特許第6356626号(P6356626)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6356626水素配送制御装置の制御方法および水素配送制御装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6356626
(24)【登録日】2018年6月22日
(45)【発行日】2018年7月11日
(54)【発明の名称】水素配送制御装置の制御方法および水素配送制御装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 61/00 20060101AFI20180702BHJP
   F17C 5/06 20060101ALI20180702BHJP
   B60S 5/02 20060101ALI20180702BHJP
【FI】
   B65G61/00 542
   F17C5/06
   B60S5/02
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-65324(P2015-65324)
(22)【出願日】2015年3月26日
(65)【公開番号】特開2016-183041(P2016-183041A)
(43)【公開日】2016年10月20日
【審査請求日】2017年5月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004444
【氏名又は名称】JXTGエネルギー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119035
【弁理士】
【氏名又は名称】池上 徹真
(74)【代理人】
【識別番号】100141036
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 章
(72)【発明者】
【氏名】蓑田 愛
(72)【発明者】
【氏名】野口 幸廣
【審査官】 福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−130295(JP,A)
【文献】 特開2013−119460(JP,A)
【文献】 特開2006−234490(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 61/00
F17C 5/06
B60S 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水素燃料を水素ステーションに配送する複数のトレーラー車両に充填されている水素燃料の残量をそれぞれ対応するトレーラー車両の識別情報と共に受信する工程と、
前記複数のトレーラー車両のトレーラー車両の識別情報毎に、前記水素燃料の残量を用いて、次に水素燃料を充填する充填時間帯を示す充填時間帯情報を作成する工程と、
前記充填時間帯情報を対応する前記トレーラー車両の識別情報と共に出力する工程と、
前記トレーラー車両の識別情報毎に、前記配送事業者端末から前記充填時間帯のうちの希望時刻を示す時刻情報を入力する工程と、
受信された時刻情報に沿って、前記複数のトレーラー車両が水素製造所で水素燃料を充填する日時が示される水素充填予約表に当該トレーラー車両の予約情報を登録する工程と、
前記予約情報が登録された水素充填予約表を出力する工程と、
を備えたことを特徴とする水素配送制御装置の制御方法。
【請求項2】
前記予約情報が登録された水素充填予約表に基づいて水素燃料の製造スケジュールを作成する工程と、
作成された水素燃料の製造スケジュールを出力する工程と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の水素配送制御装置の制御方法。
【請求項3】
水素を一般車両へと充填する水素ステーションの端末から水素燃料の必要量を受信する工程と、
前記水素燃料の必要量に応じて、トレーラー車両の配送要求を前記配送事業者端末に送信する工程と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の水素配送制御装置の制御方法。
【請求項4】
インターネットを介して前記トレーラー車両の識別情報毎の前記充填時間帯情報を前記配送事業者端末に送信することを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の水素配送制御装置の制御方法。
【請求項5】
水素燃料を水素ステーションに配送する複数のトレーラー車両に充填されている水素燃料の残量をそれぞれ対応するトレーラー車両の識別情報と共に受信する残量受信部と、
前記複数のトレーラー車両のトレーラー車両の識別情報毎に、前記水素燃料の残量を用いて、次に水素燃料を充填する充填時間帯を示す充填時間帯情報を作成する充填時間帯情報作成部と、
前記充填時間帯情報を対応する前記トレーラー車両の識別情報と共に、当該トレーラー車両を用いて水素燃料を配送する配送事業者端末に送信する充填時間帯情報送信部と、
前記トレーラー車両の識別情報毎に、前記配送事業者端末から前記充填時間帯のうちの希望時刻を示す時刻情報を受信する時刻情報受信部と、
受信された時刻情報に沿って、前記複数のトレーラー車両が水素製造所で水素燃料を充填する日時が示される水素充填予約表に当該トレーラー車両の予約情報を登録する登録部と、
