサの組み合わせを使用して、任意選択的に、判定(又は、測定)される。例えば、タッチ感知面の下に又は隣接して配置された1つ以上のセンサは、タッチ感知面上の様々な点における力を測定するために、任意選択的に用いられる。いくつかの実装において、複数の力センサの力測定値を組み合わせて(例えば、加重平均)、接触の推定の力を判定する。同様に、スタイラスの感圧性先端部を任意選択的に使用して、タッチ感知面上のスタイラスの圧力を判定する。別の方法としては、タッチ感知面上で検出される接触領域のサイズ及び/若しくはその変化、接触に近接するタッチ感知面の電気容量及び/若しくはその変化、並びに/又は、接触に近接するタッチ感知面の抵抗及び/若しくはその変化が、タッチ感知面上の接触の力又は圧力の代用物として、任意選択的に用いられる。いくつかの実装において、接触の力又は圧力の代替的測定値は、強度閾値を超えているかを判定するために直接に用いられる(例えば、強度閾値は、代替的測定値に対応する単位で記述される)。いくつかの実装において、接触の力又は圧力の代替的測定値は、推定される力又は圧力に変換され、この推定される力又は圧力を用いて、強度閾値を超えているか判定される(例えば、強度閾値は、圧力の単位で測定された圧力閾値である)。
【0092】
本明細書及び特許請求の範囲で使用されるとき、用語「触知出力」は、ユーザの触覚でユーザによって検出されることになる、デバイスの従前の位置に対するデバイスの物理的変位、デバイスの構成要素(例えば、タッチ感知面)の、デバイスの別の構成要素(例えば、筐体)に対する物理的変位、又はデバイスの質量中心に対する構成要素の変位を指す。例えば、デバイス又はデバイスの構成要素が、タッチに敏感なユーザの表面(例えば、ユーザの手の指、手のひら、又は他の部分)に接触している状況において、物理的変位によって生成された触知出力は、デバイス又はデバイスの構成要素の物理的特性の認識された変化に相当する触感として、ユーザによって解釈される。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ又はトラックパッド)の移動は、ユーザによって、物理アクチュエータボタンの「ダウンクリック」又は「アップクリック」として、任意選択的に解釈される。いくつかの場合、ユーザの移動により物理的に押された(例えば、変位された)タッチ感知面に関連付けられた物理アクチュエータボタンの移動がない時でさえ、ユーザは「ダウンクリック」又は「アップクリック」などの触感を感じる。別の例として、タッチ感知面の移動は、タッチ感知面の平滑度に変化がない時でさえ、タッチ感知面の「粗さ」としてユーザによって、任意選択的に、解釈又は感じられる。このようなユーザによるタッチの解釈は、ユーザの個別の感覚認知によるが、大多数のユーザに共通したタッチの感覚認知が数多くある。したがって、触知出力が、ユーザの特定の感覚認知(例えば、「アップクリック」「ダウンクリック」、「粗さ」)に対応するものと記述される場合、別途記載のない限り、生成された触知出力は、典型的な(又は、平均的な)ユーザの記述された感覚認知を生成するデバイス、又はデバイスの構成要素の物理的変位に対応する。
【0093】
デバイス100は、ポータブル多機能デバイスの一実施例に過ぎず、デバイス100は、示されるものよりも多いか又は少ない構成要素を任意選択的に有するか、2つ以上の構成要素を任意選択的に組み合わせるか、又は構成要素の異なる構成若しくは配置を任意選択的に有することを理解されたい。
図1Aに示される様々な構成要素は、1つ以上の信号処理、及び/又はアプリケーション固有の集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの両方の組み合わせで実装される。
【0094】
メモリ102は、任意選択的に高速ランダムアクセスメモリを含み、また任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性半導体メモリデバイスなどの、不揮発性メモリも含む。CPU 120及び周辺機器インタフェース118などの、デバイス100の他の構成要素によるメモリ102へのアクセスは、メモリコントローラ122により、任意選択的に、制御される。
【0095】
周辺機器インタフェース118を使用して、このデバイスの入力及び出力周辺機器を、CPU 120及びメモリ102に連結することができる。1つ以上のプロセッサ120は、デバイス100のための様々な機能を実行するため並びにデータ処理を行うために、メモリ102に記憶された様々なソフトウェアプログラム及び/若しくは命令セットを走らせたり、又は実行したりする。
【0096】
いくつかの実施形態では、周辺機器インタフェース118、CPU 120、及びメモリコントローラ122は、任意選択的に、チップ104などの単一チップ上に実装される。いくつかの他の実施形態において、これらは、個別のチップ上に、任意選択的に、実装される。
【0097】
RF(無線周波数)回路108は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を送受信する。RF回路108は、電気信号を電磁信号に、又は電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。RF回路108は、アンテナシステム、RF送受信機、1つ以上の増幅器、同調器、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリなどを含むがこれらに限定されない、上記の機能を実行するための周知の回路を、任意選択的に含む。RF回路108は、インターネット情報検索システム(WWW)とも呼ばれるインターネットなどのネットワーク、セルラー電話ネットワークなどのイントラネット及び/又は無線ネットワーク、ワイアレスローカルエリアネットワーク(LAN)及び/又はメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、及び他のデバイスと無線通信によって、任意選択的に通信する。無線通信は、移動通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、エンハンストデータGSM環境(EDGE(登録商標))、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、Evolution,Data−Only(EV−DO)、HSPA、HSPA+、2重セルHSPA(DC−HSPDA)、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))、近距離無線通信(NEC)、広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、Bluetooth、Wireless Fidelity(Wi−Fi)(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、及び/又はIEEE 802.11n)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、Wi−MAX(登録商標)、電子メール用のプロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(IMAP)及び/又はポストオフィスプロトコル(POP))、インスタントメッセージング(例えば、extensible messaging and presence protocol(XMPP)、Session Initiation Protocol for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions(SIMPLE)、Instant Messaging and Presence Service(IMPS))、及び/又はショートメッセージサービス(SMS)、若しくは本願の出願日の時点でまだ開発されていない通信プロトコルを含む任意の他の好適な通信プロトコルを含むがこれらに限定されない複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを、任意選択的に使用する。
【0098】
オーディオ回路110、スピーカ111、及びマイクロフォン113は、ユーザとデバイス100との間のオーディオインタフェースを提供する。音声回路110は、周辺機器インタフェース118から音声データを受信し、音声データを電気信号に変換し、電気信号をスピーカ111に送信する。スピーカ111は、電気信号を人間の可聴音波に変換する。音声回路110は、マイクロフォン113により音波から変換された電気信号も受信する。音声回路110は、電気信号を音声データに変換し、処理するために音声データを周辺機器インタフェース118に送出する。音声データは、周辺機器インタフェース118によって任意選択的に、メモリ102及び/若しくはRF回路108から取り込まれ、並びに/又はメモリ102及び/若しくはRF回路108へ送出される。いくつかの実施形態において、オーディオ回路機構110は更にヘッドセットジャック(例えば、
図2の212)を備える。ヘッドセットジャックは、オーディオ回路110と、出力専用ヘッドホン又は出力(例えば、片耳又は両耳用のヘッドホン)及び入力(例えば、マイクロホン)の両方を持つヘッドセットなどの、取り外し可能なオーディオ入出力周辺機器との間のインタフェースを提供する。
【0099】
I/Oサブシステム106は、周辺機器インタフェース118に、タッチスクリーン112及び他の入力制御デバイス116などのデバイス100の入出力周辺機器を連結する。I/Oサブシステム106は、ディスプレイコントローラ156、光センサコントローラ158、強度センサコントローラ159、触覚フィードバックコントローラ161、及び他の入力又は制御デバイス用の1つ以上の入力コントローラ160を、任意選択的に含む。1つ以上の入力コントローラ160は、他の入力又は制御デバイス116から/へ電気信号を受信/送信する。他の入力制御デバイス116は、物理ボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカボタンなど)、ダイヤル、スライダースイッチ、ジョイスティック、クリックホイールなどを、任意選択的に含む。いくつかの代替的実施形態において、入力コントローラ(1つ又は複数)160は、キーボード、赤外線ポート、USBポート、及びマウスなどのポインタデバイスのうちのいずれかに、任意選択的に連結される(又は、いずれにも連結されない)。1つ以上のボタン(例えば、
図2の208)は、スピーカ111及び/又はマイクロフォン113の音量調節のためのアップ/ダウンボタンを、任意選択的に含む。1つ以上のボタンは、プッシュボタン(例えば、
図2の206)を、任意選択的に含む。
【0100】
タッチ感知ディスプレイ112は、デバイスとユーザとの間の入力インタフェース及び出力インタフェースを提供する。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン112から/へ電気信号を受信し及び/又は送信する。タッチスクリーン112は、ユーザに視覚出力を表示する。視覚出力は、グラフィック、テキスト、アイコン、ビデオ、及びこれらの任意の組み合わせ(総称して「グラフィック」と称する)を、任意選択的に含む。いくつかの実施形態において、視覚出力の一部又は全ては、ユーザインタフェースオブジェクトに対応する。
【0101】
タッチスクリーン112は、触覚及び/若しくは触感の接触に基づくユーザからの入力を受け付けるタッチ感知面、センサ、又はセンサのセットを有している。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156(メモリ102内の任意の関連モジュール及び/又は命令セットと共に)は、タッチスクリーン112上で接触(及び任意の動作又は接触の中断)を検出し、検出された接触をタッチスクリーン112上に表示されたユーザインタフェースオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ、又は画像)との対話に変換する。ある例示的な実施形態では、タッチスクリーン112とユーザとの間の接触は、ユーザの指に対応する。
【0102】
タッチスクリーン112は、任意選択的に、LCD(液晶ディスプレイ)技術、LPD(発光ポリマーディスプレイ)技術、又はLED(発光ダイオード)技術を使用するが、他の実施形態では、他のディスプレイ技術が使用される。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、静電容量技術、抵抗性技術、赤外線技術、及び表面超音波技術、並びに、タッチスクリーン112との1つ以上の接触点を判定するための他の近接センサアレイ又は他の要素を含むが、これらに限定されない、現在公知の若しくは後日に開発される複数のタッチ感知技術のうちのいずれかを使用して、接触及び任意の移動又はその中断を、任意選択的に検出する。ある例示的な実施形態では、California州CupertinoのAppleInc.からのiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)などにおいて見られるような、投影された相互キャパシタンス検知技術が使用されている。
【0103】
タッチスクリーン112は、任意選択的に、100dpiを超える映像解像度を有する。いくつかの実施形態において、タッチスクリーンは約160dpiの映像解像度を有する。ユーザは、スタイラス、指などの任意の好適なオブジェクト又は付属器を使用して、タッチスクリーン112と、任意選択的に接触する。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、主として指に基づく接触及びジェスチャで機能するように設計され、タッチスクリーン上の指の接触面積が広いことにより、スタイラスに基づく入力よりも精度が低いことがある。いくつかの実施形態において、デバイスは、粗い指に基づく入力を正確なポインタ/カーソル位置又はユーザの望むアクションを実行するためのコマンドに変換する。
【0104】
いくつかの実施形態では、タッチスクリーンに加えて、デバイス100は、特定の機能をアクティブ化又は非アクティブ化させるためのタッチパッド(図示せず)を、任意選択的に含む。いくつかの実施形態において、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚出力を表示しない、デバイスのタッチ感知エリアである。タッチパッドは、任意選択的に、タッチスクリーン112とは別個のタッチ感知面、又はタッチスクリーンによって形成されたタッチ感知面の延長である。
【0105】
デバイス100はまた、様々な構成要素に電力を供給するための電力システム162をも含む。電力システム162は、任意選択的に、電力管理システム、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(AC))、再充電システム、停電検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力状態標識(例えば、発光ダイオード(LED))、並びにポータブルデバイス内での電力の生成、管理、及び分配に関連付けられた任意の他の構成要素を含む。
【0106】
デバイス100はまた、1つ以上の光センサ164をも、任意選択的に含む。
図IAは、光センサをI/Oサブシステム106内の光センサコントローラ158に連結されて示す。光センサ164は、電荷結合デバイス(CCD)又は相補的金属酸化物半導体(CMOS)フォトトランジスタを、任意選択的に含む。光センサ164は、1つ以上のレンズを通して投影された、環境からの光を受光し、その光を、画像を表すデータに変換する。撮像モジュール143(カメラモジュールとも称する)と併用して、光センサ164は、静止画像又は映像を、任意選択的にキャプチャする。いくつかの実施形態において、タッチスクリーンディスプレイを静止画像及び/又は映像取得のためのビューファインダとして有効化されるように、光センサは、デバイスの前面のタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。いくつかの実施形態では、別の光センサがデバイスの前面上に配置され、それにより、ユーザがタッチスクリーンディスプレイ上で他のテレビ会議の参加者を見る間に、ユーザの画像が、任意選択的に、テレビ会議のために取得される。
【0107】
デバイス100はまた、1つ以上の接触強度センサ165をも任意選択的に含む。
図1Aは、接触強度センサを、I/Oサブシステム106内の強度センサコントローラ159に連結されて示す。接触強度センサ165は、1つ以上のピエゾ抵抗ひずみゲージ、電気容量式力センサ、電気力センサ、圧電力センサ、光学力センサ、容量式タッチ感知面、又は他の強度センサ(例えば、タッチ感知面上の接触の力(又は圧力)を測定するために使用するセンサ)を、任意選択的に含む。接触強度センサ165は、環境から接触強度情報(例えば、圧力情報又は圧力情報のプロキシ)を受信する。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの接触強度センサが、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)に併置されているか、又は近接している。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの接触強度センサが、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
【0108】
デバイス100は、1つ以上の近接センサ166をも、任意選択的に含む。
図1Aは、近接センサ166を周辺機器インタフェース118と連結されて示す。あるいは、近接センサ166は、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に連結される。いくつかの実施形態では、多機能デバイスが、ユーザの耳の近くに配置される場合(例えば、ユーザが電話通話を行っている場合)、近接センサは、タッチスクリーン112をオフにして無効化する。
【0109】
デバイス100はまた、1つ以上の触知出力生成器167をも任意選択的に含む。
図1Aは、触知出力生成器を、I/Oサブシステム106内の触覚フィードバックコントローラ161に連結されて示す。触知出力生成器167は、スピーカ又は他の音声構成要素などの1つ以上の電気音響デバイス、及び/又はモータ、ソレノイド、電気活性ポリマ、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、若しくは他の触知出力構成要素(例えば、デバイス上で電気信号を触知出力に変換する構成要素)などの、エネルギーを直線運動に変換する電気機械デバイスを、任意選択的に含む。接触強度センサ165は、触覚フィードバックモジュール133から触覚フィードバック生成命令を受信し、デバイス100のユーザが感知できる触知出力をデバイス100上で生成する。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの触知出力生成器は、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)と併置されているか、又は近接しており、任意選択的に、タッチ感知面を垂直方向に(例えば、デバイス100の表面の内/外)又は横方向(例えば、デバイス100の表面と同じ平面の前後方向)に移動することによって、触知出力を生成する。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの触知出力生成器センサは、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
【0110】
デバイス100はまた、1つ以上の加速度計168をも任意選択的に含む。
図1Aは、加速度計168を、周辺機器インタフェース118に連結されて示す。あるいは、加速度計168は、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に、任意選択的に、連結される。いくつかの実施形態において、情報は、1つ以上の加速度計から受信したデータの分析に基づいて、ポートレートビュー又はランドスケープビューでタッチスクリーンディスプレイ上に表示される。デバイス100は、必要に応じて、加速度計(1つ又は複数)168に加えて、磁力計(図示せず)並びにデバイス100の位置及び向き(例えば、ポートレート又はランドスケープ)に関する情報を取得するためのGPS(又はGLONASS又は他のグローバルナビゲーションシステム)受信部(図示せず)を、任意選択的に含む。
【0111】
いくつかの実施形態において、デバイス100は、1つ以上の指紋センサ169をも含む(又は、それと連通している)。
図1Aは、指紋センサ169を、周辺機器インタフェース118に連結されて示す。あるいは、指紋センサ169は、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に、任意選択的に、連結される。しかし、1つの共通の実施形態において、指紋識別動作は、指紋センサによって判定された指紋情報のセキュリティを高めるように、追加のセキュリティ機能を有する保護された専用のハードウェア(例えば、1つ以上のプロセッサ、メモリ及び/又は通信バス)を使用して実行される。本明細書で用いられる指紋センサは、人間の手の指及び足の指にあるような皮膚の隆線及び谷部分の指紋の特徴を区別できる(「ミニュシア機能」とも称する)センサである。指紋センサは、視覚指紋画像処理、超音波指紋画像処理、アクティブ電気容量指紋画像処理、及びパッシブ電気容量指紋画像処理を含むがこれらに限定されない様々な技術のうちのいずれかを用いて指紋の特徴を区別し得る。指紋における指紋の特徴を区別することに加えて、いくつかの実施形態において、指紋センサ169は、指紋の特徴の経時的な移動を追跡でき、それによって、指紋センサ上の指紋の経時的な移動を判定/特徴づけすることができる。
図1Aの指紋センサ(例えば、指紋センサ169)は、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)とは別個として示されているが、いくつかの実装においては、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)は、個々の指紋隆線によって形成される指紋の特徴を検出するのに十分な高さの空間解像度を有し、別個の指紋センサ(例えば、指紋センサ169)の代わりに、又は、それに追加して、指紋センサとして使用されることが理解されよう。いくつかの実施形態において、デバイス100は、デバイスの上の、又はデバイスに近接した、指や手の向き(例えば、指紋センサ169の上にある指の向き)を判定するために使用される1つ以上の向きセンサのセットを含む。加えて、いくつかの実施形態において、1つ以上の向きセンサのセットは、指紋センサに加えて、又はその代わりに、デバイスと相互作用する接触の回転を検出するために使用される(例えば、下記の方法のうちの1つ以上において、指紋/接触の回転を検出するために指紋センサを使用する代わりに、1つ以上の向きセンサのセットが、指紋の特徴の検出の有無にかかわらず、指紋を含む接触の回転を検出するために使用される)。
【0112】
いくつかの実施形態において、指紋の特徴と、検出された指紋の特徴と記憶された指紋の特徴との比較は、指紋センサ169によって生成、記憶及び処理された指紋データのセキュリティを高めるように、プロセッサ120とは別個の、保護された専用のハードウェア(例えば、1つ以上のプロセッサ、メモリ、及び/又は通信バス)によって実行される。いくつかの実施形態において、指紋の特徴及び検出された指紋の特徴と登録された指紋と特徴との比較は、指紋分析モジュール131を使用してプロセッサ120によって実行される。
【0113】
いくつかの実施形態では、登録プロセス中に、デバイス(例えば、指紋分析モジュール131又は指紋センサ(1つ又は複数)169と接続する別個のセキュアモジュール146)はユーザの1つ以上の指紋についてのバイオメトリック情報を収集する(例えば、ユーザの指紋における複数のミニシュア点の相対的な位置を識別する)。登録プロセスが完了した後、バイオメトリック情報はデバイスに(例えば、セキュア指紋モジュール146に)、検出された指紋を認証するときに後ほど用いるために記憶される。いくつかの実施形態では、デバイスのセキュリティが侵害された時に指紋の画像が不注意に使用可能とされないように、デバイスに記憶されるバイオメトリック情報は指紋の画像を除外し、また、指紋の画像が再構成され得る情報をも除外する。いくつかの実施形態では、認証プロセスの間、デバイス(例えば、指紋センサ(1つ又は複数)169と連通する指紋分析モジュール131又は別個のセキュアモデル146)は、指紋センサによって検出される指入力が登録済みの指紋と一致する指紋を含むかを、指紋センサ上で検出された指紋についてバイオメトリック情報を収集して(例えば、指紋センサ上で検出された指紋における複数のミニシュア点の相対的な位置を識別し)、検出された指紋に対応するバイオメトリック情報を登録済みの指紋(1つ又は複数)に対応するバイオメトリック情報と比較することで、判定する。いくつかの実施形態では、検出された指紋に対応するバイオメトリック情報を、登録済みの指紋(1つ又は複数)に対応するバイオメトリック情報と比較することは、検出された指紋に対応するバイオメトリック情報におけるミニシュア点の種類及び位置を、登録済みの指紋に対応するバイオメトリック情報におけるミニシュア点の種類及び位置と比較することを含む。しかしながら、指入力が、デバイスを用いて登録済みの、以前に登録済みの指紋と一致する指紋を含むか否かの判定は、任意選択的に、検出された指紋が登録済みの指紋と一致するかを判定するための周知の複数の指紋認証法のいずれかのものを用いて行われる。
【0114】
いくつかの実施形態において、メモリ102に記憶されるソフトウェア構成要素は、オペレーティングシステム126と、通信モジュール(又は命令セット)と、接触/動きモジュール(又は命令セット)130と、指紋分析モジュール131と、グラフィックモジュール(又は命令セット)132と、テキスト入力モジュール(又は命令セット)134と、全地球測位システム(GPS)モジュール(又は命令セット)135と、アプリケーション(又は命令セット)136とを含む。更に、いくつかの実施形態において、
図1A及び
図3に示すように、メモリ102はデバイス/グローバル内部状態157を記憶する。デバイス/グローバル内部状態157は、以下の1つ以上を含む:現在アクティブ状態のアプリケーションがあれば、どのアプリケーションがアクティブかを示す、アクティブアプリケーション状態、どのアプリケーション、ビュー、又は他の情報がタッチスクリーンディスプレイ112の様々な領域を占領しているかを示す、表示状態、デバイスの様々なセンサ及び入力コントロールデバイス116から得られる情報を含む、センサ状態、並びに、デバイスの位置及び/又は姿勢に関する位置情報。
【0115】
いくつかの実施形態では、クレデンシャル情報は、セキュアクレデンシャル情報145として記憶される。セキュアクレデンシャル情報は、任意選択的に、ユーザアカウント用のクレデンシャル(例えば、ユーザ名及びパスワード、課金情報、アドレス情報)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の異なるアプリケーションについてのクレデンシャル情報は、クレデンシャル情報が様々なアプリケーションからアクセス可能であるようにデバイス上のセキュアな中央位置に記憶される。いくつかの実施形態では、特定のアプリケーションに関連付けられたクレデンシャル情報(例えば、特定のアプリケーション内で入力されたユーザ名及びパスワード又は課金情報)は、その特定のアプリケーションと一緒に記憶される(例えば、ストアアプリケーションにおいて購入を許可するためのユーザ名及びパスワードは、ストアアプリケーションによるアクセスを容易にするためにストアアプリケーションと一緒に記憶される)。いくつかの実施形態では、他のセキュリティ情報(例えば、デバイスにて記憶される暗号化コンテンツを解読するための解読キー)は、セキュアクレデンシャル情報145と一緒に、又はデバイス上の別のセキュアな位置にて記憶される。
【0116】
オペレーティングシステム126(例えば、Darwin(登録商標)、RTXC(登録商標)、LINUX(登録商標)、UNIX(登録商標)、OS X(登録商標)、WINDOWS(登録商標)、又はVxWorks(登録商標)などの組み込みオペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶デバイス制御、電力管理など)を制御及び管理するための様々なソフトウェアコンポーネント及び/又はドライバを含み、様々なハードウェアとソフトウェアコンポーネントとの間の通信を容易にする。
【0117】
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を介して他のデバイスとの通信を容易にし、RE回路108及び/又は外部ポート124が受信したデータを処理するための様々なソフトウェア構成要素を含む。外部ポート124(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、FIREWIRE(登録商標)など)は、直接的に、又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LANなど)を介して間接的に他のデバイスに連結するように適合される。いくつかの実施形態において、外部ポートは、iPod(AppleInc.の商標)デバイス上で使用される30ピンコネクタと同一の、又はこれに類似した及び/若しくは互換性のあるマルチピン(例えば、30ピン)コネクタである。
【0118】
接触/移動モジュール130は、任意選択的に、(ディスプレイコントローラ156と併せて)タッチスクリーン112との接触、及び他のタッチ感知デバイス(例えば、タッチパッド又は物理クリックホイール)との接触を検出する。接触/動きモジュール130は、接触が発生したかどうかの判定(例えば、フィンガダウンイベントの検出)、接触の強度(例えば、接触の力若しくは圧力、又は、接触の力若しくは圧力の代用語)の判定、接触の移動及びタッチ感知面にわたる動きの追跡(例えば、1つ以上のフィンガドラッグイベントの検出)があるかどうかの判定、及び接触が中止したかどうか(例えば、フィンガアップイベント又は接触の中断の検出)の判定などの、接触の検出に関係する様々な動作を実行するための様々なソフトウェア構成要素を含む。接触/動きモジュール130は、タッチ感知面から接触データを受信する。一連の接触データにより表される接触点の移動を判定することは、接触点の速さ(大きさ)、速度(大きさ及び方向)、及び/又は加速度(大きさ及び/又は方向の変化)を判定することを、任意選択的に含む。これらの動作は、任意選択的に、単一の接触(例えば、1つの指の接触)又は複数の同時接触(例えば、「マルチタッチ」/複数の指の接触)に適用される。いくつかの実施形態において、接触/移動モジュール130及びディスプレイコントローラ156は、タッチパッド上の接触を検出する。
【0119】
いくつかの実施形態では、接触/移動モジュール130は、ユーザによって動作が実行されたか否かを判定するための(例えば、ユーザがアイコン上で「クリック」したか否かを判定するための)、1つ以上の強度閾値のセットを使用する。いくつかの実施形態において、少なくとも強度閾値のサブセットが、ソフトウェアパラメータに従って判定される(例えば、強度閾値は、特定の物理アクチュエータのアクティブ化閾値によって判定されず、デバイス100の物理ハードウェアを変更することなく調整し得る)。例えば、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイのマウス「クリック」閾値は、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイハードウェアを変更することなく広範囲の既定の閾値のうちのいずれかに設定し得る。加えて、いくつかの実装において、デバイスのユーザには、(例えば、個々の強度閾値を調整することにより、及び/又は「強度」パラメータのシステムレベルのクリックの後すぐに複数の強度閾値を調整することによって)強度閾値のセットのうちの1つ以上を調整するためのソフトウェア設定が提供されている。
【0120】
接触/移動モジュール130は、任意選択的に、ユーザによるジェスチャ入力を検出する。タッチ感知面上の異なるジェスチャは、異なる接触パターン(例えば、異なる動き、タイミング、及び/又は検出された接触の強度)を有する。したがって、ジェスチャは、特定の接触パターンを検出することによって、任意選択的に、検出される。例えば、指のタップジェスチャを検出することは、指を下ろすイベントを検出し、続いて(例えば、アイコンの位置での)その指を下ろすイベントと同じ位置(又は、実質的に同じ位置)で指を上げる(リフトオフする)イベントを検出することを含む。他の実施例として、タッチ感知面でのフィンガスワイプジェスチャの検出は、フィンガダウンイベントを検出し、続いて1つ以上のフィンガドラッグイベントを検出し、その後、フィンガアップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。
【0121】
指紋分析モジュール131は、指紋センサ上でユーザによる指入力を任意選択的に検出し、指入力が、デバイスを用いて登録されている、登録済みの指紋と対応する指紋を含むかを判定し、及び/又は指ジェスチャと対応する指紋の動きを検出する。いくつかの実施形態では、指紋の登録、及び検出された指紋と登録済みの指紋との比較は、指紋センサ(1つ又は複数)169と連通するセキュア指紋分析モジュール146にて行われ、セキュア指紋分析モジュール146は、指紋分析モジュール131に検出された指紋又は登録済みの指紋についてのバイオメトリック情報を提供することなく(例えば、検出された及び登録済みの指紋についてのバイオメトリック情報のセキュリティを維持するため)、指紋分析モジュール131に、検出された指紋が登録済みの指紋に一致するか否かを示す情報を提供する。いくつかの実施形態では、指入力中での指紋の動き、及びフィンガアップ又はフィンガダウンイベントの回数についての情報もまた、セキュア指紋分析モジュール146によって指紋分析モジュール131に提供される。いくつかの実施形態では、指入力についての情報は、指入力に応じるために指紋分析モジュール131によって(例えば、デバイスのロックを解除する、デバイスの機能のロックを解除する、以前に編成済みの情報を表示する、又は指紋センサ上の指紋の動作に基づいた動作を行うことで)使用される。
【0122】
グラフィックモジュール132は、表示されるグラフィックの視覚的効果(例えば、輝度、透明度、彩度、コントラスト、又は他の視覚特性)を変更するための構成要素を含めた、タッチスクリーン112又は他のディスプレイ上にグラフィックをレンダリングして表示するための、様々な既知のソフトウェア構成要素を含む。本明細書で使用するとき、用語「グラフィック」は、ユーザに対して表示することができる任意のオブジェクトを含み、それらのオブジェクトとしては、テキスト、ウェブページ、アイコン(ソフトキーを含むユーザインタフェースオブジェクトなど)、デジタル画像、ビデオ、アニメーションなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0123】
いくつかの実施形態において、グラフィックモジュール132は、使用されるグラフィックを表すデータを記憶する。それぞれのグラフィックには、対応するコードが、任意選択的に、割り当てられる。グラフィックモジュール132は、アプリケーションなどから、必要に応じて、座標データ及び他のグラフィックプロパティデータと共に、表示されるグラフィックを指定する1つ以上のコードを受信し、ディスプレイコントローラ156に出力する画面画像データを生成する。
【0124】
触覚フィードバックモジュール133は、デバイス100とのユーザ対話に応じて、デバイス100上の1つ以上の場所で触知出力を生成するために、触知出力生成器(1つ又は複数)167によって使用される命令を生成するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。
【0125】
テキスト入力モジュール134は、任意選択的に、グラフィックモジュール132の構成要素であり、様々なアプリケーション(例えば、連絡先137、電子メール140、IM 141、ブラウザ147、及びテキスト入力を必要とする任意の他のアプリケーション)でテキストを入力するための、ソフトキーボードを提供する。
【0126】
GPSモジュール135は、デバイスの位置を判断し、この情報を様々なアプリケーションで使用するために提供する(例えば、ロケーションベースダイアル発呼で使用するための電話138へ、ピクチャ/ビデオのメタデータとしてカメラ143へ、並びに天気ウィジェット、地方のイエローページウィジェット、及び地図/ナビゲーションウィジェットなどのロケーションベースのサービスを提供するアプリケーションへ)。
【0127】
アプリケーション136は、任意選択的に以下のモジュール(又は、命令のセット)、又はそれらの部分集合若しくは上位集合を含む。
●連絡先モジュール137(アドレス帳又は連絡先リストとも称される)、
●電話モジュール138、
●ビデオ会議モジュール139、
●電子メールクライアントモジュール140、
●インスタントメッセージング(IM)モジュール141、
●トレーニングサポートモジュール142、
●静止画像及び/又はビデオ画像用のカメラモジュール143、
●画像管理モジュール144、
●ブラウザモジュール147、
●カレンダーモジュール148、
●天気ウィジェット149−1、株式ウィジェット149−2、計算機ウィジェット149−3、アラーム時計ウィジェット149−4、辞書ウィジェット149−5、及びユーザが取得した他のウィジェット、並びにユーザ作成ウィジェット149−6のうちの1つ以上を任意選択的に含むウィジェットモジュール149、
●ユーザ作成ウィジェット149−6を作成するためのウィジェット作成モジュール150、
●検索モジュール151、
●任意選択的にビデオ再生モジュール及び音楽再生モジュールから構成される、ビデオ及び音楽再生モジュール152、
●メモモジュール153、
●地図モジュール154、及び/又は
●オンラインビデオモジュール155。
【0128】
任意選択的にメモリ102内に記憶される他のアプリケーション136の例としては、他のワードプロセッシングアプリケーション、他の画像編集アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA(登録商標)対応アプリケーション、暗号化、デジタル著作権管理、音声認識、及び音声複製が挙げられる。
【0129】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、連絡先モジュール137は、(例えば、メモリ102又はメモリ370内の連絡先モジュール137のアプリケーション内部状態192に記憶される)アドレスブック又は連絡先リストを管理するために任意選択的に用いられ、それには、アドレスブックに名前(1つ又は複数)を加えること、アドレスブックから名前(1つ又は複数)を削除すること、電話番号(1つ又は複数)、メールアドレス(1つ又は複数)、住所(1つ又は複数)、又は他の情報を名前と関連付けること、画像を名前と関連付けること、名前を分類して振り分けること、電話番号又はメールアドレスを提供して、電話138、テレビ会議139、メール140、若しくはIM 141による通信を開始させる及び/又は容易にすること、などが含まれる。
【0130】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、電話モジュール138は、電話番号と対応する一連の文字を入力し、アドレス帳137内の1つ以上の電話番号にアクセスし、入力されている電話番号を修正し、対応する電話番号をダイヤルし、会話を遂行し、会話が完了した際に接続を切るか又は電話を切るために、任意選択的に使用される。上述のように、無線通信は、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを、任意選択的に使用する。
【0131】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ164、光センサコントローラ158、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先リスト137、及び電話モジュール138と併せて、ビデオ会議モジュール139は、ユーザの指示に従って、ユーザと1人以上の他の参加者との間のビデオ会議を開始し、行い、終了するための、実行可能命令を含む。
【0132】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、電子メールクライアントモジュール140は、ユーザの指示に応じて、電子メールを作成し、送信し、受信し、管理するための、実行可能命令を含む。画像管理モジュール144と併せて、電子メールクライアントモジュール140により、カメラモジュール143で撮影した静止画像又は映像を作成し、電子メールを送信することが非常に簡単になる。
【0133】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、インスタントメッセージモジュール141は、インスタントメッセージと対応する文字列を入力したり、入力済みの文字を修正したり、対応するインスタントメッセージを送信したり(例えば、電話ベースのインスタントメッセージのためのショートメッセージサービス(SMS)若しくはマルチメディアメッセージサービス(MMS)プロトコルを使用して、又はインターネットベースのインスタントメッセージのためのXMPP、SIMPLE、若しくはIMPSを使用して)、インスタントメッセージを受信してその受信したインスタントメッセージを表示したりするための、実行可能命令を含む。いくつかの実施形態では、送信及び/又は受信されたインスタントメッセージは、MMS及び/又は拡張メッセージングサービス(EMS)でサポートされるように、グラフィック、写真、オーディオファイル、映像ファイル、及び/又は他の添付を、任意選択的に、含む。本明細書で使用するとき、「インスタントメッセージング」とは、電話ベースのメッセージ(例えば、SMS又はMMSを使用して送信されるメッセージ)及びインターネットベースのメッセージ(例えば、XMPP、SIMPLE又はIMPSを使用して送信されるメッセージ)の双方を示す。
【0134】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、地図モジュール154、及び音楽再生モジュール146と併せて、トレーニングサポートモジュール142は、(例えば、時間、距離、及び/又はカロリー消費目標を有する)トレーニングを生成する、トレーニングセンサ(スポーツデバイス)と通信する、トレーニングセンサデータを受信する、トレーニングをモニタリングするために用いられるセンサを測定する、トレーニング用の音楽を選択して再生する、並びに、トレーニングデータを表示、記憶、及び送信するための、実行可能命令を含む。
【0135】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ(1つ又は複数)164、光センサコントローラ158、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及び画像管理モジュール144と併せて、カメラモジュール143は、静止画像又はビデオ(ビデオストリームを含む)をキャプチャしてメモリ102にそれらを記憶したり、静止画像又はビデオの特徴を変更したり、又はメモリ102から静止画像若しくは動画を削除したりするための、実行可能命令を含む。
【0136】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びカメラモジュール143と併せて、画像管理モジュール144は、静止画像及び/又はビデオを、配置し、修正し(例えば、編集し)、及び別の方法で操作し、ラベルを付け、削除し、提示し(例えば、デジタルスライドショー又はアルバム内で)、並びに記憶したりするための、実行可能命令を含む。
【0137】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、ブラウザモジュール147は、ウェブページ又はそれらの一部、並びにウェブページにリンクされた添付及び他のファイルを検索し、リンク付け、受信し、表示することを含むユーザの指示に従い、インターネットをブラウズするための、実行可能命令を含む。
【0138】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と併せて、カレンダーモジュール148は、ユーザの指示に従い、カレンダー及びカレンダーに関連付けられたデータ(例えば、カレンダーエントリ、ToDoリストなど)を作成し、表示し、変更し、記憶するための、実行可能命令を含む。
【0139】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と関連して、ウィジェットモジュール149は、ユーザによって任意選択的にダウンロードされて使用されるミニアプリケーション(例えば、天気ウィジェット149−1、株価ウィジェット149−2、計算機ウィジェット149−3、アラーム時計ウィジェット149−4、及び辞書ウィジェット149−5)、又はユーザによって作成されるミニアプリケーション(例えば、ユーザ作成ウィジェット149−6)である。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)ファイル、CSS(カスケーディングスタイルシート)ファイル、及びJavaScriptファイルを含む。一部の実施形態では、ウィジェットは、XML(拡張可能マークアップ言語)ファイル及びJavaScript(登録商標)ファイル(例えば、Yahoo!(登録商標)ウィジェット)を含む。
【0140】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と併せて、ウィジェット作成モジュール150は、ウィジェットを作成する(例えば、ウェブページのユーザ指定箇所をウィジェットに変える)ために、ユーザによって任意選択的に使用される。
【0141】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、検索モジュール151は、ユーザの指示に従い、1つ以上の検索基準(例えば、1つ以上のユーザ指定の検索語句)と一致する、メモリ102内のテキスト、音楽、音、画像、ビデオ、及び/又は他のファイルを検索するための実行可能命令を含む。
【0142】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、及びブラウザモジュール147と併せて、ビデオ及び音楽再生モジュール152は、MP3又はAACファイルなどの1つ以上のファイル形式で記憶された録音済みの音楽又は他のサウンドファイルをユーザがダウンロード及び再生できるようにする実行可能命令、並びにビデオを(タッチスクリーン112上又は外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上に)表示、提示、又は別の方法で再生するための実行可能命令を含む。いくつかの実施形態において、デバイス100は、任意選択的に、iPod(Apple Inc.の登録商標)などのMP3プレーヤの機能を含む。
【0143】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、メモモジュール153は、ユーザの指示に従って、メモ、ToDoリストなどを作成及び管理するための、実行可能命令を含む。
【0144】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、及びブラウザモジュール147と併せて、地図モジュール154は、ユーザの指示に従って、地図、及び地図に関連付けられたデータ(例えば、運転方向、特定の場所若しくはその付近の店舗及び関心対象の他の地点についてのデータ、並びに場所ベースの他のデータ)を受信し、表示し、修正し、記憶するために、任意選択的に使用される。
【0145】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と併せて、オンラインビデオモジュール155は、ユーザがH.264などの1つ以上のファイル形式のオンラインビデオにアクセスし、ブラウズし、受信し(例えば、ストリーミング及び/又はダウンロードにより)、再生し(例えば、タッチスクリーン上で、又は外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上で)、特定のオンラインビデオへのリンクを含む電子メールを送信し、別の方法で管理できるようにする命令を含む。いくつかの実施形態においては、電子メールクライアントモジュール140ではなく、インスタントメッセージモジュール141が、特定のオンライン映像へのリンクを送信するために用いられる。
【0146】
上記で識別されたモジュール及びアプリケーションのそれぞれは、1つ又はそれ以上の上記の機能を実行するための実行可能命令セット及び本出願に記載の方法(例えば、コンピュータにより実行される方法及び本明細書に記載の他の情報処理方法)と対応する。これらのモジュール(すなわち、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実装される必要はなく、したがって、これらのモジュールの様々なサブセットは、様々な実施形態において、任意選択的に、組み合わせ、又は再配置される。いくつかの実施形態において、メモリ102は、上述の識別されたモジュール及びデータ構造のサブセットを、任意選択的に記憶する。更に、メモリ102は、上述されていない追加のモジュール及びデータ構造を任意選択的に記憶する。
【0147】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、デバイス上の機能の既定のセットの動作が排他的にタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを介して実行されるデバイスである。デバイス100の動作のための主要入力制御デバイスとしてタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを使用することにより、デバイス100上の物理的な入力制御デバイス(プッシュボタン、ダイヤル、及び類似物など)の数を任意選択的に減らす。
【0148】
排他的にタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを介して実行される、既定の機能のセットは、任意選択的に、ユーザインタフェース間のナビゲーションを含む。いくつかの実施形態において、タッチパッドは、ユーザによってタッチされると、デバイス100上に表示される任意のユーザインタフェースから、メインメニュ、ホームメニュ、又はルートメニュへデバイス100をナビゲーションする。かかる実施形態において、「メニュボタン」はタッチパッドを使って実装される。いくつかの他の実施形態において、メニュボタンは、タッチパッドの代わりに、物理的なプッシュボタン又は他の物理的な入力制御デバイスである。
【0149】
図1Bは、いくつかの実施形態に係る、イベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、メモリ102(
図1A内)又は370(
図3)は、イベントソータ170(例えば、オペレーティングシステム126内)及び対応するアプリケーション136−1(例えば、上述のアプリケーション137〜13、155、及び380〜390のいずれか)を含む。
【0150】
イベントソータ170は、イベント情報を受信し、イベント情報を配布するアプリケーション136−1及びアプリケーション136−1のアプリケーションビュー191を判定する。イベントソータ170は、イベントモニタ171及びイベントディスパッチャモジュール174を含む。いくつかの実施形態において、アプリケーション136−1は、アプリケーションがアクティブ又は実行中の時、タッチ感知ディスプレイ112で上に表示される現在のアプリケーションビュー(1つ又は複数)を示す、アプリケーション内部状態192を含む。いくつかの実施形態において、イベントソータ170は、デバイス/包括的内部状態157を使用して、現在アクティブなアプリケーション(1つ又は複数)を判定し、イベントソータ170は、アプリケーション内部状態192を使用して、イベント情報を配布するアプリケーションビュー191を判定する。
【0151】
いくつかの実施形態では、アプリケーション内部状態192は、アプリケーション136−1が実行を再開する際に使用される再開情報、アプリケーション136−1によって情報が表示されているか又は表示の準備が整っていることを示すユーザインタフェース状態情報、ユーザがアプリケーション136−1の以前の状態又はビューに戻ることを可能にするための状態待ち行列、及びユーザが以前に行ったアクションのリドゥ/アンドゥ待ち行列のうちの1つ以上などの、追加情報を含む。
【0152】
イベントモニタ171は、周辺機器インタフェース118、又は任意選択的に、指紋分析モジュール131から、イベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント(例えば、マルチタッチジェスチャ又は指紋センサ169上での指入力の一部としての、タッチ感知ディスプレイ112上のユーザタッチ)についての情報を含む。周辺機器インタフェース118は、I/Oサブシステム106又は(オーディオ回路110を介して)近接センサ166、加速度計(1つ又は複数)168、指紋センサ169、及び/若しくはマイクロフォン113などのセンサから受信する情報を送信する。周辺機器インタフェース118がI/Oサブシステム106から受信する情報は、タッチ感知ディスプレイ112又はタッチ感知面からの情報を含む。
【0153】
いくつかの実施形態では、イベントモニタ171は、所定の間隔で周辺機器インタフェース118に要求を送る。これに応じて、周辺機器インタフェース118は、イベント情報を送信する。他の実施形態において、周辺機器ンタフェース118は、重要なイベント(例えば、所定のノイズ閾値を超える、及び/又は所定時間より長い入力を受け付けること)がある場合にのみイベント情報を送信する。
【0154】
いくつかの実施形態では、イベントソータ170はまた、ヒットビュー判定モジュール172及び/又はアクティブイベント認識部判断モジュール173をも含む。
【0155】
ヒットビュー判断モジュール172は、タッチ感知ディスプレイ112が1つ以上のビューを表示した際に、1つ以上のビュー内のどこにおいてサブイベントが発生したかを判断するためのソフトウェア手順を提供する。ビューは、ユーザがディスプレイ上で見ることが可能な、制御部及び他の要素で構成される。
【0156】
アプリケーションに関連付けられたユーザインタフェースの別の態様は、本明細書では、アプリケーションビュー又はユーザインタフェースウィンドウと呼ばれる場合がある、ビューのセットであり、それらの中で、情報が表示され、タッチに基づくジェスチャが実施される。タッチが検出される(対応するアプリケーションの)アプリケーションビューは、アプリケーションのプログラム階層又はビュー階層内のプログラムレベルに、任意選択的に、対応する。例えば、タッチが検出される最低レベルのビューは、任意選択的にヒットビューと呼ばれ、適切な入力として認識されるイベントのセットは、少なくとも部分的に、タッチベースのジェスチャを開始する最初のタッチのヒットビューに基づいて、任意選択的に判断される。
【0157】
ヒットビュー判断モジュール172は、タッチベースのジェスチャのサブイベントと関連付けられた情報を受信する。アプリケーションが、階層として編成された複数のビューを有する場合、ヒットビュー判断モジュール172は、サブイベントを処理するべき階層内の最下位のビューとして、ヒットビューを特定する。ほとんどの状況では、ヒットビューは、最初のサブイベント(即ち、イベント又は潜在的なイベントを形成するサブイベントのシーケンスにおける最初のサブイベント)が発生する最低レベルのビューである。ヒットビューがヒットビュー判断モジュールによって識別されると、ヒットビューは、典型的には、それがヒットビューとして識別された、同じタッチ又は入力ソースに関連する全てのサブイベントを受信する。
【0158】
アクティブイベント認識部判断モジュール173は、ビュー階層内のどのビュー(1つ以上)がサブイベントの特定のシーケンスを受信するべきかを判断する。いくつかの実施形態において、アクティブイベント認識部判断モジュール173は、ヒットビューのみがサブイベントの特定のシーケンスを受信するべきであると判断する。他の実施形態において、アクティブイベント認識部判断モジュール173は、サブイベントの物理的な位置を含むすべてのビューはアクティブに関わっているビューであると判断し、したがって、全てのアクティブに関わっているビューは、サブイベントの特定のシーケンスを受信するべきであると判断する。他の実施形態では、タッチサブイベントが、ある特定のビューに関連付けられた領域に完全に限定されたとしても、階層の上位のビューはアクティブに関わっているビューのままであるであろう。
【0159】
イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をイベント認識部(例えば、イベント認識部180)に送信する。アクティブイベント認識部判断モジュール173を含む実施形態において、イベントディスパッチャモジュール174は、アクティブイベント認識部判断モジュール173により判定されたイベント認識部にイベント情報を配布する。いくつかの実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、対応するイベントレシーバーモジュール182により取得されるイベント情報をイベント待ち行列内に記憶する。
【0160】
いくつかの実施形態では、オペレーティングシステム126は、イベントソータ170を含む。あるいは、アプリケーション136−1が、イベントソータ170を含む。更に他の実施形態において、イベントソータ170は、スタンドアロンモジュール、又は接触/移動モジュール130などのメモリ102に記憶された他のモジュールの一部である。
【0161】
いくつかの実施形態では、アプリケーション136−1は、そのアプリケーションのユーザインタフェースの各ビュー内で発生するタッチイベントを処理するための命令をそれぞれが含む、複数のイベントハンドラ190及び1つ以上のアプリケーションビュー191を含む。アプリケーション136−1のそれぞれのアプリケーションビュー191は、イベント認識部180のうちの1つ以上を含む。典型的に、対応するアプリケーョンビュー191は、複数のイベント認識部180を含む。他の実施形態において、イベント認識部180のうちの1つ以上は、ユーザインタフェースキット(図示せず)又はアプリケーション136−1が方法及び他の性質を継承する上位レベルのオブジェクトなどの、別個のモジュールの一部である。いくつかの実施形態において、それぞれのイベントハンドラ190は、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177、GUIアップデータ178、及び/又はイベントソータ170から受信したイベントデータ179のうちの1つ以上を含む。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177、又はGUIアップデータ178を、任意選択的に、利用若しくは呼び出す。あるいは、アプリケーションビュー191のうちの1つ以上は、1つ以上のそれぞれのイベントハンドラ190を含む。また、いくつかの実施形態において、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177、及びGUIアップデータ178のうちの1つ以上が、対応するアプリケーションビュー191内に含まれている。
【0162】
対応するイベント認識部180は、イベントソータ170からイベント情報(例えば、イベントデータ179)を受け取って、そのイベント情報からイベントを特定する。イベント認識部180は、イベント受信部182及びイベント比較部184を含む。いくつかの実施形態において、イベント認識部180は更に、メタデータ183及びイベント配布命令188(任意選択的に、サブイベント配布命令を含む)の少なくともサブセットを含む。
【0163】
イベント受信部182は、イベントソータ170からイベント情報を受信する。イベント情報は、例えば、タッチ又はタッチの移動、若しくは指入力又は指紋の移動などのサブイベントの情報を含む。サブイベントによっては、イベント情報は、サブイベントの位置などの追加情報をもまた含む。サブイベントが、タッチの動きに関わる時、イベント情報は、サブイベントの速度及び方向を、任意選択的に、更に含む。いくつかの実施形態において、イベントは、ある方向から別の方向へ(例えば、縦向きから横向きへ、又はその逆)のデバイスの回転を含み、イベント情報は、デバイスの現在の向き(デバイスの姿勢とも呼ばれる)についての対応する情報を含む。
【0164】
イベント比較部184は、イベント情報を既定のイベント又はサブイベントの定義と比較し、その比較により、イベント又はサブイベントを判断、又はイベント若しくはサブイベントの状態を判断又は更新する。いくつかの実施形態において、イベント比較部184は、イベント定義186を含む。イベント定義186は、例えば、イベント1(187−1)、イベント2(187−2)などの、イベントの定義(例えば、サブイベントの既定のシーケンス)を含む。いくつかの実施形態では、イベント187におけるサブイベントは、例えば、タッチ開始、タッチ終了、タッチ移動、タッチキャンセル、マルチプルタッチ、指紋開始、指紋終了、指紋移動、指紋認証、及び指紋認証失敗を含む。ある実施例において、イベント1(187−1)の定義は、表示されたオブジェクト上のダブルタップである。ダブルタップは、例えば、表示されたオブジェクト上の所定の段階についての第1のタッチ(タッチ開始)、所定の段階についての第1のリフトオフ(タッチ終了)、表示されたオブジェクト上の所定の段階についての第2のタッチ(タッチ開始)、及び所定の段階についての第2のリフトオフ(タッチ終了)を含む。別の実施形態において、イベント2(187−2)の定義は、表示されたオブジェクトをドラッギングすることである。ドラッギングは、例えば、表示されたオブジェクト上の所定の段階についてのタッチ(又は接触)、タッチ感知ディスプレイ112にわたるタッチの移動、及びタッチのリフトオフ(タッチ終了)を含む。いくつかの実施形態において、イベントはまた、1つ以上の関連付けられたイベントハンドラ190についての情報をも含む。
【0165】
いくつかの実施形態では、イベント定義187は、それぞれのユーザインタフェースオブジェクト用のイベントの定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、どのユーザインタフェースオブジェクトがサブイベントに関連付けられたかを判断するためにヒットテストを実行する。例えば、3つのユーザインタフェースオブジェクトがタッチ感知ディスプレイ112に表示されるアプリケーションビューにおいて、タッチ感知ディスプレイ112上でタッチが検出されると、イベント比較部184は、3つのユーザインタフェースオブジェクトのうちのどれがタッチ(サブイベント)に関連付けられたかを判断するためのヒットテストを行う。表示されたオブジェクトがそれぞれ、対応するイベントハンドラ190に関連付けられた場合、イベント比較部はヒットテストの結果を用いて、アクティブ化する必要のあるイベントハンドラ190を判断する。例えば、イベント比較部184は、サブイベント及びヒットテストのトリガーとなるオブジェクトに関連付けられたイベントハンドラを選択する。
【0166】
いくつかの実施形態では、各イベント187に関する定義はまた、サブイベントのシーケンスがイベント認識部のイベントタイプに対応するか否かが判定されるまで、イベント情報の送付を遅延させる、遅延作用も含む。
【0167】
対応するイベント認識部180が、一連のサブイベントがイベント定義186のイベントのいずれとも一致しないと判断した場合、対応するイベント認識部180は、イベント不可能、イベント失敗、又はイベント終了の状態に入り、その後は、タッチベースのジェスチャの次のサブイベントを無視する。この状況では、もしあれば、ヒットビューについてアクティブのままである他のイベント認識部は、進行中のタッチベースのジェスチャのサブイベントの追跡及び処理を続行する。
【0168】
いくつかの実施形態において、対応するイベント認識部180は、イベント配信システムがアクティブに関わっているイベント認識部にどのようにサブイベント配信を実行するかについて示す、構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを持つメタデータ183を含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、イベント認識部が互いにどのように対話し得るかについて示す、構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、サブイベントがビュー階層又はプログラム階層内の様々なレベルに配布されるかどうかを示す、構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。
【0169】
いくつかの実施形態では、対応するイベント認識部180は、イベントの1つ以上の特定のサブイベントが認識された時に、イベントに関連付けられたイベントハンドラ190をアクティブ化する。いくつかの実施形態では、対応するイベント認識部180は、イベントハンドラ190に、イベントに関連付けられたイベント情報を配布する。イベントハンドラ190をアクティブ化することと、対応するヒットビューにサブイベントを送信(及び送信を延期)することとは、区別される。いくつかの実施形態では、イベント認識部180は、認識されたイベントに関連付けられたフラグをスローし、フラグに関連付けられたイベントハンドラ190はフラグをキャッチし、既定の処理を実行する。
【0170】
いくつかの実施形態では、イベント配信命令188は、イベントハンドラをアクティブ化せずにサブイベントに関するイベント情報を配信するサブイベント配信命令を含む。その代わりに、サブイベント配布命令は、一連のサブイベントに関連付けられたイベントハンドラ又はアクティブに関わっているビューに、イベント情報を配布する。一連のサブイベント又はアクティブに関わっているビューに関連付けられたイベントハンドラは、イベント情報を受信し、所定の処理を実行する。
【0171】
いくつかの実施形態では、データアップデータ176は、アプリケーション136−1で使用されるデータを作成及び更新する。例えば、データアップデータ176は、連絡先モジュール137で使用される電話番号を更新したり、ビデオ再生モジュール145で使用されるビデオファイルを記憶したりする。いくつかの実施形態では、オブジェクトアップデータ177は、アプリケーション136−1で使用されるオブジェクトを作成及び更新する。例えば、オブジェクトアップデータ176は、新たなユーザインタフェースオブジェクトを作成したり、ユーザインタフェースオブジェクトの位置を更新したりする。GUIアップデータ178は、GUIを更新する。例えば、GUIアップデータ178は、表示情報を準備し、タッチ感知ディスプレイ上に表示するために表示情報をグラフィックモジュール132に送信する。
【0172】
いくつかの実施形態では、イベントハンドラ(1つ又は複数)190は、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177、及びGUIアップデータ178を含むか、若しくはそれらに対するアクセスを有する。いくつかの実施形態では、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177、及びGUIアップデータ178は、対応するアプリケーション136−1又はアプリケーションビュー191の単一のモジュールに含まれる。他の実施形態では、それらは、2つ以上のソフトウェアモジュールに含まれる。
【0173】
タッチ感知ディスプレイ上のユーザのタッチのイベント処理に関する前述の論考はまた、入力デバイスを使用して多機能デバイス100を動作させるための他の形態のユーザ入力にも適用されるが、その全てがタッチスクリーン上で開始されるわけではないことが理解されよう。例えば、任意選択的に単一又は複数のキーボード押圧若しくは保持と連携する、マウスの移動及びマウスボタンの押圧、タッチパッド上での、タップ、ドラッグ、スクロールなどの接触移動、ペンスタイラス入力、デバイスの移動、口頭での命令、検出された眼球運動、バイオメトリック入力、及び/又はそれらの任意の組み合わせは、認識されるイベントを定義するサブイベントに対応する入力として、任意選択的に使用される。
【0174】
図2は、いくつかの実施形態に係る、タッチスクリーン112を有するポータブル多機能デバイス100を示す。タッチスクリーンは、ユーザインタフェース(UI)200内に1つ以上のグラフィックを、任意選択的に、表示する。後述する実施形態並びに本実施形態では、ユーザは、例えば、1本以上の指202(図には、正確な縮尺率では描かれていない)又は1つ以上のスタイラス203(図には、正確な縮尺率では描かれていない)を用いてグラフィック上でジェスチャを行うことにより、グラフィックのうちの1つ以上を選択できる。いくつかの実施形態では、ユーザが1つ以上のグラフィックとの接触を断った際に、1つ以上のグラフィックの選択が生じる。いくつかの実施形態では、ジェスチャは、1回以上のタップ、1回以上のスワイプ(左から右へ、右から左へ、上方向へ、及び/又は下方向へ)、及び/又はデバイス100と接触した指のローリング(右から左へ、左から右へ、上方向へ、及び/又は下方向へ)を、任意選択的に、含む。いくつかの実装又は状況において、グラフィックとの偶発的な接触は、グラフィックを選択しない例えば、選択と対応するジェスチャがタップである場合、アプリケーションアイコンの上をスワイプするスワイプジェスチャは、対応するアプリケーションを、任意選択的に、選択しない。
【0175】
デバイス100はまた、「ホーム」又はメニュボタン204などの、1つ以上の物理ボタンをも、任意選択的に含む。前述のように、メニュボタン204は、デバイス100上で任意選択的に実行されるアプリケーションのセット内の任意のアプリケーション136へのナビゲーションに、任意選択的に、使用される。あるいは、いくつかの実施形態では、メニュボタンは、タッチスクリーン112に表示されたGUIにおけるソフトキーとして実装されている。いくつかの実施形態において、ボタン204は、ボタン204と対話する指紋を識別するため、及び/又はボタン204上の指紋の移動を検出するための、統合指紋センサ169−1を含む。また、デバイスは、ボタン204とは別個であって、デバイスと対話するユーザを識別する、及び/又は指紋の動きを検出するためにボタン204に組込まれた指紋センサ169−1の代わりに、若しくは併用して用いられる、1つ以上の他の指紋センサ169−2を、任意選択的に、含む。加えて、他の指紋センサ169−2のうちの1つ以上は、ボタン(例えば、アクティブ化強度閾値を超える強度を有する入力を検出することによってアクティブ化される感圧領域、又はユーザによって加えられた力に応じて移動する物理アクチュエータ)と任意選択的に関連付けられる。タッチ感知面(例えば、タッチスクリーン112)が、個々の指紋隆線によって形成された指紋の特徴を検出するのに十分な高さの空間解像度を有する実装では、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーン112)は、別個の指紋センサ(例えば、指紋センサ169−1又は169−2)の代わりの、又は追加の指紋センサとして、任意選択的に、使用される。いくつかの実施形態では、デバイス100は、デバイス100上の手の向きを判断するために用いられる1つ以上の向きセンサのセットを含む。
【0176】
一実施形態では、デバイス100は、タッチスクリーン112、メニュボタン204、デバイスへの電源をオン/オフしてデバイスをロックするためのプッシュボタン206、音量調整ボタン(1つ又は複数)208、受信者識別モジュール(SIM)カードスロット210、ヘッドセットジャック212、及びドッキング/充電用外部ポート124を含む。ブッシュボタン206は、任意選択的に、ボタンを押圧してボタンを既定の時間インタバルにわたって押圧状態に保持することで、デバイスの電源をオン/オフにする、ボタンを押圧して既定の時間インタバルが経過する前にボタンを離すことで、デバイスをロックする、及び/又はデバイスのロックを解除する若しくはロック解除プロセスを開始させるために、用いられる。代替的実施形態において、デバイス100はまた、マイクロフォン113を通して、一部の機能をアクティブ化し、又はディアクティブ化するための口頭入力を受け付ける。また、デバイス100は、タッチスクリーン112への接触の強度を検出するための1つ以上の接触強度センサ165及び/又はデバイス100のユーザの触知出力を生成するための1つ以上の触知出力生成器167を、任意選択的に、含む。
【0177】
図3は、いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を備える例示的な多機能デバイスのブロック図である。デバイス300は、ポータブルでなくてもよい。いくつかの実施形態において、デバイス300は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤデバイス、ナビゲーションデバイス、教育的デバイス(子供の学習玩具など)、ゲームシステム、又は制御デバイス(例えば、ホーム又は業務用コントローラ)である。デバイス300は、典型的には、1つ以上の処理ユニット(CPU)310と、1つ以上のネットワーク又は他の通信インタフェース360と、メモリ370と、これらの構成要素を相互接続するための1つ以上の通信バス320とを含む。通信バス320は、システム構成要素間の通信を相互接続及び制御する回路(チップセットと称することがある)を、任意選択的に含む。デバイス300は、典型的にはタッチスクリーンディスプレイである、ディスプレイ340を備える入出力(I/O)インタフェース330を含む。また、I/Oインタフェース330は、キーボード及び/又はマウス(又は、他のポインティングデバイス)350及びタッチパッド355、デバイス300上で触知出力を生成するための(例えば、
図1Aに関連して上述されている触知出力生成器(1つ又は複数)167に類似した)触知出力生成器357、センサ359(例えば、光センサ、加速度センサ、近接センサ、タッチ感知センサ、及び/又は
図1Aに関連して上述されている接触強度センサ(1つ又は複数)165と類似の接触強度センサ、及び/又は
図1Aに関連して上述されている指紋センサ(単数又は複数)169に類似した指紋センサ)を、任意選択的に含む。加えて、タッチ感知面(例えば、タッチパッド355)が、個々の指紋隆線によって形成された指紋の特徴を検出するのに十分な高さの空間解像度を有する実装において、タッチ感知面(例えば、タッチパッド355)は、別個の指紋センサ(例えば、センサ359のうちの1つ)の代わりの、又は追加の指紋センサとして任意選択的に使用され得る。いくつかの実施形態において、デバイス300は、デバイスの上の、又はデバイスに近接した、指や手の向き(例えば、指紋センサ169の上にある指の向き)を判定するために使用される1つ以上の向きセンサのセットを含む。加えて、いくつかの実施形態において、1つ以上の向きセンサのセットは、デバイスと対話する接触の回転を検出する指紋センサに追加して又は代わりに使用される。例えば、上述の方法のうちの1つ以上において、指紋センサを使用して指紋/接触の回転を検出する代わりに、指紋の特徴の検出の有無にかかわらず、指紋を含む接触の回転を検出するために1つ以上の向きセンサのセットが使用される。
【0178】
メモリ370はDRAM、SRAM、DDR RAM、又は他のランダムアクセス固体メモリデバイスなどの高速ランダムアクセスメモリを含み、任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶装置、光学ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性固体記憶装置などの不揮発性メモリを含む。メモリ370は、CPU(1つ又は複数)310からはリモートに位置する1つ以上の記憶デバイスを、任意選択的に、含む。いくつかの実施形態にでは、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100(
図1A)のメモリ102に記憶されたプログラム、モジュール、及びデータ構造と類似するプログラム、モジュール、及びデータ構造、又はそれらのサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100のメモリ102内に存在しない追加プログラム、モジュール、及びデータ構造を、任意選択的に記憶する。例えば、デバイス300のメモリ370は、描画モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、文書作成モジュール384、ウェブサイト作成モジュール386、ディスクオーサリングモジュール388、及び/又はスプレッドシートモジュール390を、任意選択的に記憶するが、ポータブル多機能デバイス100(
図1)のメモリ102は、これらのモジュールを、任意選択的に記憶しない。
【0179】
上記で特定された
図3の要素のそれぞれは、任意選択的に、前述のメモリデバイスのうちの1つ以上に記憶される。上記で識別されたモジュールのうちのそれぞれは、上述した機能を実行するための命令セットに対応する。上述の識別されたモジュール又はプログラム(すなわち、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実装される必要はなく、したがって、様々な実施形態において、これらのモジュールの様々なサブセットは、任意選択的に、組み合わされるか、又は別の方法で再配置される。いくつかの実施形態において、メモリ370は、上述の識別されたモジュール及びデータ構造のサブセットを、任意選択的に記憶する。更に、メモリ370は、上述されていない追加のモジュール及びデータ構造を任意選択的に記憶する。
【0180】
ここで、ポータブル多機能デバイス100上に任意選択的に実装される、ユーザインタフェース(「UI」)の実施形態に注意を向ける。
【0181】
図4Aは、いくつかの実施形態に係る、ポータブル多機能デバイス100上のアプリケーションのメニュに関する、例示的なユーザインタフェースを示す。同様のユーザインタフェースは、任意選択的に、デバイス300上に実装される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース400は、以下の要素、又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●セルラー信号及びWi−Fi信号などの無線通信(1つ又は複数)に関する信号強度インジケータ(1つ又は複数)402、
●時刻404、
●Bluetoothインジケータ405、
●バッテリ状態インジケータ406、
●下記などの、頻繁に使用されるアプリケーション用のアイコンを含むトレイ408、
○不在着信又は留守番電話メッセージの数の標識414を任意選択的に含む、「電話」とラベル付けされる、電話モジュール138用のアイコン416、
○未読電子メールの数の標識410を任意選択的に含む、「メール」とラベル付けされた、電子メールクライアントモジュール140用のアイコン418、
○「ブラウザ」とラベル付けされる、ブラウザモジュール147用のアイコン420、及び
○「iPod」とラベル付けされる、iPod(Apple Inc.の商標)モジュール152とも称されるビデオ及び音楽再生モジュール152用のアイコン422、並びに
●下記などの、その他のアプリケーション用のアイコン、
○「テキスト」とラベル付けされる、IMモジュール141用のアイコン424、
○「カレンダー」とラベル付けされる、カレンダーモジュール148用のアイコン426、
○「写真」とラベル付けされる、画像管理モジュール144用のアイコン428、
○「カメラ」とラベル付けされる、カメラモジュール143用のアイコン430、
○「オンラインビデオ」とラベル付けされる、オンラインビデオモジュール155用のアイコン432、
○「株式」とラベル付けされる、株式ウィジェット149−2用のアイコン434、
○「地図」とラベル付けされる、地図モジュール154用のアイコン436、
○「天気」とラベル付けされる、天気ウィジェット149−1用のアイコン438、
○「時計」とラベル付けされる、アラーム時計ウィジェット149−4用のアイコン440、
○「トレーニングサポート」とラベル付けされる、トレーニングサポートモジュール142用のアイコン442、
○「メモ」とラベル付けされる、メモモジュール153用のアイコン444、及び
○デバイス100及びその様々なアプリケーション136に関する設定へのアクセスを提供する、設定アプリケーション若しくはモジュール用のアイコン446。
【0182】
図4Aに示されているアイコンのラベルは、単に例示的であることが理解されよう。例えば、ビデオ及び音楽再生モジュール152用のアイコン422は、「音楽」又は「音楽プレーヤ」とラベル付けされる。他のラベルは、様々なアプリケーションアイコンのために、任意選択的に使用される。いくつかの実施形態では、それぞれのアプリケーションアイコンに関するラベルは、それぞれのアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前を含む。いくつかの実施形態では、特定のアプリケーションアイコンのラベルは、特定のアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前とは異なる。
【0183】
図4Bは、統合359−1(又は別個の359−2)指紋センサ(例えば、
図1Aの指紋センサ169と類似した方法で動作するセンサ359のうちの1つ以上)を有するディスプレイ450(例えば、タッチスクリーン112)とは別個のタッチ感知面451(例えば、
図3のタブレット又はタッチパッド355)を有するデバイス(例えば、
図3のデバイス300)上の例示的なユーザインタフェースを示す。加えて、タッチ感知面451が、個々の指紋隆線によって形成された指紋の特徴を検出するのに十分な高さの空間解像度を有する実装において、タッチ感知面451は、異なる指紋センサ(例えば、統合指紋センサ359−1、又は別個の指紋センサ359−2)の代わりに、又は追加して、指紋センサとして、任意選択的に、使用される。また、デバイス300は、タッチ感知面451への接触の強度を検出するための1つ以上の接触強度センサ(例えば、センサ359−3のうちの1つ以上)及び/又はデバイス300のユーザの触知出力を生成するための1つ以上の触知出力生成器357を、任意選択的に、含む。
【0184】
以下の実施例のうちのいくつかは、タッチスクリーンディスプレイ112上の入力(タッチ感知面とディスプレイとが組み合わされている場合)を参照して説明されるが、いくつかの実施形態では、デバイスは、
図4Bに示すように、ディスプレイとは別個のタッチ感知面上で入力を検出する。いくつかの実施形態では、タッチ感知面(例えば、
図4Bの451)は、ディスプレイ(例えば、450)上の主軸(例えば、
図4Bの453)に対応する主軸(例えば、
図4Bの452)を有する。これらの実施形態によれば、デバイスは、ディスプレイ上のそれぞれの位置に対応する位置(例えば、
図4Bにおいて、460は468と対応し、462は470と対応する)でのタッチ感知面451との接触(例えば、
図4Bの460及び462)を検出する。このように、タッチ感知面がディスプレイとは別個のものである時、タッチ感知面(例えば、
図4Bの451)上でデバイスによって検出されたユーザ入力(例えば、接触460及び462、及びそれらの移動)は、多機能デバイスのディスプレイ(例えば、
図4Bの450)上のユーザインタフェースを操作するためにデバイスによって使用される。同様の方法が、本明細書に記載の他のユーザインタフェースに、任意選択的に使用されることを理解されたい。
【0185】
更に加えて、以下の説明は、主に指入力(例えば、指の接触、指のタップジェスチャ、指のスワイプジェスチャ)を参照して説明されるが、いくつかの実施形態では、それらの指入力のうちの1つ以上は、別の入力デバイスからの入力(例えば、マウスに基づく入力又はスタイラス入力)で置き換えられることを理解されたい。例えば、スワイプジェスチャは、任意選択的に、(例えば、接触の代わりに)マウスクリックと置き換えられ、その後、(例えば、接触の移動の代わりに)スワイプの経路に沿ってカーソルの移動が行われる。別の実施例として、タップジェスチャは、(例えば、接触の検出に続いて接触の検出を停止する代わりに)カーソルがタップジェスチャの位置上に配置される間、任意選択的に、マウスクリックと置き換えられる。同様に、複数のユーザ入力が同時に検出される時、複数のコンピュータマウスが、任意選択的に同時に用いられ、又はマウスと指接触が任意選択的に同時に用いられることが理解されよう。
【0186】
本明細書で使用されるとき、用語「フォーカスセレクタ」とは、ユーザが対話しているユーザインタフェースの現在の部分を示す、入力要素を指す。カーソル又は他のロケーションマーカを含む実装において、カーソルは、タッチ感知面(例えば、
図3のタッチパッド355、又は
図4Bのタッチ感知面451)上で入力(例えば、押圧入力)が検出された時に、カーソルが特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウィンドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の上にある時、「フォーカスセレクタ」として機能し、特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。タッチスクリーンディスプレイ上のユーザインタフェース要素との直接的な対話を可能にする、タッチスクリーンディスプレイ(例えば、
図1Aのタッチ感知ディスプレイシステム112、又は
図4Aのタッチスクリーン112)を含むいくつかの実装では、タッチスクリーン上で検出される接触が「フォーカスセレクタ」の役割を果たすため、入力(例えば、接触による押圧入力)が、タッチスクリーンディスプレイ上の特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウィンドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の場所で検出されると、その特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。いくつかの実装においては、(例えば、タブキー又は矢印キーを使ってフォーカスを1つのボタンから別のボタンへ移動させることにより)タッチスクリーン上の対応するカーソルの移動又は接触の移動を伴わずに、フォーカスはユーザインタフェースの1つの領域からユーザインタフェースの別の領域に移動される。これらの実装では、フォーカスセレクタは、ユーザインタフェースの異なる領域間でのフォーカスの移動に従って、移動する。フォーカスセレクタが取る特定のフォームに関係なく、フォーカスセレクタは、全体的に、ユーザのユーザインタフェースとの意図した(例えば、ユーザが対話したいと思っているユーザインタフェースの要素をデバイスに指示することによる)対話を伝達するように、ユーザによって制御されたユーザインタフェース要素(又は、タッチスクリーンディスプレイ上の接触)である。例えば、押圧入力がタッチ感知面(例えば、タッチパッド又はタッチスクリーン)上で検出された時の、それぞれのボタンの上にあるフォーカスセレクタ(例えば、カーソル、接触又は選択ボックス)の位置は、(デバイスのディスプレイ上に示されている他のユーザインタフェース要素とは反対に)ユーザが、それぞれのボタンをアクティブ化しようとしていることを指示する。
【0187】
図4Cは、関連付けられた指紋LP(「左小指」指紋)、LR(「左薬指」指紋)、LM(「左中指」指紋)、LI(「左人差し指」指紋)、LT(「左親指」指紋)、RT(「右親指」指紋)、RI(「右人差し指」指紋)、RM(「右中指」指紋)、RR(「右薬指」指紋)RP(「右小指」指紋)を有する2つの手の略図を示す。これらの略語は、指紋センサとの対話の例を示す他の指を参照して使用される。本明細書に記述されている方法のうちの一部については、ユーザの1つ以上の指紋は、指紋の識別を可能にする指紋についての情報を収集することによって登録される。これらの登録された指紋、又は予め事前登録された指紋は、登録済みの指紋と称されることもある。以下で説明されている多くの状況において、指紋センサ上で検出される指紋は、以前に登録済みの指紋(例えば、登録済みの指紋)と比較される。
【0188】
図4Dは、指紋センサ(例えば、ボタン204に組込まれた指紋センサ169)上の指紋の2つの異なるタイプの回転を示す。
図4Dの左側は、指紋センサ周りの指紋の「旋回」の例であり、指紋の重心は、指紋センサの中心周りを旋回動作(例えば、円形状動作)で移動する。
図4Dの右側は、指紋センサ上の指紋の「捩じり」の例であり、指紋の主軸は、指紋センサに対する方向を変える。これらの用語(例えば、「旋回」及び「捩じり」)は、指紋センサとの対話の例を示す他の指を参照して指紋センサ上の指紋の異なる回転方向を説明する時に使用される。
【0189】
図4Dに示されるように、いくつかの実施形態において、指紋センサは、平均的な指紋より小さいか、ほぼ同じサイズである。したがって、いくつかの実施形態において、指紋センサは、指紋の縁部の移動を検出する代わりに、又はそれに加えて、指紋の特徴の移動を検出することによって指紋の移動(例えば、指紋のジェスチャ)を検出する。換言すれば、いくつかの実装において、指紋センサは、指紋の輪郭の移動(例えば、接触)を判定することによってではなく、指紋センサ上の指紋の隆線の移動(例えば、隆線の特定のミニシュア点)を検出することによって指紋の移動を検出する。指紋センサが指紋より大きいか小さいかに関係なく、指紋の端部又は輪郭の移動に基づく指紋の検出に代わって、又はそれに追加して、指紋の特徴の移動に基づいて指紋の移動(例えば、指紋のジェスチャ)を検出することによって、指紋の移動をはるかに詳細に追跡でき、指紋が、指紋センサの全体又は大部分を覆っていても、指紋の移動を追跡することができる。
ユーザインタフェース及び関連プロセス
デバイスを用いて指紋を登録する
【0190】
多くの電子デバイスは、デバイスのロックを解除する方法を提供する。例えば、ユーザは、パスコード又は個人識別番号(PIN)を入力し、既定のパターンでスワイプジェスチャを行うか、又はアフォーダンスをスライドして、個人ユーザ情報及びアプリケーションにアクセスするためにデバイスのロックを解除する必要がある。しかしながら、eコマース及び携帯電話での購入の普及により、デバイスのロックを解除するためにより強いセキュリティが必要とされる。以下に記載するデバイスは、それぞれの指の指紋を、複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャからの指紋情報を収集した後にデバイスを用いて登録する既存の方法を改善する。順番に、デバイスは、検出された指紋が登録済みの指紋と一致する時に、制限付き動作を行う(例えば、デバイス又は携帯電話での購入のロックを解除する)。
【0191】
デバイスは指紋登録インタフェースを表示し、指紋センサ上で、対応する指で行われる複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャを検出する。デバイスは、対応する指で行われる複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャから指紋情報を収集する。指紋情報を収集した後に、デバイスは、その対応する指について収集された指紋情報に基づいて、収集された指紋情報が、デバイスを用いて対応する指の指紋を登録するのに十分かを判定する。対応する指について収集された指紋情報が、その対応する指の指紋の登録に十分であるとの判定に従って、デバイスは、デバイスを用いて、その対応する指の指紋を登録する。対応する指について収集された指紋情報が、その対応する指の指紋の登録に十分でないとの判定に従って、デバイスは、指紋登録インタフェースにメッセージを表示して、ユーザに対して、その対応する指で1つ以上の更なる静止指ジェスチャを指紋センサ上で行うように促す。
【0192】
いくつかの実施形態では、デバイスは、個別のディスプレイ(例えば、ディスプレイ450)及び個別のタッチ感知面(例えば、タッチ感知面451)を備える電子デバイスである。いくつかの実施形態では、デバイスは、ポータブル多機能デバイス100であり、ディスプレイは、タッチスクリーン112であり、タッチ感知面は、ディスプレイ(
図1A)上の触知出力発生器167を含む。
図5A〜
図5EE及び
図6A〜
図6Dを参照して以下で説明するデバイスは、1つ以上の指紋センサ169を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指紋センサは、タッチ感知面(例えば、別個のタッチ感知面451又はタッチ感知表示システム112)と統合される1つ以上の統合指紋センサ359−1(
図4B)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指紋センサは、タッチ感知面(例えば、別個のタッチ感知面451又はタッチ感知表示システム112)とは別個である別個の指紋センサ359−2(
図4B)を含む。特に指定がない限り、以下で説明する指紋センサ169は、指紋センサ169を含むデバイスのハードウェア及びソフトウェアの構成に応じて、任意選択的に、統合指紋センサ359−1又は別個の指紋センサ359−2である。説明の便宜上、
図5A〜
図5EE及び
図6A〜
図6Dを参照して説明する実施形態は、タッチスクリーン112及び別個のタッチ感知面359−2を有するデバイス参照して論じるが、類似した動作が、
図5A〜
図5EEに示すユーザインタフェースをディスプレイ450上で表示している間に、
図5A〜
図5EEで説明する入力を統合指紋センサ359−1上で検出することに応じて、統合指紋センサ359−1にて任意選択的にデバイス上で実行される。更に、類似する動作が、任意選択的に、タッチスクリーン112の代わりにディスプレイ450及び別個のタッチ感知面451を有するデバイスで、指紋センサ169(例えば、統合指紋センサ359−1又は別個の指紋センサ359−2)上にて、
図5A〜
図5EEに示す接触を検出したことに応じて、及び/又はディスプレイ450上に
図5A〜
図5EEに示すユーザインタフェースを表示する間に別個のタッチ感知面451に、行われる。かかる実施形態では、
図5A〜
図5EEに示す接触は、任意選択的に、ディスプレイ450の位置に対応するフォーカスセレクタ、及び別個のタッチ感知面(例えば、タッチ感知面451)上にて行われる接触又はジェスチャの位置に対応する接触の両方を表し、フォーカスセレクタは、任意選択的に、対応する接触、接触に対応する代表点(例えば、対応する接触の重心、又は対応する接触に関連付けられた点)、若しくはタッチスクリーン112上で検出された2つ以上の接触の重心であり、任意選択的に、表示されたカーソルと置き換えられる。
【0193】
図5A〜
図5Mは、第1の指紋がポータブル多機能デバイス100を用いて登録されるデバイス設定プロセスの一部を示す。
【0194】
図5Aは、タッチスクリーン112上にユーザインタフェース400を表示するポータブル多機能デバイス100(時折、本明細書中でデバイス100という)を示す。
図5Aでは、ユーザインタフェース400は、ユーザのTouch IDとして機能するための指紋をユーザに登録させるように促す「Touch IDを設定」インタフェースを含む。登録済みの指紋(例えば、Touch ID)は、パスコード又は個人識別番号(PIN)の代わりにデバイスのロックを解除する、及び任意選択的に、商品又はサービスを購入するために、用いることができる。
図5Aでは、「Touch IDを設定」インタフェースは、デバイスの設定プロセス中に表示される。例えば、デバイス設定プロセスは、ユーザが初めてデバイスの電源を入れる時に発生する。例えば、デバイス設定プロセスは、少なくとも、任意選択の、指紋登録プロセス(例えば、
図5B〜
図5K、及び
図5N〜
図5Tに示す)、及びパスコード設定プロセス(例えば、
図5Mに示す)を含む。「Touch IDを設定」インタフェースは、アクティブ化されるとデバイス100に指紋登録プロセスを開始させる「今設定する」ボックス502、及びアクティブ化されるとデバイス100に指紋登録プロセスをスキップさせてパスコード設定インタフェース(例えば、
図5Mに示される)を表示させる「後で設定する」ボックス504を含む。例えば、「今設定する」ボックス502は、「今設定する」ボックス502内、又はその上の位置で接触(例えば、タッチ入力又はタップジェスチャ)が検出されたとき、又は指紋センサ169上で指紋が検出された時に起動される。例えば、「後で設定する」ボックス504は、「後で設定する」ボックス504内、又はその上の位置でタッチ入力が検出された時に、起動される。
図5Aはまた、デバイス100が、「今設定する」ボックス502に対応するタッチスクリーン112上の位置で、接触506(例えば、タップジェスチャ)を検出するのも示す。あるいは、
図5Aは、指紋508(例えば、ユーザの右人差し指に対応する)を第1の指ジェスチャ(例えば、第1のタッチ及び載置ジェスチャ)の一部として指紋センサ169上で検出し、指紋情報を第1の指ジェスチャから収集するデバイス100を示す。
【0195】
図5Bは、
図5Aでの接触506の検出に応じて、タッチスクリーン112上に指紋登録プロセスのための第1の指紋登録インタフェースを表示する、デバイス100を示す。いくつかの実施形態では、指紋登録プロセスは、少なくとも、第1の指紋登録インタフェース(例えば、
図5B〜
図5G及び
図5O〜
図5Qに示す)、及び第2の指紋登録インタフェース(例えば、
図5H〜
図5J及び
図5R〜
図5Sに示す)を含む。
図5Bでは、第1の指紋登録インタフェースは、指紋センサ169上で、ユーザに複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャを対応する指で行うように促して、対応する指の指紋を登録させる命令を含む。
図5Bでは、第1の指紋登録インタフェースはまた、第1の状態510−aでの進度インジケータ510を含む。例えば、第1の状態510−aでは、進度インジケータ510は細長い隆線を有する模造指紋である。第1の状態510−aは、指紋情報が収集されていないことを示す。
図5Bはまた、アクティブ化されると、デバイス100に
図5Aの「Touch IDを設定」インタフェースを再表示させる、「バック」アフォーダンス509を示す。
図5Bは更に、デバイス100が、指紋センサ169上で指紋512(例えば、ユーザの右人差し指に対応する)を第1の指ジェスチャの一部として検出し、第1の指ジェスチャから指紋情報を収集するのを示す。
【0196】
図5Cは、第1の指ジェスチャを検出したことに応じて、進度インジケータ510の外観を変化させたデバイス100を示す。例えば、第1の指ジェスチャは
図5Aの指紋508、あるいは、
図5Bの指紋512に、対応する。
図5Cでは、デバイス100は進度インジケータ510を第2の状態510−bで表示する。
図5Cでは、進度インジケータ510の隆線の少なくとも一部が、第2の状態510−bでは
図5Bの第1の状態510−aと比較して太く(又は濃く)なっている。進度インジケータ510の第2の状態510−bは、いくらかの指紋情報が収集されているものの、第1の指紋(例えば、ユーザの右人差し指に対応する指紋)を登録するのに1つ以上の更なる指ジェスチャが必要であることを示す。
図5Cはまた、デバイス100が、指紋514(例えば、ユーザの右人差し指に対応する)を第2の指ジェスチャ(例えば、第2のタッチ及び載置ジェスチャ)の一部として指紋センサ169上で検出して、第2の指ジェスチャから指紋情報を収集するのを示す。
【0197】
図5Dは、タッチスクリーン112上に、ユーザに対して
図5Cで検出した第2の指ジェスチャとは異なる後続の指ジェスチャを行うように促すメッセージを表示する、デバイス100を示す。
図5Dでは、デバイス100は、
図5Cにて第2の指ジェスチャを検出したの応じて、タッチスクリーン112上に、メッセージ516第1の登録インタフェース(第2の状態510−bの進度インジケータ510を含む)を表示する。
図5Dでは、メッセージ516は、ユーザに対して、それぞれの指を各指ジェスチャ間で移動させて、それぞれの指の異なる領域の指紋と対応する指紋情報を収集させるように指示する命令を含む。いくつかの実施形態では、メッセージ516内の「OK」アフォーダンスに対応する位置で接触が検出されるか、指紋センサ169で次の指ジェスチャが検出されるかした時に、メッセージ516が閉じられ、指紋登録プロセスが再開される。
図5Dはまた、デバイス100が、指紋518(例えば、ユーザの右人差し指に対応する)を第3の指ジェスチャ(例えば、第3のタッチ及び載置ジェスチャ)の一部として指紋センサ169上で検出して、第3の指ジェスチャから指紋情報を収集するのを示す。
【0198】
図5Eは、
図5Dにおける第3の指ジェスチャを検出したのに応じて、進度インジケータ510の外観を変化させたデバイス100を示す。
図5Eでは、デバイス100は進度インジケータ510を第3の状態510−cで表示する。
図5Eでは、進度インジケータ510の隆線のより多い量が、
図5Bの第2の状態510−bと比較して太くなっている。進度インジケータ510の第3の状態510−cは、より多くの指紋情報が収集されているものの、第1の指紋(例えば、ユーザの右人差し指に対応する)を登録するのに1つ以上の更なる指ジェスチャが必要であることを示す。
図5Eはまた、デバイス100が、指紋520(例えば、ユーザの右人差し指に対応する)を第4の指ジェスチャ(例えば、第4のタッチ及び載置ジェスチャ)の一部として指紋センサ169上で検出して、第4の指ジェスチャから指紋情報を収集するのを示す。
【0199】
図5Fは、タッチスクリーン112上に、ユーザに対して
図5Eで検出した第4の指ジェスチャとは異なる後続の指ジェスチャを行うように促すメッセージを表示する、デバイス100を示す。
図5Fでは、デバイス100は、
図5Eにて第4の指ジェスチャを検出したのに応じて、タッチスクリーン112上に、第1の登録インタフェース(第3の状態510−cの進度インジケータ510を含む)の上にメッセージ522を表示する。
図5Fでは、メッセージ522は、ユーザに対して、指を指紋センサ169上により長い時間保って、指紋情報を収集できるように指示する命令を含む。いくつかの実施形態では、メッセージ522は、ユーザの指をいつ指紋センサ169から上げてもよいかを合図する振動をユーザが感じることを示す、命令を含む。いくつかの実施形態では、メッセージ522内の「OK」アフォーダンスに対応する位置で接触が検出されるか、指紋センサ169で次の指ジェスチャが検出されるかした時に、メッセージ522が閉じられ、指紋登録プロセスが再開される。
図5Fはまた、デバイス100が、メッセージ522内の「OK」アフォーダンスに対応するタッチスクリーン112上の位置で、接触524を検出するのを示す。
【0200】
図5Gは、
図5Fで接触524を検出したのに応じて、第3の状態510−cでの進度インジケータ510を有する第1の指紋登録インタフェースを表示するデバイス100を示す。
図5Gはまた、デバイス100が、指紋526(例えば、ユーザの右人差し指に対応する)を第5の指ジェスチャ(例えば、第5のタッチ及び載置ジェスチャ)の一部として指紋センサ169上で検出して、第5の指ジェスチャから指紋情報を収集するのを示す。
【0201】
図5Hは、
図5Gで第5の指ジェスチャを検出したのに応じて、タッチスクリーン112上に指紋登録プロセスのために第2の指紋登録インタフェースを表示し、進度インジケータ510の外観を変化させたデバイス100を示す。
図5Hでは、第2の指紋登録インタフェースは、ユーザに対して、1つ以上の更なる個別かつ別個の静止指ジェスチャを、対応する指(例えば、ユーザの右人差し指)で指紋センサ169上にて行うように促して、以前に収集された指紋情報から欠如している対応する指の指紋の領域(例えば、端)についての指紋情報を集めて、第1の指紋(例えば、ユーザの右人差し指に対応する)の登録を完了させる、命令を含む。
図5Hでは、デバイス100は、進度インジケータ510を第4の状態510−dで表示する。
図5Hでは、進度インジケータ510は第4の状態510−dにて拡大されて、太くなった隆線の内部領域を囲むより大きな楕円周囲の細い隆線を見せる。
図5Hでは、進度インジケータ510の内部領域は、
図5B〜
図5Gに表示される第1の登録インタフェースに含まれる、拡大されていない進度インジケータ510に対応する。この例では、進度インジケータ510の内部領域のより多い量の隆線が、
図5Gの第3の状態510−cと比較して第4の状態510−dで太くなっている。進度インジケータ510の第4の状態510−dは、より多くの指紋情報が収集されているものの、第1の指紋(例えば、ユーザの右人差し指に対応する指紋)を登録するのに1つ以上の更なる指ジェスチャが必要であることを示す。
図5Hはまた、デバイス100が、指紋528(例えば、ユーザの右人差し指に対応する)を第6の指ジェスチャ(例えば、第6のタッチ及び載置ジェスチャ)の一部として指紋センサ169上で検出して、第6の指ジェスチャから指紋情報を収集するのを示す。
【0202】
図5Iは、
図5Hの第6の指ジェスチャを検出したのに応じて、進度インジケータ510の外観を変化させたデバイス100を示す。
図5Hでは、デバイス100は進度インジケータ510を第5の状態510−eで表示する。
図5Iでは、進度インジケータ510の外周における隆線の一部が、
図5Hの第4の状態510−dと比較して第5の状態510−eで太くなっている。進度インジケータ510の第5の状態510−eは、より多くの指紋情報が収集されているものの、第1の指紋(例えば、ユーザの右人差し指に対応する指紋)を登録するのに1つ以上の更なる指ジェスチャが必要であることを示す。
図5Iはまた、デバイス100が、指紋530(例えば、ユーザの右人差し指に対応する)を第7の指ジェスチャ(例えば、第4のタッチ及び載置ジェスチャ)の一部として指紋センサ169上で検出して、第7の指ジェスチャから指紋情報を収集するのを示す。
【0203】
図5Jは、
図5Iの第7の指ジェスチャを検出したのに応じて、進度インジケータ510の外観を変化させたデバイス100を示す。
図5Jでは、デバイス100は進度インジケータ510を第6の状態510−fで表示する。
図5Jでは、進度インジケータ510の外周における隆線の全てが第5の状態510−fにて太くなっている。この例では、進度インジケータ510の第6の状態510−fは、第1の指紋(例えば、ユーザの右人差し指に対応する指紋)を登録するのに追加の指ジェスチャが必要ないことを示す。
【0204】
図5Kは、
図5Jの進度インジケータ510の外観を変化させた後の、タッチスクリーン112上に第3の指紋登録インタフェースを表示するデバイス100を示す。
図5Kでは、第3の指紋登録インタフェースは、第1の指紋(例えば、ユーザの右人差し指に対応する指紋)がデバイス100を用いて登録が成功していることを示す。
図5Kでは、第3の指紋登録インタフェースは、アクティブ化されると、デバイス100に、デバイス設定プロセスにおける次のステップのためのインタフェースを表示させる「続ける」ボックス534を含む。
図5Kはまた、デバイス100が、「続ける」ボックス534に対応するタッチスクリーン112上の位置で、接触536(例えば、タップジェスチャ)を検出するのも示す。
【0205】
図5Lは、
図5Kでの接触536の検出に応じて、タッチスクリーン112上に「購入用Touch IDの設定」インタフェースを表示する、デバイス100を示す。「購入用Touch IDを設定」インタフェースは、ユーザに、
図5B〜
図5Kで登録された指紋を購入用クレデンシャル(例えば、ストアログインID及びパスワード、クレジットカード情報、請求先住所、等)と関連付けるように促す。「購入用Touch IDを設定」インタフェースは、アクティブ化されると、デバイス100に購入用クレデンシャルを以前に登録済みの指紋と関連付ける購入用設定プロセスを開始させる「今設定する」ボックス538、及び、アクティブ化されると、デバイス100に購入用設定プロセスをスキップさせてパスコード設定インタフェースを表示させる「後で設定する」ボックス540を含む。例えば、「今設定する」ボックス538は、「後で設定する」ボックス538の中又はその上の位置でタッチ入力が検出された時に起動され、「後で設定する」ボックス540は、「後で設定する」ボックス540の中又はその上の位置でタッチ入力が検出された時に起動される。
図5Lはまた、デバイス100が、「後で設定する」ボックス540に対応するタッチスクリーン112上の位置で、接触542(例えば、タップジェスチャ)を検出するのも示す。
【0206】
図5Mは、
図5Lでの接触542の検出に応じて、タッチスクリーン112上にパスコード設定インタフェースを表示する、デバイス100を示す。
図5Mでは、パスコード設定インタフェースは、デバイスについてのマスターパスコード又はPINを設定可能とする複数のソフトキーを含む。
【0207】
図5N〜
図5Tは、設定インタフェースから第2の指紋をポータブル多機能デバイス100を用いて登録することを示す。
【0208】
図5Nは、タッチスクリーン112上の指紋設定インタフェースを表示するデバイス100を示す。
図5Nでは、指紋設定インタフェースは、アクティブ化されると、デバイス100に指紋設定インタフェースとは異なる以前の設定インタフェースを再表示させる「戻る」アフォーダンス544、及び、アクティブ化されると、デバイス100に指紋設定インタフェースの外観を変化させて、ユーザに登録済みの指紋を削除するか名前を編集できるようにする「編集」アフォーダンス546を含む。
図5Nでは、指紋設定インタフェースはまた、パスコードの代わりに登録済みの指紋を用いてユーザにデバイスのロックを解除させることを可能とするパスコードロック解除機能をオン/オフにするように構成されるトグルスイッチ548と、登録済みの指紋で商品及びサービスを購入することができるのをオン/オフするように構成されるトグルスイッチ550とを含む。
図5Nでは、パスコードロック解除機能はオンにされ、登録済みの指紋で商品及びサービスを購入する性能はオフにされる。
【0209】
図5Nでは、指紋設定インタフェースはまた、登録済みの指紋の一覧をも含む。
図5Nでは、登録済みの指紋の一覧は「指紋1」ボックス552を含み、これはアクティブ化されると、デバイス100に「指紋1」ボックス552の外観を変化させてユーザに登録済みの指紋の名前を編集できるようにし、及び、「指紋を追加」ボックス554を含み、これはアクティブ化されると、デバイス100に指紋登録プロセスを開始させる。例えば、登録された「指紋1」は、
図5B〜
図5Kに示される登録プロセス中に登録される第1の指紋(例えば、ユーザの右人差し指に対応する指紋)に対応する。
図5Nはまた、デバイス100が、「指紋を追加」ボックス554に対応するタッチスクリーン112上の位置で、接触556(例えば、タップジェスチャ)を検出するのも示す。
【0210】
図5Oは、
図5Nで接触556を検出したのに応じて、タッチスクリーン112上に指紋登録プロセスのための第1の指紋登録インタフェースを表示する、デバイス100を示す。
図5Oでは、第1の指紋登録インタフェースは、指紋センサ169上で、複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャを対応する指で行うようにユーザに促して、対応する指の指紋を登録させる命令を含む。
図5Oでは、第1の指紋登録インタフェースはまた、進度インジケータ558を第1の状態558−aで含む。例えば、第1の状態558−aでは、進度インジケータ558は細長い隆線を有する模造指紋である。第1の状態558−aは、指紋情報が収集されていないことを示す。
図5Oはまた、アクティブ化されると、デバイス100に
図5Nの指紋設定インタフェースを再表示させる「戻る」アフォーダンス557を示す。
図5Oは更に、デバイス100が、指紋センサ169上で指紋560(例えば、ユーザの左人差し指に対応する)を第1の指ジェスチャ(例えば、第1のタッチ及び載置ジェスチャ)の一部として検出し、第1の指ジェスチャから指紋情報を収集するのを示す。
【0211】
図5Pは、
図5Oの第1の指ジェスチャを検出したことに応じて、進度インジケータ558の外観を変化させたデバイス100を示す。
図5Pでは、デバイス100は進度インジケータ558を第2の状態558−bで表示する。
図5Pでは、進度インジケータ558の少なくとも一部の隆線が、
図5Oの第1の状態558−aと比較して第2の状態558−bで太く(又は濃く)なっている。進度インジケータ558の第2の状態558−bは、いくつかの指紋情報が収集されているものの、第2の指紋(例えば、ユーザの左人差し指に対応する指紋)を登録するのに1つ以上の更なる指ジェスチャが必要であることを示す。
図5Pはまた、デバイス100が、指紋562(例えば、ユーザの左手の人差し指に対応する)を指紋センサ169上で第2の指ジェスチャ(例えば、第2のタッチ及び載置ジェスチャ)の一部として検出して、第2の指ジェスチャから指紋情報を収集するのを示す。
【0212】
図5Qは、タッチスクリーン112上に、ユーザに対して
図5Pで検出した第2の指ジェスチャとは異なる後続の指ジェスチャを行うように促すメッセージを表示する、デバイス100を示す。
図5Qでは、デバイス100は、
図5Pにて第2の指ジェスチャを検出したことに応じて、タッチスクリーン112上に、第1の登録インタフェース(第2の状態558−bの進度インジケータ558を含む)の上にメッセージ564を表示する。
図5Qでは、メッセージ564は、指紋情報を収集するために、ユーザに対して指紋センサ169(例えば、ホームボタン204と統合される)に指を振動が感じられるまでホームボタン204をクリック/押圧することなく載せるように指示する命令を含む。いくつかの実施形態では、メッセージ564内の「OK」アフォーダンスに対応する位置で接触が検出されるか、指紋センサ169で後続の指ジェスチャが検出されるかした時に、メッセージ564が閉じられて指紋登録プロセスが再開される。
図5Qはまた、デバイス100が、指紋566(例えば、ユーザの左人差し指に対応する)を第3の指ジェスチャ(例えば、第3のタッチ及び載置ジェスチャ)の一部として指紋センサ169上で検出して、第3の指ジェスチャから指紋情報を収集するのを示す。
【0213】
図5Rは、
図5Qの第3の指ジェスチャを検出したことに応じて、タッチスクリーン112上に、指紋登録プロセスのために第2の指紋登録インタフェースを表示し、進度インジケータ558の外観を変化させたデバイス100を示す。
図5Rでは、第2の指紋登録インタフェースは、ユーザに対して、対応する指(例えば、ユーザの左人差し指)で1つ以上の更なる個別かつ別個の静止指ジェスチャを、指紋センサ169上にて行うように促して、以前に収集された指紋情報から欠如している対応する指の指紋の領域(例えば、端)についての指紋情報を集め、第2の指紋(ユーザの左人差し指に対応する)の登録を完成させる、命令を含む。
図5Rでは、デバイス100は、進度インジケータ558を第3の状態558−cで表示する。例えば、進度インジケータ510は第3の状態558−cにて拡大されて、太くなった隆線の内部領域を囲むより大きな楕円周囲の細い隆線を見せる。
図5Rでは、進度インジケータ558の内部領域は、
図5O〜
図5Qに表示される第1の登録インタフェースに含まれる、拡大されていない進度インジケータ558に対応する。この例では、進度インジケータ558の内部領域のより多い量の隆線が、
図5Pの第2の状態510−bと比較して第3の状態558−cで太くなっている。進度インジケータ558の第3の状態558−cは、より多くの指紋情報が収集されているものの、第2の指紋(例えば、ユーザの左人差し指に対応する指紋)を登録するのに1つ以上の更なる指ジェスチャが必要であることを示す。
図5Rはまた、デバイス100が、指紋568(例えば、ユーザの左人差し指に対応する)を第4の指ジェスチャ(例えば、第4のタッチ及び載置ジェスチャ)の一部として指紋センサ169上で検出して、第4の指ジェスチャから指紋情報を収集するのを示す。
【0214】
図5Sは、
図5Rで第4の指ジェスチャを検出したことに応じて、進度インジケータ558の外観を変化させたデバイス100を示す。
図5Sでは、デバイス100は進度インジケータ558を第4の状態510−dで表示する。
図5Sでは、進度インジケータ558の外周における隆線の一部が、
図5Rの第3の状態510−cと比較して第4の状態510−dで太くなっている。進度インジケータ558の第4の状態510−dは、より多くの指紋情報が収集されているものの、第2の指紋(例えば、ユーザの左人差し指に対応する指紋)を登録するのに1つ以上の更なる指ジェスチャが必要であることを示す。別に言い換えると、進度インジケータ558の第4の状態510−dは完全ではなく、完成を示さず、よって第2の指紋を登録するためには1つ以上の更なる指ジェスチャを必要とすることを示す。
図5Sはまた、デバイス100が、指紋569(例えば、ユーザの左人差し指に対応する)を第5の指ジェスチャ(例えば、第5のタッチ及び載置ジェスチャ)の一部として指紋センサ169上で検出して、第5の指ジェスチャから指紋情報を収集するのを示す。
【0215】
図5Tは、
図5Sで第5の指ジェスチャを検出したのに応じて、タッチスクリーン112上に第3の指紋登録インタフェースを表示する、デバイス100を示す。
図5Tでは、第3の指紋登録インタフェースは、第2の指紋(例えば、ユーザの左人差し指に対応する指紋)のデバイス100への登録が成功していることを示す。
図5Tでは、第3の指紋登録インタフェースは、アクティブ化されると、デバイス100に指紋設定インタフェースを再表示させる「続ける」ボックス570を含む。
図5Tはまた、デバイス100が、「続ける」ボックス570に対応するタッチスクリーン112上の位置で、接触572(例えば、タップジェスチャ)を検出するのも示す。
【0216】
図5U〜
図5Wは、登録済みの指紋が検出されると、指紋設定インタフェースで登録済みの指紋を強調表示させることを示す。
【0217】
図5Uは、
図5Tで接触570を検出するのに応じて、タッチスクリーン112上に指紋設定インタフェースを表示する、デバイス100を示す。
図5Uでは、登録済みの指紋の一覧は「指紋1」ボックス552、「指紋2」ボックス574、及び「指紋を追加」ボックス554を含み、「指紋1」ボックス552は、アクティブ化されるとデバイス100に「指紋1」ボックス552の外観を変化させてユーザによる登録済みの指紋の名前を編集可能にさせ、「指紋2」ボックス574は、アクティブ化されるとデバイス100に「指紋2」簿記ボックス574の外観を変化させてユーザによる登録済みの指紋の名前を編集可能にさせ、「指紋を追加」ボックス554は、アクティブ化されるとデバイス100に更なる指紋を登録するための指紋登録プロセスを開始させる。例えば、登録された「指紋1」は
図5B〜
図5Kで示される登録プロセス中に登録された第1の指紋(例えば、ユーザの右人差し指に対応する指紋)に対応し、登録された「指紋2」は
図5N〜
図5Tで示される登録プロセス中に登録された第2の指紋(例えば、ユーザの左人差し指に対応する)に対応する。
【0218】
図5Uはまた、デバイス100が、指紋576(例えば、ユーザの左人差し指に対応する)を指紋センサ169上で検出するのを示す。指紋576の検出に応じて、デバイス100は、登録済みの指紋の一覧において、検出された指紋(あれば)に対応する登録済みの指紋を強調表示する。
図5Uでは、例えば、デバイス100は「指紋2」ボックス574の境界線の太さを増やすことで、ユーザに対して検出された指紋576が登録済みの「指紋2」に対応することを知らせる。
【0219】
図5Vは、指紋578(例えば、ユーザの右人差し指に対応する)を指紋センサ169上で検出するデバイス100を示す。指紋578の検出に応じて、デバイス100は、登録済みの指紋の一覧において、検出された指紋(あれば)に対応する登録済みの指紋を強調表示する。
図5Vでは、例えば、デバイス100は「指紋1」ボックス552の境界線の太さを増やすことで、ユーザに対して検出された指紋578が登録済みの「指紋1」に対応することを知らせる。
【0220】
図5Wは、指紋580(例えば、ユーザの左親指に対応する)を検出するデバイス100を示す。指紋580の検出に応じて、デバイス100は、検出された指紋580が登録済みの指紋のいずれにも対応しないと判定する場合は、登録済みの指紋の一覧における登録済みの指紋のいずれをも強調表示しない。
図5Wでは、例えば、デバイス100は、指紋設定インタフェースの表示を維持することで、検出された指紋580が登録済みの指紋のいずれにも対応しないと知らせる。
【0221】
図5X〜
図5AAは、登録済みの指紋が検出されたときの制限付き動作を行うことを示す。
【0222】
図5Xは、タッチスクリーン112上にロックスクリーンを表示するデバイス100を示す。
図5Xでは、例えば、デバイス100はロック済み又は制限付きアクセスモードにある。
図5Xはまた、デバイス100が、指紋582(例えば、ユーザの右人差指に対応する)を指紋センサ169上で検出するのを示す。
【0223】
図5Yは、
図5Xで指紋582を検出したのに応じて、及び指紋582が登録済みの指紋と対応するとの判定に従って、タッチスクリーン112上にホームスクリーンを表示するデバイス100を示す。例えば、指紋582は、
図5B〜
図5Kの第1の指紋として登録されたユーザの右人差し指に対応する。
図5Yでは、例えば、デバイス100はロック解除済み又は制限無しアクセスモードにある。
【0224】
図5Zは、タッチスクリーン112上のロックスクリーンを表示するデバイス100を示す。
図5Zでは、例えば、デバイス100はロック済み又は制限付きアクセスモードにある。
図5Zはまた、デバイス100が、指紋584(例えば、ユーザの右親指に対応する)を指紋センサ169上で検出するのも示す。
【0225】
図5AAは、
図5Zで指紋584を検出したのに応じて、及び指紋584が登録済みの指紋に対応しないとの判定に従って、タッチスクリーン112上のロックスクリーンの表示を維持するデバイス100を示す。
図5AAでは、例えば、デバイス100はロック済み又は制限付きアクセスモードにある。
【0226】
図5BB〜
図5EEは、一連の個別かつ別個の静止指ジェスチャに応じて、進度インジケータの外観が変化することを示す。
【0227】
図5BBは、複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャ(例えば、タッチ及び載置ジェスチャ)の後の進度インジケータの外観を示す。
図5BBでは、進度インジケータは複数の隆線を有する模造指紋である。
図5BBでは、進度インジケータの隆線は、指ジェスチャから指紋情報が収集されると、太く(又は濃く)なる。いくつかの実施形態では、進度インジケータの隆線は、既定のパターンに従って太くなる。
図5BBでは、例えば、指ジェスチャ5の後の進度インジケータの外観は指ジェスチャ4の後と一緒である。これは、指ジェスチャ5中に指紋情報が収集されなかったためである。この実施例では、指紋情報が指ジェスチャ5中に、ユーザが指紋センサに十分な長さで指を載せていなかったため(例えば、
図5Fのメッセージ522)、ユーザがホームボタンをクリックしたため(例えば、
図5Qのメッセージ564)、又はユーザが指ジェスチャの間で指を移動するのを失敗したため(
図5Dのメッセージ516)に、収集されなかった。
図5BBでは、進度インジケータは指ジェスチャ7の後に拡大されて、指紋を登録するために指紋の端について更なる指紋情報が収集される必要があることを示す。
【0228】
図5CCは、複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャ(例えば、タッチ及び載置ジェスチャ)の後の進度インジケータの外観を示す。
図5CCでは、進度インジケータは複数の同心円を含む(例えば、的の中心を模す)。
図5CCでは、進度インジケータの円(又は環)は、指紋情報が指ジェスチャから収集されると、最も内側の円から塗りつぶされていく。
図5CCでは、例えば、指ジェスチャ5の後の進度インジケータの外観は、指ジェスチャ4の後と一緒である。これは、指ジェスチャ5中に指紋情報が収集されなかったためである。この実施例では、指紋情報が指ジェスチャ5中に、ユーザが指紋センサに十分な長さで指を載せていなかったため(例えば、
図5Fのメッセージ522)、ユーザがホームボタンをクリックしたため(例えば、
図5Qのメッセージ564)、又はユーザが指ジェスチャの間で指を移動するのを失敗したため(
図5Dのメッセージ516)に、収集されなかった。
図5CCでは、進度インジケータは指ジェスチャ7の後に拡大されて、指紋を登録するために更なる指紋情報が収集される必要があることを示す。
【0229】
図5DDは、複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャ(例えば、タッチ及び載置ジェスチャ)の後の進度インジケータの外観を示す。
図5DDでは、進度インジケータは複数の進度インジケータ部分(例えば、ハニカムレイアウトでの六角形の幾何学形状)を含む。
図5DDでは、進度インジケータの進度インジケータ部分(例えば、六角形)は、以前の指ジェスチャから収集された指紋情報の位置に対して塗りつぶされていく。
図5DDでは、例えば、指ジェスチャ1が行われた後に、進度インジケータの左下領域における進度インジケータ部分が塗りつぶされて、指ジェスチャ1から指紋の左下領域のための指紋情報が収集されたことを示す。
図5DDでは、進度インジケータは指ジェスチャ6の後に拡大されて、指紋を登録するために指紋の端について更なる指紋情報を収集する必要があることを示す。
図5DDでは、例えば、指ジェスチャ10の後の進度インジケータの外観は、指ジェスチャ9の後と一緒である。これは、指ジェスチャ10中に指紋方法が収集されなかったためである。この実施例では、指紋情報が指ジェスチャ10中に、ユーザが指紋センサに十分な長さで指を載せていなかったため(例えば、
図5Fのメッセージ522)、ユーザがホームボタンをクリックしたため(例えば、
図5Qのメッセージ564)、又はユーザが指ジェスチャの間で指を移動するのを失敗したため(
図5Dのメッセージ516)に、収集されなかった。
【0230】
図5EEは、複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャ(例えば、タッチ及び載置ジェスチャ)の後の進度インジケータの外観を示す。
図5EEでは、進度インジケータ(例えば、部分的に表示された球形)は複数の進度インジケータ部分(例えば、部分的に表示された球形の枠組された領域)を含む。
図5EEでは、進度インジケータの進度インジケータ部分(例えば、枠組された領域)は、以前の指ジェスチャから収集された指紋情報の位置に対して塗りつぶされていく。
図5EEでは、例えば、指ジェスチャ1が行われた後に、進度インジケータの赤道源近くの進度インジケータ部分が塗りつぶされて、指紋の中心についての指紋情報が指ジェスチャ1から収集されたことを示す。
図5EEでは、例えば、指ジェスチャ9の後の進度インジケータの外観は、指ジェスチャ8の後と一緒である。これは、指ジェスチャ9中に指紋情報が収集されなかったためである。この実施例では、指紋情報が指ジェスチャ9中に、ユーザが指紋センサに十分な長さで指を載せていなかったため(例えば、
図5Fのメッセージ522)、ユーザがホームボタンをクリックしたため(例えば、
図5Qのメッセージ564)、又はユーザが指ジェスチャの間で指を移動するのを失敗したため(
図5Dのメッセージ516)に、収集されなかった。
【0231】
図6A〜
図6Dは、いくつかの実施形態に係る、デバイスを用いて指紋を登録する方法600を示すフロー図である。方法600は、ディスプレイ及びタッチ感知面を備える電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は
図1Aのポータブル多機能デバイス100)で実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、指紋センサはディスプレイ上にある。いくつかの実施形態では、ディスプレイは、指紋センサとは別個である。方法600の一部の動作は、任意選択的に、組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序が、任意選択的に変えられる。
【0232】
以下で説明されるように、方法600は、デバイスを用いて指紋を登録するための直感的な方法を提供する。この方法は、デバイスを用いて指紋を登録する時のユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作成する。バッテリ動作電子デバイスの場合、ユーザがデバイスを用いてより速くかつ効率的に指紋を登録できるようにすることにより、電力が節約され、電池充電の時間間隔が延びる。
【0233】
デバイスは、指紋登録インタフェースを表示する(602)。いくつかの実施形態では、指紋登録インタフェースはデバイス設定プロセスの一部として表示される。例えば、
図5A〜
図5Mは、
図5B〜
図5Kの指紋登録プロセス、
図5Lの購入用設定プロセス、及び
図5Mのパスコード設定プロセスを含むデバイス設定プロセスを示す。
図5B〜
図5Kでは、指紋登録プロセスは、拡大されていない進度インジケータを有する
図5B〜
図5Gの第1の登録インタフェース、拡大された進度インジケータを有する
図5H〜
図5Jの第2の登録、及び指紋登録プロセスが成功したことを示すテキストを有する
図5Kの第3の登録インタフェースを含む。いくつかの実施形態では、指紋登録インタフェースは、デバイス設定プロセス中に、パスコード設定インタフェースを表示する前に表示される。例えば、
図5B〜
図5Kに示される指紋登録プロセスは、
図5Aの「今設定する」ボックス502に対応する位置で接触506を検出したことに応じて、
図5Mのパスコード設定インタフェースが表示される前に発生する。
【0234】
いくつかの実施形態では、指紋登録インタフェースが指紋を登録せずに閉じられると、パスコード設定インタフェースが表示される。例えば、
図5Aの「後で設定する」ボックス504に対応する位置で接触を検出したことに応じて、デバイスは
図5Mのパスコード設定インタフェースを表示する。
【0235】
いくつかの実施形態では、指紋登録インタフェースはデバイス設定ユーザインタフェースの一部として表示される。例えば、
図5O〜5Tは、
図5Nの指紋設定インタフェースにおける「指紋を追加」ボックス554に対応する位置で接触556を検出したことに応じて開始された指紋登録プロセスを示す。
図5O〜
図5Tでは、指紋登録プロセスは、拡大されていない進度インジケータを有する
図5O〜
図5Qの第1の登録インタフェース、拡大された進度インジケータを有する
図5R〜
図5Sの第2の登録、及び指紋登録プロセスが成功したことを示すテキストを有する
図5Tの第3の登録プロセスを含む。
【0236】
デバイスは、指紋センサ上で、対応する指で行われた複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャを検出する(604)。例えば、複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャは、対応する指が指紋センサを横切るように動かないジェスチャ、例えば指紋センサ上でのタップ及び保持ジェスチャである。よって、いくつかの実施形態では、複数の指ジェスチャは指紋センサ上のスワイプジェスチャではない。例えば、デバイス100は、
図5B〜
図5Kに示す指紋登録プロセス中に、指紋センサ169上の7つの個別かつ別個の指ジェスチャ(例えば、タッチ及び載置ジェスチャ)を検出する。別の実施例としては、デバイス100は、
図5N〜
図5Kに示す指紋登録プロセス中に、指紋センサ169上の5つの個別かつ別個の指ジェスチャ(例えば、タッチ及び載置ジェスチャ)を検出する。
【0237】
デバイスは、対応する指で行われた複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャより、指紋情報を収集する(606)。例えば、デバイス100は、指紋センサ169上で検出された指紋から、指紋情報を、
図5B〜
図5Kに示す指紋登録プロセス中に7つの個別かつ別個の指ジェスチャ(例えば、タッチ及び載置ジェスチャ)のそれぞれの一部として収集する(又は収集しようとする)。別の実施例としては、デバイス100は、指紋センサ169上で検出された指紋から、指紋情報を、
図5N〜
図5Tに示す指紋登録プロセス中に7つの個別かつ別個の指ジェスチャ(例えば、タッチ及び載置ジェスチャ)のそれぞれの一部として収集する(又は収集しようとする)。
【0238】
いくつかの実施形態では、複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャからの指紋情報が、単一の静止指ジェスチャ中に指紋センサによってキャプチャ可能な面積の少なくとも2倍大きい、対応する指の指紋の面積について、収集される(608)。例えば、指紋全体を単一の静止指ジェスチャに基づいてキャプチャすることはできない。なぜなら、指紋センサが指紋の関連する面積よりも実質的に小さいからである。いくつかの実施形態では、複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャから収集される指紋情報は、対応する指の指紋の100mm
2より大きい面積に対応するのに対し、指紋センサは50mm
2又は25mm
2以下などのより小さなセンサ面積を有する。
【0239】
いくつかの実施形態では、対応する静止ジェスチャ中に対応する指が指紋センサ上にある間、デバイスは、指紋情報を収集し(610)、指紋情報が収集された後に、デバイスで触覚フィードバックを提供して指紋情報が収集されたことを示す。例えば、デバイスは軽く振動して、ユーザに対して現在の静止指ジェスチャについての指紋情報が収集されて、次の指ジェスチャを行うことができることを示す。いくつかの実施形態では、デバイスは指紋情報を収集するのにいくらかの対応する時間を要し、触覚フィードバックは、指が少なくともそのいくらかの時間だけ指紋センサ上に載った後に与えられる。例えば、
図5Fのメッセージ522は、ユーザが指紋情報を収集するのに十分に長い時間だけ指紋センサ169に指を載せなかったために、デバイス100が
図5Eで検出された第4の指ジェスチャから指紋情報を収集することができなかったことを示す。いくつかの実施形態では、メッセージ522は、ユーザに対して、ホームボタン204と統合された指紋センサ169上に、指紋が収集されてユーザが指紋センサ169から指を話してもよいことを示す軽い振動をユーザが感じるまで、指を載せるように指示する命令を含む。いくつかの実装では、各指紋ジェスチャから指紋情報を収集するための対応する時間は、1秒未満である。いくつかの実装では、各指紋ジェスチャから指紋情報を収集するための対応する時間は、1秒未満かつ0.1秒より長い。いくつかの実装では、各指紋ジェスチャから指紋情報を収集するための対応する時間は、少なくとも0.25秒かつ0.75秒未満である。
【0240】
いくつかの実施形態では、指紋登録インタフェースは進度インジケータを含み(612)、指紋センサ上で、対応する指で行われた対応する静止指ジェスチャを検出したのに応じて、デバイスは進度インジケータの外観を変化させて、対応する静止指ジェスチャから更なる指紋情報を収集したことを示す。
図5B〜
図5Kでは、指紋登録プロセスは、拡大されていない進度インジケータを有する
図5B〜
図5Gの第1の登録インタフェース、及び拡大された進度インジケータを有する
図5H〜
図5Jの第2の登録を含む。この例では、指紋情報が複数の個別かつ別個の指ジェスチャ(例えば、タッチ及び載置ジェスチャ)から収集されると、進度インジケータの外観が変化する(例えば、隆線が太線になる)。
【0241】
いくつかの実施形態では、指紋登録インタフェースはまた、ユーザに典型的な様態で指を指紋センサ上に載せるように促すメッセージを含み、進度インジケータは模造/ストック指紋である。例えば、
図5B〜
図5Gの第1の登録インタフェースは、複数の指ジェスチャ(例えば、タッチ及び載置ジェスチャ)を、ホームボタン204と統合された指紋センサ169上で行うようにユーザに指示する命令を含む。
図5B〜
図5Jでは、例えば、進度インジケータ510は模造指紋である。
【0242】
いくつかの実施形態では、進度インジケータの外観の変化は、指紋を登録するのに必要な指紋情報の量に対する収集された指紋情報の量を示す。
図5BB〜
図5EEは、複数の個別かつ別個の指ジェスチャ(例えば、タッチ及び載置ジェスチャ)の後の様々な進度インジケータの外観の変化を示す。
図5BB〜
図5EEの進度インジケータのそれぞれは、収集された指紋情報の量を、指紋を登録するのに必要な指紋情報の量と比較して示す。
図5BBでは、例えば、太い隆線は収集された指紋情報の量を示し、細い隆線は収集されていない指紋情報の量を示す。
図5CCでは、例えば、塗りつぶされた(又は網掛けされた)円/環が、収集された指紋情報を示し、円/環の合計数が、指紋を登録するのに必要な指紋情報の合計量を示す。
図5DDでは、例えば、塗りつぶされた(又は網掛けされた)六角形が、収集された指紋情報を示し、六角形の合計数が、指紋を登録するのに必要な指紋情報の合計量を示す。
図5EEでは、例えば、部分的に表示された球形の塗りつぶされた(又は網掛けされた)ボックス領域が、収集された指紋情報を示し、部分的に表示された球形のボックス領域の合計数が、指紋を登録するのに必要な指紋情報の合計数を示す。
【0243】
いくつかの実施形態では、更なる指紋情報が収集されると、進度インジケータの部分は、既定の順番で、どの指紋部分が検出されたかにかかわらず、塗りつぶされる。
図5B〜
図5Jでは、例えば、進度インジケータ510の隆線は、どの指紋部分が検出されたかにかかわらず、所定のパターンに従って太くなる。いくつかの実施形態では、進度インジケータの部分は、指紋のうちの、指紋情報が収集された部分に基づいて塗りつぶされる。
図5DDでは、例えば、進度インジケータは複数の進度インジケータ部分(例えば、ハニカムレイアウトでの六角形の幾何学形状)を含む。
図5DDでは、進度インジケータの進度インジケータ部分(例えば、六角形)は、以前の指ジェスチャから収集された指紋情報の位置に対して塗りつぶされていく。
図5EEでは、進度インジケータ(例えば、部分的に表示された球形)は複数の進度インジケータ部分(例えば、部分的に表示された球形の枠組された領域)を含む。
図5EEでは、進度インジケータの進度インジケータ部分(例えば、枠組された領域)は、以前の指ジェスチャから収集された指紋情報の位置に対して塗りつぶされていく。
【0244】
いくつかの実施形態では、進度インジケータは三次元オブジェクト(例えば、球形又は他の楕円形)の表面の一部を含む(614)。
図5EEでは、進度インジケータは、球形の表面の一部が表示される球形を模す。
【0245】
いくつかの実施形態では、進度インジケータは指紋の形(例えば、ストック又は模造指紋)をとり(616)、指紋の隆線を表す線を含み、進度インジケータの外観を変化させることは複数の隆線の一部を着色することを含む。
図5BBでは、例えば、進度インジケータは複数の隆線を有する模造指紋である。この例では、進度インジケータの隆線は、複数の指ジェスチャから指紋情報が収集されると、太くなったり着色されたりする。