前記予約情報が登録された水素充填予約表を出力する出力部と、
を備えたことを特徴とする水素配送制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水素配送制御装置の制御方法および水素配送制御装置に関し、例えば、水素を燃料とする一般車両が水素を充填する水素ステーションへ水素燃料を配送する水素配送制御装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の燃料として、従来のガソリンを始めとした燃料油の他に、近年、クリーンなエネルギー源として水素燃料が注目を浴びている。水素燃料で走行する自動車は、水素燃料を急速に充填することができる水素ステーションで充填をおこなうことになる。水素燃料で走行する自動車を普及させるためにはかかる水素ステーションを拡充する必要がある。ここで、水素燃料は、水素製造所で製造され、配送事業者のトレーラー車両によって各水素ステーションへ配送される。水素ステーションの数に比べて水素製造所の数は少ないので、1つの水素製造所に充填のために到来する配送事業者のトレーラー車両が集中する可能性があり、充填待ちの待ち時間が長くかかってしまうといった問題が考えられる。そのため、水素燃料の充填を円滑に行う手法が必要となる。
【0003】
また、水素燃料で走行する車両が少ない中、水素製造所は採算面から大規模なものにはなりにくいと考えられる。従って、小規模な水素製造所で、水素燃料を製造することになるものと想定される。かかる状況では、充填のために水素製造所に到来する配送用のトレーラー車両の数によっては出荷可能な水素燃料が不足してしまう可能性がある。そのため、水素燃料の製造を円滑に行う手法が必要となる。
【0004】
なお、水素車両に円滑な水素の充填を行う点に関する技術として、水素車両から通信回線を介して送信されてくる水素貯蔵容器の残量を受信して、各水素車両が通常充填を行なう水素スタンドにおける水素の充填計画を設定する技術が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−130295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明の一態様は、水素燃料の充填を円滑に行うことが可能な水素配送制御装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様の水素配送制御装置の制御方法は、
水素燃料を水素ステーションに配送する複数のトレーラー車両に充填されている水素燃料の残量をそれぞれ対応するトレーラー車両の識別情報と共に受信する工程と、
複数のトレーラー車両のトレーラー車両の識別情報毎に、水素燃料の残量を用いて、次に水素燃料を充填する充填時間帯を示す充填時間帯情報を作成する工程と、
充填時間帯情報を対応するトレーラー車両の識別情報と共に出力する工程と、
トレーラー車両の識別情報毎に、配送事業者端末から充填時間帯のうちの希望時刻を示す時刻情報を入力する工程と、
受信された時刻情報に沿って、複数のトレーラー車両が水素製造所で水素燃料を充填する日時が示される水素充填予約表に当該トレーラー車両の予約情報を登録する工程と、
予約情報が登録された水素充填予約表を出力する工程と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、予約情報が登録された水素充填予約表に基づいて水素燃料の製造スケジュールを作成する工程と、
作成された水素燃料の製造スケジュールを出力する工程と、
をさらに備えると好適である。
【0009】
また、水素燃料を一般車両へと充填する水素ステーションの端末から水素燃料の必要量を受信する工程と、
水素燃料の必要量に応じて、トレーラー車両の配送要求を配送事業者端末に送信する工程と、
をさらに備えると好適である。
【0010】
また、インターネットを介してトレーラー車両の識別情報毎の充填時間帯情報を配送事業者端末に送信すると好適である。
【0011】
本発明の一態様の水素配送制御装置は、
水素燃料を水素ステーションに配送する複数のトレーラー車両に充填されている水素燃料の残量をそれぞれ対応するトレーラー車両の識別情報と共に受信する残量受信部と、
複数のトレーラー車両のトレーラー車両の識別情報毎に、水素燃料の残量を用いて、次に水素燃料を充填する充填時間帯を示す充填時間帯情報を作成する充填時間帯情報作成部と、
充填時間帯情報を対応するトレーラー車両の識別情報と共に、当該トレーラー車両を用いて水素燃料を配送する配送事業者端末に送信する充填時間帯情報送信部と、
トレーラー車両の識別情報毎に、配送事業者端末から充填時間帯のうちの希望時刻を示す時刻情報を受信する時刻情報受信部と、
受信された時刻情報に沿って、複数のトレーラー車両が水素製造所で水素燃料を充填する日時が示される水素充填予約表に当該トレーラー車両の予約情報を登録する登録部と、
予約情報が登録された水素充填予約表を出力する出力部と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一態様によれば、トレーラー車両は確実に水素燃料の充填ができると共に、水素製造所では効率的な水素燃料の準備およびトレーラー車両への供給ができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施の形態1における水素配送システムの構成を示す構成図の一例である。