【0246】
いくつかの実施形態では、進度インジケータは複数の同心円を含み(618)、進度インジケータの外観を変化させることは、複数の同心円のうちの1つを既定のフィル(例えば、既定の色及び/又はパターン)で塗りつぶすことを含む。
図5CCでは、進度インジケータは複数の同心円を含む(例えば、的の中心を模す)。いくつかの実施形態では、同心円は、最も内側の円からはじまり、最も外側の円まで、既定のフィルで塗りつぶされる。
図5CCでは、進度インジケータの円(又は環)は、指紋情報が指ジェスチャから収集されると、最も内側の円から塗りつぶされていく。いくつかの実施形態では、同心円は、最も外側の円から最も内側の円まで、既定のフィルで塗りつぶされる。
【0247】
いくつかの実施形態では、進度インジケータは、対応する指紋の指紋部分に対応する複数の進度インジケータ部分を含み(620)、対応する指紋部分からの指紋情報が収集されると、デバイスは対応する進度インジケータ部分の外観を変化させて、その対応する指紋部分からの指紋情報が収集されたことを示す。いくつかの実施形態では、進度インジケータ部分は指紋隆線の描示である。例えば、それぞれの指ジェスチャの後に、以前の指ジェスチャから収集された指紋情報に対応するユーザの指紋は、進度インジケータにて提示される。この例では、進度インジケータは、複数の指ジェスチャから構築されるユーザの指紋の典型的な画像を模す(例えば、ユーザの指紋の画像又はスキャンのパッチワーク)。この例では、一度ユーザの指紋の完全な典型的な画像が提示されると、ユーザの指紋はデバイスを用いて登録される。いくつかの実施形態では、ユーザの指紋の典型的な画像は、指紋を登録した後にデバイスから削除される。いくつかの実施形態では、進度インジケータ部分は幾何学形状(例えば、ハニカムレイアウトにおける六角形)である。
図5DDでは、進度インジケータは、複数の進度インジケータ部分を有するハニカムレイアウトを模し、各進度インジケータ部分は六角形の幾何学形状である。
図5DDでは、進度インジケータの六角形は、以前の指ジェスチャから収集された指紋情報の位置に対して塗りつぶされる。
図5EEでは、進度インジケータは複数の進度インジケータ部分を有する部分的に表示される球形を模し、各進度インジケータ部分は部分的に表示される球形の枠組みされた領域である。
図5EEでは、進度インジケータの枠組された領域は、以前の指ジェスチャから収集された指紋情報の位置に対して塗りつぶされる。
【0248】
指紋情報を収集した後に、デバイスは、その対応する指について収集された指紋情報に基づいて、収集された指紋情報が、デバイスを用いて対応する指の指紋を登録するのに十分かを判定する(622)。いくつかの実施形態では、それぞれの指ジェスチャからキャプチャされる画像の最大数を、必要な指紋情報を生成する上で組み合わせることができる。例えば、いくつかの実装では、15個の指ジェスチャのそれぞれから最大で15個の画像を、必要な指紋情報を生成するために組み合わせてもよい。
【0249】
いくつかの実施形態では、収集された指紋情報は、収集された指紋情報が既定の基準を満たす時に、対応する指の指紋を登録するのに十分である。いくつかの実施形態では、既定の基準は指紋情報の閾値量(例えば、表面積の閾値量)を含む。いくつかの実施形態では、指紋情報の閾値量は、重畳していない指紋の面積の既定の最小量である。例えば、15個の指ジェスチャのそれぞれから収集された15個の画像は、200mm
2の指紋の重畳していない面積を生成するように組み合わされており、200mm
2は指紋を登録するのに必要な既定の最小面積である。いくつかの実施形態では、指紋情報の閾値量は指紋センサの表面積の倍数である。例えば、指紋センサが25mm
2である時に、指紋情報の十分な量は指紋センサの表面積の8倍の重畳していない指紋の面積の量である(例えば、200mm
2)。いくつかの実施形態では、既定の基準は複数の指ジェスチャから収集される既定の画像の質を含む。例えば、対応する指ジェスチャからのユーザの指紋が、汚れすぎている、薄すぎる、又は他の既定の標準を満たさない場合は、その指ジェスチャから収集された画像の質は質基準を満たすことは無い。いくつかの実施形態では、既定の基準は、複数の指ジェスチャから収集された画像間で既定の度合の係属性を必要とする。いくつかの実施形態では、既定の基準は、その指紋情報が同一の指から収集されることを必要とする。
【0250】
対応する指について収集された指紋情報が、その対応する指の指紋を登録するのに十分であるとの判定に従って、デバイスは、デバイスを用いて、その対応する指の指紋を登録する(624)。
図5Kでは、例えば、デバイス100は、第1の指紋(例えば、ユーザの右人差し指に対応する指紋)が、
図5Iの第7の指ジェスチャの後に、デバイス100を用いて登録に成功したと判定する。
図5Tでは、例えば、デバイス100は、第2の指紋(例えば、ユーザの左人差し指に対応する指紋)が、
図5Sの第5の指ジェスチャを検出した後に、デバイス100を用いて登録に成功したと判定する。
【0251】
対応する指について収集された指紋情報が、対応する指の指紋を登録するのに十分でないとの判定に従って、デバイスは、指紋登録インタフェースにメッセ−ジを表示して(626)、ユーザに対して、その対応する指で1つ以上の更なる静止指ジェスチャを指紋センサ上で行うように促す。
図5C〜
図5Iでは、例えば、デバイス100は、対応する指について収集された指紋情報が、対応する指の指紋を登録するのに十分でないと判定する。
図5C〜
図5Gでは、例えば、デバイス100は、第1の指紋登録インタフェースに、ユーザに対して、1つ以上の更なる指ジェスチャをホームボタン204と統合された指紋センサ169上で行うように指示する命令を表示し、
図5H〜
図5Iでは、例えば、デバイス100は、第2の指紋登録インタフェースに、ユーザに対して、1つ以上の指ジェスチャをホームボタン204と統合された指紋センサ169上で行う時に、グリップを調整して、指紋の端をキャプチャするように指示する命令を表示する。
【0252】
いくつかの実施形態では、1つ以上の更なる指ジェスチャを行うようにユーザを促すメッセージは(628)、対応する指ジェスチャとは異なる後続の指ジェスチャを行わせる表示された命令を含む。いくつかの実施形態では、デバイス100は、1つ又は複数の既定のメッセージ若しくは警告通知を表示して、ユーザに対して、指紋情報が適切に収集可能な様態で後続の指ジェスチャを行うように促す。
【0253】
いくつかの実施形態では、表示メッセージ(628)は、指紋センサ上で、各指ジェスチャの間で指を動かして、より少ない指ジェスチャで指紋から情報を収集させる表示された命令を含む(例えば、「指を移動させてください。スキャン間で指を少し移動させてください。」)。例えば、
図5Dのメッセージ516は、デバイス100が、
図5Cで検出された第2の指ジェスチャから、ユーザが第1の指ジェスチャの位置と比較して少し指を移動させなかったために指紋情報を収集することができなかったことを示す。いくつかの実施形態では、指紋センサ上で、各指ジェスチャ間でより多くユーザの指を移動させるための命令を表示しながら、デバイス100はネガティブ触覚フィードバック(例えば、2つの連続する振動)を、ユーザの注意を引くため、及びユーザに対してデバイス100が以前の指ジェスチャから指紋情報を収集することができなかったことを通知するために、提供する。
【0254】
いくつかの実施形態では、メッセージは、より長い時間、指紋センサ上に指を残すようにするための表示された命令を含む(例えば、「センサに指を載せたままにしてください。」)。例えば、
図5Fのメッセージ522は、ユーザが指紋情報を収集するのに十分に長い時間だけ指紋センサ169に指を載せなかったために、デバイス100が
図5Eで検出された第4の指ジェスチャから指紋情報を収集することができなかったことを示す。いくつかの実施形態では、ユーザの指を指紋センサ169により長い時間にわたって載せておくための表示された命令を含むメッセージを表示している間、デバイス100は、ネガティブ触覚フィードバック(例えば、2つの連続する振動)を提供し、ユーザの注意を引き、ユーザにデバイス100が以前の指ジェスチャから指紋情報を収集することができなかったことを通知する。
【0255】
いくつかの実施形態では、メッセージは、指紋センサ上により少ない圧力をかけるようにするための表示された命令を含む(例えば、「おっと。クリックしましたね。クリックせずに振動を感じるまでホームボタン上に指を載せてください。」)。例えば、
図5Qのメッセージ564は、ユーザがホームボタン204と統合されている指紋センサ169上に指を載せるのではなく、ホームボタン204をクリックしたために、デバイス100が
図5Pで検出された第2の指ジェスチャから指紋情報を収集することができなかったことを示す。いくつかの実施形態では、指紋センサ169上により少ない圧力をかけるようにするための命令を表示する間、デバイス100はネガティブ触覚フィードバック(例えば、2つの連続する振動)を提供してユーザの注目を引き、ユーザに対して、ホームボタン204をクリックしたり押圧したりすることなく、指を指紋センサ169上に載せる必要があることを通知する。
【0256】
指紋登録プロセスが配置に依存するいくつかの実施形態では、メッセージは、適切な指配置の描示を有する、指紋センサ169上に指を適切に配置させる表示された命令を含む。かかる実施形態のいくつかでは、指紋センサ169上に指を適切に配置するための命令を表示する間、デバイス100はネガティブ触覚フィードバック(例えば、2つの連続する振動)を提供する。しかしながら、他の実施形態のいくつかでは、登録プロセスは配置に依存しない。
【0257】
いくつかの実施形態では、ユーザに対して1つ以上の更なる指ジェスチャを行うように促すメッセージは、指紋情報が不十分であるかまだ収集されていない対応する指紋の1つ以上の部分又は位置の指示を含む(630)(例えば、メッセージは、指紋の端が収集された指紋情報から欠如していることを示す)。いくつかの実施形態では、メッセージは、指紋センサと接触する指紋の部分を変えて、デバイスが指紋の特定の部分をキャプチャできるようにする表示された命令(例えば、指紋センサ上に指の端を置くようにする命令)、デバイスがより多くの種類の指紋情報をキャプチャできるようにする表示された命令(例えば、指ジェスチャ間で指をより多く移動させる命令)を含む。
図5H〜
図5I、及び
図5R〜
図5Sでは、例えば、デバイス100は、第2の指紋登録インタフェースにて、ユーザに対して、ホームボタン204と統合された指紋センサ169上で1つ以上の更なる指ジェスチャを行うときにグリップを調整するように指示して、指紋の端をキャプチャさせる命令を表示する。いくつかの実施形態では、メッセージは、指紋センサと接触する指紋の部分を変えさせて、デバイスがより良く複数の静止指ジェスチャからの情報を組み合わせられるようにするための表示された命令(例えば、指ジェスチャの間でより少なく指を移動させる命令)を含む。
【0258】
いくつかの実施形態では、複数の進度インジケータ部分の外観を(例えば、複数の進度インジケータ部分を対応する色で着色することで)変えた後に、及び、対応する指について収集された指紋情報が対応する指の指紋を登録するのに十分であるとの判定に従って、デバイスは1つ以上の変化していない進度インジケータ部分の外観を、複数の進度インジケータ部分と(例えば、進度インジケータにおける指紋の形の全体をその対応する色で着色することで)一致するように、外観を変化させる(632)。
図5Jでは、例えば、デバイス100は、
図5Iでの第7の指ジェスチャを検出した後に収集された指紋情報が指紋を登録するのに十分であるとの判定に従って、進度インジケータ510の隆線を全て(
図5Iと比較して)濃くするか太くする。
図5CCでは、例えば、デバイス100は、指ジェスチャ12を検出した後に収集された指紋情報が指紋を登録するのに十分であるとの判定に従って、進度インジケータを、指ジェスチャ12を検出した後にフラッドフィル(flood fill)する。
【0259】
いくつかの実施形態では、デバイスを用いて対応する指の指紋を登録した後に、デバイスは制限付き動作(例えば、デバイスのロックを解除する、デバイス用コンテンツ又はアプリケーションを購入する、又はデバイス上に個人情報を表示する)を行うための要求を受信し(634)、デバイスは指紋センサ上に指紋を検出する。
図5Xでは、例えば、
図5B〜
図5Kにて第1の指紋(例えば、ユーザの右人差し指に対応する)及び
図5N〜
図5Tにて第2の指紋(例えば、ユーザの左人差し指に対応する)を登録した後に、デバイス100は、タッチスクリーン112上にロック画面が表示されている間に制限付き動作(例えば、デバイス100のロックを解除する)を行うための要求を受信する。この例では、制限付き動作を行うための要求は、指紋センサ169上の指紋582(例えば、ユーザの右人差し指に対応する)を含む。
図5Zでは、例えば、
図5B〜
図5Kにて第1の指紋(例えば、ユーザの右人差し指に対応する)及び
図5N〜
図5Tにて第2の指紋(例えば、ユーザの左人差し指に対応する)を登録した後に、デバイス100は、タッチスクリーン112にロック画面が表示されている間に制限付き動作(例えば、デバイス100のロックを解除する)を行うための要求を受信する。この例では、要求は、指紋センサ169上の指紋584(例えば、ユーザの右親指に対応する)を含む。
【0260】
いくつかの実施形態では、制限付き動作を行うための要求を受信した(636)のに応じて、及び指紋がデバイスを用いて登録されたとの判定に従って、デバイスは制限付き動作を行う(638)。
図5Yでは、例えば、
図5Xのデバイス100のロックを解除するための要求を受信したのに応じて、及び指紋582が登録済みの指紋であるとの判定に従って、デバイス100の(例えば、制限付き動作の)ロックが解除されて、タッチスクリーン112上に複数のアプリケーションアイコンを有するホームスクリーンが表示される。
【0261】
いくつかの実施形態では、制限付き動作を行うための要求を受信した(636)のに応じて、及び指紋がデバイスを用いて登録されていないとの判定に従って、デバイスは制限付き動作の実行を取り止める(640)。
図5AAでは、例えば、
図5Zのデバイス100のロックを解除するための要求を受信したのに応じて、及び指紋584が登録済みの指紋でないとの判定に従って、デバイス100はタッチスクリーン112上のロック画面の表示を維持し、ロック解除(例えば、制限操作)を取り止める。
【0262】
いくつかの実施形態では、デバイスを用いて対応する指の指紋を登録した後に、デバイスは、それぞれの指の指紋と対応するエントリ及び対応する指以外の他の指の他の登録済みの指紋と対応する1つ以上の他のエントリを含む、複数のエントリを有する(例えば、複数のエントリを一覧で)指紋設定インタフェースを表示し(642)、指紋センサ上で、対応する指の指紋と対応する第2の指ジェスチャを検出し、第2の指ジェスチャを検出したのに応じて、対応する指の指紋と対応するエントリを強調表示する(例えば、エントリ周りにフレームを表示する、エントリの線の太さを増加させる、エントリのテキスト又は塗りつぶし色を変える、など)。
図5U〜
図5Wでは、例えば、デバイス100は、タッチスクリーン112上の指紋設定インタフェースに、登録済みの指紋の一覧を表示する。この例では、登録された指紋の一覧は、
図5N〜
図5Tで登録された第1の指紋(例えば、ユーザの右人差し指に対応する)と関連付けられた「指紋1」ボックス552、及び
図5B〜
図5Kで登録された第2の指紋(例えば、ユーザの左人差し指に対応する)と関連付けられた「指紋2」ボックス574を含む。
図5Uでは、例えば、指紋センサ169上で指紋576(例えば、ユーザの左人差し指に対応する)を検出したのに応じて、デバイス100は、「指紋2」ボックス574の線の太さを増加させる(又は別段強調表示させる)ことで、検出された指紋576が登録済みの「指紋2」と対応することを示す。
図5Vでは、例えば、指紋578(例えば、ユーザの右人差し指に対応する)を指紋センサ169上で検出したことに応じて、デバイス100は、「指紋1」ボックス552の線の太さを増加させる(又は別段強調表示させる)ことで、検出された指紋578が登録された「指紋1」と対応することを示す。
図5Wでは、例えば、指紋580(例えば、ユーザの左手親指に対応する)を指紋センサ169上で検出したことに応じて、デバイス100は、指紋設定インタフェースの表示を維持して、検出された指紋580が登録済みの指紋のいずれにも対応しないことを示す。
【0263】
いくつかの実施形態では、所定のエントリは(例えば、指紋設定インタフェースが編集モードにある間にエントリに新しい名前を打ち込むことで)名前を付け替える及び/又は(例えば、エントリを横切るようにスワイプして、エントリを横切るスワイプを検出することで表示される削除アフォーダンスを選択することで)削除することができる。
図5Nでは、例えば、デバイス100は、タッチスクリーン112上に、「編集」アフォーダンス546を有する指紋設定インタフェースを表示する。「編集」アフォーダンス546は、アクティブ化されると、デバイス100に指紋設定インタフェースの外観を変えさせ(例えば、登録済みの指紋それぞれの横に削除アフォーダンスを表示する)、デバイス100にユーザが登録済みの指紋を削除又はその名前を編集することができる編集モードに入らせる。いくつかの実施形態では、限られた数の指紋(例えば、3、5、10、又は他の相当な数)が、一度に登録可能とされている。これは指紋センサ上で検出された指紋が登録済みの指紋と一致するかを判定するのにかかる時間を、限定させるためである。例えば、いくつかの実装では、登録済みの指紋の数は、指紋センサ上で検出された指紋が登録済みの指紋と一致するかどうかの判定を0.5秒で完了できるように制限される。
【0264】
図6A〜6Dにおける動作について記載された特定の順序は単なる例示であり、記載された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すように意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。加えて、本記載の方法及びに関して本明細書に記載の他の処理の詳細(例えば、段落[0080]に記載したもの)は、
図6A〜6Dに関連して上述した方法600と類似の様式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法600を参照して上述されている指紋及びジェスチャは、本明細書に記載されている他の方法(例えば、段落[0080]に記載されている方法)を参照して本明細書で説明されている指紋及びジェスチャの特徴のうちの1つ以上を任意選択的に有する。簡潔性のために、これらの詳細はここでは繰り返さない。
【0265】
いくつかの実施形態によれば、
図7は、説明される様々な実施形態の理念に従って構成された電子デバイス700の機能ブロック図を示す。そのデバイスの機能ブロックは、任意選択的に、説明される様々な実施形態の理念を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実行される。
図7で説明する機能ブロックが、説明される様々な実施形態の理念を実施するために、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者に理解されよう。したがって、本明細書における説明は、あらゆる可能な組み合わせ若しくは分離、又は本明細書で説明する機能ブロックの更なる定義を任意選択的に支持する。
【0266】
図7に示されるように、電子デバイス700は、指紋登録インタフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット702と、指紋センサユニット704とを備える。いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、任意選択的に、1つ以上のタッチ入力を受け取るように構成されるタッチ感知面ユニット706と、触覚フィードバックを提供するように構成される触覚フィードバックユニットとを備える。電子デバイス700はまた、表示ユニット702及び指紋センサユニット704と連結され、及び、タッチ感知面ユニット706及び触覚フィードバックユニット708と任意選択的に連結される、処理ユニット710を含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット710は、検出ユニット712と、収集ユニット714と、判定ユニット716と、登録ユニット718と、表示有効化ユニット720と、受信ユニット722と、実行ユニット724と、強調表示ユニット726と、外観変更ユニット728とを備える。
【0267】
処理ユニット710は、指紋センサユニット704上で、対応する指で行われた複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャを(例えば、検出ユニット712で)検出し、対応する指で行われた複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャから、指紋情報を(例えば、収集ユニット714で)収集するように、構成される。指紋情報を収集した後に、処理ユニット710は、対応する指について収集された指紋情報に基づいて、収集された指紋情報がデバイスを用いて対応する指の指紋を登録するのに十分かを(例えば、判定ユニット716で)判定するように、構成される。対応する指について収集された指紋情報が対応する指の指紋を登録するのに十分であるとの判定に従って、処理ユニット710は、電子デバイス700を用いて対応する指の指紋を(例えば、登録ユニット718で)登録するように、構成される。対応する指について収集された指紋情報が対応する指の指紋を登録するのに不十分であるとの判定に従って、処理ユニット710は、指紋登録インタフェースに、ユーザにその対応する指で1つ以上の更なる静止指ジェスチャを指紋センサユニット704上で行うように促すメッセージの表示を(例えば、表示有効化ユニット720で)有効化するように、構成される。
【0268】
いくつかの実施形態では、複数の個別かつ別個の静止指ジェスチャからの指紋情報は、指紋センサユニット704によってキャプチャ可能な面積の少なくとも2倍の大きさである対応する指の指紋の面積について、収集される。
【0269】
いくつかの実施形態では、処理ユニット710は、制限付き動作を行うための要求を(例えば、受信ユニット722で)受信し、指紋センサ704上で指紋を(例えば、検出ユニット712で)検出するように構成される。制限付き動作を行わせる要求を受信したのに応じて、処理ユニット710は、指紋がデバイスを用いて登録されているとの判定に従って、制限付き動作を(例えば実行ユニット724で)行い、指紋がデバイスを用いて登録されていないとの判定に従って、制限付き動作の実行を取り止める。
【0270】
いくつかの実施形態では、ユーザに対して1つ以上の更なる指ジェスチャを行うように促すメッセージは、対応する指ジェスチャとは異なって後続の指ジェスチャを行わせる表示された命令を含む。
【0271】
いくつかの実施形態では、ユーザに対して1つ以上の更なる指ジェスチャを行うように促すメッセージは、指紋情報が不十分か収集されていない対応する指紋の1つ以上の部分又は位置の指示を含む。
【0272】
いくつかの実施形態では、処理ユニット710は、対応する静止ジェスチャ中に対応する指が指紋センサユニット704上にある間、指紋情報を(例えば、収集ユニット714で)収集するように構成される。電子デバイス700は、指紋情報が収集された後に、電子デバイス700で指紋情報が収集されたことを示すために触覚フィードバックを与えるように構成される、触覚フィードバックユニット708を備える。
【0273】
いくつかの実施形態では、電子デバイス700で対応する指の指紋を登録した後に、処理ユニット710は、それぞれの登録済みの指紋に対応する、対応する指の指紋に対応するエントリ、及びその対応する指以外の他の指の他の登録済みの指紋と対応する1つ以上の他のエントリを含む、複数のエントリを有する指紋設定インタフェースを、(例えば、表示有効化ユニット720で)有効化し、対応する指の指紋に対応する第2の指ジェスチャを、指紋センサユニット704上で(例えば、検出ユニット712で)検出し、第2の指ジェスチャを検出したのに応じて、対応する指の指紋に対応するエントリを(例えば、強調表示ユニット726で)強調表示する。
【0274】
いくつかの実施形態では、指紋登録インタフェースは進度インジケータを含み、指紋センサ704上での検出に応じて、処理ユニット710は、進度インジケータの外観を(例えば、外観変更ユニット728で)変化させて、対応する静止指ジェスチャから更なる指紋情報を収集したことを示す。
【0275】
いくつかの実施形態では、進度インジケータは三次元オブジェクトの表面の一部を含む。
【0276】
いくつかの実施形態では、進度インジケータは指紋の形をとり、指紋の隆線を表す線を含み、進度インジケータの外観を変化させることは複数の隆線の一部を(例えば、外観変更ユニット728で)着色することを含む。
【0277】
いくつかの実施形態では、進度インジケータは複数の同心円を含み、進度インジケータの外観を変化させることは、複数の同心円のうちの1つを既定のフィルで(例えば外観変更ユニット728で)塗りつぶすことを含む。
【0278】
いくつかの実施形態では、進度インジケータは、対応する指紋の指紋部分に対応する複数の進度インジケータ部分を含み、対応する指紋部分から指紋情報が収集されると、処理ユニット710は対応する進度インジケータ部分の外観を(例えば、外観変更ユニット728で)変化させて、対応する指紋部分から指紋情報が収集されたことを示すように構成される。
【0279】
いくつかの実施形態では、処理ユニット710は、複数の進度インジケータ部分の外観を変化させた後、及び対応する指の指紋を登録するのに対応する指について収集された指紋情報が十分であるとの判定に従って、1つ以上の未変化の進度インジケータ部分の外観を(既に変化した)複数の進度インジケータ部分の外観と一致するように、(例えば、外観変更ユニット728で)変化させるように構成される。
【0280】
上述の情報処理方法での動作は、汎用プロセッサ(例えば、
図1A及び
図3に関連して上述されたようなもの)又は特定用途向けチップなどの、情報処理装置内の1つ以上の機能モジュールを稼働することによって、任意選択的に実行される。
【0281】
図6A〜
図6Dを参照して上述された動作は、
図1A、
図1B、又は
図7に示される構成要素によって、任意選択的に実行される。例えば、検出動作602、収集動作606、判定動作622、登録動作624は、イベントソータ170、イベント認識部180、イベントハンドラ190によって、任意選択的に、実行される。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、イベント情報をそれぞれのイベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触がユーザインタフェース上のオブジェクトの選択などの、既定のイベント又はサブイベントに対応するかどうかを判定する。それぞれの既定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連付けられたイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデータ176若しくはオブジェクトアップデータ177を任意選択的に利用する又は呼び出す。いくつかの実施形態において、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するための対応するGUIアップデータ178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が
図1A〜
図1Bに示されるコンポーネントに基づいてどのように実施されるかは明らかであるだろう。
指紋に基づく動作を実行する
【0282】
多くの電子デバイスは、様々な動作を実行するように構成される。動作を実行するための既存の方法は、典型的に、対応する入力に応じて対応する動作を実行することを必要とする。例えば、既存の方法では、ユーザは典型的に、単一のある動作を実行するためにある入力を提供する。ユーザが異なる動作を実行したい時には、ユーザは異なる動作を実行するために、メニュを通じてナビゲーションするか、異なる入力を提供する必要がある。それに加えて、特定のセキュアな動作は、個人情報(例えば、クレジットカード情報、パスワードなど)又は制限付き機能を伴う。このようなセキュアな動作は、典型的にはユーザの認証を(例えば、パスコードを用いて)必要とする。よって、セキュアな動作を含む複数の動作を実行するのは扱いにくく、非効率的である。以下に記載の実施形態では、動作を実行するための改善された方法が、単一の入力に応じて複数の動作を実行することで得られる。ノンセキュアな動作(例えば、表示減光タイマーをリセットすること)は、指紋の識別情報にかかわらず(例えば、指紋が許可済みユーザのものであるかにかかわらず)、指紋入力に応じて実行される一方で、セキュアな動作(例えば、個人情報を明らかにすること)は、指紋入力が事前登録された(例えば、登録済みの)指紋と一致する指紋を含む時に、その指紋入力に応じて実行される。この方法は指紋入力に応じて複数の動作を実行することを効率化して、そのことで複数の動作を実行するための追加かつ別個のステップの必要を取り除く。
【0283】
いくつかの実施形態では、デバイスは、別個のディスプレイ(例えば、ディスプレイ450)及び別個のタッチ感知面(例えば、タッチ感知面451)を備える電子デバイスである。いくつかの実施形態では、デバイスはポータブル多機能デバイス100であり、ディスプレイはタッチスクリーン112であり、タッチ感知面はディスプレイ(
図1A)上の触知出力生成器167を含む。
図8A〜
図8W及び
図9A〜
図9Bを参照して以下で説明するデバイスは、1つ以上の指紋センサ169を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指紋センサは、タッチ感知面(例えば、別個のタッチ感知面451又はタッチ感知ディスプレイシステム112)と統合される1つ以上の統合指紋センサ359−1(
図4B)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指紋センサは、タッチ感知面(例えば、別個のタッチ感知面451又はタッチ感知ディスプレイシステム112)とは別個である、別個の指紋センサ359−2(
図4B)を含む。特に指定がない限り、以下で説明する指紋センサ169は、指紋センサ169を含むデバイスのハードウェア及びソフトウェアの構成に応じて、任意選択的に、統合指紋センサ359−1又は別個の指紋センサ359−2である。説明の便宜上、
図8A〜
図8W及び
図9A〜
図9Bを参照して説明する実施形態は、ディスプレイ450、別個のタッチ感知面451、及び別個の指紋センサ359−2を参照して論じるが、類似した動作が、
図8A〜
図8Bに示すユーザインタフェースをディスプレイ450上で表示している間に、
図8A〜8Wで説明する入力を統合指紋センサ359−1上で検出するのに応じて、統合指紋センサ359−1にて任意選択的にデバイス上で実行される。更に、類似する動作が、任意選択的に、タッチスクリーン112を有するデバイスで、指紋センサ169(例えば、統合指紋センサ359−1又は別個の指紋センサ359−2)上にて、
図8A〜
図8Wに示す接触を検出したのに応じて、
図8A〜
図8Wに示すユーザインタフェースをタッチスクリーン112上に表示する間に、実行される。
【0284】
図8A〜
図8Wは、いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0285】
図8Aは、ショッピングウェブページについての例示的なユーザインタフェースを示す。例示的なユーザインタフェースは、複数の入力フィールド(例えば、802−1から802−8)及び対応する入力フィールド(例えば804)における情報のレプリゼンテーションを含む。対応する入力フィールドにおける情報のレプリゼンテーションは、対応する入力フィールドにおける情報と区別される。これらのレプリゼンテーションは時々、編成済みのレプリゼンテーションと呼ばれ、これらの入力フィールドにおける情報は時々、編成済みの情報と呼ばれる。例えば、示されるように、対応する入力フィールドにおける情報の編成済みのレプリゼンテーションは、対応する入力フィールドに情報が含まれることは示すものの、対応する入力フィールドにおける情報を明らかにしない。対応する入力フィールドにおける編成済みの情報が
図8Aでは黒丸(例えば、単一の黒丸は対応する入力フィールドにおける対応する文字を表す)で表されているが、対応する入力フィールドにおける編成済みの情報は、対応する入力における情報を直接的に伝達しない任意の他の文字、形状、又は視覚的レプリゼンテーションによって表されてもよい。いくつかの実装では、対応するユーザインタフェースにおける1つ以上の入力フィールドは無編成の情報を含み、これらの入力フィールドはこれらの入力フィールドにおける情報を示す一方で、入力フィールドの他のものは、編成済みのレプリゼンテーションによって示される、編成済みの情報を含む。
【0286】
図8Aはまた、ディスプレイ減光タイマー896−1及びクレデンシャル許可タイマー898−1を示す。
図8Aにおけるディスプレイ減光タイマー896−1及びクレデンシャル許可タイマー898−1は、ディスプレイ減光タイマー896−1及びクレデンシャル許可タイマー898−1が対応するリセット位置にあることを示す。いくつかの実施形態では、ディスプレイ減光タイマー896−1は、デバイス100のディスプレイを減光させる時を判定するために用いられるタイマーである。いくつかの実施形態では、クレデンシャル許可タイマー898−1は、登録済みの指紋がデバイス100のユーザを認証するのにそれ以降許可されない時を判定するのに用いられるタイマーである。ディスプレイ減光タイマー896−1及びクレデンシャル許可タイマー898−1が、デバイス100の特定の動作を説明するために
図8Aに示されているが、ディスプレイ減光タイマー896−1及びクレデンシャル許可タイマー898−1は必ずしもタッチスクリーン112に示される必要はない。いくつかの実施形態では、ディスプレイ減光タイマー896−1はタッチスクリーン112上に示される。他の実施形態では、ディスプレイ減光タイマー896−1はタッチスクリーン112上に示されない。いくつかの実施形態では、クレデンシャル許可タイマー898−1はタッチスクリーン112上に示される。他の実施形態では、クレデンシャル許可タイマー898−1はタッチスクリーン112上に示されない。
【0287】
図8Bは、時間が経過したことを示す、ディスプレイ減光タイマー896−2及びクレデンシャル許可タイマー898−2を示す。
図8Bに示すように、いくつかの実施形態では、ディスプレイ減光タイマー896−1はクレデンシャル許可タイマー898−1よりも早く満了する。例えば、いくつかの実施形態では、ディスプレイ減光タイマー896−1は1分以内で満了し、クレデンシャル許可タイマー898−1は24又は48時間で満了する。いくつかの実装では、減光タイマーは、例えば、1分、2分、5分、及び10分などの、既定の減光タイマー期限のセットのいずれかにユーザが選択可能である、有効期限を有する。いくつかの実施形態では、クレデンシャル許可タイマーは、ユーザ又は1つ以上のデフォルト設定値のオーバーライドを含む企業ポリシーによってオーバーライド可能であるデフォルトの有効期限(例えば、48時間)を有する。オーバーライドされると、許可タイマー有効期限は、デフォルトの有効期限よりも短い期間(例えば、24時間、12時間、6時間、4時間、又は2時間)に設定される。
【0288】
図8Cは、更に時間が経過し、ディスプレイ減光タイマー896−3が満了したことを示す。ディスプレイ減光タイマーが満了したとの判定に従って、タッチスクリーン112は自動的に減光される(タッチスクリーン112の輝度が低下させられる)。
【0289】
図8Cはまた、タッチスクリーン112が減光される間に、入力812(例えば、指接触又はオブジェクトを用いての接触)が指紋センサ169上で検出されているのを示す。いくつかの実施形態では、入力812が指紋を含まない(例えば、ペンなどのオブジェクトを用いた接触である)との判定に従って、入力812は無視される(例えば、入力812に応じて実行される動作はない)。いくつかの実施形態では、入力812が指紋を含むとの判定に従って、1つ以上の動作が実行される。
【0290】
図8D〜
図8Fは、いくつかの実施形態に係る、入力812が指紋を含むとの判定に従って、入力812に応じて行われ得る3つの対応する動作のセットを示す。
【0291】
図8Dは、いくつかの実施形態に係る、指紋を含む入力812(
図8C)に従って実行される、例示的な動作セットを示す。
図8Dでは、ディスプレイ減光タイマー896−4はリセットされ、タッチスクリーン112は減光状態を中止する(例えば、タッチスクリーン112の輝度が、減光前のタッチスクリーン112の輝度に上がる)。
図8Dでは、クレデンシャル許可タイマー898−4はリセットされない。
図8Dではまた、対応する入力フィールド(例えば、802−1から802−8)における情報のレプリゼンテーション(例えば、804)は、タッチスクリーン112上に残る。
【0292】
図8Eは、いくつかの実施形態に係る、指紋を含む入力812(
図8C)に応じて実行される、代替的な動作のセットを示す。
図8Eでは、ディスプレイ減光タイマー896−5はリセットされ、タッチスクリーン112は減光されるのを中止する。それに加えて、対応する入力フィールド(例えば、802−1から802−8)における情報のレプリゼンテーション(時々、編成済みのレプリゼンテーションと呼ばれる)(例えば、
図8Cの804)は、対応する入力フィールドにおける情報(時々、未編成の情報と呼ばれる)と置き換えられる。例えば、
図8Eでは、対応する入力フィールドにおける情報のレプリゼンテーションは、決済情報(例えば、クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード、カード名義、請求先住所など)と置き換えられる。
図8Fでは、クレデンシャル許可タイマー898−5はリセットされない。
【0293】
図8Fは、いくつかの実施形態に係る、指紋を含む入力812(
図8C)に応じて実行される、更に別の代替的な動作のセットを示す。
図8Fでは、ディスプレイ減光タイマー896−6はリセットされ、タッチスクリーン112は減光されるのを中止する。それに加えて、対応する入力フィールド(例えば、802−1から802−8)における情報のレプリゼンテーション(時々、編成済みのレプリゼンテーションと呼ばれる)(例えば、
図8Cの804)は、対応する入力フィールドにおける情報(時々、未編成の情報と呼ばれる)と置き換えられる。更に、クレデンシャル許可タイマー898−6はリセットされる。
【0294】
いくつかの実施形態では、
図8E〜
図8Fに示す対応する動作のセットは、入力812における指紋が登録済みの指紋と一致するとの判定に従って、実行される。しかしながら、いくつかの実施形態では、
図8Dに示される動作は、入力812における指紋が登録済みの指紋と一致するかどうかにかかわらず、実行される(例えば、いくつかの実施形態では、
図8Dに示す動作は、入力812における指紋が登録済みの指紋と一致しない時にも実行される)。
【0295】
図8G〜
図8Hは、いくつかの実施形態に係る、タッチスクリーン112が減光されない間に実行される動作を示す。
【0296】
図8Gは、
図8Bに示すユーザインタフェースと類似するユーザインタフェースを示す。
図8Gでは、ディスプレイ減光タイマー896−7及びクレデンシャル許可タイマー898−7はまだ満了していない。
図8Gはまた、入力814が指紋センサ169上で検出されていることを示す。いくつかの実施形態では、入力814が指紋を含まない(例えば、ペンなどのオブジェクトを用いた接触である)との判定に従って、入力814は無視される(例えば、入力814に応じて実行される動作はない)。いくつかの実施形態では、入力814が指紋を含むとの判定に従って、1つ以上の動作が実行される。
【0297】
図8Hは、指紋を含む入力814に応じて、ディスプレイ減光タイマー896−8がリセットされるのを示す。
図8Hでは、クレデンシャル許可タイマー898−4はリセットされない。
図8Hではまた、対応する入力フィールド(例えば、802−1から802−8)における情報のレプリゼンテーション(例えば、804)は、タッチスクリーン112上に残る。
【0298】
図8I〜
図8Kは、いくつかの実施形態に係る、クレデンシャル調整タイマー898が満了する前に実行される動作を示す。
【0299】
図8Iは、タッチスクリーン112上に表示されるロック画面を示す。
図8Iでは、クレデンシャル調整タイマー898−9はまだ満了していない。ディスプレイ減光タイマー(例えば、
図8Gの896−8)は、簡潔さのために
図8Iでは示していない。しかしながら、当業者であれば、いくつかの実装では、ディスプレイ減光タイマー896に関連する動作がロック画面から実行可能であることを理解できるであろう。例えば、いくつかの実施形態では、タッチスクリーン112がロック画面を表示する間にディスプレイ減光タイマー896が満了したとの判定に従って、デバイス100はタッチスクリーン112にロック画面を表示しながら自動的にタッチスクリーン112を減光する。いくつかの実施形態では、指紋センサ169上で指紋を含む入力が検出されたとの判定に従って、ディスプレイ減光タイマー896はリセットされる。
【0300】
図8Iでは、入力816が指紋センサ169上で検出されている。いくつかの実施形態では、入力816が指紋を含まない(例えば、ペンなどのオブジェクトを用いた接触である)との判定に従って、入力816は無視される(例えば、入力816に応じて実行される動作はない)。いくつかの実施形態では、入力816が指紋を含むとの判定に従って、1つ以上の動作が実行される。
【0301】
図8Jは、入力816における指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に応じて表示される、例示的なユーザインタフェースを示す。
図8Jはまた、入力816とは個別の入力818が、指紋センサ169上で検出されていることを示す。いくつかの実施形態では、入力818が指紋を含まない(例えば、ペンなどのオブジェクトを用いた接触である)との判定に従って、入力818は無視される(例えば、入力818に応じて実行される動作はない)。いくつかの実施形態では、入力818が指紋を含むとの判定に従って、1つ以上の動作が実行される。
【0302】
図8Kは、いくつかの実施形態では、入力818における指紋が登録済みの指紋と一致するとの判定に従って、デバイス100のロックが解除される。いくつかの実施形態では、デバイス100のロックを解除することは、ホーム画面を表示することを含む。
【0303】
図8L〜
図8Mは、クレデンシャル許可タイマー898が満了している間に実行される動作を示す。
【0304】
図8Lは、タッチスクリーン112上に表示されるロック画面を示す。
図8Lでは、クレデンシャル調整タイマー898−9は満了している。
図8Lはまた、入力820が指紋センサ169上で検出されていることを示す。いくつかの実施形態では、入力820が指紋を含まない(例えば、ペンなどのオブジェクトを用いた接触である)との判定に従って、入力820は無視される(例えば、入力820に応じて実行される動作はない)。いくつかの実施形態では、入力820が指紋を含むとの判定に従って、1つ以上の動作が実行される。
【0305】
図8Mは、いくつかの実施形態に係る、入力820に応じてパスコード画面(
図8Mに示す)がタッチスクリーン112上に表示されるのを示す。いくつかの実施形態では、入力820(
図8L)における指紋が登録済みの指紋と一致したとしても、入力820(
図8L)がクレデンシャル許可タイマー898の満了している間に受信されたとの判定に従って、パスコード画面が表示される。
【0306】
いくつかの実施形態では、パスコード画面は、指紋を含む入力が、クレデンシャル許可タイマー898が満了している間に受け取られたとの判定に従って、入力における指紋が登録済みの指紋と一致するかどうかにかかわらず表示される。
【0307】
図8N〜
図8Oは、いくつかの実施形態に係る、制限付き機能へのアクセスを提供するための例示的な動作を示す。
【0308】
図8Nは、1つ以上の選択可能なユーザインタフェースオブジェクト(例えば、「ネットワーク設定」、「Bluetooth」、及び「サウンド」とラベリングされたボタン)を含むユーザインタフェースを示す。
図8Oと比較すると、1つ以上の選択可能なユーザインタフェースオブジェクト(例えば、
図8Oの「クレデンシャルマネージャ」806とラベリングされたボタン)は、タッチスクリーン112上に表示されていない。
図8Nはまた、指紋センサ169上で入力822が検出されていることを示す。いくつかの実施形態では、入力822が指紋を含まない(例えば、ペンなどのオブジェクトを用いた接触である)との判定に従って、入力822は無視される(例えば、入力822に応じて実行される動作はない)。いくつかの実施形態では、入力822が指紋を含むとの判定に従って、1つ以上の動作が実行される。
【0309】
図8Oは、入力822が登録済みの指紋と一致するとの判定に従って、タッチスクリーン112上に選択可能なユーザインタフェースオブジェクト806が表示されることを示す。
図8Oはまた、タッチ入力824がタッチスクリーン112上で、選択可能なユーザインタフェースオブジェクト806に対応する位置にて検出されることを示す。
【0310】
図8Pは、タッチ入力824を、選択可能なユーザインタフェースオブジェクト806に対応する位置にて検出したのに応じて表示される、例示的なユーザインタフェース(例えば、クレデンシャルマネージャユーザインタフェース)を示す。
図8Pの例示的なユーザインタフェースは、複数のフィールド、及び対応するフィールド内の情報のレプリゼンテーションを含む。
【0311】
図8Pはまた、1つ以上の既定のセキュアな動作を実行する(例えば、個人情報を明らかにする又は制限付き機能へのアクセスを提供する)ための無許可試行の回数をカウントする、無許可試行カウンタ894−1をも示す。
【0312】
デバイス100の特定の動作を説明するために
図8P〜
図8Vに無許可試行カウンタ894−1を示すが、無許可試行カウンタ894−1はタッチスクリーン112上に必ずしも示されない。いくつかの実施形態では、無許可試行カウンタ894−1はタッチスクリーン112上に示される。他の実施形態では、無許可試行カウンタ894−1はタッチスクリーン112上に示されない。
【0313】
図8Pは、入力826が指紋センサ169上で検出されていることを示す。いくつかの実施形態では、入力826が指紋を含まない(例えば、ペンなどのオブジェクトを用いた接触である)との判定に従って、入力826は無視される(例えば、入力826に応じて実行される動作はない)。いくつかの実施形態では、入力826が指紋を含むとの判定に従って、1つ以上の動作が実行される。いくつかの実施形態では、入力826における指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に従って、実行される動作はない。
【0314】
図8Qは、入力826の指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に従って、いくつかの実施形態では、無許可試行カウンタ894−1における、1つ以上の既定のセキュアな動作を実行するための無許可試行の回数が(例えば、ゼロから1に)増えているのを示す。いくつかの実施形態では、
図8Qに示すように、対応するフィールドにおける情報のレプリゼンテーション(時々、編成済みのレプリゼンテーションと呼ばれる)は、タッチスクリーン112上に残る。
図8Qは、入力826(
図8P)が指紋センサ169上で検出されなくなったことを示す。いくつかの実施形態では、無許可試行カウンタ894−1における、1つ以上の既定のセキュアな動作を実行するための無許可試行の回数は、指紋センサ169から入力826(
図8P)のリフトオフを検出したのに応じて、及び入力826(
図8P)における指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に従って増加する。
【0315】
図8Rは、入力828が指紋センサ169上で検出されていることを示す。いくつかの実施形態では、入力828が指紋を含まない(例えば、ペンなどのオブジェクトを用いた接触である)との判定に従って、入力828は無視される(例えば、入力828に応じて実行される動作はない)。いくつかの実施形態では、入力828が指紋を含むとの判定に従って、1つ以上の動作が実行される。いくつかの実施形態では、入力828における指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に従って、実行される動作はない。
【0316】
図8Sは、いくつかの実施形態において、入力828における指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に従って、無許可試行カウンタ894−3における、1つ以上の既定のセキュアな動作を実行するための無許可試行の回数が(例えば、1から2に)増えていることを示す。いくつかの実施形態では、
図8Sに示すように、対応するフィールドにおける情報のレプリゼンテーションは、タッチスクリーン112上に残る。
図8S〜
図8Uでは、無許可試行カウンタ894−3における無許可試行の回数が、既定の回数の無許可試行(例えば、2、3、4、又は5)を満たす(例えば、一致する又は超過する)と仮定する。
【0317】
図8Sはまた、入力828(
図8R)が指紋センサ169上で検出されなくなったことを示す。いくつかの実施形態では、無許可試行カウンタ894−3における1つ以上の既定のセキュアな動作を実行するための無許可試行の回数は、指紋センサ169からの入力828(
図8R)のリフトオフを検出したのに応じて、及び入力828(
図8R)における指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に従って増える。
【0318】
図8Tは、入力830が指紋センサ169上で検出されていることを示す。いくつかの実施形態では、入力830が指紋を含まない(例えば、ペンなどのオブジェクトを用いた接触である)との判定に従って、入力830は無視される(例えば、入力830に応じて実行される動作はない)。いくつかの実施形態では、入力830が指紋を含むとの判定に従って、1つ以上の動作が実行される。いくつかの実施形態では、入力830における指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に従って、実行される動作はない。
【0319】
図8Uは、入力830における指紋が登録済みの指紋と一致したとしても、対応するフィールドにおける情報のレプリゼンテーション(時々、編成済みのレプリゼンテーションと呼ばれる)はタッチスクリーン112上に残る(例えば、対応するフィールドにおける情報は明らかにされない)。いくつかの実施形態では、無許可試行カウンタ894−3における無許可試行の回数は、
図8Uに示すように、一度無許可試行カウンタ894−3の無許可試行の回数が無許可試行の既定の回数(例えば、2)を満たすと、増えない。いくつかの実施形態では、無許可試行カウンタ894−3の無許可試行の回数は、登録済みの指紋と一致しない対応する入力での指紋については、無許可試行カウンタ894−3における無許可試行の回数が既定の回数の無許可試行を満たすかどうかにかかわらず増える。
【0320】
いくつかの実施形態では、一度、無許可試行カウンタ894−3における無許可試行の数が無許可試行の既定の回数を満たすと、無許可試行カウンタ894−3はパスコード画面で正しいパスコードを提供することでリセットされる(例えば、
図8M)。
【0321】
図8V〜
図8Wは、無許可試行カウンタ894−3における無許可試行の回数が無認可試行の既定の回数を満たさない間に実行される動作を示す。
【0322】
図8Vは、指紋センサ169上で入力832が検出されていることを示す。いくつかの実施形態では、入力832が指紋を含まない(例えば、ペンなどのオブジェクトを用いた接触である)との判定に従って、入力832は無視される(例えば、入力832に応じて実行される動作はない)。いくつかの実施形態では、入力832が指紋を含むとの判定に従って、1つ以上の動作が実行される。いくつかの実施形態では、入力832における指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に従って、実行される動作はない。
【0323】
図8Wは、入力832における指紋が登録済みの指紋と一致するとの判定に従って、対応するフィールドにおける情報のレプリゼンテーション(時々、編成済みのレプリゼンテーションと呼ばれる)が、対応するフィールドにおける情報(時々、無編成又は未編成の情報と呼ばれる)と置き換えられる。例えば、
図8Wに示すように、対応するフィールドにおける情報のレプリゼンテーションは、1つ以上のユーザ名及びパスワードのセット(時々、無編成又は未編成のユーザ名及びパスワードと呼ばれる)と置き換えられる。いくつかの実施形態では、無許可試行カウンタ894−4(
図8V)における無許可試行の回数が無許可試行の既定の回数に満たない間に、入力832における指紋が登録済みの指紋と一致するとの判定に従って、無許可試行カウンタ894−4(
図8V)はリセットされる。
【0324】
図9A〜
図9Bは、いくつかの実施形態に係る、指紋に基づく動作を実行する方法900を示すフロー図である。方法900は、ディスプレイとタッチ感知面とを有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は、
図1Aのポータブル多機能デバイス100)にて実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチ感知面とは別個である。方法900の一部の動作は、任意選択的に、組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序は、任意選択的に変えられる。
【0325】
以下で説明するように、方法900は、指紋に基づく動作を実行する直観的な方法を提供する。この方法は、指紋に基づく動作を実行する時にユーザにかかる認識的負担を軽減することで、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作成する。バッテリ動作電子デバイスの場合、ユーザが指紋に基づく動作をより高速かつより効率的に実行することを可能とすることにより、節電され、バッテリの充電の間の時間が増す。
【0326】
デバイスは、指紋センサを用いて、第1の入力を検出する(902)。例えば、
図8Cに示すように、入力812は指紋センサ169上で検出される。
【0327】
第1の入力を検出したのに応じて、デバイスは、第1の入力が指紋を含むかを判定する(904)。
【0328】
第1の入力が指紋を含むとの判定に従って、デバイスは、指紋の識別情報にかかわらず、指紋の存在に基づいて第1の動作を行う(906)。いくつかの実施形態では、第1の動作は、ディスプレイ減光タイマーをリセットすることを含む。例えば、
図8Eに示すように、第1の入力が指紋を含むとの判定に従って、ディスプレイ減光タイマー896−5はリセットされる。典型的に、ディスプレイ減光タイマーをリセットすることは、減光タイマーが満了していないため(満了状態にないため)、ディスプレイの輝度が自動的に減光されないとの効果を有する。典型的に、指紋センサ上で指紋が検出され続ける限りは、ディスプレイの輝度は自動的に減光されない。
【0329】
いくつかの実施形態において、デバイスは、ディスプレイを含む(908)。デバイスはまた、減光タイマー開始値(例えば、0秒)から開始するディスプレイ減光タイマー(例えば、
図8Aの896−1)を含む。デバイスは、ディスプレイ減光タイマーが満了した(例えば、ディスプレイ減光タイマーが、60秒、120秒などの既定の期限値に到達する)との判定に従って、ディスプレイを自動的に減光させる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ減光タイマーは、ディスプレイ減光タイマーがリセットされてから経過した時間を記憶する。例えば、ディスプレイ減光タイマーがリセットされてから1秒が経過した時に、ディスプレイ減光タイマーは1秒を記憶する。ディスプレイ減光タイマーがリセットされてから2秒が経過した時に、ディスプレイ減光タイマーは2秒を記憶する。いくつかの実施形態では、第1の動作は、ディスプレイ減光タイマーを減光タイマー開始値にリセットすることを含む。別の実施例では、減光タイマーはカウントダウンタイマーであり、減光タイマー期限値は0秒であり、減光開始値は、60秒、120秒、300秒などの値である。この実施例では、ディスプレイは、減光タイマーが非ゼロ値である限りは減光されない。
【0330】
いくつかの実施形態では、デバイスは、指紋センサと接触する指紋についての情報を、減光タイマーが満了するのに要する時間よりも短い時間の所定の間隔で収集するため、指紋センサ上に指紋が維持されている間は、デバイスは指紋を繰り返し検出して減光タイマーをリセットし、結果的に、このような場合では、ディスプレイの輝度は、指紋センサ上で指紋が検出され続ける限りは自動的に減光されない。
【0331】
第1の入力における指紋が登録済みの指紋と一致するとの判定に従って、デバイスは、登録済みの指紋に基づいて第2の動作を条件付きに実行する(910)。例えば、
図8Eで示すように、デバイスは、入力812(
図8C)における指紋が登録済みの指紋と一致するとの判定に従って、個人情報(例えば、クレジットカード情報)を明らかにする。いくつかの実施形態では、第2の動作を条件付きに実行することは、第2の動作が防止されないとの判定に従って、第2の動作を実行することを含む。いくつかの実施形態では、第2の動作を条件付きに実行することは、第2の動作が防止されるとの判定に従って第2の動作を取り止めることを含む。いくつかの実装では、第2の動作は、クレデンシャル許可タイマー898が満了したとの判定に従って防止される。
【0332】
いくつかの実施形態では、第2の動作は、個人情報を明らかにすること(例えば、
図8Eに示すようにクレジットカード情報を明らかにする)、及び制限付き機能へのアクセスを提供すること(例えば、
図8Oに示すように、選択されるとクレデンシャルマネージャ機能などの制限付き機能を有するユーザインタフェースの表示を開始させる、選択可能なユーザインタフェースオブジェクト806を表示する)の1つ以上を含む(912)。
【0333】
いくつかの実施形態では、第1の入力を検出したのに応じて、デバイスは、第1の入力が指紋を含むとの判定、及び第1の入力における指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に従って、第2の動作の実行を取り止める(914)。例えば、
図8G〜
図8Hに示すように、入力814(
図8G)を検出したのに応じて、及び入力814が指紋を含むとの判定、及び入力814の指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に従って、デバイスは第2の動作の実行を取り止める(例えば、
図8Hでは、クレジットカード情報などの個人情報が明らかにされない)。
【0334】
いくつかの実施形態では、第1の入力を検出したのに応じて、デバイスは、第1の入力が指紋を含むとの判定、及び第1の入力における指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に従って、第2の動作を実行することなく、第1の動作を実行する(916)。例えば、
図8G〜
図8Hに示すように、入力814(
図8G)を検出したのに応じて、及び入力814が指紋を含むとの判定、並びに入力814の指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に従って、デバイスは第2の動作を実行せずに第1の動作(例えば、
図8Hのディスプレイ減光タイマー896−8をリセットする)を実行する(例えば、
図8Hでは、クレジットカード情報などの個人情報は明らかにされない)。
【0335】
いくつかの実施形態では、第1の動作及び第2の動作は、第1の入力が登録済みの指紋と一致する指紋を含むとの判定に従って、両方実行される(918)。例えば、
図8C及び
図8Eに示すように、入力812(
図8C)が登録済みの指紋と一致する指紋を含むとの判定に従って、第1の動作(例えば、ディスプレイ減光タイマー896−5をリセットする)及び第2の動作(例えば、
図8Eに示すように、クレジットカード情報などの個人情報を明らかにすること)の両方が実行される。
【0336】
いくつかの実施形態では、第1の入力が登録済みの指紋と一致する指紋を含むとの判定に従って、デバイスは、第2の動作と別個の第3の動作を、登録済みの指紋に基づいて実行する(920)。例えば、
図8C及び
図8Fに示すように、入力812(
図8C)が登録済みの指紋と一致する指紋を含むとの判定に従って、デバイスは第3の動作を実行する(例えば、
図8Fのクレデンシャル許可タイマー898−6をリセットする)。
【0337】
いくつかの実施形態では、デバイスは、許可タイマー開始値(例えば、ゼロ)から開始されるクレデンシャル許可タイマー(例えば、登録済みの指紋が、パスコードなどのデバイスロック解除クレデンシャル、又は、クレジットカード番号や、クレジットカード番号若しくは他の決済源とリンク付けされるストアアカウント用のパスワードなどの購入用クレデンシャルを用いるために許可される時間を計るタイマー)を含む(922)。いくつかの実施形態では、クレデンシャル許可タイマーは、クレデンシャル許可タイマーがリセットされてからの経過時間を記憶する。例えば、クレデンシャル許可タイマーがリセットされてから1時間が経過した時に、クレデンシャル許可タイマーは1時間を記憶する。クレデンシャル許可タイマーがリセットされてから2時間が経過した時に、クレデンシャル許可タイマーは2時間を記憶する。
【0338】
いくつかの実施形態では、デバイスは、クレデンシャル許可タイマーが満了(例えば、12時間、24時間、又は48時間などの既定の期限値に到達)してから、指紋(登録済みの指紋に一致する指紋)でデバイスのロックが解除されるのを防止する。別の実施例では、クレデンシャル許可タイマーはカウントダウンタイマーであり、クレデンシャル許可タイマー期限値はゼロ秒であり、クレデンシャル許可タイマー開始値は、本明細書の他の箇所に記載される任許可タイマー期限のいずれかなど、許可タイマー期限である(又はそれに対応する)。本実施例では、デバイスは、クレデンシャル許可タイマーが非ゼロ値を有する限りは、(登録済みの指紋と一致する指紋を用いて)デバイスのロック解除を防止しない。
【0339】
いくつかの実施形態では、指紋を用いてデバイスのロック解除を防止することは、指紋でデバイスのロック解除を無効にすることを含む。例えば、
図8L〜
図8Mに示すように、クレデンシャル許可タイマー898−12(
図8L)が満了したとの判定に従って、デバイスは、入力820が登録済みの指紋と一致していてもデバイスのロック解除を防止する。いくつかの実施形態では、入力820に応じて、デバイスは、デバイスのロック解除を行う代わりにパスコード画面(
図8M)を表示する。それと比較して、いくつかの実施形態では、
図8J〜
図8Kに示すように、クレデンシャル許可タイマー898−10(
図8J)が満了していないとの判定に従って、デバイスは、登録済みの指紋と一致する入力818における指紋に応じて、ロックが解除される(例えば、
図8Jに示すロック解除画面を表示することを中止し、
図8Kに示すホーム画面を表示する)。
【0340】
いくつかの実施形態では、第3の動作は、クレデンシャル許可タイマーを許可タイマー開始値にリセットすることを含む。例えば、
図8C及び
図8Fに示すように、入力812(
図8C)が登録済みの指紋と一致する指紋を含むとの判定に従って、デバイスは第3の動作を実行する(例えば、
図8Fのクレデンシャル許可タイマー898−5をリセットする)。
【0341】
いくつかの実施形態では、第1の入力は、指紋センサ上の対応する指紋を含む(924)。デバイスは、指紋センサからの対応する指紋のリフトオフを検出する。指紋センサからの指紋のリフトオフを検出したのに応じて、及び対応する指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に従って、デバイスは、第2の動作を実行するための無許可試行(例えば、デバイスのロック解除の無許可試行)のカウントを増分させる。例えば、
図8P及び
図8Qに示すように、指紋センサ169(
図8Q)からの入力826(
図8P)のリフトオフを検出したことに応じて、及び入力826における指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に従って、デバイスは、第2の動作を実行するための無許可試行のカウント(例えば、無許可試行カウンタ894−2のカウント)をゼロから1に増分させる。いくつかの実施形態では、無許可試行のカウントは、指紋センサからの指紋のタッチダウン及びリフトオフを含む個別の指紋ジェスチャを検出した後にのみ、増分される。結果的に、長い連続的な指紋ジェスチャは、第2の動作を実行するための単一の試行としてのみカウントされる。
【0342】
いくつかの実施形態では、第2の動作を実行するための無許可試行のカウントを増分させた後に、デバイスは、指紋無効化基準が満たされているかを判定する(926)。指紋無効化基準は、第2の動作を実行するための無許可試行のカウントが、第2の動作を実行するための無許可試行の既定の回数を満たした時に満たされる基準を含む。いくつかの実施形態では、第2の動作で実行される無許可試行のカウントは、第2の動作を実行するための無許可試行のカウントが第2の動作を実行するための無許可試行の既定の回数と一致する時に、満たされるとみなされる。例えば、第2の動作を実行するための無許可試行の既定の回数が2に設定され、無許可試行カウンタ894−3(
図8T)における第2の動作を実行するための無許可試行のカウントが2である時、無許可試行のカウントは、第2の動作を実行するための無許可試行の既定の回数を満たす。いくつかの実施形態では、第2の動作を実行するための無許可試行のカウントは、第2の動作を実行するための無許可試行のカウントが、第2の動作を実行するための無許可試行の既定の回数を超過する時に、第2の動作を実行するための無許可試行の既定の回数を満たすようにみなされる。
【0343】
いくつかの実施形態では、指紋無効化基準が満たされたとの判定に従って、デバイスは、指紋に基づいて(例えば、指紋センサを無効化する、又は以前に登録済みの指紋と一致する、指紋センサによって検出された指紋を無視することで)第2の動作が実行されるのを防止する。例えば、
図8T〜
図8Uに示すように、指紋無効化基準が満たされた(例えば、第2の動作を実行するための無許可試行のカウントが第2の動作を実行するための無許可試行の既定の回数に満たした)との判定に従って、デバイスは、登録済みの指紋と一致する入力830における指紋に応じて、第2の動作(例えば、ユーザ名及びパスワードなどの個人情報を明らかにすること)が実行されるのを防止する(例えば、
図8Uでは個人情報のレブリゼンテーションがタッチスクリーン112上で維持され、
図8Uでは個人情報はタッチスクリーン112上に表示されない)。
【0344】
いくつかの実施形態では、第1の動作は、指紋センサ上で指紋の存在を検出している間に実行され(928)、第2の動作は、指紋センサから以前に登録済みの指紋と一致する指紋のリフトオフを検出したのに応じて実行される。例えば、いくつかの実施形態では、第1の動作(例えば、
図8Cのディスプレイ減光タイマー896−3をリセットすること)は、指紋センサ169(
図8C)上で指紋を含む入力812(
図8C)を検出する間に実行される。それと比較して、いくつかの実施形態では、第2の動作(例えば、クレジットカード情報などの個人情報を明らかにすること)は、指紋センサ169(
図8E)からの入力812(
図8C)のリフトオフを検出した後にのみ、実行される。
【0345】
図9A〜9Bにおける動作について記載された特定の順序は単なる例示であり、記載された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すことを意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。例えば、いくつかの実施形態では、デバイスは、指紋センサを用いて、第1の入力を検出する。第1の入力を検出したのに応じて、デバイスは、第1の入力が指紋を含むかを判定し、第1の入力が指紋を含むとの判定に従って、指紋の識別情報にかかわらず、指紋の存在に基づいて第1の動作を実行し、第1の入力における指紋が登録済みの指紋と一致するとの判定に従って、登録済みの指紋に基づいて第2の動作を条件付きに実行する。
【0346】
それに加えて、本明細書に説明されている他の方法に関して本明細書に説明されている他のプロセスの細部(例えば、段落[0080]に列挙されているもの)は、
図9A〜
図9Bに関して上述した方法900にも類似の仕方で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法900を参照して上述されている入力、動作、及びクレデンシャルは、本明細書に記載されている他の方法(例えば、段落番号[0080]に記載されている方法)を参照して本明細書で説明されている入力、動作、及びクレデンシャルの特徴のうちの1つ以上を任意選択的に有する。簡潔性のために、これらの詳細はここでは繰り返さない。
【0347】
いくつかの実施形態によれば、
図10は、説明される様々な実施形態の理念に従って構成された電子デバイス1000の機能ブロック図を示す。そのデバイスの機能ブロックは、任意選択的に、説明される様々な実施形態の理念を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実行される。
図10で説明する機能ブロックが、説明される様々な実施形態の理念を実施するために、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者に理解されよう。したがって、本明細書における説明は、あらゆる可能な組み合わせ若しくは分離、又は本明細書で説明する機能ブロックの更なる定義を任意選択的に支持する。
【0348】
図10に示すように、電子デバイス1000は、第1の入力を検出するよう構成された指紋センサユニット1006と、指紋センサユニット1006に連結される処理ユニット1008と、を備える。いくつかの実施形態では、電子デバイス1000は、処理ユニット1008に連結され、グラフィカルユーザインタフェースを表示するように構成された、ディスプレイユニット1002を備える。いくつかの実施形態では、ディスプレイユニット1002は、指紋センサユニット1006に連結される。いくつかの実施形態では、電子デバイス1000は、処理ユニット1008に連結され、タッチ入力を受け取るように構成された、タッチ感知面ユニット1004を備える。いくつかの実施形態では、処理ユニット1008は、判定ユニット1010と、第1の動作実行ユニット1012と、第2の動作実行ユニット1014と、第3の動作実行ユニット1016と、クレデンシャル許可タイマーユニット1018と、防止ユニット1020と、リセットユニット1022と、ディスプレイ減光タイマーユニット1024と、減光ユニット1026と、個人情報明示化ユニット1028と、アクセス提供ユニット1030と、増分ユニット1032と、を備える。
【0349】
処理ユニット1008は、第1の入力を検出したのに応じて、第1の入力が指紋を含むかを(例えば、判定ユニット1010を用いて)判定するように、構成される。処理ユニット1008はまた、第1の入力が指紋を含むとの判定に従って、指紋の識別情報にかかわらず、指紋の存在に基づいて、(例えば、第1の動作実行ユニット1012を用いて)第1の動作を実行するようにも、構成される。処理ユニット1008は、第1の入力における指紋が登録済みの指紋と一致するとの(例えば、判定ユニット1010を用いた)判定に従って、登録済みの指紋に基づいて(例えば、第2の動作実行ユニット1014を用いて)第2の動作を条件付きに実行するように、更に構成される。
【0350】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1008は、第1の入力を検出したのに応じて、第1の入力が指紋を含むとの判定、及び第1の入力における指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に従って、(例えば、防止ユニット1020を用いて)第2の動作の実行を取り止めるように、構成される。
【0351】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1008は、第1の入力を検出するのに応じて、(例えば、判定ユニット1010を用いた)第1の入力が指紋を含むとの判定、及び第1の入力における指紋が登録済みの指紋と一致しないとの判定に従って、(例えば、第1の動作実行ユニット1012を用いて)第1の動作を、第2の動作を実行することなく、実行するように構成される。
【0352】
いくつかの実施形態では、第1の動作及び第2の動作は、第1の入力が、登録済みの指紋と一致する指紋を含むとの(例えば、判定ユニット1010を用いた)判定に従って、両方(例えば、第1の動作実行ユニット1012及び第2の動作実行ユニット1014を用いて)実行される。
【0353】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1008は、第1の入力が、登録済みの指紋と一致する指紋を含むとの判定に従って、第2の動作とは別個の第3の動作を、登録済みの指紋に基づいて(例えば、第3の動作実行ユニット1016を用いて)実行するように、構成される。
【0354】
いくつかの実施形態では、デバイスは、許可タイマー開始値から開始されるクレデンシャル許可タイマーユニット1018を含む。処理ユニット1008は、クレデンシャル許可タイマーユニット1018が満了した後に、(例えば、防止ユニット1020を用いて)デバイスを指紋でロック解除するのを防止するように構成される。第3の動作は、クレデンシャル許可タイマーユニット1018を、許可タイマー開始値に(例えば、リセットユニット1022を用いて)リセットすることを含む。
【0355】
いくつかの実施形態では、デバイスは、処理ユニット1008に連結されるディスプレイユニット1002を備える。デバイスは、減光タイマー開始値から開始されるディスプレイ減光タイマーユニット1024を備える。処理ユニット1008は、ディスプレイ減光タイマーユニット1024が満了したとの(例えば、判定ユニット1010を用いた)判定に従って、(例えば、減光ユニット1026を用いて)ディスプレイユニット1002の減光を自動的に有効化するように構成される。第1の動作は、減光タイマー開始値に(例えば、リセットユニット1022を用いて)ディスプレイ減光タイマーユニット1024をリセットすることを含む。
【0356】
いくつかの実施形態では、第2の動作は、個人情報を(例えば、個人情報明示化ユニット1028を用いて)明らかにすること、及び制限付き機能へのアクセスを(例えば、アクセス提供ユニット1030を用いて)提供することのうちの1つ以上を含む。
【0357】
いくつかの実施形態では、第1の入力は、指紋センサユニット1006上の対応する指紋を含む。指紋センサユニット1006は、指紋センサユニット1006からの対応する指紋のリフトオフを検出するように構成され、処理ユニット1008は、指紋センサユニット1006からの指紋のリフトオフを検出したのに応じて、及び対応する指紋が登録済みの指紋と一致しないとの(例えば、判定ユニット1010を用いた)判定に従って、第2の動作を実行するための無許可試行のカウントを(例えば、増分ユニット1032を用いて)増分させるように、構成される。
【0358】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1008は、第2の動作を実行するための無許可試行のカウントを増分させた後に、指紋無効化基準が満たされているかを(例えば、判定ユニット1010を用いて)判定するように、構成される。指紋無効化基準は、第2の動作を実行するための無許可試行のカウントが、第2の動作を実行するための無許可試行の既定の回数を満たした時に満たされる基準を含む。指紋無効化基準が満たされたとの(例えば、判定ユニット1010を用いた)判定に従って、処理ユニット1008は、第2の動作が指紋に基づいて実行されるのを(例えば、防止ユニット1020及び/又は第2の動作実行ユニット1014を用いて)防止するように、構成される。
【0359】
いくつかの実施形態では、第1の動作は、指紋センサユニット1006上で指紋の存在を検出している間に(例えば、第1の動作実行ユニット1012を用いて)実行され、第2の動作は、指紋センサユニット1006からの、以前に登録済みの指紋と一致する指紋のリフトオフを検出したのに応じて、(例えば、第2の動作実行ユニット1014を用いて)実行される。
【0360】
上述の情報処理方法での動作は、汎用プロセッサ(例えば、
図1A及び
図3に関連して上述されたようなもの)又は特定用途向けチップなどの、情報処理装置内の1つ以上の機能モジュールを稼働することによって、任意選択的に実行される。
【0361】
図9A、
図9Bを参照して上述された動作は、
図1A、
図1B、又は
図10に示される構成要素によって、任意選択的に実行される。例えば、検出動作902、第1の動作実行動作906、及び第2の動作実行動作910は、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190によって、任意選択的に、実行される。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、イベント情報をそれぞれのイベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触がユーザインタフェース上のオブジェクトの選択などの、既定のイベント又はサブイベントに対応するかどうかを判定する。それぞれの既定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連付けられたイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデータ176若しくはオブジェクトアップデータ177を任意選択的に利用する又は呼び出す。いくつかの実施形態において、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するための対応するGUIアップデータ178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が
図1A〜
図1Bに示されるコンポーネントに基づいてどのように実行されるかは明らかであるだろう。
自動的にクレデンシャルフィールドにデータを加える、及び編成済みのクレデンシャルを明らかにする
【0362】
現代の電子デバイスの多くの用途は、特定の情報及び/又はサービスにアクセスするために、ユーザにクレデンシャルを提供することを必要とする。例えば、電子商取引のウェブサイト又はアプリケーションは、しばしば、ユーザが、決済を行うためにクレジットカード番号、請求先住所、及び送付先住所を入力することを要する。別の実施例としては、ユーザはしばしば、セキュアなサービスへのアクセス、又は他のセキュアな情報が認められる前に、ユーザID及び/又はパスワードを入力することを要する(例えば、メールウェブサイト又はアプリケーション、ソーシャルネットワークなど)。ユーザが電子デバイスを使用する時に頻繁にクレデンシャルを提供する必要があるために、このようなデバイスのメモリにクレデンシャルを記憶して、ユーザによる手動入力の必要なく、クレデンシャルフィールドにそれらが挿入可能となるようにすることができる。しかしながら、これはいくつかのセキュリティ及びプライバシー上のリスクを提示する。例えば、無許可のユーザが、そのユーザのものでないデバイスを拾うことでき、記憶されたクレジットカード情報で購入を行う、又は個人並びに/若しくは機密データ、アプリケーション、ウェブサイト、などへアクセスを得る可能性がある。
【0363】
また、クレデンシャルのプライバシー及び/又はセキュリティを保護するために、これらが読み取られたり複製されたりできないように、編成済みの形式で表示されてもよい。しかしながら、これはユーザにとって、クレデンシャルが正しく入力されているかの確認が難しい、又は典型的に編成済みの形式でのみ表示される記憶済みのクレデンシャルを見直す及び/若しくは編集するのを難しくする(例えば、ユーザが、デバイス上に記憶済みのクレデンシャルを入力、編集、及び他の方法で管理するためのクレデンシャルマネージャインタフェースにおける場合と同様である)。
【0364】
以下に記載する実施形態では、指紋認識は、クレデンシャルへのアクセスへの許可を与えるため、より具体的には、クレデンシャルフィールドにデータを加えるための許可を与える、及び/又はユーザにクレデンシャルの無編成バージョンを表示するために、用いられる。例えば、ユーザがクレデンシャルフィールド(クレジットカード番号、請求先住所、など)を有するフォームにナビゲーションした場合、ユーザは指紋センサに指を載せることで指紋入力を提供することができる。指紋センサ上で検出された指紋がユーザの以前に登録された指紋と一致する場合(及び、任意選択的に、他の条件が満たされる場合)、クレデンシャルフィールドには、ユーザと関連付けられた記憶されているクレデンシャルが自動的に追加される。このようにして、手間がかかり、テキスト入力エラーが生じやすいクレデンシャルの手動入力が回避される。別の実施例として、編成済みのクレデンシャルが表示される場合(例えば、ウェブページ又はクレデンシャルマネージャインタフェースにて)、ユーザは指紋入力を提供して、クレデンシャルを無編成(すなわち、人間が可読な)形式で表示させることができる。したがって、クレデンシャルはクレデンシャルフィールドを閲覧する及び/又はそこに素早くかつ直観的に入力するためにアクセス可能である一方で、かかるクレデンシャルへの無許可アクセスを防止することができる。
【0365】
いくつかの実施形態では、デバイスは、別個のディスプレイ(例えば、ディスプレイ450)及び別個のタッチ感知面(例えば、タッチ感知面451)を備える電子デバイスである。いくつかの実施形態では、デバイスはポータブル多機能デバイス100であり、ディスプレイはタッチスクリーン112であり、タッチ感知面はディスプレイ(
図1A)上の触知出力生成器167を含む。
図11A〜
図11D、
図14A〜
図14C、
図12A〜
図12B、及び
図15A〜
図15Bを参照して以下で説明するデバイスは、1つ以上の指紋センサ169を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指紋センサは、タッチ感知面(例えば、別個のタッチ感知面451又はタッチ感知ディスプレイシステム112)と統合される1つ以上の統合指紋センサ359−1(
図4B)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指紋センサは、タッチ感知面(例えば、別個のタッチ感知面451又はタッチ感知ディスプレイシステム112)とは別個である、別個の指紋センサ359−2(
図4B)を含む。特に指定がない限り、以下で説明する指紋センサ169は、指紋センサ169を含むデバイスのハードウェア及びソフトウェアの構成に応じて、任意選択的に、統合指紋センサ359−1又は別個の指紋センサ359−2である。説明の便宜上、
図11A〜
図11D、
図14A〜
図14C、
図12A〜
図12B、及び
図15A〜
図15Bを参照して説明する実施形態は、タッチスクリーン112及び別個のタッチ感知面359−2を有するデバイスを参照して論じるが、類似した動作が、
図11A〜
図11D及び
図14A〜
図14Cに示すユーザインタフェースをディスプレイ450上で表示している間に、
図11A〜
図11D及び
図14A〜
図14Cで説明する入力を統合指紋センサ359−1上で検出したのに応じて、統合指紋センサ359−1にて任意選択的にデバイス上にて実行される。更に、類似する動作が、任意選択的に、タッチスクリーン112の代わりにディスプレイ450及び別個のタッチ感知面451を有するデバイスで、指紋センサ169(例えば、統合指紋センサ359−1又は別個の指紋センサ359−2)上にて、及び/又は別個のタッチ感知面451に、
図11A〜
図11D及び
図14A〜
図14Cに示す接触を検出したのに応じて、ディスプレイ450上に
図11A〜
図11D及び
図14A〜
図14Cに示すユーザインタフェースを表示する間に、行われる。このような実施形態では、
図11A〜
図11D及び
図14A〜
図14Cに示す接触は、任意選択的に、ディスプレイ450の位置に対応するフォーカスセレクタ、及び別個のタッチ感知面(例えば、タッチ感知面451)上にて行われる接触又はジェスチャの位置に対応する接触の両方を表し、フォーカスセレクタは、任意選択的に、対応する接触、接触に対応する代表点(例えば、対応する接触の重心、又は対応する接触に関連付けられた点)、若しくはタッチスクリーン112上で検出された2つ以上の接触の重心であり、任意選択的に、表示されたカーソルと置き換えられる。
【0366】
図11Aは、ポータブル多機能デバイス100のディスプレイに表示される例示的なユーザインタフェースを示し、ユーザインタフェースは複数のクレデンシャルに対応するフィールド1102(1102−1、...、1102−8)を有するフォーム1101を表示する。
図11Aに示すフィールド1102は、クレジットカード情報フィールド(例えば、クレジットカード番号フィールド1102−1、有効期限フィールド1102−2、など)及び請求先住所情報フィールド(例えば、ストリートフィールド1102−5、市フィールド1102−6、など)を含む、電子商取引ウェブサイト又はアプリケーションの「レジ」フォームにて時々存在するフィールドの種類に対応する。フォーム1101に表示されるフィールド1102は単に例示的なものであり、これより多い又は少ないフィールドが各種実施形態で表示されてもよい。また、
図11Aに示されない他の種類のフィールドを含む他のフィールドは、示されるものの代わり又はそれの追加として含まれてもよい。
【0367】
図11Aに示すように、デバイス100は、フォーム1101を表示する間に、指紋センサ169上で指紋入力1110を検出する。いくつかの実施形態では、指紋入力1110は、フォーム1101におけるフィールドを自動的に記入する要求に対応する。例えば、いくつかの実施形態では、デバイス100によってクレデンシャルフィールドを有するフォームが表示されると、指紋センサ169上で許可された指紋が検出されることで、デバイス100に、記憶されているクレデンシャルをフィールドに追加させる。一方で、以下に記載するように、無許可の指紋が指紋センサ169上で検出された場合は、記憶されているクレデンシャルはフィールドに追加されない。
【0368】
図11Bは、フィールド1102にクレデンシャルが追加された後(例えば、指紋1110が、クレデンシャルを使用するのに許可されたユーザと関連付けられたと判定された後)のフォーム1101を示す。
図11Bに示すように、クレデンシャルは、デバイスのユーザから判読できないように編成済みの形式で表示される。この実施例では、編成済みのクレデンシャルはひと続きの黒丸として表示される。しかしながら、当業者であれば、他の編成方法もまた、各種実施形態において実行され得ることを認識するであろう(例えば、クレデンシャルがデバイスのユーザから判読不能であるように、任意の文字の除外、置き換え、又は不明瞭化)。
【0369】
いくつかの実施形態では、クレデンシャルフィールドに自動的に追加されるクレデンシャルは、デフォルトで編成される。いくつかの実施形態では、
図11Bに示す編成済みの形式の代わりに、1つ以上の自動的に挿入されるクレデンシャルが、無編成又は部分的に編成済みの(すなわち、編成済み及び無編成の部分を含む)形式で表示される。例えば、いくつかの実施形態では、クレジットカードクレデンシャル1104の最後の4桁は、人間が可読な形式で表示される(図示せず)。いくつかの実施形態では、他のクレデンシャル、例えば請求先住所、クレジットカード上の名前などは、部分的に編成されるか無編成の形式で表示される。複数のクレデンシャルフィールドが表示されるいくつかの実施形態では、編成済み、部分的に編成済み、及び無編成のクレデンシャルの任意の組み合わせが表示されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、クレジットカード番号クレデンシャルは部分的に編成された形式で表示され、有効期限及びクレジットカードセキュリティコードは編成済みの形式で表示され、請求先住所は無編成の形式で表示される。いくつかの実施形態では、クレデンシャルが編成済み、部分的に編成済み、又は無編成の形式で表示されるかは、そのクレデンシャルと関連付けられた秘密度及び/又はセキュリティレベルに基づく。例えば、クレジットカード番号、銀行口座番号などは、ユーザ名及び郵送先住所よりもより高い秘密度並びに/又はセキュリティレベルと関連付けられ得る。
【0370】
上述のように、
図11Bは、指紋1110がクレデンシャルの使用を許可されたユーザと関連付けられたと判定された後、及びデバイス100がフォーム1101にクレデンシャルを記入した(例えば、フィールド1102にクレデンシャルを追加した)後の、フォーム1101を示す。その一方で、指紋1110がクレデンシャルの使用を許可されたユーザと関連付けられていないと判定された場合は、デバイスはフォーム1101をクレデンシャルで記入するのを取り止める(図示せず)。いくつかの実施形態では、指入力(例えば、指入力1110)が検出されたものの、その指紋が許可されたユーザのものと一致しない場合は、デバイス100は、クレデンシャルフィールドに自動的にデータを追加する要求が拒まれたことを示すプロンプトを発行する。
【0371】
いくつかの実施形態では、
図11C〜
図11Dに関して記載するように、一度フォーム1101が記入されると、更なる指入力を、クレデンシャルを無編成の形式で表示させるように使用可能である。このようにして、ユーザはクレデンシャルを見直してそれらが正しい及び/又はユーザが使用したい特定のクレデンシャルと対応するということを確認することができる。いくつかの実装では、更なる指入力は、ユーザが指紋センサ169から指を上げて最初の指紋1110を終了させて、再度指紋センサ169に指を下ろすことによって実現される。第2の指紋の認証後、例えば、1つ以上のクレデンシャルを明らかにするのを許可されたユーザの登録済みの指紋と一致させると、以前に編成済みの形式で表示されていた1つ以上のクレデンシャルは無編成の形式で表示される。
図11Cに示す指入力1112は、上述の第2の指紋の実施例である。
【0372】
図11Cに示すように、デバイス100は、クレデンシャルフィールド1102に表示される編成済みのクレデンシャルを有するフォーム1101を表示する間に、指紋センサ169上で指入力1112を検出する。
【0373】
指入力1112に応じて、及び指入力1112に対応する指紋が1つ以上のクレデンシャルを明らかにするのを許可されたユーザと関連付けられたとの判定に従って、1つ以上のクレデンシャルの無編成バージョンが、
図11Dに示すように、フォーム1101のフィールド1102に表示される。例えば、
図11Dは、フォーム1101におけるクレデンシャルの全てを、プレーンテキストで示す。
【0374】
図11A〜
図11Dに関して示されて説明されるプロセスでは、第1の指入力(例えば、指入力1110)が、フォームを編成済みのクレデンシャルで記入されるようにし、第2の指入力(例えば、指入力1112)が、編成済みのバージョンの代わりに無編成のバージョンのクレデンシャルを表示させる。いくつかの実施形態では、連続する指入力によって、1つ以上のクレデンシャルの無編成の形式で表示される量が増加する。例えば、第1の指入力を受信した後(及び入力の指紋が許可されたユーザと関連付けられたと判定された後)、フォーム内のクレデンシャルフィールドには編成済みクレデンシャルが追加される。許可されたユーザからの第2の指入力が受信されると、編成済みのクレデンシャルのサブセットがクレデンシャルの無編成のバージョンと置き換えられ、他の編成済みのクレデンシャルは変化しないままとなる(例えば、編成済みの形式のままとなる)。あるいは、第2の指入力の後に、編成済みのクレデンシャルの全て又はいくつかが、クレデンシャルの部分的に編成済みのバージョンと置き換えられる。最後に、第3の指入力の後に、全てのクレデンシャルが無編成の形式で表示される。したがって、許可されたユーザのそれぞれの連続する指入力は、編成済みのクレデンシャルをより編成されていない(すなわち、より可読の)バージョンに置き換えさせる。このようにして、ユーザは容易に、ユーザの秘密情報をプレーンテキストで明らかにされる度合を調整することができる一方で、自動的に記入されるクレデンシャルを見直してそれらが正しい及び/又は意図するクレデンシャルであることを確認することができる。
【0375】
いくつかの実施形態では、上記の連続する入力は、介在する入力(例えば、指入力、タッチイベント、など)なく、受信及び/又は検出されなければならない。いくつかの実施形態では、連続する入力は、介在する入力なしで受信及び/又は検出される必要はない。
【0376】
いくつかの実施形態では、連続する指入力に応じて無編成の形式で表示されるクレデンシャルの順番は、クレデンシャルに対するセキュリティレベルによる。例えば、いくつかの実施形態では、送付先住所の無編成のバージョンは、連続する指入力の前の方の指入力に応じて表示され(例えば、より低いセキュリティ及び/又はプライバシーレベルに関連付けられたため)、クレジットカード番号の無編成のバージョンは、連続する指入力の後の方の指入力に応じて表示される(例えば、より高いセキュリティ及び/又はプライバシーレベルに関連付けられたため)。
【0377】
図12A〜
図12Bは、いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルフィールドにクレデンシャルを追加する方法1200を示すフロー図である。方法1200は、ディスプレイとタッチ感知面とを有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は、
図1Aのポータブル多機能デバイス100)にて実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチ感知面とは別個である。方法1200の一部の動作は、任意選択的に、組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序は、任意選択的に変えられる。
【0378】
以下に記載するように、方法1200はフォームに表示されるクレデンシャルフィールドにクレデンシャルを入力する直観的な方法を提供し、クレデンシャルの編成済みのバージョンが最初に表示された後に無編成のバージョンが表示される。この方法は、データが追加されなければならないクレデンシャルフィールドが提示された時のユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作成する。バッテリ動作電子デバイスでは、より高速かつ効率的にユーザにクレデンシャルフィールドにデータを追加することを可能とし、クレデンシャル情報の無編成のバージョンの表示を有効化することにより、節電し、バッテリの充電の間の時間を増やす。
【0379】
デバイスは、1つ以上のクレデンシャルのセットを記憶する(1202)。いくつかの実施形態では、クレデンシャルは、デバイスのユーザに関連付けられたセキュアなクレデンシャルである。いくつかの実施形態では、1つ以上のクレデンシャルのセットは、デバイスのメモリ(例えば、
図1Aのメモリ102)に記憶される。いくつかの実施形態では、クレデンシャルはメモリ102のセキュアな領域に記憶されている、及び/又はそこへの無許可アクセスを防止するために暗号化されている。
【0380】
いくつかの実施形態では、1つ以上のクレデンシャルのセットは、ユーザID、パスワード、クレジットカード番号、銀行口座番号、住所、電話番号、及び/又はショッピングクレデンシャルのうちの1つ以上を含む(1204)。いくつかの実装では、クレデンシャルのセットは複数のクレデンシャルのサブセットを含み、各サブセットは、別個のアプリケーション、決済方法、ユーザ、送付先住所、オンラインリソース、オンラインリソースのセットなどに対応するかそれらに関連付けられる。一実施例では、クレデンシャルのセットは、第1の特定のオンラインリソース(例えば、メールウェブサイト)については、ユーザID及びパスワード、第2の特定のオンラインリソースについては、ユーザID、パスワード、送付先住所、請求先住所、及び電話番号、並びにショッピングについては、ユーザID、クレジットカード番号、送付先住所、請求先住所、及び電話番号を含む。
【0381】
デバイスは、1つ以上のクレデンシャルのセットの1つ以上のクレデンシャルに対応するフィールドを有するフォームを表示する(1206)。いくつかの実施形態では、フォームは、電子商取引ウェブサイトのレジページ、セキュアなウェブページへのログインページ(例えば、ソーシャルネットワーク、メールプロバイダなど)などのウェブページである。いくつかの実施形態では、フォームは、アプリケーション(又はオペレーティングシステム)のログイン画面などの、アプリケーションのユーザインタフェースと関連付けられる。
図11A〜
図11Dに示す一例示的なフォーム1101は、電子商取引ウェブサイトの「レジ」ページの一例を示し、「レジ」又は購入許可ページに典型的なクレデンシャルについてのフィールド(例えば、クレジットカード情報フィールド、請求先情報フィールド、など)を含む。
【0382】
デバイスは、1つ以上のクレデンシャルのセットのうちの1つ以上のクレデンシャルでフォームを自動的に記入する、指紋センサ上の指入力を含む要求を受信する(1208)。例えば、クレデンシャルフィールドを有するフォームが表示される時、ユーザは、
図11Aに示すように指紋センサ169上に指を置くことで、フォームに適切なクレデンシャルを自動的に記入するように要求する。いくつかの実施形態では、フォームを自動的に記入する要求は、全ての表示されるフィールド(又はクレデンシャルが記憶される全てのフィールド)にクレデンシャルを追加する要求に相当する。いくつかの実施形態では、フォームを自動的に記入する要求は、要求が受信された時に表示されているかにかかわらず、フォームの全てのフィールドにクレデンシャルを追加する要求に対応する(例えば、「オフスクリーン」のものなどのフォームの非表示フィールドもまた、要求に応じてデータ追加される)。
【0383】
いくつかの実施形態では、デバイスが、適切なクレデンシャルフィールドを有するフォームが表示されている、又は表示されることを検出すると、デバイスはユーザに対して、フォームの自動記入を要求するために、例えば「このフォームを自動記入するためには指紋をスキャンしてください」のテキストを提示することによって、入力を与えるように促す。
【0384】
フォームを自動的に記入する要求を受信したのに応じて、指入力が1つ以上のクレデンシャルのセットの使用を許可されたユーザに関連付けられた指紋を含むとの判定に従って、デバイスは1つ以上のクレデンシャルでフォームを記入し、指入力が1つ以上のクレデンシャルのセットの使用を許可されたユーザに関連付けられていない指紋を含むとの判定に従って、デバイスは1つ以上のクレデンシャルでフォームを記入するのを取り止める(1210)。
【0385】
いくつかの実施形態では、指紋が1つ以上のクレデンシャルのセットの使用を許可されたユーザと関連付けられたとの判定は、指紋が1つ以上の登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つと一致する、との判定を含む(1212)。例えば、指入力1110(
図11A)に対応する指紋が登録済みの指紋と一致する場合、デバイスは、
図11Bに示すように、記憶されているクレデンシャルでフォーム(すなわち、フォームのフィールド)に記入する。一方で、指入力1110に対応する指紋が登録済みの指紋と一致しない場合は、デバイスはフォームを記入しない。いくつかの実施形態では、デバイスは、指紋が登録済みの指紋と一致しないとの通知を、例えば可聴又は可視の警報などで、提供する。例えば、デバイスは、「自動記入許可が拒まれました、もう一度試してください」のテキストを有するプロンプトを表示する。
【0386】
いくつかの実装では、1つ以上の登録済みの指紋が、1つ以上のクレデンシャルのセットの使用を許可されたユーザと関連付けられた一方で、1つ以上の他の登録済みの指紋は、1つ以上のクレデンシャルのセットの使用を許可されたユーザと関連付けられていない。いくつかの実装では、指紋が1つ以上のクレデンシャルのセットの使用を許可されたユーザと関連付けられたとの判定は、指紋が1つ以上のクレデンシャルのセットの使用を許可されたユーザと関連付けられた少なくとも1つの登録済みの指紋と一致する、との判定を含む。
【0387】
いくつかの実装では、異なる登録済みの指紋は、デバイスに記憶される異なるクレデンシャルのセット、又はクレデンシャルのセットの異なるサブセットと関連付けられる。一実施例では、1つ以上の登録済みの指紋は、1つ以上のクレデンシャルのセットのうちの全てのクレデンシャル、又は全てのクレデンシャルよりも少ないクレデンシャルの第1のサブセットの使用を許可されたユーザと関連付けられた一方で、1つ以上の他の登録済みの指紋は、全てのクレデンシャルよりも少なく、クレデンシャルの第1のサブセットとは異なる、クレデンシャルの第2のサブセットの使用のみを許可された別のユーザと関連付けられている。異なる登録済みの指紋を、クレデンシャルの異なるセット又はサブセットと関連付ける他の実施例が、可能である。いくつかのこのような実装では、指入力における指紋が1つ以上のクレデンシャルのセットの使用を許可されたユーザと関連付けられたとの判定は、その指紋が1つ以上の登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つと一致するとの判定、及び、その場合は、1つ以上のクレデンシャルのセットにおける1つ以上の対応するクレデンシャルの使用がその指紋に許可されているかの判定との両方を含む。
【0388】
いくつかの実施形態では、指紋が1つ以上のクレデンシャル情報のセットを使用するのを許可されたユーザと関連付けられたとの判定及び/又はその指紋が1つ以上の登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つと一致するとの判定は、デバイスによって(例えば、デバイス100の指紋分析モジュール131を用いて)行われる。いくつかの実施形態では、判定は、デバイスの代わり、又はそれに追加して、1つ以上の更なるデバイスによって行われる。
【0389】
いくつかの実施形態では、自動記入のための連続する要求が所定の回数で拒まれると(例えば、2、3、4、5、又はそれ以上の拒否)、デバイスは1つ以上の行為を行う。例えば、無許可アクセス及び/又は使用から秘密情報を守るために、デバイスは自動記入機能を無効化する(例えば、所定の時間について、又はユーザによって有効なオーバーライドパスワードが入力されるまで)、又はメモリから記憶されているクレデンシャルを削除する。
【0390】
図12Bを参照すると、いくつかの実施形態では、1つ以上のクレデンシャルでフォームを記入することは、フォームの1つ以上のフィールドにおける1つ以上のクレデンシャルの編成済みバージョンを表示することを含む(1214)。いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルは、対応するクレデンシャルの少なくとも一部がデバイスのユーザに判読不能である時に、編成される(例えば、文字を取り除く、置き換える、又は不明瞭化する、若しくは対応するクレデンシャルにおける全て又は一部の文字をブロックすることで)。例えば、
図11Bのクレデンシャル(例えば、クレジットカードクレデンシャル1104)は一連の丸で示される。
【0391】
いくつかの実施形態では、フォームの1つ以上のフィールドにおける1つ以上のクレデンシャルの編成済みバージョンを表示する間に、デバイスは指紋センサ上で対応する指紋を検出し、対応する指紋を検出したことに応じて、及び、対応する指紋が、1つ以上のクレデンシャルのセットを明らかにすることを許可されたユーザに関連付けられたとの判定に従って、フォームのフィールドに1つ以上のクレデンシャルのセットの無編成バージョンを表示する(1216)。例えば、
図11Dは、許可されたユーザの指紋に対応する指入力1112(
図11Cに示す)に応じて、クレデンシャルの無編成バージョンを表示するデバイスを示す。
【0392】
いくつかの実施形態では、クレデンシャルのセットの使用を許可された同一の指紋は、1つ以上のクレデンシャルのセットを明らかにすることも、許可されている。いくつかの実施形態では、クレデンシャルの使用を許可されている1つ以上の指紋は、クレデンシャルを明らかにするのは許可されていない。
【0393】
図11A〜
図11Dに示すように、デバイスは最初にクレデンシャルを編成済みの形式で表示して、特定の条件を満たす場合は、クレデンシャルの無編成のバージョンをその後に表示する。いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルの編成済みのバージョンは、対応するクレデンシャルの長さの示唆を含み、対応するクレデンシャルの無編成のバージョンは、対応するクレデンシャルの人間が可読なバージョンを含む(1218)。編成済みのクレデンシャルは、その元であるクレデンシャルの長さをいくつかの方法で示すことができる。例えば、いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルの編成済みのバージョンは、対応するクレデンシャルにおける各文字について、記号(例えば、黒丸、アステリスク、字、など)を含む。
図11B〜
図11Dにおけるクレデンシャル1104はこれの実施例を示し、クレジットカード番号の各数字に対して1つの丸が表示される。いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルの編成済みのバージョンは、対応するクレデンシャルの長さと比例する長さの記号又はグラフィックを含む(例えば、黒の棒線、水平な線、など)。いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルの人間が可読なバージョンは、クレデンシャルのプレーンテキストバージョンである(すなわち、クレデンシャルの実際のテキスト、記号、数字、文字など)。
【0394】
いくつかの実施形態では、又はいくつかの状況では、対応するクレデンシャルの編成済みのバージョンは、対応するクレデンシャルの無編成部分を含み、対応するクレデンシャルの無編成のバージョンは対応するクレデンシャル全体の人間が可読なバージョンを含む(1220)。いくつかの実施形態では、編成済みのクレデンシャルのうちの特定の無編成の部分は、クレデンシャルによる。例えば、クレジットカード番号の場合は、編成済みのバージョンにおける最後の4桁がプレーンテキストで表示される。住所のクレデンシャルの場合は、編成済みのバージョンでは番地(及び/又は市、若しくは州)がプレーンテキストで表示され、住所の残り(例えば、ストリート名及び郵便番号)が編成されている。これらのクレデンシャルの他の部分は、各種実施形態では無編成の形式で表示される。
【0395】
デバイスは時々、それぞれ使用するであろう異なるクレデンシャルのセットを有する、複数の異なるユーザによって使用される。例えば、各ユーザは、メールアカウント用の固有のユーザ名及びパスワード、固有のクレジットカード番号、ソーシャルネットワークサービス用の固有のログインクレデンシャルなどを有してもよい。また、いくつかの実施形態では、デバイスは、受信した指紋を複数のユーザの登録された指紋と比較することで要求をしているユーザを識別することができるように、複数のユーザについて指紋を登録することができる。したがって、いくつかの実施形態では、フォームを自動的に記入する要求を受信したのに応じて、デバイスはどのユーザが要求を発行したかを(例えば、指入力1110の指紋を、登録された指紋と比較して)識別し、識別されたユーザに対応するクレデンシャルでフォームを自動的に記入する。よって、単一のデバイスの複数の異なるユーザについて、指紋認識に基づく個別化された自動記入が提供される。
【0396】
同様に、デバイスのユーザは、クレデンシャルの特定の種類の複数の異なるインスタンスを有していてもよい。例えば、ユーザは、それぞれ固有のメールアドレス及びパスワードで有する複数のメールアカウントを有しもよい。ユーザはまた、それぞれ固有のクレジットカード情報と関連付けられた複数のクレジットカードを有してもよい。更に、ユーザは複数の異なる郵送先住所(例えば、自宅住所及び勤務先住所)を有してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザの1つ以上のクレデンシャルの対応するセットは、ユーザの異なる対応する指紋と関連付けられる。例えば、第1のクレジットカード及び請求先住所のクレデンシャル情報は、ユーザの右親指(RT)の指紋と関連付けられ、第2のクレジットカード及び請求先住所は右人差し指(RI)の指紋と関連付けられる。別の例として、クレジットカードのクレデンシャルは、ユーザの右親指(RT)の指紋と関連付けられ、ソーシャルネットワークサービス用のログインクレデンシャルは、右人差し指(RI)の指紋と関連付けられる。したがって、いくつかの実施形態では、デバイスは、指紋センサによって検出された特定の指紋に対応する1つ以上のクレデンシャルのセットを(複数のセットの中から)選択し、選択された1つ以上のクレデンシャルのセットでフォームを自動記入する。上記のものの他の、指とクレデンシャルとのセットとの関連付けもまた、可能である。例えば、本明細書に記載される任意のクレデンシャル又はクレデンシャルのセットは、同一ユーザの異なる指であるか、異なるユーザの指なのかにかかわらず、任意の固有の指紋と関連付けられてもよい。
【0397】
図12A〜12Bにおける動作について記載された特定の順序は単なる例示であり、記載された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すことを意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。それに加えて、本明細書に記載の他の方法に関して本明細書で記載されている他のプロセスの詳細(例えば、段落番号[0080]で列挙されているプロセス)は、また、
図12A〜
図12Bに関連して上述されている方法1200に類似の方法でも適用可能であることを留意されたい。例えば、方法1200を参照して先述した指紋、接触、及びユーザインタフェースオブジェクトは、任意選択的に、本明細書で説明する他の方法(例えば、段落[0080]内に列挙されたもの)を参照して本記載の指紋、接触、及びユーザインタフェースオブジェクトの特性の1つ以上を有する。簡潔性のために、これらの詳細はここでは繰り返さない。
【0398】
いくつかの実施形態によれば、
図13は、説明される様々な実施形態の理念に従って構成された電子デバイス1300の機能ブロック図を示す。そのデバイスの機能ブロックは、任意選択的に、説明される様々な実施形態の理念を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実行される。
図13で説明する機能ブロックが、説明される様々な実施形態の理念を実施するために、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者に理解されよう。したがって、本明細書における説明は、あらゆる可能な組み合わせ若しくは分離、又は本明細書で説明する機能ブロックの更なる定義を任意選択的に支持する。
【0399】
図13に示すように、電子デバイス1300は、1つ以上のクレデンシャルのセットのうちの1つ以上のクレデンシャルに対応するフィールドを有するフォームを表示するように構成されるディスプレイユニット1302と、接触を受け取るように構成される任意選択的なタッチ感知面ユニット1304と、指紋センサユニット1306と、1つ以上のクレデンシャルのセットを記憶するように構成されるクレデンシャルストレージユニット1307と、ディスプレイユニット1302、任意選択的なタッチ感知面ユニット1304、クレデンシャルストレージユニット1307、及び指紋センサユニット1306に連結される処理ユニット1308と、を備える。いくつかの実施形態では、処理ユニット1308は、要求受信ユニット1310と、フォーム記入ユニット1312と、表示有効化ユニット1314と、指紋一致ユニット1316と、を含む。
【0400】
処理ユニット1308は、1つ以上のクレデンシャルのセットのうちの1つ以上のクレデンシャルでフォームを自動的に記入するための、指紋センサ(例えば、指紋センサユニット1306)上の指入力を含む要求を(例えば、要求受信ユニット1310で)受信し、フォームを自動的に記入する要求を受信したのに応じて、指入力が1つ以上のクレデンシャルのセットの使用を許可されたユーザに関連付けられた指紋を含むとの判定に従って、1つ以上のクレデンシャルでフォームを(例えば、フォーム記入ユニット1312で)記入し、指入力が1つ以上のクレデンシャルのセットの使用を許可されたユーザに関連付けられていない指紋を含むとの判定に従って、1つ以上のクレデンシャルでフォームを記入することを(例えば、フォーム記入ユニット1312で)取り止めるように、構成される。
【0401】
いくつかの実施形態では、1つ以上のクレデンシャルのセットは、ユーザID、パスワード、クレジットカード番号、銀行口座番号、住所、電話番号、及びショッピングクレデンシャルのうちの1つ以上を含む。
【0402】
いくつかの実施形態では、1つ以上のクレデンシャルでフォームを記入することは、フォームの1つ以上のフィールドに1つ以上のクレデンシャルの編成済みのバージョンの表示を(例えば、表示有効化ユニット1314を用いて)有効化することを含む。
【0403】
いくつかの実施形態では、指紋センサユニット1306は、1つ以上のクレデンシャルの編成済みのバージョンがフォームの1つ以上のフィールドに表示される間に、指紋センサ上で対応する指紋を検出するように構成され、処理ユニット1308は、対応する指紋の検出に応じて、及び対応する指紋が1つ以上のクレデンシャルを明らかにするのを許可されたユーザと関連付けられた、との(例えば、指紋一致ユニット1316を用いた)判定に従って、フォームのフィールドに1つ以上のクレデンシャルの無編成のバージョンの表示を有効化する(例えば、表示有効化ユニット1314)ように、更に構成される。
【0404】
いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルの編成済みのバージョンは、対応するクレデンシャルの長さの示唆を含み、対応するクレデンシャルの無編成のバージョンは、対応するクレデンシャルの人間が可読なバージョンを含む。
【0405】
いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルの編成済みのバージョンは、対応するクレデンシャルの無編成の部分を含み、対応するクレデンシャルの無編成のバージョンは、対応するクレデンシャル全体の人間が可読なバージョンを含む。
【0406】
いくつかの実施形態では、指紋が1つ以上のクレデンシャルのセットの使用を許可されたユーザと関連付けられたとの判定は、指紋が1つ以上の登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つと一致するとの判定を含む。いくつかの実施形態では、デバイス1300は、指紋が1つ以上の登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つと一致すると、(例えば、指紋一致ユニット1316を用いて)判定する。
【0407】
図14Aは、ポータブル多機能デバイス100のディスプレイに表示される例示的なユーザインタフェースを示す。ユーザインタフェースは、クレデンシャルマネージャアイコン1404を含む、1つ以上の選択可能なユーザインタフェースオブジェクトを含む選択ページ1402を表示する。ページ選択1402は、ユーザが、記憶済みのクレデンシャルの表示を(例えば、クレデンシャルマネージャインタフェースのアクティブ化及び/又は表示を要求することで)要求することができるインタフェースの候補例である。
【0408】
図14Aに示すように、デバイス100は1つ以上のクレデンシャルのセット(例えば、クレデンシャルマネージャアイコン1404のユーザ選択を示す接触1406)を表示する要求を受信する。
【0409】
図14Bは、接触1406に応じて表示される、例示的な設定マネージャインタフェース1403を示す。設定マネージャインタフェース1403は、1つ以上のクレデンシャルに対応するフィールド1408(1408−1、...、1408−6)を含む。フィールド1408は、いくつかの実施形態によれば、デバイス100に記憶されるクレデンシャルの実施例に対応する。例えば、フィールド1408は、メールアカウントと関連付けられたユーザ名フィールド1408−1及びパスワードフィールド1408−2、ショッピングウェブサイト/アプリケーションのアカウントと関連付けられたユーザIDフィールド1408−3及びパスワードフィールド1408−4、並びにソーシャルネットワークアカウントと関連付けられたユーザIDフィールド1408−5及びパスワードフィールド1408−6を含む。クレジットカード情報などの他のクレデンシャルフィールドも可能である。
【0410】
デバイス100は、各フィールド1408にクレデンシャルの編成済みのバージョンを表示する。この実施例では、編成済みのクレデンシャルはひと続きの黒丸として表示される。しかしながら、他の編成方法もまた、考慮される(例えば、クレデンシャルがデバイスのユーザから判読不能であるように、任意の文字の除外、置き換え、又は不明瞭化)。
【0411】
図14Bに示すように、デバイス100は、設定マネージャインタフェース1403のクレデンシャルフィールド1408に編成済みのクレデンシャルを表示する間に、指紋センサ169上に指入力1406を検出する。デバイス100は指入力1406に含まれる指紋を検出し、指紋を検出したのに応じて、及び指紋が許可されたユーザと関連付けられた場合は、デバイス100は、
図14Cに示すように、フィールド1406にクレデンシャルを無編成の形式で表示する。具体的には、
図14Cは、クレデンシャルが、デバイスのユーザから可読(及び/又は編集可能)であるように、プレーンテキストで表示される設定マネージャインタフェース1403を示す。
【0412】
図15A〜
図15Bは、いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにする方法1500を示すフロー図である。方法1500は、ディスプレイとタッチ感知面とを有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は、
図1Aのポータブル多機能デバイス100)にて実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチ感知面とは別個である。方法1500の一部の動作は、任意選択的に、組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序は、任意選択的に変えられる。
【0413】
以下において説明されるように、方法1500は、編成済みのクレデンシャルを明らかにする直観的な仕方を提供する。この方法は、編成済みの形式で表示されるクレデンシャルを見直す又は編集しようとする時にユーザにかかる認識的負担を軽減するため、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースが作成される。バッテリ動作電子デバイスに関しては、ユーザにより速く、より効率的に編成済みのクレデンシャルを明らかにさせることを可能とすることにより、節電され、バッテリを充電する間隔が増大する。
【0414】
デバイスは、1つ以上のクレデンシャルのセットを記憶する(1502)。上記のように、いくつかの実施形態では、クレデンシャルは、デバイスのユーザと関連付けられたセキュアなクレデンシャルであり、デバイスのメモリに記憶される(例えば、
図1Aのメモリ102)。いくつかの実施形態では、クレデンシャルはメモリのセキュアな領域に記憶される、及び/又はクレデンシャルへの無許可アクセスを防止するために暗号化されている。
【0415】
いくつかの実施形態では、1つ以上のクレデンシャルのセットは、デバイスのユーザの複数の異なるアカウントに対応するクレデンシャルを含む(1504)。例えば、ユーザはデバイス上に、1つ以上のメールアカウント、1つ以上の決済用アカウント(例えば、クレジットカード、銀行口座、オンライン決済用アカウントなど)、ショッピングクレデンシャル(例えば、電子商取引ウェブサイト及び/又はアプリケーション用のユーザ名並びにパスワード)、ソーシャルネットワークアカウント用のクレデンシャルなど、複数の異なるアカウントについてクレデンシャルを記憶させてもよい。
図14Bは、デバイスのユーザの複数の異なるアカウントに対応するクレデンシャルの実施例を示す。
【0416】
いくつかの実施形態では、1つ以上のクレデンシャル情報のセットは、デバイスのユーザの複数の異なるアカウントについてのパスワードを含む(1506)。例えば、
図14Bに示すように、1つ以上のクレデンシャルのセットは、ウェブメールアカウントのパスワード(例えば、クレデンシャルフィールド1408−2)、ショッピングサイトのパスワード(例えば、クレデンシャルフィールド1408−4)、及びソーシャルネットワークアカウントのパスワード(例えば、クレデンシャルフィールド1408−6)を含む。
【0417】
いくつかの実施形態では、1つ以上のクレデンシャルのセットは、デバイスのユーザの複数の異なる決済用アカウントについての決済許可情報を含む(1508)。決済許可情報は、例えば、クレジットカード情報(例えば、クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード、請求先住所など)、オンライン決済用口座情報(例えば、口座番号、ユーザ識別番号、パスワードなど)、銀行口座情報(例えば、銀行口座番号、ルーティング番号、ユーザ識別番号、パスワードなど)を含む。
【0418】
いくつかの実施形態では、1つ以上のクレデンシャルのセットは、ユーザID、パスワード、クレジットカード番号、銀行口座番号、住所、電話番号、及び/又はショッピングクレデンシャルのうちの1つ以上を含む(1510)。これらのクレデンシャルの実施例は上記されており、
図11A〜
図11D及び
図14B〜
図14Cに示されている。
【0419】
デバイスは、1つ以上のクレデンシャルのセットを表示する要求を受信する(1512)。いくつかの実施形態では、要求は、選択可能なユーザインタフェースオブジェクト(例えば、アイコン)のユーザ選択を含む。例えば、
図14Aは、クレデンシャルマネージャアイコン1404のユーザ選択を示す接触1406を示す。1つ以上のクレデンシャルのセットを表示する要求(例えば、接触1406)を受信したのに応じて、ディスプレイは1つ以上のクレデンシャルのセットの編成済みのバージョンを表示する(1514)。いくつかの実施形態では、1つ以上のクレデンシャルのセットの編成済みのバージョンは、
図14Bに示すように、「クレデンシャルマネージャ」インタフェースに表示される。
【0420】
いくつかの実施形態では、クレデンシャルの編成済みのバージョンは、クレデンシャルの種類を示す無編成の人間が可読なテキスト(すなわち、ラベル)で識別される(例えば、近くに、又は他の方法で関連付けられて表示される)。クレデンシャルのラベルの非限定的な実施例には、ユーザ名、ユーザ識別情報、メールアドレス、パスワード、クレジットカード番号、有効期限、などが含まれる。いくつかの実施形態では、クレデンシャルの編成済みのバージョンは、どのアカウントが特定の編成済みのクレデンシャルと関連付けられたかを示す無編成の人間が可読なテキスト(すなわち、ラベル)で識別される。例えば、
図14Bは、アカウントを示すテキストと関連付けられて表示するウェブメールのクレデンシャル(「ウェブメールアカウント」)、並びに各クレデンシャルの種類を示すテキスト(「ユーザ名」及び「パスワード」)を示す。
【0421】
1つ以上のクレデンシャルのセットの編成済みのバージョンを表示している間に、デバイスは指紋センサ上で指紋を検出する(1516)。例えば、
図14Bは、クレデンシャルマネージャ1403にクレデンシャル情報の編成済みのバージョンを表示している間での、指紋センサ169上の指入力1406(指紋を含む)を示す。
【0422】
指紋を検出したのに応じて、及び、指紋が1つ以上のクレデンシャルのセットを明らかにするのを許可されたユーザと関連付けられたとの判定に従って、デバイスは、1つ以上のクレデンシャルのセットの無編成のバージョンを表示する(1518)。
図14Cは、
図14Bでは編成されていたクレデンシャルのプレーンテキストバージョンを、指紋(例えば、指入力1406)の検出及びその指紋が許可されたユーザと関連付けられたとの判定に応じて表示する、デバイス100を示す。いくつかの実施形態では、指紋が1つ以上のクレデンシャルのセットを明らかにするのを許可されたユーザと関連付けられたとの判定は、1つ以上の登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つと一致するとの判定を含む(1520)。
【0423】
いくつかの実施形態では、指紋が1つ以上のクレデンシャルのセットを明らかにするのを許可されたユーザと関連付けられたとの判定、及び/又は指紋が1つ以上の登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つと一致するとの判定は、デバイスによって(例えば、デバイス100の指紋分析モジュール131を用いて)行われる。いくつかの実施形態では、判定は、デバイスの代わり、又はそれに追加して、1つ以上の更なるデバイスによって行われる。
【0424】
図15Bを参照して、いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルの編成済みのバージョンは、対応するクレデンシャルの長さの示唆を含み、対応するクレデンシャルの無編成のバージョンは、対応するクレデンシャルの人間が可読なバージョンを含む(1522)。例えば、いくつかの実装では、対応するクレデンシャルの編成済みのバージョンは、対応するクレデンシャルにおける各文字について、記号(例えば、黒丸、アステリスク、字、など)を含む。
図11B〜
図11Dにおけるクレデンシャル1104はこれの実施例を示し、クレジットカード番号の各数字に対して1つの黒丸が表示される。いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルの編成済みのバージョンは、対応するクレデンシャルの長さと比例する長さの記号又はグラフィックを含む(例えば、黒の棒線、水平な線、など)。いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルの人間が可読なバージョンは、クレデンシャルのプレーンテキストバージョンである(すなわち、クレデンシャルの実際のテキスト、記号、数字、文字など)。
【0425】
いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルの編成済みのバージョンは、対応するクレデンシャルの無編成の部分を含み、対応するクレデンシャルの無編成のバージョンは対応するクレデンシャル全体の人間が可読なバージョンを含む(1524)。いくつかの実施形態では、編成済みのクレデンシャルのうちの特定の無編成の部分は、クレデンシャルによる。例えば、クレジットカード番号の場合は、編成済みのバージョンにおける最後の4桁がプレーンテキストで表示される。住所のクレデンシャルの場合は、編成済みのバージョンでは番地(及び/又は市、若しくは州)がプレーンテキストで表示され、住所の残り(例えば、ストリート名及び郵便番号)が編成されている。これらのクレデンシャルの他の部分は、各種実施形態では無編成の形式で表示される。
【0426】
図15A〜15Bにおける動作について記載された特定の順序は単なる例示であり、記載された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すことを意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。それに加えて、本明細書で説明される他の方法(例えば、段落[0080]で列挙されるもの)に関連して本明細書で説明される、他のプロセスの詳細もまた、
図15A〜15Bに関連して上述された方法1500と類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法1500を参照して先述した指紋、接触、及びユーザインタフェースオブジェクトは、任意選択的に、本明細書で説明する他の方法(例えば、段落[0080]内に列挙されたもの)を参照して本記載の指紋、接触、及びユーザインタフェースオブジェクトの特性の1つ以上を有する。簡潔性のために、これらの詳細はここでは繰り返さない。
【0427】
いくつかの実施形態によれば、
図16は、説明される様々な実施形態の理念に従って構成された電子デバイス1600の機能ブロック図を示す。そのデバイスの機能ブロックは、任意選択的に、説明される様々な実施形態の理念を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実行される。
図16で説明する機能ブロックが、説明される様々な実施形態の理念を実施するために、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者に理解されよう。したがって、本明細書における説明は、あらゆる可能な組み合わせ若しくは分離、又は本明細書で説明する機能ブロックの更なる定義を任意選択的に支持する。
【0428】
図16に示されるように、電子デバイス1600は、ディスプレイユニット1602と、接触を受け取るように構成される任意選択的なタッチ感知面ユニット1604と、指紋センサユニット1606と、1つ以上のクレデンシャルのセットを記憶するように構成されるクレデンシャルストレージユニット1607と、ディスプレイユニット1602、任意選択的なタッチ感知面ユニット1604、クレデンシャルストレージユニット1607、及び指紋センサユニット1606と連結される処理ユニット1608と、を備える。いくつかの実施形態では、処理ユニット1608は、要求受信ユニット1610、表示有効化ユニット1612、及び指紋一致ユニット1614を含む。
【0429】
処理ユニット1608は、1つ以上のクレデンシャルのセットを表示する要求を(例えば、要求受信ユニット1610を用いて)受信し、1つ以上のクレデンシャルのセットを表示する要求を受信したのに応じて、1つ以上のクレデンシャルのセットの編成済みのバージョンの表示を(例えば、表示有効化ユニット1612で)有効化し、1つ以上のクレデンシャルセットの編成済みのバージョンが表示されている間に指紋センサ上で指紋が検出されたのに応じて、及び、指紋が1つ以上のクレデンシャルのセットを明らかにするのを許可されたユーザに関連付けられたとの(例えば、指紋一致ユニット1614を用いた)判定に従って、1つ以上のクレデンシャルのセットの無編成のバージョンの表示を(例えば、表示有効化ユニット1612を用いて)有効化するように、構成される。
【0430】
いくつかの実施形態では、1つ以上のクレデンシャルのセットは、デバイスのユーザの複数の異なるアカウントに対応するクレデンシャルを含む。
【0431】
いくつかの実施形態では、1つ以上のクレデンシャルのセットは、デバイスのユーザの複数の異なるアカウントのパスワードを含む。
【0432】
いくつかの実施形態では、1つ以上のクレデンシャルのセットは、デバイスのユーザの複数の異なる決済用アカウントについての決済許可情報を含む。
【0433】
いくつかの実施形態では、1つ以上のクレデンシャルのセットは、ユーザID、パスワード、クレジットカード番号、銀行口座番号、住所、電話番号、及びショッピングクレデンシャルのうちの1つ以上を含む。
【0434】
いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルの編成済みのバージョンは、対応するクレデンシャルの長さの示唆を含み、対応するクレデンシャルの無編成のバージョンは、対応するクレデンシャルの人間が可読なバージョンを含む。
【0435】
いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルの編成済みのバージョンは、対応するクレデンシャルの無編成の部分を含み、対応するクレデンシャルの無編成のバージョンは、対応するクレデンシャル全体の人間が可読なバージョンを含む。
【0436】
いくつかの実施形態では、指紋が1つ以上のクレデンシャルのセットを明らかにするのを許可されたユーザと関連付けられたとの判定は、指紋が1つ以上の登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つと一致するとの判定を含む。いくつかの実施形態では、デバイス1600は、指紋が1つ以上の登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つと一致すると、(例えば、指紋一致ユニット1614を用いて)判定する。
【0437】
上述の情報処理方法での動作は、汎用プロセッサ(例えば、
図1A及び
図3に関連して上述されたようなもの)又は特定用途向けチップなどの、情報処理装置内の1つ以上の機能モジュールを稼働することによって、任意選択的に実行される。
【0438】
図12A〜
図12B及び
図15A〜
図15Bを参照して上述された動作は、
図1A、
図1B、又は
図13又は
図16に示される構成要素によって、任意選択的に実行される。例えば、表示動作1206、要求受信動作1208、及びフォーム記入動作1210(
図12A)、並びに要求受信動作1512、クレデンシャル表示動作、1514、指紋検出動作1516、及びクレデンシャル明示化動作1518(
図15A)は、任意選択的に、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190によって実行される。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、イベント情報をそれぞれのイベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触がユーザインタフェース上のオブジェクトの選択などの、既定のイベント又はサブイベントに対応するかどうかを判定する。それぞれの既定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連付けられたイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデータ176若しくはオブジェクトアップデータ177を任意選択的に利用する又は呼び出す。いくつかの実施形態において、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するための対応するGUIアップデータ178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が
図1A〜
図1Bに示されるコンポーネントに基づいてどのように実施されるかは明らかであるだろう。
保存済みクレデンシャルの使用管理
【0439】
多くの電子デバイスは、デバイス又はサービスプロバイダによって、サービスを受けるためのユーザの資格を判定するために使用される、特定のクレデンシャルを必要とするサービスを提供する。このようなクレデンシャルは頻繁に、そのクレデンシャルに関連付けられた特定のユーザ(1人又は複数)以外の人には容易にアクセスできない情報からなる。クレデンシャルの実施例としては、パスコード、登録済みのユーザ名とパスワードの組み合わせ、セキュリティ用の質問に対する記憶済みの答え、クレジットカード情報、社会保障番号、などが挙げられる。ユーザが特定のサービスにアクセスしたいと思う度に正しいクレデンシャルをユーザに入力させることを求めることでセキュリティを促進させることはできるが、このような要求はまた扱いにくく、手間がかかる。本明細書に記載するように、機能又はサービスにアクセスするためにデバイス上に以前に提供されたクレデンシャルを自動的に保存し、その後に登録済みの指紋を通してその機能又はサービスへのアクセスを可能とすることは、アクセスセキュリティの必要レベルを著しく妥協させることなく、ユーザの機能又はサービスへのアクセスを効率化する助けとなる。それに加えて、本明細書に記載するように、いくつかの実施形態では、デバイスが複数の登録済みの指紋を任意の所定の時に有することができ、ユーザは、デバイスがロック解除済みの状態にある間に、1つ以上の更なる指紋を登録してもよい。したがって、最後にクレデンシャルが使用されて以降、1つ以上の更なる指紋が登録された時に、保存済みのクレデンシャルの自動使用をセキュアに管理する方法を有することが重要である。
【0440】
本明細書に記載するように、いくつかの実施形態では、指紋登録プロセスの完了に成功し、1つ以上の指紋が登録された後に、デバイスは自動的に、ユーザによって手動入力されたクレデンシャルをそれぞれ自動的に保存する。デバイス上で保存済みのクレデンシャルのいずれかがその後(例えば、ソフトウェアアプリケーション又はオンラインサービスプロバイダによって)必要となった時に、デバイスは自動的に、ユーザに対して、必要なクレデンシャルを手動入力するように要求する代わりに、登録済みの指紋を提供するように促す。ユーザが有効な指紋を提供すると、デバイスは、ユーザの代わりに、適切な保存済みのクレデンシャルを自動的に取得して使用する。1つ以上の更なる指紋が後に登録された時には(又は、いくつかの実施形態では、更なる指紋を追加するような試みが行われた場合に)、以前に保存済みのクレデンシャルの自動使用は(例えば、以前の保存済みのクレデンシャルを破棄する、又は既定の使用設定を変更することで)自動的に無効化される。このように、クレデンシャルがデバイスでその後に必要とされた時に、デバイスはユーザに対して、いずれの指紋入力をも受け入れるのではなく、クレデンシャルを手動入力するように促す。ユーザが正しいクレデンシャルを提供した後に、デバイスはそのクレデンシャルを保存し、登録済みの指紋を通して保存済みのクレデンシャルの自動使用を再度有効化する。このような保存済みのクレデンシャルの自動管理は、デバイス上のアクセス上のセキュリティを向上させる。例えば、第2のユーザが登録済みの指紋のセットに第2のユーザの指紋を追加した(又は、いくつかの実施形態では、追加しようとした)場合は、クレデンシャルが再度入力されるまでは、登録済みの指紋を、以前の保存済みのクレデンシャルの使用を許可するのに用いることができない。
【0441】
いくつかの実施形態では、デバイスは、別個のディスプレイ(例えば、ディスプレイ450)及び別個のタッチ感知面(例えば、タッチ感知面451)を備える電子デバイスである。いくつかの実施形態では、デバイスはポータブル多機能デバイス100であり、ディスプレイはタッチスクリーン112であり、タッチ感知面はディスプレイ(
図1A)上の触知出力生成器167を含む。
図17A〜
図17J及び
図18A〜