図2】実施の形態1における管理サーバの内部構成の一例を示す構成図である。
図3】実施の形態1における水素配送システムの制御方法の要部工程を示すフローチャート図である。
図4】実施の形態1における水素充填予約表の一例を示す図である。
図5】実施の形態1における充填時間帯情報の一例を示す図である。
図6】実施の形態1における個別予約カードの一例を示す図である。
図7】実施の形態1における水素製造スケジュールの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における水素配送システムの構成を示す構成図の一例である。図1において、水素配送システム100は、水素ステーション端末110、管理サーバ120(水素配送制御装置)、及びトレーラー配送事業者端末130を備えている。水素ステーション端末110、管理サーバ120、及びトレーラー配送事業者端末130は、例えばインターネットといったネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。
【0015】
また、トレーラー車両108の運転者は、携帯端末13(外部端末の一例)を所持していると好適である。かかる場合、トレーラー車両108の運転者の携帯端末13は、付近の基地局140との間で無線通信を行う。また、基地局140は、インターネット(ネットワークの一例)に接続される。よって、携帯端末13は、基地局140を介して、無線通信とインターネット通信により、管理サーバ120等に通信可能に配置される。
【0016】
水素ステーション端末110は、水素ステーション102内に配置される。水素ステーション102内には、計量機112(充填機)、低圧蓄圧器114、圧縮機116、及び高圧蓄圧器118が配置される。管理サーバ120は、水素製造所104内に配置される。水素製造所104内には、水素燃料(水素ガス)を製造する水素製造設備105が配置される。トレーラー配送事業者端末130は、トレーラー配送事業者106内に配置される。図1では、1つの水素製造設備105に対して、1つの水素ステーション端末110と1つのトレーラー配送事業者106が示されているが、これに限るものではない。1つの水素製造設備105に対して、複数の水素ステーション端末110と複数のトレーラー配送事業者106とが配置されてもよい。或いは1つの水素製造設備105に対して、複数の水素ステーション端末110と1つのトレーラー配送事業者106とが配置されてもよい。或いは1つの水素製造設備105に対して、1つの水素ステーション端末110と複数のトレーラー配送事業者106とが配置されてもよい。
【0017】
水素製造所104内の水素製造設備105によって製造された水素燃料は、トレーラー配送事業者106が所有或いは管理するトレーラー車両108に充填(搭載)され、水素ステーション102に配送される。そして、トレーラー車両108に搭載された水素燃料は、トレーラー車両108からまず低圧蓄圧器114に充填される。例えば、45MPaで充填される。低圧蓄圧器114に充填された水素燃料は、次に、圧縮機116(コンプレッサ)によって圧縮され、高圧蓄圧器118に充填される。例えば、82MPaで充填される。
【0018】
ここで、水素燃料を燃料とするユーザ車両10(一般車両)は、電気化学的に発電する図示しない燃料電池を搭載する。ユーザ車両10は、数十MPa(例えば、70MPa)の高圧で水素燃料(水素ガス)を貯蔵する図示しない水素貯蔵容器や水素吸蔵合金を利用したMH式の水素貯蔵容器を搭載している。そして、図示しない水素貯蔵容器から燃料電池に水素が供給されて発電し、発電した電力で図示しない走行モータを駆動して走行する。或いは水素を内燃機関に供給して走行する車両も開発されている。内燃機関を利用する車両では、水素貯蔵容器に貯蔵された水素を内燃機関で燃焼して駆動力を得て走行する。ユーザ車両10の水素貯蔵容器が空になると、或いは残圧が低下すると、水素貯蔵容器に水素燃料を充填する必要がある。かかる場合、ユーザ車両10は水素ステーション102に到来する。そして、高圧蓄圧器118に充填された高圧の水素燃料は、計量機112によって充填する水素量を計量しながら到来したユーザ車両10に充填される。
【0019】
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。水素配送システム100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。
【0020】