図18Cを参照して以下で説明するデバイスは、1つ以上の指紋センサ169を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指紋センサは、タッチ感知面(例えば、別個のタッチ感知面451又はタッチ感知ディスプレイシステム112)と統合される1つ以上の統合指紋センサ359−1(
図4B)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指紋センサは、タッチ感知面(例えば、別個のタッチ感知面451又はタッチ感知ディスプレイシステム112)とは別個である、別個の指紋センサ359−2(
図4B)を含む。特に指定がない限り、以下で説明する指紋センサ169は、指紋センサ169を含むデバイスのハードウェア及びソフトウェアの構成に応じて、任意選択的に、統合指紋センサ359−1又は別個の指紋センサ359−2である。説明の便宜上、
図17A〜
図17J及び
図18A〜
図18Cを参照して説明する実施形態は、タッチスクリーン112及び別個のタッチ感知面359−2を有するデバイスを参照して論じるが、類似した動作が、
図17A〜
図17Jに示すユーザインタフェースをディスプレイ450上で表示している間に、
図17A〜
図17Jで説明する入力を統合指紋センサ359−1上で検出することに応じて、統合指紋センサ359−1にて任意選択的にデバイス上で実行される。更に、類似する動作が、任意選択的に、タッチスクリーン112の代わりにディスプレイ450及び別個のタッチ感知面451を有するデバイスで、ディスプレイ450上に
図17A〜
図17Jに示すユーザインタフェースを表示する間に、指紋センサ169(例えば、統合指紋センサ359−1又は別個の指紋センサ359−2)及び/又は別個のタッチ感知面451上にて、
図17A〜
図17Jに説明する接触を検出したことに応じて、行われる。このような実施形態では、
図17A〜
図17Jに示す接触は、任意選択的に、ディスプレイ450の位置に対応するフォーカスセレクタ、及び別個のタッチ感知面(例えば、タッチ感知面451)上にて行われる接触又はジェスチャの位置に対応する接触の両方を表し、フォーカスセレクタは、任意選択的に、対応する接触、接触に対応する代表点(例えば、対応する接触の重心、又は対応する接触に関連付けられた点)、若しくはタッチスクリーン112上で検出された2つ以上の接触の重心であり、任意選択的に、表示されたカーソルと置き換えられる。
【0442】
図17A〜
図17Jは、いくつかの実施形態に係る、電子デバイス(例えば、デバイス100)上にて起きる例示的なプロセスを示し、登録済みの指紋を通して保存済みのクレデンシャルの自動使用がどのように管理されているか(例えば、許容されて防止されるか)を示す。
図17A〜
図17Dは、以前に登録済みの指紋を通して、保存済みのクレデンシャルの自動取得及び使用を示す。
図5E〜
図5Hは、更なる指紋の後続の登録、及び保存済みのクレデンシャルの結果的な無効化を示す。
図5H〜
図5Jは、ユーザによるクレデンシャルの手動入力、及びクレデンシャルの自動保存並びに再有効化を示し、再有効化クレデンシャルは登録済みの指紋を通して後続の取得及び使用にて入手可能とされる。
【0443】
図17A〜
図17Dに示す例示的なシナリオは、電子デバイス(例えば、デバイス100)のユーザが1つ以上の指紋のセットを既に(例えば、方法600で記載したプロセスを通じて)登録しており、登録済みの指紋を通じて保存済みのクレデンシャルの自動使用が(例えば、方法600で記載した指紋使用設定を通じて)有効化された後に、起きる。それに加えて、デバイス上で特定のクレデンシャル(例えば、登録済みのオンラインショッピングアカウントのパスコード)が必要となった、指紋のセットの登録後の第1の機会中に、ユーザはクレデンシャルを手動入力するように促される。クレデンシャルを手動入力で受信したのに応じて、デバイスは、機能又はサービスにアクセスを提供するために(例えば、オンラインストアで買い物をするために)クレデンシャルを使用し、登録済みの指紋のセットを通して将来使用するために、クレデンシャルの複製を自動的に保存する。
【0444】
図17Aに示す例示的なシナリオの開始前に、デバイス上100にはクレデンシャル(例えば、オンラインショッピングアカウントのパスコード)の複製が保存され、ユーザは、以前のショッピングセッションが(例えば、タイムアウト又は正式に退出したことを通じて)終了された後に同一のオンラインストアに再度戻ってきている。
【0445】
図17Aに示すように、ユーザは、オンラインストア(例えば、アップルストア)で購入するアイテム(例えば、ソフトウェアアプリケーション1702)を識別し、アイテムの詳細な説明を示すユーザインタフェース1704が提示されている。ユーザインタフェース1704は、登録済みのオンラインショッピングアカウントを用いてアイテムを購入するためのユーザインタフェース要素1706を含む。いくつかの実施形態では、オンラインストアは、必要な決済情報(例えば、郵送先住所、請求先住所、クレジットカード情報、ストアクレジット、など)が、登録済みのショッピングアカウントと関連付けられて記憶されており、記憶済みの決済情報を、登録済みのショッピングアカウントと関連付けられたパスコードをユーザから購入時に受信した時に適用する。
【0446】
図17A〜
図17Bに示すように、ユーザが(例えば、タッチ入力1708を用いて)ユーザインフェース要素1706を選択してソフトウェアアプリケーション1702の購入に進む時、デバイス100は(例えば、オンラインストアから受信した通知を通じて)、購入を完了させるためには特定の登録済されたカウントパスコードがオンラインストアから必要とされていることを判定する。デバイス100は更に、登録されたアカウントパスコードが以前にデバイス上に入力されて保存されていることを判定する。このような判定に従って、デバイス100は、ユーザに対して、購入を進めるには、保存済みのパスコードを使用するために登録済みの指紋を提供することを命令するプロンプト(例えば、ポップアップウィンドウ1710)を提示する。いくつかの実施形態では、デバイス100は、ホームボタン204上に設けられた任意の指紋入力を検出及びキャプチャするために、タッチスクリーン112とは別個の指紋センサ169をアクティブ化する。いくつかの実施形態では、デバイスは選択的に、指紋センサとして作用するための、タッチスクリーン112上の高解像度領域1712をポップアップウィンドウ1710内にてアクティブ化させる。いくつかの実施形態では、デバイスは、アクティブ化された高解像度領域1712をユーザに視覚的に示すために、アニメーション(例えば、光る指紋グラッフィック)を表示する。
【0447】
いくつかの実施形態では、
図17Bに示すように、ポップアップウィンドウ1710は、現在の動作をキャンセルさせて
図17Aに示すユーザインタフェース1704に戻るユーザインタフェース要素1714を、更に表示する。いくつかの実施形態では、
図17Bに示すように、ポップアップウィンドウ1710は、必要なアカウントパスコードを、キーパッドを用いて手動で入力するためのユーザインタフェース要素1716をも表示する。この例示的な双方向シナリオには示されていないが、当業者であれば、ユーザが、ユーザインタフェース要素1716を選択した場合は、デバイスは、登録済みの指紋を提供する代わりに、ユーザに必要なパスコードをタイプ入力させるか別のオンラインショッピングアカウントに切り替えることを可能とする、代替的なユーザインタフェースを提示することを理解するだろう。
【0448】
図17Cに示すように、ユーザは、ホームボタン204上の指紋センサ169を通じて、指紋入力1718を提供している。デバイス100は指紋入力1718をキャプチャし、受信した指紋がデバイス100に現在登録されている指紋のセットのうちの1つと一致すると判定する。デバイス100は、必要なアカウントパスコードが現在デバイス100に記憶されていて現在無効化されていないと更に判定する(例えば、保存済みのパスコードの無効化を示す例示的なシナリオは、
図17E〜
図17Hにて後ほど示される)。このような判定に従って、デバイスは保存済みのアカウントパスコードを取得し、保存済みのアカウントパスコードをユーザの代わりにオンラインストアに提供する。いくつかの実施形態では、保存済みのアカウントパスコードの、オンラインストアのパスコードインタフェースへの自動入力は、ユーザにアニメーションを通して提示される。いくつかの実施形態では、
図17Dに示すように、保存済みのパスコードはバックグラウンドでオンラインストアに提供され、ユーザには、オンラインストアによって保存済みのパスコードが受け入れられた後に、取引成功を示すユーザインタフェース1720が提示される。この実施例では、選択された項目の購入が確認され、購入したアプリケーションのダウンロードが開始された。
【0449】
図17A〜
図17Dは、ユーザの代わりにどのようにして保存済みのクレデンシャル(例えば、アカウントパスコード)が、ユーザによって提供された登録済みの指紋を通して使用できるかを示す。
図17E〜
図17Hは、保存済みのクレデンシャルを使用して、クレデンシャルの保存後に更なる指紋が登録された後にどのように無効化できるかを示す。1つ以上の更なる指紋を登録した後に保存済みのクレデンシャルの自動使用を無効化することは、ユーザに対して(暗示的又は明示的に)更なる指紋が登録されたとの警告を与える。更なる指紋の登録がユーザにとって異論のあるものでない場合は、ユーザはデバイス100に現在登録済みの指紋のセットのいずれかを通してクレデンシャルの自動使用を再有効化するために、必要なクレデンシャルを手動で提供することができる。
【0450】
図17E〜
図17F示すように、ユーザがオンラインストアのショッピングインタフェースから退出した後に、及びオンラインストア用のアカウントパスコードがデバイス100上の保存済みのクレデンシャルのままである間に、デバイス100に新しい指紋の登録が成功する。更なる指紋を登録するための例示的なプロセスの具体的な説明を、方法600を参照して記載する。新しい指紋を登録した結果、デバイス100は、デバイス100上に現在登録済みの指紋のセットにおける少なくとも1つの指紋(例えば、新しい指紋)が、保存されたアカウントパスコードが最後に使用された後に登録されたと、判定する。この判定に従って、デバイス100は保存済みのアカウントパスコードの自動使用を無効化する。
【0451】
言い換えれば、いくつかの実施形態では、オンラインストアで保存されたアカウントパスコードを適用するために以前にユーザが使用していた同一の指紋を提供したとしても、保存済みのアカウントパスコードの自動使用が無効化されているために、この指紋がそれ以降に同一の結果を得ることはない。いくつかの実施形態では、保存済みのアカウントパスコード(又は他のクレデンシャル)の自動使用は以前に登録済みの指紋について無効化されていないが、ユーザが手動でアカウントパスコードを入力してそのアカウントパスコードを新しく登録済みの指紋と関連付ける/接続させるまでは、新しく登録済みの指紋については無効化されている。
【0452】
図17G〜
図17Hに示すように、ユーザが同一のオンラインストアに後ほど戻ってきて、同一のオンラインショッピングアカウントを使用して別の購入をしたいと思った時に、デバイス100は、ユーザに登録済みの指紋を提供するように促す代わりに、ユーザに手動で必要なパスコードを入力させるプロンプトを与える。
【0453】
図17Gに示すように、ユーザは同一のオンラインストアで購入するアイテム(例えば、インタラクティブブック1724)を識別しており、アイテムの詳細な説明を示すユーザインタフェース1726が提示されている。ユーザインタフェース1726は、登録されたオンラインショッピングアカウントを用いてアイテムを購入するためのユーザインタフェース要素1728を含む。ユーザが(例えば、タッチ入力1730を用いて)ユーザインタフェース要素1728を選択してインタラクティブブック1724の購入に進む時、デバイス100は再度(例えば、オンラインストアから受信した通知を通じて)、購入を完了させるために特定の登録済みのアカウントパスコードがオンラインストアによって必要とされていることを判定する。デバイス100は、以前に保存済みのアカウントパスコードの自動使用がデバイス上で(例えば、
図17E〜
図17Fに示すように、更なる指紋の登録によって)無効化されたことを更に判定する。いくつかの実施形態では、以前に保存済みのアカウントパスコードは、デバイス100から無効化を通じて削除され、デバイス100は単純にこの時、保存済みのアカウントパスコードがない、と判定する。これらの判定のいずれによっても、
図17Hに示すように、デバイス100は、購入を進めるには、必要なアカウントパスコードを手動で入力するように、ユーザにプロンプト(例えば、ポップアップウィンドウ1730)を提示する。
【0454】
図17Iは、ユーザが必要なパスコードをポップアップウィンドウ1730に(例えば、ポップアップウィンドウ1730と共に提供されるソフトキーパッド1732を用いて)提供したことを示す。デバイス100は、受信したパスコードをオンラインストアに通常のように(例えば、暗号化形式にて)送信する。オンラインストアがユーザによって入力されたパスコードを確認して受け入れると、デバイス100は、
図17Jに示すように、購入が確認されて購入されたインタラクティブブックのダウンロードが開始したことを示すユーザインタフェース1738を提示する。
【0455】
この時点で、一度手動で入力されたパスコードがオンラインストアによって受け入れられると、デバイス100は自動的にアカウントパスコードを保存して、再度、登録済みの指紋(例えば、現在登録済みの指紋のセットのいずれか)を通じて保存済みのアカウントパスコードの自動取得及び使用を、アカウントパスコードが必要な次の取引で有効化する。例えば、次回の購入取引は、
図17A〜
図17Dに示すものと類似する様態で進めることができる。
【0456】
図18A〜
図18Cは、いくつかの実施形態に係る、登録済みの指紋を通じて保存済みのクレデンシャル情報の自動使用を管理する方法1800を示すフロー図である。方法1800は、ディスプレイと指紋センサと任意選択的にタッチ感知面とを備える電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は、
図1Aのポータブル多機能デバイス100)にて実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチ感知面とは別個である。いくつかの実施形態では、指紋センサはタッチ感知面(例えば、タッチスクリーン又はディスプレイとは別個のタッチ感知面)と統合されている。いくつかの実施形態では、指紋センサはタッチ感知面とは別個である。方法1800の一部の動作は、任意選択的に、組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序は、任意選択的に変えられる。
【0457】
以下に記載するように、方法1800は登録済みの指紋を通じて保存済みのクレデンシャルの自動使用を提供する効率的かつ直観的な方法を提供する一方で、無許可の新しい指紋の登録の可能性を考慮したセキュリティを提供する。方法は、保存済みのクレデンシャルを使用するセキュリティを向上させる一方で、デバイス上に複数の指紋を同時に登録することを許容する。
【0458】
図18Aに示すように、1つ以上のプロセッサ、メモリ、及び指紋センサを有する電子デバイスでは、電子デバイスは、デバイス上に、デバイスのユーザの対応するクレデンシャルを記憶する(1802)。
【0459】
いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルは、ユーザID、パスワード、クレジットカード番号、銀行口座番号、住所、電話番号、及びショッピングクレデンシャルからなるセットから選択されるクレデンシャルを含む(1804)。例えば、いくつかの実施形態では、
図17A〜
図17Gに示すように、対応するクレデンシャルは、オンラインストア(例えば、アップルストア又は電子商取引ストア)での登録されたショッピングアカウント用のアカウントパスコードである。オンラインストアは、買い物客を識別及び/又は認証するため、並びに/若しくは買い物客と関連付けられた以前に記憶済みの情報を取得するために、アカウントパスコードを使用する。いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルは、デバイスと関連付けられたユーザID、メールアカウントと関連付けられたユーザID、又はオンラインサービスアカウント(例えば、オンラインゲームアカウント、ドキュメント保管アカウントなど)と関連付けられたユーザIDである。いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルは、オンラインショッピング中に頻繁に使用されるユーザ情報のセットを含み、クレジットカード番号、送付先住所、請求先住所、クレジットカード有効期限、電話番号、及び/又はクレジットカードセキュリティコードなどが含まれる。いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルは、ユーザの識別情報を確認するために使用される個人認証情報を含む。いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルは、認証情報に関連付けられた他のユーザデータ(例えば、住所、誕生日、年齢、好み、など)を更に含む。
【0460】
いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルは、適用される対応するコンテキスト(例えば、ショッピングアプリケーションを使用して購入すること、ロック済み画面のロックを解除する、電子商取引ウェブサイトでのクレジットカード取引を完了させる)と関連付けられる。いくつかの実施形態では、デバイスは対応するクレデンシャルを適用可能な対応するコンテキストと関連付けて記憶して、デバイスが正しいクレデンシャルを所定のコンテキストで取得して用いることができるようにする。いくつかの実施形態では、デバイスは対応するクレデンシャルをセキュアな形式、例えば、暗号化された形式で記憶する。
【0461】
いくつかの実施形態では、デバイスは、ユーザが、対応するクレデンシャルを(例えば、オンラインストアでの購入取引を完了させるために登録済みのオンラインショッピングアカウント用のアカウントパスコードを使用して)コンテキストにて使用するのに成功した時に、ユーザによって入力された対応するクレデンシャルを自動的に記憶する。いくつかの実施形態では、デバイスは対応するクレデンシャルを、ユーザによって開始される対応するクレデンシャルの設定プロセスを通じて記憶する。
【0462】
いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルを使用するためのコンテキストは、電子デバイス上で実行されるソフトウェアアプリケーション(例えば、ショッピングアプリケーション、オンラインショッピングポータルを提示するブラウザアプリケーション、デバイスオペレーティングシステム、セキュリティアプリケーション、メールアプリケーション、バンキングアプリケーションなど)と関連付けられる。
【0463】
ソフトウェアアプリケーションを実行している間に(例えば、デバイス上にて現時点で有効化される対応するクレデンシャルの自動使用の指紋許可でソフトウェアアプリケーションを実行している間)(1806)、デバイスは、デバイスの指紋センサにて指紋を受信する(1808)。指紋を受信したことに応じて、及び受信された指紋が登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つと一致するとの判定を含む、クレデンシャル使用基準が満たされたとの判定に従って、デバイスはソフトウェアアプリケーションにおけるユーザの対応するクレデンシャルを自動的に使用する(1810)(例えば、ユーザが指紋以外の更なる許可情報を入力することなく)。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザはクレデンシャルによってセキュアにされている特定の動作の実行を要求し(例えば、アプリケーションのセキュア状態のユーザインタフェースにログインする、又は購入手続きを取る)、クレデンシャルは、特定の要求された動作の実行に使用するために、アプリケーションに自動的に提供される)。
【0464】
例えば、
図17A〜
図17Dに示すように、いくつかの実施形態では、オンラインストアのソフトウェアアプリケーションを実行する間、デバイスはユーザに関連付けられた対応するクレデンシャル(例えば、アカウントパスコード)がソフトウェアアプリケーションによって要求されたことを判定する。デバイスは、必要なクレデンシャルが現時点でデバイス上にて記憶されているかを判定し、その場合は、登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つを通じて記憶済みのクレデンシャルの自動使用が現時点で有効化されているかどうかを判定する。方法600を参照して記載するように、登録済みの指紋を通じた保存済みのクレデンシャルの自動使用は、既定の指紋使用設定を用いてユーザによって有効化することができる。登録済みの指紋を通じた保存済みのクレデンシャルの自動使用が有効化されており、適切なクレデンシャル(例えば、アカウントパスコード)がデバイス上に既に記憶されている場合は、デバイスはユーザに対して、必要なクレデンシャル自体を提供する代わりに、登録済みの指紋入力を提供するように(例えば、
図17Bのポップアップウィンドウ1710を用いて)促す。いくつかの実施形態では、デバイスは一時的に指紋センサ(例えば、
図17Cの指紋センサ169又は1712)をアクティブ化して、ユーザから提供される指紋入力をキャプチャする。デバイスは指紋センサで指紋入力(例えば、
図17Cの指紋1718)を受信し、受信した指紋がデバイス上に現時点で登録済みの指紋のセットのうちの1つと一致するかを確認する。
【0465】
いくつかの実施形態では、デバイスは、指紋センサで指紋入力を提供する(すなわち、保存済みのクレデンシャルを自動的に使用する)、又は現時点のセキュアな動作についてユーザが使いたいと願うクレデンシャルを手動入力するように、ユーザに対して促すポップアップウィンドウを提示する。例えば、いくつかの実施形態では、指紋センサのアクティブ化は、ユーザに直接必要なクレデンシャルを入力させるソフトキーパッドを、テキスト入力フィールドと共に提示するのと同時に行われる。これらの2つの選択肢を同時にユーザに与えることで、ユーザに、デバイスに保存済みのクレデンシャルとは別のものを容易に入力させるのを可能とする。
【0466】
いくつかの実施形態では、クレデンシャル使用基準が満たされたとの判定は、対応するクレデンシャルの使用が無効化されていないとの判定を含む(1812)。例えば、いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルの自動使用は、登録済みの指紋を入力するための失敗試行の合計回数が所定の閾値数を超えた時に、任意選択的に無効化される。いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルの自動使用は、対応するクレデンシャルが最後に使用された後に更なる指紋が登録された時に、任意選択的に無効化される。いくつかの実施形態では、デバイスはまた、それまでに提供されている一致しない指紋入力の累積カウンタをも維持する。いくつかの実施形態では、一致しない指紋の数が所定の閾値数を超過した場合に、デバイスは、指紋を通じた保存済みのクレデンシャルの自動使用を無効化する。例えば、ユーザが、登録済みの指紋に対するプロンプト(例えば、
図17Cのポップアップウィンドウ1710)に応じて一致しない指紋を閾値数よりも多く提供した場合、保存済みのクレデンシャル(例えば、アカウントパスコード)の自動使用は無効化される。これに応じて、デバイスはユーザに対して必要なクレデンシャルを手動で入力するようにユーザに求める異なるプロンプトを提示する。
【0467】
いくつかの実施形態では、受信された指紋が登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つと一致するとの判定は、受信された指紋がデバイスに現時点で登録されている全ての指紋のうちの任意の1つと一致するとの判定を更に含む。いくつかの実施形態では、受信された指紋が登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つと一致するとの判定は、受信された指紋がデバイス上に現時点で登録されている全ての指紋のサブセットのうちの1つと一致するとの判定を更に含み、登録済みの指紋のサブセットは、ソフトウェアアプリケーション及び/又は対応するクレデンシャルと具体的に関連付けられた1つ以上の指紋である。
【0468】
いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルをソフトウェアアプリケーションで自動的に使用することは、ソフトウェアアプリケーションにて提供される1つ以上のテキストフィールドに、対応するクレデンシャルを用いて自動的にデータを追加することを含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェアアプリケーションにおいて対応するクレデンシャルを自動的に使用することは、ソフトウェアアプリケーションに又はソフトウェアアプリケーションを通じてリモートサーバに、プレーン又は暗号化された形式で、対応するクレデンシャルを自動的に送信することを含む。例えば、
図17C〜
図17Dに示すように、デバイスは保存済みのクレデンシャル(例えば、保存されたアカウントパスコード)をApp Storeアプリケーションを通じてオンラインストアに提供して、オンラインストアでの購入取引を完了させる。
【0469】
指紋を受信したのに応じてユーザの対応するクレデンシャルを自動的に使用した後に、デバイスは、デバイスを用いて更なる指紋を登録させる要求を受信する(1814)。デバイスを用いて更なる指紋を登録させる要求に応じて、デバイスは、登録済みの指紋のセットに更なる指紋を追加する(1816)。例えば、
図17D〜
図17Fに示すように、必要とされるアカウントパスコードを手動入力する代わりに登録済みの指紋を用いて、ユーザがショッピング取引を終了させた後に、ユーザはデバイス100に新しい指紋を登録するように要求し、デバイス上に現時点で登録済みの指紋のセットに更なる指紋(例えば、
図17Fの指2)を登録している。
【0470】
いくつかの実施形態では、登録済みの指紋のセットに更なる指紋を追加したことに応じて、デバイスは、登録済みの指紋が、対応するクレデンシャルの自動使用の許可に使用されないように防止する(1818)。いくつかの他の実施形態では、向上したセキュリティのために、デバイスは、デバイスを用いて更なる指紋を登録する要求を検出したのに応じて、登録済みの指紋が対応するクレデンシャルを自動的な使用の許可に使用されるのを、実際に更なる指紋が登録されたか否かにかかわらず、防止する。よって、いくつかの他の実施形態では、更なる指紋を登録するための単なる要求(例えば、
図17Eの「指を追加」をアクティブ化すること)は、デバイスに、対応するクレデンシャルの自動使用を許可するために登録済みの指紋が使用されるのを防止させる。更なる指紋を登録しようとした後に保存済みのクレデンシャルの自動使用を無効化することは、ユーザに対して試みられた登録に対する(暗示的又は明示的な)警告を提供する。
【0471】
いくつかの実施形態では、デバイスは、登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つと一致する指紋を受信した時にソフトウェアアプリケーションにてユーザの対応するクレデンシャルをデバイスが自動的に使用することを有効化する既定の指紋使用設定を、デバイス上に記憶する(1820)。例えば、保存済みのクレデンシャルの自動使用を有効化するための既定の指紋使用設定の例示的な実施形態を、方法600を参照して記載する。
【0472】
いくつかの実施形態では、登録済みの指紋を対応するクレデンシャルの自動使用の許可に使用されるのを防止することは、既定の指紋使用設定の値を削除する又は変更することを含む(1822)。いくつかの実施形態では、既定の指紋使用設定の値を削除する又は変更することは、ユーザから登録済みの指紋を通じて保存済みのクレデンシャルの自動使用を有効化するための以前の許可を削除すること、又は指紋使用設定(例えば、
図5UのTouch ID決済設定550)を有効から無効に変更することを含む。
【0473】
いくつかの実施形態では、登録済みの指紋が対応するクレデンシャルの自動使用の許可に使用されるのを防止することは、対応するクレデンシャルを含む秘匿値の既定のセットを削除することを含む(1824)。例えば、いくつかの実施形態では、デバイスは、デバイス上に現時点で記憶済みの全ての保存済みのクレデンシャルを削除して、登録済みの指紋を通じて自動使用される保存済みのクレデンシャルがないようにする。このような実施形態では、ユーザがコンテキスト中でクレデンシャルを手動入力した時には、デバイスはその手動入力されたクレデンシャルを自動的に保存して、登録済みの指紋を通じたクレデンシャルの自動使用を再有効化する。いくつかの実施形態では、デバイスが保存済みのクレデンシャルの異なるセットの使用のために登録済みの指紋の異なるセットをサポートする場合は、デバイスは、更なる指紋が追加された登録済みの指紋の対応するセットと関連付けられた全ての保存済みのクレデンシャルを削除する。
【0474】
いくつかの実施形態では、登録済みの指紋が対応するクレデンシャルの自動使用の許可に使用されるのを防止することは、対応するクレデンシャルを削除する(例えば、
図5A〜
図5Jに示す実施例におけるApple IDを削除する)ことを含む(1826)。いくつかの実施形態では、デバイスは、対応するクレデンシャルを、デバイス上で同一レベルのセキュリティを有する1つ以上の他の保存済みのクレデンシャルと共に削除する。
【0475】
いくつかの実施形態では、デバイスは、デバイスのロックを解除するために登録済みの指紋を提供しようとした失敗試行の回数を追う。いくつかの実施形態では、デバイスが、登録済みの指紋を用いてデバイスのロックを解除する失敗した試行を多く登録しすぎた場合、デバイスは、デバイスをロック済みで保ち続け、登録済みの指紋を通じた保存済みのクレデンシャルの自動使用も無効化する。このような実施形態では、デバイスがその後に(例えば、ロック解除パスコードの使用を通じて)ロック解除された場合でも、ユーザは、保存済みのクレデンシャルの自動使用を、保存済みのクレデンシャルを手動入力すること及び/又は既定の指紋使用設定を再構成することによって、再有効化することが求められる。いくつかの実施形態では、デバイスは、指紋許可を介して連続するN回にわたるデバイスのロック解除に失敗する試行を受信する(1828)。なお、Nは所定の閾値数(例えば、1、2、3、4、5、又は任意の試行失敗の相当数)よりも大きい既定の整数である。指紋許可を介する連続するN回にわたる失敗したロック解除試行を受信したのに応じて、デバイスは、登録済みの指紋が、対応するクレデンシャルの自動使用の許可に使用されるのを防止する(1830)。
【0476】
いくつかの実施形態では、デバイスは、自動使用が(例えば、上記のいずれかの方法を通じて)防止されたか無効化された後に、登録済みの指紋を通じた保存済みのクレデンシャルの自動使用を再度許可する又は再有効化する方法を、提供する。いくつかの実施形態では、登録済みの指紋が対応するクレデンシャルの自動使用の許可に使用されるのを防止した後(1832)に、デバイスは、対応するクレデンシャルをソフトウェアアプリケーションで使用する要求を受信する(1834)(例えば、
図17Gに示すように、デバイスはApp Storeアプリケーションより、アカウントパスコードを使用して購入取引を完了させる要求を受信する)。保存済みのクレデンシャルの自動使用が無効化されている場合には、デバイスは、対応するクレデンシャルをユーザから要求する(1836)(例えば、
図17Hに示すように、ポップアップウィンドウ1730及びソフトキーパッド1732を提示することで)。デバイスは対応するクレデンシャル(例えば、アカウントパスコード)をユーザから受信する(1838)(例えば、
図17Iのポップアップウィンドウ1730に示すテキスト入力フィールドを通じて)。いくつかの実施形態では、ユーザから対応するクレデンシャルを受信した(1740)のに応じて、デバイスは、対応するクレデンシャルをソフトウェアアプリケーションで(例えば、
図17I〜
図17Jで示すように)使用し(1742)、登録済みの指紋を対応するクレデンシャルの自動使用の許可に使用されるのを有効化する(1744)。例えば、いくつかの実施形態では、一度、対応するクレデンシャルの自動使用が再有効化されると、ユーザが同一のソフトウェアアプリケーション(例えば、App Storeアプリケーション)に戻り、同一のセキュアな動作をアクティブ化しようとする(例えば、別の購入手続きを取ろうとする)と、その動作は
図17A〜
図17Dに示すものと類似する様態で進むことができる(すなわち、ユーザは、購入を完了するためにクレデンシャルの代わりに登録済みの指紋を提供することができる)。
【0477】
図18A〜18Cでの動作が説明されている特定の順序は、単なる例示であり、説明される順序が、それらの動作を実行することが可能な唯一の順序であることを示すことを、意図するものではない点を理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。更には、本明細書で説明される他の方法(例えば、段落[0080]で列挙されるもの)に関連して本明細書で説明される、他のプロセスの詳細もまた、
図18A〜18Cに関連して上述された方法1800と類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法1800を参照して上述されている指入力(例えば、指紋を含む)、要求、動作、クレデンシャル、及び要求は、本明細書に記載されている他の方法(例えば、段落[0080]に列挙されている方法)を参照して本明細書で説明されている指入力(例えば、指紋を含む)、要求、動作、クレデンシャル、及び要求の特徴のうちの1つ以上を任意選択的に有する。簡潔性のために、これらの詳細はここでは繰り返さない。
【0478】
いくつかの実施形態によれば、
図19は、説明される様々な実施形態の理念に従って構成された電子デバイス1900の機能ブロック図を示す。そのデバイスの機能ブロックは、任意選択的に、説明される様々な実施形態の理念を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実装される。
図19で説明する機能ブロックが、説明される様々な実施形態の理念を実施するために、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者に理解されよう。したがって、本明細書における説明は、あらゆる可能な組み合わせ若しくは分離、又は本明細書で説明する機能ブロックの更なる定義を任意選択的に支持する。
【0479】
図19に示すように、電子デバイス1900は、グラフィックユーザインタフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット1902と、接触を受け取るように構成されたタッチ感知面ユニット1904と、指紋入力を受信するように構成された指紋センサユニット1906と、表示ユニット1902、タッチ感知面ユニット1904、及び指紋センサユニット1906に連結された処理ユニット1908とを備える。いくつかの実施形態では、処理ユニット1908は、クレデンシャルストレージユニット1910と、判定ユニット1912と、クレデンシャル使用ユニット1914と、指紋登録ユニット1916と、使用許可ユニット1918と、設定記憶ユニット1920と、ロックユニット1922と、要求受信ユニット1924と、クレデンシャル受信ユニット1926と、を備える。
【0480】
いくつかの実施形態によれば、クレデンシャルストレージユニット1910は、デバイス上に、デバイスのユーザの、対応するクレデンシャルを記憶するように構成される。デバイス上でソフトウェアアプリケーションが実行されている間、指紋センサユニット1906はデバイスの指紋センサで指紋を受信するように構成される。判定ユニット1912は、デバイス上でソフトウェアアプリケーションが実行されている間に、受信された指紋が登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つと一致すると判定するのを含む、クレデンシャル使用基準が満たされたと判定するように、構成される。クレデンシャル使用ユニット1914は、デバイス上でソフトウェアアプリケーションが実行されている間に、指紋センサユニット1906によって指紋を受信したのに応じて、及び受信した指紋が登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つと一致すると判定するのを含む、クレデンシャル使用基準が満たされているとの判定ユニット1912による判定に従って、ソフトウェアアプリケーションにてユーザの対応するクレデンシャルを自動的に使用するように、構成される。指紋登録ユニット1916は、クレデンシャル使用ユニット1914が、指紋センサユニット1906が指紋を受信したのに応じてユーザの対応するクレデンシャルを自動的に使用した後に、デバイスを用いて更なる指紋を登録する要求を受信するように、構成される。指紋登録ユニット1916は、デバイスを用いて更なる指紋を登録する要求に応じて、登録済みの指紋のセットに更なる指紋を追加するように、更に構成される。使用許可ユニット1718は、指紋登録ユニット1916によって登録済みの指紋のセットに更なる指紋が追加されたのに応じて、登録済みの指紋が、対応するクレデンシャルの自動使用の許可に使用されるのを防止するように、構成される。
【0481】
いくつかの実施形態では、クレデンシャル使用基準が満たされたとの判定は、対応するクレデンシャルの使用が無効化されていないとの判定を含む。
【0482】
いくつかの実施形態では、対応するクレデンシャルは、ユーザID、パスワード、クレジットカード番号、銀行口座番号、住所、電話番号、及びショッピングクレデンシャルからなるセットから選択されるクレデンシャルを含む。
【0483】
いくつかの実施形態では、設定記憶ユニット1920は、デバイスに、ユーザの対応するクレデンシャルを、登録済みの指紋のセットのうちの少なくとも1つと一致する指紋を受信した時にソフトウェアアプリケーションにおいて自動的に使用させることを有効化する、既定の指紋使用設定を、デバイス上に記憶するように構成される。
【0484】
いくつかの実施形態では、使用許可ユニット1918は、登録済みの指紋が対応するクレデンシャルの自動使用の許可に使用されるのを、既定の指紋使用設定の値を削除する又は変更することで防止するように、構成される。
【0485】
いくつかの実施形態では、使用許可ユニット1918は、登録済みの指紋が対応するクレデンシャルの自動使用の許可に使用されるのを、対応するクレデンシャルを含む既定の秘匿値のセットを削除することで防止するように、構成される。
【0486】
いくつかの実施形態では、使用許可ユニット1918は、登録済みの指紋が対応するクレデンシャルの自動使用の許可に使用されるのを、対応するクレデンシャルを削除することで防止するように、構成される。
【0487】
いくつかの実施形態では、ロックユニット1922は、指紋許可を介して、Nが既定の整数であるN回連続での、デバイスのロックを解除に失敗する試行を受信し、指紋許可を介するN回連続でのデバイスのロックを解除に失敗する試行を受信したのに応じて、登録済みの指紋が、対応するクレデンシャルの自動使用の許可に使用されないように防止するように、構成される。
【0488】
いくつかの実施形態では、要求受信ユニット1924は、登録済みの指紋が、対応するクレデンシャルの自動使用の許可に使用されるのを防止された後に、ソフトウェアアプリケーションにて対応するクレデンシャルを使用する要求を受信するように、構成される。クレデンシャル受信ユニット1926は、(例えば、要求受信ユニット1924が要求を受信し、登録済みの指紋が対応するクレデンシャルの自動使用の許可に使用されるのを防止した後に)ユーザから対応するクレデンシャルを要求するように、構成される。いくつかの実施形態では、クレデンシャル使用ユニット1914は、クレデンシャル受信ユニットがユーザから対応するクレデンシャルを受信したことに応じて、対応するクレデンシャルをソフトウェアアプリケーションにて使用するように、更に構成される。それに加えて、いくつかの実施形態では、使用許可ユニット1918は、クレデンシャル受信ユニットが対応するクレデンシャルをユーザから受信したのに応じて、登録済みの指紋を、対応するクレデンシャルの自動使用の許可に使用するのを有効化するように、更に構成される。
【0489】
上述の情報処理方法での動作は、汎用プロセッサ(例えば、
図1A及び
図3に関連して上述されたようなもの)又は特定用途向けチップなどの、情報処理装置内の1つ以上の機能モジュールを稼働することによって、任意選択的に実行される。
【0490】
図18A〜
図18Jを参照して上述された動作は、
図1A、
図1B、又は
図19に示される構成要素によって、任意選択的に実行される。例えば、記憶動作1802、受信動作1808、使用動作1810、追加動作1816、防止動作1818は、イベントソータ170、イベント認識部180、イベントハンドラ190によって、任意選択的に、実行される。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、イベント情報をそれぞれのイベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触がユーザインタフェース上のオブジェクトの選択などの、既定のイベント又はサブイベントに対応するかどうかを判定する。それぞれの既定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連付けられたイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデータ176若しくはオブジェクトアップデータ177を任意選択的に利用する又は呼び出す。いくつかの実施形態において、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するための対応するGUIアップデータ178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が
図1A〜
図1Bに示されるコンポーネントに基づいてどのように実行されるかは明らかであるだろう。
編成済みの情報を明らかにする
【0491】
多くの電子デバイスは、個人情報(例えば、デバイスのユーザが他の人によって閲覧されたくない情報)を含有するグラフィカルユーザインタフェースを有する。個人情報を編成することは、他の人からその個人情報を閲覧されることを防止する。しかしながら、個人情報を編成することは、デバイスのユーザに対しても、個人情報が閲覧されるのも防止する。いくつかの方法は、編成済みの情報を明らかにするために、ユーザに対して複雑な一連のステップを実行させる(例えば、設定メニュにナビゲーションする、及び/又はパスコード若しくはパスワードを入力させる)ことを必要とする(例えば、デバイスのロックを解除する、又は編成設定を変更することによって)。これは、ユーザが情報の未編成のバージョンを素早く確認するのを難しく、かつ手間のかかるものとする。よって、デバイスによって表示される情報から素早くかつ直観的に編成を外す仕方をユーザに提供して、個人情報が他の人から隠されるものの、デバイスのユーザからはそれでも容易にアクセス可能であるようにすることが有利であろう。以下に記載するいくつかの実施形態では、編成済みの情報を明らかにするか否かを判定するために指紋センサを用いて、編成済みの情報を明らかにする改善された方法を得る。特に、デバイスが編成済みの部分を有する情報を表示する間に、デバイスは、情報の編成済みの部分の未編成のバージョンを表示するか否かを、デバイスが、デバイスの指紋センサ上で以前に登録済みの指紋と一致する指紋を検出したかどうかに基づいて、判定する。この方法は、ユーザがデバイスの指紋センサ上に単純に指に置くことで編成済みの情報を明らかにさせることを可能にすることによって、編成済みの情報を明らかにするプロセスを効率化し、それによって編成済みの情報を明らかにするための追加かつ別個のステップの必要性を取り除く。
【0492】
いくつかの実施形態では、デバイスは、別個のディスプレイ(例えば、ディスプレイ450)及び別個のタッチ感知面(例えば、タッチ感知面451)を備える電子デバイスである。いくつかの実施形態では、デバイスはポータブル多機能デバイス100であり、ディスプレイはタッチスクリーン112であり、タッチ感知面はディスプレイ上の触知出力生成器167(
図1A)を含む。
図20A〜
図20T及び
図21A〜
図21Cを参照して以下で説明するデバイスは、1つ以上の指紋センサ169を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指紋センサは、タッチ感知面(例えば、別個のタッチ感知面451又はタッチ感知ディスプレイシステム112)と統合される1つ以上の統合指紋センサ359−1(
図4B)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指紋センサは、タッチ感知面(例えば、別個のタッチ感知面451又はタッチ感知ディスプレイシステム112)とは別個である、別個の指紋センサ359−2(
図4B)を含む。特に指定がない限り、以下で説明する指紋センサ169は、指紋センサ169を含むデバイスのハードウェア及びソフトウェアの構成に応じて、任意選択的に、統合指紋センサ359−1又は別個の指紋センサ359−2である。説明の便宜上、
図20A〜
図20T及び
図21A〜
図21Cを参照して説明する実施形態は、タッチスクリーン112及び別個のタッチ感知面359−2を有するデバイスを参照して論じるが、類似した動作が、
図20A〜
図20Tに示すユーザインタフェースをディスプレイ450上で表示している間に、
図20A〜
図20Tで説明する入力を統合指紋センサ359−1上で検出することに応じて、統合指紋センサ359−1にて任意選択的にデバイス上で実行される。更に、類似する動作が、任意選択的に、タッチスクリーン112の代わりにディスプレイ450及び別個のタッチ感知面451を有するデバイスで、ディスプレイ450上に
図20A〜
図20Tに示すユーザインタフェースを表示する間に、指紋センサ169(例えば、統合指紋センサ359−1又は別個の指紋センサ359−2)上に及び/又は別個のタッチ感知面451上にて、
図20A〜
図20Tに示す接触を検出したことに応じて、実行される。このような実施形態では、
図20A〜
図20Tに示す接触は、任意選択的に、ディスプレイ450の位置に対応するフォーカスセレクタ、及び別個のタッチ感知面(例えば、タッチ感知面451)上にて行われる接触又はジェスチャの位置に対応する接触の両方を表し、フォーカスセレクタは、任意選択的に、対応する接触、接触に対応する代表点(例えば、対応する接触の重心、又は対応する接触に関連付けられた点)、若しくはタッチスクリーン112上で検出された2つ以上の接触の重心であり、任意選択的に、表示されたカーソルと置き換えられる。
【0493】
図20Aは、デバイスがロック済み動作モードにある間の、デバイス100のタッチスクリーン112に表示されるロック済みデバイスユーザインタフェースを示す。いくつかの実施形態では、ロック済みデバイスユーザインタフェースは、デバイス100の1つ以上の機能がロック済みである間に表示される(例えば、デバイスがロック解除済み動作モードにある時と比べて、プライベートデータ及びアプリケーションへのアクセスが限定される)。いくつかの実施形態では、デバイスが、タッチスクリーン112を横切る左から右への接触の移動を含むスワイプジェスチャを検出すると、デバイスのロックが解除される、又はロック解除シーケンスが開始される(例えば、ユーザは、
図20Gに示すように、パスコードを入力するように促される)。いくつかの実施形態では、ロック解除画像2001(例えば、
図20Aのテキスト「>スライドでロック解除」)上にてスワイプジェスチャが検出されると、デバイスのロックが解除される。
【0494】
図20Bでは、デバイスがロック済み動作モードにある間に、デバイスはメールを受信し、メールの内容の断片に相当する編成済み部分2004、及びメールの送信者、件名、並びに時刻を含む未編成部分2006を含む通知2002を生成する。
【0495】
図20Cでは、デバイスは、指紋センサ169上の指接触2008を含む指ジェスチャを検出する。指接触2008は、以前に登録済みの指紋と一致する指紋を含み、指接触2008を検出したのに応じて、デバイスはメールの内容の未編成のバージョン2010を表示する。この実施例では、デバイスは内容の未編成のバージョン2010を表示しながら、通知2002の未編成部分2006を表示し続ける。
【0496】
図20Dは、デバイスが、例えば
図20B〜
図20Cに示すメール通知2002の圧縮バージョン2012−4、カレンダ通知2012−1、電話通知2012−2、及びメール通知2012−3を含む、異なる受信された通信又はイベントに対応する複数の通知を生成した後に、デバイスはロック済み動作モードにある間に、デバイス100のタッチスクリーン112上に表示されるロック済みデバイスユーザインタフェースを示す。
図20Dでは、メール通知2012−3及び2012−4の内容は編成され、電話通知2012−2の発呼者の名前は編成されるが、カレンダ通知2012−1の情報はどれも編成されない。いくつかの実施形態では、カレンダ通知の名前又は場所は編成される。いくつかの実施形態では、電話通知2012−2の情報はどれも編成されない。いくつかの実施形態では、
図20Dの1つ以上のこれらの通知2012は、編成済みの情報しか含まない。
【0497】
図20E〜
図20Fでは、デバイスはタッチスクリーン112上で接触2020を検出し、タッチスクリーン112を横切る接触2020の移動2022−a及び2022−bを検出する。メール通知2012−3に対応するアイコン2024の位置又はその近くで接触2020を検出したのに応じて、デバイスはメール通知2012−3についての説明的な情報(例えば、通知に対応する編成済み及び未編成の情報)を表示するのを中止し、代わりに通知に対応するメールにアクセスするための指示(例えば、「スライドでロック解除」2026)を表示する。接触2020の移動を検出したのに応じて、デバイスはアイコン2024を、ディスプレイを横切るように移動させる(例えば、アイコン2024に対応する通知が選択されたと視覚的な確認を与える、及び/又はデバイスのロック解除、及びメール通知2012−3に対応するメールの表示に向けての進行を示すため)。いくつかの実施形態では、対応する通知の少なくとも一部が編成されていると、デバイスは、ユーザから更なる認証を(例えば、
図20Gに示すように)要求することで、対応する通知に関連する更なる情報にアクセスするためにデバイスのロックを解除する試み(例えば、
図20E〜
図20Fに示すように、対応する通知に対応する位置でのスワイプジェスチャ)に応じる。いくつかの実施形態では、対応する通知が編成されない時は、デバイスは、対応する通知に関連する更なる情報を(例えば、
図20Lに示すように)表示することで、対応する通知に関連する更なる情報にアクセスするためにデバイスのロックを解除する試み(例えば、
図20J〜
図20Kに示すように、対応する通知に対応する位置でのスワイプジェスチャ)に応じる。
【0498】
図20Gでは、デバイスは、デバイスのロックを解除するためのロック解除ユーザインタフェースを表示する。
図20Gでは、デバイスは、デバイスのパスコードの入力を検出したのに応じて、又は以前に登録済みの指紋と一致する指紋を指紋センサ169上で検出したのに応じて、デバイスのロックを解除する。例えば、正しいパスコードがパスコード入力ユーザインタフェース2028に入力されると(例えば、正しいパスコードの入力に対応する数字上でタップジェスチャを検出することで)、及び/又は以前に登録済みの指紋と一致する指紋が指紋センサ169上で検出されると、デバイスは
図20Dのアクティブ化された通知2012−3に対応するメールの複製を、(例えば、
図20Lに示すように)メールアプリケーションに表示する。
【0499】
図20Hでは、デバイスは、その複数が編成済み及び未編成の情報の両方を含む複数の通知2012を表示している間に、以前に登録済みの指紋と一致する指紋を含む指接触2030を指紋センサ169上で検出したのに応じて、以前に編成済みの通知の未編成のバージョンを(例えば、
図20Dに示すように)表示する。この例では、デバイスは通知2012の未編成部分を、編成済み部分を以前は含んでいた複数の通知の未編成部分を表示している間に、表示し続ける(例えば、通知2012−2、2012−3、及び2012−4は、
図20Dでは編成済み部分を以前に含んでおり、指接触2030が検出された後の
図20Hでは編成済み部分を含まない)。いくつかの実施形態では、指接触2030のリフトオフを検出したのに応じて、通知の編成済みバージョンが再表示される(例えば、
図20Dに示すユーザインタフェースに戻る)。いくつかの実施形態では、指接触2030のリフトオフを検出したのに応じて、デバイスのロックが解除される(例えば、
図201に示すように)。いくつかの実施形態では、指接触2030のリフトオフを検出した後に、通知の未編成のバージョンは、既定の時間期間(例えば、5、10、15、30、60秒、又はいくらか他の相当する時間期間)について、又は所定の基準が満たされる(例えば、デバイスのディスプレイがスクリーン減光タイマー、又は、ユーザからの、デバイスのスリープ/電源ボタンをアクティブ化したことによるスクリーン減光入力、によって消える)まで、表示され続ける。ここで、
図20Jにてデバイスが指紋センサ169上で指紋を現時点で検出していないのにもかかわらず通知2012−2及び2012−4の通知の未編成のバージョンが表示される。
【0500】
図20Iでは、指紋センサ169から指接触2030(
図20H)のリフトオフを検出したのに応じて、デバイスはロック済みモードで動作することからロック解除済みモードで動作することに移行し、複数の異なるアプリケーションを起動させるためのアプリケーション起動インタフェースを表示する(例えば、
図20Iのタッチスクリーン112上に表示されるアイコンのうちの対応するアイコン上でタップジェスチャを検出したのに応じて、デバイスは、
図4Aを参照して上により詳細に記載するように、対応するアイコンに対応するアプリケーションを開く)。いくつかの実施形態では、デバイスのロックが解除されると、直近で開かれたアプリケーション(例えば、デバイスがロックされた時に開かれていたアプリケーション)が、アプリケーション起動ユーザインタフェースを表示する代わりに表示される(例えば、デバイスが最後にロックされた時にメールアプリケーションが開いていた場合、
図20Lに示すインタフェースなどのメールアプリケーションユーザインタフェースがディスプレイに表示される)。
【0501】
図20J〜
図20Kでは、通知2012の未編成のバージョンが(例えば、
図20Hに示すように)表示される間に、デバイスはタッチスクリーン112上で接触2032、及びタッチスクリーン112を横切る接触2032の移動2034−a並びに2034−bを検出する。メール通知2012−3に対応するアイコン2024の位置又はその近くで接触2032を検出したのに応じて、デバイスはメール通知2012−3についての詳細な情報(例えば、通知に対応する編成済み及び未編成の情報)を表示するのを中止し、代わりに通知に対応するメールにアクセスするための指示(例えば、「スライドしてロック解除」2026)を表示する。接触2032の移動を検出したのに応じて、デバイスはアイコン2024を、ディスプレイを横切るように移動させる(例えば、アイコン2024に対応する通知が選択されたと視覚的な確認を与える、及び/又はデバイスのロック解除、及びメール通知2012−3に対応するメールの表示に向けての進行を示すため)。
【0502】
図20Lでは、デバイスは、
図20D及び
図20Hの通知2012−3に対応する、デバイスにて受信されたメールを表示する。
図20Lに示すように、メールの完全版は、メールに対応する通知に示される断片には含まれなかった更なる内容を含む。
図20Lのメールインタフェースはまた、ユーザに様々な動作を実行させるかその実行を開始させるのを可能とする複数のコントロール2036を含み、例えば、異なるメールへのナビゲーション(例えば、コントロール2036−1をタップして複数のメールのレプリゼンテーションを含む受信箱ビューを表示する、2036−3をタップして現在のフォルダ内の前のメールにナビゲーションする、又はコントロール2036−2をタップして現在のフォルダ内の次のメールにナビゲーションする)、表示されているメールのフラグ付け/スター付け(例えば、コントロール2036−4をタップして)、表示されているメールのフォルダ格納(例えば、コントロール2036−5をタップして)、表示されているメールの削除/アーカイブ化(例えば、コントロール2036−6をタップして)、表示されているメールの返信/転送(例えば、コントロール2036−7をタップして)、及び新しいメールの下書き(例えば、コントロール2036−8をタップして)などを含む。
【0503】
図20M〜
図20Oでは、デバイスはタッチスクリーン112上で接触2040を、及びタッチスクリーン112を横切る移動2042−a及び2042−bを、検出する。接触2040の、タッチスクリーン112の上端から下方向への移動を検出したのに応じて、デバイスは通知インタフェース2044を、タッチスクリーン112上を下に滑り下りるように、例えば、接触2040の移動2042に従って、徐々に表示する。
図20Pに示すように、通知インタフェース2044は編成済みの情報及び未編成の情報を含む複数の通知、並びに未編成の情報のみを含む複数の通知を含む。
【0504】
図20Pでは、カレンダ通知2046−1及び2046−2は未編成であり、メール通知2046−3及び2046−4は未編成の送信者、件名、及び時間、並びに編成済みの内容を含み、電話通知2046−5及び2046−6は編成済みの発呼者及び未編成の時刻を含み、メッセージ通知2046−7及び2046−8は未編成の送信者及び時刻並びに編成済みの内容を含む。
図20Pでは、いくつかの通知の編成済みバージョンが表示されている間に、(
図20Pに示すように)タッチスクリーン112の下端の近くで接触2048を、及びタッチスクリーン112上で接触2048の上方向の移動2050を検出するのを含む、上向きスワイプジェスチャを検出したのに応じて、デバイスは、
図20Mに示すユーザインタフェースなどのロック済みデバイスユーザインタフェースの表示に戻る。
【0505】
図20Qでは、以前に登録済みの指紋と一致する指紋を含む、指紋センサ169上で指接触2052を検出したのに応じて、デバイスは、その多くが(例えば、
図20Pに示すように)編成済み及び未編成の情報の両方を含む、複数の、以前に編成済みの通知2046の未編成のバージョンを表示する。この実施例では、デバイスは、以前は編成済み部分を含んでいた複数の通知の未編成部分を表示する間に、通知2046の未編成部分を表示し続ける(例えば、通知2046−3、2046−4、2046−5、2046−6、2046−7、及び2046−8は、以前に
図20Pでは編成済み部分を含み、指接触2052が検出された後の
図20Qでは編成済み部分を含まない)。いくつかの実施形態では、指接触2052のリフトオフを検出したのに応じて、通知の編成済みバージョンが再表示される(例えば、
図20Pに示すユーザインタフェースに戻る)。いくつかの実施形態では、指接触2052のリフトオフを検出したのに応じて、デバイスのロックは(例えば、
図20Iに示すように)解除される。いくつかの実施形態では、指接触2030のリフトオフを検出した後に、通知の未編成のバージョンは、既定の時間期間(例えば、5、10、15、30、60秒、又はいくらか他の相当する時間期間)について、又は所定の基準が満たされる(例えば、デバイスのディスプレイがスクリーン減光タイマー、又は、ユーザからの、デバイスのスリープ/電源ボタンをアクティブ化したことによるスクリーン減光入力、によって消える)まで、表示され続ける。
図20Qでは、編成済みバージョンの通知が表示されている間に、
図20Qに示すようにタッチスクリーン112の下端の近くで接触2054を、及びタッチスクリーン112上で上方向の移動2056を検出するのを含む、上向きスワイプジェスチャを検出したのに応じて、デバイスはロック解除済みデバイスユーザインタフェース(例えば、
図20Iに示すアプリケーション起動ユーザインタフェースなどのアプリケーション起動ユーザインタフェース、又は
図20Lに示すメールユーザインタフェースなどの最近開いたアプリケーションについてのユーザインタフェース)を表示する。
【0506】
図20R〜
図20Tは、通知を編成する代替的な方法を示す。
図20Rでは、内容の断片は、メールの内容の断片が編成されていることを示す編成テキスト文字列2058(例えば<メッセージ内容>)と置き換えられる。
図20Sでは、メールの内容の断片は、個々の単語の上に黒いボックス2060を配置することで不明瞭化されて、メールの内容の断片が編成されていることを示す。
図20Tでは、既定の編成オブジェクト2062が内容の断片の上に配置されて、メールの内容の断片が編成されていることを示す。
図20A〜
図20Qに示す編成がぼやけた編成テキストを含むが、
図20R〜
図20Tに示すものを含む、編成済みの内容を判読不能にする任意の好適な方法が、
図20A〜
図20Qに示すぼやけの代わり又はそれに追加して使用することができる。
【0507】
図21A〜
図21Cは、いくつかの実施形態に係る、編成済みの情報を明らかにする方法2100を示すフロー図である。方法2100は、ディスプレイとタッチ感知面とを有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は、
図1Aのポータブル多機能デバイス100)にて実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチ感知面とは別個である。方法2100の一部の動作は、任意選択的に、組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序は、任意選択的に変えられる。
【0508】
以下において説明されるように、方法2100は、編成済みの情報を明らかにするための直観的な仕方を提供する。この方法は、編成済みの情報を明らかにする際のユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作電子デバイスに関しては、ユーザに編成済みの情報をより速く、より効率的に明らかにさせるのを可能とすることにより、節電され、バッテリを充電する間隔が増大する。
【0509】
いくつかの実施形態では、デバイスはロック済みデバイスユーザインタフェースを表示する(2102)。いくつかの実施形態では、デバイスは情報を表示する要求を受信する(2104)(例えば、デバイスのディスプレイの電源を入れる要求に対応するボタンのアクティブ化を検出する、又は
図20M〜
図20Pに示すように通知ユーザインタフェースを表示する要求を検出する)。いくつかの実施形態では、デバイスは、既定のイベントの発生を検出する(2106)(例えば、デバイスは新しい通信を受信し、
図20A〜
図20B参照して上記のように新しい通信の通知を生成する)。
【0510】
デバイスはディスプレイ上に第1の情報の編成済みのバージョン(例えば、
図20Bの通知2002、
図20Dの通知2012−2、2012−3、2012−4、又は
図20Pの通知2046−3、2046−4、2046−5、2046−6、2046−7、2046−8)を表示する(2108)。いくつかの実施形態では、第1の情報の編成済みバージョンは、情報を表示する要求を受信したのに応じて、及び/又は既定のイベントの発生を検出したのに応じて、表示される。
【0511】
いくつかの実施形態では、第1の編成済みの情報は、複数の個別の情報項目(例えば、
図20Dの通知2012−2、2012−3、2012−4、又は
図20Pの通知2046−3、2046−4、2046−5、2046−6、2046−7、2046−8)を含み(2110)、複数の情報項目におけるそれぞれの情報項目は編成済み部分及び未編成部分を含む(例えば、
図20Dでは、電話通知2012−2の時刻及び説明は編成されていないが、発呼者の名前は編成され、メール通知2012−3及び2012−4の件名、送信者、及び時刻は編成されていないがメールの内容は編成される)。いくつかの実施形態では、情報項目は関連情報のセットである(例えば、単一のイベント又は通信に関連する)。例えば、電子メッセージについての情報項目は、送信者の名前、件名、メッセージが受信された時刻、及びメッセージの内容のうちの2つ以上を含む。別の実施例として、カレンダイベントについての情報項目は、イベントの名前、参加者一覧、場所、イベントの時刻、及びイベントの説明のうちの2つ以上を含む。別の実施例として、電話についての情報項目は、発呼者、発信元の電話番号、及び電話の時刻のうちの2つ以上を含む。
【0512】
いくつかの実施形態では、第1の情報は、識別情報(例えば、メッセージの送信者及び時刻)並びに内容(件名及び/又はメッセージ本文の断片又は一部)を含む通知を含み(2112)、識別情報は編成されておらず、内容は編成される(例えば、
図20Bの通知2002及び
図20Dの通知2012−3及び2014に示すとおり)。いくつかの実施形態では、第1の情報は、デバイスによって受信された通信の1つ以上の通知(例えば、不在メッセージ、メール、電話などの通知)を含む(2114)。例えば、
図20Dでは、第1の情報は電話通知2012−2並びにメール通知2012−3及び2012−4を含む。一部の実施形態では、第1の情報は、ソーシャルネットワーク上での更新の1つ以上の通知を含む(2116)。(例えば、メッセージ、及び友達又はデバイスのユーザによってフォローされているユーザによって生成されたイベントの通知)。
【0513】
いくつかの実施形態では、第1の情報の編成済みのバージョンは、判読不能と(例えば、
図20B、20D及び20Pに示すように単語をぼやかす、
図20Sに示すように単語を塗りつぶす、又は別の方法でテキストを不明瞭化することで)されている第1の情報の複製を含む(2118)。いくつかの実施形態では、第1の情報の編成済みバージョンは、第1の情報におけるテキストの代わりに表示される既定の編成オブジェクト(例えば、
図20Rに示す<メッセージ内容>又は
図20Tに示すような<編成済み内容>と記載される文字列若しくは既定の形)を含む(2120)。
【0514】
いくつかの実施形態では、第1の情報の編成済みのバージョンは、デバイスのロック済みデバイスユーザインタフェース(例えば、ロック画面)上に(例えば、
図20B及び
図20Dに示すように)表示される(2122)。いくつかの実施形態では、第1の情報は、複数の編成済みの個別の情報項目(例えば、デバイス上で発生した異なるメッセージ又はイベントについての複数の通知)を含む(2124)。いくつかの実施形態では、第1の情報における複数の情報項目のうちの情報項目はそれぞれ、編成済み部分(例えば、内容)及び未編成部分(例えば、識別情報)を含む。例えば、
図20Dでは、通知2012−2、2012−3、及び2012−4はそれぞれ編成済み部分及び未編成済み部分を含み、
図20Pでは、通知2046−3、2046−4、2046−5、2046−6、2046−7、2046−8はそれぞれ編成済み部分及び未編成部分を含む。いくつかの実施形態では、第1の情報の編成済みバージョンを表示する間に、デバイスは第2の情報の未編成のバージョンを表示する(2128)(例えば、
図20Dでは、通知2012−1が未編成であり、
図20Pでは、通知2046−1及び2046−2が未編成である)。いくつかの実施形態では、デバイスは、1つ以上の編成済みの通知及び1つ以上の未編成の通知を含む、複数の通知を表示する(例えば、メールメッセージの通知は編成済みであるが、ゲームからの通知は編成されていない)。編成済みの部分と未編成の部分とをそれぞれ含む複数の通知を提供することは、ユーザに対して複数の異なるイベント又は通信について少なくともいくつかの情報を素早く閲覧し、通知の未編成のバージョンを閲覧する、及び/又はデバイスのロックを解除して通知に対応する更なる情報を表示する必要があるか否かを判定させる能力を与える。よって、編成済み及び未編成の内容の両方を有する複数の通知を提供することで、ユーザにとってデバイスの使用の容易さを維持しながらも、個人情報(例えば、メールメッセージ、テキストメッセージの内容、及び/又は発呼者の識別情報)のセキュリティを向上させる。
【0515】
第1の情報の編成済みのバージョンをディスプレイに表示する間に、デバイスは、指紋センサ(例えば、
図20A〜
図20Tの指紋センサ169)上で指入力(例えば、
図20Cの指接触2008、
図20Hの指接触2030、又は
図20Qの指接触2052)を検出する(2130)。
【0516】
指紋センサ上で指入力を検出したのに応じて(2132)、指入力が、第1の情報を明らかにするのに許可された以前に登録済みの指紋と一致する指紋を含むとの判定に従って、デバイスは、第1の情報の編成済みバージョンのディスプレイを、第1の情報の未編成のバージョンと置き換える(2134)(例えば、
図20B〜
図20C、
図20D〜
図20H、及び
図20P〜
図20Qに示すように、デバイスは、指紋センサ169上で登録済みの指紋を検出したのに応じて、1つ以上の通知から編成を外す)。
【0517】
いくつかの実施形態では、第1の編成済みの情報が複数の個別の情報項目を含む時、及び複数の情報項目における各情報項目が編成済み部分と見編成部分とを含む時、第1の情報の編成済みバージョンの表示を第1の情報の未編成のバージョンのものと置き換えることは、複数の情報項目の未編成部分の表示を維持しながら、複数の情報項目の編成済み部分の表示を対応する未編成内容と置き換えることを含む(2136)。例えば、