図2は、実施の形態1における管理サーバの内部構成の一例を示す構成図である。図2において、管理サーバ120は、水素配送システム100の制御装置の一例である。管理サーバ110内には、予約表作成部202、予約表表示部204、水素残量受信部206、充填時間帯情報作成部208、充填時間帯情報送信部210、再要求情報出力部212、時刻情報受信部214、判定部216、登録部218、更新部219、水素製造スケジュール作成部222、水素製造スケジュール出力部224、水素必要量受信部230、配送要求情報作成部232、配送要求送信部234、判定部236、予約カード情報作成部238、出力部242、磁気ディスク装置等の記憶装置201、220、221、226、240、通信制御部250、及びメモリ252が配置される。予約表作成部202、予約表表示部204、水素残量受信部206、充填時間帯情報作成部208、充填時間帯情報送信部210、再要求情報出力部212、時刻情報受信部214、判定部216、登録部218、更新部219、水素製造スケジュール作成部222、水素製造スケジュール出力部224、水素必要量受信部230、配送要求情報作成部232、配送要求送信部234、判定部236、予約カード情報作成部238、及び出力部242といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。管理サーバ120内の各機能のうちソフトウェアで構成される機能に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ252に記憶される。
【0021】
また、管理サーバ120には、例えばプリンタ等の出力装置254、キーボード256(入力装置の一例)、及びマウス258(入力装置の他の一例)がバスを介して接続されている。また、記憶装置201には、車両情報データベース(DB)が格納されている。車両情報データベースには、トレーラー車両108の識別情報毎に、配送事業者名、車両情報、搬送のための水素貯蔵容器の内部容量(大きさ)、及び最大充填時の圧力等の各情報が格納されている。
【0022】
上述したように、1つの水素製造所104に水素充填のために到来するトレーラー車両108が集中する可能性があり、充填待ちの待ち時間が長くかかってしまうといった問題が生じることが考えられる。そのため、水素燃料の充填を円滑に行う手法が必要となる。また、充填のために水素製造所104に到来したトレーラー車両108に対し、水素燃料が足りなくなり充填することができなくなる可能性がある。そのため、水素製造所104では水素燃料の製造を円滑に行う手法が必要となる。そこで、実施の形態1では、水素配送システム100を構築すると共に、かかる水素配送システム100を用いて水素製造所104から水素ステーション102への水素燃料の配送を円滑に行う構成について説明する。水素配送システム100は管理サーバ120によって制御される。
【0023】
図3は、実施の形態1における水素配送システムの制御方法の要部工程を示すフローチャート図である。図3において、実施の形態1における水素配送システムの制御方法は、充填予約表作成工程(S202)と、水素残量受信工程(S204)と、充填時間帯情報作成工程(S206)と、充填時間帯情報出力工程(S208)と、時刻情報受信工程(S210)と、判定工程(S212)と、再要求工程(S214)と、登録工程(S216)と、充填予約表更新工程(S218)と、判定工程(S220)と、予約カード情報作成工程(S224)と、予約カードへの出力工程(S226)と、水素製造スケジュール作成工程(S230)と、水素製造工程(S232)と、トレーラー充填工程(S234)と、水素必要量受信工程(S240)と、配送要求情報作成工程(S242)と、配送要求送信工程(S244)と、配送工程(S250)と、いう一連の工程を実施する。
【0024】
図3に示す複数の工程は、実施の形態1における水素配送制御装置の制御方法と、水素燃料製造方法と、を含んでいる。実施の形態1における水素配送制御装置の制御方法は、充填予約表作成工程(S202)と、水素残量受信工程(S204)と、充填時間帯情報作成工程(S206)と、充填時間帯情報出力工程(S208)と、時刻情報受信工程(S210)と、判定工程(S212)と、再要求工程(S214)と、登録工程(S216)と、充填予約表更新工程(S218)と、判定工程(S220)と、予約カード情報作成工程(S224)と、予約カードへの出力工程(S226)と、水素製造スケジュール作成工程(S230)と、水素必要量受信工程(S240)と、配送要求情報作成工程(S242)と、配送要求送信工程(S244)と、いう一連の工程を実施する。
また、水素燃料製造方法は、水素製造工程(S232)と、トレーラー充填工程(S234)と、いう一連の工程を実施する。水素燃料配送方法は、配送工程(S250)を実施する。
【0025】
充填予約表作成工程(S202)として、予約表作成部202は、トレーラー車両108が水素製造所104で水素燃料を充填する日時を予約するための予約情報を入力可能にすると共に、入力された予約情報を登録可能な水素充填予約表を作成する。
【0026】
図4は、実施の形態1における水素充填予約表の一例を示す図である。図4において、水素充填予約表31は、水素の充填を行う日付毎に作成されると好適である。図4の例では、例えば、水素の充填を行う日付、予約番号、予約者、充填時刻(開始時刻)、車両情報、及び水素残量の各情報を示すことが可能にフォーマット形成されている。トレーラー車両108が水素の充填に要する時間は数30分程度と想定される。そのため、水素充填予約表31では、例えば30分毎に予約可能に作成されている。よって、図4の例では、水素の充填を行う日付毎の水素充填予約表31について、予約番号、及び充填時刻(開始時刻)が予め決められており、決められた予約番号、及び充填時刻(開始時刻)が設定されている。図4の例では、水素の充填を行う日付に対応する水素充填予約表31について、充填時刻(開始時刻)毎に、予約者、車両情報、及び水素残量が入力可能にフォーマット形成されている。その他、後述する時刻情報が登録されるために送信された通信日時(予約日時)が属性情報として記録されることになる。
【0027】
作成された水素充填予約表31は、記憶装置220(記憶部)に格納(記憶)される。また、予約表表示部204は、インターネットを介して外部装置からアクセス可能に水素充填予約表31をインターネット上にアップロードする。
【0028】
水素残量受信工程(S204)として、水素残量受信部206(残量受信部)は、水素燃料を水素ステーション102に配送する複数のトレーラー車両108に充填されている水素燃料の残量(例えば残圧)をそれぞれ対応するトレーラー車両108の識別情報と共に受信する。具体的には、トレーラー配送事業者106が所有或いは管理するトレーラー車両108の水素燃料の残量(例えば残圧)をトレーラー配送事業者端末130(外部端末の一例)からインターネットを介して管理サーバ120に送信する。或いは、各トレーラー配送事業者106の運転者が所持する携帯端末13(外部端末の一例)から基地局140を経由して、インターネットを介して管理サーバ120に送信する。そして、水素残量受信部206は、通信制御部250を介して各トレーラー車両108の水素燃料の残量(例えば残圧)をそれぞれ対応するトレーラー車両108の識別情報と共に受信する。受信された水素燃料の残量(例えば残圧)の情報はトレーラー車両108の識別情報と共に記憶装置220に一時的に格納される。水素燃料の残量(例えば残圧)の情報は予め設定された周期毎に受信されると好適である。例えば、1回/日程度の周期で実施されるとよい。
【0029】
充填時間帯情報作成工程(S206)として、充填時間帯情報作成部208は、複数のトレーラー車両108についてトレーラー車両の識別情報毎に、水素燃料の残量を用いて、次に水素燃料を充填する充填時間帯を示す充填時間帯情報を作成する。充填時間帯情報作成部208は、水素燃料の残量(例えば残圧)と共に受信されたトレーラー車両108の識別情報に基づいて、記憶装置201に格納された車両情報DBを参照して、水素貯蔵容器の内部容量(大きさ)、及び最大充填時の圧力の各情報を読み出す。そして、充填時間帯情報作成部208は、受信された水素燃料の残量(例えば残圧)から受信時に当該トレーラー車両108に充填(搭載)されている水素燃料の量を演算する。そして、当該トレーラー車両108に充填(搭載)されている水素燃料の量がゼロ、或いは1つの水素ステーション102の低圧蓄圧器114への1回の充填に必要な水素量になるまでの時間を所定のアルゴリズムを用いて推定する。
【0030】
図5は、実施の形態1における充填時間帯情報の一例を示す図である。図5において、充填時間帯情報36は、トレーラー車両108の識別情報毎に作成されると好適である。図5の例では、例えば、トレーラー車両108の識別情報「A001」、日付、充填時間帯、及び残量(残圧)の各情報を示すことが可能にフォーマット形成されている。充填時間帯情報36は、トレーラー配送事業者106(予約者)毎に作成されても好適である。図5の例では、○月△日の8時00分から10時00分までの間に水素燃料を充填するように求めている場合を示している。作成された充填時間帯情報36は、記憶装置221に一時的に格納される。トレーラー車両108が水素の充填に要する時間は30分程度と想定される。そのため、充填時刻を選択可能なように充填に必要な時間のn倍の枠を充填時間帯として用意すると好適である。充填時間帯として、例えば、2時間の枠を用いる。なお、図5の例では、連続する2時間を充填時間帯としているがこれに限るものではない。充填に必要な時間(例えば30分)単位で不連続の時間帯であってもよい。
【0031】
充填時間帯情報出力工程(S208)として、充填時間帯情報送信部210は、充填時間帯情報36を対応するトレーラー車両108の識別情報と共に、インターネットを介して当該トレーラー車両108を用いて水素燃料を配送するトレーラー配送事業者端末130(配送事業者端末)に送信する。言い換えれば、充填時間帯情報送信部210は、トレーラー車両108の識別情報毎の充填時間帯情報をトレーラー配送事業者端末130に送信する。具体的には、充填時間帯情報送信部210は、記憶装置221に格納された充填時間帯情報36を読み出し、通信制御部250を介してトレーラー配送事業者端末130に送信する。これにより、トレーラー配送事業者106は、どのトレーラー車両108がいつ水素燃料の充填しなければならないのかといった情報を得ることができる。
【0032】
時刻情報受信工程(S210)として、時刻情報受信部214は、トレーラー車両108の識別情報毎に、トレーラー配送事業者端末130から、充填時間帯情報36が示す充填時間帯のうちの希望時刻を示す時刻情報を受信する。すなわち、時刻情報と共にトレーラー車両108の識別情報が受信されることは言うまでもない。充填可能な時刻として、トレーラー車両108が水素の充填に要する時間(例えば30分)を確保した、例えば毎時00分或いは毎時30分とすればよい。言い換えれば、例えば30分ごとに充填可能な時刻として設定されればよい。
【0033】
判定工程(S212)として、判定部216は、受信された時刻情報が示す時刻が水素充填予約表31に登録可能な時刻かどうかを判定する。言い換えれば、受信された時刻情報が示す時刻が水素充填予約表31において予約がまだ入っていない充填時刻かどうかを判定する。登録可能な時刻でない場合に、再要求工程(S214)に進む。登録可能な時刻である場合に登録工程(S216)に進む。