図20Dでは、通知2012−2、2012−3、及び2012−4は、それぞれ編成済み部分及び未編成済み部分を含み、
図20Hでは、指紋センサ169上で指接触2030を検出した後に、以前に未編成であった部分が引き続き表示されながら、これらの通知の編成済み部分は未編成部分に置き換えられる。同様に、
図20Pでは、通知2046−3、2046−4、2046−5、2046−6、2046−7、2046−8はそれぞれ編成済み部分を含み、
図20Qでは、指紋センサ169上で指接触2052を検出した後に、以前に未編成であった部分が引き続き表示されながら、これらの通知の編成済み部分は未編成部分と置き換えられる。
【0518】
指紋センサ上で指入力を検出したのに応じて、デバイスは、指入力が第1の情報を明らかにすることを許可された登録済み指紋と一致する指紋を含まないとの判定に従って、ディスプレイ上にて第1の情報の編成済みバージョンの表示を維持する(2138)。例えば、指接触2008(
図20C)が以前に登録済みの指紋と一致する指紋を含まなかった場合、デバイスは(
図20Cに示すユーザインタフェースではなく)
図20Bに示すユーザインタフェースを表示し続ける、又は一致しない指紋が検出されたことを示す指紋一致エラーユーザインタフェースを表示する。別の実施例として、指接触2030(
図20H)が以前に登録済みの指紋と一致する指紋を含まなかった場合、デバイスは(
図20Hに示すユーザインタフェースではなく)
図20Dに示すユーザインタフェースを表示し続ける、又は一致しない指紋が検出されたことを示す指紋一致エラーユーザインタフェースを表示する。別の実施例として、指接触2052(
図20Q)が以前に登録済みの指紋と一致する指紋を含まなかった場合は、デバイスは(
図20Qに示すユーザインタフェースではなく)
図20Pに示すユーザインタフェースを表示し続ける、又は一致しない指紋が検出されたことを示す指紋一致エラーユーザインタフェースを表示する。指紋センサ上で非登録済みの指紋が検出された時に情報の編成済みバージョンの表示が維持されることで、無許可のユーザが編成済みの個人情報を閲覧するのを防止する。
【0519】
いくつかの実施形態では、第1の情報の未編成のバージョンを表示した後に、デバイスは指紋センサ上で指紋を検出し続ける(2140)。いくつかの実施形態では、指紋センサ上で指紋を検出し続けながら、デバイスはディスプレイ上に第1の情報の未編成のバージョンの表示を維持する(2142)。いくつかの実施形態では、第1の情報の未編成のバージョンの表示を維持する間に、デバイスは指紋センサ上の指紋を検出する(例えば、指紋センサ上からの指紋のリフトオフを検出する)のを中止する(2144)。いくつかの実施形態では、指紋センサ上で指紋を検出するために中止したのに応じて、デバイスは第1の情報の編成済みバージョンを再度表示する(2146)。例えば、
図20Cでは、デバイスが接触2008のリフトオフを検出した場合、デバイスは
図20Bに示すユーザインタフェースを再度表示する。別の実施例として、
図20Hでは、デバイスが接触2030のリフトオフを検出した場合に、デバイスは
図20Dに示すユーザインタフェースを再度表示する。別の例として、
図20Qでは、デバイスが接触2052のリフトオフを検出した場合、デバイスは
図20Pに示すユーザインタフェースを再度表示する。
【0520】
いくつかの実施形態では、第1の入力を検出する前に、デバイスはディスプレイ上にロック済みデバイスユーザインタフェース(例えば、
図20Dに示すデバイスのロック済み動作モードに対応するユーザインタフェース)を表示する(2102)。いくつかの実施形態では、第1の情報の未編成のバージョンを表示した後に、デバイスは指紋センサ上で指紋を検出し続ける(2140)(例えば、
図20Hに示すとおり)。いくつかの実施形態では、指紋センサ上で指紋を検出し続ける間、デバイスはディスプレイ上の第1の情報の未編成のバージョンの表示を維持する(2142)(例えば、
図20Hに示すとおり)。いくつかの実施形態では、第1の情報の未編成のバージョンのディスプレイを維持する間、デバイスは指紋センサ上の指紋を検出する(例えば、
図20Iに示すように指紋センサからの指紋のリフトオフを検出する)のを中止する(2144)。いくつかの実施形態では、指紋センサ上で指紋を検出するのを中止したのに応じて、デバイスは第1の情報の表示を中止し(2148)、ディスプレイ上にロック解除済みデバイスユーザインタフェースを表示する(例えば、
図20Iに示すアプリケーション起動ユーザインタフェース、又は
図20Lに示すメールアプリケーションユーザインタフェースなどの最終利用アプリケーションについてのユーザインタフェースなど、デバイスのロック解除済み動作モードに対応するユーザインタフェースを表示する)。よって、いくつかの実施形態では、第1の入力のフィンガダウン部分を検出したのに応じて、デバイスは(例えば、内容の編成済みバージョンを内容の未編成のバージョンと置き換えることで)未編成内容を明らかにし、第1の入力のフィンガアップ部分を検出したのに応じて、デバイスはロック解除済みデバイスユーザインタフェースを表示する。指入力のフィンガダウン部分を検出したのに応じて編成済みの情報を明らかにすること、及び指入力のフィンガアップ部分に応じてロック解除済みデバイスユーザインタフェースを表示することは、ユーザに対して、編成済み内容を閲覧した後にロック解除済みデバイスユーザインタフェースに移行する素早い仕方を提供する。
【0521】
いくつかの実施形態では、ロック解除済みデバイスユーザインタフェースは、指接触のリフトオフを検出したのに応じて、指入力のフィンガダウン部分(例えば、指が指紋センサ上で検出された時刻)と指入力のフィンガアップ部分(例えば、指が指紋センサ上で検出されるのが終わった時刻)との間の時間が第1の時間閾値(例えば、0.05、0.1、0.2、0.5、1秒、又はいくらかの他の相当する時間閾値)よりも大きい場合に表示され、ロック済みデバイスユーザインタフェースは、指接触のリフトオフを検出したのに応じて、指入力のフィンがダウン部分と指入力のフィンガアップ部分との間の時間が第1の時間閾値よりも少ない場合は、表示され続ける(例えば、ユーザは、指紋センサ上の指接触を第1の時間閾値時間が経過する前に外すことで、デバイスのロック解除動作をキャンセルすることができる)。
【0522】
いくつかの実施形態では、ロック解除済みデバイスユーザインタフェースは、指接触のリフトオフを検出したのに応じて、指入力のフフィンガダウン部分(指紋センサ上で指が検出された時刻)と、指入力のフィンガアップ部分(指紋センサ上で指が検出されなくなった時刻)との間の時間が第2の時間閾値よりも少ない(例えば、0.05、0.1、0.2、0.5、1秒、又はいくらかの他の相当する時間閾値)場合に表示され、ロック済みデバイスユーザインタフェースは、指接触のリフトオフを検出したことに応じて、指入力のフィンガダウン部分と指入力のフィンガアップ部分との間の時間が第2の時間閾値よりも大きい場合は、表示され続ける(例えば、ユーザは、指紋センサ上の指接触を第2の時間閾値時間より多く維持することで、デバイスロック解除動作をキャンセルすることができる)。
【0523】
いくつかの実施形態では、第1の情報の編成済みバージョンを表示する前に、デバイスは第1の情報を表示する要求を受信する(2104)。例えば、デバイスは、ディスプレイの第1(例えば、最上)端、又はその近くから始まる第1の方向(例えば、下方向)にスワイプジェスチャを検出する(例えば、
図20M〜
図20Oに示すように、接触2040がタッチスクリーン112の上端の近くで検出されて、下方向2042に移動する)、又は既定の入力(例えば、デバイスを低電力モードからウェイクさせる要求に対応する、デバイスのボタンのアクティブ化、デバイスのディスプレイの電源をつける要求、及び/又はロック済みデバイスユーザインタフェースを表示する要求)を検出する。いくつかの実施形態では、第1の情報を表示する要求を受信したのに応じて、デバイスは第1の情報の編成済みバージョンをディスプレイ上に表示する(2108)。例えば、
図20Pでは、デバイスは、編成済み部分をそれぞれ含む複数の通知2046−3、2046−4、2046−5、2046−6、2046−7、2046−8を有する通知ユーザインタフェース2044を、第1の方向でのスワイプジェスチャを検出したのに応じて表示する。いくつかの実施形態では、第1の情報を表示した後に、デバイスはスワイプジェスチャ(例えば、
図20Pにおける接触2048の移動2050、又は
図20Qにおける接触2054の移動2056)を、第1の方向とは異なる、ディスプレイの異なる(例えば、最下)端、又はその近くから始まる第2の方向で検出する。第2の方向でスワイプジェスチャを検出したのに応じて、デバイスは第1の情報の編成バージョンをディスプレイ上で表示するのを中止する。いくつかの実施形態では、第1の情報(例えば、通知ユーザインタフェース2044における通知)が編成されるか否かは、デバイスがロック済み動作モード又はロック解除済み動作モードにあるかにより(例えば、デバイスがロック済み動作モードにある間に第1の情報を表示する要求を検出したのに応じて)、デバイスは
図20Pに示す編成済み通知2046−3、2046−4、2046−5、2046−6、2046−7、2046−8などの第1の情報の編成済みバージョンを表示する一方で、デバイスがロック解除済み動作モードにある間に第1の情報を表示する要求を検出したのに応じて、デバイスは
図20Qに示す未編成通知2046−3、2046−4、2046−5、2046−6、2046−7、2046−8などの第1の情報の未編成のバージョンを表示する)。
【0524】
いくつかの実施形態では、第1の情報の編成済みバージョンを表示する前に、デバイスは既定のイベントの発生を検出し(2106)、既定のイベントの発生を検出したのに応じて、デバイスは第1の情報の編成済みバージョンをディスプレイ上に表示する(2108)(メール又は電話などの通信を受信した、カレンダ予定についてのリマインダ時刻に到達していることを検出した、又は第3者アプリケーションからの通知を受信したのに応じて、デバイスはそのイベントに対応するポップアップ通知を表示する)。例えば、
図20Bでは、デバイスはJohnny Appleseedからのメールを受信し、メールからの情報を含む通知を生成し、タッチスクリーン112上に通知2002の編成済みバージョンを表示する。いくつかの実施形態では、第1の情報が編成されているか否かは、デバイスがロック済み動作モードにあるかロック解除済み動作モードにあるかによる(例えば、デバイスがロック済み動作モードにある間に既定のイベントの発生を検出したのに応じて、デバイスは
図20Bに示すように第1の情報の編成済みバージョンを表示し、デバイスがロック解除済み動作モードの間に既定のイベントの発生を検出したのに応じて、デバイスは第1の情報の未編成のバージョンを表示する)。いくつかの実施形態では、第1の情報の編成済みバージョンは、最初に受信された時にはディスプレイ上に既定の位置(例えば、ディスプレイの中央に)に表示され、後ほど1つ以上の他の通知(例えば、1つ以上の未編成の通知及び/又は1つ以上の編成済みの通知)と一緒に通知一覧に表示される。例えば、
図20Bでは、Johnny Appleseedからのメールについての通知2002は、受信された後に、最初に
図20Bのタッチスクリーン112の中心に表示されて、Johnny Appleseedからの同一のメールについての通知2012−4は、タッチスクリーン112上の
図20Dにデバイスによって生成された他の通知(例えば、デバイスのロックが解除されていた直近以降に受信された通信又は発生したイベントに対応する通知)の一覧に表示される。
【0525】
図21A〜
図21Cにおける動作について記載された特定の順序は単なる例示であり、記載された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すように意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。それに加えて、本記載の方法に関して本明細書に記載の他のプロセスの詳細(例えば、段落[0080]に列挙されるもの)は、
図21A〜21Cに関連して上述した方法2100と類似の様態で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法2100を参照して記載した指紋、接触、編成、及びアニメーションは、任意選択的に、本明細書で説明する他の方法(例えば、段落[0080]内に列挙されたもの)を参照して本明細書に記載の指紋、接触、編成、及びアニメーションの特性の1つ以上を有する。簡潔性のために、これらの詳細はここでは繰り返さない。
【0526】
いくつかの実施形態によれば、
図22は、説明される様々な実施形態の理念に従って構成された電子デバイス2200の機能ブロック図を示す。そのデバイスの機能ブロックは、任意選択的に、説明される様々な実施形態の理念を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実行される。
図22で説明する機能ブロックが、説明される様々な実施形態の理念を実施するために、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者に理解されよう。したがって、本明細書における説明は、あらゆる可能な組み合わせ若しくは分離、又は本明細書で説明する機能ブロックの更なる定義を任意選択的に支持する。
【0527】
図22に示すように、電子デバイス2200は、第1の情報の編成バージョンを表示するように構成されたディスプレイユニット2202と、任意選択的にタッチ感知面ユニット2204と、指紋センサユニット2206と、ディスプレイユニット2202、任意選択的にタッチ感知面ユニット2204、及び指紋センサユニット2206に連結される処理ユニット2208とを含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット2208は、表示有効化ユニット2210と、検出ユニット2212と、リプレーシングユニット2214と、維持ユニット2216と、中止ユニット2218と、受信ユニット2220とを含む。
【0528】
処理ユニット2208は、ディスプレイユニット2202上で第1の情報の編成済みバージョンの表示を(例えば、表示有効化ユニット2210で)有効化している間に、指紋センサ上の指入力を(例えば、検出ユニット2212で)検出するように、構成される。処理ユニット2208は更に、指紋センサ上で指入力を検出したことに応じて、指入力が第1の情報を明らかにすることを許可された以前に登録済み指紋と一致する指紋を含むとの判定に従って、第1の情報の編成済みバージョンの表示を(例えば、リプレーシングユニット2214を用いて)第1の情報の未編成のバージョンと置き換えて、指入力が第1の情報を明らかにすることを許可された以前に登録済みの指紋と一致する指紋を含まないとの判定に従って、ディスプレイユニット2202上にて第1の情報の編成済みバージョンの表示を(例えば、維持ユニット2216を用いて)維持するように、構成される。
【0529】
いくつかの実施形態では、第1の編成済みの情報は複数の個別の情報項目を含み、複数の情報項目における各情報項目は編成済み部分と未編成部分とを含む。
【0530】
いくつかの実施形態では、第1の情報の編成済みバージョンの表示を第1の情報の未編成のバージョンに置き換えることは、複数の情報項目のうちの未編成部分の表示を維持しながら、複数の情報項目のうちの編成済み部分の表示を、対応する未編成内容と置き換えることを含む。
【0531】
いくつかの実施形態では、第1の情報は識別情報及び内容を含む通知を含み、識別情報は編成されておらず、内容は編成されている。
【0532】
いくつかの実施形態では、第1の情報はデバイスによって受信される通信の1つ以上の通知を含む。
【0533】
いくつかの実施形態では、第1の情報はソーシャルネットワーク上の更新の1つ以上の通知を含む。
【0534】
いくつかの実施形態では、第1の情報の編成済みバージョンは、判読不能とされた第1の情報の複製を含む。
【0535】
いくつかの実施形態では、第1の情報の編成済みバージョンは、第1の情報におけるテキストの代わりに表示される既定の編成オブジェクトを含む。
【0536】
いくつかの実施形態では、第1の情報の編成済みバージョンは、デバイスのロック済みデバイスユーザインタフェース上に表示される。
【0537】
いくつかの実施形態では、第1の情報は、編成される複数の個別の情報項目を含む。
【0538】
いくつかの実施形態では、処理ユニット2208は、第1の情報の編成済みバージョンのディスプレイを有効化する間に、未編成のバージョンの第2の情報の表示を(例えば、表示有効化ユニット2210を用いて)有効化するように構成される。
【0539】
いくつかの実施形態では、処理ユニット2208は、第1の情報の未編成のバージョンの表示を有効化した後に、指紋センサ上で指紋を(例えば、検出ユニット2212を用いて)検出し続けて、指紋センサ上で指紋を検出し続けながら、ディスプレイユニット2202上に第1の情報の未編成のバージョンの表示を(例えば、維持ユニット2216を用いて)維持し、第1の情報の未編成の情報の表示を維持しながら、指紋センサ上で(例えば、検出ユニット2212を用いて)指紋を検出するのを中止し、指紋センサ上の指紋の検出を中止したのに応じて、第1の情報の編成済みバージョンの再表示を(例えば、表示有効化ユニット2210を用いて)有効化する。
【0540】
いくつかの実施形態において、処理ユニット2208は、第1の入力を検出する前に、ディスプレイユニット2202上のロック済みデバイスユーザインタフェースの表示を(例えば、表示可能化ユニット2210を用いて)有効化して、第1の情報の未編成のバージョンを表示した後に、指紋センサ上で指紋を(例えば、検出ユニット2212を用いて)検出し続けて、指紋センサ上で指紋を検出し続けながら、ディスプレイユニット2202上に第1の情報の未編成のバージョンの表示を(例えば、維持ユニット2216を用いて)維持し、第1の情報の未編成の情報の表示を維持しながら、指紋センサ上で(例えば、検出ユニット2212を用いて)指紋を検出するのを中止し、指紋センサ上で指紋を検出するのを中止したのに応じて、第1の情報の表示を(例えば、中止ユニット2218を用いて)中止し、ディスプレイユニット2202上にロック解除済みデバイスユーザインタフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット2210を用いて)有効化するように構成される。
【0541】
いくつかの実施形態では、処理ユニット2208は、第1の情報の編成済みバージョンを表示する前に、第1の情報を表示する要求を(例えば、受信ユニット2220を用いて)受信し、第1の情報を表示する要求を受信したのに応じて、ディスプレイユニット2202上に第1の情報の編成済みバージョンの表示を(例えば、表示有効化ユニット2210を用いて)有効化するように構成される。
【0542】
いくつかの実施形態では、処理ユニット2208は、第1の情報の編成済みバージョンを表示する前に、既定のイベントの発生を(例えば、検出ユニット2212を用いて)検出し、第1の指紋を検出したのに応じて、ディスプレイユニット2202上に第1の情報の編成済みバージョンの表示を(例えば、表示有効化ユニット2210を用いて)有効化するように構成される。
【0543】
上述の情報処理方法での動作は、汎用プロセッサ(例えば、
図1A及び
図3に関連して上述されたようなもの)又は特定用途向けチップなどの、情報処理装置内の1つ以上の機能モジュールを稼働することによって、任意選択的に実行される。
【0544】
図21A〜
図21Cを参照して上述された動作は、
図1A、
図1B、又は
図22に示される構成要素によって、任意選択的に実行される。例えば、表示動作2102及び2108、受信動作2104、検出動作2106及び2130、置き換え動作2134、及び維持動作2138は、任意選択的に、イベントソータ170、イベントレコグナイザ180、及びイベントハンドラ190によって実行される。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、イベント情報をそれぞれのイベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触がユーザインタフェース上のオブジェクトの選択などの、既定のイベント又はサブイベントに対応するかどうかを判定する。それぞれの既定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連付けられたイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデータ176若しくはオブジェクトアップデータ177を任意選択的に利用する又は呼び出す。いくつかの実施形態において、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するための対応するGUIアップデータ178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が
図1A〜
図1Bに示されるコンポーネントに基づいてどのように実施されるかは明らかであるだろう。
様々なロック解除済みモードを提供する
【0545】
多くの電子デバイスはロック済みモードを有し、ロック済みモードは、対応するデバイスでのロック解除済みモードとは異なる、有効化された機能のセットを有する。多くのユーザが彼らの電子デバイスのコンテンツを非公開にしたいと願うため、ロック済みモードでは、電子デバイスへの無許可アクセスに対するあるレベルのセキュリティが得られる。ユーザは、電子デバイスがロック済みモードにある間に、1つ以上のロックを解除する方法を有することを望んでもよい。以下に記載するデバイスでは、指紋センサと関連付けられた1つ以上のロック解除モードを含む、デバイスがロック済み動作モードにある間にロックを解除する様々なロック解除モードを提供することによって、既存の方法を改善させる。
【0546】
デバイスの動作モードが、電子デバイスの対応する機能セットへのアクセスがロックされるロック済みモードにある間、デバイスは、デバイスのロックの解除を開始させる要求に相当する第1の入力を指紋センサで検出する。指紋センサで第1の入力を検出したことに応じて、デバイスは、第1の入力が、ロック解除基準、第1のロック解除失敗基準、又は第2のロック解除失敗基準のうちの1つを満たすかを判定する。第1の入力がロック解除基準を満たすとの判定に従って、デバイスは、デバイスを、ロック済みモードから、電子デバイスの対応する機能セットがロック解除されるロック解除済みモードに移行させる。第1の入力が第1のロック解除失敗基準を満たすとの判定に従って、デバイスは、デバイスをロック済みモードに維持して、デバイスが第1の1つ以上のロック解除動作セットにおけるロック解除動作を介するロック解除を有効化するように、ロック解除設定を調整する。最後に、第1の入力が第2のロック解除失敗基準を満たすとの判定に従って、デバイスは、デバイスをロック済みモードに維持して、デバイスが、第1のロック解除動作セットとは異なる、第2の1つ以上のロック解除動作セットにおけるロック解除動作を介するロック解除を有効化するように、ロック解除設定を調整する。
【0547】
いくつかの実施形態では、デバイスは、別個のディスプレイ(例えば、ディスプレイ450)及び別個のタッチ感知面(例えば、タッチ感知面451)を備える電子デバイスである。いくつかの実施形態では、デバイスは、ポータブル多機能デバイス100であり、ディスプレイはタッチスクリーン112であり、タッチ感知面は、ディスプレイ上の触知出力発生器167(
図1A)を含む。
図23A〜
図23FF及び
図24A〜
図24Dを参照して以下で説明するデバイスは、1つ以上の指紋センサ169を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指紋センサは、タッチ感知面(例えば、別個のタッチ感知面451又はタッチ感知ディスプレイシステム112)と統合される1つ以上の統合指紋センサ359−1(
図4B)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指紋センサは、タッチ感知面(例えば、別個のタッチ感知面451又はタッチ感知ディスプレイシステム112)とは別個である、別個の指紋センサ359−2(
図4B)を含む。特に指定がない限り、以下で説明する指紋センサ169は、指紋センサ169を含むデバイスのハードウェア及びソフトウェアの構成に応じて、任意選択的に、統合指紋センサ359−1又は別個の指紋センサ359−2である。説明の便宜上、
図23A〜
図23FF及び
図24A〜
図24Dを参照して説明する実施形態は、タッチスクリーン112及び別個のタッチ感知面359−2を有するデバイスを参照して論じるが、類似した動作が、
図23A〜
図23FFに示すユーザインタフェースをディスプレイ450上で表示している間に、
図23A〜
図23FFで説明する入力を統合指紋センサ359−1上で検出することに応じて、統合指紋センサ359−1にて任意選択的にデバイス上で実行される。更に、類似する動作が、任意選択的に、タッチスクリーン112の代わりにディスプレイ450及び別個のタッチ感知面451を有するデバイスで、指紋センサ169(例えば、統合指紋センサ359−1又は別個の指紋センサ359−2)上にて、及び/又は別個のタッチ感知面451にて、
図23A〜
図23FFに示す接触を検出したことに応じて、ディスプレイ450上に
図23A〜
図23FFに示すユーザインタフェースを表示する間に、実行される。このような実施形態では、
図23A〜
図23FFに示す接触は、任意選択的に、ディスプレイ450の位置に対応するフォーカスセレクタ、及び別個のタッチ感知面(例えば、タッチ感知面451)上にて行われる接触又はジェスチャの位置に対応する接触の両方を表し、フォーカスセレクタは、任意選択的に、対応する接触、接触に対応する代表点(例えば、対応する接触の重心、又は対応する接触に関連付けられた点)、若しくはタッチスクリーン112上で検出された2つ以上の接触の重心であり、任意選択的に、表示されたカーソルと置き換えられる。
【0548】
図23A〜
図23FFは、様々なロック解除モードを提供し、様々なロック解除動作の成功及び失敗に応じるポータブル多機能デバイス100を示す。ロック済みモードにある間、ポータブル多機能デバイス100は、
図23A〜
図23FFの様々なユーザインタフェースによって表される、ロック解除モードと関連付けられた様々な動作を提供する。
【0549】
図23A〜
図23Cは、ロック解除に成功したポータブル多機能デバイス100を示す。
図23Aは、デバイス(例えば、デバイス100)のタッチスクリーン112上に表示される、例示的なロック解除開始ユーザインタフェース2302を示す。いくつかの実施形態では、ロック解除開始ユーザインタフェース2302は、デバイス100上で走るオペレーティングシステムのユーザインタフェースである。いくつかの実施形態では、ロック解除開始ユーザインタフェース2302は、デバイス100によって、デバイス100が、メニュボタン204のクリックなどのユーザ入力を検出したのに応じて、表示される。この例示的なロック解除開始ユーザインタフェース2302は、1つのロック解除モードについての第1の視覚的な合
図2304を表示する。いくつかの実施形態では、ロック解除開始ユーザインタフェース2302は2つ以上の視覚的な合図を表示し、各視覚的な合図は異なるロック解除モードに対応する。いくつかの実施形態では、デバイス100は、ロック解除開始ユーザインタフェース2302にあるように1つのロック解除モードのために1つ視覚的な合図しか表示されていない時でも、2つ以上のロック解除モードを提供することが可能である。いくつかの実施形態では、第1の視覚的な合
図2304は、テキスト状、グラフィカル、又はそれらの任意の組み合わせである。
図23Aでは、第1の視覚的な合
図2304は、デバイス100のロックを解除するには、ユーザに対してタッチスクリーン112上で左から右にスライドジェスチャを行うように指示するように、表示される。
【0550】
図23Bは、指紋センサ169によって入力2306−1が検出されていることを示す。この実施例では、検出された指紋2306−1はデバイス100の登録済みの指紋と一致する。デバイス100が2つ以上の指紋センサ169を有する実施形態では、指紋2306−1はデバイスの指紋センサのいずれか1つによって検出される。
【0551】
図23Cは、ロック解除済みユーザインタフェース2308を示す。いくつかの実施形態では、ロック済みモードユーザインタフェース2308は、デバイス100がロック済みモードにある間に1つ以上のロック解除基準を満たすユーザ入力を検出したのに応じて、デバイス100によって表示される。いくつかの実施形態では、ロック済みモードユーザインタフェース2308は、
図23Bのように、デバイス100が、デバイス100の登録済みの指紋と一致する指紋2306−1を検出したのに応じて、表示される。いくつかの実施形態では、デバイス100は電話をロックするのを有効化するセキュリティ方策を有さない、又は、電話のロック解除の試行が成功した後の所定の時間については、電話をロックする1つ以上のセキュリティ方策を無効化する。このような実施形態では、ロック解除済みユーザインタフェース2308は、ユーザ入力が1つ以上のロック解除基準を満たさずに、デバイス100によって表示される。
【0552】
図23D〜
図23Kは、繰り返される試行によってロック解除に失敗するデバイス100を示す。
図23Dは、
図23Bに示すものと同一の、ロック解除開始ユーザインタフェース2302及び第1の視覚的な合
図2304を示す。しかしながら、例示的な
図23Dでは、指紋センサ169によって検出された2310−1は、デバイス100の登録済みの指紋のいずれにも一致しない。
【0553】
本明細書を通して、用語「デバイス100の登録済みの指紋のいずれか」は、デバイス100のロックを解除するのに使用可能である、デバイス100の任意の登録済みの指紋を意味する。いくつかの実装では、デバイス100の全ての登録済みの指紋が、デバイス100のロックを解除するのに使用可能である。しかしながら、いくつかの他の実装では、又はいくつかの場合では、デバイス100の登録済みの指紋の1つ以上がデバイス100のロックを解除するのに使用できないように構成される。議論を容易にするべく、このような登録済みの指紋は「デバイス100のロック解除を許可されていない指紋」と言い、デバイスのロックを解除するのに使用可能な登録済みの指紋を「デバイス100のロック解除を許可された指紋」と言う。
【0554】
図23Eは、デバイス100による、デバイス100の登録済みの指紋のいずれにも一致しない指紋2310−1の検出に対する例示的な反応を示す。
図23Eでは、第1の視覚的な合
図2304は、所定の時間、所定の回数、及び/又は所定の速度について、横方向に振動するように表示される。いくつかの実施形態では、デバイス100は、検出された指紋が登録済みの指紋として認識されていないことをユーザに警告するために、音声メッセージを再生する、異なる視覚的な合図を表示する、又は音声及び視覚的なフィードバックの任意の組み合わせなどの別の方法を使用する。
【0555】
図23Fは、デバイス100による、デバイス100の登録済みの指紋のいずれにも一致しない1つ以上の指紋2310−1の検出に対する例示的な反応を示す。
図23Fは、デバイスが、この実施例では、指紋検出によってもう一度デバイスのロック解除を試すようにユーザに指示する第2の視覚的な合
図2312と、デバイス100のロックを解除するために、ユーザがタッチスクリーン112上でスライドジェスチャを代替的に行うことができることを示す右を指す矢印とを、ロック解除開始ユーザインタフェース2302上に表示するのを示す。いくつかの実施形態では、第2の視覚的な合
図2312は第1の視覚的な合
図2304と同一である。いくつかの実施形態では、デバイス100は、特定の種類のロック解除動作又は任意の種類のロック解除動作によってデバイスのロック解除に失敗した試行の、カウンタを維持する。いくつかの実施形態では、第2の視覚的な合
図2312は、デバイス100が何回、パスコード入力による失敗した試行、指紋センサによる失敗した試行、又は任意の種類のロック解除動作の失敗した試行を検出したかを示す。いくつかの実施形態では、第2の視覚的な合
図2312は、デバイスが未既定又は既定の時間の長さについてこれ以上の試行を不可能とする前に、何回、特定の手段又は任意の手段によってデバイスのロック解除の試行が許可されるかを示す。いくつかの実施形態では、第2の視覚的な合
図2312は、タイムスタンプなどの、デバイス100のロックを解除する直近の失敗試行と関連付けられた情報を示す。
【0556】
図23G〜
図23Hは、第2の視覚的な合
図2312を表示した後の、デバイス100による、デバイス100の登録済みの指紋のいずれにも一致しない指紋2310−2の検出に対する例示的な反応を示す。
図23Gでは、第2の視覚的な合
図2312は、所定の時間について、所定の回数及び/又は所定の速度で、横方向に振動する(又は、同等に、振動させられている)ように表示される。いくつかの実施形態では、デバイス100は、音声メッセージを再生する、異なる視覚的な合図を表示する、又は音声及び視覚的なフィードバックの任意の組み合わせなど、別の方法を用いて、検出された指紋が登録済みの指紋として認識されていないことをユーザに警告する。いくつかの実施形態では、デバイス100は、第1の視覚的な合
図2304及び第2の視覚的な合
図2312とは別個の別の視覚的な合図を、指紋検出によってデバイス100のロックを解除する失敗した試行を2つ以上検出したのに応じて、表示する。いくつかの実施形態では、第2の視覚的な合
図2312を振動として表示した後に、デバイスは、
図23Hに示すように、静止した第2の視覚的な合
図2312を有するロック解除開始ユーザインタフェース2302を、表示する。
【0557】
図23Iは、
図23D〜
図23Jに示す一連のロック解除試行において、デバイスによって指紋2310−3が検出された時の、デバイス100のロックを解除する第3の試行を示す。この実施例では、指紋2310−3はデバイス100の登録済みの指紋のいずれにも一致しない。
【0558】
図23J〜
図23Kは、デバイス100による、デバイス100のロックを解除する第1の規定の回数の失敗した試行の検出に対する例示的な反応を示す。いくつかの実施形態では、第1の既定回数の失敗した試行(例えば、3回)は単に、未認識の指紋でデバイスのロック解除を行おうとした失敗した試行に相当する。例えば、
図23J〜
図23Kは、デバイス100による、
図23Iに示すように未認識の指紋2312でデバイス100のロックを解除しようとした第3の試行の検出に対する反応を示す。
図23Jは、デバイス100がロック解除開始ユーザインタフェース2302を表示するところから、
図23Kに示すパスコード入力ユーザインタフェース2314を表示するところに切り替わる、タッチスクリーン112上の移行中の表示を示す。いくつかの実施形態では、デバイス100は、
図23J及び
図23Kに示すように、ロック解除開始ユーザインタフェース2302からパスコード入力ユーザインタフェース2314に、横方向のスライド運動を通じて移行する。いくつかの実施形態では、デバイス100がロック解除開始ユーザインタフェース2302からパスコード入力ユーザインタフェース2314に移行する間に、オーバーレイアイコン2315及び第2の視覚的な合
図2312又は第1の視覚的な合
図2304などのロック解除開始ユーザインタフェース2302に表示されていた他のユーザインタフェースオブジェクトもまた、タッチスクリーン112上の表示から徐々に外れていく。
図23Kは、デバイス100のロックを解除するための第1の既定回数の失敗した試行を検出したのに応じて、デバイス100が移行する例示的なパスコード入力ユーザインタフェース2314を示す。いくつかの実施形態では、パスコード入力ユーザインタフェース2314は、第3の視覚的な合
図2316及び進度インジケータ2318を含む。
図23Kでは、例示的な第3の視覚的な合
図2316は第2の視覚的な合
図2312と同一のテキストを含むが、いくつかの実施形態では、第3の視覚的な合
図2316は他の視覚的な合図のいずれのものにおけるテキストとは別個のテキストを含む。いくつかの実施形態では、第3の視覚的な合
図2316は、テキスト状、グラフィカル、又はそれらの任意の組み合わせである。
【0559】
図23L〜
図23Pは、デバイス100が、デバイスの失敗したロック解除試行の第1の既定回数を(例えば、デバイス100の登録済み指紋のいずれにも一致しない指紋を繰り返し検出したことによって)検出した後の、デバイスのロックを解除するための正しい数字の並び(例えば、パスコード)のユーザ入力に対する、デバイス100の例示的な反応を示す。
図23Lでは、デバイス100は、パスコード入力ユーザインタフェース2314上に表示されるキーパッドの数字「1」の入力に対応する、タッチスクリーン112上の指入力2320−1を検出する。進度インジケータ2318は、幾何学形状(例えば、円)のセットの第1の形状が、「空白」から「塗りつぶし」に変化するのを示すように、変化する。
図23Lでは、進度インジケータ2318は4つの円を有し、デバイスのロックを解除するための1つ以上のパスコードが4桁からなることを示す。いくつかの実施形態では、進度インジケータ2318は、デバイス100のロックを解除するための有効なパスコードが4桁より多いことに対応するために4個より多い幾何学形状を有する、又はデバイス100のロックを解除するための有効なパスコードが4桁より少ないことに対応するために4個未満の幾何学形状を有する。
図23Mでは、デバイス100は別の指入力2320−2を検出し、進度インジケータ2318はそれに対応して、2つの指入力が検出されたことを示すように更新される。
図23Nでは、デバイス100は別の指入力2320−3を検出し、進度インジケータ2318はそれに対応して、3つの指入力が検出されたことを示すように更新される。
図23Oでは、デバイス100は別の指入力2320−4を検出し、進度インジケータ2318はそれに対応して、4つの指入力が検出されたことを示すように更新される。
図23Pは、
図23L〜
図23Oにてデバイス100に有効なパスコードが入力されたことを検出したのに応じて表示される、ロック解除モードユーザインタフェース2308を示す。
【0560】
図23Qは、デバイス100が、失敗したデバイスのロック解除試行の第1の既定回数を(例えば、デバイスのロック解除を許可された登録済みの指紋のいずれにも一致しない指紋を繰り返し検出したことによって)検出した後の、デバイスのロックを解除するための、正しくない数字の並び(例えば、正しくないパスコード)のユーザ入力に対する、デバイス100の例示的な反応を示す。
図23Qは、例えば、
図23L〜
図23Oで入力されたパスコードがデバイス100のロックを解除するのに無効であると判定される場合は、
図23L〜
図23Oの後に表示される。
図23Qでは、進度インジケータ2318は、所定の時間、所定の回数、及び/又は所定の速度で、横方向に振動するように表示される。いくつかの実施形態では、デバイス100は、入力されたパスコードがデバイス100のロック解除を許可されたパスコードとして認識されていないことをユーザに警告するために、音声メッセージを再生する、異なる視覚的な合図を表示する、又は音声及び視覚的なフィードバックの任意の組み合わせなどの別の方法を使用する。いくつかの実施形態では、デバイス100は、第3の視覚的な合
図2316を、所定の時間、所定の回数、及び/又は所定の速度で横方向に振動するように表示する。
図23Qでは、進度インジケータ2318の幾何学形状は、
図23Oに示す塗りつぶされた状態から、塗りつぶされていない状態に変化する。
【0561】
図23R〜
図23Tは、
図23D〜
図23Jに示される一連のロック解除試行における、デバイス100のロックを指紋検出によって解除する更なる例示的な失敗した試行を示す。
図23Rでは、検出された指紋2310−4はデバイス100の登録済みの指紋のいずれにも一致しない。
図23Sでは、進度インジケータ2318は、所定の時間、所定の回数、及び/又は所定の速度で、横方向に振動するように表示される。いくつかの実施形態では、デバイス100は、検出された指紋がデバイス100のロック解除を許可された登録済みの指紋として認識されていないことをユーザに警告するために、音声メッセージを再生する、異なる視覚的な合図を表示する、又は音声及び視覚的なフィードバックの任意の組み合わせなどの別の方法を使用する。いくつかの実施形態では、進度インジケータ2318は静止したままであり、第3の視覚的な合
図2316を異なって表示することで、デバイス100のロック解除を許可された登録済みの指紋のいずれにも一致しない指紋の検出を示す。例えば、第3の視覚的な合
図2316は、所定の時間、所定の回数、及び/又は所定の速度で、横方向に振動するように表示される。
図23Tは、デバイス100のロック解除の失敗した試行を第2の既定閾値で検出したのに応じてパスコード入力インタフェース2314に表示される、例示的な第4の視覚的な合
図2322を示す。いくつかの実施形態では、第4の視覚的な合
図2322は、デバイス100が指紋検出を通じてデバイスのロックを解除する性能を無効化したのを示すために表示される。いくつかの実施形態では、ロック解除の第2の既定閾値での失敗した試行は、指紋検出による試行のみに対応する。
【0562】
図23Uは、例示的なロック解除開始ユーザインタフェース2302を示す。いくつかの実施形態では、ロック解除開始ユーザインタフェース2302は、デバイスのディスプレイが低電力モードにある(例えば、ディスプレイが消えている、及び/又はディスプレイのバックライトが消えている)間に、メニュボタン204を押すなどの既定のユーザアクションを検出したのに応じて、表示される。いくつかの実施形態では、ロック解除開始ユーザインタフェース2302はまた、デバイス100によって、デバイスがロック済みモードにあり、アイドル状態が検出される(例えば、既定の時間についてユーザ入力がない)間に、既定の時間が経過した後に表示される。
【0563】
図23Vは、ロック解除開始ユーザインタフェース2302(
図23U)を表示する間に検出される指紋2310−5の検出に対するデバイス100の例示的な反応を示すが、指紋2310−5はデバイス100のロック解除に許可されるデバイス100の登録済みの指紋のいずれとも一致しないものである。この実施例では、デバイス100は、
図23Uに示すようにロック解除開始ユーザインタフェース2302にて指紋2310−5を検出する前に、以前に、デバイス100のロック解除を許可されたデバイス100の登録済みの指紋のいずれにも一致しなかった少なくとも1つの指紋2310を検出している。
図23Vは、
図23Uにおける(デバイス100のロック解除を許可されたデバイス100の登録済みの指紋のいずれにも一致しない)指紋2310−5の検出に対するデバイス100の例示的な反応を示す。
図23Vでは、デバイス100は、検出された指紋を認識することができないことをユーザに警告するために、パスコード入力ユーザインタフェース2314を第5の視覚的な合
図2324と共に表示する。いくつかの実施形態では、第5の視覚的な合
図2324は、デバイス100のロックを指紋検出で解除する少なくとも1つ前の失敗した試行についてユーザに警告し、いくつかの実施形態では、第5の視覚的な合
図2324は、デバイス100のロックを解除するための1つ以上の以前の失敗した試行に関する情報からなる。
【0564】
図23W及び
図23Xは、タッチスクリーン112上でデバイスロック解除指ジェスチャ2326を検出したのに応じて、デバイス100がロック解除開始ユーザインタフェース2302からパスコード入力ユーザインタフェース2314に移行するのを示す。この実施例では、デバイスロック解除指ジェスチャ2326は、ロック解除開始ユーザインタフェース2302上の左から右へ、例えば位置2326−1から位置2326−2への横方向の動きである。いくつかの実施形態では、デバイスロック解除指ジェスチャ2326の方向は、右から左である。例示的な指ジェスチャ2326は、第1の視覚的な合
図2304によって表示される指示に相当する。
図23Xは、
図23Yに示すパスコード入力ユーザインタフェース2314への移行を示す。
【0565】
図23Yは、
図23Wでデバイスロック解除指ジェスチャ2326を検出したのに応じてデバイス100によって表示される、例示的なパスコード入力ユーザインタフェース2314を示す。
図23Wは第6の視覚的な合
図2328(例えば、「パスコードを入力」)及び進度インジケータ2318を示す。いくつかの実施形態では、第6の視覚的な合
図2328は、ユーザに対して、デバイスがパスコード入力によってロック解除され得ることを示す。いくつかの実装では、第6の視覚的な合
図2328は、指紋検出、別の方法、又は方法の組み合わせなどの追加の、デバイスのロックを解除する方法を示す。
図23Yでは、指紋2306−2が指紋センサ169上で検出されている。この実施例では、指紋2306−2はデバイス100のロック解除を許可された登録済みの指紋と一致する。
【0566】
図23Z〜
図23DDは、デバイス100による、パスコード入力ユーザインタフェース2314を表示する間での指紋センサ169上の指紋2306−2の検出に対する例示的な反応を示す。
図23Z〜
図23CCでは、進度インジケータ2318は、進度インジケータ2318における幾何学形状が1つずつ塗りつぶされることで、累進的に変更される。いくつかの実施形態では、進度インジケータ2318は、デバイス100が、検出された指紋2306−2がデバイス100のロック解除を許可された登録済みの指紋と一致するかどうかを判定する間に、累進的に変更される。いくつかの実施形態では、パスコード入力ユーザインタフェース2314を表示している間に受信された指紋2306−2がデバイス100のロック解除を許可された登録済みの指紋と一致すると判定された後、進度インジケータ2318は、全ての幾何学形状が塗りつぶされて表示されるように、瞬間的に変更される。
図23DDは、デバイス100が
図23Y〜
図23CCに示すユーザインタフェースを表示した後、及びデバイス100が、検出された指紋がデバイス100のロック解除を許可された登録済みの指紋と一致するとの判定を行った後に表示される、ロック解除済みモードユーザインタフェース2308を示す。
【0567】
図23EE及び
図23FFは、パスコード入力ユーザインタフェース2314を表示する間での、指紋センサ169による指紋2310−6の検出に対するデバイス100の例示的な反応を示す。例えば、
図23EEは、
図23W〜
図23Xの、デバイス100がタッチスクリーン112上で指ジェスチャ2326を検出した後に続く。
図23FFは、デバイス100による、デバイス100のロック解除を許可された登録済みの指紋のいずれにも一致しない指紋2310−6(
図23EEに示す)の検出に対する、例示的な反応を示す。
図23FFでは、第3の視覚的な合
図2316(例えば、「もう一度試してください」)などの視覚的な合図が表示されて、進度インジケータ2318が、所定の時間、所定の回数、及び/又は所定の速度で左右に振動するように表示される。
【0568】
図24A〜
図24Dは、いくつかの実施形態に係る、様々なロック解除モードを提供する方法2400を示すフロー図である。方法2400は、ディスプレイ及びタッチ感知面を備えた電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は
図1Aのポータブル多機能デバイス100)で実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチ感知面とは別個である。方法2400の一部の動作が、任意選択的に、組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序が、任意選択的に変えられる。
【0569】
以下において説明されるように、方法2400は、様々なロック解除モードを提供するための直観的な仕方を提供する。この方法は、様々なロック解除モードを提供する際のユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作電子デバイスに関しては、ユーザに電子デバイスのロックをより速く、より効率的に解除させるのを可能とすることにより、節電され、バッテリを充電する間隔が増大する。
【0570】
デバイスの動作モードが、電子デバイスの対応する機能セットへのアクセスがロックされるロック済みモードにある間、デバイスは、デバイスのロックの解除を開始させる要求に相当する第1の入力を、指紋センサを用いて、検出する(2406)。いくつかの実施形態では、第1の入力を検出する前に、デバイスはパスコード入力ユーザインタフェースを含まないロック解除開始ユーザインタフェース(例えば、
図23Uに示す、スライドロック解除ユーザインタフェース)を表示する(2402)。このロック解除開始ユーザインタフェースが表示される間は、デバイスは指紋を用いてロック解除するのは有効化されるが、パスコードを用いてロック解除するのは有効化されない。例えば、スライドロック解除ユーザインタフェースでは、パスコード入力ユーザインタフェースは表示されておらず、よって、デバイスのロックを解除するためにパスコードを入力する仕方がない。いくつかの実施形態では、第1の入力を検出する前に、デバイスのディスプレイが低電力モードにある(例えば、ディスプレイが消えている、及び/又はディスプレイのバックライトが消えている)間、デバイスは、パスコードを用いてデバイスのロックを解除するのを有効化することなく、デバイスを、指紋を用いてデバイスのロックを解除することを有効化する(2404)。例えば、ディスプレイが消えており、ディスプレイのバックライトが消えている場合、パスコード入力ユーザインタフェースは表示されず、よってデバイスのロックを解除するためにパスコードを入力する仕方がない。
【0571】
デバイスは、方法2400にて第1の入力を指紋センサで検出した(2408)のに応じて、いくつかの動作を実行する。指紋センサで第1の入力を検出した(2408)ことに応じて、デバイスは、第1の入力が、ロック解除基準、第1のロック解除失敗基準、又は第2のロック解除失敗基準のうちの1つを満たすかを判定する(2410)。第1の入力がロック解除基準を満たすとの判定に従って、デバイスは、デバイスを、ロック済みモードから、電子デバイスの対応する機能セットがロック解除されるロック解除済みモードに移行させる(2412)。いくつかの実施形態では、ロック解除基準は、第1の入力が、指紋センサを用いて検出された指紋が、デバイスを用いて登録された指紋と一致する指紋を含む時に満たされる、基準を含む(2414)。例えば、第1の入力が、デバイスのロック解除を許可された登録済みの指紋に対応する場合は、デバイスは、
図23B及び
図23Cで見られるように、ロック済みモードからロック解除済みモードに移行する。
【0572】
いくつかの実施形態では、第1の入力がロック解除基準に満たないとの判定に従って、デバイスはパスコード入力ユーザインタフェースを表示する(2416)。例えば、第1の入力が、デバイスがデバイス100のロック解除を許可された登録済みの指紋のいずれとも一致しないと判定する
図23Iの指紋2310−3である場合は、デバイスは
図23Kの例示的なパスコード入力ユーザインタフェース2314を表示する。いくつかの実施形態では、第1の入力が第1のロック解除失敗基準を満たすとの判定に従って、デバイスは、パスコード入力ユーザインタフェースを含む第1のロック解除インタフェースと、デバイスが指紋を用いたロック解除を有効化されていることの視覚的な示唆と、を表示する(2418)。
【0573】
いくつかの実施形態では、第1の入力が第2のロック解除失敗基準を満たすとの判定に従って、デバイスは、パスコード入力ユーザインタフェースを含む第2のロック解除インタフェースと、デバイスが指紋を用いたロック解除を無効化されているとの視覚的な示唆と、を表示する(2420)。例えば、
図23Tは、パスコード入力ユーザインタフェース2314を含む例示的な第2のロック解除インタフェースと、デバイスが指紋を用いたロック解除を無効化されていることの視覚的な示唆(例えば、第4の視覚的な合
図2322)と、を示す。
【0574】
いくつかの場合では、デバイスがパスコード入力ユーザインタフェースを表示する(2422)間に、デバイスはパスコード入力ユーザインタフェースを介してパスコードを受信する。例えば、
図23K〜
図23Oは、パスコード入力ユーザインタフェース2314を介して入力されたパスコードを受信するデバイス100を示す。パスコードを受信したのに応じて、及びパスコードがデバイスの現時点でのパスコードと一致するとの判定に従って、デバイスは、デバイスをロック済み動作モードからロック解除済み動作モード(例えば、
図23P)に移行させる。パスコードがデバイスの現時点でのパスコードと一致しないとの判定に従って、デバイスは、デバイスをロック済みモードのままで維持する(例えば、
図23Q)。
【0575】
いくつかの実施形態では、パスコードを受信したのに応じて、デバイスは、少なくとも第1の回数での失敗したパスコードロック解除試行(例えば、1〜4回のパスコードロック解除試行)が行われた時に満たされる基準を含むパスコードタイムアウト基準が満たされているかを判定する(2424)。あるいは、パスコードタイムアウト基準は、少なくとも第1の回数での失敗したパスコードロック解除試行が既定の時間期間内に行われた時に満たされる基準を含む。パスコードタイムアウト基準が満たされたとの判定に従って、デバイスは、タイムアウト期間について、パスコードを使用したデバイスのロック解除を無効化する。例えば、デバイスは、パスコード入力ユーザインタフェースに現在のパスコードが入力された場合でも、パスコード入力ユーザインタフェースの表示を中止する、パスコード入力ユーザインタフェースについての入力の受け入れを中止する、及び/又はパスコード入力ユーザインタフェースを介したロック解除を無効化する。
【0576】
いくつかの実施形態では、パスコードを受信したのに応じて、デバイスは、少なくとも第2の回数での失敗したパスコードロック解除試行(例えば、5〜20回の失敗したパスコードロック解除試行)が行われた時に満たされる基準を含む、データ除外基準が満たされているかを判定する(2426)。あるいは、データ除外基準は、少なくとも第2の回数での失敗したパスコードロック解除試行が既定の時間期間内に行われた時に満たされる基準を含む。データ除外基準が満たされているとの判定に従って、デバイスは、デバイス上に記憶されたプライベートデータを使用できないものとする。例えば、デバイスは、ユーザ通信、連絡先情報、財務情報、アカウント情報、及び任意選択的にデバイス上の他のデータなどのプライベートデータにアクセスする性能を削除、暗号化、又は別の方法で取り除く。いくつかの実施形態では、データ除外基準が満たされると、デバイスはデバイスを使用不可にするデバイス無効化動作を実行する。
【0577】
いくつかの実施形態では、パスコード入力ユーザインタフェースは、文字がパスコード入力ユーザインタフェースを介して入力された時にパスコードの入力に向けての進度の視覚的な示唆を提供する、進度インジケータを含む(2428)。例えば、進度インジケータは、パスコードの文字にそれぞれ対応する、パスコード入力ユーザインタフェースに文字が入力されると塗りつぶされるか強調表示される、(例えば、
図23K〜
図23Oにあるような)一連の円又は他の幾何学形状である。
【0578】
いくつかの実施形態では、パスコード入力ユーザインタフェースがディスプレイ上に表示される間に、デバイスは指紋センサ上で指紋を検出し(2430)、指紋センサ上で指紋を検出したのに応じて、デバイスのロック解除へ向けての進度を示す進度インジケータにおけるアニメーションを表示する。例えば、デバイスのロック解除へ向けての進度を示すアニメーション(例えば、
図23Y〜
図23CCのように)は、指紋を検出したのに応じて、ユーザが現時点でパスコード内の個別の文字を、キーボードを用いて入力していなくても、提供される。
【0579】
いくつかの実施形態では、デバイスは、デバイスのロックを解除するための、認証情報を含むロック解除要求を受信する(2432)。例えば、デバイスは、パスコード入力ユーザインタフェースを介して入力されるパスコード、又は指紋センサ上で検出される指紋を受信する。認証情報を受信する間に、デバイスは、第1の状態(例えば、進度インジケータが、
図23Yのように、一連の空の円又は他の幾何学形状からなる)から第2の状態(例えば、進度インジケータが、
図23CCのように、一連の塗りつぶされた円又は他の幾何学形状からなる)に変化する進度インジケータのアニメーションを表示する。ロック解除要求を受信したのに応じて、デバイスは、認証情報がデバイスのロックを解除するのに十分かどうかを判定する。認証情報がデバイスのロックを解除するのに十分(例えば、事前確立済みのパスコードと一致するパスコード、又はデバイスのロック解除を許可された以前に登録済みの指紋と一致する指紋)であるとの判定に従って、デバイスは、デバイスをロック済み動作モードからロック解除済み動作モードに移行させ、認証情報がデバイスのロックを解除するのに十分でない(例えば、事前確立済みのパスコードと一致しないパスコード、又はデバイスのロック解除を許可された以前に登録済みの指紋と一致しない指紋)との判定に従って、デバイスは、デバイスをロック済み動作モードに維持して、進度インジケータが第2の状態から第1の状態に変化する(例えば、逆戻りするかリセットされる)認証拒否アニメーションを表示する(例えば、進度インジケータを横方向に振動させる)。いくつかの実施形態では、認証情報がパスコードであるか指紋であるかにかかわらず、同一の認証拒否アニメーションが表示される。
【0580】
方法2400は、第1の入力が第1のロック解除失敗基準を満たすとの判定に従って、デバイスが、デバイスをロックモードに維持して(2434)、デバイスが第1の1つ以上のロック解除動作セットにおけるロック解除動作を介するロック解除を有効化するようにデバイスのロック解除設定を調整することを、更に含む。例えば、デバイスは、第1のロック解除動作セットにおいてロックを解除するために指紋センサの使用を許可し続けながらも、それに加えてパスコードインタフェースを表示することで、パスコード入力を有効化する。いくつかの実施形態では、第1のロック解除動作セットは、指紋を用いてデバイスのロックを解除するロック解除動作と、パスコードを用いてデバイスのロックを解除する別のロック解除動作とを含む(2436)。いくつかの実施形態では、デバイスは、デバイスがロック済み動作モードからロック解除済み動作モードに、指紋センサ上で以前に登録済みの指紋(例えば、デバイスのロック解除を許可された登録済みの指紋)と一致する指紋を検出したのに応じて移行するように構成される時に、指紋を用いてロックを解除するように有効化される。いくつかの実施形態では、デバイスは、デバイスがロック済み動作モードからロック解除済み動作モードに、事前確立済みのパスコードと一致するパスコードの入力を検出したのに応じて移行するように構成される時に、パスコードを用いてロックを解除するように有効化される。
【0581】
第1の入力が第2のロック解除失敗基準を満たすとの判定に従って、デバイスは、デバイスをロック済みモードに維持して(2438)、デバイスが、第1のロック解除動作セットとは異なる、第2の1つ以上のロック解除動作セットにおけるロック解除動作を介するロック解除を有効化するように、ロック解除設定を調整する。例えば、第2のロック解除動作セットでは、デバイスはパスコード入力を有効化するが指紋認証は無効化する。いくつかの実施形態では、第2のロック解除動作セットは、パスコードを用いてデバイスのロックを解除するロック解除動作を含み、指紋を用いてデバイスのロックを解除するロック解除動作は除外する(2440)。例えば、
図23Tは、パスコードを用いてデバイスのロックを解除するロック解除動作を含み、指紋を用いてデバイスのロックを解除するロック解除動作は除外する、第2のロック解除動作セットに相当するユーザインタフェースを示す。
【0582】
いくつかの実施形態では、第1の入力は、指紋センサ上の指紋入力を含む第1のロック解除失敗基準は、デバイスが1つ以上の未認識の指紋(例えば、登録済みの指紋のいずれにも一致しないと判明した検出された指紋)でデバイスのロックを解除しようとする、少なくとも第1の閾数の失敗した試行を検出した時に満たされる基準を含み(2442)、第2のロック解除失敗基準は、デバイスが1つ以上の未認識の指紋でデバイスのロックを解除しようとする、第1の閾数よりも大きい第2の閾数の失敗した試行を少なくとも検出した時に満たされる基準を含む。例えば、第2のロック解除失敗基準は、デバイスが5回の指紋認証失敗した試行を検出した時に満たされる。いくつかの実施形態では、デバイスは、デバイスのロックを解除するための失敗した試行数のカウンタを維持するが、このような記録はデバイスのロック解除に成功した後にしかリセットされない。いくつかの実施形態では、デバイスは、デバイスのロックを指紋検出によって解除する失敗した試行数のカウンタを維持するが、このような記録はデバイスのロック解除に成功した後にしかリセットされない。
【0583】
いくつかの実施形態では、第1のロック解除失敗基準は、デバイスが、1つ以上の未認識の指紋を用いてデバイスのロックを解除しようとする失敗した試行を、デバイスが第2の回数よりも少なく検出した時に満たされる基準を含む(2444)。例えば、第1のロック解除失敗基準は、デバイスが1〜4回の指紋認証失敗した試行を検出した時に満たされる。
【0584】
図24A〜24Dにおける動作について記載された特定の順序は単なる例示であり、記載された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すことを意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。それに加えて、本明細書に記載の他の方法に関して本明細書で記載されている他のプロセスの詳細(例えば、段落番号[0080]で列挙されているプロセス)は、また、
図24A〜
図24Dに関連して上述されている方法2400に類似の方法で適用可能であることを留意されたい。例えば、方法2400に関連して上述されている指紋、接触、ジェスチャ、及びユーザインタフェースオブジェクトは、本明細書で説明されている他の方法に関連して本明細書で説明されている指紋、接触、ジェスチャ、及びユーザインタフェースオブジェクト(例えば、段落番号[0080]に列挙されているもの)の特性のうちの1つ以上を任意選択的に有する。簡潔性のために、これらの詳細はここでは繰り返さない。
【0585】
いくつかの実施形態によれば、
図25は、説明される様々な実施形態の理念に従って構成された電子デバイス2500の機能ブロック図を示す。そのデバイスの機能ブロックは、任意選択的に、説明される様々な実施形態の理念を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実行される。
図25で説明する機能ブロックが、説明される様々な実施形態の理念を実施するために、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者に理解されよう。したがって、本明細書における説明は、あらゆる可能な組み合わせ若しくは分離、又は本明細書で説明する機能ブロックの更なる定義を任意選択的に支持する。
【0586】
図25に示されるように、電子デバイス2500は、グラフィカルユーザインタフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット2502と、指紋センサユニット2506と、ディスプレイユニット2502及び指紋センサユニット2506に連結された処理ユニット2508と、を備える。いくつかの実施形態では、電子デバイス2500は、処理ユニット2508、指紋センサユニット2506、及びディスプレイユニット2502に連結される、接触を受信するように構成されるタッチ感知面ユニット2504を備える。いくつかの実施形態では、処理ユニット2508は、判定ユニット2510と、移行ユニット2512と、維持ユニット2514と、調整ユニット2516と、有効化ユニット2518と、受信ユニット2520と、無効化ユニット2522と、レンダリングユニット2524と、検出ユニット2526と、を備える。
【0587】
デバイスの動作モードが、電子デバイスの対応する機能セットへのアクセスがロックされるロック済みモードにある時、指紋センサユニット2508は、デバイスをロック解除を開始させる要求に相当する第1の入力を検出する。指紋センサユニット2506で第1の入力を検出したのに応じて、処理ユニット2508は、第1の入力が、ロック解除基準、第1のロック解除失敗基準、又は第2のロック解除失敗基準のうちの1つを満たすかを、(例えば、判定ユニット2510を用いて)判定するように、構成される。処理ユニット2508は、第1の入力がロック解除基準を満たすとの判定に従って、デバイスを、ロック済みモードから、電子デバイスの対応する機能セットがロック解除されるロック解除済みモードに(、例えば、移行ユニット2512を用いて)移行させるように、更に構成される。処理ユニット2508は、第1の入力が第1のロック解除失敗基準を満たすとの判定に従って、デバイスをロック済みモードに(例えば、維持ユニット2514を用いて)維持して、デバイスが第1の1つ以上のロック解除動作セットにおけるロック解除動作を介するロック解除を有効化するようにロック解除設定を(例えば、調整ユニット2516を用いて)調整するように、更に構成される。処理ユニット2508は、第1の入力が第2のロック解除失敗基準を満たすとの判定に従って、デバイスをロック済みモードに(例えば、維持ユニット2514を用いて)維持して、デバイスが第1のロック解除動作セットとは異なる第2の1つ以上のロック解除動作セットにおけるロック解除動作を介するロック解除を有効化するようにロック解除設定を(例えば、調整ユニット2516を用いて)調整するように、更に構成される。
【0588】
いくつかの実施形態では、第1の入力は指紋センサユニット2506上の指紋入力を含み、第1のロック解除失敗基準は、デバイスが、デバイスのロックを1つ以上の未認識の指紋を用いて解除しようとする少なくとも第1の閾数の失敗した試行を検出した時に満たされる基準を含み、第2のロック解除失敗基準は、デバイスが、デバイスのロックを1つ以上の未認識の指紋を用いて解除しようとする、第1の閾値数よりも大きい第2の閾値数の失敗した試行を少なくとも検出した時に満たされる基準を含む。
【0589】
いくつかの実施形態では、第1の入力を検出する前に、デバイスは、ディスプレイユニット2502を用いて、パスコード入力ユーザインタフェースを含まないロック解除開始ユーザインタフェースを表示する。更に、ロック解除開始ユーザインタフェースが表示される間、デバイスは指紋を用いてロック解除されることが有効化されるが、パスコードを用いてロック解除されることは有効化されない。
【0590】
いくつかの実施形態では、処理ユニット2508は、デバイスの表示が低電力モードにある時に、第1の入力を検出する前に、デバイスがパスコードを用いてロック解除されるのを有効化することなく、指紋を用いたデバイスのロック解除を(例えば、有効化ユニット2518を用いて)有効化するように、更に構成される。
【0591】
いくつかの実施形態では、第1の入力を検出したのに応じて、及び第1の入力がロック解除基準に満たないとの判定に従って、デバイスはディスプレイユニット2502を用いてパスコード入力ユーザインタフェースを表示する。
【0592】
いくつかの実施形態では、第1の入力が第1のロック解除失敗基準を満たすとの判定に従って、デバイスは、ディスプレイユニット2502を用いて、パスコード入力ユーザインタフェースを含む第1のロック解除インタフェースと、デバイスが指紋を用いたロック解除を有効化されていることの視覚的な示唆とを表示する。いくつかの実施形態では、第1の入力が第2のロック解除失敗基準を満たすとの判定に従って、デバイスは、ディスプレイユニット2502を用いて、パスコード入力ユーザインタフェースを含む第2のロック解除インタフェースと、デバイスが指紋を用いたロック解除を無効化されているとの視覚的な示唆とを表示する。
【0593】
いくつかの実施形態では、第1の入力を検出する前に、デバイスは、ディスプレイユニット2502を用いて、パスコード入力ユーザインタフェースを含まないロック解除開始ユーザインタフェースを表示する。更に、ロック解除開始ユーザインタフェースが表示される間、デバイスは指紋を用いてロック解除されることが有効化されるが、パスコードを用いてロック解除されることは有効化されない。
【0594】
いくつかの実施形態では、処理ユニット2508は、デバイスの表示が低電力モードにある時に、第1の入力を検出する前に、デバイスがパスコードを用いてロック解除されるのを有効化することなく、指紋を用いたデバイスのロック解除を(例えば、有効化ユニット2518を用いて)有効化するように、更に構成される。
【0595】
いくつかの実施形態では、第1の入力を検出したのに応じて、及び第1の入力がロック解除基準に満たないとの判定に従って、デバイスはディスプレイユニット2502を用いてパスコード入力ユーザインタフェースを表示する。
【0596】
いくつかの実施形態では、第1の入力が第1のロック解除失敗基準を満たすとの判定に従って、デバイスは、ディスプレイユニット2502を用いて、パスコード入力ユーザインタフェースを含む第1のロック解除インタフェースと、デバイスが指紋を用いたロック解除を有効化されていることの視覚的な示唆とを表示する。
【0597】
いくつかの実施形態では、デバイスがディスプレイユニット2502を用いてパスコード入力ユーザインタフェースを表示する間に、処理ユニット2508は、パスコード入力ユーザインタフェースを介して入力されたパスコードを(例えば、受信ユニット2520を用いて)受信し、デバイスをロック済み動作モードからロック解除済み動作モードに、パスコードを受信したのに応じて、及びパスコードがデバイス用の現在のパスコードと一致するとの判定に従って、(例えば、移行ユニット2512を用いて)移行し、デバイスを、パスコードを受信したのに応じて、及びパスコードがデバイス用の現在のパスコードと一致しないとの判定に従って、ロック済みモードに、(例えば、維持ユニット2514を用いて)維持するように、更に構成される。