【0034】
再要求工程(S214)として、再要求情報出力部212は、判定工程(S212)において登録可能な時刻でなかった場合に、他の時刻を選択することを促す再要求情報を出力する。具体的には、再要求情報出力部212は、通信制御部250を介して再要求情報をトレーラー配送事業者端末130に送信する。これにより、トレーラー配送事業者106は、希望した時刻で充填予約ができないこと、及び他の時刻を選択する必要があることを把握できる。そして、再度、時刻情報受信工程(S210)に戻り、判定工程(S212)において登録可能な時刻であると判定されるまで、時刻情報受信工程(S210)から再要求工程(S214)までの各工程を繰り返す。但し、充填時間帯情報36が示す時間帯のすべてにおいて既に充填予約が埋まっており登録可能な時刻がなかった場合、再要求情報出力部212は、充填時間帯情報36が示す時間帯に充填が困難であることを示すコメント情報を、通信制御部250を介してトレーラー配送事業者端末130に送信する。
【0035】
或いは、再要求情報出力部212は、記憶装置220に格納された水素充填予約表31を参照する。そして、再要求情報出力部212は、充填時間帯情報36が示す時間帯よりも前の時間であってより直近の水素充填予約表31において予約がまだ入っていない充填時刻を、通信制御部250を介してトレーラー配送事業者端末130に送信してもよい。これにより、トレーラー配送事業者106側では、トレーラー配送事業者端末130から、予約がまだ入っていない充填時刻を希望時刻とする時刻情報を管理サーバ120に送信できる。そして、時刻情報受信工程(S210)において時刻情報受信部214は、かかる時刻情報を受信すればよい。その結果、判定工程(S212)において登録可能な時刻であると判定されるので、対象のトレーラー車両108が充填できなくなるのを防ぐことができる。
【0036】
上述した例では、トレーラー配送事業者端末130が充填時間帯情報36を受信して、その充填時間帯情報36に基づいて時刻情報を管理サーバ120に送信する場合を示しているが、これに限るものではない。水素充填予約表31は、インターネットを介してトレーラー配送事業者端末130や携帯端末11といった外部端末を用いて見ることができるので、水素充填予約表31においてまだ予約が入っていない充填時刻を時刻情報として管理サーバ120に送信してもよい。その結果、判定工程(S212)において登録可能な時刻であると判定されることになる。
【0037】
なお、希望充填時刻である時刻情報の入力は、外部装置からの入力に限るものではない。対象のトレーラー車両108が水素の充填に水素製造所104に到来して、キーボード86或いはマウス88といった管理サーバ120に接続された入力装置から時刻情報を入力してもよい。入力装置から入力された時刻情報は、時刻情報受信部214によって受信される。例えば、水素充填のために水素製造所104に到来した対象のトレーラー車両108の運転者が次回の水素充填の予約をかかる入力装置から行う場合が想定される。かかる場合についても水素充填予約表31においてまだ予約が入っていない充填時刻を時刻情報として入力すれば、判定工程(S212)において登録可能な時刻であると判定されることになる。
【0038】
登録工程(S216)として、登録部218は、受信された時刻情報に沿って、複数のトレーラー車両108が水素製造所104で水素燃料を充填する日時が示される水素充填予約表31に当該トレーラー車両108の予約情報を登録する。具体的には、登録部218は、記憶装置201に格納された車両情報DBを参照して、当該トレーラー車両108の識別情報に対応する配送事業者名の情報を読み出す。また、登録部218は、記憶装置220に格納された最新の水素残量を読み出す。そして、登録部218は、読み出された配送事業者名を予約者として、当該トレーラー車両108の識別情報を車両情報として、最新の水素残量を水素残量として、判定工程(S212)において登録可能な時刻であると判定された時刻を充填時刻として、これらの予約情報を記憶装置220に記憶されている水素充填予約表31に登録する。また、登録の際、登録日の登録時刻を予約日時として合わせて登録する。図4の例では、予約番号「1」にトレーラー車両の識別情報「A001」に対応する当該トレーラー車両108が○月△日の8時00分に充填予約されたことを示している。
【0039】
なお、対象のトレーラー車両108が水素の充填に水素製造所104に到来して、満タンに水素を充填した後、キーボード86或いはマウス88といった管理サーバ120に接続された入力装置から時刻情報を入力した場合、記憶装置220に記憶された最新の水素残量と実際の水素残量とに乖離が生じていることになる。よって、キーボード86或いはマウス88といった管理サーバ120に接続された入力装置から時刻情報を入力した場合、満タンを示す水素残量を水素充填予約表31に登録すればよい。
【0040】