【0598】
いくつかの実施形態では、処理ユニット2508は、パスコードを受信したのに応じて、パスコードロック解除試行を少なくとも第1の回数だけ失敗した時に満たされる基準を含むパスコードタイムアウト基準が満たされたかを(例えば、判定ユニット2510を用いて)判定し、パスコードタイムアウト基準が満たされたとの判定に従って、パスコードを用いてデバイスのロックが解除されるのを、タイムアウト期間について(例えば、無効化ユニット2522を用いて)無効化するように、更に構成される。
【0599】
いくつかの実施形態では、処理ユニット2508は、パスコードを受信したのに応じて、パスコードロック解除試行が少なくとも第2の回数だけ失敗した時に満たされる基準を含むデータ除外基準が満たされたかどうかを、(例えば、判定ユニット2510を用いて)判定し、パスコードを受信したのに応じて、デバイス上に記憶されたプライベートデータを、データ除外基準が満たされたとの判定に従って、(例えば、レンダリングユニット2524を用いて)使用不可とするように、更に構成される。
【0600】
いくつかの実施形態では、パスコード入力ユーザインタフェースがディスプレイ上に表示される間、デバイスは、指紋センサユニット2506を用いて、指紋センサユニット2506上の指紋を検出し、指紋センサユニット2506上で指紋を検出したのに応じて、ディスプレイユニット2502を用いて、デバイスのロック解除へ向けての進度(例えば、パスコードを入力することへ向けての進度)を示す進度インジケータのアニメーションを表示する。
【0601】
いくつかの実施形態では、処理ユニット2508は、認証情報を含むデバイスのロックを解除するためのロック解除要求を(例えば、受信ユニット2520を用いて)受信するように、更に構成される。このような実施形態では、ディスプレイユニット2502は第1の状態から第2の状態に変化する進度インジケータのアニメーションを、認証情報を受信する間に表示する。処理ユニット2508は、ロック解除要求を受信したのに応じて、認証情報がデバイスのロックを解除するのに十分かを(例えば、判定ユニット2510を用いて)判定し、デバイスをロック済み動作モードからロック解除済み動作モードに、認証情報がデバイスのロックを解除するのに十分であるとの判定に従って(例えば、移行ユニット2512を用いて)移行し、認証情報がデバイスのロックを解除するのに十分でないとの判定に従って、ディスプレイユニット2502が進度インジケータの第2の状態から第1の状態に変化する認証拒否アニメーションを表示する間に、デバイスをロック済み動作モードに(例えば、維持ユニット2514を用いて)維持するように、更に構成される。
【0602】
上述の情報処理方法での動作は、汎用プロセッサ(例えば、
図1A及び
図3に関連して上述されたようなもの)又は特定用途向けチップなどの、情報処理装置内の1つ以上の機能モジュールを稼働することによって、任意選択的に実施される。
【0603】
図24A〜
図24Dを参照して上述された動作は、
図1A、
図1B、又は
図25に示される構成要素によって、任意選択的に実施される。例えば、検出動作2406、判定動作2410、及び有効化動作2404は、任意選択的に、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190により実行される。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、イベント情報をそれぞれのイベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触がユーザインタフェース上のオブジェクトの選択などの、既定のイベント又はサブイベントに対応するかどうかを判定する。それぞれの既定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連付けられたイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176若しくはオブジェクトアップデーター177を任意選択的に利用する、又は呼び出す。いくつかの実施形態において、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するための対応するGUIアップデータ178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が
図1A〜
図1Bに示されるコンポーネントに基づいてどのように実施されるかは明らかであるだろう。
デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する、並びにデバイスのロックを解除する
【0604】
多くの電子デバイスは、デバイスがロックされている間に表示されるグラフィカルユーザインタフェースを有する。例えば、デバイスがロックされている間に、通知及び設定ユーザインタフェースを表示することができる。しかしながら、デバイスがロックされている間に通知又は設定を表示することは、デバイス及び/又はユーザデータを危険にさらす可能性がある。なぜなら、デバイスを手元に有する無許可のユーザが、無許可のユーザであるにもかかわらず、通知を読む又はデバイス設定を変更することができるからである。しかしながら、デバイスがロックされている間に全ての通知の表示及び設定の制御を抑制することは、デバイスの許可済みのユーザにとっては不便である。
【0605】
以下の方法は、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御し、デバイスのロックを解除する改善された仕方を説明する。指紋センサを有するデバイスがロックされている間、通知を閲覧する、設定を変更する、又は写真を閲覧するためのものなどのユーザインタフェースは、限定アクセスモードで立ち上がる。限定アクセスモードでは、通知、設定、又はフォトビューアのユーザインタフェースは、デバイス情報及び機能への完全よりも低いアクセスを提供する。例えば、通知は部分的又は完全に編成される、変更可能なデバイス設定は制限される、又は以前に記憶されたデジタル写真は閲覧できない。ユーザインタフェースを限定アクセスモードで閲覧する間、ユーザはデバイスの指紋センサ上で、指紋を用いてユーザの認証を試みる。認証が成功すれば、ユーザインタフェースは完全アクセスモードに変わり、デバイスのロックは解除される。完全アクセスユーザインタフェースが閉じられた時、デバイスはロックが解除されたままとなる。認証が成功しなかった場合は、ユーザインタフェースは限定アクセスモードであり続け、デバイスはロックされたままとなる。限定アクセスユーザインタフェースが閉じられた時、デバイスはロックされたままとなる。この方法は、指紋認証前でのデバイス情報及びコントロールへのアクセスを制御することでセキュリティを向上させ、シームレスにより多くのデバイス情報及び機能への即時のアクセスを提供し、指紋認証成功後にデバイスのロックを解除する。
【0606】
いくつかの実施形態では、デバイスは、別個のディスプレイ(例えば、ディスプレイ450)及び別個のタッチ感知面(例えば、タッチ感知面451)を備える電子デバイスである。いくつかの実施形態では、デバイスは、ポータブル多機能デバイス100であり、ディスプレイはタッチスクリーン112であり、タッチ感知面は、ディスプレイ上の触知出力発生器167(
図1A)を含む。
図26A〜
図26X及び
図27A〜
図27Dを参照して以下で説明するデバイスは、1つ以上の指紋センサ169を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指紋センサは、タッチ感知面(例えば、別個のタッチ感知面451又はタッチ感知ディスプレイシステム112)と統合される1つ以上の統合指紋センサ359−1(
図4B)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指紋センサは、タッチ感知面(例えば、別個のタッチ感知面451又はタッチ感知ディスプレイシステム112)とは別個である、別個の指紋センサ359−2(
図4B)を含む。特に指定がない限り、以下で説明する指紋センサ169は、指紋センサ169を含むデバイスのハードウェア及びソフトウェアの構成に応じて、任意選択的に、統合指紋センサ359−1又は別個の指紋センサ359−2である。説明の便宜上、
図26A〜
図26X及び
図27A〜
図27Dを参照して説明する実施形態は、タッチスクリーン112及び別個のタッチ感知面359−2を有するデバイスを参照して論じるが、類似した動作が、
図26A〜
図26Xに示すユーザインタフェースをディスプレイ450上で表示している間に、
図26A〜
図26Xで説明する入力を統合指紋センサ359−1上で検出したことに応じて、統合指紋センサ359−1にて任意選択的にデバイス上で実行される。更に、類似する動作が、任意選択的に、タッチスクリーン112の代わりにディスプレイ450及び別個のタッチ感知面451を有するデバイスで、指紋センサ169(例えば、統合指紋センサ359−1又は別個の指紋センサ359−2)上にて、及び/又は別個のタッチ感知面451にて、
図26A〜
図26Xに示す接触を検出したことに応じて、ディスプレイ450上に
図26A〜
図26Xに示すユーザインタフェースを表示する間に、実行される。このような実施形態では、
図26A〜
図26Xに示す接触は、任意選択的に、ディスプレイ450の位置に対応するフォーカスセレクタ、及び別個のタッチ感知面(例えば、タッチ感知面451)上にて行われる接触又はジェスチャの位置に対応する接触の両方を表し、フォーカスセレクタは、任意選択的に、対応する接触、接触に対応する代表点(例えば、対応する接触の重心、又は対応する接触に関連付けられた点)、若しくはタッチスクリーン112上で検出された2つ以上の接触の重心であり、任意選択的に、表示されたカーソルと置き換えられる。
【0607】
図26Aは、デバイスのディスプレイ上(例えば、デバイス100のタッチスクリーン112上)に表示されるロック済みデバイスインタフェース2600を示す。ロック済みデバイスインタフェース2600は、デバイス100のユーザに対して、デバイス100がロック済みモードにあり(すなわち、デバイス100はロックされている)、及びそれによってデバイス100の1つ以上の機能へのアクセスがロックされていることを示す、ユーザインタフェースである。例えば、デバイス100がロックされている間、ユーザインタフェース400はアクセス不可能である(よって、ユーザはデバイス100上の少なくともいくつかのアプリケーションを起動させることができない)。いくつかの実施形態では、ロック済みデバイスインタフェース2600はユーザに限定された情報を提供する。例えば、ロック済みデバイスインタフェース2600は現在の日付及び時刻2602、並びにどのようにデバイス100のロックを解除するかの指示又はヒント2604を含む。
【0608】
ロック済みデバイスインタフェース2600はまた、対応するユーザインタフェースを表示する又は特定のアプリケーションを起動するための1つ以上のユーザインタフェースオブジェクトをも含む。例えば、ロック済みデバイスインタフェース2600はハンドル2606及び2608、並びにアイコン2610を含む。ハンドル2606はタッチスクリーン112の上端に隣接しており、2608はタッチスクリーン112の下端に隣接している。ユーザはハンドル2606から始まるジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ)を行って、通知インタフェース(例えば、
図26Cの通知インタフェース2616)の表示をアクティブ化する。ユーザはハンドル2608から始まるジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ)を行って、設定管理インタフェース(例えば、
図26Nの設定管理インタフェース2650)の表示をアクティブ化する。ユーザはアイコン2610上でジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ)を行って、カメラインタフェース(例えば、
図26Uのカメラインタフェース2678)の表示をアクティブ化する。
【0609】
図26Aは、デバイス100がロック済みモードにある間にタッチスクリーン112で検出されたジェスチャを示す。ジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ)は、ハンドル2606上で検出された接触2612と、ハンドル2606上で検出されている間に接触2612が方向2614に動くことを含む。ジェスチャを検出したのに応じて、デバイス100は
図26Cに示すタッチスクリーン112上の通知インタフェース2616を表示し、デバイス100はロック済みモードのままとなる。
【0610】
いくつかの実施形態では、ロック済みデバイスインタフェース2600を表示することから通知インタフェース2616に表示することへの移行は、
図26A〜
図26Cに示すように、接触2612の動きに従って通知インタフェース2616がタッチスクリーン112上にスライドして表示されるアニメーションを含み、接触2612は通知インタフェース2616をタッチスクリーン112上にスワイプ表示させる。
【0611】
アニメーションでは、通知インタフェース2616はロック済みスクリーンインタフェース2600の上にスライド表示される。いくつかの実施形態では、通知インタフェース2616は半透明であり、ロック済みデバイスインタフェース2600は、
図26Cに示すように、通知インタフェース2616の下で部分的に可視である(例えば、可視であるものの、ぼやけているか、不鮮明である)。例えば、現在の時刻及び日付2602並びにロック解除指示2604は可視ではあるが、通知インタフェース2616の下では不鮮明である。いくつかの他の実施形態では、通知インタフェース2616は不透明であり、ロック済みデバイスインタフェース2600は通知インタフェース2616の下では可視でない。
【0612】
通知インタフェース2616は、デバイス100上の対応するアプリケーションと関連付けられた通知2620を表示するためのユーザインタフェースである。いくつかの実施形態では、通知インタフェース2616は1つ以上のセクション2618を含む。各対応するセクション2618は、デバイス100上の対応するアプリケーションと関連付けられており、その対応するアプリケーションと関連付けられた1つ以上の通知2620を表示する。対応する通知2620は、情報の対応するフィールドを表示するための1つ以上の部分を含む。例えば、メッセージ又はメールのための通知は、送信者、日付/時刻、及び内容のインジケータ(例えば、件名、及び/又はメッセージ/メール本文の断片)に対応する部分を含む。別の例としては、カレンダイベント招待についての通知は、イベントの名称及び/又は説明、招待の出所(例えば、招待を送信した連絡先)、並びにイベントの日付/時刻に対応する部分を含む。通知2620に含まれる部分及び情報は、典型的には対応する関連付けられたアプリケーションによって決定される。
【0613】
いくつかの実施形態では、通知インタフェース2616はまた、2つ以上の閲覧フィルタ2638をも含む。対応する閲覧フィルタ2638は、通知インタフェース2616に表示される通知2620をフィルタリングするための対応する基準のセットに対応し、基準を満たす通知2620は表示され、基準に満たない通知2620は非表示になる。例えば、
図5Cでは、閲覧フィルタ「全て」2638−1がアクティブであり、全ての未解決の通知2620(以下に記載するように通知インタフェース2616へのアクセスについての制限に従って非表示にされている通知以外)が表示される。非アクティブ閲覧フィルタ2638は、その閲覧フィルタ上で行われるジェスチャ(例えば、タップジェスチャ)によってアクティブ化される。例えば、閲覧フィルタ「不在」2638−2上で行われたタップジェスチャを検出したのに応じて、デバイス100は、所定の時間期間内(例えば、前の24時間)に対処されていない通知2620を通知インタフェース2616に表示し、この時間期間内に対処されていない基準に満たない通知2620の表示を省く。
【0614】
接触2612を用いたジェスチャが検出された時にデバイス100がロックされているため、通知インタフェース2616は限定アクセスモードで表示される。通知インタフェース2616が限定アクセスモードにある間、通知インタフェース2616へのアクセスは制限される。いくつかの実施形態では、通知インタフェース2616へのアクセスの制限は、1つ以上の通知2620における情報の編成、別の方法で未解決の通知を有する1つ以上のセクション2618の表示からの省略(例えば、ディスプレイでの非表示)、及び1つ以上の閲覧フィルタ2638の表示からの省略のうちの1つ以上を含む。例えば、
図26Cは、通知インタフェース2616において編成済みの通知2620を示す。代替的な例として。
図26Dは、通知インタフェース2616での、編成済みの通知2620及びセクション2618−2の省略を示す。また、
図26C及び
図26Dは共に、閲覧フィルタ「今日」2638−3(
図26H)が非表示になっていることを示す。
【0615】
いくつかの実施形態では、通知2620の編成は、通知の全て又はいくらかの部分を、汎用的な、プレースホルダーテキストを用いて置き換えることを含む。例えば、
図5Cでは、通知2620−1は、デバイス100上でメッセージアプリケーションによって受信されたメッセージの通知である。通知2620−1は、メッセージの送信者を識別するための部分2622、メッセージのタイムスタンプについての部分2624(例えば、メッセージが送受信された日付/時刻)、及びメッセージの全て又はいくらかの内容についての部分2626を含む。通知2620−1が編成されていない時、部分2622、2624、及び2626は実際の対応する内容(すなわち、それぞれ、実際の送信者名、実際のタイムスタンプ、及び実際のメッセージ内容)が記載される。通知2620−1が編成されている時、部分2622、2624、及び2626のうちの1つ以上は対応する汎用テキストと置き換えられる。
図26Cに示すように、通知2620−1は部分的に編成される。部分2622は実際の送信者名を示すが、部分2624は汎用テキスト「時刻」を実際のタイムスタンプの代わりに示し、部分2626は汎用テキスト「メッセージ」を実際のメッセージの断片の代わりに示す。
【0616】
別の例としては、
図26Cの通知2620−2は、デバイス100上のカレンダアプリケーションによって受信されたカレンダイベント招待についての通知である。通知2620−2は、イベントの名称又は説明についての部分2628、招待の出所(例えば、招待者)についての部分2630、及びイベントの時刻についての部分2632を含む。
図26Cでは、部分2628、2630、及び2632はそれぞれ、汎用テキスト「イベント」、「連絡先からの招待」、及び「時刻」に置き換えられる。
【0617】
いくつかの他の実施形態では、通知2620の編成は、通知2620の全て又はいくらかの部分を対応する汎用テキストと置き換えるのとは対照的に、通知2620の全て又はいくらかの部分を視覚的に不明瞭にすることを含む。視覚的に不明瞭にすることは、例えば、黒塗り(例えば、削除バーを用いて)、ぼかし、又はピクセル化を含む(例えば、方法2100を参照して上述するように)。
【0618】
いくつかの実施形態では、通知インタフェース2616へのアクセスに対する制限は、通知に対応する元の内容又はアプリケーションをユーザが開く又は他の方法でアクセスすることができないことを更に含む。例えば、通知インタフェース2616が完全アクセスモードで表示される間、ユーザは、通知2620−1上でジェスチャ(例えば、タップジェスチャ)を行ってメッセージアプリケーションを開き、通知2620−1に対応するメッセージ全体を閲覧する、通知2620−2上でジェスチャを行ってカレンダアプリケーションを開き、通知2620−2に対応するイベント招待全体を閲覧する、及び通知2620−3又は2620−4上でジェスチャを行ってメールアプリケーションを開き、それぞれ通知2620−3又は2620−4に対応するメッセージ全体を閲覧することができる。逆に、通知インタフェース2616が限定アクセスモードで表示される間、これらの完全アクセス機能は無効化され、通知2620で検出されたジェスチャは内容全体へのアクセスをアクティブ化させたり対応するアプリケーションを起動させたりしない。
【0619】
通知インタフェース2616が限定アクセスモードで表示されている間、通知インタフェース2616を閉じるためにジェスチャがユーザによって行われ得る。例えば、
図26C及び
図26Dはそれぞれ、タッチスクリーン112上で検出されたジェスチャを示す。ジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ)は、ハンドル2606上で検出された接触2634と、ハンドル2606上で検出されている間に接触2634が方向2636に動くことを含む。ジェスチャを検出したのに応じて、デバイス100は、
図26Fに示すように、タッチスクリーン112上にロック済みデバイスインタフェース2600を表示する。デバイス100がロック済みモードに入ってからどのユーザも認証に成功していないため、デバイス100はロック済みモードのままとなる(及びそれによって、タッチスクリーン112上にロック済みデバイスインタフェース2600が表示される)。
【0620】
いくつかの実施形態では、通知インタフェース2616を表示することからロック済みデバイスインタフェース2600を表示することへの移行は、
図26D〜
図26Fに示すように、通知インタフェース2616が接触2634の動きに続いてタッチスクリーン112からスライドして外れ、ロック済みデバイスインタフェース2600を明らかにするアニメーションを含み、接触2634は通知インタフェース2616をタッチスクリーン112上からスワイプして外す。
【0621】
引き続き、
図26Cに示すユーザインタフェースを含む
図26Gでは、指紋2640が指紋センサ169上で検出されている。デバイス100は、指紋2640が、デバイス100を用いて登録された1つ以上の指紋のうちの1つであるかを判定する。デバイス100が、指紋2640が登録済みの指紋のうちの1つでないと判定した場合(例えば、指紋2640を適用したユーザが認証されていない)、デバイス100は通知インタフェース2616の表示を限定アクセスモードで維持し、デバイス100は自身をロック済みモードに維持する。
【0622】
デバイス100が、指紋2640が登録済みの指紋のうちの1つと判定した(例えば、指紋2640を適用したユーザが認証に成功した)場合、デバイス100は次に通知インタフェース2616を完全アクセスモードで表示し、デバイス100は、
図26Hに示すように、自身をロック済みモードからロック解除済みモードに移行する。通知インタフェース2616を完全アクセスモードで表示することは、通知インタフェース2616が限定アクセスモードで表示されている間に編成された通知2620を未編成にする、通知インタフェース2616が限定アクセスモードで表示されている間にディスプレイから省かれたセクション2618のいずれをも表示する、及び通知インタフェース2616が限定アクセスモードで表示されている間にディスプレイから省かれた(及び、それによってアクセス不可能とされた)閲覧フィルタ2638を表示する(及び、アクセス可能とする)ことを含む。よって、例えば、
図26Hに示すように、通知2620は編成されておらず、対応する通知2620における部分は実際の内容を表示する。また、セクション2618−2が表示される(
図26Dに図示するデバイス100と比較して)。更に、閲覧フィルタ「今日」2638−3が表示され、閲覧フィルタ「今日」2638−3がアクティブ化されると、通知インタフェース2616に表示される通知2620は現在の日付についての通知となる(例えば、現在の日付に受信されたメッセージ又はメール、現在の日付についてのカレンダイベント)。
【0623】
上述のように、指紋2640が登録済みの指紋のうちの1つである場合、デバイス100は自身をロック済みモードからロック解除済みモードに移行させる。移行は、ロック済みデバイスインタフェース2600からユーザインタフェース400へ移行することを含み、これは、通知インタフェース2616がロック済みデバイスインタフェース2600及びユーザインタフェース400の上に重ね合わされているために、通知インタフェース2616の下で行われる。いくつかの実施形態では、この移行はユーザに可視でない(例えば、通知インタフェース2616が不透明であるため)。いくつかの実施形態では、通知インタフェース2616は半透明であり、それによって、移行はユーザに(例えば、アニメーションとして)可視であるが、ぼやけているか、不鮮明である。
図26G〜
図26Hに示すように、ロック解除済みモードへの移行が起きると、ロック済みデバイスインタフェース2600における、例えば日付/時刻2602及び指示2604などのユーザインタフェース要素は通知インタフェース2616の下には表示されなくなり、通知インタフェース2616の下には代わりにユーザインタフェース400におけるアプリケーションアイコンが表示される。
【0624】
図261は、完全アクセスモードで表示される通知インタフェース2616と、ロック解除済みモードのデバイス100を示す。通知インタフェース2616が完全アクセスモードにて表示され、及びデバイス100がロック解除済みモードである間に、ジェスチャがタッチスクリーン112上で検出される。ジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ)は、ハンドル2606上で検出された接触2642と、ハンドル2606上で検出されている間に接触2642が方向2644に動くことを含む。ジェスチャを検出したのに応じて、デバイス100は、
図26Jで示すように、タッチスクリーン112から通知インタフェース2616を閉じる。デバイス100が通知インタフェース2616を閉じた後にロック解除済みモードのままとなるために、ユーザインタフェース400がタッチスクリーン112上に表示され、ユーザは、ユーザインタフェース400がアクセス不可能だったために以前はアクセス不可能であったアプリケーションへアクセスできる。
【0625】
図26Kは、デバイス100(デバイス100−a〜100dまで)を、
図26A〜
図26Jに示す、通知インタフェース2616が表示される時のロック済みモードからロック解除モードに移行するのをまとめる。デバイス100−aはロック済みモードにあり、ロック済みデバイスインタフェース2600が表示され、通知インタフェース2616は表示されない。通知インタフェース2616のディスプレイがアクティブ化されている時、
図100−bについて示されるように、ロック済みデバイスインタフェース2600は、限定アクセスモードで表示される半透明の通知インタフェース2616の下で部分的に可視である。登録済みの指紋が検出されると、デバイス100はロック済みモードからロック解除済みモードに移行し、通知インタフェース2616は完全アクセスモードで表示され(デバイス100−bからデバイス100−c)、ロック済みデバイスインタフェース2600はユーザインタフェース400に移行する。完全アクセスモードで表示された通知インタフェース2616が閉じられると、ユーザインタフェース400がデバイス100−dのディスプレイ上に表示される。
【0626】
図26Lは、デバイス100のタッチスクリーン112上に表示されるロック済みデバイスインタフェース2600を示し、デバイス100はロック済みモードにある。
図26Lはまた、タッチスクリーン112上で検出されたジェスチャを示す。ジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ)は、ハンドル2608上で検出された接触2646と、ハンドル2608上で検出されている間に接触2646が方向2648に動くことを含む。ジェスチャを検出したのに応じて、デバイス100は、
図26Nに示すように、タッチスクリーン112上に設定管理インタフェース2650を表示し、デバイス100はロック済みモードのままとなる。
【0627】
いくつかの実施形態では、ロック済みデバイスインタフェース2600を表示することから設定管理インタフェース2650に表示することへの移行は、設定管理インタフェース2650が、
図26L〜
図26Nに示すように、接触2646の動きに従ってタッチスクリーン112上にスライドして表示されるアニメーションを含み、接触2646は設定管理インタフェース2650をタッチスクリーン112上にスワイプ表示させる。
【0628】
アニメーションでは、設定管理インタフェース2650がロック済みスクリーンインタフェース2600の上にスライド表示される。いくつかの実施形態では、通知インタフェース2616は不透明であり、設定管理インタフェース2650によって重ね合わされているロック済みデバイスインタフェース2600の部分はどれであれ、設定管理インタフェース2650の下では不可視であり、設定管理インタフェース2650によって重ね合わされていないロック済みデバイスインタフェース2600は、例えば、
図26Nに示すように、明白に表示される、又はぼやけて若しくは不鮮明に表示される。いくつかの他の実施形態では、設定管理インタフェース2650は半透明であり、ロック済みデバイスインタフェース2600は、設定管理インタフェース2650の下で可視であるが、ぼやけているか不鮮明である(例えば、
図26Cに示す通知インタフェース2616と同様に)。
【0629】
設定管理インタフェース2650は、デバイス100上の1つ以上のデバイス設定と関連付けられたユーザインタフェースである。設定管理インタフェース2650は、対応する設定を変更するためのユーザインタフェースオブジェクト2652を含む。例えば、設定管理インタフェース2650は、機内モードのオン/オフをトグルする(機内モードがオンである時、デバイス100は無線信号を送信しない)ための機内モードアイコン2652−1と、Wi−Fiのオン/オフをトグルするためのWi−Fiアイコン2652−2、Bluetoothのオン/オフをトグルするためのBluetoothアイコン2652−3、お休みモードのオン/オフをトグルする(デバイス100がお休みモードにある時、通知2620についての音声アラートは抑制されるが、通知自体は、任意選択的に、タッチスクリーン112上に表示される)ためのお休みモードアイコン2652−4と、画面回転ロックのオン/オフをトグルするための画面回転ロックアイコン2652−5と、を含む。対応するアイコン2652は、対応する設定のそれぞれの現在の状態を示し、対応するアイコン2652の(例えば、その上でのタップジェスチャによる)アクティブ化に応じて、それぞれの対応する設定をトグルする。設定管理インタフェース2650はまた、タッチスクリーン112の輝度レベルを制御するための輝度コントロール2654を任意選択的に含む。
【0630】
いくつかの実施形態では、設定管理インタフェース2650はまた、音楽の再生を制御するための音楽再生コントロール2656と、別のデバイスとファイルを無線で共有するためのプロセスを開始するためのアイコン2658と、別のデバイスにメディアコンテンツを無線でストリーミングするためのプロセスを開始するためのアイコン2660と、所定のアプリケーションを起動する又は所定の機能をアクティブ化するための1つ以上のアイコン2662と、を含む。例えば、設定管理インタフェース2650は、懐中電灯アプリケーションを起動する又は懐中電灯機能をアクティブ化するためのアイコン2662−1と、時計/タイマーアプリケーションを起動するためのアイコン2662−2と、計算機アプリケーションを起動するためのアイコン2662−3と、カメラアプリケーション(例えば、カメラモジュール143)を起動するためのアイコン2662−4と、を含む。
【0631】
デバイス100が、接触2646とのジェスチャが行われた時にロックされたため、設定管理インタフェース2650は限定アクセスモードで表示される。設定管理インタフェース2650が限定アクセスモードにある間、設定の変更、アプリケーションの起動、又は機能のアクティブ化のためアイコン、コントロールなど(例えば、アイコン2652、輝度コントロール2654、音楽コントロール2656、アイコン2658、2660、及び2662のいずれでも)の1つ以上が無効化される。例えば、
図26Nでは、アイコン2652−1が無効化されている。アイコン2652−1上でのタップジェスチャ2664はトグルせず、及びそれによって、機内モードに影響を与えない。いくつかの実施形態では、アイコン2652の無効化は、アイコンのグレイアウト又は網掛けによって視覚的に示される(
図26Nのアイコン2652−1のように)。
【0632】
設定管理インタフェース2650が限定アクセスモードで表示される間に、
図26C〜
図26Fで示す通知インタフェース2616を閉じるのと同様に、設定管理インタフェース2650を閉じるために、ユーザによってジェスチャが行われることが可能である。例えば、接触2646を有するジェスチャと反対の、ハンドル2608上のジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ)は、設定管理インタフェース2650が限定アクセスモードで表示される間に、タッチスクリーン112上で検出され(図示せず)、ジェスチャはハンドル2608上で検出され、対応する接触は方向2648とは反対の方向に動く。ジェスチャを検出したのに応じて、デバイス100は、
図26Lのように、ロック済みデバイスインタフェース2600をタッチスクリーン112上に表示する。デバイス100がロック済みモードに入ってからどのユーザも認証に成功していないため、デバイス100はロック済みモードのままとなる(及びそれによって、タッチスクリーン112上にロック済みデバイスインタフェース2600が表示される)。
【0633】
いくつかの実施形態では、設定管理インタフェース2650を表示することからロック済みデバイスインタフェース2600を表示することへの移行は、
図26D〜
図26Fに示す通知インタフェース2616を閉じるのに示されるアニメーションと同様に、閉じるジェスチャにおける接触の動きに続いて設定管理インタフェース2650がタッチスクリーン112上からスライドして外れてロック済みデバイスインタフェース2600を明らかにするアニメーション(図示せず)を含み、閉じるジェスチャはタッチスクリーン112から設定管理インタフェース2650をスワイプして外す。
【0634】
図26Nに戻ると、指紋2666が指紋センサ169上で検出されている。デバイス100は、指紋2666が、デバイス100を用いて登録された1つ以上の指紋のうちの1つであるかを判定する。デバイス100が、指紋2666が登録済みの指紋のうちの1つでないと判定する場合、デバイス100は設定管理インタフェース2650の表示を限定アクセスモードに維持し、デバイス100は自身をロック済みモードに維持する。
【0635】
デバイス100が、指紋2666が登録済みの指紋のうちの1つであると判定した場合、デバイス100は次に設定管理インタフェース2650を完全アクセスモードに表示し、デバイス100は、
図26Oに示すように、自身をロック済みモードからロック解除済みモードに移行する。設定管理インタフェース2650の完全アクセスモードでの表示は、設定管理インタフェース2650が限定アクセスモードで表示される間に無効化されていた任意のアイコン、コントロールなど(例えば、アイコン2652、輝度コントロール2654、音楽コントロール2656、アイコン2658、2660、及び2662のいずれか)を有効化することを含む。例えば、
図26Oでは、アイコン2652−1は有効化され、アイコン2652−1はグレイアウトされなくなる。アイコン2652−1上でのタップジェスチャ2668は、
図26Pに示すように機内モードをトグルし、
図26Pでは、アイコン2652−1はコントラストを変化させて(
図26Oのアイコン2652−1と比較して)、機内モード設定が
図26Oの設定からトグルされたことを示す。
【0636】
上述のように、指紋2666が登録済みの指紋のうちの1つである場合、デバイス100は自身をロック済みモードからロック解除済みモードに移行させる。移行は、任意選択的に、ロック済みデバイスインタフェース2600からユーザインタフェース400へ移行することを含み、ロック済みデバイスインタフェース2600及びユーザインタフェース400の上に重ね合わされる設定管理インタフェース2650の下で行われる。いくつかの実施形態では、この移行はユーザに対して可視ではない。いくつかの実施形態では、この移行はユーザに対して、ロック済みデバイスインタフェース2600からユーザインタフェース400に移行するアニメーションとして可視であり、設定管理インタフェース2650は半透明である、及び/又は多くて部分的にロック済みデバイスインタフェース2600/ユーザインタフェース400を覆い、よって、アニメーション及びインタフェース2600並びに400は可視であるが、任意選択的に、設定管理インタフェース2650の下ではぼやけているか不鮮明である。
図26N〜
図26Oに示すように、ロック解除済みモードへの移行が起きると、日付/時刻2602などのロック済みデバイスインタフェース2600におけるユーザインタフェース要素は表示されなくなり、ユーザインタフェース400におけるアプリケーションアイコンが表示される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース400は、デバイスがロック済みモードに入る直前に表示されるユーザインタフェースであり、アプリケーションアイコンを表示するインタフェースとは異なるインタフェースであってもよい。言い換えると、
図26H〜
図26K及び
図26O〜
図26Rにてアプリケーションアイコンを表示するインタフェースは、ロック解除済みモードユーザインタフェースの単なる例示である。
【0637】
図26Qは、完全アクセスモードで表示される設定管理インタフェース2650と、ロック解除済みモードのデバイス100を示す。設定管理インタフェース2650が完全アクセスモードにて表示され、及びデバイス100がロック解除済みモードである間に、ジェスチャがタッチスクリーン112上で検出される。ジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ)は、ハンドル2608上で検出された接触2670と、ハンドル2608上で検出されている間に接触2670が方向2672に動くことを含む。ジェスチャを検出したのに応じて、デバイス100は、
図26Rに示すように、タッチスクリーン112から設定管理インタフェース2650を閉じる。デバイス100が設定管理インタフェース2650を閉じた後にロック解除モードのままとなるために、ユーザインタフェース400がタッチスクリーン112上に表示され、ユーザは、ユーザインタフェース400がアクセス不可能だったために以前はアクセス不可能であったアプリケーションへアクセスできる。
【0638】
図26Sは、デバイス100のタッチスクリーン112上で表示されるロック済みデバイスインタフェース2600を示し、デバイス100はロック済みモードにある。
図26Sはまた、タッチスクリーン112上で検出されたジェスチャをも示す。ジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ)は、アイコン2610上で検出された接触2674と、アイコン2610上で検出されている間に接触2674が方向2676に動くことを含む。ジェスチャを検出したのに応じて、デバイス100は
図26Uに示すタッチスクリーン112上のカメラインタフェース2678を表示し、デバイス100はロック済みモードのままとなる。
【0639】
いくつかの実施形態では、ロック済みデバイスインタフェース2600を表示することからカメラインタフェース2678を表示することへの移行は、
図26S〜
図26Uに示すように、接触2674の動きに従ってカメラインタージェースフェース2678がタッチスクリーン112上にスライドして表示されるアニメーションを含み、接触2674はカメラインタフェース2678をタッチスクリーン112上にスワイプ表示させる。
【0640】
アニメーションでは、カメラインタフェース2678はロック済みスクリーンインタフェース2600の上にスライド表示される。いくつかの実施形態では、カメラインタフェース2678は不透明であり、例えば
図26Uに示すように、ロック済みデバイスインタフェース2600はカメラインタフェース2678の下では可視でない。
【0641】
いくつかの他の実施形態では、ロック済みデバイスインタフェース2600を表示することからカメラインタフェース2678を表示することへの移行は、ロック済みデバイスインタフェース2600が接触2674の動きに従ってタッチスクリーン112からスライドして外れ、カメラインタフェース2678を明らかにするアニメーションを含む。
【0642】
カメラインタフェース2678は、デバイス100上のカメラアプリケーション(例えば、カメラモジュール143)と関連付けられたインタフェースである。カメラインタフェース2678は、カメラプレビュー2680と、フラッシュ制御2682と、フロント/バックカメラトグル2684と、シャッター/キャプチャボタン2686と、画像効果コントロール2688と、カメラロールアイコン2690とを含む。カメラロールアイコン2690上でのジェスチャ2692(例えば、タップジェスチャ)の検出に応じて、デバイス100はカメラインタフェース2678を表示するのを中止し、カメラロールインタフェース2693(
図26V)を表示する。デバイス100上でキャプチャされた又は他の方法で記憶された写真2697(
図26W)が、カメラロールインタフェース2693に表示される。カメラロールインタフェース2693はまた、アイコン2694をも含む。アイコン2694の(例えば、カメラアイコン2694上のタップジェスチャによる)アクティブ化に応じて、デバイス100はカメラインタフェース2678を表示する。よって、カメラアイコン2694及びカメラロールアイコン2690は類似するコントロールであり、カメラロールアイコン2690をアクティブ化することで、デバイス100を、カメラロールインタフェース2693を表示するように切り替え、アイコン2694をアクティブ化することで、デバイス100を、カメラインタフェース2678を表示するように切り替える。
【0643】
接触2674を用いたジェスチャが行われた時にデバイス100がロックされていたため、カメラインタフェース2678は限定アクセスモードで表示されている。カメラインタフェース2678が限定アクセスモードにある間、カメラロールアイコン2690上でのジェスチャ2692の検出に応じて、デバイス100は限定アクセスモードでのカメラインタフェース2678の表示を限定アクセスモードでのカメラロールインタフェース2693の表示に置き換える。カメラロールインタフェース2693が限定アクセスモードで表示される間、デバイス100上でキャプチャされた又は他の方法で記憶された画像の表示は制限される。いくつかの実施形態では、制限は、デバイス100が、ユーザが認証に成功するまで、デバイスがロック済みモードに入る前までにデバイス100上でキャプチャされた及び/又は記憶された画像を閲覧するのを防止することを含み、デバイス100は、カメラロールインタフェース2693において、デバイス100がロック済みモードに入る前にキャプチャされた又はカメラロールに記憶された画像の表示を抑制する。よって、例えば、
図26Vでは、カメラロールインタフェース2693が限定アクセスモードで表示されている間は全ての写真が表示されておらず、非表示の写真を閲覧するにはデバイス100のロックを解除すべきである(例えば、自身を認証する)ことを警告する警告メッセージ2695が表示される。
【0644】
カメラインタフェース2678又はカメラロールインタフェース2693が限定アクセスモードで表示される間、いずれをも、デバイス100のボタン204を押圧することで閉じることができる。ボタンを押圧している指が、ボタンを押している間に指紋センサ169によって検出される登録済みの指紋を有さない限りは、カメラインタフェース2678又はカメラロールインタフェース2693のいずれかが限定アクセスモードで表示される間にデバイス100上でボタン204の押圧を検出したのに応じて、デバイス100は、タッチスクリーン112上に、
図26Sに示すようにロック済みデバイスインタフェース2600を、あるいはパスコード入力インタフェース(図示せず)を表示する。デバイス100がロック済みモードに入ってからどのユーザも認証に成功していないため、デバイス100はロックモードのままとなる(及びそれによって、タッチスクリーン112上にロック済みデバイスインタフェース2600又はパスコード入力インタフェースが表示される)。押圧を行う指が、ボタンの押圧中に指紋センサ169によって検出された登録済みの指紋を有する場合、そのユーザは認証され、デバイス100はロック済みデバイスインタフェース2600の代わりにユーザインタフェース400を表示する。
【0645】
図26Vに示すデバイス100に戻ると、指紋2696は指紋センサ169上で検出されている。デバイス100は、指紋2696が、デバイス100を用いて登録された1つ以上の指紋のうちの1つであるかを判定する。デバイス100が、指紋2696が登録済みの指紋のうちの1つでないと判定した場合、デバイス100はカメラロールインタフェース2693の表示を限定アクセスモードで維持し、デバイス100は自身をロック済みモードに維持する。同様に、カメラインタフェース2678が検出されている間に指紋センサ169上で指紋を検出した場合は、デバイス100は、指紋が登録済みの指紋のうちの1つであるかを判定する。指紋が登録済みの指紋のうちの1つでない場合は、デバイス100はカメラインタフェース2678の表示を限定アクセスモードで維持し、デバイス100は自身をロック済みモードに維持する。
【0646】
デバイス100が、指紋2696が登録済みの指紋のうちの1つであると判定した場合は、デバイス100は次にカメラロールインタフェース2693を完全アクセスモードに表示し、デバイス100は、
図26Wに示すように、自身をロック済みモードからロック解除済みモードに移行する。完全アクセスモードでカメラロールインタフェース2693を表示することは、限定アクセスモードでカメラロールインタフェース2693を表示していた時には表示されなかった画像2697を表示することを含む。
【0647】
カメラロールインタフェース2693が完全アクセスモードで表示される間にカメラアイコン2694が(例えば、カメラアイコン2694上のタップジェスチャ2698によって)アクティブ化したのに応じて、デバイス100はカメラインタフェース2678を完全アクセスモードで表示し、デバイス100はロック解除モードであり続け、カメラロールインタフェース2693が完全アクセスモードで表示される間にカメラインタフェース2678に切り替えることは、カメラインタフェース2678を完全アクセスモードに入れる。
【0648】
カメラインタフェース2678又はカメラロールインタフェース2693のいずれかが完全アクセスモードで表示される(及びデバイス100がロック解除モードにある)間、いずれをも、デバイス100のボタン204を押圧することで閉じることができる。カメラインタフェース2678又はカメラロールインタフェース2693のいずれかが完全アクセスモードで表示される(例えば、
図26Wに示すように、カメラロールインタフェース2693が完全アクセスモードで表示される)間に、デバイス100のボタン204の押圧2699を検出したのに応じて、デバイス100は、デバイス100がロック解除済みモードのままでありながら、
図26Xに示すようにタッチスクリーン112上にユーザインタフェース400を表示する。
【0649】
図27A〜
図27Dは、いくつかの実施形態に係る、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御する、及びデバイスのロックを解除する方法2700を示すフロー図である。方法2700は、ディスプレイとタッチ感知面とを有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は、
図1Aのポータブル多機能デバイス100)にて実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチ感知面とは別個である。方法2700の一部の動作が、任意選択的に、組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序が、任意選択的に変えられる。
【0650】
以下に記載するように、方法2700は、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御し、デバイスのロックを解除する直観的かつセキュアな仕方を提供する。この方法は、デバイス情報及び機能へのアクセスを制御し、デバイスのロックを解除する時の、ユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作成する。
【0651】
デバイスが、電子デバイスの対応する機能セットへのアクセスがロックされるロック済みモードにある間(2702)、デバイスは、ディスプレイ上に第1のユーザインタフェースを表示し(2704)、第1の入力(例えば、ディスプレイの上部領域又はディスプレイの端若しくはその近くから始まる下方向のスワイプジェスチャなどの、第1のユーザインタフェースにおける第1のジェスチャ)を検出する(2706)。
図26A及び
図26Lでは、例えば、ロック済みデバイスインタフェース2600は、デバイス100がロック済みモードにある間に表示される。接触2612及び2646をそれぞれ有するスワイプジェスチャが、タッチスクリーン112上にて、それぞれハンドル2606及び2608から始まって検出される。
【0652】
別の例として、
図26Uでは、カメラインタフェース2678は、デバイス100がロック済みモードにある間に表示される。タップジェスチャ2692はタッチスクリーン112上にて、カメラロールアイコン2692上で検出される。
【0653】
第1の入力を検出したのに応じて、デバイスは、ディスプレイ上に第2のユーザインタフェースを表示し(2708)、第2のユーザインタフェースは、第2のユーザインタフェースへのアクセスが制限基準に従って制限される限定アクセスモードにある(例えば、1つ以上の通知のうちの少なくとも一部が編成され、通知に対応するメッセージ全体はデバイスのロックを解除せずにアクセスすることはできず、及び/又は1つ以上の表示されたコントロールは変更することができない)。例えば、接触2612を有するジェスチャを検出したのに応じて、デバイス100は限定アクセスモードにて通知インタフェース2616を表示し(
図26C又は
図26D)、通知2620は編成される。別の実施例として、接触2646を有するジェスチャを検出したのに応じて、デバイス100は限定アクセスモードにて設定管理インタフェース2650を表示し(
図26N)、機内モードアイコン2652−1は無効化される。別の実施例として、ジェスチャ2692を検出したのに応じて、デバイス100は限定アクセスモードにてカメラロールインタフェース2693を表示し(
図26V)、写真2697はディスプレイから非表示にされる。
【0654】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースは、第1の入力に従って選択されたユーザインタフェースである(2710)。第1の入力を検出したのに応じて、第1の入力がデバイスの第1の端から始まるとの判定に従って、第2のユーザインタフェースは通知インタフェースであり、第2の入力がデバイスの第1の端とは異なる(例えば、とは反対の)デバイスの第2の端から始まるとの判定に従って、第2のインタフェースは設定管理インタフェースである(2712)。例えば、ハンドル2606から始まる(例えば、タッチスクリーン112の上端から始まる)接触2612を有するジェスチャを検出したのに応じて、通知インタフェース2616が限定アクセスモードで表示される(
図26A〜
図26D)。反対に、ハンドル2608から始まる(例えば、タッチスクリーン112の下端から始まる)接触2646を有するジェスチャを検出したのに応じて、設定管理インタフェース2650が限定アクセスモードで表示される(
図26L〜
図26N)。
【0655】
第2のユーザインタフェースを限定アクセスモードで表示している間に(2714)、デバイスは指紋センサ上で第1の指紋を検出する(2716)。例えば、指紋2640(
図26G)、2666(
図26N)、又は2696(
図26V)が、指紋センサ169上で検出される。
【0656】
第1の指紋がデバイスを用いて登録済みの複数の登録済みの指紋のうちの1つであるとの判定に従って(2718)、デバイスは、第2のユーザインタフェースへのアクセスが制限基準に従って制限されない完全アクセスモードにて第2のユーザインタフェースを表示し(例えば、1つ以上の通知は未編成であり)(2720)、デバイスを、ロック済みモードから、電子デバイスの機能の対応するセットがロック解除されているロック解除済みモードに移行する(2722)。いくつかの実施形態では、通知の件名及びプレビューが未編成モードで表示される。例えば、指紋2640(
図26G)が登録済みの指紋のうちの1つであると判定されると、通知インタフェース2616が完全アクセスモードで表示され、デバイス100のロックは解除され(
図26H)、通知2620は未編成で表示される。別の実施例として、指紋2666(
図26N)が登録済みの指紋のうちの1つであると判定されると、設定管理インタフェース2650が完全アクセスモードで表示され、デバイス100のロックは解除され(
図26O)、機内モードアイコン2652−1は有効化される。別の実施例として、指紋2696(
図26V)が登録済みの指紋のうちの1つであると判定されると、カメラロールインタフェース2693が完全アクセスモードで表示され、デバイス100のロックは解除され(
図26W)、写真2697が表示される。
【0657】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースは半透明であり、第2のユーザインタフェースは第1のユーザインタフェースの上に表示される(2724)。第1の指紋がデバイスを用いて登録された複数の登録済みの指紋のうちの1つであるとの判定に従って、デバイスは、半透明の第2のユーザインタフェースの下にて、デバイスのロック済みモードの第1のユーザインタフェースがデバイスのロック解除済みモードのユーザインタフェースに移行するアニメーションを表示する(2726)。例えば、第1のユーザインタフェースは、デバイスがロック済みモードにある時のデバイスのロック画面であり、第1のユーザインタフェースは、アプリケーションを起動するためのアプリケーションアイコンを有する画面であるホーム画面に移行する、又はデバイスがロック済みモードに入るすぐ直前に、ロック解除モードのデバイスによって表示されていた最後の画面に移行する。このアニメーション化された移行は、この移行が半透明の第2のユーザインタフェースの下で起きるために、典型的にぼやけている。このアニメーション化された移行は、ユーザに対して、デバイスが、第2のユーザインタフェースの表示を維持している間にデバイスのロックが解除されたことを合図する。
図26Cに示すように、例えば、通知インタフェース2616は半透明であり、ロック済みデバイスインタフェース2600の上に表示される。指紋2640(
図26G)が登録済みの指紋のうちの1つであると判定されると、ロック済みデバイスインタフェース2600をユーザインタフェース400に移行するアニメーションが、
図26G〜
図26Hに示すように、通知インタフェース2616の下で表示される。
【0658】
第1の指紋が複数の登録済みの指紋のうちの1つでないとの判定に従って、デバイスは、第2のユーザインタフェースの表示を限定アクセスモードに維持し、デバイスをロック済みモードに維持する(2728)。例えば、指紋2640(
図26G)が登録済みの指紋のうちの1つでないと判定された時は、デバイス100は通知インタフェース2616を限定アクセスモードに維持して、自身をロック済みモードに維持し、通知2620は編成済みのままとなる。別の実施例として、指紋2666(
図26N)が登録済みの指紋のうちの1つでないと判定された時は、デバイス100は設定管理インタフェース2650を限定アクセスモードに維持し、自身をロック済みモードに維持し、機内モードアイコン2652−1は無効化されたままとなる。別の実施例として、指紋2696(
図26V)が登録済みの指紋のうちの1つでない判定された時は、デバイス100はカメラロールインタフェース2693(及びカメラインタフェース2678)を限定アクセスモードに維持し、自身をロック済みモードに維持し、写真2697はディスプレイに非表示のままとなる。
【0659】
いくつかの実施形態では、第1の入力を検出した後、及び第2のユーザインタフェースを表示する間に、デバイスは、第2の入力を検出する(2730)。第2の入力を検出したのに応じて(2732)、デバイスは第2のユーザインタフェースを表示するのを中止し(2734)、第2のユーザインタフェースの代わりに対応するユーザインタフェースを表示する(2736)。デバイスがロック解除済みモードにある時(例えば、第1の指紋がデバイスを用いて登録済みの複数の登録済みの指紋のうちの1つであるとの判定に従って)、対応するユーザインタフェースは、電子デバイスの機能の対応するセットへの無制限のアクセスを有するユーザインタフェース(例えば、複数の異なるアプリケーション、又は直近で使用されたアプリケーションを起動するためのアプリケーション起動ユーザインタフェース)である(2738)。デバイスがロック済みモードにある時(例えば、第1の指紋が複数の登録済みの指紋のうちの1つでないとの判定に従って)、対応するユーザインタフェースは、電子デバイスの機能の対応するセットへのアクセスが制限された第1のユーザインタフェースである(2740)。デバイス100が通知インタフェース2616又は設定管理インタフェース2650を表示している間、デバイス100は対応するインタフェースを閉じるための対応する入力を検出する。デバイス100がロック解除済みモードにあり、対応するインタフェースが閉じられる時に、デバイス100はユーザインタフェース400を表示する。デバイス100がロック済みモードにあり、対応するインタフェースが閉じられた時、デバイス100はロック済みデバイスインタフェース2600を表示する。
【0660】
例えば、通知インタフェース2616を閉じるための接触2634を有するジェスチャを検出したのに応じて(
図26C又は
図26D)、デバイス100はロック済みモードを維持して、ロック済みデバイスインタフェース100を表示する。しかしながら、通知インタフェース2616を閉じるための接触2642を有するジェスチャを検出したのに応じて(
図26I)、デバイス100はロック解除済みモードを維持してユーザインタフェース400を表示する(
図26J)。
【0661】
別の実施例として、設定管理インタフェース2650が限定アクセスモードで表示され、デバイス100がロック済みモードにある間に、設定管理インタフェース2650を閉じるためのジェスチャを検出したのに応じて、デバイス100は、ロック済みモードを維持して、ロック済みデバイスインタフェース2600を表示する。しかしながら、設定管理インタフェース2650を閉じるために接触2670を有するジェスチャを検出したのに応じて(
図26Q)、デバイス100はロック解除済みモードを維持して、ユーザインタフェース400を表示する(
図26R)。
【0662】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースは、複数の通知と関連付けられた通知インタフェースであり(2742)、限定アクセスモードでは、1つ以上の通知に含有される対応する情報はアクセス不可能であり、完全アクセスモードでは、対応する情報はアクセス可能である。
図26C及び
図26Hに示すように、通知インタフェース2616は通知2620と共に表示される。通知2616が限定アクセスモードで表示される時、
図26Cに示すように、実際のメッセージ又はメールの内容(例えば、メッセージ又はメールの断片)はアクセス不可能であり、通知2620では汎用テキストと置き換えられる。しかしながら、通知インタフェース2616が完全アクセスモードで表示されると、
図26Hにあるように、実際のメッセージ又はメール内容は通知2620に含まれている。
【0663】
いくつかの実施形態では、限定アクセスモードでアクセス不可能である対応する情報は、編成済みの情報を含む(2744)。限定アクセスモードでは、対応する通知のレプリゼンテーションは第1の部分(例えば、送信者識別情報)及び第2の部分(例えば、件名又は内容の断片)を含み、第1の部分は未編成であり、第2の部分は編成済みである。完全アクセスモードでは、対応する通知のレプリゼンテーションは第1の部分及び第2の部分を含み、第1の部分及び第2の部分は未編成である。
図26Cにおける通知2620−1は、例えば、編成済みの通知であり、部分2622(送信者)は編成されていないが、部分2624(メッセージタイムスタンプ)及び部分2626(メッセージ断片)は汎用プレースホルダーテキストとの置き換えによって編成されている。
【0664】
いくつかの実施形態では、通知は、限定アクセスモードにおいても、通知が個人又はプライベート情報を含まない又は伴わない場合は、編成されない。例えば、スポーツ更新情報又はニュース更新情報は編成する必要がない。
【0665】
いくつかの実施形態では、限定アクセスモードでアクセス不可能な対応する情報は、通知インタフェースの所定のセクションからの情報を含む(2746)。限定アクセスモードでは、通知インタフェースは所定のセクションを省き、完全アクセスモードでは、通知インタフェースは所定のセクションを含む。例えば、
図26Dでは、通知インタフェース2616が限定アクセスモードにある間、カレンダ通知についてのセクション2618−2は省かれる。
図6Hでは、通知インタフェース2616が完全アクセスモードにある時には、カレンダ通知についてのセクション2618−2は表示される。
【0666】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースは、複数のデバイス設定と関連付けられた設定管理インタフェースである(2748)。限定アクセスモードでは、デバイスは少なくとも1つの対応する設定が変更されるのを防止する(例えば、対応する設定は「オン」又は「オフ」などの以前に選択された値で固定され、デバイスは、第2のユーザインタフェースが完全アクセスモードに移行されない限り/移行されるまでは、設定を変更することによってユーザ入力に応じない)。完全アクセスモードでは、対応する設定はその変更が有効化される(例えば、設定は、設定トグル上でタッピングされる又は設定スライダをスライドされるなど、ユーザからの入力に応じた変更が有効化される)。例えば、設定管理インタフェース2650は複数の設定(機内モードのオン/オフ、Wi−Fiのオン/オフ、など)と関連付けられたインタフェースである。設定管理インタフェース2650が限定アクセスモードにある時、機内モードアイコン2652−1は無効化され(
図26N)、現在の機内モード設定は、機内モードアイコン2652−1上でのタップジェスチャ2664にかかわらず、変更されない。しかしながら、設定管理インタフェース2650が完全アクセスモードにある時は、機内モードアイコン2652−1は有効化され、機内モードアイコン2652−1上でのタップジェスチャ2668は機内モード設定を変更する(
図26O)。
【0667】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースは、デバイスのカメラによって撮られる画像を閲覧するためのカメラ再生インタフェースである(2750)。限定アクセスモードでは、デバイスは1つ以上の以前にキャプチャされた画像をカメラ再生インタフェースで閲覧されるのを防止する(例えば、デバイスはユーザが、デバイスがロック済み動作モードに入る前にキャプチャされて仮想の「カメラロール」に格納された画像を閲覧するのを、ユーザが認証に成功するまで防止する)。しかしながら、完全アクセスモードでは、1つ以上の以前にキャプチャされた画像は、カメラ再生インタフェースでの閲覧が有効化される(例えば、ユーザが認証に成功した後、仮想「カメラロール」のロックは解除されて、ユーザは仮想「カメラロール」における画像へのアクセスを与えられる)。例えば、
図26V〜
図26Wは、タッチスクリーン112上に表示される、デバイス100によってキャプチャされるか他の方法で記憶された写真を閲覧するためのカメラロールインタフェース2693を示す。カメラロールインタフェース2693が完全アクセスモードにある時(
図26W)、写真2697が表示される。カメラロールインタフェース2693が限定アクセスモードにある時は(
図26V)、写真2697は表示されない。
【0668】
図27A〜
図27Dにおける動作について記載された特定の順序は単なる例示であり、記載された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すことを意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。それに加えて、本明細書に記載の他の方法に関して本明細書で記載されている他のプロセスの詳細(例えば、段落番号[0080]で列挙されているプロセス)は、また、
図27A〜
図27Dに関連して上述されている方法2700に類似の方法でも適用可能であることを留意されたい。例えば、方法2700を参照して先述した入力、ユーザインタフェース、ユーザインタフェースオブジェクト又は要素、及びアニメーションは、任意選択的に、本明細書で説明する他の方法(例えば、段落[0080]内に列挙されたもの)を参照して本記載の入力、ユーザインタフェース、ユーザインタフェースオブジェクト又は要素、及びアニメーションの特性の1つ以上を有する。簡潔性のために、これらの詳細はここでは繰り返さない。
【0669】
いくつかの実施形態によれば、
図28は、説明される様々な実施形態の理念に従って構成された電子デバイス2800の機能ブロック図を示す。そのデバイスの機能ブロックは、任意選択的に、説明される様々な実施形態の理念を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実行される。
図28で説明する機能ブロックが、説明される様々な実施形態の理念を実施するために、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者に理解されよう。したがって、本明細書における説明は、あらゆる可能な組み合わせ若しくは分離、又は本明細書で説明する機能ブロックの更なる定義を任意選択的に支持する。
【0670】
図28に示されるように、電子デバイス2800は、ディスプレイユニット2802と、任意選択的にタッチ感知面ユニット2804と、指紋センサユニット2806と、表示ユニット2802、任意選択的に、タッチ感知面ユニット2804、及び指紋センサユニット2806に連結された処理ユニット2808とを備える。いくつかの実施形態では、処理ユニット2808は、表示有効化ユニット2810と、検出ユニット2812と、移行ユニット2814と、維持ユニット2816と、中止ユニット2818とを備える。
【0671】
処理ユニット2808は、デバイスが、電子デバイスの対応する機能のセットへのアクセスがロックされているロック済みモードにある間、ディスプレイユニット2802上に第1のユーザインタフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット2810を用いて)有効化し、第1の入力を(例えば、検出ユニット2812を用いて)検出し、第1の入力を検出したことに応じて、ディスプレイユニット2802上に、そのアクセスが制限基準に従って制限される限定アクセスモードにある第2のユーザインタフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット2810を用いて)有効化し、限定アクセスモードにて第2のユーザインタフェースの表示を有効化している間に、指紋センサ2806上で第1の指紋を(例えば、検出ユニット2812を用いて)検出し、第1の指紋がデバイスを用いて登録される複数の登録済みの指紋のうちの1つであるとの判定に従って、第2のユーザインタフェースへのアクセスが制限基準に従って制限されない完全アクセスモードで第2のユーザインタフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット2810を用いて)有効化し、デバイスを、ロック済みモードから、電子デバイスの機能の対応するセットがロック解除されているロック解除済みモードに(例えば、移行ユニット2814を用いて)移行し、第1の指紋が複数の登録済みの指紋のうちの1つでないとの判定に従って、第2のユーザインタフェースの表示を限定アクセスモードで維持し、デバイスをロック済みモードで(例えば、維持ユニット2816を用いて)維持する。
【0672】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースは複数の通知と関連付けられた通知インタフェースであり、限定アクセスモードでは、1つ以上の通知に含有される対応する情報はアクセス不可能であり、完全アクセスモードでは、対応する情報はアクセス可能である。
【0673】
いくつかの実施形態では、限定アクセスモードにてアクセス不可能な対応する情報は編成済みの情報を含み、限定アクセスモードでは、対応する通知のレプリゼンテーションは第1の部分及び第2の部分を含み、第1の部分は未編成であり、第2の部分は編成済みであり、完全アクセスモードでは、対応する通知のレプリゼンテーションは第1の部分及び第2の部分を含み、第1の部分及び第2の部分は未編成である。
【0674】