充填予約表更新/表示工程(S218)として、更新部219は、登録された予約情報の内容がトレーラー配送事業者106(ユーザ)からアクセスされた水素充填予約表31上に表示されるように水素充填予約表31を更新する。かかる更新によって、予約情報が登録された充填時刻の枠には、その後に予約を受け付けないようになる。そして、予約表表示部204は、予約情報が登録された水素充填予約表31をインターネット上にアップロード(出力)する。よって、トレーラー配送事業者106(ユーザ)がトレーラー配送事業者端末130を使ってインターネットを介して水素充填予約表31にアクセスした際に登録された予約情報の内容を確認できる。
【0041】
かかる構成により、トレーラー配送事業者106(ユーザ)は自己が所有する或いは管理するトレーラー車両108への充填時間を予約できるので、予約時間に合わせて水素製造所104に行けばよい。よって、水素製造所104でのトレーラー車両108(運転者)の待ち時間を減らすことができる。また、水素製造所104側では、充填に来るトレーラー車両108が特定できるのでトレーラー車両108毎、或いは当該トレーラー車両108のトレーラー配送事業者106毎のサービスを提供できる。言い換えれば、各トレーラー車両108、或いは各トレーラー配送事業者106は、トレーラー車両108、或いはトレーラー配送事業者106毎のサービスを受けることが可能になる。また、水素製造所104側では、予約状況に合わせて水素燃料の準備やスタッフの配置などを行うことができる。よって、効率的な運用ができる。また、水素燃料の時間帯別料金を設定するなどして、トレーラー車両108への水素充填の平準化を図ることもできる。その結果、水素製造所104の設備の稼働を一定に近づけることができ、いたずらに水素製造設備105を大きくする必要を回避できる。
【0042】
判定工程(S220)として、判定部236は、トレーラー車両108が水素製造所104に来て希望時刻を入力したかどうかを判定する。具体的には、キーボード86及びマウス88といった入力装置から予約希望時刻の時刻情報が入力されたかどうかを判定する。来店して時刻情報を入力した場合には、予約カード情報作成工程(S224)に進む。来店して時刻情報を入力してない場合には、管理サーバ120(充填予約装置)の制御フローは終了する。
【0043】
予約カード情報作成工程(S224)として、予約カード情報作成部238登録された予約情報の内容が表示された、ユーザ毎の個別予約表情報を作成する。
【0044】
図6は、実施の形態1における個別予約カードの一例を示す図である。図6において、個別予約カード32(個別予約表の一例)は、トレーラー車両108毎に作成されると好適である図6の例では、例えば、予約者、予約番号、充填日時(開始時刻)、及び水素残量の各情報を示すことが可能にフォーマット形成されている。水素製造所104では、トレーラー車両108に個別予約カード32を発行する。登録工程(S216)によって、トレーラー車両108の予約情報が登録されると個別予約カード32にその内容が、個別予約カード32の記載項目に合わせた個別予約表情報として生成される。
【0045】
予約カードへの出力工程(S226)として、出力部242は、作成された個別予約表情報をユーザ毎の個別予約カード32に記録可能に出力する。具体的には、出力装置242に出力する。そして、出力装置242は、個別予約表情報をトレーラー車両108毎の個別予約カード32に出力(記録)する。具体的には、出力装置242によって個別予約表情報の内容が個別予約カード32に印刷(出力)される。これにより、トレーラー車両108の運転者は次に水素製造所104に水素燃料の充填のために到来する日時を記録した媒体を得ることができる。図6の例では、例えば、予約番号が1番の充填予約に基づいて水素充填のための来店時に予約番号が2番の充填予約を行って、その内容が個別予約カード32に印刷(出力)された場合を示している。
【0046】
かかる構成により、トレーラー車両108(運転者)或いはトレーラー配送事業者106は充填時間の予約内容が記録された個別予約カード32を得ることができるので、個別予約カード32を見て予約時間に合わせて来店すればよい。よって、水素製造所104でのユーザの待ち時間を減らすことができる。
【0047】
ここで、個別予約カード32の材質は問わない。例えば、紙であっても良いし、プラスチック材料等でも構わない。
【0048】
なお、上述した例では、インターネット等を介して水素充填予約表31を公表するとともに、来店したトレーラー車両108(運転者)には個別予約カード32への記録を行っているが、いずれか一方だけでも構わない。
【0049】
水素製造スケジュール作成工程(S230)として、水素製造スケジュール作成部222は、予約情報が登録された水素充填予約表31に基づいて水素燃料の製造スケジュールを作成する。
【0050】
図7は、実施の形態1における水素製造スケジュールの一例を示す図である。図7において、縦軸に水素量(製造量)を示し、横軸に時刻を示す。図7の例では、6時から8時までの間と12時から14時までの間の水素製造を多く設定している場合を示している。例えば、8時00分に充填予約が入っている場合、8時00分までに必要な水素量を製造しておく必要がある。そのため、8時00分に充填予約が入っている場合、その前の時間帯での製造量を多く設定する。作成された水素製造スケジュールは、記憶装置226に一時的に記憶(格納)される。また、水素製造スケジュール出力部224は、作成された水素燃料の製造スケジュールを出力する。例えば、出力装置254を介して紙等に印刷しても良いし、図示しないモニタに表示してもよい。
【0051】