いくつかの実施形態では、限定アクセスモードではアクセス不可能である対応する情報は、通知インタフェースの所定のセクションからの情報を含み、限定アクセスモードでは、通知インタフェースは所定のセクションを省き、完全アクセスモードでは、通知インタフェースは所定のセクションを含む。
【0675】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースは複数のデバイス設定と関連付けられた設定管理インタフェースであり、限定アクセスモードでは、デバイスは少なくとも1つの対応する設定が変化されるのを防止し、完全アクセスモードでは、対応する設定は変更が有効化される。
【0676】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースは、デバイスのカメラによって撮られた画像を閲覧するためのカメラ再生インタフェースであり、限定アクセスモードではデバイスは1つ以上の以前にキャプチャした画像をカメラ再生インタフェースで閲覧されるのを防止し、完全アクセスモードでは、1つ以上の以前にキャプチャされた画像はカメラ再生インタフェースでの閲覧が有効化される。
【0677】
いくつかの実施形態では、処理ユニット2808は、第1の入力を検出した後、及び第2のユーザインタフェースの表示を有効化している間に、第2の入力を(例えば、検出ユニット2812を用いて)検出し、第2の入力を検出したのに応じて、第2のユーザインタフェースの表示を(例えば、中止ユニット2818を用いて)中止し、対応するユーザインタフェースの表示を第2のユーザインタフェースの代わりに(例えば、表示有効化ユニット2810を用いて)有効化し、デバイスがロック解除済みモードにある時、対応するユーザインタフェースは電子デバイスの機能の対応するセットへの無制限アクセスを有するユーザインタフェースであり、デバイスがロック済みモードにある時、対応するユーザインタフェースは電子デバイスの機能の対応するセットへのアクセスが制限された第1のユーザインタフェースである。
【0678】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースは第1の入力に従って選択されるユーザインタフェースであり、第1の入力を検出したのに応じて、第1の入力がデバイスの第1の端から始まるとの判定に従って、第2のユーザインタフェースは通知インタフェースであり、第2の入力がデバイスの第1の端とは異なるデバイスの第2の端から始まるとの判定に従って、第2のインタフェースは設定管理インタフェースである。
【0679】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースは半透明であり、第2のユーザインタフェースは第1のユーザインタフェースの上に表示され、処理ユニット2808は、第1の指紋がデバイスを用いて登録された複数の登録済みの指紋のうちの1つであるとの判定に従って、半透明の第2のユーザインタフェースの下で、デバイスのロック済みモードの第1のユーザインタフェースがデバイスのロック解除済みモードのユーザインタフェースに移行するアニメーションの表示を(例えば、表示有効化ユニット2810を用いて)有効化する。
【0680】
上述の情報処理方法での動作は、汎用プロセッサ(例えば、
図1A及び
図3に関連して上述されたようなもの)又は特定用途向けチップなどの、情報処理装置内の1つ以上の機能モジュールを稼働することによって、任意選択的に実施される。
【0681】
図27A〜
図27Dを参照して上述された動作は、
図1A、
図1B、又は
図28に示される構成要素によって、任意選択的に実施される。例えば、検出動作2706及び2716、表示動作2704、2708、及び2720、移行動作2722、並びに維持動作2728は、任意選択的に、イベントソータ170、イベントレコグナイザ180、及びイベントハンドラ190によって実施される。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、イベント情報をそれぞれのイベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触がユーザインタフェース上のオブジェクトの選択などの、既定のイベント又はサブイベントに対応するかどうかを判定する。それぞれの既定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連付けられたイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176若しくはオブジェクトアップデーター177を任意選択的に利用する、又は呼び出す。いくつかの実施形態において、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するための対応するGUIアップデータ178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が
図1A〜
図1Bに示されるコンポーネントに基づいてどのように実施されるかは明らかであるだろう。
コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除する
【0682】
多くの電子デバイスは、デバイス上のほとんどのアプリケーションへのアクセスが防止されるロック済みモードを有する。ロック済みモードにある間、このようなデバイスは特定のアプリケーションへの限定アクセスをそれでも許可し得るが、デバイス上のほとんどのアプリケーションがロックされる。
【0683】
いくつかの場合では、ロック解除要求に応じて、ユーザがデバイス上のいずれのアプリケーションにもナビゲーションできるように、デバイス全体のロックを解除する方がより効率的となり得る。他の場合では、ロック解除要求に応じて、デバイス上の全てのアプリケーションのロックを解除することなく、限定アクセスモードで動作する特定のアプリケーションのみのロックを解除して、特定のアプリケーションのより多くの機能にユーザがアクセスできるようにする方が、より効率的となり得る。よって、コンテキストに依存して、デバイス全体のロックを解除するのではなく、アプリケーションのロックを解除する方がより効率的となり得る。
【0684】
本明細書に記載される方法は、アプリケーション又はデバイスのロックを、使用コンテキストに依存して、指紋センサ上で許可された指紋を検出したのに応じて解除する仕方を提供する。
【0685】
デバイス全体についてのロック画面が表示されている間に許可された指紋が検出されると、デバイスは、全てでなければほとんどのデバイス上のアプリケーションがアクセス可能となるロック解除済みモードに移行する。このロック解除モードでは、ディスプレイは、アプリケーションを起動するためのアプリケーションアイコンを有するホーム画面、又は、デバイスがロック済みモードに入る直前にロック解除済みモードにてデバイスによって最後に表示されていた画面に、任意選択的に変化する。
【0686】
もう一方で、限定アクセスモードで使用されている特定のアプリケーションのユーザインタフェースが表示されている間に許可された指紋が検出されると、デバイスはロック済みモードから、特定のアプリケーションの以前はロック済みであった機能はロック解除されるもののデバイス上の他のアプリケーションはロック済みのままとなる、単一アプリケーションロック解除済みモードに移行する。
【0687】
例えば、デバイスは、ユーザ認証なしで、カメラアプリケーションへの限定アクセスを、ユーザが写真を直ちに撮るのを可能とするために許可してもよい。ユーザの指紋認証に応じて、ロック解除済みのカメラアプリケーションはまた、カメラによって以前に記憶された写真を表示したり、他のデバイスに写真を送信したりすることができてもよい。
【0688】
別の実施例として、デバイスは、ユーザ認証なしで、パーソナルデジタルアシスタント(例えば、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.製のSiri(登録商標)パーソナルデジタルアシスタント)に、特定のユーザについてのプライベート情報へのアクセスを必要としない質問に答えるのを許可してもよい。ユーザの指紋認証に応じて、パーソナルデジタルアシスタントはまた、特定のユーザについてのプライベート情報へのアクセスを必要とする質問に答えることができてもよい。
【0689】
いくつかの実施形態では、デバイスは、別個のディスプレイ(例えば、ディスプレイ450)及び別個のタッチ感知面(例えば、タッチ感知面451)を備える電子デバイスである。いくつかの実施形態では、デバイスは、ポータブル多機能デバイス100であり、ディスプレイはタッチスクリーン112であり、タッチ感知面は、ディスプレイ上の触知出力発生器167(
図1A)を含む。
図29A〜
図29Y及び
図30A〜
図30Dを参照して以下で説明するデバイスは、1つ以上の指紋センサ169を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指紋センサは、タッチ感知面(例えば、別個のタッチ感知面451又はタッチ感知ディスプレイシステム112)と統合される1つ以上の統合指紋センサ359−1(
図4B)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指紋センサは、タッチ感知面(例えば、別個のタッチ感知面451又はタッチ感知ディスプレイシステム112)とは別個である、別個の指紋センサ359−2(
図4B)を含む。特に指定がない限り、以下で説明する指紋センサ169は、指紋センサ169を含むデバイスのハードウェア及びソフトウェアの構成に応じて、任意選択的に、統合指紋センサ359−1又は別個の指紋センサ359−2である。説明の便宜上、
図29A〜
図29Y及び
図30A〜
図30Dを参照して説明する実施形態は、タッチスクリーン112及び別個のタッチ感知面359−2を有するデバイスを参照して論じるが、類似した動作が、
図29A〜
図29Yに示すユーザインタフェースをディスプレイ450上で表示している間に、
図29A〜
図29Yで説明する入力を統合指紋センサ359−1上で検出することに応じて、統合指紋センサ359−1にて任意選択的にデバイス上で実行される。更に、類似する動作が、任意選択的に、タッチスクリーン112の代わりにディスプレイ450及び別個のタッチ感知面451を有するデバイスで、指紋センサ169(例えば、統合指紋センサ359−1又は別個の指紋センサ359−2)上にて、及び/又は別個のタッチ感知面451にて、
図29A〜
図29Yに示す接触を検出したことに応じて、ディスプレイ450上に
図29A〜
図29Yに示すユーザインタフェースを表示する間に、実行される。このような実施形態では、
図29A〜
図29Yに示す接触は、任意選択的に、ディスプレイ450の位置に対応するフォーカスセレクタ、及び別個のタッチ感知面(例えば、タッチ感知面451)上にて行われる接触又はジェスチャの位置に対応する接触の両方を表し、フォーカスセレクタは、任意選択的に、対応する接触、接触に対応する代表点(例えば、対応する接触の重心、又は対応する接触に関連付けられた点)、若しくはタッチスクリーン112上で検出された2つ以上の接触の重心であり、任意選択的に、表示されたカーソルと置き換えられる。
【0690】
図29Aは、デバイスのディスプレイ上に(例えば、デバイス100のタッチスクリーン112上に)表示されたロック済みデバイスインタフェース29000を示す。ロック済みデバイスインタフェース29000は、デバイス100のユーザに対して、デバイス100がロック済みモードにあり(すなわち、デバイス100はロックされており)、及び、それによってデバイス100上の複数のアプリケーションの機能へのアクセスが防止されていることを示す、ユーザインタフェースである。例えば、デバイス100がロックされている間、ユーザインタフェース400(
図29B)はアクセス不可能である。よって、ユーザは、デバイス100上で複数のいくつかのアプリケーションを起動することができない。いくつかの実施形態では、ロック済みデバイスインタフェース29000はユーザに限定された情報を提供する。例えば、ロック済みデバイスインタフェース29000は現在の日付及び時刻29002、並びにどのようにデバイス100のロックを解除するかの指示又はヒント29004を含む。
【0691】
ロック済みデバイスインタフェース29000はまた、対応するユーザインタフェースを表示する又は特定のアプリケーションを起動するための1つ以上のユーザインタフェースオブジェクトをも含む。例えば、ロック済みデバイスインタフェース29000はハンドル29006及び29008、並びにアイコン29010を含む。ユーザはハンドル29006から始まるジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ)を行って、通知インタフェースの表示をアクティブ化する。ユーザはハンドル29008から始まるジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ)を行って、設定管理インタフェースの表示をアクティブ化する。ユーザはアイコン29010上でジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ)を行って、カメラインタフェースの表示をアクティブ化する。
【0692】
図29Aは、指紋センサ169上で指紋29012が検出されていることを示す。指紋センサ169上で指紋29012を検出したのに応じて、デバイス100は、指紋29012が、デバイス100を用いて登録された1つ以上の指紋のうちの1つであるかを判定する。指紋29012が登録済みの指紋のうちの1つでない場合、デバイス100はロック済みモードのままとなり、ロック済みデバイスインタフェース29000は表示されたままとなる、又はパスコード入力インタフェース(図示せず)が表示される。
【0693】
指紋29012が登録済みの指紋のうちの1つである場合、デバイス100は、複数のアプリケーションの機能のロックが解除されるマルチアプリケーションロック解除済みモードに移行し、
図29Bに示すように、ユーザインタフェース400が表示される。ユーザインタフェース400が表示され、デバイス100がマルチアプリケーションロック解除済みモードにあることで、ユーザはデバイス100上の複数のアプリケーションのうちのいずれかを、完全アクセスで起動することができる。例えば、
図29Bは「写真」アイコン428上で検出されたジェスチャ29014(例えば、タップジェスチャ)を示す。ジェスチャ29014を検出したのに応じて、デバイス100は完全アクセスを有したコンテンツ提示アプリケーション(例えば、フォトビューアアプリケーション)を起動させて、
図29Cに示すように、対応するフォトビューアインタフェース29016を表示させる。いくつかの実施形態では、フォトビューアインタフェース29016は、コンテンツ提示アプリケーションに加えて、又はその代わりに、カメラアプリケーションと対応する。
【0694】
フォトビューアインタフェース29016では、デバイス100上のカメラアプリケーションの過去のセッションにて以前にキャプチャされた写真、及び/又はデバイス100によって受信された写真を含む、デバイス100上に記憶される写真29018が表示される。いくつかの実施形態では、フォトビューアインタフェース29016は、写真29018のいずれかを、メッセージ、メール、ソーシャルネットワークアップロード、又は他の任意の好適な方法で共有するためのプロセスを開始させるための、共有アイコン29020を含む。共有アイコン29020は、デバイス100がマルチアプリケーションロック解除モードにあるために、有効化されている。
【0695】
フォトビューアインタフェース29016が表示される(すなわち、フォトビューアアプリケーションが開いている)間、ボタン204上のボタン押圧29022がデバイス100によって検出される。ボタン押圧29022は、ボタン204のボタンダウン(アクティブ化)、及びボタン204のボタンアップ(非アクティブ化)を含む。ボタン押圧29022の検出に応じて、フォトビューアインタフェース29016はその表示を中止し(例えば、フォトビューアアプリケーションはバックグラウンドに閉じられる)、ユーザインタフェース400が表示され、デバイス100は、
図29Dに示すように、マルチアプリケーションロック解除済みモードのままでいる。
【0696】
図29Eは、タッチスクリーン112上にロック済みデバイスインタフェース29000が表示された、ロック済みモードにあるデバイス100を示す。タッチスクリーン112上で、ジェスチャが検出される。ジェスチャ(例えば、スワイプジェスチャ)は、アイコン29010上で検出され、アイコン29010上で検出される間に方向29026に動く、接触29024を含む。ジェスチャを検出したのに応じて、デバイス100は、
図29Fに示すように、タッチスクリーン112上にカメラインタフェース29028を限定アクセスモードにて表示して、デバイス100はロック済みモードのままとなる。
【0697】
カメラインタフェース29028は、デバイス100上のカメラアプリケーション(例えば、カメラモジュール143)と関連付けられたインタフェースである。カメラインタフェース29028は、カメラプレビュー29034と、フラッシュ制御29030と、フロント/バックカメラトグル29032と、シャッター/キャプチャボタン29038と、画像効果コントロール29040と、カメラロールアイコン29036とを含む。デバイス100は、カメラロールアイコン29036上でのジェスチャ29042(例えば、タップジェスチャ)の検出に応じて、カメラインタフェース29028の表示を中止し、カメラロールインタフェース29044を、限定アクセスモード(
図29G)で表示する。カメラロールインタフェース29044が限定アクセスモードで表示される間、カメラアプリケーションの以前のセッションにてデバイス100上でキャプチャされた写真は、カメラロールインタフェース29044に表示されない。例えば、
図29Gでは、カメラロールインタフェース29044に写真が表示される代わりに、ユーザに対して、キャプチャされた写真を閲覧するためにはデバイスのロックを解除するように指示するメッセージ29046が表示される。
【0698】
カメラロールインタフェース29044はまた、無効化されている共有アイコン29020及びカメラアイコン29048をも含む。いくつかの実施形態では、共有アイコン29020は、無効化されている時はグレイアウトされるか網掛けされている。ジェスチャ(例えば、タップジェスチャ)をカメラアイコン29048上で検出したのに応じて、デバイス100はカメラロールインタフェース29044の表示を中止し、無効化されていないカメラインタフェース29028を表示する。
【0699】
図29Gは、指紋29050が指紋センサ169上で検出されている。デバイス100が、指紋29050が登録済みの指紋のうちの1つであると判定すると、デバイス100は、カメラロールインタフェース29044に対応するアプリケーションに対して単一アプリケーションロック解除モードに移行し、カメラアプリケーションの以前のセッションにてデバイス100上でキャプチャされた写真の表示を含む、カメラロールインタフェース29044の機能のロックを解除する。
図29Hに示すように、写真29018はロック解除済みのカメラロールインタフェース29044に表示される。また、共有アイコン29020は、
図29Hに示すように、単一アプリケーションロック解除済みモードで有効化される。指紋29050が登録済みの指紋のうちの1つでない場合は、カメラロールインタフェース29044の機能は制限されたままとなる。
【0700】
いくつかの実施形態では、デバイス100をカメラロールインタフェース29044に対する単一アプリケーションロック解除済みモードに移行することは、デバイス100が、カメラロールインタフェース29044が対応するカメラアプリケーションのロックだけを解除してそのアプリケーションの機能をロック解除済み及びアクセス可能とする一方で、デバイス100の他のアプリケーションをロック済みのままとしてそれらの機能がアクセス不可能のままとすることを含む。
【0701】
いくつかの他の実施形態では、デバイス100をカメラロールインタフェース29044に対する単一アプリケーションロック解除済みモードに移行することは、デバイス100を複数のアプリケーションに対してロック解除済みモードに移行する(すなわち、カメラロールインタフェース29044が対応するカメラアプリケーションを含む、複数のアプリケーションの機能のロックが解除される)ことを含むが、デバイス100はまた、カメラアプリケーションが閉じられるとすぐにロック済みモードに移行し戻る(すなわち、複数のアプリケーションの機能がロック済み及びアクセス不可能となる)ように構成される。よって、これらの実施形態では、複数のアプリケーションがロック解除されても、カメラ及びカメラロールだけはアクセス可能であり、これによって実質的に単一アプリケーションロック解除済みモードとなる。
【0702】
図29Hに戻って、カメラロールインタフェース29044の機能のロックが解除されている間、ボタン204上のボタン押圧29052がデバイス100によって検出される。ボタン押圧29052は、ボタン204のボタンダウン(アクティブ化)、及びボタン204のボタンアップ(非アクティブ化)を含む。ボタン押圧29052を検出したのに応じて、カメラロールインタフェース29044はその表示を中止し(例えば、カメラアプリケーション又はコンテンツ提示アプリケーションが閉じられ)、ロック済みデバイスインタフェース29000が表示され、デバイス100は、
図29Iに示すように、ロック済みモードに戻る。
【0703】
図29Jは、デバイス100をカメラロールインタフェース29044対する単一アプリケーションロック済みモードに移行する、別の実施例を示す。
図29Jでは、カメラロールインタフェース29044は限定アクセスモードにあり(すなわち、その機能は制限されており)、デバイス100はロック済みモードにあり、カメラアプリケーションの現在のセッションでキャプチャされた写真29054がカメラロールインタフェース29044に表示される。
図29Jでは、カメラアプリケーションの現在のセッションでキャプチャされた写真29054以外の、デバイス100上に記憶されている他の写真は、表示されていない。また、共有アイコン29020は無効化されており、共有アイコン29020上でのジェスチャ(例えば、タップジェスチャ29055)は何ら影響を与えない。
【0704】
指紋29056(
図29J)は、指紋センサ169上で検出される。デバイス100が、指紋29056が登録済みの指紋のうちの1つであると判定した場合、デバイス100は単一アプリケーションロック解除済みモードに移行し、共有アイコン29020を有効化することを含む、カメラロールインタフェース29044の機能のロックを解除する。
図29K〜
図29Lに示すように、共有アイコン29020上でジェスチャ(例えば、タップジェスチャ)29058を検出したのに応じて、デバイス100はカメラロールインタフェース29044(例えば、写真29054)に表示される1つ以上の写真を共有するためのプロセスを開始させる。(簡略化のために、この実施例では、キャプチャされた写真29054−1〜29054−4は、デバイス上に記憶される写真の全てであると仮定する。)共有プロセスは、例えば、ユーザが共有する写真を選択する写真選択インタフェース29060(
図29L)を表示し、ユーザに共有方法(例えば、メール、メッセージ、ソーシャルネットワーク、マイクロブログ)(図示せず)を選択させるためのインタフェースを表示するのを含む。指紋29056が登録済みの指紋のうちの1つでない場合は、カメラロールインタフェース29044の機能は制限されたままとなる。
【0705】
共有プロセスが完了する前に、ユーザは対応するコンテンツ提示アプリケーション又はカメラアプリケーションを閉じることができ、及びそれによって共有プロセスをキャンセルすることができる。例えば、
図29Lでは、写真選択インタフェース29060が表示される間に、ボタン204上でのボタン押圧29066はデバイス100によって検出される。ボタン押圧29066は、ボタン204のボタンダウン(アクティブ化)、及びボタン204のボタンアップ(非アクティブ化)を含む。ボタン押圧29066を検出したのに応じて、写真選択インタフェース29060は表示を中止し(例えば、カメラアプリケーション又はコンテンツ提示アプリケーションは閉じられ)、ロック済みデバイスインタフェース29000が表示され、デバイス100は、
図29Mに示すように、ロック済みモードにある。
【0706】
図29Nは、デバイス100がロック済みモードにある間のタッチスクリーン112上で表示されたパスコード入力インタフェース29068を示す。いくつかの実施形態では、パスコード入力インタフェース29068は、例えば、ロック済みデバイスインタフェース29000が表示される間にロック解除指示29004の付近で横のスワイプジェスチャを検出したのに応じて、表示される。パスコード入力インタフェース29068は、パスコードフィールド29070及びキーパッド29072を含む。キーパッド29072は、「緊急電話」キー29073を含む。「緊急電話」キー29073上でジェスチャ(例えば、タップジェスチャ、仮想キー押圧ジェスチャ)29074を検出したのに応じて、デバイス100は、
図29Oに示すように、緊急電話インタフェース29076を表示し、デバイス100はロック済みモードのままとなる。
【0707】
緊急電話インタフェース29076は、デバイス100上の電話アプリケーションに対応するインタフェースである。ユーザは、緊急電話インタフェース29076から、緊急電話(例えば、911、999などの、認知されている公的な緊急の電話番号、デバイス100において「緊急時」(「ICE」)の連絡先として指定されている連絡先への電話)を掛けることはできるが、非緊急の電話(例えば、非緊急の電話番号への電話)は掛けることができない。また、電話アプリケーションの他の機能(例えば、連絡先、電話履歴、留守番電話、お気に入りの連絡先又は短縮ダイヤル)は、緊急インタフェース29076からはアクセスできない。緊急電話インタフェース29076は、例えば、電話番号フィールド29078と、キーパッド29080と、キャンセルアイコン29082と、発信アイコン29084と、を含む。
【0708】
緊急電話インタフェース29076が表示される間、指紋29086は指紋センサ169上で検出される。
図29O〜
図29Pに示すように、指紋29086は指紋ダウン29086−a及び指紋リフトオフ29086−bを含む。デバイス100が、指紋29086が登録済みの指紋のうちの1つであると判定すると、指紋リフトオフ29086−bを検出したのに応じて、デバイス100は電話アプリケーションに対する単一アプリケーションロック解除モードに移行し、電話アプリケーションの機能のロックを解除する。電話アプリケーションの機能のロックを解除した結果として、緊急電話インタフェース29076の表示は中止され、代わりに、
図29Qに示すように、完全アクセスの電話アプリケーションのインタフェース(例えば、電話アイコン29096を有するキーパッドインタフェース29088)が表示される。指紋29086が登録済みの指紋のうちの1つでない場合は、電話アプリケーションの機能はロック済みのままとなり、緊急電話インタフェース29076が表示されたままとなる。
【0709】
図29Qは、電話アプリケーションの機能のロックが解除された後にキーパッドインタフェース29088を表示するデバイス100を示す。キーパッドインタフェース29088は、例えば、電話番号フィールド29078と、キーパッド29090と、電話アプリケーションの機能にアクセスするためのアイコン29096と、を含む。キーパッド29090は、緊急電話インタフェース29076でのキーパッド29080では存在しなかった会議電話キー29092を含む。アイコン29096は、例えば、お気に入りアイコン29096−1、電話履歴アイコン29096−2、連絡先アイコン29096−3、キーパッドアイコン29096−4、及び留守番電話アイコン29096−5を含む。連絡先アイコン29096−3上でジェスチャ(タップジェスチャ)29098を検出したのに応じて、デバイス100はキーパッドインタフェース29088の表示を中止し、
図29Rに示すように連絡先インタフェース29100を表示する。連絡先インタフェース29100は、通信インタフェースの機能のロックが解除されているために、今はアクセス可能である。連絡先インタフェース29100は、例えば、ユーザが閲覧し、編集することができる連絡先の一覧29102を含む。
【0710】
図29Rに続いて、連絡先インタフェース29100が表示されている間、ボタン204上のボタン押圧29104がデバイス100によって検出される。ボタン押圧29104は、ボタン204のボタンダウン(アクティブ化)、及びボタン204のボタンアップ(非アクティブ化)を含む。ボタン押圧29104を検出したのに応じて、連絡先インタフェース29100は表示を中止し(すなわち、電話アプリケーションは閉じられ)、ロック済みデバイスインタフェース29000が表示され、デバイス100は、
図29Sに示すように、ロック済みモードにある。
【0711】
図29Tは、タッチスクリーン112上にロック済みデバイスインタフェース29000が表示された、ロック済みモードのデバイス100を示す。ボタン押圧29106がボタン204上で検出され、ボタン押圧29106に対応する指紋が、ボタン204と統合されている指紋センサ169上で検出される。ボタン押圧は、ボタンダウン29106−a及びボタンアップ29106−bを含む(
図29V)。ボタンダウン29106−a中に、指紋センサ169はボタン押圧29106に対応する指紋を検出し、指紋が登録済みの指紋のうちの1つであるかを判定する。また、ボタンダウン29106−aが所定の時間(例えば、2秒)より多く連続して続くことに応じて、パーソナルアシスタントインタフェース29108が限定アクセスモードにて、
図29Uに示すように表示されるが、対応するパーソナルアシスタントアプリケーションのいくつかの機能はロックされている。
【0712】
パーソナルアシスタントインタフェース29108は、パーソナルアシスタントアプリケーションに対応する。パーソナルアシスタントアプリケーションは音声で制御され、ユーザからの音声コマンドに応じて様々な動作を実行することができる。例えば、パーソナルアシスタントアプリケーションは、ウェブ検索を実行する、ニュース、天気、及びスポーツスコアを表示する、メール及びメッセージを読む、ユーザに未完了の予定又はイベントを通知する、及びユーザの口述に従ってメールやメッセージを作成することができる。パーソナルアシスタントインタフェース29108は、任意選択的に、ユーザに対してコマンド又は要求を話すように促すプロンプト29109を含む。
【0713】
パーソナルアシスタントインタフェース29108が表示された後に、ボタンアップ29106−bが検出される。ボタンアップ29106−bを検出したのに応じて、ボタン押圧29106に対応する指紋がデバイス100によって登録済みの指紋のうちの1つとして判定された場合は、デバイス100はパーソナルアシスタントアプリケーションに対する単一アプリケーションロック解除済みモードに移行し、パーソナルアシスタントアプリケーションの機能のロックが解除され、ボタン押圧29106に対応する指紋がデバイス100によって登録済みの指紋のうちの1つではないように判定されると、パーソナルアシスタントアプリケーションのいくつかの機能がロックされたままとなる。
【0714】
パーソナルアシスタントインタフェース29108が表示されている間、及びボタンアップ29106−bの後に、パーソナルアシスタントアプリケーションはユーザからのコマンド又は要求を受けるためにスタンバイし、
図29Vに示すように、ユーザはコマンド又は要求をデバイス100に話す。ユーザからのコマンド/要求29110及びパーソナルアシスタントアプリケーションからの反応29112は、ユーザが閲覧するためにパーソナルアシスタントインタフェース29108に表示される。
【0715】
パーソナルアシスタントアプリケーションのいくつかの機能がボタンアップ29106−bに応じてロックされたままとなった場合、個人又はプライベート情報を伴うコマンド又は要求(例えば、留守番電話の再生、メッセージの作成、電話を掛ける)は、パーソナルアシスタントアプリケーションによって行われない(これらのパーソナルアシスタントアプリケーションの機能はロックされているため)。例えば、
図29Wでは、コマンド29110−1「留守番電話を再生して」に応じて、パーソナルアシスタントアプリケーションからの反応29112−1は「ごめんなさい、できません」になる。いくつかの実施形態では、コマンド又は要求が個人又はプライベート情報を伴わない(例えば、コマンドがスポーツスコアを表示することである)場合は、パーソナルアシスタントインタフェースはそのコマンド又は要求に応える。
【0716】
パーソナルアシスタントアプリケーションの機能がボタンアップ29106−bに応じてロック解除される場合は、パーソナルアシスタントアプリケーションは、個人又はプライベート情報を伴わないコマンド又は要求に加えて、個人又はプライベート情報を伴うコマンド又は要求(例えば、留守番電話を再生する、メッセージを作成する、電話を掛ける)を実行する。例えば、
図29Xでは、コマンド29110−2「留守番電話を再生して」に応じて、パーソナルアシスタントアプリケーションからの反応29112−2は「留守番電話が2件あります。再生します...」となり、デバイス100によって留守番電話が再生される。
【0717】
パーソナルアシスタントアプリケーションは、ボタン204を押圧することで閉じることができる。例えば、ボタン押圧29114(
図29W)又はボタン押圧29116(
図29X)を検出したのに応じて、パーソナルアシスタントインタフェース29108は表示を中止し、
図29Yに示すように、ロック済みデバイスインタフェース29000が表示される。
図29W及び
図29Xの両方において、デバイス100は完全にロックされておらず(
図29Wでは、複数のアプリケーションの機能はまだロックされており、
図29Xでは、デバイス100はパーソナルアシスタントアプリケーションに対する単一アプリケーションロック解除モードにある)、それによって、ロックスクリーンインタフェース29000が表示される。
【0718】
図30A〜
図30Dは、いくつかの実施形態に係る、コンテキストに依存してアプリケーション又はデバイスのロックを解除する方法3000を示すフロー図である。方法3000は、ディスプレイとタッチ感知面とを有する電子デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は、
図1Aのポータブル多機能デバイス100)にて実行される。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチ感知面とは別個である。方法3000の一部の動作が、任意選択的に組み合わされ、及び/又は、一部の動作の順序が、任意選択的に変えられる。
【0719】
以下で説明されるように、方法3000は、アプリケーション又はデバイスのロックを、コンテキストに依存して解除する直観的な方法を提供する。この方法は、ロックを解除する際のユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作電子デバイスに関しては、ユーザにより効率的にロックを解除するのを可能とすることにより、節電され、バッテリを充電する間隔が増大する。
【0720】
電子デバイスが、電子デバイス上の複数の異なるアプリケーションの機能へのアクセスが防止されるロック済みモードにある間(3002)、デバイスは第1のユーザインタフェースをディスプレイ上に表示する(3004)。第1のユーザインタフェースは、電子デバイス用のロック済みデバイスユーザインタフェース、及び複数の異なるアプリケーションにおける対応するアプリケーションについての限定アクセスユーザインタフェースのうちの1つである。いくつかの実施形態では、電子デバイス上のアプリケーションの機能は、第1のアプリケーションの機能と、第2のアプリケーションの機能とを含む。いくつかの実施形態では、対応するアプリケーションの機能は、アプリケーションと関連付けられた内容にアクセスして相互作用する能力(例えば、カメラアプリケーションのカメラロール内の写真を閲覧する、住所録アプリケーション内の連絡先を閲覧する、メッセージアプリケーション内のメッセージを閲覧する)、アプリケーションにアプリケーション特有動作をデバイス上で実行するように指示する能力(例えば、カメラアプリケーションで写真を撮る、ウェブブラウザ又はApp Storeアプリケーション内のコンテンツをダウンロードする、メディアプレーヤーアプリケーション内のメディアを再生する、メッセージアプリケーションでメッセージを送受信する)の1つ以上を含む。例えば、デバイス100は、ロック済みデバイスインタフェース29000(
図29A)を表示する。あるいは、デバイスは、カメラロールインタフェース29044(
図29G又は
図29J)、緊急電話インタフェース29076(
図29O〜
図29P)、又はパーソナルアシスタントインタフェース29108(
図29U)などのアプリケーションについての限定アクセスユーザインタフェースを表示する。これらのインタフェースが表示される間、デバイスのロック解除機能を開始させる入力(それぞれ、
図29Aの指紋29012、
図29Gの指紋29050、
図29Jの指紋29056、
図29O〜
図29Pの指紋29086、
図29Uの、ボタン押圧29106に対応する指紋)が、指紋169を用いて検出される。
【0721】
デバイスは、指紋センサを用いて、デバイスの1つ以上の機能のロック解除を開始させる(そしてロック解除基準を満たす)要求に対応する第1の入力(例えば、それぞれ、
図29Aの指紋29012、
図29Gの指紋29050、
図29Jの指紋29056、
図29O〜
図29Pの指紋29086、又は、
図29Uの、ボタン押圧29106に対応する指紋)を検出する(3006)。例えば、第1の入力は、デバイスを用いて事前登録された登録済みの指紋と一致する指紋を含む。いくつかの実施形態では、デバイスが、デバイスを用いて事前登録された登録済みの指紋と一致しない指紋を含む入力を検出した時、デバイスは入力を(例えば、デバイスをロック済み動作モードに維持することで)無視する、及び/又は、パスコード入力ユーザインタフェースなどの、デバイスのロック解除を許可する代替的な方法を表示する。
【0722】
指紋センサを用いて、デバイスの1つ以上の機能のロック解除を開始させる要求に相当する第1の入力を検出した(3008)のに応じて、第1のユーザインタフェースが電子デバイス用のロック済みデバイスユーザインタフェースであるとの判定に従って、デバイスは、デバイスを、ロック済みモードから、複数の様々なアプリケーションの機能がロック解除されているマルチアプリケーションロック解除済みモードに移行させる(3010)。例えば、
図29A〜
図29Bでは、表示されるインタフェースがロック済みデバイスインタフェース29000である時、登録済みの指紋である指紋29012を検出したのに応じて、デバイス100はマルチアプリケーションロック解除済みモードに移行し、ユーザインタフェース400が表示され、デバイス100は完全にロック解除される。
【0723】
しかしながら、指紋センサを用いて、デバイスの1つ以上の機能のロック解除を開始させる要求に相当する第1の入力を検出したのに応じて(3008)、第1のユーザインタフェースが対応するアプリケーションについての限定アクセスユーザインタフェースであるとの判定に従って、デバイスは、デバイスを、ロック済みモードから、対応するアプリケーションの1つ以上の以前にロック済みの機能のロックが解除される単一アプリケーションロック解除済みモードに移行し(3012)、複数の異なるアプリケーションにおける他のアプリケーションの1つ以上の以前にロック済みの機能(例えば、デバイスがロック済みモードにある時にロックされている、対応するアプリケーション以外の他のアプリケーションの機能)へのアクセスを防止し続ける。
【0724】
例えば、
図29Gでは、デバイス100はカメラロールインタフェース29044を限定アクセスモードで表示して、登録済みの指紋である指紋29050を検出したのに応じて、カメラロールインタフェース29044の機能のロックは解除されるが他のアプリケーションの機能へのアクセスは防止される(
図29H)。
【0725】
別の実施例として、
図29Jでは、デバイス100はカメラロールインタフェース29044を限定アクセスモードで表示して、登録済みの指紋である指紋29056を検出したのに応じて、カメラロールインタフェース29044の機能のロックは解除されるが、他のアプリケーションの機能へのアクセスは防止される(
図29K)。
【0726】
別の実施例として、
図29O〜
図29Pでは、デバイス100は電話アプリケーションの緊急電話インタフェース29076を限定アクセスモードで表示して、登録済みの指紋である指紋29050を検出したのに応じて、電話アプリケーションの機能のロックは解除される(例えば、
図29Qのキーパッドインタフェース29088が表示される)が、他のアプリケーションの機能へのアクセスは防止される。
【0727】
別の実施例として、
図29Uでは、デバイス100はパーソナルアシスタントアプリケーションのパーソナルアシスタントインタフェース29108を限定アクセスモードで表示して、登録済みの指紋である指紋を検出したのに応じて、ボタン押圧29106に対応して、パーソナルアシスタントアプリケーションの機能のロックは解除される(例えば、
図29Xの、個人又はプライベート情報を伴うコマンド29110−2が実行されるように、プライベート情報へのアクセスのロックが解除される)が、他のアプリケーションの機能へのアクセスは防止される。
【0728】
いくつかの実施形態では、デバイスをロック済みモードから単一アプリケーションロック解除済みモードに移行し、他のアプリケーションの以前にロック済みの機能へのアクセスを防止し続けることは、対応するアプリケーションの1つ以上の以前にロック済みの機能を、複数の異なるアプリケーションにおける他のアプリケーションの1つ以上の以前にロック済みの機能のロックを解除することなく(複数の異なるアプリケーションの機能の全てのロックを解除することなく)解除することを含む(3014)。例えば、対応するアプリケーションの機能のみのロックが解除される一方で、複数の異なるアプリケーションにおける他のアプリケーションの機能のロックは解除されない。
図29G〜
図29H又は
図29J〜
図29Kでは、例えば、コンテンツ提示アプリケーション又はカメラアプリケーションの機能のロックは解除されるが、デバイス100上の他のアプリケーションはまだロックされている。
図29O〜
図29Qでは、電話アプリケーションの機能のロックは解除されるが、デバイス100上の他のアプリケーションの機能はロックされたままである。
図29T〜
図29V及び
図29Xでは、パーソナルアシスタントアプリケーションの機能のロックは解除されるが、デバイス100上の他のアプリケーションの機能はロックされたままである。
【0729】
いくつかの実施形態では、デバイスをロック済みモードから単一アプリケーションロック解除済みモードに移行し、他のアプリケーションの以前にロック済み機能へのアクセスを防止することは、デバイスをロック済みモードから、複数の異なるアプリケーションの機能へのアクセスのロックが解除されたロック解除済みモードに移行し、デバイスを、その対応するアプリケーションを閉じる要求を検出したことを受けて、ロック解除済みモードからロック済みモードに移行するように構成することを含む(例えば、デバイスが単一アプリケーションロック解除済みモードにある時、デバイス全体はロック解除済みモードであるが、ユーザが対応するアプリケーションを終了するように要求した場合/時、デバイスはロック済みモードに移行し戻って、ユーザが対応するアプリケーション内でロック解除動作を実行するのに制限される)(3016)。よって、
図29G〜
図29H又は
図29J〜
図29Kでは、代替的に、デバイス100は指紋29050及び29056に応じてそれぞれロックが解除され、デバイス100は、コンテンツ提示アプリケーション又はカメラアプリケーションが閉じられた時に再度ロックされる。
図29O〜
図29Qでは、代替的に、デバイス100は指紋29086に応じてロックが解除され、デバイス100は電話アプリケーションが閉じられた時に再度ロックされる。
図29T〜
図29V及び
図29Xでは、代替的に、デバイス100はボタン押圧29106に対応する指紋に応じてロックが解除され、デバイス100は、パーソナルアシスタントアプリケーションが閉じられた時に再度ロックされる。
【0730】
いくつかの実施形態では、第1の入力を検出した後に、対応するアプリケーションについてのユーザインタフェースを表示する間に、デバイスは対応するアプリケーションを閉じる要求を含む第2の入力を検出する(3018)。第2の入力を検出したのに応じて(3020)、デバイスが単一アプリケーションロック解除モードにある時に、デバイスは、デバイスをロック済み動作モードに戻し(3022)、デバイスがマルチアプリケーションロック解除モードにある時は、デバイスは対応するアプリケーションを閉じて(3024)、デバイスをロック解除済み動作モードに維持する。例えば、フォトビューアインタフェース29016がマルチアプリケーションロック解除モードで表示されている間、ボタン押圧29022を検出したのに応じて、対応するコンテンツ提示アプリケーションは閉じられ、デバイス100はロック解除されたままとなる(
図29C〜
図29D)。その一方で、カメラロールインタフェース29044が単一アプリケーションロック解除モードで表示されている間は、ボタン押圧29052を検出したのに応じて、対応するコンテンツ提示アプリケーション又はカメラアプリケーションは閉じられ、デバイス100はロック済みモードに戻る(
図29H〜
図29I)。別の実施例として、写真選択インタフェース29060が単一アプリケーションロック解除モードで表示されている間、ボタン押圧29066を検出したのに応じて、対応するコンテンツ提示アプリケーション又はカメラアプリケーションは閉じられ、デバイス100はロック済みモードに戻る(
図29L〜
図29M)。別の実施例として、連絡先インタフェース29100が単一アプリケーションロック解除モードにて表示されている間、ボタン押圧29104を検出したのに応じて、対応する電話アプリケーションは閉じられ、デバイス100はロック済みモードに戻る(
図29R〜
図29S)。別の実施例として、パーソナルアシスタントインタフェース29108が単一アプリケーションロック解除モードで表示されている間、ボタン押圧29114又は29116を検出したのに応じて、対応するパーソナルアシスタントアプリケーション又はカメラアプリケーションは閉じられ、デバイス100はロック済みモードに戻る(
図29W〜
図29Y)。
【0731】
いくつかの実施形態では、第1の入力を検出することは、指紋センサからの指紋のリフトオフを検出することを含み、第1の入力に対する反応は指紋センサから指紋のリフトオフを検出したのに応じて実行される(3026)。例えば、
図29O〜
図29Qでは、電話アプリケーションに対応する単一アプリケーションロック解除モードへの移行は、指紋リフトオフ29086−bに応じて実行される。
【0732】
いくつかの実施形態では、指紋センサは、ボタンと統合され(3028)、第1の入力を検出することは、ボタンのアクティブ化を検出する(例えば、ボタンダウン信号を検出する)こと、指紋センサ上で指紋を検出すること、及びボタンの非アクティブ化を検出する(例えば、ボタンアップ信号を検出する)ことを(例えば、指紋センサ上で指紋を検出し続ける間に)含み、第1の入力に対する反応は、ボタンの非アクティブ化を検出したのに応じて実行される(例えば、第1の入力への反応はボタンアップ信号を検出したことに応じて実行される)。例えば、
図29T〜
図29Vは指紋センサ169をボタン204に統合されて示す。
図29T〜
図29Vでは、入力は、ボタン204をアクティブ化するボタンダウン29106−a、ボタン押圧29106に対応する指紋の検出、及びボタンを非アクティブ化するボタンアップ29106−bを含む、ボタン押圧29106である。単一アプリケーションロック解除モードへの(又はそうでない方への)移行は、ボタンアップ29106−bを検出したのに応じて実行される。
【0733】
いくつかの実施形態では、対応するアプリケーションはボタンのアクティブ化を検出したのに応じて開かれる(3030)(例えば、デバイスは、ボタンダウンイベントを検出したのに応じて、又はボタンダウンイベントを検出した後に0.2、0.5、1、2秒、又は他の相当な時間閾値などの所定の時間閾値よりも長くボタンダウンを検出し続けたことに応じて、パーソナルデジタルアシスタントアプリケーションを開く)。例えば、デバイス100は、少なくとも所定の時間についてボタンダウン29106−aを検出したのに応じて、パーソナルアシスタントアプリケーションを開く(例えば、パーソナルアシスタントインタフェース29108を表示する)(
図29T〜
図29U)。
【0734】
いくつかの実施形態では、ボタンのアクティブ化を検出したのと併せて(例えば、ボタンのアクティブ化を検出した直前、最中、及び/又は直後に)、デバイスは指紋センサ上にある指の指紋についての指紋情報を取得し(3032)、その指紋情報がデバイスを用いて事前登録された登録済みの指紋と一致するかどうかを判定する。例えば、
図29Tでは、ボタンダウン29106−a中に、デバイス100はボタン押圧29106に対応する指紋についての情報を取得し、その指紋が登録済みの指紋かどうかを判定する。
【0735】
いくつかの実施形態では、対応するアプリケーションはパーソナルアシスタントアプリケーション(例えば、指紋センサが統合されるボタンの長い押圧で起動される音声制御パーソナルアシスタントアプリケーション)であり(3034)、単一アプリケーションロック解除済みモードにおいてロックが解除される対応するアプリケーションの1つ以上の以前にロック済みの機能は、パーソナルアシスタントアプリケーションがデバイス上に記憶される特定のユーザについてのデータにアクセスする必要のある機能を含む(例えば、デバイスがロック済みモードにある間、パーソナルアシスタントアプリケーションは、ウェブ検索を行う又は特定ユーザについてのプライベート情報へのアクセスを必要としない指示を提供するなどの特定の機能は行うことができるが、メッセージを読む、住所録にアクセスする、及び/又は特定ユーザについてのプライベート情報へのアクセスを必要とするカレンダ情報にアクセスすることは、防止される/無効化される)。例えば、
図29T〜
図29Xでは、アプリケーションはパーソナルアシスタントアプリケーションであり、ボタン押圧29106に対応する指紋が登録済みの指紋であると判定したのに応じてロックが解除される機能は、パーソナルアシスタントアプリケーションが個人又はプライベート情報にアクセスすることができる(及びそれによって、留守番電話を再生するなどの要求及びコマンドを実行することができる)ことである。
【0736】
いくつかの実施形態では、対応するアプリケーションはカメラアプリケーションであり(3036)、単一アプリケーションロック解除モードでロックが解除されている、対応するアプリケーションの1つ以上の以前にロック済みの機能は、デバイスのカメラによって以前にキャプチャされた画像(例えば、デバイスのカメラの「フォトロール」における写真)を表示するようにデバイスを有効化する機能を含む。例えば、
図29G〜
図29Hでは、アプリケーションはカメラアプリケーションであり、指紋29050が登録済みの指紋であると判定したのに応じてロックが解除された機能は、以前にキャプチャされた又は記憶された写真29018がカメラロールインタフェース29044に表示されることである。
【0737】
いくつかの実施形態では、対応するアプリケーションはコンテンツ提示アプリケーション(例えば、カメラによって以前にキャプチャされた写真を表示するフォトロールなどの、メディアビューア機能を有するカメラアプリケーション)であり(3038)、単一アプリケーションロック解除済みモードにおいてロックが解除される、対応するアプリケーション1つ以上の以前にロック済み機能は、コンテンツ提示アプリケーションと関連付けられたコンテンツを共有する(例えば、カメラの「フォトロール」内の写真を、メール、MMSメッセージ、又はソーシャルネットワーキングサービス上のメッセージで共有する)ことを有効化する機能を含む。例えば、
図29J〜
図29Kでは、アプリケーションはコンテンツ提示アプリケーション(又はカメラアプリケーション)であり、指紋29056が登録済みの指紋であるとの判定に応じてロック解除される機能は、カメラロールインタフェース29044における共有アイコン29020が有効化されることである。
【0738】
いくつかの実施形態では、対応するアプリケーションは通信アプリケーション(例えば、電話アプリケーション)であり(3040)、単一アプリケーションロック解除モードにおいてロックが解除される、対応するアプリケーションの1つ以上の以前にロック済みの機能は、デバイスのユーザが、ユーザによって特定される任意の連絡先と通信すること(例えば、非緊急の電話番号を掛けること)を有効化する機能を含む。例えば、
図29O〜
図29Qでは、アプリケーションは電話アプリケーションであり、指紋29086が登録済みの指紋であるとの判定に応じてロックが解除される機能は、ユーザが任意の電話番号に掛けることができるキーパッドインタフェース29088がアクセス可能になることである。
【0739】
いくつかの実施形態では、対応するアプリケーションは通信アプリケーション(電話アプリケーション)であり(3042)、単一アプリケーションロック解除済みモードでロックが解除される、対応するアプリケーションの1つ以上の以前にロック済みの機能は、デバイスに通信情報のユーザ特有のディレクトリにアクセスするのを有効化する機能を含む(例えば、デバイスがロックされている間、ユーザの電話帳へのアクセスが無効化される)。例えば、
図29O〜
図29Rでは、アプリケーションは電話アプリケーションであり、指紋29086が登録済みの指紋であるとの判定に従ってロックが解除される機能は、連絡先インタフェース29100がアクセス可能であるとのことである。
【0740】
図30A〜
図30Dにおける動作について記載された特定の順序は単なる例示であり、記載された順序は、動作を実行することができる唯一の順序であることを示すことを意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付けをする様々な方法を認識するであろう。それに加えて、本明細書に記載の他の方法に関して本明細書で記載されている他のプロセスの詳細(例えば、段落番号[0080]で列挙されているプロセス)は、また、
図30A〜
図30Dに関連して上述されている方法3000に類似の方法でも適用可能であることを留意されたい。例えば、方法3000を参照して先述した指紋、接触、及びユーザインタフェースオブジェクトは、任意選択的に、本明細書で説明する他の方法(例えば、段落[0080]内に列挙されたもの)を参照して本記載の指紋、接触、及びユーザインタフェースオブジェクトの特性の1つ以上を有する。簡潔性のために、これらの詳細はここでは繰り返さない。
【0741】
いくつかの実施形態によれば、
図31は、説明される様々な実施形態の理念に従って構成された電子デバイス3100の機能ブロック図を示す。そのデバイスの機能ブロックは、任意選択的に、説明される様々な実施形態の理念を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実行される。
図31で説明する機能ブロックが、説明される様々な実施形態の理念を実施するために、任意選択的に、組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者に理解されよう。したがって、本明細書における説明は、あらゆる可能な組み合わせ若しくは分離、又は本明細書で説明する機能ブロックの更なる定義を任意選択的に支持する。
【0742】
図31に示すように、電子デバイス3100は、第1のユーザインタフェースを表示するように構成されるディスプレイユニット3102と、接触を受信するように構成される任意選択的にタッチ感知面ユニット3104と、指紋センサユニット3106と、ディスプレイユニット3102、任意選択的にタッチ感知面ユニット3104、及び指紋センサユニット3106に連結された処理ユニット3108と、を備える。いくつかの実施形態では、処理ユニット3108は、表示有効化ユニット3110と、検出ユニット3112と、移行ユニット3114と、アクセス防止ユニット3116と、戻りユニット3118と、終了ユニット3120と、取得ユニット3122と、判定ユニット3124とを含む。
【0743】
処理ユニット3108は、電子デバイスが、電子デバイス上での複数の様々なアプリケーションの機能へのアクセスが防止されるロック済みモードにある間、ディスプレイユニット3102上に、電子デバイスのロックデバイスユーザインタフェースの1つである第1のユーザインタフェースと、複数の様々なアプリケーションにおける対応するアプリケーションの限定アクセスユーザインタフェースとの表示を(例えば、表示有効化ユニット3110を用いて)有効化し、指紋センサを用いて、デバイスの1つ以上の機能のロック解除を開始させる要求に相当する第1の入力を(例えば、検出ユニット3112を用いて)検出するように、構成される。処理ユニット3108は、指紋センサを用いて、デバイスの1つ以上の機能のロック解除を開始させる要求に相当する第1の入力の検出に応じて、第1のユーザインタフェースが電子デバイスのロックデバイスユーザインタフェースであるとの判定に従って、デバイスを、ロックモードから、複数の様々なアプリケーションの機能のロックが解除されているマルチアプリケーションロック解除済みモードに(例えば、移行ユニット3114を用いて)移行させるように、更に構成される。処理ユニット3108はまた、第1のユーザインタフェースが、対応するアプリケーションについての限定アクセスユーザインタフェースであるとの判定に従って、デバイスを、ロック済みモードから、対応するアプリケーションの1つ以上の以前にロックされた機能がロック解除されている単一アプリケーションロック解除済みモードに(例えば、移行ユニット3114を用いて)移行させ、複数の様々なアプリケーションにおける他のアプリケーションの1つ以上の以前にロック済み機能へのアクセスを(例えば、アクセス防止ユニット3116を用いて)引き続き防止するように、構成される。
【0744】
いくつかの実施形態では、デバイスをロック済みモードから単一アプリケーションロック解除モードに移行し、他のアプリケーションの以前にロック済みの機能へのアクセスを防止し続けることは、対応するアプリケーションの1つ以上の以前にロック済みの機能を、複数の異なるアプリケーションにおける他のアプリケーションの1つ以上の以前にロック済みの機能のロックを解除することなく、ロック解除することを含む。
【0745】
いくつかの実施形態では、デバイスをロック済みモードから単一アプリケーションロック解除済みモードに移行し、他のアプリケーションの以前にロック済みの機能へのアクセスを防止することは、デバイスをロック済みのモードから、複数の異なるアプリケーションの機能へのアクセスのロックが解除されるロック解除モードへ移行することと、デバイスを、対応するアプリケーションを閉じる要求を検出した後にロック解除済みモードからロック済みモードに移行するように構成することと、を含む。
【0746】
いくつかの実施形態では、処理ユニット3108は、第1の入力を検出した後に、対応するアプリケーションのユーザインタフェースの表示を有効化する間に、対応するアプリケーションを閉じる要求を含む第2の入力を(例えば、検出ユニット3112を用いて)検出し、第2の入力を検出したのに応じて、デバイスが単一アプリケーションロック解除モードにある時、デバイスをロック済み動作モードに(例えば、戻りユニット3118を用いて)戻し、デバイスがマルチアプリケーションロック解除モードにある時は、対応するアプリケーションを(例えば、終了ユニット3120を用いて)閉じて、デバイスをロック解除済み動作モードに維持するように、構成される。
【0747】
いくつかの実施形態では、第1の入力を検出することは、指紋センサ上から指紋のリフトオフを検出することを含み、第1の入力に対する反応は、指紋センサから指紋のリフトオフを検出したのに応じて実行される。
【0748】
いくつかの実施形態では、指紋センサはボタンと統合され、第1の入力を検出することは、ボタンのアクティブ化を検出することと、指紋センサ上で指紋を検出することと、ボタンの非アクティブ化を検出することとを含み、第1の入力に対する反応は、ボタンの非アクティブ化を検出したのに応じて実行される。
【0749】
いくつかの実施形態では、対応するアプリケーションは、ボタンのアクティブ化を検出したのに応じて開かれる。
【0750】
いくつかの実施形態では、処理装置3108は、ボタンのアクティブ化を検出するのに併せて、指紋センサ上にある指の指紋についての指紋情報を(例えば、取得ユニット3122を用いて)取得し、その指紋情報がデバイスを用いて事前登録された登録済みの指紋と一致するかどうかを(例えば、判定ユニット3124を用いて)判定するように、構成される。
【0751】
いくつかの実施形態では、対応するアプリケーションはパーソナルアシスタントアプリケーションであり、単一アプリケーションロック解除モードにおいてロックが解除される、対応する1つ以上の以前にロック済みの機能は、パーソナルアシスタントアプリケーションがデバイス上に記憶された特定ユーザについてのデータにアクセスすることを必要とする機能を含む。
【0752】
いくつかの実施形態では、対応するアプリケーションはカメラアプリケーションであり、単一アプリケーションロック解除モードにおいてロック解除されている、対応するアプリケーションの1つ以上の以前にロック済みの機能は、デバイスに、デバイスのカメラによって以前にキャプチャされた画像を表示することを有効化する機能を含む。
【0753】
いくつかの実施形態では、対応するアプリケーションはコンテンツ提示アプリケーションであり、単一アプリケーションロック解除済モードにおいてロックが解除された対応するアプリケーションの1つ以上の以前にロック済みの機能は、デバイスに、コンテンツ提示アプリケーションと関連付けられたコンテンツを共有するように有効化する機能を含む。
【0754】
いくつかの実施形態では、対応するアプリケーションは通信アプリケーションであり、単一アプリケーションロック解除済みモードにおいてロックが解除される、対応するアプリケーションの1つ以上の以前にロック済みの機能は、デバイスのユーザに、ユーザによって特定される任意の連絡先と通信するように有効化させる機能を含む。
【0755】
いくつかの実施形態では、対応するアプリケーションは通信アプリケーションであり、単一アプリケーションロック解除済みモードにおいてロックが解除されている対応するアプリケーションの1つ以上の以前にロック済みの機能は、ユーザ特有の通信情報のディレクトリにデバイスがアクセスすることを有効化する機能を含む。
【0756】
上述の情報処理方法での動作は、汎用プロセッサ(例えば、
図1A及び
図3に関連して上述されたようなもの)又は特定用途向けチップなどの、情報処理装置内の1つ以上の機能モジュールを稼働することによって、任意選択的に実施される。
【0757】
図30A〜
図30Dを参照して上述された動作は、
図1A、
図1B、又は
図31に示される構成要素によって、任意選択的に実施される。例えば、表示動作3004、検出動作3006、移行動作3010、及び移行並びにアクセス防止動作動作3012は、イベントソータ170、イベント認識部180、イベントハンドラ190によって、任意選択的に、実施される。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、イベント情報をそれぞれのイベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触がユーザインタフェース上のオブジェクトの選択などの、既定のイベント又はサブイベントに対応するかどうかを判定する。それぞれの既定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連付けされたイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176若しくはオブジェクトアップデーター177を任意選択的に利用する、又は呼び出す。いくつかの実施形態において、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するための対応するGUIアップデータ178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が
図1A〜
図1Bに示されるコンポーネントに基づいてどのように実施されるかは明らかであるだろう。
【0758】
上述の説明は、説明の目的上、特定の実施形態を参照して説明されている。しかし、上述の例示的説明は、網羅的であること、又は本発明を、開示されている寸分違わない形態に限定することを意図されてはいない。上述の教示を考慮すれば、多くの修正及び変形が可能である。本発明の原理及びその実際的な応用を最良の形で説明し、それによって他の当業者が、及び想到される特定の用途に好適な様々な改良で本発明及び様々な実施形態を最良な形で使用することを可能とするために、これらの実施形態を選択し説明した。
【0759】
上述のように、本技術の一態様は、様々なソースから入手可能なデータを集めて使用して、招待制のコンテンツ又は彼らの興味対象となり得る他の任意のコンテンツのユーザへの送出を改善させることである。本開示は、いくつかの場合では、この集められたデータが、特定の人を固有に識別する、又は連絡する若しくは位置を特定するために使用可能である個人情報データを含み得る。このような個人情報データは、人工統計学データ、位置に基づくデータ、電話番号、メールアドレス、自宅住所、又は他の任意の識別情報を含むことができる。
【0760】
本開示は、この技術におけるこのような個人情報データの使用は、ユーザの利益のために使用することができると認識させる。例えば、個人情報データは、ユーザによってより興味の大きいターゲット化されたコンテンツを送出するために使用することができる。したがって、このような個人情報データの使用は、送出されたコンテンツの計算された制御を可能とする。更に、ユーザを利する個人情報データについての他の用途もまた、本開示から想到される。
【0761】
本開示は、このような個人情報データの収集、分析、開示、移動、保管、又は他の用途の責任を負うエンティティが、確立されたプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守することを更に想到する。特に、このようなエンティティは、個人情報データをプライベートかつセキュアに維持するための工業又は行政上の要件を満たすかそれを超えると一般的に認識されるプライバシーポリシー及び慣行を実施及び常に使用すべきである。例えば、ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的かつ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いて、共有又は販売されるべきではない。更には、そのような収集は、ユーザに告知して同意を得た後にのみ実施するべきである。更には、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護して安全化し、その個人情報データへのアクセスを有する他者が、それらのプライバシーポリシー及び手順を遵守することを保証するための、あらゆる必要な措置を講じるべきである。更には、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーのポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、第三者による評価を自らが受けることができる。
【0762】
前述の事柄にもかかわらず、本開示はまた、ユーザが、個人情報データの使用又はプライベートデータへのアクセスを選択的に阻止する実施形態も想到する。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するために、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素を提供することができると想到する。例えば、広告配送サービスの場合は、この技術は、ユーザが、サービスの登録中に、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択することを可能にするように構成され得る。別の実施例では、ユーザは、ターゲット化されたコンテンツ送出サービスのために位置情報を提供しないように選択することができる。更に別の実施例では、ユーザは、正確な位置情報を提供しないように、ただし位置ゾーン情報の移転は許可するように、選択することができる。
【0763】
それゆえ、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実施するための個人情報データの使用を、広範に網羅するものであるが、本開示は、それらの様々な実施形態がまた、そのような個人情報データにアクセスすることを必要とせずに実施することも可能である点も、また想到する。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部分の欠如により、実施不可能となるものではない。例えば、コンテンツはユーザによって、コンテンツがユーザに関連付けられたデバイスによって要求される、他の非個人情報はコンテンツ配送サービスに対して入手可能である、又は公的に入手可能な情報であるなど、非個人情報データ又は最小限の量の個人情報に基づいてプリファレンスを推論することによって選択することができる。
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