水素製造工程(S232)として、水素製造設備105は、製造スケジュールが示す水素燃料の必要量に基づいて、水素燃料を製造する。
【0052】
トレーラー充填工程(S234)として、水素製造設備105は、水素燃料を配送する配送事業者のトレーラー車両108に製造された水素燃料を充填する。
【0053】
かかる構成により、水素製造所104側では、予約状況に合わせて水素燃料の製造を行うことができる。予め必要な製造量を取得できることで、水素製造設備105の効率的な運用ができる。予約状況が平準化されれば、水素製造設備105の稼働を一定に近づけることができ、いたずらに設備を大きくする必要を回避できる。
【0054】
水素必要量受信工程(S240)として、水素必要量受信部230は、水素を一般車両へと充填する水素ステーション102の水素ステーション端末110から水素燃料の必要量を受信する。水素ステーション端末110は、例えば、注目日よりも予め設定された日数前の日にインターネットを介して注目日における水素燃料の必要量を出力する。具体的には、水素ステーション端末110は、注目日における水素燃料の必要量データを作成し、注目日の例えば、前日の水素ステーション102の営業終了時刻付近に、管理サーバ120に水素燃料の必要量データを送信する。水素必要量受信部230は、通信制御部250を介して、各水素ステーション102からそれぞれの水素燃料の必要量を受信する。
【0055】
配送要求情報作成工程(S242)として、配送要求情報作成部232は、受信された水素ステーション102毎の水素燃料の必要量に応じて、トレーラー車両108の配送要求情報を作成する。すなわち、どの水素ステーション102に、いつ、どれだけの量の水素燃料を配送するのかを示す情報を作成する。
【0056】
配送要求送信工程(S244)として、配送要求送信部234は、水素燃料の必要量に応じて、トレーラー車両の配送要求をトレーラー配送事業者端末130に送信する。具体的には、配送要求送信部234は、通信制御部250を介して、作成されたトレーラー車両108の配送要求情報をトレーラー配送事業者端末130に送信する。これにより、トレーラー配送事業者106は、注目日にどの水素ステーション102に、いつ、どれだけの量の水素燃料を配送するのかを把握できる。よって、トレーラー配送事業者106側では、配送要求内容に合わせて水素燃料の配送のためのトレーラー車両108の手配を行うことができる。トレーラー車両108手配の効率的な運用ができる。配送要求内容が平準化されれば、トレーラー車両108の稼働を一定に近づけることができ、いたずらにトレーラー車両108の台数を確保する必要を回避できる。
【0057】
配送工程(S250)として、トレーラー配送事業者106は、トレーラー車両108に充填された水素燃料を水素ステーション102に配送する。そして、配送先の水素ステーション102内の低圧蓄圧器114に上述した必要量以上の水素燃料を充填する。
【0058】
以上のように、実施の形態1によれば、トレーラー車両108は確実に水素燃料の充填ができると共に、水素製造所104では効率的な水素燃料の準備およびトレーラー車両108への供給ができる。
【0059】
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
【0060】
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
【0061】
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての水素ステーションの予約システムの制御方法、水素燃料製造方法、及び水素ステーションの充填予約装置は、本発明の範囲に包含される。
【符号の説明】
【0062】
10 ユーザ車両
13 携帯端末
20 水素充填予約表
24 個別予約カード
30 表示画面
50 予約表作成部
52 予約表表示部
54 予約情報受信部
55 判定部
56 登録部
58 更新部
60,66,72 記憶装置
62 水素必要量算出部
64 水素必要量送信部
68 判定部
70 予約カード情報作成部
74 出力部
80 通信制御部
82 メモリ
84 出力装置
86 キーボード
88 マウス
100 予約システム
102 水素ステーション
104 水素製造所
105 水素製造設備
106 トレーラー配送事業者
108 トレーラー車両
110 水素ステーション端末
112 計量機
114 低圧蓄圧器
116 圧縮機
118 高圧蓄圧器
120 管理サーバ
130 トレーラー配送事業者端末
140 基地局
202 予約表作成部
204 予約表表示部
206 水素残量受信部
208 充填時間帯情報作成部
210 充填時間帯情報送信部
212 再要求情報出力部
214 時刻情報受信部
216 判定部
218 登録部
219 更新部
222 水素製造スケジュール作成部
224 水素製造スケジュール出力部
230 水素必要量受信部
232 配送要求情報作成部
234 配送要求送信部
236 判定部
238 予約カード情報作成部
242 出力部
201、220、221、226、240 記憶装置
250 通信制御部
252 メモリ
254 出力装置
256 キーボード
258 マウス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7